(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】エアロゾル供給システム
(51)【国際特許分類】
A24F 40/44 20200101AFI20240719BHJP
A24F 40/46 20200101ALI20240719BHJP
A24F 40/30 20200101ALI20240719BHJP
【FI】
A24F40/44
A24F40/46
A24F40/30
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502072
(86)(22)【出願日】2022-07-06
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 GB2022051736
(87)【国際公開番号】W WO2023002155
(87)【国際公開日】2023-01-26
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519138265
【氏名又は名称】ニコベンチャーズ トレーディング リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Nicoventures Trading Limited
【住所又は居所原語表記】Globe House, 1 Water Street,WC2R 3LA London,United Kingdom
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】シャオ, ジーファン
(72)【発明者】
【氏名】ポッター, マーク
(72)【発明者】
【氏名】ヘインズ, リチャード
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA06
4B162AA07
4B162AA22
4B162AB01
4B162AB12
4B162AB14
4B162AB17
4B162AB28
4B162AC06
4B162AC17
4B162AC18
4B162AC21
(57)【要約】
エアロゾル供給システム1は、エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素34を備える。エアロゾル化可能材料移送要素34は、当該エアロゾル化可能材料移送要素34の厚さを貫通する開口部60を含む。また、エアロゾル供給システム1は、エアロゾル化可能材料移送要素34と接触し、エアロゾル化可能材料移送要素34に伝達する熱を受け取るための伝熱面32Bを備える伝導板又は伝導箔の形態の伝導性部材46を備える。エアロゾル化可能材料移送要素34は、伝導性部材46の接触面48で伝導性部材46と接触しており、接触面48は、伝熱面32Bの反対である。この構成によれば、伝導性部材46を横切ってエアロゾル化可能材料移送要素34に至る熱の効率的な伝達が可能となる。
【選択図】
図3D
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素であり、前記エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通する開口部を含む、エアロゾル化可能材料移送要素と、
前記エアロゾル化可能材料移送要素と接触し、前記エアロゾル化可能材料移送要素に伝達する熱を受け取るための伝熱面を備える、伝導性部材と、
を備え、
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、前記伝導性部材の接触面で前記伝導性部材と接触し、前記接触面が、前記伝熱面の反対であり、
前記伝導性部材が、伝導板又は伝導箔を備える、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記伝導性部材が、5mm以下の厚さを有する、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記伝導性部材が、少なくとも0.5mmの厚さを有する、請求項1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記伝導性部材が、少なくとも1mmの厚さを有する、請求項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記伝導性部材が、1mm~5mmの厚さを有する、請求項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記開口部が、前記接触面及び前記伝熱面の少なくとも一方と垂直な方向に延びている、請求項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、前記伝導性部材の前記接触面に接触する平坦な表面を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記接触面が、前記伝熱面と平行である、請求項1~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、気化するエアロゾル化可能材料を受け取るための少なくとも1つの脚部を備える、請求項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項10】
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、前記エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部と前記エアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部との間に延びる長さを有し、
前記少なくとも1つの脚部が、前記第1の端部から延びる第1の脚部及び前記第2の端部から延びる第2の脚部を含む、請求項9に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項11】
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、前記第1の脚部と前記第2の脚部との間に配置されている中央本体部をさらに備え、前記中央本体部が、前記開口部を含む、請求項10に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項12】
前記開口部が、前記エアロゾル化可能材料移送要素の長さと垂直な方向に前記エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通している、請求項10又は11に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項13】
前記エアロゾル化可能材料移送要素の断面積が、前記エアロゾル化可能材料移送要素の長さに沿って変化する、請求項10~12のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項14】
前記開口部が、円筒状である、請求項1~13のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項15】
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、少なくとも1つの凹部を備える、請求項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項16】
前記少なくとも1つの凹部が、前記エアロゾル化可能材料移送要素の第1の側部に配置されている第1の凹部及び前記エアロゾル化可能材料移送要素の第2の側部に配置されている第2の凹部を含む、請求項15に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項17】
前記エアロゾル化可能材料移送要素の前記第1の側部が、前記エアロゾル化可能材料移送要素の前記第2の側部の反対である、請求項16に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項18】
前記第1の側部及び前記第2の側部が、前記中央本体部の側部である、請求項11にさらに従属する場合の、請求項16又は17に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項19】
前記中央本体部が、前記少なくとも1つの凹部を備える、請求項11にさらに従属する場合の、請求項15~18のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項20】
前記エアロゾル化可能材料移送要素に送達するエアロゾル化可能材料を包含するための第1のリザーバをさらに備える、請求項1~19のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項21】
前記エアロゾル化可能材料移送要素の各脚部が、前記第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を受け取るため、前記第1のリザーバと流体連通している、請求項9にさらに従属する場合の、請求項20に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項22】
前記エアロゾル供給システムが、香味付け材料を包含するための第2のリザーバを備え、前記第2のリザーバが、前記エアロゾル化可能材料移送要素から気化したエアロゾル化可能材料を受容するように構成されている、請求項1~21のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項23】
前記第2のリザーバが、前記香味付け材料を包含する、請求項22に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項24】
前記香味付け材料が、タバコ及び/又はニコチンの少なくとも一方を含む、請求項22又は23に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項25】
前記エアロゾル供給システムが、
前記エアロゾル供給システムの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルと、
前記第1のチャネルの下流に配置され、前記エアロゾル化可能材料移送要素から気化したエアロゾル化可能材料を受け取るように構成されている第2のチャネルと、
を備える、請求項1~24のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項26】
前記第1のチャネルが、前記第2のチャネルと流体連通している少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、前記エアロゾル化可能材料移送要素に隣り合う、請求項25に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項27】
各オリフィスが、前記エアロゾル化可能材料移送要素の前記中央本体部に隣り合う、請求項11にさらに従属する場合の、請求項26に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項28】
前記少なくとも1つの凹部が、前記少なくとも1つのオリフィスそれぞれについて、前記少なくとも1つのオリフィスそれぞれに隣り合って配置されているそれぞれの凹部を含む、請求項15にさらに従属する場合の、請求項26又は27に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項29】
前記伝導性部材の前記伝熱面に熱を送達するための加熱要素をさらに備える、請求項1~28のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項30】
前記エアロゾル供給システムが、エアロゾル供給カートリッジを備える、請求項1~29のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項31】
カートリッジを解放可能に収容するための本体をさらに備え、
前記カートリッジが、前記エアロゾル化可能材料移送要素及び前記伝導性部材を備える、請求項1~29のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項32】
前記加熱要素が、前記本体に配置されている、請求項29にさらに従属する場合の、請求項31に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項33】
前記伝導性部材が、前記カートリッジの外面を規定する、請求項31又は32に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項34】
前記伝導性部材が、前記カートリッジの露出面を規定する、請求項31~33のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項35】
前記伝導性部材が、前記カートリッジの第1のもしくはベースの端に配置されている、請求項31~34のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項36】
前記伝導性部材が、前記カートリッジが解放可能に収容された場合、前記本体の一部に接触するように構成されている、請求項31~35のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項37】
前記伝導性部材が、前記カートリッジが解放可能に収容された場合、前記本体のレセプタクルに配置されるように構成されている、請求項31~36のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項38】
前記カートリッジが、気化したエアロゾル化可能材料を前記エアロゾル供給システムのユーザに送達するためのマウスピースを備え、前記マウスピースが、前記マウスピースの第1の端部と第2の端部との間に延びる傾斜側面を備え、前記傾斜側面が、前記マウスピースの前記第1の端部に向かって傾斜しており、
前記マウスピースが、2次の回転対称性を有し、
前記マウスピースが、互いに垂直な2本の対称線を含み、
前記マウスピースの前記第2の端部が、前記カートリッジが解放可能に収容された場合、前記レセプタクルの端部と係合するように構成されている、請求項37に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項39】
前記傾斜側面が、不透明である、請求項38に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項40】
前記傾斜側面が、楕円状である、請求項38又は39に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項41】
前記傾斜側面が、環状である、請求項38~40のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項42】
エアロゾル化可能材料移送要素を使用して蒸気を形成する方法であって、
前記エアロゾル化可能材料移送要素においてエアロゾル化可能材料を受け取るステップと、
伝導性部材の伝熱面で熱を受け取るステップであり、前記伝導性部材が、伝導板又は伝導箔を備える、ステップと、
前記伝導性部材から、前記伝導性部材と接触している前記エアロゾル化可能材料移送に前記熱を伝達するステップと、
前記エアロゾル化可能材料移送要素で、前記エアロゾル化可能材料移送に伝達された前記熱及び前記エアロゾル化可能材料から蒸気を形成するステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(分野)
本開示は、エアロゾル供給システムに関し、ニコチン送達システム(例えば、電子タバコ等)が挙げられるが、これらに限定されない。
【背景技術】
【0002】
(背景)
電子タバコ(eシガレット)等の電子エアロゾル供給システムは一般的に、例えば熱気化によって、ユーザが吸引する蒸気/エアロゾルが生成される製剤(通常はニコチンを含むが、必ずしも含まない)又はタバコベースの製品等の固体材料を含む流体又は液体のリザーバ等、エアロゾル化可能材料を含む。このため、エアロゾル供給システムは通常、エアロゾル化可能材料の一部を気化させて蒸気を生成するように構成されている気化器(例えば、加熱要素)を備えることになる。
【0003】
蒸気が生成されると、香味付け材料を通過することで香味が加えられた後、エアロゾル供給システムからマウスピースを介して、(香味づけされた)蒸気がユーザに送達され得る。
【0004】
エアロゾル供給システムは、モジュールアセンブリを備えるのが一般的であり、2つの主要な機能部品すなわちコントロールユニット/本体及び使い捨て/交換式の消耗部品を有することが多い。
【0005】
既存のエアロゾル供給システムの潜在的な欠点として、消耗部品からコントロールユニット/本体部へとエアロゾル化可能材料が漏れることがある。このような漏れが不都合となり得るのは、エアロゾル供給システムの効率的な動作を妨げ、エアロゾル供給システムの耐用年数を縮め得るためである。既存のエアロゾル供給システムの別の潜在的な欠点としては、エアロゾル化可能材料の気化の効率が悪い点がある。
【0006】
したがって、本明細書においては、上述の問題のうちのいくつかの対処又は軽減に役立ち得る様々な手法について記載する。
【発明の概要】
【0007】
(概要)
特定の実施形態の第1の態様によれば、
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素であり、当該エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通する開口部を含む、エアロゾル化可能材料移送要素と、
エアロゾル化可能材料移送要素と接触し、エアロゾル化可能材料移送要素に伝達する熱を受け取るための伝熱面を備える伝導性部材と、
を備え、
エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材の接触面で伝導性部材と接触し、接触面が、伝熱面の反対であり、
伝導性部材が、伝導板又は伝導箔を備える、エアロゾル供給システムが提供される。
【0008】
特定の実施形態の第2の態様によれば、エアロゾル化可能材料移送要素を使用して蒸気を形成する方法であって、
エアロゾル化可能材料移送要素においてエアロゾル化可能材料を受け取るステップと、
伝導性部材の伝熱面で熱を受け取るステップであり、伝導性部材が、伝導板又は伝導箔を備える、ステップと、
伝導性部材から、伝導性部材と接触しているエアロゾル化可能材料移送に熱を伝達するステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素で、エアロゾル化可能材料移送に伝達された熱及びエアロゾル化可能材料から蒸気を形成するステップと、
を含む、方法が提供される。
【0009】
付加的な態様には、出願時の本明細書の最後に列挙した条項に記載のような実施形態を含む。
【0010】
当然のことながら、本発明の種々態様に関して上述した本発明の特徴及び態様は、本明細書に記載の特定の組み合わせに限らず、本発明の他の態様に係る本発明の実施形態にも等しく適用可能であり、必要に応じてこれらと組み合わせ可能である。
【0011】
以下、添付の図面を参照して、本発明の実施形態を説明するが、これらは一例に過ぎない。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】本開示の特定の実施形態に係る、カートリッジ及び本体を備え、カートリッジが本体から取り外されている状態のエアロゾル供給システムの模式斜視図である。
【
図1B】本開示の特定の実施形態に係る、本体の一部が取り除かれ、カートリッジの少なくとも1つの表面を解放可能に収容する本体の凹部/レセプタクルを示す
図1Aのエアロゾル供給システムの模式斜視図である。
【
図1C】本開示の特定の実施形態に係る、本体の一部が取り除かれ、カートリッジの少なくとも1つの表面を解放可能に収容する本体の凹部/レセプタクルを示す
図1Aのエアロゾル供給システムの模式斜視図である。
【
図2A】本開示の特定の実施形態に係る、カートリッジの第1の端面から見た
図1A~
図1Cのカートリッジの模式斜視図である。
【
図2B】本開示の特定の実施形態に係る、カートリッジの第1及び第2のチャネルと、カートリッジの第2のリザーバと、を示す
図2Aのカートリッジの第1の模式断面斜視図である。
【
図2C】本開示の特定の実施形態に係る、カートリッジの第1及び第2のリザーバと、第2のチャネルと、を示す
図2Aのカートリッジの第2の模式断面斜視図である。
【
図2D】本開示の特定の実施形態に係る、カートリッジのマウスピースと、エアロゾル化可能材料移送要素と、伝導性部材と、を示す
図2Aのカートリッジの模式分解斜視図である。
【
図3A】本開示の特定の実施形態に係る、空気及び蒸気流路並びに熱経路を示す矢印が追加された
図2Aのカートリッジの第3の模式断面斜視図である。
【
図3B】本開示の特定の実施形態に係る、カートリッジのエアロゾル化可能材料移送要素を良く示す
図3Aのカートリッジの模式拡大断面斜視図である。
【
図3C】本開示の特定の実施形態に係る、空気、流体、及び蒸気の流路を示す矢印が追加された
図2Aのカートリッジの第4の模式断面斜視図である。
【
図3D】本開示の特定の実施形態に係る、特にカートリッジのエアロゾル化可能材料移送要素と、伝導性部材と、を示す
図2Aのカートリッジの一部の模式分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(詳細な説明)
本明細書においては、特定の例及び実施形態の態様及び特徴を議論/記載する。特定の例及び実施形態のいくつかの態様及び特徴については、従来から実現されている場合があり、これらについては簡略化のため、詳細に議論/記載しない。したがって、当然のことながら、本明細書に論じる装置及び方法の詳述しない態様及び特徴については、このような態様及び特徴を実現する任意の従来技術に従って実現され得る。
【0014】
本開示は、eシガレット等の不燃性エアロゾル供給システム(エアロゾル供給システムと称する場合もある)に関する。本開示によれば、「不燃性」エアロゾル供給システムは、ユーザへの送達を容易化するために当該エアロゾル供給システムの構成物質であるエアロゾル化可能材料(又は、その成分)が燃焼又は燃やされることのないものである。エアロゾル化可能材料(本明細書においては、エアロゾル生成材料又はエアロゾル前駆体材料と称する場合もある)は、例えば加熱、照射、又はその他任意の方法でエネルギー供給された場合にエアロゾルを生成可能な材料である。
【0015】
以下の説明の全体を通して、用語「eシガレット(e-cigarette)」又は「電子タバコ(electronic cigarette)」を使用する場合があるが、当然のことながら、この用語は、エアロゾル供給システム/デバイス及び電子エアロゾル供給システム/デバイスと同じ意味で使用可能である。電子タバコは、ベーピングデバイス又は電子ニコチン送達システム(END)としても知られるが、エアロゾル化可能材料中のニコチンの存在は要件ではない。
【0016】
いくつかの実施形態において、不燃性エアロゾル供給システムは、エアロゾル化可能材料(これらのうちの1つが加熱されるようになっていてもよいし、複数が加熱されるようになっていてもよい)の組み合わせによってエアロゾルを生成する混成システムである。いくつかの実施形態において、混成システムは、液体若しくはゲルエアロゾル化可能材料並びに固体エアロゾル化可能材料を含む。固体エアロゾル化可能材料は、例えばタバコ又は非タバコ製品を含んでいてもよい。
【0017】
通常、不燃性エアロゾル供給システムは、消耗部品と、消耗部品と解放可能に係合するように構成されているデバイス/本体と、を備えていてもよい。
【0018】
エアロゾル供給システムには、内部の気化器に給電するための手段が設けられていてもよく、また、気化するエアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素が設けられていてもよい。また、エアロゾル供給システムには、エアロゾル化可能材料を包含するためのリザーバと、いくつかの実施形態においては、当該エアロゾル供給システムからの生成蒸気に香味付けするための香味付け材料を包含するための別のリザーバと、が設けられていてもよい。
【0019】
いくつかの実施形態において、気化器は、エアロゾル化可能材料との相互作用により、エアロゾル化可能材料から1つ又は複数の揮発性物質を放出させて蒸気/エアロゾルを形成可能な加熱器/加熱要素であってもよい。いくつかの実施形態において、気化器は、加熱なしにエアロゾル化可能材料からエアロゾルを生成可能である。例えば、気化器は、例えば振動手段、機械的手段、加圧手段、又は静電的手段のうちの1つ又は複数によって、熱を加えることなく、エアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成可能であってもよい。
【0020】
いくつかの実施形態において、送達される物質は、活性構成物質、担体構成物質、並びに任意選択で1つ若しくは複数の他の機能的構成物質を含み得るエアロゾル化可能材料であってもよい。
【0021】
活性構成物質は、ユーザにおける生理学的及び/又は嗅覚的反応を実現するため、エアロゾル化可能材料に含まれる1つ又は複数の生理学的及び/又は嗅覚的活性構成物質を含んでいてもよい。活性構成物質は、例えば栄養補助食品、向精神薬、及び精神活性剤から選択されるようになっていてもよい。活性構成物質は、自然に存在するものであってもよいし、合成して得られるものであってもよい。活性構成物質は、例えばニコチン、カフェイン、タウリン、テイン、B6、B12、若しくはC等のビタミン類、メラトニン、カンナビノイド、又はこれらの構成物質、誘導体、若しくは組み合わせを含んでいてもよい。活性構成物質は、タバコ又は別の植物の構成物質、誘導体、又は抽出物を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、活性構成物質は、生理学的活性構成物質であり、ニコチン、ニコチン塩(例えば、ニコチン酒石酸塩/ニコチン酸性酒石酸塩)、ニコチンを含まないタバコ代用品、カフェイン等の他のアルカロイド、又はこれらの混合物から選択されるようになっていてもよい。
【0022】
いくつかの実施形態において、活性構成物質は、嗅覚活性構成物質であり、地域の規制が許す場合に、大人の消費者向けの製品において所望の風味、香り、又は他の体感を生成するのに使用可能な「香料」及び/又は「香味料」から選択されるようになっていてもよい。いくつかの例においては、このような構成物質を香料、香味料、香味付け材料、冷却剤、加熱剤、及び/又は甘味剤と称する場合もある。これらには、自然に存在する香味材料、植物性物質、植物性物質の抽出物、合成して得られた材料、又はこれらの組み合わせ(例えば、タバコ、大麻、甘草(リコリス)、アジサイ、オイゲノール、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メープル、抹茶、メンソール、ハッカ、アニシード(アニス)、シナモン、ターメリック、インドスパイス、アジアスパイス、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、レッドベリー、クランベリー、桃、りんご、オレンジ、マンゴー、クレメンティーン、レモン、ライム、熱帯フルーツ、パパイヤ、ダイオウ、ぶどう、ドリアン、ドラゴンフルーツ、キュウリ、ブルーベリー、マルベリー、柑橘類、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、ジン、テキーラ、ラム、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、アロエベラ、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、チャット、ナスワール、キンマ、シーシャ、パイン、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、オレンジの花、桜の花、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ワサビ、ピーマン、ジンジャー、コリアンダー、コーヒー、麻、ハッカ属の任意種のミント油、ユーカリ、スターアニス、ココア、レモングラス、ルイボス、亜麻、イチョウ葉、ハシバミ、ハイビスカス、ローレル、マテ、オレンジスキン、ローズ、緑茶若しくは紅茶等の茶、タイム、ジュニパー、ニワトコ、バジル、ベイリーフ、クミン、オレガノ、パプリカ、ローズマリー、サフラン、レモンピール、ミント、シオガマギク、クルクマ、シラントロ、ギンバイカ、カシス、バレリアン、ピメント、メース、ダミエン、マジョラム、オリーブ、レモンバーム、レモンバジル、チャイブ、カルビ、バーベナ、タラゴン、リモネン、チモール、カンフェン)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化因子若しくは刺激因子、糖類及び/若しくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパルテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、若しくはマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、若しくは息清涼剤等の他の添加物を含む。これらは、模造品、合成若しくは天然成分、又はこれらの混合であってもよい。これらは、抽出物(例えば、甘草、アジサイ、ホオノキの葉、カモミール、フェヌグリーク、クローブ、メンソール、ハッカ、アニシード、シナモン、ハーブ、ウィンターグリーン、チェリー、ベリー、ピーチ、アップル、ドランブイ、バーボン、スコッチ、ウィスキー、スペアミント、ペパーミント、ラベンダー、カルダモン、セロリ、カスカリラ、ナツメグ、ビャクダン、ベルガモット、ゼラニウム、ハニーエッセンス、ローズ油、バニラ、レモン油、オレンジ油、カッシア、キャラウェイ、コニャック、ジャスミン、イランイラン、セージ、ウイキョウ、ピーマン、ジンジャー、アニス、コリアンダー、コーヒー、若しくはハッカ属の任意種のミント油)、香味強化剤、苦味受容体部位遮断剤、感覚受容体部位活性化因子若しくは刺激因子、糖類及び/若しくは代替糖(例えば、スクラロース、アセスルファムカリウム、アスパムテーム、サッカリン、チクロ、ラクトース、スクロース、グルコース、フルクトース、ソルビトール、若しくはマンニトール)、並びにチャコール、クロロフィル、ミネラル、植物性物質、若しくは息清涼剤等の他の添加剤のうちの1つ又は複数の任意好適な形態(例えば、油等の液体、粉末等の固体、又は気体)であってもよい。これらは、模造品、合成若しくは天然成分、又はこれらの混合であってもよい。これらは、例えば油、液体、又は粉末等、任意好適な形態であってもよい。
【0023】
いくつかの実施形態において、香味付け材料(香料)は、メンソール、スペアミント、及び/又はペパーミントを含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、香料は、キュウリ、ブルーベリー、柑橘類、及び/又はレッドベリーの香味成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、オイゲノールを含む。いくつかの実施形態において、香料は、タバコから抽出された香味成分を含む。いくつかの実施形態において、香料は、嗅覚神経又は味覚神経の追加又は代替として、通例化学的に誘導され、第5脳神経(三叉神経)の刺激によって知覚される体感の実現が意図される知覚物質を含んでいてもよく、これらには、加熱、冷却、うずき、麻痺効果をもたらす薬剤を含み得る。好適な熱効果剤は、バニリルエチルエーテルであってもよいが、これに限定されない。また、好適な冷却剤は、ユーカリプトール、WS-3であってもよいが、これらに限定されない。
【0024】
担体構成物質は、エアロゾルを形成可能な1つ又は複数の構成物質を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、担体構成物質は、グリセリン、グリセロール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、エリスリトール、メソ-エリスリトール、バニリン酸エチル、ラウリン酸エチル、スベリン酸ジエチル、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ジアセチン混合物、安息香酸ベンジル、フェニル酢酸ベンジル、トリブチリン、酢酸ラウリル、ラウリン酸、ミリスチン酸、及び炭酸プロピレンのうちの1つ又は複数を含んでいてもよい。
【0025】
1つ又は複数の他の機能的構成物質は、pH調整剤、着色剤、防腐剤、バインダ、充填剤、安定剤、及び/又は酸化防止剤のうちの1つ又は複数を含んでいてもよい。
【0026】
上述の通り、エアロゾル供給システム(eシガレット)は、再利用可能な部分(本体/デバイス)及び交換式消耗品(カートリッジ)の部分の両者を含むモジュールアセンブリを備えることが多い。この種の2部品モジュール構成に適合するデバイスは一般的に、2部品デバイスと称する場合もある。また、電子タバコは、大略細長形状を有するのが一般的である。具体例を提供するため、本明細書に記載の本開示の特定の実施形態は、この種の消耗部品を採用する大略細長の2部品デバイスを含む。ただし、当然のことながら、本明細書に記載の基本原理は、例えば通常はより箱型の形状を有するいわゆるBOX-MODの高性能デバイスに基づく他の全体形状に適合するデバイスとして、他の電子タバコ構成(例えば、3つ以上の部分を含むモジュールデバイス)にも等しく採用され得る。
【0027】
したがって、以上から、
図1A~
図1Cを最初に参照して、本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、カートリッジ10及び本体100を備えるエアロゾル供給システム1が提供される。本体は、潜在的に摩擦嵌合によって、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12を解放可能に収容するための凹部/レセプタクル102を含んでいてもよく、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12には、流体をカートリッジ10に送り込むための如何なる流体入口も存在しない。このように、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12には、流体をカートリッジ10に送り込むための如何なる流体入口も存在しないため、カートリッジ10が本体100に収容された場合(例えば、
図1A~1Cに示す実施形態を参照して、
図1Bの位置にある場合)、流体がカートリッジ10から本体100中に漏れることがないようにするのに役立つ。
【0028】
上記実施形態のうちのいくつかによれば、カートリッジ10は、凹部102に解放可能に収容されるように構成されている第1の端面14と、第1の端面14の反対で、第1の端面14が凹部102に解放可能に収容された場合に凹部102の外側となるように構成されている第2の端面16と、を備えていてもよい。そして、上記のいくつかの実施形態においては、(例えば、流体をカートリッジ10に送り込むための如何なる流体入口も第1の端面14に存在しない
図1A~
図1Cの実施形態に示すように)少なくとも1つの表面12が第1の端面14を含んでいてもよい。
【0029】
本体100とともに使用する場合にカートリッジ10をさらに安全なものとするため、カートリッジは、第1の端面14と第2の端面16との間に延びる複数の側面18を備えていてもよく、少なくとも1つの表面12は、複数の側面18の第1の部分18Aを含む。この点、少なくとも1つの表面12が複数の側面18の第1の部分18Aを含むことにより、カートリッジ10の使用に際して、カートリッジのより多くを本体に収容するのに役立つ。したがって、この点でも同様に、複数の側面18の第1の部分18Aには、流体をカートリッジ10に送り込むための如何なる流体入口も存在せず、(例えば、複数の側面18の第1の部分18Aに流体をカートリッジ10に送り込むための如何なる流体入口も存在しない
図1A~
図1Cの実施形態に示すように)流体がカートリッジ10から本体100中に漏れることがないようにするのに役立つ。
【0030】
複数の側面18が存在する場合、
図1A~
図1Cに示す実施形態等、上記のいくつかの実施形態によれば、複数の側面18は、第1の端面14が凹部102に解放可能に収容された場合に凹部102の外側となるように構成されている第2の部分18Bを含んでいてもよい。このような第2の部分18Bについては、
図1Cに示すような実施形態を参照して最も良く例示される。このような第2の部分18Bについて、上記のいくつかの実施形態においては、空気をカートリッジ10に送り込むための少なくとも1つの空気入口20(又は、2つ以上の空気入口)を備えていてもよい。そして、後述の通り、このような各空気入口は、空気がカートリッジ10を通過して、カートリッジのユーザが最終的に吸引するエアロゾル化可能材料の蒸気を取り込めるように構成されている。複数の空気入口が採用されている実施形態において、
図1Cに示す実施形態等、上記のいくつかの実施形態によれば、複数の空気入口20は、複数の側面18のうちの対向側面に配置されている一対の空気入口を含んでいてもよい。
【0031】
引き続きカートリッジ10に関して、いくつかの実施形態においては、ユーザがカートリッジ10から生成された蒸気をより吸引できるようにするため、カートリッジがマウスピース22を備えていてもよい。マウスピースは、第2の部分18Bの一部を含んでいてもよく、また、例えば
図1A~
図1Cのカートリッジの実施形態に示すように、カートリッジの第2の端面16を含んでいてもよい。マウスピース22が採用されているいくつかの実施形態によれば、カートリッジ10に設けられている(1つ又は複数の)任意の空気入口がマウスピース22と第1の端面14との間に配置されていてもよい。上記のいくつかの特定の実施形態においては、
図1Cのカートリッジの実施形態に示すように、各空気入口がマウスピース22に隣り合って配置されていてもよい。
【0032】
引き続き
図1Cの本実施形態に関して、本明細書に記載のエアロゾル供給システム1のいくつかの実施形態によれば、本体100は、凹部102を規定するシュラウド104を備えていてもよく、シュラウド104の端部106が少なくとも1つ(又は、複数)の凹部108を含み、各凹部108は、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12が凹部102に解放可能に収容された場合、カートリッジ10の空気入口20と位置が合うように構成されている。このように、凹部108は、カートリッジ10の使用時に、エアロゾル供給システム1の性能に影響を及ぼしかねない偶発的な損傷に対して、空気入口20の周辺をより良好に保護することができる。マウスピース22が採用されている特定の実施形態において、マウスピース22は、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12が凹部102に解放可能に収容された場合、少なくとも1つの凹部108に隣り合うように構成されていてもよい。このような特定の実施形態においては、マウスピース22及び少なくとも1つの凹部108に対してこのように空気入口20を配置することにより、少なくとも1つの凹部108に対して、空気入口20が凹部102の外側に配置されるとともに、カートリッジ10の使用時の偶発的な損傷に対して各空気入口20の周辺がより良好に保護される好都合な嵌合がより確実となる。同じく好都合なこととして、空気入口20をこの位置に配置することにより、ユーザがマウスピース22の近くの領域で本体100を把持する可能性が低いことに注目すると、ユーザが本体の保持中に手で空気入口20を偶発的に覆ってしまう可能性がより低くなる。したがって、各空気入口20をこの位置に配置すると、エアロゾル供給システム1の使用時に、空気入口22が塞がれず、十分に動作することもより確実となる。
【0033】
したがって、上記を踏まえて、本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、マウスピース22を備えるカートリッジ10と、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12を解放可能に収容するための凹部を備える本体と、を備えるエアロゾル供給システム1であって、本体が、凹部102を規定するシュラウド104を備え、シュラウド104の端部106が、少なくとも1つの凹部108を含み、各凹部108が、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12が凹部102に解放可能に収容された場合、カートリッジ10の空気入口20と位置が合うように構成されている、エアロゾル供給システム1が提供されていてもよい。そして、上記のいくつかの実施形態において、マウスピース22は、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12が凹部102に解放可能に収容された場合、少なくとも1つの凹部108に隣り合うように構成されていてもよい。
【0034】
マウスピースが採用され得る限りにおいては、当然のことながら、これが都合良く作用して、カートリッジ10が本体100と係合される場合の凹部との係合に役立ち得る。この点でも同様に、当然のことながら、カートリッジ及び対応する凹部/レセプタクルは、当該凹部/レセプタクルに対するカートリッジの位置合わせを容易化するため、非円形及び/又は細長の断面を採用していてもよい。また、このような形状は、潜在的に傾斜側面の使用により、ユーザの口唇で包むことによって、気化したエアロゾル化可能材料をユーザの口に送り込めるマウスピースの端部の任意のオリフィスの周りをユーザが口唇でより効果的に閉じ得るように特に良く構成されているマウスピース形状を提供しやすくする。
【0035】
少なくともいくつかの実施形態においては同様に、当然のことながら、マウスピースの外面(マウスピースの傾斜側面等)は、いくつかの実施形態によれば不透明であってもよい。これは、カートリッジ100の内側に形成される蒸気の任意のプルーム等、一部の潜在的なユーザが不安を感じかねない(図面の実施形態に示すような)使用中のカートリッジの中身がユーザに見えないようにし得る。この点でも同様に、図面に示すようないくつかの実施形態によれば、マウスピース及び/又は傾斜側面は、マウスピース上の任意のマーク(口紅又は他の何らかの汚れ等)をより簡単に除去及び/又は目立たなくし得るように、黒色及び/又は艶消しであってもよい。
【0036】
したがって、上記説明から、本開示の別の態様は、本明細書に記載のマウスピースの特に効果的な形状に関するが、これは当然のことながら、固体エアロゾル化可能材料(例えば、潜在的にタバコを含む)及び/又は液体エアロゾル化可能材料(この後者の場合には、本明細書に記載のエアロゾル化可能移送要素34のいずれかを潜在的に使用する)等、任意の種類のエアロゾル化可能材料とともに使用可能であることが分かる。
【0037】
同様に、上記を踏まえて、本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、エアロゾル供給システム1において用いられるカートリッジ10であって、流体を当該カートリッジ10に送り込むための如何なる流体入口も存在しない第1の端面14と、第1の端面14の反対の第2の端面16と、第1の端面14と第2の端面16との間に延び、空気を当該カートリッジに送り込むための少なくとも1つの空気入口20を備える複数の側面18と、マウスピース22を備え、各空気入口20が、マウスピース22に隣り合って配置されるとともに、マウスピース22と第1の端面14との間に配置されている、カートリッジ10が提供されていてもよい。
【0038】
上記実施形態のうちの少なくともいくつかによれば、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12には、流体をカートリッジ10に送り込むための流体入口が存在していなくてもよく、エアロゾル化可能材料がカートリッジ10から本体中に漏れることがないようにするのに役立つ。この場合、このような実施形態において、流体入口は、内部を通過する空気の残留水分が本体100に至ることがないようにする空気入口20、及び/又は、(気化したエアロゾル化可能材料が本体100に達することがないようにする)エアロゾル化可能材料用の入口を含んでいてもよい。
【0039】
以上、上記実施形態は、エアロゾル化可能材料がカートリッジ10から本体100中に漏れることがないようにするのにより役立つ実施形態を記載している。
【0040】
本明細書に記載のエアロゾル供給システム1の他の態様に移って、上記のいくつかの実施形態によれば、カートリッジには、エアロゾル化可能材料を包含するための第1のリザーバ30が設けられていてもよく、また、エアロゾル供給システム1には、いくつかの実施形態において、第1のリザーバ30からエアロゾル化可能材料を気化させるための気化器32がさらに設けられていてもよい。上記のいくつかの実施形態においては一般的に、後述の通り、空気がその後、空気入口20を通過し、気化器32を通過することでエアロゾル化材料の蒸気が形成され、最終的にマウスピース22から出て、エアロゾル供給システム1の使用時にユーザがこれを吸引するように構成されていてもよい。
【0041】
図2A~
図3Dに示す実施形態等、いくつかのより具体的な実施形態によれば、カートリッジ10は、第1のリザーバ30からエアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素34を備えていてもよく、気化器32は、エアロゾル化可能材料移送要素34においてエアロゾル化可能材料を気化させるように構成されている。
【0042】
ユーザに供給される任意の蒸気に香味付け材料を添加するため、いくつかの実施形態によれば、いくつかの実施形態に係るカートリッジには、香味付け材料を包含するための第2のリザーバ36がさらに設けられていてもよい。このような第2のリザーバ36が採用される場合、この第2のリザーバは、(エアロゾル化可能材料の気化に先立って香味付け材料を送達するため)提供される任意の気化器32の上流に配置されていてもよいし、いくつかの実施形態によれば、気化器32による気化に先立って、第1のリザーバ30からエアロゾル化可能材料に香味付け材料を添加するように構成されていてもよい。ただし、
図2A~
図3Dに示すような他の実施形態において、第2のリザーバ36は、気化器32から気化したエアロゾル化可能材料を受容するように構成されていてもよい。提供される任意の第2のリザーバ36の第1のリザーバ30に対する空間的配置に関しては、当然のことながら、第2のリザーバ36がカートリッジ中の多くの異なる場所に配置されていてもよい。ただし、いくつかの実施形態によれば、カートリッジ10の構成を小型化するのに役立つように、第1のリザーバ30が第2のリザーバ36と第1の端面14との間に配置されていてもよい。この類似及び/又は代替として、いくつかの実施形態においては、第2のリザーバ36がマウスピース22(採用されている場合)に囲まれていてもよいし、並びに/又は、気化して香味付けされたエアロゾル化可能材料をカートリッジ10/エアロゾル供給システム1の出口37から送り出すように構成されていてもよい。このような出口37は、いくつかの特定の実施形態において、第2の端面に配置されていてもよいし、(
図2A~
図3Dに示す実施形態のように)第2の端面16から延びている凹部/オリフィス39に配置されていてもよい。ただし、誤解を避けるため、当然のことながら、採用されるカートリッジ10の厳密な形状/構成に応じて、提供される任意の出口37がカートリッジ10上の多様な異なる場所に配置されていてもよい。
【0043】
同様に、第2のリザーバ36が採用される場合、さらに当然のことながら、第2のリザーバ36は、上述の香味付け材料のいずれか等、(1つ又は複数の)香味付け材料の任意の組み合わせを含んでいてもよい。ただし、いくつかの特定の実施形態によれば、香味付け材料は、タバコ及び/又はニコチンを含んでいてもよい。
【0044】
提供される任意の第2のリザーバ36から、使用時に空気/蒸気がカートリッジ10中をどのようにガイドされ得るかに移って、
図2A~
図3Dに示すようないくつかの実施形態によれば、カートリッジ10は、当該カートリッジ10の(1つ又は複数の)空気入口20から空気を受け取るための第1のチャネル38を備えていてもよい。そして、カートリッジ10は、第1のチャネル38の下流に配置され、(後述の通り)気化器32から気化したエアロゾル化可能材料を受け取るように構成されている第2のチャネル40を備えていてもよい。上記のいくつかの実施形態においては、カートリッジ10の構成を小型化するのに役立つように、第1のチャネル38が第2のチャネル40と平行であってもよく、また、第1のチャネル38が第2のチャネル40の外側に配置されていてもよい。この類似及び/又は代替として、いくつかの実施形態においては、第1のチャネル38が第2のチャネル40よりも複数の側面18の近くに配置されていてもよい。
【0045】
任意の第1のチャネル38が第2のチャネル40と平行な実施形態に関して、これらの実施形態及び潜在的に他の実施形態においては、空気が第1のチャネル38に沿って第1の方向A1に流れるように構成されていてもよく、また、気化器32から気化したエアロゾル化可能材料が第2のチャネル40に沿って第2の方向A2に流れるように構成されていてもよく、第2の方向A2は、第1の方向A1の反対である。例えば
図3A~
図3Cに示すカートリッジの実施形態において、これら第1の方向A1及び第2の方向A2を示している。このような実施形態において、方向が第1の方向A1から第2の方向A2に変化すると、気化器32及び/又は提供される任意のエアロゾル化可能材料移送要素34(各々/両者が第1のチャネル38の(下流)端38A及び第2のチャネル40の(上流)端40Aに配置されていてもよい)の上を通過する空気の濁度が高くなる場合がある。このように濁度が高くなると、蒸気をより良好に形成し、第2の方向A2に沿って第2のチャネル40に通過させやすくなり得る。
【0046】
引き続き第2のチャネル40の形状に関して、いくつかの空間効率の良い実施形態によれば、第2のチャネル40は、第1の端面14と提供される任意の第2のリザーバ36との間に配置されていてもよい。この類似/代替として、第2のチャネルの端部40Aは、カートリッジ10に設けられる任意のエアロゾル化可能材料移送要素34に隣り合って配置されていてもよい。
【0047】
提供される任意の気化器32及び/又はエアロゾル化可能材料移送要素34の特徴に移って、これらの特徴の目的は、第1のリザーバ30からのエアロゾル化可能材料を気化させて、エアロゾル供給システム1の使用時にユーザに与えられ得る気化したエアロゾル化可能材料を生成することである。この点、気化して生成された如何なるエアロゾル化可能材料も、第2のチャネル40に沿って通過し、第2のリザーバを経て出口37から出ていく可能性がある。
【0048】
理論上、気化器32は、(例えば、加熱器/加熱要素によって)熱を加えることにより、又は、(例えば、上述のような振動手段、機械的手段、加圧手段、又は静電的手段のうちの1つ又は複数によって)熱を加えることなく、エアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成するように構成され得るように、多様な異なる形態であってもよい。
【0049】
一方、いくつかの実施形態によれば、気化器32は、本体100に配置されている加熱要素32Aを備えていてもよく、また、例えば図面の実施形態に示すように、本体100に少なくとも部分的に配置され、カートリッジ10に少なくとも部分的に配置されるように構成されていてもよい。そして、上記のいくつかの特定の実施形態によれば、カートリッジ10は、本体100に配置されている加熱要素32Aから熱を受け取るための伝熱面32B(外部の伝熱面であってもよい)を備えていてもよく、この伝熱面32Bが気化器32の一部を構成する。
【0050】
したがって、上述の実施形態及び図面に示す特定の実施形態によれば、気化器32は、本体100に配置されている加熱要素の第1の部分32A及びカートリッジ10に配置されている伝熱面32Bの形態の第2の部分という2つの部分で形成されていてもよい。このように、伝熱面32Bは、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12が本体100の凹部102に解放可能に収容された場合、加熱要素32Aに接触するように構成されている。この2部分気化器32の提供によって、カートリッジ10の少なくとも1つの表面12から流体入口をなくし、エアロゾル化可能材料がカートリッジ10から本体100中に漏れることがないようにするのに役立ち得る点に関して、特に多くの利点がもたらされる。さらに、カートリッジ10と本体部100との間で気化器32が分割することによって、カートリッジ10が本体100から分離されている場合に気化器32が動作しないようにする安全機能が追加される。また、気化器32の一部を本体100に配置することによって、カートリッジ10の構成要素の数を抑え、いくつかの実施形態においてカートリッジを消耗品/使い捨て品として構成し得ることに留意するのにも役立つ。
【0051】
上記を踏まえて、(外部の)伝熱面32Bが採用される場合、上記のいくつかの実施形態によれば、この伝熱面32Bは、カートリッジ10の伝導性部材46(いくつかの特定の実施形態においては、伝導板又は伝導箔を備え得る)の一部を構成していてもよく、エアロゾル化可能材料移送要素34が伝導性部材46と接触する。このように、加熱要素32Aが伝熱面32Bに接触すると、加熱要素32Aからの熱が伝熱面32B及び伝導性部材46を通過して、エアロゾル化可能材料移送要素34に伝達される。このような実施形態を
図1Cの実施形態に示す。言い換えると、上記実施形態のうちのいくつか、理論上は他の実施形態によれば、エアロゾル化可能材料移送要素34は、伝導性部材46の接触面48で伝導性部材46と接触していてもよく、接触面48は、(外部の)伝熱面32Bと反対及び/又は平行である。図面に示すようないくつかの実施形態においては、接触面48及び接触面48に接触するエアロゾル化可能材料移送要素34の対応する表面の少なくとも一方が平坦であってもよい。
【0052】
先に少し触れた通り、提供される任意の伝導性部材46の厳密な形状は、提供される任意のエアロゾル供給システム1における適用に応じて異なり得る。ただし、いくつかの特定の実施形態によれば、伝導性部材46は、伝導板又は伝導箔を備えていてもよく、また、金属(ただし、これに限定されない)等の伝熱材料で構成されていてもよい。同様に、伝導性部材46が採用される場合、いくつかの実施形態によれば、伝導性部材46は、図面に示すカートリッジ10の実施形態と同様に、カートリッジ10の第1の端面14を規定していてもよい。純粋に網羅性のため、伝導性部材46がカートリッジ10及び/又はエアロゾル化可能材料移送要素34に取り付けられていてもよいと考えられる。この点、例えばいくつかの特定の実施形態によれば、使用時に伝導性部材46を適所により良好に固定するため、伝導性部材46は、いくつかの特定の実施形態によれば、圧着作用、接着剤、又は機械的締結手段のうちの少なくとも1つによって、カートリッジ10及び/又はエアロゾル化可能材料移送要素34に取り付けられていてもよい。
【0053】
上述の通り、いくつかの実施形態によれば、伝導性部材46は、伝導板又は伝導箔を備えていてもよい。このようにして、伝導性部材46を特に薄くすることができ、伝導性部材46の全体にわたる効率的な熱伝達をより確実にしやすくなる。この点、いくつかの特定の実施形態によれば、このような任意の伝導性部材46の厚さは、5mm以下であってもよい。他の追加/代替実施形態においては、厚さ全体にわたる熱の伝達において特に効率的でありつつ、如何なる偶発的な穿孔にも耐えるのに十分な厚さを有する伝導性部材46を提供するための最良のバランスとして、このような任意の伝導性部材46の厚さは、0.5mm~5mmであってもよいし、1mm~5mmであってもよい。
【0054】
伝熱面32B(及び/又は、伝導性部材46)の厳密な配置に関して、特にコンパクトで空間効率の良い一実施形態においては、提供される任意の第2のリザーバ36と伝熱面32B(伝導性部材46)との間に第2のチャネル40が配置されていてもよい。
【0055】
以上では、カートリッジ10と本体部100との間で分割される気化器32を採用するエアロゾル供給システムの特定の実施形態を説明している。この場合、いくつかのより一般的な実施形態によれば、上記開示は、カートリッジ10及び本体100を備えるエアロゾル供給システム1において用いられるカートリッジ10であり、本体100に配置されている加熱要素32Aから熱を受け取るための外部の伝熱面32Bを備える、カートリッジ10を提供可能である。
【0056】
同様に、一般的な意味において、上記開示は、カートリッジ10及び本体100を備えるエアロゾル供給システム1であり、カートリッジ10が、本体100に配置されている加熱要素32Aから熱を受け取るための外部の伝熱面32Bを備える、エアロゾル供給システム1を提供可能である。
【0057】
気化器32から離れて、いくつかの実施形態によれば、本明細書に記載のエアロゾル供給システム1には、エアロゾル化可能材料(第1のリザーバ30からのエアロゾル化可能材料等)を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素34が設けられていてもよい。
【0058】
一般的に、エアロゾル化可能材料移送要素34(ウィックとも称する)の構造及び組成は、エアロゾル供給システムの使用時に気化器32で気化し得る位置までエアロゾル化可能材料を適当に引き込める限り、如何なるものであってもよい。したがって、この点、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料移送要素34は、多孔質材料、繊維質材料、及び/又は固体材料を含んでいてもよい。いくつかの実施形態において、エアロゾル化可能材料移送要素34は、綿で構成されていてもよいし、セラミックで構成することも可能である。このような上記を踏まえて、一般的なレベルにおいては、当然のことながら、エアロゾル化可能材料移送要素の特定の構造及び組成は、エアロゾル供給システム1の意図される任意の用途に最適に対応するように変化し得る。
【0059】
以上から、本明細書に記載のいくつかの実施形態によれば、図面のカートリッジ10の実施形態に示す形状(ただし、これに限定されない)等、特定の形状を有するエアロゾル化可能材料移送要素34が提供されていてもよい。したがって、具体的には、後述の通り、エアロゾル供給カートリッジ10又はエアロゾル供給システム1において用いられるエアロゾル化可能材料移送要素34であって、当該エアロゾル化可能材料移送要素34の第1の端部50と当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部52との間に延びる長さLを有する、エアロゾル化可能材料移送要素34が提供されていてもよい。上記のいくつかの実施形態において、(長さLと直交する)エアロゾル化可能材料移送要素34の断面積Aは、エアロゾル化可能材料移送要素34の長さLに沿って変化するように構成されていてもよい。例えば、このようなエアロゾル化可能材料移送34要素が採用されている
図2Dの実施形態を参照すると、このようなエアロゾル化可能材料移送34要素の実施形態が最も良く示されている。
【0060】
このようなエアロゾル化可能材料移送要素34に関して、エアロゾル化可能材料移送要素34の断面積Aがエアロゾル化可能材料移送要素34の長さLに沿って変化する場合は、第1のリザーバ30に隣接する位置から、エアロゾル化可能材料が気化し得る気化器32により近い位置まで、エアロゾル化可能材料移送要素34がより良く効率的にエアロゾル化可能材料をガイド可能となる。網羅性のため、断面積Aに関して、エアロゾル化可能材料移送要素34が当該エアロゾル化可能材料移送要素34の長さLに沿う所与の位置で複数の断面積に分割される場合、この長さLに沿う軸線方向位置での断面積Aは、この軸線方向位置における複数の断面積の和(例えば、エアロゾル化可能材料移送要素34の長さLに沿う軸線方向位置で2つに分割されているエアロゾル化可能材料移送要素34に関して
図3Bの実施形態に示すような断面積A’及び断面積A’’の和)と解釈される。
【0061】
上記を踏まえて、上記のいくつかの実施形態及び本明細書に記載のエアロゾル化可能材料移送要素34の他の実施形態によれば、提供される任意のエアロゾル化可能材料移送要素は、第1の端部50から延びる第1の脚部54、第2の端部52から延びる第2の脚部56、及び第1の脚部54と第2の脚部56との間に配置されている中央本体部58を備えていてもよい。上記のいくつかの実施形態において、中央本体部は、エアロゾル化可能材料移送要素34の厚さを貫通する開口部60を含んでいてもよい。開口部60の第1の機能は、エアロゾル化可能材料移送要素34の露出表面積を大きくすることにより、エアロゾル化可能材料移送要素34から生成され得るエアロゾル化可能材料の気化量を増やすことである。したがって、所与のサイズのエアロゾル化可能材料移送要素34に対して、このように表面積を大きくすると、大きくしない場合に可能なサイズよりも使用するエアロゾル化可能材料移送要素34のサイズを小さくできる点において効果的となり得る。開口部の第2の機能は、気化器32(外部の伝熱面32B等)からの熱が第2のチャネル40中及びエアロゾル化可能材料移送要素34の近傍周りにより多く届き、好適な加熱によってエアロゾル化可能材料をより確実に加熱可能となることである。このような実施形態によれば、開口部60の導入によって、気化したエアロゾル化可能材料をエアロゾル化可能材料移送要素34から、第2のチャネル40中及び第2のチャネル40に沿って出口37の方へとより良好にガイドしやすくなり得るため都合が良い。このガイド効果は、
図3B及び3Cに示す波状矢印を参照して確認可能であり、開口部60の近くに配置され、第2のチャネル40に向かって延びている。上記効果が付加的に示される特定の一実施形態において、提供される任意の開口部60は、エアロゾル化可能材料移送要素34の長さLと垂直若しくは直交、並びに/又は第1の方向A1と平行、並びに/又は第2の方向A2と平行な方向A3に、エアロゾル化可能材料移送要素34の厚さを貫通していてもよい。
【0062】
いくつかの実施形態によれば、提供される任意の開口部60の周りでの気化したエアロゾル化可能材料のより一貫した形成に役立つように、開口部60は、いくつかの特定の実施形態によれば、円筒状であってもよく、及び/又は、エアロゾル化可能材料移送要素34の厚さ方向に均一な断面を含んでいてもよい。
【0063】
図面に示す実施形態のようないくつかの実施形態によれば、伝導性部材46(採用されている場合)が開口部60の端部を覆うことにより、伝導性部材46からの任意の熱が開口部60を通って上方に送り出され、エアロゾル化可能材料移送要素34中及びエアロゾル化可能材料移送要素34の周りで第2のチャネル40中へのより良好な中継がより確実なものとなるようにしてもよい。
【0064】
エアロゾル化可能材料移送要素34において提供される任意の開口部60から離れて、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料移送要素34の各脚部54、56は、第1のリザーバ30からエアロゾル化可能材料を受け取るため、第1のリザーバ30と流体連通するように構成されていてもよい。このような実施形態を
図3Cの実施形態に示す。したがって、このような実施形態においては、第1のリザーバ30からのエアロゾル化可能材料に対して、エアロゾル化可能材料移送要素34の各脚部54、56から中央本体部58への通過が効果的に促進されるようになっていてもよい。
【0065】
上記と併せて、いくつかの追加/代替実施形態によれば、第1のチャネル38は、第2のチャネル40と流体連通している少なくとも1つのオリフィス64を備えていてもよく、各オリフィス64は、エアロゾル化可能材料移送要素34及び/又は、より具体的には、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部58(中央本体部58が採用されている場合)に隣り合う。このように、第1のチャネルからオリフィス64を通過する空気は、エアロゾル化可能材料移送要素に直接衝突して、空気中に送り込まれた後に第2のチャネル40に送り込まれる蒸気の規模を最大化するようにしてもよい。
【0066】
この点でも同様に、各オリフィス64に隣接してエアロゾル化可能材料移送要素34をより良好に配置する(そして、使用時にエアロゾル化可能材料移送要素34が横方向に移動することをより良好に防止する)とともに、エアロゾル化可能材料移送要素34からのエアロゾル化可能材料の気化に役立つように、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料移送要素34(又は、いくつかの特定の実施形態においては、その中央本体部58)は、例えば
図3Bの実施形態に示すように、オリフィス64それぞれについて、各オリフィス64に隣り合って配置されている凹部66を備えていてもよい。この点、各凹部66がその配置されるエアロゾル化可能材料移送要素34に縮幅部を形成することによって、驚くべきことに、エアロゾル化可能材料移送要素34からのエアロゾル化可能材料の気化の効率が高くなることが分かっている。この点でも同様に、各凹部66により生成されるエアロゾル化可能材料移送要素34の露出表面積が大きくなると、これは、エアロゾル化可能材料移送要素34から生成され得るエアロゾル化可能材料の気化量を増やすのに役立ち得る。したがって、所与のサイズのエアロゾル化可能材料移送要素34に対して、(任意の開口部60(存在する場合)の提供等により)このように表面積を大きくすると、大きくしない場合に可能なサイズよりも使用するエアロゾル化可能材料移送要素34のサイズを小さくできる点において効果的となり得る。
【0067】
より多くの凹部66(オリフィス64)が採用されている実施形態であって、上記のいくつかの特定の実施形態によれば、例えば
図3Bの実施形態に示すように、エアロゾル化可能材料移送要素34の第1の側部に配置されている第1の凹部66と、エアロゾル化可能材料移送要素34の第2の側部に配置されている第2の凹部66と、が提供されていてもよく、第1の側は、第2の側部の反対である。いくつかの特定の実施形態によれば、ここでも
図3Bの特定の実施形態に示すように、エアロゾル化可能材料移送要素34の第1及び第2の側部は、中央本体部58の第1及び第2の側であってもよい。言い換えると、いくつかの実施形態によれば、エアロゾル化可能材料移送要素34の第1及び第2の側部は、少なくとも1つのオリフィス64の第1のオリフィス64及び第2のオリフィス64それぞれに隣り合って配置されていてもよい。
【0068】
引き続き(1つ又は複数の)オリフィス64に関して、いくつかの実施形態によれば、各オリフィス64は、第1のチャネル38と第2のチャネル40との間で、第1の方向A1及び第2の方向A2と直交する方向A4に延びていてもよい。この方向の変化は、気化器32及び/又は任意のエアロゾル化可能材料移送要素34の上を通過する空気の濁度を高くすることにより、第2の方向A2に沿って第2のチャネル40を通る蒸気のより良好な形成及び通過の補助となり得る。同様に、いくつかの実施形態によれば、各オリフィス64は、エアロゾル化可能材料移送要素の長さLと直交する方向A4に延びていてもよい。このように、カートリッジ10の内側では、空気及びエアロゾル化可能材料の制御をより効率的に離間させることができ、理論上は、図面のカートリッジ10の実施形態に示すような細身/縮幅のエアロゾル化可能材料移送要素34が付加的に可能となる。
【0069】
したがって、上記を踏まえて、上記実施形態は、エアロゾル化可能材料移送要素34の独創的な設計を可能にするが、いずれも効率的であるほか、エアロゾル供給カートリッジ10及び/又はエアロゾル供給システム1における使用に十分適することが分かる。実際には、純粋に誤解を避けるため、上述のエアロゾル化可能材料移送要素34のいずれかが採用される場合は、本明細書に記載のカートリッジ10又はエアロゾル供給システム1のいずれかにおいて採用され得るものと考えられる。
【0070】
以上から、エアロゾル供給システムにおいて用いられるエアロゾル化可能材料移送要素であって、
当該エアロゾル化可能材料移送要素が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部と当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部との間に延びる長さを有し、
当該エアロゾル化可能材料移送要素の断面積が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の長さに沿って変化し、
当該エアロゾル化可能材料移送要素が、第1の端部から延びる第1の脚部、第2の端部から延びる第2の脚部、及び第1の脚部と第2の脚部との間に配置されている中央本体部を備え、
中央本体部が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通する開口部を含み、
当該エアロゾル化可能材料移送要素が、少なくとも1つの凹部を備える、エアロゾル化可能材料移送要素も記載されている。
【0071】
また、エアロゾル化可能材料移送要素を使用して蒸気を形成する方法であって、
エアロゾル化可能材料をエアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部及び第2の端部で受け取るステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素の少なくとも1つの凹部の上に空気を通過させるステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部の開口部で、エアロゾル化可能材料及び空気から蒸気を形成するステップであり、中央本体部が、第1の端部と第2の端部との間に配置されている、ステップと、
を含む、方法も記載されている。
【0072】
また、エアロゾル供給カートリッジであって、
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素と、
当該カートリッジの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルであり、少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素に隣り合う、第1のチャネルと、
を備え、
エアロゾル化可能材料移送要素が、第1のチャネルのオリフィスそれぞれについて、第1のチャネルのオリフィスそれぞれに隣り合って配置されている凹部を備える、エアロゾル供給カートリッジも記載されている。
【0073】
また、エアロゾル供給システムであって、
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素と、
当該エアロゾル供給システムの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルであり、少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素に隣り合う、第1のチャネルと、
を備え、
エアロゾル化可能材料移送要素が、第1のチャネルのオリフィスそれぞれについて、第1のチャネルのオリフィスそれぞれに隣り合って配置されている凹部を備える、エアロゾル供給システムも記載されている。
【0074】
また、蒸気を形成する方法であって、
エアロゾル化可能材料移送要素においてエアロゾル化可能材料を受け取るステップと、
空気入口で空気を受け取るステップと、
空気入口から、少なくとも1つのオリフィスへの第1のチャネルを通って、エアロゾル化可能材料移送要素まで空気を通過させるステップであり、空気が、少なくとも1つのオリフィスと、エアロゾル化可能材料移送要素の少なくとも1つの凹部の上と、を通過する、ステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素で、エアロゾル化可能材料及び空気から蒸気を形成するステップと、
を含み、
各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素に隣り合う、方法も記載されている。
また、エアロゾル供給カートリッジであって、
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素であり、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部から延びる第1の脚部、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部から延びる第2の脚部、及び第1の脚部と第2の脚部との間に配置されている中央本体部を備える、エアロゾル化可能材料移送要素と、
当該カートリッジの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルであり、少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部に隣り合う、第1のチャネルと、
を備える、エアロゾル供給カートリッジも記載されている。
【0075】
また、エアロゾル供給システムであって、
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素であり、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部から延びる第1の脚部、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部から延びる第2の脚部、及び第1の脚部と第2の脚部との間に配置されている中央本体部を備える、エアロゾル化可能材料移送要素と、
当該エアロゾル供給システムの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルであり、少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部に隣り合う、第1のチャネルと、
を備える、エアロゾル供給システムも記載されている。
【0076】
また、蒸気を形成する方法であって、
エアロゾル化可能材料をエアロゾル化可能材料移送要素の第1の部分及び第2の部分で受け取るステップと、
空気入口で空気を受け取るステップと、
空気入口から、少なくとも1つのオリフィスへの第1のチャネルを通って、エアロゾル化可能材料移送要素まで空気を通過させるステップであり、空気が、少なくとも1つのオリフィスと、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部の上と、を通過し、中央本体部が、第1の部分と第2の部分との間に配置されている、ステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部で、エアロゾル化可能材料及び空気から蒸気を形成するステップと、
を含み、
各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部に隣り合う、方法も記載されている。
【0077】
また、エアロゾル供給システムであって、
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素であり、当該エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通する開口部を含む、エアロゾル化可能材料移送要素と、
エアロゾル化可能材料移送要素と接触し、エアロゾル化可能材料移送要素に伝達する熱を受け取るための伝熱面を備える伝導性部材と、
を備え、
エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材の接触面で伝導性部材と接触しており、接触面が、伝熱面の反対であり、
伝導性部材が、伝導板又は伝導箔を備える、エアロゾル供給システムも記載されている。
【0078】
また、エアロゾル化可能材料移送要素を使用して蒸気を形成する方法であって、
エアロゾル化可能材料移送要素においてエアロゾル化可能材料を受け取るステップと、
伝導性部材の伝熱面で熱を受け取るステップであり、伝導性部材が、伝導板又は伝導箔を備える、ステップと、
伝導性部材から、伝導性部材と接触しているエアロゾル化可能材料移送に熱を伝達するステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素で、エアロゾル化可能材料移送に伝達された熱及びエアロゾル化可能材料から蒸気を形成するステップと、
を含む、方法も記載されている。
【0079】
また、カートリッジ及び本体を備えるエアロゾル供給システムであって、本体が、カートリッジの少なくとも1つの表面を解放可能に収容するための凹部を備え、カートリッジの少なくとも1つの表面に、流体をカートリッジに送り込むための如何なる流体入口も存在しない、エアロゾル供給システムも記載されている。
【0080】
また、エアロゾル供給システムであって、
マウスピースを備えるカートリッジと、
カートリッジの少なくとも1つの表面を解放可能に収容するための凹部を備える本体であり、当該本体が、凹部を規定するシュラウドを備え、シュラウドの端部が少なくとも1つの凹部を含み、各凹部が、カートリッジの少なくとも1つの表面が凹部に解放可能に収容された場合、カートリッジの空気入口と位置が合うように構成されている、本体と、
を備え、
マウスピースが、カートリッジの少なくとも1つの表面が凹部に解放可能に収容された場合、少なくとも1つの凹部に隣り合うように構成されている、エアロゾル供給システムも記載されている。
【0081】
また、エアロゾル供給システムにおいて用いられるカートリッジであって、
流体を当該カートリッジに送り込むための如何なる流体入口も存在しない第1の端面と、
第1の端面の反対の第2の端面と、
第1の端面と第2の端面との間に延び、空気を当該カートリッジに送り込むための少なくとも1つの空気入口を含む複数の側面と、
マウスピースと、
を備え、
各空気入口が、マウスピースに隣り合って配置されるとともに、マウスピースと第1の端面との間に配置されている、カートリッジも記載されている。
【0082】
また、カートリッジ及び本体を備えるエアロゾル供給システムにおいて用いられるエアロゾル供給カートリッジであって、
エアロゾル化可能材料を包含するための第1のリザーバと、
本体に配置されている加熱要素から熱を受け取るための外部の伝熱面であり、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を気化させるための、伝熱面と、
香味付け材料を包含するための第2のリザーバであり、気化したエアロゾル化可能材料を受容するように構成されている、第2のリザーバと、
を備える、エアロゾル供給カートリッジも記載されている。
【0083】
また、エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素34を備えるエアロゾル供給システム1も記載されている。エアロゾル化可能材料移送要素34は、当該エアロゾル化可能材料移送要素34の厚さを貫通する開口部60を含む。また、エアロゾル供給システム1は、エアロゾル化可能材料移送要素34と接触し、エアロゾル化可能材料移送要素34に伝達する熱を受け取るための伝熱面32Bを備える伝導板又は伝導箔の形態の伝導性部材46を備える。エアロゾル化可能材料移送要素34は、伝導性部材46の接触面48で伝導性部材46と接触しており、接触面48は、伝熱面32Bの反対である。この構成によれば、伝導性部材46を横切ってエアロゾル化可能材料移送要素34に至る熱の効率的な伝達が可能となる。
【0084】
また、エアロゾル供給システム1において用いられるエアロゾル化可能材料移送要素34であって、当該エアロゾル化可能材料移送要素34の第1の端部50と当該エアロゾル化可能材料移送要素34の第2の端部52との間に延びる長さLを有し、第1の端部50から延びる第1の脚部54と、第2の端部52から延びる第2の脚部56と、を備え、第1の脚部54と第2の脚部56との間に中央本体部58が配置されている、エアロゾル化可能材料移送要素34も記載されている。中央本体部58は、エアロゾル化可能材料移送要素34の厚さを貫通する開口部60を含み、エアロゾル化可能材料移送要素34は、少なくとも1つの凹部66を備える。少なくとも各凹部66は、使用時にエアロゾル化可能材料移送要素34が移動することをより良好に防止するのに役立ち、開口部60と併せて、エアロゾル化可能材料移送要素34からのエアロゾル化可能材料の気化に役立ち得る。
【0085】
また、エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素34を備えるエアロゾル供給カートリッジ10も記載されている。また、エアロゾル供給カートリッジ10は、当該カートリッジ10の空気入口20から空気を受け取るための第1のチャネル38であり、少なくとも1つのオリフィス64を備え、各オリフィス64が、エアロゾル化可能材料移送要素34に隣り合う、第1のチャネル38を備える。エアロゾル化可能材料移送要素34は、第1のチャネル38のオリフィス64それぞれについて、第1のチャネル38のオリフィス64それぞれに隣り合って配置されている凹部66を備える。少なくとも各凹部66は、使用時にエアロゾル化可能材料移送要素34が移動することをより良好に防止するのに役立ち、また、エアロゾル化可能材料移送要素34からのエアロゾル化可能材料の気化に役立ち得る。
【0086】
また、エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素34を備えるエアロゾル供給カートリッジであって、第1の端部50から延びる第1の脚部54と、第2の端部52から延びる第2の脚部56と、を備える、エアロゾル供給カートリッジも記載されている。エアロゾル化可能材料移送要素34は、第1の脚部54と第2の脚部56との間に配置されている中央本体部58をさらに備える。エアロゾル供給カートリッジ10は、当該カートリッジ10の空気入口20から空気を受け取るための第1のチャネル38であり、少なくとも1つのオリフィス64を備え、各オリフィス64が、エアロゾル化可能材料移送要素34の中央本体部に隣り合う、第1のチャネル38をさらに備える。脚部54、56及びエアロゾル化可能材料移送要素34の中央本体部58に対する各オリフィス64の相対的な配置は、エアロゾル化可能材料移送要素34からのエアロゾル化可能材料の効率的な気化に役立つ。
【0087】
また、エアロゾル化可能材料から蒸気を形成するためのエアロゾル供給システム1であって、気化するエアロゾル化可能材料を含むカートリッジ10と、カートリッジを解放可能に収容するための本体100と、を備える、エアロゾル供給システム1も記載されている。
【0088】
カートリッジ10は、当該カートリッジが解放可能に収容された場合、本体の凹部/レセプタクル102に少なくとも部分的に配置されるように構成されている。
【0089】
カートリッジ10は、気化したエアロゾル化可能材料をエアロゾル供給システムのユーザに送達するためのマウスピース22を備えていてもよい。
【0090】
マウスピース22の潜在的に平坦な第1の端部16のオリフィス39からユーザの口内に気化したエアロゾル化可能材料をガイドして封止するのに役立つように、マウスピースは、当該マウスピースの第1の端部16と第2の端部との間に延びる傾斜側面を備えていてもよく、傾斜側面は、マウスピースの第1の端部16(カートリッジ10の第1の端部16であってもよい)に向かって傾斜している。
【0091】
傾斜面は、いくつかの例において、(例えば、
図2A~
図2Dの実施形態に見られるように)マウスピースの周囲全体(必ずしも円形である必要はない)にわたって延伸可能である限りにおいては、楕円状及び/又は環状の傾斜側面であってもよい。
【0092】
このような傾斜側面は、いくつかの例において、ユーザが使用時にカートリッジ10の中身を見られないようにするため、不透明であってもよい。
【0093】
このように提供される任意のカートリッジ10の形状は、少なくとも2つの異なる向きにて、本体100のレセプタクル102に少なくとも部分的に配置されるように構成され得る限りにおいて、非円形であってもよい。2つの異なる向きには、任意選択で、(潜在的には、互いに180°離間する)2つの異なる回転位置に関してカートリッジ10が挿入され得るように、本体に対するカートリッジの第1の回転位置と、本体に対するカートリッジの第2の回転位置と、を含んでいてもよい。例えばこのようにして、カートリッジ及び/又はその態様(マウスピース又は傾斜側面等)は、(図面の実施形態に示すような)いくつかの例において、2次又は少なくとも2次の回転対称性を有していてもよい。
【0094】
また、使用中のユーザの口内におけるマウスピースの適合の一貫性及び対称性を改善するため、いくつかの実施形態によれば、マウスピース及び/又は提供される任意の傾斜側面は、少なくとも1本、いくつかの実施形態では少なくとも2本の対称線を含んでいてもよい。
図2A及び
図2Bの実施形態においては、これらの対称線が互いに垂直であるものとして示している(一方の対称線が
図2Dに示す方向「L」と平行であり、他方がこの第1の対称線と垂直である(すなわち、
図2Dに示す方向「L」と垂直である))。このような(1つ又は複数の)任意の対称線が与えられる場合、いくつかの実施形態によれば、それぞれがカートリッジの長手方向軸線(カートリッジの2つの端部間に延びる
図2A及び
図2Bの実施形態の軸線であって、第1及び第2の両チャネル38、40と平行であり、並びに/又は、第2のチャネル40、提供される任意の第2のリザーバ36、及び/若しくはオリフィス39の中心/中心軸線を通過する)と垂直であってもよい。
【0095】
様々な問題に対処するとともに技術を進歩させるため、本開示は、(1つ又は複数の)特許請求の範囲に係る発明を実施可能な種々実施形態を例示的な一例として示している。本開示の利点及び特徴は、実施形態の代表的なサンプルに過ぎず、網羅的及び/又は排他的なものではない。これらは、理解の手助け並びに(1つ若しくは複数の)特許請求の範囲に係る発明の教示のみを目的として提示される。本開示の利点、実施形態、例、機能、特徴、構造、及び/又は他の態様は、特許請求の範囲により規定される本開示に対する制限とも、特許請求の範囲の同等物に対する制限とも考えるべきではなく、また、特許請求の範囲から逸脱することなく、他の実施形態の利用及び改良が可能であることが了解されるものとする。種々実施形態は、本明細書において具体的に記載したもの以外に、開示の要素、構成要素、特徴、部分、ステップ、手段等の種々組み合わせを好適に含んでいてもよいし、種々組み合わせから成っていてもよいし、種々組み合わせから本質的に成っていてもよいため、当然のことながら、特許請求の範囲/条項における明示的な記載以外の組み合わせにて、従属請求項のいずれか又は本明細書に開示の複数組の条項のいずれかの条項の特徴を独立請求項又は条項の特徴のいずれかと組み合わせることも可能である(例えば、純粋に説明例として、一貫するセットの条項の別のセットの特徴のいずれかを他の列挙した複数セットの条項/請求項のいずれかと組み合わせることも可能である)。本開示は、現時点では請求されていないものの、将来的に請求され得る他の発明を含んでいてもよい。
【0096】
例えば、本開示は、消耗部品/エアロゾル供給システムにおける「液体」又は「流体」に関して説明しているが、当然のことながら、この液体又は流体は、任意のエアロゾル化可能材料で置き換え可能である。同様に、エアロゾル化可能材料が使用される場合、当然のことながら、いくつかの実施形態においては、このエアロゾル化可能材料が液体又は流体を含んでいてもよい。
【0097】
気化器32に関して、先の説明の通り、本明細書に記載の気化器32は、多様な異なる形態であってもよい。この点、本明細書に記載の気化器32は主として、本体に少なくとも部分的に配置され、カートリッジに少なくとも部分的に配置されている気化器32として説明しているが、いくつかの実施形態によれば、提供される任意の気化器がカートリッジ10だけに配置されていてもよいし、本体100だけに配置されていてもよいと考えられる。この点でも同様に、本明細書に記載の気化器32は、いくつかの実施形態において、加熱器/加熱要素を備えるものとして説明しているが、当然のことながら、他のいくつかの実施形態においては、熱を加えることなく、例えば上述のような振動手段、機械的手段、加圧手段、又は静電的手段のうちの1つ又は複数によって、気化器がエアロゾル化可能材料から蒸気/エアロゾルを生成可能であってもよい。
【0098】
カートリッジ10の解放可能な収容及び/又はカートリッジ10への解放可能な取り付けが可能な本体100を採用する上記実施形態に対して、本開示の他の態様は当然のことながら、図面の実施形態に示す構成等、このようなカートリッジ10を本体によって、安全/コンパクトに効果的に収容可能な方法にも関連し得る。したがって、この点、当然のことながら、本開示は、本明細書の最後にある最終セットの条項に記載のような実施形態を提供していてもよい。これらの特徴に関して、当然のことながら、本明細書に記載の特徴を使用することにより、潜在的には摩擦嵌合によってカートリッジが本体にしっかりと保持されている2部品エアロゾル供給システムが可能となり得る。
【0099】
最後も同じく、本明細書に記載の多くの特徴は、カートリッジ10の解放可能な収容及び/又はカートリッジ10への解放可能な取り付けが可能な本体100の一部として提供されるエアロゾル供給システムの実施形態を参照して説明しているが、当然のことながら、いくつかの実施形態においては、このようなカートリッジ10/本体100の構成を含まないエアロゾル供給システム1に対して、カートリッジ10及び/又は本体100の本明細書に記載の特徴のいずれかが組み込まれるようになっていてもよい。
【0100】
第1セットの条項
1.エアロゾル供給システムにおいて用いられるエアロゾル化可能材料移送要素であって、
当該エアロゾル化可能材料移送要素が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部と当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部との間に延びる長さを有し、
当該エアロゾル化可能材料移送要素が、第1の端部から延びる第1の脚部、第2の端部から延びる第2の脚部、及び第1の脚部と第2の脚部との間に配置されている中央本体部を備え、
中央本体部が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通する開口部を含み、
当該エアロゾル化可能材料移送要素が、少なくとも1つの凹部を備える、エアロゾル化可能材料移送要素。
【0101】
2.開口部が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の長さと垂直な方向に当該エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通している、条項1に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0102】
3.開口部が、円筒状である、条項1又は2に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0103】
4.当該エアロゾル化可能材料移送要素の断面積が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の長さに沿って変化する、条項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0104】
5.中央本体部が、少なくとも1つの凹部を備える、条項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0105】
6.少なくとも1つの凹部が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の側部に配置されている第1の凹部及び当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の側部に配置されている第2の凹部を含む、条項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0106】
7.当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の側部が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の側部の反対である、条項6に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0107】
8.第1の側部及び第2の側部が、中央本体部の側部である、条項6又は7に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0108】
9.条項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素を備えるエアロゾル供給システム。
【0109】
10.エアロゾル化可能材料移送要素に送達するエアロゾル化可能材料を包含するための第1のリザーバをさらに備える、条項9に記載のエアロゾル供給システム。
【0110】
11.エアロゾル化可能材料移送要素の各脚部が、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を受け取るため、第1のリザーバと流体連通している、条項10に記載のエアロゾル供給システム。
【0111】
12.エアロゾル化可能材料移送要素から、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料移送要素に送達されるように構成されているエアロゾル化可能材料を気化させるための気化器をさらに備える、条項10又は11に記載のエアロゾル供給システム。
【0112】
13.当該エアロゾル供給システムが、香味付け材料を包含するための第2のリザーバを備え、第2のリザーバが、気化器から気化したエアロゾル化可能材料を受容するように構成されている、条項12に記載のエアロゾル供給システム。
【0113】
14.第2のリザーバが、香味付け材料を包含する、条項13に記載のエアロゾル供給システム。
【0114】
15.香味付け材料が、タバコ及び/又はニコチンの少なくとも一方を含む、条項13又は14に記載のエアロゾル供給システム。
【0115】
16.当該エアロゾル供給システムが、
当該エアロゾル供給システムの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルと、
第1のチャネルの下流に配置され、気化器から気化したエアロゾル化可能材料を受け取るように構成されている第2のチャネルと、
を備える、条項12~15のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0116】
17.第1のチャネルが、第2のチャネルと流体連通している少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素に隣り合う、条項16に記載のエアロゾル供給システム。
【0117】
18.各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部に隣り合う、条項17に記載のエアロゾル供給システム。
【0118】
19.少なくとも1つの凹部が、少なくとも1つのオリフィスそれぞれについて、少なくとも1つのオリフィスそれぞれに隣り合って配置されているそれぞれの凹部を含む、条項17又は18に記載のエアロゾル供給システム。
【0119】
20.各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の長さと直交する方向に延びている、条項17~19のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0120】
21.第1のチャネルが、第2のチャネルと平行である、条項16~20のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0121】
22.第1のチャネルが、第2のチャネルの外側に配置されている、条項16~21のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0122】
23.空気が、第1のチャネルに沿って第1の方向に流れるように構成され、気化器から気化したエアロゾル化可能材料が、第2のチャネルに沿って第2の方向に流れるように構成され、第2の方向が、第1の方向の反対である、条項16~22のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0123】
24.各オリフィスが、第1のチャネルと第2のチャネルとの間で、第1の方向及び第2の方向と直交する方向に延びている、条項17~20のいずれか一項にさらに従属する場合の、条項23に記載のエアロゾル供給システム。
【0124】
25.エアロゾル化可能材料移送要素が、第1のチャネルの端部及び第2のチャネルの端部に配置されている、条項16~24のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0125】
26.気化器が、加熱要素を備える、条項12~25のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0126】
27.加熱要素から熱を受け取るための伝熱面をさらに備え、伝熱面が、気化器の一部を構成する、条項26に記載のエアロゾル供給システム。
【0127】
28.伝熱面が、伝導性部材の一部を構成し、エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材と接触している、条項27に記載のエアロゾル供給システム。
【0128】
29.エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材の接触面で伝導性部材と接触し、接触面が、伝熱面の反対である、条項28に記載のエアロゾル供給システム。
【0129】
30.第2のチャネルが、第2のリザーバと伝熱面との間に配置されている、条項13及び16にさらに従属する場合の、条項27~29のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0130】
31.当該エアロゾル供給システムが、エアロゾル化可能材料を受容するための気化器をさらに備える、条項9~30のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0131】
32.当該エアロゾル供給システムが、エアロゾル供給カートリッジを備える、条項9~31のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0132】
33.カートリッジを解放可能に収容するための本体をさらに備え、
カートリッジが、エアロゾル化可能材料移送要素を備える、条項9~31のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0133】
34.気化器が、本体に少なくとも部分的に配置されるとともに、カートリッジに少なくとも部分的に配置されている、条項12又は31にさらに従属する場合の、条項33に記載のエアロゾル供給システム。
【0134】
35.気化器が、
本体に配置されている加熱要素と、
カートリッジに配置され、加熱要素から熱を受け取るための伝熱面を備える伝導性部材と、
を備える、条項34に記載のエアロゾル供給システム。
【0135】
36.エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材と接触している、条項35に記載のエアロゾル供給システム。
【0136】
37.エアロゾル化可能材料移送要素を使用して蒸気を形成する方法であって、
エアロゾル化可能材料をエアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部及び第2の端部で受け取るステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素の少なくとも1つの凹部の上に空気を通過させるステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部の開口部で、エアロゾル化可能材料及び空気から蒸気を形成するステップであり、中央本体部が、第1の端部と第2の端部との間に配置されている、ステップと、
を含む、方法。
【0137】
第2セットの条項
1.エアロゾル供給カートリッジであって、
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素と、
当該カートリッジの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルであり、少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素に隣り合う、第1のチャネルと、
を備え、
エアロゾル化可能材料移送要素が、第1のチャネルのオリフィスそれぞれについて、第1のチャネルのオリフィスそれぞれに隣り合って配置されている凹部を備える、エアロゾル供給カートリッジ。
【0138】
2.エアロゾル化可能材料移送要素が、
当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部と当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部との間に延びる長さと、
第1の端部から延びる第1の脚部、第2の端部から延びる第2の脚部、及び第1の脚部と第2の脚部との間に配置されている中央本体部と、
を備え、
中央本体部が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通する開口部を含む、条項1に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0139】
3.開口部が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の長さと垂直な方向に当該エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通している、条項2に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0140】
4.開口部が、円筒状である、条項2又は3に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0141】
5.中央本体部が、各凹部を備える、条項2~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0142】
6.エアロゾル化可能材料移送要素が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の側部に配置されている第1の凹部及び当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の側部に配置されている第2の凹部を備える、条項1~5のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0143】
7.当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の側部が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の側部の反対である、条項6に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0144】
8.第1の側部及び第2の側部が、中央本体部の側部である、条項2にさらに従属する場合の、条項6又は7に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0145】
9.当該エアロゾル化可能材料移送要素の断面積が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の長さに沿って変化する、条項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0146】
10.エアロゾル化可能材料移送要素に送達するエアロゾル化可能材料を包含するための第1のリザーバをさらに備える、条項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0147】
11.エアロゾル化可能材料移送要素の各脚部が、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を受け取るため、第1のリザーバと流体連通している、条項2にさらに従属する場合の、条項10に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0148】
12.エアロゾル化可能材料移送要素から、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料移送要素に送達されるように構成されているエアロゾル化可能材料を気化させるための気化器をさらに備える、条項10又は11に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0149】
13.当該エアロゾル供給カートリッジが、香味付け材料を包含するための第2のリザーバを備え、第2のリザーバが、気化器から気化したエアロゾル化可能材料を受容するように構成されている、条項12に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0150】
14.第2のリザーバが、香味付け材料を包含する、条項13に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0151】
15.香味付け材料が、タバコ及び/又はニコチンの少なくとも一方を含む、条項13又は14に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0152】
16.当該エアロゾル供給カートリッジが、第1のチャネルの下流に配置され、気化器から気化したエアロゾル化可能材料を受け取るように構成されている第2のチャネルをさらに備える、条項12~15のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0153】
17.各オリフィスが、第2のチャネルと流体連通している、条項16に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0154】
18.第1のチャネルが、第2のチャネルと平行である、条項16又は17に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0155】
19.第1のチャネルが、第2のチャネルの外側に配置されている、条項16~18のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0156】
20.空気が、第1のチャネルに沿って第1の方向に流れるように構成され、気化器から気化したエアロゾル化可能材料が、第2のチャネルに沿って第2の方向に流れるように構成され、第2の方向が、第1の方向の反対である、条項16~19のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0157】
21.各オリフィスが、第1のチャネルと第2のチャネルとの間で、第1の方向及び第2の方向と直交する方向に延びている、条項20に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0158】
22.エアロゾル化可能材料移送要素が、第1のチャネルの端部及び第2のチャネルの端部に配置されている、条項16~21のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0159】
23.気化器が、加熱要素を備える、条項12~22のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0160】
24.気化器が、伝熱面を備え、伝熱面が、伝導性部材の一部を構成し、エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材と接触している、条項12~23のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0161】
25.エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材の接触面で伝導性部材と接触し、接触面が、伝熱面の反対である、条項24に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0162】
26.第2のチャネルが、第2のリザーバと伝熱面との間に配置されている、条項13及び16にさらに従属する場合の、条項24又は25に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0163】
27.各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の長さと直交する方向に延びている、条項1~26のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0164】
28.当該エアロゾル供給カートリッジが、エアロゾル化可能材料を受容するための気化器をさらに備える、条項1~27のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0165】
29.エアロゾル供給システムであって、
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素と、
当該エアロゾル供給システムの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルであり、少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素に隣り合う、第1のチャネルと、
を備え、
エアロゾル化可能材料移送要素が、第1のチャネルのオリフィスそれぞれについて、第1のチャネルのオリフィスそれぞれに隣り合って配置されている凹部を備える、エアロゾル供給システム。
【0166】
30.カートリッジを解放可能に収容するための本体をさらに備え、
カートリッジが、エアロゾル化可能材料移送要素及び第1のチャネルを備える、条項29に記載のエアロゾル供給システム。
【0167】
31.本体に配置されている加熱要素と、
カートリッジに配置され、加熱要素から熱を受け取るための伝熱面を備える伝導性部材と、
を備える気化器をさらに備える、条項30に記載のエアロゾル供給システム。
【0168】
32.エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材と接触している、条項30に記載のエアロゾル供給システム。
【0169】
33.蒸気を形成する方法であって、
エアロゾル化可能材料移送要素においてエアロゾル化可能材料を受け取るステップと、
空気入口で空気を受け取るステップと、
空気入口から、少なくとも1つのオリフィスへの第1のチャネルを通って、エアロゾル化可能材料移送要素まで空気を通過させるステップであり、空気が、少なくとも1つのオリフィスと、エアロゾル化可能材料移送要素の少なくとも1つの凹部の上と、を通過する、ステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素で、エアロゾル化可能材料及び空気から蒸気を形成するステップと、
を含み、
各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素に隣り合う、方法。
【0170】
第3セットの条項
1.エアロゾル供給カートリッジであって、
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素であり、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部から延びる第1の脚部、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部から延びる第2の脚部、及び第1の脚部と第2の脚部との間に配置されている中央本体部を備える、エアロゾル化可能材料移送要素と、
当該カートリッジの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルであり、少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部に隣り合う、第1のチャネルと、
を備える、エアロゾル供給カートリッジ。
【0171】
2.エアロゾル化可能材料移送要素が、第1のチャネルのオリフィスそれぞれについて、第1のチャネルのオリフィスそれぞれに隣り合って配置されている凹部を備える、条項1に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0172】
3.エアロゾル化可能材料移送要素が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の側部に配置されている第1の凹部及び当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の側部に配置されている第2の凹部を備える、条項2に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0173】
4.エアロゾル化可能材料移送要素の第1の側部が、エアロゾル化可能材料移送要素の第2の側部の反対である、条項3に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0174】
5.エアロゾル化可能材料移送要素に送達するエアロゾル化可能材料を包含するための第1のリザーバをさらに備える、条項1~4のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0175】
6.エアロゾル化可能材料移送要素の各脚部が、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を受け取るため、第1のリザーバと流体連通している、条項5に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0176】
7.エアロゾル化可能材料移送要素から、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料移送要素に送達されるように構成されているエアロゾル化可能材料を気化させるための気化器をさらに備える、条項5又は6に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0177】
8.当該エアロゾル供給カートリッジが、香味付け材料を包含するための第2のリザーバを備え、第2のリザーバが、気化器から気化したエアロゾル化可能材料を受容するように構成されている、条項7に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0178】
9.第2のリザーバが、香味付け材料を包含する、条項8に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0179】
10.香味付け材料が、タバコ及び/又はニコチンの少なくとも一方を含む、条項8又は9に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0180】
11.当該エアロゾル供給カートリッジが、第1のチャネルの下流に配置され、気化器から気化したエアロゾル化可能材料を受け取るように構成されている第2のチャネルをさらに備える、条項7~10のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0181】
12.各オリフィスが、第2のチャネルと流体連通している、条項11に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0182】
13.第1のチャネルが、第2のチャネルと平行である、条項11又は12に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0183】
14.第1のチャネルが、第2のチャネルの外側に配置されている、条項11~13のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0184】
15.空気が、第1のチャネルに沿って第1の方向に流れるように構成され、気化器から気化したエアロゾル化可能材料が、第2のチャネルに沿って第2の方向に流れるように構成され、第2の方向が、第1の方向の反対である、条項11~14のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0185】
16.各オリフィスが、第1のチャネルと第2のチャネルとの間で、第1の方向及び第2の方向と直交する方向に延びている、条項15に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0186】
17.エアロゾル化可能材料移送要素が、第1のチャネルの端部及び第2のチャネルの端部に配置されている、条項11~16のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0187】
18.気化器が、加熱要素を備える、条項7~17のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0188】
19.気化器が、伝熱面を備え、伝熱面が、伝導性部材の一部を構成し、エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材と接触している、条項7~18のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0189】
20.エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材の接触面で伝導性部材と接触し、接触面が、伝熱面の反対である、条項19に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0190】
21.第2のチャネルが、第2のリザーバと伝熱面との間に配置されている、条項8及び11にさらに従属する場合の、条項19又は20に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0191】
22.中央本体部が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通する開口部を含む、条項1~21のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0192】
23.開口部が、円筒状である、条項22に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0193】
24.エアロゾル化可能材料移送要素が、エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部とエアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部との間に延びる長さを有する、条項1~23のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0194】
25.エアロゾル化可能材料移送要素の断面積が、エアロゾル化可能材料移送要素の長さに沿って変化する、条項22又は23にさらに従属する場合の、条項24に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0195】
26.開口部が、エアロゾル化可能材料移送要素の長さと垂直な方向にエアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通している、条項22又は23にさらに従属する場合の、条項24又は25に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0196】
27.各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の長さと直交する方向に延びている、条項1~26のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0197】
28.当該エアロゾル供給カートリッジが、エアロゾル化可能材料を受容するための気化器をさらに備える、条項1~27のいずれか一項に記載のエアロゾル供給カートリッジ。
【0198】
29.エアロゾル供給システムであって、
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素であり、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部から延びる第1の脚部、当該エアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部から延びる第2の脚部、及び第1の脚部と第2の脚部との間に配置されている中央本体部を備える、エアロゾル化可能材料移送要素と、
当該エアロゾル供給システムの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルであり、少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部に隣り合う、第1のチャネルと、
を備える、エアロゾル供給システム。
【0199】
30.カートリッジを解放可能に収容するための本体をさらに備え、
カートリッジが、エアロゾル化可能材料移送要素及び第1のチャネルを備える、条項29に記載のエアロゾル供給システム。
【0200】
31.本体に配置されている加熱要素と、
カートリッジに配置され、加熱要素から熱を受け取るための伝熱面を備える伝導性部材と、
を備える気化器をさらに備える、条項30に記載のエアロゾル供給システム。
【0201】
32.エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材と接触している、条項31に記載のエアロゾル供給システム。
【0202】
33.蒸気を形成する方法であって、
エアロゾル化可能材料をエアロゾル化可能材料移送要素の第1の部分及び第2の部分で受け取るステップと、
空気入口で空気を受け取るステップと、
空気入口から、少なくとも1つのオリフィスへの第1のチャネルを通って、エアロゾル化可能材料移送要素まで空気を通過させるステップであり、空気が、少なくとも1つのオリフィスと、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部の上と、を通過し、中央本体部が、第1の部分と第2の部分との間に配置されている、ステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部で、エアロゾル化可能材料及び空気から蒸気を形成するステップと、
を含み、
各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部に隣り合う、方法。
【0203】
一貫するセットの条項
1.エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素を備えるエアロゾル供給システム。
【0204】
2.エアロゾル化可能材料移送要素が、当該エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通する開口部を含む、条項1に記載のエアロゾル供給システム。
【0205】
3.エアロゾル化可能材料移送要素と接触し、エアロゾル化可能材料移送要素に伝達する熱を受け取るための伝熱面を備える伝導性部材をさらに備える、条項1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【0206】
4.エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材の接触面で伝導性部材と接触している、条項3に記載のエアロゾル供給システム。
【0207】
5.接触面が、伝熱面の反対である、条項4に記載のエアロゾル供給システム。
【0208】
6.伝導性部材が、伝導板又は伝導箔を備える、条項3~5のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0209】
7.伝導性部材が、5mm以下の厚さを有する、条項3~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0210】
8.伝導性部材が、少なくとも0.5mmの厚さを有する、条項3~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0211】
9.伝導性部材が、少なくとも1mmの厚さを有する、条項3~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0212】
10.伝導性部材が、1mm~5mmの厚さを有する、条項3~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0213】
11.開口部が、接触面及び伝熱面の少なくとも一方と垂直な方向に延びている、少なくとも条項2及び4にさらに従属する場合の、条項1~10のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0214】
15.エアロゾル化可能材料移送要素が、伝導性部材の接触面に接触する平坦な表面を備える、少なくとも条項2及び4にさらに従属する場合の、条項1~14のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0215】
16.接触面が、伝熱面と平行である、少なくとも条項4にさらに従属する場合の、条項1~15のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0216】
17.エアロゾル化可能材料移送要素が、気化するエアロゾル化可能材料を受け取るための少なくとも1つの脚部を備える、条項1~16のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
18.エアロゾル化可能材料移送要素が、エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部とエアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部との間に延びる長さを有し、
少なくとも1つの脚部が、第1の端部から延びる第1の脚部及び第2の端部から延びる第2の脚部を含む、条項17に記載のエアロゾル供給システム。
【0217】
19.エアロゾル化可能材料移送要素が、第1の脚部と第2の脚部との間に配置されている中央本体部をさらに備える、条項18に記載のエアロゾル供給システム。
【0218】
20.中央本体部が、開口部を含む、少なくとも条項2にさらに従属する場合の、条項19に記載のエアロゾル供給システム。
【0219】
21.開口部が、エアロゾル化可能材料移送要素の長さと垂直な方向にエアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通している、少なくとも条項2にさらに従属する場合の、条項1~20のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0220】
22.エアロゾル化可能材料移送要素の断面積が、エアロゾル化可能材料移送要素の長さに沿って変化する、条項1~21のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0221】
23.開口部が、円筒状である、少なくとも条項2にさらに従属する場合の、条項1~22のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0222】
24.エアロゾル化可能材料移送要素が、少なくとも1つの凹部を備える、条項1~23のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0223】
25.少なくとも1つの凹部が、エアロゾル化可能材料移送要素の第1の側に配置されている第1の凹部及びエアロゾル化可能材料移送要素の第2の側に配置されている第2の凹部を含む、条項24に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0224】
26.エアロゾル化可能材料移送要素の第1の側が、エアロゾル化可能材料移送要素の第2の側の反対である、条項25に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0225】
27.第1の側及び第2の側が、中央本体部の側である、条項19にさらに従属する場合の、条項25又は26に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0226】
28.中央本体部が、少なくとも1つの凹部を備える、条項19にさらに従属する場合の、条項24~27のいずれか一項に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【0227】
29.エアロゾル化可能材料移送要素に送達するエアロゾル化可能材料を包含するための第1のリザーバをさらに備える、条項1~28のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0228】
30.エアロゾル化可能材料移送要素の各脚部が、第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を受け取るため、第1のリザーバと流体連通している、条項17にさらに従属する場合の、条項29に記載のエアロゾル供給システム。
【0229】
31.当該エアロゾル供給システムが、香味付け材料を包含するための第2のリザーバを備え、第2のリザーバが、エアロゾル化可能材料移送要素から気化したエアロゾル化可能材料を受容するように構成されている、条項1~30のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0230】
32.第2のリザーバが、香味付け材料を包含する、条項31に記載のエアロゾル供給システム。
【0231】
33.香味付け材料が、タバコ及び/又はニコチンの少なくとも一方を含む、条項31又は32に記載のエアロゾル供給システム。
【0232】
34.当該エアロゾル供給システムが、当該エアロゾル供給システムの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルをさらに備える、条項1~33のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0233】
35.当該エアロゾル供給システムが、第1のチャネルの下流に配置され、エアロゾル化可能材料移送要素から気化したエアロゾル化可能材料を受け取るように構成されている第2のチャネルをさらに備える、条項34に記載のエアロゾル供給システム。
【0234】
36.第1のチャネルが、第2のチャネルと流体連通している少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素に隣り合う、条項35に記載のエアロゾル供給システム。
【0235】
37.各オリフィスが、エアロゾル化可能材料移送要素の中央本体部に隣り合う、条項36に記載のエアロゾル供給システム。
【0236】
39.少なくとも1つの凹部が、少なくとも1つのオリフィスそれぞれについて、少なくとも1つのオリフィスそれぞれに隣り合って配置されているそれぞれの凹部を含む、条項24にさらに従属する場合の、条項36又は37に記載のエアロゾル供給システム。
【0237】
40.伝導性部材の伝熱面に熱を送達するための加熱要素をさらに備える、少なくとも条項3にさらに従属する場合の、条項1~39のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0238】
41.当該エアロゾル供給システムが、エアロゾル供給カートリッジを備える、条項1~40のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0239】
42.カートリッジを解放可能に収容するための本体をさらに備え、
カートリッジが、エアロゾル化可能材料移送要素を備える、条項1~41のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0240】
43.カートリッジが、伝導性部材を備える、条項3にさらに従属する場合の、条項41又は42に記載のエアロゾル供給システム。
【0241】
43.加熱要素が、本体に配置されている、少なくとも条項40にさらに従属する場合の、条項42に記載のエアロゾル供給システム。
【0242】
44.伝導性部材が、カートリッジの外面を規定する、少なくとも条項41又は42にさらに従属する場合の、条項1~43のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0243】
45.伝導性部材が、カートリッジの露出面を規定する、少なくとも条項41又は42にさらに従属する場合の、条項1~44のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0244】
46.伝導性部材が、カートリッジの第1のもしくはベースの端に配置されている、少なくとも条項41又は42にさらに従属する場合の、条項1~45のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0245】
47.伝導性部材が、カートリッジが解放可能に収容された場合、本体の一部に接触するように構成されている、少なくとも条項42にさらに従属する場合の、条項1~46のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0246】
48.伝導性部材が、カートリッジが解放可能に収容された場合、本体のレセプタクルに配置されるように構成されている、少なくとも条項42にさらに従属する場合の、条項1~47のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0247】
49.カートリッジが、気化したエアロゾル化可能材料を当該エアロゾル供給システムのユーザに送達するためのマウスピースを備える、少なくとも条項41にさらに従属する場合の、条項1~48のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0248】
50.マウスピースが、気化したエアロゾル化可能材料を当該エアロゾル供給システムのユーザに送達するためのオリフィスを備える第1の端部を備える、条項49に記載のエアロゾル供給システム。
【0249】
51.第1の端部が、平坦である、条項50に記載のエアロゾル供給システム。
【0250】
52.オリフィスが、細長である、条項50又は51に記載のエアロゾル供給システム。
【0251】
53.マウスピースが、第1の端部の反対の第2の端部を備える、条項49~52のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0252】
54.マウスピースの第2の端部が、第1の端部よりも広い、条項53に記載のエアロゾル供給システム。
【0253】
55.カートリッジが、当該カートリッジが解放可能に収容された場合、本体のレセプタクルに少なくとも部分的に配置されるように構成され、マウスピースの第2の端部が、カートリッジが解放可能に収容された場合、レセプタクルの端部と係合するように構成されている、条項53又は54に記載のエアロゾル供給システム。
【0254】
56.マウスピースの第1の端部が、細長である、少なくとも条項50にさらに従属する場合の、条項1~55のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0255】
57.エアロゾル化可能材料移送要素を使用して蒸気を形成する方法であって、
エアロゾル化可能材料移送要素においてエアロゾル化可能材料を受け取るステップと、
エアロゾル化可能材料移送要素で、エアロゾル化可能材料から蒸気を形成するステップと、
を含む、方法。
【0256】
58.伝導性部材の伝熱面で熱を受け取るステップであり、伝導性部材が、伝導板又は伝導箔を備える、ステップと、
伝導性部材から、伝導性部材と接触しているエアロゾル化可能材料移送に熱を伝達するステップと、
エアロゾル化可能材料移送に伝達された熱により、エアロゾル化可能材料移送要素において、エアロゾル化可能材料から蒸気を形成するステップと、
をさらに含む、条項57に記載の方法。
【0257】
別の一貫するセットの条項
1.エアロゾル化可能材料から蒸気を形成するためのエアロゾル供給システムであって、
気化させるエアロゾル化可能材料を含むカートリッジと、
カートリッジを解放可能に収容するための本体と、
を備える、エアロゾル供給システム。
【0258】
2.エアロゾル化可能材料を気化させて蒸気を形成するための気化器をさらに備える、条項1に記載のエアロゾル供給システム。
【0259】
3.カートリッジが、気化器を備える、条項2に記載のエアロゾル供給システム。
【0260】
4.カートリッジが、熱を受け取って蒸気を形成するための伝熱面を備える伝導性部材を備える、条項1~3のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0261】
5.伝導性部材が、カートリッジの外面を規定する、条項4に記載のエアロゾル化可能材料の蒸気を生成するためのエアロゾル供給システム。
【0262】
6.伝導性部材が、カートリッジの露出面を規定する、条項4又は5に記載のエアロゾル供給システム。
【0263】
7.伝導性部材が、カートリッジの第1のもしくはベースの端に配置されている、条項4~6のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0264】
8.伝導性部材が、カートリッジが解放可能に収容された場合、本体の一部に接触するように構成されている、条項4~7のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0265】
9.カートリッジが、当該カートリッジが解放可能に収容された場合、本体のレセプタクルに少なくとも部分的に配置されるように構成されている、条項1~8のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0266】
10.カートリッジが、気化したエアロゾル化可能材料を当該エアロゾル供給システムのユーザに送達するためのマウスピースを備える、条項1~9のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0267】
11.マウスピースが、気化したエアロゾル化可能材料を当該エアロゾル供給システムのユーザに送達するためのオリフィスを備える第1の端部を備える、条項10に記載のエアロゾル供給システム。
【0268】
12.第1の端部が、平坦である、条項11に記載のエアロゾル供給システム。
【0269】
13.オリフィスが、細長である、条項11又は12に記載のエアロゾル供給システム。
【0270】
14.マウスピースが、第1の端部の反対の第2の端部を備える、条項11~13のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0271】
15.マウスピースの第2の端部が、マウスピースの第1の端部よりも広い、条項14に記載のエアロゾル供給システム。
【0272】
16.マウスピースの第2の端部が、カートリッジが解放可能に収容された場合、レセプタクルの端部と係合するように構成されている、条項9にさらに従属する場合の、条項14又は15に記載のエアロゾル供給システム。
【0273】
17.マウスピースの第1の端部が、カートリッジの第1の端部を規定し、カートリッジが、当該カートリッジの第1の端部の反対に配置されている第2の端部をさらに備え、
カートリッジの第2の端部が、カートリッジが解放可能に収容された場合、レセプタクルの内側に配置されるように構成され、
マウスピースの第2の端部が、カートリッジの第1及び第2の端部よりも広い、条項16に記載のエアロゾル供給システム。
【0274】
18.マウスピースの第1の端部が、細長である、少なくとも条項11にさらに従属する場合の、条項1~17のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0275】
19.カートリッジが、少なくとも2つの異なる向きにて本体のレセプタクルに少なくとも部分的に配置されるように構成され、2つの異なる向きが任意選択で、
本体に対するカートリッジの第1の回転位置と、
本体に対するカートリッジの第2の回転位置と、
を含み得る、少なくとも条項9にさらに従属する場合の、条項1~18のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0276】
20.レセプタクルが、非円形である、少なくとも条項9にさらに従属する場合の、条項1~19のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0277】
21.レセプタクルが、細長である、及び/又は、細長断面を有する、少なくとも条項9にさらに従属する場合の、条項1~20のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0278】
22.気化させるエアロゾル化可能材料を包含するための第1のリザーバをカートリッジにさらに備える、条項1~21のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0279】
23.第1のリザーバが、環状である、条項22に記載のエアロゾル供給システム。
【0280】
24.第1のリザーバが、マウスピースによって少なくとも部分的に囲まれている、少なくとも条項10にさらに従属する場合の、条項22又は23に記載のエアロゾル供給システム。
【0281】
25.第1のリザーバが、マウスピースに少なくとも部分的に埋め込まれている、少なくとも条項10にさらに従属する場合の、条項22~24のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0282】
26.気化したエアロゾル化可能材料を受け取るように構成されている第2のチャネルをさらに備える、条項1~25のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0283】
27.第1のリザーバが、第2のチャネルを少なくとも部分的に囲む、少なくとも条項22にさらに従属する場合の、条項26に記載のエアロゾル供給システム。
【0284】
28.第2のチャネルが、気化したエアロゾル化可能材料をマウスピースのオリフィスに送達するように構成されている、少なくとも条項11にさらに従属する場合の、条項26又は27に記載のエアロゾル供給システム。
【0285】
29.第2のチャネルが、オリフィスで終端している、条項28に記載のエアロゾル供給システム。
【0286】
30.第2のチャネルが、気化器から気化したエアロゾル化可能材料を受け取るように構成されている、条項2にさらに従属する場合の、条項26~29のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0287】
31.カートリッジが、当該カートリッジの(1つ又は複数の)空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルを備える、条項1~30のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0288】
32.第2のチャネルが、第1のチャネルの下流に配置されている、条項26にさらに従属する場合の、条項31に記載のエアロゾル供給システム。
【0289】
33.マウスピースが、当該マウスピースの第1の端部と第2の端部との間に延びる傾斜側面を備え、傾斜側面が、マウスピースの第1の端部に向かって傾斜している、条項14にさらに従属する場合の、条項1~32のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0290】
34.カートリッジが、摩擦嵌合によって、レセプタクルに少なくとも部分的に配置されるように構成されている、条項1~33のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0291】
35.エアロゾル化可能材料が、固体エアロゾル化可能材料を含む、条項22にさらに従属する場合の、条項1~34のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0292】
36.エアロゾル化可能材料が、液体エアロゾル化可能材料を含む、条項22にさらに従属する場合の、条項1~35のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0293】
37.エアロゾル化可能材料が、タバコを含む、条項22にさらに従属する場合の、条項1~36のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0294】
38.エアロゾル化可能材料が、ニコチンを含む、条項22にさらに従属する場合の、条項1~37のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0295】
39.エアロゾル化可能材料が、ニコチンを含まない、条項22にさらに従属する場合の、条項1~38のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0296】
40.マウスピースが、不透明の外面を備える、条項10にさらに従属する場合の、条項1~39のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0297】
42.傾斜側面が、不透明である、条項33にさらに従属する場合の、条項1~40のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0298】
43.傾斜側面が、黒色である、条項33にさらに従属する場合の、条項1~42のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0299】
44.カートリッジが、使い捨て及び/又は1回使用となるように構成されている、条項1~43のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0300】
45.カートリッジが、伝熱面を備える、条項1~44のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0301】
46.傾斜面が、楕円状又は環状の傾斜側面である、条項33にさらに従属する場合の、条項1~45のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0302】
47.傾斜面が、マウスピースの周囲全体に延びている、条項33にさらに従属する場合の、条項1~46のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0303】
48.マウスピースが、2次の回転対称性を有する、条項10にさらに従属する場合の、条項1~47のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0304】
49.マウスピースが、2本の対称線を含む、条項1~48のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システム。
【0305】
50.対称線が、互いに垂直である、条項49に記載のエアロゾル供給システム。
【0306】
51.対称線が、カートリッジの第1の端部と第2の端部との間に延びるカートリッジの長手方向軸線と垂直である、条項49又は50に記載のエアロゾル供給システム。
【0307】
52.長手方向軸線が、第2のチャネルと平行である、条項26にさらに従属する場合の、条項51に記載のエアロゾル供給システム。
【0308】
53.長手方向軸線が、第1のチャネルと平行である、条項31にさらに従属する場合の、条項50又は51に記載のエアロゾル供給システム。
【0309】
54.エアロゾル化可能材料から蒸気を形成するためのエアロゾル供給システムにおいて用いられるカートリッジであって、気化させるエアロゾル化可能材料を含む、カートリッジ。
【0310】
55.条項1~53のいずれか一項に記載のカートリッジの特徴のいずれかさらに含む、条項54に記載のカートリッジ。
【0311】
56.エアロゾル化可能材料から蒸気を形成するためのエアロゾル供給システムであって、
条項54又は55に記載のカートリッジと、
カートリッジを解放可能に収容するための本体と、
を備える、エアロゾル供給システム。
【0312】
57.条項1~53又は56のいずれか一項に記載のエアロゾル供給システムを使用してエアロゾル化可能材料から蒸気を形成する方法。
【0313】
58.条項54又は55に記載のカートリッジを使用してエアロゾル化可能材料から蒸気を形成する方法。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル化可能材料を受け取るためのエアロゾル化可能材料移送要素であり、前記エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通する開口部を含む、エアロゾル化可能材料移送要素と、
前記エアロゾル化可能材料移送要素と接触し、前記エアロゾル化可能材料移送要素に伝達する熱を受け取るための伝熱面を備える、伝導性部材と、
を備え、
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、前記伝導性部材の接触面で前記伝導性部材と接触し、前記接触面が、前記伝熱面の反対であり、
前記伝導性部材が、伝導板又は伝導箔を備える、エアロゾル供給システム。
【請求項2】
前記伝導性部材が、5mm以下の厚さを有する、請求項1に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項3】
前記伝導性部材が、少なくとも0.5mmの厚さを有する、請求項1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項4】
前記伝導性部材が、少なくとも1mmの厚さを有する、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項5】
前記伝導性部材が、1mm~5mmの厚さを有する、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項6】
前記開口部が、前記接触面及び前記伝熱面の少なくとも一方と垂直な方向に延びている、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項7】
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、前記伝導性部材の前記接触面に接触する平坦な表面を備える、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項8】
前記接触面が、前記伝熱面と平行である、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項9】
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、気化するエアロゾル化可能材料を受け取るための少なくとも1つの脚部を備える、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項10】
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、前記エアロゾル化可能材料移送要素の第1の端部と前記エアロゾル化可能材料移送要素の第2の端部との間に延びる長さを有し、
前記少なくとも1つの脚部が、前記第1の端部から延びる第1の脚部及び前記第2の端部から延びる第2の脚部を含む、請求項9に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項11】
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、前記第1の脚部と前記第2の脚部との間に配置されている中央本体部をさらに備え、前記中央本体部が、前記開口部を含む、請求項10に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項12】
前記開口部が、前記エアロゾル化可能材料移送要素の長さと垂直な方向に前記エアロゾル化可能材料移送要素の厚さを貫通している、請求項
10に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項13】
前記エアロゾル化可能材料移送要素の断面積が、前記エアロゾル化可能材料移送要素の長さに沿って変化する、請求項
10に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項14】
前記開口部が、円筒状である、請求項
1又は2に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項15】
前記エアロゾル化可能材料移送要素が、少なくとも1つの凹部を備える、請求項
1又は2に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項16】
前記少なくとも1つの凹部が、前記エアロゾル化可能材料移送要素の第1の側部に配置されている第1の凹部及び前記エアロゾル化可能材料移送要素の第2の側部に配置されている第2の凹部を含む、請求項15に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項17】
前記エアロゾル化可能材料移送要素の前記第1の側部が、前記エアロゾル化可能材料移送要素の前記第2の側部の反対である、請求項16に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項18】
前記第1の側部及び前記第2の側部が、前記中央本体部の側部である
、請求項16に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項19】
前記中央本体部が、前記少なくとも1つの凹部を備える、請求項
11に記載のエアロゾル化可能材料移送要素。
【請求項20】
前記エアロゾル化可能材料移送要素に送達するエアロゾル化可能材料を包含するための第1のリザーバをさらに備える、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項21】
前記エアロゾル化可能材料移送要素の各脚部が、前記第1のリザーバからエアロゾル化可能材料を受け取るため、前記第1のリザーバと流体連通している、請求項
20に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項22】
前記エアロゾル供給システムが、香味付け材料を包含するための第2のリザーバを備え、前記第2のリザーバが、前記エアロゾル化可能材料移送要素から気化したエアロゾル化可能材料を受容するように構成されている、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項23】
前記第2のリザーバが、前記香味付け材料を包含する、請求項22に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項24】
前記香味付け材料が、タバコ及び/又はニコチンの少なくとも一方を含む、請求項
22に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項25】
前記エアロゾル供給システムが、
前記エアロゾル供給システムの空気入口から空気を受け取るための第1のチャネルと、
前記第1のチャネルの下流に配置され、前記エアロゾル化可能材料移送要素から気化したエアロゾル化可能材料を受け取るように構成されている第2のチャネルと、
を備える、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項26】
前記第1のチャネルが、前記第2のチャネルと流体連通している少なくとも1つのオリフィスを備え、各オリフィスが、前記エアロゾル化可能材料移送要素に隣り合う、請求項25に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項27】
各オリフィスが、前記エアロゾル化可能材料移送要素の前記中央本体部に隣り合う
、請求項26に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項28】
前記少なくとも1つの凹部が、前記少なくとも1つのオリフィスそれぞれについて、前記少なくとも1つのオリフィスそれぞれに隣り合って配置されているそれぞれの凹部を含む
、請求項26に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項29】
前記伝導性部材の前記伝熱面に熱を送達するための加熱要素をさらに備える、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項30】
前記エアロゾル供給システムが、エアロゾル供給カートリッジを備える、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項31】
カートリッジを解放可能に収容するための本体をさらに備え、
前記カートリッジが、前記エアロゾル化可能材料移送要素及び前記伝導性部材を備える、請求項
1又は2に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項32】
前記加熱要素が、前記本体に配置されている、請求項
31に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項33】
前記伝導性部材が、前記カートリッジの外面を規定する、請求項
31に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項34】
前記伝導性部材が、前記カートリッジの露出面を規定する、請求項
31に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項35】
前記伝導性部材が、前記カートリッジの第1のもしくはベースの端に配置されている、請求項
31に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項36】
前記伝導性部材が、前記カートリッジが解放可能に収容された場合、前記本体の一部に接触するように構成されている、請求項
31に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項37】
前記伝導性部材が、前記カートリッジが解放可能に収容された場合、前記本体のレセプタクルに配置されるように構成されている、請求項
31に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項38】
前記カートリッジが、気化したエアロゾル化可能材料を前記エアロゾル供給システムのユーザに送達するためのマウスピースを備え、前記マウスピースが、前記マウスピースの第1の端部と第2の端部との間に延びる傾斜側面を備え、前記傾斜側面が、前記マウスピースの前記第1の端部に向かって傾斜しており、
前記マウスピースが、2次の回転対称性を有し、
前記マウスピースが、互いに垂直な2本の対称線を含み、
前記マウスピースの前記第2の端部が、前記カートリッジが解放可能に収容された場合、前記レセプタクルの端部と係合するように構成されている、請求項37に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項39】
前記傾斜側面が、不透明である、請求項38に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項40】
前記傾斜側面が、楕円状である、請求項
38に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項41】
前記傾斜側面が、環状である、請求項
38に記載のエアロゾル供給システム。
【請求項42】
エアロゾル化可能材料移送要素を使用して蒸気を形成する方法であって、
前記エアロゾル化可能材料移送要素においてエアロゾル化可能材料を受け取るステップと、
伝導性部材の伝熱面で熱を受け取るステップであり、前記伝導性部材が、伝導板又は伝導箔を備える、ステップと、
前記伝導性部材から、前記伝導性部材と接触している前記エアロゾル化可能材料移送に前記熱を伝達するステップと、
前記エアロゾル化可能材料移送要素で、前記エアロゾル化可能材料移送に伝達された前記熱及び前記エアロゾル化可能材料から蒸気を形成するステップと、
を含む、方法。
【国際調査報告】