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特表2024-527887ターゲット物体の寸法を測るためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】ターゲット物体の寸法を測るためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G01B 21/04 20060101AFI20240719BHJP
   G06T 7/62 20170101ALI20240719BHJP
【FI】
G01B21/04
G06T7/62
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504162
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(85)【翻訳文提出日】2024-03-01
(86)【国際出願番号】 US2022037788
(87)【国際公開番号】W WO2023003991
(87)【国際公開日】2023-01-26
(31)【優先権主張番号】17/384,212
(32)【優先日】2021-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519047200
【氏名又は名称】ゼブラ テクノロジーズ コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Zebra Technologies Corporation
【住所又は居所原語表記】3 Overlook Point, Lincolnshire, Illinois 60069, United States of America
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100107537
【弁理士】
【氏名又は名称】磯貝 克臣
(72)【発明者】
【氏名】トリマウィタナ ラヴィーン ティー
【テーマコード(参考)】
2F069
5L096
【Fターム(参考)】
2F069AA04
2F069AA31
2F069AA66
2F069DD19
2F069GG04
2F069HH09
2F069JJ01
2F069QQ05
5L096AA09
5L096DA02
5L096FA64
5L096FA66
5L096GA06
5L096GA51
(57)【要約】
本方法は、センサからターゲット物体を表す深度データを取得する工程と、当該深度データに適合するモデルを選択する工程と、前記深度データの各データ点に対して、前記センサの位置から当該データ点までのレイを定義して、当該レイに沿った当該データ点から前記モデルまでの距離に基づいて誤差を決定する工程と、前記深度データが、決定された誤差に基づいて、前記モデルに対する類似性閾値を満たさない場合、新しいモデルを選択し、当該新しいモデルに基づいて前記深度データの誤差決定を繰り返す工程と、前記深度データが、前記モデルに対する類似性閾値を満たす場合、当該モデルを前記ターゲット物体を表すものとして選択する工程と、前記ターゲット物体を表す当該選択されたモデルを出力する工程と、を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲット物体の寸法を測る方法であって、
前記ターゲット物体を表す深度データを決定するように深度センサを制御する工程と、
前記深度データに基づいて物体モデルを選択する工程と、
前記深度データの各データ点に対して、前記センサの位置から前記データ点までのレイを定義する工程、及び、前記データ点から前記レイと前記物体モデルとの交点までの距離に基づいて誤差を決定する工程と、
1または複数の決定された誤差を集積する工程と、
前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たす時、当該物体モデルを前記ターゲット物体を表すものとして選択する工程と、
前記選択された物体モデルに基づいて物体の寸法を決定する工程と、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記モデルは、前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
誤差閾値と前記データ点の前記誤差とに基づいて、各データ点をインライアーまたはアウトライアーとして分類する工程
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記センサからの前記データ点の距離に基づいて、前記データ点のための前記誤差閾値を選択する工程
を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記深度データの閾値パーセンテージがインライアーとして分類される時、前記深度データは前記類似性閾値を満たすと判定される
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記新しいモデルは、インライアーとして分類された前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項7】
1または複数の更なるセンサから、前記ターゲット物体を表す更なる深度データを取得する工程と、
各データ点に対して、当該データ点についてのソースセンサを決定する工程と、
を更に備え、
前記レイは、前記データ点についての前記ソースセンサの位置から定義される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記モデルを出力する工程は、更に、
前記選択されたモデルを表示する工程と、
前記選択されたモデルをナビゲーションモジュールに送信して、モバイルオートメーションシステムが前記ターゲット物体を考慮してナビゲートすることを許容する工程と、
のうちの1または複数を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記集積された1または複数の決定された誤差に基づいて、前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たさない場合、新しい物体モデルを選択して当該新しい物体モデルに基づいて前記深度データの各データ点について前記誤差の決定を繰り返す工程
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
ターゲット物体を表す深度データを取得するように構成された深度センサと、
メモリと、
前記深度センサ及び前記メモリと相互接続されたプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記ターゲット物体を表す深度データを決定するように前記深度センサを制御し、
前記深度データに基づいて物体モデルを選択し、
前記深度データの各データ点に対して、前記センサの位置から前記データ点までのレイを定義して、前記データ点から前記レイと前記物体モデルとの交点までの距離に基づいて誤差を決定し、
1または複数の決定された誤差を集積し、
前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たす時、当該物体モデルを前記ターゲット物体を表すものとして選択し、
前記選択された物体モデルに基づいて物体の寸法を決定する
ように構成されている
ことを特徴とする装置。
【請求項11】
前記モデルは、前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記プロセッサは、更に、誤差閾値と前記データ点の前記誤差とに基づいて各データ点をインライアーまたはアウトライアーとして分類するように構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記プロセッサは、更に、前記センサからの前記データ点の距離に基づいて前記データ点のための前記誤差閾値を選択するように構成されている
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記深度データの閾値パーセンテージがインライアーとして分類される時、前記深度データは前記類似性閾値を満たすと判定される
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項15】
前記新しいモデルは、インライアーとして分類された前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記プロセッサは、更に、1または複数の更なるセンサから前記ターゲット物体を表す深度データを取得して、各データ点に対して当該データ点についてのソースセンサを決定するように構成されており、
前記レイは、前記データ点についての前記ソースセンサの位置から定義される
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記選択されたモデルを受信してモバイルオートメーションシステムが前記選択されたモデルを考慮してナビゲートするためのパスを決定するように構成されたナビゲーションモジュール
を更に備えたことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項18】
前記集積された1または複数の決定された誤差に基づいて、前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たさない場合、前記プロセッサは、更に、新しい物体モデルを選択して当該新しい物体モデルに基づいて前記深度データの各データ点について前記誤差の決定を繰り返すように構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
サンプルコンセンサスモデルフィッティングが、ターゲット物体のためのモデルを決定するために使用され得る。このようなモデルフィッティング方法は、しばしば、データ点をモデルのインライアー(内側値)またはアウトライアー(外れ値)として分類するために、固定された誤差限界を使用する。しかしながら、これらの方法は、データを取得するために使用されるセンサの不正確さ、特にセンサの視野のエッジ近傍での不正確さ、を考慮しない可能性がある。
【発明の概要】
【0002】
添付の図面は、以下の詳細な説明と共に、本明細書に組み込まれて本明細書の一部を形成し、特許請求される発明を含む概念の実施形態を更に説明するのに役立ち、また、それら実施形態の様々な原理及び利点を説明するのに役立つ。添付図面において、同様の参照符号は、別個の図面を通して同一または機能的に類似の要素を指している。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1図1は、ターゲット物体の寸法を測るためのシステムの概略図である。
【0004】
図2図2は、図1の検出装置の特定の内部ハードウェア構成要素のブロック図である。
【0005】
図3図3は、ターゲット物体の寸法を測る方法のフローチャートである。
【0006】
図4図4は、図3の方法のブロック320、325におけるレイ定義及び誤差決定の例示的な実行を示す概略図である。
【0007】
図5図5は、図3の方法のブロック325における誤差決定に基づいて定義される例示的なインライアー包絡線の概略図である。
【0008】
図6図6は、図3の方法のブロック320、325におけるレイ定義及び誤差決定の別の例示的な実行を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
当業者は、図面内の要素は簡潔及び明瞭に示されていて、必ずしも一定縮尺で描かれていない、ということを理解するであろう。例えば、図面内の幾つかの要素の寸法は、本発明の実施形態の理解を改善することを助けるべく、他の要素と比較して誇張されている可能性がある。
【0010】
装置及び方法の構成要素は、適切な場合、図面内で従来の符号によって示されており、当該図面は、詳細に関する開示を不明瞭にしないように、本発明の実施形態を理解することに関連する特定の詳細のみを示しており、当該詳細に関する開示は、本明細書の記載の利益を受ける当業者にとって容易に明らかである。
【0011】
本明細書に開示される実施例は、ターゲット物体の寸法を測る方法であって、前記ターゲット物体を表す深度データを決定するように深度センサを制御する工程と、前記深度データに基づいて物体モデルを選択する工程と、前記深度データの各データ点に対して、前記センサの位置から前記データ点までのレイを定義する工程、及び、前記データ点から前記レイと前記物体モデルとの交点までの距離に基づいて誤差を決定する工程と、1または複数の決定された誤差を集積する工程と、前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たす時、当該物体モデルを前記ターゲット物体を表すものとして選択する工程と、前記選択された物体モデルに基づいて物体の寸法を決定する工程と、を備えたことを特徴とする方法に向けられている。
【0012】
本明細書に開示される更なる実施例は、ターゲット物体を表す深度データを取得するように構成された深度センサと、メモリと、前記深度センサ及び前記メモリと相互接続されたプロセッサと、を備え、前記プロセッサは、前記ターゲット物体を表す深度データを決定するように前記深度センサを制御し、前記深度データに基づいて物体モデルを選択し、前記深度データの各データ点に対して、前記センサの位置から前記データ点までのレイを定義して、前記データ点から前記レイと前記物体モデルとの交点までの距離に基づいて誤差を決定し、1または複数の決定された誤差を集積し、前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たす時、当該物体モデルを前記ターゲット物体を表すものとして選択し、前記選択された物体モデルに基づいて物体の寸法を決定するように構成されていることを特徴とする装置に向けられている。
【0013】
図1は、本開示の教示に従ってターゲット物体の寸法を測る(決定する)ためのシステム100を示す。当該システム100は、当該実施例では無線リンクを含むものとして示されている通信リンク107を介してコンピューティングデバイス104(本明細書では検出デバイス104または単にデバイス104とも称される)と通信するサーバ101を備えている。例えば、リンク107は、1または複数のアクセスポイント(図示せず)によって展開される無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)によって提供され得る。他の実施例では、サーバ101は、デバイス104から遠隔に位置し、従ってリンク107は、インターネットやモバイルネットワーク等の1または複数の広域ネットワークを含み得る。
【0014】
システム100、より具体的にはデバイス104は、空間112(当該空間の壁及び床を含む)、棚116などの当該空間112内の構造的特徴、あるいは、ボックス120等の当該空間112内の物体、等の1または複数の物体の寸法を測る(決定する)ように展開される。当該デバイス104は、モバイルオートメーションシステムが空間112を横断することを許容するナビゲーションデバイス、または、ナビゲーションデバイスのコンポーネント(構成要素)、であり得る。例えば、モバイルオートメーションシステムは、小売施設の通路を横断して、価格を更新したり、在庫を確認したり、等する場合がある。従って、デバイス104は、空間112内でのナビゲーションを許容するために、棚116または他の通路特徴、並びに、空間112の壁及び床、を検出及びモデル化し得る。更に、デバイス104は、ボックス120などの障害物を検出及びモデル化し得て、モバイルオートメーションシステムがそのような障害物を回避するようにナビゲートすることを許容し得る。他の実施例では、デバイス104は、ボックス120などの障害物のサイズ及び形状を決定するための寸法測定デバイスまたは寸法測定デバイスのコンポーネント(構成要素)であり得る。例えば、デバイス104は、輸送及び物流施設に展開(配備)され得て、出荷前の荷物の寸法を決定し得る。理解されるように、デバイス104は、ターゲット物体を正確に検出及びモデル化するために他の使用ケースにも展開(配備)され得る。
【0015】
ターゲット物体を検出及びモデル化するために、デバイス104は、ランダムサンプルコンセンサス(RANSAC)法、または、他の適切なサンプルコンセンサスフィッティング方法、を採用して、関連するデータ点を使用してターゲット物体をモデル化し得て、一方、最終的なモデルの選択に影響しないように外側のデータ点を無視し得る。伝統的には、このような方法は、物体モデルを選択し、各データ点から当該モデルまでの直交距離を使用して、所与のデータ点の誤差を決定し得る。但し、深度センサは、一般に、視野の中心付近では精度が高くなるが、視野のエッジ乃至周縁では精度が低くなる。従って、そのような誤差判定は、深度センサの視野の外側範囲近くの除外されるべきデータ点を含み得る。
【0016】
従って、以下で更に詳細に説明されるように、デバイス104は、センサの位置からデータ点まで定義されるレイ(半直線)に沿って各データ点の誤差を決定する。従って、同一の閾値を使用した誤差判定が、深度センサの視野のエッジの近傍では、これらの領域での深度センサの精度の低下に対応するために、より厳密になるであろう。
【0017】
次に、図2を参照して、コンピューティングデバイス104の特定の内部コンポーネントが図示されている。デバイス104は、メモリ204等の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体と相互接続されたプロセッサ200を含む。メモリ204は、揮発性メモリ(ランダムアクセスメモリ、すなわちRAM、等)及び不揮発性メモリ(読み取り専用メモリ、すなわちROM、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ、すなわちEEPROM、フラッシュメモリ、等)の組合せを含む。プロセッサ200及びメモリ204は、各々、1または複数の集積回路を有し得る。
【0018】
メモリ204は、プロセッサ200による実行のためのコンピュータ可読命令を記憶(格納)する。特に、メモリ204は、寸法決定アプリケーション208を記憶し、これは、プロセッサ200による実行時に、以下でより詳細に説明されるデバイス104のターゲット(目標)の寸法決定動作に関連する様々な機能を実行するようにプロセッサ200を構成する。当該アプリケーション208は、別個のアプリケーションのスイート(一揃い)としても実装され得る。
【0019】
当業者は、プロセッサ200によって実装される機能が、他の実施形態において、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)や特定用途向け集積回路(ASIC)等の1または複数の特別に設計されたハードウェア構成要素及びファームウェア構成要素によっても実装され得ることを理解するであろう。一実施形態では、プロセッサ200は、それぞれ、本明細書で説明される寸法決定動作の処理速度を高めるために、ASICやFPGA等の専用論理回路を介して実装され得る専用プロセッサであり得る。
【0020】
メモリ204はまた、ターゲットの寸法決定動作のための規則及びデータを記憶(格納)するレポジトリ212を記憶する。例えば、レポジトリ212は、誤差閾値、インライアーパーセンテージ閾値、及び、ターゲットの寸法決定動作のための他の関連データ、を記憶し得る。
【0021】
デバイス104は、当該デバイス104がサーバ101などの他のコンピューティングデバイスとデータを交換することを可能にする通信インタフェース216をも含む。通信インタフェース216は、プロセッサ200と相互接続されており、デバイス104がリンク107を介してサーバ101等の他のコンピューティングデバイスと通信することを許容する適切なハードウェア(例えば、送信機、受信機、ネットワークインタフェースコントローラ、等)を含む。通信インタフェース216の具体的なコンポーネント(構成要素)は、デバイス104がそれを介して通信するネットワークまたは他のリンクのタイプに基づいて選択される。デバイス104は、例えば、通信インタフェースを使用してリンク107を介してサーバ101と通信し、データをサーバ101に送信するように構成され得る。
【0022】
デバイス104は、プロセッサ200と相互接続された深度センサ220を更に含む。プロセッサ200は、深度センサ220を制御して、空間112、棚116、箱120等のターゲットを表すデータを捕捉するように、有効化される。例えば、深度センサ220は、深度データを捕捉することが可能な3Dデジタルカメラ、1または複数のLIDARセンサ、立体画像システム、等であり得る。
【0023】
デバイス104は、1または複数の入力及び/または出力デバイス224を更に含み得る。入力デバイス224は、オペレータからの入力を受信するための、1または複数のボタン、キーパッド、タッチ感知表示画面、等を含み得る。出力デバイス224は、オペレータに出力またはフィードバックを提供するための、1または複数の表示画面、音発生器、バイブレータ、等を更に含み得る。
【0024】
幾つかの実施例では、デバイス104は、ターゲット物体の選択された物体モデルを更なる動作のために使用するように、追加のモジュール(不図示)を更に含み得る。例えば、デバイス104は、選択された物体モデルを考慮して、モバイルオートメーションシステムがナビゲートするべき経路を決定するように構成されたナビゲーションモジュールを含み得る。代替的または追加的に、デバイス104は、選択された物体モデルに基づいてターゲット物体の寸法を更に決定するように構成された寸法決定モジュールを含み得る。
【0025】
次に、図3を参照して、デバイス104によって実装される機能が、より詳細に説明される。図3は、ターゲット物体の寸法を決定する(測る)方法300を示す。当該方法300は、システム100における、特にはデバイス104による、アプリケーション208の実行を介した、当該方法の実行と関連して説明される。特に、方法300は、図1及び図2のコンポーネントを参照して説明される。他の実施例では、方法300は、サーバ101等の他の適切なデバイスまたはシステムによって実行され得る。
【0026】
方法300は、ブロック305で開始され、そこで、センサ220が、寸法決定されるターゲット物体を含むシーンを表す深度データを取得する。例えば、ターゲット物体は、空間112の壁及び/または床、棚116の表面、または箱120、であり得る。深度データは、点群、すなわち、各々がセンサ220からの当該データ点の距離または深さを表すデータ点の集合、であり得る。深度データは、ターゲット物体の検出及びモデル化に関連するデータ点だけでなく、ターゲット物体のモデリングに寄与しないターゲット物体の周囲環境を表す追加のデータ点をも含んでしまう。
【0027】
ブロック310において、プロセッサ200は、ブロック310で取得された深度データにフィットする(適合する)物体モデルを選択する。すなわち、プロセッサ200は、データ点を当該物体モデルに大まかに一致させる物体モデルを選択する。物体モデルは、例えば、線、平面、直方体、または、点群の全体形状にフィットする他の幾何学的形状、であり得る。他の実施例では、プロセッサ200は、深度データ内の全てのデータ点に基づいて物体モデルを選択するのではなく、まず深度データのサブセットを選択して当該サブセットに基づいて物体モデルを選択し得る。
【0028】
物体モデルを選択した後、プロセッサ200は、物体モデルの深度データに対する全体的な類似性を判定し得て、選択された物体モデルが深度データを十分に表すか否か、を判定し得る。特に、全体的な類似性を判定するために、プロセッサ200は、まず、物体モデルに対する各データ点の誤差を決定し得る。
【0029】
従って、ブロック315において、プロセッサ200は、深度データからデータ点を選択する。特に、プロセッサ200は、誤差が未だ計算されていないデータ点を選択する。
【0030】
ブロック320において、プロセッサ200は、センサ220の位置から選択されたデータ点までのレイ(半直線)を定義する。すなわち、プロセッサ200は、検出されたデータ点とセンサ220との間の既知の空間関係に基づいて、メモリ204からセンサ220の位置を取得し得る。次いで、当該レイが、取得された位置と選択されたデータ点とから定義され得る。
【0031】
幾つかの実施例では、深度データは、複数のセンサ220から取得されてもよい。例えば、デバイス104自体が複数のセンサ220を含み得るし、あるいは、深度データが、同時の位置特定及びマッピング(SLAM)実装等において、複数の異なるデバイス104からのデータ点の蓄積であり得る。このような実施例では、レイを定義する前に、プロセッサ200は、まず、選択されたデータ点のソースセンサを識別し得る。次に、プロセッサ200が、当該ソースセンサの位置から当該データ点までのレイを定義し得る。
【0032】
ブロック325において、プロセッサ200は、ブロック320で定義されたレイに沿ったデータ点から物体モデルまでの距離に基づいて、当該データ点の誤差を決定する。すなわち、プロセッサ200は、まず、レイと物体モデルとの間の交点を決定し得る。次に、プロセッサ200は、例えば2点間のユークリッド距離に基づいて、当該交点とデータ点との間の距離を計算する。この距離が、当該データ点の誤差として定義され得る。プロセッサ200は、更なる処理のために、決定された誤差をリポジトリ212に記憶(格納)し得る。
【0033】
例えば、図4は、センサ220によって捕捉された例示的な深度データ400を示す。深度データ400は、(複数の)データ点404を含み、そのうちの3つの例示的なデータ点404-1、404-2、404-3(総称的に(単数の)データ点404として、及び、集合的に(複数の)データ点404として、称される。この命名法は、本明細書の他の場所でも使用される)が特に注目される。プロセッサ200は、物体モデル408を深度データ400にフィット(適合)させる。この実施例では、物体モデル408は線である。例えば、深度データ400及び物体モデル408は、物体または表面のエッジを表し得る。理解されるように、他の実施例では、床や壁や他の表面を表す平面、箱を表す直方体、あるいは、他の幾何学的物体など、他の物体モデルが考慮される。
【0034】
プロセッサ200は、センサ220の既知の構成と、センサ220に対する検出された深度データ400と、に基づいて、センサ220が位置412に位置していることを判定し得る。従って、ブロック320において、プロセッサ200は、位置412から選択されたデータ点までのレイ416を定義する。この実施例では、データ点404-1、404-2、404-3にそれぞれ対応する3つのレイ416-1、416-2、416-3が図示されている。次いで、プロセッサ200は、データ点404と、レイ416と物体モデル408とのそれぞれの交点と、の間の距離を決定し得る。これらの距離は、それぞれ、データ点404-1、404-2、404-3の誤差420-1、420-2、420-3を表す。
【0035】
幾つかの実施例では、ブロック325で選択されたデータ点の誤差を決定することに加えて、プロセッサ200は、付加的に、ブロック310で選択された物体モデルのインライアーまたはアウトライアーとしてデータ点を分類し得る。例えば、データ点は、当該データ点の決定された誤差に基づいて、インライアーまたはアウトライアーとして分類され得る。プロセッサ200は、データ点の誤差を(例えば、メモリ204から取得された)誤差閾値と比較し得る。誤差が誤差閾値を超える場合、プロセッサ200は当該データ点をアウトライアーとして分類する。誤差が誤差閾値を下回る場合、プロセッサ200は当該データ点をインライアーとして分類する。
【0036】
当該誤差がセンサ220の位置から当該データ点までのレイに沿って定義されるため、インライアーの包絡線は、センサ220の視野のエッジ近傍で狭く、センサ220の視野の中心に向かって広くなる。例えば、図5を参照すると、誤差閾値を表す包絡線500の概略図が示されている。当該包絡線500内のデータ点(黒丸で表す)は、インライアーとして分類され、当該包絡線の外側のデータ点(円の輪郭として表す)は、アウトライアーとして分類される。
【0037】
従って、センサ220の視野の中心近傍にある物体モデルから所定の直交距離を有するデータ点は、インライアーとして分類され得る一方、物体モデルからの直交距離は同一であるがセンサ220の視野のエッジに近いデータ点は、アウトライアーとして分類され得る。すなわち、レイトレース誤差は、センサ220の視野の中心近くでより高い直交距離誤差閾値を提供し、センサ220の視野のエッジ近くでより低い直交距離誤差閾値を提供する。これは、センサ220によって検出される深度測定の精度と一致している。一般に、センサ220は、その視野の中心に近いほど精度が高く、その視野のエッジに近いほど精度が低い。
【0038】
他の実施例では、データ点を分類するために使用される所定の(一定の)誤差閾値を有するのではなく、センサ220からのデータ点の距離に基づいて誤差閾値が動的に選択され得る。例えば、プロセッサ200は、センサ220からより遠いデータ点に対して、より高い誤差閾値を選択し得る。従って、メモリ204は、データ点の距離範囲と、当該範囲内のデータ点に使用されるべき対応する誤差閾値と、の間の関連付けを記憶し得る。従って、データ点をインライアーまたはアウトライアーとして分類する前に、プロセッサ200は、センサ220からのデータ点の距離に基づいて誤差閾値を取得する。次に、プロセッサ200は、取得された誤差閾値とデータ点の誤差とを比較して、当該データ点をインライアーまたはアウトライアーとして分類する。
【0039】
図6を参照して、複数のセンサによって捕捉された例示的な深度データ600が図示されている。センサは、位置604-1、604-2、604-3に位置している。理解されるように、所与のデータ点について、プロセッサ200は、当該データ点のそれぞれのソースセンサ604の位置から当該データ点までのレイを定義する。次に、各データ点の誤差がこれらのレイに沿って計算される。従って、センサの各々が、データ点を分類するための独自の誤差閾値及び包絡線を有し得る。
【0040】
図3に戻って、データ点の誤差を決定した後、ブロック330において、プロセッサ200は、誤差を決定すべき深度データまたは深度データのサブセットにおいて追加のデータ点が存在するか否か、を判定する。当該判定が肯定的である場合、プロセッサ200は、ブロック315に戻り、次のデータ点を選択して、その誤差を決定する。
【0041】
ブロック330における判定が否定的である場合、プロセッサ200は、ブロック335に進む。ブロック335において、プロセッサ200は、データ点について決定された誤差に基づいて、深度データとブロック310で選択された物体モデルとが類似性閾値を満たすか否か、を判定する。すなわち、プロセッサ200は、選択された物体モデルが当該深度データを十分に表しているか否か、を判定する。
【0042】
深度データと物体モデルとが類似性閾値を満たすか否かを判定するために、プロセッサ200は、データ点のインライアー及びアウトライアーとしての分類を使用し得る。特に、深度データ内のデータ点の少なくとも閾値パーセンテージがインライアーである場合、プロセッサ200はブロック335において肯定的な決定をなし得る。深度データ内の閾値パーセントよりも少ないデータ点がインライアーである場合、プロセッサ200は、ブロック335において否定的な決定をなし得る。他の実施例では、他の類似性閾値が使用され得る。例えば、プロセッサ200は、データ点のインライアー及びアウトライアーとしての分類を使用するのではなく、誤差値それ自身を使用して深度データ及び物体モデルが類似性閾値を満たすか否かを判定してもよい。
【0043】
ブロック335での判定が否定的である場合、プロセッサ200は、ブロック340に進む。ブロック340において、プロセッサ200は、当該深度データのための新しい物体モデルを選択し、ブロック310に戻って、当該新しい物体モデルを当該深度データにフィット(適合)させて、当該新しい物体モデルに基づく当該深度データの誤差決定を繰り返す。特に、新しい物体モデルは、深度データのサブセットに基づいて選択され得る。当該サブセットは、ランダムに選択されたサブセットであり得るし、あるいは、インライアーとして分類されたデータ点のセットであり得る。
【0044】
ブロック335において、プロセッサ200が、深度データが当該物体モデルに対して類似性閾値を満たす、と判定する場合、プロセッサ200は、ブロック345に進む。ブロック345において、プロセッサ200は、当該ターゲット物体を表すものとして、当該物体モデルを選択する。次いで、当該ターゲット物体を表す当該選択された物体モデルが使用されて、当該ターゲット物体の物体寸法が決定される。付加的に、物体モデルは、更なる出力に使用され得る。例えば、プロセッサ200は、ターゲット物体を表す物体モデルをデバイス104のディスプレイに表示し得る。
【0045】
他の実施例では、物体モデルは、更なる処理及び/または他の動作のために他の動作モジュールに送信され得る。例えば、物体モデルがナビゲーションモジュールに送信され得て、モバイルオートメーションシステムがターゲット物体をマッピングしてそれに応じてターゲット物体を迂回または通過するようにナビゲートすることを許容し得る。あるいは、当該モデルが寸法測定モジュールに送信され得て、寸法測定デバイスがターゲット物体の寸法を正確に測定することを許容し得る。
【0046】
付加的に、方法300は、試行される反復回数など、他の停止条件を含み得る。新しいモデルの選択の反復回数の閾値が試行された場合、プロセッサ200は、方法300を終了し得て、エラー通知を出力し得る。
【0047】
前述の明細書において、特定の実施形態が説明された。しかしながら、当業者は、以下の特許請求の範囲で示す本発明の範囲から逸脱することなく、種々の改変及び変更を行うことができることを認識する。従って、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的なものであるとみなされるべきであり、このような改変の全てが、本教示の範囲内に含まれることが意図されている。
【0048】
利益、利点、課題の解決法、並びに、何らかの利益、利点または解決法を生じさせ得るかより顕著にし得るあらゆる要素は、特許請求の範囲の請求項のいずれかまたは全てにおける、決定的な、要求される、または必須の、特徴または要素として解釈されるべきではない。本発明は、添付の特許請求の範囲によってのみ規定され、本出願の係属中になされるあらゆる補正と、発行時の特許請求の範囲の全ての均等物と、を含む。
【0049】
更に、当該文書において、第1及び第2、上及び下、等のような関連語は、1つの実体または動作を他の実体または動作から区別するためにのみ用いられている可能性があり、必ずしもそのような実体または動作間の実際のそのような関係または順序を要求したり含意したりしていない可能性がある。用語「備える(comprises)」、「備えている(comprising)」、「有する(has)」、「有している(having)」、「含む(include)」、「含んでいる(including)」、「含有する(contains)」、「含有している(containing)」、あるいは、それらの他のあらゆる変形語は、非排他的な包含をカバーすることが意図されている。要素の列挙(リスト)を、備える、有する、含む、または、含有する、というプロセス、方法、物品、または、装置は、それらの要素のみを含むのではなく、明示的に列挙されていない他の要素や、そのようなプロセス、方法、物品、または、装置に固有の他の要素を含み得る。「を備える(comprises...a)」、「を有する(has...)」、「を含む(includes...a)」、「を含有する(contains...a)」の後に続く要素は、更なる制約条件が無ければ、当該要素を、備える、有する、含む、または、含有する、というプロセス、方法、物品、または、装置、における付加的な同一要素の存在を排除しない。用語「a」及び「an」は、明示的に他の言及が無い限り、1または複数として定義される。用語「実質的に」、「本質的に」、「およそ」、「約」、あるいは、それらの他のあらゆる変形語は、当業者に理解されるように、近い状態であるものとして定義され、1つの非限定的な実施形態において、当該用語は、10%以内、別の実施形態においては5%以内、別の実施形態においては1%以内、及び、別の実施形態において0.5%以内、として定義される。本明細書で用いられる用語「結合された」は、接続されたものとして定義されるが、必ずしも直接的でなくてもよく、また、必ずしも機械的でなくてもよい。ある方式で「構成された」デバイスまたは構造は、少なくとも当該方式で構成されるが、挙げられていない方式で構成されてもよい。
【0050】
幾つかの実施形態は、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、カスタマイズドプロセッサ及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)のような、1または複数の専用プロセッサ(又は「処理デバイス」)と、当該1または複数のプロセッサを制御して、特定の非プロセッサ回路と共に、本明細書で説明される方法及び/または装置の機能の一部、大部分、または、全て、を実装する、特有の記憶されたプログラム命令(ソフトウェア及びファームウェアの両方を含む)と、で構成され得ることが認識されるであろう。あるいは、一部または全ての機能が、記憶されたプログラム命令を有しない状態機械によって実装され得るし、または、各機能もしくは特定の機能の幾つかの組合せがカスタム論理として実装された1または複数の特定用途向け集積回路(ASIC)において実装され得る。勿論、2つの手法の組合せが用いられてもよい。
【0051】
更に、実施形態は、本明細書で説明されて特許請求される方法を実行するようにコンピュータ(例えばプロセッサを含む)をプログラミングするための、記憶されたコンピュータ可読コードを有する、コンピュータ可読ストレージ媒体として実装され得る。このようなコンピュータ可読ストレージ媒体の例は、ハードディスク、CD-ROM、光学ストレージデバイス、磁気ストレージデバイス、ROM(読出し専用メモリ)、PROM(プログラマブル読出し専用メモリ)、EPROM(消去可能プログラマブル読出し専用メモリ)、EEPROM(電気的消去可能プログラマブル読出し専用メモリ)、及び、フラッシュメモリ、を含むがこれらに限定されない。更に、例えば、利用可能な時間、現在の技術水準、及び、経済的考慮事項、によって動機付けされる、可能性ある顕著な努力や多くの設計選択肢にもかかわらず、本明細書に開示される概念及び原理によって導かれる時、当業者は、このようなソフトウェア命令及びプログラム並びにICを最小限の実験で容易に生成可能になる、ということが期待される。
【0052】
本開示の要約は、読者が当該技術的開示の性質を素早く確認することを許容するために提供される。それは、特許請求の範囲の請求項の範囲または意味を解釈または制限するために用いられないという理解と共に提示される。また、前述の詳細な説明において、当該開示を円滑にする目的で、様々な実施形態において様々な特徴がまとめてグループ化されていることが認められ得る。この開示方法は、特許請求される実施形態が、各請求項で明示的に記載されている特徴よりも多くの特徴を必要とする、という意図を反映するものとして解釈されるべきでない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示された実施形態の全ての特徴よりも少なく存在する。以下の特許請求の範囲は、ここで詳細な説明に組み入れられ、各請求項は、別個に特許請求される主題として、それ自身独立している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-03-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲット物体の寸法を測る方法であって、
前記ターゲット物体を表す深度データを決定するように深度センサを制御する工程と、
前記深度データに基づいて物体モデルを選択する工程と、
前記深度データの各データ点に対して、前記センサの位置から前記データ点までのレイを定義する工程、及び、前記データ点から前記レイと前記物体モデルとの交点までの距離に基づいて誤差を決定する工程と、
1または複数の決定された誤差を集積する工程と、
前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たす時、当該物体モデルを前記ターゲット物体を表すものとして選択する工程と、
前記選択された物体モデルに基づいて物体の寸法を決定する工程と、
を備えたことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記モデルは、前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
誤差閾値と前記データ点の前記誤差とに基づいて、各データ点をインライアーまたはアウトライアーとして分類する工程
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記センサからの前記データ点の距離に基づいて、前記データ点のための前記誤差閾値を選択する工程
を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記深度データの閾値パーセンテージがインライアーとして分類される時、前記深度データは前記類似性閾値を満たすと判定される
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項6】
1または複数の更なるセンサから、前記ターゲット物体を表す更なる深度データを取得する工程と、
各データ点に対して、当該データ点についてのソースセンサを決定する工程と、
を更に備え、
前記レイは、前記データ点についての前記ソースセンサの位置から定義される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記集積された1または複数の決定された誤差に基づいて、前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たさない場合、新しい物体モデルを選択して当該新しい物体モデルに基づいて前記深度データの各データ点について前記誤差の決定を繰り返す工程
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ターゲット物体を表す深度データを取得するように構成された深度センサと、
メモリと、
前記深度センサ及び前記メモリと相互接続されたプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記ターゲット物体を表す深度データを決定するように前記深度センサを制御し、
前記深度データに基づいて物体モデルを選択し、
前記深度データの各データ点に対して、前記センサの位置から前記データ点までのレイを定義して、前記データ点から前記レイと前記物体モデルとの交点までの距離に基づいて誤差を決定し、
1または複数の決定された誤差を集積し、
前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たす時、当該物体モデルを前記ターゲット物体を表すものとして選択し、
前記選択された物体モデルに基づいて物体の寸法を決定する
ように構成されている
ことを特徴とする装置。
【請求項9】
前記モデルは、前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記プロセッサは、更に、誤差閾値と前記データ点の前記誤差とに基づいて各データ点をインライアーまたはアウトライアーとして分類するように構成されている
ことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記プロセッサは、更に、前記センサからの前記データ点の距離に基づいて前記データ点のための前記誤差閾値を選択するように構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記深度データの閾値パーセンテージがインライアーとして分類される時、前記深度データは前記類似性閾値を満たすと判定される
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項13】
前記新しいモデルは、インライアーとして分類された前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、更に、1または複数の更なるセンサから前記ターゲット物体を表す深度データを取得して、各データ点に対して当該データ点についてのソースセンサを決定するように構成されており、
前記レイは、前記データ点についての前記ソースセンサの位置から定義される
ことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【請求項15】
前記選択されたモデルを受信してモバイルオートメーションシステムが前記選択されたモデルを考慮してナビゲートするためのパスを決定するように構成されたナビゲーションモジュール
を更に備えたことを特徴とする請求項8に記載の装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0052】
本開示の要約は、読者が当該技術的開示の性質を素早く確認することを許容するために提供される。それは、特許請求の範囲の請求項の範囲または意味を解釈または制限するために用いられないという理解と共に提示される。また、前述の詳細な説明において、当該開示を円滑にする目的で、様々な実施形態において様々な特徴がまとめてグループ化されていることが認められ得る。この開示方法は、特許請求される実施形態が、各請求項で明示的に記載されている特徴よりも多くの特徴を必要とする、という意図を反映するものとして解釈されるべきでない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示された実施形態の全ての特徴よりも少なく存在する。以下の特許請求の範囲は、ここで詳細な説明に組み入れられ、各請求項は、別個に特許請求される主題として、それ自身独立している。
なお、出願時の請求項は以下の通りである。
<請求項1>
ターゲット物体の寸法を測る方法であって、
前記ターゲット物体を表す深度データを決定するように深度センサを制御する工程と、
前記深度データに基づいて物体モデルを選択する工程と、
前記深度データの各データ点に対して、前記センサの位置から前記データ点までのレイを定義する工程、及び、前記データ点から前記レイと前記物体モデルとの交点までの距離に基づいて誤差を決定する工程と、
1または複数の決定された誤差を集積する工程と、
前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たす時、当該物体モデルを前記ターゲット物体を表すものとして選択する工程と、
前記選択された物体モデルに基づいて物体の寸法を決定する工程と、
を備えたことを特徴とする方法。
<請求項2>
前記モデルは、前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
<請求項3>
誤差閾値と前記データ点の前記誤差とに基づいて、各データ点をインライアーまたはアウトライアーとして分類する工程
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
<請求項4>
前記センサからの前記データ点の距離に基づいて、前記データ点のための前記誤差閾値を選択する工程
を更に備えたことを特徴とする請求項3に記載の方法。
<請求項5>
前記深度データの閾値パーセンテージがインライアーとして分類される時、前記深度データは前記類似性閾値を満たすと判定される
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
<請求項6>
前記新しいモデルは、インライアーとして分類された前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
<請求項7>
1または複数の更なるセンサから、前記ターゲット物体を表す更なる深度データを取得する工程と、
各データ点に対して、当該データ点についてのソースセンサを決定する工程と、
を更に備え、
前記レイは、前記データ点についての前記ソースセンサの位置から定義される
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
<請求項8>
前記モデルを出力する工程は、更に、
前記選択されたモデルを表示する工程と、
前記選択されたモデルをナビゲーションモジュールに送信して、モバイルオートメーションシステムが前記ターゲット物体を考慮してナビゲートすることを許容する工程と、
のうちの1または複数を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
<請求項9>
前記集積された1または複数の決定された誤差に基づいて、前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たさない場合、新しい物体モデルを選択して当該新しい物体モデルに基づいて前記深度データの各データ点について前記誤差の決定を繰り返す工程
を更に備えたことを特徴とする請求項1に記載の方法。
<請求項10>
ターゲット物体を表す深度データを取得するように構成された深度センサと、
メモリと、
前記深度センサ及び前記メモリと相互接続されたプロセッサと、
を備え、
前記プロセッサは、
前記ターゲット物体を表す深度データを決定するように前記深度センサを制御し、
前記深度データに基づいて物体モデルを選択し、
前記深度データの各データ点に対して、前記センサの位置から前記データ点までのレイを定義して、前記データ点から前記レイと前記物体モデルとの交点までの距離に基づいて誤差を決定し、
1または複数の決定された誤差を集積し、
前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たす時、当該物体モデルを前記ターゲット物体を表すものとして選択し、
前記選択された物体モデルに基づいて物体の寸法を決定する
ように構成されている
ことを特徴とする装置。
<請求項11>
前記モデルは、前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
<請求項12>
前記プロセッサは、更に、誤差閾値と前記データ点の前記誤差とに基づいて各データ点をインライアーまたはアウトライアーとして分類するように構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
<請求項13>
前記プロセッサは、更に、前記センサからの前記データ点の距離に基づいて前記データ点のための前記誤差閾値を選択するように構成されている
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
<請求項14>
前記深度データの閾値パーセンテージがインライアーとして分類される時、前記深度データは前記類似性閾値を満たすと判定される
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
<請求項15>
前記新しいモデルは、インライアーとして分類された前記深度データのサブセットに基づいて選択される
ことを特徴とする請求項12に記載の装置。
<請求項16>
前記プロセッサは、更に、1または複数の更なるセンサから前記ターゲット物体を表す深度データを取得して、各データ点に対して当該データ点についてのソースセンサを決定するように構成されており、
前記レイは、前記データ点についての前記ソースセンサの位置から定義される
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
<請求項17>
前記選択されたモデルを受信してモバイルオートメーションシステムが前記選択されたモデルを考慮してナビゲートするためのパスを決定するように構成されたナビゲーションモジュール
を更に備えたことを特徴とする請求項10に記載の装置。
<請求項18>
前記集積された1または複数の決定された誤差に基づいて、前記深度データが前記物体モデルの類似性閾値を満たさない場合、前記プロセッサは、更に、新しい物体モデルを選択して当該新しい物体モデルに基づいて前記深度データの各データ点について前記誤差の決定を繰り返すように構成されている
ことを特徴とする請求項10に記載の装置。
【国際調査報告】