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特表2024-527270複合メッセージラベルおよびその印刷方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-24
(54)【発明の名称】複合メッセージラベルおよびその印刷方法
(51)【国際特許分類】
   G09F 3/02 20060101AFI20240717BHJP
   B41M 1/18 20060101ALI20240717BHJP
   B41M 1/30 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
G09F3/02 F
G09F3/02 U
B41M1/18
B41M1/30 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023578119
(86)(22)【出願日】2021-06-16
(85)【翻訳文提出日】2024-01-30
(86)【国際出願番号】 CN2021100411
(87)【国際公開番号】W WO2022261866
(87)【国際公開日】2022-12-22
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523474782
【氏名又は名称】東莞市粤美標▲チェン▼印刷有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】523474793
【氏名又は名称】▲シ▼品服装輔料有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100183564
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 伸也
(72)【発明者】
【氏名】蔡国利
【テーマコード(参考)】
2H113
【Fターム(参考)】
2H113AA01
2H113AA06
2H113BA23
2H113BB06
2H113BB07
2H113BB09
2H113BB10
2H113CA32
2H113DA04
2H113DA14
2H113DA46
2H113DA53
2H113DA64
2H113EA02
2H113EA06
2H113EA19
2H113FA43
(57)【要約】
本発明は、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールとを含む複合メッセージラベルに関する。基本メッセージモジュールは可視インクであって、第1のメッセージを形成する。変異メッセージモジュールはパラメータ変異インクであって、第2のメッセージおよび第3のメッセージの少なくとも1つを形成する。ここでは、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールとは1層または多層に組み合わされ、温度および/または波長の操作条件が変異メッセージモジュールに加えられることで、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールとを互いに作用させることにより、第1のメッセージ、第2のメッセージおよび第3のメッセージに表示、隠蔽、貫通および遮蔽の少なくとも1つの機能を提供させる。また、本発明は複合メッセージラベル印刷方法を提供する。
【選出図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
可視インクで形成され、文字と模様のうち少なくとも1つである第1のメッセージを形成する基本メッセージモジュールと、
パラメータ変異インクで形成され、それぞれ文字と模様のうち少なくとも1つである第2のメッセージおよび第3メッセージのうち少なくとも1つを形成する変異メッセージモジュールと、を含み、
前記基本メッセージモジュールと前記変異メッセージモジュールとは1層または複数層に組み合わせられており、
温度および/または波長の操作条件が変異メッセージモジュールに加えられることで、前記基本メッセージモジュールと前記変異メッセージモジュールとを互いに作用させることにより、前記第1のメッセージ、前記第2のメッセージおよび前記第3のメッセージのそれぞれが、表示、隠蔽、貫通および遮蔽の少なくとも1つの機能を提供する、ことを特徴とする複合メッセージラベル。
【請求項2】
前記パラメータ変異インクは、サーモクロミックインクおよび紫外蛍光インクの少なくとも1つであり、
前記サーモクロミックインクにより、前記第2のメッセージの第1の変異メッセージモジュールが形成され、
前記紫外蛍光インクにより、前記第3のメッセージの第2の変異メッセージモジュールが形成される、ことを特徴とする請求項1に記載の複合メッセージラベル。
【請求項3】
前記温度は、常温温度およびサーモクロミック温度をさらに含み、
前記波長は可視光スペクトルおよび非可視光スペクトルをさらに含み、
前記常温温度、前記サーモクロミック温度、前記可視光スペクトルおよび前記非可視光スペクトルの前記操作条件に応じて、前記基本メッセージモジュール、前記第1の変異メッセージモジュールおよび前記第2の変異メッセージモジュールの互いに作用によって生成される状態は、(a)~(d)のうちの少なくとも1つである、ことを特徴とする請求項2に記載の複合メッセージラベル。
(a)前記操作条件が前記常温温度および前記可視光スペクトルである場合、前記第1のメッセージおよび前記第2のメッセージの少なくとも1つを表示する。
(b)前記操作条件が前記サーモクロミック温度および前記可視光スペクトルである場合、前記第1のメッセージを表示する。
(c)前記操作条件が前記常温温度および前記非可視光スペクトルである場合、前記第1のメッセージ、前記第2のメッセージおよび前記第3メッセージの少なくとも1つを表示する。
(d)前記操作条件が前記サーモクロミック温度および前記非可視光スペクトルである場合、前記第1のメッセージおよび前記第3のメッセージの少なくとも1つを表示する。
【請求項4】
前記基本メッセージモジュール、前記第1の変異メッセージモジュール、および前記第2の変異メッセージモジュールを付着するためのキャリアをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の複合メッセージラベル。
【請求項5】
前記キャリアの材質が、綿、亜麻、羊毛、蚕糸、レーヨン、ナイロン、テトロン、アクリル繊維、アセテート繊維、トリアセテート繊維、弾性繊維、ガラス繊維、金属繊維、ゴム繊維およびパルプ繊維のうち少なくとも1つである、ことを特徴とする請求項4に記載の複合メッセージラベル。
【請求項6】
離型層をさらに含み、
前記基本メッセージモジュール、前記第1の変異メッセージモジュールおよび前記第2の変異メッセージモジュールが前記離型層に設けられる、ことを特徴とする請求項4に記載の複合メッセージラベル。
【請求項7】
前記基本メッセージモジュールと、前記第1の変異メッセージモジュールと、前記第2の変異メッセージモジュールとを備える前記離型層に熱転写技術を適用することにより、前記基本メッセージモジュール、前記第1の変異メッセージモジュールおよび前記第2の変異メッセージモジュールが、前記離型層から離脱して前記キャリアに接着する、ことを特徴とする請求項6に記載の複合メッセージラベル。
【請求項8】
前記常温温度の温度範囲は20~28℃であり、
前記サーモクロミック温度の温度範囲は35℃以上であり、
前記非可視光スペクトル範囲は10nm~400nmである、ことを特徴とする請求項3に記載の複合メッセージラベル。
【請求項9】
前記第2のメッセージは、前記常温温度で第1の色を示し、
前記サーモクロミック温度で第2の色を示し、
前記第1の色または前記第2の色は、無色または透明である、ことを特徴とする請求項8に記載の複合メッセージラベル。
【請求項10】
前記第3のメッセージは、前記非可視光スペクトルで単一または複数の蛍光色を示す、ことを特徴とする請求項8に記載の複合メッセージラベル。
【請求項11】
前記可視インクおよび前記パラメータ変異インクはシリコーンインクである、
ことを特徴とする請求項1に記載の複合メッセージラベル。
【請求項12】
前記複合メッセージラベルのサイズが20mm×20mm未満である、ことを特徴とする請求項1に記載の複合メッセージラベル。
【請求項13】
前記基本メッセージモジュールは、少なくともクワイエットゾーン、位置検出パターンおよびデータエリアを含むQRコード模様である、ことを特徴とする請求項2に記載の複合メッセージラベル。
【請求項14】
前記データエリアは、前記第2の変異メッセージモジュールを有する、
ことを特徴とする請求項13に記載の複合メッセージラベル。
【請求項15】
前記位置検出パターンは、前記第1の変異メッセージモジュールと前記第2の変異メッセージモジュールとを有する、ことを特徴とする請求項14に記載の複合メッセージラベル。
【請求項16】
前記基本メッセージモジュールは、前記位置検出パターンに前記第1のメッセージを形成し、
前記変異メッセージモジュールは、前記第1のメッセージを覆い、または、
前記基本メッセージモジュールは、前記第2のメッセージを覆う、ことを特徴とする請求項15に記載の複合メッセージラベル。
【請求項17】
前記第1のメッセージ、前記第2のメッセージ、および前記第3のメッセージは、中実模様または中空模様である、ことを特徴とする請求項16に記載の複合メッセージラベル。
【請求項18】
前記変異メッセージモジュールは、第4のメッセージを提供する第4の変異メッセージモジュールをさらに含み、
前記第4の変異メッセージモジュールは、蛍光インクで形成され、前記第4のメッセージが文字および模様の少なくとも1つである、ことを特徴とする請求項1または13に記載の複合メッセージラベル。
【請求項19】
前記基本メッセージモジュールは、ブラックインクであり、前記位置検出パターンおよび前記データエリアがホワイトインクで印刷される、ことを特徴とする請求項13に記載の複合メッセージラベル。
【請求項20】
材質が可視インクであり、第1のメッセージを形成する基本メッセージモジュールを提供するステップS1と、
材質がパラメータ変異インクであり、第2のメッセージおよび第3のメッセージの少なくとも1つを形成する変異メッセージモジュールを提供し、そのうち、パラメータ変異インクは、サーモクロミックインク(THERMOCHROMIC INK)と紫外蛍光インク(UV FLOURES CENT INKS)の少なくとも1つであり、サーモクロミックインクは、第2のメッセージの第1の変異メッセージモジュールを形成し、紫外蛍光インクは、第3のメッセージの第2の変異メッセージモジュールを形成するステップS2と、
複合メッセージを形成するように基本メッセージモジュール、第1の変異メッセージモジュールおよび第2の変異メッセージモジュールが組み合わせられ、そのうち、前記基本メッセージモジュールと前記変異メッセージモジュールとは1層または複数層に組み合わせられ、温度および/または波長の操作条件が変異メッセージモジュールに加えられることで、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールを互いに作用させることにより、第1のメッセージ、第2のメッセージおよび第3のメッセージのそれぞれが、表示、隠蔽、貫通と遮蔽の少なくとも1つの機能を提供するステップとを含む、ことを特徴とする複合メッセージラベル印刷方法。
【請求項21】
前記基本メッセージモジュールは、少なくともクワイエットゾーンと、位置検出パターンと、データエリアとを含むQRコード形態で印刷される、ことを特徴とする請求項20に記載の複合メッセージラベル印刷方法。
【請求項22】
前記可視インクおよび前記パラメータ変異インクがシリコーンインクである、ことを特徴とする請求項20に記載の複合メッセージラベル印刷方法。
【請求項23】
前記複合メッセージラベルのサイズは、20mm~20mm未満である、ことを特徴とする請求項20に記載の複合メッセージラベル印刷方法。
【請求項24】
前記基本メッセージモジュールは、ブラックインクであり、前記位置検出パターンおよび前記データエリアはホワイトインクで印刷される、ことを特徴とする請求項20に記載の複合メッセージラベル印刷方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合メッセージラベルに関する。特に、複合メッセージラベルおよびその印刷方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のラベルは、例えば製造メーカ、販売業者、または商品情報など商品に関する情報を、消費者が識別できるようにするものである。
【0003】
従来のラベルでは、限られた面積で限られた情報しか提供できないため、QRコード(登録商標)、(QR code)を使用して、より多くのメッセージを保存する方法がそれに応じて提案されている。前述のメッセージは、QRコードの読み取りに適合するフォーマットに符号化の手法で変換される。符号化されたメッセージを解読するには、リーダによる解読が必要であり、QRコードは確かに部分的な問題を解決した。しかしながら、QRコードに偽造防止およびトレーサビリティ等の機能を追加するためには、例えば、QRコードに製品の真偽を検索するためのウェブアドレスを加えるか、またはレーザ偽造防止ラベルを追加する等の方法がある。前者のウェブアドレスは、消費者がすぐにスキャンしてラベルを検証することができるわけではなく、後者は、製造メーカにとって追加のコストを必要とする可能性がある。
【0004】
そのため、本発明は、従来の問題を解決するために、複合メッセージラベルおよびその印刷方法を提出した。
【発明の概要】
【0005】
本発明の第1の目的は、異なる環境条件で一つまたは複数のメッセージを提供することができる複合メッセージラベルを提供することにある。
【0006】
本発明の第2の目的は、キャリアの製造メーカ、サプライヤ、販売業者、製品メッセージ、スポンサー、商標、文字などの出所を表示するように異なるキャリアに適用できる複合メッセージラベルを提供することにある。
【0007】
本発明の第3の目的は、シリコーンインク(Silicone Ink)の採用により、水性インクがレンダリングをキャリアに引き起こす欠点を解決する上に、複合メッセージラベルに耐摩擦、小型化、高解像度、耐水性などの特性を持たせる複合メッセージラベルを提供することにある。
【0008】
本発明の第4の目的は、離型層(分離膜)に付着することにより、例えば熱転写技術でそれをキャリアに長時間付着できる複合メッセージラベルを提供することにある。
【0009】
本発明の第5の目的は、サーモクロミックインク(THERMOCHROMIC INK)と紫外蛍光インク(UV FLOURES CENT INKS)と可視インクとを同一キャリアに組み合わせることで、多様なバリエーションを異なる応用フィールドに適用する複合メッセージラベルを提供することにある。
【0010】
本発明の第6の目的は、少なくとも3つのインクにより提供されたメッセージ(例えば、文字、模様、記号など)が異なる操作パラメータに従って異なるメッセージを表示する複合メッセージラベルを提供することにある。
【0011】
本発明の第7の目的は、メッセージの数を増やすための蛍光インク(UV FLOURES CENT INKS)も含んでいる複合メッセージラベルを提供することである。
【0012】
本発明の第8の目的は、キューアールコード(Quick Response Codeまたは二次元コード、QR codeと称する)タイプのラベルに適用できる複合メッセージラベルを提供することにある。
【0013】
本発明の第9の目的は、前記複合メッセージラベルを実現するための複合メッセージラベル印刷方法を提供することにある。
【0014】
前記目的および他の目的に達するため、本発明は、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールとを含む複合メッセージラベルを提供する。基本メッセージモジュールは可視インクであり、文字と模様のうち少なくとも1つである第1のメッセージを形成する。変異メッセージモジュールはパラメータ変異インクであり、第2のメッセージと第3のメッセージのうち少なくとも1つを形成し、ここで、第2のメッセージおよび第3のメッセージは、それぞれ文字と模様のうち少なくとも1つである。そのうち、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールとは1層または多層に組み合わせられ、温度および/または波長の操作条件が変異メッセージモジュールに加えられることで、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールを互いに作用させ、第1のメッセージ、第2のメッセージおよび第3のメッセージに表示、隠蔽、貫通および遮蔽の少なくとも1つの機能を提供させる。
【0015】
前記目的および他の目的に達するため、本発明は、材質が可視インクであり、第1のメッセージを形成する基本メッセージモジュールを提供するステップS1と、材質がパラメータ変異インクであり、第2のメッセージおよび第3のメッセージのうち少なくとも1つを形成する変異メッセージモジュールを提供し、そのうち、パラメータ変異インクは、サーモクロミックインク(THERMOCHROMIC INK)と紫外蛍光インク(UV FLOURES CENT INKS)の少なくとも1つであり、サーモクロミックインクは、第2のメッセージの第1の変異メッセージモジュールを形成し、紫外蛍光インクは、第3のメッセージの第2の変異メッセージモジュールを形成するステップS2と、複合メッセージを形成するように基本メッセージモジュール、第1の変異メッセージモジュールおよび第2の変異メッセージモジュールを組み合わせ、そのうち、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールとは1層または複数層に組み合わせられるステップS3とを含む複合メッセージラベル印刷方法を提供する。温度および/または波長の操作条件が変異メッセージモジュールに加えられることで、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールとを互いに作用させ、第1のメッセージ、第2のメッセージおよび第3のメッセージに表示、隠蔽、貫通と遮蔽のうち少なくとも1つの機能を提供させる。
【0016】
従来のラベルに比べ、本発明が提供した複合メッセージラベルおよびその印刷方法は、以下のいくつかの特徴を有する。
【0017】
(i)小型ラベルコード:QRコードを例に説明すると、本発明が提案した複合メッセージラベルおよびその印刷方法は、寸法が最小で5ミリ(millimeter、mm)×5ミリの四角状の模様に設計することができ、産地、製造メーカ、スポンサー、販売業者およびブランドなどの出所、偽造防止、製品販促の応用分野に適用することができる。本発明は、従来の最小サイズが20mm×20mmの四角状の模様でしか設計できない模様と比較すると、微小化を可能にするフィールドを明らかに有する。本発明は、シリコーンインクを用いてレンダリングまたはにじみを生じることなくキャリアに印刷することができ、高解像度のデータ、耐摩耗、耐洗浄などの利点を提供することができる。
【0018】
(ii)複合メッセージ:異なる特性のインクの組み合わせ(構成、スタッキングなど)によって多種のメッセージを確立し、異なる環境条件(例えば、温度、スペクトル、周波数スペクトルなど)で一つまたは複数のメッセージを表示することができる。従来のインクが単一のメッセージしか表示できないのに対し、本発明は異なる応用フィールドに適用することができる。
【0019】
(iii)プロセスステップの低減:QRコードを例に説明すると、本発明は、従来のQRコードプロセスとは対照的に、すなわち、クワイエットゾーン(quiet zone)にブラックインクで印刷し、ブラックインクにホワイトインクのQRコードを印刷し、黒地にホワイトワードのQRコードを形成することが提案される。前述のQRコードは、読み取り可能であることに加え、従来のブラックインクを印刷するQRコードの層数を減らすことができる。
【0020】
本発明に用いられる具体的な技術は、以下の実施形態および添付図面によってさらに説明される。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明の第1の実施形態に係る複合メッセージラベルの分解模式図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る複合メッセージラベルの分解模式図である。
図3】本発明に係る図2の複合メッセージラベルがキャリアに設置されたことを説明する応用模式図である。
図4a】本発明に係る図2の複合メッセージラベルを説明する第1の状態模式図である。
図4b】本発明に係る図2の複合メッセージラベルを説明する第2の状態模式図である。
図4c】本発明に係る図2の複合メッセージラベルを説明する第3の状態模式図である。
図4d】本発明に係る図2の複合メッセージラベルを説明する第4の状態模式図である。
図5a】本発明の第3の実施形態に係る複合メッセージラベルの第1の状態模式図である。
図5b】本発明の第3の実施形態に係る複合メッセージラベルの第2の状態模式図である。
図5c】本発明の第3の実施形態に係る複合メッセージラベルの第3の状態模式図である。
図6】本発明の第4の実施形態に係る複合メッセージラベルの分解模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の目的、特徴および効果を十分に理解するために、以下の具体的な実施形態により、添付の図面と合わせて本発明を詳細に説明し、以下のように説明する。
【0023】
本発明では、「1」または「1つ」によって本明細書に記載のユニット、要素、および部品を説明する。これは説明の便宜のためだけであり、本発明の範囲に一般的な意味を提供する。従って、他の意味で明確に言及されない限り、この記述は、1つ、少なくとも1つを含み、単数も同時に複数を含むと理解されるべきである。
【0024】
本発明において、「含める」、「含む」、「有」、「含有する」または他のいかなる類似の用語は、非排他的包含物を包含することを意図する。例えば、複数の要素を含む1つの要素、構造、物品または装置は、本明細書に記載されたそのような要素に限定されず、明示的には記載されていないが、その要素、構造、物品または装置に一般的に固有である他の要素を含むことができる。これに加えて、「または」という用語は、反対の明確な指示がない限り、包括的な「または」を意味し、排他的な「または」を意味しない。
【0025】
図1は、本発明の第1の実施形態に係る複合メッセージラベルの分解模式図である。図1において、複合メッセージラベル10は、基本メッセージモジュール12と、第1の変異メッセージモジュール14と、第2の変異メッセージモジュール16とを含む。基本メッセージモジュール12、第1の変異メッセージモジュール14および第2の変異メッセージモジュール16の順序は任意に設定することができる。
本実施形態では、複合メッセージラベル10は、上から下までの順に、それぞれ第1の変異メッセージモジュール14、基本メッセージモジュール12および第2の変異メッセージモジュール16である。
ここで、本実施形態では3つの層(マルチレイヤーとも呼ばれる)を例にして説明しているが、他の実施形態では単一の層であってもよい。
また、本実施形態における配列は、基本メッセージモジュール12、第1の変異メッセージモジュール14および第2の変異メッセージモジュール16の順序であるが、他の実施形態では、状況に応じて任意に順序を調整することができる。
なお、本実施形態では、基本メッセージモジュール12、第1の変異メッセージモジュール14および第2の変異メッセージモジュール16を例に説明したが、他の実施形態では、基本メッセージモジュール12および第1の変異メッセージモジュール14の二種類の要素、または、基本メッセージモジュール12および第2の変異メッセージモジュール16の二種類の要素であってもよい。
また、第1の変異メッセージモジュール14と第2の変異メッセージモジュール16を総称して変異メッセージモジュールと呼び、パラメータ変異インクから構成される。パラメータ変異インクは、例えばサーモクロミックインク(THERMOCHROMIC INK)および紫外蛍光インク(UV FLOURES CENT INKS)とすることができる。
【0026】
まず、可視インクで基本メッセージモジュール12を形成する。基本メッセージモジュール12は、文字または模様を形成する第1のメッセージFDを選択することができる。ここで、第1のメッセージFDは、基本メッセージモジュール12の模様の全部を占める例として説明する。そのうち、基本メッセージモジュール12は可視インクを用いているので、可視スペクトルの下で可視インクが形成した第1のメッセージFDを直接肉眼で見ることができる。本実施形態では、可視インクは、シリコーンインク(Silicone Ink)であってよい。
【0027】
次に、基本メッセージモジュール12の上方に第1の変異メッセージモジュールがサーモクロミックインクによって形成される。第1の変異メッセージモジュール14も、同様に文字または模様を形成する第2のメッセージSDを選択することができる。ここで、第2のメッセージSDは、第1の異変メッセージモジュール14の模様の全部を占める例として説明する。ここで、第1の変異メッセージモジュール14は、サーモクロミックインクを使用している。サーモクロミックインクは、異なる温度で色の変化を生じ、換言すれば、第2のメッセージSDは、常温で第1の色を示し、サーモクロミック温度で第2の色を示すことができる。例えば、サーモクロミックインクが常温(または低温)の場合、サーモクロミックインクは黒色を呈する。また、温度が常温(または低温)よりも高い場合には、サーモクロミックインクは透明となる。本実施形態では、第1の変異メッセージモジュール14はシリコーンインクであってよい。
【0028】
また、基本メッセージモジュール12の下方に第2の変異メッセージモジュール16が紫外蛍光インクによって形成される。第2の変異メッセージモジュールも、同様に文字または模様の第3のメッセージTDを選択することができる。ここで、第3のメッセージTDは、第2の異変メッセージモジュール16の模様の全部を占める例として説明する。ここで、第2の変異メッセージモジュール16は紫外蛍光インクを用いているので、例えば紫外光のスペクトル照射下では、第2の変異メッセージモジュール16が蛍光を有する第3のメッセージTDを生成することが観察された。第3のメッセージ16は、非可視光スペクトルにおいて単一または複数の蛍光色を示すことができる。本実施形態では、第2の変異メッセージモジュール16はシリコーンインクであってよい。
【0029】
基本メッセージモジュール12、第1の変異メッセージモジュール14および第2の変異メッセージモジュール16を積み重ねた後、複合メッセージラベル10は、常温温度NT、サーモクロミック温度ANT、可視光スペクトルVSおよび非可視光スペクトルNVSの操作条件に応じて、図1の配列方式で以下の形態を形成することができる。本実施形態では、常温温度NTの温度範囲は摂氏20~28度であり、サーモクロミック温度ANTの温度範囲は摂氏35度以上であり、非可視光NVSのスペクトル範囲は10ナノメートル~400ナノメートルまたは紫外線(Ultra violet、UV)である。
【0030】
(a)常温温度NTおよび可視光スペクトルVSの条件で、基本メッセージモジュール12は可視インクを用いるため、基本メッセージモジュール12は第1のメッセージFDを直接表示することができる。また、第1の変異メッセージモジュール14はサーモクロミックインクを用いており、前述のサーモクロミックインクの説明によれば、常温温度NTでサーモクロミックインクを有する第2のメッセージSDは黒色を呈する。黒い第2のメッセージSDは第1のメッセージFDを遮蔽し、可視光スペクトルVSの下で基本メッセージモジュール12が第1のメッセージFDを表示していることが観測箇所2で直接観察できないようにする。そして、第2の変異メッセージモジュール16は紫外蛍光インクを用いており、可視光スペクトルVSの下では、第2の変異メッセージモジュール16の第3のメッセージTDは紫外光のエネルギーを吸収し励起状態に入ることができないため、第3のメッセージTDは蛍光を発することができない。
【0031】
(b)基本メッセージモジュール12は、サーモクロミック温度ANTおよび可視スペクトルVSの条件で、第1のメッセージFDを示すままである。また、第1の変異メッセージモジュール14がサーモクロミック温度ANTの下でサーモクロミックインクを有する第2のメッセージSDは、無色(または透明)を呈して第1のメッセージFDを遮蔽せず、観察箇所2では第2のメッセージSDによって基本メッセージモジュール12が可視光スペクトルVSの下で第1のメッセージFDを表示することを直接観察することができる。また、第2の変異メッセージモジュール16の第3のメッセージTDは、可視光スペクトルVSの下で蛍光を発することができない。
【0032】
(c)常温温度NTと非可視光スペクトルNVSの条件で、基本メッセージモジュール12は、非可視光スペクトルNVSに第1のメッセージFDを表示するままである。また、第1の変異メッセージモジュール14の常温温度NTでのサーモクロミックインクを有する第2のメッセージSDは、黒色を呈して第1のメッセージFDを遮蔽し、観察箇所2では第2のメッセージSDによって基本メッセージモジュール12が可視光スペクトルVSで第1のメッセージFDを直接観察することができないようにする。そして、第2の変異メッセージモジュール16の第3のメッセージTDは、非可視光スペクトルNVS(特に紫外光のスペクトル)の下で、紫外蛍光インクを有する第3のメッセージTDが紫外光のエネルギーを吸収して励起状態に入るため、第3のメッセージTDが蛍光を発する。本実施形態では、第3のメッセージTDが第1のメッセージFDによって遮蔽されるが、蛍光が第1のメッセージFDのエッジを通って拡散する可能性があることに留意されたい。
【0033】
(d)サーモクロミック温度ANTおよび非可視光スペクトルNVSの条件で、基本メッセージモジュール12は、非可視光スペクトルNVSに第1のメッセージFDを表示する。また、第1の変異メッセージモジュール14のサーモクロミック温度ANTの下でのサーモクロミックインクを有する第2のメッセージSDは、無色(または透明)を呈して第1のメッセージFDを遮蔽せず、観察箇所2では第2のメッセージSDによって基本メッセージモジュール12が可視光スペクトルVSの下で第1のメッセージFDを表示することを直接観察することができる。そして、第2の変異メッセージモジュール16の第3のメッセージTDは、非可視光スペクトルNVS(特に紫外光のスペクトル)の下で、紫外蛍光インクを有する第3のメッセージTDが紫外光のエネルギーを吸収して励起状態に入るため、第3のメッセージTDが蛍光を発する。
【0034】
図2を併せて参照すると、本発明の第1の実施形態の複合メッセージラベルの分解模式図である。図2において、複合メッセージラベル10’は、第1の実施形態がQRコード(QR code)形態を適用する別の実施形態である。複合メッセージラベル10’は、常温温度NTと非可視光スペクトルNVSの条件で動作することを例に説明する。複合メッセージラベル10’は、例えば熱転写によってキャリアに付着されてもよい。ここで、キャリア4は衣類を例にしている。図3を併せて参照することができる。図3は、本発明の図2の複合メッセージラベルがキャリアに設けられていることを説明するための応用模式図である。なお、キャリア4の材質は、綿、亜麻、羊毛、蚕糸、レーヨン(人造絹糸)、ナイロン、テトロン、アクリル繊維、アセテート繊維、トリアセテート繊維、弾性繊維、ガラス繊維、金属繊維、ゴム繊維およびパルプ繊維の少なくとも1つであってよい。複合メッセージラベル10’のサイズは、20mm×20mmより小さく、特に5mm×5mmのサイズに縮小することができる。
【0035】
複合メッセージラベル10’は、基本メッセージモジュール12’、第1の変異メッセージモジュール14’、および第2の変異メッセージモジュール16’を含む。上から下へ、それぞれ第1の変異メッセージモジュール14’、基本メッセージモジュール12’および第2の変異メッセージモジュール16’である。
【0036】
他の実施形態では、複合メッセージラベル10’は、離型層(図示せず)をさらに含むことができ、複合メッセージラベル10’は、予め離型層に配置されてもよく、次いで、熱転写によってキャリアに付着されてもよい。換言すれば、熱転写技術によって、基本メッセージモジュール12’、第1の変異メッセージモジュール14’、および第2の変異メッセージモジュール16’が配置された離型層に適用され、基本メッセージモジュール12’、第1の変異メッセージモジュール14’、および第2の変異メッセージモジュール16’が離型層から分離され、キャリアに接着される。
【0037】
図2に戻ると、基本メッセージモジュール12’は、標準的なリーダに適用可能な標準的なQRコード形態であってよい。その中、QRコードは、少なくともクワイエットゾーン(quiet zone)122と、位置検出パターン(finder pattern)124と、データエリア(data area)126とを含む。なお、本実施形態では、複合メッセージラベル10’の基本メッセージモジュール12’は、ブラックインクであり、位置検出パターン124およびデータエリア126はホワイトインクで印刷される。他の実施形態では、複合メッセージラベル10’の基本メッセージモジュール12’は白色インクであってもよく、位置検出パターン124およびデータエリア126は黒色インクで印刷される。
【0038】
図4a~図4dを併せて参照し、本発明の図2の複合メッセージラベル操作の異なる環境条件下での状態を説明する模式図である。図4aは、本発明の図2の複合メッセージラベルを説明する第1の状態模式図である。図4bは、本発明の図2の複合メッセージラベルを説明する第2の状態模式図。図4cは、本発明の図2の複合メッセージラベルを説明する第3の状態模式図である。また、図4dは、本発明の図2の複合メッセージラベルを説明する第4の状態模式図である。
【0039】
図4aにおいて、複合メッセージラベル10’は、常温温度NTおよび可視光スペクトルVSで動作する動作条件である。図4aでは、複合メッセージラベル10’は、基本メッセージモジュール12’の第1のメッセージFDのクワイエットゾーン122、位置検出パターン124、およびデータエリア126を示しているが、左上隅の位置検出パターン124の第1のメッセージFDは、第1の変異メッセージモジュール14’によって遮蔽されている。
【0040】
図4bにおいて、複合メッセージラベル10’は、サーモクロミック温度ANTおよび可視スペクトルVSで動作する動作条件である。図4bにおいて、第1の変異メッセージモジュール14’は、サーモクロミック温度ANTにより透明な第2のメッセージSDとなっているので、該図4aの左上隅にあった位置検出パターン124が基本メッセージモジュール12’のクワイエットゾーン122にあった第1のメッセージFDを解除し、左上隅にあった位置検出パターン124の第1のメッセージFDを直接見ることができる。
【0041】
図4cにおいて、複合メッセージラベル10’は、常温温度NTおよび非可視光スペクトルNVSで動作する動作条件である。図4cにおいて、第1の変異メッセージモジュール14’は、常温温度NTのために黒色の第2のメッセージSDに戻る。そのため、元の図4bの左上隅にある位置検出パターン124の基本メッセージモジュール12’のクワイエットゾーン122が再び遮蔽される。また、第1の変異メッセージモジュール14’の第3のメッセージTDは、紫外光のエネルギーを吸収して蛍光を発するので、左下隅の位置検出パターン124は、第1のメッセージFDを示す部分に加えて、第1のメッセージFDの下の層の第3のメッセージTDも蛍光を発する。
【0042】
図4dにおいて、複合メッセージラベル10’は、サーモクロミック温度ANTおよび非可視光スペクトルNVSで動作する動作条件である。図4dでは、サーモクロミック温度ANTにより透明な第2のメッセージSDとなっている。そのため、左上隅の位置検出パターン124が基本メッセージモジュール12’のクワイエットゾーン122の第1のメッセージFDの遮蔽を再び解除する。また、第1の変異メッセージモジュール14’の第3のメッセージTDは、紫外光のエネルギーを吸収して蛍光を発するので、左下隅の位置検出パターン124は、第1のメッセージFDを示す部分に加えて、第1のメッセージFDの下の層の第3のメッセージTDも蛍光を発する。
【0043】
図5a~図5cを併せて参照すると、本発明の第3の実施形態の複合メッセージラベル動作の異なる環境条件下における状態図である。図5aは、本発明の第3の実施形態に係る複合メッセージラベルの第1の状態模式図、図5bは、本発明の第3の実施形態に係る複合メッセージラベルの第2の状態模式図。図5cは、本発明の第3の実施形態に係る複合メッセージラベルの第3の状態模式図である。
【0044】
複合メッセージラベル10”は、第2の実施形態における基本メッセージモジュール12’と、第1の変異メッセージモジュール14’と、第2の変異メッセージモジュール16’とを含むことに加えて、第1の変異メッセージモジュール14’の上に積み重ねられる第4の変異メッセージモジュールを含むことを例に説明し、他の実施形態では、第4の変異メッセージモジュールは、他の作用層に積み重ねられてもよい。
【0045】
基本メッセージモジュール12’、第1の変異メッセージモジュール14’、および第2の変異メッセージモジュール16’の説明は前述したが、ここでは省略する。
【0046】
第4の変異メッセージモジュールは、第4のメッセージFD’を提供し、例えば、第4のメッセージFD’は文字または模様であり、ここで、第4のメッセージFD’はデータエリア126に位置し、第4のメッセージFD’は笑顔模様である。第4の変異メッセージFD’は、蛍光インク(FLOURES CENT INKS)であり、その蛍光インクの吸収波長は、第3の層状物TDが吸収した波長と同じであっても異なっていてもよく、ここでは、同じ波長を例に説明するが、図5bおよび図5cでは、第3のメッセージTDと第4のメッセージFD’は共に非可視光を吸収している。したがって、第3のメッセージTDが蛍光を発する他、第4のメッセージFD’も同様に蛍光を発する。
【0047】
前述では、第1のメッセージFD、第2のメッセージSDおよび第3メッセージTDは、中実模様であってもよいし、中空模様であってもよい。
【0048】
図6は、本発明の第4の実施形態の複合メッセージラベルの方法のフローチャートである。図6において、本発明は、複合メッセージラベル印刷方法を提供し、ステップS61から始まり、材質が可視インクである基本メッセージモジュールを提供し、基本メッセージモジュールは第1のメッセージを形成する。このうち、可視インクはシリコーンインク(Silicone Ink)である。
【0049】
次に、ステップS62では、材質がパラメータ変異インクである変異メッセージモジュールを提供する。なお、パラメータ変異インクはシリコーンインク(Silicone Ink)である。パラメータ変異インクは、サーモクロミックインク(THERMOCHROMIC INK)および紫外蛍光インク(UV FLOURES CENT INKS)の少なくとも1つであり、サーモクロミックインクが第2のメッセージの第1の変異メッセージモジュールを形成し、紫外蛍光インクが第3のメッセージの第2の変異メッセージモジュールを形成する。
【0050】
続いて、ステップS63では、基本メッセージモジュール、第1の変異メッセージモジュールと第2の変異メッセージモジュールが組み合わせられ、複合メッセージを形成する。そのうち、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールは1層または多層に組み合わせ、温度および/または波長の操作条件が変異メッセージモジュールに加えられることで、基本メッセージモジュールと変異メッセージモジュールとを互いに作用させ、第1のメッセージ、第2のメッセージおよび第3のメッセージに表示、隠蔽、貫通および遮蔽の少なくとも1つの機能を提供させる。例えば、複合メッセージは、温度および波長の動作条件に応じて、例えば以下のような変化を達成することができる。
【0051】
(a)正常温度および可視光スペクトルの条件で、基本メッセージモジュール、変異メッセージモジュールおよび第2の変異メッセージモジュールは、第1のメッセージおよび第2のメッセージの少なくとも1つを表示する。
【0052】
(b)サーモクロミック温度および可視光スペクトルの条件で、基本メッセージモジュール、変異メッセージモジュールおよび第2の変異メッセージモジュールは第1のメッセージを表示する。
【0053】
(c)正常温度および非可視光スペクトルの条件で、基本メッセージモジュール、変異メッセージモジュールと第2の変異メッセージモジュールは、第1のメッセージ、第2のメッセージおよび第3メッセージのうち少なくとも1つを表示する。
【0054】
(d)サーモクロミック温度および非可視光スペクトルの条件で、基本メッセージモジュール、変異メッセージモジュールおよび第2の変異メッセージモジュールは、第1のメッセージおよび第3のメッセージのうち少なくとも1つを表示する。
【0055】
一実施形態では、基本メッセージモジュールは、QRコード(QR code)形態で印刷される。QRコードは、少なくともクワイエットゾーン、位置検出パターンおよびデータエリアを含む。複合メッセージラベルのサイズは、20mm×20mm未満であり、たとえば、5mm×5mmにすることができる。さらに、他の実施形態では、基本メッセージモジュールは黒色インクであってもよく、位置検出パターンおよびデータエリアは白色インクで印刷される。
【0056】
上述したように本発明の実施形態を掲示したが、本発明を限定するものではないことが明らかである。当業者であれば、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、特許請求の範囲に記載された形状、構造、特徴、方法および数量に応じて、多少の変更を加えることができるので、本発明の特許請求の範囲は、本明細書に添付された特許請求の範囲によって定義されるものとする。
【符号の説明】
【0057】
2 観測箇所
4 キャリア
10、10’、10” 複合メッセージラベル
12、12’ 基本メッセージモジュール
122 クワイエットゾーン
124 位置検出パターン
126 データエリア
14、14’ 第1の異変メッセージモジュール
16、16’ 第2の異変メッセージモジュール
FD 第1のメッセージ
SD 第2のメッセージ
TD 第3のメッセージ
FD’ 第4のメッセージ
NT 常温温度
ANT サーモクロミック温度
VS 可視光スペクトル
NVS 非可視光スペクトル
S61-S63 方法のステップ
図1
図2
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図5a
図5b
図5c
図6
【国際調査報告】