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特表2024-527652半導体構造及びその製造方法、メモリチップ、電子機器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】半導体構造及びその製造方法、メモリチップ、電子機器
(51)【国際特許分類】
   H10B 12/00 20230101AFI20240719BHJP
   H01L 29/786 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
H10B12/00 671A
H10B12/00 625
H01L29/78 613B
H01L29/78 612C
H01L29/78 626A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023501201
(86)(22)【出願日】2022-08-01
(85)【翻訳文提出日】2023-01-06
(86)【国際出願番号】 CN2022109539
(87)【国際公開番号】W WO2023245818
(87)【国際公開日】2023-12-28
(31)【優先権主張番号】202210723121.3
(32)【優先日】2022-06-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522246670
【氏名又は名称】チャンシン メモリー テクノロジーズ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】CHANGXIN MEMORY TECHNOLOGIES,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【弁理士】
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【弁理士】
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】ワン ホン
(72)【発明者】
【氏名】リー シャオジエ
【テーマコード(参考)】
5F083
5F110
【Fターム(参考)】
5F083AD06
5F083AD24
5F083GA09
5F083HA02
5F083HA06
5F083JA36
5F083JA39
5F083KA01
5F083KA05
5F083LA12
5F083LA16
5F083MA06
5F083MA16
5F083NA01
5F083PR03
5F083PR05
5F110AA04
5F110BB06
5F110BB11
5F110CC09
5F110DD05
5F110EE03
5F110EE04
5F110FF02
5F110FF03
5F110GG02
5F110HK03
5F110HK04
5F110QQ03
(57)【要約】
本開示の実施例は、半導体分野に関し、半導体構造及びその製造方法、メモリチップ、電子機器を提供し、半導体構造は、基板及び複数のリードポストを含み、前記基板上に積層構造が設けられ、前記積層構造は、第1方向に配列された複数のメモリセルグループを含み、前記メモリセルグループは、第2方向に配列された複数層のメモリセルを含み、少なくとも2つの前記リードポストは、異なるメモリセルグループにおける異なる層の前記メモリセルにそれぞれ接続される。本開示の実施例は少なくとも、半導体構造の集積度を向上させることができる。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体構造であって、
基板及び複数のリードポストを含み、
前記基板上に積層構造が設けられ、前記積層構造は、第1方向に配列された複数のメモリセルグループを含み、前記メモリセルグループは、第2方向に配列された複数層のメモリセルを含み、
少なくとも2つの前記リードポストは、異なるメモリセルグループにおける異なる層の前記メモリセルにそれぞれ接続される、半導体構造。
【請求項2】
前記リードポストは前記第1方向に沿って一列に配列される、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項3】
前記リードポストは前記第1方向に沿って直列に配列される、
請求項2に記載の半導体構造。
【請求項4】
同一の前記メモリセルグループ内の全ての前記メモリセルは、最大1つの前記リードポストに接続される、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項5】
前記リードポストの数は、前記メモリセルの層数より大きいか等しく、各層は少なくとも、前記リードポストに接続された前記メモリセルを含む、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項6】
同一の前記メモリセルグループに接続されるリードポストの数は、前記メモリセルグループ内の前記メモリセルの層数より少ない、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項7】
前記第1方向は前記基板の表面に平行であり、前記第2方向は前記基板の表面に垂直であり、
前記積層構造は更に、複数の平行信号線及び複数の垂直信号線を含み、複数の前記平行信号線は、第2方向に配列され且つ前記第1方向に沿って延在し、前記平行信号線は、一層の前記メモリセルに接続され、前記垂直信号線は、前記第2方向に沿って延在し且つ同一の前記メモリセルグループの複数層の前記メモリセルに接続され、
前記リードポストは、前記平行信号線に電気接続される、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項8】
前記メモリセルは、第3方向に配列されたチャネル領域及びソースドレインドープ領域を含み、前記ソースドレインドープ領域は、前記チャネル領域の両側に位置し、前記第3方向は、前記基板の表面に平行である、
請求項7に記載の半導体構造。
【請求項9】
前記平行信号線はビット線であり、前記垂直信号線はワード線であり、
前記ビット線は前記ソースドレインドープ領域に接続され、前記ワード線は前記チャネル領域に接続され、
少なくとも1つの前記リードポストは、少なくとも1つの前記メモリセルの前記ソースドレインドープ領域を貫通する、
請求項8に記載の半導体構造。
【請求項10】
前記ソースドレインドープ領域は、第1ソースドレインドープ領域及び第2ソースドレインドープ領域を含み、前記第1ソースドレインドープ領域は、前記ビット線と前記チャネル領域との間に位置し、前記第2ソースドレインドープ領域は、前記チャネル領域の前記第1ソースドレインドープ領域から離れた側に位置し、
前記リードポストは、前記第1ソースドレインドープ領域を貫通する、
請求項9に記載の半導体構造。
【請求項11】
前記平行信号線はワード線であり、前記垂直信号線はビット線であり、
前記ビット線は前記ソースドレインドープ領域に接続され、前記ワード線は前記チャネル領域に接続され、
少なくとも1つの前記リードポストは、少なくとも1つの前記メモリセルの前記チャネル領域を貫通する、
請求項8に記載の半導体構造。
【請求項12】
前記メモリセルは更に、ビット線接触領域を含み、前記ビット線接触領域は、前記ビット線と前記ソースドレインドープ領域を接続する、
請求項8に記載の半導体構造。
【請求項13】
少なくとも1つの前記リードポストは、1つの前記メモリセルの前記ビット線接触領域を貫通する、
請求項12に記載の半導体構造。
【請求項14】
少なくとも2つの前記リードポストが貫通する前記メモリセルの数は互いに異なる、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項15】
隣接する2つの前記リードポストは、少なくとも1つの前記メモリセルグループによって離間されている、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項16】
隣接する2つの前記リードポスト間の前記メモリセルグループの数は同じである、
請求項15に記載の半導体構造。
【請求項17】
隣接する2つの前記リードポストの対向面積は、前記隣接する2つの前記リードポスト間の前記メモリセルグループの数に正比例する、
請求項16に記載の半導体構造。
【請求項18】
前記積層構造の数は複数であり、同一の前記積層構造の複数の前記平行信号線は、第2方向上に順次に配列された第1~第N(Nは1より大きい正の整数である)平行信号線を含み、
2つの前記積層構造は構造モジュールを構成し、前記構造モジュールは更に、複数の導線を含み、前記導線は、異なる前記積層構造を接続する2つの前記リードポストを接続し、2つの前記リードポストに電気接続された2つの前記平行信号線のシーケンス番号の合計はN+1である、
請求項7に記載の半導体構造。
【請求項19】
前記導線に接続される2つの前記リードポストは正対して設けられ、前記導線の延在方向は前記第1方向に垂直である、
請求項18に記載の半導体構造。
【請求項20】
前記メモリセルは、第3方向に配列されたトランジスタ及びコンデンサを含み、
同一の前記構造モジュールにおいて、一方の前記積層構造の前記トランジスタは、他方の前記積層構造の前記トランジスタに対向して設けられるか、又は
同一の前記構造モジュールにおいて、一方の前記積層構造の前記トランジスタは、他方の前記積層構造の前記トランジスタと同じ方向に設けられるか、又は
同一の前記構造モジュールにおいて、一方の前記積層構造の前記トランジスタは、他方の前記積層構造の前記トランジスタとは反対方向に設けられる、
請求項18に記載の半導体構造。
【請求項21】
少なくとも1つの前記リードポストは、第2方向に延在し且つ前記メモリセルグループの少なくとも1つのメモリセルを貫通し、
前記半導体構造は更に、前記リードポストと貫通された前記メモリセルとの間の誘電体層を含む、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項22】
前記リードポストの底面は、前記メモリセルに接続されるか、又は、前記リードポストの少なくとも一部の側面は、前記メモリセルに接続される、
請求項21に記載の半導体構造。
【請求項23】
少なくとも2つの前記リードポストに接続された前記メモリセルは、同一の前記メモリセルグループに位置する、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項24】
半導体構造の製造方法であって、
基板を提供することと、
前記基板上に積層構造を形成することであって、前記積層構造は、第1方向に配列された複数のメモリセルグループを含み、前記メモリセルグループは、第2方向に配列された複数層のメモリセルを含む、ことと、
複数のリードポストを形成することであって、少なくとも2つの前記リードポストは、異なるメモリセルグループにおける異なる層の前記メモリセルにそれぞれ接続される、ことと、を含む、半導体構造の製造方法。
【請求項25】
前記第1方向は前記基板の表面に平行であり、前記第2方向は前記基板の表面に垂直であり、
複数の平行信号線及び複数の垂直信号線を形成し、複数の前記平行信号線は、第2方向に配列され且つ前記第1方向に沿って延在し、前記平行信号線のそれぞれは、一層の前記メモリセルに接続され、前記垂直信号線は、前記第2方向に沿って延在し且つ同一の前記メモリセルグループの複数層のメモリセルに接続される、
請求項24に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項26】
前記メモリセルは、第3方向に配列されたチャネル領域及びソースドレインドープ領域を含み、前記ソースドレインドープ領域は、前記チャネル領域の両側に位置し、前記第3方向は、前記基板の表面に平行であり、同一の前記メモリセルグループの複数の前記ソースドレインドープ領域は、順次配置された第1層のソースドレインドープ領域~第N(Nは正の整数である)層のソースドレインドープ領域を含み、前記平行信号線はビット線であり、前記垂直信号線はワード線であり、前記ビット線は、前記ソースドレインドープ領域に接続され、前記ワード線は、前記チャネル領域に接続され、
前記半導体構造の製造方法は、
第1スルーホール~第Nスルーホールを形成することであって、第1スルーホールは、前記第1層のソースドレインドープ領域を露出し、前記第Nスルーホールは、第1層のソースドレインドープ領域~第N-1層のソースドレインドープ領域を貫通し且つ前記第N層のソースドレインドープ領域を露出する、ことと、
前記スルーホールの側壁を覆う誘電体層を形成することと、
前記スルーホールを充填するリードポストを形成することであって、前記リードポストは、対応するソースドレインドープ領域と接触することと、を含む、
請求項25に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項27】
前記メモリセルは、第3方向に配列されたチャネル領域及びソースドレインドープ領域を含み、前記ソースドレインドープ領域は、前記チャネル領域の両側に位置し、前記第3方向は、前記基板の表面に平行であり、同一の前記メモリセルグループの複数の前記チャネル領域は、順次配置された第1チャネル領域~第N(Nは正の整数である)チャネル領域を含み、前記平行信号線はワード線であり、前記垂直信号線はビット線であり、前記ビット線は、前記ソースドレインドープ領域に接続され、前記ワード線は、前記チャネル領域に接続され、
前記半導体構造の製造方法は、
第1スルーホール~第Nスルーホールを形成することであって、第1スルーホールは、前記第1チャネル領域に接続されたワード線を露出し、前記第Nスルーホールは、第1チャネル領域~第N-1チャネル領域を貫通し且つ前記第Nチャネル領域に接続されたワード線を露出する、ことと、
前記スルーホールの側壁を覆う誘電体層を形成することと、
前記スルーホールを充填するリードポストを形成することであって、前記リードポストは、対応するワード線と接触する、ことと、を含む、
請求項25に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項28】
同一の前記メモリセルグループの複数の前記メモリセルは、順次配置された第1メモリセル~第Nメモリセルを含み、
複数のリードポストを形成する前に、前記半導体構造の製造方法は、
マスク層を形成することであって、前記マスク層は、N(Nは正の整数である)個の開口部を有する、ことと、
前記開口部に沿って前記第1メモリセルをエッチングして、複数の第1サブスルーホールを形成することであって、1つの前記第1サブスルーホールは前記第1スルーホールとして使用される、ことと、
前記第1サブスルーホールを充填する犠牲層を形成することと、
前記マスク層をパターニングして、前記マスク層がN-1個の前記開口部を有するようにすることと、
前記開口部に沿って前記犠牲層及び第2メモリセルをエッチングすることと、
前記犠牲層を形成し、前記マスク層をパターニングし、前記エッチングするステップを、第N-1メモリセルが貫通されるまで繰り返すことと、を含む、
請求項24に記載の半導体構造の製造方法。
【請求項29】
半導体構造であって、
基板及び複数のリードポストを含み、
前記基板上に積層構造が設けられ、前記積層構造は、第1方向に配列された複数のメモリセルグループを含み、前記メモリセルグループは、第2方向に配列された複数層のメモリセルを含み、
少なくとも2つの前記リードポストは、同一の前記メモリセルグループ内の異なるメモリセルに接続される、半導体構造。
【請求項30】
同一の前記メモリセルグループ内の異なるメモリセルに接続された少なくとも2つの前記リードポストは、第1方向に沿って配列される、
請求項29に記載の半導体構造。
【請求項31】
同一の前記メモリセルグループ内の異なるメモリセルに接続された前記リードポストは、第1方向に沿って一列に配列される、
請求項30に記載の半導体構造。
【請求項32】
請求項1~23及び請求項29~31のいずれか一項に記載の半導体構造を備える、メモリチップ。
【請求項33】
請求項32に記載のメモリチップを備える、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願への相互参照)
本願は、2022年6月21日に中国特許局に提出された、発明の名称が「半導体構造及びその製造方法、メモリチップ、電子機器」であり、出願番号が202210723121.3である中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容が参照として本願に援用される。
【0002】
本開示の実施例は半導体分野に属し、具体的には、半導体構造及びその製造方法、メモリチップ、電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
半導体構造は、複数のメモリセルを含み、メモリセルは、メモリ機能を実行するために周辺回路と接続する必要がある。半導体構造の集積度が高いほど、当該半導体構造に収容可能なメモリセルの数が多くなり、半導体構造の性能も向上する。しかしながら、現在の半導体構造では、多くの空間が無駄になっている。また、物理的特性の要因の限界により、メモリセルの体積はスケーリングの限界に達し、プロセス要因の限界により、メモリセルの積層数を増やすことも困難である。
【0004】
したがって、半導体構造の集積度を向上させることができる、新しいアーキテクチャを有する半導体構造が緊急の課題となっている。
【発明の概要】
【0005】
本開示の実施例は、半導体構造の集積度を向上させることができる、半導体構造及びその製造方法、メモリチップ、電子機器を提供する。
【0006】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例の一態様は半導体構造を提供し、ここで、半導体構造は、基板及び複数のリードポストを含み、前記基板上に積層構造が設けられ、前記積層構造は、第1方向に配列された複数のメモリセルグループを含み、前記メモリセルグループは、第2方向に配列された複数層のメモリセルを含み、少なくとも2つの前記リードポストは、異なるメモリセルグループにおける異なる層の前記メモリセルにそれぞれ接続される。
【0007】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例の別の態様は半導体構造の製造方法を更に提供し、半導体構造の製造方法は、基板を提供することと、前記基板上に積層構造を形成することであって、前記積層構造は、第1方向に配列された複数のメモリセルグループを含み、前記メモリセルグループは、第2方向に配列された複数層のメモリセルを含む、ことと、複数のリードポストを形成することであって、少なくとも2つの前記リードポストは、異なるメモリセルグループにおける異なる層の前記メモリセルにそれぞれ接続される、ことと、を含む。
【0008】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例の別の態様は半導体構造を更に提供し、ここで、半導体構造は、基板及び複数のリードポストを含み、前記基板上に積層構造が設けられ、前記積層構造は、第1方向に配列された複数のメモリセルグループを含み、前記メモリセルグループは、第2方向に配列された複数層のメモリセルを含み、少なくとも2つの前記リードポストは、同一の前記メモリセルグループにおける異なるメモリセルに接続される。
【0009】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例の別の態様はメモリチップを更に提供し、メモリチップは、上記の半導体構造を備える。
【0010】
本開示のいくつかの実施例によれば、本開示の実施例の別の態様は電子機器を更に提供し、電子機器は、上記のメモリチップを備える。
【0011】
本開示の実施例で提供される技術方案は、少なくとも以下の利点を有する。
【0012】
本開示の実施例で提供される半導体構造では、少なくとも2つのリードポストは、メモリセルグループ内の異なる層のメモリセルに接続される。つまり、少なくとも2つのリードポストは、メモリセルに直接接続され、これにより、段差数が減らし、或いは段差領域を別途配置する必要がなくなり、半導体構造の集積度を向上させるのに役に立つ。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】半導体構造の俯瞰図である。
図2図1の局部拡大図である。
図3図2のA-A1方向の断面図である。
図4】本開示の実施例で提供される積層構造の概略図である。
図5】本開示の実施例で提供される7つの異なる半導体構造のうちの1つの局部俯瞰図である。
図6】本開示の実施例で提供される7つの異なる半導体構造のうちの1つの局部俯瞰図である。
図7】本開示の実施例で提供される7つの異なる半導体構造のうちの1つの局部俯瞰図である。
図8】本開示の実施例で提供される7つの異なる半導体構造のうちの1つの局部俯瞰図である。
図9】本開示の実施例で提供される7つの異なる半導体構造のうちの1つの局部俯瞰図である。
図10】本開示の実施例で提供される7つの異なる半導体構造のうちの1つの局部俯瞰図である。
図11】本開示の実施例で提供される7つの異なる半導体構造のうちの1つの局部俯瞰図である。
図12】本開示の実施例で提供されるメモリセルグループの概略図である。
図13】本開示の実施例で提供される半導体構造の局部側面図である。
図14】本開示の実施例で提供される別のメモリセルグループの概略図である。
図15】本開示の実施例で提供される別の半導体構造の局部側面図である。
図16】本開示の実施例で提供される更に別のメモリセルグループの概略図である。
図17】本開示の実施例で提供される更に別の半導体構造の局部側面図である。
図18】本開示の実施例で提供される4つの異なるメモリセルグループのうちの1つの概略図である。
図19】本開示の実施例で提供される4つの異なるメモリセルグループのうちの1つの概略図である。
図20】本開示の実施例で提供される4つの異なるメモリセルグループのうちの1つの概略図である。
図21】本開示の実施例で提供される4つの異なるメモリセルグループのうちの1つの概略図である。
図22】本開示の実施例で提供される構造モジュールの概略図である。
図23】本開示の実施例で提供される半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図24】本開示の実施例で提供される半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図25】本開示の実施例で提供される半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図26】本開示の実施例で提供される半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図27】本開示の実施例で提供される半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図28】本開示の実施例で提供される半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図29】本開示の実施例で提供される半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図30】本開示の実施例で提供される半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図31】本開示の実施例で提供される半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図32】本開示の実施例で提供される別の半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図33】本開示の実施例で提供される別の半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図34】本開示の実施例で提供される別の半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図35】本開示の実施例で提供される別の半導体構造の製造方法における各ステップに対応する概略構造図である。
図36】本開示の実施例で提供される更に別のメモリセルグループの概略図である。
図37】本開示の実施例で提供される2つの異なる半導体構造のうちの1つの局部俯瞰図である
図38】本開示の実施例で提供される2つの異なる半導体構造のうちの1つの局部俯瞰図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
上記の図面は、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、上記の図面は、本開示に準拠する実施例を示し、本明細書とともに本開示の原理を説明するために使用される。明らかなこととして、以下の図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者は創造的な努力なしに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0015】
図1は、半導体構造の俯瞰図であり、図2は、図1の点線円内の段差の拡大図であり、図3は、図2のA-A1方向の断面図である。図1図3を参照すると、半導体構造は、メモリセル領域100及び段差領域200を含む。メモリセル領域100に、複数層のメモリセルが設けられる。段差領域200には、複数の段差が設けられ、各段差と各層のメモリセルとは1対1に対応して設けられる。段差に接続層(未図示)が設けられてもよく、段差上にリードポスト300が設けられてもよく、リードポスト300は、段差内の接続層を介してメモリセルに電気接続され、これにより、メモリセルを引き出すことによって、メモリセルを周辺回路に接続することができる。しかしながら、メモリセルの積層数の増加に伴い、段差領域200が占める面積は大きくなる。例えば、合計64層のメモリセルがある場合、64つの段差が必要であり、下段になるほど段差の面積は大きくなる。最上段の段差の面積が0.25μmである場合、最下段の段差の面積は64*0.25=16μmとなる。図3を参照すると、各段差の下の接続層は、支持と電気接続にのみ使用されるため、下部の空間の浪費をもたらす。したがって、半導体構造の集積度を更に向上させる必要がある。
【0016】
本開示の実施例は半導体構造を提供し、当該半導体構造では、複数のリードポストのうちの少なくとも2つは、異なるメモリセルグループにおける異なる層のメモリセルに接続される。つまり、少なくとも2つのリードポストはメモリセルに直接接続され、これにより、段差数を減らし、或いは段差領域を別途配置する必要がなくなり、空間利用率を向上させ、半導体構造の集積度を向上させるのに役に立つ。
【0017】
以下、図面を参照して本開示の各実施例を詳細に説明する。しかしながら、当業者なら理解できるように、本開示の各実施例において、読者に本開示の実施例をよりよく理解させるための多くの技術的詳細が開示されているが、本開示の実施例で請求される技術的解決策は、これらの技術的詳細や、以下の各実施例に基づく種々の変更及び修正なしにも実現することができる。
【0018】
図4図22に示すように、本開示の実施例は半導体構造を提供し、半導体構造は、基板11(図23を参照)及び複数のリードポスト5を含み、基板11上に積層構造が設けられ、積層構造は、第1方向Xに配列された複数のメモリセルグループTC0を含み、メモリセルグループTC0は、第2方向Zに配列された複数層のメモリセルTCを含み、少なくとも2つのリードポスト5は、異なるメモリセルグループTC0における異なる層のメモリセルTCにそれぞれ接続される。
【0019】
つまり、メモリセルTCを多層に積層し、少なくとも2つのリードポスト5をメモリセルTCに直接接続することで、段差数を減らすことができる。全てのリードポスト5がメモリセルTCに直接接続される場合、段差領域を別途に設ける必要がない。つまり、基板11の表面における、ストレージユニットメモリセルTCに接続されたリードポスト5の正投影は、基板11の表面における積層構造の正投影内に収まり、これにより、基板11の表面の利用率を向上させ、半導体構造の集積度を向上させることができる。更に、少なくとも2つのリードポスト5は、異なるメモリセルグループTC0における異なる層のメモリセルTCに接続され、これは、少なくとも2つのリードポスト5が、異なるメモリセルグループTC0の空間位置を利用できることを意味する。
【0020】
以下、図面を参照して半導体構造を詳細に説明する。
【0021】
いくつかの実施例では、図4図5図8図22を参照すると、同一のメモリセルグループTC0内の全てのメモリセルTCは、最大、1つのリードポスト5に接続される。つまり、各メモリセルグループTC0に、リードポスト5とメモリセルTCとの接続位置を1つだけ設ければよい。同一のメモリセルグループTC0内の接続位置は比較的少ないため、異なるメモリセルグループTC0における接続方式は比較的統一されており、異なるリードポスト5とメモリセルTCの接続工程を統一するのに役に立ち、これによって、製造コストを低減することができる。説明すべきこととして、リードポスト5と異なるメモリセルTCとを接続するために、メモリセルTC内の構造の一部を除去することで、少なくとも一部のリードポスト5が少なくとも1つのメモリセルTCを貫通するようにしてもよく、リードポスト5をメモリセルTCの側壁に設けることで、メモリセルTCを貫通するようにしてもよい。
【0022】
別のいくつかの実施例では、図6及び図7を参照すると、少なくとも2つのリードポスト5に接続されたメモリセルTCは、同一のメモリセルグループTC0に位置する。つまり、各メモリセルグループTC0には、リードポスト5とメモリセルTCとの接続位置が複数設けられてもよい。説明すべきこととして、リードポスト5とメモリセルTCとを接続するために、通常、メモリセルTC内の構造の一部を除去する必要があり、これによって、リードポスト5によって必要とされる空間位置を提供する。メモリセルTC内の構造の一部を除去した後、当該メモリセルTCは、もはやメモリ機能を実行しなくてもよい。複数のリードポスト5が同一のメモリセルグループTC0に位置する場合、これは、無効なメモリセルTCの数を減らすのに役に立ち、これにより、半導体構造内の空間利用率を向上させ、集積度を向上させることができる。
【0023】
具体的には、少なくとも2つのリードポスト5に接続されるメモリセルTCが同一のメモリセルグループTC0に位置することは、同一のメモリセルグループTC0に位置する少なくとも2つのリードポスト5が同一層のメモリセルTCに接続されるか、又は、同一のメモリセルグループTC0に位置する少なくとも2つのリードポスト5が異なる層のメモリセルTCに接続されるという2つの状況を含み得る。
【0024】
図6を参照すると、同一のメモリセルグループTC0に位置する少なくとも2つのリードポスト5は第1方向Xに沿って配列でき、図7を参照すると、同一のメモリセルグループTC0の少なくとも2つのリードポスト5は第3方向Yに沿って配列できる。
【0025】
いくつかの実施例では、図4を参照すると、リードポスト5の数は、メモリセルTCの層の数より大きいか等しく、各層は少なくとも、リードポスト5に接続されたメモリセルTCを含む。つまり、各層のメモリセルTCは、段差領域を別途に設けることなく、リードポスト5に直接接続することができる。更に、各層のメモリセルTCは、1つ又は複数のリードポスト5によって引き出されてもよい。各層のメモリセルTCが1つのリードポスト5によって引き出される場合、製造過程を簡略化させるのに役に立ち、各層のメモリセルTCが複数のリードポスト5によって引き出される場合、接触面積を増大させるのに役に立ち、これにより、接触抵抗が低減する。
【0026】
説明すべきこととして、メモリセルグループTC0は、様々な異なる構造を有するため、同一のメモリセルグループTC0に接続されるリードポスト5の数が多すぎると、リードポスト5が必要とする空間位置が大きくなり、異なるリードポスト5は、メモリセルグループTC0内の異なる構造に接続される可能性があり、通常、異なる構造に対して異なる接続工程が必要とされる。いくつかの実施例では、同一のメモリセルグループTC0に接続されるリードポスト5の数は、メモリセルグループTC0内のメモリセルTCの層数より少なく、同一のメモリセルグループTC0に接続されるリードポスト5の数を制御することにより、当該数を適切な範囲に抑えることで、リードポスト5とメモリセルTCとの接続工程を簡略化することができる。
【0027】
いくつかの実施例では、図6図8及び図9を参照すると、リードポスト5は第1方向Xに沿って一列に配列される。つまり、第1方向Xにおいて、複数のリードポスト5は大体整列され、これにより、複数のリードポスト5をメモリセルTC内の同一構造に接続しやすくなり、リードポスト5とメモリセルTCとの接続工程を統一し、製造コストを低減するのに役に立つ。
【0028】
例えば、図8を参照すると、リードポスト5は第1方向Xに沿って直列に配列される。言い換えれば、リードポスト5は同一直線上に配列され、複数のリードポスト5の両端は第1方向Xに整列され、これにより、工程を簡略化し、半導体構造の均一性を向上させるのに役に立つ。更に、図9を参照すると、リードポスト5同士を少しずらしてもよく、つまり、複数のリードポスト5の両端を第1方向Xに整列させなくてもよく、これにより、リードポスト5の対向面積を削減し、隣接するリードポスト5間の寄生容量を低減することができる。
【0029】
図4図12図22を参照すると、少なくとも1つのリードポスト5は第2方向Zに延在し且つメモリセルグループTC0の少なくとも1つのメモリセルTCを貫通し、この場合、基板11の表面における少なくとも1つのリードポスト5の正投影は、基板11の表面におけるメモリセルTCの正投影内に位置する。以下、これについて詳細に説明し、理解を容易にするために、リードポスト5を、積み重ねられた接触部51と延在部52とに分ける。接触部51はメモリセルTCに接続されており、接触部51に接続されたメモリセルTCは、対応する層のメモリセルTCと呼ばれる。
【0030】
具体的には、少なくとも2つのリードポスト5は、異なるメモリセルグループTC0の異なる層のメモリセルTCにそれぞれ接続され、これは、少なくとも1つのリードポスト5が非最上層のメモリセルTCに接続されていることを意味する。非最上層のメモリセルTCに接続されたリードポスト5は、対応する層のメモリセルTCの空間位置に加えて、対応する層の上方のメモリセルTCの空間位置を占める必要がある。例えば、図12図14及び図16を参照すると、上位2番目の層を対応する層として使用し、リードポスト5の接触部51が、上位2番目の層のメモリセルTCに接続される場合、リードポスト5の延在部52は、最上層のメモリセルTCを貫通する必要がある。貫通されたメモリセルTC、及びリードポストに接続されたメモリセルTCはメモリ機能を持たない。言い換えれば、対応する層の上方のメモリセルTCの構造の一部を直接除去することで、リードポスト5の延在部52に空間位置を提供することができ、このようにして、製造工程を簡略化することができる。
【0031】
説明すべきこととして、別のいくつかの実施例では、リードポスト5の延在部52は、対応する層の上方のメモリセルTCの空間位置を占めず、隣接するメモリセルTC間の空間位置を占めてもよい。具体的には、図10を参照すると、リードポスト5の接触部51の一部は、対応する層のメモリセルTCの位置から突出し、隣接するメモリセルTCとの間の空間に設けられ、これによって、対応する層の上方のメモリセルTCを貫通することなく、リードポスト5の延在部52を、隣接するメモリセルTC間の隙間から上方に引き出すことができ、これにより、無効なメモリセルTCの数を減らすことができる。或いは、図11を参照すると、リードポスト5の接触部51及び延在部52は、隣接するメモリセルTC間の空間に設けられ、接触部51は、対応する層のメモリセルTCの側壁に接触しており、これによって、対応する層の上方のメモリセルTCを貫通することなく、リードポスト5の延在部52を、隣接するメモリセルTC間の隙間から上方に引き出すことができ、これにより、無効なメモリセルTCの数を減らすことができる。
【0032】
図4を参照すると、最上層のメモリセルTCに接続されるリードポスト5の場合、当該リードポスト5は、対応する層のメモリセルTCの空間位置のみを使用すればよく、他のメモリセルTCの空間位置を占める必要がなく、したがって、対応する層以外のメモリセルTCを貫通する必要がない。
【0033】
留意すべきこととして、いくつかの実施例では、図4図12及び図13を参照すると、リードポスト5は、対応する層のメモリセルTCを貫通してもよく、つまり、対応する層のメモリセルTCの構造の一部を除去することで、リードポスト5の接触部51に空間位置を提供し、この場合、リードポスト5の側面の少なくとも一部の側面がメモリセルTCに接続される。
【0034】
別のいくつかの実施例では、リードポスト5は、対応する層のメモリセルTCに貫通しなくてもよい。例えば、図14及び図15を参照すると、リードポスト5は、対応する層のメモリセルTC内に埋め込まれており、この場合、リードポスト5の底面及び一部の側面は、メモリセルTCに接続される。更に、図16及び図17を参照すると、リードポスト5の底面は、対応する層のメモリセルTCの上面に接続される。
【0035】
図4図13図15及び図17を参照すると、少なくとも2つのリードポスト5が貫通するメモリセルTCの数は互いに異なる。つまり、少なくとも2つのリードポスト5は、異なる層のメモリセルTCに接続され、これにより、異なる層のメモリセルTCを引き出す。このようにして、少なくとも、2つの段差を減少させることができ、これによって、半導体構造の体積を縮小させることができる。
【0036】
図12図14図16図18図21を参照すると、半導体構造は更に、リードポスト5と、貫通されたメモリセルTCとの間の誘電体層6を含む。誘電体層6は、リードポスト5を、対応する層の上方のメモリセルTCから分離することができる。説明すべきこととして、リードポスト5が対応する層のメモリセルTCを更に貫通する場合、誘電体層6は、リードポスト5と、対応する層の上方のメモリセルTCとの間に位置し、対応する層のメモリセルTC内に位置するリードポスト5の側壁を露出し、これによって、リードポスト5は側壁を介して対応する層のメモリセルTCに接続される。
【0037】
図4を参照すると、隣接する2つのリードポスト5は、少なくとも1つのメモリセルグループTC0によって離間されている。つまり、隣接する2つのリードポスト5は、互いに隣接するメモリセルグループTC0に接続されず、このようにして、隣接するリードポスト5間の距離を増加させて、寄生容量を低減することができる。
【0038】
具体的には、いくつかの例では、隣接する2つのリードポスト5間のメモリセルグループTC0の数は同じであり、つまり、隣接するリードポスト5間の距離が固定され、これによって、半導体構造の均一性を向上させる。別のいくつかの例では、隣接する2つのリードポスト5の対向面積は、隣接する2つのリードポスト5間のメモリセルグループTC0の数に正比例する。理解できることとして、隣接するリードポスト5間の寄生容量は、両者間の対向面積にも関係し、両者間の対向面積が大きいほど、両者間のメモリセルグループTC0の数を対応して増加させて、両者間の距離を増加させ、これによって、寄生容量を低減することができる。例示的に、最下層及び下位2番目の層のメモリセルTCに接続される2つのリードポスト5は隣接して設けられ、2つのリードポスト5間には、5つのメモリセルグループTC0が設けられ、最上層及び上位2番目の層のメモリセルTCに接続される2つのリードポスト5は隣接して設けられ、2つのリードポスト5間には、1つのメモリセルグループTC0が設けられる。
【0039】
別のいくつかの実施例では、図8及び図9を参照すると、隣接する2つのリードポスト5は、隣接するメモリセルグループTC0に位置してもよく、両者間にはメモリセルグループTC0が設けられない。
【0040】
以下、積層構造について具体的に説明する。
【0041】
図4を参照すると、半導体構造は第1方向X、第2方向Z及び第3方向Yを有する。第1方向Xは基板11の表面に平行であり、第2方向Zは基板11の表面に垂直であり、第3方向Yは基板11の表面に平行である。第3方向Yは第1方向Xとは異なる。例示的に、第3方向Yは、第1方向Xに垂直であってもよい。
【0042】
図4を引き続き参照すると、積層構造は更に、複数の平行信号線3及び複数の垂直信号線4を含み、複数の平行信号線3は第2方向Zに配列され且つ第1方向Xに沿って延在し、平行信号線3は、一層のメモリセルTCに接続され、垂直信号線4は第2方向Zに延在し且つ同一のメモリセルグループTC0の複数層のメモリセルTCに接続される。リードポスト5は、平行信号線3に電気接続される。
【0043】
つまり、平行信号線3は、基板11上に積層されており、後続での平行信号線3と周辺回路回路との電気接続を実現するために、リードポスト5を介して引き出す必要がある。垂直信号線4は、基板11に対して垂直に設けられており、したがって、リードポスト5を介して引き出す必要がない。いくつかの実施例では、リードポスト5は平行信号線3に直接接続され、これにより、リードポスト5と平行信号線3との電気接続を実現することができ、別のいくつかの実施例では、リードポスト5は、メモリセルTC内の導電性構造を介して平行信号線3に電気接続される。以下、これらについて詳細に説明する。
【0044】
図4図22を参照すると、いくつかの実施例では、メモリセルTCは、第3方向Yに配列されたトランジスタT及びコンデンサCを含み得、平行信号線3及び垂直信号線4は、トランジスタTに接続される。例示的に、動的ランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic Random Access Memory)では、メモリセルTCは、1つのトランジスタT及び1つのコンデンサCを含む。別のいくつかの実施例では、メモリセルTCは、トランジスタTのみを含んでもよく、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM:Static Random-Access Memory)では、メモリセルTCは、6つのトランジスタTで構成され、別の例として、キャパシタレス・ダブルゲート量子井戸シングルトランジスタDRAM(1T DRAM:Capacitorless Double Gate Quantum Well Single Transistor DRAM)では、メモリセルTCは、1つのダブルゲートトランジスタTで構成される。
【0045】
トランジスタTは、第3方向Yに配列されたチャネル領域22及びソースドレインドープ領域21を含み、ソースドレインドープ領域21は、チャネル領域22の両側に位置する。平行信号線3及び垂直信号線4のうちの一方はビット線BLであり、他方はワード線WLである。ビット線BLはソースドレインドープ領域21に接続され、ワード線WLはチャネル領域22に接続される。例示的に、ソースドレインドープ領域21は、第1ソースドレインドープ領域211及び第2ソースドレインドープ領域212を含み、第1ソースドレインドープ領域211は、ビット線BLとチャネル領域22との間に位置し、第2ソースドレインドープ領域212は、チャネル領域22の第1ソースドレインドープ領域211から離れた側に位置する。第1ソースドレインドープ領域211及び第2ソースドレインドープ領域212は、それぞれ、トランジスタTのソース電極及びドレイン電極として機能することができる。更に、第2ソースドレインドープ領域21は更に、ライトドープドレイン(LDD)構造を含むことができ、ライトドープドレイン(LDD)構造は、チャネル領域とドレイン電極との間に位置する。
【0046】
以下、リードポスト5とメモリセルTC及び平行信号線3との間の具体的な位置関係について詳細に説明する。
【0047】
平行信号線3がビット線BLであり、垂直信号線4がワード線WLである場合、リードポスト5とメモリセルTC及び平行信号線3との間の位置関係は、具体的には、以下の通りである。
【0048】
第1例では、図4図12図17を参照すると、少なくとも1つのリードポスト5の底面はソースドレインドープ領域21に位置する。つまり、基板11の表面におけるリードポスト5の正投影は、基板11の表面におけるソースドレインドープ領域21の正投影と重なり、リードポスト5は、ソースドレインドープ領域21の空間位置を用いてビット線BLとの電気接続を実現できる。説明すべきこととして、図13図15及び図17はすべて、概略的な局部側面図であり、チャネル領域、垂直信号線及びコンデンサは図示されていない。
【0049】
具体的には、少なくとも1つのリードポスト5は、対応する層の第1ソースドレインドープ領域211に接続される。第1ソースドレインドープ領域211は、第2ソースドレインドープ領域212よりもビット線BLに近いため、第1ソースドレインドープ領域211の空間位置を用いてリードポスト5とビット線BLとの電気接続を実現する場合、リードポスト5とビット線BLとの間の距離を減少させることができ、これにより、抵抗を低減し、製造工程を簡略化するのに役に立つ。リードポスト5が第2ソースドレインドープ領域212の空間位置を用いてリードポスト5とビット線BLとの電気接続を実現する場合、チャネル領域22及び第1ソースドレインドープ領域211に対して導体化処理を実行して、両者の抵抗を低減することができる。
【0050】
いくつかの実施例では、図4図12及び図13を参照すると、少なくとも1つのリードポスト5は、少なくとも1つのメモリセルTCのソースドレインドープ領域21を貫通する。基板の表面におけるリードポスト5の正投影は、基板の表面におけるメモリセルTC(例えば、第1ソースドレインドープ領域211)の正投影と少なくとも部分的に重なる。具体的には、少なくとも1つのリードポスト5は、対応する層のソースドレインドープ領域21を貫通し、例えば、リードポスト5は、対応する層のメモリセルTCの第1ソースドレインドープ領域211を貫通することができる。この場合、リードポスト5は、側壁を介してビット線BLに直接接続され得る。
【0051】
別のいくつかの実施例では、図14及び図15を参照すると、リードポスト5の底面は、ソースドレインドープ領域21内に埋め込まれる。つまり、リードポスト5の下端は、ソースドレインドープ領域21内に位置するが、ソースドレインドープ領域21を完全に貫通していない。この場合、リードポスト5は、ビット線BLに直接接続されてもよいし、ソースドレインドープ領域21を介して間接的にビット線BLに電気接続されてもよい。
【0052】
更に別のいくつかの実施例では、図16及び図17を参照すると、リードポスト5の底面は、ソースドレインドープ領域21の上面に位置し、例えば、リードポスト5の底面は、第1ソースドレインドープ領域211の上面に位置する。この場合、リードポスト5は、ビット線BLに直接接続されず、ソースドレインドープ領域21を介してビット線BLに電気接続される。ソースドレインドープ領域21の抵抗を低減するために、ソースドレインドープ領域21に対して導体化処理を実行することができ、例えば、金属シリサイド化処理により、ソースドレインドープ領域21に金属シリサイドを形成するか、又は、ソースドレインドープ領域21に対してヘビードーピング処理を実行することができる。
【0053】
説明すべきこととして、非最上層に接続されたメモリセルTCの場合、リードポスト5は、対応する層の上方のソースドレインドープ領域21を貫通してもよい。最上層のメモリセルTCに接続されたリードポスト5の場合、リードポスト5は、対応する層以外の他のソースドレインドープ領域21を貫通する必要がない。
【0054】
第2例では、図18を参照すると、メモリセルTCは更に、ビット線接触領域23を含み、ビット線接触領域23は、ビット線BLとソースドレインドープ領域21を接続する。ビット線接触領域23は、ビット線BLとソースドレインドープ領域21との間の接触抵抗を低減することができる。例示的に、ビット線接触領域23は、ヘビードーピングされたポリシリコン又は金属シリサイドであってもよい。
【0055】
少なくとも1つのリードポスト5の底面は、ビット線接触領域23に位置する。つまり、リードポスト5は、ビット線接触領域23の空間位置を用いてビット線BLに電気接続され得る。例えば、少なくとも1つのリードポスト5は、1つのメモリセルTC内のビット線接触領域23を貫通する。或いは、少なくとも1つのリードポスト5は、対応する層のビット線接触領域23に埋め込まれる。或いは、少なくとも1つのリードポスト5の底面は、対応する層のビット線接触領域23の上面に接続される。
【0056】
平行信号線3がワード線WLであり、垂直信号線4がビット線BLである場合、リードポスト5とメモリセルTC及び平行信号線3との間の位置関係は、具体的には、以下の通りである。
【0057】
第1例では、図19を参照すると、少なくとも1つのリードポスト5の底面はチャネル領域22に位置する。つまり、基板11の表面におけるリードポスト5の正投影は、基板11の表面におけるチャネル領域22の正投影と重なり、リードポスト5は、チャネル領域22の空間位置を用いてワード線WLとの電気接続を実現することができる。
【0058】
留意すべきこととして、ワード線WLとチャネル領域22との位置関係は様々である。例えば、ワード線WLは、チャネル領域22全体を覆うか、或いは、ワード線WLは、チャネル領域22の上面及び/又は底面に接続される。
【0059】
以下では、ワード線WLが少なくともチャネル領域22の上面を覆うことを例として、リードポスト5とワード線WLとの間の位置関係について説明する。
【0060】
図19を参照すると、リードポスト5が非最上層のメモリセルTCに接続される場合、当該リードポスト5は、対応する層のメモリセルTC上のワード線WLに電気接続され且つ対応する層の上方に位置するチャネル領域22及びワード線WLを貫通する。基板の表面におけるリードポスト5の正投影は、基板の表面における、メモリセルTCのチャネル領域22の正投影と少なくとも部分的に重なる。留意すべきこととして、リードポスト5はワード線WLを貫通しているが、ワード線WLを完全に切断するわけではない。例えば、リードポスト5はワード線WLの中央を貫通する。リードポスト5と、対応する層の上方のワード線WLとの間には、誘電体層6が更に設けられ、これによって、リードポスト5と対応する層の上方のワード線WLとの電気接続を回避する。
【0061】
リードポスト5が最上層のメモリセルTCに接続される場合、当該リードポスト5は、最上層のワード線WLに電気接続され、いずれのワード線WL及びチャネル領域22を貫通する必要がない。
【0062】
半導体構造は、少なくとも、異なる層のメモリセルTCに接続されたリードポスト5を含むため、少なくとも1つのリードポスト5は、非最上層のメモリセルTCに接続され、したがって、少なくとも1つのリードポスト5は、少なくとも1つのメモリセルTCのチャネル領域22を貫通する。
【0063】
説明すべきこととして、ワード線WLが、チャネル領域22の上面を覆わず、チャネル領域22の底面を覆う場合、最上層のメモリセルTCに接続されたリードポスト5は、チャネル領域22の底面のワード線WLに接続されるために、少なくとも1つのチャネル領域22を貫通する必要がある。
【0064】
第2例では、図20及び図21を参照すると、少なくとも1つのリードポスト5の底面は、ソースドレインドープ領域21に位置し、リードポスト5の側面の一部は、対応する層のワード線WLに接続される。更に、ワード線WLは更に、対応する層の上方のソースドレインドープ領域21を貫通する。つまり、リードポスト5は、ソースドレインドープ領域21の位置を用いてワード線WLとの電気接続を実現することができる。具体的には、図20を参照すると、少なくとも1つのリードポスト5の底面は、第1ソースドレインドープ領域211に位置し、リードポスト5の側面の一部は、対応する層のワード線WLに接続され、基板の表面におけるリードポスト5の正投影は、基板の表面における、メモリセルTCの第1ソースドレインドープ領域211の正投影と少なくとも部分的に重なる。図21を参照すると、少なくとも1つのリードポスト5の底面は、第2ソースドレインドープ領域212に位置し、リードポスト5の側面の一部は、対応する層のワード線WLに接続され、基板の表面におけるリードポスト5の正投影は、基板の表面における、メモリセルTCの第2ソースドレインドープ領域212の正投影と少なくとも部分的に重なる。
【0065】
説明すべきこととして、リードポスト5の底面は、ソースドレインドープ領域21に位置するが、ソースドレインドープ領域21から電気的に絶縁され、例えば、リードポスト5の底面に絶縁層(未図示)を形成してもよく、又は、リードポスト5を形成する前に、対応する層のソースドレインドープ領域21の表面に対してパッシベーション処理を実行することができる。
【0066】
以下、構造モジュールについて詳細に説明する。
【0067】
図22を参照すると、積層構造の数は複数であり、同一の積層構造の複数の平行信号線3は、第2方向Z上に順次に配列された第1~第N(Nは1より大きい正の整数である)平行信号線を含む。
【0068】
2つの積層構造は構造モジュールを構成する。構造モジュールは更に、複数の導線7を含み、導線7は、異なる積層構造の2つのリードポスト5に接続され、言い換えれば、異なる積層構造に位置する2つのリードポスト5は1つの導線7に接続され、2つのリードポスト5に電気接続された2つの平行信号線3のシーケンス番号の合計は、N+1である。
【0069】
つまり、シーケンス番号の合計がN+1である2つの平行信号線3は、リードポスト5及び導線7を介して電気接続される。電気接続された2つの平行信号線3は、平行信号線グループを構成することができる。電位が同じであるため、平行信号線グループの2つの平行信号線3は1つの平行信号線3と見なしてもよい。
【0070】
例示的に、平行信号線3は、第1~第5平行信号線を含み、積層構造の第1平行信号線は、別の積層構造の第5平行信号線に接続され、積層構造の第2平行信号線は、別の積層構造の第4平行信号線に接続され、積層構造の第3平行信号線は、別の積層構造の第3平行信号線に接続される。第1平行信号線は最上層に位置し、第5平行信号線は最下層に位置する。
【0071】
説明すべきこととして、リードポスト5はメモリセルTCを貫通するため、貫通されたメモリセルTCはもはやメモリ機能を実行しない。リードポスト5は異なる層のメモリセルTCに接続されるため、半導体構造内の異なる層における利用可能なメモリセルTCの数は異なる。例えば、合計5層のメモリセルTCがあり、第1層は最上層であり、第1層には5つのメモリセルTCが足りず、第2層には4つのメモリセルTCが足りず、第3層には3つのメモリセルTCが欠落しており、第4層には2つのメモリセルTCが欠落しており、第5層は最下層として使用され、第5層には1つのメモリセルTCが欠落している。導線7の作用により、異なる平行信号線グループに接続されたメモリセルTCの数は同じになる。
【0072】
更に、異なる層のメモリセルTCに接続されたリードポスト5の長さは異なるため、異なる抵抗を生じる。RC遅延効果により、異なるメモリセルTCの遅延時間は異なる。導線7の作用により、2つのリードポスト5が1つのリードポスト5グループを形成し、各リードポスト5グループの総長は大体同じであり、したがって、遅延時間を統一するのに役に立ち、これにより、半導体構造の性能を向上させる。
【0073】
更に、異なる層のメモリセルTCとリードポスト5の接触面積の一致性を保つことができ、そのため、一致した接触抵抗を得、それによって異なる遅延時間が生じるのを防ぐことができる。例えば、異なる層のメモリセルTCとリードポスト5の接触面積はいずれも、0.036~0.054μmである。
【0074】
いくつかの実施例では、導線7に接続される2つのリードポスト5は真向かいに設けられ、導線7の延在方向は第1方向Xに垂直である。このようにして、2つのリードポスト5間の距離を縮小するのに役に立ち、これにより、導線の長さを短縮することができる。導線の長さが短縮すると、抵抗が低減し、消費電力が低下し、遅延時間が短縮する。別のいくつかの実施例では、図22を参照すると、導線7に接続される2つのリードポスト5は互いにずらして配置されてもよい。
【0075】
同一の構造モジュールにおいて、一方の積層構造のトランジスタTは、他方の積層構造のトランジスタTに対向して設けられる。つまり、積層構造のコンデンサCは、第3方向Yに配列された2つの対向する辺を有し、そのうち、別の積層構造に面する一方の辺は内側であり、別の積層構造に背向する一方の辺は外側であり。トランジスタTが互いに対向して設けられることは、2つのトランジスタが、それらが所属する積層構造の内側に位置することを意味する。このようにして、2つのトランジスタT間の距離を短縮し、2つのリードポスト5間の距離を短縮するのに役に立ち、これにより、導線7の長さを短縮する。
【0076】
図22に示すように、別のいくつかの実施例では、同一の構造モジュールにおいて、一方の積層構造のトランジスタTは、他方の積層構造のトランジスタTと同じ方向に設けられる。或いは、同一の構造モジュールにおいて、一方の積層構造のトランジスタTは、他方の積層構造のトランジスタTとは反対方向に設けられる。トランジスタTが同じ方向に設けられることは、一方の積層構造のトランジスタTがコンデンサCの内側に位置し、他方の積層構造のトランジスタTがコンデンサCの外側に位置することを意味する。トランジスタTが反対方向に設けられることは、2つの積層構造のトランジスタTがいずれもコンデンサCの外側に位置することを意味する。
【0077】
要するに、本開示の実施例では、少なくとも2つのリードポスト5を段差領域からメモリセルTCが配置される領域に組み込むことにより、基板11の表面面積の利用率を向上させる。すべてのリードポスト5をメモリセルTCが配置される領域に設けると、段差領域を別途に分割する必要がなくなり、半導体構造の集積度を向上させることができ、メモリセルTCの数を増加させるのに役に立つ。
【0078】
図23図35に示すように、本開示の別の実施例は、半導体構造の製造方法を提供する。当該半導体構造の製造方法は、上記の実施例で提供される半導体構造を製造することに用いられ、半導体構造に関する詳細な説明については、上記の実施例を参照することができる。説明すべきこととして、半導体構造の製造方法のステップを便宜に説明し、明確に示すために、図23図35は、半導体構造の概略的な局部構造図であり、ここで、図23図25図26図28図30は、チャネル領域、垂直信号線及びコンデンサを省略した局部側面図であり、図24図27及び図31は、絶縁層12を省略した局部俯瞰図である。図32及び図34は、第1方向X上の断面図であり、図33図34は、絶縁層12を省略した局部俯瞰図である。
【0079】
図23を参照すると、基板11を提供し、基板11上に積層構造を形成し、積層構造は、第1方向Xに配列された複数のメモリセルグループTC0(図1を参照)を含み、メモリセルグループTC0は、第2方向Zに配列された複数層のメモリセルTCを含む。同一のメモリセルグループTC0の複数のメモリセルTCは、順次配列された第1メモリセル~第Nメモリセルを含む。第1メモリセルは最上層に位置し、第Nメモリセルは最下層に位置する。
【0080】
例示的に、メモリセルTCは、トランジスタT及びコンデンサCを含むことができる。
【0081】
具体的には、トランジスタTを形成するステップは、間隔をあけて設けられる複数層の活性層を形成することであって、各活性層は複数の活性構造を含む、ことと、活性構造に対してドーピング処理を実行して、ソースドレインドープ領域21及びチャネル領域22を形成することと、チャネル領域22の表面にゲート誘電体層を形成することと、を含み得る。つまり、メモリセルTCは、第3方向Yに配列されたチャネル領域22及びソースドレインドープ領域21を含み、ソースドレインドープ領域21は、チャネル領域22の両側に位置し、第3方向Yは、基板11の表面に平行である。
【0082】
更に、隣接する層のトランジスタTの間に絶縁層12を形成して、隣接するトランジスタTを分離する必要がある。
【0083】
コンデンサCを形成するステップは、コンデンサ支持層、及びコンデンサ支持層内に位置するコンデンサホールを形成することと、コンデンサホールの内壁に下電極を形成し、下電極の表面にコンデンサ誘電体層を形成し、コンデンサ誘電体層の表面に上電極を形成することと、を含み得る。下電極、コンデンサ誘電体層及び上電極はコンデンサCを構成する。
【0084】
半導体構造の製造方法は、複数の平行信号線3及び複数の垂直信号線4(図4を参照)を形成することを更に含み、複数の平行信号線3は、第2方向Zに配列され且つ第1方向Xに沿って延在し、各平行信号線3は、一層のメモリセルTCに接続され、垂直信号線4は第2方向Zに延在し且つ同一のメモリセルグループTC0の複数層のメモリセルTCに接続される。第1方向Xは基板11の表面に平行であり、第2方向Zは基板11の表面に垂直である。
【0085】
垂直信号線4及び平行信号線3のうちの一方はビット線BLであり、他方はワード線WLである。ビット線BLはソースドレインドープ領域21に接続され、ワード線WLはゲート電極としてチャネル領域22に接続される。
【0086】
垂直信号線4を形成する方法は、絶縁構造を形成し、分離構造をエッチングして、分離構造内に充填孔を形成し、充填孔は第2方向Zに延在することと、充填孔内に導電材料を堆積して、垂直信号線4を形成することと、を含み得る。
【0087】
平行信号線3を形成するステップは、活性構造の表面に導電材料を堆積して、導電材料が同一層の活性構造を覆うようにすることを含み得る。この後、隣接する平行信号線3の間に分離構造を形成する。
【0088】
図23図35を参照すると、複数のリードポスト5を形成し、ここで、少なくとも2つのリードポスト5はそれぞれ、異なるメモリセルグループTC0内の異なる層のメモリセルTCに接続される。
【0089】
以下、リードポスト5の形成ステップについて詳細に説明する。
【0090】
平行信号線3がビット線BLであり、垂直信号線4がワード線WLである場合、リードポスト5の形成ステップは、具体的には、以下のとおりである。
【0091】
先ず、説明すべきこととして、同一のメモリセルグループTC0の複数のソースドレインドープ領域21は、順次配置された第1層のソースドレインドープ領域~第N(Nは正の整数である)層のソースドレインドープ領域を含む。第1層のソースドレインドープ領域は最上層に位置し、第N層のソースドレインドープ領域は最下層に位置する。
【0092】
図23及び図24を参照すると、マスク層71を形成し、マスク層71にはN個の開口部72が設けられ、Nは正の整数であり、開口部72は、ソースドレインドープ領域21の上方(例えば、第1ソースドレインドープ領域211の上方)に位置する。例示的に、マスク層71はフォトレジスト層であり得、フォトレジスト層をフォトエッチングして、開口部72を形成する。或いは、マスク層71は、積層された、ハードマスク層及びフォトレジスト層であってもよく、フォトレジスト層をフォトエッチングしてから、ハードマスク層をフォトエッチングして、開口部72を形成する。
【0093】
図25を参照すると、開口部72に沿って第1メモリセルをエッチングして、複数の第1サブスルーホール811を形成し、ここで、1つの第1サブスルーホール811は第1スルーホール81として使用される。具体的には、開口部72に沿ってソースドレインドープ領域21をエッチングする。また、第1メモリセルをエッチングする前に、第1メモリセルの上方の絶縁層12をエッチングする必要がある。
【0094】
図26及び図27を参照すると、第1サブスルーホール8を充填する犠牲層73を形成する。例示的に、酸化ケイ素などの低誘電率材料を第1サブスルーホール8内に堆積して、犠牲層73として使用する。
【0095】
図26及び図27を引き続き参照すると、マスク層71をパターニングして、マスク層71がN-1個の開口部72を有するようにする。具体的には、フォトレジスト層を再びスピンコーティングし、フォトレジスト層をフォトエッチングして、開口部72を形成してもよい。
【0096】
図28を参照すると、開口部72に沿って犠牲層73及び第2メモリセルをエッチングすることによって、第N-1個の第2サブスルーホール821を形成し、ここで、1つの第2サブスルーホール821は第2スルーホール82として使用される。犠牲層73をエッチングした後、第2メモリセル上の絶縁層72をエッチングする必要がある。
【0097】
図29を参照すると、犠牲層73を形成し、マスク層71をパターニングし、エッチングするステップは、第N層のソースドレインドープ領域が貫通されるまで繰り返される。別のいくつかの実施例では、犠牲層73を形成し、マスク層71をパターニングし、エッチングするステップは、第N-1メモリセルが貫通され且つ第Nメモリセルが露出するまで繰り返され、或いは、第N-1メモリセルが貫通され且つ部分的な厚さの第Nメモリセルが除去されるまで繰り返される。
【0098】
このとき、図23図29に基づいて、スルーホール8を形成することができ、スルーホール8は、第1スルーホール~第Nスルーホールを含む。例示的に、図29を参照すると、第1スルーホール81、第2スルーホール82、第3スルーホール83、第4スルーホール84及び第5スルーホール85を形成することができる。いくつかの実施例では、第1スルーホール81は、第1層のソースドレインドープ領域を貫通することができ、第Nスルーホールは、第1層のソースドレインドープ領域~第N層のソースドレインドープ領域21を貫通することができる。別のいくつかの実施例では、第1スルーホール8は第1層のソースドレインドープ領域21を露出し、第Nスルーホールは、第1層のソースドレインドープ領域~第N-1層のソースドレインドープ領域を貫通し且つ第N層のソースドレインドープ領域21を露出する。更に別のいくつかの実施例では、第1スルーホール8の底部は、第1層のソースドレインドープ領域21に埋め込まれ、第Nスルーホールは、第1層のソースドレインドープ領域~第N-1層のソースドレインドープ領域を貫通し、第Nスルーホールの底部は、第N層のソースドレインドープ領域に埋め込まれる。説明すべきこととして、第1方向Xにおいて、順次配置された第1スルーホール81、第2スルーホール82、第3スルーホール83、第4スルーホール84及び第5スルーホール85の深さは漸増する。他の実施例では、第1方向Xにおいて、順次配置された第1スルーホール81、第2スルーホール82、第3スルーホール83、第4スルーホール84及び第5スルーホール85の深さは、漸増又は漸減せずに交互に変化し、これにより、後続に形成されるリードポスト5のうち、深さの深いリードポスト5間の寄生容量が大きくなりすぎるのを防ぐことができる。
【0099】
図30及び図31を参照すると、スルーホール8の側壁を覆う誘電体層6を形成し、スルーホール8を充填するリードポスト5を形成し、リードポスト5は、対応するソースドレインドープ領域21と接触する。
【0100】
具体的には、第Nスルーホールが第N層のソースドレインドープ領域21を貫通するか、又は第Nスルーホールが第N-1層のソースドレインドープ領域21を貫通し且つその底部が第N層のソースドレインドープ領域21に埋め込まれる場合、誘電体層6及びリードポスト5を形成するステップは、以下のステップを含み得る。
【0101】
スルーホール8の底部に接触部51を形成し、接触部51は、対応する層のメモリセルTCに接続される。接触部51を形成した後、スルーホール8の側壁に誘電体層6を形成する。例示的に、化学気相堆積工程により、スルーホール8の側壁及び接触部51の表面に初期誘電体層を形成し、接触部51の表面に位置する初期誘電体層を除去し、スルーホール8の側壁に位置する初期誘電体層を誘電体層6として使用する。誘電体層6を形成した後、スルーホール8を充填する延在部52を形成する。延在部52と接触部51とがリードポスト5を構成する。
【0102】
第Nスルーホール8が、第N-1層のソースドレインドープ領域を貫通し且つ第N層のソースドレインドープ領域を露出する場合、誘電体層6及びリードポスト5を形成するステップは、スルーホール8の内壁に誘電体層6を形成し、誘電体層6を形成した後、スルーホール8を充填するリードポスト5を形成することを含み得る。この場合、金属シリサイド化工程により、対応する層のソースドレインドープ領域21内に金属シリサイドを形成することができ、これによって、接触抵抗を低減することができる。具体的には、スルーホール8の内壁に金属層を堆積し、熱処理を行うことによって、金属層をソースドレインドープ領域21と反応させ、その後、未反応の金属層を除去し、未反応の金属層は、主にスルーホール8の側壁に位置し、その後、誘電体層6及びリードポスト5を形成する。
【0103】
平行信号線3がワード線WLであり、垂直信号線4がビット線BLである場合、リードポスト5の形成ステップは、具体的には、以下のとおりである。
【0104】
先ず、説明すべきこととして、同一のメモリセルグループTC0の複数のチャネル領域22は、順次配置された第1チャネル領域~第N(Nは正の整数である)チャネル領域を含む。第1チャネル領域は最上層に位置し、第Nチャネル領域は最下層に位置する。
【0105】
図32及び図33を参照すると、スルーホール8を形成し、スルーホール8は、第1スルーホール81~第Nスルーホールを含む。第1スルーホール8は、第1チャネル領域に接続されたワード線WLを露出し、第Nスルーホール8は、第1チャネル領域22~第N-1チャネル領域を貫通し且つ第Nチャネル領域に接続されたワード線WLを露出する。スルーホール8の形成ステップについては、上記の詳細な説明を参照することができる。
【0106】
図34及び図35を参照すると、スルーホール8の側壁を覆う誘電体層6を形成する。具体的には、スルーホール8の内壁に初期誘電体層を形成し、スルーホール8の底壁に位置する初期誘電体層を除去して、対応する層のワード線WLを露出し、スルーホール8の側壁に位置する初期誘電体層を誘電体層6として使用する。
【0107】
図34及び図35を引き続き参照すると、スルーホール8を充填するリードポスト5を形成し、リードポスト5は、対応するワード線WLと接触する。例示的に、銅、アルミニウム、チタン、又はタングステンなどの金属をスルーホール8内に堆積して、リードポスト5として使用する。
【0108】
説明すべきこととして、上記のリードポスト5の形成方法は、例示的な説明に過ぎず、リードポスト5の形成方法はこれに限定されず、リードポスト5の具体的な構造に応じてリードポスト5の形成方法を調整することができる。
【0109】
要するに、本開示の実施例では、メモリセルTCをエッチングしてスルーホール8を形成し、スルーホール8を充填する誘電体層及びリードポスト5を形成する。このようにして、リードポスト5は、メモリセルTCの空間位置を用いて、メモリセルTCに直接に電気接続され、これにより、段差数を減らすことができ、又は別個の段差領域を形成する必要がなくなり、したがって、半導体構造の集積度を向上させるのに役に立つ。
【0110】
図36図38を参照すると、本開示の更に別の実施例は半導体構造を更に提供し、当該半導体構造は、上記の実施例における半導体構造とはほぼ同じであり、主な違いは、当該半導体構造の少なくとも2つのリードポスト5は、同一のメモリセルグループTC0の異なるメモリセルTCに接続されることである。当該半導体構造において、上記の実施例における半導体構造と同じ又は類似の部分については、上記の実施例の詳細な説明を参照することができ、ここでは繰り返して説明しない。
【0111】
半導体構造は、基板11(図34を参照)及び複数のリードポスト5を含み、基板11上に積層構造が設けられ、積層構造は、第1方向Xに配列された複数のメモリセルグループTC0を含み、メモリセルグループTC0は、第2方向Zに配列された複数層のメモリセルTCを含み、少なくとも2つのリードポスト5は、同一のメモリセルグループTC0内の異なるメモリセルTCに接続される。
【0112】
異なるリードポスト5が異なるメモリセルグループTC0に位置する場合と比較して、少なくとも2つのリードポスト5は、同一のメモリセルグループTC0の空間位置を用いることができ、これにより、同一のメモリセルグループのTC0内の空間利用率を向上させ、利用可能なメモリセルTCの数を増加させることができる。例えば、2つのリードポスト5はそれぞれ、最上層及び上位2番目の層のメモリセルTCに接続される場合、当該2つのリードポスト5が異なるメモリセルグループTC0に位置すると、3つのメモリセルTCが無効になり、これらが同一のメモリセルグループTC0に位置すると、2つのメモリセルTCが無効になる。
【0113】
説明すべきこととして、同一の半導体構造では、上記の2つの方案を組み合わせてもよい。例えば、半導体構造は、少なくとも4つのリードポスト5を含み、ここで、少なくとも2つのリードポスト5は、異なるメモリセルグループTC0の異なる層のメモリセルTCにそれぞれ接続され、少なくとも2つのリードポスト5は、同一のメモリセルグループTC0の異なる層のメモリセルTCにそれぞれ接続される。
【0114】
図36図38を引き続き参照すると、同一のメモリセルグループTC0の異なるメモリセルTCに接続される少なくとも2つのリードポスト5は、第1方向Xに沿って配列され、このようにして、リードポスト5とメモリセルTCとの接続位置を統一させ、接続工程を簡略化するのに役に立つ。
【0115】
いくつかの実施例では、積層構造は更に、複数の平行信号線3及び複数の垂直信号線4を含み、複数の平行信号線3は第2方向Zに配列され且つ第1方向Xに沿って延在し、平行信号線3は、一層のメモリセルTCに接続され、垂直信号線4は第2方向Zに延在し且つ同一のメモリセルグループTC0の複数層のメモリセルTCに接続される。リードポスト5は、平行信号線3に電気接続される。
【0116】
いくつかの実施例では、同一のメモリセルグループTC0の異なるメモリセルTCに接続されるリードポスト5は、第1方向Xに沿って一列に配列される。つまり、リードポスト5は第1方向Xに大体整列される。このようにして、複数のリードポスト5と平行信号線3との間の距離はほぼ同じであり、これにより、複数のリードポスト5と平行信号線3との接触抵抗をバランスさせるのに役に立つ。更に、工程を簡略化するのにも役に立ち、半導体構造の均一性を向上させる。例えば、図37を参照すると、複数のリードポスト5の両端は第1方向Xに整列され、これにより、工程を簡略化するのに役に立つ。図38を参照すると、第1方向Xにおける複数のリードポスト5の両端を若干ずらして配置することで、対向面積を低減することができ、これによって寄生容量を低減することができる。
【0117】
要するに、本開示の実施例では、少なくとも2つのリードポスト5を、段差領域からメモリセルTCが配置される領域に組み込むことにより、基板11の表面面積の利用率を向上させることができる。更に、少なくとも2つのリードポスト5は、同一のメモリセルグループTC0における異なる層のメモリセルTCに接続され、これは、少なくとも2つのリードポスト5が同一のメモリセルグループTC0の空間位置を用いることができることを意味し、これにより、無効なメモリセルTCの数を減らすのに役に立ち、半導体構造の集積度を向上させることができる。
【0118】
本開示の実施例は、上記の実施例で提供される半導体構造を備えたメモリチップを更に提供する。
【0119】
メモリチップは、プログラム及び様々なデータ情報を記憶するための記憶部である。例示的に、メモリチップは、ランダムアクセスメモリチップ又は読み取り専用メモリチップであってもよく、例えば、ランダムアクセスメモリチップは、動的ランダムアクセスメモリ又は静的ランダムアクセスメモリを含むことができる。上記の半導体構造の集積度は高いため、メモリチップの超小型化を実現するのに役に立つ。
【0120】
本開示の実施例は、上記の実施例で提供されるメモリチップを備えた電子機器を更に提供する。
【0121】
例示的に、電子機器は、テレビ、コンピュータ、携帯電話又はタブレットコンピュータなどの機器であってもよい。電子機器は、回路基板及びパッケージ構造を備えることができ、メモリチップは、回路基板上に溶接され、パッケージ構造によって保護される。更に、電子機器は更に、メモリチップに動作電圧を供給するための電源を備えることができる。
【0122】
本明細書の説明において、「いくつかの実施例」、「例示的に」などの用語に関する説明は、当該実施例又は例を参照して説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記の用語の例示的な表現は、必ずしも同じ実施例又は例を指すとは限らない。さらに、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において、適切な方式で組み合わせることができる。更に、競合しない限り、当業者は、本明細書に記載された異なる実施例又は例、及び異なる実施例又は例の特徴を統合又は結合することができる。
【0123】
以上では、本開示の実施例を示し説明したが、理解できるように、上記の実施例は、例示的なものであり、本開示を限定するものとして解釈されるべきではない。当業者は、本開示の範囲内で、上記の実施例に対して変更、修正、置換及び変換を行うことができ、したがって、本開示の特許請求の範囲及び明細書に従ってなされた変更及び修正は、本開示の保護範囲内に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
【手続補正書】
【提出日】2023-01-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
半導体構造であって、
基板及び複数のリードポストを含み、
前記基板上に積層構造が設けられ、前記積層構造は、第1方向に配列された複数のメモリセルグループを含み、前記メモリセルグループは、第2方向に配列された複数層のメモリセルを含み、
少なくとも2つの前記リードポストは、異なるメモリセルグループにおける異なる層の前記メモリセルにそれぞれ接続される、半導体構造。
【請求項2】
前記リードポストは前記第1方向に沿って一列に配列され、及び
前記リードポストは前記第1方向に沿って直列に配列される、
請求項に記載の半導体構造。
【請求項3】
同一の前記メモリセルグループ内の全ての前記メモリセルは、最大1つの前記リードポストに接続される、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項4】
前記リードポストの数は、前記メモリセルの層数より大きいか等しく、各層は少なくとも、前記リードポストに接続された前記メモリセルを含む、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項5】
同一の前記メモリセルグループに接続されるリードポストの数は、前記メモリセルグループ内の前記メモリセルの層数より少ない、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項6】
前記第1方向は前記基板の表面に平行であり、前記第2方向は前記基板の表面に垂直であり、
前記積層構造は更に、複数の平行信号線及び複数の垂直信号線を含み、複数の前記平行信号線は、第2方向に配列され且つ前記第1方向に沿って延在し、前記平行信号線は、一層の前記メモリセルに接続され、前記垂直信号線は、前記第2方向に沿って延在し且つ同一の前記メモリセルグループの複数層の前記メモリセルに接続され、
前記リードポストは、前記平行信号線に電気接続される、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項7】
前記メモリセルは、第3方向に配列されたチャネル領域及びソースドレインドープ領域を含み、前記ソースドレインドープ領域は、前記チャネル領域の両側に位置し、前記第3方向は、前記基板の表面に平行である、
請求項に記載の半導体構造。
【請求項8】
前記平行信号線はビット線であり、前記垂直信号線はワード線であり、
前記ビット線は前記ソースドレインドープ領域に接続され、前記ワード線は前記チャネル領域に接続され、
少なくとも1つの前記リードポストは、少なくとも1つの前記メモリセルの前記ソースドレインドープ領域を貫通
前記ソースドレインドープ領域は、第1ソースドレインドープ領域及び第2ソースドレインドープ領域を含み、前記第1ソースドレインドープ領域は、前記ビット線と前記チャネル領域との間に位置し、前記第2ソースドレインドープ領域は、前記チャネル領域の前記第1ソースドレインドープ領域から離れた側に位置し、
前記リードポストは、前記第1ソースドレインドープ領域を貫通する、
請求項に記載の半導体構造。
【請求項9】
前記平行信号線はワード線であり、前記垂直信号線はビット線であり、
前記ビット線は前記ソースドレインドープ領域に接続され、前記ワード線は前記チャネル領域に接続され、
少なくとも1つの前記リードポストは、少なくとも1つの前記メモリセルの前記チャネル領域を貫通する、
請求項に記載の半導体構造。
【請求項10】
前記メモリセルは更に、ビット線接触領域を含み、前記ビット線接触領域は、前記ビット線と前記ソースドレインドープ領域を接続
少なくとも1つの前記リードポストは、1つの前記メモリセルの前記ビット線接触領域を貫通する、
請求項に記載の半導体構造。
【請求項11】
少なくとも2つの前記リードポストが貫通する前記メモリセルの数は互いに異なる、
請求項1に記載の半導体構造。
【請求項12】
隣接する2つの前記リードポストは、少なくとも1つの前記メモリセルグループによって離間され
隣接する2つの前記リードポスト間の前記メモリセルグループの数は同じであるか、又は、隣接する2つの前記リードポストの対向面積は、前記隣接する2つの前記リードポスト間の前記メモリセルグループの数に正比例する、
請求項に記載の半導体構造。
【請求項13】
前記積層構造の数は複数であり、同一の前記積層構造の複数の前記平行信号線は、第2方向上に順次に配列された第1~第N(Nは1より大きい正の整数である)平行信号線を含み、
2つの前記積層構造は構造モジュールを構成し、前記構造モジュールは更に、複数の導線を含み、前記導線は、異なる前記積層構造を接続する2つの前記リードポストを接続し、2つの前記リードポストに電気接続された2つの前記平行信号線のシーケンス番号の合計はN+1である、
請求項に記載の半導体構造。
【請求項14】
半導体構造の製造方法であって、
基板を提供することと、
前記基板上に積層構造を形成することであって、前記積層構造は、第1方向に配列された複数のメモリセルグループを含み、前記メモリセルグループは、第2方向に配列された複数層のメモリセルを含む、ことと、
複数のリードポストを形成することであって、少なくとも2つの前記リードポストは、異なるメモリセルグループにおける異なる層の前記メモリセルにそれぞれ接続される、ことと、を含む、半導体構造の製造方法。
【請求項15】
半導体構造であって、
基板及び複数のリードポストを含み、
前記基板上に積層構造が設けられ、前記積層構造は、第1方向に配列された複数のメモリセルグループを含み、前記メモリセルグループは、第2方向に配列された複数層のメモリセルを含み、
少なくとも2つの前記リードポストは、同一の前記メモリセルグループ内の異なるメモリセルに接続される、半導体構造。
【国際調査報告】