(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-25
(54)【発明の名称】ワイヤレスローカルエリアネットワークシステムのための拡張チャネルサウンディングプロトコル
(51)【国際特許分類】
H04W 24/06 20090101AFI20240718BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240718BHJP
H04W 84/12 20090101ALI20240718BHJP
H04B 7/06 20060101ALI20240718BHJP
H04B 7/08 20060101ALI20240718BHJP
【FI】
H04W24/06
H04W16/28
H04W84/12
H04B7/06 956
H04B7/08 800
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577315
(86)(22)【出願日】2022-06-20
(85)【翻訳文提出日】2024-01-19
(86)【国際出願番号】 US2022034161
(87)【国際公開番号】W WO2022266531
(87)【国際公開日】2022-12-22
(32)【優先日】2021-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-10-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】リン、ジナン
(72)【発明者】
【氏名】サード、マハムド
(72)【発明者】
【氏名】ルー、ハンチン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、ルイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン、シアオフェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA14
5K067AA23
5K067DD23
5K067DD43
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
ワイヤレスエリアネットワーク(WLAN)のためのマルチAPチャネルサウンディングのための方法及び装置が開示される。ビームフォーミによって実行される方法は、ビームフォーマから、ヌルデータパック(NDP)アナウンスメントフレーム(NDPA)を受信することと、ビームフォーマからNDPフレームを受信することと、ビームフォーマから、フィードバックフォーマットのインジケーションを含む拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを受信することと、BFRPトリガフレームのフィードバックフォーマットによって示されるフォーマットを使用して、NDP及びNDPAに基づいて、フィードバック報告を含むフィードバックフレームをビームフォーマに送信することと、を処理し得る。トリガフレームは、拡張ビームフォーミング報告ポール(BFRP)トリガフレームであり得る。フィードバック報告は、ビームフォーミング報告又はベクトルインデックス(VI)フィードバック報告であり得る。ビームフォーマは、アクセスポイント(AP)であり得るが、ビームフォーミは、局(STA)であり得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビームフォーミにおける使用のための方法であって、
ビームフォーマから、ヌルデータパック(NDP)アナウンスメントフレーム(NDPA)を受信することと、
前記ビームフォーマから、NDPフレームを受信することと、
前記ビームフォーマから、フィードバックフォーマットのインジケーションを含む拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを受信することと、
前記NDP及び前記NDPAに基づいて、前記BFRPトリガフレームの前記フィードバックフォーマットによって示されるフォーマットを使用して、フィードバック報告を含むフィードバックフレームを前記ビームフォーマに送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記トリガフレームが、拡張ビームフォーミング報告ポール(BFRP)トリガフレームである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記フィードバック報告が、ビームフォーミング報告である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記フィードバック報告が、ベクトルインデックス(VI)フィードバック報告である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ビームフォーマが、アクセスポイント(AP)である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ビームフォーミが、局(STA)である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ビームフォーミであって、
プロセッサと、
受信機と、
送信機と、
を備え、
前記プロセッサ及び前記受信機が、
ビームフォーマから、ヌルデータパック(NDP)アナウンスメントフレーム(NDPA)を受信することと、
前記ビームフォーマから、NDPフレームを受信することと、
前記ビームフォーマから、フィードバックフォーマットのインジケーションを含む拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを受信することと、を行うように構成され、
前記プロセッサ及び前記送信機が、前記NDP及び前記NDPAに基づいて、前記BFRPトリガフレームの前記フィードバックフォーマットによって示されるフォーマットを使用して、フィードバック報告を含むフィードバックフレームを、前記ビームフォーマに送信するように構成されている、ビームフォーミ。
【請求項8】
前記トリガフレームが、拡張ビームフォーミング報告ポール(BFRP)トリガフレームである、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項9】
前記フィードバック報告が、ビームフォーミング報告である、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項10】
前記フィードバック報告が、ベクトルインデックス(VI)フィードバック報告である、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項11】
前記ビームフォーマが、アクセスポイント(AP)である、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項12】
前記ビームフォーミが、局(STA)である、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項13】
ビームフォーマによって実行される方法であって、
ヌルデータパック(NDP)アナウンスメントフレーム(NDPA)を送信することと、
NDPフレームを送信することと、
フィードバックフォーマットのインジケーションを含む第1の拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを送信することと、
前記フィードバックフォーマットの前記インジケーションに基づいて、ビームフォーミの第1のセットから、1つ以上のビームフォーミング報告を受信することと、
フィードバックフォーマットのインジケーションを含む第2の拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを送信することと、
前記フィードバックフォーマットの前記インジケーションに基づいて、ビームフォーミの第2のセットから、1つ以上のフィードバック報告を受信することと、
を含む、方法。
【請求項14】
前記フィードバック報告が、ベクトルインデックス(VI)フィードバック報告である、請求項13に記載のビームフォーマ。
【請求項15】
前記ビームフォーマが、アクセスポイント(AP)である、請求項13に記載のビームフォーマ。
【請求項16】
前記ビームフォーミが、局(STA)である、請求項13に記載のビームフォーマ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年6月18日に出願された米国特許仮出願第63/212,329号及び2021年10月6日に出願された米国特許仮出願第63/252,854号の利益を主張するものであり、これらの仮出願の内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【発明の概要】
【0002】
ワイヤレスエリアネットワーク(Wireless Area Network、WLAN)のためのマルチアクセスポイント(Multi Access Point、MAP又はマルチAP)チャネルサウンディングのための方法及び装置が開示される。ビームフォーミによって実行される方法は、ビームフォーマから、ヌルデータパック(null data packed、NDP)アナウンスメント(NDP announcement、NDPA)フレームを受信することと、ビームフォーマから、NDPフレームを受信することと、ビームフォーマから、フィードバックフォーマットのインジケーションを含む拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを受信することと、BFRPトリガフレームのフィードバックフォーマットによって示されるフォーマットを使用して、NDP及びNDPAに基づいて、フィードバック報告を含むフィードバックフレームをビームフォーマに送信することと、を処理し得る。トリガフレームは、拡張ビームフォーミング報告ポール(BFRP)トリガフレームであり得る。フィードバック報告は、ビームフォーミング報告又はベクトルインデックス(vector index、VI)フィードバック報告であり得る。ビームフォーマは、アクセスポイント(access point、AP)であり得、ビームフォーミは、局(station、STA)であり得る。
【0003】
ビームフォーマによって実行される方法は、ヌルデータパック(NDP)アナウンスメントフレーム(NDPA)を送信することと、NDPフレームを送信することと、フィードバックフォーマットのインジケーションを含む第1の拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを送信することと、ビームフォーミの第1のセットから、フィードバックフォーマットのインジケーションに基づいて、1つ以上のビームフォーミング報告を受信することと、フィードバックフォーマットのインジケーションを含む第2の拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを送信することと、ビームフォーミの第2のセットから、フィードバックフォーマットのインジケーションに基づいて、1つ以上のフィードバック報告を受信することと、を処理し得る。フィードバック報告は、VIフィードバック報告であり得る。ビームフォーマは、アクセスポイント(access point、AP)であり得、ビームフォーミは、局(station、STA)であり得る。
【図面の簡単な説明】
【0004】
より詳細な理解は、添付の図面と併せて例として与えられる以下の説明から得ることができるが、図中の同様の参照番号は、同様の要素を示す。
【
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを示すシステム図である。
【
図1B】一実施形態による、
図1Aに示される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(wireless transmit/receive unit、WTRU)を示すシステム図である。
【
図1C】一実施形態による、
図1Aに示される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を示すシステム図である。
【
図1D】一実施形態による、
図1Aに示される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを示すシステム図である。
【
図2】マルチAPシステムにおいて実行されるシーケンシャルチャネルサウンディング手順及びジョイントチャネルサウンディング手順の例を示す図である。
【
図3】高効率(High Efficiency、HE)ヌルデータパケット(Null Data Packet、NDP)パケットアナウンスメントフレームフォーマットの一例を示す図である。
【
図4】EHT NDPアナウンスメントフレームにおけるSTA情報フィールドフォーマットの一例を示す図である。
【
図5】トリガフレームフォーマットの一例を示す図である。
【
図6】超高スループット(Extremely High Throughput、EHT)バリアントユーザ情報フィールドフォーマットの一例を示す図である。
【
図7】EHT特殊ユーザ情報フィールドフォーマットの一例を示す図である。
【
図8】C2 STAのみを用いるVIサウンディングプロトコルの例を示す。
【
図9】グループベースのVIフィードバックのサウンディングプロトコルの例を示す図である。
【
図10】STAの混合クラス(C1 STA及びC2 STA)を用いるVIサウンディングプロトコルの一例を示す図である。
【
図11】C2 STAのみを用いるビームフォーミングされたNDPサウンディングプロトコルの一例を示す図である。
【
図12】C2 STAのみを用いるビームフォーミングされたNDPサウンディングプロトコルの別の一例を示す図である。
【
図13】C1 STA及びC2 STAを用いる、ビームフォーミングされたNDPサウンディングプロトコルの一例を示す図である。
【
図14】インデックスフィードバックを用いるマルチAPサウンディングプロトコルの一例を示す図である。
【
図15】ビームフォーミングされた単一のマルチAPサウンディング手順の一例を示す図である。
【
図16】マルチAPサウンディングのためのビームフォーミングされた単一のNDP構造の一例を示す図である。
【
図17】EHT-LTFのインターリーブされたAP送信を用いる、単一のビームフォーミングされたNDPパケット構造の一例を示す図である。
【
図18】EHT-LTFのインターリーブされたビーム送信を用いる、単一のビームフォーミングされたNDPパケット構造の一例を示す図である。
【
図19】EHT-LTFのインターリーブされたAP及びビーム送信を用いる、単一のビームフォーミングされたNDPパケット構造の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを複数の無線ユーザに提供する多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、上記のようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、符号分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワード離散フーリエ変換拡散OFDM(zero-tail unique-word discrete Fourier transform Spread OFDM、ZT-UW-DFT-S-OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ型OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの1つ以上のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0006】
図1Aに示すように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102d、無線アクセスネットワーク(RAN)104、コアネットワーク(CN)106、公衆交換電話ネットワーク(public switched telephone network、PSTN)108、インターネット110、及び他のネットワーク112を含み得るが、開示された実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図することが理解されるであろう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作し、かつ/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、いずれも局(STA)と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得るが、ユーザ機器(user equipment、UE)、モバイル局、固定又はモバイル加入者ユニット、加入ベースのユニット、ポケットベル、携帯電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、時計又は他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及び用途(例えば、遠隔手術)、産業デバイス及び用途(例えば、産業及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、消費者電子デバイス、商業及び/又は産業無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、互換的にUEと称され得る。
【0007】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112などの1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地トランシーバ局(base transceiver station、BTS)、ノードB、eノードB(eNB)、HomeノードB、Home eノードB、gノードB(gNB)などの次世代ノードB、新無線(new radio、NR)ノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは各々単一の要素として描示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0008】
基地局114aは、RAN104の一部であり得、これはまた、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、リレーノードなどの他の基地局、及び/又はネットワーク要素(図示せず)を含み得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可スペクトル及び未認可スペクトルの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタに更に分けられ得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分けられ得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を用い得るが、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信し得る。
【0009】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得るが、このエアインターフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0010】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセス方式を用い得る。例えば、RAN104及びWTRU102a、102b、102cの基地局114aは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立し得る、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンク(Downlink、DL)パケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンク(Uplink、UL)パケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0011】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0012】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装し得、これは、NRを使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0013】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に、及び/又はここから送信される複数のタイプの無線アクセス技術及び/又は送信によって特徴付けられ得る。
【0014】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0015】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、HomeノードB、Home eノードB又はアクセスポイントであり得るが、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。
図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0016】
RAN104は、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスを提供するように構成された任意のタイプのネットワークであり得る、CN106と通信し得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106は、通話制御、ビリングサービス、モバイルロケーションベースのサービス、プリペイド通話、インターネット接続性、映像配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実行し得る。
図1Aには示されていないが、RAN104及び/又はCN106は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用いる他のRANと直接又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104に接続されることに加えて、CN106はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA又はWiFi無線技術を用いて、別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0017】
CN106はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのゲートウェイとして機能し得る。PSTN108は、従来型電話サービス(Plain Old Telephone Service、POTS)を提供する回線交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、送信制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される、有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104と同じRAT又は異なるRATを用い得る1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0018】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、
図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を用い得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を用い得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0019】
図1Bは、例示的なWTRU102を図示するシステム図である。
図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されよう。
【0020】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能を実行し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。
図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個のコンポーネントとして描示するが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一体に統合され得るということが理解されよう。
【0021】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得るということが理解されよう。
【0022】
送信/受信要素122は、単一の要素として
図1Bに描示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0023】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって送信される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0024】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得るが、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に配置されていないメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。
【0025】
プロセッサ118は、電源134から電力を受信し得るが、WTRU102における他のコンポーネントに電力を分配し、かつ/又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に電力を供給するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0026】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得るが、これは、WTRU102の現在の場所に関する場所情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介して場所情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、その場所を判定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適な位置判定方法によって位置情報を取得し得るということが理解されよう。
【0027】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得るが、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得る。センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、配向センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、湿度センサなどのうちの1つ以上であり得る。
【0028】
WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL及び(例えば、受信のための)DLの両方の特定のサブフレームと関連付けられた)信号の一部又は全部の送受信が、同時及び/又は一緒であり得る、全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサを介した信号処理(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介して)のいずれかを介して自己干渉を低減し、かつ又は実質的に排除するための干渉管理ユニットを含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、(例えば、送信のための)UL又は(例えば、受信のための)DLのいずれかの特定のサブフレームと関連付けられた)信号の一部又は全部の送受信の半二重無線機を含み得る。
【0029】
図1Cは、一実施形態によるRAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0030】
RAN104は、eノード-B160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のeノード-Bを含み得るということが理解されよう。eノード-B160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノード-B160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eノード-B160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0031】
eノード-B160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得るが、UL及び/又はDLにおいて、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、ユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。
図1Cに示すように、eノード-B160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0032】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)、パケットデータゲートウェイ(packet data gateway、PGW)166を含み得る。前述の要素は、CN106の一部として示されているが、これらの要素のうちのいずれかも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが理解されよう。
【0033】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeノード-B162a、162b、162cの各々に接続され得るが、更に、制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービス中のゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0034】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeノード-B160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットを、WTRU102a、102b、102cに/それらからルーティングし、かつ転送し得る。SGW164は、eノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理かつ記憶する機能などの、他の機能を実行し得る。
【0035】
SGW164は、PGW166に接続され得るが、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0036】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得るが、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有される、かつ/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0037】
WTRUは、無線端末として
図1A~
図1Dに説明されているが、特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとの(例えば、一時的又は永久的に)有線通信インターフェースを使用し得ることが企図される。
【0038】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0039】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(Access Point、AP)及びAPと関連付けられた1つ以上の局(station、STA)を有し得る。APは、BSS内に、かつ/又はBSS外にトラフィックを搬送する配信システム(Distribution System、DS)又は別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得るが、更にSTAに配信され得る。STAからBSS外の宛先への生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを介して送信され得るが、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、それらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)で送信され得る。特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はそれを使用するSTA(例えば、STAの全部)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0040】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又は動的に設定された幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得るが、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的な実施形態では、衝突回避を用いるキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance、CSMA/CA)は、例えば、802.11システムにおいて実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると感知され/検出され、かつ/又は判定される場合、特定のSTAは、バックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つの局のみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信し得る。
【0041】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得るが、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0042】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。上記の40MHz及び/又は80MHz幅のチャネルは、連続する複数の20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別個に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0043】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルで5MHz、10MHz、及び20MHzの帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHzの帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリアにおけるMTCデバイスなどのメータタイプの制御/マシンタイプ通信(Machine-Type Communications、MTC)をサポートし得る。MTCデバイスは、例えば、特定の、かつ/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、そのためのみのサポート)を含む、特定の能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を超えるバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0044】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク配分ベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルの状態に依存し得る。例えば、プライマリチャネルがビジーである場合、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAにより、利用可能な周波数帯域の大部分がアイドル状態になったとしても、利用可能な周波数帯域の全てがビジーであるとみなされ得る。
【0045】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0046】
図1Dは、一実施形態によるRAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、NR無線技術を使用して、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0047】
RAN104は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を維持しながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されよう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、108bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信及び/又は受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し得る、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、未認可スペクトル上にあり得るが、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0048】
WTRU102a、102b、102cは、拡張可能なヌメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、様々な若しくは拡張可能な長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して(例えば、様々な数のOFDMシンボル及び/又は様々な長さの絶対時間の持続し変化する時間を含む)、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0049】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノード-B160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可バンドにおける信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eノード-B160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeノード-B160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノード-B160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得るが、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0050】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられ得るが、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライスのサポート、DC、NRとE-UTRAとの間の相互作用、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bに対するユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bに対する制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。
図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0051】
図1Dに示されるCN106は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素は、CN106の一部として示されているが、これらの要素のうちのいずれかも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は運営され得ることが理解されよう。
【0052】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN104におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザ認証、ネットワークスライスのためのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるプロトコルデータユニット(protocol data unit、PDU)セッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、非アクセス層(non-access stratum、NAS)信号伝達の終了、モビリティ管理などの役割を果たし得る。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、超高信頼低レイテンシ(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、拡張大規模モバイルブロードバンド(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、MTCアクセスのためのサービスなどのような、異なる使用事例に対して確立され得る。AMF182a、182bは、RAN104と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWiFiなどの非-3GPPアクセス技術などの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0053】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN106内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN106内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理及び配分する機能、PDUセッションを管理する機能、ポリシー実施及びQoSを制御する機能、DLデータ通知を提供する機能などのような、他の機能を実行し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0054】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN104内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットのルーティング及び転送、ユーザプレーンポリシーの実施、マルチホームPDUセッションのサポート、ユーザプレーンQoSの処理、DLパケットのバッファリング、モビリティアンカリングの提供などの他の機能を実行し得る。
【0055】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有される、かつ/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース及びUPF184a、184bとローカルDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じて、ローカルDN185a、185bに接続され得る。
【0056】
図1A~
図1D及び
図1A~
図1Dの対応する説明を考慮して、WTRU102a~d、基地局114a~b、eノード-B160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書に記載される任意の他のデバイスの1つ以上に関して本明細書に記載される機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によって実行され得る(図示せず)。エミュレーションデバイスは、本明細書に説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレートするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、かつ/又はネットワーク及び/若しくはWTRU機能をシミュレートし得る。
【0057】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又はオペレータネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装され、かつ/又は展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/展開されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実行し得る。エミュレーションデバイスは、オーバザエアの無線通信を使用して、試験する及び/又は試験を行う目的で、別のデバイスに直接結合され得る。
【0058】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/展開されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実行し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上のコンポーネントの試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は展開されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信する、かつ/又は受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0059】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのワイヤレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Network、WLAN)は、BSSのアクセスポイント(Access Point、AP)と、APに関連付けられた1つ以上の局(station、STA)とを含み得る。APは、トラフィックをBSS内及びBSS外に搬送する、分配システム(Distribution System、DS)又は別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス若しくはインターフェースを有し得る。BSS外から生じ、APを通って到達するSTAへのトラフィックは、STAに配信され得る。STAから生じるBSS外の宛先までのトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に配信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックもまた、APを通って送信され得るが、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し、APは、トラフィックを宛先STAに配信する。
【0060】
802.11ac及び/又は802.11axなど、インフラストラクチャ動作モードのための米国電子電気技術者協会(Electronics and Electrical Engineers、IEEE)802.11規格によれば、APは、固定チャネル、通常はプライマリチャネル上でビーコンを送信し得る。このチャネルは、20MHz幅であり得るが、BSSの動作チャネルであり得る。このチャネルはまた、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。802.11システムにおける基本チャネルアクセスは、衝突回避を用いるキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance、CSMA/CA)であり得る。この動作モードでは、一部のSTA、又はAPを含む全てのSTAは、プライマリチャネルを感知し得る。チャネルがビジーであると検出された場合、STAは「バックオフ」され得る。したがって、1つのSTAは、BSSにおける任意の所与の時間に送信し得る。
【0061】
802.11n規格に従って動作する実施形態では、高スループット(High Throughput、HT)STAはまた、通信のために40MHz幅のチャネルを使用し得る。これは、プライマリ20MHzチャネルを、隣接する20MHzチャネルと組み合わせて、40MHz幅の連続するチャネルを形成することによって達成され得る。
【0062】
802.11ac規格に従って動作する実施形態では、非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)STAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。40MHz及び80MHzのチャネルは、上記の802.11nと同様の連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成とも称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割するセグメントパーサを通過し得る。逆離散フーリエ変換(Inverse Discrete Fourier Transformation、IDFT)動作及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別々に行われ得る。次いで、ストリームは、2つのチャネルにマッピングされ得るが、データは送信され得る。受信機では、この機構は逆になり得るが、組み合わせたデータはMACに送信され得る。
【0063】
スペクトル効率を改善するために、802.11ac規格に従って動作するシステムは、例えば、ダウンリンクOFDMシンボル中に、同じシンボルの時間フレーム内の複数のSTAへのAPからのダウンリンクマルチユーザMIMO(Multi-User MIMO、MU-MIMO)送信の概念を実装し得る。ダウンリンクMU-MIMOの使用の可能性は、802.11ah規格に従って動作する実施形態についても検討され得る。ダウンリンクMU-MIMOは802.11acで使用されるように、同じシンボルタイミングを複数のSTAへの送信に使用し得るため、複数のSTAへの波形送信の干渉は、問題でなくなり得ることに留意することが重要である。しかしながら、APからのMU-MIMO送信に関与する全てのSTAは、同じチャネル又は帯域を使用する必要があり得、これは、APからのMU-MIMO送信の宛先として含まれる、STAによってサポートされる最小チャネル帯域幅に動作帯域幅を制限し得る。
【0064】
IEEE 802.11の超高スループット(Extremely High Throughput、EHT)のスタディグループは、2018年9月に結成された。EHTの開発は、802.11axに続くIEEE 802.11規格に対する次の主要な改訂のための1つの基礎を提供し得る。EHT研究グループは、ピークスループットを更に増加させ、IEEE 802.11ネットワークの効率を改善する可能性を探る。EHT研究グループの確立に続いて、802.11beタスクグループも、802.11 EHT仕様を提供するために確立された。対処されるユースケース及びアプリケーションは、以下のような高スループット及び低レイテンシアプリケーション:WLAN経由のビデオ、拡張現実(AR)、及び仮想現実(VR)、を含む。ピークスループットの向上及び効率の改善という目標を達成するために、EHT SG及び802.11beにおいて論じられた特徴のリストは、マルチAP、マルチバンド/マルチリンク、320MHz帯域幅、16個の空間ストリーム、HARQ、AP協調、及び6GHzチャネルアクセスのための新しい設計を含む。IEEE標準化委員会は、EHT研究グループで開発されたプロジェクト認可要求(Project Authorization Request、PAR)及び標準規格開発基準(Criteria for Standards Development、CSD)に基づいて、IEEE 802.11beタスクグループ(Task Group、TG)を承認した。
【0065】
EHT STAは、チャネル状態情報を決定するために、EHTサウンディングプロトコルを使用する。EHTサウンディングプロトコルは、EHT非トリガベース(非TB)サウンディング及びEHTトリガベース(TB)サウンディングとして定義される明示的なフィードバック機構を提供し、EHTビームフォーミは、EHTビームフォーマによって送信されたトレーニング信号(すなわち、EHTサウンディングNDP)を使用してチャネルを測定し、チャネル状態の変換された推定値を送り返す。EHTビームフォーマは、この推定値を使用してステアリング行列を導出する。
【0066】
EHTビームフォーミは、1つ以上のEHT圧縮ビームフォーミング/CQIフレームで搬送されるEHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告でチャネル状態の推定値を返す。3つのタイプのEHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告が存在する:(1)SUフィードバック、(2)MUフィードバック、及び(3)CQIフィードバック。
【0067】
SUフィードバックにおいて、EHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告は、EHT圧縮ビームフォーミング報告フィールドからなる。MUフィードバックでは、EHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告は、EHT圧縮ビームフォーミング報告フィールド及びEHT MU排他的ビームフォーミング報告フィールドからなる。CQIフィードバックにおいて、EHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告は、EHT CQI報告フィールドからなる。
【0068】
協調マルチAP(coordinated multi-AP、C-MAP)送信は、802.11beにおいてサポートされ得る。これまで説明してきた方式は、(1)協調マルチAP OFDMA、(2)協調マルチAP TDMA、(3)協調マルチAP空間再利用、(4)協調ビームフォーミング/ヌリング、及び(5)ジョイント送信、を含む。
【0069】
協調マルチAPの文脈において、いくつかの用語が定義されており、(1)共有AP、(2)被共有AP、及び(3)AP候補セットが含まれる。共有APにおいては、EHT APがTXOPを取得してマルチAP協調を開始する。被共有APにおいては、EHT APが、共有APによってマルチAP送信のために協調される。AP候補セットにおいては、APのセットが、マルチAP協調を開始し得るか又はそれに参加し得る。
【0070】
802.11be規格は、APがAP候補セットの一部であり、共有APによって開始された協調マルチAP送信に被共有APとして参加することができるかどうかを判定するための機構をサポートし得る。手順は、あるAPが、取得されたTXOPのその周波数/時間リソースをAPのセットと共有するために、定義される必要があり得る。別のAPによって共有されるリソース(すなわち、周波数又は時間)を使用することを意図するAPは、そのリソースを共有したAPにそのリソースの必要性を示すことが可能であり得る。協調OFDMAは、11beにおいてサポートされ得るが、協調OFDMAでは、DL OFDMAとその対応するUL OFDMA肯定応答の両方が許可され得る。
【0071】
802.11be規格によるマルチAPチャネルサウンディングに関する更なる詳細が、本明細書で説明される。802.11n及び802.11ac規格によるチャネルサウンディングは、一般に明示的チャネルサウンディング及び暗黙的チャネルサウンディングと呼ばれる2つの異なる方式を使用して実行され得る。明示的チャネルサウンディングでは、APは、NDPをSTAに、そのSTAがそれ自体のチャネルを測定し、CSIフィードバックをAPに送ることを可能にするプリアンブルとともに送信し得る。暗黙的チャネルサウンディングでは、STAはNDPを送り得るが、APは、STAのチャネルが相互的であると仮定して、そのチャネルを測定し得る。
【0072】
802.11beは、SU-MIMO及びMU-MIMOのための空間ストリームの最大数(例えば、16)をサポートし得る。各MU-MIMOスケジュールされた非AP STAに割り振られる空間ストリームの最大数は、(例えば、4に)制限され得る。DL送信が空間的に多重化され得るユーザの最大数は、例えば、リソースブロック(RU)ごとに8であり得る。
【0073】
802.11beは、複数APシステムにおいてチャネルサウンディングの2つ以上のモードをサポートし得る。チャネルサウンディングのこれらのモードのうちの2つは、シーケンシャルサウンディング及びジョイントサウンディングであり得る。シーケンシャルサウンディングでは、各APは、各APの重複サウンディング期間なしに独立してNDPを送信することができる。言い換えれば、各APは、それ自体の時間期間においてサウンディングを実行し、次いで、これらのサウンディング時間期間は、シーケンシャルと呼ばれ得る。ジョイントサウンディングでは、APは、全てのLTFトーン上でアクティブな合計8個以下のアンテナを有し、OFDMシンボルにわたって802.11axのP行列を使用する。言い換えれば、8個以下のアンテナを有するAPを含む複数APシステムにおけるジョイントサウンディングは、全てのLTFトーン上で全てのアンテナをアクティブにし、サウンディング信号を送信/受信するために、802.11axのP行列を使用することができる。
【0074】
CSIフィードバック収集は、複数APシステムにおいて、802.11axのような4ステップサウンディングシーケンス((ヌルデータパケットアナウンスメント(Null Data Packet Announcement、NDPA)+NDP+ビームフォーミング報告ポール(BFRP)トリガフレーム+CSI報告)を使用して実行されて、BSS内と重複BSS(overlapping BSS、OBSS)STAの両方からフィードバックを収集することができる。言い換えれば、この4ステッププロセスは、APによって動作されるBSS中のSTA、及び重複するBSS中の、その同じAPに関連付けられないSTAから、サウンディングフィードバックを取得するために使用され得る。複数APシステムのためのシーケンシャルサウンディングでは、STAは、OBSS APから受信されたNDPAフレーム及びBFRPトリガフレームを処理することができ、STAは、OBSS APからのBFRP TFでポーリングされた場合、対応するCSIでOBSS APに応答することができる。
【0075】
図2は、マルチAPシステムにおいて実行されるシーケンシャルチャネルサウンディング手順とジョイントチャネルサウンディング手順の両方の例を示す信号フロー図を示す。いずれかのプロセスを開始するために、一例では、共有AP(AP1 202a)は、マルチAP NDPA(MAP-NDPA)206を送信し、次いで、協調グループ内の各AP(AP1 202a、AP2 202b、及びAP3 202c)は、NDPAを送信することができる(AP1 202aは、NDPA208aを送信し、AP2 202bは、NDPA208bを送信し、AP3 202cは、NDPA208cを送信する)。サウンディングプロシージャ(ジョイント又はシーケンシャルのいずれか)の後、AP1 202aは、ビームフォーミング報告ポール(BFRP)トリガフレームを送信する。NDPA 208a、208b、及び208cは、以下でより詳細に説明される、
図3に示されるフォーマットを有し得る。BFRPトリガフレームは、以下でより詳細に説明する
図5に示すフォーマットを有することができる。
【0076】
シーケンシャルサウンディング方式では、協調グループ中の各AP(AP1 202a、AP2 202b、及びAP3 202c)は、協調グループ中の全てのSTA(204a、204b、及び204c)に、異なる非重複時間中に、それぞれ対応するNDP(NDP210a、NDP210b、及びNDP210c)を送信し得る(すなわち、時間多重化され得る)。このシナリオでは、各NDPNDP210a、210b、及び210cは、ショートフレーム間スペース(short interframe space、SIFS)時間間隔によって分離され得る。
【0077】
ジョイントサウンディング方式では、協調AP(AP1 202a、AP2 202b、及びAP3 202c)は各々、それぞれ対応するNDP(NDP210a、NDP210b、及びNDP210c)を同時に送信することができ、ここで、異なるロングトレーニングフィールド(Long Training Field、LTF)トーンは、帯域幅全体に広がり、空間的に多重化されるか、又は直交コードを使用しているかのいずれかである。そうでない場合、各AP(AP1 202a、AP2 202b、及びAP3 202c)は、APどうしの間でトーンの重複がないように、選択されたトーン上でのみ、それぞれ対応するLTFトーンを送信し得る。NDPフレームを受信するSTA(STA1 204a、STA2 204b、及びSTA3 204c)は、次いで、CSI又はCQIを判定し、その情報をフィードバック報告216a、216b、及び216cにおいて、協調グループ中のAPのうちの1つ(AP1 202a、AP2 202b、又はAP3 202c)に返信し得る。
【0078】
MAP-NDPA206は、全てのAP(AP1 202a、AP2 202b、及びAP3 202c)に、それぞれ対応するNDPA(NDPA 1 208a、NDPA 2 208b、及びNDPA 3 208c)を、関連付けられたSTA(STA 1 204a、STA 2 204b、及びSTA 3 204c)に送信するように通知してもよい。MAP-NDPA206は、異なるAPに必要とされるサウンディング情報を含むことができる。例えば、サウンディング情報は、フィードバックタイプ、サウンディングサブチャネル又はRU(フィードバックのためにどのサブチャネル又はRUがサウンディングされる必要があるか)、サウンディング帯域幅を含み得る。
【0079】
APは、それらの関連付けられたSTAからのチャネルフィードバックを要請するために、NDPAを送信し得る。NDPAは、フィードバックタイプ及びグルーピング情報、フィードバックのために要求されたサブチャネル、コードブックサイズ、要求されたSTAアドレスなどを示すことができる。異なるSTAが、異なるサブチャネルに対するフィードバックのために要求され得る。
【0080】
APは、NDPを、チャネル応答を計算するためにNDP中に含まれるトレーニングフィールドを分析する、要求されたSTAに対して送信し得る。
【0081】
STA(
図2に示されるSTA1 204a、STA2 204b、又はSTA3 204cなど)がNDPを受信すると、チャネルを測定し、CSIフィードバック報告を準備する。STAからCSIを収集するために、異なる方法が提案される。一方法においては、各APは、in-BSS及びOBSS局のフィードバックを含む、全てのCSIを収集する。別の一方法においては、各APは、その関連付けられたSTAのみからCSIを収集し得る。別の一方法においては、共有AP(
図2のAP1 202a)は、協調グループ内の全ての被共有APのCSIを収集することができる。
【0082】
概して、マルチAPにおけるチャネルサウンディングの課題は、(1)サウンディングに関与するSTAが、協調AP(又はマスターAP)を聞くことができないこと、(2)マルチAP協調セット内のAPの同期、(3)異なるサウンディング方式の、オーバーヘッド、複雑さ、及び性能、(4)明示的及び暗黙的サウンディングにおけるNDP送信の変形例、並びに(5)フィードバック収集及び低減を含む。
【0083】
802.11beのタスクグループ(Task Group、TG)は、
図3に示すような802.11axのNDPAと同様のNDPアナウンスメント(NDPA)の構造を維持することに同意している。しかしながら、
図4に示されるSTA情報フィールドは、802.11beのEHTの新しい特徴に対応するように変更される。
【0084】
上述したように、
図3は、例示的な高効率(High Efficiency、HE)NDPAフレームフォーマットを示す。当業者は、この802.11axのNDPAフレームフォーマット、及びフレームに含まれるサブフィールドの目的/解釈を認識及び理解するであろう。HE NDPAフレーム300は、フレーム制御フィールド302と、持続時間フィールド304と、受信機アドレス(Receiver Address、RA)フィールド306と、送信機アドレス(Transmitter Address、TA)フィールド308と、サウンディングダイアログトークンフィールド310と、1つ以上のSTA情報フィールド312(すなわち、STA情報1...STA情報n)と、フレームチェックシーケンス(Frame Check Sequence、FCS)フィールド314とを含み得る。フレーム制御フィールド302は、2オクテットであり得る。持続時間フィールド304は、2オクテットであり得る。RAフィールド306は、6オクテットであり得る。TAフィールド308は、6オクテットであり得る。サウンディングダイアログトークンフィールド310フィールドは、1オクテットであり得る。1つ以上のSTA情報フィールド312はそれぞれ、4オクテットであり得る。FCSフィールド314は、4オクテットであり得る。フレーム制御フィールド302、持続時間フィールド304、RAフィールド306、及びTAフィールド308は、MACヘッダ320を構成し得る。
図3に示されているフィールドの目的及び機能は、802.11ax規格において定義されており、当業者には知られており理解されている。
【0085】
図4は、
図3に示されたNDPAフレーム300内のSTA情報フィールド312の例示的なフォーマットを示す図である。当業者は、この802.11axのSTA情報フィールドフォーマットを認識及び理解するであろう。STA情報フィールド312フォーマットは、関連付けID(Associated ID、AID)サブフィールド402、部分BW情報サブフィールド404、予約済みサブフィールド406、Ncサブフィールド408、フィードバックタイプ及びNgサブフィールド410、曖昧性除去サブフィールド412、コードブックサイズサブフィールド414、及び予約済みサブフィールド416を含み得る。AID11サブフィールド402は、11ビットであり得る。部分BW情報サブフィールド404は、9ビットであり得る。予約済みサブフィールド406は、1ビットであり得る。Ncサブフィールド408は、4ビットであり得る。フィードバックタイプ及びNgサブフィールド410は、2ビットであり得る。曖昧性除去サブフィールド412は、1ビットであり得る。コードブックサイズサブフィールド414は、1ビットであり得る。予約済みサブフィールド416は、3ビットであり得る。
図4に示されているサブフィールドの目的及び機能は、802.11ax規格において定義されており、当業者には知られており理解されている。
【0086】
トリガフレームは、リソースを配分し、アップリンクにおける単一又はマルチユーザアクセスをトリガするために、802.11axにおいて最初に導入された。
図5は、トリガフレームフォーマットの一例を示す図である。802.11beにおいては、ユーザ情報フィールドの新しい変形が提案され、特殊ユーザ情報フィールドが共通情報フィールドの後に追加される。
図6及び
図7に示されるような両方の強化は、HEデバイス及びEHTデバイスの両方に対して統一されたトリガ方式を可能にする。
【0087】
図5は、トリガフレームフォーマットの一例を示す図である。当業者は、この802.11axトリガフレームフォーマットを認識及び理解するであろう。トリガフレーム500は、フレーム制御フィールド502、持続時間フィールド504、RAフィールド506、TAフィールド508、共通情報フィールド510、ユーザ情報リストフィールド512、パディングフィールド514、及びFCSフィールド516を含み得る。フレーム制御フィールド502、持続時間フィールド504、RAフィールド506、及びTAフィールド508は、MACヘッダ520を処理し得る。フレーム制御フィールド502は、2オクテットであり得る。持続時間フィールド504は、2オクテットであり得る。RAフィールド506は、6オクテットであり得る。TAフィールド508は、6オクテットであり得る。共通情報フィールド510は、8オクテット以上であり得る。ユーザ情報リストフィールド512及びパディングフィールド514は、可変オクテットであり得る。FCFフィールド516は、4オクテットであり得る。
図5に示されているフィールドの目的及び機能は、802.11ax規格において定義されており、当業者には知られており理解されている。
【0088】
図6は、
図5で説明したユーザ情報フィールド512のフォーマットの一例を示す。当業者は、この802.11axユーザ情報フィールドフォーマットを認識及び理解するであろう。EHTユーザ情報フィールド512は、AIDサブフィールド602、RU配分サブフィールド604、UL FES符号化タイプサブフィールド606、UL EHT-MCSサブフィールド608、予約済みサブフィールド610、SS配分/RA-RU情報サブフィールド612、ULターゲット受信電力サブフィールド614、PS160サブフィールド616、及びトリガ依存ユーザ情報サブフィールド618を含み得る。AID12サブフィールド602は、12ビットであり得る。RU配分サブフィールド604は、8ビットであり得る。UL FES符号化タイプサブフィールド606は、1ビットであり得る。UL EHT-MCSサブフィールド608は、4ビットであり得る。予約済みサブフィールド610は、1ビットであり得る。SS配分/RA-RU情報サブフィールド612は、6ビットであり得る。ULターゲット受信電力サブフィールド614は、7ビットであり得る。PS160サブフィールド616は、1ビットであり得る。トリガ依存ユーザ情報サブフィールド618は、可変ビットであり得る。
図6に示されているサブフィールドの目的及び機能は、802.11ax規格において定義されており、当業者には知られており理解されている。
【0089】
トリガ依存ユーザ情報サブフィールド618の内容は、どのタイプのトリガフレームがEHTユーザ情報フィールドを搬送するかに基づく。例えば、ビームフォーミングフィードバック報告ポール(BFRP)トリガフレームは、ある情報を搬送するトリガ依存ユーザ情報フィールドを有し得るが、一般トリガフレームは、他の異なる情報を搬送するトリガ依存ユーザ情報フィールドを有し得る。
【0090】
図7は、EHT特殊ユーザ情報フィールドフォーマットの一例を示す。EHT特別ユーザ情報フィールド700は、AIDサブフィールド702、PHYバージョンIDサブフィールド704、UL帯域幅拡張サブフィールド706、空間再利用1サブフィールド708、空間再利用1サブフィールド710、U-SIG無視及び検証サブフィールド712、予約済みサブフィールド714、及びトリガ依存ユーザ情報サブフィールド716を含み得る。AID12サブフィールド702は、12ビットであり得る。PHYバージョンIDサブフィールド704は、3ビットであり得る。UL帯域幅拡張サブフィールド706は、2ビットであり得る。空間再利用1サブフィールド708は、4ビットであり得る。空間再利用2サブフィールド710は、4ビットであり得る。U-SIG無視及び検証サブフィールド712は、12ビットであり得る。予約済みサブフィールド714サブフィールドは、3ビットであり得る。トリガ依存ユーザ情報サブフィールド716は、可変ビットであり得る。トリガ依存ユーザ情報の内容は、どのタイプのトリガフレームがEHTユーザ情報フィールドを搬送するかに基づく。例えば、ビームフォーミングフィードバック報告ポール(BFRP)トリガフレームは、ある情報を搬送するトリガ依存ユーザ情報フィールドを有し得るが、一般トリガフレームは、他の異なる情報を搬送するトリガ依存ユーザ情報フィールドを有し得る。
【0091】
802.11beシステムにおいて、第1の問題は、
図5において上述したトリガフレーム設計を強化する際に存在する。EHTサウンディングプロトコルは、HEサウンディングプロトコルとのいくつかの差異を示し得る。EHTサウンディングプロトコルは、EHTサウンディングプロトコルの変更に対応するために、
図5で説明したトリガフレーム500(例えば、BFRPトリガフレーム)に対する改善を必要とする場合がある。
【0092】
拡張サウンディング方式は、CSIフィードバックサイズを大幅に低減し、性能の改善を可能にすることができる。しかしながら、そのような方式は、実行するためにより長い時間を必要とし得る、より複雑な計算を必要とし得る。拡張チャネルサウンディング方式に対応するために、トリガフレームは、いくつかの拡張を必要とし得る。拡張サウンディング方式を可能にするために、いくつかの手順及び特徴が定義され得る。
【0093】
第2の問題は、現在のサウンディングプロトコルの全体的な持続時間が、フィードバック報告時間によって支配されることである。これは主に、圧縮ビームフォーミング報告によって必要とされる大きなビット数に起因する。したがって、チャネル精度損失を最小限に抑えながらサウンディングプロトコル全体の時間を短縮するための、新しいサウンディングプロトコルを有することが望ましい。
【0094】
第3の問題は、サウンディングプロトコルの全体の持続時間がAPの数に比例することである。MAP環境では、STAは、その関連APとOBSS APの両方に、チャネル状態を報告する必要がある。これにより、MAPサウンディングプロトコルがより長い時間がかかり、より複雑になる可能性がある。したがって、サウンディング手順の全体的な持続時間を短縮し、チャネル状態報告をより効率的にする、MAPにおける新しいサウンディングプロトコルを有することが望ましい。
【0095】
上述の問題は、以下に説明する実施形態によって対処される。
【0096】
1つの方法では、BFRPトリガフレームの特殊ユーザ情報フィールド700の
図7のビットの予約済みサブフィールド714内の1ビットを使用して、要求されたサウンディングフィードバックが、EHT圧縮/CQI報告であるか、又は非EHT(HE又はレガシーを含む)圧縮ビームフォーミング/CQI報告であるかを示すことができる。例えば、ビット=1は、EHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告を要求することを表す。ビット=0は、非EHTビームフォーミング/CQI報告を要求することを表す。
【0097】
非EHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告が要求される場合、非AP STAは、
図6のトリガ依存ユーザ情報サブフィールド618内のビット、すなわち、フィードバックセグメント再送信ビットマップを復号して、どのフィードバックセグメントが要求されるかを決定することができる。EHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告が要求される場合、非APで非EHTのSTAはそれを無視することができる。EHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告が要求される後者の場合、トリガ依存ユーザ情報サブフィールド618は、他の目的のために使用され得る。例えば、トリガ依存ユーザ情報サブフィールド618は、NDP形式及びフィードバックフォーマットを示すために、又はどのビームフォーミングされたNDP(又はNs個のEHT-LTFを含み得るプリコードされたEHT-LTFセット、ここで、Nsは、ビームフォーマにおける送信アンテナの関数である)が送信されるかを示すために使用され得る。フィードバックフォーマットのインジケーションのために使用される(上記の
図5で説明された)BFRPトリガフレーム内のトリガ依存ユーザ情報サブフィールド618の例示的な定義は、以下の表1に与えられる。
【0098】
【0099】
1つの方法では、ビームフォーミングされたNDP(個々のビームフォーミングされたNDP又はマルチビームフォーミングされたNDP若しくはマルチビームフォーミングされたNDPの変形のいずれか)が送信されるとき、トリガ依存ユーザ情報サブフィールド618は、どのビームフォーミングされたNDP(又はプリコードされたEHT-LTFセット)が送信されているかを示すために使用され得る。位置n(LSBについてはn=0、MSBについてはn=7)におけるビットが1である場合、n番目のビームフォーミングされたNDP(又はn番目のEHT-LTFセット)が送信されている。例えば、位置1のビットが1である場合、1番目のプリコーディングされたNDPのみが、個々のビームフォーミングされたNDP方式で送信されるか、又は第1のプリコーディングされたEHT-LTFセット(Ns個のEHT_LTFを含み、Nsはビームフォーマにおける送信アンテナ数の関数である)がマルチビームフォーミングされたNDPで送信されるか、又は第1のビームフォーミングされたNDPにおける第1のEHT-LTFセットがマルチビームフォーミングされたNDPの変形で送信される。全ての位置におけるビットが1に等しい場合、全てのビームフォーミングされたNDPは、個々のビームフォーミングされたNDPにおいて送信される。又は、全てのプリコードされたEHT-LTFセットが、マルチビームフォーミングされたNDP又はその変形で送信される。位置nのビットは、1つのビームフォーミングされたNDP又は1つのプリコーディングされたEHT-LTFセットを参照し得るということに留意されたい。ビットはまた、ビームフォーミングされたNDPの1つのグループ、又はプリコードされたEHT-LTFセットの1つのグループを参照し得る。ビームフォーミングされたNDP(又はEHT-LTFセット)再送信ビットマップのために使用される(上記の
図5で説明されたような)BFRPトリガフレームにおけるトリガ依存ユーザ情報サブフィールド618フォーマットの例示的な定義は、以下の表2に与えられる。
【0100】
【0101】
一実施形態では、TBサウンディングシーケンスにおけるTB PPDUの高データレート送信を防止するために、送信を請求されたEHT TB PPDUを示す、
図6のユーザ情報フィールド512のUL EHT-MCSサブフィールド608において与えられる値は、ある値(例えば、1.5Gbps)以上のTB PPDUのデータレートをもたらさない場合があり得る。代替的に、受信側STAにCSIフィードバックを処理するためのより多くの時間を与えるために、より多くのパディングビットがBFRPトリガフレームに追加され得る。対応する解決策は、HE MAC能力情報フィールドのトリガフレーム500MACパディング持続時間サブフィールド内の予約値を使用すること、すなわち、3に設定して、16マイクロ秒より大きい任意の値を示すことである。このインジケーションはまた、BFRPトリガフレームのみに対して指定され得る。
【0102】
代替的に、EHT MAC能力情報フィールド内の1つの予約済みビットが、TBサウンディングフィードバックレートリミットを示すために使用され得る。例えば、予約済みビットは、0に設定されて、EHT TBサウンディングシーケンスにおけるEHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告の最大サポートデータレートが、EHT能力要素のサポートEHT MCS及びNSSセットフィールドから計算された、TB PPDUデータ送信における最大サポートレートと同じであることを示してもよい。予約ビットは、1に設定されて、EHT TBサウンディングシーケンスにおけるEHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告の最大サポートデータレートが、固定データレート(例えば、固定データレートは1.5Gbpsである)の最小値であり、EHT能力要素のサポートEHT MCS及びNSSセットフィールドから計算された、TB PPDUデータ送信における最大サポートレートであることを示してもよい。
【0103】
代替的に、EHT PHY能力要素(例えば、B63又はB0)内の1つの予約済みビットは、EHT TBサウンディングシーケンス内のEHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告の最大サポートデータレートを示すために使用され得る。例えば、予約済みビットは、0に設定されて、EHT TBサウンディングシーケンスにおけるEHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告の最大サポートデータレートが、EHT能力要素のサポートEHT MCS及びNSSセットフィールドから計算された、TB PPDUデータ送信における最大サポートレートと同じであることを示してもよい。予約ビットは、1に設定されて、EHT TBサウンディングシーケンスにおけるEHT圧縮ビームフォーミング/CQI報告の最大サポートデータレートが、固定データレート(例えば、固定データレートは1.5Gbpsである)の最小値であり、EHT能力要素のサポートEHT MCS及びNSSセットフィールドから計算された、TB PPDUデータ送信における最大サポートレートであることを示してもよい。
【0104】
拡張サウンディング方式を有効にすることは、トリガフレーム500への修正を必要とし得る。最良の(又はビーム無効化のために最悪の)ベクトルインデックス又はビームインデックスを識別するために必要とされる処理は、レガシーCSIフィードバックにおいて必要とされる処理よりも長い時間を要し得る。したがって、(特にローエンドデバイスの場合に)より多くの処理時間を可能にすることが望ましい。
【0105】
一実施形態では、APは、
図5に示されるような、トリガフレーム500中のパディングサブフィールド514を使用して、より多くの処理時間を可能にし得る。APは、関連付けにおいて早期に実行される能力交換において識別され得る最も弱いデバイスを考慮して、最悪の場合のための十分な時間を可能にするためにパディング長を増加させ得る。
【0106】
一実施形態では、APは、記載されるユーザ情報リストフィールド512中に、いくつかのダミーユーザ情報サブフィールドを追加し得る。それらのダミーサブフィールドは、予約されたAID又は必要に応じて任意の他のAIDを用いてアドレス指定され得る。これは、STAがインデックスベースのCSIフィードバックを送ることを要求される前に利用可能な時間を、延長し得る。
【0107】
一実施形態では、APは、STAを、それらの能力に基づいてグループ化し得るが、その場合、強力なデバイスが、それらのCSIフィードバックを、トリガ/CSIフィードバックの第1のラウンドにおいて送るようにトリガされ得るだけでなく、計算的に制限されたデバイスは、後でそれらのフィードバックを送るようにトリガされ得る。STAのグループ化は、関連付けにおいて実行される能力交換に基づいて行われてもよく、それらの処理能力によって分類される2つ以上のグループにあってもよい。
【0108】
一実施形態では、APは、
図5で説明したトリガフレーム500中の共通情報フィールド510中の1つ以上のビットを使用して、予想されるフレーム間スペースが、SIFSよりも長いことをシグナリングし得る。一例では、拡張フレーム間スペース(extended inter-frame space、EIFS)が、SIFSの代わりに使用され得る。別の一例では、APは、フレーム間スペースがSIFSのN倍であることをシグナリングし得るが、このオプションを有効にするために、APは、共通情報フィールド中の1つ以上のビットを使用して、パラメータNをシグナリングし得る。
【0109】
場合によっては、同じチャネルサウンディングセッションにおいて混合フィードバックを可能にすることが望ましいことがあり得る。これは、レガシーSTA及び同じチャネルサウンディングラウンドにおいて拡張チャネルサウンディング方式をサポートするSTAから、CSIフィードバックを受信することを可能にし得る。一実施形態では、レガシーSTAが、トリガリング/CSIフィードバックラウンドにおいて、トリガフレーム中でトリガされ得るが、アドバンストSTAが次のラウンドにおいて別個のトリガフレーム中でトリガされ得るように、APはSTAをグループ化し得る。これは、拡張チャネルサウンディング方式をサポートするSTAによってCSIフィードバックを処理するためのより多くの時間を可能にし得る。
【0110】
マルチAPチャネルサウンディングでは、
図2で説明したように、協調/被協調APとサウンディングセッションに関与するSTAとの間のチャネルについてのCSIフィードバックは、異なる方法で収集され得る。1つの方式(方式1)では、各APは、その関連付けられたSTAから、及びOBSS STAから、CSIフィードバックを収集することができる。別の方式(方式2)では、各APは、その関連付けられたSTAからのみ、CSIフィードバックを収集し得る。更に別の方式(方式3)では、協調APは、全てのSTAから、全てのAPのためのフィードバックを収集する。
【0111】
上記で説明した3つの拡張チャネルサウンディング方式では、CSIフィードバックはインデックスベースのフィードバックであり得るが、ここで、インデックスは、真のチャネル行列Vと最も相関するあるプリコーディング行列/ベクトルを指し得る。したがって、フィードバックは、(レガシー圧縮ビームフォーミングフィードバックにおける数十から数百オクテットと比較して)各サブキャリアについて非常に少ないビットであり得る。
【0112】
(上記の方式2を考慮する)一実施形態では、APは、その関連付けられたSTAをトリガして、STAとサウンディングセッションに関与するAPの全て又はいくつかとの間のCSIフィードバックを含む、組み合わせられたインデックスベースのビームフォーミング報告を送信し得る。一例では、トリガフレーム500中の所与のSTAに対応するAID12を持つSTA情報フィールド312中の1ビットは、STAが個々のCSIフィードバック(それの関連付けられたAPのみへのチャネルのフィードバック)を送ることが予想されるのか、組み合わされたCSIフィードバックを送ることが予想されるのかを示すために、再利用され得る。追加的又は代替的に、ユーザ情報フィールド512のトリガ依存ユーザ情報サブフィールド618は、予想されるフィードバックが、個々のフィードバックであるか又は組み合わされたフィードバックであるかを示すために使用され得る。他のAPのCSIフィードバックを含む組み合わされたCSIフィードバックを受信するAPは、次に、無線で又はワイヤードバックホールを使用して、それらのCSIフィードバックを送信し得る。
【0113】
以下の実施形態は、MAP-NDPAフレーム206、NDPフレーム210a、210b、及び210c、トリガフレーム214、並びにフィードバック報告216a、216b、及び216cを含む全体的な持続時間を短縮するために、
図2で説明されるような効率的なサウンディングプロトコルをどのように設計するかに対処するものである。
【0114】
有効化されたVインデックス(VI)フィードバックを伴うサウンディングプロトコル(事前定義されたV行列のインデックスのみがフィードバックされ、事前定義されたV行列は、ビームフォーマ及びビームフォーミによって知られている)が以下で説明される。VIフィードバックプロトコルにおいては、STAは、ビーム無効化のために実チャネルに最も良く(又は最も悪く)一致するV行列インデックスを決定するために、より長い処理時間を要することがある。したがって、サウンディングプロトコルは、VIをフィードバックするためのより長い処理時間を補償するために、拡張された設計を必要とし得る。異なるシナリオにおいて使用され得る複数のソリューションが存在する。
【0115】
1つのシナリオでは、
図8に示されるように、2つのクラス2のSTAが存在し得る。
図8に示されるように、ビームフォーマ802は、NDPA806、NDP808、及び拡張BFRPトリガ810を送信する。拡張BFRPトリガフレーム810は、上記の
図5で説明されたトリガフレームフォーマット500を有し得る。
【0116】
拡張BFRPトリガ810に応答して、ビームフォーミ804a及びビームフォーミ804bは、それぞれフィードバック報告812a及び812bを送信する。
図8に示すシナリオ(すなわち、クラス2のSTAが2つのみであるシナリオ)では、1つの方法は、拡張BFRPトリガフレーム810とフィードバック報告812a及び812bとの間に、より長い待機時間814を定義することであり得る。この長い待機時間814は、nSIFS(例えば、n=3)であり得るが、更に、拡張BFRPトリガ810において示され得る。
図8では、ビームフォーマ802はAPであり得るが、ビームフォーミ804a及び804bはSTAであり得る。
【0117】
拡張BFRPトリガ810にこのインジケーション(すなわち、待機時間814)を含める、少なくとも2つのオプションがある。1つのオプションでは、インジケーションは、(
図5のトリガフレーム500中の共通情報フィールド510などの)共通情報フィールド中の予約済みビットを使用して、待機時間が通常であるかどうか(すなわち、SIFSであるか、又は通常よりも長いか(例えば、nSIFS、n>1))を示し得る。別のオプションでは、インジケーションは、トリガ依存ユーザ情報サブフィールド618中に示されるフィードバックセグメント再送信ビットマップを使用し得る。VIフィードバック方式では、フィードバックビットが大幅に削減されるので、報告内には、はるかに少ないセグメントが存在することになる。フィードバックセグメント再送信ビットマップ内の1ビットは、待機時間がより長いかどうかを示すためのビットとして使用され得る。
【0118】
図8に示されているように、ビームフォーマ802はAPであり得るが、ビームフォーミ804a及び804bはSTAであり得る。
【0119】
代替的に、別の方法は、C2 STAを、それらの能力(例えば、信号処理能力、又は事前定義されたプリコーダセットの異なるサブセットにアクセスする能力)に基づいてグループ化することであり得る。C2 STAの同じグループは、同時にCSIをフィードバックするようにスケジュールされ得る。
【0120】
図9は、グループベースのVIフィードバックの例示的なサウンディングプロトコルを示す。例えば、ビームフォーミ904a及びビームフォーミ904bは、EHT R2 STA(すなわち、グループ1)であり得るが、ビームフォーミ904c及びビームフォーミ904dは、それ以降のSTA(すなわち、グループ2)であり得る。
【0121】
ビームフォーマ902は、NDPA906、NDP908、及び拡張BFRPトリガ910aを送信する。拡張BFRPトリガ910aを受信すると、ビームフォーミ904a及びビームフォーミ904b(高い処理能力を有するか、又はプリコーダのより小さいサブセットのみにアクセスすることができる)は、フィードバック報告912a及び912bを送信する。拡張BFRPトリガ910a及び910bは、上記の
図5で説明されたトリガフレームフォーマット500を有し得る。ビームフォーマ902は、APであり得るが、ビームフォーミ904a、904b、904c、及び904dは、STAであり得る。
【0122】
次に、ビームフォーマ902は、拡張BFRPトリガ910bを送信する。拡張BFRPトリガ910bを受信すると、ビームフォーミ904c及びビームフォーミ904d(より低い処理能力を有するか、又はプリコーダのより大きいサブセットにアクセスする)は、フィードバック914a及び914bの後にフィードバック914a及び914bを送信するようにスケジュールされる。トリガフレームは、VIフィードバックの各グループの送信の前に送出され得る。各BFRPトリガフレームとVIフィードバックとの間の待機時間は、通常の待機時間(すなわち、SIFS)である。
【0123】
別のシナリオでは、(1)クラス1のSTA(EHT R1とそれ以前のSTA)と、(2)クラス2のSTA(EHT R2とそれ以後のSTA)との、それぞれのチャネル状態情報を報告するように要求される、クラス分けされたSTAが混在する場合があり得る。
図10は、クラスの混在したSTA(すなわち、C1 STA及びC2 STA)を有する例示的なVIサウンディングプロトコルを示す。
【0124】
EHT R1 STAは、EHT能力要素において示すことができないEHT機能をなんら実装していないEHT STAである。EHT以前のSTAは、EHT機能を実装していないレガシーSTAである。EHT R2及びそれ以降のSTAは、レガシー及びEHT R1のSTAには存在しない高度な機能を実装したSTAである。
【0125】
図10は、STAの混合クラス(例えば、C1 STA及びC2 STA)を用いるVIサウンディングプロトコルの一例を示す。
図8及び
図9と同様に、ビームフォーマ1002は、NDPA1006、NDP1008、拡張BFRPトリガ1010a及び拡張BFRPトリガ1010bを送信する。拡張BFRPトリガ1010a及び1010bは、上記の
図5で説明されたトリガフレームフォーマット500を有し得る。
【0126】
図10に示されているように、1つの方法は、最初に、拡張BFRPトリガ1010aを介して、ビームフォーミ1004a及びビームフォーミ1004b(すなわち、C1 STA)からのビームフォーミング報告1012a及び1012bを要求することであり得る。レガシー圧縮ビームフォーミング報告1012a及び1012bが報告された後、VIフィードバック報告1014a及び1014bが、別の拡張トリガフレーム1010bによって要求される。レガシー非AP(C1)STAは、OFDMA方法を使用して、割り当てられた潜在的により大きいBWを有する圧縮ビームフォーミング報告を送り返すことができる。C2 STAはまた、OFDMAを使用してVIフィードバックを送信することもできる。トリガフレームとビームフォーミング報告又はVI報告との間の待機期間は同じである。(すなわち、
図10に示されるようなSIFSである。)ビームフォーマ1002は、APであり得るが、ビームフォーミ1004a、1004b、1004c、及び1004dは、STAであり得る。
【0127】
複数の実装形態が、ビームフォーミングされたNDPのためのサウンディング手順に対処する(ここで、NDPは複数のプリコーダによってプリコードされ、STAはプリコーダのインデックスを送るように要求される)。例えば、チャネルのベストマッチ(又はビーム無効化のためのワーストマッチ)を有するプリコーダ、又はチャネルの最小マッチを有するプリコーダが、以下で説明される。様々なシナリオのために複数の実装形態が使用され得る。
【0128】
1つのシナリオでは、チャネル状態情報を送信するように要求される、クラス2のSTA(すなわち、EHT R2以降のSTA)のみが存在し得る。EHTシンボルは、1つのNDPフレーム中で送信する全てのN_Bプリコーダとともに適用され得る。
【0129】
図11は、クラス2(C2)STAのみを用いる、ビームフォーミングされたNDPサウンディングプロトコルの一例を示す。ビームフォーマ1102は、NDPA1106、NDP1108、及び拡張BFRPトリガ1110を送信する。NDP1108は、マルチビームを有するビームフォーミングされたNDPであり得る。拡張BFRPトリガ1110は、上記の
図5で説明されたトリガフレームフォーマット500を有し得る。拡張BFRPトリガ1110を受信すると、1つ以上のC2ビームフォーミ1104は、フィードバック報告1112を送信する。ビームフォーマ1102はAPであり得るが、ビームフォーミ1104はSTAであり得る。
【0130】
代替的に、
図12に示されているように、ビームフォーマは、非AP STAが短時間で多くのEHTを処理することを必要としないように、K個のNDPにおける異なるプリコーダを有するEHTシンボルを送信することができる。全体の持続時間を短縮するために、Kの例示的な値は2又は3であり得る。
【0131】
図12は、C2 STAを用いるビームフォーミングされたNDPサウンディングプロトコルの別の一例を示す。
図12に示すように、
図11と同様に、ビームフォーマ1202は、NDPA1206を送信する。しかしながら、
図11とは対照的に、1つのNDPフレームを送信する代わりに、ビームフォーマ1202は、1つ以上のビームフォーミングされたNDP1204a、1204b、及び1204nを送信する。次に、ビームフォーマ1202は、拡張BFRPトリガフレーム1210を送信する。これに応答して、1つ以上のビームフォーミ1204は、フィードバック報告1212を送信する。拡張BFRPトリガフレーム1210は、上記の
図5で説明されたトリガフレームフォーマット500を有し得る。ビームフォーマ1202はAPであり得るが、ビームフォーミ1204はSTAであり得る。
【0132】
別のシナリオでは、チャネル状態情報を送信するように要求されるC1 STA及びC2 STAが混在している。
図13に示すように、逆方向能力を有効にするために、ビームフォーマは、
図13に示すように、第1のNDPを1つのプリコーダ又は非プリコーダで送信させ、残りのNDPをプリコードされたEHTシンボルで送信させるように選択することができる。
【0133】
図12と同様に、
図13では、ビームフォーマ1302は、NDPA1306と、1つ以上のビームフォーミングされたNDP1304a、1304b、及び1304nとを送信する。次に、ビームフォーマ1302は、拡張BFRPトリガ1310を送信する。これに応答して、1つ以上のビームフォーミ1304は、フィードバック報告1312を送信する。拡張BFRPトリガ1310は、上記の
図5で説明されたトリガフレームフォーマット500を有し得る。ビームフォーマ1302はAPであり得るが、ビームフォーミ1304はSTAであり得る。
【0134】
しかしながら、
図12とは対照的に、逆方向能力を有効にするために、ビームフォーマは、
図13に示されるように、第1のNDPを1つのプリコーダ又は非プリコーダで送信させ、残りのNDPをプリコードされたEHTシンボルで送信させるように選択することができる。
【0135】
この場合、EHTの数は、NDPごとに異なり得る。EHT-LTFの個数及びEHTの送信形態(プリコーディングされるか又はプリコーディングされない)に関する情報は、
図3及び
図4に示すように、NDPA STA情報サブフィールド312で示されてもよい。代替的に、NDPどうしの間のSIFは除去され得る。各NDPの持続時間は、NDPAにおいて定義されるべきである。NDP→BFRP→BFは、ビーム微調整及びビーム追跡のために繰り返され得る。
【0136】
MAP環境におけるサウンディング手順を最適化するための実装形態について以下で説明する。1つの方法では、複数のAPがインデックスベースのフィードバックを要求するとき、送信を請求されたSTAは、それのフィードバック報告を組み合わせ、1つのAP(例えば、それの関連するAP)に送り返すことができる。複数のAPのフィードバックを受信したAPは、該当APにCSIを転送することができる。
【0137】
図14は、インデックスフィードバックを用いるMAPサウンディングプロトコルの例を示す。
図14では、AP1 1402aは、STA 1404a及び1404bに関連付けられ、AP2 1402bは、STA 1404c及び1404dに関連付けられる。AP1 1402aは、NDPA 1406a、NDPA 1408a、及び拡張BFRPトリガ1410aを送信する。AP2 1402bは、NDPA1406b、NDPA1408b、及び拡張BFRPトリガ1410bを送信することができる。拡張BFRPトリガ1410aを受信すると、STA1404aは、インデックスフィードバック報告1412aを送信することができ、STA1404bは、インデックスフィードバック報告1412bを送信することができる。拡張BFRPトリガ1410bを受信すると、STA1404cは、インデックスフィードバック報告1412cを送信することができ、STA1404dは、インデックスフィードバック報告1412dを送信することができる。インデックスフィードバック報告1412a、1412b、1412c、及び1412dは、同時に送信され得る。インデックスフィードバック報告1412a、1412b、1412c、及び1412dは、VIフィードバック、ビームインデックスフィードバック、又は他のショートフィードバック報告であり得る。
【0138】
拡張BFRPトリガ1410a及び1410bは、上記の
図5で説明されたトリガフレームフォーマット500を有し得る。
【0139】
APは、その関連付けられたSTAをトリガして、同じCSIフィードバックフレーム中のいくつかのAPのためのVIフィードバックを含む、組み合わされたフィードバック報告を送り得る。この特徴を可能にするために、EHT圧縮ビームフォーミング/CQIフレームフォーマットにいくつかの変更を導入することができる。
【0140】
一実施形態では、拡張フィードバックの新しいフォーマットを示すために、EHTアクションフィールド値テーブルにいくつかのエントリを追加することができる。一例では、フィードバック管理フレームが拡張インデックスベースのCSIフィードバックを搬送することを示すために、値1(又は任意の他の値)のエントリが追加され得るが、フィードバック管理フレームが組み合わされた拡張インデックスベースのCSIフィードバックを搬送することを示すために、値2(又は任意の他の値)の別のエントリが追加され得る。表3は、例示的なEHTアクションフィールド値を示す。
【0141】
【0142】
一実施形態では、EHT MIMO制御フィールド内の1つ以上のビットを使用して、ビームフォーミングフィードバックフレームが個別の拡張ビームフォーミング報告又は組み合わされた拡張ビームフォーミング報告のいずれかを搬送していることを示すことができる。一例では、1ビットは、搬送されるビームフォーミング報告が個別報告であることをシグナリングするために0に設定されるか、又はビームフォーミング報告が組み合わされた報告であることを示すために1に設定されるように、個別の/組み合わされたものとして命名され得る。
【0143】
一実施形態では、サブフィールドが、2ビット以上のサイズを有するMIMO制御フィールドに追加されてもよく(組み合わされた報告の数サブフィールド)、フィードバックフレームにおいていくつのビームフォーミング報告が組み合わされているかを示すために使用されてもよい(表4に示されるNパラメータ)。
【0144】
【0145】
一例では、組み合わせられた報告の最小数は2つの報告(N=2)である場合、2ビットが使用され得る。表5は、例示的な符号化を示す。
【0146】
【0147】
一実施形態では、組み合わされた報告は、最初の拡張ビームフォーミング報告が最小のIDを有するAPに向けられ、最後の拡張ビームフォーミング報告が最大のIDを有するAPに向けられ得るように、APのIDの昇順で順序付けられ得る。拡張ビームフォーミング報告を送信請求するためにトリガフレームを送信したトリガAPは、このチャネルサウンディングセッションに関与する全てのAPのリストと、どのAPがどのSTAからのチャネルサウンディングフィードバックを予想し得るかのマッピングとを有し得る。この情報は、マルチAPチャネルサウンディング手順における第1のステップとして送られ得るマルチAP NDPAにおいて交換され得る。
【0148】
一実施形態では、表6に示されているように、どのビームフォーミング報告がどのAPに宛てられているかを示すために、組み合わせ報告マップフィールドが拡張ビームフォーミング/CQIフレームに追加され得る。一例では、組み合わせ報告マップは、対応する報告にマッピングするAP IDを各々が表すN個の要素からなるように設計され得る(例えば、第1のAP IDは、第1の拡張ビームフォーミング報告にマッピングされたAPである、等々)。
【0149】
【0150】
図15は、単一のビームフォーミングされたMAPサウンディング手順の例示的な一実施形態を示す。ビームフォーマ1502aは、先導AP NDPAを送信し得る。次に、ビームフォーマ1502a及び1502bは、それぞれのNDPA1508a及び1508b、NDPP1510a及び1510b、並びに拡張BFRPトリガ1512a及び1512bを送信する。これに応答して、ビームフォーミ1504aは、BFインデックス1514aを送信し、ビームフォーミ1504bは、BFインデックス1514bを送信し、ビームフォーミ1504cは、BFインデックス1514cを送信し、ビームフォーミ1504dは、BFインデックス1514dを送信する。拡張BFRPトリガ1510a及び1510bは、上記の
図5で説明されたトリガフレームフォーマット500を有し得る。
【0151】
図15においては、N
AP=2であり、ビームフォーミがC2又はC1のいずれかであり得ると仮定される。
図15に示されるように、本実施形態は、EHT-LTFの数を、
【0152】
【数1】
として含み、N
SS,BF-NDP,iは、1つの固定プリコーダを使用してAP
iによって送信されるEHT-LTFの数である。
【0153】
各APは、異なる数のプリコーダをEHT_LTFに適用してもよい、すなわち、NB,iは、APごとに異なってもよい。NSS,BF-NDP,i及びNB,iの両方ともが、APiから送信されたNDPA STA情報フィールドによって示される。いくつかのAPは、プリコーディングされていないEHT-LTF、すなわち、NB,i=1を送信してもよい。
【0154】
図16は、単一のビームフォーミングされたNDPフレーム1600の一例を示す。NDPフレーム1600は、L-STFフィールド1602、L-LTFフィールド1604、L-SIGフィールド1606、RL-SIGフィールド1608、U-SIGフィールド1610、EHT-SIGフィールド1612、EHT-STFフィールド1614、1つ以上のAP1-EHT-LTFフィールド1616、1つ以上のAP2-EHT-LTFフィールド1618、及びPEフィールド1620を含み得る。フィールド1602~1612は、先導AP又は別のAPによって送信され得る。
【0155】
インターリーブされたAP送信が、MAPサウンディングプロトコルにおけるEHT-LTFの数を低減するために使用され得る。
図17に示すように、一実装形態では、APは、それらのEHT-LTFを異なるトーンで送ることができる。この例では、単一のビームフォーミングされたNDP中のEHT-LTFの総数は、N
EHT-LTF=N×Mである。なお、ここで
【0156】
【0157】
別の一実装形態では、インターリーブされたマルチビーム送信が、MAPサウンディングプロトコルにおけるEHT-LTFの数を低減するために使用され得る。この実施態様では、
図18に示すように、この方法は、同じAPからのEHT-LTFに、異なるトーンで異なるプリコーダを適用することである。この例では、単一のビームフォーミングされたNDPにおけるEHT-LTFの総数は、
【0158】
【0159】
別の一実装形態では、インターリーブされたマルチビーム送信及びAP送信が、MAPサウンディングプロトコルにおけるEHT-LTFの数を低減するために使用され得る。この実装は、
図19に示されるように、異なるAPからのEHT-LTFに、異なるトーンで異なるプリコーダを適用する。この例では、単一のビームフォーミングされたNDPにおけるEHT-LTFの総数は、
【0160】
【0161】
一実施形態では、EHT PHY能力情報フィールド内の2ビットを使用して、帯域幅サポートに関して異なるMUビームフォーマ能力を示すことができる。例えば、B61及びB60のみが、異なるMUビームフォーマ能力を示すために使用される。両方のビット(B61及びB60)が0に設定されるとき、それは、MUビームフォーマであって、HE能力要素において160MHzチャネル幅をサポートせず、80MHzチャネル幅のみをサポートするビームフォーマを示す。ビット(B61及びB60)が01に設定されるとき、それは、MUビームフォーマであって、160MHzチャネル幅をサポートするビームフォーマを示す。ビット(B61及びB60)が10に設定されるとき、それは、そのビームフォーマが、MUビームフォーマであり、320MHzチャネル幅をサポートすることを示す。B62は、他の目的のために予約され得る。代替的に、B60及びB62からの任意の他の2ビットは、帯域幅サポートに関するMUビームフォーマ能力のインジケーションのために使用されてもよく、1つの残りのビットは、他の使用のために予約される。
【0162】
一実施形態では、EHT NDPアナウンスメントフレームにおいて識別されるSTAは、EHT TBサウンディングシーケンスの同じTXOPにおいてBFRPトリガフレームによってトリガされるSTAと同じであってもよい。
【0163】
特徴及び要素は、特定の組み合わせにおいて上で説明されているが、当業者は、各特徴又は要素が単独で又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせで使用され得ることを理解されよう。加えて、本明細書に説明される方法は、コンピュータ又はプロセッサによる実行のためにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア又はファームウェアにおいて実施され得る。コンピュータ可読媒体の例には、電子信号(有線又は無線接続を介して送信される)及びコンピュータ可読記憶媒体が含まれる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビームフォーミにおける使用のための方法であって、
ビームフォーマから、ヌルデータパック(NDP)アナウンスメントフレーム(NDPA)を受信することと、
前記ビームフォーマから前記NDPAに基づいて、NDPフレームを受信することと、
前記ビームフォーマから、フィードバックフォーマットのインジケーションを含む拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを受信することと、
前記NDPに基づいて、前記BFRPトリガフレームの前記フィードバックフォーマットによって示されるフォーマットを使用して、フィードバック報告を含むフィードバックフレームを前記ビームフォーマに送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記トリガフレームが、拡張ビームフォーミング報告ポール(BFRP)トリガフレームである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記フィードバック報告が、ビームフォーミング報告である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記フィードバック報告が、ベクトルインデックス(VI)フィードバック報告である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ビームフォーマが、アクセスポイント(AP)である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ビームフォーミが、局(STA)である、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ビームフォーミであって、
プロセッサと、
受信機と、
送信機と、
を備え、
前記プロセッサ及び前記受信機が、
ビームフォーマから、ヌルデータパック(NDP)アナウンスメントフレーム(NDPA)を受信することと、
前記ビームフォーマから前記NDPAに基づいて、NDPフレームを受信することと、
前記ビームフォーマから、フィードバックフォーマットのインジケーションを含む拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを受信することと、を行うように構成され、
前記プロセッサ及び前記送信機が、前記NDPに基づいて、前記BFRPトリガフレームの前記フィードバックフォーマットによって示されるフォーマットを使用して、フィードバック報告を含むフィードバックフレームを、前記ビームフォーマに送信するように構成されている、ビームフォーミ。
【請求項8】
前記トリガフレームが、拡張ビームフォーミング報告ポール(BFRP)トリガフレームである、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項9】
前記フィードバック報告が、ビームフォーミング報告である、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項10】
前記フィードバック報告が、ベクトルインデックス(VI)フィードバック報告である、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項11】
前記ビームフォーマが、アクセスポイント(AP)である、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項12】
前記ビームフォーミが、局(STA)である、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項13】
ビームフォーマによって実行される方法であって、
ヌルデータパック(NDP)アナウンスメントフレーム(NDPA)を送信することと、
NDPフレームを送信することと、
フィードバックフォーマットのインジケーションを含む第1の拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを送信することと、
前記フィードバックフォーマットの前記インジケーションに基づいて、ビームフォーミの第1のセットから、1つ以上のビームフォーミング報告を受信することと、
フィードバックフォーマットのインジケーションを含む第2の拡張ビームフォーミング要求ポール(BFRP)トリガフレームを送信することと、
前記フィードバックフォーマットの前記インジケーションに基づいて、ビームフォーミの第2のセットから、1つ以上のフィードバック報告を受信することと、
を含む、方法。
【請求項14】
前記フィードバック報告が、ベクトルインデックス(VI)フィードバック報告である、請求項13に記載のビームフォーマ。
【請求項15】
前記ビームフォーマが、アクセスポイント(AP)である、請求項13に記載のビームフォーマ。
【請求項16】
前記ビームフォーミが、局(STA)である、請求項13に記載のビームフォーマ。
【請求項17】
前記フィードバックフレームが、前記NDPAに更に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記フィードバックフレームが、前記NDPAに更に基づく、請求項7に記載のビームフォーミ。
【請求項19】
前記BFRPが、トリガ依存ユーザ情報サブフィールドを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項20】
前記BFRPが、トリガ依存ユーザ情報サブフィールドを含む、請求項8に記載のビームフォーミ。
【国際調査報告】