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特表2024-527463仮想環境に適用される座標軸表示方法、装置、端末及びコンピュータプログラム
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  • 特表-仮想環境に適用される座標軸表示方法、装置、端末及びコンピュータプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-25
(54)【発明の名称】仮想環境に適用される座標軸表示方法、装置、端末及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/5378 20140101AFI20240718BHJP
   A63F 13/55 20140101ALI20240718BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20240718BHJP
【FI】
A63F13/5378
A63F13/55
G06F3/048
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573581
(86)(22)【出願日】2022-10-09
(85)【翻訳文提出日】2024-01-15
(86)【国際出願番号】 CN2022124102
(87)【国際公開番号】W WO2023071739
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111248536.1
(32)【優先日】2021-10-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111652782.3
(32)【優先日】2021-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WINDOWS
2.IOS
(71)【出願人】
【識別番号】514187420
【氏名又は名称】テンセント・テクノロジー・(シェンジェン)・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シエ,チェチー
【テーマコード(参考)】
5E555
【Fターム(参考)】
5E555AA76
5E555BA04
5E555BB04
5E555BC08
5E555BE17
5E555DB32
5E555DB51
5E555DB56
5E555DC05
5E555DC10
5E555DC19
5E555FA00
(57)【要約】
仮想環境に適用される座標軸表示方法、装置、端末及び媒体であって、マンマシンインタラクションという分野に属する。当該方法は、仮想環境画面を表示するステップ(310)と、第1座標軸を仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸を仮想環境画面における第2位置に表示し、第1位置は、仮想オブジェクトの所在する第1仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、第2位置は、第2仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、第2仮想環境は、第1仮想環境以外の仮想環境であり、座標軸は、仮想環境におけるマークポイントを表示するためのものであるステップ(320)と、仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境へ移動する過程において、第1座標軸及び第2座標軸を更新するステップ(330)と、を含む。上記方法は、異なる仮想環境の座標軸、マークポイントを区分することで、座標軸上のマークポイントが多すぎることで重なることになり、マークポイントに対する判断に影響を与えるのを避ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末によって実行される、仮想環境に適用される座標軸表示方法であって、
仮想環境画面を表示するステップと、
第1座標軸を前記仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸を前記仮想環境画面における第2位置に表示するステップであって、前記第1位置は、仮想オブジェクトの所在する第1仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、前記第2位置は、第2仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、前記第2仮想環境は、前記第1仮想環境以外の仮想環境であり、前記座標軸は、対応する仮想環境におけるマークポイントを表示するために用いられるステップと、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境へ移動する過程において、前記第1座標軸及び前記第2座標軸を更新するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記第1仮想環境はエンティティ型仮想環境であり、前記第2仮想環境は空間型仮想環境であり、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境へ移動する過程において、前記第1座標軸及び前記第2座標軸を更新する前記ステップは、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記第1座標軸の表示状態を更新するステップと、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境に入った場合、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示位置を更新するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記第1座標軸の表示状態を更新する前記ステップは、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記仮想オブジェクトと前記第1仮想環境との間の第1距離を取得するステップと、
前記第1距離に基づいて前記第1座標軸の透明度を更新するステップであって、前記透明度と前記第1距離とが負の相関関係にあるステップと、を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記第1座標軸の表示状態を更新する前記ステップはさらに、
前記第1座標軸上にマークポイントがある場合、前記第1距離に基づいて前記マークポイントの透明度を更新するステップであって、前記透明度と前記第1距離とが負の相関関係にあるステップを含む、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境に入った場合、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示位置を更新する前記ステップは、
前記仮想オブジェクトと前記第1仮想環境との間の第1距離が第1距離閾値に達した場合、前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境に入ったと決定するステップと、
前記第2座標軸を前記第1位置に表示し、前記第1座標軸を前記第2位置に表示するステップと、を含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記第1仮想環境は空間型仮想環境であり、前記第2仮想環境はエンティティ型仮想環境であり、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境へ移動する過程において、前記第1座標軸及び前記第2座標軸を更新する前記ステップは、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示状態を保持するステップと、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境に入った場合、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示位置を更新するステップと、
前記仮想オブジェクトが前記第2仮想環境に入る過程において、前記第2座標軸の表示状態を更新するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示状態を保持する前記ステップは、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記仮想オブジェクトと前記第2仮想環境との間の第2距離を取得するステップと、
前記第2距離が第2距離閾値よりも大きい場合、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示状態を保持するステップと、を含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境に入った場合、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示位置を更新する前記ステップは、
前記第2距離が前記第2距離閾値に達した場合、前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境に入ったと決定するステップと、
前記第2座標軸を前記第1位置に表示し、前記第1座標軸を前記第2位置に表示するステップと、を含む、
請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記仮想オブジェクトが前記第2仮想環境に入る過程において、前記第2座標軸の表示状態を更新する前記ステップは、
前記仮想オブジェクトが前記第2仮想環境に入る過程において、前記仮想オブジェクトと前記第2仮想環境との間の第2距離に基づいて前記第2座標軸の透明度を更新するステップであって、前記透明度と前記第2距離とが負の相関関係にあるステップを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記仮想オブジェクトが前記第2仮想環境に入る過程において、前記第2座標軸の表示状態を更新する前記ステップはさらに、
前記第2座標軸上にマークポイントがあることに応じて、前記第2距離に基づいて前記マークポイントの透明度を更新するステップであって、前記透明度と前記第2距離とが負の相関関係にあるステップを含む、
請求項9に記載の方法。
【請求項11】
第2座標軸を前記仮想環境画面における第2位置に表示する前記ステップは、
前記第2仮想環境におけるマークポイントの数が第1数閾値よりも大きく、かつ第2数閾値よりも小さい場合、前記第2座標軸を前記仮想環境画面における前記第2位置に表示するステップを含む、
請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記方法はさらに、
前記第2仮想環境におけるマークポイントの数が第1数閾値よりも小さく、または、第2数閾値よりも大きい場合、前記第2座標軸を隠すステップを含む、
請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1位置に表示される座標軸は第1寸法であり、前記第2位置に表示される座標軸は第2寸法であり、且つ前記第1位置、前記第2位置に表示される座標軸の中心点が揃っており、
前記第1位置、前記第2位置に表示される座標軸が直線座標軸である場合、前記第1寸法は前記第2寸法と等しく、
前記第1位置、前記第2位置に表示される座標軸が曲線座標軸である場合、前記第1寸法は前記第2寸法よりも大きい、
請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
仮想環境に適用される座標軸表示装置であって、
仮想環境画面を表示するための表示モジュールを含み、
前記表示モジュールは、第1座標軸を前記仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸を前記仮想環境画面における第2位置に表示し、前記第1位置は、仮想オブジェクトの所在する第1仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、前記第2位置は、第2仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、前記第2仮想環境は、前記第1仮想環境以外の仮想環境であり、前記座標軸は、対応する仮想環境におけるマークポイントを表示するために用いられ、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境へ移動する過程において、前記第1座標軸及び前記第2座標軸を更新するための更新モジュールを含む、
装置。
【請求項15】
端末であって、前記端末は、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリには、少なくとも1つの命令が記憶されており、前記少なくとも1つの命令は、前記プロセッサによってロードされて実行されることにより、請求項1~10のいずれか1項に記載の仮想環境に適用される座標軸表示方法を実現する、
端末。
【請求項16】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令はプロセッサによって実行されて請求項1~10のいずれか1項に記載の仮想環境に適用される座標軸表示方法を実現する、
コンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年10月26日に提出された、出願番号が202111248536.1であり、発明の名称が「仮想環境に適用される座標軸表示方法、装置、端末及び媒体」である中国特許出願、及び2021年12月30日に提出された、出願番号が202111652782.3であり、発明の名称が「仮想環境に適用される座標軸表示方法、装置、端末及び媒体」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容の全てが本願に援用される。
【0002】
本願の実施例は、マンマシンインタラクションという分野に関し、特に仮想環境に適用される座標軸表示方法、装置、端末及び媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
アドベンチャー類ゲームは、ユーザが、異なる仮想環境で探索するように仮想オブジェクトを制御するゲームである。ゲームの異なる仮想環境には、異なるマークポイントがあり、ユーザは、仮想オブジェクトを制御することで異なる仮想環境の間で移動してマークポイントに向かうことができ、ユーザは、マークポイントに対応するクエストを完成することで、相応する報酬を取得し、例えば、仮想オブジェクトのレベルのアップ、仮想道具の取得等である。
【0004】
マークポイントの位置を指示するために、仮想環境画面は、座標軸を表示するとともに、マークポイントと仮想オブジェクトの現在の所在位置との相対方向を座標軸上にマークする。仮想環境画面には、座標軸上のマークポイントが表示され、ユーザがカーソルをマークポイントに移動する場合、仮想オブジェクトが当該マークポイントから離れた距離が表示され、よって、ユーザは、座標軸上に表示されるマークポイントに応じて、マークポイントに移動して相応するクエストを完成するように仮想オブジェクトを制御することができる。
【0005】
関連技術において、異なる仮想環境でのマークポイントはいずれも座標軸上に表示され、マークポイントが多すぎるため、座標軸上のマークポイントの表示は重なることになり、あるマークポイントが遮られることを招致し、ユーザは、現在の仮想オブジェクトの所在位置の方向にマークポイントがあるか否かを判断できず、他方、ユーザがカーソルをマークポイントに移動すると、仮想オブジェクトが当該マークポイントから離れた距離が表示されるが、当該マークポイントが仮想オブジェクトの所在する仮想環境にあるか否かを決定できず、依然としてマークポイントの具体的な位置を決定できない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本願の実施例は、仮想環境に適用される座標軸表示方法、装置、端末及び媒体を提供し、異なる仮想環境に対応する座標軸、マークポイントを区分することで、座標軸上のマークポイントが多すぎることで重なることになり、マークポイントに対する選択に影響を与えるのを避けると同時に、ユーザがマークポイントの具体的な位置を決定するのを便利にさせる。前記技術案は以下の通りである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様によれば、本願の実施例は、端末によって実行される、仮想環境に適用される座標軸表示方法を提供し、前記方法は、
仮想環境画面を表示するステップと、
第1座標軸を前記仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸を前記仮想環境画面における第2位置に表示するステップであって、前記第1位置は、仮想オブジェクトの所在する第1仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、前記第2位置は、第2仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、前記第2仮想環境は、前記第1仮想環境以外の仮想環境であり、前記座標軸は、仮想環境におけるマークポイントを表示するためのものであるステップと、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境へ移動する過程において、前記第1座標軸及び前記第2座標軸を更新するステップと、を含む。
【0008】
他の態様によれば、本願の実施例は、仮想環境に適用される座標軸表示装置を提供し、前記装置は、
仮想環境画面を表示するための表示モジュールを含み、
前記表示モジュールは、第1座標軸を前記仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸を前記仮想環境画面における第2位置に表示し、前記第1位置は、仮想オブジェクトの所在する第1仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、前記第2位置は、第2仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、前記第2仮想環境は、前記第1仮想環境以外の仮想環境であり、前記座標軸は、仮想環境におけるマークポイントを表示するために用いられ、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境へ移動する過程において、前記第1座標軸及び前記第2座標軸を更新するための更新モジュールを含む。
【0009】
他の態様によれば、本願の実施例は端末を提供し、前記端末は、プロセッサとメモリとを含み、前記メモリには、少なくとも1つの命令が記憶されており、前記少なくとも1つの命令は、前記プロセッサによってロードされて実行されることにより、上記態様に記載の仮想環境に適用される座標軸表示方法を実現する。
【0010】
他の態様によれば、本願の実施例はコンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体には、少なくとも1つの命令が記憶されており、前記少なくとも1つの命令は、プロセッサによってロードされて実行されることにより、上記態様に記載の仮想環境に適用される座標軸表示方法を実現する。
【0011】
他の態様によれば、本願の実施例はコンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されるコンピュータ命令を含む。端末のプロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体から当該コンピュータ命令を読み取り、プロセッサは当該コンピュータ命令を実行することにより、上記態様の各種の選択可能な実現方式から提供される、仮想環境に適用される座標軸表示方法を当該端末に実行させる。
【0012】
本願の実施例では、仮想環境画面における第1位置に、仮想オブジェクトの所在する第1仮想環境に対応する座標軸(第1座標軸)及び座標軸上のマークポイントを表示し、第2位置に、第2仮想環境に対応する座標軸(第2座標軸)及び座標軸上のマークポイントを表示し、第2仮想環境は、第1仮想環境以外の仮想環境である。仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境へ移動する過程において、第1位置、第2位置の座標軸がそれに応じて更新される。第1位置、第2位置にそれぞれ、異なる仮想環境の座標軸、マークポイントを表示し、すべての仮想環境におけるマークポイントがいずれも1つの座標軸上に表示されてマークポイントの重なりが現れ、マークポイントに対するユーザの判断を妨害することを避ける。また、ユーザは、第1位置の座標軸上のマークポイント、及び第2位置の座標軸上のマークポイントにより、マークポイントの具体的な位置を決定することにより、マークポイントに移動してクエストを完成するように仮想オブジェクトを合理的な戦術で制御するようにしてもよい。
【0013】
異なる仮想環境に対応する座標軸、異なる仮想環境におけるマークポイントを区分し、ユーザがゲームの進みにおいて、マークポイントの具体的な位置を決定し、さらにマークポイントに向かってクエストを完成するように仮想オブジェクトを合理的な戦術で制御することを便利にさせ、ユーザの体験を豊富にし、ユーザのクエストを完成する効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本願の1つの例示的な実施例が示す仮想環境の概略図を示す。
図2】本願の1つの例示的な実施例が提供する実施環境の概略図を示す。
図3】本願の1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示方法のフローチャートを示す。
図4】本願の1つの例示的な実施例が提供する仮想環境画面のインターフェース概略図を示す。
図5】本願の1つの例示的な実施例が示す第1座標軸、第2座標軸の概略図を示す。
図6】本願のもう1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示方法のフローチャートを示す。
図7】本願の1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示方法のインターフェース概略図を示す。
図8】本願のもう1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示方法のフローチャートを示す。
図9】本願のもう1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示方法のインターフェース概略図を示す。
図10】本願のもう1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示方法のフローチャートを示す。
図11】本願のもう1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示方法のフローチャートを示す。
図12】本願の1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示装置の構造ブロック図を示す。
図13】本願の1つの例示的な実施例が提供する端末の構造ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願の目的、技術案、及び利点をより明瞭にさせるために、以下、図面を結合して本願の実施形態をさらに詳しく記載する。
【0016】
まず、本願の実施例に係る名詞を紹介する。
【0017】
仮想環境:アプリケーションプログラムが端末上で実行される時に表示(または提供)される仮想環境である。当該仮想環境は現実世界へのシミュレーション環境であってもよいし、半シミュレーション・半架空の環境であってもよいし、純粋に架空の環境であってもよい。仮想環境は2次元仮想環境、2.5次元仮想環境、及び3次元仮想環境のうちの任意の1種であってもよく、本願はこれについて限定しない。以下の実施例は、仮想環境が3次元仮想環境であることを例として説明する。
【0018】
また、本願の実施例では、複数の仮想環境があり、選択可能に、仮想環境は、エンティティ型仮想環境、空間型仮想環境に分けられる。エンティティ型仮想環境とは、エンティティ形式で存在する仮想環境を意味し、例えば、惑星、宇宙ステーション、建物等であり、本願の実施例はこれを限定しない。空間型仮想環境とは、非エンティティ形式で存在する仮想環境を意味し、通常、エンティティ型仮想環境の間に位置し、例えば、惑星や宇宙ステーションの間に位置する宇宙、建物の間に位置する道路、空地等である。本願の実施例は、エンティティ型仮想環境及び空間型仮想環境の具体的なタイプを限定しない。
【0019】
可能な実施形態では、ユーザは、同じ仮想環境で移動するように仮想オブジェクトを制御することができ、仮想オブジェクトが同じ仮想環境で移動する場合、仮想乗り物を使用する必要がなく、直接に移動することができ、例えば、歩き、走り、ジャンプの方式等を採用する。他種の可能な実施形態では、仮想オブジェクトは、異なる仮想環境で移動することができ、仮想オブジェクトが異なる仮想環境で移動する場合、仮想乗り物を使用する必要がある。選択可能に、仮想オブジェクトは、エンティティ型仮想環境から空間型仮想環境に移動してもよいし、空間型仮想環境からエンティティ型仮想環境に移動してもよい。
【0020】
勿論、他の可能な実施形態では、同じ仮想環境で移動する際に採用される仮想乗り物は、仮想環境の間で移動する際に採用される仮想乗り物とは異なる。例えば、同じ仮想環境で移動する際に採用される仮想乗り物は仮想自動車であり、仮想環境の間で移動する際に採用される仮想乗り物は仮想宇宙船である。
【0021】
可能な実施形態では、仮想オブジェクトが現在のエンティティ型仮想環境から他のエンティティ型仮想環境に移動する場合、空間型仮想環境を経由する必要がある。例示的には、図1に示すように、本願の実施例が示す仮想環境の概略図を示す。当該仮想環境は、惑星120と、宇宙基地130(エンティティ型仮想環境)と、宇宙110(空間型仮想環境)とを含む。宇宙110は1つしかないが、惑星120及び宇宙基地130は、複数であってもよい。選択可能に、惑星120は、火星、土星、木星、または他の仮想惑星等であってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。ゲームでは、選択可能に、ユーザは、エンティティ型仮想環境の間で移動するように仮想オブジェクトを制御することができ、仮想オブジェクトが現在所在のエンティティ型仮想環境から他のエンティティ型仮想環境に移動する過程において、空間型仮想環境を経由する必要がある。例示的には、仮想オブジェクトが現在惑星120に位置し、ユーザが、惑星120から宇宙基地130に移動するように仮想オブジェクトを制御する過程において、宇宙110を経由する必要がある。選択可能に、ユーザは、エンティティ型仮想環境と空間型仮想環境との間で移動するように仮想オブジェクトを制御してもよい。例示的には、仮想オブジェクトが現在宇宙110に位置し、ユーザは、宇宙110から惑星120または宇宙基地130に移動するように仮想オブジェクトを制御することができ、あるいは、仮想オブジェクトが現在惑星120または宇宙基地130に位置し、ユーザは、惑星120または宇宙基地130から宇宙110に移動するように仮想オブジェクトを制御することができる。
【0022】
また、エンティティ型、空間型仮想環境にはいずれもマークポイントが含まれ、マークポイントは、仮想環境中のある位置にクエストがあることを示すためのものであり、ユーザは、マークポイントに向かってクエストを完成するように仮想オブジェクトを制御することができる。選択可能に、クエストは、物品収集クエスト、戦闘クエスト、建設クエスト(拠点の建設)等であってもよい。マークポイントは、ゲームプロセスにおいて自動的に生成されたものであってもよいし、ゲームに入る前にユーザ自身が仮想地図でマークしたものであってもよい。
【0023】
仮想オブジェクト:仮想環境における移動可能なオブジェクトを意味する。当該移動可能なオブジェクトは、仮想人物、仮想動物、アニメ人物等であってもよく、例えば、3次元仮想環境に表示される人物、動物である。選択可能に、仮想オブジェクトは、スケルタルアニメーション技術に基づいて作成された3次元立体モデルである。各仮想オブジェクトは、3次元仮想環境において独自の形状及び体積を有し、3次元仮想環境における空間の一部を占める。
【0024】
アドベンチャー類ゲーム:ゲームでは、ユーザは、異なる仮想環境で探索するように仮想オブジェクトを制御することができ、相応するクエストを完成することで報酬を取得し、例えば、仮想オブジェクトのレベルのアップ、仮想道具の取得、仮想道具のレベルのアップ等である。選択可能に、相応するクエストを完成するように、クエストが所在する位置によって、ユーザは、現在の仮想環境から他の仮想環境に仮想道具で移動するように仮想オブジェクトを制御することができる。
【0025】
仮想道具:仮想オブジェクトが仮想環境で使用可能な道具を意味する。選択可能に、仮想道具は、仮想オブジェクトが異なる仮想環境の間で移動するのに役立つ仮想乗り物であってもよく、例えば、宇宙船、飛行機、ヨット等である。選択可能に、仮想道具は、仮想オブジェクトがクエストを完成し攻撃を抵抗するのに役立つものであってもよく、例えば、攻撃類仮想道具、投下類仮想道具、防御類仮想道具等である。
【0026】
本願で提供する方法は、仮想現実アプリケーションプログラム、3次元地図プログラム、一/三人称シューティングゲーム、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナゲーム(Multiplayer Online Battle Arena Games、MOBA)、マッシブリマルチプレーヤオンラインゲーム(Massive Multiplayer Online Game、MMOG)、大規模多人数参加型オンラインロールプレイングゲーム(Massive Multiplayer Online Role-Playing Game、MMORPG)等に適用でき、以下の実施例は、ゲームでの適用を例として説明する。
【0027】
仮想環境に基づくゲームは往々にして、1つまたは複数のゲーム世界の地図から構成され、ゲームにおける仮想環境は、現実世界のシーンをシミュレートしたものであり、ユーザは、仮想環境において各種の動きを行うように、ゲームにおける仮想オブジェクトを制御することができ、例えば、道具等の物品を購入したり、他の仮想キャラクターと対話したりする等であり、他の仮想キャラクターは、他のユーザが制御する仮想キャラクターである。本願の実施例のゲームには複数の仮想環境があり、ユーザは、異なる仮想環境に移動して探索するように仮想オブジェクトを制御することができ、主にマークポイントを探して、相応するクエストを完成することである。
【0028】
ゲームのプロセスにおいて、仮想環境画面には、マークポイントを表示するための座標軸が1つ表示され、マークポイントは、仮想環境にあるクエストを示す。複数の仮想環境があり、かつすべての仮想環境にあるマークポイントを座標軸上に表示するため、座標軸上のマークポイントは重なることになり、マークポイントに対するユーザの選択を妨害する。また、仮想環境画面にも、相応するマークポイントが表示され、座標軸上のマークポイントと一々に対応している。仮想オブジェクトがマークポイントに近いほど、仮想環境におけるマークポイントのアイコンが大きくなり、仮想オブジェクトがマークポイントから遠いほど、仮想環境におけるマークポイントのアイコンが小さくなる。ユーザは、仮想環境におけるマークポイントのアイコンの大きさにより、仮想オブジェクトとマークポイントとの遠近を判定することができる。また、ユーザがカーソルをマークポイントに移動する場合、仮想環境画面は、仮想オブジェクトとマークポイントとの距離を表示するが、当該マークポイントが、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境に位置するか、それとも他の仮想環境に位置するかについて決定できず、よって、ユーザは、合理的な戦術を選択して当該マークポイントに移動するように仮想オブジェクトを制御することができなくなる。例えば、ユーザは、あるマークポイントにカーソルを移動し、仮想オブジェクトが当該マークポイントから離れた距離が1030km(kilometer、キロメートル)であるとチェックするが、当該マークポイントが仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境にあるか否かを決定できず、よって、ユーザは、まず走りの方式でマークポイントに移動するように仮想オブジェクトを制御するが、一定時間経過しても、仮想オブジェクトが依然としてマークポイントに到達していないと、ユーザは、引き返して宇宙船を探し宇宙船でマークポイントに向かうように仮想オブジェクトを制御し、ユーザがマークポイントを探す時間は増加する。
【0029】
すべての仮想環境におけるマークポイントがいずれも1つの座標軸上に表示されてマークポイントの重なりが現れ、マークポイントに対するユーザの判断を妨害することを避け、マークポイントの具体的な位置を正確に判断し、ゲームに対するプレーヤーの関与度を向上させるために、本願の実施例では、異なる仮想環境の座標軸、異なる仮想環境におけるマークポイントを区分する。仮想環境画面における第1位置に、仮想オブジェクトの所在する第1仮想環境に対応する座標軸(第1座標軸)及び座標軸上のマークポイントを表示し、第2位置に、第1仮想環境以外の仮想環境に対応する座標軸(第2座標軸)及び座標軸上のマークポイントを表示し、また、仮想オブジェクトが第1仮想環境と第2仮想環境との間で移動することに従い、第1位置、第2位置の座標軸も変化する。関連技術と比較すると、1つの座標軸上にすべてのマークポイントを表示することでマークポイントが重なり、マークポイントに対するユーザの判断を妨害することを避ける。また、ユーザは、具体的なマークポイントの位置を決定することにより、マークポイントに向かって相応するクエストを完成するように仮想オブジェクトを合理的な戦術で制御するようにしてもよい。
【0030】
図2を参照し、本願の1つの実施例が提供する実施環境の概略図を示す。当該実施環境は、第1端末210と、サーバ220と、第2端末230と、を含んでもよい。
【0031】
第1端末210には、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラム211がインストールされて実行され、当該アプリケーションプログラム211は、マルチプレイヤーオンラインプログラムであってもよい。第1端末でアプリケーションプログラム211が実行される場合、第1端末210のスクリーンには、アプリケーションプログラム211のユーザインターフェースが表示される。当該アプリケーションプログラム211は、MOBAゲーム、シューティングゲーム、シミュレートストラテジーゲーム(Simulation Game、SLG)、アドベンチャー類ゲームのいずれか1種であってもよい。本実施例では、当該アプリケーションプログラム211がアドベンチャー類ゲームであることを例にして説明する。第1端末210は、第1ユーザ212が使用する端末であり、第1ユーザ212は第1端末210を使用して、動くように仮想環境に位置する第1仮想オブジェクトを制御し、第1仮想オブジェクトは、第1ユーザ212のマスター仮想オブジェクトと呼んでもよい。第1仮想オブジェクトの動きは、ボディー姿勢の調整、クリープ、歩行、ランニング、ライディング、飛行、ジャンプ、運転、ピックアップ、シューティング、攻撃、投擲、スキル発動のうちの少なくとも1種を含むが、これらに限定されない。模式的に、第1仮想オブジェクトは、例えば、シミュレーション人物又はアニメ人物のような第1仮想人物である。
【0032】
第2端末230には、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラム231がインストールされて実行され、当該アプリケーションプログラム231は、マルチプレイヤーオンラインプログラムであってもよい。第2端末230でアプリケーションプログラム231が実行される場合、第2端末230のスクリーンには、アプリケーションプログラム231のユーザインターフェースが表示される。当該クライアントは、MOBAゲーム、シューティングゲーム、SLGゲーム、アドベンチャー類ゲームのうちのいずれか1種であってもよく、本実施例では、当該アプリケーションプログラム231がアドベンチャー類ゲームであることを例にして説明する。第2端末230は、第2ユーザ232が使用する端末であり、第2ユーザ232は第2端末230を使用して、動くように仮想環境に位置する第2仮想オブジェクトを制御し、第2仮想オブジェクトは、第2ユーザ232のマスター仮想キャラクターと呼んでもよい。模式的に、第2仮想オブジェクトは、例えば、シミュレーション人物又はアニメ人物のような第2仮想人物である。
【0033】
選択可能に、第1仮想オブジェクト及び第2仮想オブジェクトは、同じ仮想世界にあってもよく、異なる仮想世界に位置してもよい。選択可能に、第1仮想オブジェクト及び第2仮想オブジェクトは、各自で仮想環境において相応するクエストを探索し完成することができ、選択可能に、第1仮想オブジェクト及び第2仮想オブジェクトはチームを組み、共同で仮想環境において相応するクエストを探索し完成することができる。
【0034】
選択可能に、第1端末210及び第2端末230でインストールされたアプリケーションプログラムが同じであるか、又は、2つの端末にインストールされたアプリケーションプログラムが異なるオペレーティングシステムプラットフォーム(Windows又はIOS)での同一タイプのアプリケーションプログラムである。第1端末210は、複数の端末のうちの1つを指してもよく、第2端末230は、複数の端末のうちのもう1つを指してもよく、本実施例は、第1端末210及び第2端末230のみを例にして説明する。第1端末210及び第2端末230のデバイスタイプは同じか又は異なり、当該デバイスタイプは、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子書籍リーダー、動態イメージエキスパート圧縮標準オーディオレイヤー3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、MP3)プレーヤー、動態イメージエキスパート圧縮標準オーディオレイヤー4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、MP4)プレーヤー、ラップトップコンピュータ、及びデスクトップコンピュータのうちの少なくとも1種を含む。
【0035】
図2に2つのみの端末が示されているが、異なる実施例では、サーバ220にアクセス可能な複数の他の端末が存在する。選択可能に、開発者に対応する端末である1つまたは複数の端末がさらに存在し、当該端末には、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムの開発編集プラットフォームがインストールされており、開発者は、当該端末上でアプリケーションプログラムを編集して更新し、更新後のアプリケーションプログラムインストールパッケージを有線又は無線のネットワークを介して、サーバ220に伝送することができ、第1端末210及び第2端末230は、アプリケーションプログラムに対する更新を実現するように、サーバ220からアプリケーションプログラムインストールパッケージをダウンロードすることができる。
【0036】
第1端末210、第2端末230、及び他の端末は、無線ネットワーク又は有線ネットワークを介してサーバ220に接続される。
【0037】
サーバ220は、1台のサーバ、複数台のサーバからなるサーバクラスタ、クラウドコンピューティングプラットフォーム、及び仮想化センターのうちの少なくとも1種を含む。サーバ220は、3次元仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムにバックエンドサービスを提供する。選択可能に、サーバ220は主要な計算作業を担当し、端末は副次的な計算作業を担当し、または、サーバ220は副次的な計算作業を担当し、端末は主要な計算作業を担当し、または、サーバ220と端末との間で分散型計算アーキテクチャが使用されて、協調計算が行われる。
【0038】
模式的な一例では、サーバ220は、メモリ221と、プロセッサ222と、ユーザアカウントデータベース223と、クエストサービスモジュール224と、ユーザ向け入出力インターフェース(Input/Output Interface、I/Oインターフェース)225とを含む。プロセッサ222は、サーバ220に記憶された命令をロードし、ユーザアカウントデータベース223及びクエストサービスモジュール224におけるデータを処理する。ユーザアカウントデータベース223は、第1端末210、第2端末230、及び他の端末によって使用されるユーザアカウントのデータ、例えば、ユーザアカウントのアバター、ユーザアカウントのニックネーム、ユーザアカウントのレベル、ユーザアカウントが位置するサービスエリアを記憶する。クエストサービスモジュール224は、ユーザが探索するクエストを複数提供する。ユーザ向けI/Oインターフェース225は、無線ネットワーク又は有線ネットワークを介して、第1端末210及び/又は第2端末230と通信を確立してデータを交換する。なお、以下の各々の実施例では、仮想オブジェクトの制御について、端末が独立して完了するか、サーバが独立して完了するか、または端末、サーバが協力して完了することができ、本願の実施例はこれを限定しない。記述を便利にさせるために、以下の実施例はいずれも、端末が仮想オブジェクトを制御することを例として説明する。
【0039】
図3を参照し、本願の1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示方法のフローチャートを示す。本願の実施例は、当該方法が、図2に示す実施環境における第1端末210や第2端末230、または実施環境における他の端末に適用されることを例として説明し、前記方法は、以下のようなステップを含む。
ステップ310、仮想環境画面を表示する。
【0040】
ユーザが使用する端末には、仮想環境をサポートするアプリケーションプログラムが実行されており、ユーザが当該アプリケーションプログラムを実行する場合、端末の表示スクリーンに、当該アプリケーションプログラムを使用するときの画面が対応して表示され、当該画面は仮想環境画面である。選択可能に、仮想環境画面は、仮想オブジェクトの視点で仮想環境を観察する画面である。視点とは、仮想オブジェクトの一人称視点や三人称視点で仮想環境において観察するときの観察角度を意味する。選択可能に、本願の実施例では、視点とは、仮想環境においてカメラモデルにより仮想オブジェクトを観察するときの角度である。
【0041】
選択可能に、カメラモデルは仮想環境において仮想オブジェクトを自動的に追跡し、即ち、仮想環境における仮想オブジェクトの位置が変更する場合、カメラモデルは、仮想環境における仮想オブジェクトの位置に追跡して同時に変更し、それに、当該カメラモデルは仮想環境において、常に仮想オブジェクトの予め設定された距離範囲内にある。選択可能に、自動追跡過程において、カメラヘッドモデルと仮想オブジェクトの相対位置は変化しない。
【0042】
カメラモデルとは、仮想環境において仮想オブジェクトの周囲に位置する3次元モデルを意味し、一人称視点を採用する場合、当該カメラモデルは、仮想オブジェクトの頭部付近に位置し、または仮想オブジェクトの頭部に位置する。三人称視点を採用する場合、当該カメラモデルは、仮想オブジェクトの後方に位置して仮想オブジェクトとバインディングされてもよいし、仮想オブジェクトから予め設定された距離にある任意の位置に位置してもよく、当該カメラモデルにより、仮想環境に位置する仮想オブジェクトを異なる角度から観察することができ、選択可能に、当該三人称視点が一人称の肩越し視点である場合、カメラモデルは仮想オブジェクト(例えば、仮想人物の頭肩部)の後方に位置する。選択可能に、一人称視点及び三人称視点以外に、視点はさらに、他の視点、例えば、俯瞰視点を含む。俯瞰視点を採用する場合、当該カメラモデルは、仮想オブジェクト頭部の上空に位置してもよく、俯瞰視点は、空中から俯瞰する角度で仮想環境を観察する視点である。選択可能に、当該カメラモデルは仮想環境において実際に表示するのではなく、即ち、ユーザインターフェースに表示される仮想環境中に当該カメラモデルを表示しない。
【0043】
本願の実施例では、異なる仮想環境に対応する仮想環境画面は異なる。例えば、仮想環境が惑星である仮想環境画面と、仮想環境が宇宙基地である仮想環境画面とは異なる。
【0044】
仮想環境画面には、仮想オブジェクト及び非プレイヤーキャラクター(Non-Player Character、NPC)が含まれる。NPCは、ユーザの制御する仮想オブジェクトがクエストを完成するのに役立つものである。選択可能に、NPCは、人物像、動物像、植物像、怪獣像等のうちの少なくとも1種であってもよい。選択可能に、NPCはさらに、山脈、湖等の景観類像であってもよい。選択可能に、ユーザは、NPCと戦闘し、またはNPCを攻撃することで相応するクエストを完成するように仮想オブジェクトを制御することができ、選択可能に、ユーザが制御する仮想キャラクターはさらに、NPCとコミュニケーションを行うことができ、NPCはユーザが制御する仮想キャラクターに、クエストを配布すること、提示情報を提供すること、物品を販売すること等を行う。
【0045】
ステップ320、第1座標軸を仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸を仮想環境画面における第2位置に表示し、第1位置は、仮想オブジェクトの所在する第1仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、第2位置は、第2仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、第2仮想環境は、第1仮想環境以外の仮想環境であり、座標軸は、仮想環境におけるマークポイントを表示するためのものである。
【0046】
本願の実施例では、仮想環境画面にはさらに、座標軸、及び座標軸上のマークポイントが含まれ、座標軸は、仮想環境画面の上層に表示でき、マークポイントは、仮想環境におけるクエストを表示するためのものであり、ユーザは、マークポイントに向かって相応するクエストを完成するように仮想オブジェクトを制御することができる。本願の実施例では複数の仮想環境があるため、1つの座標軸上に複数の仮想環境にあるマークポイントを表示すると、座標軸上のマークポイントが重なり、一部のマークポイントが遮られてしまい、マークポイントに対するユーザの選択に影響を与える。
【0047】
上記状況を避けるために、仮想環境画面に第1位置、第2位置を設置し、第1位置は、仮想オブジェクトの現在所在する第1仮想環境に対応する座標軸を表示するとともに、第1仮想環境におけるマークポイントに対応するマークポイントを座標軸上に表示するために用いられ、第2位置は、第2仮想環境に対応する座標軸を表示するとともに、第2仮想環境におけるマークポイントに対応するマークポイントを座標軸上に表示するために用いられ、第2仮想環境は第1仮想環境以外の他の仮想環境である。また、仮想環境画面には、第1仮想環境、第2仮想環境におけるマークポイントも表示され、それは座標軸上のマークポイントと一々に対応している。
【0048】
選択可能に、マークポイントについて、ユーザがゲームに入る前に、ユーザが仮想地図でマークしたものであってもよいし、ユーザがゲーム中に、あるクエストを完成したあと、隠れのマークポイントをトリガしたものであってもよい。なお、マークポイントは、仮想環境中のある位置にクエストがあることをユーザに提示するためのものであり、クエストの形式については、例えば、炭素元素、カリウム元素等のような、ある元素を収集する物品収集クエストであってもよいし、例えば、ある怪物等のような、あるNPCを攻撃する戦闘クエストであってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0049】
選択可能に、クエストは、座標軸上のマークポイントと一々に対応しており、つまり、クエストが増加すると、座標軸上のマークポイントも増加し、クエストが減少すると、マークポイントも減少する。異なるクエストは、異なるマークポイントで示され、同じクエストは、同じマークポイントで示され、クエストが同じであるか否かは、クエストの内容に関する。
【0050】
選択可能に、仮想環境画面にマークポイントが表示され、マークポイントの大きさと、仮想オブジェクトとマークポイントとの距離とが正の相関にある。例示的には、仮想オブジェクトとマークポイントとの距離が大きいほど、仮想環境画面に表示されるマークポイントが大きくなり、仮想オブジェクトとマークポイントとの距離が小さいほど、仮想環境画面に表示されるマークポイントが小さくなる。
【0051】
選択可能に、マークポイントは、色、形状、または色と形状との組み合わせのうちの少なくとも1種によって示されてもよい。
【0052】
いくつかの実施例では、座標軸上に対応する座標範囲は、仮想オブジェクトの向き及び視点の大きさに基づいて決定し得るものであり、それに応じて、当該座標軸上に、当該座標範囲内に位置するマークポイントが表示される。例えば、仮想オブジェクトの向きが真北、かつ視点の大きさが120°である場合、当該座標軸上に対応する座標範囲は、北から西へ60°~北から東へ60°である。
【0053】
仮想オブジェクトの向きが変化する場合、座標軸に対応する座標範囲、及び座標軸上のマークポイントは相応的に変化する。
【0054】
第1位置、第2位置について、可能な実施形態では、第1位置、第2位置は、特定の仮想環境に対応する座標軸を表示し、第1位置は、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、第2位置は、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境以外の他の仮想環境に対応する座標軸を表示するためのものである。
【0055】
可能な実施形態では、第1位置、第2位置は仮想環境画面において、固定的であってもよいし、動的であってもよく、また、第1位置と第2位置の相対位置は変化してもよい。
【0056】
選択可能に、第1位置、第2位置は、仮想環境画面における上方、下方、左側、または右側のいずれかの位置に固定表示される。ユーザは、ゲームに入る前に第1位置、第2位置の固定表示位置を設置することができる。
【0057】
選択可能に、第1位置、第2位置は、仮想環境画面における上方、下方、左側、または右側のいずれかの位置に動的表示されてもよい。
【0058】
選択可能に、第1位置と第2位置の相対位置は変化可能であり、例えば、第1位置は、仮想環境画面の上方に表示され、第2位置は、仮想環境画面の下方に表示される。
【0059】
第1仮想環境及び第2仮想環境について、第1仮想環境、第2仮想環境は相対的なものであり、仮想オブジェクトが所在する位置に関する。仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境は第1仮想環境であり、それの現在所在する仮想環境以外の他の仮想環境は第2仮想環境である。例示的には、図1に示すように、選択可能に、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境は惑星120であり、この場合、惑星120は第1仮想環境であり、宇宙110、他のいずれかの惑星120、及びいずれかの宇宙基地130は第2仮想環境である。選択可能に、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境は宇宙基地130であり、この場合、宇宙基地130は第1仮想環境であり、宇宙110、他のいずれかの宇宙基地、及びいずれかの惑星120は第2仮想環境である。選択可能に、第1仮想環境は宇宙110であり、いずれかの惑星120及びいずれかの宇宙基地130は第2仮想環境である。
【0060】
例示的には、図4に示すように、仮想環境画面における第1位置は、第1座標軸410を表示し、仮想オブジェクト414が現在所在する第1仮想環境415を示すために用いられ、第1座標軸410上に第1マークポイント412が表示され、第1仮想環境415に存在するマークポイントを示すためのものである。仮想環境画面における第2位置は、第2座標軸411を表示し、第1仮想環境以外の第2仮想環境(図示せず)を示すために用いられ、第2座標軸411上に第2マークポイント413が表示され、第2仮想環境に存在するマークポイントを示すためのものである。仮想環境画面にも、第1仮想環境、第2仮想環境におけるマークポイントが表示され、座標軸上に表示されるマークポイントと一々に対応している。また、マークポイントの大きさにより、仮想オブジェクトからマークポイントまでの遠近を示し、第1マークポイント412及び第2マークポイント413を例にして説明する。第1位置の第1座標軸により分かるように、第1マークポイント412は、仮想オブジェクト414が現在所在する第1仮想環境415に位置し、第2位置の第2座標軸により分かるように、第2マークポイント413は、仮想オブジェクト414が現在所在する第1仮想環境以外の第2仮想環境に位置し、仮想オブジェクトと第1マークポイント412との距離は、仮想オブジェクトと第2マークポイント413との距離よりも小さく、よって、第1マークポイント412は第2マークポイント413よりも大きい。ユーザは、第1マークポイント412及び第2マークポイント413に向かってクエストを完成するように仮想オブジェクト414を合理的な戦術で制御することができ、例えば、ユーザは、第1マークポイント412まで走ってクエストを完成するように仮想オブジェクト414を制御することができ、ユーザは、宇宙船を運転して第2マークポイント413に向かってクエストを完成するように仮想オブジェクト414を制御することができる。
【0061】
ステップ330、仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境へ移動する過程において、第1座標軸及び第2座標軸を更新する。
【0062】
本願の実施例では、ユーザは、第1位置、第2位置に表示される座標軸及び座標軸上のマークポイントに応じて、第1仮想環境と第2仮想環境との間で移動するとともに相応するマークポイントに到達して相応するクエストを完成するように仮想オブジェクトを制御する。この場合、仮想オブジェクトの所在する仮想環境が変化するため、第1位置に表示される第1座標軸、及び第2位置に表示される第2座標軸もそれに応じて変化し、よって、第1座標軸及び第2座標軸を更新する。また、座標軸上のマークポイントも、仮想オブジェクトの所在する仮想環境の変化にしたがって更新される。
【0063】
可能な実施形態では、第1座標軸及び第2座標軸の表示状態を更新する。
【0064】
選択可能に、表示状態は、座標軸の透明度、寸法等のうちの少なくとも1種、及び座標軸上のマークポイントの透明度、寸法等のうちの少なくとも1種であってもよい。
【0065】
他種の可能な実施形態では、第1座標軸及び第2座標軸の表示位置を更新する。
【0066】
選択可能に、仮想オブジェクトの所在する仮想環境が変化する場合、第1位置に表示される第1座標軸は、第2位置に切り替えられ、第2位置に表示される第2座標軸は、第1位置に切り替えられる。
【0067】
上述のように、本願の実施例では、仮想環境画面における第1位置に、仮想オブジェクトの所在する第1仮想環境に対応する座標軸(第1座標軸)及び座標軸上のマークポイントを表示し、第2位置に、第2仮想環境に対応する座標軸(第2座標軸)及び座標軸上のマークポイントを表示し、第2仮想環境は、第1仮想環境以外の仮想環境である。仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境への間を移動する過程において、第1位置、第2位置の座標軸がそれに応じて更新される。第1位置、第2位置にそれぞれ、異なる仮想環境の座標軸、マークポイントを表示し、すべての仮想環境におけるマークポイントがいずれも1つの座標軸上に表示されてマークポイントの重なりが現れ、マークポイントに対するユーザの判断を妨害することを避ける。また、ユーザは、第1位置の座標軸上のマークポイント、及び第2位置の座標軸上のマークポイントにより、マークポイントの具体的な位置を決定することにより、マークポイントに移動してクエストを完成するように仮想オブジェクトを合理的な戦術で制御するようにしてもよい。
【0068】
本願の実施例では、座標軸上のマークポイントの数は、仮想環境におけるマークポイントの数に関する。可能な実施形態では、第2仮想環境にマークポイントがない場合、第2位置に位置する第2座標軸上にマークポイントがなく、よって、端末の処理負荷を減少するために、第2座標軸を隠す。他種の可能な実施形態では、第2仮想環境におけるマークポイントの数が多く、第2位置に位置する第2座標軸上のマークポイントの重なりが現れる場合、第1位置に位置する第1座標軸上のマークポイントに対するユーザの判断を妨害することを避けるために、第2座標軸を隠す。
【0069】
選択可能に、第2仮想環境におけるマークポイントの数が第1数閾値よりも大きく、かつ第2数閾値よりも小さい場合、端末は、第2座標軸を仮想環境画面における第2位置に表示する。
【0070】
本願の実施例では、端末は、第1座標軸を仮想環境画面における第1位置に表示し、当該座標軸は、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境、即ち、第1仮想環境を表明する。第2位置に位置する第2座標軸を表示するか否かは、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境以外の他の仮想環境、即ち、第2仮想環境におけるマークポイントの数に依存する。可能な実施形態では、第2仮想環境におけるマークポイントの数が第1数閾値よりも大きく、かつ第2数閾値よりも小さく、第2座標軸、及び座標軸上のマークポイントを仮想環境画面における第2位置に表示し、つまり、ユーザは、第2位置に位置する第2座標軸、及び座標軸上のマークポイントを仮想環境画面で見ることができる。
【0071】
選択可能に、第1数閾値は、0、1等であってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0072】
選択可能に、第2数閾値は、10、11、12等であってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0073】
また、仮想オブジェクトの視点が移動する場合、第1仮想環境、第2仮想環境におけるマークポイントの相対位置を正確に判断できるのを保証するために、第1座標軸、第2座標軸の中心点が揃っている。
【0074】
第1座標軸及び第2座標軸の態様について、可能な実施形態では、第1座標軸及び第2座標軸の態様は同じである。選択可能に、第1座標軸及び第2座標軸は、ともに直線座標軸であってもよいし、第1座標軸及び第2座標軸は、ともに曲線座標軸であってもよい。
【0075】
第1座標軸及び第2座標軸の長さについて、可能な実施形態では、第1座標軸の長さは第1寸法であり、第2座標軸の長さは第2寸法であり、第1座標軸の第1寸法と第2座標軸の第2寸法とは、同じであってもよいし、異なってもよい。第1座標軸の第1寸法と第2座標軸の第2寸法とが異なる場合、第1座標軸の第1寸法は第2座標軸の第2寸法よりも大きい。
【0076】
選択可能に、第1座標軸、第2座標軸は左右対称である。
【0077】
例示的には、図5に示すように、第1座標軸501及び第2座標軸502が直線座標軸または曲線座標軸であることを例とする。第1座標軸501、第2座標軸502の中心点が揃っている。第1座標軸501、第2座標軸502上の目盛りは方位を示す。第1座標軸501及び第2座標軸502が直線座標軸である場合、第1座標軸501の第1寸法と第2座標軸502の第2寸法とは同じである。第1座標軸501及び第2座標軸502が曲線座標軸である場合、第1座標軸501の第1寸法は第2座標軸502の第2寸法よりも大きい。
【0078】
選択可能に、第2仮想環境におけるマークポイントの数が第1数閾値よりも小さいか、または、第2数閾値よりも大きい場合、第2座標軸を隠す。
【0079】
可能な実施形態では、第2仮想環境におけるマークポイントの数が第1数閾値よりも小さい場合、第2座標軸を隠す。つまり、第2仮想環境にはマークポイントがなく、即ち、第2座標軸上にマークポイントがない場合、第2座標軸を隠す。
【0080】
他種の可能な実施形態では、第2仮想環境におけるマークポイントが、第2数閾値よりも大きい場合、第2座標軸を隠す。つまり、第2仮想環境におけるマークポイントの数が多すぎ、第2座標軸上のマークポイントは、重なる可能性があり、第1座標軸上のマークポイントに対するユーザの判断を妨害することを避けるために、第2座標軸を隠す。座標軸を隠すことは、仮想環境画面でユーザに第2座標軸が見えないことを表明する。
【0081】
第2座標軸を隠す方式について、可能な実施形態では、端末は、第2座標軸の透明度を零に調整する。他種の可能な実施形態では、端末は、第2座標軸上に一層のレイヤーを覆い、第2座標軸を覆い隠す。
【0082】
なお、第1位置の第1座標軸について、第1仮想環境にマークポイントがあるか否かに関わらず、第1位置の第1座標軸は隠れない。ゲームのプロセスにおいて、ユーザがいつでも仮想オブジェクトの現在所在する第1仮想環境においてマークポイントをマークする可能性があるからであり、また、第1位置の第1座標軸も、仮想オブジェクトの現在所在する位置を表明する。
【0083】
上述のように、第2仮想環境におけるマークポイントの数により、第2位置の第2座標軸及び座標軸上のマークポイントを表示、または非表示を決めることは、第2座標軸上のマークポイントが多すぎて重なることにより、第1座標軸上のマークポイントに対するユーザの判断を妨害するのを避ける一方で、端末の処理負荷を軽減する。
【0084】
本願の実施例では、仮想環境は、エンティティ型仮想環境であってもよいし、空間型仮想環境であってもよい。仮想オブジェクトは、エンティティ型仮想環境から空間型仮想環境に移動し、または空間型仮想環境からエンティティ型仮想環境に移動し、第1座標軸、第2座標軸の更新方法は異なる。可能な実施形態では、仮想オブジェクトが、現在所在するエンティティ型仮想環境(第1仮想環境)から空間型仮想環境(第2仮想環境)に移動する過程において、先に第1座標軸の表示状態を更新し、仮想オブジェクトが第2仮想環境に入った後、第1座標軸及び第2座標軸の表示位置を更新する。以下、上記座標軸表示方法を紹介し、図6を参照し、本願のもう1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示方法のフローチャートを示す。
【0085】
ステップ610、仮想環境画面を表示する。
【0086】
ステップ610はステップ310と同じであり、本願の実施例は、これを贅言しない。
【0087】
ステップ620、第1座標軸を仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸を仮想環境画面における第2位置に表示する。
【0088】
ステップ620はステップ320と同じであり、本願の実施例は、これを贅言しない。
【0089】
ステップ630、仮想オブジェクトが第1仮想環境から離れる過程において、仮想オブジェクトと第1仮想環境との間の第1距離を取得する。
【0090】
本願の実施例では、第1仮想環境は仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境であり、当該仮想環境はエンティティ型仮想環境であり、例えば、惑星、宇宙ステーション等であり、ユーザは、仮想乗り物を運転して第1仮想環境から離れるように仮想オブジェクトを制御することができる。選択可能に、当該仮想乗り物は、宇宙船、飛行機等であってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。可能な実施形態では、仮想オブジェクトが第1仮想環境から離れる過程において、端末は、仮想オブジェクトと、それの第1仮想環境における参照点との間の距離、即ち、第1距離を取得する。当該参照点は、第1仮想環境の中心点、または、第1仮想環境表面での仮想オブジェクトの投影点であってもよく、本願の実施例は、当該参照点の具体的な位置を限定しない。
【0091】
可能な実施形態では、ユーザが、仮想乗り物を運転して第1仮想環境から離れるように仮想オブジェクトを制御する過程において、端末は、仮想オブジェクトと第1仮想環境との間の距離をリアルタイムに取得する。
【0092】
他の可能な実施形態では、ユーザが、仮想乗り物を運転して第1仮想環境から離れるように仮想オブジェクトを制御する過程において、端末は、仮想オブジェクトと第1仮想環境との間の距離を周期的に取得する。
【0093】
選択可能に、周期時間は、10s、20s、30s等であってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0094】
ステップ640、第1距離に基づいて第1座標軸の透明度を更新し、透明度と第1距離とが負の相関関係にある。
【0095】
本願の実施例では、仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境に移動する過程において、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境は徐々に変化し、よって、仮想環境画面における第1位置の第1座標軸の表示状態もそれに応じて変化する。第1座標軸の透明度と第1距離とが負の相関にあり、つまり、第1距離が遠いほど、第1座標軸の透明度が小さくなり、仮想オブジェクトが第1仮想環境から離れた距離が近いほど、第1座標軸の透明度が大きくなる。透明度が0である場合、第1座標軸は隠れ状態であり、つまり、仮想環境画面でユーザに第1座標軸が見えず、透明度が1である場合、第1座標軸は表示状態であり、つまり、仮想環境画面でユーザに第1座標軸が見える。
【0096】
ステップ650、第1座標軸上にマークポイントがある場合、第1距離に基づいてマークポイントの透明度を更新し、透明度と第1距離とが負の相関関係にある。
【0097】
座標軸は、仮想環境におけるマークポイントを表示するために用いられ、よって、当仮想オブジェクトの所在する仮想環境が変化する場合、第1座標軸上のマークポイントの表示状態は、第1座標軸の表示状態に従い同期して変化し、即ち、マークポイントの透明度と第1距離とが負の相関にある。つまり、仮想オブジェクトが第1仮想環境から離れた距離が遠いほど、第1座標軸上のマークポイントの透明度が小さくなり、仮想オブジェクトが第1仮想環境から離れた距離が近いほど、第1座標軸上のマークポイントの透明度が大きくなる。透明度が0である場合、第1座標軸上のマークポイントは隠れ状態であり、つまり、仮想環境画面でユーザに第1座標軸上のマークポイントが見えず、透明度が1である場合、第1座標軸上のマークポイントは表示状態であり、つまり、仮想環境画面でユーザに第1座標軸上のマークポイントが見える。
【0098】
いくつかの実施例では、第1座標軸上のマークポイントの透明度は、第1座標軸の透明度と一致である。
【0099】
ステップ660、第1距離が第1距離閾値に達する場合、仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境に入ったと決定する。
【0100】
仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境に移動する過程において、端末は、仮想オブジェクトが第1仮想環境から離れた距離、即ち、第1距離を取得するとともに、当該距離が第1距離閾値に達したか否かを判断する。可能な実施形態では、第1距離が第1距離閾値に達し、仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境に入ったと決定する。他の可能な実施形態では、第1距離が第1距離閾値に達しておらず、端末は、仮想オブジェクトが依然として第1仮想環境に位置すると決定する。
【0101】
選択可能に、第1距離閾値は、1300km、1400km、1600kmであってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0102】
ステップ670、第2座標軸を第1位置に表示し、第1座標軸を第2位置に表示する。
【0103】
本願の実施例では、第1位置は、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境の座標軸を表示するために用いられ、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境が第1仮想環境から第2仮想環境に変わるため、第2座標軸及び座標軸上のマークポイント(第2仮想環境におけるマークポイント)を第1位置に表示する。第2位置は、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境以外の他の仮想環境を表示するために用いられ、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境以外の他の仮想環境は、第2仮想環境から第1仮想環境に変わるため、第1座標軸及び座標軸上のマークポイント(第1仮想環境におけるマークポイント)を第2位置に表示する。
【0104】
例示的には、図7に示すように、第1仮想環境が惑星、第2仮想環境が宇宙であることを例として、上記の仮想環境に適用される座標軸表示方法を説明する。仮想オブジェクト706は現在惑星701にあり、仮想オブジェクト706は宇宙船708を運転して惑星701から宇宙707に移動する。第1座標軸702及び第1座標軸上の第1マークポイント704(惑星701におけるマークポイント)を仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸703及び第2座標軸上の第2マークポイント705(宇宙707におけるマークポイント)を第2位置に表示する。仮想オブジェクト706が宇宙船708を運転して惑星701から離れる場合、第1座標軸702及び第1マークポイント704の透明度は、仮想オブジェクト706と惑星701との距離の増大に従い低減する。仮想オブジェクト706が宇宙707に入る場合、第1座標軸702、第2座標軸703の表示位置が変化し、第2座標軸703及び第2マークポイント705を第1位置に表示し、第1座標軸702及び第1マークポイント704を第2位置に表示する。
【0105】
上述のように、仮想オブジェクトが第1仮想環境(エンティティ型仮想環境)から第2仮想環境(空間型仮想環境)に移動する過程において、第1座標軸の透明度は、仮想オブジェクトと第1仮想環境との距離の増大に従い減少し、仮想オブジェクトが第2仮想環境に入った場合、第1座標軸、第2座標軸の表示位置が変わる。仮想オブジェクトの所在する仮想環境が変化する場合、第1位置、第2位置に位置する座標軸、座標軸上のマークポイントもそれに応じて変化し、さらにマークポイントに対するユーザの判断に影響を与えない。
【0106】
他の可能な実施形態では、仮想オブジェクトが現在所在する空間型仮想環境(第1仮想環境)からエンティティ型仮想環境(第2仮想環境)に移動する過程において、仮想オブジェクトが第2仮想環境に入らない場合、第1座標軸及び第2座標軸の表示状態を保持し、仮想環境が第2仮想環境に入った場合、第1座標軸及び第2座標軸の表示位置を更新し、第2座標軸の表示状態を更新する。以下、上記座標軸表示方法を紹介する。図8を参照し、本願のもう1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示方法のフローチャートを示す。
【0107】
ステップ810、仮想環境画面を表示する。
【0108】
ステップ810はステップ310と同じであり、本願の実施例は、これを贅言しない。
【0109】
ステップ820、第1座標軸を仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸を仮想環境画面における第2位置に表示する。
【0110】
ステップ820はステップ320と同じであり、本願の実施例は、これを贅言しない。
【0111】
ステップ830、仮想オブジェクトが第1仮想環境から離れる過程において、仮想オブジェクトと第2仮想環境との間の第2距離を取得する。
【0112】
本願の実施例では、第1仮想環境は空間型仮想環境であり、第2仮想環境はエンティティ型仮想環境である。可能な設計では、空間型仮想環境では、仮想オブジェクトには参照点がないため、端末は、仮想オブジェクトと第1仮想環境との距離を取得できない。エンティティ型仮想環境、例えば、惑星、宇宙ステーション等は参照点があり、よって、仮想オブジェクトが第1仮想環境から離れる過程において、端末は、仮想オブジェクトと、それの第2仮想環境における参照点との間の距離、即ち、第2距離を取得する。
【0113】
可能な実施形態では、ユーザが、仮想乗り物を運転して第1仮想環境から離れるように仮想オブジェクトを制御する過程において、端末は、仮想オブジェクトと第2仮想環境との間の第2距離をリアルタイムに取得する。当該第2距離は、仮想オブジェクトと、第2仮想環境における参照点との間の距離であってもよい。当該参照点は、第2仮想環境の中心点、または、第2仮想環境表面での仮想オブジェクトの投影点であってもよく、本願の実施例は、当該参照点の具体的な位置を限定しない。
【0114】
他の可能な実施形態では、ユーザが、仮想乗り物を運転して第1仮想環境から離れるように仮想オブジェクトを制御する過程において、端末は、仮想オブジェクトと第2仮想環境との間の距離を周期的に取得する。
【0115】
選択可能に、周期時間は、10s、20s、30s等であってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0116】
ステップ840、第2距離が第2距離閾値よりも大きい場合、第1座標軸及び第2座標軸の表示状態を保持する。
【0117】
本願の実施例では、第2距離が第2距離閾値よりも大きいことは、仮想オブジェクトが依然として第1仮想環境から離間していないことを表明し、よって、可能な実施形態では、第1座標軸及び第2座標軸の位置を変更しないように保持し、つまり、第1座標軸は仮想環境画面における第1位置に位置し、仮想オブジェクトの現在所在する第1仮想環境を表示するために用いられ、第2座標軸は仮想環境画面における第2位置に位置し、第2仮想環境を表示するためのものである。
【0118】
選択可能に、第1仮想環境から離間しないまでに、端末は、第1座標軸及び第2座標軸の透明度を変更しないように保持する。
【0119】
なお、第1座標軸、第2座標軸上のマークポイントの表示状態も変化しなく、即ち、透明度は変化しない。
【0120】
ステップ850、第2距離が第2距離閾値に達する場合、仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境に入ったと決定する。
【0121】
仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境に移動する過程において、端末は、仮想オブジェクトが第2仮想環境から離れた距離、即ち、第2距離を取得するとともに、当該距離が第2距離閾値に達したか否かを判断する。可能な実施形態では、第2距離が第2距離閾値に達し(未満、または等しい)、仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境に入ったと決定する。他の可能な実施形態では、第2距離が第2距離閾値に達しておらず、仮想オブジェクトが依然として第1仮想環境にあると決定する。
【0122】
選択可能に、第2距離閾値は、1300km、1400km、1600kmであってもよく、本願の実施例はこれを限定しない。
【0123】
ステップ860、第2座標軸を第1位置に表示し、第1座標軸を第2位置に表示し、第2座標軸の透明度は1未満である。
【0124】
本願の実施例では、第1位置は、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境の座標軸を表示するために用いられ、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境が第1仮想環境から第2仮想環境に変わるため、第2座標軸及び座標軸上のマークポイント(第2仮想環境におけるマークポイント)を第1位置に表示する。第2位置は、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境以外の他の仮想環境を表示するために用いられ、仮想オブジェクトの現在所在する仮想環境以外の他の仮想環境は、第2仮想環境から第1仮想環境に変わるため、第1座標軸及び座標軸上のマークポイント(第1仮想環境におけるマークポイント)を第2位置に表示する。
【0125】
また、本願の実施例では、仮想オブジェクトが第1仮想環境から第2仮想環境に入る場合、第2座標軸の透明度は、第2距離の変化に従い変化する。第2仮想環境がエンティティ型仮想環境であるため、仮想オブジェクトがそれの第2仮想環境での着陸地点に到達していない場合、第2座標軸の透明度は1未満であり、つまり、仮想環境画面でユーザが見る第2座標軸は、完全には表示されず、依然として半透明の状態にある。
【0126】
ステップ870、仮想オブジェクトが第2仮想環境に入る過程において、第2距離に基づいて第2座標軸の透明度を更新し、透明度と第2距離とが負の相関関係にある。
【0127】
本願の実施例では、仮想オブジェクトが第2仮想環境に入ってから、仮想オブジェクトがそれの第2仮想環境での着陸地点に到達するまでの過程において、仮想オブジェクトと第2仮想環境との距離は徐々に減少し、第2座標軸の表示状態も第2距離の変化に従い変化する。第2座標軸の透明度と第2距離とが負の相関にあり、つまり、仮想オブジェクトが第2仮想環境から離れた距離が遠いほど、第2座標軸の透明度が小さくなり、仮想オブジェクトが第2仮想環境から離れた距離が近いほど、第2座標軸の透明度が大きくなる。透明度が0である場合、第2座標軸は隠れ状態であり、つまり、仮想環境画面でユーザから第2座標軸が見えず、透明度が1である場合、第2座標軸は表示状態であり、つまり、仮想環境画面でユーザに第2座標軸が見える。
【0128】
仮想オブジェクトと第2仮想環境との距離が0、即ち、第2距離が0であり、つまり、仮想オブジェクトが第2仮想環境の着陸地点に位置する場合、第2座標軸の透明度は1であり、第2座標軸は表示状態である。
【0129】
ステップ880、第2座標軸上にマークポイントがある場合、第2距離に基づいてマークポイントの透明度を更新し、透明度と第2距離とが負の相関関係にある。
【0130】
座標軸は、仮想環境におけるマークポイントを表示するために用いられ、第2座標軸上のマークポイントの表示状態は、第2座標軸の表示状態に従い同期して変化し、即ち、マークポイントの透明度と第2距離とが負の相関にある。つまり、仮想オブジェクトが第2仮想環境から離れた距離が遠いほど、第2座標軸上のマークポイントの透明度が小さくなり、仮想オブジェクトが第2仮想環境から離れた距離が近いほど、第2座標軸上のマークポイントの透明度が大きくなる。透明度が0である場合、第2座標軸上のマークポイントは隠れ状態であり、つまり、仮想環境画面でユーザに第2座標軸上のマークポイントが見えず、透明度が1である場合、第2座標軸上のマークポイントは表示状態であり、つまり、仮想環境画面でユーザに第2座標軸上のマークポイントが見える。
【0131】
仮想オブジェクトと第2仮想環境との距離が0、即ち、第2距離が0であり、つまり、仮想オブジェクトが第2仮想環境の着陸地点に位置する場合、第2座標軸上のマークポイントの透明度は1であり、第2座標軸上のマークポイントは表示状態である。
【0132】
いくつかの実施例では、第2座標軸上のマークポイントの透明度は、第2座標軸の透明度と一致する。
【0133】
例示的には、図9に示すように、第1仮想環境が宇宙、第2仮想環境が惑星であることを例として、上記の仮想環境に適用される座標軸表示方法を説明する。仮想オブジェクト907は現在宇宙901にあり、仮想オブジェクト907は宇宙船908を運転して宇宙901から惑星902に移動する。第1座標軸903及び座標軸上の第1マークポイント905(宇宙901におけるマークポイント)を仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸904及び座標軸上の第2マークポイント906(惑星902におけるマークポイント)を第2位置に表示する。仮想オブジェクト907が宇宙901から離間していない場合、第1座標軸903及び第1座標軸上の第1マークポイント905、第2座標軸904及び第2座標軸上の第2マークポイント906の表示状態を変更しないように保持する。仮想オブジェクト907が宇宙901から離間して惑星902に入る場合、第1座標軸903、第2座標軸904の表示位置が変化し、第2座標軸904及び第2マークポイント906を第1位置に表示し、第1座標軸903及び第1マークポイント905を第2位置に表示する。第2座標軸904及び第2マークポイント906の透明度は、仮想オブジェクト907と惑星902との距離の減少に従い増大する。仮想オブジェクト907が惑星902における着陸地点に到達した場合、第2座標軸904及び第2マークポイント906の透明度は1である。
【0134】
上述のように、本願の実施例では、仮想オブジェクトが第1仮想環境(空間型仮想環境)から第2仮想環境(エンティティ型仮想環境)に移動する過程において、仮想オブジェクトは第1仮想環境から離間せず、第1座標軸及び第2座標軸の表示状態を保持し、仮想オブジェクトは第2仮想環境に入り、第1座標軸及び第2座標軸の表示位置が変化し、第2座標軸の透明度は、仮想オブジェクトと第2座標軸との距離の減少に従い増大する。仮想オブジェクトの所在する仮想環境が変化する場合、第1位置、第2位置に位置する座標軸、座標軸上のマークポイントもそれに応じて変更し、さらにマークポイントに対するユーザの判断に影響を与えない。
【0135】
上記実施例を結合すれば、模式的な一例では、第1仮想環境が惑星、第2仮想環境が宇宙であることで説明し、仮想環境に適用される座標軸表示方法のフローチャートは図10に示すようである。
ステップ1001、ユーザは、第1仮想環境から離れるように仮想オブジェクトを制御する。
ステップ1002、仮想オブジェクトと第1仮想環境との距離が第1距離閾値と等しいか否か、そうでなければ、ステップ1003を実行し、そうであれば、ステップ1004を実行する。
ステップ1003、第1座標軸の透明度が減少する。
ステップ1004、第1座標軸及び第2座標軸の表示位置を更新し、第1座標軸の透明度が0である。
【0136】
上記実施例を結合すれば、もう1つの模式的な一例では、第1仮想環境が宇宙、第2仮想環境が惑星であることで説明し、仮想環境に適用される座標軸表示方法のフローチャートは図11に示すようにする。
ステップ1101:ユーザは、第1仮想環境から離れるように仮想オブジェクトを制御する。
ステップ1102:仮想オブジェクトと第2仮想環境との距離が第2距離閾値と等しいか否か、そうでなければ、ステップ1103を実行し、そうであれば、ステップ1104を実行する。
ステップ1103:第1座標軸及び第2座標軸を保持する。
ステップ1104:第1座標軸及び第2座標軸の表示位置を更新する。
ステップ1105:仮想オブジェクトと第2仮想環境との距離が0であるか否か、そうでなければ、ステップ1106を実行し、そうであれば、ステップ1107を実行する。
ステップ1106:第2座標軸の透明度を更新する。
ステップ1107:第2座標軸の透明度を1に更新する。
【0137】
図12は、本願の1つの例示的な実施例が提供する、仮想環境に適用される座標軸表示装置の構造ブロック図であり、当該装置は、
仮想環境画面を表示するための表示モジュール1201を含み、
表示モジュール1201は、第1座標軸を前記仮想環境画面における第1位置に表示し、第2座標軸を前記仮想環境画面における第2位置に表示するために用いられ、前記第1位置は、仮想オブジェクトの所在する第1仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、前記第2位置は、第2仮想環境に対応する座標軸を表示するために用いられ、前記第2仮想環境は、前記第1仮想環境以外の仮想環境であり、前記座標軸は、仮想環境におけるマークポイントを表示するために用いられ、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境へ移動する過程において、前記第1座標軸及び前記第2座標軸を更新するための更新モジュール1202を含む。
【0138】
選択可能に、前記第1仮想環境はエンティティ型仮想環境であり、前記第2仮想環境は空間型仮想環境であり、前記更新モジュール1202は、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記第1座標軸の表示状態を更新するための第1更新ユニットと、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境に入った場合、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示位置を更新するための第2更新ユニットと、を含む。
【0139】
選択可能に、前記第1更新ユニットは、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記仮想オブジェクトと前記第1仮想環境との間の第1距離を取得し、
前記第1距離に基づいて前記第1座標軸の透明度を更新し、前記透明度と前記第1距離とが負の相関関係にある。
【0140】
選択可能に、前記更新モジュール1202はさらに、
前記第1座標軸上にマークポイントがある場合、前記第1距離に基づいて前記マークポイントの透明度を更新し、前記透明度と前記第1距離とが負の相関関係にある
第3更新ユニットを含む。
【0141】
選択可能に、前記第2更新ユニットは、
前記仮想オブジェクトと前記第1仮想環境との間の第1距離が第1距離閾値に達する場合、前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境に入ったと決定し、
前記第2座標軸を前記第1位置に表示し、前記第1座標軸を前記第2位置に表示する。
【0142】
選択可能に、前記第1仮想環境は空間型仮想環境であり、前記第2仮想環境はエンティティ型仮想環境であり、前記更新モジュール1202は、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示状態を保持するための保持ユニットと、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境に入った場合、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示位置を更新するための第4更新ユニットと、
前記仮想オブジェクトが前記第2仮想環境に入る過程において、前記第2座標軸の表示状態を更新するための第5更新ユニットと、を含む。
【0143】
選択可能に、前記保持ユニットは、
前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から離れる過程において、前記仮想オブジェクトと前記第2仮想環境との間の第2距離を取得し、
前記第2距離が第2距離閾値よりも大きい場合、前記第1座標軸及び前記第2座標軸の表示状態を保持する。
【0144】
選択可能に、前記第4更新ユニットは、
前記第2距離が前記第2距離閾値に達する場合、前記仮想オブジェクトが前記第1仮想環境から前記第2仮想環境に入ったと決定し、
前記第2座標軸を前記第1位置に表示し、前記第1座標軸を前記第2位置に表示する。
【0145】
選択可能に、前記第5更新ユニットは、
前記仮想オブジェクトが前記第2仮想環境に入る過程において、前記仮想オブジェクトと前記第2仮想環境との間の第2距離に基づいて前記第2座標軸の透明度を更新し、前記透明度と前記第2距離とが負の相関関係にある。
【0146】
選択可能に、前記第5更新ユニットは、
前記第2座標軸上にマークポイントがある場合、前記第2距離に基づいて前記マークポイントの透明度を更新し、前記透明度と前記第2距離とが負の相関関係にある。
【0147】
選択可能に、前記表示モジュール1201は、
前記第2仮想環境におけるマークポイントの数が第1数閾値よりも大きく、かつ第2数閾値よりも小さい場合、前記第2座標軸を前記仮想環境画面における前記第2位置に表示する。
【0148】
選択可能に、前記装置はさらに、
前記第2仮想環境におけるマークポイントの数が前記数閾値よりも小さく、または、前記第2数閾値よりも大きい場合、前記第2座標軸を隠すための隠れモジュールを含む。
【0149】
選択可能に、前記第1位置に表示される座標軸は第1寸法であり、前記第2位置に表示される座標軸は第2寸法であり、それに、前記第1位置、前記第2位置に表示される座標軸の中心点が揃っており、
前記第1位置、前記第2位置に表示される座標軸が直線座標軸である場合、前記第1寸法は前記第2寸法と等しく、
前記第1位置、前記第2位置に表示される座標軸が曲線座標軸である場合、前記第1寸法は前記第2寸法よりも大きい。
【0150】
図13を参照し、本願の1つの例示的な実施例が提供する端末1300の構造ブロック図を示す。当該端末1300は、ポータブルモバイル端末、例えば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、動態イメージエキスパート圧縮標準オーディオレイヤー3(Moving Picture Experts Group Audio Layer III、MP3)プレーヤー、動態イメージエキスパート圧縮標準オーディオレイヤー4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV、MP4)プレーヤーであってもよい。端末1300は、ユーザ機器、ポータブル端末などの他の名称と称されてもよい。
【0151】
通常、端末1300は、プロセッサ1301とメモリ1302とを備える。
【0152】
プロセッサ1301は1つまたは複数の処理コアを含んでもよく、例えば、4コアプロセッサ、8コアプロセッサ等である。プロセッサ1301は、デジタル信号処理(Digital Signal Processing、DSP)と、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field-Programmable Gate Array、FPGA)と、プログラマブルロジックアレイ(Programmable Logic Array、PLA)とのうちの少なくとも1種のハードウェア形式を採用して実現できる。プロセッサ1301は、メインプロセッサ及びコプロセッサを含んでもよく、メインプロセッサは、ウェイク状態でのデータを処理するためのプロセッサであり、中央処理ユニット(Central Processing Unit、CPU)とも呼ばれ、コプロセッサは、待機状態でのデータを処理するための低電力プロセッサである。いくつかの実施例では、プロセッサ1301はグラフィックス処理ユニット(Graphics Processing Unit、GPU)を集積してもよく、GPUは、ディスプレイスクリーンに表示される必要がある内容のレンダリング及び描画を担うためのものである。いくつかの実施例では、プロセッサ1301はさらに、人工知能(Artificial Intelligence、AI)プロセッサを含んでもよく、当該AIプロセッサは、機械学習に関連する計算操作を処理するためのものである。
【0153】
メモリ1302は、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶媒体を含んでもよく、当該コンピュータ可読記憶媒体は有体的で非一時的であってもよい。メモリ1302はさらに、高速ランダムアクセスメモリ、及び不揮発性メモリを含んでもよく、例えば、1つまたは複数の磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュ記憶デバイスである。いくつかの実施例では、メモリ1302における非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、少なくとも1つの命令を記憶するためのものであり、当該少なくとも1つの命令は、プロセッサ1301によって実行されて、本願の実施例が提供する方法を実現する。
【0154】
いくつかの実施例では、端末1300はさらに、選択可能に、周辺機器インターフェース1303と、少なくとも1つの周辺機器とを含む。例えば、周辺機器は、無線周波数回路、タッチディスプレイ、及び電源等を含む。
【0155】
周辺機器インターフェース1303は、入出力(Input/Output、I/O)に関連する少なくとも1つの周辺機器をプロセッサ1301とメモリ1302とに接続するために用いられてもよい。いくつかの実施例では、プロセッサ1301、メモリ1302、及び周辺機器インターフェース1303は、同じチップ又は回路基板上に集積される。いくつかの他の実施例では、プロセッサ1301、メモリ1302、及び周辺機器インターフェース1303のいずれか1つ又は2つが、個別のチップ又は回路基板上で実現されてもよく、本実施例はこれについて限定しない。
【0156】
当業者であれば理解できるように、図13に示す構成が、端末1300を限定するものではなく、端末1300は、図示より多く又は少ないコンポーネントを含んでもよく、あるいはいくつかのコンポーネントを組み合わせたものであってもよく、あるいはコンポーネントの異なる配置を採用してもよい。
【0157】
本願の実施例はさらに、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、当該コンピュータ可読記憶媒体には、少なくとも1つの命令が記憶されており、前記少なくとも1つの命令は、前記プロセッサによってロードされて実行されることにより、上記の各々の実施例に記載の仮想環境に適用される座標軸表示方法を実現する。
【0158】
本願の1つの態様によれば、コンピュータプログラム製品を提供し、当該コンピュータプログラム製品は、コンピュータ可読記憶媒体に記憶されるコンピュータ命令を含む。端末のプロセッサは、コンピュータ可読記憶媒体から当該コンピュータ命令を読み取り、プロセッサは当該コンピュータ命令を実行することにより、上記態様の各種の選択可能な実現方式から提供される、仮想環境に適用される座標軸表示方法を当該端末に実行させる。
【0159】
当業者が理解できるように、上記1つまたは複数の例示で、本願の実施例が記載する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせによって実現できる。ソフトウェアで実現する場合、これらの機能をコンピュータ可読記憶媒体に記憶し、またはコンピュータ可読記憶媒体上の1つまたは複数の命令やコードとして伝送することができる。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ記憶媒体と、通信媒体とを含み、通信媒体は、1つの場所からもう1つの場所へのコンピュータプログラムの送信を便利にさせる任意の媒体を含む。記憶媒体は、汎用又は専用コンピュータがアクセスできる任意の使用可能な媒体であってもよい。
【0160】
前記の説明は、本願の選択可能な実施例に過ぎず、本願を制限することを意図するものではなく、本願の精神及び原則内で行われるあらゆる補正、同等交替、改善等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
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【国際調査報告】