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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】エアロゾル生成組成物
(51)【国際特許分類】
   A24B 15/16 20200101AFI20240719BHJP
   A24B 15/30 20060101ALI20240719BHJP
   A24D 1/20 20200101ALI20240719BHJP
【FI】
A24B15/16
A24B15/30
A24D1/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024501801
(86)(22)【出願日】2022-07-22
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 EP2022070656
(87)【国際公開番号】W WO2023002031
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】2110571.3
(32)【優先日】2021-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(31)【優先権主張番号】2114194.0
(32)【優先日】2021-10-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】クロス, ジェニファー ルイーズ
(72)【発明者】
【氏名】マーティン, スチュアート
(72)【発明者】
【氏名】アビ アウン, ワリド
【テーマコード(参考)】
4B043
4B045
【Fターム(参考)】
4B043BB21
4B043BB22
4B043BC02
4B043BC03
4B043BC04
4B043BC18
4B043BC20
4B045AA21
4B045AB08
(57)【要約】
本発明は、エアロゾル生成材料、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物、非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用される物品、及び物品を備える非燃焼型エアロゾル供給デバイスに関する。エアロゾル生成材料は、約1~約80重量%のエアロゾル生成材料と、約5~約50重量%の1つ以上のバインダーであって、セルロース系バインダーを含む、1つ以上のバインダーと、約0.1~約60重量%の香料と、約1~約25重量%の乳化剤と、任意で充填剤とを含む。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、前記エアロゾル生成材料の約5~約50重量%であり、前記1つ以上のバインダーがセルロース系バインダーを含む、バインダーと、
前記エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
前記エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含む、エアロゾル生成材料。
【請求項2】
前記1つ以上のバインダーが、セルロース系バインダー及び非セルロース系バインダーを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項3】
前記セルロース系バインダーがカルボキシメチルセルロースを含む、請求項1又は2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項4】
前記非セルロース系バインダーがアルギネートを含む、請求項2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項5】
前記1つ以上のバインダーが、カルボキシメチルセルロース及びアルギネートを含む、請求項2に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項6】
セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比が、約1:4~約4:1である、請求項2又は5に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項7】
前記香料がメンソールを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項8】
前記香料がスペアミントを含む、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項9】
前記エアロゾル生成剤が、1つ以上のグリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソ-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンを含む、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項10】
前記エアロゾル生成剤がグリセロールを含む、請求項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項11】
前記乳化剤が、寒天、キサンタンガム、アラビアガム(アカシアガム)、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、及びレシチンから選択される1つ以上の化合物を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項12】
前記乳化剤がグアーガムを含む、請求項1~11のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項13】
前記エアロゾル生成材料が、最大約25重量%の量の充填剤を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項14】
約1重量%未満の充填剤を含む、請求項1~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項15】
任意の充填剤が、マルトデキストリン又は結晶セルロース(MCC)を含む、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項16】
任意の充填剤が、約0.5g/cm未満の密度を有する、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項17】
前記エアロゾル生成剤が、前記エアロゾル生成材料の総重量の約10~約35重量%の量で存在する、請求項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項18】
前記香料が、前記エアロゾル生成材料の総重量の約10~約50重量%の量で存在する、請求項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項19】
前記香料が、前記エアロゾル生成材料の総重量の約30~約50重量%の量で存在する、請求項1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項20】
前記香料が、前記エアロゾル生成材料の総重量の約5~約25重量%の量で存在する、請求項1~19のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項21】
架橋剤を更に含む、請求項1~19のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項22】
前記架橋剤がカルシウムイオンを含む、請求項21に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項23】
架橋剤を含まない、請求項1~20のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項24】
タバコを実質的に含まない、請求項1~23のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項25】
シートの形態である、請求項1~24のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項26】
支持体上のフィルムの形態である、請求項1~24のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項27】
請求項1~26のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物。
【請求項28】
第2のエアロゾル生成材料を更に含み、前記第2のエアロゾル生成材料が、
前記エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、前記エアロゾル生成材料の約5~約50重量%である、1つ以上のバインダーと、
前記エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
前記エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含み、前記第2のエアロゾル生成材料の組成が、前記第1のエアロゾル生成材料の組成とは異なる、請求項27に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項29】
前記第2のエアロゾル生成材料中の前記1つ以上のバインダーが、非セルロース系バインダー、好ましくはアルギネートを含む、請求項28に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項30】
非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用される物品であって、請求項27~29のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物を含む、物品。
【請求項31】
請求項30に記載の物品と、非燃焼型エアロゾル供給デバイスとを備える非燃焼型エアロゾル供給システムであって、前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスが、前記物品が前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用されるときに、前記物品からエアロゾルを生成するように構成されている、非燃焼型エアロゾル供給システム。
【請求項32】
前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスが、前記物品を加熱するが燃焼させないように構成された加熱器を備える、請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品における請求項27~29のいずれか一項に記載のエアロゾル生成組成物の使用であって、前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスが、前記消耗品が前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用されるときに、前記消耗品からエアロゾルを生成するエアロゾル生成デバイスを備える、使用。
【請求項34】
約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が約5~約50重量%であり、前記1つ以上のバインダーがカルボキシメチルセルロースを含む、1つ以上のバインダーと、
約0.1~約60重量%の量の香料と、
約1~約25重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と
(ここで、これらの重量は乾重量基準で計算される)、
溶媒と、
を含むスラリー。
【請求項35】
請求項1~26のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料を作製する方法であって、
(i)
約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が約5~約50重量%であり、前記1つ以上のバインダーがカルボキシメチルセルロースを含む、1つ以上のバインダー、
約0.1~約60重量%の量の香料、
約1~約25重量%の量の乳化剤、及び
任意で充填剤
(ここで、これらの重量は乾重量基準で計算される)、及び
溶媒
を組み合わせるステップと、
(ii)スラリーの層を形成するステップと、
(iii)前記スラリーを乾燥させて、前記エアロゾル生成材料を形成するステップと、
を備える、方法。
【請求項36】
前記溶媒が水である、請求項34に記載のスラリー、又は請求項35に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物、非燃焼型エアロゾル供給システム内で使用される消耗品であって、エアロゾル生成組成物を含む、消耗品、及び非燃焼型エアロゾル供給システムに関する。
【背景】
【0002】
紙巻きタバコ、葉巻などの喫煙消耗品は、使用中にタバコを燃やしてタバコの煙を生成する。このような種類の消耗品に対する代替物は、燃焼させることなく加熱することによって基体材料から化合物を放出することにより、吸入可能なエアロゾル又は蒸気を放出する。これらは、非燃焼型の喫煙消耗品又はエアロゾル生成アセンブリと称されることがある。
【0003】
このような製品の一例は、固体のエアロゾル生成材料を加熱するが燃焼させないことによって化合物を放出する加熱デバイスである。この固体のエアロゾル生成材料は、幾つかの例では、植物性材料を含んでもよい。加熱は、材料の少なくとも1つの成分を揮発させ、典型的には吸入可能なエアロゾルを形成する。これらの製品は、非燃焼加熱式(heat not burn)デバイス、タバコ加熱デバイス、又はタバコ加熱製品と呼ばれることがある。固体のエアロゾル生成材料の少なくとも1つの成分を揮発させるための様々な異なる構成が知られている。
【0004】
別の例として、ハイブリッドデバイスがある。これらは、加熱によって気化して吸入可能な蒸気又はエアロゾルを生成する液体源(ニコチンを含んでいても含んでいなくてもよい)を含む。このデバイスは、固体のエアロゾル生成材料(タバコ材料を含んでいても含んでいなくてもよい)を更に含み、この材料の成分は、吸入可能な蒸気又はエアロゾルに同伴されて吸入媒体を生成する。
【概要】
【0005】
本発明の第1の態様によると、エアロゾル生成に使用されるエアロゾル生成材料が提供される。このエアロゾル生成材料は、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約5~約50重量%であり、1つ以上のバインダーがセルロース系バインダーを含む、1つ以上のバインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含む。
【0006】
実施形態において、エアロゾル生成材料は、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約10~約50重量%であり、1つ以上のバインダーがセルロース系バインダーを含む、1つ以上のバインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約15重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含む。
【0007】
第2の態様において、第1の態様のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物が提供される。
【0008】
本発明の更なる態様によると、第1のエアロゾル生成材料と、第2のエアロゾル生成材料とを含むエアロゾル生成組成物が提供される。この第1のエアロゾル生成材料は、第1の態様に従って定義され、この第2のエアロゾル生成は、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約5~約50重量%である、バインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含み、第2のエアロゾル生成材料の組成は、第1のエアロゾル生成材料の組成とは異なる。
【0009】
実施形態において、第2のエアロゾル生成材料は、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約10~約50重量%である、バインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約15重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含む。
【0010】
本発明の更なる態様によると、非燃焼型エアロゾル供給システム内で使用される消耗品が提供される。この消耗品は、本明細書に定義されるエアロゾル生成組成物を含む。
【0011】
本発明の更なる態様によると、本明細書に定義される消耗品と、非燃焼型エアロゾル供給デバイスとを備える非燃焼型エアロゾル供給システムが提供される。この非燃焼型エアロゾル供給デバイスは、消耗品が非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用されるときに、消耗品からエアロゾルを生成するように配置されたエアロゾル生成デバイスを備える。
【0012】
本発明の更なる態様によると、非燃焼型エアロゾル供給デバイスにおいて使用される消耗品における、本明細書に定義されるエアロゾル生成組成物の使用が提供される。この非燃焼型エアロゾル供給デバイスは、消耗品が非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用されるときに、消耗品からエアロゾルを生成するように配置されたエアロゾル生成デバイスを備える。
【0013】
本発明の更なる態様によると、本明細書に記載されるエアロゾル生成材料又はエアロゾル生成組成物を作製する方法が提供される。
【0014】
本発明の更なる態様によると、本明細書に記載される非燃焼型エアロゾル供給システムを使用してエアロゾルを生成する方法が提供される。この方法は、エアロゾル生成材料を加熱するステップを備える。幾つかの実施形態において、方法は、エアロゾル生成材料を、350℃以下の温度に加熱するステップを備える。幾つかの実施形態において、方法は、エアロゾル生成材料を、約220℃~約280℃の温度に加熱するステップを備える。
【0015】
本発明の更なる特徴及び利点は、本発明の好ましい実施形態の以下の説明から明らかになる。ここで、これらの説明は、添付の図面を参照した例示のためにのみ提供される。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】エアロゾル生成物品の一例の断面図である。
図2図1の物品の斜視図である。
図3】エアロゾル生成物品の一例の断面立面図である。
図4図3の物品の斜視図である。
図5】エアロゾル生成アセンブリの一例の斜視図である。
図6】エアロゾル生成アセンブリの一例の断面図である。
図7】エアロゾル生成アセンブリの一例の斜視図である。
図8】アルギネート含有ゲルのメンソール放出プロファイルを示す図である。
図9】CMC含有ゲルのメンソール放出プロファイルを示す図である。
図10】アルギネート:CMC含有ゲルのメンソール放出プロファイルを示す図である。
図11】アルギネート:CMC含有ゲルのメンソール放出プロファイルを示す図である。
図12】アルギネート:CMC含有ゲルのメンソール放出プロファイルを示す図である。
図13】アルギネート:CMC含有ゲルのメンソール放出プロファイルを示す図である。
図14】消耗品の一例の分解図である。
図15】エアロゾル生成材料の複数の別個の部分を含む消耗品の一例を示す図である。
【詳細な説明】
【0017】
本明細書に記載されるエアロゾル生成組成物は、例えば、加熱、放射線照射又は任意の他の方法でエネルギー供給されたときにエアロゾルを生成することが可能な組成物である。エアロゾル生成組成物は、例えば、固体、液体、又はゲルの形態であってもよく、ニコチンを含んでいても含んでいなくてもよい。エアロゾル生成組成物は、エアロゾル生成材料を含む。エアロゾル生成材料は、「非晶質固体」であってもよい。幾つかの実施形態において、非晶質固体は「モノリシック固体」である。エアロゾル生成材料は、非繊維質であっても、繊維質であってもよい。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、乾燥ゲルであってもよい。エアロゾル生成材料は、その中に幾らかの流体、例えば液体、を保持しうる固体材料であってもよい。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、例えば、約50重量%、60重量%、又は70重量%のエアロゾル生成材料~約90重量%、95重量%、又は100重量%のエアロゾル生成材料を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物はエアロゾル生成材料からなる。
【0018】
本明細書の上に記載されるように、本発明は、エアロゾル生成材料を提供する。このエアロゾル生成材料は、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約5~約50重量%であり、1つ以上のバインダーがセルロース系バインダーを含む、1つ以上のバインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含む。
【0019】
本発明者らは、セルロース系バインダーを含む1つ以上のバインダーは、改善された基体を提供しうることを確立した。
【0020】
カルボキシメチルセルロースなどのセルロース系バインダーを含むバインダーの使用は、材料コストがより低いことに起因して有利でありうる。バインダーの特定の選択は付与が困難でありうる架橋剤の必要を回避できるため、製造の容易さもまた、改善されうる。
【0021】
一実施形態において、1つ以上のバインダーは、セルロース系バインダー及び非セルロース系バインダーを含む。理論に束縛されることを望むものではないが、セルロース系バインダーと非セルロース系バインダーとの組み合わせは、エアロゾル生成材料中の結合に対して相乗効果を有しうると考えられる。例えば、エアロゾル生成材料が使用中に香料を放出する能力は、セルロース系バインダーと非セルロース系バインダーとの組み合わせを使用することによって改善することができる。
【0022】
更に、セルロース系バインダーを特定の比で非セルロース系バインダーと組み合わせることは、香料(例えば、メンソール)が、加熱されたときにエアロゾル生成材料から放出される温度及び/又は香料(例えば、メンソール)が放出される時点である使用セッション中の時点に影響しうる。
【0023】
エアロゾル生成材料は、約1重量%、5重量%、10重量%、12重量%、又は13重量%~約18重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、45重量%、55重量%、65重量%、75重量%、又は80重量%のエアロゾル生成剤(全て乾重量基準で計算)を含む。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、5~35重量%、5~20重量%、5~15重量%、10~35重量%、10~30重量%、12~25重量%、13~20重量%、又は13~18重量%のエアロゾル生成剤(全て乾重量基準で計算)を含む。
【0024】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソ-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成剤は、グリセロールを含むか、グリセロールから本質的になるか、又はグリセロールからなる。
【0025】
エアロゾル生成材料は、約5重量%、10重量%、12重量%、15重量%、17重量%、又は20重量%~約25重量%、30重量%、40重量%、45重量%、又は50重量%の総量の1つ以上のバインダー(全て乾重量基準で計算)を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、15重量%、17重量%、19重量%、又は20重量%~約25重量%、27重量%、又は30重量%の総量の1つ以上のバインダーを含む。例えば、エアロゾル生成材料は、15~30重量%、17~27重量%、17~25重量%、又は20~25重量%の総量の1つ以上のバインダーを含んでもよい。
【0026】
1つ以上のバインダーは、セルロース系バインダーを含む。使用できるセルロース系バインダーの例としては、これらに限定されるものではないが、ヒドロキシルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテート(CA)、セルロースアセテートブチレート(CAB)、及びセルロースアセテートプロピオネート(CAP)を挙げることができる。幾つかの実施形態において、セルロース系バインダーは、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及び/又はカルボキシメチルセルロースから選択される。幾つかの実施形態において、セルロース系バインダーは、カルボキシメチルセルロース(CMC)を含む。幾つかの実施形態において、セルロース系バインダーは、カルボキシメチルセルロース(CMC)である。
【0027】
幾つかの例において、1つ以上のバインダーは、セルロース系バインダー及び非セルロース系バインダーを含む。セルロース系バインダーは、上で列挙したものから選択されてもよい。幾つかの実施形態において、セルロース系バインダーは、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及び/又はカルボキシメチルセルロースから選択される。幾つかの実施形態において、セルロース系バインダーは、カルボキシメチルセルロースを含む。幾つかの実施形態において、セルロース系バインダーは、カルボキシメチルセルロースである。非セルロース系バインダーは、アルギネート、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、ガム、シリカ又はシリコーン化合物、クレイ、ポリビニルアルコール、及びそれらの組み合わせを含む群から選択されてもよい。幾つかの実施形態において、非セルロース系バインダーは、アルギネート、ペクチン、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールからなる群から選択される。幾つかの実施形態において、非セルロース系バインダーは、アルギネートを含む。幾つかの実施形態において、セルロース系バインダーは、アルギネートである。
【0028】
幾つかの実施形態において、バインダーは、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及び/又はカルボキシメチルセルロースのうちの1つ以上、並びに、アルギネート、ペクチン、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールのうちの1つ以上を含む。幾つかの例において、バインダーは、カルボキシメチルセルロースを含むか、カルボキシメチルセルロースから本質的になるか、又はカルボキシメチルセルロースからなる。幾つかの例において、バインダーは、カルボキシメチルセルロース及びアルギネートを含むか、それらから本質的になるか、又はそれらからなる。
【0029】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、架橋剤を含む。幾つかの例において、架橋剤はカルシウムイオンを含む。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、カルボキシメチルセルロース及びカルシウム架橋アルギネートを含んでもよい。架橋剤はまた、固化剤として記載されてもよい。
【0030】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、架橋剤を含まない。
【0031】
幾つかの実施形態において、バインダーは、カルボキシメチルセルロースを含み、カルボキシメチルセルロースは、エアロゾル生成材料の5~50重量%、5~25重量%、5~20重量%、5~15重量%、10~50重量%、15~40重量%、20~35重量%、又は20~30重量%の量(乾重量基準で計算)でエアロゾル生成組成物中に存在する。幾つかの実施形態において、カルボキシメチルセルロースは、エアロゾル生成組成物中に存在する唯一のバインダーである。他の実施形態において、バインダーは、カルボキシメチルセルロース、及び少なくとも1つの更なる非セルロース系バインダー、例えばアルギネートを含む。
【0032】
好適には、バインダーは、セルロース系バインダー及び非セルロース系バインダーを含む。幾つかの実施形態において、セルロース系ゲバインダー対非セルロース系バインダーの重量比は、1:4~4:1、1:1~2:1、2:3~7:3、2:3~3:2、又は1:1~3:2である。幾つかの実施形態において、セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比は、>1:1である。つまり、幾つかの実施形態において、セルロース系バインダーは、非セルロース系バインダーの量よりも多い量で存在する。幾つかの実施形態において、セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比は、約1:1である。幾つかの実施形態において、セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比は、3:2である。
【0033】
本発明者らは、エアロゾル生成材料に1つ以上のバインダーを含むことによって、香味料化合物(例えば、メンソール)がバインダーマトリックス内で安定化し、喫煙セッションの経過にわたって香味料の制御された放出が可能になることを見出した。香料(例えば、メンソール)は、高濃度で安定化され、生成物は、良好な保存寿命を有する。
【0034】
エアロゾル生成材料は、約0.1重量%、0.5重量%、1重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、又は35重量%~約45重量%、50重量%、又は60重量%の香料(全て乾重量基準で計算)を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、1重量%、5重量%、10重量%、20重量%、30重量%、又は35重量%~約42重量%、45重量%、又は47重量%の香料を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、1~45重量%、10~45重量%、20~50重量%、30~50重量%、30~45重量%、又は35~45重量%の香料を含んでもよい。あるいは、エアロゾル生成材料は、5~25重量%、10~25重量%、10~20重量%、又は15~20重量%の香料を含んでもよい。
【0035】
本明細書で使用するとき、用語「香料」及び「香味料」は、現地の規制が許す場合に成人消費者向けの製品に所望の味、香り、又は他の体性感覚を作り出すために使用できる材料を指す。それらは、天然に存在する香味材料、植物性材料、植物性材料の抽出物、合成により得られる材料、又はそれらの組み合わせ(例えば、タバコ、カンナビス、甘草、アジサイ、ユージノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローヴ、メープル、抹茶、メンソール、ニホンハッカ、アニスの実(アニス)、シナモン、ターメリック、インディアンスパイス、アジアンスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、ピーチ、アップル、オレンジ、マンゴー、クレメンティン、レモン、ライム、トロピカルフルーツ、パパイヤ、ルバーブ、ブドウ、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ(Drambuie)、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、サンダルウッド、ベルガモット、ゼラニウム、カット(khat)、ナスワール(naswar)、キンマ(betel)、シーシャ(shisha)、パイン、はちみつエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、サクラの花、カシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ショウガ、コリアンダー、コーヒー、麻、ミント属の任意の品種から得られるミント油、ユーカリノキ、スターアニス、カカオ、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジの皮、バラ、茶(緑茶、紅茶など)、タイム、ジュニパー、エルダーフラワー、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シソ、クルクマ、シラントロ、マートル、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミアン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルヴィ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味増強剤、苦味受容体部位遮断薬、感覚受容体部位活性化剤、若しくは刺激剤、糖類及び/又は代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、シクラメート、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、又はマンニトール)、並びに他の添加剤、例えば、木炭、クロロフィル、ミネラル、植物性材料、又は呼気清涼化剤を含んでもよい。それらは、模造成分、合成成分、若しくは天然成分、又はそれらのブレンドであってもよい。それらは、任意の適切な形態、例えば、液体(油など)、固体(粉末など)、又は気体とすることができる。
【0036】
幾つかの実施形態において、香料は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含む。幾つかの実施形態において、香料は、メンソールを含むか、メンソールから本質的になるか、又はメンソールからなる。
【0037】
幾つかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類果実、及び/又はレッドベリーの香料成分を含む。
【0038】
幾つかの実施形態において、香料はオイゲノールを含む。
【0039】
幾つかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。
【0040】
幾つかの実施形態において、香料は、カンナビスから抽出された香味成分を含む。
【0041】
幾つかの実施形態において、香料は、嗅神経若しくは味覚神経に加えて、又はその代わりに、第5の脳神経(三叉神経)を刺激することによって通常化学的に誘起され、知覚される体性感覚を達成することを目的とした感覚剤を含んでもよく、これらは、加熱効果、冷却効果、ひりつき効果、麻痺効果を提供する薬剤を含んでもよい。適切な熱効果剤は、これに限定されるものではないが、バニリルエチルエーテルであってもよく、適切な冷却剤は、これに限定されるものではないが、ユーカリプトール(eucolyptol)又はWS-3(N-エチル-2-イソプロピル-5-メチルシクロヘキサンカルボキサミド)であってもよい。
【0042】
エアロゾル生成材料は、約1重量%、3重量%、又は5重量%~約7重量%、10重量%、12重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%の乳化剤(全て乾重量基準で計算)を含んでもよい。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、約3重量%、4重量%、又は5重量%~約7重量%、8重量%、又は10重量%の乳化剤を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、4~8重量%、又は5~7重量%の乳化剤を含んでもよい。
【0043】
幾つかの例において、乳化剤は、寒天、キサンタンガム、アラビアガム(アカシアガム)、グアーガム、ローカストビーンガム、ペクチン、カラギーナン、及びレシチンから選択される1つ以上の化合物を含む。幾つかの例において、乳化剤は、グアーガムを含むか、グアーガムから本質的になるか、又はグアーガムからなる。
【0044】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、35重量%未満の充填剤、例えば、約1重量%、5重量%、又は10重量%~約20重量%、25重量%、30重量%、又は35重量%の充填剤(全て乾重量基準で計算)を含む。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、約7重量%、10重量%、又は11重量%~約15重量%、20重量%、又は25重量%の充填剤を含む。例えば、エアロゾル生成材料は、7~25重量%、10~20重量%、15~20重量%、10~15重量%、又は11~15重量%の充填剤を含んでもよい。
【0045】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、60重量%未満の充填剤、例えば、約30重量%、40重量%、又は45重量%~約50重量%、55重量%、又は60重量%の充填剤(全て乾重量基準で計算)を含む。例示的な実施形態において、エアロゾル生成材料は、約40~60重量%、40~55重量%、又は45~55重量%の充填剤を含む。
【0046】
他の実施形態において、エアロゾル生成材料は、20重量%未満、好適には、10重量%未満、又は5重量%未満の充填剤を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、1重量%未満の充填剤を含み、幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、充填剤を含まない。
【0047】
充填剤が存在する場合、1つ以上の無機充填材料、例えば炭酸カルシウム、パーライト、バーミキュライト、珪藻土、コロイドシリカ、酸化マグネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、及び適切な無機吸着剤(モレキュラーシーブなど)を含んでもよい。充填剤が存在する場合、1つ以上の有機充填材料、例えば木材パルプ、セルロース及びセルロース誘導体を含んでもよい。特定の例において、エアロゾル生成材料は、チョークなどの炭酸カルシウムを含まない。
【0048】
充填剤を含む特定の実施形態では、充填剤は繊維質である。例えば、充填剤は、繊維質有機充填材料、例えば、木材パルプ、麻繊維、セルロース、又はセルロース誘導体、例えば、メチルセルロース(MCC)及び/又はナノ結晶セルロースであってもよい。幾つかの実施形態において、充填剤は、木材パルプ及び/又はMCCを含む(又はそれらである)。理論に束縛されることを望むものではないが、エアロゾル生成材料中に繊維質充填剤を含むことで、材料の引張強度を増加させうると考えられる。これは、エアロゾル生成材料がシートとして提供される例、例えば、エアロゾル生成材料シートがエアロゾル生成組成物のロッドを取り囲むとき、において特に有利となりうる。
【0049】
幾つかの例において、充填剤は、マルトデキストリン又は結晶セルロース(MCC)を含む。
【0050】
当業者であれば十分理解するように、結晶セルロースは、セルロースを化学プロセスによって解重合することによって(例えば、酸又は酵素を使用して)形成することができる。結晶セルロースを形成するための方法の一例は、HClなどの酸を使用する、セルロースの酸加水分解を含む。この処理の後に生成されるセルロースは結晶である(すなわち、非晶質領域が残存していない)。結晶セルロースを形成するのに適切な方法及び条件は、当技術分野で周知である。
【0051】
幾つかの例において、充填剤は、約2g/cm未満、例えば、約0.5g/cm未満、又は約0.3g/cm未満の密度を有する。
【0052】
エアロゾル生成材料は、任意の適切な含水量、例えば、1重量%~15重量%を有してもよい。好適には、エアロゾル生成材料の含水量は、約5重量%、7重量%、又は9重量%~約15重量%、13重量%、又は11重量%(湿重量基準)(WWB)であってもよい。エアロゾル生成材料の含水量は、例えば、Karl-Fischer滴定又は熱伝導度検出器を用いたガスクロマトグラフィー(GC-TCD)によって決定されてもよい。
【0053】
エアロゾル生成材料は、着色料を含んでもよい。着色料の添加は、エアロゾル生成材料の視覚的外見を変化させることができる。エアロゾル生成材料中の着色料の存在は、エアロゾル生成材料及びエアロゾル生成組成物の視覚的外見を向上することができる。エアロゾル生成材料に着色料を添加することによって、エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成組成物の他の成分又はエアロゾル生成材料を含む物品の他の成分と色を一致させることができる。
【0054】
エアロゾル生成材料の所望の色に応じて種々の着色料を使用してもよい。エアロゾル生成材料の色は、例えば、白、緑、赤、紫、青、茶、又は黒であってもよい。他の色もまた想定される。天然又は合成着色料、例えば、天然又は合成染料、食品グレードの着色料、及び医薬品グレードの着色料を使用してもよい。ある特定の実施形態において、着色料はカラメルであり、カラメルは、エアロゾル生成材料に茶色の外見を付与することができる。(例えば、タバコと同様)。ある特定の実施形態において、エアロゾル生成材料は、最大5重量%、例えば、約1~約4重量%の着色料、例えばカラメル(乾重量基準で計算)を含む。そのような実施形態において、エアロゾル生成材料の色は、エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物中の他の成分(例えば、タバコ材料)の色と同様であってもよい。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料への着色料の添加は、エアロゾル生成材料をエアロゾル生成組成物中の他の成分と視覚的に区別できなくする。
【0055】
着色料は、エアロゾル生成材料の形成中(例えば、エアロゾル生成材料を形成する材料を含むスラリーを形成する場合)に組み込まれてもよく、又は着色料は、その形成後にエアロゾル生成材料に付与されてもよい(例えば、着色料をエアロゾル生成材料上に噴霧することによって)。
【0056】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、活性物質を更に含む。例えば、幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、タバコ材料及び/又はニコチンを更に含む。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、5~60重量%(乾重量基準で計算)のタバコ材料及び/又はニコチンを含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約1重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%~約70重量%、60重量%、50重量%、45重量%、40重量%、35重量%、又は30重量%(乾重量基準で計算)の活性物質を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約1重量%、5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%~約70重量%、60重量%、50重量%、45重量%、40重量%、35重量%、又は30重量%(乾重量基準で計算)のタバコ材料を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成組成物は、10~50重量%、15~40重量%、又は20~35重量%のタバコ材料を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約1重量%、2重量%、3重量%、又は4重量%~約20重量%、18重量%、15重量%、又は12重量%(乾重量基準で計算)のニコチンを含んでもよい。例えば、エアロゾル生成組成物は、1~20重量%、2~18重量%、又は3~12重量%のニコチンを含んでもよい。
【0057】
幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、タバコ抽出物などの活性物質を含む。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、5~60重量%(乾重量で計算)のタバコ抽出物を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、又は25重量%~約60重量%、50重量%、45重量%、40重量%、35重量%、又は30重量%(乾重量基準で計算)のタバコ抽出物を含んでもよい。例えば、エアロゾル生成組成物は、10~50重量%、15~40重量%、又は20~35重量%のタバコ抽出物を含んでもよい。タバコ抽出物は、エアロゾル生成組成物が1重量% 1.5重量%、2重量%、又は2.5重量%~約10重量%、8重量%、6重量%、5重量%、4.5重量%、又は4重量%(乾重量基準で計算)のニコチンを含むような濃度でニコチンを含んでもよい。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、1~10重量%、2.5~8重量%、又は2~6重量%のニコチンを含んでもよい。幾つかの例において、タバコ抽出物から生じるニコチン以外のニコチンはエアロゾル生成組成物中に存在しなくてもよい。
【0058】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、タバコ材料を含まないが、ニコチンを含む。そのような幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約1重量%、2重量%、3重量%、又は4重量%~約20重量%、18重量%、15重量%、又は12重量%(乾重量基準で計算)のニコチンを含んでもよい。例えば、エアロゾル生成組成物は、1~20重量%、2~18重量%、又は3~12重量%のニコチンを含んでもよい。
【0059】
エアロゾル生成組成物は、酸を含んでもよい。酸は、有機酸であってもよい。これらの実施形態のうちの幾つかにおいて、酸は、一塩基酸、二塩基酸、及び三塩基酸のうちの少なくとも1つであってもよい。そのような幾つかの実施形態において、酸は、少なくとも1つのカルボキシル官能基を含んでもよい。そのような幾つかの実施形態において、酸は、アルファ-ヒドロキシ酸、カルボン酸、ジカルボン酸、トリカルボン酸、及びケト酸のうちの少なくとも1つであってもよい。そのような幾つかの実施形態において、酸は、アルファ-ケト酸であってもよい。
【0060】
そのような幾つかの実施形態において、酸は、コハク酸、乳酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、フマル酸、レブリン酸、酢酸、リンゴ酸、ギ酸、ソルビン酸、安息香酸、プロパン酸、及びピルビン酸のうちの少なくとも1つであってもよい。
【0061】
好適には、酸は乳酸である。他の実施形態において、酸は安息香酸である。他の実施形態において、酸は無機酸であってもよい。これらの実施形態のうちの幾つかにおいて、酸は鉱酸であってもよい。そのような幾つかの実施形態において、酸は、硫酸、塩酸、ホウ酸、及びリン酸のうちの少なくとも1つであってもよい。幾つかの実施形態において、酸はレブリン酸である。
【0062】
酸の含有は、エアロゾル生成組成物がニコチンを含む実施形態において特に好ましい。そのような実施形態において、酸の存在は、エアロゾル生成組成物が形成されるスラリーに溶解した種を安定化させることができる。酸の存在は、スラリーの乾燥中にニコチンの蒸発を低減するか、又は実質的に防止することができ、それによって、製造中のニコチンの損失を低減する。酸の存在はまた、ニコチンが存在する場合に、エアロゾルの香り(flavour)を改善することができる。例えば、ニコチンの知覚されるえぐみ(harshness)が、酸の存在によって低減されうる。
【0063】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコを実質的に含まない。「実質的に含まない」によって、材料が、1重量%未満、例えば0.5重量%未満のタバコを含むことを意味する。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコを含まない。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、タバコ繊維を含まない。特定の実施形態において、エアロゾル生成材料は繊維質材料を含まない。
【0064】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、タバコ繊維を含まない。特定の実施形態において、エアロゾル生成組成物は繊維質材料を含まない。
【0065】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、第1及び第2のエアロゾル生成材料を含み、第2のエアロゾル生成材料の組成は、第1のエアロゾル生成材料の組成とは異なる。
【0066】
第1のエアロゾル生成材料は本明細書に定義される通りであり、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約5~約50重量%であり、1つ以上のバインダーがセルロース系バインダーを含む、1つ以上のバインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含む。
【0067】
第2のエアロゾル生成材料は、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約5~約50重量%である、1つ以上のバインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含む。
【0068】
一実施形態において、第1のエアロゾル生成材料は本明細書に定義される通りであり、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約10~約50重量%であり、1つ以上のバインダーがセルロース系バインダーを含む、1つ以上のバインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約15重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含み、
第2のエアロゾル生成材料は、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約10~約50重量%である、1つ以上のバインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約15重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含む。
【0069】
エアロゾル生成材料に関連して本明細書に開示される実施形態の全ては、第2のエアロゾル生成材料がセルロース系バインダーを含む必要がないこととは別に、第1及び第2のエアロゾル生成材料の両方に等しく当てはまる。一態様において、第2のエアロゾル生成組成物中の1つ以上のバインダーは、第1のエアロゾル生成組成物中の1つ以上のバインダーとは異なる。
【0070】
特定の実施形態において、第2のエアロゾル生成材料中の1つ以上のバインダーは、第1のエアロゾル生成材料中の1つ以上のバインダーとは異なる。特定の実施形態において、第2のエアロゾル生成材料中の1つ以上のバインダーは、非セルロース系バインダーを含む。幾つかの例において、非セルロース系バインダーは、アルギネートである。
【0071】
2つの異なるエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物は、2つの異なる温度での、又はある温度範囲にわたる香料の放出を可能にしうる。これは、とりわけ、エアロゾル生成材料が異なるバインダーを含む場合に該当しうる。例えば、香料(例えば、メンソール)は、第2のエアロゾル生成材料からよりも低い温度で第1のエアロゾル生成材料から放出される場合があり、逆もまた真であり、より幅広い温度範囲、及び潜在的にはより長い時間にわたる、香料の放出を可能にする。理論に束縛されることを望むものではないが、香料(例えば、メンソール)は、非セルロース系バインダーが使用される場合、より低温で放出されると考えられる。
【0072】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成物品は、タバコ繊維を含まない。特定の実施形態において、エアロゾル生成物品は、繊維質材料を含まない。
【0073】
エアロゾル化可能又はエアロゾル生成材料は、支持体上又は支持体中に存在して、基体を形成してもよい。支持体は、エアロゾル生成材料層がその上に形成される支持体として機能し、製造を容易にする。支持体は、エアロゾル生成材料層に剛性をもたらして、取り扱いを容易にしてもよい。
【0074】
支持体は、エアロゾル生成材料を支持するために使用することの可能な任意の適切な材料であってよい。幾つかの例において、支持体は、金属箔、紙、カーボン紙、耐油紙、セラミック、炭素同素体(例えばグラファイト及びグラフェン)、プラスチック、厚紙、木材、又はこれらの組み合わせから選択される材料から形成されてもよい。幾つかの例において、支持体は、タバコ材料(再構成タバコのシートなど)を備えるか、又はタバコ材料からなってもよい。幾つかの例において、支持体は、金属箔、紙、厚紙、木材、又はそれらの組み合わせから選択される材料から形成されてもよい。幾つかの例において、支持体は紙を含む。幾つかの例において、支持体自体は、前述のリストから選択される複数の材料の層を備える積層構造であってよい。幾つかの例において、支持体は、香味支持体としても機能しうる。例えば、支持体に香味料又はタバコ抽出物を含浸させてもよい。
【0075】
好適には、支持層の厚さは、約10μm、15μm、17μm、20μm、23μm、25μm、50μm、75μm又は0.1mm~約2.5mm、2.0mm、1.5mm、1.0mm又は0.5mmの範囲であってもよい。支持体は、2つ以上の層を備えてもよく、本明細書に記載の厚さは、これらの層の合計厚さを指す。
【0076】
幾つかの例において、支持体は磁性であってもよい。この機能は、使用時に支持体をアセンブリに固定するために使用されてもよく、又は特定のエアロゾル生成材料形状を生成するために使用されてもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成基体は、使用時に基体を誘導加熱器に固定するために使用することのできる1つ以上の磁石を備えてもよい。
【0077】
幾つかの例において、支持体は、気体及び/又はエアロゾルに対して実質的に又は完全に不透過性であってもよい。これは、エアロゾル又は気体が支持層を通過することを防止し、それによって流れを制御し、エアロゾル又は気体が使用者に確実に送達されるようにする。これはまた、使用中に気体/エアロゾルが、例えばエアロゾル生成アセンブリ内に設けられた加熱器の表面上で、凝縮又は他の堆積を生じることを防止するために利用することもできる。このようにして、幾つかの例において、消費効率及び衛生を改善することができる。
【0078】
幾つかの例において、エアロゾル生成材料に当接する支持体の表面は、多孔質であってもよい。例えば、ある例では、支持体は紙を含む。紙などの多孔質支持体は本発明に特に適しており、多孔質(例えば、紙)層はエアロゾル生成層に当接し、強い結合を形成する。エアロゾル生成材料は、ゲルを乾燥させることによって形成され、そして、理論によって限定されるものではないが、ゲルを形成するスラリーは、多孔質支持体(例えば、紙)に部分的に含浸し、その結果、ゲルが固化して架橋を形成するときに支持体が部分的にゲルに結合されると考えられる。これは、ゲルと支持体との間(及び乾燥ゲルと支持体との間)に強い結合をもたらす。
【0079】
これに加えて、表面粗さが、エアロゾル生成材料及び支持体間の結合の強度に寄与しうる。(支持体に当接する表面の)紙の粗さは、好適には50~1000ベック(Bekk)秒の範囲であって、好適には50~150ベック秒、好適には100ベック秒(50.66~48.00kPaの空気圧区間にわたって測定)でありうる(ベック平滑度試験機は、紙表面の平滑度を測定するために使用される機器である。この試験機では、平滑なガラス表面と紙試料との間に特定圧力の空気が侵入させられる。これらの表面の間に、ある固定体積の空気が浸透する時間(秒)が「ベック平滑度」である)。
【0080】
逆に、支持体のうちエアロゾル生成材料に対向しない表面は、加熱器に接触させて配置されてもよく、また、より滑らかな表面は、より効率的な熱移動を提供しうる。したがって、幾つかの例において、支持体は、エアロゾル生成材料に当接する、より粗い面と、エアロゾル生成材料に対向しない、より滑らかな面とを有するように配置される。
【0081】
1つの特定の例では、支持体は、紙で裏打ちされた箔であってもよく、ここで、紙層はエアロゾル生成材料層に当接し、これまでの段落で論じた特性がこの当接によってもたらされる。箔裏打ちは実質的に不浸透性であり、エアロゾル流路の制御をもたらす。金属箔裏打ちは、エアロゾル生成材料に熱を伝える作用も果たしうる。
【0082】
別の例では、紙裏打ち箔の箔層がエアロゾル生成材料に当接する。箔は実質的に不浸透性であり、エアロゾル生成材料中に与えられる水分が紙に吸収される(これは、紙の構造的一体性を弱めかねない)ことを防止する。
【0083】
幾つかの例において、支持体は、金属箔(アルミニウム箔など)から形成されるか、又は金属箔を含む。金属の支持体は、エアロゾル生成材料への熱エネルギーのより良好な伝達を可能にしうる。加えて、又は代替として、金属箔は、誘導加熱システム内のサセプタとして機能してもよい。特定の実施形態では、支持体は、金属箔層と、支持層(厚紙など)を備える。これらの実施形態では、金属箔層は、20μm未満、例えば約1μm~約10μm、好適には約5μmの厚さを有してもよい。
【0084】
幾つかの例において、支持体は、約0.017mm~約2.0mm、好適には約0.02mm、0.05mm、又は0.1mmから約1.5mm、1.0mm、又は0.5mmまでの厚さを有してもよい。
【0085】
エアロゾル生成材料は、ゲルから作製されてもよく、このゲルは、0.1~50重量%で含まれる溶媒を更に含んでもよい。しかしながら、香料が溶け込むことの可能な溶媒の含有はゲル安定性を低下させ、香料がゲルを脱して結晶化する可能性がある。したがって、幾つかの例において、ゲルは、香料が溶け込むことの可能な溶媒を含まない。
【0086】
本発明の態様は、物品(本明細書では、消耗品ともいう)に関する。消耗品は、使用者による使用中にその一部又は全てが消費されることが意図される物品である。消耗品は、エアロゾル生成組成物を含むか、又はエアロゾル生成組成物からなってもよい。消耗品は、1つ以上の他の要素、例えば、フィルター又はエアロゾル変性物質を含んでもよい。消耗品は、使用中に熱を発生してエアロゾル生成組成物からのエアロゾル生成を引き起こす加熱要素を備えてもよい。加熱要素は、例えば、可燃性材料を備えてもよく、又は変動磁場に通すことによって加熱可能なサセプタを備えてもよい。
【0087】
本発明の物品は、任意の適切な形状で提供されてもよい。幾つかの例において、物品は、ロッド(例えば、実質的に円柱形)として提供される。ロッドとして提供される物品は、細断シートとして、任意で刻みタバコとブレンドされたエアロゾル生成組成物を含んでもよい。あるいは又は加えて、ロッドとして提供される物品は、シート、例えばエアロゾル生成材料(例えば、タバコ、又はタバコ及び本明細書に記載されるものなどのエアロゾル生成材料の組み合わせ)のロッドを取り囲むシートとしてエアロゾル生成組成物を含んでもよい。幾つかの実施形態において、物品は、キャリア上に配置されたエアロゾル生成組成物の層部分を備える。例において、物品は、少なくとも1つの実質的に平坦(フラット)な表面を有してもよい。
【0088】
エアロゾル生成材料は、エアロゾル生成フィルムを含んでもよく、エアロゾル生成フィルムの形態であってもよい。エアロゾル生成フィルムは、植物性材料を実質的に含まなくてもよい。特に、幾つかの実施形態において、エアロゾル生成フィルムは、タバコを実質的に含まない。
【0089】
エアロゾル生成フィルムは、約0.015mm~約1mmの厚さを有してもよい。例えば、厚さは、約0.05mm、0.1mm、又は0.15mm~約0.5mm、又は0.3mmの範囲であってもよい。
【0090】
エアロゾル生成フィルムは連続していてもよい。例えば、フィルムは、材料の連続シートを含むか、又は材料の連続シートであってもよい。シートは、巻紙の形態であってもよく、巻紙は、ギャザーをつけて、ギャザーをつけたシートを形成してもよく、又は巻紙は、細断されて、細断シートを形成してもよい。細断シートは、エアロゾル生成材料の1つ以上のストランド又は細片を備えてもよい。
【0091】
一例において、エアロゾル生成フィルムは、細断され、別の細断エアロゾル生成フィルムとブレンドされる。特定の実施形態において、エアロゾル生成フィルムは、異なるバインダーを含む。特定の実施形態において、第1のエアロゾル生成フィルムはセルロース系バインダーを含み、第2のエアロゾル生成フィルムは非セルロース系バインダーを含む。例えば、アルギネートを含むエアロゾル生成フィルムは、CMCを含むエアロゾル生成フィルムとブレンドされる。異なるフィルムを含むエアロゾル生成フィルムの含有は、香料が放出される温度範囲を増加させうる。
【0092】
一例では、非燃焼型エアロゾル供給システムに使用される消耗品が提供される。この消耗品は、エアロゾル生成材料を完全被覆する平坦支持体(例えば、連続エアロゾル生成フィルム)を含む。図14は、そのような消耗品の模式図を提供し、この消耗品は、支持体層4及びエアロゾル生成材料層2を含む。
【0093】
エアロゾル生成フィルムは、不連続であってもよい。例えば、エアロゾル生成フィルムは、エアロゾル生成材料の1つ以上の別個の部分又は領域、例えば、ドット、ストライプ又はラインを備えてもよく、これは、支持体で支持されてもよい。そのような実施形態において、支持体は、平坦であっても平坦でなくてもよい。
【0094】
幾つかの例において、エアロゾル生成材料の別個の部分は、実質的に円、円柱又は半球状である。幾つかの例において、実質的に円、円柱状又は半球状エアロゾル生成材料のグリッド形状の分布がある。
【0095】
幾つかの例において、非燃焼型エアロゾル供給システムに使用される消耗品が提供される。この消耗品は、その上に堆積された不連続エアロゾル生成フィルムを有する平坦な支持体(これは、エアロゾル生成材料の複数の別個の部分を含む)を備える。
【0096】
図15は、消耗品(401)の例を示し、消耗品には、不連続エアロゾル生成フィルム(これは、エアロゾル生成材料の別個の部分(403)を備える)が設置される。
【0097】
サセプタは、変動磁場、例えば交流磁場に通すことによって加熱可能な材料である。加熱材料は、電気伝導性材料であってもよく、この場合、それを変動磁場に通すことは、加熱材料の誘導加熱を引き起こす。加熱材料は、磁性材料であってもよく、この場合、それを変動磁場に通すことは、加熱材料の磁気ヒステリシス加熱を引き起こす。加熱材料は、電気伝導性及び磁性の両方であってもよく、この場合、加熱材料は、両方の加熱機序によって加熱可能である。
【0098】
誘導加熱は、電気伝導性物体が、物体を変動磁場に通すことによって加熱されるプロセスである。このプロセスは、ファラデーの電磁誘導の法則及びオームの法則によって記載される。誘導加熱器は、電磁石及び電磁石を通して交流などの変動電流を通過させるデバイスを備えてもよい。電磁石によって生成される生じた変動磁場が物体を通るように電磁石及び加熱される物体が相対的に適切に配置されるとき、1つ以上の渦電流が物体の内部で生成される。物体は、電流の流れに対して抵抗を有する。したがって、このような渦電流が物体中で生成されたとき、物体の電気抵抗に対するその流れにより物体の加熱が引き起こされる。このプロセスはジュール、オーム又は抵抗加熱と呼ばれる。
【0099】
幾つかの実施形態において、サセプタは、閉回路の形態である。サセプタが閉回路の形態であるとき、使用中のサセプタと電磁石との磁気結合は、強化され、その結果、ジュール加熱はより強くなる又は改善される。
【0100】
磁気ヒステリシス加熱は、磁性材料で作製された物体が、物体を変動磁場に通すことによって加熱されるプロセスである。磁性材料は、多くの原子スケールの磁石又は磁気双極子を備えると考えることができる。磁場がそのような材料を通るとき、磁気双極子は磁場に沿って整列する。したがって、例えば電磁石によって生成されるような交流磁場などの変動磁場が磁性材料を通るとき、磁気双極子の配向は印加磁場の変動に伴って変化する。このような磁気双極子の再配向は、磁性材料において熱の発生を引き起こす。
【0101】
物体が、電気伝導性及び磁性の両方であるとき、物体を変動磁場に通すことで、物体においてジュール加熱及び磁気ヒステリシス加熱の両方を引き起こしうる。更に、磁性材料の使用は、磁場を強化することができ、これは、ジュール加熱を強くしうる。
【0102】
上記のプロセスの各々において、熱伝導による外部熱源によってではなく物体自体の内部で熱が発生すると、特に適切な物体材料及び幾何形状、並びに適切な変動磁場強度及び物体に対する配向の選択により、物体の急速な温度上昇及びより均一な熱分布が実現できる。更に、誘導加熱及び磁気ヒステリシス加熱は、変動磁場の供給源と物体との間に物理的接触を設ける必要がなく、設計の自由度及び加熱プロファイルに対する制御がより高くなりえ、コストが削減されうる。
【0103】
本明細書で規定される厚さ値は、問題の厚さについての平均値である。幾つかの例において、厚さは、25%、20%、15%、10%、5%、又は1%以下だけ変動してもよい。
【0104】
エアロゾル生成材料の「厚さ」は、第1の表面及び第2の表面の間の最短距離を記載する。エアロゾル生成材料がシートの形態である実施形態において、エアロゾル生成材料の厚さは、シートの第1の平坦な表面及びシートの第1の平坦な表面の反対側のシートの第2の平坦な表面の間の最短距離である。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、約0.015mm~約1.0mmの厚さを有してもよい。好適には、厚さは、約0.05mm、0.1mm、又は0.15mm~約0.5mm又は0.3mmの範囲であってもよい。エアロゾル生成材料は、2つ以上の層を備えてもよく、本明細書に記載される厚さは、これらの層の合計厚さを指す。
【0105】
幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、約0.015mm~約1.0mmの厚さを有してもよい。好適には、厚さは、約0.05mm、0.1mm、又は0.15mm~約0.5mm又は0.3mmの範囲であってもよい。エアロゾル生成材料は、2つ以上の層を備えてもよく、本明細書に記載される厚さは、これらの層の合計厚さを指す。
【0106】
エアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物は、任意の適切な面密度、例えば、30g/m~120g/mを有してもよい。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、約30~70g/m、又は約40~60g/mの面密度を有してもよい。幾つかの実施形態において、エアロゾル生成組成物は、約80~120g/m、又は約70~110g/m、又は特に約90~110g/mの面密度を有してもよい。このような面密度は、エアロゾル生成組成物がエアロゾル生成物品/アセンブリにシート形態で、又は細断シートとして含まれる場合(以下で更に説明する)に特に好適となりうる。
【0107】
本発明の態様は、本明細書に記載されるものに係る物品と、エアロゾル生成物品を加熱するが燃焼させないように構成された加熱器を備える非燃焼型エアロゾル供給デバイスとを備える非燃焼型エアロゾル供給システムを提供する。非燃焼型エアロゾル供給システムは、エアロゾル生成アセンブリと称されることもある。非燃焼型エアロゾル供給デバイスは、エアロゾル生成装置と称されることがある。
【0108】
幾つかの例において、使用時に、加熱器は、エアロゾル生成材料を燃焼させることなく350℃以下、例えば120℃~350℃に加熱してもよい。幾つかの例において、加熱器は、エアロゾル生成組成物を燃焼させることなく140℃~250℃、又は220℃~280℃に加熱してもよい。幾つかの例において、使用時に、エアロゾル生成材料の実質的に全体が、加熱器から約4mm、3mm、2mm、又は1mm未満にある。幾つかの例において、この材料は、加熱器から約0.010mm~2.0mm、好適には約0.02mm~1.0mm、好適には0.1mm~0.5mmに配置される。これらの最小距離は、幾つかの例において、エアロゾル生成材料を支持する支持体の厚さを反映してもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成材料の表面は、加熱器に直接当接してもよい。
【0109】
加熱器は、エアロゾル生成物品、したがってエアロゾル生成組成物を加熱するが燃焼させないように構成される。加熱器は、幾つかの例において、薄膜電気抵抗加熱器であってもよい。他の例では、加熱器は、誘導加熱器やその他の加熱器を備えてもよい。加熱器は、可燃性熱源であってもよいし、使用時に発熱反応を起こして熱を生成する化学的熱源であってもよい。エアロゾル生成アセンブリは、複数の加熱器を備えてもよい。これらの加熱器は、電池によって電力供給されてもよい。
【0110】
エアロゾル生成物品は、冷却要素及び/又はフィルターを更に備えてもよい。冷却要素が存在する場合、冷却要素は、気体成分又はエアロゾル成分を冷却するように作用又は機能してもよい。幾つかの例において、冷却要素は、気体成分が凝縮してエアロゾルを形成するように気体成分を冷却するよう作用してもよい。冷却要素はまた、非燃焼型エアロゾル供給デバイスの非常に熱い部分を使用者から離間させるように作用してもよい。フィルターが存在する場合、フィルターは、セルロースアセテートプラグなど、当技術分野で公知の任意の適切なフィルターを備えてもよい。
【0111】
幾つかの例において、エアロゾル生成アセンブリは、非燃焼加熱式(heat-not-burn)デバイスであってもよい。すなわち、エアロゾル生成アセンブリは、固体のタバコ含有材料を含んでもよい(液体のエアロゾル生成材料は含まない)。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含んでもよい。非燃焼加熱式デバイスは、WO2015/062983A2に開示されており、その公報の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0112】
幾つかの例において、エアロゾル生成アセンブリは、電子タバコハイブリッドデバイスであってもよい。すなわち、エアロゾル生成アセンブリは、固体のエアロゾル生成組成物と液体のエアロゾル生成材料を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、ニコチンを含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、タバコ材料を含んでもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、タバコ材料及び別個のニコチン源を含んでもよい。これら別個のエアロゾル生成組成物は、別個の加熱器によって加熱されてもよいし、同じ加熱器によって加熱されてもよいし、ある例では、下流のエアロゾル生成材料が、上流のエアロゾル生成組成物から生成される高温のエアロゾルによって加熱されてもよい。電子タバコハイブリッドデバイスは、WO2016/135331A1に開示されており、この公報の全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0113】
エアロゾル生成物品(本明細書では、物品、カートリッジ、又は消耗品ということがある)は、THP、電子タバコハイブリッドデバイス、又は別のエアロゾル生成デバイスにおける使用に適合してもよい。幾つかの例において、この物品は、フィルター及び/又は冷却要素(これらについては上述した)を更に備えてもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成物品は、紙などの包装材料によって取り囲まれていてもよい。
【0114】
エアロゾル生成物品は、通気孔を更に備えてもよい。これらは、物品の側壁に設けられてもよい。幾つかの例において、通気孔は、フィルター及び/又は冷却要素に設けられてもよい。これらの孔は、使用中に冷たい空気が物品内に引き込まれることを可能にし、この冷たい空気は、加熱された揮発成分と混合し、それによってエアロゾルを冷却することができる。
【0115】
通気は、物品が使用時に加熱されるときに、物品から可視の加熱揮発成分が生成されることを促進する。加熱揮発成分は、加熱揮発成分の過飽和が生じるように加熱揮発成分を冷却する工程によって可視化される。加熱揮発成分は、この後、液滴形成(核形成としても知られる)を受け、最終的に、加熱揮発成分のエアロゾル粒子のサイズは、加熱揮発成分の更なる凝縮によって、及び加熱揮発成分から新たに形成された液滴の凝集によって、増大する。
【0116】
幾つかの例において、加熱揮発成分と冷たい空気との合計に対する冷たい空気の比率(通気比として知られる)は、少なくとも15%である。15%という通気比は、加熱揮発成分を上述の方法によって可視化することを可能にする。加熱揮発成分の可視性は、使用者が、揮発成分が生成されたことを識別できるようにし、喫煙体験の知覚体験を高める。
【0117】
別の例では、加熱揮発成分を更に冷却するために、通気比が50%~85%である。幾つかの例において、通気比は、少なくとも60%又は65%であってもよい。
【0118】
幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、シート形態で物品/アセンブリに含まれてもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、平坦なシートとして含まれてもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成組成物は、平坦なシートとして、ひだ若しくはギャザーをつけたシートとして、波形のシートとして、又は巻かれたシートとして(すなわち、管の形態で)含まれてもよい。そのような例の幾つかにおいて、これらの実施形態のエアロゾル生成材料は、シートとして、例えばエアロゾル生成材料(タバコなど)のロッドを取り囲むシートとして、エアロゾル生成物品/アセンブリに含まれてもよい。他の幾つかの例では、エアロゾル生成組成物は、シートとして形成され、次いで細断され、物品に組み込まれてもよい。幾つかの例において、細断されたシートは、刻みラグタバコと混合され、物品に組み込まれてもよい。
【0119】
幾つかの例において、本明細書に記載される第1及び第2のエアロゾル生成材料はいずれも、シートとして形成され、次いで、細断され、一緒に混合されて、エアロゾル生成組成物を形成してもよい。次いで、前記組成物は、物品に組み込まれてもよい。幾つかの例において、細断されたシートはまた、刻みラグタバコと混合され、物品に組み込まれてもよい。
【0120】
幾つかの例において、シート形態のエアロゾル生成材料は、約200N/m~約900N/mの引張強度を有してもよい。エアロゾル生成材料が充填剤を含まない例など、幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、200N/m~約400N/m、又は200N/m~300N/m、又は約250N/mの引張強度を有してもよい。このような引張強度は、エアロゾル生成組成物がシートとして形成され、次いで細断され、エアロゾル生成物品に組み込まれる実施形態に特に好適となりうる。エアロゾル生成材料が充填剤を含む例など、幾つかの例において、エアロゾル生成材料は、600N/m~900N/m、又は700N/m~900N/m、又は約800N/mの引張強度を有してもよい。このような引張強度は、エアロゾル生成組成物が、巻かれたシートとして、好適には管の形態で、エアロゾル生成物品/アセンブリに含まれる実施形態に特に好適となりうる。
【0121】
幾つかの実施形態において、エアロゾル生成材料は、支持体上のフィルムとして形成される。エアロゾル生成フィルムは、連続フィルムであっても、支持体へのフィルムの別個の部分の構成体などの不連続フィルムであってもよい。幾つかの例において、エアロゾル生成フィルムは充填剤を含まない。
【0122】
図1及び2を参照すると、エアロゾル生成物品101の一例の部分破断断面図及び斜視図が示されている。物品101は、電源及び加熱器を有するデバイスと共に使用されるように適合されている。この実施形態の物品101は、以下に説明する図5図7に示すデバイス1と共に使用するのに特に適している。使用時には、物品101は、図5に示すデバイス1の挿入箇所20においてデバイスに取り外し可能に挿入することができる。
【0123】
一例の物品101は、エアロゾル生成組成物体103と、ロッドの形態のフィルターアセンブリ105とを含む略円筒状ロッドの形態をしている。エアロゾル生成組成物は、本明細書に記載のエアロゾル生成材料を含む。幾つかの実施形態において、それはシート形態で含まれてもよい。幾つかの実施形態において、それは細断シートの形態で含まれてもよい。幾つかの実施形態において、本明細書に記載されるエアロゾル生成組成物は、シート形態と細断形態とで組み込まれてもよい。
【0124】
フィルターアセンブリ105は、冷却セグメント107、フィルターセグメント109、及び口側端セグメント111という3つのセグメントを含む。物品101は、口側端又は近位端としても知られる第1の端部113と、遠位端としても知られる第2の端部115を有する。エアロゾル生成組成物体103は、物品101のうち遠位端115側に配置されている。一例では、冷却セグメント107は、冷却セグメント107がエアロゾル生成組成物103及びフィルターセグメント103と当接関係にあるように、エアロゾル生成組成物体103とフィルターセグメント109との間において、エアロゾル生成組成物体103に隣接して配置される。他の例では、エアロゾル生成組成物体103と冷却セグメント107との間、及びエアロゾル生成組成物体103とフィルターセグメント109との間に分離部があってもよい。フィルターセグメント109は、冷却セグメント107と口側端セグメント111との間に配置されている。口側端セグメント111は、物品101の近位端113側に配置され、フィルターセグメント109に隣接している。一例では、フィルターセグメント109は、口側端セグメント111と当接関係にある。一実施形態では、フィルターアセンブリ105の全長は37mm~45mmであり、より好ましくは、フィルターアセンブリ105の全長は41mmである。
【0125】
一例では、エアロゾル生成組成物103のロッドは、34mm~50mmの長さを有し、好適には38mm~46mmの長さを有し、好適には42mmの長さを有する。
【0126】
一例では、物品101の全長は、71mm~95mmであり、好適には79mm~87mmであり、好適には83mmである。
【0127】
エアロゾル生成組成物体103の軸方向の一端は、物品101の遠位端115で目視可能である。しかし、他の実施形態では、物品101の遠位端115は、エアロゾル生成組成物体103の軸方向の一端を覆う端部材(図示せず)を備えてもよい。
【0128】
エアロゾル生成組成物体103は、環状チッピングペーパー(図示せず)によってフィルターアセンブリ105に接合され、環状チッピングペーパーは、フィルターアセンブリ105を取り囲むように実質的にフィルターアセンブリ105の周囲に配置され、エアロゾル生成組成物体103の長さに沿って部分的に延在する。一例では、チッピングペーパーは、58GSM標準チッピングベースペーパーから作製される。一例では、チッピングペーパーは、42mm~50mm、好適には46mmの長さを有する。
【0129】
一例において、冷却セグメント107は、環状の管であり、冷却セグメント内の空隙の周囲に配置されて、その空隙を画定する。この空隙は、エアロゾル生成組成物体103から生成された加熱揮発成分が流れるチャンバを提供する。冷却セグメント107は、エアロゾル蓄積のためのチャンバを提供するように中空であるが、製造中及び物品101がデバイス1への挿入中に使用される間に生じうる軸方向圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有する。一例では、冷却セグメント107の壁の厚さは約0.29mmである。
【0130】
冷却セグメント107は、エアロゾル生成組成物103とフィルターセグメント109との間に物理的変位を提供する。冷却セグメント107によって提供される物理的変位は、冷却セグメント107の長さ方向の両端間に熱勾配をもたらす。一例では、冷却セグメント107は、冷却セグメント107の第1の端部に入る加熱揮発成分と冷却セグメント107の第2の端部から出る加熱揮発成分との間に少なくとも摂氏40度の温度差をもたらすように構成される。一例では、冷却セグメント107は、冷却セグメント107の第1の端部に入る加熱揮発成分と冷却セグメント107の第2の端部から出る加熱揮発成分との間に少なくとも摂氏60度の温度差をもたらすように構成される。冷却要素107の長さ方向の両端間におけるこの温度差は、エアロゾル生成組成物103がデバイス1によって加熱されたときに、感温性のフィルターセグメント109をエアロゾル生成組成物103の高温から保護する。フィルターセグメント109と、エアロゾル生成組成物体103及びデバイス1の加熱要素との間に物理的変位が設けられないとすれば、感温性のフィルターセグメント109は、使用中に損傷を受けて、その必要な機能を効果的に発揮しなくなる可能性がある。
【0131】
一例では、冷却セグメント107の長さは少なくとも15mmである。一例では、冷却セグメント107の長さは、20mm~30mm、より具体的には23mm~27mm、より具体的には25mm~27mm、好適には25mmである。
【0132】
冷却セグメント107は紙製であり、これは、冷却セグメント107が、使用時においてデバイス1の加熱器に隣接するときに、懸念のある化合物(例えば毒性化合物)を生成しない材料から構成されることを意味する。一例では、冷却セグメント107は、中空の内部チャンバを提供するが機械的剛性を維持する螺旋巻き紙管から製造される。螺旋巻き紙管は、管の長さ、外径、真円度及び真直度に関して、高速製造プロセスの厳しい寸法精度要件を満たすことができる。
【0133】
別の例では、冷却セグメント107は、堅いプラグラップ又はチッピングペーパーから作られた凹部である。堅いプラグラップ又はチッピングペーパーは、製造中及び物品101がデバイス1への挿入中に使用されている間に生じうる軸方向圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有するように製造される。
【0134】
フィルターセグメント109は、エアロゾル生成材料からの加熱揮発成分から1つ以上の揮発化合物を除去するのに十分な任意のフィルター材料から形成されてもよい。一例では、フィルターセグメント109は、セルロースアセテートなどのモノアセテート材料から作製される。フィルターセグメント109は、加熱揮発成分の量を使用者にとって不満足なレベルまで枯渇させることなく、加熱揮発成分の冷却と刺激低減をもたらす。
【0135】
幾つかの実施形態において、フィルターセグメント109内にカプセル(図示せず)を設けてもよい。このカプセルは、フィルターセグメント109の径方向及び長さ方向の双方において、フィルターセグメント109の実質的に中心に配置されてもよい。他の例では、カプセルを1つ以上の次元において中心からずらしてもよい。幾つかの例において、カプセルが存在する場合、そのカプセルは、香味料やエアロゾル生成剤などの揮発性成分を含有してもよい。
【0136】
フィルターセグメント109のセルロースアセテートトウ材料の密度は、フィルターセグメント109の両端間における圧力降下を制御し、ひいては物品101の吸引抵抗を制御する。したがって、フィルターセグメント109の材料の選択は、物品101の吸引抵抗を制御するうえで重要である。更に、フィルターセグメントは、物品101において濾過機能を果たす。
【0137】
1つの例では、フィルターセグメント109は、8Y15グレードのフィルタートウ材料で作製される。このフィルタートウ材料は、加熱揮発材料に対する濾過効果をもたらす一方で、加熱揮発材料から生じる凝縮エアロゾル液滴のサイズを低減する。
【0138】
フィルターセグメント109の存在は、冷却セグメント107を出る加熱揮発成分を更に冷却することによって断熱効果をもたらす。この更なる冷却効果は、フィルターセグメント109の表面に対する使用者の唇の接触温度を低下させる。
【0139】
一例では、フィルターセグメント109は、長さが6mm~10mm、好適には8mmである。
【0140】
口側端セグメント111は、環状管であり、口側端セグメント111内の空隙の周囲に配置されて、その空隙を画定する。この空隙は、フィルターセグメント109から流れる加熱揮発成分のためのチャンバを提供する。口側端セグメント111は、エアロゾル蓄積のためのチャンバを提供するために中空であるが、製造中及びデバイス1への挿入中に物品が使用されている間に生じうる軸方向圧縮力及び曲げモーメントに耐えるのに十分な剛性を有する。一例では、口側端セグメント111の壁の厚さは、約0.29mmである。一例では、口側端セグメント111の長さは、6mm~10mmであり、好適には8mmである。
【0141】
口側端セグメント111は、中空の内部チャンバを提供するが重要な機械的剛性を維持する螺旋巻き紙管から製造してもよい。螺旋巻き紙管は、管の長さ、外径、真円度及び真直度に関して、高速製造プロセスの厳しい寸法精度要件を満たすことができる。
【0142】
口側端セグメント111は、フィルターセグメント109の出口に蓄積する液体凝縮物が使用者と直接接触することを防止する機能をもたらす。
【0143】
一例では、口側端セグメント111及び冷却セグメント107が単一の管から形成され、フィルターセグメント109がその管内に配置されて、口側端セグメント111と冷却セグメント107を分離してもよいことを理解されたい。
【0144】
図3及び図4を参照すると、物品301の一例の部分破断断面図及び斜視図が示されている。図3及び図4に示される参照符号は、図1及び図2に示される参照符号と対応するが、その数字が200だけ増えている。
【0145】
図3及び図4に示す物品301の例では、通気領域317が物品301に設けられ、空気が物品301の外部から物品301の内部に流入することを可能にする。一例では、通気領域317は、物品301の外層を貫いて形成された1つ以上の通気孔317の形態をとる。この通気孔は、物品301の冷却を助けるために、冷却セグメント307に配置されてもよい。一例では、通気領域317は、孔の列を1つ以上備え、好ましくは、孔の各列は、物品301の長手方向軸に実質的に垂直な断面において、物品301の外周に沿って配置される。
【0146】
一例では、物品301に通気をもたらすために、1~4列の通気孔がある。通気孔の各列は、12~36個の通気孔317を有してもよい。通気孔317の直径は、例えば、100~500μmとすることができる。一例では、通気孔317の列間の軸方向間隔は、0.25mm~0.75mm、好適には0.5mmである。
【0147】
一例では、通気孔317は均一なサイズを有する。別の例では、通気孔317は様々なサイズを有する。通気孔は、任意の適切な技術、例えば、レーザ技術、冷却セグメント307の機械的穿孔、又は物品301に形成される前の冷却セグメント307の事前穿孔のうちの1つ以上を使用して作製することができる。通気孔317は、物品301を効果的に冷却するように位置決めされる。
【0148】
一例では、通気孔317の列は、物品の近位端313から少なくとも11mm、好適には物品301の近位端313から17mm~20mmに位置する。通気孔317の位置は、物品301の使用時に使用者が通気孔317を塞がないように決められる。
【0149】
物品301の近位端313から17mm~20mmに通気孔の列を設けることにより、図6及び7に見られるように、物品301がデバイス1に完全に挿入されたときに通気孔317をデバイス1の外側に配置することができる。通気孔をデバイスの外側に配置することによって、加熱されていない空気が、デバイス1の外側から通気孔を通って物品301に入り、物品301の冷却を助けることができる。
【0150】
冷却セグメント307の長さは、物品301がデバイス1に完全に挿入されたときに、冷却セグメント307がデバイス1に部分的に挿入されるような長さである。この冷却セグメント307の長さは、デバイス1の加熱装置と感熱性のフィルター装置309との間に物理的な間隙を提供する第1の機能と、物品301がデバイス1に完全に挿入されたときに、通気孔317が冷却セグメント内に配置される一方で、デバイス1の外側にも配置されることを可能にする第2の機能をもたらす。図6及び図7から分かるように、冷却要素307の大部分は、デバイス1内に配置されている。しかしながら、冷却要素307には、デバイス1の外に延びる部分がある。冷却要素307のうちデバイス1の外に延びるこの部分に、通気孔317が配置されている。
【0151】
ここで図5図7をより詳細に参照すると、エアロゾル生成組成物を加熱して前記エアロゾル生成組成物の少なくとも1つの成分を揮発させ、典型的には吸入可能なエアロゾルを形成するように構成されたデバイス1の例が示されている。デバイス1は、エアロゾル生成組成物を加熱するが燃焼させないことによって化合物を放出する加熱デバイスである。
【0152】
第1の端部3は、本明細書では、デバイス1の口側端又は近位端3と呼ばれることがあり、第2の端部5は、本明細書では、デバイス1の遠位端5と呼ばれることがある。デバイス1は、オン/オフボタン7を有し、デバイス1全体を使用者が望むように起動/停止することができる。
【0153】
デバイス1は、デバイス1の様々な内部部品を配置及び保護するためのハウジング9を備える。図示の例では、ハウジング9は、デバイス1の外縁を取り巻く単一体スリーブ11を備えており、このスリーブ11は、デバイス1の「上部」を概ね形成するトップパネル17と、デバイス1の「底部」を概ね形成するボトムパネル19とで蓋をされている。別の例では、ハウジングは、トップパネル17及びボトムパネル19に加えて、フロントパネル、リアパネル、及び一対の対向するサイドパネルを備える。
【0154】
トップパネル17及び/又はボトムパネル19は、デバイス1の内部への容易なアクセスを可能にするために、単一体スリーブ11に取り外し可能に固定されてもよく、又は、例えば使用者がデバイス1の内部にアクセスすることを阻止するために、単一体スリーブ11に「永久的に」固定されてもよい。一例では、パネル17及び19は、プラスチック材料(射出成形によって形成されたガラス充填ナイロンなどを含む)で作られ、単一体スリーブ11はアルミニウムで作られるが、他の材料及び他の製造プロセスを使用してもよい。
【0155】
デバイス1のトップパネル17は、デバイス1の口側端3に開口部20を有しており、使用時に、使用者が、エアロゾル生成組成物を含む物品101、301を、この開口部20を通して、デバイス1に挿入し、また、デバイス1から取り外すことができる。
【0156】
ハウジング9は、その中に加熱装置23、制御回路25、及び電源27を配置又は固定している。この例では、加熱装置23、制御回路25、及び電源27は横方向に近接(すなわち、一端から見たときに近接)し、制御回路25は、概ね加熱装置23と電源27との間に位置するが、他の配置も可能である。
【0157】
制御回路25は、以下で更に論じるように、物品101、301内のエアロゾル生成組成物の加熱を制御するように構成及び配置された、マイクロプロセッサ装置などのコントローラを含んでいてもよい。
【0158】
電源27は、例えば、電池であってもよく、この電池は、充電式電池でも非充電式電池でもよい。好適な電池の例としては、例えば、リチウムイオン電池、ニッケル電池(例えば、ニッケルカドミウム電池)、アルカリ電池などが挙げられる。電池27は、加熱装置23に電気的に結合され、必要なときに制御回路25の制御下で電力を供給して、物品内のエアロゾル生成組成物を加熱する(前述のように、エアロゾル生成組成物を燃焼させることなくエアロゾル生成材料を揮発させる)。
【0159】
電源27を加熱装置23に横方向に近接させて配置する利点は、デバイス1全体を過度に長くすることなく、物理的に大きな電源25を使用できることである。当然のことながら、一般に、物理的に大きい電源25は、より高い容量(すなわち、供給可能な総電気エネルギー、しばしばアンペア時などで測定される)を有し、したがって、デバイス1の電池寿命をより長くすることができる。
【0160】
一例では、加熱装置23は、中空内部加熱チャンバ29を有する中空円筒管の形態を概ねしており、この中空内部加熱チャンバ29には、エアロゾル生成材料を備える物品101、301が、使用時に加熱のために挿入される。加熱装置23については様々な構成が可能である。例えば、加熱装置23は、単一の加熱要素を備えてもよいし、加熱装置23の長手方向軸に沿って整列された複数の加熱要素から形成されてもよい。加熱要素又は各加熱要素は、環状又は管状であってもよく、又は、その外周に沿って少なくとも部分的に環状又は少なくとも部分的に管状であってもよい。一例では、加熱要素又は各加熱要素は、薄膜ヒータであってもよい。別の例では、加熱素子又は各加熱素子は、セラミック材料から作製されてもよい。適切なセラミック材料の例としては、アルミナセラミック及び窒化アルミニウムセラミック、並びに窒化ケイ素セラミックが挙げられ、これらは積層して焼結してもよい。他の加熱構成も可能であり、これには、例えば、誘導加熱、赤外線加熱素子(これは赤外線を放射することによって加熱する)、抵抗電気巻線などによって形成される抵抗加熱素子が含まれる。
【0161】
1つの特定の例では、加熱装置23は、ステンレス鋼の支持管によって支持され、ポリイミド加熱要素を備える。加熱装置23は、物品101、301がデバイス1に挿入されたときに、物品101、301のうちエアロゾル生成組成物103、303からなる本体の実質的に全体が加熱装置23に挿入されるような寸法を与えられている。
【0162】
加熱要素又は各加熱要素は、エアロゾル生成材料の選択された複数のゾーン(区域)を、例えば希望に応じて順次に(上述のように経時的に)又は一緒に(同時に)、独立して加熱できるように配置してもよい。
【0163】
この例における加熱装置23は、その長さの少なくとも一部に沿って断熱体31によって囲まれている。断熱体31は、加熱装置23からデバイス1の外部へ通過する熱を低減するのに役立つ。これは、一般に熱損失を低減するので、加熱装置23の電力要件を低く抑えるのに役立つ。断熱体31はまた、加熱装置23の動作中にデバイス1の外部を冷たく保つのに役立つ。一例では、断熱体31は、スリーブの2つの壁の間に低圧領域を設ける二重壁スリーブであってもよい。すなわち、断熱体31は、例えば、「真空」管、すなわち、伝導及び/又は対流による伝熱を最小限に抑えるように少なくとも部分的に真空排気された管であってもよい。断熱体31については他の構成も可能であり、これには、二重壁スリーブに加えて、又は二重壁スリーブに代えて、断熱材(例えば、適切な発泡タイプの材料を含む)を使用することが含まれる。
【0164】
ハウジング9は、加熱装置23と同様に、全ての内部部品を支持するための様々な内部支持構造37を更に備えてもよい。
【0165】
デバイス1は、開口部20の周囲に延在し、開口部20からハウジング9の内部に突出するカラー33と、カラー33と真空スリーブ31の一端との間に配置された略管状のチャンバ35とを更に備える。チャンバ35は、冷却構造35fを更に備えており、この冷却構造35fは、この例では、チャンバ35の外面に沿って離間した複数の冷却フィン35fを備え、各冷却フィンは、チャンバ35の外面を取り巻くように配置される。中空チャンバ35の長さの少なくとも一部にわたって物品101、301がデバイス1に挿入されるとき、中空チャンバ35と物品101、301との間には空隙36が存在する。空隙36は、冷却セグメント307の少なくとも一部にわたって物品101、301の外周全体を取り巻く。
【0166】
カラー33は、開口部20の外周を取り巻くように配置された複数の隆起部60を備えており、これらの隆起部は、開口部20内に突出する。隆起部60は、隆起部60の位置における開口部20の開放距離が、隆起部60のない位置における開口部20の開放距離よりも小さくなるように、開口部20内の空間を占める。隆起部60は、デバイス内に挿入された物品101、301と係合して、それをデバイス1内に固定するのを助けるように構成される。隆起部60の隣り合う対と物品101、301とによって画定される開放空間(図示せず)は、物品101、301の外面の周りに通気経路を形成する。これらの通気経路は、物品101、301から逃げた高温蒸気がデバイス1から出ることを可能にするとともに、空隙36内において物品101、301の周りでデバイス1に冷却空気が流れ込むことを可能にする。
【0167】
動作中、物品101、301は、図5~7に示されるように、デバイス1の挿入箇所20に取り外し可能に挿入される。特に図6を参照すると、一例において、エアロゾル生成組成物体103、303(これは、物品101、301の遠位端115、315側に配置されている)は、デバイス1の加熱装置23内に完全に収容される。物品101、301の近位端113、313は、デバイス1から延び出て、使用者のためのマウスピースアセンブリとして機能する。
【0168】
動作中、加熱装置23は、物品101、301を加熱して、エアロゾル生成組成物体103、303からエアロゾル生成組成物の少なくとも1つの成分を揮発させる。
【0169】
エアロゾル生成組成物体103、303からの加熱揮発成分のための一次流路は、軸方向に沿って物品101、301を通り、冷却セグメント107、307の内側のチャンバを通り、フィルターセグメント109、309を通り、口側端セグメント111、313を通って使用者に至る。一例では、エアロゾル生成組成物体から生成される加熱揮発成分の温度は、60℃~250℃であり、これは、使用者にとって許容可能な吸入温度を上回る可能性がある。加熱揮発成分は、冷却セグメント107、307を通って移動するにつれて冷却され、一部の揮発成分が冷却セグメント107、307の内面上に凝縮する。
【0170】
図3及び図4に示される物品301の例では、冷たい空気が、冷却セグメント307に形成された通気孔317を介して冷却セグメント307に入ることができる。この冷たい空気は、加熱揮発成分と混合して、加熱揮発成分を更に冷却する。
【0171】
本発明の別の態様は、第1の態様に係るエアロゾル生成組成物を作成する方法を提供する。
【0172】
この方法は、(a)エアロゾル生成材料の成分又はそれらの前駆体を含むスラリーを形成するステップと、(b)スラリーの層を形成するステップと、(c)任意で、スラリーを固化させるステップと、(d)乾燥させてエアロゾル生成材料を形成するステップとを備えてもよい。
【0173】
スラリーの層を形成するステップ(b)は、例えば、スラリーを噴霧する、キャストする又は押出することを含んでもよい。幾つかの例において、このスラリー層は、スラリーを静電噴霧することによって形成される。幾つかの例において、このスラリー層は、スラリーをキャストすることによって形成される。
【0174】
幾つかの例において、(b)及び/又は(c)及び/又は(d)は、少なくとも部分的に、同時に(例えば、静電噴霧中に)行われてもよい。幾つかの例において、(b)、(c)及び(d)は、順次に行われてもよい。
【0175】
幾つかの例において、スラリーは支持体に付与される。スラリー層を支持体上に形成してもよい。
【0176】
例において、スラリーは、バインダー、エアロゾル生成剤、香料、及び乳化剤を含む。スラリーは、エアロゾル生成組成物の組成に関して本明細書に示される割合のうちの任意の割合のこれらの成分を含んでもよい。例えば、スラリーは、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約5~約50重量%であり、1つ以上のバインダーがセルロース系バインダーを含む、1つ以上のバインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と
を含む。
【0177】
ゲルを固化させるステップ(c)は、固化剤又は架橋剤をスラリーに添加することを含んでもよい。例えば、スラリーは、ゲル前駆体としてアルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウム、又はアルギン酸アンモニウムを含んでもよく、カルシウム源(例えば、塩化カルシウム)を含む固化剤又は架橋剤をこのスラリーに添加して、アルギン酸カルシウムゲルを形成してもよい。
【0178】
固化剤又は架橋剤、例えばカルシウム源、の総量は、0.5~5重量%(乾重量基準で計算)であってもよい。固化剤又は架橋剤の添加量が少なすぎると、エアロゾル生成材料成分を安定化させずに、これらの成分がエアロゾル生成材料から脱落することを招くようなエアロゾル生成材料が得られる可能性がある。固化剤又は架橋剤の添加量が多すぎると、非常に粘着性で、結果として取り扱い性に乏しいエアロゾル生成材料が得られる。
【0179】
アルギン酸塩はアルギン酸の誘導体であり、典型的には高分子量重合体(10~600kDa)である。アルギン酸は、(1,4)-グリコシド結合で連結されて多糖を形成するβ-D-マンヌロン酸(M)及びα-L-グルロン酸(G)ユニット(ブロック)の共重合体である。カルシウムカチオンが添加されると、アルギネートは架橋してゲルを形成する。高いG単量体含有量を有するアルギン酸塩は、カルシウム源の添加時に、より容易にゲルを形成する。したがって、幾つかの例において、ゲル前駆体は、アルギネート共重合体中の単量体ユニットの少なくとも約40%、45%、50%、55%、60%、又は70%がα-L-グルロン酸(G)ユニットであるアルギン酸塩を含んでもよい。
【0180】
ゲルを固化させるステップ(c)は、例えば、存在する唯一のバインダーがセルロース系バインダー、例えばCMCである場合、必要ではない可能性がある。非セルロース系バインダー剤、例えばアルギネートが存在する場合、スラリーは、固化剤若しくは架橋剤を更に含んでもよく、及び/又は固化剤若しくは架橋剤は、スラリーに付与されてもよい。この場合、方法は、スラリーを固化させるステップ(c)を更に備えてもよい。
【0181】
乾燥ステップ(d)は、幾つかの例において、スラリー中の(WWBで)約50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、又は90重量%~約80重量%、90重量%、又は95重量%の水を除去してもよい。
【0182】
乾燥ステップ(d)は、幾つかの例において、キャスト材料の厚さを少なくとも80%、好適には85%又は87%だけ減少させてもよい。例えば、スラリーが2mmの厚さにキャストされてもよく、得られる乾燥エアロゾル生成材料が0.2mmの厚さを有してもよい。
【0183】
ステップ(d)中、スラリーは加熱されて、少なくとも約60重量%、70重量%、80重量%、85重量%、又は90重量%の溶媒が除去されてもよい。
【0184】
エアロゾル生成フィルムは、エアロゾル形成剤、バインダー、香料、乳化剤、溶媒、及び任意の更なる成分を合わせて、スラリーを形成し、次いで、スラリーを加熱して、溶媒の少なくとも一部を揮発させてエアロゾル生成フィルムを形成することによって形成されてもよい。スラリーは加熱されて、少なくとも約60重量%、70重量%、80重量%、85重量%、又は90重量%の溶媒が除去されてもよい。
【0185】
スラリー自体も本発明の一部を形成しうる。幾つかの例において、スラリー溶媒は、水から本質的になるか、又は水からなっていてもよい。幾つかの例において、スラリーは、(WWBで)約50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、又は90重量%以上の溶媒を含んでいてもよい。
【0186】
溶媒が水からなる例では、スラリーの乾重量含有量が、エアロゾル生成材料の乾重量含有量と一致してもよい。このように、固体組成物に関する本明細書での検討は、本発明のスラリー態様との組み合わせで明示的に開示されている。
【0187】
本発明の態様によると、本明細書に記載される非燃焼型エアロゾル供給システムを使用してエアロゾルを生成する方法が提供される。幾つかの実施形態において、方法は、エアロゾル生成材料を、350℃以下の温度に加熱するステップを備える。幾つかの実施形態において、方法は、エアロゾル生成材料を、約220℃~約280℃の温度に加熱するステップを備える。幾つかの実施形態において、方法は、エアロゾル生成材料の少なくとも一部を、使用セッションにわたって約220℃~約280℃の温度に加熱するステップを備える。
【0188】
本明細書で使用するとき、「使用セッション」は、使用者による非燃焼型エアロゾル供給システムの使用の単一の期間を指す。使用セッションは、加熱アセンブリ中に存在する少なくとも1つの加熱ユニットに最初に電力が供給される時点に開始する。デバイスは、使用セッションの開始からある期間の時間が経過した後、使用の準備ができる。1回の使用セッションは、エアロゾル供給デバイスの加熱要素のいずれにも電力が供給されない時点で終了する。使用セッションの終了は、喫煙物品が枯渇された時点(使用者が各パフでの全微粒子物質収量(mg)を許容できないほど低いと考える時点)と合致しうる。セッションは、複数のパフの継続時間を有する。前記セッションは、7分間、又は6分間、又は5分間、又は4分30秒間、又は4分間、又は3分30秒間未満の継続時間を有してもよい。幾つかの実施形態において、使用セッションは、2~5分間、又は3~4.5分間、又は3.5~4.5分間、又は好適には4分間の継続時間を有してもよい。セッションは、使用者がデバイスのボタン又はスイッチを作動させ、少なくとも1つの加熱要素の温度上昇を開始させることによって開始されてもよい。
【0189】
幾つかの実施形態において、使用セッション中、エアロゾル生成材料中に存在する少なくとも20重量%、又は少なくとも30重量%、40重量%、若しくは50重量%の香料がエアロゾル化される。つまり、使用セッション後、エアロゾル生成材料中の香料の量は、20重量%、30重量%、40重量%、又は50重量%枯渇される。本明細書に記載されるエアロゾル生成材料中のセルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの比は、使用者への活性物質のより効率的な送達を可能にしうる(例えば、より高い割合の香料がエアロゾル生成材料からエアロゾル化される)。
【0190】
例示の実施形態
1. 開示の概要に定義されるエアロゾル生成材料又はスラリー。
2. 約0.1~50重量%の香料を含む、実施形態1のエアロゾル生成材料又はスラリー。
3. 約1~50重量%の香料を含む実施形態2のエアロゾル生成材料又はスラリー。
4. 約5~50重量%の香料を含む、実施形態1のエアロゾル生成材料又はスラリー。
5. 約10~45重量%の香料を含む、実施形態4のエアロゾル生成材料又はスラリー。
5A. 約10~25重量%の香料を含む、実施形態5のエアロゾル生成材料又はスラリー。
5B. 約10~20重量%の香料を含む、実施形態5Aのエアロゾル生成材料又はスラリー。
5C. 約15~20重量%の香料を含む、実施形態5Bのエアロゾル生成材料又はスラリー。
6. 約15~45重量%の香料を含む、実施形態4のエアロゾル生成材料又はスラリー。
7. 約20~50重量%の香料を含む、実施形態1のエアロゾル生成材料又はスラリー。
8. 約25~50重量%の香料を含む実施形態7のエアロゾル生成材料又はスラリー。
9. 約30~50重量%の香料を含む、実施形態8のエアロゾル生成材料又はスラリー。
10. 約30~45重量%の香料を含む、実施形態1のエアロゾル生成材料又はスラリー。
11. 約35~50重量%の香料を含む、実施形態10のエアロゾル生成材料又はスラリー。
12. 約35~45重量%の香料を含む、実施形態11のエアロゾル生成材料又はスラリー。
12a. 約5~25重量%の香料を含む、実施形態1のエアロゾル生成材料又はスラリー。
12b. 香料がメンソールを含む(又はメンソールである)、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
12c. 香料が、スペアミントを含む(又はスペアミントである)、実施形態1~12aのいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
13. 約10~50重量%の1つ以上のバインダーを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
13a. 約10~45重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態13のエアロゾル生成材料又はスラリー。
14. 約10~40重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態13aのエアロゾル生成材料又はスラリー。
15. 約10~35重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態14のエアロゾル生成材料又はスラリー。
16. 約10~30重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態15のエアロゾル生成材料又はスラリー。
17. 約10~25重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態16のエアロゾル生成材料又はスラリー。
18. 約15~45重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態1~12のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
19. 約15~40重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態18のエアロゾル生成材料又はスラリー。
20. 約15~35重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態19のエアロゾル生成材料又はスラリー。
21. 約15~30重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態20のエアロゾル生成材料又はスラリー。
22. 約15~25重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態21のエアロゾル生成材料又はスラリー。
23. 約20~45重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態1~12のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
24. 約20~40重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態23のエアロゾル生成材料又はスラリー。
25. 約20~35重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態24のエアロゾル生成材料又はスラリー。
26. 約20~30重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態25のエアロゾル生成材料又はスラリー。
27. 約20~25重量%の1つ以上のバインダーを含む、実施形態26のエアロゾル生成材料又はスラリー。
28. 約5~35重量%のエアロゾル生成剤を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
29. 約10~35重量%のエアロゾル生成剤を含む、実施形態28のエアロゾル生成材料又はスラリー。
30. 約5~30重量%のエアロゾル生成剤を含む、実施形態1~27のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
30A. 約5~25重量%のエアロゾル生成剤を含む、実施形態1~27のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
30B. 約5~15重量%のエアロゾル生成剤を含む、実施形態1~27のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
31. 約10~30重量%のエアロゾル生成剤を含む、実施形態30のエアロゾル生成材料又はスラリー。
32. 約10~25重量%のエアロゾル生成剤を含む、実施形態31のエアロゾル生成材料又はスラリー。
33. 約10~20重量%のエアロゾル生成剤を含む、実施形態32のエアロゾル生成材料又はスラリー。
34. 約12~30重量%のエアロゾル生成剤を含む実施形態1~27のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
35. 約12~25重量%のエアロゾル生成剤を含む、実施形態34のエアロゾル生成材料又はスラリー。
36. 約12~20重量%のエアロゾル生成剤を含む、実施形態35のエアロゾル生成材料又はスラリー。
37. 約1~20重量%の乳化剤を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
37a. 約1~15重量%の乳化剤を含む、実施形態37のエアロゾル生成材料又はスラリー。
37b. 約1~12重量%の乳化剤を含む、実施形態37aのエアロゾル生成材料又はスラリー。
38. 約1~10重量%の乳化剤を含む、実施形態37bのエアロゾル生成材料又はスラリー。
39. 約1~7重量%の乳化剤を含む、実施形態38のエアロゾル生成材料又はスラリー。
40. 約3~12重量%の乳化剤を含む、実施形態1~36のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
41. 約3~10重量%の乳化剤を含む、実施形態40のエアロゾル生成材料又はスラリー。
42. 約3~7重量%の乳化剤を含む、実施形態41のエアロゾル生成材料又はスラリー。
43. 約5~12重量%の乳化剤を含む、実施形態1~36のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
44. 約5~10重量%の乳化剤を含む、実施形態43のエアロゾル生成材料又はスラリー。
45. 約5~7重量%の乳化剤を含む、実施形態44のエアロゾル生成材料又はスラリー。
46. エアロゾル生成剤が、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソ-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ以上を含む(又はそれらである)、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
47. エアロゾル生成剤が、エリスリトール、プロピレングリコール、グリセロール、及びトリアセチンのうちの1つ以上を含む(又はそれらである)、実施形態46のエアロゾル生成材料又はスラリー。
48. エアロゾル生成剤が、任意でプロピレングリコールと組み合わせてグリセロールを含む(又はグリセロールである)、実施形態46又は47のエアロゾル生成材料又はスラリー。
49. セルロース系バインダーが、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテート(CA)、セルロースアセテートブチレート(CAB)、及びセルロースアセテートプロピオネート(CAP)から選択される1つ以上の化合物を含む(又はそれらである)、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
50. セルロース系バインダーが、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及び/又はカルボキシメチルセルロースから選択される1つ以上の化合物を含む(又はそれらである)、実施形態49のエアロゾル生成材料又はスラリー。
51. セルロース系バインダーが、カルボキシメチルセルロースを含む(又はカルボキシメチルセルロースである)、実施形態49又は50のエアロゾル生成材料又はスラリー。
52. 1つ以上のバインダーが、セルロース系バインダー及び非セルロース系バインダーを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
53. 非セルロース系バインダーが、アルギネート、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、ガム、シリカ若しくはシリコーン化合物、クレイ、及び/又はポリビニルアルコールから選択される1つ以上の化合物を含む(又はそれらである)、実施形態52のエアロゾル生成材料又はスラリー。
54. 非セルロース系バインダーが、アルギネート、ペクチン、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及び/又はポリビニルアルコールから選択される1つ以上の化合物を含む(又はそれらである)、実施形態52又は53のエアロゾル生成材料又はスラリー。
55. バインダーが、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及び/又はカルボキシメチルセルロースのうちの1つ以上、並びに、アルギネート、ペクチン、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及びポリビニルアルコールのうちの1つ以上を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
56. バインダーが、カルボキシメチルセルロース及びアルギネートを含む(又はそれらからなる)、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
57. セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比が1:4~4:1である、実施形態52~56のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
58. セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比が2:3~7:3である、実施形態57のエアロゾル生成材料又はスラリー。
58A. セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比が約1:1~約1:2である、実施形態57のエアロゾル生成材料又はスラリー。
59. セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比が約2:3~約3:2である、実施形態58のエアロゾル生成材料又はスラリー。
60. セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比が1:1~3:2である、実施形態59のエアロゾル生成材料又はスラリー。
61. セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比が>1:1である、実施形態52~56のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
62. 架橋剤が存在しない、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
63. 架橋剤を含む、実施形態1~61のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
64. 架橋剤がカルシウムイオンを含む、実施形態63のエアロゾル生成材料又はスラリー。
65. 約0.5~5重量%の架橋剤を含む、実施形態63又は64のエアロゾル生成材料又はスラリー。
66. 1つ以上の他の機能性材料を含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
67. 1つ以上の充填剤を更に含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
68. 充填剤が、無機充填材料、木材パルプ、麻繊維、セルロース及びセルロース誘導体、例えば、木材パルプ及び/又はMCCから選択される、実施形態67のエアロゾル生成材料又はスラリー。
68A. エアロゾル生成材料が、20重量%未満の充填剤を含む、実施形態1~66のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
68B. エアロゾル生成材料が、10重量%未満の充填剤を含む、実施形態1~66のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
68C. エアロゾル生成材料が、5重量%未満の充填剤を含む、実施形態1~66のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
68D. エアロゾル生成材料が、1重量%未満の充填剤を含む、実施形態1~66のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
68E. エアロゾル生成材料が充填剤を含まない、実施形態1~66のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
68F. エアロゾル生成材料が、60重量%未満の充填剤を含む、実施形態1~66のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
68G. エアロゾル生成材料が、約40~約60重量%の充填剤を含む、実施形態1~66のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
68H. エアロゾル生成材料が、約45~約55重量%の充填剤を含む、実施形態1~66のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
69. チョークなどの炭酸カルシウムを含まない、実施形態68のエアロゾル生成材料又はスラリー。
70. 繊維質材料を含まない、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
71. タバコ繊維を含まない、任意の前述の実施形態のいずれかのエアロゾル生成材料又はスラリー。
71a. エアロゾル生成材料がカラメルを含む、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料又はスラリー。
72. バインダー、水、エアロゾル生成剤、香料、乳化剤、並びに任意で活性物質及び/又は充填剤からなるか、又はそれらから本質的になる、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料。
73. バインダー、水、エアロゾル生成剤、香料、及び乳化剤からなるか、又はそれらから本質的になる、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料。
74. 支持体上に存在する、任意の前述の実施形態のエアロゾル生成材料。
75. 任意の前述の実施形態に記載のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物。
76. 異なる組成を有する第2のエアロゾル生成材料を更に含み、この第2のエアロゾル生成材料が、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約5~約50重量%である、1つ以上のバインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含む、実施形態75のエアロゾル生成組成物。
76a. 第2のエアロゾル生成材料が、
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、エアロゾル生成材料の約10~約50重量%である、1つ以上のバインダーと、
エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
エアロゾル生成材料の約1~約15重量%の量の乳化剤と、
任意で充填剤と、
を含む、実施形態76のエアロゾル生成組成物。
77. 第2のエアロゾル生成材料が、実施形態1~48又は62~74のいずれかに定義される通りである、実施形態76又は76aのエアロゾル生成組成物。
78. 第1のエアロゾル生成材料中のバインダーがセルロース系バインダーを含み、第2のエアロゾル生成材料中のバインダーが非セルロース系バインダーを含む、実施形態76、76a又は77のエアロゾル生成組成物。
78A. 第1のエアロゾル生成材料中のバインダーがセルロース系バインダーであり、第2のエアロゾル生成材料中のバインダーが非セルロース系バインダーである、実施形態78のエアロゾル生成組成物。
79. セルロース系バインダーが、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、メチルセルロース、エチルセルロース、セルロースアセテート(CA)、セルロースアセテートブチレート(CAB)、及びセルロースアセテートプロピオネート(CAP)から選択される1つ以上の化合物を含む(又はそれらである)、実施形態78又は78Aのエアロゾル生成組成物。
80. セルロース系バインダーが、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及び/又はカルボキシメチルセルロースから選択される1つ以上の化合物を含む(又はそれらである)、実施形態79のエアロゾル生成組成物。
81. セルロース系バインダーが、カルボキシメチルセルロースを含む(又はカルボキシメチルセルロースである)、実施形態80のエアロゾル生成組成物。
82. 非セルロース系バインダーが、アルギネート、ペクチン、デンプン(及び誘導体)、ガム、シリカ若しくはシリコーン化合物、クレイ、及び/又はポリビニルアルコールから選択される1つ以上の化合物を含む(又はそれらである)、実施形態78~81のエアロゾル生成組成物。
83. 非セルロース系バインダーが、アルギネート、ペクチン、プルラン、キサンタンガム、グアーガム、カラギーナン、アガロース、アカシアガム、フュームドシリカ、PDMS、ケイ酸ナトリウム、カオリン、及び/又はポリビニルアルコールから選択される1つ以上の化合物を含む(又はそれらである)、実施形態82のエアロゾル生成組成物。
84. 非セルロース系バインダーが、アルギネートを含む、実施形態83のエアロゾル生成組成物。
84A. 第1のエアロゾル生成材料中のバインダーがCMCを含み、第2のエアロゾル生成材料中のバインダーがアルギネートを含む、実施形態78のエアロゾル生成組成物。
84B. 第1のエアロゾル生成材料中のバインダーがCMCであり、第2のエアロゾル生成材料中のバインダーがアルギネートである、実施形態78のエアロゾル生成組成物。
85. 第1のエアロゾル生成材料対第2のエアロゾル生成材料の重量比が1:4~4:1である、実施形態76~84Bのいずれかのエアロゾル生成組成物。
86. 第1のエアロゾル生成材料対第2のエアロゾル生成材料の重量比が2:3~3:3である、実施形態85のエアロゾル生成組成物。
87. 第1のエアロゾル生成材料対第2のエアロゾル生成材料の重量比が約1:1である、実施形態86のエアロゾル生成組成物。
88. 1つ以上の他の機能性材料を更に含む、実施形態75~87のいずれかのエアロゾル生成組成物。
89. 他の機能性材料が、1つ以上のpH調節剤、着色剤、保存剤、バインダー、充填剤、安定剤及び/又は酸化防止剤を含む、実施形態75~88のいずれかのエアロゾル生成組成物。
90. 他の機能性材料が、1つ以上の充填剤を含む、実施形態89のエアロゾル生成組成物。
91. 充填剤が、無機充填材料、木材パルプ、麻繊維、セルロース及びセルロース誘導体から選択される、実施形態89又は90のエアロゾル生成組成物。
91a. 充填剤が、マルトデキストリン又は結晶セルロースから選択される、実施形態89又は90のエアロゾル生成組成物。
91b. 充填剤が、約2g/cm未満の密度を有する、実施形態89又は90のエアロゾル生成組成物。
91c. 充填剤が、約0.5g/cm未満の密度を有する、実施形態91bのエアロゾル生成組成物。
91d. 充填剤が、約0.3g/cm未満の密度を有する、実施形態91cのエアロゾル生成組成物。
92. チョークなどの炭酸カルシウムを含まない、実施形態75~91dのいずれかのエアロゾル生成組成物。
93. 繊維質材料を含まない、実施形態75~90又は92のいずれかのエアロゾル生成組成物。
94. タバコ繊維を含まない、実施形態75~93のいずれかのエアロゾル生成組成物。
95. (WWBで)合計約50~100重量%のエアロゾル生成材料を含む、実施形態75~94のいずれかのエアロゾル生成組成物。
96. (WWBで)合計約50~95重量%のエアロゾル生成材料を含む、実施形態75~94のエアロゾル生成組成物。
97. (WWBで)合計約50~90重量%のエアロゾル生成材料を含む、実施形態75~94のエアロゾル生成組成物。
98. (WWBで)合計約60~100重量%のエアロゾル生成材料を含む、実施形態75~94のエアロゾル生成組成物。
99. (WWBで)合計約60~95重量%のエアロゾル生成材料を含む、実施形態75~94のエアロゾル生成組成物。
100. (WWBで)合計約60~90重量%のエアロゾル生成材料を含む、実施形態75~94のエアロゾル生成組成物。
101. (WWBで)合計約70~100重量%のエアロゾル生成材料を含む、実施形態75~94のエアロゾル生成組成物。
102. (WWBで)合計約70~95重量%のエアロゾル生成材料を含む、実施形態75~94のエアロゾル生成組成物。
103. (WWBで)合計約70~90重量%のエアロゾル生成材料を含む、実施形態75~94のエアロゾル生成組成物。
104. エアロゾル生成材料(複数可)からなるか、又はエアロゾル生成材料(複数可)から本質的になる、実施形態75~94のいずれかのエアロゾル生成組成物。
105. 非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品であって、実施形態75~104のいずれかのエアロゾル生成組成物を含む、消耗品。
106. 実施形態105の消耗品と、非燃焼型エアロゾル供給デバイスとを備える非燃焼型エアロゾル供給システム。
107. 非燃焼型エアロゾル供給デバイスが非燃焼加熱式デバイスである、実施形態105の非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品、又は実施形態106の非燃焼型エアロゾル供給システム。
108. 非燃焼型エアロゾル供給デバイスが電子タバコハイブリッドデバイスである、実施形態105の非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品、又は実施形態106の非燃焼型エアロゾル供給システム。
109. 実施形態1~73のいずれかに定義される通りのエアロゾル生成材料を形成する方法であって、
(a)香料、バインダー、エアロゾル生成剤、乳化剤用、溶媒及びエアロゾル生成材料の任意選択の更なる成分を含むスラリーを用意するステップと、
(b)スラリーの層を形成するステップと、
(c)任意で、スラリーの層を固化するステップと、
(d)スラリーを乾燥させて、エアロゾル生成材料を形成するステップと、
を備える、方法。
110. 溶媒が水を含む、実施形態109の方法、又は実施形態1~71のいずれかのスラリー。
111. 溶媒が水から本質的になるか、又は水からなる、実施形態109の方法、又は実施形態1~71のいずれかのスラリー。
112. スラリーが、(WWBで)約50重量%、60重量%、70重量%、80重量%、又は90重量%の溶媒を含む、実施形態109~111の方法、又は実施形態1~71、110若しくは111のいずれかのスラリー。
【実施例
【0191】
エアロゾル生成材料を含む12のエアロゾル生成組成物の例示的な非限定配合物を、以下の表に示す。百分率は、乾重量基準で示される。
【0192】
【表1】

【0193】
上記配合物のうちの一部を試験し、それらの香料(すなわち、メンソール)放出プロファイルを得た(図8~13を参照されたい)。
【0194】
図8は、配合物1からの香料(この例では、メンソール)の放出プロファイルを示し、190~200℃における香料放出を示す。
【0195】
比較すると、香料(すなわち、メンソール)が放出される温度は、アルギネートの代わりにCMCを使用することによって約250℃に上昇させることができる(配合物2及び図9を参照されたい)。上で論じた通り、CMCなどのセルロース系バインダーは、コスト削減及び/又は製造の容易さの理由から他のバインダー(例えば、アルギネート)よりも好ましい可能性がある。
【0196】
CMCのみを使用した場合に得られるよりも低い香料放出温度が望ましい場合、CMC及びアルギネートの混合物を使用することができる(配合物4及び7~9、並びに図10~13を参照されたい)。したがって、セルロース系及び非セルロース系バインダーの組み合わせ(例えば、CMC及びアルギネート)は、香料放出温度を調節することを可能にする一方、また、コスト削減及び/又はアルギネートのみを含む配合物よりも容易な製造を可能にする。CMC及びアルギネートの組み合わせを含む配合物はまた、香料放出の長い持続を示した。
【0197】
最後に、図10~13の比較から分かる通り、セルロース系バインダー(例えば、CMC)を特定の比で非セルロース系バインダー(例えば、アルギネート)と組み合わせることは、香料が、加熱されたときにエアロゾル生成材料から放出される温度及び/又は香料が放出される時点である使用セッション中の時点に影響しうる。例えば、CMC対アルギネートの比を増加させることによって、香料放出の温度は上昇しうる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-03-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、前記エアロゾル生成材料の約5~約50重量%であり、前記1つ以上のバインダーがセルロース系バインダーを含む、バインダーと、
前記エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
前記エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と
含む、エアロゾル生成材料。
【請求項2】
さらに充填剤を含む、請求項1に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項3】
前記1つ以上のバインダーが、セルロース系バインダー及び非セルロース系バインダーを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項4】
前記セルロース系バインダーがカルボキシメチルセルロースを含む、請求項1又はに記載のエアロゾル生成材料。
【請求項5】
前記非セルロース系バインダーがアルギネートを含む、請求項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項6】
前記1つ以上のバインダーが、カルボキシメチルセルロース及びアルギネートを含む、請求項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項7】
セルロース系バインダー対非セルロース系バインダーの重量比が、約1:4~約4:1である、請求項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項8】
前記香料がメンソール又はスペアミントを含む、請求項1に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項9】
前記充填剤が、約0.5g/cm未満の密度を有する、請求項に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項10】
タバコを実質的に含まない、請求項1に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項11】
シートの形態である、請求項1に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項12】
支持体上のフィルムの形態である、請求項1に記載のエアロゾル生成材料。
【請求項13】
請求項1~3、5~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料を含むエアロゾル生成組成物。
【請求項14】
第2のエアロゾル生成材料を更に含み、前記第2のエアロゾル生成材料が、
前記エアロゾル生成材料の約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が、前記エアロゾル生成材料の約5~約50重量%である、1つ以上のバインダーと、
前記エアロゾル生成材料の約0.1~約60重量%の量の香料と、
前記エアロゾル生成材料の約1~約25重量%の量の乳化剤と
含み、前記第2のエアロゾル生成材料の組成が、前記第1のエアロゾル生成材料の組成とは異なる、請求項13に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項15】
前記第2のエアロゾル生成材料がさらに充填剤を含む、請求項14に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項16】
前記第2のエアロゾル生成材料中の前記1つ以上のバインダーが、非セルロース系バインダー、好ましくはアルギネートを含む、請求項14に記載のエアロゾル生成組成物。
【請求項17】
非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用される物品であって、請求項13に記載のエアロゾル生成組成物を含む、物品。
【請求項18】
請求項17に記載の物品と、非燃焼型エアロゾル供給デバイスとを備える非燃焼型エアロゾル供給システムであって、前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスが、前記物品が前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用されるときに、前記物品からエアロゾルを生成するように構成されている、非燃焼型エアロゾル供給システム。
【請求項19】
非燃焼型エアロゾル供給デバイスに使用される消耗品における請求項13に記載のエアロゾル生成組成物の使用であって、前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスが、前記消耗品が前記非燃焼型エアロゾル供給デバイスと共に使用されるときに、前記消耗品からエアロゾルを生成するエアロゾル生成デバイスを備える、使用。
【請求項20】
約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤と、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が約5~約50重量%であり、前記1つ以上のバインダーがカルボキシメチルセルロースを含む、1つ以上のバインダーと、
約0.1~約60重量%の量の香料と、
約1~約25重量%の量の乳化剤と
ここで、これらの重量は乾重量基準で計算される)、
溶媒と、
を含むスラリー。
【請求項21】
請求項1~3、5~12のいずれか一項に記載のエアロゾル生成材料を作製する方法であって、
(i)
約1~約80重量%の量のエアロゾル生成剤、
1つ以上のバインダーであって、バインダーの総量が約5~約50重量%であり、前記1つ以上のバインダーがカルボキシメチルセルロースを含む、1つ以上のバインダー、
約0.1~約60重量%の量の香料、
約1~約25重量%の量の乳化剤、及
ここで、これらの重量は乾重量基準で計算される)、及び
溶媒
を組み合わせるステップと、
(ii)スラリーの層を形成するステップと、
(iii)前記スラリーを乾燥させて、前記エアロゾル生成材料を形成するステップと、
を備える、方法。
【国際調査報告】