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特表2024-527374内側デューティベルト及び関連するシステム
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  • 特表-内側デューティベルト及び関連するシステム 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-24
(54)【発明の名称】内側デューティベルト及び関連するシステム
(51)【国際特許分類】
   A41F 9/00 20060101AFI20240717BHJP
   F16B 5/07 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
A41F9/00 C
F16B5/07 H
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024500647
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-03-04
(86)【国際出願番号】 US2022036286
(87)【国際公開番号】W WO2023287629
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】17/372,483
(32)【優先日】2021-07-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524008845
【氏名又は名称】コア エッセンシャルズ インク.
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】コザック,カール
(72)【発明者】
【氏名】ボブ,マウロ
【テーマコード(参考)】
3J001
【Fターム(参考)】
3J001FA02
3J001GB01
3J001HA02
3J001JD37
3J001KA19
(57)【要約】
本開示は、内側デューティベルト及び関連するシステムに関する。内側デューティベルトは、内側側面及び外側側面を有し、ウエスト部分と、ウエスト部分と係合するように構成された接続要素を有する取り付け部分と、ウエスト部分と取り付け部分との間に配設された可撓性部分と、を含む。可撓性部分は、ウエスト部分又は取り付け部分のいずれかよりも低い相対的な剛性を含む。可撓性部分は、ウエスト部分及び取り付け部分の収束時に折り畳まれるように構成されている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内側デューティベルトであって、
内側側面、及び前記内側側面とは反対側の外側側面と、
前記外側側面に結合された第1のループファスナを有するウエスト部分と、
前記内側側面に結合されており、前記第1のループファスナと係合するように構成された第1のフックファスナを有する取り付け部分と、
前記ウエスト部分と前記取り付け部分との間に配設された可撓性部分と、を備え、
前記可撓性部分が、前記ウエスト部分又は前記取り付け部分のいずれかよりも低い相対的な剛性を含む、内側デューティベルト。
【請求項2】
前記内側デューティベルトが、外側デューティベルトに結合するように構成されている、請求項1に記載の内側デューティベルト。
【請求項3】
前記可撓性部分が、複数の開口部を更に備える、請求項1に記載の内側デューティベルト。
【請求項4】
前記ウエスト部分が、前記内側側面に結合された第2のループファスナを更に備え、前記第2のループファスナが、前記第1のフックファスナと係合し、それによって前記可撓性部分を折り畳ませるように構成されている、請求項1に記載の内側デューティベルト。
【請求項5】
前記第1のフックファスナとは反対側の、前記外側側面で前記取り付け部分に結合された第3のループファスナを更に備える、請求項1に記載の内側デューティベルト。
【請求項6】
前記ウエスト部分に関連付けられたウエスト部分厚さと、
前記取り付け部分に関連付けられた取り付け部分厚さと、
前記可撓性部分に関連付けられた可撓性厚さと、を更に含み、
前記ウエスト部分厚さ及び前記取り付け部分厚さが、各々、前記可撓性厚さよりも大きい、請求項1に記載の内側デューティベルト。
【請求項7】
前記取り付け部分厚さの前記内側側面が、可撓性部分厚さの前記内側側面を越えて延在し、更に、前記取り付け部分厚さの前記外側側面が、前記可撓性部分厚さの前記外側側面を越えて延在する、請求項6に記載の内側デューティベルト。
【請求項8】
前記ウエスト部分厚さの前記内側側面が、前記可撓性部分厚さの前記内側側面を越えて延在し、更に、前記ウエスト部分厚さの前記外側側面が、前記可撓性部分厚さの前記外側側面を越えて延在する、請求項6に記載の内側デューティベルト。
【請求項9】
前記ウエスト部分が、前記内側デューティベルトの少なくとも半分を構成する、請求項1に記載の内側デューティベルト。
【請求項10】
使用者によって着用されたとき、前記第1のループファスナが、前記使用者の左側、右側、及び後側に配設されるように構成されている、請求項1に記載の内側デューティベルト。
【請求項11】
前記可撓性部分が、前記ウエスト部分及び前記取り付け部分の両方に結合されている、請求項1に記載の内側デューティベルト。
【請求項12】
内側デューティベルトであって、
内側側面、及び前記内側側面とは反対側の外側側面と、
ウエスト部分と、
取り付け部分と、
前記ウエスト部分と前記取り付け部分との間に配設された可撓性部分と、を備え、
前記可撓性部分が、前記ウエスト部分又は前記取り付け部分のいずれかよりも低い相対的な剛性を含む、内側デューティベルト。
【請求項13】
前記内側デューティベルトが、外側デューティベルトに結合するように構成されている、請求項12に記載の内側デューティベルト。
【請求項14】
前記可撓性部分が、複数の開口部を更に備える、請求項12に記載の内側デューティベルト。
【請求項15】
前記可撓性部分が、複数の開口部を更に備える、請求項12に記載の内側デューティベルト。
【請求項16】
前記ウエスト部分に関連付けられたウエスト部分厚さと、
前記取り付け部分に関連付けられた取り付け部分厚さと、
前記可撓性部分に関連付けられた可撓性厚さと、を更に含み、
前記ウエスト部分厚さ及び前記取り付け部分厚さが、各々、前記可撓性厚さよりも大きい、請求項12に記載の内側デューティベルト。
【請求項17】
前記取り付け部分厚さの前記内側側面が、可撓性部分厚さの前記内側側面を越えて延在し、更に、前記取り付け部分厚さの前記外側側面が、前記可撓性部分厚さの前記外側側面を越えて延在する、請求項16に記載の内側デューティベルト。
【請求項18】
前記ウエスト部分厚さの前記内側側面が、前記可撓性部分厚さの前記内側側面を越えて延在し、更に、前記ウエスト部分厚さの前記外側側面が、前記可撓性部分厚さの前記外側側面を越えて延在する、請求項16に記載の内側デューティベルト。
【請求項19】
前記ウエスト部分が、前記内側デューティベルトの少なくとも半分を構成する、請求項12に記載の内側デューティベルト。
【請求項20】
前記可撓性部分が、前記ウエスト部分及び前記取り付け部分の両方に結合されている、請求項12に記載の内側デューティベルト。
【請求項21】
デューティベルトシステムであって、
外側デューティベルトであって、
内部側面、及び前記内部側面とは反対側の外部側面と、
前記外部側面に結合された複数の係合要素と、
第1の末端部に取り付けられたカプラであって、前記外側デューティベルトの第2の末端に取り付けるように構成されている、カプラと、を備える、外側デューティベルトと、
内側デューティベルトであって、
内側側面、及び前記内側側面とは反対側の外側側面と、
ウエスト部分と、
前記ウエスト部分と係合するように構成された接続要素を有する取り付け部分と、
前記ウエスト部分と前記取り付け部分との間に配設された可撓性部分と、を備え、
前記可撓性部分が、前記ウエスト部分又は前記取り付け部分のいずれかよりも低い相対的な剛性を含む、内側デューティベルトと、を備える、デューティベルトシステム。
【請求項22】
前記外側デューティベルトの第2の末端部が、耐久性を高めるように構成されたラッピング要素を備える、請求項21に記載のデューティベルトシステム。
【請求項23】
前記内側デューティベルトが、
前記ウエスト部分に関連付けられたウエスト部分厚さと、
前記取り付け部分に関連付けられた取り付け部分厚さと、
前記可撓性部分に関連付けられた可撓性厚さと、を更に含み、
前記ウエスト部分厚さ及び前記取り付け部分厚さが、各々、前記可撓性厚さよりも大きい、請求項21に記載のデューティベルトシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ベルトに関し、より具体的には、機器を携行するためのベルトに関する。
【背景技術】
【0002】
法執行機関の職員、軍の職員などは、勤務中に多数の装備を携行しなければならない。そのような機器には、とりわけ、銃器、手錠、テーザー銃、懐中電灯、警棒、キーリングフック、ラジオ、スペアマガジン、及び催涙スプレーが含まれ得る。利用可能なオプションとしては、耐荷重ベスト及びデューティベルトが含まれる。どちらも、使用者の手を自由に相互作用させながら、装備を容易にアクセス可能な方法で携行可能である。
【0003】
デューティベルトは、バトルベルト又はタクティカルベルトとしても既知であり、一般に、内側デューティベルトと、内側デューティベルトと係合するように構成された外側デューティベルトと、を備える。内側デューティベルトは、使用者のズボンのベルトループに通される。装備は、外側デューティベルトに配置され、外側デューティベルトはこの場合、フックアンドループシステム及び/又はベルトキーパを介して内側ベルトと係合する。
【発明の概要】
【0004】
発明が解決しようとする課題
デューティベルトは、評判の良い選択肢であるが、依然として問題が存在する。例えば、外側デューティベルトを内側デューティベルトにフィットさせることは、典型的には、再調整が必要な複数の試行を伴う試行錯誤によって行われる。内側デューティベルトと外側デューティベルトとの正確な係合が重要である。外側デューティベルトが緩すぎると、装備が計画どおりに並ばず、必要に応じて使用者のウエストにしっかりと保持されない。外側デューティベルトがきつすぎると、使用者は、デューティ装備に必要な貴重なスペースを失う可能性があり、使用者は、非常に不快になる可能性がある。更に、座位にある間のデューティベルトの締め付けを緩和するために、使用者は、外側デューティベルト及び内側デューティベルトの両方を係合解除させなければならないが、これは、時間がかかる可能性があり、外側デューティベルトを内側デューティベルトと少なくとも部分的に係合解除させる可能性がある。
【0005】
課題を解決するための手段
開示されているのは、内側デューティベルト、及び内側側面と、内側側面とは反対側の外側側面と、を備える、関連するシステムである。内側デューティベルトは、ウエスト部分と、取り付け部分と、ウエスト部分と取り付け部分との間に配設された可撓性部分と、を備える。可撓性部分は、ウエスト部分及び取り付け部分の両方よりも低い相対的な剛性を含む。
【0006】
発明の効果
より低い相対的な剛性を有する可撓性部分は、ウエスト部分及び取り付け部分の収束時に可撓性部分が折り畳まれることを可能にする。これにより、内側デューティベルト及び外側デューティベルトがほぼ完全に整列し、使用者のウエストにフィットするという要件が排除される。使用者は、内側デューティベルトを自身のベルトループを通して挿入し、内側デューティをそれ自体に締結することができ、ここで、可撓性部分は展開されており、内側デューティベルトは、使用者のウエストに緩くフィットする。次いで、外側デューティベルトは、フックアンドループファスナ又はベルトキーパによって内側デューティベルトに取り付けられることができ、外側デューティベルトは、使用者のウエストにフィットするように調整されることができる。外側デューティベルトがそれ自体に締結されると、内側デューティベルトは、その後、ウエスト部分及び取り付け部分を互いに密接に収束させ、それによって可撓性部分を折り畳ませる。外側デューティベルトと内側デューティベルトとの不整列のいかなる誤差も、可撓性部分によって補正される。
【0007】
着座位置にある間など、使用者に弛みを提供するために内側デューティベルトを外す必要はもはやない。外側デューティベルトがそれ自体に外されると、可撓性部分は、内側デューティベルトが依然としてそれ自体に締結されている間に展開することができる。これにより、デューティベルトシステム全体のより速い係合及び係合解除が可能になる。
【0008】
内側デューティベルトの可撓性部分は、外側デューティベルトと係合しながら、内側デューティベルトが外周を容易に増加及び減少させることを可能にする。
【0009】
他の特徴、組み合わせ、及び実施形態は、特に図面と併せて検討される場合、以下の詳細及び説明を徹底的に検討すると、ベルト及び付属品の分野における当業者によって理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1A】第1の図示される実施形態による、内側デューティベルトの外側側面を示す。
図1B】第1の図示される実施形態による、内側デューティベルトの内側側面を示す。
図2】第1の図示される実施形態による、折り畳まれていない可撓性部分を有する内側デューティベルトの背面図を示す。
図3】第1の図示される実施形態による、折り畳まれた可撓性部分を有する内側デューティベルトの背面図を示す。
図4】第1の図示される実施形態による、様々な厚さを図示する内側デューティベルトの上面図を示す。
図5A】第2の図示される実施形態による、外側デューティベルトの内部側面を示す。
図5B】第2の図示される実施形態による、外側デューティベルトの外部側面を示す。
図6】第3の図示される実施形態による、デューティベルトシステムの上面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
限定ではなく説明の目的で、特定の好ましい実施形態の詳細及び説明は、当業者が本発明を作成及び使用することが可能となり得るように、以下に提供される。しかしながら、これらの詳細及び説明は、特定の好ましい実施形態を代表するものに過ぎず、明示的に説明されない無数の他の実施形態が、本開示を徹底的に検討すると、当業者には容易に理解されるであろう。したがって、本開示を検討する者はいずれも、本発明の範囲を、特許請求の範囲によってのみ解釈すべきであり、これは、そのような範囲が、本明細書に説明及び図示される実施形態によって限定されることを意図しないためである。
【0012】
本明細書の目的のために、「可撓性」という用語は、より低い相対的な剛性を有することを意味し、剛性は、物体が印加された力に応答して変形に抵抗する尺度である。平面的な物体の可撓性、及び逆に剛性は、それに関連付けられた厚さ及び/又は材料によって決定される。より大きな厚さ及び/又はより低い弾性係数材料を有する平面的な物体は、より高い剛性を有し、結果としてより低い可撓性を有する。
【0013】
「タッチファスナ」という用語は、フックファスナ又はループファスナを意味する。
【0014】
「フックファスナ」という用語は、フックアンドループファスナシステムのフック構成要素を意味し、直線的な布地ストリップに縫い付けられているか、又はそうでなければ接着されており、ループファスナと係合するように構成されている。
【0015】
「ループファスナ」という用語は、フックアンドループファスナシステムのループ構成要素を意味し、直線的な布地ストリップに縫い付けられているか、又はそうでなければ接着されており、フックファスナと係合するように構成されている。
【0016】
「折り畳み」という用語は、それの一部分が別の部分を覆うように、それ自体を曲げることができる比較的可撓性で平坦な材料を意味する。
【0017】
本明細書に明示的に定義されない限り、用語は、当業者に理解されるように、平易かつ通常の意味に従って解釈されるべきである。
【0018】
実施形態の概要
第1の実施形態では、内側デューティベルトが開示される。内側デューティベルトは、内側側面と、内側側面とは反対側の外側側面と、を含む。内側デューティベルトは、ウエスト部分と、取り付け部分と、可撓性部分と、を備える。ウエスト部分は、外側側面に結合された第1のループファスナを更に備える。取り付け部分は、内側側面に結合されており、第1のループファスナと係合するように構成された第1のフックファスナを備える。可撓性部分は、ウエスト部分と取り付け部分との間に配設されており、可撓性部分は、ウエスト部分又は取り付け部分のいずれかよりも低い相対的な剛性を含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、可撓性部分は、ウエスト部分及び取り付け部分の収束時に折り畳まれるように構成され得る。
【0020】
いくつかの実施形態では、内側デューティベルトは、外側デューティベルトに結合するように構成されている。
【0021】
いくつかの実施形態では、可撓性部分は、複数の開口部を更に備え得る。
【0022】
いくつかの実施形態では、ウエスト部分は、内側側面に結合された第2のループファスナを更に備え得、第2のループファスナは、第1のフックファスナと係合するように構成されている。
【0023】
いくつかの実施形態では、内側デューティベルトは、外側側面で取り付け部分に結合された第3のループファスナを更に備え得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、内側デューティベルトは、ウエスト部分に関連付けられたウエスト部分厚さ、取り付け部分に関連付けられた取り付け部分厚さ、及び可撓性部分に関連付けられた可撓性厚さを更に含み得、ウエスト部分厚さ及び取り付け部分厚さは、各々、可撓性厚さよりも大きい。
【0025】
いくつかの実施形態では、取り付け部分厚さの内側側面は、可撓性部分厚さの内側側面を越えて延在し得、取り付け部分厚さの外側側面は、可撓性部分厚さの外側側面を越えて延在し得る。
【0026】
いくつかの実施形態では、ウエスト部分厚さの内側側面は、可撓性部分厚さの内側側面を越えて延在し得、ウエスト部分厚さの外側側面は、可撓性部分厚さの外側側面を越えて延在し得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、ウエスト部分は、内側デューティベルトの少なくとも半分を構成する。ウエスト部分は、使用者のウエストの少なくとも半分に巻き付くように構成され得る。内側デューティベルトが使用者によって着用されたとき、第1のループファスナは、使用者の左側、右側、及び後側に配設されるように構成されている。
【0028】
いくつかの実施形態では、可撓性部分は、ウエスト部分及び取り付け部分の両方に結合されている。
【0029】
第2の実施形態では、内側デューティベルトが開示される。内側デューティベルトは、内側側面、及び内側側面とは反対側の外側側面と、ウエスト部分と、取り付け部分と、ウエスト部分と取り付け部分との間に配設された可撓性部分と、を備え、可撓性部分は、ウエスト部分又は取り付け部分のいずれかよりも低い相対的な剛性を含む。
【0030】
いくつかの実施形態では、可撓性部分は、ウエスト部分及び取り付け部分の収束時に折り畳まれるように構成され得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、第1のタッチファスナは、第1のループファスナであるループファスナを含み得る。他の実施形態では、第1のタッチファスナは、フックファスナを含み得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、接続要素は、ウエスト部分の外側側面でウエスト部分と係合するように構成され得る。他の実施形態では、接続要素は、ウエスト部分の内側側面でウエスト部分と係合するように構成され得る。
【0033】
いくつかの実施形態では、接続要素は、内側側面で取り付け部分に結合された第1のフックファスナを含み得、第1のフックファスナは、ウエスト部分に結合するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1のフックファスナは、第1のループファスナでウエスト部分に結合するように構成され得る。他の実施形態では、第1のフックファスナは、内側側面でウエスト部分に結合するように構成され得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、ウエスト部分は、内側側面に結合された第2のループファスナを更に備え得、第2のループファスナは、第1のフックファスナと係合するように構成され得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、内側デューティベルトは、ウエスト部分に関連付けられたウエスト部分厚さ、取り付け部分に関連付けられた取り付け部分厚さ、及び可撓性部分に関連付けられた可撓性厚さを更に含み得、ウエスト部分厚さ及び取り付け部分厚さは、各々、可撓性厚さよりも大きい。
【0036】
いくつかの実施形態では、可撓性部分は、複数の開口部を更に備え得る。
【0037】
いくつかの実施形態では、内側デューティベルトは、外側側面で取り付け部分に結合された第3のループファスナを更に備え得る。
【0038】
いくつかの実施形態では、内側デューティベルトは、ウエスト部分に関連付けられたウエスト部分厚さ、取り付け部分に関連付けられた取り付け部分厚さ、及び可撓性部分に関連付けられた可撓性厚さを更に含み得、ウエスト部分厚さ及び取り付け部分厚さは、各々、可撓性厚さよりも大きい。
【0039】
いくつかの実施形態では、取り付け部分厚さの内側側面は、可撓性部分厚さの内側側面を越えて延在し得、取り付け部分厚さの外側側面は、可撓性部分厚さの外側側面を越えて延在し得る。
【0040】
いくつかの実施形態では、ウエスト部分厚さの内側側面は、可撓性部分厚さの内側側面を越えて延在し得、ウエスト部分厚さの外側側面は、可撓性部分厚さの外側側面を越えて延在し得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、ウエスト部分は、内側デューティベルトの少なくとも半分を構成する。ウエスト部分は、使用者のウエストの少なくとも半分に巻き付くように構成され得る。内側デューティベルトが使用者によって着用されたとき、第1のループファスナは、使用者の左側、右側、及び後側に配設されるように構成されている。
【0042】
いくつかの実施形態では、可撓性部分は、ウエスト部分及び取り付け部分の両方に結合されている。
【0043】
第3の実施形態では、デューティベルトシステムが開示される。デューティベルトシステムは、外側デューティベルトと、内側デューティベルトと、を備える。外側デューティベルトは、内部側面、及び内部側面とは反対側の外部側面と、外部側面に結合された複数の係合要素と、第1の末端部に取り付けられたカプラであって、外側デューティベルトの第2の末端に取り付けるように構成されている、カプラと、を備える。内側デューティベルトは、内側側面、及び内側側面とは反対側の外側側面と、ウエスト部分と、ウエスト部分と係合するように構成された接続要素を有する取り付け部分と、ウエスト部分と取り付け部分との間に配設された可撓性部分と、を備える。可撓性部分は、ウエスト部分又は取り付け部分のいずれかよりも低い相対的な剛性を含む。
【0044】
いくつかの実施形態では、外側デューティベルトの内側側面は、第1の末端部が第2の末端部に取り付けられると、可撓性部分が折り畳まれるように構成され得、それによって、ウエスト部分が内側デューティベルトの取り付け部分に収束することを可能にするように、内側デューティベルトの外側側面と係合するように構成され得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、外側デューティベルトの内側側面は、第2のタッチファスナを備え得、ウエスト部分は、外側側面に結合された第1のタッチファスナを備え得る。
【0046】
いくつかの実施形態では、第1のタッチファスナは、第1のループファスナであるループファスナを含み得、第2のタッチファスナは、第2のフックファスナであるフックファスナを含み得る。他の実施形態では、第1のタッチファスナは、フックファスナを含み得、第2のタッチファスナは、ループファスナを含み得る。
【0047】
いくつかの実施形態では、接続要素は、内側側面で取り付け部分に結合された第1のフックファスナを含み得、第1のフックファスナは、ウエスト部分に結合するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1のフックファスナは、第1のループファスナでウエスト部分に結合するように構成され得る。他の実施形態では、第1のフックファスナは、内側側面でウエスト部分に結合するように構成され得る。
【0048】
いくつかの実施形態では、ウエスト部分は、内側側面に結合された第2のループファスナを更に備え得、第2のループファスナは、第1のフックファスナと係合するように構成されている。
【0049】
いくつかの実施形態では、内側デューティベルトは、ウエスト部分に関連付けられたウエスト部分厚さ、取り付け部分に関連付けられた取り付け部分厚さ、及び可撓性部分に関連付けられた可撓性厚さを更に含み得、ウエスト部分厚さ及び取り付け部分厚さは、各々、可撓性厚さよりも大きい。
【0050】
いくつかの実施形態では、可撓性部分は、複数の開口部を更に備え得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、内側デューティベルトは、外側側面で取り付け部分に結合された第3のループファスナを更に備え得る。
【0052】
いくつかの実施形態では、外側ベルトの第2の末端部は、耐久性を高めるように構成されたラッピング要素を備え得る。
【0053】
製造
概して、内側デューティベルト及び外側デューティベルトは、レザー又はナイロンなどの合成熱可塑性ポリマーで作製され得る。より具体的には、内側デューティベルト及び外側デューティベルトは、バリスティックナイロンで作製され得る。それ以外の場合、内側デューティベルト及び外側デューティベルトは、当業者のレベル及び知識に従って作ることができる。
【0054】
可撓性部分は、ナイロンなどの、ベルトの他の部分と同様の材料で作製することができ、概して、本明細書に示され記載される可撓性を提供するほど十分に小さい厚さを含む。当業者によって理解され得る他の材料も同様に使用され得る。例示的な実施形態では、可撓性部分は、1/16インチの厚さを含む。他の厚さを利用して、同様の結果を達成することもできる。可撓性部分は、取り付け部分及びウエスト部分の各々の内部に部分的又は完全に延在し得る。
【0055】
取り付け部分は、可撓性部分に取り付けられた別個の材料を含むことができるか、又は取り付け部分のいずれかの側面に配設されたフック及び/又はループファスナに加えて、可撓性部分自体を備えることができ、それによって取り付け部分厚さを増加させる。
【0056】
フックファスナ及びループファスナは、各々、例えば、限定されないが、Velcro(登録商標)(https://www.velcro.com/business/products/textile-hook-and-loop/)を商業的に得ることができる。代替的には、フックファスナ及びループファスナは、当業者のレベル及び知識に従ってカスタマイズされ得る。
【0057】
本明細書に記載の内側デューティベルト及び外側デューティベルト並びに関連するシステムの構成要素の各々は、当業者の従来の知識及びレベルに従って製造され、かつ/又は組み立てられ得る。
【0058】
様々な詳細、特徴、組み合わせが例示される実施形態に記載されているが、当業者は、本明細書に開示される特徴の無数の可能な代替的な組み合わせ及び配置を理解するであろう。このように、それらの説明は、実施可能であることのみが意図され、非限定的であることが意図されている。代わりに、本発明の趣旨及び範囲は、添付の特許請求の範囲に記載される。
【0059】
第1の図示される実施形態
ここで図面を参照すると、図1Aは、第1の図示される実施形態による、内側デューティ(100)ベルトの外側側面(120)を示す。内側デューティベルトは、可撓性部分(150)に結合されたウエスト部分(130)を備え、可撓性部分は、取り付け部分(140)に更に結合されている。ウエスト部分は、その実質的な表面を覆う第1のタッチファスナ(134)を含む。示されるような第1のタッチファスナは、第1のループファスナ(132)を含む。代替的には、第1のタッチファスナは、代わりに、フックファスナを含んでもよい。ウエスト部分は、使用者のウエストに巻き付き、外側デューティベルト(200、図5A)と係合するように構成されている。取り付け部分は、ウエスト部分と係合するように構成されており、第3のループファスナ(144)を更に含み、それにより、取り付け部分がウエスト部分に係合すると、取り付け部分によって覆われた第1のループファスナのセクションが、第3のループファスナによって補われる。第3のループファスナは、その後、ウエスト部分の外側側面に沿って配設された残りの覆われていない第1のループファスナとともに、外側デューティベルトと係合するように構成することができる。可撓性部分は、複数の開口部(152)を含み、低い剛性を含み、それにより、取り付け部分がウエスト部分と係合し、外側デューティベルトが内側デューティベルトと係合したときに、可撓性部分は、外側デューティベルトの締め付け時に折り畳まれるように構成されており、それによって、ウエスト部分及び取り付け部分が可撓性部分との間でより近くに収束することを可能にする。更に、外側デューティベルトを緩めると、可撓性部分は、元の平坦な位置まで展開し、それによって使用者に弛みを提供するように構成されている。
【0060】
図1Bは、第1の図示される実施形態による、内側デューティベルト(100)の内側側面(110)を示す。内側デューティベルトは、ウエスト部分(130)と、取り付け部分(140)と、それらの間に配設された可撓性部分(150)と、を備える。内側側面では、取り付け部分は、ウエスト部分の縁の近くで第1のループファスナ(132、図1A)と係合するように構成された第1のフックファスナ(143)である接続要素(142)を更に含む。ウエスト部分は、可撓性部分の近くに第2のループファスナ(133)を更に備える。第2のループファスナは、可撓性部分を保管する方法として、接続要素と係合するように構成されている。使用者は、使用中に、接続要素を、ウエスト部分の代わりに第2のループファスナに取り付けることができる。そのような構成では、取り付け部分及び可撓性部分の両方が、内側側面でウエスト部分に結合される。内側ベルトが使用者によって着用されている間、ウエスト部分の両端部の間に隙間が存在する。隙間は、内側ベルトを全くかほとんど妨げなしで比較的簡単に締め付けることを可能にすることによって、可撓性部分をシミュレートすることができる。
【0061】
代替的な実施形態では、接続要素(142)は、取り付け部分(140)の外側側面に配設された第3のループファスナ(144、図1A)を備え、接続要素は、それと結合された対応するフック構成要素によって、ウエスト部分(130)の内側側面(110)と係合するように構成されている。別の実施形態では、取り付け部分(140)の外側側面は、第3のループファスナの代わりにフック構成要素を備え、それと結合された対応するループ構成要素によって、ウエスト部分の内側側面と係合するように構成されている。更に他の実施形態では、接続要素及び/又はウエスト部分は、例えば、限定されないが、フレーム及びプロングバックル、ポリマースクイーズ解放部を有するバックル、ボタンスナップ、又はベルトの2つの端部を接続するための当業者に既知の任意の他の機構を含み得る。接続要素は、内側ベルトの内部又は外部に配設され得る。
【0062】
図2は、第1の図示される実施形態による、折り畳まれていない可撓性部分(150)を有する内側デューティベルト(100)の背面図を示す。内側デューティベルトは、そのいずれの端部でも可撓性部分に各々結合されたウエスト部分(130)及び取り付け部分(140)を備える。示されるように、取り付け部分は、ウエスト部分に結合されており、内側側面(110)が示された使用者の視点で示されている。可撓性部分、ウエスト部分、及び取り付け部分は各々、可撓性部分厚さ(151)、ウエスト部分厚さ(131)、及び取り付け部分厚さ(141)をそれぞれ含む。可撓性部分は、ウエスト部分又は取り付け部分のいずれかよりも低い剛性を含み、それによって、可撓性部分がウエスト部分及び取り付け部分の動きに応じて容易に曲がり、折り畳み、及び展開することを可能にし、一方、ウエスト部分及び取り付け部分は、デューティ装備を確実に保持する目的で剛性のままである。より低い剛性は、内側デューティベルトの残りの部分と比較して、比較的高い弾性率を有する材料を含む、及び/又は比較的低い厚さを含む可撓性部分によって達成することができる。
【0063】
図3は、第1の図示される実施形態による、折り畳まれた可撓性部分(150)を有する内側デューティベルト(100)の背面図を示す。示されるような内側デューティベルトは、第1のフックファスナ(143)及び第1のループファスナ(図示せず)を介して端部でウエスト部分(130)と係合した取り付け部分(140)を備える。反対側の端部では、ウエスト部分及び取り付け部分は、可撓性部分に各々結合されている。ウエスト部分及び取り付け部分は、ウエスト部分及び取り付け部分が可撓性部分に各々結合されている場所で収束して示されている。ウエスト部分及び取り付け部分の両方の収束は、内側デューティベルトの外周を減少させ、可撓性部分は、減少を相殺するように折り畳まれるように構成されている。可撓性部分は、剛性を更に低減し、可撓性を増加させるために、複数の開口部(152)を更に含む。可撓性部分は、内側デューティベルトから外側側面(図示せず)に向かって曲がって示されている。しかしながら、可撓性部分が代替的に内側側面(110)に向かって内向きに曲がることができることが当業者によって理解されるであろう。
【0064】
図4は、第1の図示される実施形態による、様々な厚さを図示する内側デューティベルト(100)の上面図を示す。内側デューティベルトは、ウエスト部分厚さ(131)を有するウエスト部分(130)と、可撓性部分厚さ(151)を有する可撓性部分(150)と、取り付け部分厚さ(141)を有する取り付け部分(140)と、を備える。可撓性部分厚さは、可撓性部分が比較的低い剛性を含むように、ウエスト部分厚さ及び取り付け部分厚さのいずれかよりも小さい。可撓性部分は、ウエスト部分及び取り付け部分の収束又は合流時に折り畳まれるように構成されている。代替的な実施形態では、可撓性部分は、ウエスト部分厚さ及び取り付け部分厚さ以上の可撓性厚さを含み得る。そのような実施形態では、可撓性部分は、折り畳み可能であり、それによってウエスト部分及び取り付け部分が一緒になることを可能にする、高い弾性率を有する材料を含む。
【0065】
第2の図示される実施形態
図5Aは、第2の図示される実施形態による、外側デューティベルト(200)の内部側面(210)を示す。外側デューティベルトは、第1の末端部(260)と、第1の末端部とは反対側の第2の末端部(270)と、を備える。外側デューティベルトの内部側面に配設されているのは、外側デューティベルトの実質的な領域を覆う第2のタッチファスナ(231)である。示されるように、第2のタッチファスナは、第2のフックファスナ(230)を含む。第2のフックファスナは、内側デューティベルト(100、図1A)上の第1のループファスナ(132、図1A)と係合するように構成されている。第3のループファスナ(144、図1A)も存在する場合、第2のフックファスナは、第1のループファスナに加えて、上記第3のループファスナと係合するように更に構成されている。外側デューティベルトは、第1の末端部を第2の末端部に取り付けることができるカプラ(250、図6)を備えるように構成されている。カプラは、ラチェットバックル、フレーム及びプロングバックル、スクイーズ解放バックル、又はベルトの2つの端部を取り付けるための当業者に既知の任意の他の機構を含んでもよい。
【0066】
図5Bは、第2の図示される実施形態による、外側デューティベルト(200)の外部側面(220)を示す。外側デューティベルトは、第1の末端部(260)と、第1の末端部とは反対側の第2の末端部(270)と、を備える。外側デューティベルトは、外側デューティベルトの外部側面に配設された複数の係合要素(240)を備える。複数の係合要素の各々は、とりわけ、ホルスタ、パウチ、ラジオ、及びキーリングフックなどの機器及びパウチを受容及び保持するように構成されている。
【0067】
第3の図示される実施形態
図6は、第3の図示される実施形態による、デューティベルトシステム(300)の上面図を示す。デューティベルトシステムは、外側デューティベルト(200)と係合した内側デューティベルト(100)を備える。内側デューティは、ウエスト部分(130)に結合された可撓性部分(150)を含む。可撓性部分は、取り付け部分(140)に更に結合されている。取り付け部分は、前に示されかつ説明されたように、フックアンドループファスナによってウエスト部分と係合している。更に、内側デューティベルトは、前に示されかつ説明されたように、フックアンドループファスナによって外側デューティベルトと係合している。外側デューティベルトは、カプラ(250)を介して第2の末端(270)に結合された第1の末端部(260)を有する。内側デューティベルトが外側デューティベルトと係合されているため、外側デューティベルトがそれに関連付けられたより小さい外周に締め付けられると、内側デューティベルトは、それに関連付けられたより小さい外周に更に締め付けられる。内側デューティベルトがより小さい外周に締め付けられると、ウエスト部分及び取り付け部分は、互いにより近づき、可撓性部分を折り畳ませて曲げ、外周の低減を相殺する。更に、カプラを係合解除することによって外側デューティベルトが緩むと、可撓性部分は、元の位置に展開されるように構成されている。これは、デューティベルトシステムが、短期間の救済を提供しながら使用者に留まることを可能にする。
【0068】
特徴リスト
内側デューティベルト(100)
内側側面(110)
外側側面(120)
ウエスト部分(130)
ウエスト部分厚さ(131)
第1のループファスナ(132)
第2のループファスナ(133)
第1のタッチファスナ(134)
取り付け部分(140)
取り付け部分厚さ(141)
接続要素(142)
第1のフックファスナ(143)
第3のループファスナ(144)
可撓性部分(150)
可撓性厚さ(151)
複数の開口部(152)
外側デューティベルト(200)
内部側面(210)
外部側面(220)
第2のフックファスナ(230)
第2のタッチファスナ(231)
複数の係合要素(240)
カプラ(250)
第1の末端部(260)
第2の末端部(270)
ラッピング(280)
デューティベルトシステム(300)
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
【国際調査報告】