(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】月経用収集器具、アプリケータ、及びアプリケータを備えた月経用収集器具を挿入する方法
(51)【国際特許分類】
A61F 13/26 20060101AFI20240719BHJP
A61F 5/455 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
A61F13/26
A61F5/455
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024502620
(86)(22)【出願日】2022-07-13
(85)【翻訳文提出日】2024-03-15
(86)【国際出願番号】 US2022073688
(87)【国際公開番号】W WO2023004246
(87)【国際公開日】2023-01-26
(32)【優先日】2021-07-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-05-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524020847
【氏名又は名称】メンストゥルアル メイツ、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベラード、シンシア
(72)【発明者】
【氏名】ドリュー、ジャービス
(72)【発明者】
【氏名】エッティンガー、ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】クラインシュミット、ショーン
(72)【発明者】
【氏名】チャップマン、グラント
【テーマコード(参考)】
3B200
4C098
【Fターム(参考)】
3B200AA03
3B200AA15
3B200CA17
4C098AA09
4C098CC36
4C098CC37
4C098CD10
4C098CE10
(57)【要約】
月経用収集器具、アプリケータ、及び月経用収集器具を膣管に挿入する方法。月経用収集器具は、リブと、リブから凹み、リブ間に延び、且つリブと一体的に形成される薄壁パネル又は膜とを含む。リブ及び薄壁パネル又は膜は、月経用収集器具がその形状を保持して、流体を収集することを可能にする一方で、収集器具の表面積を低減して、アプリケータ内に収まるように折り畳まれることが可能である。アプリケータ先端部は、月経用収集器具がアプリケータ内を通過することを可能にするように柔軟である一方で、月経用収集器具に更に力を加えて、収集器具が完全に開いた状態に開くことを支援する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケータであって、
側壁を含むハウジングであって、前記側壁が、第1の端部において先端部によって、及び第2の端部において基部によって境界付けられており、且つ第1の表面及び第2の表面を有し、前記第2の表面が、前記ハウジング内で前記基部から前記先端部まで延びるキャビティを画定する、ハウジングと、
前記ハウジングの前記キャビティ内に配置可能なプランジャとを備える、アプリケータ。
【請求項2】
前記ハウジングの前記先端部が、前記側壁から前記先端部の頂点に向かって湾曲様式で延びる複数の突起を有する、請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項3】
前記突起が、前記突起の各々の端部における開口部に延びる間隙によって、互いから離れて配置されている、請求項2に記載のアプリケータ。
【請求項4】
前記突起の各々の前記端部が丸みを帯びている、請求項3に記載のアプリケータ。
【請求項5】
前記ハウジングの前記基部は、前記基部の外周が前記ハウジングの前記側壁の前記第1の表面の円周よりも大きい円周を有するように、前記ハウジングの前記側壁から外側に張り出している円筒形の形状を有する、請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項6】
前記ハウジングの少なくとも前記側壁が、第1の材料から構成されており、前記ハウジングの前記突起が、前記第1の材料とは異なる第2の材料から少なくとも部分的に構成されており、前記第2の材料が、前記第1の材料よりも大きい弾性率を有する、請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項7】
前記第2の材料は、前記突起が、力が加えられたときに、押圧力を加えながら、前記先端部における前記開口部を広げて、前記突起を元の静止状態に戻すように、外側方向に柔軟であるようなエラストマー特性を有する、請求項6に記載のアプリケータ。
【請求項8】
前記プランジャが、第1の端部と第2の端部との間に延びる円筒形の主本体を含み、前記第1の端部が、前記主本体の前記第2の端部に向かって延びるキャビティを含み、前記第2の端部が、前記主本体の外周よりも大きい外周を有する基部によって画定される、請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項9】
前記プランジャの前記円筒形の主本体が、前記アプリケータの前記ハウジングの前記キャビティの長さよりも大きい長さを有する、請求項1に記載のアプリケータ。
【請求項10】
月経用収集器具を膣管に挿入する方法であって、
第1の端部において開き、且つステムが延び出る第2の端部において基部に対して先細になっているハウジングを備える月経用収集器具を提供することであって、前記ハウジングが、その中にキャビティを画定し、且つ第1の厚さを有するフレームと、前記フレーム間に延びる第2の厚さを有するパネルと、前記第1の端部を境界付けるために前記フレームから延びるリムとを含む、提供することと、
第1の端部において先端部によって、及び第2の端部において基部によって境界付けられる側壁を含むハウジングを備えるアプリケータを提供することであって、前記ハウジングが、第1の表面及び第2の表面を有し、前記第2の表面が、前記ハウジング内で前記基部から前記先端部まで延びるキャビティを画定し、前記アプリケータが、前記ハウジングの前記キャビティ内に配置可能なプランジャを更に備える、提供することと、
前記月経用収集器具を折り畳むことと、
前記アプリケータの前記ハウジングの前記キャビティ内で折り畳まれる前記月経用収集器具を配置することと、
前記プランジャを前記アプリケータの前記キャビティに挿入することと、
前記アプリケータを膣腔に挿入することと、
前記アプリケータが前記月経用収集器具に接触し、前記月経用収集器具が前記アプリケータの前記ハウジングの前記突起に接触するように、前記プランジャを前記アプリケータの前記ハウジングの前記先端部に向かって移動させることと、
前記突起を外側に且つ前記ハウジングの前記第1の表面を越えて移動させる力が前記プランジャに加えられた状態で前記プランジャを押して、少なくとも部分的に、前記アプリケータの前記ハウジングの前記先端部における開口部を広げて、前記収集器具を押圧しながら、前記月経用収集器具に前記開口部を通過させて、前記月経用収集器具を前記膣管内で折り畳まれた状態から完全に開いた状態に広げることを可能にすることとを含む、方法。
【請求項11】
前記アプリケータの前記先端部が、複数の突起を含み、前記複数の突起が、前記側壁から前記先端部の頂点に向かって湾曲様式で延び、且つ前記突起の各々の端部における開口部に延びる間隙によって互いから離れて配置されている、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記月経用収集器具が、第1のリブ、第2のリブ、第3のリブ、及び第4のリブを含むフレームを有し、前記第1のリブが、前記ハウジングの周りで縦方向に延びており、前記第2のリブが、前記第1のリブから離れて、且つ前記ハウジングの周りで縦方向に延びており、前記第3のリブが、前記第1のリブの第1の端部及び前記第2のリブの第1の端部から、前記ハウジングの上端部の周りで連続的に延びており、前記第4のリブが、前記第1のリブの第2の端部及び前記第2のリブの第2の端部から、前記ハウジングの下端部の周りで連続的に延びており、前記パネルが、前記第1のリブ、前記第2のリブ、前記第3のリブ、及び前記第4のリブから凹んでおり、それらの間に延びており、且つそれらと一体的に形成されている、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記フレームの前記第1の厚さが、前記パネルの前記第2の厚さよりも大きい、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記突起が、前記収集器具の前記リムに移る力を前記収集器具に加え、前記リムを折り畳まれた状態から完全に開いた状態に広げて、前記膣腔とのシールを作成する、請求項11に記載の方法。
【請求項15】
前記突起は、力が加えられていないときに元の静止状態に戻る、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
月経用収集器具であって、
第1の端部において開き、且つステムが延び出る第2の端部において基部に対して先細になっているハウジングを備え、前記ハウジングが、その中にキャビティを画定し、且つ第1の厚さを有するフレームと、前記フレーム間に延びる第2の厚さを有するパネルと、前記第1の端部を境界付けるために前記フレームから延びるリムとを含む、月経用収集器具。
【請求項17】
前記フレームが、第1のリブ、第2のリブ、第3のリブ、及び第4のリブを含み、前記第1のリブが、前記ハウジングの周りで縦方向に延びており、前記第2のリブが、前記第1のリブから離れ、且つ前記ハウジングの周りで縦方向に延びており、前記第3のリブが、前記第1のリブの第1の端部及び前記第2のリブの第1の端部から、前記ハウジングの上端部の周りで連続的に延びており、前記第4のリブが、前記第1のリブの第2の端部及び前記第2のリブの第2の端部から、前記ハウジング102の下端部の周りで連続的に延びている、請求項16に記載の月経用収集器具。
【請求項18】
前記パネルが、前記第1のリブ、前記第2のリブ、前記第3のリブ、及び前記第4のリブから凹んでおり、それらの間に延びており、且つそれらと一体的に形成されている、請求項16に記載の月経用収集器具。
【請求項19】
前記フレームの前記第1の厚さが、前記パネルの前記第2の厚さよりも大きい、請求項16に記載の月経用収集器具。
【請求項20】
前記フレーム及び前記パネルを含む前記収集器具の前記リム及び側壁は、前記リムが前記月経用収集器具の第1の側において第1の高さであり、前記月経用収集器具の第2の側において前記第1の高さよりも大きい第2の高さであるように傾いた様式で延びている、請求項16に記載の月経用収集器具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、月経用品に関し、より具体的には、月経用収集器具、アプリケータ、及びアプリケータに挿入可能であり、且つアプリケータの先端部の開口部を通して展開されるように構成された月経用収集器具を備えたアプリケータを用いて月経用収集器具を挿入する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
月経用収集器具は、月経のある者が月経中に使用する再使用可能な生理用品である。器具の目的は、生理流体を収集するのではなく吸収するタンポン及びナプキンの代替として、月経中に生理流体を収集することである。タンポン及びナプキンの代替として月経用収集器具を使用することで、金銭を節約し、環境への影響を低減することもできる。月経用収集器具は、通常、屈曲が可能であり、その結果、月経中に膣管に器具を挿入することがより簡単且つ快適になるように、柔軟な材料で作られている。器具は、多くの異なる色を含むことができ、多くの異なる形状及びサイズにすることができる。最も一般的な形状は、限定されないが、リムを有するか又は有しない半球形、リムを有するか又は有しないV字形、リムを有する丸みを帯びた形、及びリムを有する斜めの形である。しかしながら、既存の月経用収集器具は、膣管に手動で挿入するのが不快であり、且つ/又は困難である場合があり、月経用収集器具の挿入を支援するための器具が使用される場合に、収集器具とアプリケータを組み合わせると、収集器具がきちんと適切に挿入されず、且つ/又は完全に開かないことがある。更に、いくつかの月経用収集器具は変形しやすい薄い側壁を有し、アプリケータの補助を用いて挿入するか又は手動で挿入するかにかかわらず、膣管内で完全に開いた状態を維持するのに必要な構造的剛性を維持しない。完全に開かないことによって、収集器具は実質的にすべての月経流体を捕捉しない。
【発明の概要】
【0003】
本開示は、概して、月経用収集器具、アプリケータ、及びアプリケータを用いて膣管に月経用収集器具を挿入する方法を対象とする。
【0004】
一実施例では、月経用収集器具は、第1の端部において開き、且つステムが延び出る第2の閉じた端部において基部に対して先細になっているハウジングを含む。ハウジングは、その中にキャビティを画定し、第1の厚さを有するフレームと、第2の厚さを有し、且つフレームの間に延びるパネル又は膜と、フレームから延びてハウジングの第1の端部を境界付けるリムとを含む。
【0005】
フレームは、第1のリブ、第2のリブ、第3のリブ、及び第4のリブを含む複数のリブ又は厚壁セクションを含むことができる。第1のリブは、ハウジングの周りで縦方向に延びることができる。第2のリブは、第1のリブから離れて配置され、且つハウジングの周りで縦方向に延びることができる。第3のリブは、第1及び第2のリブの第1の端部から、ハウジングの上端部の周りで連続的に延びることができる。第4のリブは、第1及び第2のリブの第2の端部から、ハウジングの下端部の周りで連続的に延びることができる。
【0006】
薄壁セクション又は膜は、フレームの厚さがパネルの厚さよりも大きくなるように、リブから凹み、リブの間に延び、且つリブに隣接して延びることができる。
【0007】
リブとパネル又は膜の組合せにより、月経用収集器具がその形状を保持して流体を収集する一方で、収集器具の表面積を低減するために折り畳まれて(例えば、収集器具は、タンポンのように薄くなるように折り畳むことができる)、アプリケータ内に収まることができる。以下に記載されるように、リブ、側壁及び/又は基部は、カップが完全に開いて、挿入/設置された状態で完全に開いたままであることを確実にするために、アプリケータから収集器具に加えられる力が、リブ、側壁、及び/又は基部から収集器具のリムに移ることを可能にする。
【0008】
フレーム及びパネルを含む収集器具のリム及び側壁は、リムが月経用収集器具の第1の側において第1の高さであり、月経用収集器具の第2の側において第1の高さよりも大きい第2の高さであるように傾いた様式で延びることができる。
【0009】
一実施例では、アプリケータは、第1の端部において先端部によって、及び第2の端部において基部によって境界付けられる側壁を含むハウジングと、ハウジングのキャビティ内に配置可能なプランジャとを備える。ハウジングは、第1及び第2の表面を含むことができ、第2の表面は、ハウジング内で基部から先端部まで延びるキャビティを画定する。アプリケータは、月経用収集器具がアプリケータの先端部から出るときに、使用者が膣管内で収集器具を調節する必要なしに、又は必要であれば最小限の調節で、月経用収集器具が完全に開いた状態に展開するのを支援するように、リムに移る力を月経用収集器具の基部、側壁、及び/又はリブに加えながら、月経用収集器具がアプリケータ内を通過することを可能にするように構成されている。
【0010】
ハウジングの先端部は、側壁から先端部の頂点に向かって湾曲様式で延びる複数の突起又はフラップを有することができる。突起は、突起の各々の端部における開口部内に延びる間隙によって、互いから離れて配置され得る。突起の各々の端部は、丸みを帯びることができる。ハウジングの基部は、基部の外周がハウジングの側壁の第1の表面の円周よりも大きい円周を有するように、ハウジングの側壁から外側に張り出している円筒形の形状を有し得る。
【0011】
ハウジングの側壁は、第1の材料から構成され得、ハウジングの突起は、第1の材料とは異なる第2の材料から少なくとも部分的に構成され得、第2の材料は、第1の材料よりも大きい弾性率を有する。すなわち、少なくとも第2の材料は、突起が、力が加えられたときに、先端部の開口部を広げるように外方向に柔軟であり、力が加えられなくなったときに、元の静止状態又は閉じた位置に自動的に戻るようなエラストマー特性を有することができる。
【0012】
プランジャは、第1の端部と第2の端部との間に延びる円筒形の主本体を含むことができ、その全長は、アプリケータ・ハウジングのキャビティよりも大きい。第1の端部は、プランジャの第1の端部からその第2の端部に向かって延びるキャビティを含み、第2の端部は、主本体の外周よりも大きい外周を有し、ハウジングの基部と連動して、ハウジングのキャビティ内でのプランジャの移動を制限する停止部として機能するように構成された基部によって画定される。
【0013】
別の実施例では、本開示は、月経用収集器具を膣管に挿入する方法を対象とする。方法は、以下のステップ、すなわち、第1の端部において開き、且つステムが延び出る第2の端部において基部に対して先細になっているハウジングを備える月経用収集器具を提供することであって、ハウジングが、その中にキャビティを画定し、且つ第1の厚さを有するフレームと、フレーム間に延びる第2の厚さを有するパネルと、第1の端部を境界付けるためにフレームから延びるリムとを含む、提供することと、第1の端部において先端部によって、及び第2の端部において基部によって境界付けられる側壁を含むハウジングを備えるアプリケータを提供することであって、ハウジングが、第1の表面及び第2の表面を有し、第2の表面が、ハウジング内で基部から先端部まで延びるキャビティを画定し、アプリケータが、ハウジングのキャビティ内に配置可能なプランジャを更に備える、提供することと、月経用収集器具を折り畳むことと、アプリケータのハウジングのキャビティ内で折り畳まれる月経用収集器具を配置することと、プランジャをアプリケータのキャビティに挿入することと、アプリケータを膣腔に挿入することと、アプリケータが月経用収集器具に接触し、月経用収集器具がアプリケータのハウジングの突起に接触するように、プランジャをアプリケータのハウジングの先端部に向かって移動させることと、突起を外側に且つハウジングの第1の表面を越えて移動させる力がプランジャに加えられた状態でプランジャを押して、少なくとも部分的に、アプリケータのハウジングの先端部の開口部を広げて、収集器具に力を加えながら、月経用収集器具に開口部を通過させて、月経用収集器具を膣管内で折り畳まれた状態から完全に開いた状態に広げることを可能にすることとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本開示の一実施例による月経用収集器具の斜視図である。
【
図3】
図2の線A-Aに沿って取られた断面図である。
【
図4】
図1の月経用収集器具の追加の側面図である。
【
図5】
図1の月経用収集器具の追加の側面図である。
【
図6】
図1の月経用収集器具の追加の側面図である。
【
図7】
図6の線B-Bに沿って取られた断面図である。
【
図8】
図6の線C-Cに沿って取られた断面図である。
【
図9】本開示の一実施例によるアプリケータの斜視図である。
【
図10】本開示の一実施例によるアプリケータの斜視図である。
【
図15A】
図9及び
図10のアプリケータのアプリケータ・ハウジング及びプランジャの斜視図である。
【
図15B】
図9及び
図10のアプリケータのアプリケータ・ハウジング及びプランジャの斜視図である。
【
図16A】互いから部分的に離れて配置されたアプリケータ・ハウジング及びプランジャの斜視図である。
【
図16B】線D-Dに沿って取られた
図9の断面図であり、アプリケータ本体内に実質的に入れ子になったプランジャを描いている。
【
図17】本開示の一実施例によるアプリケータの側面図である。
【
図18】
図17の線E-Eに沿って取られたアプリケータの断面図である。
【
図21】
図17のアプリケータのプランジャの側面図であり、
図17のアプリケータのハウジング内に配置されるように構成される仮想線のプランジャの上面図を伴う。
【
図22】
図21の線F-Fに沿って取られた
図17のアプリケータのプランジャの断面図である。
【
図23A】
図9及び
図10、
図17のアプリケータに挿入するため、又は膣管に直接挿入するために、
図1の月経用収集器具を折り畳む方法の順次ステップである。
【
図23B】
図9及び
図10、
図17のアプリケータに挿入するため、又は膣管に直接挿入するために、
図1の月経用収集器具を折り畳む方法の順次ステップである。
【
図23C】
図9及び
図10、
図17のアプリケータに挿入するため、又は膣管に直接挿入するために、
図1の月経用収集器具を折り畳む方法の順次ステップである。
【
図24A】
図9及び
図10、
図16のアプリケータに挿入するため、又は膣管に直接挿入するために、
図1の月経用収集器具を折り畳む別の方法の順次ステップである。
【
図24B】
図9及び
図10、
図16のアプリケータに挿入するため、又は膣管に直接挿入するために、
図1の月経用収集器具を折り畳む別の方法の順次ステップである。
【
図24C】
図9及び
図10、
図16のアプリケータに挿入するため、又は膣管に直接挿入するために、
図1の月経用収集器具を折り畳む別の方法の順次ステップである。
【
図24D】
図9及び
図10、
図16のアプリケータに挿入するため、又は膣管に直接挿入するために、
図1の月経用収集器具を折り畳む別の方法の順次ステップである。
【
図25】
図9及び
図10の、アプリケータの本体内に配置された
図1の月経用収集器具、及びアプリケータの本体内に配置されたプランジャの一部分の断面図である。
【
図26】
図9及び
図10のアプリケータのプランジャによってアプリケータ本体から押し出される、
図1の月経用収集器具の断面図である。
【
図27】
図9及び
図10のアプリケータを利用する膣管への月経用収集器具の挿入を描く図である。
【
図28】膣管内で完全に展開された状態又は開いた状態にある、
図1の月経用収集器具を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、図面、具体的には、
図1~
図28を参照して、月経用収集器具及びアプリケータ並びにそれらの関連する特徴の実施例を説明する。
【0016】
図1は、概して、ステム106が延び出る基部104(
図3を参照)に対して先細になっているハウジング102を含む、本開示の一実施例による、例えばボウル形状、又は釣鐘形状などであり得るカップであり得る月経用収集器具100を示している。開口端部108において境界付けられるキャビティ109を内部に画定するハウジング102は、フレーム/ケージ110によって画定される第1の厚さを有する厚壁セクション又は壁と、支持パネル又は膜112によって画定される第2の厚さを有する薄壁セクション又は壁と、リム114とから構成されている。フレーム110は、第1のリブ又はパネル116と、第2のリブ又はパネル118と、第3のリブ又はパネル120と、第4のリブ又はパネル122とを含む。リブ又はパネル116、118、120、122はすべて、互いに隣接して延びており、第1のリブ116及び第2のリブ118は、互いからおよそ180度離れて配置されており、且つハウジング102の周りで縦方向に延びており、第3のリブ120は、第1のリブ116及び第2のリブ118の各々の遠位端部から、ハウジング102の上端部の周りで連続的に延びており、第4のリブ122は、第1のリブ116及び第2のリブ118の各々の近位端部から、ハウジング102の下端部の周りで、且つステム104に隣接して連続的に延びている。
図3に見られるように、第1のリブ116及び第2のリブ118は、互いに実質的に同じ厚さである。ステム106は、互いから離れて配置され、ステム106の周囲に延びる隆起107を含むことができる。
【0017】
例えば、
図2、
図4、及び
図7に見られるように、支持パネル又は膜112は、リブ116、118、120、122の厚さよりも小さい厚さを有し、その結果、リブ116、118、120、122の間に凹んだセクションを形成している。したがって、収集器具100は、リブ116、118、120、122において第1の厚さを含み、支持パネル又は膜112において、リブ116、118、120、122の厚さよりも薄い第2の厚さを含む。リブ116、118、120、122、及び支持パネル又は膜114は共に、ハウジング102の側壁124を画定する。側壁124は、外側表面126及び内側表面128を含む。支持パネル又は膜112は、図では繰り返しの円形パターン113で描かれているが、膜は、既知であるか又は既知になり得る任意のパターンを含むことができるか、又はパターンを全く含まないことがある。
【0018】
本開示の一実施例では、第1の厚さは、約1.5mmであり、第2の厚さは、約0.75mmであり、約2mm(1.5mm/0.75mm)のハウジング102の最も厚い部分とハウジング102の最も薄い部分との比を提供する。或いは、他の実施例によれば、第1の厚さは、例えば、1.0mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mmなどであり得、第2の厚さは、例えば、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mmなどであり得、ハウジング102の最も厚い部分と最も薄い部分との比は、約1.2、1.4、1.6、1.8、2.2、2.4、2.6、2.8、3.0、3.5、4.6などである。
【0019】
内側表面128は25mlの生理流体収集容積を画定し、約31,000mm2(25ml/0.75mm)のハウジング102の最も薄い部分に対する生理流体収集容積の比を提供する。他の生理流体収集容積、例えば、10ml、15ml、20ml、30ml、35mlなど、及び約13,00mm2、15,000mm2、20,000mm2、35,000mm2、40,000mm2、50,000mm2などのハウジング102の最も薄い部分に対する生理流体収集容積の比が提供され得る。
【0020】
内側表面128によって画定されるキャビティ109は、ほぼ25mlの流体を保持することができるが、代表的な実施例は、収集器具100によって保持され得る液体の体積に関して限定されるべきではない。収集器具100は、所望される任意の量の液体を保持する大きさにすることができる。例えば、キャビティ109は、5mlの流体を保持するように小さくしてもよいし、30mlの流体を保持するように大きくしてもよい。
【0021】
リム114は、第3のリブ120から延びており、収集器具100の開口端部108を境界付ける。例えば
図2~
図6に見られるように、収集器具100のリム114及び側壁124は、リム114が収集器具100の第1の側において第1の高さH1を延び、収集器具100の第2の側において第1の高さH1よりも大きい第2の高さH2を延びるように、傾いた様式で延びている。高さの差は、収集器具100の全体的な表面積を低減し、これにより、収集器具100は、折り畳まれたときに、より薄くなり、且つアプリケータ又は膣管に挿入しやすくなり得る。
【0022】
図1~
図6に見られるように、孔130が、側壁124の外側表面126と内側表面128との間、具体的には、第3のリブ120を貫いて、収集器具100の側壁124を貫いて延びている。この貫通孔130は、月経用収集器具100が最初に膣管に挿入されたときに、月経用収集器具100が折り畳まれた位置から開くことを補助するために、月経用収集器具100内に空気を入れるように構成されている。使用者が月経用収集器具100を取り外したいとき、孔130は、収集器具100内の空気が、収集された月経流体によって置換されるのを可能にすることによって、月経用収集器具100と膣管との間に形成されたシールを破ることを補助する。
【0023】
月経用収集器具100は、収集器具が折り畳まれることを可能にする柔軟性及び屈曲を可能にすると同時に、収集器具が押圧されておらず、且つ/又は折り畳まれていないときに元の完全に開いた状態に戻るエラストマー特性を有する、シリコーン又は別の医療グレードの材料で構成され得る。
【0024】
図9~
図16は、ハウジング202及びプランジャ204を含むアプリケータ200の様々な図を示している。アプリケータ200は、例えば、プラスチック又は同様の材料から構成され得る。
【0025】
ハウジング202は、第1の端部において先端部208によって、及び第2の端部において基部210によって境界付けられる円筒形の側壁206を含む。側壁206は、外部表面212及び内部表面214を含み、内部表面214は、ハウジング202内で基部210から先端部208まで延びるキャビティ216を画定する。
【0026】
先端部208は、側壁206から湾曲様式で延びる複数の柔軟な突起又はフラップ218によって画定される半球形状を有する。図示のように、突起218は、側壁206から直接延びている。突起又はフラップ218は、ハウジング202の遠位端部における開口部222に延びる間隙220によって互いから離れて配置されている。フラップ218は、各々、ハウジング202の側壁206から延びており、突起又はフラップ218の各々を境界付ける丸みを帯びた縁部224を含む。3つのフラップが示されているが、任意の数のフラップがハウジングの側壁から延びて先端部を画定できることに留意されたい。
【0027】
突起又はフラップ218は、力が加えられたときに、先端部208の開口部を広げて、月経用収集器具100が先端部208を通過することを可能にするように、突起又はフラップ218の外側方向への柔軟性を可能にするエラストマー特性を有する材料で、少なくとも部分的に構成されている。月経用収集器具100が開口部222を通過すると、突起又はフラップ218は、基部104、側壁128、及び/又はリブ116、118、120、122に力を加え、この力はリム114に移り、リム114を折り畳まれた状態から完全に開いた状態に広げて、収集器具100を実質的に調節する必要を伴わずに膣腔とのシールを作成する。突起又はフラップ218に、それらを通して月経用収集器具100を押す力が加わらなくなると、突起又はフラップ218は、自動的に且つ瞬時に元の静止状態又は閉じた位置に戻る。
【0028】
先端部208のデュロメータ、材料、及び外形の組合せは、月経用収集器具100が先端部208を通過することを可能にし、収集器具100が先端部208を通過すると、アプリケータ200の先端部208が閉じた状態に戻ることを可能にする。
【0029】
図9~
図13及び
図15Aに示されるように、アプリケータ200の基部210は、基部210の外周がハウジング202の側壁206の外部表面212の円周よりも広いように、外側に張り出している円筒形の形状を有する。
【0030】
プランジャ204は、例えば、
図15B及び
図16に見られるように、一方の端部において先端部228によって、及び第2の反対側の端部において基部230によって境界付けられる円筒形の主本体226を含む。先端部228と基部230との間に直線状に延びる主本体226の外側表面232は、ハウジング202の側壁206の内側表面214から、側壁206の外側表面212に向かって延びる凹部236と相互作用する突起234を含む。基部230は、アプリケータ200のハウジング202の基部210が基部230と相互作用するように、主本体226の外側円周よりも大きい外側円周を画定するリム231を有する。
【0031】
プランジャ204は、プランジャがアプリケータ200のハウジング202内に完全に挿入されたとき、プランジャ204がアプリケータ200のハウジング202の先端部の遠位端部を越えて延びるような長さを有する。プランジャ204がハウジング202の先端部を越えて延びることによって、収集器具100の完全に開いた状態への展開の成功率が大幅に改善される。
【0032】
図16に示されるように、プランジャ204の先端部228からプランジャ204の基部230に向かって、キャビティ238が延びている。キャビティ238は、月経用収集器具100がプランジャ204によってアプリケータ・ハウジング202に押し込まれているときに、月経用収集器具100がアプリケータ200の側壁206の内側表面214とプランジャ204の外部表面との間に挟み付けられるか又は引っ掛かる可能性を低減するために、月経用収集器具100の少なくとも一部分、例えば、基部104及びステム106の少なくとも一部分を支持するように、収集器具様形状を有することができる。キャビティ238はまた、ハウジング202の側壁206の内側表面214と相互作用する収集器具100の表面積を低減し、その結果、月経用収集器具100とハウジング202の側壁206の内側表面214との間の摩擦を低減する。
【0033】
図17~
図22は、概して、ハウジング302及びプランジャ304を含むアプリケータ300の別の実施例を描いている。アプリケータ300は、例えば、プラスチック又は同様のもので構成され得る。
【0034】
ハウジング302は、側壁306を含み、側壁306は、円筒形であり、且つ第1の端部において先端部308によって、及び第2の端部において基部310によって境界付けられる。キャビティ313は、ハウジング302内で基部310から先端部308まで延びている。先端部308は、半球形状を有し、半球形状は、実質的に同等の複数の突起又はフラップ314に分割され、間隙316がそれらの間に延びている。
図20に示されるように、突起又はフラップ314は、各々、丸みを帯びた縁部317を有し、ハウジング302の側壁306から延びて、突起又はフラップ314間の遠位端部に開口部318を形成している。4つのフラップ又は突起314が示されているが、ハウジング302の側壁から延びて先端部308を画定する突起又はフラップの数は、描かれている4つよりも多くても少なくてもよい。
【0035】
突起又はフラップ314は、必要な場合に、月経用収集器具100が先端部308を通って押し出されることを可能にするように、突起又はフラップ314が先端部308における開口部318の大きさを外方向に増大させる柔軟性を可能にするエラストマー特性を有する材料で少なくとも部分的に構成されている。アプリケータ200と同様に、突起又はフラップ314は、収集器具100の基部104及びその側壁に、リム114に移る力を加え、収集器具100を実質的に調節する必要を伴わずに、リム114を折り畳まれた状態から完全に開いた状態に広げて、膣腔とのシールを作成する。突起又はフラップ314に、それらを通して月経用収集器具100を押す力が加わらなくなると、突起又はフラップ314は、自動的に且つ瞬時に元の静止状態又は閉じた位置に戻る。
【0036】
図18~
図19に示されるように、本体302の基部310は、基部310の外周がハウジング302の側壁306の外部表面320の円周よりも広いように、外側に張り出している円筒形の形状を有する。
【0037】
図18に見られるように、アプリケータ300のハウジング302は、ハウジング302のキャビティ314を画定する内側表面322を含む。ガイドレール326は、ハウジング302の内側表面322に取り付けられるか又はそれと一体的に形成され、基部310からハウジング302の各フラップ314の頂点まで延びている。例えば
図18及び
図20に見られるように、ガイドレール326は、各突起又はフラップ314の実質的に中心に配置されている。ガイドレール326は、プランジャ304がハウジング302の先端部308における開口部318を通して月経用収集器具100を押すために使用されるときに、プランジャ304と位置合わせして、これを安定させ、ハウジング302のキャビティ324内の月経用収集器具100の挿入中、及びアプリケータ・ハウジング302のキャビティ324を通る月経用収集器具100の移動中に、アプリケータ・ハウジング302の内側表面322と接触する月経用収集器具100の表面積を低減するように構成されている。ガイドレール326は、月経用収集器具100をハウジング302の側壁306の内側表面322から遠ざけ、且つこれと接触させるように促すのを支援する突起328を含むことができる。月経用収集器具100とハウジング302の内側表面322との接触が低減することにより、収集器具100とハウジング302との間の摩擦が低減し、その結果、収集器具100は、ガイドレール326を用いない場合よりも、ハウジング302のキャビティ324の周りの移動が容易になり得る。
【0038】
ハウジング302内でプランジャ304を更に位置合わせして、これを安定させるために、柔軟性タブ330が、少なくとも部分的に、ハウジング302の側壁306の外側表面320上に、側壁306と基部310との交差部の上で固定されている。タブ330は、プランジャ324にハウジング302の先端部308に向かう方向に力が加えられて、月経用収集器具100をハウジング302の先端部308における開口部318を通して膣管内に押し込むときに、プランジャ304と相互作用してプランジャ304をハウジングキャビティ324内に維持するように構成されている。
【0039】
図21及び
図22は、一方の端部においてプランジャ先端部334によって、及び反対側の端部においてプランジャ基部336によって境界付けられる本体332を含むプランジャ304を示している。先端部334と基部336との間に直線状に延びるプランジャ本体332の外側表面は、アプリケータ・ハウジング302内でプランジャ304を安定させ、これと位置合わせするのを更に支援するために、ガイドレール326から延びる突起328と相互作用する複数の切り欠き338を含む。凹部340が、プランジャ304の先端部334からプランジャ304の基端336に向かって延びている。凹部340は、
図22に描かれているように、月経用収集器具がプランジャ304によってアプリケータ・ハウジング302に押し込まれているときに、月経用収集器具100がアプリケータ302の側壁306の内側表面322とプランジャ304の外部表面305との間に挟み付けられるか又は引っ掛かる可能性を低減するために、月経用収集器具100の少なくとも一部分、例えば、月経用収集器具100の基部104及びステム106を支持するように、収集器具様形状を有する。更に、月経用収集器具100がアプリケータ300のハウジング302の先端部308から出るとき、突起又はフラップ314と連動するプランジャ先端部334は、月経用収集器具100のボウル102が開くことを支援するように構成されている。すなわち、月経用収集器具100がアプリケータ・ハウジング302の先端部308から出るとき、突起又はフラップ314は、収集器具100の第1のリブ116及び第2のリブ118に力を加え、この力は次いで、月経用収集器具100のハウジング102及びリムに移って、月経用収集器具100のハウジング102が開くことを容易にする。
【0040】
図23A~23Cは、パンチダウン折畳みと呼ばれるものを形成するために3ステッププロセスで折り畳まれた月経用収集器具100を描いている。パンチダウン折畳みは、月経用収集器具100の直径を実質的に減少させ、月経用収集器具100がアプリケータ200、300のキャビティに挿入されるか又は膣管に直接挿入されることを可能にする。パンチダウン折畳み方法の3つのステップは、一般に、(1)折畳み、(2)巻込み、及び(3)挿入である。
【0041】
始めに、
図23Aに見られるように、折畳みステップのために、使用者は月経用収集器具100を片手に持つ。使用者の自由な手を用いて、使用者は、指を月経用収集器具100のリム114上に第1のリブ116と一直線上に置き、収集器具100の外側表面124から第2のリブ118に向かってリム114を押し下げるか又は強く押し下げて、リム114を潰し、収集器具100の側壁を部分的に潰す。力が加えられているリム114の部分がボウル102の底部104付近のボウル102の内側表面128に接触すると、使用者は次に、第1のリブ116の両側の膜112を一緒につまんで、ボウル102のキャビティ109内の所定の位置に第1のリブ116及びリム114の一部分を取り囲む折畳みを保持する。第1のリブ116の部分、及びたくし込みがないままの膜112の部分は、角部101を形成する。
【0042】
次に、
図15Bに描かれているように、使用者は、巻込みステップを行い、ここで使用者は、角部101をつかみ、ねじり/くるみを形成する第2のリブ118に向かって月経用収集器具100の周りに左又は右に巻き込む。その後、ねじり/くるみは、使用者によって握られて、月経用収集器具100の巻き込まれた部分を所定の位置に固定する。パンチダウン折畳みを完成させるために、使用者は、ねじられた/巻き込まれた月経用収集器具100をつまむ。
【0043】
完成したパンチダウン折畳みの上面図が
図15Cに示されている。この段階で、使用者は、以下に記載されるように、
図25に示されるように、月経用収集器具100をアプリケータ200の本体202に挿入し始めるか又は膣管に直接挿入し始めることができる。
【0044】
図24A~24Dは、一般にダイヤモンド折畳みと呼ばれる技法を順次描いている。一般に、ダイヤモンド折畳みは、3つのステップ、つまり、(1)折畳み、(2)巻込み、及び(3)挿入で形成される。
【0045】
折畳みステップのために、使用者は、第1のリブ116と第2のリブ118との間の中間点で収集器具100の上部リム114を押しつぶし合わせる。その後、第1のリブ116の中間点を内側に押し込み、つままれたリム114を含む月経用収集器具100の上部全体を第1のリブ116の上に折り畳む。正しく行われれば、月経用収集器具100の膜112の各側面は、
図24Aに示されるように、ダイヤモンド様形状に外側に延びて、突出した側面を形成するはずである。
【0046】
次に、
図24Bに示されるように、月経用収集器具100の突出した側面を、つままれたリム114の上部を覆って内側に巻き込み、ダイヤモンド折畳みを完成させる。
図24Cは、ダイヤモンド折畳みの概観を示しており、
図24Dは、ダイヤモンド折畳みの側面図を示している。
【0047】
ダイヤモンド折畳みを完成させた後、使用者は、アプリケータ本体202、302のキャビティ内に又は直接膣管内に月経用収集器具100を置くことができる。アプリケータ本体202、302又は膣管いずれかへの挿入を容易にするために、使用者は、ダイヤモンド折畳みがしっかりとつままれていることを確実にすることができる。折り畳まれた収集器具100をアプリケータ本体202、302に挿入するステップ及びプロセスは、パンチダウン折畳みについて上述したものと実質的に同じである。
【0048】
月経用収集器具100をアプリケータ本体202に挿入するには、
図25に示されるように、使用者は、収集器具100の上部をアプリケータ本体202の開口端部108に向け、月経用収集器具100がアプリケータ本体202のキャビティ216の遠位端部に達するまで、月経用収集器具100をアプリケータ本体202のキャビティ216内に押し込む。収集器具100を手動でアプリケータ本体202内に最後まで押し込むことができない場合、プランジャ204をアプリケータキャビティ216に挿入し、収集器具100を本体202の遠位端部に向かって押して、アプリケータ200から膣管への月経用収集器具100の移動を準備することができる。
【0049】
プランジャ204は更に、アプリケータ100内で収集器具100を方向付け、プランジャのキャビティ238内にステム106と基部104の少なくとも一部とを入れ子にするか又は配置することによって、収集器具100とハウジング202の内壁214との間の摩擦を低減するか又は最小化して、内壁214と接触する収集器具100の表面積を低減するのを支援する。アプリケータ200が収集器具100と一緒に描かれているが、アプリケータ300が代替的に使用され得ることに留意されたい。
【0050】
図26及び
図27に示されるように、アプリケータ本体202の先端部208における開口部222を通して月経用収集器具100を移動させるために、プランジャ204の基部230に力が加えられ、プランジャ204、ひいては月経用収集器具100をアプリケータ本体202の先端部208に向かって移動させる。月経用収集器具100がアプリケータ200のハウジング202の先端部208から出るとき、フラップ218と連動するプランジャ204は、月経用収集器具100の開口部が開くことを支援するように構成されている。すなわち、月経用収集器具100のリム114がアプリケータ200の先端部208の遠位端部を通って延びると、先端部208の突起又はフラップ218は引き込まれ始めて、収集器具100の基部104、側壁128、及び/又はリブ116、118、102、122に押圧力を加え、この押圧力はリム114に移って、リム114が器具100を完全に開いた状態に広がるようにする。突起又はフラップ218と収集器具100の基部104との間のこの押圧力相互作用は、使用者が収集器具100を手動で調節して、完全に開いた収集器具の状態を達成する必要性を著しく低減する。アプリケータ200の先端部208の特定の外形及び材料特性は、器具100が規則的に完全に開くことを確実にする押圧力を加える部材を作成する一方で、アプリケータ200が膣管から引き込まれるときに突起又はフラップ218が外側に撓んで戻ることを依然として可能にし、引き込みプロセスの間に器具200が収集器具100の位置を調節することを防止する。
【0051】
図28は、膣腔500内で完全に展開された月経用収集器具100を描いている。
【0052】
上記の説明及び添付の図面には多くの具体性が含まれているが、提供された詳細は、実施例の範囲を限定するものとして解釈されるべきではなく、単に実施例の特徴のいくつかを説明するものとして解釈されるべきである。説明及び図は、制限的なものとして解釈されるべきではなく、本発明に従った広範且つ一般的な教示として理解されるべきである。実施例は、特定の用語を使用して説明されてきたが、このような説明は、例示のみを目的とするものであり、同等の特徴及び用語の置換を含むがこれに限定されない、このような実施例に対する修正及び変形は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示に基づいて当業者に容易に明らかになり得ることを理解されたい。
【国際調査報告】