(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-25
(54)【発明の名称】共有圧縮機
(51)【国際特許分類】
B60G 17/015 20060101AFI20240718BHJP
B60G 17/056 20060101ALI20240718BHJP
B60S 1/62 20060101ALI20240718BHJP
【FI】
B60G17/015 C
B60G17/056
B60S1/62 110A
B60S1/62 110B
B60S1/62 120C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023575474
(86)(22)【出願日】2022-06-02
(85)【翻訳文提出日】2023-12-06
(86)【国際出願番号】 US2022031866
(87)【国際公開番号】W WO2022271426
(87)【国際公開日】2022-12-29
(32)【優先日】2021-06-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-01-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, シ
(72)【発明者】
【氏名】ビエラフスキー, ピーター, エル.
(72)【発明者】
【氏名】タオ, ジア
(72)【発明者】
【氏名】ウォール, ジョニー エル.
(72)【発明者】
【氏名】シャウキー, イズラム モフセン
(72)【発明者】
【氏名】ホール, ジョナサン エル.
(72)【発明者】
【氏名】リ, ツェン
【テーマコード(参考)】
3D225
3D301
【Fターム(参考)】
3D225AA11
3D225AB01
3D225AC07
3D225AD22
3D301DA14
3D301DB34
3D301DB37
3D301DB38
3D301DB40
3D301EA68
3D301EB04
3D301EB35
3D301EB36
3D301EB37
3D301EC01
(57)【要約】
システムは、空気を供給する供給源(102)と、供給源から空気を受け入れ、空気を第1の圧力に圧縮するように構成される第1の圧縮機段(112)と、第1の圧縮機段から空気を受け入れ、空気を第2の圧力に圧縮するように構成される第2の圧縮機段(114)と、を含む。システムはまた、第1の構成要素(104)と、第2の構成要素(106)と、空気の流れを制御する弁(236、238)と、空気が第1の圧縮機段によって第1の構成要素に供給される第1の制御モード、及び空気が第2の圧縮機段によって第2の構成要素に供給される第2の制御モードに従って、弁を制御するように構成されるコントローラ(122)と、を含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を供給する供給源と、
前記供給源から前記空気を受け入れ、前記空気を第1の圧力に圧縮するように構成される第1の圧縮機段と、
前記第1の圧縮機段から前記空気を受け入れ、前記空気を第2の圧力に圧縮するように構成される第2の圧縮機段と、
第1の構成要素と、
第2の構成要素と、
前記空気の流れを制御する弁と、
前記空気が前記第1の圧縮機段によって前記第1の構成要素に供給される第1の制御モード、前記空気が前記第2の圧縮機段によって前記第2の構成要素に供給される第2の制御モードに従って、前記弁を制御するように構成されるコントローラと
を備える、システム。
【請求項2】
前記弁が、前記第1の制御モードにおいて前記第1の圧縮機段から前記第1の構成要素への前記空気の供給を可能にし、前記弁が、前記第2の制御モードにおいて前記第1の圧縮機段から前記第1の構成要素への前記空気の供給を遮断する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記弁が、前記第2の制御モードにおいて、前記第2の圧縮機段から一方向弁を通して前記第2の構成要素への前記空気の供給を可能にする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記弁が、前記第1の制御モードにおいて、前記第2の圧縮機段からの前記空気の供給を前記第2の構成要素から離れるように向け直す、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の圧縮機段及び前記第2の圧縮機段に動作入力をもたらすモータと、
前記第2の圧縮機段が、前記第1の制御モードにおいて前記空気を圧縮しないように、前記第2の圧縮機段から前記モータを切り離すクラッチと
を更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の圧縮機段から前記第1の構成要素への第1の供給経路であって、前記空気が、前記第1の制御モードにおいて前記第1の圧縮機段から前記第1の供給経路に沿って第1の構成要素に供給される、第1の供給経路と、
前記第2の圧縮機段から前記第2の構成要素への第2の供給経路であって、前記空気が、前記第2の制御モードにおいて前記第2の圧縮機段から前記第2の供給経路に沿って前記第2の構成要素に供給される、第2の供給経路と、
前記第2の供給経路を前記第1の供給経路に接続するバイパス経路と
を更に備え、
前記弁が、
前記第1の供給経路に沿った前記第1の構成要素への前記空気の供給を制御する第1の制御弁と、
前記第2の供給経路に沿った前記第2の構成要素への前記空気の供給を制御し、前記第2の構成要素から前記第2の供給経路に沿った前記空気の通気を制御する第2の制御弁と、
前記バイパス経路上に配置されて、前記空気を前記第1の供給経路に向け直すことによって前記第2の圧縮機段からの前記空気が前記第2の構成要素をバイパスすることを可能にする、バイパス弁と
を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第2の圧縮機段と前記第2の構成要素との間の前記第2の供給経路上に配置される乾燥機
を更に備え、
前記空気が、前記乾燥機を通して前記第2の構成要素から通気される第3の制御モードに従って、前記コントローラが、前記弁を制御するように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
入口と、
第1の圧縮機と、
第2の圧縮機と、
第1の構成要素と、
第2の構成要素と、
前記第1の圧縮機から前記第1の構成要素への第1の供給経路であって、空気が、前記第1の圧縮機から前記第1の供給経路に沿って前記第1の構成要素に供給される、第1の供給経路と、
前記第2の圧縮機から前記第2の構成要素への第2の供給経路であって、前記空気が、前記第2の圧縮機から前記第2の供給経路に沿って前記第2の構成要素に供給される、第2の供給経路と、
前記第2の構成要素から前記第1の構成要素への空気の供給を可能にする、前記第2の構成要素から前記第1の構成要素への分流加減器経路と
を備える、システム。
【請求項9】
前記第2の構成要素から前記分流加減器経路に沿った前記第1の構成要素への前記空気の供給を制御する分流加減器弁
を更に備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の供給経路に沿った前記第1の構成要素への前記空気の供給を制御する第1の制御弁と、
前記第2の供給経路に沿った前記第2の構成要素への前記空気の供給を制御し、前記第2の構成要素から前記第2の供給経路に沿った前記空気の通気を制御する第2の制御弁と
を更に備える、請求項8~9のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項11】
入口と、
前記入口から空気を受け入れる圧縮機と、
第1の構成要素と、
第2の構成要素と、
前記圧縮機から前記第1の構成要素への第1の供給経路であって、前記空気が、前記圧縮機から前記第1の供給経路に沿って前記第1の構成要素に供給される、第1の供給経路と、
前記第1の供給経路に沿った前記第1の構成要素への前記空気の供給を制御する第1の制御弁と、
前記第1の供給経路と空気圧的に連通する、前記圧縮機から前記第2の構成要素への第2の供給経路であって、前記空気が、前記圧縮機から前記第2の供給経路に沿って前記第2の構成要素に供給される、第2の供給経路と、
前記圧縮機から前記第2の構成要素に供給された空気から水分を除去するために前記第2の供給経路の一部を形成する空気乾燥機と
を備え、
水分が、前記空気乾燥機を通して前記第2の構成要素から前記空気を通気する間に前記空気乾燥機から前記空気に戻される、
システム。
【請求項12】
前記圧縮機が、前記入口から前記空気を受け入れ、前記空気を第1の圧力に圧縮するように構成される第1の圧縮機段と、前記第1の圧縮機段から前記空気を受け入れ、前記空気を第2の圧力に圧縮するように構成される第2の圧縮機段と、を備え、
前記システムが、
前記第2の供給経路に沿った前記第2の構成要素への前記空気の供給を制御する第2の制御弁と、
前記第1の圧縮機段から前記第1の構成要素への第3の供給経路であって、前記空気が、前記第1の圧縮機段から前記第3の供給経路に沿って前記第1の構成要素に供給される、第3の供給経路と、
前記第3の供給経路に沿った前記第1の構成要素への前記空気の供給を制御する第3の制御弁と
を更に備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
通気孔と、
前記第2の供給経路と空気圧的に連通する、前記圧縮機から前記通気孔への通気経路であって、前記空気が、前記第2の構成要素から、前記第2の供給経路及び通気経路に沿って前記通気孔に供給される、通気経路と、
前記通気経路に沿った前記通気孔への前記空気の供給を制御する通気弁と
を更に備える、請求項11~12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項14】
通気孔と、
前記第1の供給経路と空気圧的に連通する、前記第1の制御弁から前記通気孔への通気経路であって、前記空気が、前記第2の構成要素から、前記第2の供給経路、前記第1の供給経路及び通気経路に沿って前記通気孔に供給される、通気経路と、
前記通気経路に沿った前記通気孔への前記空気の供給を制御する通気弁と
を更に備える、請求項11~12のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1の構成要素が、車両センサ用の空気作動式洗浄構成要素であり、前記第2の構成要素が、空気作動式車両懸架構成要素である、請求項1~14のいずれか一項に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年6月24日に出願された米国仮出願第63/214,536号の利益を主張する。本出願はまた、2022年1月19日に出願された米国仮出願第63/300,711号の利益を主張する。前述の出願の内容は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、空気圧システムに関する。
【背景技術】
【0003】
空気圧デバイスは、圧縮機によって供給され得る圧縮空気を使用して動作される。空気圧デバイスは、特定の圧力及び/又は流量要件を有し得る。
【発明の概要】
【0004】
本開示の第1の態様は、空気を供給する供給源と、供給源から空気を受け入れ、空気を第1の圧力に圧縮するように構成される第1の圧縮機段と、第1の圧縮機段から空気を受け入れ、空気を第2の圧力に圧縮するように構成される第2の圧縮機段と、を含むシステムである。システムはまた、第1の構成要素と、第2の構成要素と、空気の流れを制御する弁と、空気が第1の圧縮機段によって第1の構成要素に供給される第1の制御モード、空気が第2の圧縮機段によって第2の構成要素に供給される第2の制御モードに従って、弁を制御するように構成されるコントローラと、を含む。
【0005】
本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、弁は、第1の制御モードにおいて第1の圧縮機段から第1の構成要素への空気の供給を可能にし、弁は、第2の制御モードにおいて第1の圧縮機段から第1の構成要素への空気の供給を遮断する。本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、弁は、第2の制御モードにおいて、第2の圧縮機段から一方向弁を通して第2の構成要素への空気の供給を可能にする。本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、弁は、第1の制御モードにおいて、第2の圧縮機段からの空気の供給を第2の構成要素から離れるように向け直す。例として、弁は、空気を第1の構成要素に通気することによって、又は空気を周囲環境に通気することによって、第2の圧縮機段からの空気の供給を第2の構成要素から離れるように向け直してもよい。
【0006】
本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、システムは、第1の圧縮機段及び第2の圧縮機段に動作入力をもたらすモータを更に含む。本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、第2の圧縮機段は、第1の制御モードにおいて空気を圧縮しないように、システムは、第2の圧縮機段からモータを切り離すクラッチを更に含む。
【0007】
本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、システムは、第1の圧縮機段から第1の構成要素への第1の供給経路であって、空気が、第1の制御モードにおいて、第1の圧縮機段から第1の供給経路に沿って第1の構成要素に供給される、第1の供給経路と、第2の圧縮機段から第2の構成要素への第2の供給経路であって、空気が、第2の制御モードにおいて、第2の圧縮機段から第2の供給経路に沿って第2の構成要素に供給される、第2の供給経路と、を更に含む。
【0008】
本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、弁は、第1の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を制御する第1の制御弁と、第2の供給経路に沿った第2の構成要素への空気の供給を制御し、第2の構成要素から第2の供給経路に沿った空気の通気を制御する第2の制御弁と、第2の段からの空気が第2の構成要素をバイパスすることを可能にするように第2の供給経路に接続されたバイパス弁と、を含む。本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、システムは、第2の供給経路を第1の供給経路に接続するバイパス経路を更に含み、バイパス弁は、バイパス経路上に配置されて、空気を第1の供給経路に向け直すことによって第2の段からの空気が第2の構成要素をバイパスすることを可能にする。
【0009】
本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、システムは、第2の圧縮機段と第2の構成要素との間の第2の供給経路上に配置される乾燥機を更に含む。本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、例えば、第1の構成要素を通して通気することによって、又は周囲環境に通気することによって、空気は、乾燥機を通して第2の構成要素から通気される第3の制御モードに従って、コントローラが、弁を制御するように構成される。
【0010】
本開示の第1の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、第1の構成要素は、車両センサ用の空気作動式洗浄構成要素であり、第2の構成要素が、空気作動式車両懸架構成要素である。
【0011】
本開示の第2の態様は、入口と、圧縮機と、第1の構成要素と、第2の構成要素と、を含むシステムである。圧縮機は、モータと、モータによって駆動される第1の段と、モータによって駆動される第2の段と、を有し、第1の段は、入口から空気を受け入れ、第2の段は、第1の段から空気を受け入れる。システムはまた、第1の供給経路と、第2の供給経路と、第1の制御弁と、第2の制御弁と、バイパス弁と、を含む。第1の供給経路は、第1の段を第1の構成要素に接続する。空気は、第1の段から第1の供給経路に沿って第1の構成要素に供給される。第2の供給経路は、第2の段を第2の構成要素に接続する。空気は、第2の段から第2の供給経路に沿って第2の構成要素に供給される。第1の制御弁は、第1の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を制御する。第2の制御弁は、第2の供給経路に沿った第2の構成要素への空気の供給を制御し、第2の構成要素から第2の供給経路に沿った空気の通気を制御する。バイパス弁は、第2の段からの空気が第2の構成要素をバイパスすることを可能にするように第2の供給経路に接続される。
【0012】
本開示の第2の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、第2の供給経路を第1の供給経路に接続するバイパス経路、バイパス弁は、バイパス経路上に配置されて、空気を第1の供給経路に向け直すことによって、第2の段からの空気が第2の構成要素をバイパスすることを可能にする。本開示の第2の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、第1の制御弁は、開放ポジションと閉鎖ポジションとの間で移動可能であり、第1の制御弁は、第1の制御弁の開放ポジションにおいて第1の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を可能にし、第1の制御弁は、第1の制御弁の閉鎖ポジションにおいて第1の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を遮断する。
【0013】
本開示の第2の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、第2の制御弁は、供給ポジションと通気ポジションとの間で移動可能であり、第2の制御弁は、第2の制御弁の供給ポジションにおいて第2の供給経路を、第2の段から第2の構成要素への空気の一方向の流れに制限し、第2の制御弁は、通気ポジションにおいて第2の構成要素からの空気の通気を可能にする。本開示の第2の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、第2の段から第2の構成要素への空気の供給中に空気が乾燥機を通過するように、及び第2の構成要素からの空気の通気中に空気が乾燥機を通過するように、乾燥機は、第2の供給経路上に配置される。本開示の第2の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、通気経路は、第2の構成要素から空気を通気するために第2の段と乾燥機との間で第2の供給経路に接続され、第2の制御弁は、第2の制御弁の供給ポジションにおいて通気経路に沿った空気の流れを遮断することによって、及び第2の制御弁の通気ポジションにおいて通気経路に沿った空気の流れを可能にすることによって、通気経路に沿った空気の流れを更に制御する。
【0014】
本開示の第3の態様は、入口と、圧縮機と、を含むシステムである。圧縮機は、モータと、モータによって駆動される第1の段と、モータによって駆動される第2の段と、クラッチと、を有し、第1の段は、入口から空気を受け入れ、第2の段は、第1の段から空気を受け入れ、クラッチは、係合ポジションと係合解除ポジションとの間で移動するように構成され、モータの動作は、係合解除ポジションにおいて第2の段の動作を引き起こさない。システムはまた、第1の構成要素と、第2の構成要素と、第1の段から第1の構成要素への第1の供給経路であって、空気が、第1の段から第1の供給経路に沿って第1の構成要素に供給される、第1の供給経路と、第2の段から第2の構成要素への第2の供給経路であって、空気が、第2の段から第2の供給経路に沿って第2の構成要素に供給される、第2の供給経路と、を含む。システムはまた、第1の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を制御する第1の制御弁と、第2の供給経路に沿った第2の構成要素への空気の供給を制御し、第2の供給経路に沿った第2の構成要素からの空気の通気を制御する第2の制御弁と、を含む。クラッチが係合ポジションにあるとき、モータの動作により、圧縮機の第2の段は、空気を第2の供給経路に沿って第2の構成要素に供給する。
【0015】
本開示の第3の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、第1の制御弁は、開放ポジションと閉鎖ポジションとの間で移動可能であり、第1の制御弁は、第1の制御弁の開放ポジションにおいて第1の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を可能にし、第1の制御弁は、第1の制御弁の閉鎖ポジションにおいて第1の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を遮断する。本開示の第3の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、第2の制御弁は、供給ポジションと通気ポジションとの間で移動可能であり、第2の制御弁は、第2の制御弁の供給ポジションにおいて第2の供給経路を第2の段から第2の構成要素への空気の一方向の流れに制限し、第2の制御弁は、通気ポジションにおいて第2の構成要素からの空気の通気を可能にする。
【0016】
本開示の第3の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、システムは、第2の段から第2の構成要素への空気の供給中に空気が乾燥機を通過するように、及び第2の構成要素からの空気の通気中に空気が乾燥機を通過するように、第2の供給経路上に配置された乾燥機を含む。本開示の第3の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、システムは、第2の構成要素からの空気を通気するために、第2の段と乾燥機との間で第2の供給経路に接続された通気経路を含み、第2の制御弁はまた、第2の制御弁の供給ポジションにおいて通気経路に沿った空気の流れを遮断することによって、及び第2の制御弁の通気ポジションにおいて通気経路に沿った空気の流れを可能にすることによって、通気経路に沿った空気の流れを制御する。
【0017】
本開示の第4の態様は、入口と、第1の圧縮機と、第2の圧縮機と、第1の構成要素と、第2の構成要素と、を含むシステムである。システムはまた、第1の圧縮機から第1の構成要素への第1の供給経路であって、空気が、第1の圧縮機から第1の供給経路に沿って第1の構成要素に供給される、第1の供給経路と、第2の圧縮機から第2の構成要素への第2の供給経路であって、空気が、第2の圧縮機から第2の供給経路に沿って第2の構成要素に供給される、第2の供給経路と、第2の構成要素から第1の構成要素への空気の供給を可能にする、第2の構成要素から第1の構成要素への分流加減器経路と、を含む。
【0018】
本開示の第4の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、第1の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を制御する第1の制御弁、第2の供給経路に沿った第2の構成要素への空気の供給を制御し、第2の供給経路に沿った第2の構成要素からの空気の通気を制御する第2の制御弁、及び第2の構成要素から分流加減器経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を制御する分流加減器弁。
【0019】
本開示の第5の態様は、入口と、入口から空気を受け入れる圧縮機と、第1の構成要素と、第2の構成要素と、を含むシステムである。システムはまた、圧縮機から第1の構成要素への第1の供給経路であって、空気が、圧縮機から第1の供給経路に沿って第1の構成要素に供給される、第1の供給経路と、第1の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を制御する第1の制御弁と、を含む。システムはまた、第1の供給経路と空気圧的に連通する、圧縮機から第2の構成要素への第2の供給経路を含み、空気は、圧縮機から第2の供給経路に沿って第2の構成要素に供給される。システムはまた、圧縮機から第2の構成要素に供給された空気から水分を除去するために第2の供給経路の一部を形成する空気乾燥機を含み、水分は、乾燥機を通して第2の構成要素から空気を通気する間に乾燥機から空気に戻される。
【0020】
本開示の第5の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、第1の構成要素は、センサ洗浄システムであり、第2の構成要素は、空気懸架システムである。
【0021】
本開示の第5の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、圧縮機は、入口から空気を受け入れ、空気を第1の圧力に圧縮するように構成される、第1の圧縮機段と、第1の圧縮機段から空気を受け入れ、空気を第2の圧力に圧縮するように構成される第2の圧縮機段と、を備え、システムは、第2の供給経路に沿って第2の構成要素への空気の供給を制御する第2の制御弁と、第1の圧縮機段から第1の構成要素への第3の供給経路であって、空気が、第1の圧縮機段から第3の供給経路に沿って第1の構成要素に供給される、第3の供給経路と、第3の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を制御する第3の制御弁と、を更に備える。システムは
【0022】
本開示の第5の態様によるシステムのいくつかの実装形態は、通気孔と、第2の供給経路と空気圧的に連通する、圧縮機から通気孔への通気経路であって、空気が、第2の構成要素から第2の供給経路及び通気経路に沿って通気孔に供給される、通気経路と、通気経路に沿った通気孔への空気の供給を制御する通気弁と、を更に含む。
【0023】
本開示の第5の態様によるシステムのいくつかの実装形態は、通気孔と、第1の供給経路と空気圧的に連通する、第1の制御弁から通気孔への通気経路であって、空気が、第2の構成要素から、第2の供給経路、第1の供給経路及び通気経路に沿って通気孔に供給される、通気経路と、通気経路に沿った通気孔への空気の供給を制御する通気弁と、を更に含む。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【0025】
【
図2】システムの第1の例示的な実装形態の図である。
【0026】
【
図3】システムの第2の例示的な実装形態の図である。
【0027】
【
図4】システムの第3の例示的な実装形態の図である。
【0028】
【
図5】システムの第4の例示的な実装形態の図である。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【
図13】例示的なコンピュータデバイスのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
本明細書の開示は、異なる圧力及び流量要件を有する2つの異なる空気圧デバイスが、共有圧縮機によって供給された空気を使用して動作されるシステムに関する。本明細書で説明するシステムで使用される共有圧縮機は、第1の圧縮機段及び第2の圧縮機段を駆動する単一のモータを含む。典型的な二段圧縮機システムでは、空気は、直列の第1の圧縮機段及び第2の圧縮機段によって圧縮される。本明細書で説明するシステムでは、第1の及び第2の段は、2つ以上の制御モードに従って、圧縮空気を異なる圧力及び/又は流量で第1の空気圧デバイス及び第2の空気圧デバイスに供給するように制御される。
【0038】
本明細書で説明するシステムは、加圧空気を2つの異なる車両システムに供給する車両の状況において実装されてもよく、第1の車両システムは、高流量で低圧空気を使用し、第2の車両システムは、低流量で高圧空気を使用する。一例として、第1の車両システムは、センサシステム構成要素からデブリを洗浄するように構成される洗浄システムであってもよく、第2の車両システムは、空気作動式懸架構成要素であってもよい。
【0039】
図1は、システム100のブロック図である。システム100は、供給源102から空気を取得し、第1の構成要素104及び第2の構成要素106に空気を供給する。システム100はまた、圧縮機108を含む。圧縮機108は、モータ110と、第1の段112と、及び第2の段114と、を含む。システム100はまた、流体経路116と、乾燥機118と、弁120と、コントローラ122と、を含む。
【0040】
供給源102は、システム100の空気入口として機能する。供給源102は、圧縮のため、空気を、システム100に供給し、システムによって第1の構成要素104及び第2の構成要素106などのシステム100の構成要素に送出する。供給源102は、単一の供給源であってもよく、あるいは能動的に制御された方法又は受動的な方法で複数の供給源からの空気を組み合わせてもよい。供給源102は、環境温度及び圧力において、システム100の周囲環境からの空気など、周囲空気の供給であってもよく、又はそれを含んでもよい。供給源102は、システム100の一部又は別のシステムからの排気など、加圧空気の供給であってもよく、又はそれを含んでもよい。
【0041】
第1の構成要素104及び第2の構成要素106は、システム100の他の構成要素によって供給された供給空気又は加圧空気によって動作される空気圧作動式構成要素である。加圧空気によって動作される構成要素は、本明細書ではコンシューマと呼ぶことがある。コンシューマという用語は、加圧空気をシステム100に戻さない構成要素(例えば、構成要素の動作中に構成要素を通して空気を通気することによって)と、システム100によって通気するために、又はシステム100の別の構成要素によって使用するために、加圧空気をシステム100に戻す構成要素と、を含むことが意図される。第1の構成要素104及び第2の構成要素106は、機能を実施するサブ構成要素と、リザーバ、弁、レギュレータなどの補助的なサブ構成要素と、を含み得る。システム100が車両の状況で使用される例示的な実装形態では、第1の構成要素104は、車両センサ用の空気作動式洗浄構成要素であってもよく、第2の構成要素106は、空気作動式車両懸架構成要素であってもよい。システム100は、他の種類の機械の状況において、他の種類の構成要素を使用して実装されてもよい。
【0042】
本明細書で説明する例では、第1の構成要素104は、第1の圧力レベル及び第1の流量の空気を使用して動作するように設計され、第2の構成要素106は、第2の圧力レベル及び第2の流量の空気を使用して動作するように設計される。第1の圧力レベルは、第2の圧力レベルよりも低くてもよく、第1の流量は、第2の流量よりも高くてもよい。いくつかの実装形態では、第1の構成要素104は、低圧コンシューマと呼ぶことがあり、第2の構成要素106は、高圧コンシューマと呼ぶことがある。本明細書で説明する例では、第2の構成要素106は、システム100による通気、及び/又は第1の構成要素104などのシステム100の異なる構成要素による使用のいずれかのために、空気をシステム100に戻す。また、システム100は、追加の構成要素を含んでもよく、第1の構成要素104及び第2の構成要素106は、構成要素のグループの代表的な要素であってもよいことを理解されたい。
【0043】
圧縮機108(例えば、空気圧縮機)は、供給源102から空気を受け入れ、空気の圧力を上昇させる(例えば、圧縮機108は、空気を圧縮するか、又は空気を加圧する)。圧縮機108は、2段圧縮機である。圧縮機108のモータ110は、回転出力を有する電気モータであってもよく、又は他の種類のモータが使用されてもよい。モータ110の動作が、モータ110の出力を第1の段112及び第2の段114の入力に接続することによって第1の段112及び/又は第2の段の動作を引き起こすように、モータ110は、圧縮機108の第1の段112(例えば、第1の圧縮機段)及び第2の段114(例えば、第2の圧縮機段)に動作入力(例えば、回転入力)を提供する。一例として、モータ110は、第1の段112の機械的入力部、及び第2の段114の機械的入力部に接続された出力シャフトを有してもよい。これらの接続は、直接的であっても、間接的であってもよい。圧縮機108は、圧縮機108の第1の段112の独立した動作を可能にするために、第2の段114を選択的に動作させるように構成され得る。例えば、圧縮機108は、圧縮機108の第2の段114からモータを切り離すクラッチを含んでもよく、これにより、圧縮機108の第2の段114は、切り離されたときに空気を圧縮せず、例えば、第2の構成要素106に空気を供給することなく第1の構成要素104に空気を供給する。
【0044】
圧縮機108の第1の段112及び第2の段114はそれぞれ、空気を圧縮するように構成される構成要素であり、既知の圧縮機設計に従って実装され得る。例として、第1の段112及び第2の段114は、ローブ圧縮機、ピストン圧縮機、ウォブル圧縮機、又は他の種類の圧縮機であってもよい。圧縮機108の第1の段112は、供給源102が圧縮機108の第1の段に空気を供給し得るように、供給源102と流体連通している。圧縮機108の第1の段112が、圧縮機108の第2の段114に空気を供給し得るように、圧縮機108の第1の段112は、圧縮機108の第2の段114と流体連通する。
【0045】
システム100の動作中、圧縮機108の第1の段112及び第2の段114は、圧縮機108のモータ110によって動作される。例えば、モータ110の回転出力を第1の段112及び第2の段114の機械的入力部に接続することによって、第1の段112及び第2の段114の空気圧縮機構が動作する。空気は、供給源102から圧縮機108の第1の段112に供給される。第1の段112は、空気を第1の圧力レベルまで圧縮し、第1の圧力レベルは、第1の段112の出口に与えられる。システム100のいくつかの制御モードでは、本明細書で更に説明するように、第1の段112の出口からの空気の一部又は全部が第2の段114の入口に供給される。第2の段114に供給された空気を、第2の段114によって第2の圧力レベルまで圧縮することができ、第2の圧力レベルは、第2の段114の出口に与えられる。
【0046】
システム100の流体経路116は、構成要素間の空気の通過を可能にする任意の種類の流体連通チャネルである。流体経路116は、空気を第1の構成要素104及び第2の構成要素106に供給する供給経路、圧縮機からの空気が第2の構成要素106をバイパスして第1の構成要素104又は大気に通気されることを可能にするバイパス経路、及び/又は大気に通気されることを可能にする通気経路を含み得る。
【0047】
乾燥機118は、第2の構成要素106に供給されている空気から水分を除去するように構成される構成要素であり、これにより、システム100を使用して、動作のために乾燥空気を必要とする水分に弱い構成要素に空気を供給し得る。一例として、乾燥機118は、乾燥剤材料(例えば、シリカゲル)を含む乾燥剤式空気乾燥機であってもよい。乾燥機118は、圧縮機108の第2の段114と乾燥機118との間に配置され得る。乾燥機118の乾燥剤材料は、圧縮機108の第2の段114から第2の構成要素106への空気の供給中に、空気が乾燥機118を通過する際に、空気から水分を除去する。第2の構成要素106からの空気の通気中、第2の構成要素106からの空気は、乾燥機118を通って反対方向に移動し、空気は、通気中に乾燥機118の乾燥剤材料から水分を吸収する。
【0048】
弁120は、入口、出口、流体経路、構成要素、及び他の特徴を含むシステム100の様々な部分間の流れを制御することなどによって、システムを通る空気の流れを制御する。弁120は、流体経路116に沿って配置され、流体経路に沿った流れを制御し得る。弁120は、例として、切換弁、逆止弁、又は2つ以上の種類の弁を含むアセンブリであってもよい。したがって、「弁」という用語は、本明細書では、第1のポジションと第2のポジションとの間で一斉に移動し得る2つの弁部材を用いて、流体経路116のうちの2つ以上に沿った流れを同時に制御する弁120のうちの1つを説明するために使用され得る。
【0049】
弁120の少なくともいくつかは、コントローラから弁120へのコマンド(例えば、電気信号、データ送信など)の形態で、コントローラ122などによって能動的に制御可能である。弁120は、コントローラ122(例えば、電気作動弁)によって直接的に、又はコントローラ122によって直接制御される電気作動式パイロット弁を使用する空気圧動作を通して間接的に、のいずれかで制御され得る。コントローラ122はまた、圧縮機108のモータ110を起動又は停止することなどによって、圧縮機108の動作を制御し得る。
【0050】
コントローラ122は、システム100の制御モードに従って弁120を制御し得る。一例として、コントローラ122は、第1の構成要素104への空気の供給に対応する第1の制御モードに従って弁120を制御し、空気が圧縮機108の第1の段112から第1の構成要素104に供給されるように、弁120を制御することを含んでもよい。一例として、コントローラ122は、第2の構成要素106への空気の供給に対応し得る第2の制御モードに従って弁120を制御し、空気が圧縮機108の第2の段114から第2の構成要素106に供給されるように、弁120を制御することを含んでもよい。一例として、コントローラ122は、第3の制御モードに従って弁120を制御してもよく、第3の制御モードでは、空気を第1の構成要素104に通気することによって、又は空気をシステム100の出口を通して周囲環境に通気することによってなど、乾燥剤材料から水分を除去するために、空気が乾燥機118を通して第2の構成要素106から通気される。
【0051】
弁120は、第1の制御モードにおいて、圧縮機108の第1の段112から第1の構成要素104への空気の供給を可能にし、第2の制御モードにおいて、圧縮機108の第1の段112から第1の構成要素104への空気の供給を遮断するように、更に制御され得る。弁120は、第2の制御モードにおいて、一方向弁を通して圧縮機108の第2の段114から第2の構成要素106への空気の供給を可能にするように、更に制御され得る。弁120は、第1の制御モードにおいて、圧縮機の第2の段114からの空気の供給を第2の構成要素106から離れるように向け直すように制御され得る。例として、弁120は、空気を第1の構成要素104に通気することによって、又は空気を周囲環境に通気することによって、圧縮機108の第2の段114からの空気の供給を第2の構成要素106から離れるように向け直してもよい。
【0052】
図2は、システム100の第1の例示的な実装形態であるシステム200の図である。システム100の説明は、システム200に適用可能であり、システム100の全ての特徴は、システム200に含まれ得る。システム100と同様の番号が付された部品は、システム100に含まれ、特に明記しない限り、前述に従って実装される。
【0053】
システム200において、入口経路224は、空気が入口経路224に沿って圧縮機108に流れ得るように、供給源102から圧縮機108の第1の段112の入口まで延在する。圧縮機108の第1の段112の出口は、圧縮機経路226によって圧縮機108の第2の段114の入口に接続される。圧縮機108の第1の段112の出口はまた、圧縮機108の第1の段112が第1の構成要素104に空気を供給することを可能にする第1の供給経路228に接続される。システム100の第1の供給経路228は、圧縮機108の第1の段112からの空気が第1の構成要素104に供給されることを可能にする任意の種類の流体連通チャネルである。第1の供給経路228は、圧縮機108の第2の段114を通過することなく、圧縮機108の第1の段112から第1の構成要素104まで延在する。
【0054】
圧縮機108の第2の段114の出口は、圧縮機108の第2の段114が第2の構成要素106に空気を供給することを可能にする第2の供給経路230に接続される。システム100の第2の供給経路230は、圧縮機108の第2の段114からの空気が第2の構成要素106に供給されることを可能にする任意の種類の流体連通チャネルである。第2の供給経路230は、圧縮機108の第2の段114から第2の構成要素106まで延在し、圧縮機108の第1の段112及び第2の段114による空気の圧縮後に、空気を第2の構成要素106に送出するように動作可能である。第2の供給経路230の全部又は一部は、本明細書で更に説明するように、第2の構成要素106への空気の供給と、第2の構成要素106からの空気の通気との両方を可能にするように、空気の双方向流れを可能にする。乾燥機118は、圧縮機108の第2の段114と第2の構成要素106との間の第2の供給経路230に沿って配置される。
【0055】
第2の供給経路230は、本明細書で更に説明するように、第2の段114からの空気が第2の構成要素106から第1の構成要素104に向け直されることを可能にするために、第2の供給経路230から第1の供給経路228に延在するバイパス経路232に接続される。バイパス経路232は、第2の供給経路230からの空気を第1の供給経路228に向けることを可能にするために、第2の供給経路230を第1の供給経路228に接続する任意の種類の流体連通チャネルである。これにより、圧縮機108の第2の段114からの空気が、第2の構成要素106をバイパスし得る。バイパス経路232に沿った空気の向け直しは、本明細書で更に説明するように、選択的であり、制御される。
【0056】
また、第2の供給経路230は、通気経路234に接続される。通気経路234は、第2の供給経路230をシステム200からの出口などの通気孔に接続する任意の種類の流体連通チャネルである。通気経路234は、空気がシステム200の周囲環境に通気されることを可能にし、例えば、空気を第2の構成要素106から環境に通気することを可能にする。
【0057】
システム200は、第1の制御弁236を含む。第1の制御弁236は、圧縮機108の第1の段112と第1の構成要素104との間の第1の供給経路228に沿って配置され、第1の供給経路228に沿った第1の構成要素104への空気の供給を制御する。第1の制御弁236は、開放ポジションと閉鎖ポジションとの間で移動可能である。第1の制御弁236は、第1の制御弁236の開放ポジションにおいて、第1の供給経路228に沿った第1の構成要素104への空気の供給を可能にする。第1の制御弁236は、第1の制御弁236の閉鎖ポジションにおいて、第1の供給経路228に沿った第1の構成要素104への空気の供給を遮断する。第1の制御弁236は、コントローラ122による第1の制御弁236の作動がない場合に開放ポジションにある常開弁であってもよい。
【0058】
システム200は、第2の制御弁238を含む。第2の制御弁238は、圧縮機108の第2の段114と第2の構成要素106との間の第2の供給経路230に沿って配置される。第2の制御弁238は、第2の供給経路230に沿った第2の構成要素106への空気の供給を制御し、第2の供給経路230に沿った第2の構成要素106からの空気の通気を制御する。
【0059】
第2の制御弁238は、供給ポジションと通気ポジションとの間で移動可能である。第2の制御弁238は、供給ポジションにおいて逆止弁として機能し、第2の構成要素106への空気の流れを可能にする一方、第2の構成要素106からの空気の戻りを遮断する。したがって、第1の供給経路228弁は、第2の制御弁238の供給ポジションにおいて、第2の供給経路230を圧縮機108の第2の段114から第2の構成要素106への空気の一方向の流れに制限する。第2の制御弁238は、第2の構成要素106から第2の制御弁238を通して空気を通気することを可能にする。圧縮機108の第2の段114から第2の構成要素106への空気の供給中に、空気が乾燥機118を通過するように、及び第2の構成要素106からの空気の通気中に、空気が乾燥機118を通過するように、乾燥機118は、第2の供給経路230上に配置される。
【0060】
図示の実装形態では、第2の制御弁238は、弁部材を含むアセンブリであり、第1の調整流は、前述のように第2の供給経路230に沿って流れ、その第2は、通気経路234に沿って配置された通気弁として機能する。通気経路234は、第2の構成要素106から空気を通気するために、圧縮機108の第2の段114と乾燥機118との間で第2の供給経路230に接続される。第2の制御弁238はまた、第2の制御弁238の供給ポジションにおいて通気経路234に沿った空気の流れを遮断することによって、及び第2の制御弁238の通気ポジションにおいて通気経路234に沿った空気の流れを可能にすることによって、通気経路234に沿った空気の流れを制御する。したがって、第2の制御弁238が供給ポジションにあるとき、空気は、第2の制御弁238を通る一方向の流れによって第2の構成要素106に供給され得るが、通気経路234に沿った流れは、第2の制御弁によって遮断される。第2の制御弁238の通気ポジションでは、第2の制御弁238から空気流は、第2の構成要素106から乾燥機118に流れ、通気経路234を開く第2の制御弁238によって通気経路234に沿ってシステム200から排出され得る。代替の実装形態では、別個の通気弁を使用して、通気経路234に沿った空気の流れを制御してもよい。
【0061】
システム200はまた、バイパス弁240を含む。バイパス弁240は、バイパス経路232上に配置されて、圧縮機108の第2の段114からの空気が、第2の供給経路230からバイパス経路232に沿って第1の供給経路228に流れることによって第2の構成要素106をバイパスすることを選択的に可能にし、それによって、バイパス経路232と比較して第2の供給経路230に沿って第2の構成要素106への抵抗(例えば、第2の制御弁を通る一方向通路にわたる圧力)が高いため、空気が第2の構成要素106に流れないように、空気を第2の構成要素106から離れるように向け直す。
【0062】
バイパス弁240は、開放ポジションと閉鎖ポジションとの間で移動可能である。バイパス弁240は、空気が第2の供給経路230から第1の供給経路に流れ得るように、開放ポジションにおいてバイパス経路232に沿った空気の流れを可能にする。バイパス弁240は、閉鎖ポジションにおいてバイパス経路232に沿った空気の流れを遮断する。バイパス弁240が閉鎖ポジションにあるとき、空気は、圧縮機108の第2の段114の動作に応答して、第2の構成要素106に供給され得る。バイパス弁240は、コントローラ122によるバイパス弁240の作動がない場合に開放ポジションにある常開弁であってもよい。
【0063】
システム200において、コントローラ122は、圧縮機108のモータ110、第1の制御弁236、第2の制御弁238、及びバイパス弁240を制御するように構成される。コントローラ122は、システム200を複数の制御モードで動作させるように構成される。例として、制御モードは、コントローラ122によって実行されるプログラム命令に従ってコントローラ122によって選択されてもよく、又は制御モードは、他のシステムから受信した要求に応答してコントローラによって選択されてもよい。
【0064】
第1の制御モードでは、圧縮機108が動作しており、第1の制御弁236が、開放ポジションにあり、第2の制御弁238が、供給ポジションにあり、バイパス弁240が、開放ポジションにある。したがって、空気は、第1の制御モードにおいて、圧縮機108の第1の段112から第1の供給経路228に沿って第1の構成要素104に供給され、圧縮機108の第2の段114からの空気は、バイパス経路232に沿って第1の供給経路228に流れる。
【0065】
第2の制御モードでは、圧縮機108が動作しており、第2の制御弁238が、供給ポジションにあり、バイパス弁240が、閉鎖ポジションにあり、通気経路234が(例えば、第2の制御弁によって)、遮断される。これにより、第2の制御モードでは、空気は、圧縮機108の第2の段114から第2の供給経路230に沿って第2の構成要素106に供給される。
【0066】
第3の制御モードでは、空気は、乾燥機118を通して第2の構成要素106から通気される。第3の制御モードでは、圧縮機108が動作しておらず、第2の制御弁238が、通気ポジションにあり、バイパス弁240が、閉鎖ポジションにあり、通気経路234が、遮断されていない。
【0067】
図3は、システム100の第2の例示的な実装形態であるシステム300の図である。システム300では、圧縮機の第2の段114からモータ110を選択的に切り離す方を選択したために、システム200のバイパス経路232及びバイパス弁240を省略している。システム100及びシステム200の説明は、システム300に適用可能であり、システム100及びシステム200の全ての特徴は、システム300に含まれ得る。システム100及びシステム200と同様の番号が付された部品は、システム300に含まれ、特に明記しない限り、前述に従って実装される。
【0068】
圧縮機108は、第2の段114が空気を圧縮しないように、圧縮機108の第2の段114からモータ110を選択的に切り離すため(例えば、モータによって供給される動作入力の切離し)のクラッチ342を含むように、システム200に対して修正される。クラッチ342は、モータ110から圧縮機108に動作入力(例えば、トルク)を伝達するように構成される接続シャフト344に沿って配置され得る。一例として、クラッチ342は、モータ110の動作に応答して第2の段114を動作させるためにクラッチ342がモータ110を第2の段114に接続する係合ポジションと、モータ110の動作が第2の段114の対応する動作を引き起こさないようにクラッチ342がモータ110を圧縮機108の第2の段114から切り離し、それによって圧縮機108の第1の段112が圧縮機108の第2の段114の動作から独立して動作することを可能にする係合解除ポジションと、の間で移動するように動作可能であってもよい(例えば、コントローラ122からの制御下で、又は遠心クラッチのように閾値モータ速度を超えて係合することによって、モータ110のモータ速度に応答して)。
【0069】
クラッチ342の動作は、システム300の制御モードに従ってコントローラ122によって制御される。システム300の第1の制御モードは、モータ110が圧縮機108の第1の段112を動作させるが、圧縮機108の第2の段114を動作させないように、クラッチ342が係合解除ポジションにあることを除いて、前述の通りである。システム300の第2の制御モードは前述した通りであり、圧縮機108の第2の段114が動作するように、クラッチ342は係合ポジションにある。
【0070】
図4は、システム100の第3の例示的な実装形態であるシステム400の図である。システム100及びシステム200の説明は、システム400に適用可能であり、システム100及びシステム200の全ての特徴は、システム400に含まれ得る。システム100及びシステム200と同様の番号が付された部品は、システム400に含まれ、特に明記しない限り、前述に従って実装される。
【0071】
システム100の圧縮機108は、第1の圧縮機408a及び第2の圧縮機408bの方を選択したため省略している。圧縮機108の第1の段112及び第2の段114によって実施される機能と同様に、第1の圧縮機408aは、空気を高流量及び低圧で供給するように構成され、第2の圧縮機408bは、空気を低流量及び高圧で供給するように構成され得る。第1の圧縮機408aは、空気を第1の構成要素404に供給する。第2の圧縮機408bは、空気を第2の構成要素406に供給する。第1の構成要素404及び第2の構成要素は、低圧コンシューマ及び高圧コンシューマであってもよく、本明細書で説明する場合を除き、第1の構成要素104及び第2の構成要素106に関して説明した方法で実装されてもよい。第2の圧縮機408bによって第2の構成要素406に供給された空気は、本明細書で説明するように、第2の構成要素406から第1の構成要素404に分流され得る。一例として、空気は、第1の圧縮機408aが動作不能であるか、さもなければ空気を第1の構成要素404に供給することができないか、又は十分な量の空気を第1の構成要素404に供給できない場合に、第2の構成要素406から第1の構成要素404に分流されてもよい。
【0072】
図示の実装形態では、第1の圧縮機408aと第2の圧縮機408bとは両方とも、第1の圧縮機408aと第2の圧縮機408bとの両方に直接接続され得る入口経路224を通して供給源102から空気を受け入れる。あるいは、別個の供給源及び/又は入口経路を使用してもよい。第1の圧縮機408a及び第2の圧縮機408bは、単段圧縮機であっても、多段圧縮機であってもよい。一例として、第1の圧縮機408a及び第2の圧縮機408bの各々は、圧縮機108、モータ110、第1の段112、及び第2の段114に関して説明したように、モータ、第1の圧縮機段、及び任意選択で第2の圧縮機段を含んでもよい。
【0073】
第1の供給経路228及び第1の制御弁236は、システム200に関して説明した方法で実装され、第1の供給経路228は、第1の圧縮機408aから第1の構成要素404に延在し、第1の供給経路228に沿った流れは、第1の制御弁236によって制御される。任意選択的に、第1の制御弁236を省略してもよく、第1の供給経路に沿った流れは、第1の圧縮機408aの動作のみに依存する。第2の供給経路230及び第2の制御弁238は、システム200に関して説明した方法で実装され、第2の供給経路230は、第2の圧縮機408bから第2の構成要素406まで延在し、乾燥機118は、第2の供給経路230に沿って配置され、第2の制御弁238は、第2の供給経路230に沿った流れを制御する。通気経路234は、前述のように実装される。システム200のバイパス経路232及びバイパス弁240を省略している。
【0074】
第2の構成要素406は、リザーバ407aと、分流加減器弁407bと、分流加減器経路407cと、を含む。リザーバ407aは、第2の供給経路230から受け入れた空気で加圧され、第2の構成要素406の機能部分の動作を引き起こすために(例えば、全てが第2の構成要素406の一部であり得る1つ又は複数の弁を使用して空気を空気ばねに供給するために)使用される。リザーバ407a内の空気は、分流加減器弁407b(例えば、切換弁)の動作によって第1の構成要素404に供給され、分流加減器経路407cを通して第1の構成要素404に対して、開いているときに空気若しくは供給を引き起こすか、又は閉じているときに空気若しくは供給を停止し得る。一例として、コントローラ122は、第1の圧縮機408aが動作不能である場合、又は第1の圧縮機408aから第1の構成要素404への空気の供給が不十分である場合に、(例えば、コマンド又はパイロット弁を介して)分流加減器弁407bを開放ポジションに移動させて、空気を第1の構成要素404に供給してもよい。そうでない場合、システム400の動作は、システム200の説明に従う。
【0075】
図5は、システム100の第4の例示的な実装形態であるシステム500の図である。システム100及びシステム200の説明は、システム500に適用可能であり、システム100及びシステム200の全ての特徴は、システム500に含まれ得る。システム100及びシステム200と同様の番号が付された部品は、システム500に含まれ、特に明記しない限り、前述に従って実装される。
【0076】
システム100の圧縮機108は、システム400に関して説明したような第1の圧縮機408a及び第2の圧縮機408bの方を選択したために省略し、第1の圧縮機408a及び第2の圧縮機408bは、それぞれ第1の構成要素104及び第2の構成要素106に空気を供給するために別々に動作する。
【0077】
第1の供給経路228及び第1の制御弁236は、システム200に関して説明した方法で実装され、第1の供給経路228は、第1の制御弁236を省略していることを除いて、第1の圧縮機408aから第1の構成要素404まで延在する。第2の供給経路230及び第2の制御弁238は、システム200に関して説明した方法で実装され、第2の供給経路230は、第2の圧縮機408bから第2の構成要素406まで延在し、乾燥機118は、第2の供給経路230に沿って配置され、第2の制御弁238は、第2の供給経路230に沿った流れを制御する。通気経路234は、前述のように実装される。システム200のバイパス経路232及びバイパス弁240を省略している。排気分流加減器経路546は、通気経路234及び第2の制御弁238を介して第2の構成要素106から通気された空気を分流するために追加される。空気が、第2の構成要素106から通気されるとき、空気は、排気分流加減器経路546を介して第1の構成要素104に供給される。そうでない場合、システム500の動作は、システム200の説明に従う。
【0078】
図6は、車体652を含む車両650に実装されたシステム100、システム200、システム300、システム400、又はシステム500のうちのいずれか1つの図である。車両650は、汚れ又は他のデブリに曝される車両センサ654(例えば、レンズ又は透明カバーを含むカメラ、ライダなど)を含み、第1の構成要素104は、システム100、システム200、又はシステム300からの空気を使用して車両センサ654を洗浄するように構成される洗浄構成要素である。車輪656は、システム100、システム200、システム300、システム400、又はシステム500からの空気を使用して車輪656から車体652への振動の伝達を制御する空気作動式能動懸架構成要素である第2の構成要素106によって車体652に接続される。
【0079】
空気を第1の構成要素及び第2の構成要素に供給するためのシステムの更なる例は、
図7~
図13を参照して本明細書で更に説明する。これらのシステムの特徴は、システム100、システム200、システム300、システム400、及びシステム500の特徴に関して説明した方法で実装され、これらのシステムは、
図6の車両650に関して説明した方法で車両内に実装され得る。
【0080】
図7は、圧縮機が単段圧縮機であり得るシステム100の例示的な実装形態であるシステム700の図である。システム100及びシステム200、並びに、それらのそれぞれの構成要素及び特徴の説明は、システム700に適用可能であり、システム700を実装する際に使用され得る。システム700は、周囲空気に曝される入口であり得る供給源702と、第1の構成要素704と、第2の構成要素706と、圧縮機708と、乾燥機718と、コントローラ722と、を含み、これらは、本明細書に別段の記載がある場合を除き、
図1の供給源102、第1の構成要素104、第2の構成要素106、圧縮機108、乾燥機118、及びコントローラ122の説明に従って実装されてもよい。
【0081】
圧縮機708は、図示した実装形態では単段空気圧縮機であるが、代わりに、本明細書で説明する圧縮機108及び/又は他の圧縮機の説明による2段圧縮機であってもよい。入口経路724から空気を受け入れる圧縮機708は、圧縮空気を、圧縮機708の出口から乾燥機718まで延在する乾燥機供給経路760に沿って乾燥機718に供給するように動作する。圧縮機708は、コントローラ722からの制御信号に応答して、圧縮空気を供給するために、又は圧縮空気の供給を停止するために、コントローラ722によって、例えば、圧縮機708の動作を入り切りすることなどによって、選択的に動作される。
【0082】
乾燥機718は、乾燥機118の説明に従って実装され、空気を乾燥機718から第1の構成要素704及び第2の構成要素706に供給する前に、空気中の水分の量を低減するように構成され、これらの構成要素は、前述した第1の構成要素104及び第2の構成要素706と同等である。第1の構成要素704は、供給された空気中の水分の存在に敏感でない構成要素であってもよく、湿潤空気コンシューマとも呼ぶ。第2の構成要素706は、供給された空気中の水分の存在に敏感であってもよく、圧縮機708によって供給される空気の水分含有量よりも低い水分含有量の乾燥空気を使用するように構成され、乾燥空気コンシューマとも呼ぶ。説明のように、乾燥機718は、第2の構成要素706(例えば、乾燥空気コンシューマ)に供給された空気を乾燥させるように構成され、乾燥機は、空気が第2の構成要素706から乾燥機718を通って第1の構成要素704(例えば、湿潤空気コンシューマ)に通気されるときに、(例えば、乾燥機718から空気中への水分の移動によって)再生されてもよい。
【0083】
空気は、圧縮機708と第1の構成要素704との間で流体連通させるために、圧縮機708から第1の構成要素704まで延在する第1の供給経路728に沿って、圧縮機708から、第1の構成要素704に供給される。第1の供給経路728に沿った空気の供給は、第1の制御弁736によって制御される。第1の制御弁736は、コントローラ722からの制御信号に応答して、圧縮機708から第1の構成要素704に空気が供給されない閉鎖ポジションと、圧縮機708から第1の供給経路728に沿って第1の構成要素704に空気が流れる開放ポジションと、の間で移動するように構成される電子制御式空気圧弁である。圧縮機708から第1の構成要素704に供給された空気は、第1の供給経路728に沿って圧縮機708に戻されず、第1の構成要素704によって周囲に排出され得る。
【0084】
空気は、乾燥機718と第2の構成要素706との間で流体連通させるために、乾燥機718から第2の構成要素706まで延在する第2の供給経路730に沿って、乾燥機718から第2の構成要素706に供給される。第2の供給経路730は、例えば、圧縮機708の出口における、又はその出口と連通する2つの供給経路の接続によって、第1の供給経路728と空気圧的に連通し得る。第2の供給経路730に沿った空気の供給は、第2の制御弁738によって制御される。第2の制御弁738は、コントローラ722からの制御信号に応答して、第2の供給経路730に沿った流体連通が遮断される閉鎖ポジションと、第2の供給経路730に沿った流体連通が確立される開放ポジションと、の間で移動するように構成される電子制御式空気圧弁である。乾燥機718から第2の構成要素706に供給された空気は、例えば、第2の制御弁738が開放ポジションにあり、圧縮機708が動作しておらず、したがって圧縮空気を乾燥機718に供給していないとき、第2の供給経路730に沿って乾燥機718に戻されてもよい。
【0085】
システム700の第1の制御モードでは、圧縮機708は、圧縮空気を供給するように動作され、第1の制御弁736は、閉鎖ポジションにあり、第2の制御弁738は、開放ポジションにある。圧縮空気は、圧縮機708から、空気から水分が除去される乾燥機718を通り、第2の制御弁738を通って、第2の構成要素に流れる。
【0086】
システム700の第2の制御モードでは、圧縮機108は動作せず、圧縮空気を供給しない。第2の制御弁738は、開放ポジションにあり、空気は、第2の構成要素706から第2の供給経路730に沿って乾燥機718に流れる。乾燥機718に戻された空気は、乾燥機718によって予め乾燥された比較的低い水分含有量を有する。空気が、乾燥機718を通過すると、水分が空気に戻され、湿った空気から水分を除去する乾燥機718の能力が復活する。第1の制御弁736は開放ポジションにあり、第2の構成要素706から第2の供給経路730に沿って乾燥機718に供給された空気は、乾燥機供給経路760及び第1の供給経路728に沿って第1の構成要素704に流れ、第1の構成要素704によって機能を実施するために使用され、周囲に排出されることなどによってシステム700から出る。
【0087】
図8は、システム100の実装形態であるシステム800の図である。システム100及びシステム700と同様の番号が付された部品は、システム800に含まれ、特に明記しない限り、前述に従って実装される。
【0088】
システム800では、システム700の圧縮機708が、圧縮機808に置き換えられている。圧縮機808は、第1の段812と、第2の段814と、を含む2段圧縮機である。第1の段812及び第2の段814は、先の実装形態に関して説明したように、単一のモータによって動作され、第1の段812及び/又は第2の段814は、先の実装形態に関して説明したように、圧縮機段の独立した動作を可能にするためにクラッチによってモータに接続され得る。入口経路724は、第1の段812の入口に接続され、第1の段812の出口は、圧縮機経路826によって第2の段814の入口に接続され、第2の段の出口は、乾燥機供給経路760に接続される。システム800では、第1の段812と第2の段814との両方を同時に動作させることによって、第1の段812は、空気を第1の圧力に圧縮し、第2の段814は、空気を、第1の圧力より高い第2の圧力に圧縮し得る。
【0089】
バイパス供給経路862は、第1の圧縮機段からの空気を圧縮機908の第2の段814又は乾燥機718を通過させることなく、圧縮機908の第1の段812からの空気を第1の構成要素704に供給するように構成される。図示の実装形態では、バイパス供給経路862は、圧縮機908の第1の段812の出口から(例えば、直接、又は圧縮機経路826への接続のいずれかによって)バイパス弁840(例えば、第3の制御弁)まで延在し、バイパス弁840は、バイパス供給経路862から第1の構成要素704への空気の流れを(例えば、閉鎖ポジションと開放ポジションとの間で移動することによって)遮断又は可能にするように更に構成される。これにより、第3の制御モードでは、バイパス弁840を開放ポジションにすることで、第1の段812からバイパス供給経路862に沿って第1の構成要素704に空気を導くことによって、第1の圧力の空気を第1の構成要素704に供給し得る。システム800に適用される第3の制御モードでは、圧縮機の第2の段814は、空気が第1の段812から第1の構成要素704に供給されている間は動作しないように停止されてもよい。代替的に、第2の段814は、第3の制御モードで動作して、乾燥機718によって空気を第2の段814から第2の構成要素706に同時に供給してもよい。
【0090】
図9は、システム100の実装形態であるシステム900の図である。システム100及びシステム700と同様の番号が付された部品は、システム900に含まれ、特に明記しない限り、前述に従って実装される。
【0091】
システム900は、通気経路934と、通気弁964と、通気孔966と、を含む。通気経路934は、圧縮機708に接続され、通気孔966(例えば、外部環境への空気出口)において周囲に通気することなどによって、空気はシステム900から通気され得る。通気弁964は、通気経路934に沿って配置され、通気経路934が遮断されて空気が通気されない閉鎖ポジションと、通気経路934が遮断されずに空気がシステム900から通気される開放ポジションと、の間で移動可能である。通気弁964は、例えば、コントローラ722によって制御され、コントローラ722からのコマンドに応答して閉鎖ポジションと開放ポジションとの間で移動する電気作動式弁であってもよい。
【0092】
システム900は、空気が第2の構成要素706から乾燥機718を通って通気孔966に通気される第3の制御モードの追加を除いて、システム700の動作の説明に従って動作する。この制御モードでは、圧縮機708が動作しておらず、第1の制御弁736が、任意のポジションとすることができ、第2の制御弁738が、開放ポジションにあり、通気弁964が、開放ポジションにある。第2の構成要素706から乾燥機718を通過する空気は、乾燥機から乾燥機供給経路760及び通気経路934に沿って通気孔966に流れる前に、乾燥機718から水分を吸収し得る。
【0093】
図10は、システム100の実装形態であるシステム1000の図である。システム100及びシステム700からの同様の番号が付けられた部品は、システム1000に含まれ、特に明記しない限り、前述に従って実装される。
【0094】
システム1000は、通気経路1034と、通気弁1064と、通気孔1066と、を含む。これらの構成要素は、注記される場合を除いて、システム800の通気経路1034、通気弁1064及び通気孔1066と機能及び実装形態において同等である。通気経路1034は、第1の制御弁736と第1の構成要素704との間で第1の供給経路728に接続される。結果として、第1の制御弁736、第2の制御弁738、及び通気弁1064が、全てそれらのそれぞれの開放ポジションにあるとき、空気は、通気孔1066によってシステム1000から(例えば、周囲に通気することによって)通気され得る。
【0095】
システム1000は、空気が第2の構成要素706から乾燥機718を通って通気孔1066に通気される第3の制御モードの追加を除いて、システム700の動作の説明に従って動作する。この制御モードでは、圧縮機708が動作しておらず、第1の制御弁736が、開放ポジションにあり、第2の制御弁738が、開放ポジションにあり、通気弁1064が、開放ポジションにある。第2の構成要素706から乾燥機718を通過する空気は、乾燥機718から乾燥機供給経路760、第1の供給経路728、及び通気経路1034に沿って通気孔1066に流れる前に、乾燥機から水分を吸収し得る。
【0096】
前述の実装形態からの特徴を組み合わせ得ることを理解されたい。先の図からの特徴を組み合わせる更なる実装形態の例を、
図10~
図12に関して説明する。
【0097】
図11は、システム100の実装形態であり、システム800及びシステム800からの特徴を組み込むシステム1100の図である。システム100、システム700、システム800、及びシステム800と同様の番号が付された部分は、システム1000に含まれ、特に明記しない限り、前述に従って実装される。システム1000は、システム800の第1の段812、第2の段814、圧縮機経路826、及びバイパス供給経路862を含めて、システム800の圧縮機808を含み、空気を圧縮機808の第1の段812から第1の制御弁736を通して第1の構成要素704に供給する。システム1000はまた、システム800の通気経路934、通気弁964、及び通気孔966を含む。システム1000は、システム700、システム800、及びシステム800に関して説明した制御モードに従って動作され得る。
【0098】
図12は、システム100の実装形態であり、システム800及びシステム900からの特徴を組み込むシステム1200の図である。システム100、システム700、システム800、及びシステム900と同様の番号が付された部分は、システム1200に含まれ、特に明記しない限り、前述に従って実装される。システム1200は、システム800の第1の段812、第2の段814、圧縮機経路826、及びバイパス供給経路862を含めて、システム800の圧縮機を808含み、空気を圧縮機808の第1の段812から第1の制御弁736を通して第1の構成要素704に供給する。システム1200はまた、システム900の通気経路1034、通気弁1064、及び通気孔1066を含む。システム1200は、システム700、システム800、及びシステム900に関して説明した制御モードに従って動作され得る。
【0099】
図13は、コントローラ122及びコントローラ722など、本明細書で説明するシステム及びデバイスに組み込まれるコントローラを実装するために使用され得るコンピュータデバイス1370の例の図である。コンピュータデバイス1370は、プロセッサ1371と、メモリデバイス1372と、ストレージデバイス1373と、通信インターフェース1374と、バス1375と、を含む。プロセッサ1371は、入力を受信し、命令を実行し、出力を生成するように動作可能な従来の処理デバイスである。メモリデバイス1372は、プロセッサ1371による即時アクセスのために情報を記憶するように動作可能であり、ランダムアクセスメモリデバイスなどの揮発性情報記憶媒体であってよい。記憶デバイス1373は、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ又はソリッドステートドライブなどの不揮発性情報記憶媒体であってもよい。通信インターフェース1374は、センサ出力を表す信号を受信することによって、及びコマンドを表す信号を送信することによってなど、外部ソースから情報を受信し、情報を外部ソースに送信するように動作可能である。バス1375は、コンピュータデバイス1370の様々な構成要素を相互接続する任意の種類の従来のシステムバスである。他の従来の構成要素が、コンピュータデバイス1370に含まれてもよい。
【0100】
特許請求の範囲で使用されるように、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」の形態の句は、Aのみ、又はBのみ、又はCのみ、又はA、B、及びCの任意の組合せを包含するように解釈されるべきである。
【0101】
上述したように、本技術の一態様は、様々なソースから利用可能なデータの収集及び使用を含むデバイスに組み込まれ得るか、又はそのデバイスと共に使用され得る空気圧システムの動作である。例として、そのようなデータは、ユーザを識別してもよく、又は、ユーザ固有の設定若しくは好みを含んでもよい。本開示は、いくつかの場合には、この収集されたデータが、特定の人を一意に識別する個人情報データ、又は特定の人に連絡する若しくはその所在を突き止めるために使用できる個人情報データを含み得ることを考察する。そのような個人情報データは、人口統計データ、位置ベースのデータ、電話番号、電子メールアドレス、ツイッターID、住所、ユーザの健康又はフィットネスレベル(例えば、バイタルサイン測定、服薬情報、運動情報)に関するデータ若しくは記録、誕生日、又は任意の他の識別情報若しくは個人情報を含むことができる。
【0102】
本開示は、本技術におけるそのような個人情報データの使用がユーザの利益になる使用であり得る点を認識するものである。例えば、デバイスが使用されるときにユーザ設定が自動的に適用され得るように、ユーザの好みを記憶するユーザプロファイルが確立されてもよい。これにより、そのような個人情報データの使用は、ユーザ体験を向上させる。
【0103】
本開示は、そのような個人情報データの収集、分析、開示、送信、記憶、又は他の使用に関与するエンティティが、確固たるプライバシーポリシー及び/又はプライバシー慣行を遵守するものとなることを想到する。具体的には、そのようなエンティティは、個人情報データを秘密として厳重に保守するための、業界又は政府の要件を満たしているか又は上回るものとして一般に認識されている、プライバシーのポリシー及び慣行を実施し、一貫して使用するべきである。そのようなポリシーは、ユーザによって容易にアクセス可能とするべきであり、データの収集及び/又は使用が変更されるにつれて更新されるべきである。ユーザからの個人情報は、そのエンティティの合法的かつ正当な使用のために収集されるべきであり、それらの合法的使用を除いては、共有又は販売されるべきではない。更には、そのような収集/共有は、ユーザに告知して同意を得た後に実施されるべきである。その上、そのようなエンティティは、そのような個人情報データへのアクセスを保護及び安全化し、個人情報データへのアクセス権を有する他者が、それらのプライバシーポリシー及び手順を忠実に守ることを保証するための、あらゆる必要な措置を講じることを考慮するべきである。更に、そのようなエンティティは、広く受け入れられているプライバシーポリシー及び慣行に対する自身の遵守を証明するために、サードパーティによる評価を自らが受けることができる。更には、ポリシー及び慣行は、収集及び/又はアクセスされる具体的な個人情報データのタイプに適合されるべきであり、また、管轄権固有の考慮事項を含めた、適用可能な法令及び規格に適合されるべきである。例えば、アメリカ合衆国では、特定の健康データの収集又はそれへのアクセスは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)などの、連邦法及び/又は州法に準拠し得る。その一方で、他国における健康データは、他の規制及びポリシーの対象となり得るものであり、それに従って対処されるべきである。それゆえ、各国において、異なる個人データのタイプに関して異なるプライバシー慣行が保たれるべきである。
【0104】
前述のことがらにも関わらず、本開示はまた、個人情報データの使用又は個人情報データへのアクセスを、ユーザが選択的に阻止する実施形態も想到する。すなわち、本開示は、そのような個人情報データへのアクセスを防止又は阻止するために、ハードウェア要素及び/又はソフトウェア要素が提供され得ることを意図している。例えば、本技術は、ユーザが、サービスの登録中又はその後のいつでも、個人情報データの収集への参加の「オプトイン」又は「オプトアウト」を選択することを可能にするように構成することができる。別の実施例では、ユーザが、特定のアプリケーションの使用に関するデータを提供しないように選択することができる。更に別の実施例では、ユーザは、アプリケーション使用に関するデータが維持される期間を制限する、又はアプリケーション使用プロファイルの構築を完全に禁止することを選択することができる。「オプトイン」及び「オプトアウト」のオプションを提供することに加えて、本開示は、個人情報のアクセス又は使用に関する通知を提供することを意図している。例えば、ユーザの個人情報データにアクセスすることとなるアプリのダウンロード時にユーザに通知され、その後、個人情報データがアプリによってアクセスされる直前に再びユーザに注意してもよい。
【0105】
更には、本開示の意図は、個人情報データを、非意図的若しくは許可のないアクセス又は使用の危険性を最小限に抑える方法で、管理及び処理するべきであるという点である。データの収集を制限し、データがもはや必要とされなくなると削除することにより、リスクを最小化することができる。加えて、特定の健康関連アプリケーションにおいて適用可能な場合、ユーザのプライバシーを保護するために、データの匿名化を使用することができる。非特定化は、適切な場合には、特定の識別子(例えば、生年月日など)を除去すること、記憶されたデータの量又は特異性を制御すること(例えば、ロケーションデータを住所レベルよりも都市レベルで収集すること)、データがどのように記憶されるかを制御すること(例えば、データをユーザ全体にわたって集約すること)及び/又は他の方法によって、容易にすることができる。
【0106】
それゆえ、本開示は、1つ以上の様々な開示された実施形態を実施するための、個人情報データの使用を広範に網羅するものであるが、本開示はまた、そのような個人情報データにアクセスすることを必要とせずに、それらの様々な実施形態を実施することも可能であることを想到する。すなわち、本技術の様々な実施形態は、そのような個人情報データの全て又は一部が欠如することにより、動作不可能にされるものではない。例えば、ユーザの好みに従ってデバイスを構成するために必要とされる情報は、システムが使用されるたびに、その後、情報を記憶することなく、又は情報を特定のユーザに関連付けることなく、取得されてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を供給する供給源と、
前記供給源から前記空気を受け入れ、前記空気を第1の圧力に圧縮するように構成される第1の圧縮機段と、
前記第1の圧縮機段から前記空気を受け入れ、前記空気を第2の圧力に圧縮するように構成される第2の圧縮機段と、
第1の構成要素と、
第2の構成要素と、
前記空気の流れを制御する弁と、
前記空気が前記第1の圧縮機段によって前記第1の構成要素に供給される第1の制御モード、前記空気が前記第2の圧縮機段によって前記第2の構成要素に供給される第2の制御モードに従って、前記弁を制御するように構成されるコントローラと
を備える、システム。
【請求項2】
前記弁が、前記第1の制御モードにおいて前記第1の圧縮機段から前記第1の構成要素への前記空気の供給を可能にし、前記弁が、前記第2の制御モードにおいて前記第1の圧縮機段から前記第1の構成要素への前記空気の供給を遮断する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記弁が、前記第2の制御モードにおいて、前記第2の圧縮機段から一方向弁を通して前記第2の構成要素への前記空気の供給を可能にする、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記弁が、前記第1の制御モードにおいて、前記第2の圧縮機段からの前記空気の供給を前記第2の構成要素から離れるように向け直す、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の圧縮機段及び前記第2の圧縮機段に動作入力をもたらすモータと、
前記第2の圧縮機段が、前記第1の制御モードにおいて前記空気を圧縮しないように、前記第2の圧縮機段から前記モータを切り離すクラッチと
を更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の圧縮機段から前記第1の構成要素への第1の供給経路であって、前記空気が、前記第1の制御モードにおいて前記第1の圧縮機段から前記第1の供給経路に沿って第1の構成要素に供給される、第1の供給経路と、
前記第2の圧縮機段から前記第2の構成要素への第2の供給経路であって、前記空気が、前記第2の制御モードにおいて前記第2の圧縮機段から前記第2の供給経路に沿って前記第2の構成要素に供給される、第2の供給経路と、
前記第2の供給経路を前記第1の供給経路に接続するバイパス経路と
を更に備え、
前記弁が、
前記第1の供給経路に沿った前記第1の構成要素への前記空気の供給を制御する第1の制御弁と、
前記第2の供給経路に沿った前記第2の構成要素への前記空気の供給を制御し、前記第2の構成要素から前記第2の供給経路に沿った前記空気の通気を制御する第2の制御弁と、
前記バイパス経路上に配置されて、前記空気を前記第1の供給経路に向け直すことによって前記第2の圧縮機段からの前記空気が前記第2の構成要素をバイパスすることを可能にする、バイパス弁と
を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第2の圧縮機段と前記第2の構成要素との間の前記第2の供給経路上に配置される乾燥機
を更に備え、
前記空気が、前記乾燥機を通して前記第2の構成要素から通気される第3の制御モードに従って、前記コントローラが、前記弁を制御するように構成される、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
通気孔と、
前記第2の供給経路と空気圧的に連通する、前記圧縮機の前記第2の段から前記通気孔への通気経路であって、前記空気が、前記第2の構成要素から前記第2の供給経路及び通気経路に沿って前記通気孔に供給される、通気経路と、
前記通気経路に沿った前記通気孔への前記空気の供給を制御する通気弁と
を更に備える、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
通気孔と、
前記第1の供給経路と空気圧的に連通する、前記第1の制御弁から前記通気孔への通気経路であって、前記空気が、前記第2の構成要素から、前記第2の供給経路、前記第1の供給経路及び通気経路に沿って前記通気孔に供給される、通気経路と、
前記通気経路に沿った前記通気孔への前記空気の供給を制御する通気弁と
を更に備える、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1の構成要素が、車両センサ用の空気作動式洗浄構成要素であり、前記第2の構成要素が、空気作動式車両懸架構成要素である、請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
入口と、
第1の圧縮機と、
第2の圧縮機と、
第1の構成要素と、
第2の構成要素と、
前記第1の圧縮機から前記第1の構成要素への第1の供給経路であって、空気が、前記第1の圧縮機から前記第1の供給経路に沿って前記第1の構成要素に供給される、第1の供給経路と、
前記第2の圧縮機から前記第2の構成要素への第2の供給経路であって、前記空気が、前記第2の圧縮機から前記第2の供給経路に沿って前記第2の構成要素に供給される、第2の供給経路と、
前記第2の構成要素から前記第1の構成要素への空気の供給を可能にする、前記第2の構成要素から前記第1の構成要素への分流加減器経路と
を備える、システム。
【請求項12】
前記第2の構成要素から前記分流加減器経路に沿った前記第1の構成要素への前記空気の供給を制御する分流加減器弁
を更に備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1の供給経路に沿った前記第1の構成要素への前記空気の供給を制御する第1の制御弁と、
前記第2の供給経路に沿った前記第2の構成要素への前記空気の供給を制御し、前記第2の構成要素から前記第2の供給経路に沿った前記空気の通気を制御する第2の制御弁と
を更に備える、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記圧縮機から前記第2の構成要素に供給された空気から水分を除去するために前記第2の供給経路の一部を形成する空気乾燥機
を更に備え、水分が、前記空気乾燥機を通して前記第2の構成要素から前記空気を通気する間に前記空気乾燥機から前記空気に戻される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第1の構成要素が、車両センサ用の空気作動式洗浄構成要素であり、前記第2の構成要素が、空気作動式車両懸架構成要素である、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
入口と、
前記入口から空気を受け入れる圧縮機と、
第1の構成要素と、
第2の構成要素と、
前記圧縮機から前記第1の構成要素への第1の供給経路であって、前記空気が、前記圧縮機から前記第1の供給経路に沿って前記第1の構成要素に供給される、第1の供給経路と、
前記第1の供給経路に沿った前記第1の構成要素への前記空気の供給を制御する第1の制御弁と、
前記第1の供給経路と空気圧的に連通する、前記圧縮機から前記第2の構成要素への第2の供給経路であって、前記空気が、前記圧縮機から前記第2の供給経路に沿って前記第2の構成要素に供給される、第2の供給経路と、
前記圧縮機から前記第2の構成要素に供給された空気から水分を除去するために前記第2の供給経路の一部を形成する空気乾燥機と
を備え、
水分が、前記空気乾燥機を通して前記第2の構成要素から前記空気を通気する間に前記空気乾燥機から前記空気に戻される、
システム。
【請求項17】
前記圧縮機が、前記入口から前記空気を受け入れ、前記空気を第1の圧力に圧縮するように構成される第1の圧縮機段と、前記第1の圧縮機段から前記空気を受け入れ、前記空気を第2の圧力に圧縮するように構成される第2の圧縮機段と、を備え、
前記システムが、
前記第2の供給経路に沿った前記第2の構成要素への前記空気の供給を制御する第2の制御弁と、
前記第1の圧縮機段から前記第1の構成要素への第3の供給経路であって、前記空気が、前記第1の圧縮機段から前記第3の供給経路に沿って前記第1の構成要素に供給される、第3の供給経路と、
前記第3の供給経路に沿った前記第1の構成要素への前記空気の供給を制御する第3の制御弁と
を更に備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
通気孔と、
前記第2の供給経路と空気圧的に連通する、前記圧縮機から前記通気孔への通気経路であって、前記空気が、前記第2の構成要素から、前記第2の供給経路及び通気経路に沿って前記通気孔に供給される、通気経路と、
前記通気経路に沿った前記通気孔への前記空気の供給を制御する通気弁と
を更に備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
通気孔と、
前記第1の供給経路と空気圧的に連通する、前記第1の制御弁から前記通気孔への通気経路であって、前記空気が、前記第2の構成要素から、前記第2の供給経路、前記第1の供給経路及び通気経路に沿って前記通気孔に供給される、通気経路と、
前記通気経路に沿った前記通気孔への前記空気の供給を制御する通気弁と
を更に備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項20】
前記第1の構成要素が、車両センサ用の空気作動式洗浄構成要素であり、前記第2の構成要素が、空気作動式車両懸架構成要素である、請求項16に記載のシステム。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
本開示の第5の態様によるシステムのいくつかの実装形態では、圧縮機は、入口から空気を受け入れ、空気を第1の圧力に圧縮するように構成される、第1の圧縮機段と、第1の圧縮機段から空気を受け入れ、空気を第2の圧力に圧縮するように構成される第2の圧縮機段と、を備え、システムは、第2の供給経路に沿って第2の構成要素への空気の供給を制御する第2の制御弁と、第1の圧縮機段から第1の構成要素への第3の供給経路であって、空気が、第1の圧縮機段から第3の供給経路に沿って第1の構成要素に供給される、第3の供給経路と、第3の供給経路に沿った第1の構成要素への空気の供給を制御する第3の制御弁と、を更に備える。
【国際調査報告】