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特表2024-528042インターロイキン-2ムテイン、融合タンパク質、医薬組成物、及び治療応用
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】インターロイキン-2ムテイン、融合タンパク質、医薬組成物、及び治療応用
(51)【国際特許分類】
   C07K 19/00 20060101AFI20240719BHJP
   C07K 14/55 20060101ALI20240719BHJP
   C07K 16/28 20060101ALI20240719BHJP
   A61K 47/68 20170101ALI20240719BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20240719BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20240719BHJP
   A61P 35/04 20060101ALI20240719BHJP
   A61K 39/395 20060101ALI20240719BHJP
   A61K 38/20 20060101ALI20240719BHJP
   C07K 14/765 20060101ALN20240719BHJP
   C12N 15/13 20060101ALN20240719BHJP
   C12N 15/62 20060101ALN20240719BHJP
   C07K 16/46 20060101ALN20240719BHJP
【FI】
C07K19/00
C07K14/55 ZNA
C07K16/28
A61K47/68
A61K9/08
A61P35/00
A61P35/04
A61K39/395 N
A61K38/20
C07K14/765
C12N15/13
C12N15/62 Z
C07K16/46
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505240
(86)(22)【出願日】2022-07-27
(85)【翻訳文提出日】2024-03-19
(86)【国際出願番号】 US2022074181
(87)【国際公開番号】W WO2023010032
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】63/226,178
(32)【優先日】2021-07-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/364,718
(32)【優先日】2022-05-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520498044
【氏名又は名称】アンウィタ バイオサイエンシス, インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100097456
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 徹
(72)【発明者】
【氏名】ジヤング ゾング
(72)【発明者】
【氏名】ファン イー
(72)【発明者】
【氏名】ジアニング フアング
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
4C085
4H045
【Fターム(参考)】
4C076AA11
4C076AA95
4C076BB13
4C076CC27
4C076EE41
4C076EE59
4C084AA02
4C084BA41
4C084DA14
4C084MA17
4C084MA66
4C084NA14
4C084ZB261
4C084ZB262
4C085AA14
4C085BB11
4C085DD62
4C085EE01
4C085GG02
4H045AA10
4H045AA11
4H045AA30
4H045BA41
4H045BA55
4H045BA57
4H045CA40
4H045DA04
4H045DA70
4H045DA76
4H045EA20
4H045FA74
(57)【要約】
本明細書に提供されるのは、インターロイキン-2ムテイン並びにインターロイキン-2ムテイン及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質である。また本明細書に提供されるのは、増殖性疾患の1以上の症状を治療、予防、又は改善するためのその医薬組成物及び使用方法である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インターロイキン-2(IL-2)ドメイン及び抗PD-1抗体を含む融合タンパク質であって、ここで、該IL-2ドメインが:(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;位置N30~L80の2つのアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;又は位置E15、H16、D20、K32、R38、M39、L40、T41、F42、K43、F44、Y45、K76、S87、N88、もしくはI92におけるアミノ酸置換を含む、前記融合タンパク質。
【請求項2】
(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;位置N30~L80の2つのアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;又は位置E15、H16、D20、K32、R38、M39、L40、T41、F42、K43、F44、Y45、K76、S87、N88、もしくはI92におけるアミノ酸置換:を含む、インターロイキン-2(IL-2)ムテイン。
【請求項3】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置L18におけるアミノ酸置換を含む、請求項1記載の融合タンパク質又は請求項2記載のIL-2ムテイン。
【請求項4】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがL18Cのアミノ酸置換を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項5】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがL18Sのアミノ酸置換を含む、請求項1~3のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項6】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置Q126におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~5のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項7】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがQ126E、Q126K、Q126R、Q126S、又はQ126Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~6のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項8】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがQ126E、Q126K、又はQ126Rのアミノ酸置換を含む、請求項1~7のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項9】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがQ126Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~8のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項10】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置S130におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~9のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項11】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがS130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含む、請求項1~10のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項12】
前記IL-2ドメインもしくはIL-2ムテインが、(i)Q126EもしくはQ126T;(ii)L18C及びQ126E、Q126K、Q126R、もしくはQ126S;(iii)L18S及びQ126E;(iv)Q126T及びS130R;又は(v)L18C、Q126E、及びS130Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~10のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項13】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがL18S及びQ126Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~11のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項14】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意に、位置E15、H16、D20、S87、N88、又はI92におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~13のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項15】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意に、E15K、H16E、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む、請求項1~14のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項16】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む、請求項1~15のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項17】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意に、E15Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~16のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項18】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意に、H16E、H16F、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換を含む、請求項1~17のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項19】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意に、D20A、D20E、D20K、又はD20Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~18のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項20】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意に、S87Dのアミノ酸置換を含む、請求項1~19のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項21】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意に、N88Aのアミノ酸置換を含む、請求項1~20のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項22】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及び任意に、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む、請求項1~21のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項23】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換、及びE15K、H16I、D20T、N88A、又はI92Aのうちの1つ又は2つのアミノ酸置換を含む、請求項1~22のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項24】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、位置E15、H16、D20、K32、R38、L40、F42、K76、S87、N88、又はI92におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~23のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項25】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、位置E15、D20、H16、N88、又はI92におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~24のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項26】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置E15におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~25のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項27】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがE15Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~26のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項28】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置H16におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~27のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項29】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、H16E、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換を含む、請求項1~28のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項30】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置D20におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~29のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項31】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、D20A、D20E、D20K、又はD20Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~30のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項32】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置K32におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~31のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項33】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがK32Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~32のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項34】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置R38におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~33のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項35】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、R38E又はR38Nのアミノ酸置換を含む、請求項1~34のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項36】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置L40におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~35のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項37】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがL40Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~36のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項38】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置F42におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~37のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項39】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがF42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~38のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項40】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置K76におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~39のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項41】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~40のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項42】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置S87におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~41のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項43】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがS87Dのアミノ酸置換を含む、請求項1~42のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項44】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置N88におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~43のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項45】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがN88Aのアミノ酸置換を含む、請求項1~44のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項46】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置I92におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~45のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項47】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む、請求項1~46のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項48】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがI92Aのアミノ酸置換を含む、請求項1~47のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項49】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがI92A及びQ126Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~48のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項50】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置R38及びL40におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~49のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項51】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがR38N及びL40Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~50のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項52】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、位置E15、R38、及びL40におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~51のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項53】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、E15K、R38N、及びL40Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~52のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項54】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、位置E15、K32、R38、及びL40におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~53のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項55】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、E15K、K32E、R38N、及びL40Tのアミノ酸置換を含む、請求項1~54のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項56】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、位置E15、R38、L40、及びK76におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~55のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項57】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、E15K、R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~56のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項58】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがN-グリコシル化されている、請求項1~57のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項59】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置R38及びF42におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~58のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項60】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがR38E及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~59のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項61】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、位置K32、R38、及びF42におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~60のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項62】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~61のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項63】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、位置E15、K32、R38、及びF42におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~61のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項64】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、E15K、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換を含む、請求項1~63のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項65】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、位置R38、F42、及びK76におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~59のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項66】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~59及び65のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項67】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、位置E15、R38、F42、及びK76におけるアミノ酸置換を含む、請求項1~59のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項68】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、E15K、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~59及び67のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項69】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが位置N30~L80の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合を含む、請求項1~68のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項70】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、各々独立に、K35、R38、F42、Y45、E62、V69、又はL72にある、2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合を含む、請求項1~69のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項71】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが、K35CとL72C、R38CとL72C、F42CとV69C、Y42CとL72C、又はY45CとE62Cの間に形成されたジスルフィド結合を含む、請求項1~70のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項72】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがF42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合を含む、請求項1~71のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項73】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがF42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合及びE15K、K32E、又はK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項1~72のいずれか一項記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項74】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがF42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合及びE15Kのアミノ酸置換を含む、請求項73記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項75】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがF42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合及びK32Eのアミノ酸置換を含む、請求項73記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項76】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがF42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合及びK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項73記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項77】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがF42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合並びにE15K及びK32Eのアミノ酸置換を含む、請求項73記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項78】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインがF42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合並びにE15K及びK76Eのアミノ酸置換を含む、請求項73記載の融合タンパク質又はIL-2ムテイン。
【請求項79】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが配列番号185~261のいずれか1つのアミノ酸配列を含み、ここで、該IL-2ムテインが、L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含み;ここで、位置T3におけるアミノ酸残基がT又はAであり、かつ位置C125におけるアミノ酸残基がC又はSであり;かつここで、該IL-2ムテインがL18Cのアミノ酸置換を含むとき、位置C125におけるアミノ酸残基がCである、請求項1記載の融合タンパク質又は請求項2記載のIL-2ムテイン。
【請求項80】
前記IL-2ドメイン又はIL-2ムテインが配列番号262~287及び301のいずれか1つのアミノ酸配列を含む、請求項1記載の融合タンパク質又は請求項2記載のIL-2ムテイン。
【請求項81】
IL-2ドメイン及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質であって、ここで、該IL-2ドメインが請求項2~80のいずれか一項記載のIL-2ムテインのアミノ酸配列を含む、前記融合タンパク質。
【請求項82】
前記半減期延長ドメインが、アルブミン結合ドメイン、断片結晶化可能(Fc)ドメイン、血清アルブミン、ポリエチレングリコール基、又は脂肪酸アシル基を含む、請求項81記載の融合タンパク質。
【請求項83】
前記半減期延長ドメインがアルブミン結合ドメインである、請求項81又は82記載の融合タンパク質。
【請求項84】
前記アルブミン結合ドメインがヒト血清アルブミン(HSA)に結合する抗体又はその断片である、請求項82又は83記載の融合タンパク質。
【請求項85】
前記アルブミン結合ドメインが抗HSA単一ドメイン抗体である、請求項84記載の融合タンパク質。
【請求項86】
前記アルブミン結合ドメインが抗HSA VHH単一ドメイン抗体である、請求項84又は85記載の融合タンパク質。
【請求項87】
IL-2ドメイン、抗HSA VHH単一ドメイン抗体、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該抗HSA VHH単一ドメイン抗体のC-末端が直接的に又は該ペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されている、請求項81~86のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項88】
前記単一ドメイン抗体が、(i)配列番号1のCDR1、配列番号2のCDR2、及び配列番号3のCDR3;又は(ii)配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3を含む、請求項85~87のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項89】
前記単一ドメイン抗体が配列番号8又は15のアミノ酸配列を有する、請求項85~88のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項90】
前記半減期延長ドメインがFcドメインである、請求項81又は82記載の融合タンパク質。
【請求項91】
IL-2ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端が直接的に又は該ペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されている、請求項90記載の融合タンパク質。
【請求項92】
プログラム細胞死-1(PD-1)結合ドメインをさらに含む、請求項81~91のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項93】
前記PD-1結合ドメインが抗PD-1単一ドメイン抗体である、請求項92記載の融合タンパク質。
【請求項94】
前記PD-1結合ドメインが抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体である、請求項92又は93記載の融合タンパク質。
【請求項95】
IL-2ドメイン、抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体、及びFcドメインを含む、請求項92~94のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項96】
IL-2ドメイン、第一及び第二のPD-1結合ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該第一のPD-1結合ドメインのC-末端が直接的に又はペプチドリンカーを介して該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端が直接的に又は該ペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二のPD-1結合ドメインのC-末端が直接的に又はペプチドリンカーを介して該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている、請求項92~95のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項97】
各々の抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体が、独立に、(i)配列番号119のCDR1、配列番号120のCDR2、及び配列番号121のCDR3;(ii)配列番号123のCDR1、配列番号124のCDR2、及び配列番号125のCDR3;(iii)配列番号127のCDR1、配列番号128のCDR2、及び配列番号129のCDR3;(iv)配列番号131のCDR1、配列番号132のCDR2、及び配列番号133のCDR3;又は(v)配列番号135のCDR1、配列番号136のCDR2、及び配列番号137のCDR3:を含む、請求項94~96のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項98】
前記Fcドメインが、hIgG1 Fcドメイン、hIgG2 Fcドメイン、hIgG4 Fcドメイン、又はこれらのムテインである、請求項90~97のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項99】
前記Fcドメインがノブ・イン・ホール構造のものである、請求項90~98のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項100】
前記抗PD-1結合ドメイン及び前記Fcドメインが2つの軽鎖及び2つの重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体の部分を形成する、請求項92記載の融合タンパク質。
【請求項101】
IL-2ドメイン、並びに2つの軽鎖及び2つの重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体を含む、請求項1~80及び100のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項102】
IL-2ドメイン、第一及び第二の軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該無傷の抗PD-1抗体の第一の重鎖のC-末端が直接的に又は該ペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されている、請求項1~80、100、及び101のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項103】
2つのIL-2ドメイン、並びに2つの軽鎖及び2つの重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体を含む、請求項1~80及び100のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項104】
第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二の軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該無傷の抗PD-1抗体の第一の重鎖のC-末端が直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該無傷の抗PD-1抗体の第二の重鎖のC-末端が直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている、請求項1~80、100、及び103のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項105】
前記PD-1抗体が、
(i)配列番号29のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号30のCDRL3、配列番号31のCDRH1、配列番号32のCDRH2、及び配列番号33のCDRH3;
(ii)配列番号38のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号39のCDRL3、配列番号40のCDRH1、配列番号41のCDRH2、及び配列番号42のCDRH3;
(iii)配列番号47のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号48のCDRL3、配列番号49のCDRH1、配列番号50のCDRH2、及び配列番号51のCDRH3;
(iv)配列番号56のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号57のCDRL3、配列番号58のCDRH1、配列番号59のCDRH2、及び配列番号60のCDRH3;
(v)配列番号65のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号66のCDRL3、配列番号67のCDRH1、配列番号68のCDRH2、及び配列番号69のCDRH3;
(vi)配列番号74のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号75のCDRL3、配列番号76のCDRH1、配列番号77のCDRH2、及び配列番号78のCDRH3;
(vii)配列番号83のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号84のCDRL3、配列番号85のCDRH1、配列番号86のCDRH2、及び配列番号87のCDRH3;
(viii)配列番号92のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号93のCDRL3、配列番号94のCDRH1、配列番号95のCDRH2、及び配列番号96のCDRH3;
(ix)配列番号101のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号102のCDRL3、配列番号103のCDRH1、配列番号104のCDRH2、及び配列番号105のCDRH3;又は
(x)配列番号110のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号111のCDRL3、配列番号112のCDRH1、配列番号113のCDRH2、及び配列番号114のCDRH3
:を含む、請求項1~80及び100~104のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項106】
前記PD-1抗体が、
(i)配列番号34の軽鎖可変領域及び配列番号35の重鎖可変領域;
(ii)配列番号43の軽鎖可変領域及び配列番号44の重鎖可変領域;
(iii)配列番号52の軽鎖可変領域及び配列番号53の重鎖可変領域;
(iv)配列番号61の軽鎖可変領域及び配列番号62の重鎖可変領域;
(v)配列番号70の軽鎖可変領域及び配列番号71の重鎖可変領域;
(vi)配列番号79の軽鎖可変領域及び配列番号80の重鎖可変領域;
(vii)配列番号88の軽鎖可変領域及び配列番号89の重鎖可変領域;
(viii)配列番号97の軽鎖可変領域及び配列番号98の重鎖可変領域;
(ix)配列番号106の軽鎖可変領域及び配列番号107の重鎖可変領域;又は
(x)配列番号115の軽鎖可変領域及び配列番号116の重鎖可変領域
:を含む、請求項1~80及び100~105のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項107】
前記PD-1抗体が、
(i)配列番号36の軽鎖及び配列番号37の重鎖;
(ii)配列番号45の軽鎖及び配列番号46の重鎖;
(iii)配列番号54の軽鎖及び配列番号55の重鎖;
(iv)配列番号63の軽鎖及び配列番号64の重鎖;
(v)配列番号72の軽鎖及び配列番号73の重鎖;
(vi)配列番号81の軽鎖及び配列番号82の重鎖;
(vii)配列番号90の軽鎖及び配列番号91の重鎖;
(viii)配列番号99の軽鎖及び配列番号100の重鎖;
(ix)配列番号108の軽鎖及び配列番号109の重鎖;又は
(x)配列番号117の軽鎖及び配列番号118の重鎖
:を含む、請求項1~80及び100~106のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項108】
前記抗PD-1抗体がヒト又はヒト化抗体である、請求項1~80及び100~107のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項109】
前記抗PD-1抗体(前記無傷の抗PD-1抗体)が、IgA、IgD、IgE、IgG、又はIgM抗体である、請求項1~80及び100~108のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項110】
前記抗PD-1抗体がIgG抗体である、請求項1~80及び100~109のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項111】
前記抗PD-1抗体がIgG1又はIgG4抗体である、請求項1~80及び100~110のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項112】
前記抗PD-1抗体がノブ・イン・ホール構造のものである、請求項1~80及び100~111のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項113】
前記抗PD-1抗体が非遮断抗体である、請求項1~80及び100~112のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項114】
前記抗PD-1抗体が遮断抗体である、請求項1~80及び100~112のいずれか一項記載の融合タンパク質。
【請求項115】
前記融合タンパク質が、
配列番号36、292、及び300のアミノ酸配列を含む融合タンパク質A1;
配列番号36、293、及び300のアミノ酸配列を含む融合タンパク質A2;
配列番号36、294、及び300のアミノ酸配列を含む融合タンパク質A3;
配列番号36、295、及び300のアミノ酸配列を含む融合タンパク質A4;
配列番号36、296、及び300のアミノ酸配列を含む融合タンパク質A5;
配列番号36、297、及び300のアミノ酸配列を含む融合タンパク質A6;又は
配列番号36、298、及び300のアミノ酸配列を含む融合タンパク質A7
:である、請求項1記載の融合タンパク質。
【請求項116】
請求項1~115のいずれか一項記載の融合タンパク質又は請求項2~80のいずれか一項記載のIL-2ムテイン及び医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項117】
前記医薬組成物が単一剤形のものである、請求項116記載の医薬組成物。
【請求項118】
前記医薬組成物が固体である、請求項116又は117記載の医薬組成物。
【請求項119】
前記医薬組成物が非経口剤形のものである、請求項116又は117記載の医薬組成物。
【請求項120】
前記医薬組成物が静脈内剤形のものである、請求項119記載の医薬組成物。
【請求項121】
前記医薬組成物が溶液である、請求項116、117、119、又は120のいずれか一項記載の医薬組成物。
【請求項122】
対象における増殖性疾患の1以上の症状を治療、予防、又は改善するという1以上の症状を治療する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量の請求項1~115のいずれか一項記載の融合タンパク質、請求項2~80のいずれか一項記載のIL-2ムテイン、又は請求項116~121のいずれか一項記載の医薬組成物を投与することを含む、前記方法。
【請求項123】
前記増殖性疾患が癌である、請求項122記載の方法。
【請求項124】
前記増殖性疾患が転移性癌である、請求項122又は123記載の方法。
【請求項125】
細胞の成長を阻害する方法であって、該細胞を有効量の請求項1~115のいずれか一項記載の融合タンパク質、請求項2~80のいずれか一項記載のIL-2ムテイン、又は請求項116~121のいずれか一項記載の医薬組成物と接触させることを含む、前記方法。
【請求項126】
前記細胞が癌細胞である、請求項125記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年7月28日に出願された米国仮出願第63/226,178号;及び2021年5月13日に出願された第63/364,718号の優先権の恩典を主張するものであり;これらの各々の開示は、その全体が引用により本明細書中に組み込まれる。
【0002】
(分野)
本明細書に提供されるのは、インターロイキン-2ムテイン並びにインターロイキン-2ムテイン及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質である。また本明細書に提供されるのは、増殖性疾患の1以上の症状を治療、予防、又は改善するためのその医薬組成物及び使用方法である。
【0003】
(配列表の参照)
本明細書は、310,277バイトのサイズで、かつ2022年7月26日に作成された、216A015WO01_SEQLIST_ST26.XMLという表題の配列表とともに出願されており;その内容は、その全体が引用により本明細書中に組み込まれる。
【背景技術】
【0004】
(背景)
宿主免疫系の異常調節は、癌に対する1つの重要な免疫耐性機構である。Hanahan及びWeinbergの文献、Cell 2011, 144, 646-74; Pardollの文献、Nat. Rev. Cancer 2012, 12, 252-64。免疫療法の1つのクラスは、T細胞活性化及び増殖の調節において極めて重要な役割を果たす特定のチェックポイントタンパク質を標的とする薬剤である。Waldmanらの文献、Nat. Rev. Immunol. 2020, 20, 651-68。これらのタンパク質は、T細胞の表面の共受容体として機能して、T細胞活性化後のT細胞応答の調節を助ける。Wolchokらの文献、Cancer J. 2010, 16, 311-7。最も良く特徴解析された2つのチェックポイントタンパク質は、細胞傷害性Tリンパ球抗原4(CTLA-4)とプログラム細胞死-1(PD-1)であり、どちらもT細胞活性化の負の調節因子として働く。Waldmanらの文献、Nat. Rev. Immunol. 2020, 20, 651-68。T細胞活性化は、CTLA-4及びPD-1の発現を誘導し、それにより、T細胞活性化及び増殖を阻害する。Pardollの文献、Nat. Rev. Cancer 2012, 12, 252-64。免疫チェックポイント遮断は、そのような阻害シグナルを取り除き、抗腫瘍免疫応答を引き起こす。同上; Sharma及びAllisonの文献、Science 2015, 348, 56-61。CTLA-4遮断抗体のイピリムマブは、癌治療用にFDAによって承認された最初の免疫チェックポイント阻害剤であった。同上。それ以来、いくつかの抗PD-1抗体が癌治療用に承認されている。Gongらの文献、J. Immunother. Cancer 2018, 6, 8。免疫療法は癌治療における大きな進歩であるが、癌がチェックポイント阻害剤を用いて治療される患者の最大85パーセントは恩恵を受けない。Haslam及びPrasadの文献、JAMA Netw. Open 2019, 2, e192535。
【0005】
インターロイキン-2(IL-2)は、免疫エフェクター(Teff)細胞と調節性T(Treg)細胞の両方の増殖、生存、及び機能を調整して、免疫恒常性を維持する多面的サイトカインである。Bluestoneの文献、N. Engl. J. Med. 2011, 365, 2129-31; Boymanらの文献、Nat. Rev. Immunol. 2012, 12, 180-90。IL-2は、T細胞増殖を推進し、ナチュラルキラー(NK)細胞溶解活性を強化し、調節性T(Treg)細胞の分化を誘導し、活性化誘導性細胞死を媒介する。Liaoらの文献、Curr. Opin. Immunol. 2011, 23, 598-604。
【0006】
インターロイキン-2受容体(IL-2R)は、3つの異なるインターロイキン-2受容体鎖:α鎖(IL-2Rα又はCD25)、β鎖(IL-2Rβ又はCD122)、及びγ鎖(IL-2Rγ、γc、又はCD132)から生成される3つの異なる形態で存在する。Wangらの文献、Science 2005, 310, 1159-63。IL-2は、低い親和性(Kd≒10nM)でIL-2Rαに結合する。同上。4つの要素からなるIL-2シグナル伝達複合体の結晶構造から、IL-2上の15個のアミノ酸残基(K35、T37、R38、T41、F42、K43、F44、Y45、E61、E62、K64、P65、E68、L72、及びY107)がIL-2とIL-2Rαの間の界面残基として特定されている。Stauberらの文献、Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 2006, 103, 2788-93。IL-2は、メモリーT細胞及びNK細胞上で発現されるIL-2RβとIL-2Rγのヘテロ二量体複合体に、中等度の親和性(Kd≒1nM)で結合する。Wangらの文献、Science 2005, 310, 1159-63。IL-2は、Treg細胞上で発現されるIL-2RαとIL-2RβとIL-2Rγのヘテロ三量体複合体に、高い親和性(Kd≒10pM)で結合する。同上。IL-2は、約100nMの解離定数(Kd)でIL-2Rβ単体に結合し、IL-2Rγ単体に対する結合親和性は検出されない。同上。IL-2Rα単独では、シグナル伝達活性がない。同上。IL-2は、中等度親和性ヘテロ二量体IL-2Rβ/γ複合体又は高親和性ヘテロ三量体IL-2Rα/β/γ複合体を介してシグナルを伝達する。Liaoらの文献、Curr. Opin. Immunol. 2011, 23, 598-604。IL-2の中等度親和性ヘテロ二量体IL-2Rβ/γ複合体への結合は、免疫刺激性Teff細胞の活性化及び増殖をもたらし、一方、IL-2の高親和性ヘテロ三量体IL-2Rα/β/γ複合体への結合は、免疫抑制性Treg細胞の活性化及び増殖をもたらす。Malekらの文献、Immunity 2010, 33, 153-65; Bluestoneの文献、N. Engl. J. Med. 2011, 365, 2129-31; Boymanらの文献、Nat. Rev. Immunol. 2012, 12, 180-90; Spanglerらの文献、Annu. Rev. Immunol. 2015, 33, 139-67。免疫刺激と免疫抑制というこの2つの相反する機能は、安全かつ有効な治療剤としてのIL-2を開発する上での大きな課題を突き付けている。Skrombolasらの文献、Expert Rev. Clin. Immunol. 2014, 10, 207-17; Abbasらの文献、Sci. Immunol. 2018, 3, eaat1482。
【0007】
組換えヒトIL-2であるアルデスロイキンは、転移性腎細胞癌については1992年に、転移性黒色腫については1998年に、FDAによって承認された。Rosenbergの文献、J. Immunol. 2014, 192, 5451-8。転移性黒色腫又は腎臓癌を有する患者は、5~10%の割合の完全な癌の退縮を経験し、さらに10%は、部分的な退縮を経験する。Atkinsらの文献、J. Clin. Oncol. 1999, 17, 2105-16; Klapperらの文献、Cancer 2008, 113, 293-301。IL-2療法に対する完全応答者のうちの約70%は再発しない。Rosenbergの文献、Sci. Transl. Med. 2012, 4, 127ps8。しかしながら、癌の免疫療法としてのIL-2の成功は、その強い毒性及び限られた有効性によって阻まれている。抗癌剤としてのその有効性に対する1つの主な制限因子は、IL-2によって駆動されるTreg細胞の優先的発現に起因する免疫抑制である。Abbasらの文献、Sci. Immunol. 2018, 3, eaat1482。さらに、IL-2が癌治療において有効であるために、高用量の治療スケジュールが要求される。Bluestoneの文献、N. Engl. J. Med. 2011, 365, 2129-31; Abbasらの文献、Sci. Immunol. 2018, 3, eaat1482。しかしながら、この投与レジメンは、血管漏出症候群を引き起こし、癌治療におけるIL-2の応用が限られる結果となる。Abbasらの文献、Sci. Immunol. 2018, 3, eaat1482。
【0008】
癌治療における進歩にもかかわらず、癌は、依然として世界的な公衆衛生の大きな問題である。2021年には米国だけで新たに189万8160件の癌症例が診断され、60万8570人が癌で死亡すると推定された。Cancer Facts & Figures 2021。それゆえ、癌治療のための効果的な治療法が必要とされている。
【発明の概要】
【0009】
(本開示の概要)
本明細書に提供されるのは、野生型IL-2と比較してIL-2Rα及びヘテロ二量体IL-2Rβ/γ複合体に対する減弱した結合親和性を有するインターロイキン-2(IL-2)ムテインである。
【0010】
また本明細書に提供されるのは、(i)位置L18、Q126、もしくはS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジもしくはその断片のアミノ酸配列を含むペプチドとの置換;位置N30~L80の2つのアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;又は位置K8、K9、Q13、E15、H16、L19、D20、M23、K32、P34、K35、L36、T37、R38、M39、L40、T41、F42、K43、F44、Y45、M46、P47、E61、E62、L63、K64、P65、L66、E67、E68、V69、L70、N71、L72、A73、Q74、K76、H79、R81、D84、S87、N88、V91、I92、E95、Y107、D109、T111、もしくはS127におけるアミノ酸置換を含むIL-2ムテインである。
【0011】
さらに本明細書に提供されるのは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ又はその断片のアミノ酸配列を含むペプチドとの置換;及び(iii)任意に、位置K8、K9、Q13、E15、H16、L19、D20、M23、K32、P34、K35、L36、T37、R38、M39、L40、T41、F42、K43、F44、Y45、M46、P47、E61、E62、L63、K64、P65、L66、E67、E68、V69、L70、N71、L72、A73、Q74、K76、H79、R81、D84、S87、N88、V91、I92、E95、Y107、D109、T111、又はS127におけるアミノ酸置換を含むIL-2ムテインである。
【0012】
さらに、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質である。
【0013】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメインと半減期延長ドメインとしてのアルブミン結合ドメインとを含む融合タンパク質である。
【0014】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、アルブミン結合ドメイン、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該アルブミン結合ドメインのカルボキシル末端(C-末端)が直接的に又は該ペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのアミノ末端(N-末端)に接続されている、融合タンパク質である。
【0015】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びアルブミン結合ドメインを含む融合タンパク質である。
【0016】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該PD-1結合ドメインのC-末端が直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して該アルブミン結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該アルブミン結合ドメインのC-末端が直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されている、融合タンパク質である。
【0017】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、第一及び第二のPD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に第一、第二、及び第三のペプチドリンカーを含み;ここで、該第一のPD-1結合ドメインのC-末端が直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して該第二のPD-1結合ドメインのN-末端に接続されており、該第二のPD-1結合ドメインのC-末端が直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して該アルブミン結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該アルブミン結合ドメインのC-末端が直接的に又は第三のペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されている、融合タンパク質である。
【0018】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメインと半減期延長ドメインとしての断片結晶化可能(Fc)ドメインとを含む融合タンパク質である。
【0019】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端が直接的に又は該ペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されている、融合タンパク質である。
【0020】
本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端が直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端が直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている、融合タンパク質である。
【0021】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及びFcドメインを含む融合タンパク質である。
【0022】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、第一及び第二のPD-1結合ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該第一のPD-1結合ドメインのC-末端が直接的に又はペプチドリンカーを介して該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端が直接的に又は該ペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二のPD-1結合ドメインのC-末端が直接的に又はペプチドリンカーを介して該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている、融合タンパク質である。
【0023】
本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二のPD-1結合ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該第一のPD-1結合ドメインのC-末端が直接的に又はペプチドリンカーを介して該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端が直接的に又は該ペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二のPD-1結合ドメインのC-末端が直接的に又はペプチドリンカーを介して該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端が直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている、融合タンパク質である。
【0024】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン及び抗PD-1抗体を含む融合タンパク質である。
【0025】
本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、第一及び第二の軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む抗PD-1抗体、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み、ここで、該抗PD-1抗体の第一の重鎖のC-末端が直接的に又は該ペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されている、融合タンパク質である。
【0026】
本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二の軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む抗PD-1抗体、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該抗PD-1抗体の第一の重鎖のC-末端が直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該抗PD-1抗体の第二の重鎖のC-末端が直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている、融合タンパク質である。
【0027】
本明細書に提供されるのは、IL-2ムテイン又は融合タンパク質及び医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物である。
【0028】
本明細書に提供されるのは、対象におけるPD-1によって媒介される障害、疾患、又は疾病の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量のIL-2ムテイン又は融合タンパク質を投与することを含む、方法である。
【0029】
本明細書に提供されるのは、対象におけるIL-2によって媒介される障害、疾患、又は疾病の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量のIL-2ムテイン又は融合タンパク質を投与することを含む、方法である。
【0030】
本明細書に提供されるのは、対象における増殖性疾患の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量のIL-2ムテイン又は融合タンパク質を投与することを含む、方法である。
【0031】
本明細書に提供されるのは、細胞の成長を阻害する方法であって、該細胞を有効量のIL-2ムテイン又は融合タンパク質と接触させることを含む、方法である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
(図面の簡単な説明)
図1図1は、例示的な融合タンパク質:(i)第一及び第二のIL-2ドメイン、並びにPD-L1結合ドメイン、例えば、第一及び第二の軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体を含み;ここで、該抗PD-1抗体の第一の重鎖のC-末端がペプチドリンカーを介して該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD-1抗体の第二の重鎖のC-末端がペプチドリンカーを介して該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている、IL-2融合タンパク質;並びに(ii)IL-2ドメイン、並びにPD-L1結合ドメイン、例えば、第一及び第二の軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体を含み;ここで、該抗PD-1抗体の第一の重鎖のC-末端がペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該抗PD-1抗体がノブ・イントゥ・ホール構造になっている、IL-2融合タンパク質の構造を示している。
【0033】
図2図2は、例示的な融合タンパク質:(i)第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二のPD-1結合ドメイン、例えば、抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体、並びに第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメインを含み;ここで、該第一の抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体のC-末端が直接的に又はペプチドリンカーを介して該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端がペプチドリンカーを介して該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体のC-末端が直接的に又はペプチドリンカーを介して該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端がペプチドリンカーを介して該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている、IL-2融合タンパク質;並びに(ii)IL-2ドメイン、第一及び第二のPD-1結合ドメイン、例えば、抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体、並びに第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメインを含み;ここで、該第一の抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体のC-末端が直接的に又はペプチドリンカーを介して該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端がペプチドリンカーを介して該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;ここで、該第二の抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体のC-末端が直接的に又はペプチドリンカーを介して該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されており;かつここで、該Fcドメインがノブ・イントゥ・ホール構造になっている、IL-2融合タンパク質の構造を示している。
【0034】
図3図3は、例示的な融合タンパク質:(i)IL-2ドメイン、PD-L1結合ドメイン、例えば、抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体(sdAb)、及びアルブミン結合ドメイン、例えば、抗HSA VHH sdAbを含み;ここで、該抗PD-1 VHH sdAbのC-末端がペプチドリンカーを介して該抗HSA VHH sdAbのN-末端に接続されており、ペプチドリンカーを介する該抗HSA VHH sdAbのC-末端がペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されている、IL-2融合タンパク質;(ii)IL-2ドメイン、第一及び第二のPD-L1結合ドメイン、例えば、抗PD-1 VHH sdAb、並びにアルブミン結合ドメイン、例えば、抗HSA VHH sdAbを含み;ここで、該第一の抗PD-1 VHH sdAbのC-末端がペプチドリンカーを介して該第二の抗PD-1 VHH sdAbのN-末端に接続されており、該第二の抗PD-1 VHH sdAbのC-末端がペプチドリンカーを介して該抗HSA VHH sdAbのN-末端に接続されており、かつペプチドリンカーを介する該抗HSA VHH sdAbのC-末端がペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されている、IL-2融合タンパク質;並びに(iii)IL-2ドメイン、PD-L1結合ドメイン、例えば、抗PD-1単鎖断片可変(scFv)、及びアルブミン結合ドメイン、例えば、抗HSA VHH sdAbを含み;ここで、該抗PD-1 scFvのC-末端がペプチドリンカーを介して該抗HSA VHH sdAbのN-末端に接続されており、かつ該抗HSA VHH sdAbのC-末端がペプチドリンカーを介して該IL-2ドメインのN-末端に接続されている、IL-2融合タンパク質の構造を示している。
【発明を実施するための形態】
【0035】
(詳細な説明)
本明細書に示される開示の理解を容易にするために、いくつかの用語を以下で定義する。
【0036】
通常、本明細書で使用される命名法、並びに本明細書に記載される生化学、生物学、細胞生物学、免疫学、分子生物学、及び薬理学における実験手順は、当技術分野で周知であり、かつ一般に利用されているものである。別途定義されない限り、本明細書で使用される全ての技術的及び科学的用語は、通常、本開示が属する分野の専門家によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。
【0037】
「対象」という用語は、限定されないが、霊長類(例えば、ヒト)、ウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、イヌ、ネコ、ウサギ、ラット、又はマウスを含む、動物を指す。「対象」及び「患者」という用語は、例えば、哺乳動物対象、例えば、ヒト対象に関して、本明細書で互換的に使用されている。一実施態様において、対象は、ヒトである。
【0038】
「治療する」、「治療すること」、及び「治療」という用語は、障害、疾患、もしくは疾病、又は該障害、疾患、もしくは疾病と関連する症状の1つもしくは複数を軽減もしくは無効化すること;或いは該障害、疾患、又は疾病それ自体の原因を軽減又は根絶することを含むことが意図される。
【0039】
「予防する」、「予防すること」、及び「予防」という用語は、障害、疾患、もしくは疾病、及び/又はその付随症状の開始を遅延させ、及び/又は不可能にするか;対象が障害、疾患、又は疾病を獲得するのを阻止するか;或いは障害、疾患、又は疾病を獲得する対象のリスクを低下させることを含むことが意図される。
【0040】
「軽減する」及び「軽減すること(alleviating)」という用語は、障害、疾患、又は疾病の1以上の症状(例えば、疼痛)を緩和すること又は軽減すること(reducing)を指す。これらの用語は、活性成分と関連する有害作用を軽減すること(reducing)を指すこともできる。時として、対象が予防剤又は治療剤から得る有益作用が、障害、疾患、又は疾病の治癒をもたらさないこともある。
【0041】
「接触させること」又は「接触」という用語は、そのような接触の結果として、生理的及び/又は化学的効果が生じるように、治療剤と細胞又は組織を一緒にすることを指すことが意図される。接触させることは、インビトロ、エクスビボ、又はインビボで生じることができる。一実施態様において、治療剤を、細胞培養下(インビトロ)の細胞と接触させて、細胞に対する治療剤の効果を決定する。別の実施態様において、治療剤を細胞又は組織と接触させることは、接触させるべき細胞又は組織を有する対象への治療剤の投与を含む。
【0042】
「治療有効量」又は「有効量」という用語は、投与されたときに、治療されている障害、疾患、もしくは疾病の発症を予防するか、又は該障害、疾患、もしくは疾病の症状の1つもしくは複数をある程度軽減するのに十分である化合物(例えば、ポリペプチド又は融合タンパク質)の量を含むことが意図される。「治療有効量」又は「有効量」という用語は、研究者、獣医、医師、又は臨床医によって求められている、生体分子(例えば、タンパク質、酵素、RNA、もしくはDNA)、細胞、組織、システム、動物、又はヒトの生物学的又は医学的応答を誘発するのに十分である化合物の量も指す。
【0043】
「IC50」又は「EC50」という用語は、そのような応答を測定するアッセイにおける最大応答の50%阻害に必要とされる化合物(例えば、ポリペプチド又は融合タンパク質)の量、濃度、又は投薬量を指す。
【0044】
「医薬として許容し得る担体」、「医薬として許容し得る賦形剤」、「生理的に許容し得る担体」、又は「生理的に許容し得る賦形剤」という用語は、液体又は固体の充填剤、希釈剤、溶媒、又は封入材料などの、医薬として許容し得る材料、組成物、又はビヒクルを指す。一実施態様において、各々の成分は、医薬製剤の他の成分と適合性があり、かつ過度の毒性、刺激、アレルギー応答、免疫原性、又は他の問題もしくは合併症を伴わずに、対象(例えば、ヒト又は動物)の組織又は器官と接触させて使用するのに好適であり、妥当な利益/リスク比に見合うものであるという意味において「医薬として許容し得る」。例えば、レミントン:調剤の科学及び実践(Remington: The Science and Practice of Pharmacy)、第23版; Adejare編; Academic Press, 2020;医薬賦形剤のハンドブック(Handbook of Pharmaceutical Excipients)、第9版; Sheskeyら編; Pharmaceutical Press, 2020;医薬添加物のハンドブック(Handbook of Pharmaceutical Additives)、第3版; Ash及びAsh編; Synapse Information Resources, 2007;医薬予備製剤及び製剤(Pharmaceutical Preformulation and Formulation)、初版; Gibson編; CRC Press, 2015を参照されたい。
【0045】
「約(about)」又は「約(approximately)」という用語は、当業者によって決定される特定の値についての許容し得る誤差を意味し、これは、その値が測定又は決定される方法にある程度左右される。ある実施態様において、「約(about)」又は「約(approximately)」という用語は、1、2、3、又は4標準偏差以内を意味する。ある実施態様において、「約(about)」又は「約(approximately)」という用語は、所与の値又は範囲の50%、20%、15%、10%、9%、8%、7%、6%、5%、4%、3%、2%、1%、0.5%、又は0.05%以内を意味する。
【0046】
化合物に言及するときの「実質的に純粋」及び「実質的に均質」という用語は、限定されないが、ゲル電気泳動、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)、及び質量分析(MS)を含む、当業者によって使用される標準的な分析法によって決定したときに、容易に検出可能な不純物がないように見えるほど十分に均質であるか;又はさらなる精製によって、化合物の物理的、化学的、生物学的、及び/もしくは薬理学的特性、例えば、酵素的及び生物学的活性が検出可能な程度に変化しないほど十分に純粋であることを意味する。ある実施態様において、「実質的に純粋」又は「実質的に均質」は、標準的な分析法によって決定したとき、分子の少なくとも約50重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約98重量%、少なくとも約99重量%、又は少なくとも約99.5重量%が単一の化合物である一群の分子を指す。
【0047】
(インターロイキン-2ムテイン)
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、配列番号179、180、181、182、183、又は184に示されているように、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジもしくはその断片のアミノ酸配列を含むペプチド(「IL-15ヒンジ断片含有ペプチド」)との置換;位置N30~L80の2つのアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;又は位置K8、K9、Q13、E15、H16、L19、D20、M23、K32、P34、K35、L36、T37、R38、M39、L40、T41、F42、K43、F44、Y45、M46、P47、E61、E62、L63、K64、P65、L66、E67、E68、V69、L70、N71、L72、A73、Q74、K76、H79、R81、D84、S87、N88、V91、I92、E95、Y107、D109、T111、もしくはS127におけるアミノ酸置換を含むIL-2ムテインである。
【0048】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、もしくはS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;位置N30~L80の2つのアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;位置E15、H16、D20、K32、K76、S87、N88、もしくはI92におけるアミノ酸置換;及び/又は位置R38~Y45におけるアミノ酸置換:を含む。
【0049】
別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、もしくはS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;位置N30~L80の2つのアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;又は位置E15、H16、D20、K32、R38、L40、F42、K76、S87、N88、もしくはI92におけるアミノ酸置換:を含む。
【0050】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18又はQ126におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;又は位置I92におけるアミノ酸置換:を含む。
【0051】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18及びQ126におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換:を含む。
【0052】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置Q126におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び位置I92におけるアミノ酸置換:を含む。
【0053】
ある実施態様において、位置E15におけるアミノ酸残基は、E以外の20種の天然アミノ酸(すなわち、Ala(A)、Cys(C)、Asp(D)、Glu(E)、Phe(F)、Gly(G)、His(H)、Ile(I)、Lys(K)、Leu(L)、Met(M)、Asn(N)、Pro(P)、Gln(Q)、Arg(R)、Ser(S)、Thr(T)、Val(V)、Trp(W)、及びTyr(Y))のうちの1つである。ある実施態様において、位置E15におけるアミノ酸残基はKである。
【0054】
ある実施態様において、位置H16におけるアミノ酸残基は、H以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置H16におけるアミノ酸残基は、E、F、I、又はVである。ある実施態様において、位置H16におけるアミノ酸残基は、E、I、又はVである。ある実施態様において、位置H16におけるアミノ酸残基はEである。ある実施態様において、位置H16におけるアミノ酸残基はFである。ある実施態様において、位置H16におけるアミノ酸残基はIである。ある実施態様において、位置H16におけるアミノ酸残基はVである。
【0055】
ある実施態様において、位置L18におけるアミノ酸残基は、L以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置L18におけるアミノ酸残基は、C又はSである。ある実施態様において、位置L18におけるアミノ酸残基はCである。ある実施態様において、位置L18におけるアミノ酸残基はCであり、位置C125におけるアミノ酸残基はCである。ある実施態様において、位置L18におけるアミノ酸残基はSである。
【0056】
ある実施態様において、位置D20におけるアミノ酸残基は、D以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置D20におけるアミノ酸残基は、A、E、K、又はTである。ある実施態様において、位置D20におけるアミノ酸残基はAである。ある実施態様において、位置D20におけるアミノ酸残基はEである。ある実施態様において、位置D20におけるアミノ酸残基はKである。ある実施態様において、位置D20におけるアミノ酸残基はTである。
【0057】
ある実施態様において、位置K32におけるアミノ酸残基は、K以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置K32におけるアミノ酸残基は、D、E、又はQである。ある実施態様において、位置K32におけるアミノ酸残基はDである。ある実施態様において、位置K32におけるアミノ酸残基はEである。ある実施態様において、位置K32におけるアミノ酸残基はQである。
【0058】
ある実施態様において、位置R38におけるアミノ酸残基は、R以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置R38におけるアミノ酸残基は、E又はNである。ある実施態様において、位置R38におけるアミノ酸残基はEである。ある実施態様において、位置R38におけるアミノ酸残基はNである。
【0059】
ある実施態様において、位置L40におけるアミノ酸残基は、L以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置L40におけるアミノ酸残基は、S又はTである。ある実施態様において、位置L40におけるアミノ酸残基はSである。ある実施態様において、位置L40におけるアミノ酸残基はTである。
【0060】
ある実施態様において、位置F42におけるアミノ酸残基は、F以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置F42におけるアミノ酸残基は、A、C、K、又はNである。ある実施態様において、位置F42におけるアミノ酸残基は、A又はKである。ある実施態様において、位置F42におけるアミノ酸残基はAである。ある実施態様において、位置F42におけるアミノ酸残基はCである。ある実施態様において、位置F42におけるアミノ酸残基はKである。ある実施態様において、位置F42におけるアミノ酸残基はNである。
【0061】
ある実施態様において、位置K76におけるアミノ酸残基は、K以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置K76におけるアミノ酸残基は、D、E、又はQである。ある実施態様において、位置K76におけるアミノ酸残基はDである。ある実施態様において、位置K76におけるアミノ酸残基はEである。ある実施態様において、位置K76におけるアミノ酸残基はQである。
【0062】
ある実施態様において、位置S87におけるアミノ酸残基は、S以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置S87におけるアミノ酸残基は、D又はEである。ある実施態様において、位置S87におけるアミノ酸残基はDである。ある実施態様において、位置S87におけるアミノ酸残基はEである。
【0063】
ある実施態様において、位置N88におけるアミノ酸残基は、N以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置N88におけるアミノ酸残基はAである。
【0064】
ある実施態様において、位置I92におけるアミノ酸残基は、I以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置I92におけるアミノ酸残基は、A、D、E、又はGである。ある実施態様において、位置I92におけるアミノ酸残基はAである。ある実施態様において、位置I92におけるアミノ酸残基はDである。ある実施態様において、位置I92におけるアミノ酸残基はEである。ある実施態様において、位置I92におけるアミノ酸残基はGである。
【0065】
ある実施態様において、位置Q126におけるアミノ酸残基は、Q以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置Q126におけるアミノ酸残基は、E、K、R、S、又はTである。ある実施態様において、位置Q126におけるアミノ酸残基は、E、K、又はRである。ある実施態様において、位置Q126におけるアミノ酸残基はEである。ある実施態様において、位置Q126におけるアミノ酸残基はKである。ある実施態様において、位置Q126におけるアミノ酸残基はRである。ある実施態様において、位置Q126におけるアミノ酸残基はSである。ある実施態様において、位置Q126におけるアミノ酸残基はTである。
【0066】
ある実施態様において、位置S130におけるアミノ酸残基は、S以外の20種の天然アミノ酸のうちの1つである。ある実施態様において、位置S130におけるアミノ酸残基は、A、E、Q、又はRである。ある実施態様において、位置S130におけるアミノ酸残基はAである。ある実施態様において、位置S130におけるアミノ酸残基はEである。ある実施態様において、位置S130におけるアミノ酸残基はQである。ある実施態様において、位置S130におけるアミノ酸残基はRである。
【0067】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;各々独立に、位置K35、R38、F42、Y45、E62、V69、もしくはL72にある、2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;又はK8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16E、H16F、H16I、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、K32D、K32E、K32Q、P34N、K35N、L36S、L36T、T37N、R38E、R38N、M39N、L40S、L40T、T41N、F42A、F42C、F42K、F42N、K43N、F44N、Y45N、M46S、M46T、P47S、P47T、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69C、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、もしくはS127Wのアミノ酸置換:を含む。
【0068】
別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;各々独立に、位置K35、R38、F42、Y45、E62、V69、もしくはL72にある、2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;又はK8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16E、H16F、H16I、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、K32D、K32E、K32Q、P34N、K35N、L36S、L36T、T37N、R38E、R38N、M39N、L40S、L40T、T41N、F42A、F42C、F42K、F42N、K43N、F44N、Y45N、M46S、M46T、P47S、P47T、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69C、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、もしくはS127Wのアミノ酸置換:を含む。
【0069】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40S、L40T、F42A、F42K、F42N、K76D、K76E、K76Q、S87D、S87E、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0070】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40S、L40T、F42A、F42K、F42N、K76D、K76E、K76Q、S87D、S87E、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0071】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40S、L40T、F42A、F42K、F42N、K76D、K76E、K76Q、S87D、S87E、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0072】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40S、L40T、F42A、F42K、F42N、K76D、K76E、K76Q、S87D、S87E、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0073】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40S、L40T、F42A、F42K、F42N、K76D、K76E、K76Q、S87D、S87E、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0074】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40S、L40T、F42A、F42K、F42N、K76D、K76E、K76Q、S87D、S87E、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0075】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S又はQ126Eのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;又はI92Aのアミノ酸置換:を含む。
【0076】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S及びQ126Eのアミノ酸置換;並びに(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換:を含む。
【0077】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)Q126Eのアミノ酸置換;並びに(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及びI92Aのアミノ酸置換:を含む。
【0078】
一実施態様において、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドは、配列番号218又は219のアミノ酸配列を含む。別の実施態様において、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドは、配列番号218のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、IL-15ヒンジ断片含有ペプチドは、配列番号219のアミノ酸配列を含む。
【0079】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0080】
別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0081】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0082】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0083】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0084】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換; F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;又はE15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、もしくはI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0085】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S又はQ126Eのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;又はI92Aのアミノ酸置換:を含む。
【0086】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S又はQ126Eのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;又はI92Aのアミノ酸置換:を含む。
【0087】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S及びQ126Eのアミノ酸置換;並びに(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換:を含む。
【0088】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S及びQ126Eのアミノ酸置換;並びに(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換:を含む。
【0089】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)Q126Eのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及びI92Aのアミノ酸置換:を含む。
【0090】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)Q126Eのアミノ酸置換;及び(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及びI92Aのアミノ酸置換:を含む。
【0091】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置K8、K9、Q13、E15、H16、L19、D20、M23、K32、P34、K35、L36、T37、R38、M39、L40、T41、F42、K43、F44、Y45、M46、P47、E61、E62、L63、K64、P65、L66、E67、E68、V69、L70、N71、L72、A73、Q74、K76、H79、R81、D84、S87、N88、V91、I92、E95、Y107、D109、T111、又はS127におけるアミノ酸置換:を含む。
【0092】
別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16E、H16F、H16I、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、K32D、K32E、K32Q、P34N、K35N、L36S、L36T、T37N、R38E、R38N、M39N、L40S、L40T、T41N、F42A、F42C、F42K、F42N、K43N、F44N、Y45N、M46S、M46T、P47S、P47T、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69C、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、又はS127Wのアミノ酸置換:を含む。
【0093】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16E、H16F、H16I、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、K32D、K32E、K32Q、P34N、K35N、L36S、L36T、T37N、R38E、R38N、M39N、L40S、L40T、T41N、F42A、F42C、F42K、F42N、K43N、F44N、Y45N、M46S、M46T、P47S、P47T、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69C、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、又はS127Wのアミノ酸置換:を含む。
【0094】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、もしくはS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置E15、H16、D20、K32、R38、L40、F42、K76、S87、N88、又はI92におけるアミノ酸置換:を含む。
【0095】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40S、L40T、F42A、F42K、F42N、K76D、K76E、K76Q、S87D、S87E、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0096】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40S、L40T、F42A、F42K、F42N、K76D、K76E、K76Q、S87D、S87E、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0097】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0098】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0099】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0100】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、R38E、R38N、L40T、F42A、F42K、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0101】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、位置L18におけるアミノ酸置換を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18C又はL18Sのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18Cのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18Sのアミノ酸置換を含む。
【0102】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、位置Q126におけるアミノ酸置換を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、又はQ126Tのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、Q126Eのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、Q126Kのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、Q126Rのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、Q126Sのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、Q126Tのアミノ酸置換を含む。
【0103】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、位置S130におけるアミノ酸置換を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、S130Aのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、S130Eのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、S130Qのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、S130Rのアミノ酸置換を含む。
【0104】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、位置L18及びS126におけるアミノ酸置換を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18C又はL18Sのアミノ酸置換及びQ126E、Q126K、Q126R、Q126S、又はQ126Tのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18Cのアミノ酸置換及びQ126E、Q126K、Q126R、Q126S、又はQ126Tのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18C及びQ126Eのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18C及びQ126Kのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18C及びQ126Rのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18C及びQ126Sのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18C及びQ126Tのアミノ酸置換を含む。
【0105】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18Sのアミノ酸置換及びQ126E、Q126K、Q126R、Q126S、又はQ126Tのアミノ酸置換を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18S及びQ126Eのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18S及びQ126Kのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18S及びQ126Rのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18S及びQ126Sのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、L18S及びQ126Tのアミノ酸置換を含む。
【0106】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、位置S126及びS130におけるアミノ酸置換を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、又はQ126Tのアミノ酸置換、並びにS130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、又はQ126Tのアミノ酸置換、及びS130E又はS130Rのアミノ酸置換を含む。
【0107】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、もしくはS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置E15におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)E15Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)E15Kのアミノ酸置換:を含む。
【0108】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置H16におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)H16E、H16F、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)H16E、H16F、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)H16E、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)H16Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)H16Fのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)H16Iのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)H16Vのアミノ酸置換:を含む。
【0109】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置D20におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)D20A、D20E、D20K、又はD20Tのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)D20A、D20E、D20K、又はD20Tのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)D20Aのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)D20Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)D20Kのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)D20Tのアミノ酸置換:を含む。
【0110】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置K32におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)K32Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)K32Eのアミノ酸置換:を含む。
【0111】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置R38におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)R38E又はR38Nのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)R38E又はR38Nのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)R38Eのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)R38Nのアミノ酸置換:を含む。
【0112】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置L40におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)L40S又はL40Tのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)L40S又はL40Tのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)L40Sのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)L40Tのアミノ酸置換:を含む。
【0113】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置F42におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)F42A、F42C、又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)F42A、F42C、又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)F42A又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)F42Aのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)F42Cのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)F42Kのアミノ酸置換:を含む。
【0114】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置K76におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)K76Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)K76Eのアミノ酸置換:を含む。
【0115】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置S87におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)S87Dのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)S87Dのアミノ酸置換:を含む。
【0116】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N88におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)N88Aのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)N88Aのアミノ酸置換:を含む。
【0117】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置I92におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)I92Aのアミノ酸置換、I92D、I92E、又はI92G:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)I92Aのアミノ酸置換、I92D、I92E、又はI92G:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)I92Aのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)I92Dのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)I92Eのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)I92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0118】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、位置I92及びS126におけるアミノ酸置換を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換、及びQ126E、Q126K、Q126R、Q126S、又はQ126Tのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、I92A又はI92Gのアミノ酸置換、及びQ126E、Q126K、Q126R、Q126S、又はQ126Tのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、I92A及びQ126Eのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、I92A及びQ126Kのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、I92A及びQ126Rのアミノ酸置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、I92A及びQ126Sのアミノ酸置換を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、I92A及びQ126Tのアミノ酸置換を含む。
【0119】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)位置R38及びL40におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)位置E15、R38、及びL40におけるアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)位置R38、L40、及びK76におけるアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)位置E15、R38、L40、及びK76におけるアミノ酸置換:を含む。
【0120】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)R38N及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38N、L40S、又はL40T、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、L40S、又はL40T、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。
【0121】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)R38N及びL40Sのアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40Sのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40Sのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38N、L40S、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、L40S、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。
【0122】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)R38N及びL40Tのアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40Tのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40Tのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。
【0123】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号185~192のいずれか1つのアミノ酸配列を含み、ここで、該IL-2ムテインは、L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含み;ここで、位置T3におけるアミノ酸残基はT又はAであり、かつ位置C125におけるアミノ酸残基はC又はSであり;かつここで、該IL-2ムテインがL18Cのアミノ酸置換を含むとき、位置C125におけるアミノ酸残基はCである。
【0124】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、グリコシル化されている。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、N-グリコシル化されている。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、アスパラギン残基の側鎖中の窒素でグリコシル化されている。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)N-グリコシル化されているR38Nのアミノ酸置換:を含む。
【0125】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)位置R38及びL40におけるアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)位置E15、R38、及びL40におけるアミノ酸置換;並びに(iii)任意に、位置H16、D20、K76、S87、N88、又はI92におけるアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)位置R38、L40、及びK76におけるアミノ酸置換;並びに(iii)任意に、位置E15、H16、D20、S87、N88、又はI92におけるアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)位置E15、R38、L40、及びK76におけるアミノ酸置換;並びに(iii)任意に、位置H16、D20、S87、N88、又はI92におけるアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。
【0126】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)R38N及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、N-グリコシル化IL-2ムテイン:(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)E15K、R38N、及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換である。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、N-グリコシル化IL-2ムテイン:(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40S又はL40Tのアミノ酸置換である。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38N、L40S、又はL40T、及びK76Eのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、L40S、又はL40T、及びK76Eのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。
【0127】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)R38N及びL40Sのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40Sのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40Sのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38N、L40S、及びK76Eのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、L40S、及びK76Eのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。
【0128】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)R38N及びL40Tのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40Tのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、及びL40Tのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38N、L40T、及びK76Eのアミノ酸置換:を含むN-グリコシル化IL-2ムテインである。
【0129】
一実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテインは、配列番号185~192のいずれか1つのアミノ酸配列を含み、ここで、該N-グリコシル化IL-2ムテインは、L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含み;ここで、位置T3におけるアミノ酸残基はT又はAであり、かつ位置C125におけるアミノ酸残基はC又はSであり;かつここで、該IL-2ムテインがL18Cのアミノ酸置換を含むとき、位置C125におけるアミノ酸残基はCである。
【0130】
一実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテインは、1つのグリカンを含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテインは、アスパラギン残基の側鎖中の窒素に結合した1つのグリカンを含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテインは、位置R38Nにおけるアスパラギン残基の側鎖中の窒素に結合した1つのグリカンを含む。
【0131】
一実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテインは、2つのグリカンを含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテインは、その少なくとも1つのグリカンがアスパラギン残基の側鎖中の窒素に結合している2つのグリカンを含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテインは、その各々がアスパラギン残基の側鎖中の窒素に結合している2つのグリカンを含む。
【0132】
一実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテインは、3つのグリカンを含む。一実施態様において、該グリカンは、N-グリカンである。
【0133】
一実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテイン上のN-グリカンは、オリゴマンノース型である。別の実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテイン上のN-グリカンは、複合型である。別の実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテイン上のN-グリカンは、水素化物型である。
【0134】
一実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテイン上のN-グリカンは、二分岐複合型である。別の実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテイン上のN-グリカンは、三分岐複合型である。また別の実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテイン上のN-グリカンは、四分岐複合型である。
【0135】
一実施態様において、本明細書に提供されるN-グリコシル化IL-2ムテイン上のN-グリカンは、その開示が引用により本明細書中に完全に組み込まれる、Szaboらの文献、J. Proteome. Res. 2018, 17, 1559-1574に記載されているグリカンのうちの1つである。
【0136】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)位置R38及びF42におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)位置K32、R38、及びF42におけるアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)位置K32、R38、及びF42におけるアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)位置R38、F42、及びK76におけるアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)位置E15、K32、R38、及びF42におけるアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)位置E15、R38、F42、及びK76におけるアミノ酸置換:を含む。
【0137】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)R38E及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。
【0138】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)位置K32、R38、及びF42におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)K32E、R38E、及びF42Aのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)K32E、R38E、及びF42Kのアミノ酸置換:を含む。
【0139】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)位置R38、F42、及びK76におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38E、F42A、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)R38E、F42K、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。
【0140】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)位置E15、K32、R38、及びF42におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、K32E、R38E、及びF42A又はF42Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、K32E、R38E、及びF42Aのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、K32E、R38E、及びF42Kのアミノ酸置換:を含む。
【0141】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;並びに(ii)位置E15、R38、F42、及びK76におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38E、F42A又はF42K、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(ii)E15K、R38E、F42A、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;並びに(b)E15K、R38E、F42K、及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。
【0142】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号193~204のいずれか1つのアミノ酸配列を含み、ここで、該IL-2ムテインは、L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含み;ここで、位置T3におけるアミノ酸残基はT又はAであり、かつ位置C125におけるアミノ酸残基はC又はSであり;かつここで、該IL-2ムテインがL18Cのアミノ酸置換を含むとき、位置C125におけるアミノ酸残基はCである。
【0143】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N30~L80の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置K35~L72の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置K35~L69の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合:を含む。
【0144】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)各々独立に、K35、R38、F42、Y45、E62、V69、又はL72にある、2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置K35、R38、F42、又はY45におけるアミノ酸残基;と位置E62、V69、又はL72におけるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置F42におけるアミノ酸残基と位置E62、V69、又はL72におけるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置K35、R38、F42、又はY45におけるアミノ酸残基と位置V69におけるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合:を含む。
【0145】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)K35CとL72C、R38CとL72C、F42CとV69C、Y42CとL72C、又はY45CとE62Cの間に形成されたジスルフィド結合:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)K35CとL72C、R38CとL72C、F42CとV69C、Y42CとL72C、又はY45CとE62Cの間に形成されたジスルフィド結合:を含む。また別の実施態様において、融合タンパク質中のIL-2ドメインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)K35CとL72Cの間に形成されたジスルフィド結合:を含む。また別の実施態様において、融合タンパク質中のIL-2ドメインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)R38CとL72Cの間に形成されたジスルフィド結合:を含む。また別の実施態様において、融合タンパク質中のIL-2ドメインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合:を含む。また別の実施態様において、融合タンパク質中のIL-2ドメインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)Y42CとL72Cの間に形成されたジスルフィド結合:を含む。さらに別の実施態様において、融合タンパク質中のIL-2ドメインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;及び(ii)Y45CとE62Cの間に形成されたジスルフィド結合:を含む。
【0146】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)位置N30~L80の2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)位置K8、K9、Q13、E15、H16、L19、D20、M23、K32、P34、K35、L36、T37、R38、M39、L40、T41、F42、K43、F44、Y45、M46、P47、E61、E62、L63、K64、P65、L66、E67、E68、V69、L70、N71、L72、A73、Q74、K76、H79、R81、D84、S87、N88、V91、I92、E95、Y107、D109、T111、又はS127におけるアミノ酸置換:を含む。
【0147】
別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)各々独立に、位置K35、R38、F42、Y45、E62、V69、又はL72にある、2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16E、H16F、H16I、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、K32D、K32E、K32Q、P34N、K35N、L36S、L36T、T37N、R38E、R38N、M39N、L40S、L40T、T41N、F42A、F42C、F42K、F42N、K43N、F44N、Y45N、M46S、M46T、P47S、P47T、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、又はS127Wのアミノ酸置換:を含む。
【0148】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)各々独立に、位置K35、R38、F42、Y45、E62、V69、又はL72にある、2つの異なるアミノ酸残基の間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16E、H16F、H16I、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、K32D、K32E、K32Q、P34N、K35N、L36S、L36T、T37N、R38E、R38N、M39N、L40S、L40T、T41N、F42A、F42C、F42K、F42N、K43N、F44N、Y45N、M46S、M46T、P47S、P47T、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、又はS127Wのアミノ酸置換:を含む。
【0149】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換を含む。
【0150】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0151】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)E15K、H16E、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0152】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)E15K、H16E、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、K32E、K76E、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0153】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)E15K、K32E、又はK76Eのアミノ酸置換:を含む。
【0154】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)E15K、K32E、又はK76Eのアミノ酸置換:を含む。
【0155】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;及び(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;位置K32又はK76におけるアミノ酸置換;及び(iii)任意に、位置E15におけるアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)K32Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;及び(iii)K76Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;並びに(iii)E15K及びK32Eのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)F42CとV69Cの間に形成されたジスルフィド結合;並びに(iii)E15K及びK76Eのアミノ酸置換:を含む。
【0156】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号205~216のいずれか1つのアミノ酸配列を含み、ここで、該IL-2ムテインは、L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含み;ここで、位置T3におけるアミノ酸残基はT又はAであり、かつ位置C125におけるアミノ酸残基はC又はSであり;かつここで、該IL-2ムテインがL18Cのアミノ酸置換を含むとき、位置C125におけるアミノ酸残基はCである。
【0157】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換を含む。
【0158】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)位置K8、K9、Q13、E15、H16、L19、D20、M23、E61、E62、L63、K64、P65、L66、E67、E68、V69、L70、N71、L72、A73、Q74、K76、H79、R81、D84、S87、N88、V91、I92、E95、Y107、D109、T111、又はS127におけるアミノ酸置換:を含む。
【0159】
別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16D、H16E、H16F、H16I、H16N、H16Q、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、又はS127Wのアミノ酸置換:を含む。
【0160】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16D、H16E、H16F、H16I、H16N、H16Q、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、又はS127Wのアミノ酸置換:を含む。
【0161】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)K8D、K8E、K8Q、K9D、K9E、K9Q、Q13E、Q13N、E15K、E15Q、E15V、H16D、H16E、H16F、H16I、H16N、H16Q、H16V、L19S、D20A、D20E、D20K、D20T、M23K、E61N、E62N、L63S、L63T、K64N、P65N、L66N、E67S、E67T、E68N、V69N、L70S、L70T、N71S、N71T、L72N、A73S、A73T、Q74S、Q74T、K76D、K76E、K76Q、H79D、H79E、H79Q、R81D、R81E、R81Q、D84T、S87D、S87E、N88A、V91I、I92A、I92D、I92E、I92G、I92L、E95K、E95N、E95Q、Y107N、D109N、T111S、S127A、S127E、S127F、又はS127Wのアミノ酸置換:を含む。
【0162】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)位置E15、H16、D20、S87、N88、又はI92におけるアミノ酸置換:を含む。
【0163】
別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0164】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0165】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基とIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0166】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0167】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0168】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0169】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0170】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0171】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0172】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0173】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0174】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15K、H16E、H16F、H16I、H16V、D20A、D20E、D20K、D20T、S87D、N88A、I92A、I92D、I92E、又はI92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0175】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15におけるアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15Kのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)E15Kのアミノ酸置換:を含む。
【0176】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)H16のアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)H16E、H16F、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)H16E、H16F、H16I、又はH16Vのアミノ酸置換:を含む。
【0177】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)D20のアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)D20A、D20E、D20K、又はD20Tのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)D20A、D20E、D20K、又はD20Tのアミノ酸置換:を含む。
【0178】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)S87のアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)S87Dのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)S87Dのアミノ酸置換:を含む。
【0179】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)N88のアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)N88Aのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)N88Aのアミノ酸置換:を含む。
【0180】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92のアミノ酸置換:を含む。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Aのアミノ酸置換、I92D、I92E、又はI92G:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Aのアミノ酸置換、I92D、I92E、又はI92G:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Aのアミノ酸置換、I92D、I92E、又はI92G:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Aのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Aのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Aのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Dのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Dのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Dのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Eのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Gのアミノ酸置換:を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Gのアミノ酸置換:を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、(i)L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換;(ii)配列番号217のアミノ酸配列を有する位置N29~L40のアミノ酸残基と配列番号218又は219のアミノ酸配列を有するIL-15ヒンジ断片含有ペプチドとの置換;及び(iii)I92Gのアミノ酸置換:を含む。
【0181】
一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号220~261のいずれか1つのアミノ酸配列を含み、ここで、該IL-2ムテインは、L18C、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含み;ここで、位置T3におけるアミノ酸残基はT又はAであり、かつ位置C125におけるアミノ酸残基はC又はSであり;かつここで、該IL-2ムテインがL18Cのアミノ酸置換を含むとき、位置C125におけるアミノ酸残基はCである。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号220~261のいずれか1つのアミノ酸配列を含み、ここで、該IL-2ムテインは、L18C、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含み;ここで、位置T3におけるアミノ酸残基はT又はAであり、かつ位置C125におけるアミノ酸残基はC又はSであり;かつここで、該IL-2ムテインがL18Cのアミノ酸置換を含むとき、位置C125におけるアミノ酸残基はCである。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号220~261のいずれか1つのアミノ酸配列を含み、ここで、該IL-2ムテインは、L18S、Q126E、Q126K、Q126R、Q126S、Q126T、S130A、S130E、S130Q、又はS130Rのアミノ酸置換を含み;ここで、位置T3におけるアミノ酸残基はT又はAであり、かつ位置C125におけるアミノ酸残基はC又はSであり;かつここで、該IL-2ムテインがL18Cのアミノ酸置換を含むとき、位置C125におけるアミノ酸残基はCである。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号301のアミノ酸配列を含む。
【0182】
ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、野生型IL-2と比較したとき、IL-2Rαに対する減弱した結合親和性を有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインのIL-2Rαに対する結合親和性は、そのKdの逆数であるそのKaによって測定される。
【0183】
ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rαに対する野生型IL-2のKdよりも約2倍以上、約5倍以上、約10倍以上、約100倍以上、約200倍以上、約200倍以上、又は約1,000倍以上高いIL-2Rαに対するKdを有する。一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rαに対する野生型IL-2のKdよりも約2倍以上高いIL-2Rαに対するKdを有する。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rαに対する野生型IL-2のKdよりも約5倍以上高いIL-2Rαに対するKdを有する。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rαに対する野生型IL-2のKdよりも約10倍以上高いIL-2Rαに対するKdを有する。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rαに対する野生型IL-2のKdよりも約100倍以上高いIL-2Rαに対するKdを有する。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rαに対する野生型IL-2のKdよりも約200倍以上高いIL-2Rαに対するKdを有する。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rαに対する野生型IL-2のKdよりも約500倍以上高いIL-2Rαに対するKdを有する。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rαに対する野生型IL-2のKdよりも約1,000倍以上高いIL-2Rαに対するKdを有する。
【0184】
ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約20nM以上、約50nM以上、約100nM以上、約1μM以上、約10μM以上、約100μM以上、約200μM以上、約500μM以上、又は約1mM以上のIL-2Rαに対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約20nM以上のIL-2Rαに対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約50nM以上のIL-2Rαに対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約100nM以上のIL-2Rαに対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約1μM以上のIL-2Rαに対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約10μM以上のIL-2Rαに対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約100μM以上のIL-2Rαに対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約200μM以上のIL-2Rαに対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約500μM以上のIL-2Rαに対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約1mM以上のIL-2Rαに対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rαに対する測定可能な結合を有さない。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、表面プラズモン共鳴(SPR)法で測定したとき、IL-2Rαに対する検出可能な結合を有さない。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、バイオレイヤー干渉法(BLI)で測定したとき、IL-2Rαに対する検出可能な結合を有さない。
【0185】
ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、野生型IL-2と比較して、IL-2Rβ/γ複合体に対する低下した結合親和性を有する。ある実施態様において、IL-2Rβ/γ複合体に対する本明細書に提供されるIL-2ムテインの結合親和性は、そのKdの逆数であるそのKaによって測定される。
【0186】
ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rβ/γ複合体に対する野生型IL-2のKdよりも約5倍以上、約10倍以上、約20倍以上、約50倍以上、又は約100倍以上高いIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。一実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rβ/γ複合体に対する野生型IL-2のKdよりも約5倍以上高いIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rβ/γ複合体に対する野生型IL-2のKdよりも約10倍以上高いIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rβ/γ複合体に対する野生型IL-2のKdよりも約20倍以上高いIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。また別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rβ/γ複合体に対する野生型IL-2のKdよりも約50倍以上高いIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。さらに別の実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、IL-2Rβ/γ複合体に対する野生型IL-2のKdよりも約100倍以上高いIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。
【0187】
ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約5nM以上、約10nM以上、約20nM以上、約50nm以上、約100nM以上、又は約200nM以上のIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約5nM以上のIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約10nM以上のIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約20nM以上のIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約50nM以上のIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約100nM以上のIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、約200nM以上のIL-2Rβ/γ複合体に対するKdを有する。
【0188】
一実施態様において、IL-2Rαは、ヒトIL-2Rαである。別の実施態様において、ヒトIL-2Rαは、配列番号289のアミノ酸配列を有する。
【0189】
一実施態様において、IL-2Rβは、ヒトIL-2Rβである。別の実施態様において、ヒトIL-2Rβは、配列番号290のアミノ酸配列を有する。
【0190】
一実施態様において、IL-2Rγは、ヒトIL-2Rγである。別の実施態様において、ヒトIL-2Rγは、配列番号291のアミノ酸配列を有する。
【0191】
一実施態様において、IL-2Rαに対するIL-2のKdは、表面プラズモン共鳴(SPR)法で決定される。別の実施態様において、IL-2Rαに対するIL-2のKdは、BIACORE(登録商標)アッセイで決定される。また別の実施態様において、IL-2Rαに対するIL-2のKdは、バイオレイヤー干渉法(BLI)で決定される。さらに別の実施態様において、IL-2Rαに対するIL-2のKdは、OCTET(登録商標)アッセイで決定される。
【0192】
一実施態様において、IL-2Rβに対するIL-2のKdは、SPR法で決定される。別の実施態様において、IL-2Rβに対するIL-2のKdは、BIACORE(登録商標)アッセイで決定される。また別の実施態様において、IL-2Rβに対するIL-2のKdは、BLIで決定される。さらに別の実施態様において、IL-2Rβに対するIL-2のKdは、OCTET(登録商標)アッセイで決定される。
【0193】
一実施態様において、IL-2Rβ/γ複合体に対するIL-2のKdは、SPR法で決定される。別の実施態様において、IL-2Rβ/γ複合体に対するIL-2のKdは、BIACORE(登録商標)アッセイで決定される。また別の実施態様において、IL-2Rβ/γ複合体に対するIL-2のKdは、BLIで決定される。さらに別の実施態様において、IL-2Rβ/γ複合体に対するIL-2のKdは、OCTET(登録商標)アッセイで決定される。
【0194】
一実施態様において、IL-2Rα/β/γ複合体に対するIL-2のKdは、SPR法で決定される。別の実施態様において、IL-2Rα/β/γ複合体に対するIL-2のKdは、BIACORE(登録商標)アッセイで決定される。また別の実施態様において、IL-2Rα/β/γ複合体に対するIL-2のKdは、BLIで決定される。さらに別の実施態様において、IL-2Rα/β/γ複合体に対するIL-2のKdは、OCTET(登録商標)アッセイで決定される。
【0195】
ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約80%以上、約85%以上、約90%以上、約91%以上、約92%以上、約93%以上、約94%以上、約95%以上、約96%以上、約97%以上、約98%以上、又は約99%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約80%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約85%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約90%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約91%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約92%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約93%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約94%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約95%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約96%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約97%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約98%以上同一であるアミノ酸配列を含む。ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184のアミノ酸配列と約99%以上同一であるアミノ酸配列を含む。
【0196】
ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、その各々の開示が引用により本明細書中に完全に組み込まれる、CN 111018961 A号、US 2018/0326010 A1号、及びWO 2020/005819 A1号に記載されているインターロイキン-2変異体及びムテインのアミノ酸配列のうちの1つを含み;ここで、該IL-2ムテインは、位置L18、Q126、又はS130におけるアミノ酸置換を含む。
【0197】
ある実施態様において、本明細書に提供されるIL-2ムテインは、1以上のさらなる置換、欠失、及び/もしくは挿入;並びに/又は1以上のさらなる翻訳後修飾をさらに含む。
【0198】
(融合タンパク質)
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン及び半減期延長ドメインを含む融合タンパク質である。
【0199】
一実施態様において、半減期延長ドメインは、アルブミン結合ドメイン、抗体の定常領域、抗体の重鎖の定常領域、断片結晶化可能(Fc)ドメイン、血清アルブミン、ポリエチレングリコール(PEG)基、又は脂肪酸アシル基を含む。別の実施態様において、半減期延長ドメインは、アルブミン結合ドメインである。また別の実施態様において、半減期延長ドメインは、2つの軽鎖定常ドメイン(CL)及び2つの重鎖定常ドメイン(CH1、CH2、及びCH3)を含む抗体の定常領域である。また別の実施態様において、半減期延長ドメインは、抗体の重鎖の定常領域(CH1、CH2、及びCH3)である。また別の実施態様において、半減期延長ドメインは、Fcドメインである。また別の実施態様において、半減期延長ドメインは、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメインである。また別の実施態様において、半減期延長ドメインは、血清アルブミンである。また別の実施態様において、半減期延長ドメインは、PEG基である。さらに別の実施態様において、半減期延長ドメインは、脂肪酸アシル基である。
【0200】
ある実施態様において、半減期延長ドメインは、対応する遊離のIL-2と比較して、インビボでのIL-2ドメインの半減期を延長する。ある実施態様において、半減期延長ドメインは、配列番号179、180、181、182、183、又は184の野生型IL-2と比較して、インビボでのIL-2ドメインの半減期を延長する。ある実施態様において、半減期延長ドメインは、対応する遊離のIL-2と比較して、インビボでのIL-2ドメインの半減期を延長する。
【0201】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメインと半減期延長ドメインとしてのアルブミン結合ドメインとを含む融合タンパク質である。
【0202】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、アルブミン結合ドメイン、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのカルボキシル-末端(C-末端)は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該アルブミン結合ドメインのアミノ-末端(N-末端)に接続されているか;又はここで、該アルブミン結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0203】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、アルブミン結合ドメイン、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該アルブミン結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0204】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、アルブミン結合ドメイン、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該アルブミン結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0205】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメインと、PD-1結合ドメインと、半減期延長ドメインとしてのアルブミン結合ドメインとを含む融合タンパク質である。
【0206】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該アルブミン結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該アルブミン結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0207】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該アルブミン結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該アルブミン結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0208】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該アルブミン結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0209】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該アルブミン結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0210】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該アルブミン結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0211】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、アルブミン結合ドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該アルブミン結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0212】
一実施態様において、アルブミン結合ドメインは、アルブミンに結合する抗体又はその断片である。別の実施態様において、アルブミン結合ドメインは、ヒト血清アルブミン(HSA)に結合する抗体又はその断片である。また別の実施態様において、アルブミン結合ドメインは、HSAに特異的に結合する抗体又はその断片である。
【0213】
ある実施態様において、抗HSA抗体は、約7のpHで、約10pM~約1,000nM、約1~約500nM、約1~約200nM、又は約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA抗体は、約7のpHで、約10pM~約1,000nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA抗体は、約7のpHで、約1nM~約500nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA抗体は、約7のpHで、約1nM~約200nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA抗体は、約7のpHで、約1nM~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。
【0214】
一実施態様において、アルブミン結合ドメインは、(i)配列番号1の相補性決定領域1(CDR1)、配列番号2の相補性決定領域2(CDR2)、及び配列番号3の相補性決定領域3(CDR3);又は(ii)配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3を含む、抗HSA抗体又はその断片である。別の実施態様において、アルブミン結合ドメインは、配列番号1のCDR1、配列番号2のCDR2、及び配列番号3のCDR3を含む、抗HSA抗体又はその断片である。また別の実施態様において、アルブミン結合ドメインは、配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3を含む。
【0215】
また別の実施態様において、アルブミン結合ドメインは、配列番号8又は15のアミノ酸配列を含む抗HSA抗体又はその断片である。また別の実施態様において、アルブミン結合ドメインは、配列番号8のアミノ酸配列を含む抗HSA抗体又はその断片である。さらに別の実施態様において、アルブミン結合ドメインは、配列番号15のアミノ酸配列を含む。
【0216】
ある実施態様において、アルブミン結合ドメインは、その各々の開示が引用により本明細書中に完全に組み込まれる、WO 2019/246004 A1号又はWO 2020/172528 A1号に開示されている抗HSA抗体である。
【0217】
ある実施態様において、抗体は、ヒト抗体である。ある実施態様において、抗体は、ヒト化抗体である。
【0218】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン及び抗HSA抗体を含む融合タンパク質である。
【0219】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、抗HSA抗体、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該抗HSA抗体のN-末端に接続されているか;又はここで、該抗HSA抗体のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0220】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、抗HSA抗体、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該抗HSA抗体のN-末端に接続されている。
【0221】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、抗HSA抗体、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該抗HSA抗体のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0222】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及び抗HSA抗体を含む融合タンパク質である。
【0223】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA抗体、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該抗HSA抗体のN-末端に接続されており、かつ該抗HSA抗体のC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0224】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA抗体、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該抗HSA抗体のN-末端に接続されており、かつ該抗HSA抗体のC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0225】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA抗体、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該抗HSA抗体のC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0226】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA抗体、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該抗HSA抗体のN-末端に接続されている。
【0227】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA抗体、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該抗HSA抗体のC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0228】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA抗体、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該抗HSA抗体のN-末端に接続されている。
【0229】
ある実施態様において、抗HSA抗体は、抗HSA単一ドメイン抗体(sdAb)である。
【0230】
ある実施態様において、抗HSA sdAbは、約7のpHで、約10pM~約1,000nM、約1~約500nM、約1~約200nM、又は約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA sdAbは、約7のpHで、約10pM~約1,000nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA sdAbは、約7のpHで、約1~約500nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA sdAbは、約7のpHで、約1~約200nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA sdAbは、約7のpHで、約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。
【0231】
一実施態様において、抗HSA sdAbは、(i)配列番号1のCDR1、配列番号2のCDR2、及び配列番号3のCDR3;又は(ii)配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3を含む。別の実施態様において、抗HSA sdAbは、配列番号1のCDR1、配列番号2のCDR2、及び配列番号3のCDR3を含む。また別の実施態様において、抗HSA sdAbは、配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3を含む。
【0232】
一実施態様において、抗HSA sdAbは、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、ここで:
CDR1、CDR2、及びCDR3は:
(i)配列番号1のCDR1、配列番号2のCDR2、及び配列番号3のCDR3;又は
(ii)配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3
であり;
FR1は、配列番号4又は12のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号5又は13のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号6のアミノ酸配列であり;かつ
FR4は、配列番号7又は14のアミノ酸配列である。
【0233】
別の実施態様において、抗HSA sdAbは、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、ここで:
CDR1、CDR2、及びCDR3は:
(i)配列番号1のCDR1、配列番号2のCDR2、及び配列番号3のCDR3;又は
(ii)配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3
であり;
FR1は、配列番号4のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号5のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号6のアミノ酸配列であり;かつ
FR3は、配列番号7のアミノ酸配列である。
【0234】
また別の実施態様において、抗HSA sdAbは、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、ここで:
CDR1、CDR2、及びCDR3は:
(i)配列番号1のCDR1、配列番号2のCDR2、及び配列番号3のCDR3;又は
(ii)配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3
であり;
FR1は、配列番号12のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号13のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号6のアミノ酸配列であり;かつ
FR3は、配列番号14のアミノ酸配列である。
【0235】
一実施態様において、抗HSA sdAbは、配列番号8又は15のアミノ酸配列を有する。別の実施態様において、抗HSA sdAbは、配列番号8のアミノ酸配列を有する。また別の実施態様において、抗HSA sdAbは、配列番号15のアミノ酸配列を有する。
【0236】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン及び抗HSA sdAbを含む融合タンパク質である。
【0237】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、抗HSA sdAb、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該抗HSA sdAbのN-末端に接続されているか;又はここで、該抗HSA sdAbのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0238】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、抗HSA sdAb、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該抗HSA sdAbのN-末端に接続されている。
【0239】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、抗HSA sdAb、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該抗HSA sdAbのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0240】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及び抗HSA sdAbを含む融合タンパク質である。
【0241】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該抗HSA sdAbのN-末端に接続されており、かつ該抗HSA sdAbのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0242】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該抗HSA sdAbのN-末端に接続されており、かつ該抗HSA sdAbのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0243】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該抗HSA sdAbのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0244】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該抗HSA sdAbのN-末端に接続されている。
【0245】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該抗HSA sdAbのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0246】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該抗HSA sdAbのN-末端に接続されている。
【0247】
ある実施態様において、抗HSA抗体は、抗HSA VHH sdAbである。
【0248】
ある実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、約7のpHで、約10pM~約1,000nM、約1~約500nM、約1~約200nM、又は約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、約7のpHで、約10pM~約1,000nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、約7のpHで、約1~約500nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、約7のpHで、約1~約200nMの範囲のKdでHSAに結合する。ある実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、約7のpHで、約1~約100nMの範囲のKdでHSAに結合する。
【0249】
一実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、(i)配列番号1の重鎖CDR1、配列番号2の重鎖CDR2、及び配列番号3の重鎖CDR3;又は(ii)配列番号9の重鎖CDR1、配列番号10の重鎖CDR2、及び配列番号11の重鎖CDR3を含む。別の実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、配列番号1の重鎖CDR1、配列番号2の重鎖CDR2、及び配列番号3の重鎖CDR3を含む。また別の実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、配列番号9の重鎖CDR1、配列番号10の重鎖CDR2、及び配列番号11の重鎖CDR3を含む。
【0250】
一実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、ここで:
CDR1、CDR2、及びCDR3は:
(i)配列番号1のCDR1、配列番号2のCDR2、及び配列番号3のCDR3;又は
(ii)配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3
であり;
FR1は、配列番号4又は12のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号5又は13のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号6のアミノ酸配列であり;かつ
FR4は、配列番号7又は14のアミノ酸配列である。
【0251】
別の実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、ここで:
CDR1、CDR2、及びCDR3は:
(i)配列番号1のCDR1、配列番号2のCDR2、及び配列番号3のCDR3;又は
(ii)配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3
であり;
FR1は、配列番号4のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号5のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号6のアミノ酸配列であり;かつ
FR3は、配列番号7のアミノ酸配列である。
【0252】
また別の実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、FR1-CDR1-FR2-CDR2-FR3-CDR3-FR4の構造を有し、ここで:
CDR1、CDR2、及びCDR3は:
(i)配列番号1のCDR1、配列番号2のCDR2、及び配列番号3のCDR3;又は
(ii)配列番号9のCDR1、配列番号10のCDR2、及び配列番号11のCDR3
であり;
FR1は、配列番号12のアミノ酸配列であり;
FR2は、配列番号13のアミノ酸配列であり;
FR3は、配列番号6のアミノ酸配列であり;かつ
FR3は、配列番号14のアミノ酸配列である。
【0253】
一実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、配列番号8又は15のアミノ酸配列を有する。別の実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、配列番号8のアミノ酸配列を有する。また別の実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、配列番号15のアミノ酸配列を有する。
【0254】
ある実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、ヒト抗体である。ある実施態様において、抗HSA VHH sdAbは、ヒト化抗体である。
【0255】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン及び抗HSA VHH sdAbを含む融合タンパク質である。
【0256】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、抗HSA VHH sdAb、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該抗HSA VHH sdAbのN-末端に接続されているか;又はここで、該抗HSA VHH sdAbのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0257】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、抗HSA VHH sdAb、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該抗HSA VHH sdAbのN-末端に接続されている。
【0258】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、抗HSA VHH sdAb、及び任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該抗HSA VHH sdAbのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0259】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、及び抗HSA VHH sdAbを含む融合タンパク質である。
【0260】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA VHH sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該抗HSA VHH sdAbのN-末端に接続されており、かつ該抗HSA VHH sdAbのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0261】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA VHH sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該抗HSA VHH sdAbのN-末端に接続されており、かつ該抗HSA VHH sdAbのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0262】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA VHH sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該抗HSA VHH sdAbのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0263】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA VHH sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されており、かつ該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該抗HSA VHH sdAbのN-末端に接続されている。
【0264】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA VHH sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該抗HSA VHH sdAbのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該PD-1結合ドメインのN-末端に接続されている。
【0265】
さらに別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、PD-1結合ドメイン、抗HSA VHH sdAb、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該PD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該抗HSA VHH sdAbのN-末端に接続されている。
【0266】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメインと半減期延長ドメインとしてのFcドメインとを含む融合タンパク質である。
【0267】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されているか、又は該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0268】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該IL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されている。
【0269】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0270】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、2つのIL-2ドメインとFcドメインとを含む融合タンパク質である。
【0271】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該第一のIL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該第二のIL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている。
【0272】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該第二のIL-2ドメインのC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている。
【0273】
また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0274】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメインと、PD-1結合ドメインと、半減期延長ドメインとしてのFcドメインとを含む融合タンパク質である。
【0275】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメインと、2つのPD-1結合ドメインと、半減期延長ドメインとしてのFcドメインとを含む融合タンパク質である。
【0276】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二のPD-1結合ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該第一のPD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二のPD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている。
【0277】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、2つのIL-2ドメインと、2つのPD-1結合ドメインと、半減期延長ドメインとしてのFcドメインとを含む融合タンパク質である。
【0278】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二のPD-1結合ドメイン、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該第一のPD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二のPD-1結合ドメインのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0279】
一実施態様において、PD-1結合ドメインは、単鎖可変断片(scFv)、Fab、Fab'、F(ab)2、F(ab')2、Fv、ダイアボディ、トリアボディ、テトラボディ、ミニボディ、又はVHH sdAbである。別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 scFvである。また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 Fabである。また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 Fab'である。また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 F(ab)2である。また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 F(ab')2である。また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 Fvである。また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1ダイアボディである。また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1トリアボディである。また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1テトラボディである。また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1ミニボディである。また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 sdAbである。さらに別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 VHH sdAbである。
【0280】
一実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 sdAbである。
【0281】
したがって、一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、抗PD-1 sdAb、及びFcドメインを含む融合タンパク質である。別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの抗PD-1 sdAb、及びFcドメインを含む融合タンパク質である。
【0282】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 sdAb、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている。
【0283】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 sdAb、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている。
【0284】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、2つのIL-2ドメイン、2つの抗PD-1 sdAb、及びFcドメインを含む融合タンパク質である。
【0285】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 sdAb、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0286】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 sdAb、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0287】
別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 VHH sdAbである。
【0288】
したがって、一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、抗PD-1 VHH sdAb、及びFcドメインを含む融合タンパク質である。別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの抗PD-1 VHH sdAb、及びFcドメインを含む融合タンパク質である。
【0289】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 VHH sdAb、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 VHH sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 VHH sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている。
【0290】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 VHH sdAb、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 VHH sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 VHH sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている。
【0291】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、2つのIL-2ドメイン、2つの抗PD-1 VHH sdAb、及びFcドメインを含む融合タンパク質である。
【0292】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 VHH sdAb、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 VHH sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 VHH sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0293】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 VHH sdAb、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 VHH sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 VHH sdAbのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0294】
一実施態様において、各々の抗PD-1 VHH sdAbは、独立に、(i)配列番号119のCDR1、配列番号120のCDR2、及び配列番号121のCDR3;(ii)配列番号123のCDR1、配列番号124のCDR2、及び配列番号125のCDR3;(iii)配列番号127のCDR1、配列番号128のCDR2、及び配列番号129のCDR3;(iv)配列番号131のCDR1、配列番号132のCDR2、及び配列番号133のCDR3;又は(v)配列番号135のCDR1、配列番号136のCDR2、及び配列番号137のCDR3を含む。別の実施態様において、各々の抗PD-1 VHH sdAbは、配列番号119のCDR1、配列番号120のCDR2、及び配列番号121のCDR3を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体は、配列番号123のCDR1、配列番号124のCDR2、及び配列番号125のCDR3を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体は、配列番号127のCDR1、配列番号128のCDR2、及び配列番号129のCDR3を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体は、配列番号131のCDR1、配列番号132のCDR2、及び配列番号133のCDR3を含む。さらに別の実施態様において、各々の抗PD-1 VHH単一ドメイン抗体は、配列番号135のCDR1、配列番号136のCDR2、及び配列番号137のCDR3を含む。
【0295】
また別の実施態様において、PD-1結合ドメインは、抗PD-1 scFvである。
【0296】
したがって、一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、抗PD-1 scFv、及びFcドメインを含む融合タンパク質である。別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの抗PD-1 scFv、及びFcドメインを含む融合タンパク質である。
【0297】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 scFv、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 scFvのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 scFvのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている。
【0298】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 scFv、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 scFvのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 scFvのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されている。
【0299】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、2つのIL-2ドメイン、2つの抗PD-1 scFv、及びFcドメインを含む融合タンパク質である。
【0300】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 scFv、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 scFvのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 scFvのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0301】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二の抗PD-1 scFv、第一及び第二のペプチド鎖を含むFcドメイン、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該第一の抗PD-1 scFvのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第一のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第一のペプチド鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該第二の抗PD-1 scFvのC-末端は、直接的に又はペプチドリンカーを介して、該Fcドメインの第二のペプチド鎖のN-末端に接続されており、かつ該Fcドメインの第二のペプチド鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0302】
一実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、独立に、
(i)配列番号29の軽鎖相補性決定領域1(CDRL1)
DASの軽鎖相補性決定領域2(CDRL2)、
配列番号30の軽鎖相補性決定領域3(CDRL3)、
配列番号31の重鎖相補性決定領域1(CDRH1)、
配列番号32の重鎖相補性決定領域2(CDRH2)、及び配列番号33の重鎖相補性決定領域3(CDRH3);
(ii)配列番号38のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号39のCDRL3、配列番号40のCDRH1、配列番号41のCDRH2、及び配列番号42のCDRH3;
(iii)配列番号47のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号48のCDRL3、配列番号49のCDRH1、配列番号50のCDRH2、及び配列番号51のCDRH3;
(iv)配列番号56のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号57のCDRL3、配列番号58のCDRH1、配列番号59のCDRH2、及び配列番号60のCDRH3;
(v)配列番号65のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号66のCDRL3、配列番号67のCDRH1、配列番号68のCDRH2、及び配列番号69のCDRH3;
(vi)配列番号74のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号75のCDRL3、配列番号76のCDRH1、配列番号77のCDRH2、及び配列番号78のCDRH3;
(vii)配列番号83のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号84のCDRL3、配列番号85のCDRH1、配列番号86のCDRH2、及び配列番号87のCDRH3;
(viii)配列番号92のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号93のCDRL3、配列番号94のCDRH1、配列番号95のCDRH2、及び配列番号96のCDRH3;
(ix)配列番号101のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号102のCDRL3、配列番号103のCDRH1、配列番号104のCDRH2、及び配列番号105のCDRH3;又は
(x)配列番号110のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号111のCDRL3、配列番号112のCDRH1、配列番号113のCDRH2、及び配列番号114のCDRH3
:を含む。
【0303】
一実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号29のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号30のCDRL3、配列番号31のCDRH1、配列番号32のCDRH2、及び配列番号33のCDRH3を含む。別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号38のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号39のCDRL3、配列番号40のCDRH1、配列番号41のCDRH2、及び配列番号42のCDRH3を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号47のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号48のCDRL3、配列番号49のCDRH1、配列番号50のCDRH2、及び配列番号51のCDRH3を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号56のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号57のCDRL3、配列番号58のCDRH1、配列番号59のCDRH2、及び配列番号60のCDRH3を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号65のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号66のCDRL3、配列番号67のCDRH1、配列番号68のCDRH2、及び配列番号69のCDRH3を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号74のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号75のCDRL3、配列番号76のCDRH1、配列番号77のCDRH2、及び配列番号78のCDRH3を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号83のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号84のCDRL3、配列番号85のCDRH1、配列番号86のCDRH2、及び配列番号87のCDRH3を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号92のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号93のCDRL3、配列番号94のCDRH1、配列番号95のCDRH2、及び配列番号96のCDRH3を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号101のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号102のCDRL3、配列番号103のCDRH1、配列番号104のCDRH2、及び配列番号105のCDRH3を含む。さらに別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号110のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号111のCDRL3、配列番号112のCDRH1、配列番号113のCDRH2、及び配列番号114のCDRH3を含む。
【0304】
別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、
(i)配列番号34の軽鎖可変領域及び配列番号35の重鎖可変領域;
(ii)配列番号43の軽鎖可変領域及び配列番号44の重鎖可変領域;
(iii)配列番号52の軽鎖可変領域及び配列番号53の重鎖可変領域;
(iv)配列番号61の軽鎖可変領域及び配列番号62の重鎖可変領域;
(v)配列番号70の軽鎖可変領域及び配列番号71の重鎖可変領域;
(vi)配列番号79の軽鎖可変領域及び配列番号80の重鎖可変領域;
(vii)配列番号88の軽鎖可変領域及び配列番号89の重鎖可変領域;
(viii)配列番号97の軽鎖可変領域及び配列番号98の重鎖可変領域;
(ix)配列番号106の軽鎖可変領域及び配列番号107の重鎖可変領域;又は
(xi)配列番号115の軽鎖可変領域及び配列番号116の重鎖可変領域
:を含む。
【0305】
一実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号34の軽鎖可変領域及び配列番号35の重鎖可変領域を含む。別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号43の軽鎖可変領域及び配列番号44の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号52の軽鎖可変領域及び配列番号53の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号61の軽鎖可変領域及び配列番号62の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号70の軽鎖可変領域及び配列番号71の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号79の軽鎖可変領域及び配列番号80の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号88の軽鎖可変領域及び配列番号89の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号97の軽鎖可変領域及び配列番号98の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号106の軽鎖可変領域及び配列番号107の重鎖可変領域を含む。さらに別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、配列番号115の軽鎖可変領域及び配列番号116の重鎖可変領域を含む。
【0306】
一実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、軽鎖(VL)、重鎖(VH)、及び任意に、ペプチドリンカーを含み、ここで、該軽鎖のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該重鎖のN-末端に接続されているか、又は該重鎖のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該軽鎖のN-末端に接続されている。別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、軽鎖(VL)、重鎖(VH)、及び任意に、ペプチドリンカーを含み、ここで、該軽鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該重鎖のN-末端に接続されているか、又は該重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該軽鎖のN-末端に接続されている。また別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、軽鎖(VL)、重鎖(VH)、及び任意に、ペプチドリンカーを含み、ここで、該軽鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該重鎖のN-末端に接続されている。さらに別の実施態様において、各々の抗PD-1 scFvは、軽鎖(VL)、重鎖(VH)、及び任意に、ペプチドリンカーを含み、ここで、該重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該軽鎖のN-末端に接続されている。
【0307】
一実施態様において、Fcドメインは、hIgG1 Fcドメインもしくはそのムテイン、又はこれらの断片である。別の実施態様において、Fcドメインは、N297Aのアミノ酸置換を有するhIgG1 Fcである。また別の実施態様において、Fcドメインは、hIgG2 Fcドメインもしくはそのムテイン、又はこれらの断片である。さらに別の実施態様において、Fcドメインは、hIgG4 Fcドメインもしくはそのムテイン、又はこれらの断片である。
【0308】
一実施態様において、半減期延長ドメインとしてのFcドメインは、配列番号16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、又は27のアミノ酸配列を含む。したがって、一実施態様において、該Fcドメインは、配列番号16のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号17のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号18のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号19のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号20のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号21のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号22のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号23のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号24のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号25のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号26のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様において、該Fcドメインは、配列番号27のアミノ酸配列を含む。
【0309】
一実施態様において、半減期延長ドメインとしてのFcドメインは、ノブ・イン・ホール(KIH)構造のペプチド鎖の対を含む。したがって、一実施態様において、該Fcドメインは、ノブ・イン・ホール構造の配列番号19と20、21と22、23と24、又は26と27のアミノ酸配列対を含む。別の実施態様において、該Fcドメインは、ノブ・イン・ホール構造の配列番号19と20のアミノ酸配列対を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、ノブ・イン・ホール構造の配列番号21と22のアミノ酸配列対を含む。また別の実施態様において、該Fcドメインは、ノブ・イン・ホール構造の配列番号23と24のアミノ酸配列対を含む。さらに別の実施態様において、該Fcドメインは、ノブ・イン・ホール構造の配列番号26と27のアミノ酸配列対を含む。
【0310】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中のPD-1結合ドメイン及びFcドメインは、2つの軽鎖及び2つの重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体の部分である。
【0311】
したがって、一実施態様において、本明細書に提供されるのは、2つの軽鎖及び2つの重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、IL-2ドメイン、並びに任意に、ペプチドリンカーを含む融合タンパク質である。
【0312】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二の軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに任意に、ペプチドリンカーを含み;ここで、該無傷の抗PD-1抗体の第一の重鎖のC-末端は、直接的に又は該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0313】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、IL-2ドメイン、第一及び第二の軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含み;ここで、該無傷の抗PD-1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0314】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、2つのIL-2ドメイン、並びに2つの軽鎖及び2つの重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体を含む融合タンパク質である。
【0315】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二の軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに任意に、第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該無傷の抗PD-1抗体の第一の重鎖のC-末端は、直接的に又は該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該無傷の抗PD-1抗体の第二の重鎖のC-末端は、直接的に又は該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0316】
別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質は、第一及び第二のIL-2ドメイン、第一及び第二の軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含み;ここで、該無傷の抗PD-1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該無傷の抗PD-1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されている。
【0317】
一実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、
(i)配列番号29の軽鎖相補性決定領域1(CDRL1)、
DASの軽鎖相補性決定領域2(CDRL2)、
配列番号30の軽鎖相補性決定領域3(CDRL3)、
配列番号31の重鎖相補性決定領域1(CDRH1)、
配列番号32の重鎖相補性決定領域2(CDRH2)、及び配列番号33の重鎖相補性決定領域3(CDRH3);
(ii)配列番号38のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号39のCDRL3、配列番号40のCDRH1、配列番号41のCDRH2、及び配列番号42のCDRH3;
(iii)配列番号47のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号48のCDRL3、配列番号49のCDRH1、配列番号50のCDRH2、及び配列番号51のCDRH3;
(iv)配列番号56のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号57のCDRL3、配列番号58のCDRH1、配列番号59のCDRH2、及び配列番号60のCDRH3;
(v)配列番号65のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号66のCDRL3、配列番号67のCDRH1、配列番号68のCDRH2、及び配列番号69のCDRH3;
(vi)配列番号74のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号75のCDRL3、配列番号76のCDRH1、配列番号77のCDRH2、及び配列番号78のCDRH3;
(vii)配列番号83のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号84のCDRL3、配列番号85のCDRH1、配列番号86のCDRH2、及び配列番号87のCDRH3;
(viii)配列番号92のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号93のCDRL3、配列番号94のCDRH1、配列番号95のCDRH2、及び配列番号96のCDRH3;
(ix)配列番号101のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号102のCDRL3、配列番号103のCDRH1、配列番号104のCDRH2、及び配列番号105のCDRH3;又は
(x)配列番号110のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号111のCDRL3、配列番号112のCDRH1、配列番号113のCDRH2、及び配列番号114のCDRH3
:を含む。
【0318】
一実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号29のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号30のCDRL3、配列番号31のCDRH1、配列番号32のCDRH2、及び配列番号33のCDRH3を含む。別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号38のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号39のCDRL3、配列番号40のCDRH1、配列番号41のCDRH2、及び配列番号42のCDRH3を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号47のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号48のCDRL3、配列番号49のCDRH1、配列番号50のCDRH2、及び配列番号51のCDRH3を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号56のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号57のCDRL3、配列番号58のCDRH1、配列番号59のCDRH2、及び配列番号60のCDRH3を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号65のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号66のCDRL3、配列番号67のCDRH1、配列番号68のCDRH2、及び配列番号69のCDRH3を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号74のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号75のCDRL3、配列番号76のCDRH1、配列番号77のCDRH2、及び配列番号78のCDRH3を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号83のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号84のCDRL3、配列番号85のCDRH1、配列番号86のCDRH2、及び配列番号87のCDRH3を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号92のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号93のCDRL3、配列番号94のCDRH1、配列番号95のCDRH2、及び配列番号96のCDRH3を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号101のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号102のCDRL3、配列番号103のCDRH1、配列番号104のCDRH2、及び配列番号105のCDRH3を含む。さらに別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号110のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号111のCDRL3、配列番号112のCDRH1、配列番号113のCDRH2、及び配列番号114のCDRH3を含む。
【0319】
別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、
(i)配列番号34の軽鎖可変領域及び配列番号35の重鎖可変領域;
(ii)配列番号43の軽鎖可変領域及び配列番号44の重鎖可変領域;
(iii)配列番号52の軽鎖可変領域及び配列番号53の重鎖可変領域;
(iv)配列番号61の軽鎖可変領域及び配列番号62の重鎖可変領域;
(v)配列番号70の軽鎖可変領域及び配列番号71の重鎖可変領域;
(vi)配列番号79の軽鎖可変領域及び配列番号80の重鎖可変領域;
(vii)配列番号88の軽鎖可変領域及び配列番号89の重鎖可変領域;
(viii)配列番号97の軽鎖可変領域及び配列番号98の重鎖可変領域;
(ix)配列番号106の軽鎖可変領域及び配列番号107の重鎖可変領域;又は
(x)配列番号115の軽鎖可変領域及び配列番号116の重鎖可変領域
:を含む。
【0320】
一実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号34の軽鎖可変領域及び配列番号35の重鎖可変領域を含む。別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号43の軽鎖可変領域及び配列番号44の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号52の軽鎖可変領域及び配列番号53の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号61の軽鎖可変領域及び配列番号62の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号70の軽鎖可変領域及び配列番号71の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号79の軽鎖可変領域及び配列番号80の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号88の軽鎖可変領域及び配列番号89の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号97の軽鎖可変領域及び配列番号98の重鎖可変領域を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号106の軽鎖可変領域及び配列番号107の重鎖可変領域を含む。さらに別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号115の軽鎖可変領域及び配列番号116の重鎖可変領域を含む。
【0321】
一実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、IgA1、IgA2、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体である。別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、IgA1又はIgA2である。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、IgA1である。また別の実施態様において、抗PD-1無傷抗体は、IgA2である。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、IgG1、IgG2、IgG3、又はIgG4抗体である。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、IgG1抗体である。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、N297A突然変異を有するIgG1抗体である。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、IgG2抗体である。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、IgG3抗体である。さらに別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、IgG4抗体である。
【0322】
一実施態様において、無傷の抗PD-1抗体の軽鎖は、カッパ又はラムダ鎖である。別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体の軽鎖は、カッパ鎖である。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体の軽鎖は、ラムダ鎖である。
【0323】
一実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、ノブ・イン・ホール構造のものである。別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、ノブ・イン・ホール構造のものを含むIgG1抗体である。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、ノブ・イン・ホール構造のIgG4抗体である。
【0324】
また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、
(i)配列番号36の軽鎖及び配列番号37の重鎖;
(ii)配列番号45の軽鎖及び配列番号46の重鎖;
(iii)配列番号54の軽鎖及び配列番号55の重鎖;
(iv)配列番号63の軽鎖及び配列番号64の重鎖;
(v)配列番号72の軽鎖及び配列番号73の重鎖;
(vi)配列番号81の軽鎖及び配列番号82の重鎖;
(vii)配列番号90の軽鎖及び配列番号91の重鎖;
(viii)配列番号99の軽鎖及び配列番号100の重鎖;
(ix)配列番号108の軽鎖及び配列番号109の重鎖;又は
(x)配列番号117の軽鎖及び配列番号118の重鎖
:を含む。
【0325】
一実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号36の軽鎖及び配列番号37の重鎖を含む。別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号45の軽鎖及び配列番号46の重鎖を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号54の軽鎖及び配列番号55の重鎖を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号63の軽鎖及び配列番号64の重鎖を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号72の軽鎖及び配列番号73の重鎖を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号81の軽鎖及び配列番号82の重鎖を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号90の軽鎖及び配列番号91の重鎖を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号99の軽鎖及び配列番号100の重鎖を含む。また別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号108の軽鎖及び配列番号109の重鎖を含む。さらに別の実施態様において、無傷の抗PD-1抗体は、配列番号117の軽鎖及び配列番号118の重鎖を含む。
【0326】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のIL-2ドメインは、独立に、本明細書に提供されるIL-2ムテインのアミノ酸配列を含む。別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のIL-2ドメインは、独立に、本明細書に提供されるIL-2ムテインのアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のIL-2ドメインは、独立に、本明細書に提供されるIL-2ムテインのアミノ酸配列を含む。
【0327】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、GSG又は配列番号139~178のうちの1つのアミノ酸配列を含む。別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、GSG又は配列番号139、140、もしくは141のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号142、143、144、又は145のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号146、147、148、又は149のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号150、151、152、又は153のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号154、155、156、又は157のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号158、159、160、又は161のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号162、163、164、又は165のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号166、167、168、又は169のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号170のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号171又は172のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号173又は174のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号175又は176のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々のペプチドリンカーは、独立に、配列番号177又は178のアミノ酸配列を含む。
【0328】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、GSG又は配列番号139~178のうちの1つのアミノ酸配列を含む。別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、GSG又は配列番号139、140、もしくは141のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号142、143、144、又は145のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号146、147、148、又は149のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号150、151、152、又は153のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号154、155、156、又は157のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号158、159、160、又は161のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号162、163、164、又は165のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号166、167、168、又は169のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号170のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号171又は172のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号173又は174のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号175又は176のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第一のペプチドリンカーは、独立に、配列番号177又は178のアミノ酸配列を含む。
【0329】
一実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、GSG又は配列番号139~178のうちの1つのアミノ酸配列を含む。別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、GSG又は配列番号139、140、もしくは141のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号142、143、144、又は145のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号146、147、148、又は149のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号150、151、152、又は153のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号154、155、156、又は157のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号158、159、160、又は161のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号162、163、164、又は165のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号166、167、168、又は169のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号170のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号171又は172のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号173又は174のアミノ酸配列を含む。また別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号175又は176のアミノ酸配列を含む。さらに別の実施態様において、本明細書に提供される融合タンパク質中の各々の第二のペプチドリンカーは、独立に、配列番号177又は178のアミノ酸配列を含む。
【0330】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号29のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号30のCDRL3、配列番号31のCDRH1、配列番号32のCDRH2、及び配列番号33のCDRH3を含む。
【0331】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号34のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号35のアミノ酸配列を含む。
【0332】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号36のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号37のアミノ酸配列を含む。
【0333】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号38のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号39のCDRL3、配列番号40のCDRH1、配列番号41のCDRH2、及び配列番号42のCDRH3を含む。
【0334】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号43のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号44のアミノ酸配列を含む。
【0335】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号45のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号46のアミノ酸配列を含む。
【0336】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号47のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号48のCDRL3、配列番号49のCDRH1、配列番号50のCDRH2、及び配列番号51のCDRH3を含む。
【0337】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号52のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号53のアミノ酸配列を含む。
【0338】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号54のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号55のアミノ酸配列を含む。
【0339】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号56のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号57のCDRL3、配列番号58のCDRH1、配列番号59のCDRH2、及び配列番号60のCDRH3を含む。
【0340】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号61のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号62のアミノ酸配列を含む。
【0341】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号63のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号64のアミノ酸配列を含む。
【0342】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号65のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号66のCDRL3、配列番号67のCDRH1、配列番号68のCDRH2、及び配列番号69のCDRH3を含む。
【0343】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号70のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号71のアミノ酸配列を含む。
【0344】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号72のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号73のアミノ酸配列を含む。
【0345】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号74のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号75のCDRL3、配列番号76のCDRH1、配列番号77のCDRH2、及び配列番号78のCDRH3を含む。
【0346】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号79のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号80のアミノ酸配列を含む。
【0347】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号81のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号82のアミノ酸配列を含む。
【0348】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号83のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号84のCDRL3、配列番号85のCDRH1、配列番号86のCDRH2、及び配列番号87のCDRH3を含む。
【0349】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号88のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号89のアミノ酸配列を含む。
【0350】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号90のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号91のアミノ酸配列を含む。
【0351】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号92のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号93のCDRL3、配列番号94のCDRH1、配列番号95のCDRH2、及び配列番号96のCDRH3を含む。
【0352】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号97のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号98のアミノ酸配列を含む。
【0353】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号99のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号100のアミノ酸配列を含む。
【0354】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号101のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号102のCDRL3、配列番号103のCDRH1、配列番号104のCDRH2、及び配列番号105のCDRH3を含む。
【0355】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号106のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号107のアミノ酸配列を含む。
【0356】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号108のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号109のアミノ酸配列を含む。
【0357】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号110のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号111のCDRL3、配列番号112のCDRH1、配列番号113のCDRH2、及び配列番号114のCDRH3を含む。
【0358】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号115のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号116のアミノ酸配列を含む。
【0359】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号117のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号118のアミノ酸配列を含む。
【0360】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号29のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号30のCDRL3、配列番号31のCDRH1、配列番号32のCDRH2、及び配列番号33のCDRH3を含む。
【0361】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号34のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号35のアミノ酸配列を含む。
【0362】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号36のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号37のアミノ酸配列を含む。
【0363】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号38のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号39のCDRL3、配列番号40のCDRH1、配列番号41のCDRH2、及び配列番号42のCDRH3を含む。
【0364】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号43のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号44のアミノ酸配列を含む。
【0365】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号45のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号46のアミノ酸配列を含む。
【0366】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号47のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号48のCDRL3、配列番号49のCDRH1、配列番号50のCDRH2、及び配列番号51のCDRH3を含む。
【0367】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号52のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号53のアミノ酸配列を含む。
【0368】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号54のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号55のアミノ酸配列を含む。
【0369】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号56のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号57のCDRL3、配列番号58のCDRH1、配列番号59のCDRH2、及び配列番号60のCDRH3を含む。
【0370】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号61のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号62のアミノ酸配列を含む。
【0371】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号63のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号64のアミノ酸配列を含む。
【0372】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号65のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号66のCDRL3、配列番号67のCDRH1、配列番号68のCDRH2、及び配列番号69のCDRH3を含む。
【0373】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号70のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号71のアミノ酸配列を含む。
【0374】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号72のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号73のアミノ酸配列を含む。
【0375】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号74のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号75のCDRL3、配列番号76のCDRH1、配列番号77のCDRH2、及び配列番号78のCDRH3を含む。
【0376】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号79のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号80のアミノ酸配列を含む。
【0377】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号81のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号82のアミノ酸配列を含む。
【0378】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号83のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号84のCDRL3、配列番号85のCDRH1、配列番号86のCDRH2、及び配列番号87のCDRH3を含む。
【0379】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号88のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号89のアミノ酸配列を含む。
【0380】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号90のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号91のアミノ酸配列を含む。
【0381】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号92のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号93のCDRL3、配列番号94のCDRH1、配列番号95のCDRH2、及び配列番号96のCDRH3を含む。
【0382】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号97のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号98のアミノ酸配列を含む。
【0383】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号99のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号100のアミノ酸配列を含む。
【0384】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号101のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号102のCDRL3、配列番号103のCDRH1、配列番号104のCDRH2、及び配列番号105のCDRH3を含む。
【0385】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号106のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号107のアミノ酸配列を含む。
【0386】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号108のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号109のアミノ酸配列を含む。
【0387】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号110のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号111のCDRL3、配列番号112のCDRH1、配列番号113のCDRH2、及び配列番号114のCDRH3を含む。
【0388】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号115のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号116のアミノ酸配列を含む。
【0389】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号262~287のいずれか1つのアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号117のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号118のアミノ酸配列を含む。
【0390】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ抗PD-1抗体は、配列番号29のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号30のCDRL3、配列番号31のCDRH1、配列番号32のCDRH2、及び配列番号33のCDRH3を含む。
【0391】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号34のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号35のアミノ酸配列を含む。
【0392】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号36のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号37のアミノ酸配列を含む。
【0393】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号38のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号39のCDRL3、配列番号40のCDRH1、配列番号41のCDRH2、及び配列番号42のCDRH3を含む。
【0394】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号43のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号44のアミノ酸配列を含む。
【0395】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号45のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号46のアミノ酸配列を含む。
【0396】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号47のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号48のCDRL3、配列番号49のCDRH1、配列番号50のCDRH2、及び配列番号51のCDRH3を含む。
【0397】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号52のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号53のアミノ酸配列を含む。
【0398】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号54のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号55のアミノ酸配列を含む。
【0399】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号56のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号57のCDRL3、配列番号58のCDRH1、配列番号59のCDRH2、及び配列番号60のCDRH3を含む。
【0400】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号61のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号62のアミノ酸配列を含む。
【0401】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号63のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号64のアミノ酸配列を含む。
【0402】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号65のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号66のCDRL3、配列番号67のCDRH1、配列番号68のCDRH2、及び配列番号69のCDRH3を含む。
【0403】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号70のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号71のアミノ酸配列を含む。
【0404】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号72のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号73のアミノ酸配列を含む。
【0405】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号74のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号75のCDRL3、配列番号76のCDRH1、配列番号77のCDRH2、及び配列番号78のCDRH3を含む。
【0406】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号79のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号80のアミノ酸配列を含む。
【0407】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号81のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号82のアミノ酸配列を含む。
【0408】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号83のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号84のCDRL3、配列番号85のCDRH1、配列番号86のCDRH2、及び配列番号87のCDRH3を含む。
【0409】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号88のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号89のアミノ酸配列を含む。
【0410】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号90のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号91のアミノ酸配列を含む。
【0411】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号92のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号93のCDRL3、配列番号94のCDRH1、配列番号95のCDRH2、及び配列番号96のCDRH3を含む。
【0412】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号97のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号98のアミノ酸配列を含む。
【0413】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号99のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号100のアミノ酸配列を含む。
【0414】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号101のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号102のCDRL3、配列番号103のCDRH1、配列番号104のCDRH2、及び配列番号105のCDRH3を含む。
【0415】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号106のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号107のアミノ酸配列を含む。
【0416】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号108のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号109のアミノ酸配列を含む。
【0417】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号110のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号111のCDRL3、配列番号112のCDRH1、配列番号113のCDRH2、及び配列番号114のCDRH3を含む。
【0418】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号115のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号116のアミノ酸配列を含む。
【0419】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、IL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びにペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該ペプチドリンカーを介して、該IL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号117のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号118のアミノ酸配列を含む。
【0420】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号29のCDRL1、DASのCDRL2、配列番号30のCDRL3、配列番号31のCDRH1、配列番号32のCDRH2、及び配列番号33のCDRH3を含む。
【0421】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号34のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号35のアミノ酸配列を含む。
【0422】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号36のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号37のアミノ酸配列を含む。
【0423】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号38のCDRL1、LASのCDRL2、配列番号39のCDRL3、配列番号40のCDRH1、配列番号41のCDRH2、及び配列番号42のCDRH3を含む。
【0424】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号43のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号44のアミノ酸配列を含む。
【0425】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号45のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号46のアミノ酸配列を含む。
【0426】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号47のCDRL1、KVSのCDRL2、配列番号48のCDRL3、配列番号49のCDRH1、配列番号50のCDRH2、及び配列番号51のCDRH3を含む。
【0427】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号52のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号53のアミノ酸配列を含む。
【0428】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号54のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号55のアミノ酸配列を含む。
【0429】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号56のCDRL1、TATのCDRL2、配列番号57のCDRL3、配列番号58のCDRH1、配列番号59のCDRH2、及び配列番号60のCDRH3を含む。
【0430】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号61のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号62のアミノ酸配列を含む。
【0431】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号63のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号64のアミノ酸配列を含む。
【0432】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号65のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号66のCDRL3、配列番号67のCDRH1、配列番号68のCDRH2、及び配列番号69のCDRH3を含む。
【0433】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号70のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号71のアミノ酸配列を含む。
【0434】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号72のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号73のアミノ酸配列を含む。
【0435】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号74のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号75のCDRL3、配列番号76のCDRH1、配列番号77のCDRH2、及び配列番号78のCDRH3を含む。
【0436】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号79のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号80のアミノ酸配列を含む。
【0437】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号81のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号82のアミノ酸配列を含む。
【0438】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号83のCDRL1、YAFのCDRL2、配列番号84のCDRL3、配列番号85のCDRH1、配列番号86のCDRH2、及び配列番号87のCDRH3を含む。
【0439】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号88のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号89のアミノ酸配列を含む。
【0440】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号90のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号91のアミノ酸配列を含む。
【0441】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号92のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号93のCDRL3、配列番号94のCDRH1、配列番号95のCDRH2、及び配列番号96のCDRH3を含む。
【0442】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号97のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号98のアミノ酸配列を含む。
【0443】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号99のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号100のアミノ酸配列を含む。
【0444】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号101のCDRL1、WASのCDRL2、配列番号102のCDRL3、配列番号103のCDRH1、配列番号104のCDRH2、及び配列番号105のCDRH3を含む。
【0445】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号106のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号107のアミノ酸配列を含む。
【0446】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号108のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号109のアミノ酸配列を含む。
【0447】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ該抗PD-1抗体は、配列番号110のCDRL1、AASのCDRL2、配列番号111のCDRL3、配列番号112のCDRH1、配列番号113のCDRH2、及び配列番号114のCDRH3を含む。
【0448】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号115のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号116のアミノ酸配列を含む。
【0449】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、第一及び第二のIL-2ドメイン、2つの軽鎖並びに第一及び第二の重鎖を含む無傷の抗PD-1抗体、並びに第一及び第二のペプチドリンカーを含む融合タンパク質であり、ここで、該抗PD1抗体の第一の重鎖のC-末端は、該第一のペプチドリンカーを介して、該第一のIL-2ドメインのN-末端に接続されており、かつ該抗PD1抗体の第二の重鎖のC-末端は、該第二のペプチドリンカーを介して、該第二のIL-2ドメインのN-末端に接続されており;かつここで、該IL-2ドメインは、配列番号284、285、又は301のアミノ酸配列を含み;かつ各々の軽鎖は、配列番号117のアミノ酸配列を含み、各々の重鎖は、配列番号118のアミノ酸配列を含む。
【0450】
ある実施態様において、PD-1結合ドメインは、PD-1とPD-L1の間の結合相互作用を遮断しない。ある実施態様において、PD-1結合ドメインは、PD-1とPD-L1の間の結合相互作用を遮断する。
【0451】
ある実施態様において、抗PD-1抗体は、非遮断抗体である、すなわち、抗体は、PD-1とPD-L1の間の結合相互作用を遮断しない。ある実施態様において、抗PD-1抗体は、遮断抗体である、すなわち、抗体は、PD-1とPD-L1の間の結合相互作用を遮断する。
【0452】
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、
配列番号36、292、及び300のアミノ酸配列を含むPD-L1-IL-2融合タンパク質A1;
配列番号36、293、及び300のアミノ酸配列を含むPD-L1-IL-2融合タンパク質A2;
配列番号36、294、及び300のアミノ酸配列を含むPD-L1-IL-2融合タンパク質A3;
配列番号36、295、及び300のアミノ酸配列を含むPD-L1-IL-2融合タンパク質A4;
配列番号36、296、及び300のアミノ酸配列を含むPD-L1-IL-2融合タンパク質A5;
配列番号36、297、及び300のアミノ酸配列を含むPD-L1-IL-2融合タンパク質A6;又は
配列番号36、298、及び300のアミノ酸配列を含むPD-L1-IL-2融合タンパク質A7
:である。
【0453】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、配列番号36、299、及び300のアミノ酸配列を含むPD-L1-IL-2融合タンパク質A8である。
【0454】
(医薬組成物)
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、本明細書に提供されるIL-2ムテイン又は融合タンパク質、及び医薬として許容し得る賦形剤を含む医薬組成物である。
【0455】
一実施態様において、医薬組成物は、単一剤形として製剤化される。
【0456】
一実施態様において、本明細書に提供される医薬組成物は、固体製剤である。別の実施態様において、本明細書に提供される医薬組成物は、凍結乾燥された固体製剤である。また別の実施態様において、本明細書に提供される医薬組成物は、溶液である。さらに別の実施態様において、本明細書に提供される医薬組成物は、水性溶液である。
【0457】
一実施態様において、本明細書に提供される医薬組成物は、非経口投与用の剤形で製剤化される。別の実施態様において、本明細書に提供される医薬組成物は、静脈内投与用の剤形で製剤化される。また別の実施態様において、本明細書に提供される医薬組成物は、筋肉内投与用の剤形で製剤化される。また別の実施態様において、本明細書に提供される医薬組成物は、皮下投与用の剤形で製剤化される。さらに別の実施態様において、本明細書に提供される医薬組成物は、腫瘍内投与用の剤形で製剤化される。
【0458】
(使用方法)
一実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象におけるPD-1によって媒介される障害、疾患、又は疾病の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量の本明細書に提供されるIL-2ムテイン又は融合タンパク質を投与することを含む、方法である。
【0459】
ある実施態様において、PD-1によって媒介される障害、疾患、又は疾病は、増殖性疾患である。
【0460】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象におけるIL-2によって媒介される障害、疾患、又は疾病の1以上の症状を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量の本明細書に提供されるIL-2ムテイン又は融合タンパク質を投与することを含む、方法である。
【0461】
ある実施態様において、IL-2によって媒介される障害、疾患、又は疾病は、増殖性疾患である。
【0462】
また別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、対象における増殖性疾患を治療、予防、又は改善する方法であって、それを必要としている該対象に、治療有効量の本明細書に提供されるIL-2ムテイン又は融合タンパク質を投与することを含む、方法である。
【0463】
一実施態様において、増殖性疾患は、癌である。別の実施態様において、増殖性疾患は、結腸癌又は結腸直腸癌である。
【0464】
ある実施態様において、癌は、不応性及び/又は再発性である。ある実施態様において、癌は、不応性である。ある実施態様において、癌は、再発性である。ある実施態様において、癌は、転移性である。ある実施態様において、癌は、切除可能である。ある実施態様において、癌は、切除不能である。ある実施態様において、癌は、転移性である。
【0465】
ある実施態様において、癌は、薬物抵抗性である。ある実施態様において、癌は、多剤抵抗性である。ある実施態様において、癌は、化学療法に対して抵抗性である。ある実施態様において、癌は、免疫療法に対して抵抗性である。ある実施態様において、癌は、癌の標準療法に対して抵抗性である。
【0466】
ある実施態様において、対象は、哺乳動物である。ある実施態様において、対象は、ヒトである。
【0467】
別の実施態様において、本明細書に提供されるのは、細胞の成長を阻害する方法であって、該細胞を有効量の本明細書に提供されるIL-2ムテイン又は融合タンパク質と接触させることを含む、方法である。ある実施態様において、細胞は、癌細胞である。ある実施態様において、細胞は、ヒト癌細胞である。ある実施態様において、細胞は、転移性癌細胞である。
【0468】
ある実施態様において、治療有効量は、1カ月毎に対象体重1kg当たり約0.001mg(1カ月あたりmg/kg)~1日当たり対象体重1kg当たり100mg(1日当たりmg/kg)、1カ月当たり約0.01mg/kg~1日当たり約75mg/kg、1カ月当たり約0.1mg/kg~1日当たり約50mg/kg、1カ月当たり約0.5mg/kg~1日当たり約25mg/kg、又は約1mg/kg~1日当たり約20mg/kgの範囲であり、これは、単一又は複数用量で投与することができる。この範囲内で、投薬量は、1カ月当たり約0.005mg/kg~1日当たり約0.05mg/kg、1カ月当たり約0.05mg/kg~1日当たり約0.5mg/kg、1カ月当たり約0.5mg/kg~1日当たり約5.0mg/kg、1カ月当たり約1mg/kg~1日当たり約15mg/kg、1カ月当たり約1mg/kg~1日当たり約20mg/kg、又は1カ月当たり約1mg/kg~1日当たり約50mg/kgの範囲とすることができる。
【0469】
本開示は、以下の非限定的な実施例によって、さらに理解されるであろう。
【実施例
【0470】
(実施例)
(実施例1)
(融合タンパク質のクローニング、発現、及び精製)
ヒトIL-2(hIL-2)のアミノ酸配列は、UNIPROT(hIL-2: P60568、21-153 aa)から入手した。突然変異体hIL-2は、CD25及びCD122/CD132結合を減弱させる突然変異を導入することにより作製した。ヒト抗PD-1抗体(VH及びVL)のアミノ酸配列は、治療用抗体データベース(TABS)から入手した。突然変異体hIL-2及びヒト抗PD-1抗体をコードするデオキシオリゴヌクレオチド(DNA)配列をCHO細胞発現用にコドン最適化した。
【0471】
(i)hIL-2ムテイン、(ii)ヒト抗PD-1抗体又はその断片、及び(iii)ペプチドリンカーをコードするDNA配列を、市販のキットを用いる相同性アセンブリクローニングによって継ぎ目なく1つにまとめてアセンブルした。各々の融合タンパク質のオリゴヌクレオチドをCHO発現用のUCOE(登録商標)発現ベクターCET1019-AS-Puroに挿入した。
【0472】
CHO細胞で産生された各々の融合タンパク質を二段階精製プロセス:プロテインA(例えば、AMSPHERE(商標) A3又はMABSELECT(商標) SURE(商標))樹脂を用いるプロテインA親和性クロマトグラフィー及びイオン交換クロマトグラフィー(例えば、CAPTO(商標) Q IMPRESもしくはCAPTO(商標) S IMPACT)又は疎水性相互作用クロマトグラフィー(例えば、フェニルHP)によって精製した。
【0473】
(実施例2)
(CD122及びCD122/CD132に対するIL-2ムテインの結合試験)
OCTET(登録商標) RED96を用いて、野生型hIL-2及びhIL-2ムテインとCD25、CD122、又はCD122/CD132ヘテロ二量体との相互作用を特徴付けた。AVT-TAG CD122/CD132ヘテロ二量体は、ACROBIOから購入した。タンパク質試料をOCTET(登録商標)動力学バッファーに希釈した。簡潔に説明すると、hIL-2受容体をバイオセンサーにローディングした。その後、このバイオセンサーを、10~2,000nMの野生型hIL-2及びIL-2ムテインを含有する溶液中に24℃で浸漬させた。会合及び解離センサーグラフを、OCTET(登録商標)データ解析HTソフトウェアを用いる大域的又は局所的フィッティングによってフィッティングさせた。結果は、表1にまとめられている。試験されたhIL-2ムテインは全て、CD25結合が消失しているか又は顕著に低下していることが分かった。
表1.野生型hIL-2及びhIL-2ムテインとCD122又はCD122/CD132との相互作用
【表1】
【0474】
(実施例3)
(異種移植マウスモデルにおける抗PD-1/IL-2融合タンパク質の抗腫瘍活性)
MC38細胞を、10%胎仔ウシ血清、GLUTAMAX(商標)、非必須アミノ酸(NEAA)、ピルビン酸ナトリウム、及びペニシリン/ストレプトマイシンが補充されたDMEM培地中で培養及び維持する。細胞をトリプシン処理し、培地で洗浄し、計数する。細胞をPBSで希釈し、PBS(50μL)中の5×105個の細胞を、麻酔されたC57BL/6マウスに、18-ゲージの針を用いて皮下注射する。抗PD-1/IL-2融合タンパク質のストック溶液を投与の当日にPBSに希釈し、マウスに、PBS(対照)又はPBS中の抗PD-1/IL-2融合タンパク質を、週に2回、2週間、腹腔内投与する。腫瘍サイズ(長さ(L)及び幅(W))を、デジタルノギスを用いて週に2回測定し、腫瘍体積(L×W×W)/2を計算する。
【0475】
(実施例4. PD-1ノックインマウスを用いた異種移植モデルにおける抗PD-1/IL-2融合タンパク質の抗腫瘍活性)
MC38細胞又はB16F10細胞を、10%胎仔ウシ血清、GLUTAMAX(商標)、非必須アミノ酸(NEAA)、ピルビン酸ナトリウム、及びペニシリン/ストレプトマイシンが補充されたDMEM培地中で培養及び維持する。細胞をトリプシン処理し、培地で洗浄し、計数する。細胞をPBSで希釈し、PBS(50μL)中の5×105個の細胞を、ヒトPD-1ノックインを有する麻酔されたC57BL/6マウスに、18-ゲージの針を用いて皮下注射する。抗PD-1/IL-2融合タンパク質のストック溶液を投与の当日にPBSに希釈し、マウスに、PBS(対照)又はPBS中の抗PD-1/IL-2融合タンパク質を、週に2回、2週間、腹腔内投与する。腫瘍サイズ(長さ(L)及び幅(W))を、デジタルノギスを用いて週に2回測定し、腫瘍体積(L×W×W)/2を計算する。
【0476】
(実施例5)
(異種移植マウスモデルにおける抗PD-1/IL-2融合タンパク質の抗腫瘍活性)
CT26マウス細胞を、10%胎仔ウシ血清、GLUTAMAX(商標)、及びペニシリン/ストレプトマイシンが補充されたRPMI培地中で培養及び維持する。細胞をトリプシン処理し、培地で洗浄し、計数する。細胞をPBSで希釈し、PBS(100μL)中の1×106個の細胞を、麻酔されたBALB/cマウスに、18-ゲージの針を用いて皮下注射する。抗PD-1/IL-2融合タンパク質のストック溶液を投与の当日にPBSに希釈し、マウスに、PBS(対照)又はPBS中の抗PD-1/IL-2融合タンパク質を、週に2回、2週間、腹腔内投与する。腫瘍サイズ(長さ(L)及び幅(W))を、デジタルノギスを用いて週に2回測定し、腫瘍体積(L×W×W)/2を計算する。
【0477】
(実施例6)
(異種移植マウスモデルにおける抗PD-1/IL-2融合タンパク質の抗腫瘍活性)
HT-29細胞を、10%胎仔ウシ血清及びペニシリン/ストレプトマイシンが補充されたMcCoys 5a培地中で培養及び維持する。細胞をトリプシン処理し、培地で洗浄し、計数し、PBSで洗浄する。細胞懸濁液(PBS(100μL)中1×106個の細胞)を、麻酔されたNCGマウスに、27-ゲージの針を用いて皮下注射する。6日後、ヒトPBMC(PBS(100μL)中1×107個の細胞)を各々のマウスの尾静脈に注射する。抗PD-1/IL-2融合タンパク質のストック溶液を投与の当日にPBSに希釈し、マウスに、PBS(対照)又はPBS中の抗PD-1/IL-2融合タンパク質を、週に2回、2週間、腹腔内投与する。腫瘍サイズ(長さ(L)及び幅(W))を、デジタルノギスを用いて週に2回測定し、腫瘍体積(L×W×W)/2を計算する。
【0478】
(実施例7)
(STAT5シグナル伝達に対する抗PD-1/IL-2融合タンパク質の効果)
抗PD-1/IL-2融合タンパク質を、CD3 T細胞内でのそのIL-2ドメインを介したpSTAT5シグナル伝達に対するその効果について評価する。簡潔に説明すると、CD3 T細胞(100,000個)を、抗PD-1/IL-2融合タンパク質とともに、10mM HEPESを含有するハンクス平衡塩溶液中、37℃及び5%CO2で30分間処理する。リン酸化STAT5を、ホスファー-STAT5(Tyr694) HTRFアッセイを用いて測定する。665nm/620nmでのシグナル比に1,000を乗じ、そのデータを大域的フィッティングで解析して、EC50値を決定する。
【0479】
本明細書に記載される配列は、下の配列表に提供されている。
(配列表)
【表2】
****
【0480】
上記の実施例は、当業者に、特許請求された実施態様の作製方法及び使用方法の完全な開示及び説明を与えるために提供されており、本明細書に開示されているものの範囲を限定することを意図するものではない。当業者に明白である修飾は、以下の特許請求の範囲の範囲内であることが意図される。本明細書に引用されている刊行物、特許、及び特許出願は全て、各々のそのような刊行物、特許、又は特許出願が具体的かつ個別的に引用により本明細書中に組み込まれることが示されているかのように、引用により本明細書中に組み込まれる。
図1
図2
図3
【配列表】
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【国際調査報告】