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特表2024-527708UWB通信を用いた車両との連動方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】UWB通信を用いた車両との連動方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20240719BHJP
   H04W 4/48 20180101ALI20240719BHJP
   H04W 64/00 20090101ALI20240719BHJP
   H04W 4/80 20180101ALI20240719BHJP
   H04W 4/02 20180101ALI20240719BHJP
   G01S 13/74 20060101ALI20240719BHJP
   G01S 5/10 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
H04W52/02
H04W4/48
H04W64/00 110
H04W4/80
H04W4/02
G01S13/74
G01S5/10 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023579603
(86)(22)【出願日】2022-07-04
(85)【翻訳文提出日】2023-12-25
(86)【国際出願番号】 KR2022009618
(87)【国際公開番号】W WO2023287092
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0091548
(32)【優先日】2021-07-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】503447036
【氏名又は名称】サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】マンホ・ハン
(72)【発明者】
【氏名】ジュンギル・キム
(72)【発明者】
【氏名】ホゴン・パク
(72)【発明者】
【氏名】スンギル・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ウシク・チョ
(72)【発明者】
【氏名】ソクギ・ホン
【テーマコード(参考)】
5J062
5J070
5K067
【Fターム(参考)】
5J062BB01
5J062BB05
5J062CC12
5J070AC02
5J070AE01
5J070AF02
5J070AK21
5J070BC13
5K067AA43
5K067CC21
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ53
5K067LL11
(57)【要約】
本発明の様々な実施例は、通信モジュール、メモリ、及び前記通信モジュール又は前記メモリのうち少なくとも一方と作動的に連結されたプロセッサを含み、前記プロセッサは、前記通信モジュールを介して、車両に含まれた複数のアンカーと第1方式でUWB通信を行い、前記UWB通信を用いた距離測定によって、前記車両と設定された距離以内で近接しているか否かを判断し、前記設定された距離以内で近接している場合に、設定された条件に該当するか否かを判断し、前記設定された条件に該当する場合に、前記UWB通信方式を前記第1方式から第2方式に変更するように設定された方法及び装置に関して開示する。様々な実施例が可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置であって、
通信モジュール、
メモリ、及び
前記通信モジュール又は前記メモリのうち少なくとも一方と作動的に連結されたプロセッサを含み、前記プロセッサは、
前記通信モジュールを介して、車両に含まれた複数のアンカーと第1方式でUWB通信を行い、
前記UWB通信を用いた距離測定によって、前記車両と設定された距離以内で近接しているか否かを判断し、
前記設定された距離以内で近接している場合に、設定された条件に該当するか否かを判断し、
前記設定された条件に該当する場合に、前記UWB通信方式を前記第1方式から第2方式に変更するように設定された電子装置。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記設定された条件によって前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを判断するように設定された、請求項1に記載の電子装置。
【請求項3】
前記プロセッサは、
前記車両から、前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを受信するか、
前記電子装置が前記車両の連結システムに連結されるか否かを判断するか、
前記車両に含まれたアンカー同士間の距離に基づいて前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを判断すること
のうち少なくとも一つに該当する場合に、前記設定された条件に該当すると判断するように設定された、請求項1に記載の電子装置。
【請求項4】
前記プロセッサは、
前記車両で、前記電子装置が車両の内部に位置していると判断するか、又は前記車両に含まれたアンカーで前記電子装置から受信されるRSSI(receiver signal strength indicator)の強度が設定値に該当する場合に、前記車両から、前記電子装置が前記車両の内部に位置していることを知らせる信号を受信することによって前記設定された条件に該当すると判断するように設定された、請求項3に記載の電子装置。
【請求項5】
前記プロセッサは、
前記電子装置が前記車両の連結システムに有線又は無線で連結される場合に、前記設定された条件に該当すると判断するように設定された、請求項3に記載の電子装置。
【請求項6】
前記プロセッサは、
前記UWB通信によって、前記車両に含まれた第1アンカーとの第1距離、又は第2アンカーとの第2距離を測定し、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとのアンカー距離を前記車両から取得するか、前記UWB通信によって測定し、
前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離未満である場合に、前記電子装置が前記車両の内部に位置していると判断するように設定された、請求項3に記載の電子装置。
【請求項7】
前記プロセッサは、
前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離以上である場合に、前記電子装置が前記車両の外部に位置していると判断するように設定された、請求項6に記載の電子装置。
【請求項8】
前記プロセッサは、
前記第1距離、前記第2距離又は前記アンカー距離の誤差範囲を考慮して、前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離未満である場合に、前記電子装置が前記車両の内部に位置していると判断するか、前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離以上である場合に、前記電子装置が前記車両の外部に位置していると判断するように設定された、請求項7に記載の電子装置。
【請求項9】
前記第1方式は、TWR(Two Way Ranging)方式であり、
前記第2方式は、TDOA(time difference of arrival)方式であるように設定された、請求項1に記載の電子装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、
前記車両に含まれた複数のアンカーと第2方式でUWB通信を行う間に、前記設定された条件に該当するか否かを判断し、
前記設定された条件に該当しない場合に、前記UWB通信方式を前記第2方式から前記第1方式に変更するように設定された、請求項1に記載の電子装置。
【請求項11】
電子装置の動作方法であって、
前記電子装置の通信モジュールを介して、車両に含まれた複数のアンカーと第1方式でUWB通信を行う動作、
前記UWB通信を用いた距離測定によって、前記車両と設定された距離以内で近接しているか否かを判断する動作、
前記設定された距離以内で近接している場合に、設定された条件に該当するか否かを判断する動作、及び
前記設定された条件に該当する場合に、前記UWB通信方式を前記第1方式から第2方式に変更する動作を含み、
前記設定された条件は、前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを判断することである、方法。
【請求項12】
前記設定された条件は、
前記車両から、前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを受信するか、前記電子装置が前記車両の連結システムに連結されるか否かを判断するか、又は前記車両に含まれたアンカー同士間の距離に基づいて前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを判断すること、のうち少なくとも一つを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記設定された条件に該当するか否かを判断する動作は、
前記車両で前記電子装置が車両の内部に位置していると判断するか、又は前記車両に含まれたアンカーで前記電子装置から受信されるRSSIの強度が設定値に該当する場合に、前記車両から前記電子装置が前記車両の内部に位置していることを知らせる信号を受信することによって、前記設定された条件に該当すると判断する動作を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記設定された条件に該当するか否かを判断する動作は、
前記電子装置が前記車両の連結システムに有線又は無線で連結される場合に、前記設定された条件に該当すると判断する動作を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記設定された条件に該当するか否かを判断する動作は、前記UWB通信によって、前記車両に含まれた第1アンカーとの第1距離、又は第2アンカーとの第2距離を測定する動作、
前記第1アンカーと前記第2アンカーとのアンカー距離を前記車両から取得するか、前記UWB通信によって測定する動作、
前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離未満である場合に、前記電子装置が前記車両の内部に位置していると判断する動作を含む、請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の様々な実施例は、UWB通信を用いた車両との連動方法及び装置に関して開示する。
【背景技術】
【0002】
デジタル技術の発達に伴って移動通信端末機、PDA(personal digital assistant)、電子手帳、スマートフォン、タブレットPC(personal computer)、ウェアラブルデバイス(wearable device)のような様々な類型の電子装置が広く使用されている。このような電子装置は機能保持及び増大のために、電子装置のハードウェア的な部分及び/又はソフトウェア的な部分が改良され続けている。
【0003】
一方、スマートキーシステム(smart key system)とは、運転手がスマートキーを所持している状態で必要な行動を取れば、車両に内蔵されているシステムがそれを感知して車両の動作を制御するシステムのことを指し、RKEシステム(remote keyless system)とPKEシステム(passive keyless system)を含み得る。RKEシステムは、車両のドアを開閉するために鍵を備えずとも無線で遠隔開閉が可能なシステムであり得る。PKEシステムは、運転手又は車両の所有主が車両に近づいた位置で無線で車両の開錠(unlock)、施錠(lock)、及びエンジン始動などの動作を行うシステムであり得る。ここで、スマートキーは「フォブキー(FOB key)」と呼ばれ、最近では電子装置をスマートキーとして活用している。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子装置がスマートキーとして活用される場合に、電子装置は、車両に含まれたアンカーと周期的に通信することができる。電子装置が車両の内部に位置する場合に、車両と周期的に通信することによって電子装置の消耗電流が増加することがある。
【0005】
様々な実施例では、電子装置が車両に含まれたアンカーとUWB通信する際に、電子装置が車両の内部に位置する場合に、電子装置の消耗電流を低減できる通信方式に変更する方法及び装置に関して開示する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の様々な実施例に係る電子装置は、通信モジュール、メモリ、及び前記通信モジュール又は前記メモリのうち少なくとも一方と作動的に連結されたプロセッサを含み、前記プロセッサは、前記通信モジュールを介して、車両に含まれた複数のアンカーと第1方式でUWB通信を行い、前記UWB通信を用いた距離測定によって、前記車両と設定された距離以内で近接しているか否かを判断し、前記設定された距離以内で近接している場合に、設定された条件に該当するか否かを判断し、前記設定された条件に該当する場合に、前記UWB通信方式を前記第1方式から第2方式に変更するように設定されてよい。
【0007】
本発明の様々な実施例に係る電子装置の動作方法は、前記電子装置の通信モジュールを介して、車両に含まれた複数のアンカーと第1方式でUWB通信を行う動作、前記UWB通信を用いた距離測定によって、前記車両と設定された距離以内で近接しているか否かを判断する動作、前記設定された距離以内で近接している場合に、設定された条件に該当するか否かを判断する動作、及び前記設定された条件に該当する場合に、前記UWB通信方式を前記第1方式から第2方式に変更する動作を含んでよい。
【発明の効果】
【0008】
様々な実施例によれば、電子装置が車両に含まれたアンカーとUWB通信する際に、電子装置が車両の内部に位置する場合にはUWB通信方式を変更し、電子装置の消耗電流を低減させることができる。
【0009】
様々な実施例によれば、電子装置が車両の外部に位置する場合に、車両との距離測定のためにTWR(Two Way Ranging)方式でUWB通信するが、電子装置が車両の内部に位置する場合には、車両との通信維持が目的であるので、距離測定の正確度よりは消耗電流の低減が図られるTDOA(time difference of arrival)方式でUWB通信を行うことができる。
【0010】
様々な実施例によれば、車両には少なくとも2つのアンカーが含まれており、アンカー同士は無線又は有線で連結されているので、追加費用無しで電子装置は車両とTDOA方式でUWB通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】様々な実施例に係るネットワーク環境内の電子装置のブロック図である。
図2】様々な実施例に係る車両と電子装置との間のネットワーク環境を示す図である。
図3】様々な実施例に係る電子装置の動作方法を示すフローチャートである。
図4A】様々な実施例に係る電子装置がTWR方式でUWB通信する一例を示す図である。
図4B】様々な実施例に係る電子装置がTDOA方式でUWB通信する一例を示す図である。
図5】様々な実施例に係る電子装置においてUWB通信で車両と連動する方法を示すフローチャートである。
図6A】様々な実施例に係る電子装置が、車両に含まれたアンカーとの距離に基づいて車両外部に位置する一例を示す図である。
図6B】様々な実施例に係る電子装置が、車両に含まれたアンカーとの距離に基づいて車両の内部に位置する一例を示す図である。
図7】様々な実施例に係る電子装置と車両とのUWB通信方式を比較した一例を示す図である。
図8】様々な実施例に係る電子装置においてUWB通信方式を変更する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1は、様々な実施例に係るネットワーク環境100内の電子装置101のブロック図である。
【0013】
図1を参照すると、ネットワーク環境100において、電子装置101は、第1ネットワーク198(例えば、近距離無線通信ネットワーク)を通じて電子装置102と通信するか、又は第2ネットワーク199(例えば、遠距離無線通信ネットワーク)を通じて電子装置104又はサーバー108のうち少なくとも一つと通信することができる。一実施例によれば、電子装置101はサーバー108を通じて電子装置104と通信することができる。一実施例によれば、電子装置101は、プロセッサ120、メモリ130、入力モジュール150、音響出力モジュール155、ディスプレイモジュール160、オーディオモジュール170、センサーモジュール176、インターフェース177、連結端子178、ハプティックモジュール179、カメラモジュール180、電力管理モジュール188、バッテリー189、通信モジュール190、加入者識別モジュール196、又はアンテナモジュール197を含んでよい。ある実施例では、電子装置101には、これらの構成要素のうち少なくとも一つ(例えば、連結端子178)が省略されたり、又は一つ以上の他の構成要素が追加されてよい。ある実施例では、これらの構成要素のうち一部(例えば、センサーモジュール176、カメラモジュール180、又はアンテナモジュール197)は、一つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール160)として統合されてよい。
【0014】
プロセッサ120は、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム140)を実行し、プロセッサ120に連結された電子装置101の少なくとも一つの他の構成要素(例えば、ハードウェア又はソフトウェア構成要素)を制御でき、様々なデータ処理又は演算を行うことができる。一実施例によれば、データ処理又は演算の少なくとも一部として、プロセッサ120は、他の構成要素(例えば、センサーモジュール176又は通信モジュール190)から受信した命令又はデータを揮発性メモリ132に保存し、揮発性メモリ132に保存された命令又はデータを処理し、結果データを不揮発性メモリ134に保存することができる。一実施例によれば、プロセッサ120は、メインプロセッサ121(例えば、中央処理装置又はアプリケーションプロセッサ)又はこれとは独立に又は共に運営可能な補助プロセッサ123(例えば、グラフィック処理装置、ニューラルネットワーク処理装置(NPU:neural processing unit)、イメージシグナルプロセッサ、センサーハブプロセッサ、又はコミュニケーションプロセッサ)を含んでよい。例えば、電子装置101がメインプロセッサ121及び補助プロセッサ123を含む場合に、補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121に比べて低電力を使用したり、又は指定された機能に特化するように設定されてよい。補助プロセッサ123は、メインプロセッサ121と別個に、又はその一部として具現されてよい。
【0015】
補助プロセッサ123は、例えば、メインプロセッサ121がインアクティブ(例えば、スリープ)状態にある間にメインプロセッサ121に代えて、又はメインプロセッサ121がアクティブ(例えば、アプリケーション実行)状態にある間にメインプロセッサ121と一緒に、電子装置101の構成要素のうち少なくとも一つの構成要素(例えば、ディスプレイモジュール160、センサーモジュール176、又は通信モジュール190)と関連した機能又は状態の少なくとも一部を制御できる。一実施例によれば、補助プロセッサ123(例えば、イメージシグナルプロセッサ又はコミュニケーションプロセッサ)は、機能的に関連している他の構成要素(例えば、カメラモジュール180又は通信モジュール190)の一部として具現されてよい。一実施例によれば、補助プロセッサ123(例えば、ニューラルネットワーク処理装置)は、人工知能モデルの処理に特化したハードウェア構造を含んでよい。人工知能モデルは機械学習によって生成されてよい。このような学習は、例えば、人工知能モデルが行われる電子装置101自体で行われてよく、別個のサーバー(例えば、サーバー108)で行われてもよい。学習アルゴリズムは、例えば、教師あり学習(supervised learning)、教師なし学習(unsupervised learning)、半教師あり学習(semi-supervised learning)又は強化学習(reinforcement learning)を含んでよいが、前述した例に限定されない。人工知能モデルは、複数の人工ニューラルネットワークレイヤを含んでよい。人工ニューラルネットワークは、深層ニューラルネットワーク(DNN:deep neural network)、CNN(convolutional neural network)、RNN(recurrent neural network)、RBM(restricted boltzmann machine)、DBN(deep belief network)、BRDNN(bidirectional recurrent deep neural network)、深層Q-ネットワーク(deep Q-networks)、又はこれらのうち2つ以上の組合せのいずれか一つであってよいが、前述した例に限定されない。人工知能モデルは、ハードウェア構造に加えて又は代替として、ソフトウェア構造を含んでよい。
【0016】
メモリ130は、電子装置101の少なくとも一つの構成要素(例えば、プロセッサ120又はセンサーモジュール176)によって用いられる様々なデータを保存することができる。データは、例えば、ソフトウェア(例えば、プログラム140)及び、これと関連する命令に対する入力データ又は出力データを含んでよい。メモリ130は、揮発性メモリ132又は不揮発性メモリ134を含んでよい。
【0017】
プログラム140は、メモリ130にソフトウェアとして保存されてよく、例えば、オペレーティングシステム142、ミドルウェア144又はアプリケーション146を含んでよい。
【0018】
入力モジュール150は、電子装置101の構成要素(例えば、プロセッサ120)に用いられる命令又はデータを電子装置101の外部(例えば、ユーザ)から受信することができる。入力モジュール150は、例えば、マイク、マウス、キーボード、キー(例えば、ボタン)、又はデジタルペン(例えば、スタイラスペン)を含んでよい。
【0019】
音響出力モジュール155は、音響信号を電子装置101の外部に出力できる。音響出力モジュール155は、例えば、スピーカー又はレシーバーを含んでよい。スピーカーは、マルチメディア再生又は録音再生のように一般的な用途に用いられてよい。レシーバーは着信電話を受信するために用いられてよい。一実施例によれば、レシーバーは、スピーカーと別個に、又はその一部として具現されてよい。
【0020】
ディスプレイモジュール160は、電子装置101の外部(例えば、ユーザ)に情報を視覚的に提供することができる。ディスプレイモジュール160は、例えば、ディスプレイ、ホログラム装置、又はプロジェクター及び当該装置を制御するための制御回路を含んでよい。一実施例によれば、ディスプレイモジュール160は、タッチを感知するように設定されたタッチセンサー、又は前記タッチによって発生する力の強度を測定するように設定された圧力センサーを含んでよい。
【0021】
オーディオモジュール170は、音を電気信号に変換させたり、又は、逆に電気信号を音に変換させることができる。一実施例によれば、オーディオモジュール170は、入力モジュール150から音を獲得したり、又は、音響出力モジュール155、又は電子装置101と直接に又は無線で連結された外部電子装置(例えば、電子装置102)(例えば、スピーカー又はヘッドホン)から音を出力することができる。
【0022】
センサーモジュール176は、電子装置101の作動状態(例えば、電力又は温度)、又は外部の環境状態(例えば、ユーザ状態)を感知し、感知された状態に対応する電気信号又はデータ値を生成することができる。一実施例によれば、センサーモジュール176は、例えば、ジェスチャーセンサー、ジャイロセンサー、気圧センサー、マグネチックセンサー、加速度センサー、グリップセンサー、近接センサー、カラーセンサー、IR(infrared)センサー、生体センサー、温度センサー、湿度センサー、又は照度センサーを含んでよい。
【0023】
インターフェース177は、電子装置101が外部電子装置(例えば、電子装置102)と直接に又は無線で連結されるうえで利用可能な一つ以上の指定されたプロトコルを支援できる。一実施例によれば、インターフェース177は、例えば、HDMI(登録商標、以下同じ)(high definition multimedia interface)、USB(universal serial bus)インターフェース、SDカードインターフェース、又はオーディオインターフェースを含んでよい。
【0024】
連結端子178は、それを通じて電子装置101が外部電子装置(例えば、電子装置102)と物理的に連結され得るコネクターを含んでよい。一実施例によれば、連結端子178は、例えば、HDMIコネクター、USBコネクター、SDカードコネクター、又はオーディオコネクター(例えば、ヘッドホンコネクター)を含んでよい。
【0025】
ハプティックモジュール179は、電気的信号を、ユーザが触覚又は運動感覚によって認知できる機械的な刺激(例えば、振動又は動き)又は電気的な刺激に変換できる。一実施例によれば、ハプティックモジュール179は、例えば、モーター、圧電素子、又は電気刺激装置を含んでよい。
【0026】
カメラモジュール180は、静止映像及び動映像を撮影できる。一実施例によれば、カメラモジュール180は、一つ以上のレンズ、イメージセンサー、イメージシグナルプロセッサ、又はフラッシュを含んでよい。
【0027】
電力管理モジュール188は、電子装置101に供給される電力を管理できる。一実施例によれば、電力管理モジュール188は、例えば、PMIC(power management integrated circuit)の少なくとも一部として具現されてよい。
【0028】
バッテリー189は、電子装置101の少なくとも一つの構成要素に電力を供給できる。一実施例によれば、バッテリー189は、例えば、再充電不可能な1次電池、再充電可能な2次電池又は燃料電池を含んでよい。
【0029】
通信モジュール190は、電子装置101と外部電子装置(例えば、電子装置102、電子装置104、又はサーバー108)間の直接(例えば、有線)通信チャネル又は無線通信チャネルの確立、及び確立された通信チャネルを介した通信を支援できる。通信モジュール190は、プロセッサ120(例えば、アプリケーションプロセッサ)と独立して運営され、直接(例えば、有線)通信又は無線通信を支援する一つ以上のコミュニケーションプロセッサを含んでよい。一実施例によれば、通信モジュール190は、無線通信モジュール192(例えば、セルラー通信モジュール、近距離無線通信モジュール、又はGNSS(global navigation satellite system)通信モジュール)又は有線通信モジュール194(例えば、LAN(local area network)通信モジュール、又は電力線通信モジュール)を含んでよい。これらの通信モジュールのうち該当する通信モジュールは、第1ネットワーク198(例えば、ブルートゥース(登録商標、以下同じ)、WiFi(wireless fidelity)direct又はIrDA(infrared data association)のような近距離通信ネットワーク)又は第2ネットワーク199(例えば、レガシーセルラーネットワーク、5Gネットワーク、次世代通信ネットワーク、インターネット、又はコンピュータネットワーク(例えば、LAN又はWAN)のような遠距離通信ネットワーク)を通じて外部の電子装置104と通信することができる。これらの種々の通信モジュールは、一つの構成要素(例えば、単一チップ)として統合されたり、又は互いに別個の複数の構成要素(例えば、複数のチップ)として具現されてよい。無線通信モジュール192は、加入者識別モジュール196に保存された加入者情報(例えば、国際モバイル加入者識別子(IMSI))を用いて第1ネットワーク198又は第2ネットワーク199のような通信ネットワーク内で電子装置101を確認又は認証することができる。
【0030】
無線通信モジュール192は、4Gネットワーク以後の5Gネットワーク及び次世代通信技術、例えば、NR接続技術(new radio access technology)を支援することができる。NR接続技術は、高容量データの高速伝送(eMBB(enhanced mobile broadband))、端末電力最小化と多数端末の接続(mMTC(massive machine type communications))、又は高信頼度及び低遅延(URLLC(ultra-reliable and low-latency communications))を支援できる。無線通信モジュール192は、例えば、高いデータ伝送率の達成のために、高周波帯域(例えば、mmWave帯域)を支援できる。無線通信モジュール192は、高周波帯域での性能確保のための様々な技術、例えば、ビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO(multiple-input and multiple-output))、全次元多重入出力(FD-MIMO:full dimensional MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビーム形成(analog beam-forming)、又は大規模アンテナ(large scale antenna)のような技術を支援できる。無線通信モジュール192は、電子装置101、外部電子装置(例えば、電子装置104)又はネットワークシステム(例えば、第2ネットワーク199)に規定される様々な要求事項を支援できる。一実施例によれば、無線通信モジュール192は、eMBB実現のためのピークデータレート(Peak data rate)(例えば、20Gbps以上)、mMTC実現のための損失カバレッジ(Coverage)(例えば、164dB以下)、又はURLLC実現のためのデータの処理遅延(U-plane latency)(例えば、ダウンリンク(DL)及びアップリンク(UL)それぞれ0.5ms以下、又はラウンドトリップ1ms以下)を支援できる。
【0031】
アンテナモジュール197は、信号又は電力を外部(例えば、外部の電子装置)に送信したり又は外部から受信することができる。一実施例によれば、アンテナモジュール197は、サブストレート(例えば、PCB)上に形成された導電体又は導電性パターンからなる放射体を含むアンテナを含んでよい。一実施例によれば、アンテナモジュール197は、複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含んでよい。この場合、第1ネットワーク198又は第2ネットワーク199のような通信ネットワークで用いられる通信方式に適合する少なくとも一つのアンテナが、例えば、通信モジュール190によって前記複数のアンテナから選択されてよい。信号又は電力は、前記選択された少なくとも一つのアンテナを通じて通信モジュール190と外部の電子装置間に送信されたり又は受信されてよい。ある実施例によれば、放射体以外に他の部品(例えば、RFIC(radio frequency integrated circuit))がさらにアンテナモジュール197の一部として形成されてよい。
【0032】
様々な実施例によれば、アンテナモジュール197は、mmWaveアンテナモジュールを形成することができる。一実施例によれば、mmWaveアンテナモジュールは、印刷回路基板、前記印刷回路基板の第1面(例えば、下面)に又はそれに隣接して配置され、指定された高周波帯域(例えば、mmWave帯域)を支援できるRFIC、及び前記印刷回路基板の第2面(例えば、上面又は側面)に又はそれに隣接して配置され、前記指定された高周波帯域の信号を送信又は受信できる複数のアンテナ(例えば、アレイアンテナ)を含んでよい。
【0033】
前記構成要素のうち少なくとも一部は、周辺機器間の通信方式(例えば、バス、GPIO(general purpose input and output)、SPI(serial peripheral interface)、又はMIPI(mobile industry processor interface))によって互いに連結され、信号(例えば、命令又はデータ)を相互間に交換できる。
【0034】
一実施例によれば、命令又はデータは、第2ネットワーク199に連結されたサーバー108を介して、電子装置101と外部の電子装置104との間に送信又は受信されてよい。外部の電子装置102又は104はそれぞれ、電子装置101と同一の又は異なる種類の装置であってよい。一実施例によれば、電子装置101で実行される動作の全部又は一部は、外部の電子装置102,104、又は108のうち一つ以上の外部の電子装置で実行されてよい。例えば、電子装置101が、ある機能やサービスを自動で、又はユーザ又は他の装置からの要請に反応して行わなければならない場合に、電子装置101は、機能又はサービスを独自で実行させるに代えて又は加えて、一つ以上の外部の電子装置にその機能又はそのサービスの少なくとも一部を行うように要請できる。前記要請を受信した一つ以上の外部の電子装置は、要請された機能又はサービスの少なくとも一部、又は前記要請に関連した追加機能又はサービスを実行し、その実行の結果を電子装置101に伝達できる。電子装置101は、前記結果をそのままで又はさらに処理して、前記要請に対する応答の少なくとも一部として提供することができる。そのために、例えば、クラウドコンピューティング、分散コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング(MEC:mobile edge computing)、又はクライアント-サーバーコンピューティング技術が用いられてよい。電子装置101は、例えば、分散コンピューティング又はモバイルエッジコンピューティングを用いて超低遅延サービスを提供することができる。他の実施例において、外部の電子装置104はIoT(internet of things)機器を含んでよい。サーバー108は、機械学習及び/又はニューラルネットワークを用いた知能型サーバーであってよい。一実施例によれば、外部の電子装置104又はサーバー108は第2ネットワーク199内に含まれてよい。電子装置101は、5G通信技術及びIoT関連技術に基づいて知能型サービス(例えば、スマートホーム、スマートシティ、スマートカー、又はヘルスケア)に適用されてよい。
【0035】
本文書に開示された様々な実施例に係る電子装置は、様々な形態の装置であってよい。電子装置は、例えば、携帯用通信装置(例えば、スマートフォン)、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は家電装置を含んでよい。本文書の実施例に係る電子装置は、前述した機器に限定されない。
【0036】
本文書の様々な実施例及びそれらに使われた用語は、本文書に記載された技術的特徴を特定の実施例に限定しようとするものではなく、当該実施例の様々な変更、均等物、又は代替物を含むものとして理解されるべきである。別個の実施例に関連して説明された特徴又は別個の請求項に引用された特徴は、組合せが排除されると明示されたり或いは特徴が両立し得ない場合を除いては組み合わせられてよい。図面の説明と関連して、類似の又は関連する構成要素に対しては類似の参照符号が使われてよい。アイテムに対応する名詞の単数型は、関連した文脈において特に断らない限り、前記アイテムを1個又は複数個含んでよい。本文書において、「A又はB」、「A及びBのうち少なくとも一つ」、「A又はBのうち少なくとも一つ」、「A、B又はC」、「A、B及びCのうち少なくとも一つ」、及び「A、B、又はCのうち少なくとも一つ」のような語句のそれぞれは、これらの語句のうち該当する語句に一緒に並べられた項目のいずれか一つ、又はそれらのあらゆる可能な組合せを含んでよい。「第1」、「第2」、又は「一番目」又は「二番目」のような用語は、単に、当該構成要素を他の該当構成要素と区別するために使われてよく、当該構成要素を他の側面(例えば、重要性又は順序)において限定するものではない。一つ(例えば、第1)の構成要素が他(例えば、第2)の構成要素に、「機能的に」又は「通信的に」という用語と一緒に又はこのような用語無しで「結合」又は「連結」されるとしたとき、それは、前記一つの構成要素が前記他の構成要素に直接に(例えば、有線で)、無線で、又は第3構成要素を介して連結され得るということを意味する。
【0037】
本文書の様々な実施例において使われた用語「モジュール」は、ハードウェア、ソフトウェア又はファームウェアとして具現されたユニットを含んでよく、例えば、ロジック、論理ブロック、部品、又は回路のような用語と同じ意味で使われてよい。モジュールは、一体に構成された部品又は一つ又はそれ以上の機能を持つ、前記部品の最小単位又はその一部であってよい。例えば、一実施例によれば、モジュールは、ASIC(application-specific integrated circuit)の形態で具現されてよい。
【0038】
本文書の様々な実施例は、機器(machine)(例えば、電子装置101)で読み可能な記憶媒体(storage medium)(例えば、内蔵メモリ136又は外付メモリ138)に保存された一つ以上の命令語を含むソフトウェア(例えば、プログラム140)として具現されてよい。例えば、機器(例えば、電子装置101)のプロセッサ(例えば、プロセッサ120)は、記憶媒体から、保存されている一つ以上の命令語のうち少なくとも一つの命令を呼び出し、それを実行することができる。これは、機器が前記呼び出された少なくとも一つの命令語によって少なくとも一つの機能を果たすように運営されることを可能にする。前記一つ以上の命令語は、コンパイラーによって生成されたコード又はインタープリターによって実行可能なコードを含んでよい。機器で読み可能な記憶媒体は、非一時的(non-transitory)記憶媒体の形態で提供されてよい。ここで、「非一時的」は、記憶媒体が実在(tangible)する装置であり、信号(signal)(例えば、電磁気波)を含まないということを意味するだけで、この用語は、データが記憶媒体に半永久的に保存される場合と臨時的に保存される場合とを区分しない。
【0039】
一実施例によれば、本文書に開示されている様々な実施例に係る方法は、コンピュータプログラム製品(computer program product)に含まれて提供されてよい。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者及び購買者間に取引されてよい。コンピュータプログラム製品は、機器で読み可能な記憶媒体(例えば、compact disc read only memory(CD-ROM))の形態で配布されたり、又はアプリケーションストア(例えば、PlaystoreTM)を介して又は2つのユーザ装置(例えば、スマートフォン)間に直接、オンラインで配布(例えば、ダウンロード又はアップロード)できる。オンライン配布では、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部が、メーカーのサーバー、アプリケーションストアのサーバー、又は中継サーバーのメモリのような、機器で読み可能な記憶媒体に少なくとも一時保存されたり、又は臨時的に生成されてよい。
【0040】
様々な実施例によれば、前記記述した構成要素のそれぞれの構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は、単数又は複数の個体を含んでよく、複数の個体のうち一部は、別の構成要素に分離配置されてもよい。様々な実施例によれば、前述した当該構成要素のうち一つ以上の構成要素又は動作が省略されたり、又は一つ以上の他の構成要素又は動作が追加されてよい。代替として又は追加として、複数の構成要素(例えば、モジュール又はプログラム)は一つの構成要素として統合されてよい。この場合、統合された構成要素は、前記複数の構成要素のそれぞれの構成要素の一つ以上の機能を、前記統合以前に前記複数の構成要素のうち当構成要素によって行われるのと同一又は類似に行うことができる。様々な実施例によれば、モジュール、プログラム又は他の構成要素によって行われる動作は順次に、並列的に、反復的に、又はヒューリスティックに実行されたり、前記動作のうち一つ以上が他の順序で実行されたり、省略されたり、又は一つ以上の他の動作が追加されてよい。
【0041】
図2は、様々な実施例に係る、車両と電子装置との間のネットワーク環境を示す図である。
【0042】
図2を参照すると、様々な実施例に係る電子装置(例えば、図1の電子装置101)は、車両201に含まれたアンカー(例えば、第1~第4アンカー210,230,250,270)とUWB(ultra wide band)通信を行うことができる。車両201には、運転手がスマートキーを所持した状態で必要な行動を取れば、車両に内蔵されたシステムでそれを感知して車両の動作を制御するスマートキーシステムが含まれてよい。このようなスマートキーシステムは、信号を送受信するアンテナ、又は車両201の動作全般を制御する制御部を含んでよい。図2に示す第1~第4アンカー210,230,250,270は、スマートキー(例えば、電子装置101)とUWB(ultra wideband)信号(例えば、RF(radio frequency)信号)を送信又は受信するRFアンテナを含んでよい。ここで、スマートキーは電子装置101に含まれてよい。第1~第4アンカー210,230,250,270は有線又は無線で互いに連結されてよい。
【0043】
例えば、RFアンテナは、電子装置101にUWB信号を送信し、電子装置101からUWB信号を受信することができる。第1~第4アンカー210,230,250,270は、車両201の内部又は外部に配置されてよい。図示している第1~第4アンカー210,230,250,270の位置は発明の理解を助けるためのものであるだけで、本発明を限定するものではない。図示では4個のアンカーが車両201に含まれているとしているが、車両201には4個よりも少ないアンカー(例えば、2個)が含まれてもよく、4個よりも多いアンカーが含まれてもよい。このような説明は発明の理解を助けるためのものに過ぎず、説明によって本発明が限定されるものではない。
【0044】
電子装置101は、車両201の外部に位置する場合に、車両201の第1~第4アンカー210,230,250,270のうち少なくとも2つとUWB通信を行いながら、車両201との距離を測定することができる。UWB通信は、双方向測距(Two Way Ranging、以下、「TWR」という。)方式で両方の装置間の位置を測定する技術であってよい。TWR方式は、SS-TWR(single side TWR)方式又はDS-TWR(double side TWR)方式を含んでよい。SS-TWR方式は、電子装置101がRanging Pollメッセージ(又は、Ranging Pollデータ)を車両201に送信すれば、車両201がRanging Responseメッセージを電子装置101に送信し、これで、電子装置101が車両201からの距離(又は、車両201の位置)を確認することである。DS-TWR方式は、電子装置101からRanging Pollメッセージを送信すれば、車両201がRanging Responseメッセージを電子装置101に送信し、電子装置101がRanging Finalメッセージを車両201に送信し、これで、電子装置101が車両201からの距離を確認することができる。
【0045】
電子装置101はTWR方式で車両201との距離を測定し、車両201との距離が、設定された距離以内であるか否かを判断できる。車両201との距離が、設定された距離以内である場合に、電子装置101は、電子装置101が車両201の内部に位置しているか否かを判断できる。例えば、車両201のスマートキーシステム(例えば、車両201のメインCPU)は、ローカリゼーション(localization)を用いて電子装置101が車両201の内部にあるか否かを判断するか、電子装置101から受信したRSSI(receiver signal strength indicator)の強度が設定値に該当する場合に、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断できる。前記スマートキーシステムは、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断される場合に、電子装置101が車両201の内部に位置していることを知らせる信号を電子装置101に送信できる。電子装置101は、電子装置101が車両201の内部に位置していることを知らせる信号を車両201から受信する場合に、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断できる。
【0046】
様々な実施例によれば、電子装置101は、電子装置101が車両201の有線又は無線連結システムに連結されるか否かを判断できる。電子装置101は、車両201と以前にブルートゥースで連結されたことがあり、ブルートゥースが活性化された状態(例えば、ブルートゥースオン状態)で車両201のエンジンがかけられると(例えば、車両201の電源オン)、車両201とブルートゥースで通信連結されてよい。又は、電子装置101は、車両201とブルートゥースで連結されているか、車両201と有線連結システム(例えば、USB連結)で連結される場合に、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断できる。
【0047】
様々な実施例によれば、電子装置101は、少なくとも2つのアンカーと電子装置101との距離、及び各アンカー同士間の距離に基づいて、電子装置101が車両201の内部に位置しているか又は外部に位置しているかを判断できる。例えば、電子装置101は、UWB通信によって、第1アンカー210との第1距離D1、第2アンカー230との第2距離D2、第3アンカー250との第3距離D3、又は第4アンカー270との第4距離D4のうち少なくとも一つを測定できる。電子装置101は、第1アンカー210と第2アンカー230との第1アンカー距離D12、第2アンカー230と第3アンカー250との第2アンカー距離D23、第3アンカー250と第4アンカー270との第3アンカー距離D34、第4アンカー270と第1アンカー210との第4アンカー距離D41、第1アンカー210と第3アンカー250との第5アンカー距離D13、第2アンカー230と第4アンカー270との第6アンカー距離D24のうち少なくとも一つを車両201から取得するか、UWB通信によって測定できる。
【0048】
様々な実施例によれば、電子装置101は、第1距離D1~第4距離D4のうちの最大値が、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24のうちの最大値以上である場合に(例えば、max[d1,d2,d3,d4]≧max[D12,D23,D34,D41,D13,D24])、電子装置101が車両201の外部に位置していると判断できる。又は、電子装置101は、第1距離D1~第4距離D4のうちの最大値が、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24のうちの最大値未満である場合に(max[d1,d2,d3,d4]<max[D12,D23,D34,D41,D13,D24])、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断できる。電子装置101は、前記最大値の判断時に、第1距離D1~第4距離D4の誤差範囲、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24の誤差範囲を考慮できる。
【0049】
電子装置101は、車両201から受信した信号又はアンカー同士間の距離のうち少なくとも一つによって、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断される場合に、UWB通信方式を変更することができる。例えば、電子装置101は、電子装置101が車両201の外部に位置する場合に、TWR方式でUWB通信し、電子装置101が車両201の内部に位置する場合に、TDOA(time difference of arrival)方式でUWB通信することができる。TDOA方式は、電子装置101の送信した信号が、車両201に含まれた互いに異なるアンカーに到着するまでにかかる時間に基づいて車両201との距離を測定することであってよい。車両201に含まれた第1~第4アンカー210,230,250,270は有線又は無線で互いに連結されているので、アンカー同士は時間同期化していてよい。電子装置101は、Ranging Pollメッセージを第1~第4アンカー210,230,250,270に送信し、第1~第4アンカー210,230,250,270がRanging Pollメッセージを受信した信号間の時間差を用いて電子装置101との距離を測定できる。
【0050】
様々な実施例によれば、以下では車両を取り上げん説明しているが、車両以外にも、特定空間(例えば、一般家庭全体、室内特殊空間)への接近及び室内進入時に、室内システムと電子装置101との間の認証によって特定空間の機能を制御することもできる。特定空間には複数のアンカーが含まれ、複数のアンカーを含む室内システムが、電子装置101が特定空間の内部に存在するか或いは外部に存在するかを判断できる。例えば、電子装置101は、室内システムから電子装置101が特定空間の内部に位置していることを知らせる信号を受信するか、電子装置101が室内システムの有線又は無線連結システムに連結されるか、又はUWB通信によって測定される少なくとも2つのアンカーと電子装置101との距離及び各アンカー同士間の距離に基づいて、電子装置101が特定空間の内部に位置していると判断できる。
【0051】
様々な実施例に係る電子装置(例えば、図1の電子装置101)は、通信モジュール(例えば、図1の通信モジュール190)、メモリ(例えば、図1のメモリ130)、及び前記通信モジュール又は前記メモリのうち少なくとも一方と作動的に連結されたプロセッサ(例えば、図1のプロセッサ120)を含み、前記プロセッサは、前記通信モジュールを介して、車両(例えば、図2の車両201)に含まれた複数のアンカー(例えば、図2の第1~第4アンカー210,230,250,270)と第1方式でUWB通信を行い、前記UWB通信を用いた距離測定によって、前記車両と設定された距離以内で近接しているか否かを判断し、前記設定された距離以内で近接している場合に、設定された条件に該当するか否かを判断し、前記設定された条件に該当する場合に、前記UWB通信方式を前記第1方式から第2方式に変更するように設定されてよい。
【0052】
前記プロセッサは、前記設定された条件によって前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを判断するように設定されてよい。
【0053】
前記プロセッサは、前記車両から前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを受信するか、前記電子装置が前記車両の連結システムに連結されるか否かを判断するか、前記車両に含まれたアンカー同士間の距離に基づいて前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを判断すること、のうち少なくとも一つに該当する場合に、前記設定された条件に該当すると判断するように設定されてよい。
【0054】
前記プロセッサは、前記車両が、前記電子装置が車両の内部に位置していると判断するか、又は前記車両に含まれたアンカーが前記電子装置から受信するRSSI(receiver signal strength indicator)の強度が設定値に該当する場合に、前記車両から前記電子装置が前記車両の内部に位置していることを知らせる信号を受信することによって、前記設定された条件に該当すると判断するように設定されてよい。
【0055】
前記プロセッサは、前記電子装置が前記車両の連結システムに有線又は無線で連結される場合に、前記設定された条件に該当すると判断するように設定されてよい。
【0056】
前記プロセッサは、前記UWB通信によって、前記車両に含まれた第1アンカーとの第1距離、又は第2アンカーとの第2距離を測定し、前記第1アンカーと前記第2アンカーとのアンカー距離を前記車両から取得するか、前記UWB通信によって測定し、前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離未満である場合に、前記電子装置が前記車両の内部に位置していると判断するように設定されてよい。
【0057】
前記プロセッサは、前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離以上である場合に、前記電子装置が前記車両の外部に位置していると判断するように設定されてよい。
【0058】
前記プロセッサは、前記第1距離、前記第2距離又は前記アンカー距離の誤差範囲を考慮して、前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離未満である場合に、前記電子装置が前記車両の内部に位置していると判断するか、前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離以上である場合に、前記電子装置が前記車両の外部に位置していると判断するように設定されてよい。
【0059】
前記第1方式はTWR(Two Way Ranging)方式、前記第2方式はTDOA(time difference of arrival)方式として設定されてよい。
【0060】
前記プロセッサは、前記車両に含まれた複数のアンカーと第2方式でUWB通信を行う間に、前記設定された条件に該当するか否かを判断し、前記設定された条件に該当しない場合に、前記UWB通信方式を前記第2方式から前記第1方式に変更するように設定されてよい。
【0061】
図3は、様々な実施例に係る電子装置の動作方法を示すフローチャート300である。
【0062】
図3を参照すると、動作301で、様々な実施例に係る電子装置(例えば、図1の電子装置101)のプロセッサ(例えば、図1のプロセッサ120)は、UWB通信によって車両(例えば、図2の車両201)と通信することができる。UWB通信は、TWR方式で両装置間の位置を測定する技術であってよい。動作301を行う時に、電子装置101は車両201の外部に位置していてよい。UWB通信はブルートゥース通信に比べて比較的広いカバレッジを有するので、電子装置101はUWB通信によってブルートゥース通信よりも遠い距離で車両201とUWB通信することができる。プロセッサ120は、UWB通信が可能な距離に車両201と近接すれば、通信モジュール(例えば、図1の通信モジュール190)を介して車両201とUWB通信することができる。
【0063】
動作303で、プロセッサ120は、車両201と設定された距離以内にあるかを判断できる。TWR方式は、SS-TWR方式又はDS-TWR方式を含んでよい。以下では、SS-TWR方式で車両201との距離を測定する方式について説明するものとする。プロセッサ120は、車両201にRanging Pollメッセージを送信し、車両201は、Ranging Pollメッセージに対するRanging Responseメッセージを電子装置101に送信できる。Ranging Responseメッセージには、車両201が電子装置101からRanging Pollメッセージを受信した時間情報、及びRanging Responseメッセージを送信する時間情報が含まれてよい。プロセッサ120は、Ranging Pollメッセージを送信した時間情報、車両201がRanging Pollメッセージを受信した時間情報、Ranging Responseメッセージを送信した時間情報、又はRanging Responseメッセージを受信した時間情報のうち少なくとも一つに基づいて車両201との距離を測定できる。前記設定された距離は3m、1m、30cmなど、電子装置101が車両201の内部に位置しているか否かを判断するための基準点であってよい。前記設定された距離は、電子装置101によって設定されてもよく、ユーザによって設定されてよい。
【0064】
動作305で、プロセッサ120は、車両201と設定された距離以内にある場合に、電子装置101が車両201の内部に位置しているか否かを決定できる。電子装置101が車両201の内部に位置しているか否かは、設定された条件に対応してよい。前記設定された条件は、車両201から電子装置101が車両201の内部に位置しているか否かを受信するか、電子装置101が車両201の有線又は無線連結システムに連結されるか否かを判断するか、車両201に含まれたアンカー同士間の距離に基づいて判断することであってよい。車両201のスマートキーシステムは、ローカリゼーション(localization)によって、電子装置101が車両201の内部にあるか否かを判断するか、電子装置101から受信したRSSIの強度が設定値に該当するか否かによって、電子装置101が車両201の内部にあるか又は外部にあるかを判断できる。車両201のスマートキーシステムは、電子装置101から受信されるRSSIの強度が設定値に該当する場合(又は、満足する場合)に、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断できる。前記スマートキーシステムは、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断される場合に、電子装置101が車両201の内部に位置していることを知らせる信号を電子装置101に送信できる。プロセッサ120は、車両201から、電子装置101が車両201の内部に位置していることを知らせる信号を受信する場合に、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断できる。
【0065】
様々な実施例によれば、プロセッサ120は、車両201と以前にブルートゥースで連結されたことがあり、ブルートゥースが活性化された状態(例えば、ブルートゥースオン状態)で車両201のエンジンがかけられると、車両201とブルートゥースで通信連結されてよい。又は、プロセッサ120は、車両201とブルートゥースで連結されているか、車両201と有線連結システム(例えば、USB連結)で連結される場合に、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断できる。
【0066】
様々な実施例によれば、プロセッサ120は、車両201に含まれた少なくとも2つのアンカーと電子装置101との距離及び各アンカー同士間の距離に基づいて、電子装置101が車両201の内部に位置しているか又は外部に位置しているかを判断できる。例えば、車両201は、第1アンカー(例えば、図2の第1アンカー210)、第2アンカー(例えば、図2の第2アンカー230)、第3アンカー(例えば、図2の第3アンカー250)、及び第4アンカー(例えば、図2の第4アンカー270)のうち少なくとも一つを含んでよい。以下の説明では4個のアンカーが車両201に含まれているとするが、車両201には4個よりも少ないアンカー(例えば、2個)が含まれてもよく、4個よりも多いアンカーが含まれてもよい。プロセッサ120は、UWB通信によって、第1アンカー210との第1距離D1、第2アンカー230との第2距離D2、第3アンカー250との第3距離D3、又は第4アンカー270との第4距離D4のうち少なくとも一つを測定できる。
【0067】
プロセッサ120は、第1アンカー210と第2アンカー230との第1アンカー距離D12、第2アンカー230と第3アンカー250との第2アンカー距離D23、第3アンカー250と第4アンカー270との第3アンカー距離D34、第4アンカー270と第1アンカー210との第4アンカー距離D41、第1アンカー210と第3アンカー250との第5アンカー距離D13、第2アンカー230と第4アンカー270との第6アンカー距離D24のうち少なくとも一つを車両201から取得するか、UWB通信によって測定することができる。
【0068】
プロセッサ120は、第1距離D1~第4距離D4のうちの最大値が、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24のうちの最大値以上である場合に、電子装置101が車両201の外部に位置していると判断できる。又は、プロセッサ120は、第1距離D1~第4距離D4のうちの最大値が、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24のうちの最大値未満である場合に、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断できる。電子装置101は、前記最大値の判断時に、第1距離D1~第4距離D4の誤差範囲、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24の誤差範囲を考慮できる。前記誤差範囲は、電子装置101によって設定されてもよく、ユーザによって設定されてもよい。
【0069】
動作307で、プロセッサ120は、電子装置101が車両201の内部に位置する場合にUWB通信方式を変更できる。プロセッサ120は、UWB通信方式をTWRからTDOA方式に変更できる。例えば、電子装置101が車両201の外部に位置していると判断される動作301~動作305で、プロセッサ120は、TWR方式で車両201とUWB通信することができる。電子装置101が車両201の内部に位置していると判断される動作307で、プロセッサ120は、TDOA方式で車両201とUWB通信することができる。電子装置101が車両の外部に位置する場合に、車両201との距離測定のためにTWR方式でUWB通信するが、電子装置101が車両201の内部に位置する場合には、車両201との通信維持が目的であるので、距離測定の正確度よりは消耗電流の低減が図られるTDOA方式でUWB通信を行うことができる。
【0070】
図4Aは、様々な実施例に係る電子装置がTWR方式でUWB通信する一例を示す図である。
【0071】
図4Aを参照すると、様々な実施例に係る電子装置(例えば、図1の電子装置101)は、車両(例えば、図2の車両201)の外部に位置する場合に、TWR方式で車両201とUWB通信することができる。TWR方式は、SS-TWR方式又はDS-TWR方式を含んでよい。図4Aでは、DS-TWR方式でUWB通信する一例を示している。車両201には、運転手がスマートキーを所持した状態で必要な行動を取れば、車両に内蔵されたシステムでそれを感知して車両の動作を制御するスマートキーシステムが含まれてよい。このような、スマートキーシステムは、信号を送受信するアンテナ、又は車両201の動作全般を制御する制御部を含んでよい。車両201は、第1アンカー(例えば、図2の第1アンカー210)、第2アンカー(例えば、図2の第2アンカー230)、第3アンカー(例えば、図2の第3アンカー250)、及び第4アンカー(例えば、図2の第4アンカー270)のうち少なくとも一つを含んでよい。第1~第4アンカー210,230,250,270は、スマートキー(例えば、電子装置101)からRF信号(例えば、UWB信号)を送信又は受信するRFアンテナを含んでよい。
【0072】
電子装置101は、車両201に含まれた第1~第4アンカー210,230,250,270にRanging Pollメッセージを送信することができる。第1~第4アンカー210,230,250,270は、Ranging Pollメッセージに対してRanging Responseメッセージを電子装置101に送信できる。電子装置101は、Ranging Finalメッセージを第1~第4アンカー210,230,250,270に送信できる。Ranging Finalメッセージを受信した車両201は、電子装置101との距離を測定し、電子装置101との距離を含むReportメッセージを電子装置101に送信できる。又は、車両201に含まれた第1~第4アンカー210,230,250,270は、電子装置101にRanging Pollメッセージを送信できる。電子装置101は、Ranging Pollメッセージに対してRanging Responseメッセージを第1~第4アンカー210,230,250,270に送信できる。第1~第4アンカー210,230,250,270は、Ranging Finalメッセージを電子装置101に送信できる。Ranging Finalメッセージを受信した電子装置101は、車両201との距離を測定できる。
【0073】
電子装置101が車両201の外部に位置する場合に、車両201との正確な距離測定が重要であるので、電子装置101は、TWR方式で車両201とUWB通信することができる。TWR方式は、電子装置101がメッセージ(例えば、Ranging Poll、Ranging Final)を送信し、メッセージ(例えば、Ranging Response)を受信する間にUWB通信を活性化させなければならず、そのため、UWB通信することによる電力消耗があり得る。
【0074】
図4Bは、様々な実施例に係る電子装置がTDOA方式でUWB通信する一例を示す図である。
【0075】
図4Bを参照すると、電子装置101が車両201の内部に位置する場合に、電子装置101は、TDOA方式で車両201とUWB通信することができる。TDOA方式は、電子装置101の送信した信号が車両201に含まれた互いに異なるアンカーに到着するまでにかかる時間に基づいて、車両201との距離を測定することであってよい。第1~第4アンカー210,230,250,270は有線又は無線で互いに連結されているので、アンカー同士は時間同期化していてよい。第1~第4アンカー210,230,250,270は車両201の互いに異なる位置に配置されており、第1~第4アンカー210,230,250,270が電子装置101から送信された信号を受信する時間は互いに異なり得る。電子装置101は、Ranging Pollメッセージを第1~第4アンカー210,230,250,270に送信し、第1~第4アンカー210,230,250,270がRanging Pollメッセージを受信した信号間の時間差を用いて電子装置101との距離を測定することができる。
【0076】
電子装置101が車両201の内部に位置する場合に、車両201との正確な距離測定よりはUWB通信維持が目的であり得る。TDOA方式は、電子装置101がメッセージ(例えば、Ranging Poll)を送信する間にUWB通信を活性化させるので、TWR方式に比べて電力消耗が少なくて済む。
【0077】
図5は、様々な実施例に係る電子装置においてUWB通信で車両と連動する方法を示すフローチャート500である。
【0078】
図5を参照すると、動作501で、様々な実施例に係る電子装置(例えば、図1の電子装置101)のプロセッサ(例えば、図1のプロセッサ120)は、車両(例えば、図2の車両201)と第1方式でUWB通信することができる。前記第1方式はTWR方式を意味できる。プロセッサ120は、車両201とのUWB通信可能距離に進入すれば、通信モジュール(例えば、図1の通信モジュール190)介して車両201とUWB通信して車両201との距離を測定できる。動作501は、図3の動作301と同一又は類似であり、その詳細な説明を省略する。
【0079】
動作503で、プロセッサ120は、車両201と設定された距離に基づいて認証手続きを行うことができる。プロセッサ120は、UWB通信によって車両201と設定された距離以内にあるか否かを判断し、車両201と設定された距離以内にある場合に、認証手続きを行うことができる。前記認証手続きは、電子装置101を車両201に登録する時に、電子装置101に割り当てられたキー(例えば、公開キー(public key))と車両201に割り当てられたキー(例えば、個人キー(private key))を互いに交換しながら、互いに割り当てられたキーに該当するかを確認する手続きであってよい。キー認証方法は従来技術に該当するので、詳細な説明は省略する。
【0080】
動作505で、プロセッサ120は、認証手続きに成功すれば、車両201の接近権限を取得できる。車両201の接近権限とは、車両201のドアを開けるか、車両201のエンジンをかける権限を意味できる。電子装置101が車両201に近づくと、車両201のドアが自動で開錠するか、車両201のドア開錠が許容されてよい。電子装置101を所持したユーザは、車両201のドアを開けて車両201のエンジンをかけることができる。
【0081】
動作507で、プロセッサ120は、設定された条件に該当するか否かを判断できる。前記設定された条件は、電子装置101が車両201の内部に位置していることに該当してよい。例えば、前記設定された条件は、車両201から電子装置101が車両201の内部に位置しているか否かを受信するか、電子装置101が車両201の有線又は無線連結システムに連結されるか否かを判断するか、車両201に含まれたアンカー同士間の距離に基づいて判断することであってよい。プロセッサ120は、車両201から、電子装置101が車両201の内部に位置していることを知らせる信号を受信する場合に、前記設定された条件に該当すると判断できる。プロセッサ120は、車両201とブルートゥースで連結されたか、車両201と有線連結システム(例えば、USB連結)で連結される場合に、前記設定された条件に該当すると判断できる。プロセッサ120は、車両201に含まれた少なくとも2つのアンカーと電子装置101との距離及び各アンカー同士間の距離に基づいて、前記設定された条件に該当するか否かを判断できる。
【0082】
例えば、車両201は、第1アンカー(例えば、図2の第1アンカー210)、第2アンカー(例えば、図2の第2アンカー230)、第3アンカー(例えば、図2の第3アンカー250)、及び第4アンカー(例えば、図2の第4アンカー270)のうち少なくとも一つを含んでよい。プロセッサ120は、UWB通信によって、第1アンカー210との第1距離D1、第2アンカー230との第2距離D2、第3アンカー250との第3距離D3、又は第4アンカー270との第4距離D4のうち少なくとも一つを測定できる。プロセッサ120は、第1アンカー210と第2アンカー230との第1アンカー距離D12、第2アンカー230と第3アンカー250との第2アンカー距離D23、第3アンカー250と第4アンカー270との第3アンカー距離D34、第4アンカー270と第1アンカー210との第4アンカー距離D41、第1アンカー210と第3アンカー250との第5アンカー距離D13、第2アンカー230と第4アンカー270との第6アンカー距離D24のうち少なくとも一つを車両201から取得するか、UWB通信によって測定することができる。
【0083】
プロセッサ120は、第1距離D1~第4距離D4のうちの最大値が、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24のうちの最大値以上である場合に、電子装置101が車両201の外部に位置していると判断できる。又は、プロセッサ120は、第1距離D1~第4距離D4のうちの最大値が、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24のうちの最大値未満である場合に、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断できる。電子装置101は、前記最大値の判断時に、第1距離D1~第4距離D4の誤差範囲、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24の誤差範囲を考慮できる。前記誤差範囲は、電子装置101によって設定されてもよく、ユーザによって設定されてもよい。
【0084】
プロセッサ120は、前記設定された条件に該当する場合に動作509を行い、前記設定された条件に該当しない場合に動作507を引き続き行う。
【0085】
動作509で、プロセッサ120は、前記設定された条件に該当する場合に、車両201と第2方式でUWB通信することができる。前記第2方式はTDOA方式であってよい。例えば、電子装置101が車両201の外部に位置していると判断される動作501~動作507で、プロセッサ120はTWR方式で車両201とUWB通信することができる。電子装置101が車両201の内部に位置していると判断される動作509で、プロセッサ120はTDOA方式で車両201とUWB通信することができる。電子装置101が車両外部に位置する場合に、車両201との距離測定のためにTWR方式でUWB通信するが、電子装置101が車両201の内部に位置する場合に、車両201との通信維持が目的であるので、距離測定の正確度よりは消耗電流の低減が図られるTDOA方式でUWB通信を行うことができる。
【0086】
図6Aは、様々な実施例に係る電子装置が車両に含まれたアンカーとの距離に基づいて車両の外部に位置する一例を示す図である。
【0087】
図6Aを参照すると、様々な実施例に係る車両(例えば、図2の車両201)は、運転手がスマートキーを所持した状態で必要な行動を取れば、車両に内蔵されたシステムでそれを感知して車両の動作を制御するスマートキーシステムが含まれてよい。このようなスマートキーシステムは、信号を送受信するアンテナ、又は車両201の動作全般を制御する制御部を含んでよい。車両201は、第1アンカー(例えば、図2の第1アンカー210)、第2アンカー(例えば、図2の第2アンカー230)、第3アンカー(例えば、図2の第3アンカー250)、及び第4アンカー(例えば、図2の第4アンカー270)のうち少なくとも一つを含んでよい。第1~第4アンカー210,230,250,270は、スマートキー(例えば、電子装置101)からRF信号を送信又は受信するRFアンテナを含んでよい。
【0088】
様々な実施例に係る電子装置(例えば、図1の電子装置101)は、UWB通信によって、第1アンカー210との第1距離D1、第2アンカー230との第2距離D2、第3アンカー250との第3距離D3、又は第4アンカー270との第4距離D4のうち少なくとも一つを測定できる。電子装置101は、第1アンカー210と第2アンカー230との第1アンカー距離D12、第2アンカー230と第3アンカー250との第2アンカー距離D23、第3アンカー250と第4アンカー270との第3アンカー距離D34、第4アンカー270と第1アンカー210との第4アンカー距離D41、第1アンカー210と第3アンカー250との第5アンカー距離D13、第2アンカー230と第4アンカー270との第6アンカー距離D24のうち少なくとも一つを車両201から取得するか、UWB通信によって測定することができる。
【0089】
電子装置101は、第1距離D1~第4距離D4のうちの最大値が、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24のうちの最大値以上である場合に(例えば、max[d1,d2,d3,d4]≧max[D12,D23,D34,D41,D13,D24])、電子装置101が車両201の外部に位置していると判断できる。
【0090】
図6Bは、様々な実施例に係る電子装置が車両に含まれたアンカーとの距離に基づいて車両の内部に位置する一例を示す図である。
【0091】
図6Bを参照すると、電子装置101は、UWB通信によって、第1アンカー210との第1距離D1、第2アンカー230との第2距離D2、第3アンカー250との第3距離D3、又は第4アンカー270との第4距離D4のうち少なくとも一つを測定できる。電子装置101は、第1アンカー210と第2アンカー230との第1アンカー距離D12、第2アンカー230と第3アンカー250との第2アンカー距離D23、第3アンカー250と第4アンカー270との第3アンカー距離D34、第4アンカー270と第1アンカー210との第4アンカー距離D41、第1アンカー210と第3アンカー250との第5アンカー距離D13、第2アンカー230と第4アンカー270との第6アンカー距離D24のうち少なくとも一つを車両201から取得するか、UWB通信によって測定することができる。
【0092】
電子装置101は、第1距離D1~第4距離D4のうちの最大値が、第1アンカー距離D12~第6アンカー距離D24のうちの最大値未満である場合に(例えば、max[d1,d2,d3,d4]<max[D12,D23,D34,D41,D13,D24])、電子装置101が車両201の外部に位置していると判断できる。
【0093】
図7は、様々な実施例に係る電子装置と車両とのUWB通信方式を比較した一例を示す図である。
【0094】
図7を参照すると、TWR方式710(例えば、DS-TWR)では、様々な実施例に係る電子装置(例えば、図1の電子装置101)は、車両(例えば、図2の車両201)に含まれた第1~第4アンカー210,230,250,270にRanging Pollメッセージ711を送信できる。第1~第4アンカー210,230,250,270は、Ranging Pollメッセージに対してRanging Responseメッセージ713を電子装置101に送信できる。電子装置101は、Ranging Finalメッセージ715を第1~第4アンカー210,230,250,270に送信できる。Ranging Finalメッセージ715を受信した第1~第4アンカー210,230,250,270のうち少なくとも一つは、Ranging Finalメッセージ715に基づいて電子装置101との距離を測定し、電子装置101との距離を含むReportメッセージ717を電子装置101に送信できる。
【0095】
一つのインターバルは距離測定サイクルであり、電子装置101でRanging Pollメッセージを送信する間隔を意味できる。TWR方式710は、一つのインターバルにおいて、電子装置101がメッセージを送信(例えば、Ranging Poll、Ranging Final)及び受信(例えば、Ranging Response、Report)しなければならず、よって、メッセージを送信及び受信する間にUWB通信を活性化させる必要があり得る。電子装置101は、一つのインターバルにおいてメッセージの送信及び受信が完了すると、低電力モード717に進入できる。前記低電力モードは、UWB通信が非活性化される区間であってよい。
【0096】
様々な実施例によれば、車両201に含まれた第1~第4アンカー210,230,250,270でRanging Pollメッセージを送信し、電子装置101がRanging Pollメッセージに対してRanging Responseメッセージを第1~第4アンカー210,230,250,270に送信し、第1~第4アンカー210,230,250,270でRanging Finalメッセージを電子装置101に送信する場合に、Reportメッセージは省略されてよい。Ranging Finalメッセージを受信した側で相手方との距離の測定が可能であるので、電子装置101がRanging Finalメッセージを受信する場合に、Reportメッセージは省略されてよい。又は、電子装置101がRanging Finalメッセージを受信する場合にも、電子装置101は、車両201との距離を含むReportメッセージを第1~第4アンカー210,230,250,270に送信することができる。これは具現イシューに該当するもので、本発明を限定するものではない。
【0097】
TDOA方式730では、電子装置101が車両201に含まれた第1~第4アンカー210,230,250,270にRanging Pollメッセージ731を送信できる。第1~第4アンカー210,230,250,270は、Ranging Pollメッセージを受信した信号間の時間差を用いて電子装置101との距離を測定できる。第1~第4アンカー210,230,250,270は有線又は無線で互いに連結されているので、アンカー同士は時間同期化していてよい。TDOA方式730において、電子装置101は、Ranging Pollメッセージを送信する間にUWB通信を活性化させる必要があり得る。電子装置101は、一つのインターバルにおいてRanging Pollメッセージを送信した後には低電力モード733に進入できる。
【0098】
メッセージを受信及び送信する間に全てUWB通信を活性化するTWR方式710は、メッセージを送信する間にのみUWB通信を活性化させるTDOA方式730に比べて電力消耗が大きくなることがある。
【0099】
図8は、様々な実施例に係る電子装置においてUWB通信方式を変更する方法を示すフローチャート800である。
【0100】
図8を参照すると、動作801で、様々な実施例に係る電子装置(例えば、図1の電子装置101)のプロセッサ(例えば、図1のプロセッサ120)は、車両(例えば、図2の車両201)と第2方式でUWB通信することができる。前記第2方式はTDOA方式であってよい。例えば、電子装置101が車両201の内部に位置していると判断される場合に、プロセッサ120は、通信モジュール(例えば、図1の通信モジュール190)を介して、消耗電流を低減させ得るTDOA方式で車両201とUWB通信できる。
【0101】
動作803で、プロセッサ120は、車両201の接近権限を返すことができる。車両201の接近権限とは、車両201のドアを開けるか、車両201を始動させることができる権限を意味できる。電子装置101が車両201のエンジンを止めたりドアを閉めたと判断されると、プロセッサ120は車両201の接近権限を返すことができる。
【0102】
動作805で、プロセッサ120は、設定された条件に該当するか否かを判断できる。前記設定された条件は、電子装置101が車両201の内部に位置しているか否かに該当することであってよい。例えば、前記設定された条件は、車両201から電子装置101が車両201の内部に位置しているか否かを受信するか、電子装置101が車両201の有線又は無線連結システムに連結されるか否かを判断するか、車両201に含まれたアンカー同士間の距離に基づいて判断することであってよい。動作805は、図5の動作507と同一又は類似であり、その詳細な説明を省略する。
【0103】
プロセッサ120は、前記設定された条件に該当しない場合に動作807を行い、前記設定された条件に該当する場合に動作805を引き続き行う。
【0104】
動作807で、プロセッサ120は、前記設定された条件に該当しない場合に、車両201と第1方式でUWB通信することができる。前記第1方式はTWR方式を意味できる。プロセッサ120は、電子装置101が車両201の外部に位置する場合に、前記第1方式で車両201との距離を測定できる。動作807は、図3の動作301又は図5の動作501と同一又は類似であり、その詳細な説明を省略する。例えば、動作807は、ユーザが車両201のドアを閉めて車両201から遠ざかることであり、動作501は、ユーザが車両201に近づくことであってよい。
【0105】
様々な実施例に係る電子装置(例えば、図1E電子装置101)の動作方法は、前記電子装置の通信モジュール(例えば、図1の通信モジュール190)を介して、車両(例えば、図2の車両201)に含まれた複数のアンカー(例えば、図2の第1~第4アンカー210,230,250,270)と第1方式でUWB通信を行う動作、前記UWB通信を用いた距離測定によって、前記車両と設定された距離以内で近接しているか否かを判断する動作、前記設定された距離以内で近接している場合に、設定された条件に該当するか否かを判断する動作、及び前記設定された条件に該当する場合に、前記UWB通信方式を前記第1方式から第2方式に変更する動作、を含んでよい。
【0106】
前記設定された条件は、前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを判断するものであってよい。
【0107】
前記設定された条件は、前記車両から前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを受信するか、前記電子装置が前記車両の連結システムに連結されるか否かを判断するか、又は前記車両に含まれたアンカー同士間の距離に基づいて前記電子装置が前記車両の内部に位置しているか否かを判断すること、のうち少なくとも一つを含んでよい。
【0108】
前記設定された条件に該当するか否かを判断する動作は、前記車両で前記電子装置が車両の内部に位置していると判断するか、又は前記車両に含まれたアンカーで、前記電子装置から受信されるRSSIの強度が設定値に該当する場合に、前記車両から前記電子装置が前記車両の内部に位置していることを知らせる信号を受信することによって、前記設定された条件に該当すると判断する動作を含んでよい。
【0109】
前記設定された条件に該当するか否かを判断する動作は、前記電子装置が前記車両の連結システムに有線又は無線で連結される場合に、前記設定された条件に該当すると判断する動作を含んでよい。
【0110】
前記設定された条件に該当するか否かを判断する動作は、前記UWB通信によって、前記車両に含まれた第1アンカーとの第1距離、又は第2アンカーとの第2距離を測定する動作、前記第1アンカーと前記第2アンカーとのアンカー距離を前記車両から取得するか、前記UWB通信によって測定する動作、前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離未満である場合に、前記電子装置が前記車両の内部に位置していると判断する動作、を含んでよい。
【0111】
前記設定された条件に該当するか否かを判断する動作は、前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離以上である場合に、前記電子装置が前記車両の外部に位置していると判断する動作を含んでよい。
【0112】
前記設定された条件に該当するか否かを判断する動作は、前記第1距離、前記第2距離又は前記アンカー距離の誤差範囲を考慮して、前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離未満である場合に、前記電子装置が前記車両の内部に位置していると判断するか、前記第1距離又は前記第2距離のうちの最大値が前記アンカー距離以上である場合に、前記電子装置が前記車両の外部に位置していると判断する動作を含んでよい。
【0113】
前記第1方式はTWR(Two Way Ranging)方式であり、前記第2方式はTDOA(time difference of arrival)方式であってよい。
【0114】
前記方法は、前記車両に含まれた複数のアンカーと第2方式でUWB通信を行う間に、前記設定された条件に該当するか否かを判断する動作、及び前記設定された条件に該当しない場合に、前記UWB通信方式を前記第2方式から前記第1方式に変更する動作をさらに含んでよい。
【0115】
本明細書及び図面に開示された本発明の様々な実施例は、本発明の技術内容を容易に説明し、本発明の理解を助けるために特定例を提示しているだけで、本発明の範囲を限定しようとするものではない。したがって、本発明の範囲は、ここに開示された実施例の他にも、本発明の技術的思想に基づいて導出されるあらゆる変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきであろう。
【符号の説明】
【0116】
100 ネットワーク環境
101 電子装置
102 電子装置
104 電子装置
108 サーバー
120 プロセッサ
121 メインプロセッサ
123 補助プロセッサ
130 メモリ
132 揮発性メモリ
134 不揮発性メモリ
136 内蔵メモリ
138 外付メモリ
140 プログラム
142 オペレーティングシステム
144 ミドルウェア
146 アプリケーション
150 入力モジュール
155 音響出力モジュール
160 ディスプレイモジュール
170 オーディオモジュール
176 センサーモジュール
177 インターフェース
178 連結端子
179 ハプティックモジュール
180 カメラモジュール
188 電力管理モジュール
189 バッテリー
190 通信モジュール
196 加入者識別モジュール
197 アンテナモジュール
198 第1ネットワーク
199 第2ネットワーク
図1
図2
図3
図4a
図4b
図5
図6a
図6b
図7
図8
【国際調査報告】