(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】新規なPARP7阻害剤及びその使用
(51)【国際特許分類】
C07D 239/42 20060101AFI20240719BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240719BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20240719BHJP
C07D 403/12 20060101ALI20240719BHJP
A61K 31/506 20060101ALI20240719BHJP
C07D 401/12 20060101ALI20240719BHJP
C07D 401/14 20060101ALI20240719BHJP
C07D 487/04 20060101ALI20240719BHJP
C07D 471/04 20060101ALI20240719BHJP
A61K 31/496 20060101ALI20240719BHJP
C07D 417/12 20060101ALI20240719BHJP
C07D 471/10 20060101ALI20240719BHJP
A61K 31/4985 20060101ALI20240719BHJP
A61K 31/55 20060101ALI20240719BHJP
C07D 487/08 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
C07D239/42 Z
A61P43/00 111
A61P35/00
C07D403/12 CSP
A61K31/506
C07D401/12
C07D401/14
C07D487/04 144
C07D471/04 116
C07D487/04 140
C07D471/04 104Z
A61K31/496
C07D417/12
C07D471/10 101
C07D487/04 137
A61K31/4985
C07D487/04 145
A61K31/55
C07D487/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505190
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(85)【翻訳文提出日】2024-01-26
(86)【国際出願番号】 CN2022108475
(87)【国際公開番号】W WO2023006013
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110862671.9
(32)【優先日】2021-07-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210208759.3
(32)【優先日】2022-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210839712.7
(32)【優先日】2022-07-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523172132
【氏名又は名称】上海齊魯制藥研究中心有限公司
【氏名又は名称原語表記】SHANGHAI QILU PHARMACEUTICAL RESEARCH AND DEVELOPMENT CENTRE LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ヤン、シアオシア
(72)【発明者】
【氏名】ホアン、コアンシン
(72)【発明者】
【氏名】チュイ、ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】スン、ターチン
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC21
4C086BC50
4C086BC82
4C086CB05
4C086CB09
4C086CB11
4C086GA07
4C086GA10
4C086GA12
4C086GA16
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZB26
4C086ZC20
(57)【要約】
PARP7阻害剤としての一連の化合物、及び関連疾患を治療するための医薬の製造におけるそれらの使用を開示する。具体的には、式(I)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩を開示し、前記化合物はがんの治療に使用することができる。
【化1】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化1】
(ただし、
環Aは、
【化2】
から選択され、
Tは、CH又はNから選択され、
環Bは、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、
環Dは、4~10員ヘテロシクリルであり、前記4~10員ヘテロシクリルは、任意選択でR
yから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Zは、H、Cy
2、-NH-Cy
2、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
3-7シクロアルキルアシル、C
1-6アルコキシ、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2から選択され、ここで、Cy
2は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記Cy
2基は、それぞれ任意選択でR
zから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
R
x及びR
zは、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2、NH
2、C
3-7シクロアルキル、ヒドロキシC
1-6アルキル-、C
1-6アルキルC(O)-、C
1-6アルキル-S(O)
2-、C
1-6アルキル-NH-C(O)-から選択され、
R
yは水素、C
1-6アルキルから選択され、前記C
1-6アルキルは、任意選択でOH、CN、OCH
3により置換され、
Linkは、環Aと環Dとを連結する基であり、
pは、0、1、2の整数から選択される。)
【請求項2】
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化3】
(ただし、
環Aは、
【化4】
から選択され、
Tは、CH又はNから選択され、
環Bは、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、
環Dは、4~10員ヘテロシクリルであり、前記4~10員ヘテロシクリルは、任意選択でR
xから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Zは、H、Cy
2、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2から選択され、ここで、Cy
2は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記Cy
2基は、それぞれ任意選択でR
xから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
R
xは、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2から選択され、
Linkは、環Aと環Dとを連結する基であり、
pは、0、1、2の整数から選択される。)
【請求項3】
R
xは、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキルから選択される、請求項1又は2に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
R
xは、H、F、CH
3及びCF
3から選択される、請求項3に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
R
xは、H、F、Cl、Br、CH
3、CF
3、NH
2、-CHF
2、C
2H
5、CN、
【化5】
から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
R
zは、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、CN、NH
2、C
3-7シクロアルキル、ヒドロキシC
1-6アルキル-、C
1-6アルキルC(O)-、C
1-6アルキル-S(O)
2-、C
1-6アルキル-NH-C(O)-から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
R
zは、H、F、Cl、Br、CH
3、CF
3、NH
2、-CHF
2、C
2H
5、CN、
【化6】
から選択される、請求項6に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
R
yは、H、F、Cl、Br、CH
3、CF
3、-CH
2CH
3、-CH
2OH、-CH
2CN、-CH
2OCH
3から選択される、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
R
yは、H、CH
3、-CH
2CH
3、-CH
2OH、-CH
2CN、-CH
2OCH
3から選択される、請求項8に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
Zは、Cy
2、-NH-Cy
2、C
3-7シクロアルキルアシルから選択され、ここで、Cy
2は、C
6-10アリール及び5~10員ヘテロアリールから選択され、前記Cy
2基は、それぞれ任意選択でR
zから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
pは請求項1に記載の通りであり、
R
zは、請求項1、6又は7に記載の通りである、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
Zは、
【化7】
から選択され、
或いは、Zは、
【化8】
から選択され、
pは請求項1に記載の通りであり、
R
zは、請求項1、6又は7に記載の通りである、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
【化9】
から選択される、請求項11に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
【化10】
から選択される、請求項11に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
Zは、更に
【化11】
から選択される、請求項11に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
環Dは、
【化12】
から選択され、
pは請求項1に記載の通りであり、
R
yは、請求項1、8又は9に記載の通りである、請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
【化13】
から選択され、構造中の「*」はキラル炭素原子を表す、請求項15に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
環Dは、更に
【化14】
から選択され、
構造中の「*」はキラル炭素原子を表す、請求項15に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項18】
式(A-1)は下記の基から選択される、請求項1~17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化15】
【請求項19】
式(A-2)は、
【化16】
から選択され、
p及びTは請求項1又は2に記載の通りであり、
R
xは、請求項1~5のいずれか一項に記載の通りである、請求項1~17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項20】
式(A-2)は下記の基から選択される、請求項19に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化17】
【請求項21】
式(A-3)は、
【化18】
から選択される、請求項1~17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項22】
Link基は、下記の式(LA)の基を有する、請求項1~21のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化19】
(ただし、
R
1及びR
2は、それぞれ独立してH、C
1-3アルキル、ヒドロキシC
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
1及びR
2は、それらを連結する炭素原子と3~6員炭素環を形成するか、或いはR
1及びR
2は一緒にオキソを形成し、
R
3及びR
4は、それぞれ独立してH、C
1-3アルキル、ヒドロキシC
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
3及びR
4は一緒にオキソを形成し、
Y
1及びY
2は、NH、-N(CH
3)-、O、-CH
2NH-、-CH
2O-、Cy
1又は単結合から選択され、
Cy
1は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記基は、それぞれ任意選択でR
xから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Y
3は、NH、O又は単結合から選択され、
mは、0、1、2の整数から選択され、
nは、0、1、2、3の整数から選択され、
rは、0、1の整数から選択され、
pは請求項1又は2に記載の通りであり、
R
xは、請求項1~5のいずれか一項に記載の通りである。)
【請求項23】
Link基は、下記の式(LA)の基を有する、請求項1~21のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化20】
(ただし、
R
1及びR
2は、それぞれ独立してH、C
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
1及びR
2は、それらを連結する炭素原子と3~6員炭素環を形成するか、或いはR
1及びR
2は一緒にオキソを形成し、
R
3及びR
4は、H、C
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
3及びR
4は一緒にオキソを形成し、
Y
1及びY
2は、Y
1a、-CH
2Y
1a-、Cy
1又は単結合から選択され、
前記Y
1aは、NH、Oから選択され、
Cy
1は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記基は、それぞれ任意選択でR
xから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
mは、0、1、2の整数から選択され、
nは、0、1、2、3の整数から選択され、
rは、0、1の整数から選択され、
pは請求項1又は2に記載の通りであり、
R
xは、請求項1~5のいずれか一項に記載の通りである。)
【請求項24】
Cy
1は、
【化21】
から選択され、
pは請求項1又は2に記載の通りであり、
R
xは、請求項1~5のいずれか一項に記載の通りである、請求項22又は23に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項25】
式(LA)は下記の構造を有する、請求項22又は23に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化22】
(ただし、R
1、R
2、R
3、R
4、Y
1、Y
2、Y
3、m、n、rは、請求項22又は23に記載の通りである。)
【請求項26】
式(LA)は下記の構造を有する、請求項23に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化23】
(ただし、R
1、R
2、R
3、R
4、m、n、rは請求項23に記載の通りであり、
Y
1aは請求項23に記載の通りであり、
Cy
1は請求項23又は24に記載の通りである。)
【請求項27】
式(LA)は下記の構造を有し、構造中の「*」はキラル炭素原子を表す、請求項25に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化24】
【請求項28】
式(LA)は下記の構造を有し、構造中の「*」はキラル炭素原子を表し、pは請求項1又は2に記載の通りであり、
R
xは請求項1~5のいずれか一項に記載の通りである、請求項25に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化25】
【請求項29】
前記式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-1)、(I-2)、(I-3)又は(I-4)の構造を有する、請求項1、3~28のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化26】
【請求項30】
下記の条件のうちの一つ又は複数を満たす、請求項1、3~28のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩:
(1)環Bにおける前記C
6-10アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである;
(2)環Bにおける前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールである;
(3)環Bにおける前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、5員又は6員の単環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、5員又は6員の単環式の飽和又は不飽和環状基である;
(4)環Dにおける前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、4、5、6員の単環式、又は8若しくは9員の二環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、4、5、6員の単環式、又は8若しくは9員の二環式の飽和又は不飽和環状基である;
(5)Cy
2における前記C
6-10アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである;
(6)Cy
2における前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、独立してN及びSから選択される1又は2個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールである;
(7)R
x及びR
zにおける前記ハロゲンは、独立してフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、好ましくはフッ素、塩素又は臭素である;
(8)R
x及びR
zにおいて、前記C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、ヒドロキシC
1-6アルキル-、C
1-6アルキルC(O)-、C
1-6アルキル-S(O)
2-、C
1-6アルキル-NH-C(O)-におけるC
1-6アルキルは、独立してメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルであり、好ましくはメチル、エチル又はイソプロピルである;
(9)R
x及びR
zにおける前記C
3-7シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである;
(10)R
yにおける前記C
1-6アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルであり、好ましくはメチル又はエチルである。
【請求項31】
下記の条件のうちの一つ又は複数を満たす、請求項22又は23のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩:
(1)Cy
1における前記C
6-10アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである;
(2)Cy
1における前記C
3-7シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、好ましくはシクロペンチルである;
(3)Cy
1における前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、1個のNシクロヘテロ原子とを含む6員ヘテロアリールである;
(4)Cy
1における前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、5、6員の単環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、5、6員の単環式の飽和環状基である。
【請求項32】
化合物は下記の式から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【請求項33】
がんの治療に使用される、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項34】
有効成分としての請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項35】
請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは請求項34に記載の医薬組成物を含む、PARP7阻害剤。
【請求項36】
がんの治療に使用される医薬の製造における、請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは請求項34に記載の医薬組成物の使用。
【請求項37】
請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは請求項34に記載の医薬組成物を前記PARP7と接触させることを含む、PARP7の活性を阻害する方法。
【請求項38】
治療有効量の請求項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、がんを治療する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は出願日が2021年07月29日である中国特許出願2021108626719、出願日が2022年03月03日である中国特許出願2022102087593及び出願日が2022年07月15日である中国特許出願2022108397127の優先権を主張する。本出願は上記の中国特許出願の全文を引用する。
【0002】
本発明は医薬化学の分野に属し、PARP7阻害剤、その製造方法及び関連疾患を治療するための医薬の製造におけるその使用に関し、具体的には式(I)で表される化合物及びその薬学的に許容される塩に関する。
【背景技術】
【0003】
ポリ(ADP-リボース)ポリメラーゼ(PARP)ファミリーは17のメンバーで構成され、遺伝子発現、タンパク質分解、及び多細胞ストレス応答などの基本的な細胞プロセスを調節する(CoHen, P. Chang, Insights into the biogenesis, function, and regulation of ADP-ribosylation. Nat Chem Biol 14, 236-243(2018))。がん細胞がストレスに耐える能力はがんの基本的な機序であり、新規治療剤の新たな方法でもある。
【0004】
PARPファミリーの17のメンバーは、触媒ドメイン内の相同性に基づいてヒトゲノム内で同定された。しかし、活性の違いに基づいて、それらはpolyPARPs、モノPARPs、及び不活性型の三つのサブファミリーに分けられる(S.Vyasら,Family-wide analysis of poly (ADP-ribose) polymerase activity. Nat Commun 5, 4426(2014))。ほとんどのPARPファミリーメンバーは、モノ(ADP-リボース)ユニットの基質上での転移を触媒し(MonoPARPS)、他のメンバー(PARP1、PARP2、TNKS、TNKS2)は、ポリ(ADP-リボース)ユニットの基質上での転移を触媒する一方(PolyPARPS)、PARP13は、これまでにin vitro又はin vivoで触媒活性を示さない唯一のPARPである。上記のMonoPARPsは、モノADP-リボースユニットを介して標的を修飾し、それによってシグナル伝達経路を調節し、このプロセスはキナーゼのリン酸化に似ている。上記のPolyPARPsは、ポリ(ADP-リボース)と呼ばれる大きな分岐ポリマーによってそのタンパク質の標的を修飾し、この大きくて高度に帯電した付着物が細胞内の特定の部位で機能するようにタンパク質を誘導するタンパク質の足場を形成する。
【0005】
PARPファミリーのPARP1は、遺伝子変異又は細胞傷害性化学療法によって誘発されるDNA損傷誘発性の細胞ストレスに関連する有効ながん標的であることが証明された。臨床的に承認された薬物は4種類あり、その他にも後期開発段階にある薬物がいくつかある(A. Ohmoto, S. Yachida, Current status of poly(ADP-ribose) polymerase inhibitors and future directions. Onco Targets Ther 10, 5195-5208(2017))。
【0006】
PARP7遺伝子は第3染色体(3q25)に位置し、この遺伝子は扁平上皮組織型のがんで頻繁に増幅される領域に位置する。ゲノムワイド関連研究により卵巣がんの感受性遺伝子が同定され、この種類のがんにおけるPARP7の役割が示されている(E. L. Goodeら,A genome-wide associatin study identifies susceptibility loci for ovarian cancer at 2q31 and 8q24. Nat Genet 42, 874-879(2010))。PARP7には複数の細胞機能がある。AHRシグナル伝達下では、PARP7は負のフィードバック機構としてP4501A1及びP4501B1の発現を調節する。PARP7はまた、肝臓X受容体をADPリボシル化し、その転写活性を制御することが報告された(C. Bigetsbollら,TCDD-Inducible poly-ADP-ribose (TIPARP/PARP7) mono-ADP-ribosylates and co-activates liver X receptors. Biochem J 473, 899-910(2016)。ウイルス感染期間中、PARP7はシンドビス(Sindbis)ウイルスに結合してウイルスRNAの分解を促進することができる。更に、ウイルス感染の状況では、AHRによって誘導されたPARP7は、病原体関連分子パターン経路の発症時に主要なキナーゼであるTBK1と相互作用し、I型インターフェロン応答と抗ウイルス免疫の活性化につながる。PARP7はTBK1をADPリボシル化し、TBK1の活性化を防ぎ、それによってI型インターフェロン応答を阻害することが示された。
【0007】
研究により、多くのがん細胞は固有の細胞生存のためにPARP7に依存し、PARP7によってがん細胞は免疫系から「隠れる」ことができることが示された。従って、PARP7を阻害すると、がん細胞の増殖を効果的に阻害し、インターフェロンのシグナル伝達を回復し、がんを効果的に阻害することができる。PARP7阻害剤は、いくつかのがんモデルにおいて持続的な腫瘍増殖の阻害効果、有効な抗増殖活性、及びインターフェロンのシグナル伝達の回復を示している。in vivoモデルでも、腫瘍特異的な適応免疫記憶が誘導されることが示された。この効果は、免疫細胞におけるIFN-βシグナル伝達を活性化させ、免疫記憶を発達させることで免疫系シグナルを強化し、免疫記憶を達成することで腫瘍を阻害することである。研究により、PARP7の単独使用は優れたin vivo効果があることが示された。現段階では、臨床試験中のPARP7阻害剤はRibon社が開発中のもののみであり、他の関連するPARP7阻害剤についての報告はない。従って、PARP7阻害活性を有する一連の化合物を開発する必要がある。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、PARP7阻害活性を有する化合物又はその薬学的に許容される塩を提供することである。
【0009】
本発明は、式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【0010】
【0011】
【化2】
から選択され、
Tは、CH又はNから選択され、
環Bは、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、
環Dは、4~10員ヘテロシクリルであり、前記4~10員ヘテロシクリルは、任意選択でR
yから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Zは、H、Cy
2、-NH-Cy
2、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
3-7シクロアルキルアシル、C
1-6アルコキシ、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2から選択され、ここで、Cy
2は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、上記のCy
2基は、それぞれ任意選択でR
zから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
R
x及びR
zは、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2、NH
2、C
3-7シクロアルキル、ヒドロキシC
1-6アルキル-、C
1-6アルキルC(O)-、C
1-6アルキル-S(O)
2-、C
1-6アルキル-NH-C(O)-から選択され、
R
yは、水素、C
1-6アルキルから選択され、前記C
1-6アルキルは、任意選択でOH、CN、OCH
3により置換され、
Linkは、環Aと環Dとを連結する基であり、
pは、0、1、2の整数から選択される。
【0012】
具体的には、本発明は、式(II)の化合物又はその薬学的に許容される塩を更に提供する。
【0013】
【0014】
【化4】
から選択され、
Tは、CH又はNから選択され、
環Bは、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、
環Dは、4~10員ヘテロシクリルであり、前記4~10員ヘテロシクリルは、任意選択でR
yから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Zは、H、Cy
2、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2から選択され、ここで、Cy
2は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、上記のCy
2基は、それぞれ任意選択でR
zから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
R
x、R
y及びR
zは、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2から選択され、
Linkは、環Aと環Dとを連結する基であり、
pは、0、1、2の整数から選択される。
【0015】
本発明のいくつかの好ましい実施形態において、前記式(I)又は(II)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩におけるいくつかの基は下記に記載の通りであり、言及されていない基は本発明のいずれか一つの態様に記載された通りであり(「本発明のいくつかの態様において」と略称する)、Rxは、水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキルから選択される。
【0016】
本発明のいくつかの態様において、Rxは、H、F、Cl、Br、CH3、CF3から選択される。
【0017】
本発明のいくつかの態様において、Rxは、NH2、-CHF2、C2H5、CN、
【0018】
【0019】
本発明のいくつかの態様において、Rxは、H、F、CH3及びCF3から選択される。
【0020】
本発明のいくつかの態様において、Rzは、水素、ハロゲン、C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、CN、NH2、C3-7シクロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキル-、C1-6アルキルC(O)-、C1-6アルキル-S(O)2-、C1-6アルキル-NH-C(O)-から選択される。
【0021】
本発明のいくつかの態様において、Rzは、H、F、Cl、Br、CH3、CF3から選択される。
【0022】
本発明のいくつかの態様において、Rzは、NH2、-CHF2、C2H5、CN、
【0023】
【0024】
本発明のいくつかの態様において、Rzは、
【0025】
【0026】
本発明のいくつかの態様において、Rzは、H、F、Cl、Br、CH3、CF3、NH2、-CHF2、CN、
【0027】
【0028】
本発明のいくつかの態様において、Ryは、H、F、Cl、Br、CH3、CF3から選択される。
【0029】
本発明のいくつかの態様において、Ryは、-CH2CH3、-CH2OH、-CH2CN、-CH2OCH3から選択される。
【0030】
本発明のいくつかの態様において、Ryは、H、CH3、-CH2CH3、-CH2OH、-CH2CN、-CH2OCH3から選択される。
【0031】
本発明のいくつかの態様において、Zは、Cy2、-NH-Cy2、C3-7シクロアルキルアシルから選択され、ここで、Cy2は、C6-10アリール及び5~10員ヘテロアリールから選択され、上記のCy2基は、それぞれ任意選択でRzから独立して選択されるp個の置換基により置換される。
【0032】
本発明のいくつかの態様において、Zは、
【0033】
【化9】
から選択され、ここで、p、R
xは上記の通りである。
【0034】
本発明のいくつかの態様において、Zは、
【0035】
【化10】
から選択され、ここで、p、R
zは上記の通りである。
【0036】
本発明のいくつかの態様において、Zは、
【0037】
【0038】
【化12】
から選択され、ここで、p、R
zは上記の通りである。
【0039】
本発明のいくつかの態様において、Zは、
【0040】
【化13】
から選択され、ここで、p、R
zは上記の通りである。
【0041】
本発明のいくつかの態様において、上記の
【0042】
【0043】
本発明のいくつかの態様において、上記の
【0044】
【0045】
本発明のいくつかの態様において、Zは、
【0046】
【0047】
【0048】
本発明のいくつかの態様において、環Dは、
【0049】
【化18】
から選択され、ここで、p、R
xは上記の通りである。
【0050】
本発明のいくつかの態様において、環Dは、
【0051】
【化19】
から選択され、ここで、p、R
yは上記の通りである。
【0052】
本発明のいくつかの態様において、環Dは、
【0053】
【化20】
から選択され、ここで、p、R
yは上記の通りである。
【0054】
本発明のいくつかの態様において、環Dは、
【0055】
【0056】
本発明のいくつかの態様において、上記の
【0057】
【化22】
から選択され、構造中の「*」はキラル炭素原子を表す。
【0058】
本発明のいくつかの態様において、環Dは、
【0059】
【化23】
から選択されてもよく、構造中の「*」はキラル炭素原子を表す。
【0060】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(A-1)は、
【0061】
【0062】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(A-1)は、
【0063】
【0064】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(A-2)は、
【0065】
【化26】
から選択され、ここで、p、T及びR
xは、上記の通りである。
【0066】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(A-2)は、
【0067】
【化27】
から選択されてもよく、ここで、Tは、上記の通りである。
【0068】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(A-2)は、更に
【0069】
【0070】
本発明のいくつかの態様において、式(A-2)は、
【0071】
【0072】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(A-3)は、
【0073】
【0074】
本発明のいくつかの態様において、Link基は下記の式(LA)の基を有し、
【0075】
【化31】
ただし、
R
1及びR
2は、それぞれ独立してH、C
1-3アルキル、ヒドロキシC
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
1及びR
2は、それらを連結する炭素原子と3~6員炭素環を形成するか、或いはR
1及びR
2は一緒にオキソを形成し、
R
3及びR
4は、それぞれ独立してH、C
1-3アルキル、ヒドロキシC
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
3及びR
4は一緒にオキソを形成し、
Y
1及びY
2は、NH、-N(CH
3)-、O、-CH
2NH-、-CH
2O-、Cy
1又は単結合から選択され、
Cy
1は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記基は、それぞれ任意選択でR
xから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Y
3は、NH、O又は単結合から選択され、
mは、0、1、2の整数から選択され、
nは、0、1、2、3の整数から選択され、
rは、0、1の整数から選択され、
ここで、p、R
xは、上記の通りである。
【0076】
本発明のいくつかの態様において、Link基は下記の式(LA)の基を有し、
【0077】
【化32】
ただし、
R
1及びR
2は、それぞれ独立してH、C
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
1及びR
2は、それらを連結する炭素原子と3~6員炭素環を形成するか、或いはR
1及びR
2は一緒にオキソを形成し、
R
3及びR
4は、H、C
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
3及びR
4は一緒にオキソを形成し、
Y
1及びY
2は、Y
1a、-CH
2Y
1a-、Cy
1又は単結合から選択され、
前記Y
1aは、NH、Oから選択され、
Cy
1は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記基は、それぞれ任意選択でR
xから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
mは、0、1、2の整数から選択され、
nは、0、1、2、3の整数から選択され、
rは、0、1の整数から選択され、
p及びR
xは、上記の通りである。
【0078】
本発明のいくつかの態様において、上記のCy1は、
【0079】
【化33】
から選択され、ここで、p、R
xは上記の通りである。
【0080】
本発明のいくつかの態様において、上記のCy1は、
【0081】
【化34】
から選択され、ここで、p、R
xは上記の通りである。
【0082】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(LA)は、下記の構造を有し、
【0083】
【化35】
ここで、R
1、R
2、R
3、R
4、Y
1、Y
2、Y
3、m、n、rは、上記の通りである。
【0084】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(LA)は、下記の構造を有し、
【0085】
【化36】
ここで、R
1、R
2、R
3、R
4、Y
1a、Cy
1、m、n、rは、上記の通りである。
【0086】
本発明のいくつかの態様において、式(LA)は更に、
【0087】
【化37】
から選択され、構造中の「*」はキラル炭素原子を表す。
【0088】
本発明のいくつかの態様において、式(LA)は更に、
【0089】
【化38】
から選択され、構造中の「*」はキラル炭素原子を表す。
【0090】
本発明のいくつかの態様において、式(LA)は、
【0091】
【化39】
から選択されてもよく、構造中の「*」はキラル炭素原子を表し、p、R
xは上記の通りである。
【0092】
本発明のいくつかの態様において、式(LA)は、
【0093】
【化40】
から選択されてもよく、構造中の「*」はキラル炭素原子を表し、p、R
xは上記の通りである。
【0094】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-1)の構造を有する。
【0095】
【化41】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-1a)の構造を有する。
【0096】
【0097】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-1b)の構造を有する。
【0098】
【0099】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-2)の構造を有する。
【0100】
【0101】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-2a)の構造を有する。
【0102】
【0103】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-2b)の構造を有する。
【0104】
【0105】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-3)の構造を有する。
【0106】
【0107】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-3a)の構造を有する。
【0108】
【0109】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-3b)の構造を有する。
【0110】
【0111】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-4)の構造を有する。
【0112】
【0113】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-4a)の構造を有する。
【0114】
【0115】
本発明のいくつかの態様において、上記の式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-4b)の構造を有する。
【0116】
【0117】
本発明のいくつかの態様において、環Bにおける前記C6-10アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである。
【0118】
本発明のいくつかの態様において、環Bにおける前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールである。
【0119】
本発明のいくつかの態様において、環Bにおける前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、5員又は6員の単環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、5員又は6員の単環式の飽和又は不飽和環状基である。
【0120】
本発明のいくつかの態様において、環Dにおける前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、4、5、6員の単環式、又は8若しくは9員の二環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、4、5、6員の単環式、又は8若しくは9員の二環式の飽和又は不飽和環状基である。
【0121】
本発明のいくつかの態様において、Cy2における前記C6-10アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである。
【0122】
本発明のいくつかの態様において、Cy2における前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、独立してN及びSから選択される1又は2個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールである。
【0123】
本発明のいくつかの態様において、Rx及びRzにおける前記ハロゲンは、独立してフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、好ましくはフッ素、塩素又は臭素である。
【0124】
本発明のいくつかの態様において、Rx及びRzにおいて、前記C1-6アルキル、C1-6ハロアルキル、ヒドロキシC1-6アルキル-、C1-6アルキルC(O)-、C1-6アルキル-S(O)2-、C1-6アルキル-NH-C(O)-におけるC1-6アルキルは、独立してメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルであり、好ましくはメチル、エチル又はイソプロピルである。
【0125】
本発明のいくつかの態様において、Rx及びRzにおける前記C3-7シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。
【0126】
本発明のいくつかの態様において、Ryにおける前記C1-6アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルであり、好ましくはメチル又はエチルである。
【0127】
本発明のいくつかの態様において、Cy1における前記C6-10アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである。
【0128】
本発明のいくつかの態様において、Cy1における前記C3-7シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、好ましくはシクロペンチルである。
【0129】
本発明のいくつかの態様において、Cy1における前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、1個のNシクロヘテロ原子とを含む6員ヘテロアリールである。
【0130】
本発明のいくつかの態様において、Cy1における前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、5、6員の単環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、5、6員の単環式の飽和環状基である。
【0131】
本発明は、下記の式から選択される化合物又はその薬学的に許容される塩を更に提供する。
【0132】
【0133】
【0134】
【0135】
本発明は、下記の式から選択される化合物又はその薬学的に許容される塩を更に提供する。
【0136】
【0137】
【0138】
【0139】
【0140】
【0141】
【0142】
【0143】
【0144】
【0145】
【0146】
本発明は、下記の式から選択される化合物又はその薬学的に許容される塩を更に提供する。
【0147】
【0148】
【0149】
【0150】
【0151】
本発明は、有効成分としての上記の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む医薬組成物を更に提供する。
【0152】
本発明は、上記の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは上記の医薬組成物を含むPARP7阻害剤を更に提供する。更に、本発明は、がんを治療するための薬物の製造における前記PARP7阻害剤の使用を提供する。
【0153】
本発明は、がんを治療するための薬物の製造における上記の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは上記の医薬組成物の使用を更に提供する。
【0154】
本発明は、上記の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは上記の医薬組成物を前記PARP7と接触させることを含む、PARP7の活性を阻害する方法を更に提供する。
【0155】
本発明は、治療有効量の上記の化合物又はその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、がんを治療する方法を更に提供する。
【0156】
技術効果
本発明の化合物は、PARP7に対して良好な阻害効果を有し、従って、優れた腫瘍増殖阻害活性が得られる。
【0157】
定義及び説明
特に明記しない限り、本明細書で使用される下記の用語及び語句は、下記の意味を有するものとする。特定の用語や語句は、特に定義されていない場合、不確定又は不明瞭であるとみなされるべきではなく、通常の意味に従って理解されるべきである。本明細書に商品名が現れる場合、対応する商品名又はその有効成分を指すことを意図している。
【0158】
本明細書で使用される「薬学的に許容される」という用語は、それらの化合物、材料、組成物及び/又は剤形について、健全な医学的判断の範囲内にあり、ヒト及び動物の組織と接触して使用するのに適し、過度の毒性、刺激性、アレルギー反応又はほかの問題又は合併症があまりなく、合理的な利益/リスク比に見合ったことを指す。
【0159】
「薬学的に許容される塩」という用語は、本発明で出る特定の置換基を有する化合物と比較的非毒性の酸又は塩基とから製造される本発明の化合物の塩を指す。本発明の化合物に比較的酸性の官能基が含まれる場合、純粋な溶液又は適切な不活性溶媒中でそのような化合物を十分量の塩基と接触させることによって塩基付加塩を得ることができる。本発明の化合物に比較的塩基性の官能基が含まれる場合、純粋な溶液又は適切な不活性溶媒中でそのような化合物を十分量の酸と接触させることによって酸付加塩を得ることができる。本発明の一部の特定的の化合物は、塩基性及び酸性の官能基を含むため、塩基付加塩又は酸付加塩のいずれかに変換することができる。
【0160】
本発明の薬学的に許容される塩は、酸基又は塩基を含む親化合物から通常の化学的方法によって合成することができる。一般に、このような塩は、これらの化合物の遊離酸又は遊離塩基の形態を、水又は有機溶媒又は両方の混合物中で化学量論量の適切な塩基又は酸と反応させることによって製造される。
【0161】
本発明の化合物は、特定の幾何異性体又は立体異性体の形態で存在することができる。本発明によって想定される全てのこのような化合物は、シス及びトランス異性体、(-)-及び(+)-エナンチオマー、(R)-及び(S)-エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)-異性体、(L)-異性体、及びそれらのラセミ混合物並びに他の混合物、例えばエナンチオマー又はジアステレオマーに富む混合物を含み、これらの混合物はすべて本発明の範囲内にある。アルキル等の置換基に他の不斉炭素原子が存在してもよい。全てのこれらの異性体及びこれらの混合物はいずれも本発明の範囲内に含まれる。
【0162】
特に明記しない限り、「エナンチオマー」又は「光学異性体」という用語は、互いに鏡像の関係にある立体異性体を指す。
【0163】
特に明記しない限り、「シス-トランス異性体」又は「幾何異性体」という用語は、二重結合又は環構成炭素原子の単結合が自由に回転できないことによるものである。
【0164】
特に明記しない限り、「ジアステレオマー」という用語は、分子が二つ又は複数のキラル中心を有し、かつ分子同士が非鏡像の関係にある立体異性体を指す。
【0165】
特に明記しない限り、「(+)」は右旋性を意味し、「(-)」は左旋性を意味し、「(±)」はラセミ体を意味する。
【0166】
【0167】
特に明記しない限り、「互変異性体」又は「互変異性体の形態」という用語は、異なる官能基の異性体が室温で動的平衡状態にあり、かつ急速に相互変換可能であることを意味する。互変異性体が可能であれば(例えば、溶液中で)、互変異性体の化学的平衡を達成することができる。例えば、プロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトトロピー互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)は、プロトンの移動を介する相互変換、例えばケト-エノール異性化やイミン-エナミン異性化を含む。原子価互変異性体(valence tautomer)は、一部の結合電子の再結合による相互変換を含む。中では、ケト-エノール互変異性化の具体的な実例は、ペンタン-2,4-ジオンと4-ヒドロキシペント-3-エン-2-オンの二つの互変異性体の間の相互変換である。
【0168】
特に明記しない限り、「1つの異性体に富む」、「異性体に富む」、「1つのエナンチオマーに富む」又は「エナンチオマーに富む」という用語は、その中の1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満であり、且つこの異性体又はエナンチオマーの含有量が60%以上、又は70%以上、又は80%以上、又は90%以上、又は95%以上、又は96%以上、又は97%以上、又は98%以上、又は99%以上、又は99.5%以上、又は99.6%以上、又は99.7%以上、又は99.8%以上、又は99.9%以上であることを指す。
【0169】
特に明記しない限り、「異性体過剰率」又は「エナンチオマー過剰率」という用語は、2つの異性体又は2つのエナンチオマーの相対百分率の間の差を指す。例えば、1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が90%であり、もう1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が10%である場合、異性体又はエナンチオマー過剰率(ee値)は80%である。
【0170】
光学活性な(R)-及び(S)-異性体、ならびにD及びL異性体は、キラル合成又はキラル試薬又は他の通常の技術によって製造することができる。本発明のある化合物の一つのエナンチオマーを得るには、不斉合成又はキラル補助剤を有する誘導体化によって製造することができ、ここで、得られたジアステレオマー混合物を分離し、かつ補助基を開裂して純粋な所望のエナンチオマーを提供する。或いは、分子に塩基性の官能基(例えば、アミノ)又は酸性の官能基(例えば、カルボキシル)が含まれる場合、適切な光学活性な酸又は塩基とジアステレオマーの塩を形成し、次に当分野で公知の通常の方法によってジアステレオマーの分割を実行した後、回収して純粋なエナンチオマーを得る。また、エナンチオマーとジアステレオマーの分離は、通常、キラル固定相を使用したクロマトグラフィーを使用し、かつ任意選択で化学的誘導体化法(例えば、アミンからカルバミン酸塩を生成する)を組み合わせて行われる。
【0171】
本発明の化合物は、化合物を構成する1つ又は複数の原子に不自然な割合の原子同位体を含んでもよい。例えば、化合物はトリチウム(3H)、ヨウ素-125(125I)、C-14(14C)などの放射性同位元素で標識することができる。又は例えば、重水素で水素を置換して重水素化薬物を形成することができ、重水素と炭素で形成された結合は、通常の水素と炭素で形成された結合よりも強く、非重水素化薬物と比較して、重水素化薬物は、毒性副作用を低減し、薬物の安定性を高め、有効性を増強し、薬物の生物学的半減期を延長するなどの利点がある。本発明の化合物の同位体組成の変換は、放射性であるか否かにかかわらず、本発明の範囲内に含まれる。
【0172】
「任意選択」また「任意選択で」とは、その後に記載される事項又は状況が発生する可能性があるが、必ずしも発生する必要はないことを指し、その記載には、前記事項又は状況が発生する場合と、前記事項又は状況が発生しない場合とが含まれる。
【0173】
「置換された」という用語は、特定の原子における任意の一つ又は複数の水素原子が置換基で置換されていることを意味し、特定の原子の原子価が正常でかつ置換された化合物が安定である限り、置換基は重水素及び水素の変異体を含んでもよい。置換基が酸素(即ち=O)である場合、2つの水素原子が置換されることを意味する。酸素置換は芳香族基では起こらない。「任意選択で置換される」という用語は、置換されていても置換されていなくてもよいことを指し、別途に説明しない限り、置換基の種類と数は化学的に実現可能である限り任意である。
【0174】
変量(例えば、R)のいずれかが化合物の組成又は構造に1回以上現れた場合、その定義はいずれの場合においても独立である。従って、例えば、一つの基が0~2個のRにより置換されている場合、前記基は任意選択で最大2個のRにより置換されていてもよく、かついずれの場合においてもRは独立した選択肢を有する。また、置換基及び/又はその変異体の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。
【0175】
連結基の数が0の場合、例えば、-(CRR)0-は、当該連結基が単結合であることを意味する。
【0176】
そのうち一つの変数が単結合である場合、それに連結している2つの基が直接連結していることを意味し、例えば、A-L-ZにおけるLが単結合を表す場合、当該構造は実際にA-Zであることを意味する。
【0177】
置換基が空である場合、当該置換基が存在しないことを意味し、例えば、A-XのXが空である場合、当該構造は実際にAであることを意味する。列挙された置換基がどの原子を介して置換された基に結合しているかを示していない場合、このような置換基はその任意の原子を介して結合することができ、例えば、置換基としてのピリジルは、ピリジン環の任意の炭素原子を介して置換された基に結合してもよい。
【0178】
列挙された連結基がその連結方向を明示していない場合、その連結方向は左から右への読み取る順序と同じ方向であり、例えば、
【0179】
【化71】
における連結基Lは-M-W-であり、この時-M-W-は左から右への読み取る順序と同じ方向に環Aと環Bを連結して
【0180】
【化72】
を構成する。前記連結基、置換基及び/又はその変異体の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物をもたらす場合にのみ許容される。
【0181】
特に明記しない限り、ある基が一つ又は複数の結合可能な部位を有する場合、当該基の任意の一つ又は複数の部位は、化学結合を介して他の基に結合することができる。当該化学結合の結合方式が非局在であり、且つ結合可能な部位にH原子が存在する場合、化学結合と結合する時、該部位のH原子の個数は、結合された化学結合の個数に応じて対応する価数の基に減少する。前記部位が他の基と結合する化学結合は、
【0182】
【0183】
例えば、-OCH3の直線実線結合は、当該基内の酸素原子を介して他の基に結合していることを表し、
【0184】
【化74】
の直線破線結合は、当該基内の窒素原子の両端を介して他の基に結合していることを表し、
【0185】
【化75】
の波線は、当該フェニル基の1位及び2位の炭素原子を介して他の基に結合していることを表し、
【0186】
【化76】
は当該ピペリジニルの任意の結合可能な部位が1つの化学結合を介して他の基に結合できることを表し、少なくとも、
【0187】
【化77】
の四つの結合方法を含み、H原子が-N-に描かれている場合でも、
【0188】
【化78】
の結合方法の基が含まれるが、1つの化学結合が結合されると、当該部位のHは1つ減少して対応する一価のピペリジニルになる。
【0189】
特に明記しない限り、環内の原子の数は一般に環員の数として定義され、例えば、「5~7員環」とは、その周りに5~7個の原子が配置された「環」を指す。
【0190】
特に明記しない限り、「3~6員炭素環」という用語は、3~6個の炭素原子からなる飽和炭素環を意味する。3員、4員、5員及び6員の炭素環が含まれる。
【0191】
特に明記しない限り、「C1-6アルキル」という用語は、1~6個の炭素原子からなる直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基を表すために使用される。前記C1-6アルキルにはC1-5、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C6及びC5アルキルなどが含まれ、それは1価(例えば、メチル)、2価(例えば、メチレン)又は多価(例えば、メチン)であってもよい。C1-6アルキルの実例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル及びt-ブチルを含む)、ペンチル(n-ペンチル、イソペンチル及びネオペンチルを含む)、ヘキシルなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0192】
特に明記しない限り、「C1-4アルキル」という用語は、1~4個の炭素原子からなる直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基を表すために使用される。前記C1-4アルキルにはC1-2、C1-3及びC2-3アルキルなどが含まれ、それは1価(例えば、メチル)、2価(例えば、メチレン)及び多価(例えば、メチン)であってもよい。C1-4アルキルの実例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)、ブチル(n-ブチル、イソブチル、s-ブチル及びt-ブチルを含む)などが含まれるが、これらに限定されない。
【0193】
特に明記しない限り、「C1-3アルキル」という用語は、1~3個の炭素原子からなる直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素基を表すために使用される。前記C1-3アルキルにはC1-2及びC2-3アルキルなどが含まれ、それは1価(例えば、メチル)、2価(例えば、メチレン)及び多価(例えば、メチン)であってもよい。C1-3アルキルの実例には、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル(n-プロピル及びイソプロピルを含む)などが含まれるが、これらに限定されない。
【0194】
特に明記しない限り、「C1-6アルコキシ」という用語は、一つの酸素原子を介して分子の残りの部分に結合している1~6個の炭素原子を含むアルキル基を意味する。前記C1-6アルコキシには、C1-4、C1-3、C1-2、C2-6、C2-4、C6、C5、C4及びC3アルコキシなどが含まれる。C1-6アルコキシの実例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n-プロポキシ及びイソプロポキシを含む)、ブトキシ(n-ブトキシ、イソブトキシ、s-ブトキシ及びt-ブトキシを含む)、ペンチルオキシ(n-ペンチルオキシ、イソペンチルオキシ及びネオペンチルオキシを含む)、ヘキシルオキシなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0195】
特に明記しない限り、「C1-3アルコキシ」という用語は、一つの酸素原子を介して分子の残りの部分に結合している1~3個の炭素原子を含むアルキル基を意味する。前記C1-3アルコキシには、C1-2、C2-3、C3及びC2アルコキシなどが含まれる。C1-3アルコキシの実例には、メトキシ、エトキシ、プロポキシ(n―プロポキシ及びイソプロポキシを含む)などが含まれるが、これらに限定されない。
【0196】
特に明記しない限り、「ハロゲン」又は「ハロ」という用語は、それ自体又は別の置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を意味する。
【0197】
特に明記しない限り、「アリール」という用語は、不飽和の、通常は芳香族の炭化水素基を指し、単環又は互いに縮合した複数の環であり得る。アリールの実例は、フェニル、ナフチルが含まれるが、これらに限定されない。好ましくはC5-10アリールであり、より好ましくはC5-6アリール、C6-10アリールである。
【0198】
特に明記しない限り、「C3-7シクロアルキル」は3~7個の炭素原子からなる飽和環状炭化水素基を意味し、それは単環式及び二環式環系であり、前記C3-7シクロアルキルにはC3-6、C3-5、C3-4、C4-6、C4-5、C5-6シクロアルキルなどが含まれ、それは一価、二価又は多価であってもよい。C3-7シクロアルキルの実例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチルなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0199】
特に明記しない限り、「4~10員ヘテロシクリル」という用語は、自体で又は他の用語と組み合わせて、それぞれ4~10個の環原子からなる飽和又は不飽和の環状基を意味し、その1、2、3又は4個の環原子は、独立してO、S及びNから選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、ここで、窒素原子が任意選択で四級化されており、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意選択で酸化されてもよい(即ち、NO及びS(O)p、pは1又は2である)。それは、単環式及び二環式環系を含み、ここで、二環式環系にはスピロ環、縮合環及び架橋環が含まれる。更に、当該「4~10員ヘテロシクリル」に関して、ヘテロ原子はヘテロシクリルと分子の残りの部分が連結している位置を占めることができる。前記4~10員ヘテロシクリルには4~8員、4~7員、4~6員、4~5員、5~8員、5~7員、5~6員、6~8員、7~8員、4員、5員、6員及び7員ヘテロシクリルなどが含まれる。4~10員ヘテロシクリルの実例には、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、ピラゾリジニル、イミダゾリジニル、テトラヒドロチオフェニル(テトラヒドロチオフェン-2-イル及びテトラヒドロチオフェン-3-イルなどを含む)、テトラヒドロフラニル(テトラヒドロフラン-2-イルなどを含む)、テトラヒドロピラニル、ピペリジニル(1-ピペリジニル、2-ピペリジニル及び3-ピペリジニルなどを含む)、ピペラジニル(1-ピペラジニル及び2-ピペラジニルなどを含む)、モルホリニル(3-モルホリニル及び4-モルホリニルなどを含む)、ジオキサニル、ジチアニル、イソオキサゾリジニル、イソチアゾリジニル、1,2-オキサジニル、1,2-チアジニル、ヘキサヒドロピリダジニル、ホモピペラジニル、ホモピペリジニル又はジオキサシクロヘプチルなどが含まれるが、これらに限定されない。
【0200】
特に明記しない限り、「5~10員ヘテロアリール」という用語は、少なくとも1つのヘテロ原子(N、O、S、NO、SO、S(O)2又はNR)を含む安定的な単環式又は多環式芳香族炭化水素基を意味し、5、6、7員の単環式又は二環式、あるいは7、8、9又は10員の二環式ヘテロアリールを含み、好ましくは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む。その実例には、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、ピラジニル、オキサゾリル、ベンゾオキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フラニル、チオフェニル、ピリジニル、ピリミジニル、ベンゾチアゾリル、プリニル、ベンズイミダゾリル、インドリル、イソキノリニノ、キノキサリニル、キノリニルが含まれるが、これらに限定されない。前記「5~10員ヘテロアリール」は、好ましくは5~6員ヘテロアリールである。
【0201】
「5~6員ヘテロアリール」という用語は、5~6個の環原子からなる共役π電子系を有する単環式基を表し、その1、2、3又は4個の環原子は、独立してO、S及びNから選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子である。ここで、窒素原子は任意選択で四級化され、窒素及び硫黄ヘテロ原子は任意選択で酸化されてもよい(即ち、NO及びS(O)p、pは1又は2である)。5~6員ヘテロアリールは、ヘテロ原子又は炭素原子を介して分子の残りの部分に結合することができる。前記5~6員ヘテロアリールには、5員、6員ヘテロアリールが含まれる。前記5~6員ヘテロアリールの実例には、ピロリル(N-ピロリル、2-ピロリル及び3-ピロリルなどを含む)、ピラゾリル(2-ピラゾリル及び3-ピラゾリルなどを含む)、イミダゾリル(N-イミダゾリル、2-イミダゾリル、4-イミダゾリル及び5-イミダゾリルなどを含む)、オキザゾリル(2-オキサゾリル、4-オキサゾリル及び5-オキザゾリルなどを含む)、トリアゾリル(1H-1,2,3-トリアゾリル、2H-1,2,3-トリアゾリル、1H-1,2,4-トリアゾリル及び4H-1,2,4-トリアゾリルなど)、テトラゾリル、イソオキサゾリル(3-イソオキサゾリル、4-イソオキサゾリル及び5-イソオキサゾリルなど)、チアゾリル(2-チアゾリル、4-チアゾリル及び5-チアゾリルなどを含む)、フラニル(2-フラニル及び3-フラニルなどを含む)、チエニル(2-チエニル及び3-チエニルなどを含む)、ピリジル(2-ピリジル、3-ピリジル及び4-ピリジルなどを含む)、ピラジニル又はピリミジニル(2-ピリミジニル及び4-ピリミジニルなどを含む)が含まれるが、これらに限定されない。
【0202】
本発明の化合物は、以下に列挙される具体的な実施形態、他の化学合成法と組み合わせることによって形成される実施形態及び当業者に周知の同等の代替方法を含む、当業者に周知の様々な合成方法によって製造することができ、好ましい実施形態は本発明の実施例を含むが、これらに限定されない。
【0203】
本発明の化合物の構造は、当業者に周知の通常の方法によって確認することができ、本発明が化合物の絶対配置に関する場合、当該絶対配置は、当該技術分野における通常の技術的手段によって確認することができる。例えば、単結晶X線回折(SXRD)では、培養した単結晶をBruker D8 venture回折計で回折強度データを収集し、光源はCuKα放射線であり、走査方法はφ/ω走査であり、関連データを収集した後、更に直接法(Shelxs97)を使用して結晶構造を解析することにより、絶対配置を確認することができる。
【0204】
本発明に使用されたすべての溶媒は市販品から得ることができる。
【0205】
特に明記しない限り、本発明におけるシリカゲルカラムクロマトグラフィー、シリカゲルクロマトグラフィーカラムクロマトグラフィー及びシリカゲル薄層クロマトグラフィープレートで使用される試薬比は、いずれも体積比である。
【0206】
本発明では下記の略語が使用される:HATUはO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表し;DMSOはジメチルスルホキシドを表し;CD3ODは重水素化メタノールを表し;CDCl3は重水素化クロロホルムを表し;TBSOはtert-ブチルジメチルシリルオキシを表す。
【0207】
化合物は、本分野の通常の命名原則に従って、又はChemDraw(登録商標)ソフトウェアを使用して命名され、市販の化合物はサプライヤーのカタログ名を使用する。
【0208】
実験装置の概要
本発明の化合物の構造は、核磁気共鳴(NMR)又は/及び液体クロマトグラフィー-質量クロマトグラフィー(LC-MS)、又は超高速液体クロマトグラフィー-質量クロマトグラフィー(UPLC-MS)によって決定される。NMR化学シフト(δ)は百万分率(ppm)の単位で表される。NMRの測定は、Bruker Neo 400M又はBruker Ascend 400核磁気装置を使用し、測定溶媒は重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO-d6)、重水素化メタノール(CD3OD)と重水素化クロロホルム(CDCl3)、重水(D2O)であり、内部標準はテトラメチルシラン(TMS)である。
【0209】
液体クロマトグラフィー-質量クロマトグラフィーLC-MSの測定はAgilent 1260-6125Bシングル四重極質量分析計を使用し、カラムはWelch Biomate column(C18、2.7um、4.6×50mm)又はwaters H-Class SQD2であり、カラムはWelch Ultimate column(XB-C18、1.8um、2.1×50mm)質量分析計である(イオン源はエレクトロスプレーイオン化である)。
【0210】
超高速液体クロマトグラフィー-質量クロマトグラフィーUPLC-MSの測定は、Waters UPLC H-class SQD質量分析計(イオン源はエレクトロスプレーイオン化である)を使用する。
【0211】
HPLCの測定は、Waters e2695-2998又はWaters ARC及びAgilent 1260又はAgilent Poroshell HPH高速液体クロマトグラフィーを使用する。
【0212】
分取HPLCは、Waters 2555-2489(10μm、ODS 250cm×5cm)又はGILSON Trilution LCを使用し、カラムはWelch XB-C18 カラム(5um、21.2×150mm)である。
【0213】
キラルHPLCの測定は、waters acquity UPC2を使用し、カラムはDaicel chiralpak AD-H(5um、4.6×250mm)、Daicel chiralpak OD-H(5um、4.6×250mm)、Daicel chiralpak IG-3(3um、4.6×150mm)、Chiral Technologies Europe AD-3(3um、3.0×150mm)及びTrefoil TM Technology Trefoil TM AMY1(2.5um、3.0×150mm)である。
【0214】
超臨界流体クロマトグラフィー(SFC)は、waters SFC 80Qを使用し、カラムはDaicel Chiralcel OD/OJ/OZ(20×250mm、10um)又はDaicel Chiralpak IC/IG/IH/AD/AS(20×250mm、10um)である。
【0215】
薄層クロマトグラフィー用シリカゲルプレートは、Yantai Jiangyou Silica Gel Development Co., Ltd.のGF254シリカゲルプレート又はRushan Sanpont New MATERIALS Co., Ltd.のGF254シリカゲルプレートを使用し、TLCで使用される仕様は0.15mm~0.20mmであり、分取タイプは20×20cmであり、カラムクロマトグラフィーは通常、担体としてYucheng Chemical (Shanghai) Co., Ltd.の200~300メッシュのシリカゲルが使用される。
【発明を実施するための形態】
【0216】
以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、これらは本発明を何ら不利に限定するものではない。本発明の化合物は、以下に列挙する特定の実施形態、それらを他の化学合成法と組み合わせることによって形成される実施形態、及び当業者に周知の等価置換形態を含む、当業者に周知の様々な合成方法によって製造することができ、好ましい実施形態には、本発明の実施例が含まれるが、これらに限定されない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、本発明の特定の実施形態に対する様々な変更及び修正が当業者には明らかである。
【0217】
中間体1A
2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-アミン
【0218】
【0219】
ステップA:2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(1g、5.5mmol)及び1-(N-Boc-アミノエチル)ピペラジン(1.25g、5.5mmol)をN-メチルモルホリン(50mL)に溶解させ、炭酸カリウム(15g、0.11mol)を加え、反応溶液を80℃で3時間撹拌した。室温まで冷却させ、ろ過し、水で洗浄し、乾燥させて、1.9gのtert-ブチル2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチルカルバメート(1A-2)を得た。
【0220】
MS (ESI) M/Z: 376.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.48 (s, 2H), 5.18 (brs, 1H), 4.18 - 3.75 (m, 4H), 3.45 - 3.21 (m, 2H), 2.63 (brs, 6H), 1.46 (s, 9H).
【0221】
ステップB:tert-ブチル2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチルカルバメート(170mg、0.45mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を氷浴下で加え、次に室温で2時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中性に中和し、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、120mgの2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-アミン(化合物1A)を得た。
【0222】
MS (ESI) M/Z: 276.1 [M+H]+.
【0223】
中間体1B
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)酢酸エチル
【0224】
【0225】
ステップA:エチル(Z)-3-(ピロリジン-1-イル)ブタ-2-エノアート(0.5g、2.7mmol)をトルエン(10mL)に溶解させ、トリフルオロピルビン酸メチル(0.4g、2.7mmol)を加え、反応溶液を40℃で6時間撹拌した。室温まで冷却させ、反応溶液を減圧濃縮した。得られた残留物をジクロロメタン(10mL)に溶解させ、5%の希塩酸(5mL)を加え、反応溶液を室温で一晩撹拌した。減圧濃縮し、残留物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中性に中和し、水相をジクロロメタン(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、700mgの6-エチル-1-メチル 2-ヒドロキシ-4-オキソ-2-(トリフルオロメチル)ヘキサンジオアート(1B-2)を得、この生成物を精製せずに次のステップの反応に直接に使用した。
【0226】
MS (ESI) M/Z: 308.9 [M+Na]+.
【0227】
ステップB:室温及び窒素ガス保護下で1B-2(540mg、1.9mmol)を氷酢酸(5mL)に溶解させ、98%のヒドラジン水和物(476mg、9.4mmol)を加え、反応溶液をマイクロ波で130℃まで加熱させて30分間反応させた。室温まで冷却させた後、反応溶液を減圧濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中性に中和し、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、240mgの2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)酢酸エチル(化合物1B)を得た。
【0228】
MS (ESI) M/Z: 249.0 [M-H]-.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.67 (s, 1H), 7.98 (s, 1H), 4.12 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 3.79 (s, 2H), 1.20 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
【0229】
中間体1C
2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン
【0230】
【0231】
ステップA:2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(10g、55mmol)及びN-Boc-ピペラジン(11g、60mmol)をN-メチルモルホリン(50mL)に溶解させ、炭酸カリウム(15g、0.11mol)を加え、反応溶液を80℃で3時間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液を水に注ぎ、十分に撹拌した後、析出した白色固体をろ過し、水で洗浄し、乾燥させて、15gのtert-ブチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1C-2)を得た。
【0232】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.53 (s, 2H), 3.96 - 3.88 (m, 4H), 3.56 - 3.49 (m, 4H), 1.49 (s, 9H).
【0233】
ステップB:tert-ブチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(10g、30mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(20mL)を室温で滴下し、滴下が終了した後、反応溶液を室温で2時間撹拌した。反応溶液を濃縮した後、水に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH8~9に調節し、析出した白色固体をろ過し、水で洗浄した後、乾燥させて、4.0gの2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(化合物1C)を得た。
【0234】
MS (ESI) M/Z: 232.6 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.47 (s, 2H), 3.93 - 3.83 (m, 4H), 2.98 - 2.89 (m, 4H).
【0235】
中間体1D
1-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン
【0236】
【0237】
2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりに2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジンを原料として使用し、製造方法は中間体1Cを参照した。
【0238】
MS (ESI) M/Z: 232.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 9.22 (brs, 2H), 8.46 (s, 1H), 7.88 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 3.85 (brs, 4H), 3.20 (brs, 4H).
【0239】
中間体1E
ピペラジン-1-イル(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メタノン
【0240】
【0241】
ステップA:室温で、5-(トリフルオロメチル)ピコリン酸(200mg、1.05mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、次に、上記の溶液に2-(7-アゾベンゾトリアゾール)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(600mg、1.58mmol)、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(234.7mg、1.26mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(407mg、3.15mmol)を加え、反応溶液を室温で2時間撹拌した。反応溶液を水(30mL)でクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次に洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、346mgのtert-ブチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピコリノイル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0242】
MS (ESI) M/Z: 304.0 [M+H] +.
【0243】
ステップB:室温で、tert-ブチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピコリノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート(346mg、0.96mmol)をジクロロメタン(6mL)に溶解させた。次に、トリフルオロ酢酸(3mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮して、250mgのピペラジン-1-イル(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)メタノンを得た。
【0244】
MS (ESI) M/Z: 260.1 [M+H]+.
【0245】
中間体1F
2-(2-(ピペラジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)プロパン-2-オール
【0246】
【0247】
ステップA:室温で、2-クロロピリミジン-5-カルボン酸(200mg、1.26mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させた。上記の溶液にtert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(234.6mg、1.26mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(244.3mg、1.89mmol)を加えた。反応溶液を室温で16時間撹拌し、減圧濃縮して、388mgの2-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ピリミジン-5-カルボン酸を得た。
【0248】
MS (ESI) M/Z: 253.1 [M+H-t-Bu]+.
【0249】
ステップB:室温で、2-(4-(tert-ブトキシカルボニル)ピペラジン-1-イル)ピリミジン-5-カルボン酸(1.94g、6.3mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(25mL)に溶解させた。次に、上記の溶液にO-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(2.88g、7.56mmol)、N-メチル-N-メトキシルアミン塩酸塩(738mg、7.56mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.44g、18.9mmol)を加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌し、水(100mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を水(100mL×2回)及び飽和食塩水(100mL)で順次に洗浄した。次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、800mgのtert-ブチル4-(5-(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0250】
MS (ESI) M/Z: 296.2 [M+H-t-Bu]+.
【0251】
ステップC:室温で、tert-ブチル4-(5-(メトキシ(メチル)カルバモイル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(700mg、1.99mmol)を無水テトラヒドロフラン(20mL)に溶解させた。窒素ガスで3回置換した後、氷水浴下で臭化メチルマグネシウム溶液(6ml、6mmol)を上記の溶液にゆっくりと滴下した。飽和塩化アンモニウム水溶液(30ml)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄した。次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、580mgのtert-ブチル4-(5-アセチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0252】
MS (ESI) M/Z: 251.2 [M+H-t-Bu]+.
【0253】
ステップD:室温で、tert-ブチル4-(5-アセチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(200mg、0.65mmol)を無水テトラヒドロフラン(5mL)に溶解させた。窒素ガスで3回置換した後、氷水浴下で臭化メチルマグネシウム溶液(1.95mL、1.95mmol)を上記の溶液にゆっくりと滴下した。反応溶液を室温で3時間攪拌し、飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄した。次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、100mgのtert-ブチル4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0254】
MS (ESI) M/Z: 323.2 [M+H]+.
【0255】
ステップE:室温で、tert-ブチル4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(100mg、0.31mmol)を1,4-ジオキサン(2mL)に溶解させた。次に、塩化水素・1,4-ジオキサン溶液(1mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で16時間撹拌し、減圧濃縮して、68.8mgの2-(2-(ピペラジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)プロパン-2-オールを得た。
【0256】
MS (ESI) M/Z: 205.1 [M+H-H2O]+.
【0257】
中間体1G
5-(トリフルオロメチル)-1’,2’,3’,6’-テトラヒドロ-2,4’-ビピリジン
【0258】
【0259】
ステップA:室温で、5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.0g、5.5mmol)、tert-ブチル4-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)-3,6-ジヒドロピリジン-1(2H)-カルボキシレート(2.2g、7.1mmol)、炭酸ナトリウム(1.16g、11.0mmol)を1,4-ジオキサン(30mL)及び水(3mL)に溶解させた。窒素ガスで15分間置換した後、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(402.0mg、0.55mmol)を加えた。窒素ガスで15分間置換した後、反応溶液を密閉チューブ内でマイクロ波で100℃で1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.68gのtert-ブチル5-(トリフルオロメチル)-3’,6’-ジヒドロ-[2,4’-ビピリジン]-1’(2’H)-カルボキシレートを得た。
【0260】
MS (ESI) M/Z: 273.1 [M+H-t-Bu]+.
【0261】
ステップB:室温で、tert-ブチル5-(トリフルオロメチル)-3’,6’-ジヒドロ-[2,4’-ビピリジン]-1’(2’H)-カルボキシレート(400mg、1.22mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させ、次に、トリフルオロ酢酸(1mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌し、減圧濃縮して、278mgの5-(トリフルオロメチル)-1’,2’,3’,6’-テトラヒドロ-2,4’-ビピリジンを得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0262】
MS (ESI) M/Z: 229.2 [M+H]+.
【0263】
中間体1H
2-(ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン
【0264】
【0265】
5-(トリフルオロメチル)-1’,2’,3’,6’-テトラヒドロ-2,4’-ビピリジン(200mg、0.87mmol)をメタノール(4mL)に溶解させた。次に、10%のパラジウム炭素(湿潤ベース)(20mg)を上記の溶液に加えた。反応系を水素ガスで3回置換した後、室温で1時間攪拌した。反応溶液を珪藻土でろ過し、ケーキをメタノール(10mL×3回)で洗浄し、減圧濃縮して、200mgの2-(ピペリジン-4-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリジンを得、粗生成物を次のステップの反応に直接に使用した。
【0266】
MS (ESI) M/Z: 231.2 [M+H]+.
【0267】
中間体1I
【0268】
【0269】
ステップA:5-ブロモ-2-クロロピリミジン(1.0g、5.1mmol)及びN-Boc-ピペラジン(1.06g、5.61mmol)をN-メチルモルホリン(5mL)に溶解させ、炭酸カリウム(1.4g、10.2mol)を加え、反応溶液を80℃で3時間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液を水に注ぎ、十分に撹拌した後、析出した白色固体をろ過し、水で洗浄した後、乾燥させて、1.7gのtert-ブチル4-(5-ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0270】
ステップB:窒素ガス保護下で、tert-ブチル4-(5-ブロモピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(300mg、0.87mmol)、シクロヘキセニルボロン酸(142mg、1.14mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(63mg、0.087mmol)及び炭酸セシウム(566mg、1.74mmol)を1,4-ジオキサン(20mL)に溶解させ、100℃まで加熱させて一晩撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、酢酸エチル(3×30mL)で抽出した。有機相を合わせ、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、200mgのtert-ブチル4-(5-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0271】
MS (ESI) M/Z: 345.3[M+H]+.
【0272】
ステップC:tert-ブチル4-(5-(シクロヘキサ-1-エン-1-イル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(100mg、0.28mmol)をエタノール(5mL)に溶解させた。10%のパラジウム炭素(湿潤ベース)(10mg)を上記の溶液に加えた。反応系を水素ガスで3回置換した後、室温で1時間攪拌した。反応溶液を珪藻土でろ過し、ケーキをメタノール(3×10mL)で洗浄し、得られた有機相を減圧濃縮して、100mgのtert-ブチル4-(5-シクロヘキシルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0273】
MS (ESI) M/Z: 347.3[M+H]+.
【0274】
ステップD:室温で、tert-ブチル4-(5-シクロヘキシルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(100mg、0.29mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させた。次にトリフルオロ酢酸(1mL)を上記の溶液に加え、反応溶液を室温で2時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して、71mgの5-シクロヘキシル-2-(ピペラジン-1-イル)ピリミジンを得た。
【0275】
MS (ESI) M/Z: 247.1 [M+H]+.
【0276】
中間体1J
【0277】
【0278】
室温で、tert-ブチル4-(5-アセチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(80mg、0.26mmol)を1,4-ジオキサン(1mL)に溶解させた。次に、塩酸・1,4-ジオキサン溶液(1mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮して、53.8mgの1-(2-(ピペラジン-1-イル)ピリミジン-5-イル)エタン-1-オン(中間体1J)を得た。
【0279】
MS (ESI) M/Z: 207.2 [M+H]+.
【0280】
中間体1K
(R)-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-2-イル)アセトニトリル
【0281】
【0282】
ステップA:tert-ブチル(S)-2-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート(117mg、0.54mmol)及び炭酸カリウム(76mg、0.54mmol)をN-メチルピロリドン(2mL)に溶解させた。これに2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(100mg、0.54mmol)を加え、反応溶液を80℃まで加熱させて2時間撹拌し、水(20mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(5mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を水(20mL)及び飽和食塩水(20mL)で順次に洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、140mgのtert-ブチル(S)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1K-2)を得た。
【0283】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (s, 2H), 4.78 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.69 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 4.45 - 4.35 (m, 1H), 4.06 (brs, 1H), 3.88 - 3.78 (m, 1H), 3.37 - 3.34 (m, 2H), 3.28 (dd, J = 13.5, 4.3 Hz, 1H), 3.19 - 3.05 (m, 2H), 1.42 (s, 9H).
【0284】
ステップB:室温で、tert-ブチル(S)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(200mg、0.55mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させた。次に、窒素ガス保護下でトリエチルアミン(167mg、1.65mmol)を上記の溶液に加え、次に氷水浴下でメタンスルホニルクロリド(95mg、0.83mmol)を上記の溶液にゆっくりと滴下した。反応溶液を室温で2時間攪拌し、水(30mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液をジクロロメタン(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄した。次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、200mgのtert-ブチル(S)-2-((メチルスルホニル)オキシ)メチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1K-3)を得た。
【0285】
MS (ESI) M/Z: 385.0 [M+H-t-Bu]+.
【0286】
ステップC:室温で、tert-ブチル(S)-2-((メチルスルホニル)オキシ)メチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(150mg、0.34mmol)を無水テトラヒドロフラン(80mL)に溶解させた。次に、シアン化トリメチルシリル(67.5mg、0.68mmol)及びフッ化テトラブチルアンモニウム(0.68mL、0.68mmol)を上記の溶液に加えた。反応溶液を80℃で16時間撹拌した。水(30mL)を加えてクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄した。次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、72mgのtert-ブチル(R)-2-(シアノメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1K-4)を得た。
【0287】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.74 (s, 2H), 4.61 - 4.49 (m, 3H), 3.97 - 3.87 (m, 1H), 3.35 - 3.33 (m, 1H), 3.10 - 3.03 (m, 1H), 2.92 - 2.82 (m, 1H), 2.79 - 2.71 (m, 1H), 2.03 - 1.95 (m, 1H), 1.44 (s, 9H).
【0288】
ステップD:室温で、tert-ブチル(R)-2-(シアノメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(72mg、0.19mmol)をジクロロメタン(3mL)に溶解させた。次に、トリフルオロ酢酸(0.6mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮して、54mgの(R)-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-2-イル)アセトニトリル(中間体1K)を得た。
【0289】
MS (ESI) M/Z: 272.1 [M+H]+.
【0290】
中間体1L
(S)-2-(3-(メトキシメチル)ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン
【0291】
【0292】
ステップA:化合物tert-ブチル(S)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(100mg、0.28mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、ヨードメタン(58.2mg、0.41mmol)を加え、次に氷浴冷却下で水素化ナトリウム(16.6mg、0.41mmol)を加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌し、反応溶液に水(20mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(5mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、100mgのtert-ブチル(S)-2-(メトキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(1L-2)を得た。
【0293】
MS (ESI) M/Z: 321.1 [M+H-t-Bu] +.
【0294】
ステップB:室温で、tert-ブチル(S)-2-(メトキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(100mg、0.26mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させた。次に、トリフルオロ酢酸(1mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で16時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮し、73mgの(S)-2-(3-(メトキシメチル)ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(中間体1L)を得た。
【0295】
MS (ESI) M/Z: 277.2 [M+H] +.
【0296】
実施例1
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-N-(2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)アセトアミド
【0297】
【0298】
ステップA:2-(6-オキシ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)酢酸エチル(100mg、0.4mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、2Mの水酸化ナトリウム溶液(0.2mL)を加え、反応溶液を室温で2時間撹拌した。反応溶液を希塩酸でpH3~4に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、81mgの2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)酢酸(1-1)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0299】
MS (ESI) M/Z: 222.9 [M+H]+.
【0300】
ステップB:室温で、2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)酢酸(81mg、0.36mmol)をジクロロメタン(5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。次に、2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-アミン(1A、100mg、0.36mmol)、HATU(205mg、0.54mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(140mg、1.1mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌した後、希塩酸でpHを中性に調節した後、水相をジクロロメタン(50mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、43mgの2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)-N-(2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)アセトアミド(化合物1)を得た。
【0301】
MS (ESI) M/Z: 478.1 [M-H]-.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.58 (s, 1H), 8.69 (s, 2H), 8.15 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 3.81 (brs, 4H), 3.56 (s, 2H), 3.23 (q, J = 6.2 Hz, 2H), 2.48 - 2.35 (m, 6H).
【0302】
実施例2
3-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)ベンズアミド
【0303】
【0304】
ステップA:3-シアノフェニル酢酸(1.0g、6.2mmol)を無水テトラヒドロフラン(50mL)に溶解させ、氷水浴下で水素化ホウ素ナトリウム(354mg、9.3mmol)をバッチで加えた後、三フッ化ホウ素エチルエーテル(1.3g、9.3mmol)を滴下し、滴下が終了した後、反応溶液を室温で3時間撹拌した。反応溶液を氷浴で冷却させ、希塩酸を滴下して反応系をクエンチングさせた後、室温で30分間撹拌し続け、水相を酢酸エチル(100mL×5回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮して、620mgの3-(2-ヒドロキシエチル)ベンゾニトリル(2-2)を得た。
【0305】
MS (ESI) M/Z: 146.1 [M-H]-.
【0306】
ステップB:3-(2-ヒドロキシエチル)ベンゾニトリル(500mg、3.4mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解させ、アクリル酸メチル(440mg、5.1mmol)及び炭酸セシウム(3.3g、10.2mmol)を加え、反応溶液を室温で一晩撹拌した。反応溶液に水を加えてクエンチングさせた後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、660mgのメチル3-(3-シアノフェネトキシ)プロパノエート(2-3)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0307】
MS (ESI) M/Z: 234.2 [M+H]+.
【0308】
ステップC:メチル3-(3-シアノフェネトキシ)プロパノエート(400mg、1.7mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解させ、1Mの水酸化ナトリウム水溶液(5mL、5mmol)を加え、反応溶液を50℃まで加熱させて一晩撹拌した。反応溶液を室温まで冷却させ、水に注ぎ、クエン酸でpH3~4に調節し、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮して、370mgの3-(3-カルバモイルフェニルエトキシ)プロピオン酸(2-4)を得た。
【0309】
MS (ESI) M/Z: 239.0 [M+H]+.
【0310】
ステップD:室温で、3-(3-カルバモイルフェニルエトキシ)プロピオン酸(300mg、1.2mmol)をジクロロメタン(5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(290mg、1.2mmol)、HATU(500mg、1.3mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(460mg、3.6mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。反応溶液を希塩酸でpH5~6に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、33.2mgの3-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)ベンズアミド(化合物2)を得た。
【0311】
MS (ESI) M/Z: 452.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.73 (s, 2H), 7.91 (s, 1H), 7.74 (s, 1H), 7.68 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.40 - 7.29 (m, 3H), 3.86 - 3.75 (m, 4H), 3.69 - 3.59 (m, 4H), 3.58 - 3.51 (m, 4H), 2.84 (t, J = 6.9 Hz, 2H), 2.61 (t, J = 6.6 Hz, 2H).
【0312】
実施例3
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0313】
【0314】
ステップA:窒素ガス保護下で、活性亜鉛粉末(0.8g、12mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(20mL)に加え、ブロモ酢酸tert-ブチル(1.5g、7.6mmol)を還流下で滴下し、開始後1時間還流を続けた。5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(300mg、1.2mmol)を上記の反応溶液に加え、触媒量のトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(Pd2(dba)3)及び2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル(X-Phos)を加えた。次に、反応溶液を一晩還流させて撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液に水を加えてクエンチングさせ、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、350mgのtert-ブチル2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセテート(3-2)を得た。
【0315】
MS (ESI) M/Z: 292.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.18 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.50 (s, 2H), 1.45 (s, 9H).
【0316】
ステップB:tert-ブチル2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセテート(200mg、0.7mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、水素化リチウムアルミニウム(60mg、1.5mmol)を加え、反応溶液を5時間加熱して還流させながら撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチングさせ、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、104mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エタン-1-オール(3-3)を得た。
【0317】
MS (ESI) M/Z: 221.9 [M+H]+.
【0318】
ステップC:2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エタン-1-オール(75mg、0.34mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、炭酸ビス(4-ニトロフェニル)(206mg、0.68mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(90mg、0.68mmol)を加え、反応溶液を80℃まで加熱させ、2時間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液に水を加えてクエンチングさせ、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、130mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(3-4)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0319】
MS (ESI) M/Z: 386.9 [M+H]+.
【0320】
ステップD:室温で、2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(130mg、0.34mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(80mg、0.34mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(90mg、0.68mmol)を加えた。反応溶液を80℃まで加熱させ、2時間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液に飽和塩化アンモニウム溶液を加えてクエンチングさせ、水相をジクロロメタン(50mL×2回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、205mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(3-5)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0321】
MS (ESI) M/Z: 480.2 [M+H]+.
【0322】
ステップE:室温で、2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(200mg、0.2mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。次に、ヨードトリメチルシラン(400mg、2mmol)を氷水浴下で上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。氷浴冷却下で、氷水で反応系をクエンチングさせ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH7~8に調節した後、ジクロロメタン(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、5.6mgの2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(化合物3)を得た。
【0323】
MS (ESI) M/Z: 466.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.90 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.86 - 3.76 (m, 4H), 3.48 - 3.41 (m, 4H), 2.73 (t, J = 6.2 Hz, 2H).
【0324】
実施例4
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)-N-(2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)アセトアミド
【0325】
【0326】
ステップA:tert-ブチル2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセテート(200mg、0.7mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、反応溶液を室温で1時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮して、160mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)酢酸(4-2)を得た。
【0327】
MS (ESI) M/Z: 235.7 [M+H]+.
【0328】
ステップB:2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)酢酸(160mg、0.69mmol)をジクロロメタン(5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、次に、2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチルアミン(190mg、0.69mmol)及びHATU(400mg、1.03mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(270mg、2.07mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。反応溶液に水を加えてクエンチングさせた後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、230mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-N-(2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)アセトアミド(4-3)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0329】
MS (ESI) M/Z: 493.1 [M+H]+.
【0330】
ステップC:室温で、2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-N-(2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)アセトアミド(200mg、0.4mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。次に、氷水浴冷却下で、ヨードトリメチルシラン(800mg、4mmol)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。氷浴下で注意深く氷水で反応系をクエンチングさせ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH7~8に調節した後、ジクロロメタン(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、23.2mgの2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)-N-(2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)アセトアミド(化合物4)を得た。
【0331】
MS (ESI) M/Z: 479.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.25 (s, 1H), 9.83 (s, 1H), 8.23 (s, 2H), 8.27 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.88 - 4.63 (m, 2H), 3.70 - 3.52 (m, 2H), 3.50 - 3.34 (m, 4H), 3.32 (s, 2H), 3.25 - 3.06 (m, 4H).
【0332】
実施例5
N-(2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)-2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)アセトアミド
【0333】
【0334】
ステップA:室温で、N-Boc-グリシン(160mg、0.86mmol)をジクロロメタン(5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(200mg、0.86mmol)及びHATU(490mg、1.29mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(350mg、2.58mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。反応溶液に水を加えてクエンチングさせ、水相をジクロロメタン(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、237mgのtert-ブチル2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチルカルバメート(5-2)を得た。
【0335】
MS (ESI) M/Z: 412.0 [M+Na]+.
【0336】
ステップB:tert-ブチル2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチルカルバメート(237mg、0.60mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を氷浴下で加え、次に室温で2時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中和し、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、200mgの2-アミノ-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(5-3)を得た。
【0337】
MS (ESI) M/Z: 290.2 [M+H]+.
【0338】
ステップC:室温で、2-(6-オキシ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)酢酸(150mg、0.59mmol)をジクロロメタン(5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。次に、2-アミノ-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(100mg、0.36mmol)及びHATU(205mg、0.54mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(140mg、1.1mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。希塩酸でpHを中性に調節した後、水相をジクロロメタン(50mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、43mgのN-(2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)-2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)アセトアミド(化合物5)を得た。
【0339】
MS (ESI) M/Z: 494.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.60 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 8.41 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 7.91 (s, 1H), 4.08 - 4.02 (m, 2H), 3.91 - 3.85 (m, 2H), 3.85 - 3.79 (m, 2H), 3.66 (s, 2H), 3.60 - 3.52 (m, 4H).
【0340】
実施例6
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)カルバメート
【0341】
【0342】
ステップA:室温で、2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(130mg、0.34mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチルアミン(95mg、0.34mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(90mg、0.68mmol)を加えた。反応溶液を80℃まで加熱させ、2時間撹拌した。室温まで冷却させた後、飽和塩化アンモニウム溶液を加えてクエンチングさせ、水相をジクロロメタン(50mL×2回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、60mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)カルバメート(6-2)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0343】
MS (ESI) M/Z: 523.0 [M+H]+.
【0344】
ステップB:室温で、2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)カルバメート(60mg、0.11mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。次に、ヨードトリメチルシラン(220mg、1.1mmol)を氷水浴下で上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。氷浴下で注意深く氷水で反応系をクエンチングさせ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH7~8に調節した後、ジクロロメタン(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、7mgの2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)カルバメート(化合物6)を得た。
【0345】
MS (ESI) M/Z: 509.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.69 (s, 2H), 7.87 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 7.08 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.50 - 4.44 (m, 2H), 4.11 - 4.05 (m, 2H), 3.85 - 3.76 (m, 4H), 3.15 - 3.06 (m, 4H), 2.46 - 2.41 (m, 4H).
【0346】
実施例7
(S)-5-(2-((2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0347】
【0348】
ステップA:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(500mg、2.0mmol)をL-プロリノール(5mL)に加え、塩化第一銅(100mg、1mmol)及び水酸化カリウム(224mg、4mmol)を加え、次に反応溶液をマイクロ波で100℃まで加熱させて2時間反応させた。室温まで冷却させた後、反応溶液に水を加えてクエンチングさせ、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、110mgの(S)-(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メタノール(7-2)を得た。
【0349】
MS (ESI) M/Z: 276.8 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.79 (s, 1H), 7.30 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.96 (s, 3H), 3.83 - 3.76 (m, 1H), 3.71 - 3.60 (m, 2H), 3.57 - 3.50 (m, 1H), 3.14 - 3.05 (m, 1H), 2.16 - 1.96 (m, 4H).
【0350】
ステップB:(S)-(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メタノール(80mg、0.29mmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解させ、氷浴下で60%の水素ナトリウム(23mg、0.58mmol)を加え、室温で30分間撹拌した後、ブロモ酢酸エチル(90mg、0.54mmol)を加え、反応溶液を室温で4時間撹拌した。反応溶液を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチングさせ、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、48mgの(S)-2-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)酢酸エチル(7-3)を得た。
【0351】
MS (ESI) M/Z: 362.8 [M+H]+.
【0352】
ステップC:(S)-2-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)酢酸エチル(48mg、0.13mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、2Mの水酸化ナトリウム溶液(0.1mL)を加え、反応溶液を室温で2時間撹拌した。希塩酸でpH2~3に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、55mgの(S)-2-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)酢酸(7-4)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0353】
ステップD:室温で、(S)-2-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)酢酸(55mg、0.13mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(30mg、0.13mmol)、HATU(72mg、0.19mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(52mg、0.40mmol)を加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチングさせ、水相をジクロロメタン(50mL×2回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、42mgの(S)-2-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(7-5)を得た。
【0354】
MS (ESI) M/Z: 548.9 [M+H]+.
【0355】
ステップE:
室温で、(S)-2-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(46mg、0.08mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。次に、ヨードトリメチルシラン(160mg、0.8mmol)を氷水浴下で上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。氷浴下で注意深く氷水で反応系をクエンチングさせ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH7~8に調節した後、ジクロロメタン(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取用シリカゲルプレートにより精製して、16.4mgの(S)-5-(2-((2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(化合物7)を得た。
【0356】
MS (ESI) M/Z: 534.8 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.50 (s, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.04 (s, 1H), 4.28 - 4.17 (m, 2H), 3.90 (brs, 4H), 3.82 - 3.75 (m, 1H), 3.73 - 3.63 (m, 2H), 3.56- 3.46 (m, 4H), 3.39 - 3.31 (m, 1H), 3.02 - 2.93 (m, 1H), 2.06 - 1.94 (m, 4H).
【0357】
実施例8
(R)-5-(2-((2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0358】
【0359】
L-プロリノールの代わりにD-プロリノールを溶媒として使用し、製造方法は実施例7を参照した。
【0360】
MS (ESI) M/Z: 535.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.50 (s, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 4.29 - 4.17 (m, 2H), 3.91 (brs, 4H), 3.83 - 3.77 (m, 1H), 3.74 - 3.63 (m, 2H), 3.56 - 3.44 (m, 4H), 3.41 - 3.33 (m, 1H), 3.04 - 2.94 (m, 1H), 2.08 - 1.93 (m, 4H).
【0361】
実施例9
(S)-5-(2-((3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0362】
【0363】
ステップA:(S)-(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メタノール(100mg、0.36mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、アクリル酸メチル(46mg、0.53mmol)及び炭酸セシウム(350mg、1.07mmol)を加え、反応溶液を50℃まで加熱させて5時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチングさせ、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、50mgのメチル(S)-3-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)プロパノエート(9-2)を得た。
【0364】
MS (ESI) M/Z: 363.9 [M+H]+.
【0365】
ステップB:メチル(S)-3-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)プロパノエート(50mg、0.14mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、2Mの水酸化ナトリウム溶液(0.1mL)を加え、反応溶液を室温で2時間撹拌した。希塩酸でpH2~3に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、50mgの(S)-3-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)プロピオン酸(9-3)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0366】
MS (ESI) M/Z: 347.2 [M-H]-.
【0367】
ステップC:室温で、(S)-3-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)プロピオン酸(50mg、0.14mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させ、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(35mg、0.14mmol)、HATU(80mg、0.21mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(90mg、0.68mmol)を加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチングさせ、水相をジクロロメタン(50mL×2回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、35mgの(S)-3-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロパン-1-オン(9-4)を得た。
【0368】
MS (ESI) M/Z: 563.3 [M+H]+.
【0369】
ステップD:室温で、(S)-3-((1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メトキシ)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロパン-1-オン(35mg、0.06mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。次に、ヨードトリメチルシラン(120mg、0.6mmol)を氷水浴下で上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。氷浴下で注意深く氷水で反応系をクエンチングさせ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH7~8に調節した後、ジクロロメタン(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、11mgの(S)-5-(2-((3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(化合物9)を得た。
【0370】
MS (ESI) M/Z: 549.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.51 (s, 2H), 8.01 (brs, 1H), 7.21 (brs, 1H), 3.98 - 3.78 (m, 6H), 3.78 - 3.66 (m, 3H), 3.59 - 3.38 (m, 5H), 3.12 - 3.01 (m, 1H), 2.71 - 2.54 (m, 2H), 2.13 - 1.97 (m, 3H), 1.92 - 1.83 (m, 1H).
【0371】
実施例10
(R)-5-(2-((3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0372】
【0373】
L-プロリノールの代わりにD-プロリノールを溶媒として使用し、製造方法は実施例9を参照した。
【0374】
MS (ESI) M/Z: 549.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.50 (s, 2H), 7.97 (s, 1H), 7.16 (s, 1H), 3.97 - 3.86 (m, 4H), 3.86 - 3.78 (m, 2H), 3.78 - 3.67 (m, 3H), 3.58 - 3.35 (m, 5H), 3.09 - 2.98 (m, 1H), 2.71 - 2.53 (m, 2H), 2.11 - 1.96 (m, 3H), 1.94 - 1.83 (m, 1H).
【0375】
実施例11
(S)-5-(3-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)ピロリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0376】
【0377】
L-プロリノールの代わりに(S)-3-ピロリジノールを溶媒として使用し、製造方法は実施例9を参照した。
【0378】
MS (ESI) M/Z: 535.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.49 (s, 2H), 7.52 (s, 1H), 6.93 (s, 1H), 4.24 (brs, 1H), 3.95 - 3.83 (m, 5H), 3.81 - 3.68 (m, 3H), 3.59 - 3.52 (m, 2H), 3.42 - 3.34 (m, 1H), 3.28 (q, J = 7.9 Hz, 1H), 3.22 - 3.14 (m, 2H), 2.73 - 2.61 (m, 2H), 2.23 - 2.11 (m, 2H).
【0379】
実施例12
(R)-5-(3-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)ピロリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0380】
【0381】
L-プロリノールの代わりに(R)-3-ピロリジノールを溶媒として使用し、製造方法は実施例9を参照した。
【0382】
MS (ESI) M/Z: 535.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 (s, 2H), 7.48 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 4.17 (s, 1H), 3.88 - 3.74 (m, 4H), 3.71 - 3.63 (m, 2H), 3.34 - 3.28 (m, 2H), 3.20 - 3.06 (m, 4H), 2.62 (t, J = 6.8 Hz, 2H), 2.12 1.89 (m, 4H).
【0383】
実施例13
1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)-2,3,4,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5(1H)-オン
【0384】
【0385】
ステップA:2-メチルニコチン酸メチル(2.0g、13.2mmol)を四塩化炭素(50mL)に溶解させ、N-ブロモスクシンイミド(7.1g、40mmol)及びアゾビスイソブチロニトリル(0.2g、1.3mmol)を加えた後、光照射下で90℃まで加熱させて一晩還流させた。室温まで冷却させた後、反応溶液をジクロロメタン(200mL)で希釈し、有機相を飽和食塩水(50mL×1回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、3.5gの2-(ジブロモメチル)ニコチン酸メチル(13-2)を得た。
【0386】
MS (ESI) M/Z: 309.9 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.90 (dd, J = 4.7, 1.7 Hz, 1H), 8.27 (dd, J = 8.0, 1.8 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.38 (dd, J = 8.0, 4.7 Hz, 1H), 3.99 (s, 3H).
【0387】
ステップB:2-(ジブロモメチル)ニコチン酸メチル(2.0g、6.5mmol)及びヒドラジン水和物(3.3g、65mmol)をn-ブタノール(20mL)に溶解させ、反応溶液を120℃まで加熱させて4時間反応させた。反応溶液を室温まで冷却させ、酢酸エチル(200mL)で希釈し、有機相をまず飽和食塩水(30mLx2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、0.9gのピリド[2,3-d]ピリダジン-5(6H)-オン(13-3)を得た。
【0388】
MS (ESI) M/Z: 148.1 [M+H]+.
【0389】
ステップC:氷浴下で、ピリド[2,3-d]ピリダジン-5(6H)-オン(0.5g、3.4mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、60%の水素ナトリウム(0.2g、5.1mmol)を加えた後に30分間撹拌し、2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.85g、5.1mmol)を滴下し、滴下が終了した後、室温で2時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機相を飽和食塩水(20mL×3回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、0.55gの6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-5(6H)-オン(13-4)を得た。
【0390】
MS (ESI) M/Z: 278.1 [M+H]+.
【0391】
ステップD:室温で、6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-5(6H)-オン(0.55g、2.0mmol)をメタノール(25mL)に溶解させ、触媒量のパラジウム炭素を加えた。次に、反応溶液を水素ガス雰囲気下で、室温で3時間撹拌し続けた。ろ過し、ろ液を減圧濃縮して、390mgの6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-2,3,4,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5(6H)-オン(13-5)を得た。
【0392】
MS (ESI) M/Z: 282.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 7.30 (s, 1H), 5.41 (s, 2H), 4.50 (s, 1H), 3.80 - 3.64 (m, 2H), 3.33 (t, J = 5.5 Hz, 2H), 2.58 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 1.95 - 1.85 (m, 2H), 1.03 - 0.90 (m, 2H), 0.02 (s, 9H).
【0393】
ステップE:6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-2,3,4,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5(6H)-オン(390mg、1.4mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、60%の水素ナトリウム(80mg、2.8mmol)を加えた後に30分間撹拌し、(2-ブロモエトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(400mg、1.7mmol)を加え、反応溶液を室温で2時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、0.8gの1-(2-(tert-ブチルジメチルシリル)エチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-2,3,4,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5(6H)-オン(13-6)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0394】
ステップF:上記の1-(2-(tert-ブチルジメチルシリル)エチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-2,3,4,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5(6H)-オン(0.4g、0.9mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、テトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物(430mg、1.4mmol)を加え、反応溶液を室温で1時間反応させた。酢酸エチル(100mL)で希釈し、有機相を飽和食塩水(20mL×3回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、0.3gの1-(2-ヒドロキシエチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-2,3,4,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5(6H)-オン(13-7)を得た。
【0395】
MS (ESI) M/Z: 326.0 [M+H]+.
【0396】
ステップG:1-(2-ヒドロキシエチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-2,3,4,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5(6H)-オン(300mg、0.9mmol)及びアクリル酸メチル(120mg、1.4mmol)をアセトニトリル(15mL)に溶解させ、炭酸セシウム(0.9g、2.8mmol)を加え、反応溶液を室温で一晩撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、220mgのメチル3-(2-(5-オキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-1(2H)-イル)エトキシ)プロパノエート(13-8)を得た。
【0397】
MS (ESI) M/Z: 412.2 [M+H]+.
【0398】
ステップH:メチル3-(2-(5-オキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-3,4,5,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-1(2H)-イル)エトキシ)プロパノエート(100mg、0.24mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を室温で滴下し、滴下が終了した後、室温で2時間撹拌し続けて反応させた。反応溶液を濃縮した後に水に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH8~9に調節し、ジクロロメタン(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、2Mの水酸化ナトリウム溶液(0.1mL)を加え、反応溶液を室温で2時間撹拌した。反応溶液を希塩酸でpH3~4に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、50mgの3-(2-(5-オキソ-3,4,5,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-1(2H)-イル)エトキシ)プロピオン酸(13-9)を得た。
【0399】
MS (ESI) M/Z: 268.1 [M+H]+.
【0400】
ステップI:室温で、3-(2-(5-オキソ-3,4,5,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-1(2H)-イル)エトキシ)プロピオン酸(50mg、0.18mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(43mg、0.18mmol)、HATU(71mg、0.18mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(77mg、0.6mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で1時間攪拌し続けた。反応系にジクロロメタン(50mL)を加えて希釈した後、有機相をまず飽和食塩水(10mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、13mgの1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)-2,3,4,6-テトラヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-5(1H)-オン(化合物13)を得た。
【0401】
MS (ESI) M/Z: 481.8 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.12 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.74 (s, 1H), 3.91 (brs, 2H), 3.88 - 3.74 (m, 4H), 3.65 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.54 (brs, 6H), 3.27 (brs, 2H), 2.57 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.33 (s, 2H), 1.81 - 1.68 (m, 2H).
【0402】
実施例14
3-((3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)メチル)イミダゾ[1,5-a]ピラジン-8(7H)-オン
【0403】
【0404】
ステップA:2-アミノ-3-クロロピラジン(1.0g、5.6mmol)をDMF(50mL)に懸濁させ、トリエチルアミン(1.9mL、13.9mmol)を加え、アセトキシアセチルクロリド(0.9g、6.7mmol)を氷浴下で滴下し、室温で2時間撹拌した。反応溶液をジクロロメタン(200mL)で希釈し、有機相を飽和硫酸水素カリウム溶液(50mL×1回)、飽和食塩水(50mL×1回)で順次に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.2gの2-((3-クロロピラジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-オキソエチルアセテート(14-2)を得た。
【0405】
MS (ESI) M/Z: 265.8 [M+Na]+.
【0406】
ステップB:2-((3-クロロピラジン-2-イル)メチル)アミノ)-2-オキソエチルアセテート(500mg、2.0mmol)をジオキサン(5mL)に溶解させ、オキシ塩化リン(0.42mL、4.5mmol)を加え、反応溶液を80℃まで加熱させて2時間反応させた。反応溶液を室温まで冷却させ、氷に注ぎ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH8~9に調節し、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、110mgの(8-クロロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル)酢酸メチル(14-3)を得た。
【0407】
MS (ESI) M/Z: 225.9 [M+H]+.
【0408】
ステップC:氷浴下で、(8-クロロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル)酢酸メチル(110mg、0.5mmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解させ、1Mの水酸化ナトリウム溶液(1mL、1.0mmol)を加えた後、室温で30分間撹拌した。反応溶液を1Nの希塩酸で中和し、酢酸エチル(50mL×2回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、100mgの(8-クロロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル)メタノール(14-4)を得た。
【0409】
MS (ESI) M/Z:183.5 [M+H]+.
【0410】
ステップD:室温で、(8-クロロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル)メタノール(280mg、1.5mmol)及びアクリル酸メチル(520mg、6.1mmol)をアセトニトリル(5mL)に溶解させ、炭酸セシウム(1.0g、3.0mmol)を加え、反応溶液を室温で5時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、120mgのメチル3-((8-クロロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル)メトキシ)プロパノエート(14-5)を得た。
【0411】
MS (ESI) M/Z: 269.7 [M+H]+.
【0412】
ステップE:メチル3-((8-クロロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル)メトキシ)プロパノエート(100mg、0.37mmol)をジオキサン(2mL)及び濃塩酸(2mL)に溶解させ、反応溶液を2時間還流させた。反応溶液を減圧濃縮して、100mgの3-((8-オキソ-7,8-ジヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル)メトキシ)プロピオン酸(14-6)を得た。次のステップの反応に直接に使用した。
【0413】
MS (ESI) M/Z: 236.0 [M-H]-.
【0414】
ステップF:室温で、3-((8-オキソ-7,8-ジヒドロイミダゾ[1,5-a]ピラジン-3-イル)メトキシ)プロピオン酸(80mg、0.33mmol)をジクロロメタン(10mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(80mg、0.33mmol)及びHATU(200mg、0.50mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(130mg、1.0mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で1時間攪拌し続けた。反応系にジクロロメタン(100mL)を加えて希釈した後、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、9mgの3-((3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)メチル)イミダゾ[1,5-a]ピラジン-8(7H)-オン(化合物14)を得た。
【0415】
MS (ESI) M/Z: 474.2 [M+Na]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.56 (brs, 1H), 8.51 (s, 2H), 8.21 (brs, 1H), 7.28 (s, 1H), 6.88 (brs, 1H), 5.08 (s, 2H), 4.04 - 3.83 (m, 6H), 3.74 (brs, 2H), 3.60 (brs, 2H), 2.78 (brs, 2H).
【0416】
実施例15
5-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)イソキノリン-1(2H)-オン
【0417】
【0418】
ステップA:5-ブロモイソキノリン(5.0g、24mmol)をジクロロメタン(50mL)に溶解させ、3-クロロ過安息香酸(6.2g、36mmol)を氷水浴下でバッチで加え、室温で一晩撹拌した。反応溶液をろ過し、ケーキをジクロロメタン(50mL×2回)で洗浄して、5gの5-ブロモイソキノリン2-オキシド(15-2)を得た。
【0419】
MS (ESI) M/Z: 223.4 [M+H]+.
【0420】
ステップB:5-ブロモイソキノリン2-オキシド(5.0g、22.5mmol)を水(50mL)に懸濁し、メタンスルホニルクロリド(3mL)を滴下し、反応溶液を室温で一晩撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中性に中和し、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.9gの5-ブロモイソキノリン-1(2H)-オン(15-3)を得た。
【0421】
MS (ESI) M/Z: 224.0 [M+H]+.
【0422】
ステップC:5-ブロモイソキノリン-1(2H)-オン(1.5g、6.7mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、60%の水素ナトリウム(0.4g、10mmol)を加えた後、室温で30分間撹拌し、(2-ブロモエトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(1.68g、10mmol)を滴下し、反応溶液を室温で4時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.5gの5-ブロモ-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)イソキノリン-1(2H)-オン(15-4)を得た。
【0423】
MS (ESI) M/Z: 377.9 [M+Na]+.
【0424】
ステップD:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに5-ブロモ-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)イソキノリン-1(2H)-オンを原料として使用し、製造方法は3-2を参照して、tert-ブチル2-(1-オキソ-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)アセテート(15-5)を得た。
【0425】
MS (ESI) M/Z: 412.1 [M+Na]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.39 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 6.7 Hz, 1H), 7.44 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.23 (s, 1H), 6.65 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.43 (s, 2H), 3.79 (s, 2H), 3.69 - 3.60 (m, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.00 - 0.90 (m, 2H), -0.02 (s, 9H).
【0426】
ステップE:tert-ブチル2-(1-オキソ-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)アセテート(189mg、0.5mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、水素化リチウムアルミニウム(50mg、1.1mmol)を加え、反応溶液を5時間加熱して還流させながら撹拌した。室温まで冷却させ、反応溶液を水に注ぎ、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、75mgの5-(2-ヒドロキシエチル)-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)イソキノリン-1(2H)-オン(15-6)を得た。
【0427】
MS (ESI) M/Z: 320.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.32 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 7.40 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.21 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 6.71 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.40 (s, 2H), 3.92 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 3.67 - 3.59 (m, 2H), 3.14 (t, J = 6.7 Hz, 2H), 0.98 - 0.90 (m, 2H), -0.03 (s, 9H).
【0428】
ステップF:5-(2-ヒドロキシエチル)-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)イソキノリン-1(2H)-オン(75mg、0.24mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解させ、アクリル酸tert-ブチル(45mg、0.35mmol)及び炭酸セシウム(250mg、0.8mmol)を加え、反応溶液を80℃まで加熱させて一晩撹拌した。室温まで冷却させ、反応溶液に水を加えてクエンチングさせた後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、56mgのtert-ブチル3-(2-(1-オキソ-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)エトキシ)プロパノエート(15-7)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0429】
MS (ESI) M/Z: 448.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.34 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 7.1 Hz, 1H), 7.41 (t, J = 7.7 Hz, 1H), 7.24 - 7.20 (m, 1H), 6.70 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 5.43 (s, 2H), 3.69 (t, J = 6.6 Hz, 4H), 3.67 - 3.59 (m, 2H), 3.14 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.48 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.00 - 0.91 (m, 2H), -0.02 (s, 9H).
【0430】
ステップG:室温で、tert-ブチル3-(2-(1-オキソ-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)エトキシ)プロパノエート(56mg、125μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。減圧濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン(50mL)で希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中性に中和し、水相をジクロロメタン(50mL×2回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、50mgの3-(2-(1-オキソ-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)エトキシ)プロピオン酸(15-8)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0431】
MS (ESI) M/Z: 262.0 [M+H]+.
【0432】
ステップH:室温で、3-(2-(1-オキソ-1,2-ジヒドロイソキノリン-5-イル)エトキシ)プロピオン酸(50mg、0.19mmol)をジクロロメタン(5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(44mg、0.19mmol)、HATU(55mg、0.29mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(77mg、0.6mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。反応溶液を希塩酸でpH5~6に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、14mgの5-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)イソキノリン-1(2H)-オン(化合物15)を得た。
【0433】
MS (ESI) M/Z: 476.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 11.65 (brs, 1H), 8.51 (s, 2H), 8.33 (brs, 1H), 7.62 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.22 (brs, 1H), 6.91 (s, 1H), 3.97 - 3.84 (m, 4H), 3.82 - 3.73 (m, 2H), 3.75 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 3.70 (brs, 2H), 3.54 (brs, 2H), 3.25 - 3.12 (m 2H), 2.70 - 2.60 (m, 2H).
【0434】
実施例16
1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン
【0435】
【0436】
ステップA:エチル2-メチル-1H-ピロール-3-カルボキシレート(9.0g、58.5mmol)をトルエン(200mL)に溶解させ、氷水浴下でテトラブチルアンモニウムブロミド(1.88g、5.85mmol)及びp-トルエンスルホニルクロリド(16.7g、87.8mmol)を加え、次に10Mの水酸化ナトリウム溶液(58mL、0.58mol)を滴下し、室温で4時間撹拌した。反応溶液に水を加えてクエンチングさせ、水相を酢酸エチル(200mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、17gのエチル2-メチル-1-トシル-1H-ピロール-3-カルボキシレート(16-2)を得た。
【0437】
ステップB:エチル2-メチル-1-トシル-1H-ピロール-3-カルボキシレート(17.0g、55.4mmol)を氷酢酸(200mL)に懸濁させ、液体臭素(9.75g、60.9mmol)を滴下し、反応溶液を120℃で一晩撹拌した。室温まで冷却させ、大部分の氷酢酸を減圧濃縮した後、得られた残留物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中性に中和し、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、8gのエチル2-(ブロモメチル)-1-トシル-1H-ピロール-3-カルボキシレート(16-3)を得た。
【0438】
MS (ESI) M/Z: 386.0 [M+H]+.
【0439】
ステップC:エチル2-(ブロモメチル)-1-トシル-1H-ピロール-3-カルボキシレート(8.0g、20.7mmol)をエタノール(100mL)及び水(40mL)に溶解させ、98%のヒドラジン水和物(12.0mL、0.31mol)を加えた後、室温で30分間撹拌し、反応溶液を50℃で一晩撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、水相を酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.75gの1-トシル-1,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(16-4)を得た。
【0440】
MS (ESI) M/Z: 292.1 [M+H]+.
【0441】
ステップD:1-トシル-1,5,6,7-テトラヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(1.7g、5.8mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、IBX(3.4g、12.0mmol)を加え、反応溶液を室温で一晩撹拌した。IBXをろ過により除去し、ろ液をまず飽和食塩水(30mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、1.5gの1-トシル-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(16-5)を得た。
【0442】
MS (ESI) M/Z: 290.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.65 (s, 1H), 8.64 (s, 1H), 7.87 - 7.79 (m, 2H), 7.56 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 7.35 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.97 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 2.43 (s, 3H).
【0443】
ステップE:1-トシル-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(500mg、1.73mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、氷浴下で60%の水素化ナトリウム(80mg、1.9mmol)を加え、反応溶液を室温で30分間撹拌した。次に2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(0.32mg、1.9mmol)を滴下し、滴下が終了した後、反応溶液を室温で3時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、水相をクエン酸でpH6~7に調節し、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をテトラヒドロフラン(2mL)及び水(2mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(100mg、2.5mmol)を加え、反応溶液を室温で2時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、水相をクエン酸でpH5~6に酸性化させ、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、145mgの5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(16-6)を得た。
【0444】
MS (ESI) M/Z: 288.2 [M+Na]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.73 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.24 (s, 1H), 6.85 (s, 1H), 5.64 (s, 2H), 3.77 - 3.69 (m, 2H), 1.01 - 0.92 (m, 2H), -0.04 (s, 9H).
【0445】
ステップF:5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(100mg、0.38mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、氷浴下で60%の水素化ナトリウム(30mg、0.76mmol)を加え、反応溶液を室温で30分間撹拌した。次に(2-ブロモエトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(110mg、0.45mmol)を滴下し、滴下が終了した後、反応溶液を80℃で3時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、室温で30分間撹拌した。次に水相をクエン酸でpH6~7に中和し、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、100mgの1-(2-ヒドロキシエチル)-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(16-7)を得た。
【0446】
MS (ESI) M/Z: 310.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.13 (s, 1H), 7.09 - 7.04 (m, 1H), 6.64 - 6.58 (m, 1H), 5.51 - 5.48 (m, 2H), 4.24 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 3.98 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 3.74 - 3.59 (m, 2H), 0.98 - 0.87 (m, 2H), -0.04 (s, 9H).
【0447】
ステップG:1-(2-ヒドロキシエチル)-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(100mg、0.32mmol)をアセトニトリル(2mL)に溶解させ、アクリル酸tert-ブチル(62mg、0.49mmol)及び炭酸セシウム(320mg、1.0mmol)を加え、反応溶液を80℃まで加熱させて一晩撹拌した。反応溶液に水を加えてクエンチングさせた後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、45mgのtert-ブチル3-(2-(4-オキソ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)エトキシ)プロパノエート(16-8)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0448】
MS (ESI) M/Z: 438.1 [M+H]+.
【0449】
ステップH:室温で、tert-ブチル3-(2-(4-オキソ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)エトキシ)プロパノエート(45mg、103μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。減圧濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン(50mL)で希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中性に中和し、水相をジクロロメタン(50mL×2回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、50mgの3-(2-(4-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)エトキシ)プロピオン酸(16-9)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0450】
MS (ESI) M/Z: 252.1 [M+H]+.
【0451】
ステップI:室温で、3-(2-(4-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)エトキシ)プロピオン酸(50mg、0.18mmol)をジクロロメタン(5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(44mg、0.18mmol)、HATU(55mg、0.26mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(77mg、0.6mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。希塩酸でpH5~6に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、5mgの1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(化合物16)を得た。
【0452】
MS (ESI) M/Z: 466.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.15 (s, 1H), 8.51 (s, 2H), 8.13 (s, 1H), 7.12 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 4.34 - 4.25 (m, 2H), 3.89 (brs, 4H), 3.85 - 3.73 (m, 4H), 3.69 (brs, 2H), 3.49 (brs, 2H), 2.58 - 2.50 (m, 2H).
【0453】
実施例17
5-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0454】
【0455】
ステップA:室温及び窒素ガス保護下で、5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(2.56g、10mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(50mL)に溶解させ、-78℃まで冷却させ、n-ブチルリチウム(2.0mol/L、10mL、20mmol)を反応系に1滴ずつ加え、内部温度が-70℃以下に制御されるようにした。加えた後、反応系を-78℃で1時間撹拌し、次にホウ酸トリメチル(1.56g、15mmol)を反応系にゆっくりと加え、室温まで昇温させて1時間反応を続けた。反応溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)を加えて反応系をクエンチングさせ、酢酸エチル(100mL×3回)で抽出し、有機相を濃縮した。得られた残留物をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、0℃まで冷却させ、過酸化水素(30%、20mL)を反応系にゆっくりと加え、加えた後、室温まで昇温させて3時間反応を続けた。反応溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム(20mL)を加えて反応系をクエンチングさせ、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(100mL×3回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、920mgの6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-オール(17-2)を得た。
【0456】
MS (ESI) M/Z: 194.2 [M+H]+.
【0457】
ステップB:6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-オール(200mg、1.04mmol)をアセトニトリル(10mL)に溶解させ、アクリル酸メチル(891.8mg、10.4mmol)、炭酸セシウム(677.7mg、2.08mmol)を順次に加え、室温で4時間反応させた。酢酸エチル(100mL)を加え、水(50mL×3回)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、85mgのメチル3-((6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキシ)プロパノエート(17-3)を得た。
【0458】
MS (ESI) M/Z: 280.1 [M+H]+.
【0459】
ステップC:メチル3-((6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキシ)プロパノエート(85.0mg、0.30mmol)をメタノール(5mL)及び水(2mL)に溶解させ、水酸化リチウム(14.4mg、0.6mmol)を加え、反応溶液を室温で2時間反応させた。水(50mL)を加え、反応溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、水相をトリフルオロ酢酸でpH3~4に調節し、減圧濃縮して、3-((6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキシ)プロピオン酸のトリフルオロ酢酸塩の粗生成物(17-4)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0460】
MS (ESI) M/Z: 266.3 [M+H]+.
【0461】
ステップD:3-((6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキシ)プロピオン酸のトリフルオロ酢酸塩の粗生成物をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(92.7mg、0.3mmol)、HATU(114.1mg、0.3mmol)及びトリエチルアミン(242.9mg、2.4mmol)を順次に加え、加えた後、反応系を室温で1時間反応させた。反応溶液に酢酸エチル(100mL)を加え、水(50mL×3回)で洗浄し、有機相を濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、43mgの3-((6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキシ)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロパン-1-オン(17-5)を得た。
【0462】
MS (ESI) M/Z: 480.4 [M+H]+.
【0463】
ステップE:3-((6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)オキシ)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロパン-1-オン(43.2mg、0.09mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させ、0℃まで冷却させ、反応溶液に三臭化ホウ素(1mol/L、0.9mL、0.9mol)をゆっくりと加え、加えた後、室温まで昇温させて5時間反応させた。減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、14mgの5-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(化合物17)を得た。
【0464】
MS (ESI) M/Z: 466.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 12.03 (brs, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.75 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.15 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 3.90 - 3.81 (m, 4H), 3.62 - 3.59 (m, 4H), 2.82 (t, J = 6.2 Hz, 2H).
【0465】
実施例18
(R)-1-(1-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ-2-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン
【0466】
【0467】
ステップA:L-乳酸メチル(5g、48mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解させ、氷水浴下でトリエチルアミン(14.6g、145mmol)を加え、p-トルエンスルホニルクロリド(11g、58mmol)をバッチで加え、室温で2時間撹拌した。反応溶液を水に注ぎ、分離した。有機相をクエン酸水溶液(50mL)、飽和食塩水(50mL)で順次に洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、後で使用するためのメチル(S)-2-(p-トリルオキシ)プロパノエート(10g、無色透明液体)を得た。
【0468】
5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(150mg、0.57mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、氷浴下で60%の水素化ナトリウム(50mg、1.2mmol)を加え、反応溶液を室温で30分間撹拌した。次にメチル(S)-2-(p-トリルオキシ)プロパノエート(110mg、0.45mmol)を滴下し、滴下が終了した後、反応溶液を80℃で3時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却させ、水(10mL)に注ぎ、室温で30分間撹拌した。次に水相をクエン酸でpH6~7に中和し、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、250mgの(R)-2-(4-オキソ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)プロピオン酸(18-2)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0469】
MS (ESI) M/Z: 338.4 [M+H]+.
【0470】
ステップB:(R)-2-(4-オキソ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[3,2-d]ピリダジン-1-イル)プロピオン酸(250mg、0.57mmol)を無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解させ、氷水浴下で水素化ホウ素ナトリウム(45mg、1.2mmol)を加えて10分間撹拌し、三フッ化ホウ素エチルエーテル(85mg、0.6mmol)を滴下し、滴下が終了した後、50℃まで加熱させて2時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却させ、水を加えてクエンチングさせた後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、135mgの(R)-1-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(18-3)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0471】
MS (ESI) M/Z: 324.3 [M+H]+.
【0472】
ステップC:(R)-1-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(135mg、0.42mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解させ、アクリル酸tert-ブチル(80mg、0.63mmol)及び炭酸セシウム(410mg、1.2mmol)を加え、反応溶液をマイクロ波で90℃まで加熱させて30分間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液に水を加えてクエンチングさせ、次に酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、50mgのtert-ブチル(R)-3-(2-(4-オキソ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)プロポキシ)(18-4)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0473】
MS (ESI) M/Z: 452.2 [M+H]+.
【0474】
ステップD:室温で、tert-ブチル((R)-3-(2-(4-オキソ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)プロポキシ)(50mg、111μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌し続けた。減圧濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン(50mL)で希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中性に中和し、水相をジクロロメタン(50mL×2回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、50mgの(R)-3-(2-(4-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)プロポキシ)プロピオン酸(18-5)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0475】
MS (ESI) M/Z: 265.8 [M+H]+.
【0476】
ステップE:室温で、(R)-3-(2-(4-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)プロポキシ)プロピオン酸(50mg、0.18mmol)をジクロロメタン(5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(44mg、0.18mmol)、HATU(55mg、0.26mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(77mg、0.6mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌し続け、希塩酸でpH5~6に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、6mgの(R)-1-(1-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ-2-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(化合物18)を得た。
【0477】
MS (ESI) M/Z: 480.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 10.10 (brs, 1H), 8.51 (s, 2H), 8.15 (brs, 1H), 7.20 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 6.90 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.70 - 4.58 (m, 1H), 3.86 (q, J = 5.1 Hz, 4H), 3.83 - 3.75 (m, 2H), 3.70 - 3.60 (m, 4H), 3.47 - 3.41 (m, 2H), 2.55 - 2.41 (m, 2H), 1.58 (d, J = 7.0 Hz, 3H).
【0478】
実施例19
1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-オン
【0479】
【0480】
ステップA:4-クロロ-5-アザインドール(1.6g、10.5mmol)をメタノール(5mL)及びジオキサン(5mL)に溶解させ、ナトリウムメトキシド(2.8g、52.5mmol)を加え、次にマイクロ波で140℃まで加熱させて40分間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液に水を加えてクエンチングさせ、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、940mgの4-メトキシ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(19-2)を得た。
【0481】
MS (ESI) M/Z: 149.1 [M+H]+.
【0482】
ステップB:4-メトキシ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(200mg、1.35mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、氷浴下で60%の水素化ナトリウム(100mg、2.70mmol)を加え、反応溶液を室温で30分間撹拌した。次に(2-ブロモエトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(390mg、1.6mmol)を滴下し、滴下が終了した後、反応溶液を室温で一晩撹拌した。反応溶液を水(10mL)に注ぎ、室温で30分間撹拌した。次に水相をクエン酸でpH6~7に中和し、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、180mgの1-(2-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(19-3)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0483】
MS (ESI) M/Z: 307.4 [M+H]+.
【0484】
ステップC:1-(2-(tert-ブチルジメチルシリルオキシ)エチル)-4-メトキシ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(180mg、0.59mmol)を無水テトラヒドロフラン(5mL)に溶解させ、氷水浴下でテトラブチルアンモニウムフルオリド三水和物(280mg、0.88mmol)を加え、次に室温で2時間撹拌した。反応溶液に水を加えてクエンチングさせた後、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、180mgの2-(4-メトキシ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)エタン-1-オール(19-4)を得た。
【0485】
MS (ESI) M/Z: 192.9 [M+H]+.
【0486】
ステップD:2-(4-メトキシ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)エタン-1-オール(100mg、0.52mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解させ、アクリル酸メチル(67mg、0.78mmol)及び炭酸セシウム(500mg、1.56mmol)を加え、反応溶液を室温で一晩撹拌した。水を加えてクエンチングさせた後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、95mgのメチル3-(2-(4-メトキシ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)エトキシ)プロパノエート(19-5)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0487】
MS (ESI) M/Z: 279.1 [M+H]+.
【0488】
ステップE:室温で、メチル3-(2-(4-メトキシ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)エトキシ)プロパノエート(50mg、0.18μmol)を氷酢酸(2mL)に溶解させ、48%の臭化水素酸水溶液(3mL)を加えた。反応溶液を95℃まで加熱させ、一晩撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液を減圧濃縮した。得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、30mgの3-(2-(4-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)エトキシ)プロピオン酸(19-6)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【0489】
MS (ESI) M/Z: 251.1 [M+H]+.
【0490】
ステップF:室温で、3-(2-(4-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-1-イル)エトキシ)プロピオン酸(30mg、0.12mmol)をジクロロメタン(3mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(34mg、0.14mmol)、HATU(55mg、0.14mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(50mg、0.36mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌し続けた後、希塩酸でpH5~6に調節し、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、9mgの1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル))ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-オン(化合物19)を得た。
【0491】
MS (ESI) M/Z: 465.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 11.30 (s, 1H), 8.48 (s, 2H), 7.18 - 7.12 (m, 1H), 6.97 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 6.47 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 4.19 (t, J = 5.3 Hz, 2H), 3.89 - 3.83 (m, 4H), 3.80 - 3.72 (m, 4H), 3.71 - 3.64 (m, 2H), 3.51 - 3.43 (m, 2H), 2.52 (t, J = 6.4 Hz, 2H).
【0492】
実施例20
(R)-1-(1-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ-2-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-オン
【0493】
【0494】
5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(16-6)の代わりに4-メトキシ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(19-2)を原料として使用し、製造方法は実施例16及び実施例19を参照した。
【0495】
MS (ESI) M/Z: 479.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.73 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.21 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.00 - 6.91 (m, 1H), 6.54 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 4.68 - 4.58 (m, 1H), 3.84 - 3.72 (m, 4H), 3.72 - 3.55 (m, 4H), 3.55 - 3.42 (m, 4H), 1.37 (d, J = 6.8 Hz, 3H).
【0496】
実施例21
(S)-1-(1-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ-2-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-オン
【0497】
【0498】
5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(16-6)の代わりに4-メトキシ-1H-ピロロ[3,2-c]ピリジン(19-2)を原料として使用し、製造方法は実施例16及び実施例19を参照した。
【0499】
MS (ESI) M/Z: 479.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.73 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.21 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.01 - 6.93 (m, 1H), 6.54 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 6.49 (d, J = 3.1 Hz, 1H), 4.69 - 4.58 (m, 1H), 3.85 - 3.73 (m, 4H), 3.71 - 3.54 (m, 4H), 3.54 - 3.42 (m, 4H), 2.76 - 2.69 (m, 1H), 1.37 (d, J = 6.9 Hz, 3H).
【0500】
実施例22
1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン
【0501】
【0502】
ステップA:4,5-ジブロモピリダジン-3-オン(2.0g、7.9mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解させ、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(2.0g、15.8mmol)及びベンジルオキシエチルアミン(1.8g、11.8mmol)を加え、次にマイクロ波で125℃まで加熱させて40分間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液に水を加えてクエンチングさせ、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.2gの5-((2-(ベンジルオキシ)エチル)アミノ)-4-ブロモピリダジン-3(2H)-オン(22-2)を得た。
【0503】
MS (ESI) M/Z: 325.7 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.50 (s, 1H), 7.79 (s, 1H), 7.40 - 7.20 (m, 5H), 6.42 (s, 1H), 4.49 (s, 2H), 3.61 - 3.51 (m, 4H).
【0504】
ステップB:5-((2-(ベンジルオキシ)エチル)アミノ)-4-ブロモピリダジン-3(2H)-オン(1.0g、3.1mmol)を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、氷浴下で60%の水素化ナトリウム(250mg、6.2mmol)を加え、反応溶液を室温で30分間撹拌した。次に(2-ブロモエトキシ)(tert-ブチル)ジメチルシラン(1.0g、6.2mmol)を滴下し、滴下が終了した後、反応溶液を室温で3時間撹拌した。反応溶液を水(10mL)に注ぎ、室温で30分間撹拌した。次に水相をクエン酸でpH6~7に中和し、水相を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×2回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、320mgの5-((2-(ベンジルオキシ)エチル)アミノ)-4-ブロモ-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリダジン-3(2H)-オン(22-3)を得た。
【0505】
MS (ESI) M/Z: 455.9 [M+H]+.
【0506】
ステップC:5-((2-(ベンジルオキシ)エチル)アミノ)-4-ブロモ-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリダジン-3(2H)-オン(200mg、0.44mmol)を無水N,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させ、アクリル酸メチル(76mg、0.88mmol)、トリエチルアミン(89mg、0.88mmol)及びXphos-Pd(G2)(触媒量)を加え、窒素ガスにより酸素を置換して除去した後、マイクロ波で120℃まで加熱させて40分間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液に水を加えてクエンチングさせ、次に酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、170mgのメチル(E)-3-(5-((2-(ベンジルオキシ)エチル)アミノ)-3-オキソ-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)アクリレート(22-4)を得た。
【0507】
MS (ESI) M/Z: 460.3 [M+H]+.
【0508】
ステップD:メチル(E)-3-(5-((2-(ベンジルオキシ)エチル)アミノ)-3-オキソ-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)アクリレート(170mg、0.37mmol)をメタノール(5mL)に溶解させ、ナトリウムメトキシド(40mg、0.75mmol)を加え、次に70℃まで加熱させて2時間撹拌した。反応溶液に水を加えてクエンチングさせた後、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、120mgの1-(2-(ベンジルオキシ)エチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン(22-5)を得た。
【0509】
MS (ESI) M/Z: 428.3 [M+H]+.
【0510】
ステップE:1-(2-(ベンジルオキシ)エチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン(340mg、0.79mmol)をメタノール(10mL)に溶解させ、次にパラジウム炭素(触媒量)を加え、水素ガスで置換した後、室温で4~5時間撹拌した。反応溶液をろ過した後、減圧濃縮して、230mgの1-(2-ヒドロキシエチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン(22-6)を得た。
【0511】
MS (ESI) M/Z: 338.1 [M+H]+.
【0512】
ステップF:1-(2-ヒドロキシエチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン(180mg、0.54mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させ、アクリル酸メチル(230mg、2.67mmol)及び炭酸セシウム(525mg、1.60mmol)を加え、次に室温で一晩撹拌した。反応溶液に水を加えてクエンチングさせた後、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、56mgのメチル3-(2-(2,5-ジオキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5,6-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-1(2H)-イル)エトキシ)プロパノエート(22-7)を得た。
【0513】
MS (ESI) M/Z: 446.3 [M+Na]+.
【0514】
ステップG:メチル3-(2-(2,5-ジオキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5,6-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-1(2H)-イル)エトキシ)プロパノエート(56mg、0.13mmol)をメタノール(2mL)及び水(2mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(10mg、0.26mmol)を加え、次に室温で2時間撹拌した。反応溶液に水を加えてクエンチングさせた後、希塩酸でpH2~3に酸性化した後、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、38mgの3-(2-(2,5-ジオキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5,6-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-1(2H)-イル)エトキシ)プロピオン酸(22-8)を得、粗生成物を次のステップの反応に直接に使用した。
【0515】
ステップH:3-(2-(2,5-ジオキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5,6-ジヒドロピリド[3,2-d]ピリダジン-1(2H)-イル)エトキシ)プロピオン酸(36mg、88μmol)をジクロロメタン(3mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(23mg、97μmol)、HATU(100mg、97μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(50mg、0.36mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。反応溶液を希塩酸でpH5~6に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、80mgの1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン(22-9)を得、粗生成物を次のステップの反応に直接に使用した。
【0516】
MS (ESI) M/Z: 646.2 [M+Na]+.
【0517】
ステップI:室温で、1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリド[3,2-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン(80mg、88μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、次にトリフルオロ酢酸(1mL)を加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。減圧濃縮し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、5.5mgの1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン(化合物22)を得た。
【0518】
MS (ESI) M/Z: 494.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.06 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 8.39 (s, 1H), 8.01 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 9.5 Hz, 1H), 4.41 (t, J = 4.9 Hz, 2H), 3.83 - 3.73 (m, 4H), 3.67 (t, J = 5.0 Hz, 2H), 3.62 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.51 - 3.43 (m, 4H), 2.49 - 2.45 (m, 2H).
【0519】
実施例23
6-(2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)-4-(トリフルオロメチル)ピリダジン-3(2H)-オン
【0520】
【0521】
1Aの代わりに中間体1Cを使用し、製造方法は実施例1を参照した。
【0522】
MS (ESI) M/Z: 437.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 13.54 (s, 1H), 8.75 (s, 2H), 7.79 (s, 1H), 3.95 - 3.89 (m, 2H), 3.88 (s, 2H), 3.87 - 3.81 (m, 2H), 3.66 - 3.61 (m, 2H), 3.61 - 3.55 (m, 2H).
【0523】
実施例24
5-(2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0524】
【0525】
ステップA:tert-ブチル2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセテート(200mg、0.45mmol)を氷酢酸(2mL)及び水(2mL)に溶解させ、48%の臭化水素酸(1mL)を加え、次に100℃まで加熱させて2時間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液を減圧濃縮した。残留物を飽和炭酸水素ナトリウム溶液でpH4~5に中和し、水相を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、125mgの2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)酢酸(24-2)を得た。
【0526】
MS (ESI) M/Z: 221.8 [M+H]+。
【0527】
ステップB:2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)酢酸(24-2)及び2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(1C)を原料として使用し、製造方法は実施例1を参照した。
【0528】
MS (ESI) M/Z: 436.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.55 - 8.50 (m, 2H), 7.84 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.03 - 3.96 (m, 2H), 3.96 - 3.90 (m, 2H), 3.78 - 3.69 (m, 2H), 3.65 - 3.59 (m, 2H), 3.55 (s, 2H).
【0529】
実施例25
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロピル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0530】
【0531】
ステップA:tert-ブチル2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセテート(1.0g、3.43mmol)をトルエン(30mL)に溶解させ、パラホルムアルデヒド(463mg、5.15mmol)、炭酸カリウム(948.1mg、6.86mmol)及び硫酸水素テトラ-n-ブチルアンモニウム(116.4mg、0.34mmol)を順次に加えた。加えた後、反応系を80℃で原料が消失するまで0.5時間撹拌した。室温まで冷却させ、ろ過し、ケーキを酢酸エチル(50mL×3回)で洗浄し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、801mgのtert-ブチル2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アクリレート(25-2)を得た。
【0532】
MS (ESI) M/Z: 304.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.33 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.96 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 5.85 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 4.04 (s, 3H), 1.53 (s, 9H).
【0533】
ステップB:tert-ブチル2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アクリレート(801mg、2.64mmol)をメタノール(15mL)に溶解させ、Pd/C(80mg)を加え、水素ガスで3回置換し、室温で原料が消失するまで0.5時間反応させた。ろ過し、酢酸エチル(10mL×3回)で洗浄し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、403.1mgのtert-ブチル2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(25-3)を得た。
【0534】
MS (ESI) M/Z: 306.2 [M+H]+.
【0535】
ステップC:tert-ブチル2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパノエート(403.1mg、1.32mmol)及びテトラヒドロフラン(10mL)を、乾燥した窒素ガス置換の100mLの三口フラスコに加え、0℃まで冷却させ、反応系に水素化リチウムアルミニウムのテトラヒドロフラン溶液(1.2mL、2.5mol/L)をゆっくりと滴下し、滴下が終了した後、室温まで昇温させて1時間反応させた。反応系に酢酸エチル(50mL)を系に加え、0℃まで冷却させ、水(10mL)を反応系にゆっくりと滴下し、水相を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、161.6mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-1-オール(25-4)を得た。
【0536】
MS (ESI) M/Z: 236.2 [M+H]+.
【0537】
ステップD:2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-1-オール(161.6mg、0.69mmol)をDMF(10mL)に溶解させ、炭酸ビス(4-ニトロフェニル)(312.6mg、1.03mmol)、トリエチルアミン(138.6mg、1.37mmol)を順次に加え、原料が消失するまで反応系を室温で1時間反応させた。反応系に酢酸エチル(150mL)を加え、水(10mL×5回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、326.9mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロピル(4-ニトロフェニル)カーボネート(25-5)を得た。
【0538】
MS (ESI) M/Z: 401.0 [M+H]+.
【0539】
ステップE:2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロピル(4-ニトロフェニル)カーボネート(326.9mg、0.69mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解させ、三臭化ホウ素のジクロロメタン溶液(3.45mL、1mol/L)を室温でゆっくりと滴下し、滴下が終了した後、原料が消失するまで室温で3時間反応させた。反応系に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加えて反応系をクエンチングさせ、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出した。有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、187.2mgの2-(6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロピル(4-ニトロフェニル)カーボネート(25-6)を得た。
【0540】
MS (ESI) M/Z: 387.0 [M+H]+.
【0541】
ステップF:2-(6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロピル(4-ニトロフェニル)カーボネート(187.2mg、0.485mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(123.8mg、0.534mmol)を加え、原料が消失するまで室温で0.5時間反応させた。酢酸エチル(100mL)を加え、水(10mL×5回)で洗浄し、有機相を濃縮し、残留物を高速液体クロマトグラフィーにより分離して、182.1mgの2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロピル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(化合物25)を得た。
【0542】
MS (ESI) M/Z: 480.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.25 (s, 1H), 8.78 - 8.68 (m, 2H), 7.91 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.11 - 4.00 (m, 2H), 3.80 (brs, 4H), 3.49 - 3.39 (m, 4H), 3.04 - 2.93 (m, 1H), 1.19 (d, J = 7.1 Hz, 3H).
【0543】
実施例26と実施例27
(S)-2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロピル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
(R)-2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロピル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0544】
【0545】
化合物26:
化合物25をキラル分割し、分割条件下記の通りである:
キラルカラム:Daicel IG-3(25×250mm、10um)、温度:30℃、移動相:CO2/MeOH(0.2%メタノールアンモニア)=65/35、流速:100g/min、圧力:100bar、検出波長:214nm、サイクル時間:10min。保持時間:tR=0.987min、ee値:100%。絶対配置は不明であり、化合物27のエナンチオマーであった。
【0546】
MS (ESI) M/Z: 478.1 [M-H]-.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.24 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.91 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.13 - 3.99 (m, 2H), 3.80 (s, 4H), 3.47 - 3.40 (m, 4H), 3.04 - 2.93 (m, 1H), 1.19 (d, J = 7.1 Hz, 3H).
【0547】
化合物27:
化合物25をキラル分割し、分割条件下記の通りである:
キラルカラム:Daicel IG-3(25×250mm、10um)、温度:30℃、移動相:CO2/MeOH(0.2%メタノールアンモニア)=65/35、流速:100g/min、圧力:100bar、検出波長:214nm、サイクル時間:10min。保持時間:tR=1.718min、ee値:100%。絶対配置は不明であり、化合物26のエナンチオマーであった。
【0548】
MS (ESI) M/Z: 478.2 [M-H]-.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.24 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.88 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.14 - 4.02 (m, 2H), 3.80 (s, 4H), 3.45 - 3.40 (m, 4H), 3.04 - 2.93 (m, 1H), 1.19 (d, J = 7.1 Hz, 3H).
【0549】
実施例28
5-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロピル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0550】
【0551】
ステップA:三口フラスコに水素ナトリウム(15g、57.6mmol)を加え、窒素ガスで置換した後、氷浴下でN,N-ジメチルホルムアミド(100mL)を加え、次に氷浴下でベンジルアルコール(7.8g、72.1mmol)を上記の溶液にゆっくりと加え、この溶液を氷浴下で30分間撹拌し、5-ブロモ-2-クロロ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(15g、57.6mmol)のN,N-ジメチルホルムアミド(20mL)溶液を加え、反応系を室温で一晩撹拌した。水(200mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(80mL×2回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(60mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、化合物2-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(12.0g、白色固体、収率:62.6%)を得た。
【0552】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.62 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.36 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.46 - 7.30 (m, 5H), 5.50 (s, 2H).
【0553】
ステップB:窒素ガス保護下の密閉タンクで、化合物2-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(200mg、0.60mmol)、アクリル酸tert-ブチル(92mg、0.72mmol)、酢酸パラジウム(13mg、0.06mmol)、N,N-ジイソプロピルエチルアミン(154mg、1.2mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解させた。反応溶液を100℃まで加熱させて一晩撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液を減圧濃縮し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、142mgのtert-ブチル3-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アクリレート(28-3)を得た。
【0554】
MS (ESI) M/Z: 380.0 [M+H]+.
【0555】
ステップC:室温で、化合物tert-ブチル3-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アクリレート(142mg、0.37mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させた。次に、トリフルオロ酢酸(1mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。減圧濃縮して、86mgの化合物3-(6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アクリル酸(28-4)を得た。
【0556】
MS (ESI) M/Z: 234.0 [M+H]+.
【0557】
ステップD:室温で、化合物3-(6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アクリル酸(86mg、0.37mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(127mg、0.55mmol)、HATU(210mg、0.55mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(143mg、1.11mmol)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。反応溶液に水(20mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず水(10mL×3回)及び飽和食塩水(10mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、119mgの3-(6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロプ-2-エン-1-オン(28-5)を得た。
【0558】
MS (ESI) M/Z: 448.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.64 (s, 1H), 8.75 (s, 2H), 8.50 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 3.94 - 3.81 (m, 6H), 3.73 - 3.62 (m, 2H).
【0559】
ステップE:化合物3-(6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロプ-2-エン-1-オン(100mg、0.22mmol)をメタノール(3mL)に溶解させた。次に、10%のパラジウム炭素(湿潤ベース、20mg)を上記の溶液に加えた。反応系を水素ガスで3回置換した後、室温で1時間攪拌した。反応溶液を珪藻土でろ過し、ケーキをメタノール(10mL×3回)で洗浄し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、40mgの5-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロピル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(化合物28)を得た。
【0560】
MS (ESI) M/Z: 450.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.16 (s, 1H), 8.73 (d, J = 0.6 Hz, 2H), 7.92 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 3.91 - 3.70 (m, 4H), 3.63 - 3.48 (m, 4H), 2.64 (s, 4H).
【0561】
実施例29
(S)-(1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0562】
【0563】
ステップA:3口フラスコにヨウ化第一銅(28mg、0.15mmol)、L-プロリン(20mg、0.18mmol)、2-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.0g、3mmol)、(S)-ピロリジン-2-イルメタノール(364mg、1.8mmol)及びジメチルスルホキシド(10mL)を加え、窒素ガスで置換した後、90℃まで加熱させて2時間撹拌した。室温まで冷却させた後、水(200mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(80mL×2回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(60mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、200mgの(S)-(1-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メタノール(29-2)を得た。
【0564】
MS (ESI) M/Z: 353.0 [M+H]+.
【0565】
ステップB:(S)-(1-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メタノール(150mg、0.43mmol)、炭酸ビス(4-ニトロフェニル)(259mg、0.85mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(109mg、0.85mmol)をN,N-ジメチルアセトアミド溶液(5mL)に溶解させた。反応溶液を室温で3時間攪拌した。反応溶液に水(200mL)を加えてクエンチングさせ、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、(S)-(1-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(29-3)を得た。
【0566】
MS (ESI) M/Z: 518.0 [M+H]+.
【0567】
ステップC:室温で、(S)-(1-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(230mg、0.44mmol)をDMF(4mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(103mg、0.44mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(114mg、0.88mmol)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌した。反応溶液に水(20mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず水(10mL×3回)及び飽和食塩水(10mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、240mgの(S)-(1-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(29-4)を得た。
【0568】
ステップD:(S)-(1-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(100mg、0.16mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。次に、氷浴下で冷却させながら、トリフルオロ酢酸(0.5mL)を上記の溶液に加えた。室温で1時間攪拌した。炭酸水素ナトリウムでpH8~9に中和し、酢酸エチルで抽出し、有機相を合わせた。得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、51mgの(S)-(1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(化合物29)を得た。
【0569】
MS (ESI) M/Z: 521.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.82 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.71 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.11 (s, 1H), 4.16 - 4.03 (m, 1H), 3.93 - 3.71 (m, 6H), 3.45 (brs, 4H), 3.40 - 3.34 (m, 1H), 3.02 - 2.82 (m, 1H), 2.05 - 1.88 (m, 3H), 1.88 - 1.74 (m, 1H).
【0570】
実施例30
3-(トリフルオロメチル)-5-(3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボニル)ベンジル)ピリジン-2(1H)-オン
【0571】
【0572】
ステップA:活性亜鉛粉末(2.0g、30.7mmol)を三口フラスコに加え、窒素ガスで置換した後、テトラヒドロフラン(10mL)を加え、次にトリメチルクロロシラン(0.05mL)を上記の溶液にゆっくりと加え、溶液を室温で45分間撹拌し、3-(ブロモメチル)安息香酸メチル(4.4g、19.23mmol)を加え、反応系を75℃で1時間撹拌した後、使用のために室温まで冷却させた。
【0573】
別の三口フラスコに、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(137mg、0.15mmol)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピルビフェニル(86mg、0.18mmol)、2-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.0g、3mmol)をテトラヒドロフラン(10.5mL)に加え、窒素ガスで置換した後、上記の亜鉛試薬を滴下し、70℃まで加熱させて16時間撹拌した。室温まで冷却させ、水(200mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(80mL×2回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(60mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.1gの3-((6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)安息香酸メチル(30-2)を得た。
【0574】
MS (ESI) M/Z: 402.0 [M+H]+.
【0575】
ステップB:3-((6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)安息香酸メチル(900mg、2.2mmol)を水酸化リチウム(917mg、22mmol)の水/テトラヒドロフラン溶液(V/V=1/1、30mL)に溶解させた。反応溶液を50℃まで加熱させて一晩撹拌した。室温まで冷却させ、溶液をpH5~6に調節し、酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、480mgの3-((6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)安息香酸(30-3)を得た。
【0576】
MS (ESI) M/Z: 388.0 [M+H]+.
【0577】
ステップC:室温で、3-((6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)安息香酸(380mg、0.98mmol)をDMF(8mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(341mg、1.47mmol)、HATU(560mg、1.47mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(380mg、2.94mmol)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で16時間攪拌した。反応溶液に水(20mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず水(10mL×3回)及び飽和食塩水(10mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、480mgの(3-((6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)フェニル)(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)メタノン(30-4)を得た。
【0578】
MS (ESI) M/Z: 602.4 [M+H]+.
【0579】
ステップD:(3-((6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)メチル)フェニル)(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)メタノン(200mg、0.33mmol)をメタノール(8mL)に溶解させた。次に、10%の湿潤パラジウム炭素(176mg)を上記の溶液に加えた。反応系を水素ガスで3回置換した後、室温で1時間攪拌した。反応溶液を珪藻土でろ過し、ケーキをメタノール(10mL×3回)で洗浄し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、147mgの3-(トリフルオロメチル)-5-(3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボニル)ベンジル)ピリジン-2(1H)-オン(化合物30)を得た。
【0580】
MS (ESI) M/Z: 512.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.84 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.64 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.44 - 7.34 (m, 3H), 7.32 - 7.27 (m, 1H), 4.04 - 3.83 (m, 4H), 3.81 (s, 2H), 3.72 (brs, 2H), 3.43 (brs, 2H).
【0581】
実施例31
5-((3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロピル)アミノ)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0582】
【0583】
ステップA:窒素ガス保護下で、2-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(200mg、0.60mmol)、tertブチル3-アミノプロパノエート(130mg、0.9mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(55mg、0.06mmol)、2-ジシクロヘキシルホスフィノ-2,4,6-トリイソプロピルビフェニル(57mg、0.12mmol)、炭酸セシウム(390mg、1.2mmol)を1,4-ジオキサン(5mL)に溶解させた。反応溶液を110℃まで加熱させて一晩撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液を減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、117mgのtert-ブチル3-((6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アミノ)プロパノエート(31-2)を得た。
【0584】
MS (ESI) M/Z: 397.2 [M+H]+.
【0585】
ステップB:室温で、tert-ブチル3-((6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アミノ)プロパノエート(142mg、0.37mmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させた。次に、トリフルオロ酢酸(1mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮して、72mgの3-((6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アミノ)プロピオン酸(31-3)を得た。
【0586】
MS (ESI) M/Z: 251.0 [M+H]+.
【0587】
ステップC:室温で、3-((6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アミノ)プロピオン酸(72mg、0.29mmol)をDMF(1mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(100mg、0.43mmol)、HATU(165mg、0.43mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(112mg、0.87mmol)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌し、反応溶液に水(20mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず水(10mL×3回)及び飽和食塩水(10mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、20.6mgの5-((3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロピル)アミノ)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(化合物31)を得た。
【0588】
MS (ESI) M/Z: 465.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.68 (brs, 1H), 8.73 (d, J = 0.5 Hz, 2H), 7.60 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 6.90 (s, 1H), 5.11 - 4.90 (m, 1H), 3.95 - 3.72 (m, 4H), 3.62 - 3.50 (m, 4H), 3.20 - 3.07 (m, 2H), 2.64 - 2.55 (m, 2H).
【0589】
実施例32
N-(2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
【0590】
【0591】
ステップA:室温で、2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エタン-1-オール(640mg、2.9mmol)、ジフェニルホスホリルアジド(1.6g、5.8mmol)及び1,8-ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ-7-エン(1.32g、8.7mmol)をトルエン(8mL)に溶解させた。窒素ガスで置換した後、反応溶液を110℃まで加熱させて16時間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液を減圧濃縮した。混合溶液を酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を水(50mL)及び飽和食塩水(50mL)で順次に洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、550mgの5-(2-アジドエチル)-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(32-2)を得た。
【0592】
MS (ESI) M/Z: 247.1 [M+H]+.
【0593】
ステップB:室温で、5-(2-アジドエチル)-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(100mg、0.41mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解させた。これにトリフェニルホスフィン(214.8mg、0.82mmol)を加えた。反応溶液を室温で16時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮した。混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相を水(30mL)及び飽和食塩水(30mL)で順次に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、45mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エタン-1-アミン(32-3)を得た。
【0594】
MS (ESI) M/Z: 221.1 [M+H]+.
【0595】
ステップC:室温で、2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エタン-1-アミン(110mg、0.5mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させた。これに炭酸ビス(4-ニトロフェニル)(304.2mg、1.0mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(129.2mg、1.0mmol)を加えた。反応溶液を室温で16時間攪拌した。水(30mL)を加えてクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、120mgの4-ニトロフェニル(2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル)カルバメート(32-4)を得た。
【0596】
MS (ESI) M/Z: 386.0 [M+H]+.
【0597】
ステップD:室温で、4-ニトロフェニル(2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル)カルバメート(120mg、0.31mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。これに2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(143.8mg、0.62mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(120.2mg、0.93mmol)を加えた。反応溶液を室温で16時間攪拌した。水(30mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、140mgのN-(2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド(32-5)を得た。
【0598】
MS (ESI) M/Z: 479.0 [M+H]+.
【0599】
ステップE:N-(2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド(90mg、0.19mmol)をメタノール(5mL)に溶解させた。次に、ヨードトリメチルシラン(152.0mg、0.76mmol)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で16時間攪拌した。水(10mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相を飽和硫酸ナトリウム水溶液(30mL×2回)及び飽和食塩水(30mL)で順次に洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、57mgのN-(2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド(化合物32)を得た。
【0600】
MS (ESI) M/Z: 465.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.04 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.79 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.46 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.64 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 3.84 - 3.71 (m, 4H), 3.39 - 3.36 (m, 4H), 3.21 (q, J = 6.4 Hz, 2H), 2.57 - 2.52 (m, 2H).
【0601】
実施例33
1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0602】
【0603】
ステップA:2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)酢酸(1.1g、4.68mmol)、ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(428mg、7.02mmol)、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミド塩酸塩(983mg、5.14mmol)、1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(695mg、5.14mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解させた。次に、N-メチルモルホリン(1.41g、14.0mmol)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で5時間攪拌した。水(50mL)を加え、混合溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(40mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.3gのN-メトキシ-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-N-メチルアセトアミド(33-2)を得た。
【0604】
MS (ESI) M/Z: 279.0 [M+H] +.
【0605】
ステップB:N-メトキシ-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-N-メチルアセトアミド(1.1g、3.95mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させた。次に、氷浴下で冷却させながら、メチルグリニャール試薬(11.8mL、11.8mmol)を上記の溶液に加えた。氷浴下で2時間撹拌した。飽和塩化アンモニウム(50mL)を加えてクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(40mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、900mgの1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オン(33-3)を得た。
【0606】
MS (ESI) M/Z: 234.0 [M+H] +.
【0607】
ステップC:1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オン(800mg、3.4mmol)をメタノール(10mL)に溶解させた。次に、氷浴で冷却しながら水素化ホウ素ナトリウム(194mg、5.1mmol)を上記の溶液に加えた。室温で3時間攪拌した。飽和炭酸水素ナトリウム(50mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(40mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、800mgの1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オール(33-4)を得た。
【0608】
MS (ESI) M/Z: 236.0 [M+H] +.
【0609】
ステップD:室温で、1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オール(760mg、3.23mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させた。これに炭酸ビス(4-ニトロフェニル)(1.96g、6.46mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(834mg、6.46mmol)を加えた。反応溶液を室温で6時間攪拌した。水(30mL)を加えて反応系をクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1gの1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(33-5)を得た。
【0610】
MS (ESI) M/Z: 401.0 [M+H] +.
【0611】
ステップE:1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(1g、2.5mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解させた。次に、ヨードトリメチルシラン(1mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌した。水(30mL)を加えてクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、900mgの1-(6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(33-6)を得た。
【0612】
MS (ESI) M/Z: 387.0 [M+H] +.
【0613】
ステップF:室温で、1-(6-ヒドロキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(600mg、1.55mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解させた。これに2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(360mg、1.5mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(400mg、3.05mmol)を加えた。反応溶液を室温で16時間攪拌した。水(30mL)を加えてクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、600mgの1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(化合物33)を得た。
【0614】
MS (ESI) M/Z: 480.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.56 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 4.96 - 4.73 (m, 1H), 3.89 (brs, 2H), 3.69 (brs, 2H), 3.44 (brs, 4H), 2.74 - 2.67 (m, 1H), 2.65 - 2.56 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0615】
実施例34と実施例35
(R)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0616】
【0617】
化合物33をキラルクロマトグラフィーカラム(分離カラム:OD-H(250mm×30mm、5um)により分離して得られた、移動相:CO2:(0.1%のアンモニア水のエタノール溶液)=60:40、流速:50mL/min、圧力:100bar、検出波長:220nM。
【0618】
化合物34:
分析条件:OD-H(0.46cm I.D.×5cm L)、CO2:(0.05%のジエチルアミンエタノール溶液)=70:30、流速:2.5mL/min、検出波長:254nM、保持時間:1.132min、ee:100%、絶対配置は不明であり、化合物35のエナンチオマーであった。
【0619】
MS (ESI) M/Z: 480.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.92 - 4.73 (m, 1H), 3.89 (brs, 2H), 3.69 (brs, 2H), 3.44 (s, 4H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.65 - 2.57 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0620】
化合物35:
分析条件:OD-H(0.46cm I.D.×5cm L)、CO2:(0.05%のジエチルアミンエタノール溶液)=70:30、流速:2.5mL/min、検出波長:254nM、保持時間:1.709min、ee:100%、絶対配置は不明であり、化合物34のエナンチオマーであった。
【0621】
MS (ESI) M/Z: 480.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.71 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.90 - 4.74 (m, 1H), 3.89 (brs, 2H), 3.69 (brs, 2H), 3.44 (s, 4H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.65 - 2.56 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0622】
実施例36
(R)-(1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0623】
【0624】
(S)-ピロリジン-2-イルメタノールの代わりに(R)-ピロリジン-2-イルメタノールを原料として使用し、製造方法は実施例29を参照した。
【0625】
MS (ESI) M/Z:521.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.82 (brs, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.71 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.11 (s, 1H), 4.12 - 4.02 (m, 1H), 3.90 - 3.74 (m, 6H), 3.45 (brs, 4H), 3.40 - 3.33 (m, 1H), 2.95 - 2.86 (m, 1H), 2.01 - 1.88 (m, 3H), 1.87 - 1.77 (m, 1H).
【0626】
実施例37と実施例38
5-(4-オキソ-4-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブチル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(実施例37)
5-(4-オキソ-4-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブタン-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(実施例38)
【0627】
【0628】
ステップA:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(2.56g、10mmol)、アクリル酸メチル(1.722g、20mmol)、酢酸パラジウム(112.3mg、0.5mmol)、トリフェニルホスフィン(157.4mg、0.6mmol)及びトリエチルアミン(2.024g、20mmol)を1,4-ジオキサン(50mL)に溶解させ、チューブを密閉し、110℃まで加熱させて一晩反応させた。反応系に1Nの塩酸を加えてpH5~6に調節し、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、905mgの4-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ブタ-3-エン酸(37-2)と3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ブタ-3-エン酸(38-1)との混合物を得た。
【0629】
MS (ESI) M/Z: 262.2 [M+H]+.
【0630】
ステップB:4-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ブタ-3-エン酸と3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ブタ-3-エン酸との混合物(905mg、3.46mmol)をメタノール(15mL)に溶解させ、Pd/C(90mg)を加え、H2で3回置換し、室温で2時間反応させた。ろ過し、ケーキを酢酸エチル(10mL×3回)で洗浄し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、220mgの4-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ブタン酸(37-3)と3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ブタン酸(38-2)との混合物を得た。
【0631】
MS (ESI) M/Z: 264.0 [M+H]+.
【0632】
ステップC:室温で、4-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ブタン酸と3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ブタン酸との混合物(220mg、0.83mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、次に2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(194.0mg、0.84mmol)、HATU(319.4mg、0.84mmol)及びトリエチルアミン(429.7mg、4.2mmol)を上記の溶液に加え、室温で0.5時間反応させた。反応系に酢酸エチル(100mL)を加え、水(10mL×5回)で洗浄し、有機相を濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、200mgの4-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブタノン(37-4)及び100mgの3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブタノン(38-3)をそれぞれ得た。
【0633】
MS (ESI) M/Z: 478.2 [M+H]+.
【0634】
化合物37-4:
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.51 (s, 2H), 8.14 (s, 1H), 7.71 (s, 1H), 4.02 (s, 3H), 3.92 (brs, 4H), 3.72 (brs, 2H), 3.52 (brs, 2H), 2.73 - 2.65 (m, 2H), 2.40 (t, J = 7.2 Hz, 2H), 2.05 - 1.94 (m, 2H).
【0635】
化合物38-3:
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.51 (s, 2H), 8.24 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.97 - 3.87 (m, 2H), 3.87 - 3.76 (m, 2H), 3.70 - 3.64 (m, 2H), 3.57 - 3.41 (m, 3H), 2.63 (d, J = 7.0 Hz, 2H), 1.36 (d, J = 7.0 Hz, 3H).
【0636】
ステップD:4-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブタノン(100mg、0.21mmol)及び3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブタノン(100mg、0.21mmol)をそれぞれ1,4-ジオキサン(5mL)に溶解させ、室温でそれぞれ三臭化ホウ素(3.45mL、1mol/L)をゆっくりと滴下し、滴下が終了した後、室温で3時間反応させた。反応系に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)をそれぞれ加えて反応系をクエンチングさせ、酢酸エチル(50mL×3回)でそれぞれ抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製し、減圧凍結乾燥させて、17.8mgの5-(4-オキソ-4-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブチル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(化合物37)及び36.1mgの5-(4-オキソ-4-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)ブタン-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(化合物38)をそれぞれ得た。
【0637】
化合物37:
MS (ESI) M/Z: 464.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.16 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 3.89 - 3.84 (m, 2H), 3.84 - 3.77 (m, 2H), 3.60 - 3.51 (m, 4H), 2.42 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 2.36 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 1.80 - 1.69 (m, 2H).
【0638】
化合物38:
MS (ESI) M/Z: 464.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.73 (s, 2H), 7.93 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 3.94 - 3.68 (m, 4H), 3.63 - 3.46 (m, 4H), 3.08 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 2.64 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 1.17 (d, J = 6.9 Hz, 3H).
【0639】
実施例39
5-((1R,2S)-2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)シクロペンチル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0640】
【0641】
ステップA:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(3.85g、15mmol)及びテトラヒドロフラン(50mL)を、乾燥させた100mLの三口フラスコに加え、-78℃まで冷却させ、n-ブチルリチウム(9.4mL、15mmol)を反応系にゆっくりと滴下し、滴下が終了した後、1時間撹拌し、次に三フッ化ホウ素エチルエーテル(11.25mL、11.2mmol)及びシクロペンテンオキシド(736.5mg、7.5mmol)を加え、-78℃で1時間反応を続けた。反応系に水(10mL)を加えて反応系をクエンチングさせ、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.03gの(1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンタン-1-オール(39-1)を得た。
【0642】
MS (ESI) M/Z: 262.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.20 (s, 1H), 7.75 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.10 (q, J = 7.3 Hz, 1H), 4.02 - 3.99 (m, 3H), 2.92 - 2.83 (m, 1H), 2.22 - 2.06 (m, 2H), 1.96 - 1.75 (m, 3H), 1.75 - 1.62 (m, 2H).
【0643】
ステップB:(1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンタン-1-オール(261mg、1mmol)及びアクリル酸メチル(860mg、10mmol)を乾燥テトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、次に水素化ナトリウム(60%、80mg、2mmol)を加え、室温で4時間反応させた。反応系に水(10mL)を加えて反応系をクエンチングさせ、酢酸エチル(15mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、138.2mgのメチル3-(1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル)オキシプロパノエート(39-2)を得た。
【0644】
MS (ESI) M/Z: 348.2 [M+H]+.
【0645】
ステップC:室温で、メチル3-(1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル)オキシプロパノエート(130mg、0.375mmol)をメタノール(2mL)及び水(1mL)に加え、水酸化リチウム(18mg、0.75mmol)を加え、室温で2時間反応させた。水(15mL)を加え、酢酸エチル(15mL×3回)で抽出し、水相に1Nの塩酸を加えてpH5~6に調節し、酢酸エチル(15mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物の3-((1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル)オキシ)プロピオン酸(39-3)を次のステップの反応に直接に使用した。
【0646】
MS (ESI) M/Z: 334.4 [M+H]+.
【0647】
ステップD:室温で、3-((1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル)オキシ)プロピオン酸をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、次に2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(96mg、0.413mmol)、HATU(157mg、0.413mmol)及びトリエチルアミン(191.8mg、1.875mmol)を上記の溶液に加え、室温で0.5時間反応させた。反応系に酢酸エチル(100mL)を加え、水(10mL×5回)で洗浄し、有機相を濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、159.8mgの3-((1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル)オキシ)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロパン-1-オン(39-4)を得た。
【0648】
MS (ESI) M/Z: 548.2 [M+H]+.
【0649】
ステップE:3-((1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル)オキシ)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロパン-1-オン(159.8mg、0.292mmol)を乾燥ジクロロメタンに溶解させ、次にヨードトリメチルシラン(116.8mg、0.59mmol)をゆっくりと滴下し、室温で2時間反応させ、飽和チオ硫酸ナトリウム(1mL)を加えて反応系をクエンチングさせ、酢酸エチル(15mL×3回)で抽出し、有機相を濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、116.2mgの5-((1R,2S)-2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)シクロペンチル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(化合物39)を得た。
【0650】
MS (ESI) M/Z: 534.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.20 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.51 (s, 1H), 3.86 - 3.74 (m, 5H), 3.68 - 3.58 (m, 1H), 3.59 - 3.50 (m, 5H), 2.82 - 2.70 (m, 1H), 2.58 - 2.52 (m, 2H), 2.03 - 1.89 (m, 2H), 1.72 - 1.62 (m, 2H), 1.61 - 1.42 (m, 2H).
【0651】
実施例40
5-(4-フルオロ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボニル)ベンジル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0652】
【0653】
2-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、5-(ブロモメチル)-2-フルオロ安息香酸メチルを原料として使用し、製造方法は実施例30を参照した。
【0654】
MS (ESI) M/Z: 530.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.25 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.1Hz, 1H), 7.64 (s, 1H), 7.44 - 7.38 (m, 1H), 7.37 (dd, J = 6.5, 2.1Hz, 1H), 7.26 (t, J = 9.0Hz, 1H), 3.98 - 3.89 (m, 2H), 3.86 - 3.80 (m, 2H), 3.78 (s, 2H), 3.77 - 3.71 (m, 2H), 3.38 - 3.33 (m, 2H).
【0655】
実施例41
(1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)シクロプロピル)メチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0656】
【0657】
ステップA:tert-ブチル2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセテート(500mg、1.71mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(7mL)に溶解させた。氷浴下で水素ナトリウム(200.5mg、5.1mmol)を上記の溶液に加え、加えた後に15分間撹拌し続け、1,2-ジブロモエタン(317.9mg、1.7mmol)を加え、室温に戻せて1.5時間撹拌した。水及び酢酸エチル(20mL)を加えた。有機相を分離して合わせ、有機相を飽和食塩水(40mL×1回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、220mgのtert-ブチル1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロプロパン-1-カルボキシレート(41-1)を得た。
【0658】
MS (ESI) M/Z:318.3 [M+H]+.
【0659】
ステップB:tert-ブチル1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロプロパン-1-カルボキシレート(220mg、0.75mmol)をテトラヒドロフラン溶液(5mL)に溶解させ、水素化アルミニウムリチウムのテトラヒドロフラン溶液(2.5mol/L、0.45mL、1.1mmol)を氷浴下で加え、加えた後に氷浴下で1.5時間撹拌し続けた。反応溶液に泡が発生しなくなるまで硫酸ナトリウム十水和物を氷浴下でゆっくりと加えた。珪藻土でろ過した後、ろ液を酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(40mL×1回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、100mgの(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)メタノール(41-2)を得た。
【0660】
MS (ESI) M/Z: 248.1 [M+H]+.
【0661】
ステップC:室温で、(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)メタノール(100mg、0.4mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、炭酸ビス(4-ニトロフェニル)(184mg、0.6mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(129mg、1.0mmol)を加え、反応溶液を室温で6時間撹拌した。水(30mL)を加えてクエンチングさせ、酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、100mgのメチル(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)2-(4-ニトロフェノキシ)アセテート(41-3)を得た。
【0662】
MS (ESI) M/Z:413.2 [M+H]+.
【0663】
ステップD:メチル(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)2-(4-ニトロフェノキシ)アセテート(100mg、0.23mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解させ、次にヨードトリメチルシラン(0.1mL)を加え、加えた後に室温で3時間撹拌した。水(30mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出し、有機相を合わせた後に飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、30mgのメチル(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)2-(4-ニトロフェノキシ)アセテート(41-4)を得た。
【0664】
MS (ESI) M/Z:399.3 [M+H]+.
【0665】
ステップE:メチル(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロプロピル)2-(4-ニトロフェノキシ)アセテート(30mg、0.07mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、次に2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(25mg、0.11mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(27mg、0.21mmol)を加え、室温で16時間撹拌した。水(20mL)を加えてクエンチングさせ、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL×1回)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、1.5mgの(1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)シクロプロピル)メチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0666】
MS (ESI) M/Z: 492.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.16 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.87 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.02 (s, 2H), 3.86 - 3.79 (m, 4H), 3.45 (s, 4H), 0.88 - 0.81 (m, 4H).
【0667】
実施例42
1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0668】
【0669】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例33を参照した。
【0670】
MS (ESI) M/Z:412.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.38 (d, J = 4.7 Hz, 2H), 7.85 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.66 (t, J = 4.8 Hz, 1H), 4.88 - 4.79 (m, 1H), 3.80 (s, 2H), 3.56 (s, 2H), 3.40 (s, 4H), 2.74 (d, J = 4.4 Hz, 0.4H), 2.70 (d, J = 4.3 Hz, 0.6H), 2.63 (d, J = 8.0 Hz, 0.6H), 2.59 (d, J = 7.9 Hz, 0.3H),1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0671】
実施例43
1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0672】
【0673】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例33を参照した。
【0674】
MS (ESI) M/Z:426.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.25 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.87 - 4.78 (m, 1H), 3.75 (s, 2H), 3.60 - 3.38 (m, 6H), 2.74 (d, J = 4.4 Hz, 0.3H), 2.70 (d, J = 4.3 Hz, 0.7H), 2.62 (d, J = 8.0 Hz, 0.7H), 2.59 (d, J = 8.0 Hz, 0.3H), 2.09 (s, 3H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0675】
実施例44
1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-クロロピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0676】
【0677】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2,5-ジクロロピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例33を参照した。
【0678】
MS (ESI) M/Z:446.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.45 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.86 - 4.77 (m, 1H), 3.78 (s, 2H), 3.55 (s, 6H), 2.74 (d, J = 4.4 Hz, 0.3H), 2.70 (d, J = 4.3 Hz, 0.6H), 2.62 (d, J = 8.0 Hz, 0.6H), 2.59 (d, J = 8.0 Hz, 0.3H),1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0679】
実施例45
1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-シアノピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0680】
【0681】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-5-シアノピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例33を参照した。
【0682】
MS (ESI) M/Z:437.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.79 (s, 2H), 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.88 - 4.77 (m, 1H), 3.90 (s, 2H), 3.70 (s, 2H), 3.44 (s, 4H), 2.74 (d, J = 4.4 Hz, 0.3H), 2.70 (d, J = 4.3 Hz, 0.7H), 2.63 (d, J = 8.0 Hz, 0.7H), 2.59 (d, J = 7.9 Hz, 0.3H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0683】
実施例46
1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(3-シアノピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0684】
【0685】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-3-シアノピリジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例33を参照した。
【0686】
MS (ESI) M/Z:436.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.43 (dd, J = 4.8, 1.9 Hz, 1H), 8.11 (dd, J = 7.7, 1.9 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 6.97 (dd, J = 7.7, 4.8 Hz, 1H), 4.87 - 4.78 (m, 1H), 3.67 - 3.45 (m, 8H), 2.73 (d, J = 4.4 Hz, 0.3H), 2.70 (d, J = 4.3 Hz, 0.7H), 2.63 (d, J = 7.9 Hz, 0.6H), 2.59 (d, J = 8.1 Hz, 0.3H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0687】
実施例47
5-((1R,2R)-2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)シクロペンチル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0688】
【0689】
ステップA:室温及び窒素ガス保護下で、(1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンタン-1-オール(600mg、2.3mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解させ、次に上記の反応溶液にトリフェニルホスフィン(1.27g、4.83mmol)、p-ニトロ安息香酸(807.1mg、4.83mmol)及びアゾジカルボン酸ジエチル(801.3mg、4.6mmol)を順次に加え、加えた後に60℃まで昇温させて2時間反応させた。反応系に水(10mL)を加えてクエンチングさせ、酢酸エチル(15mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、975.4mgの中間体(1R,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル(4-ニトロフェニル)カーボネートを得た。
【0690】
上記で得られた(1R,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(975.4mg、2.29mmol)をメタノール(20mL)に溶解させ、水酸化ナトリウム(146.4mg、3.66mmol)を加え、室温で2時間反応させた。反応系に1Nの塩酸を加えてpH6~7に調節し、酢酸エチル(25mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、458.4mgの(1R,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンタン-1-オール(47-1)を得た。
【0691】
MS (ESI) M/Z: 262.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.24 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.32 - 4.26 (m, 1H), 4.03 (s, 3H), 3.01 - 2.93 (m, 1H), 2.08 - 1.97 (m, 4H), 1.87 - 1.81 (m, 1H), 1.77 - 1.71 (m, 1H).
【0692】
ステップB~E:(1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンタン-1-オールの代わりに(1R,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンタン-1-オールを使用し、製造方法は実施例39を参照した。
【0693】
MS (ESI) M/Z: 534.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.12 (s, 1H), 8.73 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 3.88 - 3.73 (m, 5H), 3.67 - 3.58 (m, 1H), 3.57 - 3.44 (m, 4H), 3.37 - 3.34 (m, 1H), 2.91 - 2.78 (m, 1H), 2.48 - 2.37 (m, 2H), 1.91 - 1.72 (m, 4H), 1.69 - 1.53 (m, 2H).
【0694】
実施例48
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0695】
【0696】
ステップA:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(6g、23mmol)を無水テトラヒドロフラン(200mL)に溶解させ、ドライアイス-アセトン浴で冷却させ、n-ブチリチウムのテトラヒドロフラン溶液(2.5M、9.7mg、23mmol)を滴下した。滴下が終了した後、反応溶液を当該温度で1時間撹拌し続けた。次に(S)-2-メチルオキシラン(700mg、11.7mmol)及び三フッ化ホウ素エチルエーテル溶液(5.3g、17.5mmol)を順次に加え、溶液をドライアイス-アセトン浴で3時間撹拌し続けた。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(80mL)を加えてクエンチングさせた。酢酸エチル(150mL)を加えて抽出し、有機相を分離して合わせ、有機相を2Mの水酸化ナトリウム水溶液(50mL×1回)、飽和食塩水(80mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、2.1gの(S)-1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オール(48-2)を得た。
【0697】
MS (ESI) M/Z:236.2 [M+H] +.
【0698】
ステップB:2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エタン-1-オールの代わりに(S)-1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オールを原料として使用し、製造方法は実施例3のステップCを参照した。
【0699】
MS (ESI) M/Z:401.0 [M+H] +.
【0700】
ステップC:(S)-1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(4-ニトロフェニル)カーボネート(2g、0.5mmol)をジクロロメタン(4mL)に溶解させた。次に、ヨードトリメチルシラン(0.2mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌した。水(30mL)を加えてクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、900mgの(S)-3-(6-オキソ)フェニル-1-トリフルオロ-2-トリフルオロ-1-トリフルオロ-6-オキシ-1-トリフルオロ-1-ピリジルカーボネート(48-4)を得た。
【0701】
MS (ESI) M/Z:387.2 [M+H] +.
【0702】
ステップD:室温で、(S)-3-(6-オキソ)フェニル-1-トリフルオロ-2-トリフルオロ-1-トリフルオロ-6-オキシ-1-トリフルオロ-1-ピリジルカーボネート(200mg、0.51mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。これに2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(180mg、0.77mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(0.28mL、1.54mmol)を加えた。反応溶液を室温で16時間攪拌した。水(30mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、111mgの(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0703】
MS (ESI) M/Z:480.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.96 - 4.73 (m, 1H), 3.89 (brs, 2H), 3.69 (brs, 2H), 3.44 (s, 4H), 2.74 - 2.67 (m, 1H), 2.65 - 2.56 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0704】
実施例49
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)チアゾール-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0705】
【0706】
tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)チアゾールを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0707】
MS (ESI) M/Z: 485.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 7.85 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.77 - 7.75 (m, 1H), 7.55 (s, 1H), 4.87 - 4.79 (m, 1H), 3.49 - 3.33 (m, 8H), 2.75 - 2.67 (m, 1H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
【0708】
実施例50
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(ジフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0709】
【0710】
ステップA:室温で、2-クロロピリミジン-5-カルバルデヒド(300.0mg、2.08mmol)をN-メチルピロリドン(6mL)に溶解させた。tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート(387mg、2.08mmol)及び炭酸カリウム(345mg、2.5mmol)を順次に加えた。反応溶液を80℃で3時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却させ、反応溶液に水(25mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(15mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(15mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、136mgのtert-ブチル4-(5-ホルミルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(84-2)を得た。
【0711】
MS (ESI) M/Z: 237.0 [M+H-t-Bu] +.
【0712】
ステップB:室温で、化合物tert-ブチル4-(5-ホルミルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(136mg、0.68mmol)をジクロロメタン(5mL)に溶解させた。次に、反応溶液を0℃まで冷却させ、上記の反応溶液にジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(0.85mL、3.41mmol)を加えた。反応溶液を室温で16時間攪拌した。反応溶液に水(15mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液をジクロロメタン(5mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(10mL)で洗浄し、続いて無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、122mgのtert-ブチル4-(5-(ジフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(84-3)を得た。
【0713】
MS (ESI) M/Z: 264.4 [M+H-t-Bu] +。
【0714】
ステップC~D:tert-ブチル4-(5-(ジフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート及び2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0715】
MS (ESI) M/Z: 462.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.58 (s, 2H), 7.85 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 6.98 (t, J = 55.5 Hz, 1H), 4.89 - 4.78 (m, 1H), 3.86 (brs, 2H), 3.63 (brs, 2H), 3.43 (brs, 4H), 2.72 (dd, J = 13.9, 4.5 Hz, 1H), 2.61 (dd, J = 14.1, 7.9 Hz, 1H), 1.20 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0716】
実施例51
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル((S)-1-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバメート
【0717】
【0718】
tert-ブチル(S)-ピロリジン-3-イルカルバメート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0719】
MS (ESI) M/Z: 480.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.68 (d, J = 3.2 Hz, 2H), 7.81 (d, J = 0.4 Hz, 1H), 7.66 - 7.34 (m, 2H), 4.96 - 4.67 (m, 1H), 4.37 - 3.97 (m, 1H), 3.82 - 3.51 (m, 3H), 3.50 - 3.37 (m, 1H), 2.73 - 2.63 (m, 1H), 2.60 - 2.53 (m, 1H), 2.18 - 2.06 (m, 1H), 1.90 - 1.77 (m, 1H), 1.15 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0720】
実施例52
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル((R)-1-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピロリジン-3-イル)カルバメート
【0721】
【0722】
tert-ブチル(R)-ピロリジン-3-イルカルバメート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0723】
MS (ESI) M/Z: 480.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.10 (s, 1H), 8.68 (d, J = 4.1 Hz, 2H), 7.78 (s, 1H), 7.56 - 7.47 (m, 2H), 4.84 - 4.74 (m, 1H), 4.15 - 4.08 (m, 1H), 3.77 - 3.66 (m, 1H), 3.66 - 3.60 (m, 1H), 3.59 - 3.54 (m, 1H), 3.41 - 3.37 (m, 1H), 2.68 - 2.57 (m, 2H), 2.19 - 2.07 (m, 1H), 1.95 - 1.80 (m, 1H), 1.14 (d, J = 5.9 Hz, 3H).
【0724】
実施例53
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(R)-3-((5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0725】
【0726】
tert-ブチル(R)-3-アミノピロリジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0727】
MS (ESI) M/Z: 480.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.17 (s, 1H), 8.65 (s, 2H), 8.36 (d, J = 6.4 Hz, 1H), 7.83 (s, 0.5H), 7.76 (s, 0.5H), 7.53 (d, J = 6.2 Hz, 1H), 4.80 - 4.73 (m, 1H), 4.45 - 4.35 (m, 1H), 3.68 - 3.61 (m, 0.6H), 3.54 - 3.37 (m, 2.4H), 3.24 - 3.18 (m, 0.5H), 3.11 - 3.06 (m, 0.5H), 2.73 - 2.64 (m, 1H), 2.62 - 2.54 (m, 1H), 2.16 - 2.07 (m, 1H), 1.96 - 1.87 (m, 1H), 1.17 - 1.13 (m, 3H).
【0728】
実施例54
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル3-((5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アミノ)アゼチジン-1-カルボキシレート
【0729】
【0730】
tert-ブチル(R)-3-アミノアゼチジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0731】
MS (ESI) M/Z: 466.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.14 (s, 1H), 8.67 (s, 3H), 7.79 (s, 1H), 7.53 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.73 (brs, 1H), 4.66 - 4.56 (m, 1H), 4.14 (brs, 2H), 3.89 - 3.84 (m, 1H), 3.81 - 3.76 (m, 1H), 2.70 - 2.63 (m, 1H), 2.60 - 2.52 (m, 1H), 1.14 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0732】
実施例55
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(1-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペリジン-4-イル)カルバメート
【0733】
【0734】
tert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0735】
MS (ESI) M/Z: 494.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.68 (s, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.49 (s, 1H), 7.17 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 4.84 - 4.78 (m, 1H), 4.56 - 4.49 (m, 2H), 3.60 - 3.54 (m, 1H), 3.22 - 3.14 (m, 2H), 2.70 - 2.63 (m, 1H), 2.57 - 2.54 (m, 1H), 1.81 - 1.71 (m, 2H), 1.29 - 1.23 (m, 2H), 1.15 (d, J = 6.1 Hz, 3H).
【0736】
実施例56
(1S,2R)-2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)シクロペンチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0737】
【0738】
ステップA~C:1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オールの代わりに(1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンタン-1-オールを原料として使用し、製造方法は実施例33を参照した。
【0739】
MS (ESI) M/Z: 506.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.92 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.86 - 4.81 (m, 1H), 3.81 (brs, 4H), 3.46 (brs, 4H), 3.01 - 2.94 (m, 1H), 2.16 - 2.07 (m, 1H), 2.02 - 1.95 (m, 1H), 1.78 - 1.71 (m, 2H), 1.69 - 1.58 (m, 2H).
【0740】
実施例57
5-((1R,2S)-2-(2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)シクロペンチル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0741】
【0742】
ステップA~D:(S)-(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メタノールの代わりに(1S,2R)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチルピリジン-3-イル)シクロペンタン-1-オールを原料として使用し、製造方法は実施例7のステップB~Eを参照した。
【0743】
MS (ESI) M/Z: 520.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.20 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.91 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.22 - 4.19 (m, 1H), 4.12 - 4.08 (m, 1H), 3.90 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 3.79 - 3.72 (m, 4H), 3.52 - 3.37 (m, 4H), 2.88 - 2.81 (m, 1H), 2.05 - 1.93 (m, 2H), 1.73 - 1.65 (m, 2H), 1.63 - 1.46 (m, 2H).
【0744】
実施例58
5-(2-((2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エトキシ)メチル)シクロペンチル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0745】
【0746】
ステップA:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.0g、3.9mmol)、メチルシクロペンテン-1-カルボキシレート(1.0g、7.8mmol)、酢酸パラジウム(88.0mg、0.4mmol)、フッ化セシウム(1.2g、7.8mmol)及びN,N-ジメチルホルムアミド(30mL)を、乾燥させた100mLの一口フラスコに加え、N2で3回置換し、次に130℃の油浴中で一晩加熱させて反応させた。室温まで冷却させ、珪藻土を加えてろ過し、ろ過残留物を酢酸エチル(30mL)で洗浄した。有機相を水(50mL×3回)及び飽和塩化ナトリウム溶液(30mL)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、362mgのメチル5-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペント-1-エン-1-カルボキシレート(58-2)を得た。
【0747】
MS (ESI) M/Z: 302.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.14 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.61 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.05 - 7.00 (m, 1H), 4.17 - 4.11 (m, 1H), 4.01 (s, 3H), 3.63 (s, 3H), 2.80 - 2.47 (m, 3H), 1.95 - 1.82 (m, 1H).
【0748】
ステップB:メチル5-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペント-1-エン-1-カルボキシレート(330.0mg、1.1mmol)及びパラジウム/炭素(33mg)をメタノール(10mL)に溶解させ、次に水素ガスで3回置換し、室温で4時間反応させた。珪藻土でろ過し、減圧濃縮し、粗生成物を精製せずに次のステップの反応に直接に使用した(58-3)。
【0749】
MS (ESI) M/Z: 304.2 [M+H] +.
【0750】
ステップC:氷浴冷却下で、上記の粗生成物を無水テトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、次に水素化アルミニウムリチウムのテトラヒドロフラン溶液(2.5M、0.13mL、0.3mmol)を反応系にゆっくりと加え、氷浴冷却下で0.5時間撹拌し続けて反応させた。水(15mL)を加えて反応をクエンチングさせ、次に1Nの希塩酸を加えて反応系が透明になるまで調節した。酢酸エチル(15mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相を飽和塩化ナトリウム溶液(15mL)で1回洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、237mgの(2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル)メタノール(58-4)を得た。
【0751】
MS (ESI) M/Z: 276.2 [M+H] +.
【0752】
ステップD~G:(S)-(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メタノールの代わりに(2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル)メタノールを原料として使用し、製造方法は実施例7のステップB~E(化合物58)を参照した。
【0753】
MS (ESI) M/Z: 534.4 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.51 (s, 2H), 7.81 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 4.29 - 3.78 (m, 7H), 3.69 (brs, 2H), 3.49 (brs, 3H), 3.30 (brs, 1H), 3.13 (brs, 2H), 2.47 (brs, 1H), 2.04 (brs, 2H), 1.89 (brs, 2H).
【0754】
実施例59
tert-ブチル(2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)シクロペンチル)メチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0755】
【0756】
(S)-(1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ピロリジン-2-イル)メタノールの代わりに(2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンチル)メタノールを原料として使用し、製造方法は実施例3のステップC~Eを参照した。
【0757】
MS (ESI) M/Z: 520.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.60 (s, 2H), 7.80 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.02 - 3.89 (m, 4H), 3.86 - 3.77 (m, 1H), 3.14 (q, J = 7.9 Hz, 1H), 2.61 - 2.51 (m, 1H), 2.32 - 2.20 (m, 2H), 2.15 - 2.03 (m, 2H), 2.02 - 1.87 (m, 3H), 1.86 - 1.69 (m, 3H), 1.56 - 1.43 (m, 1H).
【0758】
実施例60
5-(1-オキソ-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロパン-2-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0759】
【0760】
ステップA:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに2-(ベンジルオキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンを原料として使用し、製造方法は実施例3のステップAを参照した。
【0761】
MS (ESI) M/Z:368.0 [M+H] +.
【0762】
ステップB:tert-ブチル2-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセテート(1.0g、2.72mmol)、パラホルムアルデヒド(163mg、4.05mmol)、硫酸水素テトラ-n-ブチルアンモニウム(46mg、0.13mmol)、炭酸カリウム(752mg、5.44mmol)をトルエン溶液(12mL)に溶解させた。反応溶液を80℃まで加熱させて一晩撹拌した。水(80mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(80mL×2回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(60mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、400mgのtert-ブチル2-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アクリレート(60-3)を得た。
【0763】
MS (ESI) M/Z:380.0 [M+H] +.
【0764】
ステップC:tert-ブチル2-(6-(ベンジルオキシ)-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アクリレート(320mg、0.84mmol)をメタノール(8mL)に溶解させた。次に、10%のパラジウム炭素(湿潤ベース)(447mg)を上記の溶液に加えた。反応系を水素ガスで3回置換した後、室温で2時間攪拌した。反応溶液を珪藻土でろ過し、ケーキをメタノール(10mL×3回)で洗浄し、濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、90mgのtert-ブチル2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパノエート(60-4)を得た。
【0765】
MS (ESI) M/Z: 292.0 [M+H] +.
【0766】
ステップD~E:2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)酢酸エチルの代わりにtert-ブチル2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパノエートを使用し、製造方法は実施例1を参照した。
【0767】
MS (ESI) M/Z:450.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.19 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.90 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.62 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.13 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 3.91 - 3.68 (m, 5H), 3.68 - 3.48 (m, 3H), 1.28 (d, J = 6.9 Hz, 3H).
【0768】
実施例61
5-(3-メチル-5-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボニル)ベンジル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0769】
【0770】
3-(ブロモメチル)安息香酸メチルの代わりに3-(ブロモメチル)-5-メチル安息香酸メチルを使用し、製造方法は実施例30を参照した。
【0771】
MS (ESI) M/Z:526.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.82 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.13 (s, 1H), 7.10 (s, 1H), 4.01 -3.79 (m, 4H), 3.76 (s, 2H), 3.73 - 3.62 (m, 2H), 3.47 - 3.38 (m, 2H), 2.32 (s, 3H).
【0772】
実施例62
1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0773】
【0774】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-5-トリフルオロメチルピリジンを原料として使用し、製造方法は実施例33を参照した。
【0775】
MS (ESI) M/Z:479.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.18 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.04 - 7.68 (m, 2H), 7.56 (s, 1H), 6.96 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 5.20 - 4.60 (m, 1H), 3.82 - 3.61 (m, 2H), 3.57 - 3.41 (m, 6H), 2.77 - 2.68 (m, 1H), 2.65 - 2.56 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
【0776】
実施例63
1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-ブロモピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0777】
【0778】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-5-ブロモピリミジンを原料として使用し、製造方法は実施例33を参照した。
【0779】
MS (ESI) M/Z: 492.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.49 (d, J = 0.4 Hz, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 4.99 - 4.71 (m, 1H), 3.77 (brs, 2H), 3.56 (brs, 2H), 3.41 (brs, 4H), 2.76 - 2.67 (m, 1H), 2.64 - 2.56 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0780】
実施例64
1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-シアノピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0781】
【0782】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-5-シアノピリジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例33を参照した。
【0783】
MS (ESI) M/Z: 436.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.51 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.89 (dd, J = 9.1, 2.3 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 1.5 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.92 - 4.74 (m, 1H), 3.70 (brs, 2H), 3.56 (brs, 2H), 3.43 (brs, 4H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.64 - 2.55 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0784】
実施例65
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-フルオロピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0785】
【0786】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-5-フルオロピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0787】
MS (ESI) M/Z:430.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.48 (s, 2H), 7.85 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.86 - 4.79 (m, 1H), 3.74 (brs, 2H), 3.53 (brs, 2H), 3.41 (brs, 4H), 2.75 - 2.69 (m, 1H), 2.64 - 2.57 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0788】
実施例66
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(S)-3-((5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アミノ)ピロリジン-1-カルボキシレート
【0789】
【0790】
tert-ブチル(S)-3-アミノピロリジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0791】
MS (ESI) M/Z:480.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.14 (s, 1H), 8.66 (d, J = 7.2 Hz, 2H), 8.36 (t, J = 6.5 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 13.1 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 4.83 - 4.71 (m, 1H), 4.47 - 4.32 (m, 1H), 3.64 - 3.40 (m, 2H), 3.28 - 3.13 (m, 2H), 2.73 - 2.56 (m, 2H), 2.22 - 2.02 (m, 1H), 1.94 - 1.82 (m, 1H), 1.14 (t, J = 6.3 Hz, 3H).
【0792】
実施例67
1-(5-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0793】
【0794】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに5-ブロモ-2-メトキシ-3-メチルピリジンを原料として使用し、製造方法は実施例33を参照した。
【0795】
MS (ESI) M/Z:426.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.33 (s, 1H), 8.73 (d, J = 0.6 Hz, 2H), 7.22 (d, 1H), 7.04 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 4.82 - 4.76 (m, 1H), 3.89 (brs, 2H), 3.72 (brs, 2H), 3.45 (brs, 4H), 2.58 - 2.52 (m, 2H), 1.94 (s, 3H), 1.18 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0796】
実施例68
5-(2-フルオロ-5-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボニル)ベンジル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0797】
【0798】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び(ブロモメチル)-4-フルオロ安息香酸メチルを原料として使用し、製造方法は実施例30を参照した。
【0799】
MS (ESI) M/Z:530.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.24 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 7.45 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.44 - 7.35 (m, 1H), 7.32 - 7.24 (m, 1H), 3.89 (brs, 3H), 3.84 (s, 3H), 3.68 (brs, 2H), 3.45 (brs, 2H).
【0800】
実施例69と実施例70
(1S,2R)-2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)シクロペンチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
(1R,2S)-2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)シクロペンチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0801】
【0802】
化合物56をキラルクロマトグラフィーカラムDaicel OD(25×250mm、10um)により分離した。温度:30℃、移動相:CO2/0.2%NH3 in MeOH=75/25、流速:100g/min、圧力:100bar、検出波長:214nm。
【0803】
化合物69:
分析条件:Daicel OD-3(4.6×100mm 3um)、温度:40℃、移動相:CO2/0.2%NH3 in MeOH=80/20、流速:3mL/min、圧力:2000psi、保持時間:1.433min、ee:100%、絶対配置は不明であり、化合物70のエナンチオマーであった。
【0804】
MS (ESI) M/Z: 506.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.20 (s, 1H), 8.73 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 7.92 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.86 - 4.81 (m, 1H), 3.81 (brs, 4H), 3.46 (brs, 4H), 3.01 - 2.94 (m, 1H), 2.16 - 2.07 (m, 1H), 2.01 - 1.95 (m, 1H), 1.82 - 1.55 (m, 4H).
【0805】
化合物70:
分析条件:Daicel OD-3(4.6×100mm 3um)、温度:40℃、移動相:CO2/0.2%NH3 in MeOH=80/20、流速:3mL/min、圧力:2000psi、保持時間:3.255min、ee:100%、絶対配置は不明であり、化合物69のエナンチオマーであった。
【0806】
MS (ESI) M/Z: 506.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.92 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.84 (q, J = 7.3 Hz, 1H), 3.81 (brs, 4H), 3.46 (brs, 4H), 2.97 (q, J = 7.8 Hz, 1H), 2.18 - 2.04 (m, 1H), 2.03 - 1.92 (m, 1H), 1.80 - 1.55 (m, 4H).
【0807】
実施例71
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(1-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アゼチジン-3-イル)カルバメート
【0808】
【0809】
tert-ブチルアゼチジン-3-イルカルバメート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0810】
MS (ESI) M/Z:466.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.24 (s, 1H), 8.68 (s, 2H), 7.89 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 4.89 - 4.72 (m, 1H), 4.50 - 4.38 (m, 1H), 4.37 - 4.25 (m, 2H), 4.00 - 3.81 (m, 2H), 2.72 - 2.62 (m, 1H), 2.61 - 2.54 (m, 1H), 1.15 (d, J = 6.3 Hz, 3H).
【0811】
実施例72
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-((5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)アミノ)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0812】
【0813】
tert-ブチルピペリジン-4-イルカルバメート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0814】
MS (ESI) M/Z:494.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.63 (d, J = 11.4 Hz, 2H), 8.04 (s, 1H), 7.83 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 4.82 - 4.71 (m, 1H), 4.03 - 3.80 (m, 3H), 2.89 (brs, 2H), 2.74 - 2.65 (m, 1H), 2.64 - 2.56 (m, 1H), 1.88 - 1.75 (m, 2H), 1.45 - 1.27 (m, 2H), 1.17 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0815】
実施例73
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(R)-3-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0816】
【0817】
tert-ブチル(R)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0818】
MS (ESI) M/Z:510.0 [ M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.16 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.86 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.92 - 4.71 (m, 3H), 4.50 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 4.06 (brs, 1H), 3.90 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 3.56 - 3.39 (m, 2H), 3.16 (brs, 2H), 3.00 - 2.84 (m, 1H), 2.75 - 2.57 (m, 2H), 1.17 (s, 3H).
【0819】
実施例74
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル7-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)-2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート
【0820】
【0821】
tert-ブチル2,7-ジアザスピロ[3.5]ノナン-2-カルボキシレート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0822】
MS (ESI) M/Z:520.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.68 (s, 2H), 7.81 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 4.82 - 4.69 (m, 1H), 3.94 - 3.65 (m, 5H), 3.60 (d, J = 7.4 Hz, 3H), 2.74 - 2.63 (m, 1H), 2.60 - 2.51 (m, 1H), 1.69 (brs, 4H), 1.15 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0823】
実施例75
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(ヒドロキシメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0824】
【0825】
tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート及び(2-クロロピリミジン-5-イル)メタノールを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0826】
MS (ESI) M/Z: 442.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.33 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.59 - 7.49 (m, 1H), 5.09 (t, J = 5.5 Hz, 1H), 4.91 - 4.77 (m, 1H), 4.33 (d, J = 5.5 Hz, 2H), 3.80 (brs, 2H), 3.56 (brs, 2H), 3.39 (brs, 4H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.65 - 2.55 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0827】
実施例76
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-シアノピラジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0828】
【0829】
tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート及び5-クロロピラジン-2-カルボニトリルを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0830】
MS (ESI) M/Z: 437.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.17 (s, 1H), 8.59 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.43 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 0.5 Hz, 1H), 4.94 - 4.66 (m, 1H), 3.81 (brs, 4H), 3.47 (brs, 4H), 2.84 - 2.67 (m, 1H), 2.67 - 2.56 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0831】
実施例77
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル5-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-カルボキシレート
【0832】
【0833】
tert-ブチルヘキサヒドロピロロ[3,4-c]ピロール-2(1H)-カルボキシレート及び(2-クロロピリミジン-5-イル)メタノールを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0834】
MS (ESI) M/Z: 506.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.69 (s, 2H), 7.80 (d, J = 17.3 Hz, 1H), 7.53 (s, 1H), 4.81 - 4.70 (m, 1H), 3.86 - 3.73 (m, 2H), 3.64 - 3.47 (m, 2H), 3.46 - 3.34 (m, 2H), 3.25 - 3.08 (m, 2H), 3.00 (brs, 2H), 2.72 - 2.64 (m, 1H), 2.62 - 2.52 (m, 1H), 1.14 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0835】
実施例78
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0836】
【0837】
tert-ブチル(R)-2-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0838】
MS (ESI) M/Z: 510.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.13 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.83 (s, 1H), 7.54 (s, 1H), 4.91 - 4.81 (m, 1H), 4.78 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.75 - 4.65 (m, 1H), 4.42 (brs, 1H), 4.05 (brs, 1H), 3.91 - 3.79 (m, 1H), 3.24 - 2.96 (m, 5H), 2.76 - 2.65 (m, 1H), 2.64 - 2.56 (m, 1H), 1.18 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0839】
実施例79
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(S)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0840】
【0841】
tert-ブチル(S)-2-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0842】
MS (ESI) M/Z: 510.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.15 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.87 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 4.91 - 4.80 (m, 1H), 4.80 - 4.72 (m, 1H), 4.49 - 4.35 (m, 1H), 4.14 - 4.02 (m, 1H), 4.08 (brs, 1H), 3.86 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 3.40 - 3.33 (m, 2H), 3.22 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 3.09 (brs, 2H), 2.76 - 2.66 (m, 1H), 2.65 - 2.56 (m, 1H), 1.18 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0843】
実施例80
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0844】
【0845】
tert-ブチル(S)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0846】
MS (ESI) M/Z: 510.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.89 - 4.68 (m, 3H), 4.50 (d, J = 12.8 Hz, 1H), 4.10 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 3.89 (d, J = 11.2 Hz, 1H), 3.59 - 3.36 (m, 2H), 3.23 - 2.83 (m, 3H), 2.77 - 2.67 (m, 1H), 2.66 - 2.56 (m, 1H), 1.18 (d, J = 6 Hz, 3H).
【0847】
実施例81
(S)-1-(4-メチル-6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0848】
【0849】
ステップA:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(1.28g、5mmol)を無水テトラヒドロフラン(15mL)に溶解させ、-78℃まで冷却させ、リチウムジイソプロピルアミドのテトラヒドロフラン溶液(2.0mol/L、2.75mL、5.5mmol)をゆっくりと滴下し、滴下が終了した後、-78℃で0.5時間撹拌し続けた。ヨードメタン(781.0mg、5.5mmol)をゆっくりと加え、-78℃で1時間反応させた。飽和塩化アンモニウム水溶液(5mL)を加えてクエンチングさせ、酢酸エチル(50mL×3回)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、1.12gの5-ブロモ-2-メトキシ-4-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(81-1)を得た。
【0850】
MS (ESI) M/Z: 270.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.36 (s, 1H), 3.98 (s, 3H), 2.56 (q, J = 2.6 Hz, 3H).
【0851】
ステップB~E:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンの代わりに5-ブロモ-2-メトキシ-4-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジンを使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0852】
MS (ESI) M/Z: 494.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.01 (s, 1H), 8.73 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 7.46 (s, 1H), 4.87 - 4.77 (m, 1H), 3.90 (brs, 2H), 3.70 (brs, 2H), 3.54 - 3.35 (m, 4H), 2.77 - 2.63 (m, 2H), 2.36 - 2.27 (m, 3H), 1.23 (d, J = 6.3 Hz, 3H).
【0853】
実施例82
(1S,2S)-2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)シクロペンチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0854】
【0855】
1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オールの代わりに(1S,2S)-2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)シクロペンタン-1-オールを原料として使用し、製造方法は実施例39を参照した。
【0856】
MS (ESI) M/Z: 506.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 5.12 - 5.06 (m, 1H), 3.89 (brs, 2H), 3.58 (brs, 2H), 3.44 - 3.32 (m, 4H), 3.12 - 3.01 (m, 1H), 2.10 - 1.97 (m, 1H), 1.96 - 1.81 (m, 3H), 1.80 - 1.70 (m, 1H), 1.69 - 1.58 (m, 1H).
【0857】
実施例83
5-((2S)-2-((1-オキソ-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロパン-2-イル)オキシ)メチル)ピロリジン-1-イル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0858】
【0859】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-ブロモプロピオン酸メチルを原料として使用し、製造方法は実施例7を参照した。
【0860】
MS (ESI) M/Z: 549.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.86 (s, 1H), 8.77 - 8.68 (m, 2H), 7.70 (d, J = 31.6 Hz, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.37 (q, J = 6.5 Hz, 1H), 3.95 - 3.68 (m, 5H), 3.66 - 3.46 (m, 5H), 3.38 - 3.23 (m, 2H), 1.97 - 1.73 (m, 3H), 1.25 - 1.20 (m, 3H).
【0861】
実施例84
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0862】
【0863】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジンを原料とし、2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンの代わりに2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0864】
MS (ESI) M/Z: 426.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.18 (s, 1H), 8.25 (d, J = 0.8 Hz, 2H), 7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.87 - 4.77 (m, 1H), 3.88 - 3.34 (m, 8H), 2.76 - 2.66 (m, 1H), 2.65 - 2.55 (m, 1H), 2.09 (s, 3H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0865】
実施例85
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-クロロピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0866】
【0867】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2,5-ジクロロピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0868】
MS (ESI) M/Z: 446.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ11.92 (s, 1H), 8.45 (s, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 4.85 - 4.77 (m, 1H), 3.88 - 3.38 (m, 8H), 2.74 - 2.66 (m, 1H), 2.64 - 2.56 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0869】
実施例86
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0870】
【0871】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体1Dを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0872】
MS (ESI) M/Z: 479.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.43 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.87 - 7.80 (m, 2H), 7.55 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.88 - 4.78 (m, 1H), 3.76 - 3.39 (m, 8H), 2.75 - 2.68 (m, 1H), 2.64 - 2.58 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0873】
実施例87
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(メチルカルバモイル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0874】
【0875】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びN-メチル-2-(ピペラジン-1-イル)ピリミジン-5-カルボキサミドを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0876】
MS (ESI) M/Z: 469.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.77 (s, 2H), 8.36 - 8.30 (m, 1H), 7.85 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.89 - 4.79 (m, 1H), 3.88 (brs, 2H), 3.66 (brs, 2H), 3.42 (brs, 4H), 2.78 - 2.67 (m, 4H), 2.65 - 2.57 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.3 Hz, 3H).
【0877】
実施例88
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(6-(メチルカルバモイル)ピリジン-3-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0878】
【0879】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びN-メチル-5-(ピペラジン-1-イル)ピコリンアミドを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0880】
MS (ESI) M/Z: 468.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.46 - 8.39 (m, 1H), 8.27 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.89 - 7.81 (m, 2H), 7.55 (s, 1H), 7.41 (dd, J = 8.8, 2.9 Hz, 1H), 4.89 - 4.78 (m, 1H), 3.62 - 3.14 (m, 8H), 2.78 (d, J = 4.8 Hz, 3H), 2.76 - 2.66 (m, 1H), 2.65 - 2.57 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0881】
実施例89
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル2-(トリフルオロメチル)-5,6-ジヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピラジン-7(8H)-カルボキシレート
【0882】
【0883】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-(トリフルオロメチル)-5,6-ジヒドロ-8H-7λ2-[1,2,4]トリアゾロ[5,1-c]ピラジンを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0884】
MS (ESI) M/Z: 440.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.16 (s, 1H), 7.87 (brs, 1H), 7.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.89 - 4.67 (m, 3H), 4.23 (brs, 2H), 4.01 - 3.84 (m, 2H), 2.75 - 2.61 (m, 2H), 1.21 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0885】
実施例90
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(シクロプロパンカルボニル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0886】
【0887】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び1-シクロプロピルカルボニルピペラジンを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0888】
MS (ESI) M/Z: 402.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.19 (s, 1H), 7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.86 - 4.76 (m, 1H), 3.81 - 3.32 (m, 8H), 2.74 - 2.66 (m, 1H), 2.64 - 2.56 (m, 1H), 2.00 - 1.90 (m, 1H), 1.18 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 0.77 - 0.68 (m, 4H).
【0889】
実施例91
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(R)-2-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0890】
【0891】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(R)-2-メチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0892】
MS (ESI) M/Z: 494.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 4.87 - 4.75 (m, 1H), 4.59 - 4.41 (m, 2H), 4.26 (brs, 1H), 3.83 (d, J = 12.4 Hz, 1H), 3.22 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 3.15 - 2.96 (m, 2H), 2.75 - 2.65 (m, 1H), 2.65 - 2.57 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 0.97 (d, J = 6.7 Hz, 3H).
【0893】
実施例92
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(S)-2-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0894】
【0895】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(S)-2-メチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0896】
MS (ESI) M/Z: 494.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.18 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.58 - 7.51 (m, 1H), 4.94 - 4.82 (m, 1H), 4.57 - 4.44 (m, 2H), 4.27 - 4.18 (m, 1H), 3.88 - 3.78 (m, 1H), 3.24 (dd, J = 13.4, 4.0 Hz, 1H), 3.13 - 3.01 (m, 2H), 2.76 - 2.68 (m, 1H), 2.63 - 2.54 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 0.96 (brs, 3H).
【0897】
実施例93
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(S)-3-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0898】
【0899】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(S)-3-メチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0900】
MS (ESI) M/Z: 494.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.81 (brs, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.86 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 4.85 (brs, 2H), 4.51 - 4.39 (m, 1H), 3.96 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 3.79 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 3.26 - 3.05 (m, 2H), 2.93 (brs, 1H), 2.75 - 2.58 (m, 2H), 1.20 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 1.13 - 0.95 (m, 3H).
【0901】
実施例94
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(R)-3-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0902】
【0903】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(R)-3-メチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0904】
MS (ESI) M/Z: 494.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.87 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.98 - 4.79 (m, 2H), 4.46 (d, J = 12.5 Hz, 1H), 4.01 - 3.92 (m, 1H), 3.82 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 3.20 - 2.88 (m, 3H), 2.77 - 2.68 (m, 1H), 2.65 - 2.57 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.13 - 0.90 (m, 3H).
【0905】
実施例95
3-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0906】
【0907】
ステップA:室温で、5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(100mg、0.4mmol)、(3-ヒドロキシフェニル)ボロン酸(69mg、0.5mmol)、炭酸ナトリウム(85mg、0.8mmol)を1,4-ジオキサン(2mL)及び水(0.2mL)に溶解させた。窒素ガスで15分間置換した後、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(29.0mg、0.045mmol)を加え、反応溶液を密閉チューブ内でマイクロ波で120℃で1時間反応させた。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、135mgの3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェノール(95-2)を得た。
【0908】
MS (ESI) M/Z: 270.1 [M+H]+ .
【0909】
ステップB:室温で、3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェノール(135mg、0.5mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させ、炭酸ビス(4-ニトロフェニル)(305mg、1.0mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(129mg、1.0mmol)を加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌し、水(30mL)を加えてクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(10mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず水(10mL×3回)及び飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、93mgの3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェニル(4-ニトロフェニル)カーボネート(95-3)を得た。
【0910】
MS (ESI) M/Z: 435.3 [M+H]+.
【0911】
ステップC:3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェニル(4-ニトロフェニル)カーボネート(90mg、0.2mmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、次に、ヨードトリメチルシラン(0.06mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌し、氷水(10mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)で洗浄し、次に飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、50mgの4-ニトロフェニル(3-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル)カーボネート(95-4)を得た。
【0912】
MS (ESI) M/Z: 421.3 [M+H]+.
【0913】
ステップD:4-ニトロフェニル(3-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル)カーボネート及び中間体1Cを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0914】
MS (ESI) M/Z: 514.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.64 (s, 1H), 8.76 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 8.25 - 8.19 (m, 1H), 8.08 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.54 - 7.48 (m, 2H), 7.47 - 7.40 (m, 1H), 7.15 - 7.09 (m, 1H), 3.97 (brs, 4H), 3.73 (brs, 2H), 3.57 (brs, 2H).
【0915】
実施例96
5-(3-(2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン
【0916】
【0917】
ステップA:(3-(2-メトキシ-2-オキソエチル)フェニル)ボロン酸を原料として使用し、製造方法は実施例95-2を参照した。
【0918】
MS (ESI) M/Z: 326.0 [M+H]+ .
【0919】
ステップB:室温で、メチル2-(3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェニル)アセテート(125mg、0.38mmol)をテトラヒドロフラン(3mL)及び水(1mL)に溶解させた。これに水酸化リチウム一水和物(46mg、1.92mmol)を加えた。反応溶液を室温で18時間攪拌した。水(5mL)を加えてクエンチングさせ、1molの希塩酸でpH5に調節し、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。118mgの2-(3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェニル)酢酸(96-3)を得た。
【0920】
MS (ESI) M/Z:312.0 [M+H]+.
【0921】
ステップC:2-(3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェニル)酢酸(60mg、0.2mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解させた。次に、O-(7-アザベンゾトリアゾール-1-イル)-N,N,N’,N’-テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(110mg、0.3mmol)を上記の溶液に加えた。これに2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(67mg、0.3mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(73mg、0.57mmol)を加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。水(20mL)を加えてクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(30mL×3回)で抽出した。有機相を合わせ、有機相をまず水(20mL×3回)で洗浄し、次に飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、72mgの2-(3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェニル)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オン(96-4)を得た。
【0922】
MS (ESI) M/Z:526.0 [M+H]+.
【0923】
ステップD:2-(3-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)フェニル)-1-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エタン-1-オンを原料として使用し、製造方法は95-4を参照して、52.3mgの5-(3-(2-オキソ-2-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)エチル)フェニル)-3-(トリフルオロメチル)ピリジン-2(1H)-オン(化合物96)を得た。
【0924】
MS (ESI) M/Z: 512.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.63 (s, 1H), 8.73 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 8.18 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.53 - 7.47 (m, 2H), 7.40 - 7.33 (m, 1H), 7.20 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 3.82 (s, 6H), 3.68 - 3.54 (m, 4H).
【0925】
実施例97
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0926】
【0927】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジンを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0928】
MS (ESI) M/Z: 476.1 [M-H]-.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.05 (s, 1H), 7.84 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.59 - 7.49 (m, 3H), 7.07 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 4.90 - 4.78 (m, 1H), 3.48 (brs, 4H), 3.30 - 3.07 (m, 4H), 2.77 - 2.67 (m, 1H), 2.66 - 2.56 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0929】
実施例98
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル5-(トリフルオロメチル)-3’,6’-ジヒドロ-[2,4’-ビピリジン]-1’(2’H)-カルボキシレート
【0930】
【0931】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体1Gを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0932】
MS (ESI) M/Z: 476.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.67 (s, 1H), 8.92 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.22 - 8.14 (m, 1H), 7.85 (s, 1H), 7.77 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 6.87 (s, 1H), 4. 90 - 4.76 (m, 1H), 4.08 (brs, 2H), 3.68 - 3.46 (m, 2H), 2.77 - 2.53 (m, 4H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0933】
実施例99
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペリジン-1-カルボキシレート
【0934】
【0935】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体1Hを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0936】
MS (ESI) M/Z: 478.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.88 (brs, 1H), 8.13 (dd, J = 8.3, 2.5 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.58 - 7.47 (m, 2H), 4.87 - 4.76 (m, 1H), 4.12 - 3.98 (m, 2H), 3.05 - 2.77 (m, 3H), 2.74 - 2.65 (m, 1H), 2.65 - 2.55 (m, 1H), 1.87 - 1.77 (m, 2H), 1.65 - 1.41 (m, 2H), 1.18 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0937】
実施例100
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0938】
【0939】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体1Fを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【0940】
MS (ESI) M/Z: 468.2 [M-H]-.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.17 (s, 1H), 8.45 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 5.09 (s, 1H), 4.88 - 4.77 (m, 1H), 3.77 (brs, 2H), 3.55 (brs, 2H), 3.39 (brs, 4H), 2.75 - 2.66 (m, 1H), 2.64 - 2.54 (m, 1H), 1.41 (s, 6H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0941】
実施例101
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(メチルスルホニル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0942】
【0943】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-5-(メチルスルホニル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0944】
MS (ESI) M/Z: 490.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.17 (s, 1H), 8.75 (s, 2H), 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.91 - 4.74 (m, 1H), 4.00 - 3.64 (m, 4H), 3.55 - 3.37 (m, 4H), 3.31 (s, 3H), 2.75 - 2.66 (m, 1H), 2.63 - 2.56 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0945】
実施例102
1-(1-オキソ-1,2-ジヒドロイソキノリン-4-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0946】
【0947】
ステップA:反応フラスコに4-ブロモ-1-メトキシイソキノリン(500.0mg、2.1mmol)、アリルボロン酸ピナコールエステル(105.0mg、6.3mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(245.0mg、0.21mmol)、炭酸カリウム(435.0mg、3.2mmol)及び1,4-ジオキサン(5.0mL)を順次に加え、窒素ガス保護下で110℃で4時間加熱させて反応させた。反応溶液を室温まで冷却させた後、珪藻土でろ過し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、368.0mgの4-アリル-1-メトキシイソキノリン(102-2)を得た。
【0948】
MS (ESI) M/Z: 200.2 [M+H]+.
【0949】
ステップB:4-アリル-1-メトキシイソキノリン(368.0mg、2.0mmol)、塩化パラジウム(35.5mg、0.2mmol)、二酸化マンガン(695.2mg、8.0mmol)をアセトニトリル/水の混合溶媒(v/v=7/1、12mL)に溶解させ、反応溶液を60℃で一晩反応させた。反応溶液を室温まで冷却させ、珪藻土でろ過し、有機相を減圧濃縮し、得られた粗生成物1-(1-メトキシイソキノリン-4-イル)プロパン-2-オン(102-3)を次のステップの反応に直接に使用した。
【0950】
MS (ESI) M/Z: 216.2 [M+H]+.
【0951】
ステップC:室温で、1-(1-メトキシイソキノリン-4-イル)プロパン-2-オンの粗生成物をメタノール(12.0mL)に溶解させ、次に水素化ホウ素ナトリウム(226.8mg、6.0mmol)を加え、反応溶液を室温で15分間撹拌した。減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、310.0mgの1-(1-メトキシイソキノリン-4-イル)プロパン-2-オール(102-4)を得た。
【0952】
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 8.30 (dd, J = 8.4, 1.4 Hz, 1H), 7.93 - 7.86 (m, 2H), 7.74 - 7.68 (m, 1H), 7.59 - 7.53 (m, 1H), 4.15 - 4.10 (m, 4H), 3.09 (dd, J = 14.1, 4.9 Hz, 1H), 2.97 (dd, J = 14.1, 8.0 Hz, 1H), 1.32 (d, J = 6.1 Hz, 3H).
【0953】
ステップD~F:1-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オールの代わりに1-(1-メトキシイソキノリン-4-イル)プロパン-2-オールを使用し、製造方法は実施例33を参照した。
【0954】
MS (ESI) M/Z: 462.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.21 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 8.22 (dd, J = 8.0, 1.4 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.80 - 7.72 (m, 1H), 7.54 - 7.47 (m, 1H), 7.07 (s, 1H), 4.98 - 4.87 (m, 1H), 3.94 - 3.57 (m, 4H), 3.42 (brs, 4H), 3.01 - 2.84 (m, 2H), 1.26 (d, J = 6.3 Hz, 3H).
【0955】
実施例103
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピコリノイル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0956】
【0957】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体1Eを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0958】
MS (ESI) M/Z: 507.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.19 (s, 1H), 9.04 - 8.97 (m, 1H), 8.38 (dd, J = 8.3, 2.3 Hz, 1H), 7.88 - 7.79 (m, 2H), 7.54 (s, 1H), 4.86 - 4.75 (m, 1H), 3.83 - 3.33 (m, 8H), 2.75 - 2.66 (m, 1H), 2.64 - 2.54 (m, 1H), 1.18 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【0959】
実施例104
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(R)-3-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0960】
【0961】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(R)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例3を参照した。
【0962】
MS (ESI) M/Z: 496.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.90 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.85 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.75 (brs, 1H), 4.50 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 4.15 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 4.07 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 3.88 (brs, 1H), 3.53 - 3.39 (m, 2H), 3.23 - 2.90 (m, 3H), 2.72 (t, J = 6.4 Hz, 2H).
【0963】
実施例105
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0964】
【0965】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例3を参照した。
【0966】
MS (ESI) M/Z: 412.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.92 (brs, 1H), 8.25 (s, 2H), 7.89 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.15 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.69 - 3.60 (m, 4H), 3.42 - 3.36 (m, 4H), 2.72 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.09 (s, 3H).
【0967】
実施例106
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0968】
【0969】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体1Dを原料として使用し、製造方法は実施例3を参照した。
【0970】
MS (ESI) M/Z: 465.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.16 (brs, 1H), 8.43 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.83 (dd, J = 9.1, 2.6 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.67 - 3.60 (m, 4H), 3.49 - 3.41 (m, 4H), 2.73 (t, J = 6.3 Hz, 2H).
【0971】
実施例107
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(R)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0972】
【0973】
2-(メトキシ)-5-ブロモ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(R)-2-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例3を参照した。
【0974】
MS (ESI) M/Z: 496.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.15 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.90 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.77 (t, J = 5.3 Hz, 1H), 4.67 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 4.43 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 4.08 (brs, 1H), 3.86 (d, J = 9.9 Hz, 1H), 3.30 - 3.21 (m, 3H), 3.12 (d, J = 9.3 Hz, 2H), 2.72 (t, J = 6.3 Hz, 2H).
【0975】
実施例108
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(S)-2-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0976】
【0977】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(S)-2-メチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例3を参照した。
【0978】
MS (ESI) M/Z: 480.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 10.96 (brs, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.89 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.56 - 4.44 (m, 2H), 4.25 (brs, 1H), 4.16 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.84 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 3.26 (d, J = 3.9 Hz, 1H), 3.17 - 3.03 (m, 2H), 2.73 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 0.99 (d, J = 6.7 Hz, 3H).
【0979】
実施例109
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(R)-2-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0980】
【0981】
ステップA:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(30g、117mmol)を無水テトラヒドロフラン(500mL)に溶解させた。次に、ドライアイス-アセトン浴で冷却しながら、1.6molのn-ブチリチウムのテトラヒドロフラン溶液(73mL、117.3mmol)を加えた。反応溶液をドライアイス-アセトン浴で冷却しながら、1時間撹拌して反応させた後、エチレンオキシド溶液(3mol/Lのテトラヒドロフラン溶液、26mL、78.1mmol)及び47%の三フッ化ホウ素エチルエーテル溶液(30g、101.5mmol)を順次に加えた。反応溶液をドライアイス-アセトン浴で冷却しながら3時間撹拌して反応し続けた。水(200mL)を加えてクエンチングさせ、酢酸エチル(200mL)で抽出し、有機相を分離して合わせ、有機相を飽和食塩水(200mL×1回)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、12.5gの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エタン-1-オール(3-3)を得た。
【0982】
MS (ESI) M/Z: 222.0 [M+H] +.
【0983】
ステップC:2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル(4-ニトロフェニル)カーボネート(6g、15.5mmol)をアセトニトリル(60mL)に溶解させた。次に、55%のヨウ化水素酸水溶液(6mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で一晩撹拌し、氷水浴で冷却しながら炭酸水素ナトリウム水溶液(50mL)を加えてクエンチングさせ、溶液をpH8に調節した。混合溶液に飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(50mL)を加え、ろ過し、得られた固体を水及びエタノールでそれぞれ洗浄して、5gの生成物4-ニトロフェニル(2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル)カーボネート(109-4)を得た。
【0984】
MS (ESI) M/Z:373.1 [M+H]+.
【0985】
ステップD:4-ニトロフェニル(2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル)カーボネート及びtert-ブチル(R)-2-メチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【0986】
MS (ESI) M/Z: 480.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.71 (s, 2H), 7.89 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.57 - 4.40 (m, 2H), 4.25 (brs, 1H), 4.16 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.91 - 3.75 (m, 1H), 3.27 (dd, J = 13.4, 3.9 Hz, 1H), 3.18 - 3.02 (m, 2H), 2.73 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 0.99 (d, J = 6.7 Hz, 3H).
【0987】
実施例110
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(S)-2-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0988】
【0989】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(S)-2-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【0990】
MS (ESI) M/Z: 496.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.11 (s, 1H), 8.72 (d, J = 1.0 Hz, 2H), 7.90 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.78 (brs, 1H), 4.67 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 4.43 (brs, 1H), 4.16 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 4.07 (brs, 1H), 3.86 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 3.39 - 3.33 (m, 2H), 3.26 (dd, J = 13.6, 4.3 Hz, 1H), 3.18 - 3.06 (m, 2H), 2.72 (t, J = 6.3 Hz, 2H).
【0991】
実施例111
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0992】
【0993】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(S)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【0994】
MS (ESI) M/Z: 496.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.15 (s, 1H), 8.72 (d, J = 0.5 Hz, 2H), 7.90 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.85 (s, 1H), 4.76 (s, 1H), 4.50 (d, J = 13.5 Hz, 1H), 4.15 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 4.08 (d, J = 13.4 Hz, 1H), 3.88 (brs, 1H), 3.54 - 3.39 (m, 2H), 3.24 - 3.14 (m, 1H), 3.10 (d, J = 13.0 Hz, 1H), 2.99 (brs, 1H), 2.72 (t, J = 6.4 Hz, 2H).
【0995】
実施例112
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(R)-3-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【0996】
【0997】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(R)-3-メチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【0998】
MS (ESI) M/Z: 480.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.11 (brs, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.90 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.87 (s, 1H), 4.47 (d, J = 13.8 Hz, 1H), 4.16 (s, 2H), 3.95 (s, 1H), 3.80 (s, 1H), 3.25 - 3.07 (m, 2H), 2.97 (brs, 1H), 2.73 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.06 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
【0999】
実施例113
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(S)-3-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1000】
【1001】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(S)-3-メチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1002】
MS (ESI) M/Z: 480.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.91 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 4.87 (s, 1H), 4.47 (d, J = 13.7 Hz, 1H), 4.17 (brs, 2H), 3.95 (s, 1H), 3.79 (s, 1H), 3.24 - 3.11 (m, 2H), 2.97 (brs, 1H), 2.73 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 1.06 (d, J = 6.7 Hz, 3H).
【1003】
実施例114
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1004】
【1005】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロピリミジン-5-カルボン酸を原料として使用し、製造方法は中間体1F及び実施例48を参照した。
【1006】
MS (ESI) M/Z: 454.0 [M-H] -.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.45 (s, 2H), 7.89 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.15 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.71 - 3.64 (m, 4H), 3.42 - 3.37 (m, 4H), 2.72 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.41 (s, 6H).
【1007】
実施例115
N-メチル-N-(2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキサミド
【1008】
【1009】
ステップA:0℃で、化合物2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エタン-1-オール(780mg、3.53mmol)をジクロロメタン(40mL)に溶解させた。次に、これにデス-マーチン酸化剤(1.79g、4.23mmol)を加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌した。ろ過し、ケーキをジクロロメタン(10mL×3回)で洗浄し、ろ液を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、620mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセトアルデヒド(115-2)を得た。
【1010】
MS (ESI) M/Z: 220.2 [M+H] +.
【1011】
ステップB:0℃で、化合物2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)アセトアルデヒド(620mg、2.83mmol)を無水メタノール(20mL)に溶解させた。次に、氷酢酸(0.2mL)、メチルアミンのテトラヒドロフラン溶液(2.1mL、4.25mmol)及びナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(1.2g、5.66mmol)を加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌した。水(50mL)を加えて反応をクエンチングさせ、混合溶液を酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、320mgの2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-N-メチルエタン-1-アミン(115-3)を得た。
【1012】
MS (ESI) M/Z: 235.2 [M+H] +.
【1013】
ステップC:室温で、2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)-N-メチルエタン-1-アミン(320mg、1.37mmol)をN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。これに炭酸ビス(4-ニトロフェニル)(833mg、2.74mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(354mg、2.74mmol)を加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し、水(30mL)を加えてクエンチングさせた。混合溶液を酢酸エチル(5mL×3回)で抽出し、有機相を合わせ、有機相をまず飽和食塩水(30mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、67mgの4-ニトロフェニル(2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル)(メチル)カルバメート(115-4)を得た。
【1014】
MS (ESI) M/Z:400.2 [M+H]+.
【1015】
ステップD:4-ニトロフェニル(2-(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)エチル)(メチル)カルバメート(67mg、0.17mmol)をアセトニトリル(0.7mL)に溶解させた。次に、ヨウ化水素酸(0.14mL)を上記の溶液に加えた。反応液を室温で一晩撹拌した。氷浴下で炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を加えてクエンチングさせ、溶液をpH8に調節した。混合溶液をジクロロメタン(5mL)で3回洗浄し、飽和チオ硫酸ナトリウム溶液(20mL)を加え、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、20mgのエチル4-ニトロフェニルメチル(2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)カルバメート(115-5)を得た。
【1016】
MS (ESI) M/Z:386.1 [M+H]+.
【1017】
ステップE:エチル4-ニトロフェニルメチル(2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)カルバメート及び2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジンを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【1018】
MS (ESI) M/Z:479.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.16 (s, 1H), 8.71 (d, J = 0.6 Hz, 2H), 7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 3.82 - 3.75 (m, 4H), 3.38 - 3.33 (m, 2H), 3.12 - 3.07 (m, 4H), 2.81 (s, 3H), 2.62 (t, J = 6.7 Hz, 2H).
【1019】
実施例116
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)ブタン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1020】
【1021】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び(S)-(-)-1,2-エポキシブタンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1022】
MS (ESI) M/Z: 494.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.20 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.83 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.54 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.80 - 4.70 (m, 1H), 3.90 (brs, 2H), 3.68 (brs, 2H), 3.44 (brs, 4H), 2.74 (dd, J = 14.3, 4.0 Hz, 1H), 2.59 (dd, J = 14.3, 8.3 Hz, 1H), 1.64 - 1.46 (m, 2H), 0.88 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
【1023】
実施例117
(R)-1-ヒドロキシ-3-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1024】
【1025】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び(R)-tert-ブチルジメチル(オキシラン-2-イルメトキシ)シランを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1026】
MS (ESI) M/Z: 496.20 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.13 (brs, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.83 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.53 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 4.90 (t, J = 5.7 Hz, 1H), 4.80 - 4.71 (m, 1H), 3.88 (brs, 2H), 3.69 (brs, 2H), 3.51 - 3.37 (m, 6H), 2.75 (dd, J = 14.2, 4.5 Hz, 1H), 2.64 (dd, J = 14.3, 8.1 Hz, 1H).
【1027】
実施例118
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(5-シクロヘキシルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1028】
【1029】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体1Iを原料として使用し、製造方法は実施例109を参照した。
【1030】
MS (ESI) M/Z: 480.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.19 (brs, 1H), 8.27 (s, 2H), 7.90 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 4.15 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.73 - 3.58 (m, 4H), 3.49 - 3.36 (m, 4H), 2.72 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.41 - 2.30 (m, 1H), 1.80 - 1.64 (m, 5H), 1.44 - 1.21 (m, 5H).
【1031】
実施例119
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(5-シクロペンチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1032】
【1033】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び1-シクロペンテニルボロン酸を原料として使用し、製造方法は中間体1I及び実施例109を参照した。
【1034】
MS (ESI) M/Z: 466.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.17 (s, 1H), 8.30 (s, 2H), 7.90 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.15 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.73 - 3.62 (m, 4H), 3.45 - 3.36 (m, 4H), 2.88 - 2.77 (m, 1H), 2.72 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.03 - 1.91 (m, 2H), 1.80 - 1.69 (m, 2H), 1.67 - 1.58 (m, 2H), 1.54 - 1.42 (m, 2H).
【1035】
実施例120
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-アセチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1036】
【1037】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体1Jを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【1038】
MS (ESI) M/Z: 454.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.19 (s, 1H), 8.88 (s, 2H), 7.86 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.89 - 4.79 (m, 1H), 3.94 (brs, 2H), 3.73 (brs, 2H), 3.44 (brs, 4H), 2.72 (dd, J = 14.2, 4.3 Hz, 1H), 2.61 (dd, J = 14.2, 7.9 Hz, 1H), 2.46 (s, 3H), 1.20 (d, J = 6.3 Hz, 3H).
【1039】
実施例121
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(S)-2-エチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1040】
【1041】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(S)-2-エチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1042】
MS (ESI) M/Z: 494.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.71 (s, 2H), 7.90 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.67 - 4.52 (m, 2H), 4.18 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 4.03 (brs, 1H), 3.89 (d, J = 10.1 Hz, 1H), 3.17 (dd, J = 13.5, 3.9 Hz, 1H), 3.07 - 2.94 (m, 2H), 2.73 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.45 - 1.34 (m, 2H), 0.73 (t, J = 7.5 Hz, 3H).
【1043】
実施例122
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(R)-2-エチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1044】
【1045】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(R)-2-エチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1046】
MS (ESI) M/Z: 494.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.20 (s, 1H), 8.71 (s, 2H), 7.90 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.66 - 4.52 (m, 2H), 4.18 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 4.03 (brs, 1H), 3.89 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.17 (dd, J = 13.5, 3.9 Hz, 1H), 3.09 - 2.90 (m, 2H), 2.73 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.45 - 1.33 (m, 2H), 0.73 (t, J = 7.4 Hz, 3H).
【1047】
実施例123
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(R)-3-エチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1048】
【1049】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(R)-3-エチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1050】
MS (ESI) M/Z: 494.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.91 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.59 (brs, 1H), 4.73 (brs, 1H), 4.62 - 4.48 (m, 1H), 4.32 - 4.06 (m, 2H), 4.03 - 3.80 (m, 2H), 3.16 - 2.78 (m, 3H), 2.73 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.57 - 1.41 (m, 2H), 0.75 (brs, 3H).
【1051】
実施例124
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(S)-3-エチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1052】
【1053】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(S)-3-エチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1054】
MS (ESI) M/Z: 494.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.91 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.73 (brs, 1H), 4.62 - 4.48 (m, 1H), 4.32 - 4.06 (m, 2H), 4.02 - 3.81 (m, 2H), 3.16 - 2.80 (m, 3H), 2.73 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.54 - 1.43 (m, 2H), 0.75 (brs, 3H).
【1055】
実施例125
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル8-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボキシレート
【1056】
【1057】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-3-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1058】
MS (ESI) M/Z: 492.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.73 (d, J = 0.7 Hz, 2H), 7.87 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.49 (brs, 1H), 4.76 (d, J = 15.5 Hz, 2H), 4.24 - 4.07 (m, 2H), 3.82 - 3.70 (m, 2H), 3.08 (d, J = 12.2 Hz, 1H), 2.98 (d, J = 12.7 Hz, 1H), 2.71 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 1.96 - 1.86 (m, 2H), 1.70 - 1.58 (m, 2H).
【1059】
実施例126
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル3-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)-3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシレート
【1060】
【1061】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル3,8-ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1062】
MS (ESI) M/Z: 492.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.18 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.90 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.45 (d, J = 12.5 Hz, 2H), 4.29 (brs, 2H), 4.18 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.04 (d, J = 12.9 Hz, 2H), 2.74 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.87 - 1.75 (m, 2H), 1.54 (q, J = 7.1 Hz, 2H).
【1063】
実施例127
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(5-(トリフルオロメチル)ピラジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1064】
【1065】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピラジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1066】
MS (ESI) M/Z: 466.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.40 (s, 1H), 8.29 (d, J = 1.4 Hz, 1H), 7.97 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 4.28 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.78 - 3.73 (m, 4H), 3.61 - 3.56 (m, 4H), 2.83 (t, J = 6.3 Hz, 2H).
【1067】
実施例128
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(R)-2-(シアノメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1068】
【1069】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体1Kを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【1070】
MS (ESI) M/Z: 505.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.60 (d, J = 0.8 Hz, 2H), 8.01 - 7.96 (m, 1H), 7.58 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.83 - 4.72 (m, 2H), 4.68 - 4.62 (m, 1H), 4.38 - 4.25 (m, 2H), 4.04 (brs, 1H), 3.39 - 3.32 (m, 1H), 3.26 - 3.16 (m, 1H), 3.14 - 3.05 (m, 1H), 2.88 - 2.83 (m, 2H), 2.82 - 2.69 (m, 2H).
【1071】
実施例129
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル-2-(メトキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1072】
【1073】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び中間体1Lを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【1074】
MS (ESI) M/Z: 510.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.72 (s, 2H), 7.91 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.58 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.65 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 4.50 (d, J = 7.3 Hz, 1H), 4.26 - 4.13 (m, 3H), 3.87 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 3.29 - 3.21 (m, 3H), 3.14 (brs, 3H), 3.09 (d, J = 9.5 Hz, 2H), 2.74 (t, J = 6.1 Hz, 2H).
【1075】
実施例130
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1076】
【1077】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-3-フルオロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1078】
MS (ESI) M/Z: 483.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 7.48 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.18 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 6.87 (dd, J = 13.4, 2.2 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 3.51 - 3.44 (m, 2H), 2.88 - 2.82 (m, 4H), 2.80 - 2.75 (m, 4H), 2.07 - 2.02 (m, 2H).
【1079】
実施例131
4-(3-アミノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-N-(2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキサミド
【1080】
【1081】
ステップA~C:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-3-ニトロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1082】
MS (ESI) M/Z: 510.1 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.76 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.50 (brs, 8H), 2.73 (d, J = 4.9 Hz, 2H).
【1083】
ステップD:室温で、2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(3-ニトロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを5mLの無水メタノールに溶解させ、パラジウム/炭素触媒(20%)を加えた。反応溶液を室温で5時間撹拌し、ろ過し、ケーキをメタノール(5mL×3回)で洗浄し、得られたろ液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、濃縮した。得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、25mgの4-(3-アミノ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)-N-(2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル)ピペラジン-1-カルボキサミド(化合物131)を得た。
【1084】
MS (ESI) M/Z: 480.2 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 7.97 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 2.2, 1.0 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 4.27 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.62 (t, J = 5.1 Hz, 4H), 3.11 (t, J = 4.8 Hz, 4H), 2.83 (t, J = 6.3 Hz, 2H).
【1085】
実施例132
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(3-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1086】
【1087】
ステップA:tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート及び3-ブロモ-2-クロロ-5-(トリフルオロメチル)ピリジンを原料として使用し、製造方法は1C-2を参照した。
【1088】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.71 - 8.57 (m, 1H), 8.35 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 3.51 - 3.46 (m, 4H), 3.40 - 3.36 (m, 4H), 1.42 (s, 9H).
【1089】
ステップB:室温で、tert-ブチル4-(3-ブロモ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(100mg、0.24mmol)、トリメチルボロキシン(0.21mL、0.73mmol)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(17.6mg、0.024mmol)及び炭酸ナトリウム(51mg、0.48mmol)を1,4-ジオキサン(1mL)及び水(0.1mL)に溶解させた。窒素ガスで置換した後、反応溶液を密閉チューブ内で110℃まで加熱させて16時間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、80mgのtert-ブチル4-(3-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(132-3)を得た。
【1090】
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.43 (s, 1H), 7.85 (s, 1H), 3.49 - 3.44 (m, 4H), 3.21 - 3.15 (m, 4H), 2.31(s, 3H), 1.42 (s, 9H).
【1091】
ステップC:室温で、tert-ブチル4-(3-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート(80mg、0.23mmol)を1,4-ジオキサン(1mL)に溶解させた。次に、塩酸・1,4-ジオキサン溶液(1mL)を上記の溶液に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。反応溶液を減圧濃縮して、57mgの1-(3-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン(132-4)を得た。
【1092】
MS (ESI) M/Z: 246.1 [M+H]+.
【1093】
ステップD~E:5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び1-(3-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジンを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【1094】
MS (ESI) M/Z: 479.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.39 - 8.31 (m, 1H), 7.97 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.27 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.60 (t, J = 5.1 Hz, 4H), 3.22 (t, J = 5.2 Hz, 4H), 2.83 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.36 (s, 3H).
【1095】
実施例133
(S)-1-(2-メチル-6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1096】
【1097】
ステップA:3-ブロモ-2-メトキシ-6-メチルピリジン(3.03g、15mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解させ、-78℃まで冷却させ、n-ブチルリチウム(14mL、1.6N、22.4mmol)をゆっくりと滴下した。加えた後、-78℃で15分間撹拌し、次にヨード(4.57g、18mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解させ、上記の反応溶液にゆっくりと滴下し、1時間反応を続けた。反応系に飽和チオ硫酸ナトリウム水溶液(10mL)を加え、室温で10分間撹拌し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合わせ、濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、1.24gの3-ヨード-2-メトキシ-6-メチルピリジン(133-2)を得た。
【1098】
MS (ESI) M/Z: 249.9 [M+H]+.
【1099】
ステップB:無水窒素ガス保護下で、3-ヨード-2-メトキシ-6-メチルピリジン(2.7g、10.84mmol)をDMF(40mL)に溶解させ、臭化銅(240mg、1.08mmol)を加え、次にメチル2,2-ジフルオロ-2-(フルオロスルホニル)アセテート(5.21g、27.1mmol)を反応系にゆっくりと滴下し、滴下が終了した後、110℃まで昇温させて2時間反応させた。反応系を室温まで冷却させ、酢酸エチル(300mL)を加え、水(100mL×5)で洗浄し、有機相を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、1.4gの2-メトキシ-6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(133-3)を得た。
【1100】
MS (ESI) M/Z: 192.1 [M+H]+.
【1101】
ステップC:2-メトキシ-6-メチル-3-(トリフルオロメチル)ピリジン(500mg、2.62mmol)をDMF(5mL)に溶解させ、ジブロマンチン(786.6mg、2.75mmol)を反応系に加え、室温で3時間反応させた。酢酸エチル(100mL)を加え、水(100mL×5)で洗浄し、有機相を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより、445mgの3-ブロモ-6-メトキシ-2-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン(133-4)を得た。
【1102】
ステップD:3-ブロモ-6-メトキシ-2-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン(400mg、1.48mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解させ、反応系を-78℃まで冷却させ、n-ブチルリチウム(THFの中に1.6M、0.13mL)をゆっくりと滴下した。滴下が終了した後、-78℃に保温しながら1時間撹拌し、次に(S)-プロピレンオキシド(86mg、1.48mmol)及び三フッ化ホウ素エチルエーテル(252.1mg、1.78mmol)を加え、-78℃で1時間反応を続けた。反応系に水(10mL)を加えて反応系をクエンチングさせ、酢酸エチル(20mL×3)で抽出し、有機相を減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、85mgの(2S)-1-(6-メトキシ-2-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オール(133-5)を得た。
【1103】
MS (ESI) M/Z: 250.0 [M+H]+.
【1104】
ステップE~G:(2S)-1-(6-メトキシ-2-メチル-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)プロパン-2-オールを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【1105】
MS (ESI) M/Z: 494.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.18 (s, 1H), 8.73 (s, 2H), 7.73 (s, 1H), 4.86 - 4.78 (m, 1H), 3.86 (brs, 2H), 3.71 (brs, 2H), 3.42 (brs, 4H), 2.69 - 2.66 (m, 2H), 2.27 (s, 3H), 1.22 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【1106】
実施例134
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1107】
【1108】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及び2-ブロモフェノールを原料として使用し、製造方法は実施例95を参照した。
【1109】
MS (ESI) M/Z: 514.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.63 (s, 1H), 8.76 (s, 2H), 7.98 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 2.2 Hz, 1H),7.51 (dd, J = 7.6, 1.7 Hz, 1H), 7.42 (td, J = 7.7, 1.7 Hz, 1H), 7.33 (td, J = 7.5, 1.2 Hz, 1H), 7.26 (dd, J = 8.0, 1.1 Hz, 1H), 3.85 (brs, 4H), 3.64 (brs, 2H), 3.48 (brs, 2H).
【1110】
実施例135
4-メチル-3-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1111】
【1112】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及び3-ブロモ-4-メチルフェノールを原料として使用し、製造方法は実施例95を参照した。
【1113】
MS (ESI) M/Z: 528.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.55 (s, 1H), 8.75 (s, 2H), 7.92 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.11-7.07 (m, 2H), 3.95 (brs, 4H), 3.70 (brs, 2H), 3.55 (brs, 2H), 2.25 (s, 3H).
【1114】
実施例136
6’-オキソ-5’-(トリフルオロメチル)-1’,6’-ジヒドロ-[3,3’-ビピリジン]-5-イル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1115】
【1116】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及び5-ブロモピリジン-3-オールを原料として使用し、製造方法は実施例95を参照した。
【1117】
MS (ESI) M/Z: 515.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.80 (brs, 1H), 8.79 - 8.74 (m, 3H), 8.40 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.29 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.24 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 8.01 (t, J = 2.3 Hz, 1H), 4.00 (brs, 4H), 3.77 (brs, 2H), 3.60 (brs, 2H).
【1118】
実施例137
6’-オキソ-5’-(トリフルオロメチル)-1’,6’-ジヒドロ-[2,3’-ビピリジン]-4-イル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1119】
【1120】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及び2-ブロモピリジン-4-オールを原料として使用し、製造方法は実施例95を参照した。
【1121】
MS (ESI) M/Z: 515.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.75 (s, 2H), 8.60 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 8.48 (d, J = 2.6 Hz, 1H), 7.85 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.19 (dd, J = 5.5, 2.1 Hz, 1H), 3.97 (brs, 4H), 3.74 (brs, 2H), 3.59 (brs, 2H).
【1122】
実施例138
3-メチル-5-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1123】
【1124】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及び3-ブロモ-5-メチルフェノールを原料として使用し、製造方法は実施例95を参照した。
【1125】
MS (ESI) M/Z: 528.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.64 (brs,1H), 8.77 (s, 2H), 8.21 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.37 (s, 1H), 7.29 (s, 1H), 6.96 (s, 1H), 3.97 (brs, 4H), 3.73 (brs, 2H), 3.58 (brs, 2H), 2.37 (s, 3H).
【1126】
実施例139
4-フルオロ-3-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1127】
【1128】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及び3-ブロモ-4-フルオロフェノールを原料として使用し、製造方法は実施例95を参照した。
【1129】
MS (ESI) M/Z: 532.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.70 (s, 1H), 8.76 (s, 2H), 8.11 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.47 (dd, J = 6.8, 2.9 Hz, 1H), 7.36 - 7.31 (m, 1H), 7.22 - 7.18 (m, 1H), 3.96 (brs, 4H), 3.72 (brs, 2H), 3.57 (brs, 2H).
【1130】
実施例140
3-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル(R)-2-メチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1131】
【1132】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及びtert-ブチル(R)-2-メチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は実施例95を参照した。
【1133】
MS (ESI) M/Z: 528.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.64 (s, 1H), 8.75 (s, 2H), 8.23 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.09 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.54 - 7.48 (m, 2H), 7.44 (t, J = 7.9 Hz, 1H), 7.14 - 7.10 (m, 1H), 4.66 - 4.54 (m, 2H), 4.48 (brs, 1H), 4.02 (brs, 1H), 3.44 (d, J = 10.9 Hz, 1H), 3.30 - 3.20 (m, 2H), 1.19 (s, 3H).
【1134】
実施例141
3-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル(R)-3-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1135】
【1136】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及びtert-ブチル(R)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は実施例95を参照した。
【1137】
MS (ESI) M/Z: 543.5 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 13.03 (s, 1H), 8.56 (s, 2H), 8.12 - 8.10 (m, 1H), 7.83 - 7.71 (m, 1H), 7.49 - 7.44 (m, 1H), 7.27 - 7.26 (m, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.17 - 7.15 (m, 1H), 5.05 (brs, 1H), 4.77 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 4.48 - 4.39 (m, 1H), 4.33 - 4.22(m, 1H), 3.96 - 3.83 (m, 2H), 3.49 - 3.21 (m, 3H).
【1138】
実施例142
3-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル(S)-3-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1139】
【1140】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及びtert-ブチル(S)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は実施例95を参照した。
【1141】
MS (ESI) M/Z: 543.5 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.66 (s, 1H), 8.76 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 8.23 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.59 - 7.38 (m, 3H), 7.17 - 7.09 (m, 1H), 5.08 - 4.90 (m, 1H), 4.90 - 4.80 (m, 1H), 4.68 - 4.53 (m, 1H), 4.47 - 3.93 (m, 2H), 3.78 - 3.52 (m, 2H), 3.48 - 3.36 (m, 1H), 3.21 - 3.03 (m, 1H).
【1142】
実施例143
3-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)フェニル(R)-3-(ヒドロキシメチル)-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1143】
【1144】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及びtert-ブチル(R)-3-(ヒドロキシメチル)ピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は実施例95を参照した。
【1145】
MS (ESI) M/Z: 543.5 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CDCl3) δ 13.03 (s, 1H), 8.56 (s, 2H), 8.17 - 8.07 (m, 1H), 7.83 (s, 0.5H), 7.71 (s, 0.5H), 7.50 - 7.42 (m, 1H), 7.27 - 7.26 (m, 1H), 7.21 (s, 1H), 7.19 - 7.12 (m, 1H), 5.05 (brs, 1H), 4.77 (d, J = 13.6 Hz, 1H), 4.53 - 4.37 (m, 1H), 4.37 - 4.20 (m, 1H), 4.04 - 3.78 (m, 2H), 3. 54 - 3.19 (m, 3H).
【1146】
実施例144
2-(6-オキシ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(5-シアノピリジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1147】
【1148】
(6-メトキシ-5-(トリフルオロメチル)ピリジン-3-イル)ボロン酸及び6-クロロニコチノニトリルを原料として使用し、製造方法は実施例48を参照した。
【1149】
MS (ESI) M/Z: 422.0 [M+H] +.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.20 (brs, 1H), 8.50 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 7.88 (dd, J = 9.1, 2.3 Hz, 2H), 7.59 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 9.1 Hz, 1H), 4.16 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 3.73 - 3.59 (m, 4H), 3.48 - 3.40 (m, 4H), 2.72 (t, J = 6.2 Hz, 2H).
【1150】
実施例145
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2S,6S)-2,6-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1151】
【1152】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2S,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1153】
MS (ESI) M/Z: 493.9 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.76 (d, J = 0.8 Hz, 2H), 7.90 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.32 - 3.99 (m, 6H), 3.66 (dd, J = 13.9, 4.0 Hz, 2H), 2.74 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.13 (d, J = 6.6 Hz, 6H).
【1154】
実施例146
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2S,5R)-2,5-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1155】
【1156】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1157】
MS (ESI) M/Z: 494.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.73 (d, J = 10.0 Hz, 2H), 7.90 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.91 (d, J = 24.0 Hz, 1H), 4.44 - 4.10 (m, 4H), 3.68 (dd, J = 29.3, 13.7 Hz, 1H), 3.37 - 3.33 (m, 1H), 3.29 - 3.18 (m, 1H), 2.78 - 2.69 (m, 2H), 1.15 - 0.95 (m, 6H).
【1158】
実施例147
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2R,5S)-2,5-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1159】
【1160】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1161】
MS (ESI) M/Z: 494.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.18 (s, 1H), 8.73 (d, J = 9.2 Hz, 2H), 7.90 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.98 - 4.85 (m, 1H), 4.42 - 4.13 (m, 4H), 3.73 - 3.63 (m, 1H), 3.38 - 3.34 (m, 1H), 3.28 - 3.18 (m, 1H), 2.79 - 2.69 (m, 2H), 1.12 - 1.00 (m, 6H).
【1162】
実施例148
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2R,6R)-2,6-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1163】
【1164】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2R,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1165】
MS (ESI) M/Z: 494.7 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.75 (s, 2H), 7.90 (s, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.25 - 4.09 (m, 4H), 4.09 (d, J = 13.9 Hz, 2H), 3.66 (dd, J = 13.8, 3.8 Hz, 2H), 2.74 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 1.13 (d, J = 6.6 Hz, 6H).
【1166】
実施例149
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(3R,5R)-3,5-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1167】
【1168】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(3R,5R)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1169】
MS (ESI) M/Z: 493.8 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.76 (s, 2H), 7.91 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 4.68 - 4.45 (m, 2H), 4.31 - 4.09 (m, 2H), 3.71 (dd, J = 13.4, 1.6 Hz, 1H), 3.63 (d, J = 2.7 Hz, 2H), 3.56 (dd, J = 13.5, 3.7 Hz, 1H), 2.75 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.22 (t, J = 6.9 Hz, 6H).
【1170】
実施例150
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2S,6R)-2,6-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1171】
【1172】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1173】
MS (ESI) M/Z: 493.8 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.25 (s, 1H), 8.72 (d, J = 0.6 Hz, 2H), 7.88 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 4.60 (d, J = 13.2 Hz, 2H), 4.24 - 4.11 (m, 4H), 3.21 - 3.15 (m, 2H), 2.74 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 1.05 (d, J = 6.9 Hz, 6H).
【1174】
実施例151
2-(6-オキシ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2R,6S)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1175】
【1176】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジン及びtert-ブチル(2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1177】
MS (ESI) M/Z: 466.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (brs, 1H), 8.17 (s, 2H), 7.87 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 4.49 (d, J = 13.0 Hz, 2H), 4.26 - 4.02 (m, 4H), 2.99 (dd, J = 13.0, 4.4 Hz, 2H), 2.73 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 1.81 - 1.70 (m, 1H), 1.05 (d, J = 6.8 Hz, 6H), 0.89 - 0.82 (m, 2H), 0.66 - 0.60 (m, 2H).
【1178】
実施例152
2-(6-オキシ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1179】
【1180】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1181】
MS (ESI) M/Z: 438.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.19 (s, 2H), 7.90 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.71 - 7.40 (m, 1H), 4.15 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 3.71 - 3.56 (m, 4H), 3.45 - 3.35 (m, 4H), 2.72 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.82 - 1.72 (m, 1H), 0.91 - 0.81 (m, 2H), 0.68 - 0.55 (m, 2H).
【1182】
実施例153
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(3R,5S)-3,5-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1183】
【1184】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(3R,5S)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1185】
MS (ESI) M/Z: 494.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.74 (s, 2H), 7.87 (s, 1H), 7.58 (s, 1H), 5.00 - 4.77 (m, 2H), 4.46 (d, J = 11.6 Hz, 1H), 3.96 (d, J = 10.3 Hz, 1H), 3.82 (d, J = 12.1 Hz, 1H), 3.04 (s, 3H), 2.79 - 2.68 (m, 1H), 2.61 (dd, J = 14.0, 8.4 Hz, 1H), 1.20 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.13 - 0.89 (m, 3H).
【1186】
実施例154
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2R,5R)-2,5-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1187】
【1188】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2R,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1189】
MS (ESI) M/Z: 494.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.68 (s, 2H), 7.85 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 4.69 - 4.54 (m, 1H), 4.34 - 4.20 (m, 1H), 4.16 - 4.02 (m, 2H), 3.96 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 3.89 - 3.80 (m, 1H), 3.18 - 3.03 (m, 2H), 2.69 (t, J = 6.1 Hz, 2H), 1.13 (d, J = 6.1 Hz, 3H), 1.06 (d, J = 6.1 Hz, 3H).
【1190】
実施例155
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2R,5S)-2,5-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1191】
【1192】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1193】
MS (ESI) M/Z: 508.6 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.25 (s, 1H), 8.72 (d, J = 9.6 Hz, 2H), 7.86 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.98 - 4.76 (m, 2H), 4.41 - 4.25 (m, 2H), 3.68 (t, J = 13.2 Hz, 1H), 3.38 - 3.34 (m, 0.5H), 3.31 - 3.25 (m, 1H), 3.21 - 3.14 (m, 0.5H), 2.78 - 2.58 (m, 2H), 1.21 (dd, J = 14.0, 6.4 Hz, 3H), 1.12 (d, J = 6.8 Hz, 1.5H), 1.02 (dd, J = 14.0, 6.4 Hz, 3H), 0.96 (d, J = 6.4 Hz, 1.5H).
【1194】
実施例156
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2R,6S)-2,6-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1195】
【1196】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1197】
MS (ESI) M/Z: 508.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.72 (s, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.95 - 4.79 (m, 1H), 4.60 (d, J = 13.5 Hz, 2H), 4.23 - 4.15 (m, 2H), 3.19 - 3.12 (m, 2H), 2.80 - 2.71 (m, 1H), 2.66 - 2.57 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.03 (t, J = 6.8 Hz, 6H).
【1198】
実施例157
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(3R,5R)-3,5-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1199】
【1200】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(3R,5R)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1201】
MS (ESI) M/Z: 508.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.19 (s, 1H), 8.76 (s, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.96 - 4.80 (m, 1H), 4.64 - 4.48 (m, 2H), 3.72 - 3.65 (m, 2H), 3.59 - 3.51 (m, 2H), 2.78 - 2.71 (m, 1H), 2.65 - 2.57 (m, 1H), 1.26 (d, J = 6.8 Hz, 3H), 1.21 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.13 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
【1202】
実施例158
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2R,6R)-2,6-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1203】
【1204】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2R,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1205】
MS (ESI) M/Z: 508.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.76 (s, 2H), 7.86 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 4.91 - 4.81 (m, 1H), 4.18 - 4.04 (m, 4H), 3.66 (d, J = 13.3 Hz, 2H), 2.79 - 2.70 (m, 2H), 1.21 (dd, J = 5.9, 1.7 Hz, 3H), 1.13 (d, J = 6.0 Hz, 6H).
【1206】
実施例159
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2S,6S)-2,6-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1207】
【1208】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2S,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1209】
MS (ESI) M/Z: 508.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.77 (d, J = 0.9 Hz, 2H), 7.85 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.57 (s, 1H), 5.05 - 4.89 (m, 1H), 4.24 - 4.03 (m, 4H), 3.65 (dd, J = 13.7, 4.0 Hz, 2H), 2.77 (dd, J = 14.1, 4.2 Hz, 1H), 2.59 (dd, J = 14.1, 7.9 Hz, 1H), 1.21 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.11 (d, J = 6.6 Hz, 6H).
【1210】
実施例160
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2S,5R)-2,5-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1211】
【1212】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1213】
MS (ESI) M/Z: 508.7 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.07 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 7.89 (s, 0.5 H), 7.82 (s, 0.5H), 7.60 (s, 0.5H), 7.54 (s, 0.5H), 5.03 - 4.81 (m, 4H), 4.46 - 4.23 (m, 2H), 3.84 - 3.60 (m, 1H), 3.30 - 3.17 (m, 2H), 2.79 - 2.55 (m, 2H), 1.19 (d, J = 5.9 Hz, 3H), 1.11 (d, J = 6.6 Hz, 1.5H), 1.05 (d, J = 6.6 Hz, 1.5H), 0.97 (t, J = 7.6 Hz, 3H).
【1214】
実施例161
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2R,5R)-2,5-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1215】
【1216】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(2R,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1217】
MS (ESI) M/Z: 508.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.54 (s, 2H), 7.88 (s, 1H), 7.51 (s, 1H), 4.90 - 4.86 (m, 1H), 4.75 (dd, J = 14.2, 6.6 Hz, 1H), 4.32 (brs, 1H), 4.09 - 3.94 (m, 2H), 3.09 - 2.96 (m, 2H), 2.80 - 2.61 (m, 2H), 1.26 - 1.20 (m, 3H), 1.17 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.13 (d, J = 6.2 Hz, 3H).
【1218】
実施例162
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(3S,5R)-3,5-ジメチル-4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1219】
【1220】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン及びtert-ブチル(3S,5R)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1221】
MS (ESI) M/Z: 508.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.20 (s, 1H), 8.76 (s, 2H), 7.86 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.61 - 7.53 (m, 1H), 5.07 - 4.82 (m, 1H), 4.81 - 4.68 (m, 2H), 3.92 (d, J = 13.3 Hz, 2H), 3.18 - 2.95 (m, 2H), 2.79 - 2.58 (m, 2H), 1.21 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.18 - 0.94 (m, 6H).
【1222】
実施例163
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2R,6S)-2,6-ジメチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1223】
【1224】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1225】
MS (ESI) M/Z: 440.1 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.22 (s, 2H), 7.89 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.50 (d, J = 13.1 Hz, 2H), 4.21 - 4.06 (m, 4H), 2.99 (dd, J = 13.0, 4.4 Hz, 2H), 2.74 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.05 (d, J = 6.8 Hz, 6H).
【1226】
実施例164
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2S,6S)-2,6-ジメチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1227】
【1228】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2S,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1229】
MS (ESI) M/Z: 440.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 11.96 (brs, 1H), 8.22 (s, 2H), 7.87 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.20 - 4.13 (m, 2H), 4.11 - 4.03 (m, 3H), 4.00 - 3.96 (m, 2H), 3.55 - 3.51 (m, 1H), 2.72 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.08 (d, J = 6.6 Hz, 6H).
【1230】
実施例165
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(3S,5R)-3,5-ジメチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1231】
【1232】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(3S,5R)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1233】
MS (ESI) M/Z: 440.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.25 (s, 2H), 7.91 (s, 1H), 7.60 (s, 1H), 4.64 (brs, 2H), 4.34 - 4.07 (m, 2H), 3.97 - 3.73 (m, 2H), 3.16 - 2.92 (m, 2H), 2.75 (t, J = 6.3 Hz, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.02 (brs, 6H).
【1234】
実施例166
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2S,5R)-2,5-ジメチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1235】
【1236】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1237】
MS (ESI) M/Z: 440.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.23 (s, 2H), 7.94 - 7.86 (m, 1H), 7.60 - 7.58 (m, 1H), 4.80 - 4.74 (m, 1H), 4.32 - 4.11 (m, 4H), 3.69 - 3.59 (m, 1H), 3.28 - 3.15 (m, 2H), 2.76 - 2.71 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.04 - 1.96 (m, 6H).
【1238】
実施例167
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2R,5R)-2,5-ジメチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1239】
【1240】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1241】
MS (ESI) M/Z: 440.8 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.15 (s, 2H), 7.91 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.61 (dd, J = 14.4, 6.4 Hz, 1H), 4.38 - 4.29 (m, 1H), 4.23 - 4.12 (m, 2H), 4.05 - 3.91 (m, 2H), 3.05 - 2.95 (m, 2H), 2.77 (t, J = 6.0 Hz, 2H), 2.11 (s, 3H), 1.14 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.11 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
【1242】
実施例168
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2R,5S)-2,5-ジメチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1243】
【1244】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1245】
MS (ESI) M/Z: 440.3 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.23 (s, 2H), 7.90 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.85 - 4.70 (m, 1H), 4.33 - 4.08 (m, 4H), 3.72 - 3.56 (m, 1H), 3.30 - 3.14 (m, 2H), 2.82 - 2.64 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.09 - 0.94 (m, 6H).
【1246】
実施例169
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2R,5R)-2,5-ジメチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1247】
【1248】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1249】
MS (ESI) M/Z: 454.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.15 (s, 2H), 7.88 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 4.88 - 4.86 (m, 1H), 4.58 (dd, J = 14.4, 6.8 Hz, 1H), 4.38 - 4.25 (m, 1H), 4.04 - 3.95 (m, 2H), 3.02 - 2.90 (m, 2H), 2.77 - 2.64 (m, 2H), 2.10 (s, 3H), 1.20 (d, J = 5.6 Hz, 3H), 1.14 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.11 (d, J = 6.4 Hz, 3H).
【1250】
実施例170
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2S,5R)-2,5-ジメチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1251】
【1252】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1253】
MS (ESI) M/Z: 454.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 2.20 (s, 1H), 8.23 (d, J = 0.8 Hz, 2H), 7.84 (d, J = 25.4 Hz, 1H), 7.55 (d, J = 21.6 Hz, 1H), 4.98 - 4.83 (m, 1H), 4.82 - 4.71 (m, 1H), 4.29 - 4.15 (m, 2H), 3.72 - 3.59 (m, 1H), 3.24 - 3.05 (m, 2H), 2.79 - 2.65 (m, 1H), 2.64 - 2.54 (m, 1H), 2.08 (s, 3H), 1.25 - 1.13 (m, 3H), 1.09 - 0.99 (m, 3H), 0.95 (d, J = 6.7 Hz, 1.5H), 0.90 (d, J = 6.7 Hz, 1.5H).
【1254】
実施例171
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2S,6S)-2,6-ジメチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1255】
【1256】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2S,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1257】
MS (ESI) M/Z: 454.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 8.26 (d, J = 0.8 Hz, 2H), 7.79 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.57 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.99 - 4.89 (m, 1H), 4.14 - 4.05 (m, 2H), 4.01 (dd, J = 13.6, 1.9 Hz, 2H), 3.54 (dd, J = 13.6, 4.0 Hz, 2H), 2.75 (dd, J = 14.0, 4.3 Hz, 1H), 2.58 (dd, J = 14.2, 7.8 Hz, 1H), 2.10 (s, 3H), 1.20 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.09 (d, J = 6.6 Hz, 6H).
【1258】
実施例172
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2R,5S)-2,5-ジメチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1259】
【1260】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1261】
MS (ESI) M/Z: 454.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.25 (s, 1H), 8.22 (s, 2H), 7.86 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 4.91 - 4.67 (m, 2H), 4.30 - 4.16 (m, 2H), 3.64 (t, J = 13.6 Hz, 1H), 3.30 - 3.08 (m, 2H), 2.77 - 2.60 (m, 2H), 2.08 (s, 3H), 1.27 - 1.14 (m, 3H), 1.06 - 1.00 (m, 3H), 0.94 (dd, J = 16.4, 6.4 Hz, 3H).
【1262】
実施例173
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2R,5S)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1263】
【1264】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1265】
MS (ESI) M/Z: 480.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.25 (s, 1H), 8.17 (s, 2H), 7.86 (s, 1H), 7.57 (s, 1H), 4.90 - 4.67 (m, 2H), 4.29 - 4.16 (m, 2H), 3.70 - 3.57 (m, 1H), 3.26 - 3.17 (m, 1H), 3.16 - 3.10 (m, 1H), 2.78 - 2.61 (m, 2H), 1.79 - 1.71 (m, 1H), 1.23 - 1.18 (m, 3H), 1.03 (dd, J = 6.3, 3.6 Hz, 3H), 0.93 (dd, J = 17.2, 6.6 Hz, 3H), 0.88 - 0.83 (m, 2H), 0.65 - 0.59 (m, 2H).
【1266】
実施例174
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2R,6S)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1267】
【1268】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1269】
MS (ESI) M/Z: 479.9 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.17 (s, 2H), 7.83 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 4.93 - 4.80 (m, 1H), 4.49 (d, J = 13.4 Hz, 2H), 4.16 - 4.07 (m, 2H), 3.00 - 2.92 (m, 2H), 2.80 - 2.71 (m, 2H), 1.80 - 1.71 (m, 1H), 1.21 - 1.11 (m, 3H), 1.08 - 0.95 (m, 6H), 0.90 - 0.82 (m, 2H), 0.66 - 0.59 (m, 2H).
【1270】
実施例175
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2R,6R)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1271】
【1272】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1273】
MS (ESI) M/Z: 480.4 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.24 (s, 1H), 8.19 (s, 2H), 7.85 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.56 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 4.94 - 4.79 (m, 1H), 4.14 - 4.04 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 13.5, 1.6 Hz, 2H), 3.54 (dd, J = 13.6, 3.9 Hz, 2H), 2.74 (dd, J = 14.2, 4.5 Hz, 1H), 2.65 (dd, J = 14.3, 7.7 Hz, 1H), 1.81 - 1.73 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.10 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 0.89 - 0.84 (m, 2H), 0.66 - 0.60 (m, 2H).
【1274】
実施例176
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【1275】
【1276】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1277】
MS (ESI) M/Z: 452.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.19 (s, 2H), 7.84 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.64 - 7.46 (m, 1H), 4.91 - 4.72 (m, 1H), 3.83 - 3.46 (m, 4H), 3.44 - 3.34 (m, 4H), 2.74 - 2.57 (m, 2H), 1.83 - 1.71 (m, 1H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 0.90 - 0.83 (m, 2H), 0.66 - 0.60 (m, 2H).
【1278】
実施例177
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2S,6S)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1279】
【1280】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2S,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1281】
MS (ESI) M/Z: 480.8 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.12 (s, 1H), 8.20 (s, 2H), 7.83 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 5.03 - 4.88 (m, 1H), 4.13 - 4.03 (m, 2H), 4.00 (d, J = 13.6, 2H), 3.54 (dd, J = 13.6, 4.0 Hz, 2H), 2.76 (dd, J = 14.1, 4.3 Hz, 1H), 2.58 (dd, J = 14.1, 7.9 Hz, 1H), 1.88 - 1.69 (m, 1H), 1.20 (d, J = 6.3 Hz, 3H), 1.08 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 0.92 - 0.83 (m, 2H), 0.68 - 0.60 (m, 2H).
【1282】
実施例178
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2S,5R)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1283】
【1284】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1285】
MS (ESI) M/Z: 480.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.21 (s, 1H), 8.18 (s, 2H), 7.87 (s, 0.5H), 7.81 (s, 0.5H), 7.58 (s, 0.5H), 7.53 (s, 0.5H), 5.00 - 4.83 (m, 1H), 4.82 - 4.69 (m, 1H), 4.32 - 4.15 (m, 2H), 3.73 - 3.58 (m, 1H), 3.23 - 3.09 (m, 2H), 2.81 - 2.54 (m, 2H), 1.82 - 1.68 (m, 1H), 1.19 (t, J = 5.2 Hz, 3H), 1.07 - 0.99 (m, 3H), 0.98 - 0.84 (m, 5H), 0.69 - 0.57 (m, 2H).
【1286】
実施例179
(S)-1-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)プロパン-2-イル(2R,5R)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1287】
【1288】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例48を参照した。
【1289】
MS (ESI) M/Z: 480.2 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.10 (s, 2H), 7.87 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.50 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.88 - 4.81 (m, 1H), 4.64 - 4.54 (m, 1H), 4.37 - 4.25 (m, 1H), 4.06 - 3.94 (m, 2H), 3.03 - 2.91 (m, 2H), 2.77 - 2.63 (m, 2H), 1.80 - 1.69 (m, 1H), 1.25 - 1.16 (m, 3H), 1.16 - 1.07 (m, 6H), 0.95 - 0.86 (m, 2H), 0.65 - 0.57 (m, 2H).
【1290】
実施例180
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2R,5R)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1291】
【1292】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1293】
MS (ESI) M/Z: 466.8 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, CD3OD) δ 8.10 (s, 2H), 7.91 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 4.61 (dd, J = 14.4, 6.4 Hz, 1H), 4.38 - 4 .28 (m, 1H), 4.23 - 4.13 (m, 2H), 4.05 - 3.90 (m, 2H), 3.04 - 2.92 (m, 2H), 2.77 (t, J = 6.4 Hz, 2H), 1.78- 1.69 (m, 1H), 1.14 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 1.11 (d, J = 6.0 Hz, 3H), 0.93 - 0.86 (m, 2H), 0.63 - 0.56 (m, 2H).
【1294】
実施例181
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(3S,5R)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1295】
【1296】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(3S,5R)-3,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1297】
MS (ESI) M/Z: 466.6 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.29 (brs, 1H), 8.20 (s, 2H), 7.90 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 4.64 (brs, 2H), 4.26 - 4.16 (m 2H), 3.94 - 3.76 (m, 2H), 3.06 - 3.01 (m, 2H), 2.76 - 2.73 (m, 2H), 1.85 - 1.70 (m, 1H), 1.01 (s, 6H), 0.88 - 0.85 (m, 2H), 0.64 - 0.62 (m, 2H).
【1298】
実施例182
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2S,6S)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1299】
【1300】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2S,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1301】
MS (ESI) M/Z: 466.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.20 (s, 2H), 7.90 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.60 (s, 1H), 4.24 - 4.14 (m, 2H), 4.13 - 4.05 (m, 2H), 4.04 - 3.97 (m, 2H), 3.56 (dd, J = 13.6, 4.0 Hz, 2H), 2.75 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.88 - 1.71 (m, 1H), 1.11 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 0.95 - 0.81 (m, 2H), 0.70 - 0.57 (m, 2H).
【1302】
実施例183
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2S,5R)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1303】
【1304】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1305】
MS (ESI) M/Z: 466.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.24 (s, 1H), 8.19 (s, 2H), 7.90 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.87 - 4.67 (m, 1H), 4.31 - 4.08 (m, 4H), 3.71 - 3.55 (m, 1H), 3.29 - 3.11 (m, 2H), 2.78 - 2.69 (m, 2H), 1.84 - 1.67 (m, 1H), 1.09 - 0.94 (m, 6H), 0.92 - 0.82 (m, 2H), 0.70 - 0.55 (m, 2H).
【1306】
実施例184
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2R,5S)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1307】
【1308】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1309】
MS (ESI) M/Z: 466.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.17 (s, 2H), 7.89 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.58 (s, 1H), 4.85 - 4.65 (m, 1H), 4.36 - 4.05 (m, 4H), 3.73 - 3.56 (m, 1H), 3.25 - 3.13 (m, 2H), 2.78 - 2.69 (m, 2H), 1.80 - 1.69 (m, 1H), 1.09 - 0.90 (m, 6H), 0.90 - 0.78 (m, 2H), 0.66 - 0.58 (m, 2H).
【1310】
実施例185
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2R,6R)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1311】
【1312】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2R,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-シクロプロピルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1313】
MS (ESI) M/Z: 466.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.22 (s, 1H), 8.19 (s, 2H), 7.89 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.59 (s, 1H), 4.21 - 4.13 (m, 2H), 4.11 - 4.06 (m, 2H), 3.99 (dd, J = 13.6, 1.7 Hz, 2H), 3.54 (dd, J = 13.5, 3.9 Hz, 2H), 2.74 (t, J = 6.2 Hz, 2H), 1.80 - 1.71 (m, 1H), 1.10 (d, J = 6.6 Hz, 6H), 0.89 - 0.84 (m, 2H), 0.66 - 0.60 (m, 2H).
【1314】
実施例186
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル(2S,6R)-4-(5-シクロプロピルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【1315】
【1316】
5-ブロモ-2-メトキシ-3-(トリフルオロメチル)ピリジン、tert-ブチル(2S,6R)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート及び2-クロロ-5-メチルピリミジンを原料として使用し、製造方法は中間体1C及び実施例109を参照した。
【1317】
MS (ESI) M/Z: 454.0 [M+H]+.
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) δ 12.23 (s, 1H), 8.22 (s, 2H), 7.83 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.56 (s, 1H), 4.92 - 4.86 (m, 1H), 4.50 (d, J = 13.4 Hz, 2H), 4.15 - 4.10 (m, 2H), 3.02 - 2.91 (m, 2H), 2.74 (dd, J = 14.2, 4.3 Hz, 1H), 2.61 (dd, J = 14.2, 7.9 Hz, 1H), 2.08 (s, 3H), 1.19 (d, J = 6.2 Hz, 3H), 1.03 (t, J = 6.7 Hz, 6H).
【1318】
生物学的試験の評価:
一、PARP1のin vitro酵素学実験
本実験では、PARP1の酵素活性に対する試験化合物の阻害効果を検出し、試験化合物を勾配希釈し、複製ウェルで試験した。
1.ヒストンでコーティングされた384ウェルプレートを準備した。
25μlのヒストン溶液を各ウェルに加え、4℃で一晩培養した。
【1319】
2.PBST緩衝液、ブロッキング緩衝液、及び検出緩衝液を準備した。
【1320】
3.ヒストンでコーティングされた384ウェルプレートをPBST緩衝液で3回洗浄した。常温条件下で、50μlのブロッキング緩衝液で1時間ブロックした。PBST緩衝液でプレートを3回洗浄した。
【1321】
4.化合物の準備:
96ウェルソースプレートに1000×の化合物を準備した。1μlの化合物をソースプレートから96ウェル中間プレートに移した。振とうし、1000rpmの速度で1分間遠心分離した。
5μlのDMSO溶液を各ウェルに移した。
【1322】
5.酵素反応:
PARP1&DNAの混合物を25℃で10分間培養した。
10μlのPARP1&DNA(最小限の対照が必要)を加え、化合物と室温で10分間培養し、次に10μLのDNAを陰性対照ウェルに加えた。
10μlの2.5×NAD+を各ウェルに加え、25℃で60分間培養した。PBST緩衝液でプレートを3回洗浄した。
【1323】
6.検出:
20μlの抗ポリ/モノADPリボースウサギモノクローナル抗体(anti-Poly/Mono-ADP Ribose Rabbit mAb、cell signaling technology社、品番:7074P2)を加えた。
常温で1.5時間培養し、PBST緩衝液でプレートを3回洗浄した。
1:2000の比率で希釈した抗ウサギIgG HRP結合抗体(anti-rabbit IgG、HRP-linked Antibody)20μlを加えた。
常温で1時間培養し、PBST緩衝液でプレートを3回洗浄した。
【1324】
7.25μlのFemto-ECL基質AとFemto-ECL基質B(1:1)混合物を加えた。
【1325】
8.直ちにEnvision機器で化学発光検出を実行した。
【1326】
9.データ処理
式(1)を使用して、Excelでデータをフィッティングし、阻害値を得た。
式(1):inh%=(Max-Signal)/(Max-Min)×100
式(2)を使用して、XL-Fitでデータをフィッティングし、IC50値を得た。
式(2):Y=Bottom+(Top-Bottom)/(1+(IC50/X)×HillSlope)
Yは阻害率であり、Xは化合物濃度である。
【1327】
二、PARP2、3、5A、5B、7、12、15のin vitro酵素学実験
本実験では、PARP2、3、5A、5B、7、12、15の酵素活性に対する試験化合物の阻害効果を検出し、試験化合物を勾配希釈し、複製ウェルで試験した。
【1328】
1.ヒストンでコーティングされた384ウェルプレートを準備し、25μlのヒストン溶液を各ウェルに加え、4℃で一晩培養した。
【1329】
2.PBST緩衝液、ブロッキング緩衝液、検出緩衝液を準備した。
【1330】
3.ヒストンでコーティングされた384ウェルプレートをPBST緩衝液で3回洗浄した。常温条件下で、50μlのブロッキング緩衝液で1時間ブロックした。PBST緩衝液でプレートを3回洗浄した。
【1331】
4.化合物の準備:
96ウェルソースプレートに2000×の化合物を準備した。ソースプレートから50nlの化合物を96ウェル中間プレートに移し、各ウェルに39.95μlの検出緩衝液を補充した。均一に振とうし、1000rpmの速度で1分間遠心分離した。
5μlの化合物DMSO溶液を各ウェルに移した。
【1332】
5.酵素反応:
酵素混合物を25℃で10分間培養した。
10μlの酵素混合物を加え、化合物と室温で10分間培養した。
10μlの検出緩衝液を検出プレートの陰性対照ウェルに加えた。
10μlの2.5×Biotin-NAD+を各ウェルに加え、25℃で60分間培養した。
PBST緩衝液でプレートを3回洗浄した。
【1333】
6.検出:
25μlのStre-HRPを加えた。
常温条件下で1時間培養し、PBS緩衝液でプレートを3回洗浄した。
25μlのQuantaRed Enhancer mixを加えた。10分間培養した。
2.5ulのQuantaRed Stop Solutionを加えてペルオキシダーゼ反応を停止させ、プレートを10~30秒間振とうした。
【1334】
7.Paradigmを使用してプレートを直ちに読み取り、Ex550/Em620の読み取り値を検出した。
【1335】
8.データ処理
式(1)を使用して、Excelでデータをフィッティングし、阻害値を得た。
式(1):inh%=(Max-Signal)/(Max-Min)×100
式(2)を使用して、XL-Fitでデータをフィッティングし、IC50値を得た。
式(2):Y=Bottom+(Top-Bottom)/(1+(IC50/X)×HillSlope)
Yは阻害率であり、Xは化合物濃度である。
【1336】
結果は表1に示された通りである。結論:本発明の代表的な化合物は、PARP7酵素活性を効果的に阻害することができ、いくつかの化合物は、PARP1、2、3、5A、5B、12、15に対して良好な選択性を有している。
【1337】
表1:PARP7酵素阻害の結果
【表1A】
【表1B】
【表1C】
【表1D】
【表1E】
【1338】
結論:本発明の代表的な化合物は、PARP7酵素活性を効果的に阻害することができる。
【1339】
三、マウス及びラットにおけるin vivo薬物動態の測定
1.実験の目的:
オスC57BL/6マウス又はSDオスラットを試験動物として使用し、本発明の化合物の単回静脈内注射及び経口投与後の生体内血漿における薬物動態学的挙動を研究することである。
【1340】
2.試験プロトコール:
2.1試験動物
健康な成体C57BL/6マウス又はSDラット(3匹/群)、オスであり、供給者はShanghai Jihui Laboratory Animal Care Co., Ltd.及びVital River Laboratory Animal Technology Co., Ltd.であった。
【1341】
2.2投与
静脈内注射群及び経口投与群はいずれも3匹のマウス又はラットであり、静脈内注射投与量は1mg/kgであり、投与体積は5mL/kgであり、経口投与量は5mg/kgであり、投与体積は10mL/kgであった。投与溶媒は5%DMSO/5%Kolliphor HS15/90%Salineであった。
【1342】
2.3実験装置
遠心分離機はEppendorf社から購入され、ピペットはEppendorf社から購入された。
【1343】
2.4試料の収集
動物に投与した後、0.0833(IV)、0.25、0.5、1、2、4、8、及び24時間後にそれぞれ0.02mLの静脈血を採取し、EDTA-K2チューブに入れ、4℃、4600rmpで5分間遠心分離して血漿を分離し、-80℃で保存した。
【1344】
2.5試料の処理
1)10μLの血漿試料に200μLのアセトニトリルを加えて沈殿させ、ボルテックスして混合した後、15分間遠心分離した。
2)処理後の上清を取り、水で希釈した後、LC/MS/MSで試験化合物の濃度を分析した。
【1345】
2.6生物分析
液相条件:Shimadzu LC-30AD
質量分析条件:AB Sciex API 5500
カラム:Phenomenex Kinetex 2.6μm C18
移動相:A:5mMの酢酸アンモニウム水溶液(0.05%のギ酸含有)、B:アセトニトリル(0.1%のギ酸含有)、流速:0.5mL/min。
【1346】
溶出勾配:
【表1F】
3.実験結果と分析
薬物動態パラメータは、WinNonlin 8.0を使用して計算された。マウス又はラットにおける薬物の静脈内注射及び経口投与の薬物動態パラメータは、下記の表2及び表3に示された通りである。
【1347】
表2 本発明の代表的な化合物が静脈内注射されたマウス又はラットにおける薬物動態パラメータ
【表2】
【1348】
表3 本発明の代表的な化合物が経口投与されたマウス又はラットにおける薬物動態パラメータ
【表3】
【1349】
結論:同じ用量において、静脈内注射及び経口投与後のマウス及びラットの血漿における本発明の代表的な化合物の曝露量は、対照化合物RBN-2397よりも有意に高かった。
【1350】
対照化合物RBN-2397の構造は下記の通りである。
【1351】
【手続補正書】
【提出日】2024-02-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化1】
(ただし、
環Aは、
【化2】
から選択され、
Tは、CH又はNから選択され、
環Bは、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、
環Dは、4~10員ヘテロシクリルであり、前記4~10員ヘテロシクリルは、任意選択でR
yから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Zは、H、Cy
2、-NH-Cy
2、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
3-7シクロアルキルアシル、C
1-6アルコキシ、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2から選択され、ここで、Cy
2は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記Cy
2基は、それぞれ任意選択でR
zから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
R
x及びR
zは、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2、NH
2、C
3-7シクロアルキル、ヒドロキシC
1-6アルキル-、C
1-6アルキルC(O)-、C
1-6アルキル-S(O)
2-、C
1-6アルキル-NH-C(O)-から選択され、
R
yは水素、C
1-6アルキルから選択され、前記C
1-6アルキルは、任意選択でOH、CN、OCH
3により置換され、
Linkは、環Aと環Dとを連結する基であり、
pは、0、1、2の整数から選択される。)
【請求項2】
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化3】
(ただし、
環Aは、
【化4】
の基から選択され、
Tは、CH又はNから選択され、
環Bは、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、
環Dは、4~10員ヘテロシクリルであり、前記4~10員ヘテロシクリルは、任意選択でR
xから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Zは、H、Cy
2、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2から選択され、ここで、Cy
2は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記Cy
2基は、それぞれ任意選択でR
xから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
R
xは、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6アルコキシ、C
2-6アルケニル、C
2-6アルキニル、C
1-6ハロアルキル、CN、NO
2から選択され、
Linkは、環Aと環Dとを連結する基であり、
pは、0、1、2の整数から選択される。)
【請求項3】
R
xは、水素、ハロゲン、C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキルから選択される、
又は
R
z
は、水素、ハロゲン、C
1-6
アルキル、C
1-6
ハロアルキル、CN、NH
2
、C
3-7
シクロアルキル、ヒドロキシC
1-6
アルキル-、C
1-6
アルキルC(O)-、C
1-6
アルキル-S(O)
2
-、及びC
1-6
アルキル-NH-C(O)-から選択される、
請求項1又は2に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
R
xは、H、F、Cl、Br、CH
3、CF
3、NH
2、-CHF
2、C
2H
5、CN、
【化5】
から選択される、
又は
R
z
は、H、F、Cl、Br、CH
3
、CF
3
、NH
2
、-CHF
2
、C
2
H
5
、CN、
【化6】
から選択される、又は
R
y
は、H、F、Cl、Br、CH
3
、CF
3
、-CH
2
CH
3
、-CH
2
OH、-CH
2
CN、及び-CH
2
OCH
3
から選択される、
請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
Zは、Cy
2、-NH-Cy
2、C
3-7シクロアルキルアシルから選択され、ここで、Cy
2は、C
6-10アリール及び5~10員ヘテロアリールから選択され、前記Cy
2基は、それぞれ任意選択でR
zから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
又は、
R
x
は、H、F、CH
3
、及びCF
3
から選択され、又は
R
y
は、H、CH
3
、-CH
2
CH
3
、-CH
2
OH、-CH
2
CN、及び-CH
2
OCH
3
から選択される、
請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
Zは、
【化7】
及び
から選択され、
又は
環Dは、
【化1】
から選択される、
請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
【化9】
から選択される、
又は
【化1】
から選択される、又は
【化1】
から選択され、構造中の「*」の付された炭素原子はキラル炭素原子を表す、
請求項
6に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
Zは、更に
【化11】
から選択される、
又は
環Dは、更に
【化1】
から選択され、構造中の「*」の付された炭素原子はキラル炭素原子を表す、
請求項
6に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
式(A-1)は下記の基から選択される
、
【化15】
又は、
式(A-2)は下記の基から選択される、
【化1】
又は
式(A-3)は
【化1】
から選択される、
請求項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
式(A-2)は下記の基から選択される、請求項9に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化17】
【請求項11】
Link基は、下記の式(LA)の基を有する、請求項
1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化19】
(ただし、
R
1及びR
2は、それぞれ独立してH、C
1-3アルキル、ヒドロキシC
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
1及びR
2は、
これらが位置する場所の炭素原子と3~6員炭素環を形成するか、或いはR
1及びR
2は一緒にオキソ
基を形成し、
R
3及びR
4は、それぞれ独立してH、C
1-3アルキル、ヒドロキシC
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
3及びR
4は一緒にオキソを形成し、
Y
1及びY
2は、NH、-N(CH
3)-、O、-CH
2NH-、-CH
2O-、Cy
1又は単結合から選択され、
Cy
1は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記基は、それぞれ任意選択でR
xから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Y
3は、NH、O又は単結合から選択され、
mは、0、1、2の整数から選択され、
nは、0、1、2、3の整数から選択され、
rは、0、1の整数から選択さ
れる。)
【請求項12】
Link基は、下記の式(LA)の基を有する、請求項
1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化20】
(ただし、
R
1及びR
2は、それぞれ独立してH、C
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
1及びR
2は、
これらが位置する場所の炭素原子と3~6員炭素環を形成するか、或いはR
1及びR
2は一緒にオキソ
基を形成し、
R
3及びR
4は、H、C
1-3アルキルから選択されるか、或いはR
3及びR
4は一緒にオキソを形成し、
Y
1及びY
2は、Y
1a、-CH
2Y
1a-、Cy
1又は単結合から選択され、
前記Y
1aは、NH、Oから選択され、
Cy
1は、C
6-10アリール、C
3-7シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記基は、それぞれ任意選択でR
xから独立して選択されるp個の置換基により置換され、
mは、0、1、2の整数から選択され、
nは、0、1、2、3の整数から選択され、
rは、0、1の整数から選択さ
れる。)
【請求項13】
Cy
1は、
【化21】
から選択さ
れる、
請求項
11又は12に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
式(LA)は下記の構造を有する、請求項
11又は12に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化22】
【請求項15】
式(LA)は下記の構造を有する、請求項
12に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化23】
【請求項16】
式(LA)は下記の構造を有し、構造中の「*」
の付された炭素原子はキラル炭素原子を表す
、
【化24】
又は、
式(LA)は下記構造を有し、構造中の「*」の付された炭素原子はキラル炭素原子を表す、
【化1】
請求項14に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
前記式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-1)、(I-2)、(I-3)又は(I-4)の構造を有する、請求項
1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化26】
【請求項18】
下記の条件のうちの一つ又は複数を満たす、請求項
1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩:
(1)環Bにおける前記C
6-10アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである;
(2)環Bにおける前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールである;
(3)環Bにおける前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、5員又は6員の単環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、5員又は6員の単環式の飽和又は不飽和環状基である;
(4)環Dにおける前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、4、5、6員の単環式、又は8若しくは9員の二環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、4、5、6員の単環式、又は8若しくは9員の二環式の飽和又は不飽和環状基である;
(5)Cy
2における前記C
6-10アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである;
(6)Cy
2における前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、独立してN及びSから選択される1又は2個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールである;
(7)R
x及びR
zにおける前記ハロゲンは、独立してフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、好ましくはフッ素、塩素又は臭素である;
(8)R
x及びR
zにおいて、前記C
1-6アルキル、C
1-6ハロアルキル、ヒドロキシC
1-6アルキル-、C
1-6アルキルC(O)-、C
1-6アルキル-S(O)
2-、C
1-6アルキル-NH-C(O)-におけるC
1-6アルキルは、独立してメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルであり、好ましくはメチル、エチル又はイソプロピルである;
(9)R
x及びR
zにおける前記C
3-7シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである;
(10)R
yにおける前記C
1-6アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルであり、好ましくはメチル又はエチルである。
【請求項19】
下記の条件のうちの一つ又は複数を満たす、請求項
11又は12のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩:
(1)Cy
1における前記C
6-10アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである;
(2)Cy
1における前記C
3-7シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、好ましくはシクロペンチルである;
(3)Cy
1における前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、1個のNシクロヘテロ原子とを含む6員ヘテロアリールである;
(4)Cy
1における前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、5、6員の単環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、5、6員の単環式の飽和環状基である。
【請求項20】
化合物は下記の式から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
【請求項21】
有効成分としての請求項
1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
【請求項22】
請求項
1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは請求項
21に記載の医薬組成物を含む、PARP7阻害剤。
【請求項23】
がん
を治療
するための、請求項
1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは請求項
21に記載の医薬組成物
を含む医薬。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0269
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0269】
ステップA:5-ブロモ-2-クロロピリミジン(1.0g、5.1mmol)及びN-Boc-ピペラジン(1.06g、5.61mmol)をN-メチルモルホリン(5mL)に溶解させ、炭酸カリウム(1.4g、10.2mol)を加え、反応溶液を80℃で3時間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液を水に注ぎ、十分に撹拌した後、析出した白色固体をろ過し、水で洗浄した後、乾燥させて、1.7gのtert-ブチル4-(5-ブロモピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0465
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0465】
実施例18
(R)-1-(1-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)プロパン-2-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0470
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0470】
ステップB:(R)-2-(4-オキソ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)プロピオン酸(250mg、0.57mmol)を無水テトラヒドロフラン(3mL)に溶解させ、氷水浴下で水素化ホウ素ナトリウム(45mg、1.2mmol)を加えて10分間撹拌し、三フッ化ホウ素エチルエーテル(85mg、0.6mmol)を滴下し、滴下が終了した後、50℃まで加熱させて2時間撹拌した。反応溶液を室温まで冷却させ、水を加えてクエンチングさせた後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、135mgの(R)-1-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(18-3)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0472
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0472】
ステップC:(R)-1-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(135mg、0.42mmol)をアセトニトリル(3mL)に溶解させ、アクリル酸tert-ブチル(80mg、0.63mmol)及び炭酸セシウム(410mg、1.2mmol)を加え、反応溶液をマイクロ波で90℃まで加熱させて30分間撹拌した。室温まで冷却させた後、反応溶液に水を加えてクエンチングさせ、次に酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製して、50mgのtert-ブチル(R)-3-(2-(4-オキソ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)プロポキシ)プロパノエート(18-4)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0474
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0474】
ステップD:室温で、tert-ブチル((R)-3-(2-(4-オキソ-5-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)プロポキシ)プロパノエート(50mg、111μmol)をジクロロメタン(2mL)に溶解させ、トリフルオロ酢酸(2mL)を加えた。反応溶液を室温で3時間攪拌し続けた。減圧濃縮し、得られた残留物をジクロロメタン(50mL)で希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム溶液で中性に中和し、水相をジクロロメタン(50mL×2回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、50mgの(R)-3-(2-(4-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)プロポキシ)プロピオン酸(18-5)を得、次のステップの反応に直接に使用した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0476
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0476】
ステップE:室温で、(R)-3-(2-(4-オキソ-4,5-ジヒドロ-1H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-1-イル)プロポキシ)プロピオン酸(50mg、0.18mmol)をジクロロメタン(5mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(44mg、0.18mmol)、HATU(55mg、0.26mmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(77mg、0.6mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間撹拌し続け、希塩酸でpH5~6に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮し、得られた残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、6mgの(R)-1-(1-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)プロパン-2-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[2,3-d]ピリダジン-4-オン(化合物18)を得た。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0492
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0492】
実施例20
(R)-1-(1-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)プロパン-2-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-オン
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0496
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0496】
実施例21
(S)-1-(1-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)プロパン-2-イル)-1,5-ジヒドロ-4H-ピロロ[3,2-c]ピリジン-4-オン
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0515
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0515】
ステップH:3-(2-(2,5-ジオキソ-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-5,6-ジヒドロピリド[2,3-d]ピリダジン-1(2H)-イル)エトキシ)プロピオン酸(36mg、88μmol)をジクロロメタン(3mL)及びN,N-ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解させた。次に、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ピリミジン(23mg、97μmol)、HATU(100mg、97μmol)及びN,N-ジイソプロピルエチルアミン(50mg、0.36mmol)を氷水浴下で上記の溶液に順次に加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。反応溶液を希塩酸でpH5~6に調節した後、酢酸エチル(20mL×3回)で抽出し、有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、ろ過し、最後に減圧濃縮して、80mgの1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン(22-9)を得、粗生成物を次のステップの反応に直接に使用した。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0517
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0517】
ステップI:室温で、1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)-6-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン(80mg、88μmol)をジクロロメタン(1mL)に溶解させ、次にトリフルオロ酢酸(1mL)を加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌し続けた。減圧濃縮し、残留物を分取高速液体クロマトグラフィーにより精製して、5.5mgの1-(2-(3-オキソ-3-(4-(5-(トリフルオロメチル)ピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-イル)プロポキシ)エチル)ピリド[2,3-d]ピリダジン-2,5(1H,6H)-ジオン(化合物22)を得た。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0963
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0963】
実施例105
2-(6-オキソ-5-(トリフルオロメチル)-1,6-ジヒドロピリジン-3-イル)エチル-4-(5-メチルピリミジン-2-イル)ピペラジン-1-カルボキシレート
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】1351
【補正方法】変更
【補正の内容】
【1351】
【化273】
(付記)
本開示は以下の態様を含む。
項1:
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化1】
(ただし、
環Aは、
【化2】
から選択され、
Tは、CH又はNから選択され、
環Bは、C
6-10
アリール、C
3-7
シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、
環Dは、4~10員ヘテロシクリルであり、前記4~10員ヘテロシクリルは、任意選択でR
y
から独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Zは、H、Cy
2
、-NH-Cy
2
、ハロゲン、C
1-6
アルキル、C
3-7
シクロアルキルアシル、C
1-6
アルコキシ、C
1-6
ハロアルキル、CN、NO
2
から選択され、ここで、Cy
2
は、C
6-10
アリール、C
3-7
シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記Cy
2
基は、それぞれ任意選択でR
z
から独立して選択されるp個の置換基により置換され、
R
x
及びR
z
は、水素、ハロゲン、C
1-6
アルキル、C
1-6
アルコキシ、C
2-6
アルケニル、C
2-6
アルキニル、C
1-6
ハロアルキル、CN、NO
2
、NH
2
、C
3-7
シクロアルキル、ヒドロキシC
1-6
アルキル-、C
1-6
アルキルC(O)-、C
1-6
アルキル-S(O)
2
-、C
1-6
アルキル-NH-C(O)-から選択され、
R
y
は水素、C
1-6
アルキルから選択され、前記C
1-6
アルキルは、任意選択でOH、CN、OCH
3
により置換され、
Linkは、環Aと環Dとを連結する基であり、
pは、0、1、2の整数から選択される。)
項2:
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化3】
(ただし、
環Aは、
【化4】
から選択され、
Tは、CH又はNから選択され、
環Bは、C
6-10
アリール、C
3-7
シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、
環Dは、4~10員ヘテロシクリルであり、前記4~10員ヘテロシクリルは、任意選択でR
x
から独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Zは、H、Cy
2
、ハロゲン、C
1-6
アルキル、C
1-6
アルコキシ、C
2-6
アルケニル、C
2-6
アルキニル、C
1-6
ハロアルキル、CN、NO
2
から選択され、ここで、Cy
2
は、C
6-10
アリール、C
3-7
シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記Cy
2
基は、それぞれ任意選択でR
x
から独立して選択されるp個の置換基により置換され、
R
x
は、水素、ハロゲン、C
1-6
アルキル、C
1-6
アルコキシ、C
2-6
アルケニル、C
2-6
アルキニル、C
1-6
ハロアルキル、CN、NO
2
から選択され、
Linkは、環Aと環Dとを連結する基であり、
pは、0、1、2の整数から選択される。)
項3:
R
x
は、水素、ハロゲン、C
1-6
アルキル、C
1-6
ハロアルキルから選択される、項1又は2に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項4:
R
x
は、H、F、CH
3
及びCF
3
から選択される、項3に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項5:
R
x
は、H、F、Cl、Br、CH
3
、CF
3
、NH
2
、-CHF
2
、C
2
H
5
、CN、
【化5】
から選択される、項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項6:
R
z
は、水素、ハロゲン、C
1-6
アルキル、C
1-6
ハロアルキル、CN、NH
2
、C
3-7
シクロアルキル、ヒドロキシC
1-6
アルキル-、C
1-6
アルキルC(O)-、C
1-6
アルキル-S(O)
2
-、C
1-6
アルキル-NH-C(O)-から選択される、項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項7:
R
z
は、H、F、Cl、Br、CH
3
、CF
3
、NH
2
、-CHF
2
、C
2
H
5
、CN、
【化6】
から選択される、項6に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項8:
R
y
は、H、F、Cl、Br、CH
3
、CF
3
、-CH
2
CH
3
、-CH
2
OH、-CH
2
CN、-CH
2
OCH
3
から選択される、項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項9:
R
y
は、H、CH
3
、-CH
2
CH
3
、-CH
2
OH、-CH
2
CN、-CH
2
OCH
3
から選択される、項8に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項10:
Zは、Cy
2
、-NH-Cy
2
、C
3-7
シクロアルキルアシルから選択され、ここで、Cy
2
は、C
6-10
アリール及び5~10員ヘテロアリールから選択され、前記Cy
2
基は、それぞれ任意選択でR
z
から独立して選択されるp個の置換基により置換され、
pは項1に記載の通りであり、
R
z
は、項1、6又は7に記載の通りである、項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項11:
Zは、
【化7】
から選択され、
或いは、Zは、
【化8】
から選択され、
pは項1に記載の通りであり、
R
z
は、項1、6又は7に記載の通りである、項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項12:
【化9】
から選択される、項11に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
項13:
【化10】
から選択される、項11に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
項14:
Zは、更に
【化11】
から選択される、項11に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
項15:
環Dは、
【化12】
から選択され、
pは項1に記載の通りであり、
R
y
は、項1、8又は9に記載の通りである、項1に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項16:
【化13】
から選択され、構造中の「*」はキラル炭素原子を表す、項15に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
項17:
環Dは、更に
【化14】
から選択され、
構造中の「*」はキラル炭素原子を表す、項15に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
項18:
式(A-1)は下記の基から選択される、項1~17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化15】
項19:
式(A-2)は、
【化16】
から選択され、
p及びTは項1又は2に記載の通りであり、
R
x
は、項1~5のいずれか一項に記載の通りである、項1~17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項20:
式(A-2)は下記の基から選択される、項19に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化17】
項21:
式(A-3)は、
【化18】
から選択される、項1~17のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項22:
Link基は、下記の式(LA)の基を有する、項1~21のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化19】
(ただし、
R
1
及びR
2
は、それぞれ独立してH、C
1-3
アルキル、ヒドロキシC
1-3
アルキルから選択されるか、或いはR
1
及びR
2
は、それらを連結する炭素原子と3~6員炭素環を形成するか、或いはR
1
及びR
2
は一緒にオキソを形成し、
R
3
及びR
4
は、それぞれ独立してH、C
1-3
アルキル、ヒドロキシC
1-3
アルキルから選択されるか、或いはR
3
及びR
4
は一緒にオキソを形成し、
Y
1
及びY
2
は、NH、-N(CH
3
)-、O、-CH
2
NH-、-CH
2
O-、Cy
1
又は単結合から選択され、
Cy
1
は、C
6-10
アリール、C
3-7
シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記基は、それぞれ任意選択でR
x
から独立して選択されるp個の置換基により置換され、
Y
3
は、NH、O又は単結合から選択され、
mは、0、1、2の整数から選択され、
nは、0、1、2、3の整数から選択され、
rは、0、1の整数から選択され、
pは項1又は2に記載の通りであり、
R
x
は、項1~5のいずれか一項に記載の通りである。)
項23:
Link基は、下記の式(LA)の基を有する、項1~21のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化20】
(ただし、
R
1
及びR
2
は、それぞれ独立してH、C
1-3
アルキルから選択されるか、或いはR
1
及びR
2
は、それらを連結する炭素原子と3~6員炭素環を形成するか、或いはR
1
及びR
2
は一緒にオキソを形成し、
R
3
及びR
4
は、H、C
1-3
アルキルから選択されるか、或いはR
3
及びR
4
は一緒にオキソを形成し、
Y
1
及びY
2
は、Y
1a
、-CH
2
Y
1a
-、Cy
1
又は単結合から選択され、
前記Y
1a
は、NH、Oから選択され、
Cy
1
は、C
6-10
アリール、C
3-7
シクロアルキル、5~10員ヘテロアリール及び4~10員ヘテロシクリルから選択され、前記基は、それぞれ任意選択でR
x
から独立して選択されるp個の置換基により置換され、
mは、0、1、2の整数から選択され、
nは、0、1、2、3の整数から選択され、
rは、0、1の整数から選択され、
pは項1又は2に記載の通りであり、
R
x
は、項1~5のいずれか一項に記載の通りである。)
項24:
Cy
1
は、
【化21】
から選択され、
pは項1又は2に記載の通りであり、
R
x
は、項1~5のいずれか一項に記載の通りである、項22又は23に記載の(I)化合物又はその薬学的に許容される塩。
項25:
式(LA)は下記の構造を有する、項22又は23に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化22】
(ただし、R
1
、R
2
、R
3
、R
4
、Y
1
、Y
2
、Y
3
、m、n、rは、項22又は23に記載の通りである。)
項26:
式(LA)は下記の構造を有する、項23に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化23】
(ただし、R
1
、R
2
、R
3
、R
4
、m、n、rは項23に記載の通りであり、
Y
1a
は項23に記載の通りであり、
Cy
1
は項23又は24に記載の通りである。)
項27:
式(LA)は下記の構造を有し、構造中の「*」はキラル炭素原子を表す、項25に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化24】
項28:
式(LA)は下記の構造を有し、構造中の「*」はキラル炭素原子を表し、pは項1又は2に記載の通りであり、
R
x
は項1~5のいずれか一項に記載の通りである、項25に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化25】
項29:
前記式(I)で表される化合物又はその薬学的に許容される塩は、式(I-1)、(I-2)、(I-3)又は(I-4)の構造を有する、項1、3~28のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化26】
項30:
下記の条件のうちの一つ又は複数を満たす、項1、3~28のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩:
(1)環Bにおける前記C
6-10
アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである;
(2)環Bにおける前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールである;
(3)環Bにおける前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、5員又は6員の単環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、5員又は6員の単環式の飽和又は不飽和環状基である;
(4)環Dにおける前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、4、5、6員の単環式、又は8若しくは9員の二環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、4、5、6員の単環式、又は8若しくは9員の二環式の飽和又は不飽和環状基である;
(5)Cy
2
における前記C
6-10
アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである;
(6)Cy
2
における前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、独立してN及びSから選択される1又は2個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールである;
(7)R
x
及びR
z
における前記ハロゲンは、独立してフッ素、塩素、臭素又はヨウ素であり、好ましくはフッ素、塩素又は臭素である;
(8)R
x
及びR
z
において、前記C
1-6
アルキル、C
1-6
ハロアルキル、ヒドロキシC
1-6
アルキル-、C
1-6
アルキルC(O)-、C
1-6
アルキル-S(O)
2
-、C
1-6
アルキル-NH-C(O)-におけるC
1-6
アルキルは、独立してメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルであり、好ましくはメチル、エチル又はイソプロピルである;
(9)R
x
及びR
z
における前記C
3-7
シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである;
(10)R
y
における前記C
1-6
アルキルは、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、イソブチル、sec-ブチル又はtert-ブチルであり、好ましくはメチル又はエチルである。
項31:
下記の条件のうちの一つ又は複数を満たす、項22又は23のいずれか一項に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩:
(1)Cy
1
における前記C
6-10
アリールは、フェニル又はナフチルであり、好ましくはフェニルである;
(2)Cy
1
における前記C
3-7
シクロアルキルは、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルであり、好ましくはシクロペンチルである;
(3)Cy
1
における前記5~10員ヘテロアリールは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む5員又は6員ヘテロアリールであり、好ましくは、炭素原子と、1個のNシクロヘテロ原子とを含む6員ヘテロアリールである;
(4)Cy
1
における前記4~10員ヘテロシクリルは、炭素原子と、独立してN、O及びSから選択される1、2、3又は4個のシクロヘテロ原子とを含む、5、6員の単環式の飽和又は不飽和環状基であり、好ましくは、炭素原子と、1又は2個のNシクロヘテロ原子とを含む、5、6員の単環式の飽和環状基である。
項32:
化合物は下記の式から選択される、化合物又はその薬学的に許容される塩。
【化27】
【化28】
【化29】
【化30】
【化31】
【化32】
【化33】
【化34】
【化35】
【化36】
【化37】
【化38】
【化39】
【化40】
【化41】
【化42】
【化43】
項33:
がんの治療に使用される、項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
項34:
有効成分としての項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含む、医薬組成物。
項35:
項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは項34に記載の医薬組成物を含む、PARP7阻害剤。
項36:
がんの治療に使用される医薬の製造における、項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは項34に記載の医薬組成物の使用。
項37:
項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、或いは項34に記載の医薬組成物を前記PARP7と接触させることを含む、PARP7の活性を阻害する方法。
項38:
治療有効量の項1~32のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、がんを治療する方法。
【国際調査報告】