(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】タウ発現を減少させるための方法
(51)【国際特許分類】
A61K 31/7125 20060101AFI20240719BHJP
A61K 31/7115 20060101ALI20240719BHJP
A61K 31/712 20060101ALI20240719BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240719BHJP
A61P 25/28 20060101ALI20240719BHJP
A61P 25/16 20060101ALI20240719BHJP
A61P 25/14 20060101ALI20240719BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20240719BHJP
A61P 25/18 20060101ALI20240719BHJP
A61P 21/00 20060101ALI20240719BHJP
A61P 25/02 20060101ALI20240719BHJP
A61P 25/08 20060101ALI20240719BHJP
A61P 25/24 20060101ALI20240719BHJP
A61P 25/22 20060101ALI20240719BHJP
A61P 13/06 20060101ALI20240719BHJP
C12N 15/113 20100101ALI20240719BHJP
C12Q 1/06 20060101ALI20240719BHJP
C12Q 1/68 20180101ALI20240719BHJP
G01N 33/50 20060101ALI20240719BHJP
G01N 33/68 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
A61K31/7125
A61K31/7115
A61K31/712
A61P43/00 111
A61P25/28
A61P25/16
A61P25/14
A61P25/00
A61P25/18
A61P21/00
A61P25/02
A61P25/08
A61P25/24
A61P25/22
A61P13/06
C12N15/113 Z ZNA
C12Q1/06
C12Q1/68
G01N33/50 P
G01N33/68
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504219
(86)(22)【出願日】2022-07-21
(85)【翻訳文提出日】2024-01-30
(86)【国際出願番号】 US2022074014
(87)【国際公開番号】W WO2023004390
(87)【国際公開日】2023-01-26
(32)【優先日】2021-07-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-09-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-04-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514198367
【氏名又は名称】バイオジェン・エムエイ・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Biogen MA Inc.
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ノリス, ダニエル エー.
(72)【発明者】
【氏名】コーダシーウィチ, ホリー
(72)【発明者】
【氏名】レイン, ロジャー
(72)【発明者】
【氏名】リン, リン
【テーマコード(参考)】
2G045
4B063
4C086
【Fターム(参考)】
2G045CB30
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(57)【要約】
本明細書では、アルツハイマー病を改善すること、タウRNAを減少させること、またはタウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行うためにISIS814907を投与する方法が提供される。ある特定の実施形態では、アルツハイマー病は、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症(MCI)、及び/またはアルツハイマー病認知症(例えば、軽度のアルツハイマー病認知症)である。ある特定の場合には、方法は、タウタンパク質と関連する疾患または障害の少なくとも1つの症状または特徴を改善するために有用である。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、神経変性疾患または障害である。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病または前頭側頭型認知症(FTD)である。ある特定の実施形態では、アルツハイマー病は、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症(MCI)、及び/またはアルツハイマー病認知症(例えば、軽度のアルツハイマー病認知症)である。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、タウオパチーである。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、パーキンソン症状を伴う前頭側頭型認知症-17(FTDP-17)、進行性核上性麻痺(PSP)、慢性外傷性脳症(CTE)、大脳皮質基底核神経節変性症(CBD)、ピック病、嗜銀顆粒性認知症(AGD)、球状グリア性タウオパチー、てんかん、及び/またはドラベ症候群である。そのような症状または特徴には、記憶喪失、認知機能の低下、話を理解する能力もしくは発話する能力の喪失、異常行動、運動機能の喪失及び運動機能障害、あるいは神経原線維封入体の数及び/または体積の増加が含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
タウタンパク質と関連する疾患または障害を改善することを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の、以下の化学構造:
【化11】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチド、またはその塩を、前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項2】
前記修飾オリゴヌクレオチドが、ナトリウム塩またはカリウム塩である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
タウタンパク質と関連する疾患または障害を改善することを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の、以下の化学構造:
【化12】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項4】
タウタンパク質と関連する疾患または障害を改善することを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含み、前記修飾オリゴヌクレオチドが、以下の化学表記(5’から3’へ):mCes mCeo Ges Tes Tes Tds Tds mCds Tds Tds Ads mCds mCds Aes mCeo mCes mCes Te(配列番号4)を有し、ここで、
A=アデニン核酸塩基、
mC=5-メチルシトシン核酸塩基、
G=グアニン核酸塩基、
T=チミン核酸塩基、
e=2’-MOE糖部分、
d=2’-β-D-デオキシリボシル糖部分、
s=ホスホロチオエートヌクレオシド間結合、及び
o=ホスホジエステルヌクレオシド間結合である、前記方法。
【請求項5】
前記タウタンパク質と関連する疾患または障害が、神経変性疾患または障害である、請求項1~4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記タウタンパク質と関連する疾患または障害が、タウオパチーである、請求項1~5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記タウタンパク質と関連する疾患または障害が、アルツハイマー病もしくは前頭側頭型認知症(FTD)、パーキンソン症状を伴う前頭側頭型認知症-17(FTDP-17)、進行性核上性麻痺(PSP)、慢性外傷性脳症(CTE)、大脳皮質基底核神経節変性症(CBD)、ピック病、嗜銀顆粒性認知症(AGD)、球状グリア性タウオパチー、てんかん、またはドラベ症候群のうちのいずれかである、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記タウタンパク質と関連する疾患または障害が、ダウン症候群、プリオン病(sCJD、vCJD、gCJD、GSS、FFI)、石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病、家族性英国型認知症及び家族性デンマーク型認知症、脳炎後パーキンソニズム、亜急性硬化性全脳炎、筋強直性ジストロフィー(DM1)及びPROMM(DM2)、加齢関連タウアストログリオパチー、外傷性脳損傷、慢性外傷性脳症、IgLON5関連タウオパチー、グアドループ・パーキンソニズム、グアム島のパーキンソン・認知症複合、NFTを伴う非グアム型運動ニューロン疾患、グアム島の筋萎縮性側索硬化症、痙縮を伴うX連鎖性パーキンソニズム、脳腱黄色腫症、ニーマン・ピック病C型、PANK2に関連する脳内鉄沈着を伴う神経変性症(NBIA)、PLA2G6に関連するNBIA、SLC9A6精神遅滞、あるいはLRRK2、PRKN、SNCA、TARDBP、またはC9orf72のいずれかの遺伝子変異と関連する疾患もしくは障害のうちのいずれかである、請求項1~6のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記疾患がアルツハイマー病である、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項10】
前記疾患がFTDである、請求項1~8のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記タウタンパク質と関連する疾患または障害の少なくとも1つの症状または特徴が改善される、請求項1~10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの症状または特徴が、記憶喪失、認知機能の低下、話を理解する能力もしくは発話する能力の喪失、異常行動、運動機能障害、認知機能の喪失、神経精神学的行動機能障害、全般的機能障害、運動機能の喪失、認知機能障害、神経精神機能障害、日常生活機能障害、注意障害、視知覚処理障害、記憶障害、自立度の障害、アパシーの増大、学習能力障害、精神集中障害、話の理解及び発話の障害、障害行動、うつ病、易刺激性、怒り、可動性障害、自己管理障害、疼痛、不快感、不安、痙攣、自殺念慮、自殺行動、あるいは神経原線維封入体の数及び/または体積の増加を含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
タウRNAを減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の、以下の化学構造:
【化13】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチド、またはその塩を、前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項14】
前記修飾オリゴヌクレオチドが、ナトリウム塩またはカリウム塩である、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
タウRNAを減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の以下の化学構造:
【化14】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項16】
タウRNAを減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含み、前記修飾オリゴヌクレオチドが、以下の化学表記(5’から3’へ):mCes mCeo Ges Tes Tes Tds Tds mCds Tds Tds Ads mCds mCds Aes mCeo mCes mCes Te(配列番号4)を有し、ここで、
A=アデニン核酸塩基、
mC=5-メチルシトシン核酸塩基、
G=グアニン核酸塩基、
T=チミン核酸塩基、
e=2’-MOE糖部分、
d=2’-β-D-デオキシリボシル糖部分、
s=ホスホロチオエートヌクレオシド間結合、及び
o=ホスホジエステルヌクレオシド間結合である、前記方法。
【請求項17】
タウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の、以下の化学構造:
【化15】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチド、またはその塩を、前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項18】
前記修飾オリゴヌクレオチドが、ナトリウム塩またはカリウム塩である、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
タウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の以下の化学構造:
【化16】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【請求項20】
タウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含み、前記修飾オリゴヌクレオチドが、以下の化学表記(5’から3’へ):mCes mCeo Ges Tes Tes Tds Tds mCds Tds Tds Ads mCds mCds Aes mCeo mCes mCes Te(配列番号4)を有し、ここで、
A=アデニン核酸塩基、
mC=5-メチルシトシン核酸塩基、
G=グアニン核酸塩基、
T=チミン核酸塩基、
e=2’-MOE糖部分、
d=2’-β-D-デオキシリボシル糖部分、
s=ホスホロチオエートヌクレオシド間結合、及び
o=ホスホジエステルヌクレオシド間結合である、前記方法。
【請求項21】
前記治療的有効量が10mgである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項22】
前記治療的有効量が30mgである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項23】
前記治療的有効量が60mgである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項24】
前記治療的有効量が90mgである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項25】
前記治療的有効量が115mgである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項26】
前記治療的有効量が約10mgである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項27】
前記治療的有効量が約30mgである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項28】
前記治療的有効量が約60mgである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項29】
前記治療的有効量が約90mgである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項30】
前記治療的有効量が約115mgである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項31】
前記治療的有効量が、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、130mg、135mg、140mg、145mg、150mg、155mg、160mg、165mg、170mg、175mg、180mg、185mg、190mg、195mg、200mg、205mg、210mg、215mg、220mg、225mg、230mg、235mg、240mg、245mg、250mg、255mg、260mg、265mg、270mg、275mg、280mg、285mg、290mg、295mg、300mg、305mg、310mg、315mg、320mg、325mg、330mg、335mg、340mg、345mg、及び350mgのうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項32】
前記治療的有効量が、約5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約130mg、約135mg、約140mg、約145mg、約150mg、約155mg、約160mg、約165mg、約170mg、約175mg、約180mg、約185mg、約190mg、約195mg、約200mg、約205mg、約210mg、約215mg、約220mg、約225mg、約230mg、約235mg、約240mg、約245mg、約250mg、約255mg、約260mg、約265mg、約270mg、約275mg、約280mg、約285mg、約290mg、約295mg、約300mg、約305mg、約310mg、約315mg、約320mg、約325mg、約330mg、約335mg、約340mg、約345mg、及び約350mgのうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項33】
前記治療的有効量が、50mg、50.1mg、50.2mg、50.3mg、50.4mg、50.5mg、50.6mg、50.7mg、50.8mg、50.9mg、51mg、51.1mg、51.2mg、51.3mg、51.4mg、51.5mg、51.6mg、51.7mg、51.8mg、51.9mg、52mg、52.1mg、52.2mg、52.3mg、52.4mg、52.5mg、52.6mg、52.7mg、52.8mg、52.9mg、53mg、53.1mg、53.2mg、53.3mg、53.4mg、53.5mg、53.6mg、53.7mg、53.8mg、53.9mg、54mg、54.1mg、54.2mg、54.3mg、54.4mg、54.5mg、54.6mg、54.7mg、54.8mg、54.9mg、55mg、55.1mg、55.2mg、55.3mg、55.4mg、55.5mg、55.6mg、55.7mg、55.8mg、55.9mg、56mg、56.1mg、56.2mg、56.3mg、56.4mg、56.5mg、56.6mg、56.7mg、56.8mg、56.9mg、57mg、57.1mg、57.2mg、57.3mg、57.4mg、57.5mg、57.6mg、57.7mg、57.8mg、57.9mg、58mg、58.1mg、58.2mg、58.3mg、58.4mg、58.5mg、58.6mg、58.7mg、58.8mg、58.9mg、59mg、59.1mg、59.2mg、59.3mg、59.4mg、59.5mg、59.6mg、59.7mg、59.8mg、59.9mg、60mg、60.1mg、60.2mg、60.3mg、60.4mg、60.5mg、60.6mg、60.7mg、60.8mg、60.9mg、61mg、61.1mg、61.2mg、61.3mg、61.4mg、61.5mg、61.6mg、61.7mg、61.8mg、61.9mg、62mg、62.1mg、62.2mg、62.3mg、62.4mg、62.5mg、62.6mg、62.7mg、62.8mg、62.9mg、63mg、63.1mg、63.2mg、63.3mg、63.4mg、63.5mg、63.6mg、63.7mg、63.8mg、63.9mg、64mg、64.1mg、64.2mg、64.3mg、64.4mg、64.5mg、64.6mg、64.7mg、64.8mg、64.9mg、65mg、65.1mg、65.2mg、65.3mg、65.4mg、65.5mg、65.6mg、65.7mg、65.8mg、65.9mg、66mg、66.1mg、66.2mg、66.3mg、66.4mg、66.5mg、66.6mg、66.7mg、66.8mg、66.9mg、67mg、67.1mg、67.2mg、67.3mg、67.4mg、67.5mg、67.6mg、67.7mg、67.8mg、67.9mg、68mg、68.1mg、68.2mg、68.3mg、68.4mg、68.5mg、68.6mg、68.7mg、68.8mg、68.9mg、69mg、69.1mg、69.2mg、69.3mg、69.4mg、69.5mg、69.6mg、69.7mg、69.8mg、69.9mg、及び70mgのうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項34】
前記治療的有効量が、約50mg、約50.1mg、約50.2mg、約50.3mg、約50.4mg、約50.5mg、約50.6mg、約50.7mg、約50.8mg、約50.9mg、約51mg、約51.1mg、約51.2mg、約51.3mg、約51.4mg、約51.5mg、約51.6mg、約51.7mg、約51.8mg、約51.9mg、約52mg、約52.1mg、約52.2mg、約52.3mg、約52.4mg、約52.5mg、約52.6mg、約52.7mg、約52.8mg、約52.9mg、約53mg、約53.1mg、約53.2mg、約53.3mg、約53.4mg、約53.5mg、約53.6mg、約53.7mg、約53.8mg、約53.9mg、約54mg、約54.1mg、約54.2mg、約54.3mg、約54.4mg、約54.5mg、約54.6mg、約54.7mg、約54.8mg、約54.9mg、約55mg、約55.1mg、約55.2mg、約55.3mg、約55.4mg、約55.5mg、約55.6mg、約55.7mg、約55.8mg、約55.9mg、約56mg、約56.1mg、約56.2mg、約56.3mg、約56.4mg、約56.5mg、約56.6mg、約56.7mg、約56.8mg、約56.9mg、約57mg、約57.1mg、約57.2mg、約57.3mg、約57.4mg、約57.5mg、約57.6mg、約57.7mg、約57.8mg、約57.9mg、約58mg、約58.1mg、約58.2mg、約58.3mg、約58.4mg、約58.5mg、約58.6mg、約58.7mg、約58.8mg、約58.9mg、約59mg、約59.1mg、約59.2mg、約59.3mg、約59.4mg、約59.5mg、約59.6mg、約59.7mg、約59.8mg、約59.9mg、約60mg、約60.1mg、約60.2mg、約60.3mg、約60.4mg、約60.5mg、約60.6mg、約60.7mg、約60.8mg、約60.9mg、約61mg、約61.1mg、約61.2mg、約61.3mg、約61.4mg、約61.5mg、約61.6mg、約61.7mg、約61.8mg、約61.9mg、約62mg、約62.1mg、約62.2mg、約62.3mg、約62.4mg、約62.5mg、約62.6mg、約62.7mg、約62.8mg、約62.9mg、約63mg、約63.1mg、約63.2mg、約63.3mg、約63.4mg、約63.5mg、約63.6mg、約63.7mg、約63.8mg、約63.9mg、約64mg、約64.1mg、約64.2mg、約64.3mg、約64.4mg、約64.5mg、約64.6mg、約64.7mg、約64.8mg、約64.9mg、約65mg、約65.1mg、約65.2mg、約65.3mg、約65.4mg、約65.5mg、約65.6mg、約65.7mg、約65.8mg、約65.9mg、約66mg、約66.1mg、約66.2mg、約66.3mg、約66.4mg、約66.5mg、約66.6mg、約66.7mg、約66.8mg、約66.9mg、約67mg、約67.1mg、約67.2mg、約67.3mg、約67.4mg、約67.5mg、約67.6mg、約67.7mg、約67.8mg、約67.9mg、約68mg、約68.1mg、約68.2mg、約68.3mg、約68.4mg、約68.5mg、約68.6mg、約68.7mg、約68.8mg、約68.9mg、約69mg、約69.1mg、約69.2mg、約69.3mg、約69.4mg、約69.5mg、約69.6mg、約69.7mg、約69.8mg、約69.9mg、及び約70mgのうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項35】
前記治療的有効量が、80mg、80.1mg、80.2mg、80.3mg、80.4mg、80.5mg、80.6mg、80.7mg、80.8mg、80.9mg、81mg、81.1mg、81.2mg、81.3mg、81.4mg、81.5mg、81.6mg、81.7mg、81.8mg、81.9mg、82mg、82.1mg、82.2mg、82.3mg、82.4mg、82.5mg、82.6mg、82.7mg、82.8mg、82.9mg、83mg、83.1mg、83.2mg、83.3mg、83.4mg、83.5mg、83.6mg、83.7mg、83.8mg、83.9mg、84mg、84.1mg、84.2mg、84.3mg、84.4mg、84.5mg、84.6mg、84.7mg、84.8mg、84.9mg、85mg、85.1mg、85.2mg、85.3mg、85.4mg、85.5mg、85.6mg、85.7mg、85.8mg、85.9mg、86mg、86.1mg、86.2mg、86.3mg、86.4mg、86.5mg、86.6mg、86.7mg、86.8mg、86.9mg、87mg、87.1mg、87.2mg、87.3mg、87.4mg、87.5mg、87.6mg、87.7mg、87.8mg、87.9mg、88mg、88.1mg、88.2mg、88.3mg、88.4mg、88.5mg、88.6mg、88.7mg、88.8mg、88.9mg、89mg、89.1mg、89.2mg、89.3mg、89.4mg、89.5mg、89.6mg、89.7mg、89.8mg、89.9mg、90mg、90.1mg、90.2mg、90.3mg、90.4mg、90.5mg、90.6mg、90.7mg、90.8mg、90.9mg、91mg、91.1mg、91.2mg、91.3mg、91.4mg、91.5mg、91.6mg、91.7mg、91.8mg、91.9mg、92mg、92.1mg、92.2mg、92.3mg、92.4mg、92.5mg、92.6mg、92.7mg、92.8mg、92.9mg、93mg、93.1mg、93.2mg、93.3mg、93.4mg、93.5mg、93.6mg、93.7mg、93.8mg、93.9mg、94mg、94.1mg、94.2mg、94.3mg、94.4mg、94.5mg、94.6mg、94.7mg、94.8mg、94.9mg、95mg、95.1mg、95.2mg、95.3mg、95.4mg、95.5mg、95.6mg、95.7mg、95.8mg、95.9mg、96mg、96.1mg、96.2mg、96.3mg、96.4mg、96.5mg、96.6mg、96.7mg、96.8mg、96.9mg、97mg、97.1mg、97.2mg、97.3mg、97.4mg、97.5mg、97.6mg、97.7mg、97.8mg、97.9mg、98mg、98.1mg、98.2mg、98.3mg、98.4mg、98.5mg、98.6mg、98.7mg、98.8mg、98.9mg、99mg、99.1mg、99.2mg、99.3mg、99.4mg、99.5mg、99.6mg、99.7mg、99.8mg、99.9mg、及び100mgのうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項36】
前記治療的有効量が、約80mg、約80.1mg、約80.2mg、約80.3mg、約80.4mg、約80.5mg、約80.6mg、約80.7mg、約80.8mg、約80.9mg、約81mg、約81.1mg、約81.2mg、約81.3mg、約81.4mg、約81.5mg、約81.6mg、約81.7mg、約81.8mg、約81.9mg、約82mg、約82.1mg、約82.2mg、約82.3mg、約82.4mg、約82.5mg、約82.6mg、約82.7mg、約82.8mg、約82.9mg、約83mg、約83.1mg、約83.2mg、約83.3mg、約83.4mg、約83.5mg、約83.6mg、約83.7mg、約83.8mg、約83.9mg、約84mg、約84.1mg、約84.2mg、約84.3mg、約84.4mg、約84.5mg、約84.6mg、約84.7mg、約84.8mg、約84.9mg、約85mg、約85.1mg、約85.2mg、約85.3mg、約85.4mg、約85.5mg、約85.6mg、約85.7mg、約85.8mg、約85.9mg、約86mg、約86.1mg、約86.2mg、約86.3mg、約86.4mg、約86.5mg、約86.6mg、約86.7mg、約86.8mg、約86.9mg、約87mg、約87.1mg、約87.2mg、約87.3mg、約87.4mg、約87.5mg、約87.6mg、約87.7mg、約87.8mg、約87.9mg、約88mg、約88.1mg、約88.2mg、約88.3mg、約88.4mg、約88.5mg、約88.6mg、約88.7mg、約88.8mg、約88.9mg、約89mg、約89.1mg、約89.2mg、約89.3mg、約89.4mg、約89.5mg、約89.6mg、約89.7mg、約89.8mg、約89.9mg、約90mg、約90.1mg、約90.2mg、約90.3mg、約90.4mg、約90.5mg、約90.6mg、約90.7mg、約90.8mg、約90.9mg、約91mg、約91.1mg、約91.2mg、約91.3mg、約91.4mg、約91.5mg、約91.6mg、約91.7mg、約91.8mg、約91.9mg、約92mg、約92.1mg、約92.2mg、約92.3mg、約92.4mg、約92.5mg、約92.6mg、約92.7mg、約92.8mg、約92.9mg、約93mg、約93.1mg、約93.2mg、約93.3mg、約93.4mg、約93.5mg、約93.6mg、約93.7mg、約93.8mg、約93.9mg、約94mg、約94.1mg、約94.2mg、約94.3mg、約94.4mg、約94.5mg、約94.6mg、約94.7mg、約94.8mg、約94.9mg、約95mg、約95.1mg、約95.2mg、約95.3mg、約95.4mg、約95.5mg、約95.6mg、及び約95.7mgのうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項37】
前記治療的有効量が、105mg、105.1mg、105.2mg、105.3mg、105.4mg、105.5mg、105.6mg、105.7mg、105.8mg、105.9mg、106mg、106.1mg、106.2mg、106.3mg、106.4mg、106.5mg、106.6mg、106.7mg、106.8mg、106.9mg、107mg、107.1mg、107.2mg、107.3mg、107.4mg、107.5mg、107.6mg、107.7mg、107.8mg、107.9mg、108mg、108.1mg、108.2mg、108.3mg、108.4mg、108.5mg、108.6mg、108.7mg、108.8mg、108.9mg、109mg、109.1mg、109.2mg、109.3mg、109.4mg、109.5mg、109.6mg、109.7mg、109.8mg、109.9mg、110mg、110.1mg、110.2mg、110.3mg、110.4mg、110.5mg、110.6mg、110.7mg、110.8mg、110.9mg、111mg、111.1mg、111.2mg、111.3mg、111.4mg、111.5mg、111.6mg、111.7mg、111.8mg、111.9mg、112mg、112.1mg、112.2mg、112.3mg、112.4mg、112.5mg、112.6mg、112.7mg、112.8mg、112.9mg、113mg、113.1mg、113.2mg、113.3mg、113.4mg、113.5mg、113.6mg、113.7mg、113.8mg、113.9mg、114mg、114.1mg、114.2mg、114.3mg、114.4mg、114.5mg、114.6mg、114.7mg、114.8mg、114.9mg、115mg、115.1mg、115.2mg、115.3mg、115.4mg、115.5mg、115.6mg、115.7mg、115.8mg、115.9mg、116mg、116.1mg、116.2mg、116.3mg、116.4mg、116.5mg、116.6mg、116.7mg、116.8mg、116.9mg、117mg、117.1mg、117.2mg、117.3mg、117.4mg、117.5mg、117.6mg、117.7mg、117.8mg、117.9mg、118mg、118.1mg、118.2mg、118.3mg、118.4mg、118.5mg、118.6mg、118.7mg、118.8mg、118.9mg、119mg、119.1mg、119.2mg、119.3mg、119.4mg、119.5mg、119.6mg、119.7mg、119.8mg、119.9mg、120mg、120.1mg、120.2mg、120.3mg、120.4mg、120.5mg、120.6mg、120.7mg、120.8mg、120.9mg、121mg、121.1mg、121.2mg、121.3mg、121.4mg、121.5mg、121.6mg、121.7mg、121.8mg、121.9mg、122mg、122.1mg、122.2mg、122.3mg、122.4mg、122.5mg、122.6mg、122.7mg、122.8mg、122.9mg、123mg、123.1mg、123.2mg、123.3mg、123.4mg、123.5mg、123.6mg、123.7mg、123.8mg、123.9mg、124mg、124.1mg、124.2mg、124.3mg、124.4mg、124.5mg、124.6mg、124.7mg、124.8mg、124.9mg、及び125mgのうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項38】
前記治療的有効量が、約105mg、約105.1mg、約105.2mg、約105.3mg、約105.4mg、約105.5mg、約105.6mg、約105.7mg、約105.8mg、約105.9mg、約106mg、約106.1mg、約106.2mg、約106.3mg、約106.4mg、約106.5mg、約106.6mg、約106.7mg、約106.8mg、約106.9mg、約107mg、約107.1mg、約107.2mg、約107.3mg、約107.4mg、約107.5mg、約107.6mg、約107.7mg、約107.8mg、約107.9mg、約108mg、約108.1mg、約108.2mg、約108.3mg、約108.4mg、約108.5mg、約108.6mg、約108.7mg、約108.8mg、約108.9mg、約109mg、約109.1mg、約109.2mg、約109.3mg、約109.4mg、約109.5mg、約109.6mg、約109.7mg、約109.8mg、約109.9mg、約110mg、約110.1mg、約110.2mg、約110.3mg、約110.4mg、約110.5mg、約110.6mg、約110.7mg、約110.8mg、約110.9mg、約111mg、約111.1mg、約111.2mg、約111.3mg、約111.4mg、約111.5mg、約111.6mg、約111.7mg、約111.8mg、約111.9mg、約112mg、約112.1mg、約112.2mg、約112.3mg、約112.4mg、約112.5mg、約112.6mg、約112.7mg、約112.8mg、約112.9mg、約113mg、約113.1mg、約113.2mg、約113.3mg、約113.4mg、約113.5mg、約113.6mg、約113.7mg、約113.8mg、約113.9mg、約114mg、約114.1mg、約114.2mg、約114.3mg、約114.4mg、約114.5mg、約114.6mg、約114.7mg、約114.8mg、約114.9mg、約115mg、約115.1mg、約115.2mg、約115.3mg、約115.4mg、約115.5mg、約115.6mg、約115.7mg、約115.8mg、約115.9mg、約116mg、約116.1mg、約116.2mg、約116.3mg、約116.4mg、約116.5mg、約116.6mg、約116.7mg、約116.8mg、約116.9mg、約117mg、約117.1mg、約117.2mg、約117.3mg、約117.4mg、約117.5mg、約117.6mg、約117.7mg、約117.8mg、約117.9mg、約118mg、約118.1mg、約118.2mg、約118.3mg、約118.4mg、約118.5mg、約118.6mg、約118.7mg、約118.8mg、約118.9mg、約119mg、約119.1mg、約119.2mg、約119.3mg、約119.4mg、約119.5mg、約119.6mg、約119.7mg、約119.8mg、約119.9mg、約120mg、約120.1mg、約120.2mg、約120.3mg、約120.4mg、約120.5mg、約120.6mg、約120.7mg、約120.8mg、約120.9mg、約121mg、約121.1mg、約121.2mg、約121.3mg、約121.4mg、約121.5mg、約121.6mg、約121.7mg、約121.8mg、約121.9mg、約122mg、約122.1mg、約122.2mg、約122.3mg、約122.4mg、約122.5mg、約122.6mg、約122.7mg、約122.8mg、約122.9mg、約123mg、約123.1mg、約123.2mg、約123.3mg、約123.4mg、約123.5mg、約123.6mg、約123.7mg、約123.8mg、約123.9mg、約124mg、約124.1mg、約124.2mg、約124.3mg、約124.4mg、約124.5mg、約124.6mg、約124.7mg、約124.8mg、約124.9mg、及び約125mgのうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項39】
前記治療的有効量が、40mg~200mg、40mg~190mg、40mg~180mg、40mg~170mg、40mg~160mg、40mg~150mg、40mg~140mg、40mg~120mg、40mg~110mg、40mg~100mg、40mg~80mg、40mg~70mg、40mg~60mg、40mg~50mg、50mg~200mg、50mg~190mg、50mg~180mg、50mg~170mg、50mg~160mg、50mg~150mg、50mg~140mg、50mg~120mg、50mg~110mg、50mg~100mg、50mg~80mg、50mg~70mg、50mg~60mg、60mg~200mg、60mg~190mg、60mg~180mg、60mg~170mg、60mg~160mg、60mg~150mg、60mg~140mg、60mg~120mg、60mg~110mg、60mg~100mg、60mg~80mg、60mg~70mg、70mg~200mg、70mg~190mg、70mg~180mg、70mg~170mg、70mg~160mg、70mg~150mg、70mg~140mg、70mg~120mg、70mg~110mg、70mg~100mg、70mg~80mg、80mg~200mg、80mg~190mg、80mg~180mg、80mg~170mg、80mg~160mg、80mg~150mg、80mg~140mg、80mg~120mg、80mg~110mg、80mg~100mg、80mg~90mg、90mg~200mg、90mg~190mg、90mg~180mg、90mg~170mg、90mg~160mg、90mg~150mg、90mg~140mg、90mg~120mg、90mg~110mg、90mg~100mg、100mg~200mg、100mg~190mg、100mg~180mg、100mg~170mg、100mg~160mg、100mg~150mg、100mg~140mg、100mg~120mg、100mg~110mg、110mg~200mg、110mg~190mg、110mg~180mg、110mg~170mg、110mg~160mg、110mg~150mg、110mg~140mg、110mg~130mg、110mg~120mg、120mg~200mg、120mg~190mg、120mg~180mg、120mg~170mg、120mg~160mg、120mg~150mg、120mg~140mg、120mg~130mg、130mg~200mg、130mg~190mg、130mg~180mg、130mg~170mg、130mg~160mg、130mg~150mg、130mg~140mg、140mg~200mg、140mg~190mg、140mg~180mg、140mg~170mg、140mg~160mg、140mg~150mg、150mg~200mg、150mg~190mg、150mg~180mg、150mg~170mg、150mg~160mg、160mg~200mg、160mg~190mg、160mg~180mg、160mg~170mg、180mg~200mg、180mg~190mg、190mg~200mg、105mg~135mg、105mg~130mg、105mg~125mg、105mg~120mg、110mg~135mg、110mg~130mg、110mg~125mg、110mg~120mg、115mg~135mg、115mg~130mg、115mg~125mg、115mg~120mg、115mg~125mg、115mg~120mg、120mg~135mg、120mg~125mg、125mg~140mg、125mg~130mg、130mg~135mg、135mg~140mg、120mg~129mg、120mg~128mg、120mg~127mg、120mg~86mg、120mg~124mg、120mg~123mg、120mg~122mg、120mg~121mg、121mg~130mg、122mg~129mg、122mg~128mg、122mg~127mg、122mg~126mg、122mg~125mg、122mg~124mg、122mg~123mg、123mg~130mg、123mg~129mg、123mg~128mg、123mg~127mg、123mg~126mg、123mg~125mg、123mg~124mg、124mg~130mg、124mg~129mg、124mg~128mg、124mg~127mg、124mg~126mg、124mg~125mg、125mg~129mg、125mg~128mg、125mg~127mg、125mg~126mg、126mg~130mg、126mg~129mg、126mg~128mg、126mg~127mg、127mg~130mg、127mg~129mg、127mg~128mg、128mg~130mg、128mg~129mg、及び129mg~130mgのうちのいずれかの範囲内である、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項40】
前記治療的有効量が、350mg未満、345mg未満、340mg未満、335mg未満、330mg未満、325mg未満、320mg未満、315mg未満、310mg未満、305mg未満、300mg未満、295mg未満、290mg未満、285mg未満、280mg未満、275mg未満、270mg未満、265mg未満、260mg未満、255mg未満、250mg未満、245mg未満、240mg未満、235mg未満、230mg未満、225mg未満、220mg未満、215mg未満、210mg未満、205mg未満、200mg未満、195mg未満、190mg未満、185mg未満、180mg未満、175mg未満、170mg未満、165mg未満、160mg未満、150mg未満、145mg未満、140mg未満、135mg未満、130mg未満、125mg未満、120mg未満、115mg未満、110mg未満、105mg未満、100mg未満、95mg未満、90mg未満、85mg未満、80mg未満、75mg未満、70mg未満、65mg未満、60mg未満、55mg未満、50mg未満、45mg未満、40mg未満、35mg未満、30mg未満、25mg未満、20mg未満、15mg未満、10mg未満、及び5mg未満のうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項41】
前記治療的有効量が、約350mg未満、約345mg未満、約340mg未満、約335mg未満、約330mg未満、約325mg未満、約320mg未満、約315mg未満、約310mg未満、約305mg未満、約300mg未満、約295mg未満、約290mg未満、約285mg未満、約280mg未満、約275mg未満、約270mg未満、約265mg未満、約260mg未満、約255mg未満、約250mg未満、約245mg未満、約240mg未満、約235mg未満、約230mg未満、約225mg未満、約220mg未満、約215mg未満、約210mg未満、約205mg未満、約200mg未満、約195mg未満、約190mg未満、約185mg未満、約180mg未満、約175mg未満、約170mg未満、約165mg未満、約160mg未満、約150mg未満、約145mg未満、約140mg未満、約135mg未満、約130mg未満、約125mg未満、約120mg未満、約115mg未満、約110mg未満、約105mg未満、約100mg未満、約95mg未満、約90mg未満、約85mg未満、約80mg未満、約75mg未満、約70mg未満、約65mg未満、約60mg未満、約55mg未満、約50mg未満、約45mg未満、約40mg未満、約35mg未満、約30mg未満、約25mg未満、約20mg未満、約15mg未満、約10mg未満、及び約5mg未満のうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項42】
前記治療的有効量が、少なくとも5mg、少なくとも10mg、少なくとも15mg、少なくとも20mg、少なくとも25mg、少なくとも30mg、少なくとも35mg、少なくとも40mg、少なくとも45mg、少なくとも50mg、少なくとも55mg、少なくとも60mg、少なくとも65mg、少なくとも70mg、少なくとも75mg、少なくとも80mg、少なくとも85mg、少なくとも90mg、少なくとも95mg、少なくとも約100mg、少なくとも105mg、少なくとも115mg、少なくとも120mg、少なくとも125mg、少なくとも130mg、少なくとも135mg、少なくとも140mg、少なくとも145mg、少なくとも150mg、少なくとも155mg、少なくとも160mg、少なくとも165mg、少なくとも170mg、少なくとも175mg、少なくとも180mg、少なくとも185、少なくとも190mg、少なくとも195mg、及び少なくとも200mgのうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項43】
前記治療的有効量が、少なくとも約5mg、少なくとも約10mg、少なくとも約15mg、少なくとも約20mg、少なくとも約25mg、少なくとも約30mg、少なくとも約35mg、少なくとも約40mg、少なくとも約45mg、少なくとも約50mg、少なくとも約55mg、少なくとも約60mg、少なくとも約65mg、少なくとも約70mg、少なくとも約75mg、少なくとも約80mg、少なくとも約85mg、少なくとも約90mg、少なくとも約95mg、少なくとも約100mg、少なくとも約105mg、少なくとも約115mg、少なくとも約120mg、少なくとも約125mg、少なくとも約130mg、少なくとも約135mg、少なくとも約140mg、少なくとも約145mg、または少なくとも約150mg、少なくとも約155mg、少なくとも約160mg、少なくとも約165mg、少なくとも約170mg、少なくとも約175mg、少なくとも約180mg、少なくとも約185、少なくとも約190mg、少なくとも約195mg、及び少なくとも約200mgのうちのいずれかである、請求項1~20のいずれかに記載の方法。
【請求項44】
前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項45】
前記修飾オリゴヌクレオチドを8週ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項46】
前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項47】
前記修飾オリゴヌクレオチドを16週ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項48】
前記修飾オリゴヌクレオチドを20週ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項49】
前記修飾オリゴヌクレオチドを24週ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項50】
前記修飾オリゴヌクレオチドを6か月ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項51】
前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに約1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項52】
前記修飾オリゴヌクレオチドを8週ごとに約1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項53】
前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに約1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項54】
前記修飾オリゴヌクレオチドを16週ごとに約1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項55】
前記修飾オリゴヌクレオチドを20週ごとに約1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項56】
前記修飾オリゴヌクレオチドを24週ごとに約1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項57】
前記修飾オリゴヌクレオチドを約6か月ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項58】
前記修飾オリゴヌクレオチドを約6か月ごとに1回、約7か月ごとに1回、約8か月ごとに1回、約9か月ごとに1回、約10か月ごとに1回、約11か月ごとに1回、または約12か月ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項59】
前記修飾オリゴヌクレオチドを月1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項60】
前記修飾オリゴヌクレオチドを2か月ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項61】
前記修飾オリゴヌクレオチドを3か月ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項62】
前記修飾オリゴヌクレオチドを四半期に1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項63】
前記修飾オリゴヌクレオチドを半年に1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項64】
前記修飾オリゴヌクレオチドを年1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項65】
前記修飾オリゴヌクレオチドを2年ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項66】
前記修飾オリゴヌクレオチドを、1週ごとに1回、2週ごとに1回、3週ごとに1回、4週ごとに1回、5週ごとに1回、6週ごとに1回、7週ごとに1回、8週ごとに1回、9週ごとに1回、10週ごとに1回、11週ごとに1回、12週ごとに1回、13週ごとに1回、14週ごとに1回、15週ごとに1回、16週ごとに1回、17週ごとに1回、18週ごとに1回、19週ごとに1回、20週ごとに1回、21週ごとに1回、22週ごとに1回、23週ごとに1回、24週ごとに1回、毎月1回、2か月ごとに1回、3か月ごとに1回、4か月ごとに1回、5か月ごとに1回、6か月ごとに1回、7か月ごとに1回、8か月ごとに1回、9か月ごとに1回、10か月ごとに1回、11か月ごとに1回、または毎年1回のうちのいずれかで投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項67】
前記修飾オリゴヌクレオチドを、約1週ごとに1回、約2週ごとに1回、約3週ごとに1回、約4週ごとに1回、約5週ごとに1回、約6週ごとに1回、約7週ごとに1回、約8週ごとに1回、約9週ごとに1回、約10週ごとに1回、約11週ごとに1回、約12週ごとに1回、約13週ごとに1回、約14週ごとに1回、約15週ごとに1回、約16週ごとに1回、約17週ごとに1回、約18週ごとに1回、約19週ごとに1回、約21週ごとに1回、約22週ごとに1回、約23週ごとに1回、約24週ごとに1回、ほぼ毎月1回、約2か月ごとに1回、約3か月ごとに1回、約4か月ごとに1回、約5か月ごとに1回、及び約6か月ごとに1回、約7か月ごとに1回、約8か月ごとに1回、約9か月ごとに1回、約10か月ごとに1回、約11か月ごとに1回、またはほぼ毎年1回のうちのいずれかで投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項68】
10mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項69】
30mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項70】
60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項71】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項72】
前記修飾オリゴヌクレオチドの用量が4回投与される、請求項68~71のいずれかに記載の方法。
【請求項73】
前記修飾オリゴヌクレオチドの用量が2回投与される、請求項72に記載の方法。
【請求項74】
前記ヒト対象に10mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項75】
前記ヒト対象に30mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項76】
前記ヒト対象に60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項77】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項78】
60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項79】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項80】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを6か月ごとに1回、または年2回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項81】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回、3か月ごとに1回、または四半期に1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項82】
請求項1~43のいずれかに記載の方法であって、前記ヒト対象が進行性核上性麻痺(PSP)を有し、前記方法が、115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回、3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回投与することを含む第1の投与レジメンを前記対象に行うことを含む、前記方法。
【請求項83】
前記投与レジメンの安全性をモニタリングし、前記第1の投与レジメンの前記投与を中止し、その後、前記対象に、第2の投与レジメンであって、
a)60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを8週ごとにもしくは2か月ごとに、
b)90mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごと、3か月ごと、もしくは四半期に1回、または
c)60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとにもしくは1か月ごとに投与することを含む、前記第2の投与レジメン、を行うことをさらに含む、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回、24回、25回、26回、27回、28回、29回、30回、31回、32回、33回、34回、35回、36回、37回、38回、39回、または40回の用量が投与される、請求項68~83のいずれかに記載の方法。
【請求項85】
10mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項86】
前記初回負荷用量の4週間後に10mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
前記第2の負荷用量の4週間後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86に記載の方法。
【請求項88】
前記第2の負荷用量の8週間後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86に記載の方法。
【請求項89】
前記第2の負荷用量の12週間後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86に記載の方法。
【請求項90】
前記第2の負荷用量の16週間後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86に記載の方法。
【請求項91】
前記第2の負荷用量の24週間後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86に記載の方法。
【請求項92】
前記第2の負荷用量の6か月後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86に記載の方法。
【請求項93】
30mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項94】
前記初回負荷用量の4週間後に30mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項93に記載の方法。
【請求項95】
前記第2の負荷用量の4週間後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項94に記載の方法。
【請求項96】
前記第2の負荷用量の8週間後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項94に記載の方法。
【請求項97】
前記第2の負荷用量の12週間後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項94に記載の方法。
【請求項98】
前記第2の負荷用量の16週間後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項94に記載の方法。
【請求項99】
前記第2の負荷用量の24週間後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項94に記載の方法。
【請求項100】
前記第2の負荷用量の6か月後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項94に記載の方法。
【請求項101】
60mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項102】
前記初回負荷用量の4週間後に60mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
前記第2の負荷用量の4週間後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
前記第2の負荷用量の8週間後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項105】
前記第2の負荷用量の12週間後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項106】
前記第2の負荷用量の16週間後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項107】
前記第2の負荷用量の24週間後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項108】
前記第2の負荷用量の6か月後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項109】
前記第2の負荷用量の約6か月、約7か月、約8か月、約9か月、約10か月、約11か月、または約12か月後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項110】
90mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項111】
前記初回負荷用量の4週間後に90mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記第2の負荷用量の4週間後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項111に記載の方法。
【請求項113】
前記第2の負荷用量の8週間後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項111に記載の方法。
【請求項114】
前記第2の負荷用量の12週間後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項111に記載の方法。
【請求項115】
前記第2の負荷用量の16週間後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項111に記載の方法。
【請求項116】
前記第2の負荷用量の24週間後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項111に記載の方法。
【請求項117】
前記第2の負荷用量の6か月後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項111に記載の方法。
【請求項118】
前記第2の負荷用量の約6か月、約7か月、約8か月、約9か月、約10か月、約11か月、または約12か月後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項119】
115mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれかに記載の方法。
【請求項120】
前記初回負荷用量の12週間後に115mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項119に記載の方法。
【請求項121】
前記第2の負荷用量の12週間後に115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項122】
前記第2の負荷用量の16週間後に115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項123】
前記第2の負荷用量の24週間後に115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項124】
前記第2の負荷用量の6か月後に115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項120に記載の方法。
【請求項125】
前記第2の負荷用量の約6か月、約7か月、約8か月、約9か月、約10か月、約11か月、または約12か月後に115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、請求項102に記載の方法。
【請求項126】
10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の4週間後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86、99、102、111、または120のいずれかに記載の方法。
【請求項127】
10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の8週間後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86、99、102、111、または120のいずれかに記載の方法。
【請求項128】
10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の12週間後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86、99、102、111、または120のいずれかに記載の方法。
【請求項129】
10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の16週間後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86、99、102、111、または120のいずれかに記載の方法。
【請求項130】
10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の24週間後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86、99、102、111、または120のいずれかに記載の方法。
【請求項131】
10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の6か月後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、請求項86、99、102、111、または120のいずれかに記載の方法。
【請求項132】
少なくとも2回、少なくとも3回、少なくとも4回、少なくとも5回、または少なくとも6回の維持用量が前記ヒト対象に投与される、請求項126~131のいずれかに記載の方法。
【請求項133】
アルツハイマー病を改善するか、タウRNAを減少させるか、またはタウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、以下の化学構造:
【化17】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチド、またはその塩を、10mg、30mg、60mg、90mg、115mg、または約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、もしくは約115mg、または約60mg~約115mgの治療的有効量にて前記ヒト対象に髄腔内投与することを含む、前記方法。
【請求項134】
前記修飾オリゴヌクレオチドが、ナトリウム塩またはカリウム塩である、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
アルツハイマー病を改善するか、タウRNAを減少させるか、またはタウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、以下の化学構造:
【化18】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチドを10mg、30mg、60mg、90mg、115mg、または約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、もしくは約115mg、または約60mg~約115mgの治療的有効量にて前記ヒト対象に髄腔内投与することを含む、前記方法。
【請求項136】
アルツハイマー病を改善するか、タウRNAを減少させるか、またはタウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、10mg、30mg、60mg、90mg、115mg、または約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、もしくは約115mg、または約60mg~約115mgの治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドを、前記ヒト対象に髄腔内投与することを含み、前記修飾オリゴヌクレオチドが、以下の化学表記(5’から3’へ):mCes mCeo Ges Tes Tes Tds Tds mCds Tds Tds Ads mCds mCds Aes mCeo mCes mCes Te(配列番号4)を有し、ここで、
A=アデニン核酸塩基、
mC=5-メチルシトシン核酸塩基、
G=グアニン核酸塩基、
T=チミン核酸塩基、
e=2’-MOE糖部分、
d=2’-β-D-デオキシリボシル糖部分、
s=ホスホロチオエートヌクレオシド間結合、及び
o=ホスホジエステルヌクレオシド間結合である、前記方法。
【請求項137】
前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに約1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項138】
前記修飾オリゴヌクレオチドを8週ごとに約1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項139】
前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに約1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項140】
前記修飾オリゴヌクレオチドを16週ごとに約1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項141】
前記修飾オリゴヌクレオチドを24週ごとに約1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項142】
前記修飾オリゴヌクレオチドを6か月ごとに約1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項143】
前記修飾オリゴヌクレオチドを約6か月ごとに1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項144】
前記修飾オリゴヌクレオチドを月1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項145】
前記修飾オリゴヌクレオチドを2か月ごとに1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項146】
前記修飾オリゴヌクレオチドを3か月ごとに1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項147】
前記修飾オリゴヌクレオチドを四半期に1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項148】
前記修飾オリゴヌクレオチドを半年に1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項149】
前記修飾オリゴヌクレオチドを年1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項150】
前記修飾オリゴヌクレオチドを2年ごとに1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項151】
10mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項152】
30mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項153】
60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項154】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項155】
前記修飾オリゴヌクレオチドの用量が4回投与される、請求項151~154のいずれかに記載の方法。
【請求項156】
前記修飾オリゴヌクレオチドの用量が2回投与される、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
前記ヒト対象に10mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項158】
前記ヒト対象に30mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項159】
前記ヒト対象に60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項160】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項161】
60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回、3か月ごとに1回、6か月ごとに1回、年2回、四半期ごとに1回、または年4回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項162】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回、3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項163】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを6か月ごとに1回、または年2回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項164】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回、3か月ごとに1回、または四半期に1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項165】
請求項133~136のいずれかに記載の方法であって、前記ヒト対象が進行性核上性麻痺(PSP)を有し、前記方法が、115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回、3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回投与することを含む第1の投与レジメンを前記対象に行うことを含む、前記方法。
【請求項166】
前記投与レジメンの安全性をモニタリングし、前記第1の投与レジメンの前記投与を中止し、その後、前記対象に、第2の投与レジメンであって、
a)60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを8週ごとにもしくは2か月ごとに、
b)90mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに、3か月ごとに、もしくは四半期に1回、または
c)60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとにもしくは1か月ごとに投与することを含む、前記第2の投与レジメン、を行うことをさらに含む、請求項165に記載の方法。
【請求項167】
4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回、24回、25回、26回、27回、28回、29回、30回、31回、32回、33回、34回、35回、36回、37回、38回、39回、または40回の用量が投与される、請求項157~166のいずれかに記載の方法。
【請求項168】
前記ヒト対象に、
e)約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
f)前記初回負荷用量投与の約4週間後、約8週間後、または約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
g)前記第2の負荷用量投与の約8週間後または約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第1の維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
h)前記第1の維持用量投与の約8週間後または約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第2の維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、を投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項169】
前記ヒト対象に、
e)約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
f)前記初回負荷用量投与の約4週間後、約8週間後、または約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
g)前記第2の負荷用量投与の約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第1の維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
h)前記第1の維持用量投与の約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第2の維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、を投与することを含む、請求項133~136のいずれかに記載の方法。
【請求項170】
前記対象が、AD、FTD、またはPSPを有し、AD、FTD、またはPSPの少なくとも1つの症状または特徴が改善される、請求項133~169のいずれかに記載の方法。
【請求項171】
前記少なくとも1つの症状または特徴が、記憶喪失、認知機能の低下、話を理解する能力もしくは発話する能力の喪失、異常行動、運動機能障害、認知機能の喪失、神経精神学的行動機能障害、全般的機能障害、運動機能の喪失、認知機能障害、神経精神機能障害、日常生活機能障害、注意障害、視知覚処理障害、記憶障害、自立度の障害、アパシーの増大、学習能力障害、精神集中障害、話の理解及び発話の障害、障害行動、うつ病、易刺激性、怒り、可動性障害、自己管理障害、疼痛、不快感、不安、痙攣、自殺念慮、自殺行動、あるいは神経原線維封入体の数及び/または体積の増加を含む、請求項170に記載の方法。
【請求項172】
前記ヒト対象が、MAPT、APOE、APP、PSEN1、PSEN2、LRRK2、STX6、EIF2AK3、及びMOBPから選択される少なくとも1つの遺伝子の変異を有する、請求項1~171のいずれかに記載の方法。
【請求項173】
前記ヒト対象のMAPT、APOE、APP、PSEN1、及びPSEN2から選択される少なくとも1つの遺伝子の変異を同定することをさらに含む、請求項1~171のいずれかに記載の方法。
【請求項174】
前記修飾オリゴヌクレオチドが、前記ヒト対象のCNSに投与される、請求項1~173のいずれかに記載の方法。
【請求項175】
前記修飾オリゴヌクレオチドが、髄腔内投与により投与される、請求項1~174のいずれかに記載の方法。
【請求項176】
前記修飾オリゴヌクレオチドが、髄腔内ボーラス投与により投与される、請求項1~174のいずれかに記載の方法。
【請求項177】
タウRNAが減少する、請求項1~176のいずれかに記載の方法。
【請求項178】
タウタンパク質が減少する、請求項1~177のいずれかに記載の方法。
【請求項179】
前記ヒト対象からの生体試料中のタウRNAの量を検出することを含む、請求項1~178のいずれかに記載の方法。
【請求項180】
前記ヒト対象からの生体試料中のタウタンパク質の量を検出することを含む、請求項1~179のいずれかに記載の方法。
【請求項181】
前記生体試料が脳脊髄液を含む、請求項175または請求項180に記載の方法。
【請求項182】
前記検出が、前記投与の前に行われる、請求項179~181のいずれかに記載の方法。
【請求項183】
前記検出が、前記投与の後に行われる、請求項179~181のいずれかに記載の方法。
【請求項184】
前記検出が、前記投与の前後に行われる、請求項179~181のいずれかに記載の方法。
【請求項185】
タウRNA、タウタンパク質、またはそれらの組み合わせの量の検出後に投与される前記初回負荷用量、前記負荷用量、前記維持用量、または治療的有効量を調節することを含む、請求項179~184のいずれかに記載の方法。
【請求項186】
前記対象の脳活動、脳の大きさ、神経原線維封入体の大きさ、神経原線維封入体の体積、脳脊髄液中の総タウタンパク質、リン酸化タウタンパク質、もしくはアミロイドベータタンパク質の量もしくは濃度、またはそれらの組み合わせを、磁気共鳴画像(MRI)、ポジトロン断層撮影(PET)、脳波(EEG)、またはCSFの分析を実施することによって分析することを含む、請求項1~185のいずれかに記載の方法。
【請求項187】
前記MRI、PET、EEG、またはCSFの分析の実施が、投与前、投与後、またはそれらの組み合わせで行われる、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
前記MRI、PET、EEG、またはCSFの分析を実施した後に前記治療的有効量を決定または調節することを含む、請求項187に記載の方法。
【請求項189】
投与の後に前記MRI、PET、EEG、またはCSFの分析を実施すること、及び前記MRI、PET、EEG、またはCSFの分析を実施した後に投与の頻度を調節することを含む、請求項188に記載の方法。
【請求項190】
前記MRI、PET、EEG、またはCSFの分析が、投与の1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、12時間または24時間以内に実施される、請求項186~189のいずれかに記載の方法。
【請求項191】
負荷用量を約4週ごとに1回投与すること、及び最初のMRI、PET、EEG、またはCSFの分析を実施する前に維持用量を約8週または16週ごとに1回投与すること、ならびに前記維持用量を約8週未満ごとにまたは約16週未満ごとに投与することを含む、請求項190に記載の方法。
【請求項192】
60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれか1項に記載の方法。
【請求項193】
60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを24週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれか1項に記載の方法。
【請求項194】
115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを24週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項133~136のいずれか1項に記載の方法。
【請求項195】
前記アルツハイマー病が、軽度のAD、ADによるMCI、または軽度のAD認知症である、請求項9または133~194のいずれか1項に記載の方法。
【請求項196】
10mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを月1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項197】
30mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを月1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項198】
60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを月1回前記ヒト対象に投与することを含む、請求項1~43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項199】
前記ヒト対象がアルツハイマー病を有する、請求項196~198のいずれか1項に記載の方法。
【請求項200】
前記アルツハイマー病が、軽度のAD、ADによるMCI、または軽度のAD認知症である、請求項199に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年7月23日、2021年9月21日、2022年4月15日、及び2022年5月25日にそれぞれ提出された、米国仮出願第63/225,404号、同第63/246,706号、同第63/331,650号、及び同第63/345,511号に対する優先権を主張するものであり、その各々が、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
配列表
本出願は、13751-0362WO1.xmlという名称のXMLファイルとして電子的に提出された配列表を含む。2022年7月11日に作成されたこのXMLファイルはサイズが149,519バイトである。このXMLファイルの資料は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
技術分野
本明細書では、アルツハイマー病を改善すること、タウRNAを減少させること、またはタウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行うためにISIS814907を投与する方法が提供される。ある特定の場合には、方法は、タウタンパク質と関連する疾患または障害の少なくとも1つの症状または特徴を改善するために有用である。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、神経変性疾患または障害である。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病または前頭側頭型認知症(FTD)である。いくつかの実施形態では、アルツハイマー病は、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症(MCI)、及び/またはアルツハイマー病認知症(例えば、軽度のアルツハイマー病認知症)である。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、タウオパチーである。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、パーキンソン症状を伴う前頭側頭型認知症-17(FTDP-17)、進行性核上性麻痺(PSP)、慢性外傷性脳症(CTE)、大脳皮質基底核神経節変性症(CBD)、ピック病、嗜銀顆粒性認知症(AGD)、球状グリア性タウオパチー、てんかん、及び/またはドラベ症候群である。タウタンパク質と関連する疾患または障害の症状または特徴には、記憶喪失、認知機能の低下、話を理解する能力もしくは発話する能力の喪失、異常行動、運動機能障害、あるいは神経原線維封入体の数及び/または体積の増加が含まれる。
【背景技術】
【0003】
アルツハイマー病(AD)は、認知機能及び機能の低下を特徴とする進行性の神経変性疾患であり、顕著な障害を引き起こす(Lane,et al.,2018,Eur.J.Neurol.25:59-70)。症状発現は典型的には65歳以上の患者に生じ、65歳前の症状発現は、AD患者全体の5%未満を占める(Alzheimer’s Association,2021,2021 Alzheimer’s disease facts and figures,Alzheimers Dement.17:327-406)。現在のADの管理は、薬理学的治療法を含め、症状の集学的管理に限られている。証拠の蓄積は、凝集した高リン酸化タウがADにおける神経変性の主要な要素であり得ることを示唆している。タウタンパク質はMAPT遺伝子によってコードされており、ニューロンで主に発現される微小管関連タンパク質である(Dixit,et al.,2008,Science 319:1086-1089)。病的状態下では、高リン酸化タウは細胞内及び細胞外に蓄積し、凝集してオリゴマー及び線維となってニューロン内神経原線維変化(NFT)を生じさせ、それが、経シナプス経路を介した特定のニューラルネットワーク(Braak and Del Tredici,2016,Cold Spring Harb.Perspect.Biol.8:a023630、Ossenkoppele,et al.,2019,Neuroimage Clin.23:101848)を通じて拡がり、神経変性、シナプス機能障害及びシナプスの消失を引き起こす(DeVos,et al.,2018,Front.Neurosci.12:267、Guo,et al.,2018,Acta Neuropathologica 133:665-704、Wilcock,et al.,1982,J Neurol.Sci.56:343-56、Hanseeuw,et al.2019,JAMA Neurol.76:915-924、Gordon,et al.,2019,Brain 142:1063-1076)。神経細胞内のタウ封入体は、タウオパチー、前頭側頭型認知症(FTD)、進行性核上性麻痺(PSP)、FTDP-17、慢性外傷性脳症(CTE)、皮質基底核変性症(CBD)、てんかん、及びドラベ症候群等の、他の神経変性疾患または障害の病理学的特徴である(G.G.Kovacs.Chapter 25-Tauopathies.In Handbook of Clinical Neurology,Vol.145(3rd series).2018)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Lane,et al.,2018,Eur.J.Neurol.25:59-70
【非特許文献2】Alzheimer’s Association,2021,2021 Alzheimer’s disease facts and figures,Alzheimers Dement.17:327-406
【非特許文献3】Dixit,et al.,2008,Science 319:1086-1089
【非特許文献4】Braak and Del Tredici,2016,Cold Spring Harb.Perspect.Biol.8:a023630
【非特許文献5】Ossenkoppele,et al.,2019,Neuroimage Clin.23:101848
【非特許文献6】DeVos,et al.,2018,Front.Neurosci.12:267
【非特許文献7】Guo,et al.,2018,Acta Neuropathologica 133:665-704
【非特許文献8】Wilcock,et al.,1982,J Neurol.Sci.56:343-56
【非特許文献9】Hanseeuw,et al.2019,JAMA Neurol.76:915-924
【非特許文献10】Gordon,et al.,2019,Brain 142:1063-1076
【非特許文献11】G.G.Kovacs.Chapter 25-Tauopathies.In Handbook of Clinical Neurology,Vol.145(3rd series).2018
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1-1】各用量群の個々の患者の経時的なCSF中の総タウタンパク質の濃度を、1ミリリットルあたりのピコグラム(pg/mL)で測定された絶対値で示している。
【
図1-2】各用量群の個々の患者の経時的なCSF中の総タウタンパク質の濃度を、1ミリリットルあたりのピコグラム(pg/mL)で測定された絶対値で示している。
【
図1-3】各用量群の個々の患者の経時的なCSF中の総タウタンパク質の濃度を、1ミリリットルあたりのピコグラム(pg/mL)で測定された絶対値で示している。
【
図1-4】各用量群の個々の患者の経時的なCSF中の総タウタンパク質の濃度を、1ミリリットルあたりのピコグラム(pg/mL)で測定された絶対値で示している。
【
図1-5】各用量群の個々の患者の経時的なCSF中の総タウタンパク質の濃度を、1ミリリットルあたりのピコグラム(pg/mL)で測定された絶対値で示している。
【
図2-1】総タウタンパク質のベースラインからの変化率を示す。矢頭は、ISIS814907またはプラセボを投与した日を示す。
【
図2-2】総タウタンパク質のベースラインからの変化率を示す。矢頭は、ISIS814907またはプラセボを投与した日を示す。
【
図2-3】総タウタンパク質のベースラインからの変化率を示す。矢頭は、ISIS814907またはプラセボを投与した日を示す。
【
図2-4】総タウタンパク質のベースラインからの変化率を示す。矢頭は、ISIS814907またはプラセボを投与した日を示す。
【
図2-5】総タウタンパク質のベースラインからの変化率を示す。矢頭は、ISIS814907またはプラセボを投与した日を示す。
【
図3】CSF中の総タウタンパク質の濃度の、取得し得た最後の時点である最終投与の56日後(141日目)までのベースラインからの変化率を示す。円は個々の患者を示し、水平線は群平均を示す。
【
図4-1】
図4Aは、CSF中の総タウタンパク質の平均濃度を示す。
図4Bは、CSF中の総タウタンパク質のベースラインからの平均変化率を示す。
図4Cは、用量群による経時的なリン酸-タウタンパク質のベースラインからの平均変化率を示す。エラーバーは平均値の標準誤差を示す。
【
図4-2】
図4Aは、CSF中の総タウタンパク質の平均濃度を示す。
図4Bは、CSF中の総タウタンパク質のベースラインからの平均変化率を示す。
図4Cは、用量群による経時的なリン酸-タウタンパク質のベースラインからの平均変化率を示す。エラーバーは平均値の標準誤差を示す。
【
図4-3】
図4Aは、CSF中の総タウタンパク質の平均濃度を示す。
図4Bは、CSF中の総タウタンパク質のベースラインからの平均変化率を示す。
図4Cは、用量群による経時的なリン酸-タウタンパク質のベースラインからの平均変化率を示す。エラーバーは平均値の標準誤差を示す。
【発明を実施するための形態】
【0006】
(発明の概要)
本明細書では、タウタンパク質と関連する疾患または障害を改善するための方法、及びタウRNA及び/またはタウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法が提供される。また本明細書では、タウタンパク質と関連する疾患または障害を治療または予防する方法が提供される。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、神経変性疾患または障害である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、タウオパチーである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病または前頭側頭型認知症(FTD)である。いくつかの実施形態では、アルツハイマー病は、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症(MCI)、及び/またはアルツハイマー病認知症(例えば、軽度のアルツハイマー病認知症)である。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、パーキンソン症状を伴う前頭側頭型認知症-17(FTDP-17)、進行性核上性麻痺(PSP)、慢性外傷性脳症(CTE)、大脳皮質基底核神経節変性症(CBD)、ピック病、嗜銀顆粒性認知症(AGD)、球状グリア性タウオパチー、てんかん、及び/またはドラベ症候群である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病である。いくつかの実施形態では、アルツハイマー病は、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症(MCI)、及び/またはアルツハイマー病認知症(例えば、軽度のアルツハイマー病認知症)である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、FTDである。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドを投与することを含む。ある特定の実施形態では、修飾オリゴヌクレオチドは、ISIS814907である。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約10mg~約115mgの範囲内である。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約60mg~約115mgの範囲内である。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgである。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約4週ごとに1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、月1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、隔月ごとに1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、四半期ごとに1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約8週ごとに1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約12週ごとに1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約16週ごとに1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約24週ごとに1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約6か月ごとに1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、毎月投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、2か月ごとに1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、3か月ごとに1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、四半期に1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、年2回(半年に1回)投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、年1回投与される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は、2年ごとに1回投与される。
【0007】
いくつかの実施形態では、本開示は、アルツハイマー病を治療することを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、ある用量のISIS814907をヒト対象に投与することを含む方法を特徴とする。いくつかの実施形態では、アルツハイマー病は、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症(MCI)、及び/またはアルツハイマー病認知症(例えば、軽度のアルツハイマー病認知症)である。いくつかの実施形態では、用量は、10mgのISIS814907を月1回である。いくつかの実施形態では、用量は、30mgのISIS814907を月1回である。いくつかの実施形態では、用量は、60mgのISIS814907を月1回である。いくつかの実施形態では、用量は、115mgのISIS814907を3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回である。投与は、髄腔内に実施される(例えば、ボーラスIT投与)。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、月1回の用量を1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回、24回、または24回超投与される。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、四半期に1回の用量を1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回、24回、または24回超投与される。いくつかの実施形態では、ヒト対象は90歳を超えている。いくつかの実施形態では、ヒト対象は40~90歳である。いくつかの実施形態では、ヒト対象は50~80歳である。いくつかの実施形態では、ヒト対象は50~74歳である。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、以下の基準のうち1つ以上(1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、または10)を有する:1)軽度のアルツハイマー病を有する、2)記憶障害の客観的証拠を示す、神経心理状態アセスメント反復性バッテリー(RBANS)の遅延記憶指数スコアが85以下、3)CDRの総合スコアが、ADによるMCIについて0.5または軽度のAD認知症について0.5もしくは1、4)CDR全体の総合スコアが1、または総合スコアが0.5、かつ記憶スコアが1、5)MMSEスコアが22以上30以下、6)MMSEスコアが20以上27以下、7)CDR記憶ボックススコアが0.5以上、8)陽性放出断層撮影(PET)または脳脊髄液(CSF)サンプリングにより測定した場合のアミロイド病理の証拠、9)脳脊髄液(CSF)パターンが低Aβ42、かつt-タウ及びリン酸化タウ(p-タウ)の上昇、ならびに10)National Institute of Aging-Alzheimer Association(NIA-AA)基準に基づいたほぼ確実なアルツハイマー病という診断。
【0008】
いくつかの実施形態では、本開示は、アルツハイマー病を治療することを必要とするヒト対象においてそれを行う他の方法であって、ある用量のISIS814907をヒト対象に投与することを含む方法を特徴とする。いくつかの実施形態では、アルツハイマー病は、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症(MCI)、及び/またはアルツハイマー病認知症(例えば、軽度のアルツハイマー病認知症)である。いくつかの実施形態では、用量は、60mgのISIS814907である。いくつかの実施形態では、用量は、115mgのISIS814907である。いくつかの実施形態では、用量は、24週ごとに1回(Q24W)投与される。いくつかの実施形態では、用量は、12週ごとに1回(Q12W)投与される。いくつかの実施形態では、60mgの用量がQ12W投与される。いくつかの実施形態では、60mgの用量がQ24W投与される。いくつかの実施形態では、115mgの用量がQ24W投与される。いくつかの実施形態では、115mgの用量がQ12W投与される。投与は、髄腔内に実施される(例えば、ボーラスIT投与)。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、Q12Wの用量を1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回、24回、または24回超投与される。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、Q24Wの用量を1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回、24回、または24回超投与される。いくつかの実施形態では、ヒト対象は90歳を超えている。いくつかの実施形態では、用量は、最長72週間投与される。いくつかの実施形態では、ヒト対象は40~90歳である。いくつかの実施形態では、ヒト対象は50~80歳である。いくつかの実施形態では、ヒト対象は50~72歳である。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、以下の基準のうち1つ以上(1つ、2つ、3つ、4つ、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、または10)を有する:1)軽度のアルツハイマー病を有する、2)記憶障害の客観的証拠を示す、神経心理状態アセスメント反復性バッテリー(RBANS)の遅延記憶指数スコアが85以下、3)CDRの総合スコアが、ADによるMCIについて0.5または軽度のAD認知症について0.5もしくは1、4)CDR全体の総合スコアが1、または総合スコアが0.5、かつ記憶スコアが1、5)MMSEスコアが22以上30以下、6)MMSEスコアが20以上27以下、7)CDR記憶ボックススコアが0.5以上、及び8)陽性放出断層撮影(PET)または脳脊髄液(CSF)サンプリングにより測定した場合のアミロイド病理の証拠、9)脳脊髄液(CSF)パターンが低Aβ42、かつt-タウ及びリン酸化タウ(p-タウ)の上昇、ならびに10)National Institute of Aging-Alzheimer Association(NIA-AA)基準に基づいたほぼ確実なアルツハイマー病という診断。
【0009】
ある特定の実施形態では、方法は、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの負荷用量のISIS814907を約4週ごとに1回投与し、その後、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの維持用量のISIS814907を約8週ごとに1回、約16週ごとに1回、約24週ごとに1回、または約6か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの負荷用量のISIS814907を約8週ごとに1回投与し、その後、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの維持用量のISIS814907を約16週ごとに1回、約24週ごとに1回、または約6か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの負荷用量のISIS814907を約12週ごとに1回投与し、その後、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの維持用量のISIS814907を約16週ごとに1回、約24週ごとに1回、または約6か月ごとに1回投与することを含む。いくつかの実施形態では、方法は、少なくとも2回の負荷用量、少なくとも3回の負荷用量、少なくとも4回の負荷用量、少なくとも5回の負荷用量、または少なくとも6回の負荷用量を投与することを含む。
【0010】
ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を約60mg~約115mgの負荷用量で約4週ごとに1回投与し、その後、約60mg~約115mgの維持用量で約8週ごとに1回、約16週ごとに1回、約24週ごとに1回、または約6か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、約60mg~約115mgの負荷用量のISIS814907を約8週ごとに1回投与し、その後、維持用量である約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgのISIS814907を約16週ごとに1回、約24週ごとに1回、または約6か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、約60mg~約115mgの負荷用量のISIS814907を約12週ごとに1回投与し、その後、約60mg~約115mgの維持用量のISIS814907を約16週ごとに1回、約24週ごとに1回、または約6か月ごとに1回投与することを含む。
【0011】
ある特定の実施形態では、方法は、約60mgの負荷用量のISIS814907を約12週ごとに1回投与し、その後、約60mgの維持用量のISIS814907を約6か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、約115mgの負荷用量のISIS814907を約12週ごとに1回投与し、その後、約115mgの維持用量のISIS814907を約6か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、約60mg~約115mgの負荷用量のISIS814907を約12週ごとに1回投与し、その後、約60mg~約115mgの維持用量のISIS814907を約6か月ごとに1回投与することを含む。
(発明を実施するための形態)
【0012】
前述の一般的説明及び以下の詳細な説明はいずれも、例示的かつ説明的なものに過ぎず、限定するものではないことを理解されるべきである。本明細書では、特に具体的に断らない限り、単数形の使用には複数形が含まれる。本明細書で使用される場合、「または」の使用は、特に断らない限り、「及び/または」を意味する。さらに、「含むこと(including)」という用語、ならびに「含む(includes)」及び「含まれた(included)」等の他の形態の使用は、限定的なものではない。また、「要素」または「成分」等の用語は、特に具体的に断らない限り、1つのユニットを含む要素及び成分、ならびに複数のサブユニットを含む要素及び成分の両方を包含する。
【0013】
本明細書で使用する項目見出しは構成のみを目的としたものであり、記載の主題を限定するものと解釈されるべきではない。特許、特許出願、記事、書籍、及び論文が含まれるがこれらに限定されない、本出願において引用される文書または文書の一部はすべて、本明細書で論じられるその文書の部分について参照することにより、それらの全体が本明細書に明確に組み込まれる。
【0014】
定義
特別に定義しない限り、本明細書に記載される分析化学、合成有機化学、ならびに医薬品化学及び製薬化学との関連で使用される術語、ならびにそれらの手順及び手法は、当該技術分野で周知の一般的に使用されるものである。許される場合、本開示の全体を通して言及される特許、出願、公開出願、ならびに他の刊行物及び他のデータはすべて、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0015】
別段に示されていない限り、以下の用語は以下の意味を有する。
【0016】
本明細書で使用される場合、「2’-デオキシリボヌクレオシド」とは、2’-H(H)デオキシリボシル糖部分を含むヌクレオシドを意味する。ある特定の実施形態では、2’-デオキシリボヌクレオシドは、2’-β-Dデオキシリボヌクレオシドであり、天然に存在するデオキシリボ核酸(DNA)に見出されるβ-D立体配置を有する2’-β-D-デオキシリボシル糖部分を含む。ある特定の実施形態では、2’-デオキシリボヌクレオシドは修飾核酸塩基を含み得るか、またはRNA核酸塩基(ウラシル)を含み得る。
【0017】
本明細書で使用される場合、「2’-MOE」とは、リボシル糖部分の2’-OH基の代わりの2’-OCH2CH2OCH3基を意味する。「2’-MOE糖部分」は、リボシル糖部分の2’-OH基の代わりに2’-OCH2CH2OCH3基を有する糖部分である。別段に示されていない限り、2’-MOE糖部分は、β-D立体配置にある。「MOE」とは、O-メトキシエチルを意味する。
【0018】
本明細書で使用される場合、「2’-MOEヌクレオシド」とは、2’-MOE糖部分を含むヌクレオシドを意味する。
【0019】
本明細書で使用される場合、「5-メチルシトシン」とは、5位に結合しているメチル基で修飾されているシトシンを意味する。5-メチルシトシンは、修飾核酸塩基である。
【0020】
本明細書で使用される場合、「約」とは、提供されている値のプラスマイナス7%を意味する。
【0021】
本明細書で使用される場合、「投与すること」とは、医薬剤をヒト対象に提供することを意味する。
【0022】
本明細書で使用される場合、治療に関して「改善する」とは、少なくとも1つの症状または特徴の、治療がない場合の同じ症状または特徴と比べた改善を意味する。ある特定の実施形態では、改善は、症状または特徴の重症度または頻度の低減、あるいは症状または特徴の重症度または頻度の発症遅延または進行の減速である。
【0023】
本明細書で使用される場合、「CAGリピート」とは、複数の連続する三塩基単位のうちの1つを意味し、各三塩基単位が、5’から3’へシトシン(C)、アデニン(A)、及びグアニン(G)の核酸塩基配列を有する3つの連続するヌクレオシドからなる。
【0024】
本明細書で使用される場合、「用量」とは、投与される医薬剤の量を意味する。
【0025】
本明細書で使用される場合、「ヌクレオシド間結合」という用語は、オリゴヌクレオチド内の連続するヌクレオシド間の共有結合を意味する。本明細書で使用される場合、「修飾ヌクレオシド間結合」とは、ホスホジエステルヌクレオシド間結合以外の任意のヌクレオシド間結合を意味する。「ホスホロチオエートヌクレオシド間結合」は、ホスホジエステルヌクレオシド間結合の非架橋酸素原子のうちの1つが硫黄原子で置き換えられている修飾ヌクレオシド間結合である。
【0026】
本明細書で使用される場合、「負荷用量」とは、ある医薬剤の定常状態濃度が達成される初回投与段階中に投与される、その医薬剤の治療的有効量を意味する。「初回負荷用量」とは、投与される最初の負荷用量を意味する。「最終負荷用量」とは、第1の維持用量を投与する前の直近に投与された負荷用量を意味する。
【0027】
本明細書で使用される場合、「維持用量」とは、ある医薬剤の定常状態濃度が達成された後の用量段階中に投与される、その医薬剤の治療的有効量を意味する。
【0028】
本明細書で使用される場合、「MAPTRx」及び「ISIS814907」という用語は同義である。
【0029】
本明細書で使用される場合、「核酸塩基」とは、未修飾核酸塩基または修飾核酸塩基を意味する。「未修飾核酸塩基」は、アデニン(A)、チミン(T)、シトシン(C)、ウラシル(U)、またはグアニン(G)である。「修飾核酸塩基」は、少なくとも1つの未修飾核酸塩基と対形成することができる、未修飾のA、T、C、U、またはG以外の原子団である。「5-メチルシトシン」は、修飾核酸塩基である。本明細書で使用される場合、「核酸塩基配列」とは、糖またはヌクレオシド間結合の任意の修飾とは関係なく、標的とする核酸またはオリゴヌクレオチド内の連続する核酸塩基の順序を意味する。
【0030】
本明細書で使用される場合、「ヌクレオシド」とは、核酸塩基と糖部分とを含む化合物を意味する。核酸塩基及び糖部分は、それぞれ独立して非修飾であるかまたは修飾されている。本明細書で使用される場合、「修飾ヌクレオシド」とは、修飾核酸塩基及び/または修飾糖部分を含むヌクレオシドを意味する。「連結ヌクレオシド」は、接続されて連続配列になっている(すなわち、連結されているヌクレオシドの間に追加のヌクレオシドが存在しない)ヌクレオシドである。本明細書で使用される場合、「オリゴヌクレオチド」とは、ヌクレオシド間結合を介して接続されている一本の連結ヌクレオシドを意味し、それぞれのヌクレオシド及びヌクレオシド間結合は修飾されている場合もあれば修飾されていない場合もある。別段に示されていない限り、オリゴヌクレオチドは8~50の連結ヌクレオシドからなる。本明細書で使用される場合、「修飾オリゴヌクレオチド」とは、少なくとも1つのヌクレオシドまたはヌクレオシド間結合が修飾されているオリゴヌクレオチドを意味する。
【0031】
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される担体または希釈剤」とは、ヒト対象への投与における使用に好適な任意の物質を意味する。ある特定のそのような担体により、医薬組成物を、例えば、ヒト対象が経口摂取するための錠剤、丸剤、糖衣錠、カプセル、液剤、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液及び薬用ドロップとして製剤化することが可能になる。ある特定の実施形態では、薬学的に許容される担体または希釈剤は、滅菌水、滅菌生理食塩水、滅菌緩衝液または滅菌人工脳脊髄液である(aCSF)。
【0032】
本明細書で使用される場合、「薬学的に許容される塩」とは、化合物の生理学的及び薬学的に許容される塩を意味する。薬学的に許容される塩は、親化合物の所望の生物学的活性を保持し、それに対し望ましくない毒性作用を付与しない。
【0033】
本明細書で使用される場合、「カリウム塩」とは、修飾オリゴヌクレオチドの塩であって、塩の陽イオンがカリウムであるものを意味する。
【0034】
本明細書で使用される場合、「RNA」は、RNA転写産物を意味し、これには、特に明記しない限り、プレmRNA及び成熟mRNAが含まれる。
【0035】
本明細書で使用される場合、「ナトリウム塩」とは、修飾オリゴヌクレオチドの塩であって、塩の陽イオンがナトリウムであるものを意味する。
【0036】
本明細書で使用される場合、「対象」とは、ヒトまたは非ヒト動物を意味する。ある特定の実施形態では、対象は、ヒト対象である。「それを必要とする対象」は、本明細書に開示される修飾オリゴヌクレオチドの投与から利益を受けるであろう対象である。ある特定の実施形態では、それを必要とする対象はADを有する。
【0037】
本明細書で使用される場合、「糖部分」とは、非修飾糖部分または修飾糖部分を意味する。「未修飾糖部分」とは、RNA(「未修飾RNA糖部分」)に見出されるような2’-OH(H)β-Dリボシル部分、またはDNA(「未修飾DNA糖部分」)に見出されるような2’-H(H)β-Dデオキシリボシル部分を意味する。未修飾糖部分は、1’位、3’位、及び4’位のそれぞれに1個の水素、3’位に1個の酸素、及び5’位に2個の水素を有する。「修飾糖部分」または「修飾糖」とは、修飾フラノシル糖部分または糖代替物を意味する。
【0038】
本明細書で使用される場合、「症状または特徴」とは、疾患または障害の存在または程度を示す、任意の身体的特徴または試験結果を意味する。ある特定の実施形態では、症状は、対象に、または当該対象を検査もしくは試験する医療専門家に明らかである。ある特定の実施形態では、特徴は、死後の検査が含まれるがこれに限定されない侵襲的診断検査時に明らかである。ある特定の実施形態では、特徴は、脳MRIスキャンで明らかである。
【0039】
本明細書で使用される場合、「タウRNA」は、「MAPT RNA」と同等であり、ヒト遺伝子MAPTのRNA発現産物である。本明細書で使用される場合、「MAPT遺伝子」とは、タウRNAをコードするゲノム配列を指す。
【0040】
本明細書で使用される場合、「タウタンパク質」は、タウRNAのタンパク質発現産物である。
【0041】
本明細書で使用される場合、「治療的有効量」とは、ヒト対象に治療的利益を提供する医薬剤の量を意味する。例えば、治療的有効量は、疾患または障害の症状または特徴を改善する。
【0042】
本明細書で使用される場合、「トラフ濃度」とは、分析対象物(例えば、投与を受けるヒト対象から、該ヒト対象が後続投与を受ける直前に採取された生体試料中のタウタンパク質)の濃度、または試験最終日の分析対象物の濃度を意味する。
【0043】
本明細書で使用される場合、「週」は7日を意味する。
【0044】
特定の実施形態
実施形態1. タウタンパク質と関連する疾患または障害を改善することを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の、以下の化学構造:
【化1】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチド、またはその塩を、前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【0045】
実施形態2. 前記修飾オリゴヌクレオチドが、ナトリウム塩またはカリウム塩である、実施形態1に記載の方法。
【0046】
実施形態3. タウタンパク質と関連する疾患または障害を改善することを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の以下の化学構造:
【化2】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【0047】
実施形態4. タウタンパク質と関連する疾患または障害を改善することを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含み、前記修飾オリゴヌクレオチドが、以下の化学表記(5’から3’へ):mCes mCeo Ges Tes Tes Tds Tds mCds Tds Tds Ads mCds mCds Aes mCeo mCes mCes Te(配列番号4)を有し、ここで、
A=アデニン核酸塩基、
mC=5-メチルシトシン核酸塩基、
G=グアニン核酸塩基、
T=チミン核酸塩基、
e=2’-MOE糖部分、
d=2’-β-D-デオキシリボシル糖部分、
s=ホスホロチオエートヌクレオシド間結合、及び
o=ホスホジエステルヌクレオシド間結合である、前記方法。
【0048】
実施形態5. 前記タウタンパク質と関連する疾患または障害が、神経変性疾患または障害である、実施形態1~4のいずれかに記載の方法。
【0049】
実施形態6. 前記タウタンパク質と関連する疾患または障害が、タウオパチーである、実施形態1~5のいずれかに記載の方法。
【0050】
実施形態7. 前記タウタンパク質と関連する疾患または障害が、アルツハイマー病もしくは前頭側頭型認知症(FTD)、パーキンソン症状を伴う前頭側頭型認知症-17(FTDP-17)、進行性核上性麻痺(PSP)、慢性外傷性脳症(CTE)、大脳皮質基底核神経節変性症(CBD)、ピック病、嗜銀顆粒性認知症(AGD)、球状グリア性タウオパチー、てんかん、及び/またはドラベ症候群のうちのいずれかである、実施形態1~6のいずれか1つに記載の方法。いくつかの実施形態では、アルツハイマー病は、アルツハイマー病による軽度の認知症(MCI)及び/またはアルツハイマー病認知症(例えば、軽度のアルツハイマー病認知症)である。
【0051】
実施形態8. 前記タウタンパク質と関連する疾患または障害が、ダウン症候群、プリオン病(sCJD、vCJD、gCJD、GSS、FFI)、石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病、家族性英国型認知症及び家族性デンマーク型認知症、脳炎後パーキンソニズム、亜急性硬化性全脳炎、筋強直性ジストロフィー(DM1)及びPROMM(DM2)、加齢関連タウアストログリオパチー、外傷性脳損傷、慢性外傷性脳症、IgLON5関連タウオパチー、グアドループ(Guadeloupean)・パーキンソニズム、グアム島のパーキンソン・認知症複合、NFTを伴う非グアム型運動ニューロン疾患(Non-Guamanian motor neuron disease with NFT)、グアム島の筋萎縮性側索硬化症、痙縮を伴うX連鎖性パーキンソニズム、脳腱黄色腫症、ニーマン・ピック病C型、PANK2に関連する脳内鉄沈着を伴う神経変性症(NBIA)、PLA2G6に関連するNBIA、SLC9A6精神遅滞、あるいはLRRK2、PRKN、SNCA、TARDBP、またはC9orf72のいずれかの遺伝子変異と関連する疾患もしくは障害のうちのいずれかである、実施形態1~6のいずれかに記載の方法。
【0052】
実施形態9. 前記疾患がアルツハイマー病である、実施形態1~8のいずれかに記載の方法。いくつかの実施形態では、アルツハイマー病は、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症(MCI)、及び/またはアルツハイマー病認知症(例えば、軽度のアルツハイマー病認知症)である。
【0053】
実施形態10. 前記疾患がFTDである、実施形態1~8のいずれかに記載の方法。
【0054】
実施形態11. 前記タウタンパク質と関連する疾患または障害の少なくとも1つの症状または特徴が改善される、実施形態1~10のいずれかに記載の方法。
【0055】
実施形態12. 前記少なくとも1つの症状または特徴が、記憶喪失、認知機能の低下、話を理解する能力もしくは発話する能力の喪失、異常行動、運動機能障害、認知機能の喪失、神経精神学的行動機能障害、全般的機能障害、運動機能の喪失、認知機能障害、神経精神機能障害、日常生活機能障害、注意障害、視知覚処理障害、記憶障害、自立度の障害、アパシーの増大、学習能力障害、精神集中障害、話の理解及び発話の障害、障害行動、うつ病、易刺激性、怒り、可動性障害、自己管理障害、疼痛、不快感、不安、痙攣、自殺念慮、自殺行動、あるいは神経原線維封入体の数及び/または体積の増加を含む、実施形態11に記載の方法。
【0056】
実施形態13. タウRNAを減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の、以下の化学構造:
【化3】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチド、またはその塩を、前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【0057】
実施形態14. 前記修飾オリゴヌクレオチドが、ナトリウム塩またはカリウム塩である、実施形態13に記載の方法。
【0058】
実施形態15. タウRNAを減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の以下の化学構造:
【化4】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【0059】
実施形態16. タウRNAを減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含み、前記修飾オリゴヌクレオチドが、以下の化学表記(5’から3’へ):mCes mCeo Ges Tes Tes Tds Tds mCds Tds Tds Ads mCds mCds Aes mCeo mCes mCes Te(配列番号4)を有し、ここで、
A=アデニン核酸塩基、
mC=5-メチルシトシン核酸塩基、
G=グアニン核酸塩基、
T=チミン核酸塩基、
e=2’-MOE糖部分、
d=2’-β-D-デオキシリボシル糖部分、
s=ホスホロチオエートヌクレオシド間結合、及び
o=ホスホジエステルヌクレオシド間結合である、前記方法。
【0060】
実施形態17. タウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の、以下の化学構造:
【化5】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチド、またはその塩を、前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【0061】
実施形態18. 前記修飾オリゴヌクレオチドが、ナトリウム塩またはカリウム塩である、実施形態17に記載の方法。
【0062】
実施形態19. タウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の以下の化学構造:
【化6】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、前記方法。
【0063】
実施形態20. タウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含み、前記修飾オリゴヌクレオチドが、以下の化学表記(5’から3’へ):mCes mCeo Ges Tes Tes Tds Tds mCds Tds Tds Ads mCds mCds Aes mCeo mCes mCes Te(配列番号4)を有し、ここで、
A=アデニン核酸塩基、
mC=5-メチルシトシン核酸塩基、
G=グアニン核酸塩基、
T=チミン核酸塩基、
e=2’-MOE糖部分、
d=2’-β-D-デオキシリボシル糖部分、
s=ホスホロチオエートヌクレオシド間結合、及び
o=ホスホジエステルヌクレオシド間結合である、前記方法。
【0064】
実施形態21. 前記治療的有効量が10mgである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0065】
実施形態22. 前記治療的有効量が30mgである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0066】
実施形態23. 前記治療的有効量が60mgである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0067】
実施形態24. 前記治療的有効量が90mgである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0068】
実施形態25. 前記治療的有効量が115mgである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0069】
実施形態26. 前記治療的有効量が約10mgである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0070】
実施形態27. 前記治療的有効量が約30mgである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0071】
実施形態28. 前記治療的有効量が約60mgである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0072】
実施形態29. 前記治療的有効量が約90mgである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0073】
実施形態30. 前記治療的有効量が約115mgである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0074】
実施形態31. 前記治療的有効量が、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、130mg、135mg、140mg、145mg、150mg、155mg、160mg、165mg、170mg、175mg、180mg、185mg、190mg、195mg、200mg、205mg、210mg、215mg、220mg、225mg、230mg、235mg、240mg、245mg、250mg、255mg、260mg、265mg、270mg、275mg、280mg、285mg、290mg、295mg、300mg、305mg、310mg、315mg、320mg、325mg、330mg、335mg、340mg、345mg、及び350mgのうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0075】
実施形態32. 前記治療的有効量が、約5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約130mg、約135mg、約140mg、約145mg、約150mg、約155mg、約160mg、約165mg、約170mg、約175mg、約180mg、約185mg、約190mg、約195mg、約200mg、約205mg、約210mg、約215mg、約220mg、約225mg、約230mg、約235mg、約240mg、約245mg、約250mg、約255mg、約260mg、約265mg、約270mg、約275mg、約280mg、約285mg、約290mg、約295mg、約300mg、約305mg、約310mg、約315mg、約320mg、約325mg、約330mg、約335mg、約340mg、約345mg、及び約350mgのうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0076】
実施形態33. 前記治療的有効量が、50mg、50.1mg、50.2mg、50.3mg、50.4mg、50.5mg、50.6mg、50.7mg、50.8mg、50.9mg、51mg、51.1mg、51.2mg、51.3mg、51.4mg、51.5mg、51.6mg、51.7mg、51.8mg、51.9mg、52mg、52.1mg、52.2mg、52.3mg、52.4mg、52.5mg、52.6mg、52.7mg、52.8mg、52.9mg、53mg、53.1mg、53.2mg、53.3mg、53.4mg、53.5mg、53.6mg、53.7mg、53.8mg、53.9mg、54mg、54.1mg、54.2mg、54.3mg、54.4mg、54.5mg、54.6mg、54.7mg、54.8mg、54.9mg、55mg、55.1mg、55.2mg、55.3mg、55.4mg、55.5mg、55.6mg、55.7mg、55.8mg、55.9mg、56mg、56.1mg、56.2mg、56.3mg、56.4mg、56.5mg、56.6mg、56.7mg、56.8mg、56.9mg、57mg、57.1mg、57.2mg、57.3mg、57.4mg、57.5mg、57.6mg、57.7mg、57.8mg、57.9mg、58mg、58.1mg、58.2mg、58.3mg、58.4mg、58.5mg、58.6mg、58.7mg、58.8mg、58.9mg、59mg、59.1mg、59.2mg、59.3mg、59.4mg、59.5mg、59.6mg、59.7mg、59.8mg、59.9mg、60mg、60.1mg、60.2mg、60.3mg、60.4mg、60.5mg、60.6mg、60.7mg、60.8mg、60.9mg、61mg、61.1mg、61.2mg、61.3mg、61.4mg、61.5mg、61.6mg、61.7mg、61.8mg、61.9mg、62mg、62.1mg、62.2mg、62.3mg、62.4mg、62.5mg、62.6mg、62.7mg、62.8mg、62.9mg、63mg、63.1mg、63.2mg、63.3mg、63.4mg、63.5mg、63.6mg、63.7mg、63.8mg、63.9mg、64mg、64.1mg、64.2mg、64.3mg、64.4mg、64.5mg、64.6mg、64.7mg、64.8mg、64.9mg、65mg、65.1mg、65.2mg、65.3mg、65.4mg、65.5mg、65.6mg、65.7mg、65.8mg、65.9mg、66mg、66.1mg、66.2mg、66.3mg、66.4mg、66.5mg、66.6mg、66.7mg、66.8mg、66.9mg、67mg、67.1mg、67.2mg、67.3mg、67.4mg、67.5mg、67.6mg、67.7mg、67.8mg、67.9mg、68mg、68.1mg、68.2mg、68.3mg、68.4mg、68.5mg、68.6mg、68.7mg、68.8mg、68.9mg、69mg、69.1mg、69.2mg、69.3mg、69.4mg、69.5mg、69.6mg、69.7mg、69.8mg、69.9mg、及び70mgのうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0077】
実施形態34. 前記治療的有効量が、約50mg、約50.1mg、約50.2mg、約50.3mg、約50.4mg、約50.5mg、約50.6mg、約50.7mg、約50.8mg、約50.9mg、約51mg、約51.1mg、約51.2mg、約51.3mg、約51.4mg、約51.5mg、約51.6mg、約51.7mg、約51.8mg、約51.9mg、約52mg、約52.1mg、約52.2mg、約52.3mg、約52.4mg、約52.5mg、約52.6mg、約52.7mg、約52.8mg、約52.9mg、約53mg、約53.1mg、約53.2mg、約53.3mg、約53.4mg、約53.5mg、約53.6mg、約53.7mg、約53.8mg、約53.9mg、約54mg、約54.1mg、約54.2mg、約54.3mg、約54.4mg、約54.5mg、約54.6mg、約54.7mg、約54.8mg、約54.9mg、約55mg、約55.1mg、約55.2mg、約55.3mg、約55.4mg、約55.5mg、約55.6mg、約55.7mg、約55.8mg、約55.9mg、約56mg、約56.1mg、約56.2mg、約56.3mg、約56.4mg、約56.5mg、約56.6mg、約56.7mg、約56.8mg、約56.9mg、約57mg、約57.1mg、約57.2mg、約57.3mg、約57.4mg、約57.5mg、約57.6mg、約57.7mg、約57.8mg、約57.9mg、約58mg、約58.1mg、約58.2mg、約58.3mg、約58.4mg、約58.5mg、約58.6mg、約58.7mg、約58.8mg、約58.9mg、約59mg、約59.1mg、約59.2mg、約59.3mg、約59.4mg、約59.5mg、約59.6mg、約59.7mg、約59.8mg、約59.9mg、約60mg、約60.1mg、約60.2mg、約60.3mg、約60.4mg、約60.5mg、約60.6mg、約60.7mg、約60.8mg、約60.9mg、約61mg、約61.1mg、約61.2mg、約61.3mg、約61.4mg、約61.5mg、約61.6mg、約61.7mg、約61.8mg、約61.9mg、約62mg、約62.1mg、約62.2mg、約62.3mg、約62.4mg、約62.5mg、約62.6mg、約62.7mg、約62.8mg、約62.9mg、約63mg、約63.1mg、約63.2mg、約63.3mg、約63.4mg、約63.5mg、約63.6mg、約63.7mg、約63.8mg、約63.9mg、約64mg、約64.1mg、約64.2mg、約64.3mg、約64.4mg、約64.5mg、約64.6mg、約64.7mg、約64.8mg、約64.9mg、約65mg、約65.1mg、約65.2mg、約65.3mg、約65.4mg、約65.5mg、約65.6mg、約65.7mg、約65.8mg、約65.9mg、約66mg、約66.1mg、約66.2mg、約66.3mg、約66.4mg、約66.5mg、約66.6mg、約66.7mg、約66.8mg、約66.9mg、約67mg、約67.1mg、約67.2mg、約67.3mg、約67.4mg、約67.5mg、約67.6mg、約67.7mg、約67.8mg、約67.9mg、約68mg、約68.1mg、約68.2mg、約68.3mg、約68.4mg、約68.5mg、約68.6mg、約68.7mg、約68.8mg、約68.9mg、約69mg、約69.1mg、約69.2mg、約69.3mg、約69.4mg、約69.5mg、約69.6mg、約69.7mg、約69.8mg、約69.9mg、及び約70mgのうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0078】
実施形態35. 前記治療的有効量が、80mg、80.1mg、80.2mg、80.3mg、80.4mg、80.5mg、80.6mg、80.7mg、80.8mg、80.9mg、81mg、81.1mg、81.2mg、81.3mg、81.4mg、81.5mg、81.6mg、81.7mg、81.8mg、81.9mg、82mg、82.1mg、82.2mg、82.3mg、82.4mg、82.5mg、82.6mg、82.7mg、82.8mg、82.9mg、83mg、83.1mg、83.2mg、83.3mg、83.4mg、83.5mg、83.6mg、83.7mg、83.8mg、83.9mg、84mg、84.1mg、84.2mg、84.3mg、84.4mg、84.5mg、84.6mg、84.7mg、84.8mg、84.9mg、85mg、85.1mg、85.2mg、85.3mg、85.4mg、85.5mg、85.6mg、85.7mg、85.8mg、85.9mg、86mg、86.1mg、86.2mg、86.3mg、86.4mg、86.5mg、86.6mg、86.7mg、86.8mg、86.9mg、87mg、87.1mg、87.2mg、87.3mg、87.4mg、87.5mg、87.6mg、87.7mg、87.8mg、87.9mg、88mg、88.1mg、88.2mg、88.3mg、88.4mg、88.5mg、88.6mg、88.7mg、88.8mg、88.9mg、89mg、89.1mg、89.2mg、89.3mg、89.4mg、89.5mg、89.6mg、89.7mg、89.8mg、89.9mg、90mg、90.1mg、90.2mg、90.3mg、90.4mg、90.5mg、90.6mg、90.7mg、90.8mg、90.9mg、91mg、91.1mg、91.2mg、91.3mg、91.4mg、91.5mg、91.6mg、91.7mg、91.8mg、91.9mg、92mg、92.1mg、92.2mg、92.3mg、92.4mg、92.5mg、92.6mg、92.7mg、92.8mg、92.9mg、93mg、93.1mg、93.2mg、93.3mg、93.4mg、93.5mg、93.6mg、93.7mg、93.8mg、93.9mg、94mg、94.1mg、94.2mg、94.3mg、94.4mg、94.5mg、94.6mg、94.7mg、94.8mg、94.9mg、95mg、95.1mg、95.2mg、95.3mg、95.4mg、95.5mg、95.6mg、95.7mg、95.8mg、95.9mg、96mg、96.1mg、96.2mg、96.3mg、96.4mg、96.5mg、96.6mg、96.7mg、96.8mg、96.9mg、97mg、97.1mg、97.2mg、97.3mg、97.4mg、97.5mg、97.6mg、97.7mg、97.8mg、97.9mg、98mg、98.1mg、98.2mg、98.3mg、98.4mg、98.5mg、98.6mg、98.7mg、98.8mg、98.9mg、99mg、99.1mg、99.2mg、99.3mg、99.4mg、99.5mg、99.6mg、99.7mg、99.8mg、99.9mg、及び100mgのうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0079】
実施形態36. 前記治療的有効量が、約80mg、約80.1mg、約80.2mg、約80.3mg、約80.4mg、約80.5mg、約80.6mg、約80.7mg、約80.8mg、約80.9mg、約81mg、約81.1mg、約81.2mg、約81.3mg、約81.4mg、約81.5mg、約81.6mg、約81.7mg、約81.8mg、約81.9mg、約82mg、約82.1mg、約82.2mg、約82.3mg、約82.4mg、約82.5mg、約82.6mg、約82.7mg、約82.8mg、約82.9mg、約83mg、約83.1mg、約83.2mg、約83.3mg、約83.4mg、約83.5mg、約83.6mg、約83.7mg、約83.8mg、約83.9mg、約84mg、約84.1mg、約84.2mg、約84.3mg、約84.4mg、約84.5mg、約84.6mg、約84.7mg、約84.8mg、約84.9mg、約85mg、約85.1mg、約85.2mg、約85.3mg、約85.4mg、約85.5mg、約85.6mg、約85.7mg、約85.8mg、約85.9mg、約86mg、約86.1mg、約86.2mg、約86.3mg、約86.4mg、約86.5mg、約86.6mg、約86.7mg、約86.8mg、約86.9mg、約87mg、約87.1mg、約87.2mg、約87.3mg、約87.4mg、約87.5mg、約87.6mg、約87.7mg、約87.8mg、約87.9mg、約88mg、約88.1mg、約88.2mg、約88.3mg、約88.4mg、約88.5mg、約88.6mg、約88.7mg、約88.8mg、約88.9mg、約89mg、約89.1mg、約89.2mg、約89.3mg、約89.4mg、約89.5mg、約89.6mg、約89.7mg、約89.8mg、約89.9mg、約90mg、約90.1mg、約90.2mg、約90.3mg、約90.4mg、約90.5mg、約90.6mg、約90.7mg、約90.8mg、約90.9mg、約91mg、約91.1mg、約91.2mg、約91.3mg、約91.4mg、約91.5mg、約91.6mg、約91.7mg、約91.8mg、約91.9mg、約92mg、約92.1mg、約92.2mg、約92.3mg、約92.4mg、約92.5mg、約92.6mg、約92.7mg、約92.8mg、約92.9mg、約93mg、約93.1mg、約93.2mg、約93.3mg、約93.4mg、約93.5mg、約93.6mg、約93.7mg、約93.8mg、約93.9mg、約94mg、約94.1mg、約94.2mg、約94.3mg、約94.4mg、約94.5mg、約94.6mg、約94.7mg、約94.8mg、約94.9mg、約95mg、約95.1mg、約95.2mg、約95.3mg、約95.4mg、約95.5mg、約95.6mg、及び約95.7mgのうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0080】
実施形態37. 前記治療的有効量が、105mg、105.1mg、105.2mg、105.3mg、105.4mg、105.5mg、105.6mg、105.7mg、105.8mg、105.9mg、106mg、106.1mg、106.2mg、106.3mg、106.4mg、106.5mg、106.6mg、106.7mg、106.8mg、106.9mg、107mg、107.1mg、107.2mg、107.3mg、107.4mg、107.5mg、107.6mg、107.7mg、107.8mg、107.9mg、108mg、108.1mg、108.2mg、108.3mg、108.4mg、108.5mg、108.6mg、108.7mg、108.8mg、108.9mg、109mg、109.1mg、109.2mg、109.3mg、109.4mg、109.5mg、109.6mg、109.7mg、109.8mg、109.9mg、110mg、110.1mg、110.2mg、110.3mg、110.4mg、110.5mg、110.6mg、110.7mg、110.8mg、110.9mg、111mg、111.1mg、111.2mg、111.3mg、111.4mg、111.5mg、111.6mg、111.7mg、111.8mg、111.9mg、112mg、112.1mg、112.2mg、112.3mg、112.4mg、112.5mg、112.6mg、112.7mg、112.8mg、112.9mg、113mg、113.1mg、113.2mg、113.3mg、113.4mg、113.5mg、113.6mg、113.7mg、113.8mg、113.9mg、114mg、114.1mg、114.2mg、114.3mg、114.4mg、114.5mg、114.6mg、114.7mg、114.8mg、114.9mg、115mg、115.1mg、115.2mg、115.3mg、115.4mg、115.5mg、115.6mg、115.7mg、115.8mg、115.9mg、116mg、116.1mg、116.2mg、116.3mg、116.4mg、116.5mg、116.6mg、116.7mg、116.8mg、116.9mg、117mg、117.1mg、117.2mg、117.3mg、117.4mg、117.5mg、117.6mg、117.7mg、117.8mg、117.9mg、118mg、118.1mg、118.2mg、118.3mg、118.4mg、118.5mg、118.6mg、118.7mg、118.8mg、118.9mg、119mg、119.1mg、119.2mg、119.3mg、119.4mg、119.5mg、119.6mg、119.7mg、119.8mg、119.9mg、120mg、120.1mg、120.2mg、120.3mg、120.4mg、120.5mg、120.6mg、120.7mg、120.8mg、120.9mg、121mg、121.1mg、121.2mg、121.3mg、121.4mg、121.5mg、121.6mg、121.7mg、121.8mg、121.9mg、122mg、122.1mg、122.2mg、122.3mg、122.4mg、122.5mg、122.6mg、122.7mg、122.8mg、122.9mg、123mg、123.1mg、123.2mg、123.3mg、123.4mg、123.5mg、123.6mg、123.7mg、123.8mg、123.9mg、124mg、124.1mg、124.2mg、124.3mg、124.4mg、124.5mg、124.6mg、124.7mg、124.8mg、124.9mg、及び125mgのうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0081】
実施形態38. 前記治療的有効量が、約105mg、約105.1mg、約105.2mg、約105.3mg、約105.4mg、約105.5mg、約105.6mg、約105.7mg、約105.8mg、約105.9mg、約106mg、約106.1mg、約106.2mg、約106.3mg、約106.4mg、約106.5mg、約106.6mg、約106.7mg、約106.8mg、約106.9mg、約107mg、約107.1mg、約107.2mg、約107.3mg、約107.4mg、約107.5mg、約107.6mg、約107.7mg、約107.8mg、約107.9mg、約108mg、約108.1mg、約108.2mg、約108.3mg、約108.4mg、約108.5mg、約108.6mg、約108.7mg、約108.8mg、約108.9mg、約109mg、約109.1mg、約109.2mg、約109.3mg、約109.4mg、約109.5mg、約109.6mg、約109.7mg、約109.8mg、約109.9mg、約110mg、約110.1mg、約110.2mg、約110.3mg、約110.4mg、約110.5mg、約110.6mg、約110.7mg、約110.8mg、約110.9mg、約111mg、約111.1mg、約111.2mg、約111.3mg、約111.4mg、約111.5mg、約111.6mg、約111.7mg、約111.8mg、約111.9mg、約112mg、約112.1mg、約112.2mg、約112.3mg、約112.4mg、約112.5mg、約112.6mg、約112.7mg、約112.8mg、約112.9mg、約113mg、約113.1mg、約113.2mg、約113.3mg、約113.4mg、約113.5mg、約113.6mg、約113.7mg、約113.8mg、約113.9mg、約114mg、約114.1mg、約114.2mg、約114.3mg、約114.4mg、約114.5mg、約114.6mg、約114.7mg、約114.8mg、約114.9mg、約115mg、約115.1mg、約115.2mg、約115.3mg、約115.4mg、約115.5mg、約115.6mg、約115.7mg、約115.8mg、約115.9mg、約116mg、約116.1mg、約116.2mg、約116.3mg、約116.4mg、約116.5mg、約116.6mg、約116.7mg、約116.8mg、約116.9mg、約117mg、約117.1mg、約117.2mg、約117.3mg、約117.4mg、約117.5mg、約117.6mg、約117.7mg、約117.8mg、約117.9mg、約118mg、約118.1mg、約118.2mg、約118.3mg、約118.4mg、約118.5mg、約118.6mg、約118.7mg、約118.8mg、約118.9mg、約119mg、約119.1mg、約119.2mg、約119.3mg、約119.4mg、約119.5mg、約119.6mg、約119.7mg、約119.8mg、約119.9mg、約120mg、約120.1mg、約120.2mg、約120.3mg、約120.4mg、約120.5mg、約120.6mg、約120.7mg、約120.8mg、約120.9mg、約121mg、約121.1mg、約121.2mg、約121.3mg、約121.4mg、約121.5mg、約121.6mg、約121.7mg、約121.8mg、約121.9mg、約122mg、約122.1mg、約122.2mg、約122.3mg、約122.4mg、約122.5mg、約122.6mg、約122.7mg、約122.8mg、約122.9mg、約123mg、約123.1mg、約123.2mg、約123.3mg、約123.4mg、約123.5mg、約123.6mg、約123.7mg、約123.8mg、約123.9mg、約124mg、約124.1mg、約124.2mg、約124.3mg、約124.4mg、約124.5mg、約124.6mg、約124.7mg、約124.8mg、約124.9mg、及び約125mgのうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0082】
実施形態39. 前記治療的有効量が、40mg~200mg、40mg~190mg、40mg~180mg、40mg~170mg、40mg~160mg、40mg~150mg、40mg~140mg、40mg~120mg、40mg~110mg、40mg~100mg、40mg~80mg、40mg~70mg、40mg~60mg、40mg~50mg、50mg~200mg、50mg~190mg、50mg~180mg、50mg~170mg、50mg~160mg、50mg~150mg、50mg~140mg、50mg~120mg、50mg~110mg、50mg~100mg、50mg~80mg、50mg~70mg、50mg~60mg、60mg~200mg、60mg~190mg、60mg~180mg、60mg~170mg、60mg~160mg、60mg~150mg、60mg~140mg、60mg~120mg、60mg~110mg、60mg~100mg、60mg~80mg、60mg~70mg、70mg~200mg、70mg~190mg、70mg~180mg、70mg~170mg、70mg~160mg、70mg~150mg、70mg~140mg、70mg~120mg、70mg~110mg、70mg~100mg、70mg~80mg、80mg~200mg、80mg~190mg、80mg~180mg、80mg~170mg、80mg~160mg、80mg~150mg、80mg~140mg、80mg~120mg、80mg~110mg、80mg~100mg、80mg~90mg、90mg~200mg、90mg~190mg、90mg~180mg、90mg~170mg、90mg~160mg、90mg~150mg、90mg~140mg、90mg~120mg、90mg~110mg、90mg~100mg、100mg~200mg、100mg~190mg、100mg~180mg、100mg~170mg、100mg~160mg、100mg~150mg、100mg~140mg、100mg~120mg、100mg~110mg、110mg~200mg、110mg~190mg、110mg~180mg、110mg~170mg、110mg~160mg、110mg~150mg、110mg~140mg、110mg~130mg、110mg~120mg、120mg~200mg、120mg~190mg、120mg~180mg、120mg~170mg、120mg~160mg、120mg~150mg、120mg~140mg、120mg~130mg、130mg~200mg、130mg~190mg、130mg~180mg、130mg~170mg、130mg~160mg、130mg~150mg、130mg~140mg、140mg~200mg、140mg~190mg、140mg~180mg、140mg~170mg、140mg~160mg、140mg~150mg、150mg~200mg、150mg~190mg、150mg~180mg、150mg~170mg、150mg~160mg、160mg~200mg、160mg~190mg、160mg~180mg、160mg~170mg、180mg~200mg、180mg~190mg、190mg~200mg、105mg~135mg、105mg~130mg、105mg~125mg、105mg~120mg、110mg~135mg、110mg~130mg、110mg~125mg、110mg~120mg、115mg~135mg、115mg~130mg、115mg~125mg、115mg~120mg、115mg~125mg、115mg~120mg、120mg~135mg、120mg~125mg、125mg~140mg、125mg~130mg、130mg~135mg、135mg~140mg、120mg~129mg、120mg~128mg、120mg~127mg、120mg~86mg、120mg~124mg、120mg~123mg、120mg~122mg、120mg~121mg、121mg~130mg、122mg~129mg、122mg~128mg、122mg~127mg、122mg~126mg、122mg~125mg、122mg~124mg、122mg~123mg、123mg~130mg、123mg~129mg、123mg~128mg、123mg~127mg、123mg~126mg、123mg~125mg、123mg~124mg、124mg~130mg、124mg~129mg、124mg~128mg、124mg~127mg、124mg~126mg、124mg~125mg、125mg~129mg、125mg~128mg、125mg~127mg、125mg~126mg、126mg~130mg、126mg~129mg、126mg~128mg、126mg~127mg、127mg~130mg、127mg~129mg、127mg~128mg、128mg~130mg、128mg~129mg、及び129mg~130mgのうちのいずれかの範囲内である、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0083】
実施形態40. 前記治療的有効量が、350mg未満、345mg未満、340mg未満、335mg未満、330mg未満、325mg未満、320mg未満、315mg未満、310mg未満、305mg未満、300mg未満、295mg未満、290mg未満、285mg未満、280mg未満、275mg未満、270mg未満、265mg未満、260mg未満、255mg未満、250mg未満、245mg未満、240mg未満、235mg未満、230mg未満、225mg未満、220mg未満、215mg未満、210mg未満、205mg未満、200mg未満、195mg未満、190mg未満、185mg未満、180mg未満、175mg未満、170mg未満、165mg未満、160mg未満、150mg未満、145mg未満、140mg未満、135mg未満、130mg未満、125mg未満、120mg未満、115mg未満、110mg未満、105mg未満、100mg未満、95mg未満、90mg未満、85mg未満、80mg未満、75mg未満、70mg未満、65mg未満、60mg未満、55mg未満、50mg未満、45mg未満、40mg未満、35mg未満、30mg未満、25mg未満、20mg未満、15mg未満、10mg未満、及び5mg未満のうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0084】
実施形態41. 前記治療的有効量が、約350mg未満、約345mg未満、約340mg未満、約335mg未満、約330mg未満、約325mg未満、約320mg未満、約315mg未満、約310mg未満、約305mg未満、約300mg未満、約295mg未満、約290mg未満、約285mg未満、約280mg未満、約275mg未満、約270mg未満、約265mg未満、約260mg未満、約255mg未満、約250mg未満、約245mg未満、約240mg未満、約235mg未満、約230mg未満、約225mg未満、約220mg未満、約215mg未満、約210mg未満、約205mg未満、約200mg未満、約195mg未満、約190mg未満、約185mg未満、約180mg未満、約175mg未満、約170mg未満、約165mg未満、約160mg未満、約150mg未満、約145mg未満、約140mg未満、約135mg未満、約130mg未満、約125mg未満、約120mg未満、約115mg未満、約110mg未満、約105mg未満、約100mg未満、約95mg未満、約90mg未満、約85mg未満、約80mg未満、約75mg未満、約70mg未満、約65mg未満、約60mg未満、約55mg未満、約50mg未満、約45mg未満、約40mg未満、約35mg未満、約30mg未満、約25mg未満、約20mg未満、約15mg未満、約10mg未満、及び約5mg未満のうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0085】
実施形態42. 前記治療的有効量が、少なくとも5mg、少なくとも10mg、少なくとも15mg、少なくとも20mg、少なくとも25mg、少なくとも30mg、少なくとも35mg、少なくとも40mg、少なくとも45mg、少なくとも50mg、少なくとも55mg、少なくとも60mg、少なくとも65mg、少なくとも70mg、少なくとも75mg、少なくとも80mg、少なくとも85mg、少なくとも90mg、少なくとも95mg、少なくとも約100mg、少なくとも105mg、少なくとも115mg、少なくとも120mg、少なくとも125mg、少なくとも130mg、少なくとも135mg、少なくとも140mg、少なくとも145mg、少なくとも150mg、少なくとも155mg、少なくとも160mg、少なくとも165mg、少なくとも170mg、少なくとも175mg、少なくとも180mg、少なくとも185、少なくとも190mg、少なくとも195mg、及び少なくとも200mgのうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0086】
実施形態43. 前記治療的有効量が、少なくとも約5mg、少なくとも約10mg、少なくとも約15mg、少なくとも約20mg、少なくとも約25mg、少なくとも約30mg、少なくとも約35mg、少なくとも約40mg、少なくとも約45mg、少なくとも約50mg、少なくとも約55mg、少なくとも約60mg、少なくとも約65mg、少なくとも約70mg、少なくとも約75mg、少なくとも約80mg、少なくとも約85mg、少なくとも約90mg、少なくとも約95mg、少なくとも約100mg、少なくとも約105mg、少なくとも約115mg、少なくとも約120mg、少なくとも約125mg、少なくとも約130mg、少なくとも約135mg、少なくとも約140mg、少なくとも約145mg、または少なくとも約150mg、少なくとも約155mg、少なくとも約160mg、少なくとも約165mg、少なくとも約170mg、少なくとも約175mg、少なくとも約180mg、少なくとも約185、少なくとも約190mg、少なくとも約195mg、及び少なくとも約200mgのうちのいずれかである、実施形態1~20のいずれかに記載の方法。
【0087】
実施形態44. 前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0088】
実施形態45. 前記修飾オリゴヌクレオチドを8週ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0089】
実施形態46. 前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0090】
実施形態47. 前記修飾オリゴヌクレオチドを16週ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0091】
実施形態48. 前記修飾オリゴヌクレオチドを20週ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0092】
実施形態49. 前記修飾オリゴヌクレオチドを24週ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0093】
実施形態50. 前記修飾オリゴヌクレオチドを6か月ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0094】
実施形態51. 前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに約1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0095】
実施形態52. 前記修飾オリゴヌクレオチドを8週ごとに約1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0096】
実施形態53. 前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに約1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0097】
実施形態54. 前記修飾オリゴヌクレオチドを16週ごとに約1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0098】
実施形態55. 前記修飾オリゴヌクレオチドを20週ごとに約1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0099】
実施形態56. 前記修飾オリゴヌクレオチドを24週ごとに約1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0100】
実施形態57. 前記修飾オリゴヌクレオチドを約6か月ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0101】
実施形態58. 前記修飾オリゴヌクレオチドを月1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0102】
実施形態59. 前記修飾オリゴヌクレオチドを2か月ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0103】
実施形態60. 前記修飾オリゴヌクレオチドを3か月ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0104】
実施形態61. 前記修飾オリゴヌクレオチドを四半期に1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0105】
実施形態62. 前記修飾オリゴヌクレオチドを半年に1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0106】
実施形態63. 前記修飾オリゴヌクレオチドを年1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0107】
実施形態64. 前記修飾オリゴヌクレオチドを2年ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0108】
実施形態65. 前記修飾オリゴヌクレオチドを、1週ごとに1回、2週ごとに1回、3週ごとに1回、4週ごとに1回、5週ごとに1回、6週ごとに1回、7週ごとに1回、8週ごとに1回、9週ごとに1回、10週ごとに1回、11週ごとに1回、12週ごとに1回、13週ごとに1回、14週ごとに1回、15週ごとに1回、16週ごとに1回、17週ごとに1回、18週ごとに1回、19週ごとに1回、20週ごとに1回、21週ごとに1回、22週ごとに1回、23週ごとに1回、24週ごとに1回、毎月1回、2か月ごとに1回、3か月ごとに1回、4か月ごとに1回、5か月ごとに1回、6か月ごとに1回、7か月ごとに1回、8か月ごとに1回、9か月ごとに1回、10か月ごとに1回、11か月ごとに1回、または毎年1回のうちのいずれかで投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0109】
実施形態66. 前記修飾オリゴヌクレオチドを、約1週ごとに1回、約2週ごとに1回、約3週ごとに1回、約4週ごとに1回、約5週ごとに1回、約6週ごとに1回、約7週ごとに1回、約8週ごとに1回、約9週ごとに1回、約10週ごとに1回、約11週ごとに1回、約12週ごとに1回、約13週ごとに1回、約14週ごとに1回、約15週ごとに1回、約16週ごとに1回、約17週ごとに1回、約18週ごとに1回、約19週ごとに1回、約21週ごとに1回、約22週ごとに1回、約23週ごとに1回、約24週ごとに1回、ほぼ毎月1回、約2か月ごとに1回、約3か月ごとに1回、約4か月ごとに1回、約5か月ごとに1回、及び約6か月ごとに1回、約7か月ごとに1回、約8か月ごとに1回、約9か月ごとに1回、約10か月ごとに1回、約11か月ごとに1回、またはほぼ毎年1回のうちのいずれかで投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0110】
実施形態67. 10mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0111】
実施形態68. 30mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0112】
実施形態69. 60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0113】
実施形態70. 115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0114】
実施形態71. 前記修飾オリゴヌクレオチドの用量が4回投与される、実施形態67~70のいずれかに記載の方法。
【0115】
実施形態72. 前記修飾オリゴヌクレオチドの用量が2回投与される、実施形態71のいずれかに記載の方法。
【0116】
実施形態73. 前記ヒト対象に10mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0117】
実施形態74. 前記ヒト対象に30mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0118】
実施形態75. 前記ヒト対象に60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0119】
実施形態76. 115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0120】
実施形態77. 60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを3か月ごとに1回、6か月ごとに1回、または年2回、四半期ごとに1回、または年4回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0121】
実施形態78. 115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0122】
実施形態79. 115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを6か月ごとに1回、または年2回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0123】
実施形態80. 115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回、3か月ごとに1回、または四半期に1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0124】
実施形態81. 実施形態1~43のいずれかに記載の方法であって、前記ヒト対象が進行性核上性麻痺(PSP)を有し、前記方法が、115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回、3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回投与することを含む第1の投与レジメンを前記対象に行うことを含む、前記方法。
【0125】
実施形態82. 前記投与レジメンの安全性をモニタリングし、前記第1の投与レジメンの前記投与を中止し、その後、前記対象に、第2の投与レジメンであって、
a)60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを8週ごとにもしくは2か月ごとに、
b)90mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに、3か月ごとに、もしくは四半期に1回、または
c)60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとにもしくは1か月ごとに投与することを含む、前記第2の投与レジメン、を行うことをさらに含む、実施形態81に記載の方法。
【0126】
実施形態83. 4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回、24回、25回、26回、27回、28回、29回、30回、31回、32回、33回、34回、35回、36回、37回、38回、39回、または40回の用量が投与される、実施形態67~82のいずれかに記載の方法。
【0127】
実施形態84. 10mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0128】
実施形態85. 前記初回負荷用量の4週間後に10mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態84に記載の方法。
【0129】
実施形態86. 前記第2の負荷用量の4週間後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85に記載の方法。
【0130】
実施形態87. 前記第2の負荷用量の8週間後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85に記載の方法。
【0131】
実施形態88. 前記第2の負荷用量の12週間後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85に記載の方法。
【0132】
実施形態89. 前記第2の負荷用量の16週間後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85に記載の方法。
【0133】
実施形態90. 前記第2の負荷用量の24週間後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85に記載の方法。
【0134】
実施形態91. 前記第2の負荷用量の6か月後に10mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85に記載の方法。
【0135】
実施形態92. 30mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0136】
実施形態93. 前記初回負荷用量の4週間後に30mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態92に記載の方法。
【0137】
実施形態94. 前記第2の負荷用量の4週間後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態93に記載の方法。
【0138】
実施形態95. 前記第2の負荷用量の8週間後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態93に記載の方法。
【0139】
実施形態96. 前記第2の負荷用量の12週間後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態93に記載の方法。
【0140】
実施形態97. 前記第2の負荷用量の16週間後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態93に記載の方法。
【0141】
実施形態98. 前記第2の負荷用量の24週間後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態93に記載の方法。
【0142】
実施形態99. 前記第2の負荷用量の6か月後に30mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態93に記載の方法。
【0143】
実施形態100. 60mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0144】
実施形態101. 前記初回負荷用量の4週間後に60mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態100に記載の方法。
【0145】
実施形態102. 前記第2の負荷用量の4週間後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態101に記載の方法。
【0146】
実施形態103. 前記第2の負荷用量の8週間後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態101に記載の方法。
【0147】
実施形態104. 前記第2の負荷用量の12週間後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態101に記載の方法。
【0148】
実施形態105. 前記第2の負荷用量の16週間後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態101に記載の方法。
【0149】
実施形態106. 前記第2の負荷用量の24週間後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態101に記載の方法。
【0150】
実施形態107. 前記第2の負荷用量の6か月後に60mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態101に記載の方法。
【0151】
実施形態108. 90mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0152】
実施形態109. 前記初回負荷用量の4週間後に90mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態108に記載の方法。
【0153】
実施形態110. 前記第2の負荷用量の4週間後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態109に記載の方法。
【0154】
実施形態111. 前記第2の負荷用量の8週間後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態109に記載の方法。
【0155】
実施形態112. 前記第2の負荷用量の12週間後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態109に記載の方法。
【0156】
実施形態113. 前記第2の負荷用量の16週間後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態109に記載の方法。
【0157】
実施形態114. 前記第2の負荷用量の24週間後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態109に記載の方法。
【0158】
実施形態115. 前記第2の負荷用量の6か月後に90mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態109に記載の方法。
【0159】
実施形態116. 115mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態1~43のいずれかに記載の方法。
【0160】
実施形態117. 前記初回負荷用量の12週間後に115mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態116に記載の方法。
【0161】
実施形態118. 前記第2の負荷用量の12週間後に115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態117に記載の方法。
【0162】
実施形態119. 前記第2の負荷用量の16週間後に115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態117に記載の方法。
【0163】
実施形態120. 前記第2の負荷用量の24週間後に115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態117に記載の方法。
【0164】
実施形態121. 前記第2の負荷用量の6か月後に115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態117に記載の方法。
【0165】
実施形態122. 10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の4週間後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85、93、101、109、または117のいずれかに記載の方法。
【0166】
実施形態123. 10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の8週間後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85、93、101、109、または117のいずれかに記載の方法。
【0167】
実施形態124. 10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の12週間後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85、93、101、109、または117のいずれかに記載の方法。
【0168】
実施形態125. 10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の16週間後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85、93、101、109、または117のいずれかに記載の方法。
【0169】
実施形態126. 10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の24週間後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85、93、101、109、または117のいずれかに記載の方法。
【0170】
実施形態127. 10mg、30mg、60mg、90mg、または115mgの維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを前記第2の負荷用量の6か月後、及びそれ以後は4週ごとに前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態85、93、101、109、または117のいずれかに記載の方法。
【0171】
実施形態128. 少なくとも2回、少なくとも3回、少なくとも4回、少なくとも5回、または少なくとも6回の維持用量が前記ヒト対象に投与される、実施形態122~127のいずれかに記載の方法。
【0172】
実施形態129. アルツハイマー病(例えば、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症、及び/または軽度のアルツハイマー病認知症)を改善するか、タウRNAを減少させるか、またはタウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、以下の化学構造:
【化7】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチド、またはその塩を、10mg、30mg、60mg、90mg、115mg、または約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、もしくは約115mg、または約60mg~約115mgの治療的有効量にて前記ヒト対象に髄腔内投与することを含む、前記方法。
【0173】
実施形態130. 前記修飾オリゴヌクレオチドが、ナトリウム塩またはカリウム塩である、実施形態129に記載の方法。
【0174】
実施形態131. アルツハイマー病(例えば、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症、及び/または軽度のアルツハイマー病認知症)を改善するか、タウRNAを減少させるか、またはタウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、以下の化学構造:
【化8】
(配列番号4)に従った修飾オリゴヌクレオチドを10mg、30mg、60mg、90mg、115mg、または約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、もしくは約115mg、または約60mg~約115mgの治療的有効量にて前記ヒト対象に髄腔内投与することを含む、前記方法。
【0175】
実施形態132. アルツハイマー病(例えば、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症、及び/または軽度のアルツハイマー病認知症)を改善するか、タウRNAを減少させるか、またはタウタンパク質を減少させることを必要とするヒト対象においてそれを行う方法であって、10mg、30mg、60mg、90mg、115mg、または約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、もしくは約115mg、または約60mg~約115mgの治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドを、前記ヒト対象に髄腔内投与することを含み、前記修飾オリゴヌクレオチドが、以下の化学表記(5’から3’へ):mCes mCeo Ges Tes Tes Tds Tds mCds Tds Tds Ads mCds mCds Aes mCeo mCes mCes Te(配列番号4)を有し、ここで、
A=アデニン核酸塩基、
mC=5-メチルシトシン核酸塩基、
G=グアニン核酸塩基、
T=チミン核酸塩基、
e=2’-MOE糖部分、
d=2’-β-D-デオキシリボシル糖部分、
s=ホスホロチオエートヌクレオシド間結合、及び
o=ホスホジエステルヌクレオシド間結合である、前記方法。
【0176】
実施形態133. 前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに約1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0177】
実施形態134. 前記修飾オリゴヌクレオチドを8週ごとに約1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0178】
実施形態135. 前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに約1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0179】
実施形態136. 前記修飾オリゴヌクレオチドを16週ごとに約1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0180】
実施形態137. 前記修飾オリゴヌクレオチドを24週ごとに約1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0181】
実施形態138. 前記修飾オリゴヌクレオチドを6か月ごとに約1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0182】
実施形態139. 前記修飾オリゴヌクレオチドを約6か月ごとに1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0183】
実施形態140. 前記修飾オリゴヌクレオチドを月1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0184】
実施形態141. 前記修飾オリゴヌクレオチドを2か月ごとに1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0185】
実施形態142. 前記修飾オリゴヌクレオチドを3か月ごとに1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0186】
実施形態143. 前記修飾オリゴヌクレオチドを四半期に1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0187】
実施形態144. 前記修飾オリゴヌクレオチドを半年に1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0188】
実施形態145. 前記修飾オリゴヌクレオチドを年1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0189】
実施形態146. 前記修飾オリゴヌクレオチドを2年ごとに1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0190】
実施形態147. 10mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0191】
実施形態148. 30mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0192】
実施形態149. 60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0193】
実施形態150. 115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0194】
実施形態151. 前記修飾オリゴヌクレオチドの用量が4回投与される、実施形態147~150のいずれかに記載の方法。
【0195】
実施形態152. 前記修飾オリゴヌクレオチドの用量が2回投与される、実施形態151に記載の方法。
【0196】
実施形態153. 前記ヒト対象に10mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0197】
実施形態154. 前記ヒト対象に30mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0198】
実施形態155. 前記ヒト対象に60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとに1回、計4回投与し、その後、60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0199】
実施形態156. 115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0200】
実施形態157. 60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0201】
実施形態158. 115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0202】
実施形態159. 115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを6か月ごとに1回、または年2回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0203】
実施形態160. 115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回、3か月ごとに1回、または四半期に1回前記ヒト対象に投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0204】
実施形態161. 実施形態129~133のいずれかに記載の方法であって、前記ヒト対象が進行性核上性麻痺(PSP)を有し、前記方法が、115mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに1回、3か月ごとに1回、四半期ごとに1回、または年4回投与することを含む第1の投与レジメンを前記対象に行うことを含む、前記方法。
【0205】
実施形態162. 前記投与レジメンの安全性をモニタリングし、前記第1の投与レジメンの前記投与を中止し、その後、前記対象に、第2の投与レジメンであって、
a)60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを8週ごとにもしくは2か月ごとに、
b)90mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを12週ごとに、3か月ごとに、もしくは四半期に1回、または
c)60mgの用量の前記修飾オリゴヌクレオチドを4週ごとにもしくは1か月ごとに投与することを含む、前記第2の投与レジメン、を行うことをさらに含む、実施形態161に記載の方法。
【0206】
実施形態163. 4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回、24回、25回、26回、27回、28回、29回、30回、31回、32回、33回、34回、35回、36回、37回、38回、39回、または40回の用量が投与される、実施形態153~162のいずれかに記載の方法。
【0207】
実施形態164. 前記ヒト対象に、
a)約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
b)前記初回負荷用量投与の約4週間後、約8週間後、または約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
c)前記第2の負荷用量投与の約8週間後または約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第1の維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
d)前記第1の維持用量投与の約8週間後または約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第2の維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、を投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0208】
実施形態165. 前記ヒト対象に、
a)約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの初回負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
b)前記初回負荷用量投与の約4週間後、約8週間後、または約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第2の負荷用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
c)前記第2の負荷用量投与の約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第1の維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、
d)前記第1の維持用量投与の約12週間後に、約10mg、約30mg、約60mg、約90mg、または約115mgの第2の維持用量の前記修飾オリゴヌクレオチド、を投与することを含む、実施形態129~133のいずれかに記載の方法。
【0209】
実施形態166. 前記対象が、AD(例えば、軽度のアルツハイマー病、アルツハイマー病による軽度の認知症、及び/または軽度のアルツハイマー病認知症)、FTD、またはPSPを有し、AD、FTD、またはPSPの少なくとも1つの症状または特徴が改善される、実施形態129~165のいずれかに記載の方法。
【0210】
実施形態167. 前記少なくとも1つの症状または特徴が、記憶喪失、認知機能の低下、話を理解する能力もしくは発話する能力の喪失、異常行動、運動機能障害、認知機能の喪失、神経精神学的行動機能障害、全般的機能障害、運動機能の喪失、認知機能障害、神経精神機能障害、日常生活機能障害、注意障害、視知覚処理障害、記憶障害、自立度の障害、アパシーの増大、学習能力障害、精神集中障害、話の理解及び発話の障害、障害行動、うつ病、易刺激性、怒り、可動性障害、自己管理障害、疼痛、不快感、不安、痙攣、自殺念慮、自殺行動、あるいは神経原線維封入体の数及び/または体積の増加を含む、実施形態166に記載の方法。
【0211】
実施形態168. 前記ヒト対象が、MAPT、APOE、APP、PSEN1、PSEN2、LRRK2、STX6、EIF2AK3、及びMOBPから選択される少なくとも1つの遺伝子の変異を有する、実施形態1~167のいずれかに記載の方法。
【0212】
実施形態169. 前記ヒト対象のMAPT、APOE、APP、PSEN1、及びPSEN2から選択される少なくとも1つの遺伝子の変異を同定することをさらに含む、実施形態1~167のいずれかに記載の方法。
【0213】
実施形態170. 前記修飾オリゴヌクレオチドが、前記ヒト対象のCNSに投与される、実施形態1~169のいずれかに記載の方法。
【0214】
実施形態171. 前記修飾オリゴヌクレオチドが、髄腔内投与により投与される、実施形態1~170のいずれかに記載の方法。
【0215】
実施形態172. 前記修飾オリゴヌクレオチドが、髄腔内ボーラス投与により投与される、実施形態1~170のいずれかに記載の方法。
【0216】
実施形態173. タウRNAが減少する、実施形態1~172のいずれかに記載の方法。
【0217】
実施形態174. タウタンパク質が減少する、実施形態1~173のいずれかに記載の方法。
【0218】
実施形態175. 前記ヒト対象からの生体試料中のタウRNAの量を検出することを含む、実施形態1~174のいずれかに記載の方法。
【0219】
実施形態176. 前記ヒト対象からの生体試料中のタウタンパク質の量を検出することを含む、実施形態1~175のいずれかに記載の方法。
【0220】
実施形態177. 前記生体試料が脳脊髄液を含む、実施形態175または実施形態176に記載の方法。
【0221】
実施形態178. 前記検出が、前記投与の前に行われる、実施形態175~177のいずれかに記載の方法。
【0222】
実施形態179. 前記検出が、前記投与の後に行われる、実施形態175~177のいずれかに記載の方法。
【0223】
実施形態180. 前記検出が、前記投与の前後に行われる、実施形態175~177のいずれかに記載の方法。
【0224】
実施形態181. タウRNA、タウタンパク質、またはそれらの組み合わせの量の検出後に投与される前記初回負荷用量、前記負荷用量、前記維持用量、または治療的有効量を調節することを含む、実施形態175~180のいずれかに記載の方法。
【0225】
実施形態182. 前記対象の脳活動、脳の大きさ、神経原線維封入体の大きさ、神経原線維封入体の体積、脳脊髄液中の総タウタンパク質、リン酸化タウタンパク質、もしくはアミロイドベータタンパク質の量もしくは濃度、またはそれらの組み合わせを、磁気共鳴画像(MRI)、ポジトロン断層撮影(PET)、脳波(EEG)、またはCSFの分析を実施することによって分析することを含む、実施形態1~181のいずれかに記載の方法。
【0226】
実施形態183. 前記MRI、PET、EEG、またはCSFの分析の実施が、投与前、投与後、またはそれらの組み合わせで行われる、実施形態182に記載の方法。
【0227】
実施形態184. 前記MRI、PET、EEG、またはCSFの分析を実施した後に前記治療的有効量を決定または調節することを含む、実施形態183に記載の方法。
【0228】
実施形態185. 投与の後に前記MRI、PET、EEG、またはCSFの分析を実施すること、及び前記MRI、PET、EEG、またはCSFの分析を実施した後に投与の頻度を調節することを含む、実施形態184に記載の方法。
【0229】
実施形態186. 前記MRI、PET、EEG、またはCSFの分析が、投与の1時間、2時間、4時間、6時間、8時間、12時間または24時間以内に実施される、実施形態182~185のいずれかに記載の方法。
【0230】
実施形態187. 負荷用量を約4週ごとに1回投与すること、及び最初のMRI、PET、EEG、またはCSFの分析を実施する前に維持用量を約8週または16週ごとに1回投与すること、ならびに前記維持用量を約8週未満ごとにまたは約16週未満ごとに投与することを含む、実施形態186に記載の方法。
【0231】
I.MAPT
ある特定の実施形態では、対象の細胞もしくは生体液におけるタウRNA及び/またはタウタンパク質を減少させる方法が本明細書に記載される。タウRNAは、ヒト17(17q21.31)に位置するヒトMAPT遺伝子によってコードされる。タウタンパク質は、タウRNAのタンパク質発現産物である。タウタンパク質は、他の細胞種と比べてニューロンで高発現される。ヒトMAPT遺伝子の代表的核酸塩基配列は、本明細書に配列番号2として組み込まれる、ヌクレオチド2624000~2761000までの切断型のGENBANK受託番号NT_010783.14にて提供されている。ヒトタウRNAの代表的核酸塩基配列は、GENBANK受託番号NM_001377265.にて提供されており、本明細書に配列番号1として組み込まれる。ヒトタウタンパク質の代表的タンパク質配列は、GENBANK受託番号NP_001364194.1にて提供されており、本明細書に配列番号3として組み込まれる。
【0232】
II.ISIS814907
ある特定の実施形態では、修飾オリゴヌクレオチドISIS814907(MAPTRx)を投与することを必要とする対象に、それを行う方法が本明細書に記載される。ある特定の実施形態では、ISIS814907は、(5’から3’へ)CCGTTTTCTTACCACCCTの配列(本明細書に配列番号4として組み込まれる)を有する5-8-5MOEギャップマーとして特徴付けられ、ここで、1~5及び14~18のヌクレオシドの各々は2’-MOEヌクレオシドであり、6~13のヌクレオシドの各々は2’-デオキシヌクレオシドであり、ヌクレオシド2とヌクレオシド3の間及びヌクレオシド15からヌクレオシド16へのヌクレオシド間結合はホスホジエステルヌクレオシド間結合であり、残りのヌクレオシド間結合はホスホロチオエートヌクレオシド間結合であり、各シトシンは5-メチルシトシンである。
【0233】
ある特定の実施形態では、ISIS814907は、以下の化学表記:mCes mCeo Ges Tes Tes Tds Tds mCds Tds Tds Ads mCds mCds Aes mCeo mCes mCes Te(配列番号4)によって特徴付けられ、ここで、
A=アデニン、
mC=5-メチルシトシン、
G=グアニン、
T=チミン、
e=2’-MOEヌクレオシド、
d=2’-デオキシヌクレオシド、
s=ホスホロチオエートヌクレオシド間結合、及び
o=ホスホジエステルヌクレオシド間結合である。
【0234】
ある特定の実施形態では、ISIS814907は、以下の化学構造:
【化9】
を特徴とする。
【0235】
ある特定の実施形態では、ISIS814907のナトリウム塩は、以下の化学構造:
【化10】
によって表される。
【0236】
III.特定の医薬組成物
ある特定の実施形態では、修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を含む医薬組成物を対象に投与する方法が本明細書に記載される。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、薬学的に許容される希釈剤または担体を含む。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、滅菌生理食塩水及び修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を含むか、または本質的にそれらからなる。ある特定の実施形態では、滅菌生理食塩水は、医薬品グレードの生理食塩水である。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、滅菌水及び修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を含むか、または本質的にそれらからなる。ある特定の実施形態では、滅菌水は、医薬品グレードの水である。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、人工脳脊髄液(aCSF)及び修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を含むか、または本質的にそれらからなる。ある特定の実施形態では、人工脳脊髄液は、医薬品グレードである。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、特定の濃度の修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を溶解させたaCSFを含み、意図される臨床用量を達成するためにaCSF希釈剤で希釈されている。ある特定の実施形態では、ISIS814907は、aCSF中に30mg/mLで製剤化され、意図される臨床用量を達成するためにaCSF希釈剤で希釈されている。ある特定の実施形態では、ISIS814907は、aCSF中に20mg/mLで製剤化され、意図される臨床用量を達成するためにaCSF希釈剤で希釈されている。
【0237】
ある特定の実施形態では、医薬組成物は、1つ以上の賦形剤及び修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を含む。ある特定の実施形態では、賦形剤は、水、塩類溶液、アルコール、ポリエチレングリコール、ゼラチン、乳糖、アミラーゼ、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ケイ酸、粘性パラフィン、ヒドロキシメチルセルロース、及びポリビニルピロリドンから選択される。
【0238】
ある特定の実施形態では、修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を含む医薬組成物は、修飾オリゴヌクレオチドISIS814907の任意の薬学的に許容される塩、修飾オリゴヌクレオチドISIS814907のエステル、またはそのようなエステルの塩を包含する。ある特定の実施形態では、修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を含む医薬組成物は、ヒト対象への投与時に、生物学的に活性な代謝物またはその残基を(直接または間接的に)提供することができる。したがって、例えば、本開示は、修飾オリゴヌクレオチドISIS814907の薬学的に許容される塩、修飾オリゴヌクレオチドISIS814907のプロドラッグ、そのようなプロドラッグの薬学的に許容される塩、及び他の生物学的同等物にも関する。好適な薬学的に許容される塩としては、ナトリウム塩及びカリウム塩が挙げられるが、これらに限定されない。
【0239】
ある特定の実施形態では、医薬組成物は、1つ以上の脂質部分及び修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を含む。ある特定の実施形態では、脂質部分は、特定の細胞または組織へのISIS814907の分布を高めるために使用される。特定のそのような方法では、修飾オリゴヌクレオチドISIS814907は、カチオン性脂質と中性脂質の混合物でできた、事前に形成されたリポソームまたはリポプレックス内に導入される。ある特定の方法では、モノカチオン性脂質またはポリカチオン性脂質とのDNA複合体は、中性脂質を存在させずに形成される。
【0240】
ある特定の実施形態では、本明細書に開示される医薬組成物は、送達システムを含む。送達システムの例としては、リポソーム及びエマルジョンが挙げられるが、これらに限定されない。ある特定の送達システムは、医薬組成物、例えば、疎水性化合物を含む医薬組成物を調製するのに有用である。ある特定の実施形態では、ジメチルスルホキシド等の特定の有機溶媒が使用される。
【0241】
ある特定の実施形態では、医薬組成物は、本明細書に記載される修飾オリゴヌクレオチドを特定の組織または細胞種に送達するよう設計された1つ以上の組織特異的送達分子を含む。例えば、ある特定の実施形態では、医薬組成物には、組織特異的抗体でコートされたリポソームが含まれる。
【0242】
ある特定の実施形態では、医薬組成物は、共溶媒系を含む。そのような共溶媒系のうちある特定のものは、例えば、ベンジルアルコール、非極性界面活性剤、水混和性有機ポリマー、及び水相を含む。ある特定の実施形態では、そのような共溶媒系は、疎水性化合物に使用される。そのような共溶媒系の非限定的な例は、VPD共溶媒系であり、これは、無水エタノールの溶液であり、3w/v%のベンジルアルコール、8w/v%の非極性界面活性剤Polysorbate 80(商標)及び65w/v%のポリエチレングリコール300を含む。そのような共溶媒系の割合は、それらの溶解特性及び毒性特性を大幅に変化させることなく、大きく変更することができる。さらに、共溶媒成分の同一性を変更することができ、例えば、Polysorbate 80(商標)の代わりに他の界面活性剤を使用してよく、ポリエチレングリコールの画分サイズを変更してよく、ポリエチレングリコールを他の生体適合性ポリマー、例えば、ポリビニルピロリドンに置き換えてよく、またデキストロースを他の糖または多糖類で代用してよい。
【0243】
ある特定の実施形態では、医薬組成物は、経口投与用に調製される。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、頬側投与用に調製される。ある特定の実施形態では、医薬組成物は、注射(例えば、静脈内、皮下、筋肉内、髄腔内(IT)、脳室内(ICV))による投与用に調製される。そのような実施形態のうちある特定のものでは、医薬組成物は担体を含み、aCSF、水、またはハンクス液、リンゲル液、もしくは生理食塩緩衝液等の生理学的に適合性のある緩衝液等の水溶液に製剤化される。ある特定の実施形態では、他の成分(例えば、溶解性を補助するか、または保存剤として作用する成分)が含まれる。ある特定の実施形態では、注入可能な懸濁液が、適切な液状担体、懸濁剤等を使用して調製される。ある特定の注射用医薬組成物は、単位剤形、例えば、アンプルまたは多回投与容器で提供される。ある特定の注射用医薬組成物は、懸濁液、溶液または油性もしくは水性ビヒクル中のエマルジョンであり、懸濁剤、安定化剤及び/または分散剤等の製剤化剤(formulatory agent)を含有し得る。注射用医薬組成物における使用に好適なある特定の溶媒としては、親油性溶媒及び脂肪油、例えば、ゴマ油、オレイン酸エチルまたはトリグリセリド等の合成脂肪酸エステル、及びリポソームが挙げられるが、これらに限定されない。
【0244】
ある特定の条件下では、修飾オリゴヌクレオチドISIS814907は酸として作用する。ISIS814907は、プロトン化(遊離酸)形態、またはイオン化して陽イオンと会合した(塩)形態で描画または記載され得るが、ISIS814907の水溶液は、そのような形態の間で平衡状態で存在する。例えば、水溶液中のISIS814907のリン酸結合は、遊離酸、陰イオン、及び塩の形態の間で平衡状態で存在する。別段に示されていない限り、「ISIS814907」という用語は、そのような形態のすべてを含むことが意図される。さらに、ISIS814907は、いくつかのそのような結合を有し、その各々が平衡状態にある。したがって、ISIS814907は、複数の位置における、いずれも平衡状態にある形態の集合体で溶液中に存在する。「ISIS814907」という用語は、そのような形態のすべてを含むことが意図される。描画構造では、やむを得ず単一形態を描いている。それにかかわらず、別段に示されていない限り、そのような図面は、対応する形態が含まれることが同様に意図される。本明細書では、ISIS814907の遊離酸を示す構造の後に「またはその塩」という用語が続く場合、完全または部分的に、プロトン化されている/脱プロトン化されている/陽イオンと会合している場合がある、そのような形態すべてが明示的に含まれる。ある特定の場合には、1つ以上の特定の陽イオンが同定される。
【0245】
ある特定の実施形態では、ISIS814907は、ナトリウムを含む水溶液中にある。ある特定の実施形態では、ISIS814907は、カリウムを含む水溶液中にある。ある特定の実施形態では、ISIS814907は、PBS中にある。ある特定の実施形態では、ISIS814907は、水中にある。ある特定のそのような実施形態では、溶液のpHは、所望のpHに達するようNaOH及び/またはHClで調整される。
【0246】
本明細書では、ある特定の具体的な用量が記載される。明確にするため、ミリグラム単位のISIS814907の用量は、ISIS814907の遊離酸形態の質量を示す。上記のように、水溶液中、遊離酸は、陰イオン形態と塩形態の平衡状態にある。しかしながら、用量計算という目的のために、ISIS814907が溶媒不含、酢酸ナトリウム不含の無水遊離酸として存在すると仮定する。例えば、ISIS814907が、ナトリウムを含む溶液(例えば、生理食塩水)中にある場合、ISIS814907は、部分的または完全に、脱プロトン化してNa+イオンと会合していてよい。ただし、プロトンの質量は、やはり、用量の重量に加算され、Na+イオンの質量は、用量の重量に加算されない。したがって、例えば、ISIS814907の60mgの用量は、60mgの重量がある完全プロトン化分子数に等しい。これは、63.48mgの溶媒不含、酢酸ナトリウム不含の無水ナトリウム化ISIS814907と同等と考えられる。同様に、ISIS814907の115mgの用量は、115mgの重量がある完全プロトン化分子数に等しい。これは、121.67mgの溶媒不含、酢酸ナトリウム不含の無水ナトリウム化ISIS814907と同等と考えられる。
【0247】
IV.特定の投与量
ある特定の実施形態では、治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を対象に投与する方法が本明細書に記載される。ある特定の実施形態では、治療的有効量は10mgである。ある特定の実施形態では、治療的有効量は30mgである。ある特定の実施形態では、治療的有効量は60mgである。ある特定の実施形態では、治療的有効量は90mgである。ある特定の実施形態では、治療的有効量は115mgである。
【0248】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mg、50mg、55mg、60mg、65mg、70mg、75mg、80mg、85mg、90mg、95mg、100mg、105mg、110mg、115mg、120mg、125mg、130mg、135mg、140mg、145mg、150mg、155mg、160mg、165mg、170mg、175mg、180mg、185mg、190mg、195mg、200mg、205mg、210mg、215mg、220mg、225mg、230mg、235mg、240mg、245mg、250mg、255mg、260mg、265mg、270mg、275mg、280mg、285mg、290mg、295mg、300mg、305mg、310mg、315mg、320mg、325mg、330mg、335mg、340mg、345mg、または350mgのうちのいずれかである。
【0249】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約5mg、約10mg、約15mg、約20mg、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約130mg、約135mg、約140mg、約145mg、約150mg、約155mg、約160mg、約165mg、約170mg、約175mg、約180mg、約185mg、約190mg、約195mg、約200mg、約205mg、約210mg、約215mg、約220mg、約225mg、約230mg、約235mg、約240mg、約245mg、約250mg、約255mg、約260mg、約265mg、約270mg、約275mg、約280mg、約285mg、約290mg、約295mg、約300mg、約305mg、約310mg、約315mg、約320mg、約325mg、約330mg、約335mg、約340mg、約345mg、及び約350mgのうちのいずれかである。
【0250】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、50mg、50.1mg、50.2mg、50.3mg、50.4mg、50.5mg、50.6mg、50.7mg、50.8mg、50.9mg、51mg、51.1mg、51.2mg、51.3mg、51.4mg、51.5mg、51.6mg、51.7mg、51.8mg、51.9mg、52mg、52.1mg、52.2mg、52.3mg、52.4mg、52.5mg、52.6mg、52.7mg、52.8mg、52.9mg、53mg、53.1mg、53.2mg、53.3mg、53.4mg、53.5mg、53.6mg、53.7mg、53.8mg、53.9mg、54mg、54.1mg、54.2mg、54.3mg、54.4mg、54.5mg、54.6mg、54.7mg、54.8mg、54.9mg、55mg、55.1mg、55.2mg、55.3mg、55.4mg、55.5mg、55.6mg、55.7mg、55.8mg、55.9mg、56mg、56.1mg、56.2mg、56.3mg、56.4mg、56.5mg、56.6mg、56.7mg、56.8mg、56.9mg、57mg、57.1mg、57.2mg、57.3mg、57.4mg、57.5mg、57.6mg、57.7mg、57.8mg、57.9mg、58mg、58.1mg、58.2mg、58.3mg、58.4mg、58.5mg、58.6mg、58.7mg、58.8mg、58.9mg、59mg、59.1mg、59.2mg、59.3mg、59.4mg、59.5mg、59.6mg、59.7mg、59.8mg、59.9mg、60mg、60.1mg、60.2mg、60.3mg、60.4mg、60.5mg、60.6mg、60.7mg、60.8mg、60.9mg、61mg、61.1mg、61.2mg、61.3mg、61.4mg、61.5mg、61.6mg、61.7mg、61.8mg、61.9mg、62mg、62.1mg、62.2mg、62.3mg、62.4mg、62.5mg、62.6mg、62.7mg、62.8mg、62.9mg、63mg、63.1mg、63.2mg、63.3mg、63.4mg、63.5mg、63.6mg、63.7mg、63.8mg、63.9mg、64mg、64.1mg、64.2mg、64.3mg、64.4mg、64.5mg、64.6mg、64.7mg、64.8mg、64.9mg、65mg、65.1mg、65.2mg、65.3mg、65.4mg、65.5mg、65.6mg、65.7mg、65.8mg、65.9mg、66mg、66.1mg、66.2mg、66.3mg、66.4mg、66.5mg、66.6mg、66.7mg、66.8mg、66.9mg、67mg、67.1mg、67.2mg、67.3mg、67.4mg、67.5mg、67.6mg、67.7mg、67.8mg、67.9mg、68mg、68.1mg、68.2mg、68.3mg、68.4mg、68.5mg、68.6mg、68.7mg、68.8mg、68.9mg、69mg、69.1mg、69.2mg、69.3mg、69.4mg、69.5mg、69.6mg、69.7mg、69.8mg、69.9mg、及び70mgのうちのいずれかである。
【0251】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約50mg、約50.1mg、約50.2mg、約50.3mg、約50.4mg、約50.5mg、約50.6mg、約50.7mg、約50.8mg、約50.9mg、約51mg、約51.1mg、約51.2mg、約51.3mg、約51.4mg、約51.5mg、約51.6mg、約51.7mg、約51.8mg、約51.9mg、約52mg、約52.1mg、約52.2mg、約52.3mg、約52.4mg、約52.5mg、約52.6mg、約52.7mg、約52.8mg、約52.9mg、約53mg、約53.1mg、約53.2mg、約53.3mg、約53.4mg、約53.5mg、約53.6mg、約53.7mg、約53.8mg、約53.9mg、約54mg、約54.1mg、約54.2mg、約54.3mg、約54.4mg、約54.5mg、約54.6mg、約54.7mg、約54.8mg、約54.9mg、約55mg、約55.1mg、約55.2mg、約55.3mg、約55.4mg、約55.5mg、約55.6mg、約55.7mg、約55.8mg、約55.9mg、約56mg、約56.1mg、約56.2mg、約56.3mg、約56.4mg、約56.5mg、約56.6mg、約56.7mg、約56.8mg、約56.9mg、約57mg、約57.1mg、約57.2mg、約57.3mg、約57.4mg、約57.5mg、約57.6mg、約57.7mg、約57.8mg、約57.9mg、約58mg、約58.1mg、約58.2mg、約58.3mg、約58.4mg、約58.5mg、約58.6mg、約58.7mg、約58.8mg、約58.9mg、約59mg、約59.1mg、約59.2mg、約59.3mg、約59.4mg、約59.5mg、約59.6mg、約59.7mg、約59.8mg、約59.9mg、約60mg、約60.1mg、約60.2mg、約60.3mg、約60.4mg、約60.5mg、約60.6mg、約60.7mg、約60.8mg、約60.9mg、約61mg、約61.1mg、約61.2mg、約61.3mg、約61.4mg、約61.5mg、約61.6mg、約61.7mg、約61.8mg、約61.9mg、約62mg、約62.1mg、約62.2mg、約62.3mg、約62.4mg、約62.5mg、約62.6mg、約62.7mg、約62.8mg、約62.9mg、約63mg、約63.1mg、約63.2mg、約63.3mg、約63.4mg、約63.5mg、約63.6mg、約63.7mg、約63.8mg、約63.9mg、約64mg、約64.1mg、約64.2mg、約64.3mg、約64.4mg、約64.5mg、約64.6mg、約64.7mg、約64.8mg、約64.9mg、約65mg、約65.1mg、約65.2mg、約65.3mg、約65.4mg、約65.5mg、約65.6mg、約65.7mg、約65.8mg、約65.9mg、約66mg、約66.1mg、約66.2mg、約66.3mg、約66.4mg、約66.5mg、約66.6mg、約66.7mg、約66.8mg、約66.9mg、約67mg、約67.1mg、約67.2mg、約67.3mg、約67.4mg、約67.5mg、約67.6mg、約67.7mg、約67.8mg、約67.9mg、約68mg、約68.1mg、約68.2mg、約68.3mg、約68.4mg、約68.5mg、約68.6mg、約68.7mg、約68.8mg、約68.9mg、約69mg、約69.1mg、約69.2mg、約69.3mg、約69.4mg、約69.5mg、約69.6mg、約69.7mg、約69.8mg、約69.9mg、及び約70mgのうちのいずれかである。
【0252】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、80mg、80.1mg、80.2mg、80.3mg、80.4mg、80.5mg、80.6mg、80.7mg、80.8mg、80.9mg、81mg、81.1mg、81.2mg、81.3mg、81.4mg、81.5mg、81.6mg、81.7mg、81.8mg、81.9mg、82mg、82.1mg、82.2mg、82.3mg、82.4mg、82.5mg、82.6mg、82.7mg、82.8mg、82.9mg、83mg、83.1mg、83.2mg、83.3mg、83.4mg、83.5mg、83.6mg、83.7mg、83.8mg、83.9mg、84mg、84.1mg、84.2mg、84.3mg、84.4mg、84.5mg、84.6mg、84.7mg、84.8mg、84.9mg、85mg、85.1mg、85.2mg、85.3mg、85.4mg、85.5mg、85.6mg、85.7mg、85.8mg、85.9mg、86mg、86.1mg、86.2mg、86.3mg、86.4mg、86.5mg、86.6mg、86.7mg、86.8mg、86.9mg、87mg、87.1mg、87.2mg、87.3mg、87.4mg、87.5mg、87.6mg、87.7mg、87.8mg、87.9mg、88mg、88.1mg、88.2mg、88.3mg、88.4mg、88.5mg、88.6mg、88.7mg、88.8mg、88.9mg、89mg、89.1mg、89.2mg、89.3mg、89.4mg、89.5mg、89.6mg、89.7mg、89.8mg、89.9mg、90mg、90.1mg、90.2mg、90.3mg、90.4mg、90.5mg、90.6mg、90.7mg、90.8mg、90.9mg、91mg、91.1mg、91.2mg、91.3mg、91.4mg、91.5mg、91.6mg、91.7mg、91.8mg、91.9mg、92mg、92.1mg、92.2mg、92.3mg、92.4mg、92.5mg、92.6mg、92.7mg、92.8mg、92.9mg、93mg、93.1mg、93.2mg、93.3mg、93.4mg、93.5mg、93.6mg、93.7mg、93.8mg、93.9mg、94mg、94.1mg、94.2mg、94.3mg、94.4mg、94.5mg、94.6mg、94.7mg、94.8mg、94.9mg、95mg、95.1mg、95.2mg、95.3mg、95.4mg、95.5mg、95.6mg、95.7mg、95.8mg、95.9mg、96mg、96.1mg、96.2mg、96.3mg、96.4mg、96.5mg、96.6mg、96.7mg、96.8mg、96.9mg、97mg、97.1mg、97.2mg、97.3mg、97.4mg、97.5mg、97.6mg、97.7mg、97.8mg、97.9mg、98mg、98.1mg、98.2mg、98.3mg、98.4mg、98.5mg、98.6mg、98.7mg、98.8mg、98.9mg、99mg、99.1mg、99.2mg、99.3mg、99.4mg、99.5mg、99.6mg、99.7mg、99.8mg、99.9mg、及び100mgのうちのいずれかである。
【0253】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約80mg、約80.1mg、約80.2mg、約80.3mg、約80.4mg、約80.5mg、約80.6mg、約80.7mg、約80.8mg、約80.9mg、約81mg、約81.1mg、約81.2mg、約81.3mg、約81.4mg、約81.5mg、約81.6mg、約81.7mg、約81.8mg、約81.9mg、約82mg、約82.1mg、約82.2mg、約82.3mg、約82.4mg、約82.5mg、約82.6mg、約82.7mg、約82.8mg、約82.9mg、約83mg、約83.1mg、約83.2mg、約83.3mg、約83.4mg、約83.5mg、約83.6mg、約83.7mg、約83.8mg、約83.9mg、約84mg、約84.1mg、約84.2mg、約84.3mg、約84.4mg、約84.5mg、約84.6mg、約84.7mg、約84.8mg、約84.9mg、約85mg、約85.1mg、約85.2mg、約85.3mg、約85.4mg、約85.5mg、約85.6mg、約85.7mg、約85.8mg、約85.9mg、約86mg、約86.1mg、約86.2mg、約86.3mg、約86.4mg、約86.5mg、約86.6mg、約86.7mg、約86.8mg、約86.9mg、約87mg、約87.1mg、約87.2mg、約87.3mg、約87.4mg、約87.5mg、約87.6mg、約87.7mg、約87.8mg、約87.9mg、約88mg、約88.1mg、約88.2mg、約88.3mg、約88.4mg、約88.5mg、約88.6mg、約88.7mg、約88.8mg、約88.9mg、約89mg、約89.1mg、約89.2mg、約89.3mg、約89.4mg、約89.5mg、約89.6mg、約89.7mg、約89.8mg、約89.9mg、約90mg、約90.1mg、約90.2mg、約90.3mg、約90.4mg、約90.5mg、約90.6mg、約90.7mg、約90.8mg、約90.9mg、約91mg、約91.1mg、約91.2mg、約91.3mg、約91.4mg、約91.5mg、約91.6mg、約91.7mg、約91.8mg、約91.9mg、約92mg、約92.1mg、約92.2mg、約92.3mg、約92.4mg、約92.5mg、約92.6mg、約92.7mg、約92.8mg、約92.9mg、約93mg、約93.1mg、約93.2mg、約93.3mg、約93.4mg、約93.5mg、約93.6mg、約93.7mg、約93.8mg、約93.9mg、約94mg、約94.1mg、約94.2mg、約94.3mg、約94.4mg、約94.5mg、約94.6mg、約94.7mg、約94.8mg、約94.9mg、約95mg、約95.1mg、約95.2mg、約95.3mg、約95.4mg、約95.5mg、約95.6mg、約95.7mg、約95.8mg、約95.9mg、約96mg、約96.1mg、約96.2mg、約96.3mg、約96.4mg、約96.5mg、約96.6mg、約96.7mg、約96.8mg、約96.9mg、約97mg、約97.1mg、約97.2mg、約97.3mg、約97.4mg、約97.5mg、約97.6mg、約97.7mg、約97.8mg、約97.9mg、約98mg、約98.1mg、約98.2mg、約98.3mg、約98.4mg、約98.5mg、約98.6mg、約98.7mg、約98.8mg、約98.9mg、約99mg、約99.1mg、約99.2mg、約99.3mg、約99.4mg、約99.5mg、約99.6mg、約99.7mg、約99.8mg、約99.9mg、及び約100mgのうちのいずれかである。
【0254】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、105mg、105.1mg、105.2mg、105.3mg、105.4mg、105.5mg、105.6mg、105.7mg、105.8mg、105.9mg、106mg、106.1mg、106.2mg、106.3mg、106.4mg、106.5mg、106.6mg、106.7mg、106.8mg、106.9mg、107mg、107.1mg、107.2mg、107.3mg、107.4mg、107.5mg、107.6mg、107.7mg、107.8mg、107.9mg、108mg、108.1mg、108.2mg、108.3mg、108.4mg、108.5mg、108.6mg、108.7mg、108.8mg、108.9mg、109mg、109.1mg、109.2mg、109.3mg、109.4mg、109.5mg、109.6mg、109.7mg、109.8mg、109.9mg、110mg、110.1mg、110.2mg、110.3mg、110.4mg、110.5mg、110.6mg、110.7mg、110.8mg、110.9mg、111mg、111.1mg、111.2mg、111.3mg、111.4mg、111.5mg、111.6mg、111.7mg、111.8mg、111.9mg、112mg、112.1mg、112.2mg、112.3mg、112.4mg、112.5mg、112.6mg、112.7mg、112.8mg、112.9mg、113mg、113.1mg、113.2mg、113.3mg、113.4mg、113.5mg、113.6mg、113.7mg、113.8mg、113.9mg、114mg、114.1mg、114.2mg、114.3mg、114.4mg、114.5mg、114.6mg、114.7mg、114.8mg、114.9mg、115mg、115.1mg、115.2mg、115.3mg、115.4mg、115.5mg、115.6mg、115.7mg、115.8mg、115.9mg、116mg、116.1mg、116.2mg、116.3mg、116.4mg、116.5mg、116.6mg、116.7mg、116.8mg、116.9mg、117mg、117.1mg、117.2mg、117.3mg、117.4mg、117.5mg、117.6mg、117.7mg、117.8mg、117.9mg、118mg、118.1mg、118.2mg、118.3mg、118.4mg、118.5mg、118.6mg、118.7mg、118.8mg、118.9mg、119mg、119.1mg、119.2mg、119.3mg、119.4mg、119.5mg、119.6mg、119.7mg、119.8mg、119.9mg、120mg、120.1mg、120.2mg、120.3mg、120.4mg、120.5mg、120.6mg、120.7mg、120.8mg、120.9mg、121mg、121.1mg、121.2mg、121.3mg、121.4mg、121.5mg、121.6mg、121.7mg、121.8mg、121.9mg、122mg、122.1mg、122.2mg、122.3mg、122.4mg、122.5mg、122.6mg、122.7mg、122.8mg、122.9mg、123mg、123.1mg、123.2mg、123.3mg、123.4mg、123.5mg、123.6mg、123.7mg、123.8mg、123.9mg、124mg、124.1mg、124.2mg、124.3mg、124.4mg、124.5mg、124.6mg、124.7mg、124.8mg、124.9mg、及び125mgのうちのいずれかである。
【0255】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約105mg、約105.1mg、約105.2mg、約105.3mg、約105.4mg、約105.5mg、約105.6mg、約105.7mg、約105.8mg、約105.9mg、約106mg、約106.1mg、約106.2mg、約106.3mg、約106.4mg、約106.5mg、約106.6mg、約106.7mg、約106.8mg、約106.9mg、約107mg、約107.1mg、約107.2mg、約107.3mg、約107.4mg、約107.5mg、約107.6mg、約107.7mg、約107.8mg、約107.9mg、約108mg、約108.1mg、約108.2mg、約108.3mg、約108.4mg、約108.5mg、約108.6mg、約108.7mg、約108.8mg、約108.9mg、約109mg、約109.1mg、約109.2mg、約109.3mg、約109.4mg、約109.5mg、約109.6mg、約109.7mg、約109.8mg、約109.9mg、約110mg、約110.1mg、約110.2mg、約110.3mg、約110.4mg、約110.5mg、約110.6mg、約110.7mg、約110.8mg、約110.9mg、約111mg、約111.1mg、約111.2mg、約111.3mg、約111.4mg、約111.5mg、約111.6mg、約111.7mg、約111.8mg、約111.9mg、約112mg、約112.1mg、約112.2mg、約112.3mg、約112.4mg、約112.5mg、約112.6mg、約112.7mg、約112.8mg、約112.9mg、約113mg、約113.1mg、約113.2mg、約113.3mg、約113.4mg、約113.5mg、約113.6mg、約113.7mg、約113.8mg、約113.9mg、約114mg、約114.1mg、約114.2mg、約114.3mg、約114.4mg、約114.5mg、約114.6mg、約114.7mg、約114.8mg、約114.9mg、約115mg、約115.1mg、約115.2mg、約115.3mg、約115.4mg、約115.5mg、約115.6mg、約115.7mg、約115.8mg、約115.9mg、約116mg、約116.1mg、約116.2mg、約116.3mg、約116.4mg、約116.5mg、約116.6mg、約116.7mg、約116.8mg、約116.9mg、約117mg、約117.1mg、約117.2mg、約117.3mg、約117.4mg、約117.5mg、約117.6mg、約117.7mg、約117.8mg、約117.9mg、約118mg、約118.1mg、約118.2mg、約118.3mg、約118.4mg、約118.5mg、約118.6mg、約118.7mg、約118.8mg、約118.9mg、約119mg、約119.1mg、約119.2mg、約119.3mg、約119.4mg、約119.5mg、約119.6mg、約119.7mg、約119.8mg、約119.9mg、約120mg、約120.1mg、約120.2mg、約120.3mg、約120.4mg、約120.5mg、約120.6mg、約120.7mg、約120.8mg、約120.9mg、約121mg、約121.1mg、約121.2mg、約121.3mg、約121.4mg、約121.5mg、約121.6mg、約121.7mg、約121.8mg、約121.9mg、約122mg、約122.1mg、約122.2mg、約122.3mg、約122.4mg、約122.5mg、約122.6mg、約122.7mg、約122.8mg、約122.9mg、約123mg、約123.1mg、約123.2mg、約123.3mg、約123.4mg、約123.5mg、約123.6mg、約123.7mg、約123.8mg、約123.9mg、約124mg、約124.1mg、約124.2mg、約124.3mg、約124.4mg、約124.5mg、約124.6mg、約124.7mg、約124.8mg、約124.9mg、及び約125mgのうちのいずれかである。
【0256】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、40mg~200mg、40mg~190mg、40mg~180mg、40mg~170mg、40mg~160mg、40mg~150mg、40mg~140mg、40mg~120mg、40mg~110mg、40mg~100mg、40mg~80mg、40mg~70mg、40mg~60mg、40mg~50mg、50mg~200mg、50mg~190mg、50mg~180mg、50mg~170mg、50mg~160mg、50mg~150mg、50mg~140mg、50mg~120mg、50mg~110mg、50mg~100mg、50mg~80mg、50mg~70mg、50mg~60mg、60mg~200mg、60mg~190mg、60mg~180mg、60mg~170mg、60mg~160mg、60mg~150mg、60mg~140mg、60mg~120mg、60mg~115mg、60mg~110mg、60mg~100mg、60mg~80mg、60mg~70mg、70mg~200mg、70mg~190mg、70mg~180mg、70mg~170mg、70mg~160mg、70mg~150mg、70mg~140mg、70mg~120mg、70mg~110mg、70mg~100mg、70mg~80mg、80mg~200mg、80mg~190mg、80mg~180mg、80mg~170mg、80mg~160mg、80mg~150mg、80mg~140mg、80mg~120mg、80mg~110mg、80mg~100mg、80mg~90mg、90mg~200mg、90mg~190mg、90mg~180mg、90mg~170mg、90mg~160mg、90mg~150mg、90mg~140mg、90mg~120mg、90mg~110mg、90mg~100mg、100mg~200mg、100mg~190mg、100mg~180mg、100mg~170mg、100mg~160mg、100mg~150mg、100mg~140mg、100mg~120mg、100mg~110mg、110mg~200mg、110mg~190mg、110mg~180mg、110mg~170mg、110mg~160mg、110mg~150mg、110mg~140mg、110mg~130mg、110mg~120mg、120mg~200mg、120mg~190mg、120mg~180mg、120mg~170mg、120mg~160mg、120mg~150mg、120mg~140mg、120mg~130mg、130mg~200mg、130mg~190mg、130mg~180mg、130mg~170mg、130mg~160mg、130mg~150mg、130mg~140mg、140mg~200mg、140mg~190mg、140mg~180mg、140mg~170mg、140mg~160mg、140mg~150mg、150mg~200mg、150mg~190mg、150mg~180mg、150mg~170mg、150mg~160mg、160mg~200mg、160mg~190mg、160mg~180mg、160mg~170mg、180mg~200mg、180mg~190mg、190mg~200mg、105mg~135mg、105mg~130mg、105mg~125mg、105mg~120mg、110mg~135mg、110mg~130mg、110mg~125mg、110mg~120mg、115mg~135mg、115mg~130mg、115mg~125mg、115mg~120mg、115mg~125mg、115mg~120mg、120mg~135mg、120mg~125mg、125mg~140mg、125mg~130mg、130mg~135mg、135mg~140mg、120mg~129mg、120mg~128mg、120mg~127mg、120mg~86mg、120mg~124mg、120mg~123mg、120mg~122mg、120mg~121mg、121mg~130mg、122mg~129mg、122mg~128mg、122mg~127mg、122mg~126mg、122mg~125mg、122mg~124mg、122mg~123mg、123mg~130mg、123mg~129mg、123mg~128mg、123mg~127mg、123mg~126mg、123mg~125mg、123mg~124mg、124mg~130mg、124mg~129mg、124mg~128mg、124mg~127mg、124mg~126mg、124mg~125mg、125mg~129mg、125mg~128mg、125mg~127mg、125mg~126mg、126mg~130mg、126mg~129mg、126mg~128mg、126mg~127mg、127mg~130mg、127mg~129mg、127mg~128mg、128mg~130mg、128mg~129mg、及び129mg~130mgのうちのいずれかである。
【0257】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、350mg未満、345mg未満、340mg未満、335mg未満、330mg未満、325mg未満、320mg未満、315mg未満、310mg未満、305mg未満、300mg未満、295mg未満、290mg未満、285mg未満、280mg未満、275mg未満、270mg未満、265mg未満、260mg未満、255mg未満、250mg未満、245mg未満、240mg未満、235mg未満、230mg未満、225mg未満、220mg未満、215mg未満、210mg未満、205mg未満、200mg未満、195mg未満、190mg未満、185mg未満、180mg未満、175mg未満、170mg未満、165mg未満、160mg未満、150mg未満、145mg未満、140mg未満、135mg未満、130mg未満、125mg未満、120mg未満、115mg未満、110mg未満、105mg未満、100mg未満、95mg未満、90mg未満、85mg未満、80mg未満、75mg未満、70mg未満、65mg未満、60mg未満、55mg未満、50mg未満、45mg未満、40mg未満、35mg未満、30mg未満、25mg未満、20mg未満、15mg未満、10mg未満、及び5mg未満のうちのいずれかである。
【0258】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、約350mg未満、約345mg未満、約340mg未満、約335mg未満、約330mg未満、約325mg未満、約320mg未満、約315mg未満、約310mg未満、約305mg未満、約300mg未満、約295mg未満、約290mg未満、約285mg未満、約280mg未満、約275mg未満、約270mg未満、約265mg未満、約260mg未満、約255mg未満、約250mg未満、約245mg未満、約240mg未満、約235mg未満、約230mg未満、約225mg未満、約220mg未満、約215mg未満、約210mg未満、約205mg未満、約200mg未満、約195mg未満、約190mg未満、約185mg未満、約180mg未満、約175mg未満、約170mg未満、約165mg未満、約160mg未満、約150mg未満、約145mg未満、約140mg未満、約135mg未満、約130mg未満、約125mg未満、約120mg未満、約115mg未満、約110mg未満、約105mg未満、約100mg未満、約95mg未満、約90mg未満、約85mg未満、約80mg未満、約75mg未満、約70mg未満、約65mg未満、約60mg未満、約55mg未満、約50mg未満、約45mg未満、約40mg未満、約35mg未満、約30mg未満、約25mg未満、約20mg未満、約15mg未満、約10mg未満、及び約5mg未満のうちのいずれかである。
【0259】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、少なくとも5mg、少なくとも10mg、少なくとも15mg、少なくとも20mg、少なくとも25mg、少なくとも30mg、少なくとも35mg、少なくとも40mg、少なくとも45mg、少なくとも50mg、少なくとも55mg、少なくとも60mg、少なくとも65mg、少なくとも70mg、少なくとも75mg、少なくとも80mg、少なくとも85mg、少なくとも90mg、少なくとも95mg、少なくとも100mg、少なくとも105mg、少なくとも115mg、少なくとも120mg、少なくとも125mg、少なくとも130mg、少なくとも135mg、少なくとも140mg、少なくとも145mg、少なくとも150mg、少なくとも155mg、少なくとも160mg、少なくとも165mg、少なくとも170mg、少なくとも175mg、少なくとも180mg、少なくとも185、少なくとも190mg、少なくとも195mg、及び少なくとも200mgのうちのいずれかである。
【0260】
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、少なくとも約5mg、少なくとも約10mg、少なくとも約15mg、少なくとも約20mg、少なくとも約25mg、少なくとも約30mg、少なくとも約35mg、少なくとも約40mg、少なくとも約45mg、少なくとも約50mg、少なくとも約55mg、少なくとも約60mg、少なくとも約65mg、少なくとも約70mg、少なくとも約75mg、少なくとも約80mg、少なくとも約85mg、少なくとも約90mg、少なくとも約95mg、少なくとも約100mg、少なくとも約105mg、少なくとも約115mg、少なくとも約120mg、少なくとも約125mg、少なくとも約130mg、少なくとも約135mg、少なくとも約140mg、少なくとも約145mg、または少なくとも約150mg、少なくとも約155mg、少なくとも約160mg、少なくとも約165mg、少なくとも約170mg、少なくとも約175mg、少なくとも約180mg、少なくとも約185、少なくとも約190mg、少なくとも約195mg、及び少なくとも約200mgのうちのいずれかである。
【0261】
V.特定の投与レジメン
ある特定の実施形態では、治療的有効量の修飾オリゴヌクレオチドISIS814907を1回以上対象に投与する方法が本明細書に記載される。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を少なくとも1回、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、16回、17回、18回、19回、20回、21回、22回、23回、24回、25回、26回、27回、28回、29回、30回、31回、32回、33回、34回、35回、36回、37回、38回、39回、40回、41回、42回、43回、44回、45回、46回、47回、48回、49回、または50回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を4週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を8週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を12週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を16週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を20週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を24週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を6か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を月1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を2か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を3か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を四半期に1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を半年に1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を年1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を2年ごとに1回投与することを含む。
【0262】
ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を約1週ごとに、約2週ごとに、約3週ごとに、約4週ごとに、約5週ごとに、約6週ごとに、約7週ごとに、約8週ごとに、約9週ごとに、約10週ごとに、約11週ごとに、約12週ごとに、約13週ごとに、約14週ごとに、約15週ごとに、約16週ごとに、約17週ごとに、約18週ごとに、約19週ごとに、約20週ごとに、約21週ごとに、約22週ごとに、約23週ごとに、約24週ごとに、または約6か月ごとに投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量をほぼ毎月投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を約2か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を約3か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を約四半期に1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を約半年に1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を約1年に1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を約2年ごとに1回投与することを含む。
【0263】
ある特定の実施形態では、方法は、治療的有効量を少なくとも約1か月間、少なくとも約2か月間、少なくとも約3か月間、少なくとも約4か月間、少なくとも約5か月間、少なくとも約6か月間、少なくとも約7か月間、少なくとも約8か月間、少なくとも約9か月間、少なくとも約10か月間、少なくとも約11か月間、または少なくとも約12か月間投与することを含む。
【0264】
ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を10mgの用量で月1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を30mgの用量で月1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を60mgの用量で月1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を115mgの用量で四半期ごとに1回投与することを含む。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、軽度のアルツハイマー病を有する。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、アルツハイマー病によるMCIを有する。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、軽度のアルツハイマー病認知症を有する。
【0265】
ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を10mgの用量で4週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を30mgの用量で4週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を60mgの用量で4週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を115mgの用量で3か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を115mgの用量で年4回投与することを含む。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、軽度のアルツハイマー病を有する。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、アルツハイマー病によるMCIを有する。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、軽度のアルツハイマー病認知症を有する。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を60mgの用量で24週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を115mgの用量で24週ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を115mgの用量で12週ごとに1回投与することを含む。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、軽度のアルツハイマー病を有する。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、アルツハイマー病によるMCIを有する。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、軽度のアルツハイマー病認知症を有する。
【0266】
ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を60mgの用量で年間2回(すなわち、年2回)投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を115mgの用量で年間2回(すなわち、年2回)投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を115mgの用量で3か月ごとに1回(すなわち、年間4回)投与することを含む。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、軽度のアルツハイマー病を有する。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、アルツハイマー病によるMCIを有する。いくつかの実施形態では、ヒト対象は、軽度のアルツハイマー病認知症を有する。
【0267】
負荷用量及び維持用量
ある特定の実施形態では、治療的有効量は、負荷用量及び/または維持用量として投与される。ある特定の実施形態では、方法は、負荷用量(複数可)を投与し、その後、維持用量(複数可)を投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、負荷用量を約4週ごとに1回投与し、その後、維持用量を約4週ごとに1回、約8週ごとに1回、約12週ごとに1回、約16週ごとに1回、約20週に1回、約24週に1回、または約6か月に1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、負荷用量を約4週ごとに1回投与し、その後、維持用量を約6か月ごとに1回投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、負荷用量を約12週ごとに1回投与し、その後、維持用量を約6か月ごとに1回投与することを含む。
【0268】
ある特定の実施形態では、方法は、少なくとも2回の負荷用量、少なくとも3回の負荷用量、少なくとも4回の負荷用量、少なくとも5回の負荷用量、または少なくとも6回の負荷用量を投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、または16回の負荷用量を投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、負荷用量(複数可)を約1週ごとに、約2週ごとに、約3週ごとに、約4週ごとに、約5週ごとに、約6週ごとに、約7週ごとに、約8週ごとに、約9週ごとに、約10週ごとに、約11週ごとに、または約12週ごとに投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、初回負荷用量を投与し、第2の負荷用量を、初回負荷用量投与の約1週間後、約2週間後、約3週間後、約4週間後、約5週間後、約6週間後、約7週間後、約8週間後、約9週間後、約10週間後、約11週間後、または約12週間後に投与することを含む。
【0269】
ある特定の実施形態では、方法は、少なくとも2回の維持用量、少なくとも3回の維持用量、少なくとも4回の維持用量、少なくとも5回の維持用量、または少なくとも6回の維持用量を投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、2回、3回、4回、5回、6回、7回、8回、9回、10回、11回、12回、13回、14回、15回、または16回の維持用量を投与することを含む。場合によっては、方法は、維持用量(複数可)を約4週ごとに、約5週ごとに、約6週ごとに、約7週ごとに、約8週ごとに、約9週ごとに、約10週ごとに、約11週ごとに、約12週ごとに、約13週ごとに、約14週ごとに、約15週ごとに、約16週ごとに、約17週ごとに、約18週ごとに、約19週ごとに、約20週ごとに、約21週ごとに、約22週ごとに、約23週ごとに、約24週ごとに、または約6か月ごとに投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、第1の維持用量を投与し、第2の維持用量を、第1の維持用量投与の約4週間後、約5週間後、約6週間後、約7週間後、約8週間後、約9週間後、約10週間後、約11週間後、約12週間後、約13週間後、約14週間後、約15週間後、約16週間後、約17週間後、約18週間後、約19週間後、約20週間後、約21週間後、約22週間後、約23週間後、約24週間後、または約6か月後に投与することを含む。
【0270】
ある特定の実施形態では、方法は、第1の維持用量(複数可)を、最終負荷用量投与の約1週間後、約2週間後、約3週間後、約4週間後、約5週間後、約6週間後、約7週間後、約8週間後、約9週間後、約10週間後、約11週間後、約12週間後、約13週間後、約14週間後、約15週間後、約16週間後、約17週間後、約18週間後、約19週間後、約20週間後、約21週間後、約22週間後、約23週間後、または約24週間後に投与することを含む。
【0271】
VI.効力及び有効性
ある特定の実施形態では、ヒト対象の細胞もしくは生体液におけるタウRNA及び/またはタウタンパク質を減少させる方法が本明細書に記載され、かかる方法は、その対象に治療的有効量のISIS814907を投与することを含む。ある特定の実施形態では、方法により、ヒト対象の脳脊髄液中のタウRNA及び/またはタウタンパク質が減少する。方法によりタウRNA及び/またはタウタンパク質が減少するか否かは、例えば、投与する前に取得された第1の生体試料中の第1の量のタウRNAまたはタウタンパク質を検出/定量化してから、投与した後に取得された第2の生体試料中の第2の量のタウRNAまたはタウタンパク質を検出/定量化し、第1の量を第2の量と比較してタウRNAまたはタウタンパク質の減少を検出または定量化することによって決定され得る。
【0272】
ある特定の実施形態では、方法は、タウRNA及び/またはタウタンパク質を1~100%、またはこれらの値のうちの任意の2値によって定義される範囲、減少させることを含む。ある特定の実施形態では、方法は、タウRNA及び/またはタウタンパク質を1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%減少させることを含む。
【0273】
ある特定の実施形態では、方法は、タウRNAまたはタウタンパク質を少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約15%、少なくとも約20%、少なくとも約25%、少なくとも約30%、少なくとも約35%、少なくとも約40%、少なくとも約45%、少なくとも約50%、少なくとも約55%、少なくとも約60%、少なくとも約65%、少なくとも約70%、少なくとも約75%、少なくとも約80%、少なくとも約85%、少なくとも約90%、または少なくとも約95%減少させることを含む。
【0274】
ある特定の実施形態では、方法は、タウRNAまたはタウタンパク質を約5%~約10%、約10%~約15%、約15%~約20%、約20%~約25%、約25%~約30%、約30%~約35%、約35%~約40%、約40%~約45%、約45%~約50%、約50%~約55%、約55%~約60%、約60%~約65%、約65%~約70%、約70%~約75%、約75%~約80%、約80%~約85%、約85%~約90%、約90%~約95%、または約95%~100%減少させることを含む。
【0275】
ある特定の実施形態では、方法は、対象にISIS814907を投与し、対象の細胞または生体液中のタウRNAまたはタウタンパク質の量を検出または定量化することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、投与する前に取得された第1の生体試料中の第1の量のタウRNAまたはタウタンパク質を検出/定量化してから、投与した後に取得された第2の生体試料中の第2の量のタウRNAまたはタウタンパク質を検出/定量化し、第1の量を第2の量と比較してタウRNAまたはタウタンパク質の減少を検出または定量化することを含む。ある特定の実施形態では、第2の生体試料は、投与の約24時間未満後に取得される。ある特定の実施形態では、第2の生体試料は、投与の約1週間未満後に取得される。ある特定の実施形態では、第2の生体試料は、投与の約1週間後、約2週間後、約3週間後、約4週間後、約5週間後、約6週間後、約7週間後、約8週間後、約9週間後、約10週間後、約11週間後、約12週間後、約13週間後、約14週間後、約15週間後、約16週間後、約17週間後、または約18週間後に取得される。ある特定の実施形態では、方法は、第1の量を第2の量と比較した後、用量を増減することを含む。ある特定の実施形態では、方法は、第1の量を第2の量と比較した後、高頻度または低頻度で投与することを含む。
【0276】
ISIS814907の有効性の評価
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、ヒト対象におけるタウタンパク質と関連する疾患または障害の少なくとも1つの症状または特徴を改善するのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、ヒト対象におけるタウタンパク質と関連する少なくとも1つの症状または特徴の進行を予防するかもしくは減速させる、またはその発症を遅延させるのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、少なくとも1つの症状または特徴は、記憶喪失、認知機能の低下、話を理解する能力もしくは発話する能力の喪失、異常行動、運動機能障害、転倒、平衡障害、嚥下障害、摂食障害、栄養チューブ設置、入院、死亡、神経原線維封入体の数及び/または体積の増加、記憶喪失、認知機能の喪失、神経精神学的行動機能障害、または運動機能の喪失である。ある特定の実施形態では、少なくとも1つの症状または特徴は、認知機能の喪失、神経精神学的行動機能障害、全般的機能障害、運動機能の喪失障害、認知機能障害、神経精神機能障害、日常生活機能障害、注意障害、視知覚処理障害、作業記憶障害、精神運動速度障害、言語運動出力障害(impaired verbal motor output)、自立度の障害、アパシーの増大、学習能力障害、精神集中障害、話の理解及び発話の障害、障害行動、うつ病、易刺激性、怒り、可動性障害、自己管理障害、疼痛、不快感、不安、痙攣、自殺念慮、または自殺行動である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、神経変性疾患または障害である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、タウオパチーである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病(例えば、軽度のAD、ADによるMCI、もしくは軽度のAD認知症)または前頭側頭型認知症(FTD)のうちのいずれかである。ADによるMCIまたは軽度のAD認知症の臨床基準は、National Institute on Aging at National Institutes of Health and the Alzheimer’s Association(NIA-AA)に従う。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、パーキンソン症状を伴う前頭側頭型認知症-17(FTDP-17)、非流暢性原発性進行性失語症、進行性核上性麻痺(PSP)、慢性外傷性脳症(CTE)、大脳皮質基底核神経節変性症(CBD)、ピック病、嗜銀顆粒性認知症(AGD)、球状グリア性タウオパチー、てんかん、及び/またはドラベ症候群である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、ダウン症候群、プリオン病(sCJD、vCJD、gCJD、GSS、FFI)、石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病、家族性英国型認知症及び家族性デンマーク型認知症、脳炎後パーキンソニズム、亜急性硬化性全脳炎、筋強直性ジストロフィー(DM1)及びPROMM(DM2)、加齢関連タウアストログリオパチー、外傷性脳損傷、慢性外傷性脳症、IgLON5関連タウオパチー、グアドループ・パーキンソニズム、グアム島のパーキンソン・認知症複合、NFTを伴う非グアム型運動ニューロン疾患、グアム島の筋萎縮性側索硬化症、痙縮を伴うX連鎖性パーキンソニズム、脳腱黄色腫症、ニーマン・ピック病C型、PANK2に関連する脳内鉄沈着を伴う神経変性症(NBIA)、PLA2G6に関連するNBIA、SLC9A6精神遅滞、あるいはLRRK2、PRKN、SNCA、TARDBP、またはC9orf72のいずれかの遺伝子変異と関連する疾患もしくは障害のうちのいずれかである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病またはFTDである。
【0277】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有するヒト対象における記憶を維持する、記憶を改善する、認知機能を維持する、認知機能を改善する、神経精神的行動を維持する、神経精神的行動を改善する、運動機能を維持する、運動機能を改善する、転倒を減少させる、バランスを改善する、嚥下を改善する、摂食を改善する、栄養チューブ設置を減少させる、入院を減少させる、生存期間を延長させる、神経原線維封入体の数及び/または体積を維持する、あるいは神経原線維封入体の数及び/または体積を減少させるのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、タウオパチーである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病(例えば、軽度のAD、ADによるMCI、軽度のAD認知症)または前頭側頭型認知症(FTD)のうちのいずれかである。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、パーキンソン症状を伴う前頭側頭型認知症-17(FTDP-17)、進行性核上性麻痺(PSP)、慢性外傷性脳症(CTE)、大脳皮質基底核神経節変性症(CBD)、ピック病、嗜銀顆粒性認知症(AGD)、球状グリア性タウオパチー、てんかん、及び/またはドラベ症候群である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病またはFTDである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病である。
【0278】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、健常対照の対象と比べてタウタンパク質と関連する疾患または障害を有するヒト対象における、タウタンパク質と関連する疾患または障害の少なくとも1つの症状または特徴を改善するのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、健常対照の対象と比べてタウタンパク質と関連する疾患または障害を有するヒト対象における、タウタンパク質と関連する疾患または障害の少なくとも1つの症状または特徴の進行を予防するかもしくは減速させる、またはその発症を遅延させるのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、タウオパチーである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病(例えば、軽度のAD、ADによるMCI、もしくは軽度のAD認知症)または前頭側頭型認知症(FTD)のうちのいずれかである。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、パーキンソン症状を伴う前頭側頭型認知症-17(FTDP-17)、進行性核上性麻痺(PSP)、慢性外傷性脳症(CTE)、大脳皮質基底核神経節変性症(CBD)、ピック病、嗜銀顆粒性認知症(AGD)、球状グリア性タウオパチー、てんかん、及び/またはドラベ症候群である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、ダウン症候群、プリオン病(sCJD、vCJD、gCJD、GSS、FFI)、石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病、家族性英国型認知症及び家族性デンマーク型認知症、脳炎後パーキンソニズム、亜急性硬化性全脳炎、筋強直性ジストロフィー(DM1)及びPROMM(DM2)、加齢関連タウアストログリオパチー、外傷性脳損傷、慢性外傷性脳症、IgLON5関連タウオパチー、グアドループ・パーキンソニズム、グアム島のパーキンソン・認知症複合、NFTを伴う非グアム型運動ニューロン疾患、グアム島の筋萎縮性側索硬化症、痙縮を伴うX連鎖性パーキンソニズム、脳腱黄色腫症、ニーマン・ピック病C型、PANK2に関連する脳内鉄沈着を伴う神経変性症(NBIA)、PLA2G6に関連するNBIA、SLC9A6精神遅滞、あるいはLRRK2、PRKN、SNCA、TARDBP、またはC9orf72のいずれかの遺伝子変異と関連する疾患もしくは障害のうちのいずれかである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病である。ある特定の実施形態では、健常対照の対象は、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有していない対象である。
【0279】
ある特定の実施形態では、方法は、CSF分析によって決定される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有するヒト対象の脳脊髄液中の総タウタンパク質、リン酸化タウタンパク質、ニューロフィラメント軽鎖(NfL)、またはアミロイドベータタンパク質の量もしくは濃度の増加を改善するのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、方法は、CSF分析によって決定される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有するヒト対象の脳脊髄液中の総タウタンパク質、リン酸化タウタンパク質、またはアミロイドベータタンパク質の量もしくは濃度を維持するのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、方法は、CSF分析によって決定される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有するヒト対象の脳脊髄液中の総タウタンパク質、リン酸化タウタンパク質、またはアミロイドベータタンパク質の量もしくは濃度の増加を遅延させるのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、方法は、CSF分析によって決定される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有するヒト対象の脳脊髄液中の総タウタンパク質、リン酸化タウタンパク質、またはアミロイドベータタンパク質の量もしくは濃度を減少させるのに十分に有効である。CSF分析のための方法は当業者に知られており、そのような方法の例が実施例1に記載されている。
【0280】
ある特定の実施形態では、方法は、ヒト対象に磁気共鳴画像(MRI)及び/またはポジトロン断層撮影(PET)を実施することによって決定される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有するヒト対象における神経原線維封入体の数及び/または体積の増加を改善するのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、方法は、ヒト対象に磁気共鳴画像(MRI)及び/またはポジトロン断層撮影(PET)を実施することによって決定される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有するヒト対象における神経原線維封入体の数及び/または体積を維持する、神経原線維封入体の数及び/または体積の増加の発症を遅延させる、神経原線維封入体の数及び/または体積の増加を減速させる、あるいは神経原線維封入体の数及び/または体積を減少させるのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、タウオパチーである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病(例えば、軽度のAD、ADによるMCI、もしくは軽度のAD認知症)または前頭側頭型認知症(FTD)のうちのいずれかである。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、パーキンソン症状を伴う前頭側頭型認知症-17(FTDP-17)、進行性核上性麻痺(PSP)、慢性外傷性脳症(CTE)、大脳皮質基底核神経節変性症(CBD)、ピック病、嗜銀顆粒性認知症(AGD)、球状グリア性タウオパチー、てんかん、及び/またはドラベ症候群である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、ダウン症候群、プリオン病(sCJD、vCJD、gCJD、GSS、FFI)、石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病、家族性英国型認知症及び家族性デンマーク型認知症、脳炎後パーキンソニズム、亜急性硬化性全脳炎、筋強直性ジストロフィー(DM1)及びPROMM(DM2)、加齢関連タウアストログリオパチー、外傷性脳損傷、慢性外傷性脳症、IgLON5関連タウオパチー、グアドループ・パーキンソニズム、グアム島のパーキンソン・認知症複合、NFTを伴う非グアム型運動ニューロン疾患、グアム島の筋萎縮性側索硬化症、痙縮を伴うX連鎖性パーキンソニズム、脳腱黄色腫症、ニーマン・ピック病C型、PANK2に関連する脳内鉄沈着を伴う神経変性症(NBIA)、PLA2G6に関連するNBIA、SLC9A6精神遅滞、あるいはLRRK2、PRKN、SNCA、TARDBP、またはC9orf72のいずれかの遺伝子変異と関連する疾患もしくは障害のうちのいずれかである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病である。ある特定の実施形態では、方法により、神経原線維封入体の数、または神経原線維封入体の体積が、1%、2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、10%、11%、12%、13%、14%、15%、16%、17%、18%、19%、20%、21%、22%、23%、24%、25%、26%、27%、28%、29%、30%、31%、32%、33%、34%、35%、36%、37%、38%、39%、40%、41%、42%、43%、44%、45%、46%、47%、48%、49%、50%、51%、52%、53%、54%、55%、56%、57%、58%、59%、60%、61%、62%、63%、64%、65%、66%、67%、68%、69%、70%、71%、72%、73%、74%、75%、76%、77%、78%、79%、80%、81%、82%、83%、84%、85%、86%、87%、88%、89%、90%、91%、92%、93%、94%、95%、96%、97%、98%、99%、または100%減少する。
【0281】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、臨床上関連する検査、スコアまたは尺度により評価される、ヒト対象におけるタウタンパク質と関連する疾患または障害の少なくとも1つの症状または特徴を改善するのに十分に有効である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、タウオパチーである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病(例えば、軽度のAD、ADによるMCI、もしくは軽度のAD認知症)または前頭側頭型認知症(FTD)のうちのいずれかである。ある特定の場合には、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、パーキンソン症状を伴う前頭側頭型認知症-17(FTDP-17)、進行性核上性麻痺(PSP)、慢性外傷性脳症(CTE)、大脳皮質基底核神経節変性症(CBD)、ピック病、嗜銀顆粒性認知症(AGD)、球状グリア性タウオパチー、てんかん、及び/またはドラベ症候群である。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、ダウン症候群、プリオン病(sCJD、vCJD、gCJD、GSS、FFI)、石灰沈着を伴うびまん性神経原線維変化病、家族性英国型認知症及び家族性デンマーク型認知症、脳炎後パーキンソニズム、亜急性硬化性全脳炎、筋強直性ジストロフィー(DM1)及びPROMM(DM2)、加齢関連タウアストログリオパチー、外傷性脳損傷、慢性外傷性脳症、IgLON5関連タウオパチー、グアドループ・パーキンソニズム、グアム島のパーキンソン・認知症複合、NFTを伴う非グアム型運動ニューロン疾患、グアム島の筋萎縮性側索硬化症、痙縮を伴うX連鎖性パーキンソニズム、脳腱黄色腫症、ニーマン・ピック病C型、PANK2に関連する脳内鉄沈着を伴う神経変性症(NBIA)、PLA2G6に関連するNBIA、SLC9A6精神遅滞、あるいはLRRK2、PRKN、SNCA、TARDBP、またはC9orf72のいずれかの遺伝子変異と関連する疾患もしくは障害のうちのいずれかである。ある特定の実施形態では、タウタンパク質と関連する疾患または障害は、アルツハイマー病である。ある特定の実施形態では、少なくとも1つの症状または特徴は、記憶喪失、認知機能の低下、話を理解する能力もしくは発話する能力の喪失、異常行動、運動機能障害、あるいは神経原線維封入体の数及び/または体積の増加である。ある特定の実施形態では、少なくとも1つの症状または特徴は、認知機能の喪失、神経精神学的行動機能障害、全般的機能障害、運動機能の喪失、認知機能障害、神経精神機能障害、日常生活機能障害、注意障害、視知覚処理障害、記憶障害、自立度の障害、アパシーの増大、学習能力障害、精神集中障害、話の理解及び発話の障害、障害行動、うつ病、易刺激性、怒り、可動性障害、自己管理障害、疼痛、不快感、不安、痙攣、自殺念慮、または自殺行動である。そのような臨床上関連する検査、スコア及び尺度の非限定的な例には、以下が含まれる。
【0282】
符号数字モダリティー検査
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、符号数字モダリティー検査(SDMT)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象における注意障害、視知覚処理障害、作業記憶障害、精神運動速度障害、またはそれらの組み合わせを改善するのに十分に有効である。SMDTでは、対象は、変換キーに従って抽象記号を特定の数字と対にする。この試験では、90秒で正しく対にされた項目の数(最大110個の正しい対)を測定する。SDMTは、強い信頼性及び妥当性を有することが示されている。SDMTは、Smith,A.Symbol Digit Modalities Test(SDMT).Manual(rev.) Los Angeles:Western Psychological Services,1982によってより詳細に記載されている。ある特定の実施形態では、方法により、正しく対にされた項目の数が少なくとも1項目、2項目、3項目、4項目、5項目、6項目、7項目、8項目、9項目、または10項目改善する。
【0283】
ストループ単語読み検査
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、ストループ単語読み検査(SWR)テストにより評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象における注意障害、処理障害、精神運動速度障害、言語運動出力障害、またはそれらの組み合わせを改善するのに十分に有効である。SWR検査の間、対象は、黒インクで印刷された色名(すなわち、「青」、「赤」、または「緑」)のページを提示され、所定の時間内に(45秒で)できるだけ多くの単語を読み上げるよう求められる。正しく読み上げられた単語の数が計数され、スコアが高いほど認知機能が良好であることを示す。Stroop,J.R.,J.Exp.Psychol.1935,18,643-662 for additional description of the SWR Testを参照のこと。ある特定の実施形態では、方法により、対象が所定の時間内に読み上げることができる単語の数が少なくとも1語、2語、3語、4語、5語、6語、7語、8語、9語、または10語改善する。
【0284】
全般印象、重症度及び変化尺度
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、対象の、全般印象、重症度及び変化尺度のスコアを改善するのに十分に有効である。この評価は、臨床医(CGI-S)、伴侶(CrGI-S)、または対象(PGI-S)が行うことができる。対象は、11点の数値評価尺度(NRS)を使用して評価され、スコアが高いほど重症度が高いことを示す。CGI-Sは、Guy W:ECDEU Assessment Manual for Psychopharmacology Rockville,MD:U.S.Department of Health,Education,and Welfare;1976によってより詳細に記載されている。ある特定の実施形態では、方法により、対象のNRSスコアが1点、2点、3点、4点、5点、6点、7点、8点、9または10点減少する。
【0285】
モントリオール認知評価(Montreal Cognitive Assessment)
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、モントリオール認知評価(MoCA)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象における認知機能障害を改善するのに十分に有効である。MoCAは、認知障害を検出するために使用される、対象が完了させる評価である。それには、注意及び視空間の課題を含め、一連の基本的な評価が含まれている。合計スコアは0~30の範囲であり、スコアが低いほど障害が大きいことを示す。MoCAは、Nasreddine et al.,2015,J.Am.Geriatr.Soc.53:695-9によってより詳細に記載されている。ある特定の実施形態では、方法により、対象のMoCAスコアが少なくとも1点、2点、3点、4点、5点、6点、7点、8点、9または10点上昇する。
【0286】
労働生産性及び活動性障害検査
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、労働生産性及び活動性障害検査(WPAI)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象における全般的機能障害を改善するのに十分に有効である。WPAIには、雇用状況に対する疾患の影響(はい/いいえ)、疾患による欠勤時間、他の理由による欠勤時間、勤務時間、ならびに生産性及び日常の活動に対する影響(いずれも11点NRSを使用し、スコアが高いほど影響が大きいことを示す)を評価する6項目が含まれている。WPAIは、Reilly et al.,1993,Pharmacoeconomics 4:353-65によってより詳細に記載されている。ある特定の実施形態では、方法により、対象のWPAIスコアが少なくとも1点、2点、3点、4点、5点、6点、7点、8点、9点または10点減少する。
【0287】
アパシー評価尺度
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、アパシー評価尺度(AES)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象におけるアパシーの増大を改善するのに十分に有効である。AESは、アパシーについての18項目の評価であり、顕在的行動、動機付けの認知機能的側面、及び感情の反応性が含まれる。各項目は、1(「全くない」)から4(「おおいに」)までの4段階リッカート尺度で採点される。18項目を合計して総合スコアを出し(18~72点の範囲;3項目は逆転採点される)、スコアが高いほどアパシーが大きいことを示す。AESは、Marin et al.,1991,Psychiatry Res.38:143-62によってより詳細に記載されている。ある特定の実施形態では、方法により、対象のAESスコアが少なくとも1点、2点、3点、4点、5点、6点、7点、8点、9点または10点低下する。
【0288】
Neuro-Qol認知機能短縮版、バージョン2
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、Neuro-Qol認知機能短縮版により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象における精神集中障害及び/または学習能力障害を改善するのに十分に有効である。Neuro-Qol認知機能短縮版には、8項目(「集中が困難」及び「新たな課題または指示を学習すること」が困難等)が含まれており、それぞれ5段階リッカート尺度を使用して評価され、スコアが低いほど困難が大きいこと(4項目)または頻度が高いこと(4項目)を示す。合計素点(raw sum score)は、Tスコア分布に変換される(平均が50、標準偏差が10)。National Institute of Neurological Disorders and Stroke(NINDS)。User Manual for the Quality of Life in Neurological Disorders(Neuro-QoL) Measures、バージョン2.0,March 2015を参照のこと。
【0289】
大うつ病性障害尺度の症状
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、大うつ病性障害尺度(SMDDS)の症状により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象におけるうつ病を改善するのに十分に有効である。SMDDSは、うつ病の自己申告による評価である(McCarrier et al.,2016,Patient 9:117-134)。それには、悲しみ等の概念、易刺激性、心配、及び睡眠障害を測定する16項目が含まれている。各項目は、「全くない」から「極めて」まで(9項目)、及び「一度もない」から「常に」まで(7項目)の5段階リッカート尺度で評価される。15の項目からの項目スコア(2つの摂食項目のうち重度が最も低いものは含まれない)を合計して0~60のスコアを出し、スコアが高いほど、うつ病症状がより重度であることを示す。SMDDSは、Bushnell et al.,2019,Value in Health 22:906-915によってより詳細に記載されている。ある特定の実施形態では、方法により、対象のスコアが少なくとも1点、2点、3点、4点、5点、6点、7点、8点、9点または10点減少する。
【0290】
EuroQol 5-Dimension,5-Level質問票
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、EuroQol 5-Dimension,5-Level質問票(EQ-5D-5L)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象における可動性障害、自己管理障害、全般的機能障害、疼痛/不快感、不安、うつ病、またはそれらの組み合わせを改善するのに十分に有効である。EQ-5D-5Lは、健康経済分析に使用するための健康状態の効用値(utility score)を算出するために使用される、妥当性の確認された自己申告式健康状態質問票である(Brooks,1996,Health Policy 37:53-72及びHerdman et al.,2011,Qual Life Res.20:1727-36)。EQ-5D-5Lには2つの構成要素、すなわち、移動、自己管理、普段の活動、痛み/不快感、及び不安/抑うつを評価する5項目の健康状態プロファイル、ならびに健康状態を測定する視覚的アナログスケール(VAS)がある。公開されている重み付け法では、5項目のスコアから(すなわち、VASは含まれない)対象の健康状態の単一複合スコア(指数スコア)の作成が可能になる。ある特定の実施形態では、方法により、対象のEQ-5D-5Lスコアが改善する。
【0291】
健康効用指標
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、健康効用指標(HUI)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象の健康状態を改善するのに十分に有効である。HUIは、健康状態の多属性法である(Feeny et al.,1995,Pharmacoeconomics 7:490-502)。HUI2及びHUI3の質問票(一般的にHUI2/3と呼ばれる)には、リッカート式の回答選択肢のある15項目が含まれている。これらの項目から、2つのスコア、すなわち、HUI2(7項目)及びHUI3(8項目)が生成され得る。いずれのスコアも健康効用指標であり、0=死亡、及び1=完全な健康である。ある特定の実施形態では、方法により、対象のHUIスコアが改善する。
【0292】
コロンビア自殺重症度評価尺度
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、コロンビア自殺重症度評価尺度(C-SSRS)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象の自殺念慮または自殺行動を改善するのに十分に有効である。C-SSRSは、自殺念慮及び自殺行動を評価するための構造化されたツールである。4つの構成概念、すなわち、念慮の重症度、念慮の強度、行動、及び実際の自殺企図の致死性が測定される。10のカテゴリーについて二値(はい/いいえ)データが収集され、対象の安全性をモニタリングするために、カテゴリーに基づいた複合エンドポイントが経時的に追跡される(Posner et al.,2011,Am.J.Psychiatry 168:1266-77)。これは、コロンビア自殺評価分類アルゴリズムにマップされ、臨床試験における自殺傾向評価のための米国FDAのガイダンス草案(FDA 2012)に記載されている基準を満たす。ある特定の実施形態では、方法により、対象のC-SSRSスコアが改善する。
【0293】
神経心理状態アセスメント反復性バッテリー(RBANS)
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、神経心理状態アセスメント反復性バッテリー(RBANS)評価により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象の記憶喪失、認知機能の低下、認知機能障害または認知機能の喪失を改善するのに十分に有効である。RBANSは、高齢者の認知機能の異常な低下を特定し、病因の異なる認知症間で鑑別を行うよう設計された神経学的評価である(Randolph et al.,J.Clin.Exp.Neuropsychol.1998 20:310-319)。RBANSは、認知症集団における機能上の制限と相関し(Hobson et al.,2010,Int.J.Geriatr.Psychiatry 25:525-530)、ADと関連する認知障害を適切に検出することが示されている(Duff et al.,Arch.Clin.Neuropsychol.2008 23:603-612)。
【0294】
この評価では、注意、視空間/構成能力、言語、即時記憶及び遅延記憶という検査領域のそれぞれについて1つずつの、5つの指標スコアが得られる。それらの領域の指標スコアを使用して総スケールスコアを決定することができる。
【0295】
精神状態短時間検査(MMSE)
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、精神状態短時間検査(MMSE)(Tombaugh et al.,2996,Psychological Assessment 8:48-59)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象の記憶喪失、認知機能の低下、認知機能障害または認知機能の喪失を改善するのに十分に有効である。MMSEは、認知機能を定量化するため、及び認知障害をスクリーニングするために使用される。これは、診断尺度ではなく重症度尺度であり、教育水準と交絡する可能性があり、MMSEスコアが比較的高いにもかかわらず、認知症が存在し、そのように診断される場合がある。検査管理者は、可能な最大スコアが30点である、見当識、注意、計算、想起、言語及び運動技能に関連した一連の質問及び試験を患者に提示する。
【0296】
神経精神症状評価-質問票(NPI-Q)
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、神経精神症状評価(NPI)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象の異常行動、神経精神学的行動機能障害、または神経精神機能障害を改善するのに十分に有効である。NPIでは、広範囲な精神病理を評価し、病因の異なる認知症同士を区別するために、認知症患者に生じる行動障害を評価する(Cummings et al.,1997,Neurology 71:337-343)。NPI質問票(NPI-Q)は、臨床的に重要な神経精神的障害及びそれらが関連する介護者への影響を特定することを意図した、簡単な質問票形式のNPIである(Kaufer et al.,2000,J.Neuropsychiatry Clin.Neuro.12:233-239)。これは、患者における12の行動(例えば、不安、脱抑制、興奮/攻撃性)の存在/非存在、ならびに存在するそれぞれの行動について、その重症度(3が最も重度である1~3の尺度)及び関連する介護者の負担(負担なしから極度の負担までを表す0~5の尺度)について試験パートナーと話った後、検査管理者により完了される。
【0297】
機能的活動質問票(FAQ)
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、機能的活動質問票(FAQ)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象の自立度の障害、可動性障害、または自己管理障害を改善するのに十分に有効である。FAQは、軽度のADの患者における日常生活動作を評価するために広く使用されている尺度である(Brown et al.,2011,Arch.Gen.Psychiatry 68:617-626、Marshall et al.,2011,Alzheimers Dement.7:300-308)。これは、試験パートナーが、最近の出来事の管理及びバランスの取れた食事の準備等の10の領域における患者の能力を0(正常)から3(依存的)の尺度で評価する簡単な質問票である。スコアが30であれば、最も依存性が高いことを表し、スコアが0であれば、完全な自立性を表す(Pfeffer et al.,1982,J.Gerontol.37:323-329)。
【0298】
臨床認知症評価(CDR)尺度
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、臨床認知症評価(CDR)により評価される、タウタンパク質と関連する疾患または障害を有する対象の記憶喪失、認知機能の低下、認知機能障害または認知機能の喪失を改善するのに十分に有効である。CDRは、アルツハイマー型認知症の重症度を分類するために使用される全般的評価尺度である(Morris,1993,Neurol.43:2412-2414、Morris,1997,Int.Psychogeriatr.9 Suppl 1:173-173)。これは、検査管理者による患者及び試験パートナーとの半構造化面接を用いるもので、記憶、見当識、判断力及び問題解決、地域の活動、家庭及び趣味、ならびに身の回りの世話の6つの領域における患者の認知機能を評価するために必要な情報を得る。各領域のカテゴリーのスコアは、0(なし)、0.5(疑わしい)、1(軽度)、2(中等度)及び3(重度)である。合計した総スコア(ボックス合計)を生成し、総合スコア(同じ5つの認知症グレードを使用)が、Morris(Morris 1993)により記載されている実践方法に従ってカテゴリスコアから導出される。
【0299】
ある特定の実施形態では、本明細書に記載される方法は、タウタンパク質と関連する疾患または障害の症状または特徴を改善するのに十分に有効であり、当業者に知られている以下の評価のうちの1つ以上により評価される:アルツハイマー病共同研究 軽度の認知症の日常生活動作(ADCS-ADL MCI)、アルツハイマー病評定尺度認知機能下位尺度(ADAS Cog13)、アルツハイマー病複合スコア(ADCOMS)、アルツハイマー病統合評価尺度(iADRS)、Zarit負担インタビュー(ZBI)、認知症における資源の利用(RUD-Lite)、PSP評価尺度(PSPRS)、運動障害疾患学会(Movement Disorder Society)(MDS)の資金提供による改訂パーキンソン病統一スケール(Unified Parkinson’s Disease Rating Scale)(MDS-UPDRS)パートII、重症度及び変化の臨床全般印象(CGI)、進行性核上性麻痺の生活の質尺度(PSP-QoL)、シュワブ(Schwab)及びイングランド(England)の日常生活動作(SEADL)スケール、音素流暢性、文字-数字の整列、色線引きテスト、モントリオール認知評価(MoCA)、欧州生活の質(EuroQol)、ならびに短縮版調査(SF-36)。
【0300】
VII.特定の併用療法
ある特定の実施形態では、方法は、ISIS814907を少なくとも1つの他の医薬剤と同時投与することを含む。ある特定の実施形態では、少なくとも1つの他の医薬剤は、タウタンパク質と関連する疾患もしくは障害またはその症状もしくは特徴を改善する。ある特定の実施形態では、ISIS814907は、併用効果を生み出す少なくとも1つの他の医薬剤と同時投与される。ある特定の実施形態では、ISIS814907は、相乗効果を生み出す少なくとも1つの他の医薬剤と同時投与される。
【0301】
ある特定の実施形態では、ISIS814907及び少なくとも1つの他の医薬剤は、同時に投与される。ある特定の実施形態では、ISIS814907及び少なくとも1つの他の医薬剤は、異なる時間に投与される。ある特定の実施形態では、ISIS814907及び少なくとも1つの他の医薬剤は、単一製剤に一緒に調製される。ある特定の実施形態では、ISIS814907及び少なくとも1つの他の医薬剤は、別々に投与及び調製される。
【0302】
ある特定の実施形態では、ISIS814907と同時投与され得る医薬剤には、抗精神病薬、例えば、ハロペリドール、クロルプロマジン、クロザピン、クエタピン(quetapine)、及びオランザピン等;抗うつ薬、例えば、フルオキセチン、セルトラリン塩酸塩、ベンラファキシン及びノルトリプチリン等;鎮静剤、例えば、ベンゾジアゼピン、クロナゼパム、パロキセチン、ベンラファキシン、及びベータ遮断薬等;気分安定薬剤、例えば、リチウム、バルプロ酸、ラモトリギン、及びカルバマゼピン等;麻痺薬、例えば、ボツリヌス毒素等;及び/または他の実験的薬剤、例えば、限定されることなく、テトラベナジン(Xenazine)、クレアチン、補酵素Q10、トレハロース、ドコサヘキサン酸(docosahexanoic acid)、ACR16、エチル-EPA、アトモキセチン、シタロプラム、ジメボン、メマンチン、フェニル酪酸ナトリウム、ラメルテオン、ウルソジオール、ジプレキサ、キセナシン(xenasine)、チアプリド、リルゾール、アマンタジン、[123I]MNI-420、アトモキセチン、テトラベナジン、ジゴキシン、デトロメトルファン(detromethorphan)、ワルファリン、アルプロザム(alprozam)、ケトコナゾール、オメプラゾール、及びミノサイクリン等が含まれる。
【実施例】
【0303】
以下の実施例は、本開示のある特定の実施形態を例示し、限定するものではない。さらに、具体的な実施形態が提供されている場合、本発明者らは、それらの具体的な実施形態の一般的適用を企図している。例えば、特定のモチーフを有するオリゴヌクレオチドの開示により、同じかまたは同様のモチーフを有する追加のオリゴヌクレオチドについての妥当な裏付けが提供される。また、例えば、特定の高親和性修飾が特定の位置に出現する場合、同じ位置における他の高親和性修飾は、別段に示されていない限り、好適であると見なされる。
【0304】
実施例1:ISIS814907を用いたヒトでの第1b相臨床試験
ADの成人ヒト被検者を対象とした無作為化二重盲検プラセボ対照反復投与用量漸増第1b相試験を行った。
【0305】
ヒト被検者を、13週間の治療評価(TE)期間中、ISIS814907含有人工CSFまたはプラセボ(人工CSF)の、4週ごとに計4回(1日目、29日目、57日目及び85日目)(コホートA、B、及びC)または12週ごとに計2回(1日目及び85日目)(コホートD)の髄腔内ボーラス投与を受ける群に3:1の比で無作為に割り付けた。試験薬を投与しない23週間の治療後(PT)期間を設けた。主要評価項目は安全性であった。副次的評価項目は、ISIS814907含有CSFの薬物動態であった。事前に規定した探索的評価項目には、CSF中の総タウタンパク質(t-タウ)タンパク質の濃度を含めた。
【0306】
46例のヒト被検者を試験に組み入れた。12例の被検者はプラセボの投与を受け、34例はISIS814907を10mg(コホートA)、30mg(コホートB)、または60mg(コホートC)または115mg(コホートD)の段階的用量の投与を受けた。各ヒト被検者に、プロトコールで規定したすべての用量を投与し、13週間のTE期間を終了した。プラセボ群、60mgを月1回の群(コホートC)、及び115mgを四半期に1回の群(コホートD)から1例ずつの3例の患者が、23週間のPT期間中に試験を中止した。ISIS814907の投与を受けたヒト被検者におけるすべての有害事象は重症度が軽度(88%)または中等度(12%)であった(例えば、処置痛及び腰椎穿刺後頭痛)。ISIS814907の投与を受けたヒト被検者では重篤な有害事象は観察されなかった。臨床検査値に、臨床上関連する有害な変化はなかった。
【0307】
スクリーニング時に、臨床認知症評価(CDR)全体の総合スコアが1または総合スコアが0.5であり記憶スコアが1、MMSEスコアが20以上27以下であることによって定義され、かつ、ADバイオマーカー陽性が確認された(CSFを介したアミロイド、タウ及びリン酸-タウ)軽度のADの50~74歳の男性または女性の患者を適格と見なした。
【0308】
ベースライン時の患者の特性は、比較的若い、軽度のAD患者である患者であり、試験群全体で概ね同様であった(表1)。CDRの総合スコアが1.0の患者に加えてCDRの総合スコアが0.5及び記憶スコアが1の患者を含めることを可能とした改訂が試験中にあったため、ISIS814907の60mg群及び115mg群ではベースライン時の平均CDRボックス合計(Sum of Boxes)スコアが数値的に低かった。表1は、ベースライン時のヒト被検者の特性を示す。
【表1-1】
【表1-2】
【0309】
CSF中の総タウ(t-タウ)タンパク質濃度を得るため、1日目、29日目、57日目、及び85日目の投与直前(コホートA、B、及びC)または1日目及び85日目の投与直前(コホートD)に標準的な腰椎穿刺採取キットを使用して患者からCSF(20mL)を取得した。治療後期間中の試験日113日目、141日目、及び253日目(コホートA及びB)または試験日141日目、197日目、及び253日目(コホートC及びD)にCSFを同様に採取した。スクリーニング時及び1日目に取得されたCSF試料を分析し、ベースライン試料として使用するために結果を平均し、29日目、57日目、及び85日目のCSF試料を、投与後28日のトラフ試料として使用した。
【0310】
ISIS814907またはプラセボの投与を受けた患者から腰椎穿刺によりCSFを取得し、Elecsys Total-Tau CSFでタウタンパク質濃度を測定した。Elecsys Total-Tau CSFアッセイは、ヒトCSF中の総タウタンパク質の定量的決定を目的としたインビトロ診断用免疫測定法である。目的とする使用には、以下が含まれる:
1. Elecsys Total-Tau CSFアッセイは、単独で使用するか、または2年以内の臨床スコアの変化によって定義される、認知機能低下のリスクが低い対象及び高い対象を特定するための補助として、軽度の認知症(MCI)の成人対象における比としてElecsys β-Amyloid(1-42)CSFアッセイと組み合わせて使用することを意図している。
2. Elecsys Total-Tau CSFアッセイは、AD及び認知障害の他の原因について評価される認知障害のある成人対象における比としてElecsys β-Amyloid(1-42)CSFアッセイを組み合わせて使用することを意図しており、CSFの陽性及び陰性の結果はそれぞれ、アミロイドポジトロン断層撮影(PET)スキャンの陽性及び陰性の結果と一致する。
【0311】
ISIS814907の投与を受けた患者では、最終投与後8週間にCSF中のt-タウの濃度の用量依存的低下があり、ISIS814907コホートA、B、C、及びDにおけるベースラインからの平均変化率はそれぞれ、-30%、-40%、-49%及び-42%であった。CSF t-タウは、最終投与後16週間、コホートC(60mg)及びコホートD(115mg)のISIS814907で治療された患者において低下し続けた(それぞれ、-55%及び-49%;コホートA群(10mg)及びコホートB群(30mg)では最終投与後16週間のCSFは採取されず、コホートD(115mg)のすべての個々の患者における最大減少率は69%であった;
図1A及び
図1B)。プラセボの投与を受けた患者では、ベースラインからの平均変化率は、
図1Aに表されるベースライン後受診のすべてにおいて-1%~-2.4%の範囲であった。定常状態のCSF t-タウ濃度の最大減少は、3か月の治療下での発現(TE)期間中に到達しなかったようである。6か月の治療後(PT)期間(113日目から開始)中、60mg月1回投与群でCSF中の総タウの安定な減少が観察されたが、115mgの四半期に1回の投与群では、t-タウのCSF中濃度の持続的減少が観察された。
【表2】
【0312】
追加の探索的評価項目には、p-タウ、Aβ42、ニューロフィラメント軽鎖(NfL)、ニューロフィラメント重鎖(NfH)、ニューログラニン(NRGN)、及びYKL-40のCSF中濃度の評価が含まれ、結果が表3に示されている。参加者からのCSFを以下のアッセイで分析した:Elecsys β-Amyloid(1-42)CSF、Elecsys Total-Tau CSF、及びElecsys Phospho-Tau(181P)CSF(Roche Diagnostics,Indianapolis,INにて実施);NfL(Uman)、NfH(Protein Simple,ELLA)、YKL40(Protein Simple,ELLA)、及びニューログラニン(Euroimmune)(Immunologix(Tampa,FL)にて)。ニューロフィラメント軽鎖(NfL)及び重鎖(NfH)、ニューログラニン(NRGN)ならびにYKL-40等の探索的CSFパラメータでは、MAPTRxによる治療後の用量反応性の効果は示されなかった(データ示さず)。
【0313】
t-タウで観察された減少と同様の減少が、CSF中のp-タウ181濃度及びt-タウとA42の比について観察された。ISIS814907の投与を受けた参加者では、最終投与後8週間にCSF中のp-タウ181の濃度の用量依存的低下があり、ISIS814907の10mg月1回群、30mg月1回群、及び60mg月1回群ならびに115mgの四半期に1回の群におけるベースラインからの平均変化率はそれぞれ、-35%、-44%、-52%及び-49%であった。最終投与後24週間(第2部LTEの1日目)、CSFのp-タウ181は、60mg月1回の群及び115mgの四半期に1回の群のISIS814907で治療された参加者において低下し続け、ベースラインからの平均変化率はそれぞれ、-56%及び-46%であった。機能、認知機能、精神医学、及び神経学的な臨床転帰に関する成績は、治療期間及び治療後期間の試験期間にわたり、軽度のADの参加者について予測されたとおりであった。これらのパラメータに、プラセボ投与を受けた参加者とISIS814907投与を受けた参加者間で、その用量にかかわらず臨床的に意味のある差は観察されなかった。ベースライン後6か月の頭蓋内総容積に対するパーセンテージとしての脳室容積(VV)のベースラインからの平均変化量は、プラセボ群で観察された変化量(0.2%)よりも、10mg、30mg、60mg、及び115mgのISIS814907投与群において大きかった(それぞれ、0.5%、0.7%、0.7%及び0.6%)。ISIS814907群またはプラセボ群の参加者からの、安全性の定性的神経放射線学的再評価のMRIでは、脳室拡大(VE)は観察されなかった。VEと関連する可能性のある臨床所見は、治療期間中または治療後期間中に観察されなかった。全群において全脳容積がベースラインからわずかに低下し、プラセボ投与を受けた参加者とISIS814907投与を受けた参加者間で差はなかった。
【0314】
ISIS814907またはプラセボの投与を受けた患者から腰椎穿刺によりCSFを取得し、Elecsys Phospho-Tau(181P)CSFアッセイでリン酸化タウタンパク質濃度を測定した。Elecsys Phospho-Tau(181P)CSFアッセイは、ヒトCSF中のリン酸化タウタンパク質の定量的決定を目的としたインビトロ診断用免疫測定法である。目的とする使用には、以下が含まれる:
1. Elecsys Phospho-Tau(181P)CSFアッセイは、単独で使用するか、または2年以内の臨床スコアの変化によって定義される、認知機能低下のリスクが低い対象及び高い対象を特定するための補助として、軽度の認知症(MCI)の成人対象における比としてElecsys β-Amyloid(1-42)CSFアッセイと組み合わせて使用することを意図している。
2. Elecsys Phospho-Tau(181P)CSFアッセイは、AD及び認知障害の他の原因について評価される認知障害のある成人対象における比としてElecsys β-Amyloid(1-42)CSFアッセイを組み合わせて使用することを意図しており、CSFの陽性及び陰性の結果はそれぞれ、アミロイドポジトロン断層撮影(PET)スキャンの陽性及び陰性の結果と一致する。
【0315】
ISIS814907またはプラセボの投与を受けた患者から腰椎穿刺によりCSFを取得し、Elecsys β-Amyloid(1-42)CSFアッセイでb-アミロイド(1-42)タンパク質濃度を測定した。Elecsys β-Amyloid(1-42)CSFは、ヒト脳脊髄液(CSF)中のβ-アミロイド(1-42)タンパク質濃度の定量的決定を目的としたインビトロ診断用免疫測定法である。目的とする使用には、以下が含まれる:
1. Elecsys β-Amyloid(1-42)CSFアッセイは、アルツハイマー病(AD)及び認知障害の他の原因について評価される認知障害のある成人対象において使用することを意図している。カットオフ値を超える結果は、アミロイドポジトロン断層撮影(PET)スキャン陰性と一致する。β-アミロイドPETスキャン陰性は老人斑がまばらから全くない状態を示し、これは、画像取得時のADの神経病理学的診断と一致せず、スキャン結果陰性により、患者の認知障害がADに起因するという可能性が低くなる。
2. Elecsys β-Amyloid(1-42)CSFアッセイは、AD及び認知障害の他の原因について評価される認知障害のある成人対象における比としてElecsys Phospho-Tau(181P)CSFまたはElecsys Total-Tau CSFアッセイを組み合わせて使用することを意図しており、CSFの陽性及び陰性の結果はそれぞれ、アミロイドポジトロン断層撮影(PET)スキャンの陽性及び陰性の結果と一致する。
3. Elecsys β-Amyloid(1-42)CSFアッセイは、単独で使用するか、または2年以内の臨床スコアの変化によって定義される、認知機能低下のリスクが低い対象及び高い対象を特定するための補助として、軽度の認知症(MCI)の成人対象における比としてElecsys Phospho-Tau(181P)CSFまたはElecsys Total-Tau CSFアッセイと組み合わせて使用することを意図している。
【表3】
【0316】
結論として、CSF t-タウ濃度の顕著な用量依存的かつ持続的な減少によって立証されるように、ASOのISIS814907はその標的と結合し、ADのある参加者における安全性プロファイルは忍容可能であった。より一般的には、これらのデータは、神経変性疾患のある参加者のCNSにおけるタンパク質合成がアンチセンスを介して抑制されることを示している。
【0317】
実施例2:第2相試験、アルツハイマー病(AD)に対するISIS814907を用いたヒトでの臨床試験
ADによる軽度の認知症(MCI)及び軽度のAD認知症の成人ヒト被検者における無作為化二重盲検プラセボ対照第2相臨床試験が実施される。ISIS814907の用量はいずれも髄腔内投与により送達される。
【0318】
実施例3:アルツハイマー病に対するISIS814907を用いたヒトでの第3相臨床試験
ADによるMCIまたは軽度のAD認知症の成人ヒト被検者における髄腔内投与されたISIS814907の有効性及び安全性を評価するために、無作為化二重盲検プラセボ対照第3相臨床試験を実施する。
【0319】
実施例4:第2相試験、進行性核上性麻痺(PSP)に対するISIS814907を用いたヒトでの臨床試験
PSPの成人ヒト被検者における無作為化二重盲検プラセボ対照第2相臨床試験が実施される。ISIS814907の用量はいずれも髄腔内投与により送達される。
【0320】
実施例5:PSPに対するISIS814907を用いたヒトでの第3相臨床試験
PSPの成人ヒト被検者における髄腔内投与されたISIS814907の有効性及び安全性を評価するために、無作為化二重盲検プラセボ対照第3相臨床試験を実施する。
【0321】
実施例6:第2相試験、前頭側頭型認知症(FTD)に対するISIS814907を用いたヒトでの臨床試験
FTDの成人ヒト被検者における無作為化二重盲検プラセボ対照第2相臨床試験が実施される。ISIS814907の用量はいずれも髄腔内投与により送達される。
【0322】
実施例7:FTDに対するISIS814907を用いたヒトでの第3相臨床試験
FTDの成人ヒト被検者における髄腔内投与されたISIS814907の有効性及び安全性を評価するために、無作為化二重盲検プラセボ対照第3相臨床試験を実施する。
【0323】
実施例8:ISIS814907の第2相試験
試験対象集団の妥当性
試験対象集団には、50~80歳の、ADによるMCI(ステージ3)の参加者及び軽度のAD認知症(ステージ4)の参加者が含まれる。タウPET(フロルタウシピル、18F-AV-1451)に関して発表されている報告の再評価により、脳内タウ濃度の増加(例えば、アミロイドーシス、疾患重症度)、アミロイド陽性集団における年齢との負の相関、ならびにベースラインのタウ濃度、タウの進行、及び認知機能低下の間の関係と関連する、いくつかの因子が特定された。これらの複合的な相互作用因子のために、タウPET及びCDR-SBに関して、MCIと軽度のAD認知症との間でかなりの不均一性があり、重複の程度が高いことが、同様の試験対象集団を対象とした試験から明らかであった。ISIS814907は、重要な神経変性がまだ確立されていない段階における病原性タウ発現量の減少のため、ADのこれらの早期症候性ステージにある患者に利益を提供することが予想される。したがって、現在、試験のためにMCI/軽度のAD認知症の参加者がほぼ均等に分けられた状態に維持することにより、早期疾患を対象とするという目標と、臨床上の指標及びタウPETの両方で経時的変化を測定する必要性とのバランスが取れる。
【0324】
第2相の用量選択の根拠
この第2相試験で評価されるISIS814907の3つの用量は、髄腔内(IT)投与による60mg Q24W、115mg Q24W及び115mg Q12Wである。用量は、以前の試験からの曝露及びバイオマーカーデータを用いたPK-PDモデリングに基づいて選択されたものであり、非臨床毒性データ及び臨床的安全性データにより裏付けされる。
【0325】
二重盲検反復投与用量漸増(MAD)試験では、34例の参加者にISIS814907を10mg、30mg、または60mgにてQ4Wまたは115mgにてQ12W、IT投与する治療を12週間(初回投与から最終投与まで)行い、最終投与後最長24週間までのデータを収集した。CSF中の総タウ及びリン酸化タウの着実な用量依存的低下が観察された。141日目(最終投与後8週間)のベースラインからのCSF総タウの平均減少は、10mg Q4W投与コホートでは29.5%、30mg Q4W投与コホートでは39.7%、60mg Q4W投与コホートでは48.8%、及び115mg Q12W投与コホートでは41.9%であった。MADの部で最終投与後24週間CSF試料を採取し、参加者をシームレスに長期延長(LTE)に移行させた2つの最大用量コホートでは、最終投与後にCSF総タウが減少し続け、減少は最終投与後24週間持続した(平均減少:60mg Q4W投与で56.2%、115mg Q12W投与で50.6%)。最終的にはLTEに入った、MADの部で10mg及び30mgの低用量の投与を受けた参加者の大部分(8例中7例)では、MAD試験におけるそれらの最終投与から12か月を超える期間、CSFタウの減少が依然として明らかであった。ベースラインからの総タウ及びリン酸化タウの平均変化率は比較可能であった。
【0326】
異なる用量レジメンと得られたCSFタウの減少との間の関係を理解し、したがって、第2相AD試験のための用量レジメンの選択に役立てるために、上記の試験からのデータを用いて集団PK-PDモデルを作成した。モデルは、利用可能なISIS814907濃度及びCSF中総タウデータを使用して構築された。その後、モデルを使用して、72週間投与の場合のCSFタウの減少をシミュレーションし、60mg Q24W、115mg Q24W及び115mg Q12Wによる76週(予定された試験の終了)におけるベースラインからのCSFタウの平均減少はそれぞれ、約53%、64%、及び76%と予測された。タウ減少に加え、用量選択には以下の考察が考慮された:
・115mgは以前の試験において試験された最大用量であり、Q12WはAD患者集団に対して考慮される最も頻度が高いIT投与であることから、115mg Q12Wの用量が最大用量として選択された。NHPにおける無毒性量(NOAEL)(35mg Q4W、ヒトでの等価用量(HED)=350mg)及び最大耐用量(MTD)(60mg単回投与、HED=600mg)それぞれに基づいて、115mg Q12Wは安全域が3~5.2倍である。
・115mg Q24Wの用量により年2回投与の試験が可能になる。これは、安全域が、115mg Q12Wの用量の場合と同じである。
・60mg Q24Wの用量により、最小有効量の情報を与える可能性のある追加のデータが得られる。これは、ISIS814907のNOAEL及びMTDに基づいて、安全域が5.8~10倍である。
NHPのNOAELのHEDに基づいた安全域には用量頻度は考慮されておらず、予定される用量レジメンはいずれも、NHPでの反復投与試験のレジメンよりも頻度が少ない。予定される用量は、用量、曝露、タウ、及び臨床転帰の間の関係を適切に特徴付けることが予想される。
【0327】
適格基準
主要選択基準:
-National Institute on Aging at National Institutes of Health and the Alzheimer’s Association(NIA-AA)に従った、ADによるMCIまたは軽度のAD認知症の臨床基準のすべてを満たさなければならず、かつ、スクリーニング受診1回目に以下のとおりでなければならない:
1)記憶障害の客観的証拠を示す、神経心理状態アセスメント反復性バッテリー(RBANS)の遅延記憶指数スコアが85以下、
2)CDRの総合スコアが、ADによるMCIについて0.5または軽度のAD認知症について0.5もしくは1
3)MMSEスコアが22以上30以下
4)CDR記憶ボックススコアが0.5以上
-陽性放出断層撮影(PET)または脳脊髄液(CSF)サンプリングにより測定した場合のアミロイド病理の証拠。
【0328】
試験の概要
約735例の参加者が無作為化される。無作為化された参加者は、プラセボQ12W、ISIS814907 60mg Q24W、ISIS814907 115mg Q24W、またはISIS814907 115mg Q12Wの投与を受ける。
治療群:
・プラセボQ12W
・ISIS814907 60mg Q24W
・ISIS814907 115mg Q24W
・ISIS814907 115mg Q12W
【0329】
参加者は、試験1日目に開始して12週ごとのIT注射による試験治療を受ける。ISIS814907 60mg Q24W及びISIS814907 115mg Q24Wの群の参加者は、ISIS814907の投与を1週目、24週目、48週目、及び72週目に、プラセボの投与を12週目、36週目、及び60週目に受ける。プラセボ群の参加者は、各投与受診時にプラセボの投与を受ける。ISIS814907 115mg Q12W群の参加者は、各投与受診時にISIS814907 115mgの投与を受ける。ISIS814907のPK及び関連バイオマーカーの分析用に全参加者からCSF及び血液を採取する。タウPETサブスタディの参加者において、タウPET画像検査により測定される脳の特定領域のタウ濃度を評価する。
【表4】
【0330】
主要アウトカム評価項目:
・CDR-SBのベースラインから76週目までの変化における用量反応[時間枠:ベースラインから76週目]
臨床認知症評価(CDR)尺度は、6つのカテゴリー(記憶、見当識、判断力及び問題解決、地域の活動、家庭及び趣味、ならびに身の回りの世話)において認知障害の進行を追跡する、臨床医が評価する認知症ステージ分類法である。各カテゴリーは5段階評価で採点され、なし=0、疑わしい=0.5、軽度=1、中等度=2、及び重度=3である。総合CDRスコアは、臨床採点基準により確立され、値は、0(認知症なし)、0.5、(認知症が疑われる)、1(軽度の認知症)、2(中等度の認知症)、及び3(重度の認知症)となっている。CDR-SBは、6つのカテゴリーのそれぞれの評価を加算することによって取得され、0~18の範囲でスコアが高いほど障害が大きいことを示す。
【0331】
副次的アウトカム評価項目:
・CDR-SBのベースラインから76週目までの変化[時間枠:ベースラインから76週目]
CDR尺度は、6つのカテゴリー(記憶、見当識、判断力及び問題解決、地域の活動、家庭及び趣味、ならびに身の回りの世話)において認知障害の進行を追跡する、臨床医が評価する認知症ステージ分類法である。各カテゴリーは5段階評価で採点され、なし=0、疑わしい=0.5、軽度=1、中等度=2、及び重度=3である。総合CDRスコアは、臨床採点基準により確立され、値は、0(認知症なし)、0.5、(認知症が疑われる)、1(軽度の認知症)、2(中等度の認知症)、及び3(重度の認知症)となっている。CDR-SBは、6つのカテゴリーのそれぞれの評価を加算することによって取得され、0~18の範囲でスコアが高いほど障害が大きいことを示す。ベースラインからの正の変化は臨床的悪化を示す。
【0332】
・軽度の認知障害に関するアルツハイマー病共同研究の日常生活動作(ADCS-ADL-MCI)のベースラインから76週目までの変化[時間枠:ベースラインから76週目]
ADCS-ADL-MCIは、17の手段的項目(例えば、買い物、食事の準備、家庭用電化製品の使用)及び1つの基本的項目(着衣)からなる。評価には、参加者の実際の機能についての介護者による観察が反映され、参加者の機能状態の経時的な変化の評価が得られる。総スコアは0~53の範囲であり、経時的な低値は機能低下を反映している。ベースラインからの正の変化は臨床的改善を示す。
【0333】
・アルツハイマー病評定尺度認知機能下位尺度(ADAS-Cog13)のベースラインから76週目までの変化[時間枠:ベースラインから76週目]
ADAS-Cog13は、認知機能課題及び認知機能の臨床的評価の両方を含む。尺度の項目により、単語再生、命令に従う能力、画像を正しく模写または描画する能力、命名、日常の物品と相互に作用する能力、見当識、単語認識、記憶、話し言葉の理解、喚語、及び言語能力を、単語の遅延再生及び集中/注意散漫についての評価と共に捉える。総スコアは0~85の範囲である。経時的なスコアの上昇は認知障害の増大を示す。ベースラインからの正の変化は臨床的悪化を示す。
【0334】
・精神状態短時間検査(MMSE)のベースラインから76週目までの変化[時間枠:ベースラインから76週目]
MMSEは、全体的な認知機能状態についての機能に基づく、広く使用されている検査である。これは、見当識、単語再生、注意及び計算、言語能力、及び視空間の機能を評価する11の課題からなる。11の検査からのスコアを組み合わせて0~30の範囲の総スコアを取得し、経時的なスコアが低いほど認知障害の増大を示す。ベースラインからの正の変化は臨床的改善を示す。
【0335】
・修正版アルツハイマー病統合評価尺度(iADRS)のベースラインから76週目までの変化[時間枠:ベースラインから76週目]
iADRSは複合尺度であり、ADAS-Cog13の総スコアとアルツハイマー病共同研究手段的日常生活動作評価(ADCS-iADL)の総スコアの線形結合として算出され、認知機能及び日常生活機能を測定する。ADCS-iADLは、ADCS-ADLからの質問のサブセットから算出される。ADCS-iADLの範囲は0~59であり、高スコアは良好な機能を反映する。ADAS-Cog13は、認知機能課題及び認知機能の臨床的評価を含む。尺度の項目により、単語再生、命令に従う能力、正しく模写/描画する能力、命名、日常の物品と相互に作用する能力、見当識、単語認識、記憶、話し言葉の理解、喚語、及び言語能力を、単語の遅延再生及び集中/注意散漫についての評価と共に捉える。スコアは0~85の範囲であり、高スコアは認知障害を反映する。iADRSスコアの範囲は0~144であり、スコアが高いほど障害が大きいことを示す。ベースラインからの正の変化は臨床的悪化を示す。
【0336】
・アルツハイマー病複合スコア(ADCOMS)のベースラインから76週目までの変化[時間枠:ベースラインから76週目]
ADCOMSは、ADAS-cog(4項目)、MMSE(2項目)及びCDR-SB(6項目)で構成される複合スコアである。尺度の総スコアは0~1.97の範囲であり、スコアが高いほど障害が大きいことを示す。ベースラインからの正の変化は臨床的悪化を示す。
【配列表】
【国際調査報告】