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特表2024-527916インプラント手術用多機能ドリルキット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】インプラント手術用多機能ドリルキット
(51)【国際特許分類】
   A61C 8/00 20060101AFI20240719BHJP
   A61C 3/02 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
A61C8/00 Z
A61C3/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504574
(86)(22)【出願日】2022-07-07
(85)【翻訳文提出日】2024-01-24
(86)【国際出願番号】 KR2022009858
(87)【国際公開番号】W WO2023018017
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】10-2021-0105471
(32)【優先日】2021-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519123906
【氏名又は名称】メガジェン インプラント カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】MEGAGEN IMPLANT CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100205914
【弁理士】
【氏名又は名称】堀越 総明
(74)【代理人】
【識別番号】100162189
【弁理士】
【氏名又は名称】堀越 真弓
(74)【代理人】
【識別番号】100220940
【弁理士】
【氏名又は名称】浅井 勇人
(72)【発明者】
【氏名】パク グァン ボム
【テーマコード(参考)】
4C052
4C159
【Fターム(参考)】
4C052AA06
4C052DD02
4C052DD09
4C159AA54
4C159AA58
(57)【要約】
インプラント手術用多機能ドリルキットが開示される。本発明の一実施形態によるインプラント手術用多機能ドリルキットは、複数個のドリル据置溝が形成されているキット本体;及びキット本体のドリル据置溝のうち少なくとも何れか1つに着脱自在に配置され、ネジホールを加工する時、歯槽骨に対する切削力を倍加させる専用ドリル作業を行う切削力倍加用ドリルセット;を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個のドリル据置溝が形成されているキット本体と、
前記キット本体のドリル据置溝のうち少なくとも何れか1つに着脱自在に配置され、ネジホールを加工する時、歯槽骨に対する切削力を倍加させる専用ドリル作業を行う切削力倍加用ドリルセットと、
を含むことを特徴とするインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項2】
前記切削力倍加用ドリルセットは、
前記ネジホールを加工する時、前記歯槽骨に対する切削力を倍加させる第1ストッパードリルと
前記ネジホールを加工する部分のサイズが、前記第1ストッパードリルよりも大きく製作されている第2ストッパードリルと、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項3】
前記第1及び第2ストッパードリルのいずれもが、
前記歯槽骨に対する切削力を倍加させながら前記歯槽骨に挿入されて、前記ネジホールを加工する切削力倍加用ネジホール加工部と、
前記切削力倍加用ネジホール加工部に連結される切削力倍加用シャフトと、
を含むことを特徴とする請求項2に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項4】
前記切削力倍加用ネジホール加工部は、
ストッパードリル胴体部と、
前記ストッパードリル胴体部の半径方向外側に突出するように放射状に形成され、ツイスト状に配置されて、前記歯槽骨を加工する複数個のツイスト刃部と、
を含むことを特徴とする請求項3に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項5】
前記ツイスト刃部は、非直線形状に製作され、
前記ツイスト刃部には、前記少なくとも1つのカッティング刃部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項6】
前記切削力倍加用ネジホール加工部は、
前記ストッパードリル胴体部の端部に形成され、前記歯槽骨に進入されるためのストッパードリル進入部をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項7】
前記切削力倍加用シャフトの一側には、当該ドリルの識別のためのストッパー識別パターン部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項8】
前記ストッパー識別パターン部に隣接する前記切削力倍加用シャフトに隣接値との接触を最小化させるためのラウンド加工部がさらに形成されていることを特徴とする請求項7に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項9】
前記第1ストッパードリルの第1ツイスト刃部の傾斜度が、前記第2ストッパードリルの第2ツイスト刃部の傾斜度よりも仮想のセンター軸線にさらに隣接して配置されていることを特徴とする請求項4に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項10】
前記キット本体のドリル据置溝のうち少なくとも他の1つに着脱自在に配置され、インプラント手術時に、歯槽骨に形成されるネジホールの深さを段階的に調整しながら加工する専用ドリル作業を行うネジホール深さ段階調節用ドリルセットをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項11】
前記ネジホール深さ段階調節用ドリルセットは、
前記ネジホールの深さを段階的に調整しながら加工する第1シェーピングドリルと、
前記ネジホールを加工する部分のサイズが、前記第1シェーピングドリルよりも大きく製作されている第2シェーピングドリルと、
を含むことを特徴とする請求項10に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項12】
前記第1及び第2シェーピングドリルのいずれもが、
実質的に前記歯槽骨に挿入され、前記ネジホールの深さを段階的に調整しながら前記ネジホールを加工する深さ調節用ネジホール加工部と、
前記深さ調節用ネジホール加工部に連結される深さ調節用シャフトと、
を含むことを特徴とする請求項11に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項13】
前記深さ調節用ネジホール加工部は、
シェーピングドリル胴体部と、
前記シェーピングドリル胴体部の半径方向外側に突出するように放射状に形成され、前記歯槽骨を加工する複数個のシェーピング刃部と、
を含むことを特徴とする請求項12に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項14】
前記複数個のシェーピング刃部に前記深さ調節用シャフトの長手方向に沿って複数個のカッティングエッジ溝部が形成されることを特徴とする請求項13に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項15】
前記カッティングエッジ溝部のサイズが互いに異なり、
前記カッティングエッジ溝部によって区画される前記シェーピング刃部は、段付けられた形状を成すことを特徴とする請求項14に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項16】
前記深さ調節用ネジホール加工部は、
前記シェーピングドリル胴体部の端部に形成され、前記歯槽骨に進入されるためのシェーピングドリル進入部をさらに含むことを特徴とする請求項13に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項17】
前記深さ調節用シャフトの一側には、当該ドリルの識別のためのシェーピング識別パターン部が形成されていることを特徴とする請求項12に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【請求項18】
前記キット本体に開閉可能に結合するキット蓋をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のインプラント手術用多機能ドリルキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インプラント手術用多機能ドリルキットに係り、より詳細には、一般的ではない精巧なインプラント手術のために、切削力を倍加させるための専用ドリル作業を行える個別的な機能を備えたドリルをセットで管理することができて、管理と取り扱いとの効率を高めうるということはもとより、インプラント手術の便宜性を格段に向上させうるインプラント手術用多機能ドリルキットに関する。
【背景技術】
【0002】
インプラントは、元々人体組織が喪失された時、回復させる代替物を意味するが、歯科では、人工歯牙を移植する一連の手術を示す。
【0003】
言い換えれば、インプラントは、喪失された歯根(根)の代わりに、人体に拒否反応のないチタン(titanium)などで作った歯根であるフィクスチャー(fixture)を抜歯された歯槽骨に植えた後、人工歯牙を固定して、歯牙の機能を回復させる一連の歯科手術である。
【0004】
一般補綴物や総入れ歯の場合、経時的に周りの歯牙と骨とが傷むが、インプラントは周辺歯牙組織を損傷させないようにし、自然歯牙と機能や形状が同じながらも虫歯が生じないので、半永久的に使用できるという長所がある。
【0005】
人工歯牙手術(インプラント、インプラント手術とも言う)は、ドリル(drill)を使用してフィクスチャーが植立される植立位置の歯槽骨(alveolar bone)にネジホールを作り、フィクスチャーをネジホールに植立して骨に骨融合させて人工歯根を作った後、フィクスチャーにアバットメント(abutment、支台柱)を結合した後に、支台柱に最終補綴物である人工歯牙としてのクラウン(crown)を被せることで完了する。
【0006】
このようなインプラントは、単一欠損歯の修復はもとより部分無歯牙及び完全無歯牙患者に義歯の機能を増進し、歯牙補綴修復の審美的な面を改善させ、さらに周りの支持骨組織に加えられる過度な応力を分散させると共に、歯列の安定化の一助となる。
【0007】
一方、前述したように、フィクスチャーが植立されるためには、まず、ドリルを使用して歯槽骨を穿孔した後、ネジホールを作らなければならない。
【0008】
このようなドリル作業について簡単に調べる。もちろん、下記のドリル作業は、例示的なものであって、多様な形態のドリル作業があるということはいうまでもない。
【0009】
まず、初期ドリルとしてラウンドドリルを使用して歯槽骨の表面にフィクスチャーの植立位置を決定する。
【0010】
次に、歯牙が損失された部位の歯槽骨端部を切開して少し開けた後、所定の器具にガイドドリル(guide drill)を装着して歯槽骨に水を供給しながら所定の深さのホール(hole)を穿孔する。
【0011】
そして、ファーストドリル(first drill)に取り替えて歯槽骨に水を供給しながらホールを拡張した後、パイロットドリル(pilot drill)に取り替えて歯槽骨に水を供給しながらホールの端部を拡張する。
【0012】
引き続き、ファイナルドリル(final drill)に取り替えて歯槽骨に水を供給しながらホールの下端部を拡張する。引き続き、タップドリル(tap drill)に取り替えて歯槽骨に水を供給しながらホールにネジ山を形成することにより、フィクスチャーを植立するためのネジホールを完成する。
【0013】
一方、前記のような方式でドリル作業を行うことにより、フィクスチャーを植立するためのネジホールを形成しなければならないことが一般的であり、これは、平凡ながらも通常の歯槽骨を有する患者に適した方式である。
【0014】
しかし、歯槽骨が一般的ではなくて単純ドリル作業による単純ネジホールの形成が困難な場合には、相対的に精巧な手術のためのドリル作業が先行される必要があり、この際は、それに適した専用ドリルを使用してネジホールの深さを段階的に調整しながら加工する必要がある。
【0015】
また、精巧な手術のためには、一般ドリルが提供することができない優れた骨削除能力を備えた別途の専用ドリル、言い換えれば、切削力に優れた専用ドリルをさらに使用しなければならないこともある。
【0016】
このように、一般状況ではない精巧なインプラント手術を行うためには、当該機能を備えたドリルをいちいち準備して手術テーブルにセッティングした後、作業しなければならないが、このような専用ドリルを1つずついちいち気を遣いながらインプラント手術を行うことは不便であり、煩わしいという点を考慮すれば、まだ知られていない新概念のインプラント手術用多機能ドリルキットに関する必要性が際立つようになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明が解決しようとする課題は、一般的ではない精巧なインプラント手術のために、切削力を倍加させるための専用ドリル作業を行うことができる個別的な機能を備えたドリルをセットで管理することができて、管理と取り扱いとの効率を高めうるということはもとより、インプラント手術の便宜性を格段に向上させうるインプラント手術用多機能ドリルキットを提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明の一側面によれば、複数個のドリル据置溝が形成されるキット本体及び前記キット本体のドリル据置溝のうち少なくとも何れか1つに着脱自在に配置され、前記ネジホールを加工する時、前記歯槽骨に対する切削力を倍加させる専用ドリル作業を行う切削力倍加用ドリルセットを含むことを特徴とするインプラント手術用多機能ドリルキットが提供されうる。
【0019】
前記切削力倍加用ドリルセットは、前記ネジホールを加工する時、前記歯槽骨に対する切削力を倍加させる第1ストッパードリル(Stopper Drill)及び前記ネジホールを加工する部分のサイズが、前記第1ストッパードリルよりも大きく製作されている第2ストッパードリルを含みうる。
【0020】
前記第1及び第2ストッパードリルのいずれもが、前記歯槽骨に対する切削力を倍加させながら前記歯槽骨に挿入されて、前記ネジホールを加工する切削力倍加用ネジホール加工部及び前記切削力倍加用ネジホール加工部に連結される切削力倍加用シャフトを含みうる。
【0021】
前記切削力倍加用ネジホール加工部は、ストッパードリル胴体部及び前記ストッパードリル胴体部の半径方向外側に突出するように放射状に形成され、ツイスト状に配置されて、前記歯槽骨を加工する複数個のツイスト刃部を含みうる。
【0022】
前記ツイスト刃部は、非直線形状に製作され、前記ツイスト刃部には、前記少なくとも1つのカッティング刃部が形成されうる。
【0023】
前記切削力倍加用ネジホール加工部は、前記ストッパードリル胴体部の端部に形成され、前記歯槽骨に進入されるためのストッパードリル進入部をさらに含みうる。
【0024】
前記切削力倍加用シャフトの一側には、当該ドリルの識別のためのストッパー識別パターン部が形成されうる。
【0025】
前記ストッパー識別パターン部に隣接する前記切削力倍加用シャフトに隣接値との接触を最小化させるためのラウンド加工部がさらに形成されうる。
【0026】
前記第1ストッパードリルの第1ツイスト刃部の傾斜度が、前記第2ストッパードリルの第2ツイスト刃部の傾斜度よりも仮想のセンター(center)軸線にさらに隣接して配置される。
【0027】
前記キット本体のドリル据置溝のうち少なくとも他の1つに着脱自在に配置され、インプラント手術時に、歯槽骨に形成されるネジホールの深さを段階的に調整しながら加工する専用ドリル作業を行うネジホール深さ段階調節用ドリルセットをさらに含みうる。
【0028】
前記ネジホール深さ段階調節用ドリルセットは、前記ネジホールの深さを段階的に調整しながら加工する第1シェーピングドリル(Shaping Drill)及び前記ネジホールを加工する部分のサイズが、前記第1シェーピングドリルよりも大きく製作されている第2シェーピングドリルを含みうる。
【0029】
前記第1及び第2シェーピングドリルのいずれもが、実質的に前記歯槽骨に挿入され、前記ネジホールの深さを段階的に調整しながら前記ネジホールを加工する深さ調節用ネジホール加工部及び前記深さ調節用ネジホール加工部に連結される深さ調節用シャフトを含みうる。
【0030】
前記深さ調節用ネジホール加工部は、シェーピングドリル胴体部及び前記シェーピングドリル胴体部の半径方向外側に突出するように放射状に形成され、前記歯槽骨を加工する複数個のシェーピング刃部を含みうる。
【0031】
前記複数個のシェーピング刃部に前記深さ調節用シャフトの長手方向に沿って複数個のカッティングエッジ溝部が形成されうる。
【0032】
前記カッティングエッジ溝部のサイズが互いに異なり、前記カッティングエッジ溝部によって区画される前記シェーピング刃部は、段付けられた形状を成しうる。
【0033】
前記深さ調節用ネジホール加工部は、前記シェーピングドリル胴体部の端部に形成され、前記歯槽骨に進入されるためのシェーピングドリル進入部をさらに含みうる。
【0034】
前記深さ調節用シャフトの一側には、当該ドリルの識別のためのシェーピング識別パターン部が形成されうる。
【0035】
前記キット本体に開閉可能に結合するキット蓋をさらに含みうる。
【発明の効果】
【0036】
本発明によれば、一般的ではない精巧なインプラント手術のために、切削力を倍加させるための専用ドリル作業を行える個別的な機能を備えたドリルをセットで管理することができて、管理と取り扱いとの効率を高めうるということはもとより、インプラント手術の便宜性を格段に向上させうる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の一実施形態によるインプラント手術用多機能ドリルキットの概略的な斜視図である。
図2図1におけるキット本体の平面図である。
図3】第1シェーピングドリルについての図面である。
図4】第1シェーピングドリルについての図面である。
図5】第1シェーピングドリルについての図面である。
図6】第1シェーピングドリルについての図面である。
図7】第2シェーピングドリルについての図面である。
図8】第2シェーピングドリルについての図面である。
図9】第2シェーピングドリルについての図面である。
図10】第2シェーピングドリルについての図面である。
図11】第1ストッパードリルについての図面である。
図12】第1ストッパードリルについての図面である。
図13】第1ストッパードリルについての図面である。
図14】第1ストッパードリルについての図面である。
図15】第2ストッパードリルについての図面である。
図16】第2ストッパードリルについての図面である。
図17】第2ストッパードリルについての図面である。
図18】第2ストッパードリルについての図面である。
図19】第1及び第2ストッパードリルの凹部比較配置図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本発明と本発明の動作上の利点及び本発明の実施によって達成される目的を十分に理解するためには、本発明の望ましい実施形態を例示する添付図面及び添付図面に記載の内容を参照しなければならない。
【0039】
以下、添付図面を参照して、本発明の望ましい実施形態を説明することにより、本発明を詳しく説明する。各図面に付された同じ参照符号は、同じ部材を示す。
【0040】
図1は、本発明の一実施形態によるインプラント手術用多機能ドリルキットの概略的な斜視図であり、図2は、図1におけるキット本体の平面図であり、図3ないし図6は、第1シェーピングドリルについての図面であり、図7ないし図10は、第2シェーピングドリルについての図面であり、図11ないし図14は、第1ストッパードリルについての図面であり、図15ないし図18は、第2ストッパードリルについての図面であり、図19は、第1及び第2ストッパードリルの凹部比較配置図である。
【0041】
これらの図面を参照すれば、本実施形態によるインプラント手術用多機能ドリルキット100は、一般的ではない精巧なインプラント手術のために、切削力を倍加させるための専用ドリル作業を行える個別的な機能を備えたドリル160をセットで管理することができて、管理と取り扱いとの効率を高めうるということはもとより、インプラント手術の便宜性を格段に向上させうる。
【0042】
このような効果を提供することができる本実施形態によるインプラント手術用多機能ドリルキット100は、キット本体110と、キット本体110内に設けられるネジホール深さ段階調節用ドリルセット130及び切削力倍加用ドリルセット160と、キット本体110を開閉するキット蓋120と、を含みうる。
【0043】
以下、キット本体110にネジホール深さ段階調節用ドリルセット130及び切削力倍加用ドリルセット160がいずれも設けられると図示して説明するが、キット本体110に切削力倍加用ドリルセット160のみ設けられることもできるが、このような事項いずれもが、本発明の権利範囲に属するものと言わなければならない。
【0044】
キット本体110は、本実施形態によるインプラント手術用多機能ドリルキット100の外観構造物である。図2のように、ネジホール深さ段階調節用ドリルセット130及び切削力倍加用ドリルセット160がキット本体110内に据え置きされる。
【0045】
ネジホール深さ段階調節用ドリルセット130及び切削力倍加用ドリルセット160を成すドリル140、150、170、180がキット本体110内に据え置きされるようにキット本体110には、複数個のドリル据置溝111が形成されている。
【0046】
ドリル据置溝111は、棒状の構造であるドリル140、150、170、180が差し込まれる溝(groove)状に製作されている。
【0047】
便宜上、図面では、ドリル据置溝111を概略的に図示したが、ドリル据置溝111には、ドリル140、150、170、180を簡単に出し入れできる構造、例えば、指溝などが追加されても良い。
【0048】
また、図面では、4個のドリル据置溝111を開示したが、その個数は、4個よりも多くても、あるいは少なくても良い。したがって、図面の形状に本発明の権利範囲が制限されるものではない。
【0049】
ネジホール深さ段階調節用ドリルセット130及び切削力倍加用ドリルセット160に先立ってキット蓋120について先に説明すれば、キット蓋120は、キット本体110の開口に配置され、キット本体110の開口を開閉する役割を果たす。
【0050】
蓋式のキット蓋120が適用されても、摺動式のキット蓋120が適用されてもよく、回転式のキット蓋120が適用されてもよく、このようなあらゆる事項が、本発明の権利範囲に属するものと言わなければならない。
【0051】
そして、図面には、キット蓋120を単純に図示したが、キット蓋120には、内部観察のための透明あるいは半透明のウィンドウ(window)が適用されても良い。このように、キット蓋120に透明あるいは半透明のウィンドウが適用されれば、キット蓋120を開けなくても、キット本体110内のネジホール深さ段階調節用ドリルセット130及び切削力倍加用ドリルセット160を確認することができて、使用上の便宜性が高くなる。
【0052】
一方、図2に示されたように、ネジホール深さ段階調節用ドリルセット130は、キット本体110のドリル据置溝111のうち少なくとも何れか1つに着脱自在に配置され、インプラント手術時に、歯槽骨に形成されるネジホールの深さを段階的に調整しながら加工する専用ドリル作業を行うドリルセットである。
【0053】
そして、切削力倍加用ドリルセット160は、キット本体110のドリル据置溝111のうち少なくとも何れか1つに着脱自在に配置され、ネジホールを加工する時、歯槽骨に対する切削力を倍加させる専用ドリル作業を行うドリルセットである。
【0054】
ネジホール深さ段階調節用ドリルセット130を2個の第1及び第2シェーピングドリル140、150に、そして、切削力倍加用ドリルセット160を第1及び第2ストッパードリル170、180に便宜上図示したが、ネジホール深さ段階調節用ドリルセット130と切削力倍加用ドリルセット160は、3個以上のドリルとして適用されても良い。
【0055】
図2ないし図10を参照して、ネジホール深さ段階調節用ドリルセット130について先に詳しく調べる。
【0056】
ネジホール深さ段階調節用ドリルセット130は、前述したように、キット本体110のドリル据置溝111のうち少なくとも何れか1つに着脱自在に配置されるものであって、ネジホールの深さを段階的に調整しながら加工する第1シェーピングドリル140と、ネジホールを加工する部分のサイズが第1シェーピングドリル140よりも大きく製作されている第2シェーピングドリル150と、を含みうる。
【0057】
第1シェーピングドリル140と第2シェーピングドリル150は、機能と役割は同一である。但し、その機能と役割とを行うための細部的な構成が互いに異なる。
【0058】
第1シェーピングドリル140について先に説明すれば、図3ないし図6に示されたように、第1シェーピングドリル140は、実質的に歯槽骨に挿入され、ネジホールの深さを段階的に調整しながらネジホールを加工する第1深さ調節用ネジホール加工部141と、第1深さ調節用ネジホール加工部141に連結される第1深さ調節用シャフト148と、を含みうる。このように、第1シェーピングドリル140は、ネジホールの深さを段階的に調整しながら加工する専用ドリルであって、通常のドリルとは異なる構造で製作されている。
【0059】
第1深さ調節用ネジホール加工部141は、実質的に歯槽骨にネジホールを形成する部分である。ネジホールは、前述したように、インプラント手術時にフィクスチャーが結合する場所を成す。
【0060】
第1深さ調節用ネジホール加工部141は、第1シェーピングドリル胴体部142と、第1シェーピングドリル胴体部142の半径方向外側に突出するように放射状に形成され、歯槽骨を加工する複数個の第1シェーピング刃部143と、を含みうる。
【0061】
本実施形態において、複数個の第1シェーピング刃部143は、第1シェーピングドリル胴体部142の半径方向外側に十字架状に突出した構造を成す。この際、複数個の第1シェーピング刃部143に第1深さ調節用シャフト148の長手方向に沿って複数個の第1カッティングエッジ溝部144が形成される。第1カッティングエッジ溝部144は、第1シェーピング刃部143の端部に溝やノッチの形態で加工された部分を示す。
【0062】
このような第1カッティングエッジ溝部144のサイズが互いに異なりうるが、第1カッティングエッジ溝部144によって区画される第1シェーピング刃部143は、段付けられた形状を成す。このように、第1シェーピングドリル胴体部142の半径方向外側に複数個の第1シェーピング刃部143が形成され、第1シェーピング刃部143に第1カッティングエッジ溝部144が加工されて第1シェーピング刃部143が段付けられた構造を具現するにつれて、歯槽骨に挿入され、ネジホールの深さを段階的に調整しながらネジホールを加工するのに適している。したがって、精密加工にとても役に立つ。
【0063】
第1シェーピングドリル胴体部142の端部には、第1シェーピングドリル進入部145が形成される。第1シェーピングドリル進入部145は、第1シェーピングドリル胴体部142の端部に形成され、歯槽骨に進入されるための手段である。第1シェーピングドリル進入部145が歯槽骨に先に溝を形成しながら入り込む形態であって、ドリル作業が続いても、ネジホールが曲がらず、所望の方向に正確に加工される。
【0064】
第1深さ調節用シャフト148は、前述したように、第1深さ調節用ネジホール加工部141に連結される棒タイプの構造物である。このような第1深さ調節用シャフト148の端部には、第1器具装着部148bが設けられる。第1器具装着部148bは、本実施形態による第1シェーピングドリル140を別途の電動ドリル装備に装着させる時に活用される場所である。
【0065】
そして、第1深さ調節用シャフト148の一側、すなわち、第1深さ調節用ネジホール加工部141に隣接した位置には、当該ドリルの識別のための第1シェーピング識別パターン部148aが形成されている。第1シェーピング識別パターン部148aは、カラフルな色相であってもよく、このような色相を通じて当該ドリルが何なのかを容易に把握することができる。第1シェーピング識別パターン部148aは、テーピング方式で付着されても、ペインティング方式で塗色あるいはコーティングされてもよく、如何なる方式が適用されても関係ない。
【0066】
次に、第2シェーピングドリル150について説明する。前述したように、第2シェーピングドリル150は、前述した第1シェーピングドリル140と機能及び役割が同じである。但し、その機能と役割とを行うための細部的な構成が少し異なる。
【0067】
全体として説明すれば、図7ないし図10に示されたように、第2シェーピングドリル150も、実質的に歯槽骨に挿入され、ネジホールの深さを段階的に調整しながらネジホールを加工する第2深さ調節用ネジホール加工部151と、第2深さ調節用ネジホール加工部151に連結される第2深さ調節用シャフト158と、を含みうる。このように、第2シェーピングドリル150は、ネジホールの深さを段階的に調整しながら加工する専用ドリルであって、通常のドリルとは異なる構造で製作されている。
【0068】
第2深さ調節用ネジホール加工部151は、第2シェーピングドリル胴体部152と、第2シェーピングドリル胴体部152の半径方向外側に突出するように放射状に形成され、歯槽骨を加工する複数個の第2シェーピング刃部153と、を含みうる。
【0069】
本実施形態において、複数個の第2シェーピング刃部153は、第2シェーピングドリル胴体部152の半径方向外側に6個の方向のヒトデの形態で傾斜突出した構造を成す。この際、複数個の第2シェーピング刃部153に第2深さ調節用シャフト158の長手方向に沿って複数個の第2カッティングエッジ溝部154が形成されている。第2カッティングエッジ溝部154は、第2シェーピング刃部153の端部に溝やノッチの形態で加工された部分を示す。
【0070】
このような第2カッティングエッジ溝部154のサイズは互いに異なりうるが、第2カッティングエッジ溝部154によって区画される第2シェーピング刃部153は、段付けられた形状を成す。このように、第2シェーピングドリル胴体部152の半径方向外側に複数個の第2シェーピング刃部153が形成され、第2シェーピング刃部153に第2カッティングエッジ溝部154が加工されて第2シェーピング刃部153が段付けられた構造を具現するにつれて、歯槽骨に挿入され、ネジホールの深さを段階的に調整しながらネジホールを加工するのに適している。したがって、精密加工にとても役に立つ。
【0071】
第2シェーピングドリル胴体部152の端部には、第2シェーピングドリル進入部155が形成されている。第2シェーピングドリル進入部155は、第2シェーピングドリル胴体部152の端部に形成され、歯槽骨に進入されるための手段である。第2シェーピングドリル進入部155が歯槽骨に先に溝を形成しながら入り込む形態であって、ドリル作業が続いても、ネジホールが曲がらず、所望の方向に正確に加工される。
【0072】
第2深さ調節用シャフト158は、前述したように、第2深さ調節用ネジホール加工部151に連結される棒タイプの構造物である。このような第2深さ調節用シャフト158の端部には、第2器具装着部158bが設けられる。第2器具装着部158bは、本実施形態による第2シェーピングドリル150を別途の電動ドリル装備に装着させる時に活用される場所である。
【0073】
そして、第2深さ調節用シャフト158の一側、すなわち、第2深さ調節用ネジホール加工部151に隣接した位置には、当該ドリルの識別のための第2シェーピング識別パターン部158aが形成されている。第2シェーピング識別パターン部158aは、カラフルな色相であってもよく、このような色相を通じて当該ドリルが何なのかを容易に把握することができる。第2シェーピング識別パターン部158aは、テーピング方式で付着されても、ペインティング方式で塗色あるいはコーティングされてもよく、如何なる方式が適用されても関係ない。
【0074】
次に、図2図11ないし図18を参照して、切削力倍加用ドリルセット160について先に詳しく調べる。
【0075】
切削力倍加用ドリルセット160は、前述したように、キット本体110のドリル据置溝111のうち少なくとも何れか1つに着脱自在に配置されるものであって、ネジホールを加工する時、歯槽骨に対する切削力を倍加させる第1ストッパードリル170と、ネジホールを加工する部分のサイズが第1ストッパードリル170よりも大きく製作されている第2ストッパードリル180と、を含みうる。
【0076】
第1ストッパードリル170と第2ストッパードリル180は、機能と役割は同一である。但し、その機能と役割とを行うための細部的な構成が互いに異なる。
【0077】
第1ストッパードリル170について先に説明すれば、図11ないし図14に示されたように、第1ストッパードリル170は、歯槽骨に対する切削力を倍加させながら歯槽骨に挿入されてネジホールを加工する第1切削力倍加用ネジホール加工部171と、第1切削力倍加用ネジホール加工部171に連結される第1切削力倍加用シャフト178と、を含みうる。このように、第1ストッパードリル170は、揺れなしに歯槽骨に対する切削力を倍加させるための専用ドリルであって、通常のドリルとは異なる構造で製作されている。
【0078】
第1切削力倍加用ネジホール加工部171は、揺れなしに、すなわち、振動なしに歯槽骨に対する切削力を倍加させながら歯槽骨に挿入されてネジホールを加工する部分である。このような第1切削力倍加用ネジホール加工部171は、第1ストッパードリル胴体部172と、第1ストッパードリル胴体部172の半径方向外側に突出するように放射状に形成され、ツイスト状に配置されて歯槽骨を加工する複数個の第1ツイスト刃部173と、を含みうる。
【0079】
本実施形態において、第1ツイスト刃部173は、非直線形状、すなわち、ツイストのようにねじれた非直線形状に製作されている。このような第1ツイスト刃部173には、少なくとも1つの第1カッティング刃部174が形成されている。第1カッティング刃部174は、1個あるいは2個以上であり、切削される歯槽骨の排出を円滑にする役割を兼ねる。
【0080】
このように、第1ストッパードリル胴体部172の外側にツイスト状に配置されて歯槽骨を加工する複数個の第1ツイスト刃部173が形成されている一方、第1ツイスト刃部173に少なくとも1つの第1カッティング刃部174が形成されていることによって、揺れなしに、すなわち、振動なしに歯槽骨に対する切削力を倍加させながら歯槽骨に挿入されてネジホールを加工するのに適している。したがって、精密加工にとても役に立つ。
【0081】
第1ストッパードリル胴体部172の端部には、第1ストッパードリル進入部175が形成されている。第1ストッパードリル進入部175は、第1ストッパードリル胴体部172の端部に形成され、歯槽骨に進入されるための手段である。第1ストッパードリル進入部175が歯槽骨に先に溝を形成しながら入り込む形態であって、ドリル作業が続いても、ネジホールが曲がらず、所望の方向に正確に加工される。
【0082】
第1切削力倍加用シャフト178は、前述したように、第1切削力倍加用ネジホール加工部171に連結される棒タイプの構造物である。このような第1切削力倍加用シャフト178の端部には、第1器具装着部178bが設けられる。第1器具装着部178bは、本実施形態による第1ストッパードリル170を別途の電動ドリル装備に装着させる時に活用される場所である。
【0083】
そして、第1切削力倍加用シャフト178の一側、すなわち、第1切削力倍加用ネジホール加工部171に隣接した位置には、当該ドリルの識別のための第1ストッパー識別パターン部178aが形成されている。第1ストッパー識別パターン部178aは、カラフルな色相であってもよく、このような色相を通じて当該ドリルが何なのかを容易に把握することができる。第1ストッパー識別パターン部178aは、テーピング方式で付着されても、ペインティング方式で塗色あるいはコーティングされてもよく、如何なる方式が適用されても関係ない。
【0084】
また、第1ストッパー識別パターン部178aに隣接する第1切削力倍加用シャフト178には、隣接値との接触を最小化させるための第1ラウンド加工部179がさらに形成されている。このような第1ラウンド加工部179によってドリル作業時に、周辺歯牙を触れるか、周辺歯牙が干渉されることはない。
【0085】
次に、第2ストッパードリル180について説明する。前述したように、第2ストッパードリル180は、前述した第1ストッパードリル170と機能及び役割が同じである。但し、その機能と役割とを行うための細部的な構成が少し異なる。
【0086】
全体として説明すれば、図15ないし図18に示されたように、第2シェーピングドリル150と同じように、第2ストッパードリル180は、歯槽骨に対する切削力を倍加させながら歯槽骨に挿入されてネジホールを加工する第2切削力倍加用ネジホール加工部181と、第2切削力倍加用ネジホール加工部181に連結される第2切削力倍加用シャフト188と、を含みうる。このように、第2ストッパードリル180は、揺れなしに歯槽骨に対する切削力を倍加させるための専用ドリルであって、通常のドリルとは異なる構造で製作されている。
【0087】
第2切削力倍加用ネジホール加工部181は、揺れなしに、すなわち、振動なしに歯槽骨に対する切削力を倍加させながら歯槽骨に挿入されてネジホールを加工する部分である。このような第2切削力倍加用ネジホール加工部181は、第2ストッパードリル胴体部182と、第2ストッパードリル胴体部182の半径方向外側に突出するように放射状に形成され、ツイスト状に配置されて歯槽骨を加工する複数個の第2ツイスト刃部183と、を含みうる。
【0088】
本実施形態において、第2ツイスト刃部183は、非直線形状、すなわち、ツイストのようにねじれた非直線形状に製作されている。このような第2ツイスト刃部183には、少なくとも1つの第2カッティング刃部184が形成されている。第2カッティング刃部184は、1個あるいは2個以上であり、切削される歯槽骨の排出を円滑にする役割を兼ねる。
【0089】
このように、第2ストッパードリル胴体部182の外側にツイスト状に配置されて歯槽骨を加工する複数個の第2ツイスト刃部183が形成されている一方、第2ツイスト刃部183に少なくとも1つの第2カッティング刃部184が形成されていることによって、揺れなしに、すなわち、振動なしに歯槽骨に対する切削力を倍加させながら歯槽骨に挿入されてネジホールを加工するのに適している。したがって、精密加工にとても役に立つ。
【0090】
第2ストッパードリル胴体部182の端部には、第2ストッパードリル進入部185が形成されている。第2ストッパードリル進入部185は、第2ストッパードリル胴体部182の端部に形成され、歯槽骨に進入されるための手段である。第2ストッパードリル進入部185が歯槽骨に先に溝を形成しながら入り込む形態であって、ドリル作業が続いても、ネジホールが曲がらず、所望の方向に正確に加工される。
【0091】
第2切削力倍加用シャフト188は、前述したように、第2切削力倍加用ネジホール加工部181に連結される棒タイプの構造物である。このような第2切削力倍加用シャフト188の端部には、第2器具装着部188bが設けられている。第2器具装着部188bは、本実施形態による第2ストッパードリル180を別途の電動ドリル装備に装着させる時に活用される場所である。
【0092】
そして、第2切削力倍加用シャフト188の一側、すなわち、第2切削力倍加用ネジホール加工部181に隣接した位置には、当該ドリルの識別のための第2ストッパー識別パターン部188aが形成されている。第2ストッパー識別パターン部188aは、カラフルな色相であってもよく、このような色相を通じて当該ドリルが何なのかを容易に把握することができる。第2ストッパー識別パターン部188aは、テーピング方式で付着されても、ペインティング方式で塗色あるいはコーティングされてもよく、如何なる方式が適用されても関係ない。
【0093】
また、第2ストッパー識別パターン部188aに隣接する第2切削力倍加用シャフト188には、隣接値との接触を最小化させるための第2ラウンド加工部189がさらに形成されている。このような第2ラウンド加工部189によってドリル作業時に、周辺歯牙を触れるか、周辺歯牙が干渉されることはない。
【0094】
一方、本実施形態の場合、図19に示されたように、第1ストッパードリル170の第1ツイスト刃部173の傾斜度が、第2ストッパードリル180の第2ツイスト刃部183の傾斜度よりも仮想のセンター軸線(C/L)にさらに隣接して配置されている。言い換えれば、第1ストッパードリル170を使用して作業した後、第2ストッパードリル180を使用して作業する過程で角度を緩めることにより、ドリル作業のコントロールを容易にする長所がある。
【0095】
前述したように、ネジホール深さ段階調節用ドリルセット130及び切削力倍加用ドリルセット160をキット本体110に入れて一体に管理することにより、以前のように個別ドリルをいちいち管理及び取り扱わなければならない不便さから脱皮することができ、これにより、精巧なインプラント手術を行うことができる。
【0096】
前述したような構造で作用を行う本実施形態によれば、一般的ではない精巧なインプラント手術のために、切削力を倍加させるための専用ドリル作業を行える個別的な機能を備えたドリル160をセットで管理することができて、管理と取り扱いとの効率を高めうるということはもとより、インプラント手術の便宜性を格段に向上させうる。
【0097】
このように、本発明は、記載の実施形態に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を外れずに多様に修正及び変形できるということは、当業者に自明である。したがって、このような修正例または変形例は、本発明の特許請求の範囲に属するものと言わなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、歯科治療時に用いられうる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
【国際調査報告】