(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】食品配送装置内で食品を保存して搬送する装置、方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
G07F 11/58 20060101AFI20240719BHJP
G07F 11/06 20060101ALI20240719BHJP
G07F 11/26 20060101ALI20240719BHJP
G07F 9/10 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
G07F11/58
G07F11/06
G07F11/26
G07F9/10 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502088
(86)(22)【出願日】2022-07-01
(85)【翻訳文提出日】2024-03-08
(86)【国際出願番号】 US2022035910
(87)【国際公開番号】W WO2023287595
(87)【国際公開日】2023-01-19
(32)【優先日】2021-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524016552
【氏名又は名称】ロボバーガー エンタープライジーズ, インコーポレーテッド
【氏名又は名称原語表記】ROBOBURGER ENTERPRISES, Inc.
【住所又は居所原語表記】46 Gautier Avenue, Jersey City, NJ 07306, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】110002664
【氏名又は名称】弁理士法人相原国際知財事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブライド, ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン, オードリー
【テーマコード(参考)】
3E044
3E046
【Fターム(参考)】
3E044AA01
3E046BA01
3E046CB02
3E046CB07
(57)【要約】
食品配送装置用のカートリッジが開示される。カートリッジは、食品を保存して搬送するためのものである。カートリッジは、ハウジングと、ハウジングの主キャビティ内に少なくとも部分的に固定された外側ループ部品とを含む。内側ループ部品が回転可能なローラーに装着されている。複数のパネルが、外側ループ部品と内側ループ部品との間に複数の可動チャンバを画定する。複数の可動チャンバのそれぞれは、複数のパネルのうちの第1パネルと隣接するパネルとの間の空間により画定される。外側ループ部品を部分的に画定する第1可動扉は、チャンバのうちの1つへの通路を提供する第1開口部を覆う。第2可動扉は、外側ループ部品にあり、食品をカートリッジから取り出すことを可能にする。一般に、カートリッジは、略平面形状または表面を有する食品のオンデマンド配送を可能にする。
【選択図】
図2b
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品配送装置に完全に取り外し可能に装着されるカートリッジであって、前記カートリッジは、食品を保存して搬送するためのものであり、
主キャビティを画定する複数の壁を有するハウジングと、
前記主キャビティ内に少なくとも部分的に固定されており、前記ハウジングの2番目の長さの実質的に全体に亘る長さを有し、細長い外側ループ部品と、
前記外側ループ部品の内側に設置されており、互いに離間する複数の回転可能なローラーと、
前記複数のローラーに装着され、前記外側ループ部品の内側に設置された可動内側ループ部品と、
複数のパネルであって、前記複数のパネルのそれぞれの第1端部が、前記可動内側ループ部品に放射状に取り付けられており、前記複数のパネルのそれぞれが前記外側ループ部品に向かって延在する、複数のパネルと、
前記外側ループ部品と前記可動内側ループ部品との間の複数の可動チャンバであって、前記複数の可動チャンバのそれぞれは、前記複数のパネルのうちの第1パネルと、前記複数のパネルのうちの前記第1パネルの隣にある隣接パネルと、の間の空間により画定される、複数の可動チャンバと、
前記外側ループ部品の細長い側部の実質的に全体に亘る第1開口部と、
第1可動扉であって、前記第1可動扉が第1可動扉閉位置にあるときに、前記第1開口部の実質的に全体を覆って前記外側ループ部品を部分的に画定する第1可動扉と、
前記外側ループ部品の下端部に近接して前記外側ループ部品に配置されており、前記カートリッジの下端近傍で外側への通路を提供する第2開口部と、
第2可動扉であって、前記第2可動扉が第2可動扉閉位置にあるときに、前記第2開口部の実質的に全体を覆って前記外側ループ部品を部分的に画定する第2可動扉と、を備えるカートリッジ。
【請求項2】
前記カートリッジは、電力が供給されると、前記複数の回転可能なローラーを回転させ、前記内側ループ部品を移動させるモータを備える、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記外側ループ部品の少なくとも一部が剛性を有する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記外側ループ部品は、前記複数の壁のうちの1つである第1側壁の第1内面から前記複数の壁のうちの1つである第2側壁の第2内面までに亘る高さを有する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記複数のパネルの第2端部は、前記外側ループ部品の内向きループ壁に少なくとも近接している、請求項4に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記パネルのそれぞれの前記第2端部は、前記複数の可動チャンバのそれぞれが完全に封入されるように、前記外側ループ部品の内側に当接する、請求項5に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記複数の可動チャンバのそれぞれは、気密封止チャンバである、請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項8】
食品配送装置に完全に取り外し可能に装着されるカートリッジであって、前記カートリッジは、食品を保存して搬送するためのものであり、
主キャビティを画定する複数の壁を有するハウジングと、
前記主キャビティ内に少なくとも部分的に固定されており、前記ハウジングの全体の長さの実質的に全体に亘る長さを有し、細長く硬質の外側ループ部品と、
前記外側ループ部品の内側に設置されており、互いに離間する複数の回転可能なのローラーと、
少なくとも1つの前記ローラーに装着され、前記外側ループ部品の内側に設置された内側ループ部品と、
複数のパネルであって、前記複数のパネルのそれぞれの第1端部が、前記内側ループ部品に放射状に取り付けられており、前記複数のパネルのそれぞれが前記外側ループ部品に向かって延在する、複数のパネルと、
前記外側ループ部品と前記内側ループ部品との間の複数の可動チャンバであって、前記複数の可動チャンバのそれぞれは、前記複数のパネルのうちの第1パネルと、前記複数のパネルのうちの前記第1パネルの隣にある隣接パネルと、の間の空間により形成されて気密封止されたチャンバを画定する、複数の可動チャンバと、
前記外側ループ部品の細長い側部の実質的に全体に亘る第1開口部と、
第1可動扉であって、前記第1可動扉が第1可動扉閉位置にあるときに、前記第1開口部の実質的に全体を覆って前記外側ループ部品を部分的に画定し、前記外側ループ部品の前記細長い側部の実質的に全体に亘る第1可動扉と、
前記外側ループ部品の下端部に近接して前記外側ループ部品に配置され、前記外側ループ部品の下端近傍で外側への通路を提供する第2開口部と、
第2可動扉であって、前記第2可動扉が第2可動扉閉位置にあるときに、前記第2開口部の実質的に全体を覆って前記外側ループ部品を部分的に画定する第2可動扉と、を備えるカートリッジ。
【請求項9】
前記カートリッジは、電力が供給されると、前記複数の回転可能なローラーを回転させ、前記内側ループ部品を移動させるモータを備える、請求項8に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記外側ループ部品は、前記複数の壁のうちの1つである第1側壁の第1内面から前記複数の壁のうちの1つである第2側壁の第2内面までに亘る高さを有する、請求項9に記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記複数のパネルの第2端部は、前記外側ループ部品の内向きループ壁に少なくとも近接している、請求項10に記載のカートリッジ。
【請求項12】
前記パネルのそれぞれの前記第2端部は、前記複数の可動チャンバのそれぞれが完全に封入されるように、前記外側ループ部品の内側に当接する、請求項11に記載のカートリッジ。
【請求項13】
食品配送装置に完全に取り外し可能に装着されるカートリッジであって、前記カートリッジは、食品を保存して搬送するためのものであり、
前記カートリッジ内のキャビティと、
前記カートリッジの内側の細長い内向きループ壁と、
前記内向きループ壁の内側の少なくとも1つの回転可能なローラーと、
少なくとも1つの回転可能な前記ローラーに装着され、前記内向きループ壁の内側に設置された内側ループ部品と、
複数のパネルであって、前記複数のパネルのそれぞれの第1端部が、前記可動内側ループ部品に放射状に取り付けられており、前記内向きループ壁に向かって延在する複数のパネルと、
前記内向きループ壁と前記可動内側ループ部品との間の複数の可動チャンバであって、前記複数の可動チャンバのそれぞれは、前記複数のパネルのうちの第1パネルと、前記第1パネルの隣にある前記複数のパネルのうちの隣接パネルと、の間の空間によって画定される、複数の可動チャンバと、
前記カートリッジの外側への通路を提供する前記内向きループ壁の細長い側部の実質的に全体に亘って前記内向きループ壁に配置された開口部と、
可動扉であって、前記カートリッジの外側への通路を提供する前記内向きループ壁の開口部を少なくとも部分的に覆っており、前記可動扉が、可動扉閉位置にあるときに、前記内向き壁を部分的に画定する可動扉と、を備えるカートリッジ。
【請求項14】
前記カートリッジは、電力が供給されると、前記複数の回転可能なローラーを回転させ、前記内側ループ部品を移動させるモータを備える、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項15】
前記複数のパネルの第2端部は、前記外側ループ部品の内向きループ壁に少なくとも近接している、請求項13に記載のカートリッジ。
【請求項16】
前記パネルのそれぞれの前記第2端部は、前記複数の可動チャンバのそれぞれが完全に封入されて気密封止されたチャンバを画定するように、前記外側ループ部品の内側に当接する、請求項5に記載のカートリッジ。
【請求項17】
前記内向きの壁の下端部に近接して前記内向きループ壁に配置され、前記カートリッジの外側への通路を提供する第2開口部と、
第2可動扉であって、前記第2可動扉が第2可動扉閉位置にあるときに、前記内向き壁を少なくとも部分的に画定して前記第2開口部を覆う第2可動扉と、をさらに備える請求項13に記載のカートリッジ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連する出願の参照について、本出願は、「APPARATUS, METHODS AND SYSTEMS FOR STORING AND CONVEYING ITEMS WITHIN A FOOD DELIVERY APPARATUS」の名称で2021年7月14日に出願された米国特許出願第17/375,038号であって、現在は特許取得されている米国特許出願第11,335,154号の利益を主張し、その主題は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
連邦政府による資金提供を受けた研究開発の記載に該当するものはありません。
【0003】
コンパクトディスクによる提出材料の参照による援用に該当するものはありません。
【0004】
本発明は、食品調理の分野に関し、より具体的には、自動化された食品調理装置の分野に関する。
【背景技術】
【0005】
安全な食品供給は、国家経済、貿易および観光を支援し、食品および栄養素の安全保障に貢献し、持続可能な発展を支える。しかしながら、広範囲の疾病を含む食品由来の疾病は、世界中で公衆衛生問題として増大しつつある。食品由来の疾病は、米国疾病管理予防センターによれば、米国において毎年推定7600万件が罹患、35万人が入院、5千人が死亡していると推定されている。さらに、世界保健機関(WHO)によれば、世界人口のほぼ10パーセントに相当する推定6億人が、汚染された食品を食べて病気になっている。
【0006】
汚染された食品の有害性から人々を守ることは、困難な課題となってきている。食品業界では、食品の汚染を防止する手段として、自動化された食品調理装置の使用が増加している。自動化された食品調理装置は、必要な作業者の削減や、手作業による汚染のリスクを軽減するなど、食品の安全に関する潜在的な利点を有するものの、汚染を防止する適切な装置の導入が必要である。
【0007】
もう1つの態様では、自動化された食品調理装置は、本質的に食品の輸送を伴う。輸送することは、自動化された食品調理装置を設計する際に考慮が必須であるもう1つの潜在的な汚染源である。これらの人的要因の影響を考慮すると、従来技術の改良が必要であり、特に食料品の汚染を防止する装置の改良が必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
食品配送装置で使用されるカートリッジが開示される。この概要は、開示される概念の選択を簡略化された形態で紹介するために提供されており、これらの概念については、以下で提供される図面を含む詳細な説明でさらに説明される。この概要は、特許請求される主題の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを目的としたものではない。また、この概要は、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることを意図したものではない。
【0009】
一実施形態では、食品配送装置で使用されるカートリッジが開示される。一実施形態では、カートリッジは、食品を保存して搬送するためのものであり、(a)主キャビティを画定する複数の壁を有するハウジングと、(b)主キャビティ内に少なくとも部分的に固定された外側ループ部品と、(c)互いに離間して外側ループ部品の内側に設置された複数の回転可能なローラーと、(d)複数の回転可能なローラーに装着され、外側ループ部品の内側に設置された内側ループ部品と、(e)複数のパネルのそれぞれの第1端部が、内側ループ部品に放射状に取り付けられており、外側ループ部品に向かって延在する複数のパネルと、(f)外側ループ部品と内側ループ部品との間の複数の可動チャンバであって、複数の可動チャンバのそれぞれが、複数のパネルのうちの第1パネルと、第1パネルの隣にある複数のパネルのうちの隣接するパネルと、の間の空間によって画定される複数の可動チャンバと、(g)第1開口部を少なくとも部分的に覆う第1可動扉と、(h)カートリッジの外側への通路を提供する外側ループ部品に配置された第2可動扉と、を備える。
【0010】
一実施形態では、カートリッジは、電力が供給されると、複数の回転可能なローラーのうちの少なくとも1つを回転させて、内側ループ部品を移動させるモータを備える。
【0011】
一実施形態では、外側ループ部品は細長く、ハウジングの全長の実質的に全てに亘る長さを有する。一実施形態では、外側ループ部品の少なくとも一部は、剛性を有する。
【0012】
一実施形態では、外側ループ部品は、複数の壁のうちの1つである第1側壁の第1内面から複数の壁のうちの1つである第2側壁の第2内面に亘る高さを有する。
【0013】
一実施形態では、複数のパネルの第2端部は、外側ループ部品の内向きループ壁に少なくとも近接する。一実施形態では、複数の可動チャンバのそれぞれが完全に封入されるように、パネルのそれぞれの第2端部は、外側ループ部品の内側に当接する。
【0014】
一実施形態では、複数の可動チャンバは気密封止チャンバである。一実施形態では、第2可動扉は、外側ループ部品の下端部に近接して外側ループ部品に配置される。
【0015】
開示される実施形態の追加の態様は、以下の説明に部分的に記載され、部分的にはその説明から明らかになるか、または開示される実施形態の実施により学習され得る。開示した実施形態の態様は、添付の特許請求の範囲で特に指摘された要素および組合せによって実現され、達成されるであろう。前述の一般的な説明および以下の詳細な説明は、例示して説明をするだけであって、特許請求される開示した実施形態を限定するものではないことを理解されたい。
【0016】
本明細書に組み込まれており明細書の一部を構成する添付の図面は、本発明の実施形態を図示しており、発明の説明とともに開示した実施形態の原理を説明するのに役立つ。ここに図示した実施形態は、現時点では好ましいものであるが、本発明は、図示した精確な配置および手段に限定されないことを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1a】
図1aは、例示する実施形態における、食品を保存して搬送するカートリッジの正面図である。
【
図1b】
図1bは、例示する実施形態における、食品を保存して搬送するカートリッジの斜視図である。
【
図1c】
図1cは、例示する実施形態における、食品を保存して搬送するカートリッジの第1側面図である。
【
図1d】
図1dは、例示する実施形態における、食品を保存して搬送するカートリッジの第2側面図である。
【
図2a】
図2aは、例示する実施形態における、食品を保存して搬送するカートリッジの切断側面図である。
【
図2b】
図2bは、例示する実施形態における、食品を保存して搬送するカートリッジの切断斜視側面図である。
【
図3】
図3は、例示する実施形態における、
図2aの食品を保存して搬送するカートリッジの内側の複数のパネルの円で囲んだ部分の拡大図である。
【
図4a】
図4aは、例示する実施形態における、複数の回転可能なローラーを駆動するモータのためのハウジングの切断図を示している、食品を保存して搬送するカートリッジの側面斜視図である。
【
図4b】
図4bは、例示する実施形態における、複数の回転可能なローラーを駆動するモータのためのハウジングの切断図を示している、食品を保存して搬送するカートリッジの第2側面図(切断図)である。
【
図5a】
図5aは、例示する実施形態における、食品を保存して搬送するカートリッジの底部の底面斜視切断図である。
【
図5b】
図5bは、例示する実施形態における、食品を保存して搬送するカートリッジの底部の斜視図である。
【
図5c】
図5cは、例示する実施形態における、シュート装置の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の詳細な説明では、添付の図面を参照する。図面および以下の説明において、同じまたは類似の構成要素を指し示すときには、可能な限り同じ参照番号を使用する。開示した実施形態が説明される一方で、修正、適合、および他の実装が可能である。例えば、図面に示した構成要素に対して置換、追加、または修正が行われ得る。本明細書に記載された方法は、開示した方法および装置に、並べ替えて置換するか、または追加の段階もしくは構成部品を追加することにより修正され得る。したがって、以下の詳細な説明は、開示される実施形態を限定ものではない。むしろ、開示した実施形態の適切な範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
【0019】
開示した実施形態は、カートリッジの使用場所から遠隔地にある食品の安全な調理地域で簡単に装填可能なカートリッジを提供することにより、背景技術の問題を改善する。さらに、カートリッジは簡単に消毒可能であり、食品の安全な調理地域からカートリッジが最終的に使用される場所に至るまで、食品の調理プロセス全体を通して衛生状態を維持する。最後に、カートリッジは、気密封止された環境を提供して、カートリッジ内の食品を汚染から保護する。
【0020】
ここで図面を参照すると、特に
図1aから
図1dまでに食品配送装置で使用されるカートリッジ100が示されている。
図1aはカートリッジ100の側面図を示し、
図1bはカートリッジ100の斜視図を示す。
図1cはカートリッジ100の第1側面図を示し、
図1dはカートリッジの第2側面図を示す。図示されるように、カートリッジ100は、複数の壁102a、102bにより画定されるハウジング101を含み、複数の壁102a、102bは、ハウジングの内側に主キャビティ103を画定する。本実施形態におけるキャビティまたは主キャビティという用語は、少なくとも2つの壁の間の空間を意味することを理解される。本実施形態では、ハウジングは2つの壁のみを有する。しかしながら、他の実施形態では、追加の壁またはパネルが使用され得、それも本発明の意図および発明の範囲内であることが理解し得る。複数の壁102a、102bは、任意の適切な材料で作成し得る。それらの壁は、必要に応じて表面を迅速かつ完全に消毒できる滑らかな表面を有する金属または金属合金からなることが好ましい。好ましい実施形態では、壁はアルミニウム合金を含むか、またはアルミニウム合金からなる。例えば、1xxx系アルミニウム合金、3xxx系アルミニウム合金、5xxx系アルミニウム合金、6xxx系アルミニウム合金等のアルミニウム合金を使用し得る。グレード304、316、または400などのステンレス鋼合金も使用し得る。壁は、気密封止を実現するためにシリコーンゴムで封止され得る。
【0021】
カートリッジはまた、第1開口部131を覆う第1可動扉130を含む。第1開口部は、ハウジングの2つの壁102a、102bの間の外側ループ部品の内側への通路を提供する。食品カートリッジ100は、図に示される留め金具および留め金フック締結具131aおよび131bなどの少なくとも1つの締結具を使用して施錠され得る。締結具は、同様に、上述のような金属、金属合金、またはポリマー材料から作製され得る。例えば、アルミニウム合金およびステンレススチール合金は、締結具の材料として使用され得る。第1可動扉130は、カートリッジ100に食品を搭載するときに、カートリッジへの通路を提供する。以下に説明するように、カートリッジは、食品を配置するための複数のパネルによって画定された複数の可動チャンバを含む。複数のチャンバの第1部分は、第1可動扉130が開いており、第1開口部131を介してチャンバ内への通路を提供するときに利用し得る。可動な内側ループ部品は、操作者が必要に応じて複数のチャンバの第2部分を利用可能なように、回転され得る。一実施形態では、第1可動扉130の内向き壁部分162は、外側ループ部品を少なくとも部分的に画定して第1開口部131を覆う(
図2aに図示するように)。第1可動扉は、封止または気密封止されたチャンバを提供するようにガスケットを含み得る。
【0022】
カートリッジ100は、食品を調理するための任意の機械または装置に装着され得る。図示した実施形態では、カートリッジ100は、自動販売機での使用を想定している。カートリッジ100は、筐体内に装着され得る。例えば、カートリッジ100は、自動販売機の内部にカートリッジを吊り下げるために、カートリッジ100の上端にキャリッジボルト142を含み得る。他の実施形態では、カートリッジは、他の手段によって自動販売機に締結または装着され得る。例えば、カートリッジは、レールによって自動販売機に装着され得る。ただし、カートリッジを自動販売機に装着または取り付けるための他の手段を使用し得、それも本発明の意図および発明の範囲内である。カートリッジの設計により、カートリッジを表面に置くこと、またはカートリッジの他の部分を使用して吊り下げることが可能である。例えば、スペーサロッド144を使用してカートリッジを吊り下げ得る。さらに、スペーサロッド144は、壁102a、102bと接続して装置に構造を提供する。スペーサロッド144はまた、カートリッジに印加され得るねじり応力を減衰させる。
【0023】
本発明のもう1つの態様では、カートリッジ100の設計において、締め付けたり緩めたりするするための工具を全く必要としない多様な締結具を使用し得る。地域または国の法律や規制に準拠させるために、このような締結具の使用が必要となる場合がある。この態様では、とりわけ、つまみねじ、蝶ナット、および割りピンクリップなどの締結具が使用され得る。
【0024】
ここで
図2aおよび
図2bを参照すると、
図1aから
図1dまでに記載のカートリッジ100の内部構成部品が示されている。
図2aは、カートリッジ100の内部構成部品の正面図を示し、
図2bは、内部構成部品の斜視図を示す。図示したカートリッジ100は、主キャビティ103内に少なくとも部分的に取り付けられた外側ループ部品104を含む。一実施形態では、外側ループ部品104は細長く、ハウジングの全長の実質的に全体に亘る長さを有する。さらに、外側ループ部品104は、複数の壁のうちの1つである第1側壁102aの第1内面から複数の壁のうちの1つである第2側壁102bの第2内面までに亘る高さHを有する。外側ループ部品104は、剛性を有し得る。例えば、外側ループ部品は、金属、金属合金、またはポリマー材料等の任意の適切な材料から作製され得る。
図2aに示すように、第1可動扉130の内向き壁部分162は、外側ループ部品の内向き壁を部分的に画定する。一実施形態では、内向き壁は、第1可動扉130の内向き壁部分162が、外側ループ部品104を少なくとも部分的に画定するとともに、完全なループ形状の部品が画定されるように第1開口部131を覆うものである。加えて、第1可動扉130の内向き壁部分162は、ループ形状の内向き壁全体を画定する外側ループ部品の内向き壁部分162、163、165、166の他の区間と実質的に「同一平面」となるように構成され得る。
【0025】
外側ループ部品と同様に、内側ループ部品108は、複数の壁のうちの1つである第1側壁102aの第1内面から複数の壁のうちの1つである第2側壁102bの第2内面までに亘る高さ(H2)を有しており、内側ループ部品(または内側ループ部品に取り付けられた封止部品)の側面が、封止部品、気密封止部品、またはチャンバの封止部品の少なくとも一部を形成する。特定の実施形態では、少なくとも部分的に気密封止されたチャンバは、(i)対向する壁の内面に当接する内側ループ部品108の側縁部(またはそれに取り付けられた封止部品)、(ii)外側ループ部品に当接するパネルの第2端部(またはそれに取り付けられた封止部品)、および(iii)対向する壁に当接する外側ループ部品の側面(またはそれに取り付けられた封止部品)の組み合わせにより形成される。ただし、気密封止チャンバを提供するために異なる変形例を使用し得、それも本発明の意図および発明の範囲内にあることが理解される。
【0026】
上述したように、アルミニウム合金またはステンレス鋼合金材料を使用し得る。一実施形態では、3xxxシリーズのアルミニウム合金が使用される。一実施形態では、アルミニウム合金はAA3003である。ただし、他の材料を使用し得、それも本発明の意図および発明の範囲内である。
【0027】
カートリッジ100はまた、互いに離間して外側ループ部品104の内側に設置された複数の回転可能なローラー106a、106bと、複数の回転可能なローラー106a、106bに装着されて外側ループ部品104の内側に設置されている内側ループ部品108とを含む。ローラーの間隔は、搬送されるものとカートリッジに必要なチャンバの数によって異なる。ただし、他の実施形態では、単一のローラーであり得、それも本発明の意図および発明の範囲内にある。カートリッジ100は、電力を供給されると、複数の回転可能なローラー106aのうちの少なくとも1つを回転させることで内側ループ部品108を移動させるモータ140を備え得る。一例として、モータは、ローラーを(曲線Bによって示されるいずれかの方向に)回転させて、パネルおよびチャンバを(線Aによって示される方向に)移動させ得る。モータ140は、
図4aおよび
図4bに示されている。回転可能なローラー106a、106bは、ローラーの内側に食品の小片が蓄積するのを防止するために、気密封止され得る。このように、気密封止されたローラー106a、106bは、カートリッジ100内に保存された食品を汚染から保護することを提供し得る。
【0028】
ここで
図3を参照すると、複数のパネル110が示されている。複数のパネルは、内側ループ部品108に放射状に取り付けられる。図示されるように、複数のパネル110のそれぞれの第1端部112は、複数のパネル110のそれぞれが外側ループ部品104に向かって延在するように、内側ループ部品108に放射状に取り付けられる。複数のパネル110のそれぞれの第2端部114は、外側ループ部品104、より具体的には、外側ループ部品の内向き壁の近傍またはそこで終端し得る。したがって、複数のパネル110の第2端部114は、外側ループ部品104の内向きループ壁に少なくとも近接する。特定の実施形態では、パネルの第2端部は、内向きループ壁に接触または係合することが理解される。前述のように、内向きループ壁は、第2可動扉の内向き壁部分162によって部分的に画定され得る。換言すれば、内向き壁の各区間163、166、162は、内向きループ壁を画定し得る。それぞれのパネル110の第2端部114は、複数の可動チャンバ116のそれぞれが完全に封入されるように、外側ループ部品104の内側に当接し得る。換言すれば、チャンバは、一組のパネル117、118、外側ループ部品104の内向きループ壁、および内側ループ部品108により画定される。特定の実施形態では、封止部品160は、カートリッジの壁に当接するパネルおよび縁部のそれぞれの第2端部114に取り付けまたは接続され得、気密封止チャンバの封止を容易にすることをさらに補助する。封止部品は、エッジトリム型封止部品であり得る。封止部品は、封止の口が封止の第2のものを受け入れるように、かつ封止部品の本体が外側ループ部品の内向きループ壁に接触するように、パネルの2番目の縁部に取り付けられるように構成された細長いU字形状体であり得る。封止部品は、ゴム、シリコーン、または封止を形成するように構成された他の形態の材料を含む得る。他の実施形態では、パネルの側縁部およびパネルの第2端部は、封止または気密封止を提供する封止形態の材料を含み得る。
【0029】
さらに、パネル110は、以下のように内側ループ部品108に取り付けられ得る。内側ループ部品は、垂直方向に直線的に整列された複数の穴を含み得る。列を横切る穴を使用して、内側ループ部品108に取付具119を固定する挿入部(図示せず)によりパネルを装着し得る。パネル110は、パネルの受け部361を取付具119に沿って単純にスライドさせることにより、内側ループ部品108に取り付けられ得る。このようにして、パネル110は、内側ループ部品から洗浄のために容易に取り外し得る。最後に、内側ループ部品108は、ベルトがローラーから滑り落ちるのを防止するトラッキング用の歯(図示せず)を受け入れるように構成された受容部を含み得る。さらに、パネルに封止部を設置することで、パネルが内側ループ部品の取付部に設置または装着されるときに、隣接するパネルの受容部の封止部が互いに接触してさらなる封止を提供する。パネル(およびパネル自体)と接合する内側ループ部品の部品および構成部品は、封止または封止部品を備え、封止が、内側ループ部品の係合表面とパネルのそれぞれとの間に形成され得ることも理解されたい。
【0030】
複数のパネル110により、複数の可動チャンバ116が画定される。可動チャンバ116は、外側ループ部品104と内側ループ部品108との間に延在し、第1パネル117と第1パネル117の隣の隣接パネル118との間の空間で画定される。カートリッジに食品が保管されているとき、各チャンバは1つ以上の食品を保持し得る。例えば、食品は、平面状の食品、または少なくとも1つの平面を有する食品であり得る。実施形態として、これに限定するものではないが、食品は、バーガー自動販売機に使用され得る。例えば、パティ(例えば、牛肉、ベジタリアン等)がチャンバ内に置かれ得る。いくつかの例を挙げると、バンの半分、またはチーズのスライスがチャンバ内に置かれ得る。もう1つの態様では、複数の可動チャンバ116のそれぞれは、気密封止チャンバである。これにより、食品の汚染が防止される。
【0031】
ここで
図5aおよび
図5bを参照すると、外側ループ部品122の下端部が示されている。第2可動扉120は、カートリッジ100の外側への通路を提供する外側ループ部品104に配置される開口部164を覆う。第2可動扉120は、外側ループ部品104の下端部に近接して外側ループ部品104に配置される。この態様では、第2可動扉120は、カートリッジが、カートリッジの内部に保存された食品をカートリッジの外部に分配することを可能にする。分配される食品の大きさに応じて、第2可動扉および開口部の形状と大きさが調整され得る。
【0032】
カートリッジの動作方法は、最初にカートリッジに複数の食品を搭載することを含む。それぞれの食品は、それぞれのチャンバ内に保存される。食料品は、一般に、食品由来の疾病を引き起こす可能性のある汚染を最小限に抑えるように、現地の法律や規制に準拠した食品に安全な環境でカートリッジに搭載される。カートリッジに食品を搭載した後、カートリッジは封止される。上述したように、カートリッジの1つの利点は、食品がカートリッジ内に気密封止されることである。カートリッジを封止した後、食品を収容したカートリッジは、消費地に輸送される。例えば、一実施形態では、カートリッジは、ハンバーガーを販売する自動販売機で使用される。自動販売機では、食品が上述の第2可動扉120および開口部164を通して1つずつ分配される。食品が開口部164を通って分配された後、モータ140が作動して回転可能なローラーを動かし、それにより放出チャンバを扉から遠ざけ、搭載チャンバを扉に移動させる。ユーザの必要に応じて、各食品を1つずつ分配可能である。このように、カートリッジにより食品のオンデマンド分配が可能になる。開口部164は、特定の食品の大きさに合わせて調整され得る形状を有し得る。
【0033】
食品の放出を補助するために、カートリッジは、
図5bおよび
図5cに最も明確に示されるシュート装置200を含み得る。シュート装置200は、第2可動扉120と接続されており、第1アクチュエータ210により開閉される。シュート装置200は、シュート部分212とハッチ部分214とを含み、ハッチ部分214は、第2アクチュエータ220によりシュート装置から移動可能に係合される。シュート装置は、翼部230により、カートリッジ100またはカートリッジを収容するデバイスの他の部分に装着され得る。シュート装置200は、第2可動扉120および開口部164を通って放出された食品を受け取ることで動作する。食品を受け取った後、ハッチ部分214は、ヒンジ軸232を中心に回転してシュート装置200を作動させる。この回転の前に、食品はシュート装置の脚部216に固定される。ハッチ部分214が外側に回転すると、食品はシュート装置200から(重力を用いて)ゆっくりと落下する。
【0034】
主題は、構造的特徴および/または方法論的行為に特有の文言で説明されているが、添付の特許請求の範囲において定義される主題は、必ずしも上述の特定の特徴または行為に限定されないことを理解されたい。むしろ、上述の特定の特徴および動作は、特許請求の範囲を実施する例示的な形態として開示されている。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品配送装置
に取り外し可能に装着されるカートリッジであって、前記カートリッジは、食品を保存して搬送するためのものであり、
主キャビティを画定する複数の壁を有するハウジングと、
前記主キャビティ内に少なくとも部分的に固定されており、前記ハウジングの2番目の長さの実質的に全体に亘る長さを有す
る外側ループ部品と、
前記外側ループ部品の内側に設置され
た少なくとも1つのローラーと、
前記少なくとも1つのローラーに装着され、前記外側ループ部品の内側に設置された可動内側ループ部品と、
複数のパネルであって、前記複数のパネルのそれぞれの第1端部が、前記可動内側ループ部品に放射状に取り付けられており、前記複数のパネルのそれぞれが前記外側ループ部品に向かって延在する、複数のパネルと、
前記外側ループ部品と前記可動内側ループ部品との間の複数の可動チャンバであって、前記複数の可動チャンバのそれぞれは、前記複数のパネルのうちの第1パネルと、前記複数のパネルのうちの前記第1パネルの隣にある隣接パネルと、の間の空間により画定される、複数の可動チャンバと、
前記外側ループ部品の
第1側部の実質的に全体に亘る第1開口部と、
第1可動扉であって、前記第1可動扉が第1可動扉閉位置にあるときに、前記第1開口部の実質的に全体を覆って前記外側ループ部品を部分的に画定する第1可動扉と、
前記外側ループ部品の下端部に近接して前記外側ループ部品に配置されており、前記カートリッジ
の外側への通路を提供する第2開口部と、
第2可動扉であって、前記第2可動扉が第2可動扉閉位置にあるときに、前記第2開口部の実質的に全体を覆って前記外側ループ部品を部分的に画定する第2可動扉と、を備えるカートリッジ。
【請求項2】
前記カートリッジは、電力が供給されると、
前記少なくとも1つの回転可能なローラーを回転させ、前記内側ループ部品を移動させるモータを備える、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項3】
前記外側ループ部品の少なくとも一部が剛性を有する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項4】
前記外側ループ部品は、前記複数の壁のうちの1つである第1側壁の第1内面から前記複数の壁のうちの1つである第2側壁の第2内面までに亘る高さを有する、請求項1に記載のカートリッジ。
【請求項5】
前記複数のパネルの第2端部は、前記外側ループ部品の内向きループ壁に少なくとも近接している、請求項4に記載のカートリッジ。
【請求項6】
前記パネルのそれぞれの前記第2端部は、前記複数の可動チャンバのそれぞれが完全に封入されるように、前記外側ループ部品の内側に当接する、請求項5に記載のカートリッジ。
【請求項7】
前記複数の可動チャンバのそれぞれは、気密封止チャンバである、請求項6に記載のカートリッジ。
【請求項8】
食品配送装置
に取り外し可能に装着されるカートリッジであって、前記カートリッジは、食品を保存して搬送するためのものであり、
主キャビティを画定する複数の壁を有するハウジングと、
前記主キャビティ内に少なくとも部分的に固定されており、前記ハウジングの
2番目の長さの実質的に全体に亘る長さを有す
る外側ループ部品と、
前記外側ループ部品の内側に設置され
た少なくとも1つのローラーと、
前記少なくとも1つのローラーに装着され、前記外側ループ部品の内側に設置された内側ループ部品と、
複数のパネルであって、前記複数のパネルのそれぞれの第1端部が、前記内側ループ部品に放射状に取り付けられており、前記複数のパネルのそれぞれが前記外側ループ部品に向かって延在する、複数のパネルと、
前記外側ループ部品と前記内側ループ部品との間の複数の可動チャンバであって、前記複数の可動チャンバのそれぞれは、前記複数のパネルのうちの第1パネルと、前記複数のパネルのうちの前記第1パネルの隣にある隣接パネルと、の間の空間によ
り画定される、複数の可動チャンバと、
前記外側ループ部品の
第1側部の実質的に全体に亘る第1開口部と、
第1可動扉であって、前記第1可動扉が第1可動扉閉位置にあるときに、前記第1開口部の実質的に全体を覆って前記外側ループ部品を部分的に画定す
る、第1可動扉と、
前記外側ループ部品の下端部に近接して前記外側ループ部品に配置され、
前記カートリッジの外側への通路を提供する第2開口部と
、を備えるカートリッジ。
【請求項9】
前記カートリッジは、電力が供給されると、
少なくとも1つの回転可能な前記ローラーを回転させ、前記内側ループ部品を移動させるモータを備える、請求項8に記載のカートリッジ。
【請求項10】
前記外側ループ部品は、前記複数の壁のうちの1つである第1側壁の第1内面から前記複数の壁のうちの1つである第2側壁の第2内面までに亘る高さを有する、請求項9に記載のカートリッジ。
【請求項11】
前記複数のパネルの第2端部は、前記外側ループ部品の内向きループ壁に少なくとも近接している、請求項10に記載のカートリッジ。
【請求項12】
前記パネルのそれぞれの前記第2端部は、前記複数の可動チャンバのそれぞれが完全に封入されるように、前記外側ループ部品の内側に当接する、請求項11に記載のカートリッジ。
【請求項13】
食品配送装置
に取り外し可能に装着されるカートリッジであって、前記カートリッジは、食品を保存して搬送するためのものであり、
前記カートリッジ内のキャビティと、
前記カートリッジの内側
に少なくとも部分的に固定された内向きループ壁と、
前記内向きループ壁の内側の少なくとも1つの回転可能なローラーと、
前記少なくとも1つの回転可能な前記ローラーに装着され、前記内向きループ壁の内側に設置された内側ループ部品と、
前記可動内側ループ部品に放射状に取り付けられており、前記内向きループ壁に向かって延在する複数のパネルと、
前記内向きループ壁と前記可動内側ループ部品との間の複数の可動チャンバであって、前記複数の可動チャンバのそれぞれは、前記複数のパネルのうちの第1パネルと、前記第1パネルの隣にある前記複数のパネルのうちの隣接パネルと、の間の空間によって画定される、複数の可動チャンバと、
前記カートリッジの外側への通路を提供する前記内向きループ壁の
第1側部の実質的に全体に亘って前記内向きループ壁に配置された開口部と、
可動扉であって、前記カートリッジの外側への通路を提供する前記内向きループ壁の開口部を少なくとも部分的に覆っており、前記可動扉が、可動扉閉位置にあるときに、前記内向き壁を部分的に画定する可動扉と、を備えるカートリッジ。
【請求項14】
前記内向きの壁の下端部に近接して前記内向きループ壁に配置され、前記カートリッジの外側への通路を提供する第2開口部と、
第2可動扉であって、前記第2可動扉が第2可動扉閉位置にあるときに、前記内向き壁を少なくとも部分的に画定して前記第2開口部を覆う第2可動扉と、をさらに備える請求項13に記載のカートリッジ。
【国際調査報告】