(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-24
(54)【発明の名称】振動制御方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 3/01 20060101AFI20240717BHJP
B06B 1/02 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
G06F3/01 560
B06B1/02 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2022562410
(86)(22)【出願日】2022-04-26
(85)【翻訳文提出日】2022-10-12
(86)【国際出願番号】 CN2022089222
(87)【国際公開番号】W WO2023197375
(87)【国際公開日】2023-10-19
(31)【優先権主張番号】202210384213.3
(32)【優先日】2022-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511027518
【氏名又は名称】エーエーシーアコースティックテクノロジーズ(シンセン)カンパニーリミテッド
【氏名又は名称原語表記】AAC Acoustic Technologies(Shenzhen)Co.,Ltd
【住所又は居所原語表記】A-Block, Nanjing University Research Center Shenzhen Branch, No.6 Yuexing 3rd Road, South Hi-Tech Industrial Park, Nanshan District, Shenzhen Guangdong 518057 People’s Republic of China
(71)【出願人】
【識別番号】517409583
【氏名又は名称】エーエーシー マイクロテック(チャンヂョウ)カンパニー リミテッド
【住所又は居所原語表記】No.3 changcao road, Hi-TECH Industrial Zone, Wujin District, Changzhou City, Jiangsu Province, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100122426
【氏名又は名称】加藤 清志
(72)【発明者】
【氏名】向 征
(72)【発明者】
【氏名】王 修越
【テーマコード(参考)】
5D107
5E555
【Fターム(参考)】
5D107BB08
5D107CD08
5E555AA08
5E555AA79
5E555BA02
5E555BB02
5E555BC04
5E555CC03
5E555DA24
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】本発明は、振動制御方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【解決手段】触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得し、目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成し、振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御し、振動効果設計モデルにおける効果パラメータが、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータを含む。本発明の実施により、異なる触感効果需要シーンに応じてアクチュエータの振動制御方式を適応的に設計可能であり、触感効果の多様性とシーンへの適応性とを保証しつつ、アクチュエータの振動効果に多面的な感知要素も総合的に考慮され、より複雑な触覚フィードバック体験をユーザへ与えることができる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
振動制御方法であって、
触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得するステップと、
前記目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成するステップと、
前記振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御するステップと、を含み、
前記振動効果設計モデルにおける効果パラメータは、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータを含むことを特徴とする振動制御方法。
【請求項2】
前記触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得するステップの前に、更に、
端末で現在トリガされた振動応用シーンを取得するステップと、
前記振動応用シーンに基づいて、対応する前記触感効果需要指標を特定するステップと、を含むことを特徴とする請求項1に記載の振動制御方法。
【請求項3】
前記振動応用シーンに基づいて、対応する前記触感効果需要指標を特定するステップは、
前記振動応用シーンに応じて所定の需要指標ライブラリを検索するステップと、
検索に結果がない場合に、前記振動応用シーンのシーン属性に基づいて前記需要指標ライブラリにおいて関連振動応用シーンを検索するステップと、
前記需要指標ライブラリ中の前記関連振動応用シーンに対応する触感効果需要指標に基づいて、現在トリガされた前記振動応用シーンに対応する前記触感効果需要指標を特定するステップと、を含み、
前記需要指標ライブラリは、所定の振動応用シーンと触感効果需要指標とのマッピング関係を含むことを特徴とする請求項2に記載の振動制御方法。
【請求項4】
前記需要指標ライブラリ中の前記関連振動応用シーンに対応する触感効果需要指標に基づいて、現在トリガされた前記振動応用シーンに対応する前記触感効果需要指標を特定するステップは、
現在トリガされた前記振動応用シーンと前記関連振動応用シーンとの関連評価指標を取得するステップと、
前記関連評価指標を参照し、前記需要指標ライブラリ中の前記関連振動応用シーンに対応する触感効果需要指標を調整し、現在トリガされた前記振動応用シーンに対応する前記触感効果需要指標を取得するステップと、を含むことを特徴とする請求項3に記載の振動制御方法。
【請求項5】
前記振動応用シーンに基づいて、対応する前記触感効果需要指標を特定するステップは、
前記振動応用シーンの所属する上位振動応用シーンに対応する共通触感効果需要指標を取得するステップであって、前記上位振動応用シーンが細分化タイプが異なる複数の前記振動応用シーンを含み、複数の前記振動応用シーンの触感効果需要レベルが異なるステップと、
前記振動応用シーンの触感効果需要レベルに応じて前記共通触感効果需要指標を調整し、対応する前記触感効果需要指標を取得するステップと、を含むことを特徴とする請求項2に記載の振動制御方法。
【請求項6】
前記触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得するステップの前に、更に、
異なる前記振動制御信号によって前記アクチュエータの振動を励起するステップと、
前記アクチュエータの振動パラメータ及び電圧を収集するステップと、
所定の応答値計算式によって前記アクチュエータの応答値を算出するステップと、
異なる前記応答値を参照して前記振動効果設計モデルにおける異なる前記効果パラメータをそれぞれ補正するステップと、を含み、
前記応答値計算式は、dB=mlog{y(n)/x(n)}と示され、dBは、前記応答値を表し、y(n)は、前記振動パラメータを表し、x(n)は、電圧を表し、mは、ネイピア数であることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の振動制御方法。
【請求項7】
前記振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御するステップは、
前記振動制御信号を増幅して第1制御信号を生成するステップと、
前記振動制御信号を参照し、単調減少関数を用いて前記第1制御信号に対して減衰処理を行い、第2制御信号を取得するステップと、
前記第1制御信号と前記第2制御信号と前記振動制御信号とを時間領域において繋ぎ合わせ、最適化された振動制御信号を取得するステップと、
前記最適化された振動制御信号に従ってアクチュエータの振動を制御するステップと、を含むことを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の振動制御方法。
【請求項8】
振動制御装置であって、
触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得するように構成される取得モジュールと、
前記目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成するように構成される生成モジュールと、
前記振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御するように構成される制御モジュールと、を備え、
前記振動効果設計モデルにおける効果パラメータは、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータを含むことを特徴とする振動制御装置。
【請求項9】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されて前記プロセッサで運転され得るコンピュータプログラムとを含む端末機器であって、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行したときに、請求項1から7の何れか一項に記載の振動制御方法におけるステップを実施することを特徴とする端末機器。
【請求項10】
コンピュータプログラムが記憶されるコンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されたときに、請求項1から7の何れか一項に記載の振動制御方法におけるステップは、実施されることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器技術分野に関し、特に振動制御方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
科学技術が急速に発展している今日、各種の端末機器は、ユーザの日常生活と仕事の中で広く応用されている。ユーザ体験を改善するために、各分野の研究開発者も製品の性能向上を絶えず追求している。その中、触覚フィードバックは、端末装置上の典型的な応用として、端末装置のユーザ体験を改善する上で無視できない要素の一つである。
【0003】
触覚は、人体の感知細胞の最も多い感知システムであり、これらの感知細胞は、ユーザの全身の皮膚に分布している。これらの触覚の感知細胞があってこそ、ユーザは冷熱、痛み、腫れ、なで、あるいは重圧をはっきりと感じることができる。そのため、触覚フィードバックは、強いインタラクション性を持ち、ユーザに多様な知覚体験をもたらすことができる。
【0004】
現在、端末装置におけるビデオ、ゲーム、音楽などの応用は、既に聴覚と視覚フィードバックをユーザへ出力することに留まらず、触覚フィードバックの応用もますます広くなってきている。関連技術では、触覚フィードバックを実行するアクチュエータの振動応答方式は、一般的に簡単であり、ユーザに簡単な触覚効果しか提供できず、また、複数の異なる触覚フィードバック需要シーンについて提供できる触覚効果のタイプが少ないため、エンドユーザの触感効果の体験が制限されてしまった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、端末機器から与えられた触感効果が簡単であり且つ触感効果タイプが少ないという関連技術における問題を少なくとも解決できる振動制御方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術問題を解決すべく、本発明の実施例は、振動制御方法を提供する。当該振動制御方法は、触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得するステップと、前記目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成するステップと、前記振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御するステップと、を含み、前記振動効果設計モデルにおける効果パラメータは、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータを含む。
【0007】
本発明の実施例は、振動制御装置を更に提供する。当該振動制御装置は、触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得するように構成される取得モジュールと、前記目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成するように構成される生成モジュールと、前記振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御するように構成される制御モジュールと、を備え、前記振動効果設計モデルにおける効果パラメータは、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータを含む。
【0008】
本発明の実施例は、端末機器を更に提供する。当該端末機器は、メモリと、プロセッサと、メモリに記憶されてプロセッサで運転され得るコンピュータプログラムとを含み、プロセッサは、コンピュータプログラムを実行したときに、上記本発明の実施例に関わる振動制御方法における各ステップを実施する。
【0009】
本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。当該コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶され、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されたときに、上記本発明の実施例に関わる振動制御方法における各ステップは、実施される。
【発明の効果】
【0010】
上記のように、本発明の実施例に関わる振動制御方法、装置及びコンピュータ可読記憶媒体によれば、触感効果需要指標を参照し、予め設定された振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得し、目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成し、振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御し、振動効果設計モデルにおける効果パラメータは、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータを含む。本発明の実施により、異なる触感効果需要シーンに応じてアクチュエータの振動制御方式を適応的に設計可能であり、触感効果の多様性とシーンへの適応性とを保証しつつ、アクチュエータの振動効果に多面的な感知要素も総合的に考慮され、より複雑な触覚フィードバック体験をユーザへ与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本発明の第1実施例に関わる振動制御方法の基本フローの模式図である。
【
図2】本発明の第1実施例に関わる振動効果設計モデルの模式図である。
【
図3】本発明の第1実施例に関わるアクチュエータ性能試験分析システムの構造模式図である。
【
図4】本発明の第2実施例に関わる振動制御方法の細分化フローの模式図である。
【
図5】本発明の第3実施例に関わる振動制御装置のプログラムモジュールの模式図である。
【
図6】本発明の第4実施例に関わる端末機器の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の発明目的、特徴及びメリットがより明らかで分かりやすくなるように、以下では、本発明の実施例中の図面を用いて本発明の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述される実施例は、単に本発明の一部の実施例に過ぎず、全部の実施例ではない。本発明における実施例に基づいて当業者が進歩性に値する労働を掛けずになした全ての他の実施例は、何れも本発明の保護範囲に含まれる。
【0013】
スマート機器の進歩に伴い、ユーザーの操作手順に対するさまざまな体験要求は、益々高くなり、その中、触感効果の体験要求も益々際立ってきている。例えば、スマート機器上の仮想キー操作では、極めて短くて力強い触感フィードバック効果は、操作に即時の確認感を与えるだけでなく、人に心地よい満足感も与えることができる。現在、市場での触感効果は、簡単で正確な制御が不足している設計段階に留まっており、しかもこれらの触感効果の振動時間が長く、効果が制御不足で、触感効果が粗雑であるため、迅速な清掃、快適な柔硬度、合理的な強弱、厚くて重くて力強いこと、及び細かく集中することなどの体験要求を満たすことができない。
【0014】
関連技術における端末機器から与えられた触感効果が簡単であり且つ触感効果タイプが少ない問題を解決すべく、本発明の第1実施例は、振動制御方法を提供する。
図1は、本実施例に関わる振動制御方法の基本フローチャートであり、当該振動制御方法は、以下のステップを含む。
【0015】
ステップ101では、触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得する。
【0016】
具体的に、本実施例の振動効果設計モデルにおける効果パラメータは、3つの次元に、具体的に、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータに基づいて設計される。
図2は、本実施例に関わる振動効果設計モデルの模式図である。P(a、b、c)は、触感効果需要に対してパラメータ化を行って得た効果パラメータであり、振動効果設計モデルにおける異なる効果パラメータは、異なる効果質感に対応する。ただし、aは、粒度感パラメータを反映し、bは、シャープ感パラメータを反映し、cは、硬度感パラメータを反映し、粒度感、硬度感及びシャープ感パラメータの異なる組み合わせにより、如何なる望ましい効果質感も得ることができる。
【0017】
粒度感は、効果質感の粗さ・繊細さを反映する。粒度感が大きいほど、効果質感が粗くなり、逆に効果質感が繊細になる。粒度感は、1~100の数量化の方式を用いてパラメータ化される。例えば、粒度感パラメータが1であるときに、効果質感が最も繊細であり、粒度感パラメータが100であるときに、触感効果の質感が最も粗くなり、明らかなザラザラ質感がある。実際の応用において、他の粒度感パラメータに対応する効果は、最も繊細な度合いと最も粗い度合いの間にあり、具体的な対応方式は、線形の対応関係であってもよく、非線形の対応方式であってもよい。
【0018】
シャープ感は、効果質感の鋭さ度合いを反映する。シャープ感が小さいほど、効果質感が鋭く鮮明になり、逆に効果質感が鈍くなる。シャープ感は、1~100の数量化の方式を用いてパラメータ化される。例えば、シャープ感パラメータが1であるときに、効果質感が最も鋭く、シャープ感パラメータが100であるときに、触感効果の質感が最も鈍くなり、明らかなザラザラ質感がある。他の粒度感パラメータに対応する効果は、最も鋭い度合いと最も鈍い度合いの間にあり、具体的な対応方式は、線形の対応関係であってもよく、非線形の対応方式であってもよい。
【0019】
硬度感は、効果質感の硬軟の度合いを反映し、1~100の数量化の方式を用いてパラメータ化される。硬度感は、効果質感の硬くて強い衝撃の度合いを反映し、硬度感が大きいほど、効果質感が硬くなり、逆に効果質感が柔らかくなる。例えば、硬度感パラメータが1であるときに、効果質感が最も柔らかく、硬度感パラメータが100であるときに、触感効果の質感が最も硬く、衝撃力が最も強くなる。他の硬度感パラメータに対応する効果は、最も柔らかい度合いと最も硬い度合いの間にあり、具体的な対応方式は、線形の対応関係であってもよく、非線形の対応方式であってもよい。
【0020】
本実施例の幾つかの実施形態において、上記触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得するステップの前に、更に、端末で現在トリガされた振動応用シーンを取得するステップと、振動応用シーンに基づいて、対応する触感効果需要指標を特定するステップと、を含む。
【0021】
具体的に、本実施例において、触覚フィードバックは、端末上の特徴振動応用シーンに基づいてトリガされるが、振動応用シーンは、実際の応用において多種のタイプを有し、ユーザは、異なる振動応用シーンに対する触感需要度合いが異なる。本実施例では、リアルタイム振動応用シーン適応性に基づいて触感効果需要指標を特定することにより、触感効果の多様性とシーンへの適用性とを保証する。なお、本実施例の振動応用シーンは、異なる階層の振動応用シーンに分けることができ、例えば、上位振動応用シーンは、生体認証シーン、ゲームシーン、キー入力シーン及び通知シーンの何れ1種を含む。上位振動応用シーン「キー入力シーン」を例とすると、その下位振動応用シーンは、ダイヤルを用いたダイヤル、入力方式キーボードを用いた文字入力、クロックダイヤルを用いた時間設定等の複数の細分化された用シーンを含んでもよく、本実施例では、これについて一意に限定しない。
【0022】
更に、本実施例の幾つかの実施形態において、上記振動応用シーンに基づいて、対応する触感効果需要指標を特定するステップは、振動応用シーンに応じて所定の需要指標ライブラリを検索するステップと、検索に結果がない場合に、振動応用シーンのシーン属性に基づいて、需要指標ライブラリにおいて関連振動応用シーンを検索するステップと、需要指標ライブラリ中の関連振動応用シーンに対応する触感効果需要指標に基づいて、現在トリガされた振動応用シーンに対応する触感効果需要指標を特定するステップと、を含む。
【0023】
具体的に、本実施例の需要指標ライブラリは、所定の振動応用シーンと触感効果需要指標とのマッピング関係を含む、実際の応用において、需要指標ライブラリの構築時にすべての実際の振動応用シーンが全面的に考慮されていない、あるいは、端末の使用中にアプリが更新されて新たな予期していない振動応用シーンが生成されるため、実際の端末使用中にトリガされた振動応用シーンは、所定の需要指標ライブラリにおいて対応する触感効果需要指標を検索することができない。これに鑑みて、触覚フィードバックの正常な進行を保証するために、本実施例では、異なる振動応用シーンの間の関連性を分析し、現在の振動応用シーンの需要指標ライブラリにおける類似振動応用シーンの触覚効果需要指標に基づいて、現在の振動応用シーンの触覚効果需要指標をファジー設定し、更に需要指標ライブラリに予めカバーされていない新たな振動応用シーンが何れも触覚フィードバックを効果的に出力できることを保証する。
【0024】
より更に、本実施例の幾つかの実施形態において、上記需要指標ライブラリ中の関連振動応用シーンに対応する触感効果需要指標に基づいて、現在トリガされた振動応用シーンに対応する触感効果需要指標を特定するステップは、現在トリガされた振動応用シーンと関連振動応用シーンとの関連評価指標を取得するステップと、関連評価指標を参照し、需要指標ライブラリ中の関連振動応用シーンに対応する触感効果需要指標を調整し、現在トリガされた振動応用シーンに対応する触感効果需要指標を取得するステップとを含む。
【0025】
具体的に、現在トリガされた振動応用シーンに対応する触覚効果需要指標の正確性を高めるために、本実施例では、現在の振動応用シーンと関連振動応用シーンとの関連性を評価し、即ち、両者に対して差異分析を行い、両者の差異に基づいて、関連振動応用シーンに適用する触覚効果需要指標を調整し、それにより、最終的に特定された触感効果の需要指標と現在の振動応用シーンの適合性を向上させる。
【0026】
更に、本実施例の幾つかの実施形態において、上記振動応用シーンに基づいて、対応する触感効果需要指標を特定するステップは、振動応用シーンの所属する上位振動応用シーンに対応する共通触感効果需要指標を取得するステップと、振動応用シーンの触感効果需要レベルに応じて共通触感効果需要指標を調整し、対応する触感効果需要指標を取得するステップとを含み、上位振動応用シーンは、細分化タイプが異なる複数の振動応用シーンを含み、複数の振動応用シーンの触感効果需要レベルは、異なる。
【0027】
具体的に、本実施例において、上位振動応用シーンは、通常、大量の下位振動応用シーンを含む。各下位振動応用シーンごとに、対応する触感効果需要指標を設定すると、需要指標ライブラリの複雑度は、高くなる。これに鑑みて、本実施例では、単に需要指標ライブラリにおいて上位振動応用シーンについて共通触感効果需要指標を関連付け、その後、上位振動応用シーンにおける各下位振動応用シーンが、何れもこの共通触感効果需要指標を基に、対応する触感効果需要指標を取得し、具体的に、各下位振動応用シーンの触感効果需要レベルを参照して対応する係数を取得してから、共通触感効果需要指標に当該係数を乗じて、対応する触感効果需要指標を取得してもよい。これにより、需要指標ライブラリの複雑度を効果的に低減することができる。
【0028】
ステップ102では、目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成する。
【0029】
具体的に、本実施例の振動制御信号は、電圧信号と理解されてもよい。当該電圧信号がアクチュエータに印加されたときに、アクチュエータの振動は、励起される。実際の応用において、当該電圧信号は、通常、定常電圧信号であってもよい。これにより、アクチュエータが静止状態から定常振動に至るように制御する。異なる効果パラメータについて、当該振動制御信号の幅度、周波数、周期等も異なることは、理解されるべきである。
【0030】
ステップ103では、振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御する。
【0031】
具体的に、本実施例のアクチュエータは、電気エネルギーを機械エネルギーに直接変換する電子デバイスであり、アクチュエータは、振動を発生させることによってエンドユーザに触覚フィードバックを出力する。なお、本実施例の応用プロセスは、ビデオ、ゲーム、音楽等であり、アクチュエータは、リニアモータであることが好ましい。
【0032】
本実施例の幾つかの実施形態において、上記触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得するステップの前に、更に、異なる振動制御信号によってアクチュエータ振動を励起するステップと、アクチュエータの振動パラメータ及び電圧を収集するステップと、所定の応答値計算式によってアクチュエータの応答値を算出するステップと、異なる応答値を参照して振動効果設計モデルにおける異なる効果パラメータをそれぞれ補正するステップとを含む。ただし、応答値計算式は、dB=mlog{y(n)/x(n)}と示され、dBは、応答値を表し、y(n)は、振動パラメータを表し、x(n)は、電圧を表し、mは、ネイピア数である。
【0033】
図3は、本実施例に関わるアクチュエータ性能試験分析システムの構造模式図である。本実施例では、アクチュエータLRAと治具を粘性的に貼り合わせ、治具は、海綿体上に置かれて測定結果の正確性が環境の影響を受けないようにすることができ、治具は加速度計ACCに電気的に接続されている。実際の応用では、PCで生成されたデジタル信号を収集カードNI-DAQに送り込んでデジタルアナログ変換してアナログ信号を取得し、増幅器AMP2を通じてこのアナログ信号を増幅し、その後、アクチュエータLRAに出力してアクチュエータLRAの振動を励起する。アクチュエータLRAは、振動中に治具の逆方向の振動を駆動する。加速度計ACCによって治具の振動パラメータを収集して増幅器AMP1によって増幅して収集カードNI-DAQにフィードバックしてもよい。また、収集カードNI-DAQは、更に、アクチュエータの電圧を収集し、最後に、PCは、アクチュエータの振動パラメータと電圧に基づいて異なる振動制御信号によって実際にトリガされる振動応答値を計算することができる。実際の応用において、客観的な要因の影響を受けて、振動制御信号に対応する理論振動応答と実際の振動応答との間に一定の差異がある可能性が存在する。本実施例では、アクチュエータの実際の振動効果をテストしてから、実際の振動応答値を参照して振動効果設計モデルにおける対応する効果パラメータを補正することにより、アクチュエータの振動効果の正確性を効果的に向上させることができる。
【0034】
本実施例の幾つかの実施形態において、上記振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御するステップは、振動制御信号を増幅して第1制御信号を生成するステップと、振動制御信号を参照し、単調減少関数を用いて第1制御信号に対して減衰処理を行い、第2制御信号を取得するステップと、第1制御信号と第2制御信号と振動制御信号とを時間領域において繋ぎ合わせ、最適化された振動制御信号を取得するステップと、最適化された振動制御信号に従ってアクチュエータの振動を制御するステップとを含む。
【0035】
具体的に、実際の応用において、特定の周期の定常電圧信号でアクチュエータ振動を励起するとき、アクチュエータの前期振動応答に一定のバッファリング過程が存在し、ユーザが振動を感知するヒステリシス感が大きい。そこで、本実施例において、元の振動制御信号を最適化して生成された振動制御信号は、第1制御信号、第2制御信号及び振動制御信号の3つのセグメントが時間領域に順次繋ぎ合わせられたものであり、前段にある第1制御信号は、増幅された起動電圧を出力し、中段にある第2制御信号は、電圧バッファであり、起動電圧から定常電圧にスムーズに降下し、後段にある振動制御信号は、定常電圧を出力し続けるために用いられる。本実施例では、加速段の励起電圧を適切に調整することにより、アクチュエータ振動応答の前期の加速時間を効果的に短縮し、急速に定常振動に達することを実現し、アクチュエータ振動がユーザにフィードバックされるヒステリシスを低減することができる。
【0036】
関連技術よりも、本実施例に係る振動制御方法では、触感効果需要指標を参照し、予め設定された振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得し、目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成し、振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御し、振動効果設計モデルにおける効果パラメータは、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータを含む。本発明の実施により、異なる触感効果需要シーンに応じてアクチュエータの振動制御方式を適応的に設計可能であり、触感効果の多様性とシーンへの適応性とを保証しつつ、アクチュエータの振動効果に多面的な感知要素も考慮され、より複雑な触覚フィードバック体験をユーザへ与えることができる。
【0037】
本発明がより良好に理解されるように、本発明の実施例は、細分化された振動制御方法を更に提供する。
図4は、本発明の第2実施例に関わる細分化された振動制御方法のフローの模式図である。当該振動制御方法は、以下のステップ401~408を含む。
【0038】
ステップ401では、端末で現在トリガされた振動応用シーンを取得し、振動応用シーンの所属する上位振動応用シーンに対応する共通触感効果需要指標を取得する。
【0039】
本実施例において、上位振動応用シーンは、細分化タイプが異なる複数の振動応用シーンを含み、複数の振動応用シーンの触感効果需要レベルは、異なる。
【0040】
ステップ402では、振動応用シーンの触感効果需要レベルに応じて共通触感効果需要指標を調整し、対応する触感効果需要指標を取得する。
【0041】
具体的に、本実施例では、単に需要指標ライブラリにおいて上位振動応用シーンについて共通触感効果需要指標を関連付け、その後、上位振動応用シーンにおける各下位振動応用シーンが、この共通触感効果需要指標を基に、対応する触感効果需要指標を取得することにより、需要指標ライブラリの複雑度を効果的に低減することができる。
【0042】
ステップ403では、触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得する。
【0043】
具体的に、本実施例において、振動効果設計モデルにおける効果パラメータは、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータを含む。
【0044】
ステップ404では、目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成する。
【0045】
ステップ405では、振動制御信号を増幅して第1制御信号を生成する。
【0046】
ステップ406では、振動制御信号を参照し、単調減少関数を用いて第1制御信号に対して減衰処理を行い、第2制御信号を取得する。
【0047】
ステップ407では、第1制御信号と第2制御信号と振動制御信号とを時間領域において繋ぎ合わせ、最適化された振動制御信号を取得する。
【0048】
具体的に、本実施例において、元の振動制御信号を最適化して生成された振動制御信号は、第1制御信号、第2制御信号及び振動制御信号の3つのセグメントが時間領域に順次繋ぎ合わせられたものであり、前段にある第1制御信号は、増幅された起動電圧を出力し、中段にある第2制御信号は、電圧バッファであり、起動電圧から定常電圧にバッファリングされ、後段にある振動制御信号は、定常電圧を出力し続けるために用いられる。
【0049】
ステップ408では、最適化された振動制御信号に従ってアクチュエータの振動を制御する。
【0050】
関連技術よりも、一方で、本発明の異なる触感効果需要シーンに応じてアクチュエータの振動制御方式を適応的に設計可能であり、触感効果の多様性とシーンへの適応性とを保証しつつ、アクチュエータの振動効果に多面的な感知要素も考慮され、より複雑な触覚フィードバック体験をユーザへ与えることができ、他方で、本発明において、加速段の励起電圧を適切に調整することにより、アクチュエータ振動応答の前期の加速時間を効果的に短縮でき、急速に定常振動に達し、アクチュエータ振動がユーザにフィードバックされるヒステリシス感を低減する。
【0051】
図5は、本発明の第3実施例に関わる振動制御装置である。当該振動制御装置は、上記実施例における振動制御方法を実現するために用いられてもよい。
図5に示すように、当該振動制御装置は、主に以下のモジュールを備える。
【0052】
取得モジュール501は、触感効果需要指標を参照し、所定の振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得する。振動効果設計モデルにおける効果パラメータは、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータを含む。
【0053】
生成モジュール502は、目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成する。
【0054】
制御モジュール503は、振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御する。
【0055】
本実施例の1つの選択可能な実施形態において、当該振動制御装置は、特定モジュールを更に備え、当該特定モジュールは、端末で現在トリガされた振動応用シーンを取得し、振動応用シーンに基づいて、対応する触感効果需要指標を特定する。
【0056】
更に、本実施例の1つの選択可能な実施形態において、特定モジュールは、上記振動応用シーンに基づいて、対応する触感効果需要指標の機能を特定する際に、具体的に、振動応用シーンに応じて所定の需要指標ライブラリを検索し、検索に結果がない場合に、振動応用シーンのシーン属性に基づいて、需要指標ライブラリにおいて関連振動応用シーンを検索し、需要指標ライブラリ中の関連振動応用シーンに対応する触感効果需要指標に基づいて、現在トリガされた振動応用シーンに対応する触感効果需要指標を特定し、需要指標ライブラリは、所定の振動応用シーンと触感効果需要指標とのマッピング関係を含む。
【0057】
より更に、本実施例の1つの選択可能な実施形態において、特定モジュールは、上記需要指標ライブラリ中の関連振動応用シーンに対応する触感効果需要指標に基づいて、現在トリガされた振動応用シーンに対応する触感効果需要指標の機能を特定する際に、具体的に、現在トリガされた振動応用シーンと関連振動応用シーンとの関連評価指標を取得し、関連評価指標を参照し、需要指標ライブラリ中の関連振動応用シーンに対応する触感効果需要指標を調整し、現在トリガされた振動応用シーンに対応する触感効果需要指標を取得する。
【0058】
更に、本実施例の別の選択可能な実施形態において、特定モジュールは、上記振動応用シーンに基づいて対応する触感効果需要指標を特定する機能を実行する際に、具体的に、振動応用シーンの所属する上位振動応用シーンに対応する共通触感効果需要指標を取得し、振動応用シーンの触感効果需要レベルに応じて共通触感効果需要指標を調整し、対応する触感効果需要指標を取得し、上位振動応用シーンは、細分化タイプが異なる複数の振動応用シーンを含み、複数の振動応用シーンの触感効果需要レベルは、異なる。
【0059】
本実施例の1つの選択可能な実施形態において、当該振動制御装置は、補正モジュールを更に備え、当該補正モジュールは、用于異なる振動制御信号によってアクチュエータ振動を励起し、アクチュエータの振動パラメータ及び電圧を収集し、所定の応答値計算式によってアクチュエータの応答値を算出し、異なる応答値を参照して振動効果設計モデルにおける異なる効果パラメータをそれぞれ補正する。ただし、応答値計算式は、dB=mlog{y(n)/x(n)}と示され、dBは、応答値を表し、y(n)は、振動パラメータを表し、x(n)は、電圧を表し、mは、ネイピア数である。
【0060】
本実施例の1つの選択可能な実施形態において、制御モジュールは、具体的に、振動制御信号を増幅して第1制御信号を生成し、振動制御信号を参照し、単調減少関数を用いて第1制御信号に対して減衰処理を行い、第2制御信号を取得し、第1制御信号と第2制御信号と振動制御信号とを時間領域において繋ぎ合わせ、最適化された振動制御信号を取得し、最適化された振動制御信号に従ってアクチュエータの振動を制御する。
【0061】
なお、第1、第2実施例における振動制御方法は、何れも本実施例に関わる振動制御装置によって実現され得る。当業者であれば明白で分かるように、記述の利便性及び簡潔さのために、本実施例に記述される振動制御装置の具体的な動作手順は、上記方法実施例における対応する手順を参照可能であり、ここで繰り返し説明しない。
【0062】
関連技術よりも、本実施例に係る振動制御装置は、触感効果需要指標を参照し、予め設定された振動効果設計モデルにおいて目標効果パラメータを取得し、目標効果パラメータに基づいて、対応する振動制御信号を生成し、振動制御信号に基づいてアクチュエータの振動を制御し、振動効果設計モデルにおける効果パラメータは、粒度感パラメータ、シャープ感パラメータ及び硬度感パラメータを含む。本発明の実施により、異なる触感効果需要シーンに応じてアクチュエータの振動制御方式を適応的に設計可能であり、触感効果の多様性とシーンへの適応性とを保証しつつ、アクチュエータの振動効果に多面的な感知要素も考慮され、より複雑な触覚フィードバック体験をユーザへ与えることができる。
【0063】
図6を参照すると、
図6は、本発明の第4実施例に関わる端末機器を示す。当該端末機器は、上記実施例における振動制御方法を実現するために用いられてもよい。
図6に示すように、当該端末機器は、主に、メモリ601、プロセッサ602、バス603、及び、メモリ601に記憶されてプロセッサ602で運転され得るコンピュータプログラムを含む。
【0064】
メモリ601とプロセッサ602とは、バス603を介して互いに接続されている。プロセッサ602は、当該コンピュータプログラムを実行したときに、上記実施例における振動制御方法を実施する。プロセッサの数は、1つ又は複数であってもよい。
【0065】
メモリ601は、高速ランダムアクセス記憶体(RAM、Random Access Memory)メモリであってもよく、不揮発性メモリ(non-volatile memory)、例えば磁気ディスクメモリであってもよい。メモリ601は、実行可能なプログラムコードを記憶する。プロセッサ602とメモリ601とは、結合される。
【0066】
更に、本発明の実施例は、コンピュータ可読記憶媒体を更に提供する。当該コンピュータ可読記憶媒体は、上記各実施例における端末機器に設けられてもよく、当該コンピュータ可読記憶媒体は、上記
図6に示す実施例におけるメモリであってもよい。
【0067】
当該コンピュータ可読記憶媒体には、コンピュータプログラムが記憶され、当該プログラムがプロセッサによって実行されたときに、上記実施例における振動制御方法は、実施される。更に、当該コンピュータ可読記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み出し専用メモリ(ROM、Read-Only Memory)、RAM、磁気ディスク又は光ディスク等の、プログラムコードを格納可能な各種の媒体を含む。
【0068】
本発明に係る幾つかの実施例において、開示された装置及び方法が他の方式にて実現され得ることは、理解されるべきである。例えば、上述した装置実施例が単に模式的なものであり、例えば、モジュールの区分が、単に1種の論理機能区分であり、実際に実施するときに別の区分方式もあり得る。例えば、複数のモジュール或いはユニットは、組み合わせられてもよく、又は、別のシステムに統合されてもよく、又は、幾つかの特徴が略され、若しくは実行しないようにしてもよい。また、示され或いは議論された構成部品同士の直接結合、間接結合又は通信接続は、幾つかのインターフェース、装置若しくはモジュールを介する間接結合若しくは通信接続であってもよく、電気的なもの、機械的なもの或いは他の形態であってもよい。
【0069】
上記分離部品として説明されたモジュールが物理的に分離されるものであってもよくでなくてもよい。また、モジュールとして表示された部品は、物理モジュールであってもでなくてもよい。即ち、それらのモジュールは、1箇所に位置してもよく、複数のネットワークモジュールに分散してもよい。実際の需要に応じてその中の一部又は全部のモジュールを選択して本実施例の技術案の目的を果たすことが可能である。
【0070】
また、本発明の各実施例における各機能モジュールは、全部で1つの処理モジュールに集積されてもよく、各モジュールがそれぞれ単独で1つのモジュールとされてもよく、2つ或いは2つ以上のモジュールが1つのモジュールに集積されてもよい。上記集積モジュールは、ハードウェアの形態にて実現されてよく、ハードウェアプラスソフトウェア機能モジュールの形態にて実現されてもよい。
【0071】
上記集積のモジュールは、ソフトウェア機能モジュールの形態で実施され且つ独立の製品として販売や使用されるときに、1つのコンピュータ可読記憶媒体に記憶されてもよい。このような理解を基に、本発明の技術案は、本質上若しくは従来技術に対して貢献に値する部分、又は、当該技術案の全部若しくは一部が、ソフトウェア製品の形態で体現されてもよい。当該コンピュータソフトウェア製品は、1つの可読記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パソコン、サーバ又はネットワーク機器等であってもよい)が本発明の各実施例に記載の方法の全部又は一部のステップを実行するために用いられる幾つかの指令を含む。上記記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、ROM、RAM、磁気ディスク又は光ディスク等のプログラムコードを記憶可能な各種の媒体を含む。
【0072】
説明すべきことは、記述の便宜上、上記各方法実施例が一連の動作の組み合わせとして記述されたが、当業者であれば理解できるように、本発明が記述された動作順番に限定されない。本発明によると、幾つかのステップが他の順番で又は同時に行われてもよいからである。次に、当業者であれば理解できるように、明細書に記述された実施例が何れも好適な実施例であり、係る動作及びモジュールが必ずしも本発明の必須項目であるとは限らない。
【0073】
上記実施例では、各実施例の記述に偏りがあり、ある実施例における詳細に記述されていない部分は、他の実施例の関連記述を参照すればよい。
【0074】
上述したのは、本発明に係る振動制御方法、端末機器及びコンピュータ可読記憶媒体に対する記述である。当業者であれば、本発明の実施例の思想に基づいて具体的な実施形態及び応用範囲を変更可能である。このように、本明細書の内容は、本発明に対する制限として理解されるべきではない。
【国際調査報告】