(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-25
(54)【発明の名称】多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システム
(51)【国際特許分類】
H05H 1/36 20060101AFI20240718BHJP
【FI】
H05H1/36
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023543107
(86)(22)【出願日】2023-05-18
(85)【翻訳文提出日】2023-07-14
(86)【国際出願番号】 CN2023094910
(87)【国際公開番号】W WO2023231789
(87)【国際公開日】2023-12-07
(31)【優先権主張番号】202210617218.6
(32)【優先日】2022-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523269100
【氏名又は名称】領航国創(北京)科技集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100145470
【氏名又は名称】藤井 健一
(72)【発明者】
【氏名】丁恩振
(72)【発明者】
【氏名】劉安鋼
【テーマコード(参考)】
2G084
【Fターム(参考)】
2G084CC03
2G084CC04
2G084CC23
2G084CC32
2G084DD12
2G084DD25
2G084EE12
2G084EE15
(57)【要約】
本発明では、多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムをを提出し、高出力多相プラズマ発生器の電源分野に関する。順次に接続された調圧周波数制御ユニット、統合変圧器ユニット及びプラズマ発生器を含んで、統合変圧器ユニットの接続方式を変更することによって、多相出力電源を得ることで、異なる多相プラズマ発生装置の異なる周波数の要件や、異なる電圧の要件や、異なる電圧位相の要件や、異なる急降下特性の要件などに適用でき、柔軟性が高くて、幅広い応用が可能であり、高効率で、丈夫で、耐久性が高くて、メンテナンスがやすいという実用プロジェクト化を実現できるための必要な条件である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
順次に接続された調圧周波数制御ユニット、統合変圧器ユニット及びプラズマ発生器を含んで、前記調圧周波数制御ユニットの入力端末は外部交流電源に接続するためのもので、前記プラズマ発生器は統合変圧器ユニットから出力される多相電圧を利用して多相プラズマを生成するためのものであり、前記統合変圧器ユニットは、少なくとも一組の主変圧器を含み、前記主変圧器の一次側は星状で接続され、且つて前記調圧周波数制御ユニットに接続され、前記主変圧器の二次側は前記プラズマ発生器に接続されていることを特徴とする多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【請求項2】
前記調圧周波数制御ユニットは、調圧電路と補助変圧器を含み、前記調圧電路の入力端末は外部交流電源に接続するためのもので、出力端末は主変圧器の一次側に接続され、前記補助変圧器の一次側の一端は前記主変圧器の一次側の星状で点に接続され、前記補助変圧器の一次側の他端は地面に接続され、前記補助変圧器の二次側の一端は前記主変圧器の二次側に接続され、前記補助変圧器の二次側の他端は前記プラズマ発生器の引火電極に接続されて、且つて地面に接続されることを特徴とする請求項1に記載の多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【請求項3】
前記主変圧器の二次側の両端ともそれぞれ前記プラズマ発生器の電極に接続され、前記主変圧器の二次側の中点タップは前記補助変圧器の二次側の一端に接続され、前記補助変圧器の二次側の他端は前記プラズマ発生器の引火電極に接続されて、且つて地面に接続されることを特徴とする請求項2に記載の多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【請求項4】
前記補助変圧器の出力周波数は前記主変圧器の出力周波数の2-4倍であることを特徴とする請求項2に記載の多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【請求項5】
前記統合変圧器ユニットは、第一組の主変圧器と第二組の主変圧器を含み、第一組の主変圧器の一次側は星状で接続され、第二組の主変圧器の一次側は三角形で接続され、前記第一組の主変圧器と第二組の主変圧器の二次側は前記プラズマ発生器に接続されることを特徴とする請求項1に記載の多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【請求項6】
前記第一組の主変圧器と第二組の主変圧器の二次側の一端は前記プラズマ発生器の電極に接続されて、他端は地面に接続されることを特徴とする請求項5に記載の多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【請求項7】
前記第一組の主変圧器と第二組の主変圧器の二次側の両端ともそれぞれ前記プラズマ発生器の電極に接続され、前記第一組の主変圧器と第二組の主変圧器の二次側の中点タップは地面に接続されることを特徴とする請求項5に記載の多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【請求項8】
前記第二組の主変圧器の一次側の巻数は第一組の主変圧器の一次側の巻数の 倍であることを特徴とする請求項5に記載の多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【請求項9】
n組の一次側に延辺三角形の接続方法を採用した主変圧器も含め、その中に、nは1以上の整数であることを特徴とする請求項5に記載の多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【請求項10】
前記調圧周波数制御ユニットは、3相周波数変換器であることを特徴とする請求項5に記載の多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高出力多相プラズマ発生器の電源分野に関し、具体的には、多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムである。
【背景技術】
【0002】
熱プラズマは高効率エネルギーソースとして、様々な分野で利用されている。高温、高エンタルピー、反応動力学を強化し、高速反応で化学非平衡材料を生成するなどの特有の能力を持つだけではなく、必要に応じて化学反応の酸化または還元雰囲気を調節することができるため、熱プラズマは最近非常に注目されている。
【0003】
交流電源の供給によって生成された交流アークは熱プラズマの一種である。そのエネルギー効率が高いのは、ACからDCへの切り替えを省いているからである。しかし、従来の単相または3相交流アークは、極性切り替え時に間欠的に放電する特性および放電体積が小さいという問題があり、熱プラズマのさらなる発展を制限したため、多相交流アークが導入される。多相交流アークは4つまたは6つ、さらに12個以上の電極の間で生成され、高いエネルギー効率、大きいプラズマの体積、低い気体の流速の3つの特徴を持って、グラフェンの製造、無アルカリガラスのマイクロビーズの生産、有機廃水の処理、気体の加熱と排気ガスの処理などの多くの分野に応用することができて、火力発電、セメント建材、化学工業、冶金、鉱山などの業界にも応用できる。
【0004】
多相プラズマ統合変圧器電源はプラズマ発生装置の中で最も中心的なシステムとして、高効率で、丈夫で、耐久性が高くて、メンテナンスがやすいという実用プロジェクト化の条件を保証しなければいけない。既存の多相プラズマ統合変圧器電源システムは、異なる多相プラズマ発生装置の特殊なニーズに応じて、別に設計を行う必要があり、例えば、出力の多相電源は3相、6相、12相、24相が多いであるが、9相、15相などが必要な多相プラズマ発生装置に対しては、改めて設計する必要があり、システム全体の柔軟性が低くて、異なる多相プラズマ発生装置に広く適用することはできない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムをを提出し、統合変圧器ユニットの接続方式を変更することによって、多相出力電源を得ることで、高効率で、丈夫で、耐久性が高くて、メンテナンスがやすいという実用プロジェクト化の必要な条件に達つことを目的とする。
【0006】
本発明の実施形態は以下のように実現される。
本特許請求の実施形態では、順次に接続された調圧周波数制御ユニット、統合変圧器ユニット及びプラズマ発生器を含んで、調圧周波数制御ユニットの入力端末は外部交流電源に接続するためのもとで、プラズマ発生器は前記統合変圧器ユニットから出力される多相電圧を利用して多相プラズマを生成するためのものである多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムを提出する。
【0007】
統合変圧器ユニットは、少なくとも一組の主変圧器を含み、主変圧器の一次側は星状で接続され、且つて調圧周波数制御ユニットに接続され、主変圧器の二次側はプラズマ発生器に接続されている。
【0008】
本発明のいくつかの実施形態では、前記調圧周波数制御ユニットは、調圧電路と補助変圧器を含み、調圧電路の入力端末は外部交流電源に接続するためのもので、出力端末は主変圧器の一次側に接続される。
【0009】
補助変圧器の一次側の一端は主変圧器の一次側の星状で点に接続され、補助変圧器の一次側の他端は地面に接続され、補助変圧器の二次側の一端は主変圧器の二次側に接続され、補助変圧器の二次側の他端はプラズマ発生器の引火電極に接続されて、且つて地面に接続される。
【0010】
本発明のいくつかの実施形態では、前記主変圧器の二次側の両端ともそれぞれプラズマ発生器の電極に接続され、主変圧器の二次側の中点タップは補助変圧器の二次側の一端に接続され、補助変圧器の二次側の他端はプラズマ発生器の引火電極に接続されて、且つて地面に接続される。
【0011】
本発明のいくつかの実施形態では、前記補助変圧器の出力周波数は主変圧器の出力周波数の2-4倍である。
【0012】
本発明のいくつかの実施形態では、前記統合変圧器ユニットは、第一組の主変圧器と第二組の主変圧器を含み、第一組の主変圧器の一次側は星状で接続され、第二組の主変圧器の一次側は三角形で接続され、第一組の主変圧器と第二組の主変圧器の二次側はプラズマ発生器に接続される。
【0013】
本発明のいくつかの実施形態では、前記第一組の主変圧器と第二組の主変圧器の二次側の一端はプラズマ発生器の電極に接続されて、他端は地面に接続される。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態では、前記第一組の主変圧器と第二組の主変圧器の二次側の両端ともそれぞれプラズマ発生器の電極に接続され、第一組の主変圧器と第二組の主変圧器の二次側の中点タップは地面に接続される。
【0015】
本発明のいくつかの実施形態では、前記第二組の主変圧器の一次側の巻数は第一組の主変圧器の一次側の巻数の√3倍である。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態では、n組の一次側に延辺三角形の接続方法を採用した主変圧器も含め、その中に、nは1以上の整数である。
【0017】
本発明のいくつかの実施形態では、前記調圧周波数制御ユニットは、3相周波数変換器である。
【発明の効果】
【0018】
従来の技術より、本発明の実施形態は、少なくとも以下の利点または有益な効果を有する。
【0019】
本発明の実施形態は、多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムをを提出し、順次に接続された調圧周波数制御ユニット、統合変圧器ユニット及びプラズマ発生器を含んで、その中に、調圧周波数制御ユニットは、調圧電路と補助変圧器から構成されても良いし、3相周波数変換器で構成されても良い、統合変圧器ユニットは、少なくとも一組の一次側は星状で接続される主変圧器を含む。補助変圧器は3倍の周波数器にすると、その周波数は主変圧器の3倍であり、補助変圧器の二次側から出力される高電圧は、いずれかの一組の主変圧器のそれぞれの単相変圧器から出力される電圧と重ね合わせて、プラズマ発生器の多相電源として入力することで、交流アークの生成の過程に電源がゼロオーバーしてアークが消えてしまうことを防ぎ、安定性に影響を与える。この時に、復数組の主変圧器と補助変圧器がn+1相統合変圧器電源(nは3の倍数)を構成し、異なるニーズに応じて多相電源を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
本発明の実施形態の技術方案をより明確に説明するために、以下ではその実施形態で使用される添付の図面を簡単に説明するが、添付の図面は、本発明の実施形態のいくつかを示すものであり、その範囲を限定するものと見なされるべきではなく、本分野の当業者であれば、創造的な労力をかけずに、これらの図面をもとに、他の図面を入手することができることを理解されたい。
【
図1】本発明における多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムの一つの実施形態の構造図である。
【
図2】本発明における多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムのもう一つの実施形態の構造図である。
【
図3】本発明における多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムの一つの実施形態におけるプラズマ発生器の電極配置図である。
【
図4】本発明における多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムの一つの実施形態における統合変圧器ユニットの構造図である。
【
図5】本発明における多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムのもう一つの実施形態における統合変圧器ユニットの構造図である。
【符号の説明】
【0021】
アイコン:1、調圧周波数制御ユニット;2、統合変圧器ユニット;21、第一組の主変圧器;22、第二組の主変圧器;3、プラズマ発生器;31、プラズマ発生器のケース;32、電極;33、引火電極。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本特許請求の実施形態の目的、技術方案、及び利点をより明確にするために、以下では、本特許請求の実施形態における図面に合わせて、本特許請求の実施形態における技術方案を明確で、完全に説明しており、明らかにそうであるが、記述の実施形態は、本特許請求の実施形態の一部であり、全部の実施形態ではない。通常に、本特許請求の図面に記載および示されるような本特許請求の実施形態の構成要素は、、様々な異なる配置で構成され、設計されることができる。
【0023】
よって、以下の図面における本特許請求の実施形態の詳細な説明は、保護を要求する本特許請求の範囲を制限することを意図するものではなく、本特許請求において選択された実施形態だけに表すものである。本特許請求の実施形態に基づいて、本分野の当業者は、創造的な労力をかけずに取得された他のすべての実施形態は、本特許請求の保護の範囲に含まれる。。
【0024】
(実施形態)
以下は、図面に合わせて、本特許請求における実施の形態について詳細に説明する。衝突しない場合、下記の各実施形態および実施形態における各特徴は、互いに組合できる。
【0025】
図1を参照して、本発明では、多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムをを提出し、順次に接続された調圧周波数制御ユニット1、統合変圧器ユニット2及びプラズマ発生器3を含んで、調圧周波数制御ユニット1の入力端末は外部交流電源に接続するためのもので、前記プラズマ発生器3は前記統合変圧器ユニット2から出力される多相電圧を利用して多相プラズマを生成するためのものである;
【0026】
統合変圧器ユニット2は、少なくとも一組の主変圧器を含み、主変圧器の一次側は星状で接続され、且つて調圧周波数制御ユニット1に接続され、主変圧器の二次側はプラズマ発生器3に接続されている。
【0027】
さらに、前記調圧周波数制御ユニット1には、調圧電路と補助変圧器を含み、調圧電路の入力端末は外部交流電源に接続するためのもので、出力端末は主変圧器の一次側に接続される。
【0028】
補助変圧器の一次側の一端は主変圧器の一次側の星状で点に接続され、補助変圧器の一次側の他端は地面に接続され、補助変圧器の二次側の一端は主変圧器の二次側に接続され、補助変圧器の二次側の他端はプラズマ発生器3の引火電極33に接続されて、且つて地面に接続される。
【0029】
本実施形態に提供される技術方案では、一組の主変圧器は3つの同じ仕様の単相変圧器で構成され、例えば、統合変圧器ユニット2には一組の主変圧器を含む場合、3つの単相変圧器それぞれは、単相変圧器T1、単相変圧器T2、及び単相変圧器T3であり、3つの一次側は星状の接続方法で調圧回路に接続され、3つの二次側は多相電源を出力するためのものであり、プラズマ発生器3の電極32に接続され、プラズマ発生器3に多相電源を供給して交流アークを発生させる。ただし、交流電力は放電の過程に、電流が1週期で2回ゼロを過ぎるため、放電が不安定になり、「アークが消えた」が発生され、よって、一つの補助変圧器T4でこの状況を弱めることができる。具体的には、補助変圧器T4の一次側の一端は主変圧器の一次側の星状で点に接続され、他端は地面に接続され、補助変圧器T4の二次側の一端はそれぞれ単相変圧器T1、単相変圧器T2、及び単相変圧器T3の二次側に接続され、他端はプラズマ発生器3の引火電極33に接続されて、且つて地面に接続され、単相変圧器T1、単相変圧器T2、及び単相変圧器T3の二次側の他端は3相電源としてプラズマ発生器3に出力する。この時、補助変圧器T4の周波数は、単相変圧器T1、単相変圧器T2、及び単相変圧器T3の周波数の2-4倍であり、最適では3倍であり、それぞれの間に位相差があるため、二次側から出力された高電圧は、いずれかの単相変圧器から出力された電圧と重ね合わせて、プラズマ発生器3の多相電源として入力することで、安定で交流アークを生成させる目的に達する。つまり、補助変圧器T4は、実質的にアークを引く役割を果たす。全体として、単相変圧器T1、単相変圧器T2、及び単相変圧器T3と補助変圧器T4は、「3+1相」の自己引火性統合変圧器電源を構成し、3相電源を出力することができる。また、主変圧器の組数を増やすことで、例えば9相、12相などの多相出力が可能になる。
【0030】
例えば、システム全体は外部の3相交流電源から基礎電力を供給することができ、3相交流電源の相電圧は220-2500Vで、周波数は50-5000Hzで、システム全体の空負荷出力相電圧は200V-120KVで、荷重出力相電圧は50V-20KVとすることができる。また、補助変圧器T4は小型の急降下特性を持つ単相変圧器を採用することができ、その容量はシステム全体の容量の10%しか占めていなくて、且つて一次側電圧は主変圧器の送電幹線電圧の0.3倍である。
【0031】
図2と
図3を参照して、本発明のいくつかの実施形態では、前記主変圧器の二次側の両端ともそれぞれプラズマ発生器3の電極32に接続され、主変圧器の二次側の中点タップは補助変圧器の二次側の一端に接続され、補助変圧器の二次側の他端はプラズマ発生器3の引火電極33に接続されて、且つて地面に接続される。
【0032】
本実施形態に提供される技術方案では、補助変圧器T4の二次側の一端は、それぞれ単相変圧器T1、単相変圧器T2、及び単相変圧器T3の中点タップに接続され、他端はプラズマ発生器3の引火電極33に接続され、且つて地面に接続され、且つて引火電極33とプラズマ発生器のケース31とは接続されている。この時、単相変圧器T1、単相変圧器T2、及び単相変圧器T3ともの両端はプラズマ発生器3の電極32に接続され、プラズマ発生器3の6相電源として入力することで、安定で交流アークを生成させる。全体として、単相変圧器T1、単相変圧器T2、及び単相変圧器T3と補助変圧器T4は、「6+1相」の自己引火性統合変圧器電源を構成し、6相電源を出力することができる。また、主変圧器の組数を増やすことで、例えば12相、24相などの多相出力が可能になる。
【0033】
図4を参照して、本発明のいくつかの実施形態では、前記調圧周波数制御ユニット1は、3相周波数変換器を採用し、前記統合変圧器ユニット2には、第一組の主変圧器21と第二組の主変圧器22を含み、第一組の主変圧器21の一次側は星状で接続され、第二組の主変圧器22の一次側は三角形で接続され、第一組の主変圧器21と第二組の主変圧器22の二次側はプラズマ発生器3に接続される。
【0034】
さらに、前記第一組の主変圧器21と第二組の主変圧器22の二次側の一端はプラズマ発生器3の電極32に接続されて、他端は地面に接続される。
【0035】
本実施形態に提供される技術方案では、調圧周波数制御ユニット1は、直接に3相周波数変換器を採用し、3相周波数変換器より例えば出力相電圧は380Vで、周波数は3000Hzの3相交流電力などの基礎電力を統合変圧器ユニット2に提供する。例えば、統合変圧器ユニット2には、第一組の主変圧器21と第二組の主変圧器22を含め、計6個の単相変圧器があり、二次側には計12個の端末があり、1-12番号に記号する。その中に、第一組の主変圧器21の一次側は星状で接続され、第二組の主変圧器22の一次側は三角形で接続され、二次側の2、4、6、8、10、12番号の端末によって、短く接続してから、地面に接続され、また、1、3、5、7、9、11番号の端末は6相として出力し、プラズマ発生器3の電極32に接続され、6相交流アークを生成する。
【0036】
図5を参照して、本発明のいくつかの実施形態では、前記第一組の主変圧器21と第二組の主変圧器22の二次側の両端ともそれぞれプラズマ発生器3の電極32に接続され、第一組の主変圧器21と第二組の主変圧器22の二次側の中点タップは地面に接続される。
【0037】
本実施形態に提供される技術方案では、まず、第一組の主変圧器21の一次側は依然として星状で接続され、第二組の主変圧器22の一次側は依然として三角形で接続され、6つの単相変圧器の中点タップを短く接続されて、地面に接続され、且つて1-12番号の端末を12相として出力し、プラズマ発生器3の電極32に接続されて、12相交流アークを生成する。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態では、前記第二組の主変圧器22の一次側の巻数は第一組の主変圧器21の一次側の巻数の√3倍である。
【0039】
本実施形態に提供される技術方案では、統合変圧器ユニット2には2つ組の主変圧器がある場合、各単相変圧器の間で循環流が発生し効率が低下することを避けるために、一次側が三角形で接続された第二組の主変圧器22の一次側のコイルの巻数を、一次側が星状で接続された第一組の主変圧器21の一次側のコイルの巻数の√3倍に設置することができる。
【0040】
本発明のいくつかの実施形態では、n組の一次側に延辺三角形の接続方法を採用した主変圧器も含め、その中に、nは1以上の整数である。
【0041】
図4と
図5を参照して、2つ組の主変圧器(第一組の主変圧器21の一次側は星状で接続され、第二組の主変圧器22の一次側は三角形で接続され)によって、すでに6相、12相の電源を出力することができ、これにもう1つ組の主変圧器を追加することで、9相高電圧中周波数出力電源を得ることができ、また、追加されたこの組の主変圧器の一次側は延辺三角形の接続方法を採用し、二次側で位相差の異なる9相出力電源を得ることができる。さらに、n組の一次側は延辺三角形の接続方法を採用した主変圧器を追加すれば、二次側に、例えば、12、15、18、24……(3の倍数の相)などの多相出力電源を得ることで、異なる多相プラズマ発生装置の異なる周波数の要件や、異なる電圧の要件や、異なる電圧位相の要件や、異なる急降下特性の要件などに適用でき、接続方式を変更することによって、多相出力電源を得るのは柔軟性が高くて、幅広い応用が可能である。また、各項の間は異なった位相の差があって、その中の1相はゼロを過ぎる時、他の5相はゼロを過ぎないで、すなわち相ごとに交替してゼロを過ぎて、それによってアークの持続や安定を保証することができまる。
【0042】
以上のことをまとめると、本特許請求の実施形態は多相プラズマ発生装置のための統合変圧器電源システムをを提出し、順次に接続された調圧周波数制御ユニット1、統合変圧器ユニット2及びプラズマ発生器3を含んで、その中に、調圧周波数制御ユニット1は、調圧電路と補助変圧器から構成されても良いし、3相周波数変換器で構成されても良い、統合変圧器ユニット2は、少なくとも一組の一次側は星状で接続される主変圧器を含む。補助変圧器は3倍の周波数器にすると、その周波数は主変圧器の3倍であり、補助変圧器の二次側から出力される高電圧は、いずれかの一組の主変圧器のそれぞれの単相変圧器から出力される電圧と重ね合わせて、プラズマ発生器3の多相電源として入力することで、交流アークの生成の過程に電源がゼロオーバーしてアークが消えてしまうことを防ぎ、安定性に影響を与える。この時に、復数組の主変圧器と補助変圧器がn+1相統合変圧器電源(nは3の倍数)を構成し、異なるニーズに応じて多相電源を出力することができる。
【0043】
また、調圧周波数制御ユニット1が3相周波数変換器を直接に使用する場合は、出力端末は復数組の主変圧器の一次側に直接に接続されることができ、例えば星状の接続、三角形の接続、延辺三角形の接続の各組の主変圧器の一次側の接続方式を変更することで、二次側で異なる位相差の位相数を得ることができ、更に、たとえば、12、15、18、24……(3の倍数の相)の9相以上のプラズマ発生器3の統合変圧器電源を得ることができる。
【0044】
全体としては、本システムは基礎電力供給と復数の単相変圧器の組み合わせで構成されるものである。変圧器の統合モジュール化された復数の接続方式によって、異なるニーズに応じて多相電源を得ることができ、高効率で、丈夫で、耐久性が高くて、メンテナンスがやすいという実用プロジェクト化の必要な条件を実現する。
【0045】
上記は、本特許請求の好ましい実施形態だけであり、本特許請求を限定するためには用いられず、本分野の当業者には様々な変更および変更があり得る。本特許請求の精神と原則の範囲中で、任意の修正、均等置換、改善などは、本特許請求の保護範囲内に含まれるべきである。
【0046】
本分野の当業者には、本特許請求が上記の例示的な実施形態の詳細に限定されるものではなく、本特許請求の精神または基本的な特徴から逸脱しない場合、他の具体的な形態で本特許請求を実施することができる。したがって、いずれの点から見ても、実施形態は例示的なもので、限定的ではないことと見なされるべきであり、本特許請求の範囲は、上記の説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって限定され、したがって、特許請求の均等な要件の意味および範囲のすべての変化を本特許請求に含めることが意図される。請求項中のいかなる図面アイコンも、関連する請求項を限定するものと見なすべきではない。
【国際調査報告】