(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-25
(54)【発明の名称】タウ-チューブリンキナーゼ(TTBK)阻害化合物
(51)【国際特許分類】
C07D 487/04 20060101AFI20240718BHJP
A61P 25/28 20060101ALI20240718BHJP
A61P 21/00 20060101ALI20240718BHJP
A61P 25/14 20060101ALI20240718BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240718BHJP
A61K 31/519 20060101ALI20240718BHJP
【FI】
C07D487/04 140
C07D487/04 CSP
A61P25/28 ZNA
A61P21/00
A61P25/14
A61P43/00 111
A61K31/519
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024500581
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-03-07
(86)【国際出願番号】 ES2022070436
(87)【国際公開番号】W WO2023281149
(87)【国際公開日】2023-01-12
(32)【優先日】2021-07-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】ES
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】511000083
【氏名又は名称】コンセホ スペリオール デ インベスティガシオネス シエンティフィカス(セエセイセ)
【氏名又は名称原語表記】CONSEJO SUPERIOR DE INVESTIGACIONES CIENTIFICAS(CSIC)
【住所又は居所原語表記】C/Serrano,117,E-28006 Madrid,Spain
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】マルティネス,アナ
(72)【発明者】
【氏名】ヒル,カルメン
(72)【発明者】
【氏名】ノサル,バネサ
(72)【発明者】
【氏名】パロモ,バイェ
(72)【発明者】
【氏名】マルティン-レケロ,アンヘレス
(72)【発明者】
【氏名】マルティネス-ゴンサレス,ロレト
(72)【発明者】
【氏名】ペレス クエバス,エバ エメ.
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086CB05
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA15
4C086ZA16
4C086ZA94
4C086ZC20
(57)【要約】
本発明は、式(I)のTTBK酵素阻害剤、ならびにアルツハイマー病(AD)などのタウオパチーおよび/または筋萎縮性側索硬化症(ALS)などのTDP-43病態の治療および/または予防のためのそれらの使用に関する。
【化1】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物、そのいずれかの異性体、またはその薬学的に許容される塩であって、
【化1】
式中、
R
1は、HおよびNH
2から選択され、
Xは、O、S、COおよびCH
2Oから選択され、
R
2、R
3およびR
4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、CF
3、CN、NO
2、NH
2、C
1-C
3アルキル、および-O-C
1-C
3アルキルから選択され、
R
2、R
3およびR
4の少なくとも1つは、Hである、
タウオパチーおよび/またはTDP-43疾患の治療および/または予防における使用のための、化合物、そのいずれかの異性体、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
R
2、R
3およびR
4の少なくとも2つがHである、請求項1に記載の使用のための化合物。
【請求項3】
R
1がHである、請求項1または2のいずれかに記載の使用のための化合物。
【請求項4】
XがOである、請求項1~3のいずれかに記載の使用のための化合物。
【請求項5】
R
1がHであり、XがOであり、R
2、R
3およびR
4が独立して、H、ハロゲン、CN、NO
2、NH
2、C
1-C
3アルキルおよび-O-C
1-C
3アルキルから選択される、請求項1に記載の使用のための化合物。
【請求項6】
R
2およびR
4がHであり、R
3が、H、ハロゲン、CN、NO
2、NH
2、C
1-C
3アルキルおよび-O-C
1-C
3アルキルから選択される、請求項5に記載の使用のための化合物。
【請求項7】
R
2およびR
3がHであり、R
4が、ハロゲンおよび-O-C
1-C
3アルキルから選択される、請求項5に記載の使用のための化合物。
【請求項8】
R
3およびR
4がHであり、R
2が、ハロゲン、-(O)-C
1-C
3アルキルおよびC
1-C
3アルキルから選択される、請求項5に記載の使用のための化合物。
【請求項9】
XがSである、先行する請求項1~3のいずれかに記載の使用のための化合物。
【請求項10】
R
1がHであり、R
2、R
3およびR
4が独立して、H、NO
2およびNH
2から選択される、請求項9に記載の使用のための化合物。
【請求項11】
XがCOである、先行する請求項1~3のいずれかに記載の使用のための化合物。
【請求項12】
R
1がHであり、R
2、R
3およびR
4が独立して、ハロゲンおよびHから選択される、請求項11に記載の使用のための化合物。
【請求項13】
R
1がNH
2である、先行する請求項1~2のいずれかに記載の使用のための化合物。
【請求項14】
XがOである、請求項13に記載の使用のための化合物。
【請求項15】
R
2、R
3およびR
4が独立して、H、ハロゲンおよびCF
3から選択され、R
2、R
3およびR
4の少なくとも1つがHとは異なる、請求項14に記載の使用のための化合物。
【請求項16】
前記式(I)の化合物が、以下を含むリストから選択される、請求項1に記載の使用のための化合物:
N-(4-フェノキシフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-シアノフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-ブロモフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-ニトロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-メチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-メチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2.4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N4-(4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(3-クロロフェノキシ)フェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N-[4-((4-ニトロフェニル)チオ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-((4-アミノフェニル)チオ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(ベンジルオキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
(4-((7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)フェニル](フェニル)メタノン
(4-((7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)フェニル](4-フルオロフェニル)メタノン。
【請求項17】
前記タウオパチーが、以下のリストから選択される、請求項1~16のいずれかに記載の使用のための化合物:アルツハイマー病(AD)、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症(FTD)、ピック病、ダウン症候群。
【請求項18】
前記TDP-43疾患が、以下のリストから選択される、請求項1~16のいずれかに記載の使用のための化合物:筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アレキサンダー病、大脳辺縁系優位型加齢性TDP-43脳症(LATE)、前頭側頭型認知症(FTD)およびハンチントン病。
【請求項19】
式(I)の化合物、または、その異性体もしくはその薬学的に許容される塩のいずれかであって、
【化2】
式中、R
1、X、R
2、R
3およびR
4は、請求項1~15のいずれかにおける記載と同じ意味を有し、R
2、R
3およびR
4の少なくとも1つはHであるが、前記化合物は以下の2つのいずれでもない、化合物、またはその異性体、もしくはその薬学的に許容される塩。
【化3】
【請求項20】
前記化合物が以下のリストから選択される、請求項19に記載の化合物:
N-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[N-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-シアノフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-ブロモフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-ニトロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-メチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-メチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2.4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N4-(4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(3-クロロフェノキシ)フェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N-[4-((4-ニトロフェニル)チオ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-((4-アミノフェニル)チオ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(ベンジルオキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
(4-((7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)フェニル](フェニル)メタノン
(4-((7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)フェニル](4-フルオロフェニル)メタノン。
【請求項21】
医薬品として使用するための、請求項19または20のいずれかに記載の式(I)の化合物、そのいずれかの異性体、またはその薬学的に許容される塩。
【請求項22】
請求項19または20に定義される式(I)の化合物、そのいずれかの異性体、またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの賦形剤、薬学的に許容されるアジュバントおよび/または担体とを含む、医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、TTBK酵素阻害剤、ならびにタウオパチーおよび/またはTDP-43疾患の治療および/または予防のためのそれらの使用に関する。したがって、本発明は、医化学および製薬の分野に含まれ得る。
【0002】
〔発明の背景〕
タウ-チューブリンキナーゼ(TTBK)は、タウ、チューブリンまたはTDP-43などの重要な基質のリン酸化に関与する、最近発見されたセリン/スレオニンおよびチロシンキナーゼのファミリーである。その2つのアイソフォーム、TTBK1およびTTBK2は、異なる発現パターンを示し、有糸分裂、繊毛形成および神経伝達などの非常に重要な生理学的メカニズムへの関与も異なる。
【0003】
最近、TDP-43のリン酸化にもTTBKが関与していることが示され(Liachko NF, et al. The tau tubulin kinases TTBK1/2 promote accumulation of pathological TDP-43.PLoS Genet.2014 Dec 4;10(12):e1004803)、したがって、それらのリン酸化活性は、アルツハイマー病および筋萎縮性側索硬化症などの神経変性疾患の発症にも関連している。これらの神経変性疾患は、ヒトの脳内でタウタンパク質およびTDP-43タンパク質の病理学的凝集に関連していることから、それぞれ、タウオパチーおよびTDP-43疾患と呼ばれている。
【0004】
以下の文献:Nozal,A.Martinez, Tau Tubulin Kinase 1 (TTBK1), a new player in the fight against neurodegenerative diseases, Eur J Med Chem 2019 Jan 1;161:39-47において、例えば、アルツハイマー病(AD)、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症(FTD)、筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの神経変性疾患における、前述のTTBKキナーゼが果たす役割の重要性はすでに明らかになり、TTBK1およびTTBK2がこれらの疾患の新たな治療標的として、またTTBK1およびTTBK2の選択的阻害剤がそれらの治療に有効な薬剤として提唱されているが、TTBK1およびTTBK2が、タウの過リン酸化反応だけでなく、TDP-43の過リン酸化反応も介して神経変性過程に関与していることが、ごく最近証明された(Taylor LM, McMillan PJ, Liachko NF, Strovas TJ, Ghetti B, Bird TD, Keene CD, Kraemer BC. Pathological phosphorylation of tau and TDP-43 by TTBK1 and TTBK2 drives neurodegeneration. Mol Neurodegener.2018 Feb 6;13(1):7)。
【0005】
上記に従い、TTBKの阻害は、タウタンパク質およびTDP-43タンパク質が関与する神経変性疾患、すなわち、タウオパチーおよびTDP-43疾患の治療のための有望なアプローチであると考えられる。
【0006】
本技術分野の現状において、前記酵素の阻害剤として作用し得る既知の化合物がほとんど存在しないことから、本発明は、この酵素が関与する神経変性疾患の治療および/または予防に有用な、その阻害剤として作用する新規化合物を提案する。従って、本発明は、この種の疾患の治療のために既に知られている化合物の代替または改良である。
【0007】
〔発明の説明〕
本発明は、TTBK1酵素および/またはTTBK2酵素をマイクロモル単位またはそれ以下で阻害する能力を有し、タウオパチーおよび/またはTDP-43疾患の治療および/または予防に有用であることを証明する化合物ファミリーを提示する。
【0008】
第1の態様において、本発明は、式(I)の化合物またはその異性体、もしくはその薬学的に許容される塩のいずれかであって、
【化1】
式中、
R
1は、HおよびNH
2から選択され、
Xは、O、S、COおよびCH
2Oから選択され、
R
2、R
3およびR
4は、それぞれ独立して、H、ハロゲン、CF
3、CN、NO
2、NH
2、C
1-C
3アルキル、および-O-C
1-C
3アルキルから選択され、
R
2、R
3およびR
4の少なくとも1つは、Hである、
タウオパチーおよび/またはTDP-43疾患の治療および/または予防における使用のための、化合物、またはその異性体、もしくはその薬学的に許容される塩のいずれかに関する。
【0009】
式(I)の化合物は、TTBK1酵素および/またはTTBK2酵素の阻害剤として作用する。これらの酵素は、タウオパチーおよびTDP-43疾患に関与する。これらは、本技術分野の現状のセクションで示したように、神経系における、それぞれのタウタンパク質またはTDP-43の病理学的凝集に関連する神経変性疾患の一種である。したがって、これらは、TTBK1およびTTBK2などのタウ-チューブリンキナーゼ(TTBK)が関与する神経変性疾患である。
【0010】
好ましくは、タウオパチーは、以下のリスト:アルツハイマー病(AD)、進行性核上性麻痺、前頭側頭型認知症(FTD)、ピック病およびダウン症候群から選択される。より好ましくは、タウオパチーは、アルツハイマー病(AD)および前頭側頭型認知症(FTD)から選択され、さらにより好ましくは、タウオパチーは、アルツハイマー病である。
【0011】
好ましくは、TDP-43疾患は、以下のリスト:筋萎縮性側索硬化症(ALS)、アレキサンダー病、大脳辺縁系優位型加齢性TDP-43脳症(LATE)、前頭側頭型認知症(FTD)およびハンチントン病から選択される。より好ましくは、TDP-43疾患は、前頭側頭型認知症(FTD)、大脳辺縁系優位型加齢性TDP-43脳症(LATE)および筋萎縮性側索硬化症(ALS)から選択され、さらにより好ましくは、TDP-43疾患は、筋萎縮性側索硬化症である。
【0012】
使用のための本発明の化合物の好ましい実施形態において、R2、R3およびR4の少なくとも2つはHである。使用のための本発明の化合物の別の好ましい実施形態において、R2、R3およびR4の2つはHであり、それらの1つはHとは異なる。使用のための本発明の化合物の別の好ましい実施形態において、R2、R3およびR4はHである。
【0013】
使用のための式(I)の化合物の好ましい実施形態において、R1はHである。
【0014】
使用のための式(I)の化合物の別の好ましい実施形態において、XはOである。
【0015】
より好ましい実施形態において、R1はHであり、XはOである。さらにより好ましくは、R1はHであり、XはOであり、R2、R3およびR4は、H、ハロゲン、CN、NO2、NH2、C1-C3アルキル-(O)-C1-C3アルキルから独立して選択される。
【0016】
好ましい実施形態において、R1はHであり、XはOであり、R2およびR4はHであり、R3は、H、ハロゲン、CF3、CN、NO2、NH2、C1-C3アルキルおよび-(O)-C1-C3アルキルから選択され、より好ましくは、R3は、H、ハロゲン、CN、NO2、NH2、C1-C3アルキル、-(O)-C1-C3アルキルから選択される。
【0017】
好ましい実施形態において、R1はHであり、XはOであり、R2およびR3はHであり、R4は、ハロゲンおよび-(O)-C1-C3アルキルから選択される。
【0018】
好ましい実施形態において、R1はHであり、XはOであり、R3およびR4はHであり、R2は、ハロゲン、CF3、-(O)-C1-C3アルキルおよびC1-C3アルキルから選択され、より好ましくは、R2は、ハロゲン、CF3、-(O)-C1-C3アルキルおよびアルキルC1-C3から選択される。
【0019】
別の好ましい実施形態において、XはSである。より好ましくは、R1はHであり、XはSである。さらにより好ましくは、R1はHであり、XはSであり、R2、R3およびR4は、H、NO2およびNH2から独立して選択される。
【0020】
別の好ましい実施形態において、XはCOである。より好ましくは、XはCOであり、R1はHである。さらにより好ましくは、XはCOであり、R1はHであり、R2、R3およびR4は独立して、ハロゲンおよびHから選択される。
【0021】
使用のための本発明の別の実施形態において、R1はNH2である。より好ましくは、R1はNH2であり、XはOである。さらにより好ましくは、R1はNH2であり、XはOであり、R2、R3およびR4は独立して、H、ハロゲンおよびCF3から選択され、R2、R3およびR4の少なくとも1つはHとは異なる。さらにより好ましくは、R1はNH2であり、XはOであり、R4はHであり、R2およびR3は独立して、H、ハロゲンおよびCF3から選択され、R2およびR3の少なくとも1つは、Hとは異なる。
【0022】
この第1の態様のより好ましい実施形態において、本発明は、以下からを含むリストから選択される使用のための式(I)の化合物に関する:
N-(4-フェノキシフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-シアノフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-ブロモフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-ニトロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-メチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-メチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2.4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N4-(4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(3-クロロフェノキシ)フェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N-[4-((4-ニトロフェニル)チオ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-((4-アミノフェニル)チオ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(ベンジルオキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
(4-((7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)フェニル](フェニル)メタノン
(4-((7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)フェニル](4-フルオロフェニル)メタノン。
【0023】
上記のリストに挙げた各化合物の構造を実施例に示す(実施例1参照)。
【0024】
本発明の第2の態様は、式(I)の化合物またはその異性体、もしくはその薬学的に許容される塩のいずれかであって、
【化2】
式中、R
1、X、R
2、R
3およびR
4は、本発明の第1の態様において上述した記載と同じ意味を有し、R
2、R
3およびR
4の少なくとも1つはHであるが、前記化合物は以下の2つの(I’)および(I’’)のいずれでもない、化合物、またはその異性体、もしくはその薬学的に許容される塩のいずれかに関する。
【化3】
【0025】
好ましい実施形態において、本発明は、以下を含むリストから選択される、式(I)の化合物に関する。
N-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-シアノフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-ブロモフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-ニトロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(4-メチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-メチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(2.4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(3-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N4-(4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N4-(4-(3-クロロフェノキシ)フェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン
N-[4-((4-ニトロフェニル)チオ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-((4-アミノフェニル)チオ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N-[4-(ベンジルオキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン
N(4-((7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)フェニル](フェニル)メタノン
N(4-((7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)フェニル](4-フルオロフェニル)メタノン
【0026】
本発明の第3の態様は、医薬品として使用するための、本発明の第1の態様に定義されている、式(I)の化合物、または、その異性体もしくはその薬学的に許容される塩のいずれかであって、前記化合物が、式が上述されている、(I’)および(I’’)のいずれでもない、化合物、または、その異性体もしくはその薬学的に許容される塩のいずれかに関する。
【0027】
本発明はまた、本発明の第1の態様に定義されている、式(I)の化合物、または、その異性体もしくはその薬学的に許容される塩のいずれかを含む医薬組成物であって、前記化合物が、式が上述されている、(I’)および(I’’)のいずれでもない、医薬組成物に関する。
【0028】
用語「医薬組成物」は、(I’)および(I’’)のいずれでもない式(I)の化合物、その異性体、またはその薬学的に許容される塩と、少なくとも1つの賦形剤、薬学的に許容されるアジュバントおよび/または担体とを含む、組成物を指す。
【0029】
用語「賦形剤、アジュバントおよび/または担体」は、それを介して活性成分が投与される、分子実体または物質を指す。前記医薬用賦形剤、アジュバントまたは担体は、水および油などの無菌液体であり得、例えば、ピーナッツ油、大豆油、鉱油、ゴマ油および類似の油などの、動物、植物または合成起源の油、賦形剤、崩壊剤、湿潤剤または希釈剤を含む。薬学的に許容される賦形剤および担体は、E.W.Martinによって、「Remington’s Pharmaceutical Sciences」に記載されている。
【0030】
使用のための本発明の式(I)の化合物は、以下のいくつかの実施例に示すように、血液脳関門を通過する能力を有する。これは、タウオパチーおよびTDP-43疾患などの中枢神経系に関連する疾患の治療的処置において化合物を使用するときの、化合物のさらなる利点を表す。
【0031】
式(I)で表される本発明の化合物は、遊離化合物または溶媒和物として結晶形態であってもよく、いずれの形態も本発明の範囲内にあることが意図される。薬学的に許容される溶媒和物の性質は、それが薬学的に許容される限り、重要ではない。特定の実施形態において、溶媒和物は水和物である。溶媒和物は、当業者に公知の従来の溶媒和方法によって得ることができる。
【0032】
治療的な使用のための式(I)の化合物は、薬学的に許容される希釈剤中で、固体形態または水性懸濁液で調製される。これらの製剤は、任意の適切な投与経路によって投与することができ、そのために、前記製剤は、選択された投与経路に適した薬学的形態で製剤化される。特定の実施形態において、式(I)の化合物の投与は、経口的、局所的、直腸的または非経口的(皮下、腹腔内、皮内、筋肉内、静脈内などを含む)に実施される。
【0033】
本発明の別の態様は、本発明の第1の態様に記載の式(I)の化合物の治療有効量を被験体に投与することを含む、タウオパチーおよび/またはTDP-43疾患を治療するための方法に関する。
【0034】
本発明の最後の態様は、タウオパチーおよび/またはTDP-43疾患の治療および/または予防のための医薬品の調製のための、本発明の第1の態様に記載の式(I)の化合物の使用を指す。
【0035】
本発明に記載の化合物、その薬学的に許容される塩、および溶媒和物、ならびにそれらを含有する医薬組成物は、併用療法を提供するために、他の追加の薬剤と共に使用することができる。前記追加の薬剤は、同じ医薬組成物の一部を構成することができ、あるいは、式(I)の化合物、異性体またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物の投与と同時であるか否かを問わず、その投与のための別個の組成物の形態で提供することができる。
【0036】
他に示されない限り、本発明の化合物には、1つ以上の同位体濃縮原子の存在のみが異なる化合物も含まれる。例えば、水素の重水素またはトリチウムへの置換、あるいは炭素の13Cもしくは14Cを豊富にした炭素または15Nを豊富にした窒素への置換を除いて、前記構造を有する化合物は、本発明の範囲内である。
【0037】
本発明において、用語「C1-C3アルキル」は、1~3個の炭素原子を有し、単結合により分子の残りの部分に結合している、直鎖状または分枝状の炭化水素鎖ラジカル、例えば、プロピル、エチル、メチル、イソプロピルなどを指す。この置換基が本発明の化合物中に存在する場合、「C1-C3アルキル」は、好ましくはメチルである。
【0038】
用語「ハロゲン」は、F、Cl、BrおよびIを指す。この置換基が本発明の化合物中に存在するとき、ハロゲンは、好ましくはClである。
【0039】
本明細書で使用される、「治療および/または予防」という表現は、他に示されない限り、当該用語が適用される障害もしくは状態、または当該障害もしくは状態の1つ以上の症状を、元に戻す、緩和する、進行を抑制する、または予防することを意味する。
【0040】
本明細書および特許請求の範囲を通じて、用語「含む」およびその変形は、他の技術的特徴、添加剤、成分または工程を除外することを意図するものではない。当業者にとって、本発明の他の目的、利点および特徴は、本明細書および本発明の実施形態の両方から部分的に推測することができる。以下の実施例は、例示のために提供されるものであり、本発明を限定することを意図するものではない。
【0041】
〔図面の説明〕
図1:SH-SY5Y細胞株において、特許化合物(5μM)の存在下または非存在下で、40μMのエタクリン酸(EA)に曝露してから24時間後の、細胞生存率(MTT)。市販のGSK-3β阻害剤タイドグルシブ(Tideglusib)(5μM)を内部対照として用いた。数値は、3つの異なる実験の平均値±SEMを表す(
*p<0.05;
**p<0.01,
****p<0.0001はEAで処理した細胞と比較して有意差があり、
++++p<0.0001は対照に関する)。
【0042】
図2:SH-SY5Y細胞株において、特許化合物(5μM)の存在下または非存在下で、40μMのエタクリン酸(EA)に曝露してから24時間後の、p-TDP-43レベルの代表的な免疫ブロットおよび定量。数値は、3つの異なる実験の平均値±SEMを表す(
*p<0.05,
**p<0.01はEAで処理した細胞と比較して有意差があり、++p<0.01は対照に関する)。
【0043】
図3:SH-SY5Y細胞株において、特許化合物(1μM)の存在下または非存在下で、30nMのオカダ酸(OA)に曝露してから24時間後の、細胞生存率(MTT)。数値は、3つの異なる実験の平均値±SEMを表す(
*p<0.05;
**p<0.01,
****p<0.0001はAOで処理した細胞と比較して有意差があり、
++++p<0.0001は対照に関する)。
【0044】
〔実施例〕
次に、本発明の製品の有効性を実証する、本発明者らによって実施されたアッセイによって本発明を説明する。
【0045】
〔実施例1:本発明の化合物の合成〕
【化4】
方法の概要:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-アミンまたは4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンを1当量(250mg、1.63mmol)および対応するアニリン1当量(1.63mmol)(いずれの試薬もSigmaAldrichまたはFluorochemから市販で入手可能)をテトラヒドロフラン2mlに溶解する。粗混合物を100℃のマイクロ波照射下で反応が完了するまで撹拌する。次に、粗混合物を酢酸エチル20mlで抽出し、NaHCO
3およびNaClの飽和溶液で洗浄し、有機相を合わせ、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、溶媒を減圧下で除去する。得られた粗混合物を、溶離液としてDCMおよびMeOHの適切な混合物を用いたカラムクロマトグラフィーを使用して精製する。
【0046】
〔(1)N-(4-フェノキシフェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化5】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-フェノキシアニリン
融点:250℃~251℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.75(s,1H),9.34(s,1H),8.26(s,1H),7.89(d,J=9.0Hz,2H),7.37(dd,J=8.6,7.3Hz,2H),7.23(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),7.13-6.96(m,5H),6.77(dd,J=3.5,1.9Hz,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ(ppm) 157.6,153.5,150.8,150.75,150.7,136.3,129.9,122.7,122.1,122.0,119.4,117.6,103.5,98.7。元素分析 C
18H
14N
4O 計算値 %C 71.51,%H 7.67,%N 18.53 検出値 %C 71.04,%H 4.70,%N 18.38。
【0047】
〔(2)N-[4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化6】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(4-クロロフェノキシ)アニリン
融点:250℃~251℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.77(s,1H),9.36(s,1H),8.26(s,1H),7.92(d,J=9.0Hz,2H),7.41(d,J=9.0Hz,2H),7.24(dd,J=3.4,2.3Hz,1H),7.06(d,J=9.0Hz,2H),7.00(d,J=9.0Hz,2H),6.77(dd,J=3.5,1.9Hz,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ 156.7,153.4,150.8,150.7,150.2,136.8,129.7,126.4,122.1,121.9,119.7,119.2,103.5,98.7。C
18H
13ClN
4O 理論値 %C 64.20,%H 3.89,%N 16.64 実験値 %C 65.15,%H 3.96,%N 16.69。
【0048】
〔(3)N-[4-(4-フルオロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化7】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(4-フルオロフェノキシ)アニリン
融点:227℃~228℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.75(s,1H),9.33(s,1H),8.25(s,1H),7.88(d,J=9.0Hz,2H),7.26-7.15(m,3H),7.08-6.95(m,4H),6.76(dd,J=3.5,1.9Hz,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 159.4(d,J=238.1Hz,153.6(d,J=2.3Hz),153.5,151.3,150.8,136.3,122.1,122.0,119.6(d,J=8.4Hz),119.0,116.4(d,J=23.3Hz),103.5,98.7。C
18H
13FN
4O 理論値 %C 67.49,%H 4.09,%N 17.49 実験値 %C 67.09,%H 4.09,%N 17.38。
【0049】
〔(4)N-[4-(4-シアノフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化8】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(4-シアノフェノキシ)アニリン
融点:259℃~260℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.77(s,1H),9.41(s,1H),8.28(s,1H),7.99(d,J=9.0Hz,2H),7.83(d,J=8.9Hz,2H),7.25(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),7.15(d,J=9.0Hz,2H),7.09(d,J=8.9Hz,2H),6.79(dd,J=3.5,1.8Hz,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 161.9,153.3,150.8,150.7,148.4,137.8,134.6,122.2,121.8,120.7,118.8,117.3,104.5,103.6,98.7。C
19H
13N
5O 理論値 %C 69.71,%H 4.00,%N 21.39 実験値 %C 69.33,%H 4.15,%N 21.01。
【0050】
〔(5)N-[4-(4-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化9】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(4-メトキシフェノキシ)アニリン。
融点:202℃~203℃.
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.74(s,1H),9.30(s,1H),8.25(s,1H),7.84(d,J=9.0Hz,2H),7.23(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),7.04-6.94(m,6H),6.76(dd,J=3.1,1.9Hz,1H),3.76(s,3H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 155.2,153.5,152.4,150.8,150.7,150.4,135.5,122.0,121.9,119.8,118.0,115.0,103.4,98.7,55.4。C
19H
16N
4O
2 理論値 %C 68.66,%H 4.85,%N 16.86 実験値 %C 67.97,%H 4.91,%N 16.64。
【0051】
〔(6)[N-[4-(4-トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化10】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(4-トリフルオロメチルフェノキシ)アニリン
融点:233℃~234℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.77(s,1H),9.40(s,1H),8.28(s,1H),7.98(d,J=9.0Hz,2H),7.72(d,J=8.7Hz,2H),7.24(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),7.14(t,J=9.1Hz,4H),6.79(dd,J=3.5,1.9Hz,1H)。
13C-MNR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 162.1,154.3,151.7,151.6,149.9,138.4,128.3(q,J=3.6Hz),125.2(q,J=271.7Hz),123.6(q,J=32.1Hz),123.1,122.7,121.4,118.0,104.5,99.6。C
19H
13F
3N
4O 理論値 %C 61.62,%H 3.54,%N 15.13 実験値 %C 61.55,%H 3.51,%N 15.04。
【0052】
〔(7)[N-[4-(4-ブロモフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化11】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(4-ブロモフェノキシ)アニリン
融点:257℃~258℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.75(s,1H),9.35(s,1H),8.27(s,1H),7.93(d,J=9.0Hz,2H),7.54(d,J=9.0Hz,2H),7.24(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),7.08(d,J=9.0Hz,2H),6.96(d,J=8.9Hz,2H),6.78(dd,J=3.5,1.9Hz,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ 157.7,153.9,151.3,151.2,150.6,137.3,133.1,122.6,122.4,120.2,120.1,114.7,104.0,99.2。C
18H
13BrN
4O 理論値 %C 56.71,%H 3.44,%N 14.70 実験値 %C 56.21,%H 3.51,%N 14.43。
【0053】
〔(8)[N-[4-(4-ニトロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化12】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(4-ニトロフェノキシ)アニリン
融点:270℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.86(s,1H),9.63(s,1H),8.35-8.16(m,3H),8.00(d,J=9.0Hz,2H),7.29-7.24(m,1H),7.20(d,J=9.0Hz,2H),7.14(d,J=9.3Hz,2H),6.84(dd,J=3.5,1.9Hz,1H)。
13C-NMR (75MHz,DMSO-d
6) δ 163.6,153.1,150.5,150.1,148.7,142.0,137.7,126.2,122.5,122.3,120.9,116.9,103.6,99.1。C
18H
13N
5O
3[M+H]
+のESI計算値 348.1091 検出値 348.1088。
【0054】
〔(9)[N-[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化13】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(4-アミノフェノキシ)アニリン
融点:242℃~243℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.68(s,1H),9.21(s,1H),8.21(s,1H),7.75(d,J=9.0Hz,2H),7.19(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),6.87(d,J=9.0Hz,2H),6.76(d,J=8.8Hz,2H),6.71(dd,J=3.5,1.9Hz,1H),6.58(d,J=8.8Hz,2H),4.92(s,2H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ 153.74,153.64,150.8,150.7,146.5,145.1,134.7,122.1,121.9,120.3,117.0,114.8,103.3,98.7。C
18H
15N
5O[M+H]
+のESI計算値 318.1349 検出値 318.1348。
【0055】
〔(10)[N-[4-(4-メチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化14】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(4-メチルフェノキシ)アニリン
融点:229℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.72(s,1H),9.29(s,1H),8.24(s,1H),7.85(d,J=9.0Hz,2H),7.22(dd,J=3.5,2.4Hz,1H),7.17(dd,J=8.8,0.7Hz,2H),6.99(d,J=9Hz,2H),6.89(d,J=8.5Hz,2H),6.75(dd,J=3.5,1.9Hz,1H),2.28(s,3H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 155.2,153.5,151.5,150.8(C-2,4),136.0,131.9,130.3,122.03,121.98,118.9,117.9,103.5,98.7,20.2。C
19H
16N
4O 理論値 %C 72.13,%H 5.10,%N 17.71 実験値 %C 71.84,%H 5.15,%N 17.96。
【0056】
〔(11)[N-[4-(3-メチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化15】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(3-メチルフェノキシ)アニリン
融点:212℃~213℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.73(s,1H),9.31(s,1H),8.25(s,1H),7.88(d,J=9.0Hz,2H),7.28-7.20(m,2H),7.02(d,J=9.0Hz,2H),6.91(ddt,J=7.5,1.7,0.8Hz,1H),6.82-6.78(m,3H),2.28(s,3H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ(ppm) 157.7,153.5,150.9,150.79,150.76,139.6,136.3,129.6,123.5,122.1,121.9,119.4,118.1,114.7,103.5,98.7,21.0。C
19H
16N
4O[M+H]
+のESI計算値 317.1397 検出値 317.1393。
【0057】
〔(12)[N-[4-(3-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化16】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(3-クロロフェノキシ)アニリン
融点:224℃~225℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.79(s,1H),9.39(s,1H),8.29(s,1H),7.96(d,J=9.0Hz,2H),7.41(t,J=8.1Hz,1H),7.26(dd,J=3.5,2.2Hz,1H),7.17(ddd,J=8.0,2.0,0.9Hz,1H),7.12(d,J=9.0Hz,2H),7.03(t,J=2.2Hz,1H),6.97(ddd,J=8.3,2.3,0.8Hz,1H),6.80(dd,J=3.5,1.8Hz,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 158.9,153.4,150.8,150.8,149.7,137.1,133.9,131.4,122.5,122.2,121.9,120.0,117.2,116.0,103.5,98.7。C
18H
13ClN
4O 理論値 %C 64.20,%H 3.89,%N 16.64 実験値 %C 64.06,%H 3.91,%N 16.75。
【0058】
〔(13)[N-[4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化17】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)アニリン
融点:176℃~177℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.75(s,1H),9.37(s,1H),8.27(s,1H),7.96(d,J=9.0Hz,2H),7.61(t,J=7.8Hz,1H),7.44(d,J=7.9Hz,1H),7.32-7.19(m,3H),7.13(d,J=8.9Hz,2H),6.78(dd,J=3.5,1.9Hz,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 158.8,153.8,151.2,151.1,149.9,137.6,131.6,130.95(q,J=32Hz),127.7(d,J=272.5Hz),122.5,122.3,121.5,120.5,119.5(d,J=3.9Hz),113.9(d,J=4.0Hz),103.9,99.1。C
19H
13F
3N
4O 理論値 %C 61.62,%H 3.54,%N 15.13 実験値 %C 61.60,%H 3.47,%N 15.22。
【0059】
〔(14)[N-[4-(2-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化18】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(2-クロロフェノキシ)アニリン
融点:215℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.73(s,1H),9.33(s,1H),8.25(s,1H),7.89(d,J=9.0Hz,2H),7.58(dd,J=8.0,1.6Hz,1H),7.34(ddd,J=8.2,7.4,1.6Hz,1H),7.22(dd,J=3.5,2.4Hz,1H),7.17(ddd,J=8.0,7.4,1.5Hz,1H),7.05-6.95(m,3H),6.76(dd,J=3.5,1.9Hz,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 153.5,152.6,150.80,150.74,150.71,136.5,130.6,128.7,124.6,123.8,122.1,122.0,119.8,118.4,103.5,98.7。C
18H
13ClN
4O 理論値 %C 64.20,%H 3.89,%N 16.64 実験値 %C 64.11,%H 3.96,%N 16.63。
【0060】
〔(15)[N-[4-(2-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化19】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(2-メトキシフェノキシ)アニリン
融点:214℃~215℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.69(s,1H),9.23(s,1H),8.21(s,1H),7.76(d,J=9.0Hz,2H),7.20(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),7.18-7.14(m,2H),7.02-6.92(m,2H),6.86(d,J=9.1Hz,2H),6.71(dd,J=3.5,1.9Hz,1H),3.77(s,3H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ(ppm) 153.6,152.6,151.1,150.8,150.7,144.6,135.0,124.9,122.1,121.9,121.0,120.7,116.7,113.3,103.3,98.7,55.6。C
19H
16N
4O
2 理論値 %C 68.66,%H 4.85,%N 16.96 実験値 %C 68.006,%H 4.82,%N 16.97。
【0061】
〔(16)[N-[4-(2.4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化20】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(2,4-ジクロロフェノキシ)アニリン
融点:252℃~253℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.72(s,1H),9.37(s,1H),8.24(s,1H),7.89(d,J=9.1Hz,2H),7.72(d,J=2.5Hz,1H),7.39(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),7.22(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),7.02(dd,J=8.9,2.1Hz,3H),6.75(dd,J=3.5,1.9Hz,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6)δ(ppm) 153.6,152.0,150.9,150.5,136.9,130.1,128.8,127.7,124.9,122.4,122.2,120.9,118.8,103.7,98.9。C
18H
12Cl
2N
4O 理論値 %C 58.24,%H 3.26,%N 15.09 実験値 %C 58.13,%H 3.33,%N 15.17。
【0062】
〔(17)[N-[4-(3-メトキシフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化21】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-(3-メトキシフェノキシ)アニリン
融点:210℃~211℃。1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.73(s,1H),9.32(s,1H),8.25(s,1H),7.89(d,J=9.0Hz,2H),7.31-7.20(m,2H),7.05(d,J=9.0Hz,2H),6.76(dd,J=3.5,1.8Hz,1H),6.67(ddd,J=8.3,2.4,0.9Hz,1H),6.59-6.48(m,2H),3.73(s,3H)、
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 160.6,158.9,153.5,150.80,150.75,150.5,136.5,130.4,122.1,121.9,119.6,109.5,108.4,103.7,103.5,98.7,55.2、C
19H
16N
4O
2[M+H]
+のESI計算値 333.1346 検出値 333.1342。
【0063】
〔(18)N4-(4-(4-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン〕
【化22】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-アミンおよび4-(4-トリフルオロメチルフェノキシ)アニリン
融点:201℃~202℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 10.85(s,1H),8.99(s,1H),8.03(d,J=9.0Hz,2H),7.72(d,J=9.0Hz,2H),7.11(dd,J=9.0,0.8Hz,2H),7.07(d,J=9.0Hz,2H),6.77(dd,J=3.5,2.2Hz,1H),6.55(dd,J=3.5,1.9Hz,1H),5.72(s,2H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ(ppm) 161.3,159.4,153.9,153.5,148.5,138.2,127.4(q,J=3.7Hz),124.4(d,J=271.1Hz),122.7(d,J=32Hz),121.2,120.4,117.9,117.1,108.5,98.8,96.9。C
19H
14F
3N
5O[M+H]
+のESI計算値 386.1223 検出値 386。1220。
【0064】
〔(19)N4-(4-(3-(トリフルオロメチル)フェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン〕
【化23】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-アミンおよび4-(3-トリフルオロメチルフェノキシ)アニリン
融点:179℃~180℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 10.84(s,1H),8.98(s,1H),8.02(d,J=9.1Hz,2H),7.60(t,J=7.9Hz,1H),7.44(ddt,J=7.7,1.7,0.9Hz,1H),7.32-7.20(m,2H),7.06(d,J=9.0Hz,2H),6.76(dd,J=3.5,2.2Hz,1H),6.54(dd,J=3.5,2.0Hz,1H),5.72(s,2H)、
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ 159.4,158.6,153.9,153.5,148.9,138.0,131.3,130.6(d,J=31.9Hz),123.8(d,J=272.5Hz),121.3,121.1,120.0,119.0(d,J=4.1Hz),117.9,113.4(d,J=4.0Hz),98.8,96.9、C
19H
14F
3N
5O[M+H]
+のESI計算値 386.1223 検出値 386.1219。
【0065】
〔(20)N4-(4-(4-クロロフェノキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン〕
【化24】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-アミンおよび4-(4-クロロフェノキシ)アニリン
融点:232℃~233℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 10.83(s,1H),8.94(s,1H),7.98(d,J=9.1Hz,2H),7.41(d,J=9.0Hz,2H),6.99(m,4H),6.76(dd,J=3.5,2.1Hz,1H),6.53(dd,J=3.5,1.9Hz,1H),5.70(s,2H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ 159.4,156.8,154.0,153.5,149.7,137.5,129.7,126.3,121.3,119.5,119.1,117.8,98.8,96.9。C
18H
14ClN
5O[M+H]
+のESI計算値 352.0960 検出値 352.0956。
【0066】
〔(21)N4-(4-(3-クロロフェノキシ)フェニル)-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2,4-ジアミン〕
【化25】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-2-アミンおよび4-(3-クロロフェノキシ)アニリン
融点:177℃~178℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 10.84(s,1H),8.97(s,1H),8.00(d,J=9.0Hz,2H),7.39(t,J=8.1Hz,1H),7.14(ddd,J=8.0,2.0,0.9Hz,1H)7.03(d,J=9.0Hz,2H)6.99(t,J=2.2Hz,1H),6.94(ddd,J=8.3,2.4,0.9Hz,1H),6.76(dd,J=3.5,2.2Hz,1H),6.54(dd,J=3.5,1.9Hz,1H),5.71(s,2H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ(ppm) 159.4,159.1,153.9,153.5,149.1,137.8,133.9,131.3,122.5,121.3,119.9,117.8,117.1,116.0,98.8,96.9。C
18H
14ClN
5O[M+H]
+のESI計算値 352.0960 検出値 352.0955。
【0067】
〔(22)[N-[4-((4-ニトロフェニル)チオ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化26】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-((4-ニトロフェニル)チオ)アニリン
融点:265℃~266℃
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 12.46(s,1H),10.72(s,1H),8.43(s,1H),8.17(d,J=8.6Hz,2H),8.00(d,J=8.1Hz,2H),7.67(d,J=8.2Hz,2H),7.44(t,J=2.6Hz,1H),7.33(d,J=8.6Hz,2H),7.03(t,J=2.4Hz,1H)。
13C-MNR(75MHz,DMSO-d
6) δ 151.7,148.3,147.6,146.6,144.9,139.9,135.7,126.4,124.3,124.1,123.7,123.5,103.7,100.7。C
18H
13N
5S
2O 理論値 %C 59.49,%H 3.61,%N 19.27 %S 8.82 実験値 %C 59.26,%H 3.70,%N 19.37 %S 8.95。
【0068】
〔(23)[N-[4-((4-アミノフェニル)チオ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化27】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4,4’-チオジアニリン
融点:200℃~201℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.73(s,1H),9.30(s,1H),8.24(s,1H),7.80(d,J=8.8Hz,2H),7.23(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),7.22(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),7.14(dd,J=16.7,8.6Hz,4H),6.84(dd,J=3.5,1.9Hz,1H),6.61(d,J=8.5Hz,2H),5.48(s,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6) δ 153.3,150.8,150.6,149.3,138.5,135.0,131.3,128.2,122.1,120.9,117.1,114.7,103.6,98.7。C
18H
15N
5S 理論値 %C 59.49,%H 3.61,%N 19.27 %S 8.82 実験値 %C 59.26,%H 3.70,%N 19.37 %S 8.95。
【0069】
〔(24)[N-[4-(ベンジルオキシ)フェニル]-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-アミン〕
【化28】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび4-ベンジルオキシアニリン
融点:238℃~239℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.66(s,1H),9.15(s,1H),8.20(s,1H),7.71(d,J=9.1Hz,2H),7.50-7.29(m,5H),7.18(dd,J=3.5,2.4Hz,1H),7.00(d,J=9.1Hz,2H),6.67(dd,J=3.5,1.9Hz,1H),5.09(s,2H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 153.80,153.76,150.9,150.7,137.3,133.5,128.4,127.74,127.66,122.3,122.0,114.7,103.2,98.7,69.4。C
19H
16N
4O[M+H]
+のESI計算値 317.1397 検出値 317.1395。
【0070】
〔(25)(4-((7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)フェニル](フェニル)メタノン〕
【化29】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび(4-アミノフェニル)フェニルメタノン
融点:247℃~248℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.91(s,1H),9.76(s,1H),8.38(s,1H),8.16(d,J=8.9Hz 2H),7.79(d,J=8.8Hz,2H),7.77-7.53(m,5H),7.32(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),6.89(dd,J=3.5,1.9Hz,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 194.4,152.8,151.2,150.5,145.1,137.9,132.0,131.1,129.6,129.3,128.4,123.0,118.6,104.4,98.7。C
19H
14N
4O[M+H]
+のESI計算値 315.1240 検出値 315.1238。
【0071】
〔(26)(4-((7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジン-4-イル)アミノ)フェニル](4-フルオロフェニル)メタノン〕
【化30】
試薬:4-クロロ-7H-ピロロ[2,3-d]ピリミジンおよび(4-アミノフェニル)(4’-フルオロフェニル)メタノン
融点:275℃~276℃。
1H-NMR(300MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 11.89(s,1H),9.75(s,1H),8.38(s,1H),8.16(d,J=8.9Hz,2H),7.93-7.72(m,4H),7.39(t,J=8.9Hz,2H),7.32(dd,J=3.5,2.3Hz,1H),6.88(dd,J=3.5,2.3,1H)。
13C-NMR(75MHz,DMSO-d
6):δ(ppm) 193.1,164.3(d,J=250.3Hz,152.9,151.2,150.5,145.2,134.5(d,J=3.2Hz),132.2(d,J=9.2Hz),131.1,129.5,123.0,118.7,115.5(d,J=22.0Hz),104.4,98.8。C
19H
13FN
4O 理論値 %C 68.67,%H 3.94,%N 16.86 実験値 %C 68.32,%H 3.90,%N 16.72。
【0072】
〔実施例2.TTBK1およびTTBK2の酵素阻害〕
組換えヒト酵素TTBK1(1-1321)またはTTBK2(1-450)(5mU~20mU)、およびpH7.5の50mM Tris、0.1mM EGTA、0.1% β-メルカプトエタノール、1mg/ml BSA、10mM DTTを含む緩衝液を、最終体積25.5μlでペプチドRRKDLHDDEEDEAMSITA(配列番号1)に対して試験した。最終反応混合物は、0.3mMの濃度のペプチド、10mMの酢酸マグネシウム、および0.005mMの[33P-γ-ATP](50cpm/pmol~1000cpm/pmol)を含む。反応混合物を室温で30分間インキュベートし、5μlのオルトリン酸を加えた後に反応を停止させた。この混合物をP81ユニフィルタープレートに載せ、50mMオルトリン酸で洗浄してデータを読み取った(表1参照)。
【0073】
〔実施例3.血液脳関門の透過性〕
血液脳関門(BBB)通過の予測は、PAMPA(Parallel Artificial Membrane Permeability Assay)法を用いて行った(Kansy M, Senner F, Gubernator K. Physicochemical high throughput screening: parallel artificial membrane permeation assay in description of passive absorption processes.J Med Chem.1998;41(7):1007-1010; Di L, Kerns EH, Fan K, McConnell OJ, Carter GT. High throughput artificial membrane permeability assay for blood-brain barrier. Eur J Med Chem.2003;38(3):223-232)。この技術は、BBBをエミュレートするブタの脳脂質で覆われた膜で隔てられた平行プレートの人工システムで構成されている。この研究を検証するために、FDAによって認可され、ヒトにおいて透過性が知られている10種類の市販薬(エノキサシン、ヒドロコルチゾン、デシプラミン、カフェイン、オフロキサシン、ピロキシカム、テストステロン、プロマジン、ベラパミルおよびアテノロール)が使用された(Di L, Kerns EH, Fan K, McConnell OJ, Carter GT.High throughput artificial membrane permeability assay for blood-brain barrier. Eur J Med Chem.2003;38(3):223-232)。試験化合物および対照(1mg~2mg)を、5mlのアッセイ用緩衝液(リン酸緩衝生理食塩水(PBS、pH7.4)とエタノール(EtOH)とが70:30の割合である)で溶解した。次に、これらをろ過し、その後、Varioskan(商標) ultraviolet (UV) reader(Thermo Fisher)を用いて、波長220nm~400nmまでスキャンし、その結果、各化合物が吸収する波長が同定された、各化合物のスペクトルが得られた。
【0074】
各化合物の初期濃度が、設定された波長で得られた吸光度(初期吸光度)によって決定されると、各試料180μlが、96ウェルドナープレート(その底部は、ドデカン(20mg/ml)に溶解したブタ脳脂質5μlであらかじめ覆われている半透膜である)に添加された。96ウェルアクセプタープレートは、180μl/ウェルのアッセイバッファーで満たした。次に、高湿度において室温で2.5時間でドナープレートをアクセプタープレートに重ね合わせて「サンドイッチ」を形成させた。インキュベーション期間後、ドナープレートを取り除き、アクセプタープレートの溶液の吸光度をあらかじめ設定した波長で読み取り、各化合物の有効透過率(Ep)を、前述の文献に記載されたプロトコルに従って、実験Epと10種類の対照薬の文献に記載されたEpとの間に確立された相関関係に基づいて計算した(表1)。このようにして、各試験化合物のBBBを通過する確率が、高い(CNS+)、低い(CNS-)、または不確実(CNS+/CNS-)であることが予測される(表1)。各試料は3~5波長、3連、2回の独立したアッセイで分析された。結果は2回の試験の平均値とその標準偏差値で示した。
【0075】
【0076】
〔実施例4.エタクリン酸に対する神経保護作用〕
ヒト神経芽細胞腫細胞(SH-SY5Y)を96ウェルプレートに60,000細胞/ウェルの密度で播種した。細胞がコンフルエントになった時点で、DMSOに決められた濃度(5μM)で溶解した試験化合物および対照を用いて1時間前に前処理したのち、40μMのエタクリン酸(EA)に暴露した。細胞生存率は、EA添加から24時間のインキュベーション後に、MTTアッセイ(Morgan DM.Tetrazolium (MTT) assay for cellular viability and activity.Methods Mol Biol. 1998;79:179-183)を用いて評価した(
図1)。
【0077】
〔実施例5.TDP-43リン酸化の減少〕
タンパク質発現量での神経保護効果の評価は、ウェスタンブロット法を用いて分析した(
図2)。細胞は、6ウェルプレートに2×10
6個/ウェルの密度で播種した。実験は、前節で詳述したプロトコルと同じプロトコルに従って行った。化合物の存在下または非存在下でのインキュベーション期間後、培地を除去し、PBS 1×で洗浄を行い、細胞を回収し、30μlの溶解バッファー(50mM Tris pH7.4、1% Nonidet-40、150mM NaCl、10μl/mlのプロテアーゼおよびホスファターゼ阻害剤)を加えた。-80℃の凍結融解サイクルの後に、溶解液を15,000rpmで20分間遠心し、タンパク質画分は上清に残る。
【0078】
タンパク質の定量は、市販のPierce(商標)BCAタンパク質定量キットを用いて行った。分子量に基づくタンパク質の分離は、10%ポリアクリルアミドゲルにおける電気泳動によって行い、サンプルあたり50μgの間でローディングした。PVDF(ポリフッ化ビニリデン)膜に4℃で転写した。膜は、TBS-Tバッファー(50mM Tris-HCl,pH 7.5,150mM NaCl,0.1% Tween-20)に溶解した5%ウシ血清アルブミンまたはBSAで1時間ブロッキングした。一次抗体(Proteintechのp-Ser409/410-TDP43(1:800)、TDP-43(1:1000)およびSanta cruz biotechnologyのGAPDH(1:1000))と4℃で一晩インキュベートした。西洋ワサビペルオキシダーゼ(HRP)に結合した二次抗体は、TBS-Tで5分間洗浄を3回行った後、室温で1時間インキュベートした。二次抗体のシグナルは、ECL(商標)(Thermo Scientific)化学発光検出システムで増幅した。バンドは、ChemiDoc(Bio-Rad)キットで定量した。GAPDHタンパク質をローディングコントロールとして用いた。
【0079】
〔実施例6.オカダ酸に対する神経保護作用〕
ヒト神経芽細胞腫細胞(SH-SY5Y)を96ウェルプレートに15,000細胞/ウェルの密度で播種した。細胞がコンフルエントになった時点で、DMSOに決められた濃度(1μM)で溶解した試験化合物および対照を用いて1時間前に前処理したのち、30μMのオカダ酸(OA)に暴露した。オカダ酸はホスファターゼ阻害剤であり、その細胞毒性はタウタンパク質の過剰リン酸化と関連している(Harris K.A., Oyler GA, Doolittle GM, Vincent I, Lehman RA, Kincaid RL, Billingsley ML. Okadaic acid induces hyperphosphorylated forms of tau protein in human brain slices. Ann Neurol.1993 Jan;33(1):77-87)。化合物による神経保護は、OA添加から24時間のインキュベーション後に、MTTアッセイ(Morgan DM.Tetrazolium (MTT) assay for cellular viability and activity.Methods Mol Biol. 1998;79:179-183)を用いて評価した(
図3)。
【0080】
〔結論〕
TTBK1阻害剤は、血液脳関門を透過し、細胞モデルにおいてタウおよびTDP-43のリン酸化を低減させることができるため、タウタンパク質およびTDP-43タンパク質の過剰リン酸化を引き起こす中枢神経系疾患の良い治療薬の候補となる可能性がある。そのため、本特許に記載されている阻害剤は、神経変性的な病態の中でも特に、半数の患者がタウに変化を示し、残りの半数の患者がTDP-43に変化を示す、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、前頭側頭型認知症などの病態の治療および/または予防に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【
図1】SH-SY5Y細胞株において、特許化合物(5μM)の存在下または非存在下で、40μMのエタクリン酸(EA)に曝露してから24時間後の、細胞生存率(MTT)。
【
図2】SH-SY5Y細胞株において、特許化合物(5μM)の存在下または非存在下で、40μMのエタクリン酸(EA)に曝露してから24時間後の、p-TDP-43レベルの代表的な免疫ブロットおよび定量。
【
図3】SH-SY5Y細胞株において、特許化合物(1μM)の存在下または非存在下で、30nMのオカダ酸(OA)に曝露してから24時間後の、細胞生存率(MTT)。
【配列表】
【国際調査報告】