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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-24
(54)【発明の名称】猫糞自動清掃装置
(51)【国際特許分類】
   A01K 1/01 20060101AFI20240717BHJP
【FI】
A01K1/01 801F
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575349
(86)(22)【出願日】2022-05-31
(85)【翻訳文提出日】2023-12-01
(86)【国際出願番号】 CN2022096445
(87)【国際公開番号】W WO2022253245
(87)【国際公開日】2022-12-08
(31)【優先権主張番号】202110605442.9
(32)【優先日】2021-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523455334
【氏名又は名称】佛山雷龍電器有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100088063
【弁理士】
【氏名又は名称】坪内 康治
(72)【発明者】
【氏名】潘舒偉
(72)【発明者】
【氏名】文元彬
(72)【発明者】
【氏名】姚遠
【テーマコード(参考)】
2B101
【Fターム(参考)】
2B101AA20
2B101CA08
2B101CB01
2B101CC02
(57)【要約】
本願によって提供される猫糞自動清掃装置は、少なくとも3つの空間、即ち、猫砂を盛り猫の排泄活動を行うための作業室、猫砂と猫糞を選別するための選別室、及び猫糞を収容するための集便室を含むように配置される球形タンクアセンブリと、前記球形タンクアセンブリを駆動して自転運動させるように配置された駆動アセンブリと、を備え、前記選別室の前記球形タンクアセンブリの円心に向ける表面には、複数の篩孔を開設されている。ここで、前記球形タンクアセンブリが第1位置に自転すると、前記選別室は前記球形タンクアセンブリの最も低い位置に位置し、猫砂は前記篩穴を通って前記選別室の中に落下し、猫糞は前記篩穴よりもサイズが大きいため、前記作業室の中に滞留する。前記球形タンクアセンブリが第2位置に自転すると、前記集便室は前記球形タンクアセンブリの最も低い位置に位置し、猫糞は前記集便室の中に落下する。本願の構造は簡単でコンパクトで、装置の体積が小さくて携帯性があり、空間利用率が高く、洗浄しやすい。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
猫糞自動清掃装置であって、
少なくとも3つの空間、即ち、猫砂を盛り、猫の排泄活動を行うための作業室(11)、猫砂と猫糞を選別するための選別室(12)及び猫糞を収容するための集便室(13)を含むように配置される球形タンクアセンブリ(1)と、前記球形タンクアセンブリ(1)を駆動して自転運動させるように配置された駆動アセンブリ(2)と、を備え、前記選別室(12)の前記球形タンクアセンブリ(1)の円心に向ける表面には、複数の篩孔(121)を開設され、
ここで、前記球形タンクアセンブリ(1)が初期位置にある時に、前記作業室(11)は前記球形タンクアセンブリ(1)の最も低い位置にあり、前記球形タンクアセンブリ(1)が初期位置から第1位置に自転すると、前記選別室(12)は前記球形タンクアセンブリ(1)の最も低い位置に位置し、猫砂は前記篩穴(121)を通って前記選別室(12)の中に落下し、猫糞は前記篩穴(121)よりもサイズが大きいため、前記作業室(11)の中に滞留し、前記球形タンクアセンブリ(1)が第2位置に自転すると、前記集便室(13)は前記球形タンクアセンブリ(1)の最も低い位置に位置し、猫糞は前記集便室(13)の中に落下することを特徴とする猫糞自動清潔装置。
【請求項2】
前記球形タンクアセンブリ(1)は、前記作業室(11)と、前記選別室(12)と、集便タンク(13)との三者が共通して組み合わされた外周の輪郭が回転体形態の装置であることを特徴とする請求項1に記載の猫糞自動清潔装置。
【請求項3】
前記作業室(11)の軸方向には、猫が作業室(11)に出入りするように構成される入口(111)が開設されており、前記集便室(13)には、猫糞が集便室(13)に入れることができるように配置される開口(131)が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の猫糞自動清潔装置。
【請求項4】
前記作業室(11)は、前記選別室(12)に対向して設けられ、前記集便室(13)は、前記選別室(12)の一方側に位置し、
前記選別室(12)及び/又は前記集便室(13)が最も低い位置にあるときに、前記作業室(11)は最も高い位置の付近に位置することを特徴とする請求項2に記載の猫糞自動清潔装置。
【請求項5】
前記集便室(13)の一端は、前記作業室(11)に枢着され、前記作業室(11)に対して外向きに反転可能に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の猫糞自動清潔装置。
【請求項6】
前記集便室(13)の開口(131)には、前記開口(131)を選択的に開閉可能に配置された集便室蓋板アセンブリ(133)が設けられ、
前記集便室蓋板アセンブリ(133)と前記開口(131)との取付合わせ面は、ゴミ袋(132)の開口部を挟持し、且つゴミ袋(132)を開いた状態に保つように配置されることを特徴とする請求項2に記載の猫糞自動清潔装置。
【請求項7】
前記集便室蓋板アセンブリ(133)は、前記開口(131)に着脱可能に接続されるベース(1331)と、一端が前記ベース(1331)に枢着される蓋板(1332)と、を含み、
前記集便室(13)が最も低い位置にあるときに、前記蓋板(1332)は自身の重力によって開いた状態となり、このとき、前記集便室(13)内に猫糞が落下し、前記集便室(13)が最も高い位置にあるときに、前記蓋板(1332)は自身の重力により閉鎖状態にに戻り、このとき、猫糞は前記集便室(13)内にロックされることを特徴とする請求項6に記載の猫糞自動清潔装置。
【請求項8】
前記集便室蓋板アセンブリ(133)は、前記蓋板(1332)の自由端に設けられた第1磁石(1333)と、前記ベース(1331)における対応する位置に設けられた第2磁石(1334)とさらに含み、
前記球形タンクアセンブリ(1)が初期位置から第2位置に回動する過程では、前記蓋板(1332)と前記ベース(1331)が常にロック状態にあることを保証し、前記球形タンクアセンブリ(1)が初期位置に戻るときに、前記蓋板(1332)が自身の重力によって前記ベース(1331)に新たに掛けられ、このとき、前記第1磁石(1333)と前記第2磁石(1334)は、前記蓋板(1332)と前記ベース(1331)との間のロック力を補強するために再吸着されることを特徴とする請求項7に記載の猫糞自動清潔装置。
【請求項9】
前記猫糞自動清掃装置は、感知装置(4)をさらに含み、
前記感知装置(4)は、猫が前記作業室(11)を出たことを感知したときに、前記駆動ユニット(2)を起動して、猫糞が前記集便室(13)の中に落ちるまで、前記球形タンクアセンブリ(1)を駆動して、初期位置から自転させて、第1位置を経た後に第2位置に到達させるように配置されることを特徴とする請求項1に記載の猫糞自動清潔装置。
【請求項10】
前記猫糞自動清掃装置は、砂除去モジュール(5)をさらに含み、ユーザーが前記砂除去モジュール(5)を起動すると、前記駆動アセンブリ(2)は起動され、前記球形タンクアセンブリ(1)は駆動されて初期位置から逆方向に自転し、まず第2位置を通過してから第1位置に到達し、猫砂がすべて前記集便室(13)の中に落下するまで停止することを特徴とする請求項1に記載の猫糞自動清潔装置。
【請求項11】
前記猫糞自動清潔装置は、台座(3)をさらに含み、
前記球形タンクアセンブリ(1)は、前記台座(3)に着脱可能に架設され、且つ前記台座(3)に対して自己軸心周りに自転運動を行うことが可能であり、
前記駆動アセンブリ(2)は、前記台座(3)に固設されたモータ(22)と、一端が前記モータ(22)の出力端に固設され、他端が前記球形タンクアセンブリ(1)に選択的に接続され、前記モータ(22)の駆動下で前記球形タンクアセンブリ(1)を動かして自転させるように配置される歯車アセンブリ(21)と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の猫糞自動清潔装置。
【請求項12】
前記台座(3)の前記歯車アセンブリ(21)から離れた一端には、複数のローラ(31)がさらに設けられており、
前記台座(3)に前記球形タンクアセンブリ(1)が架設されたときに、前記ローラ(31)は、前記球形タンクアセンブリ(1)を支持し、且つ前記球形タンクアセンブリ(1)の自転時に自身の軸心回りに同時に回動することを特徴とする請求項11に記載の猫糞自動清潔装置。
【発明の詳細な説明】
【関連文献の相互参照】
【0001】
本願は、2021年06月01日に中国国家知的財産局に提出され、出願番号が202110605442.9であり、出願の名称が「猫糞自動清掃装置」の特許出願の優先権を主張する。
【技術分野】
【0002】
本願は、ペット用品の技術分野に関し、具体的には、猫糞自動清掃装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在の物質生活の向上と家族のシンプル化に伴い、ますます多くの家庭、特に独身青年がペットを日常的に付き添う家族や余暇時間の遊び相手として飼うことを好むようになり、特に経済的に発達した大都市では、住宅面積の原因で猫を飼う傾向が強まっている。一般的に訓練を受けた猫は糞便を猫砂の上に排泄し且つそれを埋める。この場合、人々が人工的に猫砂から糞を選ぶ必要があり、時間と労力がかかる。また、昼間に人々は仕事に出かける必要があり、猫糞をタイムリーに掃除できずに糞便の堆積をもたらす。堆積した糞便は悪臭によって部屋を臭くするだけでなく、一連の衛生的問題をもたらすため、自動的な猫糞掃除装置を発明することが特に重要である。従来の自動的な猫糞清掃装置のうち、重力篩分け原理に基づくドラム式猫糞清掃装置は、構造が簡単で性能が安定しているなどの利点から、消費者に好まれ、主要市場を占めている。
【0004】
従来技術では、重力篩分け原理に基づくドラム式猫糞清掃装置はすべて集便室をドラムに外付けし、ドラムが回転する際に集便室はドラムとともに回転しない。これに対して、ある技術は集便室を台座の空間内に設置することであり、この設計は台座の厚さを増加させる。また、台座は一定の空間を予約しなければならず、台座の高さは増加され、さらに猫がドラム内に入る際の高さと難しさを増加させ、特に背の低い猫にとっては出入りが不便である。また、ドラムの位置が高いため、猫がドラムを離れるときにジャンプしたり、ドラム内の猫砂を持ち出したり、地面を汚したりすることがある。従って、あるメーカーが猫が出入りする位置に猫砂収集装置を追加して、持ち出された猫砂を収集するか又は出入りする位置にスロープを追加して猫の出入りを容易にする。しかし、これにより、製造コストは増加し、猫糞清掃装置の敷地面積も増加する。また、集便室は底部に設置されており、ユーザーは集便室を整理する際にしゃがんで操作する必要があり、身長が高いか体重が重いユーザーにとっては不便である。
【0005】
また、集便室をドラムの後ろ側に設置することで、猫糞清掃装置全体の前後長さを大幅に増大させ、猫糞清掃装置の敷地面積を大きくし、小居室のユーザーの使用に適さず、猫糞清掃装置の空間利用率は低い。また、ユーザーが集便室を掃除するたびに、ドラムの後ろ側にある集便室を取り出すには、猫糞掃除装置の位置を移動したり調整したりする必要があり、利便性が低く、手間がかかる。
【0006】
また、従来技術における猫糞清掃装置は、ドラム内の猫糞を集便室内に導出するための専用通路を増設する必要があり、導出の過程で構造の整列精度に対する要求が高く、構造の複雑さが増加し、完全に整列していないと猫糞が導出通路の全体を汚染し、ユーザーの洗浄作業量が増加する。また、集便室の猫糞が通路口に溜まりやすく、集便室の容量がいっぱいになったセンシング信号が早期にトリガされることがある。集便室の猫糞の堆積が高い場合、ドラムが自転している間に猫糞をドラムと台座の隙間に持ち込む可能性があり、ユーザーの洗浄の難しさと作業量をさらに増やした。一方、ドラムと集便室の間に専用通路が設置されると、ドラムの自転時に通路が相対的に運動し、せん断動作があり、猫糞清掃装置に猫挟み事故が発生する可能性がある。このような猫挟み事故の可能性を回避するために、あるメーカーは複数の安全判断センサーを設置することで猫がドラム内にいるかどうかを判断し、急停止センサーを設置するメーカーもある。これらの措置は生産コストを増やすだけでなく、プログラムの複雑さを増し、複雑なプログラムほどエラーが発生しやすい。例えば、猫が挟まれるリスクが検出された場合、装置は急停止を起動し、その後、猫が離脱したかどうかを判断することができず、この時リセットすると猫への傷害が激化する可能性があり、リセットしないと装置が使用できなくなる。このような判断自体にもシステムの誤起動があり、誤起動すると装置が使用できない状態になり、ユーザーがオフィスや出張に出かけると、猫は長い間に装置を使用できなくなることを招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記及びその他の潜在的な問題を少なくとも部分的に解決するために、本開示の発明は、猫砂と猫糞の自動分離を実現すると同時に、猫糞の密封貯蔵を実現することができ、しかも、構造が簡単で且つコンパクトであり、体積が小さくて携帯性があり、空間利用率が高く、洗浄し易い猫糞自動清掃装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の発明は、猫糞自動清掃装置に関するものである。前述の猫糞自動清掃装置は、少なくとも3つの空間、即ち、猫砂を盛り猫の排泄活動を行うための作業室、猫砂と猫糞を選別するための選別室、及び猫糞を収容するための集便室を含むように配置される球形タンクアセンブリと、前記球形タンクアセンブリを駆動して自転運動させるように配置された駆動アセンブリと、を備え、前記選別室の前記球形タンクアセンブリの円心に向ける表面には、複数の篩孔を開設されている。ここで、前記球形タンクアセンブリが初期位置にある時に、前記作業室は前記球形タンクアセンブリの最も低い位置にある。前記球形タンクアセンブリが初期位置から第1位置に自転すると、前記選別室は前記球形タンクアセンブリの最も低い位置に位置し、猫砂は前記篩穴を通って前記選別室の中に落下し、猫糞は前記篩穴よりもサイズが大きいため、前記作業室の中に滞留する。前記球形タンクアセンブリが第2位置に自転すると、前記集便室は前記球形タンクアセンブリの最も低い位置に位置し、猫糞は前記集便室の中に落下する。
【0009】
本開示の実施例によれば、球形タンクアセンブリを少なくとも3つの空間に分割し、即ち、作業室、選別室及び集便室を球形タンクアセンブリに集積することにより、猫糞の篩分け、収集及び貯蔵がすべて球形タンクアセンブリ内で行われることを実現し、全体の構造が簡単でコンパクトで、装置の体積が小さくて携帯性があり、空間利用率が高い。また、猫糞は常に球形タンクアセンブリの中に存在するため、他の部品を汚染することがなく、ユーザーが洗浄する際の作業量を減らし、ユーザーの洗浄に便利である。
【0010】
いくつかの実施例では、前述の球形タンクアセンブリは、前述の作業室、選別室及び集便室との三者を組み合わせた外周輪郭が回転体形態の装置である。このように、球形タンクアセンブリを球形形態にすることにより、球形タンクアセンブリの空間利用率を最高状態にし、かつ作業室の空間を最大化し、猫が作業室に入って排泄活動を行うのを容易にする。
【0011】
いくつかの実施例では、前記作業室の軸方向には、猫が前記作業室に出入りするように構成される入口が開設されており、前記集便室には、猫糞が前記集便室に入れることができるように配置される開口が設けられている。
【0012】
このように、作業室、選別室及び集便室はすべて球形タンクアセンブリに集積されているため、球形タンクアセンブリはほとんど地面に合う配置であり、作業室の入口高さは10センチを超えず、年齢の高い猫や太った猫の出入りに有利である。また、入口の高さが低いため、猫の出入りにジャンプ動作が必要なく、従来技術における猫砂が大量に持ち出される問題を根本的に解決した。猫が作業室に入る入口と集便室の開口は常に相対的に静止した状態を維持し、集便室は常に球形タンクアセンブリに従って一緒に運動する。これにより、猫糞自動清掃装置全体は猫が出入りする入口を除いて、他に位置ずれが発生する穴や通路がなく、機械的な剪断動作が存在せず、感知装置が故障した場合でも、猫が球形タンクアセンブリ内にいる間に球形タンクアセンブリが自転し始め、猫挟み事故も発生しなく、装置の全体が安全で信頼性があり、猫が挟まれる可能性を根本的に根絶し、多種の安全対策を追加することによるコストの大幅な増加やプログラムの複雑さにエラーが発生しやすいなどの問題も回避する。また、猫糞は直接に集便室の開口部を通って集便室の中に落下し、専用の通路を設置する必要がなく、洗浄に便利で、洗浄の死角が存在しない。さらに、従来技術のように、回動誤差による通路口の不完全な整列重複により猫糞が集便室にスムーズに入らないという問題はなく、あるいは使用中に猫糞が充填されたり通路口の付近に貼り付けられたりした場合、猫糞が相対的にずれ、相対的に回転する通路口に押し出されてあちこちに塗布され、洗浄できないという問題はなかった。
【0013】
いくつかの実施例では、前記作業室は、前記選別室に対向して設けられ、前記集便室は、前記選別室の一方側に位置し、前記選別室及び/又は前記集便室が最も低い位置にあるときに、前記作業室は最も高い位置の付近に位置する。
【0014】
このようにして、作業室と選別室を相対的に設置し、集便室を選別室の一方側に設置し、球形タンクアセンブリが駆動アセンブリの駆動下で選別室が最も低い位置に位置するまで自転運動すると、猫砂が篩穴を通って選別室の中に落下し、猫糞はすべて選別室の外に留まる。次いで、球形タンクアセンブリが集便室が最も低い位置にあるまで自転すると、猫糞が集便室の中に落下する。次いで、球形タンクアセンブリが作業室が最も低い位置にあるまで自転すると、猫砂は選別室から作業室の中に戻り、球形タンクアセンブリは自転を停止し、次の作業を待つ。作業室と、選別室と、集便室との相対位置を特定化することにより、球形タンクアセンブリの自転過程においてスムーズで、順番に猫糞の篩分け、収集、貯蔵及び猫砂の位置戻しとの一連の動作を行うことができ、篩分け効果がよく、糞便の導出構造を省き、しかも駆動機構に対する要求を下げ、コストを下げ、構造が簡単であり、安定性が高い。また、初期状態の時、集便室は球形タンクアセンブリの上部に位置し、ユーザーはしゃがむ必要がなくても直接に集便室を清掃することができ、集便室のゴミ袋の交換、廃棄猫砂の除去などを含む。いくつかの実施例では、集便室の一端は作業室に枢着され、作業室に対して外向きに反転可能に配置されている。
【0015】
このように、集便室を作業室に枢着することにより、集便室にゴミ袋をセットすることができ、ユーザーは集便室を作業室に対して外向きに反転させてからゴミ袋をセットしたり取り外したりすることができ、貯蔵された猫糞を清掃することは容易である。ユーザーは、作業室の入口を介して新たな猫砂を注入することができるだけでなく、集便室を外側に反転させた後に対応する開口部から作業室内に新たな猫砂を注入することもできる。ユーザーはしゃがんだり、立ったりして操作することができ、操作方法は多様化している。
【0016】
いくつかの実施例では、前記集便室の開口には、前記開口を選択的に開閉可能に配置された集便室蓋板アセンブリが設けられ、前記集便室蓋板アセンブリと前記開口との取付合わせ面は、ゴミ袋の開口部を挟持し、且つゴミ袋を開いた状態に保つように配置される。
【0017】
この方式で、集便室蓋板モジュールを設置することによって、選択的に開口を開けたり閉じたりして、集便室が猫糞を収集する必要がない時に閉鎖状態になって、猫糞の異臭が放出されないようにして、部屋の環境が清新で、衛生的で清潔であることを維持する。集便室蓋板アセンブリと開口部の取付合わせ面を通じてゴミ袋の開口部を挟持し、固定方式が簡単で且つ安定しており、しかも、ユーザーは集便室蓋板アセンブリを取り外すだけで、ゴミ袋をセットし、新しいゴミ袋を交換することができ、便利で且つ迅速である。球形タンクアセンブリが自転する時に、集便室は球形タンクアセンブリの円心を中心に公転運動を行い、集便室内に格納された猫糞は回転時に逆さまに再配置され、集便室蓋板アセンブリの近くに堆積することがなく、集便室の容積が十分に利用されないかまたは容量誤報の問題が発生することはなく、猫糞自動清掃装置が正常に動作することを保証する。集便室が満杯になり、作業室の中の猫糞が集便室に入らない場合、猫糞自動清掃装置は猫糞を自動的に選別する作業を停止するが、猫が猫糞自動清掃装置を正常に使用することに影響を与えることはなく、猫は依然として作業室に入って排泄活動を行うことができる。
【0018】
いくつかの実施例では、前記集便室蓋板アセンブリは、前記開口に着脱可能に接続されるベースと、一端が前記ベースに枢着される蓋板と、を含み、前記集便室が最も低い位置にあるときに、前記蓋板は自身の重力によって開いた状態となり、このとき、前記集便室内に猫糞が落下し、前記集便室が最も高い位置にあるときに、前記蓋板は自身の重力により閉鎖状態にに戻り、このとき、猫糞は前記集便室内にロックされる。
【0019】
このように、蓋板の自身の重力を利用して蓋板の開閉を実現し、開口を選択的に開閉することを実現すると同時に、コストを大幅に削減し、技術が成熟し、安定性が高い。
【0020】
いくつかの実施例では、前記集便室蓋板アセンブリは、前記蓋板の自由端に設けられた第1磁石と、前記ベースにおける対応する位置に設けられた第2磁石とさらに含み、
前記球形タンクアセンブリが初期位置から第2位置に回動する過程では、前記蓋板と前記ベースが常にロック状態にあることを保証し、前記球形タンクアセンブリが初期位置に戻るときに、前記蓋板が自身の重力によって前記ベースに新たに掛けられ、このとき、前記第1磁石と前記第2磁石は、前記蓋板と前記ベースとの間のロック力を補強するために再吸着される。
【0021】
このように、球形タンクアセンブリが初期位置から第2位置に回動する過程では、蓋板が常にベースに吸着し、蓋板が自身の重力の作用によって自由にぶら下がることがなく、球形タンクアセンブリが第2位置に自転するまで集便室を閉鎖し続けることを確保する。球形タンクアセンブリが第2位置から初期位置に戻って回動する過程では、猫糞と蓋板自体の重力の重畳は2つの磁石の磁気力を超え、蓋板は枢動して開き、猫糞は集便室の中に落下する。球形タンクアセンブリが初期位置に戻ると、蓋板は自身の重力によってベースに新たに掛けられ、2つの磁石が再吸着して蓋板とベースとの間のロック力をさらに強化した。
【0022】
いくつかの実施例では、前記猫糞自動清掃装置は、感知装置をさらに含み、
前記感知装置は、猫が前記作業室を出たことを感知したときに、前記駆動ユニットを起動して、猫糞が前記集便室の中に落ちるまで、前記球形タンクアセンブリを駆動して、初期位置から自転させて、第1位置を経た後に第2位置に到達させるように配置される。
【0023】
このように、猫が作業室に入って排泄活動を行っているかどうかを検知し、且つ猫が作業室を出ているかどうかを検知するための検知装置を設置することにより、感知装置は猫が作業室を離れたことを感知した場合、駆動アセンブリに信号を送信し、駆動アセンブリを起動して球形タンクアセンブリを初期位置から自転させ、まず第1位置を通過してから第2位置に到達する。球形タンクアセンブリが自転する過程では、選別室と集便室は順次に最も低い位置を通過し、すべての猫糞が集便室の中に落下するまで停止する。これにより、猫が排泄活動を行う際に猫糞自動清掃装置の意図しない起動動作を回避し、使用の安全性を保証することができる。
【0024】
いくつかの実施例では、前記猫糞自動清掃装置は、砂除去モジュールをさらに含み、ユーザーが前記砂除去モジュールを起動すると、前記駆動アセンブリは起動され、前記球形タンクアセンブリは駆動されて初期位置から逆方向に自転し、まず第2位置を通過してから第1位置に到達し、猫砂がすべて前記集便室の中に落下するまで停止する。
【0025】
このように、砂除去モジュールを設置することにより、ユーザーは砂除去モジュールを起動し、駆動アセンブリは信号を受信した後、球形タンクアセンブリを初期位置から逆方向に自転させ、猫砂がすべて集便室の中に落下するように、まず第2位置を通過した後に第1位置に到達する。球形タンクアセンブリは引き続き自転して初期位置に戻るまで作動を停止する。これにより、廃棄された猫砂の収集を自動的に実現することができ、ユーザーは砂クリーニング動作が完了した後に集便室または集便室の中のゴミ袋を清掃するだけでよく、便利で迅速で、清潔で衛生的である。
【0026】
いくつかの実施例では、前記猫糞自動清潔装置は、台座をさらに含み、前記球形タンクアセンブリは、前記台座に着脱可能に架設され、且つ前記台座に対して自己軸心周りに自転運動を行うことが可能であり、前記駆動アセンブリは、前記台座に固設されたモータと、一端が前記モータの出力端に固設され、他端が前記球形タンクアセンブリに選択的に接続され、前記モータの駆動下で前記球形タンクアセンブリを動かして自転させるように配置される歯車アセンブリと、を含む。
【0027】
このように、球形タンクアセンブリは台座の上に架設され、且つ台座と選択的に分離することができ、ユーザーが洗浄する必要がある場合に球形タンクアセンブリを上に持ち上げるだけで台座との分離を実現でき、洗浄が容易である。歯車アセンブリとモータの協働を通じて、成熟した技術を利用して球形タンクアセンブリの自転運動を駆動し、技術が成熟し、構造が簡単で、コストが低い。
【0028】
いくつかの実施例では、前記台座の前記歯車アセンブリから離れた一端には、複数のローラがさらに設けられており、前記台座に前記球形タンクアセンブリが架設されたときに、前記ローラは、前記球形タンクアセンブリを支持し、且つ前記球形タンクアセンブリの自転時に自身の軸心回りに同時に回動する。
【0029】
このように、ローラを設置することによって、球形タンクアセンブリに支持力を提供すると同時に、自転時の摩擦抵抗を減少させ、球形タンクアセンブリを安定的且つ省力的に回動させ、機械の摩耗を減少させ、使用寿命を向上させ、さらに猫糞の篩分け、収集、貯蔵及び猫砂の位置戻しの効果を高めた。
【0030】
以下に図面を参照して例示的な実施形態を説明することにより、本開示のさらなる特徴が明らかになるであろう。本願が開示する内容は、本開示の実施形態の骨子または重要な特徴を表すことを目的とするものではなく、本開示の範囲を制限する目的でもないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の説明により容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
本願の一部を構成する明細書の図面は、本願のさらなる理解を補助するために使用される。本願の例示的な実施形態及びその説明は本願を解釈するために使用され、本願に対する不適切な限定を構成するものではない。
図1】本開示の実施形態による猫糞自動清掃装置の斜視図である。
図2図1における猫糞自動清掃装置が球形タンクアセンブリを取り外したときの模式図を示す。
図3図1における猫糞自動清掃装置の平面図を示す。
図4図3の線A-Aに沿って切り取られた断面概略図を示す。
図5図4におけるA部の部分拡大図である。
図6図3の線B-Bに沿って切り取られた断面図を示す。
図7】球形タンクアセンブリが初期位置にあるときの概略図を示す。
図8図7におけるB部の部分拡大図である。
図9】球形タンクアセンブリが第1位置にあるときの模式図を示す。
図10】球形タンクアセンブリが第1位置から第2位置への回動過程を示す模式図である。
図11】球形タンクアセンブリが第1位置から第2位置への回動過程を示す模式図である。
図12】球形タンクアセンブリが第1位置から第2位置への回動過程を示す模式図である。
図13】球形タンクアセンブリが第2位置にあるときの模式図を示す。
図14】第2位置から初期位置への球形タンクアセンブリの回動過程を示す模式図である。
図15】第2位置から初期位置への球形タンクアセンブリの回動過程を示す模式図である。
図16】球形タンクアセンブリが初期位置に復帰した場合の模式図である。
図17】砂クリーニングモードにおいて球形タンクアセンブリが初期位置にあるときの模式図を示す。
図18】砂クリーニングモードにおいて球形タンクアセンブリが第2位置にあるときの模式図を示す。
図19】砂クリーニングモードにおいて球形タンクアセンブリが第1位置にあるときの模式図を示す。
図20】砂クリーニングモードにおいて球形タンクアセンブリが初期位置に復帰したときの模式図を示す。
図21】ユーザーが集便室内のゴミ袋を取り出す場合の模式図である。
図22】ユーザーが集便室を外側に反転し、且つ集便室の蓋板アセンブリを取り外したときの模式図を示す。図面を通して、同一または類似の符号を使用して、同一または類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0032】
なお、衝突しない場合には、本願における実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせてもよい。以下、図面を参照して、実施例に合わせて本願を詳細に説明する。
【0033】
従来技術では、重力篩分け原理に基づくドラム式猫糞清掃装置はすべて集便室をドラムに外付けし、ドラムが回転する際に集便室はドラムとともに回転しない。これに対して、ある技術は集便室を台座の空間内に設置することであり、この設計は台座の厚さを増加させ、台座は一定の空間を予約しなければならず、台座の高さは増加され、さらに猫がドラム内に入る際の高さと難しさを増加させ、特に背の低い猫にとっては出入りが不便である。また、ドラムの位置が高いため、猫がドラムを離れるときにジャンプしたり、ドラム内の猫砂を持ち出したり、地面を汚したりすることがある。従って、あるメーカーが猫が出入りする位置に猫砂収集装置を追加して、持ち出された猫砂を収集するか又は出入りする位置にスロープを追加して猫の出入りを容易にする。しかし、これにより、製造コストは増加し、猫糞清掃装置の敷地面積も増加する。また、集便室は底部に設置されており、ユーザーは集便室を整理する際にしゃがんで操作する必要があり、身長が高いか体重が重いユーザーにとっては不便である。
【0034】
また、集便室をドラムの後ろ側に設置することもある。これにより、猫糞清掃装置全体の前後長さを大幅に増大させ、猫糞清掃装置の敷地面積を大きくし、小居室のユーザーの使用に適さず、猫糞清掃装置の空間利用率は低い。また、ユーザーが集便室を掃除するたびに、ドラムの後ろ側にある集便室を取り出すには、猫糞の掃除装置の位置を移動したり調整したりする必要があり、利便性が低く、時間と手間がかかる。
【0035】
また、従来技術における猫糞清掃装置は、ドラム内の猫糞を集便室内に導出するための専用通路を増設する必要があり、導出の過程で構造の整列精度に対する要求が高く、構造の複雑さが増加し、完全に整列していないと猫糞が導出通路の全体を汚染し、ユーザーの洗浄作業量が増加する。また、集便室の猫糞が通路口に溜まりやすく、集便室の容量がいっぱいになったセンシング信号が早期にトリガされることがある。集便室の猫糞の堆積が高い場合、ドラムが自転している間に猫糞をドラムと台座の隙間に持ち込む可能性があり、ユーザーの洗浄の難しさと作業量をさらに増やした。一方、ドラムと集便室の間に専用通路が設置されると、ドラムの自転時に通路が相対的に運動し、せん断動作があり、猫糞清掃装置に猫挟み事故が発生する可能性がある。このような猫挟み事故の可能性を回避するために、あるメーカーは複数の安全判断センサーを設置することで猫がドラム内にいるかどうかを判断し、急停止センサーを設置するメーカーもある。これらの措置は生産コストを増やすだけでなく、プログラムの複雑さを増し、複雑なプログラムほどエラーが発生しやすい。例えば、猫が挟まれるリスクが検出された場合、装置は急停止を起動し、その後、猫が離脱したかどうかを判断することができず、この時リセットすると猫への傷害が激化する可能性があり、リセットしないと装置が使用できなくなる。このような判断自体にもシステムの誤起動があり、誤起動すると装置が使用できない状態になり、ユーザーがオフィスや出張に出かけると、猫は長い間に装置を使用できなくなることを招く。
【0036】
本開示の実施例は、上記及び他の潜在的な問題を解決または少なくとも部分的に解決するための猫糞自動清掃装置100を提供する。以下、図1図22を参照して、いくつかの例示的な実施例について説明する。
【0037】
概して、図1図7に示すように、ここで記載の実施例によれば、本明細書に開示される猫糞自動清掃装置100は、球形タンクアセンブリ1、駆動アセンブリ2及び台座3を含む。球形タンクアセンブリ1は、少なくとも3つの空間、すなわち、猫砂112を盛りて猫の排泄活動を行うための作業室11、猫砂112と猫糞122をスクリーニングするための選別室12、及び猫糞122を収容するための集便室13を含むように構成されている。球形タンクアセンブリ1は、作業室11、選別室12及び集便室13を組み合わせた外周輪郭が回転体形態の装置である。駆動アセンブリ2は、球形タンクアセンブリ1を自転運動させるように構成されている。選別室12は、球形タンクアセンブリ1の円心に向ける表面には、複数の篩穴121が開設されている。図1に示すように、球形タンクアセンブリ1はこの時点で初期位置にあり、作業室11は球形タンクアセンブリ1の最も低い位置にある。図7及び図9に示すように、球形タンクアセンブリ1が初期位置から第1位置に自転すると、選別室12は球形タンクアセンブリ1の最も低い位置に位置し、猫砂112は篩穴121を通って選別室12の中に落下し、猫糞122は篩穴121よりもサイズが大きいため、作業室11に滞留する。図10から図13に示すように、球形タンクアセンブリ1が第2位置に自転すると、集便室13は球形タンクアセンブリ1の最も低い位置に位置し、猫糞122は集便室13の中に落下する。図2に示すように、球形タンクアセンブリ1は、台座3に着脱可能に架設され、且つ台座3に対して自己軸心周りに自転運動を行うことが可能である。
【0038】
本開示の実施例によれば、球形タンクアセンブリ1を少なくとも3つの空間に分割し、即ち、作業室11、選別室12及び集便室13を球形タンクアセンブリ1に集積することにより、猫糞122の篩分け、収集、貯蔵がすべて球形タンクアセンブリ1内で行われることを実現し、全体の構造が簡単でコンパクトで、装置の体積が小さくて携帯性があり、空間利用率が高い。また、猫糞122は常に球形タンクアセンブリ1の中に存在し、他の部品を汚染することがなく、ユーザーが洗浄する際の作業量を減らし、ユーザーが洗浄するのに便利である。球形タンクアセンブリ1を球形形態にすることにより、球形タンクアセンブリ1の空間利用率を最高状態にし、かつ作業室11の空間を最大化し、猫が作業室11に入って排泄活動を行うのを容易にする。球形タンクアセンブリ1は台座3上に架設され、且つ台座3と選択的に分離することができる。ユーザーが洗浄する際に、球形タンクアセンブリ1を上に持ち上げるだけで台座3との分離を実現でき、洗浄に便利である。
【0039】
上述の球形タンクアセンブリ1は、球形構造であってもよく、楕円球状、円柱状、錐柱状などの他の外周輪郭が回転体形態の構造であってもよく、自身の軸心を中心に外力の駆動下で自転可能な構造であれば本開示の保護範囲に属することを理解すべきである。上記球形タンクアセンブリ1は、作業室11、選別室12及び集便室13を幾何学的に接合して形成されていてもよいし、選別室12、集便室13を作業室11内に設置して形成されてもよいし、選別室12や集便室13の一方を作業室11内に設置してから他方と接合して形成したものであってもよい。連結関係は、スプライシング関係であってもよく、ヒンジ接続関係であってもよく、係合関係などの他の連結関係であってもよい。3つの室の間は部分的にヒンジ連結され、部分的に接合され、または部分的に一体化されてもよい。または、全体的には前述の何れかの接続方法により形成されてもよく、3つの室が共同で1つの球形タンクアセンブリ1に組み合わされた構造であれば、すべて本開示の保護範囲に属する。上述の篩穴121は規則的に配列されていてもよく、不規則に配列されていてもよい。選別室12の球形タンクアセンブリ1の円心に向ける表面は、篩穴121でいっぱい覆われていてもよく、篩穴121で部分的に覆われていなくてもよい。篩穴121が分布する位置は、選別室12が最も低い位置にあるときに猫砂112がすべて篩穴12内に落下すること及び作業室11が最も低い位置にあるときに猫砂112が選別室12内から作業室11内にすべて戻ることができれば、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0040】
いくつかの実施例では、図1に示すように、作業室11の軸方向には、猫が作業室11に出入りして排泄活動を行うように構成される入口111が開設されている。図7に示すように、集便室13には、開口131が設けられている。開口131は、猫糞122が集便室13に入れることができるように配置されている。
【0041】
このような実施例では、作業室11、選別室12及び集便室13はすべて球形タンクアセンブリ1に集積されているため、球形タンクアセンブリ1はほとんど地面にフィットする配置であり、作業室11の入口高さは10センチを超えず、年齢の高い猫や比較的太った猫の出入りに有利である。また、入口111の高さが低いため、猫の出入りにジャンプ動作が必要なく、従来技術における猫砂112が大量に持ち出される問題を根本的に解決した。猫が作業室11に入る入口111は集便室13の開口131と常に相対静止状態を維持し、集便室13は常に球形タンクアセンブリ1と一緒に運動し、これにより、猫糞自動清掃装置100全体は猫が出入りする入口111を除いて、位置ずれが発生する穴や通路が他にない。また、機械的な剪断動作が存在せず、感知装置4が故障した場合でも、猫が球形タンクアセンブリ1内にいる時に球形タンクアセンブリ1が自転を開始し、猫を挟む事故も発生せず、装置全体が安全で信頼性が高く、猫が挟まれる可能性を根本的に根絶し、多種の安全措置を増やすことによるコストの大幅な増加やプログラムの複雑さによるエラーなどの問題も回避する。また、猫糞122は直接集便室13の開口131を通って集便室13の中に落下し、専用の通路を設置する必要がなく、洗浄が容易で、洗浄の死角が存在しない。さらに、従来技術のように、回動誤差による通路口の不完全な整列重複により猫糞が集便室にスムーズに入らないという問題はなく、あるいは使用中に猫糞が充填されたり通路口の付近に貼り付けられたりした場合、猫糞が相対的にずれ、相対的に回転する通路口に押し出されてあちこちに塗布され、洗浄できないという問題はなかった。
【0042】
いくつかの実施形態では、図7に示すように、作業室11は選別室12と対向して配置され、集便室13は選別室12の片側に位置している。図9に示すように、選別室12が最も低い位置にある場合、集便室13は二次低点位置に位置し、作業室11は最高点位置の近くに位置する。図13に示すように、集便室13が最も低い位置にある場合、選別室12は二次低点位置に位置し、作業室11は最高点位置の近くに位置する。
【0043】
このような実施例では、作業室11と選別室12とが対向して設けられ、集便室13が選別室12の片側に設けられている。これにより、球形タンクアセンブリ1は駆動アセンブリ2の駆動下で選別室12が最も低い位置に位置するまで自転運動すると、猫砂112が篩穴121を通って選別室12の中に落下するが、猫糞122はすべて選別室12の外に留まる。次いで、球形タンクアセンブリ1は集便室13が最も低い位置に位置するまで自転すると、猫糞122は集便室13の中に落下する。次いで、球形タンクアセンブリ1は作業室11が最も低い位置になるまで自転すると、猫砂112は選別室12から作業室11の中に戻り、球形タンクアセンブリ1は自転を停止し、且つ次の作業を待つ。作業室11、選別室12及び集便室13の相対的な位置を特定化することにより、球形タンクアセンブリ1の自転過程において猫糞122の篩分け、収集、貯蔵及び猫砂112の位置戻しなどの一連の動作をスムーズに、順番に行うことを実現することができ、篩分け効果がよく、糞便の導出構造を省き、駆動機構への要求を低減し、コストを低減するとともに、構造が簡単で、安定性が高い。また、初期状態の場合、集便室13は球形タンクアセンブリ1の頂部に位置し、ユーザーはしゃがまなくても集便室13を直接掃除することができ、集便室13に対してゴミ袋132を交換し、廃棄の猫砂112を除去するなどを含む。
【0044】
いくつかの実施例では、図21及び図22に示すように、集便室13の一端は作業室11にヒンジで接続され、作業室11に対して外向きに反転可能に配置されている。
【0045】
このような実施例では、集便室13を作業室11にヒンジで接続することにより、集便室13にゴミ袋132をセットすることができ、ユーザーは集便室13を作業室11に対して外向きに反転させてからゴミ袋132をセットしたり取り外したりすることができ、貯蔵された猫糞122を整理することは容易である。ユーザーは、作業室11の入口111を介して新たな猫砂を注入することができるだけでなく、集便室13を外側に反転させた後に対応する開口部から作業室11内に新たな猫砂を注入することもできる。ユーザーはしゃがんだり、立ったりして操作することができ、操作方法は多様化している。
【0046】
いくつかの実施例では、図7図8、及び図21に示すように、集便室13の開口131には、開口131を選択的に開閉するように構成された集便室蓋板アセンブリ133が配置されている。集便室蓋板アセンブリ133と開口131との取付合わせ面は、ゴミ袋132の開口部を挟持可能に配置され、且つゴミ袋132を開口した状態に保つ。ここで、集便室蓋板アセンブリ133は、開口131に着脱可能に接続されたベース1331と、一端がベース1331にヒンジで接続される蓋板1332とを含む。蓋板1332は、集便室13が最も低い位置にあるときに、図13に示すように、自身の重力により開いた状態にあるように配置されている。このとき、猫糞122が集便室13内に落下する。集便室13が最も高い位置にあるときに、図16に示すように、蓋板1332は自身の重力によってオフ状態に復帰する。このとき、猫糞122は集便室13内にロックされる。
【0047】
このような実施例では、集便室蓋板アセンブリ133を設置し、開口131を選択的に開放または閉鎖することにより、集便室13は猫糞122を収集する必要がないときに閉鎖状態になり、猫糞122の異臭が放出されないようにし、部屋の環境を清新で衛生的且つ清潔に保つ。蓋板1332の自身の重力を利用して蓋板1332の開閉を実現し、選択的に開口131を開閉することを実現すると同時に、コストを大幅に削減し、且つ技術は成熟しており、安定性は高い。集便室蓋板アセンブリ133と開口131の取付合わせ面を通じてゴミ袋132の開口部を挟持し、固定方式が簡単で、安定している。しかも、ユーザーは集便室蓋板アセンブリ133を取り外すだけで、ゴミ袋132をセットし、新しいゴミ袋132などを交換することができ、便利で且つ迅速である。球形タンクアセンブリ1が自転する時に、集便室13は球形タンクアセンブリ1の円心を中心に公転運動を行い、集便室13内に格納された猫糞122は回転時に逆さまに並べ替えられ、集便室蓋板アセンブリ133の付近に堆積せず、集便室13の容積が十分に利用されなかったり、容量誤報が発生したりすることがなく、猫糞自動清掃装置100が正常に作動することは保証される。集便室13が満杯になり、作業室11内の猫糞122が集便室13に入らなくなると、猫糞自動清掃装置100は猫糞122の自動選別作業を停止するが、猫が猫糞自動清掃装置100を正常に使用することに影響を与えなく、猫は依然として作業室11に入って排泄活動を行うことができる。
【0048】
上述の集便室13は作業室11にヒンジで接続されていてもよく、作業室11に係合されていてもよく、両者の接続関係が取り外し可能である限り、いずれも本開示の保護範囲に属する。上記ゴミ袋132は、ベース1331に装着されてもよく、開口131に装着されてもよく、ベース1331が開口131に接続されている場合、ゴミ袋132の開口端が開口131とベース1331との間に固定されてゴミ袋132の開口端の固定を実現する限り、いずれも本開示の保護範囲に属する。上記集便室蓋板アセンブリ133の構成は、蓋板1332とベース1331の構成に限定されるものではなく、モータがダンバを駆動して伸縮させることにより開口131選択的にを開閉するか、または同様の機能を実現することができるその他の構成でもよく、これらの構造はいずれも本開示の保護範囲に属する。
【0049】
いくつかの実施例では、図7図16に示すように、集便室蓋板アセンブリ133は、蓋板1332の自由端に設けられた第1磁石1333と、ベース1331における対応する位置に設けられた第2磁石1334とさらに含む。これにより、球形タンクアセンブリ1が初期位置から第2位置に回動する過程では、蓋板1332とベース1331が常にロック状態にあることを保証し、球形タンクアセンブリ1が初期位置に戻るときに、蓋板1332が自身の重力によってベース1331に新たに掛けられる。このとき、第1磁石1333と第2磁石1334は、蓋板1332とベース1331との間のロック力を補強するために再吸着される。このような実施例では、球形タンクアセンブリ1が初期位置から第2位置に回動する過程では、蓋板1332が常にベース1331に吸着され、蓋板1332自身の重力の作用によって自由にぶら下がることがなく、球形タンクアセンブリ1が第2位置に自転するまで集便室13を持続的に閉鎖することを確保する。球形タンクアセンブリ1が第2位置から初期位置に回動して戻る過程では、猫糞122と蓋板1332自体の重力の重畳が2つの磁石の磁気的作用力を超え、蓋板1332が枢動して開き、猫糞122は集便室13の中に落下する。球形タンクアセンブリ1が初期位置に戻るときに、蓋板1332は自身の重力によってベース1331に新たに掛けられ、2つの磁石は再吸着して蓋板1332とベース1331との間のロック力をさらに強化した。
【0050】
いくつかの実施例では、図4に示すように、猫糞自動清掃装置は、感知装置4をさらに含む。感知装置4は、猫が作業室11を出たことを感知したときに、駆動ユニット2を起動して、猫糞122が集便室13の中に落ちるまで、球形タンクアセンブリ1を駆動して、初期位置から自転して、第1位置を経た後に第2位置に到達するように配置される。
【0051】
このような実施例では、検知装置4を設置することにより、猫が作業室11に入って排泄活動を行っているかどうかを検知し、且つ猫が作業室11から離れているかどうかを検知する。感知装置4は、猫が作業室11から離れたことを感知した場合、駆動ユニット2に信号を送信し、駆動ユニット2を起動して、球形タンクアセンブリ1を駆動して、球形タンクアセンブリ1を初期位置から自転させて第1位置を通過してから第2位置に到達させる。球形タンクアセンブリ1が自転する過程では、選別室12と集便室13は順次に最低位置を通過し、すべての猫糞122が集便室13の中に落下するまで停止する。これにより、猫が排泄活動を行う際に猫糞自動清掃装置100の意図しない起動動作を回避し、使用の安全性を保証することができる。
【0052】
猫糞の清掃作業フローは、次の通りである。図7に示すように、球形タンクアセンブリ1は初期位置にあり、この時、作業室11は最低位置にあり、猫が入口111を通じて作業室11に入って排泄活動を行うのに便利である。猫が作業室11に入った後作業室11を出ていくと、感知装置4は猫が作業室11を出ていくのを感知したときに駆動ユニット2に信号を送信し、駆動ユニット2を起動して球形タンクアセンブリ1を駆動して自転させる。球形タンクアセンブリ1が初期位置から第1位置に自転すると、図9に示すように、選別室12は最も低い位置に位置し、猫砂112は篩穴121を通って選別室12の中に落下し、猫糞122は作業室11に滞留する。球形タンクアセンブリ1が第1位置から第2位置に自転すると、図10乃至図13に示すように、集便室13は最も低い位置に位置し、蓋板1332は開いた状態にあり、猫糞122は開口131を介して集便室13の中に落下する。球形タンクアセンブリ1が第2位置から第1位置に自転すると、図14及び図15に示すように、蓋板1332の上又はその近傍に滞留した猫糞122は、その自身の重力の作用により全て集便室13の中に落下する。球形タンクアセンブリ1が自転し続けて初期位置に戻ると、図16に示すように、このとき、作業室11は最も低い位置に位置し、猫砂112は選別室12の篩穴1211を通ってすべて作業室11の中に戻り、駆動アセンブリ2は作業を停止し、入口111は初期位置に復帰し、猫が作業室11に入って排泄活動を行うのを容易にする。
【0053】
上述の感知装置4は、マイクロ波レーダ、焦電型赤外線センサ、サーモパイル型赤外線センサ、赤外線侵入検知器、光感知センサなどのうちの1つまたは複数であってもよい。上述の球形タンクアセンブリ1が一回の猫糞122の清掃を完了する自転運動は例示的なものにすぎず、球形タンクアセンブリ1は360°反時計回りに自転してもよく、360°時計回りに自転してもよく、反時計回りに270°自転してから時計回りに自転してもよく、270°を時計回りに自転してから時計回りに270°自転してもよい。球形タンクアセンブリ1の自転方向、自転角度及び自転回転数は、作業室11、選別室12及び集便室13の相対的な位置関係に依存する。球形タンクアセンブリ1の自転運動によって猫糞122の選別、収集、貯蔵及び猫砂112の位置戻しとの一連の動作を実現できる自転方式であれば、すべて本開示の保護範囲に属する。
【0054】
いくつかの実施例では、図1に示すように、猫糞自動清掃装置100は、砂除去モジュール5をさらに含む。ユーザーが砂除去モジュール5を起動すると、駆動アセンブリ2は起動され、球形タンクアセンブリ1は駆動されて初期位置から逆方向に自転し、まず第2位置を通過してから第1位置に到達し、猫砂112がすべて集便室13の中に落下するまで停止する砂除去。
【0055】
このような実施例では、砂除去モジュール5を設置することにより、ユーザーは砂除去モジュール5を起動し、駆動アセンブリ2は信号を受信した後、球形タンクアセンブリ1を初期位置から逆方向に自転させ、まず第2位置を通過した後に第1位置に到達させ、猫砂112がすべて集便室13の中に落下するまで駆動し、球形タンクアセンブリ1は引き続き自転して初期位置に戻るまで停止する。これにより、廃棄された猫砂112の収集を自動的に実現することができ、ユーザーは、砂クリーニング動作が完了した後に集便室13または集便室13中のゴミ袋132を清掃するだけでよく、便利で迅速で、清潔で衛生的である。
【0056】
具体的な砂クリーニングの作業フローは、次の通りである。図17に示すように、球形タンクアセンブリ1は初期位置にあり、この時、作業室11は最低位置にあり、猫砂112を交換する必要がある場合、ユーザーは砂除去モジュール5を起動し、駆動アセンブリ2は信号を受信した後、球形タンクアセンブリ1を駆動して逆方向に自転させる。球形タンクアセンブリ1が初期位置から第2位置に逆方向に自転すると、図18に示すように、集便室13は最も低い位置に位置し、猫砂112は開口131を通って集便室13の中に落下し、球形タンクアセンブリ1が引き続き自転して第1位置に到達すると、図19に示すように、蓋板1332上またはその近傍に滞留していた猫砂112は、自身の重力作用によってすべて集便室13内に落下する。球形タンクアセンブリ1が初期位置に戻るまで自転すると、図20に示すように、このとき、作業室11は最も低い位置に位置し、駆動アセンブリ2は動作を停止し、入口111は初期位置に復帰し、ユーザーは集便室13を反転させることにより、集便室13内の猫砂112を取り出すことができる。
【0057】
上述した砂除去モジュール5は、猫糞自動清掃装置100におけるボタンやタッチキーに設けられてもよく、ブルートゥース(登録商標)、wifi、携帯電話appなどの遠隔制御モジュールで操作されてもよく、駆動アセンブリ2に砂クリーニング信号を送信できるモジュールであれば、いずれも本開示の保護範囲に属する。上記球形タンクアセンブリ1は、時計回りに自転してもよいし、反時計回りに自転してもよいし、時計回りと反時計回りに交互に回転してもよいし、一回自転してもよいし、複数回自転してもよく、猫砂112をすべて集便室13内に集めることができる回転方式であれば、いずれも本開示の保護範囲に属する。
【0058】
いくつかの実施例では、図4に示すように、駆動アセンブリ2は、台座3に固設されたモータ22と、一端がモータ22の出力端に固設され、他端が球形タンクアセンブリ1に選択的に接続され、モータ22の駆動下で球形タンクアセンブリ1を動かして自転させるように配置される歯車アセンブリ21と、を含む。図4に示すように、歯車アセンブリ21は、ドライブギア211、第1従動ギア212及び第2従動ギア213を含む。ここで、第1従動ギア212は、一体に設けられた同軸の大歯車2121とピニオンギア2122とからなる。ドライブギア211の一端はモータ22の出力端に接続され、他端は第1従動ギア212の大歯車2121と噛合する。第1従動ギア212のピニオンギア2122は、第2従動ギア213と選択的に噛合する。第2従動ギア213は、球形タンクアセンブリ1に固設されている。モータ22がドライブギア211を駆動して回動させるときに、ドライブギア211は第1従動ギア212の大歯車2121を駆動して回動させ、第1従動ギア212のピニオンギア2122は大歯車2121と同軸であるため同時に回動し、さらに第2歯車213を動かして回動させて、それによって、球形タンクアセンブリ1は回動される。ユーザーが球形タンクアセンブリ1を洗浄する必要がある場合、球形タンクアセンブリ1を持ち上げて、第2従動ギア213を第1従動ギア212のピニオンギア2122から離すだけで、球形タンクアセンブリ1と台座3との分離を実現することができる。
【0059】
このような実施例では、歯車アセンブリ21とモータ22との協働により、成熟した技術を利用して球形タンクアセンブリ1を駆動して自転運動させ、技術が成熟しており、構造が簡単で、コストが低い。
【0060】
上述の駆動アセンブリ2は、単なる例示的なものであり、液体駆動、空気駆動または手動駆動などの方式であってもよく、球形タンクアセンブリ1を駆動して自転させることができる駆動機構であれば、いずれも本開示の保護範囲に属する。上記の歯車アセンブリ21の歯車数及び配置方式は単なる例示的なものであり、モータが単歯車を直接駆動して、さらに球形タンクアセンブリ1を駆動して自転させてもよく、モータ22の動力を球形タンクアセンブリ1に伝達できる歯車構造であれば、いずれも本開示の保護範囲に属する。上述した球形タンクアセンブリ1と台座3には、ユーザーが洗浄後に球形タンクアセンブリ1を台座3に装着し戻す際に第2従動ギア213とピニオンギア2122との噛み合いを容易にするための相応のストッパ構造を設けることができる。
【0061】
いくつかの実施例では、図4図6に示すように、台座3の歯車アセンブリ21から離れている一端には、幾つかのローラ31をさらに設けており、球形タンクアセンブリ1が台座3に架設されるときにローラ31は球形タンクアセンブリ1を支持し、且つ球形タンクアセンブリ1が自転するときにローラ31は自身の軸心回りに同時に回動するように配置されている。
【0062】
このような実施例では、ローラ31を設置することにより、球形タンクアセンブリ1に支持力を提供するとともに、自転時の摩擦抵抗を減少させ、球形タンクアセンブリ1を安定的に、且つ省力的に回動させ、機械の摩耗を減少させ、使用寿命を向上させ、さらに猫糞122の篩分け、収集、貯蔵及び猫砂112の位置戻しの効果を高めた。
【0063】
なお、本明細書で使用される用語は、本願による例示的な実施形態を限定することを意図するのではなく、特定の実施形態を説明するためにのみ使用される。ここで使用されるように、単数形は、文脈が特に明示しない限り、複数形を含むことも意図されている。さらに、本明細書で「包含」及び/または「含む」という用語を使用する場合、それは特徴、ステップ、動作、素子、コンポーネント、及び/またはこれらの組み合わせが存在することを示すことも理解されたい。
【0064】
特に明記されていない限り、これらの実施例に記載された構成要素およびステップの相対配置、数値表現式及び数値は、本願の範囲を限定するものではない。また、説明を容易にするために、図面に示されている各部分の寸法は実際の比例関係に基づいて描かれているわけではないことを理解すべきである。関連分野の一般の技術者に知られている技術、方法及び装置については詳細に議論されていないかもしれないが、適切な場合には、前述の技術、方法及び装置は本願授権される明細書の一部とみなされるべきである。ここに示され、議論されているすべての例において、任意の具体的な値は、限定とするものではなく、単なる例示として解釈されるべきである。したがって、例示的な実施例の他の例は、異なる値を有することができる。同様の符号とアルファベットは次の図において類似項を表しているので、ある項が図に定義されると、次の図においてそれをさらに議論する必要はない。
【0065】
本願の説明において、方位語(「前、後、上、下、左、右」、「横方向、縦方向、垂直、水平」、「上面、底面」など)が示す方位または位置関係は、一般的に図面に基づく方位または位置関係であり、単に本願の説明を容易にし、説明を簡略化するためであり、逆の説明をしない場合、これらの方位語は、指定された装置または要素が特定の方位を有するか、または特定の方位で構成され動作しなければならないことを示したり、暗示したりするものではないので、本願の保護範囲に対する制限と理解することができない。方位語「内、外」は、各部品自体の輪郭に対する内外を指す。
【0066】
説明を容易にするために、ここでは、図に示すような1つのデバイスまたは特徴と他のデバイスまたは特徴との空間位置関係を記述するために、「……の上」、「……の上方」、「……の上面」、「上面の」などの空間相対用語を使用することができる。空間相対用語は、デバイスが図に記述されている方位以外の使用または動作中の異なる方位を含むことが意図されている。例えば、図面のデバイスが逆さまにされている場合、「他のデバイスまたは構造の上方」または「他のデバイスまたは構造の上に」と記述されているデバイスは、その後、「他のデバイスまたは構造の下方」または「他のデバイスまたは構造の下に」のように定義される。したがって、例示的な用語「……の上方」は、「……の上方」と「……の下方」との2つの方位を含むことができる。このデバイスは、他の異なる方法(90度回転または他の方位にある)で位置決めされてもよい。ここで使用される空間相対記述について対応的に説明する。
【0067】
また、「第1」、「第2」などの言葉を用いて部品を限定することは、単に該当部品を区別しやすくするためであり、別途の声明がない場合、上記の言葉には特別な意味がないので、本願の保護範囲の制限として理解できない。
【0068】
上記は本願の好適な実施例にすぎず、本願を制限するために使用されず、当業者にとっては、本願は種々の変更及び変化が可能である。本願の精神と原則の中で、行ったいかなる修正、等価置換及び改善などは、いずれも本願の保護範囲に含まれるべきである。
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【国際調査報告】