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特表2024-527255車両シートトラック位置センサーアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-24
(54)【発明の名称】車両シートトラック位置センサーアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   B60N 2/90 20180101AFI20240717BHJP
   B60N 2/06 20060101ALI20240717BHJP
   H02G 3/30 20060101ALN20240717BHJP
【FI】
B60N2/90
B60N2/06
H02G3/30
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576360
(86)(22)【出願日】2022-06-15
(85)【翻訳文提出日】2024-01-17
(86)【国際出願番号】 US2022072954
(87)【国際公開番号】W WO2022266634
(87)【国際公開日】2022-12-22
(31)【優先権主張番号】63/210,821
(32)【優先日】2021-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516220468
【氏名又は名称】シーティーエス・コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】CTS CORPORATION
【住所又は居所原語表記】4925 Indiana Ave. Lisle, Illinois 60532 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100105131
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 満
(74)【代理人】
【識別番号】100105795
【弁理士】
【氏名又は名称】名塚 聡
(72)【発明者】
【氏名】ヤブロンスキー,ジョン
【テーマコード(参考)】
3B087
5G363
【Fターム(参考)】
3B087BA02
3B087DE08
5G363AA20
5G363DA13
5G363DA15
5G363DC02
(57)【要約】
車両シートトラック位置センサーアセンブリは、可動車両シートトラックに取り付けるように適合される。車両シートトラック位置センサーアセンブリは、中央ブラケット空洞を画定する複数の壁と、複数の歯とを含むブラケットを備える。センサー本体はブラケットの中央ブラケット空洞内に着座し、センサー本体をブラケットに固定するためにブラケット上の複数の歯と係合するように適合された別の複数の歯を含む。車両シートトラック位置センサーアセンブリは、可動車両シートトラックの内部空洞内に取り付けるように適合される。センサー本体上の複数の歯は、車両シートトラック位置センサーアセンブリを車両シートトラックの内部空洞において選択された位置にロックするために、ブラケットの歯に関して、及び、ブラケットの歯に対して前進するように適合される。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両シートトラックに取り付けるように適合された車両シートトラック位置センサーアセンブリであって、前記車両シートトラック位置センサーアセンブリは、
内部空洞を画定する複数の壁を含み、及び、複数の歯を含むブラケットと、
前記ブラケットの前記内部空洞内に着座するセンサー本体であって、前記センサー本体を前記ブラケットに固定するために前記ブラケット上の前記複数の歯と係合するように適合された別の複数の歯を含む該センサー本体と、を含む、車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項2】
前記車両シートトラックが内部空洞を画定し、前記車両シートトラック位置センサーアセンブリが前記車両シートトラックの前記内部空洞内に延在し、前記センサー本体上の前記別の複数の歯が、前記車両シートトラックの前記内部空洞において前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを、前記シートトラックの対向する前方壁部と後方壁部との間の距離に対応する位置にロックするために、前記ブラケットの前記歯に関して及び前記ブラケットの前記歯に対して前進するように適合される、請求項1に記載の車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項3】
前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを前記車両シートトラックに固定するために、前記車両シートトラック内のそれぞれの開口部内に延びる前記ブラケット上のそれぞれのロックタブをさらに備える、請求項1に記載の車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項4】
前記センサー本体を前記ブラケットに固定するために、前記センサー本体又は前記ブラケットのうちの一方の上に、前記センサー本体又は前記ブラケットのうちの他方の上のそれぞれのガイドトラックと係合するように適合されたそれぞれのガイドレールをさらに備える、請求項1に記載の車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項5】
前記センサー本体の対向する遠位端にそれぞれのフランジをさらに備え、前記車両シートトラックの内部空洞内に前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを位置決め及び固定するために、前記車両シートトラック上のそれぞれの壁と係合するように適合される、請求項1に記載の車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項6】
前記車両シートトラック上のそれぞれの開口部と係合するように適合された前記それぞれのロックタブ上のクラッシュリブをさらに備える、請求項3に記載の車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項7】
前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを前記車両シートトラックに固定するために、前記車両シートトラック内のスロットと係合するように適合された前記センサー本体又は前記ブラケット上のフィンをさらに備える、請求項1に記載の車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項8】
車両シートトラックに取り付けるように適合された車両シートトラック位置センサーアセンブリであって、前記車両シートトラック位置センサーアセンブリは、
一対の中央垂直壁と、中央ブラケット空洞を画定し、複数の歯を含む底部水平壁と、を含むブラケットと、
前記ブラケットの前記中央ブラケット空洞内に着座するセンサー本体であって、前記センサー本体を前記ブラケットに、少なくとも部分的に前記中央ブラケット空洞内の位置で選択的に固定するために、前記ブラケット上の前記複数の歯と選択的に調整可能に係合するように構成された別の複数の歯を含む該センサー本体と、を含む車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項9】
前記車両シートトラックが内部空洞を画定し、前記車両シートトラック位置センサーアセンブリが前記車両シートトラックの前記内部空洞内に延在し、前記センサー本体上の前記別の複数の歯が、前記車両シートトラックの前記内部空洞において前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを、前記シートトラックの対向する前方壁部と後方壁部との間の距離に対応する位置にロックするために、前記ブラケットの前記歯に関して、及び前記ブラケットの前記歯に対して前進するように構成される、請求項8に記載の車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項10】
前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを前記車両シートトラックに固定するために、前記車両シートトラック内のそれぞれの開口部内に延びる前記ブラケット上のそれぞれのロックタブをさらに備える、請求項8に記載の車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項11】
前記車両シートトラックの前方壁部のそれぞれの開口部内に締り嵌めされるように構成された前記それぞれのロックタブ上のクラッシュリブをさらに備える、請求項10に記載の車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項12】
前記センサー本体を前記ブラケットに固定するために、前記センサー本体又は前記ブラケットのうちの一方の上の、前記センサー本体又は前記ブラケットのうちの他方の上のそれぞれのガイドトラックと係合するように構成されたそれぞれのガイドレールと、
前記センサー本体の対向する遠位端にあるそれぞれのフランジであって、前記車両シートトラックの内部空洞において前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを位置決めして固定するために、前記車両シートトラック上のそれぞれの壁と係合するように構成された該それぞれのフランジと、
前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを前記車両シートトラックに固定するために、前記車両シートトラック内のスロットと係合するように構成された前記センサー本体上のフィンと、をさらに備える、請求項8に記載の車両シートトラック位置センサーアセンブリ。
【請求項13】
車両シートトラック位置センサーアセンブリを車両シートトラックに取り付ける方法であって、前記方法は、
車両シートトラックに取り付けるように適合された前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを提供するステップであって、前記車両シートトラック位置センサーアセンブリは、
中央ブラケット空洞を画定する複数の壁を含み、前記中央ブラケット空洞内に突出する複数の歯を有するブラケットであって、前記ブラケットはそこから内側に突出するそれぞれのタブを有するフランジを含む、該ブラケットと、
前記ブラケットの前記中央ブラケット空洞内に着座するセンサー本体であって、前記センサー本体を前記ブラケットに固定するために前記ブラケット上の前記複数の歯と係合するように適合された別の複数の歯を含む、該センサー本体と、を含み、
前方開口と、その対向する両側に一対の離間した開口部とを有する可動車両シートトラックを提供するステップと、
前記フランジから突出する前記それぞれのタブが前記可動車両シートトラックの前記離間した開口部に進入してそこに固定されるまで、前記車両シートトラック位置センサーアセンブリの遠位端を前記可動車両シートトラックの前記前方開口に挿入するステップと、を含む方法。
【請求項14】
前記センサー本体は、前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを前記可動車両シートトラックに固定するために、前記可動車両シートトラックの上部水平壁部の前記前方開口から延びるスロットと係合するように構成されたフィンを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ブラケットの前記中央ブラケット空洞において前記車両シートトラック位置センサーアセンブリを、前記車両シートトラックの対向する前方壁部と後方壁部との間の距離に対応する位置にロックするために、前記センサー本体上の前記別の複数の歯を前記ブラケットの前記歯に関して、及び前記ブラケットの前記歯に対して選択的に前進させることによって、前記センサー本体を前記ブラケットに固定するステップを含む、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願>
本出願は2021年6月15日に出願された米国仮出願第63/210,821号の優先権を主張し、その開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
この構成は、シートトラックと位置センサーブラケットとを組み合わせた車両シートトラック位置センサーアセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
シートトラック位置センサーは、車両シートトラックの中空内部空洞内に取り付けるように適合させ得る。
【0004】
製造及び成形プロセスの結果として生じる車両シートトラックの材料の寸法及び公差のばらつき、より具体的には、製造及び成形プロセスの結果としての車両シートトラックの中空内部空洞の寸法及び公差のばらつきのために、車両シートトラックの材料及び内部空洞の寸法及び公差のばらつきにかかわらず、車両シートトラックへの確実な取り付けを可能にするブラケットを有する車両シートトラック位置センサーアセンブリが必要とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本構成は、この必要性を満たすブラケットを備えた車両シートトラック位置センサーに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本構成は概して、車両シートトラックに取り付けるように適合された車両シートトラック位置センサーアセンブリに関し、車両シートトラック位置センサーアセンブリは、内部空洞を画定する複数の壁を含み、及び複数の歯を含むブラケットと、ブラケットの内部空洞内に着座するセンサー本体であって、センサー本体をブラケットに固定するためにブラケット上の複数の歯と係合するように適合された複数の歯を含むセンサー本体とを備える。
【0007】
一実施形態では、車両シートトラックが内部空洞を画定し、車両シートトラック位置センサーは車両シートトラックの内部空洞内に延在し、ブラケット上の複数の歯は、車両シートトラックの内部空洞において車両シートトラック位置センサーアセンブリをロックするために、ブラケットの歯に関して、及びブラケットの歯に対して前進するように適合される。
【0008】
一実施形態では、ブラケット上のそれぞれのロックタブが、車両シートトラック位置センサーアセンブリを車両シートトラックに固定するために、車両シートトラック内のそれぞれの開口部内に延びる。
【0009】
一実施形態では、センサー本体又はブラケットのうちの一方のそれぞれの上のガイドレールが、センサー本体をブラケットに固定するために、センサー本体又はブラケットのうちの他方の上のそれぞれのガイドトラックと係合するように適合される。
【0010】
一実施形態では、センサー本体の対向する遠位端におけるそれぞれのフランジが、シートトラックの内部空洞において車両シートトラック位置センサーアセンブリを位置決めし固定するために、車両シートトラック上のそれぞれの壁と係合するように適合される。
【0011】
一実施形態では、それぞれのロックタブ上のクラッシュリブが車両シートトラック上のそれぞれの開口部と係合するように適合される。
【0012】
一実施形態では、センサー本体又はブラケット上のフィンが、車両シートトラック位置センサーアセンブリを車両シートトラックに固定するために、車両シートトラック内のスロットと係合するように適合される。
【0013】
別の実施形態では、車両シートトラック位置センサーアセンブリを車両シートトラックに取り付ける方法が、車両シートトラック位置センサーアセンブリを車両シートトラックに取り付けるように適合された車両シートトラック位置センサーアセンブリを提供するステップを含む。車両シートトラック位置センサーアセンブリは、中央ブラケット空洞を画定する複数の壁を含み、中央ブラケット空洞内に突出する複数の歯を有するブラケットであって、ブラケットはそこから内側に突出するそれぞれのタブを有するフランジを含む、該ブラケットと、ブラケットの中央ブラケット空洞内に着座するセンサー本体であって、センサー本体をブラケットに固定するためにブラケット上の複数の歯と係合するように適合された別の複数の歯を含む、該センサー本体とを含む。この方法は、前方開口と、その対向する両側に一対の離間した開口部とを有する可動車両シートトラックを提供するステップと、フランジから突出するそれぞれのタブが可動車両シートトラックの離間した開口部に進入してそこに固定されるまで、車両シートトラック位置センサーアセンブリの遠位端を可動車両シートトラックの前方開口に挿入するステップと、を含む。
【0014】
本構成の他の利点及び特徴は、以下の実施形態の詳細な説明、添付の図面、及び添付の特許請求の範囲からより容易に明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
実施形態のこれらの特徴及び他の特徴は、以下の添付の図面の説明によって最もよく理解し得る。
図1図1は、一実施形態による車両シートトラック位置センサーアセンブリの斜視図である。
図2図2は、センサーブラケットから分離されたセンサー本体を示す、図1の車両シートトラック位置センサーアセンブリの斜視図である。
図3図3は、センサーブラケットから分離されたセンサー本体を示す、図1の車両シートトラック位置センサーの別の斜視図である。
図4図4は、図1の車両シートトラック位置センサーアセンブリの垂直断面図である。
図5図5は、図1の車両シートトラック位置センサーアセンブリの車両シートトラックの内部への設置の斜視図である。
図6図6は、車両シートトラックの内部に設置された図1の車両シートトラック位置センサーアセンブリの垂直断面図である。
図7図7は、車両シートトラックの内部に設置された図1の車両シートトラック位置センサーアセンブリの部分斜視図、部分垂直断面図である。
図8図8は、車両シートトラックの内部に設置された車両シートトラック位置センサーアセンブリの正面図である。
図9図9は、車両シートトラック位置センサーアセンブリの追加の実施形態の斜視図である。
図10図10は、シートトラック構造の追加の実施形態の斜視図である。
図11図11は車両シートトラック位置センサーアセンブリのさらなる実施形態の斜視図である。
図12図12は、車両シートトラックに取り付けられた図11の車両シートトラック位置センサーアセンブリのさらなる実施形態の拡大正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
図1図4は、ブラケット14に着座して固定された細長いセンサー本体又はハウジング12を備える車両シートトラック位置センサーアセンブリ10を示す。
【0017】
センサー本体12の第一遠位端17aには、センサー集積回路16が取り付けられる。センサー本体12の対向する第二遠位端17bには、端子レセプタクル18が画定される。
【0018】
センサー本体12は、対向する下側及び上側の外側水平壁又は表面20及び21と、一対の対向する垂直側壁又は表面22及び24とを含む、複数の外側の下側、上側及び側面の壁又は表面を含む。
【0019】
一対の垂直側壁又は表面22及び24のそれぞれから、一対の細長い、水平な及び共線の(又は、同一直線上の/co-linear)取り付けセンサー本体レール又はガイド26及び28が外側に突出している。複数の離間した平行な可撓性の歯、又は細長いフィン、又はタブ、又はフラップ、又はリブ30は、下側の外側水平壁又は表面20から外向きに突出する。
【0020】
図示の実施形態では歯のうちの3つ、30a、30b及び30cは互いに等しい距離だけ離間され、一方、歯30bは、3つの歯30a、30b及び30cの間の距離よりも大きい距離だけ、3つの歯30a、30b及び30cから離間される。
【0021】
センサー本体12は、対向する垂直側壁22及び24から外側に突出する一対の共線のフランジ又はストッパ32及び34をさらに含む。フランジ32及び34は、センサー集積回路16を有する本体12の遠位端に隣接して配置される。
【0022】
ブラケット14は一対の中央垂直壁40及び42と、垂直壁40及び42の間に延在し、それらの間に中央ブラケット空洞を共に画定する底部水平壁43とを含む。一対の垂直壁40及び42は、それぞれの内面内に延在する一対の細長い凹部又はトラック44及び46を含む。センサー本体12上のそれぞれの歯30と係合するように適合された、複数の可撓性の離間した細長い平行な歯、又はフィン、又はタブ、又はフラップ、又はリブ、又は同様の構造50が底部水平壁43の内面から離れて上方に空洞内へと突出し延在する。図示の実施形態では複数の歯50aが互いに等しい距離だけ離間され、一方、別の歯50bは複数の歯50a間の距離よりも大きい距離だけ、複数の歯50aから離間される。
【0023】
一対の共線の垂直フランジ又は壁52及び54は一対の中央垂直壁40及び42の外面からそれぞれ外向きに突出し延在する。
【0024】
一対の可撓性シートトラックロックタブ又はフィンガ56及び57が、フランジ52及び54のそれぞれの遠位端に形成される。
【0025】
一実施形態によれば、センサー本体12は、センサー本体12が、各々のブラケット垂直壁40及び42内の各々のトラック44及び46内に延びる各センサー本体レール26及び28と、ブラケット14の底部水平壁43上の歯50bと第一複数の歯50aとの間に画定された空間内に位置するセンサー本体12の下部外側水平壁20上の歯30bを用いて、内側ブラケット空洞内に着座し固定されるという関係において、ブラケット14に着座し、固定される。
【0026】
図に示される実施形態は、それぞれのセンサー本体12及びブラケット14上の相互係合歯を含むが、実施形態はセンサー本体12とブラケット14との間に調整可能な固定を提供するために、それぞれのセンサー本体12及びブラケット14上の他の適切な構造にまで及び、例えば、ブラケット14内に画定されるそれぞれの凹部と、及び、凹部に係合するように適合されたセンサー本体12上の歯を含むことが理解される。
【0027】
センサー本体12とブラケット14との間の結合は、図5-8に示されるように、静止した固定車両シートトラック101に対して移動可能な可動車両シートトラック100に取り付けられる前の車両シートトラック位置センサーアセンブリ10の出荷時の結合を表す。図5に示されるように、右側の固定車両シートトラック101は、細長い可動車両シートトラック100の反対側の固定車両シートトラック101よりも低い。
【0028】
細長い可動車両シートトラック100は前方垂直壁部102aと、後方垂直壁部102bと、上部水平壁部102cとを画定する外壁102を含み、これらは共に内部空洞又は内部トラック空洞104を画定する。前方垂直壁部102aには前方開口106が画定され、後方垂直壁部102bには後方開口108が画定される。それぞれの開口106及び108は、内部空洞104と連通している。前方垂直壁部102aは、前方開口106から離間され、その両側に位置する一対の離間した開口部110及び112をさらに画定する。
【0029】
図10に示されるような追加の実施形態では、可動車両シートトラック100の上部水平壁部102cが前方開口106から延びる細長いスロット114をさらに画定する。
【0030】
一実施形態によれば、車両シートトラック位置センサーアセンブリ10は、センサー本体12とブラケット14がトラック開口106を通って内部トラック空洞104内に延在し、センサー本体12の遠位端17aがブラケット開口108を通って突出し、センサー本体12のそれぞれのフランジ32及び34がシートトラック後方壁部102bの内面に当接され、ブラケット14のそれぞれのフランジ52及び54上のそれぞれのタブ56及び57がシートトラック100の前方壁部102aのそれぞれの開口部110及び112内に当接して延在し、シートトラック100の前方壁部102aの内面に対してラッチされ、ブラケット14のそれぞれのフランジ52及び54が、車両シートトラック位置センサーアセンブリ10を可動車両シートトラック100にロックするために、すべてシートトラック100の前方壁部102aの外面に当接されるという関係において、可動車両シートトラック100に取り付けられ、固定される。
【0031】
さらに、一実施形態によれば、センサー本体12はシートトラック100の内部空洞104内でさらに摺動され、センサー本体12上のそれぞれの歯30はブラケット14上のそれぞれの歯50に対してラチェットされるか、又は前進される。互いに係合又はラチェット又は前進されるそれぞれの歯30及び50の数はシートトラック100の幅に依存し、より具体的には、可動車両シートトラック100の対向する前方壁部102aと後方壁部102bとの間の距離に依存する。
【0032】
それぞれの歯30及び50の間のラチェット及び係合は、車両シートトラック位置センサーアセンブリ10の移動なしに、シートトラック幅にかかわらず、剛性の(又は、堅い/rigid)車両シートトラック位置センサーアセンブリ10をもたらす。2つの歯による係合は、センサー本体12を、少なくとも部分的に中央ブラケット空洞内の位置でブラケット14に選択的に固定する。選択的係合は、可動車両シートトラック100に対応する車両シートトラック位置センサーアセンブリ10のサイズを提供する。
【0033】
一実施形態によれば、シートトラック位置センサーアセンブリ10は、ブラケット14上のそれぞれのタブ56及び57と、シートトラック100の前方壁部102a内のそれぞれの開口部110及び112との間に形成された溝へのブレードのツールの挿入を介してシートトラック100から取り外すことができ、これは、それぞれのタブ56及び57の変形又は圧縮をもたらし、シートトラック100の内部からのセンサーアセンブリ10の取り外しを可能にする。
【0034】
図9を参照すると、センサー本体12は、センサーアセンブリ10のすべてのz軸変動又は移動を排除するように、シートトラック100の上部水平壁部102cに画定されたそれぞれのスロット114内に摺動されるように適合された細長いフィン70をその上部水平壁上にさらに含み得る。
【0035】
図11及び12は、それぞれのタブ156及び157を有するそれぞれのフランジ52及び54を含むセンサーアセンブリ10のブラケット14のさらなる実施形態を示し、それぞれのタブ156及び157は、それぞれのセンサーアセンブリアライメント及びロッキング構成(又は、特徴/features)の間の任意のz軸変動を収容するために、シートトラック100の前方壁部102aのそれぞれの開口部110及び112内に締まり嵌めされるように適合されるそれぞれのクラッシュリブ200及び202を含む。
【0036】
車両シートトラック位置センサーアセンブリ10を可動車両シートラック100に取り付ける方法は、以下のステップを含む。
【0037】
内部空洞を画定する複数の壁を有し、複数の歯を含むブラケット14を含む車両シートトラック位置センサーアセンブリ10を提供するステップ。ブラケット14は、そこから内側に突出するそれぞれのタブ56,57を有するフランジ52,54を含む。車両シートトラック位置センサーアセンブリ10はまた、ブラケット14の内部空洞内に着座するセンサー本体12を含み、このセンサー本体はセンサー本体をブラケットに固定するために、ブラケット14上の複数の歯50と係合するように適合された別の複数の歯30を含む。
【0038】
この方法は、前方開口106と、その両側に一対の離間した開口部110、112とを有する可動車両シートトラック100を提供するステップを含む。
【0039】
この方法はまた、フランジから突出するそれぞれのタブ56,57が、固定のために、可動車両シートトラックのそれぞれの離間した開口部110,112に入るまで、車両シートトラック位置センサーアセンブリ10の遠位端を可動トラックシート100の前方開口に挿入するステップを含む。
【0040】
一実施形態では、センサー本体12が、車両シートトラック位置センサーアセンブリ10を可動車両シートトラック100に固定するために、可動車両シートトラック100の上部水平壁部102cの前方開口から延在するスロット114と係合するように構成されたフィン70を含む。
【0041】
一実施形態では、本方法が、ブラケット14の内部空洞において車両シートトラック位置センサーアセンブリを、車両シートトラックの対向する前方壁部と後方壁部との間の距離(又は、前方壁部と後方壁部との間のある距離)に対応する位置にロックするために、センサー本体12上の複数の歯30をブラケット14の歯50に関して及びそれに対して選択的に前進させることによって、センサー本体12をブラケット14に固定するステップを含む。したがって、複数の位置から選択的に選ぶことによって、車両シートトラック位置センサーアセンブリ10は、複数のサイズの車両シートトラック構成(又は、設備/arrangement)で使用可能である。
【0042】
上述のような車両シートトラック位置センサーアセンブリの実施形態の多数の変形及び修正が、本明細書に開示されるような新規な特徴の趣旨及び範囲から逸脱することなく、達成され得る。本明細書に示される実施形態に関する限定は意図されないか、又は推測されるべきではないことを理解されたい。もちろん、添付の特許請求の範囲によって、特許請求の範囲内に入るような全てのそのような修正を包含することが意図される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【国際調査報告】