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特表2024-527723基材、特に板状基材のエッジコーティング
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  • 特表-基材、特に板状基材のエッジコーティング 図1A
  • 特表-基材、特に板状基材のエッジコーティング 図1B
  • 特表-基材、特に板状基材のエッジコーティング 図2A
  • 特表-基材、特に板状基材のエッジコーティング 図2B
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】基材、特に板状基材のエッジコーティング
(51)【国際特許分類】
   B05D 7/06 20060101AFI20240719BHJP
   B32B 21/08 20060101ALI20240719BHJP
   B29C 65/48 20060101ALI20240719BHJP
   B29C 48/15 20190101ALI20240719BHJP
   B29C 48/12 20190101ALI20240719BHJP
   B27M 1/08 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
B05D7/06 Z
B32B21/08
B29C65/48
B29C48/15
B29C48/12
B27M1/08 G
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023581004
(86)(22)【出願日】2022-05-12
(85)【翻訳文提出日】2024-02-15
(86)【国際出願番号】 EP2022062926
(87)【国際公開番号】W WO2023274613
(87)【国際公開日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】102021117136.9
(32)【優先日】2021-07-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102021120894.7
(32)【優先日】2021-08-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(31)【優先権主張番号】102021122622.8
(32)【優先日】2021-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515099193
【氏名又は名称】ジョワット エスイー
(74)【代理人】
【識別番号】110003694
【氏名又は名称】弁理士法人有我国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100069073
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 和保
(72)【発明者】
【氏名】ベンツ、イーナ
(72)【発明者】
【氏名】ギョルダー、ティム
(72)【発明者】
【氏名】テルフロス、クリスティアン
【テーマコード(参考)】
2B250
4D075
4F100
4F207
4F211
【Fターム(参考)】
2B250AA13
2B250BA03
2B250BA06
2B250CA11
2B250DA03
2B250EA05
2B250EA13
2B250FA13
2B250FA28
2B250FA33
2B250GA05
4D075AC41
4D075BB92Z
4D075DB21
4D075EA17
4D075EA21
4D075EA35
4D075EB13
4D075EB19
4D075EB22
4D075EB38
4D075EB39
4F100AK01A
4F100AK01B
4F100AP00A
4F100AT00A
4F100BA02
4F100DB01
4F100EH46
4F100GB81
4F100HB31
4F100JB07
4F100JB16B
4F100JJ03
4F100JL09
4F207AD03
4F207AD05
4F207AD06
4F207AD18
4F207AD19
4F207AF10
4F207AR08
4F207KA01
4F207KA17
4F207KB13
4F207KK84
4F207KK88
4F207KW50
4F211AA03
4F211AA10
4F211AA29
4F211AA31
4F211AD06
4F211AH51
4F211AR07
4F211TA04
4F211TC08
4F211TN56
4F211TW37
(57)【要約】
【課題】 本発明は、板状基材の少なくとも1つのエッジにエッジコーティングを施すことにより、板状基材をエッジコーティングするための方法を提供する。
【解決手段】 本発明の方法は、(a)押出成形を用いて熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドを製造する工程と、(b)前記板状基材のエッジコーティングが得られるように、前記熱可塑性プラスチックストランドを前記板状基材の少なくとも1つのエッジに付加し固定する工程であって、前記板状基材と前記板状基材に付加し固定された前記エッジコーティングとの結合が得られる工程と、(c)前記熱可塑性プラスチックストランド上に印刷を施す工程とからなるものである。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
特に板状基材(材料基材)、好ましくは板状の木材および/または家具部品のエッジコーティング(狭側面コーティング、狭表面コーティング)のための方法、特に、エッジコーティングを板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具部品の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)に付加するための方法であって、
前記方法は:
(a)熱接着性(ホット接着性)の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランド(プラスチック異形材)またはプラスチックフィルム(プラスチックフィルム)を、好ましくは押出成形を使用して、好ましくはエッジバンドの形態で製造する工程と、
(b)特に、前記特に板状基材のエッジコーティング(狭側面コーティング、狭表面コーティング)が得られるように、および/または、前記特に板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体が得られるように、前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、前記特に板状基材、特に前記板状基材の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)に付加および/または固定し、好ましくは付加して物質的に結合および/または永久的に固定する工程と、
(c)前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上、および/または前記エッジコーティング上に印刷を適用する工程と、からなる方法工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記方法、特に前記方法工程(a)、(b)および(c)の全体的な操作は、少なくとも実質的に連続的に、および/または中断せずに、および/または少なくとも実質的に中断のないプロセス操作で、および/または少なくとも実質的に中断のないプロセス操作で実行されること、および/または
前記方法工程(a)、(b)および(c)は、空間的にコヒーレントにおよび/または時間的にコヒーレントに、特に空間的にコヒーレントでかつ時間的にコヒーレントに実行されること、および/または
前記方法工程(a)、(b)および(c)は、共同のプロセス操作で、および/または共同のプロセスセクション(システムセクション)またはシステムラインにて、および/または共同のプロセス空間(システム空間)にて、特にインライン方法またはインラインプロセスとして実行されること、
あるいは
前記方法、特に前記方法工程(a)、(b)および(c)の全体的な操作は、不連続的におよび/または中断なしに実行されること、および/または、
前記方法工程(a)、(b)および(c)、特に前記方法工程(b)および(c)は、少なくとも部分的には空間的に互いに分離されること、および/または時間的に互いに分離されること、特に、空間的に互いに分離され且つ時間的に互いに分離されて実行されること、および/または、
前記方法工程(a)、(b)および(c)、特に前記方法工程(b)および(c)は、少なくとも部分的には互いに別のプロセス操作で、および/または互いに別のプロセス空間(システム空間)で実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法工程(a)および(b)は、少なくとも実質的に互いに直接連続して、および/または少なくとも実質的に互いに直接移行しておよび/または中間工程を実行することなく実行されること、
あるいは
前記方法工程(a)および(b)は、空間的に互いに分離されること、および/または時間的に互いに分離されること、特に空間的に互いに分離しかつ時間的に互いに分離して実行されること、および/または、
前記方法工程(a)および(b)は、互いに別のプロセス操作および/またはプロセスライン(システムライン)にて、および/または互いに別のプロセス空間(システム空間)にて実行されることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記方法工程(b)および(c)は、少なくとも実質的に直接連続して、および/または少なくとも実質的に互いに直接移行しておよび/または中間工程を実行することなく実行されること、および/または、
前記方法工程(b)および(c)は、共同のプロセス操作で、および/または共同のプロセスセクションもしくはシステムラインにて、および/または共同のプロセス空間(システム空間)にて実行されること、
あるいは
前記方法工程(b)および(c)は、空間的に互いに分離されること、および/または時間的に互いに分離されること、特に空間的に互いに分離しかつ時間的に互いに分離して実行されること、および/または、
前記方法工程(b)および(c)は、互いに別のプロセス操作で、および/または互いに別のプロセス空間(システム空間)にて実行されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記方法工程(a)、(b)および(c)の順序で実行されること、および/または
前記方法は、前記方法工程(a)、次に方法工程(b)、次に方法工程(c)の順序で実施されること、および/または、
方法工程(a)が最初に実行されること、続いて方法工程(b)が実行されること、さらに続いて方法工程(c)が実行されること、
あるいは
前記方法は、前記方法工程(a)、(c)および(b)の順序で実行されること、および/または
前記方法は、前記方法工程(a)、次に方法工程(c)、次に方法工程(b)の順序で実施されること、および/または、
前記方法工程(a)が最初に実行されること、続いて前記方法工程(c)が実行されること、さらに続いて前記方法工程(b)が実行されること、および/または、
前記方法工程(c)は、前記方法工程(b)の前および/または前記方法工程(a)の後に実行されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
前記熱可塑性樹脂ストランドおよび/または前記熱可塑性樹脂ストランドの材料は、少なくとも1種のプラスチックポリマー、特に接着性ポリマー、好ましくは熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性樹脂ポリマー、好ましくは熱接着性(ホットメルト)の接着性ポリマーを含むかまたはそれらからなることを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
特に前記方法工程(a)において、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランド用の材料、特に前記熱可塑性ストランドの特に以下に定義される前記プラスチックポリマーは、成形可能および/または流動可能および/または熱接着性の状態にて存在すること、および/または、特に前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドに使用される(開始)材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点を超える温度まで加熱することにより、そのような状態に変換されること、および/または
特に前記方法工程(a)において、前記熱可塑性ストランドの製造は、少なくとも1つの製造装置(A)を用いて実施および/または実行されること、特に前記熱可塑性ストランドは、特にノズル押出、好ましくはスロットノズル押出を使用して、少なくとも実質的に均一および/または少なくとも実質的に均一および/または少なくとも実質的に一定の速度(製造速度)で、前記製造装置(A)から製造および/または排出されること、および/または
特に前記方法工程(a)において、前記熱接着性の熱可塑性ストランドの製造は、ノズル、特にノズル押出、好ましくはスロットノズル押出によって実行されること、または、特に前記方法工程(a)において、熱接着性の熱可塑性ストランドの製造は、ローラーおよび/またはローラー排出によって実行されること、および/または、
特に前記方法工程(a)において、前記熱接着性の熱可塑性ストランドの製造は、ノズル、特にノズル押出、好ましくはスロットノズル押出によって、またはロールおよび/またはロール排出によって行われること、および/または、
特に前記方法工程(a)において、前記熱可塑性樹脂ストランドの製造は、1m/分~300m/分の範囲、特に10m/分~200m/分の範囲、好ましくは20m/分~100m/分の範囲の速度(製造速度)で行われることを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
前記熱可塑性ストランドは、好ましくは前記方法工程(a)および/または前記方法工程(b)において、少なくとも実質的にストランドの形態にて、特に高さ方向よりも長手方向に長く延在して構成されおよび/または存在することを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の方法。
【請求項9】
熱可塑性プラスチックストランド、特に前記プラスチック異形材ストランドは、好ましくは前記方法工程(a)および/または前記方法工程(b)において、三次元構造(形態、本体)として、特に異形材として、構成されおよび/または存在すること、および/または、前記プラスチック異形材ストランドは、三次元構造(形態、本体)、特に異形材であること、または
前記熱可塑性プラスチックストランド、特に前記プラスチックフィルムは、好ましくは前記方法工程(a)および/または前記方法工程(b)において、二次元および/または準二次元構造(形態、本体)として、特にフィルム(箔)として構成され、および/または、前記プラスチックフィルムは、二次元および/または準二次元構造(形態、本体)、特にフィルム(箔)であることを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性ストランドは、前記特に板状基材上、特に前記板状基材の少なくとも1つのエッジ上に、好ましくは、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点よりも高い温度で、成形可能および/または流動可能および/または熱接着性(ホット接着性)の状態で付加および/または固定されることを特徴とする請求項1~9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項11】
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性ストランドは、少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断することなく、および/または少なくとも実質的に均質に、および/または均一な厚さで、前記特に板状基材上に、特に前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジ上に、付加および/または固定されること、および/または
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性ストランドは、少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断することなく、前記特に板状基材上、特に前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジ(狭側面)上に付加および/または固定されること、および/または、
特に前記方法工程(b)において、前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジ(狭側面)は、その高さ全体および/または長さ全体に沿って、特に少なくとも実質的に表面全体にわたって、前記熱可塑性プラスチックストランドで被覆されることを特徴とする請求項1~10のいずれか1つに記載の方法。
【請求項12】
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性ストランドは、少なくとも1つの付加および/または固定装置(B)を使用して前記基材を該装置に沿っておよび/または通過させて案内することによって、前記板状基材に、特に前記板状基材の前記エッジに付加および/または固定されること、および/または、
特に前記方法工程(b)において、前記基材は、均一なおよび/または直線的なおよび/または一方向の動きで前記付加および/または固定装置(B)に沿っておよび/または通過して案内されること、および/または、
特に前記方法工程(b)において、前記特に板状基材への、特に前記板状基材の前記エッジ(狭側面)上への付加および/または固定は、ノズル付加、好ましくはスロットノズル付加、ローラー付加、スクレーパー、スプレー、カレンダリング、印刷プロセスによって、特にノズル付加または押出および/またはローラー付加、好ましくはノズル付加、好ましくはスロットノズル付加によって行われることを特徴とする請求項1~11のいずれか1つに記載の方法。
【請求項13】
前記熱可塑性ストランドの成形(フォーマッティング)、特にさらなる成形(さらなるフォーマッティング)は、前記熱可塑性ストランドの付加および/または固定中および/または後に行われること、および/または、
前記方法工程(b)は、次のように実行されること:
(b)特に前記板状基材の少なくとも1つのエッジ上に、特に前記特に板状基材のエッジコーティングが得られるように、および/または、前記特に板状基材とそれに付加および/または固定された前記エッジコーティングとの結合が得られるように、前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、前記特に板状基材、特に前記板状基材の少なくとも1つのエッジに付加および/または固定、好ましくは付加して材料結合および/または永久固定し、特に、付加および/または固定中および/またはその後に、前記熱可塑性プラスチックストランドの成形、特にさらなる成形が実施および/または実行されること、および/または、
前記方法工程(b)は次のように実行される:
(b)特に前記特に板状基材のエッジコーティングが得られるように、および/または前記特に板状基材とそれに付加および/または固定され場合により成形された前記エッジコーティングとの結合が得られるように、前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、前記特に板状基材上、特に前記板状基材の少なくとも1つのエッジ上に、場合により前記熱可塑性プラスチックストランドの成形中および/または成形後に、付加および/または固定、好ましくは付加して材料結合および/または永久固定することを特徴とする請求項1~12のいずれか1つに記載の方法。
【請求項14】
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性ストランドを前記特に板状基材に、特に前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジに付加および/または固定することは、直ちに、および/または直接的に、および/または中間工程を実行せずに、および/または中間層なしで実行されること、および/または、
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性ストランドを前記特に板状基材、特に前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジに付加および/または固定することは、追加の接着剤なしで、および/または追加の接着剤層なしで実行されることを特徴とする請求項1~13のいずれか1つに記載の方法。
【請求項15】
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性ストランドは、前記特に板状基材上、特に前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジ上に、好ましくはもっぱら前記熱可塑性ストランドの結果として、および/または前記熱可塑性ストランドの固有の(熱)粘着性によって固定されることを特徴とする請求項1~14のいずれか1つに記載の方法。
【請求項16】
前記板状基材、特に前記板状基材のエッジは、少なくとも1つの接着促進剤(プライマー)が与えられること、および/または、好ましくはコロナまたはプラズマ処理を使用して、特に前記熱可塑性ストランドを付加および/または固定する前に、前処理および/または表面処理および/または活性化が施されること、または
前記方法工程(b)において、前記熱可塑性ストランドを前記特に板状基材に、特に前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジに付加および/または固定することは、接着促進剤(プライマー)を使用せずに、および/または前記板状基材の前処理および/または表面処理および/または活性化を行わないこと、特に前記板状基材のエッジに接着促進剤を使用しないこと、および/または前記熱可塑性樹脂ストランドの前処理を行わずに、特に、前記基材に付加される前記熱可塑性樹脂ストランドの側面および/または表面の前処理を行わずに、実行されることを特徴とする請求項1~15のいずれか1つに記載の方法。
【請求項17】
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性樹脂ストランドの付加および/または固定は、1m/分~300m/分の範囲、特に、10m/分~200m/分の範囲、好ましくは20m/分~100m/分の範囲の速度(付加または固定速度)で実行されることを特徴とする請求項1~16のいずれか1つに記載の方法。
【請求項18】
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性プラスチックストランドは、前記熱可塑性ストランドの乾燥重量を基準にして、50g/m~1,500g/mの範囲、特に100g/m~1,200g/mの範囲、好ましくは150g/m~1,000g/mの範囲、好ましくは200g/m~800g/mの範囲、特に好ましくは250g/m~800g/mの範囲の量で、前記特に板状基材、特に前記板状基材のエッジに付加および/または固定されることを特徴とする請求項1~17のいずれか1つに記載の方法。
【請求項19】
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性ストランドは、前記特に板状基材、特に前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジに、0.05mm~3mmの範囲、特に0.075mm~2mmの範囲、好ましくは0.1mm~1.5mmの範囲、より好ましくは0.15mm~1.25mmの範囲、より好ましくは0.175mm~1mm、さらにより好ましくは0.2mm~0.9mmの範囲、さらにより好ましくは0.25mm~0.8mmの範囲の厚さで付加および/または固定されること、および/または、
前記熱可塑性ストランドおよび/または前記エッジコーティングは、0.05mm~3mmの範囲、特に0.075mm~2mmの範囲、好ましくは0.1mm~1.5mmの範囲、好ましくは0.15mm~1.25mmの範囲、より好ましくは0.175mm~1mmの範囲、最も好ましくは0.2mm~0.9mmの範囲、より好ましくは0.25mm~0.8mmの範囲の厚さを有することを特徴とする請求項1~18のいずれか1つに記載の方法。
【請求項20】
特に前記方法工程(b)において、前記特に板状基材に付加および/または固定された前記熱可塑性ストランドは、特に前記エッジコーティングを構成および/または得るために、特に冷却することによって、好ましくは前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記熱可塑性プラスチックストランドの材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点よりも低い温度に冷却することによって、非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態に変換されること、特に、前記エッジコーティングは、非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態であること、および/または、
特に前記方法工程(b)において、前記特に板状基材に付加および/または固定された前記熱可塑性プラスチックストランドの冷却は、特に前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記熱可塑性プラスチックストランドの材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点よりも低い温度まで、および/または特に非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態の前記エッジコーティングを得るために、実行されることを特徴とする請求項1~19のいずれか1つに記載の方法。
【請求項21】
前記方法工程(a)で製造された前記熱接着性の熱可塑性ストランドは、少なくとも実質的にその製造に直接連続して、および/または少なくとも実質的に前記方法工程(b)において前記方法工程(a)に直接連続して、特に、前記熱可塑性ストランドの成形可能および/または流動可能および/または熱接着性の状態にて、前記特に板状基材、特に板状基材のエッジ(狭側面)に付加および/または固定されることを特徴とする請求項1~20のいずれか1つに記載の方法。
【請求項22】
特に前記方法工程(a)の後、好ましくは前記方法工程(a)の少なくとも実質的に直後、および/または特に前記方法工程(b)の前および/または前記方法工程(c)の前に、少なくとも1つの中間工程、特に方法工程(a’)による少なくとも1つの中間工程が実行されること、
特に、前記方法は、前記方法工程(a)、(a’)、(b)および(c)の順序で実施されること、または、
特に、前記方法は、前記方法工程(a)、(a’)、(c)および(b)の順序で実施されることを特徴とする請求項1~21のいずれか1つに記載の方法。
【請求項23】
中間工程として、特に前記方法工程(a’)による中間工程として、前記熱可塑性プラスチックストランド、特定のプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムについての担体上への付加および/または固定、好ましくは付加および取外し可能なおよび/または中間的(非永久的)な固定が実行されること、
特に、前記担体上への付加および/または固定は、ノズル付加、好ましくはスロットノズル付加、ローラー付加、スクレーピング、スプレー、カレンダリング、印刷プロセスによって、特にノズル付加または押出および/またはローラー付加、好ましくはスロットノズル付加によって実施および/または実行されること、および/または、
特に、前記熱可塑性ストランドの成形(フォーマッティング)、特にさらなる成形(さらなるフォーマッティング)は、前記熱可塑性ストランドが前記基材に付加および/または固定される間および/または後に実行されること、および/または、
特に、前記担体は、前記熱可塑性ストランドを受けるための少なくとも1つの表面および/または側面を備えること、および/または、
特に、前記担体は、好ましくは耐熱紙、好ましくは耐熱性ボール紙、金属、好ましくは耐熱性プラスチック、木材、およびそれらの組み合わせの群から選択される担体材料を含むかまたはそれらからなることを特徴とする請求項22に記載の方法。
【請求項24】
特に前記方法工程(a’)において、前記熱可塑性ストランドは、前記熱可塑性ストランドの乾燥重量および/または前記熱可塑性ストランドの材料を基準にして、50g/m~1,500g/mの範囲、特に100g/m~1,200g/mの範囲、好ましくは150g/m~1,000g/mの範囲、好ましくは200g/m~800g/mの範囲、より好ましくは250g/m~800g/mの範囲の量で前記支持体に付加および/または固定されることを特徴とする請求項22または23記載の方法。
【請求項25】
特に前記方法工程(a’)において、前記熱可塑性ストランドは、0.05mm~3mmの範囲、特に0.1mm~1.75mmの範囲、好ましくは0.2mm~1mmの範囲、好ましくは0.3mm~0.85mmの範囲の厚さで前記支持体に付加および/または固定されること、および/または、
特に前記方法工程(a’)において、前記熱可塑性ストランドは、少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断することなく、および/または少なくとも実質的に均質に、および/または均一な厚さで、前記基板に付加および/または固定されることを特徴とする請求項22~24のいずれか1つに記載の方法。
【請求項26】
特に前記方法工程(a’)において、前記支持体に付加および/または固定された前記熱可塑性ストランドは、特に冷却によって、好ましくは、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点よりも低い温度まで冷却することによって、非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態に変換されること、および/または、
特に前記方法工程(a’)において、前記支持体に付加および/または固定された前記熱可塑性ストランドは、特に前記熱可塑性ストランドの、および/または前記熱可塑性ストランドに使用される(開始)材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点より低い温度まで冷却されることを特徴とする請求項22~25のいずれか1つに記載の方法。
【請求項27】
特に前記方法工程(a’)において前記基材に付加および/または固定され、非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態に変換されること、および/または、存在する前記熱可塑性ストランドに対し、前記方法工程(c)による印刷が付与および/または施されること、
特に、前記方法工程(c)は、特に前記方法工程(a’)の直後、および/または特に前記方法工程(b)の前に実行されること、および/または、
特に、前記方法は、前記方法工程(a)、(a’)、(c)および(b)の順序で実行されることを特徴とする請求項22~26のいずれか1つに記載の方法。
【請求項28】
特に前記方法工程(a’)において、前記支持体に付加および/または固定された前記熱可塑性ストランドは、特に熱を加える(加熱する)ことによって前記支持体から分離されること、および/または、特に前記方法工程(b)をその後に実行する目的で、特に前記熱可塑性ストランドのおよび/または前記熱可塑性ストランドに使用される(出発)材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点を超える温度まで加熱して、成形可能および/または流動可能および/または熱接着性の状態に再び変換されることを特徴とする請求項22~27のいずれか1つに記載の方法。
【請求項29】
前記方法工程(a’)で得られた前記熱可塑性ストランドは、続いて、前記方法工程(b)に従って、前記特に板状基材、特に前記板状基材のエッジに、ローラー付加、スクレーピングおよび/またはカレンダリング、特にローラー付加によって付加および/または固定されることを特徴とする請求項22~28のいずれか1つに記載の方法。
【請求項30】
特に前記方法工程(c)を実行する前に、前記方法工程(a)および(b)または前記方法工程(a)および(a’)は、特に多層および/または多層ベースの熱可塑性ストランドが得られるように、繰り返し行われることおよび/または再度実行されること、特に、前記熱可塑性ストランドは、2層、3層、4層またはそれ以上の層を含むことまたはそれらをベースとすることを特徴とする請求項1~29のいずれか1つに記載の方法。
【請求項31】
特に前記方法工程(b)および/または前記方法工程(a’)、好ましくは前記方法工程(b)において、特に非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態で存在する前記プラスチックストランドおよび/エッジコーティングの表面処理、特に表面平滑化および/または表面均質化は、好ましくは前記基材および/または担体とは反対側を向いて、前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティングの側面および/または表面および/またはエッジ領域に実行されること、
特に、前記表面処理、特に表面平滑化は、フライス加工、研削、好ましくは校正研削、切断、平滑化および/または研磨を使用して実行されること、および/または、
特に、前記表面処理は、前記方法工程(c)が実行される前に実行されることを特徴とする請求項1~30のいずれか1つに記載の方法。
【請求項32】
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、前記特に板状基材または前記支持体とは反対側を向いた熱可塑性樹脂ストランドの側面上および/または前記エッジコーティング上で行われることを特徴とする請求項1~31のいずれか1つに記載の方法。
【請求項33】
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、少なくとも1つの印刷および/またはインク付加装置(C)を使用して実行されること、
特に、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記エッジコーティングを有する前記基材は、好ましくは均一および/または直線的および/または一方向の動きで、前記印刷および/またはインク付加装置(C)に沿っておよび/または通過して案内されること、および/または、
特に、前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、少なくとも1つの印刷および/またはインク付加装置、特に複数の印刷および/またはインク付加装置を備えることを特徴とする請求項1~32のいずれか1つに記載の方法。
【請求項34】
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、ドット状および/またはスクリーン状に実行されること、および/または、
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、インクジェット印刷および/またはレーザー印刷、特にインクジェット印刷を使用して実行されること、および/または、
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、静的および/または不変の印刷フォームを使用せずに実行されることを特徴とする請求項1~33のいずれか1つに記載の方法。
【請求項35】
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、好ましくはインクジェット印刷および/またはレーザー印刷、特にインクジェット印刷によって付加され得る少なくとも1つの印刷インクを使用して実行されること、特に、前記印刷インクは、UV硬化性(UV乾燥性)であるように構成されること、
特に、前記印刷インクは、その付加および/または前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記エッジコーティング上への付加後に、特に少なくとも1つの乾燥および/またはUV硬化装置を使用して、乾燥および/またはUV硬化(UV乾燥)されることを特徴とする請求項1~34のいずれか1つに記載の方法。
【請求項36】
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、多色印刷によって、および/または特に互いに色が異なる複数の印刷インクを使用することによって、特に請求項35に記載のように実行されること、および/または、
前記印刷インクは、前記熱可塑性プラスチックストランド上および/または前記エッジコーティング上にドット状および/またはスクリーン状に付加または配置されること、特に、結果として得られる着色(混色)は、前記印刷インクを重ね合わせおよび/または並置することによって生成されること、および/または、
前記それぞれの印刷インクは、前記熱可塑性プラスチックストランド上および/または前記エッジコーティング上に連続的におよび/または次々に付加されること、特に前記着色(混色)は、前記印刷インクを前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記エッジコーティング上に重ね合わせおよび/または並置することによって生成されること、および/または、
それぞれの印刷インクは、単一の印刷および/またはインク付加装置、および/またはこの印刷インクに割り当てられた印刷および/またはインク付加装置によって、前記熱可塑性プラスチックストランド上および/または前記エッジコーティング上に付加されること、および/または、
それぞれの印刷インクは、特にその付加直後、および/または次に付加および/または付加される印刷インクの付加前に、乾燥および/またはUV硬化(UV乾燥)されることを特徴とする請求項1~35のいずれか1つに記載の方法。
【請求項37】
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、減法混色(印刷)表色系、特にCMYK(印刷)表色系を使用して実行されることを特徴とする請求項1~36のいずれか1つに記載の方法。
【請求項38】
特に前記方法工程(c)において、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記エッジコーティングには、特に前記基材とは反対側を向いた側面に、特に少なくとも1つの(被覆)インクに基づいて、および/または該インクを使用して、前記印刷インクを付加する前に(最初に)プライマーおよび/またはベース層が設けられること、特に、前記プライマーおよび/またはベース層は、前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記エッジコーティング上に少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断なく付加されること、
特に、前記(トップ)コーティング色は、インクジェット印刷および/またはレーザー印刷、特にインクジェット印刷によって付加されること、および/または、特に、前記コーティング色は、UV硬化性(UV乾燥性)となるように構成されること、および/または、
特に、前記(被覆)インクは、その付加の実質的に直後、および/または次に付加および/または付加される前記印刷インクの付加前に、まず乾燥および/またはUV硬化(UV乾燥)されることを特徴とする請求項1~37のいずれか1つに記載の方法。
【請求項39】
特に前記方法工程(c)において、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記エッジコーティングは、前記印刷インクの付加後、好ましくは前記(トップ)インクおよび前記印刷インクの構成後に、特に、前記基材とは反対側を向いた側面に、特に少なくとも1つの(透明な)ラッカーに基づいておよび/または該ラッカーを使用して、好ましくは透明および/または半透明の仕上げ層および/またはシーリング層が設けられること、
特に、前記(透明)ラッカーは、前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記エッジコーティング上に、少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断することなく付加されること、および/または、
特に、前記仕上げまたはシール層は、艶消しまたは光沢のあるように、および/またはテクスチャード加工されるように構成されること、および/または、
特に、前記仕上げまたはシーリング層は、特に構造化(透明)コーティング付加を使用して、好ましくは断続的(透明)コーティング付加などを使用して、構造化様式(構造化)にて構成されること、および/または、
特に、前記(透明)コーティングは、特にその付加直後に乾燥および/またはUV硬化(UV乾燥)されることを特徴とする請求項1~38のいずれか1つに記載の方法。
【請求項40】
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、前記熱可塑性樹脂ストランドおよび/または前記エッジコーティングの少なくとも実質的に全長に沿って、および/または少なくとも実質的にボーダーレスに、および/または前記熱可塑性樹脂ストランドおよび/または前記エッジコーティングの少なくとも実質的に高さ全体にわたって行われることを特徴とする請求項1~39のいずれか1つに記載の方法。
【請求項41】
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で、好ましくはデジタル印刷によって制御および/または実行されること、特に、前記印刷の過程で生成される印刷画像は、電子ベースの方法、特にファイルベースおよび/またはデータストリームベースで構成および/または事前決定されることを特徴とする請求項1~40のいずれか1つに記載の方法。
【請求項42】
特に板状基材として、木材、木材代替品、プラスチック、ガラスまたは金属、好ましくは木材または木材代替品が使用されること、および/または、
特に板状基材として、木材繊維材料および/または木材繊維材料をベースとする木材代替品が使用されること、特にパーティクルボード、MDFボード(中密度繊維板)、OSBボード(配向性ストランドボード)およびWPCボード(木材とプラスチックの複合ボード)、およびそれらの組み合わせから選択されること、および/または、
特に板状基材として、プラスチックをベースとした木材代替品が使用されることを特徴とする請求項1~41のいずれか1つに記載の方法。
【請求項43】
前記特に板状基材は、その平坦な側面の少なくとも1つに、特にプラスチックをベースとしたコーティング、特にフィルムコーティングおよび/または装飾コーティングが施されること、特に、前記コーティングは、前記方法工程(a)および/または(b)を実行する前に、前記基材にすでに付加および/または固定されていることを特徴とする請求項1~42のいずれか1つに記載の方法。
【請求項44】
前記特に板状基材のエッジ(狭側面、狭表面)は、高さが1mm~200mmの範囲、特に5mm~150mmの範囲、好ましくは10mm~100mmの範囲、好ましくは15mm~50mmの範囲であること、および/または、
前記特に板状基材は、長さが1cm~2,500cmの範囲、特に10cm~1,000cmの範囲、好ましくは30cm~900cmの範囲、好ましくは50cm~800cmの範囲であることを特徴とする請求項1~43のいずれか1つに記載の方法。
【請求項45】
まず、エッジコーティングおよび/または前記印刷が施される前記特に板状基材の表面の、好ましくは前記板状基材および/または前記担体のエッジ(狭側面、狭表面)の寸法、特に長さおよび/または高さが、特に電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で記録されること、続いて、特に前記方法工程(a)による前記熱可塑性ストランドの製造、および/または特に前記方法工程(b)および/または前記方法工程(a’)による前記熱可塑性ストランドの付加および/または固定されること、および/または、特に前記方法工程(c)による前記印刷の適用は、特に互いに独立して前記決定された寸法または値に適応されること、および/または、前記決定された寸法または値の関数として、特に互いに独立して好ましくは電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で制御されることを特徴とする請求項1~44のいずれか1つに記載の方法。
【請求項46】
まず、特に前記印刷を適用する前および/または前記方法工程(c)の前、好ましくは前記方法の開始時に、前記特に板状基材、好ましくは前記特に板状基材の平坦な側面の光学的構成、特に装飾が、特に電子的に決定および/または分析されること、その後、特に前記方法工程(c)において、前記印刷が前記光学構成、特に装飾の関数として構成されること、および/または、前記光学構成、特に装飾の関数に適応されることを特徴とする請求項1~45のいずれか1つに記載の方法。
【請求項47】
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、1m/分~300m/分の範囲、特に10m/分~200m/分の範囲、好ましくは20m/分~100m/分の範囲の速度(印刷速度)で行われることを特徴とする請求項1~46のいずれか1つに記載の方法。
【請求項48】
前記特に板状基材のエッジコーティングは、前記熱可塑性ストランドのみによって形成されること、および/または、前記熱可塑性ストランド以外に、さらなるエッジコーティング、特にさらなるエッジテープ、特に従来のエッジテープ、好ましくは接着剤を用いて付加および/または固定されるエッジテープは、前記特に板状基材に付加および/または固定されないこと、および/または、
前記方法によって取得可能および/または得られる前記基材は、特に前記方法に従ってコーティングされたそのエッジにおいて、前記熱可塑性ストランド以外に、さらなるエッジコーティングを含まないこと、特にさらなるエッジテープを含まず、特に従来のエッジテープを含まないこと、好ましくは接着剤を使用して付加および/または固定されるエッジテープを含まないことを特徴とする請求項1~47のいずれか1つに記載の方法。
【請求項49】
前記熱可塑性樹脂ストランドおよび/または前記熱可塑性樹脂ストランドの材料は、少なくとも1つのプラスチックポリマー、特に接着性ポリマー、好ましくは熱接着性(ホット粘着性)の熱可塑性樹脂ポリマー、好ましくは熱接着性(ホット粘着性)の接着性ポリマーを含むこと、またはそれらからなること、
前記プラスチックポリマーは、非反応性系および反応性系、特に非反応性接着剤および反応性接着剤から選択されること、および/または、
前記プラスチックポリマーは、ホモポリマー、コポリマー、ならびにそれらの混合物および組み合わせから選択されること、および/または、
前記プラスチックポリマーは、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリエステル、特にポリラクチド、ポリウレタン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレン-アクリレートコポリマー、ならびにそれらの混合物および組み合わせの群から選択されること、および/または、
前記プラスチックポリマーは、ホットメルト接着剤、特に熱可塑性ホットメルト接着剤を含むことまたはそれらからなること、および/または、
前記熱可塑性樹脂ストランドおよび/または前記熱可塑性樹脂ストランドの材料は、前記プラスチックポリマー、特に接着性ポリマー、好ましくは熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性樹脂ポリマー、好ましくは熱接着性(ホットメルト)の接着性ポリマーを、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料を基準にして、1重量%~100重量%の範囲、特に5重量%~100重量%の範囲、好ましくは7.5重量%~100重量%の範囲、より好ましくは10重量%~100重量%の範囲の量で含むことまたはそれからなることを特徴とする請求項1~48のいずれか1つに記載の方法。
【請求項50】
前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料は、少なくとも1つのホットメルト接着剤、特に熱可塑性ホットメルト接着剤、好ましくは反応性または非反応性ホットメルト接着剤を含むことまたはそれらからなること、特に、前記ホットメルト接着剤は、熱可塑性および/または一液型または二液型のホットメルト接着剤であること、および/または、
特に、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料は、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料を基準として、前記ホットメルト接着剤、特に熱可塑性ホットメルト接着剤を、1重量%~100重量%の範囲、特には5重量%~100重量%の範囲、好ましくは7.5重量%~100重量%の範囲、より好ましくは10重量%~100重量%の範囲の量で含むことを特徴とする請求項1~49のいずれか1つに記載の方法。
【請求項51】
前記ホットメルト接着剤は、反応性ホットメルト接着剤であること、
特に、前記反応性ホットメルト接着剤は、湿気架橋性、熱架橋性、および/または放射線架橋性ホットメルト接着剤、特に湿気架橋性ホットメルト接着剤であること、および/または、
特に、前記反応性ホットメルト接着剤は、化学反応性基を含むこと、特に、前記化学反応性基は、イソシアネート基、シラン基、エポキシド基、ウレタン基および反応性二重結合または多重結合(特にC-C二重結合または多重結合)およびそれらの組み合わせから、好ましくはイソシアネート基とシラン基から選択されること、および/または、特に前記化学反応性基は、末端にあること、および/または、
特に、前記反応性ホットメルト接着剤は、(i)反応性、特に湿気架橋性ポリウレタン(PUR)、好ましくはイソシアネート基官能化および/またはイソシアネート基含有ポリウレタン、好ましくはイソシアネート末端ポリウレタン;(ii)反応性、特に湿気架橋性ポリオレフィン(POR)、好ましくはシラン基官能化および/またはシラン基含有ポリオレフィン、好ましくはシラン基グラフト化ポリオレフィン;(iii)反応性、特に放射線架橋性、好ましくはUV架橋性のポリ(メタ)アクリレート、好ましくはウレタン基官能化および/またはウレタン基含有ポリ(メタ)アクリレート;およびそれらの組み合わせの群から選択されること、特に好ましくは、(i)反応性、特に湿気架橋性ポリウレタン(PUR)、好ましくはイソシアネート基官能化および/またはイソシアネート基含有ポリウレタン、好ましくはイソシアネート末端ポリウレタン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されることを特徴とする請求項49または50に記載の方法。
【請求項52】
前記ホットメルト接着剤は、非反応性ホットメルト接着剤、特に熱可塑性非反応性ホットメルト接着剤であること、
特に、前記非反応性ホットメルト接着剤は、(i)エチレン酢酸ビニル(EVAポリマー)、(ii)(メタ)アクリレート、(iii)ポリオレフィン(PO)、特にポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)およびアタクチックポリオレフィン(APAO)、(iv)ポリウレタン(PU)、(v)ポリアミド(PA)、(vi)ポリエステル(PES)、(vii)エチレンアクリレート、およびそれらの組み合わせの群から選択されること、より好ましくは、(i)エチレン酢酸ビニル(EVAポリマー)、(ii)(メタ)アクリレート、(iii)ポリオレフィン(PO)、およびそれらの組み合わせの群から選択されることを特徴とする請求項49または50に記載の方法。
【請求項53】
前記熱可塑性樹脂ストランドおよび/または前記熱可塑性樹脂ストランドの材料は、好ましくは酸化防止剤、触媒、樹脂、ワックス、充填剤、湿潤剤、レオロジー調整剤、安定剤、難燃剤、染料、潤滑剤、可塑剤およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1つのさらなる成分をさらに含むことを特徴とする請求項1~52のいずれか1つに記載の方法。
【請求項54】
前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料は、少なくとも1つの無機および/または有機充填剤を含むこと、
特に、前記充填剤は、無機酸化物、ケイ酸塩、炭酸塩、硫酸塩、水酸化物ならびにそれらの混合物および組み合わせの群から選択されること、好ましくは酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、アルカリ金属酸化物およびアルカリ土類金属酸化物、酸化チタン、酸化鉄、ならびにそれらの混合物および組み合わせの群から選択されること、および/または、
特に、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料は、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料を基準として、前記充填剤を20重量%以下、特に10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは2重量%以下、非常に好ましくは1重量%以下の量で含むこと、および/または、
特に、前記充填剤は、平均粒子サイズ、特に平均粒径、好ましくは平均粒子直径D50が、3μm~20μmの範囲、好ましくは3.5μm~15μmの範囲、より好ましくは4μm~10μmの範囲、最も好ましくは5μm~10μmの範囲であることを特徴とする請求項1~53のいずれか1つに記載の方法。
【請求項55】
前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料は、少なくとも実質的に充填剤を含まないこと、特に少なくとも実質的に無機充填剤を含まないこと、および/または、前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料は、少なくとも充填剤がなく、特に無機充填剤がないことを特徴とする請求項1~53のいずれか1つに記載の方法。
【請求項56】
前記熱可塑性ストランドおよび/または前記熱可塑性ストランドの材料、特に前記プラスチックポリマーおよび/または前記ホットメルト接着剤は、以下の特性:
- 60℃~300℃の範囲、特に70℃~280℃の範囲、好ましくは80℃~250℃の範囲の処理温度、および/または、
- 特にDIN EN ISO 306:2014に準拠して決定され、30℃~200℃の範囲、特に40℃~180℃の範囲、好ましくは50℃~150℃の範囲の軟化範囲および/または軟化温度、および/または、
- 特にDIN EN ISO 868:2003に準拠して決定され、特に20℃で決定され、20~100の範囲、特に25~95の範囲、好ましくは30~90の範囲のショア硬度、特にショア硬度A、および/または、
- 特にDIN EN ISO 11357-2:2020に準拠して決定され、-50℃~0℃の範囲、特に-40℃~-5℃の範囲、好ましくは-25℃~-10℃の範囲のガラス転移温度Tg、および/または、
- 特にDIN EN ISO 1133-1:2012に準拠して決定され、10分当たり1gから10分当たり200gの範囲、特に10分当たり5gから10分当たり150gの範囲、好ましくは10分当たり10gから10分当たり100gの範囲のメルトフローインデックス、および/または、
- 特にDIN EN ISO 2811-1:2016に準拠して決定され、特に20℃で決定され、0.7~2g/cmの範囲、特に0.8~1.9g/cmの範囲、好ましくは0.85~1.8g/cmの範囲の密度、および/または、
- 特にDIN EN ISO 2555:2018に準拠して決定され、特に120℃~200℃の範囲で決定され、2,000~200,000mPasの範囲、特に2,200~190,000mPasの範囲、好ましくは2,500~180,000mPasの範囲の粘度、および/または、
- 特に170℃~200℃の範囲の温度および90~200μmの範囲の膜厚で決定され、1~20秒の範囲、特に1~15秒の範囲、好ましくは1~12秒の範囲のオープン待機時間、および/または、
- 特に赤外分光法、特にATR赤外分光法を使用して決定され、特に前記熱可塑性樹脂ストランドの反応性材料、特に反応性プラスチックポリマーおよび/または反応性ホットメルト接着剤の場合、0.1~20日の範囲、特に0.5~18日の範囲、好ましくは1~17日の範囲の反応時間、
の少なくとも1つによって特徴付けられる請求項1~56のいずれか1つに記載の方法。
【請求項57】
非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態にある前記プラスチックストランドおよび/または前記エッジコーティング、特に前記プラスチックポリマーおよび/または前記ホットメルト接着剤は、次の特性:
- 特にDIN EN 1464:2010に準拠して決定され、10~200N/cmの範囲、特に30~175N/cmの範囲、好ましくは50~150N/cmの範囲の剥離強度(90°剥離試験またはT剥離試験)、および/または、
- 特にDIN EN 1465:2009に準拠して決定され、1N/mm~40N/mmの範囲、特に2N/mm~35N/mmの範囲、好ましくは5N/mm~30N/mmの範囲のせん断強度(せん断値)、および/または、
- 特に-20℃~150℃の範囲の温度および1Hzの周波数で決定され、0.01~100の範囲、特に0.05~90の範囲、好ましくは0.1~80の範囲の損失範囲(タンジェントデルタまたはタンδ)、および/または、
- 特にDIN EN ISO 6721-1:2019に準拠して決定され、25℃の温度で決定され、1・10Pa~1・10Paの範囲、特に1・10Pa~1・10Paの範囲、好ましくは1・10Pa~1・10Paの範囲の貯蔵弾性率(G′)、および/または、
- 特にDIN EN ISO 6721-1:2019に準拠して決定され、150℃の温度で決定され、1Pa~1・10Paの範囲、特に10Pa~1・10Paの範囲、好ましくは10Pa~1・10Paの範囲の貯蔵弾性率(G′)、および/または、
- 特にDIN EN ISO 6721-1:2019に準拠して決定され、25℃の温度で決定され、1・10Pa~1・10Paの範囲、特に1・10Pa~1・10Paの範囲、好ましくは1・10Pa~1・10Paの範囲の損失弾性率(G″)、および/または、
- 特にDIN EN ISO 6721-1:2019に準拠して決定され、150℃の温度で決定され、1Pa~1・10Paの範囲、特に10Pa~1・10Paの範囲、好ましくは10Pa~1・10Paの範囲の損失弾性率(G″)、および/または、
- 特にDIN EN ISO 527-1:2019および/またはDIN EN ISO 527-2:2012に準拠して決定され、25℃の温度で決定され、1N/mm~5,000N/mmの範囲、特に100N/mm~4,000N/mmの範囲、好ましくは、1,000N/mm~2,500N/mmの範囲の弾性率(応力-ひずみ)、
のうち少なくとも1つによって特徴付けられる請求項1~56のいずれか1つに記載の方法。
【請求項58】
前記複合体は、以下の特性:
- 特にIkea TM 0002に準拠して決定され、3~5の範囲、特に4~5の範囲の耐水性、および/または、
- 特にIkea TM 0002に準拠して決定され、3~5の範囲、特に4~5の範囲の耐熱性、および/または、
- 特にAMK Module 2 Merkblatt 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に前記複合体および/または前記エッジコーティング中に視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、湿潤気候条件に対する耐性、および/または、
- 特にAMK module 3 data sheet 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に前記複合体および/または前記エッジコーティングの視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、交互耐候性、および/または、
- 特にAMK module 1 data sheet 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に前記複合体および/または前記エッジコーティング中に視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、水蒸気に対する耐性、および/または、
- 特にDIN EN ISO 4892-2:2013および/またはDIN EN 15187:2006に準拠して決定され、グレースケールに従って3~5の範囲、特に4~5の範囲、好ましくは5、および/またはブルースケール(ウールスケール)に従って6~8の範囲、特に7~8の範囲、好ましくは8であるUV耐性、
のうち少なくとも1つによって特徴付けられる請求項1~57のいずれか1つに記載の方法。
【請求項59】
前記熱可塑性プラスチックストランドを、特に前記方法工程(a)および/または(b)に従って製造および/または付加および/または固定するための前記板状基材は、まず前記製造装置(A)、および/または前記付加および/または固定装置(B)、特に前記製造と付加または固定との組み合わせ装置に沿っておよび/または通過して案内されること、続いて、特に前記方法工程(c)に従って前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記エッジコーティング上に印刷を施すために、前記印刷および/またはインク付加装置(C)に沿っておよび/または通過して案内されることを特徴とする請求項1~58のいずれか1つに記載の方法。
【請求項60】
前記装置(A、B、C)は、共同の処理セクションまたはシステムライン、および/または共同のプロセス空間(システム空間)に配置されること、
あるいは
前記装置(A、B、C)、特に一方の前記製造装置(A)および/または前記付加および/または固定装置(B)、好ましくは前記製造と付加および/または固定との組み合わせ装置と、他方の前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、互いに分離したプロセスセクションまたはシステムラインに、および/または互いに分離したプロセス空間(システム空間)に配置されることを特徴とする請求項59に記載の方法。
【請求項61】
特に前記方法工程(a)および/または(a’)による前記基材は、最初に、前記製造装置(A)および/または基材付加および/または固定装置、特に、製造と基材付加および/または固定との組み合わせ装置、特に製造と担体付加または固定との組み合わせ装置に沿っておよび/または通過して案内されること、そして製造された前記熱可塑性ストランドは、前記担体に付加および/または固定されること、続いて、特に前記方法工程(c)に従って前記熱可塑性プラスチックストランド上に印刷を適用するために、前記印刷および/またはインク付加装置(C)に沿っておよび/または通過して案内されること、続いて、特に前記方法工程(b)に従って前記熱可塑性プラスチックストランドを前記基材上に付加および/または固定するために、前記担体が除去され、前記板状基材が、前記付加および/または固定装置(B)に沿っておよび/または通過して案内されることを特徴とする請求項1~58のいずれか1つに記載の方法。
【請求項62】
前記装置(A、B、C)は、共同の処理セクションまたはシステムライン、および/または共同のプロセス空間(システム空間)に配置されること、
あるいは
前記装置(A、B、C)、特に一方の前記製造装置(A)および前記印刷および/またはインク付加装置(C)と、他方の前記付加および/または固定装置(B)とは、または特に、一方の前記製造装置(A)と、他方の前記印刷および/またはインク付加装置(C)および前記付加および/または固定装置(B)とは、互いに分離されたプロセスセクションまたはシステムライン、および/または互いに分離されたプロセス空間(プロセス空間)に配置されていることを特徴とする請求項61に記載の方法。
【請求項63】
特に板状基材(材料基材)、好ましくは板状の木材および/または家具部品のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)の方法を実行するための、好ましくは、板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具部品の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)にエッジコーティングを付加するための方法を実施するための、好ましくは請求項1~62のいずれか1つに記載の方法を実施するためのシステム(プラント)であって、
前記システムは、以下のコンポーネントおよび/または装置:
(A)特に熱接着性(ホット接着性)の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを好ましくはエッジングテープの形態で製造するための、および/または方法工程(a)を実行するための少なくとも1つの製造装置(A)と、
(B)特に、前記特に板状基材のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)が得られるように、および/または前記特に板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体が得られるように、特に前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、前記特に板状基材に、特に前記板状基材の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)に付加および/または固定するための、および/または方法工程(b)を実行するための、少なくとも1つの付加および/または固定装置(B)と、
(C)特に前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上に、および/または前記エッジコーティング上に印刷を適用するための、および/または方法工程(c)を実行するための、少なくとも1つの印刷および/またはインク付加装置(C)と、を備えることを特徴とするシステム。
【請求項64】
前記製造装置(A)と前記付加および/または固定装置(B)とは、製造と付加および/または固定との組み合わせ装置として組み合わされおよび/または構成されることを特徴とする請求項63に記載のシステム。
【請求項65】
前記製造装置(A)、前記付加および/または固定装置(B)、特に前記製造と付加および/または固定との組み合わせ装置、および前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、ここに指定された順序でプロセス方向の下流側に、および/またはプロセス方向に連続して、接続および/または配置されることを特徴とする請求項63または64に記載のシステム。
【請求項66】
前記製造装置(A)、前記印刷および/またはインク付加装置(C)、および前記付加および/または固定装置(B)は、ここに指定された順序でプロセス方向の下流側、および/またはプロセス方法に連続して接続および/または配置されることを特徴とする請求項63または64に記載のシステム。
【請求項67】
前記製造装置(A)、前記付加および/または固定装置(B)、特に前記製造と付加または固定との組み合わせ装置、および前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、共同のプロセスセクションまたはシステムライン、および/または共同のプロセス空間(システム空間)内に配置されること、
あるいは
前記製造装置(A)、前記製造装置(A)、前記付加および/または固定装置(B)、特に前記製造と付加および/または固定との組み合わせ装置(AB)、および前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、特に、互いに異なりおよび/または互いに分離したプロセスセクションまたはシステムラインに、および/または互いに異なりおよび/または互いに分離したプロセス空間(システム空間)に、少なくとも部分的に配置されることを特徴とする請求項63~66のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項68】
一方の前記製造装置(A)および前記付加および/または固定装置(B)と、他方の前記印刷および/またはインク付加装置(C)とは、それぞれ互いに分離したプロセスセクションまたはシステムライン、および/または互いに分離したプロセス空間(システム空間)内に配置されること、あるいは、
一方の前記製造装置(A)および前記印刷および/またはインク付加装置(C)と、他方の前記付加および/または固定装置(B)とは、それぞれ互いに分離したプロセスセクションまたはシステムライン、および/または互いに分離したプロセス空間(システム空間)内に配置されることを特徴とする請求項63~67のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項69】
前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、少なくとも1つの印刷および/またはインク付加装置、特に複数の印刷および/またはインク付加装置を備えること、特に、前記印刷および/またはインク付加装置は、プロセス下流方向および/またはプロセス上流方向に前後に接続および/または配置されること、および/または、
前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、特に事前に付加されたそれぞれの印刷インクを乾燥および/または硬化、特にUV硬化するための、少なくとも1つの乾燥装置、特に複数の乾燥装置を備えること、特に、それぞれの乾燥装置は、それぞれの印刷および/またはインク付加装置に対してプロセス方向の下流側に配置されること、および/またはそれに対してプロセス方向の下流側に配置されること、および/または、
前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、特に少なくとも1つの(透明)ワニスに基づいておよび/または該ワニスを使用して、好ましくは透明および/または半透明の仕上げおよび/またはシーリング層を付加するために、少なくとも1つのワニス付加装置を備えること、特に、前記ワニス付加装置は、前記印刷および/またはインク付加装置に対してプロセス方向の下流側に配置されること、および/または、それらに対してプロセス方向の下流側に配置されること、および/または、特に、少なくとも1つの(さらなる)乾燥装置は、特に、付加された(クリア)コーティングの乾燥および/または硬化および/または光沢および/または艶消しの設定のために、および/または構造化コーティング表面および/または構造化コーティング表面を製造するために、プロセス方向の下流側および/または前記コーティング付加装置からプロセス方向の下流側に配置されることを特徴とする請求項63~68のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項70】
前記システムは、特に前記熱可塑性ストランドおよび/または前記エッジコーティングの表面を処理、好ましくは平滑化するための少なくとも1つの表面処理装置を備えること、特に、前記表面処理装置は、平滑化、研削、フライス加工、校正、切断および/または研磨の装置として構成されること、および/または、特に、前記表面処理装置は、プロセス方向において前記印刷および/またはインク付加装置(C)の上流側に配置されること、および/または、プロセス方向においてその上流側に接続されることを特徴とする請求項63~69のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項71】
板状基材(材料基材)、特に板状の木材および/または家具部品であって、前記基材は、少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)上に、該エッジに付加および/または固定されること、且つ、特にエッジコーティングを構成する熱可塑性ストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを含むこと、前記基材は、請求項1~70のいずれか1つに記載の方法によって取得可能および/または得られることを特徴とする板状基材。
【請求項72】
前記板状基材(材料基材)、特に板状の木材および/または家具部品であって、前記基材は、少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)上に、該エッジに付加および/または固定されかつ特にエッジコーティングを構成する熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを含むこと、特に請求項71に記載の基材であること、
前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム、および/または前記エッジコーティングは、少なくとも実質的に充填剤を含まないこと、および/または、前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム、および/または前記エッジコーティングには、少なくとも実質的に充填剤が含まれていないことを特徴とする板状基材。
【請求項73】
前記板状基材(材料基材)、特に板状の木材および/または家具部品であって、前記基材は、少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)上に、該エッジに付加および/または固定されかつ特にエッジコーティングを構成する熱可塑性ストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを含むこと、特に請求項71または72に記載の基材であること、
前記板状基材は、前記基材に付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体を含むこと、および/または、該複合体として構成されること、前記複合体は、以下の特性:
- 特にIkea TM 0002に準拠して決定され、3~5の範囲、特に4~5の範囲の耐水性、および/または、
- 特にIkea TM 0002に準拠して決定され、3~5の範囲、特に4~5の範囲の耐熱性、および/または、
- 特にAMK Module 2 Merkblatt 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に前記複合体および/または前記エッジコーティング中に視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、湿潤気候耐性、および/または、
- 特にAMK module 3 data sheet 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に前記複合体および/または前記エッジコーティングの視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、交互耐候性、および/または、
- 特にAMK module 1 data sheet 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に前記複合体および/または前記エッジコーティング中に視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、水蒸気耐性、および/または、
- 特にDIN EN ISO 4892-2:2013および/またはDIN EN 15187:2006に準拠して決定され、グレースケールに従って3~5の範囲、特に4~5の範囲、好ましくは5であり、および/またはブルースケール(ウールスケール)に従って6~8の範囲、特に7~8の範囲、好ましくは8であるUV耐性、
のうちの少なくとも1つによって特徴付けられる板状基材。
【請求項74】
前記板状基材の前記エッジコーティングは、前記熱可塑性ストランドのみによって形成されること、および/または、前記熱可塑性ストランドは、前記特に板状基材の前記唯一のエッジコーティングを形成すること、および/または、前記特に板状基材は、前記熱可塑性ストランド以外に、さらなるエッジテープを含まないこと、特に従来のエッジテープを含まないこと、好ましくは接着剤を使用して付加および/または固定し得るエッジテープを含まないことを特徴とする請求項71~73のいずれか1つに記載の基材。
【請求項75】
前記基材は、家具用、特にライティングおよび/またはダイニングテーブル、キャビネット、棚および/またはキッチン要素などのテーブル用の材料部品であること、および/または、前記基材は、テーブルトップ、特にライティングおよび/またはダイニングテーブルトップ、キャビネットトップ、棚トップおよび/または(キッチン)ワークトップおよび/またはドアなど、好ましくは(キッチン)ワークトップであることを特徴とする請求項71~74のいずれか1つに記載の基材。
【請求項76】
請求項1~62のいずれか1つに記載の方法において、基材、特に板状基材(材料基材)、好ましくは板状の木材および/または家具部品のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)のための、好ましくはエッジテープの形態をした熱接着性の熱可塑性ストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムの使用。
【請求項77】
特に板状基材(材料基材)、好ましくは板状の木材および/または家具部品のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)のための、好ましくは板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具部品の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)にエッジコーティングを付加するための、好ましくはエッジテープの形態をした熱接着性(ホット接着性)の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムの使用であって、
前記熱可塑性ストランドは、特に、前記特に板状基材のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)が得られるように、および/または前記特に板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体が得られるように、前記特に板状基材、特に前記板状基材の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)に付加および/または固定されること、好ましくは付加され物質的に結合および/または永久的に固定されること、そして
前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム、および/または前記エッジコーティングを付加および/または固定する前または後に、前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上に、および/または前記エッジコーティング上に印刷が施されることを特徴とする使用。
【請求項78】
請求項1~62に記載の特徴の1つ以上をそれぞれ特徴づけられる、請求項63~70のいずれか1つに記載のシステムおよび/または装置、請求項71~75のいずれか一項に記載の板状基材、および/または、請求項76または77に記載の使用。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プラスチックまたは接着技術の技術分野に関し、特に、たとえば板状の木製または家具の部品など特にキッチンなどのワークトップの形態の板状(材料)基材のエッジコーティングの分野に関する。
【0002】
これに関連して、本発明は、特に、熱接着性(同義的にホット接着性とも呼ばれる)の熱可塑性ストランドに基づいた、基材、特に板状基材(同義的に材料基材とも呼ばれる)のエッジコーティング(同義的に狭側面コーティングまたは狭表面コーティングとも呼ばれる)のための方法に関する。この方法は、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングに特殊な印刷を施すことを含む。以下でさらに説明するように、本発明に関連してプラスチックストランドは、特に、プラスチック異形材ストランド(同義的にプラスチック異形材とも呼ばれる)として、またはプラスチックフィルム(同義的にプラスチック製フィルムとも呼ばれる)として構成または存在し得る。
【0003】
同様に、本発明は、本発明によるエッジコーティング方法を実行するのに特に適した、またはこの目的のために構成されたシステム(同義的にプラントとも呼ばれる)に関する。
【0004】
さらに、本発明は、本発明による方法によって得られ、基材の少なくとも1つのエッジに付加または固定された熱可塑性プラスチックストランド、またはそれに関連するエッジコーティングを有する板状基材にも関する。特に、プラスチックストランドまたはエッジコーティングには、印刷が施されている。この場合、本発明は、対応する板状基材自体にも関する。
【0005】
さらに、本発明は、特殊なエッジコーティングを構成するための、または本発明による方法における、熱可塑性プラスチックストランドの使用にも関する。
【背景技術】
【0006】
たとえば、(ライティング)テーブル、棚、装飾要素、(キッチン)ワークトップなどのため、またはそれらとして、特に家具産業で使用される木材、チップボードなどの特に板状材料の製造またはサイズに合わせた切断においては、エッジがむき出しだったり、シールされていなかったりすることがよくあり、一方では見た目が美しくなく、他方では、たとえば、湿気などの影響で下にある材料の耐久性や耐性の点で不利になる。これらのエッジは、特に材料の狭い側面または表面を限定または形成するので、一般に、特に板状材料の狭エッジまたは狭側面とも呼ばれる。
【0007】
最新の技術では、エッジの光学特性と耐久性または応力耐性の両方を向上させるために、エッジをシールまたはコーティングする必要性が非常に高い。この目的のために、従来技術では、既製または従来のエッジバンドがよく使用され、該エッジバンドは、接着剤を使用してエッジ、特に狭側面または狭エッジに付加される。その下にある特に板状の材料は、基材として機能するか、または特に接着によって付加されるエッジバンド用の板状基材として機能する。
【0008】
しかしながら、従来のエッジバンドを接着するための既知の方法は、一般に比較的高コストであり、材料に対する条件または消費量の増加を伴う。加えて、下にある材料の外観、特に装飾に対するエッジバンドの光学的適応または光学的適合性は、限られた範囲でしか実現できない場合や、まったく実現できない場合がある。さらに、予め製造されたエッジバンドに基づいた、その後の光学的適応は、一般に不可能であるか、せいぜい多大な努力をしないと実現できない。
【0009】
したがって、従来技術では、一般に予め製造されたエッジバンドは、テーブル、キャビネット、棚、(キッチン)ワークトップ、装飾要素などに使用できるようにエッジ(狭側面、狭表面)をシールするために、チップボード、MDFパネルなどの板状基材に接着されるのが一般的である。このプロセスでは、従来のエッジテープ(たとえば、PVC、ABS、PP、PMMA、PET、メラミン、木材、またはアルミニウムなどで作られた)が、接着剤を用いて基材の狭側面または狭表面に接着される。通常、従来技術では、従来のエッジバンドまたは接着剤で固定するエッジバンドは、エッジ(バンド)接着装置を使用するエッジ(バンド)処理機械などのいわゆるスルーフィード機械において、板状基材の狭側面または狭表面に付加される。この場合、一般に、エッジバンドへのアプローチ直前またはエッジバンドの付加直前に、「ホットメルト」としても知られるホットメルト接着剤を狭表面または狭側面に付加することが意図される。
【0010】
エッジバンドを使用開始する直前に連続機械において従来のエッジバンドにホットメルト接着剤を付加することは、基本的に確立された方法であり、大量生産にも適している。それにもかかわらず、これらの方法には多くの欠点がある。たとえば、追加の接着剤が絶対に必要であり、比較的大量に使用される可能性もある。それにより、結果として生じるエッジバンドと基材または担体材料との間の接着接合がはっきりと見えるため、多くの場合、美的観点から満足のいくデザインがされず、または満足のいくデザインができない。さらに、接着剤を大量に使用すると、その後にエッジバンドをワークピースに押し付ける際に、接着剤が接着ラインからにじみ出ることがあり、ワークピースと処理機械の両方の汚れにつながる。これを防ぐには、プロセスの開始前にワークピースを離型剤で処理する必要があるが、これには時間とコストがかかる。
【0011】
さらに、このような方法はあまり柔軟ではない。なぜなら、これらの方法は、エッジバンドでコーティングされた材料を大量に直接製造する場合にのみ経済的であるためである。そのため、この観点から見ても、個別のデザインは限られた範囲でのみ可能である。特に、この状況では、既製の静的パターンが適用され、最終顧客は、特に少量では、パーソナライズされたデザインを入手できない。
【0012】
この方法には上述した欠点があるため、板状ワークピースの狭表面にエッジバンドを貼付する代替方法がしばらくの間模索されてきた。従来技術の他の方法は、たとえば、接着剤がプレコートされたエッジバンドを提供することにより、上述の欠点を回避しようと試みている。これにより、接着剤付加後のフレキシブルな時間に狭表面に後続の貼付をすることができる。
【0013】
接着剤がプレコートされたエッジバンドを製造するための様々な方法が、従来技術において知られている。このような方法は上述の欠点を改善し、特により柔軟なプロセス操作を可能にするが、それでもなお、多くの点で満足できない場合がある。
【0014】
プレコートされたエッジバンドを製造するための1つの可能性は共押出である。このプロセスでは、熱可塑性のエッジバンドが、その後活性化可能なプラスチックまたは接着層を伴って製造される。つまり、一方ではエッジバンドの製造が、他方ではプラスチックまたは接着剤の導入がいわば同時に行われる。共押出を使用すると、高分子量のポリマーも処理できるため、安定した接着剤コンパウンドが得られる。ただし、共押出プロセスは、当該プロセスに常に個別に適応させる必要があるため、生産設備に関して多額の投資が必要である。したがって、このような方法は大規模なバッチの場合にのみ経済的である。大量に販売されない個別の構成の生産は、この方法では経済的ではない。この方法の場合、所定のサンプルの限られた選択のみが利用可能である。
【0015】
さらに、このような方法は、共押出プロセスにおいて、結合剤を使用せずに熱可塑性エッジバンドとプラスチック層または接着剤層との直接複合を行わなければならないため、技術的な観点から不利な場合もある。接着促進層が存在しないため、適切な接着は、同様のまたは互いに適合する材料間でのみ達成される。
【0016】
したがって、全体として、材料の選択、またはプレコートされたエッジバンドの製造に使用できる材料の組み合わせの選択は、限られたものしかない。しかしながら、接着結合の安定性や品質が満足できない場合がある。上述の共押出プロセスの一般的な欠点も克服されておらず、比較的厚い接着剤層が存在することが多いため、接着剤の的を絞った効率的な再活性化は限られた範囲でしか可能ではない。
【0017】
共押出によって製造されるプラスチックエッジバンドは、たとえば、EP 1 163 864 A1、DE 10 2006 021 171 A1およびWO 2009/026977 A1から知られている。
【0018】
共押出を使用してコーティングされたエッジバンドを製造することに加えて、いわゆるオフラインプロセスにおいてホットメルト接着剤またはホットメルトでエッジバンドをコーティングすることも可能である。これらの方法では、エッジバンドはまずそのままで製造され、その後に、たとえば契約塗装業者または家具部品の製造業者によって、後で活性化可能な接着剤でコーティングされる。このようなオフラインプロセスは、コーティングされるエッジバンド材料に関してある程度の全体的な柔軟性を提供し、費用対効果の高いプロセス操作により、少量のバッチまたは少量の仕上げも可能にする。しかし、そのような方法には重大な欠点が伴う可能性がある。特に問題となるのは、オフライン操作ではこれに必要な高温を達成できないため、高分子量でかつメルトインデックスの低いポリマーを使用できないことである。このようなオフラインプロセスでは、エッジバンドを十分に費用効率よくコーティングできるが、得られる接着結合は、サービス特性の点で共押出を使用して製造されたエッジバンドよりも劣ることがよくある。
【0019】
共押出によって製造されたエッジバンドとポストコートされたエッジバンドの両方で、その後の材料へのエッジバンドの接着に必要な接着剤層の溶融は、多くの場合、接着剤へのエネルギー伝達が弱く、または制御が不十分であるため、加熱が比較的長引いたり、定まっていなかったりする。さらに、特に制御性が低いため、通常、エッジバンド自体も加熱される。しかし、これはエッジバンドの品質に悪影響を及ぼす。なぜなら、エッジバンドの加熱により材料の損傷が生じる可能性があるからであり、その結果、エッジバンドの材料が感受性の低い材料に限定されることになる。
【0020】
さらに、上記の最新技術にはさらなる問題が伴う。第1に、家具製造業者は常に十分な量のエッジバンドを保管しなければならず、これが物流上の問題を引き起こす可能性がある。第2に、エッジバンドは、容易に変形したり光学的に修正したりできない予め製造された材料であるため、その(表面)構造および外観の点でそれぞれのエッジ構造に個別に適応させることができない。特に、所望のデザインに必要な量のエッジバンドが利用できない可能性もあり、あるいは、特定のデザインが多すぎる量で保存されている可能性もあり、この場合、材料の品質に悪影響を与えないように、特定の保存条件をさらに遵守する必要がある。したがって、従来技術で使用される方法は、家具製造業者側で非常に精緻かつ早期の計画または物流を必要とすることもある。
【0021】
特に、最終製品の製造の遅れを防ぐために、サプライチェーンを正確に堅持する必要がある。とりわけ、基材または材料の製造と特定のエッジバンドの提供は、時間と空間の観点から正確に調整されなければならない。
【0022】
さらに、エッジバンドは、通常、家具製造業者自身が製造するものではないため、高い製造コストと輸送コストが発生する。これに、保管場所から対応するエッジ処理またはエッジバンディング機械までの社内輸送が追加される。その後、余分なエッジバンディングまたは端材は倉庫に送り返すか、廃棄する必要があり、特に端材の処分は非経済的で非効率的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0023】
【特許文献1】EP 1 163 864 A1
【特許文献2】DE 10 2006 021 171 A1
【特許文献3】WO 2009/026977 A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
したがって、この技術的背景に対して、本発明の目的は、上述の従来技術の欠点を少なくとも大幅に回避する、または少なくとも軽減できるエッジコーティング方法を提供することである。
【0025】
特に、高度な柔軟性を備えたエッジコーティング方法を提供することも、本発明の目的である。
【0026】
特に、本発明は、下にある材料部分または基材への光学的適応または適合性に関しても、得られるシールまたはエッジコーティングの個々の光学的構成を可能にする方法を提供することを目的とする。特に、プロセス操作自体の範囲内で個別の適応も可能である必要がある。特に、エッジコーティングの個々の光学的構成または外観も可能になる。特に、本方法は、たとえば(キッチンの)ワークトップなどに関して、下にある外観または基材自体の外観(表面装飾)の点でも、コーティングの光学的デザインの高度かつ個別の光学的適応性を可能にすることを意図している。
【0027】
さらに、本発明のさらなる目的は、経済的で実用的なエッジコーティング方法、特に必要な原材料の量および廃棄物の量が削減される方法を提供することである。
【0028】
また、本発明の目的は、特に中間製品の輸送コストと保管コストの両方を全体的に削減できるエッジコーティング方法を提供することである。
【0029】
さらに、本発明のさらなる目的は、その狭いエッジまたは狭側面が永久シーリングまたは(エッジ)コーティングで構成され、機械的応力または湿気や紫外線などの環境の影響に対する高い耐性またはストレス耐性を備える、対応する板状基材を提供することでもある。
【課題を解決するための手段】
【0030】
本発明の基礎となる目的は、本発明の第1の態様によれば、請求項1に記載の板状基材(材料基材)のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)のための本発明の方法によって達成される。さらに、本発明による方法の有利な構成は、それぞれの従属請求項の主題である。
【0031】
本発明のさらなる主題は、本発明の第2の態様によれば、本発明によるシステム(プラント)であり、特に本発明による方法を実行するために、またはそれに関連する独立請求項によるエッジコーティング方法を実行するために、設計されたシステム(プラント)である。さらに、本発明によるシステムの有利な構成は、それぞれの従属請求項の主題である。
【0032】
また、本発明のさらなる主題は、本発明の第3の態様によれば、特に、好ましくは板状の木製または家具の部品として構成され、本発明の方法により取得可能または取得される板状基材(材料基材)であり、同様に、本発明による板状基材に関する独立請求項による板状基材も主題である。さらに、本発明による基材の有利な構成は、それぞれの従属請求項の主題である。
【0033】
本発明のさらに別の主題は、本発明の第4の態様によれば、特に使用に関する独立請求項による、板状基材のエッジコーティングのための熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドの使用である。さらに、本発明によるこの使用の有利な構成は、それぞれの従属請求項の主題である。
【0034】
本発明のさらなる主題は、本発明の第5の態様によれば、特に使用に関する独立請求項による、板状基材のエッジコーティングのための熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性プラスチックストランドのさらなる使用である。さらに、本発明によるこの使用の有利な構成は、それぞれの従属請求項の主題である。
【0035】
言うまでもなく、本発明の以下の説明において、以下に記載されるような構成、実施形態、利点、実施例などは、不必要な繰り返しを避ける目的で、本発明の単一の態様に関してのみ示されているが、当然のことながら、この点に関して明示的に言及する必要なく、本発明の残りの態様に関しても同様に適用される。
【0036】
さらに、以下の値、数値および範囲の記述において、対応する値、数値および範囲の記述は、限定的に理解されるべきでないことは言うまでもない。個々の場合または用途に応じて、本発明の範囲を逸脱することなく、記載された範囲または記述から外れることが可能であることは、当業者には言うまでもない。
【0037】
さらに、以下で言及されるすべての値またはパラメータなどは、原則として、標準化されたまたは明示的に記載された決定方法、または当業者によく知られた決定または測定方法を用いて決定または測定できる。特に明記しない限り、基礎となる値またはパラメータは、標準条件下(つまり、特に温度20℃および/または圧力1,013.25hPaまたは1.01325バール)で決定される。
【0038】
さらに、以下に挙げるすべての相対またはパーセンテージ、特に重量関連の定量的データの場合、これらのデータは、必要に応じて特に以下に定義するさらなる成分または原料を含めて、合計で常に100%または100重量%となるように、本発明の範囲内で当業者によって選択または組み合わせられることに留意されたい。しかしながら、これは当業者にとって自明である。
【0039】
これを踏まえ、以下では、好ましい実施形態または実施例を表す図面または図表に基づいて、本発明をより詳細に説明する。
【0040】
したがって、本発明の主題は、本発明の第1の態様によれば、特に板状基材(材料基材)、好ましくは板状の木材および/または家具部品のエッジコーティング(狭側面コーティング、狭表面コーティング)のための方法、特に、エッジコーティングを板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具部品の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)に付加するための方法であって、本方法は、以下の方法工程を含む。
(a)熱接着性(ホット接着性)の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランド(プラスチック異形材)またはプラスチックフィルム(プラスチック製フィルム)を、好ましくは押出成形を使用して、好ましくはエッジバンドの形態で製造する工程と、
(b)特に、特に板状基材のエッジコーティング(狭側面コーティング、狭表面コーティング)が得られるように、および/または、特に板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体が得られるように、熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、特に板状基材、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)に付加および/または固定し、好ましくは付加して物質的に結合および/または永久的に固定する工程と、
(c)熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上、および/またはエッジコーティング上に印刷を適用する工程。
【0041】
本発明の範囲内で、設計および製造の両方に関して高度な柔軟性を可能にし、全体として経済的に実現可能なエッジコーティング方法が提供される。最も重要なことは、必要な原材料の量と輸送および保管コストの両方が大幅に削減されることである。
【0042】
本発明に関連して、「狭側面」または「狭表面」または「エッジ」という用語は、特に、特に板状基材または材料基材の前面(前の側面)を指す。たとえば、結果として得られる製品、たとえばキッチンまたはワークトップの使用または用途の状態に関して、これは、いわば、ユーザーに面する材料基材の前端(前のエッジ)であり得る。
【0043】
本発明に関連して、特に板状基材または材料基材の「平坦な側面」または「平坦な表面」という用語は、特に面積に関して基材のより大きな側面または表面を指す。たとえば、付加または使用の状態において、これはある程度基材の上面になる可能性があり、たとえばワークトップまたはキッチントップの場合、これは同様に作業エリアまたは作業面を表し、一般に、装飾または装飾コーティングを含み、原則として下面にも付加できる。
【0044】
本発明による方法は、エッジコーティングのデザインに関して特に高度な柔軟性と個別の適応を可能にする。特に、あらゆるデザインをいわばプラスチックストランドの表面に印刷できるため、家具製造業者などの製品製造業者はエッジバンド製造業者からのオファーに拘束されない。これに関連して、印刷のデザインまたは光学的構成は、いわば現場で、または印刷プロセスの直前に、および方法自体で指定または設定することができ、その場合、下にある基材へのさらなる光学的適応も実現することができる。
【0045】
本発明の場合、印刷される狭側面のデザインをパネルのデザインに正確に適応させることさえ可能である。これに関連して、たとえば、パネルのデザインを光学的に検出またはスキャンすることができ、印刷をそのデザインに正確に適応させることで、特に光学的に高品質な製品全体が製造される。
【0046】
さらに、本発明による方法を使用すると、製品全体、特に家具の製造は、エッジバンドの入手可能性、注文および配送による時間制限に拘束されない。
【0047】
さらに、本発明によれば、多数の異なる厚さおよび幅のエッジコーティングを同じ装置またはシステムで製造することができる。また、コーティングされる材料基材または木材および家具の部品は、本質的に特定の寸法に拘束されない。
【0048】
全体として、本発明による方法は、対応する材料基材または家具部品の特に経済的な製造をもたらす。特に、従来のエッジバンドの製造は必要なく、これにより、たとえば従来のエッジバンドの押出物などに関して、かなりの量の原材料も節約される。さらに、たとえば、従来のエッジバンドの製造に必要なプライマーや剥離剤は必要ない。さらに、本発明による方法は、後に未使用で処分しなければならない端材を少なくとも実質的に生成しない。さらに、エッジバンドの事前の製造コスト、各生産者から家具生産者へのこれらのエッジバンドの輸送コスト、および倉庫から工場への輸送コストも削減される。さらに、本発明による方法は、従来技術において既製の従来のエッジバンドの場合にしばしば発生する保管コストも不要にする。全体として、本発明は、資源を節約することにより、経済的かつ環境に大きな貢献をする。
【0049】
よって、本発明による方法の範囲内で、熱可塑性プラスチックストランドをエッジコーティングの形態で特に狭側面または狭表面上に備えた板状基材、特に板状の木製または家具部品が提供される。この熱可塑性プラスチックストラン、または基材上のエッジコーティングに特殊な印刷が施される。本発明の場合、これは特に、以下に詳細に示すような方法で実施される。すなわち、印刷が施された熱可塑性プラスチックストランド、またはそれに関連するエッジコーティングが、下にある基材の狭側面または狭表面の唯一のまたは専用のコーティングまたはシーリングを表すような方法で、よって、いわば従来のエッジバンドを省略して、基材の狭側面または狭表面の唯一のコーティングまたは境界を表すような方法で実施される。
【0050】
従来のエッジバンドの省略により、熱可塑性プラスチックストランド自体が狭側面のいわば唯一のコーティングまたは境界を構成するため、コーティングされた材料基材に対する本発明の方法では基材と外側境界との間に接合部も存在しない。これにより、耐久性や外観の面でも材料特性がさらに向上する。
【0051】
本発明による方法は、基礎となる方法工程の高度なモジュール性によっても特徴付けられ、方法工程の順序または順番も、基礎となる要件に合わせて変更または個別に適応させることができる。さらに、本発明によれば、特に、本発明による方法のモジュール性に関して、それぞれの工程は、共同の、または互いに別々のプロセス操作またはプロセス空間で実行することができる場合もある。この点において、連続または不連続のプロセス操作も可能である。この理由からも、本発明による方法は、高度な変動性を持ってテーラーメイドすることができる。
【0052】
このような背景に対して、本発明によれば、特に次のように進めることが可能である。
- したがって、一方では、本方法、特に方法工程(a)、(b)および(c)の全体的な操作は、少なくとも実質的に連続的に、および/または中断せずに、および/または少なくとも実質的に中断のないプロセス操作で、および/または少なくとも実質的に中断のないプロセス操作で実行してもよい。
特に、方法工程(a)、(b)および(c)は、空間的にコヒーレントに、および/または時間的にコヒーレントに、特に空間的にコヒーレントでかつ時間的にコヒーレントに実行される。
特に、方法工程(a)、(b)および(c)は、共同のプロセス操作で、および/または共同のプロセスセクション(システムセクション)またはシステムラインにて、および/または共同のプロセス空間(システム空間)にて、特にインライン方法またはインラインプロセスとして実行される。
この場合、特に、上述したように、連続的または中断のない方法またはプロセス操作を実行または実現することができる。
【0053】
- 一方、本発明によれば、本方法、特に方法工程(a)、(b)および(c)の全体的な操作は、不連続的におよび/または中断なしに実行される場合もあり得る。たとえば、熱可塑性プラスチックストランドを特に板状基材上に付加または固定した後、たとえば印刷を施す目的でコーティングされた板状基材を保管またはさらに輸送するために、本方法の中断を行うことができる。この場合、本方法は、互いに別々のプロセスセクションまたはプロセス空間内で実行することもできる。
【0054】
- さらに、特に、方法工程(a)、(b)および(c)、特に方法工程(b)および(c)は、少なくとも部分的には空間的に互いに分離されて、および/または時間的に互いに分離されて、特に、空間的に互いに分離されかつ時間的に互いに分離されて実行される。
特に、方法工程(a)、(b)および(c)、特に方法工程(b)および(c)は、少なくとも部分的には互いに別のプロセス操作で、および/または互いに別のプロセス空間(システム空間)で実行される。
特に、本発明による方法は、オフライン方法またはオフラインプロセスとして実行することもできる。
【0055】
上記の説明に関して、方法工程は、(a)、(b)、(c)または(a)、(c)、(b)の順序で実行できる(以下の説明も参照)。したがって、方法工程の上述した全体的な操作は、方法工程(a)、(b)、および(c)のそれぞれの具体的な順序に関して異なる順序を含むことができる。
【0056】
本発明の場合、さらに以下のとおりであってもよい。
【0057】
- 一方では、方法工程(a)および(b)は、少なくとも実質的に直接連続して、および/または少なくとも実質的に互いに直接移行して、および/または中間工程を実行することなく実行することができる。したがって、本発明によれば、特に、一方で熱可塑性プラスチックストランドの製造、他方で熱可塑性プラスチックストランドの付加および/または固定が、互いに直接移行し、したがって、ある程度同時に、または一緒に、実行することができる。特に、以下に説明するように、一方で製造および他方で付加または固定のための共同装置もこの目的のために使用することができる。このようにして、いわば製造プロセスの直後または製造プロセス中に熱可塑性プラスチックストランドを基材上に付加したり、所定の位置に固定したりすることができる。
【0058】
- また、本発明によれば、方法工程(a)および(b)は、空間的に互いに分離して、および/または時間的に互いに分離して、特に空間的に互いに分離しかつ時間的に互いに分離して実行することもできる。
特に、方法工程(a)および(b)は、互いに別のプロセス操作および/またはプロセスライン(システムライン)にて、および/または互いに別のプロセス空間(システム空間)にて実行することができる。
以下に詳細に示すように、熱可塑性プラスチックストランドは、それが製造された後、ワークピースまたは基材とは別の基材上に、たとえば、方法工程(a)と(b)の間で実行される中間工程(a′)にて付加し、続いて(c)を実行するか、または(a)と(c)の間で実行される中間工程(a′)で付加し、続いて(b)を実行し、場合により印刷が続き、続いて、たとえば、さらなる処理のために製造された熱可塑性プラスチックストランドの保管または輸送後に、特に板状基材上に付加または固定することができる。
【0059】
さらに、本発明による方法は、次のように実行することもできる。
- したがって、また、方法工程(b)および(c)は、少なくとも実質的に直接連続して、および/または少なくとも実質的に互いに直接移行して、および/または中間工程を実施することなく実行することができる。
この点において、特に、共同のプロセス操作にて、および/または共同のプロセスセクションまたはシステムラインにて、および/または共同のプロセス空間(システム空間)にて、以下のことを実行することができる。
【0060】
- 一方、方法工程(b)および(c)は、空間的に互いに分離して、および/または時間的に互いに分離して、特に空間的に互いに分離しかつ時間的に互いに分離して実行することもできる。
特に、方法工程(b)および(c)は、互いに別のプロセス操作で、および/または互いに別のプロセス空間(システム空間)にて実行することができる。
したがって、熱可塑性プラスチックストランドを特に板状基材上に付加し固定した後、たとえば、既にコーティングされた基材を保管する目的、または別のプロセス操作またはそれとは別のプロセス操作でその後の印刷の適用のためにそれを輸送する目的で、本方法を中断することができる。一方、最初に製造され基材に付加された熱可塑性プラスチックストランドを、たとえば別のプロセスチャンバまたは別のプロセス操作で印刷し、続いて基材に付加または固定することもできる。
【0061】
上記の説明に関して、方法工程は、(b)と(c)、または(c)と(b)の順序で実行することができる(以下の説明も参照)。
【0062】
本発明の好ましい実施形態によれば、本方法は、方法工程(a)、(b)および(c)の順序で実行することができる。特に、本方法は、方法工程(a)、次に方法工程(b)、次に方法工程(c)の順序で実施することができる。したがって、本発明によれば、特に、方法工程(a)が最初に実行され、続いて方法工程(b)が実行され、さらに続いて方法工程(c)が実行され得る。上述の一連の方法工程により、特に、得られる製品の光学特性に関しても、特に良好な結果が得られる。
【0063】
一方、本発明のさらなる実施形態によれば、本方法は、方法工程(a)、(c)、および(b)の順序で実行することもできる。この点において、本方法は、特に、方法工程(a)、次に方法工程(c)、次に方法工程(b)の順序で実施することができる。したがって、本発明によれば、方法工程(a)が最初に実行され、続いて方法工程(c)が実行され、再び方法工程(b)が実行され得る。したがって、本発明によれば、特に、方法工程(c)が方法工程(b)の前および/または方法工程(a)の後に実行されるようにしてもよい。
【0064】
本発明によれば、特に、熱可塑性樹脂ストランドおよび/または熱可塑性樹脂ストランドの材料は、少なくとも1種のプラスチックポリマー、特に接着性ポリマー、好ましくは熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性樹脂ポリマー、好ましくは熱接着性(ホットメルト)の接着性ポリマーを含むか、またはそれらからなる場合がある。このようなプラスチックポリマーの特定の使用によって、その製造およびさらなる処理中に、それに基づく熱可塑性プラスチックストランドに対して規定の特性も達成される。特に、基礎となる材料は、加熱によって流動性または熱接着性の状態に変換することができ、またはそのようなものとして構成することができる。したがって、一方では、プラスチックストランドの規定された製造が保証され、他方では、この点で最適化された材料特性が存在するため、基材上へのプラスチックストランドの最適化された付加または固定が保証される。これにより、製造中に均一な排出が得られ、基材上にしっかりと永久的に固定される。プラスチックポリマーの好ましい構成については、以下の説明も参照することができる。
【0065】
特に、方法工程(a)または(b)に関しては、次のことに注意されたい。
【0066】
本発明によれば、特に方法工程(a)において、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料、特に熱可塑性プラスチックストランドの特に以下に定義されるプラスチックポリマーは、成形可能および/または流動可能および/または熱接着性の状態にて存在し、またはそのような状態に変換される。これは、特に熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドに使用される(出発)材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点を超える温度まで加熱することにより行うことができる。これにより、製造中のプラスチックストランドの成形に関して高度な均一性が確保され、基材または担体上にプラスチックストランドを付加または固定する際に特性がさらに向上する。加熱は、たとえば、特に電気加熱装置などを使用して実行することができる。
【0067】
さらに、特に方法工程(a)において、熱可塑性プラスチックストランドの製造は、少なくとも1つの製造装置(A)を使用して実施または実行することができる。この点において、熱可塑性プラスチックストランドは、特にノズル押出、好ましくはスロットノズル押出を使用して、少なくとも実質的に均一に、または少なくとも実質的に均一もしくは少なくとも実質的に一定の速度(製造速度)で、製造装置(A)から製造または排出され得る。
【0068】
一般に、本発明によれば、特に方法工程(a)において、熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドの製造は、ノズル、特にノズル押出、好ましくはスロットノズル押出を使用して実施することができる。対照的に、本発明によれば、特に方法工程(a)において、熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドの製造は、ローラーおよび/またはローラー排出によって実行することもできる。本発明によれば、特に方法工程(a)において、熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドの製造は、ノズル、特にノズル押出、好ましくはスロットノズル押出を使用して、またはロールおよび/またはロール排出を使用して実施することができる。しかしながら、本発明によれば、方法工程(a)に関して、上記の製造は、押出成形、特にスロットノズル押出、好ましくはスロットノズル押出により行われることが好ましい。
【0069】
熱可塑性プラスチックストランドは、特に方法工程(a)において、1m/分~300m/分の範囲、特に10m/分~200m/分の範囲、好ましくは20m/分~100m/分の範囲の速度(製造速度)で製造することができる。原理的には、本発明によれば、100m/分を超える製造速度、たとえば100m/分を超えて300m/分までの範囲の製造速度も可能である。
【0070】
本発明によれば、特に、熱可塑性プラスチックストランドは、好ましくは方法工程(a)および/または方法工程(b)において、少なくとも実質的にストランドの形態にて、特に高さ方向よりも長手方向に長く延在して構成されか、または存在し得る。
【0071】
本発明の一実施形態によれば、熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドは、好ましくは方法工程(a)および/または方法工程(b)において、三次元構造(形態、本体)として、特に異形材として構成されおよび/または存在し得る。特に、プラスチック異形材ストランドは、三次元構造(形態、本体)、特に異形材であり得る。一般に、これに関連して、特に、プラスチック異形材ストランドとして構成されたプラスチックストランドは、特に三次元の本体という意味で比較的大きな厚さを有するか、またはプラスチックフィルムとしての構成と比較してより大きな厚さを有するようなものであってもよい。本発明によれば、特に、取り付けられた状態または固定された状態で基材に面する表面および/または側面と、基材とは反対側を向く表面および/または側面の両方が、少なくとも実質的に平坦および/または少なくとも実質的に平面(特に、プラスチックストランドの取り付けまたは伸長状態に関して)となるように構成されるプラスチック異形材ストランドが提供される。しかしながら、原理的には、たとえこれが本発明によればそれほど好ましくないとしても、特に、取り付けられた状態または固定された状態で基材とは反対側を向いているプラスチック異形材ストランドの表面および/または側面は、この点において、湾曲および/またはビーズ形状および/または弓形(セグメント)形状および/または円形(セクション)形状のプロファイルまたは形状を有することができる。
【0072】
しかし、本発明のさらなる実施形態によれば、熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチックフィルムは、好ましくは方法工程(a)および/または方法工程(b)において、二次元および/または準二次元構造(形態、本体)として、特にフィルム(箔)として構成されてもよく、および/または存在してもよい。一般に、これに関連して、特に、プラスチックフィルムとして構成されたプラスチックストランドは、特に二次元もしくは準二次元構成にて比較的薄い厚さを有するか、またはプラスチック異形材ストランドとしての構成に比べてより薄い厚さを有することができる。本発明によれば、特に、取り付けられた状態または固定された状態で基材に面する表面および/または側面と、基材とは反対側を向く表面および/または側面の両方が、少なくとも実質的に平坦および/または少なくとも実質的に平面(特に、プラスチックストランドの平らに伸長または引き伸ばされた状態に関して)となるように構成される。
【0073】
さらに、方法工程(b)に関して次のことが言える。
【0074】
したがって、特に方法工程(b)において、熱可塑性プラスチックストランドは、特に板状基材上、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上に、好ましくは、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点よりも高い温度で、成形可能および/または流動可能および/または熱接着性(ホット接着性)の状態で付加および/または固定することができる。
【0075】
これに関連して、プラスチックストランドを凝固するため、またはこの点でエッジコーティングを得るために、特に基材上への付加中または付加後または固定後に冷却が行われることが特にあり得る。
【0076】
さらに、特に方法工程(b)において、熱可塑性プラスチックストランドは、少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断することなく、および/または少なくとも実質的に均質に、および/または均一な厚さで、特に板状基材上に、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上に、付加および/または固定することができる。このようにして、特に効果的かつ耐久性のあるシーリングが達成されると同時に、板状基材において下にある狭側面または狭表面の外観が良好になる。さらに、これにより後処理の必要性が減る。
【0077】
本発明によれば、特に方法工程(b)において、板状基材の少なくとも1つのエッジ(狭側面)は、その高さ全体および/または長さ全体に沿って、好ましくは少なくとも実質的に完全におよび/または表面全体にわたって、熱可塑性プラスチックストランドで被覆することができる。
【0078】
本発明によれば、特に方法工程(b)において、熱可塑性プラスチックストランドは、基材を少なくとも1つの付加および/または固定装置(B)に沿っておよび/または通過させて案内することによって、板状基材に、特に板状基材のエッジに付加および/または固定することができる。
【0079】
さらに、特に方法工程(b)において、基材は、均一および/または直線的および/または一方向の動きで、付加および/または固定装置(B)に沿っておよび/または通過させて案内することができる。付加および/または固定装置(B)は、特に、製造と付加および/または固定との組み合わせ装置として構成することができる。特に、熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドの製造および付加および/または固定は、製造および/または付加および/または固定の組み合わせ装置で実行される。特に、方法工程(a)および(b)は、少なくとも実質的に直接連続して、または共同して実行される。
【0080】
しかしながら、原理的には、たとえ本件ではそれほど好ましくないとしても、基材を固定し、対応する装置を、基材に沿って、または基材を通過するように、案内することも、本発明の範囲内で可能である。
【0081】
本発明によれば、特に方法工程(b)において、および/または特に熱可塑性プラスチックストランドの付加もしくは固定の途中および/または後に、熱可塑性プラスチックストランドの成形(同義的にフォーマッティングまたはさらなるフォーマッティングとも呼ぶ)、特にさらなる成形(さらなるフォーマッティング)が行われる。
【0082】
本発明に関連して使用される用語「成形」(同義的にフォーマッティングまたはフォーマット化とも呼ばれる)は、非常に広く理解されるべきである。特に、成形とは、熱可塑性プラスチックストランドまたは得られるエッジコーティングの物理的形状の(さらなる)成形、または(さらなる)物理的構成を指す。この場合、成形またはフォーマッティングは、たとえば、熱可塑性プラスチックストランドの厚さおよび/または高さ(幅)および/または(さらなる)表面および/またはエッジの処理などの(さらなる)設定または標準化に関して、特に熱可塑性プラスチックストランドの(さらなる)機械的処理および/または(さらなる)機械的成形を伴うことができる。このようにして、熱可塑性プラスチックストランドのさらに最適化された物理的構成が、特にシールリング特性および光学特性(均一な外観)をさらに改善した、対応するエッジコーティングを提供するために、実現できる。特に、これにより、下にある基材への適応性がさらに向上する可能性がある。
【0083】
したがって、特に、本発明による方法の方法工程(b)は、以下のように設計することができる。
【0084】
(b)特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上に、特に板状基材のエッジコーティングが得られるように、および/または、特に板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの結合が得られるように、熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、特に板状基材、特に板状基材の少なくとも1つのエッジに付加および/または固定、好ましくは付加して材料結合および/または永久固定し、特に、付加および/または固定中および/または後に、熱可塑性プラスチックストランドの成形、特にさらなる成形を実施および/または実行する。
【0085】
したがって、この態様によれば、本発明は、特に、基材、特に板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具の部品のエッジコーティング方法、特に、エッジコーティングを板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具の部品の少なくとも1つのエッジに付加するための方法に関する。
本方法は、以下の方法工程:
(a)熱接着性(ホット接着性)の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランド(プラスチック異形材)またはプラスチックフィルム(プラスチックフィルム)を、好ましくは押出成形を使用して、好ましくはエッジバンドの形態で製造する工程と、
(b)特に、特に板状基材の特に少なくとも1つのエッジ上に、特に、特に板状基材の
エッジコーティングが得られるように、および/または、特に板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの結合が得られるように、
熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、特に板状基材、特に板状基材の少なくとも1つのエッジに付加および/または固定し、好ましくは付加して物質的に結合および/または永久的に固定する工程であって、特に、付加および/または固定中および/または後に、熱可塑性プラスチックストランドの成形、特にさらなる成形が実施および/または実行される工程と、
(c)熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上、および/またはエッジコーティング上に印刷を適用する工程と、
を含む。
【0086】
さらに、本発明による方法の方法工程(b)は、特に次のように設計することもできる。
【0087】
(b)特に、特に板状基材のエッジコーティングが得られるように、および/または特に板状基材とそれに付加および/または固定され場合により成形されたエッジコーティングとの結合が得られるように、熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、特に板状基材上、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上に、場合により熱可塑性プラスチックストランドの成形中および/または成形後に、付加および/または固定、好ましくは付加して材料結合および/または永久固定する。
【0088】
したがって、この態様によれば、本発明は、特に、特に板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具部品のエッジコーティング方法、特に、エッジコーティングを板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具の部品の少なくとも1つのエッジに付加するための方法に関する。
この方法は、以下の方法工程:
(a)熱接着性(ホット接着性)の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランド(プラスチック異形材)またはプラスチックフィルム(プラスチックフィルム)を、好ましくは押出成形を使用して、好ましくはエッジバンドの形態で製造する工程と、
(b)特に、特に板状基材のエッジコーティングが得られるように、および/または、特に板状基材とそれに付加および/または固定され、場合により成形されたエッジコーティングとの結合が得られるように、熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、特に板状基材、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上に、場合により熱可塑性プラスチックストランドの成形中および/または成形後に、付加および/または固定し、好ましくは付加して物質的に結合および/または永久的に固定する工程と、
(c)熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上、および/またはエッジコーティング上に印刷を適用する工程と、
を含む。
【0089】
本発明によれば、特に方法工程(b)において、特に板状基材上、特に板状基材のエッジ(狭側面)上の付加および/または固定、または(さらなる)成形は、ノズル付加、好ましくはスロットノズル付加、ローラー付加、スクレーパー、スプレー、カレンダリング、印刷プロセスによって、特にノズル付加または押出および/またはローラー付加、好ましくはノズル付加によって実施または実行することができる。
【0090】
したがって、特に、ノズル付加装置、特にスロットノズル付加装置、ローラー付加装置、スクレーパー付加装置、スプレー付加装置、カレンダー付加装置または印刷装置を、特に上述の装置(B)に関して使用することができる。
【0091】
これに関連して、装置(B)は、熱可塑性プラスチックストランドを(さらに)フォーマットするためにも役立つことができる。したがって、この点において、装置(B)は、いわば、付加および/または固定および/または成形装置として構成することができる。しかし、対照的に、特に熱可塑性プラスチックストランドのさらなる成形に関して、別個の成形装置を使用することもできる(特に下流側および/または特に装置(B)からプロセス方向の下流側に配置することができる)。
【0092】
前に示したように、本発明によれば、特に方法工程(b)において、特に板状基材上、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上での熱可塑性プラスチックストランドの付加または固定、および/または成形、特にさらなる成形は、直接および/または即座に、および/または中間工程を実行することなく、および/または中間層なしで行うことができる。すなわち、プラスチックストランドは、その製造中または製造の直後に、付加または固定またはフォーマットされる。これは、熱可塑性プラスチックストランドがすでに流動性または熱接着性の状態にあり、再度加熱する必要がないという利点に関連している。
【0093】
本発明によれば、特に好ましい実施形態によれば、特に方法工程(b)において、特に熱可塑性プラスチックストランドを特に板状基材上に、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上に付加および/または固定することが、追加の接着剤を使用せずに、または追加の接着剤層を使用せずに行われる。本発明の場合、これは、特に、熱可塑性プラスチックストランドまたはそれに関連するエッジコーティング自体が接着剤として作用し、従って接着特性とシーリング特性を同時に備えるという事実によって可能になる。したがって、本発明によれば、熱可塑性プラスチックストランドの付加または固定は、熱可塑性プラスチックストランドまたはこの目的に使用される材料の固有の熱接着性または固有のホット接着性によって実質的または排他的に影響され、さらに、従来のエッジテープの使用を省略できる。
【0094】
これに関連して、本発明によれば、特に方法工程(b)において、熱可塑性プラスチックストランドは、特に板状基材上、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上に、好ましくはもっぱら熱可塑性プラスチックストランドの結果として、および/または熱可塑性プラスチックストランドの固有の(熱)粘着性によって固定される。
【0095】
原則として、基材、特に基材のエッジの機械的前処理は、付加もしくは固定の前、および/または熱可塑性プラスチックストランドの製造前に行うことができ、特にエッジ面の平滑化などを目的として行うことができる。たとえば、非常に滑らかなエッジが存在する場合、付加または固定する前に、エッジ表面に目標の粗面化を施すこともできる。
【0096】
さらに、本発明の第1の実施形態によれば、特に熱可塑性プラスチックストランドを付加および/または固定する前に、板状基材(たとえばプラスチック製の場合)、特に板状基材のエッジには、少なくとも1つの接着促進剤(プライマー)が与えられ、および/または、好ましくはコロナまたはプラズマ処理を使用して、前処理および/または表面処理および/または活性化が施される。これにより、基材のエッジへの熱可塑性プラスチックストランドの接着力を向上させることができる。この実施形態によれば、特に、板状基材の少なくともエッジおよび/または板状基材自体が、プラスチックから形成されるか、またはプラスチックからなり得る。
【0097】
一方、さらなる実施形態によれば、方法工程(b)において、熱可塑性プラスチックストランドを特に板状基材上に、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上に付加および/または固定することは、接着促進剤(プライマー)を使用せずに、および/または板状基材の前処理および/または表面処理および/または活性化を行わず、特に板状基材のエッジに接着促進剤を使用せず、および/または熱可塑性プラスチックストランドの前処理を行わず、特に、基材に付加される熱可塑性プラスチックストランドの側面および/または表面の前処理を行わず、それぞれ実行することもでき、基材に付加される熱可塑性プラスチックストランドの側面および/または表面の前処理を行わず、特に基材に付加される熱可塑性プラスチックストランドの側面および/または表面の前処理を行わず、特に基材に付加される熱可塑性プラスチックストランドの側面および/または表面の前処理を行わず、実行することもできる。これは、特に熱可塑性プラスチックストランドに特に有効な熱接着性の材料の場合、本発明による方法の対応するさらなる簡略化を伴う。
【0098】
本発明によれば、特に方法工程(b)において、熱可塑性プラスチックストランドの付加および/または固定は、1m/分~300m/分の範囲、特に、10m/分~200m/分の範囲、好ましくは20m/分~100m/分の範囲の速度(付加または固定速度)で実行できる。原則として、本発明によれば、100m/分を超える付加または固定速度、たとえば100m/分を超えて300m/分までの範囲であってもよい。特に製造と付加または固定とが直接連続して行われるか、または連続的なプロセス制御の枠組み内で行われる場合に応じて、付加または固定の速度は、方法工程(a)について上述した製造速度に対応するかまたは同期させることができる。
【0099】
一般に、特に方法工程(b)において、熱可塑性プラスチックストランドは、熱可塑性ストランドの乾燥重量を基準にして、50g/m~1,500g/mの範囲、特に100g/m~1,200g/mの範囲、好ましくは150g/m~1,000g/mの範囲、好ましくは200g/m~800g/mの範囲、特に好ましくは250g/m~800g/mの範囲の量で、特に板状基材、特に板状基材のエッジに付加および/または固定することができる。上述の量を使用すると、十分に厚いエッジコーティングが確保され、同時に形成されたエッジコーティングの均質性が高くなる。
【0100】
本発明によれば、特に方法工程(b)において、熱可塑性プラスチックストランドは、特に板状基材上、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上に、0.05mm~3mmの範囲、特に0.075mm~2mmの範囲、好ましくは0.1mm~1.5mmの範囲、より好ましくは0.15mm~1.25mmの範囲、より好ましくは0.175mm~1mm、さらにより好ましくは0.2mm~0.9mmの範囲、さらにより好ましくは0.25mm~0.8mmの範囲の厚さで付加および/または固定することができる。
【0101】
この場合、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングは、0.05mm~3mmの範囲、特に0.075mm~2mmの範囲、好ましくは0.1mm~1.5mmの範囲、好ましくは0.15mm~1.25mmの範囲、より好ましくは0.175mm~1mmの範囲、最も好ましくは0.2mm~0.9mmの範囲、より好ましくは0.25mm~0.8mmの範囲の厚さを有し得る。この点において、本発明によれば、特に方法工程(a)において、熱可塑性プラスチックストランドは、上述の厚さで製造することもできる。
【0102】
本発明の範囲内で、特に方法工程(b)において、特に板状基材上に付加および/または固定された熱可塑性プラスチックストランドは、特に冷却することによって、好ましくは熱可塑性プラスチックストランドまたは熱可塑性プラスチックストランドの材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲または軟化点よりも低い温度に冷却することによって、非流動性または固体(凝固)または少なくとも部分的に硬化した状態に変換される。このようにして、エッジコーティングを取得または構成することができ、特に、エッジコーティングは、非流動性または固体(凝固)または少なくとも部分的に硬化した状態である。この手段によって、基材のエッジ(狭側面、狭表面)の永続的で耐久性のある、または耐性のあるシーリングを提供することができる。
【0103】
したがって、本発明によれば、特に方法工程(b)において、特に板状基材上に付加および/または固定された熱可塑性プラスチックストランドの冷却は、特に熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点よりも低い温度まで実行され、または、特に非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態のエッジコーティングを構成および/または得るために、実行される。この目的に応じて、(冷却)ブロワーなどの冷却装置を使用することができる。
【0104】
付加および/または固定された熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングの硬化は、付加および/または固定された後に、たとえば放射線、UVおよび/または熱の影響によって開始および/または加速され得る。UVランプなどの適切な装置もこの目的に使用することができる。
【0105】
本発明による第1の実施形態によれば、特に、方法工程(a)で製造された熱可塑性プラスチックストランドは、少なくとも実質的にその製造に直接続いて、および/または少なくとも実質的に方法工程(b)において方法工程(a)に直接続いて、特に板状基材、特に板状基材のエッジ(狭側面)に付加および/または固定される。上述したように、方法工程(a)および(b)は、組み合わせることができ、または共同の方法工程として実行することができる。
【0106】
これに関連して、熱可塑性プラスチックストランドを付加することは、特に、成形可能および/または流動可能および/または熱接着性の状態で効果を発揮することができる。
【0107】
しかしながら、上述の実施形態に代わる本発明による方法のさらなる構成によれば、特に方法工程(a)の後、好ましくは方法工程(a)の少なくとも実質的に直後、および/または特に方法工程(b)の前および/または方法工程(c)の前に、少なくとも1つの中間工程、特に方法工程(a′)による少なくとも1つの中間工程を実行することもできる。
【0108】
これに関連して、本発明による方法は、方法工程(a)、(a′)、(b)および(c)の順序(順番)で実施することができる。しかしながら、これとは対照的に、本発明による方法は、この状況において、方法工程(a)、(a′)、(c)および(b)の順序(順番)で実行することもできる。しかしながら、本発明による方法を方法工程(a)、(a′)、(b)および(c)の順序(順番)で実施することが好ましい。
【0109】
これに関連して、中間または方法工程(a′)に関して次のことを実行できる。
【0110】
したがって、中間工程として、特に方法工程(a′)による中間工程として、熱可塑性プラスチックストランド、特定のプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムについての支持体上への付加および/または固定、好ましくは付加および取外し可能なおよび/または中間的(非永久的)な固定が実行され得る。
【0111】
したがって、本発明によれば、方法工程(a)で製造された熱可塑性プラスチックストランドは、基材またはそのエッジに直接付加または固定されず、最初に担体上に付加され、その結果、その後に、基材上への付加あるいは固定または印刷を実行することができる。すなわち、担体上に事前に付加された熱可塑性プラスチックストランドから開始して実行することができる。これにより、担体上への付加は、たとえば、不連続プロセス操作に関して、または本発明による方法を実施する場合には、別個のプロセス操作または別個のプロセス空間で行うことができる。担体上に熱可塑性プラスチックストランドを付加することにより、一方での方法工程(a)と、他方での(b)および(c)との空間的および時間的な分離をさらに可能にすることができる。
【0112】
これに関連して、担体上に固定された熱可塑性プラスチックストランドは、本発明による方法において、さらなる処理のために(一時的に)保管またはさらなる処理エリアに移送することもできる。
【0113】
同様に、基材上への付加および/または固定は、ノズル付加、好ましくはスロットダイ付加、ローラー付加、スクレーピング、スプレー、カレンダリング、印刷プロセスによって、特にノズル付加または押出および/またはローラー付加、好ましくはスロットダイ付加によって実施および/または実行することができる。この目的のために、方法工程(b)によれば、対応する付加および固定装置、あるいは製造と付加または固定の組み合わせ装置を使用することもできる。
【0114】
さらに、基材上に熱可塑性プラスチックストランドを付加および/または固定する間および/または後、熱可塑性プラスチックストランドの成形(同義的にフォーマッティングまたはフォーマット化とも呼ばれる)、特にさらなる成形(すなわち、プラスチックストランドの製造から始まる)は、たとえば、ローラーまたはスクレーパー装置(スクレーパー)などの適切な成形装置または手段を使用することによって実施または実行することができる。
【0115】
一般に、特に方法工程(a′)によれば、熱可塑性プラスチックストランドは、支持体を使用して、対応する製造または付加または固定装置に沿って、または通過して移動させることによって、支持体上に付加または固定することができる。さらに、特に方法工程(a′)において、担体は、均一なまたは直線的なまたは一方向の動きで、対応する装置に沿って、または対応する装置を通過するように案内され得る。しかしながら、本発明によれば、担体が固定され、そして熱可塑性プラスチックストランドを担体上に付加または固定する目的で、対応する装置を、担体に沿ってまたは担体を通過するように、特に均一または直線的または一方向の動きで移動させることもできる。
【0116】
方法工程(a′)により提供される担体に関して、これは一般に平らなまたは二次元の材料である。特に、担体は、熱可塑性プラスチックストランドを受けるための少なくとも1つの表面または側面を備える。
【0117】
一般に、担体は、好ましくは耐熱紙、好ましくは耐熱性板紙、金属、好ましくは耐熱性プラスチック、木材、およびそれらの組み合わせの群から選択される担体材料を含むか、またはそれらから構成され得る。これに関連して、たとえば保管または輸送を可能にするために、支持体上に付加または固定され冷却された熱可塑性プラスチックストランドを巻き取ることも可能である。
【0118】
本発明によれば、特に方法工程(a′)において、熱可塑性プラスチックストランドは、熱可塑性プラスチックストランドの乾燥重量および/または熱可塑性プラスチックストランドの材料を基準にして、50g/m~1,500g/mの範囲、特に100g/m~1,200g/mの範囲、好ましくは150g/m~1,000g/mの範囲、好ましくは200g/m~800g/mの範囲、より好ましくは250g/m~800g/mの範囲の量で支持体上に付加および/または固定することができる。
【0119】
一般に、特に方法工程(a′)において、熱可塑性プラスチックストランドは、0.05mm~3mmの範囲、特に0.1mm~1.75mmの範囲、好ましくは0.2mm~1mmの範囲、好ましくは0.3mm~0.85mmの範囲の厚さで支持体に付加および/または固定することができる。
【0120】
さらに、特に方法工程(a′)において、熱可塑性プラスチックストランドは、少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断することなく、および/または少なくとも実質的に均質に、および/または均一な厚さで、基板上に付加または固定することができる。
【0121】
熱可塑性プラスチックストランドは、好ましくは、特に基材またはプラスチックストランドの長手方向側に沿って、エッジ間隔をあけて基材上に付加および/または固定することができる。特に、これにより、熱可塑性プラスチックストランドが設けられていない担体エッジ領域が生じる。これにより、熱可塑性プラスチックストランドをその後さらに処理する際の担体の取り外しが容易になる。
【0122】
本発明によれば、特に方法工程(a′)において、支持体に付加および/または固定された熱可塑性プラスチックストランドは、特に冷却によって、好ましくは、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点よりも低い温度まで冷却することによって、非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態にあるか、または変換することができる。
【0123】
この点において、特に方法工程(a′)において、支持体に付加および/または固定された熱可塑性プラスチックストランドの冷却は、特に熱可塑性プラスチックストランドの、および/または熱可塑性プラスチックストランドに使用される(開始)材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点より低い温度まで行うことができる。したがって、(冷却)ブロワーなどの冷却装置をこの目的に使用することができる。
【0124】
本発明の範囲内で、特に方法工程(a′)において基材に付加および/または固定され、非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態に変換され、および/または存在する熱可塑性プラスチックストランドに対し、方法工程(c)による印刷を付与または施こすことができる。特に、これは、方法工程(b)を実行する前、または特に板状基材上に付加および固定する前に行うこともできる。
【0125】
この点において、本発明による方法は、特に、方法工程(a)、(a′)、(c)および(b)の順序で実行することができる。方法工程(c)による熱可塑性プラスチックストランドの印刷は、特に基材上に付加された熱可塑性プラスチックストランドの固体または非熱接着性(非ホット接着性)状態で行われる。
【0126】
したがって、本発明によれば、既に印刷された熱可塑性プラスチックストランドは、その後、いわば既に事前印刷されたエッジコーティングを得るために、方法工程(b)に従って特に板状基材上に付加および/または固定することができる。
【0127】
しかしながら、対照的に、本発明によれば、方法工程(a′)に従って基材に付加された熱可塑性プラスチックストランドが、特にその保管等の後、方法工程(b)に従って特に板状基材上に付加および/または固定され、その後、このように付加および/または固定された熱可塑性プラスチックストランド、またはこのようにして得られたエッジコーティングが、方法工程(c)に従って印刷され得る。したがって、この方法は、特に、方法工程(a)、(a′)、(b)および(c)の順序で実施することもできる。
【0128】
本発明によれば、特に方法工程(a′)において、基材に付加および/または固定された熱可塑性プラスチックストランドは、特に熱を加える(加熱する)ことによって支持体から分離され、および/または、特に方法工程(b)をその後に実行する目的で、特に熱可塑性プラスチックストランドのおよび/または熱可塑性プラスチックストランドに使用される(出発)材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点を超える温度まで加熱して、成形可能および/または流動可能および/または熱接着性の状態に再び変換される。
【0129】
さらに、方法工程(a′)で得られた熱可塑性プラスチックストランドは、続いて、方法工程(b)に従って、特に板状基材上、特に板状基材のエッジ上に、ローラー付加、スクレーピングおよび/またはカレンダリング、特にローラー付加を用いて付加および/または固定することができる。上述したように、熱可塑性プラスチックストランドは、方法工程(c)を使用して方法工程(b)を実行する前に印刷することができ、その結果、すでに印刷された熱可塑性プラスチックストランドを板状基材またはそのエッジに付加または固定することができる。しかしながら、対照的に、印刷されていない熱可塑性プラスチックストランドを方法工程(b)に従って付加および/または固定し、その後、方法工程(c)に従って、特に板状基材またはそのエッジ上に付加された熱可塑性プラスチックストランドに対し、またはそれに関連するエッジコーティングに対し、印刷を行うこともできる。
【0130】
本発明による方法に関する限り、さらに、熱可塑性プラスチックストランドは、複数の層に基づくか、または複数の層に基づいて構築されてもよい。これに関連して、本発明によれば、特に方法工程(c)を実行する前に、方法工程(a)および(b)または方法工程(a)および(a′)は、多層または複数の層をベースとした熱可塑性プラスチックストランドが得られるように、繰り返し行われおよび/または再度実行されるようにできる。この点において、熱可塑性プラスチックストランドは、2層、3層、4層、またはそれ以上の層を含むか、またはそれらに基づいていてもよい。特に、この手順は、方法工程(b)または(a′)において、板状基材またはそのエッジまたは支持体上への付加および/または固定は、少なくとも1つの熱可塑性プラスチックストランドが、基材またはそのエッジまたは支持体と、付加および/または固定されるさらなるプラスチックストランドとの間にすでに配置されている程度まで実行される。この場合、熱可塑性プラスチックストランドまたは関連する材料層は、互いに移行するか、いわば互いに融合することができる(特に、その結果、複数のコーティングにもかかわらず、ある程度均一なプラスチックストランドまたは均一なエッジコーティングが得られる)。
【0131】
本発明によれば、特に方法工程(b)に従って、熱可塑性または熱接着性材料のいくつかの層、特に少なくとも2層、3層、4層またはそれ以上の層を、特に板状基材上に、特に板状基材のエッジ上に、連続的に付加して、熱可塑性プラスチックストランドを構成することができる。あるいは、方法工程(a′)に従って、いわばレイヤー・オン・レイヤー構成または付加のように、特に一方では方法工程(a)および(b)を繰り返し実行することによって、または方法工程(a)および(a′)を繰り返し実行することによって、他方でその後に方法工程(b)を実行することによって、基材上に付加および/または固定される。
【0132】
いくつかの層に基づく構造は、基材を、対応する製造装置または付加装置または固定装置に繰り返し通過させることによって得ることができる。
【0133】
さらに本発明による方法が関係する限り、特に方法工程(b)および/または方法工程(a′)、好ましくは方法工程(b)において、特に非流動性および/または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態で存在するプラスチックストランドおよび/エッジコーティングの表面処理、特に表面平滑化および/または表面均質化は、好ましくは基材および/または支持体とは反対側を向いた、熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティングの側面および/または表面および/またはエッジ領域に実行および/または実施することができる。
【0134】
これに関連して、表面処理、特に表面平滑化は、たとえばフライス加工、研削、好ましくは校正研削、切断、平滑化および/または研磨を使用して、非限定的な方法で実行することができる。さらに、表面処理は、方法工程(c)が実行される前に実行されるべきである。たとえば、表面処理や平滑化は、平滑化および/または研削ローラー等を用いて行うことができる。表面処理、特に表面平滑化は、必要に応じて、所望の表面特性または平滑度が達成されるまで繰り返すことができる。本発明によれば、プラスチックストランドの少なくとも1つのエッジの処理、および/またはエッジコーティングを、たとえばエッジの平滑化および/またはエッジの丸めの形式で行うこともできる。エッジ処理は、方法工程(c)を実行する前または後に実行することができ、好ましくは方法工程(c)を実行する前に実行することができる。表面またはエッジ処理は、特に、冷却された、または非流動性または固体(凝固)または少なくとも部分的に硬化した熱可塑性プラスチックストランドまたは関連するエッジコーティング上で行うことができる。
【0135】
さらに、特に方法工程(c)に関して次のことも指定できる。
【0136】
したがって、本発明によれば、特に方法工程(c)において、印刷の適用は、特に板状基材または支持体とは反対側を向いた熱可塑性プラスチックストランドの側面上および/またはエッジコーティング上で実施または実行することができる。
【0137】
方法工程(c)による印刷は、特に、熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティングの固体(凝固)および/または非熱接着性および/または少なくとも部分的に硬化した状態で行われる。したがって、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングは、印刷中、固体(凝固)および/または非熱接着性および/または少なくとも部分的に硬化した状態で存在する。
【0138】
特に、方法工程(c)において、印刷の適用は、少なくとも1つの印刷および/またはインク付加装置(C)を使用して実行することができる。これに関連して、熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティングを有する基材は、好ましくは均一および/または直線的および/または一方向の動きで、印刷および/またはインク付加装置(C)に沿っておよび/または通過して案内され得る。印刷および/またはインク付加装置(C)は、少なくとも1つの印刷および/またはインク付加装置、特に複数の印刷および/またはインク付加装置を備えることができる。この点において、多色システムを使用する場合、それぞれの印刷装置または付加装置を使用して、それぞれの色または個別の色を付加することができる。
【0139】
本発明によれば、特に方法工程(c)において、印刷の適用は、ドット状および/またはスクリーン状に実行することができる。
【0140】
本発明による方法、特に方法工程(c)に関して、印刷の適用は、インクジェット印刷またはレーザー印刷、特にインクジェット印刷を使用して実行することができる。したがって、本発明の特に好ましい実施形態によれば、方法工程(c)における印刷は、インクジェット印刷を使用して実行される。
【0141】
本発明によれば、特に方法工程(c)において、印刷の適用は、静的または不変の印刷フォームを使用せずに実行される。
【0142】
インクジェットまたはレーザー印刷技術、好ましくはインクジェット印刷技術を使用することにより、本発明によれば、いわば動的印刷画像生成の枠組み内で多数の異なる(印刷)モチーフを実現することができ、さらに、高度に適応可能であり(たとえば、基材の平らな側面の装飾デザイン)、この点で個別化することもできる。
【0143】
本発明によれば、印刷の適用は、特に、好ましくはインクジェット印刷および/またはレーザー印刷、特にインクジェット印刷を使用して付加できる少なくとも1つの印刷インクを使用することによって実行される。本発明によれば、特にUV硬化性またはUV乾燥性の印刷インクが使用される。これにより、耐久性と耐性のある印刷が保証される。さらに、印刷に関しては層の厚さを薄く設定できる。このような色は、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングの形態で、基材上に高レベルの接着性も備えている。上述の色は、また、使用される印刷技術、好ましくはインクジェット印刷の形式において、付加される印刷画像またはモチーフの高度な個性および適応性を保証する。
【0144】
本発明によれば、これに関連して、印刷インクは、特に熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティング上へのその付加および/または付加の後に、特に少なくとも1つの乾燥またはUV硬化装置を使用して、乾燥および/またはUV硬化(UV乾燥)されることができる。
【0145】
本発明によれば、いわゆる多色システムを使用して印刷が実行される場合に特に有利である。したがって、本発明によれば、特に方法工程(c)において、印刷の適用は、特に多色印刷によって、または特に色が互いに異なる複数の印刷インクを使用することによって、特に上記で定義されているように実行することができる。
【0146】
本発明によれば、特に、印刷インクは、熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティング上にドット状またはスクリーン状に付加または配置される。得られる印刷の着色または色の混合に関する限り、これは特に、印刷インクを重ね合わせおよび/または並置することによって得られる。このようにして、印刷されたモチーフを高度に個別化しつつ、比較的低い印刷コストで多数の色を再現することができる。
【0147】
本発明によれば、特に、それぞれの印刷インクは、熱可塑性プラスチックストランド上および/またはエッジコーティング上に連続的におよび/または次々に付加してもよく、特に着色(混色)は、印刷インクを熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティング上に重ね合わせおよび/または並置することによって生成してもよい。
【0148】
本発明によれば、特に、それぞれの印刷インクは、特にその付加直後、または次に付加および/または付加される印刷インクの付加前に、乾燥またはUV硬化(UV乾燥)され得る。この点において、さらに以下に示すように、それぞれの印刷装置またはインク付加装置の下流に接続することができる、対応する乾燥装置または乾燥装置を使用することができる。
【0149】
本発明による方法の実施形態によれば、特に方法工程(c)において、印刷の適用は、減法混色(印刷)表色系、特にCMYK(印刷)表色系(ここで、Cはシアン、Mはマゼンタ、Yはイエロー(黄)、Kはキー(黒)を表す)を使用して実行してもよい。したがって、本発明に従って好ましく使用可能なCMYK表色系は、画像形成コンポーネントとして、またはさまざまな色を構成するために使用できる4つの成分に基づいている。
【0150】
本発明の範囲内で、特に方法工程(c)において、特に、熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティングには、特に基材とは反対側を向いた側面に、印刷インクを付加する前に、特に少なくとも1つの(トップ)インクに基づいて、および/または該インクを使用して、最初にプライマーおよび/またはベース層が設けられるように、進めることができる。これに関連して、プライマーおよび/またはベースコートは、熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティング上に少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断なく、付加されるべきである。この場合、(トップ)コート色は、特にカラージェット印刷(インクジェット印刷)および/またはレーザー印刷、特にカラージェット印刷(インクジェット印刷)を使用して付加することができる。したがって、付加は、特にインクジェット印刷を使用して実行することができる。さらに、(被覆)インクは、UV硬化性またはUV乾燥性となるように構成することができる。さらに(被覆)インクに関する限り、該インクは、特に、その付加の実質的に直後、または次に付加および/または付加される印刷インクの付加前に、まず乾燥および/またはUV硬化またはUV乾燥することができる。
【0151】
原則として、(被覆)インクは、本発明に従って使用される印刷インクと同じタイプの色であり得る。原理的には、(被覆)インクを上にスプレー等することも考えられる。
【0152】
特に、被覆インクとしては、白い(トップ)被覆インクが使用される。
【0153】
(トップ)インクを使用するプライマーまたはベース層は、特に熱可塑性プラスチックストランドまたは関連するエッジコーティングの形態で下にある材料を光学的に平らにする役割を果たし、これにより印刷の全体的な光学的品質も向上する。さらに、印刷インクの密着性も向上させることができる。
【0154】
本発明に従って好ましく使用される多色印刷技術およびこの点で使用される印刷インクまたは表色系に関しては、ISO 2846-1:2017をさらに参照することもできる。
【0155】
さらに、本発明によれば、特に方法工程(c)において、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングには、印刷インクの付加後、好ましくは(被覆)インクおよび印刷インクの付加後に、特に、基材とは反対側を向いた面に、好ましくは透明および/または半透明のシーリングまたはシーリング層を設けることもできる。または、特に最後の層として、対応する仕上げ層またはシーリング層を、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティング上に付加することもできる。この場合、特に少なくとも1つの(透明な)コーティングを使用することができる。
【0156】
この場合、(透明)ラッカーを、熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティング上に、少なくとも実質的に表面全体にわたって、または少なくとも実質的に中断することなく付加することができる。
【0157】
さらに、この場合、(透明)ラッカーは、特にその付加の直後に、乾燥および/またはUV硬化またはUV乾燥することができる。
【0158】
(透明)ラッカーも同様に、特にインクジェット印刷またはレーザー印刷によって、好ましくはインクジェット印刷によって付加することができる。原則として、あまり好ましくないとしても、スプレーなども可能である。
【0159】
本発明によれば、最終層またはシーリング層は、基本的に、艶消しまたは光沢および/または構造化するように構成することができ、この点における特性は、たとえば、特に乾燥中のUV作用によって制御することができる。本発明によれば、最終層またはシーリング層も構造化された方式で構成することができる。この場合、特に、構造化(透明)コーティングは、たとえば断続的(透明)コーティング付加などを使用して実行することができる。この場合、それぞれの場合に付加される(透明な)コーティング層は、特に、それぞれの付加直後に乾燥および/またはUV硬化またはUV乾燥することができる。本発明によれば、(透明)コーティングは、特に、上述したように、その付加直後に乾燥および/またはUV硬化(UV乾燥)することができる。
【0160】
最終層またはシーリング層は、特に、下に配置された印刷をさらに封止して保護する役割を果たし、それに応じて光学特性も影響を受ける可能性がある。さらに、最終層またはシールリング層は、特に、基材の狭側面または狭表面のエッジ領域、あるいはコーティングが付加された狭側面と基材の平坦な側面との間の移行領域を、コーティングまたは封止する役割を果たすこともできる。この目的に使用される最終層またはシーリング層または(透明)コーティングは、同様に、特定の印刷またはインク付加装置に従って付加することができ、乾燥装置、特にUV乾燥装置をその下流に接続することができる。
【0161】
本発明によれば、特に方法工程(c)において、印刷の適用は、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングの少なくとも実質的に全長に沿って、および/またはプラスチックストランドおよび/またはエッジコーティング上に少なくとも実質的にエッジレスに、および/または熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングの少なくとも実質的に高さ全体にわたって実行することができる。
【0162】
さらに、本発明による好ましい実施形態によれば、特に方法工程(c)において、印刷の適用は、電子的にまたはコンピュータベースの方法で、特にコンピュータ制御で、好ましくはデジタル印刷(同義的にデジタル印刷、ダイレクトデジタル印刷、またはコンピューターツープリントとも呼ばれる)を使用して制御および/または実行することができる。この点において、印刷の過程で作成される印刷画像は、電子ベース、特にファイルベースまたはデータストリームベースで構成することができる。したがって、プラスチックストランドまたはエッジコーティング上に作成される印刷イメージまたはモチーフは、対応する印刷装置上のコンピュータからの電子ファイルまたはデータストリームから転送することができる。これに基づき、作成される印刷画像の個々の構成または適応が可能であり、また、個々の電子印刷画像処理などに基づいて、またはそれから開始することも可能である。
【0163】
以下では、本発明による方法の範囲内で使用できる基材について、またこの点におけるさらなるプロセスの態様に関して、詳細に説明する。
【0164】
本発明によれば、木材、木材代替品、プラスチック、ガラス、または金属、好ましくは木材または木材代替品を、特に板状基材として使用することができる。特に、プラスチック系の木材代替材料等も、板状基材として使用することができる。この点において、木とプラスチックの組み合わせなど、対応する材料の組み合わせも使用することができる。
【0165】
本発明に関連して、木材代替材料という用語は、特に木繊維材料を意味すると理解される。通常、木繊維材料とは、パーティクルボード、MDFボード(中密度繊維板)、OSBボード(配向性ストランドボード)、WPCボード(木材とプラスチックの複合ボード)など、木繊維を成分として含む材料のことである。上述したように、プラスチックをベースとする木材代替材料も、特に板状基材として使用することができる。本発明によれば、特に板状基材として軽量ボード等を使用することもできる。
【0166】
さらに、板状基材に関する限り、特に本発明によれば、その平坦な側面の少なくとも1つに、コーティング、特にフィルムコーティングおよび/または装飾コーティング、特にプラスチックをベースとしたコーティングが施されてもよい。本発明によれば、これは特に、方法工程(a)および/または(b)が実行される前に、コーティングが基材上にすでに付加および/または固定されているように行われる。
【0167】
一般に、特に板状基材のエッジ(狭側面、狭表面)は、高さが1mm~200mmの範囲、特に5mm~150mmの範囲、好ましくは10mm~100mmの範囲、好ましくは15mm~50mmの範囲であり得る。一般に、エッジの高さは、下にある板状基材の厚さまたは板厚に応じて対応する。さらに、特に板状基材は、長さが1cm~2,500cmの範囲、特に10cm~1,000cmの範囲、好ましくは30cm~900cmの範囲、好ましくは50cm~800cmの範囲であり得る。特に、板状基材は、長さが1cm~2,500cmの範囲、特に10cm~1,000cmの範囲、好ましくは30cm~900cmの範囲、好ましくは50cm~800cmの範囲である。
【0168】
特に、熱可塑性プラスチックストランド、特に異形プラスチックストランドまたはプラスチックフィルムは、これに従った高さ(幅)および/または長さを含み得る。本発明によれば、熱可塑性プラスチックストランド、特に異形プラスチックストランドまたはプラスチックフィルムは、1mm~200mmの範囲、特に5mm~150mmの範囲、好ましくは10mm~100mmの範囲、好ましくは15mm~50mmの範囲の高さを有することができる。さらに、熱可塑性プラスチックストランド、特に異形プラスチックストランドまたはプラスチックフィルムは、1cm~2,500cmの範囲、特に10cm~1,000cmの範囲、好ましくは30cm~900cmの範囲、好ましくは50cm~800cmの範囲の長さを有することができる。
【0169】
これに関連して、方法工程(c)に従って提供される印刷に関する限り、本発明によれば、特に次のように進めることができる。まず、エッジコーティングおよび/または印刷が施される特に板状基材の表面の、好ましくは板状基材および/または担体のエッジ(狭側面、狭表面)の寸法、特に長さおよび/または高さを、特に電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で記録することができる。続いて、特に方法工程(a)による熱可塑性プラスチックストランドの製造、および/または特に方法工程(b)および/または方法工程(a′)による熱可塑性プラスチックストランドの付加および/または固定、および/または特に方法工程(c)による印刷の適用は、特に互いに独立して前記決定された寸法または値に適応され、および/または前記決定された寸法または値の関数として、特に互いに独立して好ましくは電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で制御される。
【0170】
本発明によれば、さらに可能なことには、まず、特に印刷を適用する前および/または方法工程(c)の前、好ましくは本方法の開始時に、特に板状基材、好ましくは特に板状基材の平坦な側面の光学的構成、特に装飾が、特に電子的に検出および/または分析され、その後、特に方法工程(c)において、印刷が光学構成、特に装飾の関数として構成され、および/またはそれに適応される。特に、これは、自動化されたプロセス操作または関連プロセスの範囲内で、コンピュータ制御の方法で実行することもできる。本発明の場合、狭側面の熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティング上に施されるデザインは、特に位置または点の精度に関して、下にある板状基材の特に平らな側面のデザインに正確に適応させることができる。これにより、光学的に特に完成度の高い製品全体が得られる。特に、特に電子データの取得、処理、送信を使用して、特に印刷ファイルまたは印刷またはインク付加装置(c)を制御するための関連データストリームの形式で、下にある基材のデザインをスキャンし、それに正確に印刷を適応させることができる。
【0171】
このようにして、たとえば、エッジコーティングと基材の平坦な側面または平坦な表面との高い光学的均質性または適合性を得ることができる。
【0172】
一般に、方法工程(c)において、印刷の適用は、1m/分~300m/分の範囲、特に10m/分~200m/分の範囲、好ましくは20m/分~100m/分の範囲の速度(印刷速度)で実行することができる。原理的には、本発明によれば、100m/分を超える印刷速度、たとえば100m/分~300m/分の範囲の印刷速度もあり得る。さらに、本発明による実施形態によれば、印刷速度は、特に75m/分~150m/分の範囲とすることができる。特に、印刷速度は、特に連続プロセス操作の場合、または共同のプロセスセクションまたはシステムラインまたは共同のプロセス空間でのプロセス操作の場合、上述の生成速度および/または付加または固定速度と同期するか、またはそれらに対応することもできる。
【0173】
本発明の範囲内で、特に板状基材のエッジコーティングは、熱可塑性プラスチックストランドのみによって形成され、および/または、熱可塑性プラスチックストランド以外に、さらなるエッジコーティング、特にさらなるエッジテープ、特に従来のエッジテープ、好ましくは接着剤を用いて付加および/または固定されるエッジテープは、特に板状基材上に付加および/または固定されない。
【0174】
特に、本発明によれば、本方法に従って取得可能および/または取得される基材、特に本方法に従ってコーティングされたそのエッジは、熱可塑性プラスチックストランド以外に、さらなるエッジコーティングを含まず、特にさらなるエッジテープを含まず、従来のエッジテープを含まず、好ましくは接着剤によって付加および/または固定されるエッジテープを含まない。したがって、本発明によれば、本発明に従ってコーティングされた基材は、特に、たとえばPVC、ABS、PP、PMMA、PET、メラミン、木材、またはアルミニウムに基づいた接着剤によって付加および/または固定されるエッジバンドを含まない。
【0175】
したがって、本発明によれば、基材もしくはそのエッジ上に付加された熱可塑性プラスチックストランド、またはエッジコーティング自体は、特に従来のエッジバンドをさらに必要とせずに、エッジバンドとして機能する。
【0176】
以下では、上記の構成に加えて、熱可塑性プラスチックストランドまたは熱可塑性プラスチックストランドの材料、特にこの点で使用できるプラスチックポリマーに関して、さらに説明する。
【0177】
本発明によれば、特に、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料は、少なくとも1種のプラスチックポリマー、特に接着性ポリマー、好ましくは熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性プラスチックポリマー、好ましくは熱接着性(ホットメルト)の接着性ポリマーを含み、またはそれらから構成されていてもよい。
【0178】
これに関連して、プラスチックポリマーは、非反応性系および反応性系、特に非反応性接着剤および反応性接着剤から選択することができる。
【0179】
さらに、これに関連して、プラスチックポリマーは、ホモポリマーおよびコポリマー、ならびにそれらの混合物および組み合わせから選択することができる。
【0180】
さらに、これに関連して、プラスチックポリマーは、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリエステル、特に、ポリラクチド、ポリウレタン、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレン-アクリレートコポリマー、ならびにそれらの混合物および組み合わせからなる群から選択することができる。
【0181】
本発明による実施形態によれば、プラスチックポリマーは、ホットメルト接着剤(ホットメルト接着ポリマー)、特に熱可塑性ホットメルト接着剤を含むか、またはそれから構成され得る。
【0182】
本発明によれば、熱可塑性プラスチックストランドまたは熱可塑性プラスチックストランドの材料は、少なくとも1種のホットメルト接着剤(ホットメルト接着性ポリマー)、特に熱可塑性ホットメルト接着剤、好ましくは反応性または非反応性のホットメルト接着剤を含むか、またはそれから構成され得る。これに関連して、ホットメルト接着剤は、熱可塑性および/または一成分または二成分ホットメルト接着剤であってもよい。たとえば、ホットメルト接着剤は、反応性一成分または反応性二成分ホットメルト接着剤、特に熱可塑性ホットメルト接着剤であってもよい。
【0183】
特に、本発明によれば、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料は、プラスチックポリマー、特に接着性ポリマー、好ましくは熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性プラスチックポリマー、好ましくは熱接着性(ホットメルト)の接着性ポリマーを、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料を基準にして、1重量%~100重量%の範囲、特に5重量%~100重量%の範囲、好ましくは7.5重量%~100重量%の範囲、より好ましくは10重量%~100重量%の範囲の量で含むか、またはそれから構成され得る。
【0184】
これに関連して、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料は、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料に基づいて、ホットメルト接着剤、特に熱可塑性ホットメルト接着剤を、1重量%~100重量%の範囲、特には5重量%~100重量%の範囲、好ましくは7.5重量%~100重量%の範囲、特に好ましくは10重量%~100重量%の範囲の量で含んでもよい。
【0185】
本発明の一実施形態によれば、ホットメルト接着剤は、反応性ホットメルト接着剤であってもよい。これに関連して、本発明によれば、同様に、反応性ホットメルト接着剤は、湿気架橋性、熱架橋性、および/または放射線架橋性ホットメルト接着剤、特に湿気架橋性ホットメルト接着剤であってもよい。
【0186】
特に、反応性ホットメルト接着剤は、化学反応性基を含んでもよく、特に、化学反応性基は、イソシアネート基、シラン基、エポキシ基、ウレタン基および反応性二重結合または多重結合(特にC-C二重結合または多重結合)およびそれらの組み合わせから、好ましくはイソシアネート基とシラン基から選択され、および/または、特に化学反応性基は末端である。
【0187】
本発明によれば、反応性ホットメルト接着剤は、(i)反応性、特に湿気架橋性ポリウレタン(PUR)、好ましくはイソシアネート基官能化および/またはイソシアネート基含有ポリウレタン、好ましくはイソシアネート末端ポリウレタン、(ii)反応性、特に湿気架橋性ポリオレフィン(POR)、好ましくはシラン基官能化および/またはシラン基含有ポリオレフィン、好ましくはシラン基グラフト化ポリオレフィン、(iii)反応性、特に放射線架橋性、好ましくはUV架橋性のポリ(メタ)アクリレート、好ましくはウレタン基官能化および/またはウレタン基含有ポリ(メタ)アクリレート、およびそれらの組み合わせの群から選択されてもよく、特に好ましくは、(i)反応性、特に湿気架橋性ポリウレタン(PUR)、好ましくはイソシアネート基官能化および/またはイソシアネート基含有ポリウレタン、好ましくはイソシアネート末端ポリウレタン、およびそれらの組み合わせからなる群から選択されてもよい。
【0188】
さらに、ホットメルト接着剤は、非反応性ホットメルト接着剤、特に熱可塑性の非反応性ホットメルト接着剤であってもよい。
【0189】
これに関連して、非反応性ホットメルト接着剤は、(i)エチレン酢酸ビニル(EVAポリマー)、(ii)(メタ)アクリレート、(iii)ポリオレフィン(PO)、特にポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)およびアタクチックポリオレフィン(APAO)、(iv)ポリウレタン(PU)、(v)ポリアミド(PA)、(vi)ポリエステル(PES)、(vii)エチレンアクリレート、およびそれらの組み合わせの群から選択されてもよく、より好ましくは、(i)エチレン酢酸ビニル(EVAポリマー)、(ii)(メタ)アクリレート、(iii)ポリオレフィン(PO)、およびそれらの組み合わせの群から選択されてもよい。
【0190】
本発明によれば、特に、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料は、好ましくは酸化防止剤、触媒、樹脂、ワックス、充填剤、湿潤剤、レオロジー調整剤、安定剤、難燃剤、染料、潤滑剤、可塑剤およびそれらの混合物の群から選択される少なくとも1つのさらなる成分を含んでもよい。このようにして、熱可塑性プラスチックストランドの特性を、たとえばそのレオロジーまたは固体もしくは硬化状態などにおけるその特性に関して、さらに設定または調整することができる。
【0191】
本発明によれば、原則として、第1の実施形態によれば、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料は、少なくとも1種の無機および/または有機充填剤を含有することができる。この点において、充填剤は、たとえば、無機酸化物、ケイ酸塩、炭酸塩、硫酸塩、水酸化物ならびにそれらの混合物および組み合わせの群から選択されてもよく、好ましくは酸化アルミニウム、二酸化ケイ素、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、アルカリ金属酸化物およびアルカリ土類金属酸化物、酸化チタン、酸化鉄、ならびにそれらの混合物および組み合わせの群から選択されてもよい。さらに、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料は、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料を基準として、充填剤を20重量%以下、特に10重量%以下、好ましくは5重量%以下、より好ましくは2重量%以下、非常に好ましくは1重量%以下の量で含有してもよい。
【0192】
一般に、充填剤は、平均粒子サイズ、特に平均粒径、好ましくは平均粒子直径D50が、3μm~20μmの範囲、好ましくは3.5μm~15μmの範囲、より好ましくは4μm~10μmの範囲、最も好ましくは5μm~10μmの範囲であり得る。この点において、粒子サイズを決定するための当業者に自体公知の方法、たとえば、光散乱またはレーザー回折、X線回折または顕微鏡法などに基づく方法または決定方法を使用することができる。
【0193】
しかし、本発明のさらに好ましい実施形態によれば、さらに可能なことには、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料は、少なくとも実質的に充填剤を含まず、特に少なくとも実質的に無機充填剤を含まず、および/または、熱可塑性プラスチックストランドおよび/または熱可塑性プラスチックストランドの材料には、少なくとも充填剤がなく、特に無機充填剤がない。
【0194】
特に、本発明は、熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはそのベースとなる材料上での充填剤の使用を省略することに成功した。これはまた、たとえば、製造、付加または固定の過程で使用されるノズル装置などの詰まりの防止に関して、処理特有の利点をもたらす。さらに、充填剤の排除は、全体的な材料特性の改善にもつながる。
【0195】
一般に、熱可塑性ストランドおよび/または熱可塑性ストランドの材料、特にプラスチックポリマーおよび/またはホットメルト接着剤は、以下の特性の少なくとも1つによって特徴付けることができる。
【0196】
- 60℃~300℃の範囲、特に70℃~280℃の範囲、好ましくは80℃~250℃の範囲の処理温度;および/または
【0197】
- 特にDIN EN ISO 306:2014に準拠して決定され、30℃~200℃の範囲、特に40℃~180℃の範囲、好ましくは50℃~150℃の範囲の軟化範囲および/または軟化温度(ここで、決定は、コフラー(Kofler)加熱ベンチを使用して実行することもできる)
(軟化温度は、特に熱可塑性材料が永久変形できる温度を定義し、この点において、対応する軟化範囲も存在し得る);および/または
【0198】
- 特にDIN EN ISO 868:2003に準拠して決定され、特に20℃で決定され、20~100の範囲、特に25~95の範囲、好ましくは30~90の範囲のショア硬度、特にショア硬度A
(ショア硬度は、特に材料の変形挙動を特徴づける。ショア硬度、特にショア硬度Aを測定するには、特に1kgの試験ウェートを15秒間、材料に押し付ける方法で行うことができる。試験ウェートは、直径0.79mm、開口角35°の平らなチップを含む。侵入深さは、0~100ショアのスケールで測定され、2.5mmの侵入深さがショア値0に対応し、侵入深さ0mmがショア値100に対応するショア硬度は、特に熱可塑性プラスチックストランドまたは得られるエッジコーティングの固体または少なくとも部分的に硬化した状態にて指す。特に、押込み硬度は、デュロメータを使用して測定できる);および/または
【0199】
- 特にDIN EN ISO 11357-2:2020に準拠して決定され、-50℃~0℃の範囲、特に-40℃~-5℃の範囲、好ましくは-25℃~-10℃の範囲のガラス転移温度Tg、
(ガラス転移温度は、特に示差走査熱量測定(DSC)を使用して測定できる。DSCは、サンプルと基準物の温度を上げるのに必要な熱量の差が温度の関数として測定される熱分析的分析である。);および/または
【0200】
- 特にDIN EN ISO 1133-1:2012に準拠して決定され、10分当たり1gから10分当たり200gの範囲、特に10分当たり5gから10分当たり150gの範囲、好ましくは10分当たり10gから10分当たり100gの範囲のメルトフローインデックス
(メルトフローインデックスは、特定の圧力および温度条件下での熱可塑性プラスチックの流動挙動を特徴付ける。メルトマスフローレートとメルトボリュームフローレートは、これに関連して決定できる。メルトフローインデックスは、対応する溶融物の粘度の尺度である。メルトフローインデックスは、特にキャピラリーレオメーターを使用して測定される。材料は、シリンダー内で溶解され、定義された温度、定義された圧力(接触荷重)で、定義されたキャピラリー(ノズル)を通過する。プロセス中に、出現する体積または流出質量は、時間の関数として決定される(通常は10分ごと));および/または
【0201】
- 特にDIN EN ISO 2811-1:2016に準拠して決定され、特に20℃で決定され、0.7~2g/cmの範囲、特に0.8~1.9g/cmの範囲、好ましくは0.85~1.8g/cmの範囲の密度;および/または
【0202】
- 特にDIN EN ISO 2555:2018に準拠して決定され、特に120℃~200℃の範囲で決定され、2,000~200,000mPasの範囲、特に2,200~190,000mPasの範囲、好ましくは2,500~180,000mPasの範囲の粘度
(粘度は、特に粘度の尺度であり、本発明の文脈において、特にいわゆるブルックフィールド(Brookfield)法を使用する回転粘度計を用いて測定することができる。この場合、粘度は、ねじれ要素のたわみによって決定される。この目的のために、スピンドルをサンプル中に浸漬し、所定の回転速度で回転させ、回転速度を一定に保つのに必要な力を測定する。この場合、力は動粘度の尺度である);および/または
【0203】
- 特に170℃~200℃の範囲の温度および90~200μmの範囲の膜厚で決定され、1~20秒の範囲、特に1~15秒の範囲、好ましくは1~12秒の範囲のオープン待機時間
(オープン待機時間は、特に付加から接着部品の接着または接合までの時間を決定する。
この時間は変動し、配合、接着される部品の材質、および環境や部品の温度条件によって異なる。オープン待機時間は、特にDIN EN 923に準拠して決定できる。);および/または
【0204】
- 特に赤外分光法、特にATR(Attenuated Total Reflection)赤外分光法を使用して決定され、特に熱可塑性プラスチックストランドの反応性材料、特に反応性プラスチックポリマーおよび/または反応性ホットメルト接着剤の場合、0.1~20日の範囲、特に0.5~18日の範囲、好ましくは1~17日の範囲の反応時間
(反応時間は、特に反応性接着剤の特別な特性であり、接着剤を(化学的に)硬化するのに必要な時間を決定する)。
【0205】
本発明によれば、非流動性または固体(凝固)および/または少なくとも部分的に硬化した状態にあるプラスチックストランドまたはエッジコーティング、特にプラスチックポリマーおよび/またはホットメルト接着剤は、以下の特性のうち少なくとも1つを特徴することもできる。
【0206】
- 特にDIN EN 1464:2010に準拠して決定され、10~200N/cmの範囲、特に30~175N/cmの範囲、好ましくは50~150N/cmの範囲の剥離強度(90°剥離試験またはT剥離試験)
(90°剥離接着試験は、特に接着剤で接着された2つのコンポーネントを引き離すのに必要な力を決定するために使用される。90°剥離接着試験では、接着された2つのコンポーネントが引き離される間、一定の90°の角度が維持される。接着したコンポーネントを互いに引き離すのに必要な力が測定される);および/または
【0207】
- 特にDIN EN 1465:2009に準拠して決定され、1N/mm~40N/mmの範囲、特に2N/mm~35N/mmの範囲、好ましくは5N/mm~30N/mmの範囲のせん断強度(せん断値)
(せん断強度(せん断値)は、材料の内部構造がそれ自体に対して滑る可能性のある力に抵抗する材料の能力であり、接着剤は、通常、せん断強度が高い傾向がある。せん断強度は、固体が接線方向せん断力に対して示す抵抗である。つまり、物品が材料の表面に垂直な方向ではなく、材料の表面に平行な方向に耐えることができる荷重である。);および/または
【0208】
- 特に-20℃~150℃の範囲の温度および1Hzの周波数で決定され、0.01~100の範囲、特に0.05~90の範囲、好ましくは0.1~80の範囲の損失範囲(タンジェントデルタまたはタンδ)
(損失範囲は、特に損失弾性率と貯蔵弾性率の比を示す。損失係数が高いほど、サンプルの挙動はニュートン流挙動を伴う理想的な粘性流体の挙動に近づく。または、サンプルの挙動がより大きくなると、理想的な弾性固体の挙動に対応する。一般に、理想的な弾性体は値0を含み、理想的な粘性体は値が無限大を含む);および/または
【0209】
- 特にDIN EN ISO 6721-1:2019に準拠して決定され、25℃の温度で決定され、1・10Pa~1・10Paの範囲、特に1・10Pa~1・10Paの範囲、好ましくは1・10Pa~1・10Paの範囲の貯蔵弾性率(G′);および/または
【0210】
- 特にDIN EN ISO 6721-1:2019に準拠して決定され、150℃の温度で決定され、1Pa~1・10Paの範囲、特に10Pa~1・10Paの範囲、好ましくは10Pa~1・10Paの範囲の貯蔵弾性率(G′);および/または
【0211】
- 特にDIN EN ISO 6721-1:2019に準拠して決定され、25℃の温度で決定され、1・10Pa~1・10Paの範囲、特に1・10Pa~1・10Paの範囲、好ましくは1・10Pa~1・10Paの範囲の損失弾性率(G″);および/または
【0212】
- 特にDIN EN ISO 6721-1:2019に準拠して決定され、150℃の温度で決定され、1Pa~1・10Paの範囲、特に10Pa~1・10Paの範囲、好ましくは10Pa~1・10Paの範囲の損失弾性率(G″);および/または
【0213】
- 特にDIN EN ISO 527-1:2019および/またはDIN EN ISO 527-2:2012に準拠して決定され、25℃の温度で決定され、1N/mm~5,000N/mmの範囲、特に100N/mm~4,000N/mmの範囲、好ましくは、1,000N/mm~2,500N/mmの範囲の弾性率(応力-ひずみ)。
【0214】
本発明によれば、特にポリエステルの形態のプラスチックポリマーを使用することにより、特に高い弾性率、特に1,000N/mm~5,000N/mmの範囲を達成することができる。
【0215】
さらに、本発明によれば、複合体は、以下の特性のうちの少なくとも1つによって特徴づけることができる。
【0216】
- 特にIkea TM 0002に準拠して決定され、3~5の範囲、特に4~5の範囲の耐水性
(耐水性は、特に、基材または基材の狭いエッジと、それに付加または固定されたエッジコーティングとの間のエッジ領域または接続領域(接合部)における、水によって引き起こされる膨潤の視覚的に検出可能または目に見える発現の関数として、1~5のレーティングで評価される。値5は、この点で最良の特性に関連する(すなわち、特に膨潤がないか、または膨潤が0.05mm未満である);および/または
【0217】
- 特にIkea TM 0002に準拠して決定され、3~5の範囲、特に4~5の範囲の耐熱性
(耐熱性は、特に基板または基板の狭いエッジと、それに付加または固定されたエッジコーティングとの間のエッジ領域または接続領域(接合部)における、熱の作用により生じる変化の視覚的に検出可能または目に見える発現の関数として、1~5のレーティングで評価される。値5は、この点で最良の特性に関係する(つまり、特に熱の作用によって引き起こされる変化がないこと);および/または
【0218】
- 特にAMK Module 2 Merkblatt 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に複合体および/またはエッジコーティング中に視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、湿潤気候条件に対する耐性
(湿潤気候条件に対する耐性とは、特に基材または基材の狭いエッジと、それに付加または固定されたエッジコーティングとの間のエッジ領域または接続領域(接合部)における、視覚的に検出可能なまたは可視的な変化を指し、ここで、本発明では、上で述べたように、存在する試験条件下では複合体および/またはエッジコーティングにおいて少なくとも本質的に変化はない);および/または
【0219】
- 特にAMK module 3 data sheet 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に複合体および/またはエッジコーティングの視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、交互耐候性
(交互耐候性とは、特に基材または基材の狭いエッジと、それに付加または固定されたエッジコーティングとの間のエッジ領域または接続領域(接合部)における視覚的に検出可能なまたは可視的な変化を指し、本発明によれば、上で述べたように、存在する試験条件下では複合体および/またはエッジコーティングにおいて少なくとも本質的に変化はない。);および/または
【0220】
- 特にAMK module 1 data sheet 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に複合体および/またはエッジコーティング中に視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、水蒸気に対する耐性
(耐水蒸気性とは、特に基材または基材の狭いエッジと、それに付加または固定されたエッジコーティングとの間のエッジ領域または接続領域(接合部)における視覚的に検出可能なまたは可視的な変化を指し、本発明によれば、上述したように、現在の試験条件下では複合体および/またはエッジコーティングにおいて少なくとも本質的に変化はない。);および/または
【0221】
- 特にDIN EN ISO 4892-2:2013および/またはDIN EN 15187:2006に準拠して決定され、グレースケールに従って3~5の範囲、特に4~5の範囲、好ましくは5、および/またはブルースケール(ウールスケール)に従って6~8の範囲、特に7~8の範囲、好ましくは8であるUV耐性
(特にUV耐性については、露光後にグレースケールとブルースケール(ウールスケール)による分類を実行可能である。判定値が高いほど、色の変化が目立ちにくく、グレースケールによる分類5が最も高く、目に見える色の変化がないことを意味する。ブルースケールは耐性を年単位で表すことができ、値8(最大値)は1.5年に相当する)。
【0222】
さらに、本発明による方法に関する限り、特に本発明により可能なことには、熱可塑性プラスチックストランドを特に方法工程(a)および/または(b)に従って製造および/または付加および/または固定するための板状基材は、まず製造装置(A)に沿って、および/または付加および/または固定装置(B)に沿って、特に製造と付加および/または固定との組み合わせ装置に沿って送られ、それから、特に方法工程(c)に従って熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティング上に印刷を施すために、印刷および/またはインク付加装置(C)に沿っておよび/または通過して案内される。
【0223】
これに関連して、本発明の第1の実施形態によれば、一方では、装置(A、B、C)は、共同の処理セクションまたはシステムライン、および/または共同のプロセス空間(システム空間)に配置してもよい。しかし、その一方で、本発明によれば、装置(A、B、C)、特に一方の製造装置(A)および/または付加および/または固定装置(B)、好ましくは製造と付加または固定との組み合わせ装置と、他方の印刷および/またはインク付加装置(C)とは、互いに分離したプロセスセクションまたはシステムラインに、および/または互いに分離したプロセス空間(システム空間)に配置してもよい。
【0224】
しかしながら、本発明のさらなる実施形態によれば、また可能なことには、担体は、特に方法工程(a)および/または(a′)に従って、最初に、製造装置(A)に沿って、および/または担体付加および/または固定装置に沿って、特に、製造と担体付加および/または固定との組み合わせ装置、特に製造と担体付加または固定との組み合わせ装置に沿って通り、そして製造された熱可塑性プラスチックストランドは、担体に付加および/または固定され、続いて、特に方法工程(c)に従って熱可塑性プラスチックストランドに印刷を適用するために、印刷および/またはインク付加装置(C)に沿っておよび/または通過して案内され、続いて、特に方法工程(b)に従って熱可塑性プラスチックストランドを基材上に付加および/または固定するために、担体が除去され、板状基材が、付加および/または固定装置(B)に沿っておよび/または通過して案内される。
【0225】
しかしながら、上述の2つの実施形態に関する限り、原理的には、いわば基材が固定され、対応する装置が基材に沿っておよび/または基材を通過して、特に基材のエッジに沿って案内されるようにしてもよい。
【0226】
本発明によれば、装置(A、B、C)は、共同の処理セクションまたはシステムライン、および/または共同の処理空間(システム空間)に配置することができる。対照的に、装置(A、B、C)、特に一方の製造装置(A)および印刷および/またはインク付加装置(C)と、他方の付加および/または固定装置(B)とは、または特に、一方の製造装置(A)と、他方の印刷および/またはインク付加装置(C)および付加および/または固定装置(B)とは、互いに分離されたプロセスセクションまたはシステムライン、および/または互いに分離されたプロセス空間(プロセス空間)に配置することができる。
【0227】
本態様による方法に関するさらなる関連構成については、本発明によるさらなる態様に関する構成を参照することもでき、同様に適用される。
【0228】
さらに、本発明の別の主題は、本発明の第2の態様によれば、特に板状基材(材料基材)、好ましくは板状の木材および/または家具部品のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)の方法を実行するための、好ましくは、板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具部品の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)にエッジコーティングを付加するための方法を実施するための、好ましくは上記請求項のいずれか一項に記載の方法を実施するためのシステム(プラント)である。
本システムは以下のコンポーネントおよび/または装置を備える。
(A)特に熱接着性(ホット接着性)の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを好ましくはエッジングテープの形態で製造するための、および/または方法工程(a)を実行するための少なくとも1つの製造装置(A)と、
(B)特に、特に板状基材のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)が得られるように、および/または特に板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体が得られるように、特に熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、特に板状基材に、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)に付加および/または固定するための、および/または方法工程(b)を実行するための、少なくとも1つの付加および/または固定装置(B)と、
(C)特に熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上に、および/またはエッジコーティング上に印刷を適用するための、および/または方法工程(c)を実行するための、少なくとも1つの印刷および/またはインク付加装置(C)。
【0229】
本発明によれば、前にも述べたように、製造装置(A)と付加および/または固定装置(B)とは、製造と付加および/または固定との組み合わせ装置として組み合わされ、または構成されてもよい。本発明によれば、付加および/または固定装置(B)は、付加および/または固定および/または成形装置として構成してもよい。さらに、製造と付加および/または固定との組み合わせ装置は、製造と付加と固定と成形との組み合わせ装置として構成してもよい。
【0230】
本発明の第1の実施形態によれば、製造装置(A)、付加および/または固定装置(B)、特に製造と付加および/または固定との組み合わせ装置、および印刷および/またはインク付加装置(C)は、下流側に、および/またはプロセス方向に好ましくは直接に次々に、および/または予め指定された順序で順々に接続および/または配置されてもよい。
【0231】
しかし、本発明のさらなる実施形態によれば、製造装置(A)、印刷および/またはインク付加装置(C)、および付加および/または固定装置(B)は、予め指定された順序でプロセス方向の下流側、および/またはプロセス方向に好ましくは直接に次々に、および/または順々に接続および/または配置することもできる。このような装置の配置は、特に、熱可塑性プラスチックストランドが中間工程の一部として基材上に付加される場合に存在する(方法工程(a′)についての上記の構成も参照)。
【0232】
本発明によれば、一般に、製造装置(A)、付加および/または固定装置(B)、特に製造と付加または固定との組み合わせ装置、および印刷および/またはインク付加装置(C)は、共同のプロセスセクションまたはシステムライン、および/または共同のプロセス空間(プロセス空間)に配置することができ、あるいは、製造装置(A)、付加および/または固定装置(B)、特に製造と付加または固定との組み合わせ装置(AB)、および印刷および/またはインク付加装置(C)は、共同のプロセスセクションまたはシステムライン、および/または共同のプロセス空間(プロセス空間)に配置することができる。製造装置(A)、付加および/または固定装置(B)、特に製造と付加または固定との組み合わせ装置(AB)、および印刷および/またはインク付加装置(C)は、特に、互いに異なりおよび/または互いに分離したプロセスセクションまたはシステムラインに、および/または互いに異なりおよび/または互いに分離したプロセス空間(システム空間)に、少なくとも部分的に配置することができる。
【0233】
本発明によれば、一方の製造装置(A)および付加および/または固定装置(B)と、他方の印刷および/またはインク付加装置(C)とは、それぞれ互いに分離したプロセスセクションまたはシステムライン、および/または互いに分離したプロセス空間(システム空間)内に配置することもでき、あるいは、一方の製造装置(A)および印刷および/またはインク付加装置(C)と、他方の付加および/または固定装置(B)とは、それぞれ互いに分離したプロセスセクションまたはシステムライン、および/または互いに分離したプロセス空間(システム空間)内に配置することもできる。
【0234】
本発明によれば、印刷および/またはインク付加装置(C)は、少なくとも1つの印刷および/またはインク付加装置、特に複数の印刷および/またはインク付加装置を備えてもよい。この点で、印刷および/またはインク付加装置は、プロセス下流方向および/またはプロセス方向に前後におよび/または次々に接続および/または配置することができる。
【0235】
さらに、本発明によれば、印刷および/またはインク付加装置(C)は、特に事前に付加されたそれぞれの印刷インクを乾燥および/または硬化、特にUV硬化するための、少なくとも1つの乾燥装置、特に複数の乾燥装置を備えてもよい。この場合、それぞれの乾燥装置は、それぞれの印刷および/またはインク付加装置に対してプロセス方向の下流側に配置されてもよく、および/またはそれに対してプロセス方向の下流側に配置されてもよい。
【0236】
さらに、本発明の範囲内において、特に、印刷および/またはインク付加装置(C)は、特に少なくとも1つの(透明)コーティングに基づいておよび/または該コーティングを使用して、特に好ましくは透明および/または半透明の仕上げおよび/またはシーリング層を付加するために、少なくとも1つのコーティング付加装置を備えてもよい。この点において、ワニス付加装置は、印刷および/またはインク付加装置に対してプロセス方向に、および/またはそれに対してプロセス方向の下流側に配置することができる。同様に、本発明によれば、少なくとも1つの(さらなる)乾燥装置が、特に、付加された(クリア)コーティングの乾燥および/または硬化および/または光沢および/または艶消しの設定のために、および/または構造化コーティング表面および/または構造化コーティング表面を生成するために、プロセス方向の下流側またはコーティング付加装置からプロセス方向の下流側に配置され得る。
【0237】
さらに、本発明によれば、本システムは、特に熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティングの表面を処理、好ましくは平滑化するための少なくとも1つの表面処理装置を備え、特に、表面処理装置は、平滑化、研削、フライス加工、校正、切断および/または研磨の装置として構成され、および/または、特に、表面処理装置は、プロセス方向において印刷および/またはインク付加装置(C)の上流側に配置され、および/またはプロセス方向において上流側または後者の上流側に接続されるようにしてもよい。
【0238】
熱可塑性プラスチックストランドの表面処理またはエッジコーティングは、一般に、印刷の適用前に実行され、これは、本発明によるシステムにおけるこの点での装置の配置にも反映される。
【0239】
本発明による方法に関連して上述したように、熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングは、少なくとも1種のプラスチックポリマーおよび好ましくは少なくとも1種の熱可塑性プラスチックポリマーまたは少なくとも1種のホットメルト接着剤を含む。これに関連して、本発明によれば、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングは、特に方法工程(a)および/または(a′)および/または(b)の実行時および/または実行中に、特に一方では(a)および(b)または他方では(a)、(a′)および(b)、好ましくは方法全体の実行時および/または実行中に、少なくとも本質的に非熱可塑性プラスチックポリマーを含まず、特に、層などに配置された非熱可塑性プラスチックポリマーを含まないことが好ましい。これにより、製造または付加または固定の過程で、下にある熱可塑性ポリマーを流動性または熱接着性の状態に完全に変換することが可能になる。したがって、本発明によれば、特に可能なことには、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングは、少なくとも実質的に非熱可塑性プラスチックポリマーを含まない。
【0240】
特に、本発明によれば、可能なことには、方法工程(a)および/または(a′)および/または(b)、特に一方では(a)および(b)または他方では(a)、(a′)および(b)において提供および/または使用される熱可塑性プラスチックストランドは、非熱可塑性プラスチックポリマーを少なくとも実質的に含まない。さらに、本発明によれば、可能なことには、得られる(最終)製品中、および/または本発明による方法の実施後、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティングは、非熱可塑性プラスチックポリマーを少なくとも実質的に含まない。
【0241】
本発明によるシステムおよび/または本発明によるプラントに関するさらに関連する構成については、本発明に従って適用可能な、本発明によるさらなる態様に関する構成を参照することもできる。
【0242】
本発明のさらなる主題は、本発明の第3の態様によれば、板状基材(材料基材)、特に板状の木材および/または家具部品であり、該基材は、少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)上に、該エッジに付加および/または固定されかつ特にエッジコーティングを構成する熱可塑性ストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを含み、該基材は、上記請求項のいずれか一項に記載の方法によって取得可能および/または得られる。
【0243】
本態様に関連して、本発明はまた、板状基材(材料基材)、特に板状の木材および/または家具部品に関するものであり、該基材は、少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)上に、該エッジに付加および/または固定されかつ特にエッジコーティングを構成する熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを含み、特に上記で定義した基材である。
【0244】
熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティングは、少なくとも実質的に充填剤を含まず、および/または、熱可塑性プラスチックストランドおよび/またはエッジコーティングには、少なくとも実質的に充填剤がない。
【0245】
本態様によれば、本発明はまた、板状基材(材料基材)、特に板状の木材および/または家具部品に関するものであり、該基材は、少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)上に、該エッジに付加および/または固定されかつ特にエッジコーティングを構成する熱可塑性ストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを含み、特に上で定義された基材である。
【0246】
板状基材は、基材に付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体を含み、および/または該複合体として構成され、複合体は、以下の特性の少なくとも1つにより特徴付けられる。
【0247】
- 特にIkea TM 0002に準拠して決定され、3~5の範囲、特に4~5の範囲の耐水性;および/または
- 特にIkea TM 0002に準拠して決定され、3~5の範囲、特に4~5の範囲の耐熱性;および/または
- 特にAMK Module 2 Merkblatt 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に複合体および/またはエッジコーティング中に視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、湿潤気候耐性;および/または
- 特にAMK module 3 data sheet 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に複合体および/またはエッジコーティングの視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、交互耐候性;および/または
- 特にAMK module 1 data sheet 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に複合体および/またはエッジコーティング中に視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、水蒸気耐性;および/または
- 特にDIN EN ISO 4892-2:2013および/またはDIN EN 15187:2006に準拠して決定され、グレースケールに従って3~5の範囲、特に4~5の範囲、好ましくは5であり、および/またはブルースケール(ウールスケール)に従って6~8の範囲、特に7~8の範囲、好ましくは8であるUV耐性。
【0248】
本発明による板状基材に関する限り、本発明により考え得ることには、板状基材のエッジコーティングは、熱可塑性プラスチックストランドのみによって形成され、および/または熱可塑性プラスチックストランドは、特に板状基材の唯一のエッジコーティングを形成し、および/または特に板状基材は、熱可塑性プラスチックストランド以外に、さらなるエッジテープを含まず、特に従来のエッジテープを含まず、好ましくは接着剤を使用して付加および/または固定し得るエッジテープを含まない。
【0249】
一般に、付加された印刷を含む最終製品における熱可塑性プラスチックストランドは、0.06mm~3.25mmの範囲、特に0.085mm~2.25mmの範囲、好ましくは0.125mm~1.7mmの範囲、好ましくは0.2mm~1.5mmの範囲、より好ましくは0.22mm~1.2mmの範囲、最も好ましくは0.25mm~1mmの範囲、さらに好ましくは0.3mm~0.9mmの範囲の厚さを有することができる。
【0250】
以下に、好ましい実施形態の図表現を参照して、本発明をより詳細に説明する。しかしながら、本発明のこれらの好ましい実施形態の説明では、本発明に関して決して限定するものではなく、本発明のさらなる利点、特性、態様および特徴についても説明する。
【図面の簡単な説明】
【0251】
図1A図1Aは、第1の実施形態によるエッジコーティングのための、本発明によるプロセスシーケンスの概略図である。
図1B図1Bは、本発明のさらなる実施形態によるエッジコーティングのための、本発明によるプロセスシーケンスの概略図である。
図2A図2Aは、本発明の一実施形態によって本発明のシステム(プラント)を提供するための様々な装置の配置の概略図である。
図2B図2Bは、本発明のさらなる実施形態によって本発明のシステム(プラント)を提供するための様々な装置の配置の概略図である。
【0252】
図1Aは、エッジコーティングのための本発明による方法のシーケンスを示しており、これによれば、熱接着性またはホット接着性の熱可塑性プラスチックストランドが、最初に、方法工程(a)に従って製造され、特にこれが、直後に方法工程(b)に従って特に板状基材上、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ上に付加および/または固定される。次に、付加および/または固定後、熱可塑性プラスチックストランドまたはエッジコーティング上への印刷の適用は、方法工程(c)に従って、必要に応じて時間中断を伴って、または独立したプロセス操作で、または方法工程(a)および(b)の実行に関して別のプロセス空間にて実行される。図1Aはまた、方法工程(a′)の形態で中間工程を実行する方法シーケンスを示しており、これに従って、方法工程(a)に従って予め製造された熱可塑性プラスチックストランドが、方法工程(b)に従って板状基材上に付加および/または固定される前に、担体上に付加および/または固定される。これに関連して、担体上に付加された熱可塑性プラスチックストランドの保管および/または輸送は、その後に特に板状基材上に付加および/または固定する目的のために、実行することができる。
【0253】
図1Bは、代替のプロセスシーケンスを示しており、これによれば、方法工程(a)で製造された熱接着性プラスチックストランドが、最初に、中間工程または方法工程(a′)に従って担体上に付加および/または固定され、次に、方法工程(c)に従って印刷が施される。この方法は、方法工程(a′)と方法工程(c)の間、特に異なるプロセス空間などで中断することもでき、または不連続に実行することもできる。続いて、同様に、必要に応じて、中断後、または不連続に、または別のプロセス空間で、担体上に付加された印刷された熱可塑性プラスチックストランドを、方法工程(b)に従って、特に担体を取り外した後に、特に板状基材上に付加および/または固定することができる。図1Bはまた、代替の実施形態を示し、これによると、方法工程(a)で製造された熱可塑性プラスチックストランドは、方法工程(a′)を実行することなく、方法工程(c)に従って直接印刷される。
【0254】
さらに、図2Aは、本発明によるシステム、または本発明による方法を実行するための関連システムの基礎となる装置についての、図1Aによるプロセス操作に対応する配置を示している。これによると、本システムは、製造装置(A)、付加または固定装置(B)、および印刷またはインク付加装置(C)を備える。製造装置(A)、付加および/または固定装置(B)、および印刷および/またはインク付加装置(C)は、下流側にまたはプロセス方向に上記の順序で直列に接続または配置されており、その結果、まず、熱接着性プラスチックストランドの製造が実行され、続いて、板状基材上に付加および/または固定され、再度、印刷が施される。
【0255】
図2Bは、本発明による方法を実行するための本発明によるシステム、またはそれに関連する設備の基礎となる装置についての、図1Bによるプロセス操作に対応する配置を示す。製造装置(A)、印刷またはインク付加装置(B)、および付加または固定装置(C)は、下流側にまたはプロセス方向に上記の順序で直列に接続または配置される。
【0256】
本発明による板状基材のさらに関連する構成については、本発明によるさらなる態様の構成を参照することもでき、ここで同様に適用される。
【0257】
さらに、本発明の別の主題は、本発明のさらなる態様によれば、さらに、上記で定義された方法において、基材、特に板状基材(材料基材)、好ましくは板状の木材および/または家具部品のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)のための、好ましくはエッジテープの形態をした熱接着性の熱可塑性ストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムの使用発明である。
【0258】
本態様による使用に関するさらなる関連説明については、本発明によるさらなる態様に関する説明を参照することもでき、同様に適用される。
【0259】
さらに、本発明の別の主題は、本発明のさらなる態様によれば、さらに、特に板状基材(材料基材)、好ましくは板状の木材および/または家具部品のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)のための、好ましくは板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具部品の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)にエッジコーティングを付加するための、好ましくはエッジテープの形態をした熱接着性(ホット接着性)の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムの使用発明であって、
熱可塑性ストランドは、特に、特に板状基材のエッジコーティング(狭側面のコーティング、狭表面のコーティング)が得られるように、および/または特に板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体が得られるように、特に板状基材、特に板状基材の少なくとも1つのエッジ(狭側面、狭表面)に付加および/または固定され、好ましくは付加され物質的に結合および/または永久的に固定され、さらに、
熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム、および/またはエッジコーティングを付加および/または固定する前または後に、熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上に、および/またはエッジコーティング上に印刷が施される。
【0260】
本発明の本態様による使用に関するさらなる関連説明については、本発明によるさらなる態様に関する説明を参照することもでき、同様に適用される。
【0261】
本発明のさらなる構成、変形、修正、特別な特徴および利点は、本発明の範囲から逸脱することなく、説明を読めば当業者には容易に明らかであり実現可能である。
【0262】
以下の実施形態を参照して本発明をさらに説明するが、これらの実施形態は本発明を限定するものではない。
【実施例
【0263】
本発明による方法を以下の実施例により説明する。
【0264】
一般的な手順
本発明による方法の特定の実施形態では、熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性プラスチックストランド、特に異形プラスチックストランドまたはプラスチックフィルムは、最初に、好ましくは押出成形を使用して、好ましくはエッジバンドの形態で製造される。
【0265】
製造された熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性プラスチックストランドは、特に板状基材、好ましくは板状の木材または家具の部品上に付加され、固定され、必要に応じてその後成形され、その結果、特に熱可塑性プラスチックストランドによる板状基材のエッジコーティング(同義的に狭側面コーティングまたは狭表面コーティングとも呼ばれる)が得られるか、または、特に板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体が得られる。
【0266】
必要または所望に応じて、その後、たとえばフライス加工、平滑化、研削、切断および/または研磨を使用して、後処理、特に均質化を実行することができる。
【0267】
次の方法工程では、デジタル印刷を使用して、熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上、またはエッジコーティング上に印刷が施される。
【0268】
代替手順
本発明による方法の別の特定の実施形態によれば、熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムは、最初に、好ましくはエッジバンドの形態で、好ましくは押出成形を使用して製造される。
【0269】
中間工程では、製造された熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性プラスチックストランドを担体上に付加して固定し、好ましくは除去可能または中間的(すなわち、非永久的)な方法で付加および固定する。
【0270】
必要または所望に応じて、その後に、たとえばフライス加工、平滑化、研削、切断および/または研磨を使用して、後処理、特に均質化を実行することができる。
【0271】
続いて、熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドを担体から取り外し、次いで、特に板状基材、好ましくは板状の木材または家具の部品上に付加し、固定することにより、特に板状基材のエッジコーティングが得られるか、または特に板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体が得られる。
【0272】
必要または所望に応じて、この工程の後に、たとえばフライス加工、平滑化、研削、切断および/または研磨を使用して、後処理、特に均質化を行うことも、またはその代わりに行うこともできる。
【0273】
次の方法工程では、デジタル印刷によって、熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上、またはエッジコーティング上に印刷が施される。
【0274】
別の特定の実施形態によれば、デジタル印刷による印刷は、熱可塑性プラスチックストランドが担体から特に板状基材上に運ばれる前に実行することもできる。
【0275】
印刷の詳細(デジタル印刷)
印刷は、特定の実施形態によれば、前後に配置された6つのプリントヘッドからなり、それぞれの後にUVランプが続いて設けられた印刷付加装置上で実行される。UV硬化可能な色が次々に付加され、直ちにUV硬化される。カラーは、ホワイト(ベース層として)、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順序で配置または付加される。この配置は、特に、いわゆるCMYKカラーモデルとISO 2846-1:2017に準拠した印刷技術に従っている。
【0276】
印刷用のデザインは、使用される機器の対応するプログラムに所定の画像ファイルの形式で保存することができ、画像ファイルは高解像度を含む。画像セクションは、印刷される狭側面またはエッジの正確な寸法に応じて、対応する画面上にて手動で選択できる。
【0277】
あるいは、たとえば、木材ベースのパネルがシステムに供給されるときに基材の表面デザインを光学的に検出し、狭側面の印刷用のデザインを正確に表面デザインに対して自動的に適応させることによって、デザインを基材に自動的に適応させることもできる。
【0278】
熱接着性プラスチックストランド
本発明に従って製造される熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムは、特に反応性および/または非反応性(熱可塑性)プラスチックポリマー、特に接着剤を含む。非反応性接着剤として、たとえば、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレンアクリレートコポリマー、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリオレフィン、ポリエステル、特にポリラクチド、またはポリウレタンベースのプラスチックポリマーまたは対応する混合物を使用することができる。たとえば、一液型(1K)または二液型(2K)のポリウレタン系またはポリオレフィン系のプラスチックポリマー、またはそれらの混合物を、反応性接着剤として使用することができる。
【0279】
さらに、熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドは、他の成分、たとえば、酸化防止剤、触媒、樹脂、ワックス、充填剤、湿潤剤、レオロジー調整剤、安定剤、難燃剤、着色剤、潤滑剤、可塑剤、およびそれらの混合物を含んでもよい。
【0280】
熱接着性(ホットメルト)の熱可塑性プラスチックストランドの材料としては、たとえば以下のような市販品が使用できる。
(i)非反応性系:
Jowat-Toptherm(登録商標)EP 12 237.60(ポリオレフィンベース)、
Jowatherm(登録商標)211.50(ポリアミドベース)、
Jowat-Toptherm(登録商標)237.50(ポリオレフィンベース)、
(ii)反応性系:
Jowatherm-Reaktant(登録商標)600.71(ポリウレタンベース、1液系)、
Jowatherm-Reaktant(登録商標)629.70(ポリオレフィンベース、1液系)
【0281】
充填剤量の影響
充填剤の量の影響を判断するために、ポリアミドベースの接着剤とポリウレタンベースの接着剤(反応性と非反応性の両方)を使用して、それぞれの場合で一連の比較を実行する。木材ベースの基材の狭側面は、上述のように本発明の方法に従ってコーティングされる。それぞれの場合において、接着剤は、各場合の接着剤を基準として、充填剤として異なる量の炭酸カルシウム(CaCO)、すなわち0重量%、1重量%、5重量%、10重量%、20重量%を含む。
【0282】
全ての接着剤は、基本的に本発明による方法に適しており、印刷可能なエッジコーティングの形成をもたらす。すなわち、それぞれの接着剤は、本発明に従ってそれぞれ処理することができる。
【0283】
しかし、一連の試験(充填剤の量を増やし、その他の点では同じ接着剤と同じ手順による)では、いずれの場合も、高スループットでは充填剤含有量の増加に伴って(押出)ノズルの摩耗が増加すること、および、処理特性、特に付加性と流動性が低下すること、および、接着強度、特に剥離強度、接着性、接着強度、せん断強度、耐熱性、損失範囲およびせん断弾性率が低下することが示されている。
【0284】
典型的な手順のさらなる説明
典型的な手順によれば、上述の出発原料を使用して、以下に説明する方法でさまざまな試験が実行される。
【0285】
まず、画像ファイルが、システムに接続されたワークフローにロードされ、定義された基準が自動的にチェックされる。基準には、たとえば、ファイルの解像度、それに含まれる色情報、その他の定義可能なパラメータが含まれる。指定された基準からの逸脱によりエラーメッセージが表示された場合は、修正を直接実行できる。コーティングする狭いエッジの寸法を直接入力すると、画像ファイルが、印刷される領域の対応するサイズに自動的に調整される。プリントアウトや対応画面での確認も可能である。適応された画像ファイルは、対応するインターフェイスを介して印刷装置で利用可能になる。
【0286】
続いて、コーティングされる木材ベースのパネルがシステムに導入され、位置合わせされる。画像ファイルまたはデザインを提供するための上記の方法の代替として、自動プロセスで該パネルがシステムに移動され、印刷装置に送られるときに、木材ベースのパネルの表面装飾を光学的に検出することもできる。
【0287】
次いで、木材ベースのパネルの狭表面をスリットノズルまたはローラーに沿って移動させ、熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドの基となるプラスチックポリマーまたは接着剤を狭表面全体に均質に付加する。
【0288】
付加されたプラスチックポリマーまたは接着剤は、木材ベースのパネルが移動する間の冷却プロセスにより凝固して、熱可塑性プラスチックストランドを形成する。たとえば、反応性プラスチックポリマーを使用する場合、特に下流側にUVランプまたは熱源を配置して架橋を開始させることができる。
【0289】
次いで、熱可塑性プラスチックストランドの表面は、たとえばフライス加工、平滑化、研削、切断および/または研磨などの様々なツールによって自動的に均質化される。
【0290】
次に、均質化された表面は、前後に配置された6つのプリントヘッドで構成され、それぞれの後ろにUVランプが付いている印刷付加装置を通過する。ホワイト(ベース層として)、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順に色が次々に付加され、それぞれが直接UV硬化される。この手順はDIN 2846-1に準拠している。
【0291】
最後に、デジタル印刷可能なワニスを表面全体に付加し、UVランプで平滑化するかマットに硬化させる。したがって、ワニスは、下にある色と木材ベースのパネルのエッジを仕上げて保護する役割を果たす。
【符号の説明】
【0292】
A 製造装置
B 付加および/または固定装置
C 印刷および/またはインク付加装置
a 方法工程(a)
b 方法工程(b)
c 方法工程(c)
a’ 中間工程または方法工程(a’)

図1A
図1B
図2A
図2B
【手続補正書】
【提出日】2023-04-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具部品のエッジコーティングのための方法、特に板状基材、好ましくは板状の木材および/または家具部品の少なくとも1つのエッジにエッジコーティングを付加するための方法であって、
前記方法は:
(a)熱接着性の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、好ましくは押出成形を使用して、好ましくはエッジバンドの形態で製造する工程と、
(b)前記板状基材のエッジコーティングが得られるように、および/または前記板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの結合が得られるように、前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、前記板状基材の少なくとも1つのエッジに付加および/または固定、特に材料結合および/または永久固定する工程と、
(c)前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上に、および/または前記エッジコーティングに印刷を適用する工程と、
からなること、
前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、多色印刷によって、および/または、異なる色の複数の印刷インクを使用して実行されること、前記印刷インクは、ドット状および/またはスクリーン状に前記熱可塑性プラスチックストランド上および/または前記エッジコーティング上に付加され、結果として得られる着色は、前記印刷インクを重ね合わせおよび/または並置することによって生成されること、
前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、デジタル印刷を使用して電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で制御および/または実行されること、前記印刷の過程で生成される印刷画像は、電子ベースの方法で構成および/または事前決定されること、
まず、前記エッジコーティングおよび/または前記印刷が施される前記板状基材の領域の寸法が、電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で決定され、それに続いて、前記熱可塑性プラスチックストランドの製造、および/または、前記熱可塑性プラスチックストランドの付加および/または固定および/または前記印刷の適用は、前記決定された寸法に適応され、および/または、前記決定された寸法に応じて電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で制御されること、そして
まず、前記印刷の適用の前および/または前記方法工程(c)の前に、前記板状基材の光学的構成が、電子的に決定および/または分析され、その後、前記方法工程(c)において前記印刷が、前記光学的構成の関数として構成されおよび/または前記光学的構成の関数に適応されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記方法、特に前記方法工程(a)、(b)および(c)の全体的な操作は、少なくとも実質的に連続的におよび/または中断せずにおよび/または少なくとも実質的に中断のないプロセス操作でおよび/または少なくとも実質的に中断のないプロセス操作で実行されること、および/または、
前記方法工程(a)、(b)および(c)は、空間的にコヒーレントおよび/または時間的にコヒーレントに、特に空間的にコヒーレントかつ時間的にコヒーレントに実行されること、および/または、
前記方法工程(a)、(b)および(c)は、特にインライン方法またはインラインプロセスとして、共同のプロセス操作および/または共同のプロセスセクション(システムセクション)もしくはシステムラインおよび/または共同のプロセス空間(システム空間)において実行されること、
あるいは
前記方法、特に前記方法工程(a)、(b)および(c)の全体的な操作は、不連続的におよび/または中断なしに実行されること、および/または、
前記方法工程(a)、(b)および(c)、特に前記方法工程(b)および(c)は、少なくとも部分的には空間的に互いに分離されておよび/または時間的に互いに分離されて、特に、空間的に互いに分離されかつ時間的に互いに分離されて実行されること、および/または、
前記方法工程(a)、(b)および(c)、特に前記方法工程(b)および(c)は、少なくとも部分的には互いに別のプロセス操作で、および/または互いに別のプロセス空間(システム空間)で実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
特に前記方法工程(a)において、前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記熱可塑性プラスチックストランド用の材料、特に前記熱可塑性プラスチックストランドの、特に以下に定義するようなプラスチックポリマーは、成形可能および/または流動性および/または熱接着性の状態で存在し、および/または特に、好ましくは前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記熱可塑性プラスチックストランドに使用される(出発)材料、特にプラスチックポリマーの軟化範囲および/または軟化点を超える温度に加熱することによって、そのような状態に変換されること、および/または、
特に前記方法工程(a)において、前記熱可塑性プラスチックストランドの製造は、少なくとも1つの製造装置(A)によって実施および/または実行されること、特に、前記熱可塑性プラスチックストランドは、特にノズル押出、好ましくはスロットノズル押出を使用して、前記製造装置(A)から少なくとも実質的に均一に、および/または少なくとも実質的に均一におよび/または少なくとも実質的に一定の速度で製造および/または排出されること、および/または、
特に前記方法工程(a)において、前記熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドの製造は、ノズル、特にノズル押出、好ましくはスロットノズル押出によって実行されること、または、特に前記方法工程(a)において、前記熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドの製造は、ローラーおよび/またはローラー排出によって行われること、および/または、
特に前記方法工程(a)において、前記熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドの製造は、ノズル、特にノズル押出、好ましくはスロットノズル押出によって、またはロールおよび/またはロール排出によって行われること、および/または、
特に前記方法工程(a)において、前記熱可塑性樹脂ストランドの製造は、1m/分~300m/分の範囲、特に10m/分~200m/分の範囲、好ましくは20m/分~100m/分の範囲の速度で行われることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性プラスチックストランドは、少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断することなく、および/または少なくとも実質的に均質に、および/または均一な厚さで、前記特に板状基材上、特に前記板状基材の少なくとも1つのエッジ上に付加および/または固定されること、および/または、
特に前記方法工程(b)において、前記熱可塑性プラスチックストランドは、少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断することなく、前記特に板状基材上、特に前記板状基材の少なくとも1つのエッジ(狭側面)上に付加および/または固定されること、および/または、
特に方法工程(b)において、前記板状基材の少なくとも1つのエッジ(狭側面)は、その高さ全体および/または長さ全体に沿って、特に少なくとも実質的に表面全体にわたって、前記熱可塑性プラスチックストランドで被覆されることを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の方法。
【請求項5】
前記板状基材、特に前記板状基材のエッジには、少なくとも1つの接着促進剤(プライマー)が付与され、および/または、特に前記熱可塑性プラスチックストランドを付加および/または固定する前に、好ましくはコロナまたはプラズマ処理を用いて、前処理および/または表面処理および/または活性化が施されること、または
前記方法工程(b)において、前記熱可塑性プラスチックストランドを前記特に板状基材、特に前記板状基材の少なくとも1つのエッジに付加および/または固定することは、接着促進剤(プライマー)を使用せずに、および/または前記板状基材の前処理および/または表面処理および/または活性化を行わず、特に前記板状基材のエッジに接着促進剤を使用せず、および/または前記熱可塑性樹脂ストランドの前処理を行わずに、特に前記基材に付加される前記熱可塑性樹脂ストランドの側面および/または表面の前処理を行わずに、実行されることを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の方法。
【請求項6】
特に前記方法工程(a)の後、好ましくは前記方法工程(a)の少なくとも実質的に直後、および/または特に前記方法工程(b)の前および/または前記方法工程(c)の前に、少なくとも1つの中間工程、特に方法工程(a′)に従って少なくとも1つの中間工程が実行されること、
特に、前記方法は、前記方法工程(a)、(a′)、(b)および(c)の順序で実施されること、または
特に、前記方法は、前記方法工程(a)、(a′)、(c)および(b)の順序で実施されること、および
中間工程として、特に前記方法工程(a′)による中間工程として、前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムの付加および/または固定、好ましくは付加および取外し可能なおよび/または中間的(非永久的)な固定が、担体上で実行されること、
特に、前記担体上への付加および/または固定は、ノズル付加、好ましくはスロットノズル付加、ローラー付加、スクレーピング、スプレー、カレンダリング、印刷プロセスによって、特にノズル付加または押出および/またはローラー付加、好ましくはスロットノズル付加によって行われること、および/または、
特に、前記熱可塑性プラスチックストランドの成形(フォーマッティング)、特にさらなる成形(さらなるフォーマッティング)は、前記熱可塑性プラスチックストランドが前記基材に付加および/または固定される間および/または後に実行されること、および/または
特に、前記担体は、前記熱可塑性プラスチックストランドを受けるための少なくとも1つの表面および/または側面を備えること、および/または、
特に、前記担体は、好ましくは耐熱紙、好ましくは耐熱性ボール紙、金属、好ましくは耐熱性プラスチック、木材、およびそれらの組み合わせの群から選択される担体材料を含むか、またはそれらからなることを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の方法。
【請求項7】
特に前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、好ましくはインクジェット印刷および/またはレーザー印刷、特にインクジェット印刷によって付加し得る少なくとも1つの印刷インクを使用して実行されること、特に、前記印刷インクは、UV硬化可能に構成されること、
特に、前記印刷インクは、その付加後、および/または前記熱可塑性プラスチックストランド上および/または前記エッジコーティング上への付加後に、特に少なくとも1つの乾燥および/またはUV硬化装置を使用して、乾燥および/またはUV硬化されることを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の方法。
【請求項8】
特に前記方法工程(c)において、前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記エッジコーティングは、前記印刷インクの付加後、好ましくは前記(トップ)インクおよび前記印刷インクの構成後に、特に前記基材とは反対側を向いた側面上に、特に少なくとも1つの(透明な)ラッカーに基づいておよび/または該ラッカーを使用して、好ましくは透明および/または半透明の仕上げおよび/またはシーリング層が設けられること、
特に、前記(透明)ラッカーは、前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記エッジコーティング上に、少なくとも実質的に表面全体にわたって、および/または少なくとも実質的に中断することなく付加されること、および/または、
特に、前記仕上げまたはシール層は、艶消しまたは光沢のあるように、および/またはテクスチャード加工されるように構成されること、および/または、
特に、前記仕上げまたはシーリング層は、特に構造化(透明)コーティング付加を行なって、好ましくは断続的(透明)コーティング付加などを行なって、構造化様式で構成されること、および/または、
特に、前記(透明)コーティングは、特にその付加直後に乾燥および/またはUV硬化(UV乾燥)されることを特徴とする請求項1~7のいずれか1つに記載の方法。
【請求項9】
前記特に板状基材のエッジコーティングは、前記熱可塑性プラスチックストランドのみによって形成されること、および/または前記熱可塑性プラスチックストランド以外に、さらなるエッジコーティング、特にさらなるエッジテープ、特に従来のエッジテープ、好ましくは接着剤を使用して付加および/または固定されるエッジテープは、前記特に板状基材に付加および/または固定されないこと、および/または、
前記方法によって取得可能なおよび/または得られる前記基材は、特に前記方法に従ってコーティングされたそのエッジにおいて、前記熱可塑性プラスチックストランド以外に、さらなるエッジコーティング、特にさらなるエッジテープ、特に従来のエッジテープ、好ましくは接着剤によって付加および/または固定されるエッジテープを含まないことを特徴とする請求項1~8のいずれか1つに記載の方法。
【請求項10】
前記複合体は:
- 特にIkea TM 0002に準拠して決定され、3~5の範囲、特に4~5の範囲の耐水性、および/または、
- 特にIkea TM 0002に準拠して決定され、3~5の範囲、特に4~5の範囲の耐熱性、および/または、
- 特にAMK Module 2 Merkblatt 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に前記複合体および/または前記エッジコーティング中に視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、湿潤気候条件に対する耐性、および/または、
- 特にAMK module 3 data sheet 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に前記複合体および/または前記エッジコーティングの視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、交互耐候性、および/または、
- 特にAMK module 1 data sheet 005,2015年4月に準拠して決定され、少なくとも実質的に前記複合体および/または前記エッジコーティング中に視覚的に検出可能なおよび/または可視的な変化がない、水蒸気に対する耐性、および/または、
- グレースケールに従って、3~5の範囲、特に4~5の範囲、好ましくは5、および/またはブルースケール(ウールスケール)に従って、6~8の範囲、特に7~8の範囲、好ましくは8の、特にDIN EN ISO 4892-2:2013および/またはDIN EN 15187:2006に準拠して決定されるUV耐性、
からなる特性のうちの少なくとも1つによって特徴付けられる請求項1~9のいずれか1つに記載の方法。
【請求項11】
請求項1~10のいずれかに記載の板状基材のエッジコーティング方法を実行するためのシステムであって、
前記システムは:
(A)方法工程(a)を実行するための、熱接着性の熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、好ましくはエッジングテープの形態で製造するための少なくとも1つの製造装置(A)、
(B)方法工程(b)を実行するために、前記特に板状基材のエッジコーティングが得られるように、および/または前記板状基材とそれに付加および/または固定されたエッジコーティングとの複合体が得られるように、前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルムを、前記板状基材の少なくとも1つのエッジに付加および/または固定するための少なくとも1つの付加および/または固定装置(B)、
(C)方法工程(c)を実行するために、前記熱可塑性プラスチックストランド、特にプラスチック異形材ストランドまたはプラスチックフィルム上、および/または前記エッジコーティング上に印刷を施すための少なくとも1つの印刷および/またはインク付加装置(C)、からなるコンポーネントおよび/または装置を備えること、
前記印刷の適用は、多色印刷によって、および/または異なる色の複数の印刷インクを使用することによって行われること、前記印刷インクは、ドット状および/またはスクリーン状で前記熱可塑性樹脂ストランド上および/または前記エッジコーティング上に付加されること、結果として得られる着色は、前記印刷インクを重ね合わせおよび/または並置することによって生成されること、
前記印刷の適用は、デジタル印刷によって電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で制御および/または実行されること、前記印刷の過程で生成される印刷画像は、電子的に構成および/または事前決定されること、
まず、前記エッジコーティングおよび/または前記印刷が施される前記板状基材の領域の寸法が、電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で決定されること、その後、前記熱可塑性プラスチックストランドの製造、および/または前記熱可塑性プラスチックストランドの付加および/または固定、および/または前記印刷の適用が、前記決定された寸法に適応されること、および/または前記決定された寸法に応じて電子的におよび/またはコンピュータベースの方法で制御されること、そして
まず、前記印刷を適用する前に、前記板状基材の光学的構成が電子的に決定および/または分析されること、その後、前記印刷が前記光学的構成の関数として構成されること、および/または前記光学的構成に適応されることを特徴とするシステム。
【請求項12】
前記製造装置(A)と前記付加および/または固定装置(B)は、製造と付加および/または固定との組み合わせ装置として組み合わされ、および/または構成されることを特徴とする請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記製造装置(A)、前記付加および/または固定装置(B)、特に前記製造と付加または固定との組み合わせ装置、および前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、共同のプロセスセクションまたはシステムライン内に、および/または共同のプロセス空間内に配置されること、
あるいは
前記製造装置(A)、前記製造装置(A)、前記付加および/または固定装置(B)、特に前記製造と付加および/または固定との組み合わせ装置(AB)、および前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、特に、互いに異なるおよび/または互いに分離しているプロセスセクションまたはシステムライン内に、および/または、互いに異なるおよび/または互いに分離しているプロセス空間内に、少なくとも部分的に配置されることを特徴とする請求項11または12に記載のシステム。
【請求項14】
前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、少なくとも1つの印刷および/またはインク付加装置、特に複数の印刷および/またはインク付加装置を備えること、特に、前記印刷および/またはインク付加装置は、プロセス下流方向および/またはプロセス上流方向に前後に接続および/または配置されること、および/または、
前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、特に、事前に付加されたそれぞれの印刷インクを乾燥および/または硬化、特にUV硬化するための、少なくとも1つの乾燥装置、特に複数の乾燥装置を備えること、特に、それぞれの乾燥装置は、それぞれの印刷および/またはインク付加装置に対してプロセス方向の下流側に配置されること、および/または、それぞれの印刷装置および/またはインク付加装置に対してプロセス方向の下流側に配置されること、および/または、
前記印刷および/またはインク付加装置(C)は、特に少なくとも1つの(透明)ワニスに基づいた、および/または該ワニスを用いて、特に、好ましくは透明および/半透明の仕上げおよび/またはシーリング層を適用するために、少なくとも1つのワニス付加装置を備えること、特に、前記ワニス付加装置は、前記印刷および/またはインク付加装置に対してプロセス方向の下流側に配置されること、および/または、前記印刷および/またはインク付加装置に対してプロセス方向の下流側に配置されること、および/または、特に、少なくとも1つの乾燥装置は、乾燥および/または硬化および/または前記付加された(クリア)コーティングの光沢および/または艶消しの設定のために、および/または構造化されたコーティング表面および/または構造化されたコーティング表面を製造するために、プロセス方向の下流側および/または前記コーティング付加装置からプロセス方向の下流側に配置されることを特徴とする請求項11~13のいずれか1つに記載のシステム。
【請求項15】
前記システムは、特に前記熱可塑性プラスチックストランドおよび/または前記エッジコーティングの表面を処理好ましくは平滑化するための、少なくとも1つの表面処理装置を備え、特に、前記表面処理装置は、平滑化、研削、フライス加工、校正、切断および/または研磨の装置として構成されること、および/または、特に、前記表面処理装置は、プロセス方向において前記印刷および/またはインク付加装置(C)の上流側に配置されること、および/または、プロセス方向において前記印刷および/またはインク付加装置(C)の上流側に接続されることを特徴とする請求項11~14のいずれか1つに記載のシステム。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状基材の少なくとも1つのエッジにエッジコーティングを施すことにより、板状基材をエッジコーティングするための方法であって、
前記方法は:
(a)押出成形を用いて熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドを製造する工程と、
(b)前記板状基材のエッジコーティングが得られるように、前記熱可塑性プラスチックストランドを前記板状基材の少なくとも1つのエッジに付加し固定する工程であって、前記板状基材と前記板状基材に付加し固定された前記エッジコーティングとの結合が得られる工程と、
(c)前記熱可塑性プラスチックストランド上に印刷を施す工程と、
からなること、
前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、異なる色の複数の印刷インクを使用する多色印刷によって実行されること、前記印刷インクは、前記熱可塑性プラスチックストランド上にドット状およびスクリーン状の少なくとも1つにおいて付加されること、結果として得られる着色は、前記印刷インクの重ね合わせおよび並置の少なくとも1つによって生成されること、および、
前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、デジタル印刷を使用することによりコンピュータベースの方法で電子的に実行され且つ制御されること、前記印刷の過程で生成される印刷画像は、電子ベースの方法で構成され且つ予め決定されること、
最初に、前記エッジコーティングおよび前記印刷が施される前記板状基材の領域の寸法が、コンピュータベースの方法で電子的に決定され、それに続いて、前記熱可塑性プラスチックストランドの製造、および、前記熱可塑性プラスチックストランドの付加および固定、および、前記印刷の適用が、前記決定された寸法にそれぞれ適応されること、前記決定された寸法に従ってコンピュータベースの方法で電子的にそれぞれ制御されること、および、
最初は、前記印刷の適用前でかつ方法工程(c)の前に、前記板状基材の光学的構成が、電子的に決定され且つ分析されること、それに続いて、方法工程(c)において、前記印刷が前記光学的構成に従って構成され且つ適応されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記板状基材は、板状の木材部品および板状の家具部品の中から選択されること、および、
前記熱可塑性プラスチックストランドは、プラスチック異形材ストランド、プラスチックフィルム、およびプラスチックエッジバンドの中から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法工程(a)、(b)および(c)の全体的な操作からなる前記方法は、少なくとも実質的に中断されないプロセス操作によって少なくとも実質的に連続的に実行されることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
【請求項4】
前記方法工程(a)において、前記熱可塑性プラスチックストランドは、前記熱可塑性プラスチックストランドの軟化範囲を超える温度への加熱を使用することによって、成形可能および熱接着性の状態における押出成形によって製造されること、および、
前記方法工程(a)において、前記熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドの製造は、ノズル押出およびローラー排出の1つによって実行されること、前記熱可塑性樹脂ストランドの製造は、1m/分~300m/分の範囲の速度で行われることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
【請求項5】
前記方法工程(b)において、前記熱可塑性プラスチックストランドは、少なくとも実質的に表面全体にわたって、少なくとも実質的に中断することなく、少なくとも実質的に均質に、前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジに均一な厚さで付加され且つ固定されること、
および
前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジは、前記熱可塑性プラスチックストランドを付加し且つ固定する前に、接着促進剤の付加、コロナ処理の使用およびプラズマ処理の使用の少なくとも1つによって表面活性化が施されることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
【請求項6】
前記方法工程(c)において、前記印刷の適用は、インクジェット印刷およびレーザー印刷の少なくとも1つによって付加される少なくとも1つの印刷インクを使用して実行されること、前記印刷インクはUV硬化性であることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
【請求項7】
前記方法工程(c)において、前記熱可塑性プラスチックストランドは、前記印刷インクの付加後に仕上げ層が設けられること;
前記仕上げ層は、少なくとも1つのラッカーをベースとするシーリング層として付加されること、および、前記仕上げ層は、透明な仕上げ層と半透明な仕上げ層の中から選択されることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
【請求項8】
前記方法から得られ、前記印刷が施されたエッジコーティングとして前記板状基材の前記少なくとも1つのエッジに結合された前記熱可塑性プラスチックストランドを含む複合体全体は:
- IKEA datasheet TM 0002に準拠して決定される、3~5の範囲の耐水性、
- IKEA datasheet TM 0002に準拠して決定される、3~5の範囲の耐熱性、
- 2015年4月のAMK Module 2 datasheet 005に準拠して決定され、前記複合体および前記エッジコーティングの視覚的に検出可能で可視的な変化が少なくとも実質的にない、湿潤気候条件に対する耐性、
- 2015年4月のAMK Module 3 datasheet 005に準拠して決定され、前記複合体および前記エッジコーティングの視覚的に検出可能で可視的な変化が少なくとも実質的にない、交互耐候性、
- 2015年4月のAMK module 1 datasheet 005に準拠して決定され、前記複合体および前記エッジコーティングの視覚的に検出可能で可視的な変化が少なくとも実質的にない、水蒸気に対する耐性、
- DIN EN ISO 4892-2:2013およびDIN EN 15187:2006の少なくとも1つに準拠して決定され、グレースケールに基づき3~5の範囲のUV耐性、
- DIN EN ISO 4892-2:2013およびDIN EN 15187:2006の少なくとも1つに準拠して決定され、ブルースケールおよびウールスケールの少なくとも1つに基づき6~8の範囲のUV耐性、
のうち少なくとも1つ特性によって特徴付けられる請求項1または2記載の方法。
【請求項9】
請求項1による板状基材の少なくとも1つのエッジにエッジコーティングを施すことにより、板状基材のエッジコーティング方法を実施するためのシステムであって、
前記システムは:
(A)押出成形を用いて熱接着性の熱可塑性プラスチックストランドを製造するように構成された少なくとも1つの製造装置Aと、
(B)前記板状基材のエッジコーティングが得られるように、前記熱可塑性プラスチックストランドを前記板状基材の少なくとも1つのエッジに付加および固定するように構成された少なくとも1つの付加および固定装置Bであって、前記板状基材と前記板状基材に付加され固定された前記エッジコーティングとの結合が得られる、前記付加及び固定装置Bと、
(C)前記熱可塑性プラスチックストランド上に印刷を適用するように構成された少なくとも1つの印刷およびインク付加装置Cと、
からなること、
前記少なくとも1つの印刷およびインク付加装置Cは、前記印刷の適用が異なる色の複数の印刷インクを使用する多色印刷によって実行されるように、かつ、前記印刷インクが前記熱可塑性プラスチックストランド上にドット状およびスクリーン状のうちの少なくとも一方で付加されるように構成されること、結果として得られる着色は、前記印刷インクの重ね合わせおよび並置のうちの少なくとも一方によって生成されること、および
前記少なくとも1つの印刷およびインク付加装置Cは、前記印刷の適用がデジタル印刷の使用によりコンピュータベースの方法で電子的に実行および制御されるように構成されること、前記印刷の過程で生成される印刷画像は、電子ベースの方法で構成および事前決定されること、
最初に、前記システムは、前記エッジコーティングおよび前記印刷が施される前記板状基材の領域の寸法がコンピュータベースの方法で電子的に決定されること、これに続いて、前記熱可塑性プラスチックストランドの製造と前記熱可塑性プラスチックストランドの付加および固定と前記印刷の適用とが、前記決定された寸法にそれぞれ適応されること、前記決定された寸法に従ってコンピュータベースの方法で電子的にそれぞれ制御されように構成されること、および
前記システムは、まず、前記印刷の適用前に前記板状基材の光学的構成が電子的に決定および分析されること、それに続いて、前記印刷が前記光学的構成に従って構成され適応されるように構成されることを特徴とするシステム。
【請求項10】
前記製造装置Aと前記付加および固定装置Bは、製造と付加と固定との組み合わせ装置として構成されることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記製造装置Aと、前記付加および固定装置Bと、前記印刷およびインク付加装置Cは、共同のプロセスセクションおよびシステムラインに配置されることを特徴とする請求項9または10記載のシステム。
【請求項12】
前記印刷およびインク付加装置Cは、複数の印刷およびインク付加装置を備え、前記印刷およびインク付加装置Cは、プロセス下流方向に前後に接続されて配置されることを特徴とする請求項9または10に記載のシステム。
【請求項13】
前記印刷およびインク付加装置Cは、印刷インクを乾燥させUV硬化させるように構成された少なくとも1つの乾燥装置を備えること、前記各乾燥装置は、それぞれの印刷およびインク付加装置に対してプロセス方向の下流側に配置されることを特徴とする請求項9または10に記載のシステム。
【請求項14】
前記印刷およびインク付加装置Cは、仕上げ層を付加するように構成された少なくとも1つの仕上げ付加装置を備えることを特徴とする請求項9または10に記載のシステム。
【請求項15】
前記システムは、前記熱可塑性プラスチックストランドの表面を処理するように構成された少なくとも1つの表面処理装置をさらに備えること、前記表面処理装置は、平滑化、研削、フライス加工、校正、切断および研磨の装置のうちの1つとして構成されること、および、前記表面処理装置は、プロセス方向において前記印刷およびインク付加装置Cの上流側に配置されることを特徴とする請求項9または10記載のシステム。
【国際調査報告】