(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-19
(54)【発明の名称】仮想シーンのリプレイ方法、媒体、電子設備及びコンピュータプログラム製品
(51)【国際特許分類】
H04N 5/93 20060101AFI20240711BHJP
H04N 5/92 20060101ALI20240711BHJP
H04N 5/765 20060101ALI20240711BHJP
【FI】
H04N5/93
H04N5/92 010
H04N5/765
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024527719
(86)(22)【出願日】2022-01-24
(85)【翻訳文提出日】2024-01-22
(86)【国際出願番号】 CN2022073443
(87)【国際公開番号】W WO2023137747
(87)【国際公開日】2023-07-27
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522023716
【氏名又は名称】シャンハイ リリス テクノロジー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100136629
【氏名又は名称】鎌田 光宜
(74)【代理人】
【識別番号】100080791
【氏名又は名称】高島 一
(74)【代理人】
【識別番号】100125070
【氏名又は名称】土井 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100121212
【氏名又は名称】田村 弥栄子
(74)【代理人】
【識別番号】100174296
【氏名又は名称】當麻 博文
(74)【代理人】
【識別番号】100137729
【氏名又は名称】赤井 厚子
(74)【代理人】
【識別番号】100152308
【氏名又は名称】中 正道
(74)【代理人】
【識別番号】100201558
【氏名又は名称】亀井 恵二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100122345
【氏名又は名称】高山 繁久
(72)【発明者】
【氏名】チェン、ジー
(57)【要約】
仮想シーンのリプレイ方法、媒体、電子設備及びコンピュータプログラムに関する。該方法は電子設備に用いられ、該方法は、録画指令を受信し、少なくとも1つのモデルを含む前記仮想シーンの録画開始時の状態データ及び録画プロセスにおける変化データ(S10)を記録することと、リプレイ指令を受信し、前記状態データ及び前記変化データに基づいて、前記仮想シーンをリプレイし、ここで、前記仮想シーンをリプレイする時、操作指令を受信して操作結果を表示し、前記操作指令は前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御する及び/又は前記仮想シーンの少なくとも1つモデルとインタラクティブイベントが発生すること(S11)と、を含む。本方法では、リプレイされた仮想シーンを制御すること、及び/又はリプレイの仮想シーンとインタラクティブを行うことでき、ユーザの体験感を増加する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子設備に用いる仮想シーンのリプレイ方法において、
録画指令を受信し、少なくとも1つのモデルを含む前記仮想シーンの録画開始時の状態データ及び録画プロセスにおける変化データを記録することと、
リプレイ指令を受信し、前記状態データ及び前記変化データに基づいて、前記仮想シーンをリプレイすることと、を含み、
前記仮想シーンをリプレイする時、操作指令を受信して操作結果を表示し、前記操作指令は前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御すること、及び/又は前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルとインタラクティブイベントが発生することを含むことを特徴とする仮想シーンのリプレイ方法。
【請求項2】
前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御することは、
前記仮想シーンにおける既存の少なくとも1つのモデルを制御すること、又は、前記操作指令に基づいて、前記仮想シーンに1つの新たなモデルを追加して、前記新たなモデルを制御することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルとインタラクティブイベントが発生することは、
前記操作指令に基づいて、前記仮想シーンに1つの新たなモデルを追加し、前記仮想シーンにおける既存の少なくとも1つのモデルと前記新たなモデルとのインタラクティブイベントを発生させることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御する場合、及び/又は前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルとインタラクティブイベントが発生する場合、前記リプレイを終了させることをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記状態データは、
前記少なくとも1つのモデルの物理形態、位置、動作を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項6】
前記変化データは、
所定の時間間隔で記録した変化が発生した前記状態データを含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記状態データ及び前記変化データに基づいて、前記仮想シーンをリプレイすることは、
前記電子設備の性能パラメータ又は前記操作指令によって前記少なくとも1つのモデルの解像度を確定し、前記少なくとも1つのモデルのモデリングデータに基づいて、前記仮想シーンをレンダリング及びリプレイすることをさらに含むことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記操作指令は、
前記仮想シーンのリプレイを一時停止又は継続的に行うこと、又は、
前記リプレイの視角を調整すること、又は、
前記リプレイの進捗を調整すること、をさらに含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体において、前記記憶媒体に指令が記憶されており、前記指令がコンピュータ上に実行される時、前記コンピュータに請求項1~8のいずれか1項に記載の仮想シーンのリプレイ方法を実行させることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項10】
電子設備において、
1つ又は複数のプロセッサーと、
1つ又は複数のメモリと、を備え、
前記1つ又は複数のメモリに1つ又は複数のプログラムが記憶されており、前記1つ又は複数のプログラムが前記1つ又は複数のプロセッサーにより実行される時、前記電子設備に請求項1~8のいずれか1項に記載の仮想シーンのリプレイ方法を実行させることを特徴とする電子設備。
【請求項11】
コンピュータ実行可能な指令を含むコンピュータプログラム製品において、前記指令がプロセッサーに実行されることで、請求項1~8のいずれか1項に記載の仮想シーンのリプレイ方法を実施することを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はデータ処理技術分野に関し、特に仮想シーンのリプレイ方法、媒体、電子設備及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
ゲームプロセスを記録してリプレイを実現することについて、従来技術では、通常、ビデオ録画やゲーマーの操作指令の記録といった手段を用い、ビデオ録画の場合は、通常、リプレイされた仮想シーンが録画者のカメラ視角によって決まってしまい、視聴者は自由な視角で仮想シーンにおける如何なる視角の内容を視聴できず、ゲーマーの操作指令を記録する場合は、通常、リプレイの進捗を速く調整し難い。また、視聴者は録画者のゲームプロセスのみを視聴できるが、該リプレイの仮想シーンに入ってインタラクションをすることができず、しかも、リプレイ内容の品質は録画者の装置性能によって決まり、ローエンド装置に録画された仮想シーンの品質は比較的低いことが多い。
【発明の概要】
【0003】
本願実施例は仮想シーンのリプレイ方法、媒体、電子設備及びコンピュータプログラムを提供する。
【0004】
第1の態様として、本願実施例は、電子設備に用いる仮想シーンのリプレイ方法であって、録画指令を受信し、少なくとも1つのモデルを含む前記仮想シーンの録画開始時の状態データ及び録画プロセスにおける変化データを記録することと、リプレイ指令を受信し、前記状態データ及び前記変化データに基づいて、前記仮想シーンをリプレイすることと、を含み、前記仮想シーンをリプレイする時、操作指令を受信して操作結果を表示し、前記操作指令は、前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御すること、及び/又は前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルとインタラクティブイベントが発生すること、を含む仮想シーンのリプレイ方法を提供する。
【0005】
上記の第1の態様に係る仮想シーンのリプレイ方法において、前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御することは、前記仮想シーンにおける既存の少なくとも1つのモデルを制御すること、又は、前記操作指令に基づいて、前記仮想シーンに1つの新たなモデルを追加して、前記新たなモデルを制御すること、を含む。
【0006】
上記の第1の態様に係る仮想シーンのリプレイ方法において、前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルとインタラクティブイベントが発生することは、前記操作指令に基づいて、前記仮想シーンに1つの新たなモデルを追加し、前記仮想シーンにおける既存の少なくとも1つのモデルと前記新たなモデルとのインタラクティブイベントを発生させることを含む。
【0007】
上記の第1の態様に係る仮想シーンのリプレイ方法において、前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御する場合、及び/又は前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルとインタラクティブイベントが発生する場合、前記リプレイを終了させることと、をさらに含む。
【0008】
上記の第1の態様に係る仮想シーンのリプレイ方法において、前記状態データは、前記少なくとも1つのモデルの物理形態、位置、動作を含む。
【0009】
上記の第1の態様に係る仮想シーンのリプレイ方法において、前記変化データは、所定の時間間隔で記録した変化が発生した前記状態データを含む。
【0010】
上記の第1の態様に係る仮想シーンのリプレイ方法において、前記前記状態データ及び前記変化データに基づいて、前記仮想シーンをリプレイすることは、前記電子設備の性能パラメータ又は前記操作指令によって前記少なくとも1つのモデルの解像度を確定し、前記少なくとも1つのモデルのモデリングデータに基づいて、前記仮想シーンをレンダリング及びリプレイすることをさらに含む。
【0011】
上記の第1の態様に係る仮想シーンのリプレイ方法において、前記操作指令は、前記仮想シーンのリプレイを一時停止又は継続的に行うこと、又は、前記リプレイの視角を調整すること、又は前記リプレイの進捗を調整すること、をさらに含む。
【0012】
第2の態様として、本願実施例は、仮想シーンのリプレイ装置であって、録画指令を受信し、少なくとも1つのモデルを含む前記仮想シーンの前記録画開始時の状態データ及び前記録画プロセスにおける変化データを記録する記録ユニットと、リプレイ指令を受信し、前記状態データ及び前記変化データに基づいて、前記仮想シーンをリプレイするリプレイユニットと、を備え、前記仮想シーンをリプレイする時、操作指令を受信して操作結果を表示し、前記操作指令は、前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御すること、及び/又は前記仮想シーンの少なくとも1つのモデルとインタラクティブイベントが発生すること、を含む仮想シーンのリプレイ装置を提供する。上記記録ユニット、リプレイユニットは電子設備におけるこれらモジュール又はユニット機能を有するプロセッサーにより実現されてもよい。
【0013】
第3の態様として、本願実施例は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、該記憶媒体に指令が記憶されており、該指令がコンピュータに実行される時、該コンピュータに上記第1の態様に係る仮想シーンのリプレイ方法を実行させるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0014】
第4の態様として、本願実施例は、電子設備であって、該電子設備が1つ又は複数のプロセッサーと、1つ又は複数のメモリと、を備え、該1つ又は複数のメモリに1つ又は複数のプログラムが記憶されており、該1つ又は複数のプログラムが該1つ又は複数のプロセッサーに実行される時、該電子設備に上記第1の態様に係る仮想シーンのリプレイ方法を実行させる電子設備を提供する。
【0015】
第5の態様として、本願実施例は、コンピュータ実行可能な指令を含み、前記指令がプロセッサーに実行されることで、上記第1の態様に係る仮想シーンのリプレイ方法を実施するコンピュータプログラム製品を提供する。
【0016】
本発明では、録画プロセスに記録したデータ量を減らすことによって、メモリ空間の占有を減少することができる。さらに、本発明では、たとえ仮想シーンを録画する電子設備の性能が比較的低いとしても、リプレイが行われる性能が比較的高い電子設備においても高品質の仮想シーンをスムーズにリプレイすることができる。又さらに、本発明は視聴者が自由な視角を使ってリプレイされる仮想シーン中の内容を視聴することを許容できる。なおさらに、本発明では、仮想シーンをリプレイできるだけでなく、リプレイされる仮想シーンを制御すること、及び/又はリプレイされる仮想シーンとインタラクションをすることができ、ユーザの体験感を増加するすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】
図1は本願のいくつかの実施例に基づいて、仮想シーンのリプレイ方法のフローチャートを示している。
【
図2】
図2は本願のいくつかの実施例に基づいて、仮想シーンのリプレイ装置の構成図を示している。
【
図3】
図3は本願のいくつかの実施例に基づいて、電子設備のブロック図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本願の例示的な実施例は仮想シーンのリプレイ方法、媒体、電子設備及びコンピュータプログラムを含むが、これらに限らない。
【0019】
以下、添付図面を参照しながら本願の実施例についてさらに詳しく説明する。
【0020】
本願が提供する仮想シーンのリプレイ方法は、データ処理機能、メモリ機能及び表示機能を有する電子設備、例えば、コンピュータ、タブレットPC、携帯電話等に用いられることができる。電子設備において仮想シーン録画及びリプレイを実行するためのアプリケーション・プログラムを実行できると共に、サーバーと通信的に接続されることができる。
【0021】
図1に示すように、本願実施例が提供する仮想シーンのリプレイ方法のフローチャートである。
【0022】
ステップS10では、録画指令を受信し、少なくとも1つのモデルを含む仮想シーンの録画開始時の状態データ及び録画プロセスにおける変化データを記録する。
【0023】
仮想シーンには少なくとも1つのモデル、例えば、人、動物、自動車、樹木等を含み、モデル毎に各自の状態データを有し、該状態データはモデルの物理形態、位置、動作を含む。なお、状態データはモデルの光の照射情報、一部の脚本状態等をさらに含むことが理解できる。
【0024】
録画プロセスにおいて、所定の時間間隔で変化が発生した状態データを記録し、変化データとする。例えば、所定の時間間隔で、自動車が位置1から位置2に移動すると、位置2を変化データとして記録する。なお、所定の時間間隔で、自動車が終始位置1にあり、変化が発生しないと、記録をしない。
【0025】
なお、異なるモデルの変化が発生した状態データの記録については、異なる時間間隔を予め設定してもよい。例えば、仮想シーンにおいて変化が比較的少なく発生するモデル(例えば、建築、樹木等)の変化が発生した状態データを記録する時間間隔を、仮想シーンにおいて変化がより頻繁に発生するモデル(例えば、人、自動車等)の変化が発生した状態データを記録する時間間隔よりも大きくしてもよい。このように、録画プロセスにおいて記録したデータ量を減らすことができることによって、メモリ空間の占有を減少する。
【0026】
なお、第一ユーザ(即ち、録画者)の第一電子設備は、録画指令を受信して、録画を行う。録画指令は、第一ユーザと第一電子設備とのインタラクティブ行為でトリガーされてもよい、例えば、第一ユーザは第一電子設備上に表示された録画押しボタンをクリックし、又は、予め設定した条件に基づいて第一電子設備で自動的にトリガーされてもよい。予め設定した条件は第一ユーザの仮想シーンにおける逗留時間長、向き情報、現在の位置情報等を含む。なお、録画プロセスにおいて録画者のアカウント、録画者のニックネーム、録画の完成時間、モデリングデータインデックス、UIコントロール状態、予め定義された動画イベント、録画を行う電子設備(例えば、第一電子設備)のカメラ変化軌跡及びパラメータ、その他のユーザ情報、ゲームトリガー、ゲームロジック脚本等をさらに記録している。
【0027】
なお、上記記録したあらゆるデータは、録画を行う電子設備に記憶されてもよく、電子設備と通信するサーバーに記憶されてもよい。
【0028】
ステップS11では、リプレイ指令を受信し、状態データ及び変化データに基づいて、仮想シーンをリプレイし、ここで、仮想シーンをリプレイする時、操作指令を受信して操作結果を表示し、操作指令は、仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御すること、及び/又は仮想シーンの少なくとも1つのモデルとインタラクティブイベントが発生すること、を含む。
【0029】
なお、第二ユーザ(即ち、視聴者)の第二電子設備は、リプレイ指令を受信し、サーバーから上記記録した状態データ及び変化データを取得し、仮想シーンをリプレイする。
【0030】
リプレイを行う電子設備(例えば、第二電子設備)の性能パラメータ又は操作指令によって少なくとも1つのモデルの解像度を確定し、少なくとも1つのモデルのモデリングデータに基づいて、仮想シーンをレンダリング及びリプレイする。
【0031】
なお、モデル毎に異なるランクの解像度を有し、ここに、第二電子設備の性能パラメータ又は第二ユーザの操作指令によって各モデルの対応するランクの解像度を確定する。そして、当該対応するランクの解像度と対応するモデリングデータを用いてリプレイする。
【0032】
なお、対応するモデリングデータは、サーバーに記憶されてもよい。対応するランクの解像度に基づいて対応するモデリングデータを取得する。なお、上記記録したモデリングデータインデックスを使って、サーバーから対応するモデリングデータを取得するしても良い。
【0033】
なお、モデル毎に、固定のモデリングデータがサーバーに記憶されてもよい、したがって、固定のモデリングデータを使用し、対応するランクの解像度によってレンダリングとリプレイを行うことができる。好ましくは、モデル毎に、異なるランクの解像度にそれぞれ対応する異なるランクのモデリングデータがサーバーに記憶され、対応するランクの解像度によって対応するランクのモデリングデータを選択してもよい。したがって、対応するランクのモデリングデータを使用し、対応するランクの解像度によってレンダリングとリプレイを行うことができる。
【0034】
なお、対応するランクの解像度と対応するモデリングデータを使用してリプレイを行い、第二電子設備において仮想シーンをスムーズにリプレイ可能であることを確保できる。
【0035】
上記方式によって、たとえ仮想シーンを録画する電子設備(例えば、第一電子設備)の性能が比較的低いとしても、リプレイを行う性能が比較的高い電子設備(例えば、第二電子設備)においても高品質の仮想シーンをスムーズにリプレイすることができる。
【0036】
なお、第一ユーザと第二ユーザは、異なる二人のユーザであってもよく、同一のユーザであってもよい。第一電子設備と第二電子設備は、異なる2つの電子設備であってもよく、同一の電子設備であってもよい。なお、第一電子設備と第二電子設備が同一の電子設備であってもよい場合、該電子設備はリプレイ指令を受信した時、該電子設備から上記記録した状態データ及び変化データを取得し、仮想シーンをリプレイする。
【0037】
仮想シーンをリプレイする時、仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御することは、仮想シーンにおける既存の少なくとも1つのモデルを制御すること、又は、操作指令に基づいて、仮想シーンに1つの新モデルを追加して、新モデルを制御すること、を含む。
【0038】
例えば、アプリケーション・プログラムは、レーシングゲームであってもよく、リプレイの仮想シーンは、複数のレーシングカーのサーキットにおける試合シーンであってもよく、仮想シーンには複数の既存のレーシングカーモデルを含め、アプリケーション・プログラムに提供されるリプレイ機能に基づき、仮想シーンのリプレイプロセスにおいて、第二ユーザの操作指令によって仮想シーンに既存の1つのレーシングカーを直接制御し、レーシングゲームを継続的にプレイすることができる。この場合には、第二ユーザは、アプリケーション・プログラムのユーザインターフェースに提供される機能オプションによりリプレイされる仮想シーンのうちの1つのレーシングカーを選択・制御し、第二ユーザは、第二電子設備の入力装置により、例えば、第二電子設備がスマートフォンである場合、スマートフォンのタッチパネルにより、選択したレーシングカーを制御し、仮想シーンにおけるその他のレーシングカーは、アプリケーション・プログラムにより自動的に制御され、これにより継続的にレーシングゲームをプレイすることができる。
【0039】
一方、第二ユーザの操作指令に基づいて、1つの新モデルを追加してもよい、例えば、アプリケーション・プログラムにおける第二ユーザの仮想的な身分を表す人物モデルを追加して、該人物モデルの仮想シーンにおける活動を制御し、例えば、サーキットにおいて試合を行っているレーシングカーを背景として該人物モデルをこれらのレーシングカーと一緒に記念撮影するように制御してもよい。この場合には、第二ユーザは、アプリケーション・プログラムのユーザインターフェースに提供される機能オプションにより仮想シーンにおいて自分の該アプリケーション・プログラムにおける仮想的な身分を表す人物モデルを追加することを選択し、第二ユーザは、第二電子設備の入力装置によって該人物モデルの仮想シーンにおける活動を制御することができる。この時、該アプリケーション・プログラムは、2つの並行のプロセスによって上記機能を実現でき、その中の1つのプロセスは、既に記憶した状態データ及び変化データに基づいて仮想シーンのリプレイを実行し、もう1つのプロセスは、第二電子設備の入力に基づいて新たに追加した人物モデルの活動を実行する。
【0040】
いくつかの実施例では、第二電子設備のディスプレイスクリーンに仮想シーンをリプレイする時、リプレイされる仮想シーンは、ディスプレイスクリーンの局部のみに表示されてもよい、例えば、第二電子設備のディスプレイスクリーンのスクリーン状を有する領域はリプレイされた仮想シーンを表示するのに用いられ、即ち、リプレイされた仮想シーンをピクチャー・イン・ピクチャーで表示する。いくつかの実施例では、リプレイされた仮想シーンをピクチャー・イン・ピクチャーで表示する場合には、第二ユーザのアプリケーション・プログラムにおける仮想的な身分を表す人物モデルは、第二電子設備のディスプレイスクリーンのリプレイ用スクリーン状の領域以外に活動してもよい、即ち、第二ユーザは、仮想的な身分でアプリケーション・プログラムに提供された仮想空間に仮想シーンリプレイを視聴してもい。さらに、第二ユーザは、人物モデルがリプレイ仮想シーンのスクリーン状の領域に進入して、リプレイされた仮想シーン中のモデルとインタラクションをするように、人物モデルをさらに制御してもよい。
【0041】
いくつかの実施例では、第二電子設備のディスプレイスクリーンに少なくとも2つの異なる表示領域をさらに表示してもよい、即ち、画面分割表示であり、かつ、これら異なる表示領域は、異なるシーンをそれぞれ表示してもよい。いくつかの実施例では、例えば、第二電子設備のディスプレイスクリーンにおいて2つの表示領域を表示してもよい、第一表示領域は、リプレイされた仮想シーン、例えば、カーレースのシーンを表示し、第二表示領域は、第二ユーザが現在所在している仮想シーン、例えば、第二ユーザがレーシングカーを運転しているシーン、又はサーキットを随意に歩いているシーン等を表示し、第二ユーザがリプレイされた仮想シーンと仮想的にカーレースを行うゲーム効果を奏することができる。なお、いくつかの実施例では、例えば、第二電子設備のディスプレイスクリーンにおいて3つの表示領域を表示し、第一表示領域と第二表示領域とに表示された内容は上記実施例と類似し、第三表示領域には第二ユーザが興味を持っている如何なるシーンを表示してもよい、例えば、サーキットにおける試合時間、スコア等のシーンを表示してもよい。
【0042】
また、仮想シーンをリプレイする時、仮想シーンの少なくとも1つのモデルとインタラクティブイベントが発生することは、操作指令に基づいて、仮想シーンに1つの新たなモデルを追加し、仮想シーンに既存の少なくとも1つのモデルと新たなモデルとのインタラクティブイベントが発生することを含む。
【0043】
同様に、レーシングゲームを例にして、第二ユーザの操作指令に基づいて、1つの新たなモデルを追加し、例えば、1台のレーシングカーを追加して、リプレイされたレーシングシーンにおける既存のその他のレーシングカーと試合を行う。
【0044】
なお、仮想シーンをリプレイするプロセスにおいて、操作指令に基づいて、仮想シーンに1つの新たなモデルを追加し、仮想シーンにおける既存の少なくとも1つのモデルと新たなモデルとのインタラクティブイベントが発生した場合、ゲームトリガーが前記インタラクティブイベントを受信してその出処を確定し、仮想シーンに追加された新たなモデルにゲームロジック脚本を実行する指令をトリガーさせ、仮想シーンにおける既存のモデルはゲームロジック脚本を実行する指令をトリガーさせず、したがって、リプレイされた仮想シーンにおける既存のモデルの状態データに影響を与えることなく、仮想シーンに追加された新たなモデルの状態データのみに影響を与える。いくつかの実施例では、リプレイされたレーシングシーンにおいて、例えば、追加されたレーシングカーが既存のその他のレーシングカーと同時に試合を行い、追加されたレーシングカーが既存の1台のレーシングカーとの衝突が発生した(即ち、インタラクティブイベントが発生した)場合、既存のレーシングカーの状態データに影響を与えることなく、即ち、この既存のレーシングカーは、衝突によって走行方向又は走行速度を変えず、依然として録画時の走行方向によって継続的に走行する。また、上記インタラクティブイベントが発生した場合、追加されたレーシングカーに影響を与えることになり、即ち、追加されたレーシングカーは、衝突によって走行方向又は走行速度を変える。
【0045】
いくつかの実施例では、仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御する及び/又は仮想シーンの少なくとも1つのモデルとはインタラクティブイベントが発生した場合には、リプレイを終了させる。しかも、リプレイを終了させた後、第二ユーザは、前記仮想シーンにおいてゲームを継続的に行うことができる。
【0046】
なお、リプレイされたレーシングシーンにおいて、追加されたレーシングカーと仮想シーンの少なくとも1つのモデルとのインタラクティブイベントが発生した場合、例えば、追加されたレーシングカーと既存のレーシングカーとの衝突が発生した場合、ゲームトリガーが前記インタラクティブイベントを受信してその出処を確定し、仮想シーンにおける既存のモデルと追加された新たなモデルのいずれにもゲームロジック脚本を実行する指令をトリガーさせ、仮想シーンにおける既存のモデルと追加された新たなモデルの状態データに影響を与え、リプレイを終了させる。例えば、リプレイの仮想シーンに新たなモデル(例えば、追加された1台のレーシングカー)を追加し、新たなモデルと既存のモデルとのインタラクションが発生した場合、例えば、追加されたレーシングカーと既存のレーシングカーとの衝突が発生すると、リプレイを終了させると共に、レーシングゲームにおいて継続的に試合を行って、試合結果に影響を与えることになる。
【0047】
いくつかの実施例では、リプレイを終了させた後、追加されたレーシングカーはレーシングゲームにおいて継続的に試合を行うと共に、追加されたレーシングカーと既存の1台のレーシングカーとの衝突が発生した場合、既存の該レーシングカーの状態データに影響を与えることになり、即ち、既存の該レーシングカーは、衝突によって走行方向又は走行速度を変えることになる。また、追加されたレーシングカーも影響を受けることになり、即ち、追加されたレーシングカーも衝突によって走行方向又は走行速度を変えることになる。
【0048】
上記の方式によって、仮想シーンをリプレイできるばかりでなく、リプレイされた仮想シーンを制御すること、及び/又はリプレイされた仮想シーンとインタラクティブを行うことができ、ユーザの体験感を増加することができる。
【0049】
なお、第二ユーザの上記操作指令は、仮想シーンのリプレイを一時停止又は継続的に行うことと、リプレイの進捗を調整することと、リプレイの視角を調整することと、をさらに含む。
【0050】
仮想シーンをリプレイするプロセスにおいて、第二ユーザは、仮想シーンのリプレイを随時一時停止又は継続的に行っても良い、リプレイの進捗を調整してもよい、例えば、進捗バーを制御して再生の進捗を制御する。また、第二電子設備のカメラ制御権をさらに提供してもよい、リプレイされた仮想シーンにおいてリプレイの視角を調整することによって、第二ユーザが自由な視角でリプレイされた仮想シーンを視聴することを許容し、したがって、第二ユーザは、仮想シーン中の如何なる視角の内容を視聴することができる。
【0051】
なお、第二ユーザの上記操作指令は、リプレイされている仮想シーン及び/又はリプレイを終了させた後の仮想シーンを録画することをさらに含む。リプレイされている仮想シーン及び/又はリプレイを終了させた後の仮想シーンについて、第二ユーザと第二電子設備とのインタラクティブ行為で録画指令をトリガーさせても良い、又は、予め設定した条件に基づいて第二電子設備で自動的に録画指令をトリガーさせ、前記仮想シーンの前記録画開始時の状態データ及び前記録画プロセスにおける変化データを記録してもよい。予め設定した条件は第二ユーザの仮想シーンにおける逗留時間長、向き情報、現在の位置情報等を含む。
【0052】
本発明は仮想シーンのリプレイ装置をさらに提供し、
図2は仮想シーンのリプレイ装置20の構成図を示している。リプレイ装置20は、録画指令を受信し、少なくとも1つのモデルの仮想シーンの録画開始時の状態データ及び録画プロセスにおける変化データを記録する記録ユニット21と、リプレイ指令を受信し、状態データ及び変化データに基づき、仮想シーンをリプレイするリプレイユニット22と、を備え、仮想シーンをリプレイする時、操作指令を受信して操作結果を表示し、操作指令は、仮想シーンの少なくとも1つのモデルを制御する及び/又は仮想シーンの少なくとも1つのモデルとインタラクティブイベントが発生することを含む。なお、記録ユニット21とリプレイユニット22は、電子設備におけるこれらモジュール又はユニット機能を有するプロセッサーにより実現されてもよい。
【0053】
本発明は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、記憶媒体に指令が記憶されており、該指令がコンピュータ上に実行される時、コンピュータに
図1に示される仮想シーンのリプレイ方法を実行させる。
【0054】
これから、
図3を参照し、
図3は本発明の実施例に基づく電子設備400を模式的に示している。一実施例では、電子設備400は、1つ又は複数のプロセッサー1404と、プロセッサー1404のうちの少なくとも1つに接続されるシステムマザーボード1408と、システムマザーボード1408に接続されるシステムメモリ1412と、システムマザーボード1408に接続される不揮発性メモリ(NVM)1416と、システムマザーボード1408に接続されるネットワークインターフェース1420と、を備えてもよい。
【0055】
いくつかの実施例では、プロセッサー1404は、1つ又は複数のシングルコア又はマルチコアプロセッサーを含んでもよい。いくつかの実施例では、プロセッサー1404は、汎用プロセッサーと専用プロセッサー(例えば、グラフィックプロセッサー、アプリケーションプロセッサー、ベースバンドプロセッサー等)の任意の組合せを含んでもよい。プロセッサー1404は、各種の適切な実施例、例えば、
図1に示すような実施例を実行できるように配置されてもよい。
【0056】
いくつかの実施例では、システムマザーボード1408は、プロセッサー1404のうちの少なくとも1つの及び/又はシステムマザーボード1408と通信する任意の適切な設備又はコンポーネントに任意の適切なインターフェースを提供するように、任意の適切なインターフェースコントローラを含んでもよい。
【0057】
いくつかの実施例では、システムマザーボード1408は、システムメモリ1412に接続されるインターフェースを提供するように、1つ又は複数のメモリコントローラを含んでもよい。システムメモリ1412はデータ及び/又は指令をロード及び記憶するためのものでもよい。いくつかの実施例では、電子設備400のシステムメモリ1412は任意の適切な揮発性メモリ、例えば、適切なダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)を含んでもよい。
【0058】
NVM1416は、データ及び/又は指令を記憶するための1つ又は複数の有形の、非一時的コンピュータ読み取り可能な媒体を含んでもよい。いくつかの実施例では、NVM1416は、フラッシュメモリ等任意の適切な不揮発性メモリ及び/又は任意の適切な不揮発性メモリ装置、例えば、HDD(Hard Disk Drive,ハードディスクドライブ)、CD(Compact Disc,光ディスク)ドライブ、DVD(Digital Versatile Disc,デジタル汎用光ディスク)ドライブのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0059】
NVM1416は、電子設備400の装置に取り付けられた一部のメモリ資源を含んでもよく、又は、設備にアクセスされてもよいが、装置の一部に限られるものではない。例えば、ネットワークインターフェース1420経由でネットワークを介してNVM1416にアクセスしてもよい。
【0060】
特に、システムメモリ1412とNVM1416は、指令1424の一時的な副本と永久副本をそれぞれ含んでもよい。指令1424は、プロセッサー1404のうちの少なくとも1つに実行される時、電子設備400が
図1に示すような方法を実施することを引き起こす指令を含んでもよい。いくつかの実施例では、指令1424、ハードウエア、ファームウエア及び/又はそのソフトウエアコンポーネントは、システムマザーボード1408、ネットワークインターフェース1420及び/又はプロセッサー1404に別途/代替的に配置されてもよい。
【0061】
ネットワークインターフェース1420は、電子設備400に無線インターフェースを提供し、さらには1つ又は複数のネットワークを介して任意のその他の適切な装置(例えば、フロントエンドモジュール、アンテナ等)と通信するためのトランシーバーを含んでもよい。いくつかの実施例では、ネットワークインターフェース1420は、電子設備400のその他のコンポーネントに集積されてもよい。例えば、ネットワークインターフェース1420は、プロセッサー1404、システムメモリ1412、NVM1416、及び指令を有するファームウエア設備(図示せず)のうちの少なくとも1種に集積されてもよい、プロセッサー1404のうちの少なくとも1つが前記指令を実行する時、電子設備400は、
図1に示すような方法を実現する。
【0062】
ネットワークインターフェース1420は、マルチ入出力無線インターフェースを提供するように、任意の適切なハードウエア及び/又はファームウエアをさらに含んでもよい。例えば、ネットワークインターフェース1420は、ネットワークアダプター、無線ネットワークアダプター、電話モデム及び/又は無線モデムであってもよい。
【0063】
一実施例では、システムパッケージ(SiP)を形成するように、プロセッサー1404のうちの少なくとも1つが、システムマザーボード1408に用いられる1つ又は複数のコントローラと一緒にパッケージ化されてもよい。一実施例では、システムオンチップ(SoC)を形成するように、プロセッサー1404のうちの少なくとも1つが、システムマザーボード1408に用いられる1つ又は複数のコントローラと同一のチューブコアに集積されてもよい。
【0064】
電子設備400は、システムマザーボード1408に接続される入力/出力(I/O)装置1432をさらに含んでもよい。I/O装置1432がユーザインターフェースを含んでもよく、これによって、ユーザは電子設備400とのインタラクティブを行うことができる。周辺コンポーネントインターフェースの設計により周辺コンポーネントも電子設備400とのインタラクティブを行うことができる。いくつかの実施例では、電子設備400は、電子設備400関連の環境条件と位置情報の少なくとも1つを確定するためのセンサーをさらに含む。
【0065】
いくつかの実施例では、入力/出力(I/O)装置1432は、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ、タッチパネルディスプレイ等)、スピーカー、マイクロホン、1つ又は複数のカメラ(例えば、静止イメージカメラ及び/又はビデオカメラ)、懐中電灯(例えば、発光ダイオードフラッシュ)及びキーボードを含んでもよいが、これらに限らない。
【0066】
本発明に言及されたサーバーは、上記の電子設備400に類似するハードウエア構成を有してもよい。
【0067】
本願に開示されたメカニズムの各実施例は、ハードウエア、ソフトウエア、ファームウエア又はこれら実現方法の組合せで実現されることができる。本願の実施例は、プログラマブルシステムに実行されるコンピュータプログラム又はプログラムコードとして実現可能であり、該プログラマブルシステムが少なくとも1つのプロセッサー、メモリシステム(揮発性と不揮発性メモリ及び/又はメモリ素子を含む)、少なくとも1つの入力装置及び少なくとも1つの出力装置を含む。
【0068】
プログラムコードを入力指令に用いて、本願に述べた各機能を実行して出力情報を生成してもよい。既知の方式で出力情報を1つ又は複数の出力装置に用いてもよい。本願の目的を達成するために、プロセッサー1404を含む指令を処理するためのシステムは、例えば、デジタル信号プロセッサー(DSP)、マイクロコントローラ、専用集積回路(ASIC)又はマイクロプロセッサーのようなプロセッサーを有する如何なるシステムを含む。
【0069】
プログラムコードは、処理システムと通信し易いように、高級プログラミング言語又はオブジェクト指向のプログラミング言語で実現してもよい。必要な場合、アセンブリー言語又は機械語でプログラムコードを実現してもよい。事実上、本願に述べたメカニズムは、如何なる特定のプログラミング言語の範囲に限らない。いずれの場合にも、該言語は、コンパイラ言語又はインタプリタ言語であってもよい。
【0070】
いくつかの場合には、開示された実施例は、ハードウエア、ファームウエア、ソフトウエア又はその如何なる組合せで実現してもよい。開示された実施例は、さらに1つ又は複数の一時的又は非一時的機器読み取り可能な(例えば、コンピュータ読み取り可能な)記憶媒体でその上の指令が積載又は記憶され、該指令が1つ又は複数のプロセッサーで読み取り・実行されるように実現されてもよい。例えば、指令は、ネットワークにより又はその他のコンピュータ読み取り可能な媒体により配られてもよい。したがって、機器読み取り可能な媒体は、機器(例えば、コンピュータ)読み取り可能な形式で情報を記憶又は転送するための如何なるメカニズムを含んでもよく、フロッピーディスク、光ディスク、読み出し専用メモリ(CD-ROM)、光磁気ディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)、磁気カード又は光カード、フラッシュメモリ、又はインターネットにより電気、光、音声又はその他の形式の信号伝播で情報(例えば、キャリア、赤外線信号デジタル信号等)を転送するための有形の機器読み取り可能なメモリを含むが、これらに限らない。したがって、機器読み取り可能な媒体は、機器(例えば、コンピュータ)読み取り可能な形式で電子指令又は情報を記憶又は転送に適する如何なる類型の機器読み取り可能な媒体を含む。
【0071】
図面では、特定のレイアウト及び/又は順序でいくつかの構成又は方法の特徴を示してもよい。しかし、このような特定のレイアウト及び/又はソートを必要としない可能性があると理解すべきである。いくつかの実施例では、これらの特徴は、例示的な図面に示された方式及び/又は順序とは異なって配置されてもよい。また、特定の図面において構成又は方法の特徴を含むことは、決して全ての実施例においてこのような特徴を必要とすることを暗示したことを意味しているものではない。しかも、いくつかの実施例では、これらの特徴を含まなくても良く、又はその他の特徴と組み合わせても良い。
【0072】
なお、本願の各装置の実施例に言及した各ユニット/モジュールのいずれもロジックユニット/モジュールであり、物理上では、1つのロジックユニット/モジュールは、1つの物理的ユニット/モジュールであってもよく、1つの物理的ユニット/モジュールの一部であってもよく、さらに複数の物理的ユニット/モジュールの組合せで実現したものであってもよい。これらのロジックユニット/モジュールそれ自体の物理的な実現方式は、最も重要なものではなく、これらのロジックユニット/モジュールに実現される機能の組合せこそ、はじめて本願に提出された技術課題を解決するキーポイントである。この他、本願のイノベーション部分を際立たせるために、本願の上記各装置の実施例は、本願に提出された技術課題を解決するのに関係があまり密接ではないユニット/モジュールを引き入れておらず、これは、上記装置の実施例にはその他のユニット/モジュールが存在しないことを表明しているものではない。
【0073】
なお、本特許の例示及び明細書では、例えば、第一や第二などのような関係用語は、ただ1つの実体又は操作ともう1つの実体又は操作とを区分するのに用いただけであり、これらの実体又は操作の間には如何なるこのような実際の関係又は順序が存在することを要求又は暗示するとは限らないことに留意されたい。しかも、用語 「包含する」、「含む」又はその如何なるその他の変形は、非排他性の包含を包括することが意図され、したがって、一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は設備がそれらの要素を含むばかりでなく、明確に書き並べていないその他の要素をさらに含むことになり、又は、このようなプロセス、方法、物品又は設備に固有の要素をさらに含むことになる。より多くの制限がない場合には、語句「1つ含む」で限定された要素は、前記要素を含んだプロセス、方法、物品又は設備には別の同一の要素がまだ存在することを排除するものではない。
【0074】
本願のいくつかの好ましい実施例を参照することで、本願について図示や説明してきたが、当業者は、本出願の主旨および範囲から逸脱することなく、形式や細部において種々の変更を行うことができることと理解すべきである。
【国際調査報告】