(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-24
(54)【発明の名称】動的切り替え指示の方法
(51)【国際特許分類】
H04W 48/12 20090101AFI20240717BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240717BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20240717BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20240717BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240717BHJP
【FI】
H04W48/12
H04W16/28
H04W76/10
H04B7/08 802
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573386
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2024-01-12
(86)【国際出願番号】 CN2022089594
(87)【国際公開番号】W WO2023206149
(87)【国際公開日】2023-11-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】シャオ, シージア
(72)【発明者】
【氏名】ガオ, ボ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, シュジュアン
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ, ケ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ルー, ジャオフア
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ22
5K067JJ31
5K067KK02
(57)【要約】
この文書は、動的切り替え指示の方法に関する。無線通信の方法は、ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを送信することと、ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を送信することと、無線通信デバイスによって、伝送に対する複数の伝送構成状態を決定することとを含み、複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信の方法であって、
無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを受信することと、
無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を受信することと、
前記無線通信デバイスによって、伝送に対する前記複数の伝送構成状態を決定することと
を含み、
前記複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のシグナリングメッセージが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のシグナリングメッセージが、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)シグナリングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のパラメータが、切り替えモードを示す、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のパラメータが、繰り返しパラメータの値にしたがってさらに決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のシグナリングメッセージが、MAC-CEシグナリングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の伝送構成状態が、前記第2のシグナリングメッセージ内の第1のインデックス値にしたがって決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記複数の伝送構成状態が、ダウンリンク制御情報(DCI)によって示されるTCI状態セットによって決定する、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記複数の伝送構成状態が、以下:順番に前記TCI状態セット内の前記TCI状態、最も低いグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態、および前記DCIの前記グループ情報インデックスと同じグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態のうちの1つ以上によってさらに決定する、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の伝送構成状態が、同じグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態のみを含むコードポイントによって決定し、前記コードポイントが、最も低いインデックスを有するMAC-CEによってアクティブ化される、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記第2のシグナリングメッセージが、DCIシグナリングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記DCIシグナリングが、以下:
TCI状態選択情報、および
TCI状態伝送順序情報
のうちの1つ以上をさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記DCIに提示されていないTCIフィールドについて、前記複数の伝送構成状態が、前記DCIの前の前記TCIフィールドを有する最新のDCI内の前記TCIフィールドによって決定することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
無線通信の方法であって、
ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを送信することと、
ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を送信することと、
前記無線通信デバイスによって、伝送に対する前記複数の伝送構成状態を決定することと
を含み、
前記複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む、方法。
【請求項15】
前記第1のシグナリングメッセージが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第1のシグナリングメッセージが、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)シグナリングを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記第1のパラメータが、切り替えモードを示す、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記第1のパラメータが、RRCパラメータの値にしたがってさらに決定する、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記第2のシグナリングメッセージが、MAC-CEシグナリングを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記複数の伝送構成状態が、前記第2のシグナリングメッセージ内の第1のインデックス値にしたがって決定される、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記複数の伝送構成状態が、DCIによって示されるTCI状態セットによって決定する、請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記複数の伝送構成状態が、以下:順番に前記TCI状態セット内の前記TCI状態、最も低いグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態、および前記DCIの前記グループ情報インデックスと同じグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態のうちの1つ以上によってさらに決定する、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記複数の伝送構成状態が、前記同じグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態のみを含むコードポイントによって決定し、前記コードポイントが、最も低いインデックスを有するMAC-CEによってアクティブ化される、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記第2のシグナリングメッセージが、DCIシグナリングを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項25】
前記DCIシグナリングが、以下:
TCI状態選択情報、および
TCI状態伝送順序情報
のうちの1つ以上をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記DCIに提示されていないTCIフィールドについて、前記複数の伝送構成状態が、前記DCIの前の前記TCIフィールドを有する最新のDCI内の前記TCIフィールドによって決定することをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
請求項1~26のいずれかに記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備える、無線通信のための装置。
【請求項28】
その上に記憶されたコードを有するコンピュータ可読媒体であって、前記コードが、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに請求項1~26のいずれかに記載の方法を実施させる、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
この文書は、一般に、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
無線通信技術は、ますます接続されてネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。無線通信の急速な成長および技術の進歩は、容量および接続性に対するより大きな需要をもたらしている。エネルギー消費、デバイスコスト、スペクトル効率、および遅延時間などの他の態様も、様々な通信シナリオのニーズを満たすために重要である。既存の無線ネットワークと比較して、次世代システムおよび無線通信技術は、増加した数のユーザおよびデバイスに対するサポートを提供し、ならびにますますモバイル社会をサポートする必要がある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
チャネル状態情報を報告または使用することに関して、第5世代(5G)、ニューラジオ(NR)、第4世代(4G)、およびロングタームエボリューション(LTE)通信システムを含む、移動通信技術の実施形態によって実装されることができる様々な技術が開示される。
【0004】
1つの例示的な態様では、無線通信方法が開示される。本方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを受信することと、無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を受信することと、無線通信デバイスによって、伝送に対する複数の伝送構成状態を決定することとを含み、複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む。
【0005】
別の例示的な態様では、別の無線通信方法が開示される。本方法は、ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを送信することと、ネットワークデバイスによって、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を無線通信デバイスに送信することと、無線通信デバイスによって、伝送に対する複数の伝送構成状態を決定することとを含み、複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む。
【0006】
さらに別の例示的な態様では、上述した方法は、方法を実施するためのプロセッサ実行可能コードを記憶するコンピュータ可読媒体の形態で具現化される。
【0007】
さらに別の例示的な態様では、上述した方法を実行するように構成され、または動作可能なデバイスが開示される。デバイスは、方法を実施するように構成されたプロセッサを備える。
【0008】
上記および他の態様ならびにそれらの実装形態は、図面、明細書、および特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1は、基地局(BS)およびユーザ機器(UE)を含む無線通信システムの例を示している。
【0010】
【
図2】
図2は、無線通信システムのブロック図例である。
【0011】
【
図3】
図3は、無線通信デバイスとネットワークデバイスとの間の伝送プロセスの例を示している。
【0012】
【
図4】
図4は、動的切り替え指示に基づく、および時間間隔に基づくTCI状態決定の例を示している。
【0013】
【
図5】
図5は、時間間隔に基づくTCI選択の例を示している。
【0014】
【
図6】
図6は、例示的な方法を示すフローチャートである。
【0015】
【
図7】
図7は、例示的な方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
詳細な説明
セクションの見出しは、本文書において、可読性を改善するためにのみ使用され、各セクションの開示された実施形態および技術の範囲をそのセクションのみに限定するものではない。第5世代(5G)無線プロトコルの例を使用して、特定の機能を説明する。しかしながら、開示された技術の適用可能性は、5G無線システムのみに限定されない。
【0017】
図1は、BS120と、1つ以上のユーザ機器(UE)111、112および113とを含む無線通信システム(例えば、ロングタームエボリューション(LTE)、5GまたはNRセルラーネットワーク)の例を示している。いくつかの実施形態では、アップリンク伝送(131、132、133)は、アップリンク制御情報(UCI)、上位層シグナリング(例えば、UE支援情報もしくはUE能力)、またはアップリンク情報を含むことができる。いくつかの実施形態では、ダウンリンク伝送(141、142、143)は、DCIまたは上位層シグナリングまたはダウンリンク情報を含むことができる。UEは、例えば、スマートフォン、タブレット、モバイルコンピュータ、マシンツーマシン(M2M)デバイス、端末、モバイルデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなどであってもよい。
【0018】
セルエッジでのカバレッジを改善し、ブロッキング効果の悪影響を低減するために、マルチTRP(送受信ポイント(Transmission and Reception Point))(MTRP)技術は、5Gニューラジオ(NR)システムにおける重要な技術的方法になっている。徐々に標準化されたMTRP技術およびR16/17の進化により、MTRP技術は着実に向上している。URLLCシナリオでは、1つのダウンリンク制御情報(DCI)は、異なるTRPからの複数のPDSCHをスケジュールするか、または異なるTRPに面するように複数のPUSCHをスケジュールすることができる。しかしながら、このシナリオでは、gNodeBが独立したPDSCHをスケジュールすることを望む場合、PDSCHが、DCIが送信されるTRPからのものであるか、またはUEについての指示が不明な別のTRPからのものであるかにかかわらず、UEは、受信のために正しいビームを使用することができない。
【0019】
この文書は、gNBがMTRPシナリオにおいて動的切り替えを実行するときに、UEについてのモード構成およびTCI状態指示の問題を解決するための方法を提案する。
【0020】
マルチTRP(マルチ送受信ポイント(Multiple Transmission and Reception Point))手法は、複数のTRPを使用して、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)シナリオにおけるロングタームエボリューション(LTE)、ロングタームエボリューション-アドバンスト(LTEーA)、およびニューラジオアクセス技術(NR)における送信スループットを効果的に改善する。同時に、マルチTRP送信または受信の使用は、情報妨害の確率を効果的に低減し、URLLC(超高信頼低遅延通信(Ultra-reliability and Low Latency Communication))シナリオにおける伝送信頼性を改善することができる。
【0021】
伝送された信号フローとマルチTRP/パネルとの間のマッピング関係によれば、協調マルチポイント送信/受信は、コヒーレント伝送および非コヒーレント伝送の2つのタイプに分けられることができる。コヒーレント伝送の場合、各データ層は、重み付きベクトルを介して複数のTRP/パネルにマッピングされる。しかしながら、実際の展開環境では、このモードは、TRP間の同期およびバックホールリンクの伝送能力についてより高い要件を有し、多くの非理想的な要因に敏感である。
【0022】
比較すると、非コヒーレントジョイント伝送(NCJT)は、上記の要因による影響を受けにくい。NCJTは、R15協調マルチポイント送信/受信において主な考慮事項であった。NCJTは、各データフローが、同じチャネル大規模パラメータ(QCL)を有するTRP/パネルに対応するポートにのみマッピングされることを意味する。異なるデータフローは、異なる大規模パラメータを有する異なるポートにマッピングされることができ、全てのTRPが仮想アレイとして処理される必要はない。
【0023】
gNodeBが独立したPDSCH/PUSCHをスケジュールしたい場合、現在の指示は、UEにとって十分ではない。したがって、動的切り替えについての強化に関する研究が必要とされている。
【0024】
本文書に記載の実施形態および技術は、上述した問題を解決するために使用されることができる。
【0025】
本文書では、「ビーム」の定義は、準コロケーション(QCL)状態、伝送構成インジケータ(TCI)状態、空間的関係状態(空間的関係情報状態とも呼ばれる)、基準信号(RS)、空間フィルタ、またはプリコーディングと同等であることに留意されたい。
【0026】
「Txビーム」の定義は、QCL状態、TCI状態、空間的関係状態、DL/UL基準信号(例えば、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、同期信号ブロック(SSB)(SS/PBCHとしても知られている)、復調基準信号(DMRS)、サウンディング基準信号(SRS)、および物理ランダムアクセスチャネル(PRACH))、およびTx空間フィルタまたはTxプリコーディングと同等である。
【0027】
「Rxビーム」の定義は、QCL状態、TCI状態、空間的関係状態、空間フィルタ、Rx空間フィルタ、およびRxプリコーディングと同等である。
【0028】
「ビームID」の定義は、QCL状態インデックス、TCI状態インデックス、空間的関係状態インデックス、基準信号インデックス、空間フィルタインデックス、およびプリコーディングインデックスと同等である。
【0029】
具体的には、空間フィルタは、UE側またはgNB側のいずれかとすることができ、空間フィルタはまた、空間領域フィルタとしても知られている。
【0030】
「空間的関係情報」は、1つ以上の基準RSから構成され、ターゲット「RSまたはチャネル」と1つ以上の基準RSとの間の「空間的関係」を表すために使用され、「空間的関係」は、同一/準同一のビーム、同一/準同一の空間パラメータ、および同一/準同一の空間領域フィルタを意味することに留意されたい。
【0031】
「空間的関係」とは、ビーム、空間パラメータ、空間領域フィルタを意味することに留意されたい。
【0032】
「QCL状態」は、基準RSおよび対応するQCLタイプパラメータのうちの1つ以上から構成され、QCLタイプパラメータは、以下の態様または組み合わせ、すなわち、[1]ドップラスプレッド、[2]ドップラシフト、[3]遅延スプレッド、[4]平均遅延、[5]平均利得、および[6]空間パラメータ(空間Rxパラメータとしても知られている)のうちの少なくとも1つを含むことに留意されたい。
【0033】
本文書では、「TCI状態」は、「QCL状態」と同等である。「QCL-TypeA」、「QCL-TypeB」、「QCL-TypeC」、および「QCL-TypeD」の定義は以下の通りである:
-「QCL-TypeA」:{ドップラシフト,ドップラスプレッド,平均遅延,遅延スプレッド}
-「QCL-TypeB」:{ドップラシフト,ドップラスプレッド}
-「QCL-TypeC」:{ドップラシフト,平均遅延}
-「QCL-TypeD」:{空間Rxパラメータ}
【0034】
「UL信号」は、PRACH、PUCCH、PUSCH、UL DMRS、およびSRSとすることができることに留意されたい。
【0035】
「DL信号」は、PDCCH、PDSCH、SSB、DL DMRS、およびCSI-RSとすることができることに留意されたい。
【0036】
グループベースの報告は、「ビームグループ」ベースの報告および「アンテナグループ」ベースの報告のうちの少なくとも1つを含むことに留意されたい。
【0037】
「ビームグループ」の定義は、同じグループ内の異なるTxビームが同時に受信または送信され得ること、および/または異なるグループ間のTxビームが同時に受信または送信され得ないことを意味することに留意されたい。「ビームグループ」の定義は、UEの観点から説明される。
【0038】
「BM RS」は、ビーム管理基準信号を意味し、CSI-RS、SSBまたはSRSとすることができることに留意されたい。
【0039】
「BM RSグループ」は、「1つ以上のBM基準信号をグループ化する」ことと同等であり、グループからのBM RSは、同じTRPに関連付けられることに留意されたい。
【0040】
「グループ情報」は、「1つ以上の基準信号をグループ化する情報」、「送受信ポイント(TRP)」、「リソースセット」、「パネル」、「サブアレイ」、「アンテナグループ」、「アンテナポートグループ」、「アンテナポートのグループ」、「ビームグループ」、「物理セルインデックス(PCI)」、「TRPインデックス」、「CORESETプールID」、または、「UE能力セット」を示すことに留意されたい。
【0041】
「TRPインデックス」は、異なるTRPを区別するために使用される「TRP ID」と同等であることに留意されたい。
【0042】
「パネルID」は、UEパネルインデックスと同等であることに留意されたい。
【0043】
実施形態1:動的切り替えモード構成
Rel-16では、MTRPについてのURLLC拡張は、2つのTRPからの2つのPDSCHがスケジュールされることができることに合意した。
【0044】
図3は、TRP1からのDCIが、TRP1からのデータ1(PDSCH1)およびTRP2からのデータ2(PDSCH2)をそれぞれスケジュールすることができることを示している。単一DCIベースのMTRPシナリオでは、4つのスキームが使用されることができる。
図3は、スケジュールデータの例示的な態様の1つに過ぎないことに留意されたい。スケジュールデータは、PDSCHに限定されるものではなく、PUCCH/PUSCHなどの他のものが使用されることができる。
【0045】
スキーム1a:UEは、DCIフィールド「伝送構成指示」のコードポイント内の2つのTCI状態、およびDCIフィールド「アンテナポート」内の2つのCDMグループ内のDM-RSポートによって示される。
【0046】
スキーム2a:UEは、DCIフィールド「伝送構成指示」のコードポイント内の2つのTCI状態、およびDCIフィールド「アンテナポート」内の1つのCDMグループ内のDM-RSポートによって示される。同時に、繰り返しスキームは、「FDMSchemeA」に設定される。
【0047】
スキーム2b:UEは、DCIフィールド「伝送構成指示」のコードポイント内の2つのTCI状態、およびDCIフィールド「アンテナポート」内の1つのCDMグループ内のDM-RSポートによって示される。同時に、繰り返しスキームは、「FDMSchemeB」に設定される。
【0048】
スキーム3:UEは、DCIフィールド「伝送構成指示」のコードポイント内の2つのTCI状態、およびDCIフィールド「アンテナポート」内の1つのCDMグループ内のDM-RSポートによって示される。同時に、繰り返しスキームは、「TDMSchemeA」に設定される。
【0049】
スキーム4:UEは、DCIフィールド「伝送構成指示」のコードポイント内の1つまたは2つのTCI状態、およびDCIフィールド「アンテナポート」内の1つのCDMグループ内のDM-RSポートによって示される。同時に、繰り返し数は、2、3、4、5、6、7、8または16に設定される。
【0050】
上記で分析されたように、MTRPシナリオでは、UEは、コードポイントが2つのTRPのデータを受信するための2つのTCI状態を含むことを指示される。しかしながら、gNBが動的切り替えを実施したい場合(DCIは、データ1またはデータ2の伝送をスケジュールするだけでよい)、UEは、複数のTCI状態のうちのどれが使用されるべきかを識別することができない。
【0051】
モードは、gNBによって構成されるべきである。
【0052】
いくつかの実装形態では、動的切り替えモードは、1つの繰り返しスキームにしたがってRRCによって明示的に構成されることができる
【数1-1】
【数1-2】
【0053】
いくつかの実装形態では、動的切り替えモードは、DynamicSwitch-r18などの新たなRRCパラメータにしたがってRRCによって構成されることができる
【0054】
いくつかの実装形態では、動的切り替えモードは、MAC-CEによって構成されることができる
【0055】
いくつかの実装形態では、動的切り替えモードは、繰り返しパラメータの値にしたがって暗黙的にRRCによって示されることができる。
【0056】
いくつかの実装形態では、繰り返しパラメータは、pdsch-TimeDomainAllocationList内のRepNum16とすることができる。UEは、RepNum16=Nを含むpdsch-TimeDomainAllocationList内のエントリを示すDCIフィールド「時間領域リソース割り当て」によって示されるように期待されることができる。
【0057】
Nは、現在の仕様において構成可能な値以外の値(例えば、0または1)を示すことに留意されたい。
【0058】
図6は、無線通信の方法を示しており、方法は、無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを受信することと、無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を受信することと、無線通信デバイスによって、伝送に対する複数の伝送構成状態を決定することとを含み、複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む。
【0059】
図6は、無線通信の方法を示しており、方法は、ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを送信することと、ネットワークデバイスによって、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を無線通信デバイスに送信することと、無線通信デバイスによって、伝送に対する複数の伝送構成状態を決定することとを含み、複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む。
【0060】
実施形態2:MAC-CEによるTCI状態指示
gNBが実施形態1にかかる動的切り替えモードを示した後、UEは、以前に示された複数のTCI状態からさらに選択する。具体的な選択原理は、MAC-CEによって示されることができる。
【0061】
明示的な指示は、どのTCI状態がスケジュールされたチャネルに使用されるかを示すために第1のインデックスが使用されることができることを意味する。
【0062】
例えば、第1のインデックスは、TCI状態ごとに構成され、第1のインデックス値1は、動的切り替え後の伝送にTCI状態が使用されることを示し、第1のインデックス値0は、動的切り替え後の伝送にTCI状態が使用されないことを示す。
【0063】
例えば、MAC-CEに複数のコードポイントが構成されている場合、DCIは、伝送のために1つのコードポイントを選択し得る。以下の表1は、MAC-CEおよびDCIがUEについての第1のコードポイントを選択するための2つのコードポイントの構成を示している。
【表1】
【0064】
例えば、第1のインデックスは、TCI状態コードポイントごとに構成され、第1のインデックス値0は、動的切り替え後の伝送に第1のTCI状態が使用されることを示し、第1のインデックス値1は、動的切り替え後の伝送に第2のTCI状態が使用されることを示す。
【0065】
図4に示すように、上記の選択に基づいて、UEは、t1において複数のPDSCHを受信することができる。gNBから動的切り替え指示を受信した後、UEは、MAC-CE構成にしたがって後続の伝送についてのTCI状態2を決定する。したがって、t2において、UEは、TCI状態2に関連付けられたTRP2からPDSCH2を受信するためにのみ使用される。注:
図4のPDSCHの使用は、例示目的のみのためであり、PDSCHに限定されると解釈されるべきではない。PUCCH/PUSCHなどの他の形態も使用されることができる。
【0066】
暗黙的な指示:どのTCI状態がスケジュールされたチャネルに使用されるかを示すためにデフォルト規則が使用されることができる。
【0067】
1つのTCI状態コードポイントがDCIによって示されている場合、コードポイント内の第1のTCI状態がスケジュールされたチャネルに使用される。
【0068】
1つのTCI状態コードポイントがDCIによって示されている場合、コードポイント内の最も低いグループ情報インデックス(例えば、CORESETPoolIndex)に関連付けられたTCI状態がスケジュールされたチャネルに使用される。
【0069】
1つのTCI状態コードポイントがDCIによって示されている場合、コードポイント内のDCIを有する同じグループ情報インデックス(例えば、CORESETPoolIndex)に関連付けられたTCI状態がスケジュールされたチャネルに使用される。
【0070】
複数のTCI状態コードポイントがMAC-CEによってアクティブ化されている場合、コードポイントは、同じグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態のみを含み、インデックスが最も低いコードポイントがスケジュールされたチャネルに使用される。
【0071】
DCIフォーマット:
【0072】
伝送がDCIフォーマット1_0/1_1によってスケジュールされる場合、TCIフィールドは、DCIに含まれない。
UEは、最新のDCIによって示されるTCIコードポイントを、DCIの前のTCIフィールドとともに使用する。
【0073】
伝送がDCIフォーマット1_1によってスケジュールされる場合、TCIフィールドは、DCIに含まれる。
UEは、DCIによって示されるTCIコードポイントを使用する。
UEは、最新のDCIによって示されるTCIコードポイントを、DCIの前のTCIフィールドとともに使用する。
【0074】
実施形態3:DCIによるTCI指示
実施形態2に開示されているように、MAC-CE内の動的切り替えに使用されるTCI状態の指示がない場合、TCI状態選択をさらに示すために新たなDCIフィールドが導入されることができる。
【0075】
方法1:2ビットがTCI状態選択およびTCI状態伝送順序選択に使用されることができる。
【表2】
【0076】
表2に示すように、00、01は、動的切り替えTCI状態選択に使用される。ここでの「TRP1/2」は、TRPの実際のインデックスではなく、異なるTRPを区別するためのものであることに留意されたい。10、11は、SDM、スキーム1a/2a/2b/3/4モードなどのTCI状態伝送順序に使用される。
【0077】
方法2:2ビットがTCI状態選択にのみ使用されることができる。
【表3】
【0078】
方法1とは異なる表3に示すように、TRP1/2の伝送順序は、デフォルトとすることができ、特に分離される必要はない。
【0079】
方法3:1ビットがTCI状態選択に使用されることができる。
【0080】
表4は、動的切り替えモードが設定されるときを示している。
【表4】
【0081】
表5は、動的切り替えモードが構成されていない場合(動的切り替えモードが構成されておらず、フィールドがまだ使用されている場合)、1ビットがTCI状態伝送順序選択に使用されることができることを示している。
【表5】
【0082】
実施形態4:DCIとPDSCHとの間の閾値
本文書では、UEは、PDCCHとスケジュールされたPDSCHとの間の時間間隔にしたがって、PDSCHを受信するために使用されるビームを決定する。
【0083】
時間間隔が定義された閾値以上である場合、PDCCHに示されたビームにしたがってPDSCHが受信される。
【0084】
時間間隔が定義された閾値よりも小さい場合、PDSCHは、デフォルトビームにしたがって受信される。
【0085】
動的切り替えモードの場合、選択されたTCI状態が以前のDCI指示に含まれる場合、閾値は、UEによって無視されることができる。
【0086】
図5に示すように、t1において、DCIは、TCIコードポイントがTCI1およびTCI3を含むことを示し、次いで、動的切り替えモードがt2においてトリガされる。t3の時点で、DCIは、TCI2およびTCI3を含むコードポイントを示す。しかしながら、前の実施形態2または3によれば、TCI3は、最終的に選択されるが、TCI3は、以前のDCIにおいてアクティブ化されている。したがって、UEは、PDCCHとPDSCHとの間の時間間隔(t3からt4)を考慮する必要がない。注:この図では、PDSCHのみを例にしており、PDSCHに限定されるものではない。PUCCH/PUSCHなどであってもよい。
【0087】
したがって、いくつかの好ましい実施形態は、以下の解決策を使用し得る。
【0088】
1.無線通信の方法であって、
図6に示すように、無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを受信すること(602)と、無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を受信すること(604)と、無線通信デバイスによって、伝送に対する複数の伝送構成状態を決定すること(606)とを含み、複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む(608)、方法。
【0089】
2.第1のシグナリングメッセージが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含む、解決策1に記載の方法。
【0090】
3.第1のシグナリングメッセージが、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)シグナリングを含む、項目1に記載の方法。
【0091】
4.第1のパラメータが、切り替えモードを示す、解決策1に記載の方法。
【0092】
5.第1のパラメータが、繰り返しパラメータの値にしたがってさらに決定する、解決策1に記載の方法。
【0093】
6.第2のシグナリングメッセージが、MAC-CEシグナリングを含む、解決策1に記載の方法。
【0094】
7.複数の伝送構成状態が、第2のシグナリングメッセージ内の第1のインデックス値にしたがって決定される、解決策1に記載の方法。
【0095】
8.複数の伝送構成状態が、ダウンリンク制御情報(DCI)によって示されるTCI状態セットによって決定する、解決策1に記載の方法。
【0096】
9.複数の伝送構成状態が、以下:順番にTCI状態セット内のTCI状態、最も低いグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態セット内のTCI状態、およびDCIのグループ情報インデックスと同じグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態セット内のTCI状態のうちの1つ以上によってさらに決定する、解決策8に記載の方法。
【0097】
10.複数の伝送構成状態が、同じグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態のみを含むコードポイントによって決定し、コードポイントが、最も低いインデックスを有するMAC-CEによってアクティブ化される、解決策1に記載の方法。
【0098】
11.第2のシグナリングメッセージが、DCIシグナリングを含む、解決策1に記載の方法。
【0099】
12.DCIシグナリングが、以下:TCI状態選択情報、およびTCI状態伝送順序情報のうちの1つ以上をさらに含む、解決策11に記載の方法。
【0100】
13.DCIに提示されていないTCIフィールドについて、複数の伝送構成状態が、DCIの前のTCIフィールドを有する最新のDCI内のTCIフィールドによって決定することをさらに含む、解決策11に記載の方法。
【0101】
14.無線通信の方法であって、
図7に示すように、ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを送信すること(702)と、ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を送信すること(704)と、無線通信デバイスによって、伝送に対する複数の伝送構成状態を決定すること(706)とを含み、複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む(708)、方法。
【0102】
15.第1のシグナリングメッセージが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含む、解決策14に記載の方法。
【0103】
16.第1のシグナリングメッセージが、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)シグナリングを含む、解決策14に記載の方法。
【0104】
17.第1のパラメータが、切り替えモードを示す、解決策14に記載の方法。
【0105】
18.第1のパラメータが、RRCパラメータの値にしたがってさらに決定する、解決策14に記載の方法。
【0106】
19.第2のシグナリングメッセージが、MAC-CEシグナリングを含む、解決策14に記載の方法。
【0107】
20.複数の伝送構成状態が、第2のシグナリングメッセージ内の第1のインデックス値にしたがって決定される、解決策14に記載の方法。
【0108】
21.複数の伝送構成状態が、DCIによって示されるTCI状態セットによって決定する、解決策14に記載の方法。
【0109】
22.複数の伝送構成状態が、以下:順番にTCI状態セット内のTCI状態、最も低いグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態セット内のTCI状態、およびDCIのグループ情報インデックスと同じグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態セット内のTCI状態のうちの1つ以上によってさらに決定する、解決策21に記載の方法。
【0110】
23.複数の伝送構成状態が、同じグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態のみを含むコードポイントによって決定し、コードポイントが、最も低いインデックスを有するMAC-CEによってアクティブ化される、解決策14に記載の方法。
【0111】
24.第2のシグナリングメッセージが、DCIシグナリングを含む、解決策14に記載の方法。
【0112】
25.DCIシグナリングが、以下:TCI状態選択情報、およびTCI状態伝送順序情報のうちの1つ以上をさらに含む、解決策24に記載の方法。
【0113】
26.DCIに提示されていないTCIフィールドについて、複数の伝送構成状態が、DCIの前のTCIフィールドを有する最新のDCI内のTCIフィールドによって決定することをさらに含む、解決策に記載の方法。
【0114】
27.項目1~26のいずれかに記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備える、無線通信のための装置。
【0115】
28.その上に記憶されたコードを有するコンピュータ可読媒体であって、コードが、プロセッサによって実行されると、プロセッサに、項目1~26のいずれかに記載の方法を実施させる、コンピュータ可読媒体。
【0116】
セルカバレッジの改善およびブロッキング効果の悪影響の低減を可能にするための様々な技術が開示されていることが理解されよう。MTRP技術の漸進的な標準化により、R16/17の進化とともに、MTRP技術は基本的に改善される。URLLCシナリオの場合、1つのDCIは、異なるTRPからの複数のPDSCHをスケジュールするか、または異なるTRPに面する複数のPUSCHをスケジュールすることができる。しかしながら、このシナリオでは、gNodeBが独立したPDSCHをスケジュールすることを望む場合、PDSCHが、DCIが送信されるTRPからのものであるか、UEについての明確な指示を有しない別のTRPからのものであるかによらない。その結果、UEは、受信のために正しいビームを使用することができない。したがって、1つの有益な態様では、gNBがMTRPシナリオにおいて動的切り替えを実行するときにUEのモードおよびTCI状態指示をどのように構成するかの問題を解決する方法を提案する。
【0117】
本明細書で説明される実施形態のいくつかは、ネットワーク環境のコンピュータによって実行されるプログラムコードなどのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータ可読媒体において具現化されるコンピュータプログラム製品によって一実施形態において実施され得る方法またはプロセスの一般的な文脈において記載される。コンピュータ可読媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)などを含むがこれらに限定されないリムーバブルおよび非リムーバブル記憶デバイスを含み得る。したがって、コンピュータ可読媒体は、非一時的記憶媒体を含むことができる。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含み得る。コンピュータまたはプロセッサが実行可能な命令、関連するデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書において開示される方法のステップを実行するためのプログラムコードの例を表す。そのような実行可能命令または関連するデータ構造の特定のシーケンスは、そのようなステップまたはプロセスに記載された機能を実施するための対応する動作の例を表す。
【0118】
開示された実施形態のいくつかは、ハードウェア回路、ソフトウェア、またはそれらの組み合わせを使用するデバイスまたはモジュールとして実装されることができる。例えば、ハードウェア回路実装は、例えばプリント回路基板の一部として統合された個別のアナログ構成要素および/またはデジタル構成要素を含むことができる。代替的または追加的に、開示された構成要素またはモジュールは、特定用途向け集積回路(ASIC)および/またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイスとして実装されることができる。いくつかの実装形態は、追加的または代替的に、本出願の開示された機能性に関連するデジタル信号処理の動作上の必要性のために最適化されたアーキテクチャを有する専用マイクロプロセッサであるデジタル信号プロセッサ(DSP)を含んでもよい。同様に、各モジュール内の様々な構成要素またはサブ構成要素は、ソフトウェア、ハードウェアまたはファームウェアにおいて実装されてもよい。モジュールおよび/またはモジュール内の構成要素間の接続は、これらに限定されるものではないが、適切なプロトコルを使用するインターネット、有線、または無線ネットワークを介した通信を含む、当該技術分野において知られている接続方法および媒体のいずれか1つを使用して提供され得る。
【0119】
この文書は多くの詳細を含むが、これらは特許請求される発明または特許請求され得る文書の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ特定の実施形態に特有の特徴の説明として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で本文書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実装されることもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で説明される様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、または任意の適切な部分的組み合わせで実装されることもできる。さらに、特徴は、特定の組み合わせで作用するものとして上記で説明され、最初にそのように特許請求されてもよいが、特許請求される組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては、組み合わせから切り取られてもよく、特許請求される組み合わせは、部分的な組み合わせまたは部分的な組み合わせの変形に向けられてもよい。同様に、動作は特定の順序で図面に示されているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示された特定の順序で、もしくは連続した順序で実行されること、または示された全ての動作が実行されることを必要とすると理解されるべきではない。
【0120】
本文書に記載および例示されているものに基づいて、いくつかの実装および例のみが記載されており、他の実装、拡張および変形を行うことができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-01-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信の方法であって、
無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される
切り替えモードを受信すること
であって、前記切り替えモードが、複数の伝送構成インジケータ(TCI)状態からのTCI状態の選択を示すように構成される、ことと、
無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第2のシグナリングメッセージに
おいて前記複数の
TCI状態
を示すコードポイント値を受信することと、
前記無線通信デバイスによって、
前記切り替えモードに基づいて伝送に
適用可能な前記TCI状態を決定することと
、
前記TCI状態にしたがって前記伝送を実行することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1のシグナリングメッセージが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のシグナリングメッセージが、MAC-CEシグナリングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の
TCI状態が、ダウンリンク制御情報(DCI)によって示されるTCI状態セットに
基づいて決定
される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の
TCI状態が、以下:順番に前記TCI状態セット内の前記TCI状態、最も低いグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態、および前記DCIの前記グループ情報インデックスと同じグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態のうちの1つ以上に
基づいてさらに決定
される、請求項
4に記載の方法。
【請求項6】
前記第2のシグナリングメッセージが、
TCI状態選択情報を含むDCIシグナリングを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
無線通信の方法であって、
ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第1のシグナリングメッセージによって示される
切り替えモードを送信すること
であって、前記切り替えモードが、複数の伝送構成インジケータ(TCI)状態からのTCI状態の選択を示すように構成される、ことと、
ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第2のシグナリングメッセージに
おいて前記複数の
TCI状態
を示すコードポイント値を送信することと、
前記切り替えモードに基づく前記TCI状態にしたがって伝送を実行することと
を含む、方法。
【請求項8】
前記第1のシグナリングメッセージが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項9】
前記第2のシグナリングメッセージが、MAC-CEシグナリングを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項10】
前記複数の
TCI状態が、DCIによって示されるTCI状態セットに
基づいて決定
される、請求項
7に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の
TCI状態が、以下:順番に前記TCI状態セット内の前記TCI状態、最も低いグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態、および前記DCIの前記グループ情報インデックスと同じグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態のうちの1つ以上に
基づいてさらに決定
される、請求項
10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2のシグナリングメッセージが、
TCI状態選択情報を含むDCIシグナリングを含む、請求項
7に記載の方法。
【請求項13】
請求項1~
12のいずれかに記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備える、無線通信のための装置。
【請求項14】
その上に記憶されたコードを有するコンピュータ可読媒体であって、前記コードが、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに請求項1~
12のいずれかに記載の方法を実施させる、コンピュータ可読媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上記および他の態様ならびにそれらの実装形態は、図面、明細書、および特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信の方法であって、
無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを受信することと、
無線通信デバイスによって、ネットワークデバイスから、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を受信することと、
前記無線通信デバイスによって、伝送に対する前記複数の伝送構成状態を決定することと
を含み、
前記複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む、方法。
(項目2)
前記第1のシグナリングメッセージが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記第1のシグナリングメッセージが、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)シグナリングを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第1のパラメータが、切り替えモードを示す、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第1のパラメータが、繰り返しパラメータの値にしたがってさらに決定する、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記第2のシグナリングメッセージが、MAC-CEシグナリングを含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記複数の伝送構成状態が、前記第2のシグナリングメッセージ内の第1のインデックス値にしたがって決定される、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記複数の伝送構成状態が、ダウンリンク制御情報(DCI)によって示されるTCI状態セットによって決定する、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記複数の伝送構成状態が、以下:順番に前記TCI状態セット内の前記TCI状態、最も低いグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態、および前記DCIの前記グループ情報インデックスと同じグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態のうちの1つ以上によってさらに決定する、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記複数の伝送構成状態が、同じグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態のみを含むコードポイントによって決定し、前記コードポイントが、最も低いインデックスを有するMAC-CEによってアクティブ化される、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記第2のシグナリングメッセージが、DCIシグナリングを含む、項目1に記載の方法。
(項目12)
前記DCIシグナリングが、以下:
TCI状態選択情報、および
TCI状態伝送順序情報
のうちの1つ以上をさらに含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記DCIに提示されていないTCIフィールドについて、前記複数の伝送構成状態が、前記DCIの前の前記TCIフィールドを有する最新のDCI内の前記TCIフィールドによって決定することをさらに含む、項目11に記載の方法。
(項目14)
無線通信の方法であって、
ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第1のシグナリングメッセージによって示される第1のパラメータを送信することと、
ネットワークデバイスによって、無線通信デバイスに、第2のシグナリングメッセージによる複数の伝送構成状態を送信することと、
前記無線通信デバイスによって、伝送に対する前記複数の伝送構成状態を決定することと
を含み、
前記複数の伝送構成状態が、伝送構成インジケータ(TCI)状態を含む、方法。
(項目15)
前記第1のシグナリングメッセージが、無線リソース制御(RRC)シグナリングを含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
前記第1のシグナリングメッセージが、媒体アクセス制御制御要素(MAC-CE)シグナリングを含む、項目14に記載の方法。
(項目17)
前記第1のパラメータが、切り替えモードを示す、項目14に記載の方法。
(項目18)
前記第1のパラメータが、RRCパラメータの値にしたがってさらに決定する、項目14に記載の方法。
(項目19)
前記第2のシグナリングメッセージが、MAC-CEシグナリングを含む、項目14に記載の方法。
(項目20)
前記複数の伝送構成状態が、前記第2のシグナリングメッセージ内の第1のインデックス値にしたがって決定される、項目14に記載の方法。
(項目21)
前記複数の伝送構成状態が、DCIによって示されるTCI状態セットによって決定する、項目14に記載の方法。
(項目22)
前記複数の伝送構成状態が、以下:順番に前記TCI状態セット内の前記TCI状態、最も低いグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態、および前記DCIの前記グループ情報インデックスと同じグループ情報インデックス値に関連付けられた前記TCI状態セット内の前記TCI状態のうちの1つ以上によってさらに決定する、項目21に記載の方法。
(項目23)
前記複数の伝送構成状態が、前記同じグループ情報インデックス値に関連付けられたTCI状態のみを含むコードポイントによって決定し、前記コードポイントが、最も低いインデックスを有するMAC-CEによってアクティブ化される、項目14に記載の方法。
(項目24)
前記第2のシグナリングメッセージが、DCIシグナリングを含む、項目14に記載の方法。
(項目25)
前記DCIシグナリングが、以下:
TCI状態選択情報、および
TCI状態伝送順序情報
のうちの1つ以上をさらに含む、項目24に記載の方法。
(項目26)
前記DCIに提示されていないTCIフィールドについて、前記複数の伝送構成状態が、前記DCIの前の前記TCIフィールドを有する最新のDCI内の前記TCIフィールドによって決定することをさらに含む、項目24に記載の方法。
(項目27)
項目1~26のいずれかに記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備える、無線通信のための装置。
(項目28)
その上に記憶されたコードを有するコンピュータ可読媒体であって、前記コードが、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに項目1~26のいずれかに記載の方法を実施させる、コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】