(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】車両用コンタクタ、車両の充電配電システム、充電スタンド及び車両
(51)【国際特許分類】
H01H 50/04 20060101AFI20240719BHJP
H01H 50/18 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
H01H50/04 R
H01H50/18 H
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572752
(86)(22)【出願日】2022-08-31
(85)【翻訳文提出日】2024-02-02
(86)【国際出願番号】 CN2022116147
(87)【国際公開番号】W WO2023030376
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111032856.3
(32)【優先日】2021-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】黄托弟
(72)【発明者】
【氏名】王学超
(72)【発明者】
【氏名】石雷
(72)【発明者】
【氏名】▲顔▼登▲艶▼
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼▲ちん▼
(57)【要約】
車両用コンタクタ(100)、車両の充電配電システム、充電スタンド及び車両を開示する。当該コンタクタ(100)は、第1接続端子(10)と、第2接続端子(20)と、導電性バスバー(30)と、駆動アセンブリ(40)と、を含み、導電性バスバー(30)の第1導通セクション(31)及び第2導通セクション(32)は、互いに接続されるとともに、相対的に回転可能であり、駆動アセンブリ(40)は、第2導通セクション(32)を動かして第2接続端子(20)に向かって又は第2接続端子(20)から離れて運動させ、第1接続端子(10)及び第2接続端子(20)は、第1方向に導電性バスバー(30)に対向して設置され、駆動アセンブリ(40)は、第2方向に導電性バスバー(30)に対向して設置され、第1方向は、第2方向に直交するため、コンタクタ(100)は、占有空間が合理的であり、構造の安定性が高く、耐用年数が長い。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1接続端子(10)と、
第2接続端子(20)と、
導電性バスバー(30)と、
駆動アセンブリ(40)と、を含む車両用コンタクタであって、
前記導電性バスバー(30)は、第1導通セクション(31)及び第2導通セクション(32)を含み、前記第1導通セクション(31)及び前記第2導通セクション(32)は、互いに接続されるとともに、相対的に回転可能であり、前記第1導通セクション(31)は、前記第1接続端子(10)に固定され、前記第2導通セクション(32)は、前記第2接続端子(20)に対して電気的に接続されるか又は電気的に切断されるか選択可能であり、
前記駆動アセンブリ(40)は、前記第2導通セクション(32)を動かして前記第2接続端子(20)に向かって又は前記第2接続端子(20)から離れるように運動させ、前記第1接続端子(10)及び前記第2接続端子(20)は、それぞれ第1方向に前記導電性バスバー(30)に対向して設置され、前記導電性バスバー(30)、前記第1接続端子(10)及び前記第2接続端子(20)のうちの少なくとも1つは、第2方向に前記駆動アセンブリ(40)に対向して設置され、前記第1方向は、前記第2方向に直交する、ことを特徴とする車両用コンタクタ。
【請求項2】
前記駆動アセンブリ(40)は、マイクロスイッチ(42)及び駆動コイル(41)を含み、前記マイクロスイッチ(42)と前記駆動コイル(41)は、第1方向に対向して設置され、前記マイクロスイッチ(42)は、前記駆動コイル(41)の磁力の作用下で固定軸線の周りに揺動し、前記第2導通セクション(32)を動かして前記第2接続端子(20)に向かって又は前記第2接続端子(20)から離れて運動させ、前記駆動コイル(41)は、第2方向に前記第1接続端子(10)及び前記第2接続端子(20)に対向して設置され、前記マイクロスイッチ(42)と前記導電性バスバー(30)は、第2方向に対向して設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用コンタクタ。
【請求項3】
前記マイクロスイッチ(42)は、駆動台(421)及び接続ブラケット(422)を含み、前記接続ブラケット(422)の一端は、前記駆動台(421)に接続され、前記接続ブラケット(422)の他端は、前記第2導通セクション(32)に接続され、前記駆動台(421)は、前記駆動コイル(41)の磁力の作用下で揺動させることが可能であり、前記駆動台(421)は、前記接続ブラケット(422)を、駆動して揺動させ、前記駆動台(421)は、前記第2導通セクション(32)を駆動して、前記第2接続端子(20)に向かって又は前記第2接続端子(20)から離れて運動させる、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用コンタクタ。
【請求項4】
前記第1導通セクション(31)と前記第2導通セクション(32)との接続領域は、第2方向に前記駆動台(421)に対向して設置される、ことを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の車両用コンタクタ。
【請求項5】
前記接続ブラケット(422)の他端は、前記第2導通セクション(32)の前記第1導通セクション(31)から離れる端に接続されるか、又は、前記接続ブラケット(422)の他端は、前記第2導通セクション(32)の前記第1導通セクション(31)に近接する端に接続される、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用コンタクタ。
【請求項6】
前記接続ブラケット(422)は、他端が挟持部(424)として形成され、前記挟持部(424)は、前記第2導通セクション(32)の前記第1導通セクション(31)から離れる端を挟持し、或いは、前記挟持部(424)は、前記第2導通セクション(32)の前記第1導通セクション(31)に近接する端を挟持する、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用コンタクタ。
【請求項7】
前記駆動台(421)の4つのコーナー領域にそれぞれ永久磁石(423)が設置され、前記駆動コイル(41)は、両端にそれぞれ導磁片が設置され、前記駆動コイル(41)の一端の前記導磁片が前記駆動台(421)の一端の2つの前記永久磁石(423)と引きつけ合い、前記駆動コイル(41)の他端の前記導磁片が前記駆動台(421)の他端の2つの前記永久磁石(423)と引きつけ合い、前記駆動台(421)の同一端に位置する2つの前記永久磁石(423)の内側の極性は、反対である、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用コンタクタ。
【請求項8】
前記永久磁石(423)の自由端と前記マイクロスイッチ(42)の回転中心との間の距離は、前記第2接続端子(20)と前記第2導通セクション(32)との接点と前記マイクロスイッチ(42)の回転中心との間の距離よりも小さい、ことを特徴とする請求項7に記載の車両用コンタクタ。
【請求項9】
前記駆動アセンブリ(40)は、回転軸を更に含み、前記駆動台(421)は、前記回転軸に接続されるとともに、前記回転軸の周りに回転し、
前記永久磁石(423)は、第1磁極、第1磁極(4232)、第3磁極(4233)及び第4磁極(4234)を含み、前記第1磁極と前記第1磁極(4232)とは、前記駆動台(421)の一端に間隔をあけて設置され、前記第1磁極の内側と前記第1磁極(4232)の内側とは、極性が反対であり、前記第3磁極(4233)と前記第4磁極(4234)とは、前記駆動台(421)の他端に間隔をあけて設置され、前記第3磁極(4233)の内側と前記第1磁極(4232)の内側とは、極性が反対であり、前記第1磁極の内側と前記第3磁極(4233)の内側とは、極性が同じであり、前記駆動コイル(41)に近接して設置され、前記第1磁極(4232)の内側と前記第4磁極(4234)の内側とは、極性が同じであり、前記駆動コイル(41)から離れて設置され、
前記導磁片は、第1導磁片及び第2導磁片を含み、前記第1導磁片の一端は、前記駆動コイル(41)の一端に接続され、前記第1導磁片の他端は、前記第1磁極と前記第1磁極(4232)との間に設置され、前記第2導磁片の一端は、前記駆動コイル(41)の他端に接続され、前記第2導磁片の他端は、前記第3磁極(4233)と前記第4磁極(4234)との間に設置される、ことを特徴とする請求項7に記載の車両用コンタクタ。
【請求項10】
前記駆動台(421)は、絶縁部材として構成され、或いは、前記駆動台(421)に絶縁層が塗布される、ことを特徴とする請求項7に記載の車両用コンタクタ。
【請求項11】
前記導電性バスバー(30)は、可撓性接続部(33)を更に含み、前記可撓性接続部(33)は、前記第1導通セクション(31)を前記第2導通セクション(32)に接続するとともに、前記第1導通セクション(31)と前記第2導通セクション(32)との間に位置し、前記第2導通セクション(32)は、前記可撓性接続部(33)に対して揺動して、前記第2接続端子(20)に向かって又は前記第2接続端子(20)から離れて運動することができる、ことを特徴とする請求項1~10のいずれか一項に記載の車両用コンタクタ。
【請求項12】
前記可撓性接続部(33)内に弧状溝(331)が設置され、前記弧状溝(331)は、前記導電性バスバー(30)の高さ方向に沿って前記可撓性接続部(33)を貫通する、ことを特徴とする請求項10に記載の車両用コンタクタ。
【請求項13】
センサ(70)と、コントローラと、を更に含み、前記センサ(70)は、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)又は前記導電性バスバー(30)に近接して設置され、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)又は前記導電性バスバー(30)の回路信号をリアルタイムで検出し、
前記コントローラは、前記センサ(70)に電気的に接続され、前記回路信号に基づいて前記駆動アセンブリ(40)を制御して前記第2導通セクション(32)と前記第2接続端子(20)とを電気的に切断するか又は接続する、ことを特徴とする請求項1~12のいずれか一項に記載の車両用コンタクタ。
【請求項14】
前記コントローラは、前記回路信号に基づいて、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)又は前記導電性バスバー(30)の温度、電圧又は電流を取得し、
前記コントローラは、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)又は前記導電性バスバー(30)の温度が第1温度閾値よりも大きいとき、又は電圧が第1電圧閾値よりも大きいとき、又は電流が第1電流閾値よりも大きいとき、前記第2導通セクション(32)と前記第2接続端子(20)とを電気的に切断するように配置される、ことを特徴とする請求項13に記載の車両用コンタクタ。
【請求項15】
前記コントローラは、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)又は前記導電性バスバー(30)の温度が第2温度閾値よりも小さいとき、又は電圧が第2電圧閾値よりも小さいとき、又は電流が第2電流閾値よりも小さいとき、前記第2導通セクション(32)と前記第2接続端子(20)とを電気的に接続するように配置され、第2温度閾値は、前記第1温度閾値以下であり、第2電圧閾値は、前記第1電圧閾値以下であり、第2電流閾値は、前記第1電流閾値以下である、ことを特徴とする請求項14に記載の車両用コンタクタ。
【請求項16】
ハウジング(50)を更に含み、前記ハウジング(50)は、収容空間を画定し、前記導電性バスバー(30)、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)及び前記駆動アセンブリ(40)は、いずれも前記収容空間内に設置され、前記第1接続端子(10)及び前記第2接続端子(20)は、少なくとも部分的に前記ハウジング(50)から延出する、ことを特徴とする請求項1~15のいずれか一項に記載の車両用コンタクタ。
【請求項17】
前記ハウジング(50)外に低圧信号端子(60)が更に設置され、前記低圧信号端子(60)は、前記駆動コイル(41)に接続される、ことを特徴とする請求項16に記載の車両用コンタクタ。
【請求項18】
正極コンタクタ(100a)コンタクタ(100)と、負極コンタクタ(100b)コンタクタ(100)と、プリチャージ回路コンタクタ(100c)コンタクタ(100)と、を含み、前記正極コンタクタ(100a)コンタクタ(100)、前記負極コンタクタ(100b)コンタクタ(100)及び前記プリチャージ回路コンタクタ(100c)コンタクタ(100)のうちの1つ以上は、請求項1~17のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)として構成される、ことを特徴とする車両の充電配電システム。
【請求項19】
請求項1~17のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)を含む、ことを特徴とする充電スタンド。
【請求項20】
請求項1~17のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)を含む、ことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年9月3日に提出された、名称が「車両用コンタクタ、車両の充電配電システム、充電スタンド及び車両」である中国特許出願第2021110328563号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本願は、コンタクタの技術分野に関し、特に車両用コンタクタ、車両の充電配電システム、充電スタンド、及び車両に関する。
【背景技術】
【0003】
コンタクタは、回路の開閉を制御する電気制御部品として広く適用され、関連技術におけるコンタクタは、長さ方向に順に配列された電磁機構、リードアセンブリ、固定接触子、及び可動接触子を含み、即ち、従来のコンタクタの可動接点、導電性バスバー及び駆動アセンブリなどは、コンタクタの長さ方向に順に配列され、全体構造が長く、占有空間が大きく、かつ構造強度が低く、使用過程において、振動などの影響を受けて破断するリスクが高く、耐用年数が短く、車載用コンタクタとして使用することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来技術における技術的課題の1つを少なくとも解決しようとする。このため、本願の目的は、構造がより合理的であり、占有空間が合理的であり、構造の安定性が高く、耐用年数が長いコンタクタを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は、上記コンタクタを使用する車両の充電配電システムを更に提供する。
【0006】
本願は、上記コンタクタを使用する充電スタンドを更に提供する。
【0007】
本願は、上記コンタクタを使用する車両を更に提供する。
【0008】
本願の第1態様の実施例に係るコンタクタは、第1接続端子と、第2接続端子と、導電性バスバーと、駆動アセンブリと、を含み、前記導電性バスバーは、第1導通セクション及び第2導通セクションを含み、前記第1導通セクション及び前記第2導通セクションは、互いに接続されるとともに、相対的に回転可能であり、前記第1導通セクションは、前記第1接続端子に固定され、前記第2導通セクションは、前記第2接続端子に対して選択可能に電気的に接続されるか又は電気的に切断され、前記駆動アセンブリは、前記第2導通セクションを動かして前記第2接続端子に向かって又は前記第2接続端子から離れて運動させ、前記第1接続端子及び前記第2接続端子は、それぞれ第1方向に前記導電性バスバーに対向して設置され、前記導電性バスバー、前記第1接続端子及び前記第2接続端子のうちの少なくとも1つは、第2方向に前記駆動アセンブリに対向して設置される。
【0009】
本願の実施例に係るコンタクタでは、導電性バスバーと、第1接続端子及び第2接続端子とを第1方向に対向して設置し、駆動アセンブリと導電性バスバーとを第2方向に対向して設置することにより、コンタクタの占有空間を改善し、コンタクタ全体の長さをより短くし、コンタクタ全体の構造強度を向上させ、コンタクタが車両に使用されて長時間振動を受けて中間部分から破断する確率を低減し、コンタクタの耐用年数を延長することができる。
【0010】
本願に係る車両の充電配電システムは、正極コンタクタと、負極コンタクタと、プリチャージ回路コンタクタと、を含み、前記正極コンタクタ、前記負極コンタクタ及び前記プリチャージ回路コンタクタのうちの1つ以上は、上記例のいずれか一項に記載のコンタクタとして構成される。
【0011】
本願に係る充電スタンドは、上記コンタクタを含む。
【0012】
本願に係る車両は、上記コンタクタを含む。
【発明の効果】
【0013】
本願の追加的な態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか又は本願の実施により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本願の第1実施例に係るコンタクタの概略図である。
【
図2】本願の第1実施例に係るコンタクタが第1位置にある場合の概略斜視図である。
【
図3】本願の第1実施例に係るコンタクタが第1位置にある場合の上面図である。
【
図4】本願の第1実施例に係るコンタクタが第2位置にある場合の概略斜視図である。
【
図5】本願の第1実施例に係るコンタクタが第2位置にある場合の上面図である。
【
図6】本願の第1実施例に係るコンタクタが第1位置にある場合の駆動アセンブリの状態図である。
【
図7】本願の第1実施例に係るコンタクタが第2位置にある場合の駆動アセンブリの状態図である。
【
図8】本願の第2実施例に係るコンタクタの概略図である。
【
図9】本願の第2実施例に係るコンタクタの駆動アセンブリの概略図である。
【
図10】本願の実施例に係るコンタクタの概略断面図である。
【
図11】本願の実施例に係る車両の充電配電システムの概略図である。
【
図13】本願で使用されるセンサの動作回路の概略図である。
【
図14】本願の実施例に係る充電スタンドの概略図である。
【
図15】本願の実施例に係る一種の構成のマイクロスイッチである。
【
図16】本願の実施例に係る別種の構成のマイクロスイッチである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は、図面に示されており、全体を通して同一又は類似の符号は、同一又は類似の部品、或いは同一又は類似の機能を有する部品を示す。以下、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものであり、本願を解釈するためのものに過ぎず、本願を限定するものであると理解すべきではない。
【0016】
以下、
図1~
図16を参照して本願の実施例に係るコンタクタ100を説明する。
【0017】
図2~
図5、
図8に示すように、本願の実施例に係るコンタクタ100は、第1接続端子10、第2接続端子20、導電性バスバー30及び駆動アセンブリ40を含む。
【0018】
導電性バスバー30は、第1導通セクション31及び第2導通セクション32を含み、第1導通セクション31及び第2導通セクション32は、互いに接続されるとともに、相対的に回転可能であり、第1導通セクション31は、第1接続端子10に固定され、第2導通セクション32は、第2接続端子20に対して選択可能に電気的に接続されるか又は電気的に切断され、駆動アセンブリ40は、第2導通セクション32を動かして第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れて運動させ、第1接続端子10及び第2接続端子20は、それぞれ第1方向に導電性バスバー30に対向して設置され、導電性バスバー30、第1接続端子20及び第1接続端子10のうちの少なくとも1つは、第2方向に駆動アセンブリ40に対向して設置され、第1方向は、第2方向に直交する。
【0019】
第1接続端子10と第2接続端子20とは、導電性バスバー30を介して選択可能に電気的に接続されるか又は電気的に切断され、駆動アセンブリ40は、導電性バスバー30を動かして第1位置と第2位置との間に移動させて、第1接続端子10と第2接続端子20との導通及び切断を実現し、即ち、第1位置は、第1接続端子10と第2接続端子20とを導通させる位置に対応し、第2位置は、第1接続端子10と第2接続端子20とを切断する位置に対応する。
【0020】
なお、第1導通セクション31及び第2導通セクション32が相対的に回転可能であるとは、両者が導電可能な回転接続構造を介して接続されて相対的に回転することができ、可撓性構造部材を介して接続され(即ち、導電性バスバー30の少なくとも一部が可撓性構造として構成される)、可撓性構造の折り曲げによって相対的に回転することもでき、導電性バスバー30全体が可撓性部材として構成され、折り曲げによって相対的に回転することもできることである。上記構造を使用することにより、第2導通セクション32の回転過程において、導電性バスバー30の折り曲げ摩耗がより小さくなり、導電性バスバー30の耐用年数を延長して、コンタクタ100の耐用年数を延長することができる。
【0021】
更に、
図2及び
図4に示すように、導電性バスバー30は、第1方向に第1接続端子10及び第2接続端子20に対向して設置され、第2方向に駆動アセンブリ40に対向して設置され、例えば、第1方向が水平面上の長さ方向又は幅方向に対応し、第2方向が高さ方向に対応すると、第1接続端子10、第2接続端子20及び導電性バスバー30が同一の高さに設置され、駆動アセンブリ40が導電性バスバー30の上方又は下方に位置することにより、コンタクタ100の高さ方向の寸法を小さくする。
【0022】
本願の実施例に係るコンタクタ100では、導電性バスバー30と、第1接続端子10及び第2接続端子20とを第1方向に対向して設置し、駆動アセンブリ40と導電性バスバー30とを第2方向に対向して設置することにより、コンタクタ100の占有空間を改善し、コンタクタ100全体の長さをより短くし、コンタクタ100全体の構造強度を向上させ、車両10000などの長時間振動を受ける環境下で、コンタクタ100が中間領域から破断する確率を低減し、コンタクタ100の耐用年数を延長することができる。
【0023】
また、上記のように設置することにより、コンタクタ100の階層的な設置を実現し、かつ高低電圧分離(上層が高圧導通部分であり、下層が低圧制御部分である)を実現することができ、消弧方式が不活性ガスと磁気吹消との組み合わせに限定されず、全体を絶縁液体に浸潤させる方式により消弧を実現するか又は消弧構造を省略することができ、消弧方式の多様性により、駆動アセンブリ40とキャビティとを絶縁分離する必要がなく、低圧故障の問題を解決することができ、不活性ガスを注入する必要がなく、セラミック及び金属のロウ付けプロセスを用いてコンタクタ100を加工する必要がなく、コンタクタ100の加工プロセスを簡略化し、材料工程を低減し、製造効率を向上させるとともに、コンタクタ100の加工コストを低減することができる。
【0024】
第1接続端子10と第1導通セクション31が固定され、第2接続端子20と第2導通セクション32が選択可能に電気的に接続されることにより、可動接点の数を低減し、可動接点による高圧電力消費の問題を低減し、アークの数を低減し、接着点を低減することができ、回路制御中に生じるコンタクタ100の動作摩耗を軽減することもでき、まとめてリスクポイント及び電力損失を低減することができる。
【0025】
コンタクタ100が動作する過程において、第2導通セクション32は、第2接続端子20に衝突して、動作ノイズを発生させ、コンタクタ100の動作ノイズを低減するために、本願の導電性バスバー30は、可撓性部材として構成されてもよく、衝突ノイズを低減し、コンタクタ100の使用体験を向上させるために、可撓性金属材料(例えば、軟銅複合材料、軟銀複合材料)を使用してもよく、また、可撓性金属材料を使用することにより、電流を増加させることができ、第2接続端子20と導電性バスバー30との間の接触抵抗を低減し、両者が接着する確率を低減することもできる。
【0026】
図6及び
図7に示すように、本願のいくつかの実施例では、駆動アセンブリ40は、マイクロスイッチ42及び駆動コイル41を含み、マイクロスイッチ42と駆動コイル41は、第1方向に対向して設置され、マイクロスイッチ42は、駆動コイル41の磁力の作用下で固定軸線の周りに揺動するのに適し、磁力によって第2導通セクション32を動かして第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れて運動させ、駆動コイル41は、第2方向に第1接続端子10及び第2接続端子20に対向して設置され、マイクロスイッチ42と導電性バスバー30は、第2方向に対向して設置される。
【0027】
マイクロスイッチ42と駆動コイル41は、第1方向に対向して設置され、駆動コイル41は、磁力を発生させることにより、マイクロスイッチ42を動かして固定軸線の周りに回転させることができ、マイクロスイッチ42は、導電性バスバー30を動かして運動させることを容易にするために、導電性バスバー30に接続されるとともに、第2方向に導電性バスバー30に対向して設置され、第1接続端子10及び第2接続端子20がいずれも駆動コイル41の上方又は下方に位置することにより、低圧制御部分と高圧導通部分の高低電圧分離が容易になる。
【0028】
図6~
図9に示すように、マイクロスイッチ42は、駆動台421及び接続ブラケット422を含み、接続ブラケット422は、一端が駆動台421に接続され、他端が第2導通セクション32に接続され、駆動台422は、駆動コイル41の磁力の作用下で揺動するのに適し、接続ブラケット422を動かして揺動させて、第2導通セクション42を動かして第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れて運動させる。
【0029】
つまり、駆動台421と駆動コイル41との協働によりマイクロスイッチ42の固定軸線の周りの回転を実現し、駆動台421の上方に接続ブラケット422を設置し、接続ブラケット422と駆動台421とを一体成形するか又は固定して接続することにより、駆動台421が接続ブラケット422と同期して回転することができ、接続ブラケット422が第2導通セクション32に接続されて、第2導通セクション32を動かして第1導通セクション31に対して揺動させ、それにより導電性バスバー30の運動の安定性を向上させる。
【0030】
いくつかの実施例では、第1導通セクション31と第2導通セクション32との接続領域を第2方向に駆動台421に対向して設置することにより、駆動台421の揺動と第1導通セクション32の揺動の同期性がより高くなり、制御精度を向上させることができ、コンタクタ100の配置がよりコンパクトになり、コンタクタ100の集積度を向上させることができる。
【0031】
いくつかの実施例では、第1導通セクション31と第2導通セクション32との接続領域は、第2方向にマイクロスイッチ42の回転中心に対向して設置され、即ち、第2導通セクション32の揺動中心は、駆動台421の回転中心(即ち、マイクロスイッチ42の回転中心)と同軸であり、それにより両者の運動の同期性、制御精度、及び構造集積度を更に向上させる。
【0032】
いくつかの実施例では、接続ブラケット422の他端は、第2導通セクション22の第1導通セクション21から離れる端に接続されるか又は第2導通セクション22の第1導通セクション21に近接する端に接続される。
【0033】
つまり、いくつかの実施例では、接続ブラケット422は、第2導通セクション22の第1導通セクション21から離れる端に接続されることにより、第2導通セクション22を動かして第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れて運動させ、他のいくつかの実施例では、接続ブラケット422は、第2導通セクション22の第1導通セクション21に近接する端に接続されることにより、第2導通セクション22を動かして第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れるように運動させる。
【0034】
いくつかの実施例では、接続ブラケット422は、他端が挟持部424として形成される。
図6及び
図7に示す第1実施例では、挟持部424は、第2導通セクション32の第1導通セクション31から離れる端を挟持して、マイクロスイッチ42のストロークを効果的に拡大し、或いは、
図8及び
図9に示す第2実施例では、挟持部424は、第2導通セクション32の第1導通セクション31に近接する他端を挟持する。第1実施例に対して、第2実施例では、接続ブラケット422の体積をより小さくするために、接続ブラケット422の両端の長さをより短くしてもよく、コンタクタ100の軽量化とコンパクト化に有利である。
【0035】
図6及び
図7に示すように、駆動台421の4つのコーナー領域にいずれも永久磁石423が設置され、駆動コイル41は、両端にそれぞれ導磁片が設置され、一端の導磁片が駆動台421の一端の2つの永久磁石と吸引するのに適し、他端の導磁片が駆動台421の他端の2つの永久磁石と吸引するのに適し、駆動台421の同一端に位置する2つの永久磁石423は、内側極性が反対である。
【0036】
理解できるように、駆動コイル41に通電した後、両端の導磁片の極性が異なり、それに応じて駆動コイル41の同一端に位置する2つの永久磁石423の極性が異なることにより、駆動台421の一端が駆動コイル41に向かって運動し、それに応じて他端が駆動コイル41から離れて運動することができる。
【0037】
当然のことながら、本願の構造は、これに限定されず、駆動台421の一端のみに2つの永久磁石423を設置したり、永久磁石423がコーナー領域に対応して位置するように両端にそれぞれ1つの永久磁石423を設置したりしてもよく、それにより、極性吸引力又は極性反発力の作用下で、マイクロスイッチ42を動かして回転させることができる。
【0038】
このように、永久磁石423を設置することにより、永久磁石423の磁気吸引によってコンタクタ100の動作状態の保持、即ち、第1位置又は第2位置に保持することを実現することができ、低圧制御部分の駆動コイル41に継続的に通電する必要がなく、それにより低圧損失を低減し、コンタクタ100のエネルギー消費比を改善することができる。
【0039】
図3に示す実施例では、永久磁石423の自由端とマイクロスイッチ42の回転中心との間の距離は、第2接続端子20と第2導通セクション32との接点とマイクロスイッチ42の回転中心との間の距離よりも小さい。
【0040】
つまり、永久磁石423の一端からマイクロスイッチ42の回転中心までの距離はL1であり、第2接続端子20と第2導通セクション32との接点とマイクロスイッチ42の回転中心との間の距離はL2であり、L1<L2である。このように、第2導通セクション22の運動ストロークをマイクロスイッチ33の運動ストロークよりも大きくすることにより、マイクロスイッチ42のストロークを拡大して、コンタクタ100が接続された高圧回路の空間距離ニーズを満たすことができる。
【0041】
図9、
図15及び
図16に示すように、一実施例では、駆動アセンブリ40は、回転軸を更に含み、駆動台421は、回転軸に接続されるとともに、回転軸の周りに回転するのに適し、永久磁石423は、第1磁極4231、第2磁極4232、第3磁極4233及び第4磁極4234を含み、第1磁極4231と第2磁極4232とは、極性が反対であり、駆動台421の一端に間隔をあけて設置され、第1磁極4231の内側と第2磁極4232の内側とは、極性が反対であり、第3磁極4233と第4磁極4234とは、駆動台421の他端に間隔をあけて設置され、第3磁極4233の内側と第2磁極4232の内側とは、極性が反対であり、第1磁極4231と第3磁極4233とは、内側極性が同じであり、駆動コイル41に近接して設置され、第2磁極4232と第4磁極4234とは、内側極性が同じであり、駆動コイル41から離れて設置され、導磁片は、第1導磁片及び第2導磁片を含み、第1導磁片は、一端が駆動コイル41の一端に接続され、他端が第1磁極4231と第2磁極4232との間に設置され、第2導磁片は、一端が駆動コイル41の他端に接続され、他端が第3磁極4233と第4磁極4234との間に設置される。
【0042】
例示的に、第1磁極4231の内側はN極であり、第2磁極4232の内側はS極であり、第3磁極4233の内側はN極であり、第4磁極4234の内側はS極であり、第1磁極4231と第2磁極4232は、駆動台421の同一端に配置され、第3磁極4233と第4磁極4234は、駆動台421の他端に配置され、駆動コイル41に第1電流方向に沿って通電する場合、第1磁極4231と第1導磁片、第3磁極4233と第2導磁片は、磁気的に吸引し、駆動コイルに第2電流方向に沿って通電する場合、第2磁極4232と第1導磁片、第4磁極4234と第2導磁片は、磁気的に吸引し、第1電流方向と第2電流方向とは、電流方向が反対である。
【0043】
理解できるように、第1磁極4231の内側と第3磁極4233の内側とは、第1磁極4231と第3磁極4233の反対側を指し、第2磁極4232の内側と第4磁極4234の内側とは、第2磁極4232と第4磁極4234の反対側を指し、
図15に示す実施例では、永久磁石423は、板状磁石として構成され、極性が上記のように分布し、
図16に示す実施例では、永久磁石423は、U字形磁石として構成され、開放端は、2つの磁極であり、極性が上記のように分布する。
【0044】
駆動台421は、絶縁部材として構成され、或いは、駆動台421に絶縁層が塗布される。このように、第2導通セクション32が接続ブラケット422に設置され、それに応じて駆動台421を絶縁部材とするか又は駆動台421に絶縁層を塗布することにより、高圧導通部分と低圧制御部分との間の高低電圧分離効果を向上させ、高圧破壊による低圧故障を回避し、コンタクタ100の動作安定性を向上させることができる。
【0045】
図3及び
図5に示すように、本願のいくつかの実施例では、導電性バスバー30は、可撓性接続部33を更に含み、可撓性接続部33は、第1導通セクション31及び第2導通セクション32に接続されるとともに、第1導通セクション31と第2導通セクション32との間に位置し、第2導通セクション32は、可撓性接続部33に対して揺動して、第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れて運動することができる。
【0046】
可撓性接続部33の両端は、それぞれ第1導通セクション31及び第2導通セクション32に接続され、可撓性接続部33は、第2導通セクション32が第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れて運動するように折り曲げることができ、それによりコンタクタ100の第1位置と第2位置との間の切り替えの利便性を向上させ、可撓性接続部33を設置することにより、導電性バスバー30の折り曲げ摩耗を低減し、導電性バスバー30の耐用年数を延長し、更にコンタクタ100の耐用年数を延長することができる。
【0047】
可撓性接続部33内に弧状溝331が設置され、弧状溝331は、導電性バスバー30の高さ方向に沿って可撓性接続部33を貫通する。このように、隙間を設置することにより、可撓性接続部33の折り曲げ過程において、弧状溝331の変形によって一定の折り曲げ変形を吸収して、可撓性接続部33の折り曲げ摩耗を更に低減し、導電性バスバー30の耐用年数を効果的に延長することができる。
【0048】
図10に示すように、いくつかの実施例では、コンタクタ100は、センサ70及びコントローラを更に含み、センサ70は、第1接続端子10、第2接続端子20又は導電性バスバー30に近接して設置され、第1接続端子10、第2接続端子20又は導電性バスバー30の回路信号をリアルタイムで検出し、コントローラは、センサ70に電気的に接続され、回路信号に基づいて駆動アセンブリ40を制御してコンタクタ100を切断又は接続するのに適する。
【0049】
このように、コントローラ及びセンサ70を設置することにより、第1接続端子10及び第2接続端子20が導電性バスバー30を介して導通することに伴って、高圧回路の電流及び発熱量がいずれも変化し、それに応じて温度変化が発生し、センサ70は、高圧回路の動作中の変化情報(温度変化、電流変化など)を取得し、かつ回路信号の形でコントローラに伝達することができ、コントローラは、回路信号に基づいて高圧回路の切断閾値(温度閾値、電圧閾値、電流閾値)に達したか否かを判断し、高圧回路を切断する必要がある場合、駆動アセンブリ40を制御して第2端32と第2接続端子20とを電気的に切断し、それにより高圧損失を低減し、コストを低減するためにヒューズを設置する必要がないだけでなく、コンタクタ100を制御して切断した後、本願のコンタクタ100を使用する電気機器が動作し続ける必要がある場合にも、電気機器の高圧電源をオンにすることを保証し、安全性を向上させることができる。
【0050】
図13に示すように、サーミスタとその対応する電圧との変換原理は、V=(NTC/(NTC+R))×VCCであり、ここで、Vは入力電圧であり、VCCは標準電圧であり、Rは固定抵抗であり、NTCはサーミスタであり、したがって、回路信号ADの計算方式は、AD=(V/VCC)×2n=(NTC/(NTC+R))×2nである。
【0051】
このように、サーミスタの電圧値を取得すれば、必要な回路信号を換算することができる。
【0052】
なお、ヒューズが溶断すると、高圧回路が完全に切断されるが、本願は、コントローラ及びセンサ70を設置することにより、センサ70からの情報に基づいて高圧電源をオフにする必要があっても、限界条件下で、安全性を向上させるために、依然として高圧電源をオンにすることができ、例えば、本願のコンタクタ100は、電気自動車10000に適用される場合、回路情報がコンタクタ100を切断する必要があることを示すが、電気自動車10000が危険な状況にあり、動作状況を維持する必要があると、高圧電源オン状態を維持し、安全位置に走行した後又は危険な状況を解除した後、第2端32と第2接続端子20とを電気的に切断することができる。
【0053】
コントローラは、回路信号に基づいて、第1接続端子10、第2接続端子20又は導電性バスバー30の温度、電圧又は電流を取得し、
コントローラは、第1接続端子10、第2接続端子20又は導電性バスバー30の温度が第1温度閾値よりも大きいとき、及び/又は電圧が第1電圧閾値よりも大きいとき、及び/又は電流が第1電流閾値よりも大きいとき、第2導通セクション32と第2接続端子20とを電気的に切断するように配置される。
【0054】
コントローラは、更に、第1接続端子10、第2接続端子20又は導電性バスバー30の温度が第2温度閾値よりも小さいとき、及び/又は電圧が第2電圧閾値よりも小さいとき、及び/又は電流が第2電流閾値よりも小さいとき、第2導通セクション32と第2接続端子20とを電気的に接続するように配置され、第2温度閾値は、第1温度閾値以下であり、第2電圧閾値は、第1電圧閾値以下であり、第2電流閾値は、第1電流閾値以下である。
【0055】
つまり、本願のコンタクタ100では、センサ及びコントローラを設置することにより、コンタクタ100が接続された高圧回路の電圧が所定の第1電圧閾値を超えたり、電流が所定の第1電流閾値を超えたり、温度が所定の第1温度閾値を超えたりするとき、コンタクタ100を切断することができ、それによりコンタクタ100の使用安全性を向上させ、高圧回路の安全上のリスクを低減し、コンタクタ100の焼損を回避することができる。
【0056】
更に、コンタクタ100が接続された高圧回路の電圧が所定の第2電圧閾値以下に低下したり、電流が所定の第1電流閾値以下に低下したり、温度が所定の第1温度閾値以下に低下したりするとき、コンタクタ100を制御して再び接続することができ、それによりコンタクタ100が接続された高圧回路を適時に動作状態に切り替え、効果的に使用安全性を向上させ、焼失を防止することができる。
【0057】
図1に示すように、本願のいくつかの実施例では、ハウジング50を更に含み、ハウジング50は、収容空間を画定し、導電性バスバー30、第1接続端子10、第2接続端子20及び駆動アセンブリ40は、いずれも収容空間内に設置され、第1接続端子10及び第2接続端子20は、少なくとも部分的にハウジング50から延出する。このように、ハウジング50の設置により、駆動アセンブリ40を外部と隔て、動作安定性を向上させるとともに、外部環境による駆動コイル41、マイクロスイッチ42への干渉を低減し、低圧制御部分の制御応答効率を向上させることができる。
【0058】
ハウジング50外に低圧信号端子60が更に設置され、低圧信号端子60は、ハウジング50に挿着可能に設置されるとともに、駆動コイル41に接続される。いくつかの実施例では、ハウジング50にワイヤハーネス引出口が設置され、低圧信号端子60がワイヤハーネス引出口を通ってハウジング外に引き出され、他のいくつかの実施例では、低圧信号端子60がハウジング50に挿着して固定され、ハウジング50に挿着口が対応して設置され、挿着口からハウジング50内に金属線を導入し、駆動コイル41に電気的に接続し、本願のコンタクタ100の外観を従来のコンタクタ100と一致させることにより、構造設計及び材料切り替えに便利であり、研究開発周期を短縮し、開発コストを低減することができる。
【0059】
図11に示すように、本願の第2態様の実施例に係る車両の充電配電システム1000は、正極コンタクタ100aと、負極コンタクタ100bと、プリチャージ回路コンタクタ100cと、を含み、正極コンタクタ100a、負極コンタクタ100b及びプリチャージ回路コンタクタ100cのうちの1つ以上は、上記実施例におけるコンタクタ100として構成される。
【0060】
車両の充電配電システム1000は、電池端インタフェース、電気制御端インタフェース及び直流充電インタフェースを含み、車両に電気エネルギーを供給するために、直流充電インタフェースと電池端インタフェースとの間に充電回路が形成され、電気制御端インタフェースと電池端インタフェースとの間に配電回路が形成され、直流充電インタフェースの正極側と電池端インタフェースの正極側にいずれも正極コンタクタ100aが設置され、直流充電インタフェースの負極側と電池端インタフェースの負極側にいずれも負極コンタクタ100bが設置され、電池端インタフェースの正極側にプリチャージ回路が更に設置され、プリチャージ回路には、プリチャージ抵抗器に直列に接続されるとともに、正極コンタクタ100aに並列に接続されたプリチャージ回路コンタクタ100cが設置される。
【0061】
本願の実施例に係る車両の充電配電システム1000は、上記コンタクタ100を使用することにより、車両の充電配電システム1000の動作安定性及び使用安全性を向上させ、耐用年数を延長することができる。
【0062】
図14に示すように、本願の第3態様の実施例に係る充電スタンド2000は、上記実施例におけるコンタクタ100を使用する。
【0063】
本願の実施例に係る充電スタンド2000は、上記実施例におけるコンタクタ100を使用することにより、充電スタンド2000の使用安全性を向上させることができる。
【0064】
図12に示すように、本願の第3態様の実施例に係る車両10000は、上記実施例におけるコンタクタ100を使用する。
【0065】
本願の実施例に係る車両10000は、上記実施例におけるコンタクタ100を使用し、車載の電気機器がコンタクタ100を介して電気的な接続及び制御を行うことにより、車両10000の使用安全性を向上させることができる。
【0066】
本明細書の説明において、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示的な実施例」、「例」、「具体的な例」又は「いくつかの例」などの参照を表す語句は、当該実施例又は例を組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書では、上記用語に対する例示的な説明は、必ずしも同じ実施例又は例に限定されるわけではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ以上の実施例又は例において適切に組み合わせることができる。
【0067】
本願の実施例を示し説明したが、当業者であれば、本願の原理及び目的を逸脱することなく、これらの実施例に対して様々な変更、補正、置換及び変形を行うことができ、本願の範囲は特許請求の範囲及びその均等物によって限定されていることを理解することができる。
【符号の説明】
【0068】
10000 車両
1000 充電配電システム
2000 充電スタンド
100 コンタクタ
100a 正極コンタクタ
100b 負極コンタクタ
100c プリチャージ回路コンタクタ
10 第1接続端子
20 第2接続端子
30 導電性バスバー
31 第1導通セクション
32 第2導通セクション
33 可撓性接続部
331 弧状溝
40 駆動アセンブリ
41 駆動コイル
42 マイクロスイッチ
421 駆動台
422 接続ブラケット
423 永久磁石
4231 第1磁極
4232 第2磁極
4233 第3磁極
4234 第4磁極
424 挟持部
50 ハウジング
60 低圧信号端子
70 センサ
【手続補正書】
【提出日】2024-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1接続端子(10)と、
第2接続端子(20)と、
導電性バスバー(30)と、
駆動アセンブリ(40)と、を含む車両用コンタクタであって、
前記導電性バスバー(30)は、第1導通セクション(31)及び第2導通セクション(32)を含み、前記第1導通セクション(31)及び前記第2導通セクション(32)は、互いに接続されるとともに、相対的に回転可能であり、前記第1導通セクション(31)は、前記第1接続端子(10)に固定され、前記第2導通セクション(32)は、前記第2接続端子(20)に対して電気的に接続されるか又は電気的に切断されるか選択可能であり、
前記駆動アセンブリ(40)は、前記第2導通セクション(32)を動かして前記第2接続端子(20)に向かって又は前記第2接続端子(20)から離れるように運動させ、前記第1接続端子(10)及び前記第2接続端子(20)は、それぞれ第1方向に前記導電性バスバー(30)に対向して設置され、前記導電性バスバー(30)、前記第1接続端子(10)及び前記第2接続端子(20)のうちの少なくとも1つは、第2方向に前記駆動アセンブリ(40)に対向して設置され、前記第1方向は、前記第2方向に直交する、ことを特徴とする車両用コンタクタ。
【請求項2】
前記駆動アセンブリ(40)は、マイクロスイッチ(42)及び駆動コイル(41)を含み、前記マイクロスイッチ(42)と前記駆動コイル(41)は、第1方向に対向して設置され、前記マイクロスイッチ(42)は、前記駆動コイル(41)の磁力の作用下で固定軸線の周りに揺動し、前記第2導通セクション(32)を動かして前記第2接続端子(20)に向かって又は前記第2接続端子(20)から離れて運動させ、前記駆動コイル(41)は、第2方向に前記第1接続端子(10)及び前記第2接続端子(20)に対向して設置され、前記マイクロスイッチ(42)と前記導電性バスバー(30)は、第2方向に対向して設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の車両用コンタクタ。
【請求項3】
前記マイクロスイッチ(42)は、駆動台(421)及び接続ブラケット(422)を含み、前記接続ブラケット(422)の一端は、前記駆動台(421)に接続され、前記接続ブラケット(422)の他端は、前記第2導通セクション(32)に接続され、前記駆動台(421)は、前記駆動コイル(41)の磁力の作用下で揺動させることが可能であり、前記駆動台(421)は、前記接続ブラケット(422)を、駆動して揺動させ、前記駆動台(421)は、前記第2導通セクション(32)を駆動して、前記第2接続端子(20)に向かって又は前記第2接続端子(20)から離れて運動させる、ことを特徴とする請求項2に記載の車両用コンタクタ。
【請求項4】
前記第1導通セクション(31)と前記第2導通セクション(32)との接続領域は、第2方向に前記駆動台(421)に対向して設置される、ことを特徴とする請求項
3に記載の車両用コンタクタ。
【請求項5】
前記接続ブラケット(422)の他端は、前記第2導通セクション(32)の前記第1導通セクション(31)から離れる端に接続されるか、又は、前記接続ブラケット(422)の他端は、前記第2導通セクション(32)の前記第1導通セクション(31)に近接する端に接続される、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用コンタクタ。
【請求項6】
前記接続ブラケット(422)は、他端が挟持部(424)として形成され、前記挟持部(424)は、前記第2導通セクション(32)の前記第1導通セクション(31)から離れる端を挟持し、或いは、前記挟持部(424)は、前記第2導通セクション(32)の前記第1導通セクション(31)に近接する端を挟持する、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用コンタクタ。
【請求項7】
前記駆動台(421)の4つのコーナー領域にそれぞれ永久磁石(423)が設置され、前記駆動コイル(41)は、両端にそれぞれ導磁片が設置され、前記駆動コイル(41)の一端の前記導磁片が前記駆動台(421)の一端の2つの前記永久磁石(423)と引きつけ合い、前記駆動コイル(41)の他端の前記導磁片が前記駆動台(421)の他端の2つの前記永久磁石(423)と引きつけ合い、前記駆動台(421)の同一端に位置する2つの前記永久磁石(423)の内側の極性は、反対である、ことを特徴とする請求項4に記載の車両用コンタクタ。
【請求項8】
前記永久磁石(423)の自由端と前記マイクロスイッチ(42)の回転中心との間の距離は、前記第2接続端子(20)と前記第2導通セクション(32)との接点と前記マイクロスイッチ(42)の回転中心との間の距離よりも小さい、ことを特徴とする請求項7に記載の車両用コンタクタ。
【請求項9】
前記駆動アセンブリ(40)は、回転軸を更に含み、前記駆動台(421)は、前記回転軸に接続されるとともに、前記回転軸の周りに回転し、
前記永久磁石(423)は、第1磁極
(4231)、第
2磁極(4232)、第3磁極(4233)及び第4磁極(4234)を含み、前記第1磁極
(4231)と前記第
2磁極(4232)とは、前記駆動台(421)の一端に間隔をあけて設置され、前記第1磁極
(4231)の内側と前記第
2磁極(4232)の内側とは、極性が反対であり、前記第3磁極(4233)と前記第4磁極(4234)とは、前記駆動台(421)の他端に間隔をあけて設置され、前記第3磁極(4233)の内側と前記第1磁極(4232)の内側とは、極性が反対であり、前記第1磁極の内側と前記第3磁極(4233)の内側とは、極性が同じであり、前記駆動コイル(41)に近接して設置され、前記第
2磁極(4232)の内側と前記第4磁極(4234)の内側とは、極性が同じであり、前記駆動コイル(41)から離れて設置され、
前記導磁片は、第1導磁片及び第2導磁片を含み、前記第1導磁片の一端は、前記駆動コイル(41)の一端に接続され、前記第1導磁片の他端は、前記第1磁極
(4231)と前記第
2磁極(4232)との間に設置され、前記第2導磁片の一端は、前記駆動コイル(41)の他端に接続され、前記第2導磁片の他端は、前記第3磁極(4233)と前記第4磁極(4234)との間に設置される、ことを特徴とする請求項7に記載の車両用コンタクタ。
【請求項10】
前記駆動台(421)は、絶縁部材として構成され、或いは、前記駆動台(421)に絶縁層が塗布される、ことを特徴とする請求項7に記載の車両用コンタクタ。
【請求項11】
前記導電性バスバー(30)は、可撓性接続部(33)を更に含み、前記可撓性接続部(33)は、前記第1導通セクション(31)を前記第2導通セクション(32)に接続するとともに、前記第1導通セクション(31)と前記第2導通セクション(32)との間に位置し、前記第2導通セクション(32)は、前記可撓性接続部(33)に対して揺動して、前記第2接続端子(20)に向かって又は前記第2接続端子(20)から離れて運動することができる、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両用コンタクタ。
【請求項12】
前記可撓性接続部(33)内に弧状溝(331)が設置され、前記弧状溝(331)は、前記導電性バスバー(30)の高さ方向に沿って前記可撓性接続部(33)を貫通する、ことを特徴とする請求項10に記載の車両用コンタクタ。
【請求項13】
センサ(70)と、コントローラと、を更に含み、前記センサ(70)は、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)又は前記導電性バスバー(30)に近接して設置され、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)又は前記導電性バスバー(30)の回路信号をリアルタイムで検出し、
前記コントローラは、前記センサ(70)に電気的に接続され、前記回路信号に基づいて前記駆動アセンブリ(40)を制御して前記第2導通セクション(32)と前記第2接続端子(20)とを電気的に切断するか又は接続する、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両用コンタクタ。
【請求項14】
前記コントローラは、前記回路信号に基づいて、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)又は前記導電性バスバー(30)の温度、電圧又は電流を取得し、
前記コントローラは、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)又は前記導電性バスバー(30)の温度が第1温度閾値よりも大きいとき、又は電圧が第1電圧閾値よりも大きいとき、又は電流が第1電流閾値よりも大きいとき、前記第2導通セクション(32)と前記第2接続端子(20)とを電気的に切断するように配置される、ことを特徴とする請求項13に記載の車両用コンタクタ。
【請求項15】
前記コントローラは、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)又は前記導電性バスバー(30)の温度が第2温度閾値よりも小さいとき、又は電圧が第2電圧閾値よりも小さいとき、又は電流が第2電流閾値よりも小さいとき、前記第2導通セクション(32)と前記第2接続端子(20)とを電気的に接続するように配置され、第2温度閾値は、前記第1温度閾値以下であり、第2電圧閾値は、前記第1電圧閾値以下であり、第2電流閾値は、前記第1電流閾値以下である、ことを特徴とする請求項14に記載の車両用コンタクタ。
【請求項16】
ハウジング(50)を更に含み、前記ハウジング(50)は、収容空間を画定し、前記導電性バスバー(30)、前記第1接続端子(10)、前記第2接続端子(20)及び前記駆動アセンブリ(40)は、いずれも前記収容空間内に設置され、前記第1接続端子(10)及び前記第2接続端子(20)は、少なくとも部分的に前記ハウジング(50)から延出する、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両用コンタクタ。
【請求項17】
前記ハウジング(50)外に低圧信号端子(60)が更に設置され、前記低圧信号端子(60)は
、駆動コイル(41)に接続される、ことを特徴とする請求項16に記載の車両用コンタクタ。
【請求項18】
正極コンタクタ(100a)
と、負極コンタクタ(100b)
と、プリチャージ回路コンタクタ(100c)
と、を含み、前記正極コンタクタ(100a)
、前記負極コンタクタ(100b)
及び前記プリチャージ回路コンタクタ(100c)
のうちの1つ以上は、請求項1~17のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)として構成される、ことを特徴とする車両の充電配電システム。
【請求項19】
請求項1~17のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)を含む、ことを特徴とする充電スタンド。
【請求項20】
請求項1~17のいずれか一項に記載のコンタクタ(100)を含む、ことを特徴とする車両。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0018】
導電性バスバー30は、第1導通セクション31及び第2導通セクション32を含み、第1導通セクション31及び第2導通セクション32は、互いに接続されるとともに、相対的に回転可能であり、第1導通セクション31は、第1接続端子10に固定され、第2導通セクション32は、第2接続端子20に対して選択可能に電気的に接続されるか又は電気的に切断され、駆動アセンブリ40は、第2導通セクション32を動かして第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れて運動させ、第1接続端子10及び第2接続端子20は、それぞれ第1方向に導電性バスバー30に対向して設置され、導電性バスバー30、第2接続端子20及び第1接続端子10のうちの少なくとも1つは、第2方向に駆動アセンブリ40に対向して設置され、第1方向は、第2方向に直交する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
図6~
図9に示すように、マイクロスイッチ42は、駆動台421及び接続ブラケット422を含み、接続ブラケット422は、一端が駆動台421に接続され、他端が第2導通セクション32に接続され、
駆動台421は、駆動コイル41の磁力の作用下で揺動するのに適し、接続ブラケット422を動かして揺動させて、
第2導通セクション32を動かして第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れて運動させる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
いくつかの実施例では、第1導通セクション31と第2導通セクション32との接続領域を第2方向に駆動台421に対向して設置することにより、駆動台421の揺動と第2導通セクション32の揺動の同期性がより高くなり、制御精度を向上させることができ、コンタクタ100の配置がよりコンパクトになり、コンタクタ100の集積度を向上させることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0032】
いくつかの実施例では、接続ブラケット422の他端は、第2導通セクション32の第1導通セクション31から離れる端に接続されるか又は第2導通セクション32の第1導通セクション21に近接する端に接続される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0033】
つまり、いくつかの実施例では、接続ブラケット422は、第2導通セクション32の第1導通セクション31から離れる端に接続されることにより、第2導通セクション32を動かして第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れて運動させ、他のいくつかの実施例では、接続ブラケット422は、第2導通セクション32の第1導通セクション31に近接する端に接続されることにより第2導通セクション32を動かして第2接続端子20に向かって又は第2接続端子20から離れるように運動させる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
つまり、永久磁石423の一端からマイクロスイッチ42の回転中心までの距離はL1であり、第2接続端子20と第2導通セクション32との接点とマイクロスイッチ42の回転中心との間の距離はL2であり、L1<L2である。このように、第2導通セクション32の運動ストロークをマイクロスイッチ33の運動ストロークよりも大きくすることにより、マイクロスイッチ42のストロークを拡大して、コンタクタ100が接続された高圧回路の空間距離ニーズを満たすことができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
図9、
図15及び
図16に示すように、一実施例では、駆動アセンブリ40は、回転軸を更に含み、駆動台421は、回転軸に接続されるとともに、回転軸の周りに回転するのに適し、永久磁石423は、第1磁極4231、第2磁極4232、第3磁極4233及び第4磁極4234を含み、第1磁極4231と第2磁極4232とは、極性が反対であり、駆動台421の一端に間隔をあけて設置され、第1磁極4231の内側と第2磁極4232の内側とは、極性が反対であり、第3磁極4233と第4磁極4234とは、駆動台421の他端に間隔をあけて設置され、第3磁極4233の内側と
第4磁極4234の内側とは、極性が反対であり、第1磁極4231と第3磁極4233とは、内側極性が同じであり、駆動コイル41に近接して設置され、第2磁極4232と第4磁極4234とは、内側極性が同じであり、駆動コイル41から離れて設置され、導磁片は、第1導磁片及び第2導磁片を含み、第1導磁片は、一端が駆動コイル41の一端に接続され、他端が第1磁極4231と第2磁極4232との間に設置され、第2導磁片は、一端が駆動コイル41の他端に接続され、他端が第3磁極4233と第4磁極4234との間に設置される。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0049】
このように、コントローラ及びセンサ70を設置することにより、第1接続端子10及び第2接続端子20が導電性バスバー30を介して導通することに伴って、高圧回路の電流及び発熱量がいずれも変化し、それに応じて温度変化が発生し、センサ70は、高圧回路の動作中の変化情報(温度変化、電流変化など)を取得し、かつ回路信号の形でコントローラに伝達することができ、コントローラは、回路信号に基づいて高圧回路の切断閾値(温度閾値、電圧閾値、電流閾値)に達したか否かを判断し、高圧回路を切断する必要がある場合、駆動アセンブリ40を制御して導電性バスバー30と第2接続端子20とを電気的に切断し、それにより高圧損失を低減し、コストを低減するためにヒューズを設置する必要がないだけでなく、コンタクタ100を制御して切断した後、本願のコンタクタ100を使用する電気機器が動作し続ける必要がある場合にも、電気機器の高圧電源をオンにすることを保証し、安全性を向上させることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
なお、ヒューズが溶断すると、高圧回路が完全に切断されるが、本願は、コントローラ及びセンサ70を設置することにより、センサ70からの情報に基づいて高圧電源をオフにする必要があっても、限界条件下で、安全性を向上させるために、依然として高圧電源をオンにすることができ、例えば、本願のコンタクタ100は、電気自動車10000に適用される場合、回路情報がコンタクタ100を切断する必要があることを示すが、電気自動車10000が危険な状況にあり、動作状況を維持する必要があると、高圧電源オン状態を維持し、安全位置に走行した後又は危険な状況を解除した後、導電性バスバー30と第2接続端子20とを電気的に切断することができる。
【国際調査報告】