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特表2024-527921アウトソールとアッパーを結合するためのバインディングを有する履物
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  • 特表-アウトソールとアッパーを結合するためのバインディングを有する履物 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】アウトソールとアッパーを結合するためのバインディングを有する履物
(51)【国際特許分類】
   A43B 9/02 20060101AFI20240719BHJP
   A43B 13/14 20060101ALI20240719BHJP
   A43B 13/04 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
A43B9/02
A43B13/14 Z
A43B13/04 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024504766
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(85)【翻訳文提出日】2024-02-07
(86)【国際出願番号】 US2022038703
(87)【国際公開番号】W WO2023009743
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】63/227,701
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521395861
【氏名又は名称】ヴァンズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001656
【氏名又は名称】弁理士法人谷川国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハーモン,ジェロッド,リン
【テーマコード(参考)】
4F050
【Fターム(参考)】
4F050AA01
4F050BA31
4F050BF18
4F050CA06
4F050HA16
4F050HA53
4F050KA02
4F050KA04
4F050LA01
(57)【要約】
履物物品は、履物物品の底部分を画定するように配向されており、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールであって、アウトソールが、天然ゴムを含み、アウトソールが、底部分と、底部分の周囲から延在する側壁とを有するカップソール形状を備え、側壁が、アウトソールの上部周縁で終端しており、上部周縁を通して測定されるアウトソールの厚さが、約1.0mmである、アウトソールと、アウトソールの上部周縁の両側にわたって配置されたバインディングであって、バインディングが、第1の縫い目に沿ってアウトソールに縫合されている、バインディングと、第1の縫い目に隣接した第2の縫い目に沿ってバインディング及びアウトソールに縫合されたアッパー部分と、アウトソールの底部分に隣接して配置されており、かつアッパー部分によって少なくとも部分的に囲まれたミッドソールと、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
履物物品であって、
履物物品の底部を画定するように配向されており、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールであって、前記アウトソールが、天然ゴムを含み、前記アウトソールが、底部分と、前記底部分の周囲から延在する側壁とを有するカップソール形状を備え、前記側壁が、前記アウトソールの上部周縁で終端しており、前記上部周縁を通して測定される前記アウトソールの厚さが、約1.0mmである、アウトソールと、
前記アウトソールの前記上部周縁の両側にわたって配置されたバインディングであって、前記バインディングが、第1の縫い目に沿って前記アウトソールに縫合されている、バインディングと、
前記第1の縫い目に隣接した第2の縫い目に沿って前記バインディング及び前記アウトソールに縫合されたアッパー部分と、
前記アウトソールの前記底部分に隣接して配置されており、かつ前記アッパー部分によって少なくとも部分的に囲まれたミッドソールと、を備える、履物物品。
【請求項2】
前記バインディングが、織物から形成されている、請求項1に記載の履物物品。
【請求項3】
前記アッパー部分が、綿、麻、若しくはナイロン、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む、請求項1に記載の履物物品。
【請求項4】
前記ミッドソールが、バイオベースの発泡体を含む、請求項1に記載の履物物品。
【請求項5】
前記第2の縫い目が、前記アウトソールの前記底部分に対して前記第1の縫い目の上方に配置されている、請求項1に記載の履物物品。
【請求項6】
前記アウトソールの前記側壁が、前記上部周縁を通して測定される最も薄い部分を含む可変の厚さを有する、請求項1に記載の履物物品。
【請求項7】
前記アウトソールの前記側壁が、前記上部周縁に沿って画定されたリップを備える、請求項1に記載の履物物品。
【請求項8】
履物物品を製造する方法であって、前記方法は、
履物物品の底部を画定し、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールを形成することであって、前記アウトソールが、前記周縁を通して測定される約1.0mmの厚さを有し、かつ底部分と前記底部分の周囲から延在する側壁とを有するカップソール形状を更に備える、形成することと、
前記アウトソールの周縁の両側にわたってバインディングを配置することであって、前記バインディングが、第1の縫い目に沿って前記アウトソールに縫合される、配置することと、
アッパー部分を前記バインディング及び前記アウトソールに結合することと、を含む、方法。
【請求項9】
アッパー部分を前記バインディング及び前記アウトソールに結合することが、前記アッパー部分を第2の縫い目に沿って前記バインディング及び前記アウトソールに縫合することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記アウトソールの前記周縁で前記側壁を終端させることを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
織物から前記バインディングを形成することを更に含む、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記バインディングを配置することが、前記アウトソールの前記周縁上に前記バインディングを折り畳み、前記アウトソールの前記周縁を覆うように前記バインディングを前記アウトソールに結合することを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
前記アッパー部分を、綿、麻、若しくはナイロン、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上から形成することを更に含む、請求項8に記載の履物物品。
【請求項14】
前記アウトソールの側壁が、前記周縁を通して測定される最も薄い部分を含む可変の厚さを有する、請求項8に記載の方法。
【請求項15】
前記アウトソールの前記側壁が、前記周縁に沿って画定されたリップを備える、請求項8に記載の方法。
【請求項16】
履物物品であって、
履物物品の底部を画定するように配向されており、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールと、
前記アウトソールの周縁の両側にわたって配置された織物バインディングであって、前記バインディングが、第1の縫い目に沿って前記アウトソールに縫合されており、前記アウトソールの前記周縁上に折り畳まれており、前記アウトソールの前記周縁を覆うように結合されている、織物バインディングと、
前記第1の縫い目に隣接した第2の縫い目に沿って前記バインディング及び前記アウトソールに縫合されたアッパー部分と、を備える、履物物品。
【請求項17】
前記アウトソールが、底部分と、前記底部分の周囲から延在する側壁とを有するカップソール形状を備える、請求項16に記載の履物物品。
【請求項18】
前記側壁が、前記アウトソールの前記周縁で終端している、請求項16に記載の履物物品。
【請求項19】
前記周縁を通して測定される前記アウトソールの厚さが、約1.0mmである、請求項16に記載の履物物品。
【請求項20】
前記アウトソールに隣接して配置されており、かつ前記アッパー部分によって少なくとも部分的に囲まれたミッドソールを更に備える、請求項16に記載の履物物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、履物の分野に関し、より具体的には、物品及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の運動用履物物品は、一般に、少なくとも2つの構成要素、すなわちアッパーとソール構造体とを含む。アッパーは、多くの場合、ソール構造体に固定され、足をしっかりとかつ快適に受け入れるために履物の内部に空洞を形成する。
【0003】
ほとんどの従来の履物物品のアッパー及びソール構造体は、例えば接着結合又は縫合によって永続的に一緒に固定されている。
【0004】
永続的に固定されたアッパーとソール構造体とを含む従来の履物物品とは対照的に、アッパーと分離可能なソール構造体とを具現化する履物構成が提案されている。一例として、Vizyらによる米国特許第6,023,857号は、アッパーから取り外し可能な別個のミッドソールとヒールカウンタ構造体とを含む、永続的に取り付けられたアッパーとアウトソールとを有する履物を開示している。別の例として、Halfordによる米国特許第5,083,385号及びChingによる米国特許第4,974,344号は共に、履物の残りの部分から分離可能であるアウトソール構造体を開示している。更なる例として、Burkeらによる米国特許第6,023,859号及び同第5,799,417号は、アッパーとソール構造体の下部との間に位置付けられた取り外し可能かつ交換可能なインサートを有する履物物品を開示している。インサートは、ソール構造体の下部を通って突出して、接地面を提供する。
【0005】
レクリエーション用及び運動用の履物は、通常、着用者に最適なバランス、快適性、安定性、耐久性及びトラクションを提供する要素の高度な組み合わせを特徴とする。一般に、着用者は、履物が特定の弾性を有することを期待する場合があり、様々な表面又は地面条件で特定のタイプの履物を使用することを期待する場合がある。これらの目的のために、トラクション及び耐久性は履物の重要な要因であり、履物物品のアウトソールの組成に直接依存し得る。快適性、安定性、及びバランス、並びに審美的好みなどの履物の他の望ましい要因を維持しながら、最適なトラクション及び耐久性を提供するアウトソール組成物に対する必要性が、当技術分野において依然としてある。
【0006】
先行技術を超える改良が必要である。
【発明の概要】
【0007】
履物物品は、履物物品の底部を画定するように配向されており、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールであって、アウトソールが、天然ゴムを含み、アウトソールが、底部分と、底部分の周囲から延在する側壁とを有するカップソール形状を備え、側壁が、アウトソールの上部周縁で終端しており、上部周縁を通して測定されるアウトソールの厚さが、約1.0mmである、アウトソールと、アウトソールの上部周縁の両側にわたって配置されたバインディングであって、バインディングが、第1の縫い目に沿ってアウトソールに縫合されている、バインディングと、第1の縫い目に隣接した第2の縫い目に沿ってバインディング及びアウトソールに縫合されたアッパー部分と、アウトソールの底部分に隣接して配置されており、かつアッパー部分によって少なくとも部分的に囲まれたミッドソールと、を備える。
【0008】
履物物品は、履物物品の底部を画定するように配向されており、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールと、アウトソールの周縁の両側にわたって配置されたバインディングであって、バインディングが、第1の縫い目に沿ってアウトソールに縫合されている、バインディングと、第1の縫い目に隣接した第2の縫い目に沿ってバインディング及びアウトソールに縫合されたアッパー部分と、を備え得る。
【0009】
履物物品を製造する方法は、履物物品の底部を画定し、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールを形成することと、アウトソールの周縁の両側にわたってバインディングを配置することと、アッパー部分をバインディング及びアウトソールに結合することと、を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0010】
以下の図面は、概して、限定としてではなく例として、本開示において考察される様々な実施例を示す。
【0011】
図1】本開示による履物物品の分解斜視図である。
図2】本開示によるアウトソールに部分的に固定されたバインディングを示す、図1の履物物品の部分分解図を例示する。
図3】本開示によるアウトソールに固定されたバインディングを介してアウトソールに固定されたアッパーを示す、図1の履物物品を例示する。
図4図1の組み立てられた履物物品の斜視図を例示する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本開示は、履物物品であって、履物物品の底部を画定するように配向されており、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールを備える、履物物品に関する。一例として、アウトソールは、天然ゴムを含み得るか、又は天然ゴムから形成され得る。アウトソールは、底部分と、底部分から上向きに延在する側壁とを含むカップソール形状を有し得る。アッパー部分は、アウトソールの側壁に結合され得る。しかしながら、アウトソールが天然ゴムから形成されている場合、アッパー部分をアウトソール側壁に直接結合することは好適ではない場合がある。例えば、アウトソールの側壁の薄い部分の引き裂き強度は、アッパー部分がアウトソールから引き離されることを可能にし得る。そのため、バインディングを使用し得る。一例として、バインディングは、アウトソールの周縁の両側にわたって配置され得る。次いで、アッパー部分は、バインディング及びアウトソールに結合(例えば、縫合)され得、バインディングは、更なる強度及び引き裂きに対する抵抗を提供する。
【0013】
例示的な例として、バインディングは、アウトソールの上部(周縁)に沿って薄いゴムリップを引き裂くことなく、縫合がアッパー部分をアウトソールにしっかりと取り付けたままにすることを可能にする構造体を提供し得る。
【0014】
更なる例として、履物物品の構成要素は、ひも、アッパー部分、インソール、ミッドソール及びアウトソールを含み得る。アッパー部分は、組み立てられた履物の上部に配向され得、アウトソールは、組み立てられた履物の底部に配向され得、かつ地面と接触するように構成され得る。インソールは、アッパー部分とアウトソールとの間に位置し得、ミッドソールは、インソールとアウトソールとの間に位置し得る。履物は、追加の構成要素と共に、又は列挙された構成要素の全てが存在しない状態で組み立てられ得る。履物の構成要素は、同じ材料又は異なる材料から作られ得る。履物の構成要素は、同じリサイクル可能な材料、又は異なるリサイクル可能な材料から作られ得る。履物の構成要素は、縫合又は容易に分解され得る他の縫製方法を使用して、糸で互いに結合され得る。したがって、履物物品の構成要素は、再使用又はリサイクルのために分解され得る。
【0015】
図1図4は、例示的な履物物品100を例示する。示されるように、履物物品100は、アウトソール102、アッパー部分104、バインディング106、及び/又はミッドソール108を備え得る。他の構成要素が含まれ得る。
【0016】
アウトソール102は、履物物品100の底部を画定するように配向され得、かつ地面と接触するように構成され得る。アウトソール102は、天然ゴムを含み得る。アウトソール102は、底部分112と、底部分112の周囲から延在する側壁114と、を有するカップソール形状を備え得る。側壁114は、アウトソール102の周縁110(例えば、底部分112に対する上部周縁)で終端し得る。側壁114は、可変の厚さを有し得る。側壁114は、リップ116を備え得る。アウトソール102の側壁114は、周縁110を通して測定される最も薄い部分を含む可変の厚さを有し得る。周縁110を通して測定されるアウトソール102の厚さは、約1.0mmであり得る。
【0017】
バインディング106は、織物を含み得、又は織物に由来し得る。織物は、0.3mm~1.0mmの厚さを有し得る。他の織物及び厚部を使用し得る。他の材料を使用し得る。バインディング106は、アウトソールの周縁110の両側にわたって配置され得る。一例として、バインディング106は、アウトソール102の周縁110の上に折り畳まれ得る。バインディング106は、アウトソール102の周縁110を覆うように側壁114に結合され得る。一例として、バインディング106は、第1の縫い目118に沿ってアウトソール102に(例えば、側壁114において)縫合され得る。
【0018】
アッパー部分104は、綿、麻、若しくはナイロン、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含み得る。他の材料を使用し得る。アッパー部分104は、バインディング106に結合(例えば、縫合)され得る。アッパー部分104は、バインディング106及びアウトソール102に結合(例えば、縫合)され得る。アッパー部分104は、第2の縫い目120に沿ってバインディング106に結合(例えば、縫合)され得る。第2の縫い目120は、第1の縫い目118に隣接し得る。一例として、第2の縫い目120は、アウトソール102の底部分112に対して第1の縫い目118の上方に配置され得る。
【0019】
ミッドソール108は、アウトソール102の底部分112に隣接して配置され得、アッパー部分104によって少なくとも部分的に囲まれ得る。ミッドソール108は、バイオベースであり得る。ミッドソール108は、バイオベースの発泡体を含み得る。ミッドソール108は、植物油由来のバイオベースの発泡体を含み得る。
【0020】
本開示は、履物物品を製造する方法に関する。例示的な方法は、履物物品の底部を画定し、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールを形成することを含み得る。アウトソールは、天然ゴム又は天然ゴム化合物から形成され得る。バインディングは、アウトソールの周縁の両側にわたって、例えば上部周縁にわたって配置され得る。したがって、アッパー部分は、バインディングに、又はバインディング及びアウトソールに結合され得る。
【0021】
本開示は、少なくとも以下の態様を含む。
【0022】
態様1:1. 履物物品であって、履物物品の底部を画定するように配向され、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールであって、アウトソールが、天然ゴムを含み、アウトソールが、底部分と、底部分の周囲から延在する側壁と、を有するカップソール形状を備え、側壁が、アウトソールの上部周縁で終端しており、上部周縁を通して測定されるアウトソールの厚さが、約1.0mmである、アウトソールと、アウトソールの上部周縁の両側にわたって配置されたバインディングであって、バインディングが、第1の縫い目に沿ってアウトソールに縫合されている、バインディングと、第1の縫い目に隣接した第2の縫い目に沿ってバインディング及びアウトソールに縫合されたアッパー部分と、アウトソールの底部分に隣接して配置され、かつアッパー部分によって少なくとも部分的に囲まれたミッドソールと、を備える、履物物品。
【0023】
態様2. バインディングが、織物から形成されている、態様1に記載の履物物品。
【0024】
態様3. バインディングが、アウトソールの上部周縁上に折り畳まれ、かつアウトソールの上部周縁を覆うように結合されている、態様1又は2に記載の履物物品。
【0025】
態様4. アッパー部分が、綿、麻、若しくはナイロン、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む、態様1~3のいずれか1つに記載の履物物品。
【0026】
態様5. ミッドソールが、バイオベースである、態様1~4のいずれか1つに記載の履物物品。
【0027】
態様6. ミッドソールが、バイオベースの発泡体を含む、態様1~4のいずれか1つに記載の履物物品。
【0028】
態様7. ミッドソールが、植物油に由来するバイオベースの発泡体を含む、態様1~4のいずれか1つに記載の履物物品。
【0029】
態様8. 第2の縫い目が、アウトソールの底部分に対して第1の縫い目の上方に配置されている、態様1~7のいずれか1つに記載の履物物品。
【0030】
態様9. アウトソールの側壁が、上部周縁を通して測定される最も薄い部分を含む可変の厚さを有する、態様1~8のいずれか1つに記載の履物物品。
【0031】
態様10. アウトソールの側壁が、上部周縁に沿って画定されたリップを備える、態様1~9のいずれか1つに記載の履物物品。
【0032】
態様11. 態様1~10のいずれか1つの履物物品を作製する方法。
【0033】
態様12. 履物物品であって、履物物品の底部を画定するように配向され、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールと、アウトソールの周縁の両側にわたって配置されたバインディングであって、バインディングが、第1の縫い目に沿ってアウトソールに縫合されている、バインディングと、第1の縫い目に隣接した第2の縫い目に沿ってバインディング及びアウトソールに縫合されたアッパー部分と、を備える、履物物品。
【0034】
態様13. アウトソールが、天然ゴムを含む、態様12に記載の履物物品。
【0035】
態様14. アウトソールが、底部分と、底部分の周囲から延在する側壁と、を有するカップソール形状を備える、態様12又は13に記載の履物物品。
【0036】
態様15. 側壁が、アウトソールの周縁で終端している、態様14に記載の履物物品。
【0037】
態様16. 周縁を通して測定されるアウトソールの厚さが、約1.0mmである、態様15に記載の履物物品。
【0038】
態様17. バインディングが、織物から形成されている、態様12~16のいずれか1つに記載の履物物品。
【0039】
態様18. バインディングが、アウトソールの周縁上に折り畳まれ、かつアウトソールの周縁を覆うように結合されている、態様12~17のいずれか1つに記載の履物物品。
【0040】
態様19. アッパー部分が、綿、麻、若しくはナイロン、又はこれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む、態様12~18のいずれか1つに記載の履物物品。
【0041】
態様20. アウトソールに隣接して配置され、かつアッパー部分によって少なくとも部分的に囲まれたミッドソールを更に備える、態様12~19のいずれか1つに記載の履物物品。
【0042】
態様21. ミッドソールが、バイオベースの発泡体を含む、態様20に記載の履物物品。
【0043】
態様22. ミッドソールが、植物油に由来するバイオベースの発泡体を含む、態様20に記載の履物物品。
【0044】
態様23. 第2の縫い目が、アウトソールの底部分に対して第1の縫い目の上方に配置されている、態様12~22のいずれか1つに記載の履物物品。
【0045】
態様24. アウトソールが、周縁を通して測定される最も薄い部分を含む可変の厚さを有する、態様12~23のいずれか1つに記載の履物物品。
【0046】
態様25. アウトソールが、周縁に沿って画定されたリップを備える、態様12~24のいずれか1つに記載の履物物品。
【0047】
態様26. 態様12~25のいずれか1つに記載の履物物品を作製する方法。
【0048】
態様27. 履物物品を作製する方法であって、
履物物品の底部を画定し、かつ地面と接触するように構成されたアウトソールを形成することと、アウトソールの周縁の両側にわたってバインディングを配置することと、アッパー部分をバインディング及びアウトソールに結合することと、を含む、方法。
【0049】
態様28. バインディングが、第1の縫い目に沿ってアウトソールに縫合されている、態様27に記載の方法。
【0050】
態様29. アッパー部分が、第2の縫い目に沿ってバインディング及びアウトソールに縫合されている、態様27又は28に記載の方法。
【0051】
態様30. アウトソールが、天然ゴムを含む、態様27~29のいずれか1つに記載の方法。
【0052】
態様31. アウトソールが、底部分と、底部分の周縁から延在する側壁と、を有するカップソール形状を備える、態様27~30のいずれか1つに記載の方法。
【0053】
態様32. 側壁が、アウトソールの周縁で終端している、態様31に記載の方法。
【0054】
態様33. 周縁を通して測定されるアウトソールの厚さが、約1.0mmである、態様32に記載の方法。
【0055】
態様34. バインディングが、織物から形成されている、態様27~33のいずれか1つに記載の方法。
【0056】
態様35. バインディングを配置することが、アウトソールの周縁上にバインディングを折り畳むことと、アウトソールの周縁を覆うようにバインディングをアウトソールに結合することと、を含む、態様27~34のいずれか1つに記載の方法。
【0057】
態様36. アッパー部分が、綿、麻、若しくはナイロン、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上を含む、態様27~35のいずれか1つに記載の履物物品。
【0058】
態様37. ミッドソールが、バイオベースである、態様27~36のいずれか1つに記載の履物物品。
【0059】
態様38. ミッドソールが、バイオベースの発泡体を含む、態様27~36のいずれか1つに記載の方法。
【0060】
態様39. ミッドソールが、植物油に由来するバイオベースの発泡体を含む、態様27~36のいずれか1つに記載の方法。
【0061】
態様40. アウトソールの側壁が、周縁を通して測定される最も薄い部分を含む可変の厚さを有する、態様27~39のいずれか1つに記載の方法。
【0062】
態様41. アウトソールの側壁が、周縁に沿って画定されたリップを備える、態様27~40のいずれか1つに記載の方法。
【0063】
最も実用的で好ましい実施形態であると考えられるものについて示し及び説明したが、説明及び示された特定の設計及び方法からの逸脱が当業者に示唆され、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく使用され得ることは明らかである。本発明は、説明及び例示された特定の構成に限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲の範囲内に収まり得る全ての修正形態と一致するように構成されるべきである。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】