(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】複数の送受信ポイント(TRP)動作下でのビーム構成アクティブ化および非アクティブ化
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20240719BHJP
H04W 72/231 20230101ALI20240719BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240719BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W72/231
H04W72/232
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502078
(86)(22)【出願日】2021-08-06
(85)【翻訳文提出日】2024-01-15
(86)【国際出願番号】 CN2021111143
(87)【国際公開番号】W WO2023010511
(87)【国際公開日】2023-02-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】ユエン、ファン
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ、ヤン
(72)【発明者】
【氏名】ルオ、タオ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067KK03
(57)【要約】
本開示は、複数送受信ポイント(TRP)動作下でのTCI状態アクティブ化および非アクティブ化のための、コンピュータ記憶媒体上に符号化されたコンピュータプログラムを含む、システム、方法、および装置を提供する。いくつかの態様では、アクティブ化された送信構成インジケータ(TCI)状態の数、およびTCI状態タイプは、単一のコードポイントを使用して示され得る。いくつかの実装形態では、コードポイントは複数のTCI状態を含み得る。コードポイント内の各TCI状態識別子は、アップリンク、ダウンリンク、または両方など、TCI状態タイプに対応し得る。いくつかの実装形態では、基地局(BS)は、2つの別個のTCI状態リストを構成することができ、1つはダウンリンク用であり、1つはアップリンク用である。各コードポイントは、TCI状態識別子が関連付けられている2つの構成されたリストのうち1つの指示を含み得る。いくつかの実装形態では、BSは2つのビットマップを構成することができ、第1のビットマップはダウンリンクTCI状態に対応しており、第2のビットマップはアップリンクTCI状態に対応する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
ネットワークエンティティから、送信構成インジケータ(TCI)状態のセットを識別する制御シグナリングを取得し、前記TCI状態のセットの各TCI状態は、TCI状態タイプに関連付けられ、
前記ネットワークエンティティから、コードポイントのセットを備えるメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)メッセージを取得し、前記コードポイントのセットのうち各コードポイントは、前記TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、前記1つ以上のTCI状態についての前記TCI状態タイプを示し、
前記ネットワークエンティティから、前記ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイント(TRP)と通信するためのリソースの許可と、前記1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを備えるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを取得するように構成された第1のインターフェースと、
前記少なくとも1つのTCI状態に従って前記少なくとも前記第1のTRPに少なくとも1つのメッセージを出力するように構成された、前記第1のインターフェースまたは第2のインターフェースと、
を備える、装置。
【請求項2】
前記第1のインターフェースは、前記MAC-CE内のコードポイントの前記セットを取得するように、さらに構成されており、各コードポイントは、前記コードポイントが、単一のTCI状態を示すのか、又はTCI状態のペアを示すのかを示す第1のビットを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1のインターフェースは、アップリンクを備える前記TCI状態タイプに関連付けられたTCI状態の前記セットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを備える前記TCI状態タイプに関連付けられたTCI状態の前記セットのうちの第2のサブセットの指示と、を備える前記制御シグナリングを取得するようにさらに構成されている、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記第1のインターフェースは、
コードポイントの前記セットの第1のコードポイントにおいて、前記コードポイントが単一のTCI状態を識別するという第1のインジケータを取得し、
各コードポイントの前記第1のビットを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記コードポイントのセットのうち前記第1のコードポイントにおいて、前記単一のTCI状態が前記TCI状態のセットのうち前記第1のサブセットに関連付けられているか、それとも前記TCI状態のセットのうち前記第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを取得するようにさらに構成されている、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記第1のインターフェースは、
コードポイントの前記セットのうち第1のコードポイントにおいて、前記第1のコードポイントが第1のTCI状態および第2のTCI状態を識別するという第1のインジケータを取得し、
前記コードポイントのセットのうち前記第1のコードポイントにおいて、前記第1のTCI状態が前記TCI状態のセットのうち前記第1のサブセットに関連付けられているか、それとも前記TCI状態のセットのうち前記第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを取得し、
前記コードポイントのセットのうち前記第1のコードポイントにおいて、前記第2のTCI状態が前記TCI状態のセットのうち前記第1のサブセットに関連付けられているか、それとも前記TCI状態のセットのうち前記第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第3のインジケータを取得するようにさらに構成されている、請求項3に記載の装置。
【請求項6】
第1のインターフェースは、
前記MAC-CEにおいて、TCI状態の前記セットのうち前記第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを取得し、
前記MAC-CEにおいて、TCI状態の前記セットのうち前記第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを取得するように構成されている、請求項3に記載の装置。
【請求項7】
前記第1のインターフェースは、
コードポイントの前記セットのうち第1のコードポイントを取得するように構成されており、前記第1のコードポイントは、前記第1のビットマップのビットおよび前記第2のビットマップのビットに対応しており、前記第1のコードポイントは、TCI状態の前記セットのうち前記第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態の前記セットのうち前記第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を備える、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記第1のインターフェースは、
コードポイントの前記セットのうち第1のコードポイントを取得するように構成されており、前記第1のコードポイントは、前記第1のビットマップまたは前記第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、前記第1のコードポイントは、TCI状態の前記セットのうち前記第1のサブセットまたはTCI状態の前記セットのうち前記第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を備える、請求項6に記載の装置。
【請求項9】
前記DCIメッセージは、単一の送受信ポイントと通信するためのリソースの前記許可を備え、前記単一の送受信ポイントは、前記第1の送受信ポイントを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記DCIメッセージは、複数の送受信ポイントと通信するためのリソースの前記許可を含み、前記複数の送受信ポイントは、前記第1の送受信ポイントおよび第2の送受信ポイントを備える、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
ワイヤレス通信のための装置であって、
送信構成インジケータ(TCI)状態のセットを識別する制御シグナリングをユーザ機器(UE)に出力し、前記TCI状態のセットの各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられ、
コードポイントのセットを備えるメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)メッセージを、前記UEに出力し、前記コードポイントのセットの各コードポイントが、前記TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、前記1つ以上のTCI状態のための前記TCI状態タイプを示し、
前記ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、前記1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを備えるDCIメッセージを、前記UEに出力する、
ように構成された第1のインターフェース、
を備える、装置。
【請求項12】
前記第1のインターフェースは、
前記MAC-CEにおいてコードポイントの前記セットを出力するようにさらに構成されており、各コードポイントは、前記コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを識別する第1のインジケータを備える、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1のインターフェースは、アップリンクを備える前記TCI状態タイプに関連付けられたTCI状態の前記セットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを備える前記TCI状態タイプに関連付けられたTCI状態の前記セットのうちの第2のサブセットの指示と、を備える前記制御シグナリングを出力するようにさらに構成されている、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記第1のインターフェースは、
コードポイントの前記セットのうち第1のコードポイントにおいて、前記コードポイントが単一のTCI状態を示すことを識別する第1のビットインジケータを出力し、
各コードポイントの前記第1のビットを送信したことに少なくとも部分的に基づいて、前記コードポイントのセットのうち前記第1のコードポイントにおいて、前記単一のTCI状態が前記TCI状態のセットのうち前記第1のサブセットに関連付けられているか、それとも前記TCI状態のセットのうち前記第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを送信するようにさらに構成されている、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1のインターフェースは、
コードポイントの前記セットのうち第1のコードポイントにおいて、前記第1のコードポイントが第1のTCI状態および第2のTCI状態を識別するという第1のビットインジケータを出力し、
前記コードポイントのセットのうち前記第1のコードポイントにおいて、前記第1のTCI状態が前記TCI状態のセットのうち前記第1のサブセットに関連付けられているか、それとも前記TCI状態のセットのうち前記第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを出力し、
前記コードポイントのセットのうち前記第1のコードポイントにおいて、前記第2のTCI状態が前記TCI状態のセットのうち前記第1のサブセットに関連付けられているか、それとも前記TCI状態のセットのうち前記第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第3のインジケータを出力するようにさらに構成されている、請求項13に記載の装置。
【請求項16】
第1のインターフェースは、
前記MAC-CEにおいて、TCI状態の前記セットのうち前記第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを出力し、
前記MAC-CEにおいて、TCI状態の前記セットのうち前記第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを出力するようにさらに構成されている、請求項13に記載の装置。
【請求項17】
前記第1のインターフェースは、
コードポイントの前記セットのうち第1のコードポイントを出力するようにさらに構成されており、前記第1のコードポイントは、前記第1のビットマップのビットおよび前記第2のビットマップのビットに対応しており、前記第1のコードポイントは、TCI状態の前記セットのうち前記第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態の前記セットのうち前記第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を備える、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記第1のインターフェースは、
コードポイントの前記セットのうち第1のコードポイントを出力するようにさらに構成されており、前記第1のコードポイントは、前記第1のビットマップまたは前記第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、前記第1のコードポイントは、TCI状態の前記セットのうち前記第1のサブセットまたはTCI状態の前記セットのうち前記第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を備える、請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記DCIメッセージは、単一の送受信ポイントと通信するためのリソースの前記許可を備え、前記単一の送受信ポイントは、前記第1の送受信ポイントを備える、請求項11に記載の装置。
【請求項20】
前記DCIメッセージは、複数の送受信ポイントと通信するためのリソースの前記許可を含み、前記複数の送受信ポイントは、前記第1の送受信ポイントおよび第2の送受信ポイントを備える、請求項11に記載の装置。
【請求項21】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法であって、
ネットワークエンティティから、送信構成インジケータ(TCI)状態のセットを識別する制御シグナリングを受信することと、前記TCI状態のセットの各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられ、
前記ネットワークエンティティから、コードポイントのセットを備えるメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)メッセージを受信することと、前記コードポイントのセットのうち各コードポイントは、前記TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、前記1つ以上のTCI状態についての前記TCI状態タイプを示し、
前記ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイント(TRP)と通信するためのリソースの許可と、前記1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを備えるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを、前記ネットワークエンティティから受信することと、
前記少なくとも1つのTCI状態に従って前記少なくとも前記第1のTRPと通信することと、
を備える方法。
【請求項22】
前記MAC-CEを受信することは、前記MAC-CEにおいてコードポイントの前記セットを受信することを備え、各コードポイントは、前記コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを示す第1のビットを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
TCI状態の前記セットを識別する前記制御シグナリングを受信することは、
アップリンクを備える前記TCI状態タイプに関連付けられたTCI状態の前記セットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを備える前記TCI状態タイプに関連付けられたTCI状態の前記セットのうちの第2のサブセットの指示と、を備える前記制御シグナリングを受信することを備える、請求項21に記載の方法。
【請求項24】
前記MAC-CEを受信することは、
前記MAC-CEにおいて、TCI状態の前記セットのうち前記第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを受信することと、
前記MAC-CEにおいて、TCI状態の前記セットのうち前記第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを受信することと、
を備える、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
コードポイントの前記セットのうち第1のコードポイントを受信することをさらに備え、前記第1のコードポイントは、前記第1のビットマップのビットおよび前記第2のビットマップのビットに対応しており、前記第1のコードポイントは、TCI状態の前記セットのうち前記第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態の前記セットのうち前記第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
コードポイントの前記セットのうち第1のコードポイントを受信することをさらに備え、前記第1のコードポイントは、前記第1のビットマップまたは前記第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、前記第1のコードポイントは、TCI状態の前記セットのうち前記第1のサブセットまたはTCI状態の前記セットのうち前記第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を備える、請求項24に記載の方法。
【請求項27】
ワイヤレス通信のための方法であって、
送信構成インジケータ(TCI)状態のセットを識別する制御シグナリングをユーザ機器(UE)に送信することと、前記TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられ、
コードポイントのセットを備えるメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)メッセージを、前記UEに送信することと、前記コードポイントのセットの各コードポイントは、前記TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、前記1つ以上のTCI状態のための前記TCI状態タイプを示し、
前記ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、前記1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを備えるダウンリンク制御情報(DCI)メッセージを、前記UEに送信することと、
を備える、方法。
【請求項28】
前記MAC-CEを送信することは、
前記MAC-CEにおいて、コードポイントの前記セットを送信することを備え、各コードポイントは、前記コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを識別する第1のインジケータを備える、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
TCI状態の前記セットを識別する前記制御シグナリングを送信することは、
アップリンクを備える前記TCI状態タイプに関連付けられたTCI状態の前記セットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを備える前記TCI状態タイプに関連付けられたTCI状態の前記セットのうちの第2のサブセットの指示と、を備える前記制御シグナリングを送信することを備える、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記MAC-CEを送信することは、
前記MAC-CEにおいて、TCI状態の前記セットのうち前記第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを送信することと、
前記MAC-CEにおいて、TCI状態の前記セットのうち前記第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを送信することと、
を備える、請求項29に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001] 本開示は、複数の送受信ポイント動作の下でのビーム構成アクティブ化および非アクティブ化を含む、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002] ワイヤレス通信システムは、音声、ビデオ、パケットデータ、メッセージング、ブロードキャストなどの様々なタイプの通信コンテンツを提供するために広く展開されている。これらのシステムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、時間、周波数、および電力)を共有することによって、複数のユーザとの通信をサポートすることが可能であり得る。そのような多元接続システムの例には、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution:LTE(登録商標))システム、LTEアドバンスト(LTE-Advanced:LTE-A)システム、またはLTE-A Proシステムなどの第4世代(fourth generation:4G)システム、および新無線(NR)システムと呼ばれることがある第5世代(fifth generation:5G)システムを含む。これらのシステムは、符号分割多元接続(code division multiple access、CDMA)、時分割多元接続(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多元接続(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、又は離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重化(discrete Fourier transform spread orthogonal frequency division multiplexing、DFT-S-OFDM)などの技術を採用し得る。ワイヤレス多元接続通信システムは、場合によってはユーザ機器(User Equipment、UE)として知られていることがある複数の通信デバイスのための通信を各々が同時にサポートする、1つ以上の基地局(BS)または1つ以上のネットワークアクセスノードを含み得る。UEは、1つ以上のビーム構成を使用して基地局と通信し得る。
【発明の概要】
【0003】
[0003] 本開示のシステム、方法、およびデバイスは、各々いくつかの革新的態様を有し、それらのうちのいずれの単一の態様も、本明細書で開示される望ましい特性を単独では担わない。
【0004】
[0004] 本開示で説明する主題の1つの革新的態様は、ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための方法において実施され得る。本方法は、ネットワークエンティティから、送信構成インジケータ(TCI)状態のセットを識別する制御シグナリングを受信すること、TCI状態のセットの各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、と、、ネットワークエンティティから、コードポイントのセットを含むメディアアクセス制御(MAC)制御要素(CE)メッセージを受信すること、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態についてのTCI状態タイプを示す、と、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイント(TRP)と通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを、ネットワークエンティティから受信することと、少なくとも1つのTCI状態に従って少なくとも第1のTRPと通信することと、を含み得る。
【0005】
[0005] 本開示で説明する主題の別の発明的態様は、UEにおけるワイヤレス通信のための装置において実施され得る。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、ネットワークエンティティから、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信すること、TCI状態のセットの各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、と、ネットワークエンティティから、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを受信すること、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態についてのTCI状態タイプを示す、と、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1のTRPと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを、ネットワークエンティティから受信することと、少なくとも1つのTCI状態に従って少なくとも第1のTRPと通信することと、を行わせるようにプロセッサによって実行可能であり得る。
【0006】
[0006] 本開示で説明する主題の別の発明的態様は、UEにおけるワイヤレス通信のための装置において実施され得る。装置は、ネットワークエンティティから、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信する手段、TCI状態のセットの各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、と、ネットワークエンティティから、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを受信する手段、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態についてのTCI状態タイプを示す、と、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1のTRPと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを、ネットワークエンティティから受信する手段と、少なくとも1つのTCI状態に従って少なくとも第1のTRPと通信する手段と、を含み得る。
【0007】
[0007] 本開示で説明する主題の別の発明的態様は、UEにおけるワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体において実施され得る。コードは、ネットワークエンティティから、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信すること、TCI状態のセットの各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられるTCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信し、と、ネットワークエンティティから、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを受信すること、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態についてのTCI状態タイプを示す、と、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1のTRPと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを、ネットワークエンティティから受信することと、少なくとも1つのTCI状態に従って少なくとも第1のTRPと通信することと、を行うようにプロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0008】
[0008] 本明細書で説明する方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、MAC-CEを受信することは、MAC-CEにおいてコードポイントのセットを受信する動作、特徴、手段、または命令であって、各コードポイントは、コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを示す第1のビットを含む動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0009】
[0009] 本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体のいくつかの例では、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信することは、アップリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第2のサブセットの指示と、を含む制御シグナリングを受信する動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0010】
[0010] 本明細書で説明される方法、装置、および非一時的コンピュータ可読媒体の実施例では、MAC-CEを受信することは、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを受信し、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを受信するための動作、特徴、手段、または命令を含み得る。
【0011】
[0011] 本開示で説明する主題の別の革新的態様は、ワイヤレス通信のための方法において実施され得る。本方法は、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを、UEに送信すること、TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、と、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを、UEに送信すること、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す、と、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示と、を含むダウンリンク制御情報メッセージを、UEに送信することと、を含み得る。
【0012】
[0012] 本開示で説明する主題の別の革新的態様は、ワイヤレス通信のための装置において実施され得る。装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリに記憶された命令とを含み得る。命令は、装置に、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを、UEに送信すること、TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、と、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを、UEに送信すること、コードポイントのセットのうち各コードポイントが、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す、と、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むダウンリンク制御情報メッセージを、UEに送信することと、を行わせるように、プロセッサによって実行可能である。
【0013】
[0013] 本開示で説明する主題の別の革新的態様は、ワイヤレス通信のための装置において実施され得る。本装置は、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを、UEに送信する手段、TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、と、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを、UEに送信する手段、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す、と、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むダウンリンク制御情報メッセージを、UEに送信する手段と、を含み得る。
【0014】
[0014] 本開示で説明する主題の別の革新的態様は、ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体において実施され得る。コードは、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを、UEに送信すること、TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、と、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを、UEに送信すること、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す、と、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むダウンリンク制御情報メッセージを、UEに送信することと、を行うように、プロセッサによって実行可能な命令を含み得る。
【0015】
[0015] 本開示で説明される主題の1つ以上の実装形態の詳細が、添付の図面および以下の説明に記載されている。他の特徴、態様、および利点は、説明、図面、および特許請求の範囲から明らかになろう。以下の図の相対的な寸法が、縮尺で描かれていない場合があることに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】[0016] 複数送受信ポイント(TRP)動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするワイヤレス通信システムの例を示す。
【
図2】[0017] 複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするシグナリング図の例を示す。
【
図3】[0018] 複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするメディアアクセス制御-制御要素(MAC-CE)の例を示す。
【
図4】[0019] 複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするMAC-CEの例を示す。
【
図5】[0020] 複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするMAC-CEの例を示す。
【
図6】[0021] 複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするプロセスフローの例を示す。
【
図7】[0022] 複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするデバイスを備える例示的なシステムの図を示す。
【
図8】[0023] 複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするデバイスを備える例示的なシステムの図を示す。
【
図9】[0024] 複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートする方法を示す例示的なフローチャートを示す。
【
図10】複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートする方法を示す例示的なフローチャートを示す。
【0017】
[0025] 様々な図面における同様の参照番号および名称は、同様の要素を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
[0026] 以下の説明は、本開示の発明的態様について説明する目的でいくつかの実装形態を対象としている。しかしながら、本明細書での教示が多数の異なる方法で適用され得ることを当業者は容易に認識されよう。説明する実装形態は、米国電気電子技術者協会(IEEE)16.11規格のいずれか、もしくはIEEE802.11規格のいずれか、Bluetooth(登録商標)規格、符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、GSM/汎用パケット無線サービス(GPRS)、拡張データGSM環境(EDGE)、地上基盤無線(TETRA)、広帯域CDMA(W-CDMA(登録商標))、エボリューションデータオプティマイズド(EV-DO)、1xEV-DO、EV-DO Rev A、EV-DO Rev B、高速パケットアクセス(HSPA)、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA)、高速アップリンクパケットアクセス(HSUPA)、発展型高速パケットアクセス(HSPA+)、ロングタームエボリューション(LTE)、AMPSによる無線周波数(RF)信号、または3G技術、4G技術、もしくは5G技術もしくはそれらのさらなる実装形態を利用するシステムなど、ワイヤレス、セルラーもしくはモノのインターネット(IoT)ネットワーク内で通信するために使用される他の知られている信号を送信および受信することが可能である、任意のデバイス、システム、またはネットワークにおいて実施され得る。
【0019】
[0027] 本明細書で説明される実装形態は、単一のコードポイントを使用して、アクティブ化されたTCI状態の数、およびTCI状態のタイプを示すための技法を提供する。いくつかの実装形態では、コードポイントは、1つまたは2つのTCI状態を含み得、コードポイント内の各個別のTCI状態識別子は、アップリンク、ダウンリンク、または両方などのTCI状態タイプに対応し得る。たとえば、実装形態は、単一のTCIコードポイントにマッピングされた1つのTCI状態または複数のTCI状態を提供し、単一のTCIコードポイントはまた、アクティブ化されたTCI状態のそれぞれのTCI状態タイプを示す。いくつかの実装形態では、基地局(BS)は、2つの別個のTCI状態リストを構成することができ、1つはダウンリンクTCI状態用であり、1つはアップリンクTCI状態用である。各コードポイントは、1つ以上のTCI状態識別子と、TCI状態識別子が関連付けられている2つの構成されたリストのうちの1つの指示と、を含み得る。いくつかの実装形態では、BSは2つのビットマップを構成することができ、第1のビットマップはダウンリンクTCI状態に対応し、第2のビットマップはアップリンクTCI状態に対応する。1つ以上のTCI状態をアクティブ化するMAC-CE内の各コードポイントは、TCI状態のペア内のUL TCI状態を示すなど、第1のビットマップからの1ビットと、TCI状態のペア内のDL TCI状態を示すなど、第2のビットマップからの1ビットとを含み得る。いくつかの実装形態では、2つのビットマップにおいて奇数個のビットがアクティブ化される場合など、最後の残りのビットは、アップリンクまたはダウンリンクなど、単一のTCI状態を示し得る。
【0020】
[0028] 以下の潜在的な利点のうちの1つ以上を実現するために、本開示で説明する主題の特定の実装形態が実施され得る。たとえば、単一のTCIコードポイントを2つのTCI状態にマッピングし、TCI状態タイプで示すことができる。単一のコードポイントにおいてマッピングされたTCI状態に対応するTCI状態タイプを示すことによって、シグナリングオーバーヘッドを低減することができる。さらに、説明される技法は、基地局が、シグナリングにおいて対応する増加なしに、異なるタイプのより多くのTCI状態(ジョイントまたは別個のTCI状態、および統一されたTCI状態など)をアクティブ化することが可能であり得るので、UEのための向上した柔軟性をサポートすることができる。これにより、シグナリング遅延および増加したシステムレイテンシを導入することなく、空間リソースの使用をより効率化し、ならびに衝突および干渉を減少させることができる。したがって、説明される技法により、通信の信頼性を向上し、ユーザエクスプレスを改善することができる。異なるTCI状態タイプの1つまたは2つのTCI状態とマッピングされた単一のTCIコードポイントは、単一のDCIスケジュールされた複数の送受信ポイント(M-TRP)送信、または複数のDCIスケジュールされたM-TRP送信の両方において適用され得る。したがって、説明される技法は、空間リソースの使用をより効率化し、干渉を減少させることができ、また、シグナリング遅延およびシステムレイテンシにおける対応する増加を回避することができる。さらに、説明される技法は、M-TRP通信をサポートするTCI状態の柔軟かつ効率的な指示をサポートすることができ、その結果、より効率的かつ信頼性の高い通信およびシグナリングオーバーヘッドの低減がもたらされる。
【0021】
[0029]
図1は、複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするワイヤレス通信システム100の例を示す。ワイヤレス通信システム100は、1つ以上のBS105、1つ以上のUE115、およびコアネットワーク130Iを含み得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信システム100は、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、LTEアドバンスト(LTE-A)ネットワーク、LTE-A Proネットワーク、またはニューラジオ(NR)ネットワークであり得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信システム100は、拡張ブロードバンド通信、超高信頼(たとえば、ミッションクリティカル)通信、低レイテンシ通信、低コストかつ低複雑度のデバイスとの通信、またはそれらの任意の組合せをサポートし得る。
【0022】
[0030] BS105は、ワイヤレス通信システム100を形成するために地理的エリア全体にわたって分散されることがあり、異なる形態のデバイス、または異なる能力を有するデバイスであり得る。BS105およびUE115は、1つ以上の通信リンク125を介してワイヤレスに通信し得る。各BS105は、UE115およびBS105が1つ以上の通信リンク125を確立し得る、カバレージエリア110を提供し得る。カバレージエリア110は、BS105およびUE115が1つ以上の無線アクセス技術による信号の通信をサポートし得る地理的エリアの一例であり得る。
【0023】
[0031] UE115は、ワイヤレス通信システム100のカバレージエリア110全体にわたって分散されることがあり、各UE115は、異なる時間において固定式又は移動式又はその両方であり得る。UE115は、異なる形態のデバイス、又は異なる能力を有するデバイスであり得る。いくつかの例示的なUE115が、
図1に示されている。本明細書で説明されるUE115は、
図1に示されているように、他のUE115、BS105、またはネットワーク機器(たとえば、コアネットワークノード、リレーデバイス、統合アクセスおよびバックホール(IAB:integrated access and backhaul)ノード、または他のネットワーク機器)など、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0024】
[0032] BS105は、コアネットワーク130と通信し得る、若しくはBS105どうしで互いに通信し得る、または両方の通信を行い得る。たとえば、BS105は、1つ以上のバックホールリンク120を通して(たとえば、S1、N2、N3、または別のインターフェースを介して)コアネットワーク130とインターフェースし得る。BS105は、直接(たとえば、BS105間で直接)または間接的に(たとえば、コアネットワーク130を介して)のいずれかでバックホールリンク120上で(たとえば、X2、Xn、もしくは別のインターフェースを介して)互いに通信するか、またはその両方で通信し得る。いくつかの実装形態では、バックホールリンク120は、1つ以上のワイヤレスリンクであってもよく、または1つ以上のワイヤレスリンクを含んでもよい。
【0025】
[0033] 本明細書で説明されるBS105の1つ以上は、基地トランシーバ局、無線BS、アクセスポイント、無線トランシーバ、NodeB、eNodeB(eNB)、次世代NodeB若しくはgiga-NodeB(そのいずれもがgNBと呼ばれることがある)、Home NodeB、Home eNodeB、または他の適切な用語を含んでもよく、あるいは当業者によってそのように呼ばれることがある。
【0026】
[0034] UE115は、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、リモートデバイス、ハンドヘルドデバイス、もしくは加入者デバイス、または何らかの他の好適な用語を含み得るか、またはそのように呼ばれることがあり、「デバイス」は、例の中でも、ユニット、局、端末、またはクライアントと呼ばれることもある。UE115はまた、セルラーフォン、携帯情報端末(PDA)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、またはパーソナルコンピュータなどのパーソナル電子デバイスを含み得るか、またはそのように呼ばれることがある。いくつかの実装形態では、UE115は、様々な実装形態の中でも、電化製品、または車両、メータなどの様々な物品において実行され得る、様々な例の中でも、ワイヤレスローカルループ(wireless local loop、WLL)局、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、あらゆるモノのインターネット(Internet of Everything、IoE)デバイス、またはマシンタイプ通信(machine type communications、MTC)デバイスを含んでよく、またはそのように呼ばれることがある。
【0027】
[0035] 本明細書で説明されるUE115は、
図1に示されているように、実装形態の中でも、リレーとして働くことがあり得る他のUE115、ならびに、マクロeNBもしくはgNB、スモールセルeNBもしくはgNB、または中継BSを含むBS105およびネットワーク機器などの、様々なタイプのデバイスと通信することが可能であり得る。
【0028】
[0036] UE115およびBS105は、1つ以上のキャリア上で1つ以上の通信リンク125を介して互いにワイヤレスに通信し得る。「キャリア」という用語は、通信リンク125をサポートするための定義された物理層構造を有する無線周波数スペクトルリソースのセットを指すことがある。たとえば、通信リンク125のために使用されるキャリアは、所与の無線アクセス技術(たとえば、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NR)のための1つ以上の物理レイヤチャネルに従って動作される無線周波数スペクトル帯域(たとえば、帯域幅部分(BWP))の一部分を含み得る。各物理レイヤチャネルは、収集シグナリング(たとえば、同期信号、システム情報)、キャリアのための動作を協調させる制御シグナリング、ユーザデータ、または他のシグナリングを搬送し得る。ワイヤレス通信システム100は、キャリアアグリゲーション(CA)またはマルチキャリア動作を使用する、UE115との通信をサポートし得る。UE115は、CA構成に従って、複数のダウンリンクコンポーネントキャリアおよび1つ以上のアップリンクコンポーネントキャリアで構成され得る。CAは、周波数分割複信(FDD)コンポーネントキャリアと時分割複信(TDD)コンポーネントキャリアの両方とともに使用され得る。
【0029】
[0037] いくつかの実装形態では(たとえば、CA構成では)、キャリアはまた、他のキャリアのための動作を協調させる収集シグナリングまたは制御シグナリングを有し得る。キャリアは、周波数チャネル(たとえば、発展型ユニバーサルモバイル電気通信システム地上波無線アクセス(E-UTRA)絶対無線周波数チャネル番号(EARFCN))に関連付けられることがあり、UE115による発見のためにチャネルラスタに従って配置されることがある。キャリアは、初期収集および接続が、UE115によってキャリアを介して行われ得る、スタンドアロンモードで動作し得るか、またはキャリアは、接続が(たとえば、同じまたは異なる無線アクセス技術の)異なるキャリアを使用してアンカリングされる、非スタンドアロンモードで動作し得る。
【0030】
[0038] ワイヤレス通信システム100の中に示される通信リンク125は、UE115からBS105へのアップリンク送信、またはBS105からUE115へのダウンリンク送信を含んでよい。キャリアは、(たとえば、FDDモードでは)ダウンリンクもしくはアップリンク通信を搬送し得るか、または(たとえば、TDDモードでは)ダウンリンクおよびアップリンク通信を搬送するように構成され得る。
【0031】
[0039] キャリアは、無線周波数スペクトルの特定の帯域幅に関連付けられ得、いくつかの実装形態では、キャリア帯域幅は、キャリアまたはワイヤレス通信システム100の「システム帯域幅」と呼ばれることがある。たとえば、キャリア帯域幅は、特定の無線アクセス技術のキャリアのためのいくつかの決定された帯域幅(たとえば、1.4、3、5、10、15、20、40、または80メガヘルツ(MHz))のうちの1つであり得る。ワイヤレス通信システム100のデバイス(たとえば、BS105、UE115、またはその両方)は、特定のキャリア帯域幅上での通信をサポートするハードウェア構成を有し得るか、またはキャリア帯域幅のセットのうちの1つの上での通信をサポートするように構成可能であり得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信システム100は、複数のキャリア帯域幅と関連付けられたキャリアを介して同時通信をサポートするBS105またはUE115を含み得る。いくつかの実装形態では、サービスされる各UE115は、キャリア帯域幅の部分(たとえば、サブバンド、BWP)、またはすべての上で動作するために構成され得る。
【0032】
[0040] キャリア上で送信される信号波形は、(たとえば、直交周波数分割多重化(OFDM)または離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-S-OFDM)などの、マルチキャリア変調(MCM)技法を使用して)複数のサブキャリアから構成され得る。MCM技法を採用するシステムでは、リソース要素は、1つのシンボル期間(たとえば、1つの変調シンボルの時間長)および1つのサブキャリアからなっていてもよく、ここで、シンボル期間およびサブキャリア間隔は反比例する。各リソース要素によって搬送されるビットの量は、変調方式(たとえば、変調方式の次数、変調方式のコーディングレート、または両方)に依存し得る。したがって、UE115が受信するリソース要素が多いほど、また変調方式の次数が高いほど、UE115のためのデータレートは高くなり得る。ワイヤレス通信リソースは、無線周波数スペクトルリソースと、時間リソースと、空間リソース(たとえば、空間レイヤまたはビーム)との組合せを指すことがあり、複数の空間レイヤの使用は、UE115との通信のためのデータレートまたはデータ完全性をさらに高める場合がある。
【0033】
[0041] キャリアのための1つ以上のヌメロロジをサポートすることができ、ヌメロロジはサブキャリア間隔(Δf)を含んでもよく、サイクリックプレフィックスA搬送波は、同一または異なるヌメロロジを有する1つ以上のBWPに分割されてもよい。いくつかの実装形態では、UE115は複数のBWPで構成され得る。いくつかの実装形態では、キャリアのための単一のBWPが所与の時間にアクティブであることがあり、UE115のための通信が1つ以上のアクティブなBWPに制限されることがある。
【0034】
[0042] BS105またはUE115のための時間間隔は、たとえば、Ts=1/(Δfmax・Nf)秒のサンプリング期間を指し得る基本時間単位の倍数で表され得る。この場合、Δfmaxサポートされる最大サブキャリア間隔を表し得、またNfは、サポートされる最大DFT sizeを表し得る、通信リソースの時間間隔は、各々が指定された持続時間(たとえば、10ミリ秒(ms))を有する無線フレームに従って編成され得る。各無線フレームは、システムフレーム番号(SFN)(たとえば、0~1023の範囲)によって識別され得る。
【0035】
[0043] 各フレームは、複数の連続的に番号を付けられたサブフレームまたはスロットを含んでもよく、各サブフレームまたはスロットは、同じ時間長を有してもよい。いくつかの実装形態では、フレームは、(たとえば、時間ドメインにおいて)サブフレームに分割され得、各サブフレームは、いくつかのスロットにさらに分割され得る。代替として、各フレームは可変数のスロットを含んでよく、スロットの数はサブキャリア間隔に依存し得る。各スロットは、(たとえば、各シンボル期間の前に付加されたサイクリックプレフィックスの長さに応じて)いくつかのシンボル期間を含み得る。いくつかのワイヤレス通信システム100では、スロットは、1つ以上のシンボルを含む複数のミニスロットにさらに分割され得る。サイクリックプレフィックスを除いて、各シンボル期間は、1つ以上(たとえば、Nf個)のサンプリング周期を含んでよい。シンボル期間の持続時間は、サブキャリア間隔又は動作の周波数帯域に依存し得る。
【0036】
[0044] サブフレーム、スロット、ミニスロット、またはシンボルは、ワイヤレス通信システム100の(たとえば、時間ドメインにおける)最も小さいスケジューリング単位であり得、送信時間間隔(TTI)と呼ばれることがある。いくつかの実装形態では、TTI持続時間(たとえば、TTI内のシンボル期間の数)は可変であり得る。追加または代替として、ワイヤレス通信システム100の最小スケジューリングユニットは、(たとえば、短縮TTI(sTTI)のバーストにおいて)動的に選択され得る。
【0037】
[0045] 物理チャネルは、様々な技法に従ってキャリア上で多重化されてもよい。物理制御チャネルおよび物理データチャネルは、たとえば、時分割多重化(TDM)技法、周波数分割多重化(FDM)技法、またはハイブリッドTDM-FDM技法のうちの1つ以上を使用してダウンリンクキャリア上で多重化されてもよい。物理制御チャネルのための制御領域(たとえば、制御リソースセット(CORESET))は、シンボル期間の数によって定義されることがあり、キャリアのシステム帯域幅、またはシステム帯域幅のサブセットに及び得る。1つ以上の制御領域(たとえば、CORESET)は、UE115のセットのために構成され得る。たとえば、UE115のうちの1つ以上は、1つ以上のサーチスペースセットに従って制御情報を求めて制御領域を監視または探索してよく、各サーチスペースセットは、カスケード方式で構成された1つ以上のアグリゲーションレベルにおける1つ以上の制御チャネル候補を含んでよい。制御チャネル候補のためのアグリゲーションレベルは、所与のペイロードサイズを有する制御情報フォーマットのための符号化された情報に関連付けられた制御チャネルリソース(たとえば、制御チャネル要素(CCE))の数を指すことがある。サーチスペースセットは、制御情報を複数のUE115へ送るために構成された共通サーチスペースセット、および制御情報を特定のUE115へ送るためのUE固有サーチスペースセットを含んでよい。
【0038】
[0046] 各BS105は、1つ以上のセル、たとえば、マクロセル、スモールセル、ホットスポット、もしくは他のタイプのセル、またはそれらの任意の組合せを介して、通信カバレージを提供し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリア上の)BS105との通信のために使用される論理通信エンティティを指し得、近隣セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID)、または他のもの)に関連付けられ得る。いくつかの実装形態では、セルはまた、論理通信エンティティが動作する地理的カバレージエリア110または地理的カバレージエリア110の一部分(たとえば、セクタ)を指し得る。そのようなセルは、BS105Fの能力などの様々なファクタに応じて、より小さいエリア(たとえば、構造、構造のサブセット)からより大きいエリアまでにわたり得る。たとえば、セルは、実装形態の中でも、建物、建物のサブセット、または地理的カバレージエリア110の間のもしくは地理的カバレージエリア110と重複する外部空間であってもよく、またはそれらを含んでもよい。
【0039】
[0047] マクロセルは、概して、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーし、マクロセルをサポートするネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115による無制限アクセスを可能にし得る。スモールセルは、マクロセルと比較して、低電力BS105に関連付けられ得、スモールセルは、マクロセルと同じまたは異なる(たとえば、認可、無認可)周波数帯域中で動作し得る。スモールセルは、ネットワークプロバイダのサービスに加入しているUE115に無制限アクセスを提供し得るか、または、スモールセルとの関連付けを有するUE115(たとえば、限定加入者グループ(CSG)中のUE115、自宅またはオフィス中のユーザに関連付けられたUE115)に制限付きアクセスを提供し得る。BS105は、1つ以上のセルをサポートすることができ、1つ以上のコンポーネントキャリアを使用して1つ以上のセル上での通信をサポートすることもできる。
【0040】
[0048] いくつかの実装形態では、キャリアは複数のセルをサポートし得、異なるセルは、異なるタイプのデバイスにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、MTC、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB))に従って構成され得る。
【0041】
[0049] いくつかの実装形態では、BS105は可動であってもよく、したがって、移動する地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。いくつかの実装形態では、異なる技術に関連する異なる地理的カバレージエリア110は重複することがあるが、異なる地理的カバレージエリア110は同じBS105によってサポートされ得る。いくつかの他の実装形態では、異なる技術に関連する重複する地理的カバレージエリア110が、異なるBS105によってサポートされてよい。ワイヤレス通信システム100は、たとえば、異なるタイプのBS105が同じかまたは異なる無線アクセス技術を使用して様々な地理的カバレージエリア110にカバレージを提供する、異種ネットワークを含んでもよい。
【0042】
[0050] ワイヤレス通信システム100は、同期動作または非同期動作をサポートしてもよい。同期動作の場合、BS105は同様のフレームタイミングを有することがあり、異なるBS105からの送信は時間的にほぼ整合されることがある。非同期動作の場合、BS105は異なるフレームタイミングを有することがあり、異なるBS105からの送信は、いくつかの実装形態では、時間的に整合されないことがある。本明細書で説明した技法は、同期動作または非同期動作のいずれかのために使用されてよい。
【0043】
[0051] MTCデバイスまたはIoTデバイスなどの一部のUE115は、低コストまたは低複雑度のデバイスであってもよく、(たとえば、マシンツーマシン(M2M)通信を介して)機械間の自動化された通信を実現することができる。M2M通信またはMTCは、人間が介在することなくデバイスが互いにまたはBS105と通信することを可能にする、データ通信技術を指すことがある。いくつかの実装形態では、M2M通信またはMTCは、センサまたはメータを組み込んで情報を測定またはキャプチャし、そのような情報を利用するか若しくはその情報をアプリケーションプログラムと対話する人間に提示する中央サーバ若しくはアプリケーションプログラムにその情報を中継する、デバイスからの通信を含み得る。一部のUE115は、情報を収集するか、又は機械若しくは他のデバイスの自動化された挙動を可能にするように設計され得る。MTCデバイスの用途の例は、スマートメータリング、インベントリ監視、水位監視、機器監視、ヘルスケア監視、野生生物監視、天候および地質学的事象監視、フリート管理および追跡、リモートセキュリティ検知、物理的アクセス制御、ならびにトランザクションベースのビジネス課金を含む。
【0044】
[0052] いくつかのUE115は、半二重通信などの、電力消費を低減する動作モード(たとえば、送信または受信を介した単方向通信をサポートするが、送信および受信を同時にはサポートしないモード)を利用するように構成され得る。いくつかの実装形態では、半二重通信は、低減されたピークレートで実行され得る。UE115のための他の電力節約技法は、アクティブな通信に関与していないときに電力節約ディープスリープモードに入ること、(たとえば、狭帯域通信に従って)限られた帯域幅にわたって動作すること、またはこれらの技法の組み合わせを含む。たとえば、一部のUE115は、キャリア内の、キャリアのガードバンド内の、またはキャリアの外側の定義された部分または範囲(たとえば、サブキャリアまたはリソースブロック(RB)のセット)に関連する狭帯域プロトコルタイプを使用する動作のために構成され得る。
【0045】
[0053] ワイヤレス通信システム100は、超高信頼通信若しくは低レイテンシ通信、又はそれらの様々な組み合わせをサポートするように構成され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、超高信頼低レイテンシ通信(ultra-reliable low-latency communications、URLLC)またはミッションクリティカル通信をサポートするように構成され得る。UE115は、超高信頼、低レイテンシ、またはクリティカル機能(たとえば、ミッションクリティカル機能)をサポートするように設計され得る。超高信頼通信は、プライベート通信又はグループ通信を含んでもよく、ミッションクリティカルプッシュツートーク(mission critical push-to-talk、MCPTT)、ミッションクリティカルビデオ(mission critical video、MCVideo)、又はミッションクリティカルデータ(mission critical data、MCData)などの、1つ以上のミッションクリティカルサービスによってサポートされ得る。ミッションクリティカル機能に対するサポートは、サービスの優先順位付けを含んでもよく、ミッションクリティカルサービスは、公共安全又は一般的な商業用途のために使用されてもよい。超高信頼、低レイテンシ、ミッションクリティカル、および超高信頼低レイテンシという用語は、本明細書では互換的に使用され得る。
【0046】
[0054] いくつかの実装形態では、UE115はまた、デバイス間(D2D)通信リンク135上で(たとえば、ピアツーピア(P2P)プロトコルまたはD2Dプロトコルを使用して)他のUE115と直接通信することが可能であり得る。D2D通信を利用する1つ以上のUE115は、BS105の地理的カバレージエリア110内にあってもよい。そのようなグループの中の他のUE115は、BS105の地理的カバレージエリア110の外にあることがあり、または場合によってはBS105からの送信を受信できないことがある。いくつかの実装形態では、D2D通信を介して通信するUE115のグループは、各UE115がグループ内の他のすべての他のUE115に送信を行う、1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの実装形態では、BS105は、D2D通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。いくつかの他の実装形態では、D2D通信は、BS105の関与なしにUE115間で行われる。
【0047】
[0055] いくつかの実装形態では、D2D通信リンク135は、車両(たとえば、UE115)間の、サイドリンク通信チャネルなど、通信チャネルの一例であり得る。いくつかの実装形態では、車両は、ビークルツーエブリシング(vehicle-to-everything、V2X)通信、ビークルツービークル(vehicle-to-vehicle、V2V)通信、またはこれらの何らかの組み合わせを使用して通信し得る。車両は、交通状態、信号スケジューリング、天候、安全、緊急事態に関連する情報、又はV2Xシステムに関係する任意の他の情報をシグナリングし得る。いくつかの実装形態では、V2Xシステム中の車両は、路側ユニットなどの路側インフラストラクチャ、もしくは車両対ネットワーク(V2N)通信を使用する1つ以上のネットワークノード(たとえば、BS105)を介したネットワーク、またはその両方と通信し得る。
【0048】
[0056] コアネットワーク130は、ユーザ認証、アクセス認可、トラッキング、インターネットプロトコル(Internet Protocol、IP)接続性、および他のアクセス機能、ルーティング機能、またはモビリティ機能を提供し得る。コアネットワーク130は、アクセスおよびモビリティを管理する少なくとも1つの制御プレーンエンティティ(たとえば、モビリティ管理エンティティ(MME)、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF))と、パケットまたは相互接続を外部ネットワークにルーティングする少なくとも1つのユーザプレーンエンティティ(たとえば、サービングゲートウェイ(S-GW)、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)、またはユーザプレーン機能(UPF))とを含み得る、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC)であり得る。制御プレーンエンティティは、コアネットワーク130に関連付けられたBS105によってサービスされるUE115のための、モビリティ、認証、およびベアラ管理などの非アクセス層(non-access stratus、NAS)機能を管理し得る。ユーザIPパケットは、IPアドレス割り振り並びに他の機能を提供し得るユーザプレーンエンティティを通じて転送され得る。ユーザプレーンエンティティは、1つ以上のネットワーク事業者のためのIPサービス150に接続され得る。IPサービス150は、インターネット、イントラネット、IPマルチメディアサブシステム(IP Multimedia Subsystem、IMS)、又はパケット交換ストリーミングサービスへのアクセスを含み得る。
【0049】
[0057] BS105などのネットワークデバイスのうちのいくつかは、アクセスノードコントローラ(access node controller、ANC)の例であってもよいアクセスネットワークエンティティ140などのサブコンポーネントを含み得る。各アクセスネットワークエンティティ140は、ラジオヘッド、スマートラジオヘッド、又は送信/受信ポイント(transmission/reception points、TRP)と呼ばれることがある、1つ以上の他のアクセスネットワーク送信エンティティ145を通して、UE115と通信し得る。各アクセスネットワーク送信エンティティ145は、1つ以上のアンテナパネルを含んでよい。いくつかの構成では、各アクセスネットワークエンティティ140またはBS105の様々な機能は、様々なネットワークデバイス(たとえば、無線ヘッドおよびANC)にわたって分散されるか、または単一のネットワークデバイス(たとえば、BS105)内に統合され得る。様々な実装形態では、BS105、またはアクセスBSネットワークエンティティ140、またはコアネットワーク130、またはそれらのいくつかのサブコンポーネントは、ネットワークエンティティと呼ばれることがある。
【0050】
[0058] 本明細書で説明するように、BS105は、単一の物理ロケーションに位置するコンポーネント、または様々な物理ロケーションに位置するコンポーネントを含み得る。BS105が様々な物理的ロケーションに位置するコンポーネントを含む例では、様々なコンポーネントは各々、様々なコンポーネントが集合的に、単一の物理的ロケーションに位置するBS105と同様の機能を達成するように、様々な機能を実行し得る。したがって、本明細書で説明するBS105は、スタンドアロンBS105、または様々な物理的ロケーションに位置するコンポーネントを含むBS105を同等に指すことがある。いくつかの実装形態では、様々な物理的位置に配置されたコンポーネントを含むかかる基地局105は、オープンRAN(O-RAN)または仮想化RAN(VRAN)アーキテクチャなど、分散型(disaggregated)無線アクセスネットワーク(RAN)アーキテクチャと呼ばれることがあり、またはそれに関連付けられることがある。いくつかの実装形態では、BS105のかかるコンポーネントは、中央ユニット(CU)、分散ユニット(DU)、または無線ユニット(RU)のうちの1つ以上を含むか、またはそれを指す場合がある。
【0051】
[0059] ワイヤレス通信システム100は、通常、300メガヘルツ(MHz)から300ギガヘルツ(GHz)の範囲の中の、1つ以上の周波数帯域を使用して動作し得る。一般に、300MHzから3GHzまでの領域は、波長が約1デシメートルから1メートルまでの長さに及ぶので、極超短波(ultra-high frequency、UHF)領域又はデシメートル帯域として知られている。UHF波は、建物および環境特性によって遮断または方向転換されることがあるが、その波は、屋内に位置するUE115にマクロセルがサービスを提供するのに十分に、構造物を貫通し得る。UHF波の送信は、300MHz未満のスペクトルの高周波(HF)部分または超短波(VHF)部分のより小さい周波数およびより長い波を使用する送信と比較して、より小さいアンテナおよびより短い距離(たとえば、100キロメートル未満)に関連付けられ得る。
【0052】
[0060] ワイヤレス通信システム100はまた、センチメートル帯域としても知られる3GHzから30GHzまでの周波数帯域を使用する超高周波(SHF)領域において動作するか、またはミリメートル帯域としても知られる(たとえば、30GHzから300GHzまでの)スペクトルの極高周波(EHF)領域において動作し得る。いくつかの実装形態では、ワイヤレス通信システム100は、UE115とBS105との間のミリメートル波(millimeter wave:mmW)通信をサポートすることができ、それぞれのデバイスのEHFアンテナは、UHFアンテナよりも小型で間隔がより密であり得る。いくつかの実装形態では、これは、デバイスでのアンテナアレイの使用を容易にし得る。しかしながら、EHF送信の伝搬は、SHF送信またはUHF送信よりもさらに大きい大気減衰を受けることがあり、距離がより短いことがある。本明細書で開示される技法は、1つ以上の異なる周波数領域を使用する送信にわたって採用されることがあり、これらの周波数領域にわたる帯域の指定された使用は、国または規制団体によって異なることがある。
【0053】
[0061] ワイヤレス通信システム100は、認可無線周波数スペクトル帯域と無認可無線周波数スペクトル帯域との両方を利用し得る。たとえば、ワイヤレス通信システム100は、5GHz産業科学医療用(ISM)帯域などの免許不要帯域において、License Assisted Access(LAA)、LTE-Unlicensed(LTE-U)無線アクセス技術、またはNR技術を採用し得る。無認可無線周波数スペクトル帯域において動作するとき、BS105およびUE115などのデバイスは、競合検出および回避のためのキャリア検知を採用し得る。いくつかの実装形態では、無認可帯域における動作は、認可帯域において動作するコンポーネントキャリア(たとえば、LAA)と連携したCA構成に関連付けられ得る。無認可スペクトルにおける動作は、実装形態のなかでも、ダウンリンク送信、アップリンク送信、P2P送信、またはD2D送信などを含み得る。
【0054】
[0062] BS105またはUE115は、送信ダイバーシティ、受信ダイバーシティ、多入力多出力(multiple-input multiple-output、MIMO)通信、またはビームフォーミングなどの技法を利用するのに使われ得る複数のアンテナを装備してよい。BS105またはUE115のアンテナは、MIMO動作をサポートし得るかまたはビームフォーミングを送信若しくは受信し得る、1つ以上のアンテナアレイまたはアンテナパネル内に位置し得る。たとえば、1つ以上のBSアンテナまたはアンテナアレイは、アンテナタワーなどのアンテナアセンブリにおいて一緒に置かれてもよい。いくつかの実装形態では、BS105に関連付けられたアンテナまたはアンテナアレイは、多様な地理的ロケーションに配置され得る。BS105は、BS105がUE115との通信のビームフォーミングをサポートするために使用し得る、アンテナポートのいくつかの行および列を有するアンテナアレイを有してもよい。同様に、UE115は、様々なMIMO動作又はビームフォーミング動作をサポートし得る、1つ以上のアンテナアレイを有し得る。追加又は代替として、アンテナパネルは、アンテナポートを介して送信される信号のための無線周波数ビームフォーミングをサポートし得る。
【0055】
[0063] BS105またはUE115は、異なる空間レイヤを介して複数の信号を送信または受信することによってマルチパス信号伝搬を活用し、スペクトル効率を高めるために、MIMO通信を使用し得る。そのような技法は空間多重化と呼ばれることがある。複数の信号が、たとえば、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して送信デバイスによって送信されてよい。同様に、複数の信号が、異なるアンテナまたはアンテナの異なる組合せを介して受信デバイスによって受信されてよい。複数の信号の各々は、別個の空間ストリームと呼ばれることがあり、同じデータストリーム(たとえば、同じコードワード)または異なるデータストリーム(たとえば、異なるコードワード)に関連付けられたビットを搬送し得る。異なる空間レイヤは、チャネル測定および報告のために使用される異なるアンテナポートと関連付けられ得る。MIMO技法は、複数の空間レイヤが、同じ受信デバイスへ送信されるシングルユーザMIMO(single-user MIMO:SU-MIMO)、および複数の空間レイヤが、複数のデバイスへ送信されるマルチユーザMIMO(multiple-user MIMO:MU-MIMO)を含む。
【0056】
[0064] 空間フィルタ処理、方向性送信、または方向性受信と呼ばれることもある、ビームフォーミングは、送信デバイスと受信デバイスとの間の空間経路に沿ってアンテナビーム(たとえば、送信ビーム、受信ビーム)を整形またはステアリングするために送信デバイスまたは受信デバイス(たとえば、BS105、UE115)において使用され得る信号処理技法である。ビームフォーミングは、アンテナアレイに対して特定の方位で伝搬するいくつかの信号が強め合う干渉を受けるが、他の信号が弱め合う干渉を受けるように、アンテナアレイのアンテナ素子を介して通信される信号を合成することによって達成され得る。アンテナ素子を介して通信される信号の調整は、送信デバイス又は受信デバイスが、振幅オフセット、位相オフセット、又は両方を、デバイスに関連するアンテナ素子を介して搬送される信号に適用することを含んでよい。アンテナ要素の各々に関連付けられる調整は、(たとえば、送信デバイスもしくは受信デバイスのアンテナアレイに対する、または何らかの他の配向に対する)特定の配向に関連付けられたビームフォーミング重みセットによって定義され得る。
【0057】
[0065] BS105またはUE115は、ビームフォーミング動作の一部としてビーム掃引技法を使用し得る。たとえば、BS105は、UE115との指向性通信のためのビームフォーミング動作を行うために、複数のアンテナまたはアンテナアレイ(たとえば、アンテナパネル)を使用し得る。いくつかの信号(たとえば、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号)は、BS105によって異なる方向に複数回、送信され得る。たとえば、BS105は、送信の異なる方向に関連する異なるビームフォーミング重みセットに従って信号を送信し得る。様々なビーム方向における送信は、BS105による後の送信または受信のためのビーム方向を(たとえば、BS105などの送信デバイスによって、またはUE115などの受信デバイスによって)識別するために使用され得る。
【0058】
[0066] 特定の受信デバイスに関連付けられるデータ信号などのいくつかの信号は、BS105によって単一のビーム方向(たとえば、UE115などの受信デバイスに関連付けられる方向)に送信され得る。いくつかの実装形態では、決定された単一のビーム方向に沿った送信に関連するビーム方向は、1つ以上のビーム方向に送信された信号に関連付けられ得る。たとえば、UE115は、BS105によって異なる方向に送信された信号のうちの1つ以上を受信することがあり、UE115が最も高い信号品質または場合によっては許容可能な信号品質で受信した信号の指示をBS105に報告し得る。
【0059】
[0067] いくつかの実装形態では、デバイスによる(たとえば、BS105またはUE115による)送信は、複数のビーム方向を使用して実施され得、デバイスは、(たとえば、BS105からUE115への)送信のための合成ビームを生成するために、デジタルプリコーディングまたは無線周波数ビームフォーミングの組合せを使用し得る。UE115は、1つ以上のビーム方向のためのプリコーディング重みを示すフィードバックを報告してよく、フィードバックは、システム帯域幅または1つ以上のサブバンドにわたるビームの構成された数に対応し得る。BS105は、プリコーディングまたはアンプリコードされ得る、基準信号(たとえば、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS))を送信し得る。UE115は、プリコーディング行列インジケータ(PMI)、またはコードブックベースのフィードバック(たとえば、マルチパネルタイプコードブック、線形結合タイプコードブック、ポート選択タイプコードブック)であり得る、ビーム選択のためのフィードバックを提供し得る。これらの技法は、BS105によって1つ以上の方向において送信される信号に関して説明されたが、UE115は、(たとえば、UE115による後続の送信または受信のためのビーム方向を識別するために)異なる方向において複数回信号を送信するための、または(たとえば、受信デバイスにデータを送信するために)単一の方向において信号を送信するための、同様の技法を採用し得る。
【0060】
[0068] 受信デバイス(たとえば、UE115)は、同期信号、基準信号、ビーム選択信号、または他の制御信号など、様々な信号をBS105から受信するとき、複数の受信構成(たとえば、指向性聴取)を試み得る。たとえば、受信デバイスは、異なるアンテナサブアレイを介して受信することによって、異なるアンテナサブアレイに従って、受信された信号を処理することによって、アンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用された異なる受信ビームフォーミング重みセット(たとえば、異なる指向性聴取重みセット)に従って受信することによって、またはアンテナアレイの複数のアンテナ要素において受信された信号に適用された異なる受信ビームフォーミング重みセットに従って、受信された信号を処理することによって、複数の受信方向を試みることができ、それらのいずれも、異なる受信構成または受信方向に従った「聴取」と呼ばれることがある。いくつかの実装形態では、受信デバイスは、(たとえば、データ信号を受信するとき)単一のビーム方向に沿って受信するために単一の受信構成を使用し得る。単一の受信構成は、異なる受信構成方向に従った聴取に関連付けられた、決定されたビーム方向(たとえば、複数のビーム方向に従った聴取に関連付けられた、最高の信号強度、最高の信号対雑音比(SNR)、または別の方法で許容可能な信号品質を有すると決定されたビーム方向)に揃えられ得る。
【0061】
[0069] ワイヤレス通信システム100は、階層化プロトコルスタックに従って動作するパケットベースのネットワークであり得る。ユーザプレーンでは、ベアラまたはパケットデータコンバージェンスプロトコル(Packet Data Convergence Protocol:PDCP)レイヤにおける通信はIPベースであってよい。無線リンク制御(Radio Link Contro:RLC)レイヤは、論理チャネル上で通信するためにパケットセグメンテーションおよびリアセンブリを実行し得る。メディアアクセス制御(MAC)層は、優先度処理と、トランスポートチャネルへの論理チャネルの多重化とを実行し得る。MACレイヤはまた、MACレイヤにおける再送信をサポートしてリンク効率を改善するために、誤り検出技法、誤り訂正技法、またはその両方を使用し得る。制御プレーンでは、無線リソース制御(RRC)プロトコルレイヤが、ユーザプレーンデータのための無線ベアラをサポートする、UE115とBS105またはコアネットワーク130との間のRRC接続の確立、構成、および保守を行い得る。物理層において、トランスポートチャネルは物理チャネルにマッピングされ得る。
【0062】
[0070] UE115およびBS105は、データが首尾よく受信される可能性を高めるために、データの再送信をサポートし得る。ハイブリッド自動再送要求(Hybrid automatic repeat request:HARQ)フィードバックは、データが通信リンク125上で正しく受信される可能性を高めるための1つの技法である。HARQは、誤り検出(たとえば、巡回冗長検査(CRC)を使用した)、前方誤り訂正(FEC)、および再送信(たとえば、自動再送要求(ARQ))の組合せを含むことがある。HARQは、劣悪な無線条件(たとえば、低信号対雑音条件)の中でMACレイヤにおけるスループットを改善することができる。いくつかの実装形態では、デバイスは、デバイスが特定のスロットの中の以前のシンボルにおいて受信されたデータに対してそのスロットの中でHARQフィードバックを提供し得る、同一スロットHARQフィードバックをサポートし得る。いくつかの他の実装形態では、デバイスは、後続のスロットにおいて、または何らかの他の時間間隔に従ってHARQフィードバックを提供し得る。
【0063】
[0071] さらなる拡張MIMO(FeMIMO)などのいくつかの実装形態では、ダウンリンクおよびアップリンクのためのジョイントTCIのサポートは、他のTCIフレームワークに関連付けられ得る。「TCI」という用語は、少なくとも、QCL(quasi co-location)、空間フィルタ、または両方を決定するための、UE仮定であり得る基準を与えるための少なくとも1つのソース基準信号を含むTCI状態を含み得る。アップリンクおよびダウンリンクのための別個のビーム指示の埋め込みに収容するために、2つの別個のTCI状態、たとえば、1つはダウンリンク用のもの、1つはアップリンク用のものを利用することができる。別個のダウンリンクTCI状態の場合、M個のTCI内のソース基準信号(複数可)は、少なくとも、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上のUE専用受信のために、かつ、コンポーネントキャリア内のCORESETのすべてまたはそのサブセット上のUE専用受信のために、QCL情報を提供する。別個のアップリンクTCIの場合、N個のTCI内のソース基準信号(複数可)は、コンポーネントキャリア内の専用物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソースのすべてまたはサブセットについて、少なくとも動的許可/構成許可ベースの物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)のための共通アップリンク送信機空間フィルタ(複数可)を判定するための基準を与える。任意選択的に、アップリンク送信機空間フィルタはまた、アンテナ切替え/コードブックベース/非コードブックベースのアップリンク送信のために構成されたリソースセット内(複数可)のすべてのサウンディング基準信号リソースに適用することができる。さらに、ダウンリンクTCI状態とアップリンクTCI状態とが別々である統合されたTCIの場合、(ダウンリンク割当の有無にかかわらず)ダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット1_1/1_2を使用するビーム指示の1つのインスタンスを、多数の方法で利用することができる。1つのTCIフィールドコードポイントは、ダウンリンクTCI状態とアップリンクTCI状態とを含むペアを表し得る。第2に、1つのTCIフィールドコードポイントは、ダウンリンクTCI状態を表す。加えて、または代替として、1つのTCIフィールドコードポイントは、アップリンクTCI状態を表す。
【0064】
[0072] 本明細書で説明される実装形態は、単一のTCIコードポイントにおいていくつかのアクティブ化されたTCI状態とTCI状態タイプを示すための技法に関する。TCIコードポイントは、1つ以上のTCI状態識別子と、無線リソース制御(RRC)などを介して、TCI状態識別子が関連付けられた2つの構成されたリストのうちの1つの指示と、を含み得る。いくつかの実装形態では、BSは2つのビットマップを構成することができ、第1のビットマップはダウンリンクTCI状態に対応し、第2のビットマップはアップリンクTCI状態に対応する。1つ以上のTCI状態をアクティブ化するMAC-CE内の各コードポイントは、TCI状態のペア内のUL TCI状態を示すなど、第1のビットマップからの1ビットと、TCI状態のペア内のDL TCI状態を示すなど、第2のビットマップからの1ビットとを含み得る)。いくつかの実装形態では、2つのビットマップにおいて奇数個のビットがアクティブ化される場合など、最後の残りのビットは、アップリンクまたはダウンリンクなど、単一のTCI状態を示し得る。いくつかの他の実装形態では、1つ以上のTCI状態をアクティブ化するMAC-CE内の各コードポイントは、第1のリスト(TCI状態のペア内のUL TCI状態を示すリストなど)からの1つのTCI状態識別子(ID)と、第2のリスト(TCI状態のペア内のDL TCI状態を示すリストなど)からの1つのTCI状態IDと、を含み得る。
【0065】
[0073]
図2は、複数のTRP動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするシグナリング
図200の例を示す。シグナリング
図200は、ワイヤレス通信システム100の1つ以上の態様を実装するか、またはそれによって実装され得る。たとえば、ワイヤレス通信システム200は、
図1を参照して説明したUE115およびBS105の例であり得る、UE115-aとBS105-aと、を含み得る。本明細書では例を議論するが、任意の数のデバイスおよびデバイスタイプが、本開示で説明される実装形態を達成するために使用され得る。本明細書で使用される場合、ビーム構成という用語はTCI状態と呼ばれることがあり、TCI状態という用語はビーム構成と呼ばれることがある。
【0066】
[0074] BS105-aおよびUE115-aは、ダウンリンクチャネル205およびアップリンクチャネル225を介して通信することができる。いくつかの実装形態では、UE115-aは、RRCシグナリングなどを介して、BS105-aからTCI状態の構成を受信することができる。UE115-aは、TCI状態の構成に関連するMAC-CEをBS105-aから受信することができ、この場合、MAC-CEは、DCI内のTCIコードポイントのための構成されたTCI状態のサブセットをアクティブ化し得る。UE115-aは、BS105-aとの通信において使用するために、MAC-CEによって示されるように、アクティブ化されたTCI状態からTCI状態を選択するTCIコードポイントを有するDCI(DCIメッセージと呼ばれることもある)を受信し得る。
【0067】
[0075] いくつかの実装形態では、BS105-aとUE115-aは、1つ以上のタイプの統一されたTCIを利用し得る。いくつかの実装形態では、BS105-aとUE115-aは、ジョイントダウンリンクおよびアップリンク共通TCI状態を利用して、少なくとも1つのダウンリンクチャネルおよびダウンリンク基準信号と、少なくとも1つのアップリンクチャネル225およびアップリンク基準信号とのための共通ビームを示し得る。いくつかの他の実装形態では、BS105-aとUE115-aは、2つ以上のダウンリンクチャネルおよび基準信号のための共通ビームを示すために別個のダウンリンク共通TCI状態を利用し得る。いくつかの他の実装形態では、BS105-aとUE115-aは、2つ以上のアップリンクチャネルおよび基準信号のための共通ビームを示すために別個の共通TCI状態を利用し得る。さらにいくつかの他の実装形態では、BS105-aとUE115-aは、単一のダウンリンクチャネルおよび基準信号のためのビームを示すために別個の単一のダウンリンクチャネルおよび基準信号TCI状態を利用し得る。同様に、BS105-aとUE115-aは、単一のアップリンクチャネルおよび基準信号のためのビームを示すために別個の単一のアップリンクチャネルおよび基準信号TCI状態を利用し得る。最後に、BS105-aとUE115-aは、単一のアップリンクチャネルおよび基準信号のためのビームを示すために、サウンディング基準信号リソースインジケータ(SRI)などの、アップリンク空間関係情報を利用し得る。ダウンリンクチャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)、もしくは物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)、またはその両方を含み得、アップリンクチャネルは、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)、もしくは物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)、またはその両方を含み得る。ダウンリンク基準信号は、CSI-RSを含み得、アップリンク基準信号は、サウンディング参照信号(SRS)を含み得る。
【0068】
[0076] しかし、いくつかの実装形態では、BS105-aとUE115-aは、少なくとも1つのダウンリンクチャネルおよび基準信号に加えて少なくとも1つのアップリンクチャネルおよび基準信号のための共通ビームを示すためにジョイントダウンリンクおよびアップリンク共通TCI状態を利用し得る。追加または代替として、BS105-aとUE115-aは、2つ以上のダウンリンクチャネルおよび基準信号のための共通ビームを示すために別個のダウンリンクTCI状態を利用し得、また、2つ以上のアップリンクチャネルもしくは基準信号のための共通ビームを示すために別個のアップリンク共通TCI状態を利用し得、または両方を利用し得る。統合TCIを利用する実装形態では、DCIを介して示されるビームなど、ビーム指示の1つのインスタンスは、統合TCIに対応するTCI状態タイプを示し得る。たとえば、1つのTCIフィールドコードポイントは、TCI状態構成およびアクティブ化に応じて、1つのダウンリンクTCI状態および1つのアップリンクTCI状態など、TCI状態のペアを表し得る。
【0069】
[0077] 本明細書で説明される実装形態など、いくつかの実装形態では、TCI状態は、複数のTRP構成におけるUE固有動作をサポートし得る、RRCメッセージ210によって構成され得る。さらに、利用可能なTCI状態からのTCI状態は、単一のDCI(sDCI)ベースの複数のTRP動作のために、MAC-CEメッセージ215などを介して、UE固有の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためにアクティブ化され得る。代替的に、利用可能なTCI状態からのTCI状態は、複数のDCI(mDCI)ベースの複数のTRP動作のためにアクティブ化され得る。すなわち、MAC-CEは、アクティブ化されたTCI状態に対応するコードポイントのセットを含み得る。MAC-CEは、アクティブ化されたTCI状態のためのTCI状態識別子(ID)を含み得る。さらに、単一のTCIコードポイントは、sDCIとmDCIの両方において2つのTCI状態にマッピングされ得る。いくつかの実装形態では、sDCIシナリオとmDCIシナリオの両方において、MAC-CE内のそのようなTCIコードポイントは、MAC-CE内で示される2つのTCI状態に対応する異なるTCI状態タイプを示さないことがある。
【0070】
[0078] 5GまたはNRなどのいくつかのワイヤレス通信システムでは、ワイヤレスデバイス間のチャネル利用率を改善するために、異なるタイプのTCI状態が使用され得る。たとえば、ワイヤレス通信システムは、統合されたTCIフレームワークを使用してダウンリンクシグナリングとアップリンクシグナリングの両方のためのジョイントTCI状態をサポートし得る。いくつかのシステムでは、ワイヤレス通信システムは、1つのダウンリンクTCI状態および1つのアップリンクTCI状態など、複数のTCI状態にマッピングされる単一のTCIコードポイントをサポートし得る。しかし、そのような技法は、ジョイントダウンリンクおよびアップリンクTCI状態、別個のアップリンクまたはダウンリンクTCI状態、共通アップリンクまたはダウンリンクTCI状態など、TCI状態のペアのTCI状態タイプを明確に示さないことがある。代替的に、いくつかのワイヤレス通信システムは、マルチ送信/受信ポイント(TRP)動作に関連付けられたmDCIシナリオなどのために、TCIアクティブ化をサポートし得る。そのような技法は、単一のTCI状態にマッピングされる1つのTCIコードポイントのみをサポートし得る。したがって、複数のTCI状態と、各アクティブ化されたTCI状態についてのTCI状態タイプの両方を示す方法が有益であり得る。しかし、各個々の状態を示すために複数のコードポイントを使用することは、非効率的なシグナリングオーバーヘッドをもたらし得る。
【0071】
[0079] しかし、本明細書で説明される実装形態などのいくつかの他の実装形態では、UE115は、それぞれのTCI状態タイプに関する情報を含み得る、1つまたは2つのTCI状態にマッピングされたTCIコードポイントを受信し得る。すなわち、BS105-aおよびUE115-aは、複数のTRP動作の下で統一されたTCI状態のアクティブ化および非アクティブ化をサポートすることができ、この場合、UE115-aは、mDCIベースの複数のTRPが有効にされる場合、コアリソースセット(CORESET)プールインデックスなど、送信および受信ポイント(TRP)インデックスの指示を、MAC-CEメッセージ215を介して受信し得る。そうでない場合、いくつかの実装形態では、プールインデックスに対応するフィールドが予約される。いくつかの他の実装形態では、UE115は、1つまたは2つのTCI状態を用いてマッピングされ得るTCIコードポイントを示すMAC-CEメッセージ215を受信し得る。TCIコードポイントは、ダウンリンクのみのTCIコードポイント、アップリンクのみのTCIコードポイント、またはダウンリンクおよびアップリンクTCIコードポイントなど、別個のTCI状態アクティブ化および非アクティブ化を示し得る。すなわち、2つ以上のジョイントTCI状態が、単一のTCIコードポイントにおいて示され得る。
【0072】
[0080] たとえば、BS105-aは、アップリンク、ダウンリンク、または両方などのTCI状態タイプに対応するTCI状態を識別し得る、制御シグナリングを介して利用可能なTCI状態を構成し得る。たとえば、基地局105-aは、sDCIマルチプルTRP動作のためのRRCメッセージ210を介して利用可能なTCI状態を構成し得る。UE115-aは、TCI状態のセットを示すRRCメッセージ210を受信し得る。BS105-aは、コードポイントのセットを含むMAC-CEメッセージ215をUE 115-aに送信し得、この場合、コードポイントのセットの各々は、1つ以上の構成されたTCI状態をアクティブ化し得る。すなわち、MAC-CEメッセージ215は、1つ以上のTCI状態をアクティブ化する、TCI状態コードポイントのセットを含み得る。いくつかの実装形態では、MAC-CEメッセージ215は、別個のTCI状態アクティブ化またはジョイントTCI状態アクティブ化などを示し得る。BS105は、どのTCI状態コードポイントを利用すべきかを示すDCIメッセージ220をUE115-aに送信し得る。ジョイントTCI状態アクティブ化などのいくつかの実装形態では、単一のTCIコードポイントが、アップリンクおよびダウンリンクなどの2つのTCI状態と、それらの対応するTCI状態タイプとを示し得る。DCIメッセージ220は、BS105-aとの通信において使用するためのアクティブ化されたTCI状態のうちの1つ以上を示し得る。UE115-aは、アップリンクチャネル225およびダウンリンクチャネル205上でBS105-aとの通信を実行するために、示されたTCI状態とTCI状態タイプとを利用し得る。
【0073】
[0081] いくつかの実装形態では、TCIコードポイントは、1つ以上のTCI状態識別子と、TCI状態識別子が関連付けられる2つの構成されたリストのうちの1つの、RRCなどによる指示とを含み得る。いくつかの実装形態では、BSは2つのビットマップを構成することができ、第1のビットマップはダウンリンクTCI状態に対応し、第2のビットマップはアップリンクTCI状態に対応する。1つ以上のTCI状態をアクティブ化するMAC-CE内の各コードポイントは、TCI状態のペア内のUL TCI状態を示すなど、第1のビットマップからの1ビットと、TCI状態のペア内のDL TCI状態を示すなど、第2のビットマップからの1ビットとを含み得る。いくつかの実装形態では、2つのビットマップにおいて奇数個のビットがアクティブ化される場合など、最後の残りのビットは、アップリンクまたはダウンリンクなど、単一のTCI状態を示し得る。単一のTCIリストまたは2つのTCIリスト、ならびに2つのビットマップの利用については、
図3から6でより詳細に説明する。
【0074】
[0082]
図3は、複数TRP(M-TRP)動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするメディアアクセス制御-制御要素(MAC-CE)300の例を示す。MAC-CE 300は、ワイヤレス通信システム100およびシグナリング
図200の1つ以上の態様を実装するか、またはそれによって実装され得る。たとえば、MAC-CE 300は、
図1および
図2を参照して説明したデバイスの例であり得る、BSおよびUEによって利用され得る。
【0075】
[0083] いくつかの実装形態では、BSは、MAC-CE300をUEに送信し得る。MAC-CEは、構成されたTCI状態の単一のリストを含むことができ、この場合、異なるTCI状態タイプのTCI状態は、リスト内に異なるTCI IDを有する。MAC-CE300における各TCI状態は、ダウンリンクTCI状態、アップリンクTCI状態、またはジョイントTCI状態であり得る。TCI状態のリストは、RRCシグナリングを介してBSによって構成され得る。MAC-CEは、CORESETプールIDを示すフィールド305と、サービングセルIDを示すフィールド310と、BWP IDを示すフィールド315と、を含み得る。いくつかの実装形態では、フィールド305は、mDCIベースのM-TRP動作が有効化されている場合、および異なるCORESETプールインデックスが構成されている場合、CORESETプールIDを示し得る。いくつかの実装形態では、sDCIベースのM-TRP動作が有効にされる場合、およびCORESETプールインデックスが構成されない場合、または単一のCORESETプールインデックスが構成される場合、フィールド305は予約済みフィールドであり得る。
【0076】
[0084] MAC-CE300はコードポイントのセットを含み、この場合、各コードポイントは、コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを示す第1のビットを含み得る。各コードポイントは、(1オクテットまたは2オクテットなどの)ビットのセットを含み得る。たとえば、フィールド320は、第1のビット(C0、C1、最大CN)を含み得る。フィールド320内のビットは、TCI状態のペアのうちの第2のTCI状態を含むオクテットがTCIコードポイント内に存在するかどうかを示し得る。フィールド320が1に設定される場合、第2のTCI状態はTCIコードポイント内に存在し得る。そのような例では、コードポイント340は、TCI状態ID01とTCI状態ID02とを含む2つのオクテットを含み得、この場合、2つのTCI状態は異なるTCI状態タイプのものであり得る。
【0077】
[0085] UEは、第1のコードポイント340が単一のTCI状態に対応するのか、それともTCI状態のペアに対応するのかを確認、識別、または決定し得る。言い換えれば、フィールド320内の第1のビットは、第1のコードポイント340に対応する1つまたは2つのTCI状態があるかどうかを示し得る。UEは、1つまたは2つのTCI状態IDを識別することができる。たとえば、フィールド320内のビットが0に設定される場合、予約済みフィールド330および(第2のTCI状態IDなどのための)フィールド335を含むオクテットは存在しないことがある。しかし、フィールド320内のビットが1に設定される場合、第2のTCI状態IDがフィールド335内に存在し得る。各TCI IDは、最大7ビットであり得る。たとえば、フィールド320内のビットが1に設定されている場合、7ビットによって表され得る第1のTCI状態ID01がフィールド325内に存在し得る。フィールド330は予約されてもよく、フィールド335は、7ビットによって表され得る第2のTCI状態ID02を含んでもよい。したがって、コードポイント340の2つのオクテットは、TCI状態IDのペアを示し得る。
【0078】
[0086] TCI状態タイプは、TCI IDを介して識別され得る。すなわち、各一意のTCI状態IDは、TCI状態のパラメータならびにTCI状態のTCI状態タイプ(アップリンク、ダウンリンク、またはジョイントなど)を示すことができる。したがって、TCI状態IDを受信および復号することによって、UEは、各TCI状態についてのタイプを確認、識別、または決定し得る。
【0079】
[0087] いくつかの実装形態では、フィールド320内の第1のビットが0に等しい場合、UEは、第1のコードポイント340が単一のTCI状態識別子を含むことを確認、識別、または決定し得る。UEは、フィールド325内のTCI状態ID01と、BSとの通信(送信または受信など)のための対応するTCI状態タイプとを利用し得る。したがって、第1のコードポイント340は、単一のTCI状態IDおよびTCI状態タイプを示す単一のオクテットを含み得る。いくつかの実装形態では、UEは、TCI状態ID01(またはTCI状態ID01を定義するビットストリーム)を、RRCシグナリングを介して構成されたTCI状態のセットにマッピングし得る。そのような実装形態では、RRCシグナリングを介して構成されたTCI状態の各々は、TCI状態IDに関連付けられ得る。TCI状態IDは、RRCシグナリングにおいて、前のシグナリングにおいて構成されてもよいし、または事前に構成されてもよい。したがって、MAC-CE300内のTCI状態ID(TCI状態ID01など)は、TCI状態のセット内のTCI状態IDのうちの1つに一致し得る。UEは、TCI ID01を、TCI状態のセット内の対応するTCI ID01にマッピングし、したがって、TCI状態のセットのうちのどの1つ以上のTCI状態がコードポイント340によって示されるかを識別し得る。
【0080】
[0088] MAC-CE300をUEに送信すると、BSなどの単一のTRPは、TRPと通信するためのリソースを許可するDCIメッセージを送信することができる。すなわち、UEは、単一のTRPによって、MAC-CE300において示されるアクティブなTCI状態からどのアクティブ化されたTCI状態を利用すべきかを命令され得る。いくつかの実装では、DCI(sDCIまたはmDCI等)は、MAC-CE内に示されるアクティブTCI状態のうちの1つ以上を使用して、複数のTRPと通信するようにUEに命令してもよい。
【0081】
[0089]
図4は、複数のTRP動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするMAC-CE400の例を示す。MAC-CE400は、ワイヤレス通信システム100およびシグナリング
図200の1つ以上の態様を実装するか、またはそれによって実装され得る。たとえば、組み合わされたMAC-CE400は、
図1および
図2を参照して説明した基地局105およびUE115の例であり得る、BSなどのTRPおよびUEによって利用され得る。いくつかの実装形態では、MAC-CE400は、
図3を参照して説明したように、1つ以上のシグナリング技法を利用することができる。
【0082】
[0090] いくつかの実装では、TRPは、たとえば、RRCメッセージを介して、別個のTCI状態リストを構成することができる。UEは、構成されたTCI状態に対応するリストのセットを示すRRCメッセージを受信し得る。いくつかの実装形態では、1つのリストはアップリンクTCI状態を含み得、第2のリストはダウンリンクTCI状態を含み得る。言い換えれば、TRPは、TCI状態の2つのサブセットを構成することができ、第1のサブセットはアップリンクTCI状態タイプに対応し、第2のサブセットはダウンリンクTCI状態タイプに対応する。TRPは、アクティブ化されたTCI状態とTCI状態タイプとを示すMAC-CE400をUEに送信し得る。たとえば、MAC-CE400内の各コードポイントは、1つまたは2つのTCI状態を示し得る。各リスト内の各TCI状態IDは、最大6ビットによって定義され得、(各オクテット内などの)追加のビットは、TCI状態IDが対応する2つのリストのうちの1つを示し得る。
【0083】
[0091]
図3で説明したMAC-CE300と同様に、MAC-CE400は、CORESETプールIDを示すフィールド405、サービングセルIDを示すフィールド410、およびBWP IDを示すフィールド415などの、フィールドのセットを含むことができる。いくつかの実装形態では、フィールド420内のビット(第1のオクテットの第1のビットなど)は、TCI状態が単一のTCI状態に対応するか、それともTCI状態のペアに対応するかを示し得る。たとえば、フィールド420は、第1のビット(C0、C1、最大CN)を含み得る。フィールド420内のビットは、TCI状態のペアのうちの第2のTCI状態を含む第2のオクテットがMAC-CE400内に存在するかどうかを示し得る。フィールド420が1に設定される場合、第2のTCI状態ID(フィールド450、440、および445を含む第2のオクテットなど)が存在し得る。そのような例では、コードポイント340は、TCI状態ID01とTCI状態ID02とを含む、2つのオクテットを含み得る。フィールド420が0に設定される場合、第2のTCI状態は存在しないことがある。したがって、UEは、コードポイント435から、(フィールド420内の第1のビットなどによって)単一のTCI状態が示されているか、それともジョイントTCI状態が示されているかを確認、識別、または決定し得る。
【0084】
[0092] 各コードポイント435はまた、示された各TCI状態についてのタイプも示し得る。(各現在のオクテット内などの)各TCI状態IDに関連付けられたビットは、TCI状態IDが関連付けられたリストを示し得る。フィールド420が0に設定される実装形態では、UEは、単一のTCI状態が、フィールド425に示されたリストIDに関連付けられたアップリンクTCI状態タイプに対応するのか、それともダウンリンクTCI状態タイプに対応するのかを確認、識別、または決定し得る。フィールド425は、TCI状態タイプがどのリストに属するか、たとえば、アップリンクTCI状態タイプかダウンリンクTCI状態タイプかを明示的に示し得る。いくつかの実装形態では、コードポイント435内のフィールド420はTCI状態のペアを示し得る。すなわち、コードポイント435は、第1のTCI状態および対応する第1のTCI状態タイプ、ならびに第2のTCI状態および対応する第2のTCI状態タイプを識別することができる。
【0085】
[0093] いくつかの実装形態では、UEは、フィールド425内のリストIDを利用して、TCI状態がアップリンクTCI状態タイプに対応するか、それともダウンリンクTCI状態タイプに対応するかを確認、識別、または決定し得る。UEはフィールド430内のTCI状態ID01を決定し得る。いくつかの実装形態では、UEは、TCI状態ID01(またはTCI状態ID01を定義するビットストリーム)を、RRCシグナリングを介して構成されたTCI状態のセットにマッピングし得る。そのような実装形態では、RRCシグナリングを介して構成されたTCI状態の各々は、TCI状態IDに関連付けられ得る。TCI状態IDは、RRCシグナリングにおいて、前のシグナリングにおいて構成されてもよいし、または事前に構成されてもよい。したがって、MAC-CE400内のTCI状態ID(TCI状態ID01など)は、TCI状態のセット内のTCI状態IDのうちの1つに一致するか、マッピングするか、または他の方法で対応し得る。UEは、TCI ID01をTCI状態のセット内の対応するTCI ID01にマッピングし、したがって、TCI状態のセットのうちのどの1つ以上のTCI状態がコードポイント435によって示されるかを確認、識別または決定し得る。したがって、フィールド420内の第1のビットがTCI状態のペアを示すので、UEは、フィールド440内の第2のリストIDを利用して、アップリンクまたはダウンリンクなど、第2のTCI状態IDに対応するTCI状態タイプを判断し得る。UEは、TCI状態ID02をTCI状態のセットにマッピングし得る。
【0086】
[0094] いくつかの他の実装形態では、MAC-CEによってTCIコードポイントにおいてアクティブ化されたDLおよびUL TCI状態のペアがある場合、TCIコードポイントのための第1のオクテットおよび第2のオクテットは、TCIタイプのデフォルトの順序でマッピングされ得る。たとえば、TCIコードポイント435のためのフィールド420が1に設定される場合、TCIコードポイント435のための第1のオクテットおよび第2のオクテットは、それぞれ、DL TCI状態およびUL TCI状態にマッピングされ得る。そのような実装形態では、MAC-CE400内の情報(フィールド425およびフィールド440またはその中の情報など)を低減することができ、それによって、オーバーヘッドリソースを節約することになり得る。
【0087】
[0095] いくつかの実装形態では、MAC-CE400内のTCI IDは、最大6ビットであり得、この場合、フィールド425内のリストIDは、フィールド430内のTCI IDとともに示され得る。言い換えれば、フィールド425内のリストIDおよびフィールド440内の第2のリストIDは、TCI状態がMAC-CE 400のどのリストに対応するかを示し得る。フィールド425およびフィールド440内のリストIDを決定することによって、UEは、TCI状態タイプがアップリンクであるか、それともダウンリンクであるかを決定することができる。したがって、単一のTCI状態ID(TCI状態ID01など)について、コードポイント435は、単一のオクテット(第2のオクテットが存在しないことを示すフィールド420内の1ビット、TCI状態ID01がどのリストに対応するかを示すフィールド425内の1ビット、およびフィールド430内の最大6ビットのTCI状態IDなど)を含み得る。TCI状態IDのペア(TCI状態ID01およびTCI状態ID02など)について、コードポイント435は、2つのオクテット(第2のオクテットが存在することを示すフィールド420内の1ビット、TCI状態ID02がどのリストに対応するかを示すフィールド425内の1ビット、フィールド430内の最大6ビットのTCI状態ID、フィールド450内の予約済みビット、TCI状態ID01がどのリストに対応するかを示すフィールド440内の1ビット、およびフィールド445内の最大6ビットのTCI状態IDなど)を含み得る。
【0088】
[0096] UEは、N個のコードポイントを決定するためにMAC-CE400を利用することができ、この場合、各コードポイントは、単一のTCI状態またはジョイントTCI状態を示し得る。UEは、次いで、アクティブ化されたTCI状態のうちの1つ以上を選択するDCIを受信することができ、選択されたTCI状態を使用して1つ以上のTRPと通信することができる。
【0089】
[0097]
図5は、複数のTRP動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするMAC-CE500のビットマップの例を示す。MAC-CE500は、ワイヤレス通信システム100およびシグナリング
図200の1つ以上の態様を実装するか、またはそれによって実装され得る。たとえば、MAC-CE500は、
図1および
図2を参照して説明したBS105およびUE115の例であり得る、BSなどのTRPおよびUEによって利用され得る。いくつかの実装形態では、MAC-CE500は、
図3および
図4を参照して説明したように、ジョイントTCI状態または別個のTCI状態に対応するTCI状態およびTCI状態タイプを示し得る。
【0090】
[0098] いくつかの実装形態では、(TRPなどを介して)基地局は、RRCシグナリングを介して構成されたTCI状態の2つのリストに対応する2つのビットマップを用いてUEを構成し得る。TCI状態の第1のリストは、ダウンリンクTCI状態のリストであり得、TCI状態の第2のリストは、アップリンクTCI状態のリストであり得る。2つのビットマップ内の各ビットは、TCI状態の対応するリストのTCI状態に対応し得る。いくつかの実装形態では、第1のビットマップ505は、ダウンリンクTCI状態のリストの長さを示し得、第2のビットマップ510は、アップリンクTCI状態のリストの長さを示し得る。すなわち、第1のビットマップ505は、ダウンリンクTCI状態に対応し得るTCI状態の第1のサブセットに対応し得、一方、第2のビットマップ510は、アップリンクTCI状態に対応し得るTCI状態の第2のサブセットに対応し得る。
【0091】
[0099] 基地局はMAC-CE500をUEに送信することができる。MAC-CE500は、ビットマップ505とビットマップ510を含み得る。第1のビットマップ505および第2のビットマップ510内のビットは、TCI状態がアクティブ化されているか、それとも非アクティブ化されているかを示し得る。たとえば、1に設定されたビットは、そのビットに対応するTCI状態がアクティブ化されていることを示すことができ、0に設定されたビットは、そのビットに対応するTCI状態が非アクティブ化されているか、またはアクティブ化されていないことを示すことができる。UEは、第1のビットマップ505、第2のビットマップ510、または両方から、アクティブ化されたTCI状態のためのビットを識別することによってコードポイントを形成し得る。
【0092】
[0100] UEは、アクティブ化されたビットを順にTCIコードポイントにマッピングすることによってコードポイントを生成し得る。いくつかの実装形態では、第1のビットマップ505内のビットが0である場合、TCI状態は非アクティブ化されてもよく、ビットマップのビットはコードポイントにマッピングされなくてもよい。第1のビットマップ505の場合、ビットT0、T2、T5、T6、T7、T8、T9、T10、T11、T13、T14、およびT15は、0に設定され得る。しかし、ビットT1、T4、およびT12は、1に設定され得、これは、TCI状態の第1のリストからのアクティブ化されたTCI状態を示す。したがって、ビットT1、T4、およびT12は、1つ以上のコードポイントにマッピングされ得る。同様に、第2のビットマップ510の場合、ビットT0、T1、T2、T3、T5、T6、T7、T8、T9、T10、T11、T12、T13、およびT15は、0に設定されてもよく、非アクティブ化されたTCI状態が示し、コードポイントにマッピングされないことがある。しかし、ビットT4およびT14は1に設定されてもよく、コードポイントに順に、マッピングされ得るアクティブ化されたTCI状態を示す。
【0093】
[0101] 各コードポイントは、アクティブ化されたビットから順にマッピングされた1つまたは2つのビットを含み得る。たとえば、第1のビットマップ505(T1など)について昇順で最初にアクティブ化されたビット、および第2のビットマップ505(T4など)について昇順で最初にアクティブ化されたビットは、TCIコードポイント0に含まれ得る。したがって、TCIコードポイント0は、第1のビットマップ505のビットT1と第2のビットマップ510のビットT4と、を含み得る。したがって、TCIコードポイント0は、(各ビットマップのビットと対応するTCI状態との間の関連付けによって)(第1のリストから)DL TCI状態ID 1および(第2のリストから)UL TCI状態ID4を示し得る。第1のビットマップ505について昇順で第2のアクティブ化されたビット(T4など)および第2のビットマップ505について昇順で第2のアクティブ化されたビット(T14など)は、第2のコードポイントに含まれ得る。したがって、TCIコードポイント1は、第1のビットマップ505のビットT4と第2のビットマップ510のビットT14と、を含み得る。したがって、TCIコードポイント1は、(各ビットマップのビットと対応するTCI状態との間の関連付けによって)(第1のリストから)DL TCI状態ID4および(第2のリストから)UL TCI状態ID14を示し得る。第1のビットマップ505の昇順で第3のアクティブ化されたビット(T13など)は、TCIコードポイント2中に含まれ得る。しかし、第2のビットマップ510からの追加の対応するアクティブ化されたビットがない場合がある。したがって、TCIコードポイント2は、DL TCI状態ID12に関連付けられた単一ビットを含み得る。したがって、アクティブ化されたTCI状態のコードポイントへの順序付けられたマッピングの性質によって、ダウンリンクTCI状態とアップリンクTCI状態のペアは、単一のコードポイント(TCIコードポイント0およびTCIコードポイント1など)によってアクティブ化され得るか、または単一のアップリンクTCI状態もしくは単一のダウンリンクTCI状態(DL TCI状態ID12など)がアクティブ化され得る。いくつかの実装形態では、
図5を参照して説明される技法は、別個のTCI状態アクティブ化に適用され得る。
【0094】
[0102] アクティブ化されたTCI状態のうちの1つを示すDCI(sDCIまたはmDCIなど)を受信すると、UEは、示された1つ以上のアクティブ化されたTCI状態を使用して、1つ以上のTRPと通信し得る(アップリンクシグナリングを送信し得る、またはダウンリンクシグナリングを受信し得るなど)。
【0095】
[0103]
図6は、複数のTRP動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするプロセスフロー600の例を示す。たとえば、プロセスフロー600は、UE115-bおよびBS105-bを含み得、それらは、
図1を参照して説明されたUE115および基地局105の例であり得る。プロセスフロー600の以下の説明では、UE115-bとBS105-bとの間の動作は、図示されたものと異なる順序または異なる時間で実施され得る。いくつかの動作はまた、プロセスフロー600から省略されてもよく、BS105-bに加えて複数のTRPなど、他の動作がプロセスフロー600に追加されてもよい。
【0096】
[0104] 605において、BS105-bは、UE115-bに制御信号を送信し得る。たとえば、BS105-bは、利用可能なビーム構成TCI状態のセット、またはビーム構成の複数のリストを示すRRCメッセージをUE115-bに送信し得る。いくつかの実装形態では、ビーム構成はTCI状態を指すことがある。ビーム構成は、TCI状態など、アップリンクシグナリングの送信、ダウンリンクシグナリングの受信、またはその両方のための1つ以上の構成または設定を指すことがある。610において、BS105-bは、605においてRRCメッセージによって示されるように、どのTCI状態がアクティブ化されるかを示すMAC-CEメッセージを、UE115-bに送信し得る。いくつかの実装形態では、MAC-CEメッセージは、ジョイントTCI状態、単一のTCI状態、または両方を示し得る。いくつかの実装形態では、TCI状態は、複数のコードポイントを含む単一のリストによって示され得る。複数のTCI状態に関連付けられたコードポイントは、
図2~
図5を参照して上記で説明したように、第1のビットを介して、コードポイントが単一のTCI状態およびTCI状態タイプに対応するのか、それとも対応するTCI状態タイプをもつジョイントTCI状態に対応するのかを示し得る。
【0097】
[0105] 追加または代替として、
図4を参照して説明したように、TCI状態は、複数のリストによって示され得、第1のリスト内のTCI状態はダウンリンクTCI状態タイプに対応し得る。同様に、第2のリスト内のTCI状態はアップリンクTCI状態タイプに対応し得る。そのような例では、各コードポイント内の各TCI状態のためのビットは、TCI状態が第1のリストに関連付けられているのか、それとも第2のリストに関連付けられているのかを示し得る。
【0098】
[0106] さらに別の実装形態では、TCI状態は、
図5を参照して本明細書で説明したように、1つ以上のビットマップを介して示され得る。たとえば、第1のビットマップは、ダウンリンクTCI状態タイプに対応するビットを含んでもよく、第2のビットマップは、アップリンクTCI状態タイプに対応するビットを含んでもよい。そのような例では、(それぞれのビットマップを参照して)それぞれの昇順で一緒にペアにされた、各ビットマップからのビットのペアは、コードポイントにマッピングされ得る。コードポイントにおけるマッピングされたビットのペアは、ジョイントTCI状態を示し得、マッピングされたビットのペアの各々は、2つのリストのうちの1つ(アップリンクまたはダウンリンク)からのTCI状態に関連付けられる。2つのビットマップのうちの1つからの余分なビットは、昇順で個々のコードポイントにマッピングされ得、この場合、唯一のビットは、2つのリスト(アップリンクおよびダウンリンク)のうちの1つに対応する単一のTCI状態を示し得る。
【0099】
[0107] 615において、BS105-bは、DCIをUE115-bに送信することができ、この場合、DCIは、UE115-bがBS105-bと通信するためにどのアクティブ化されたビーム構成(TCI状態など)を利用し得るかを示し得る。いくつかの実装形態では、UEは、コードポイントがジョイントTCI状態に対応し得ると決定し得る。たとえば、任意選択で、620において、UE115-bは、605における制御信号と、610におけるMAC-CEメッセージと、615におけるDCIとに関連付けられたジョイントTCI状態を決定し得る。そのような実装形態では、UE115-bは、BS105-bとのアップリンクおよびダウンリンク通信を実行するために、アップリンクTCI状態およびダウンリンクTCI状態を利用し得る。いくつかの実装形態では、DCIは、アップリンク通信のためのアップリンクTCI状態、またはダウンリンク通信のためのダウンリンクTCI状態、あるいはその両方をアクティブ化し得る。いくつかの実装形態では、DCIメッセージは、sDCIまたはmDCIであり得る。マルチTRP動作では、DCIメッセージは、複数のTRP(基地局105-b、1つ以上の追加のTRP、またはそれらの任意の組合せなど)との通信のための1つ以上のTCI状態を示し得る。
【0100】
[0108] 任意選択で、630において、TCI状態タイプがダウンリンクTCI状態タイプであるという決定に関連して、UE115-bは、BS105-bとのダウンリンク通信を実行し得る。任意選択で、TCI状態がアップリンクTCI状態タイプであるという決定に関連付けられ得る635において、UE115-bは、BS105-bとのアップリンク通信を実行し得る。
【0101】
[0109] 任意選択で、640において、TCI状態が、アップリンクTCI状態タイプとダウンリンクTCI状態タイプの両方に対応し得るジョイントTCI状態であるという決定に関連して、UE115-bは、BS105-bとのアップリンク通信とダウンリンク通信の両方を実行し得る。
【0102】
[0110]
図7は、複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートするデバイス705を含む例示的なシステム700の図を示す。デバイス705は、1つ以上の基地局105、UE115、またはそれらの任意の組み合わせとワイヤレス通信し得る。デバイス705は、通信マネージャ720、入力/出力(I/O)コントローラ710、トランシーバ715、アンテナ725、メモリ730、コード735、およびプロセッサ740などの、通信を送信および受信するためのコンポーネントを含む、双方向の音声およびデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、バス745などの1つ以上のバスを介して電子通信していてもよく、または場合によっては、たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に結合されてもよい。
【0103】
[0111] I/Oコントローラ710は、デバイス705のための入力信号および出力信号を管理し得る。I/Oコントローラ710はまた、デバイス705Iに統合されていない周辺機器を管理してもよい。いくつかの実装形態では、I/Oコントローラ710は、外部周辺装置への物理接続またはポートを表し得る。いくつかの実装形態では、I/Oコントローラ710は、iOS(登録商標)、ANDROID(登録商標)、MS-DOS(登録商標)、MS-WINDOWS(登録商標)、OS/2(登録商標)、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、または別の知られているオペレーティングシステムなどのオペレーティングシステムを利用し得る。追加または代替として、I/Oコントローラ710は、モデム、キーボード、マウス、タッチスクリーン、または類似のデバイスを表してよく、またはそれらと相互作用し得る。いくつかの実装形態では、I/Oコントローラ710は、プロセッサ740Iなどのプロセッサの一部として実装されてよい。いくつかの実装形態では、ユーザは、I/Oコントローラ710を介して、またはI/Oコントローラ710によって制御されるハードウェアコンポーネントを介して、デバイス705と対話し得る。
【0104】
[0112] いくつかの実装形態では、デバイス705は、単一のアンテナ725を含んでよい。しかし、いくつかの他の実装形態では、デバイス705は、2つ以上のアンテナ725を有していてよく、2つ以上のアンテナは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る。トランシーバ715は、本明細書で説明されるように、1つ以上のアンテナ725、有線リンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ715は、ワイヤレストランシーバを表すことができ、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信することができる。トランシーバ715はまた、パケットを変調して被変調パケットを送信のために1つ以上のアンテナ725に提供するための、かつ1つ以上のアンテナ725から受信されたパケットを復調するための、モデムを含んでよい。
【0105】
[0113] メモリ730は、ランダムアクセスメモリ(RAM)および読取り専用メモリ(ROM)を含んでよい。メモリ730は、プロセッサ740によって実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能をデバイス705に実行させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能コード735を記憶し得る。コード735は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの、非一時的コンピュータ可読媒体の中に記憶されてよい。いくつかの実装形態では、コード735は、プロセッサ740によって直接実行可能ではないことがあるが、コンパイルされ実行されるときなど、本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させ得る。いくつかの実装形態では、メモリ730は、特に、周辺構成要素または周辺デバイスとの相互作用などの、基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得る基本I/Oシステム(BIOS)を含み得る。
【0106】
[0114] プロセッサ740は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理構成要素、個別ハードウェア構成要素、またはそれらの任意の組合せなどの、インテリジェントハードウェアデバイスを含んでよい。いくつかの実装形態では、プロセッサ740は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の実装形態では、メモリコントローラは、プロセッサ740に統合され得る。プロセッサ740は、複数の送受信ポイント動作の下でTCI状態アクティブ化および非アクティブ化をサポートする機能またはタスクなど様々な機能をデバイス705に実行させるために、メモリ730などのメモリに記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス705またはデバイス705のコンポーネントは、プロセッサ740と、プロセッサ740に結合されたメモリ730とを含んでもよく、プロセッサ740およびメモリ730は、本明細書で説明される様々な機能を実行するように構成されている。
【0107】
[0115] 通信マネージャ720は、本明細書で開示される例に従って、UEにおけるワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ720は、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを、ネットワークエンティティから、受信するための手段として構成されてもよいし、または他の方法でそれをサポートすることができ、TCI状態のセットの各TCI状態はTCI状態タイプに関連する。通信マネージャ720は、コードポイントのセットを含むMAC制御要素(CE)メッセージを、ネットワークエンティティから受信するための手段として構成されてもよいし、または他の方法でそれをサポートすることができ、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す。通信マネージャ720は、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイント(TRP)と通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを、ネットワークエンティティから受信するための手段として構成されてもよいし、または他の方法でそれをサポートすることができる。通信マネージャ720は、少なくとも1つのTCI状態に従って少なくとも第1のTRPと通信するための手段として構成されるか、またはその手段を他の方法でサポートし得る。
【0108】
[0116] いくつかの実装形態では、通信マネージャ720は、トランシーバ715、1つ以上のアンテナ725、若しくはそれらの組み合わせを使用して、またはそうでなければそれらと協働して、様々な動作、たとえば、受信すること、監視すること、送信することを実行するように構成され得る。通信マネージャ720は、別個のコンポーネントとして示されているが、いくつかの例では、通信マネージャ720に関して説明する1つ以上の機能は、プロセッサ740、メモリ730、コード735、またはそれらの組み合わせによってサポートされるか、または実行される場合がある。たとえば、コード735は、本明細書に記載された複数の送受信ポイント動作の下のTCI状態アクティブ化および非アクティブ化の様々な態様をデバイス705に実行させるようにプロセッサ740によって実行可能な命令を含む場合があるか、またはさもなければプロセッサ740およびメモリ730は、そのような動作を実行またはサポートするように構成される場合がある。
【0109】
[0117]
図8は、複数の送受信ポイント動作の下でTCI状態アクティブ化および非アクティブ化をサポートするデバイス805を含む例示的なシステム800の図を示す。デバイス805は、通信マネージャ820、ネットワーク通信マネージャ810、トランシーバ815、アンテナ825、メモリ830、コード835、プロセッサ840、および局間通信マネージャ845などの、通信を送信および受信するためのコンポーネントを含む、双方向の音声およびデータ通信のためのコンポーネントを含み得る。これらのコンポーネントは、バス850などの1つ以上のバスを介して電子通信していてもよく、または場合によっては、たとえば、動作可能に、通信可能に、機能的に、電子的に、電気的に結合されてもよい。
【0110】
[0118] ネットワーク通信マネージャ810は、1つ以上の有線バックホールリンク等を介したコアネットワーク130との通信を管理することができる。たとえば、ネットワーク通信マネージャ810は、1つ以上のUE115などのクライアントデバイスのためのデータ通信の転送を管理してよい。
【0111】
[0119] 場合によっては、デバイス805は、単一のアンテナ825を含んでよい。しかしながら、いくつかの他の場合、デバイス805は、2つ以上のアンテナ825を有していてよく、2つ以上のアンテナは、複数のワイヤレス送信を同時に送信または受信することが可能であり得る。トランシーバ815は、本明細書で説明されるように、1つ以上のアンテナ825、有線リンク、またはワイヤレスリンクを介して、双方向に通信し得る。たとえば、トランシーバ815は、ワイヤレストランシーバを表すことができ、別のワイヤレストランシーバと双方向に通信することができる。トランシーバ815はまた、パケットを変調して被変調パケットを送信のために1つ以上のアンテナ825に提供するための、かつ1つ以上のアンテナ825から受信されたパケットを復調するための、モデムを含んでよい。
【0112】
[0120] メモリ830は、RAMおよびROMを含んでよい。メモリ830は、プロセッサ840によって実行されたとき、本明細書で説明する様々な機能をデバイス805に実行させる命令を含む、コンピュータ可読コンピュータ実行可能コード835を記憶し得る。コード835は、システムメモリまたは別のタイプのメモリなどの、非一時的コンピュータ可読媒体の中に記憶されてよい。いくつかの実装形態では、コード835は、プロセッサ840によって直接実行可能ではないことがあるが、(コンパイルされ実行されるときなど)本明細書で説明する機能をコンピュータに実行させ得る。いくつかの実装形態では、メモリ830は、特に、周辺コンポーネントまたはデバイスとの対話などの基本的なハードウェア動作またはソフトウェア動作を制御し得るBIOSを含み得る。
【0113】
[0121] プロセッサ840は、インテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、汎用プロセッサ、DSP、CPU、マイクロコントローラ、ASIC、FPGA、プログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理コンポーネント、個別ハードウェアコンポーネント、またはそれらの任意の組合せを含み得る。いくつかの実装形態では、プロセッサ840は、メモリコントローラを使用してメモリアレイを動作させるように構成され得る。いくつかの他の実装形態では、メモリコントローラは、プロセッサ840に統合され得る。プロセッサ840は、複数の送受信ポイント動作の下でTCI状態アクティブ化および非アクティブ化をサポートする機能またはタスクなど様々な機能をデバイス805に実行させるために、メモリ830などのメモリに記憶されたコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。たとえば、デバイス805またはデバイス805のコンポーネントは、プロセッサ840と、プロセッサ840に結合されたメモリ830とを含んでもよく、プロセッサ840およびメモリ830は、本明細書で説明される様々な機能を実行するように構成されている。
【0114】
[0122] 局間通信マネージャ845は、他の基地局105との通信を管理してもよく、他の基地局105と協働してUE115との通信を制御するためのコントローラまたはスケジューラを含んでもよい。たとえば、局間通信マネージャ845は、ビームフォーミングまたはジョイント送信などの様々な干渉緩和技法のために、UE115への送信のためのスケジューリングを協調させてよい。いくつかの実装形態では、局間通信マネージャ845は、基地局105間で通信を行うために、LTE/LTE-Aワイヤレス通信ネットワーク技術内のX2インターフェースを提供し得る。
【0115】
[0123] 通信マネージャ820は、本明細書で開示される例に従って、ワイヤレス通信をサポートし得る。たとえば、通信マネージャ820は、TCI状態とTCI状態タイプのセットを識別する制御シグナリングを、UEに送信するための手段として構成されてもよいし、または他の方法でそれをサポートすることができ、TCI状態のセットの各TCI状態はTCI状態タイプに関連付けられる。通信マネージャ820は、コードポイントのセットを含むMAC制御要素(CE)メッセージを、UEに送信するための手段として構成されてもよいし、または他の方法でそれをサポートすることができ、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す。通信マネージャ820は、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを、UEに送信するための手段として構成されてもよいし、または他の方法でそれをサポートすることができる。
【0116】
[0124] いくつかの実装形態では、通信マネージャ820は、トランシーバ815、1つ以上のアンテナ825、若しくはそれらの組み合わせを使用して、またはそうでなければそれらと協働して、様々な動作、たとえば、受信すること、監視すること、送信することを実行するように構成され得る。通信マネージャ820は、別個のコンポーネントとして示されているが、いくつかの実装形態では、通信マネージャ820に関して説明する1つ以上の機能は、プロセッサ840、メモリ830、コード835、またはそれらの組み合わせによってサポートされるか、または実行される場合がある。たとえば、コード835は、本明細書に記載された複数の送受信ポイント動作の下のTCI状態アクティブ化および非アクティブ化の様々な態様をデバイス805に実行させるようにプロセッサ840によって実行可能な命令を含む場合があるか、またはさもなければプロセッサ840およびメモリ830は、そのような動作を実行またはサポートするように構成される場合がある。
【0117】
[0125]
図9は、複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートする方法900を示す例示的なフローチャートを示す。方法900の動作は、本明細書において説明されるように、UEまたはそのコンポーネントによって実施され得る。たとえば、方法900の動作は、
図1~
図7を参照して説明されたようなUE115によって実行され得る。いくつかの実装形態では、UEは、説明された機能を実行するようにUEの機能要素を制御するために、命令のセットを実行し得る。追加又は代替として、UEは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0118】
[0126] 905において、方法は、ネットワークエンティティから、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信することを含み得、TCI状態のセットの各TCI状態は、TCI状態タイプに関連付けられる。905の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。
【0119】
[0127] 910において、方法は、ネットワークエンティティから、コードポイントのセットを含むMAC制御要素(CE)メッセージを受信することを含み得、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す。910の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。
【0120】
[0128] 915において、本方法は、ネットワークエンティティから、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1のTRPと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを受信することを含み得る。915の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。
【0121】
[0129] 920において、本方法は、少なくとも1つのTCI状態に従って少なくとも第1のTRPと通信することを含み得る。920の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。
【0122】
[0130]
図10は、複数の送受信ポイント動作の下でビーム構成アクティブ化および非アクティブ化をサポートする方法1000を示す例示的なフローチャートを示す。方法1000の動作は、本明細書で説明するように、ネットワークエンティティ-ALPHAまたはそのコンポーネントによって実装され得る。たとえば、方法1000の動作は、
図1~
図6および
図8を参照して説明されたようなネットワークエンティティ-ALPHAによって実行され得る。いくつかの例では、ネットワークエンティティ-ALPHAは、説明する機能を実行するようにネットワークエンティティ-ALPHAの機能要素を制御するための命令のセットを実行し得る。追加または代替として、ネットワークエンティティ-ALPHAは、専用ハードウェアを使用して、説明する機能の態様を実行し得る。
【0123】
[0131] 1005において、本方法は、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを、UEに送信することを含むことができ、TCI状態のセットのうち各TCI状態はTCI状態タイプに関連付けられる。1005の動作は、本明細書で開示する例に従って実行され得る。
【0124】
[0132] 1010において、方法は、コードポイントのセットを含むMAC制御要素(CE)メッセージを、UEに送信することを含むことができ、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す。1010の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。
【0125】
[0133] 1015において、本方法は、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを、UEに送信することを含み得る。1015の動作は、本明細書で開示される例に従って実行され得る。
【0126】
[0134] 以下は、本開示のいくつかの態様の概要を提供する。
【0127】
[0135] 態様1:UEにおけるワイヤレス通信のための方法であって、ネットワークエンティティから、TCI状態のセットであって、TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる,TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信することと、ネットワークエンティティから、コードポイントのセットであって、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態についてのTCI状態タイプを示す,コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを受信することと、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1のTRPと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを、ネットワークエンティティから受信することと、少なくとも1つのTCI状態に従って少なくとも第1のTRPと通信することと、を含む方法。
【0128】
[0136] 態様2:MAC-CEを受信することは、MAC-CEにおいてコードポイントのセットを受信することを含む、方法であって、各コードポイントは、コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを示す第1のビットを含む、態様1に記載の方法。
【0129】
[0137] 態様3:TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信することは、アップリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第2のサブセットの指示と、を含む制御シグナリングを受信することを含む、態様1~2のいずれかに記載の方法。
【0130】
[0138] 態様4:MAC-CEを受信することは、コードポイントのセットの第1のコードポイントにおいて、コードポイントが単一のTCI状態を識別するという第1のインジケータを受信することと、各コードポイントの第1のビットを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、単一のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを受信することと、を含む、態様3に記載の方法。
【0131】
[0139] 態様5:MAC-CEを受信することは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のコードポイントが第1のTCI状態および第2のTCI状態を識別するという第1のインジケータを受信することと、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを受信することと、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第2のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第3のインジケータを受信することと、を含む態様3~4のいずれかに記載の方法。
【0132】
[0140] 態様6:MAC-CEを受信することは、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを受信することと、
MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを受信することと、を含む、態様3~5のいずれかに記載の方法。
【0133】
[0141] 態様7:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを受信することをさらに含む、方法であって、第1のコードポイントは、第1のビットマップのビットおよび第2のビットマップのビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態のセットのうち第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を含む、態様6に記載の方法。
【0134】
[0142] 態様8:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを受信することをさらに含み、第1のコードポイントは、第1のビットマップまたは第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットまたはTCI状態のセットのうちら第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を含む、態様6~7のいずれかに記載の方法。
【0135】
[0143] 態様9:ダウンリンク制御情報メッセージは、単一の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、単一の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントを含む、態様1~8のいずれかに記載の方法。
【0136】
[0144] 態様10:ダウンリンク制御情報メッセージは、複数の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、複数の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントおよび第2の送受信ポイントを含む、態様1~9のいずれかに記載の方法。
【0137】
[0145] 態様11:ワイヤレス通信のための方法であって、TCI状態のセットであって、TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを、UEに送信することと、コードポイントのセットであって、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを、UEに送信することと、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むダウンリンク制御情報メッセージを、UEに送信することと、を含む、方法。
【0138】
[0146] 態様12:MAC-CEを送信することは、MAC-CEにおいて、コードポイントのセットを送信することをふくみ、各コードポイントは、コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを識別する第1のインジケータを含む、態様11に記載の方法。
【0139】
[0147] 態様13:TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを送信することは、アップリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第2のサブセットの指示と、を含む制御シグナリングを送信することを含む、態様11~12のいずれかに記載の方法。
【0140】
[0148] 態様14:MAC-CEを送信することは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、コードポイントが単一のTCI状態を示すことを識別する第1のビットインジケータを送信することと、各コードポイントの第1のビットを送信したことに少なくとも部分的に基づいて、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、単一のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを送信することと、を含む、態様13に記載の方法。
【0141】
[0149] 態様15:MAC-CEを送信することは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のコードポイントが第1のTCI状態および第2のTCI状態を識別するという第1のビットインジケータを送信することと、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを送信することと、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第2のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第3のインジケータを送信することと、を含む、態様13~14のいずれかに記載の方法。
【0142】
[0150] 態様16:MAC-CEを送信することは、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを送信することと、
MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを送信することと、を含む、態様13~15のいずれかに記載の方法。
【0143】
[0151] 態様17:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを送信することをさらに含み、第1のコードポイントは、第1のビットマップのビットおよび第2のビットマップのビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態のセットのうち第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を含む、態様16に記載の方法。
【0144】
[0152] 態様18:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを送信することをさらに含み、第1のコードポイントは、第1のビットマップまたは第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットまたはTCI状態のセットのうち第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を含む、態様16~17のいずれかに記載の方法。
【0145】
[0153] 態様19:ダウンリンク制御情報メッセージは、単一の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、単一の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントを含む、態様11~18のいずれかに記載の方法。
【0146】
[0154] 態様20:ダウンリンク制御情報メッセージは、複数の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、複数の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントおよび第2の送受信ポイントを含む、態様11~19のいずれかに記載の方法。
【0147】
[0155] 態様21:UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、ネットワークエンティティから、TCI状態のセットであって、TCI状態のセットの各TCI状態は、TCI状態タイプに関連付けられ、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを取得し、ネットワークエンティティから、コードポイントのセットであって、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態についてのTCI状態タイプを示す、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを取得し、ネットワークエンティティから、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1のTRPと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを取得する第1のインターフェースと、少なくとも1つのTCI状態に従って少なくとも第1のTRPに少なくとも1つのメッセージを出力するように構成された、第1のインターフェースまたは第2のインターフェースと、を備える、装置。
【0148】
[0156] 態様22:第1のインターフェースは、MAC-CE内のコードポイントのセットを取得するように、さらに構成されており、各コードポイントは、コードポイントは、単一のTCI状態を示すのか、それともTCI状態のペアを示すのかを示す第1のビットを含む、態様1に記載の装置。
【0149】
[0157] 態様23:第1のインターフェースは、アップリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第2のサブセットの指示と、を含む制御シグナリングを取得するようにさらに構成されている、態様1~2のいずれかに記載の方法。
【0150】
[0158] 態様24:第1のインターフェースは、コードポイントのセットの第1のコードポイントにおいて、コードポイントが単一のTCI状態を識別するという第1のインジケータを取得し、各コードポイントの第1のビットを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、単一のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを受信するようにさらに構成されている、態様3に記載の方法。
【0151】
[0159] 態様25:第1のインターフェースは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のコードポイントが第1のTCI状態および第2のTCI状態を識別するという第1のインジケータを取得し、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを受信し、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第2のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第3のインジケータを受信するようにさらに構成されている、態様3~4のいずれかに記載の方法。
【0152】
[0160] 態様26:第1のインターフェースは、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを取得し、
MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを受信するようにさらに構成されている、態様3~5のいずれかに記載の方法。
【0153】
[0161] 態様27:第1のインターフェースは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを取得するように構成されており、第1のコードポイントは、第1のビットマップのビットおよび第2のビットマップのビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態のセットのうち第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を含む、態様6に記載の方法。
【0154】
[0162] 態様28:第1のインターフェースは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを取得するようにさらに構成されており、第1のコードポイントは、第1のビットマップまたは第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットまたはTCI状態のセットのうち第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を含む、態様6~7のいずれかに記載の方法。
【0155】
[0163] 態様29:ダウンリンク制御情報メッセージは、単一の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、単一の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントを含む、態様1~8のいずれかに記載の方法。
【0156】
[0164] 態様30:ダウンリンク制御情報メッセージは、複数の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、複数の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントおよび第2の送受信ポイントを含む、態様1~9のいずれかに記載の方法。
【0157】
[0165] 態様31:ワイヤレス通信のための方法であって、TCI状態のセットであって、TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを、UEに送信し、コードポイントのセットであって、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを、UEに送信し、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むダウンリンク制御情報メッセージを、UEに送信するように構成された第1のインターフェースを含む方法。
【0158】
[0166] 態様32:第1のインターフェースは、MAC-CEにおいてコードポイントのセットを出力するようにさらに構成されており、各コードポイントは、コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを識別する第1のインジケータを含む、態様11に記載の方法。
【0159】
[0167] 態様33:第1のインターフェースは、アップリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第2のサブセットの指示と、を含む制御シグナリングを出力するようにさらに構成されている、態様11~12のいずれかに記載の方法。
【0160】
[0168] 態様34:第1のインターフェースは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、コードポイントが単一のTCI状態を示すことを識別する第1のビットインジケータを出力し、各コードポイントの第1のビットを送信したことに少なくとも部分的に基づいて、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、単一のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを送信するようにさらに構成されている、態様13に記載の方法。
【0161】
[0169] 態様35:第1のインターフェースは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のコードポイントが第1のTCI状態および第2のTCI状態を識別するという第1のビットインジケータを出力し、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを送信し、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第2のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第3のインジケータを送信するようにさらに構成されている、態様13~14のいずれかに記載の方法。
【0162】
[0170] 態様36:第1のインターフェースは、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを出力し、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを送信するようにさらに構成されている、態様13~15のいずれかに記載の方法。
【0163】
[0171] 態様37:第1のインターフェースは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを出力するようにさらに構成されており、第1のコードポイントは、第1のビットマップのビットおよび第2のビットマップのビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態のセットのうち第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を含む、態様16に記載の方法。
【0164】
[0172] 態様38:第1のインターフェースは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを出力するようにさらに構成されており、第1のコードポイントは、第1のビットマップまたは第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットまたはTCI状態のセットのうち第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を含む、態様16に記載の方法。
【0165】
[0173] 態様39:ダウンリンク制御情報メッセージは、単一の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、単一の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントを含む、態様11~18のいずれかに記載の方法。
【0166】
[0174] 態様40:ダウンリンク制御情報メッセージは、複数の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、複数の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントおよび第2の送受信ポイントを含む、態様11~19のいずれかに記載の方法。
【0167】
[0175] 態様41:UEにおけるワイヤレス通信のための装置であって、ネットワークエンティティから、TCI状態のセットであって、TCI状態のセットの各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信し、ネットワークエンティティから、コードポイントのセットであって、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態についてのTCI状態タイプを示す、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを受信し、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイント(TRP)と通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを、ネットワークエンティティから受信し、少なくとも1つのTCI状態に従って少なくとも第1のTRPと通信する少なくとも1つの手段、を備える装置。
【0168】
[0176] 態様42:MAC-CEを受信する手段は、MAC-CEにおいてコードポイントのセットを受信する手段を備え、各コードポイントは、コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを示す第1のビットを含む、態様1に記載の装置。
【0169】
[0177] 態様43:TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信する手段は、アップリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第2のサブセットの指示と、を含む制御シグナリングを受信する手段を含む、態様1~2のいずれかに記載の装置。
【0170】
[0178] 態様44:MAC-CEを受信する手段は、コードポイントのセットの第1のコードポイントにおいて、コードポイントが単一のTCI状態を識別するという第1のインジケータを受信し、各コードポイントの第1のビットを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、単一のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを受信する手段を含む、態様3に記載の装置。
【0171】
[0179] 態様45:MAC-CEを受信する手段は、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のコードポイントが第1のTCI状態および第2のTCI状態を識別するという第1のインジケータを受信し、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを受信し、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第2のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第3のインジケータを受信する手段を含む、態様3~4のいずれかに記載の装置。
【0172】
[0180] 態様46:MAC-CEを受信する手段は、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを受信し、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを受信する手段を含む、態様3~5のいずれかに記載の装置。
【0173】
[0181] 態様47:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを受信する手段をさらに備え、第1のコードポイントは、第1のビットマップのビットおよび第2のビットマップのビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態のセットのうち第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を含む、態様6に記載の装置。
【0174】
[0182] 態様48:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを受信する手段をさらに備え、第1のコードポイントは、第1のビットマップまたは第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットまたはTCI状態のセットのうち第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を含む、態様6~7のいずれかに記載の装置。
【0175】
[0183] 態様49:ダウンリンク制御情報メッセージは、単一の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、単一の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントを含む、態様1~8のいずれかに記載の装置。
【0176】
[0184] 態様50:ダウンリンク制御情報メッセージは、複数の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、複数の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントおよび第2の送受信ポイントを含む、態様1~9のいずれかに記載の装置。
【0177】
[0185] 態様51:ワイヤレス通信のための装置であって、TCI状態のセットであって、TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを、UEに送信することと、コードポイントのセットであって、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを、UEに送信することと、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むダウンリンク制御情報メッセージを、UEに送信することと、を含む、装置。
【0178】
[0186] 態様52:MAC-CEを送信することは、MAC-CEにおいて、コードポイントのセットを送信することを含み、各コードポイントは、コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを識別する第1のインジケータを含む、態様11に記載の装置。
【0179】
[0187] 態様53:TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを送信することは、アップリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第2のサブセットの指示と、を含む制御シグナリングを送信することを含む、態様11~12のいずれかに記載の装置。
【0180】
[0188] 態様54:MAC-CEを送信することは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、コードポイントが単一のTCI状態を示すことを識別する第1のビットインジケータを送信することと、各コードポイントの第1のビットを送信したことに少なくとも部分的に基づいて、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、単一のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを送信することと、を含む、態様13に記載の装置。
【0181】
[0189] 態様55:MAC-CEを送信することは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のコードポイントが第1のTCI状態および第2のTCI状態を識別するという第1のビットインジケータを送信することと、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを送信することと、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第2のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第3のインジケータを送信することと、を含む、態様13~14のいずれかに記載の装置。
【0182】
[0190] 態様56:MAC-CEを送信することは、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを送信することと、
MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを送信することと、を含む、態様13~15のいずれかに記載の装置。
【0183】
[0191] 態様57:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを送信することをさらに含み、第1のコードポイントは、第1のビットマップのビットおよび第2のビットマップのビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態のセットのうち第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を含む、態様16に記載の装置。
【0184】
[0192] 態様58:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを送信することをさらに含み、第1のコードポイントは、第1のビットマップまたは第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットまたはTCI状態のセットのうち第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を含む、態様16~17のいずれかに記載の装置。
【0185】
[0193] 態様59:ダウンリンク制御情報メッセージは、単一の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、単一の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントを含む、態様11~18のいずれかに記載の装置。
【0186】
[0194] 態様60:ダウンリンク制御情報メッセージは、複数の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、複数の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントおよび第2の送受信ポイントを含む、態様11~19のいずれかに記載の装置。
【0187】
[0195] 態様61:UEにおけるワイヤレス通信のための方法であって、ネットワークエンティティから、TCI状態のセットであって、TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信することと、ネットワークエンティティから、コードポイントのセットであって、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態についてのTCI状態タイプを示す、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを受信することと、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1のTRPと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むDCIメッセージを、ネットワークエンティティから受信することと、少なくとも1つのTCI状態に従って少なくとも第1のTRPと通信することと、を含む方法。
【0188】
[0196] 態様62:MAC-CEを受信することは、MAC-CEにおいてコードポイントのセットを受信する方法であって、各コードポイントは、コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを示す第1のビットを含む、態様1に記載の方法。
【0189】
[0197] 態様63:TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを受信することは、アップリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第2のサブセットの指示と、を含む制御シグナリングを受信することを含む、態様1~2のいずれかに記載の方法。
【0190】
[0198] 態様64:MAC-CEを受信することは、コードポイントのセットの第1のコードポイントにおいて、コードポイントが単一のTCI状態を識別するという第1のインジケータを受信することと、各コードポイントの第1のビットを受信したことに少なくとも部分的に基づいて、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、単一のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを受信することと、を含む、態様3に記載の方法。
【0191】
[0199] 態様65:MAC-CEを受信することは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のコードポイントが第1のTCI状態および第2のTCI状態を識別するという第1のインジケータを受信することと、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを受信することと、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第2のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第3のインジケータを受信することと、を含む態様3~4のいずれかに記載の方法。
【0192】
[0200] 態様66:MAC-CEを受信することは、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを受信することと、
MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを受信することと、を含む、態様3~5のいずれかに記載の方法。
【0193】
[0201] 態様67:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを受信することをさらに含み、第1のコードポイントは、第1のビットマップのビットおよび第2のビットマップのビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態のセットのうち第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を含む、態様6に記載の方法。
【0194】
[0202] 態様68:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを受信することをさらに含み、第1のコードポイントは、第1のビットマップまたは第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットまたはTCI状態のセットのうち第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を含む、態様6~7のいずれかに記載の方法。
【0195】
[0203] 態様69:ダウンリンク制御情報メッセージは、単一の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、単一の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントを含む、態様1~8のいずれかに記載の方法。
【0196】
[0204] 態様70:ダウンリンク制御情報メッセージは、複数の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、複数の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントおよび第2の送受信ポイントを含む、態様1~9のいずれかに記載の方法。
【0197】
[0205] 態様71:ワイヤレス通信のための方法であって、TCI状態のセットであって、TCI状態のセットのうち各TCI状態がTCI状態タイプに関連付けられる、TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを、UEに送信することと、コードポイントのセットであって、コードポイントのセットのうち各コードポイントは、TCI状態のセットのうちの1つ以上のTCI状態をアクティブ化し、1つ以上のTCI状態のためのTCI状態タイプを示す、コードポイントのセットを含むMAC CEメッセージを、UEに送信することと、ネットワークエンティティに関連付けられた少なくとも第1の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可と、1つ以上のTCI状態のうちの少なくとも1つのTCI状態の指示とを含むダウンリンク制御情報メッセージを、UEに送信することと、を含む、方法。
【0198】
[0206] 態様72:MAC-CEを送信することは、MAC-CEにおいて、コードポイントのセットを送信することを含み、各コードポイントは、コードポイントが単一のTCI状態を示すか、それともTCI状態のペアを示すかを識別する第1のインジケータを含む、態様11に記載の方法。
【0199】
[0207] 態様73:TCI状態のセットを識別する制御シグナリングを送信することは、アップリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第1のサブセットの指示と、ダウンリンクを含むTCI状態タイプに関連付けられたTCI状態のセットのうちの第2のサブセットの指示と、を含む制御シグナリングを送信することを含む、態様11~12のいずれかに記載の方法。
【0200】
[0208] 態様74:MAC-CEを送信することは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、コードポイントが単一のTCI状態を示すことを識別する第1のビットインジケータを送信することと、各コードポイントの第1のビットを送信したことに少なくとも部分的に基づいて、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、単一のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを送信することと、を含む、態様13に記載の方法。
【0201】
[0209] 態様75:MAC-CEを送信することは、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のコードポイントが第1のTCI状態および第2のTCI状態を識別するという第1のビットインジケータを送信することと、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第1のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第2のインジケータを送信することと、コードポイントのセットのうち第1のコードポイントにおいて、第2のTCI状態がTCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられているか、それともTCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられているかを識別する第3のインジケータを送信することと、を含む、態様13~14のいずれかに記載の方法。
【0202】
[0210] 態様76:MAC-CEを送信することは、MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第1のサブセットに関連付けられた第1のビットマップを送信することと、
MAC-CEにおいて、TCI状態のセットのうち第2のサブセットに関連付けられた第2のビットマップを送信することと、を含む、態様13~15のいずれかに記載の方法。
【0203】
[0211] 態様77:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを送信することをさらに含み、第1のコードポイントは、第1のビットマップのビットおよび第2のビットマップのビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットの第1のTCI状態およびTCI状態のセットのうち第2のサブセットの第2のTCI状態の指示を含む、態様16に記載の方法。
【0204】
[0212] 態様78:コードポイントのセットのうち第1のコードポイントを送信することを、さらに含み、第1のコードポイントは、第1のビットマップまたは第2のビットマップのうちの1つからの単一のビットに対応しており、第1のコードポイントは、TCI状態のセットのうち第1のサブセットまたはTCI状態のセットのうち第2のサブセットのうちのそれぞれ1つの単一のTCI状態の指示を含む、態様16~17のいずれかに記載の方法。
【0205】
[0213] 態様79:ダウンリンク制御情報メッセージは、単一の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、単一の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントを含む、態様11~18のいずれかに記載の方法。
【0206】
[0214] 態様80:ダウンリンク制御情報メッセージは、複数の送受信ポイントと通信するためのリソースの許可を含み、複数の送受信ポイントは、第1の送受信ポイントおよび第2の送受信ポイントを含む、態様11~19のいずれかに記載の方法。
【0207】
[0215] 本明細書に使用されるとき、「決定する」または「決定すること」という用語は、多種多様なアクションを包含し、したがって、「決定すること」は、計算すること、算出すること、処理すること、導出すること、調査すること、ルックアップすること(たとえば、テーブル、データベース、または別のデータ構造の中でのルックアップを介するなど)、確認することなどを含むことができる。また、「決定すること」は、受信すること(たとえば、情報を受信すること)、アクセスすること(たとえば、メモリ内のデータにアクセスすること)などを含むことができる。また、「決定すること」は、解決すること、選択すること、選ぶこと、確立すること、及び他の同様の行為を含むことができる。
【0208】
[0216] 本明細書で使用されるとき、項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、それらの項目の任意の組み合わせを指し、単一のメンバーを含む。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、およびa-b-cを包含するものとする。
【0209】
[0217] 本明細書で開示する実装形態に関して説明した様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムプロセスは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組合せとして実装されてよい。ハードウェアとソフトウェアの互換性について、機能に関して概略的に説明し、上記で説明した様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路およびプロセスにおいて図示した。そのような機能性がハードウェアで実装されるのかそれともソフトウェアで実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約によって決まる。
【0210】
[0218] 本明細書で開示する態様に関して説明する様々な例示的な論理、論理ブロック、モジュール、および回路を実装するために使用されるハードウェアおよびデータ処理装置は、汎用シングルチップもしくはマルチチッププロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートもしくはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、または本明細書で説明する機能を実行するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実行され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ、または任意のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、もしくはステートマシンであってよい。プロセッサはまた、DSPおよびマイクロプロセッサの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つ以上のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成など、コンピューティングデバイスの組合せとして実装され得る。いくつかの実装形態では、特定のプロセスおよび方法は、所与の機能に固有の回路構成によって実行され得る。
【0211】
[0219] 1つ以上の態様では、説明した機能は、本明細書で開示する構造およびそれらの構造的均等物を含む、ハードウェア、デジタル電子回路構成、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。本明細書で説明した主題の実装形態はまた、1つ以上のコンピュータプログラムとして、たとえば、データ処理装置によって実行するために、またはデータ処理装置の動作を制御するために、コンピュータ記憶媒体上に符号化された、コンピュータプログラム命令の1つ以上のモジュールとして実装され得る。
【0212】
[0220] ソフトウェアにおいて実行される場合、機能は、1つ以上の命令又はコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されてもよく、又はコンピュータ可読媒体を介して送信されてもよい。本明細書で開示する方法またはアルゴリズムのプロセスは、コンピュータ可読媒体上に存在し得るプロセッサ実行可能ソフトウェアモジュールにおいて実施され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所にコンピュータプログラムを転送することが可能になり得る任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であってよい。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM(登録商標)、CD-ROMもしくは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージもしくは他の磁気記憶デバイス、または命令もしくはデータ構造の形態で所望のプログラムコードを記憶するために使用され得るとともにコンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を含んでよい。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれ得る。本明細書で使用するディスク(Disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、レーザーを用いてデータを光学的に再生する。上記の組み合わせはまた、コンピュータ可読媒体の範囲内に含まれうる。追加として、方法またはアルゴリズムの動作は、コードおよび命令のうちの1つまたは任意の組合せもしくはセットとして、コンピュータプログラム製品の中に組み込まれ得る機械可読媒体およびコンピュータ可読媒体上に存在してよい。
【0213】
[0221] 本開示で説明した実装形態への様々な修正が当業者には容易に明らかになってよく、本明細書で定義する一般原理は、本開示の趣旨または範囲から逸脱することなく他の実装形態に適用されてよい。したがって、特許請求の範囲は、本明細書で示される実装形態に限定されることを意図するものではなく、本開示、本明細書で開示する原理および特徴に一致する、最も広い範囲を与えられるべきである。
【0214】
[0222] 加えて、「上側(upper)」および「下側(lower)」という用語が図の説明を容易にするために使用されることがあり、適切に配向されたページ上の図の配向に対応する相対的な位置を示し、実装された任意のデバイスの適切な配向を反映しない場合があることを当業者は容易に諒解されよう。
【0215】
[0223] 別個の実装形態の文脈では、本明細書で説明されるいくつかの特徴はまた、単一の実装形態において組み合わせて実装され得る。反対に、単一の実装形態の文脈で説明される様々な特徴はまた、複数の実装形態において別々に、または任意の適切な部分組合せにおいて実施され得る。さらに、特徴は、いくつかの組合せで働くものとして上記で説明され、そのようなものとして最初に特許請求されることさえあるが、特許請求される組合せからの1つ以上の特徴は、その組合せから削除されることがあり、特許請求される組合せは、部分組合せまたは部分組合せの変形形態を対象とすることがある。
【0216】
[0224] 同様に、動作は特定の順序で図面に示されるが、このことは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が、示された特定の順序もしくは連続した順序で実行されること、または図示されたすべての動作が実行されることを必要とするものとして理解され得ない。さらに、図面は、もう1つの例示的なプロセスを流れ図の形態で概略的に示すことがある。しかしながら、示されない他の動作が、概略的に図示される例示的なプロセスに組み込まれ得る。たとえば、1つ以上の追加の動作が、図示した動作のうちのいずれかの前に、その後に、それと同時に、またはそれらの間に実行され得る。いくつかの状況では、マルチタスキングおよび並列処理が有利である場合がある。その上、上で説明された実装形態における様々なシステムコンポーネントの分離は、すべての実装形態においてそのような分離を必要とするものとして理解され得なく、説明されたプログラムコンポーネントおよびシステムは、一般に、単一のソフトウェア製品において一緒に統合され得るか、または複数のソフトウェア製品にパッケージ化され得ることを理解され得る。加えて、他の実装形態は以下の特許請求の範囲内に入る。いくつかの実装形態では、特許請求の範囲に記載されているアクションは、異なる順序で実行されてよく、やはり望ましい結果を達成してよい。
【国際調査報告】