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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-24
(54)【発明の名称】筋力運動のための重量発生装置
(51)【国際特許分類】
   A63B 21/008 20060101AFI20240717BHJP
   A63B 21/062 20060101ALI20240717BHJP
   A63B 21/078 20060101ALI20240717BHJP
   A63B 24/00 20060101ALI20240717BHJP
【FI】
A63B21/008
A63B21/062
A63B21/078
A63B24/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502440
(86)(22)【出願日】2022-06-14
(85)【翻訳文提出日】2024-02-19
(86)【国際出願番号】 KR2022008374
(87)【国際公開番号】W WO2023287028
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0093485
(32)【優先日】2021-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524018936
【氏名又は名称】クァク テ ヨン
(71)【出願人】
【識別番号】524018947
【氏名又は名称】シム サン ポー
(71)【出願人】
【識別番号】524018958
【氏名又は名称】クァク ドン チョル
(74)【代理人】
【識別番号】100107984
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 雅紀
(74)【代理人】
【識別番号】100182305
【弁理士】
【氏名又は名称】廣田 鉄平
(74)【代理人】
【識別番号】100096482
【弁理士】
【氏名又は名称】東海 裕作
(74)【代理人】
【識別番号】100131093
【弁理士】
【氏名又は名称】堀内 真
(74)【代理人】
【識別番号】100150902
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 正子
(74)【代理人】
【識別番号】100141391
【弁理士】
【氏名又は名称】園元 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100221958
【弁理士】
【氏名又は名称】篠田 真希恵
(74)【代理人】
【識別番号】100192441
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 仁
(72)【発明者】
【氏名】クァク テ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】シム サン ポー
(72)【発明者】
【氏名】クァク ドン チョル
(57)【要約】
。従来、運動器具に用いられる重りを移動させて重量を調整するのは不便であったことから、本発明は、レバーやバルブ調節により真空圧で重量を発生させる、筋力運動のための重量発生装置に関する。運動器具と結合して上下運動する第1シリンダは、エアホースを介して第2シリンダと連結され、第1シリンダ、エアホースおよび第2シリンダの内部体積の調節により発生する重量が容易に調節されることを特徴とする重量発生装置に関する。
また、既存の様々な運動器具のフレームに適用することができ、折り畳み式運動器具に適用して、室内での移動および保管が容易な折り畳み式運動器具を提案する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外力によって上下運動し、上端が運動器具と結合する結合部を含む第1ピストンと、
前記第1ピストンと第1底面との間に形成され、前記第1ピストンの引きにより真空圧が形成される第1吸入チャンバを含む第1シリンダと、
第2ピストンと第2底面の間に形成された第2吸入チャンバを含む第2シリンダと、
前記第1吸入チャンバと前記第2吸入チャンバが連結されるように配置されるエアホースと、
前記第2ピストンの位置を制御する重量調節部と、
前記第2シリンダと前記重量調節部を含むハウジングとを含み、
前記第2シリンダは、一つ以上の前記エアホースと長手方向に連結可能であり、
前記エアホースがon/offになる一つ以上の制御バルブおよび外部と連結される排気バルブを含み、
前記重量調節部によって前記第2ピストンの位置が変更し、前記第2吸入チャンバの体積が調節されることで、前記第1ピストンの引きにより発生する重量が調節され、
前記排気バルブが開放され、大気圧状態で前記第2ピストンの位置が変更することを特徴とする、重量発生装置。
【請求項2】
前記重量調節部は、
一つ以上の前記第2ピストンの上端に結合する連結部と、
一端が前記連結部の中央を高さ方向に貫通して配置され、他端が前記ハウジングを貫通して配置され、外側面にネジ山が形成された回転軸と、
前記回転軸の他端に結合するレバーと、
前記回転軸に貫通結合し、前記連結部の下端に配置される固定部材とを含む、請求項1に記載の重量発生装置。
【請求項3】
前記重量発生装置は、
複数個の前記第1シリンダと一つの前記第2シリンダが連結されることを特徴とする、請求項1に記載の重量発生装置。
【請求項4】
前記重量発生装置は、
一つの前記第1シリンダと複数個の前記第2シリンダが連結されることを特徴とする、請求項2に記載の重量発生装置。
【請求項5】
前記第1シリンダの外側面と前記第2シリンダの外側面が結合し、前記第1吸入チャンバと前記第2吸入チャンバが連結されることを特徴とする、請求項1に記載の重量発生装置。
【請求項6】
前記第1シリンダは、前記第2シリンダの内側に配置され、前記第1吸入チャンバと前記第2吸入チャンバが連結されることを特徴とする、請求項1に記載の重量発生装置。
【請求項7】
外力によって上下運動し、上端が運動器具と結合する結合部を含む第1ピストンと、
前記第1ピストンと第1底面との間に形成され、前記第1ピストンの引きにより真空圧が形成される第1吸入チャンバを含む第1シリンダと、
前記第1シリンダが中央に配置されるホールが形成されたチャンバブロックとを含み、
前記チャンバブロックは、
制御バルブを含む第1チャンバブロックと第2吸入チャンバを含む第2チャンバブロックを含み、前記第1チャンバブロックと前記第2チャンバブロックが交互に積層されることを特徴とする、重量発生装置。
【請求項8】
前記第1シリンダは、最下端に配置された前記チャンバブロックと連結されることを特徴とする、請求項7に記載の重量発生装置。
【請求項9】
前記第1チャンバブロックは、上下面に接する前記第2チャンバブロックを連結して前記第2吸入チャンバの体積が調節されることで発生する重量が調節されることを特徴とする、請求項7に記載の重量発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筋力運動のための重量発生装置に関し、既存の筋力運動器具に使用されている重りの代わりに、真空圧を発生できるシリンダを使用し、シリンダの面積と個数、空気チャンバの体積、バルブの開閉面積などを変化させることで所望の重量を発生させる装置に関する。
【背景技術】
【0002】
運動は、目的に応じて、有酸素運動と筋力運動とに分けられ、場所に応じて、室外運動と室内運動とに分けられる。
【0003】
室外での有酸素運動は、何らの道具なしに歩くか走るだけでも行うことができ、自転車などの道具を用いることもできる。室内での有酸素運動の場合、ランニングマシーン、室内自転車などの道具が必要であるが、これは、すでに広く大衆化している。
【0004】
筋力運動の場合、腕立て伏せなど、室内外の両方において道具なしに行う方法もあるが、身体の様々な筋肉を発達させるためには、専門器具を備えた室内フィットネスセンターを利用する必要がある。このような施設を用いるとしても、安全事故と負傷などの理由で運動を手伝う専門トレーナーが常に常在しなければならないなどの不都合がある。このような理由によって、公園や遊歩道、アパート団地などの公共施設に様々な筋力運動器具を設置するのに困難があり、安全および空間制約などによって家庭内への設置はさらに困難である。
【0005】
新型コロナウイルスの長期化によって「自宅滞留」生活が継続し、いわゆる「ホームトレーニングする人」がトレンドとして浮上している。これに伴い、ヨガマット、ストレッチバンド、ジムボール、ダンベルなどの簡単な運動器具からフォームローラ、ベンチプレス、懸垂バーなどのウェートトレーニングが可能な専門運動器具の販売量も併せて急増している。室内用の運動用品の売上げは、2017年1月と2月、それぞれ、前年同期に比べて50%、43%増加しており、このような現象は、ソーシャルメディアからも著しく現れている。最近2年間、ソーシャルメディアで「スポーツジム」が言及されたポストの数と比較した時に、ホームトレーニングの増加幅が著しく高いことが認められ、ホームトレーニングする人は、SNS、ブログ、クラブ、ツイータなどの様々なチャンネルで自分の運動量を記録し、身体の変化を写真で保存する、いわゆる「ボディプロフィール」をリアルタイムで共有する。
【0006】
しかし、最近、ホームトレーニングが人気になっている中、各種の安全事故が発生しており、注意を要する。韓国消費者院は、最近3年(2016~2018年)間の消費者危害監視システム(CISS)に受け付けられたホームトレーニング関連の危害事故は、総207件で毎年60件以上継続して受付けられており、器具別に事故の原因を分析した結果、室内サイクルから落ちる事故が28.3%、ダンベルなどの衝撃による安全事故が65.2%と最も高いことが認められた。
【0007】
したがって、既存の運動機器の安全性と不便さのため実行できていない消費層のために市販のすべての筋力運動器具の欠点を最小化して、重量物による危険性と重量調節の不都合を解消することができる重量発生装置が求められている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
したがって、本発明は、上記のような従来技術の問題を解決するために導き出されたものであり、本発明により、重い重りを移す代わりに、バルブおよびレバー操作により重量を調節する筋力運動のための重量発生装置を提案する。
【0009】
また、ユーザが力を加える時と真空圧を用いて戻る時に、同じ大きさと方向に重量が発生する筋力運動のための重量発生装置を提案する。
【0010】
また、転落および運動中の負傷の防止のための安全な真空圧システムが備えられた筋力運動のための重量発生装置を提案する。
【0011】
また、室内での移動および保管が容易になるように、体積と重量を減少させることができる筋力運動のための重量発生装置を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、外力によって上下運動し、上端が運動器具と結合する結合部を含む第1ピストンと、前記第1ピストンと第1底面との間に形成され、前記第1ピストンの引きにより真空圧が形成される第1吸入チャンバを含む第1シリンダと、第2ピストンと第2底面との間に形成された第2吸入チャンバを含む第2シリンダと、前記第1吸入チャンバと前記第2吸入チャンバが連結されるように配置されるエアホースと、前記第2ピストンの位置を制御する重量調節部と、前記第2シリンダと前記重量調節部を含むハウジングとを含み、前記重量調節部によって前記第2ピストンの位置が変化して前記第2吸入チャンバの体積が調節されることで発生する重量が調節されることを特徴とする。
【0013】
また、前記重量調節部は、一つ以上の前記第2ピストンの上端に結合する連結部と、一端が前記連結部の中央を高さ方向に貫通して配置され、他端が前記ハウジングを貫通して配置され、外側面にネジ山が形成された回転軸と、前記回転軸の他端に結合するレバーと、前記回転軸に貫通結合し、前記連結部の下端に配置される固定部材とを含む。
【0014】
また、前記重量発生装置は、複数個の前記第1シリンダと一つまたは複数個の前記第2シリンダが連結されることを特徴とする。
【0015】
また、前記重量発生装置は、一つまたは複数個の前記第1シリンダと複数個の前記第2シリンダが連結されることを特徴とする。
【0016】
また、前記エアホースは、前記第2シリンダの外側面に高さ方向に所定間隔離隔して前記第2吸入チャンバと連結され、それぞれの前記エアホースがon/offまたは比例制御される調節バルブを含む。
【0017】
また、前記第1シリンダの外側面と前記第2シリンダの外側面が結合し、前記第1吸入チャンバと前記第2吸入チャンバが連結されることを特徴とする。
【0018】
また、前記第1シリンダは、前記第2シリンダの内側に配置され、前記第1吸入チャンバと前記第2吸入チャンバが連結されることを特徴とする。
【0019】
また、外力によって上下運動し、上端が運動器具と結合する結合部を含む第1ピストンと、前記第1ピストンと第1底面との間に形成され、前記第1ピストンの引きにより真空圧が形成される第1吸入チャンバを含む第1シリンダと、前記第1シリンダが中央に配置されるホールが形成されたチャンバブロックと、前記チャンバブロックは、制御バルブを含む第1チャンバブロックと第2吸入チャンバを含む第2チャンバブロックとを含み、前記第1チャンバブロックと前記第2チャンバブロックが交互に積層されることを特徴とする。
【0020】
また、前記第1シリンダは、最下端に配置された前記チャンバブロックと連結されることを特徴とする。
【0021】
また、前記第1チャンバブロックは、上下面に接する前記第2チャンバブロックを連結して前記第2吸入チャンバの体積が調節されることで発生する重量が調節されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明により、重い重りを移す代わりに、バルブおよびレバーの操作により重量を調節する効果がある。
【0023】
また、真空圧を用いて、ユーザが力を加える時と復帰する時に同じ方向に重量が発生する。
【0024】
また、転落および運動中の負傷の防止のための安全な空圧システムが備えられる。
【0025】
また、室内での移動および保管が容易になるように、体積と重量を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の構想図である。
図2】本発明の概念図である。
図3】本発明の例示図である。
図4】本発明の例示図である。
図5】本発明の例示図である。
図6】本発明のストローク-重量グラフである。
図7】本発明の変形例示図である。
図8】本発明の変形例示図である。
図9図8の概念図である。
図10】第1チャンバブロックの構成図である。
図11】本発明を適用した運動器具の例示図である。
図12】本発明を適用した折り畳み式運動器具の例示図である。
図13】本発明を適用した折り畳み式運動器具の例示図である。
図14】本発明を適用した折り畳み式運動器具の例示図である。
図15】本発明を適用した折り畳み式運動器具の例示図である。
図16】本発明を適用した折り畳み式運動器具の例示図である。
図17】本発明を適用した折り畳み式運動器具の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
従来の運動器具は、重りをぶら下げて力を加えて運動することから、重りが離脱して落ちるか、重りを移す過程で事故が発生し得るだけでなく、器具の使用に慣れている専門家であっても、少しでも油断すると、いつでも負傷を負う可能性があり、様々な重りを備えなければならないため、空間上の制約もある。
【0028】
本発明は、重りの代わりに真空圧を用いて重量を発生させる原理を使用することから、運動中に重りが離脱する点を解決することができ、空気圧が衝撃吸収機能をするため、不注意、筋持久力の低下などによる重りの急下降などで発生する負傷を予め防止できるだけでなく、レバーおよびバルブの調節だけで様々な重りを代えることができ、狭い空間でも様々な重量と形態の筋力運動が可能であるという利点がある。
【0029】
以下、上記のような構成を有する本発明に対する筋力運動のための重量発生装置について、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
[1]本発明の全構成および動作原理
図1は、本発明の構想図である。図1を参照すると、第1シリンダ100は、上端に運動器具500が結合し、外力によって上下方向にピストン運動をする。第1シリンダ100の下端は、エアホース200の一端と連結されており、他端は、第2シリンダ300の下端と連結される。第1シリンダ100と第2シリンダ300が連結されたエアホース200は、連結をon/offまたは比例制御する制御バルブ330、外部との連結をon/offする排気バルブ340が連結される。第2シリンダ300内に位置したピストンは、重量調節部400によって位置が調節される。重量調節部400は、下端に位置したレバーによって位置が調節され、第2シリンダ300の内部体積が調節されて発生する重量が調節される。
【0031】
ここで、発生する重量は第1シリンダ100の下方に発生し、ユーザが運動器具500を押す時と引く時に、同じ方向に重量が発生する。
【0032】
図2は、本発明の概念図である。図2を参照すると、第1シリンダ100は、外力によって上下運動する第1ピストン150を内部に含んでおり、第1ピストン150の上端には、運動器具500と結合する結合部140が配置される。第1シリンダ100は上端に外部空気と連通する吐出部110が配置され、第1ピストン150の上面と吐出部110との間の空間を吐出チャンバ120とすると、吐出チャンバ120は、外部空気と連結されて常に大気圧状態を維持し、第1ピストン150が上下運動する時に、空気が流入または排出される。
【0033】
第1ピストン150の下面と第1シリンダ100の底面との間の空間を第1吸入チャンバ130とすると、第1吸入チャンバ130は、吐出チャンバ120と遮断されている。第1吸入チャンバ130は、第1シリンダ100の底面に形成された第1連結部160によって外部に連結され、図示されているように、エアホース200によって第2シリンダ300と連結される。
【0034】
第2シリンダ300は、外力によって上下方向に動く第2ピストン310を含んでおり、第2シリンダ300の上端に吐出部が備えられ、スムーズに上下運動する。第2ピストン310の上端には、重量調節部400が結合し、第2ピストン310の位置を調節する。第2シリンダ300は、第2ピストン310の下面と第2底面との間の空間を第2吸入チャンバ320とすると、第2吸入チャンバ320は、下端に形成された第2連結部350とエアホース200を介して第1吸入チャンバ130と連結される。ここで、第2連結部350は、第2シリンダ300の底面を介して形成され、エアホース200と連結されることができる。
【0035】
第1吸入チャンバ130、第2吸入チャンバ320、およびエアホース200の空間は、密閉され、各体積の和に応じて運動器具500に発生する重量が変更する。
【0036】
図3図5は、本発明の例示図である。図3を参照すると、複数個の第1シリンダ100が一つの第2シリンダ300と連結された例示図である。複数個の第1シリンダ100の上端は、結合部によって運動器具500と結合し、下端は、第1連結部が形成され、エアホース200を介して第2シリンダ300と連結される。第2シリンダ300は、下端に複数の第2連結部が周方向に形成されて複数の第1シリンダ100と連結され、一つの第1連結部160が形成された場合、多数のエアホース200が互いに連結されて、複数個の第1シリンダ100と連結される。
【0037】
ここで、エアホース200は、外部空気との連結を開閉する排気バルブ340と第2シリンダ300の内部への空気を遮断する制御バルブ330が連結される。第1吸入チャンバ130と第2吸入チャンバ320およびエアホース200は、密閉された空間であるため、制御バルブ330と排気バルブ340を開放した後、重量を調節して、内部圧力を大気圧状態に調節する。一つの第2シリンダ300に連結された第1シリンダ100が増加する場合、運動器具500のストロークに対して第2シリンダ300が吸入する空気が多くて、第1シリンダ100で発生する重量が増加する。逆に、一つの第1シリンダ100と連結された第2シリンダ300の数が増加するほど、発生する重量が減少する。
【0038】
図4図5は、複数個の第1シリンダが複数個の第2シリンダと連結された例示図である。複数個の第1シリンダ100の上端は、結合部によって運動器具500と結合し、下端は、第1連結部160が形成されてエアホース200を介して複数個の第2シリンダ300と連結される。エアホース200は、外部空気との連結を開閉する排気バルブ340と第2シリンダ300の内部への空気を遮断する制御バルブ330が連結される。
【0039】
図4を参照すると、複数個の第2シリンダ300の上端には重量調節部400が結合し、複数の第2シリンダ300が連結される。重量調節部400は、一つ以上の第2ピストン310の上端に結合する連結部410、一端が連結部410の中央を高さ方向に貫通して配置され、他端がハウジング420を貫通して配置され、外側面にネジ山が形成された回転軸430、前記回転軸430の他端に結合するレバー440、および回転軸430に貫通結合し、連結部410の下端に配置される固定部材450を含む。
【0040】
連結部410は、複数の第2ピストン310の上端と連結され、同時に複数の第2ピストン310の位置を調整し、レバー440が形成された回転軸430によって位置が調節される。第2ピストン310の位置を固定するために、固定部材450が回転軸430に結合し、ハウジング420の外側に固定部材450がさらに形成されることができる。
【0041】
図5を参照すると、レバー440の回転によって第2ピストン310の位置が移動し、第2吸入チャンバ320の体積が増加した状態を示す例示図である。第1シリンダ100は、それぞれ運動器具500と連結されており、下端に形成された第1連結部によってエアホース200が連結され、第2シリンダ300と連結される。
【0042】
ここで、第2シリンダ300は、高さ方向または周方向に多数個のエアホース200が連結されることができる。それぞれのエアホース200は、制御バルブ330が連結されるか、第1シリンダ100および所定の空間を有するシリンダと連結されることができる。これは、密閉された空間の体積を増加または減少させることで発生する重量を調節するためである。排気バルブ340は、重量調節時に、最も先に調節され、運動器具500の上下運動の前に密閉された空間の圧力は、大気圧を維持する。
【0043】
図6は、ストローク-重量グラフである。図6を参照すると、本発明は、所定のストロークの後に発生する重量が一定になることを確認することができる。したがって、既存に使用されていた重りを充分に代替可能であることが認められる。Aは、第1シリンダの個数による重量の変化を示すグラフであり、Bは、第2シリンダ内の第2吸入チャンバの体積による重量の変化を示すグラフである。すべての初期値は、大気圧で同一である。
【0044】
Aは、第1シリンダの個数の変化により発生する重量を急激に変化することができ、個数に応じて、専門家、一般人などに区分して適用されることができる。B-1は1個、B-2は2個、B-3は3個が適用された例として考えられる。
【0045】
Bは、第2ピストンの位置に応じて重量が変化する。既存の重りを用いた重量は、所定の重りによって発生する重量が調整されるが、本発明は、第2ピストンの位置、密閉された空間の体積によって重量が発生し、既存の重りよりも小さい単位に調整が可能である。
【0046】
図7は、本発明の変形例示図である。本発明の第1シリンダ100と第2シリンダ300が一体化するか結合することができる。図7の(a)を参照すると、第1ピストン150の上端に運動器具500が結合し、第1ピストン150は、第2ピストン310の内部に挿入されてピストン運動が実施される。第1シリンダ100の吐出部が外側に出ており、上下運動に支障がなく、第2ピストン310に含まれた第1ピストン150は、下端に第1連結部160があり、第1吸入チャンバ130と第2吸入チャンバ320が連結される。また、発生する重量を調節するためのレバー440が配置されて、第2ピストン310の位置を調節する。レバー440の位置は、第2シリンダ300の上端に制限されず、側面または下端に配置されて内部の第2吸入チャンバ320の体積を調節が可能であればよい。
【0047】
図7の(b)は、第1シリンダ100の外側面に第2シリンダ300が結合した例示図である。第1シリンダ100の底面に形成された第1連結具と第2シリンダ300の底面に形成された第2連結具が直接連結される。第1シリンダ100と第2シリンダ300が直接結合する重量発生装置1000にコンパクトに構成されることができる。第1シリンダ100は、第1連結部160が周方向に多数個形成されて多数の第2シリンダ300の結合が可能であることから、発生する重量を調節することができる。また、第2シリンダ300と第2シリンダ300との結合が可能になるように、第2連結部350が複数個形成されて発生する重量を調節することができる。
【0048】
その他にも、第1シリンダ100の下端に第2シリンダ300が結合することができ、エアホース200を用いた様々な実施形態に変形され得る。
【0049】
図8は、重量発生装置の変形例である。下端が重量発生装置を支持するベース360となり、ベース360の上端に多数のチャンバブロック370が積層される。チャンバブロック370の中央には、第1シリンダ100が挿入され、チャンバブロック370の上端には、シリンダカバー380が配置される。順に積層されたベース360、チャンバブロック370、シリンダカバー380は、積層方向に多数個の締結部材390によって固定される。
【0050】
チャンバブロック370は、制御バルブ330を含む第1ブロックと第2吸入チャンバを含む第2ブロックとに分けられ、順に積層されて、第1ブロックの制御バルブ330が上下端に位置した第2ブロックの第2吸入チャンバを連結する。下端から制御バルブ330を調節して発生する重量を簡単に調節することができる。
【0051】
締結部材390は、ロングボルトの形態を有している。シリンダカバー380とチャンバブロック370の角に締結部材390が挿入される挿入ホールが形成され、ベース360には、挿入ホールに対応する位置に締結ホールが形成され、締結部材390は、重量発生装置の構成を結合する。
【0052】
図9は、図8の概念図であり、図10は、第1チャンバブロックの構成図である。図9図10を参照すると、チャンバブロック370は、中央に第1シリンダ100が挿入されるホールが形成され、角には、締結部材390が挿入されるホールが形成される。第1チャンバブロック370-1の場合、一側に制御バルブ330が配置されるが、制御バルブは、第1チャンバブロック370-1の外側にユーザが操作することができるハンドル521が形成され、第1チャンバブロック370-1の内側には、上下配置される第2チャンバブロック370-2が連結されるように通路が形成される。第2チャンバブロック370-2の場合、第1チャンバブロック370-1と外形が同一であるが、内部に第2吸入チャンバ320に該当する空間が形成されており、第1チャンバブロック370-1に形成された制御バルブ330と対応する位置にホールが形成される。外部空気の流入および内部空気の流出を防止するチャンバブロック370の間にはガスケット371が挿入される。
【0053】
第1チャンバブロック370-1は、内部に空間が形成されて第2吸入チャンバが形成されることができ、制御バルブ330の種類および形状を変更して、第1チャンバブロック370-1内の第2吸入チャンバを活用することができる。
【0054】
上記の説明のように、第1シリンダと連結された多数のチャンバブロックを用いた重量発生装置を提示し、多数のチャンバブロックと制御バルブによって簡単に発生する重量を調節することができる。
【0055】
[2]本発明を用いた運動器具
図11は、運動器具の外側に重量発生装置が配置された構成図である。図11を参照すると、運動器具500の柱の外側に第1シリンダ100が配置され、ベンチの下端に重量調節部400と第2シリンダ300が配置される。運動器具500は、第1シリンダ100の上端に結合したロードバー520に外力によって上下運動し、第1シリンダ100と第2シリンダ300は、エアホース200によって連結される。
【0056】
ここで、第1シリンダ100は、不動のフレームに結合し、上下方向に運動する装置は、結合部140と連結される。重量調節部400は、ベンチの下端に配置されるか、不動のフレームに結合する。
【0057】
運動器具500に応じて動くストローク長さは、第1シリンダ100の長さに応じて設計変更が可能であり、多数の第2シリンダ300を備えることで容易に重量調節が可能である。
【0058】
実際、スポーツジムで使用される運動器具と本発明を結合することができ、これにより、安全事故と負傷の発生を予防するだけでなく、設備費用も低減することができ、分解組み立ておよび運送などに容易な効果を示すことができる。
【0059】
また、本発明の初期圧力値は、大気圧と同一であることから、運動中に運動バーを急に下ろすか滑り落ちる場合に発生する騒音および安全事故を予防することができる。
【0060】
運動器具は、アプリケーションと連動して、運動方式に応じて運動量を確認することができ、アプリケーションは、ウォーミングアップステップを設定して、ウェート運動の前に軽い重量により身体の緊張を緩和および予熱するように、安全システムを構想することができる。
【0061】
[3]本発明を用いた折り畳み式運動器具
図12図17は、上記の重量発生装置を用いたマルチプレスの例示図である。下記の説明は、図8の重量発生装置を適用したものであり、家庭で使用可能であるように折り畳まれる形式の運動器具を提案する。図12を参照すると、重量発生装置1000が配置され、その間にはフレーム510が配置されて、重量発生装置1000の間隔を調節および固定し、フレーム510の前後方に支持板530が配置され、支持板の上面にマット531が配置される。両端に配置された重量発生装置1000は、上端にロードバー520が配置されて上下方向に動き、ロードバー520は、ハンドル521が配置され、ユーザのグリップ位置を変更することができる。
【0062】
図13を参照すると、支持板530の前後方に配置された支持板530とマット531は、垂直に配置されて容易に保管することができる。図13の(a)は、前面斜視図であり、図13の(b)は、後面斜視図である。前面に配置された支持板は、後面に配置された支持板より小さく形成されることができ、必要に応じて、フレームと支持板は、ヒンジで結合して動くか、ベースと支持板が結合して動くことができる。
【0063】
図14図16は、ハンドル521の方向による運動方式の例示図である。図面のように、ロードバー520に配置されたハンドル521は、ユーザが所望するグリップの位置に応じて変更が可能である。図14を参照すると、ロードバー520の下方にハンドル521が配置されて、ユーザが下から垂直方向に押し上げて運動する形式のベンチプレスモードの例示図である。図15を参照すると、ロードバー520に前面または後面方向にハンドル521が配置されて、ユーザの脚力で押し上げて運動する形式のレッグプレスモードの例示図である。ユーザの背中が当接する支持板530は、角度が調節可能であるように、後面に角度調節部材が配置されることができ、ハンドル521の角度が変更されることができる。図16を参照すると、ロードバー520の上方向にハンドル521が配置されて、ユーザが上から引き上げて運動する形式のデッドリフトモードの例示図である。上記に提示したように、ハンドル521の位置に応じて様々な運動が可能である。
【0064】
上記のモードの名称は、一つの例示であって、当該運動に限定するものではない。
【0065】
図17は、本発明を用いた変形例である。図17を参照すると、支持板530の位置変更による座式角度調節テーブルである。支持板530がロードバー520と結合してテーブルとして活用することができ、支持板530が位置に応じて角度が調節されるテーブルを提示する。これは、運動器具と家具を結合したものであり、運動器具をテーブルなどに変形して室内に配置可能にする。上記のホームトレーニングを目的とした特徴によって、ユーザの空間の活用度を高め、費用負担を減少させ、便宜およびインテリアー要素を提供することができる利点がある。
【0066】
本発明は、様々な変更を加えることができ、様々な実施形態を有することができることから、特定の実施形態を図面に例示して詳細な説明をする。しかし、これは、本発明を特定の実施形態に対して限定するものではなく、本発明の思想および技術の範囲に含まれるすべての変更、均等物もしくは代替物を含むものと理解すべきである。
【0067】
ある構成要素が他の構成要素に「連結されて」いるか、「接続されて」いると言及された時には、その他の構成要素に直接連結されているかまたは接続されていることもあるが、中間に他の構成要素が存在し得ることもあると理解すべきである。
【0068】
他の定義されない限り、技術的や科学的な用語をはじめ、ここで使用されるすべての用語は、本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有している。
【0069】
一般的に使用される辞書に定義されているような用語は、関連技術の文脈上有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであり、本出願で明白に定義しない限り、理想的もしくは過剰に形式的な意味に解釈されない。
【0070】
本発明は、上記の実施形態に限定されず、適用範囲が多様であることは言うまでもなく、請求の範囲で請求する本発明の要旨から逸脱することなく、様々な変形実施が可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0071】
1000 重量発生装置
100 第1シリンダ
110 吐出部
120 吐出チャンバ
130 第1吸入チャンバ
140 結合部
150 第1ピストン
160 第1連結部
200 エアホース
300 第2シリンダ
310 第2ピストン
320 第2吸入チャンバ
330 制御バルブ
340 排気バルブ
350 第2連結部
360 ベース
370 チャンバブロック
370-1 第1チャンバブロック
370-2 第2チャンバブロック
380 シリンダカバー
390 締結部材
400 重量調節部
410 連結部
420 ハウジング
430 回転軸
440 レバー
450 固定部材
500 運動器具
510 フレーム
520 ロードバー
521 ハンドル
530 支持板
531 マット
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】