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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-24
(54)【発明の名称】通信方法及び端末装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/1607 20230101AFI20240717BHJP
   H04W 4/06 20090101ALI20240717BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20240717BHJP
【FI】
H04L1/1607
H04W4/06 150
H04W28/04 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023580837
(86)(22)【出願日】2021-06-30
(85)【翻訳文提出日】2024-02-27
(86)【国際出願番号】 CN2021103769
(87)【国際公開番号】W WO2023272628
(87)【国際公開日】2023-01-05
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA21
5K067CC13
5K067CC14
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
本開示の実施形態は、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)フィードバックを送信するための解決策を提供する。通信方法は、端末装置から、スロット内で少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックをネットワーク装置に送信することを含む。少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)についての第2のフィードバックとを含む。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)についての第2のフィードバックとを含む少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)コードブックをスロット内で、端末装置からネットワーク装置に送信することを含む、
通信方法。
【請求項2】
前記ユニキャストサービスが受信される第1の周波数範囲に基づいて、前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックを決定することと、
前記MBSが受信される第2の周波数範囲であって、前記第1の周波数範囲とは異なる第2の周波数範囲に基づいて、前記MBSについての前記第2のフィードバックを決定することと、
をさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを送信することは、
前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックを含む第1のHARQ-ACKコードブックと、前記MBSについての前記第2のフィードバックを含む第2のHARQ-ACKコードブックとを送信すること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを送信することは、
HARQ-ACKコードブックを送信すること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックのための第1のビットシーケンスを生成することと、
前記MBSについての前記第2のフィードバックのための第2のビットシーケンスを生成することと、
前記第1のビットシーケンスと前記第2のビットシーケンスとを連結することと、
により、前記HARQ-ACKコードブックを生成することをさらに含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ユニキャストサービスのための第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)設定を前記ネットワーク装置から受信することと、
前記MBSのための第2のPUCCH設定を前記ネットワーク装置から受信することと、
前記第1のPUCCH設定に基づいて前記第1のHARQ-ACKフィードバックを決定することと、
前記第2のPUCCH設定に基づいて前記第2のHARQ-ACKフィードバックを決定することと、
をさらに含む、
請求項3又は請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記ユニキャストサービス及び前記MBSのための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)設定を前記ネットワーク装置から受信することと、
前記PUCCH設定に基づいて前記第1のHARQ-ACKフィードバック及び前記第2のHARQ-ACKフィードバックを決定することと、
をさらに含む、
請求項3又は請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記第1のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを示す第1のダウンリンク制御情報(DCI)を前記ネットワーク装置から受信することと、
前記第2のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第2のPUCCHリソースを示す第2のDCIを前記ネットワーク装置から受信することと、
をさらに含み、
前記HARQ-ACKコードブックを送信することは、
前記第1のHARQ-ACKフィードバック及び前記第2のHARQ-ACKフィードバックを含む前記HARQ-ACKコードブックを、前記第1のDCIと前記第2のDCIとのうちの1つにより示されるPUCCHリソースにおいて送信すること
を含む、
請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記第1のDCIは、第1のPRIフィールドにより第1のPUCCHリソースを示し、前記第2のDCIは、第2のPRIフィールドにより第2のPUCCHリソースを示し、
前記HARQ-ACKコードブックを送信することは、
前記第1のDCI内の前記第1のPRIフィールドにより示される前記第1のPUCCHリソースを無視することと、
前記第2のDCI内の前記第2のPRIフィールドにより示される前記第2のPUCCHリソースにおいて前記HARQ-ACKコードブックを送信することと、
を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第1のDCIは、第1のPRIフィールドにより第1のPUCCHリソースを示し、前記第2のDCIは、第2のPRIフィールドにより第2のPUCCHリソースを示し、
前記HARQ-ACKコードブックを送信することは、
前記第2のDCI内の前記第2のPRIフィールドにより示される前記第2のPUCCHリソースを無視することと、
前記第1のDCI内の前記第1のPRIフィールドにより示される前記第1のPUCCHリソースにおいて前記HARQ-ACKコードブックを送信することと、
を含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記MBSについての前記第2のフィードバックが無効化されたとの決定に従って、前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックのみを含む前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを生成することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)についての第2のフィードバックとを含む少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)コードブックをスロット内で、ネットワーク装置において端末装置から受信することを含む、
通信方法。
【請求項13】
前記ユニキャストサービスが受信される第1の周波数範囲に基づいて前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックが決定され、前記MBSが受信される第2の周波数範囲であって、前記第1の周波数範囲とは異なる第2の周波数範囲に基づいて前記MBSについての前記第2のフィードバックが決定される、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを受信することは、
前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックを含む第1のHARQ-ACKコードブックと、前記MBSについての前記第2のフィードバックを含む第2のHARQ-ACKコードブックとを受信すること
を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを受信することは、
HARQ-ACKコードブックを受信すること
を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記HARQ-ACKコードブックは、前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックのための第1のビットシーケンスと、前記MBSについての前記第2のフィードバックのための第2のビットシーケンスとを含む、
請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記ユニキャストサービスのための第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)設定を前記端末装置に送信することと、
前記MBSのための第2のPUCCH設定を前記端末装置に送信することと、
をさらに含み、
前記第1のPUCCH設定に基づいて、前記第1のHARQ-ACKフィードバックが決定され、前記第2のPUCCH設定に基づいて、前記第2のHARQ-ACKフィードバックが決定される、
請求項14又は請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記ユニキャストサービス及び前記MBSのための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)設定を前記端末装置に送信すること、
をさらに含み、
前記PUCCH設定に基づいて、前記第1のHARQ-ACKフィードバック及び前記第2のHARQ-ACKフィードバックが決定される
請求項14又は請求項15に記載の方法。
【請求項19】
前記第1のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第1のリソースを示す第1のダウンリンク制御情報(DCI)を、前記端末装置に送信することと、
前記第2のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第2のリソースを示す第2のDCIを、前記端末装置に送信することと、
をさらに含み、
前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを受信することは、
前記第1のリソース及び前記第2のリソースのうちの1つにおいて前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを受信すること
を含む、
請求項15に記載の方法。
【請求項20】
前記MBSについての前記第2のフィードバックが無効化され、前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックは、前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックのみを含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項21】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され命令を記憶するメモリと、
を備え、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法を実行する、
端末装置。
【請求項22】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され命令を記憶するメモリと、
を備え、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項12乃至20のいずれか一項に記載の方法を実行する、
ネットワーク装置。
【請求項23】
装置の少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶する、
コンピュータ可読媒体。
【請求項24】
装置の少なくとも一つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に、請求項12乃至20のいずれか一項に記載の方法を実行させる命令を記憶する、
コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の実施形態は、全体として通信の分野に関し、特にハイブリッド自動再送要求(HARQ:Hybrid Automatic Repeat Request)フィードバックを送信するための解決策に関する。
【背景技術】
【0002】
送信の信頼性を向上させるために、HARQの仕組みは、通信システムにおいて広く利用されている。HARQにおいて、受信機は、送信機からのデータが正しく検出された場合、肯定応答(ACK:acknowledgement)を送信機にフィードバックし、データが正しく検出されなかった場合、否定応答(NACK:negative acknowledgement)をフィードバックする。そして、送信機は、受信機からACK又はNACKのどちらを受信したかに応じて、新たな送信又は再送を行う。
【0003】
リリース15及び16において、端末装置がHARQ-ACKコードブックを構築することを決定した場合、現在の仕様では、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS:Multicast and Broadcast Service)をサポートしていないため、MBSのためのダウンリンク(DL:downlink)送信オケージョンを含むことができない。そのため、ユニキャストサービスのみを考慮する。リリース17において、接続モードにおける端末装置の信頼性を向上させる仕組みがNR MBSの作業項目の1つであるため、MBSをサポートするHARQ-ACKフィードバック仕組みの完成が急務である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
全体として、本開示の例示的な実施形態は、HARQフィードバックを送信するための解決策を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、端末装置から、スロット内で少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックをネットワーク装置に送信することを含む。前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、MBSについての第2のフィードバックとを含む。
【0006】
第2の態様において、通信方法が提供される。前記方法は、ネットワーク装置において、スロット内で少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを端末装置から受信することを含む。前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、MBSについての第2のフィードバックとを含む。
【0007】
第3の態様において、端末装置が提供される。前記端末装置は、プロセッサと、命令を記憶するメモリとを備える。前記メモリと前記命令とは、前記プロセッサを用いて、前記端末装置に第1の態様にかかる方法を実行させるように設定されている。
【0008】
第4の態様において、ネットワーク装置が提供される。前記ネットワーク装置は、プロセッサと、命令を記憶するメモリとを備える。メモリ及び命令は、プロセッサを用いて、ネットワーク装置に第2の態様にかかる方法を実行させるように設定されている。
【0009】
第5の態様において、命令を記憶するコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に第1の態様にかかる方法を実行させる。
【0010】
第6の態様において、命令を記憶するコンピュータ可読媒体が提供される。前記命令は、装置の少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合、前記装置に第2の態様にかかる方法を実行させる。
【0011】
発明の概要部分は、本開示の実施形態の重要な又は基本的な特徴を特定することも、本開示の範囲を限定することも意図していないことを理解すべきである。本開示のその他の特徴は、以下の説明により容易に理解することができるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面において本開示のいくつかの実施形態をさらに詳細に説明することで、本開示の上述の及びその他の目的、特徴、及び利点をさらに明らかにする。
図1】本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信ネットワークの模式図である。
図2】本開示のいくつかの実施形態にかかる、HARQフィードバックを送信するための例示的なプロセスの例示的なシグナリング図である。
図3】本開示のいくつかの実施形態にかかる、HARQフィードバックを送信するための例示的なプロセスの簡略化されたブロック図である。
図4】本開示のいくつかの他の実施形態にかかる、HARQフィードバックを送信するための例示的なプロセスの簡略化されたブロック図である。
図5】本開示の他の実施形態にかかる、HARQフィードバックを送信するための例示的なプロセスの簡略化されたブロック図である。
図6】本開示の他の実施形態にかかる、HARQフィードバックを送信するための例示的なプロセスの簡略化されたブロック図である。
図7】本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法のフローチャートである。
図8】本開示のいくつかの実施形態にかかる別の例示的な方法のフローチャートである。
図9】本開示のいくつかの実施形態を実現するのに適した装置の概略ブロック図である。 図中、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
ここで、いくつかの例示的実施形態を参照して、本開示の原理を説明する。これらの実施形態は、説明のためにのみ記載され、当業者が本開示を理解し、実施するのを助けるものであり、本開示の範囲に関するいかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。本明細書で説明される開示内容は、以下で説明される方法とは異なる様々な方法で実施することができる。
【0014】
以下の説明及び特許請求の範囲において、別途定義されていない限り、本明細書で使用されるすべての技術的及び科学的用語は、本開示の当業者が一般に理解するものと同一の意味を有する。
【0015】
本明細書で使用される「ネットワーク装置」又は「基地局」(BS:base station)という用語は、端末装置が通信を実行可能なセル又はカバレッジを提供又はホストすることのできる装置を意味する。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeB又はNB)と、進化型ノードB(eNodeB又はeNB)と、次世代ノードB(gNB)と、V2X通信のためのインフラストラクチャ装置と、送受信ポイント(TRP:Transmission/Reception Point)と、リモートラジオユニット(RRU:Remote Radio Unit)と、ラジオヘッド(RH:radio head)と、リモートラジオヘッド(RRH:remote radio head)と、フェムトノード、ピコノードなどの低電力ノードとを含むが、これらに限定されない。
【0016】
本明細書で使用されるように、用語「端末装置」は、無線又は有線の通信能力を有する任意の装置を意味する。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE:user equipment)、車載端末装置、歩行者装置、路側機(roadside unit)、パーソナルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、携帯電話、セルラーホン、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像取得装置、ゲーム装置、音楽保存及び再生装置、若しくは無線又は有線のインターネットアクセス及び閲覧を可能とするインターネット家電などを含むが、これらに限定されない。説明のために、UEを端末装置の例として参照して、いくつかの実施形態を説明し、用語「端末装置」及び「ユーザ装置」(UE)は、本開示のコンテキストにおいて互換的に使用されてもよい。
【0017】
本明細書で使用される単数形「1つ」及び「前記」は、文脈に明示的に示されていない限り、複数形も含まれる。用語「含む」及びその変型は、「含むが、これらに限定されるものではない」を意味するオープンエンド用語として理解されるべきである。「に基づく」という用語は、「に少なくとも部分的に基づく」と理解されるべきである。「一実施形態」及び「実施形態」という用語は、「少なくとも1つの実施形態」と理解されるべきである。「別の実施形態」という用語は、「少なくとも1つの他の実施形態」と理解されるべきである。「第1」、「第2」などの用語は、異なる又は同一の対象を指してもよい。以下では、その他の明示的及び暗黙的な定義を含む場合がある。
【0018】
いくつかの例において、値、プロシージャ、又は機器は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」などと称される。このような説明は、多くの使用される機能的代替案の中から選択することができることを示すことを意図されており、そして、このような選択は、他の選択より良く、より小さく、より高い必要がなく、又はそのほかの点でより好ましい必要はないことを理解することができるであろう。
【0019】
リリース17において、MBSが導入されている。したがって、リリース17において、ユニキャストのためのDL送信とMBSのためのDL送信とが同じDLスロット内に存在し、対応するHARQ-ACKビットが同じアップリンク(UL)スロット内にスケジューリングされる場合にHARQ-ACKコードブックを構築する新しい方法を定義すべきである。
【0020】
MBSメッセージについてのフィードバックのために、いくつかの解決策が提案された。
【0021】
第1の解決策において、ネットワーク装置がユニキャストサービス及びマルチキャストサービスを送信しようとする場合、ネットワーク装置は、端末装置が確認応答フィードバックを送信するために使用する、該端末装置固有の制御チャネルリソースを最初に設定する。次に、端末装置は、ユニキャストデータメッセージの送信をスケジューリングする第1のダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)と、マルチキャストデータメッセージの送信をスケジューリングする第2のDCIとをネットワーク装置から受信する。これらのメッセージが正しいか否かをフィードバックするために、端末装置は、設定された制御チャネルリソースにおいてHARQ-ACKコードブックをネットワーク装置に送信する。HARQ-ACKコードブックは、ユニキャストデータメッセージのための監視に応じる第1の確認応答情報と、ユニキャストデータメッセージのための監視に応じる第2の確認応答情報とを含む。復号化するか否か。
【0022】
第1の解決策は、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)リソースをどのように決定するかを実現するだけであり、コードブックをどのように決定するかは設計されていない。
【0023】
第2の解決策において、端末装置は、アップリンク確認応答フィードバックのためのオケージョンに関連付けられる送信時間間隔(TTI:Transmission Time Intervals)のセットを決定する。TTIのセットは、UEについてのユニキャストダウンリンクデータ用に割り当てられた少なくとも第1のTTIと、端末装置についてのマルチキャストダウンリンクデータ用に割り当てられた少なくとも第2のTTIとを含む。端末装置は、ユニキャストダウンリンクデータ及びマルチキャストダウンリンクデータについてTTIのセットを監視する。端末装置は、ユニキャストダウンリンクデータ用に割り当てられたTTI(第1のTTIを含む)を含み、マルチキャストダウンリンクデータ用に割り当てられたTTI(第2のTTIを含む)を除外した確認応答コードブックに基づいて、監視されるTTIのセットについての確認応答情報を決定する。そして、端末装置は、アップリンク確認応答フィードバックのためのオケージョン内で、決定された確認応答情報を含むフィードバックメッセージを送信する。
【0024】
第2の解決策は、HARQ-ACKフィードバックウィンドウをどのように決定するかを実装するだけであり、コードブックをどのように決定するかは設計されていない。
【0025】
第3の解決策において、FDMされたユニキャスト及びマルチキャストシナリオをサポートするために、最も簡単な方法は、それぞれのk1値に従って、ユニキャスト及びマルチキャストサービスについて別々にサブコードブックを構築することである。各スロットにおいて、ネットワーク装置と端末装置との両方について同じ認識をさせるように、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Share Channel)の受信順序は、ユニキャストフィードバック情報の後にマルチキャストフィードバック情報が続くとの原則として決定されてもよい。さらに、複数のMBS Type-1 HARQ-ACKサブコードブック間の順序をさらに研究してもよい。
【0026】
第3の解決策は、PDSCHオケージョンがユニキャストサブコードブック又はマルチキャストサブコードブックのどちら内でフィードバックされるべきか否かを端末装置がどのように識別するかについては議論していない。
【0027】
従来の解決策における上述した技術的問題を解決するために、本開示の実施形態は、HARQフィードバックを送信するための解決策を提供する。この解決策において、端末装置は、ネットワーク装置に、スロット内で少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを送信する。該少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、MBSについての第2のフィードバックとを含む。こうして、ネットワーク装置は、ユニキャストサービスとMBSとの両方のフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックを得ることができる。
【0028】
本開示の実施形態は、任意の適切なシナリオに適用されてもよい。例えば、本開示の実施形態は、URLLC(Ultra-reliable and Low Latency Communication:超信頼性及び低遅延通信)において実現されてもよい。代替として、本開示の実施形態は、能力が低減されたNR装置、NRマルチ入力マルチ出力(MIMO)、NRサイドリンク強化、52.6GHzより高い周波数のNRシステム、最大71GHzの拡張NRオペレーション、非地上系ネットワーク(NTN)上の狭帯域モノのインターネット(NB-IOT)/拡張マシンタイプ通信(eMTC)、NTN、UE省電力強化、NRカバレッジ強化、NB-IOT及びLTE-MTC、統合アクセス及びバックホール(IAB)、NRマルチキャスト及びブロードキャストサービス、又はマルチ無線デュアル接続の強化のうちの一つで実施することができる。
【0029】
図1は、本開示のいくつかの実施形態を実施可能な通信環境100の模式図である。図1に示すように、通信ネットワーク100と称されてもよい通信環境100は、端末装置120をサービングするネットワーク装置110を含む。具体的には、端末装置120は、通信チャネル105を介してネットワーク装置110と通信してもよい。
【0030】
ネットワーク装置110から端末装置120への送信の場合、通信チャネル105は、ダウンリンクチャネルと称されてもよい。端末装置120からネットワーク装置110への送信の場合、通信チャネル105は、アップリンクチャネルと称されてもよい。
【0031】
図1に示す通信環境100では、ネットワーク装置110と端末装置120とについて説明したが、本開示の実施形態は、互いに通信する他の適切な通信装置にも同様に適用可能であってもよい。すなわち、本開示の実施形態は、図1の例示的なシナリオに限定されない。この点において、端末装置120が図1において携帯電話として概略的に表されているが、このような表示は例に過ぎず、いかなる限定も示唆していないことを、理解すべきである。他の実施形態において、端末装置120は、車載端末装置などの任意の他の無線通信装置であってもよい。
【0032】
図1に示すような端末装置の数及びネットワーク装置の数は、説明のためにのみ使用され、いかなる限定も示唆しないことを理解すべきである。通信環境100は、本開示の実施形態を実現するように適合された任意の適切な数の端末装置、任意の適切な数のネットワーク装置及び任意の適切な数の他の通信装置を含んでもよい。さらに、すべての通信装置の間には、必要であれば、様々な無線通信及び有線通信が存在してもよいことを理解すべきである。
【0033】
通信環境100における通信は、モバイル通信のためのグローバルシステム(GSM:Global System for Mobile Communications)、モノのモバイルインターネットのための拡張カバレッジグローバルシステム(EC-GSM-IoT:Extended Coverage Global System for Mobile Internet of Things)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、広帯域符号分割多元接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access(登録商標))、符号分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)、GSM EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN:GSM EDGE Radio Access Network)などを含むがこれらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られている、又は将来開発される任意の世代の通信プロトコルに従って実行されてもよい。通信プロトコルの例は、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)通信プロトコルを含むが、これらに限定されない。
【0034】
以下、図2から図8を参照して、本開示の原理及び実施態様について詳細に説明する。図2は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、HARQフィードバックを送信するための例示的な通信プロセス200の例示的なシグナリング図である。説明のために、図1を参照して、通信プロセス200を説明する。しかしながら、通信プロセス200は、ネットワーク装置と端末装置とが互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることを理解すべきである。
【0035】
図2に示すように、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、MBSについての第2のフィードバックとを含む少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックをスロット内でネットワーク装置110に送信する(230)。こうして、ネットワーク装置110は、ユニキャストサービスとMBSとの両方のフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックを得ることができる。
【0036】
いくつかの実施形態において、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックを、該ユニキャストサービスが受信される第1の周波数範囲に基づいて決定してもよい(210)。端末装置120は、MBSについての第2のフィードバックを、該MBSが受信される第2の周波数範囲に基づいて決定してもよい(220)。第2の周波数範囲は、第1の周波数範囲とは異なる。
【0037】
このような実施形態において、MBSグループ内のすべての端末装置は、特定の周波数帯域(第2の周波数範囲とも称される)内のグループ共通PDSCH又は物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:Physical Downlink Control Channel)を受信してもよい。第2の周波数範囲は、共通周波数リソース(CFR:Common Frequency Resource)又はMBS専用帯域幅パート(BWP)を含んでもよい。端末装置120がユニキャストサービスについての第1のフィードバックを決定するとき、CFR又はMBS専用BWP内に存在するPDSCHオケージョンは除外されるべきである。代替として、端末装置120がMBSについての第2のフィードバックを決定するとき、CFR又はMBS専用BWP内に存在しないPDSCHオケージョンは除外されるべきである。
【0038】
いくつかの実施形態において、ユニキャストサービスとMBSとの優先度インデックスが同じである場合、MBSのための専用HARQ-ACKコードブックが設定されてもよい。言い換えれば、ユニキャストサービスとMBSのために、個別のHARQ-ACKコードブックが構築される。このような実施形態において、端末装置120は、ユニキャストサービスのための第1のHARQ-ACKコードブックと、MBSのための第2のHARQ-ACKコードブックとをネットワーク装置110に送信してもよい。第1のHARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックを含み、第2のHARQ-ACKコードブックは、MBSについての第2のフィードバックを含む。第1及び第2のフィードバックの各々は、1つ又は複数のHARQ-ACKビットを含んでもよい。
【0039】
いくつかの実施形態において、MBSのための個別のPUCCH設定を設定してもよい。このような実施形態において、ネットワーク装置110は、ユニキャストサービスのための第1のPUCCH設定と、MBSのための第2のPUCCH設定とで端末装置120を設定してもよい。例えば、ネットワーク装置110は、第1及び第2のPUCCH設定の各々をPUCCH-ConfigurationListを介して送信してもよい。したがって、端末装置120は、ユニキャストサービスのための第1のPUCCH設定と、MBSのための第2のPUCCH設定とをネットワーク装置110から受信してもよい。これについては、図3を参照して説明する。
【0040】
図3は、本開示のいくつかの実施形態にかかる、HARQフィードバックを送信するための例示的なプロセス300の簡略化されたブロック図である。説明のために、図1を参照して、例示的なプロセス300を説明する。しかしながら、例示的なプロセス300は、ネットワーク装置と端末装置とが互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることを理解すべきである。
【0041】
例示的なプロセス300において、端末装置120は、ユニキャストサービスのための第1のPUCCH設定と、MBSのための第2のPUCCH設定とをネットワーク装置110から受信する。第1のPUCCH設定は、HARQタイミング値の第1のセットを含んでもよく、第2のPUCCH設定は、HARQタイミング値の第2のセットを含んでもよい。以下では、HARQタイミング値の第1のセットは、第1のK1セットと称されてもよく、HARQタイミング値の第2のセットは、第2のK1セットと称されてもよい。
【0042】
追加として、例示的なプロセス300において、端末装置120は、ユニキャストサービスのための第1のHARQ-ACKコードブックと、MBSのための第2のHARQ-ACKコードブックとをネットワーク装置110に送信する。第1のHARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックを含み、第2のHARQ-ACKコードブックは、MBSについての第2のフィードバックを含む。
【0043】
例示的なプロセス300において、第1のK1セットは、第2のK1セットとは異なってもよい。例えば、第1のK1セットは{2,3,4}であってもよく、第2のK1セットは{0,1,2,3}であってもよい。
【0044】
第1のK1セットに基づいて、端末装置120は、ユニキャストサービスのためのHARQ-ACKフィードバックウィンドウがスロットN-3、スロットN-4、及びスロットN-5を含むと決定してもよい。第2のK1セットに基づいて、端末装置120は、MBSのためのHARQ-ACKフィードバックウィンドウがスロットN-1、スロットN-2、スロットN-3、及びスロットN-4を含むと決定してもよい。そのため、ユニキャストサービスのためのHARQ-ACKフィードバックウィンドウと、MBSのためのHARQ-ACKフィードバックウィンドウとは、スロットN-3及びスロットN-4において重複する。
【0045】
スロットN-3及びスロットN-4の各々において、ユニキャストサービスのためのPDSCHオケージョンとMBSのためのPDSCHオケージョンとを時分割多重化(TMD-ed)されてもよい。
【0046】
図3に示すように、ユニキャストサービスのためのPDSCH送信は、第1の周波数範囲310内で受信され、MBSのためのPDSCH送信は、第2の周波数範囲312内で受信される。第2の周波数範囲312は、第1の周波数範囲310とは異なる。
【0047】
スロットN-3及びスロットN-4との各々について、端末装置120がユニキャストサービスのための第1のHARQ-ACKコードブックを決定するとき、端末装置120は、ユニキャストサービスのためのPDSCHオケージョン320のみを考慮してもよい。同様に、スロットN-3及びスロットN-4との各々について、端末装置120がMBSのための第2のHARQ-ACKコードブックを決定するとき、端末装置120は、MBSのためのPDSCHオケージョン322のみを考慮してもよい。
【0048】
ユニキャストサービスのためのPDSCHオケージョンのみを含むスロットN-5については、端末装置120は、従来の方法に基づいて、ユニキャストサービスのためのPDSCHオケージョンについてのHARQ-ACKビットを決定してもよい。例えば、端末装置120がスロットN-5においてPDSCHオケージョン内でDL送信を正しく受信した場合、端末装置120は、PDSCHオケージョンについてのACKを決定してもよく、そうでなければ、端末装置120は、PDSCHオケージョンについてNACKを決定してもよい。
【0049】
同様に、MBSのためのPDSCHオケージョンのみを含むスロットN-1及びスロットN-2については、端末装置120は、従来の方法に基づいて、MBSのためのPDSCHオケージョンについてのHARQ-ACKビットを決定してもよい。
【0050】
追加として、ユニキャストサービスのための第1のPUCCH設定と第1のHARQ-ACKフィードバックのサイズとに基づいて、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のHARQ-ACKフィードバックのためのPUCCHリソース330を決定してもよい。同様に、MBSのための第2のPUCCH設定と第2のHARQ-ACKフィードバックのサイズとに基づいて、端末装置120は、MBSについての第2のHARQ-ACKフィードバックのためのPUCCHリソース332を決定してもよい。
【0051】
例示的なプロセス300において、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックを含む第1のHARQ-ACKコードブックと、MBSについての第2のフィードバックを含む第2のHARQ-ACKコードブックとを構築してもよい。次に、スロットNにおいて、端末装置120は、PUCCHリソース330において第1のHARQ-ACKコードブックをネットワーク装置110に送信し、PUCCHリソース332において第2のHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0052】
いくつかの実施形態において、MBSについての第2のフィードバックを無効化してもよい。このような実施形態において、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックのみを含むHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0053】
いくつかの実施形態において、ユニキャストサービスとMBSとのために、共有HARQ-ACKコードブックが構築されてもよい。このような実施形態において、端末装置120は、ユニキャストサービスとMBSとのためのHARQ-ACKコードブックとをネットワーク装置110に送信してもよい。HARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックとMBSについての第2のフィードバックとを含む。
【0054】
このような実施形態において、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックのための第1のビットシーケンスを生成してもよく、MBSについての第2のフィードバックのための第2のビットシーケンスを生成してもよい。次に、端末装置120は、第1のビットシーケンスと第2のビットシーケンスとを連結することにより、HARQ-ACKコードブックを生成してもよい。例えば、HARQ-ACKコードブックでは、ユニキャストサービスのための第1のビットシーケンスの後に、MBSのための第2のビットシーケンスが続いてもよい。代替として、MBSのための第2のビットシーケンスの後に、ユニキャストサービスのための第1のビットシーケンスが続いてもよい。これについては、図4を参照して説明する。
【0055】
図4は、本開示のいくつかの他の実施形態にかかる、HARQフィードバックを送信するための例示的なプロセス400の簡略化されたブロック図である。説明のために、図1を参照して、例示的なプロセス400を説明する。しかしながら、例示的なプロセス400は、ネットワーク装置と端末装置とが互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることを理解すべきである。
【0056】
例示的なプロセス300と同様に、例示的なプロセス400において、端末装置120は、ユニキャストサービスのための第1のPUCCH設定と、MBSのための第2のPUCCH設定とをネットワーク装置110から受信する。第1のPUCCH設定は、第1のK1セットを含んでもよく、第2のPUCCH設定は、第2のK1セットを含んでもよい。例示的なプロセス400において、第1のK1セットは{2,3,4}であってもよく、第2のK1セットは{0,1,2,3}であってもよい。
【0057】
第1及び第2のK1セットに基づいて、端末装置120は、ユニキャストサービスのためのHARQ-ACKフィードバックウィンドウがスロットN-3、スロットN-4、及びスロットN-5を含み、MBSのためのHARQ-ACKフィードバックウィンドウがスロットN-1、スロットN-2、スロットN-3、及びスロットN-4を含むと決定してもよい。
【0058】
例示的なプロセス300とは異なり、例示的なプロセス400において、端末装置120は、ユニキャストサービスのため及びMBSのためのHARQ-ACKコードブックをネットワーク装置110に送信する。HARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックとMBSについての第2のフィードバックとを含む。
【0059】
HARQ-ACKコードブックを生成するために、スロットN-3、スロットN-4、及びスロットN-5を含むユニキャストサービスのためのHARQ-ACKフィードバックウィンドウについて、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックのための第1のビットシーケンスを生成してもよい。スロットN-1、スロットN-2、スロットN-3、及びスロットN-4を含むMBSのためのHARQ-ACKフィードバックウィンドウについて、端末装置120は、MBSについての第2のフィードバックのための第2のビットシーケンスを生成してもよい。
【0060】
例示的なプロセス300と同様に、例示的なプロセス400において、スロットN-3及びスロットN-4との各々について、端末装置120がユニキャストサービスのための第1のHARQ-ACKフィードバックを決定するとき、端末装置120は、ユニキャストサービスのためのPDSCHオケージョン320のみを考慮してもよい。同様に、スロットN-3及びスロットN-4との各々について、端末装置120がMBSのための第2のHARQ-ACKフィードバックを決定するとき、端末装置120は、MBSのためのPDSCHオケージョン322のみを考慮してもよい。
【0061】
第1及び第2のビットシーケンスが生成されると、端末装置120は、第1のビットシーケンスと第2のビットシーケンスとを連結することにより、HARQ-ACKコードブックを生成してもよい。
【0062】
例示的なプロセス400において、端末装置120は、第1のダウンリンク制御情報(DCI)と第2のDCIとをネットワーク装置110から受信してもよい。第1のDCIは、第1のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第1のPUCCHリソースを示す。第2のDCIは、第2のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第2のPUCCHリソースを示す。端末装置120は、第1のHARQ-ACKフィードバック及び第2のHARQ-ACKフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックを、第1のDCIと第2のDCIとのうちの1つにより示されるPUCCHリソース410において送信してもよい。
【0063】
例えば、第1のDCIは、第1のPRIフィールドにより第1のPUCCHリソースを示してもよく、第2のDCIは、第2のPRIフィールドにより第2のPUCCHリソースを示してもよい。端末装置120は、第1のDCI内の第1のPRIフィールドにより示される第1のPUCCHリソースを無視してもよい。次に、端末装置120は、第2のDCI内の第2のPRIフィールドにより示される第2のPUCCHリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。代替として、端末装置120は、第2のDCI内の第2のPRIフィールドにより示される第2のPUCCHリソースを無視してもよい。次に、端末装置120は、第1のDCI内の第1のPRIフィールドにより示される第1のPUCCHリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0064】
例示的なプロセス400において、端末装置120は、単一のHARQ-ACKコードブック内で、ユニキャストサービスについての第1のHARQ-ACKフィードバックと、MBSのための第2のHARQ-ACKフィードバックとを構築する。したがって、端末装置120の処理能力についての要求を低減させてもよい。追加として、現在の仕様にいくつかの変更を加えてもよい。
【0065】
追加として、例示的なプロセス300と同様に、例示的なプロセス400では、MBSについての第2のフィードバックを無効化してもよい。このような実施形態において、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックのみを含むHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0066】
いくつかの実施形態において、共有PUCCH設定を設定してもよい。このような実施形態において、端末装置120は、ユニキャストサービス及びMBSのためのPUCCH設定をネットワーク装置110から受信してもよい。そして、端末装置120は、PUCCH設定に基づいて、第1及び第2のHARQ-ACKフィードバックを決定してもよい。これについては、図5を参照して説明する。
【0067】
図5は、本開示のいくつかの他の実施形態にかかる、HARQフィードバックを送信するための例示的なプロセス500の簡略化されたブロック図である。説明のために、図1を参照して、例示的なプロセス500を説明する。しかしながら、例示的なプロセス500は、ネットワーク装置と端末装置とが互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることを理解すべきである。
【0068】
例示的なプロセス500において、端末装置120は、ユニキャストサービス及びMBSのためのPUCCH設定をネットワーク装置110から受信する。PUCCH設定は、K1セットを含んでもよい。例示的なプロセス500において、K1セットは{0,2,3,4}であってもよい。
【0069】
K1セットに基づいて、端末装置120は、ユニキャストサービス及びMBSのためのHARQ-ACKフィードバックウィンドウがスロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1を含むと決定してもよい。
【0070】
スロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1の各々内には、ユニキャストサービスのための2つのPDSCHオケージョンと、MBSのための2つのPDSCHオケージョンとがある。例えば、スロットN-4内には、ユニキャストサービスのためのPDSCHオケージョン510及び512と、MBSのためのPDSCHオケージョン520及び522とがある。
【0071】
スロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1の各々内のユニキャストサービスのためのPDSCHオケージョンについて、端末装置120は、ユニキャストサービスのための第1のHARQ-ACKコードブックを構築する。スロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1の各々内のMBSのためのPDSCHオケージョンについて、端末装置120は、MBSのための第2のHARQ-ACKコードブックを構築する。
【0072】
端末装置120がユニキャストサービスのための第1のHARQ-ACKコードブックを構築するとき、端末装置120は、スロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1の各々内にあるユニキャストサービスのPDSCHオケージョンのみを考慮してもよい。同様に、端末装置120がMBSの第2のHARQ-ACKコードブックを決定するとき、端末装置120は、スロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1の各々内にあるMBSのためのPDSCHオケージョンのみを考慮してもよい。
【0073】
例示的なプロセス500において、端末装置120は、第1のDCIと第2のDCIとをネットワーク装置110から受信してもよい。第1のDCIは、第1のHARQ-ACKコードブックの送信のための第1のPUCCHリソース530を示す。第2のDCIは、第2のHARQ-ACKコードブックの送信のための第2のPUCCHリソース532を示す。第1のPUCCHリソースは、第2のPUCCHリソースとは異なる。
【0074】
スロットNにおいて、端末装置120は、第1のDCI内の第1のPRIにより示されるPUCCHリソース530において、ユニキャストサービスのための第1のHARQ-ACKコードブックを送信し、第2のDCI内の第2のPRIにより示されるPUCCHリソース532において、MBSのための第2のHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0075】
追加として、例示的なプロセス300と同様に、例示的なプロセス500では、MBSについての第2のフィードバックを無効化してもよい。このような実施形態において、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックのみを含むHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0076】
ユニキャストサービスのため且つMBSのために共有PUCCH設定を設定する実施形態において、端末装置120は、ユニキャストサービスのため及びMBSのために共有HARQ-ACKコードブックを構築してもよい。これについては、図6を参照して説明する。
【0077】
図6は、本開示のいくつかの他の実施形態にかかる、HARQフィードバックを送信するための例示的なプロセス600の簡略化されたブロック図である。説明のために、図1を参照して、例示的なプロセス600を説明する。しかしながら、例示的なプロセス600は、ネットワーク装置と端末装置とが互いに通信する他の通信シナリオにも同様に適用可能であることを理解すべきである。
【0078】
例示的なプロセス500と同様に、例示的なプロセス600において、端末装置120は、ユニキャストサービスのため及びMBSのためのPUCCH設定をネットワーク装置110から受信する。PUCCH設定は、K1セットを含んでもよい。例示的なプロセス600において、K1セットは{0,2,3,4}であってもよい。
【0079】
K1セットに基づいて、端末装置120は、ユニキャストサービス及びMBSのためのHARQ-ACKフィードバックウィンドウがスロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1を含むと決定してもよい。
【0080】
スロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1の各々内のユニキャストサービスのためのPDSCHオケージョンについて、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のHARQ-ACKフィードバックのための第1のビットシーケンスを生成する。スロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1の各々内のMBSのためのPDSCHオケージョンについて、端末装置120は、MBSについての第2のHARQ-ACKフィードバックのための第2のビットシーケンスを生成する。
【0081】
端末装置120がユニキャストサービスのための第1のビットシーケンスを生成するとき、端末装置120は、スロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1の各々内のユニキャストサービスのためのPDSCHオケージョンのみを考慮してもよい。同様に、端末装置120がMBSのための第2のビットシーケンスを生成するとき、端末装置120は、スロットN-5、スロットN-4、スロットN-3、及びスロットN-1の各々内のMBSのためのPDSCHオケージョンのみを考慮してもよい。
【0082】
第1及び第2のビットシーケンスが生成されると、端末装置120は、第1のビットシーケンスと第2のビットシーケンスとを連結することにより、HARQ-ACKコードブックを生成してもよい。
【0083】
例示的なプロセス400と同様に、例示的なプロセス600において、端末装置120は、第1のDCIと第2のDCIとをネットワーク装置110から受信してもよい。第1のDCIは、第1のHARQ-ACKコードブックの送信のための第1のPUCCHリソースを示す。第2のDCIは、第2のHARQ-ACKコードブックの送信のための第2のPUCCHリソースを示す。第1のPUCCHリソースは、第2のPUCCHリソースとは異なる。端末装置120は、第1のDCIと第2のDCIとのうちの1つにより示されるPUCCHリソースにおいて、第1のHARQ-ACKフィードバック及び第2のHARQ-ACKフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0084】
例えば、第1のDCIは、第1のPRIフィールドにより第1のPUCCHリソースを示してもよく、第2のDCIは、第2のPRIフィールドにより第2のPUCCHリソースを示してもよい。端末装置120は、第1のDCI内の第1のPRIフィールドにより示される第1のPUCCHリソースを無視してもよい。次に、端末装置120は、第2のDCI内の第2のPRIフィールドにより示される第2のPUCCHリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。代替として、端末装置120は、第2のDCI内の第2のPRIフィールドにより示される第2のPUCCHリソースを無視してもよい。次に、端末装置120は、第1のDCI内の第1のPRIフィールドにより示される第1のPUCCHリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。例示的なプロセス600において、端末装置120は、第1及び第2のDCIのうちの1つにより示されるPUCCHリソース610において、第1のHARQ-ACKフィードバック及び第2のHARQ-ACKフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0085】
さらに、以下の態様は本開示の実施形態に適用されてもよい。
【0086】
少なくとも異なる優先度の場合、少なくともType-2 HARQコードブックについて、(超信頼性及び低遅延通信、URLLC)機能のためのシグナリングを再利用して、ユニキャスト及びマルチキャストのためにそれぞれ個別のコードブックを設定することができる。
【0087】
時分割多重化されたユニキャスト及びマルチキャストの場合、同じPUCCHリソース内で多重化されるACK/NACKに基づくユニキャスト及びマルチキャストのためのType-1 HARQ-ACKコードブック構築について、PDSCH受信候補は、以下の2つの代替案のうちの1つの選択に基づいて決定される。
【0088】
1つの代替案において、ユニキャストのためのK1セット(セットAと称される)とマルチキャストのためのK1セット(セットBと称される)との積集合内のスロットタイミング値K1について、PDSCH受信候補オケージョンはPDSCH DRAセットの和集合に基づいて決定される。セットBではなくセットA内のスロットタイミング値K1については、PDSCH受信候補オケージョンはユニキャストのためのPDSCH TDRAセットに基づいて決定される。セットAではなくセットB内のスロットタイミング値K1は、マルチキャストのためのPDSCH TDRAセットに基づく。
【0089】
別の代替案において、ユニキャストのためのK1セットとマルチキャストのためのK1セットとの和集合内のスロットタイミング値K1は、PDSCH TDRAセットの和集合に基づく。
【0090】
NRは、マルチキャストをサポートする端末装置について、少なくとも以下の場合をサポートする。
【0091】
端末装置は、端末装置の能力に応じて、スロット内での異なる優先度を有するマルチキャストについてのACK/NACKに基づくHARQ-ACKフィードバックのための2つの非重複のスロットに基づくPUCCHをサポートする。
【0092】
端末装置は、端末装置の能力に応じて、スロット内でのそれぞれ異なる優先度を有するマルチキャスト及びユニキャストについてのACK/NACKに基づくHARQ-ACKフィードバックのための2つの非重複のスロットに基づくPUCCHをサポートする。
【0093】
同じTRPからの同じ優先度を有するFDMされたユニキャスト及びマルチキャストのためのType-1 HARQ-ACKコードブックについて、以下がサポートされる。
【0094】
ユニキャストのためのすべてのサービングセルについてのすべてのスロット上のすべてのPDSCHオケージョンのためのHARQ-ACKビットは、マルチキャストのためのすべてのサービングセルについてのすべてのスロット上のすべてのPDSCHオケージョンのためのHARQ-ACKビットの前にある。これは、mTRPのための共同Type-1コードブックと同様である。
【0095】
そうでない場合、端末装置は、ユニキャスト及びマルチキャストがFDMにおいてスケジューリングされることを期待しない。
【0096】
少なくともACK/NACKに基づくHARQ-ACKフィードバックのために、任意に設定される、マルチキャストについての個別のPUCCH-ConfigurationListについては、マルチキャスト設定のための該個別のPUCCH-ConfigurationListは、それぞれ低優先度コードブックと高優先度コードブックとに対応する最大2つのPUCCH-Config設定を含むリストであってもよい。
【0097】
RRC_CONNECTEDモードにある端末装置のマルチキャストの場合、グループ共通PDCCH/PDSCHのための共通周波数リソースを専用ユニキャストBWPの周波数リソース内に限定することにより、同一スロット内でのユニキャストとマルチキャストとの同時受信をサポートする。
【0098】
端末装置は、グループ共通PDCCH/PDSCHのための共通周波数リソースについての2つのオプションから選択してもよい。
【0099】
オプション2A:共通周波数リソースは、専用ユニキャストBWPに関連付けられ、同じヌメロロジー(SCS及びCP)を使用するMBS固有BWPとして定義される。
【0100】
オプション2B:共通周波数リソースは、専用ユニキャストBWP内に設定される、複数の連続するPRBを有する「MBS周波数領域」として定義される。
【0101】
図7は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法700のフローチャートである。いくつかの実施形態において、方法700は、端末装置、例えば図1に示すような端末装置120において実現されてもよい。説明のために、図1を参照して、一般性を失わずに、端末装置120により実行されるように方法700を説明する。
【0102】
ブロック710において、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、MBSについての第2のフィードバックとを含む少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックをスロット内で、ネットワーク装置110に送信する。
【0103】
いくつかの実施形態において、追加として、端末装置120は、ユニキャストサービスが受信される第1の周波数範囲に基づいて、該ユニキャストサービスについての第1のフィードバックを決定してもよい。さらに、端末装置120は、MBSが受信される第2の周波数範囲に基づいて、該MBSについての第2のフィードバックを決定してもよい。第2の周波数範囲は、第1の周波数範囲とは異なる。
【0104】
いくつかの実施形態において、代替として、端末装置120は、第1のHARQ-ACKコードブックと第2のHARQ-ACKコードブックとを送信してもよい。第1のHARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックを含み、第2のHARQ-ACKコードブックは、MBSについての第2のフィードバックを含む。
【0105】
いくつかの実施形態において、代替として、端末装置120は、HARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0106】
いくつかの実施形態において、追加として、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックのための第1のビットシーケンスを生成してもよく、MBSについての第2のフィードバックのための第2のビットシーケンスを生成してもよい。次に、端末装置120は、第1のビットシーケンスと第2のビットシーケンスとを連結することにより、HARQ-ACKコードブックを生成してもよい。
【0107】
いくつかの実施形態において、追加として、端末装置120は、ユニキャストサービスのための第1のPUCCH設定と、MBSのための第2のPUCCH設定とをネットワーク装置110から受信してもよい。端末装置120は、第1のPUCCH設定に基づいて、第1のHARQ-ACKフィードバックを決定してもよく、第2のPUCCH設定に基づいて、第2のHARQ-ACKフィードバックを決定してもよい。
【0108】
いくつかの実施形態において、追加として、端末装置120は、ユニキャストサービス及びMBSのためのPUCCH設定をネットワーク装置110から受信してもよい。次に、端末装置120は、PUCCH設定に基づいて、第1及び第2のHARQ-ACKフィードバックを決定してもよい。
【0109】
いくつかの実施形態において、追加として、端末装置120は、第1のDCIと第2のDCIとをネットワーク装置110から受信してもよい。第1のDCIは、第1のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第1のPUCCHリソースを示す。第2のDCIは、第2のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第2のPUCCHリソースを示す。端末装置120は、第1のDCIと第2のDCIとのうちの1つにより示されるPUCCHリソースにおいて、第1のHARQ-ACKフィードバック及び第2のHARQ-ACKフィードバックを含むHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0110】
いくつかの実施形態において、代替として、第1のDCIは、第1のPRIフィールドにより第1のPUCCHリソースを示し、第2のDCIは、第2のPRIフィールドにより第2のPUCCHリソースを示す。端末装置120は、第1のDCI内の第1のPRIフィールドにより示される第1のPUCCHリソースを無視し、第2のDCI内の第2のPRIフィールドにより示される第2のPUCCHリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0111】
いくつかの実施形態において、代替として、第1のDCIは、第1のPRIフィールドにより第1のPUCCHリソースを示し、第2のDCIは、第2のPRIフィールドにより第2のPUCCHリソースを示す。端末装置120は、第2のDCI内の第2のPRIフィールドにより示される第2のPUCCHリソースを無視し、第1のDCI内の第1のPRIフィールドにより示される第1のPUCCHリソースにおいてHARQ-ACKコードブックを送信してもよい。
【0112】
いくつかの実施形態において、追加として、端末装置120が、MBSについての第2のフィードバックが無効化されたと決定する場合、端末装置120は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックのみを含む少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを生成する。
【0113】
図8は、本開示のいくつかの実施形態にかかる例示的な方法800のフローチャートである。いくつかの実施形態において、方法800は、端末装置、例えば図1に示すようなネットワーク装置110において実現されてもよい。説明のために、図1を参照して、一般性を失わずに、ネットワーク装置110により実行されるように方法800を説明する。
【0114】
ブロック810において、ネットワーク装置110は、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、MBSについての第2のフィードバックとを含む少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックをスロット内で、端末装置120から受信する。
【0115】
いくつかの実施形態において、代替として、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックは、該ユニキャストサービスが受信される第1の周波数範囲に基づいて決定され、MBSについての第2のフィードバックは、該MBSが受信される第2の周波数範囲に基づいて決定される。第2の周波数範囲は、第1の周波数範囲とは異なる。
【0116】
いくつかの実施形態において、代替として、ネットワーク装置110は、第1のHARQ-ACKコードブックと第2のHARQ-ACKコードブックとを受信してもよい。第1のHARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックを含み、第2のHARQ-ACKコードブックは、MBSについての第2のフィードバックを含む。
【0117】
いくつかの実施形態において、代替として、ネットワーク装置110は、HARQ-ACKコードブックを受信してもよい。
【0118】
いくつかの実施形態において、代替として、HARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックのための第1のビットシーケンスと、MBSについての第2のフィードバックのための第2のビットシーケンスとを含む。
【0119】
いくつかの実施形態において、追加として、ネットワーク装置110は、ユニキャストサービスのための第1のPUCCH設定と、MBSのための第2のPUCCH設定とを端末装置120に送信してもよい。第1のHARQ-ACKフィードバックは、第1のPUCCH設定に基づいて決定され、第2のHARQ-ACKフィードバックは、第2のPUCCH設定に基づいて決定される。
【0120】
いくつかの実施形態において、追加として、ネットワーク装置110は、ユニキャストサービス及びMBSのためのPUCCH設定を端末装置120に送信してもよい。第1及び第2のHARQ-ACKフィードバックは、PUCCH設定に基づいて決定される。
【0121】
いくつかの実施形態において、追加として、ネットワーク装置110は、第1のDCIと第2のDCIとを端末装置に送信してもよい。第1のDCIは、第1のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第1のリソースを示す。第2のDCIは、第2のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第2のリソースを示す。ネットワーク装置110は、第1及び第2のリソースのうちの1つにおいて、少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを受信してもよい。
【0122】
いくつかの実施形態において、代替として、MBSについての第2のフィードバックが無効化され、該少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックは、ユニキャストサービスについての第1のフィードバックのみを含む。
【0123】
図9は、本開示のいくつかの実施形態を実装するのに適した装置900の概略ブロック図である。装置900は、図1に示すネットワーク装置110又は端末装置120の別の例示的な実施態様として考えられる。したがって、装置900は、ネットワーク装置110又は端末装置120において、或いはそれらの少なくとも一部として実現することができる。
【0124】
図示のように、装置900は、プロセッサ910と、プロセッサ910に結合されたメモリ920と、プロセッサ910に結合された適切な送信機(TX)及び受信機(RX)940と、TX/RX940に結合された通信インターフェースとを含む。メモリ920は、プログラム930の少なくとも一部を記憶する。TX/RX940は双方向通信に用いられる。TX/RX940は、通信を容易にするために少なくとも一つのアンテナを有するが、本明細書に言及されたアクセスノードは、実際には複数のアンテナを有してもよい。通信インターフェースは、gNB又はeNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME:Mobility Management Entity)/サービングゲートウェイ(S-GW:Serving Gateway)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、gNB又はeNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、又はgNB又はeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0125】
プログラム930は、図2図8を参照して本明細書で説明したように、関連付けられるプロセッサ910により実行された場合、装置900が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むと想定される。本開示の実施形態は、装置900のプロセッサ910により実行可能なコンピュータソフトウェアにより、又はハードウェアにより、又はソフトウェアとハードウェアとの組合せにより実現されてもよい。プロセッサ910は、本開示の様々な実施形態を実施するように設定されてもよい。さらに、プロセッサ910とメモリ920との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実現するのに適したプロセッシング手段950を形成してもよい。
【0126】
メモリ920は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、また、非限定的な例として、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体、半導体に基づくメモリ装置、磁気メモリ装置及びシステム、光学メモリ装置及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現されてもよい。装置900内には1つのメモリ920のみが示されているが、装置900内にはいくつかの物理的に異なるメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ910は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの一つ又は複数を含んでもよい。装置900は、複数のプロセッサ、例えば、メインプロセッサを同期化するクロックに時間的に従属する特定用途向け集積回路チップを有してもよい。
【0127】
本開示の機器及び/又は装置に含まれるコンポーネントは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせを含む様々な態様で実現されいてもよい。一つの実施形態において、記憶媒体上に記憶されたマシン実行可能な命令などのようなソフトウェア及び/又はファームウェアを使用して1つ又は複数のユニットを実現することができる。マシン実行可能な命令に加えて、又はその代わりに、機器及び/又は装置内のユニットの一部又は全部は、少なくとも部分的に、1つ又は複数のハードウェア論理コンポーネントにより実装されてもよい。限定ではなく、一例として、使用可能なハードウェア論理コンポーネントの例示的なタイプは、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け汎用製品(ASSP)、システムオンチップ(SOC)、複合プログラマブル論理装置(CPLD)などを含む。
【0128】
全体として、本開示の様々な実施形態は、ハードウェア又は専用回路、ソフトウェア、論理、又はそれらの任意の組み合わせで実現されてもよい。いくつかの態様は、ハードウェアで実現されてもよく、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサ、又は他のコンピューティング装置により実行可能なファームウェア又はソフトウェアで実現されてもよい。本開示の実施形態の様々な態様は、ブロック図、フローチャート又は他の何らかの絵画的表現を用いて図示及び説明されているが、本明細書に記載されたブロック、機器、システム、技術、又は方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路又は論理、汎用ハードウェア又はコントローラ又は他のコンピューティング装置、又はそれらの何らかの組み合わせで実装されてもよいことを理解すべきである。
【0129】
本開示はまた、非一時的なコンピュータ可読記憶媒体上に有形的に記憶された少なくとも一つのコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品は、図3から図9のいずれか一つを参照して上述したプロセス又は方法を実行するために、対象の実プロセッサ又は仮想プロセッサ上の装置内で実行される、プログラムモジュールに含まれる命令などのコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールには、特定のタスクを実行するか、又は特定の抽象データタイプを実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造などが含まれる。様々な実施形態において、プログラムモジュールの機能は、必要に応じて、プログラムモジュール間で結合又は分割されてもよい。プログラムモジュールのマシンが実行可能な命令は、ローカル又は分散型装置内で実行されてもよい。分散型装置において、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体及びリモート記憶媒体内の両方に配置されていてもよい。
【0130】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、一つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラマブルデータプロセッシング機器のプロセッサ又はコントローラに提供され、プロセッサ又はコントローラにより実行された場合、プログラムコードで、フローチャート及び/又はブロック図に指定された機能/動作を実現させる。プログラムコードは、完全にマシン上で、部分的にマシン上で、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的にマシン上でかつ部分的にリモートマシン上で、又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行してもよい。
【0131】
上述のプログラムコードは、マシン可読媒体上で実装されてもよく、マシン可読媒体は、命令実行システム、機器、又は装置により利用されるか、又はそれらに関連するプログラムを含むか又は記憶することができる任意の有形媒体であってもよい。マシン可読媒体は、マシン可読信号媒体又はマシン可読記憶媒体であってもよい。マシン可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁気、赤外線若しくは半導体のシステム、機器若しくは装置、又は前述の媒体の任意の適切な組み合せを含むことができるが、これらに限定されない。マシン可読記憶媒体のより具体的な例は、一つ又は複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光学的記憶装置、磁気記憶装置、又は上述の任意の適切な組合せを含んでもよい。
【0132】
なお、動作について特定の順序で説明を行ったが、所望の結果を得るために、こうした動作を、示された特定の順序で実行するか若しくは連続した順序で実行し、又は、説明されたすべての動作を実行することが求められる、と理解されるべきではない。場合によっては、マルチタスクや並列処理が有利になることもある。同様に、いくつかの特定の実施形態の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、特定の実施形態に固有となり得る特徴の説明として解釈されるべきである。個々の実施形態の文脈で説明されたいくつかの特徴は、単一の実施形態において組み合わされて実現されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明された様々な特徴は、複数の実施形態において別々に、又は任意の適切なサブコンビネーションで実装されてもよい。
【0133】
本開示は、構造的特徴及び/又は方法論的動作に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲において定義された本開示は、必ずしも上記の特定の特徴又は動作に限定されないことを理解すべきである。むしろ、上述した特定の特徴及び動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2024-03-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)についての第2のフィードバックとを含む少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)コードブックをスロット内で、端末装置からネットワーク装置に送信することを含む、
通信方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを送信することは、
前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックを含む第1のHARQ-ACKコードブックと、前記MBSについての前記第2のフィードバックを含む第2のHARQ-ACKコードブックとを送信すること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを送信することは、
HARQ-ACKコードブックを送信すること
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックのための第1のビットシーケンスを生成することと、
前記MBSについての前記第2のフィードバックのための第2のビットシーケンスを生成することと、
前記第1のビットシーケンスと前記第2のビットシーケンスとを連結することと、
により、前記HARQ-ACKコードブックを生成することをさらに含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記ユニキャストサービス及び前記MBSのための物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)設定を前記ネットワーク装置から受信することと、
前記PUCCH設定に基づいて前記第1のHARQ-ACKフィードバック及び前記第2のHARQ-ACKフィードバックを決定することと、
をさらに含む、
請求項2又は請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第1の物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースを示す第1のダウンリンク制御情報(DCI)を、前記ネットワーク装置から受信することと、
前記第2のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第2のPUCCHリソースを示す第2のDCIを、前記ネットワーク装置から受信することと、
をさらに含み、
前記HARQ-ACKコードブックを送信することは、
前記第1のHARQ-ACKフィードバック及び前記第2のHARQ-ACKフィードバックを含む前記HARQ-ACKコードブックを、前記第1のDCIと前記第2のDCIとのうちの1つにより示されるPUCCHリソースにおいて送信すること
を含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記第1のDCIは、第1のPRIフィールドにより第1のPUCCHリソースを示し、前記第2のDCIは、第2のPRIフィールドにより第2のPUCCHリソースを示し、
前記HARQ-ACKコードブックを送信することは、
前記第2のDCI内の前記第2のPRIフィールドにより示される前記第2のPUCCHリソースを無視することと、
前記第1のDCI内の前記第1のPRIフィールドにより示される前記第1のPUCCHリソースにおいて前記HARQ-ACKコードブックを送信することと、
を含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記MBSについての前記第2のフィードバックが無効化されたとの決定に従って、前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックのみを含む前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを生成することをさらに含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ユニキャストサービスについての第1のフィードバックと、マルチキャスト及びブロードキャストサービス(MBS)についての第2のフィードバックとを含む少なくとも1つのハイブリッド自動再送要求確認応答(HARQ-ACK)コードブックをスロット内で、ネットワーク装置において端末装置から受信することを含む、
通信方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを受信することは、
前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックを含む第1のHARQ-ACKコードブックと、前記MBSについての前記第2のフィードバックを含む第2のHARQ-ACKコードブックとを受信すること
を含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを受信することは、
HARQ-ACKコードブックを受信すること
を含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記HARQ-ACKコードブックは、前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックのための第1のビットシーケンスと、前記MBSについての前記第2のフィードバックのための第2のビットシーケンスとを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第1のリソースを示す第1のダウンリンク制御情報(DCI)を、前記端末装置に送信することと、
前記第2のHARQ-ACKフィードバックの送信のための第2のリソースを示す第2のDCIを、前記端末装置に送信することと、
をさらに含み、
前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを受信することは、
前記第1のリソース及び前記第2のリソースのうちの1つにおいて前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックを受信すること
を含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記MBSについての前記第2のフィードバックが無効化され、前記少なくとも1つのHARQ-ACKコードブックは、前記ユニキャストサービスについての前記第1のフィードバックのみを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項15】
プロセッサと、
前記プロセッサに結合され命令を記憶するメモリと、
を備え、
前記命令が前記プロセッサにより実行された場合、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法を実行する、
端末装置。
【国際調査報告】