(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-24
(54)【発明の名称】ディープトレンチとフローティングフィールドリングを備えた半導体高電圧終端
(51)【国際特許分類】
H01L 29/861 20060101AFI20240717BHJP
H01L 21/329 20060101ALI20240717BHJP
H01L 29/06 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
H01L29/91 D
H01L29/91 F
H01L29/91 B
H01L29/06 301V
H01L29/06 301G
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501792
(86)(22)【出願日】2022-07-01
(85)【翻訳文提出日】2024-03-08
(86)【国際出願番号】 US2022035999
(87)【国際公開番号】W WO2023287600
(87)【国際公開日】2023-01-19
(32)【優先日】2021-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522086423
【氏名又は名称】アナログ パワー コンバージョン エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110003476
【氏名又は名称】弁理士法人瑛彩知的財産事務所
(72)【発明者】
【氏名】ジェンドロン-ハンセン, アモリ―
(72)【発明者】
【氏名】スドュルーラ, デュミトル ゲオルゲ
(57)【要約】
基板と、基板に形成された半導体層と、高電圧終端部とを備える半導体デバイスである。高電圧終端は、複数のフローティングフィールドリングと、ディープトレンチと、ディープトレンチ内に配置された誘電体材料とを含む。複数のフローティングフィールドリングは半導体層に形成され、それぞれ半導体層の領域の周囲に配置される。ディープトレンチは、半導体層に形成され、複数のフローティングフィールドリングのうち最も外側のフローティングフィールドリングの周囲に同心状に配置される。高電圧終端は、フローティングフィールドリング、ディープトレンチ、又はその両方の上に配置されたフィールドプレートを含むこともできる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体デバイスであって、
基板と、
前記基板に形成された半導体層と、
高電圧終端とを含み、
前記高電圧終端は、
前記半導体層に形成され、前記半導体層の領域の周囲にそれぞれ配置された複数のフローティングフィールドリングと、
前記半導体層に形成されたディープトレンチであって、前記複数のフローティングフィールドリングのうちの最も外側のフローティングフィールドリングの周囲に同心状に配置されている、ディープトレンチと、
前記ディープトレンチ内に配置された誘電体材料とを含む、半導体デバイス。
【請求項2】
前記高電圧終端がフィールドプレートを含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項3】
前記フィールドプレートは、前記フローティングフィールドリングの少なくとも一つの上に配置されている、請求項2に記載の半導体デバイス。
【請求項4】
前記フィールドプレートは、前記ディープトレンチの少なくとも一部分の上に配置されている、請求項2に記載の半導体デバイス。
【請求項5】
前記フィールドプレートがフローティングフィールドプレートである、請求項2に記載の半導体デバイス。
【請求項6】
前記半導体層の領域がアクティブデバイスを含み、
前記アクティブデバイスは、ドープ領域を含み、
前記フィールドプレートは、前記ドープ領域に電気的に接続されている、請求項2に記載の半導体デバイス。
【請求項7】
前記複数のフローティングフィールドリングは、それぞれ前記半導体層のドープ領域を含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項8】
前記ディープトレンチの底が前記複数のフローティングフィールドリングのうちの前記最も外側のフローティングフィールドリングと前記半導体層との金属学的接合よりも深く、前記ディープトレンチは、前記半導体層の全厚さを通じて延びていない、請求項7に記載の半導体デバイス。
【請求項9】
前記ディープトレンチは、前記基板内に延びている、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項10】
前記ディープトレンチの少なくとも一つの側壁が傾斜している、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項11】
前記半導体層は、前記基板上に成長させた、シリコン、炭化ケイ素、又は窒化ガリウムを含むエピタキシャル層を含む、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項12】
前記ディープトレンチは、前記複数のフローティングフィールドリングのうちの前記最も外側のフローティングフィールドリングに隣接して配置されている、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項13】
前記ディープトレンチ内に配置された前記誘電体材料は、二酸化ケイ素、ポリイミド、ベンゾシクロブテン、スピンオングラス、又はそれらの組み合わせから構成される、請求項1に記載の半導体デバイス。
【請求項14】
半導体デバイスの製造方法であって、
半導体基板上にエピタキシャル層を形成する工程と、
前記エピタキシャル層に、同心状に配置された複数のフローティングフィールドリングを形成する工程と、
前記エピタキシャル層において前記複数のフローティングフィールドリングのうちの最も外側のフローティングフィールドリングの周囲に、ディープトレンチを形成する工程と、
前記ディープトレンチ内に誘電体材料を形成する工程とを含む、製造方法。
【請求項15】
前記ディープトレンチを前記誘電体材料で充填した後、600℃以上の温度で前記半導体デバイスを処理する工程をさらに含む、請求項14に記載の製造方法。
【請求項16】
前記ディープトレンチ内に誘電体材料を形成する工程は、
前記ディープトレンチの表面に酸化物層を形成する工程と、
前記酸化物層を形成した後、前記ディープトレンチ内に誘電体材料を成膜する工程とを含む、請求項14に記載の製造方法。
【請求項17】
前記エピタキシャル層上に誘電体層を形成する工程と、
前記誘電体層上と、前記フローティングフィールドリングの少なくとも一つ、前記ディープトレンチの少なくとも一部、又はその両方の上とに、フィールドプレートを形成する工程とをさらに含む、請求項14に記載の製造方法。
【請求項18】
前記半導体基板上に、前記エピタキシャル層のドープ領域を含むアクティブデバイスを、前記複数のフローティングフィールドリングのうちの最も内側に配置されるように形成する工程と、
前記フィールドプレートと前記エピタキシャル層の前記ドープ領域との間に電気的接続を形成する工程とをさらに含む、請求項17に記載の製造方法。
【請求項19】
前記複数のフローティングフィールドリングがそれぞれ、前記エピタキシャル層のドープ領域から構成され、
前記ディープトレンチの底が前記複数のフローティングフィールドリングのうちの前記最も外側のフローティングフィールドリングと前記エピタキシャル層との金属学的接合よりも深い、請求項14に記載の製造方法。
【請求項20】
前記ディープトレンチが前記半導体基板内に延びている、請求項19に記載の製造方法。
【請求項21】
前記ディープトレンチを形成する工程は、
前記複数のフローティングフィールドリングのうちの前記最も外側のフローティングフィールドリングの一部を除去することを含む、請求項14に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
高電圧半導体デバイスは、半導体デバイスの活性領域の周辺部での電気絶縁破壊を防止するために、高電圧終端として知られる専用の構造を必要とする場合がある。
【0002】
1700Vを超えるブロッキング電圧定格を有するデバイスでは、高電圧終端がダイ面積のかなりの部分を占めることがある。このようなデバイスの中には、デバイスの面積の半分以上が高電圧終端によって消費されるものもある。このため、デバイスのダイサイズが大きくなり、デバイスのコストが上昇する。
【0003】
コストを低減するためには、よりコンパクトな高電圧終端(すなわち、より少ないダイ面積を占めるもの)を有し、尚且つ高いブロッキング電圧を提供することが有利である。
【発明の概要】
【0004】
実施形態は、半導体デバイス及びその製造プロセスに関し、特に、デバイスの活性領域の周辺部に高電圧終端を含む半導体デバイスに関する。
【0005】
一実施形態では、半導体デバイスは、基板と、基板に形成された半導体層と、高電圧終端とを含む。高電圧終端は、半導体層内に形成され、半導体層の領域の周囲にそれぞれ配置された複数のフローティングフィールドリングと、半導体層内に形成され、複数のフローティングフィールドリングのうち最も外側のフローティングフィールドリングの周囲に同心状に配置されたディープトレンチと、ディープトレンチ内に配置された誘電体材料とを含む。
【0006】
高電圧終端は、フィールドプレートをさらに含み得る。フィールドプレートは、1つ以上のフローティングフィールドリングの上、ディープトレンチの一部の上、又はその両方の上に配置されてもよい。
【0007】
一実施形態において、半導体デバイスの製造方法は、半導体基板にエピタキシャル層を形成すること、エピタキシャル層内に同心状に配置された複数のフローティングフィールドリングを形成すること、エピタキシャル層内で複数のフローティングフィールドリングのうち最も外側のフローティングフィールドリングの周囲にディープトレンチを形成すること、ディープトレンチ内に誘電体材料を形成すること、を含む。
【0008】
一実施形態では、本方法は、誘電体層上と、フローティングフィールドリングの少なくとも1つ、ディープトレンチの少なくとも一部、又はその両方の上とにフィールドプレートを形成することをさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】
図1Aは、一実施形態による半導体デバイスの断面を示す。
図1Bは、一実施形態による半導体デバイスの平面図を示す。
【
図2】
図2A~
図2Eは、別々の各実施形態による半導体デバイスのそれぞれの断面を示す。
【
図3】他の実施形態による半導体デバイスの断面を示す。
【
図4】
図4A~
図4Dは、一実施形態による半導体デバイス製造プロセスのステップを示す。
【
図5】一実施形態による
図4A~
図4Dに示すステップの後に発生するステップを示す。
【
図6】
図6A~
図6Dは、一実施形態による半導体デバイス製造プロセスのステップを示す。
【
図7】一実施形態による
図6A~
図6Dに示すステップの後に発生するステップを示す。
【
図8】
図8A~
図8Dは、一実施形態による半導体デバイス製造プロセスにおいて
図4A~
図4Dに示すステップの後に行われる追加のステップを示す。
【
図9】実施形態による半導体デバイスの電気特性を示す。
【
図10】実施形態による半導体デバイスの逆ブレークダウン電圧のグラフ。
【
図11】一実施形態による半導体デバイスのアバランシェブレークダウン(なだれ降伏)時の電界分布を示す。
【
図12】別の実施形態による半導体デバイスのアバランシェブレークダウン時の電界分布を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本出願の実施形態は、高電圧終端を有する半導体デバイスに関する。実施形態では、高電圧終端は、半導体デバイスの活性領域の周囲に配置された1つ以上のフローティングフィールドリング及びディープトレンチを含む。
【0011】
本明細書で使用する場合、ディープトレンチとは、その底が半導体中の適切なドープ領域の金属学的接合よりも深く、ダイオード、電界効果トランジスタ(FET)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、サイリスタなどを作製するために使用されるエピタキシャル層など、アクティブデバイスが作製される半導体デバイスの層の大部分又は全体を貫通し得るトレンチである。一実施形態では、適切なドープ領域は、フローティングフィールドリングであってもよく、特に、ディープトレンチに隣接するフローティングフィールドリングであってもよい。
【0012】
ディープトレンチは、一般に、酸化物などの第1の誘電体でライニングされる。ディープトレンチは、第2の誘電体(ディープトレンチをライニングするために使用されるのと同じ誘電体であってもよい)で充填されてもよいが、実施形態ではこれに限定されない。
【0013】
実施形態の詳細な説明が、添付の図と共に以下において提供される。本開示の範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定され、多数の代替、修正及び等価の形態を包含する。様々な工程のステップが所定の順序で示されているが、実施形態は必ずしも列挙された順序で実行されることに限定されない。実施形態では、特定の操作/作動を同時に行ってもよいし、記載された順序以外の順序で行ってもよいし、全く行わなくてもよい。
【0014】
数多くの具体的な詳細が以下の説明に含まれている。これらの詳細は、具体例によって本開示の範囲の徹底的な理解を促進するために提供され、実施形態は、これらの具体的な詳細のいくつかがなくても、特許請求の範囲に従って実施することができる。したがって、本開示の特定の実施形態は例示であり、排他的又は限定的であることを意図するものではない。明瞭にする目的で、本開示に関連する技術分野で公知である技術事項は、本開示が不必要に不明瞭にならないように詳細に説明されていない。
【0015】
パワー半導体デバイスは、活性領域周辺部での早期絶縁破壊を回避するために、専用の高電圧終端を必要とする。高電圧終端の例としては、フローティングフィールドリング(FFR)及び絶縁体で満たされたディープトレンチがあげられる。しかし、高電圧用のFFR終端は、大きなダイ面積を占有する可能性がある。一方、ディープトレンチ終端はダイ面積を小さくできるが、その代わりにブロッキング電圧が低くなる。また、高電圧終端に使用されるすべての構造は、高周波スイッチング性能に悪影響を及ぼす大きな寄生キャパシタンスを伴い、使用される設計や材料によっては、高周波動作に適さないヒステリシス特性をもつ。
【0016】
スーパージャンクション技術は、一般にディープトレンチエッチングと半導体エピタキシャル成長充填に依存している。これらの技術の焦点は、低オン状態抵抗と高ブロッキング電圧のトレードオフを最適化することである。特に、スーパージャンクションデバイスは、パワー半導体デバイスの従来のシリコンの限界を打ち破ることができる。しかし、この概念は高電圧終端には適しておらず、スーパージャンクションデバイスは特定の高電圧終端設計を必要とする。
【0017】
実施形態には、半導体デバイス用の高電圧終端が含まれ、高電圧終端は、1つ以上のFFRと、誘電体層で満たされ、FFRの1つに隣接して配置されたディープトレンチとを含む。FFRの数は、同じ定格電圧を有するがディープトレンチを有しない関連技術の高電圧終端に必要なFFRの数よりも少なくてもよく、それに応じて、ディープトレンチをFFRと組み合わせることにより、関連技術の高電圧終端よりもダイの占有面積が小さい高電圧終端を得られる可能性がある。
【0018】
実施形態は、シリコンカーバイド(SiC)技術(薄いエピタキシー層及び高電圧定格を有する可能性がある)に特に適しているが、シリコン及び窒化ガリウム(GaN)を含む(これらに限定されない)、広範囲の他の半導体材料にも適用可能である。
【0019】
図1Aは、一実施形態による半導体デバイス100を示す。
図1Aでは、デバイス100は縦型PINダイオードであるが、実施形態はこれに限定されない。
【0020】
デバイス100は、エピタキシャル層(以下、エピタキシー104)が形成された半導体材料の基板102からなる。エピタキシー104は、基板102上に成長させてもよい。基板102は、エピタキシー104と同じ半導体材料であってもよいが、エピタキシー104よりも高濃度にドープされていてもよい(したがって、より高い導電率を有する)。
【0021】
実施形態では、基板102及びエピタキシー104は、SiCなどのワイドバンドギャップ半導体を含み、n型材料であってもよいが、実施形態はこれに限定されない。例えば、実施形態では、基板102及びエピタキシー104は、シリコン又はGaNを含んでもよい。他の実施形態では、基板102及びエピタキシー104はp型材料であってもよい。
【0022】
ドープ領域106は、ディープトレンチ108によって囲まれた領域においてエピタキシー104中に形成される。図示のPINダイオードでは、ドープ領域106はp型領域であるが、実施形態はこれに限定されない。
【0023】
第1、第2、及び第3のフローティングフィールドリング116A、116B、及び116C(総称して、フローティングフィールドリング116)は、エピタキシー104においてドープ領域106の周辺部でその周囲に形成される。フローティングフィールドリング116は、ドープ領域106と同じ種類のドープ領域である。実施形態では、フローティングフィールドリング116は、ドープ領域106よりも高濃度にドープされている。
【0024】
ディープトレンチ108は、エピタキシー104及びドープ領域106の上部にも配置される誘電体118で充填される。実施形態では、誘電体118は、二酸化ケイ素(SiO2)、ポリイミド、ベンゾシクロブテン、スピンオンガラス、又はそれらの組み合わせを含むことができる。
【0025】
フローティングフィールドリング116及びディープトレンチ108は、コンパクトな高電圧終端として共に機能する。作動中、PINダイオードを横切る遮断電圧は、フローティングフィールドリング116とディープトレンチ108との間で分割される。実施形態では、フローティングフィールドリング116で維持される電圧は、ディープトレンチ108のブレークダウン電圧とエピタキシー104の一次元ブレークダウン電圧との差以上である。
【0026】
第1の電極126は、ドープ領域106の上に形成され、ドープ領域106と電気的に接触する。第1の電極126は、ドープ領域106、ドープ領域106の下のエピタキシー104の部分、及び基板102で構成されるPINダイオードのアノードへの電気的接続を提供する。
【0027】
一実施形態では、第1の電極126は、数ある導体の中でもアルミニウムから構成され、一実施形態ではニッケルシリサイドから構成され得る薄い導電層122を介してドープ領域106に電気的に接続され得る。別の実施形態では、第1の電極126は金で構成されてもよい。
【0028】
導体(銀又は金など、接着のための他の界面要素と共に)からなる第2の電極130は、基板102の底面(下面)に形成され、PINダイオードのカソードへの電気的接続を提供する。
【0029】
パッシベーション層128は、電極126と誘電体118の上に形成される。実施形態では、パッシベーション層は、シリコン酸窒化物(SiON)からなる。
【0030】
図1Bは、一実施形態による
図1Aの半導体デバイス100のA-A’線に沿った平面図を示す。
図1Bは、ドープ領域106によって画定された活性領域の周囲に同心状に配置された第1、第2、及び第3のフローティングフィールドリング116A、116B、及び116Cと、第3のフローティングフィールドリング116C(最も外側のフローティングフィールドリング)の周囲に配置されたディープトレンチ108を充填する誘電体と、を示す。
【0031】
図1Bは、角が丸められた正方形の形状を有するドープ領域106と、角が丸められた正方形のリングの形状を有するフローティングフィールドリング116とを示すが、実施形態はこれに限定されない。一実施形態では、丸みを帯びた正方形の形状は、代わりに円形の形状であってもよいし、丸みを帯びた長方形の形状などであってもよい。
【0032】
図2A~
図2Dは、高電圧終端の一部としてフィールドプレートをさらに含む、
図1Aの半導体デバイス100のような半導体デバイスの実施形態を示す。
図2Eは、ディープトレンチが
図1Aの半導体デバイス100とは異なって配置される実施形態を示す。
【0033】
図2Aは、一実施形態による半導体デバイス200Aの断面を示す。半導体デバイス200Aは、半導体デバイス200Aがディープトレンチ108上に配置されたフィールドプレート127Aを含む点で、
図1Aの半導体デバイス100と異なる。平面図では、フィールドプレート127Aは、円形、楕円形、又は丸みを帯びた矩形のリングであってもよいが、実施形態はこれに限定されない。
【0034】
図2Aの実施形態では、フィールドプレート127Aはフローティングフィールドプレートであり、すなわち、フィールドプレート127Aは半導体デバイス200A内の他の構造に導電接続されていないが、実施形態はこれに限定されない。
【0035】
図2Bは、別の実施形態による半導体デバイス200Bの断面を示す。半導体デバイス200Bでは、半導体デバイス200Bの第1の電極126Bが、半導体デバイス100の第1の電極126とは異なり、ドープ領域106の上だけでなく、フローティングフィールドリング116の上にも形成されている点で、
図1Aの半導体デバイス100と異なる。フローティングフィールドリング116上に形成された第1の電極126Bの部分は、「接地」フィールドプレートとして機能する。
【0036】
図2Bの実施形態では、第1の電極126Bの接地フィールドプレート部分は、フローティングフィールドリング116の全てにわたって延びているが、実施形態はこれに限定されず、第1の電極126Bの接地フィールドプレート部分は、フローティングフィールドリング116の一部にのみ延びていてもよい。
【0037】
図2Cは、別の実施形態による半導体デバイス200Cの断面を示す。半導体デバイス200Cは、半導体デバイス200Cがフローティングフィールドリング116の上に配置されたフィールドプレート127Cを含み、ディープトレンチ108Vの側壁が傾斜している点で、
図1Aの半導体デバイス100とは異なる。平面図では、フィールドプレート127Cは、円形、楕円形、又は丸みを帯びた矩形のリングであってもよいが、実施形態はこれに限定されない。
【0038】
図2Cの実施形態では、フィールドプレート127Cはフローティングフィールドプレートである。
【0039】
図2Cの実施形態では、フィールドプレート127Cはフローティングフィールドリング116のすべてにわたって延びているが、実施形態はこれに限定されず、フィールドプレート127Cはフローティングフィールドリング116の一部だけに延びていてもよい。
【0040】
実施形態では、フィールドプレート127Cはディープトレンチ108Vの上にも延在してよい。
【0041】
図2Dは、別の実施形態による半導体デバイス200Dの断面を示す。半導体デバイス200Dでは、半導体デバイス200Dの第1の電極126Dが、半導体デバイス200Bの第1の電極126Bとは異なり、ドープ領域106及びフローティングフィールドリング116の上だけでなく、ディープトレンチ108の上にも形成されている点で、
図2Bの半導体デバイス200Bと異なる。フローティングフィールドリング116とディープトレンチ108の上に形成された第1の電極126Dの部分は、「接地」フィールドプレートとして機能する。
【0042】
図2Eは、別の実施形態による半導体デバイス200Eの断面を示す。半導体デバイス200Eでは、半導体デバイス200Eのトレンチ108が第3のフローティングフィールドリング116C(最も外側のフローティングフィールドリング)に接して配置されておらず、その代わりに、この実施形態では、エピタキシー104の一部によって第3のフローティングフィールドリング116Cから離隔されている点で、
図1Aの半導体デバイス100とは異なる。
【0043】
図3は、別の実施形態による半導体デバイス300の断面を示す。デバイス300は、以下の点で
図1Aのデバイス100と異なる。
・
図3のディープトレンチ108Sは、
図1Aのディープトレンチ108ほど深くない。
・第4のフローティングフィールドリング116Dが、第3のフローティングフィールドリング116Cとディープトレンチ108Sとの間に配置されている。
トレンチ108Sは、第4のフローティングフィールドリング116D(すなわち、最も外側のフローティングフィールドリング)の底部とエピタキシー104との間の金属学的接合よりも深いので、依然としてディープトレンチである。
【0044】
半導体デバイス300は、ディープトレンチ108Sがディープトレンチ108よりも浅いことから、ディープトレンチ108Sがブロッキング電圧にもたらす効果が
図1Aのディープトレンチ108よりも低い(すなわち、より低い耐圧を有する)ことを補償するために、追加の第4のフローティングフィールドリング116Dを有する。
【0045】
図4A~
図8Dは、いくつかの実施形態による半導体デバイスを製造するプロセスを示す。
図4A~
図8Dに示される構造が、関連技術において周知の技術(例えば、成膜に続いてフォトリソグラフィによって層を形成すること)を使用して作製され得る場合、周知の技術の説明は、簡潔にするために省略され得る。
【0046】
図4A~
図4Dは、一実施形態による半導体デバイス製造プロセスのステップを示す。
図1Aにある1××の形式の番号は、
図4A~
図4Dにおいて4××の形式の番号に対応し、それぞれ実質的に同一の構造に対応する。
【0047】
図4Aは、基板402、エピタキシー404、ドープ領域406、及び第1、第2、第3、及び第4のフローティングフィールドリング416A、416B、416C、416D(総称して、フローティングフィールドリング416)を示す。
【0048】
図4Bでは、ディープトレンチ408が、エピタキシー404の全深さ及び基板402にわずかに入る程度の深さまで、形成されている。しかしながら、実施形態はこれに限定されず、一実施形態では、ディープトレンチ408は、
図3のディープトレンチ108Sのように、エピタキシー404の一部で停止する。第4のフローティングフィールドリング416Dとエピタキシー404との間の金属学的接合がディープトレンチ408の側壁に接触して終わるように、第4のフローティングフィールドリング416Dの一部がディープトレンチ形成中に除去されている。
【0049】
図4Cにおいて、薄い酸化物層417が、ディープトレンチ408の表面、及びドープ領域406、フローティングフィールドリング416、及びエピタキシー404の上面に形成されている。薄い酸化物層417は、熱酸化によって成長した二酸化ケイ素で構成することができる。一実施形態では、薄い酸化物層417は、ディープトレンチ408が充填される前に除去される犠牲酸化物である。別の一実施形態では、薄い酸化物層417は、そのまま残されるライナー酸化物である。
【0050】
薄い酸化物層417を形成することにより、ディープトレンチ408の表面がパッシベートされ、他の特性の中でも特に、デバイスのリーク電流及び耐圧を改善することができる。ただし、薄い酸化物層417の形成は任意である。
【0051】
図4Dでは、より厚い誘電体層418が、ディープトレンチ408の中と、ドープ領域406、フローティングフィールドリング416、及びエピタキシー404の上部に形成される。薄い酸化物層417が形成される実施形態では、誘電体層418は、
図4Cの薄い酸化物層417を取り込み得る。実施形態では、誘電体層418は二酸化ケイ素から構成されてもよい。
【0052】
図5は、一実施形態による半導体デバイス製造プロセスにおいて、
図4A~
図4Dのステップの後に実行される、さらなるステップの結果を示す図である。
【0053】
図5において、ドープ領域406の一部を露出させるために誘電体層418を貫通する第1のコンタクト開口が形成され、第1のコンタクト開口内に薄い導電層522(一実施形態では、ニッケルシリサイドからなる)が形成され、薄い導電層522全体及び誘電体層418の一部を覆って第1の電極526が形成される。第1の電極526と誘電体層418の上にはパッシベーション層528が形成される。第2の電極530は、基板402の底面に形成される。
【0054】
実施形態において、
図5に示す部分を生成するために実行される1つ以上のステップは、600℃を超える温度を必要とする。例えば、薄い導電層522の形成は、1000℃を超える温度を数分間使用するアニールステップを必要とする場合がある。したがって、実施形態では、
図4A~
図4Dのステップによって例示される製造プロセスによって形成される部分は、劣化することなくこのような高温に耐えることができなければならない。その結果、いくつかの実施形態では、高温処理と相容れない材料(ポリイミド又はベンゾシクロブテン(BCB)など)をディープトレンチ408に充填することが禁止される場合がある。
【0055】
図6A~
図6Dは、一実施形態による半導体デバイス製造プロセスのステップを示す。
図4A~
図4Dにある4××の形式の番号は、
図6A~
図6Dの6××の形式の番号に対応し、それぞれ実質的に同一の構造に対応する。
【0056】
図6Aは、基板602、エピタキシー604、ドープ領域606、そして第1、第2、第3、及び第4のフローティングフィールドリング616A、616B、616C、及び616D(総称して、フローティングフィールドリング616)を示す。
【0057】
図6Bにおいて、ディープトレンチ608Sが、エピタキシー604の一部に形成される。ディープトレンチ608Sは、少なくとも、ディープトレンチ608Sの底部が第4のフローティングフィールドリング616Dとエピタキシャル604との間の金属学的接合よりも低くなるように、エピタキシャル604の内部まで十分に延びている。第4のフローティングフィールドリング616Dの一部は、第4のフローティングフィールドリング616Dとエピタキシー604との間の金属学的接合がディープトレンチ608Sの側壁に接触して終わるように、ディープトレンチ形成中に除去されている。
【0058】
図6Cにおいて、薄い酸化物層617が、ディープトレンチ608Sの表面と、ドープ領域606、フローティングフィールドリング616、及びエピタキシー604の上面とに形成される。薄い酸化物層617は、熱酸化によって成長した二酸化ケイ素で構成されてもよい。
【0059】
薄い酸化物層617を形成することにより、ディープトレンチ608Sの表面がパッシベートされ、数ある特性の中でも、デバイスのリーク電流及び耐圧を改善することができる。ただし、薄い酸化物層617の形成は任意である。
【0060】
図6Dでは、より厚い誘電体層618が、ディープトレンチ608Sの中と、ドープ領域606、フローティングフィールドリング616、及びエピタキシー604の上部とに形成される。薄い酸化物層617が形成される実施形態では、誘電体層618は、
図6Cの薄い酸化物層617を取り込んでよい。一実施形態では、誘電体層618は二酸化ケイ素から構成されてもよい。
【0061】
図7は、実施形態による半導体デバイス製造プロセスにおいて、
図6A~
図6Dのステップの後に実行される、さらなるステップの結果を示す。
【0062】
図7において、ドープ領域606の一部を露出させるために誘電体層618を貫通する第1のコンタクト開口部が形成され、第1のコンタクト開口部に薄い導電層722が形成され、薄い導電層722の全体及び誘電体層618の一部を覆って第1の電極726が形成される。フローティングフィールドプレート727が、第2、第3及び第4のフローティングフィールドリング616B、616C及び616Dの上と、ディープトレンチ608Sの一部の上とに形成される。パッシベーション層728が、第1の電極726、フローティングフィールドプレート727、及び誘電体層618の上に形成される。第2の電極730は、基板602の底面に形成される。
【0063】
実施形態において、
図7に示す部分を生成するために実行される1つ以上のステップは、600℃を超える温度を必要とする。例えば、薄い導電層722の形成は、1000℃を超える温度を数分間使用するアニールステップを必要とする場合がある。したがって、実施形態において、
図6A~
図6Dのステップによって例示される製造プロセスによって形成される部分は、劣化することなくこのような高温に耐えることができなければならない。その結果、いくつかの実施形態では、高温処理と相容れない材料(ポリイミド又はベンゾシクロブテン(BCB)など)をディープトレンチ608Sに充填することが禁止される場合がある。
【0064】
図8A~
図8Dは、一実施形態による半導体デバイス製造プロセスにおいて、
図4A~
図4Dに示すステップの後に実行される、追加のステップを示す。特に、
図8A~
図8Dは、簡素化された垂直型金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ(VMOSFET)の製造におけるステップを示す。
図8A~
図8Dにある8××の形式の番号は、
図4A~
図4Dの4××の形式の番号に対応し、それぞれ実質的に同一の構造に対応する。
【0065】
図8Aに示される誘電体層418の成膜の前に、ドープされたソース領域826がドープされた領域406に形成されている。ドープ領域406がp型材料であってもよい実施形態では、ドープソース領域826はn型材料であってもよい。
【0066】
実施形態において、
図8Aに示すステップと
図8Dに示すステップとの間に実行される1つ以上のステップは、600℃を超える温度を必要とする。例えば、後述するようにSiC上に薄い導電層を形成するには、1000℃を超える温度を数分間使用するアニールステップが必要な場合がある。したがって、一実施形態では、
図8A~
図8Dのステップによって示される製造プロセスによって形成される部分は、劣化することなくこのような高温に耐えることができなければならない。
【0067】
図8Aでは、開口部832が、誘電体層418において、エピタキシー404の活性領域の上と、ドープ領域406の一部及びドープソース領域826の一部の上とに、形成されている。この場合のドープ領域406は、VMOSFETのチャネル内のドーピングを規定するpウェルに対応するが、当技術分野で周知のドープ領域406のいくつかの詳細は、明瞭にするために示されていない。
【0068】
図8Bでは、開口部832内の活性領域の中央にシャロー(浅い)トレンチが形成され、シャロートレンチの中に誘電体層834が形成される。他の実施形態では、シャロートレンチの形成及び充填を省略してもよい。
【0069】
図8Cでは、誘電体層418及び834を含んだ誘電体層836を形成するために、追加の誘電体が形成され得る。誘電体層836の一部は、ゲート誘電体となり、ゲート電極838が、その誘電体層836のゲート誘電体部分の上に(一実施形態では、ドープされたポリシリコンから)形成される。
【0070】
図8Dでは、パッシベーション層846が、誘電体層836及びゲート電極838の上に形成される。パッシベーション層846は、例えば、ボロホスホシリケートガラス(BPSG)で構成され得る。パッシベーション層846及び誘電体層836には、ドープ領域406、ドープソース領域826、及びゲート電極838の一部を露出させるための開口部が形成される。
【0071】
薄い導電層840が、誘電体層836の開口部から露出したドープ領域406及び826の表面に形成され、一実施形態ではニッケルシリサイドからなる。ソース電極842は、薄い導電層840を介してドープ領域406及びドープソース領域826に電気的接続をもたらすように形成される。
【0072】
ゲートコンタクト844が、ゲート電極838への電気的接続を提供するように形成される。ドレイン電極848は、基板402の底面に形成される。
【0073】
以上より、
図8Dは、VMOSFETの活性領域の周囲に形成され、1つ以上のフローティングフィールドリングとディープトレンチとを使用する高電圧終端を有するVMOSFETを製造するプロセスの中間段階を示す。
【0074】
図9は、実施形態によるデバイスの電気特性を示す。具体的に、
図9は、厚さ6.4μmのエピタキシャル成長を用いて作製された半導体デバイスの逆ブレークダウン電圧V
R、300Vでの接合キャパシタンスC
J、及び300Vでのゲート電荷Q
Cを示し、半導体デバイスの各々の高電圧終端は、深さTH
TRENCHが7.0μm(すなわち、エピタキシャル成長全体)又は3.2μmのいずれかを有するディープトレンチを含み、フローティングフィールドリングの数N
RINGが0、2、4、又は6である。フローティングフィールドリング長L
FFRは、図示の実施形態では、最も内側のフローティングフィールドリングの内側から最も外側のフローティングフィールドリングの外側までの距離を示す。
【0075】
図10は、
図9のデバイスと、フローティングフィールドリングは有るがディープトレンチの無いデバイスと、についての逆ブレークダウン電圧V
Rのグラフである。
【0076】
図9及び
図10に見られるように、ディープトレンチの追加は、同じ数のフローティングフィールドリングを有するがディープトレンチをもたないデバイスと比較して、逆方向電圧V
Rを増加させ得る。7.0μmのディープトレンチをもつ高電圧終端は、わずか2個のフローティングフィールドリングで実質的に可能な限り高い逆電圧V
Rを達成する。深さ3.2μmのディープトレンチをもつ高電圧終端は、4つのフローティングフィールドリングで実質的に最高の逆電圧V
Rを達成する。対照的に、ディープトレンチの無い高電圧終端は、可能な限り高い逆電圧V
Rを達成するために10個のフローティングフィールドリングを必要とする。
【0077】
図9にも見られるように、接合キャパシタンスC
J及びゲート電荷Q
Cは、フローティングフィールドリングによって主に決定され、ディープトレンチの寸法による影響は少ない。一実施形態では、デバイスの動作周波数は、接合キャパシタンスC
Jによって制限される場合がある。
【0078】
図9及び
図10は、一実施形態による高電圧終端で使用されるディープトレンチの深さ及びフローティングフィールドリングの数が、所望のダイ面積、所望の逆ブロッキング電圧、及び所望の動作周波数に応じて選択され得ることを示す。一実施形態では、フローティングフィールドリングで持続される電圧は、ディープトレンチブレークダウン電圧とエピタキシーの一次元ブレークダウン電圧との差以上である。
【0079】
図11は、一実施形態による、4つのフローティングフィールドリングと、エピタキシーの深さ全体を貫通するディープトレンチとからなる高電圧終端(本明細書では、以降「全深度終端」)を有する半導体デバイスにおけるアバランシェブレークダウン時の電界分布を示す。
図12は、別の実施形態による、4つのフローティングフィールドリングと、エピタキシーの深さの半分まで貫通するディープトレンチとからなる高電圧終端(本明細書では、以降、「半深度終端」)を有する半導体デバイスにおけるアバランシェブレークダウン時の電界分布を示す。
【0080】
図11及び
図12から分かるように、全深度終端に関する電界の輪郭線は、半深度終端に関する電界の輪郭線よりも直線的であり、より等間隔である。したがって、所与の逆電圧に対して、半深度終端は、単位距離当たりの電界の変化がより大きいエピタキシー領域を有し、それに応じて、半深度終端によって維持され得る最大逆電圧は、全深度終端によって維持され得る最大逆電圧よりも低くなる。(本明細書では、以降、「半深度終端」)
【0081】
例示的な実施形態では、1つ以上のフローティングフィールドリング及びディープトレンチが、半導体デバイスの活性領域の周囲に配置され、高電圧終端を形成する形態が提供されている。高電圧終端は、1つ以上のフィールドリングの一部又は全部の上、ディープトレンチの上、又はその両方に配置された、フィールドプレートをさらに含むことができる。フィールドプレートが存在する場合は、フローティング又は「接地」されていてもよい。このような高電圧終端は、関連技術の高電圧終端ほどダイ面積を消費することなく、高い逆ブロッキング電圧を提供することができ、したがって、このような高電圧終端を含む半導体デバイスのコストを低減することができる。
【0082】
本開示の態様を、例示として提示された特定の実施形態と併せて説明してきたが、実施形態は、図面に示されたもの又はここに説明されたものに限定されない。開示された実施形態に対する多数の代替、修正、及び変形は、特許請求の範囲から逸脱することなく行うことができる。本明細書に開示された実施形態は、限定することを意図していない。
【国際調査報告】