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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-24
(54)【発明の名称】ドライバ及び制御弁
(51)【国際特許分類】
   F16K 11/22 20060101AFI20240717BHJP
   F16K 31/53 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
F16K11/22 Z
F16K31/53
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562829
(86)(22)【出願日】2022-06-24
(85)【翻訳文提出日】2023-12-20
(86)【国際出願番号】 CN2022101009
(87)【国際公開番号】W WO2022268193
(87)【国際公開日】2022-12-29
(31)【優先権主張番号】202110705636.6
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202121414376.9
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220405860.3
(32)【優先日】2022-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210181970.0
(32)【優先日】2022-02-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】馮 忠波
(72)【発明者】
【氏名】王 俊杰
(72)【発明者】
【氏名】王 傅鋼
(72)【発明者】
【氏名】沙 海建
【テーマコード(参考)】
3H063
3H067
【Fターム(参考)】
3H063AA08
3H063BB32
3H063CC02
3H063DA14
3H063DB34
3H063GG06
3H067AA23
3H067AA32
3H067BB02
3H067BB12
3H067CC32
3H067DD03
3H067DD45
3H067EA05
3H067EB07
3H067FF11
3H067GG13
(57)【要約】
ドライバ(60)及び制御弁(1000)であって、この制御弁(1000)は、弁体(1)、第1弁芯(2)及び第2弁芯(3)を含む。弁体(1)には弁チャンバ(11)が設けられており、弁体(1)の側壁には複数の連通孔(121)が設けられており、連通孔(121)は弁体(1)の側壁を貫通して弁チャンバ(11)と連通される。第1弁芯(2)は、弁チャンバ(11)の一端に回転可能に設けられ、第1弁芯(2)の周側には、複数の第1通路(21)及び第2通路(22)が設けられている。第2弁芯(3)は、弁チャンバ(11)の他端に回転可能に設けられ、且つ第2弁芯(3)と第1弁芯(2)とは同軸に設けられ、第2弁芯(3)には第3通路(31)が設けられている。
【選択図】 図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
弁チャンバが設けられている弁体であって、前記弁体の側壁には複数の連通孔が設けられており、前記連通孔は、前記弁体の側壁を貫通して前記弁チャンバと連通される、弁体と、
前記弁チャンバの一端に回転可能に設けられ、周側には、第1通路及び第2通路が複数設けられている、第1弁芯と、
前記弁チャンバの他端に回転可能に設けられ、且つ前記第1弁芯と同軸に設けられ、第3通路が設けられている、第2弁芯と、
を含み、
前記連通孔は、複数の第1流路及び複数の第2流路を含み、前記第1弁芯を第1所定角度だけ回転させると、前記第1通路は2つの前記第1流路を対応して連通することができ、前記第2通路は1つの前記第1流路を対応して連通することができ、
前記第2弁芯を第2所定角度だけ回転させると、1つの前記第1流路が前記第2通路及び前記第3通路を介して1つ又は2つの前記第2流路を対応して連通するように、前記第3通路は1つ又は2つの前記第2流路を連通することができ、且つ前記第3通路は前記第2通路を対応して連通することができる、制御弁。
【請求項2】
前記制御弁は、2n個の前記第1流路を有し、ここでn≧2であり、且つ前記制御弁は、2つの前記第2流路を有し、
各前記第1通路は、いずれも2つの異なる前記第1流路を連通してn-1個以下の二方流路を形成することができ、且つ1つの前記第1流路は、前記第2通路及び前記第3通路を介して1つの前記第2流路を連通して1つの二方流路を形成することができ、
又は、各前記第1通路は、いずれも2つの異なる前記第1流路を連通してn-1個以下の二方流路を形成することができ、且つ1つの前記第1流路は、前記第2通路及び前記第3通路を介して2つの前記第2流路を連通して1つの三方流路を形成することができる、請求項1に記載の制御弁。
【請求項3】
前記連通孔は2列に分けて前記弁体に分布され、各列の前記連通孔は、いずれもn個の前記第1流路及び1つの前記第2流路を含み、且2つの前記第2流路は前記弁体の同一端に設けられる、請求項2に記載の制御弁。
【請求項4】
前記第1弁芯は柱状構造であり、前記第1弁芯には止め溝が設けられており、前記止め溝は、1つの前記第1流路を対応して閉じ、前記第1通路は、軸方向二方溝及び周方向二方溝を含み、前記軸方向二方溝は、前記弁体の軸方向に沿って設けられた2つの前記第1流路を対応して連通することができ、前記周方向二方溝は、前記弁体の周方向に沿って設けられた2つの前記第1流路を対応して連通することができ、
前記第1弁芯は、前記第1弁芯の周方向に沿って、横断面が扇形をなし且つ前記第1弁芯の周方向に順に端部が互いに接続された、第1扇形セグメント、第2扇形セグメント、第3扇形セグメント、第4扇形セグメント及び第5扇形セグメントを含み、
前記第1扇形セグメントの前記第2弁芯から離れた一端には、前記第1弁芯の軸方向に沿って分布された2つの前記周方向二方溝が設けられており、前記第1扇形セグメントの前記第2弁芯に近接する一端には、1つの前記軸方向二方溝、1つの前記止め溝及び1つの前記第2通路が設けられており、前記軸方向二方溝は、前記第1扇形セグメントの前記第2扇形セグメントに近接する一方側に位置し、前記止め溝及び前記第2通路は、前記第1弁芯の軸方向に沿って前記第1扇形セグメントの前記第5扇形セグメントに近接する一方側に分布され、且つ前記第2通路は前記第2弁芯に近接しており、
前記第2扇形セグメントと前記第1扇形セグメントとは、鏡面対称をなし、
前記第3扇形セグメントは、前記第2弁芯から離れたところから前記第2弁芯に近づく方向に、1つの前記軸方向二方溝、1つの前記止め溝及び1つの前記第2通路が順に設けられており、
前記第4扇形セグメントは、前記第2弁芯から離れたところから前記第2弁芯に近づく方向に、2つの前記軸方向二方溝が順に設けられており、
前記第5扇形セグメントは、前記第2弁芯から離れたところから前記第2弁芯に近づく方向に、1つの前記軸方向二方溝、1つの前記止め溝及び1つの前記第2通路が順に設けられている、請求項1に記載の制御弁。
【請求項5】
弁体は、側壁部及び取り付け部を含み、前記側壁部は、前記弁チャンバの周壁又は少なくとも周壁の一部であり、前記連通孔は前記側壁部に設けられ、前記取り付け部の一方側は側壁部に固定接続され、前記取り付け部の前記側壁部から乖離する他方側には取り付け平面を有し、前記取り付け平面には、対応する前記連通孔を連通する弁口が設けられている、請求項1に記載の制御弁。
【請求項6】
ガスケットを更に含み、前記ガスケットは、前記第1弁芯と前記側壁部との間に設けられ、前記ガスケットには、対応する前記第1流路を連通する切欠きが設けられており、前記ガスケットの厚さ方向の一方側の表面は前記第1弁芯の表面と接触して封止係合され、前記ガスケットの厚さ方向の他方側の表面は前記側壁部の内面に封止接続される、請求項5に記載の制御弁。
【請求項7】
封止筒を更に含み、前記封止筒は、前記第2弁芯と前記側壁部との間に設けられ、前記封止筒は前記第2流路及び前記第3通路を対応して連通し、前記封止筒の一端は前記第2弁芯の外面と接触して封止係合され、前記封止筒の他端は前記側壁部の内面に封止接続される、請求項5に記載の制御弁。
【請求項8】
前記第2弁芯は、側板及び端板を含み、前記側板は環状をなし、前記端板は、前記側板の前記第1弁芯に近接する一端に設けられ、且つ前記側板と前記端板とが取り囲んで設けられて収容室を形成し、
前記側板には開孔が設けられており、前記第2弁芯は前記開孔を介して前記第2流路を連通し、前記端板には開口が設けられており、前記第2弁芯は前記開口を介して前記第2通路を連通し、前記開孔、前記収容室及び前記開口が共に前記第3通路を構成する、請求項1に記載の制御弁。
【請求項9】
第1弁芯が固定接続される、第1伝動軸と、
前記第2弁芯が固定接続され、前記第1伝動軸の外側に嵌合され、且つ前記第1伝動軸と同軸に設けられる、第2伝動軸と、
前記第1伝動軸に接続されて、前記第1伝動軸を駆動して回転させる、第1アクチュエータアセンブリと、
前記第2伝動軸に接続されて、前記第2伝動軸を駆動して回転させる、第2アクチュエータアセンブリと、を更に含む、請求項1に記載の制御弁。
【請求項10】
前記第1アクチュエータアセンブリは、第1モータアセンブリ及び第1減速器アセンブリを含み、前記第1減速器アセンブリは、前記第1モータアセンブリ及び前記第1伝動軸に接続され、前記第1モータアセンブリは、前記第1減速器アセンブリにより出力回転数を低減させ、且つ前記第1伝動軸が回転するように駆動し、
前記第2アクチュエータアセンブリは、第2モータアセンブリ及び第2減速器アセンブリを含み、前記第2減速器アセンブリは、前記第2モータアセンブリ及び前記第2伝動軸に接続され、前記第2モータアセンブリは、前記第2減速器アセンブリにより出力回転数を低減させ、且つ前記第2伝動軸を駆動して回転させる、請求項9に記載の制御弁。
【請求項11】
前記第1モータアセンブリは、第1モータ及び第1ウォームを含み、第1ウォームは第1モータの出力軸に接続され、前記第1減速器アセンブリは、順に噛合接続された、第1ウォームホイール、第1二段歯車、第1接続歯車及び第1出力歯車を含み、前記第1ウォームホイールは前記第1ウォームに噛合接続され、前記第1出力歯車は、前記第1伝動軸の前記第2伝動軸から伸びる端部に係止され、
前記第2モータアセンブリは、第2モータ及び第2ウォームを含み、第2ウォームは第2モータの出力軸に接続され、前記第2減速器アセンブリは、順に噛合接続された、第2ウォームホイール、第2二段歯車、第2接続歯車及び第2出力歯車を含み、前記第2ウォームホイールは前記第2ウォームに噛合接続され、前記第2出力歯車は、前記第1伝動軸の前記第2伝動軸から伸びる部分に嵌合され、且つ前記第2出力歯車は、前記第2伝動軸の前記第1弁芯から離れた端部に係止される、請求項10に記載の制御弁。
【請求項12】
前記第1二段歯車は、第1大径歯車及び第1小径歯車を含み、前記第1大径歯車と前記第1小径歯車とは同軸に設けられ且つ固定接続され、前記第1大径歯車の直径は前記第1小径歯車の直径より大きく、前記第1大径歯車は前記第1ウォームホイールに噛合接続され、前記第1小径歯車は前記第1接続歯車に噛合接続され、及び/又は、
前記第2二段歯車は、第2大径歯車及び第2小径歯車を含み、前記第2大径歯車と前記第2小径歯車とは同軸に設けられ且つ固定接続され、前記第2大径歯車の直径は前記第2小径歯車の直径より大きく、前記第2大径歯車は前記第2ウォームホイールに噛合接続され、前記第2小径歯車は前記第2接続歯車に噛合接続される、請求項11に記載の制御弁。
【請求項13】
ハウジングを更に含み、前記第1アクチュエータアセンブリ及び前記第2アクチュエータアセンブリは、いずれも前記ハウジング内に設けられ、前記ハウジングには伝動孔が設けられており、
前記第1出力歯車は、第1歯車部及び第1接続部を含み、前記第1歯車部は前記第1接続歯車に噛合接続され、前記第1接続部の一端は前記第1歯車部に固定接続され、他端は前記伝動孔を介して前記第1伝動軸に接続され、
前記第2出力歯車は、第2歯車部及び第2接続部を含み、前記第2歯車部は前記第2接続歯車に噛合接続され、前記第2接続部の一端は前記第2歯車部に固定接続され、他端は前記伝動孔を介して前記第2伝動軸に接続される、請求項11に記載の制御弁。
【請求項14】
前記第1伝動軸と前記伝動孔との間には第1封止リングが設けられており、且つ前記第1封止リングは前記第1伝動軸に嵌合され、
及び/又は、前記第2接続部と前記伝動孔との間には第2封止リングが設けられており、且つ前記第2封止リングは前記第2接続部に嵌合される、請求項13に記載の制御弁。
【請求項15】
少なくとも2つの同軸に設けられた弁芯アセンブリを含む請求項1から14のいずれか一項に記載の制御弁に適用されるドライバであって、前記ドライバは、ハウジング、アクチュエータ機構及び少なくとも2つの出力ホイールを含み、前記ハウジング内にはキャビティを有し、前記アクチュエータ機構及び前記出力ホイールは前記キャビティ内に取り付けられ、前記アクチュエータ機構は少なくとも2つの前記出力ホイールに接続されて、前記出力ホイールを駆動して回転させるために用いられ、
前記出力ホイールは、それぞれ前記弁芯アセンブリに対応して接続され且つ同軸に設けられ、少なくとも2つの前記出力ホイールは、相互に独立して運転して前記弁芯アセンブリを連動して回転させることができる、ドライバ。
【請求項16】
前記アクチュエータ機構は、少なくとも第2モータアセンブリ及び第2減速器アセンブリを含み、前記第2減速器アセンブリは前記第2モータアセンブリに接続され、少なくとも2つの前記出力ホイールは第2出力歯車を含み、前記第2減速器アセンブリは前記第2出力歯車に接続され、前記第2出力歯車は前記第2減速器アセンブリに接続され、前記第2モータアセンブリは、前記第2減速器アセンブリにより出力回転数を低減させ、且つ前記第2出力歯車回転が回転するように駆動し、
前記アクチュエータ機構は、第1モータアセンブリ及び第1減速器アセンブリを更に含み、前記第1減速器アセンブリは前記第1モータアセンブリに接続され、少なくとも2つの前記出力ホイールは第1出力歯車を更に含み、前記第1出力歯車は前記第1減速器アセンブリに接続され、前記第1モータアセンブリは、前記第1減速器アセンブリにより出力回転数を低減させ、且つ前記第1出力歯車を駆動して回転させる、請求項15に記載のドライバ。
【請求項17】
前記第2モータアセンブリは、第2モータ及び第2ウォームを含み、前記第2ウォームは前記第2モータの出力軸に接続され、前記第2減速器アセンブリは、順に噛合接続された、第2ウォームホイール、第2二段歯車及び第2接続歯車を更に含み、前記第2ウォームホイールは前記第2ウォームに噛合接続され、前記第2出力歯車は歯車であり、前記第2接続歯車は前記第2出力歯車に噛合接続され、
前記第1モータアセンブリは、第1モータ及び第1ウォームを含み、第1ウォームは第1モータの出力軸に接続され、前記第1減速器アセンブリは、順に噛合接続された、第1ウォームホイール、第1二段歯車及び第1接続歯車を更に含み、前記第1ウォームホイールは前記第1ウォームに噛合接続され、前記第1出力歯車は歯車であり、前記第1接続歯車は前記第1出力歯車に噛合接続される、請求項16に記載のドライバ。
【請求項18】
前記第2出力歯車は、第2歯車部及び第2接続部を含み、前記第2歯車部は前記第2接続歯車に噛合接続され、前記第2接続部は前記第2歯車部に固定接続され、
前記第1出力歯車は、第1歯車部及び第1接続部を含み、前記第1歯車部は前記第1接続歯車に噛合接続され、前記第1接続部は前記第1歯車部に固定接続され、
前記第2歯車部は、前記第2接続部により前記第1接続部に嵌合接続される、請求項17に記載のドライバ。
【請求項19】
前記第2二段歯車は、第2大径歯車及び第2小径歯車を含み、前記第2大径歯車と前記第2小径歯車とは同軸に設けられ且つ固定接続され、前記第2大径歯車の直径は前記第2小径歯車の直径より大きく、前記第2大径歯車は前記第2ウォームホイールに噛合接続され、前記第2小径歯車は前記第2接続歯車に噛合接続され、
及び/又は、前記第1二段歯車は、第1大径歯車及び第1小径歯車を含み、前記第1大径歯車と前記第1小径歯車とは同軸に設けられ且つ固定接続され、前記第1大径歯車の直径は前記第1小径歯車の直径より大きく、前記第1大径歯車は前記第1ウォームホイールに噛合接続され、前記第1小径歯車は前記第1接続歯車に噛合接続される、請求項17に記載のドライバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年6月24日に出願された、出願番号が202110705636.6であり発明の名称が「制御弁」、2021年6月24日に出願された、出願番号が202121414376.9であり発明の名称が「制御弁」、2022年2月25日に出願された、出願番号が202210181970.0であり発明の名称が「ドライバ及びそれを有する制御弁」、及び2022年2月25日に出願された、出願番号が202220405860.3であり発明の名称が「ドライバ及びそれを有する制御弁」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照により本出願に組み込まれる。
【0002】
本出願は流体制御の技術分野に関し、特に、ドライバ及び制御弁に関する。
【背景技術】
【0003】
流体制御の技術分野においては、制御弁に異なる連通モードが形成されるように、通常、マルチパスの制御弁を用いて流路を制御する。現在、一部の制御弁は、構造が比較的簡単であるが、有する連通モードが比較的少なく、連通モードの数が10個より少ないと、より多くの連通モードの需要を満たすことが困難であり、もう一部の制御弁は、有する連通モードが比較的多いが、制御弁の体積が比較的大きく、制御弁の小型化に不利である。
【発明の概要】
【0004】
本出願の様々な実施例によれば、ドライバ及び制御弁を提供する。
【0005】
本出願は、ドライバ及び制御弁を提供し、この制御弁は、弁体、第1弁芯及び第2弁芯を含む。弁体には弁チャンバが設けられており、弁体の側壁には複数の連通孔が設けられており、連通孔は、弁体の側壁を貫通して弁チャンバと連通される。第1弁芯は、弁チャンバの一端に回転可能に設けられ、第1弁芯の周側には、第1通路及び第2通路が複数設けられている。第2弁芯は、弁チャンバの他端に回転可能に設けられ、且つ第2弁芯と第1弁芯とは同軸に設けられ、第2弁芯には第3通路が設けられている。連通孔は、複数の第1流路及び複数の第2流路を含み、第1弁芯を第1所定角度だけ回転させると、第1通路は2つの第1流路を対応して連通することができ、第2通路は1つの第1流路を対応して連通することができる。第2弁芯を第2所定角度だけ回転させると、1つの第1流路が第2通路及び第3通路を介して1つ又は2つの第2流路を対応して連通するように、第3通路は1つ又は2つの第2流路を連通することができ、且つ第3通路は第2通路を対応して連通することができる。
【0006】
本出願の1つ以上の実施例の詳細は、以下の図面及び記述中で説明される。本出願の他の特徴、目的及び利点は、明細書、図面及び特許請求の範囲から明らかである。
【図面の簡単な説明】
【0007】
ここで開示されたそれらの出願の実施例及び/又は例示をより良好に記述して説明するために、1つ以上の図面を参照することができる。図面を記述するための追加の詳細又は例示は、開示された出願、ここに記述されている実施例及び/又は例示、並びにここで理解されるこれらの出願の最適のモデルのうちのいずれかの範囲を制限するものとしてみなされるべきではない。
【0008】
図1】本出願の一実施例の制御弁の分解図1である。
図2】本出願の一実施例の制御弁の分解図2である。
図3】本出願の一実施例の制御弁の断面図である。
図4】本出願の一実施例の制御弁の部分構造模式図1である。
図5図4に示される制御弁の側面図である。
図6図4に示される制御弁の断面図である。
図7】本出願の一実施例の弁体の分解図である。
図8】本出願の一実施例の弁体の構造模式図である。
図9】本出願の一実施例の第1弁芯の構造模式図である。
図10】本出願の一実施例の第1弁芯の断面図1である。
図11】本出願の一実施例の第1弁芯の断面図2である。
図12】本出願の一実施例のガスケットの構造模式図である。
図13】本出願の一実施例のガスケットの接続されている第1弁芯の構造模式図である。
図14】本出願の一実施例の第2弁芯の構造模式図である。
図15】本出願の一実施例の第2弁芯の断面図である。
図16】本出願の一実施例の封止筒の構造模式図1である。
図17】本出願の一実施例の封止筒の構造模式図2である。
図18】本出願の一実施例の封止筒の断面図である。
図19】本出願の一実施例の封止筒の組み立てられている第2弁芯の構造模式図である。
図20】本出願の一実施例の第1弁芯及び第2弁芯が周方向に沿って展開された側面構造模式図である。
図21】本出願の一実施例の制御弁の部分構造模式図2である。
図22図20に示される制御弁の分解図である。
図23】本出願の一実施例の制御弁の部分断面図である。
図24】本出願の一実施例の制御弁が第1連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図25】本出願の一実施例の制御弁が第2連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図26】本出願の一実施例の制御弁が第3連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図27】本出願の一実施例の制御弁が第4連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図28】本出願の一実施例の制御弁が第5連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図29】本出願の一実施例の制御弁が第6連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図30】本出願の一実施例の制御弁が第7連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図31】本出願の一実施例の制御弁が第8連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図32】本出願の一実施例の制御弁が第9連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図33】本出願の一実施例の制御弁が第10連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図34】本出願の一実施例の制御弁が第11連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図35】本出願の一実施例の制御弁が第12連通モードにあるときの連通関係模式図である。
図36】本出願で提供される一実施例のドライバの分解構造模式図である。
【0009】
1 弁体、11 弁チャンバ、12 側壁部、121 連通孔、121a 第1流路、121b 第2流路、13 取り付け部 131 取り付け平面、132 弁口、14 本体部、141 組み立て口141、15 弁蓋、2 第1弁芯、21 第1通路、211 軸方向二方溝、212 周方向二方溝、22 第2通路、22a 第1連通口、22b 第2連通口、23 止め溝、24 第1扇形セグメント、25 第2扇形セグメント、26 第3扇形セグメント、27 第4扇形セグメント、28 第5扇形セグメント、3 第2弁芯、31 第3通路、32 側板、321 開孔、33 端板、331 開口、34 収容室 4 ガスケット、41 切欠き、5 封止筒、51 封止ブロック、52 ゴムリング、53 金属片、60 ドライバ、61 第1伝動軸、611 第4係合部、611a 第4突起、62 第2伝動軸、621 第3係合部、622 第3凹溝、70 アクチュエータ機構、7 第1アクチュエータアセンブリ、71 第1モータアセンブリ、711 第1モータ、712 第1ウォーム、713 第1磁気リング、72 第1減速器アセンブリ、721 第1ウォームホイール、722 第1二段歯車、722a 第1大径歯車、722b 第1小径歯車 723 第1接続歯車、724 第1出力歯車、724a 第1歯車部、724b 第1接続部、725 第1係合部、725a 第1凹溝、8 第2アクチュエータアセンブリ、81 第2モータアセンブリ、811 第2モータ、812 第2ウォーム、813 第2磁気リング、82 第2減速器アセンブリ、821 第2ウォームホイール、822 第2二段歯車、822a 第2大径歯車、822b 第2小径歯車、823 第2接続歯車、824 第2出力歯車、824a 第2歯車部、824b 第2接続部、825 第2係合部、825a 第2突起、9 ハウジング、91 伝動孔、92 キャビティ、100 第1封止リング、101 第2封止リング、1000 制御弁、4000 出力ホイール、5000 回路基板、5100 正極導線、5200 負極導線、6000 弁芯アセンブリ。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1から図7を参照すると、本出願は、弁体1、第1弁芯2及び第2弁芯3を含む制御弁1000を提供する。弁体1には弁チャンバ11が設けられており、弁体1は、本体部14及び弁蓋15を含み、本体部14には組み立て口141が設けられており、弁蓋15は、組み立て口141に被せて設けられ、本体部14に取り外し可能に接続される。弁チャンバ11は本体部14に設けられ、且つ第1弁芯2及び第2弁芯3は、組み立て口141により本体部14の弁チャンバ11内に装着される。弁体1の側壁には複数の連通孔121が設けられており、連通孔121は弁体1の側壁を貫通して弁チャンバ11と連通される。第1弁芯2は、弁チャンバ11の一端に回転可能に設けられ、第2弁芯3は弁チャンバ11の他端に回転可能に設けられ、且つ第2弁芯3と第1弁芯2とは同軸に設けられる。
【0011】
引き続き、図9図14及び図20を参照すると、第1弁芯2の周側には、第1通路21及び第2通路22が複数設けられており、第2弁芯3には第3通路31が設けられており、連通孔121は、複数の第1流路121a及び複数の第2流路121bを含む。第1弁芯2を第1所定角度だけ回転させると、第1通路21は2つの第1流路121aを対応して連通することができ、第2通路22は1つの第1流路121aを対応して連通することができる。第2弁芯3を第2所定角度だけ回転させると、1つの第1流路121aが第2通路22及び第3通路31を介して1つ又は2つの第2流路121bを対応して連通するように、第3通路31は1つ又は2つの第2流路121bを連通することができ、且つ第3通路31は第2通路22を対応して連通することができる。
【0012】
制御弁1000が2つの同軸に設けられた第1弁芯2及び第2弁芯3を含むため、第1弁芯2及び第2弁芯3が異なる角度だけ回転することにより、制御弁1000に複数種類の異なる連通モードが形成されるようにすることができる。具体的に、第1弁芯2が異なる角度だけ回転することによりa種類の連通モードを実現することができ、第2弁芯3が異なる角度だけ回転することによりb種類の連通モードを実現することができると仮定すると、制御弁1000全体は、a*b種類の連通モードを実現することができる。
【0013】
連通モードは、制御弁1000の異なる位置に形成される二方流路又は三方流路を含む。二方流路とは、入口を1つのみ有し且つ出口を1つのみ有する流体パスを指し、三方流路とは、入口は1つのみ有するが2つの出口を有し、又は2つの入口を有するが出口は1つのみ有する流体パスを指す。
【0014】
制御弁1000に1つ以上の二方流路が形成されるように、即ち、この二方流路において、流体が一方の第1流路121aから制御弁1000に入り込み、第1通路21を介してもう1つの第1流路121aから制御弁1000を流れ出るように、第1弁芯2における第1通路21は、連通弁体1における2つの第1流路121aを対応して連通することができる。
【0015】
また、第2通路22は1つの第1流路121aを連通することができ、第3通路31は1つ又は2つの第2流路121bを連通することができ、且つ第3通路31は第2通路22を対応して連通することができる。従って、1つの第1流路121aは、第2通路22及び第3通路31を介して1つ又は2つの第2流路121bを対応して連通する。
【0016】
1つの第1流路121aが第2通路22及び第3通路31を介して1つの第2流路121bを対応して連通するとき、制御弁1000は二方流路を有し、即ち、流体が第1流路121aから制御弁1000に入り込み、順に第2通路22及び第3通路31を介して第2流路121bに入り込み、最後に、第2流路121bを介して制御弁1000から離れることができ、又は、流体が第2流路121bから制御弁1000に入り込み、順に第3通路31及び第2通路22を介して第1流路121aに入り込み、最後に、第1流路121aを介して制御弁1000から離れることができる。
【0017】
1つの第1流路121aが第2通路22及び第3通路31を介して2つの第2流路121bを対応して連通するとき、制御弁1000は三方流路を有し、即ち、流体が第1流路121aから制御弁1000に入り込み、順に第2通路22及び第3通路31を介して、それぞれ2つの第2流路121bに入り込み、最後に、2つの第2流路121bを介して制御弁1000から離れることができ、又は、流体が2つの第2流路121bから制御弁1000に入り込み、順に第3通路31及び第2通路22を介して第1流路121aに入り込み、最後に、第1流路121aを介して制御弁1000を離れることができ、又は、流体が1つの第1流路121a及び1つの第2流路121bから制御弁1000に入り込み、最後に、もう1つの第2流路121bを介して制御弁1000から離れることができ、又は、流体が1つの第2流路121bから制御弁1000に入り込み、最後に、1つの第1流路121a及びもう1つの第2流路121bを介して制御弁1000から離れることができる。
【0018】
以上から分かるように、本出願で提供される制御弁1000は、従来の単独の弁芯構造の制御弁1000に比べて、より多い連通モードを実現することができる。また、制御弁1000の第1弁芯2及び第2弁芯3が弁体1の同一の弁チャンバ11内に設けられ、且つ第1弁芯2と第2弁芯3とが同軸に設けられるため、本出願の制御弁1000は、構造がよりコンパクトであり、従来の制御弁1000に対してより小さい体積を有する。
【0019】
一実施例において、図5に示されるように、制御弁1000は、2n個の第1流路121aを有し、ここでn≧2であり、且つ制御弁1000は、2つの第2流路121bを有する。各第1通路21は、いずれも2つの異なる第1流路121aを連通してn-1個以下の二方流路を形成することができ、且つ1つの第1流路121aは、第2通路22及び第3通路31を介して1つの第2流路121bを連通して1つの二方流路を形成することができる。又は、各第1通路21は、いずれも2つの異なる第1流路121aを連通してn-1個以下の二方流路を形成することができ、且つ1つの第1流路121aは、第2通路22及び第3通路31を介して2つの第2流路121bを連通して1つの三方流路を形成することができる。このようにして、弁体1に設けられた連通孔121を最大限に利用して、制御弁1000に形成可能な二方流路の数を増加させて、制御弁1000の使用率を増大させることができる。
【0020】
更に、図5に示されるように、連通孔121は2列に分けて弁体1に分布され、各列の連通孔121は、いずれもn個の第1流路121a及び1つの第2流路121bを含み、且つ2つの第2流路121bは弁体1の同一端に設けられる。このようにして、弁体1における連通孔121の分布がより合理的且つ美観的になるようにし、弁体1に連通孔121を加工するのに有利であり、制御弁1000の加工効率を向上させる。しかしこれに限定されず、連通孔121は、3列、4列、5列等の異なる列数に分けて弁体1に分布されてもよく、ここでは一つ一つ列挙しない。
【0021】
一実施例において、図9から図11及び図20に示されるように、第1弁芯2は柱状構造であり、第1弁芯2には止め溝23が設けられており、止め溝23は1つの第1流路121aを対応して閉じる。第1通路21は、軸方向二方溝211及び周方向二方溝212を含み、軸方向二方溝211は、弁体1の軸方向に沿って設けられた2つの第1流路121aを対応して連通することができ、周方向二方溝212は、弁体1の周方向に沿って設けられた2つの第1流路121aを対応して連通することができる。第1弁芯2は、第1弁芯2の周方向に沿って、横断面が扇形をなし且つ第1弁芯2の周方向に順に端部が互いに接続された、第1扇形セグメント24、第2扇形セグメント25、第3扇形セグメント26、第4扇形セグメント27及び第5扇形セグメント28を含む。
【0022】
具体的に、第1扇形セグメント24の第2弁芯3から離れた一端には、第1弁芯2の軸方向に沿って分布された2つの周方向二方溝212が設けられており、第1扇形セグメント24の第2弁芯3に近接する一端には、1つの軸方向二方溝211、1つの止め溝23及び1つの第2通路22が設けられており、軸方向二方溝211は、第1扇形セグメント24の第2扇形セグメント25に近接する一方側に位置し、止め溝23及び第2通路22は、第1弁芯2の軸方向に沿って第1扇形セグメント24の第5扇形セグメント28に近接する一方側に分布され、且つ第2通路22は第2弁芯3に近接している。第2扇形セグメント25と第1扇形セグメント24は、鏡面対称をなしている。第3扇形セグメント26は、第2弁芯3から離れたところから第2弁芯3に近づく方向に、1つの軸方向二方溝211、1つの止め溝23及び1つの第2通路22が順に設けられている。第4扇形セグメント27は、第2弁芯3から離れたところから第2弁芯3に近づく方向に、2つの軸方向二方溝211が順に設けられている。第5扇形セグメント28は、第2弁芯3から離れたところから第2弁芯3に近づく方向に、1つの軸方向二方溝211、1つの止め溝23及び1つの第2通路22が順に設けられている。
【0023】
より具体的には、nが4であるため、制御弁1000には8つの第1流路121aが設けられており、また、8つの第1流路121a及び2つの第2流路121bは2列に分けられ、2列の連通孔121は鏡面対称をなしている。また本実施例において、第1弁芯2及び第2弁芯3は、いずれも第1方向Eに沿って回転する。第1扇形セグメント24の横断面の対応する円心角は720°/7であり、第2扇形セグメント25の横断面の対応する円心角は720°/7であり、第3扇形セグメント26の横断面の対応する円心角は360°/7であり、第4扇形セグメント27の横断面の対応する円心角は360°/7であり、第5扇形セグメント28の横断面の対応する円心角は360°/7である。このように設けることで、第1弁芯2が回転する角度はいずれも360°/7の整数倍になり、第1弁芯2を調節するのに有利であり、制御弁1000の調節難易度を低下させる。
【0024】
図24に示されるように、制御弁1000が第1連通モードにあるとき、第1所定角度はゼロであり、第1流路121aは第1扇形セグメント24まで回転し、第2所定角度はゼロであり、第3通路31は下方に位置する第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第1扇形セグメント24に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び1つの第2流路121bが1つの二方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0025】
図25に示されるように、制御弁1000が第2連通モードにあるとき、第1所定角度はゼロであり、第1流路121aは第1扇形セグメント24まで回転し、第2所定角度は第1方向に沿って120°だけ回転したものになり、第3通路31は上方に位置する第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第1扇形セグメント24に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び1つの第2流路121bが1つの二方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0026】
図26に示されるように、制御弁1000が第3連通モードにあるとき、第1所定角度はゼロであり、第1流路121aは第1扇形セグメント24まで回転し、第2所定角度は第1方向に沿って60°だけ回転したものになり、第3通路31は2つの第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第1扇形セグメント24に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び2つの第2流路121bが1つの三方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0027】
図27に示されるように、制御弁1000が第4連通モードにあるとき、第1所定角度は第1方向に沿って720°/7だけ回転したものになり、第1流路121aは第2扇形セグメント25まで回転し、第2所定角度はゼロであり、第3通路31は下方に位置する第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第2扇形セグメント25に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び1つの第2流路121bが1つの二方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0028】
図28に示されるように、制御弁1000が第5連通モードにあるとき、第1所定角度は第1方向に沿って720°/7だけ回転したものになり、第1流路121aは第2扇形セグメント25まで回転し、第2所定角度は第1方向に沿って120°だけ回転したものになり、第3通路31は上方に位置する第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第2扇形セグメント25に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び1つの第2流路121bが1つの二方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0029】
図29に示されるように、制御弁1000が第6連通モードにあるとき、第1所定角度は第1方向に沿って720°/7だけ回転したものになり、第1流路121aは第2扇形セグメント25まで回転し、第2所定角度は第1方向に沿って60°だけ回転したものになり、第3通路31は2つの第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第2扇形セグメント25に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び2つの第2流路121bが1つの三方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0030】
図30に示されるように、制御弁1000が第7連通モードにあるとき、第1所定角度は第1方向に沿って1440°/7だけ回転したものになり、第1流路121aは第3扇形セグメント26及び第4扇形セグメント27まで回転し、第2所定角度はゼロであり、第3通路31は下方に位置する第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第3扇形セグメント26に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び1つの第2流路121bが1つの二方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0031】
図31に示されるように、制御弁1000が第8連通モードにあるとき、第1所定角度は第1方向に沿って1440°/7だけ回転したものになり、第1流路121aは第3扇形セグメント26及び第4扇形セグメント27まで回転し、第2所定角度は第1方向に沿って120°だけ回転したものになり、第3通路31は上方に位置する第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第3扇形セグメント26に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び1つの第2流路121bが1つの二方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0032】
図32に示されるように、制御弁1000が第9連通モードにあるとき、第1所定角度は第1方向に沿って1440°/7だけ回転したものになり、第1流路121aは第3扇形セグメント26及び第4扇形セグメント27まで回転し、第2所定角度は第1方向に沿って60°だけ回転したものになり、第3通路31は2つの第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第3扇形セグメント26に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び2つの第2流路121bが1つの三方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0033】
図33に示されるように、制御弁1000が第10連通モードにあるとき、第1所定角度は第1方向に沿って1800°/7だけ回転したものになり、第1流路121aは第4扇形セグメント27及び第5扇形セグメント28まで回転し、第2所定角度はゼロであり、第3通路31は下方に位置する第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第5扇形セグメント28に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び1つの第2流路121bが1つの二方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0034】
図34に示されるように、制御弁1000が第11連通モードにあるとき、第1所定角度は第1方向に沿って1800°/7だけ回転したものになり、第1流路121aは第4扇形セグメント27及び第5扇形セグメント28まで回転し、第2所定角度は第1方向に沿って120°だけ回転したものになり、第3通路31は上方に位置する第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第5扇形セグメント28に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び1つの第2流路121bが1つの二方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0035】
図35に示されるように、制御弁1000が第12連通モードにあるとき、第1所定角度は第1方向に沿って1800°/7だけ回転したものになり、第1流路121aは第4扇形セグメント27及び第5扇形セグメント28まで回転し、第2所定角度は第1方向に沿って60°だけ回転したものになり、第3通路31は2つの第2流路121bを連通し、且つ第3通路31は第5扇形セグメント28に位置する第2通路22を連通し、対応する1つの第1流路121a、第2通路22、第3通路31及び2つの第2流路121bが1つの三方流路を形成し、3つの第1通路21は、それぞれ異なる2つの第1流路121aを対応して連通して3つの二方流路を形成し、止め溝23は、1つの第1流路121aを対応して閉じて1つの閉鎖された流路を形成する。
【0036】
一実施例において、図8に示されるように、弁体1は、側壁部12及び取り付け部13を含み、側壁部12は弁チャンバ11の周壁の一部であり、連通孔121は側壁部12に設けられ、取り付け部13の一方側は側壁部12に固定接続され、取り付け部13の側壁部12から乖離する他方側には取り付け平面131を有し、取り付け平面131には、対応する連通孔121を連通する弁口132が設けられている。側壁部12を設け、且つ連通孔121が側壁部12に設けられることにより、弁体1への連通孔121の設置をより緻密にすることができる。制御弁1000は、使用に際して他の部品に取り付ける必要があるが、弁体1の外側に、側壁部12が接続された取り付け部13が設けられていると、制御弁1000は取り付け部13により他の部品に取り付けられることができ、且つ取り付け部13の側壁部12から乖離した他方側には取り付け平面131が設けられており、取り付け平面131は、制御弁1000と他の部品との取り付け難易度を大幅に低下させ、制御弁1000の取り付け効率を向上させる。具体的に、取り付け平面131には複数のネジ孔が設けられており、制御弁1000は、締着部材により他の部品に取り外し可能に接続される。
【0037】
更に、図12及び図13に示されるように、制御弁1000はガスケット4を更に含み、ガスケット4は、第1弁芯2と側壁部12との間に設けられ、ガスケット4には、対応する第1流路121aを連通する切欠き41が設けられており、ガスケット4の厚さ方向の一方側の表面は第1弁芯2の表面と接触して封止係合され、ガスケット4の厚さ方向の他方側の表面は側壁部12の内面に封止接続される。このようにして、流体が第1流路121aから弁チャンバ11に入り込むには、まず、ガスケット4における切欠き41を経る必要があるが、ガスケット4の厚さ方向の一方側の表面が第1弁芯2の表面と接触して封止係合され、且つガスケット4の厚さ方向の他方側の表面が側壁部12の内面に封止接続されるため、流体が第1弁芯2と弁体1との接続箇所で漏れが生じにくく、制御弁1000の使用に有利である。具体的に、ガスケット4はシート状をなし、且つガスケット4の第1弁芯2に近接する一方側の表面が比較的平滑であり、第1弁芯2がガスケット4に対して回転するのに有利である。ガスケット4の材質は、通常、ゴム又はシリカゲルであり、且つガスケット4の全体は一体成形されている。
【0038】
より更には、図16から図19に示されるように、制御弁1000は封止筒5を更に含み、封止筒5は、第2弁芯3と側壁部12との間に設けられ、封止筒5は、第2流路121b及び第3通路31を対応して連通し、封止筒5の一端は第2弁芯3の外面と接触して封止係合され、封止筒5の他端は側壁部12の内面に封止接続される。このようにして、流体が第2弁芯3と弁体1との接続箇所で漏れが生じにくく、制御弁1000の使用に有利である。具体的に、封止筒5は円柱状をなし、且つ封止筒5の第2弁芯3に近接する一方側の端面は平滑な曲面であり、このようにして、封止筒5が第2弁芯3の表面に密着されるのに有利である。より具体的には、封止筒5は、封止ブロック51及び封止ブロック51の一端に接続された金属片53を含み、封止ブロック51の金属片53から離れた一端は第2弁芯3の外面と接触して封止係合され、金属片53の封止ブロック51から離れた一端は弁体1に当接される。このようにして、金属片53は、封止筒5に十分な緩衝空間を提供し、封止筒5が衝撃を受けて塑性変形が発生して、制御弁1000の密封性に影響を与えることを回避することができる。また、封止ブロック51の外側にはゴムリング52が嵌合されており、ゴムリング52の封止ブロック51から離れた外側は、第2流路121bの内壁に密着される。
【0039】
一実施例において、図14から図15に示されるように、第2弁芯3は、側板32及び端板33を含み、側板32は環状をなし、端板33は、側板32の第1弁芯2に近接する一端に設けられ、且つ側板32と端板33とが取り囲んで設けられて収容室34を形成する。側板32には開孔321が設けられており、第2弁芯3は開孔321を介して第2流路121bを連通し、端板33には開口331が設けられており、第2弁芯3は開口331を介して第2通路22を連通し、開孔321、収容室34及び開口331は共に第3通路31を構成する。側板32が開孔321まで回転して弁体1の第2流路121bの設けられている部位に接続された場合、第3通路31は第2流路121bを連通し、また、開孔321で2つの第2流路121bをアライメントすると、第3通路31は同時に2つの第2流路121bを連通し、開孔321で1つの第2流路121bをアライメントすると、第3通路31は1つの第2流路121bのみを連通する。側板32が開孔321以外の部分まで回転して弁体1の第2流路121bの設けられている部位に接続された場合、第3通路31は第2流路121bで連通しない。このように設けることで、第2弁芯3の構造を簡略化し、制御弁1000の制造難易度を低下させる。同様に、図9に示されるように、第2通路22も2つの連通口を有し、それぞれ第1連通口22a及び第2連通口22bであり、第1連通口22aは、弁体1に向かっており、第1流路121aを連通するために用いられ、第2連通口22bは、第1弁芯2の第2弁芯3に向かう端部に設けられ、且つ第2連通口22bは開口331を連通するために用いられる。
【0040】
一実施例において、図1から図3及び図21から図23に示されるように、制御弁1000は、第1伝動軸61、第2伝動軸62、第1アクチュエータアセンブリ7及び第2アクチュエータアセンブリ8を更に含む。第1伝動軸61は第1弁芯2に固定接続される。第2伝動軸62は第2弁芯3に固定接続され、第2伝動軸62は第1伝動軸61の外側に嵌合され、且つ第2伝動軸62と第1伝動軸61とは同軸に設けられる。第1アクチュエータアセンブリ7は、第1伝動軸61に接続されて、第1伝動軸61を駆動して回転させる。第2アクチュエータアセンブリ8は、第2伝動軸62に接続されて、第2伝動軸62を駆動して回転させる。このようにして、第1アクチュエータアセンブリ7が第1弁芯2の回転を個別に制御することにより、且つ第2アクチュエータアセンブリ8が第2弁芯3の回転を個別に制御することにより、第1弁芯2及び第2弁芯3の別個調節に有利であり、制御弁1000の使用柔軟性を向上させる。本実施例において、第1アクチュエータアセンブリ7及び第2アクチュエータアセンブリ8は、いずれも第2弁芯3の第1弁芯2から離れた一方側に設けられ、制御弁1000の構造のコンパクト性を向上させるために、第2伝動軸62は第1伝動軸61の外側に嵌合される。しかしこれに限定されず、第1アクチュエータアセンブリ7及び第2アクチュエータアセンブリ8がいずれも第1弁芯2の第2弁芯3から離れた一方側に設けられる場合、第1伝動軸61が第2伝動軸62の外側に嵌合されてもよい。第1アクチュエータアセンブリ7が第1弁芯2の第2弁芯3から離れた一方側に設けられ、且つ第2アクチュエータアセンブリ8がいずれも第2弁芯3の第1弁芯2から離れた一方側に設けられる場合、第1伝動軸61と第2伝動軸62とは、相互に嵌合する関係にない。本実施例において、第1伝動軸61は第1弁芯2の全体に挿設され、このようにして、第1伝動軸61と第1弁芯2との接続がより密着になるのに有利である。
【0041】
一実施例において、図14に示されるように、収容室34内には対称に回転する支持板が設けられており、支持板の一端は第2伝動軸62に接続され、他端は側板32の内壁に接続される。このようにして、第2弁芯3の構造強度を向上させ、制御弁1000の使用寿命を向上させる。
【0042】
一実施例において、図21に示されるように、第1アクチュエータアセンブリ7は、第1モータアセンブリ71及び第1減速器アセンブリ72を含み、第1減速器アセンブリ72は、第1モータアセンブリ71及び第1伝動軸61に接続され、第1モータアセンブリ71は、第1減速器アセンブリ72により出力回転数を低減させ、第1伝動軸61を駆動して回転させる。第2アクチュエータアセンブリ8は、第2モータアセンブリ81及び第2減速器アセンブリ82を含み、第2減速器アセンブリ82は、第2モータアセンブリ81及び第2伝動軸62に接続され、第2モータアセンブリ81は、第2減速器アセンブリ82により出力回転数を低減させ、第2伝動軸62を駆動して回転させる。第1モータアセンブリ71の設置は、第1弁芯2の制御精度を大幅に向上させる。同様に、第2モータアセンブリ81の設置は、第2弁芯3の制御精度を大幅に向上させる。第1減速器アセンブリ72の設置は、第1モータアセンブリ71の回転数を合理的な範囲内に低減させ、第1弁芯2の回転数が大きすぎて第1弁芯2の制御に影響を与えることを回避するのに有利である。同様に、第2減速器アセンブリ82の設置は、第2モータアセンブリ81の回転数を合理的な範囲内に低減させ、第2弁芯3の回転数が大きすぎて第2弁芯3の制御に影響を与えることを回避するのに有利である。
【0043】
更に、図21及び図22に示されるように、第1モータアセンブリ71は、第1モータ711及び第1ウォーム712を含み、第1ウォーム712は第1モータ711の出力軸に接続され、第1減速器アセンブリ72は、順に噛合接続された、第1ウォームホイール721、第1二段歯車722、第1接続歯車723及び第1出力歯車724を含み、第1ウォームホイール721は第1ウォーム712に噛合接続され、第1出力歯車724は、第1伝動軸61の第2伝動軸62から伸びる端部に係止される。第1ウォーム712及び第1ウォームホイール721を設けることにより、第1モータ711と第1二段歯車722との接続に有利であり、且つ第1ウォーム712と第1ウォームホイール721とが比較的大きい伝動比を有し、即ち、第1ウォームホイール721の角速度が第1ウォーム712の角速度よりはるかに小さいことにより、第1モータ711の回転数を低減させるのに有利である。第1二段歯車722を設けることにより、第1モータ711が出力する回転数を更に低減させ、制御弁1000の第1弁芯2の回転角度に対する正確な制御に有利である。
【0044】
第2モータアセンブリ81は、第2モータ811及び第2ウォーム812を含み、第2ウォーム812は第2モータ811の出力軸に接続され、第2減速器アセンブリ82は、順に噛合接続された、第2ウォームホイール821、第2二段歯車822、第2接続歯車823及び第2出力歯車824を含み、第2ウォームホイール821は第2ウォーム812に噛合接続され、第2出力歯車824は、第1伝動軸61の第2伝動軸62から伸びる部分に嵌合され、且つ第2出力歯車824は、第2伝動軸62の第1弁芯2から離れた端部に係止される。第2ウォーム812及び第2ウォームホイール821を設けることにより、第2モータ811と第2二段歯車822との接続に有利であり、且つ第2ウォーム812と第2ウォームホイール821とが比較的大きい伝動比を有し、即ち、第2ウォームホイール821の角速度が第2ウォーム812の角速度よりはるかに小さいことにより、第2モータ811の回転数を低減させるのに有利である。第2二段歯車822を設けることにより、第2モータ811が出力する回転数を更に低減させ、制御弁1000の第2弁芯3の回転角度に対する正確な制御に有利である。
【0045】
より更には、一実施例において、図22に示されるように、第1二段歯車722は、第1大径歯車722a及び第1小径歯車722bを含み、第1大径歯車722aと第1小径歯車722bとは同軸に設けられ且つ固定接続され、第1大径歯車722aの直径は第1小径歯車722bの直径より大きく、第1大径歯車722aは第1ウォームホイール721に噛合接続され、第1小径歯車722bは第1接続歯車723に噛合接続される。このようにして、第1二段歯車722の構造がより簡単になり、第1アクチュエータアセンブリ7の組み立て難易度を低下させるのに有利であり、制御弁1000の全体の組み立て効率を向上させる。
【0046】
一実施例において、図22に示されるように、第2二段歯車822は、第2大径歯車822a及び第2小径歯車822bを含み、第2大径歯車822aと第2小径歯車822bとは同軸に設けられ且つ固定接続され、第2大径歯車822aの直径は第2小径歯車822bの直径より大きく、第2大径歯車822aは第2ウォームホイール821に噛合接続され、第2小径歯車822bは第2接続歯車823に噛合接続される。このようにして、第2二段歯車822の構造がより簡単になり、第2アクチュエータアセンブリ8の組み立て難易度を低下させるのに有利であり、制御弁1000の全体の組み立て効率を向上させる。
【0047】
一実施例において、図21から図23に示されるように、制御弁1000はハウジング9を更に含み、第1アクチュエータアセンブリ7及び第2アクチュエータアセンブリ8は、いずれもハウジング9内に設けられ、ハウジング9には伝動孔91が設けられている。ハウジング9を設け、第1アクチュエータアセンブリ7及び第2アクチュエータアセンブリ8を、いずれもハウジング9内に設けることにより、制御弁1000の構造のコンパクト性を更に向上させる。
【0048】
第1出力歯車724は、第1歯車部724a及び第1接続部724bを含み、第1歯車部724aは第1接続歯車723に噛合接続され、第1接続部724bの一端は第1歯車部724aに固定接続され、他端は伝動孔91を介して第1伝動軸61に接続される。「他端は伝動孔91を介して第1伝動軸61に接続される」とは、第1接続部724bの第1歯車部724aから離れた一端が伝動孔91を通過してハウジング9の外側へ伸びて第1伝動軸61に接続されるか、又は、第1伝動軸61の一端が伝動孔91内に入り込んで第1接続部724bの第1歯車部724aから離れた一端に接続されることを指す。通常、第1接続部724bは、キー溝係合の方式により第1伝動軸61に係止され、即ち、第1接続部724bには、制限キーが設けられており、第1伝動軸61には、制限キーに対応して制限溝が設けられており、制限キーが制限溝に係止され、又は、第1接続部724bには、制限溝が設けられており、第1伝動軸61には、制限溝に対応して制限キーが設けられており、制限キーが制限溝に係止される。
【0049】
第2出力歯車824は、第2歯車部824a及び第2接続部824bを含み、第2歯車部824aは第2接続歯車823に噛合接続され、第2接続部824bの一端は第2歯車部824aに固定接続され、他端は伝動孔91を介して第2伝動軸62に接続される。「他端は伝動孔91を介して第2伝動軸62に接続される」とは、第2接続部824bの第2歯車部824aから離れた一端が伝動孔91を通過してハウジング9の外側へ伸びて第2伝動軸62に接続されるか、又は、第2伝動軸62の一端が伝動孔91内に入り込んで第2接続部824bの第2歯車部824aから離れた一端に接続されることを指す。通常、第2接続部824bは、キー溝係合の方式により第2伝動軸62に係止され、即ち、第2接続部824bには、制限キーが設けられており、第2伝動軸62には、制限キーに対応して制限溝が設けられており、制限キーが制限溝に係止され、又は、第2接続部824bには、制限溝が設けられており、第2伝動軸62には、制限溝に対応して制限キーが設けられており、制限キーが制限溝に係止される。
【0050】
更に、図22及び図23に示されるように、第1伝動軸61と伝動孔91との間には第1封止リング100が設けられており、且つ第1封止リング100は第1伝動軸61に嵌合される。このようにして、第1伝動軸61とハウジング9との接続封止性を向上させ、制御弁1000の全体の封止性を向上させる。
【0051】
一実施例において、図22及び図23に示されるように、第2接続部824bと伝動孔91との間には第2封止リング101が設けられており、且つ第2封止リング101は第2接続部824bに嵌合される。このようにして、第2出力歯車824とハウジング9との接続封止性を向上させ、制御弁1000の全体の密封性を向上させる。
【0052】
図2図3図21図22及び図23を参照すると、本出願は、制御弁1000に適用され、制御弁1000内の弁芯アセンブリ6000を駆動して回転させるためのドライバ60を提供し、制御弁1000は、新エネルギー車に取り付けられ、例えば、純粋な電気自動車又はハイブリッド自動車に熱管理システムの部材として適用されて、媒体の方向切り換え又は流量調節の機能を実現する。本実施例において、この制御弁1000は分岐パイプに取り付けられ、且つ、主に、水等の液体の媒体の方向切り換え機能を実現するために用いられるが、当然ながら他の実施例において、制御弁1000は気体等の他の媒体の流通に用いられてもよい。
【0053】
従来の制御弁のドライバは、通常、駆動効率が低く、互換性が低すぎ、構造が複雑である等の問題がある。
【0054】
図2図3図21図22及び図23を参照すると、従来の制御弁のドライバに存在する問題を解決するために、本出願は、制御弁1000に適用されるドライバ60を提供し、制御弁1000は、少なくとも2つの同軸に設けられた弁芯アセンブリ6000を含み、ドライバ60は、ハウジング9、アクチュエータ機構70及び少なくとも2つの出力ホイール4000を含み、ハウジング9内にはキャビティ92を有し、アクチュエータ機構70及び出力ホイール4000はキャビティ92内に取り付けられ、アクチュエータ機構70は少なくとも2つの出力ホイール4000に接続されて、出力ホイール4000を駆動して回転させるために用いられ、出力ホイール4000は、それぞれ弁芯アセンブリ6000に対応して接続され且つ同軸に設けられ、少なくとも2つの出力ホイール4000は、相互に独立して運転して弁芯アセンブリ6000を連動して回転させることができる。
【0055】
なお、本出願は、少なくとも2つの出力ホイール4000がそれぞれ少なくとも2つの弁芯アセンブリ6000に接続され且つ同軸に設けられるようにし、且つ少なくとも2つの出力ホイール4000が相互に独立して運転して弁芯アセンブリ6000を連動して回転させることができることにより、同一軸線の少なくとも2つの出力ホイール4000が少なくとも2つの弁芯アセンブリ6000を連動して個別に運動させ、少なくとも2つの弁芯アセンブリ6000間の運動が相互に影響しないようにし、更には、ドライバ60の駆動効率を向上させる。
【0056】
本出願において、ドライバ60が少なくとも2つの同軸に設けられた出力ホイール4000を含み、且つ少なくとも2つの出力ホイール4000が相互に独立して運転して弁芯アセンブリ6000を連動して回転させることができるため、少なくとも2つの弁芯アセンブリ6000は、異なる角度だけ回転することにより、制御弁1000に複数種類の異なる連通モードが形成されるようにすることができる。具体的に、制御弁1000が2つの弁芯アセンブリ6000を含むと仮定し、第1の弁芯が異なる角度だけ回転することによりa種類の連通モードを実現することができ、第2つの弁芯が異なる角度だけ回転することによりb種類の連通モードを実現することができると仮定すると、制御弁1000の全体は、a*b種類の連通モードを実現することができる。少なくとも2つの出力ホイール4000を同軸に設け、且つ同軸の出力ホイール4000間の回転が互いに干渉しないようにすると、ドライバ60のハウジング9内のアクチュエータ機構70及び出力ホイール4000の配置がよりコンパクトになるだけでなく、構造がコンパクトである前提で、この制御弁1000の互換性も向上させることができ、より多い種類の流通通路の流通方式を同時に実現することができる。
【0057】
図21から図23に示されるように、アクチュエータ機構70は、少なくとも第2モータアセンブリ81、第2減速器アセンブリ82、第1モータアセンブリ71及び第1減速器アセンブリ72を含む。第2減速器アセンブリ82は第2モータアセンブリ81に接続され、少なくとも2つの出力ホイール4000は第2出力歯車824を含み、第2減速器アセンブリ82は第2出力歯車824に接続され、第2出力歯車824は第2減速器アセンブリ82に接続され、第2モータアセンブリ81は、第2減速器アセンブリ82により出力回転数を低減させ、且つ第2出力歯車824を駆動して回転させ、第1減速器アセンブリ72は第1モータアセンブリ71に接続され、少なくとも2つの出力ホイール4000は第1出力歯車724を更に含み、第1出力歯車724は第1減速器アセンブリ72に接続され、第1モータアセンブリ71は、第1減速器アセンブリ72により出力回転数を低減させ、且つ第1出力歯車724を駆動して回転させる。
【0058】
なお、本出願は、第2モータアセンブリ81及び第1モータアセンブリ71を設けることにより、第2モータアセンブリ81及び第1モータアセンブリ71に対応する弁芯アセンブリ6000に対する制御精度を大幅に向上させる。第2減速器アセンブリ82及び第1減速器アセンブリ72の設置は、第2モータアセンブリ81及び第1モータアセンブリ71の回転数を合理的な範囲内に低減させ、対応する出力ホイール4000の回転数が大きすぎて対応する弁芯アセンブリ6000に対する制御に影響を与えることを回避するのに有利である。
【0059】
注意すべきこととして、アクチュエータ機構70は、少なくとも第2モータアセンブリ81、第2減速器アセンブリ82、第1モータアセンブリ71及び第1減速器アセンブリ72を含むとは、アクチュエータ機構70が、互いに接続される2組モータアセンブリ及び減速器アセンブリを少なくとも含むことを指し、他の実施例において、アクチュエータ機構70は、3組、4組、5組、更には、より多くの互いに接続されるモータアセンブリ及び減速器アセンブリを含んでもよく、例えば、アクチュエータ機構70が相互に接続される3組のモータアセンブリ及び減速器アセンブリを含む場合、それに対応して、出力ホイール4000も3つ有し、3つの出力ホイール4000が同軸で且つ互いに嵌合して設けられると、3つの出力ホイール4000間の回転が互いに干渉しないようにすることができ、ここでは限定しない。
【0060】
図21から図23に示されるように、第2モータアセンブリ81は、第2モータ811及び第2ウォーム812を含む。第2ウォーム812は第2モータ811の出力軸に接続され、第2減速器アセンブリ82は、順に噛合接続された、第2ウォームホイール821、第2二段歯車822及び第2接続歯車823を含み、第2ウォームホイール821は第2ウォーム812に噛合接続され、第2出力歯車824は歯車であり、第2接続歯車823は第2出力歯車824に噛合接続され、第1モータアセンブリ71は、第1モータ711及び第1ウォーム712を含み、第1ウォーム712は第2モータ811の出力軸に接続され、第1減速器アセンブリ72は、順に噛合接続された、第1ウォームホイール721、第1二段歯車722及び第1接続歯車723を更に含み、第1ウォームホイール721は第1ウォーム712に噛合接続され、第1出力歯車724は歯車であり、第1接続歯車723は第1出力歯車724に噛合接続される。
【0061】
なお、本出願は、第2ウォーム812及び第2ウォームホイール821を設けることにより、第2モータ811と第2二段歯車822との接続に有利であり、且つ第2ウォーム812と第2ウォームホイール821とが比較的大きい伝動比を有し、即ち、第2ウォームホイール821の角速度が第2ウォーム812の角速度よりはるかに小さいことにより、第2モータ811の回転数を低減させるのに有利である。第2二段歯車822を設けることにより、第2モータ811が出力する回転数を更に低減させ、制御弁1000の対応する弁芯アセンブリ6000の回転角度に対する正確な制御に有利であり、同様に、本出願は、第1ウォーム712及び第1ウォームホイール721を設けることにより、第1モータ711と第1二段歯車722との接続に有利であり、且つ第1ウォーム712と第1ウォームホイール721とが比較的大きい伝動比を有し、即ち、第1ウォームホイール721の角速度が第1ウォーム712の角速度よりはるかに小さいことにより、第1モータ711の回転数を低減させるのに有利である。第1二段歯車722を設けることにより、第1モータ711が出力する回転数を更に低減させ、制御弁1000の対応する弁芯アセンブリ6000の回転角度に対する正確な制御に有利である。
【0062】
具体的に、図21から図23に示されるように、第2モータアセンブリ81は第2磁気リング813を更に含み、第2磁気リング813は第2モータ811の出力軸に嵌合され、且つ第2磁気リング813は、第2ウォーム812に対して、第2減速器アセンブリ82から離れて設けられ、第2磁気リング813にそれを通過する導線を加えると、導線のインダクタンスをある程度増大させたことに相当する。ここで第2磁気リング813は、高い誘電正接を有し、高周波電磁エネルギーを渦流により熱エネルギーに変換して、高周波信号の通過を抑制することができるため、第2磁気リング813は高周波信号のエネルギーを吸収及び消費することで、干渉防止の作用を果たし、同様に、第1モータアセンブリ71は第1磁気リング713を更に含み、第1磁気リング713は第1モータ711の出力軸に嵌合され、且つ第1磁気リング713は、第1ウォーム712に対して、第1減速器アセンブリ72から離れて設けられ、第1磁気リング713にそれを通過する導線を加えると、導線のインダクタンスをある程度増大させたことに相当する。ここで第1磁気リング713は、高い誘電正接を有し、高周波電磁エネルギーを渦流により熱エネルギーに変換して、高周波信号の通過を抑制することができるため、第1磁気リング713は高周波信号のエネルギーを吸収及び消費することで、干渉防止の作用を果たす。
【0063】
更に、図21から図23に示されるように、第2二段歯車822は、第2大径歯車822a及び第2小径歯車822bを含む。第2大径歯車822aと第2小径歯車822bとは同軸に設けられ且つ固定接続され、第2大径歯車822aの直径は第2小径歯車822bの直径より大きく、第2大径歯車822aは第2ウォームホイール821に噛合接続され、第2小径歯車822bは第2接続歯車823に噛合接続され、及び/又は、第1二段歯車722は、第1大径歯車722a及び第1小径歯車722bを含み、第1大径歯車722aと第1小径歯車722bとは同軸に設けられ且つ固定接続され、第1大径歯車722aの直径は第1小径歯車722bの直径より大きく、第1大径歯車722aは第1ウォームホイール721に噛合接続され、第1小径歯車722bは第1接続歯車723に噛合接続される。
【0064】
このようにして、第2二段歯車822の構造をより簡単にすることができ、第1アクチュエータ機構70の組み立て難易度を低下させるのに有利であり、制御弁1000の全体の組み立て効率を向上させる。同様に、第1二段歯車722の構造がより簡単になり、第2アクチュエータ機構70の組み立て難易度を低下させるのに有利であり、制御弁1000の全体の組み立て効率を向上させる。
【0065】
更に、図21図22図23及び図36に示されるように、ドライバ60は、回路基板5000、正極導線5100及び負極導線5200を更に含む。アクチュエータ機構70及び出力ホイール4000は、いずれも回路基板5000に取り付けられ、且つ正極導線5100及び負極導線5200により回路基板5000と互いに接続される。
【0066】
本実施例において、モータアセンブリと減速器アセンブリとの接続はロック性を有し、即ち、第2モータアセンブリ81が第2減速器アセンブリ82を駆動して回転させ、第2出力歯車824を連動して回転させるとき、第1出力歯車724が、第2出力歯車824の回転につれて第1減速器アセンブリ72を連動して回転させることがないが、第2出力歯車824と第1出力歯車724とが相互に嵌合されてその運動が相互に独立して干渉しないためだけでなく、同様に、モータアセンブリ及び減速器アセンブリ自体のロック性のためでもあって、モータアセンブリ、減速器アセンブリ、出力ホイール4000の正回転のみを実現し、出力ホイール4000、減速器アセンブリ、モータアセンブリの逆回転は実現できない。
【0067】
図2から図3に示されるように、本出願は、弁体1、少なくとも2つの弁芯アセンブリ6000及び上述のドライバ60を含み、少なくとも2つの弁芯アセンブリ6000は、同軸に設けられ且つ弁体1内に設けられる、制御弁1000を更に提供する。
【0068】
図2から図3に示されるように、少なくとも2つの弁芯アセンブリ6000は、少なくとも第2伝動軸62、第2弁芯3、第1伝動軸61及び第1弁芯2を含み、第2伝動軸62は第2弁芯3に固定接続され、第1伝動軸61は第1弁芯2に固定接続され、第2伝動軸62は第1伝動軸61の外側に嵌合され、且つ第1伝動軸61と第2伝動軸62とは同軸に設けられ、第2出力歯車824は、第2伝動軸62に接続されて第2伝動軸62を連動して回転させ、第1出力歯車724は、第1伝動軸61に接続されて第1伝動軸61を連動して回転させる。
【0069】
ここで図2から図3に示されるように、第2出力歯車824は、第2歯車部824a及び第2接続部824bを含み、第2歯車部824aは第2接続歯車823に噛合接続され、ハウジング9には伝動孔91が穿設されており、第2接続部824bの一端は第2歯車部824aに固定接続され、他端は伝動孔91を介して第2伝動軸62に接続される。なお「他端は伝動孔91を介して第2伝動軸62に接続される」とは、第2接続部824bの第2歯車部824aから離れた一端が、伝動孔91を通過してハウジング9の外側へ伸びて第2伝動軸62に接続されるか、又は、第2伝動軸62の一端が伝動孔91内へ入り込んで第2接続部824bの第2歯車部824aから離れた一端に接続されること、第1出力歯車724が、第1歯車部724a及び第1接続部724bを含み、第1歯車部724aが第1接続歯車723に噛合接続され、第1接続部724bの一端が第1歯車部724aに固定接続され、他端が伝動孔91を介して第1伝動軸61に接続されることを指す。なお「他端は伝動孔91を介して第1伝動軸61に接続される」とは、第1接続部724bの第1歯車部724aから離れた一端が伝動孔91を通過してハウジング9の外側へ伸びて第1伝動軸61に接続されるか、又は、第1伝動軸61の一端が伝動孔91内に入り込んで第1接続部724bの第1歯車部724aから離れた一端に接続されることを指す。
【0070】
第2出力歯車824が第2伝動軸62を連動して回転させ、第1出力歯車724が第1伝動軸61を連動して回転させることにより、第2伝動軸62と第1伝動軸61とが、同軸に設けられるが、互いの回転に影響を与えないようにし、更には、第2伝動軸62及び第1伝動軸61の連動で、第2弁芯3及び第1弁芯2の独立した回転を実現することができる。
【0071】
図2から図3に示されるように、第2接続部824bの第2伝動軸62に近接する一端には第2係合部825が設けられており、第2伝動軸62の第2接続部824bに近接する一端には第3係合部621が設けられており、第2係合部825と第3係合部621とは互いに係合して固定接続され、第1接続部724bの第1伝動軸61に近接する一端には第1係合部725が設けられており、第1伝動軸61の第1接続部724bに近接する一端には第4係合部611が設けられており、第1係合部725と第4係合部611とは相互に係合して固定接続される。
【0072】
具体的に、図2から図3に示されるように、第2係合部825は、第2接続部824bの周方向に沿って設けられた少なくとも2つの第2突起825aを含み、第3係合部621は、第2伝動軸62の周方向に沿って穿設された少なくとも2つの第3凹溝622を含み、第2突起825aは第3凹溝622内に入り込んで凹凸係合接続され、第1係合部725は第1凹溝725aを含み、第4係合部611は第4突起611aを含み、第4突起611aは第1凹溝725a内に入り込んで凹凸係合接続される。
【0073】
本実施例において、図2から図3に示されるように、第2突起825aは4つ設けられており、且つ4つの第2突起825aは、第2接続部824bの端面に沿って周方向に間隔をおいて配設され、対応的に、第3凹溝622も、4つ穿設されており、且つ4つの第3凹溝622は、第2伝動軸62の端面に沿って周方向に間隔をおいて配設され、第2突起825aと第3凹溝622とを相互に整合させて係止して設けることにより、第2接続部824bと第2伝動軸62との接続を実現する。第1伝動軸61と第1接続部724bとの接続も同様であるため、ここでは繰り返しの説明を省略する。
【0074】
第2係合部825、第3係合部621、第1係合部725及び第4係合部611の間の設置方式及び設置形状は、上述の二種類に制限されず、他の形状であってもよく、ここでは限定しないことを分かるべきである。
【0075】
図2から図3に示されるように、第2伝動軸62と伝動孔91との間には第2封止リング101が設けられており、且つ第2封止リング101は第2伝動軸62に嵌合され、及び/又は、第1接続部724bと第2接続部824b内壁との間には第1封止リング100が設けられており、且つ第1封止リング100は第1伝動軸61に嵌合される。このようにして、第2出力歯車824、第1出力歯車724がそれぞれ第2伝動軸62及び第1伝動軸61と接続係合する密封性能を向上させ、制御弁1000の全体の密封性を向上させる。他の実施例において、制御弁は、少なくとも2つの弁芯アセンブリ、少なくとも2つの弁芯アセンブリに対応する伝動軸及び少なくとも2つの伝動軸に対応して接続された出力ホイールを更に含んでもよい。第1伝動軸の外側に、外側被覆の伝動軸を追加して、少なくとも2つの同軸に設けられた伝動軸を実現してもよく、少なくとも2つの出力ホイールと少なくとも2つの伝動軸とが対応して制限係合されてトルク伝達動力を実現してもよい。
【0076】
図2から図3に示されるように、本出願で提供されるドライバ60は、少なくとも2つの出力ホイール4000がそれぞれ少なくとも2つの弁芯アセンブリ6000に接続され、且つ同軸に設けられるようにし、且つ少なくとも2つの出力ホイール4000が相互に独立して運転して弁芯アセンブリ6000を連動して回転させることができることにより、同一軸線の少なくとも2つの出力ホイール4000が少なくとも2つの弁芯アセンブリ6000を連動して個別に運動させ、少なくとも2つの弁芯アセンブリ6000間の運動が相互に影響しないようにし、更には、ドライバ60の駆動効率を向上させる。以上の実施例の各技術特徴は任意に組み合わせることができ、記述を簡潔にするために、上述の実施例における各技術特徴の全ての可能な組み合わせについて記述されていないが、これらの技術特徴の組み合わせに矛盾がない限り、いずれも本明細書に記載された範囲とみなされるべきである。
【0077】
以上の実施例は、単に本出願のいくつかの実施形態を示したものにすぎず、その記述が比較的に具体的且つ詳細ではあるが、そのために出願の特許請求の範囲を制限するものとして理解されるべきではない。当業者にとって、本出願の趣旨を逸脱しないことを前提にいくつかの変形及び改善を行うこともでき、これらはいずれも本出願の保護範囲に含まれると指摘しておかなければならない。従って、本出願の特許の保護範囲は添付の特許請求の範囲に準ずるものとすべきである。
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【国際調査報告】