(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-25
(54)【発明の名称】大環状TAK1阻害剤
(51)【国際特許分類】
C07D 487/04 20060101AFI20240718BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20240718BHJP
A61P 29/00 20060101ALI20240718BHJP
A61P 37/02 20060101ALI20240718BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240718BHJP
A61P 19/02 20060101ALI20240718BHJP
A61P 19/06 20060101ALI20240718BHJP
A61P 1/04 20060101ALI20240718BHJP
A61P 3/10 20060101ALI20240718BHJP
A61P 9/10 20060101ALI20240718BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20240718BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20240718BHJP
A61K 31/395 20060101ALI20240718BHJP
A61K 31/496 20060101ALI20240718BHJP
C07D 519/00 20060101ALI20240718BHJP
A61K 31/551 20060101ALI20240718BHJP
C07D 495/14 20060101ALI20240718BHJP
C07D 513/14 20060101ALI20240718BHJP
A61K 31/5377 20060101ALI20240718BHJP
A61K 31/4245 20060101ALI20240718BHJP
A61K 31/4196 20060101ALI20240718BHJP
A61K 31/4178 20060101ALI20240718BHJP
C07D 471/14 20060101ALI20240718BHJP
C07D 498/04 20060101ALI20240718BHJP
【FI】
C07D487/04 157
A61P35/00
A61P29/00
A61P37/02
A61P43/00 111
A61P29/00 101
A61P19/02
A61P19/06
A61P1/04
A61P3/10
A61P9/10
A61P25/00
A61P35/02
A61K31/395
A61K31/496
C07D519/00 311
A61K31/551
C07D519/00 301
C07D495/14 CSP
C07D513/14
A61K31/5377
A61K31/4245
A61K31/4196
A61K31/4178
C07D471/14
C07D498/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023574222
(86)(22)【出願日】2022-06-29
(85)【翻訳文提出日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 EP2022067990
(87)【国際公開番号】W WO2023275199
(87)【国際公開日】2023-01-05
(32)【優先日】2021-06-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2022-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】522425976
【氏名又は名称】アキリオン アーベー
【氏名又は名称原語表記】AQILION AB
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】ヨハンソン,マーティン ハンス
(72)【発明者】
【氏名】スヴェンソン,ボー
(72)【発明者】
【氏名】ボルグストローム,ビョルン
(72)【発明者】
【氏名】パウルセン,フィリップ
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB14
4C086CB22
4C086CB27
4C086GA16
4C086MA02
4C086MA05
4C086NA14
4C086ZA02
4C086ZA45
4C086ZA68
4C086ZA96
4C086ZB07
4C086ZB11
4C086ZB15
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC35
4C086ZC41
(57)【要約】
本発明は、式(I)の化合物、又はその互変異性体を提供し、ここで、式中、R
1、R
2、R
3、W
1、W
2、W
3、A、X、及びYは、明細書に定義されている通りである。該化合物は、セリン/スレオニンキナーゼであるTAK1の強力な阻害剤である。本発明はさらに、式(I)の化合物と少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物;医薬として使用するための(例えば、がん、炎症性疾患、自己炎症性疾患、及び自己免疫疾患から選択される症状の治療又は予防のための)式(I)の化合物;並びに、薬学的に有効な量の式(I)の化合物をそれを必要とする対象に投与するステップを含む、疾患又は障害を治療又は予防する方法を提供する。
【化1】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、若しくはその互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物:
【化1】
[式中、
Aは、6員の芳香環、又はN、S、及びOからなる群より選択される1つ若しくは2つの原子を含む5~6員の芳香族複素環であり;
W
1、W
2、W
3はCH及びNから独立して選択され;
Xは、直鎖状C
2-8アルキレンであって、任意選択的に、ハロゲン;OH;C
3-6シクロアルキル;1つ以上のハロゲン又はOHで任意選択的に置換されたC
1-6アルキル;及び、前記直鎖状C
2-8アルキレンの原子と一緒になって3員又は4員のシクロアルキル基を形成する前記直鎖状C
2-8アルキレンの同じ炭素原子に結合した2つの基で置換されるか;及び/又は任意選択的に、前記アルキレンの1つ以上の炭素原子がO、NH、及びSから独立して選択される基で置換される、直鎖状C
2-8アルキレンであり;
YはNH又はOであり;
R
1及びR
2は、H;C
1-6アルキル;C
2-6アルケニル;C
2-6アルキニル;OC
1-6アルキル;OC
2-6アルケニル;OC
2-6アルキニル;-R
a;C(O)R
a;C(O)OR
a;OCR
a;OC(O)(R
a);-C
1-6アルキレン-R
a;-C(O)C
1-6アルキレン-R
a;-C(O)OC
1-6アルキレン-R
a;-OC
1-6アルキレン-R
a;OC(O)C
1-6アルキレン-R
a;及び、-R
bから独立して選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ以上のR
b基で置換され;
R
3は、H、ハロゲン、OH、C
1-6アルキル、又はOC
1-6アルキルであり、ここで、前記アルキルは任意選択的に1つ以上のハロゲンで置換され;
ここで、
R
aは、C
3-8シクロアルキル、又はN、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含む3~12員の複素環から選択され;前記シクロアルキル又は複素環は、任意選択的に、C
1-4アルキレンで架橋されるか、及び/又はC
1-4アルキル;3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの);C
3-6シクロアルキル;OC
1-4アルキル;O-(3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの));OC
3-6シクロアルキル;C(O)C
1-4アルキル;C(O)OC
1-4アルキル;OC(O)C
1-4アルキル;C(O)NH
2;及び、-C
1-4アルキレン-OC
1-4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換され;ここで、R
aにおける前記アルキル、アルキレン、複素環、又はシクロアルキルは、任意選択的に、ハロゲン;OH;O;SH;NH
2;NHC
1-4アルキル;又は、N(C
1-4アルキル)
2から独立して選択される1つ以上の基によって置換され;かつ
各R
bは、C(O)R
c;C(O)OR
c;OC(O)R
c;SR
c;SO
2R
c;NO
2;CN;NR
cR
d;N(R
c)SO
2C
1-3アルキル;N(R
c)C(O)R
d;C(O)NR
cR
d;SO
2NR
cR
d;ハロゲン;SH;NH
2;及び、OHから独立して選択され;前記アルキルは、任意選択的に、ハロゲン、SH、NH
2、及びOHから独立して選択される1つ以上の基で置換されるか、及び/又は任意選択的に、前記アルキル中の1つ以上の炭素原子が、O、NH、及びSから独立して選択される基で置換され;かつ
R
c及びR
dは、H;C
1-6アルキル;C
2-6アルケニル;C
2-6アルキニル;-C
1-4アルキレン-OC
1-4アルキル;及び、C
3-8シクロアルキルから独立して選択され;前記アルキル、アルキレン、アルケニル、アルキニル、又はシクロアルキルは、任意選択的に、ハロゲン、SH、NH
2、OH、及び=Oから選択される1つ以上の基で置換されるか、及び/又は任意選択的に、前記アルキル中の1つ以上の炭素原子がO、N、及びSから独立して選択される原子で置換される]。
【請求項2】
Xが直鎖状C
4-8アルキレンであり、好ましくはXが直鎖状C
5-6アルキレンであり、より好ましくはXが直鎖状C
5アルキレンである、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
前記X中のアルキレンの1つ又は2つの炭素原子がO、NH、及びSから独立して選択される基で置換され、好ましくは前記X中のアルキレンの1つの炭素原子がO又はNHで置換され、例えばXが-(CH
2)
2-O-(CH
2)
2-でありうる、請求項1又は2に記載の化合物。
【請求項4】
Xが、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)、OH、及びC
1-6アルキルから独立して選択された1つ、2つ、又は3つの基で置換され、好ましくはXが1つのメチル基で置換され、例えばXが-CH(CH
3)(CH
2)
4-でありうる、請求項1から3のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項5】
R
1がHである、請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項6】
R
2がHである、請求項1から5のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項7】
R
1がHであり;かつ
R
2が、-R
a;C(O)R
a;C(O)OR
a;OC(O)(R
a);-メチレン-R
a;又は、-R
bである、
請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
R
1が、メチル;-R
a;C(O)R
a;C(O)OR
a;OC(O)(R
a);-メチレン-R
a;又は、-R
bであり;かつ
R
2がHである、
請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
R
1及びR
2が、メチル;-R
a;C(O)R
a;C(O)OR
a;OC(O)(R
a);-メチレン-R
a;又は、-R
bから独立して選択される、
請求項1から4のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
R
aが、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、オキソピペリジニル、ホモピペラジニル、ピリジニル、オキソジヒドロピリジニル、ピロリジニル、アゼチジニル(azetidineyl)、トリアゾリル、オキサジアゾレニル(oxadiazolenyl)、イミダゾリル(imidazoleyl)、オキサゾリジノニル(oxazolidinoneyl)から選択される複素環であるか、又はN及びOからなる群より選択される1つ又は2つの原子を含む9~11員のスピロ環複素環であり、前記複素環又はスピロ環複素環は、任意選択的に、C
1-4アルキレンで架橋されるか、及び/又はメチル、エチル、3~4員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つの原子を含むもの);C
3-6シクロアルキル;O-(3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの));OC
1-4アルキル;C(O)C
1-4アルキル;C(O)OC
1-4アルキル;OC(O)C
1-4アルキル;C(O)NH
2;又は、-C
1-4アルキレン-OC
1-4アルキルから独立して選択される1つの基で置換され;ここで、前記アルキル、アルキレン、複素環、スピロ環複素環(例えば、非芳香族スピロ環複素環)、又はシクロアルキルは、任意選択的に、F、Cl、及びOHからなる群より独立して選択される1つ以上の基によって置換される、
請求項1から9のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
R
aが次からなる群より選択される、請求項1から10のいずれか一項に記載の化合物:
【化2-1】
【化2-2】
【化2-3】
【請求項12】
R
bが、C(O)R
c;C(O)OR
c;OC(O)R
c;SR
c;SO
2R
c;NO
2;CN;NR
cR
d;N(R
c)SO
2C
1-3アルキル;N(R
c)C(O)R
d;C(O)NR
cR
d;F;Cl;SH;NH
2;又は、OHから独立して選択され;前記アルキルが、任意選択的に、F、Cl、SH、NH
2、及びOHから独立して選択される1つ又は2つの基で置換され;好ましくは、R
bがC(O)R
c又はC(O)NR
cR
dである、請求項1から11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
R
c及びR
dが、H、メチル、エチル、プロピル、及び-C
1-2アルキレン-OCH
3から独立して選択され、好ましくは、R
c及びR
dの各々がメチルである、請求項1から12のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
R
3が、H、F、Cl、Br、I、C
1-4アルキル、又はOC
1-4アルキルであり、好ましくはR
3がH又はFであり、より好ましくはR
3がHである、請求項1から13のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
Aがフェニル又はチエニルであり、好ましくはAがフェニルである、請求項1から14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
W
1及びW
2の各々がCHであり、W
3がCH又はNであり、好ましくはW
1、W
2、W
3の各々がCHである、請求項1から15のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
1~6個の水素原子の各々が重水素原子で置換され、各重水素が、少なくとも1モル%、5モル%、10モル%、50モル%、90モル%、又は98モル%の重水素存在量レベルを有する、請求項1から16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
前記化合物が次からなる群より選択される、請求項1に記載の化合物又はそれらの薬学的に許容される塩又は溶媒和物:
1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロドデカファン-3,5-ジオン(実施例1);
1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例2);
1
5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例3);
1
5-メチル-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例4);
1
1H-9-オキサ-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例5);
11-メチル-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例6);
11-メチル-3,5-ジオキソ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキシレート(実施例7);
11-メチル-1
7-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例8);
4-(11-メチル-3,5-ジオキソ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(実施例9);
1
7-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例10);
1
5-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例11);
1
5-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例12);
4-(3,5-ジオキソ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
5-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(実施例13);
4-(3,5-ジオキソ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(実施例14);
11-メチル-1
7-(ピペラジン-1-カルボニル)-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例15);
1
5-(ピペラジン-1-カルボニル)-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例16);
1
7-(ピペラジン-1-カルボニル)-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例17);
(E)-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボン酸(実施例18);
(E)-1
7-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例19);
(R,E)-1
7-(2,4-ジメチルピペラジン-1-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例20);
(S,E)-1
7-(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例21);
(E)-1
7-((1S,4S)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例22);
(R,E)-1
7-(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例23);
(S,E)-1
7-(2,4-ジメチルピペラジン-1-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例24);
(E)-1
7-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例25);
(E)-1
7-(4-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例26);
(E)-N,N-ジメチル-1
5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例27);
(E)-1
7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例28);
(R,E)-11-メチル-1
7-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例29);
(S,E)-11-メチル-1
7-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例30);
(E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例31及び32);
((E)-3-(11-メチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-イル)ピリジン1-オキシド(実施例33);
(E)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例34);
(E)-11-メチル-1
7-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例35及び36);
(E)-1
7-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例37);
(E)-N-メチル-N-(11-メチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボニル)グリシン酸メチル(実施例38);
(E)-N-シクロブチル-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例39);
(E)-1
7-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例40);
(E)-N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例41);
(E)-11-メチル-1
7-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例42);
(E)-1
7-(アゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例43);
(S,E)-N,N,7-トリメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例44);
(E)-N-(11-メチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-イル)アセトアミド(実施例45);
(R,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-スルホンアミド(実施例46);
(E)-N-イソプロピル-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例47及び48);
(E)-1
7-(3-メトキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例49及び50);
(E)-N,N,10-トリメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例51及び52);
(S,E)-1
6-クロロ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例53及び54);
(R,E)-1
6-クロロ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例55及び56);
(R,E)-1
7-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例57);
(E)-11-メチル-1
7-(2-オキソピペリジン-3-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例58~61);
(E)-11-メチル-1
7-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-4-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例62及び63);
(R,E)-11-メチル-N,N-ビス(メチル-d
3)-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例64);
(R,E)-11-メチル-1
7-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例65);
(R,E)-11-メチル-1
7-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例66);
(E)-11-エチル-N,N-ジメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例67及び68);
(R,E)-1
5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例69);
((E)-N-(2-フルオロエチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例70及び71);
(E)-N-(2,2-ジフルオロエチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例72及び73);
(S,E)-11-メチル-1
7-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例74);
(E)-11-メチル-1
7-((R)-3-メチルモルホリン-4-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例75及び76);
(E)-11-メチル-1
7-((S)-3-メチルモルホリン-4-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例77及び78);
(E)-11-メチル-1
7-(1-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例79及び80);
(E)-1
7-(3-メトキシアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例81及び82);
(R,E)-11-メチル-1
7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例83及び84)
(R,E)-11-メチル-1
7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例85及び86);
(S,E)-11-メチル-1
7-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例87);
(E)-1
7-((S)-3-フルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例88及び89);
(E)-11-メチル-1
7-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例90及び91);
(E)-1
7-((R)-3-フルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例92及び93);
(R,E)-1
7-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例94);
(S,E)-1
7-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例95);
(S,E)-1
7-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例96);
(E)-1
6-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例97);
(E)-1
6-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例98);
(E)-1
5-フルオロ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例99);
(E)-1
6-(ピペラジン-1-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例100);
(E)-1
6-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例101);
(E)-1
5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(2,6)-ピリジンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例102);
(E)-1
5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(2,6)-ピリジンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例103);
(1
2E,4
2Z)-1
5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(4,2)-チオフェンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例104);
(E)-4
6-フルオロ-1
5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例105);
(S,E)-1
7-((R)-3-ヒドロキシ-3-メチルピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例106);
(S,E)-1
7-(3-シクロプロポキシアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例107);
(1
2Z,4
2E)-N,N,5-トリメチル-2,11-ジオキソ-4
2,4
3-ジヒドロ-4
1H-3,10-ジアザ-1(4,2)-チアゾラ-4(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾルアシクロウンデカファン-4
7-カルボキサミド(実施例108及び109);
(S,E)-11-メチル-1
7-(3-(トリフルオロメトキシ)アゼチジン-1-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例110);
(S,E)-1
7-((1S,4S)-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例111);
(S,E)-1
7-((1R,4R)-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例112);
(S,E)-11-メチル-1
7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例113);
(S,E)-11-メチル-1
7-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例114);
(S,E)-11-メチル-1
7-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例115);
(S,E)-11-メチル-1
7-(5-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例116);
(S,E)-1
7-(7,7-ジフルオロ-5-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例117);
(S,E)-11-メチル-N,N-ビス(メチル-d
3)-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例118);
(S,E)-11-メチル-1
4-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例119);
(11S,E)-11-メチル-17-(1-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例120及び121);
(S,E)-1
4-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例122);
(S,E)-1
5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例123);
(S,E)-N,N,11-トリメチル-1
5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例124);
(S,E)-N,N,11-トリメチル-1
5-(モルフォリノメチル)-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例125);
(11S,E)-1
4-(3-フルオロ-2-オキソピロリジン-1-イル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例126及び127);
(S,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
4-カルボキサミド(実施例128);
(S,E)-11-メチル-1
7-(1-(オキセタン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例129);
(S,E)-11-メチル-1
4-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例130);
(E)-N,N-ジメチル-3’,5’-ジオキソスピロ[シクロプロパン-1,11’-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン]-7’-カルボキサミド(実施例131);
(E)-11-メチル-1
7-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例132及び133);
(S,E)-1
7-(4-イソプロピル-5-メチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例134);
(E)-11-メチル-1
7-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例135及び136);
(E)-1
7-(1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例137及び138);
(E)-1
7-(1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例139及び140);
(E)-1
7-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例141及び142);
(E)-11-メチル-1
7-(3-(オキセタン-3-イル)-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例143及び144);
(S,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-1
7-カルボキサミド(実施例145);
(11S,E)-1
7-(3-フルオロ-2-オキソピロリジン-1-イル)-11-メチル-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例146);及び
(S,E)-11-メチル-1
7-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1
2,1
3-ジヒドロ-1
1H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例147)。
【請求項19】
請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物と、少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とを含む、医薬組成物。
【請求項20】
医薬として使用するための請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物又は請求項19に記載の組成物。
【請求項21】
がん、炎症性疾患、自己炎症性疾患、及び自己免疫疾患から選択される病状の治療又は予防に使用するための、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物又は請求項19に記載の組成物。
【請求項22】
TAK1の阻害によって治療又は予防されうる疾患又は障害の治療又は予防に使用するための、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物又は請求項19に記載の組成物。
【請求項23】
がん、炎症性疾患、自己炎症性疾患、及び自己免疫疾患から選択される病状の治療又は予防に用いられる医薬の製造における、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物の使用。
【請求項24】
請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物又は請求項19に記載の組成物を、それらを必要とする対象に投与するステップを含む、治療又は予防の方法。
【請求項25】
前記対象が、がん、炎症性疾患、自己炎症性疾患、及び自己免疫疾患から選択される病状を有する、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記炎症性疾患又は自己免疫疾患が、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、関節リウマチ、変形性関節症、痛風、乾癬性関節炎、乾癬、強直性脊椎炎、糖尿病、マラリア、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、家族性地中海熱(FMF)、クリオピリン関連周期熱症候群(CAPS)、IL-1受容体拮抗物質の欠損(DIRA)、及び高IgD症候群(HIDS)、心筋梗塞、再灌流、虚血、脳卒中、多発性硬化症、又は全身性硬化症である、請求項21に記載の使用、請求項23に記載の使用、又は請求項25に記載の方法のための化合物。
【請求項27】
前記がんがKRAS遺伝子の突然変異に関連するものであり、例えば前記がんがKRAS依存性がんに分類されるものである、請求項21に記載の使用、請求項23に記載の使用、又は請求項25に記載の方法のための化合物。
【請求項28】
前記がんが、癌腫、肉腫、骨髄腫、白血病、又はリンパ腫である、請求項21に記載の使用、請求項23に記載の使用、又は請求項25に記載の方法のための化合物。
【請求項29】
特発性肺線維症、喘息、及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)から選択される病状の治療又は予防に使用するための、請求項1から18のいずれか一項に記載の化合物又は請求項19に記載の組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、式(I)の化合物、及び式(I)の化合物を含む組成物に関する。本発明の化合物及び組成物は、セリン/スレオニンキナーゼであるTAK1の阻害によって治療又は予防することができる疾患又は障害の治療又は予防に有用である。
【背景技術】
【0002】
TAK1(形質転換成長因子β活性化キナーゼ1、マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼキナーゼ7、MAP3K7)は、MAPKキナーゼキナーゼ(MAP3K)ファミリに属するセリン/スレオニンキナーゼである。TAK1は元々、TGF-βシグナル伝達に関与するキナーゼとして同定された(非特許文献1)。その後、TAK1が、腫瘍壊死因子アルファ(TNFα)、トール様受容体(TLR)リガンド、及びインターロイキン1ベータ(IL-1β)などの炎症誘発性サイトカインによって刺激される免疫プロセスの活性化を媒介することが示された(非特許文献2)。活性化に応答して、TAK1は、核因子κB(NF-κB)、c-Jun N-末端キナーゼ(JNK)、及びp38経路の活性化を仲介する(非特許文献3に掲載)。
【0003】
TAK1の阻害剤は、関節リウマチ(非特許文献4)、膵臓がん(非特許文献5)、及び大腸炎(非特許文献6)のモデルにおいて可能性が示されている。TAK1の阻害は、KRAS(キルステンラット肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ)依存性がんの治療の可能性も示している(非特許文献7)。
【0004】
TAK1のさまざまな阻害剤が当技術分野で記載されており、例えば、一連のTAK1阻害剤が非特許文献8、特許文献1(Derbyshireら)、及び特許文献2(Derbyshireら)に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許出願公開第2018/0105500号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2019/0263759号明細書
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】Yamaguchi et al., Science, 1995, 270, 2008-2011
【非特許文献2】Sato et al., Nat Immunol, 2005, 6 (11), 1087-95
【非特許文献3】Dai et al., Life, 2012, 64(10), 825-834
【非特許文献4】Scarneo et al., Arthritis Research & Therapy, 2019, 21(292)
【非特許文献5】Melisi et al., J Natl Cancer Inst, 2011, 103:1190-1204
【非特許文献6】Liu et al., Physiol Rep, 2017, 5(7), e13181
【非特許文献7】Singh et al., Cell. 2012, 148(4), 639-650
【非特許文献8】Totzke et al. (Cell Chem Biol. 2017, 24(8), 1029-1039)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、知られているTAK1阻害剤の多くは、不十分な水溶解度、不十分なTAK1に対する選択性、及び/又は不十分な細胞活性を示している。したがって、有益な特性を有するさらなるTAK1阻害剤が当技術分野で必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、式(I)の化合物若しくはその互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を提供する:
【0009】
【0010】
[式中、
Aは、6員の芳香環、又はN、S、及びOからなる群より選択される1つ若しくは2つの原子を含む5~6員の芳香族複素環であり;
W1、W2、W3はCH及びNから独立して選択され;
Xは、直鎖状C2-8アルキレンであって、任意選択的に、ハロゲン;OH;C3-6シクロアルキル;1つ以上のハロゲン又はOHで任意選択的に置換されたC1-6アルキル;及び、前記直鎖状C2-8アルキレンの原子と一緒になって3員又は4員のシクロアルキル基を形成する前記直鎖状C2-8アルキレンの同じ炭素原子に結合した2つの基で置換されるか;及び/又は任意選択的に、前記アルキレンの1つ以上の炭素原子がO、NH、及びSから独立して選択される基で置換される、直鎖状C2-8アルキレンであり;
YはNH又はOであり;
R1及びR2は、H;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;OC1-6アルキル;OC2-6アルケニル;OC2-6アルキニル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OCRa;OC(O)(Ra);-C1-6アルキレン-Ra;-C(O)C1-6アルキレン-Ra;-C(O)OC1-6アルキレン-Ra;-OC1-6アルキレン-Ra;OC(O)C1-6アルキレン-Ra;及び、-Rbから独立して選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ以上のRb基で置換される;
R3は、H、ハロゲン、OH、C1-6アルキル又はOC1-6アルキルであり、ここで、前記アルキルは任意選択的に1つ以上のハロゲンで置換され;
ここで、
Raは、C3-8シクロアルキル、又はN、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含む3~12員の複素環から選択され;前記シクロアルキル又は複素環は、任意選択的に、C1-4アルキレンで架橋されるか、及び/又はC1-4アルキル;3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの);C3-6シクロアルキル;OC1-4アルキル;O-(3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの));OC3-6シクロアルキル;C(O)C1-4アルキル;C(O)OC1-4アルキル;OC(O)C1-4アルキル;C(O)NH2;及び、-C1-4アルキレン-OC1-4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換され;ここで、Raにおける前記アルキル、アルキレン、複素環、又はシクロアルキルは、任意選択的に、ハロゲン;OH;O;SH;NH2;NHC1-4アルキル;又は、N(C1-4アルキル)2から独立して選択される1つ以上の基によって置換され;
各Rbは、C(O)Rc;C(O)ORc;OC(O)Rc;SRc;SO2Rc;NO2;CN;NRcRd;N(Rc)SO2C1-3アルキル;N(Rc)C(O)Rd;C(O)NRcRd;SO2NRcRd;ハロゲン;SH;NH2;及び、OHから独立して選択され;前記アルキルは、任意選択的に、ハロゲン、SH、NH2、及びOHから独立して選択される1つ以上の基で置換されるか、及び/又は任意選択的に、アルキルの1つ以上の炭素原子がO、NH、及びSから独立して選択される基で置換され;かつ
Rc及びRdは、H;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;-C1-4アルキレン-OC1-4アルキル;及び、C3-8シクロアルキルから独立して選択され;前記アルキル、アルキレン、アルケニル、アルキニル、又はシクロアルキルは、任意選択的に、ハロゲン、SH、NH2、OH、及び=Oから選択される1つ以上の基で置換されるか、及び/又は任意選択的に、アルキルの1つ以上の炭素原子がO、N、及びSから独立して選択される原子で置換される]。
【0011】
本発明者らは、式(I)の化合物が、セリン/スレオニンキナーゼTAK1の強力な阻害剤であることを発見した。特に、本発明者らは、インビトロ細胞ベースのp38リン酸化アッセイにおいて、式(I)の化合物が優れた細胞効力を示すことを実証した。選択性はキナーゼ阻害剤にとって重要である。本発明の化合物は、TAK1に対して良好な選択性を示す。例えば、本発明の化合物は、インターロイキン-1受容体関連キナーゼ(IRAK)よりもTAK1に対して良好な選択性を有している。
【0012】
本発明はさらに、式(I)の化合物と少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とを含む、医薬組成物を提供する。
【0013】
本発明はさらに、医薬として使用するための、式(I)の化合物又は本発明の医薬組成物を提供する。
【0014】
本発明はさらに、薬学的に有効な量の式(I)の化合物又は本発明の医薬組成物をそれらを必要とする対象に投与するステップを含む、疾患又は障害を治療又は予防する方法を提供する。本発明は、医薬の製造における式(I)の化合物の使用も提供する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の化合物を使用した細胞ベースのp38リン酸化アッセイで得られたウエスタンブロットを示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明者らは、セリン/スレオニンキナーゼであるTAK1の新しい部類の阻害剤を発見した。実施例のセクションに記載するように、本発明のさまざま例示化合物が合成され、それらのTAK1活性を阻害する能力が、インビトロでのTAK1生化学アッセイ及びインビトロでの細胞ベースのp38リン酸化アッセイを使用して評価されている。本発明者らは、インビトロでの生化学アッセイにおいて、本発明の化合物がTAK1活性の非常に強力な阻害剤であることを発見した。さらには、本発明者らは、本発明の化合物が、p38リン酸化アッセイにおいて優れた細胞活性を示すことを見出した(例えば、下記生物学的実施例1及び2の実験結果を参照)。したがって、本発明の化合物は、異常なTAK1活性に関連する疾患又は障害の治療又は予防における使用にとって特に興味深いものである。
【0017】
さらには、本発明の化合物は、水溶液中で高い溶解度を示し、溶解度アッセイにおいて最大約90μMの溶解度が達成される。
【0018】
本発明は、式(I)の化合物を提供する:
【0019】
【0020】
式(I)の化合物において、Aは、6員の芳香環、又はN、S、及びOからなる群より選択される1つ又は2つの原子を含む5~6員の芳香族複素環である。例えば、Aは、フェニル、フリル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、チアゾール、イソオキサゾリル、及びイソチアゾリルからなる群より選択することができる。Aが3つのヘテロ原子を含む芳香族複素環である化合物の場合、環は、トリアジニル基でありうる(R3置換基を担持しない)。例示的な実施形態では、Aは、フェニル、ピリジル、チアゾール、又はチエニルである。好ましくは、Aはフェニル又はチエニルである。より好ましくは、Aはフェニルである。
【0021】
Aがフェニルである実施形態では、式(I)の化合物は、好ましくは式(Ia)による:
【0022】
【0023】
Aがピリジルである実施形態では、式(I)の化合物は、好ましくは式(Ib)による:
【0024】
【0025】
Aがチアゾールである実施形態では、式(I)の化合物は、好ましくは式(Ic)による:
【0026】
【0027】
Aがチエニルである実施形態では、式(I)の化合物は、好ましくは式(Id)による:
【0028】
【0029】
式(I)の化合物(及び同様に、このセクション全体を通して式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、及び(If)の化合物)では、R3は、H、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br又はI)、OH、C1-6アルキル、又はOC1-6アルキルからなる群より選択され、ここで、前記アルキルは、任意選択的に1つ、2つ、又は3つのハロゲン(例えば、F、Cl、Br、又はI)で置換される。例えば、R3は、H、F、Cl、Br、I、C1-4アルキル、又はOC1-4アルキルであってよく、ここで、前記アルキルは、任意選択的に、1つ又は2つ、好ましくは1つのF又はClで置換される。好ましくは、R3は、H、F、Cl、メチル、エチル、又はメトキシである。より好ましくは、R3はH又はFである。
【0030】
式(I)の化合物(及び同様に、このセクション全体を通して式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、及び(If)の化合物)では、W1、W2、W3は、CH及びNから独立して選択される。例えば、W1、W2、W3のうちの1つはNであってよく、残りはCHでありうる。ある特定の例示的な実施形態では、W1、W2、W3の各々はCHである。他の例示的な実施形態では、W1及びW2の各々はCHであり、W3はNである。代替となる例示的な実施形態では、W1及びW3の各々はCHであり、W2はNである。好ましくは、W1、W2、W3の各々はCHである。
【0031】
式(I)の化合物(及び同様に、このセクション全体を通して式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、及び(If)の化合物)では、Xは、直鎖状C2-8アルキレンであって、任意選択的に、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I);OH;C3-6シクロアルキル;1つ以上のハロゲン又はOHで任意選択的に置換されたC1-6アルキル;及び、直鎖状C2-8アルキレンの原子と一緒になって3員又は4員のシクロアルキル基を形成する直鎖状C2-8アルキレンの同じ炭素原子に結合した2つの基から独立して選択される1つ以上の基で置換される。例えば、Xは、F、Cl、OH、及びC1-6アルキルから独立して選択される1つ又は2つの基で置換された、直鎖状C4-8アルキレンでありうる。直鎖状C4-8アルキレンが、該直鎖状C2-8アルキレンの原子と一緒になって3員又は4員のシクロアルキル基を形成する直鎖状C2-8アルキレンの同じ炭素原子に結合した2つの基で置換される場合、シクロアルキル基はシクロプロピルであることが好ましい。ある特定の実施形態では、Xのアルキレンは、1つのメチル基又は1つのエチル基で置換される。ある特定の好ましい実施形態では、Xのアルキレンは1つのメチル基で置換される。
【0032】
任意選択的に、X位にあるアルキレンの1つ以上の炭素原子は、O、NH、及びSから独立して選択される基で置換される(例えば、O及びSから独立して選択される原子)。例えば、X位にあるアルキレンの1つ又は2つの炭素原子は、O、NH、及びSから独立して選択される基で置換されうる。ある特定の例となる実施形態では、アルキレンの1つの炭素原子は、O又はNH、より好ましくはOで置換される。
【0033】
本発明者らは、イミダゾール部分と式(I)の化合物のAとの間に結合を形成するX位のアルキレンが、Yに結合するX位にアルキレンリンカーを含まない対応する化合物と比較して、TAK1阻害に優れた効力を示す化合物を提供することを見出した。理論に束縛されることは望まないが、本発明者らは、本発明の化合物によって示される驚くべき効力は、X位のアルキレンリンカーによって化合物に与えられた剛性の結果であると考えており、これにより化合物がTAK1に結合して阻害するのに特に有効な配置に保持されると考えている。X位にある、炭素数が4~8のアルキレン(すなわちC4-8アルキレン)は、化合物に必要な剛性を提供する。本発明者らはまた、X位のアルキレンリンカーもまた、驚くべきことに化合物の水溶解度を高めることを見出した。最適には、X位のアルキレンは、炭素数が4~8個のアルキレンである。X位にある、5炭素又は6炭素の長さのアルキレンリンカーが、特に有効であることがわかった。したがって、好ましい実施形態では、Xは、直鎖状のC5アルキレン又はC6アルキレンである。とりわけ好ましい実施形態では、Xは直鎖状のC5アルキレンである。
【0034】
ある特定の実施形態では、Xのアルキレンは、F、Cl、Br、I、OH、C3-6シクロアルキル、並びに、1つ以上のハロゲン又はOHで任意選択的に置換されたC1-6アルキルから独立して選択された、1つ、2つ、又は3つの基で置換される。例えば、Xのアルキレンは、F、Cl、OH、メチル、又はエチルから独立して選択される1つ、2つ、又は3つの基で置換されうる。XのアルキレンがC1-6アルキル基で置換される実施形態では、C1-6アルキル基は、1つ以上のF、Cl、又はOHで置換されうる。例えば、置換基は、X基のベンズイミダゾール(又はその変異体)末端のXアルキレン鎖の最初の炭素に存在しうる。このような化合物において、単一の置換基が存在する場合には、キラル中心が生じる。好ましい化合物では、置換基は、本明細書に描かれている化合物のページ内に向かって配向される。置換基がメチルの場合、キラル中心は(S)配置にある。好ましい化合物では、置換基は式(I)の化合物内において、本明細書に示されるように配向される:
【0035】
【0036】
さらには、XがC5アルキル鎖長を有する化合物では、構造は次のとおりである:
【0037】
【0038】
よって、例えば、XがC5アルキル鎖長を有し、置換基がメチルであり、W1、W2及びW3がすべてCHである化合物では、その構造は、好ましくは次のとおりである:
【0039】
【0040】
Xのアルキレンを本明細書に記載される1つ以上の基で置換すると、式(I)の化合物の生物学的活性及び/又は物理化学的特性に影響を与える。例えば、Xのアルキレンがメチルで置換されている式(I)の化合物は、向上した水溶解度を示す。したがって、ある特定の好ましい実施形態では、Xのアルキレンは1つのメチル基で置換される。例えば、Xは-CH(CH3)(CH2)4-でありうる。このような化合物では、CH3置換基により、キラル中心が生じる。好ましい化合物では、キラル中心は(S)配置にある。
【0041】
ある特定の実施形態では、Xのアルキレンの1つ、2つ、又は3つの炭素原子は、O、NH、及びSから独立して選択される基で置換される。例えば、Xのアルキレンの1つ又は2つの炭素原子は、O又はNHから独立して選択される基で置換される。Xのアルキレンの1つ以上の原子のO、NH、又はSによる置換は、式(I)の化合物の生物学的活性及び/又は物理化学的特性に影響を与える。例えば、1つの炭素原子がOで置換された式(I)の化合物は、顕著に向上した水溶解度を示す。したがって、ある特定の好ましい実施形態では、Xのアルキレンにおける1つの炭素原子は、Oで置換される。例えば、Xは、
-(CH2)2-O-(CH2)2-
でありうる。
【0042】
式(I)の化合物(及び同様に、このセクション全体を通して式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、及び(If)の化合物)では、YはNH又はOである。好ましくは、YはNHである。
【0043】
式(I)の化合物(及び同様に、このセクション全体を通して式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、及び(If)の化合物)において、R1及びR2は、H;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;OC1-6アルキル;OC2-6アルケニル;OC2-6アルキニル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-C1-6アルキレン-Ra;C(O)C1-6アルキレン-Ra;-C(O)OC1-6アルキレン-Ra;-OC1-6アルキレン-Ra;OC(O)C1-6アルキレン-Ra;及び、-Rbから独立して選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ以上のRb基で置換される。ある特定の実施形態では、R1及びR2は両方ともHである。ある特定の他の実施形態では、R1及びR2の少なくとも一方はHではない。
【0044】
R1及びR2の少なくとも一方がHではない式(I)の化合物は、TAK1阻害の向上した水効力、及び/又は向上した水水溶解度を示す。
【0045】
したがって、ある特定の好ましい実施形態では、R1はHであり、R2は、C1-6アルキル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;OC1-6アルキル;OC2-6アルケニル;OC2-6アルキニル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-C1-6アルキレン-Ra;及び、-Rbから選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ以上のRb基で置換される。例えば、R2は、C1-6アルキル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-C1-6アルキレン-Ra;及び、-Rbから選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ以上のRb基で置換される。例えば、R2は、C1-4アルキル;C2-4アルケニル;C2-4アルキニル;OC1-4アルキル;OC2-4アルケニル;OC2-4アルキニル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-C1-4アルキレン-Ra;及び、Rbであってよく、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ、2つ、又は3つのRb基で置換される。例えば、R2は、C1-4アルキル;C2-4アルケニル;C2-4アルキニル;Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-C1-4アルキレン-Ra;及び、-Rbであってよく、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ、2つ、又は3つのRb基で置換される。好ましくは、R1はHであり、R2は、-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-メチレン-Ra;又は、-Rbである。より好ましくは、R1はHであり、R2は、-Ra;C(O)Ra;又は、-Rbである。ある特定の例となる実施形態では、R1はHであり、R2は-Raである。
【0046】
他の好ましい実施形態では、R2はHであり、R1は、C1-6アルキル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;OC1-6アルキル;OC2-6アルケニル;OC2-6アルキニル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-C1-6アルキレン-Ra;及び、-Rbから選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ以上のRb基で置換される。例えば、R2はHであり、R1は、C1-4アルキル;C2-4アルケニル;C2-4アルキニル;OC1-4アルキル;OC2-4アルケニル;OC2-4アルキニル;Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-C1-4アルキレン-Ra;及び、-Rbであってよく、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ、2つ、又は3つのRb基で置換される。好ましくは、R2はHであり、R1は、メチル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-メチレン-Ra;又は、-Rbである。より好ましくは、R2はHであり、R1は、メチル;-Ra;C(O)Ra;又は、-メチレン-Raである。
【0047】
他の好ましい実施形態では、R1及びR2は、C1-6アルキル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;OC1-6アルキル;OC2-6アルケニル;OC2-6アルキニル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-C1-6アルキレン-Ra;及び、-Rbから独立して選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ以上のRb基で置換される。例えば、R1及びR2は、独立して、C1-4アルキル;C2-4アルケニル;C2-4アルキニル;OC1-4アルキル;OC2-4アルケニル;OC2-4アルキニル;Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-C1-4アルキレン-Ra;及び、-Rbであってよく、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ、2つ、又は3つのRb基で置換される。好ましくは、R1及びR2は、独立して、メチル;-Ra;-C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-メチレン-Ra;又は、-Rbである。1つの例示的な実施形態では、R1は-メチレン-Raであり、R2は-Rbである。
【0048】
式(I)の化合物において、R1は、式(I)の化合物の5位又は6位にある。R1が5位にあるとき、R1は、好ましくは、メチル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-メチレン-Ra;又は、-Rbであり、R2は、好ましくは、H又は-Rbである。R1が式(I)の化合物の6位にあるとき、R1は、好ましくは、メチル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);-メチレン-Ra;又は、-Rbであり、R2は好ましくはHである。
【0049】
さらなる好ましい実施形態では、R1は5位にあり、R2はHではない。このような実施形態では、R1は、好ましくは、C1-6アルキル;C2-6アルケニル、及びC2-6アルキニルから選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ以上のRb基で置換される。例えば、それは、1つ以上のRb基、特にSH、NH2、及びOHから選択される1つ以上のRb基で任意選択的に置換された、分岐C3-6アルキル基でありうる。例えば、R1はOHで置換された分岐C3-6アルキル基であってよく、例えば、-CH(CH3)OHでありうる。
【0050】
式(I)の化合物(及び同様に、このセクション全体を通して式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、及び(If)の化合物)では、Raは、C3-8シクロアルキル、又は、N、S、及びO(好ましくはN及びO)からなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含む3~12員の複素環から選択され;前記シクロアルキル又は複素環は、任意選択的に、C1-4アルキレンで架橋されるか、及び/又は1つ以上のC1-4アルキル;N、S、及びO(好ましくはN及びO)からなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含む3~6員の複素環;C3-6シクロアルキル;OC1-4アルキル;O-(3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの));OC3-6シクロアルキル;C(O)C1-4アルキル;C(O)OC1-4アルキル;OC(O)C1-4アルキル;C(O)NH2;又は、-C1-4アルキレン-OC1-4アルキルで置換され;ここで、Raにおける前記アルキル、アルキレン、複素環、又はシクロアルキルは、任意選択的に、ハロゲン(好ましくはF又はCl);OH;O;SH;NH2;NHC1-4アルキル;又は、N(C1-4アルキル)2から独立して選択される1つ以上の基によって置換される。
【0051】
ある特定の実施形態では、Raは、3~8員の非芳香族炭素環;N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含む、3~8員の複素環又は6~12員のスピロ環複素環から選択され;前記非芳香族炭素環、複素環、又はスピロ環複素環は、任意選択的に、C1-4アルキレンで架橋されるか、及び/又はC1-4アルキル;3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの);C3-6シクロアルキル;OC1-4アルキル;O-(3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの));OC3-6シクロアルキル;C(O)C1-4アルキル;C(O)OC1-4アルキル;OC(O)C1-4アルキル;C(O)NH2;又は、-C1-4アルキレン-OC1-4アルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換され、ここで、前記アルキル、アルキレン、複素環、又はシクロアルキルは、任意選択的に、F、Cl;OH;O;SH;NH2;NHC1-4アルキル;又は、N(C1-4アルキル)2から独立して選択される1つ以上の基で置換される。
【0052】
疑義を避けるために付記すると、本明細書で用いられる「複素環」という用語は、1つ以上のヘテロ原子(すなわち、N、O、又はS)を含む、任意の芳香族又は非芳香族環状基を包含する。本明細書で用いられる「複素環」という用語は、特に明記しない限り、スピロ環複素環、縮合複素環、及び架橋複素環などの二環式複素環基を包含する。疑義を避けるために付記すると、「スピロ環式複素環」は、単一の原子で縮合した2つの環状構造を含む複素環であり、環状構造のうちの少なくとも1つは1つ以上のヘテロ原子を含み;「縮合複素環」は、共通の2つの原子を有する2つの環状基を含む複素環であり、環状構造のうちの少なくとも1つは1つ以上のヘテロ原子を含み;「架橋複素環」は、3つ以上の共通の原子を有する2つの環状基を含む複素環であり、2つの橋頭原子は、少なくとも1つの原子を含む橋によって分離されており、環状構造のうちの少なくとも1つは1つ以上のヘテロ原子を含む。
【0053】
疑義を避けるために付記すると、本明細書で用いられる「アルキル」という用語は、特に明記されていない限り、直鎖、分枝鎖、及び環状(すなわちシクロアルキル)のアルキル基を包含する。本明細書で用いられるシクロアルキルという用語は、特に明記しない限り、スピロ環シクロアルキル基、縮合シクロアルキル基、及び架橋シクロアルキル基などの二環式シクロアルキル基を包含する。疑義を避けるために付記すると、「スピロ環シクロアルキル」は、単一の炭素原子で縮合した2つの環状構造を含むシクロアルキルであり;「縮合シクロアルキル」とは、共通の2つの炭素原子を有する2つの環状基を含むシクロアルキルであり;「架橋シクロアルキル」は、3つ以上の共通の炭素原子を有する2つの環状基を含み、2つの橋頭炭素原子が少なくとも1つの炭素原子を含む橋によって分離されている複素環である。
【0054】
ある特定の好ましい実施形態では、Raは、N及びOからなる群より選択される1つ又は2つの原子を含む5~11員の複素環(例えば、5~8員の複素環又は9~11員のスピロ環複素環)であり、前記複素環は、任意選択的に、C1-2アルキレンで架橋されるか、及び/又はC1-4アルキル;N及びOからなる群より選択される1つ又は2つの原子を含む3~6員の複素環;C3-6シクロアルキル;OC1-4アルキル;C(O)C1-4アルキル;C(O)OC1-4アルキル;OC(O)C1-4アルキル;C(O)NH2;又は、-C1-4アルキレン-OC1-4アルキルから独立して選択される1つ又は2つの基で置換され;ここで、前記アルキル、アルキレン、複素環、又はシクロアルキルは、任意選択的に、F、Cl、OH 、SH、NH2;NHC1-4アルキル;又は、N(C1-4アルキル)2から独立して選択される1つ以上の基によって置換される。
【0055】
例えば、Raは、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、オキソピペリジニル、ホモピペラジニル、ピリジニル、オキソジヒドロピリジニル、ピロリジニル、アゼチジニル(azetidineyl)、トリアゾリル、オキサジアゾレニル(oxadiazolenyl)、イミダゾリル(imidazoleyl)、オキサゾリジノニル(oxazolidinoneyl)、又は9~11員のスピロ環複素環(N及びOからなる群より選択される1つ又は2つの原子を含むもの)から選択される複素環であり、前記複素環又はスピロ環複素環は、任意選択的に、C1-4アルキレンで架橋されるか、及び/又はメチル、エチル、3~4員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つの原子を含むもの);C3-6シクロアルキル;O-(3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの));OC1-4アルキル;C(O)C1-4アルキル;C(O)OC1-4アルキル;OC(O)C1-4アルキル;C(O)NH2;又は、-C1-4アルキレン-OC1-4アルキルから独立して選択される1つの基で置換され;ここで、前記アルキル、アルキレン、複素環、スピロ環複素環(例えば、非芳香族スピロ環複素環)、又はシクロアルキルは、任意選択的に、F、Cl、及びOHからなる群より独立して選択される1つ以上の基で置換される。
【0056】
式(I)の化合物(及び同様に、このセクション全体を通して式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、及び(If)の化合物)は、R1及びR2のうちの少なくとも1つが-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OC(O)(Ra);又は、-メチレン-Raから独立して選択される場合に、とりわけ有益な特性を示し、ここで、Raは、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、オキソピペリジニル、ホモピペラジニル、ピリジニル、オキソジヒドロピリジニル、ピロリジニル、アゼチジニル(azetidineyl)、トリアゾール、オキサジアゾレニル(oxadiazolenyl)、イミダゾリル(imidazoleyl)、オキサゾリジノニル(oxazolidinoneyl)であるか、又はN及びOからなる群より選択される1つ又は2つの原子を含む9~11員のスピロ環複素環であり;前記複素環又はスピロ環複素環は、任意選択的に、C1-4アルキレンで架橋されるか、及び/又はメチル、エチル、3~4員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つの原子を含むもの);C3-6シクロアルキル;O-(3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの));OC1-4アルキル;C(O)C1-4アルキル;C(O)OC1-4アルキル;OC(O)C1-4アルキル;C(O)NH2;又は、-C1-4アルキレン-OC1-4アルキルから独立して選択される1つの基で置換され;ここで、前記アルキル、アルキレン、複素環、スピロ環複素環(例えば、非芳香族スピロ環複素環)、又はシクロアルキルは、任意選択的に、F、Cl、及びOHからなる群より独立して選択される1つ以上の基で置換される。
【0057】
例えば、R1及びR2の一方又は両方(例えばR1)がメチレン-Ra又はC(O)Raであることが好ましく、ここで、Raは直前に定義したとおりである。
【0058】
Raにおける複素環が、架橋した5~11員の複素環である実施形態では、複素環はC1アルキレンによって架橋されることが好ましい。
【0059】
ある特定の実施形態では、Raは、任意選択的にC1-4アルキレンで架橋さるか、及び/又は1つ以上のC1-4アルキル;3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの);C3-6シクロアルキル;OC1-4アルキル;O-(3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの));OC3-6シクロアルキル;C(O)C1-4アルキル;C(O)OC1-4アルキル;OC(O)C1-4アルキル;C(O)NH2;又は、-C1-4アルキレン-OC1-4アルキル(F;Cl;OH;メチル;N又はOから選択される1つの原子を含む3~4員の複素環;OC1-4アルキル;C(O)C1-4アルキル;C(O)OC1-4アルキル;又は、-C1-2アルキレン-OHから独立して選択される1つの基を含むもの)で置換された、ピペラジニル、ピペリジニル、モルホリニル、ピロリジニル、オキソピペリジニルから選択される。
【0060】
ある特定の例となる実施形態では、Raは、次からなる群より選択される:
【0061】
【0062】
【0063】
【0064】
式(I)の化合物(及び同様に、このセクション全体を通して式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、及び(If)の化合物)では、Rbは、C(O)Rc;C(O)ORc;OC(O)Rc;SRc;SO2Rc;NO2;CN;NRcRd;N(Rc)SO2C1-3アルキル;N(Rc)C(O)Rd;C(O)NRcRd;SO2NRcRd;ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I);SH;NH2;及び、OHから独立して選択され;前記アルキルは、任意選択的に、ハロゲン(例えば、F、Cl、Br、I)、SH、NH2、及びOHから独立して選択される1つ以上の基で置換される。例えば、Rbは、C(O)Rc;C(O)ORc;OC(O)Rc;SRc;SO2Rc;NO2;CN;NRcRd;N(Rc)SO2C1-3アルキル;N(Rc)C(O)Rd;C(O)NRcRd;F;Cl;SH;NH2;又は、OHから独立して選択することができ;前記アルキルは、任意選択的に、F、Cl、SH、NH2、及びOHから独立して選択される1つ又は2つの基で置換される。例えば、Rbは;C(O)Rc;C(O)ORc;OC(O)Rc;SRc;SO2Rc;NO2;CN;NRcRd;N(Rc)SO2C1-3アルキル;N(Rc)C(O)Rd;C(O)NRcRd;SH;NH2;又は、OHから独立して選択することができ;前記アルキルは、任意選択的に、F、Cl、SH、NH2、及びOHから独立して選択される1つ又は2つの基で置換される。好ましくは、RbはC(O)Rc又はC(O)NRcRdである。
【0065】
式(I)の化合物(及び同様に、このセクション全体を通して式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、及び(If)の化合物)では、Rc及びRdは、H;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;-C1-4アルキレン-OC1-4アルキル;及び、C3-8シクロアルキルから独立して選択され;前記アルキル、アルケニル、アルキニル、又はシクロアルキルは、任意選択的に、ハロゲン、SH、NH2、OH、及び=Oから選択される1つ以上の基で置換されるか、及び/又は任意選択的に、アルキルの1つ以上の炭素原子が、O、N、及びSから独立して選択される原子で置換される。例えば、Rc及びRdは、独立して、H;-C1-3アルキレン-OC1-3アルキル、C1-3アルキル、C2-3アルケニル;C2-3アルキニルであってよく、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に、F、Cl、SH、NH2、及びOHから選択される1つ又は2つの基で置換されるか、及び/又は任意選択的に、O、N、及びSから独立して選択される原子で置換された1つ又は2つの炭素原子を有する。例示的な実施形態では、Rc及びRdは、H、メチル、エチル、プロピル、-C1-2アルキレン-OCH3、-C1-2アルキレン(O)OCH3(例えば、-CH2(O)OCH3)から独立して選択される。
【0066】
式(I)の化合物(及び同様に、このセクション全体を通して式(Ia)、(Ib)、(Ic)、(Id)、(Ie)、及び(If)の化合物)は、同位体原子を含みうる。本明細書で定義されるように、同位体原子は、元素の最も一般的な天然に存在する同位体ではない原子である。重水素は、水素の安全で安定した同位体である。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は、天然に存在する重水素存在量よりも大きい重水素存在量レベルを有する。天然に存在する重水素存在量は0.0156モル%であり、ここで、モル%は、試料の水素の総モルのうちの重水素の割合である。したがって、1モルの天然に存在する水素中、0.156ミリモルが重水素である、又は6.022×1023個の天然に存在する水素原子の試料中に9.39×1019個の重水素原子が存在する、又は6413個の天然に存在する水素原子の試料中に1つの重水素原子が存在する。天然に存在する重水素存在量より大きい重水素存在量レベルは、重水素が少なくとも1モル%、重水素が5モル%、10モル%、50モル%、90モル%、又は98モル%でありうる。ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は、少なくとも1モル%、5モル%、10モル%、50モル%、90モル%、又は98モル%の重水素存在量レベルを有する。重水素化化合物を調製するための手順は、当技術分野で知られている。例えば、Sajiki, New Horizons of Process Chemistry (2017), Springer, pg 29-40及びHanson, The Organic Chemistry of Isotopic Labelling (2011), Chapter 3, RSC Publishingを参照されたい。1つの例示的な実施形態では、式(I)の化合物中のR2はRbであり、ここで、RbはC(O)NRcRdであり、Rc及びRdの各々は-CD3である。
【0067】
本発明の好ましい化合物は次の通りである:
当該化合物は、次からなる群より選択される:
11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロドデカファン-3,5-ジオン(実施例1);
11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例2);
15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例3);
15-メチル-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例4);
11H-9-オキサ-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例5);
11-メチル-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例6);
11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキシレート(実施例7);
11-メチル-17-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例8);
4-(11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(実施例9);
17-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例10);
15-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例11);
15-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例12);
4-(3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-15-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(実施例13);
4-(3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(実施例14);
11-メチル-17-(ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例15);
15-(ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例16);
17-(ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例17);
(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(実施例18);
(E)-17-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例19);
(R,E)-17-(2,4-ジメチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例20);
(S,E)-17-(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例21);
(E)-17-((1S,4S)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例22);
(R,E)-17-(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例23);
(S,E)-17-(2,4-ジメチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例24);
(E)-17-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例25);
(E)-17-(4-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例26);
(E)-N,N-ジメチル-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例27);
(E)-17-(2-メトキシピリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例28);
(R,E)-11-メチル-17-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例29);
(S,E)-11-メチル-17-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例30);
(E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例31及び32);
((E)-3-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-イル)ピリジン1-オキシド(実施例33);
(E)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例34);
(E)-11-メチル-17-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例35及び36);
(E)-17-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例37);
(E)-N-メチル-N-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)グリシン酸メチル(実施例38);
(E)-N-シクロブチル-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例39);
(E)-17-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例40);
(E)-N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例41);
(E)-11-メチル-17-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例42);
(E)-17-(アゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例43);
(S,E)-N,N,7-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例44);
(E)-N-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-イル)アセトアミド(実施例45);
(R,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-スルホンアミド(実施例46);
(E)-N-イソプロピル-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例47及び48);
(E)-17-(3-メトキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例49及び50);
(E)-N,N,10-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例51及び52);
(S,E)-16-クロロ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例53及び54);
(R,E)-16-クロロ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例55及び56);
(R,E)-17-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例57);
(E)-11-メチル-17-(2-オキソピペリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例58 to 61);
(E)-11-メチル-17-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例62及び63);
(R,E)-11-メチル-N,N-ビス(メチル-d3)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例64);
(R,E)-11-メチル-17-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例65);
(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例66);
(E)-11-エチル-N,N-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例67及び68);
(R,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例69);
((E)-N-(2-フルオロエチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例70及び71);
(E)-N-(2,2-ジフルオロエチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例72及び73);
(S,E)-11-メチル-17-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例74);
(E)-11-メチル-17-((R)-3-メチルモルホリン-4-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例75及び76);
(E)-11-メチル-17-((S)-3-メチルモルホリン-4-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例77及び78);
(E)-11-メチル-17-(1-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例79及び80);
(E)-17-(3-メトキシアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例81及び82);
(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例83及び84)
(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例85及び86);
(S,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例87);
(E)-17-((S)-3-フルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例88及び89);
(E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例90及び91);
(E)-17-((R)-3-フルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例92及び93);
(R,E)-17-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例94);
(S,E)-17-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例95);
(S,E)-17-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例96);
(E)-16-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例97);
(E)-16-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例98);
(E)-15-フルオロ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例99);
(E)-16-(ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例100);
(E)-16-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例101);
(E)-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(2,6)-ピリジンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例102);
(E)-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(2,6)-ピリジンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例103);
(12E,42Z)-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(4,2)-チオフェンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例104);
(E)-46-フルオロ-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例105);
(S,E)-17-((R)-3-ヒドロキシ-3-メチルピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例106);
(S,E)-17-(3-シクロプロポキシアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例107);
(12Z,42E)-N,N,5-トリメチル-2,11-ジオキソ-42,43-ジヒドロ-41H-3,10-ジアザ-1(4,2)-チアゾラ-4(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾルアシクロウンデカファン-47-カルボキサミド(実施例108及び109);
(S,E)-11-メチル-17-(3-(トリフルオロメトキシ)アゼチジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例110);
(S,E)-17-((1S,4S)-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例111);
(S,E)-17-((1R,4R)-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例112);
(S,E)-11-メチル-17-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例113);
(S,E)-11-メチル-17-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例114);
(S,E)-11-メチル-17-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例115);
(S,E)-11-メチル-17-(5-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例116);
(S,E)-17-(7,7-ジフルオロ-5-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例117);
(S,E)-11-メチル-N,N-ビス(メチル-d3)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例118);
(S,E)-11-メチル-14-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例119);
(11S,E)-11-メチル-17-(1-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例120及び121);
(S,E)-14-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例122);
(S,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例123);
(S,E)-N,N,11-トリメチル-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例124);
(S,E)-N,N,11-トリメチル-15-(モルフォリノメチル)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例125);
(11S,E)-14-(3-フルオロ-2-オキソピロリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例126及び127);
(S,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-14-カルボキサミド(実施例128);
(S,E)-11-メチル-17-(1-(オキセタン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例129);
(S,E)-11-メチル-14-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例130);
(E)-N,N-ジメチル-3’,5’-ジオキソスピロ[シクロプロパン-1,11’-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン]-7’-カルボキサミド(実施例131);
(E)-11-メチル-17-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例132及び133);
(S,E)-17-(4-イソプロピル-5-メチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例134);
(E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例135及び136);
(E)-17-(1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例137及び138);
(E)-17-(1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例139及び140);
(E)-17-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例141及び142);
(E)-11-メチル-17-(3-(オキセタン-3-イル)-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例143及び144);
((S,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例145);
(11S,E)-17-(3-フルオロ-2-オキソピロリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例146);及び
(S,E)-11-メチル-17-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例147)
又は、それらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物。
【0068】
次の化合物は、本発明のさらなる特定の化合物である:
(S,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-11-メチル-17-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン;
(S,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-11-メチル-17-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン;
(S,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン;
(S,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン;
(S,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-11-メチル-17-(2-オキソオキサゾリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H -2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン;及び
(S,E)-17-((S)-3-フルオロピロリジン-1-カルボニル)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン。
【0069】
好ましい化合物としては次のものが挙げられる:
11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例2);
15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例3);
15-メチル-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例4);
11-メチル-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例6);
11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキシレート(実施例7);
11-メチル-17-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例8);
4-(11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(実施例9);
17-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例10);
15-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例11);
15-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例12);
4-(3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-15-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(実施例13);
11-メチル-17-(ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例15);
15-(ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例16);
17-(ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例17);
(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(実施例18);
(E)-17-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例19);
(S,E)-17-(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例21);
(E)-17-((1S,4S)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例22);
実施例23:(R,E)-17-(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例23);
(S,E)-17-(2,4-ジメチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例24);
(E)-17-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例25);
(E)-17-(4-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例26);
(E)-N,N-ジメチル-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例27);
(R,E)-11-メチル-17-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例29);
(S,E)-11-メチル-17-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例30);
(E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例31及び32);
(E)-3-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-イル)ピリジン1-オキシド(実施例33);
(E)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例34);
(E)-11-メチル-17-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例35及び36);
(E)-17-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例37);
(E)-N-メチル-N-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)グリシン酸メチル(実施例38);
(E)-N-シクロブチル-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例39);
(E)-17-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例40);
(E)-N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例41);
(E)-11-メチル-17-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例42);
(E)-17-(アゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例43);
(E)-N-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-イル)アセトアミド(実施例45);
(R,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-スルホンアミド(実施例46);
(E)-N-イソプロピル-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例47及び48);
(E)-17-(3-メトキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例49及び50);
(S,E)-16-クロロ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例53及び54);
(R,E)-16-クロロ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例55及び56);
(R,E)-17-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例57);
(E)-11-メチル-17-(2-オキソピペリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例58~61);
(E)-11-メチル-17-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例62及び63);
(R,E)-11-メチル-N,N-ビス(メチル-d3)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例64);
(R,E)-11-メチル-17-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例65);
(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例66);
(E)-11-エチル-N,N-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例67及び68);
(R,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例69);
(E)-N-(2-フルオロエチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例70及び71);
(E)-N-(2,2-ジフルオロエチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例72及び73);
(S,E)-11-メチル-17-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例74);
(E)-11-メチル-17-((S)-3-メチルモルホリン-4-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例77及び78);
(E)-11-メチル-17-(1-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例79及び80);
(E)-17-(3-メトキシアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例81及び82);
(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例83及び84)
(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例85及び86);
(S,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例87);
(E)-17-((S)-3-フルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例88及び89);
(E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例90及び91);
(E)-17-((R)-3-フルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例92及び93);
(R,E)-17-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例94);
(S,E)-17-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例95);
(E)-16-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例97);
(E)-16-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例98);
(E)-15-フルオロ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例99);
(E)-16-(ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例100);
(E)-16-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例101);
(E)-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(2,6)-ピリジンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例102);
(E)-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(2,6)-ピリジンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例103);
(12E,42Z)-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(4,2)-チオフェンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例104);
(E)-46-フルオロ-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例105);
(S,E)-17-((R)-3-ヒドロキシ-3-メチルピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例106);
(S,E)-17-(3-シクロプロポキシアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例107);
(12Z,42E)-N,N,5-トリメチル-2,11-ジオキソ-42,43-ジヒドロ-41H-3,10-ジアザ-1(4,2)-チアゾラ-4(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾルアシクロウンデカファン-47-カルボキサミド(実施例108及び109);
(S,E)-11-メチル-17-(3-(トリフルオロメトキシ)アゼチジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例110);
(S,E)-17-((1S,4S)-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例111);
(S,E)-17-((1R,4R)-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例112);
(S,E)-11-メチル-17-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例113);
(S,E)-11-メチル-17-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例114);
(S,E)-11-メチル-17-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例115);
(S,E)-11-メチル-17-(5-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例116);
(S,E)-17-(7,7-ジフルオロ-5-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例117);
(S,E)-11-メチル-N,N-ビス(メチル-d3)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例118);及び
(S,E)-11-メチル-14-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例119)。
【0070】
特に好ましい化合物としては次のものが挙げられる:
(R,E)-11-メチル-17-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例29);
(S,E)-11-メチル-17-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例30);
(S,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例87);
(S,E)-11-メチル-17-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例113);
(S,E)-11-メチル-N,N-ビス(メチル-d3)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(実施例118);及び
(S,E)-11-メチル-14-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例119)。
【0071】
さらに好ましい化合物としては、次のものを挙げることができる:
15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例3);
11-メチル-17-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例8);
17-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(実施例10)。
【0072】
疑義を避けるために付記すると、本明細書に化合物の構造が示されているか、又は名称が示されている場合、その化合物の構造又は名称は、特に明記されていない限り、その化合物のすべての立体異性体を包含するとみなされる。例えば、化合物の立体化学が化合物の構造又は名称に示されていない場合、その化合物の構造又は名称は、その化合物のすべての立体異性体を包含する。
【0073】
また、疑義を避けるために付記すると、本明細書に化合物の構造が示されているか、又は名称が示されている場合、その化合物の構造又は名称は、特に明記されていない限り、その化合物のすべての互変異性体の形態を包含するとみなされる。例えば、下記式(Ie)の化合物は、式(I)に包含される:
【0074】
【0075】
ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は、式(If)若しくはその互変異性体、又はそれらの薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物による:
【0076】
【0077】
[式中、
Aは、6員の芳香環、又はN、S、及びOからなる群より選択される1つ若しくは2つの原子を含む5~6員の芳香族複素環であり;
WはCH又はNであり;
Xは、任意選択的に、ハロゲン、OH、及びC1-6アルキルから独立して選択される1つ以上の基で置換された、直鎖状C2-8アルキレンであるか、及び/又は任意選択的に、アルキレン中の1つ以上の炭素原子がO、N、及びSから独立して選択される原子で置換されており;
YはNH又はOであり;
R1及びR2は、H;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;OC1-6アルキル;OC2-6アルケニル;OC2-6アルキニル;-Ra;C(O)Ra;C(O)ORa;OCRa;OC(O)(Ra);-C1-6アルキレン-Ra;-C(O)C1-6アルキレン-Ra;-C(O)OC1-6アルキレン-Ra;-OC1-6アルキレン-Ra;OC(O)C1-6アルキレン-Ra;及び、-Rbから独立して選択され、ここで、前記アルキル、アルケニル、又はアルキニルは、任意選択的に1つ以上のRb基で置換され;
R3は、H、ハロゲン、OH、C1-6アルキル、又はOC1-6アルキルであり、ここで、前記アルキルは任意選択的に1つ以上のハロゲンで置換され;
ここで、
Raは、3~8員の非芳香族炭素環;N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含む、3~8員の複素環又は6~12員のスピロ環複素環から選択され;前記非芳香族炭素環、複素環、又はスピロ環複素環は、任意選択的に、架橋されるか、及び/又はハロゲン;OH;O;SH;NH2;NHC1-4アルキル;N(C1-4アルキル)2;C1-4アルキル;3~6員の複素環(N、S、及びOからなる群より選択される1つ、2つ、又は3つの原子を含むもの);OC1-4アルキル;C(O)C1-4アルキル;C(O)OC1-4アルキル;OC(O)C1-4アルキル;C(O)NH2;-C1-4アルキレン-OC1-4アルキル;又は、-C1-4アルキレン-OHから独立して選択される1つ以上の基で置換され;
各Rbは、C(O)Rc;C(O)ORc;OC(O)Rc;SRc;SO2Rc;NO2;CN;NRcRd;N(Rc)SO2C1-3アルキル;N(Rc)C(O)Rd;C(O)NRcRd;SO2NRcRd;ハロゲン;SH;NH2;及び、OHから独立して選択され;前記アルキルは、任意選択的に、ハロゲン、SH、NH2、及びOHから独立して選択される1つ以上の基で置換されるか、及び/又は任意選択的に、アルキルの1つ以上の炭素原子がO、N、及びSから独立して選択される原子で置換され;かつ
Rc及びRdは、H;C1-6アルキル;C2-6アルケニル;C2-6アルキニル;-C1-4アルキレン-OC1-4アルキル;及び、3~8員の非芳香族炭素環から独立して選択され;前記アルキル、アルケニル、アルキニル、又は炭素環は、任意選択的に、ハロゲン、SH、NH2、OH、及び=Oから選択される1つ以上の基で置換されるか、及び/又は任意選択的に、アルキルの1つ以上の炭素原子がO、N、及びSから独立して選択される原子で置換される。
【0078】
疑義を避けるために付記すると、本明細書では、特に明記されていない限り、式(I)の化合物にはそのすべての互変異性体の形態、塩、及び溶媒和物が含まれることが意図されている。
【0079】
本発明での使用に適した式(I)の化合物の塩は、対イオンが薬学的に許容されるものである。しかしながら、薬学的に許容されない対イオンを有する塩は、例えば、式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容される塩の調製における中間体として使用するために、本発明の範囲内にある。
【0080】
本発明に従って使用するのに適した塩には、有機酸又は無機酸で形成された塩が含まれる。特に、本発明による酸を用いて形成される適切な塩としては、鉱酸、強有機カルボン酸(非置換であるか、又は例えばハロゲンなどによって置換されている、1~4個の炭素原子のアルカンカルボン酸、例えば飽和又は不飽和のジカルボン酸、例えばヒドロキシカルボン酸、例えばアミノ酸)、又は有機スルホン酸(非置換又は例えばハロゲンなどによって置換されている、(C1-C4)-アルキルスルホン酸又はアリールスルホン酸など)で形成された塩が含まれる。薬学的に許容される酸付加塩としては、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、リン酸、乳酸、ピルビン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、コハク酸、過塩素酸、フマル酸、マレイン酸、グリコール酸、乳酸、サリチル酸、シュウ酸、オキサロ酢酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、ギ酸、安息香酸、マロン酸、ナフタレン-2-スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、イセチオン酸、アスコルビン酸、リンゴ酸、フタル酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、リジン、及びアルギニンから形成されるものが挙げられる。塩中に存在しうる適切なカチオンとしては、アルカリ金属カチオン、とりわけナトリウム、カリウム、及カルシウム、並びにアンモニウムカチオン又はアミノカチオンが挙げられる。
【0081】
薬学的に許容される塩基塩としては、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例えばカリウム及びナトリウムの塩、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウム及びマグネシウムの塩)、並びに有機塩基との塩(例えばジシクロヘキシルアミン、N-メチル-D-グルコミン、モルホリン、チオモルホリン、ピペリジン、ピロリジン、モノ-、ジ-、又はトリ-低級アルキルアミン、例えばエチル-、tert-ブチル-、ジエチル-、ジイソプロピル-、トリエチル-、トリブチル-、又はジメチル-プロピルアミン、又はモノ-、ジ-、又はトリヒドロキシ低級アルキルアミン、例えば モノ-、ジ-、又はトリエタノールアミン)が挙げられる。対応する分子内塩がさらに形成されてもよい。
【0082】
有機化学の当業者は、多くの有機化合物が、それらが反応する溶媒、又はそれらが沈殿若しくは結晶化する溶媒と複合体を形成することができることを認識するであろう。これらの複合体は「溶媒和物」として知られている。例えば、水との複合体は「水和物」として知られている。複合体は、化学量論的量又は非化学量論的量で、溶媒を組み込んでもよい。溶媒和物は、Water-Insoluble Drug Formulation, 2nd ed R. Lui CRC Press, page 553、及びByrn et al Pharm Res 12(7), 1995, 945-954に記載されている。溶液に調製される前に、式(I)の化合物は溶媒和物の形態であってもよい。本発明による医薬として使用するのに適した式(I)の化合物の溶媒和物は、関連する溶媒が薬学的に許容されるものである。例えば、水和物は、薬学的に許容される溶媒和物である。しかしながら、薬学的に許容されない会合溶媒を有する溶媒和物は、式(I)の化合物及びその薬学的に許容されるエステル、アミド、カルバミン酸塩、及び/又は塩の調製における中間体として使用することができる可能性がある。
【0083】
レシピエントに投与すると、式(I)の化合物、又はその活性代謝産物若しくは残基へと変換することができる化合物は、「プロドラッグ」として知られている。したがって、ある特定の実施形態では、式(I)の化合物はプロドラッグの形態で提供されうる。例えば、プロドラッグは、例えば血液中の加水分解により、体内で医療効果のある活性型へと変換されうる。薬学的に許容されるプロドラッグは、参照することによって本明細書に組み込まれる、T. Higuchi and V. Stella, Prodrugs as Novel Delivery Systems, Vol. 14 of the A. C. S. Symposium Series (1976); “Design of Prodrugs” ed. H. Bundgaard, Elsevier, 1985;及び、Edward B. Roche, ed., Bioreversible Carriers in Drug Design, American Pharmaceutical Association and Pergamon Press, 1987に記載されている。
【0084】
式(I)の化合物は、エステル、アミド、又はカルバミン酸に変換された適切な基を有しうる。したがって、式(I)の化合物中の酸基から形成される典型的なエステル基及びアミド基には、-COORG、-CONRG
2、-SO2ORG、又は-SO2N(RG)2が含まれ、一方、式(I)の化合物中の-OH又は-NHRG基から形成される典型的なエステル基、アミド基、及びカルバメート基には、-OC(O)RG、-NRGC(O)RG、-NRGCO2RG、-OSO2RG、及び-NRGSO2RGが含まれ、ここで、RGは、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C2-8アルキニル、C3-8シクロアルキル及びC3-8シクロアルキルC1-8アルキル、ハロC1-8アルキル、ジハロC1-8アルキル、トリハロC1-8アルキル、フェニル及びフェニルC1-4アルキルからなる群より選択され;好ましくは、RGは、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C3-8シクロアルキル、及びC3-8シクロアルキルC1-6アルキルからなる群より選択され;より好ましくは、RGは、C1-4アルキル、C2-4アルケニル、C2-4アルキニル、C3-8シクロアルキル、及びC3-8シクロアルキルC1-4アルキルからなる群より選択される。
【0085】
医薬組成物
式(I)の化合物は、単独で投与することも可能であるが、組成物中、特に医薬組成物中に存在することが好ましい。本発明の医薬組成物は、式(I)の化合物と1つ以上の薬学的に許容される賦形剤とを含む。
【0086】
医薬組成物には、経口、非経口(皮下、皮内、骨内注入、筋肉内、血管内(ボーラス又は注入)、及び髄内を含む)、腹腔内、経粘膜、経皮、直腸、及び局所(真皮、口腔、舌下、及び眼内を含む)投与に適したものが含まれるが、最も適切な経路は、例えば、治療又は予防される疾患又は状態の種類に依存しうる。
【0087】
経口投与に適した本発明の医薬組成物は、それぞれ所定量の活性成分を含むカプセル、カシェ、若しくは錠剤などの個別の単位として;粉末若しくは顆粒として;水性液体若しくは非水性液体中の溶液若しくは懸濁液として;又は、水中油型液体エマルション若しくは油中水型液体エマルションとして提供されうる。式(I)の化合物は、ボーラス、舐剤、又はペーストとして提供することもできる。さまざまな薬学的に許容される担体及びそれらの製剤は、標準的な処方に関する論文に記載されており、例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences by E. W. Martinが挙げられる。Wang, Y. J. and Hanson, M. A., Journal of Parenteral Science and Technology, Technical Report No. 10, Supp.42:2S, 1988も参照されたい。
【0088】
非経口投与用の製剤には、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤、及び製剤をレシピエントの血液と等張にする溶質を含みうる、水性及び非水性の滅菌注射用溶液;並びに、懸濁剤及び増粘剤を含む水性及び非水性の滅菌懸濁液が含まれる。製剤は、単位用量又は複数回用量の容器、例えば密封されたアンプル及びバイアルで提供され、使用直前に、滅菌液体担体、例えば生理食塩水又は注射用水の添加のみを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)させた状態で保存することができる。即時の注射溶液及び懸濁液は、前述した種類の滅菌粉剤、顆粒剤、及び錠剤から調製することができる。非経口投与のための例示的な組成物としては、例えば、マンニトール、1,3-ブタンジオール、水、リンゲル液、等張塩化ナトリウム溶液、又は合成モノグリセリド若しくは合成ジグリセリド、及びオレイン酸若しくはクレマフォールを含む脂肪酸を含む、他の適切な分散剤若しくは湿潤剤及び懸濁剤など、適切な無毒で非経口的に許容される希釈剤又は溶媒を含むことができる、注射可能な溶液又は懸濁液が挙げられる。
【0089】
経鼻投与、エアロゾル投与、又は吸入投与のための組成物には、例えば、ベンジルアルコール又は他の適切な保存剤、生物学的利用能を高めるための吸収促進剤、及び/又は当技術分野で知られているような他の可溶化剤又は分散剤を含みうる、生理食塩水溶液が含まれる。
【0090】
直腸投与用の製剤は、ココアバター、合成グリセリドエステル、又はポリエチレングリコールなどの通常の担体を含む坐剤として提供されうる。このような担体は通常、常温では固体であるが、直腸腔内で液化及び/又は溶解して薬物を放出する。
【0091】
口内、例えば口腔又は舌下への局所投与用の製剤には、スクロースとアカシア又はトラガカントなどの風味付けされた基剤中に活性成分を含むロゼンジ、及びゼラチンとグリセリン又はスクロースとアカシアなどの基剤中に活性成分を含む芳香錠が含まれる。局所投与のための例示的な組成物には、Plastibase(ポリエチレンでゲル化された鉱油)などの局所担体が含まれる。
【0092】
好ましい単位用量組成物は、式(I)の化合物の試験用量若しくは治療用量、又はそれらの適切な部分を含むものである。
【0093】
好ましい実施形態では、本発明の組成物は、本質的に式(I)の化合物と少なくとも1つの薬学的に許容される賦形剤とからなる。
【0094】
特に上述した成分に加えて、本発明で使用するための組成物は、問題の組成物の種類を考慮して、当該技術分野で慣用的な他の薬剤を含んでもよいものと理解されたい。
【0095】
本発明の組成物は1つ以上のさらなる治療剤を含みうる。本発明の組成物中に存在しうるさらなる治療剤の例としては、1つ以上のHsp90阻害剤(例えば、2-(((1r,4r)-4-ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ)-4-(3,6,6-トリメチル-4-オキソ-4,5,6,7-テトラヒドロ-1H-インダゾール-1-イル)ベンズアミド)、1つ以上のHsp70阻害剤、1つ以上のMEK、BRAF、若しくはRAF阻害剤、又は1つ以上のさらなる他の抗がん剤/化学療法剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0096】
治療
式(I)の化合物及び本発明の組成物は、医薬として利用される。特に、本発明の化合物及び組成物は、がん、炎症性疾患、自己炎症性疾患、及び自己免疫疾患の治療及び/又は予防において利用される。追加的又は代替的に、本発明の化合物及び組成物は、異常なTAK1活性に関連する疾患又は障害の治療又は予防に用いられる。異常なTAK1活性は、例えば、TAK1経路における機能獲得型変異の存在に起因して発生すしうる。例えば、前頭骨幹端異形成2型(FMD2)は、MAP3K7遺伝子の変異によって引き起こされうる。追加的又は代替的に、本発明の化合物及び組成物は、TAK1の阻害によって治療又は予防されうる疾患又は障害の治療又は予防に用いられる。
【0097】
本発明の化合物又は組成物を投与することによって治療又は予防することができるがんには、KRAS遺伝子の突然変異に関連するがん、特にKRAS依存性がんとして分類されるがんが含まれるが、これらに限定されない。このようながんには、難治性がん、再発性がん、又は難治性再発がんとして分類されるがん、特に難治性がんが含まれる。
【0098】
本発明の化合物又は組成物を投与することによって治療又は予防されうる状態には、CYLDの欠乏、欠如(円柱腫症症)、又は非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、Brooke-Spiegler症候群、多発性家族性毛包上皮腫、及び家族性円柱腫症などを含む、CYLD遺伝子の突然変異によって引き起こされる疾患が含まれるが、これらに限定されない。
【0099】
本発明の化合物又は組成物を投与することによって治療又は予防することができるがんの特定の例には、癌腫、肉腫、骨髄腫、白血病、リンパ腫、又は混合型のがんが含まれる。本発明の化合物又は組成物を投与することによって治療又は予防することができるさらなる例示的ながんには、例えば、肛門がん;胆管がん;肝外胆管がん;虫垂がん;カルチノイド腫瘍、胃腸がん;結腸がん;小児結腸直腸がんを含む結腸直腸がん;小児食道がんを含む食道がん;胆嚢がん;小児胃(腹部)がんを含む胃(腹部)がん;成人(原発)肝細胞(肝臓)がん及び小児(原発)肝細胞(肝臓)がんを含む肝細胞(肝臓)がん;小児膵臓がんを含む膵臓がん;肉腫、横紋筋肉腫;膵島細胞がん;直腸がん;及び、小腸がんなどの消化器/胃腸がん;例えば、膵島細胞癌(膵臓内分泌);小児副腎皮質癌を含む副腎皮質癌;消化管カルチノイド腫瘍;副甲状腺がん;褐色細胞腫;下垂体腫瘍;小児甲状腺がんを含む甲状腺がん;小児多発性内分泌腫瘍症候群;及び、小児カルチノイド腫瘍などの内分泌がん;例えば、眼内黒色腫;及び、網膜芽細胞腫などの眼がん;例えば、ユーイングファミリー腫瘍;骨肉腫/骨の多形性悪性線維性組織球腫;小児横紋筋肉腫;成人及び小児軟部組織肉腫を含む軟部組織肉腫;腱鞘の明細胞肉腫;及び、子宮肉腫などの筋骨格系がん;例えば、小児乳がん及び男性小児乳がんを含む乳がん、並びに妊娠中の乳がんなどの乳がん;例えば、小児脳幹膠腫;脳腫瘍;小児小脳星状細胞腫;小児大脳星状細胞腫/悪性神経膠腫;小児期の上衣腫;小児髄芽腫;小児松果体及びテント上原始神経外胚葉腫瘍;小児期の視神経及び視床下部神経膠腫;他の小児脳腫瘍;副腎皮質癌;中枢神経系リンパ腫、原発性;小児小脳星状細胞腫;神経芽腫;頭蓋咽頭腫;脊髄腫瘍;中枢神経系異型奇形腫瘍/ラブドイド腫瘍;中枢神経系胎児性腫瘍;並びに、小児テント上原始神経外胚葉腫瘍及び下垂体腫瘍などの神経がん;例えば、小児膀胱がんを含む膀胱がん;腎細胞(腎臓)がん;小児卵巣がんを含む卵巣がん;上皮性卵巣がん;境界悪性卵巣腫瘍;陰茎がん;前立腺がん;小児腎細胞がんを含む腎細胞がん;腎盂及び尿管移行上皮がん;精巣がん;尿道がん;腟がん;外陰がん;子宮頸がん;ウィルムス腫瘍及び他の小児腎腫瘍;子宮体がん;及び、妊娠性絨毛性腫瘍などの泌尿生殖器がん;例えば、小児頭蓋外胚細胞腫瘍;性腺外胚細胞腫瘍;卵巣胚細胞腫瘍などの胚細胞がん;例えば、口唇及び口腔がん;小児口腔がん(例えば、口腔扁平上皮がん)を含む口腔がん(oral cancer);下咽頭がん;小児喉頭がんを含む喉頭がん;原発不明の転移性頸部扁平上皮がん;口腔がん(mouth cancer);副鼻腔及び鼻腔がん;小児上咽頭がんを含む上咽頭がん;中咽頭がん;副甲状腺がん;咽頭がん;小児唾液腺がんを含む唾液腺がん;咽喉がん;及び、甲状腺がんなどの頭頸部がん;例えば、白血病(例えば、成人及び小児急性リンパ性白血病;成人及び小児急性骨髄性白血病を含む急性骨髄性白血病を含む急性リンパ性白血病;例えば、B細胞性慢性リンパ性白血病;慢性骨髄性白血病;及び、有毛細胞白血病などの慢性リンパ性白血病);リンパ腫(例えば、AIDS関連リンパ腫;皮膚T細胞性リンパ腫;成人及び小児ホジキンリンパ腫並びに妊娠中のホジキンリンパ腫を含むホジキンリンパ腫;成人及び小児非ホジキンリンパ腫並びに非妊娠中のホジキンリンパ腫を含む非ホジキンリンパ腫;菌状息肉症;セザリー症候群;Waldenstromマクログロブリン血症;原発性縦隔大細胞型B細胞リンパ腫;マントル細胞リンパ;びまん性大細胞型B細胞リンパ腫;及び、原発性中枢神経系リンパ腫);並びに、他の血液がん(例えば、慢性骨髄増殖性疾患;多発性骨髄腫/形質細胞腫瘍;骨髄異形成症候群;及び、骨髄異形成/骨髄増殖性疾患)などの血液/血液細胞がん;例えば、非小細胞肺がん;及び、小細胞肺がんなどの肺がん;例えば、成人悪性中皮腫;小児悪性中皮腫;悪性胸腺腫;小児胸腺腫;胸腺癌;小児気管支腺腫/カルチノイドを含む気管支腺腫/カルチノイド;胸膜肺芽腫;非小細胞肺がん;及び、小細胞肺がんなどの呼吸器がん;例えば、ポジ肉腫;メルケル細胞癌;黒色腫;及び、小児皮膚がんなどの皮膚がん;AIDS関連の悪性腫瘍;他の小児がん、異常な小児がん、及び原発部位不明のがん;並びに、前述のがんの転移が含まれるが、これらに限定されない。がんのさらに別の例としては、乳がん、結腸直腸がん、白血病、神経線維腫、又は非小細胞肺がん、又はそれらの組合せが挙げられる。
【0100】
本発明の化合物又は組成物を投与することによって治療又は予防することができる炎症性疾患、自己炎症性疾患、及び自己免疫疾患としては、全身性エリテマトーデス(SLE)、シェーグレン症候群、関節リウマチ、変形性関節症、痛風、乾癬性関節炎、乾癬、強直性脊椎炎、糖尿病、マラリア、クローン病、潰瘍性大腸炎、炎症性腸疾患、家族性地中海熱(FMF)、クリオピリン関連周期熱症候群(CAPS)、IL-1受容体拮抗物質の欠損(DIRA)及び高IgD症候群(HIDS)、心筋梗塞、再灌流、虚血、又は脳卒中が挙げられる。多発性硬化症及び全身性硬化症についても言及される場合がある。特発性肺線維症、喘息、及び慢性閉塞性肺疾患(COPD)を含む肺疾患も、本発明の化合物又は組成物を投与することによって治療又は予防することができる。
【0101】
本発明の化合物又は組成物を投与することによって治療又は予防することができるさらなる炎症性疾患及び症状としては、眼アレルギー、結膜炎、乾性角結膜炎、春季結膜炎、アレルギー性鼻炎、自己免疫性血液疾患、溶血性貧血、再生不良性貧血、赤芽球癆、特発性血小板減少症、多発軟骨炎、強皮症、ウェゲナー肉芽腫症、皮膚筋炎、慢性活動性肝炎、重症筋無力症、スティーヴンス・ジョンソン症候群、特発性スプルー、自己免疫性炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、セリアック病、歯周病、ヒアリン膜症、腎疾患、糸球体疾患、アルコール性肝疾患、内分泌性眼症、バセドウ病、サルコイドーシス、肺胞炎、慢性過敏性肺炎、原発性胆汁性肝硬変、ぶどう膜炎(前部又は後部)、間質性肺線維症、全身性若年性特発性関節炎、腎炎、血管炎、憩室炎、間質性膀胱炎、糸球体腎炎、特発性ネフローゼ症候群、微小変化型ネフローゼ症候群、慢性肉芽腫性疾患、子宮内膜症、レプトスピラ症腎疾患、緑内障、網膜疾患、頭痛、疼痛、複合性局所疼痛症候群、心臓肥大、筋肉疲労、異化性障害、肥満、胎児発育遅延、高コレステロール血症、心疾患、慢性心不全、中皮腫、無汗性蕁麻疹異形成症、ベーチェット病、色素失調症、パジェット病、膵炎、周期性発熱症候群、急性肺損傷、急性呼吸窮迫症候群、好酸球増多症、過敏症、アナフィラキシー、線維症、胃炎、胃腸炎、副鼻腔炎、シリカ誘発性疾患、嚢胞性線維症、酸誘発性肺損傷、肺高血圧症、多発性神経障害、白内障、全身性硬化症に伴う筋肉の炎症、封入体筋炎、甲状腺炎、アジソン病、扁平苔癬、虫垂炎、アトピー性皮膚炎、アレルギー、眼瞼炎、細気管支炎、気管支炎、滑液包炎、子宮頸管炎、胆管炎、胆嚢炎、慢性移植片拒絶反応、大腸炎、膀胱炎、涙腺炎、皮膚炎、若年性関節リウマチ、脳炎、心内膜炎、子宮内膜炎、小腸炎、腸炎、上顆炎、精巣上体炎、筋膜炎、Schoenlein-Henoch症候群、肝炎、化膿性汗腺炎、免疫グロブリンA腎症、間質性肺疾患、喉頭炎、乳腺炎、細菌性髄膜炎、脊髄炎、心筋炎、筋炎、卵巣炎、精巣炎、骨炎、中耳炎、耳下腺炎、心膜炎、腹膜炎、咽頭炎、蕁麻疹、静脈炎、肺臓炎、肺炎、多発性筋炎、直腸炎、前立腺炎、腎盂腎炎、鼻炎、卵管炎、副鼻腔炎、口内炎、滑膜炎、腱鞘炎、扁桃炎、外陰炎、円形脱毛症、多形紅斑、疱疹状皮膚炎、白斑、過敏性血管炎、水疱性類天疱瘡、尋常性天疱瘡、落葉状天疱瘡、腫瘍随伴性天疱瘡、後天性表皮水疱症、急性又は慢性痛風、慢性痛風性関節炎、及び橋本甲状腺炎、I型糖尿病、アレルギー性脳脊髄炎を含む自己免疫症候群、リウマチ熱及び感染後糸球体腎炎を含む感染後自己免疫障害、炎症性及び過剰増殖性の皮膚疾患、接触皮膚炎、湿疹性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、天疱瘡群、表皮水疱症、血管性浮腫、紅斑、皮膚好酸球増加症、紅斑性狼瘡、ニキビ、角結膜炎、ベーチェット病に伴うぶどう膜炎、角膜炎、ヘルペス性角膜炎、円錐角膜、角膜上皮ジストロフィー、角膜白斑、眼類天疱瘡、モーレン潰瘍、強膜炎、グレーブス眼疾患、Vogt-小柳-原田症候群、花粉アレルギー、可逆性気道閉塞性疾患、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息、塵喘息、慢性又は常習的な喘息、遅発性喘息及び気道過敏症、胃潰瘍、虚血性疾患及び血栓症による血管損傷、虚血性腸疾患、壊死性腸炎、熱傷に伴う腸の病変、セリアック病、好酸球性胃腸炎、肥満細胞症、片頭痛、皮膚炎、間質性腎炎、グッドパスチャー症候群、溶血性尿毒症症候群、糖尿病性腎症、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、メニエール病、多発性神経炎、多発性神経炎、単神経炎、神経根障害、甲状腺機能亢進症、バセドウ病、真性赤血球系無形成、低形成性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、自己免疫性溶血性貧血、無顆粒球症、悪性貧血、巨赤芽球性貧血、赤血球形成不全、骨粗鬆症、肺線維症、特発性間質性肺炎、尋常性白皮症、尋常性魚鱗癬、光アレルギー過敏症、皮膚T細胞リ性リンパ腫、慢性リンパ性白血病、動脈硬化症、アテローム性動脈硬化症、大動脈炎症候群、結節性多発性動脈炎、心筋症、ウェゲナー肉芽腫、脂肪、好酸球性筋膜炎、歯肉の病変、歯周組織、歯槽骨、セメント質、脱毛の防止又は発毛の促進及び/又は発毛と育毛の促進による男性型脱毛症又は老人性脱毛症、筋ジストロフィー、膿皮症及びセザリー症候群、保存時に起こる臓器の虚血再灌流損傷、移植又は虚血性疾患、エンドトキシンショック、偽膜性大腸炎、薬物又は放射線による大腸炎、虚血性急性腎不全、慢性腎不全、肺酸素又は薬物による中毒症、肺がん、肺気腫、鉄沈着症、網膜色素変性症、老人性黄斑変性症、硝子体瘢痕、角膜アルカリ熱傷、線状IgA水疱性皮膚炎及びセメント皮膚炎、歯肉炎、敗血症、環境汚染に起因する疾患、老化、発がん、高山病、ヒスタミン又はロイコトリエン-C4の放出に起因する疾患、自己免疫性肝炎、硬化性胆管炎、肝臓の部分切除、急性肝壊死、毒素による壊死、ウイルス性肝炎、ショック、又は酸素欠乏症、B型肝炎ウイルス、非A非B型肝炎、肝硬変、アルコール性肝硬変、肝不全、劇症肝不全、遅発性肝不全、慢性肝不全の急性悪化、化学治療効果の増強、サイトメガロウイルス感染症、HCMV感染、AIDS、老年性認知症、パーキンソン病、心的外傷、及び慢性細菌感染症が挙げられる。
【0102】
ある特定の実施形態では、本発明の化合物又は組成物を投与することによって治療又は予防することができる炎症性疾患及び症状としては、ループス腎炎、II型糖尿病、高免疫グロブリン血症D及び周期性発熱症候群、シュニッツラー症候群、成人発症スティル病、偽痛風、SAPHO症候群、キャッスルマン病、及びアルツハイマー病が挙げられる。
本発明の化合物又は組成物の投与から利益を得ることができるさらなる症状としては、ハンチントン病、腎線維症、肝線維症、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、及び神経炎症が挙げられる。多くの線維症は、ほとんどの慢性炎症性疾患の病理学的特徴であり、したがって線維症と炎症は頻繁に同時に起こることに言及する必要がある。
【0103】
本発明の化合物及び組成物はまた、疾患又は障害を治療又は予防する方法においても有用であり、前記方法は、式(I)の化合物又は本発明の組成物を、それを必要とする対象に投与するステップを含む。したがって、本発明の化合物又は組成物は、がん、炎症性疾患、自己炎症性疾患、及び/又は自己免疫疾患に罹患しているか、又はそれらを発症するリスクのある対象に投与することができる。
【0104】
本発明の式(I)の化合物はまた、医薬の製造、特に、がん、炎症性疾患、自己炎症性疾患、及び/又は自己免疫疾患に罹患しているか、又はそれらを発症するリスクのある対象に投与される医薬の製造にも使用することができる。
【0105】
治療効果を達成するために必要な式(I)の化合物の量は、特定の投与経路及び治療中の対象の特徴、例えば、種、年齢、体重、性別、病状、特定の疾患又は症状とその重症度、並びに他の関連する医学的及び身体的要因によって変化するであろう。通常の熟練した医師は、疾患又は症状の治療又は予防に必要な式(I)の化合物の有効量を容易に決定し、投与することができる。
【0106】
式(I)の化合物は、対象及び治療される疾患又は障害に応じて、毎日(毎日数回を含む)、2日又は3日ごと、毎週2週、3週、若しくは4週目ごとに、又は高単回用量としてさえも投与することができる。
【0107】
好ましくは、式(I)の化合物(対イオン又は溶媒の質量を除く)は、1回の投与あたり約1~1000mgの量で投与することができる。例えば、1、5、10、15、20、25、40、50、60、70、80、90、100、110、120、130、140、150、200、300、400、500、600、700、800、900、及び1000mgである。
【0108】
ある特定の実施形態では、式(I)の化合物は組成物として投与される。好ましくは、組成物は本発明の医薬組成物である。
【0109】
式(I)の化合物は本発明における唯一の活性成分として使用することができるが、1つ以上のさらなる治療剤と組み合わせて使用することも可能であり、このような組合せの使用は本発明の一実施形態を提供する。このようなさらなる治療剤は、疾患又は症状の治療又は予防に有用な薬剤、又は他の薬学的に活性な物質でありうる。このような薬剤は当技術分野で知られている。本発明に使用するためのさらなる治療剤の例には、本明細書に記載されるものが含まれる。
【0110】
1つ以上のさらなる治療剤は、式(I)の化合物の用量の投与と同時に、逐次的に、又は投与とは別に使用することができる。このような組合せの個々の成分は、治療過程中の異なる時点で別々に投与することも、分割又は単一の組み合わせ形態で同時に投与することもできる。通常の熟練した医師は、所望の治療効果を得るために必要な1つ以上の治療剤の有効量を容易に決定し、投与することができる。
【0111】
本発明に従って使用するための好ましい単位用量組成物は、式(I)の化合物の有効用量又はその適切な割合を含有するものである。
【0112】
キット
本発明は、式(I)の化合物、1つ以上の薬学的に許容される賦形剤、及び任意選択的に1つ以上のさらなる治療剤を含むキットを提供する。このようなさらなる治療剤の例としては、本発明での使用に適しており、任意選択的にさらなる治療剤として本発明の医薬組成物中に存在するものとして本明細書に記載されるものが挙げられる。
【0113】
本発明のキットは、がん、炎症性疾患、自己炎症性疾患、及び自己免疫疾患の治療及び/又は予防に用いられる。
【0114】
疑義を避けるために付記すると、本発明によるキットに含まれる式(I)の化合物は、本発明による使用に適した形態及び量である。適切な医薬組成物及び製剤が本明細書に記載される。当業者であれば、本発明のキットに含めるのに適した式(I)の化合物の量、及び本発明に従って使用するのに適した式(I)の化合物の量を容易に決定することができる。
【0115】
式(I)の化合物の調製のための例示的な手順
本発明の化合物は、有機化学の当業者に知られている方法を使用して調製することができる。式(I)の化合物の調製のための例示的な手順が、下記スキーム1から4に示されている。本発明は、スキーム1~4のいずれか1つに示されるプロセスによって本発明の化合物を調製する方法を提供する。同様の手順を、Wではなく、W1、W2、及びW3基を有する化合物、又は環状基「A」の代替構造を含む、請求項1の式(I)のすべての化合物に使用することができる。疑義を避けるために付記すると、本明細書に記載される中間化合物(II)~(XVIII)の基R1、R2、R3、W、X、Y、及びAは、式(I)について本明細書に記載されるR1、R2、R3、W、X、Y、及びA基と同じである。
【0116】
【0117】
スキーム1に示されるように、式(I)の化合物は、カルボン酸中間体(II)の環化によって得ることができる。環化は、希釈条件下でカップリング試薬(HOBT、HATUなど)を使用して達成することができる。好ましくは、このステップは、THF中のHATU(1.2当量)及びDIPEA(3当量)を使用して(出発物質の最終濃度は0.5mM以下)、70℃で2時間より長く加熱しつつ、行われる。次いで、反応混合物を冷却し、シリカゲルに通して濾過する。
【0118】
式(I)の化合物に対する代替的な手法が、下記スキーム2に記載される。前記手法には、HATUなどの適切なアミドカップリング剤を使用した、カルボン酸中間体(III)の環化が含まれる。
【0119】
【0120】
式(I)の化合物に対するさらなる手法が以下のスキーム3に示されている。前記手法は、中間体(IV)の閉環メタセシス反応を包含し、ここで、Z1及びZ2は、適切な触媒(例えばグラブス触媒)を使用して中間体(V)を形成する、結合又はC1-3アルキレンから独立して選択される。次いで、中間体(V)を水素化して、以下に示す式(I)のXが-Z1-エチレン-Z2-である、式(I)の化合物を得ることができる。
【0121】
【0122】
式(I)の化合物の調製のためのさらなる例示的な手順が、下記スキーム4に示されている。
【0123】
【0124】
Qがハロゲン、ボロン酸、ボロン酸エステル、トリフレートである中間体(VI)は、スキーム1~3に示した上記化学反応と同様の方法で調製することができる。中間体(VII)及び(VIII)又は式(I)の化合物は、遷移金属カップリング反応を通じて中間体(VI)から調製することができる。例えば、中間体(VII)は、中間体(VI)のPd触媒カルボニル化を通じて製造することができる。式(I)の化合物は、アミドカップリング反応、還元的アミノ化又は求核置換反応を通じて中間体(VII)又は中間体(VIII)から調製することができる。式(I)の化合物もまた、中間体(VI)から直接調製することができる。
【0125】
中間体(II)の調製のための例示的な手順が、下記スキーム5に記載される。
【0126】
【0127】
中間体(XI)は、適切なカップリング試薬(例えば、HATU、HOBT)を使用して、中間体(IX)に対応する化合物と適切なモノ保護化された二酸である中間体(X)とのカップリングによって調製される。最後に、(XI)を脱保護して中間体(II)を得ることができる。
【0128】
疑義を避けるために付記すると、本明細書で用いられる基「PG」は、適切な保護基を表す。保護基は、有機合成の当業者によって容易に理解される方法で、さまざまな反応物及び中間体に付加することができ、その後、それらから除去することができる。このような保護基を使用するための従来の手順、並びに適切な保護基の例は、当技術分野で知られている。さらには、このような手順及び群は、“Protective Groups in Organic Synthesis”, 3rd ed., T.W. Green, P.G.M. Wuts, Wiley-Interscience, New York (1999)などの文献に記載されている。
【0129】
式(III)の中間体の調製のための例示的な手順が、下記スキーム6に記載される。
【0130】
【0131】
中間体(XI)は、適切なカップリング試薬(例えば、HATU、HOBT)を使用して、中間体(XII)に対応する化合物と適切な保護化された二酸である中間体(XIII)とのカップリングによって調製することができる。最後に、中間体(XIV)を脱保護して中間体(III)を得ることができる。
【0132】
中間体(IX)の調製のための例示的な手順が、下記スキーム7に記載される。
【0133】
【0134】
中間体(XVI)に対応するアミンは、適切な塩基(例えば、TEA、KOtBu)の存在下、室温又は加熱下で核芳香族置換反応を介して、中間体(XV)に対応するフルオロニトロ誘導体と反応させることができる。得られたニトロアニリンの中間体(XVII)を(例えば、水素及び適切な触媒、AcOH中のZn、SnCl2、HCl中のFeを使用して)還元して、中間体(XVIII)を得ることができる。中間体(XVIII)を臭化シアン(CNBr)で処理すると環化が誘導され、中間体(IX)が得られる。
【0135】
等価物
本発明について、本明細書で広く一般的に説明してきた。当業者は、本明細書に記載されるすべてのパラメータ、寸法、材料、及び構成が例示的であることを意味し、実際のパラメータ、寸法、材料、及び/又は構成が、本発明の教示が使用される一又は複数の特定の用途に依存することを容易に理解するであろう。当業者は、本明細書に記載される本発明の特定の実施態様と同等のものを多く認識し、又は通常の実験のみを使用して確認することができる。したがって、前述の実施態様は単なる例として提示されており、添付の特許請求の範囲及びその等価物の範囲内で、本発明は、具体的に記載及び特許請求される以外の方法で実施することができるものと理解されたい。本発明は、本明細書に記載される個々の特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法のそれぞれを対象とする。加えて、このような特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法の2つ以上の組合せは、このような特徴、システム、物品、材料、キット、及び/又は方法が相互に矛盾しない場合には、本発明の範囲内に含まれる。さらには、一般的開示内に含まれる、より狭い種及び亜属集団のそれぞれもまた、本発明の一部を形成する。これは、切除された材料が本明細書に具体的に記載されているかどうかに関係なく、属から主題を取り除く但し書き又は否定的な制限を伴う本発明の一般的な説明を含む。
【0136】
参照による組み込み
本明細書で言及又は引用されている論文、特許、及び特許出願、並びに他のすべての文書及び電子的に入手可能な情報の内容は、あたかも個々の出版物が参照により組み込まれることが具体的かつ個別に示されているのと同じ程度まで、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。出願人は、そのような論文、特許、特許出願、又は他の物理的及び電子的文書からのあらゆる資料及び情報を本出願に物理的に組み込む権利を留保する。
【0137】
以下の実施例は本発明を説明するものである。
【実施例】
【0138】
試薬及び溶媒は商品供給元から購入し、受け取ったままの状態で使用した。ガラスバイアル又は丸底フラスコ内でテフロン(登録商標)コーティングされた磁気撹拌子を使用して反応を撹拌し、従来の撹拌プレートを使用して加熱した。
【0139】
溶媒は、ロータリーエバポレーター、Genevac EZ-2真空遠心分離機、又は凍結乾燥によって除去した。
【0140】
反応の進行を、アルミニウムで裏打ちしたプレート(Merck 60F254)を使用するLC-MS又は薄層クロマトグラフィー(TLC)によって監視した。TLCプレートをUV光(254nm)によって視覚化した。LC-MSは、ES(+)イオン化モードで動作するAgilent MSD質量分析計と組み合わせたAgilent1100システム(Purosphere STAR RP-18、2.1x50mm、エンドキャップ付き3μm、カラムを使用し、溶液A(0.1%TFAを含む水)及びB(アセトニトリル)で溶出)、又はES(+又は-)イオン化モードで動作するAgilent MSD XT質量分析計と組み合わせたAgilent1260 Infinity IIシステム(Gemini NX-C18、3.0×50mm、110Å、カラムを使用し、溶液A(0.2%NH4OHを含む水)及びB(アセトニトリル)で溶出)のいずれかで取得した。UVトレースは220又は254nmで記録した。HPLCは、Kromasil Eternity-5-C 18、4.6×150mmカラムを使用するAgilent 1100システムで実施し、溶液A(0.1%TFAを含む水)及びB(アセトニトリル)で溶出した。UVトレースは220又は254nmで記録した。
【0141】
分取HPLCは、Kromasil 100-5C18、21.1×250mmカラムを使用し、溶液A(0.1%TFAを含む水)及びB(アセトニトリル)で溶出するGilsonシステム、又はPhenomenex Gemini NX-C18 110Å、21.2x150mm、5μmカラムを使用し、溶液A(50mMのNH4OH水溶液)及びB(アセトニトリル)で溶出するAgilent 1200システムのいずれかで実施した。
【0142】
シリカゲル又はC18官能化シリカ上でのフラッシュクロマトグラフィーは、示された溶媒系を使用して、ダイオードアレイ検出器を備えたBiotage Isolera Oneシステムで実施した。UVトレースは、200nmと400nmとの間で記録した。
【0143】
核磁気共鳴(NMR)スペクトルは、5mmの1H/13C自動切り替え勾配プローブを備えた400MHz(1H NMRは400MHz、13C NMRは101MHz)のVarian Inova分光計、又は5mmのiProbe BBF/H/Dプローブを備えた500MHzのBruker Avance Neo分光計を使用して、25℃で記録した。スペクトルは、MestReNova v.12.0を使用して処理される。化学シフトは、残留溶媒を内部標準として使用し、ppm(δ)で報告される。Hzで与えられるピーク多重度は次のように表される:s、シングレット;d、ダブレット;dd、ダブルダブレット;ddd、ダブルダブルダブレット;t、トリプレット;dt、ダブルトリプレット;q、カルテット;dq、ダブルカルテット;p、ペンテット;h、ヘプテット;m、マルチプレット;br s、ブロードシングレット。
【0144】
ここで用いられる略語は次のとおりである:
DIPEA N,N-ジイソプロピルエチルアミン;
DMAP 4-(ジメチルアミノ)ピリジン;
DMF N,N-ジメチルホルムアミド;
DMP Dess-Martinペルヨージナン;
DMSO ジメチルスルホキシド;
EDC N-エチル-N′-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド;
HATU 1-[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]-1H-1,2,3-トリアゾロ[4,5-b]ピリジニウム 3-オキシドヘキサフルオロホスファート;
HCl 塩酸;
HOBT 1-ヒドロキシベンゾトリアゾール;
IPA イソプロピルアルコール;
on 一晩;
pet.ether 石油エーテル;
quant. 定量的に;
rt 室温;
Rt 保持時間;
sat. 飽和した;
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー;
SiO2 シリカゲル;
TBAF テトラブチルアンモニウムフルオリド;
tBuOK カリウムtert-ブトキシド;
TCFH クロロ-N,N,N’,N’-テトラメチルホルムアミジニウムヘキサフルオロホスファート
TEA トリエチルアミン;
TFA トリフルオロ酢酸;
THF テトラヒドロフラン;
TIPSOTf トリフルオロメタンスルホン酸トリイソプロピルシリル;
TLC 薄層クロマトグラフィー;
TMS テトラメチルシラン。
【0145】
本明細書に開示される例となる化合物の化学構造は、式(I)又は式(Ie)に示される互変異性体の形態を有するものとして示されている。特定の互変異性体の形態が以下に示されるが、例となる化合物は、本明細書に示される互変異性体の形態とは別の互変異性体の形態であってもよい。化合物名は、ChemDraw20.0のIUPAC 命名モジュールを使用して取得された。
【0146】
実施例1:11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロドデカファン-3,5-ジオン
【0147】
【0148】
ステップ1:3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
10mlのCH2Cl2中、アミノベンズイミダゾール(1.07g、8.00ミリモル)及び3-(メトキシカルボニル)安息香酸(1.44g、8.0ミリモル)の撹拌溶液に、HOBT一水和物(1.23g、8.0ミリモル)、EDC(1.53g、8.00ミリモル)、DMAP(98mg、0.8ミリモル)、及びDIPEA(2.58g、8.0ミリモル)を加えた。反応を室温で一晩撹拌し、次いで真空下で濃縮乾固した。残渣を45mlのEtOHに溶解した。生成物が沈殿し、濾過により白色固体として回収して、532mgを得た(収率21%)。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.47 (s, 1H), 8.78 (m, 1H), 8.39 (m, 1H), 8.12 (m, 1H), 7.66 (m, 1H), 7.45 (m, 2H), 7.17 (m, 2H), 3.91 (s, 3H);LC/MS:M+H=296.1。
【0149】
ステップ2:3-((1-(6-ブロモヘキシル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
8mlのTHF及び2mlのDMSO中、3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(348mg、1.18ミリモル)及びKOtBu(139mg、1.24ミリモル)の撹拌溶液に、1,6-ジブロモヘキサンを室温で加えた。反応を一晩撹拌し、60mlの水で希釈した。混合物をEtOAc(20ml)で3回抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーに供し、所望の3-((1-(6-ブロモヘキシル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(374mg、69%)を油として得た。LC/MS:M+H=460.1、Rt:5.4分。
【0150】
ステップ3:3-((1-(6-アミノヘキシル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
アジ化ナトリウム(58mg、0.9ミリモル)を、2mlのDMF中、3-((1-(6-ブロモヘキシル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ベンゾエート(374mg、0.82ミリモル)の溶液に室温で加えた。反応を一晩撹拌し、次いで1.0mlのEtOHで希釈した。Pd/C(87mg、0.08ミリモル)を加え、反応混合物をH2雰囲気下に置いた。反応を一晩撹拌し、EtOHを用いてセライトを通して濾過し、濾液を濃縮した。残渣をMeCN及び水(2ml)に溶解し、1%TFAを含む水中、5~80%MeCNを使用して、C18フラッシュカートリッジ上、逆相クロマトグラフィー(Biotage 12G Ultra C18カラム)で精製した。画分を回収し、凍結乾燥して、ピンク色の固体(229mg)を得た。この物質を、さらに精製せずに次のステップに使用した。LC/MS:M+H=395.2、Rt:3.9分。
【0151】
ステップ4:3-((1-(6-アミノヘキシル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
3mlのMeOH中、3-((1-(6-アミノヘキシル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(217mg、0.55ミリモル)の撹拌溶液に、KOH(93mg、1.65ミリモル)を加えた。室温で4時間の後、反応を65℃で1.5時間加熱した。反応を1mlの水で希釈し、室温に冷却した。反応混合物を窒素流を使用して一晩濃縮した。残渣を、1MのHCl及びMeCNに1mlの体積まで溶解し、1%TFAを含む水中、5~80%MeCNを使用して、C18フラッシュカートリッジ上、逆相クロマトグラフィー(Biotage 12G Ultra C18カラム)で精製した。画分を回収し、凍結乾燥して、白色固体(96mg、収率35%)を得た。LC/MS:M+H=381.1、Rt:3.7分。
【0152】
ステップ5:11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロドデカファン-3,5-ジオンの調製
3-((1-(6-アミノヘキシル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(45mg、0.09ミリモル)及びHOBT一水和物(15mg、0.1ミリモル)、EDC(19mg、0.1ミリモル)、DMAP(1.1mg、0.009ミリモル)の溶液に、DIPEA(63μl、0.36ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を濃縮した。残渣を水及びMeCNに1mlの体積まで溶解し、1%TFAを含む水中、5~95%MeCNを使用して、C18フラッシュカートリッジ上、逆相クロマトグラフィー(Biotage 12G Ultra C18カラム)で精製した。画分を回収し、凍結乾燥して、白色固体(4.8mg、収率11%、HPLCによる純度80%)を得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.47 (bs, 1H), 9.22 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.05 (m, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.53 (m, 2H), 7.48 (m, 1H), 7.28-7.17 (m, 2H), 4.23 (bs, 2H), 3.28 (bs, 2H), 1.86 (bs, 2H), 1.72 (bs, 2H), 1.66-1.51 (m, 4H);LC/MS:M+H=363.1。
【0153】
実施例2:11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0154】
【0155】
ステップ1:3-((1-(5-ブロモペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
20mのDMF中、3-((1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(1.68g、5.57ミリモル)及びKOtBu(688mg、6.13ミリモル)の撹拌溶液に、1,5-ジブロモペンタンを室温で加えた。反応を一晩撹拌し、200mlの水で希釈した。混合物をEtOAc/石油エーテルで3回抽出した。水相をCH2Cl2で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィーに供し、所望の3-((1-(6-ブロモヘキシル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(1.45g、58%)を油として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.78 (s, 1H), 8.82 (s, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.63 (m, 12H), 7.55 (m, 2H), 7.25 (m, 2H), 4.30 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 3.50 (m, 2H), 1.86 (m, 4H), 1.49 (m, 2H);LC/MS:M+H=458.1。
【0156】
ステップ2:3-((1-(5-アミノペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
5mlのDMF中、3-((1-(5-ブロモペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(889mg、2ミリモル)の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(143mg、2.20ミリモル)を室温で加えた。反応を一晩撹拌し、次いで2.5mlのEtOHで希釈した。Pd/C(218mg、0.2ミリモル)を加え、反応混合物をH2雰囲気下に置いた。反応を一晩撹拌し、EtOHを用いてセライトを通して濾過し、濾液を濃縮した。残渣をMeCN及び水(2ml)に溶解し、1%TFAを含む水中、0~70%MeCNを使用して、C18フラッシュカートリッジ上、逆相クロマトグラフィー(Biotage 12G Ultra C18カラム)で精製した。画分を回収し、凍結乾燥して、白色固体(439mg、TFA塩としての収率44%)を得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.81 (s, 1H), 8.49 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.60 (m, 3H), 7.26 (m, 2H), 4.29 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 2.76 (s, 2H), 1.86 (s, 2H), 1.61 (d, 2H), 1.41 (s, 2H);LC/MS:M+H=381.2。
【0157】
ステップ3:3-((1-(5-アミノペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
5mlのTHF中、3-((1-(5-アミノペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(342mg、0.9ミリモル)の撹拌溶液に、LiOH水溶液(67mg、1mlの水中、2.79ミリモル)を室温で加えた。反応混合物を45℃で一晩加熱し、室温に冷却し、真空下で濃縮乾固した。残渣を、1MのHCl及びMeCNに1mlの体積まで溶解し、1%TFAを含む水中、5~80%MeCNを使用して、C18フラッシュカートリッジ上、逆相クロマトグラフィー(Biotage 12G Ultra C18カラム)で精製した。画分を回収し、凍結乾燥して、白色固体(620mg)を得た。これをさらに精製せずに使用した。LC/MS:M+H=367.1;Rt:3.2分。
【0158】
ステップ4:11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
DIPEA(249μl、1.43ミリモル)を、8mlのDMF中、3-((1-(5-アミノペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(150mg、0.41ミリモル)及びHATU(171mg、0.45ミリモル)の溶液に室温で加えた。反応を一晩撹拌した。反応混合物を、1%TFAを含む水中、0~80%MeCNを使用して、C18フラッシュカートリッジ上、逆相クロマトグラフィー(Biotage 12G Ultra C18カラム)で精製した。画分を回収し、凍結乾燥した。生成物を、EtOHからの沈殿によりさらに精製して、白色固体を得た(2.5mg、収率2%)。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.51 (s, 1H), 9.04 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.53 - 7.48 (m, 2H), 7.23 (m, 2H), 4.27 (m, 2H), 3.19 (m, 2H), 2.10 - 1.99 (m, 2H), 1.85 - 1.79 (m, 2H), 1.48 - 1.37 (m, 2H);LC/MS:M+H=349.1。
【0159】
実施例3:15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0160】
【0161】
ステップ1:((4-フルオロ-3-ニトロベンジルl)オキシ)トリイソプロピルシランの調製
TIPSOTf(2.02ml、7.50ミリモル)を、5mlのCH2Cl2中、(4-フルオロ-3-ニトロフェニル)メタノール(856mg、5.0ミリモル)及び2,6-ルチジン(1.74ml、15ミリモル)の溶液にゆっくり加えた。反応を室温で4時間撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残渣をCH2Cl2に溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル中、0~25%のEtOAc)を使用して精製して、生成物を黄色の油(1.27g、収率77%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.12 (d, 1H), 7.83 - 7.70 (m, 1H), 7.59 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 1.17 (m, 3H), 1.09 - 1.02 (m, 18H)。
【0162】
ステップ2:(5-((4-(ヒドロキシメチル)-2-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
4mlのDMF中、(5-アミノペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(445mg、2.20ml)の撹拌溶液に、((4-フルオロ-3-ニトロベンジルl)オキシ)トリイソプロピルシラン(600mg、1.83ミリモル)を加え、次いでDIPEA(1.55ml、3.66ミリモル)を室温で加えた。混合物を80℃に加熱し、4時間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、真空下で濃縮乾固した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル中、10~60%のEtOAc)を使用して精製し、生成物を赤色の油(605mg、収率93%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.11 (m, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.05 (d, 1H), 6.79 (m, 1H), 5.20 (m, 1H), 4.40 (d, 2H), 3.41 - 3.33 (m, 2H), 2.92 (m, 2H), 1.62 (m, 2H), 1.50 - 1.29 (m, 13H)。
【0163】
ステップ3:(5-((2-ニトロ-4-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)フェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
TIPSOTf(0.35μl、1.28ミリモル)を、3mlのCH2Cl2中、(5-((4-(ヒドロキシメチル)-2-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(302mg、0.86ミリモル)及び2,6-ルチジン(0.3ml、2.56ミリモル)の溶液にゆっくり加えた。反応を室温で一晩撹拌し、次いで真空下で濃縮した。残渣をCH2Cl2に溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル中、0~25%EtOAc)を使用して精製して、生成物を黄色の油(326mg、収率75%)として得た。LC/MS:M+Na=532.3、Rt:7.0分。
【0164】
ステップ4:(5-(2-アミノ-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
35mlのMeOH中、(5-((2-ニトロ-4-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)フェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(326mg、0.64ミリモル)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下でPd/C(68mg、0.064ミリモル)を加えた。窒素を水素で置換し、反応を室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を、10mlの水/MeOH/MeCN(1:3:1)に溶解し、CNBr(81mg、0.77ミリモル)を室温で加えた。得られた溶液を密閉フラスコ内で50℃で一晩加熱した。反応混合物を50mlのNa2CO3(飽和水溶液)で希釈し、EtOAc(3×30ml)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、濃縮した。残渣をCH2Cl2に溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、1~7%のMeOH)を使用して精製して、生成物を油膜(137mg、収率42%)として得た。LC/MS:M+H=505.4、Rt:5.6分。
【0165】
ステップ5:3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
HATU(114mg、0.3ミリモル)を、5mlのDMF中、3-(メトキシカルボニル)安息香酸(59mg、0.33ミリモル)の撹拌溶液に加えた。得られた溶液を、5mlのDMF中、(5-(2-アミノ-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(137mg、0.27ミリモル)の撹拌溶液に加え、続いてDIPEA(141μl、0.82ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮乾固した。残渣をCH2Cl2に溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル中、0~30%のEtOAc)を使用して精製して、生成物を油膜(160mg、収率88%)として得た。LC/MS:M+H=667.4、Rt:6.6分。
【0166】
ステップ6:3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
TBAF(THF中、0.66ml 1M、0.66ミリモル)の溶液を、6mlのTHF中、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(88mg、0.13ミリモル)の撹拌溶液に室温で加えた。反応を40分間撹拌し、真空下で濃縮乾固した。残渣をCH2Cl2に溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、1%TEAを含む、CH2Cl2中、1~6%MeOH)を使用して精製し、生成物を発泡体(56mg、収率83%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.75 (s, 1H), 8.82 (m, 1H), 8.48 (d, J=7.7 Hz, 1H), 8.09 (m, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.54 - 7.52 (m, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.21 (m, 1H), 6.71 (m, 1H), 5.23 (m, 1H), 4.56 (m, 2H), 4.26 (m, 2H), 3.91 (s, 3H), 2.89 (m, 2H), 1.82 (m, 2H), 1.47 (m, 2H), 1.39 - 1.22 (m, 9H),LC/MS:M+H=511.2。
【0167】
ステップ7:3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-ホルミル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
DMP(47mg、0.11ミリモル)を、5mlのCH2Cl2中、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(47mg、0.09ミリモル)の撹拌溶液に加えた。反応を室温で30分間撹拌し、20mlのCH2Cl2で希釈し、1MのNaOH(水溶液)(3×10ml)で洗浄し、乾燥し、濃縮して油状にした。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0168】
ステップ8:3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
N-メチルピペラジン(27mg、0.27ミリモル)を、5mlのMeOH中、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-ホルミル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(46mg、0.09ミリモル)のスラリーに加えた。反応混合物を5mlのCH2Cl2で希釈し、透明な溶液を得た。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(58mg、0.027ミリモル)を加えた。混合物を室温で5日間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、30mlのEtOAcで希釈し、Na2CO3(飽和水溶液、3×20ml)で洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮して油(58mg)を得た。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0169】
ステップ9:3-((1-(5-アミノペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
TFA(1.0ml、8.61ミリモル)を、10mlのCH2Cl2中、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(54mg、0.09ミリモル)の溶液に加えた。反応を室温で45分間撹拌し、次いで濃縮して油を得た。粗生成物をさらに精製せずに使用した。
【0170】
ステップ10:3-((1-(5-アミノペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
KOH(31mg、0.55ミリモル)を、10mlのMeOH中、3-((1-(5-アミノペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(86mg、0.09ミリモル)の撹拌溶液に室温で加えた。反応を60℃に加熱する前に、室温で1時間撹拌した。さらに3時間後、5mlの水を加え、加熱を一晩続けた。反応を室温まで冷却し、真空下で濃縮乾固した。残渣をMeCN及び水(1ml)に溶解し、0.1%TFAを含む水中、5~50%MeCNを使用して、C18フラッシュカートリッジ上、逆相クロマトグラフィー(Biotage 12G Ultra C18カラム)で精製した。画分を回収し、凍結乾燥して、白色固体(36mg、TFA塩としての収率49%)を得た。LC/MS:M+H=479.3、Rt:3.2分。
【0171】
ステップ11:15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
10mlのDMF中、3-((1-(5-アミノペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(20mg、0.024ミリモル)及びDIPEA(21μl、0.12ミリモル)の溶液に、HATU(11mg、0.029ミリモル)を加えた。70分後、反応混合物を真空下で濃縮乾固した。残渣をMeCN及び水(1ml)に溶解し、0.1%TFAを含む水中、5~40%MeCNを使用して、C18フラッシュカートリッジ上、逆相クロマトグラフィー(Biotage 12G Ultra C18カラム)で精製した。画分を回収し、凍結乾燥して、灰色の固体(2.2mg、TFA塩としての収率13%)を得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.54 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.89 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.24 (d, 1H), 4.28 (s, 2H), 3.81 (s, 2H), 3.68- 3.25 (m, 4H), 3.20 (s, 2H), 3.02 (s, 4H), 2.77 (s, 3H), 2.04 (s, 2H), 1.82 (s, 2H), 1.43 (s, 2H)。LC/MS:M+H=461.2。
【0172】
実施例4:15-メチル-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0173】
【0174】
ステップ1:(5-((4-メチル-2-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
1-フルオロ-4-メチル-2-ニトロベンゼン(776mg、5.0ミリモル)及びDIPEA(4.24ml、10.0ミリモル)を、10mlのDMF中、(5-アミノペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.01g、5.0ミリモル)の溶液に室温で加えた。反応混合物を80℃に加熱し、2.5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、150mlの水で希釈し、EtOAc(3×50ml)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。残渣をCH2Cl2に溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル中、10~50%のEtOAc)を使用して精製し、生成物を赤色の油(1.18g、収率70%)として得た。LC/MS:M+Na=360.1、Rt:5.4分。
【0175】
ステップ2:(5-(2-アミノ-5-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
35mlのMeOH中、(5-((4-メチル-2-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.18g、3.51ミリモル)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下でPd/C(373mg、0.35ミリモル)を加えた。窒素を水素で置換し、反応を室温で1.5時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を10mlの水/MeOH/MeCN(1:3:1)に溶解し、CNBr(446mg、4.21ミリモル)を室温で加えた。得られた溶液を密閉フラスコ内で50℃で一晩加熱した。反応混合物を50mlのNa2CO3(飽和水溶液)で希釈し、EtOAc(3×30ml)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、濃縮した。残渣をCH2Cl2に溶解し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、1%NH3(28%水溶液)を含む、CH2Cl2中、1~10%のMeOH)を使用して精製して、生成物を赤茶色の固体(855mg、収率73%)として得た。LC/MS:M+H=333.2、Rt:3.2分。
【0176】
ステップ3:3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
(5-(2-アミノ-5-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(33mg、0.1ミリモル)、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(22mg、0.1ミリモル)、HATU(38mg、0.1ミリモル)、及びTEA(28μl、0.2ミリモル)を、0.4mlのMeCNに溶解し、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水及びMeOHで希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18、50mM NH4OH(水溶液)/MeCN勾配)で精製して、生成物(34mg、収率63%)を得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.69 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.43 (d, 1H), 8.02 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.41 (d, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.08 (d, 1H), 6.68 (m, 1H), 4.23 (m, 2H), 2.87 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 1.81 (m, 2H), 1.58 (s, 9H), 1.45 (m, 2H), 1.37 - 1.26 (m, 9H)。LC/MS:M+H=537.3。
【0177】
ステップ4:3-((1-(5-アミノペンチル)-5-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
2mlジオキサン及び1ml水中、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(34mg、0.063ミリモル)の撹拌溶液に、1mlのHCl(濃)を加えた。反応を一晩撹拌し、真空下で濃縮した。残渣をトルエンに溶解し、真空下で濃縮乾固した。生成物を、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0178】
ステップ5:15-メチル-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
MeCN中、3-((1-(5-アミノペンチル)-5-メチル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(ステップ4から)の撹拌溶液に、TEA(27μl、0.19ミリモル)及びHATU(24mg、0.063ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物をDMSO/ジオキサン/メタノール/水で希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(9mg、収率39%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.41 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.87 (tm, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.38 (d, 1H), 7.29 (s, 1H), 7.06 (d, 1H), 4.25 (m, 2H), 3.23 - 3.13 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.03 (m, 2H), 1.81 (m, 2H), 1.42 (m, 2H)。LC/MS:M+H=363.2。
【0179】
実施例5:11H-9-オキサ-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0180】
【0181】
ステップ1:(2-(2-((2-ニトロフェニル)アミノ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
2mlのMeCN中、1-フルオロ-2-ニトロベンゼン(28mg、0.2ミリモル)、(2-(2-アミノエトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(49mg、0.24ミリモル)、及びK2CO3(83mg、0.6ミリモル)の溶液を、80℃で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水とEtOAcとに分配した。有機相を水で洗浄し、濃縮して、生成物を黄色の油(54mg、収率83%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.17 (m, 1H), 8.06 (m, 1H), 7.57 - 7.51 (m, 1H), 7.09 (d, 1H), 6.75 (m, 1H), 6.73 - 6.66 (m, 1H), 3.65 (m, 2H), 3.50 (m, 2H), 3.44 (m, 2H), 3.09 (m, 2H), 1.36 (s, 9H)。LC/MS:M+Na=348.1。
【0182】
ステップ2:(2-(2-(2-アミノ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
10mlのEtOH中、(2-(2-((2-ニトロフェニル)アミノ)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(50mg、0.15ミリモル)の撹拌溶液に、5%Pd/C(8mg、0.007ミリモル)を窒素雰囲気下で加えた。窒素を水素で置換し、反応を室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を10mlの水/MeOH/MeCN(1:3:1)に溶解し、CNBr(21mg、0.2ミリモル)を室温で加えた。得られた溶液を密閉フラスコ内で40℃で一晩加熱した。反応混合物を50mlのNa2CO3(飽和水溶液)で希釈し、EtOAc(3×30ml)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、濃縮した。粗生成物を、さらに精製することなく次のステップに直接使用した。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.59 (s, 1H), 8.46 (s, 2H), 7.56 - 7.50 (m, 1H), 7.37 (m, 1H), 7.29 - 7.23 (m, 2H), 6.70 (m, 1H), 4.28 (m, 2H), 3.70 (m, 2H), 3.41 - 3.36 (Overlap with DMSO, m, 2H), 3.00 (m, 2H), 1.35 (s, 9H)。LC/MS:M+H=321.2。
【0183】
ステップ3:3-((1-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エトキシ)エチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
5mlのMeCN中、(2-(2-(2-アミノ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)エトキシ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(65mg、0.16ミリモル)の撹拌溶液に、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(36mg、0.16ミリモル)、HATU(61mg、0.16ミリモル)、及びTEA(68μl、0.49ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水と酢酸エチルとに分配し、有機相を0.1MのNaOH、0.1MのHCl、飽和NaHCO3、及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗生成物(74mg)を、さらに精製することなく次のステップに直接使用した。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.79 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.44 (d, 1H), 8.03 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.58 - 7.50 (m, 2H), 7.30 - 7.18 (m, 2H), 6.59 (m, 1H), 4.43 (m, 2H), 3.84 (m, 2H), 3.47 - 3.41 (水のヒ゜ークと重なる, m, 2H), 2.97 (m, 2H), 1.58 (s, 9H), 1.31 (s, 9H)。LC/MS:M+H=523.3。
【0184】
ステップ4:3-((1-(2-(2-アミノエトキシ)エチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
3-((1-(2-(2-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)エトキシ)エチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(74mg、0.14ミリモル)を、2mlのジオキサン及び1mlの水に溶解し、1mlのHCl(濃)を加えた。反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をトルエンに溶解し、真空下で濃縮乾固した。生成物を、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0185】
ステップ5:11H-9-オキサ-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
10mlのMeCN中、3-((1-(2-(2-アミノエトキシ)エチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(前のステップから)の撹拌溶液に、HATU(80mg、0.21ミリモル)及びTEA(59μl、0.42ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、DMSO/ジオキサン/メタノール/水で希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(8mg、収率16パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.35 (s, 1H), 9.42 (s, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.70 (d, 2H), 7.55 (m, 1H), 7.48 (m, 2H), 7.20 (m, 2H), 4.47 (m, 2H), 3.83 (m, 2H), 3.76 (m, 2H)。LC/MS:M+H=351.1。
【0186】
実施例6:11-メチル-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0187】
【0188】
ステップ1:(5-((2-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
50mlのMeCN中、1-フルオロ-2-ニトロベンゼン(42mg、0.3ミリモル)及び(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(78mg、0.36ミリモル)及びK2CO3 (124mg、0.9ミリモル)の溶液を、80℃で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水とEtOAcとに分配した。有機相を水、0.1MのHCl、NaHCO3(飽和)、及びブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、生成物を黄色の油(91mg、収率83%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.06 (m, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.09 (d, 1H), 6.76 (m, 1H), 6.67 (m, 1H), 3.80 (m, 1H), 2.90 (m, 2H), 1.67 - 1.49 (m, 2H), 1.44 - 1.26 (m, 9H), 1.21 (d, 3H)。LC/MS:M+Na=360.2。
【0189】
ステップ2:(5-(2-アミノ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
5mlのEtOH中、(5-((2-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(91mg、0.27ミリモル)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で 10%Pd/C(14mg、0.013ミリモル)を加えた。窒素を水素で置換し、反応を水素下、室温で4時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を10mlの水/MeOH/MeCN(1:3:1)に溶解し、CNBr(37mg、0.35ミリモル)を室温で加えた。得られた溶液を、密閉したフラスコ内で40℃で一晩加熱した。反応混合物を50mlのNa2CO3(飽和水溶液)で希釈し、EtOAc(3×30ml)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、濃縮した。粗生成物(87mg)を、さらに精製することなく次のステップに直接使用した。1H NMR (DMSO-d6) δ:7.28 (d, 1H), 7.12 (d, 1H), 6.91 (m, 1H), 6.83 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 6.32 (s, 2H), 4.37 (h, J=6.7 Hz, 1H), 2.81 (m, 2H), 2.06 - 1.93 (m, 1H), 1.83 - 1.71 (m, 1H), 1.44 (d, 3H), 1.34 (s, 9H), 1.24 - 1.11 (m, 1H), 1.03 - 0.90 (m, 1H);LC/MS:M+H=333.2。
【0190】
ステップ3:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル安息香酸tert-ブチルの調製
0.4mlのMeCN中、(5-(2-アミノ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(33mg、0.10ミリモル)の撹拌溶液に、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(22mg、0.10ミリモル)、HATU(38mg、0.10ミリモル)、及びTEA(28μl、0.20ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、反応混合物をメタノール/水で希釈し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(25mg、収率47パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.84 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.41 (d, 1H), 8.03 (d, 1H), 7.66 - 7.55 (m, 3H), 7.27 - 7.20 (m, 2H), 6.63 (m, 1H), 5.09 (s, 1H), 2.81 (m, 2H), 2.27 (s, 1H), 1.95 - 1.85 (m, 1H), 1.63 - 1.55 (m, 9H), 1.46 - 1.33 (m, 2H), 1.30 - 1.17 (s, 9H), 1.13 - 1.00 (m, 1H)。LC/MS:M+H=537.3。
【0191】
ステップ4:11-メチル-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル安息香酸tert-ブチル(23mg、0.043ミリモル)を、2mlのジオキサン及び1mlの水に溶解し、1mlのHCl(濃)を加えた。反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をトルエンに溶解し、真空下で濃縮乾固した。残渣を10mlのMeCNに溶解し、得られた溶液に、HATU(24mg、0.06ミリモル)及びTEA(18μl、0.13ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、DMSO/ジオキサン/メタノール/水で希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(6mg、収率39パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.43 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.61 - 7.54 (m, 2H), 7.54 - 7.46 (m, 1H), 7.24 - 7.14 (m, 2H), 5.46 - 5.33 (m, 1H), 3.19 - 2.98 (m, 2H), 2.29 - 2.15 (m, 2H), 1.91 - 1.76 (m, 1H), 1.66 (d, 3H), 1.64 - 1.58 (m, 1H), 1.42 - 1.30 (m, 1H), 1.24 - 1.12 (m, 1H);LC/MS:M+H=363.1。
【0192】
実施例7:11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチル
【0193】
【0194】
ステップ1:2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルの調製
50mlのMeCN中、2-フルオロ-3-ニトロ安息香酸メチル(300mg、1.51ミリモル)、(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(391mg、1.81ミリモル)及びK2CO3(625mg、4.52ミリモル)の溶液を、80℃で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水とEtOAcとに分配した。有機相を水、0.1MのHCl、NaHCO3(飽和)、及びブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、生成物を黄色の油(580mg、収率97パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.04 (m, 1H), 8.01 - 7.96 (m, 2H), 6.83 (m, 1H), 6.72 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.20 - 3.11 (m, 1H), 2.84 (m, 2H), 1.45 - 1.38 (m, 2H), 1.35 (s, 9H), 1.33 - 1.25 (m, 2H), 1.24 - 1.14 (m, 2H), 1.05 (d, 3H);LC/MS:M+Na=418.1。
【0195】
ステップ2:2-アミノ-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルの調製
10mlのMeOH中、2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(580mg、1.47ミリモル)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で10%Pd/C(14mg、0.013ミリモル)を加えた。窒素を水素で置換し、反応を水素下、室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を10mlの水/MeOH/MeCN(1:3:1)に溶解し、CNBr(202mg、1.91ミリモル)を室温で加えた。得られた溶液を、密閉したフラスコ内で40℃で一晩加熱した。反応混合物を50mlのNa2CO3(飽和水溶液)で希釈し、EtOAc(3×30ml)で抽出した。有機相を合わせ、乾燥し、濃縮した。粗生成物(550mg)を、さらに精製することなく次のステップに直接使用した。1H NMR (DMSO-d6) δ:7.29 (m, 1H), 7.16 (m, 1H), 6.98 (m, 1H), 6.68 (m, 1H), 6.31 (s, 2H), 4.44 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 2.79 (m, 2H), 2.02 - 1.91 (m, 1H), 1.81 - 1.70 (m, 1H), 1.48 (d, J=7.0 Hz, 3H), 1.39 - 1.23 (m, 11H), 1.07 - 0.94 (m, 1H), 0.90 - 0.76 (m, 1H);LC/MS:M+H=391.2。
【0196】
ステップ3:1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルの調製
10mlのMeCN中、2-アミノ-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(350mg、0.90ミリモル)の撹拌溶液に、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(199mg、0.90ミリモル)、HATU(340mg、0.90ミリモル)、及びTEA(250μl、1.79ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水とEtOAcとに分配し、有機相を0.1M NaOH、0.1M HCl、NaHCO3(飽和)、及びブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、10~30%のEtOAc/石油エーテル)で精製し、生成物を薄茶色の油(390mg、収率73パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.82 (s, 1H), 8.37 (d, 1H), 8.05 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.29 (m, 1H), 6.61 (m, 1H), 3.94 (s, 3H), 2.76 (m, 2H), 1.74 (d, 3H), 1.58 (s, 9H), 1.28 (s, 9H)。LC/MS:M+H=595.3。
【0197】
ステップ4:11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチルの調製
1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(390mg、0.66ミリモル)を、5mlのジオキサン及び2mlの水に溶解し、2mlのHCl(濃)を加えた。反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をトルエンに溶解し、真空下で濃縮乾固した。残渣を300mlのジオキサンに溶解し、得られた溶液にHATU(298mg、0.79ミリモル)及びTEA(573μl、3.28ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水とEtOAcとに分配し、有機相を0.1M NaOH、0.1MのHCl、NaHCO3(飽和)、及びブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、100%のEtOAc)で精製し、生成物を薄茶色の油(58mg、収率21%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.86 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.83 - 7.69 (m, 3H), 7.60 (m, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.28 (m, 1H), 4.93 (bs, 1H), 3.93 (s, 3H), 3.49 (bs, 1H), 3.10 (bs, 1H), 2.91 (bs, 1H), 1.90 (bs, 3H), 1.67 - 1.56 (m, 4H), 1.45 (bs, 1H)。LC/MS:M+H=421.2。
【0198】
実施例8:11-メチル-17-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0199】
【0200】
ステップ1:11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸の調製
10mlの水中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチル(55mg、0.13ミリモル)及びNaOH(37mg、0.92ミリモル)の溶液を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を2mlの1M HClで酸性化した。沈殿物を回収し、水で洗浄した。生成物を、さらに精製せずに次のステップに使用した。LC/MS:M+H=407.1、Rt:4.0分。
【0201】
ステップ2:11-メチル-17-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(25mg、0.062ミリモル)、メチルピペラジン(9mg、0.092ミリモル)、HATU(23mg、0.062ミリモル)、及びTEA(26μl、0.19ミリモル)の溶液を、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を水及びMeOHで希釈し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(15mg、収率50パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.62 (bs, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.62 - 7.52 (m, 2H), 7.22 (m, 1H), 7.03 (d, 1H), 4.56 (bs, 1H), 4.15 - 2.91 (m, 10H), 3.29 (s, 3H), 2.19 (d, 3H), 2.66 - 1.33 (m, 6H)。LC/MS:M+H=489.2。
【0202】
実施例9:4-(11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
【0203】
【0204】
ステップ1:4-(11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルの調製
11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(25mg、0.062ミリモル)、ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(17mg、0.092ミリモル)、HATU(23mg、0.062ミリモル)、及びTEA(26μl、0.19ミリモル)の溶液を、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を水及びMeOHで希釈し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物をオフホワイトの白色固体(18mg、収率51%)としてを得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.70 (bs, 1H), 8.77 (bs, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.86 - 7.76 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.64 - 7.53 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.09 (m, 1H), 4.53 (b s, 1H), 3.90 - 2.91 (水のヒ゜ークと重なる, m, 10H), 2.07 - 1.44 (m, 9H), 1.40 (s, 9H);LC/MS:M+H=575.3。
【0205】
実施例10:17-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0206】
【0207】
ステップ1:2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルの調製
20mlのMeCN中、2-フルオロ-3-ニトロ安息香酸メチル(500mg、2.51ミリモル)、(5-アミノペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(610mg、3.01ミリモル)及びK2CO3(1.05g、7.53ミリモル)の溶液を、80℃で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水とEtOAcとに分配した。有機相を、水、0.1MのHCl、NaHCO3(飽和)、及びブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、生成物を黄色の油(960mg、収率100%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.24 (m, 1H), 8.06 - 8.02 (m, 2H), 6.82 - 6.72 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 2.91 - 2.81 (m, 4H), 1.56 (m, 2H), 1.38 - 1.32 (m, 11H), 1.31 - 1.22 (m, 2H);LC/MS:M+H=382.2。
【0208】
ステップ2:2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルの調製
10mlのMeOH中、2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(500mg、1.31ミリモル)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で5%Pd/C(70mg、0.066ミリモル)を加えた。窒素を水素で置換し、反応を、水素下、室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を10mlの水/MeOH/MeCN(1:3:1)に溶解し、CNBr(181mg、1.70ミリモル)を室温で加えた。得られた溶液を、密閉したフラスコ内で40℃で一晩加熱した。反応混合物を50mlのNaHCO3(飽和水溶液)で希釈し、EtOAc(3×30ml)で抽出した。有機相を合わせ、ブライン及びNaHCO3(飽和)で洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗生成物(550mg)を、さらに精製することなく次のステップに直接使用した。1H NMR (DMSO-d6) δ:7.33 (m, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.00 (m, 1H), 6.73 (m, 1H), 6.56 (s, 2H), 4.12 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 2.85 (m, 2H), 1.43 (m, 2H), 1.38 - 1.29 (m, 11H), 1.21 - 1.10 (m, 2H)。LC/MS:M+H=377.2。
【0209】
ステップ3:1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルの調製
10mlのMeCN中、2-アミノ-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(500mg、1.33ミリモル)の撹拌溶液に、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(295mg、1.33ミリモル)、HATU(504mg、1.33ミリモル)、及びTEA(555μl、3.98ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水とEtOAcとに分配し、有機相を0.1M NaOH、0.1M HCl、NaHCO3(飽和)、及びブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、10~30%のEtOAc/石油エーテル)で精製し、生成物を薄茶色の油(530mg、収率69%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:13.10 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.45 (d, 1H), 8.05 (d, 1H), 7.80 (d, 1H), 7.65 - 7.57 (m, 2H), 7.32 (m, 1H), 6.69 (m, 1H), 4.47 (m, 2H), 3.94 (s, 3H), 2.87 (m, 2H), 1.67 - 1.60 (m, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.42 (m, 2H), 1.32 (s, 9H), 1.31 - 1.25 (m, 2H);LC/MS:M+H=581.3。
【0210】
ステップ4:3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチルの調製
1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(530mg、0.91ミリモル)を、5mlのジオキサンに溶解し、5mlの5M HClを加えた。反応混合物を35℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣(LC/MS:M+H=425.2)を150mlのTHFに溶解し、得られた溶液にHATU(415mg、1.10ミリモル)及びDIPEA(797μl、4.56ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水/MeCNに80℃で溶解した。室温に冷却後、沈殿物を濾過によって回収した。回収した生成物(280mg、収率76%)をさらに精製せずに使用した。
【0211】
ステップ5:17-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
4mlのジオキサン/水(1:1)中、3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチル(41mg、0.1ミリモル)の撹拌溶液にNaOH(20mg、0.5ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を1mlの1M HClで酸性化し、MeCNとトルエンの添加と蒸発を繰り返して反応物を濃縮乾固した。残渣を5mlのMeCN及びHATU(38mg、0.15ミリモル)に溶解し、TEA(42μl、0.3ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、DMSO/メタノール/水で希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(26mg、収率55パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.92 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.76 (m, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.50 (m, 1H), 6.97 (bs, 1H), 6.75 (bs, 1H), 4.12 (bs, 2H), 3.78 (bs, 1H), 3.65 (bs, 1H), 3.30 - 3.20 (m, 4H), 2.47 (bs, 1H), 2.32 (bs, 2H), 2.19 (s, 3H), 2.13 (bs, 1H), 1.94 (bs, 2H), 1.84 (bs, 1H), 1.69 (bs, 1H), 1.43 (bs, 2H);LC/MS:M+H=475.2。
【0212】
実施例11:15-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0213】
【0214】
ステップ1:4-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルの調製
50mlのMeCN中、4-フルオロ-3-ニトロ安息香酸メチル(755mg、3.50ミリモル)、(5-アミノペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(850mg、4.20ミリモル)及びK2CO3 (1.45g、10-50ミリモル)の溶液を、80℃で一晩加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水とEtOAcとに分配した。有機相を水、0.1MのHCl、NaHCO3(飽和)、及びブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、生成物を黄色の油(1300mg、収率97%)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.62 (d, 1H), 8.53 (m, 1H), 7.96 (m, 1H), 7.15 (d, 1H), 6.77 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.40 (m, 2H), 2.91 (m, 2H), 1.62 (m, 2H), 1.46 - 1.30 (m, 13H);LC/MS:M+Na=404.1#
ステップ2:2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸メチルの調製
10mlのMeOH中、4-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(700mg、1.84ミリモル)の撹拌溶液に、窒素雰囲気下で5%Pd/C(98mg、0.092ミリモル)を加えた。窒素を水素で置換し、反応を、水素下、室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、MeOHで洗浄した。濾液を真空下で濃縮した。残渣を10mlの水/MeOH/MeCN(1:3:1)に溶解し、CNBr(253mg、1.70ミリモル)を室温で加えた。得られた溶液を、密閉したフラスコ内で30℃で一晩加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、NaHCO3(飽和)とEtOAcとに分配した。有機相をブラインとNaHCO3(飽和)で洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗生成物(590mg)を、さらに精製することなく次のステップに直接使用した。1H NMR (DMSO-d6) δ:7.69 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.23 (d, 1H), 6.75 (m, 1H), 6.65 (s, 2H), 3.97 (m, 2H), 3.81 (s, 3H), 2.88 (m, 2H), 1.61 (m, 2H), 1.43 - 1.34 (m, 11H), 1.31 - 1.22 (m, 2H);LC/MS:M+H=377.2。
【0215】
ステップ3:1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸メチルの調製
10mlのMeCN中、2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸メチル(590mg、1.57ミリモル)の撹拌溶液に、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(348mg、1.57ミリモル)、HATU(594mg、1.57ミリモル)、及びTEA(655μl、4.70ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水とEtOAcとに分配し、有機相を0.1M NaOH、0.1M HCl、NaHCO3(飽和)、及びブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、10~30%のEtOAc/石油エーテル)で精製し、生成物を薄茶色の油(610mg、収率67パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.96 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.44 (d, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.05 (d, 1H), 7.89 (d, 1H), 7.67 - 7.58 (m, 2H), 6.69 (m, 1H), 4.28 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 2.88 (m, 2H), 1.83 (m, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.45 (m, 2H), 1.38 - 1.32 (m, 2H), 1.31 (s, 9H);LC/MS:M+H=581.3。
【0216】
ステップ4:3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-15-カルボン酸の調製
1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-5-カルボン酸メチル(610mg、1.05ミリモル)を、5mlのジオキサン及び2mlの水に溶解し、2mlのHCl(濃)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣を150mlのジオキサンに溶解し、得られた溶液にHATU(478mg、1.26ミリモル)及びDIPEA(918μl、5.25ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、減圧下で溶媒を除去した。残渣を水とEtOAcとに分配した。有機相を0.1MのNaOH、0.1MのHCl、NaHCO3(飽和)、及びブラインで洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮した。不溶性残渣を、合わせた水相から回収し、水で洗浄した。不溶性残渣を5mlのジオキサンと5mlの水に混合した。水酸化ナトリウム(126mg、3.15ミリモル)を加え、反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物を5Mの1M HClで酸性化し、沈殿物を遠心分離によって回収し、水で繰り返し洗浄し、真空内で乾燥した。回収した生成物(140mg)をさらに精製せずに使用した。LC/MS:M+H=393.1、Rt:4.0分。
【0217】
ステップ5:15-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
0.5mlのMeCN中、3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-15-カルボン酸(20mg、0.050ミリモル)、N-メチルピペラジン(7.5mg、0.075ミリモル)、HATU(19mg、0.050ミリモル)、及びTEA(21μl、0.15ミリモル)の溶液を50℃で一晩撹拌した。反応混合物を水及びメタノールで希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(1.5mg、収率6パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.57 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.89 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.51 (s, 1H), 7.28 (d, 1H), 4.29 (m, 2H), 3.48 (bs, 4H), 3.23 - 3.15 (m, 2H), 2.33 (bs, 2H), 2.20 (s, 3H), 2.04 (bs, 2H), 1.83 (bs, 2H), 1.43 (bs, 2H);LC/MS:M+H=475.2。
【0218】
実施例12:15-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0219】
【0220】
0.5mlのMeCN中、3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-15-カルボン酸(20mg、0.050ミリモル)、1-(オキセタン-3-イル)ピペラジン(11mg、0.075ミリモル)、HATU(19mg、0.050ミリモル)、及びTEA(21μl、0.15ミリモル)の溶液を、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を水及びメタノールで希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(2.1mg、収率8パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:9.03 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.89 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.62 - 7.53 (m, 2H), 7.51 (s, 1H), 7.29 (d, 1H), 4.54 (m, 2H), 4.45 (m, 2H), 4.29 (m, 2H), 3.52 (bs, 4H), 3.45 (m, 1H), 3.23 - 3.14 (m, 2H), 2.30 (bs, 4H), 2.04 (bs, 2H), 1.83 (bs, 2H), 1.43 (bs, 2H);LC/MS:M+H=517.2。
【0221】
実施例13:4-(3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-15-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
【0222】
【0223】
0.5mlのMeCN中、3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-15-カルボン酸(20mg、0.050ミリモル)、ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(14mg、0.075ミリモル)、HATU(19mg、0.050ミリモル)、及びTEA(21μl、0.15ミリモル)の溶液を、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を水及びメタノールで希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(1mg、収率4パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.62 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.62 - 7.50 (m, 3H), 7.30 (d, 1H), 4.29 (m, 2H), 3.50 (bs, 4H), 3.38 (bs, 4H), 3.23 - 3.15 (m, 2H), 2.03 (bs, 2H), 1.83 (bs, 2H), 1.41 (s, 11H);LC/MS:M+H=561.3。
【0224】
実施例14:4-(3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル
【0225】
【0226】
NaOH(20mg、0.5ミリモル)を、4mlのジオキサン/水(1:1)中、3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチル(41mg、0.100ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで1mlの1M HClで酸性化した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をMeCN及びトルエンに溶解し、減圧下で繰り返し濃縮乾固した。残渣を5mlのMeCNに溶解し、ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(28mg、0.150ミリモル)、HATU(38mg、0.100ミリモル)、及びTEA(42μl、0.30ミリモル)を加えた。得られた溶液を50℃で一晩撹拌した。反応混合物を水及びメタノールで希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(15mg、収率27パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:12.72 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.61 - 7.54 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.13 (d, 1H), 4.29 - 4.20 (m, 1H), 4.13 - 4.04 (m, 1H), 3.76 - 3.67 (m, 2H), 3.53 - 3.40 (m, 2H), 3.30 - 3.22 (m, 5H), 3.19 - 3.09 (m, 1H), 2.03 - 1.93 (m, 2H), 1.80 - 1.70 (m, 2H), 1.41 (s, 11H);LC/MS:M+H=561.3。
【0227】
実施例15:11-メチル-17-(ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0228】
【0229】
0.3mlのCH2Cl2中、4-(11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(13mg、0.023ミリモル)の撹拌溶液に、0.2mlのTFAを加えた。反応混合物を、室温で3時間撹拌し、濃縮乾固した。反応混合物を水及びメタノールで希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(6mg、収率56パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.76 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.80 (d1H), 7.74 (d, 1H), 7.59 (tm, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.04 (d, 1H), 4.58 (bs, 1H), 2.68 (m, 2H);LC/MS:M+H=475.2。
【0230】
実施例16:15-(ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0231】
【0232】
0.3mlのCH2Cl2中、4-(3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-15-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(3mg、0.005ミリモル)の撹拌溶液に、0.2mlのTFAを加えた。反応混合物を、室温で3時間撹拌し、濃縮乾固した。反応混合物を水及びメタノールで希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(2mg、収率81パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:9.03 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.27 (d1H), 4.29 (m, 2H), 3.42 (s, 4H), 3.23 - 3.16 (m, 2H), 2.69 (s, 4H), 2.03 (s, 2H), 1.83 (s, 2H), 1.43 (s, 2H)。LC/MS:M+H=461.2。
【0233】
実施例17:17-(ピペラジン-1-カルボニル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0234】
【0235】
0.5mlのCH2Cl2中、4-(3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(15mg、0.027ミリモル)の撹拌溶液に、0.2mlのTFAを加えた。反応混合物を、室温で3時間撹拌し、濃縮乾固した。反応混合物を水及びメタノールで希釈し、濾過し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、50mM NH4OH(水溶液)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、生成物を白色固体(10mg、収率81パーセント)として得た。1H NMR (DMSO-d6) δ:8.96 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.75 (d, 1H),7.58 (m, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.08 (d, 1H), 4.28 - 4.07 (m, 2H), 2.85 - 2.53 (m, 4H), 1.99 (bs, 2H), 1.76 (bs, 2H), 1.40 (bs, 2H)。LC/MS:M+H=461.2。
【0236】
実施例18:(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸
【0237】
【0238】
ステップ1:2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルの調製
アセトニトリル(20ml)中、2-フルオロ-3-ニトロ安息香酸メチル(1.0g、5.02ミリモル)、N-boc-1,5-ジアミノペンタン(1.22g、6.03ミリモル)、及びK2CO3(2.08g、15.1ミリモル)の混合物を、80℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水と酢酸エチルとに分配した。有機相を0.1MのNaOH、0.1MのHCl、飽和NaHCO3、及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルを、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0239】
1H NMR (DMSO-d6) δ:(m, 1H), 8.05 (m, 1H), 8.04 - 8.02 (m, 1H), 6.82 - 6.73 (m, 2H), 3.86 (s, 3H), 2.90 - 2.81 (m, 4H), 1.56 (m, 2H), 1.39 - 1.31 (m, 11H), 1.30 - 1.22 (m, 2H);LC/MS:M+H=382.1。
【0240】
ステップ2:2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルの調製
5%Pd/C(265mg、249μmol)を、メタノール(20ml)中、2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(1.90g、4.98ミリモル)の溶液に加えた。反応フラスコを真空にし、水素で2回流した。混合物を水素下で2時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、臭化シアン(686mg、6.48ミリモル)を溶液に加え、混合物を40℃で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を飽和NaHCO3と酢酸エチルとに分配した。有機相を飽和NaHCO3及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルを、さらに精製することなく次のステップに直接使用した。
【0241】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.33 (m, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.00 (m, 1H), 6.74 (m, 1H), 6.57 (s, 2H), 4.16 - 4.08 (m, 2H), 3.87 (s, 3H), 2.85 (m, 2H), 1.43 (p, J=7.7 Hz, 2H), 1.39 - 1.29 (m, 11H), 1.15 (m, 2H);LC/MS:M+H=377.2。
【0242】
ステップ3:1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルの調製
THF(100ml)中、2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(1.0g、2.66ミリモル)、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(590mg、2.66ミリモル)、HATU(1.01g、2.66ミリモル)、及びTEA(1.11ml、7.97ミリモル)の溶液を、50℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水と酢酸エチルとに分配した。有機相を0.1MのNaOH、0.1MのHCl、飽和NaHCO3、及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をアセトニトリルに溶解し、水を加えて沈殿させた。固体を濾取し、アセトニトリル/水で洗浄した。1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルを、さらに精製せずに使用した。
【0243】
1H NMR (DMSO-d6) δ:13.11 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.45 (d, 1H), 8.05 (d, 1H), 7.80 (m, 1H), 7.64 - 7.58 (m, 2H), 7.32 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 4.48 (m, 2H), 3.95 (s, 3H), 2.88 (m, 2H), 1.64 (m, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.43 (m, 2H), 1.36 - 1.25 (m, 11H);LC/MS:M+H=581.3。
【0244】
ステップ4:1-(5-アミノペンチル)-2-(3-カルボキシベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸の調製
1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(1.20g、2.07ミリモル)を、ジオキサン(10ml)及び水(5ml)に溶解し、濃HCl(5ml)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を濃縮乾固し、残渣をジエチルエーテル/メタノール中で微細な沈殿が形成されるまで還流した。固体を濾取し、真空下で乾燥させた。1-(5-アミノペンチル)-2-(3-カルボキシベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸を、さらに精製せずに使用した。
【0245】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.81 (m, 1H), 8.46 (m, 1H), 8.10 (m, 1H), 7.89 (br. s, 3H), 7.82 (m, 1H), 7.67 - 7.60 (m, 2H), 7.33 (m, 1H), 4.50 - 4.44 (m, 2H), 3.96 (s, 3H), 2.76 (m, 2H), 1.70 (m, 2H), 1.62 (m, 2H), 1.37 (m, 2H);LC/MS:M+H=425.2。
【0246】
ステップ5:メチル 3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチルの調製
THF(200ml)中、1-(5-アミノペンチル)-2-(3-カルボキシベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸(220mg、477μmol)及びTEA(333μl、2.39ミリモル)のスラリーを、THF(200ml)中、Pybrop(334mg、716μmol)の溶液に1時間かけて滴下して加えた。反応混合物を室温で一晩、60℃で4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣を水中でスラリーにし、濃縮した。残った固体をメタノール中でスラリーにし、濾過によって回収した。固体をメタノール及び水/メタノール混合液で洗浄した。3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチル(140mg、72%)を、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0247】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.84 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.62 - 7.56 (m, 2H), 7.29 (m, 1H), 4.35 (m, 2H), 3.92 (s, 3H), 3.27 (br. s, 2H), 1.99 (br. s, 2H), 1.89 (br. s, 2H), 1.46 (br. s, 2H);LC/MS:M+H=407.2。
【0248】
ステップ6:3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸の調製
ジオキサン(5ml)及び水(2ml)中、3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチル(165mg、406μmol)及びNaOH(114mg、2.84ミリモル)の溶液を、40℃で1日間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、4mlの1MのHClで酸性化した。濁ったゲル状の沈殿物。ゲルを遠心分離し、固体を水/アセトニトリルで2回洗浄した。20mgの残渣を、一滴の28%アンモニアを含む水(2ml)に溶解した。化合物を、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、水(50mM NH4OH)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製して、3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸を得た。
【0249】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.98 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.61 - 7.53 (m, 2H), 7.41 (d, 1H), 7.17 (m, 1H), 4.50 (m, 2H), 3.28 - 3.21 (m, 2H), 1.98 (s, 2H), 1.86 (s, 2H), 1.41 (s, 2H);LC/MS:M+H=393.1。
【0250】
一般的方法A(実施例化合物19~26の合成に使用):
MeCN中、対応する酸(1当量)、アミン(1.5当量)、HATU、及びトリエチルアミンの溶液を、50℃で一晩撹拌した。反応混合物を水及びメタノールで希釈し、逆相クロマトグラフィー(50mM NH4OH水溶液/アセトニトリル)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、所望の生成物を得た。
【0251】
実施例19:(E)-17-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0252】
【0253】
(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び1-(オキセタン-3-イル)ピペラジンから出発して、一般的方法Aに従って調製した。
【0254】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.70 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.87 (m, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.61 - 7.53 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.09 (d, 1H), 4.54 (m, 2H), 4.43 (m, 2H), 4.27 - 4.08 (m, 2H), 3.88 - 3.81 (m, 1H), 3.72 - 3.64 (m, 1H), 3.45 (m, 1H), 3.27 - 3.11 (m, 2H), 2.33 - 2.25 (m, 2H), 2.14 - 2.08 (m, 1H), 1.99 (br. s, 2H), 1.75 (br. s, 2H), 1.41 (br. s, 2H);LC/MS:M+H=517.3。
【0255】
実施例20:(R,E)-17-(2,4-ジメチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0256】
【0257】
(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(R)-1,3-ジメチルピペラジンから出発して、一般的方法Aに従って調製した。
【0258】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.69 (s, 1H), 8.96 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.88 - 7.82 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.60 - 7.51 (m, 2H), 7.23 (m, 1H), 7.13 - 6.95 (m, 1H);LC/MS:M+H=489.3。
【0259】
実施例21:(S,E)-17-(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0260】
【0261】
(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(3S)-(-)-3-(ジメチルアミノ)ピロリジンから出発して、一般的方法Aに従って調製した。
【0262】
1H NMR (DMSO-d6) δ 12.41 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.86 (m, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.61 - 7.52 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.15 (m, 1H), 4.18 (s, 2H), 3.85 - 3.70 (m, 1H), 2.78 - 2.64 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.05 (s, 3H), 1.99 (s, 2H), 1.83 - 1.75 (m, 1H), 1.73 (s, 2H), 1.41 (s, 2H);LC/MS:M+H=489.3。
【0263】
実施例22:(E)-17-((1S,4S)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0264】
【0265】
(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(1S,4S)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタンから出発して、一般的方法Aに従って調製した。
【0266】
1H NMR (DMSO-d6) δ 12.42 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.89 - 7.83 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.61 - 7.53 (m, 2H), 7.29 - 7.19 (m, 1H), 7.15 (d, 1H);LC/MS:M+H=487.2。
【0267】
実施例23:(R,E)-17-(3-(ジメチルアミノ)ピロリジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0268】
【0269】
(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(3R)-(-)-3-(ジメチルアミノ)ピロリジンから出発して、一般的方法Aに従って調製した。
【0270】
1H NMR (DMSO-d6) δ 8.97 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.61 - 7.53 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.15 (m, 1H), 4.17 (s, 2H), 3.84 - 3.70 (m, 1H), 2.19 (s, 3H), 2.05 (s, 3H), 1.73 (s, 2H), 1.41 (s, 2H);LC/MS:M+H=489.3。
【0271】
実施例24:(S,E)-17-(2,4-ジメチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0272】
【0273】
(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(S)-1,3-ジメチル-ピペラジンから出発して、一般的方法Aに従って調製した。
【0274】
1H NMR (DMSO-d6) δ 12.77 (s, 1H), 9.76 (s, 1H), 8.98 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.63 - 7.55 (m, 2H), 7.32 - 7.04 (m, 2H);LC/MS:M+H=489.3。
【0275】
実施例25:(E)-17-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0276】
【0277】
(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ-[2.2.1]ヘプタンから出発して、一般的方法Aに従って調製した。
【0278】
1H NMR (DMSO-d6) δ 12.76 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.87 (m, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.60 (m, 2H), 7.33 - 7.16 (m, 2H), 1.99 (s, 2H), 1.77 (s, 2H), 1.43 (s, 2H);LC/MS:M+H=487.3。
【0279】
実施例26:(E)-17-(4-メチル-1,4-ジアゼパン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0280】
【0281】
(E)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及びN-メチルホモピペラジンから出発して、一般的方法Aに従って調製した。
【0282】
1H NMR (DMSO-d6) δ 12.75 (s, 1H), 9.70 - 9.42 (m, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.92 - 7.84 (m, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.62 - 7.55 (m, 2H), 7.31 - 7.20 (m, 2H);LC/MS:M+H=489.3。
【0283】
実施例27:(E)-N,N-ジメチル-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0284】
【0285】
ステップ1:5-ブロモ-2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルの調製
MeCN(10ml)中5-ブロモ-2-フルオロ-3-ニトロ安息香酸メチル(556mg、2.0ミリモル)、(5-アミノペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(809mg、4.0ミリモル)、及びK2CO3(829mg、6.0ミリモル)の懸濁液を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(20mL)に加え、NaOH水溶液(3×20mL、1M)で洗浄し、相分離装置を使用して有機層を乾燥し、濃縮して黄色の油(1.08g)を得た。粗生成物を、シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(Biotage、石油エーテル中、0~30%のEtOAc、10カラム)によって精製し、5-ブロモ-2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルを黄色の油(884.9mg、95%)として得た。
【0286】
LC/MS:M+H=462.1;Rt=5.85分。
【0287】
ステップ2:2-アミノ-5-ブロモ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルの調製
NH4Cl(511mg、9.55ミリモル)を、EtOH/水10:1(22ml)水中、5-ブロモ-2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(400mg、869μmol)の溶液に室温で加え、続いてFe粉末(256mg、4.58ミリモル)を加えた。混合物を2時間加熱還流(80℃)した。混合物を室温に冷却し、セライトに通して濾過した。濾液を濃縮し、EtOAc(20mL)に加え、NaOH水溶液(3×20mL、1M)で洗浄した。合わせた水層をEtOAc(20mL)で逆抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮した。精製(Biotage 12g、CH2Cl2中、1%NH3を含む1~5%のMeOH(28%水溶液))により、茶色の油(364mg)を得た。この茶色の油を、水(2.0ml)、MeCN(2.0ml)、及びMeOH(6.0ml)に溶解し、CNBr(108mg、1.02ミリモル)を加えた。反応混合物を一晩撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣をアセトニトリル及び水(合計約2mL)に溶解し、C18フラッシュカートリッジ上の逆相クロマトグラフィー(Biotage 12g、0.1%TFAを含む水中、5~60%MeCN)で精製し、2-アミノ-5-ブロモ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルを白色固体(133.3mg、27%)として得た。
LC/MS:M+H=455.1;Rt=4.4分。
【0288】
ステップ3:2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルの調製
フラスコに、N2ガス下でPd(OAc)2、XPhos、Cs2CO3、及びトリフルオロ((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ホウ酸カリウムを入れ、THF/水 10:1(2.0ml)中、2-アミノ-5-ブロモ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボキシレート(133mg、234μmol)の溶液を室温で加えた。溶液を80℃で48時間加熱した。反応混合物をブライン(25mL)に注ぎ、CH2Cl2(4×15mL)で抽出した。有機層を乾燥し、濃縮して、黄色の油(155.5mg)を得た。残渣をDMSO/水に溶解し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、0.1%TFAを含む水中、10~45%MeCN)で精製し、メチル2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニルを白色固体(94.7mg、33%)として得た。
【0289】
LC/MS:M+H=489.3;Rt=3.6分。
【0290】
ステップ4:2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸の調製
5MのNaOH(50μl、250μmol)を、ジオキサン/水 1:1(6ml)中、2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(47mg、78μmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で24時間撹拌し、5MのNaOH(50μl、250μmol)を加えた。溶媒混合物中、撹拌を室温で24時間続けた。反応を、逆相クロマトグラフィーによって精製し(C18カラム、分取HPLC、0.1%アンモニアを含む水中、5~20%MeCNを使用)、2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸(13.6mg、36%)を得た。
【0291】
LC/MS:M+H=474.0;Rt=2.1分。
【0292】
ステップ5:(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
HATU(12.6mg、33μmol)を、THF(10ml)中、2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸(13.6mg、28μmol)及びジメチルアミン(138μl、277μmol、THF中、2M)の懸濁液に室温で加えた。反応を2時間撹拌し、次いで逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、10~45%MeCNを使用)で精製し、(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを透明な油(25.7mg、99%)として得た。
【0293】
LC/MS:M+H=502.3;Rt=3.4分。
【0294】
ステップ6:3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
(3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(12mg、55μmol)、HATU(21mg、55μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(14μl、83μmol)をTHF(5ml)に溶解し、10分間撹拌した。THF(3ml)中、(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(17mg、27μmol)の溶液を加え、得られた反応混合物を一晩撹拌した。生成物を、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、10~50%MeCN)によって精製し、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルを白色固体(11.3mg、50%)として得た。
【0295】
LC/MS:M+H=706.4;Rt=4.5分。
【0296】
ステップ7:3-((1-(5-アミノペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
5MのHCl(1.0ml)を、ジオキサン(1.0ml)中、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(11.3mg、13.8μmol)の溶液に加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮乾固した。残渣をMeOHに溶解し、TFAから濃縮乾固した。生成物をさらに精製せずに使用した。
【0297】
ステップ8:(E)-N,N-ジメチル-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
HATU(7.9mg、21μmol)を、THF(28ml)中、3-((1-(5-アミノペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(20mg、13μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(14μl、83μmol)の懸濁液に加えた。溶液を40℃で加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固し、残渣をDMF(25ml)に溶解し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.5ml)を加えた。反応混合物を40℃で2時間撹拌し、次いで濃縮乾固した。残渣をDMSO及び少量の水に溶解し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、10~40%MeCNを使用)で精製し、(E)-N,N-ジメチル-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(0.9mg、10%)を得た。
【0298】
1H NMR (メタノール-d4) δ: 9.13 (s, 1H), 8.22 (d, 1H), 7.84 (d, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.55 (d, J=1.2 Hz, 1H), 7.17 (d, 1H), 4.46 - 4.33 (m, 1H), 4.20 - 4.07 (m, 1H), 3.77 (s, 2H), 3.46 - 3.37 (m, 2H), 3.21 (s, 3H), 2.97 (s, 3H), 2.89 (s, 3H), 2.17 - 2.07 (m, 2H), 1.94 - 1.82 (m, 2H), 1.61 - 1.51 (m, 2H);LC/MS:M+H=532.3。
【0299】
実施例28:(E)-17-(2-メトキシピリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0300】
【0301】
ステップ1:(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
K2CO3(2.83g、20.5ミリモル)を、MeCN(30ml)中、1-ブロモ-2-フルオロ-3-ニトロベンゼン(1.50g、6.82ミリモル)及びN-boc-1,5-ジアミノペンタン(1.66g、8.2ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を80℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水と酢酸エチルとに分配した。有機相を、0.1MのNaOH、0.1MのHCl、飽和NaHCO3、及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの生成物(2.74g、99%)を、さらに精製せずに使用した。
【0302】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.83 (m, 1H), 7.82 (m, 1H), 6.82 - 6.77 (m, 1H), 6.74 (m, 1H), 5.95 (m, 1H), 3.04 (m, 2H), 2.86 (m, 2H), 1.49 (m, 2H), 1.39 - 1.29 (m, 11H), 1.21 (m, 2H);LC/MS:M+H-tert-Bu=347.0。
【0303】
ステップ2:(5-((2-(2-メトキシピリジン-3-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
マイクロ波バイアルにPeppsi-iPr(13mg、20μmol)、2-メトキシ-3-ピリジンボロン酸(151mg、988μmol)、及びK2CO3(273mg、1.98ミリモル)を入れ、N2で流した。バイアルに、トルエン(3.0ml)及びMeOH(1.0ml)中、(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(265mg、659μmol)の溶液を加え、これをN2でパージした。混合物を、マイクロ波中で撹拌しつつ、120℃で40分間加熱した。反応混合物をブライン(20mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、濃縮して黄色の油(350mg)を得た。シリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィー(Biotage 25g、石油エーテル中、0~30%のEtOAc)で精製し、(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色の油(265mg、93%)として得た。
【0304】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.24 (m, 1H), 8.05 (m, 1H), 7.67 (m, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.32 (m,1H), 7.09 (m, 1H), 6.82 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 3.84 (s, 3H), 2.78 (m, 2H), 2.55 - 2.51 (m, 2H), 1.35 (s, 9H), 1.30 - 1.13(m, 4H), 0.96 (p, J=7.6, 7.0 Hz, 2H);LC/MS:M+H=431.2。
【0305】
ステップ3:(5-(2-アミノ-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
N2下、MeOH(40ml)中、(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(265mg、616μmol)の溶液に、10%Pd/C(32mg、31μmol)を加え、混合物を室温で35分間水素化した。混合物を真空にし、MeOH(10mL)を用いてセライトに通して濾過した。黄褐色の溶液を濃縮して残渣(192mg)を得た。残渣を水(3.0ml)及びMeOH(15.0ml)に溶解し、臭化シアン(78mg、739μmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を減圧下で濃縮乾固した。残渣を、シリカゲル(Biotage 12g、1%NH3(28%水溶液)を含む、CH2Cl2中、1~7%のMeOH)上、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、(5-(2-アミノ-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを赤色の油(172.1mg、65%)として得た。
【0306】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.29 (m, 1H), 7.74 (m, 1H), 7.27 (d, 1H), 7.16 - 7.03 (m, 2H), 6.78 (d, 1H), 6.67 (m, 1H), 4.09 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.64 - 3.48 (m, 1H), 3.17 (d, 2H), 2.73 (m, 2H), 1.37 (s, 9H), 1.29 - 1.00 (m, 4H), 0.77 - 0.55 (m, 2H);LC/MS:M+H=426.2。
【0307】
ステップ4:3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(5ml)中、(5-(2-アミノ-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(177mg、404μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(105μL、0.6ミリモル)の溶液を、MeCN(5ml)中、HATU(231mg、607μmol)、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(135mg、607μmol)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(105μL、0.6ミリモル)の溶液に室温で加えた。反応混合物を5時間撹拌し、次いで濃縮乾固した。シリカゲル(石油エーテル中、0~50%のEtOAc)上でのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルを、透明な油(215mg、84%)として得た。
【0308】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.97 (s, 1H), 8.76 (s, 1H), 8.42 (d, 1H), 8.33 (d, 1H), 8.02(d, 1H), 7.84 (m, 1H), 7.65 -7.54 (m, 2H), 7.28 (m, 1H), 7.17 (m, 1H), 7.02 (d, 1H), 6.64 (m, 1H),4.06 - 3.96 (m, 1H), 3.82 (s, 3H), 3.63 - 3.49 (m, 1H), 2.74 (m, 2H), 1.56 (s, 9H), 1.34 (s, 9H), 1.30 - 1.01 (m, 4H), 0.93 - 0.65 (m, 2H);LC/MS:M+H=630.3。
【0309】
ステップ5:3-((1-(5-アミノペンチル)-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
5MのHCl(3ml、15ミリモル)を、ジオキサン(10ml)中、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(107mg、170μmol)の溶液に室温で加えた。反応混合物を室温で3日間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、精製することなく次のステップに使用した。
【0310】
LC/MS:M+H=474.2;Rt=4.0分。
【0311】
ステップ6:(E)-17-(2-メトキシピリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
HATU(97mg、255μmol)を、DMF(350ml)中、3-((1-(5-アミノペンチル)-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(100mg、170μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(147μl、851μmmol)の溶液に加えた。溶液を室温で一晩撹拌し、次いで濃縮乾固した。残渣をDMSOに溶解し、逆相クロマトグラフィー(0.1%TFAを含む水中、30~50%MeCN)を使用して精製し、(E)-17-(2-メトキシピリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(14.9mg、19%)を得た。
【0312】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.69 (s, 1H), 8.89 (s, 1H), 8.33 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.85 - 7.77 (m, 2H), 7.73 (d, 1H), 7.60 - 7.52 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.16 (m, 1H), 6.99 (d, 1H), 3.94 - 3.84 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.60 - 3.52 (m, 1H), 3.20 - 3.08 (m, 2H), 1.93 - 1.66 (m, 2H), 1.47 - 1.27 (m, 2H), 1.16 - 1.02 (m, 2H);LC/MS:M+H=456.2。
実施例29及び30:(E)-11-メチル-17-((1R,4R)-5-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
実施例化合物29:
【0313】
【0314】
実施例化合物30:
【0315】
【0316】
3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
HATU(70mg、184μmol)を、DMF(10ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(62mg、153μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミンの溶液に室温で加えた。反応混合物を5分間撹拌した後、(1R,4R)-2-メチル-2,5-ジアザビシクロ[2.2.1]ヘプタン(42mg、230μmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。溶液を(約4mLまで)濃縮し、水(約2mL)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、20~35%MeCN)で精製した。20分より長く、次いで最高溶出強度で5分より長く溶出した。生成物を含む画分を回収し、凍結乾燥して、白色固体(38.5mg、41%)を得た。CH2Cl2中、0.1%ジエチルアミンを含む2%EtOHを使用して、IAカラムでジアステレオマーを分離した。最初の溶出ピーク(エピマー1)及び2番目の溶出ピーク(エピマー2)をプールして濃縮し、次いでMeCNに再溶解し、固体になるまで濃縮し、減圧下で一晩乾燥した。
【0317】
実施例29、ジアステレオマー1:12.0mg、白色固体。
【0318】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.75 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.19 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.88 - 7.70 (m, 2H), 7.59 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.15 (d, 1H), 4.85 - 1.20 (m, 23H);LC/MS:M+H=501.3。
【0319】
実施例30、ジアステレオマー2:11.2mg、白色固体。
【0320】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.76 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.10 (m, 2H), 7.88 - 7.69 (m, 2H), 7.59 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.18 - 7.06 (m, 1H), 4.80 - 1.20 (m, 23H);LC/MS:M+H=501.3。
【0321】
X線結晶構造解析を使用して、実施例30の絶対立体化学が(S)であると決定した。このことから、実施例29は(R)となる。
【0322】
実施例31及び32:(E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0323】
【0324】
ステップ1:2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルの調製
DMF(10ml)中、2-フルオロ-3-ニトロ安息香酸メチル(1.00g、5.02ミリモル)、N-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.09g、5.02ミリモル)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.78mL、15.1ミリモル)の溶液を80℃で5時間加熱した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥し(Na2SO4)及び真空で濃縮した。粗残渣を、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0325】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.05 (d, 1H)m 8.03 (d, 1H), 6.83 (m, 1H), 6.74 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 3.15 (m, 1H), 2.87 (m, 2H), 1.45 (m, 2H), 1.05 d, 3H);LC/MS:M+H=396.16。
【0326】
ステップ2:2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸の調製
THF(15ml)及び水(2.0ml)中、2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(2.0g、4.05ミリモル)及びLiOH水和物(849mh、20.2ミリモル)の溶液を、室温で16時間撹拌した。完了後 反応混合物を減圧下で濃縮した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を水(15ml)で希釈し、0℃に冷却し、1NのHClで酸性化(pH-4)した。沈殿物を濾取し、冷水で洗浄し、真空内で乾燥して、2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸(1.50g、収率50%)を白色固体として得た。
【0327】
LC/MS:M+H=382.17,Rt=1.88分。
【0328】
ステップ3:(5-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
DMF(10ml)中、2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸(1.50g、3.74ミリモル)の撹拌溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(3.97ml、22.4ミリモル)及びHATU(2.84g、7.47ミリモル)を0℃で加え、室温で3時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して、(5-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを黄色の固体(1.90g、88%)として得た。
【0329】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.10 (d, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.38 (d, 1H), 6.82 (m, 1H), 6.74 (m, 1H), 3.46 (m, 1H), 2.93 (s, 3H), 2.77 (s, 3H), 1.43 (m, 1H), 1.35 (s, 9H), 1.08 (d, 3H);LC/MS:M+H=409.22。
【0330】
ステップ4:(5-((2-アミノ-6-(ジメチルカルバモイル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
メタノール(30.0mL)中、(5-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.90g、3.30ミリモル)の撹拌溶液に、10%Pd/C(211mg、1.98ミリモル)を加えた。反応混合物を、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応の進行をTLCで監視した。反応の完了後、混合物をセライトに通して濾過し、EtOAcで洗浄し、減圧下で濃縮して粗製物を得た。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50%EtOAc/ヘプタン)で精製し、(5-((2-アミノ-6-(ジメチルカルバモイル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.20g、87%)を無色の液体として得た。
【0331】
1H NMR (DMSO-d6) δ:6.77 (m, 1H), 6.68 (m, 2H), 4.70 (s, 1H), 3.66 (d, 1H), 3.06 (m, 1H), 2.94 (s, 3H), 2.89 (s, 3H), 0.88 (d, 3H);LC/MS:M+H=379.22。
【0332】
ステップ5:(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
メタノール(10.0mL)、アセトニトリル(5.00mL)、及び水(5.00mL)中、(5-((2-アミノ-6-(ジメチルカルバモイル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0g、2.40ミリモル)の撹拌溶液に、臭化シアン(280mg、2.64ミリモル)を加え、55℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して、(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(850mg、84%)を茶色の固体として得た。
【0333】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.13 (d, 1H), 6.95 (m, 1H), 6.71 (m, 1H), 6.64 (d, 1H), 6.18 (s, 1H), 4.23 (m, 1H), 3.04 (s, 3H), 1.87-1.72 (m, 2H), 0.91 (m, 1H);LC/MS:M+H=404.25。
【0334】
ステップ6:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
MeCN(10.0ml)中、(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(850mg、2.02ミリモル)、1-メチル-1H-イミダゾール(830mg、10.1ミリモル)、及び(メトキシカルボニル)安息香酸(546mg、3.03ミリモル)の撹拌溶液にTCFH(1.42g、5.06ミリモル)を0℃で加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。完了後、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗残渣を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、70%のEtOAc/ヘプタン)で精製し、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(980mg、75%)をオフホワイトの固体として得た。
【0335】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.80 (s, 1H), 8.42 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.26 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 4.31 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 1.65 (m, 2H), 1.02 (m, 1H);LC/MS:M+H=566.23。
【0336】
ステップ7:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
THF(10.0ml)及び水(2.00mL)中、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(980mg、1.52ミリモル)の撹拌溶液に、水酸化カリウム(171mg、3.05ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を70℃で4時間撹拌した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。2MのHClを加えることによって、反応混合物のpHを約5に調整した。沈殿物を濾取して、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(810mg、79%)をオフホワイトの固体として得た。
【0337】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.78 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.07 (m, 1H), 6.68 (m, 1H), 4.30 (m, 1H), 3.09 (s, 3H), 2.68 (s, 3H), 1.98 (m, 1H), 1.65 (m, 2H), 1.00 (m, 1H);LC/MS:M+H=552.34。
【0338】
ステップ8:3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
CH2Cl2(10.0ml)中、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(600mg、957μmol)の撹拌溶液に、4MのHCl(5.0ml)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで真空下で濃縮して、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(450mg、99%)を得、これを、さらに精製することなく、次のステップに使用した。
【0339】
1H NMR (DMSO-d6) δ:879 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.79 (m, 2H), 7.65 (m, 2H), 7.27 (m, 1H), 7.06 (m, 1H), 3.10 (s, 3H), 2.00 (m, 1H), 1.50 (m, 2H);LC/MS:M-H=450.22。
【0340】
ステップ9:N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
MeCN(500ml)及びDMF(30.0ml)中、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(400mg、850μmol)の撹拌溶液に、TCFH(597mg、2.13ミリモル)を加えた。得られた溶液を、MeCN(0.5ml)中、1-メチル-1H-イミダゾール(339μL、4.25ミリモル)の溶液に0℃で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。完了後、反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を、分取HPLCを使用して精製し、ラセミN,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(43mg、12%)を得た。光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【0341】
実施例31、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.75 (m, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.68 (m, 2H), 7.53 (m, 2H), 7.13 (bs, 1H), 6.91 (bs, 1H), 3.06 (s, 3H), 2.84 (s, 3H);LC/MS:M+H=434.19。
【0342】
Chiralpak-IG(4.6×250mm)、5μ、n-ヘキサン:EtOH=(20:80)(v/v)中、0.1%TEA、流量:1ml/分、Rt=21.96分。
【0343】
実施例32、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) (T=353 K) δ:8.84 (bs, 1H), 8.07 (d, 1H,), 7.62 (d, 1H), 7.48 (m, 2H), 7.36 (m, 1H), 7.02 (m, 1H), 6.77 (d, 1H), 3.50 (m, 1H), 2.84 (s, 3H), 1.75 (m, 2H), 1.55 (m, 3H);LC/MS:M+H=434.45。
【0344】
Chiralpak-IG(4.6×250)、5μ、n-ヘキサン/EtOH=20:80(v/v)中、0.1%TEA、流量:1ml/分、Rt=29.40分。
【0345】
(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及びジメチルアミンから出発する独立した合成により、実施例32の絶対立体化学が(S)であることが確認された。
【0346】
実施例33:(E)-3-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-イル)ピリジン1-オキシド
【0347】
【0348】
ステップ1:(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeCN(30ml)中、1-ブロモ-2-フルオロ-3-ニトロベンゼン(1.0g、4.55ミリモル)、(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.03g、4.77ミリモル)及びK2CO3 (1.26g、9.09ミリモル)の混合物を、室温で2日間撹拌し、セライトに通して濾過し、濾液を蒸発乾固した。(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを、さらに精製せずに使用した。
【0349】
ステップ2:(5-(2-アミノ-7-ブロモ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
SnCl2(3.19g、16.8ミリモル)に、Ar下、EtOH(35ml)中、(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.40g、3.36ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を密閉バイアル中で80℃に加熱し、40分間加熱した。混合物を冷却し、蒸発乾固した。残渣をEtOAc(50ml)に溶解し、2.5MのNaOH(50ml)を加え、混合物をアルゴン下で5分間撹拌した。セライトを加え、混合物をセライトのプラグに通して濾過した。濾液を蒸発乾固した。残渣をMeOH(25ml)及び水(5ml)に溶解し、臭化シアン(427mg、4.04ミリモル)を加えた。反応混合物をN2下、室温で一晩撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣をシリカゲル上、フラッシュクロマトグラフィー(Biotage 12g、石油エーテル中、50~100%のEtOAc)で精製した。粗生成物(712mg)をさらに精製せずに使用した。
【0350】
ステップ3:(5-(2-アミノ-7-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
Pd(PPh3)4(13mg、11μmol)に、バイアル内で、(5-(2-アミノ-7-ブロモ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(45mg、109μmol)及び3-(トリブチルstannyl)ピリジン(54mg、148μmol)の脱気溶液を加えた。バイアルを密封し、120℃で36時間加熱した。反応混合物を、分取HPLC(0.1%TFAを含む、10~30%MeCN/H2O)を使用して精製した。画分を濃縮し、CH2Cl2に溶解し、飽和NaHCO3で洗浄して、(5-(2-アミノ-7-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(17mg、38%)を得た。
【0351】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.73 - 8.69 (m, 2H), 8.69 (m, 1H), 7.77 (m, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.42 (m, 1H), 7.18 (m, 1H), 6.85 (d, 1H), 4.70 (s, 2H), 3.97 (m, 1H),2.98 (m, 6.3 Hz, 2H), 1.94 - 1.80 (m, 1H), 1.60 (d, 1H), 1.45 (s, 9H), 1.36 - 1.22(m, 5H), 1.01 (s, 1H), 0.90 - 0.75 (m, 1H)。
【0352】
ステップ4:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(59μl、342μmol)を、MeCN(0.5ml)中、HATU(71mg、188μmol)及び3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(42mg、188μmol)の溶液に加えた。溶液を5分間撹拌し、MeCN(2.0ml)中、(5-(2-アミノ-7-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(70mg、171μmol)の溶液を加えた。得られた溶液を2時間撹拌した。反応を、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%NH3を含む水中、5~20%MeCNを使用)によって精製し、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルを白色固体(70mg、67%)として得た。
【0353】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.86 (s, 1H), 8.90 (s, 1H), 8.73 (d, 2H), 8.42 (d, 1H), 8.13 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.51 (m, 2H), 7.38 (d, 1H), 7.30 (d, 1H), 7.06 (s, 1H), 3.91 (s, 1H), 2.96 (s, 2H), 2.50 (s, 1H), 1.62 (s, 9H), 1.33 (d, 9H);LC/MS:M+H=614.3。
【0354】
ステップ5:3-(1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)ピリジン1-オキシドの調製
mCPBAを、空気下、室温で、CH2Cl2(4.0ml)中、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(70mg、114μmol)の溶液に加えた。反応混合物を一晩撹拌した。反応混合物をNaHCO3(飽和水溶液)で抽出し、乾燥し、濃縮した。3-(1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)ピリジン1-オキシド(77mg)を、さらに精製せずに使用した。
【0355】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.91 (s, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.43 (d, 1H), 8.36 (d, 2H), 8.16 (d, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.47 - 7.40 (m, 2H), 7.36 (d, 1H), 7.31 (, 1H), 7.08 - 7.01 (m, 1H), 3.99 (s, 1H), 3.00 (s, 2H), 2.62 - 2.29 (m, 1H), 2.07 (s, 1H), 1.64 (s, 9H), 1.42 (d, 11H), 1.14 (s, 1H), 0.98 (s, 1H)。
【0356】
ステップ6:3-(1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-2-(3-カルボキシベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)ピリジン1-オキシドの調製
3-(1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)ピリジン1-オキシド(72mg、114μmol)を、ジオキサン(2.0ml)に溶解し、5MのHCl水溶液(2.0ml)を加えた。反応混合物を室温で70時間撹拌した。反応を減圧下で濃縮し、残渣をMeCNに溶解し、蒸発乾固した。生成物をさらに精製せずに使用した。
【0357】
ステップ7:3-(11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-イル)ピリジン1-オキシドの調製
HATU(65mg、171μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(98μl、569μmol)を、THF(250ml)中、3-(1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-2-(3-カルボキシベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-イル)ピリジン1-オキシドの溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、HATU(40mg、171μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(98μl、569μmol)を加えた。反応混合物を一晩還流し、室温に冷却し、濾過した。濾液を減圧下で濃縮乾固した。残渣を、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%NH3を含む水中、5~20%MeCNを使用)によって精製し、3-(11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-イル)ピリジン1-オキシドを白色粉末(3.5mg、7%)として得た。
【0358】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.72 (s, 1H), 8.46 (d, 1H), 8.36 (d, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.75 (d, 2H), 7.61 (m, 2H), 7.51 (d, 2H), 7.28 (m, 1H), 7.09 (d, 1H), 4.10 (s, 1H), 3.57 (s, 1H), 2.96 (s, 2H), 1.88 (d, 1H), 1.71 (s, 1H), 1.52 (s, 4H), 1.43 - 1.15 (m, 3H);LC/MS:M+H=456.2。
【0359】
実施例34:(E)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0360】
【0361】
N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
HATU(12mg、32μmol)を、DMF(1.0ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(12mg、29μmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(15μl、88μmol)及びTHF(44μl、88μmol)中2Mメチルアミンの溶液に室温で加えた。反応混合物を室温で40分撹拌し、水(1ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(18カラム、0.1%TFAを含む水中、5~40%MeCN)で精製し、N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドを白色固体(4.8mg、39%)として得た。
【0362】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.77 (s, 1H), 8.81 (s, 1H), 8.75 - 8.68 (m, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.64 - 7.54 (m, 2H), 7.22 (m, 1H), 7.16 (d, 1H), 4.83 (s, 1H), 3.05 (s, 2H), 2.81 (d, 3H), 1.98 - 1.35 (m, 9H);LC/MS:M+H=420.0。
【0363】
実施例35及び36:(E)-11-メチル-17-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0364】
【0365】
ステップ1:3-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-2-メトキシピリジンの調製
1,4-ジオキサン(10.0mL)及び水(1.00mL)中、1-ブロモ-2-フルオロ-3-ニトロベンゼン(2.00g、9.09ミリモル)、(2-メトキシピリジン-3-イル)ボロン酸(4.17g、27.3ミリモル)及びリン酸三カリウム(5.79g、27.3ミリモル)の溶液を、N2で10分間パージした。反応混合物にテトラキス(トリフェニルホスファン)パラジウム(1.05g、909μmol)を加え、反応混合物を130℃で2時間加熱した。反応混合物を水でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、乾燥し(Na2SO4)及び真空で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中、0~15%のEtOAc)で精製し、3-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-2-メトキシピリジン(2.40g、79%)を白色固体として得た。
【0366】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.31 (m, 1H), 8.19 (m, 1H), 7.83 (m, 1H), 7.80 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 7.16 (m, 1H), 3.87 (s, 3H);LC/MS:M+H=249.05。
【0367】
ステップ2:(5-((2-(2-メトキシピリジン-3-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
DMF(2.0ml)中、3-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-2-メトキシピリジン(2.00g、8.06ミリモル)、N-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.74g、8.06ミリモル)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(4.46mL、24.2ミリモル)の溶液を、90℃で16時間加熱し、反応混合物を水でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、乾燥し(Na2SO4)、真空で濃縮した。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0368】
LC/MS:M+H=445.08。
【0369】
ステップ3:(5-((2-アミノ-6-(2-メトキシピリジン-3-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(60ml)中、(5-((2-(2-メトキシピリジン-3-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(3.00g、4.32ミリモル)及び10%Pd/C(パラジウム(2.00g、1.88ミリモル)の溶液を、H2下(1atm)、室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空で濃縮して、(5-((2-アミノ-6-(2-メトキシピリジン-3-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.30g)をオフホワイトの固体として得、これを、さらに精製せずに使用した。
【0370】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.17 (m, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.55 (m, 1H), 6.75 (m, 1H), 6.65 (m, 1H), 6.33 (m, 1H), 3.83 (s, 3H), 3.17 (m, 1H), 2.73 (m, 1H), 1.37 (m, 9H);LC/MS:M+H=415.33。
【0371】
ステップ4:(5-(2-アミノ-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
メタノール(10.0ml)、MeCN(5.0ml)、及び水(5.0ml)中、(5-((2-アミノ-6-(2-メトキシピリジン-3-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.30g、4.27ミリモル)の撹拌溶液に、臭化シアンを加えた。反応混合物を50℃で8時間撹拌した。完了後、反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して、粗残渣を得た。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0372】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.23 (m, 1H), 7.66 (m, 1H), 7.12 (m, 2H), 6.94 (m, 1H), 6.63 (d, 1H), 3.91 (s, 3H), 2.69 (m, 1H), 1.34 (s, 9H);LC/MS:M+H=440.18。
【0373】
ステップ5:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
MeCN(60ml)中、(5-(2-アミノ-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル、(メトキシカルボニル)安息香酸(822mg、4.56ミリモル)、及び1-メチル-1H-イミダゾール(1.52mL、19.0ミリモル)の撹拌溶液に、TCFH(2.13g、7.61ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、乾燥し(Na2SO4)、真空で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン中、5%~80%のEtOAc)で精製し、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(2.20g、88%)を固体として得た。
【0374】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.78 (s, 1H), 8.41 (d, 1H), 8.33 (m, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.79 (m, 1H), 7.64 (m, 2H), 7.26 (m, 1H), 7.18 (m, 1H), 6.97 (d, 1H), 3.88 (s, 3H), 3.82 (s, 3H), 1.58 (d, 2H), 1.31 (s, 9H);LC/MS:M+H=602.11。
【0375】
ステップ6:3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
MeCN(50ml)中、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(2-メトキシピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(1.30g、1.86ミリモル)及びヨウ化ナトリウム(557mg、3.72ミリモル)の撹拌溶液に、クロロトリメチルシラン(475μL、3.72ミリモル)を室温で少しずつ加え、反応混合物を55℃で16時間加熱した。完了後、反応混合物を飽和NaHCO3水溶液でクエンチした。水層を、CH2Cl2中、10%のMeOHで抽出し、乾燥し(Na2SO4)、真空で濃縮して、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(1.10g、92%)を固体として得た。
【0376】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.80 (s, 1H), 8.41 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.58 (m, 4H), 7.25 (m, 1H), 6.96 (d, 1H), 6.35 (m, 1H), 4.35 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 1.44 (m, 1H), 1.15 (m, 1H);LC/MS:M+H=488.37。
【0377】
ステップ7:3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
メタノール(15.0mL)及び水(2.00mL)中、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(1.10g、1.80ミリモル)及び水酸化ナトリウム(217mg、3当量、5.41ミリモル)の溶液を、65℃で8時間加熱した。反応混合物を真空で濃縮した。粗残渣を1NのHCl水溶液で練和した。沈殿物を濾過し、冷水で洗浄し、真空内で乾燥して、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(1.0g、83%)をオフホワイトの固体として得た。
【0378】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.77 (m, 1H), 8.32 (m, 1H), 8.06 (m, 1H), 7.56 (m, 4H), 7.22 (m, 1H), 6.92 (d, 1H), 6.36 (m, 1H), 4.31 (m, 1H), 2.56 (m, 1H), 1.68 )m, 2H), 1.53 (m, 1H);LC/MS:M+H=474.29。
【0379】
ステップ8:11-メチル-17-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
DMF(100ml)中、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(200mg、359μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(146μL、1.80ミリモル)の撹拌溶液に、TCFH(201mg、718μmol)を室温で加え、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、水層を、CH2Cl2中、5%のMeOHで抽出した。この残渣を分取HPLCで精製し、ラセミ11-メチル-17-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(35mg、21%)を白色固体として得た。キラルクロマトグラフィーによって光学異性体を分離した。
【0380】
実施例35、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.72 (s, 1H), 8.10 (m, 1H), 7.73 (m, 2H), 7.58 (m, 4H), 7.20 (m, 1H), 6.93 (m, 1H), 6.34 (m, 1H), 1.75 (m, 3H);LC/MS:M+H=456.36。
【0381】
Chiralpak-IF(4.6×250)5μm、酢酸エチル/IPA=40:60(v/v)、流量:1ml/分、Rt=7.30。
【0382】
実施例36、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.72 (s, 1H), 8.11 (m, 1H), 7.73 (m, 2H), 7.58 (m, 4H), 7.20 (m, 1H), 6.94 (m, 1H), 6.34 (m, 1H), 1.75 (m, 3H);LC/MS:M+H=456.38。
【0383】
Chiralpak-IF(4.6×250)5μm、酢酸エチル/IPA=40:60(v/v)、流量:1ml/分、Rt=6.22。
【0384】
実施例37:(E)-17-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0385】
【0386】
HATU(11mg、30μmol)を、DMF(1.0ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(11mg、27μmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(28μl、165μmol)及び3,3-ジフルオロピロリジン(12mg、83μmol)の溶液に室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水(1.0ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、20~60%MeCN)で精製し、(E)-17-(3,3-ジフルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを白色固体(9.7mg、71%)として得た。
【0387】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.79 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.34 - 7.22 (m, 1H), 7.17 (d, 1H), 4.69 - 1.14 (m, 18H);LC/MS:M+H=496.0。
【0388】
実施例38:(E)-N-メチル-N-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)グリシン酸メチル
【0389】
【0390】
HATU(11mg、29μmol)を、DMF(1.0ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(11mg、26μmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(28μl、160μmol)及びメチルグリシン酸メチル(methyl methylglycinate)(11mg、80μmol)の溶液に室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水(1.0ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、20~60%MeCN)で精製して、(E)-N-メチル-N-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボニル)グリシン酸メチルを白色固体(7.9mg、61%)として得た。
【0391】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.75 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.75 (d, 2H), 7.66 - 7.52 (m, 2H), 7.33 - 7.16 (m, 1H), 7.12 - 6.92 (m, 1H), 4.82 - 2.65 (m, 11H), 2.07 - 1.13 (m, 9H);LC/MS:M+H=492.0。
【0392】
実施例39:(E)-N-シクロブチル-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0393】
【0394】
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(28μl、160μmol)を、DMF(0.25ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(10mg、25μmol)及びHATU(10mg、27μmol)の溶液に室温で加えた。溶液を2分間撹拌した後、N-メチルシクロブタンアミン(6mg、49μmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水(1.0ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、20~60%MeCN)で精製して、(E)-N-シクロブチル-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(7.4mg、64%)を得た。
【0395】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.76 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.76 (d, 2H), 7.59 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.00 (m, 1H), 5.74 - 3.94 (m, 2H), 3.55 (s, 2H), 3.07 (d, 3H), 2.81 (s, 1H), 2.35 - 2.06 (m, 3H), 1.96 - 1.28 (m, 11H);LC/MS:M+H=474.3。
【0396】
実施例40:(E)-17-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0397】
【0398】
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(21μl、123μmol)を、DMF(0.25ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(10mg、25μmol)及びHATU(10mg、27μmol)の溶液に室温で加えた。溶液を2分間撹拌した後、3,3-ジフルオロアゼチジン(6mg、49μmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水(1.0ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、20~60%MeCN)で精製して、(E)-17-(3,3-ジフルオロアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを白色粉末(8mg、67%)として得た。
【0399】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.81 (s, 1H), 8.84 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.61 (m, 2H), 7.26 (d, 2H), 4.54 (m, 4H), 3.11 (s, 3H), 1.91 (s, 4H), 1.60 (s, 3H), 1.43 (s, 2H);LC/MS:M+H=482.2。
【0400】
実施例41:(E)-N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0401】
【0402】
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(21μl、123μmol)を、DMF(0.25ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(10mg、25μmol)及びHATU(10mg、27μmol)の溶液に室温で加えた。溶液を2分間撹拌した後、3-(メチルアミノ)シクロブタン-1-オール(6mg、49μmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水(1.0ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、20~60%MeCN)で精製して、(E)-N-(3-ヒドロキシシクロブチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドを白色粉末(8mg、65%)として得た。
【0403】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.76 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.12 (d1H), 7.76 (d, 2H), 7.58 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 6.99 (m, 1H), 5.68 - 4.06 (m, 2H), 3.98 - 3.88 (m, 1H), 3.64 - 3.55 (m, 3H), 3.13 - 2.96 (m, 3H), 2.80 (s, 1H), 2.31 - 1.30 (m, 11H);LC/MS:M+H=490.3。
【0404】
実施例42:(E)-11-メチル-17-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0405】
【0406】
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(21μl、123μmol)を、DMF(0.25ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(10mg、25μmol)及びHATU(10mg、27μmol)の溶液に室温で加えた。2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタンオキサレート(9mg、49μmol)の前に、溶液を10分間撹拌した。反応混合物を室温で一晩撹拌し、水(1.0ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、20~60%MeCN)で精製し、(E)-11-メチル-17-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを白色粉末(2mg、17%)として得た。
【0407】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.78 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.84 (s, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.32 - 7.04 (m, 2H), 4.68 (m, 5H), 4.35 - 4.04 (m, 4H), 3.10 (s, 2H), 1.91 (s, 3H), 1.50 (d, 6H);LC/MS:M+H=488.2。
【0408】
実施例43:(E)-17-(アゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0409】
【0410】
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(9μl、49μmol)を、DMF(0.25ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(10mg、25μmol)及びHATU(10mg、27μmol)の溶液に室温で加えた。アゼチジン(3.3μl、49μmol)の前に、溶液を2分間撹拌した。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、水(1.0ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、20~60%MeCN)で精製し、(E)-17-(アゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを白色粉末(7mg、67%)として得た。
【0411】
1H NMR (CDCl3) δ:12.04 (s, 1H), 9.05 (s, 1H), 8.28 (d, 1H), 7.95 (d, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.39 (d, 1H), 7.21 (m, 2H), 6.91 (s, 1H), 5.15 (s, 1H), 4.30 (m, 2H), 4.06 (m, 2H), 3.72 (s, 1H), 3.33 (s, 1H), 2.53 - 2.31 (m, 3H), 2.10 (s, 3H), 1.75 (d, 3H), 1.58 (s, 2H);LC/MS:M+H=446.2。
【0412】
実施例44:(S,E)-N,N,7-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0413】
【0414】
ステップ1:(S)-(6-アミノヘキサン-2-イル)カルバメートの調製
TFA(2.0ml、27.1ミリモル)を、CH2Cl2(2.0ml)中、Mandal et al Journal of Organic Chemistry (2014), 79(17), 8422-8427に記載されるようにZ-(D)-lys-boc-OHから調製した、tert-ブチルヘキサン-1,5-ジイル(S)-ジカルバミン酸ベンジル(250mg、713μmol)の溶液に加えた。溶液を室温で1.5時間撹拌した。反応溶液をCH2Cl2(20ml)で希釈し、1MのNaOH(35ml)で洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮して、(S)-(6-アミノヘキサン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(169mg、95%)を得た。
【0415】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.35 (m, 5H), 7.10 (d, 1H), 4.99 (s, 2H), 3.48 (m, 1H), 1.30 (m, 7H), 1.05 (d, 3H)。
【0416】
ステップ2:(S)-(6-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)カルバミン酸ベンジルの調製
MeCN(15ml)中、(S)-(6-アミノヘキサン-2-イル)カルバメート(168mg、671μmol)、2-フルオロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミド(142mg、671μmol)、及びK2CO3(185mg、1.34ミリモル)の溶液を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮した。粗生成物(275mg)を、さらに精製せずに使用した。
【0417】
ステップ3:(S)-(6-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキサン-2-イル)カルバミン酸ベンジルの調製
SnCl2(589mg、3.11ミリモル)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.97ml、6.21ミリモル)を、EtOH(20.0ml)中、(S)-(6-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(275mg、621μmol)の溶液に加えた。反応混合物を50分間撹拌し、減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(30ml)及び1MのNaOH(30)に溶解し、セライトに通して濾過した。濾液をブライン及び1MのNaOHで洗浄し、有機相を乾燥し、濃縮した。残渣をMeOH(10ml)及び水(2ml)に溶解し、び臭化シアン(79mg、746μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(214μl、1.24ミリモル)を溶液に加えた。反応混合物を室温で21時間撹拌し、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をEtOAc(30ml)に溶解し、飽和NaHCO3(水溶液)(50ml)及びブライン(30ml)で洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2/CH2Cl2-MeOH-NH3(水溶液)100:10:1)を用いて精製することにより、(S)-(6-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキサン-2-イル)カルバミン酸ベンジルを油(93mg、34%)として得た。
【0418】
1H NMR (CDCl3) δ:7.45 (d, 1H), 7.38 (d, 4H), 7.36 - 7.31 (m, 1H), 7.12 (m 1H), 6.89 (d, 1H), 5.19 - 5.03 (m, 2H), 4.86 (s, 2H), 4.62 (s, 1H), 3.79 (s, 2H), 3.17 (s, 3H), 2.93 (s, 3H), 1.69 (d, 4H), 1.55 - 1.37 (m, 3H), 1.30 (m, 1H), 1.16 (d, 3H)。
【0419】
ステップ4:(S)-3-((1-(5-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキシル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(73μl、425μmol)を、MeCN(5.0ml)中、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(52mg、234μmol)及びHATU(89mg、234μmol)の溶液に加えた。溶液を3分間撹拌した後、MeCN(4.0ml)中、(S)-(6-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキサン-2-イル)カルバミン酸ベンジル(93mg、213μmol)の溶液を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、40-100%のEtOAc/石油エーテル)で精製して、(S)-3-((1-(5-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキシル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(74mg、54%)を得た。
【0420】
1H NMR (CDCl3) δ:12.52 (s, 1H), 8.98 (s, 1H), 8.46 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.41 - 7.29 (m, 6H), 7.24 (d, 1H), 7.11 (d, 1H), 5.05 (m, 3H), 4.34 (s, 2H), 3.69 (d, 1H), 3.19 (s, 3H), 2.95 (s, 3H), 1.75 (s, 3H), 1.59 (s, 13H), 1.14 (d, 3H)。
【0421】
ステップ5:(S)-3-((1-(5-アミノヘキシル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
10%Pd/C(12mg、11μmol)を、MeOH(15ml)及び1M HCl(2.0ml)中、(S)-3-((1-(5-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキシル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(74mg、115μmol)の溶液に加えた。反応混合物を、H2雰囲気下、室温で40分間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣をジオキサン/5M HCl 1:1(10ml)に溶解し、室温で20時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固した。さらに精製することなく、次のステップに使用した。
【0422】
ステップ6:(S,E)-N,N,7-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
DMF(5ml)中、(S)-3-((1-(5-アミノヘキシル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(56mg、115μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(119μl、0.69ミリモル)の溶液と、DMF(5ml)中、HATU(73mg、192μmol)の溶液を、DMF(5ml)中、HATU(14mg、38μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(59μl、0.34ミリモル)の溶液に、2つの別々のシリンジを介して250μl/hで20時間かけて室温で同時に加えた。反応混合物を減圧下で濃縮乾固し、クロマトグラフィーを用いて精製した。
【0423】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.71 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.73 (d, 2H), 7.64 - 7.45 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.10 (s, 1H), 4.75 - 4.38 (m, 1H), 4.27 - 3.85 (m, 1H), 3.72 - 3.55 (m, 1H), 3.09 (s, 3H), 2.86 (s, 3H), 2.36 - 1.67 (m, 2H), 1.64 - 1.32 (m, 4H), 1.03 (d, 3H);LC/MS:M+H=434.2。
【0424】
実施例45:(E)-N-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-イル)アセトアミド
【0425】
【0426】
ジフェニルホスホリルアジド(17μl、81μmol)を、トルエン(1.0ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(30mg、74μmol)及びTEA(12μl、89μmol)の溶液に加えた。反応混合物を30分間撹拌し、NMP(1.0ml)を加えた。撹拌を1時間半続けた。1MのHCl(1.0ml)を加え、反応混合物を60℃で一晩加熱した。反応混合物を冷却し、1MのNaOH(2.0ml)を加えた。混合物をEtOAc(3×1ml)で抽出し、合わせた有機層を乾燥し、濃縮した。残渣を、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、20~40%MeCN)で精製した。精製した中間体をTHF(3.0ml)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(76μl、444μmol)に溶解し、続いて塩化アセチル(16μl、222μmol)を室温で加えた。反応混合物を2.5時間撹拌し、濃縮乾固した。残渣を、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、20~40%MeCN)によって精製し、(E)-N-(11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-イル)アセトアミドを白色固体(2.2mg、7%)として得た。
【0427】
1H NMR (MeOH-d4) δ:8.98 (s, 1H), 8.21 (d, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.25 (m, 1H), 7.03 (d, 1H);LC/MS:M+H=420.0。
【0428】
実施例46:(R,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-スルホンアミド
【0429】
【0430】
ステップ1:(R)-(5-((2-(N,N-ジメチルスルファモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
(R)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(180mg、831μmol)及びK2CO3 (313mg、2.27ミリモル)を、MeCN(5.0ml)中、2-クロロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンゼンスルホンアミド(200mg、756μmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物をDMF(2.0ml)でさらに希釈し、60℃で48時間加熱した。反応混合物を濾過し、濃縮した。残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、Biotage 12g、石油エーテル中、10~60%のEtOAc)で精製し、(R)-(5-((2-(N,N-ジメチルスルファモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを油(315mg、94%)として得た。
【0431】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.71 (s, 1H), 9.00 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.73 (d, 2H), 7.64 - 7.45 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.10 (s, 1H), 4.75 - 4.38 (m, 1H), 4.27 - 3.85 (m, 1H), 3.72 - 3.55 (m, 1H), 3.09 (s, 3H), 2.86 (s, 3H), 2.36 - 1.67 (m, 2H), 1.64 - 1.32 (m, 4H), 1.03 (d, 3H);LC/MS:M+H=445.0。
【0432】
ステップ2:(R)-(5-(2-アミノ-7-(N,N-ジメチルスルファモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(25ml)中、(R)-(5-((2-(N,N-ジメチルスルファモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(315mg、709μmol)の溶液を、10%Pd/C(38mg、35μmol)上、室温で2時間水素化した。反応混合物を、MeOHを用いてセライトに通して濾過し、濃縮して油を得た。残渣を、MeOH(10ml)及び水(2.0ml)に溶解し、臭化シアン(90mg、850μmol)を加えた。得られた溶液を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中、1%NH3を含む0.5%のMeOH(28%水溶液))で精製して、(R)-(5-(2-アミノ-7-(N,N-ジメチルスルファモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(131mg、42%)を得た。
【0433】
LC/MS:M+H=440.0;Rt=1.91分。
【0434】
ステップ3:(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(N,N-ジメチルスルファモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
CH2Cl2(10ml)中、HATU(124mg、325μmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(77μl、443μmol)、及び3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(72mg、325μmol)の溶液を、CH2Cl2(10ml)中、(R)-(5-(2-アミノ-7-(N,N-ジメチルスルファモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(130mg、296μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(77μl、443μmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で5日間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中、25~100%のEtOAc)で精製し、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(N,N-ジメチルスルファモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸ブチル(151.7g、80%)を得た。
【0435】
LC/MS:M+H=644.2;Rt=3.71分。
【0436】
ステップ4:(R)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(N,N-ジメチルスルファモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
5MのHCl(10ml)を、ジオキサン(10ml)中、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(N,N-ジメチルスルファモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(152mg、236μmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で40時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固した。生成物をさらに精製せずに使用した。
【0437】
LC/MS:M+H=488.0;Rt=1.93分。
【0438】
ステップ5:(R)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-スルホンアミドの調製
HATU(139mg、364μmol)を、THF(486ml)中、(R)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(N,N-ジメチルスルファモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(127mg、243μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミンの懸濁液に加えた。反応混合物を50℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を濃縮した。残渣をDMSOに溶解し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%ギ酸を含む水中、30~60%MeCN)で精製し、(R,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-スルホンアミドを白色固体(27mg、24%)として得た。
【0439】
1H NMR (DMSO-d6) δ:13.04 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.88 - 7.71 (m, 3H), 7.67 - 7.56 (m, 2H), 7.36 (m, 1H), 5.61 - 5.43 (m, 1H), 3.75 - 3.56 (m, 1H);LC/MS:M+H=470.0。
【0440】
実施例47及び48:(E)-N-イソプロピル-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0441】
【0442】
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(13μl、74μmol)を、DMF(0.25ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(10mg、25μmol)及びHATU(9mg、25μmol)の溶液に室温で加えた。溶液を2分間撹拌した後、N-メチルプロパン-2-アミン(8μl、74μmol)を加えた。反応混合物を室温で48時間撹拌し、水(1.0ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、15~45%MeCN)で精製し、(E)-N-イソプロピル-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドを白色粉末(4mg、35%)として得た。
【0443】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.71 (s, 1H), 8.15 (m, 1H), 7.70 (m, 1H), 7.62 (m, 1H), /.23 (m, 1H), 7.07 (m, 1H), 4.77 (m, 1H), 4.51 (m, 1H), 1.10 (m, 6H)。
【0444】
光学異性体を、3%EtOH/CH2Cl215ml/分でDaicel IA 25×2cmのSFCカラム上で分離した。
【0445】
実施例47、光学異性体1:
Rt=10.25;LC/MS:M+H=446.2。
【0446】
実施例48、光学異性体2:
Rt=16.35;LC/MS:M+H=446.2。
【0447】
実施例49及び50:(E)-17-(3-メトキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0448】
【0449】
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(53μl、308μmol)を、DMF(0.50ml)中、11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(25mg、62μmol)及びHATU(26mg、68μmol)の溶液に室温で加えた。溶液を2分間撹拌した後、3-メトキシ-3-メチルアゼチジン(17mg、123μmol)を加えた。反応混合物を室温で45分間撹拌し、水(1.0ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、15~45%MeCN)で精製して、(E)-17-(3-メトキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを白色粉末(26mg、86%)として得た。光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【0450】
実施例49、光学異性体1:
キラル分離Daicel IA SFC 2×25cm、3%EtOH/CH2Cl2、12ml/分:Rt=11.27。
【0451】
1H NMR (CDCl3) δ:11.97 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.26 (d1H), 7.95 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.18 - 7.06 (m, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.09 (s, 1H), 4.20 (m, 1H), 4.08 - 3.89 (m, 2H), 3.83 - 3.62 (m, 2H), 3.26 (d, 4H), 2.05 (s, 3H), 1.73 (d, 4H), 1.53 (d, 4H);LC/MS:M+H=499.0。
【0452】
実施例50、光学異性体2:
キラル分離Daicel IA SFC 2×25cm、3%EtOH/CH2Cl2、12ml/分:Rt=13.42。
【0453】
1H NMR (CDCl3) δ:11.94 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.26 (d1H), 7.95 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.18 - 7.06 (m, 1H), 5.93 (s, 1H), 5.09 (s, 1H), 4.20 (m, 1H), 4.08 - 3.89 (m, 2H), 3.83 - 3.62 (m, 2H), 3.26 (d, 4H), 2.05 (s, 3H), 1.73 (d, 4H), 1.53 (d, 4H);LC/MS:M+H=499.0。
【0454】
実施例51及び52:(E)-N,N,10-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0455】
【0456】
ステップ1:2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルの調製
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(9.21ml、52.7ミリモル)を、DMF(30ml)中、2-フルオロ-3-ニトロ安息香酸メチル(3.50g、17.6ミリモル)及びN-(5-アミノ-4-メチルペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(5.23g、19.3ミリモル)の溶液に室温で加えた。反応混合物を70℃で6時間撹拌した。反応を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、30%のEtOAc¥ヘプタン)によって精製し、2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(7g)を得た。
【0457】
LC/MS:M-H=394.20。
【0458】
ステップ2:2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸の調製
THF(50ml)及び水(50ml)中、2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(7g、9.91ミリモル)及びLiOH(2.08g、49.6ミリモル)の溶液を、室温で16時間撹拌した。溶液を減圧下で濃縮した。粗残渣を水(15ml)で希釈し、0℃に冷却し、1NのHClで酸性化した。形成された沈殿物を濾過し、冷水で洗浄し、真空下で乾燥して、2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸(3.78g、93%)を得た。
【0459】
LC/MS:M-H=380.15。
【0460】
ステップ3:(5-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)-4-メチルペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
DMF(30ml)中、2-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸(7.16g、9.23ミリモル)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(7.16g、554.4ミリモル)、HATU(14g、36.9ミリモル)、及び2Mジメチルアミン(28ml、55.4ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0461】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.12 (d, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.39 (d, 1H), 6.77 (m, 1H), 2.99 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 1.71 (m, 1H), 0.89 (d, 3H);LC/MS:M+H=409.22。
【0462】
ステップ4:(5-((2-アミノ-6-(ジメチルカルバモイル)フェニル)アミノ)-4-メチルペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(60ml)中、(5-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)-4-メチルペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(4.50g、7.38ミリモル)の溶液に、ニッケル(2.17g、36.9ミリモル)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下、室温で4時間水素化した。反応混合物をセライトに通して濾過し、EtOAcで洗浄し、減圧下で濃縮して粗製物を得た。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、50%のEtOAc/ヘプタン)によって精製し、(5-((2-アミノ-6-(ジメチルカルバモイル)フェニル)アミノ)-4-メチルペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(4g)を得た。
【0463】
1H NMR (DMSO-d6) δ:6.79 (s, 1H), 6.64 (m, 2H), 6.34 (s, 1H), 2.94 (s, 3H), 2.69 (s, 3H), 1.36 (s, 9H);LC/MS:M-H=377.25。
【0464】
ステップ5:(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-4-メチルペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(20ml)、MeCN(10ml)及び水(10ml)中、(5-((2-アミノ-6-(ジメチルカルバモイル)フェニル)アミノ)-4-メチルペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(4.00g、7.4ミリモル)の溶液に、臭化シアン(682mg、8.14ミリモル)を加えた。反応混合物を55℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮して、所望の生成物を得、これをさらに精製せずに使用した。
【0465】
LC/MS:M+H=404.38。
【0466】
ステップ6:3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
DMF(30ml)中、(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)-4-メチルペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(3.20g、7.22ミリモル)及び3-(メトキシカルボニル)安息香酸(2.60g、14.4ミリモル)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.80g、21.6ミリモル)を0℃で加え、続いてHATU(5.49g、14.4ミリモル)を加えた。反応を室温で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2,48%EtOAc/ヘプタン)によって精製し、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(3.0g、55%)を得た。
【0467】
LC/MS:M+H=566.37。
【0468】
ステップ7:3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
THF(30ml)及び水(30ml)中、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(3.00g、3.96ミリモル)の溶液に、LiOH(831mg、198.8ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。水相を3NのHClで酸性化し、EtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0469】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.79 (s, 1H), 8.45 (d, 1H), 8.07 (d, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.28 (m, 1H), 7.15 (d, 1H), 4.14 (m, 2H), 3.16 (s, 3H), 2.88 (s, 3H), 1.33 (s, 9H), 0.78 (m, 3H);LC/MS:M+H=552.35。
【0470】
ステップ8:3-((1-(5-アミノ-2-メチルペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
CH2Cl2(5.0ml)中、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)-2-メチルペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(500mg、798μmol)の溶液に、4MのHCl(1.99ml、8ミリモル)を0℃で加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0471】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.79 (s, 1H), 8.45 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.28 (m, 1H), 7.15 (d, 1H), 4.10 (m, 2H), 3.11 (s, 3H), 2.88 (s, 3H), 2.69 (m, 2H), 0.88 (m, 3H);LC/MS:M+H=452.26。
【0472】
ステップ9:N,N,10-トリメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
MeCN(200ml)及びDMF(30ml)中、3-((1-(5-アミノ-2-メチルペンチル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(300mg、551μmol)の溶液に、TCFH(233mg、831μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(185μl、2.33ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水で練和し、沈殿物を濾過によって回収した。粗生成物を分取HPLCによって精製し、続いてキラルクロマトグラフィーによって光学異性体を分離して、光学異性体1(20mg)及び光学異性体2(24mg)を得た。
【0473】
実施例51、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.79 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.87 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 3.10 (s, 3H), 2.18 (m, 1H);LC/MS:M+H=434.45。
【0474】
ChiralPak IG(4.6×250)5μm、IPA/ 酢酸エチル=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=6.55分。
【0475】
実施例52、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.79 (s, 1H), 8.95 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.87 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 3.10 (s, 3H), 2.18 (m, 1H);LC/MS:M+H=434.45。
【0476】
ChiralPak IG(4.6×250)5μm、IPA/ 酢酸エチル=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=10.37分。
【0477】
実施例53及び54:(S,E)-16-クロロ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0478】
【0479】
ステップ1:(S)-(5-((3-クロロ-2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
2,6-ジクロロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミド(281mg、1.07ミリモル)を、MeCN(5.0ml)中、(S)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(231mg、1.07ミリモル)の溶液に室温で加えた。K2CO3(443mg、3.20ミリモル)を加え、懸濁液を40℃に加熱した。反応混合物を6日間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濃縮乾固した。残渣をMeCN及び水に溶解し、0.1%TFAを含む水中、20~70%MeCNのC18フラッシュカートリッジ上、逆相クロマトグラフィーで精製し、(S)-(5-((3-クロロ-2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(348mg、73%)を得た。
【0480】
LC/MS:M+Na=465.0。Rt=2.93。
【0481】
ステップ2:(S)-(5-(2-アミノ-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(15ml)中、(S)-(5-((3-クロロ-2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバメート(348mg、788μmol)の溶液に、10%Pd/C(42mg、39μmol)を加え、得られた混合物を室温で1.5時間水素化した。反応混合物を、MeOHを用いてセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を水(1.0ml)及びMeOH(5.0ml)に溶解し、臭化シアン(100mg、945μmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、1%NH3(28%水溶液)を含む、CH2Cl2中、1~7%のMeOHのシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、生成物を黄色の油(238.7mg、69%)として得た。この物質を、さらに精製せずに使用した。
【0482】
LC/MS:M+H=438.0。Rt=1.97。
【0483】
ステップ3:(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(5ml)中、(S)-(5-(2-アミノ-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(239mg、545μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(282μl、1.64ミリモル)の溶液に、MeCN(5ml)中、HATU(249mg、654μmol)の溶液を加えた。得られた溶液に、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(145mg、654μmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、石油エーテル中、0~50%のEtOAcを使用して、シリカゲル上、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(141mg、40%)を得た。
【0484】
LC/MS:M+H=642.3。Rt=3.57。
【0485】
ステップ4:(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
ジオキサン(10ml)中、(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(142mg、220μmol)の溶液に、5MのHCl(水溶液)(10ml)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。溶液を濃縮し、生成物をさらに精製せずに使用した。
【0486】
LC/MS:M+H=486.2。Rt=1.80。
【0487】
ステップ5:(S,E)-16-クロロ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
HATU(126mg、330μmol)を、THF(440ml)中、(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(115mg、220μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(190μl、1.10ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を60℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮乾固した。残渣をDMSOに溶解し、逆相(C18カラム、0.1%ギ酸を含む水中、30%MeCNで20分間のアイソクラティック溶離)で精製した。最初に溶出する生成物ピーク(P1)を含む画分を別々に回収し、凍結乾燥して、白色固体(6.52mg、6.3%)を得た。2番目の溶出生成物ピーク(実施例54、P2)を含む画分を別々に回収し、凍結乾燥して、白色固体(7.35mg、7.1%)を得た。
【0488】
実施例53、アトロプ異性体/立体異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.82 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.85 - 7.68 (m, 2H), 7.60 (m, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.34 (d, 1H), 4.49 - 4.19 (m, 1H), 3.10 (s, 3H), 2.88 (s,3H), 1.99 - 1.88 (m, 1H), 1.84 - 1.74 (m, 1H), 1.74 - 1.63 (m, 3H), 1.63 - 1.48 (m, 2H), 1.47 - 1.35 (m, 1H);LC/MS:M+H=468.0。
【0489】
実施例54、アトロプ異性体/立体異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.75 (s, 1H), 8.71 (s,1H), 8.11 (d, 1H), 7.82 - 7.71 (m, 2H), 7.59 (t, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.35 (d, 1H), 4.41 - 4.27 (m, 1H), 3.09 (s, 3H), 2.82 (s, 3H), 1.99 - 1.86 (m, 1H), 1.85 - 1.74 (m, 1H), 1.70 - 1.62 (m, 3H), 1.62 - 1.51 (m, 2H), 1.48 - 1.38 (m, 1H);LC/MS:M+H=468.0。
【0490】
実施例55及び56:(R,E)-16-クロロ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0491】
【0492】
ステップ1:2,6-ジクロロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミドの調製
塩化チオニル(4.99ml、68.6ミリモル)中、2,6-ジクロロ-3-ニトロ安息香酸(1.0g、4.24ミリモル)の溶液を、80℃で2時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、トルエンで蒸発を繰り返すことにより濃縮乾固した。残渣をTHF(3.5ml)に溶解し、0℃に冷却し、ジメチルアミン(THF中、2M、4.81ml、9.62ミリモル)を滴下して加えた。混合物を1時間撹拌した。反応混合物をEtOAcで希釈し、水で洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮乾固した。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0493】
1H NMR (クロロホルム、d3) δ: 7.83 (d, 1H), 7.49 (d, 1H), 3.19 (s, 3H), 2.90 (s, 3H);M+H=265.0。
【0494】
ステップ2:(R)-(5-((3-クロロ-2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
2,6-ジクロロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミド(281mg、1.07ミリモル)を、MeCN(5.0ml)中、(R)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(231mg、1.07ミリモル)の溶液に室温で加えた。K2CO3(443mg、3.20ミリモル)を加え、懸濁液を40℃に加熱した。反応混合物を6日間撹拌した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濃縮乾固した。残渣をMeCN及び水に溶解し、0.1%TFAを含む水中、20~70%MeCNのC18フラッシュカートリッジ上、逆相クロマトグラフィーで精製し、(R)-(5-((3-クロロ-2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(356mg、75%)を得た。
【0495】
LC/MS:M+Na=465.0。Rt=2.93。
【0496】
ステップ3:(R)-(5-(2-アミノ-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(15ml)中、(R)-(5-((3-クロロ-2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバメート(354mg、799μmol)の溶液に、10%Pd/C(43mg、40μmol)を加え、得られた混合物を室温で1.5時間水素化した。反応混合物を、MeOHを用いてセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を水(1.0ml)及びMeOH(5.0ml)に溶解し、臭化シアン(102mg、959μmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、1%NH3(28%水溶液)を含む、CH2Cl2中、1~7%のMeOHのシリカゲル上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、生成物を黄色の油(247mg、71%)として得た。この物質を、さらに精製せずに使用した。
【0497】
LC/MS:M+H=438.0。Rt=1.97。
【0498】
ステップ4:(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(5ml)中、(R)-(5-(2-アミノ-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(247mg、563μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(291μl、1.69ミリモル)の溶液に、MeCN(5ml)中、HATU(257mg、676μmol)の溶液を加えた。得られた溶液に3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(150mg、676μmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、石油エーテル中、0~50%のEtOAcを使用して、シリカゲル上、フラッシュクロマトグラフィーで精製し、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(257mg、71%)を得た。
【0499】
LC/MS:M+H=642.3。Rt=3.57。
【0500】
ステップ5:(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
ジオキサン(10ml)中、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(257mg、400μmol)の溶液に、5M HCl(水溶液)(10ml)を加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。溶液を濃縮し、生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0501】
LC/MS:M+H=486.2。Rt=1.80。
【0502】
ステップ6:(R,E)-16-クロロ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
HATU(228mg、600μmol)を、THF(800ml)中、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-6-クロロ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(209mg、400μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(345μl、2.0ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を60℃に加熱し、一晩撹拌した。混合物を減圧下で濃縮乾固した。残渣をDMSOに溶解し、逆相(C18カラム、0.1%ギ酸を含む水中、30%MeCNで20分間のアイソクラティック溶離)で精製した。最初に溶出する生成物ピーク(実施例55、P1)を含む画分 the を別々に回収し、凍結乾燥して、白色固体(9.8mg、5.3%)を得た。2番目の溶出生成物ピーク(実施例56、P2)を含む画分を別々に回収し、凍結乾燥して、白色固体(10.6mg、5.7%)を得た。
【0503】
実施例55、アトロプ異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.83 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.76 (d, 2H), 7.59 (m , 1H), 7.52 (d, 1H), 7.34 (d, 1H), 4.47 - 4.18 (m, 1H), 3.71 - 3.54 (m, 1H), 3.10 (s, 3H), 3.02 - 2.93 (m, 1H), 2.88 (s, 3H), 2.00 - 1.85 (m, 1H), 1.86 - 1.74 (m, 1H), 1.69 (s, 3H), 1.62 - 1.47 (m, 2H), 1.48 - 1.34 (m, 1H);LC/MS:M+H=468.0。
【0504】
実施例56、アトロプ異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.82 (s, 1H), 8.71 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.85 - 7.69 (m, 2H), 7.59 (m, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.34 (d, 1H), 4.39 - 4.27 (m, 1H), 3.70 - 3.55 (m, 1H), 3.09 (s, 3H), 3.02 - 2.93 (m, 1H), 2.83 (s, 3H), 2.00 - 1.87 (m, 1H), 1.84 - 1.73 (m, 1H), 1.65 (s, 3H), 1.60 - 1.51 (m, 2H), 1.49 - 1.37 (m, 1H);LC/MS:M+H=468.0。
【0505】
実施例57:(R,E)-17-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0506】
【0507】
ステップ1:N’-アセチル-2-フルオロ-3-ニトロベンゾヒドラジドの調製
数滴のDMFを含むMeCN(0.5ml)中、アセトヒドラジド(91mg、1.23ミリモル)の溶液を、MeCN(10ml)中、2-フルオロ-3-ニトロベンゾイルクロリド(250mg、1.23ミリモル)の溶液に加えた。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(212μl、1.23ミリモル)を、得られた反応混合物に加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、次いで濃縮乾固した。残渣をEtOAc及びNaHCO3(水溶液)で希釈した。相を分離し、水層をH2SO4でpH2~3に酸性化し、EtOAcで2回抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮して、N’-アセチル-2-フルオロ-3-ニトロベンゾヒドラジドを固体(237mg、80%)として得た。
【0508】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.28 (m, 1H), 7.91 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 1.90 (m, 1H)。
【0509】
ステップ2:2-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾールの調製
POCl3(116μl、1.24ミリモル)を、トルエン(5.0ml)中、N’-アセチル-2-フルオロ-3-ニトロベンゾヒドラジド(100mg、415μmol)の溶液に加えた。反応混合物を120℃で30分間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcで希釈し、NaHCO3及びブラインで洗浄した。有機相を減圧下で濃縮乾固し、2-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール(83mg、90%)を得、これををさらに精製することなく使用した。
【0510】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.37 (m, 2H), 7.64 (m, 1H), 2.62 (m, 1H)。
【0511】
ステップ3:(R)-(5-((2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeCN(10ml)中、2-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール(81mg、363μmol)、(R)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(78mg、363μmol)、及びK2CO3(100mg、726μmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮乾固し、さらに精製することなく次のステップに使用した。
【0512】
1H NMR (CDCl3) δ:8.05 (m, 1H), 7.98 (m, 1H, 7.82 (m, 1H), 6.80 (m, 1H), 4.50 (m, 1H), 3.30 (m, 1H), 3.05 (m, 2H), 2.70 (s, 3H, 1.18 (d, 3H)。
【0513】
ステップ4:(R)-(5-((2-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
酢酸(497μl、8.70ミリモル)を、バイアル内で、MeOH(3.70ml)中のメチルアミン40%中、(R)-(5-((2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(152mg、362μmol)の溶液に加えた。バイアルを密封し、溶液を140℃で1時間、マイクロ波で加熱した。揮発性物質を減圧下で除去し、残渣を水で希釈し、EtOAc及びCH2Cl2で抽出した。合わせた有機相をブライン、NaHCO3で洗浄した。有機相を蒸発乾固し、逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、25~55%MeCN/H2O(TFA))を使用して精製して、(R)-(5-((2-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(50mg、32mg)を得た。
【0514】
1H NMR (CDCl3) δ:8.39 (m, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.06 (m, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.04 (m, 2H), 2.76 (s, 3H), 2.40 (m, 1H), 1.54 - 1.00 (m, 17H), 0.96 (d, 3H)。
【0515】
ステップ5:(R)-(5-(2-アミノ-7-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(25ml)中、(R)-(5-((2-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(50mg、116μmol)の溶液を、5%Pd/C(12mg、6μmol)上、室温で40分間水素化した。反応混合物を濾過して、MeOH(5.0ml)中、臭化シアン(15mg、139μmol)の溶液に入れた。得られた溶液を室温で1.5時間、及び40℃で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中、0~10%のMeOH)で精製して、(R)-(5-(2-アミノ-7-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(26mg、53%)を得た。
【0516】
1H NMR (CDCl3) δ:7.55 (d, 1H), 7.20 (m, 1H), 6.90 (d, 1H), 4.91 (s, 1H), 4.60 (s, 3H), 3.94 (d, 1H), 3.50 (s, 3H), 3.41 (s, 3H), 3.05 (s, 3H), 2.57 (s, 3H)。
【0517】
ステップ6:(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
DMF(1.0mL)中、(R)-(5-(2-アミノ-7-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(26mg、61μmol)の溶液を、DMF(0.25mL)中、HATU(25mg、67μmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(21μL、122μmol)、及び3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(15mg、67μmol)の溶液に室温で加えた。反応を2時間撹拌した、追加のHATU(6mg、16μmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(15μL、87μmol)、及び3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(5mg、22μmol)を加えた。反応混合物を一晩撹拌し、水で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、35~65%MeCN)で精製し、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(22mg、57%)を得た。
【0518】
LC/MS:M+H=632.3;Rt=2.92分。
【0519】
ステップ7:(R)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
5M HCl(5.0ml)を、ジオキサン(5.0ml)中、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(22mg、35μmol)の溶液に加えた。溶液を室温で48時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固した。生成物をさらに精製せずに使用した。
【0520】
ステップ8:(R)-17-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
HATU(20mg、52μmol)を、THF(70ml)中、(R)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(17mg、35μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(30μl、174μmol)の溶液に加えた。溶液を50℃で23時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固した。生成物を、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、using 0.1%TFAを含む水中、10~40%MeCN)で精製し、(R,E)-17-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(5mg、31%)を得た。
【0521】
1H NMR (CDCl3) δ:9.00 (s, 1H), 8.30 (d, 1H), 7.96 (d, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.59 - 7.52 (m, 1H), 7.39 (m, 1H), 7.14 (d, 1H), 6.93 (s, 1H), 5.55 (s, 2H), 4.04 - 3.65 (m, 1H), 3.55 (s, 3H), 3.28 (s, 1H), 2.72 (s, 3H), 2.03 (s, 2H), 1.65 - 1.37 (m, 3H), 1.30 (s, 3H);LC/MS:M+H=458.0。
【0522】
実施例58、59、60、61:(E)-11-メチル-17-(2-オキソピペリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0523】
【0524】
ステップ1:3-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)ピリジン-2(1H)-オンの調製
MeCN(500ml)中、3-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-2-メトキシピリジン(7.00g、28.2ミリモル)及びヨウ化ナトリウム(8.45g、2当量、56.4ミリモル)の溶液に、クロロトリメチルシラン(7.16mL、2当量、56.4ミリモル)を室温で加え、反応混合物を50℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水で希釈し、10%MeOH/CH2Cl2で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、3-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)ピリジン-2(1H)-オン(3.20g、46%)を固体として得た。
【0525】
1H NMR (CDCl3) δ:8.12 (m, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.46 (m, 1H), 6.33 (m, 1H);LC/MS:M+H=235.08。
【0526】
ステップ2:(5-((2-ニトロ-6-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
塩化チオニル(4.99ml、68.6ミリモル)中、3-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)ピリジン-2(1H)-オン(3.2g、13.7ミリモル)及びN-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.96g、13.7ミリモル)、DMF(100ml)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(8.83g、68.3ミリモル)を加えた。反応混合物を90℃で16時間加熱した。反応混合物を氷冷水に注ぎ、沈殿生成物を濾取し、洗浄し、乾燥し、さらに精製することなく使用した。
【0527】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.00 (d, 1H), 7.31 (d, 1H), 7.10 (d, 1H), 6.84 (m, 1H), 6.71 (m, 1H), 6.28 (m, 1H), 3.14 (m, 1H), 2.78 (m, 2H), 1.35 (s, 9H), 0.87 (d, 3H);LC/MS:M+H=431.27。
【0528】
ステップ3:(5-((2-アミノ-6-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
メタノール中、(5-((2-ニトロ-6-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(3.2g、13.7ミリモル)の溶液に、ニッケル(3.41g、58.1ミリモル)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下、室温で8時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0529】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.46 (m, 2H), 6.78 (d, 1H), 6.65 (d, 1H), 6.37 (d, 1H), 6.31 (m, 1H), 4.09 (m, 2H), 1.37 (s, 9H), 0.070 (d, 3H);LC/MS:M+H=401.26。
【0530】
ステップ4:(5-(2-アミノ-7-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
メタノール(20ml)及びMeCN(30ml)中、(5-((2-アミノ-6-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.50g、6.24ミリモル)の溶液に、臭化シアン(859mg、8.11ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固した。粗生成物をEtOAcに溶解し、NaHCO3(水溶液)で洗浄した。相を分離し、有機相を乾燥し(Na2SO4)、濃縮乾固した。生成物(2.40g、90%)を、さらに精製せずに使用した。
【0531】
LC/MS:M+H=426.32。
【0532】
ステップ5:(5-(2-アミノ-7-(2-オキソピペリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
鋼製容器内のエタノール(20ml)中、(5-(2-アミノ-7-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(3.50g、8.22ミリモル)の撹拌溶液に、Pd/C(10.0g、94.0ミリモル)を加えた。反応混合物を100psi(約689kPa)下、70℃で2日間水素化した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0533】
LC/MS:M+H=430.51。
【0534】
ステップ6:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピペリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
MeCN(150ml)中、(5-(2-アミノ-7-(2-オキソピペリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.80g、6.52ミリモル)及び3-(メトキシカルボニル)安息香酸(1.76g、9.78ミリモル)の撹拌溶液に、HATU(4.96g、13.0ミリモル)を加え、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(5.67ml、32.76ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAc及び水で抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO2、100%のEtOAc)によって精製し、生成物(2.1g、34%)を得た。
【0535】
LC/MS:M+H=592.3。
【0536】
ステップ7:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピペリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
THF(20ml)及び水(10ml)中、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピペリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(2.80g、6.52ミリモル)及び3-(メトキシカルボニル)安息香酸(1.76g、9.78ミリモル)の撹拌溶液に、LiOH(709mg、16.9ミリモル)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、粗生成物を10mLの氷冷水で希釈した。水溶液をpH:6で50%クエン酸溶液で酸性化した。白色沈殿物を濾別し、乾燥して、白色固体生成物(430mg、42%)を得た。
【0537】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.78 (s, 1H), 8.38 (d, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.15 (m, 1H), 7.03 (m, 1H), 6.69 (m, 1H), 1.73 (d, 3H), 1.32 (s, 9H);LC/MS:M+H=578.17。
【0538】
ステップ7:3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピペリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
CH2Cl2(50ml)中、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピペリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(430mg、744μmol)の撹拌溶液に、4MのHCl(9.30ml)を加えた。溶液を室温で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、370mgの組成生物(ジアステレオマー混合物)を、分取HPLCによって逆相精製し、80mgのジアステレオマー1(純度91%)及び80mgのジアステレオマー2(純度99%)を得た。これら2つのピークを別々に分析した。
【0539】
ジアステレオマー1:1H NMR (DMSO-d6) δ:8.78 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.86 (s, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.16 (m, 1H), 7.06 (m, 1H), 2.17 (m, 2H);LC/MS:M+H=478.34、rt=1.31分。
【0540】
ジアステレオマー2:1H NMR (DMSO-d6) δ:8.78 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.93 (s, 1H), 7.63 (m, 1H), 7.15 (m, 1H), 7.00 (m, 1H), 2.17 (m, 2H);LC/MS:M+H=478.37、rt=1.34分。
【0541】
ステップ8:(E)-11-メチル-17-(2-オキソピペリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
MeCN(75ml)及びDMF(25ml)中、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピペリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(ジアステレオマー1)(80mg、165μmol)の溶液に、TCFH(70mg、250μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(97mg、1.17ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、1mlの水でクエンチし、次いで減圧下で濃縮し、残渣を水で練和し、濾過し、乾燥した。粗生成物を分取HPLCによって精製し、ラセミ(E)-11-メチル-17-(2-オキソピペリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを得た。光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【0542】
実施例58、立体異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.1K δ:8.90 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.47 (m, 2H), 7.13 (m, 1H), 7.04 (d, 1H), 4.04 (m, 1H), 3.35 (m, 2H), 2.23 (m, 1H), 1.96 (m, 4H), 1.73 (m, 3H);LC/MS:M+H=460.45。
【0543】
ChiralPak IG(4.6×250)5μm、MeOH/H2O中0.1%TFA=98:2(v/v)、流量:1ml/分、Rt=12.81分。
【0544】
実施例59、立体異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.1 K δ:8.90 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.47 (m, 2H), 7.13 (m, 1H), 7.04 (d, 1H), 4.04 (m, 1H), 3.35 (m, 2H), 2.23 (m, 1H), 1.96 (m, 4H), 1.73 (m, 3H);LC/MS:M+H=460.45。
【0545】
ChiralPak IG(4.6×250)5μm、MeOH/H2O中0.1%TFA=98:2(v/v)、流量:1ml/分、Rt=17.63分。
【0546】
MeCN(75ml)及びDMF(25ml)中、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピペリジン-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(ジアステレオマー2)(80mg、165μmol)の溶液に、TCFH(70mg、250μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(97mg、1.17ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を、1mlの水でクエンチし、次いで減圧下で濃縮し、残渣を水で練和し、濾過し、乾燥した。粗生成物を分取HPLCによって精製し、ラセミ(E)-11-メチル-17-(2-オキソピペリジン-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを得た。光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【0547】
実施例60、立体異性体3:
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.1 K δ:8.88 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.72 (d, 1H), 7.55 (m, 2H), 7.43 (m, 2H), 7.09 (m, 1H), 6.97 (d, 1H), 4.07 (m, 1H), 1.68 (d, 3H);LC/MS:M+H=460.48。
【0548】
ChiralPak IG(4.6×250)5μm、酢酸エチル/IPA=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=9.36分
実施例61、立体異性体4:
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.1 K δ:8.88 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.53 (m, 2H), 7.41 (m, 2H), 7.03 (m, 1H), 6.90 (d, 1H), 4.06 (m, 1H), 1.66 (d, 3H);LC/MS:M+H=460.48。
【0549】
ChiralPak IG(4.6×250)5μm、酢酸エチル/IPA=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=11.50分。
【0550】
実施例62及び63:(E)-11-メチル-17-(2-オキソ-1,2-ジヒドロピリジン-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0551】
【0552】
(2-メトキシピリジン-4-イル)ボロン酸及び1-ブロモ-2-フルオロ-3-ニトロベンゼンから開始して、実施例35及び36と同じ方法で調製した。
【0553】
実施例62、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.72 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.72 (m, 2H), 7.58 (m, 2H), 7.49 (d, 1H), 7.23 (m, 1H), 6.99 (d, 1H), 6.39 (m, 1H), 6.30 (m, 1H), 4.48 (m, 1H), 3.61 (m, 1H);LC/MS:M+H=456.41。
【0554】
ChiralPak IG(4.6×250)5μm、IPA/酢酸エチル=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=6.47分。
【0555】
実施例63、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.71 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.72 (m, 2H), 7.58 (m, 2H), 7.49 (d, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.00 (d, 1H), 6.39 (m, 1H), 6.30 (m, 1H), 4.48 (m, 1H), 3.61 (m, 1H);LC/MS:M+H=456.38。
【0556】
ChiralPak IG(4.6×250)5μm、IPA/酢酸エチル=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=10.70分。
【0557】
実施例64:(R,E)-11-メチル-N,N-ビス(メチル-d3)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0558】
【0559】
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(11μl、64μmol)を、DMF(0.75ml)中、(R)-11-メチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(17mg、32μmol)、及びHATU(13mg、35μmol)の溶液に室温で加えた。溶液を2分間撹拌した後、メチルアミン-D6-HCl(6mg、64μmol)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌し、水(1.0ml)で希釈し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、分取HPLC、0.1%TFAを含む水中、14~44%MeCN)で精製して、(R,E)-11-メチル-N,N-ビス(メチル-d3)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(5mg、36%)を得た。
【0560】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.75 (s, 1H), 8.78 (s, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.91 - 7.68 (m, 2H), 7.67 - 7.52 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.06 (d, 1H), 4.51 (s, 1H), 3.57 (s, 1H), 3.13 - 2.89 (m, 1H), 2.11 - 1.25 (m, 8H);LC/MS:M+H=440.0。
【0561】
実施例65:(R,E)-11-メチル-17-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0562】
【0563】
ステップ1:(2-((2-フルオロ-3-ニトロフェニル)アミノ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
AcOH(800μl)を、MeOH(8.0ml)中、2-フルオロ-3-ニトロアニリン(500mg、3.2ミリモル)及び(2-オキソエチル)カルバミン酸tert-ブチル(765mg、4.80ミリモル)の溶液に室温で加え、続いてNaCNBH3(403mg、6.41ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で48時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。残渣をEtOAc(25ml)に溶解し、1MのNaOH(3×10ml)で洗浄した。有機層を乾燥し、濃縮した。逆相クロマトグラフィー(C18フラッシュカートリッジ(Biotage 50g)、0.1%TFAを含む水中、10~60%MeCN)で精製することにより、(2-((2-フルオロ-3-ニトロフェニル)アミノ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(464mg、48%)を得た。
【0564】
LC/MS:M+H-tBu=244.0;Rt=2.75分。
【0565】
ステップ2:(2-((2-フルオロ-3-ニトロフェニル)アミノ)エチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
ジホスゲン(927μl、7.75ミリモル)を、CH2Cl2(100ml)中、(2-((2-フルオロ-3-ニトロフェニル)アミノ)エチル)カルバミン酸tert-ブチル(464mg、1.55ミリモル)の溶液に室温でゆっくり加え、続いてTEA(540μl、3.88ミリモル)を加えた。得られた溶液を、TFA(1.0ml)を加える前に室温で5時間撹拌した。反応混合物を室温で一晩撹拌した。追加のTFA(1.0ml)を加え、撹拌を一晩続けた。反応混合物を減圧下で濃縮乾固した。残渣をMeOHに溶解し、次いでフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル(Biotage 12g)、CH2Cl2中、1%NH3を含む1~10%MeOH)で精製して、1-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)イミダゾリジン-2-オンを固体(176mg、50%)として得た。
【0566】
LC/MS:M+H=226.0;Rt=1.49分。
【0567】
ステップ3:1-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-3-メチルイミダゾリジン-2-オンの調製
DMF(4.0ml)中、1-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)イミダゾリジン-2-オン(88mg、391μmol)の溶液に、ヨウ化メチル(243μl、3.91ミリモル)を加え、続いてNaH(鉱油中、60%、78mg、1.95ミリモル)を室温で加えた。反応混合物を3時間撹拌した。反応混合物を1M HCl(60ml)に注ぎ、CH2Cl2(3×20ml)で抽出した。合わせた有機相を乾燥し、濃縮した。生成物(61mg)をさらに精製せずに使用した。
【0568】
LC/MS:M+H=240.0
ステップ4:(R)-(5-((2-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeCN(5.0ml)中、1-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-3-メチルイミダゾリジン-2-オン(94mg、391μmol)、(R)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(89mg、411μmol)、及びK2CO3(162mg、1.17ミリモル)の混合物を、80℃で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮乾固し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル(Biotage 15g)、ジクロロメタン中、0.1%アンモニアを含む1~5%のMeOH(水溶液 28%))で精製し、(R)-(5-((2-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(95mg、56%)を得た。
【0569】
LC/MS:M+H=436.0;Rt=2.88分。
【0570】
ステップ5:(R)-(5-(2-アミノ-7-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(30ml)中、(R)-(5-((2-ニトロ-6-(2-オキソイミダゾリジン-1-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(95mg、218μmol)の溶液を、10%Pd/C(12mg、11μmol)上、室温で1時間水素化した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(10ml)及び水(2.0ml)に溶解し、臭化シアン(25mg、240μmol)を加えた。得られた溶液を室温で24時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をEtOAcに溶解し、1MのNaOH(3×10ml)で洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中、0~10%のMeOH)を精製することにより、(R)-(5-(2-アミノ-7-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(24mg、25%)を得た。
【0571】
LC/MS:M+H=431.0;Rt=1.78分。
【0572】
ステップ6:(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(5.0ml)中、HATU(25mg、66μmol)及び3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(15mg、66μmol)の溶液を、MeCN(5.0ml)中、(R)-(5-(2-アミノ-7-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(24mg、55μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(28μL、164μmol)の溶液に加えた。反応を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル(Biotage 10g)、石油エーテル中、10~100%のEtOAc)で精製して、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(34.4mg、99%)を得た。
【0573】
1H NMR (CDCl3) δ:8.91 (s, 1H), 8.35 (d, 1H) 8.12 (d, 1H), 7.42 (m, 1H), 7.26 (m, 2H), 7.05 (m, 1H), 5.20 (m, 1H);LC/MS:M+H=635.3。
【0574】
ステップ7:(R)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
5MのHCl(20ml)を、ジオキサン(20ml)中、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(34mg、54μmol)の溶液に加えた。溶液を室温で一晩撹拌した。5滴のHCl(濃)を加え、撹拌を一晩続けた。反応混合物を減圧下で濃縮乾固し、さらに精製せずに使用した。
【0575】
LC/MS:M+H=479.0;Rt=1.79分。
【0576】
ステップ8:(R,E)-11-メチル-17-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
HATU(31mg、81μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(47μl、271μmol)を、THF(108ml)中、(R)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(28mg、54μmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で4日間撹拌し、次いで濃縮乾固した。残渣をDMSO(3.0ml)に溶解し、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、0.1%ギ酸を含む、水中、20~50%MeCN)で精製し、(R)-11-メチル-17-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(3.8mg、15%)を得た。
【0577】
1H NMR (メタノール-d4) δ:8.94 (s, 1H), 8.26 - 8.15 (m, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.60 (tm, 1H), 7.47 (d, 1H), 7.28 (m, 1H), 7.18 - 7.12 (m, 1H), 5.57 - 5.03 (m, 1H), 4.07 - 3.52 (m, 5H), 3.22 - 3.05 (m, 1H), 2.92 (d, 3H), 2.30 - 1.84 (m, 3H), 1.77 (s, 3H), 1.70 - 1.40 (m, 3H);LC/MS:M+H=461.0。
【0578】
実施例66:(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0579】
【0580】
ステップ1:((2-フルオロ-3-ニトロフェニル)エチニル)トリメチルシランの調製
TMS-アセチレン(194μl、1.36ミリモル)、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(470μl、2.73ミリモル)を、アルゴン下、THF(7.0ml)中、1-ブロモ-2-フルオロ-3-ニトロベンゼン(200mg、909μmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(32mg、45μmol)、及びCuI(9mg、46μmol)の脱気混合物に加えた。反応混合物を室温で3日間撹拌し、次いで濃縮乾固した。残渣をEtOAcに溶解し、1M HCl及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、0~10%のEtOAc/石油エーテル)で精製して、((2-フルオロ-3-ニトロフェニル)エチニル)トリメチルシラン(140mg、65%)を得た。
【0581】
ステップ2:(R)-(5-((2-エチニル-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeCN(5.0ml)中、((2-フルオロ-3-ニトロフェニル)エチニル)トリメチルシラン(107mg、451μmol)及び(R)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(132mg、609μmol)の溶液を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、さらに精製せずに使用した。
【0582】
ステップ3:(R)-(5-((2-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
t-BuOH(2.50ml)及び水(2.50ml)中、アジ化ナトリウム(49mg、753μmol)、硫酸銅五水和物(22mg、89μmol)、アスコルビン酸(31mg、177μmol)、及びK2CO3(306mg、2.21ミリモル)を入れたフラスコに、ジオキサン中、(R)-(5-((2-エチニル-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(160mg、443μmol)の溶液を加えた。反応混合物を1時間撹拌し、次いでMeI(41μl、664μmol)を加えた。反応混合物を72時間撹拌し、その後、EtOAcで希釈した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、25~75%のEtOAc/石油エーテル)によって精製し、(R)-(5-((2-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(87mg、47%)を得た。
【0583】
1H NMR (CDCl3) δ:7.98 (m, 1H), 7.90 (s, 1H), 7.75 (m, 1H), 6.99 (d, 1H), 6.92 (m, 1H), 4.52 (s, 1H), 4.20 (s, 3H), 3.11 - 2.93 (m, 3H), 1.43 (s, 10H), 1.38 - 1.14 (m, 7H), 0.96 (d, 3H)。
【0584】
ステップ4:(R)-(5-(2-アミノ-7-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
10%Pd/C(11mg、10μmol)を、メタノール(5.0ml)中、(R)-(5-((2-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(87mg、208μmol)の溶液に加えた。反応フラスコを真空にし、水素で2回流した。混合物を水素下で1.5時間撹拌した。混合物を濾過し、MeOH(5.0ml)、水(1.0ml)、及び臭化シアン(26mg、249μmol)を溶液煮加え、混合物を室温で48時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中、0.1%アンモニアを含む、CH2Cl2/1~5%MeOH(28%水溶液)で精製し、(R)-(5-(2-アミノ-7-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(42mg、49%)を得た。
【0585】
1H NMR (CDCl3) δ:7.67 (s, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.11 (m, 1H), 6.88 (m, 1H), 4.88 - 4.68 (m, 3H), 4.44 (m, 1H), 4.21 (s, 3H), 3.01 (m, 2H), 2.11 - 1.80 (m, 2H), 1.68 - 1.53 (m, 1H), 1.41 (s, 11H), 1.30 (m, 2H), 1.16 - 0.90 (m, 2H)。
【0586】
ステップ5:(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(2.5ml)中、(R)-(5-(2-アミノ-7-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(42mg、102μmol)の溶液を、MeCN(0.5ml)中、HATU(43mg、112μmol)、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(25mg、112μmol)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(35μL、203μmol)の溶液に加えた。反応を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル(Biotage 10g)、CH2Cl2中、0~5%のMeOH)で精製し、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(54mg、86%)を得た。
【0587】
1H NMR (CDCl3) δ:12.85 (s, 1H), 8.92 (s, 1H), 8.44 (d, 1H), 8.13 (d, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.37 (d, 1H), 7.25 (d, 1H), 7.10 (d, 1H), 4.64 (s, 1H), 4.27 (s, 4H), 2.98 (d, 2H), 2.64 (s, 1H), 1.78 - 1.60 (m, 13H), 1.39 (s, 12H)。
【0588】
ステップ6:(R)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
5MのHCl(5.0ml)を、ジオキサン(5.0ml)中、(R)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(54mg、87μmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で3日間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0589】
ステップ7:(R)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(45μl、262μmol)及びHATU(50mg、131μmol)を、THF(180ml)中、(R)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(40mg、87μmol)の懸濁液に加えた。N,N-ジイソプロピルエチルアミン(45μl、262μmol)及びHATU(50mg、131μmol)を加え、反応混合物を室温で72時間撹拌した。反応混合物を室温でさらに6時間撹拌し、次いで分取HPLC(0.1%TFAを含む、10~30%MeCN/H2O)を使用して精製し、(R)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(2mg、5%)を得た。
【0590】
1H NMR (CDCl3) δ:9.00 (s, 1H), 8.30 (d, 1H), 7.95 (d, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.42 (d, 1H), 7.28 - 7.22 (m, 1H), 7.13 (d, 1H), 7.01 (s, 1H), 4.63 (s, 1H), 4.28 (s, 3H), 4.05 - 3.73 (m, 1H), 3.21 (s, 2H), 2.15 - 1.99 (m, 3H), 2.00 - 1.85 (m, 2H), 1.61 (s, 4H), 1.48 (s, 1H);LC/MS:M+H=440.0。
【0591】
実施例67及び68:(E)-11-エチル-N,N-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0592】
【0593】
ステップ1:(5-オキソヘプチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
THF(200ml)中、2-オキソピペリジン-1-カルボン酸tert-ブチル(20.0g、100ミリモル)の-78℃の溶液に、3Mのブロモ(エチル)マグネシウム(36.8ml、110ミリモル)をゆっくり加えた。溶液を-78℃で3時間撹拌し、1M HClでクエンチした。反応混合物をEtOAcで抽出した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、濃縮した。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0594】
1H NMR (DMSO-d6) δ:6.78 (m, 1H), 2.87 (m, 2H), 2.39 (m, 5H), 0.90 (m, 3H)。
【0595】
ステップ2:(5-アミノヘプチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
メタノール性アンモニア(500ml)中、(5-オキソヘプチル)カルバミン酸tert-ブチル(20.0g、87.2ミリモル)及びPd/C(12.0g、113ミリモル)の溶液を、水素雰囲気(60psi(約414kPa))下、室温で16時間、鋼製の装置内で撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、メタノールで洗浄し、真空下で濃縮した。粗残渣をCombiFlashクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、0~10%メタノール性アンモニア)で精製し、(5-アミノヘプチル)カルバミン酸tert-ブチルを得た。
【0596】
1H NMR (DMSO-d6) δ:6.76 (m, 1H), 3.16 (s, 1H), 2.88 (m, 2H), 1.15 (m, 2H), 0.83 (m, 3H)。
【0597】
ステップ3:2-((7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘプタン-3-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルの調製
DMF(100ml)中、2-フルオロ-3-ニトロ安息香酸メチル(10.0g、50.2ミリモル)の撹拌溶液に、(5-アミノヘプチル)カルバミン酸tert-ブチル(11.6g、50.2ミリモル)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(19.5g、151ミリモル)を室温で加えた。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水に注ぎ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0598】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.08 (m, 1H), 6.83 (m, 1H), 3.86 (s, 3H), 2.85 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 0.76 (m, 3H);LC/MS:M+H=410.39。
【0599】
ステップ4:2-((7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘプタン-3-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸の調製
THF(100ml)及び水(100ml)中、2-((7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘプタン-3-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(20.0g、48.8ミリモル)の撹拌溶液に、LiOH(10.2g、244ミリモル)を加えた。溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を1NのHClで酸性化し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物をさらに精製せずに使用した。
【0600】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.45 (m, 1H), 8.07 (m, 1H), 7.90 (m, 1H), 6.78 (m, 1H), 2.84 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 0.75 (m, 3H);LC/MS:M-H=394.20。
【0601】
ステップ5:(5-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘプチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
DMF(100ml)中、2-((7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘプタン-3-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸(10.0g、25.3ミリモル)の撹拌溶液に、ジメチルアミン(3.42g、75.9ミリモル)、HATU(19.2g、244ミリモル)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(16.3g、25.3ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌した。反応混合物を氷冷水に注ぎ、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物をさらに精製せずに使用した。
【0602】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.11 (d, 1H) 7.95 (s, 1H), 7.66 (d, 1H), 7.37 (d, 1H), 6.79 (m, 3H), 4.02 (m, 1H), 3.62 (m, 1H), 3.15 (m, 1H), 1.31 (s, 9H);LC/MS:M+H=423.18。
【0603】
ステップ6:(5-((2-アミノ-6-(ジメチルカルバモイル)フェニル)アミノ)ヘプチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(6.0ml)中、(5-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘプチル)カルバミン酸tert-ブチル(300mg、710μmol)の撹拌溶液に、Pd/C(150mg、1.41ミリモル)を加えた。反応混合物を、水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応混合物をセライト床に通して濾過し、減圧下で濃縮した。生成物をさらに精製せずに使用した。
【0604】
1H NMR (DMSO-d6) δ:6.75 (s, 1H), 6.65 (s, 2H), 6.37 (s, 1H), 4.02 (m, 1H), 3.03 (s, 3H), 2.86 (s, 3H), 1.36 (s, 9H), 0.78 (m, 3H);LC/MS:M+H=423.18。
【0605】
ステップ7:(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘプチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(15ml)、MeCN(15ml)、及び水(15ml)中、(5-((2-アミノ-6-(ジメチルカルバモイル)フェニル)アミノ)ヘプチル)カルバミン酸tert-ブチル(7.5g、19.1ミリモル)の撹拌溶液に、臭化シアン(2.23g、21.0ミリモル)を室温で加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、飽和重炭酸ナトリウム溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物(5.50g)を、さらに精製せずに使用した。
【0606】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.16 (s, 1H), 6.98 (m, 1H), 6.75 (m, 1H), 6.68 (d, 1H), 6.41 (s, 1H), 4.04 (m, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.81 (s, 3H), 1.79 (m, 2H), 1.33 (s, 9H), 0.69 (m, 3H);LC/MS:M+H=418.27。
【0607】
ステップ8:3-((1-(7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘプタン-3-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチルの調製
MeCN(60ml)中、(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘプチル)カルバミン酸tert-ブチル(5.5g、13.2ミリモル)及び3-(メトキシカルボニル)安息香酸(2.85g、15.8ミリモル)の撹拌溶液に、TCFH(5.54g、19.80ミリモル)及び1-メチル-1H-イミダゾール(5.41g、65.9ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌した。粗反応混合物を氷冷水に加え、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物(6.0g)を、さらに精製せずに使用した。
【0608】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.79 (s, 1H), 8.39 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.64 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.07 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 3.89 (s, 3H), 3.10 (s, 3H), 2.85 (s, 3H), 1.94 (m, 2H), 1.28 (s, 9H), 0.75 (m, 3H);LC/MS:M+H=580.36。
【0609】
ステップ9:3-((1-(7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘプタン-3-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
THF(30ml)及び水(30ml)中、3-((1-(7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘプタン-3-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸メチル(6.0g、10.4ミリモル)の撹拌溶液に、KOH(1.74g、31.1ミリモル)を加えた。溶液を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAcで抽出した。合わせた有機層を無水Na2SO4で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。生成物(5.0g)を、さらに精製せずに使用した。
【0610】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.76 (s, 1H), 8.38 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.62 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.06 (m, 1H), 4.17 (m, 1H), 3.10 (s, 3H), 2.85 (s, 3H), 1.98 (m, 2H), 1.28 (s, 9H), 0.76 (m, 3H);LC/MS:M-H=564.30。
【0611】
ステップ9:3-((1-(7-アミノヘプタン-3-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
CH2Cl2(40ml)中、3-((1-(7-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘプタン-3-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(3.6g、6.36ミリモル)の撹拌溶液に、ジオキサン(5.0ml)中、HClを0℃で加えた。溶液を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで洗浄した。生成物(3.0g)をさらに精製せずに使用した。
【0612】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.76 (s, 1H), 8.38 (d, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.91 (bs, 1H), 7.81 (bs, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.26 (m, 1H), 7.09 (m, 1H), 4.17 (m, 1H), 3.11 (s, 3H), 2.86 (s, 3H), 1.95 (m, 2H), 0.76 (m, 3H);LC/MS:M+H=466.26。
【0613】
ステップ10:(E)-11-エチル-N,N-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
DMF(1.0ml)及びMeCN(150ml)中、3-((1-(7-アミノヘプタン-3-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(150mg、322μmol)の撹拌溶液に、TCFH(181mg、644μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(132mg、1.61ミリモル)を0℃で少しずつ加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固し、残渣に逆相分取HPLCを使用して、ラセミ(E)-11-エチル-N,N-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(50mg)を得た。ラセミ生成物をキラル精製に供した。
【0614】
実施例67、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) (T=353 K) δ:8.85 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.57 (m, 2H), 7.51 (bs, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.04 (d, 1H), 2.87 (s, 3H), 1.85 (m, 4H);LC/MS:M+H=448.47。
【0615】
Lux Amylose-1(4.6×250)5μm、0.1% TEA in n-ヘキサン/EtOH=20:80(v/v)、流量:1ml/分、Rt=7.38分。
【0616】
実施例68、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) (T=353 K) δ:8.85 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.57 (m, 2H), 7.51 (bs, 1H), 7.22 (m, 1H), 7.03 (d, 1H), 2.87 (s, 3H), 1.85 (m, 4H);LC/MS:M+H=448.47。
【0617】
Lux Amylose-1(4.6×250)5μm、0.1% TEA in n-ヘキサン/EtOH=20:80(v/v)、流量:1ml/分、Rt=9.29分。
【0618】
実施例69:(R,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0619】
【0620】
ステップ1:5-ブロモ-2-フルオロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミドの調製
塩化オキサリル(180μl、1.91ミリモル)、続いてDMF(20μl)を、CH2Cl2中、5-ブロモ-2-フルオロ-3-ニトロ安息香酸(503mg、1.91ミリモル)(20ml)の懸濁液に加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌し、次いで揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をトルエンから一度蒸発させた。残渣をCH2Cl2(15ml)に溶解し、THF中、2Mメチルアミン(953μl、1.91ミリモル)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(394μl、2.29ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル(Biotage 10g)、10~50%EtOAc/石油エーテル)で精製し、5-ブロモ-2-フルオロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミド(434mg、78%)を得た。
【0621】
1H NMR (CDCl3) δ:8.23 (m, 1H), 7.81 (m, 1H), 3.16 (s, 3H), 2.99 (d, 3H)。
【0622】
ステップ2:5-アセチル-2-フルオロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミドの調製
Pd(PPh3)2Cl2(31mg、45μmol)を、バイアル内のジオキサン(8.0ml)中、5-ブロモ-2-フルオロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミド(236mg、811μmol)及びトリブチル(1-エトキシビニル)スタンナン(351mg、973μmol)の脱気溶液に加えた。密封したバイアルを100℃で一晩加熱した。反応混合物を室温に冷却し、1M HCl(1.5ml)を加えた。反応混合物を室温で1.5時間撹拌し、揮発性物質を減圧下で除去した。残渣をCH2Cl2に溶解し、1M NaF(水溶液)で洗浄した。固体を濾過によって除去し、有機相を乾燥し、濃縮した。フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル(Biotage 10g)、40~100%のEtOAc/石油エーテル)による精製によって、5-アセチル-2-フルオロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミド(178mg、86%)を得た。
【0623】
1H NMR (CDCl3) δ:8.66 (m, 1H), 8.27 (m, 1H), 3.19 (s, 3H), 2.99 (d, 3H), 2.67 (s, 3H)。
【0624】
ステップ3:(R)-(5-((4-アセチル-2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeCN(10ml)中、5-アセチル-2-フルオロ-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミド、K2CO3(56mg、409μmol)、及び(R)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(44mg、205μmol)の混合物を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、減圧下で濃縮乾固した。生成物である(R)-(5-((4-アセチル-2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを、さらに精製することなく使用した。
【0625】
ステップ4:(R)-(5-(5-アセチル-2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
10%Pd/C(11mg、10μmol)を、メタノール(15.0ml)中、(R)-(5-((4-アセチル-2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(92mg、204μmol)の溶液に加えた。反応フラスコを真空にし、水素で2回流した。混合物を水素下で4時間撹拌した。混合物を濾過して、水(2.0ml)中、臭化シアン(26mg、245μmol)の溶液に入れた。反応混合物を20時間撹拌し、臭化シアン(5mg、49μmol)を加え、混合物を40℃で6時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中、0.1%アンモニアを含む、CH2Cl2/0~5%MeOH(28%水溶液))で精製し、(R)-(5-(5-アセチル-2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(46mg、50%)を得た。
【0626】
1H NMR (CDCl3) δ:8.66 (m, 1H), 8.27 (m, 1H), 3.19 (s, 3H), 2.99 (d, 3H), 2.67 (s, 3H)。
【0627】
ステップ5:(R)-3-((5-アセチル-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(2.5ml)中、(R)-(5-(5-アセチル-2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(46mg、102μmol)の溶液を、MeCN(0.5ml)中、HATU(43mg、112μmol)、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(25mg、112μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(35μL、203μmol)の溶液に加えた。反応を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル(Biotage 10g)、CH2Cl2中、0~5%のMeOH)で精製して、(R)-3-((5-アセチル-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(51mg、77%)を得た。
【0628】
1H NMR (CDCl3) δ:8.89 (s, 1H), 8.40 (m, 1H), 8.16 (m, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.53 (m, 1H), 4.74 - 4.23 (m, 1H), 3.25 (s, 3H), 3.11 - 2.82 (m, 5H), 2.61 (d, 4H), 2.05 (s, 1H), 1.79 (d, 3H), 1.62 (d, 9H), 1.38 (s, 13H), 1.28 - 1.01 (m, 2H)。
【0629】
ステップ6:(R)-3-((5-アセチル-1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
5MのHCl(5.0ml)を、ジオキサン(5.0ml)中、(R)-3-((5-アセチル-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(51mg、77%)の溶液に加えた。反応混合物を室温で48時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0630】
ステップ7:(R)-15-アセチル-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(68μl、393μmol)及びHATU(45mg、118μmol)を、THF(160ml)中、(R)-3-((5-アセチル-1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(38mg、78μmol)の懸濁液に加えた。反応混合物を室温で5日間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、分取HPLC(0.1%TFAを含む、15~45%MeCN/H2O)を使用して精製して、(R)-15-アセチル-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(13mg、34%)を得た。
【0631】
ステップ8:(R)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
THF中、1.6M MeLi(67μl、107μmol)を、THF(3.0ml)中、(R)-15-アセチル-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの溶液に-78℃で加えた。反応を-78℃で数分撹拌し、次いで5分かけて0℃に到達させ、次いでAcOH(100μl)でクエンチした。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取HPLC(.1%TFAを含む、10~30%MeCN/H2O)を使用して精製し、(R)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(3mg、22%)を得た。
【0632】
1H NMR (CDCl3) δ:11.87 (s, 1H), 9.19 - 8.89 (m, 1H), 8.28 (d, 1H), 7.96 (d, 1H), 7.60 (m, 1H), 7.49 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 5.95 - 5.54 (m, 1H), 3.90 (s, 1H), 3.38 - 3.08 (m, 5H), 3.04 - 2.93 (m, 3H), 2.20 - 1.68 (m, 6H), 1.64 (s, 8H), 1.41 - 1.04 (m, 4H);LC/MS:M+H=492.0。
【0633】
一般的方法B:
MeCN及びDMF中、対応する酸(1当量)、アミン(1.5当量)の溶液に、TCFH(2当量)及び1-メチル-1H-イミダゾール(5当量)を0℃で加えた。反応混合物を、反応が完了するまで室温で撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、生成物を得、それを分取HPLCによって精製した。
【0634】
実施例70及び71:(E)-N-(2-フルオロエチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0635】
【0636】
(E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び2-フルオロ-N-メチルエタン-1-アミンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。キラルクロマトグラフィーを使用して光学異性体を分離した。
【0637】
実施例70、光学異性体1:
Chiralpak IG(4.6×250)5μm、MeOH/EtOH=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=12.82分。
【0638】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2K δ 8.84 (s, 1H), 8.07 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.34 (bs, 1H), 7.00 (m, 1H), 6.76 (d, 1H), 4.69 (m, 1H), 3.54 (m, 2H), 1.92 (m, 1H), 1.43 (m, 1H);LC/MS:M+H=466.20。
【0639】
実施例71、光学異性体2:
Chiralpak IG(4.6×250)5μm、MeOH/EtOH=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=16.90分。
【0640】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2K δ 8.83 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.67 (d, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.10 (bs, 1H), 6.89 (m, 1H), 4.69 (m, 1H), 3.54 (m, 2H), 1.92 (m, 1H), 1.43 (m, 1H);LC/MS:M+H=466.20。
【0641】
実施例72及び73:(E)-N-(2,2-ジフルオロエチル)-N,11-ジメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0642】
【0643】
(E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び2,2-ジフルオロ-N-メチルエタン-1-アミンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。キラルクロマトグラフィーを使用して光学異性体を分離した。
【0644】
実施例72、光学異性体1:
Chiralpak IG(4.6×250)5μm、IPA/EtOAc=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=5.82分。
【0645】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2K δ 8.83 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.69 (d, 1H), 7.54 (m, 2H), 7.42 (bs, 1H), 7.17 (m, 1H), 6.97 (m, 1H), 6.39 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 1.92 (m, 1H), 1.60 (d, 3H), 1.45 (m, 1H);LC/MS:M+H=484.23。
【0646】
実施例73、光学異性体2:
Chiralpak IG(4.6×250)5μm、IPA/EtOAc=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=6.85分。
【0647】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2K δ 8.83 (s, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.52 (m, 2H), 7.40 (bs, 1H), 7.12 (m, 1H), 6.90 (m, 1H), 6.33 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 1.92 (m, 1H), 1.60 (d, 3H), 1.45 (m, 1H);LC/MS:M+H=484.19。
【0648】
実施例74:(S,E)-11-メチル-17-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0649】
【0650】
実施例74を、実施例60と同様の方法で調製した:(R)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの代わりに(S)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを使用した、(R,E)-11-メチル-17-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
1H NMR (DMSO-d6) δ 12.50 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.22 (m, 1H), 7.15 - 7.06 (m, 1H), 5.06 (s, 1H), 3.87 - 2.90 (m, 7H), 2.79 (d, 3H), 1.90 (s, 3H), 1.66 (s, 3H), 1.58 - 1.33 (m, 2H);LC/MS:M+H=461.0。
【0651】
実施例75及び76:(E)-11-メチル-17-((R)-3-メチルモルホリン-4-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0652】
【0653】
(E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(R)-3-メチルモルホリンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。キラルクロマトグラフィーを使用してジアステレオマーを分離した。
【0654】
実施例75、ジアステレオマー1:
Lux-Amylose-1(4.6×250)5μm、IPA/MeOH=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=8.30分。
【0655】
1H NMR (DMSO-d6+D2O) @ 353.2K δ 8.80 (s, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.70 (d, 1H), 7.53 (m, 2H), 7.17 (m, 1H), 4.62 (m, 1H), 3.71 (m, 2H), 3.51 (m, 2H);LC/MS:M+H=490.37。
【0656】
実施例76、ジアステレオマー2:
Lux-Amylose-1(4.6×250)5μm、IPA/MeOH=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=9.71分。
【0657】
1H NMR (DMSO-d6+D2O) @ 353.2K δ 8.77 (s, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.66 (d, 1H), 7.47 (m, 2H), 7.10 (m, 1H), 4.61 (m, 1H), 3.71 (m, 2H);LC/MS:M+H=490.46。
【0658】
実施例77及び78:(E)-11-メチル-17-((S)-3-メチルモルホリン-4-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0659】
【0660】
(E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(S)-3-メチルモルホリンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。キラルクロマトグラフィーを使用してジアステレオマーを分離した。
【0661】
実施例77、ジアステレオマー1:
Chiralpak IG(4.6×250)5μm、MeOH/EtOH=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=17.61分。
【0662】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2K δ 8.85 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.57 (m, 2H), 7.48 (bs, 1H), 7.21 (m, 1H), 4.66 (m, 1H), 3.74 (m, 2H);LC/MS:M+H=490.46。
【0663】
実施例78、ジアステレオマー2:
Chiralpak IG(4.6×250)5μm、MeOH/EtOH=50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=17.61分。
【0664】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2K δ 8.81 (s, 1H), 8.03 (m, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.37 (m, 1H), 7.36 (m, 1H), 6.92 (m, 1H);LC/MS:M+H=490.46。
【0665】
実施例79及び80:(E)-11-メチル-17-(1-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0666】
【0667】
MeCN(8mL)及びDMF(2mL)中、(E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(250mg、412μmol)及びビス(1-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン);オキサレート(178mg、618μmol)の溶液に、TCFH(231mg、824μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(164μL、2.06ミリモル)を0℃で加え、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水で練和し、濾過し、濃縮した。分取HPLCを使用することによって粗生成物を精製し、32mg (E)-11-メチル-17-(1-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを得た。キラルクロマトグラフィーによって光学異性体を分離した。
【0668】
実施例79、光学異性体1:
Chiralpak IC(4.6×250)5μm、IPA/酢酸エチル=80:20(v/v)、流量:1ml/分、Rt=7.87。
【0669】
1H NMR @ 353.1 K (DMSO-d6) δ:8.82 (s, 3H), 8.08 (d, 1H), 7.73 (d, 1H), 7.57 (m, 2H), 7.23 (m, 1H), 7.10 (d, 1H), 4.84 (m, 1H), 4.36 (m, 3H), 3.11 (m, 1H), 1.88 (m, 3H), 1.57 (d, 3H);LC/MS:M+H=488.44。
【0670】
実施例80、光学異性体2:
Chiralpak IC(4.6×250)5μm、IPA/酢酸エチル=80:20(v/v)、流量:1ml/分、Rt=10.29
1H NMR @ 353.1 K (DMSO-d6+D2O) δ:8.87 (s, 3H), 8.11 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.56 (m, 2H), 7.23 (m, 1H), 7.11 (d, 1H), 4.90 (m, 1H), 4.34 (m, 3H), 2.83 (m, 1H), 1.89 (m, 3H), 1.59 (d, 3H);LC/MS:M+H=488.44。
【0671】
実施例81及び82:(E)-17-(3-メトキシアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0672】
【0673】
MeCN(3mL)及びDMF(0.5mL)中、(E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(150mg、369μmol)及び3-メトキシアゼチジン(39mg、443μmol)の溶液に、TCFH(207mg、738μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(147μL、1.85ミリモル)を0℃で加え、2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水で練和し、濾過し、濃縮した。粗生成物を、分取HPLCを使用することによって精製し、32mgのラセミ(E)-17-(3-メトキシアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを得た。キラルクロマトグラフィーによって光学異性体を分離した。
【0674】
実施例81、光学異性体1:
Chiralpak IC(4.6×250)5μm、n-ヘキサン/EtOH=20:80(v/v)中、0.1%TEA、流量:1ml/分、Rt=12.60。
【0675】
1H NMR @ 352.9 K (DMSO-d6) δ:8.90 (s, 3H), 8.11 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58 (m, 2H), 7.51 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.12 (d, 1H), 4.93 (m, 1H), 4.284 (m, 3H), 4.13 (m, 1H), 3.91 (m, 1H), 3.45 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 1.91 (m, 3H), 1.64 (d, 3H);LC/MS:M+H=476.41。
【0676】
実施例82、光学異性体2:
Chiralpak IC(4.6×250)5μm、n-ヘキサン/EtOH=20:80(v/v)中、0.1%TEA、
流量:1ml/分、Rt=15.08。
【0677】
1H NMR @ 352.7 K (DMSO-d6) δ:8.90 (s, 3H), 8.11 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58 (m, 2H), 7.51 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.12 (d, 1H), 4.93 (m, 1H), 4.284 (m, 3H), 4.13 (m, 1H), 3.91 (m, 1H), 3.45 (m, 1H), 3.24 (s, 3H), 1.91 (m, 3H), 1.64 (d, 3H);LC/MS:M+H=476.41。
【0678】
実施例83及び84:(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0679】
【0680】
スキーム:合成
ステップ1:(E)-2-クロロ-N-((ジメチルアミノ)メチレン)-3-ニトロベンズアミドの調製
ジメトキシ-N,N-ジメチルメタンアミン(1.0ml)中、2-クロロ-3-ニトロベンズアミド(277mg、1.38ミリモル)のスラリを、出発物質が溶解するまで加熱した。蒸留によりMeOHを除去しつつ、加熱を4時間続けた。ヘプタン(5ml)を反応混合物に加え、得られた混合物を室温まで冷却した。沈殿物を濾取し、乾燥して、(E)-2-クロロ-N-((ジメチルアミノ)メチレン)-3-ニトロベンズアミド(334mg、95%)を得た。
【0681】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.63 (s, 1H), 8.03 (d, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.61 (m, 1H), 3.23 (s, 3H), 3.07 (s, 3H)。
【0682】
ステップ2:3-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾールの調製
ヒドラジン(0.2ml)を、氷浴で冷却した酢酸(6.0ml)中、(E)-2-クロロ-N-((ジメチルアミノ)メチレン)-3-ニトロベンズアミド(329mg、1.29ミリモル)の溶液に加えた。冷却しながらヒドラジン(1.8ml)を滴下して加えた。形成されたスラリーを室温に到達させ、次いで1MのNaOH(40ml)に加えた。混合物をEtOAc(3×20ml)で抽出した。合わせた有機画分を乾燥し、濃縮して、3-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール(289mg、99%)を得、これをさらに精製することなく使用した。
【0683】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.69 (s, 1H), 8.13 (m, 1H), 8.09 (m, 1H), 7.70 (m, 1H)。
【0684】
ステップ3:3-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾールの調製
ヨードメタン(104μl、1.67ミリモル)を、DMF(2.5ml)中、3-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール(289mg、1.29ミリモル)及びK2CO3(533mg、3.86ミリモル)の溶液に0℃で加えた。得られた反応混合物を室温で3.5時間撹拌した。混合物を水(30mL)で希釈し、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機層をブライン(2×20mL)で洗浄し、乾燥し、濃縮した。粗生成物を、逆相クロマトグラフィーによって精製し(C18フラッシュカートリッジ、0.1%TFAを含む水中、5~50%MeCN)、3-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール(190mg、62%)及び5-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール(52.5mg、17%)を得た。
【0685】
1H NMR (CDCl3) δ:8.16 (s, 1H), 8.08 (m, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 4.04 (s, 3H)。
【0686】
ステップ4:(5-((2-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeCN(5.0ml)中、3-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール(190mg、795μmol)の溶液を、(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(206mg、954μmol)に室温で加え、続いてK2CO3(330mg、2.39ミリモル)を加えた。得られた溶液を80℃で6日間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、逆相クロマトグラフィーによって精製し(C18フラッシュカートリッジ、0.1%TFAを含む水中、20~70%MeCN)、(5-((2-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(296.8mg、89%)を得た。
【0687】
LC/MS:M+H=419.0。Rt=2.90分。
【0688】
ステップ5:(5-(2-アミノ-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
N2下、MeOH(15ml)中、(5-((2-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(297mg、709μmol)の溶液に、10%Pd/C(38mg、36μmol)を加え、混合物を室温で1.5時間水素化した。混合物を真空にし、MeOHを用いてシリンジフィルタに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(5.0ml)及び水(1.0ml)に溶解し、CNBr(91mg、851μmol)を、溶液に室温で36時間加えた。反応混合物を減圧下で濃縮乾固した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中、1%NH3を含む、1~7%MeOH(28%水溶液))で精製し、(5-(2-アミノ-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(140mg、47%)を得た。
【0689】
LC/MS:M+H=414.0。Rt=1.74分。
【0690】
ステップ6:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(5.0ml)中、HATU(154mg、406μmol)及び3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(90mg、406μmol)の溶液を、(5-(2-アミノ-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(140mg、339μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(175μl、1.02ミリモル)の溶液に加え、黄色の溶液を得た。反応混合物を一晩撹拌し、次いで濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、石油エーテル中、10~50%EtOAc)で精製し、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(188mg、90%)を得た。
【0691】
LC/MS:M+H=618.3。Rt=3.37分。
【0692】
ステップ7:3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
ジオキサン(15ml)中、4M HCl中、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの溶液を室温で5時間撹拌した。揮発性物質を減圧下で除去し、生成物をさらに精製することなく使用した。
【0693】
LC/MS:M+H=462.0。Rt=1.75分。
【0694】
ステップ8:(R)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
HATU(174mg、458μmol)を、THF(610ml)中、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(152mg、305μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(175μl、1.02ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を50℃に加熱し、2日間撹拌した。混合物を濃縮乾固した。残渣を、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、水中、0.1%ギ酸を含む20~50%MeCN)によって精製し、28mgのラセミ11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを得た。固体をCH2Cl2(1.5mL)に溶解し、分取キラルHPLC IAカラム(CH2Cl2中、3%EtOAc)で精製し、次を得た:
実施例83、光学異性体1:
(R)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(10.1mg、7.4%)
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.75 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.80 - 7.70 (m, 2H), 7.63 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.32 (d, J=7.5 Hz, 1H), 7.26 (m, 1H), 4.84 - 4.47 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.65 - 3.48 (m, 1H), 3.07 - 2.93 (m, 1H), 1.98 - 1.66 (m, 3H), 1.62 - 1.20 (m, 6H);LC/MS:M+H=444.0。
【0695】
実施例84、光学異性体2:
(S)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(11.4mg、8.4%)
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.76 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.81 - 7.68 (m, 2H), 7.63 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.32 (d, J=7.4 Hz, 1H), 7.26 (m, 1H), 4.84 - 4.44 (m, 1H), 3.98 (s, 3H), 3.70 - 3.46 (m, 1H), 3.10 - 2.92 (m, 1H), 1.98 - 1.67 (m, 3H), 1.64 - 1.20 (m, 6H);LC/MS:M+H=444.0。
【0696】
実施例85及び86:(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0697】
【0698】
ステップ1:(5-((2-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeCN(5.0ml)中、5-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール(52mg、220μmol)の溶液を、(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(57mg、264μmol)に室温で加え、続いてK2CO3(91mg、660μmol)を加えた。得られた溶液を80℃で7日間加熱した。反応混合物を室温まで冷却し、濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相クロマトグラフィー(C18フラッシュカートリッジ、0.1%TFAを含む水中、20~70%MeCN)によって精製し、(5-((2-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(75mg、81%)を得た。
【0699】
LC/MS:M+H=419.0。Rt=2.75分
ステップ2:(5-(2-アミノ-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
N2下、MeOH(15ml)中、(5-((2-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(75mg、178μmol)の溶液に、10%Pd/C(9mg、9μmol)を加え、混合物を室温で1.5時間水素化した。混合物を真空にし、MeOHを用いてシリンジフィルタに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮した。残渣をMeOH(5.0ml)及び水(1.0ml)に溶解し、CNBr(23mg、213μmol)を、溶液に室温で36時間加えた。反応混合物を減圧下で濃縮乾固した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中、1%NH3を含む、2~5%MeOH(28%水溶液))で精製し、(5-(2-アミノ-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(59mg、79%)を得た。
【0700】
LC/MS:M+H=414.0。Rt=1.72分。
【0701】
ステップ3:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(5.0ml)中、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(38mg、170μmol)及びHATU(65mg、170μmol)の溶液を、MeCN(5ml)中、(5-(2-アミノ-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(59mg、141μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(73μl、424μmol)の溶液に室温で加えた。得られた溶液を一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル中、20-80%のEtOAc)を使用して精製し、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(56mg、64%)を得た。
【0702】
LC/MS:M+H=618.30。Rt=3.38分。
【0703】
ステップ4:3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
ジオキサン(10.0ml)中、4MのHClを、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(56mg、91μmol)に加えた。反応混合物を室温で5時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固した。生成物をさらに精製することなく使用した。
【0704】
ステップ5:11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
HATU(52mg、136μmol)を、THF(181ml)中、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(45mg、91μmol)の溶液に加えた。混合物を50℃で一晩加熱した。混合物を減圧下で濃縮乾固した。残渣をDMSOに溶解し、逆相クロマトグラフィー(水中、0.1%ギ酸を含む、20~50%MeCN)を使用して精製し、ラセミ11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(10mg)を得た。ラセミ生成物を、キラルクロマトグラフィー(HPLC IAカラム、CH2Cl2中、3%EtOAc)を使用して精製して、次を得た:
実施例85、光学異性体1:
(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(3.4mg、8%);Rt=12.7分。
【0705】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.85 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.74 (m, 3H), 7.59 (m, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.24 (d, 1H), 3.75 (s, 3H), 1.91 - 1.71 (m, 3H), 1.65 - 1.16 (m, 6H)。LC/MS:M+H=444.0。
【0706】
実施例86、光学異性体2:
(S,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(4.5mg、11%);Rt=15.9分。
【0707】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.81 (s, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.74 (m, 3H), 7.59 (m, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.24 (d, 1H), 3.75 (s, 3H), 1.93 - 1.71 (m, 2H), 1.69 - 1.18 (m, 6H)。LC/MS:M+H=444.0。
【0708】
実施例87:(S,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0709】
【0710】
実施例87を、実施例62と同様の方法で調製した:(R)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの代わりに(S)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを使用した、(R,E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
1H NMR (CHCl3-d) δ:11.93 (s, 1H), 8.97 (s, 1H), 8.28 (d, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.59 m, 1H), 7.39 (d1H), 7.24 (d, 1H), 7.16 - 7.06 (m, 1H), 6.29 (s, 1H), 4.75 - 4.47 (m, 1H), 4.27 (s, 3H), 3.97 - 3.77 (m, 1H), 3.17 (s, 2H), 2.19 - 1.99 (m, 1H), 1.88 (s, 2H), 1.56 (d, 4H), 1.43 (d1H);LC/MS:M+H=444.0。
【0711】
実施例88及び89:(E)-17-((S)-3-フルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0712】
【0713】
MeCN(5ml)及びDMF(1ml)中、(E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(250mg、412μmol)及び(3S)-3-フルオロピロリジン塩酸塩(77.6mg、618μmol)の溶液に、1-メチル-1H-イミダゾール(164mg、2.06ミリモル)及びHATU(231mg、824μmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相カラムクロマトグラフィーによって精製し、24mgのジアステレオマー生成物を得た。キラル分離を使用してジアステレオマーを分離した。
【0714】
実施例88、ジアステレオマー1:
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.88 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.25 (m, 2H), 7.12 (m, 1H), 5.36 (m, 1H), 4.80 (m, 1H), 1.60 (d, 3H);LC/MS:M+H=478.39。
【0715】
Chiralpak-IE(4.6×250)5μm、移動相:CH2Cl2中、3%EtOH(v/v)、流量:1ml/分)、Rt=30.70分。
【0716】
実施例89、ジアステレオマー2:
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2 K δ:8.87 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.25 (m, 2H), 7.12 (m, 1H), 5.36 (m, 1H), 4.80 (m, 1H), 1.62 (d, 3H);LC/MS:M+H=478.39。
【0717】
Chiralpak-IE(4.6×250)5um、移動相:CH2Cl2中、3%EtOH(v/v)、流量:1ml/分)、Rt=35.27分。
【0718】
実施例90及び91:(E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0719】
【0720】
ステップ1:2-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾールの調製
t-ブタノール(100ml)中、2-クロロ-3-ニトロベンズアルデヒド(5.00g、26.9ミリモル)の溶液に、エタン-1,2-ジアミン(1.98mL、29.6ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次いでK2CO3(11.2g、80.8ミリモル)及びヨウ素(8.21g、32.3ミリモル)を加えた。反応混合物を70℃で6時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を3MのHClで酸性化し、溶液をEtOAcで洗浄した。水相をNa2CO3で塩基性化し、10%MeOH/CH2Cl2で抽出した。有機相を減圧下で濃縮して、粗2-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール(3.0g、46%)を得、これをさらに精製せずに使用した。
【0721】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.08 (d, 1H), 7.79 (d, 1H), 7.63 (m, 1H), 6.99 (s, 1H), 3.82 (m, 2H), 3.44 (m, 2H);LC/MS:M+H=226.03。
【0722】
ステップ2:2-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1H-イミダゾールの調製
DMSO(10.0ml)中、2-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-4,5-ジヒドロ-1H-イミダゾール(1.0g、4.25ミリモル)の溶液に、K2CO3(647mg、4.68ミリモル)及びヨードベンゼンジアセテート(1.37g、4.25ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応を水でクエンチし、10%MeOH/CH2Cl2で抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、80%EtOAc/ヘプタン)で精製し、2-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1H-イミダゾール(951mg、44%)を得た。
【0723】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.03 (m, 21H), 7.679 (m, 1H), 7.25 (m, 2H);LC/MS:M+H=224.26。
【0724】
ステップ3:2-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾールの調製
MeCN(20.0ml)中、2-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1H-イミダゾール(2.0g、8.68ミリモル)の溶液に、KF(1.01g、17.4ミリモル)及び(ブロモジフルオロメチル)ホスホン酸ジエチル(2.55g、9.54ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応を水でクエンチし、CH2Cl2で抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、粗生成物(1.8g、52%)をさらに精製せずに使用した。
【0725】
LC/MS:M+H=274.08。
【0726】
ステップ4:(5-((2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
K2CO3(1.83g、13.2ミリモル)を、MeCN(20.0ml)中、2-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール(1.5g、3.78ミリモル)の溶液に室温で加え、続いて(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.03g、4.54ミリモル)を加えた。反応混合物を80℃で16時間加熱し、反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、30%のEtOAc¥ヘプタン)に通して精製し、(5-((2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.1g、54%)を得た。
【0727】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.25 (d, 1H), 7.56 (m, 1H), 7.27 (m, 2H), 6.99 (m, 1H), 2.79 (m, 2H), 2.23 (m, 1H), 1.36 (s, 9H, 1.19 (m, 3H), 0.87 (d, 3H);LC/MS:M-H=452.19。
【0728】
ステップ5:(5-((2-アミノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
Pd/C(434mg、4.08ミリモル)を、MeOH(56ml)中、(5-((2-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.1g、2.04ミリモル)の溶液に加えた。反応を、水素雰囲気下、室温で3時間水素化した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0729】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.03 (m, 2H), 7.34 (m, 2H), 6.93 (m, 1H), 3.89 (m, 2H), 3.16 (m, 1H), 1.06 (m, 2H);LC/MS:M+H=424.51。
【0730】
ステップ6:(5-(2-アミノ-7-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
臭化シアン(55mg、519μmol)を、MeOH(5ml)、MeCN(2.0ml)、及び水(2.0ml)中、(5-((2-アミノ-6-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.9g、2.13ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を55℃で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、減圧下で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、0~10%MeOH)で精製し、(5-(2-アミノ-7-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(900mg、89%)を得た。
【0731】
ステップ7:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
DMF(5.0ml)及びMeCN(2.0ml)中、(5-(2-アミノ-7-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.1g、2.31ミリモル)及び3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(769mg、3.46ミリモル)の溶液に、TCFH(782mg、5.76ミリモル)を加え、続いて1-メチル-1H-イミダゾール(946mg、2.31ミリモル)を加えた。反応を室温で1時間撹拌した。完了後、反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出し、有機相を減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、45%EtOAc¥ヘプタン)で精製し、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(900mg、50%)を得た。
【0732】
LC/MS:M+H=654.01。
【0733】
ステップ8:3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
TFA(2.0ml)を、CH2Cl2(7.65ml)中、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(0.9g、1.17ミリモル)の溶液に0℃で加えた。反応を室温で16時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、生成物をさらに精製せずに使用した。
【0734】
LC/MS:M+H=497.57。
【0735】
ステップ9:(E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
MeCN(350ml)及びDMF(72ml)中、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(150mg、302μmol)の溶液に、TCFH(102mg、744μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(124mg、1.41ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水で練和し、濾過し、乾燥した。粗生成物を分取HPLCによって精製し、ラセミ(E)-17-(1-(ジフルオロメチル)-1H-イミダゾール-2-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(42mg)を得た。光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【0736】
実施例90、光学異性体1:(12mg)
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.82 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.75 (m, 2H), 7.57 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.30 (m, 2H), 7.14 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 1.86 (m, 1H), 1.38 (m, 3H);LC/MS:M+H=479.41。
【0737】
Chiralpak-IG(4.6×250)5um、移動相:IPA/MeOH 50:50(v/v)、流量:1ml/分)、Rt=7.04分。
【0738】
実施例91、光学異性体2:(10mg)
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.82 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.75 (m, 2H), 7.57 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.30 (m, 2H), 7.14 (m, 1H), 3.48 (m, 1H), 1.86 (m, 1H), 1.38 (m, 3H);LC/MS:M+H=479.31。
【0739】
Chiralpak-IG(4.6×250)5μm、移動相:IPA/MeOH 50:50(v/v)、流量:1ml/分、Rt=8.69分。
【0740】
実施例92及び93:(E)-17-((R)-3-フルオロピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0741】
【0742】
(E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(3R)-3-フルオロピロリジン塩酸塩から出発して、一般的方法Bに従って調製した。キラルクロマトグラフィーを使用してジアステレオマーを分離した。
【0743】
実施例92、ジアステレオマー1:
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.88 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.25 (m, 2H), 7.12 (m, 1H), 5.36 (m, 1H), 4.80 (m, 1H), 1.60 (d, 3H);LC/MS:M+H=478.28。
【0744】
Chiralpak-IG(4.6×250)5μm、移動相:CH2Cl2中、3%EtOH(v/v)、流量:1ml/分)、Rt=20.94分。
【0745】
実施例93、ジアステレオマー2:
1H NMR (DMSO-d6) @ 253.7K δ:8.88 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.25 (m, 2H), 7.11 (m, 1H), 5.35 (m, 1H), 4.79 (m, 1H), 1.60 (d, 3H);LC/MS:M+H=478.28。
【0746】
Chiralpak-IG(4.6×250)5μm、移動相:CH2Cl2中、3%EtOH(v/v)、流量:1ml/分)、Rt=24.88分。
【0747】
実施例94:(R,E)-17-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0748】
【0749】
(R,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び3-メチルアゼチジン-3-オールから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0750】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.83 (1H. s), 8.10 (1H, d), 7.81 (1H), m), 7.75 (1H, d), 7.59 (2H, m), 7.23 (1H, m), 7.13 (1H, m), 5.75 (1H, d), 3.95 (2H, m), 3.87 (1H, m);LC/MS:M+H=476.35。
【0751】
実施例95:(S,E)-17-(3-ヒドロキシ-3-メチルアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0752】
【0753】
(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び3-メチルアゼチジン-3-オールから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0754】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.83 (1H. s), 8.10 (1H, d), 7.81 (1H), m), 7.75 (1H, d), 7.59 (2H, m), 7.23 (1H, m), 7.13 (1H, m), 5.75 (1H, d), 3.95 (2H, m), 3.87 (1H, m);LC/MS:M+H=476.41。
【0755】
実施例96:(S,E)-17-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0756】
【0757】
実施例96を、実施例57と同様の方法で調製した:(R)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの代わりに(S)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルを使用した、(R,E)-17-(4,5-ジメチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
実施例97:(E)-16-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0758】
【0759】
ステップ1:3-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-4-ニトロ安息香酸メチルの調製
N-Boc-1,5-ジアミノペンタン(1.21g、6.0ミリモル)を、MeCN(25ml)中、3-フルオロ-4-ニトロ安息香酸メチル(996mg、5.0ミリモル)の溶液に加え、濃黄色の溶液を得た。K2CO3(2.07g、15.0ミリモル)を加えて懸濁液を得、その混合物を加熱還流(80℃)した。反応混合物を濃縮乾固し、残渣を水と酢酸エチルとに分配した。有機相を0.1MのNaOH、0.1MのHCl、飽和NaHCO3、及びブラインで洗浄し、相分離装置を使用して乾燥し、固体(2.56g)になるまで濃縮した。生成物をさらに精製せずに使用した。
【0760】
LC/MS:M+H-Boc=281.1、Rt=5.28。
【0761】
ステップ2:2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-カルボン酸メチルの調製
N2下、MeOH(35ml)中、3-((5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)アミノ)-4-ニトロ安息香酸メチル(1.91g、5.0ミリモル)の溶液に、10%Pd/C(266mg、250μmol)を加え、その混合物を室温で水素化した。混合物を真空にし、MeOH(40mL)を用いてセライトに通して濾過した。黄褐色の溶液を濃縮して、残渣(2.085g)を得た。残渣をMeOH(15ml)及び水(3ml)に溶解し、CNBr(636mg、6.0ミリモル)を溶液に室温で加えた。反応混合物をNa2CO3水溶液(50mL、飽和)に加え、混合物をEtOAc(3×30mL)で抽出した。有機層をMg2SO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、黄色の固体(2.2g)を得た。残渣を、CH2Cl2中、1%NH3を含む、1~7%MeOH(28% 水溶液)を使用したシリカゲル(Biotage 12g)上でのフラッシュクロマトグラフィーで精製し、2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-カルボン酸メチルを黄色の固体(1.605g、85%)として得た。
【0762】
LC/MS:M+H=377.2、Rt=4.15。
【0763】
ステップ3:1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-カルボン酸メチルの調製
HATU(882mg、2.32ミリモル)を、MeCN(50ml)中、2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-カルボン酸メチル(728mg、1.93ミリモル)及び3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(473mg、2.13ミリモル)の溶液に室温で加え、続いてN,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.0ml、5.80ミリモル)を加えて、黄色の溶液を得た。反応混合物を一晩撹拌し、その後濃縮した。残渣にNaOH水溶液(1M)及びブラインを加え,続いてEtOAcで抽出した(3×)。有機相を合わせ、乾燥し、固体(1.38g)になるまで濃縮した。粗生成物を、石油エーテル中、10~50%EtOAcを使用した、シリカゲル(Biotage 12g)上でのフラッシュクロマトグラフィーによって精製し、1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-カルボン酸メチル(705mg、62%)を得た。
【0764】
LC/MS:M+H=581.3、Rt=5.80。
【0765】
ステップ4:3-((1-(5-アミノペンチル)-6-(メトキシカルボニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
HCl(10ml)を、ジオキサン(10ml)中、1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-カルボン酸メチル(200mg、344μmol)の溶液に室温で加えた。反応混合物を室温で6時間撹拌し、次いで濃縮乾固した。残渣をジエチルエーテル中で90分間加熱し、冷却し、固体を濾取して、所望の生成物(170mg)を得、これをさらに精製せずに次のステップに使用した。
【0766】
LC/MS:M+H=462.2;Rt=3.90分。
【0767】
ステップ5:3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-16-カルボン酸メチルの調製
THF(123ml)中、3-((1-(5-アミノペンチル)-6-(メトキシカルボニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(170mg、369μmol)及びTEA(257μl、1.84ミリモル)の懸濁液を、室温で、THF(123ml)中、PyBrOP(241mg、516μmol)の溶液に滴下漏斗で滴下して加えた。反応混合物を一晩撹拌し、次いで70℃で6時間加熱した。室温に冷却し、一晩撹拌した。反応混合物を濾過し、濾液を減圧下で濃縮して、白色固体を得た。白色固体を水に再懸濁し、2回濃縮乾固し、続いてMeOHから再懸濁し、濃縮乾固した。固体をMeOHに再懸濁し、濃縮乾固した。固体を濾取し、MeOH(約5mL)、水(約5mL)、次いでMeOH(約5mL)で洗浄した。固体を乾燥して、白色固体(110mg)を得、これをさらに精製せずに使用した。
【0768】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.79 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.91 -7.82 (m, 2H), 7.76 (d, 1H), 7.63 - 7.53 (m, 2H), 4.33 (m, 2H), 3.88 (s, 3H), 3.24 -3.15 (m, 2H), 2.09 - 1.98 (m, 2H), 1.88 - 1.79 (m, 2H), 1.48 - 1.40 (m, 2H);LC/MS:M+H=407.1。
【0769】
ステップ6:3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-16-カルボン酸の調製
5MのNaOH(90μl、450μmol)を、ジオキサン(1.5ml)及び水(1.5ml)中、3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-16-カルボン酸メチル(61mg、150μmol)の懸濁液に加えた。反応混合物を室温で26時間撹拌し、次いで5MのHCl(90μl)を加えた。混合物を水で希釈し、濃縮乾固した。残渣を水に再懸濁し、生成物(44mg)を濾過によって回収した。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0770】
LC/MS:M+H=393.1;Rt=3.82分。
【0771】
ステップ7:(E)-16-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-16-カルボン酸(20mg、51μmol)をTHF(2.0ml)に懸濁し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(53μl、307μmol)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、N-メチルピペラジン(8.5μl、76μmol)及びHATU(29mg、77μmol)を加えた。反応混合物を40℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を濃縮乾固した。残渣をDMSO(2mL)に溶解した。得られた溶液に、MeCN(0.5mL)、水(0.5mL)、及び一滴のTFAを加えた。溶液をシリンジフィルタに通して濾過し、透明な溶液を得た。生成物を、0.1%TFAを含む水中、10~30%MeCNを使用して、C18カラム上、分取HPLCで逆相クロマトグラフィーを3回実施することによって精製して、(E)-16-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを白色固体(9.7mg、32%)として得た。
【0772】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.68 (s, 1H), 9.80 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.90 (m, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.54 (d, 1H), 7.32 (m, 1H), 4.31 (m, 2H), 3.23 - 3.16 (m, 3H), 3.08 (s, 2H), 2.83 (s, 3H), 2.09 - 1.98 (m, 2H), 1.88 - 1.77 (m, 2H), 1.49 - 1.37 (m, 2H);LC/MS:M+H=472.2。
【0773】
実施例98:(E)-16-(4-(オキセタン-3-イル)ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0774】
【0775】
3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-16-カルボン酸(18mg、46μmol)を、THF(3.0ml)に懸濁し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(24μl、140μmol)を加えた。1-(オキセタン-3-イル)ピペラジン(10mg、70μmol)及びHATU(27mg、70μmol)を加える前に、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を40℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を濃縮乾固した。残渣をDMSO(0.5mL)に溶解した。得られた溶液に、水(0.1mL)及び一滴のTFAを加えた。溶液をシリンジフィルタに通して濾過し、透明な溶液を得た。生成物を、0.1%TFAを含む水中、10~30%MeCNを使用して、C18カラム上、分取HPLCで逆相クロマトグラフィーを3回実施することによって精製して、(E)-16-(4-メチルピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを白色固体(12.4mg、42%)として得た。
【0776】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.67 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.89 (m, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.52 (d, 1H), 7.30 (d, 1H), 4.83 - 4.52 (m, 4H), 4.30 (m, 2H), 3.26 - 3.13 (m, 3H), 2.10 - 1.99 (m, 2H), 1.88 - 1.78 (m, 2H), 1.49 - 1.34 (m, 2H);LC/MS:M+H=517.2。
【0777】
実施例99:(E)-15-フルオロ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0778】
【0779】
ステップ1:(5-((4-フルオロ-2-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
炭酸カリウム(261mg、1.89ミリモル)を、アセトニトリル(10ml)中、2,5-ジフルオロニトロベンゼン(100mg、629μmol)及びN-boc-1,5-ジアミノペンタン(153mg、754μmol)の溶液に加えた。得られた混合物を50℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水と酢酸エチルとに分配した。有機相を、0.1MのNaOH、0.1MのHCl、飽和NaHCO3、及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。(5-((4-フルオロ-2-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0780】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.06 (m, 1H), 7.84 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.11 (m, 1H), 6.76 (m, 1H), 3.37 - 3.30 (m, 2H), 2.90 (m, 2H), 1.60 (m, 2H), 1.40 (m, 2H), 1.35 (s, 9H), 1.34 - 1.28 (m, 2H);LC/MS:M+H-tert-Bu=286.0。
【0781】
ステップ2:(5-(2-アミノ-5-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
(5-((4-フルオロ-2-ニトロフェニル)アミノ)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(200mg、586μmol)と5%Pd/C(31mg、29μmol)を、10mlのエタノール中で混合した。反応フラスコを真空にし、水素で2回流した。混合物を水素下で2時間撹拌した。混合物をセライトに通して濾過し、直接次のステップに進めた。臭化シアン(81mg、762μmol)を加え、混合物を40℃で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、残渣を飽和NaHCO3と酢酸エチルとに分配した。有機相を分離し、ブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮して、(5-(2-アミノ-5-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルを茶色の油(190mg)として得、これをさらに精製することなく直接使用した。
【0782】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.08 (m, 1H), 6.87 (m, 1H), 6.77 (m, 1H), 6.65 (m, 1H), 6.49 (s, 2H), 3.91 (m, 2H), 2.87 (m, 2H), 1.58 (m, 2H), 1.41 - 1.32 (m, 11H), 1.29 - 1.21 (m, 2H);LC/MS:M+H=337.1。
【0783】
ステップ3:3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
アセトニトリル(10ml)中、(5-(2-アミノ-5-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(190mg、565μmol)、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(126mg、565μmol)、HATU(278mg、734μmol)、及びTEA(236μl、1.69ミリモル)の溶液を、50℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を水と酢酸エチルとに分配した。有機相を、0.1MのNaOH、0.1MのHCl、飽和NaHCO3、及びブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、濃縮した。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカ、石油エーテル中、10~40%のEtOAc)で精製し、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-フルオロ -1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(250mg、82%)を得た。
【0784】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.87 (s, 1H), 8.79 (s, 1H), 8.43 (d, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.63 - 7.54 (m, 2H), 7.33 (m, 1H), 7.12 (m, 1H), 6.69 (m, 1H), 4.25 (m, 2H), 2.88 (m, 2H), 1.81 (m, 2H), 1.59 (s, 9H), 1.49 - 1.41 (m, 2H), 1.36 - 1.27 (m, 11H);LC/MS:M+H=541.3。
【0785】
ステップ4:3-((1-(5-アミノペンチル)-5-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
2mlのジオキサン、2mlの水、及び2mlのHCl(濃)中、3-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(250mg、462μmol)の溶液を、室温で一晩撹拌した。反応混合物を濃縮乾固し、残渣をジエチルエーテル中で還流した。固体を濾取し、3-((1-(5-アミノペンチル)-5-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(160mg)を得、これをさらに精製せずに使用した。
【0786】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.87 (br. s, 1H), 8.79 (m, 1H), 8.46 (m, 1H), 8.09 (dt, J=7.7, 1.4 Hz, 1H), 7.68 (br. s, 3H), 7.62 (m, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.14 (m, 1H), 4.28 (m, 2H), 2.75 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 1.61 (m, 2H), 1.39 (m, 2H);LC/MS:M+H=385.2。
【0787】
ステップ5:(E)-15-フルオロ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
THF(100ml)中、3-((1-(5-アミノペンチル)-5-フルオロ-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(21mg、50μmol)、HATU(23mg、60μmol)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(44μl、250μmol)の溶液を、50℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をメタノール(約50ml)で希釈し、濾過し、濃縮した。残渣を逆相クロマトグラフィー(Gemini NX-C18、21*150mm、水(50mM NH4OH)/アセトニトリル、12分間にわたる勾配、25ml/分)で精製した。純粋な画分をプールし、濃縮して、(E)-15-フルオロ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(3mg、16%)を得た。
【0788】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.58 (s, 1H), 9.02 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.27 (m, 1H), 7.14 - 7.07 (m, 1H), 4.27 (m, 2H), 3.23 - 3.14 (m, 2H), 2.07 - 1.98 (m, 2H), 1.85 - 1.77 (m, 2H), 1.45 - 1.38 (m, 2H);LC/MS:M+H=367.1。
【0789】
実施例100:(E)-16-(ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0790】
【0791】
ステップ1:4-(3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-16-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルの調製
3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-16-カルボン酸(20mg、52μmol)を、THF(2.0ml)に懸濁し、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(54μl、313μmol)を加えた。ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(15mg、78μmol)及びHATU(30mg、78μmol)を加える前に、反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を40℃に加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を濃縮乾固した。残渣をDMSO(0.5mL)に溶解した。得られた溶液に、水(0.1mL)及び一滴のTFAを加えた。溶液をシリンジフィルタに通して濾過し、透明な溶液を得た。生成物を、0.1%TFAを含む水中、10~30%MeCNを使用して、C18カラム上、分取HPLCで逆相クロマトグラフィーを3回実施することによって精製して、4-(3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-16-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチルを白色固体(14.9mg、51%)として得た。
【0792】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.64 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.95 - 7.85 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.62 - 7.56 (m, 2H), 7.51 (d, 1H), 7.26 (m, 1H), 4.30 (m, 2H), 3.41 - 3.35 (m, 2H), 3.19 (m, 2H), 2.10 - 1.96 (m, 2H), 1.87 - 1.74 (m, 2H), 1.53 - 1.35 (m, 11H);LC/MS:M+H=561.3。
【0793】
ステップ2:(E)-16-(ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
TFA(100μl)を、CH2Cl2(0.5ml)中、4-(3,5-ジオキソ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-16-カルボニル)ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(10mg、17.8μmol)の懸濁液に室温で加え、透明な溶液を得た。反応を3.5時間撹拌し、減圧下で濃縮乾固した。残渣をDMSO(0.5mL)、水(0.1mL)に溶解した。0.1%TFAを含む水中、10~30%MeCNを使用して、C18カラム上、分取HPLCで、15分、次いで最高溶出強度で5分にわたり、逆相クロマトグラフィーで精製し、(E)-16-(ピペラジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを白色固体(7.5mg、73%)として得た。
【0794】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.66 (s, 1H), 9.03 (s, 1H), 8.80 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.90 (m, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.66 - 7.62 (m, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.53 (d, 1H), 7.32 (m, 1H), 4.30 (d, 2H), 3.71 (s, 4H), 3.23 - 3.12 (m, 6H), 2.12 - 1.99 (m, 2H), 1.88 - 1.77 (m, 2H), 1.50 - 1.35 (m, 2H);LC/MS:M+H =461.2。
【0795】
実施例101:(E)-16-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0796】
【0797】
ステップ1:(5-(2-アミノ-6-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
LiAlH4(150μL)を、THF(5ml)中、2-アミノ-1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-6-カルボン酸メチル(94mg、250μmol)の溶液に0℃で滴下して加えた。反応混合物を一晩撹拌し、室温に到達させた。水(174μL)をゆっくり加え、続いて、15%NaOH(水溶液)(174μL)及び水(522μL)を加えた。懸濁液をTHFで濾過し、濾液を濃縮し、MeCNを用いて蒸発により乾燥させ、油(94.7mg)を得た。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0798】
LC/MS:M+H=349.2;Rt=3.80分。
【0799】
ステップ2:(5-(2-アミノ-6-ホルミル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
Dess-Martinペルヨージナン(127mg、300μmol)を、CH2Cl2(5ml)中、(5-(2-アミノ-6-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(87mg、250μmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、0.1%TFAを含む水中、20~50%MeCNを使用して、20分、次いで最高溶出強度で5分にわたり、C18カラム上、4回の分取HPLCの逆相クロマトグラフィーで精製し、(5-(2-アミノ-6-ホルミル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(40mg、46%)を茶色の固体として得た。
【0800】
LC/MS:M+H =347.2;Rt=3.9分。
【0801】
ステップ3:(5-(2-アミノ-6-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
TFA(100μl)、N-メチルピペラジン(58.5mg、585μmol)を、THF(3ml)中(5-(2-アミノ-6-ホルミル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(40mg、117μmol)に加え、続いてAcOH(7μl、117μmol)を加えた。トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(74mg、351μmol)を室温で加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、それをEtOAc(20ml)で希釈した。溶液をNa2CO3水溶液(3×15ml、飽和)で洗浄し、合わせた有機相を減圧下で濃縮した。残渣を、0.1%TFAを含む水中、20~40%MeCNを使用して、20分、次いで最高溶出強度で5分にわたり、C18カラム上、分取HPLCでの逆相クロマトグラフィーによって精製し、(5-(2-アミノ-6-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(37mg、58%)を得た。
【0802】
LC/MS:M+H=431.3;Rt=3.30分。
【0803】
実施例102:(E)-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(2,6)-ピリジンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0804】
【0805】
ステップ1:6-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイルピコリン酸メチルの調製
DMF(20ml)中、N-{5-[2-アミノ-5-({[トリス(プロパン-2-イル)シリル]オキシ}メチル)-1H-1,3-ベンゾジアゾール-1-イル]ペンチル}カルバミン酸tert-ブチル(1.00g、1.92ミリモル)及び6-(メトキシカルボニル)ピリジン-2-カルボン酸(696mg、2当量、3.84ミリモル)の溶液に、エチルビス(プロパン-2-イル)アミン(1.02mL、3当量、5.76ミリモル)を室温で加えた。15分後、HATU([ジメチルアミノ(トリアゾロ[4,5-b]ピリジン-3-イルオキシ)メチリデン]-ジメチルアザニウム;3-ヒドロキシトリアゾロ[4,5-b]ピリジン;ヘキサフルオロリン酸)(1.10g、1.5当量、2.88ミリモル)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をCH2Cl2に溶解し、CombiFlashクロマトグラフィー(SiO2、0~10%のMeOH:CH2Cl2)を使用して精製し、6-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイルピコリン酸メチル(1.20g、1.56ミリモル、81%)を茶色の油として得た。
【0806】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.48 (m, 1H), 8.13 (bs, 2H), 7.64 (s, 1H), 7.50 (d, 1H), 7.22 (d, 1H), 6.71 (m, 1H), 4.88 (s, 2H), 4.23 (bs, 2H), 3.93 (s, 3H), 2.87 (m, 2H), 1.79 (m, 2H), 1.45 (m, 2H), 1.31 (s, 9H), 1.18 (m, 2H), 1.08 (m, 18H);LC/MS:M+H=668.05。
【0807】
ステップ2:6-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸メチルの調製
THF(12.0mL)中、6-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイルピコリン酸メチル(1.20g、1.56ミリモル)の溶液に、1Mのテトラブチルアンモニウムフルオリド(7.82mL、7.82ミリモル)を0℃で加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣を水に溶解し、酢酸エチルで抽出して、6-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸メチル(840mg、1.56ミリモル、99%)を茶色い粘着性の固体として得た。生成物を、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0808】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.48 (d, 1H), 8.11 (m, 2H), 7.56 (s, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.21 (d, 1H), 6.73 (m, 1H), 4.56 (s, 2H), 4.24 (m, 1H), 3.92 (s, 3H), 3.126 (m, 2H), 2.87 (m, 2H), 1.79 (m, 2H), 1.56 (m, 2H), 1.46 (m, 2H), 1.31 (s, 9H);LC/MS:M+H=512.11。
【0809】
ステップ3:6-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-ホルミル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸メチルの調製
CH2Cl2(16ml)中、6-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸メチル((840mg、1.56ミリモル)の溶液に、1,1-ビス(アセチルオキシ)-3-オキソ-3H-1λ5,2-ベンゾヨーダオキソール-1-イルアセテート(807mg、1.2当量、1.90ミリモル)を0℃加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を酢酸エチルに溶解し、1NのNaOHで洗浄し、乾燥し、濃縮して、黄色の油を得た。粗生成物(650mg)を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
【0810】
1H NMR (DMSO-d6) δ:9.89 (s, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.22 (m, 2H), 8.03 (s, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.47 (m, 1H), 4.26 (m 2H), 3.83 (s, 3H), 3.16 (m, 2H), 2.86 (m, 2H);LC/MS:M+H=510.11。
【0811】
ステップ4:6-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸メチルの調製
CH2Cl2(20ml)中、6-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-ホルミル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸メチル(650mg、1.12mmol)及び1-メチルピペラジン(281mg、2.5当量、2.81ミリモル)の溶液に、トリエチルアミン(778μL、5当量、5.61ミリモル)を加えた。溶液を室温で30分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(707mg、3当量、3.37ミリモル)を0℃で少しずつ加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2)で精製し、所望の生成物を無色の液体(550mg、741μmol、66%)として得た。
【0812】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.47 (d, 1H), 8.12 (m, 2H), 7.53 (s, 1H), 7.48 (d, 1H), 7.20 (d, 1H), 4.22 (m, 2H), 4.02 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 2.87 (m, 2H), 1.99 (s, 3H) 1.78 (m, 2H), 1.45 (m, 2H), 1.31 (s, 9H);LC/MS:M+H=594.45。
【0813】
ステップ5:6-((1-(5-アミノペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸メチルの調製
CH2Cl2(1.0ml)中、6-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸メチル(50.0mg、59.8μmol)の溶液に、ジオキサン中、4M HCl(1.00mL、4.00ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、粗化合物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
【0814】
LC/MS:M+H=494.30;Rt=1.25分。
【0815】
ステップ6:6-((1-(5-アミノペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸の調製
メタノール(600μL)中、6-((1-(5-アミノペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸メチル(30.0mg、57.1μmol)の溶液に、水酸化カリウム(19.2mg、6当量、343μmol)及び水(300μL)を加えた。反応混合物を60℃で一晩撹拌した。反応を室温に冷却し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。生成物(40mg)を、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0816】
LC/MS:M-H=478.32;Rt=0.88分。
【0817】
ステップ7:(E)-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(2,6)-ピリジンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
DMF(1.0ml)中、6-((1-(5-アミノペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)ピコリン酸(40.0mg、50.0μmol)の溶液に、エチルビス(プロパン-2-イル)アミン(44.3μL、5当量、250μmol)を室温で加えた。混合物を15分間撹拌した後、T3P(31.8mg、2当量、100μmol)を加えた。撹拌を室温で1.5時間続けた。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を、分取HPLCを使用して精製して、表題化合物(7.0mg、30%)を得た。
【0818】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.28 (m, 2H), 8.13 (m, 1H), 7.58 (m, 2H), 7.34 (m, 1H), 4.39 (m, 2H), 3.96 (s, 2H), 2.76 (s, 3H), 1.67 (m, 2H);LC/MS:M+H=462.28。
【0819】
実施例103:(E)-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(2,6)-ピリジンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0820】
【0821】
ステップ1:5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸メチルの調製
DMF(15ml)中、(5-(2-アミノ-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル(1.50g、2.94ミリモル)及び4-フルオロ-3-(メトキシカルボニル)安息香酸(1.17g、5.88ミリモル)の溶液に、エチルビス(プロパン-2-イル)アミン(1.54mL、8.83ミリモル)を室温で加えた。15分後、HATU(1.52g、6.47ミリモル)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を冷水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、CombiFlashクロマトグラフィー(SiO2、35%EtOAc¥ヘプタン)を使用して精製し、5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸メチル(1.50g、73%)を得た。
【0822】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.79 (d, 1H), 8.47 (m, 1H), 7.61 (s, 1H), 7.45 (m, 2H), 7.20 (d, 1H), 6.72 (m, 1H), 4.87 (s, 2H), 4.24 (m, 2H), 3.90 (s, 3H), 2.88 (m, 2H), 1.79 (m, 2H), 1.05 (m, 21H);LC/MS:M-H=683.33。
【0823】
ステップ2:5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸メチルの調製
THF(20.0mL)中、5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸メチル(1.50g、2.17ミリモル)の溶液に、1Mのテトラブチルアンモニウムフルオリド(10.8ml、10.8ミリモル)を0℃加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮した。残渣を水に溶解し、酢酸エチルで抽出して、5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸メチル(1.10g、95%)を得た。生成物を、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0824】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.75 (d, 1H), 8.47 (d, 1H), 7.52 (s, 1H), 7.46 (d, 1H), 7.21 (d, 1H), 6.72 (m, 1H), 4.56 (s, 2H), 4.24 (m, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.88 (m, 2H), 1.80 (m, 2H), 0.97 (s, 9H);LC/MS:M+H=529.17。
【0825】
ステップ3:5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-ホルミル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸メチルの調製
CH2Cl2(15ml)中、5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-(ヒドロキシメチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸メチル(1.00mg、1.87ミリモル)の溶液に、1,1-ビス(アセチルオキシ)-3-オキソ-3H-1λ5,2-ベンゾヨーダオキソール-1-イルアセテート(953mg、2.25ミリモル)を0℃加え、室温で1時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物を酢酸エチルに溶解し、1NのNaOHで洗浄し、乾燥し、濃縮して、黄色の油を得た。粗生成物(986mg)を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
【0826】
1H NMR (DMSO-d6) δ:10.0 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.47 (m, 2H), 8.06 (m, 1H), 7.84 (m, 1H), 7.79 (m, 1H), 7.46 (m, 1H), 4.28 (m 2H), 3.87 (s, 3H), 2.90 (m, 2H), 1.31 (s, 9H);LC/MS:M+H=527.07。
【0827】
ステップ4:5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸メチルの調製
CH2Cl2(5.0ml)中、5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-ホルミル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸メチル(300mg、348μmol)及び1-メチルピペラジン(42mg、417μmol)の溶液に、AcOH(10mg、174μmol)を加えた。溶液を室温で30分間撹拌し、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(219mg、1.04ミリモル)を0℃で少しずつ加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、有機層を分離し、硫酸ナトリウムで乾燥し、真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、10%MeOH/CH2Cl2)によって精製し、所望の生成物(150mg、62%)を得た。
【0828】
LC/MS:M+H=611.31。
【0829】
ステップ5:5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸の調製
THF(5.0ml)、水(3.0)、及びMeOH(2.0)中、5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸メチル(200、327μmol)の溶液に、LiOH(41mg、982μmol)を加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。反応を室温に冷却し、真空下で濃縮して、粗生成物を得た。生成物(200mg)を、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0830】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.68 (d, 1H), 8.42 (m, 1H), 7.46 (m, 2H), 7.18 (m, 1H), 6.73 (m, 1H), 4.23(m, 2H), 3.66 (s, 3H), 2.88 (m, 2H), 1.79 (m, 2H), 1.45 (m, 2H), 1.32 (s, 9H);LC/MS:M-H=597.11。
【0831】
ステップ6:5-((1-(5-アミノペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸の調製
CH2Cl2(30ml)中、5-((1-(5-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸(200mg、302μmol)の溶液に、ジオキサン(1.05mL、4.00ミリモル)中、4MのHClを0℃で加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、粗化合物を、さらに精製することなく次のステップに使用した。
【0832】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.74 (s, 1H), 8.47 (m, 1H), 7.73 (m, 1H), 7.66 (m, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.43 (m, 1H), 4.45 (m 2H), 4.29 (m, 2H), 2.88 (m, 2H), 1.84 (m, 2H), 1.64 (m, 2H);LC/MS:M+H=497.06。
【0833】
ステップ7:(E)-44-フルオロ-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
DMF(15ml)及びMeCN(100ml)中、5-((1-(5-アミノペンチル)-5-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)-2-フルオロ安息香酸(200mg、251μmol)の溶液に、TCFH((176mg、628μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(206mg、2.51ミリモル)を0℃で加えた。室温で2時間、撹拌を続けた。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を、分取HPLCを使用して精製して、表題化合物(20mg、16%)を得た。
【0834】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.89 (d, 1H), 8.07 (m, 2H), 7.50 (d, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.24 (d, 1H), 4.28 (m, 2H), 3.39 (m, 2H), 2.77 (s, 3H), 1.97 (m, 2H), 1.77 (m, 2H, 1.37 (m, 2H);LC/MS:M+H=479.3。
【0835】
実施例104:(12E,42Z)-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(4,2)-チオフェンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0836】
【0837】
表題生成物を、実施例103と同じ手順に従って、(5-(2-アミノ-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル及び5-(メトキシカルボニル)チオフェン-3-カルボン酸から調製した。
【0838】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.73 (s, 1H), 8.15 (s, 1H), 7.90 (m, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.36 (s, 1H), 7.15 (s, 1H), 4.20 (m, 2H), 3.49 (s, 2H), 2.17 (s, 3H), 1.94 (m, 2H), 1.75 (m, 2H), 1.49 (m, 2H);LC/MS:M+H=467.23。
【0839】
実施例105:(E)-46-フルオロ-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0840】
【0841】
表題生成物を、実施例103と同じ手順に従って、(5-(2-アミノ-5-(((トリイソプロピルシリル)オキシ)メチル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ペンチル)カルバミン酸tert-ブチル及び2-フルオロ-5-(メトキシカルボニル)安息香酸から調製した。
【0842】
1H NMR (DMSO-d6) δ:9.02 (d, 1H), 7.93 (m, 1H), 7.77 (m, 1H), 7.44 (d, 1H), 7.41 (s, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.18 (d, 1H), 4.23 (m, 2H), 3.53 (s, 2H), 3.19 (m, 2H), 2.26 (s, 3H), 2.00 (m, 2H), 1.82 (m, 2H), 1.42 (m, 2H);LC/MS:M+H=479.36。
【0843】
実施例106:(S,E)-17-((R)-3-ヒドロキシ-3-メチルピロリジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0844】
【0845】
標準的なアミドカップリング条件を使用して、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(R)-3-メチルピロリジン-3-オールから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0846】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353 K δ:8.88 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.57 (m, 2H), 7.48 (m, 1H), 7.22 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 4.84 (m, 1H), 3.66 (m, 1H), 1-94-1.77 (m, 6H), 1.62 (d, 3H), 1.45 (m, 1H);LC/MS:M+H=490.17。
【0847】
実施例107:(S,E)-17-(3-シクロプロポキシアゼチジン-1-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0848】
【0849】
標準的なアミドカップリング条件を使用して、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び3-シクロプロポキシアゼチジンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0850】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.84 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.81 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.15 (d, 1H), 4.43 (m, 1H), 4.31 (m, 1H), 4.15 (m, 1H), 1.62 (d, 3H), 0.56 (m, 2H), 0.45 (m, 2H);LC/MS:M+H=502.28。
【0851】
実施例108及び109:(12Z,42E)-N,N,5-トリメチル-2,11-ジオキソ-42,43-ジヒドロ-41H-3,10-ジアザ-1(4,2)-チアゾラ-4(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾルアシクロウンデカファン-47-カルボキサミド
【0852】
【0853】
ステップ1:4-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)チアゾール-2-カルボン酸エチルの調製
DMF(10.0ml)中、(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0g、2.3ミリモル)及び2-(エトキシカルボニル)チアゾール-4-カルボン酸(696mg、3.46ミリモル)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(1.24ml、6.91ミリモル)及びHATU(1.75g、4.61ミリモル)を室温で加えた。反応混合物を16時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0854】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.64 (m, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.26 (m, 1H), 7.07 (m, 1H), 6.68 (m, 1H), 4.42 (m, 2H), 3.08 (m, 3H);LC/MS:M+H=587.25。
ステップ2:4-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)チアゾール-2-カルボン酸の調製
THF(5.0ml)及び水(2.0ml)中、4-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)チアゾール-2-カルボン酸エチル(1.0g、1.67ミリモル)の撹拌溶液に、NaOH(0.2g、5.01ミリモル)を加えた。反応を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水に溶解し、溶液を1M HClで酸性化し、CH2Cl2で抽出した。有機層を減圧下で濃縮した。生成物(650mg、68%)をさらに精製せずに使用した。
【0855】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.30 (m, 1H), 7.60 (m, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.05 (m, 1H);LC/MS:M+H=559.25。
【0856】
ステップ3:4-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)チアゾール-2-カルボン酸の調製
HCl(146mg、4.01ミリモル)を、CH2Cl2(6.9ミリモル)中、4-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)チアゾール-2-カルボン酸(650mg、803μmol)の溶液に加えた。反応を0℃で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。生成物(550mg、64パーセント)を、さらに精製せずに使用した。
【0857】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.30 (m, 1H), 7.60 (m, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.05 (m, 1H);LC/MS:M+H=459.22。
【0858】
ステップ4:(12Z,42E)-N,N,5-トリメチル-2,11-ジオキソ-42,43-ジヒドロ-41H-3,10-ジアザ-1(4,2)-チアゾラ-4(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾルアシクロウンデカファン-47-カルボキサミドの調製
TCFH(74mg、545μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(89.5mg、1.09ミリモル)を、DMF(5.0ml)及びMeCN(200ml)中、4-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)チアゾール-2-カルボン酸(100mg、218μmol)の溶液に加えた。反応を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を水で練和し、次いで逆相分取HPLCで精製し、ラセミ(12Z,42E)-N,N,5-トリメチル-2,11-ジオキソ-42,43-ジヒドロ-41H-3,10-ジアザ-1(4,2)-チアゾラ-4(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾルアシクロウンデカファン-47-カルボキサミド(70mg)を得た。光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【0859】
実施例108、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) @ t=352.9 K δ:8.33 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.41 (m, 1H), 7.12 (m, 1H), 6.92 (m, 1H), 4.51 (m, 1H), 3.56 (m, 2H), 2.84 (s, 3H), 1.75 (m, 2H), 1.55 (d, 3H);LC/MS:M+H=441.19。
【0860】
Chiralpak-ID (4.6×250mm)、5μm、酢酸エチル/IPA=70:30(v/v)、流量:1ml/分、Rt=6.51分。
【0861】
実施例109、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) @ t=352.9 K δ:8.37 (s, 1H), 8.00 (s, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.19 (m, 1H), 7.01 (m, 1H), 4.52 (m, 1H), 3.56 (m, 2H), 2.85 (s, 3H), 1.82 (m, 2H), 1.55 (m, 3H);LC/MS:M+H=441.26。
【0862】
Chiralpak-ID (4.6×250mm)、5μm、酢酸エチル/IPA=70:30(v/v)、流量:1ml/分、Rt=7.33分。
【0863】
実施例110:(S,E)-11-メチル-17-(3-(トリフルオロメトキシ)アゼチジン-1-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0864】
【0865】
標準的なアミドカップリング条件を使用して(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び3-(トリフルオロメトキシ)アゼチジンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0866】
1H NMR (DMSO-d6) @ t=353 K δ:8.90 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.62 (d, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.17 (d, 1H), 5.26 (m,1H), 4.95 (m, 1H), 4.42 (m, 2H), 4.15 (m, 2H), 3.46 (m, 1H), 1.95 (m, 3H), 1.64 (d, 3H), 1.51 (m, 1H);LC/MS:M+H=530.27。
【0867】
実施例111:(S,E)-17-((1S,4S)-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0868】
【0869】
標準的なアミドカップリング条件を使用して(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(1S,4S)-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0870】
1H NMR (DMSO-d6) @ t=353.2 K δ:8.86 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.60 (m, 2H), 7.51 (m, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.13 (m, 1H), 3.59 (m, 2H), 1.67 (m, 4H);LC/MS:M+H=488.40。
【0871】
実施例112:(S,E)-17-((1R,4R)-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタン-5-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
標準的なアミドカップリング条件を使用して(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び(1R,4R)-2-オキサ-5-アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0872】
【0873】
1H NMR (DMSO-d6) @ t=353.2 K δ:8.86 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58 (m, 2H), 7.52 (m, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.13 (m, 1H), 3.86 (m, 2H), 1.67 (m, 4H);LC/MS:M+H=488.40。
【0874】
実施例113:(S,E)-11-メチル-17-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0875】
【0876】
ステップ1:(R,E)-(5-((tert-ブチルスルフィニル)イミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジルの調製
(5-オキソヘキシル)カルバミン酸ベンジル(50g、191ミリモル)、R)-2-メチルプロパン-2-スルフィンアミド(25.4g、210ミリモル)及びチタンテトラエタノレート(79.9mL、381ミリモル)の溶液を、70℃で24時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、NaHCO3水溶液でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、乾燥(Na2SO4)し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~80%のEtOAc)によって精製し、(R,E)-(5-((tert-ブチルスルフィニル)イミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(70g、81%)を無色の液体として得た。
【0877】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.32 (m, 5H), 5.00 (m, 2H), 2.99 (m, 2H), 1.50 (m, 2H), 1.41 (m, 2H), 1.12 (s, 9H);LC/MS:M-H=351.22。
【0878】
ステップ2:((S)-5-(((R)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジルの調製
THF(500ml)中、(R,E)-(5-((tert-ブチルスルフィニル)イミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(70g、155ミリモル)の溶液に、-78℃で、THFの1M溶液中、リチウムトリ-sec-ブチルボロヒドリドを滴下して加えた(35.7ml、232ミリモル)。溶液を-78℃で3時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、減圧下で濃縮した。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~80%のEtOAc)によって精製し、((S)-5-(((R)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(30g、51%)を得た。
【0879】
LC/MS:M+H=355.21。
【0880】
ステップ3:(S)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸ベンジルの調製
CH2Cl2(300ml)中、((S)-5-(((R)-tert-ブチルスルフィニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(30g、79.5ミリモル)及びジオキサン中HCl(59.9mL、159ミリモル)の溶液を、0℃で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗残渣をEt2Oで練和して、(S)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸ベンジル(21g、100%)を得た。
【0881】
LC/MS:M+H=251.21。
【0882】
ステップ4:tert-ブチルヘキサン-1,5-ジイル(S)-ジカルバミン酸ベンジルの調製
トリエチルアミン(34ml、242ミリモル)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(22.2ml、96.6ミリモル)を、CH2Cl2(378ml)中、(S)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸ベンジル(21g、80.5ミリモル)の溶液に0℃で加えた。反応混合物を室温で8時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。粗残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~50%のEtOAc)を用いて精製し、tert-ブチルヘキサン-1,5-ジイル(S)-ジカルバミン酸ベンジル(11.5g、40%)を得た。生成物をSFC(超臨界流体クロマトグラフィー)に供して、立体化学純度を99%eeに高めた。
【0883】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.34 (m, 5H), 7.24 (m, 1H), 6.61 (m, 1H), 5.00 (s, 2H), 3.34 (m, 1H), 2.97 (m, 2H), 1.38 (s, 9H), 0.99 (d, 3H);LC/MS:M-Boc=251.18。
【0884】
ステップ5:(S)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸ベンジルの調製
CH2Cl2(83ml)中、tert-ブチルヘキサン-1,5-ジイル(S)-ジカルバミン酸ベンジル(3g、8.22ミリモル)の撹拌溶液に、ジオキサン中、HCl(0.5ml、24.7ミリモル)を0℃で加えた。溶液を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、Et2Oで練和し、減圧下で乾燥して、所望の生成物を無色の粘着性の固体として得た。
【0885】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.02 (bs, 2H), 7.30 (m, 5H), 5.00 (s, 2H), 2.95 (m, 2H), 1.59 (m, 1H), 1.41 (m, 4H), 1.10 (d, 3H)。
【0886】
ステップ6:(S)-(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジルの調製
DMF(20ml)中、1-ブロモ-2-フルオロ-3-ニトロベンゼン(2g、9.09ミリモル)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(6.71ml、36.4ミリモル)及びtert-ブチルヘキサン-1,5-ジイル(S)-ジカルバミン酸ベンジルの溶液を、70℃で4時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~100%のEtOAc)で精製し、(S)-(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(2.7g、66%)を得た。
【0887】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.89 (m, 2H), 7.33 (m, 5H), 7.21 (m, 1H), 6.89 (m, 1H), 5.68 (d, 1H), 5.01 (s, 2H), 3.58 (m, 1H), 2.94 (m, 2H), 1.24 (m, 2H), 1.06 (d, 3H)。
【0888】
ステップ7:(S)-(5-((2-ニトロ-6-(2-オキソピロリジン-1-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジルの調製
1,4-ジオキサン(20ml)中、(S)-(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(1.7g、3.77ミリモル)、Cs2CO3(1.84g、5.66ミリモル)、及びピロリジン-2-オン(643mg、7.55ミリモル)の溶液を、アルゴンを用いて10分間パージした。反応混合物に、CuI(72mg、377μmol)及びメチル(2-(メチルアミノ)エチル)アミン(998mg、11.3ミリモル)を加え、反応混合物を、アルゴン下、100℃で16時間加熱した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄し、減圧下で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~80%のEtOAc)で精製し、(S)-(5-((2-ニトロ-6-(2-オキソピロリジン-1-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(680mg、40%)を得た。
【0889】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.98 (m, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.32 (m, 5H), 7.21 (m, 1H), 6.91 (m, 1H), 6.76 (d, 1H), 4.99 (s, 2H), 3.58 (m, 2H), 3.39 (m, 1H), 2.94 (m, 1H), 2.43 (m, 2H), 2.13 (m, 2H), 1.36 (m, 4H), 1.20 (d, 3H);LC/MS:M+H=455.20。
【0890】
ステップ8:(S)-(5-((2-アミノ-6-(2-オキソピロリジン-1-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジルの調製
(S)-(5-((2-ニトロ-6-(2-オキソピロリジン-1-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(1.0g、2.2ミリモル)及びニッケル(129mg、2.2ミリモル)の溶液を、水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合物をセライトのパッドを通して濾過し、EtOAcで洗浄し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらに精製せずに次のステップに使用した。
【0891】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.34 (m, 5H), 7.25 (m, 1H), 6.74 (m, 1H), 6.57 (d, 1H), 6.42 (d, 1H), 5.00 (s, 2H), 3.71 (m, 2H), 3.19 (m, 1H), 2.98 (m, 2H), 2.42 (m, 2H), 2.07 (m, 2H), 1.36 (m, 2H), 1.28 (m, 2H), 0.87 (d, 3H);LC/MS:M+H=425.30。
【0892】
ステップ9:(S)-(5-(2-アミノ-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸ベンジルの調製
メタノール(6.0ml)、MeCN(3.0ml)、及び水(3.0ml)中、(S)-(5-((2-アミノ-6-(2-オキソピロリジン-1-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.8g、1.88ミリモル)及び臭化シアン(220mg、2.07ミリモル)の溶液を、55℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をNaHCO3(水溶液)に溶解し、CH2Cl2中、5%MeOHで抽出した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、減圧下で濃縮した。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0893】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.30 (m, 5H), 7.20 (m, 1H), 7.07 (m, 1H), 6.94 (m, 1H), 6.68(m, 1H), 4.97 (d, 2H), 3.61 (m, 1H), 2.91 (m, 2H), 2.13 (m, 1H), 1.39 (d, 3H);LC/MS:M+H=450.25。
【0894】
ステップ10:3-((1-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル安息香酸tert-ブチルの調製
TCFH(780mg、2.78ミリモル)を、MeCN(40ml)中、(S)-(5-(2-アミノ-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(0.5g、1.11ミリモル)、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(494mg、2.22ミリモル)、及び1-メチル-1H-イミダゾール(443μL、5.56ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで氷冷水でクエンチした。形成された沈殿物を濾取し、乾燥した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~100%のEtOAc)によって精製し、3-((1-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル安息香酸tert-ブチル(310mg、41%)を得た。
【0895】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.82 (s, 1H), 8.60 (d, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.62 (m, 1H), 7.56 (m, 1H), 7.30 (m, 5H), 7.15 (m, 1H), 7.09 (m, 1H), 4.92 (d, 2H), 3.70 (m, 1H), 2.89 (m, 2H), 2.19 (m, 2H), 1.72 (m, 3H);LC/MS:M+H=654.70。
【0896】
ステップ11:3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
TFA(10ml)中、3-((1-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル安息香酸tert-ブチル(0.3g、459μmol)の溶液を、60℃で16時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をEt2Oで練和し、生成物を固体として得た。
【0897】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.78 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.64 (m, 1H), 7.26 (m, 1H), 7.13 (m, 1H), 4.62 (d, 1H), 2.68 (m, 2H), 1.75 (m, 3H), 1.48 (m, 2H), 1.28 (m, 1H);LC/MS:M+H=464.40。
【0898】
ステップ12:(S,E)-11-メチル-17-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
DMF(2ml)及びMeCN(100ml)中、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(2-オキソピロリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(0.2g、431μmol)の溶液を、MeCN中、TCFH(242mg、863μmol)の溶液に加えた。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、MeCN中、1-メチル-1H-イミダゾール(172μL、2.16ミリモル)を0℃で加え、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。この粗生成物を水で希釈した。形成された沈殿物を濾取し、冷水で洗浄し、真空内で乾燥した。粗生成物をCombiflash(3%のMeOH/CH2Cl2)で精製し、(S,E)-11-メチル-17-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(15mg、7.7%)を得た。
【0899】
1H NMR (DMSO-d6) @ t=354.1 K δ:8.85 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.51 (d, 1H), 7.47 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.08 (m, 1H), 4.84 (m, 1H), 3.89 (m, 1H), 3.73 (m, 1H), 3.56 (m, 1H), 2.24 (m, 2H), 2.05 (m, 1H), 1.49 (m, 1H);LC/MS:M+H=446.30。
【0900】
実施例114:(S,E)-11-メチル-17-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0901】
【0902】
標準的なアミドカップリング条件を使用して、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び2-オキサ-6-アザスピロ[3.3]ヘプタンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0903】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.83 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.82 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.52 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.14 (m, 1H), 4.68 (m, 4H), 4.28 (m, 2H), 4.16 (m, 1H), 4.08 (m, 1H), 1.90 (m, 2H);LC/MS:M+H=488.30。
【0904】
実施例115:(S,E)-11-メチル-17-(2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0905】
【0906】
標準的なアミドカップリング条件を使用して、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0907】
1H NMR (DMSO-d6) @ t=354.2 K δ:8.88 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58 (m, 2H), 7.48 (m, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.10 (m, 1H), 4.65 (m, 1H), 4.53 (m, 1H), 4.44 (m, 2H), 3.58 (m, 1H), 2.25 (m, 1H), 2.18 (m, 1H),1.66 (d, 3H);LC/MS:M+H=502.30。
【0908】
実施例116:(S,E)-11-メチル-17-(5-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0909】
【0910】
標準的なアミドカップリング条件を使用して、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び5-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0911】
1H NMR (DMSO-d6) @ t=353.2 K δ:8.90 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.50 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.13 (m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.07 (m, 1H), 3.93 (m, 2H), 3.77 (m, 2H), 3.47 (m, 1H), 1.64 (d, 3H);LC/MS:M+H=502.35。
【0912】
実施例117:(S,E)-17-(7,7-ジフルオロ-5-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタン-2-カルボニル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0913】
【0914】
標準的なアミドカップリング条件を使用して、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び7,7-ジフルオロ-5-オキサ-2-アザスピロ[3.4]オクタンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0915】
1H NMR (DMSO-d6) @ t=353.2 K δ:8.90 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.61 (m, 2H), 7.51 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.15 (m, 1H), 4.94 (m, 1H), 4.07 (m, 1H), 4.31 (m, 2H), 4.18 (m, 2H), 4.03 (m, 2H), 3.47 (m, 1H), 1.62 (d, 3H);LC/MS:M+H=538.35。
【0916】
実施例118:(S,E)-11-メチル-N,N-ビス(メチル-d3)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0917】
【0918】
標準的なアミドカップリング条件を使用して、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及びビス(メチル-d3)アミンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0919】
1H NMR (DMSO-d6) @ t=353.2 K δ:8.87 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58 (m, 2H), 7.50 (m, 1H), 7.23 (m, 1H), 7.04 (m, 1H), 3.48 (bs, 1H), 1.61 (d, 3H);LC/MS:M+H=440.33。
【0920】
実施例119:(S,E)-11-メチル-14-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0921】
【0922】
ステップ1:(S)-3-((6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-2-クロロ-4-ニトロピリジン1-オキシドの調製
DMF(30ml)中、2-クロロ-3-フルオロ-4-ニトロピリジン1-オキシド(2.8g、14.5ミリモル)、(S)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸ベンジル(5.46g、21.8ミリモル)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(8.06ml、43.6ミリモル)の溶液を、室温で5時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、減圧下で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~80%のEtOAc)で精製し、(S)-3-((6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-2-クロロ-4-ニトロピリジン1-オキシド(3.5g、52%)を得た。
【0923】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.01 (d, 1H), 7.93 (d, 1H), 7.32 (m, 5H), 7.23 (m, 1H), 7.10 (d, 1H), 4.99 (s, 2H), 3.95 (m, 1H), 2.95 (m, 2H), 1.59 (m, 1H), 1.52 (m, 1H), 1.38 (m, 2H), 1.19 (d, 3H);LC/MS:M+H=423.00。
【0924】
ステップ2:(S)-(5-((4-アミノ-2-クロロピリジン-3-イル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジルの調製
EtOAc(250ml)中、(S)-3-((6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-2-クロロ-4-ニトロピリジン1-オキシド(2g、4.73ミリモル)の撹拌溶液に、ラネーニッケル(2g、34.1ミリモル)を室温で加えた。反応混合物を水素雰囲気下、室温で2時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルを使用してセライト床に通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。生成物(1.4g)を、さらに精製せずに使用した。
【0925】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.52 (d, 1H), 7.35 (m, 5H), 7.22 (m, 1H), 6.54 (d, 1H), 5.89 (s, 2H), 5.00 (s, 2H), 3.36 (m, 1H), 3.17 (m, 1H), 2.98 (m, 2H), 0.99 (d, 3H);LC/MS:M+H=377.00。
【0926】
ステップ3:(S)-(5-(2-アミノ-4-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-3-イル)ヘキシル)カルバミン酸ベンジルの調製
MeCN(10ml)、MeOH(10ml)、及び水(5.0ml)中、(S)-(5-((4-アミノ-2-クロロピリジン-3-イル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(1.0g、2.65ミリモル)の撹拌溶液に。反応混合物を室温で臭化シアン(562mg、5.3ミリモル)を加えながら16時間撹拌した(合計2.81g、26.5ミリモル)。反応混合物を減圧下で濃縮し、NaHCO3(飽和)に溶解させた。水溶液を10%のMeOH/CH2Cl2(3×15ml)で抽出した。合わせた有機画分を濃縮した。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、5%のMeOH/CH2Cl2)を使用して精製し、(S)-(5-(2-アミノ-4-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-3-イル)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(300mg、28%)を得た。
【0927】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.85 (m, 1H), 7.34 (m, 5H), 7.21 (m, 1H), 7.11 (d, 1H), 6.89 (m, 1H), 4.97 (s, 2H), 2.92 (m, 2H), 1.49 (m, 2H);LC/MS:M+H=401.95。
【0928】
ステップ4:(S)-3-((3-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-4-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
DMF(0.5ml)及びMeCN(20ml)中、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(387mg、1.74ミリモル)の撹拌溶液に、TCFH(733mg、2.61ミリモル)及び1-メチル-1H-イミダゾール(347μL、4.35ミリモル)を0℃で加えた。15分後、(S)-(5-(2-アミノ-4-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-3-イル)ヘキシル)カルバミン酸ベンジル(350mg、871μmol)を加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を氷冷水に溶解した。水溶液を酢酸エチルで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、50%酢酸エチル-ヘプタン)で精製し、(S)-3-((3-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-4-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(250mg、46%)を得た。
【0929】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.38 (d, 1H), 8.17 (d, 1H), 8.07 (d, 1H), 7.65 (m, 1H), 7.56 (d, 1H), 7.32 (m, 5H), 7.16 (m, 1H), 4.92 (s, 2H);LC/MS:M+H=606.10。
【0930】
ステップ5:(S)-3-((3-(6-アミノヘキサン-2-イル)-4-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
TFA(4.0ml)中、(S)-3-((3-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-4-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(0.1g、165μmol)の溶液を、60℃で6時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣をEt2Oで練和し、生成物(80mg)を固体として得た。
【0931】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.79 (s, 1H), 8.41 (d, 1H), 8.19 (d, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.65 (m, 1H), 7.59 (m, 2H), 2.72 (m, 2H), 1.55 (d, 3H);LC/MS:M+H=415.95。
【0932】
ステップ6:(S,E)-14-クロロ-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
TCFH(169mg、431μmol)を、DMF(0.2ml)及びMeCN(400ml)中、(S)-3-((3-(6-アミノヘキサン-2-イル)-4-クロロ-3H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)カルバモイル)安息香酸(0.1g、240μmol)の溶液に加えた。得られた溶液を0℃で30分間撹拌した後、1-メチル-1H-イミダゾール(96μL、1.2ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で3時間撹拌した。反応混合物を水(5mL)でクエンチし、減圧下で濃縮した。この粗生成物を水で希釈した。形成された沈殿物を濾取し、冷水で洗浄し、真空内で乾燥した。粗生成物を、Combiflash(SiO2、CH2Cl2中、10% 1:1 酢酸エチル:MeOH)によって精製し、(S,E)-14-クロロ-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(25mg、20%)を得た。
【0933】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.23 (m, 1H), 8.12 (d, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.52 (m, 1H);LC/MS:M+H=397.15。
【0934】
ステップ7:(S,E)-11-メチル-14-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
Cs2CO3(37mg、113μmol)及びピロリジン-2-オン(3.21mg、37.7μmol)を、ジオキサン(1.0ml)中、(S,E)-14-クロロ-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(15mg、38μmol)の溶液に室温で加えた。反応混合物を窒素で15分間パージし、次いでCuI(22mg、113μmol)を加え、続いて1,2-ジメチルエチレンジアミン(13mg、151μmol)を加えた。反応混合物を110℃で16時間撹拌し、反応混合物を、10%CH2Cl2-MeOHを使用してセライト床に通して濾過した。有機層を水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相HPLC(酢酸アンモニウム移動相)で精製し、(S,E)-11-メチル-14-(2-オキソピロリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(5mg、29%)を得た。
【0935】
1H NMR (DMSO-d6 + d-TFA) δ:8.74 (bs, 1H), 8.47 (d, 1H), 8.12 ( d, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.68 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 4.81 (m, 1H), 3-79 - 3.98 (m, 2H), 3.02 (m, 1H), 1.85 (m, 3H);LC/MS:M+H=447.40。
【0936】
実施例120及び121:(11S,E)-11-メチル-17-(1-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタン-6-カルボニル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0937】
【0938】
標準的なアミドカップリング条件を使用して、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸及び2-オキサ-6-アザスピロ[3.4]オクタンから出発して、一般的方法Bに従って調製した。
【0939】
実施例120、ジアステレオマー1:
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.7 K δ:8.71 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58, (m, 2H), 7.48 (bs, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.09 (m, 1H), 4.73 (bs, 1H), 4.47 - 4.29 (m, 2H), 1.60 (d, 3H);LC/MS:M+H=502.35。
【0940】
Chiralcel OJ-H(250*4.6)mm、5μm、CO2/(MeOH中、MeCN/0.2%TEA 80:20)80:20、流量:4.0mL/分、Rt=7.48分。
【0941】
実施例121、ジアステレオマー2:
1H NMR (DMSO-d6) @ 354.1 K δ:8.88 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.58, (m, 2H), 7.47 (bs, 1H), 7.24 (m, 1H), 7.09 (m, 1H), 4.76 (bs, 1H), 4.47 (m, 1H), 4.32 (m, 1H), 4.32 (m, 1H), 3.26 (m, 1H), 1.59 (d, 3H);LC/MS:M+H=502.30。
【0942】
Chiralcel OJ-H(250*4.6)mm、5μm、CO2/(MeOH中、MeCN/0.2%TEA 80:20)80:20、流量:4.0mL/分、Rt=9.98分。
【0943】
実施例122:(S,E)-14-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0944】
【0945】
Cs2CO3(118mg、362μmol)及び1-シクロプロピルイミダゾリジン-2-オン(22.8mg、163μmol)を、ジオキサン(2.0ml)中、(S,E)-14-クロロ-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(50mg、121μmol)の溶液に室温で加えた。反応混合物を窒素で15分間パージし、次いでCuI(69mg、362μmol)を加え、続いて1,2-ジメチルエチレンジアミン(43mg、483μmol)を加えた。反応混合物を110℃で16時間撹拌し、反応混合物を、10%CH2Cl2-MeOHを使用してセライト床に通して濾過した。有機層を水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。粗生成物を逆相HPLC(酢酸アンモニウム移動相)で精製し、(S,E)-14-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(9mg、15%)を得た。
【0946】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2 K δ:8.85 (bs, 1H), 9.17 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.51 (bs, 1H), 7.42 (d, 1H), 5.08 (bs, 1H), 3.10 (m, 1H), 1.93 (m, 3H), 0.71 (s, 4H);LC/MS:M+H=488.40。
【0947】
実施例123:(S,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0948】
【0949】
【0950】
ステップ1:(S)-5-ブロモ-2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルの調製
DMF(50ml)中、5-ブロモ-2-フルオロ-3-ニトロ安息香酸メチル(15g、54ミリモル)及び(S)-(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(15.2g、70.1ミリモル)の撹拌溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(47.8ml、270ミリモル)を加えた。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、20~50%のEtOAc)で精製し、(S)-5-ブロモ-2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(20.1g、76%)を得た。
【0951】
LC/MS:M+H=475.90;Rt=2.44分。
【0952】
ステップ2:(S)-3-アミノ-5-ブロモ-2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)安息香酸メチルの調製
EtOAc(408ml)中、(S)-5-ブロモ-2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロベンゾエート(20g、41.3ミリモル)の撹拌溶液に、ニッケル(9.7g、165ミリモル)を加えた。反応混合物を、水素雰囲気下で4時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物(16.2g)を、さらに精製せずに使用した。
【0953】
LC/MS:M+H=445.75;Rt=2.37分。
【0954】
ステップ3:(S)-2-アミノ-5-ブロモ-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルの調製
MeCN(40ml)及びMeOH(120ml)中、(S)-3-アミノ-5-ブロモ-2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)安息香酸メチル(16.2g、30.6ミリモル)及び臭化シアン(3.89g、36.7ミリモル)の撹拌溶液に、水(40ml)を加えた。反応混合物を55℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水に溶解し、EtOAcで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、0~10%のMeOH)で精製し、(S)-2-アミノ-5-ブロモ-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(13.6g、76%)を得た。
【0955】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.41 (d, 1H), 7.24 (d, 1H), 6.68 m, 1H), 6.58 (bs, 1H), 3.89 (s, 3H), 2.78 (m, 1H), 1.46 (d, 3H), 1.28 (s, 9H), 1.26 (m, 2H);LC/MS:M+H=470.75。
【0956】
ステップ4:(S)-5-ブロモ-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチルの調製
3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(7.82g、35.2ミリモル) in MeCN(140ml)の0℃の溶液に、TCFH(13.2g、46.9ミリモル)及び1-メチル-1H-イミダゾール(9.35ml、117ミリモル)を加えた。溶液を0℃で10分間撹拌し、次いでMeCN(20ml)中、(S)-2-アミノ-5-ブロモ-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(13.6g、23.5ミリモル)の溶液を加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、氷冷水を加えた。混合物をEtOAcで抽出した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、50~70%のEtOAc)で精製し、(S)-5-ブロモ-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(14.9g、92%)を得た。
【0957】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.81 (s, 1H), 8.37 (d, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.64 (m, 2H), 6.63 (m, 1H), 4.49 (bs, 1H), 4.02 (m, 1H), 3.95 (s, 3H), 2.77 (m, 2H), 1.73 (d, 3H), 1.29 (s, 9H);LC/MS:M+H=674.85。
【0958】
ステップ5:(S)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-5-ブロモ-7-(メトキシカルボニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
TFA(36.3ml)中、(S)-5-ブロモ-1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-7-カルボン酸メチル(14.8g、21.5ミリモル)の溶液を、0℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで練和した。生成物(10.8g)をさらに精製せずに使用した。
【0959】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.79 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.91 (d, 1H), 7.65 (m, 2H), 4.53 (bs, 1H), 3.96 (s, 3H), 2.67 (m, 2H), 1.98 (m, 1H), 1.72 (d, 3H), 1.46 (m, 2H), 1.20 (m, 1H), 0.98 (m, 1H);LC/MS:M+H=519.20。
【0960】
ステップ6:(S,E)-15-ブロモ-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチルの調製
MeCN(4l)中、TCFH(6.31g、22.5ミリモル)及び1-メチル-1H-イミダゾール(4.48ml、56.2ミリモル)の溶液を、0℃で15分間撹拌した。この溶液に、DMF(10ml)中、(S)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-5-ブロモ-7-(メトキシカルボニル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(6.0g、11.2ミリモル)及びMeCN(4l)の溶液をゆっくり加えた。得られた反応混合物を0℃で16時間撹拌し、反応混合物を水(50ml)でクエンチし、減圧下で濃縮した。粗残渣を水で希釈した。形成された沈殿物を濾過し、冷水で洗浄し、真空内で乾燥した。粗生成物をアセトニトリルで練和し、濾過して、(S,E)-15-ブロモ-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチル(1.8g、30%)を得た。
【0961】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.80 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.78 (m, 3H), 7.60 (m, 2H), 3.93 (s, 3H), 1.89 (d, 3H), 1.59 (m, 3H);LC/MS:M+H=501.15。
【0962】
ステップ7:(S,E)-15-ブロモ-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸の調製
ジオキサン(30ml)及び水(10ml)中、(S,E)-15-ブロモ-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸メチル(1.8g、3.42ミリモル)の溶液に、LiOH(492mg、20.5ミリモル)を加えた。得られた反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、2MのHClで酸性化した。形成された沈殿物を濾過し、真空内で乾燥した。粗生成物(1.6g)をさらに精製せずに使用した。
【0963】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.79 (s, 1H), 8.10 (m, 1H), 7.78 (m, 2H), 7.60 (m, 2H), 1.90 (m, 3H), 1.75 (m, 3H), 1.69 (m, 2H), 1.63 (m, 3H);LC/MS:M+H=486.80。
【0964】
ステップ8:(S,E)-15-ブロモ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
MeCN(60ml)及びDMF(10ml)中、(S,E)-15-ブロモ-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(1.6g、2.97ミリモル)の溶液に、TCFH(1.66g、5.93ミリモル)、1-メチル-1H-イミダゾール(1.18ml、14.8ミリモル)を加えた。溶液を室温で15分間撹拌し、次いでN,N’-ジメチルアミン(554μl、14.8ミリモル)を滴下して加えた。得られた溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣を水で練和し、次いでフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、10%のMeOH/EtOAc 2:3)で精製し、(S,E)-15-ブロモ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(1.5g、93%)を得た。
【0965】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.10 (d, 1H), 7.88 (m, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.60 (m, 1H), 7.27 (s, 1H), 3.05 (m, 3H), 2.87 (s, 3H);LC/MS:M+H=513.75。
【0966】
ステップ9:(S,E)-15-アセチル-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
DMF(5.0ml)中、(S,E)-15-ブロモ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(250mg、463μmol)、トリブチル(1-エトキシエテニル)スタンナン(335mg、927μmol)、LiCl(58.9mg、1.39ミリモル)、及びビス(トリフェニルホスフィン)二塩化パラジウム(65.1mg、92.7μmol)の溶液を窒素で脱気し、次いで密閉した管内において120℃で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、水で希釈し、CH2Cl2中、5%のMeOHで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、10%のMeOH)で精製し、(S,E)-15-アセチル-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(110mg、44%)を得た。
【0967】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.77 (bs, 1H), 8.11 (m, 2H), 7.77 (m, 2H), 7.61 (m, 2H), 3.09 (s, 3H), 2.89 (s, 3H), 2.60 (s, 3H), 1.69 (m, 2H), 1.57 (m, 2H);LC/MS:M+H=476.30。
【0968】
ステップ10:(S,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
ジエチルエーテル中、3M MeMgBr(1.89ミリモル、631μl)を、乾燥THF中、(S,E)-15-アセチル-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(100mg、189μmol)の溶液に、0℃で滴下して加えた。反応混合物を0℃で1時間撹拌し、次いで飽和NH4Cl水溶液を加えてクエンチした。水溶液を、CH2Cl2中、5%MeOHで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、粗化合物を分取HPLCで精製し、(S,E)-15-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(21mg、22%)を得た。
【0969】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2 K δ:8.88 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.50 (m, 1H), 7.15 (m, 1H), 4.89 (s, 1H), 3.46 (bs, 1H), 3.09 (s, 3H), 2.88 (s, 3H), 1.60 (d, 3H), 1.49 (s, 6H);LC/MS:M+H=492.35。
【0970】
実施例124:(S,E)-N,N,11-トリメチル-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0971】
【0972】
ジオキサン(4ml)及び水(1ml)中、(S,E)-15-ブロモ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(100mg、185μmol)、トリフルオロ((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)ホウ酸カリウム(82mg、371μmol)、Cs2CO3(242mg、742μmol)、xPhos(26.5mg、55.6μmol)、及びPd(OAc)2(4.16mg、18.5μmol)の溶液を、密閉した管内で120℃で16時間加熱した。反応混合物を冷却し、水で希釈し、CH2Cl2中、5%のMeOHで抽出した。有機層を減圧下で濃縮し、残渣を分取HPLCにかけて、(S,E)-N,N,11-トリメチル-15-((4-メチルピペラジン-1-イル)メチル)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(16mg、16%)を得た。
【0973】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2 K δ:8.86 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.58 (m, 1H), 7.51 (m, 2H), 7.03 (s, 1H), 4.72 (bs, 1H), 3.71 (s, 2H), 3.09 (s, 4H), 2.89 (s, 3H), 2.67 (s, 2H), 1.89 (m, 3H), 1.60 (m, 3H);LC/MS:M+H=546.45。
【0974】
実施例125:(S,E)-N,N,11-トリメチル-15-(モルフォリノメチル)-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【0975】
【0976】
実施例125を、実施例124の調製と同様に、(S,E)-15-ブロモ-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド及びトリフルオロ(モルホリノメチル)ホウ酸カリウムから調製した。
【0977】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2 K δ:8.88 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.52 (m, 2H), 6.99 (s, 1H), 3.62 (m, 4H), 3.55 (s, 2H), 2.87 (s, 3H), 2.49 (m, 4H), 1.46 (d, 3H);LC/MS:M+H=533.35。
【0978】
実施例126及び127:(11S,E)-14-(3-フルオロ-2-オキソピロリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0979】
【0980】
ジオキサン(2.85ml)中、(S,E)-14-クロロ-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(100mg、239μmol)の撹拌溶液に、Cs2CO3(233mg、716μmol)及び3-フルオロピロリジン-2-オン(27.1mg、263μmol)を加えた。反応混合物を窒素で15分間パージし、次いでCuI(136mg、239μmol)及びメチル[2-(メチルアミノ)エチル]アミン(84.2mg、955μmol)を加えた。反応混合物を110℃で16時間撹拌した。反応混合物を、10%のMeOH/CH2Cl2を使用してセライトに通して濾過した。有機層を水で洗浄し、合わせた有機層を乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した:粗生成物を分取HPLC及びSFCによって段階的に精製して、分離したジアステレオマーを得た。
【0981】
実施例126、ジアステレオマー1:
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2 K δ:8.83 (bs, 1H), 8.26 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.51 (d, 2H), 5.40 (m, 1H), 4.72 (m, 1H), 3.54 (m, 1H), 2.70 (m, 1H), 1.65 (d, 3H);LC/MS:M+H=465.30。
【0982】
Xtimate Ethylpyridine(250*4.6)mm、5μm、MeOH中、0.1%TEA、流量:1.0mL/分、Rt=2.66分。
【0983】
実施例127、ジアステレオマー2:
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2 K δ:8.84 (m, 1H), 8.25 (m, 1H), 7.76 (m, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.51 (m, 2H), 1.66 (d, 3H);LC/MS:M+H=465.35。
【0984】
Xtimate Ethylpyridine(250*4.6)mm、5μm、MeOH中、0.1%TEA、流量:1.0mL/分、Rt=3.25分。
【0985】
実施例128:(S,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-14-カルボキサミド
【0986】
【0987】
【0988】
ステップ1:(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-14-カルボン酸エチルの調製
KOAc(142mg、1.44ミリモル)を、鋼製容器内のエタノール(77ml)中、(S,E)-14-クロロ-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(50mg、121μmol)の溶液に加えた。反応混合物を窒素で15分間パージし、次いでPd(dppf)Cl2(59mg、72μmol)を加えた。反応容器をCO(100psi(約689kPa))で満たし、次いで110℃で16時間撹拌した。反応混合物を、10%CH2Cl2-MeOHを使用してセライト床に通して濾過した。有機層を水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、10%のMeOH)で精製し、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-14-カルボン酸エチル(180mg、78%)を得た。
【0989】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.84 (bs, 1H), 8.35 (d, 1H), 8.13 (d, 1H), 7.85 (m, 1H), 7.78 (d, 1H), 7.59 (m, 2H), 5.76 (s, 1H), 4.44 (m, 2H), 1.60 (d, 3H), 1.36 (m, 3H);LC/MS:M+H=435.95。
【0990】
ステップ2:(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-14-カルボン酸の調製
LiOH(42mg、1.0ミリモル)を、THF(5ml)及び水(2ml)中、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-14-カルボン酸エチル(1200mg、251μmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。反応混合物を2MのHClで酸性化した。形成された沈殿物を回収し、減圧下で乾燥した。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【0991】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.85 (bs, 1H), 8.33 (d, 1H), 8.11 (bs, 1H), 7.85 (m, 2H), 7.60 (m, 2H), 5.27 (m, 1H), 2.22 (m, 1H), 1.64 (d, 3H)。
ステップ3:(S,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-14-カルボキサミドの調製
TCFH(47mg、167μmol)を、DMF(1ml)及びMeCN(5ml)中、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-14-カルボン酸(85mg、83μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(33.3μl、417μmol)の溶液に加えた。反応混合物を室温で15分間撹拌した。THF(469μl、939μmol)中、2MのN,N-ジメチルアミンを滴下して加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、10%MeOH/CH2Cl2で抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物を分取HPLCによって精製し、(S,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-14-カルボキサミド(5mg、6%)を得た。
【0992】
1H NMR (DMSO-d6) @ 351.3 K δ:8.83 (bs, 1H), 8.30 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.49 (d, 1H), 4.85 (bs, 1H), 3.14 (m, 1H), 3.07 (s, 3H), 2.85 (s, 3H), 1.89 (m, 3H), 1.57 (d, 3H), 1.44 (m, 1H);LC/MS:M+H=435.35。
【0993】
実施例129:(S,E)-11-メチル-17-(1-(オキセタン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【0994】
【0995】
【0996】
ステップ1:(S)-(5-((2-ニトロ-6-((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeCN(50ml)中、(S)-(5-((2-ブロモ-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(6g、14.4ミリモル)、TMS-アセチレン(3.03ml、21.6ミリモル)、及びTEA(6.25ml、43.2ミリモル)の溶液を、アルゴンで10分間パージした。反応溶液に、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(506mg、721μmol)及びCuI(274mg、21.6ミリモル)を加えた。反応混合物を80℃で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、0-30%のEtOAC/ヘプタン v/v)によって精製して、(S)-(5-((2-ニトロ-6-((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(4.9g、65%)を得た。
【0997】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.08 (d, 1H), 7.63 (m, 1H), 6.75 (m, 1H), 4.75 (m, 1H), 2.86 (m, 2H), 1.51 (m, 2H), 1.35 (s, 9H), 1.18 (d, 3H), 0.234 (s, 9H);LC/MS:M+H=434.60。
【0998】
ステップ2:(S)-(5-((2-エチニル-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(40ml)及びジエチルエーテル(20ml)中、(S)-(5-((2-ニトロ-6-((トリメチルシリル)エチニル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(4.9g、11.3ミリモル)及びK2CO3(3.12g、22.6ミリモル)の溶液を、室温で3時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、乾燥(Na2SO4)し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、0-10%のEtOAC/ヘプタン v/v)によって精製して、(S)-(5-((2-エチニル-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.8、64%)を得た。
【0999】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.07 (m, 1H), 7.68 (m, 1H), 7.49 (d, 1H), 6.76 (m, 2H), 4.59 (m, 2H), 2.86 (m, 2H), 1.51 (m, 3H), 1.39 (s, 9H), 1.19 (d, 3H), 0.82 (m, 2H);LC/MS:M+H=362.10。
【1000】
ステップ3:(S)-(5-((2-アミノ-6-エチニルフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
EtOH(70ml)及び水(21ml)中、(S)-(5-((2-エチニル-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.8g、7.75ミリモル)、塩化アンモニウム(4.14g、77.5ミリモル)、及び亜鉛(5.06g、77.5ミリモル)の溶液を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を水で希釈した。水層をEtOAcで抽出し、乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。粗残渣を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、0-10%のEtOAC/MeOH v/v)によって精製して、(S)-(5-((2-アミノ-6-エチニルフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.3g、74%)を得た。
【1001】
1H NMR (DMSO-d6) δ:6.74 (m, 1H), 6.63 (m, 2H), 4.66 (s, 1H), 3.51 (m, 1H), 2.89 (m, 1H), 1.37 (s, 9H), 0,98 (m, 1H);LC/MS:M+H=332.20。
【1002】
ステップ4:(S)-(5-(2-アミノ-7-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(20ml)、MeCN(10ml)、及び水(10ml)中、(S)-(5-((2-アミノ-6-エチニルフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.3g、6.94ミリモル)及び臭化シアン(882mg、8.33ミリモル)の溶液を、55℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を水(50ml)で希釈し、水層をEt2O(2×10ml)で抽出した。水層を、過剰のNaHCO3で塩基性化した。水層を、CH2Cl2中、5%のMeOHで抽出し、乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【1003】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.16 (d, 1H), 6.94 (m, 2H), 6.71 (bs, 1H), 6.24 (bs, 1H), 4.43 (bs, 1H), 2.82 (m, 2H), 1.46 (m, 2H), 1.34 (s, 9H);LC/MS:M+H=357.30。
【1004】
ステップ5:(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(30ml)中、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(1.7g、7.66ミリモル)及び1-メチル-1H-イミダゾール(1.41ml、17.7ミリモル)の溶液に、TCFH(2.64g、9.43ミリモル)を室温で加えた。この反応混合物に、(S)-(5-(2-アミノ-7-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(2.1g、5.89ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮した。粗残渣を冷水で希釈した。形成された沈殿物を濾過し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~80%のEtOAc)によって精製し、(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(2.3g、49%)を得た。
【1005】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.82 (s, 1H), 8.36 (d, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.35 (d, 1H), 7.20 (d, 1H), 5.79 (m, 1H), 4.73 (s, 1H), 2.81 (m, 2H), 1.72 (d, 3H), 1.51 (s, 9H), 1.29 (s, 9H);LC/MS:M+H=561.50。
【1006】
ステップ6:(S)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
CH2Cl2(20ml)中、(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(2.3g、4.1ミリモル)の撹拌溶液に、TFA(3.14ml、41ミリモル)を室温で滴下して加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗残渣をEt2Oで練和し、(S)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(1.53g、92%)を得た。
【1007】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.79 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.37 (d, 1H), 7.22 (m, 1H), 4.75 (s, 1H), 2.71 (m, 3H), 1.97 (m, 1H), 1.72 (d, 3H), 1.53 (m, 2H), 1.36 (m, 1H);LC/MS:M+H=405.10。
【1008】
ステップ7:(S,E)-17-エチニル-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
MeCN(3000ml)中、1-メチル-1H-イミダゾール(1.04ml、13.1ミリモル)及びTCFH(1.53g、5.44ミリモル)の溶液を0℃に冷却し、15分間撹拌した。MeCN(3000ml)及びDMF(50ml)中、(S)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-エチニル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(2.0g、4.94ミリモル)の溶液を室温で。反応混合物を0℃で4時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、減圧下で濃縮した。粗生成物を水で練和し、沈殿物を濾過によって回収した。生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、0~10%のMeOH)によって精製し、(S,E)-17-エチニル-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(620mg、73%)を得た。
【1009】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.59 (m, 2H), 7.36 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 5.75 (s, 1H), 4.65 (bs, 1H), 1.75 (d, 3H);LC/MS:M+H=387.10。
【1010】
ステップ8:(S,E)-11-メチル-17-(1-(オキセタン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
(S,E)-17-エチニル-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン、3-アジドオキセタン(154mg、1.55ミリモル)、アスコルビン酸ナトリウム(51mg、259μmol)、及び硫酸銅五水和物(65mg、259μmol)の溶液を80℃で16時間加熱した。反応混合物を水でクエンチした。水層をCH2Cl2で抽出し、乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。粗残渣を分取HPLCによって精製し、(S,E)-11-メチル-17-(1-(オキセタン-3-イル)-1H-1,2,3-トリアゾール-4-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(60mg、23%)を得た。
【1011】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2 K δ:8.83 (bs, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.64 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.46 (m, 1H), 7.26 (m, 1H), 7.14 (m, 1H), 5.95 (m, 1H), 5.13 (m, 2H), 5.00, m2H), 4.49 (bs, 1H), 3.53 (bs, 1H), 3.03 (bs, 1H), 1.74 (m, 2H), 1.47 (d, 3H);LC/MS:M+H=486.30。
【1012】
実施例130:(S,E)-11-メチル-14-(3-メチル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【1013】
【1014】
実施例130を、実施例126の調製と同様に、(S,E)-14-クロロ-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,3)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン及び1-メチルイミダゾリジン-2-オンから調製した。
【1015】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.1 K δ:8.85 (bs, 1H), 8.18 (d, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.76 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.51 (m, 1H), 7.42 (d, 1H), 5.15 (m, 1H), 3.09 (m, 1H), 2.82 (s, 3H), 1.93 (m, 3H), 1.66 (m, 3H), 1.55 (m, 1H), 1.44 (m, 1H);LC/MS:M+H=462.35。
【1016】
実施例131:(E)-N,N-ジメチル-3’,5’-ジオキソスピロ[シクロプロパン-1,11’-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン]-7’-カルボキサミド
【1017】
【1018】
【1019】
ステップ1:(1-(ブト-3-エン-1-イル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
tert-ブタノール(55.2ml)及びTEA(13.7ml、98.4ミリモル)中、1-(ブト-3-エン-1-イル)シクロプロパンe-1-カルボン酸(4.6g、32.8ミリモル)の撹拌溶液に、ジフェニルホスホン酸アジド(10.6ml、49.2ミリモル)を加えた。反応混合物を120℃で16時間撹拌し、反応混合物を水でクエンチし、CH2Cl2で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、8%EtOAC/ヘプタンv/v)で精製し、(1-(ブト-3-エン-1-イル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(2.6g、35%)をを得た。
【1020】
1H NMR (DMSO-d6) δ:5.85 (m, 1H), 4.98 (d, 1H), 4.90 (d, 1H), 2.09 (m, 2H), 1.50 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 0.56 (m, 2H), 0.47 (m, 2H)。
【1021】
ステップ2:(1-(4-ヒドロキシブチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
THF(55.2ml)中、(1-(ブト-3-エン-1-イル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(8g、37.1ミリモル)の撹拌溶液に、1MのボランTHF複合体(6.38g、74.2ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を0℃に冷却し、NaOH(10.4g、260ミリモル)及び33%過酸化水素 (79.1ml、1.11モル)を加えた。得られた混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、2NのHClで中和し、CH2Cl2で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、3%のEtOAC/ヘプタンv/v)で精製し、(1-(4-ヒドロキシブチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(2.0g、20%)を得た。
【1022】
1H NMR (DMSO-d6) δ:3.34 (m, 2H), 1.35 (m, 4H), 1.31 (s, 9H), 0.50 (bs, 2H), 0.43 (bs, 2H)。
【1023】
ステップ3:4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロピル)メタンスルホン酸ブチルの調製
CH2Cl2(55.2ml)中、(1-(4-ヒドロキシブチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(2g、8.72ミリモル)の撹拌溶液に、TEA(3.65ml、26.2ミリモル)及びメタンスルホニルクロリド(1.01ml、13.1ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、CH2Cl2で抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、28%EtOAC/ヘプタンv/v)で精製し、4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロピル)メタンスルホン酸ブチル(3.0g、89%)を得た。
【1024】
1H NMR (DMSO-d6) δ:4.17 (m, 2H), 3.35 (s, 3H), 1.66 (m, 2H), 0.56 (m, 2H), 0.46 (m, 2H)。
【1025】
ステップ4:(1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
DMF(56.72ml)中、4-(1-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)シクロプロピル)メタンスルホン酸ブチル(3.4g、11.1ミリモル)の撹拌溶液に、アジ化ナトリウム(2.16g、33.2ミリモル)を加えた。反応混合物を60℃で16時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機相をNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、5%EtOAC/ヘプタンv/v)で精製し、(1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(1.9g 、62%)を得た。
【1026】
1H NMR (DMSO-d6) δ:1.57 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 0.56 (m, 2H), 0.43 (m, 2H)。
【1027】
ステップ5:1-(4-アジドブチル)シクロプロパン-1-アミンの調製
CH2Cl2(30ml)中、(1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)カルバミン酸tert-ブチル(1.9g、7.47ミリモル)の撹拌溶液にTFA(5ml)を加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗生成物をさらに精製せずに使用した。
【1028】
ステップ6:2-((1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチルの調製
DMF(19ml)中、2-フルオロ-3-ニトロ安息香酸メチル(1.9g、9.54ミリモル)及び1-(4-アジドブチル)シクロプロパン-1-アミン(1.6g、10.5ミリモル)の撹拌溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(6.65ml、38.2ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、8%のEtOAC/ヘプタン v/v)で精製し、2-((1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(1.2g、37%)を得た。
【1029】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.42 (s, 1H), 8.03 (d, 1H), 7.92 (d, 1H), 6.84 (m, 1H), 3.91 (s, 3H), 3.31 (m, 2H), 1.47 (m, 6H), 0.71 (m, 2H), 0.59 (m, 2H);LC/MS:M+H=333.95。
【1030】
ステップ7:2-((1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸の調製
THF(15ml)及び水(5ml)中、2-((1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸メチル(2.0g、6ミリモル)の撹拌溶液に、LiOH(1.26g、30ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水で希釈し、0℃に冷却し、1MのHClで酸性化(pH4)した。形成された沈殿物を濾取し、冷水で洗浄し、真空下で乾燥して、2-((1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸(1.8g、92%)を得た。
【1031】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.77 (s, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.84 (d, 1H), 6.81 (m, 1H), 3.28 (m, 2H), 1.49 (m, 6H), 0.67 (m, 2H), 0.58 (m, 2H);LC/MS:M+H=320.15。
【1032】
ステップ8:2-((1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)アミノ)-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミドの調製
MeCN(201ml)中、2-((1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸(2.0g、6.26ミリモル)の撹拌溶液に、TCFH(2.55g、18.8ミリモル)及び1-メチル-1H-イミダゾール(2.5ml、31.3ミリモル)を加え、続いて2.0M続いてのジメチルアミン(847mg、18.8ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、45%のEtOAC/ヘプタンv/v)で精製し、2-((1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)アミノ)-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミド(1.8g、73%)を得た。
【1033】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.07 (m, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.40 (m, 1H), 6.91 (m, 1H), 3.24 (m, 2H), 2.99 (s, 3H), 2.80 (s, 3H), 1.45 (m, 4H), 1.27 (m, 2H), 0.76 (m, 2H), 0.56 (m, 2H);LC/MS:M+H=347.85。
【1034】
ステップ9:2-((1-(4-アミノブチル)シクロプロピル)アミノ)-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミドの調製
PPh3(2.73g、10.4ミリモル)を、THF(15ml)及び水(5ml)中、2-((1-(4-アジドブチル)シクロプロピル)アミノ)-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミド(1.8g、5.2ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣を水(15ml)で希釈し、0℃に冷却し、1MのHClで酸性化(pH4)した。水相をEtOAcで洗浄し、NH4OHで塩基性化した。水相をEtOAcで抽出し、有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物をさらに精製せずに使用した。
【1035】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.06 (d, 1H), 7.76 (s, 1H), 7.40 (d, 1H), 6.90 (m, 1H), 2.98 (s, 3H), 2.79 (s, 3H), 1.45 (m, 2H), 1.22 (m, 4H), 0.76 (m, 2H), 0.55 (m, 2H);LC/MS:M+H=321.10。
【1036】
ステップ10:(4-(1-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)シクロプロピル)ブチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.42ml、14ミリモル)及び二炭酸ジ-tert-ブチル(1.29ml、5.62ミリモル)を、CH2Cl2(20ml)中、2-((1-(4-アミノブチル)シクロプロピル)アミノ)-N,N-ジメチル-3-ニトロベンズアミド(1.5g、4.68ミリモル)の溶液に加えた。反応混合物を0℃で一晩撹拌した。反応混合物を水で希釈し、CH2Cl2で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2)で精製し、(4-(1-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)シクロプロピル)ブチル)カルバミン酸tert-ブチル(2.0g、98%)を得た。
【1037】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.06 (d, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.40 (d, 1H), 6.90 (m, 1H), 6.70 (m, 1H), 2.98 (s, 3H), 2.79 (s, 3H), 1.45 (m, 2H), 1.24 (m, 4H), 0.74 (m, 2H), 0.55 (m, 2H);LC/MS:M+H=421.25。
【1038】
ステップ11:(4-(1-((2-アミノ-6-(ジメチルカルバモイル)フェニル)アミノ)シクロプロピル)ブチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
Pd/C(202mg、1.9ミリモル)を、MeOH(20ml)中、(4-(1-((2-(ジメチルカルバモイル)-6-ニトロフェニル)アミノ)シクロプロピル)ブチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.4g、951μmol)の溶液に加えた。反応を、水素雰囲気下、室温で1時間水素化した。反応混合物をセライトに通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【1039】
LC/MS:M+H=391.10。
【1040】
ステップ12:(4-(1-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)シクロプロピル)ブチル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
臭化シアン(68mg、639μmol)を、MeOH(10.4ml)、MeCN(2.6ml)、及び水(2.6ml)中、(4-(1-((2-アミノ-6-(ジメチルカルバモイル)フェニル)アミノ)シクロプロピル)ブチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.4g、533μmol)の溶液に加えた。反応混合物を55℃で3時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、減圧下で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、10%のMeOH)で精製し、(4-(1-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)シクロプロピル)ブチル)カルバミン酸tert-ブチル(200mg、62%)を得た。
【1041】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.11 (d, 1H), 6.94 (m, 1H), 6.65 (d, 1H), 6.28 (bs, 2H), 3.06 (s, 3H), 2.89 (s, 3H), 1.06 (m, 2H), 0.75 (m, 2H);LC/MS:M+H=416.15。
【1042】
ステップ13:3-((1-(1-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)シクロプロピル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(40.4ml)中、(4-(1-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)シクロプロピル)ブチル)カルバミン酸tert-ブチル(0.4g、533μmol)及び3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(185mg、830μmol)の溶液に、TCFH(388mg、1.38ミリモル)を0℃で加え、続いて1-メチル-1H-イミダゾール(185μl、2.77ミリモル)を加えた。反応を室温で1時間撹拌した。完了後、反応混合物を水でクエンチし、EtOAcで抽出し、有機相をNa2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、45%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、3-((1-(1-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)シクロプロピル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(180mg、49%)を得た。
【1043】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.89 (s, 1H), 8.43 (d, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.60 (m, 2H), 7.24 (m, 1H), 7.07 (d, 1H), 3.08 (s, 3H), 2.92 (s, 3H), 1.59 (s, 9H), 1.30 (s, 9H);LC/MS:M+H=620.50。
【1044】
ステップ14:3-((1-(1-(4-アミノブチル)シクロプロピル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
TFA(310μl)を、CH2Cl2 (5ml)中、3-((1-(1-(4-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ブチル)シクロプロピル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(250mg、403μmol)の溶液に0℃で加えた。反応を室温で16時間撹拌した。粗反応混合物を減圧下で濃縮し、生成物をさらに精製せずに使用した。
【1045】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.87 (s, 1H), 8.47 (d, 1H), 8.09 (d, 1H), 7.62 (m, 2H), 7.25 (m, 1H), 7.07 (d, 1H), 3.08 (s, 3H), 2.92 (s, 3H), 2.67 (m, 2H), 1.49 (m, 2H), 1.45 (m, 4H);LC/MS:M+H=464.25。
【1046】
ステップ15:(E)-N,N-ジメチル-3’,5’-ジオキソスピロ[シクロプロパン]-1,11’-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン]-7’-カルボキサミドの調製
MeCN(700ml)中、1-メチル-1H-イミダゾール(86μl、1.08ミリモル)及びTCFH(121mg、431μmol)の溶液に、DMF(5ml)中、3-((1-(1-(4-アミノブチル)シクロプロピル)-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(100mg、216μmol)の溶液を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチし、減圧下で濃縮した。粗生成物を水で練和し、沈殿物を濾過によって回収した。生成物を逆相HPLCで精製し、(E)-N,N-ジメチル-3’,5’-ジオキソスピロ[シクロプロパン-1,11’-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン]-7’-カルボキサミド(18mg、18%)を得た。
【1047】
1H NMR (DMSO-d6) δ:9.15 (bs, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.90 (m, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.57 (m, 2H), 7.22 (m, 1H), 7.03 (d, 1H), 3.06 (s, 3H), 2.97 (s, 3H), 1.78 (m, 2H), 1.41 (m, 1H), 1.38 (m, 2H), 1.00 (m, 1H), 0.81 (m, 1H), 0.75 (m, 1H);LC/MS:M+H=446.25。
【1048】
実施例132及び133:(E)-11-メチル-17-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【1049】
【1050】
【1051】
ステップ1:N’-アセチル-2-フルオロ-3-ニトロベンゾヒドラジドの調製
数滴のDMFを含む、MeCN(0.5ml)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(212μl、1.23ミリモル)中、アセトヒドラジド(91mg、1.23ミリモル)の溶液を、MeCN(10ml)中、2-フルオロ-3-ニトロベンゾイルクロリド(250mg、1.23ミリモル)の溶液に室温で加えた。反応混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、EtOAc及びNaHCO3(水溶液)で希釈した。相を分離し、水相をpH2~3に酸性化し、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、乾燥し、濃縮乾固した。生成物(237mg、80%)をさらに精製せずに使用した。
【1052】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.30 (m, 1H), 7.91 (m, 1H), 7.33 (d, 1H), 1.93 (s, 3H)。
【1053】
ステップ2:2-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾールの調製
塩化ホスホリル(116μl、425μmol)を、トルエン(5.0ml)中、N’-アセチル-2-フルオロ-3-ニトロベンゾヒドラジド(100mg、415μmol)の溶液に室温で加えた。懸濁液を密閉したバイアル内で120℃で30分間加熱した。混合物を室温まで冷却し、EtOAcで希釈し、NaHCO3及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。生成物(83mg、89パーセント)をさらに精製せずに使用した。
【1054】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.32 (m, 2H), 7.60 (m, 1H), 2.58 (s, 3H)。
【1055】
ステップ3:(5-((2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(99.8mg、462μmol)を、MeCN(10ml)中、2-(2-フルオロ-3-ニトロフェニル)-5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール(103mg、462μmol)とK2CO3(128mg、923μmol)の混合物に加えた。反応混合物を室温で28時間撹拌した。反応混合物を濾過し、次いで濾液を蒸発させて、揮発性物質を除去した。粗生成物をEtOAc(10ml)に溶解し、10%AcOHで洗浄し、続いてNaHCO3(水溶液)及びブラインで洗浄した。有機相を乾燥し、濃縮した。粗生成物(135mg)をさらに精製せずに使用した。
【1056】
1H NMR (クロロホルム-d) δ:8.06 (d, 1H), 7.92 (d, 1H), 7.81 (d, 1H), 6.80 (m, 1H), 3.76 (m, 1H), 3.02 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.21 (d, 3H)。
【1057】
ステップ4:(5-(2-アミノ-7-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(10ml)中、(5-((2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(135mg、322μmol)の溶液を、10%Pd/C(15mg、14.5μmol)上、室温で2時間水素化した。反応混合物をセライトに通して濾過し、水(2.0ml)及び臭化シアン(41mg、386μmol)に入れた。得られた溶液を室温で17時間撹拌し、次いで40℃で1日間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、フラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2中、1%NH3を含む、0.5%MeOH(28%水溶液))で精製し、(5-(2-アミノ-7-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(71mg、55%)を得た。
【1058】
1H NMR (クロロホルム-d) δ:7.51 (m, 1H), 7.39 (m, 1H), 7.20 (m, 1H), 5.15 (m, 1H), 4.70 (m, 1H), 3.01 (m, 2H), 2.71 (s, 3H)。
【1059】
ステップ5:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
N,N-ジイソプロピルエチルアミン(78μl、454μmol)を、MeCN(3ml)中、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(135mg、322μmol)及びHATU(86mg、227μmol)の溶液に加えた。混合物を2分間撹拌し、次いでMeCN(8ml)中、(5-(2-アミノ-7-(ジメチルカルバモイル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(70mg、175μmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで減圧下で蒸発乾固した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、0~10%のMeOH、次いで石油エーテル中、0~50%のEtOAc)で2回精製し、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(71mg、67%)を得た。
【1060】
1H NMR (クロロホルム-d) δ:8.93 (s, 1H), 8.44 (d, 1H), 8.15 (d, 1H), 7.53 (m, 3H), 7.34 (m, 1H), 4.77 - 4.55 (m, 2H), 3.06 - 2.91 (m, 2H), 2.70 (s, 4H), 2.03 - 1.91 (m, 1H), 1.79 (d, 3H), 1.63 (s, 11H), 1.38 (s, 14H)。
【1061】
ステップ6:3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
ジオキサン(12ml)中、4M HClを、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(71mg、117μmol)に加えた。反応混合物をアルゴン下、室温で4時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮乾固した。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【1062】
ステップ7:(E)-11-メチル-17-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
THF(232ml)中、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(101μl、584μmol)及び(54mg、117μmol)の混合物を超音波処理して、透明な溶液を得た。HATU(67mg、175μmol)を加え、反応混合物を室温で一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮乾固し、粗生成物を、逆相クロマトグラフィー(C18カラム、0.1%TFAを含む水中、20~50%MeCN)を使用して精製し、(E)-11-メチル-17-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(8mg、13%)を得た。光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【1063】
実施例132、光学異性体1:
1H NMR (クロロホルム-d) δ:12.05 (s, 1H), 8.99 (s, 1H), 8.27 (d, 1H), 7.96 (d, 1H), 7.60 (m, 1H), 7.53 (m, 2H), 7.34 (m, 1H), 5.88 (s, 1H), 5.15 (s, 1H), 3.99 - 3.66 (m, 1H), 3.41 - 2.95 (m, 2H), 2.70 (s, 3H), 2.15 - 1.86 (m, 3H), 1.76 - 1.45 (m, 8H), 1.38 - 1.07 (m, 4H);LC/MS:M+H=445.0。
【1064】
Daicel IAカラム(0.46×25cm)、CH2Cl2中、3%EtOH、流量:0.6ml/分、Rt=12分。
【1065】
実施例133、光学異性体2:
1H NMR (クロロホルム-d) δ:8.27 (d, 1H), 7.96 (d, 1H), 7.60 (m, 1H), 7.53 (m, 2H), 7.32 (m, 1H), 5.91 (s, 1H), 5.26 - 5.00 (m, 1H), 3.99 - 3.67 (m, 1H), 3.37 - 3.04 (m, 1H), 2.69 (s, 3H), 2.14 - 1.86 (m, 3H), 1.74 - 1.42 (m, 6H), 1.38 - 1.09 (m, 4H);LC/MS:M+H=445.0。
【1066】
Daicel IAカラム(0.46×25cm)、CH2Cl2中、3%EtOH、流量:0.6ml/分、Rt=15分。
【1067】
実施例134:(S,E)-17-(4-イソプロピル-5-メチル-4H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【1068】
【1069】
実施例134を、実施例57及び96の調製と同様に、(S)-(5-((2-(5-メチル-1,3,4-オキサジアゾール-2-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル及びプロパン-2-アミンから調製した。
【1070】
1H NMR (DMSO-d6) δ:12.88 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.84 - 7.67 (m, 3H), 7.59 (m, 1H), 7.35 (m, 1H), 7.24 (d, 1H), 4.34 (s, 1H), 3.76 - 3.64 (m, 2H), 2.94 (s, 2H), 2.65 (s, 3H), 2.00 - 1.08 (m, 14H);LC/MS:M+H=486.3。
【1071】
実施例135及び136:(E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【1072】
【1073】
実施例135及び136を、実施例90及び91の調製と同様に、2-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1H-イミダゾール及びヨウ化メチル から調製した。(E)-11-メチル-17-(1-メチル-1H-イミダゾール-2-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【1074】
実施例135、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) @ 352.5 K δ:8.81 (bs, 1H), 8.08 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.37 (m, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.12 (m, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.97 (m, 1H), 3.45 (s, 3H);LC/MS:M+H=443.37。
【1075】
Chiralpak-IG(4.6×250)mm、5μm、MeOH/EtOH 50:50(v/v)、流量:1.0mL/分、Rt=10.45分。
【1076】
実施例136、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.0 K δ:8.80 (bs, 1H), 8.07 (d, 1H), 7.65 (d, 1H), 7.61 (d, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.37 (m, 1H), 7.30 (s, 1H), 7.12 (m, 1H), 7.04 (s, 1H), 6.93 (m, 1H), 3.45 (s, 3H);LC/MS:M+H=443.37。
【1077】
Chiralpak-IG(4.6×250)mm、5μm、MeOH/EtOH 50:50(v/v)、流量:1.0mL/分、Rt=13.14分。
【1078】
実施例137及び138:(E)-17-(1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【1079】
【1080】
実施例137及び138を、実施例83及び84の調製と同様に、3-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールから調製した。簡潔に言えば、MeCN(40.6ml)中、5-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1H-1,2,4-トリアゾール(4.0g、17.6ミリモル)の溶液に、フッ化カリウム(2.05g、35.3ミリモル)及び(ブロモジフルオロメチル)ホスホン酸ジエチル(5.18g、19.4ミリモル)を加えた。反応を室温で16時間撹拌した。反応を水でクエンチし、CH2Cl2で抽出した。有機相を減圧下で濃縮した。残渣を分取HPLCによって精製し、5-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(150mg、3%)及び3-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(450mg、9%)を得た。
【1081】
5-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール:
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.53 (s, 1H), 8.34 (d, 1H), 7.99 (d, 1H), 7.97 (m, 1H), 7.82 (m, 1H);LC/MS:M+H=274.97。
【1082】
3-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール:
1H NMR (DMSO-d6) δ:9.31 (s, 1H), 8.18 (d, 2H), 8.17 (m, 1H), 7.75 (m, 1H);LC/MS:M+H=274.97。
【1083】
(E)-17-(1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-3-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【1084】
実施例137、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) δ:9.29 (s, 1H), 8.77 (bs, 1H), 8.11 (d, 1H), 8.08 (m, 1H), 7.74 (m, 2H), 7.68 (m, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.38 (m, 1H), 7.30 (m, 1H), 4.55 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.02 (m, 1H), 1.79 (m, 3H);LC/MS:M+H=480.13。
【1085】
Chiralpak-IG(4.6×250)mm 5μm、iPrOH/EtOAc 80:20(v/v)中、0.1%水酸化アンモニウム、流量:1.0mL/分、Rt=7.06分。
【1086】
実施例138、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) δ:9.27 (s, 1H), 8.76 (bs, 1H), 8.12 (d, 1H), 8.10 (m, 1H), 7.70 (m, 3H), 7.58 (m, 1H), 7.32 (m, 1H), 7.26 (m, 1H), 4.49 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.02 (m, 1H), 1.79 (m, 3H);LC/MS:M+H=480.14。
Chiralpak-IG(4.6×250)mm 5μm、iPrOH/EtOAc 80:20(v/v)中、0.1%水酸化アンモニウム、流量:1.0mL/分、Rt=7.69。
【1087】
実施例139及び140:(E)-17-(1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【1088】
【1089】
実施例139及び140を、実施例85及び86の調製と同様に、5-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールから調製した。
【1090】
(E)-17-(1-(ジフルオロメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【1091】
実施例139、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2 K δ:8.82 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.78 (m, 3H), 7.60 (m, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.20 (d, 1H), 3.45 (m, 1H), 1.86 (m, 1H), 1.76 (m, 1H), 1.66 (m, 1H), 1.59 (m, 1H), 1.38 (m, 3H);LC/MS:M+H=480.14。
【1092】
Chiralpak-IG(4.6×250)mm 5μm、CH2Cl2中、3%EtOH(v/v)、流量:1.0mL/分、Rt=11.52分。
【1093】
実施例140、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) @ 352.2 K δ:8.82 (s, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.78 (m, 3H), 7.60 (m, 1H), 7.36 (m, 1H), 7.20 (d, 1H), 3.45 (m, 1H), 1.86 (m, 1H), 1.76 (m, 1H), 1.66 (m, 1H), 1.59 (m, 1H), 1.38 (m, 3H);LC/MS:M+H=480.14。
【1094】
Chiralpak-IG(4.6×250)mm 5μm、CH2Cl2中、3%EtOH(v/v)、流量:1.0mL/分、Rt=15.65分。
【1095】
実施例141及び142:(E)-17-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【1096】
【1097】
【1098】
ステップ1:1-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-3-シクロプロピルイミダゾリジン-2-オンの調製
ジオキサン(8.0ml)中1-ブロモ-2-クロロ-3-ニトロベンゼン(3g、12.7ミリモル)、1-シクロプロピルイミダゾリジン-2-オン(4.8g、38.1ミリモル)及びCs2CO3(12.4g、38.1ミリモル)の溶液を脱気した。Xantphos(1.47g、2.54ミリモル)及びPd(OAc)2(285mg、1.27ミリモル)を加え、得られた混合物を10分間脱気した後、100℃で3時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAcを用いてセライトに通して濾過した。濾液を減圧下で濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機相を乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、80%のEtOAc)で精製し、1-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-3-シクロプロピルイミダゾリジン-2-オン(3.0g、66%)を得た。
【1099】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.94 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.61 (m, 1H), 3.72 (m, 2H), 3.48 (m, 2H), 0.66 (m, 4H);LC/MS:M+H=282.00。
【1100】
ステップ2:(5-((2-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
DMF(12.6ml)中、1-(2-クロロ-3-ニトロフェニル)-3-シクロプロピルイミダゾリジン-2-オン(1.5g、5.32ミリモル)の撹拌溶液に、K2CO3(2.21g、16ミリモル)及び(5-アミノヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(3.46g、16ミリモル)を加えた。反応混合物を100℃で3日間加熱した。反応混合物を冷却し、氷冷水で希釈し、EtOAc(30mL×3)で抽出した。合わせた有機層を乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル中、60%のEtOAc)で精製し、(5-((2-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.4g、56%)を得た。
【1101】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.94 (d, 1H), 7.59 (d, 1H), 6.87 (m, 2H), 6.75 (m, 1H), 3.60 (m, 1H), 3.52 (m, 1H), 3.45 (m, 2H), 2.86 (m, 2H), 1.46 (m, 1H), 1.36 (s, 9H), 1.05 (d, 3H);LC/MS:M+H=462.30。
【1102】
ステップ3:(5-((2-アミノ-6-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(100ml)中、(5-((2-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.4g、3.03ミリモル)の撹拌溶液に、ラネーニッケル(1.0g、17ミリモル)を加えた。反応混合物を水素雰囲気下、室温で3時間撹拌した。反応混合物を、MeOHを用いてセライト床に通して濾過し、濾液を減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、50%のEtOAc)で精製し、(5-((2-アミノ-6-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.3g、40%)を得た。
【1103】
1H NMR (DMSO-d6) δ:6.77 (m, 1H), 6.72 (m, 1H), 6.53 (d, 1H), 6.46 (d, 1H), 3.65 (m, 2H), 3.52 (m, 2H), 1.36 (s, 9H), 0.89 (d, 3H);LC/MS:M+H=432.25。
【1104】
ステップ4:(5-(2-アミノ-7-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(5ml)及び水(5ml)中、(5-((2-アミノ-6-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(1.0g、1.16ミリモル)の撹拌溶液に、臭化シアン(184mg、1.74ミリモル)を加えた。反応混合物を50℃で2時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、NaHCO3(飽和)で中和し、10%のMeOH/CH2Cl2(15ml×3)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、5%のMeOH/CH2Cl2)で精製し、(5-(2-アミノ-7-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.3g、49%)を得た。
【1105】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.04 (m, 1H), 6.92 (m, 1H), 6.72 (m, 2H), 6.19 (m, 1H), 3.58 (m, 1H), 3.46 (m, 2H), 1.81 (m, 2H), 1.39 (d, 3H), 0.64 (m, 4H);LC/MS:M+H=457.55。
【1106】
ステップ5:3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(4ml)中、3-((tert-ブトキシ)カルボニル)安息香酸(292mg、1.31ミリモル)、TCFH(460mg、1.64ミリモル)、及び1-メチル-1H-イミダゾール(262μL、3.29ミリモル)の撹拌溶液に、(5-(2-アミノ-7-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(0.3g、657μmol)を加えた。反応混合物を室温で8時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、氷冷水を加えた。形成された固体を濾過によって回収した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、80%のEtOAc)で精製し、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(0.3g、40%)を得た。
【1107】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.81 (s, 1H), 8.36 (d, 1H), 8.04 (d, 1H), 7.64 (m, 1H), 7.52 (m, 1H), 7.21 (m, 1H), 3.63 (m, 1H), 3.51 (m, 2H), 2.83 (m, 2H), 1.72 (m, 2H), 1.58 (s, 9H), 1.32 (m, 3H), 0.66 (m, 4H);LC/MS:M+H=661.45。
【1108】
ステップ6:3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
CH2Cl2中、3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(300mg、454μmol)の溶液に、TFA(1.0ml)を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで洗浄した。生成物(200mg)を、さらに精製せずに使用した。
【1109】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.78 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.63 (m, 2H), 7.29 (m, 1H), 3.91 (m, 1H), 3.64 (m, 2H), 3.53 (m, 2H), 1.71 (m, 3H), 0.67 (m, 4H);LC/MS:M+H=505.30。
【1110】
ステップ7:(E)-17-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
MeCN(700ml)及びDMF(3ml)中、3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(300mg、595μmol)の溶液に、TCFH(417mg、1.49ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を0℃で30分間撹拌し、次いで1-メチル-1H-イミダゾール(237μl、2.97ミリモル)を加えた。得られた溶液を0℃で3時間撹拌した。反応混合物を減圧下で蒸発させ、残渣に氷冷水を加えた。形成された沈殿物を濾過によって回収した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、10% 1:1 EtOAC/MeOH)で精製し、(E)-17-(3-シクロプロピル-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンを得た。キラルクロマトグラフィー(Chiralpak IG(250*4.6)mm、5μm、イソプロピルアルコール/EtOAc 50:50、流量:1.0mL/分)によって光学異性体を分離し、光学異性体1(17mg)及び光学異性体2(16mg)を得た。
【1111】
実施例141、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) @ t=352.2 K δ:8.86 (s,1H), 8.10 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.48 (m, 2H), 7.20 (m, 1H), 7.09 (d, 1H), 5.10 (bs, 1H), 3.72 (bs, 2H), 3.52 (m, 3H), 1.67 (d, 3H);LC/MS:M+H=487.30。
【1112】
Chiralpak IG(250*4.6)mm、5μm、イソプロピルアルコール/EtOAc 50:50、流量:1.0mL/分、Rt=6.74分。
【1113】
実施例142、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) @ t=353.2 K δ:8.86 (s,1H), 8.10 (d, 1H), 7.74 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.48 (m, 2H), 7.20 (m, 1H), 7.09 (d, 1H), 5.10 (bs, 1H), 3.72 (bs, 2H), 3.52 (m, 3H), 1.67 (d, 3H);LC/MS:M+H=487.25。
【1114】
Chiralpak IG(250*4.6)mm、5μm、イソプロピルアルコール/EtOAc 50:50、流量:1.0mL/分、Rt=8.60分。
【1115】
実施例143及び144 (E)-11-メチル-17-(3-(オキセタン-3-イル)-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【1116】
【1117】
実施例143及び144を、実施例141及び142の調製と同様に、1-ブロモ-2-クロロ-3-ニトロベンゼン及び1-(オキセタン-3-イル)イミダゾリジン-2-オンから調製した。
【1118】
(E)-11-メチル-17-(3-(オキセタン-3-イル)-2-オキソイミダゾリジン-1-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの光学異性体を、キラルクロマトグラフィーを使用して分離した。
【1119】
実施例143、光学異性体1:
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.86 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.21 (m, 2H), 7.124 (m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.83 (m, 2H), 4.74 (m, 2H), 1.65 (d, 3H);LC/MS:M+H=503.35。
Chiralpak-IG(4.6×250mm) 5μ、IPA/EtOAc中、0.1%AH=(30:70)(v/v)、流量:1ml/分、Rt=8.95分。
【1120】
実施例144、光学異性体2:
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.86 (s, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.57 (m, 1H), 7.49 (m, 1H), 7.21 (m, 2H), 7.124 (m, 1H), 4.95 (m, 1H), 4.83 (m, 2H), 4.74 (m, 2H), 1.66 (d, 3H);LC/MS:M+H=503.30。
【1121】
Chiralpak-IG(4.6×250mm) 5μ、IPA/EtOAc中、0.1%AH=(30:70)(v/v)、流量:1ml/分、Rt=11.21分。
【1122】
実施例145:(S,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド
【1123】
【1124】
【1125】
ステップ1:(S)-4-((6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-6-クロロ-5-ニトロニコチン酸エチルの調製
DMF(50ml)中、4,6-ジクロロ-5-ニトロピリジン-3-カルボン酸エチル(5g、18.9ミリモル)及びN-(5S)-5-アミノヘキシル]カルバミン酸ベンジル(5.67g、21.5ミリモル)の溶液に、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(9.86ml、56.6ミリモル)を加えた。反応混合物を80℃で4時間撹拌した。反応混合物を氷冷水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【1126】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.66 (s, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.33 (m, 5H), 4.99 (s, 2H), 4.37 (m, 2H), 3.22 (m, 1H), 2.97 (m, 2H), 1.34 (m, 3H), 1.13 (d, 3H);LC/MS:M+H=479.15。
【1127】
ステップ2:(S)-5-アミノ-4-((6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-6-クロロニコチン酸エチルの調製
エタノール(100ml)中、(S)-4-((6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-6-クロロ-5-ニトロニコチン酸エチル(11g、23ミリモル)及びRaney-ニッケル(1.35g、23ミリモル)の溶液を、水素雰囲気下、室温で4時間撹拌した。反応混合物を濾過し、EtOHで洗浄し、真空中で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~80%のEtOAc)によって精製し、(S)-5-アミノ-4-((6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-6-クロロニコチン酸エチル(4.3g、30%)を得た。
【1128】
LC/MS:M+H=449.30;Rt=2.25分。
【1129】
ステップ3:(S)-2-アミノ-1-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-4-クロロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-7-カルボン酸エチルの調製
MeCN(5ml)、tert-ブタノール(10ml)、及び水(5ml)中、(S)-5-アミノ-4-((6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-6-クロロニコチン酸エチル(2.0g、4.45ミリモル)の撹拌溶液に、臭化シアン(1.42g、13.4ミリモル)を加えた。反応混合物を60℃で32時間撹拌した。反応混合物をNaHCO3(水溶液)でクエンチし、CH2Cl2で抽出した。有機層をブライン溶液で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗生成物をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、5%MeOH)によって精製し、(S)-2-アミノ-1-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-4-クロロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-7-カルボン酸エチル(550mg、16%)を得た。
【1130】
LC/MS:M+H=474.10;Rt=1.94分。
【1131】
ステップ4:(S)-1-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-4-クロロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-7-カルボン酸エチルの調製
MeCN(22.5ml)中、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(317mg、1.42ミリモル)、TCFH(533mg、1.9ミリモル)、及び1-メチル-1H-イミダゾール(378μl、4.75ミリモル)の溶液を、5分間撹拌し、その後、MeCN(22.5ml)中、(S)-2-アミノ-1-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-4-クロロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-7-カルボン酸エチル(450mg、949μmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を水でクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、Na2SO4で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~100%のEtOAc)によって精製し、(S)-1-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-4-クロロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-7-カルボン酸エチル(580mg、63%)を得た。
【1132】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.53 (d, 1H), 8.23 (m, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.32 (m, 5H), 7.13 (m, 1H), 5.03 (m, 3H), 4.41 (m, 2H), 2.08 (m, 2H), 1.95 (m, 1H), 1.58 (s, 9H), 1.36 (m, 3H);LC/MS:M+H=678.90。
【1133】
ステップ5:(S)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-4-クロロ-7-(エトキシカルボニル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
CH2Cl2(10ml)中、(S)-1-(6-(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-2-(3-(tert-ブトキシカルボニル)ベンズアミド)-4-クロロ-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-7-カルボン酸エチル(580mg、811μmol)及びTFA(621μl、8.11ミリモル)の溶液を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。残渣をジエチルエーテルから蒸発乾固させた。生成物を、さらに精製せずに使用した。
【1134】
LC/MS:M+H=487.95;Rt=1.31分。
【1135】
ステップ6:(S,E)-14-クロロ-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸エチルの調製
MeCN(200ml)中、TCFH(373mg、1.33ミリモル)及び1-メチル-1H-イミダゾール(318μl、3.98ミリモル)の溶液を0℃に冷却し、15分間撹拌した。この溶液に、MeCN(300ml)及びDMF(15ml)中、(S)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-4-クロロ-7-(エトキシカルボニル)-1H-イミダゾ[4,5-c]ピリジン-2-イル)カルバモイル)安息香酸(450mg、664μmol)の溶液を加えた。反応混合物を0℃で4時間撹拌した。反応混合物を水(10ml)でクエンチし、減圧下で濃縮して、茶色の粘着性液体として粗生成物を得た。この粗混合物を水で希釈し、形成された沈殿物を濾取し、冷水で洗浄し、減圧下で乾燥した。粗生成物をCH2Cl2で練和し、(S,E)-14-クロロ-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸エチル(210mg、49%)を得た。
【1136】
LC/MS:M+H=470.20;Rt=2.01分。
【1137】
ステップ7:(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸エチルの調製
ジオキサン(2.08ml)、THF(1.04ml)、及び水(693μl)中、(S,E)-14-クロロ-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸エチル(190mg、295μmol)の溶液に、塩化アンモニウム(237mg、4.43ミリモル)を加え、続いて亜鉛(232mg、3.54ミリモル)を少しずつ加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物をセライトに通して濾過し、CH2Cl2中、10%のMeOHで洗浄した。濾液を水(10ml)、次いでブライン(10ml)で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、減圧下で濃縮した。粗生成物を、フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、CH2Cl2中、0~10%のMeOH)を使用することによって精製し、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸エチル(130mg、73%)を得た。
【1138】
1H NMR (DMSO-d6) δ:9.28 (s, 1H), 8.80 (m, 1H), 8.57 (s, 1H), 8.09 (m, 1H), 7.75 (m, 1H), 7.57 (m, 1H), 1.63 (m, 3H);LC/MS:M+H=436.20。
【1139】
ステップ8:(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸の調製
ジオキサン(3ml)及び水(1ml)中、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸エチル(110mg、184μmol)及びLiOH(22mg、922μmol)の溶液を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮した。粗残渣を1M HClで酸性化した。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、乾燥して、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(80mg、45%)を得た。
【1140】
LC/MS:M+H=407.95;Rt=0.96分。
【1141】
ステップ9:(S,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミドの調製
MeCN(3ml)及びDMF(0.5ml)中、(S,E)-11-メチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボン酸(80mg、82μmol)の撹拌溶液に、TCFH(46mg、165μmol)及び1-メチル-1H-イミダゾール(33μl、412μmol)を加えた。THF(554μl、412μmo)中、2Mのジメチルアミンを滴下して加える前に、反応混合物を0℃で15分間撹拌した。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗生成物を水で練和した。単離した粗生成物を分取HPLCによって精製し、(S,E)-N,N,11-トリメチル-3,5-ジオキソ-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-イミダゾ[4,5-c]ピリジナ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-17-カルボキサミド(4mg、10%)を得た。
【1142】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.7K δ:8.88 (m, 1H), 8.70 (s, 1H), 8.20 (s, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.59 (m, 1H), 7.54 (m, 1H), 3.11 (s, 3H), 2.92 (s, 3H), 1.90 (m, 3H), 1.59 (d, 3H);LC/MS:M+H=435.25。
【1143】
実施例146:(11S,E)-17-(3-フルオロ-2-オキソピロリジン-1-イル)-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【1144】
【1145】
実施例146を、実施例126及び127の調製と同様に、(S,E)-17-ブロモ-11-メチル-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン及び3-フルオロピロリジン-2-オンから調製した。
【1146】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.2K δ:8.83 (bs, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.75 (d, 1H), 7.57 (m, 2H), 7.49 (bs, 1H), 7.26 (m, 1H), 7.14 (m, 1H), 5.37 (m, 1H), 3.80 (m, 2H), 3.56 (m, 1H), 1.95 (m, 1H);LC/MS:M+H=464.25。
【1147】
実施例147:(S,E)-11-メチル-17-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン
【1148】
【1149】
【1150】
ステップ1:(S)-(5-((2-((((1-アミノエチリデン)アミノ)オキシ)カルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
DMF(8ml)中、(S)-2-((6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)アミノ)-3-ニトロ安息香酸(690mg、1.74ミリモル)、N’-ヒドロキシアセトイミドアミド(259mg、3.49ミリモル)、及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.97ml、5.23ミリモル)の撹拌溶液、TCFH(1.33g、3.49ミリモル)を室温で加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌し、水を加えて反応をクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、乾燥し(Na2SO4)及び減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【1151】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.20 (d, 1H), 8.06 (d, 1H), 8.00 (m, 1H), 6.80 (m, 1H), 6.73 (m, 1H), 6.53 (bs, 1H), 3.23 (m, 1H), 2.85 (m, 2H), 2.69 (s, 3H), 1.44 (m, 1H), 1.36 (s, 9H), 1.05 (d, 3H);LC/MS:M+H=438.20。
【1152】
ステップ2:(S)-(5-((2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
THF(10ml)中、(S)-(5-((2-((((1-アミノエチリデン)アミノ)オキシ)カルボニル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(550mg、1.26ミリモル)及びテトラブチルアンモニウムフルオリド(329mg、1.26ミリモル)の溶液を、室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~80%のEtOAc)によって精製し、(S)-(5-((2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(480mg、90%)を得た。
【1153】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.19 (d, 1H), 8.07 (d, 1H), 8.03 (m, 1H), 6.97 (m, 1H), 3.12 (m, 1H), 2.85 (m, 2H), 2.48 (s, 3H), 1.45 (m, 2H), 1.35 (s, 9H), 1.24 (m, 2H), 1.06 (d, 3H);LC/MS:M+H=420.28;Rt=2.37分。
【1154】
ステップ3:(S)-(5-((2-アミノ-6-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
EtOH(8ml)及び水(2ml)中、(S)-(5-((2-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-6-ニトロフェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(420mg、1.00ミリモル)、亜鉛(655mg、10ミリモル)、及び塩化アンモニウム(536mg、10ミリモル)の溶液を、室温で2時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗残渣に水を加えてクエンチした。水層をEtOAcで抽出し、乾燥し(Na2SO4)及び減圧下で濃縮した。粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~80%のEtOAc)によって精製し、(S)-(5-((2-アミノ-6-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(370mg、72%)を得た。
【1155】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.19 (m, 1H), 6.88 (m, 2H), 6.73 (m, 1H), 5.96 (d, 1H), 4.81 (s, 2H), 3.48 (m, 1H), 2.86 (m, 2H), 2.43 (s, 3H), 1.36 (s, 9H), 0.88 (d, 3H);LC/MS:M+H=390.45。
【1156】
ステップ4:(S)-(5-(2-アミノ-7-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチルの調製
MeOH(19.2ml)、MeCN(9.6ml)、及び水(9.6ml)中、(S)-(5-((2-アミノ-6-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)フェニル)アミノ)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(320mg、822μmol)、臭化シアン(104mg、986μmol)の溶液を、55℃で2時間加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗残渣を水(50ml)で希釈した。水層をEt2O(2×100ml)で洗浄した。水層を過剰のNaHCO3で塩基性化し、次いでCH2Cl2中、5%のMeOHで抽出した。有機相を乾燥(Na2SO4)し、減圧下で濃縮した。粗生成物を、さらに精製せずに使用した。
【1157】
1H NMR (DMSO-d6) δ:7.58 (d, 1H), 7.21 (d, 1H), 7.10 (m, 1H), 6.45 (bs, 2H), 4.29 (m, 1H), 2.75 (m, 2H), 2.47 (s, 3H), 1.42 (d, 3H), 1.33 (s, 9H);LC/MS:M+H=415.25。
【1158】
ステップ5:(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチルの調製
MeCN(30ml)中、3-(tert-ブトキシカルボニル)安息香酸(241mg、1.09ミリモル)及び1-メチル-1H-イミダゾール(288μl、3.62ミリモル)の撹拌溶液に、TCFH(406mg、1.45ミリモル)を少しずつ加えた。得られた溶液を室温で10分間撹拌した後、MeCN(30ml)中、(S)-(5-(2-アミノ-7-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-1-イル)ヘキシル)カルバミン酸tert-ブチル(300mg、724μmol)の溶液を加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、粗残渣を冷水で希釈した。形成された沈殿物を濾過し、冷水で洗浄し、真空内で乾燥した。この粗残渣をフラッシュクロマトグラフィー(SiO2、ヘプタン中、0~80%のEtOAc)によって精製し、(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(340mg、66%)を得た。
【1159】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.82 (s, 1H), 8.37 (d, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.86 (d, 1H), 7.61 (m, 2H), 7.40 (m, 1H), 6.63 (m, 1H), 4.32 (bs, 1H), 2.74 (m, 2H), 1.69 (m, 2H), 1.58 (s, 9H), 1.36 (s, 9H), 1.22 (m, 2H);LC/MS:M+H=619.50。
【1160】
ステップ6:(S)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸の調製
CH2Cl2(20ml)中、(S)-3-((1-(6-((tert-ブトキシカルボニル)アミノ)ヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸tert-ブチル(300mg、485μmol)の撹拌溶液に、TFA(276mg、2.42ミリモル)を0℃で加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジエチルエーテルで練和し、(S)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(210mg、92%)を得た。
【1161】
1H NMR (DMSO-d6) δ:8.80 (s, 1H), 8.40 (d, 1H), 8.10 (d, 1H), 7.88 (d, 1H), 7.62 (m, 2H), 7.40 (m, 1H), 4.32 (bs, 1H), 2.65 (m, 2H), 1.95 (m, 1H), 1.70 (d, 3H), 1.17 (m, 1H), 0.96 (m, 1H);LC/MS:M+H=463.25。
【1162】
ステップ7:(S,E)-11-メチル-17-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオンの調製
MeCN(702ml)中、1-メチル-1H-イミダゾール(86μl、1.08ミリモル)及びTCFH(121mg、432μmol)の撹拌溶液に、MeCN(250ml)中、(S)-3-((1-(6-アミノヘキサン-2-イル)-7-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)カルバモイル)安息香酸(100mg、216μmol)の溶液を0℃で滴下して加えた。反応混合物を室温で16時間撹拌した。反応混合物を、水を加えることによってクエンチし、減圧下で濃縮した。残渣を水で希釈し、形成された沈殿物を濾過によって回収した。粗生成物を分取HPLCによって精製し、(S,E)-11-メチル-17-(3-メチル-1,2,4-オキサジアゾール-5-イル)-12,13-ジヒドロ-11H-2,6-ジアザ-1(2,1)-ベンゾ[d]イミダゾラ-4(1,3)-ベンゼンアシクロウンデカファン-3,5-ジオン(89mg、92%)を得た。
【1163】
1H NMR (DMSO-d6) @ 353.1K δ:8.88 (bs, 1H), 8.11 (d, 1H), 7.81 (d, 1H), 7.77 (d, 1H), 7.58 (m, 2H), 7.51 (m, 1H), 7.38 (m, 1H), 3.50 (s, 3H), 1.95 (m, 2H), 1.84 (m, 1H), 1.55 (m, 1H), 1.49 (d, 3H);LC/MS:M+H=445.30。
【1164】
物理化学的実施例1 - 溶解度アッセイ
選択した実施例化合物の水溶解度を次のように測定した;実施例のDMSOストック溶液6μLを、リン酸緩衝液(100mM、pH7.4)594μLに加えた。得られた混合物を一晩平衡化した(20~24時間、Alligator Shaker、室温)。次いで、混合物を濾過し(Millex LH 0.45μm)、濃度/溶解度をLC-UV定量化によって決定した。溶解度の結果を下記表1に示す。
【1165】
【1166】
【1167】
【1168】
生物学的実施例1 - TAK1生化学的アッセイ
TAK1阻害剤としての本発明の実施例化合物の有用性を生化学的ADP-Gloキナーゼアッセイで評価した。Promega Corporation V4089のアッセイキットを製造元の指示に従って使用し、本明細書で概要を説明するように調整した。ADP-Gloキナーゼアッセイキットには、ADP-Glo試薬、キナーゼ検出試薬、キナーゼ検出バッファー、ATP、及びADPが含まれている。キナーゼ酵素システムには、ヒト組換えTAK1-TAB1キナーゼ(TAK1(1-303)及びTAB1(437-末端))、天然ブタミエリン塩基性タンパク質(MBP)基質、5×キナーゼ反応バッファー、及びDTTが含まれる。
【1169】
試験化合物は、10mMストック溶液から DMSO中で8つの濃度で1:5の段階希釈で調製した。1×キナーゼ反応バッファー(下記参照)でさらに20倍希釈を行い、5%DMSOを含むキナーゼバッファーで最終希釈系列を得た(アッセイにおける最終濃度20μM~0.26nM、1%DMSO)。対照として、タキニブを陽性対照として調製し(アッセイ最終3μM)、陰性対照として機能する、阻害剤を含まないDMSOをDMSOの最終アッセイ濃度1%で調製した。
【1170】
5%DMSO中の化合物溶液1μlを384ウェルマイクロタイタープレート(OptiPlate #6007290)の各ウェルに加えた)。1×キナーゼ反応バッファー(40nM Tris塩基、pH7.5、20mM MgCl2、50μM DTT、0.1mg/ml BSA)中の2μl TAK1-TAB1(7.5ng/μl)を加え、10分間プレインキュベートした後、1×キナーゼ反応バッファー(上記と同様)中、2μlのMBP基質とATPの混合物(0.25μg/μL MBP/25μM ATP又は0.25μg/μL MBP/2.5mM ATP)を添加した。続いて、プレートを室温で1時間インキュベートした。次いで、ADP-Glo(商標)キット(上記)の5μlのADP-Glo(商標)試薬を加え、40分間インキュベートして反応を停止し、残りのATPを消費した。次いで、10μlのキナーゼ検出基質(キナーゼ検出バッファーに溶解、両方とも上記のAADP-Glo(商標)キットからのもの)を加え、ADPをATPに変換し、ルシフェラーゼ/ルシフェリンでATPを検出した。プレートを暗所、室温で30分間インキュベートした後、Envision(PerkinElmer社)リーダーで発光を読み取った。
【1171】
本発明の化合物のIC50値は、用量反応曲線の非線形回帰分析によって決定した。IC50の結果を下記表2に示す。
【1172】
【1173】
【1174】
【1175】
【1176】
【1177】
生物学的実施例2:細胞ベースのp38リン酸化アッセイ
TAK1活性を阻害する実施例化合物2、3、及び9並びに比較例(すなわちタキニブ)の細胞活性を、インビトロ機能細胞アッセイを使用して評価した。
比較例1、タキニブ(N-(1-プロピル-1H-ベンゾ[d]イミダゾール-2-イル)イソフタルアミド;CAS番号:1111556-37-6)を、Totzke et al. (Cell Chemical Biology, 2017, 24, 1029-1039)に記載されるプロトコールに従って合成した。
【1178】
THP-1細胞を5%CO2中、37℃でインキュベートした。THP-1細胞をRPMI 1640、10%FBS、1%ペニシリン-ストレプトマイシン中で培養した。
【1179】
THP-1細胞を、100nMホルボール12-ミリスタート13-アセタート(PMA)で処理して、マクロファージの分化を誘導し、1×106細胞/ウェル(6ウェルプレート、2ml/ウェル)の密度で72時間播種した。次いで、細胞培養培地をPMAを含まない培地と交換し、さらに48時間インキュベートした。試験化合物を、DMSO中、200×最終アッセイ濃度ストックとして調製した(アッセイにおける最終濃度は、0.5%DMSO中、10~0.03μMであった。詳細は以下に示す)。THP-1細胞の分化後、細胞をさまざまな濃度の対照化合物NG25(CAS番号:1315355-93-1、Tan L, et al. J Med Chem. 2015, 58(1), 183-96)又は試験化合物(10μl/ウェル)で30分間、続いて200ng/mlのLPSで30分間処理した。
【1180】
試験アイテムは、100%DMSO中、10mMストック溶液として保存した。化合物の段階希釈物を、0.5%DMSO作業溶液に達する培地中の所望の最終濃度の200倍段階希釈物として調製した(下記表3を参照)。
【1181】
【1182】
10μMの最終最高濃度から0.03μMの最終低濃度までの化合物の希釈系列を、最初にDMSO中で作製し(表3を参照)、各希釈液10μlを2mlの細胞培養物に混合した(ウェル当たり0.5%DMSO)。
【1183】
10μlのDMSOを対照に加えた。すべてのプレートを37℃、5%CO2で30分間インキュベートし、LPSを200ng/mlの最終濃度になるまで加えた。
【1184】
ウェスタンブロット分析では、示された処理の後に細胞を溶解し(50mM Tris、150mM NaCl、1mM EDTA、1%Triton-X100、1mM DTT、完全プロテアーゼ及びPhosStopホスファターゼ阻害剤)、NuPAGE Bis-Trisゲル、4~12%勾配(Invitrogen社)上で泳動した。PVDF膜に転写し、PBST中、5%BSAでブロッキングした後、膜を一次抗体(リン酸化p38に特異的;細胞シグナル伝達、1:1,000希釈)とともに一晩インキュベートした。種特異的二次抗体とともに室温で1時間インキュベートした後、膜をECL SuperSignal(商標)West Pico PLUS化学発光基質(Thermo Scientific社)を使用して視覚化した。画像は、iBright Western Blot Imaging Systems(Invitrogen社)でキャプチャし、ImageJソフトウェア(国立衛生研究所及び光学計算機器研究所で開発されたJavaベースの画像処理プログラム)で定量化した。抗β-アクチン抗体を、すべての試料における全細胞抽出物のローディングコントロールとして使用した(抗βアクチン;Sigma-Aldrich社;1:5000希釈、1時間インキュベーション)
イムノブロットでは、60μlのTriton溶解バッファー中、4℃で30分間インキュベートすることにより、細胞を6ウェルプレート内で直接溶解した。溶解物を13,000×g、4℃で15分間遠心分離した。各上清からの等量のタンパク質を5×試料バッファーををも用いて再懸濁した。試料を10分間煮沸し、次いで4~12%のSDS-PAGE(100V)によって分離した。推奨設定(90分、85V)に従って、タンパク質をゲルからPVDF膜(細孔径0.45μm)に転写した。ブロットを、PBS-Tで希釈した5%BSA中で1時間ブロックした。ブロットを、次の抗体:リン酸化p38(細胞シグナル伝達、1:1,000希釈)及び抗Bアクチン(Sigma-Aldrich社、1:5000希釈、1時間インキュベート)に特異的な一次抗体とともに、4℃で一晩インキュベートした。ブロットを3回、各5分間洗浄し、種特異的二次抗体[ヤギ抗ウサギIgG(H+L)(Invitrogen社、1:50,000希釈)、又は二次抗体[ヤギ抗マウスIgG(H+L)(Invitrogen社、1:50,000希釈)とともに室温で1時間インキュベートした。ブロットを3回、各5分間洗浄し、化学発光(SuperSignal(商標)West Pico PLUS化学発光基質)によって発色させた。
【1185】
実施例2、3及び9、並びに比較例1の活性も、リン酸化されたp38の量を測定することによって決定した。p38はTAK1の標的であるため、リン酸化されたp38はTAK1活性の尺度になる。実施例3を使用してこのようにして得られたウエスタンブロットを
図1に示す。
【1186】
試験化合物のIC50値は、用量反応曲線の非線形回帰分析によって決定した。結果を下記表4に示す。
【1187】
表4からわかるように、実施例3は低いIC50を有しており、さらには、実施例2、3、及び9の効力及び有効性は、知られているtak1阻害剤である比較例1の効力及び有効性よりも高かった。
【1188】
【国際調査報告】