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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-22
(54)【発明の名称】流体分配モジュール
(51)【国際特許分類】
   F16K 27/02 20060101AFI20240712BHJP
【FI】
F16K27/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503907
(86)(22)【出願日】2022-07-15
(85)【翻訳文提出日】2024-03-15
(86)【国際出願番号】 US2022037269
(87)【国際公開番号】W WO2023003767
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】63/225,148
(32)【優先日】2021-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/320,326
(32)【優先日】2022-03-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518057228
【氏名又は名称】アイコール・システムズ・インク
(74)【代理人】
【識別番号】110003579
【氏名又は名称】弁理士法人山崎国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【弁理士】
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169993
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 千裕
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(72)【発明者】
【氏名】ライアン バロス、フィリップ
(72)【発明者】
【氏名】パトリック マリガン、グレッグ
(72)【発明者】
【氏名】トマブ、ダスティン
(72)【発明者】
【氏名】ブライアント デイビス、クリストファー
【テーマコード(参考)】
3H051
【Fターム(参考)】
3H051AA01
3H051BB02
3H051BB03
3H051CC11
3H051FF01
3H051FF15
(57)【要約】
流量制御装置は、半導体製造用のプロセス流体を供給するための重要なコンポーネントである。これらの流量制御装装置は、流量制御装置内にしっかりとパッケージ化されたさまざまな流体フローコンポーネントを必要とする。実装密度を向上させるために、流体分配モジュールは、能動的部品と受動的部品の両方を単一の基板ブロックに組み込むことが好ましい。これにより、パッケージング密度を高くすることが可能になるだけでなく、流体分配モジュールの大幅な簡素化によるコストの削減も可能になる。たとえば、単一のモノリシックブロック内の弁または他のコンポーネントに、流入流体を濾過するフィルタを組み込むことで、コストがかかり複雑となる個別のコンポーネントを用いる必要がなくなる。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造と、
前記支持構造に取り付けられた基板ブロックであって、前記基板ブロックは、
モノリシックボディと、
前記モノリシックボディ内に形成されたコンポーネント受け口と、
前記モノリシックボディ内に形成され、第1の入口開口部から前記コンポーネント受け口の第1の出口開口部まで延びる第1の流体経路と、
前記モノリシックボディ内に形成され、前記コンポーネント受け口の第2の入口開口部から第2の出口開口部まで延びる第2の流体経路と、
を含む基板ブロックと、
前記第2の流体経路をプレフィルタセクションとポストフィルタセクションに分割する前記第2の流体経路内に配置されたフィルタ媒体と、
前記コンポーネント受け口において前記基板ブロックの前記モノリシックボディに取り付けられ、前記第1の出口開口部および前記第2の入口開口部のそれぞれに流体的に結合される第1の能動的フローコンポーネントと、
を含む流体分配モジュール。
【請求項2】
前記基板ブロックのモノリシックボディの底面は、前記支持構造の上面に隣接し接触していることを特徴とする請求項1に記載の流体分配モジュール。
【請求項3】
前記モノリシックボディは、上面、前記コンポーネント受け口、および前記上面に形成された前記第2の出口開口部を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体分配モジュール。
【請求項4】
前記上面は、第1のセクションおよび前記第1のセクションとは垂直方向にずれているが実質的に平行である第2のセクションと、前記上面の前記第1のセクションに位置する前記コンポーネント受け口および前記上面の前記第2のセクションに位置する前記第2の出口開口部を含むことを特徴とする請求項3に記載の流体分配モジュール。
【請求項5】
前記上面の前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間に延びる直立壁を含むことを特徴とする請求項4に記載の流体分配モジュール。
【請求項6】
前記コンポーネント受け口は、前記モノリシックボディに形成されていて窪み部の床を有する窪み部を含み、前記第1の出口開口部及び前記第2の入口開口部は前記窪み部の床に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の流体分配モジュール。
【請求項7】
前記モノリシックボディは、前記コンポーネント受け口の少なくとも一部を形成するカラー部分を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の流体分配モジュール。
【請求項8】
前記第1の入口開口部は、前記モノリシックボディの第1の側壁面に位置することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の流体分配モジュール。
【請求項9】
前記第1の側壁面の底面から水平に突き出ているフランジ部分を含む前記モノリシックボディと、
前記フランジ部分を通り抜けて、前記支持構造と係合し前記基板ブロックを前記支持構造に固定する1つ以上の締結具と、
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の流体分配モジュール。
【請求項10】
前記第2の流体経路は、プレフィルタ通路、フィルタチャンバ、及びポストフィルタ通路を含み、
前記プレフィルタ通路は、前記第2の入口開口部から前記フィルタチャンバに延び、前記ポストフィルタ通路は、前記フィルタチャンバから前記第2の出口開口部に延び、前記フィルタ媒体は前記フィルタチャンバ内に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の流体分配モジュール。
【請求項11】
前記フィルタ媒体は管状フィルタ本体を含み、前記管状フィルタ本体の内面は中央フィルタキャビティを画定し、前記フィルタチャンバ内に保持された前記フィルタ媒体は前記管状フィルタ本体の外面の周りにポストフィルタ環状部を形成し、
前記プレフィルタ通路は前記中央フィルタキャビティと流体連通し、前記ポストフィルタ通路は前記ポストフィルタ環状部と流体連通していることを特徴とする請求項10に記載の流体分配モジュール。
【請求項12】
前記フィルタチャンバ内に位置し、前記管状フィルタ本体の第1の縁と前記フィルタチャンバの第1の端壁との間に第1のシールを形成する、第1の環状ガスケットと、
前記フィルタチャンバ内に位置し、前記管状フィルタ本体の第2の縁と前記フィルタチャンバの第2の端壁との間に第2のシールを形成する、第2のガスケットと、
をさらに含むことを特徴とする請求項10に記載の流体分配モジュール。
【請求項13】
前記第1の環状ガスケットは、前記プレフィルタ通路を前記中央フィルタキャビティに流体的に結合する中央通路を含むことを特徴とする請求項12に記載の流体分配モジュール。
【請求項14】
前記第1の端壁の凹部を含み、
第1の環状ガスケットは、第1のハブ部分、第2のハブ部分、前記第1のハブ部分と前記第2のハブ部分との間に位置し前記第1のハブ部分と前記第2のハブ部分との間に延びるフランジ部分、前記第1のハブ部分と前記第2のハブ部分を通って延びる中央通路とを有し、
前記第1の環状ガスケットは、前記第1のハブ部分が前記凹部内に収まり、前記第2のハブ部分が、前記中央フィルタキャビティ内に延び、前記フランジが前記管状フィルタ本体と前記第1の端壁との間で圧縮されるように配置されることを特徴とする請求項13に記載の流体分配モジュール。
【請求項15】
前記第2の端壁を含むエンドキャップであって、前記エンドキャップは、前記モノリシックボディを前記フィルタチャンバに固定する、エンドキャップをさらに含むことを特徴とする請求項14に記載の流体分配モジュール。
【請求項16】
ハブ部分及びランジ部分を含む前記第2のガスケットをさらに含み、
前記第2のガスケットは、前記第2のガスケットの前記ハブ部分が前記中央フィルタキャビティ内に延び、前記第2のガスケットの前記フランジ部分は前記管状フィルタ本体の前記第2の縁と前記第2の端壁との間で圧縮されるように配置されることを特徴とする請求項13乃至請求項15のいずれか1項に記載の流体分配モジュール。
【請求項17】
前記フィルタ媒体は、前記フィルタチャンバ内で圧縮されることを特徴とする請求項13乃至請求項16のいずれか1項に記載の流体分配モジュール。
【請求項18】
前記フィルタ媒体は、フィルタ本体および前記フィルタ本体から延びる環状フランジを含むことを特徴とする請求項10に記載の流体分配モジュール。
【請求項19】
前記フィルタ媒体の前記環状フランジは、前記フィルタチャンバに形成された凹部に嵌合することを特徴とする請求項18に記載の流体分配モジュール。
【請求項20】
前記フィルタ本体は円筒状であり、前記環状フランジは、前記フィルタ本体の外径から延びていることを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の流体分配モジュール。
【請求項21】
第1の能動的コンポーネントは、前記第1の基板ブロックに直接取り付けられ、前記第1の基板ブロックだけによって単独に支持されていることを特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれか1項に記載の流体分配モジュール。
【請求項22】
前記第1の能動的コンポーネントはバルブであることを特徴とする請求項1乃至請求項21のいずれか1項に記載の流体分配モジュール。
【請求項23】
前記第1の能動的コンポーネントはロックアウトタグアウト弁であることを特徴とする請求項22に記載の流体分配モジュール。
【請求項24】
コンポーネントブロック、前記コンポーネントブロックに形成された1つ以上の流体経路、および前記コンポーネントブロックに取り付けられた1つ以上の能動的フローコンポーネントを含む第2の能動的フローコンポーネントアセンブリを含み、
前記コンポーネントブロックは、前記第2の能動的フローコンポーネントアセンブリの前記1つ以上の流体経路が前記基板ブロックの前記第2の出口開口部に流体的に結合するように前記基板ブロックに取り付けられた第1の端部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項23のいずれか1項に記載の流体分配モジュール。
【請求項25】
前記コンポーネントブロックは、前記基板ブロックを越えて突き出て前記支持構造に取り付けられた第2の端部を有することを特徴とする請求項24に記載の流体分配モジュール。
【請求項26】
基板ブロックであって、
モノリシックボディと、
前記モノリシックボディに形成されたコンポーネント受け口と、
前記モノリシックボディに形成され、第1の入口開口部から前記コンポーネント受け口の第1の出口開口部まで延びる第1の流体経路と、
前記モノリシックボディに形成され、前記コンポーネント受け口の第2の入口開口部から第2の出口開口部まで延びる第2の流体経路と、
を含む基板ブロックと、
前記第2の流体経路に位置し、前記第2の流体経路をプレフィルタセクションとポストフィルタセクションとに分割するフィルタ媒体と、
前記コンポーネント受け口で前記基板ブロックの前記モノリシックボディに取り付けられ、前記第1の出口開口部および前記第2の入口開口部に流体的に結合された第1の能動的フローコンポーネントと、
を含む流体分配モジュール。
【請求項27】
流体源と、
請求項1乃至請求項25のいずれか1項に記載の流体分配モジュールであって、前記流体分配モジュールの前記第1の入口開口部が前記流体源に流体的に結合されている、流体分配モジュールと、
前記流体分配モジュールから流出する流体を受け取るため、前記流体分配モジュールに流体的に結合された処理チャンバと、
を含む、半導体ウエハーを処理するためのシステム。
【請求項28】
処理チャンバ内で1つ以上の半導体ウエハーを支持するステップと、
請求項1乃至請求項25のいずれか1項に記載の流体分配モジュールを用いて、流体を前記流体源から前記処理チャンバに供給するステップと、
前記1つ以上の半導体ウエハーを前記流体と接触させ、処理ステップを実行するステップと、
を含む半導体チップを製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2022年3月16日に出願された米国仮出願63/320,326号、および2021年7月23日に出願された米国仮出願63/225,148号基づく優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
流量制御は、半導体チップ製造における重要な技術の1つである。流体の流量制御装置は、半導体製造その他の工業プロセスで既知の流量のプロセス流体を供給するために重要である。このような装置は、さまざまな用途で流体の流量を測定し、正確に制御するために使用される。この制御は、実装密度の増加と機能的性能の向上を目的として設計された装置に依存している。
【背景技術】
【0003】
チップ製造技術が向上するにつれて、コンポーネントのサイズが小さくなり、流量制御装置のパッケージング要件が厳しくなった。流量制御装置のメンテナンスおよび修理には、流量制御装置の構成部品の高密度なパッケージングを可能にするために構成部品の統合がますます必要となる。実装密度、最終製品のコスト、および装置の機能的性能を改善するために、改善された方法および装置が望ましい。
【発明の概要】
【0004】
本技術は、流量制御装置を備える流体分配モジュールを対象とする。前記流量制御装置は、能動的フローコンポーネントおよびフィルタ媒体を受け入れるように構成された基板ブロックを含む。流量制御装置には、十分機能させるために漏れがないように組み立てる必要がある。さらに、流量制御装置にフィルタを組み込んで、流体とともに通り抜ける粒子が最小限になるようにすることが有益である。このような装置は、半導体チップ製造、ソーラーパネル製造などの広範囲のプロセスで使用することができる。
【0005】
一実施形態では、本願発明は流体分配モジュールである。前記流体分配モジュールは、支持構造と、前記支持構造に取り付けられた基板ブロックとを含む。前記基板ブロックは、モノリシックボディと、前記モノリシックボディに形成されたコンポーネント受け口とを有する。前記基板ブロックはさらに、モノリシックボディ内に形成され、第1の入口開口部から前記コンポーネント受け口の第1の出口開口部まで延びる第1の流体経路を有する。第2の流体経路がモノリシックボディ内に形成され、コンポーネント受け口の第2の入口開口部から第2の出口開口部まで延びる。前記第2の流体経路内に配置されたフィルタ媒体は、前記第2の流体経路をプレフィルタセクションとポストフィルタセクションに分割する。第1の能動的フローコンポーネントは、前記コンポーネント受け口において前記基板ブロックの前記モノリシックボディ上に取り付けられ、前記第1の出口開口部および前記第2の入口開口部のそれぞれに流体的に結合される。
【0006】
別の実施形態では、本願発明は流体分配モジュールである。前記流体分配モジュールは基板ブロックを有する。前記基板ブロックは、モノリシックボディと、前記モノリシックボディに形成されたコンポーネント受け口とを有する。前記基板ブロックはさらに、前記モノリシックボディ内に形成され、第1の入口開口部から前記コンポーネント受け口の第1の出口開口部まで延びる第1の流体経路を有する。第2の流体経路が前記モノリシックボディ内に形成され、前記コンポーネント受け口の第2の入口開口部から第2の出口開口部まで延びる。フィルタ媒体が前記第2の流体経路内に配置され、前記フィルタ媒体は前記第2の流体経路をプレフィルタセクションとポストフィルタセクションに分割する。第1の能動的フローコンポーネントが、コンポーネント受け口において前記基板ブロックの前記モノリシックボディ上に取り付けられ、前記第1の出口開口部および前記第2の入口開口部のそれぞれに流体的に結合される。
【0007】
さらに別の実施形態では、本願発明は、半導体ウエハーを処理するためのシステムである。前記システムは、流体源および前述の流体分配モジュールを含み、前記流体分配モジュールの前記第1の入口開口部は前記流体源に流体的に結合される。前記システムは、前記流体分配モジュールから流出する流体を受け取るために、前記流体分配モジュールに流体的に結合された処理チャンバをさらに含む。
【0008】
別の実施形態では、本願発明は半導体チップを製造する方法である。最初に、1つ以上の半導体ウエハーが処理チャンバ内で支持される。2番目に、流体は、上述の流体分配モジュールを使用して前記処理チャンバに供給される。3番目に、1つ以上の半導体ウエハーが流体と接触して処理ステップが実行される。
【0009】
本技術のさらなる応用分野は、以下の詳細な説明から明らかになるであろう。詳細な説明および特定の例は、好ましい実施形態を示しているが、例示のみを目的としており、前記技術の範囲を限定することを意図していないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0010】
開示した本願発明は、詳細な説明および添付の図面から、さらに十分に理解されるであろう。
【0011】
図1】1つ以上の流量制御装置を利用して半導体デバイスを製造するためのシステムの概略図である。
【0012】
図2】複数のバルブアセンブリを組み込んだ質量流量制御装置を備える流体分配モジュールの概略図であり、質量流量制御装置は、図1のプロセスで利用できる流量制御装置の1つである。
【0013】
図3図2の流体分配モジュールの斜視図である。
【0014】
図4図2の流体分配モジュールの左側面図である。
【0015】
図5図3の流体分配モジュールのV-V線に沿って切断した断面図である。
【0016】
図6】基板ブロックおよび能動的流体フローコンポーネントの斜視図であり、基板ブロックおよび能動流体流コンポーネントは図2の質量流量制御装置の一部を形成する。
【0017】
図7図6の基板ブロックおよび能動的流体フローコンポーネントの分解図である。
【0018】
図8図6の基板ブロックおよび能動的流体フローコンポーネントのVIII-VIII線に沿って切断した断面図である。
【0019】
図9図6の基板ブロックの斜視図である。
【0020】
図10図9の基板ブロックのX-X線に沿って切断した断面図である。
【0021】
図11図9の基板ブロックの代替的実施形態のX-X線に沿って切断した概略断面図である。
【0022】
図12図9の基板ブロックの代替的実施形態のX-X線に沿って切断した概略断面図である。
【0023】
図13】能動的流体フローコンポーネントに利用することができる基板ブロックの別の実施形態の斜視図である。
【0024】
図14図13の基板ブロックのXIV-XIV線に沿って切断した断面図である。
【0025】
図15】能動的流体フローコンポーネントに利用することができる基板ブロックの別の実施形態の斜視図である。
【0026】
図16図15の基板ブロックのXVI-XVI線に沿って切断した断面図である。
【0027】
図17】能動的流体フローコンポーネントに利用することができる基板ブロックの別の実施形態の斜視図である。
【0028】
図18図17の基板ブロックのXVIII-XVIII線に沿って切断した断面図である。
【0029】
図19】能動的流体フローコンポーネントに利用することができる基板ブロックの別の実施形態の斜視図である。
【0030】
図20図19の基板ブロックのXX-XX線に沿って切断した断面図である。
【0031】
すべての図面は概略図であり、必ずしも縮尺どおりではない。特定の図では番号が付けられている要素は、他の図では番号が付けられていないこともあるが、本明細書で特に断らない限り同じ要素である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本願発明の原理による例示的な実施形態の説明は、添付図面と関連付けて読まれることを意図しており、添付図面は文書による説明全体の一部とみなされるべきである。ここに開示した本願発明の実施形態の説明において、向きまたは方向への言及は単に説明の便宜を目的とするものであり、本発明の範囲を限定することをいかなる場合でも意図したものではない。「下」、「上」、「水平」、「垂直」、「上部」、「下部」、「上方」、「下方」、「左」、「右」、「頂部」、「底部」などの相対的な用語、およびその派生語(例えば、「水平方向」、「下方向」、「上方向」など)は、そのとき説明している、または論じている図面に示される方向を指すと解釈されるべきである。これらの相対的な用語は、説明の便宜のためのみであり、そのように明示的に示されない限り、装置が特定の向きで構成されまたは操作されることを必要とするものではない。「取り付けられた」、「貼り付けられた」、「接続された」、「結合された」、「相互接続された」などの用語は、構成要素が直接的または介在する構成要素を介して間接的に相互に固定または取り付けられる関係、およびその両方を指し、特に明記されていない限り、可動なまたは固定された取り付け関係を示す。さらに、本発明の特徴および利点は、好ましい実施形態を参照することによって説明される。したがって、本発明は、単独で存在するかまたは他の組み合わせで存在する形態の限定されない可能性のある組み合わせを示したような、好ましい実施形態に限定されるべきではないことは明らかであり、本願発明の範囲は、添付の特許請求の範囲によって定められる。
【0033】
本発明は、流量制御装置を形成するために流体フローコンポーネントを取り付ける際に使用するシールリテーナを対象とする。半導体製造業は、流体流量制御において高いパフォーマンスが要求される産業の1つである。半導体製造技術が進歩するにつれて、顧客はスペースの必要性を低減させた流量制御装置の必要性を認識するようになった。したがって、流量制御装置のパッケージングがこれまで以上に高密度になるにつれて、流量制御装置の修理とメンテナンスはますます困難になってきている。本願発明は、流量制御装置内での流量制御コンポーネントの効率的な組み立てを容易にする。
【0034】
図1は、例示的な処理システム1000の概略図を示す。処理システム1000は、処理チャンバ1300に流体的に結合された複数の流量制御装置100を利用することができる。複数の流量制御装置100は、1つ以上の異なるプロセス流体を処理チャンバ1300に供給するために使用される。流体は、複数の流体供給源または流体源から供給される。集合的に、複数の流量制御装置100は、流体分配モジュール1400に属する。任意選択で、処理システム100において2つ以上の流体分配モジュール1400を利用することができる。複数の流量制御装置100は、出口マニホールド400によって処理チャンバ1300に接続されている。半導体および集積回路などの物品を、処理チャンバ1300内で処理することができる。
【0035】
弁1100は、流量制御装置100の各々を処理チャンバ1300から隔離し、流量制御装置100の各々を選択的に処理チャンバ1300に接続または隔離することを可能にすることで、多種多様の異なる処理ステップを容易におこなう。処理チャンバ1300は、複数の流量制御装置100から供給されるプロセス流体に適用させるためのアプリケータを含むことができ、複数の流量制御装置100から供給される流体の選択的にまたは拡散的に分配することを可能にする。任意選択で、処理チャンバ1300は、真空チャンバであってもよいし、複数の流量制御装置100によって供給される流体に物品を浸漬するためのタンクもしくは槽であってもよい。流体供給ラインは、流体供給源の各々から処理チャンバ1300への流路によって形成される。
【0036】
さらに、処理システム1000は、弁1100によって処理チャンバ1300から隔離され、プロセス流体の排出を可能にし、または1つ以上の流量制御装置100のパージを容易にする真空源1200をさらに備えることができる。これにより、メンテナンス、同じ流量制御装置内100でのプロセス流体の切り替え、その他のタスクを容易に行うことができる。任意選択で、真空源1200は、ガスを除去するための真空源の代わりに、処理チャンバ1300から液体を除去するように構成された液体ドレインであってもよい。任意選択で、流量制御装置100は、質量流量制御装置、フロースプリッタ、または処理システム内のプロセス流体の流量を制御する任意の他の装置であってもよい。さらに、必要に応じて、弁1100を流量制御装置100に組み込むことができる。処理チャンバ1300は、他の物品、中でも、処理用の半導体ウエハーを収容することができる。
【0037】
処理システム1000で実行することのできるプロセスには、ウェットクリーニング、フォトリソグラフィ、イオン注入、ドライエッチング、原子層エッチング、ウェットエッチング、プラズマアッシング、急速熱アニーリング、炉アニーリング、熱酸化、化学蒸着、原子層堆積、物理蒸着、分子線エピタキシー、レーザーリフトオフ、電気化学堆積、化学機械研磨、ウエハーテスト、電気メッキ、または気体または液体を利用するその他のプロセスを含むことができる。
【0038】
図2は、質量流量制御装置101を備える例示的な流体分配モジュール1400の概略図を示す。質量流量制御装置101は、処理システム1000で利用することができる流量制御装置100の一つである。質量流量制御装置101は、入口104に流体的に結合されたプロセス流体の流体供給源を有する。入口は入口制御弁151に流体的に接続され、入口制御弁151は比例弁120に接続される。入口制御弁151は、質量流量制御装置101に遮断機能を与える。入口制御弁151は、いかなる干渉をも受けることなく流体の流れを可能にしまたは阻止できるオン/オフ弁であることが好ましい。しかしながら、入口制御弁151は、開状態から閉状態まで流量を変化させることができる比例弁であってもよいと考えられる。
【0039】
入口制御弁151と比例弁120との間にはフィルタ媒体170がある。フィルタ媒体170については以下で詳細に説明するが、流体供給源から流入する流体を濾過して、流量制御装置100の信頼性の高い動作を保証するなどの役割を果たす。フィルタ媒体170は、多孔質構造、繊維金属構造、金属織物構造、繊維または織られた紙または織物素材、発泡材料、その他の既知の濾過媒体のような任意の既知の濾過材料でよい。フィルタ媒体170は、流体供給源に関して入口制御弁151の上流または下流に配置することができる。
【0040】
比例弁120は、比例弁120を通って流れるプロセス流体の量を変えることができる。比例弁120は、P1ボリューム106に流れるプロセス流体の質量流量を計測する。比例弁120は、完全に開閉することを必要とする代わりに、プロセスガスの質量流量の制御を可能にする中間状態にできるようにすることで、プロセスガスの比例制御を提供することができる。同様に、必要に応じて、入口制御弁151を使用して流体の流れを比例制御することもできる。他の実施形態では、入口制御弁151を比例弁120と組み合わせることができる。この構成では、フィルタ媒体170は入口制御弁151の上流または下流のいずれかに配置することができ、比例弁120を省略することができる。
【0041】
P1ボリューム106は比例弁120に流体的に結合されており、P1ボリューム106は比例弁120と流量制限器160との間の質量流量制御装置101内の全容積の合計である。圧力変換器130は、P1ボリューム106内の圧力の測定を可能にするために、P1ボリューム106に流体的に結合される。オン/オフ弁150は、流量制限器160と比例弁120との間に配置され、P1ボリューム106からのプロセスガスの流れを完全に停止するために使用することができる。任意選択で、流量制限器160は、代替構成でオン/オフ弁150と比例弁120との間に配置されてもよい。最後に、流量制限器160は、質量流量制御装置101の出口110に流体的に接続される。処理システムでは、出口110は弁1100に流体的に接続されるか、または処理チャンバ1300に直接接続される。
【0042】
流量制限器160は、比例弁120と組み合わせて、プロセスガスの流量を測定するために使用される。ほとんどの実施形態では、流量制限器160は、流体の流れに対して既知の制限を行う。第1の特性を有する流量制限器160は、所与のプロセスガスの所望の範囲の質量流量を供給するために、特定の流れインピーダンスを持つように選択することができる。流量制限器160は、流量制限器160の上流および下流の通路よりも大きな流れ抵抗を有する。
【0043】
任意選択で、質量流量制御装置101は、流量制限器160およびオン/オフ弁150の下流に1つまたは複数のP2圧力変換器を備える。P2圧力変換器は、流量制限器160の前後の差圧を測定するために使用される。いくつかの実施形態では、流量制限器160の下流のP2圧力は、処理チャンバに接続された別の装置100から取得することができ、読み取った値は質量流量制御装置101に伝達することができる。
【0044】
任意選択で、温度センサーを使用して、質量流量制御装置101の精度をさらに高めることができる。これらは、P1ボリューム106の近くの質量流量制御装置101のベースに取り付けることができる。追加の温度センサーを、比例弁120、圧力変換器130、およびオン/オフ弁150を含む様々な場所で使用することができる。
【0045】
次に図3~5を参照すると、質量流量制御装置101を備える流体分配モジュール1400が詳細に示されている。流体分配モジュール1400は、支持構造1402を備える。支持構造1402は、ベース基板と呼ばれることがあり、一般に、1つ以上の流量制御装置100がその上に取り付けられた平らなプレートまたはシートであるこの例では、質量流量制御装置101は支持構造1402に取り付けられている。支持構造1402は上面1403を有し、その上に流量制御装置100が取り付けられている。
【0046】
質量流量制御装置101は、入口104、入口制御弁151、比例弁120、P1ボリューム106、P1圧力変換器130、弁150、流量制限器160、および出口110を備える。図2に関して上述したように、流体は入口104から出口110に流れる。第1の基板ブロック180、コンポーネントブロック181、および第2の基板ブロック182は、入口制御弁151、比例弁120、P1圧力変換器130、弁150、および流量制限器160を受け入れる。流路183は入口104から出口110まで延びている。
【0047】
第1の基板ブロック180、入口制御弁151、およびフィルタ媒体170は、集合的に第1の能動的コンポーネントアセンブリ280と呼ばれることがある。第1の能動的コンポーネントアセンブリ280はまた、以下に詳細に説明するように、フィルタ媒体170を取り付けて密封するために必要な支持コンポーネントを含む。コンポーネントブロック181、第2の基板ブロック、比例弁120、P1ボリューム106、P1圧力変換器130、弁150、および流量制限器160はすべて、第2の能動的フローコンポーネントアセンブリ290を形成する。
【0048】
入口制御弁151、比例弁120、P1圧力変換器130、および弁150のそれぞれは、コンポーネント受け口184に配置されている。コンポーネント受け口184のそれぞれは、入口制御弁151、比例弁120、P1圧力変換器130、および弁150などの能動的フローコンポーネントを受け入れるように構成されている。能動的フローコンポーネントには、流量を能動的に制御または測定するセンサー、弁、またはその他のコンポーネントが含まれる場合がある。コンポーネント受け取りポート184は、いくつかの能動的フローコンポーネントが特定のコンポーネント受け口184にのみ取り付けられるように、さまざまな構成とすることができる。したがって、コンポーネント受け口184はすべて同一である必要はない。他の実施形態では、コンポーネント受け口184は、流量制御装置100を再構成できるようにするために、様々に異なる能動的コンポーネントを受け入れるように構成されている。
【0049】
第1の基板ブロック180は、モノリシックボディ187を備える。モノリシックボディ187は、単一部品として形成される一体的に形成されたモノリシックなコンポーネントである。モノリシックボディ187はコンポーネント受け口184を備える。入口取付具105は入口104を形成し、溶接、接着、圧縮もしくは締まり嵌め、その他の既知の手段によってモノリシックボディ187に結合される。モノリシックボディ187は、第1の入口開口188から第1の出口開口189まで延びる流体流路183の第1の流体経路185を備える。第1出口開口部189は、モノリシックボディ187のコンポーネント受け口184に形成されている。第2の流体経路186は、モノリシックボディ187を通って、コンポーネント受け口184に形成された第2の入口開口部190からモノリシックボディ187に形成された第2の出口開口部191まで延びる。第2の出口開口部191は、流体流路183を入口104からコンポーネントブロック181へと流体接続し、流体が入口104からコンポーネントブロック181に取り付けられた能動的コンポーネントまで流れることができるようにする。
【0050】
図から分かるように、フィルタ媒体170は第2の流体経路186内に配置されている。フィルタ媒体170は、第2の流体経路186をプレフィルタセクション192とポストフィルタセクション193に分割する。入口制御弁151は、モノリシックボディ187のコンポーネント受け口184に取り付けられ、第1の出口開口部189および第2の入口開口部190のそれぞれに流体的に結合される。したがって、入口制御弁151は、入口104から第2の出口開口部191への流体の流量を制御する。さらに、フィルタ媒体170は流体を濾過して、他の能動的コンポーネントが濾過された流体を確実に受け取るようにし、装置100の信頼性を向上させ、処理チャンバ1300に到達する汚染物質を最小限に抑える。
【0051】
流路183は、第1の基板ブロック180から出口110まで流体を導く流体経路(図示せず)をさらに備える。流体経路は、コンポーネントブロック181を通って延び、任意選択で、第2の基板ブロック182を通って延びる。コンポーネントブロック181は第1の端部292と第2の端部293を有し、第2の端部は第1の基板ブロック181を越えて水平に突き出ている。第1の端部292は、第2の能動的フローコンポーネントアセンブリ290の流体経路が第2の出口開口部191に流体的に接続されるように、第1の基板ブロック180に結合される。したがって、第1の基板ブロック180の第2の流体経路186は、第2の出口開口部191を介して第2の能動的フローコンポーネントアセンブリ290の流体経路に流体的に接続される。
【0052】
流路183は、第1の流体経路185、第2の流体経路186、および第2の能動的フローコンポーネントアセンブリ290の流体経路を介して、入口104から出口110まで延びる。コンポーネントブロック181の第2の端部293は、第2の基板ブロック182に結合され、第2の基板ブロック182は、通常、支持構造1402内に延びる締結具102を介して、支持構造1402の上面1403に締結される。言い換えると、コンポーネントブロックの第2の端部293は、第2の基板ブロック182を介して支持構造1402に取り付けられる。
【0053】
次に図6~10を参照して、入口制御弁151および第1の基板ブロック180をさらに詳細に説明する。入口制御弁151は、弁本体152、弁座153、および閉鎖部材154を位置決めして固定し、動作を可能にするために必要なさまざまな取り付け部品155に加えて、弁本体152、弁座153、および閉鎖部材154を備える。入口制御弁151は、閉塞部材154を、弁座153から離間した開状態から弁座153に当接した閉状態まで動かす。入口制御弁151はコンポーネント受け口184に直接取り付けられており、入口制御弁151は第1の基板ブロック180だけによって単独に支持されている。
【0054】
入口制御弁151は、第1の能動的コンポーネントと呼ばれることがある。入口制御弁151は、ロックアウトタグアウト弁であってもよい。このような弁は、機器の保守時に安全を確保するために使用される。この実施形態では、入口制御弁151は機械的ロックでロックアウトされ、入口制御弁151を確実に閉状態に留めておく。入口制御弁151が閉状態にあることが装置技術者に容易に分かるように、入口制御弁151にタグを付けることもできる。通常、ロックアウトされタグ付けされたデバイスは、一般に「ロックアウトタグアウト」という用語で表される。ロックアウトタグアウト弁は「LOTO」弁と呼ばれることもある。
【0055】
第1の基板ブロック180は、図示のように2つの別個のコンポーネントで形成される入口取付具105を備える。第1の基板ブロック180も、上述したようなモノリシックボディ及びフィルタ媒体170を含む。さらに、第1の基板ブロック180は、第1の環状ガスケット210、第2のガスケット220、およびエンドキャップ230を備える。
【0056】
モノリシックボディ187に目を向けると、モノリシックボディは、底面241、上面242、第1の側壁面243、および第2の側壁面244を有する。第1の入口開口部188は、第1側壁面243に形成されている。第1側壁面243の底部からは、フランジ部分245が水平方向に延びている。複数の締結具がフランジ部分245を通って延在し、第1の基板ブロック180を支持構造1402に結合させる。締結具は、モノリシックボディ187の底面241を支持構造1402の上面1403に固定し、フランジ部分245に形成された締結具通路246を通って延びる。上述した締結具102のような締結具を用いることができる。締結具102はねじ山が付いていてもよいし、第1の基板ブロック180を支持構造1402に取り付けるのに適した他のタイプの締結具であってもよい。
【0057】
上面242は、第1のセクション247と第2のセクション248とを備える。コンポーネント受け口184は第1のセクション247に形成され、第2の出口開口部191は第2のセクション248に形成される。第1のセクション247は、第2のセクション248とは垂直方向にずれている。第1のセクション247は第2のセクション248よりも高くなっている。直立壁249は、上面242の第1のセクション247と第2のセクション248との間に位置する。第1のセクション247と第2のセクション248とは実質的に平行である。
【0058】
コンポーネント受け口184は、窪み部250を備え、この窪み部は、窪み部の床252と、窪み部の床252から上面242の第1のセクション247まで延びるカラー部分251とを有する。第1の出口開口部189および第2の入口開口部190は、コンポーネント受け口184の窪み部の床252に形成されている。カラー部分251は、上述したように、コンポーネント受け口184の少なくとも一部を形成し、カラー部分251は、窪み部の床252と上面242の第1のセクション247との間に位置する。
【0059】
第2の流体経路186に目を向けると、第2の流体経路186は、前述のように、プレフィルタセクション192およびポストフィルタセクション193を備える。第2の流体経路186は、プレフィルタ通路256、フィルタチャンバ257、およびポストフィルタ通路258を備える。プレフィルタ通路256は、第2入口開口部190からフィルタチャンバ257まで延びている。ポストフィルタ通路258は、フィルタチャンバ257から第2の出口開口部191まで延びている。フィルタ媒体170はフィルタチャンバ257内に配置される。
【0060】
フィルタチャンバ257は、モノリシックボディ187の第2の側壁面244およびエンドキャップ230に形成されたポケットに囲まれている。フィルタ媒体170はフィルタチャンバ257内に配置される。フィルタ媒体170は、管状フィルタ本体171を備え、管状フィルタ本体171は、内面172、外面173、第1の縁174、および第2の縁175を有する。管状の本体の内面172は、中央フィルタキャビティ176を画定する。ポストフィルタ環状部177は、フィルタチャンバ257の外面173と内面261との間に形成される。したがって、中央フィルタキャビティ176はプレフィルタセクション192の一部を形成し、一方、ポストフィルタ環状部177はポストフィルタセクション193の一部を形成する。フィルタ媒体170により、プレフィルタセクション192とポストフィルタセクション193とが分けられる。
【0061】
フィルタ媒体170は、ポストフィルタ環状部177が保持されるようにフィルタチャンバ257内に支持される。ポストフィルタ環状部177は、流体がポストフィルタ環状部177を通ってポストフィルタ通路258に流れることができるように、内面261から間隔を置いて隔離されている。プレフィルタ通路256は中央フィルタキャビティ176と流体連通しており、ポストフィルタ環状部177はポストフィルタ通路258と流体連通している。
【0062】
第1の環状ガスケット210は、フィルタチャンバ257内に配置され、フィルタチャンバ257の第1の端壁258に当接する。第2のガスケット220は、フィルタチャンバ257内に配置され、フィルタチャンバ257の第2の端壁259に当接する。エンドキャップ230は、第2の端壁259を形成し、エンドキャップ230は、溶接、接着、ろう付け、ねじ込み接続または圧入接続、その他の既知の手段によってモノリシックボディ187に固定される。エンドキャップ230はフィルタチャンバ257を囲んで、フィルタチャンバ257を周囲環境から隔離する。
【0063】
第1の環状ガスケット210は、第1のハブ部分211と、第2のハブ部分212と、第1のハブ部分211と第2のハブ部分212との間に突出するフランジ部分213とを有する。中央通路214は、第1のハブ部分211および第2のハブ部分212を通って延びる。中央通路214は、プレフィルタ通路256を中央フィルタキャビティ176に流体的に接続する。第1の環状ガスケット210は、第1のハブ部分211がフィルタチャンバ257の第1の端壁258に形成された凹部260内に嵌合するように配置される。換言すれば、第1の環状ガスケット210は、第1のハブ部分211が凹部260内に収まるように配置される。第2のハブ部分212は、中央フィルタキャビティ176内に延在し、フィルタ媒体171の位置決めを行う。第1のシールは、第1の端壁258と管状フィルタ本体171の第1の縁174との間に形成される。第1のシールは、第1の端壁258と管状フィルタ本体171の第1の縁174との間で第1の環状ガスケット210のフランジ部分213を圧縮することによって形成される。
【0064】
第2のガスケット220はフィルタチャンバ257内に配置される。第2ガスケット220は、ハブ部分221とフランジ部分222とを備える。第2のガスケット220は、フランジ部分222がフィルタチャンバ257の第2の端壁259に当接するように、フィルタチャンバ257内に配置される。管状フィルタ本体171の第2の縁175は、第2のガスケット220のフランジ部分222に係合し、フランジ部分222は第2の端壁259に接触している。フランジ部分222は、管状フィルタ本体171の第2の縁175とフィルタチャンバ257の第2の端壁259との間で圧縮される。これにより、管状フィルタ本体171の第2の縁部175とフィルタチャンバ257の第2の端壁259との間に第2のシールが形成される。したがって、フィルタ媒体170はフィルタチャンバ257内で圧縮されており、第1の環状ガスケット210および第2のガスケット210によって第1の縁174および第2の縁175でシールされる。ハブ部分221は、中央フィルタキャビティ176内に延在し、フィルタ媒体170の位置決めを行う。
【0065】
図11を参照すると、第1の基板ブロック380およびフィルタ媒体370の代替的実施形態が示されている。本実施形態では、フィルタ媒体370は、円筒状のフィルタではなく、カップ状のフィルタとして構成されている。第1の基板ブロック380は、フィルタ媒体370を収容するために変更した部分を除いて、第1の基板ブロック180と同一である。また、第1の基板ブロック380は、モノリシックボディ387、フィルタ媒体370、エンドキャップ330、および入口取付具105を備え、入口取付具105は、溶接、接着、圧縮または締り嵌め、その他の既知の手段によってモノリシックボディ387に結合される。モノリシックボディ387は、単一部品として形成される一体的に形成されたモノリシックコンポーネントである。モノリシックボディ387は、入口制御弁151のような流体フローコンポーネントを受け入れるためのコンポーネント受け口384を備える。
【0066】
モノリシックボディ387は、第1の入口開口部388から第1の出口開口部389まで延びる流体流路183の第1の流体経路385をさらに備える。第1の出口開口部389は、387のコンポーネント受け口384に形成されている。第2の流体経路386は、モノリシックボディ387を通って、コンポーネント受け口384に形成された第2の入口開口部390からモノリシックボディ387に形成された第2の出口開口部391まで延びる。第2の出口開口部391は、流体流路183を入口104からコンポーネントブロック181まで流体接続し、流体が入口104からコンポーネントブロック181に取り付けられた能動的コンポーネントまで確実に流れることができるようにする。
【0067】
図からわかるように、フィルタ媒体370は第2の流体経路386内に配置されている。フィルタ媒体370は、第2の流体経路386をプレフィルタセクション392とポストフィルタセクション393に分割する。入口制御弁151は、モノリシックボディ387のコンポーネント受け口384に取り付けられ、第1の出口開口部389および第2の入口開口部390のそれぞれに流体的に結合される。したがって、入口制御弁151は、入口104から第2出口開口部391への流体の流量を制御する。さらに、フィルタ媒体370は流体を濾過して、他の能動的コンポーネントが濾過された流体を確実に受け取るようにし、装置100の信頼性を向上させ、処理チャンバ1300に到達する汚染物質を最小限に抑える。
【0068】
第2の流体経路386をさらに詳細に説明すると、第2の流体経路386は、前述のように、プレフィルタセクション392およびポストフィルタセクション393を備える。第2の流体経路386は、プレフィルタ通路356、フィルタチャンバ357、およびポストフィルタ通路358を備える。プレフィルタ通路356は、第2の入口開口部390からフィルタチャンバ357まで延びている。ポストフィルタ通路358は、フィルタチャンバ357から第2の出口開口部391まで延びている。フィルタ媒体370はフィルタチャンバ357内に配置される。
【0069】
フィルタチャンバ357は、モノリシックボディ387の第2の側壁面344内に形成されたポケットおよびエンドキャップ330によって境界が定められる。フィルタ媒体370はフィルタチャンバ357内に配置される。フィルタ媒体370は、カップ状のフィルタ本体371を備え、フィルタ本体371は、内面372、外面373、円筒部374、第1の端部375、および第2の端部378を有する。フィルタ本体371の内面372は、中央フィルタキャビティ376を画定する。ポストフィルタ環状部377は、フィルタチャンバ357の外面373と内面361との間に形成される。したがって、中央フィルタキャビティ376はプレフィルタセクション392の一部を形成し、一方、ポストフィルタ環状部377はポストフィルタセクション393の一部を形成する。フィルタ媒体370により、プレフィルタセクション392とポストフィルタセクション393とが分けられる。第2の流体経路386をプレフィルタセクション392とポストフィルタセクション393に分割する
【0070】
フィルタ媒体370は、ポストフィルタ環状部377が保持されるように、第2の端部378によってフィルタチャンバ357内に支持される。ポストフィルタ環状部377は、流体がポストフィルタ環状部377を通ってポストフィルタ通路358に流れることできるように、内面361から間隔を置いて隔離されている。プレフィルタ通路356は中央フィルタキャビティ376と流体連通し、ポストフィルタ環状部377はポストフィルタ通路358と流体連通する。さらに、第1の端部375は、エンドキャップ330から間隔をあけて隔離されており、フィルタ媒体370を通る流体の流れる領域を最大化する。
【0071】
第2の端部378は、流体に対して非透過性の固体材料で形成されており、貫通して配置した開口部379を有する。第2の端部378は、開口379および第2の流体経路386が開口379と位置合わせされ、流体の通過が可能になるようにフィルタチャンバ357の内面361と係合する。第2の端部378は、モノリシックボディ387と係合するためのねじ部分を組み込んでもよく、あるいは、プレス、溶接、接着、その他の既知の手段で取り付けてフィルタ媒体370をフィルタチャンバ357内に固定してもよい。
【0072】
図12を参照すると、第1の基板ブロック480およびフィルタ媒体470のさらに別の実施形態が示されている。本実施形態では、フィルタ媒体470は、複数枚のディスクを積層したディスクフィルタとして構成されている。基板ブロック480は、フィルタ媒体470を収容するために変更した部分を除いて、基板ブロック180と同一である。前と同様に、第1の基板ブロック480は、モノリシックボディ487、フィルタ媒体470、エンドキャップ430、および入口取付具105を備え、入口取付具105は、溶接、接着、圧縮または締まり嵌め、その他の既知の手段によってモノリシックボディ487に結合させる。モノリシックボディ487は、単一部品として形成される一体的に形成されたモノリシックコンポーネントである。モノリシックボディ487は、入口制御弁151のような流体フローコンポーネントを受け入れるためのコンポーネント受け口484を備える。
【0073】
モノリシックボディ487は、第1の入口開口部488から第1の出口開口部489まで延びる流体流路183の第1の流体経路485をさらに備える。第1の出口開口部489は、モノリシックボディ487のコンポーネント受け口484に形成されている。第2の流体経路486は、モノリシックボディ487を通って、コンポーネント受け口484に形成された第2の入口開口部490からモノリシックボディ487に形成された第2の出口開口部491まで延びる。第2の出口開口部491は、流体流路183を入口104からコンポーネントブロック181に流体接続し、流体が入口104からコンポーネントブロック181に取り付けられた能動的コンポーネントまで確実に流れることができるようにする。
【0074】
図から分かるように、フィルタ媒体470は第2の流体経路486内に配置されている。フィルタ媒体470により、第2の流体経路486がプレフィルタセクション492とポストフィルタセクション493に分けられる。入口制御弁151は、モノリシックボディ487のコンポーネント受け口484に取り付けられ、第1の出口開口部489および第2の入口開口部490のそれぞれに流体的に結合される。したがって、入口制御弁151は、入口104から第2出口開口部491への流体の流量を制御する。さらに、フィルタ媒体470は流体を濾過して、他の能動的コンポーネントが濾過された流体を確実に受け取るようにし、装置100の信頼性を向上させ、処理チャンバ1300に到達する汚染物質を最小限に抑える。
【0075】
第2の流体経路486をより詳細に説明すると、第2の流体経路486は、前述のように、プレフィルタセクション492およびポストフィルタセクション493を備える。第2の流体経路486は、プレフィルタ通路456、フィルタチャンバ457、およびポストフィルタ通路458を備える。プレフィルタ通路456は、第2入口開口部490からフィルタチャンバ457まで延びている。ポストフィルタ通路458は、フィルタチャンバ457から第2の出口開口部491まで延びている。フィルタ媒体470はフィルタチャンバ457内に配置される。
【0076】
フィルタチャンバ457は、モノリシックボディ487の第2の側壁面444内に形成されたポケットおよびエンドキャップ430によって境界が定められる。フィルタ媒体470はフィルタチャンバ457内に配置される。フィルタ媒体470は、ディスク状のフィルタ本体471を備え、フィルタ本体471は、複数のフィルタディスク472、外面473、第1の端部474、第2の端部475、および保持部478を有する。フィルタディスク472は、流体がフィルタ本体471に沿って第1の端部474から第2の端部475まで軸方向に流れることを可能にするために、多孔質または織布材料で形成することができる。あるいは、フィルタディスク472の中心を通る通路が形成され、流体がその通路を通って流れ、次にフィルタディスク472の間を半径方向外側に流れ、次にフィルタチャンバ457の外面473および内面461の間を流れることができる。いずれの構成においても、フィルタ媒体470は、流体が必ずフィルタ媒体470を通ってフィルタチャンバ457から流出するように、フィルタチャンバ457内に設置される。この構成では、第1の端部474はプレフィルタセクション492の端部を画定し、第2の端部475はポストフィルタセクション393の始まりを画定する。したがって、フィルタ媒体470によって、プレフィルタセクション492とポストフィルタセクション493とが分けられる。
【0077】
フィルタ媒体470は、フィルタ媒体470がフィルタチャンバ457の所定の位置に保持されるように、保持部478によってフィルタチャンバ457内で支持される。保持部には、エンドキャップ430の対応するねじ山と係合するねじ山が組み込まれている。代替的実施形態では、保持部478は、ねじ山を省略して単にエンドキャップ430に当接するか、または省略することもできる。フィルタ媒体470は、圧入、接着、その他の手段によって保持することができる。さらに他の実施形態では、保持部478を省略することができ、保持機構をエンドキャップ430に組み込むことができる。保持部478は、流体がフィルタ媒体470を通ってポストフィルタ通路458に流れることができるように、フィルタ媒体をフィルタチャンバ457内の所定の位置に保持する。プレフィルタ通路456は第1の端部474と流体連通しており、第2の端部475はポストフィルタ通路458と流体連通している。図から分かるように、第2の端部475は、エンドキャップ430から間隔をあけて隔離されており、フィルタ媒体470を通る流体の流れる領域を最大化する。
【0078】
図13および14は、第1の基板ブロック580の別の代替実施形態を示す。第1の基板ブロック580は入口取付具505を備える。入口取付具505は入口取付具105と同一であり、上述したように2つの別個のコンポーネントにより形成される。第1の基板ブロック580はまた、モノリシックボディ587およびフィルタ媒体570を備える。
【0079】
モノリシックボディ587に目を向けると、モノリシックボディは、底面541、上面542、第1の側壁面543、および第2の側壁面544を有する。第1の入口開口部588は、第1の側壁面543に形成されている。第1側壁面543の底部からは、フランジ部分545が水平方向に延びている。複数の締結具がフランジ部分545を通って延在し、第1の基板ブロック580を支持構造1402に結合させる。締結具は、モノリシックボディ587の底面541を支持構造1402の上面1403に固定し、フランジ部分545に形成された締結具通路546を通って延びる。上述した締結具102のような締結具を利用することができる。締結具102は、ネジ付きであってもよいし、第1の基板ブロック580を支持構造1402に取り付けるのに適した他のタイプの締結具であってもよい。
【0080】
上面542は、第1のセクション547および第2のセクション548を備える。コンポーネント受け口584は第1のセクション547に形成され、第2の出口開口部591は第2のセクション548に形成される。第1のセクション547は、第2のセクション548とは垂直方向にずれている。第1のセクション547は第2のセクション548よりも高くなっている。直立壁549は、上面542の第1のセクション547と第2のセクション548との間に位置する。第1のセクション547と第2のセクション548とは、実質的に平行である。
【0081】
コンポーネント受け口584は、窪み部550を備え、この窪み部は、窪み部の床552と、窪み部の床552から上面542の第1のセクション547まで延びるカラー部分551とを有する。第1の出口開口部589および第2の入口開口部590は、コンポーネント受け口584の窪み部の床552に形成されている。カラー部分551は、上述したように、コンポーネント受け口584の少なくとも一部を形成し、カラー部分551は、窪み部の床552と上面542の第1のセクション547との間に位置する。第1の流体経路586は、第1の出口開口部589と第1の入口開口部588との間に形成される。
【0082】
第2の流体経路586は、上述の実施形態と同様に、プレフィルタセクション592およびポストフィルタセクション593を備える。第2の流体経路586は、プレフィルタ通路556、フィルタチャンバ557、およびポストフィルタ通路558を備える。プレフィルタ通路556は、第2の入口開口部590からフィルタチャンバ557まで延びている。ポストフィルタ通路558は、フィルタチャンバ557から第2の出口開口部591まで延びている。フィルタ媒体570はフィルタチャンバ557内に配置される。
【0083】
フィルタチャンバ557は、モノリシックボディ587の底面541に形成されたポケットおよびエンドキャップ530によって境界が定められる。フィルタ媒体570はフィルタチャンバ557内に配置される。フィルタ媒体570は、ほぼ円板状のフィルタ本体571と、フィルタ本体571から延びる環状フランジ572とを備える。フィルタ本体571は上面573から底面574まで延在し、流体は上面573から底面574までフィルタ媒体570を通って流れる。したがって、フィルタ媒体の上面573はプレフィルタセクション592の境界を画定し、底面574はポストフィルタセクション593の境界を画定する。フィルタ媒体570により、プレフィルタセクション592とポストフィルタセクション593とが分けられる。フィルタ媒体570のフィルタ本体571は、外径576と上面573および底面574との間で半径が変化するほぼ円筒形の輪郭を有する。環状フランジ572は、フィルタ本体571の外径576から延びている。半径は様々なサイズであってもよく、また、半径を環状フランジ572へと直接移行させることで、外径576を省略してもよい。
【0084】
フィルタ媒体570は、多孔質、織物、その他の流体の流れを可能にする開放通路を有するものとすることができる。環状フランジ572は、フィルタ媒体570の残りの部分と同じ材料で形成されることが好ましい。換言すれば、フィルタ媒体570は、一体的に形成されたモノリシックコンポーネントである。環状フランジ572は、フィルタチャンバ557に形成された凹部575に圧入または溶接することができる。これにより、フィルタ媒体570は、追加のシールを必要とせずにモノリシックボディ587に対してシールすることができ、すべての流体が確実にフィルタ媒体570を通って流れるようにすることができる。エンドキャップ530は、フィルタチャンバ557の底壁559を形成する。エンドキャップ530は、溶接、接着、ろう付け、ねじ込みまたは圧入接続、その他の液密シールを提供するのに適した既知の手段によってモノリシックボディ587に固定される。エンドキャップ530は、周囲環境から隔離されるようにフィルタチャンバ557を閉じ込める。したがって、フィルタ媒体570およびエンドキャップ530をモノリシックボディ587に結合し、流体がフィルタ媒体570をバイパスしたり、エンドキャップ530の近くのモノリシックボディ587から漏れたりしないことを確かなものにするための、追加のシールは必要ない。
【0085】
図15および16は、第1の基板ブロック680の別の代替的実施形態を示す。第1の基板ブロック680は入口取付具605を備える。入口取付具605は入口取付具105と同一であり、上述したように2つの別個のコンポーネントで形成される。第1の基板ブロック680はまた、モノリシックボディ687およびフィルタ媒体670を備える。
【0086】
モノリシックボディ687に目を向けると、モノリシックボディは、底面641、上面642、第1の側壁面643、および第2の側壁面644を有する。第1の入口開口部688は、第1の側壁面643に形成される。第1側壁面643の底部からは、フランジ部分645が水平方向に延びている。複数の締結具がフランジ部分645を通って延在し、第1の基板ブロック680を支持構造1402に結合させる。締結具は、モノリシックボディ687の底面641を支持構造1402の上面1403に固定し、フランジ部分645に形成された締結具通路646を通って延びる。上述した締結具102などの締結具を利用することができる。締結具102は、ネジ付きであってもよいし、第1の基板ブロック680を支持構造1402に取り付けるのに適した他のタイプの締結具であってもよい。
【0087】
上面642は、第1のセクション647および第2のセクション648を備える。コンポーネント受け口684は第1のセクション647に形成され、第2の出口開口部691は第2のセクション648に形成されている。第1のセクション647は、第2のセクション648とは垂直方向にずれている。第1のセクション647は第2のセクション648よりも高くなっている。直立壁649は、上面642の第1セクション647と第2セクション648との間に位置する。第1のセクション647と第2のセクション648とは実質的に平行である。
【0088】
コンポーネント受け口684は、窪み部650を備え、この窪み部は、窪み部の床652と、窪み部の床652から上面642の第1のセクション647まで延びるカラー部分651とを有する。第1の出口開口部689および第2の入口開口部690は、コンポーネント受け口684の窪み部の床652に形成されている。カラー部分651は、上述したように、コンポーネント受け口684の少なくとも一部を形成し、カラー部分651は、窪み部の床652と上面642の第1のセクション647との間に位置する。第1の流体経路686は、第1の出口開口部689と第1の入口開口部688との間に形成される。
【0089】
第2の流体経路686は、上述の実施形態と同様に、プレフィルタセクション692およびポストフィルタセクション693を備える。第2の流体経路686は、プレフィルタ通路656、フィルタチャンバ657、およびポストフィルタ通路658を備える。プレフィルタ通路656は、第2の入口開口部690からフィルタチャンバ657まで延びている。ポストフィルタ通路658は、フィルタチャンバ657から第2の出口開口部691まで延びている。フィルタ媒体670はフィルタチャンバ657内に配置される。
【0090】
フィルタチャンバ657は、モノリシックボディ687の底面641に形成されたポケットおよびエンドキャップ630によって境界が定められる。フィルタ媒体670はフィルタチャンバ657内に配置される。フィルタ媒体670は、ほぼ円板状のフィルタ本体671と、フィルタ本体671から延びる環状フランジ672とを備える。フィルタ本体671は上面673から底面674まで延在し、流体は上面673から底面674までフィルタ媒体670を通って流れる。したがって、フィルタ媒体の上面673はプレフィルタセクション692の境界を画定し、底面674はポストフィルタセクション693の境界を画定する。フィルタ媒体670により、プレフィルタセクション692とポストフィルタセクション693とが分けられる。フィルタ媒体670のフィルタ本体671は、環状フランジ672と上面673および底面674との間で半径が変化する、ほぼ円筒形の輪郭を有する。環状フランジ672はフィルタ本体671から延びており、環状フランジ672と上面673および底面674との間の遷移部が大きな半径となっているので、明確な外面はない。半径はさまざまなサイズに変化させることができる。
【0091】
フィルタ媒体670は、多孔質、織物、その他で作られ、流体の流れを可能にする開放通路を有することができる。環状フランジ672は、フィルタ媒体670の残りの部分と同じ材料で形成されることが好ましい。換言すれば、フィルタ媒体670は、一体的に形成されたモノリシックコンポーネントである。環状フランジ672は、フィルタチャンバ657に形成された凹部675に圧入または溶接することができる。これにより、フィルタ媒体670は、追加のシールを必要とせずに、モノリシックボディ687に対してシールすることができ、すべての流体が確実にフィルタ媒体670を通って流れるようにすることができる。エンドキャップ630は、フィルタチャンバ657の底壁659を形成する。エンドキャップ630は、溶接、接着、ろう付け、ねじ込みまたは圧入接続、その他の液密シールを提供するのに適した既知の手段によってモノリシックボディ687に固定される。エンドキャップ630は周囲環境から隔離されるようにフィルタチャンバ657を閉じ込める。したがって、フィルタ媒体670およびエンドキャップ630をモノリシックボディ687に結合し、流体がフィルタ媒体670をバイパスしたり、エンドキャップ630の近くのモノリシックボディ687から漏れたりしないことを確かなものにするための、追加のシールは必要ない。
【0092】
図17および18は、第1の基板ブロック780の別の代替的実施形態を示す。第1の基板ブロック780は入口取付具705を備える。入口取付具705は入口取付具105と同一であり、上述したように2つの別個のコンポーネントで形成される。第1の基板ブロック780はまた、モノリシックボディ787およびフィルタ媒体770を備える。
【0093】
モノリシックボディ787に目を向けると、モノリシックボディは、底面741、上面742、第1の側壁面743、および第2の側壁面744を有する。第1の入口開口部788は、第1の側壁面743に形成される。第1の側壁面743の底部からは、フランジ部分745が水平方向に延びている。複数の締結具がフランジ部分745を通って延在し、第1の基板ブロック780を支持構造1402に結合する。締結具は、モノリシックボディ787の底面741を支持構造1402の上面1403に固定し、フランジ部分745に形成された締結具通路746を通って延びる。上述した締結具102のような締結具を用いることができる。締結具102は、ネジ付きでよく、第1の基板ブロック780を支持構造1402に取り付けるのに適した他のタイプの締結具であってもよい。
【0094】
上面742は、第1のセクション747および第2のセクション748を備える。コンポーネント受け口784は第1のセクション747に形成され、第2の出口開口部791は第2のセクション748に形成される。第1のセクション747は、第2のセクション748とは垂直方向にずれている。第1のセクション747は第2のセクション748よりも高い。直立壁749は、上面742の第1のセクション747と第2のセクション748との間に位置する。第1のセクション747と第2のセクション748とは実質的に平行である。
【0095】
コンポーネント受け口784は、窪み部750を備え、この窪み部は、窪み部の床752と、窪み部の床752から上面742の第1のセクション747まで延びるカラー部分751とを有する。第1の出口開口部789と第2の入口開口部790がコンポーネント受け口784の窪み部の床752に形成されている。カラー部分751は、上述したように、コンポーネント受け口784の少なくとも一部を形成し、カラー部分751は、窪み部の床752と上面742の第1のセクション747との間に位置する。第1の流体経路786は、第1の出口開口部789と第1の入口開口部788との間に形成される。
【0096】
第2の流体経路786は、上述の実施形態と同様に、プレフィルタセクション792およびポストフィルタセクション793を備える。第2の流体経路786は、プレフィルタ通路756、フィルタチャンバ757、およびポストフィルタ通路758を備える。プレフィルタ通路756は、第2の入口開口部790からフィルタチャンバ757まで延びている。ポストフィルタ通路758は、フィルタチャンバ757から第2の出口開口部791まで延びている。フィルタ媒体770はフィルタチャンバ757内に配置される。
【0097】
フィルタチャンバ757は、モノリシックボディ787の第2の側壁面744に形成されたポケットおよびエンドキャップ730によって境界を定められている。フィルタ媒体770はフィルタチャンバ757内に配置される。フィルタ媒体770は、カップ状のフィルタ本体771を備え、フィルタ本体771は、内面772、外面773、閉じた底端部774、および第2の縁775を有する。環状フランジ778が第2の縁部775に形成され、環状フランジ778はフィルタ本体771を越えて延びるフランジを形成する。環状フランジ778は、フィルタチャンバ757に形成された凹部775に嵌合する。
【0098】
管状本体の内面772は、中央フィルタキャビティ776を画定する。プレフィルタ環状部777は、フィルタチャンバ757の外面773と内面761との間に形成される。したがって、中央フィルタキャビティ776はポストフィルタセクション793の一部を形成し、プレフィルタ環状部777はプレフィルタセクション792の一部を形成する。フィルタ媒体770により、プレフィルタセクション792とポストフィルタセクション793とが分けられる。
【0099】
フィルタ媒体770は、プレフィルタ環状部777が保持されるようにフィルタチャンバ757内に支持される。プレフィルタ環状体777は、流体がプレフィルタ環状体777、フィルタ媒体770、次いでポストフィルタ通路758を通過できるように、内面761から間隔をあけて隔離されている。ポストフィルタ通路758は中央フィルタキャビティ776と流体連通しており、プレフィルタ環状部777はプレフィルタ通路756と流体連通している。
【0100】
フィルタ媒体770は、多孔質、織物、その他で作られ、流体の流れを可能にする開放通路を有することができる。環状フランジ778は、フィルタ媒体770の残りの部分と同じ材料で形成されることが好ましい。換言すれば、フィルタ媒体770は、一体的に形成されたモノリシックなコンポーネントである。環状フランジ772は、フィルタチャンバ757に形成された凹部779に圧入または溶接することができる。これにより、フィルタ媒体770は、追加のシールを必要とせずにモノリシックフィルタに対して密閉できるようになり、すべての流体が確実にフィルタ媒体を流れるようにすることができる。エンドキャップ730は、フィルタチャンバ757の端壁759を形成する。エンドキャップ730は、溶接、接着、ろう付け、ねじ込みまたは圧入接続、その他の液密シールを提供するのに適した既知の手段によってモノリシックボディ787に固定される。エンドキャップ730はフィルタチャンバ757を囲んで、フィルタチャンバ757を周囲環境から隔離する。したがって、フィルタ媒体770およびエンドキャップ730をモノリシックボディ787に結合し、流体がフィルタ媒体770をバイパスしたり、エンドキャップ730の近くのモノリシックボディ787から漏れたりしないことを確実にするための追加のシールは必要としない。
【0101】
図19および20は、第1の基板ブロック880の別の代替的実施形態を示す。第1の基板ブロック880は入口取付具805を備える。入口取付具805は、上で論じたように2つの別個のコンポーネントから形成される入口取付具105と同じである。第1の基板ブロック880はまた、モノリシックボディ887およびフィルタ媒体870を備える。
【0102】
モノリシックボディ887に目を向けると、モノリシックボディは、底面841、上面842、第1の側壁面843、および第2の側壁面844を有する。第1の入口開口部888は、第1の側壁面843に形成される。第1側壁面843の底部からは、フランジ部分845が水平方向に延びている。複数の締結具がフランジ部分845を通って延在し、第1の基板ブロック880を支持構造1402に結合する。締結具は、モノリシックボディ887の底面841を支持構造1402の上面1403に固定し、フランジ部分845に形成された締結具通路846を通って延びる。上述した締結具102などの締結具を用いることができる。締結具102は、ネジ付きでよく、第1の基板ブロック880を支持構造1402に取り付けるのに適した他のタイプの締結具であってもよい。
【0103】
上面842は、第1のセクション847および第2のセクション848を備える。コンポーネント受け口884は第1のセクション847に形成され、第2の出口開口部891は第2のセクション848に形成される。第1のセクション847は、第2のセクション848とは垂直方向にずれている。第1のセクション847は第2のセクション848よりも高い。直立壁849は、上面842の第1セクション847と第2セクション848との間に位置する。第1のセクション847と第2のセクション848とは実質的に平行である。
【0104】
コンポーネント受け口884は、窪み部850を備え、この窪み部は、窪み部の床852と、窪み部の床852から上面842の第1のセクション847まで延びるカラー部分851とを有する。第1の出口開口部889および第2の入口開口部890は、コンポーネント受け口884の窪み部の床852に形成されている。上述のように、カラー部分851は、コンポーネント受け口884の少なくとも一部を形成し、カラー部分851は、窪み部の床852と上面842の第1のセクション847との間に位置する。第1の流体経路886は、第1の出口開口部889と第1の入口開口部888との間に形成されている。
【0105】
第2の流体経路886は、上述の実施形態と同様に、プレフィルタセクション892およびポストフィルタセクション893を備える。第2の流体経路886は、プレフィルタ通路856、フィルタチャンバ857、およびポストフィルタ通路858を備える。プレフィルタ通路856は、第2の入口開口部890からフィルタチャンバ857まで延びている。ポストフィルタ通路858は、フィルタチャンバ857から第2の出口開口部891まで延びている。フィルタ媒体870はフィルタチャンバ857内に配置されている。
【0106】
フィルタチャンバ857は、モノリシックボディ887の底面841に形成されたポケットおよびエンドキャップ830によって境界が定められている。フィルタ媒体870はフィルタチャンバ857内に配置される。フィルタ媒体870は、ほぼ円板状のフィルタ本体871を備える。前述の実施形態とは異なり、フィルタ本体871から延びる環状フランジはない。フィルタ本体871は上面873から底面874まで延在し、流体は上面873から底面874までフィルタ媒体870を通って流れる。したがって、フィルタ媒体の上面873はプレフィルタセクション892の境界を画定し、一方、底面874はポストフィルタセクション893の境界を画定する。フィルタ媒体870により、プレフィルタセクション892とポストフィルタセクション893とが分けられる。フィルタ媒体870のフィルタ本体871は、ほぼ円筒形の輪郭を有する。外径876と上面873および底面874との間で半径が徐々に変化したりはしない。つまり、外径876は、上面873および底面874とで鋭いエッジを形成する。
【0107】
フィルタ媒体870は、多孔質、織物、その他流体の流れを可能にする開放通路を有するものとすることができる。フィルタ媒体870は、一体的に形成されたモノリシックコンポーネントである。フィルタ本体871は、フィルタチャンバ857に形成された凹部875に圧入または溶接することができる。これにより、フィルタ媒体870は、すべての流体が確実にフィルタ媒体870を通って流れるようにするために、シールを追加することを必要とせずに、モノリシックボディ887に対してシールを行うことができる。エンドキャップ830は、フィルタチャンバ857の底壁859を形成する。エンドキャップ830は、溶接、接着、ろう付け、ねじ込みまたは圧入接続、その他の液密シールを行うのに適した既知の手段によってモノリシックボディ887に固定される。エンドキャップ830はフィルタチャンバ857を密閉し、周囲環境から隔離されるようにする。したがって、フィルタ媒体870およびエンドキャップ830をモノリシックボディ887に結合するために、追加のシールを必要とせずに、確実に、流体がフィルタ媒体870をバイパスしたり、エンドキャップ830に近接したモノリシックボディ887から漏れたりしないようにすることができる。
【0108】
さらに他の構成では、上述の第1の基板ブロックは既知の他のフィルタ構成を組み込んでもよく、モノリシックボディの第2の側壁面または底面を介して設置される必要はない。あるいは、フィルタチャンバは、必要に応じて、第1の基板ブロックの側面の1つに形成されてもよい。さらに他の実施形態では、フィルタチャンバは、2つ以上の表面に形成されてもよい。フィルタ媒体とフィルタチャンバの正確な配置は、用途の要件によって異なる場合がある。
【0109】
本発明を、本発明を実施する現時点で好ましいモードを含む特定の例に関して説明したが、当業者であれば、上述のシステムおよび技術には多数の変形および置換があることが理解されるであろう。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することができ、構造的および機能的な変更を加えることができることを理解されたい。したがって、本発明の精神および範囲は、添付の特許請求の範囲に記載されているように広く解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
【手続補正書】
【提出日】2024-03-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持構造と、
前記支持構造に取り付けられた基板ブロックであって、前記基板ブロックは、
モノリシックボディと、
前記モノリシックボディ内に形成されたコンポーネント受け口と、
前記モノリシックボディ内に形成され、第1の入口開口部から前記コンポーネント受け口の第1の出口開口部まで延びる第1の流体経路と、
前記モノリシックボディ内に形成され、前記コンポーネント受け口の第2の入口開口部から第2の出口開口部まで延びる第2の流体経路と、
を含む基板ブロックと、
前記第2の流体経路をプレフィルタセクションとポストフィルタセクションに分割する前記第2の流体経路内に配置されたフィルタ媒体と、
前記コンポーネント受け口において前記基板ブロックの前記モノリシックボディに取り付けられ、前記第1の出口開口部および前記第2の入口開口部のそれぞれに流体的に結合される第1の能動的フローコンポーネントと、
を含む流体分配モジュール。
【請求項2】
前記基板ブロックのモノリシックボディの底面は、前記支持構造の上面に隣接し接触していることを特徴とする請求項1に記載の流体分配モジュール。
【請求項3】
前記モノリシックボディは、上面、前記コンポーネント受け口、および前記上面に形成された前記第2の出口開口部を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体分配モジュール。
【請求項4】
前記上面は、第1のセクションおよび前記第1のセクションとは垂直方向にずれているが実質的に平行である第2のセクションと、前記上面の前記第1のセクションに位置する前記コンポーネント受け口および前記上面の前記第2のセクションに位置する前記第2の出口開口部を含み、さらに前記上面の前記第1のセクションと前記第2のセクションとの間に延びる直立壁を含むことを特徴とする請求項3に記載の流体分配モジュール。
【請求項5】
前記コンポーネント受け口は、前記モノリシックボディに形成されていて窪み部の床を有する窪み部を含み、前記第1の出口開口部及び前記第2の入口開口部は前記窪み部の床に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体分配モジュール。
【請求項6】
前記モノリシックボディは、前記コンポーネント受け口の少なくとも一部を形成するカラー部分を含むことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体分配モジュール。
【請求項7】
前記第1の側壁面の底面から水平に突き出ているフランジ部分を含む前記モノリシックボディと、
前記フランジ部分を通り抜けて、前記支持構造と係合し前記基板ブロックを前記支持構造に固定する1つ以上の締結具と、
をさらに含み、
前記第1の入口開口部は、前記モノリシックボディの第1の側壁面に位置することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体分配モジュール。
【請求項8】
前記第2の流体経路は、プレフィルタ通路、フィルタチャンバ、及びポストフィルタ通路を含み、
前記プレフィルタ通路は、前記第2の入口開口部から前記フィルタチャンバに延び、前記ポストフィルタ通路は、前記フィルタチャンバから前記第2の出口開口部に延び、前記フィルタ媒体は前記フィルタチャンバ内に配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体分配モジュール。
【請求項9】
前記フィルタ媒体は管状フィルタ本体を含み、前記管状フィルタ本体の内面は中央フィルタキャビティを画定し、前記フィルタチャンバ内に保持された前記フィルタ媒体は前記管状フィルタ本体の外面の周りにポストフィルタ環状部を形成し、
前記プレフィルタ通路は前記中央フィルタキャビティと流体連通し、前記ポストフィルタ通路は前記ポストフィルタ環状部と流体連通していることを特徴とする請求項8に記載の流体分配モジュール。
【請求項10】
前記フィルタチャンバ内に位置し、前記管状フィルタ本体の第1の縁と前記フィルタチャンバの第1の端壁との間に第1のシールを形成する、第1の環状ガスケットと、
前記フィルタチャンバ内に位置し、前記管状フィルタ本体の第2の縁と前記フィルタチャンバの第2の端壁との間に第2のシールを形成する、第2のガスケットと、
をさらに含むことを特徴とする請求項8に記載の流体分配モジュール。
【請求項11】
前記フィルタ媒体は、フィルタ本体および前記フィルタ本体から延びる環状フランジを含むことを特徴とする請求項8に記載の流体分配モジュール。
【請求項12】
前記フィルタ媒体の前記環状フランジは、前記フィルタチャンバに形成された凹部に嵌合することを特徴とする請求項11に記載の流体分配モジュール。
【請求項13】
前記フィルタ本体は円筒状であり、前記環状フランジは、前記フィルタ本体の外径から延びていることを特徴とする請求項11に記載の流体分配モジュール。
【請求項14】
第1の能動的コンポーネントは、前記第1の基板ブロックに直接取り付けられ、前記第1の基板ブロックだけによって単独に支持されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体分配モジュール。
【請求項15】
前記第1の能動的コンポーネントはバルブであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体分配モジュール。
【請求項16】
前記第1の能動的コンポーネントはロックアウトタグアウト弁であることを特徴とする請求項15に記載の流体分配モジュール。
【請求項17】
コンポーネントブロック、前記コンポーネントブロックに形成された1つ以上の流体経路、および前記コンポーネントブロックに取り付けられた1つ以上の能動的フローコンポーネントを含む第2の能動的フローコンポーネントアセンブリを含み、
前記コンポーネントブロックは、前記第2の能動的フローコンポーネントアセンブリの前記1つ以上の流体経路が前記基板ブロックの前記第2の出口開口部に流体的に結合するように前記基板ブロックに取り付けられた第1の端部を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の流体分配モジュール。
【請求項18】
前記コンポーネントブロックは、前記基板ブロックを越えて突き出て前記支持構造に取り付けられた第2の端部を有することを特徴とする請求項17に記載の流体分配モジュール。
【請求項19】
基板ブロックであって、
モノリシックボディと、
前記モノリシックボディに形成されたコンポーネント受け口と、
前記モノリシックボディに形成され、第1の入口開口部から前記コンポーネント受け口の第1の出口開口部まで延びる第1の流体経路と、
前記モノリシックボディに形成され、前記コンポーネント受け口の第2の入口開口部から第2の出口開口部まで延びる第2の流体経路と、
を含む基板ブロックと、
前記第2の流体経路に位置し、前記第2の流体経路をプレフィルタセクションとポストフィルタセクションとに分割するフィルタ媒体と、
前記コンポーネント受け口で前記基板ブロックの前記モノリシックボディに取り付けられ、前記第1の出口開口部および前記第2の入口開口部に流体的に結合された第1の能動的フローコンポーネントと、
を含む流体分配モジュール。
【請求項20】
流体源と、
請求項1または請求項2に記載の流体分配モジュールであって、前記流体分配モジュールの前記第1の入口開口部が前記流体源に流体的に結合されている、流体分配モジュールと、
前記流体分配モジュールから流出する流体を受け取るため、前記流体分配モジュールに流体的に結合された処理チャンバと、
を含む、半導体ウエハーを処理するためのシステム。
【国際調査報告】