(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】アミューズメントパークのアトラクションに対応する、カスタマイズされた非代替性トークンのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
A63G 31/00 20060101AFI20240719BHJP
A63G 33/00 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
A63G31/00
A63G33/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024503778
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(85)【翻訳文提出日】2024-01-19
(86)【国際出願番号】 US2022037797
(87)【国際公開番号】W WO2023003996
(87)【国際公開日】2023-01-26
(32)【優先日】2021-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】ボイルズ ジェフリー スコット
(57)【要約】
アミューズメントパークのアトラクションシステムは、対話型アトラクションエリアのユーザのアクティビティを検出するように構成されるセンサーを含む。アトラクションシステムは、また、1又は複数のプロセッサを含むコントローラーを含む。1又は複数のプロセッサは、センサーからアクティビティの指示を受け取るように構成される。1又は複数のプロセッサは、また、指示を受け取ることに応じて、前記センサー又は独立したセンサーを介して、一部のデジタルメディアの取り込みを開始し、一部のデジタルメディアに関連する非代替性トークン(NFT)を作成するように構成される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アミューズメントパークのアトラクションシステムであって、
対話型のアトラクションエリアにおいてユーザのアクティビティを検出するように構成されるセンサーと、
1又は複数のプロセッサを含むコントローラーであって、前記1又は複数のプロセッサが、
前記センサーから、前記アクティビティの指示を受け取る、
前記指示を受け取ることに応じて、前記センサー又は独立したセンサーを介して、一部のデジタルメディアの取り込みを開始する、及び
前記一部のデジタルメディアに関連する非代替性トークン(NFT)を作成する
ように構成されるコントローラーとを含む、
アトラクションシステム。
【請求項2】
前記1又は複数のプロセッサは、識別センサーによって検出される識別データに基づいて、前記ユーザ及び前記ユーザに関連するメディアライブラリを識別するように構成される、請求項1に記載のアトラクションシステム。
【請求項3】
前記識別センサーは、顔認識カメラ、radio-frequency identification(RFID)センサー、運動特性センサー、又はそれらの組み合わせを含む、請求項2に記載のアトラクションシステム。
【請求項4】
前記1又は複数のプロセッサは、前記一部のデジタルメディアを、前記一部のデジタルメディアの取り込みに基づいて前記ユーザに関連する前記メディアライブラリへ送信するように構成される、請求項2に記載のアトラクションシステム。
【請求項5】
前記センサーは、前記ユーザに関連する参照オブジェクトを監視することによって、前記アクティビティを検出するように構成される複数のセンサーのうちの一つである、請求項1に記載のアトラクションシステム。
【請求項6】
前記参照オブジェクトは、前記ユーザのアカウントに関連するデータを記憶するRFIDチップを含む、請求項5に記載のアトラクションシステム。
【請求項7】
前記センサーは、前記参照オブジェクトのモーションセンサーから発せられる信号を検出するように構成される、請求項5に記載のアトラクションシステム。
【請求項8】
前記一部のデジタルメディアは、前記アクティビティを行う前記ユーザの画像又はビデオを含む、請求項1に記載のアトラクションステム。
【請求項9】
前記1又は複数のプロセッサは、前記ユーザによる前記アクティビティの検出に応じて、以前に記録されたデータを取り出すことによって、前記一部のデジタルメディアを取り込むように構成される、請求項8に記載のアトラクションシステム。
【請求項10】
前記アクティビティは、ジェスチャーのテンプレートに対応するジェスチャーを含む、請求項9に記載のアトラクションシステム。
【請求項11】
前記1又は複数のプロセッサは、拡張メディアを前記一部のデジタルメディアへ組み込むように構成される、請求項1に記載のアトラクションシステム。
【請求項12】
アミューズメントパークのアトラクションシステムを動作させる方法であって、
センサーを介して、参照オブジェクトを使用してアトラクションエリアと相互作用することを含むアクティビティを行う、アミューズメントパークのユーザの第一の指示を受け取ること、
前記第一の指示を受け取ることに応じて、コントローラーを介して第一の効果を作り出すように、前記アトラクションエリアの対話型機能を動作させること、
前記センサーを介して、前記アクティビティを行う前記ユーザ及び前記第一の効果を表し、静止画又はビデオを含む一部のメディアの取り込みを開始すること、
前記コントローラーを介して、前記静止画又はビデオに組み付けられる拡張現実(AR)要素を含む拡張メディアを、前記一部のメディアへ組み込むこと、
前記一部のメディアを、前期ユーザに関連するメディアライブラリに記憶すること、
前記ユーザは前記一部のメディアに関連する非代替性トークン(NFT)を作成したいことを示す、ユーザ入力を受け取ること、及び
前記コントローラーを介して、前記一部のメディアに関連する前記NFTを作成することを含む、方法。
【請求項13】
前記センサーを介して、前記アクティビティを行う前記ユーザの第二の指示を受け取ること、
前記ユーザが前記NFTを所有しているという第三の指示を受け取ること、
前記第二の指示及び第三の指示を受け取ることに応じて、前記コントローラーを介して、前記第一の効果と異なる第二の効果を作り出すように、前記対話型機能を動作させることとを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記第二の指示及び前記第三の指示を受け取ることに応じて、対話型エリアへのアクセスを前記ユーザへ与えるために、前記アトラクションエリアのアクセス機能を動作させることを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記対話型エリアへのアクセスを前記ユーザへ与えることは、ゲーム又はアプリケーションにおける仮想エリアへのアクセスを前記ユーザへ与えることを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記アクティビティに基づいて前記AR要素を生成することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記アクティビティとして前記参照オブジェクトで行われるジェスチャーによって定められる道筋の形状を含むように、前記AR要素を生成することを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記一部のメディアの取り込みを開始することは、以前に記録されたメディアから、メディアを選択することを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
エンターテインメントシステムであって、
対話型アトラクションエリアのユーザのアクティビティを検出するように構成されるセンサーと、
1又は複数のプロセッサであって、
センサーから、前記アクティビティの指示を受け取る、
前記指示を受け取ることに応じて、前記センサー又は独立したセンサーを介して、一部のデジタルメディアの取り込みを開始する、及び
前記一部のデジタルメディアに関連する非代替性トークン(NFT)を作成する
ように構成される、1又は複数のプロセッサを含むコントローラーと、
ゲームシステムからの要求に応じて、前記NFTを認証するように構成される認証装置とを含む、エンターテインメントシステム。
【請求項20】
コントローラーへ通信可能に結合されるゲーム機を含み、前記認証装置による前記NFTの認証に基づいて追加のコンテンツを使用可能にするように構成される前記ゲームシステムを含む、請求項19に記載のエンターテインメントシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連する出願の相互参照)
本出願は、2021年7月22日に出願された、「SYSTEMS AND METHODS FOR CUSTOMIZED NON-FUNGIBLE TOKENS CORRESPONDING TO AN AMUSEMENT PARK ATTRACTION」と題された米国仮出願第63/224,749号に対する優先権及びその利益を主張し、あらゆる目的のためにその全体が参照により、本出願に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本セクションは、以下で説明及び/又は主張する本技法の種々の様態に関係し得る技術の種々の様態を、読者へ紹介することを意図する。この解説は、本開示の種々の様態のより良い理解を容易にするために、背景情報を読者へ提供することにおいて有用であると信じられている。したがって、これらの主張は、本暴露において読まれるべきで、先行技術の採用ではないことが理解されるべきである。
【0003】
アミューズメントパークは、乗り物及びアトラクションを含む、対話型のエリアをよく含む。対話型エリアは、ユーザ入力に反応して、ユーザに対して一意のユーザ体験を作り出す効果を作り出すことができる。対話型エリアは、ゲストに対して素晴らしい記憶を作り出すことができる。このような体験及び記憶の点において、このような体験及び記憶に基づいて一意の産物を提供することが望まれると、現在認識されている。
【0004】
(簡単な説明)
当初の請求の対象の範囲に相応する一定の実施形態が、以下論じられる。これらの実施形態は、本開示の範囲を制限するように意図するものではない。さらに、本開示は、以下で説明する実施形態と類似する又は異なることがある多様な形態を包含することがある。
【0005】
ある実施形態に従って、アミューズメントパークのアトラクションシステムは、対話型のアトラクションエリアにおいて、ユーザのアクティビティを検出するように構成されるセンサーを含む。アトラクションシステムは、1又は複数のプロセッサを含むコントローラーをまた含む。1又は複数のプロセッサは、センサーから活動の指示を受け取るように構成される。1又は複数のプロセッサは、指示を受け取ることに応じて、センサー又は独立したセンサーを介して一部のデジタルメディア及びデータの取り込みを開始するように、及び非代替性トークン(NFT)としてデジタルメディア及びデータを作成するように、また構成することができる。
【0006】
ある実施形態によって、アミューズメントパークのアトラクションシステムを動作させる方法は、センサーを介して、アクティビティを行うアトラクションのユーザの第一の指示を受け取ることを含む。アクティビティは、参照オブジェクトを使用するアトラクションエリアと相互作用することを包含する。方法は、また、コントローラーを介して第一の効果を作り出すように、アトラクションエリアの対話型機能を動作させること、及び第一の効果、又はアクティビティを行うユーザ及び第一の効果を表すデジタルメディアの取り込みを開始することを含む。デジタルメディアは、静止画、ビデオ、アニメーション、GIF又は音声を含む。方法は、拡張メディアをデジタルメディアへ組み込むことを、さらに含む。拡張メディアは、デジタルメディア上に組み付けられる拡張現実(AR)要素を含む。方法は、参加者情報、達成の記録、得点記録、報酬及び実績を含む、アクティビティに関連するデータを記憶することをさらに含む。方法は、ユーザに関連するメディアライブラリにおけるデジタルメディア及び関係するデータを記憶すること、ユーザがデジタルメディアを表す非代替性トークン(NFT)を作り出したいことを示すユーザ入力を受け取ること、及び関連するデータのペイロード又はスマートコントラクトをさらに含み得るデジタルメディアを表すNFTを作成することをさらに含む。NFTは、対話型アトラクションエリアにおける進行又は実績を追跡するために、又は権利付与又は支払いのために、アトラクションシステムで使用されることがある。
【0007】
本開示のこれらの及び他の機能、様態及び利点は、同様の特徴が図面を通して同様の部分を表す添付の図面を参照しながら、次の発明を実施するための形態が読まれるときに、より良く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本開示の様態による、アミューズメントパークのアトラクションにおいて、カスタマイズされた非代替性トークンを作成するシステムの概要図である。
【
図2】本開示の実施形態による、アミューズメントパークのアトラクションにおいて、カスタマイズされた非代替性トークンを作成する方法を図示するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の1又は複数の特定の実施形態が、以下で説明される。これらの実施形態の簡潔な記述を提供するために、本明細書において実際の実装の全ての機能は説明しない。いかなるこのような実際の実装の開発において、いかなる技術又はデザインプロジェクトにおけるとして、ある実装とその他で異なりうる、システムに関する及びビジネスに関する制約に従うような開発者の特定の目的を実現するために、非常に多くの実装固有の決定がされるべきである。そのうえ、このような発明の試みは、複雑かつ時間を費やすことがあろうが、本開示の当業者にとっては、設計、製作及び製造を試みる通常の業務となり得る。
【0010】
アミューズメントパークは、相互作用される構成するアトラクションを含むことがある。そのために、アトラクションシステムの作用は、ユーザの特質及びアクションに基づいて変化することがある。例えば、アトラクションは、ユーザアクティビティに基づいて変化させることができる、環境効果を作り出す照明システム及び音声効果を含むことがある。特定の例として、ユーザは参照オブジェクト(例えば、おもちゃの剣、魔法使いの棒、又は杖)を、種々の道筋の形状で動かすことがあり、各形状(又はジェスチャー)は、(例えば、制御システムのカメラを介して)制御システムによって検出されることがあり、それに応じて、制御システムは、照明システム及び音声システムに異なる環境効果を生み出させることがある。開示する実施形態によって、アトラクションに関連するシステムは、記念品として保管することができるように、又は権利を付与するものとして使用されるように、ユーザに対してユーザカスタマイズのアイテムを作り出すことができる。例えば、アトラクションシステムは、ユーザの相互作用の結果として生成される効果を含む、アトラクションと相互作用するユーザの画像を取り込むことができる。画像は、ユーザの参照オブジェクトを含む、ユーザデバイスへ又はクラウドのユーザアカウントへ直接ダウンロードされ得るデジタル画像となることがある。しかしながら、単なるデジタル画像は、物理的な写真が与える同様の所有者であることの感覚を与えないことがある。
【0011】
非代替性トークン(NFTs)は、ブロックチェーン又はハッシュグラフを含む、分散型台帳上のデジタルデータから成る一意に識別可能な資産である。NFTsは、オフチェーンで記録することができる、並びにメタデータ及びスマートコントラクトを含むことができる、デジタルメディアファイル又は物理的なオブジェクトをしばしば含有する。スマートコントラクトは、一般的に、NFTの一部としての分散型台帳上に記録される、又はNFTの一意の識別子によって参照されるプログラム又はプロトコルを自動的に実行する。ある実施形態において、スマートコントラクトは、NFTに関連するメタデータに記憶されることがある。NFTの所有権は、ブリックチェーン又は他の分散型台帳上に記録され、移転することができ、そして参照されるデジタルメディア又は物理的なオブジェクトのトークン化のために提供する。照明可能に一意であるNFTは、物理的な写真又は収集品などの一意の物理的なオブジェクトと同様に、所有者であることの感覚を与えうる。従って、開示される実施形態は、ユーザ体験に基づいて、アミューズメントパークのアトラクションに対応する、カスタマイズされたNFTsを作成するためのシステム及び方法へ向けられる。アトラクションシステムは、ユーザにとって一意である体験の要素(例えば、パフォーマンス、ジェスチャー、実績又は創作)を含む、ユーザ又は体験の一定の要素を含み得る、一意のアクティビティ、又は個々のユーザの体験を取り込むNFTを作成することがある。NFTは、ユーザの視覚体験を向上させるために、拡張現実(AR)要素を含有することがある任意のデジタルメディアを参照する及び表すことがある。例えば、ジェスチャーは、センサーによって追跡されることがあり、ユーザのジェスチャーの道筋に特定した後追いの光効果が生成されることがある。アトラクションシステムは、ユーザに関連するファイルストレージ又はライブラリ(例えば、デジタルウォレット)において、NFTの所有を認識することができ、NFTの識別情報又は特性に基づく一定の体験を開始することができる。ユーザがNFTを所有していることを検出すると、アトラクションシステムは、かつてアトラクションを訪れたゲストに対する今までに無い体験を確実にするために、以前に見られていない効果を生成することができる。加えて、アトラクションシステムは、特定のデジタルデータを有する特定のNFTの所有において、ユーザに新しいエリアへのアクセスを認めることがある。さらに、このような体験を通して獲得されるNFTは、アミューズメントパークの外部で利用されることがある。例えば、NFTは、市場で買われる又は売られることがあり、他の体験へのアクセスを認めるために、利用されることがある。例えば、(例えば、コンソール、コンピューター、ウェブサイトなどを介して)一度信頼できることが証明されると、特定のアミューズメントパークの体験において獲得されたNFTは、アミューズメントパークの体験と(例えば、主題のような)いくつかの関係を有し得るビデオゲームにおける新しい題材(例えば、新しいレベル又は特徴)へのアクセスを許可することができる。
【0012】
以下を考慮しながら、
図1は、アミューズメントパークのアトラクション102(例えば、対話型アトラクションエリア)における、カスタマイズされた非代替性トークン(NFTs)を作成するための、アトラクションシステム100の概要図である。アミューズメントパークのアトラクション102は、1又は複数のユーザ104を相互作用的に楽しませるように構成される、娯楽的な又はテーマのある環境、乗り物、又は別の適するアトラクションとすることがある。アミューズメントパークのアトラクション102は、ユーザ104を監視するために、1又は複数のセンサー106を含むことがある。センサー106は、カメラ、赤外線カメラ、light detection and ranging(LiDAR)センサー、radio detecting and ranging(radar)センサー、radio-frequency identification(RFID)センサー、顔認識カメラ、運動特性センサー、識別センサーなどとすることができる。センサー106は、アミューズメントパークのアトラクション102の種々の位置において導入されることがある。センサー106は、体温、足取り、姿勢、顔の造り、骨格構造、発話、服装、アクセサリなどのような、ユーザ104の1又は複数の属性を検出することができる。センサー106は、ユーザ104によって行われるアクティビティをまた検出することができる。アクティビティは動作、発話されたフレーズなどとすることがある。一定の実施形態において、センサー106は、ユーザ104に関連する参照オブジェクト108(例えば、杖)の動作を監視することによって、ユーザ104の動作を検出することがある。参照オブジェクトは、追跡可能な視覚基準、RFIDチップ、モーションセンサー(例えば、加速度計)又はそれらの組み合わせを含むことがある。センサー106は、追跡可能な視覚基準を監視すること、RFIDチップからデータを受け取ること、モーションセンサーによって発される信号を検出すること、音声又は反射光を含むこと、又はそれらの組み合わせによって、参照オブジェクト108の動作を追跡することができる。他の実施形態において、センサー106は、ユーザデバイス110を介してユーザの動作を検出することができる。
【0013】
ユーザ104は、アミューズメントパークのアトラクション102の1又は複数の環境要素と相互作用するために、アクティビティを行うことができる。例えば、アミューズメントパークのアトラクション102は、環境を操作するために、対話型オブジェクト112(例えば、対話型機能)、照明システム114、音声システム116、火工術システム、触覚システム、フォグシステム、投影システム、アクチュエーター又は動作システム、サーモスタットシステム、又は(要素114及び116によって一般的に表されるような)任意の他の適するシステムを含むことがある。対話型オブジェクト112は、ユーザ104のアクティビティに応じて効果を作り出すために、複数のセンサー、アクチュエーター、照明デバイス、音声デバイスなどを含むオブジェクトとすることがある。しかしながら、対話型オブジェクト112は、また、追跡可能な機能119(例えば、RFIDチップ、一意の形状又は反射材)であるより受動的な機能とともに、オブジェクトとすることがある。ある実施形態において、対話型オブジェクト112は、データを記憶するように構成される1又は複数のRFIDチップを含むことがある。一定の実施形態において、ユーザは、参照オブジェクト108を介してアクションを行うことによって、対話型オブジェクト112を作動させることができる。例えば、ユーザ104は、空中に一定の形状113を描く(つまり、ジェスチャーを行う)ために、又は対話型オブジェクト112と接触するために、参照オブジェクト108を操作することができる。応じて、対話型オブジェクト112は、効果を作り出すことができる。効果は、動作効果、照明効果、音声効果、触覚効果、ユーザデバイス110を介して通信されるデジタル効果、又はそれらの組み合わせとすることがある。対話型オブジェクト112は、参照オブジェクト108を用いて空中に異なる形状を描くユーザ104に応じて、又は参照オブジェクト108を用いて対話型オブジェクト112の異なる箇所に接触する異なるユーザ104に応じて、異なる効果を作り出すことができる。他の実施形態において、アクティビティは、ユーザデバイス110でゲーム又はアプリケーションにおいて、部分的に又は完全にユーザによって行われる仮想のアクティビティとすることがある。例えば、アクティビティは、ユーザデバイス上のカメラを使用することを含んで、仮想のアイテムを収集すること、仮想の敵を破ること、仮想のパズルを解くこと、仮想のキャラクターを捉えることなどとすることができる。一定の実施形態において、ユーザ104のアクティビティは、照明システム114、音声システム116又はその両方によって生じる効果を誘発することができる。照明システム114は、複数の署名デバイスとすることができる。音声システム116は、複数のスピーカーとすることができる。加えて、アクティビティは、サウンドトラックを変えること、新しいエリア又はレベル117を開くことなど、アミューズメントパークのアトラクション102の環境の変化を誘発することがある。環境の効果は、コントローラー118によって動作させることができる。
【0014】
コントローラー118は、1又は複数のプロセッサ120及びメモリ122を含むことがある。1又は複数のプロセッサ120は、コンピューター実行可能コードを実行することができるコンピュータープロセッサ又はマイクロプロセッサの任意の型とすることがある。1又は複数のプロセッサ120は、以下で説明する作用を行うことができる。複数の独立したメモリ構成要素を含み得るメモリ122は、プロセッサ実行可能コード、データなどを記憶するために、メディアとして供することができる、適する製品を含むことができる。これらの製品は、本開示の技法を行うために1又は複数のプロセッサ120によって使用されるプロセッサ実行可能コードを記憶し得る、コンピューター可読メディア(例えば、メモリ又はストレージの任意の適する形態)を表すことがある。メモリ122は、データ、データの解析のための種々の他のソフトウェアアプリケーションなどを記憶するために、また使用されることがある。メモリ122は、本明細書で説明する種々の技法を行うために、1又は複数のプロセッサ120によって使用されるプロセッサ実行可能コードを記憶し得る非一時的なコンピューター可読メディア(例えば、物理的なメモリ又はストレージの任意の適する形態)を表すことがある。非一時的とは、メディアは実体であって信号でないことを単に示すこと留意されたい。
【0015】
コントローラー118は、上記の1以上の効果のうちの1つを行うように、アミューズメントパークのアトラクション102を動作させることができる。例えば、コントローラーは、対話型オブジェクト112と相互作用するために、センサー106から、アクティビティを行う(例えば、参照オブジェクト108を用いて、空中に形状113を描く)ユーザ104を示すデータ(例えば、指示)を受け取ることができる。コントローラーは、アクティビティに応じて環境効果生み出すために、対話型オブジェクト112、照明システム114、音声システム116、ユーザデバイス110又はそれらの組み合わせへ結合する及び動作することがある。一定の実施形態において、コントローラー118は、ユーザ104に関連するユーザプロファイル(例えば、ユーザアカウント)を識別するために、センサー106から受け取ったデータを利用することができる。ユーザプロファイルは、ユーザ104に関連する個人データ、遊園地の来訪歴、取引歴、実績及び得点記録、デジタルウォレットのアドレスなどを含むことがある。ユーザプロファイルのアドレス、及びユーザのデジタルウォレットのアドレスは、参照オブジェクト108のRFIDチップに記憶されることがある。一定の実施形態において、コントローラー118は、以前に獲得されたNFTに関する情報を含み得るユーザプロファイルの情報に基づいて、アミューズメントパークのアトラクションを動作させることができる。例えば、ユーザ104が過去にアミューズメントパークのアトラクション102を訪れたことがあることを示すデータ又はNFTに応じて、コントローラー118は、ユーザ104が以前に体験していない環境効果を生成するために、対話型オブジェクト112、照明システム114及び音声システム116を動作させることがある。コントローラー118は、アクティビティに応じて、メディアをまた生成することができる。
【0016】
コントローラー118は、センサー106を介するユーザ104のアクティビティに応じて、デジタルメディア124の1又は複数の部分の取り込みを開始することがある。一定の実施形態において、一部のデジタルメディア124は、ゲーム又はアプリケーションの仮想のシナリオとすることがある。ゲーム又はアプリケーションは、ユーザデバイス110又は別の適するデバイスを介して、アクセスされることがある。他の実施形態において、一部のデジタルメディア124は、アミューズメントパークのアトラクション102においてアクティビティを行うユーザ104の静止画又はビデオとすることがある。例えば、参照オブジェクト108を用いて空中に形状を描くユーザ104に応じて、コントローラー118は、アクティビティを行うユーザ104の静止画の取り込みを開始するために、センサー106のカメラを動作させることができる。一定の実施形態において、センサー106によるアクティビティの検出に応じて、以前に記録されたデータ(例えば、履歴データ)を取り出すことによって、コントローラー118は、一部のデジタルメディア124を取り込むことができる。例えば、ユーザ104の検出(例えば、特定のエリアにおけるユーザの存在の検出)において、ユーザのイメージが記録されることがあるが、取り込みのために記録されるメディアの一定の部分を指示する前に、アクティビティが行われるまで待機することがある。一定の実施形態において、アクティビティはジェスチャーとすることがあり、ジェスチャーが完了として検出されたときは、システムは、ジェスチャーのパフォーマンスの前に及び間に、イメージの取り込みへ戻ることがある。過去において一定の時間の閾値を越えたイメージは、関連するコンピューター作用を向上させるために、捨てられることがある。ジェスチャーを識別することに関して、コントローラー118は、センサー106によって取り込まれたジェスチャーが、ジェスチャーテンプレート(例えば、記憶された動作の道筋)に対応することを決定することがある。一定の実施形態において、コントローラー118は、拡張メディアを、一部のデジタルメディア124に組み込むことがある。一定の実施形態において、拡張メディアは、画像又はビデオ上で組み付けられる1又は複数の拡張現実(AR)要素126とすることがある。他の実施形態において、拡張メディアは、アクティビティに基づいて描画される図形とすることがある。例えば、AR要素126は、参照オブジェクトの運動の道筋の形状で描写されることがある。例えば、AR要素126は、参照オブジェクトによってたどられる道筋(例えば、一定時間にわたって行われるジェスチャーの形状)にわたって、ビデオ又は静止画像において描かれる輝く軌跡の図形を含むことがある。一定の実施形態において、一部のデジタルメディアが予め生成され、ユーザ104がアクティビティを行うまで、ユーザ104に与えずにおくことがある。例えば、デジタルメディアは、デジタルメディアは、アクティビティの達成に対する報酬として、ユーザによって収集されたトークン又はアニメーションの仮想のキャラクターからから成ることがある。AR要素126は、ユーザ104によって以前に体験された環境効果(例えば、114、116からの効果)に対応することもできる。例えば、ユーザ104は、環境効果の時間にユーザ104が気づかなかった仮想のキャラクターの存在を明らかにするために、AR要素126で拡張されるデジタルメディア124を通して後から示される雑音を聞く、風を感じる又は影を見ることがある。本実施形態によって、種々のデジタルメディア又はデジタルメディアの修正は、認識する、報酬を与える、ユーザアクティビティの達成を強調するたに、組み合わせて又は独立して利用されることがある。
【0017】
コントローラー118は、一部のデジタルメディア124の取り込みに基づいて、一部のデジタルメディア124を、ユーザ104に関連するメディアライブラリ128へ送ることがある。メディアライブラリは、クラウドライブラリ又はローカルライブラリ(例えば、スマートフォンに記憶されるアルバム)とすることがある。一定の実施形態において、メディアライブラリ128のアドレス又は位置は、ユーザプロファイルに関連するデータに記憶される、又は参照オブジェクト108のRFIDチップに記憶されることがある。コントローラー118は、センサー106の識別センサーによって検出される識別データに基づいて、ユーザ104を識別する、及びメディアライブラリ128を識別することがある。識別センサーは、顔認識カメラ、RFIDセンサー、運動特性センサー又はそれらの組み合わせを含むことがある。一定の実施形態において、メディアライブラリ128は、デジタルウォレットとすることがある。メディアライブラリ128は、関連するユーザプロファイルを介して、ユーザ104によってアクセス可能とすることがある。ユーザは、ユーザデバイス110のディスプレイ、アミューズメントパークのアトラクション102のディスプレイ、参照オブジェクト108ディスプレイなどを介して、一部のデジタルメディア124を見ることができる。ユーザ104は、一部のデジタルメディア124を操作するために、ユーザデバイス110又は参照オブジェクト108を介して、デジタルウォレットへアクセスすることがある。例えば、ユーザ104は、ユーザデバイス110又は参照オブジェクト108のユーザインターフェイスを介して、一部のデジタルメディア124を編集する、削除する又は保存することができる。
【0018】
コントローラー118は、一部のデジタルメディア124に関連する非代替性トークン(NFT)を作成することがある。一部のデジタルメディア124の、メディアライブラリ128への受け取りの後に、ユーザ104は、一部のデジタルメディア124を参照するNFTを作成するために、入力(例えば、ユーザ命令)を提供することができる。これは、料金の支払いを要求することができる。応じて、コントローラー118は、ユーザ命令及び他の要求(例えば、ユーザ識別情報認証、料金の支払い)に基づいて、一部のデジタルメディアに関連するNFTを作成することができる。ユーザ104は、メディアライブラリ128から一部のデジタルメディアを削除するために、又は非NFTの形式で一部のデジタルメディア124を保持するために、入力を提供することもある。一定の実施形態において、コントローラー118は、一部のデジタルメディア124とともにデジタルレシートに基づいて、NFTを作成することができる。コントローラー118は、リソースの稼働率に基づいて、作成するコストを削減するためにNFTの作成を遅らせることがある。ユーザ104は、アミューズメントパークのアトラクション102における一意の体験を表す、1又は複数のカスタマイズされたNFTを保管することができる。NFTを作成するとすぐに、コントローラー118は、NFTの所有権データを、ユーザプロファイルに関連付けることができる。
【0019】
一定の実施形態において、コントローラー118は、ユーザ104が、アミューズメントパークのアトラクション102における以前の体験を示すNFTを所有することを、検出することがある。応じて、コントローラー118は、以前に体験していない効果を生成するように、アミューズメントパーク102を動作させることができる。例えば、コントローラーは、ユーザ104によって以前に体験された第一の効果を決定するために、NFTを解析することがある。決定に応じて、コントローラー118は、ユーザが体験したことのない第二の効果を生成することができる。他の実施形態において、コントローラーは、ユーザ104に、アミューズメントパークのアトラクション102又は他のアトラクションの新しいエリア117又は新しいレベルへのアクセスを認める、ゲーム又はアプリケーションにおけるデジタルコンテンツ(例えば、新しいキャラクター、能力、レベル)を解除する、又はユーザ104に、NFTに基づいて他のコンテンツへのアクセスを認めることができる。ゲーム又はアプリケーションは、ユーザデバイス110、家庭のビデオゲーム機、計算機器などを介してアクセスされることがある。加えて、ユーザ104は、NFTを他のユーザへ売る、買う又は取引することができる。例えば、ユーザ104は、別のユーザから代わりのNFTを購入することができる。各NFT取引から、使用料が生成されることがある。ユーザ104は、アミューズメントパークのアトラクション102又はユーザが以前に訪れたことのないアトラクションにおけるコンテンツへアクセスするために、代わりのNFTを使用することができる。アトラクションシステム100は、下記の方法を動作させることがある。
【0020】
図2は、本開示に実施形態による、アミューズメントパークのアトラクションに関連する、カスタマイズされた非代替性トークンを作成する方法200を図示する。方法200の以下の記述が、特定の順番で説明されるとはいえ、方法200は、描写される順番に限定されず、代わりに方法200は、任意の適する順番で行うことができることに留意されたい。本実施形態により、この方法200(又はアルゴリズム)は、コントローラー118の1又は複数のプロセッサ120によって行うことができる。
【0021】
ブロック202において、1又は複数のプロセッサ120は、ユーザ104によって行われるアクティビティの第一の指示を受け取ることができる。第一の指示は、アクティビティ(例えば、参照オブジェクト108を用いて形状113を描くこと、参照オブジェクト108を用いて対話型オブジェクト112に触れること)を行うユーザを検出することに応じて、センサー106から受け取られることがある。第一の指示は、行われるアクティビティの型を示すことができる。アクティビティは、アミューズメントパークのアトラクション102(例えば、アトラクションエリア)と相互作用するユーザ104を表すことができる。例えば、アクティビティは、アミューズメントパークのアトラクション102のセンサーによる検出のために、(例えば、参照オブジェクトとともに)ジェスチャーを形成するユーザ104を表すことができる。ブロック202は、第一の応答を開始する(例えば、ユーザ104の記録を開始する)ために、ユーザ104の一般的なアクティビティを検出すること、及び第二の応答(例えば、効果の作動)を同様に開始するために、より特定のアクティビティ(例えば、ジェスチャーの実演)を検出することを表すことがある。
【0022】
ブロック204において、1又は複数のプロセッサ120は、第一の効果を作り出すために、アミューズメントパークのアトラクション102(例えば、アトラクションエリア)の対話型機能を動作させることがある。ブロック202によって概して表されるように、第一の効果は、ユーザ104によって行われるアクティビティ(例えば、ジェスチャーのテンプレートに対応するジェスチャーを完成させること)の第一の指示に応じて作り出されることがある。一定の実施形態において、1又は複数のプロセッサ120は、第一の効果を作り出すために、対話型オブジェクト112、照明システム114、音声システム116、別の適する効果システム、又はそれらの組み合わせを動作させることができる。一定の実施形態において、第一の効果は、ゲーム又はアプリケーションにおいて仮想的に作り出されるデジタル効果とすることがある。ユーザは、ユーザデバイス110又は別の適するデバイスを介して、ゲーム又はアプリケーションにおいて第一の効果を体験することができる。
【0023】
ブロック206において、1又は複数のプロセッサ120は、一部のデジタルメディア124(例えば、一部のメディア)の取り込み又は収集を開始することがある。仮想の資産(例えば、仮想のキャラクター、仮想のトークン)の収集、又は収集された仮想の資産を表すNFTの作成は、触覚に関する振動などによって、参照オブジェクト108又はユーザデバイス110を通してユーザへ譲られることがある。一部のデジタルメディアは、ユーザ104の一意の体験を表すために、カスタマイズされることがある。一定の実施形態において、一部のデジタルメディアは、ゲーム又はアプリケーションにおけるゲーム中の動作の仮想の静止画又はビデオとすることがある。別の形態において、第一の効果と同様に、一部のデジタルメディアは、アクティビティを行うユーザ104の静止画又はビデオとすることがある。例えば、ユーザ104は、参照オブジェクト108を使用して空中に形状113を描くことができる。センサー106のカメラは、空中に形状113を描くユーザ104、及び対応する効果の動画を取り込むことができる。効果は、メディア上に描写される仮想のキャラクター又はオブジェクトの出現とすることがあり、仮想のキャラクター又はオブジェクトを表すデジタルメディアは、ユーザによって、ユーザデバイス110、参照オブジェクト108を通して、又は関連するユーザのメディアライブラリ128内で、取り込まれる又は収集されることがある。一定の実施形態において、1又は複数のプロセッサ120は、以前に記録されたメディアから、一つのデジタルデバイスを選択することがある。1又は複数のプロセッサ120は、ユーザアクティビティの検出、行われるアクティビティの第一の指示、第一の効果の製作又は他のトリガーに基づいて、デジタルメディア124の取り込みを開始することがある。この処理は、取り込みのために予め記録されたデータを選択すること、及び/又は検出されたユーザアクティビティに基づいて記録を開始すること、又は他の作用(例えば、効果又は乗り物の高スリルな部分の開始)を含むことがある。
【0024】
ブロック208において、1又は複数のプロセッサ120は、拡張メディアを、一部のデジタルメディア124へ組み込むことがある。一定の実施形態において、拡張メディアは、静止画又はビデオ上で組み付けられる拡張現実(AR)要素126とすることがある。AR要素は、アクティビティに基づいて生成されることがある。例えば、AR要素126は、アクティビティの際に、参照オブジェクト108の運動を介して行われるジェスチャーによって定められる道筋の形状(例えば、形状113)を含むことがある。これは、一部のデジタルメディア124へ没入効果を提供し、記憶刺激のための、より影響力があり信頼できるデバイスを提供することによって、ユーザ104への価値を増大することができる。例えば、ユーザ104は、画像が取り込まれるときに、拡張現実を体験していることがあり、テーマのあるキャラクター(例えば、悪役)は、ユーザ104が装着しているARゴーグルを介して、ユーザ104の前に存在するように描写される一部のデジタルメディア124は、テーマのあるキャラクターを、場面において出現しているように(例えば、ユーザ104がテーマのあるキャラクターに気づいた位置において)、AR要素とともに修正されることがある。
【0025】
ブロック210において、1又は複数のプロセッサ120は、一部のデジタルメディア124を、メディアライブラリ128に記憶することができる。メディアライブラリ128は、ユーザ104に関連するユーザプロファイルに関連付けられることがある。一定の実施形態において、ユーザ104は、ユーザプロファイルに関連するログイン情報を使用して、ユーザデバイス110を介して、メディアライブラリ128へアクセスすることができる。ユーザは、認証テストに合格することによって、メディアライブラリ128へアクセスすることができる。認証テストは、生体認証入力、個人データ照会などを含むことがある。
【0026】
ブロック212において、1又は複数のプロセッサ120は、ユーザ104が、一部のデジタルメディア124に関連する非代替性トークン(NFT)の作成を望むかどうかの入力を受け取ることができる。ユーザは、ユーザ104が、一部のデジタルメディア124に関連するNFTの作成を望むかどうかを入力するために、ユーザプロファイル及びメディアライブラリに関連するデバイス(例えば、ユーザデバイス110)を誘発することがある。ユーザが、一部のデジタルメディア124に関連するNFTを作成することを望まない場合、方法はブロック214へ進む。ユーザが、一部のデジタルメディア124に関連するNFTを作成することを望む場合、方法はブロック220へ進む。
【0027】
ブロック214において、1又は複数のプロセッサ120は、ユーザが、一部のデジタルメディア124を保存する、又は一部のデジタルメディアを削除することを望むかどうかを決定する入力を受け取ることがある。ユーザが、一部のデジタルメディア124を保存することを望む場合、方法はブロック216へ進む。ユーザが、一部のデジタルメディア124の保存を望まない場合、方法はブロック218へ進む。
【0028】
ブロック216において、1又は複数のプロセッサ120は、一部のデジタルメディア124を保存することができる。一定の実施形態において、一部のデジタルメディア124は、メディアライブラリ128へ保存されることがある。
他の実施形態において、一部のデジタルメディア124は、アトラクションシステム100の外部のライブラリへ保存されることがある。
【0029】
ブロック218において、1又は複数のプロセッサ120は、一部のデジタルメディア124を削除することがある。一定の実施形態において、ユーザが一部のデジタルメディアを保存することを望むという入力に応じて、1又は複数のプロセッサ120は、一部のデジタルメディア124を、一時的にデジタルのごみ箱へ保存することができる。一時的な時間の間に、ユーザ104は、一部のデジタルメディア124を取り出し、それをメディアライブラリ128へ保存することがある。期間の終わりにおいて、1又は複数のプロセッサは、一部のデジタルメディア124を、永久に削除することがある。
【0030】
ブロック220において、1又は複数のプロセッサ120は、一部のデジタルメディア及び任意の関係するデータに関連するNFTを作成することがある。1又は複数のプロセッサ120は、一部のデジタルメディアを記録することによって、ブロックチェーン、ハッシュグラフ、又は類似の分散型台帳技術に関連する分散型台帳にNFTを作成することがある。1又は複数のプロセッサ120は、NFTに関連するデータ(例えば、所有権データ、メタデータ、パフォーマンスデータ、スマートコントラクト)を、メディアライブラリ128又はユーザプロファイルに関連するデータベースに記憶することがある。NFTを作成すること、又はNFTが作成された跡に移転することに対して、料金が要求され得ることに留意されたい。料金の支払いは、ユーザアカウントなどを通して、若しくはステップ212、220又は異なるステップの一部として行われることがある。
【0031】
ブロック222において、1又は複数のプロセッサ120は、行われるアクティビティの第二の指示を受け取る。第二の指示は、NFTの作成に続く二回目のアクティビティ(例えば、参照オブジェクト108で形状113を描くこと、参照オブジェクト108で対話型オブジェクト112に触れること)を行うユーザを検出することに応じて、センサー106によって送られることがある。第二の指示は、行われるアクティビティの型を示すことがある。一定の実施形態において、第二の指示は、ユーザ104が、ブロック202において検出されたアクティビティと異なる別のアクティビティを行ったことを示すことがある。
【0032】
ブロック224において、1又は複数のプロセッサ120は、ユーザが、以前に作成されたNFTを所有しているという第三の指示を受け取ることがある。1又は複数のプロセッサ120は、メディアライブラリ128、ユーザプロファイルに関連するデータベースなどを横断することによって、第三の指示を受け取ることがある。一定の実施形態において、第三の指示は、ユーザ104が複数のNFTを所有することを示すことがある。第三の指示は、ユーザ104が体験したことのある1又は複数のアトラクション体験、及びユーザ104がアクセスを有する1又は複数の未体験のアトラクション体験を示すことがある。
【0033】
ブロック226において、1又は複数のプロセッサは、ロックされたコンテンツを使用可能にすることがある。一定の実施形態において、第二の指示及び第三の指示を受け取ることに応じて、1又は複数のプロセッサ120は、第二の効果を作り出すためにアミューズメントパークのアトラクション102の対話型機能を動作させることがある。第二の効果は、ブロック204において説明される第一の効果と異なることがある。1又は複数のプロセッサ120は、第二の効果を作り出すために、対話型オブジェクト112、照明システム114、音声システム116、別の適する効果システム又はそれらの組み合わせを動作させることがある。一定の実施形態において、第二の効果は、ゲーム又はアプリケーションにおいて仮想的に作り出されるデジタル効果とすることがある。ユーザは、ユーザデバイス110を介して、家庭ビデオゲーム機、アミューズメントパークのアトラクション102のコンピューティングデバイス、ゲーミングシステムの別の型などを介して、ゲーム又はアプリケーションで第二の効果を体験することがある。例えば、認証装置(例えば、1又は複数のプロセッサ120と通信することがあるコンピューターベースのシステム、及びゲーミングシステム)は、ユーザアカウントのNFTの信頼性を確認するために動作することがあり、(確認された認証において)認証装置と通信するコンソール上のビデオゲームにおける新しいレベルへのアクセスを容易にする他の実施形態において、第二の指示及び第三の指示を受け取ることに応じて、1又は複数のプロセッサ120は、ユーザ104へ対話型エリアへのアクセスを与えるように、アミューズメントパークのアトラクション102のアクセス機能を動作させることがある。その他の実施形態において、第二の指示及び第三の指示を受け取ることに応じて、1又は複数のプロセッサ120は、ユーザ104に、対話型エリアへのアクセスを与えるために、アミューズメントパークのアトラクション102のアクセス機能を動作させることがある。アクセス機能は、ロックされた扉、エリアの視認性を制御する煙霧機などとすることがある。対話型エリアは、アミューズメントパークのアトラクション102の物理的なエリア(例えば、新しいエリア又はレベル117)、又はゲーム又はアプリケーションの仮想のエリアとすることがある。さらなる実施形態において、第二の指示又は第三の指示に応じて、1又は複数のプロセッサ120は、物理的なエリア又は仮想のエリアへのユーザ104のアクセスを認めることがある。
【0034】
本開示の一定の機能のみが本明細書において図示及び説明されるが、多くの修正及び変更が、当業者に思い浮かぶであろう。よって、添付の特許請求の範囲は、本開示の本質の範囲内として全てのこのような修正及び変化を包含することを意図すると理解されるべきである。
【0035】
本明細書で公開及び請求する技術は、抽象的、無形的、又は単に理論的ではないような、本技術領域を明らかに向上させる実践的な特質の有形物及び具体例に参照され適用される。さらに、本明細書の終わりに添付される任意の特許請求の範囲が、「[機能]を[実施]する手段…」又は「[機能]を[実施]するステップ…」として指定される1又は複数の要素を含む場合、このような要素は、米国特許法第112条(f)の下で解釈されるべきである。しかしながら、いかなる他の手法において指定される要素を含む任意の特許請求範囲に対して、このような要素は、米国特許法第112条(f)の下で解釈されるべきでないと意図される。
【国際調査報告】