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特表2024-527446非対称グリップを有するスポーツ用具
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-25
(54)【発明の名称】非対称グリップを有するスポーツ用具
(51)【国際特許分類】
   A63B 60/34 20150101AFI20240718BHJP
   A63B 60/12 20150101ALI20240718BHJP
   A63B 102/02 20150101ALN20240718BHJP
   A63B 102/16 20150101ALN20240718BHJP
   A63B 102/06 20150101ALN20240718BHJP
   A63B 102/04 20150101ALN20240718BHJP
   A63B 102/08 20150101ALN20240718BHJP
【FI】
A63B60/34
A63B60/12
A63B102:02
A63B102:16
A63B102:06
A63B102:04
A63B102:08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023525456
(86)(22)【出願日】2021-10-25
(85)【翻訳文提出日】2023-05-22
(86)【国際出願番号】 US2021056427
(87)【国際公開番号】W WO2022093677
(87)【国際公開日】2022-05-05
(31)【優先権主張番号】63/105,594
(32)【優先日】2020-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521133115
【氏名又は名称】プロエックスアール・エル・エル・シー
【住所又は居所原語表記】220 West Argonne,Suite J,Kirkwood,MO 63112 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フィーラン,ジェラルド・レオ
(72)【発明者】
【氏名】サスロウ,ロナルド
(72)【発明者】
【氏名】サスロウ,ジョーセフ
(57)【要約】
スポーツ用具は、主本体部分と、主本体部分から延在するハンドル部分と、グリップ部材と、を含む。主本体部分は、第1の接触面と、第2の接触面と、第1及び第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁と、を含む。ハンドル部分は、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する。グリップ部材は、グリップ本体部分と、グリップ端部分と、を含む。グリップ本体部分は、ハンドル部分と動作可能に結合される。グリップ端部分は、そこを通って延在するグリップ中心軸を画定する。ハンドル中心軸は、グリップ中心軸からオフセットされ、かつそれと平行である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スポーツ用具であって、
第1の接触面、第2の接触面、並びに前記第1及び前記第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁を有する主本体部分と、
前記主本体部分から延在するハンドル部分であって、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する、ハンドル部分と、
グリップ本体部分及びグリップ端部分を含むグリップ部材であって、前記グリップ本体部分が、前記ハンドル部分と動作可能に結合され、前記グリップ端部分が、そこを通って延在するグリップ中心軸を画定する、グリップ部材と、を備え、
前記ハンドル中心軸が、前記グリップ中心軸からオフセットされ、かつそれと平行である、スポーツ用具。
【請求項2】
前記第1の接触面が、前記主本体部分の左側面を備え、前記第2の接触面が、前記主本体部分の右側面を備え、前記第1及び第2の接触面が、略平面である、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項3】
前記ハンドル中心軸及び前記グリップ中心軸の各々が配設される前記側壁を通って延在する平面を更に備えている、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項4】
前記グリップ本体部分と前記グリップ端部分との間の移行領域であって、背側の鞍尾領域を画定する第1の側面と、腹側の鞍尾領域を画定する第2の側面と、を有する、移行領域を更に備え、前記背側の鞍尾領域及び前記腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つが、前記平面を二等分又は分割する、請求項3に記載のスポーツ用具。
【請求項5】
前記背側の鞍尾領域又は前記腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つが、前記平面に対して傾けられている、請求項4に記載のスポーツ用具。
【請求項6】
前記平面が、前記第1又は前記第2の接触面のうちの少なくとも1つと平行である、請求項3に記載のスポーツ用具。
【請求項7】
前記主本体部分、前記ハンドル部分、及び前記グリップ部材が、18インチ未満の組み合わせ長さを有する、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項8】
前記グリップ本体部分が、それに沿って延在する少なくとも1つの指位置決め部材を含む、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項9】
前記主本体部分が、本体長さを画定し、前記ハンドル部分及び前記グリップ部材が、グリップ長さを画定し、前記本体長さ及び前記グリップ長さを組み合わせて、全長さを画定し、前記グリップ長さと前記本体長さとの比率が、約1:3~約3:5である、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項10】
前記主本体部分が、本体長さを画定し、前記ハンドル部分及び前記グリップ部材が、グリップ長さを画定し、前記本体長さ及び前記グリップ長さを組み合わせて、全長さを画定し、前記グリップ長さと前記全長との比率が、約1:4~約2:5である、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項11】
スポーツ用具であって、
第1の接触面を有する第1の側面、第2の接触面を有する第2の側面、前記第1及び前記第2の接触面間に延在する側壁、上端、下端、第1の側面、並びに第2の側面を含む主本体部分と、
前記主本体部分の前記下端から延在するハンドル部分であって、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する、ハンドル部分と、
前記ハンドル部分と動作可能に結合されているグリップ本体部分、グリップ端部分、並びに前記グリップ本体部分と前記グリップ端部分との間に延在する第1の側面及び第2の側面を有する移行領域を含む、グリップ部材であって、前記移行領域の前記第1の側面が、前記主本体部分の前記第1の側面に面して背側の鞍尾領域を画定し、前記第2の側面が、前記主本体部分の前記第2の側面に面して腹側の鞍尾領域を画定する、グリップ部材と、を備えている、スポーツ用具。
【請求項12】
前記背側の鞍尾領域が、背側の鞍尾の曲率半径を有し、前記腹側の鞍尾領域が、腹側の鞍尾の曲率半径を有し、前記腹側の鞍尾の曲率半径が、前記背側の鞍尾の曲率半径よりも大きい、請求項11に記載のスポーツ用具。
【請求項13】
前記グリップ端部分が、前記グリップ端面を画定し、前記グリップ端面が、前記ハンドル中心軸に対して非垂直である、請求項12に記載のスポーツ用具。
【請求項14】
前記グリップ端部分が、そこを通って延在するグリップ中心軸を画定し、前記ハンドル中心軸が、前記グリップ中心軸からオフセットされ、かつそれと平行である、請求項11に記載のスポーツ用具。
【請求項15】
前記グリップ本体部分が、実質的に一定の断面形状を有する細長い長さを有する、請求項11に記載のスポーツ用具。
【請求項16】
前記断面形状が、第1の平坦面と、第2の平坦面と、第1の曲面と、第2の曲面と、を含み、前記第1及び前記第2の曲面の各々が、前記第1及び前記第2の平坦面間に位置決めされている、請求項15に記載のスポーツ用具。
【請求項17】
前記主本体部分、前記ハンドル部分、及び前記グリップ部材が、18インチ未満の組み合わせ長さを有する、請求項11に記載のスポーツ用具。
【請求項18】
前記グリップ本体部分が、それに沿って延在する少なくとも1つの指位置決め部材を含む、請求項11に記載のスポーツ用具。
【請求項19】
スポーツ用具であって、
第1の接触面、第2の接触面、並びに前記第1及び前記第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁を有する主本体部分であって、前記側壁が、矢状面によって二等分される、主本体部分と、
前記主本体部分から延在するハンドル部分であって、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する、ハンドル部分と、
前記ハンドル部分と動作可能に結合されているグリップ本体部分、グリップ端部分、並びに前記グリップ本体部分と前記グリップ端部分との間に延在する第1の側面及び第2の側面を有する移行領域を含む、グリップ部材であって、前記移行領域の前記第1の側面が、背側の鞍尾領域を画定し、前記第2の側面が、腹側の鞍尾領域を画定する、グリップ部材と、を備え、
前記背側の鞍尾領域又は前記腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つが、前記矢状面に対して非対称的に位置決めされる、スポーツ用具。
【請求項20】
スポーツ用具であって、
第1の接触面、第2の接触面、並びに前記第1及び前記第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁を有する主本体部分と、
平面を画定する拡張場所において前記主本体部分から延在するハンドル部分であって、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する、ハンドル部分と、
グリップ本体部分及びグリップ端部分を含むグリップ部材であって、前記グリップ本体部分が、前記ハンドル部分と動作可能に結合され、前記グリップ端部分が、前記グリップ端部分の第1の側面に位置決めされた第1の頂点、及び前記グリップ端部分の第2の側面に位置決めされた第2の頂点を画定し、前記第1の頂点が、前記拡張場所によって画定された前記平面から第1の距離にあり、前記第2の頂点が、前記拡張場所によって画定された前記平面から第2の距離にあり、前記第1の距離が、前記第2の距離よりも短い、グリップ部材と、を備えている、スポーツ用具。
【請求項21】
スポーツ用具であって、
第1の接触面、第2の接触面、並びに前記第1及び前記第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁を有する主本体部分と、
前記主本体部分から延在するハンドル部分であって、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する、ハンドル部分と、
グリップ本体部分及びグリップ端部分を含むグリップ部材であって、前記グリップ本体部分が、前記ハンドル部分と動作可能に結合され、前記グリップ端部分が、第1の側面に位置決めされた第1の頂点、及び第2の側面に位置決めされた第2の頂点を画定し、前記第1及び第2の頂点が、グリップ端面を形成する、グリップ部材と、を備え、
前記グリップ端面が、前記ハンドル中心軸と鈍角を形成する、スポーツ用具。
【請求項22】
前記グリップ端面と前記ハンドル中心軸との間に形成された前記角度が、約15°~約55°である、請求項21に記載のスポーツ用具。
【請求項23】
ピックルボールパドルのためのグリップ部材であって、前記グリップ部材が、
キャビティを画定するグリップ本体部分及びそこを通って延在するグリップ本体長手方向軸と、
前記グリップ本体部分と動作可能に結合されてグリップ中心軸を画定するグリップ端部分であって、前記グリップ中心軸が、前記グリップ本体長手方向軸からオフセットされ、かつそれと平行である、グリップ端部分と、を備えている、グリップ部材。
【請求項24】
ピックルボールパドルのためのグリップ部材であって、前記グリップ部材が、
キャビティを画定し、かつ矢状面によって二等分されるグリップ本体部分と、
前記グリップ本体部分と動作可能に結合されたグリップ端部分と、
前記グリップ本体部分と前記グリップ端部分との間に延在する第1の側面及び第2の側面を有する移行領域であって、前記移行領域の前記第1の側面が、背側の鞍尾領域を画定し、前記移行領域の前記第2の側面が、腹側の鞍尾領域を画定する、移行領域と、を備え、
前記背側の鞍尾領域又は前記腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つが、前記矢状面に対して非対称的に位置決めされる、グリップ部材。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年10月26日に出願された米国仮出願第63/105,594号の利益を主張するものであり、その全体が、参照により明示的に本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、スポーツ用具に関するものであり、より具体的には、非対称のグリップ配置を有するパドル及び/又はラケットに関するものである。
【背景技術】
【0003】
スイング用具は、手で把持されて、より大きい及び/又は増大された腕の運動でスイングされるハンドルを含む。スイング用具は、様々な形状及びサイズのボール及び/又は物体を打つために使用される、パドル及び/又はラケットの形態をとり得る。例えば、パドル又はラケットは、ピックルボール、テニス、プラットホームテニスなどのスポーツにおいてボールを打つために使用される。
【0004】
概して、パドル及び/又はラケットは、物体を打つ接触部分と、用具を操作するためにユーザが把持するハンドル部分と、を含む。いくつかの実施例では、スイング用具は、長円形状のハンドルを含み得る。この長円形状は、把持されたときに、ユーザの手(すなわち、手根骨、中手骨、及び指骨)及び手首をスイング経路と整列した状態に維持し、したがって、標的とする接触物体に対する用具のより正確な送達をもたらす。しかしながら、ユーザは、高い力及び/又は精度を提供することができる用具を所望し得る。更に、これらの用具の長時間の使用は、ユーザの不快感を生じさせ得る。
【0005】
以下でより詳細に説明するように、本開示は、既存のシステム及び方法に対する好都合な代替案を具現化する非対称グリップを有するパドル及び/又はラケットを記載しており、本明細書で述べられた問題点及び必要性のうちの1つ以上に対処し得、並びに他の利益及び利点を提供し得る。
【発明の概要】
【0006】
本開示の範囲内の実施形態は、主本体部分と、主本体部分から延在するハンドル部分と、グリップ部材と、を含む、スポーツ用具を目的とする。主本体部分は、第1の接触面と、第2の接触面と、第1及び第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁と、を含む。ハンドル部分は、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する。グリップ部材は、グリップ本体部分と、グリップ端部分と、を含む。グリップ本体部分は、ハンドル部分と動作可能に結合される。グリップ端部分は、そこを通って延在するグリップ中心軸を画定する。ハンドル中心軸は、グリップ中心軸からオフセットされ、かつそれと平行である。
【0007】
いくつかの実施例では、第1の接触面は、主本体部分の左側面を含み得、第2の接触面は、主本体部分の右側面を含み得る。第1及び第2の接触面の各々は、略平面であり得る。
【0008】
いくつかの手法では、スポーツ用具は、ハンドル中心軸及びグリップ中心軸の各々が配設される側壁を通って延在する平面を含み得る。更に、いくつかの実施例では、スポーツ用具は、グリップ本体部分とグリップ端部分との間に移行領域を含み得る。移行領域は、背側の鞍尾領域を画定する第1の側面と、腹側の鞍尾領域を画定する第2の側面と、を有し得る。背側の鞍尾領域及び腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つは、平面を二等分又は分割し得る。いくつかの実施例では、背側の鞍尾領域又は腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つは、平面に対して傾けられ得る。更に、いくつかの実施例では、平面は、第1又は第2の接触面のうちの少なくとも1つと平行であり得る。
【0009】
いくつかの形態において、主本体部分、ハンドル部分、及びグリップ部材は、18インチ未満の組み合わせ長さを有する。いくつかの実施例では、グリップ部材は、片手に対応するように寸法決めされた全長を有する。これらの実施例のいくつかでは、グリップ本体部分は、それに沿って延在する少なくとも1つの指位置決め部材を含み得る。
【0010】
いくつかの実施例では、主本体部分は、本体長さを画定し得、ハンドル部分及びグリップ部材は、グリップ長さを画定し得る。主本体長さ及びグリップ長さを組み合わせて、全長を画定し得る。グリップ長さと主本体長さとの比率は、約1:3~約3:5であり得る。更に、いくつかの実施例では、グリップ長さと全長との比率は、約1:4~約2:5であり得る。
【0011】
第2の態様によれば、主本体部分、ハンドル部分、及びグリップ部材を含む、スポーツ用具が提供される。主本体部分は、第1の接触面と、第2の接触面と、第1及び第2の接触面間に延在する側壁と、上端と、下端と、第1の側面と、第2の側面と、を含む。ハンドル部分は、主本体部分の下端から延在して、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する。グリップ部材は、ハンドル部分と動作可能に結合されたグリップ本体部分と、グリップ端部分と、グリップ本体部分とグリップ端部分との間に延在する第1の側面及び第2の側面を有する移行領域と、を含む。移行領域の第1の側面は、主本体部分の第1の側面に面して背側の鞍尾領域を画定し、第2の側面は、主本体部分の第2の側面に面して腹側の鞍尾領域を画定する。
【0012】
第3の態様によれば、主本体部分と、主本体部分から延在しているハンドル部分と、グリップ部材と、を含む、スポーツ用具が提供される。主本体部分は、第1の接触面と、第2の接触面と、第1及び第2の接触面の外周の周りに位置決めされた側壁と、を有する。側壁は、矢状面によって二等分される。ハンドル部分は、主本体部分から延在して、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する。グリップ部材は、ハンドル部分と動作可能に結合されたグリップ本体部分と、グリップ端部分と、グリップ本体部分とグリップ端部分との間に延在する第1の側面及び第2の側面を有する移行領域と、を含む。移行領域の第1の側面は、背側の鞍尾領域を画定し、第2の側面は、腹側の鞍尾領域を画定する。背側の鞍尾領域又は腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つは、矢状面に対して非対称的に位置決めされる。
【0013】
第4の態様によれば、主本体部分と、平面を画定する拡張場所で主本体部分から延在するハンドル部分と、グリップ部材と、を含む、スポーツ用具が提供される。主本体部分は、第1の接触面と、第2の接触面と、第1及び第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁と、を含む。ハンドル部分は、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する。グリップ部材は、グリップ本体部分と、グリップ端部分と、を含む。グリップ本体部分は、ハンドル部分と動作可能に結合され、グリップ端部分は、グリップ端部分の第1の側面に位置決めされた第1の頂点、及びグリップ端部分の第2の側面に位置決めされた第2の頂点を画定する。第1の頂点は、拡張場所によって画定された平面から第1の距離であり、第2の頂点は、拡張場所によって画定された平面から第2の距離である。第1の距離は、第2の距離よりも短い。
【0014】
第5の態様によれば、主本体部分と、主本体部分から延在しているハンドル部分と、グリップ部材と、を含む、スポーツ用具が提供される。主本体部分は、第1の接触面と、第2の接触面と、第1及び第2の接触面の外周の周りに位置決めされた側壁と、を有する。ハンドル部分は、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する。グリップ部材は、グリップ本体部分と、グリップ端部分と、を含む。グリップ本体部分は、ハンドル部分と動作可能に結合され、グリップ端部分は、第1の側面に位置決めされた第1の頂点及び第2の側面に位置決めされた第2の頂点を画定し、これらを組み合わせて、グリップ端面を形成する。グリップ端面は、ハンドル中心軸と鈍角を形成する。
【0015】
第6の態様によれば、グリップ本体部分と、グリップ本体部分と動作可能に結合されたグリップ端部分と、を含む、ピックルボールパドル用のグリップ部材が提供される。グリップ本体部分は、キャビティ及びそこを通って延在するグリップ本体長手方向軸を画定する。グリップ端部分は、グリップ中心軸を画定する。グリップ中心軸は、グリップ本体長手方向軸からオフセットされ、かつそれと平行である。
【0016】
第7の態様によれば、キャビティを画定し、かつ矢状面によって二等分されるグリップ本体部分と、グリップ本体部分と動作可能に結合されたグリップ端部分と、移行領域と、を含む、ピックルボールパドル用のグリップ部材が提供される。移行領域は、グリップ本体部分と把持部分との間に延在する第1の側面及び第2の側面を有する。移行領域の第1の側面は、背側の鞍尾領域を画定し、移行領域の第2の側面は、腹側の鞍尾領域を画定する。背側の鞍尾領域又は腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つは、矢状面に対して非対称的に位置決めされる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
上記の必要性は、特に図面と併せて検討したときに、以下の詳細な説明に記載されたスポーツ用具の提供を通して少なくとも部分的に満たされる。
【0018】
図1a】様々な実施形態による、第1の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図1b】様々な実施形態による、図1aの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図1c】様々な実施形態による、図1a及び1bの例示的なスポーツ用具の一部分の斜視図を例示する。
図1d】様々な実施形態による、図1a~1cの例示的なスポーツ用具の一部分の正面図を例示する。
図1e】様々な実施形態による、図1a~1dの例示的なスポーツ用具のハンドル部分の断面図を例示する。
図1f】様々な実施形態による、図1a~1eの例示的なスポーツ用具の一部分の右側面図を例示する。
図2a】様々な実施形態による、第2の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図2b】様々な実施形態による、図2aの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図2c】様々な実施形態による、図2a及び2bの例示的なスポーツ用具の一部分の斜視図を例示する。
図2d】様々な実施形態による、図2a~2cの例示的なスポーツ用具の一部分の正面図を例示する。
図3a】様々な実施形態による、第3の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図3b】様々な実施形態による、図3aの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図3c】様々な実施形態による、図3a及び3bの例示的なスポーツ用具の一部分の斜視図を例示する。
図3d】様々な実施形態による、図3a~3cの例示的なスポーツ用具の一部分の正面図を例示する。
図3e】様々な実施形態による、図3a~3dの例示的なスポーツ用具の一部分の右側面図を例示する。
図4a】様々な実施形態による、第4の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図4b】様々な実施形態による、丸みのある正方形端部を有する図4aの例示的なスポーツ用具の一部分の斜視図を例示する。
図4c】様々な実施形態による、手斧ハンドル形状の端部を有する図4aの例示的なスポーツ用具の一部分の斜視図を例示する。
図4d】様々な実施形態による、長円形状の端部を有する図4aの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図4e】様々な実施形態による、丸みのある正方形状の端部を有する図4a及び4bの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図4f】様々な実施形態による、手斧ハンドル形状の端部を有する図4a及び4cの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図4g】様々な実施形態による、偏心したロータリ形状の端部を有する図4aの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図4h】様々な実施形態による、卵子形状の端部を有する図4aの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図4i】様々な実施形態による、楕円形状の端部を有する図4aの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図4j】様々な実施形態による、拡大端部を有する図4aの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図5a】様々な実施形態による、例示的なスリーブグリップを有する第5の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図5b】様々な実施形態による、図5aの例示的なスポーツ用具の背面図を例示する。
図5c】様々な実施形態による、図5a及び5bの例示的なスポーツ用具の一部分の斜視図を例示する。
図5d】様々な実施形態による、図5a~5cの例示的なスポーツ用具の一部分の正面図を例示する。
図5e】様々な実施形態による、代替の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図6a】様々な実施形態による、例示的な指位置決め部材を有する第6の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図6b】様々な実施形態による、図6aの例示的なスポーツ用具の一部分の斜視図を例示する。
図6c】様々な実施形態による、図6a及び6bの例示的なスポーツ用具の一部分の正面図を例示する。
図7a】様々な実施形態による、例示的なスポーツ用具とともに使用するための例示的なグリップ部材の一部分の正面図を例示する。
図7b】様々な実施形態による、図7aの例示的なグリップ部材の右側面図を例示する。
図8】様々な実施形態による、第7の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図9】様々な実施形態による、第8の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図10】様々な実施形態による、第9の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図11】様々な実施形態による、第10の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
図12】様々な実施形態による、第11の例示的なスポーツ用具の正面図を例示する。
【0019】
当業者は、図中の要素が、単純さ及び明確さのために例示されており、必ずしも原寸に比例して描かれていないことを認識するであろう。例えば、図中の要素のうちのいくつかの寸法及び/又は相対的位置付けは、本開示の様々な実施形態の理解を深めるのを補助するために、他の要素に対して誇張され得、及び/又は簡略化され得る。また、商業的に実現可能な実施形態において有用又は必要である、共通であるが十分に理解されている要素は、これらの様々な実施形態の視野をあまり遮らないことを容易にするために、しばしば図示されない。特定の動作及び/又はステップは、特定の発生順序で記載又は表され得るが、当業者には、順序に関するかかる特定性が実際に必要とされないことが更に認識されるであろう。また、本明細書で使用される用語及び表現は、異なる特定の意味が別様に本明細書に記載されている場合を除いて、以上に記載したような技術分野の当業者によるかかる条件及び表現と一致する、通常の技術的な意味を有することも理解されるであろう。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下の定義及び方法は、本開示をより良好に明らかにし、かつ本開示の実践において当業者を導くために提供される。別途注記のない限り、用語は、従来の使用法に従って当業者によって理解されるべきである。
【0021】
本明細書で使用される場合、「軸対称」という用語は、軸に対して垂直である方向において軸の周りに対称であることを指す。
【0022】
本明細書で使用される場合、表面に関する「鞍尾」という用語は、上方に湾曲した表面を指す。本開示の文脈において、腹側の鞍尾は、ユーザの把持する手の小指球に係合するように適合され、背側の鞍尾は、把持する手の小指に係合する。乗り手の大臀筋又は臀部を支えるサドルの鞍尾のように、本明細書に記載されたノブの鞍尾状の構造体は、同様に手の小指球を支えて、スイングにわたる支持、安定性、及び増加した表面接触面積を与える。
【0023】
本明細書で使用される場合、「前頭面」という用語は、本開示(又はその要素)のノブを腹側、背側(それぞれ、前方及び後方)セクションに分割する長手方向中心軸を含む、仮想平面を指す。前頭面は、矢状面と直交し、2つの面は、長手方向中心軸に沿って交差する。
【0024】
本明細書で使用される場合、「矢状面」という用語は、長手方向中心軸に沿って前方から後方へ通る長手方向中心軸を含み、本開示(又はその要素)のノブを左右の半部に分割する、仮想垂直長手方向平面を指す。矢状面は、前頭面と直交し、2つの面は、長手方向中心軸に沿って交差する。
【0025】
本明細書で使用される場合、「補角」という用語は、合計で180度を有する2つの角度を指す。
【0026】
本開示又はその実施形態の要素を導入するときに、「a」、「an」、「the」、及び「said」という冠詞は、1つ以上の該要素が存在することを意図している。「備える(comprising)」、「含む(including)」、及び「有する(having)」という用語は、両端値を含むこと、及び排他的でない(すなわち、記載された要素に加えて、他の要素が存在し得る)ことを意図している。「又は(or)」の使用は、別途具体的に記述されない限り、「及び/又は(and/or)」を意味し、また、別途具体的に記述されない限り、単数形の使用は、複数形を含み、複数形は、単数形を含む。
【0027】
一般的に言えば、これらの様々な実施形態によって、ユーザの快適性、安定性を向上させ、打撃力を増加させ、かつ疲労を低減させるように非対称的に配置された人間工学的なグリップ部材を含む、ピックルボールパドル(又は、例えば、テーブルテニスラケット若しくはパドル、プラットホームテニスラケット若しくはパドル、テニスラケットなどの他の同様の用具)の形態で、スポーツ用具が提供される。グリップ部材は、左利きのユーザ、右利きのユーザ、又は代替的に左利き及び右利きの両方のユーザに対応するために、いくつかの配置で提供され得る。グリップ部材は、片手で使用するように構成され得、すなわち、グリップ部材は、ユーザの片方の手の幅にだけ対応する長さ寸法を有し得る。いくつかの実施例では、グリップ部材は、所望に応じて交換可能なグリップ部材を可能にする様式でスポーツ用具のハンドル部分と結合するアクセサリとして提供され得る。
【0028】
図面を参照すると、より具体的には図1a~1fを参照すると、スポーツ用具100の第1の実施形態が、ピックルボールパドルの形態で提供されている。パドル100は、主本体部分110と、主本体部分110から延在するハンドル部分130と、グリップ部材150と、を含む。主本体部分110は、第1の接触面112を含む第1の又は左側面110aと、第2の接触面114を含む第2の又は右側面110bと、上端110cと、下端110dと、第1の接触面112及び第2の接触面114の各々の外周の周りに位置決めされた側壁116と、を有する。側壁116は、平面(例えば、図1bに例示される矢状面「SP」)によって二等分され得る。更に、第1の接触面112及び第2の接触面114は、平面(例えば、前頭面「CP」)によって二等分され得、それにより、第1の接触面112及び第2の接触面114の各々が、第1のセグメント(又は側)112a及び第2セグメント(又は側)112bを含む。
【0029】
いくつかの実施例では、第1の接触面112及び/又は第2の接触面114は、略平面であり得るか、又はわずかな曲率を有し得る。第1の接触面112及び/又は第2の接触面114が略平面である実施例では、これらの表面は、矢状面と平行であり得る。
【0030】
概して、パドル100の主本体部分110は、第1の接触面112及び第2の接触面114を画定するポリマー製品又は他のシート製品の積層間に、ハニカム又は他の形状の複合材料コア及び/又は拡散材料コアを配設することによって構築される。次いで、側壁116を画定する外側ベゼルが適用され得る。好適な構造手法の他の実施例が可能である。
【0031】
ハンドル部分130は、拡張場所118において主本体部分110の下端110dと動作可能に結合される。図1aに例示されるように、拡張場所118は、主本体部分に対して縮幅部分を形成し得る。ハンドル部分130は、そこを通って延在するハンドル中心軸131を画定し得る。より具体的には、矢状面及び前頭面は、互いに対して垂直で、かつハンドル中心軸131において交差し得る。換言すれば、ハンドル部分130は、矢状面及び前頭面によって二等分され得る(また、中心軸131に沿って直交し得る)。更に、拡張場所118は、前頭面に平行である平面を形成し得る。いくつかの実施例では、ハンドル部分130は、主本体部分110と一体的に形成され得、他の実施例では、ハンドル部分130は、任意の数の好適な手法を介して、主本体部分110と結合され得る。図1eを参照すると、ハンドル部分130は、略楕円又は矩形の断面構成を有し得る。他の実施例が可能である。
【0032】
グリップ部材150は、グリップ本体部分152と、移行領域160と、グリップ端部分170と、を含む。グリップ本体部分152は、長さを含み、ハンドル部分130と動作可能に結合される。いくつかの実施例では、グリップ本体部分152及びハンドル部分130は、一体的に形成され得、他の実施例では、グリップ本体部分152及びハンドル部分130は、接着剤、締結具などを介して恒久的に及び/又は取り外し可能に結合され得る。他の実施例が可能である。
【0033】
グリップ部材150は、所望の機械的強度及び触覚特性を提供する様々な材料のうちのいずれかから形成され得る。いくつかの実施例では、グリップ部材150は、セラミック、金属、ポリマー、複合材、木材の組み合わせ、又はそれらの複合材若しくは積層体から構築され得る。より具体的には、いくつかの実施形態では、グリップ部材150は、エポキシ樹脂、ポリアミン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエーテル、ポリイミド、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、レーザ溶融プラスチック粉末などのポリマー、又はそれらのコポリマー若しくは配合物から少なくとも部分的に構築された形態であり得る。更なる実施例として、いくつかの実施形態では、グリップ部材150は、繊維強化ポリマーなどの複合材から構築され得、ポリマーは、上述したポリマー又はそのコポリマー若しくは配合物のうちの1つであり、強化繊維は、アルミニウム繊維、アラミド、又は他のポリマー繊維、炭素繊維、セラミック繊維、カーボンナノチューブ、ガラス繊維、又はそれらの組み合わせを含む。追加的に、グリップ本体部分152、移行領域160、及び/又はグリップ端部分170は、中実であり得、又は全体的若しくは部分的に中空であり得る。
【0034】
いくつかの実施例では、主本体部分110は、主本体長さを画定し得る。更に、ハンドル部分130及びグリップ部材150は、協働して、拡張場所118からグリップ端部分170の端部まで延在する把持部長さを画定し得る。かかる実施例では、パドル100は、18インチ以下の、主本体長さと把持部長さとの間の組み合わせた全長を有し得る。他の実施例では、パドル100は、17インチ以下の、主本体長さと把持部長さとの間の組み合わせた全長を有し得る。いくつかの実装では(及び寸法要件を有する特定のスポーツでは)、幅に長さを加えた寸法は、24インチを超えてはいけない(ピックルボールに固有)。他の実装形態では、スポーツ用具の全長は、29インチに制限され得る(例えば、テニスラケット)。いくつかの実施例では、スポーツ用具の全長は、27インチに制限され得る(例えば、スカッシュラケット)。他の実施例が可能である。したがって、これらの実施例のいずれかでは、グリップ全長は、主本体部分110の寸法に対して変化し得る。これらの及び他の実施例では、グリップ長さは、グリップ本体部分152(及び任意選択的にハンドル部分130の一部分)が約3.5インチ~約6.0インチであり得るように寸法決めされ得る。いくつかの実施例では、グリップ長さと主本体長さとの比率が画定され得る。このグリップ長さと本体長さの比率は、約1:3~約3:5であり得る。これらの及び他の実施例では、グリップ長さと全長との比率が画定され得る。この比率は、約1:4~2:5であり得る。
【0035】
グリップ部材150に戻ると、ユーザは、運動選手の把持する手を支持しながら(図6a)、グリップ本体部分152及び移行領域160を把持し得る。図1cを参照すると、グリップ部材150は、(主本体部分110及びハンドル部分130の側壁116を通過する)矢状面によって2つの部分に分けられる。一実施例では、グリップ部材150は、グリップ部材150の第1の側面150a(第1の側面110aに対応する)及び第2の側面150b(第2の側面110bに対応する)が互いに鏡像であるように、矢状面によって二等分される。
【0036】
グリップ本体部分152は、ユーザの掌、親指、及び指のための把持面を提供する。いくつかの実施例では、グリップ本体部分152は、その細長い長さに沿って延在する実質的に一定の断面形状を有し得る。しかしながら、他の実施例では、図6a~6cに例示されるように、グリップ本体部分652は、パドル100を把持するのを支援するように、それに沿って延在する任意の数の指位置決め部材653を含み得る。
【0037】
一般的に言えば、移行領域160は、グリップ部材150の全体的な断面寸法及びジオメトリで移行(すなわち、増大)部を画定する。図1a、1c、及び1dに例示されるように、移行領域160は、湾曲した背側の鞍尾領域162を含む第1の側面160aと、湾曲した腹側の鞍尾領域164を含む第2の側面160bと、を含む。より具体的には、前頭面は、グリップ部材(すなわち、移行領域160)を分割して、第1の側面160a及び第2の側面160b(図1d)を画定し、矢状面は、図1fに例示されるように、腹側の鞍尾領域164及び背側の鞍尾領域(図示せず)を第1の半部164a及び第2の半部164bに分割し、第1の半部は、主本体部分110の第1の側面110aに面し、第2の半部は、主本体部分110の第2の側面110bに面する。いくつかの実施例では、図1fに例示されるように、矢状面は、腹側の鞍尾領域164及び背側の鞍尾領域162を二等分する。しかしながら、他の実施例では、以下で更に詳細に論じるように、矢状面は、背側の鞍尾領域162及び腹側の鞍尾領域164を非対称の様式で分割し得る。
【0038】
移行領域160は、グリップ端部分170まで延在し、背側の鞍尾領域162に隣接して位置決めされた第1の頂点172、及び腹側の鞍尾領域164に隣接して位置決めされた第2の頂点174を画定する。第1の頂点172及び第2の頂点174は、概して、グリップ端170の、したがってグリップ部材150の最も広い全体的な寸法を画定する。いくつかの実施例では、図1a及び1dに例示されるように、第1の頂点172及び第2の頂点174は、次いで、グリップ部材150の端部を画定する略平端面176を画定するように終端する、減少曲線に移行し得る。しかしながら、他の実施例(図示せず)では、第1及び第2の頂点は、第1及び第2の頂点が平端面に沿って位置決めされるように、グリップ端の端部を画定し得る。略平端面176は、ハンドル中心軸131に対して鈍角に(すなわち、非直角に)配置される。換言すれば、主本体部分110の拡張場所118に形成された平面から第1の頂点172までの距離は、主本体部分110の拡張場所118に形成された平面から第2の頂点174までの距離よりも短い。このように、腹側の鞍尾領域164は、背側の鞍尾領域162によって画定される曲線の曲率半径よりも大きい曲率半径を有する曲線を画定する。
【0039】
いくつかの実施例では、第1の頂点172と第2の頂点174との間に延在する平端面176の全長は、角度のないグリップ端(図示せず)を有する従来のグリップ部材の間に延在する平坦面の長さよりも長くなり得る。いくつかの実施例では、全長は、所望に応じて、約1インチ~3.5インチであり得る。いくつかの実施例では、長さは、腹側の鞍尾領域面積においてだけ外向きに延在し得、背側の鞍尾領域においては延在しない。この長さを増加させることで、増大した潜在的な支持及び把持係合をユーザに提供する。更に、増大した係合面積は、向上した快適さ、改善されたパドルとの接続、及び改善された性能を提供する。
【0040】
図1bに例示されるように、いくつかの実施例では、グリップ端部分170の平端面176は、略円形の構成を有し得、また、グリップ部材150を通って延在するグリップ中心軸178を画定し得る。例示的なパドル100では、グリップ中心軸178は、ハンドル中心軸131と同一直線上にある。更に、例示的なパドル100では、平端面176に沿った、前頭面(並びにハンドル中心軸131及びグリップ中心軸178)から第1の頂点172及び第2の頂点174の各々までの距離は、等距離である。
【0041】
図1eに例示されるように、ハンドル部分130は、それとともに動作可能に結合されて、ハンドル部分130の所望の外部形状を形成する、任意の数のシム132を含み得る。シム132は、ユーザがハンドル部分130をより快適に把持することを可能にする、軽量部材の形態であり得る。これらの実施例のいくつかでは、シム132は、ポリマー材料から構築され得、他の実施例では、木材、金属などの他の好適な材料が使用され得る。
【0042】
本明細書に記載されたパドル100は、任意の数の好適な代替的な手法を使用して構築され得る。例えば、図2a~2dは、第2の例示的なパドル200を例示する。図2a~2dに例示されるパドル200は、図1a~1fに例示されるパドル100と同様の特徴を含み得、したがって、図2a~2dに例示される要素は、図1a~1fに例示される実施形態において示される同様の参照番号を100だけ増加させて示されていることが認識される。したがって、これらの特徴は、実質的に詳細に説明しない。更に、パドル100に関して記載された要素のいずれかが、パドル200に組み込まれ得ることを認識されたい。
【0043】
この実施例では、把持部分270は、ハンドル部分230に対して中心がずれている。より具体的には、この実施例では、グリップ中心軸278は、ハンドル中心軸231からオフセットされ、かつそれと平行である。したがって、この実施例では、(平端面276に沿った)グリップ中心軸278から第1の頂点272までの距離は、グリップ中心軸278から第2の頂点274までの距離と異なる。したがって、かかる配置は、様々な手のサイズ並びに様々な把持方式の選好を有するユーザに対応する。より具体的には、かかる配置は、「コンチネンタルグリップ」、「イースタンフォアハンドグリップ」、「セミウエスタンフォアハンドのグリップ」、及び/又は「イースタンバックハンドグリップ」、並びにこれらの任意の組み合わせとの使用に有益であり得る。この実施例では、矢状面は、背側の鞍尾領域262及び/又は腹側の鞍尾領域264を二等分し続け得る。
【0044】
図3a~3eを参照すると、第3の例示的なパドル300が提供されている。図3a~3eに例示されるパドル300は、図1a~2dに例示されるパドル100、200と同様の特徴を含み得、したがって、図3a~3eに例示される要素は、図1a~2dに例示される実施形態において示される同様の参照番号をそれぞれ100又は200だけ増加させて示されていることを認識されたい。したがって、これらの特徴は、実質的に詳細に説明しない。更に、パドル100、200に関して記載された要素のいずれかが、パドル300に組み込まれ得ることを認識されたい。
【0045】
この実施例では、グリップ部材350は、左利き又は右利きで使用するように矢状面に対して傾けられる。この実施例では、グリップ中心軸378がハンドル中心軸331からオフセットされているが、いくつかの実施例では、2つの軸378、331が同一直線上にあり得ることに留意されたい。図3d及び3eを参照すると、この実施例では、第3の頂点380及び第4の頂点382が例示されており、第3の頂点380は、主本体部分310の第1の側面310a(及び腹側の鞍尾領域364の第1の半部364a)の方向に面し、第4の頂点382は、主本体部分310の第2の側面310b(及び腹側の鞍尾領域364の第2の半部364b)の方向に面する。
【0046】
特に、第3の頂点380は、平端面376が矢状面と鈍角(例えば、約91°~約135°)を形成するように、第4の頂点382よりも相対的に高い(すなわち、主本体部分310の拡張場所318に対してより近い)位置に配設される。したがって、第2の半部364c上の腹側の鞍尾領域364の増加した表面積がユーザの右利きグリップを改善し得るので、グリップ部材370のかかる傾けられた構成は、右利きのユーザにとって特定の利益であり得る。第4の頂点が、左利きのユーザに対応するために、第3の頂点よりも高く(すなわち、主本体部分の拡張場所により近く)位置決めされるように、グリップ部材が反対方向に傾けられる、逆の構成(図示せず)が提供され得ることを認識されたい。
【0047】
図4a~4jを参照すると、第4の例示的なパドル400が提供されている。図4a~4jに例示されるパドル400は、図1a~3eに例示されるパドル100、200、300と同様の特徴を含み得、したがって、図4a~4jに例示される要素は、図1a~3eに例示される実施形態において示される同様の参照番号をそれぞれ100、200、又は300だけ増加させて示されていることを認識されたい。したがって、これらの特徴は、実質的に詳細に説明しない。更に、パドル100、200、300に関して記載された要素のいずれかが、パドル400に組み込まれ得ることを認識されたい。
【0048】
この実施例では、グリップ端部分470には、いくつかの異なる形状の端部が提供され得る。この実施例では、グリップ中心軸478がハンドル中心軸431からオフセットされているが、いくつかの実施例では、2つの軸478、431が同一直線上にあり得ることに留意されたい。図4b及び4eを参照すると、グリップ端470は、丸みのある正方形状の構成を有し得る。図4c及び4fを参照すると、グリップ端470は、斧状ハンドル形状の構成を有し得る。図4dを参照すると、グリップ端470は、長円形状の構成を有し得る。図4gを参照すると、グリップ端470は、偏心ロータリ形状の構成を有し得る。図4hを参照すると、グリップ端470は、卵形状の構成を有し得る。図4iを参照すると、グリップ端470は、楕円形状の構成を有し得る。図4jを参照すると、グリップ端470は、拡大端部構成を有し得る。これらのグリップ端のいずれか一方又は両方を、所望に応じて使用して、ユーザの快適性、力、及び/又は精度を高め得る。これらの実施例のうちのいずれかでは、グリップ端470の構成は、任意の所望の軸又は平面の周りに反転され得、鏡映され得、又は「裏返され」得る。かかる構成は、ユーザの手の異なる領域との表面接触を増加させ、それによって、ユーザがスポーツ用具に印加する力を増加させる能力を高め得る。他の実施例が可能である。グリップ端は、約3.5インチ~と約9.5インチなどの様々な外周寸法を有し得る。
【0049】
図5a~5eを参照すると、第5の例示的なパドル500が提供されている。図5a~5eに例示されるパドル500は、図1a~4jに例示されるパドル100、200、300、400と同様の特徴を含み得、したがって、図5a~5eに例示される要素は、図1a~4jに例示される実施形態において示される同様の参照番号をそれぞれ100、200、300、又は400だけ増加させて示されていることを認識されたい。したがって、これらの特徴は、実質的に詳細に説明しない。更に、パドル100、200、300、400に関して記載された要素のいずれかが、パドル500に組み込まれ得ることを認識されたい。
【0050】
この実施例では、グリップ部材550は、ハンドル部分530の上へ取り外し可能に摺動し得る、又は別様にそれと結合し得るアクセサリとして提供され得る。この実施例では、グリップ中心軸578がハンドル中心軸531と同一直線上にあり得るが、いくつかの実施例では、2つの軸578、531が互いにオフセットされ得ることに留意されたい。この実施例では、グリップ部材550のグリップ本体部分552は、移行領域560及びグリップ端部分570を画定するキャップ部分554の形態であり得る。いくつかの実施例では、グリップ部材550は、グリップ部材550とハンドル部分550との結合を改善するために、細長いスリーブ部分552を含み得る。図5dに例示されるように、この実施例では、スリーブ部分552は、ハンドル部分530の全部又は大部分を覆って延在して、拡張場所518で終端する。グリップ部材550は、例えば、摩擦嵌合接続を介して、接着剤を介して、締結具を介して、及び/又はねじ結合を介してなどの任意の数の好適な手法を介して、ハンドル部分530と結合し得る。他の実施例が可能である。図5eに例示されるように、ハンドル部分530は、グリップ部材550の平端面576と平行又は略平行である角度付き端部分を有し得る。この実施例では、キャップ部分554の内部キャビティは、ハンドル部分530の角度付き端部分に対応する、同様の角度付き開口部下面を有し得る。かかる配置は、グリップ部材550とパドル500との間の機械的接続を改善及び/又は向上させ得る。更に、いくつかの実施例では、かかる配置は、より少ない材料の使用により、グリップ部材550の重量を低減させ得、これは、有利には、パドル500の重心を移動させ得る。スリーブ配置の更なる実施例は、2017年1月12日に出願された米国特許出願第15/325,812号に記載されており、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0051】
図6a~6cを参照すると、第6の例示的なパドル600が提供されている。図6a~6cに例示されるパドル500は、図1a~5dに例示されるパドル100、200、300、400、500と同様の特徴を含み得、したがって、図6a~6cに例示される要素は、図1a~5dに例示される実施形態において示される同様の参照番号をそれぞれ100、200、300、400、又は500だけ増加させて示されていることを認識されたい。したがって、これらの特徴は、実質的に詳細に説明しない。更に、パドル100、200、300、400、500に関して記載された要素のいずれかが、パドル600に組み込まれ得ることを認識されたい。
【0052】
この実施例では、グリップ部材650のグリップ本体部分652は、パドル600上のユーザの手の把持及び位置決めを支援するために、いくつかの指位置決め部材653を含み得る。かかるグリップ位置決め部材653は、ユーザの快適性を更に増加させ、かつユーザの疲労を制限し得る。
【0053】
図7a及び7bを参照すると、第7の例示的なグリップ部材750が提供されている。図7a及び7bに例示されるグリップ部材750は、図1a~6cに例示されるパドル100、200、300、400、500の特徴と同様の特徴を含み得、したがって、図7a及び7bに示される要素は、図1a~6cに例示される実施形態において示される同様の参照番号をそれぞれ100の倍数だけ増加させて示されていることを認識されたい。したがって、これらの特徴は、実質的に詳細に説明しない。更に、パドル100、200、300、400、500、600に関して記載された要素のいずれかが、グリップ部材750の中又は上に組み込まれ得ることを認識されたい。
【0054】
グリップ部材750は、様々な寸法及び/又は構成のパドルに対応し得るアフターマーケット及び/又は後付けアクセサリとして提供され得る。より具体的には、グリップ750は、パドル(図示せず)の所望のハンドル部分の少なくとも一部分を受容する内部キャビティ754を画定する、グリップ本体752を含み得る。グリップ本体752は、様々な形状、サイズ、及び/又は構成のパドルを、グリップ部材750の内部キャビティ754内で受容することを可能にし得る、任意の数のスリット又は開口部755を含み得る。より具体的には、スリット又は開口部755は、グリップ本体752をその長手方向軸から外向きに広げさせ、したがって、わずかに大きい内部寸法(例えば、内径及び/又は周長)を作成する。ユーザは、ハンドル部分がその中へ挿入された時点で、グリップ本体752を握りしめ、接着剤(例えば、グリップテープ)をその外周の周りに塗布して、完成されたパドルを形成し得る。いくつかの実施例では、グリップ部材750は、パドルのハンドル部分の対応する部分に係合してそれとの安全な接続を形成する、係合部材(例えば、突起又はノッチ)を含み得る。他の実施例が可能である。
【0055】
図7a及び7bに例示されるように、いくつかの実装形態では、グリップ本体752は、グリップ部材750の重量を低減し、それによって、パドルの慣性モーメントを修正し得る様々な場所(例えば、底面)に、切り欠き又は開口部を追加的に含み得る。切り欠き又は開口部の任意の配置又は構成が想定され得る。
【0056】
任意の数の代替的なパドルの形状、及び主本体部分の寸法が使用され得ることが認識されるであろう。より具体的には、図8~11を参照すると、代替的な例示的なパドル800、900、1000、1100が提供されている。図8~11に例示されるこれらのパドル800、900、1000、1100は、図1a~7bに例示されるパドル100、200、300、400、500、600、700と同様の特徴を含み得、したがって、図8~11に例示される要素は、図1a~7bに例示される実施形態において示される同様の参照番号をそれぞれ100の倍数だけ増加させて示されていることを認識されたい。したがって、これらの特徴は、実質的に詳細に説明しない。更に、パドル100、200、300、400、500、600、700に関して記載された要素のいずれかが、パドル800、900、1000、1100に組み込まれ得ることを認識されたい。
【0057】
図8に例示されるように、パドル800は、略長円形又は卵形の主本体部分810を含む。いくつかの実施例(図示せず)では、主本体部分810は、細長くされ得、他の実施例では、主本体部分810は、所望に応じて短くされ得る。
【0058】
図9に例示されるように、パドル900は、大きく湾曲したコーナー部を有する略矩形の主本体部分910を含む。いくつかの実施例(図示せず)では、主本体部分910は、細長くされ得、他の実施例では、主本体部分910は、所望に応じて短くされ得る。
【0059】
図10に例示されるように、パドル1000は、略正方形の主本体部分1010を含む。いくつかの実施例(図示せず)では、主本体部分1010は、細長くされ得、他の実施例では、主本体部分1010、所望に応じて短くされ得る。
【0060】
図11に例示されるように、パドル1100は、略連続した曲率を有する略円形の主本体部分1110を含む。いくつかの実施例では(図示せず)、主本体部分1110は、卵形状又は長円形状であるように細長くされ得、他の実施例では、主本体部分1110は、所望に応じて短くされ得る。
【0061】
これらの実施例のいずれかでは、グリップ部材は、所望に応じて、グリップテープ又は任意の他の好適な材料が巻き付けられ得るか、又はそれで覆われ得る。更に、本明細書に記載されたグリップ部材は、第1及び第2の接触面を有し、また、腹側の鞍尾領域及び背側の鞍尾領域がこれらの表面の間に配設された矢状面によって分割される、同様のスポーツ用具に使用するのに適し得ることを認識されたい。かかる例としては、(図12に例示されるような)テニスラケット、バドミントンラケット、テーブルテニスラケット、プラットホームテニスラケット、卓球パドルなどが挙げられ得る。他の例が可能である。
【0062】
別途指定されない限り、本明細書に開示されたセルフマッサージツールの実施形態のいずれか1つの特徴又は特性のいずれかは、セルフマッサージツールの任意の他の実施形態の特徴又は特性と組み合わせられ得る。当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、上で説明した実施形態に対して多種多様な修正、変更、及び組み合わせを行うことができること、及びかかる修正、変更、及び組み合わせは、本発明の概念の範囲内にあるものとみなされるべきであることを認識するであろう。
【0063】
本特許出願の最後の特許請求項は、「~するための手段」又は「~するためのステップ」という言語が特許請求の範囲に明示的に記載されないなど、従来のミーンズプラスファンクション言語が明示的に記載されていない限り、米国特許法§112(f)の下で解釈されることを意図しない。
図1a
図1b
図1c
図1d
図1e
図1f
図2a
図2b
図2c
図2d
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図4f
図4g
図4h
図4i
図4j
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図6a
図6b
図6c
図7a
図7b
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2024-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スポーツ用具であって、
第1の接触面、第2の接触面、並びに前記第1及び前記第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁を有する主本体部分と、
前記主本体部分から延在するハンドル部分であって、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する、ハンドル部分と、
グリップ本体部分及びグリップ端部分を含むグリップ部材であって、前記グリップ本体部分が、前記ハンドル部分と動作可能に結合され、前記グリップ端部分が、そこを通って延在するグリップ中心軸を画定する、グリップ部材と、を備え、
前記ハンドル中心軸が、前記グリップ中心軸からオフセットされ、かつそれと平行である、スポーツ用具。
【請求項2】
前記第1の接触面が、前記主本体部分の左側面を備え、前記第2の接触面が、前記主本体部分の右側面を備え、前記第1及び第2の接触面が、略平面である、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項3】
前記ハンドル中心軸及び前記グリップ中心軸の各々が配設される前記側壁を通って延在する平面を更に備えている、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項4】
前記グリップ本体部分と前記グリップ端部分との間の移行領域であって、背側の鞍尾領域を画定する第1の側面と、腹側の鞍尾領域を画定する第2の側面と、を有する、移行領域を更に備え、前記背側の鞍尾領域及び前記腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つが、前記平面を二等分又は分割する、請求項3に記載のスポーツ用具。
【請求項5】
前記背側の鞍尾領域又は前記腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つが、前記平面に対して傾けられている、請求項4に記載のスポーツ用具。
【請求項6】
前記平面が、前記第1又は前記第2の接触面のうちの少なくとも1つと平行である、請求項3に記載のスポーツ用具。
【請求項7】
前記主本体部分、前記ハンドル部分、及び前記グリップ部材が、18インチ未満の組み合わせ長さを有する、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項8】
前記グリップ本体部分が、それに沿って延在する少なくとも1つの指位置決め部材を含む、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項9】
前記主本体部分が、本体長さを画定し、前記ハンドル部分及び前記グリップ部材が、グリップ長さを画定し、前記本体長さ及び前記グリップ長さを組み合わせて、全長さを画定し、前記グリップ長さと前記本体長さとの比率が、約1:3~約3:5である、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項10】
前記主本体部分が、本体長さを画定し、前記ハンドル部分及び前記グリップ部材が、グリップ長さを画定し、前記本体長さ及び前記グリップ長さを組み合わせて、全長さを画定し、前記グリップ長さと前記全長との比率が、約1:4~約2:5である、請求項1に記載のスポーツ用具。
【請求項11】
スポーツ用具であって、
第1の接触面、第2の接触面、前記第1及び前記第2の接触面間に延在する側壁、上端、下端、前記第1及び第2の接触面を二等分して第1の側面を画定する前頭面、並びに第2の側面を含む主本体部分と、
前記主本体部分の前記下端から延在するハンドル部分であって、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する、ハンドル部分と、
前記ハンドル部分と動作可能に結合されているグリップ本体部分、グリップ端部分、並びに前記グリップ本体部分と前記グリップ端部分との間に延在する第1の側面及び第2の側面を有する移行領域を含む、グリップ部材であって、前記移行領域の前記第1の側面が、前記主本体部分の前記第1の側面に面して背側の鞍尾領域を画定し、前記第2の側面が、前記主本体部分の前記第2の側面に面して腹側の鞍尾領域を画定する、グリップ部材と、を備えている、スポーツ用具。
【請求項12】
前記背側の鞍尾領域が、背側の鞍尾の曲率半径を有し、前記腹側の鞍尾領域が、腹側の鞍尾の曲率半径を有し、前記腹側の鞍尾の曲率半径が、前記背側の鞍尾の曲率半径よりも大きい、請求項11に記載のスポーツ用具。
【請求項13】
前記グリップ端部分が、前記グリップ端面を画定し、前記グリップ端面が、前記ハンドル中心軸に対して非垂直である、請求項12に記載のスポーツ用具。
【請求項14】
前記グリップ端部分が、そこを通って延在するグリップ中心軸を画定し、前記ハンドル中心軸が、前記グリップ中心軸からオフセットされ、かつそれと平行である、請求項11に記載のスポーツ用具。
【請求項15】
前記グリップ本体部分が、実質的に一定の断面形状を有する細長い長さを有する、請求項11に記載のスポーツ用具。
【請求項16】
前記断面形状が、第1の平坦面と、第2の平坦面と、第1の曲面と、第2の曲面と、を含み、前記第1及び前記第2の曲面の各々が、前記第1及び前記第2の平坦面間に位置決めされている、請求項15に記載のスポーツ用具。
【請求項17】
前記主本体部分、前記ハンドル部分、及び前記グリップ部材が、18インチ未満の組み合わせ長さを有する、請求項11に記載のスポーツ用具。
【請求項18】
前記グリップ本体部分が、それに沿って延在する少なくとも1つの指位置決め部材を含む、請求項11に記載のスポーツ用具。
【請求項19】
スポーツ用具であって、
第1の接触面、第2の接触面、並びに前記第1及び前記第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁を有する主本体部分であって、前記側壁が、矢状面によって二等分され、前頭面が、前記第1及び第2の接触面を二等分して第1の側面及び第2の側面を画定する、主本体部分と、
前記主本体部分から延在するハンドル部分であって、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する、ハンドル部分と、
前記ハンドル部分と動作可能に結合されているグリップ本体部分、グリップ端部分、並びに前記グリップ本体部分と前記グリップ端部分との間に延在する第1の側面及び第2の側面を有する移行領域を含む、グリップ部材であって、前記移行領域の前記第1の側面が、前記主本体部分の前記第1の側面に面して背側の鞍尾領域を画定し、前記第2の側面が、前記主本体部分の前記第2の側面に面して腹側の鞍尾領域を画定する、グリップ部材と、を備え、
前記背側の鞍尾領域又は前記腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つが、前記矢状面に対して非対称的に位置決めされる、スポーツ用具。
【請求項20】
スポーツ用具であって、
第1の接触面、第2の接触面、並びに前記第1及び前記第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁を有する主本体部分であって、前頭面が、前記第1及び前記第2の接触面を二等分して第1の側面及び第2の側面を画定する、主本体部分と、
平面を画定する拡張場所において前記主本体部分から延在するハンドル部分であって、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する、ハンドル部分と、
グリップ本体部分及びグリップ端部分を含むグリップ部材であって、前記グリップ本体部分が、前記ハンドル部分と動作可能に結合され、前記グリップ端部分が、前記主本体部分の前記第1の側面に面する前記グリップ端部分の第1の側面に位置決めされた第1の頂点、及び前記主本体部分の前記第2の側面に面する前記グリップ端部分の第2の側面に位置決めされた第2の頂点を画定し、前記第1の頂点が、前記拡張場所によって画定された前記平面から第1の距離にあり、前記第2の頂点が、前記拡張場所によって画定された前記平面から第2の距離にあり、前記第1の距離が、前記第2の距離よりも短い、グリップ部材と、を備えている、スポーツ用具。
【請求項21】
スポーツ用具であって、
第1の接触面、第2の接触面、並びに前記第1及び前記第2の接触面の各々の外周の周りに位置決めされた側壁を有する主本体部分であって、前頭面が、前記第1及び第2の接触面を二等分して第1の側面及び第2の側面を画定する、主本体部分と、
前記主本体部分から延在するハンドル部分であって、そこを通って延在するハンドル中心軸を画定する、ハンドル部分と、
グリップ本体部分及びグリップ端部分を含むグリップ部材であって、前記グリップ本体部分が、前記ハンドル部分と動作可能に結合され、前記グリップ端部分が、前記主本体部分の前記第1の側面に面する第1の側面に位置決めされた第1の頂点、及び前記主本体部分の前記第2の側面に面する第2の側面に位置決めされた第2の頂点を画定し、前記第1及び第2の頂点が、グリップ端面を形成する、グリップ部材と、を備え、
前記グリップ端面が、前記ハンドル中心軸と鈍角を形成する、スポーツ用具。
【請求項22】
前記グリップ端面と前記ハンドル中心軸との間に形成された前記角度が、約15°~約55°である、請求項21に記載のスポーツ用具。
【請求項23】
ピックルボールパドルのためのグリップ部材であって、前記グリップ部材が、
キャビティを画定するグリップ本体部分及びそこを通って延在するグリップ本体長手方向軸と、
前記グリップ本体部分と動作可能に結合されてグリップ中心軸を画定するグリップ端部分であって、前記グリップ中心軸が、前記グリップ本体長手方向軸からオフセットされ、かつそれと平行である、グリップ端部分と、を備えている、グリップ部材。
【請求項24】
ピックルボールパドルのためのグリップ部材であって、前記グリップ部材が、
キャビティを画定して、矢状面及び前記矢状面と直交する前頭面によって二等分されているグリップ本体部分であって、前記前頭面が、前記グリップ本体部分を第1及び第2の側面に二等分する、グリップ本体部分と、
前記グリップ本体部分と動作可能に結合されたグリップ端部分と、
前記グリップ本体部分と前記グリップ端部分との間に延在する第1の側面及び第2の側面を有する移行領域であって、前記移行領域の前記第1の側面が、前記グリップ本体部分の前記第1の側面に面して背側の鞍尾領域を画定し、前記移行領域の前記第2の側面が、前記グリップ本体部分の前記第2の側面に面して腹側の鞍尾領域を画定する、移行領域と、を備え、
前記背側の鞍尾領域又は前記腹側の鞍尾領域のうちの少なくとも1つが、前記矢状面に対して非対称的に位置決めされる、グリップ部材。
【国際調査報告】