(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】ヌクレオチドを含む抗老化用組成物、その調製方法及び使用
(51)【国際特許分類】
A61K 31/7088 20060101AFI20240719BHJP
C07K 14/435 20060101ALI20240719BHJP
A23L 33/18 20160101ALI20240719BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
A61K31/7088
C07K14/435
A23L33/18
A61P43/00 105
A61P43/00 121
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505273
(86)(22)【出願日】2022-06-10
(85)【翻訳文提出日】2024-03-29
(86)【国際出願番号】 CN2022098180
(87)【国際公開番号】W WO2023005454
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110871971.3
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502331916
【氏名又は名称】陳 玉松
【住所又は居所原語表記】NO.9 JinQi Road,Advanced Equipment Manufacturing Industry Park,JinPu New District,Dalian,China
(74)【代理人】
【識別番号】100095407
【氏名又は名称】木村 満
(74)【代理人】
【識別番号】100132883
【氏名又は名称】森川 泰司
(74)【代理人】
【識別番号】100148633
【氏名又は名称】桜田 圭
(74)【代理人】
【識別番号】100147924
【氏名又は名称】美恵 英樹
(72)【発明者】
【氏名】陳 玉松
【テーマコード(参考)】
4B018
4C086
4H045
【Fターム(参考)】
4B018MD20
4B018MD74
4B018ME10
4C086AA01
4C086AA02
4C086EA16
4C086MA02
4C086MA04
4C086MA52
4C086NA05
4C086NA14
4C086ZC52
4C086ZC75
4H045AA10
4H045AA30
4H045BA10
4H045CA52
4H045EA20
(57)【要約】
本発明は、医療及び保健の技術分野に属し、ヌクレオチドを含む抗老化用組成物を開示する。本発明のヌクレオチドを含む抗老化用組成物は、一定の割合のAMP、CMP、GMP及びUMPからなるヌクレオチド複合体と、茶ポリフェノールやタイツリオウギ多糖やクルクミンやレスベラトロールや海産魚オリゴペプチドや補酵素Q10やニコチンアミド等の機能的な活性成分とを一定の配合比率で配合することで形成される。本発明のヌクレオチドを含む抗老化用組成物は、人体内の遊離基を除去して人体に対する遊離基の酸化的損傷を抑制でき、細胞損傷の保護及び修復効果を有し、老化を遅らせることができる。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヌクレオチド複合体と機能的な活性成分とを一定の配合比率で配合することで形成され、前記ヌクレオチド複合体がAMP、CMP、GMP及びUMPからなり、前記機能的な活性成分が茶ポリフェノール、タイツリオウギ多糖、クルクミン、レスベラトロール、海産魚オリゴペプチド、補酵素Q10及びニコチンアミドのうちの一つ又は二つ以上からなる、ことを特徴とするヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項2】
前記ヌクレオチド複合体において、重量比率で、AMPが15.0~25.0%、CMPが15.0~45.0%、GMPが15.0~35.0%、UMPが15.0~30.0%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、茶ポリフェノールが0.5~2、レスベラトロールが0.02~0.1、補酵素Q10が0.02~0.08、ニコチンアミドが0.01~0.04であるか、上記ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、タイツリオウギ多糖が0.1~0.4、クルクミンが0.1~0.4、レスベラトロールが0.02~0.1、ニコチンアミドが0.01~0.04であるか、上記ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、海産魚オリゴペプチドが0.2~0.8である、ことを特徴とする請求項1に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項3】
前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが16.9%、CMPが43.2%、GMPが17.8%、UMPが22.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、ヌクレオチド複合体が1.2、茶ポリフェノールが1、レスベラトロールが0.05、補酵素Q10が0.04、ニコチンアミドが0.02である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項4】
前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが16.9%、CMPが43.2%、GMPが17.8%、UMPが22.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が1.2、タイツリオウギ多糖が0.2、クルクミンが0.19、レスベラトロールが0.05、ニコチンアミドが0.02である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項5】
前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが24.3%、CMPが28.3%、GMPが19.3%、UMPが28.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が0.6、海産魚オリゴペプチドが0.43である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項6】
前記組成物の完成品の形態が、粉末、顆粒、錠剤、丸剤、経口液体又は膠嚢を含む、ことを特徴とする請求項3、4又は5に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項7】
前記ヌクレオチド複合体を配合比率に従って量り取り、均一に混合し、混合粉末を得、前記混合粉末と機能的な活性成分とを配合比率で均一に混合して、ヌクレオチドを含む抗老化用組成物を得る、ことを特徴とする請求項1~6の何れか1項に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物の調製方法。
【請求項8】
薬物、保健品又は機能性食品の製造における請求項1~6の何れか1項に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物の使用。
【請求項9】
前記ヌクレオチドを含む抗老化用組成物を通常の工程で処理した後に、もしくは直接的に、前記薬物、前記保健品又は前記機能性食品に添加する、ことを特徴とする請求項8に記載の使用。
【請求項10】
前記薬物、前記保健品又は前記機能性食品が人体内の遊離基を除去し、人体に対する遊離基の酸化的損傷を抑制し、老化を遅らせる役割を果たす、ことを特徴とする請求項9に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療及び保健の技術分野に属し、特にヌクレオチドを含む抗老化用組成物、その調製方法及び使用に関する。
【背景技術】
【0002】
人体の老衰は、細胞が約40~60回の分裂後で老化と死亡になると分裂できなくなることにより、実際に人体の細胞の老化に当たる。細胞活性と分裂能力の低下は、人体の老衰の本当の原因となる。老衰を遅らせようとする場合は、人体細胞の活力と生命力を高める必要がある。細胞は、細胞膜、細胞液及び細胞核で構成されるものである。細胞核には、基本的な生命暗号とする遺伝子が含まれる。遺伝子は、ポリペプチド鎖又は機能的RNAが生じるのに必要なヌクレオチド配列全体である。
【0003】
核酸は、複数種類のヌクレオチドが重合されて形成される生体高分子化合物であって、生命の最も基本的な物質の1つである。核酸は、全ての動物、植物細胞及び微生物に広く存在し、それの化学組成に従ってデオキシリボ核酸(DNA)とリボ核酸(RNA)に分けられる。DNAは遺伝情報を保存し、複製し、伝達するための主要な物質基礎であり、RNAはタンパク質合成プロセスにおいて重要な役割を果たす。タンパク質合成に関与するRNAには、トランスファーRNA(tRNA)、メッセンジャーRNA(mRNA)及びリボソームRNA(rRNA)という3種類がある。tRNAは活性化アミノ酸の運搬と移動の役割を担い、mRNAはタンパク質合成の鋳型とし、rRNAは細胞内のタンパク質合成の主要な場所を提供する。核酸は、基本的な遺伝物質であるだけでなく、タンパク質の生合成においても重要な役割を担うため、生長や遺伝や突然変異等の一連の大きな生命現象において決定的な役割を果たす。核酸は、ポリヌクレオチドであり、ヌクレオチドを基本構造単位とする。
【0004】
ヌクレオチドは、リボ核酸とデオキシリボ核酸の基本的な構成要素として核酸とともに生体内の様々な臓器と組織の細胞核及び細胞質に分布し、核酸の構成要素として生物の遺伝や発育や生長等の基本的な生命活動に関与する。重要な生物学的機能を備えるヌクレオチド化合物は、生物におけるほとんどすべての生化学反応に関与する。ヌクレオチドは生体高分子のリボ核酸とデオキシリボ核酸を合成するための前駆体である。アデノシン三リン酸(ATP)は細胞のエネルギー代謝において非常に重要な役割を果たしており、高エネルギーリン酸結合をUDP、CDP及びGDPに移転させてUTP、CTP及びGTPを生成することもできる。アデニル酸は、例えば、補酵素I(ニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチド、NAD +)、補酵素II(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸、NADP+)、フラビンアデニンジヌクレオチド(FAD)及び補酵素A(CoA)のいくつかの重要な補酵素の成分としての機能を更に果たす。ヌクレオチドは、多くの基本的な生物学的プロセスにおいて調節的な役割を果たす。過去20年間、外因性ヌクレオチドは乳児用調製粉乳や保健製品に広く使用されており、人体中の使用における安全性が科学実験によって十分に証明されている。特許(CN104771330A)は、ニコチンアミド・モノヌクレオチドを含有する抗老化美容及びスキンケア製品の組成物を開示した。ニコチンアミド・モノヌクレオチドは、活性成分として抗老化美容及びスキンケア製品の組成物に応用されて肌の粗さ及び老化を防ぎ、肌の皺の出現を減らし、肌の明るさ及び弾力性を維持することができる。しかしながら、ヌクレオチドを機能的な活性成分と組み合わせることで安全で有効的で毒性副作用もなく人体の老衰を相乗的に遅らせる組成物を得ることは報告されていない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、ヌクレオチドを含む抗老化用組成物を提供することを目的とする。当該組成物は、AMP、CMP、GMP及びUMPという4種のモノヌクレオチドと、茶ポリフェノールやキバナオウギ多糖やクルクミンやレスベラトロールや海産魚オリゴペプチドや補酵素Q10やニコチンアミド等の機能的な活性成分とを一定の配合比率で配合することで形成され、得られた製品は人体の老化を遅らせ、細胞の活力を高める効果を備える。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、次の技術手段により上記目的を達成する。
本発明の一態様のヌクレオチドを含む抗老化用組成物は、ヌクレオチド複合体と機能的な活性成分とを一定の配合比率で配合することで形成され、使用後、老衰を遅らせ、改善し、予防する効果をもたらす。
【0007】
更に、上記技術手段に基づき、前記ヌクレオチド複合体がAMP、CMP、GMP及びUMPからなり、前記機能的な活性成分が茶ポリフェノール、タイツリオウギ多糖、クルクミン、レスベラトロール、海産魚オリゴペプチド、補酵素Q10及びニコチンアミドのうちの一つ又は二つ以上からなる。
更に、上記技術手段に基づき、前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが15.0~25.0%、CMPが15.0~45.0%、GMPが15.0~35.0%、UMPが15.0~30.0%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、茶ポリフェノールが0.5~2、レスベラトロールが0.02~0.1、補酵素Q10が0.02~0.08、ニコチンアミドが0.01~0.04であるか、上記ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、タイツリオウギ多糖が0.1~0.4、クルクミンが0.1~0.4、レスベラトロールが0.02~0.1、ニコチンアミドが0.01~0.04であるか、上記ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、海産魚オリゴペプチドが0.2~0.8である。
【0008】
更に、上記技術手段に基づき、前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが16.9%、CMPが43.2%、GMPが17.8%、UMPが22.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、ヌクレオチド複合体が1.2、茶ポリフェノールが1、レスベラトロールが0.05、補酵素Q10が0.04、ニコチンアミドが0.02である。
【0009】
更に、上記技術手段に基づき、前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが16.9%、CMPが43.2%、GMPが17.8%、UMPが22.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が1.2、タイツリオウギ多糖が0.2、クルクミンが0.19、レスベラトロールが0.05、ニコチンアミドが0.02である。
【0010】
更に、上記技術手段に基づき、前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが24.3%、CMPが28.3%、GMPが19.3%、UMPが28.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が0.6、海産魚オリゴペプチドが0.43である。
【0011】
更に、上記技術手段に基づき、前記組成物の完成品の形態は、粉末、顆粒、錠剤、丸剤、経口液体又は膠嚢を含む。
【0012】
本発明のまた一つの態様は、上記ヌクレオチドを含む抗老化用組成物の調製方法であって、前記ヌクレオチド複合体を配合比率に従って量り取り、均一に混合し、混合粉末を得、前記混合粉末と機能的な活性成分とを配合比率で均一に混合して、ヌクレオチドを含む抗老化用組成物を得る。
【0013】
本発明は、さらに、薬物、保健品又は機能性食品の製造におけるヌクレオチドを含む抗老化用組成物の使用を提供する。
【0014】
更に、上記技術手段に基づき、前記ヌクレオチドを含む抗老化用組成物を通常の工程で処理した後に、もしくは直接的に、前記薬物、前記保健品又は前記機能性食品に添加する。
【0015】
更に、上記技術手段に基づき、前記薬物、前記保健品又は前記機能性食品は人体内の遊離基を除去し、人体に対する遊離基の酸化的損傷を抑制し、老衰を遅らせる役割を果たす。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、従来技術に比べて次の有益な効果を有する。
本発明によって提供されるヌクレオチドを含む抗老化用組成物(ヌクレオチド含有組成物)は、AMP、CMP、GMP及びUMPという4種のモノヌクレオチドと色々な機能的な物質及びビタミンとを配合することで形成されるものであり、各成分は、相乗的に機能して人体内の遊離基を除去し、人体に対する遊離基の酸化的損傷を抑制し、老化を遅らせ、人体を元気づける役割を果たすことができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、具体的な実施例と組み合わせて本発明を更に説明する。これらの実施例が単に例示されるものであり、本発明の範囲を如何なる形態で限定するものではないことを理解すべきである。次の実施例では、別に説明されない限り、用いられた実験方法が全て常法であり、使われた材料や試薬等がバイオ企業又は化学企業から購入されるものである。
【0018】
(実施例1)
ヌクレオチド複合体の調製:清潔な場所において、重量比率で、AMPが16.9%、CMPが43.2%、GMPが17.8%、UMPが22.1%を占めるようにこれら原料を量り取り、上記原料をミキサーで均一に混合して粉末をヌクレオチド複合体として得る。粉末は、品質基準の規定に従ってサンプリングしてさまざまな指標の検査を行い、検査に合格した後に使用に用いる。次いで、清潔な場所において、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が1.2部、茶ポリフェノールが1部、レスベラトロールが0.05部、補酵素Q10が0.04部、ニコチンアミドが0.02部である割合に従ってこれら原料を量り取って、ミキサーで均一に混合した後、プレスして錠剤にし、錠剤重量は0.3gである。完成品は、品質基準の規定に従ってサンプリングして様々な指標の検査を行い、検査に合格した後、保存し、使用に用いる。
【0019】
(実施例2)
ヌクレオチド複合体の調製:清潔な場所において、重量比率で、AMPが16.9%、CMPが43.2%、GMPが17.8%、UMPが22.1%を占めるようにこれら原料を量り取り、上記原料をミキサーで均一に混合して粉末をヌクレオチド複合体として得る。粉末は、品質基準の規定に従ってサンプリングしてさまざまな指標の検査を行い、検査に合格した後に使用に用いる。次いで、清潔な場所において、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が1.2部、タイツリオウギ多糖が0.2部、クルクミンが0.19部、レスベラトロールが0.05部、ニコチンアミドが0.02部である割合に従ってこれら原料を量り取って、ミキサーで均一に混合した後、プレスして錠剤にし、錠剤重量は0.3gである。完成品は、品質基準の規定に従ってサンプリングして様々な指標の検査を行い、検査に合格した後、保存し、使用に用いる。
【0020】
(実施例3)
ヌクレオチド複合体の調製:清潔な場所において、重量比率で、AMPが24.3%、CMPが28.3%、GMPが19.3%、UMPが28.1%を占めるようにこれら原料を量り取り、上記原料をミキサーで均一に混合して粉末をヌクレオチド複合体として得る。粉末は、品質基準の規定に従ってサンプリングしてさまざまな指標の検査を行い、検査に合格した後に使用に用いる。次いで、清潔な場所において、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が0.6部、海産魚オリゴペプチドが0.43部である割合に従ってこれら原料を量り取って、ミキサーで均一に混合した後、プレスして錠剤にし、錠剤重量は0.3gである。完成品は、品質基準の規定に従ってサンプリングして様々な指標の検査を行い、検査に合格した後、保存し、使用に用いる。
【0021】
(実施例4)
ヌクレオチド複合体の調製:清潔な場所において、重量比率で、AMPが24.3%、CMPが28.3%、GMPが19.3%、UMPが28.1%を占めるようにこれら原料を量り取り、上記原料をミキサーで均一に混合して粉末をヌクレオチド複合体として得る。粉末は、品質基準の規定に従ってサンプリングしてさまざまな指標の検査を行い、検査に合格した後に使用に用いる。次いで、清潔な場所において、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が1.2部、茶ポリフェノールが1、レスベラトロールが0.05部、補酵素Q10が0.04部、ニコチンアミドが0.02部である割合に従ってこれら原料を量り取って、ミキサーで均一に混合した後、プレスして錠剤にし、錠剤重量は0.3gである。完成品は、品質基準の規定に従ってサンプリングして様々な指標の検査を行い、検査に合格した後、保存し、使用に用いる。
【0022】
(実施例5)
ヌクレオチド複合体の調製:清潔な場所において、重量比率で、AMPが24.3%、CMPが28.3%、GMPが19.3%、UMPが28.1%を占めるようにこれら原料を量り取り、上記原料をミキサーで均一に混合して粉末をヌクレオチド複合体として得る。粉末は、品質基準の規定に従ってサンプリングしてさまざまな指標の検査を行い、検査に合格した後に使用に用いる。次いで、清潔な場所において、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が1.2部、タイツリオウギ多糖が0.2部、クルクミンが0.19部、レスベラトロールが0.05部、ニコチンアミドが0.02部である割合に従ってこれら原料を量り取って、ミキサーで均一に混合した後、プレスして錠剤にし、錠剤重量は0.3gである。完成品は、品質基準の規定に従ってサンプリングして様々な指標の検査を行い、検査に合格した後、保存し、使用に用いる。
【0023】
(実施例6)
本実験では、本発明のヌクレオチド含有組成物の抗老化効果を検証するために、まずヌクレオチド含有組成物の抗酸化性能を調べる。
実施例1において調製された1錠の錠剤を準備し、秤量した後、脱イオン水とエタノールの混合溶液(体積比1:1)に溶解させて濃度1mg/mLの母液に調製し、DPPH遊離基の除去率の測定及びABTS遊離基の除去率の測定を行う。
【0024】
1.DPPH遊離基の除去率の測定
母液をそれぞれ100倍、50倍、25倍、10倍、1倍に希釈し、濃度10μg/mL、20μg/mL、40μg/mL、100μg/mL、500μg/mLの段階希釈液を調製する。
上記濃度150μLのサンプルと濃度60mg/LのDPPH溶液(無水エタノールで希釈)150μLを96ウェルプレートに入れ、均一に混合し、30°Cで暗所保存し、30分後にマイクロプレートリーダーを用いて519nm下での吸光度値を測定する。
DPPH遊離基の除去率の計算式は次のとおりである。
【0025】
【0026】
式中で、Aブランクが150μL脱イオン水エタノール溶液及び150μLDPPH溶液の吸光度を表し、Aサンプルが150μLサンプル及び150μLDPPH溶液の吸光度を表す。IC50が、DPPH遊離基の除去率が50%に達する際のサンプルの濃度を表す。
【0027】
2.ABTS遊離基の除去率の測定:
(1)母液をそれぞれ100倍、50倍、25倍、10倍、1倍に希釈し、10μg/mL、20μg/mL、40μg/mL、100μg/mL、500μg/mLの段階希釈液を調製する。
【0028】
(2)7mmol/LのABTS希釈標準溶液と140mmol/Lの過硫酸カリウム溶液を62.5:1の割合で混合し、室温で一晩暗所保存してABTS貯蔵液を形成し、使用前に脱イオン水で5mmol/LのABTS希釈標準溶液に希釈する。
【0029】
(3)0.15mLの上記希釈液サンプルを2.85mLのABTS希釈標準溶液と混合し、30°Cで8分間放置してから、脱イオン水をブランクとして734nm下での吸光度を測定する。
【0030】
ABTS遊離基の除去率の計算式は次のとおりである。
【0031】
【0032】
式中で、Aブランクが0.15mL脱イオン水エタノール溶液及び2.85mLABTS希釈標準溶液の吸光度を表し、Aサンプルが0.15mLサンプル及び2.85mLABTS希釈標準溶液の吸光度を表す。IC50が、ABTS遊離基の除去率が50%に達する際のサンプルの濃度を表す。
【0033】
上記と同様の検出方法を参照して、実施例2におけるヌクレオチド含有組成物錠剤及び実施例3におけるヌクレオチド含有組成物錠剤の抗酸化性能を検出する。実施例1の錠剤と同量並びに同割合のヌクレオチド複合体のみを対照実験群1とする。実施例3の錠剤と同量並びに同割合のヌクレオチド複合体のみを対照実験群2とする。実施例1の錠剤と同量並びに同割合の茶ポリフェノールとレスベラトロールと補酵素Q10とニコチンアミドとの組成物のみを対照実験群3とする。実施例2の錠剤と同量並びに同割合のタイツリオウギ多糖とクルクミンとレスベラトロールとニコチンアミドとの組成物のみを対照実験群4とする。実施例3の錠剤と同量並びに同割合の海産魚オリゴペプチドのみを対照実験群5とする。実験データは標準偏差±平均値で表し、実験結果を表1に示す。
【0034】
【0035】
結果によると、実施例1~3のヌクレオチド含有組成物は対照群1~5に比べて高い抗酸化性能を有し、ヌクレオチド複合体と機能的な活性成分とを配合した後著しく増強された抗酸化性能を表し、実施例1~3のヌクレオチド含有組成物は、人体内の遊離基をより有効的に除去できる。
【0036】
(実施例7)
本実験では、本発明のヌクレオチド含有組成物の抗老化効果を更に検証するために、体外評価実験を行う。ヒト臍帯静脈内皮細胞及びPC-12細胞(ラット副腎褐色細胞腫細胞)をモデルとし、H2O2を用いてモデル化を行い、実施例1~3のヌクレオチド含有組成物に対して評価実験を行う。実施例1の錠剤と同量並びに同割合のヌクレオチド複合体のみを対照実験群1とする。実施例3の錠剤と同量並びに同割合のヌクレオチド複合体のみを対照実験群2とする。実施例1の錠剤と同量並びに同割合の茶ポリフェノールとレスベラトロールと補酵素Q10とニコチンアミドとの組成物のみを対照実験群3とする。実施例2の錠剤と同量並びに同割合のタイツリオウギ多糖とクルクミンとレスベラトロールとニコチンアミドとの組成物のみを対照実験群4とする。実施例3の錠剤と同量並びに同割合の海産魚オリゴペプチドのみを対照実験群5とし、同量のβ-ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)を対照実験群6とする。細胞毒性試験並びに細胞内ROSレベル評価試験を行う。
【0037】
1.細胞毒性試験
対数増殖期にいる細胞を単一細胞懸濁液に消化し、細胞濃度を105個/mLに調節し、96ウェル細胞培養プレートに各ウェル100μLで接種し、各群はそれぞれ6つの平行孔を設ける。接種してから24時間後、細胞は壁に貼り付けて成長し、細胞培養プレート中の上清を捨てた後、H2O2の最終濃度が200μmol/LになるようにH2O2含有培地を加えて4時間培養してから、培地を最終濃度50μg/mL及び10μg/mLの組成物培養液に取り替えて24時間培養を行い続ける。実験とともに、H2O2を加えていないブランク対照群とH2O2のみを加えたモデル対照群を設置し、MTT法により細胞の生存率を測定する。50μLのMTT貯蔵液を各ウェルに添加し、MTTの最終濃度は2mg/mLとする。4時間培養してから、上清を捨て、100μLのDMSOを各ウェルに添加し、10分間後に自動マイクロプレートリーダーを用いて各ウェルの吸光度Aを490nm下で測定し、細胞の生存率を算出する。実験データは標準偏差±平均値で表し、実験結果を表2に示す。
【0038】
【0039】
上記結果によると、対照実験群1~6では、モデル対照群に比べて、H2O2処理後の細胞の生存率が向上され、実施例1~3のヌクレオチド含有組成物はH2O2処理後の細胞の生存率を著しく向上させ、ブランク対照群とほとんど差異がなく、これにより実施例1~3のヌクレオチド含有組成物は優れた細胞修復効果を有することを示す。
【0040】
2.細胞内ROSレベル評価試験
過酸化水素が細胞に作用して生じる大量のROSは、細胞膜、タンパク質及び核酸を攻撃し、細胞に損傷を与える。対数増殖期にいる細胞を単一細胞懸濁液に消化し、細胞濃度を105個/mLに調節し、96ウェル細胞培養プレートに各ウェル100μLで接種し、各群はそれぞれ6つの平行孔を設ける。接種してから24時間後、細胞は壁に貼り付けて成長し、細胞培養プレート中の上清を捨てた後、H2O2の最終濃度が200μmol/LになるようにH2O2含有培地を加えて4時間培養してから、培地を最終濃度50μg/mの組成物培養液に取り替えて24時間培養を行い続ける。実験とともに、H2O2を加えていないブランク対照群とH2O2のみを加えたモデル対照群を設置し、活性酸素検出キットを用いて細胞内活性酸素の状況評価を行う。10μmol/LのDCFH-DA母液(DMSOに溶解)を最終濃度が1μmol/Lになるように各ウェルに添加する。2時間培養してから、上清を捨て、100μLのPBSを各ウェルに添加し、細胞を2回洗浄し、遠心分離してから200μLのPBSで再懸濁する。蛍光マイクロプレートリーダーを用いて、各ウェルの蛍光強度を励起波長485nm並びに発光波長525nmの条件下で測定し、細胞の活性酸素含量を算出する。実験データは標準偏差±平均値で表し、実験結果を表3に示す。
【0041】
【0042】
上記結果によると、実施例1~3のヌクレオチド含有組成物は、対照実験群1~6及びモデル対照群の組成物に比べて、モデル細胞内の活性酸素を著しく低下させる。従って、実施例1~3のヌクレオチド含有組成物は、酸化的に損傷した細胞に対して良好な保護及び修復効果を有する。
【0043】
(実施例8)
老化の機構には、色々な方面が関与し、本発明のヌクレオチド含有組成物が老化を遅らせる効果をよりよく検証するために、急速老化傾向マウス(SAMP8、北京維通利華実験動物技術有限公司から購入)をモデル動物として、本発明のヌクレオチド含有組成物を介入物として長期給餌を行うことで、実施例1~3中のヌクレオチド含有組成物が、マウスの自発運動能力、及び学習と記憶能力を高める効果、脳損傷と嗅覚を改善する効果、並びに筋減衰を改善する効果を検討するように生体内研究を実施する。合計110匹の体重(20±5)gの急速老化傾向マウスを11群にランダムに分ける。基礎飼料で給餌するマウスを陽性対照群とする。生後3ヶ月のSAMP8を陽性対照群とする。実施例1の錠剤と同量並びに同割合のヌクレオチド複合体のみで給餌するマウスを対照実験群1とする。実施例3の錠剤と同量並びに同割合のヌクレオチド複合体のみで給餌するマウスを対照実験群2とする。実施例1の錠剤と同量並びに同割合の茶ポリフェノールとレスベラトロールと補酵素Q10とニコチンアミドとの組成物のみで給餌するマウスを対照実験群3とする。実施例2の錠剤と同量並びに同割合のタイツリオウギ多糖とクルクミンとレスベラトロールとニコチンアミドとの組成物のみで給餌するマウスを対照実験群4とする。実施例3の錠剤と同量並びに同割合の海産魚オリゴペプチドのみで給餌するマウスを対照実験群5とし、同量のβ-ニコチンアミドモノヌクレオチド(NMN)で給餌するマウスを対照実験群6とする。本実施例は、色々な行動形態学的検出方法を組み合わせて本発明のヌクレオチド含有組成物の老化を遅らせる効果を検証する。
【0044】
1.ヌクレオチド含有組成物はマウスの自発運動能力を高める。
オープン・フィールド試験により検証する。
この研究では、9ヶ月齢の実験動物、即ちヌクレオチド含有組成物の介入を6ヶ月受けていた(1回1錠、1日1回)実験動物に対してオープン・フィールド試験を実施する。オープン・フィールド行為分析は、主に動物の自発運動能力、新しい環境に対する探索及び習性、それに伴う情緒変化を反映しており、マウスの自発運動能力を評価するために用いられる手段である。この原理は、マウスが空っぽで明るいフィールドを自然に恐れると同時に、新しいものを探求する好奇心を持っているということであり、マウスが不安になると、中央区域を探索することが少なくなり、辺縁区域にとどまる傾向がある。グリッド跨り回数と立ち上がり回数は、動物の探索行動と興奮性を反映し、中央領域にとどまる時間は、環境に対する動物の認知能力を反映する。正常な動物は、空っぽな環境を避け、中央領域からすばやく離れ、辺縁区域に沿って移動する習性を有する。実験データは標準偏差±平均値で表し、実験結果を表4に示す。
【0045】
【0046】
要約すると、実施例1~3におけるヌクレオチド含有組成物は、対照実験群1~6に比べて急速老化傾向マウスの自発運動能力及び探索能力を著しく改善する。
【0047】
2.ヌクレオチド含有組成物はマウスの非空間学習記憶能力を高める。
新物体認識実験により検証する。
この研究では、9ヶ月齢の実験動物、即ちヌクレオチド含有組成物の介入を6ヶ月受けていた(1回1錠、1日1回)実験動物に対して新物体認識実験を実施する。新物体認識実験は、動物が先天的に新しい物体を探索する傾向があるという原理により確立された学習記憶検査手段であり、マウスの非空間学習・記憶能力の試験に用いられる。この実験は、マウスの自発的な探索行為に基づいて記憶保持能力を検査する。この方法は、マウスが自由な状態で学習記憶検査を行うという特徴があり、人間の学習記憶行為をより近似的に模擬できる。その上、この実験は、新物体(形状やサイズなど)を柔軟に変換することで、動物における長期記憶又は短期記憶の機構の形成と特定の段階での記憶形成の影響判断も検査する。この実験は、マウスの自発的な記憶能力を反映でき、脳機能を評価するための新しい重要な行動学的方法として用いられている。実験結果を表5に示す。
【0048】
【0049】
要約すると、実施例1~3におけるマウスの新物体の探索時間は、対照実験群1~6に比べて、旧物体の探索時間よりも著しく長くなり、実施例1~3におけるヌクレオチド含有組成物が急速老化傾向マウスの自発的な記憶能力を著しく高めたことを表明する。
【0050】
3.ヌクレオチド含有組成物がマウスの脳損傷を改善する。
築巣実験により検証する。
この研究では、9ヶ月齢の実験動物、即ちヌクレオチド含有組成物の介入を6ヶ月受けていた(1回1錠、1日1回)実験動物に対して築巣実験を実施する。築巣行為はマウスの本能的な行動であり、操作が簡単で損傷もなく、マウスの脳損傷を反映できる。研究によると、マウスの築巣行為能力は神経伝達物質によって調節され、多くの脳区によって支配される。正常で無傷の脳区の機能を備えるマウスは、優れた築巣能力を持っている。実験の前日には、古い詰め物材料を捨て、定量の削りくずを加え、マウスの巣材として16枚の柔らかい紙切れ(4.5cm×4.5cm)を各ケージに均等に配置する。実験開始から12時間後、18時間後及び24時間後に各群のマウスの築巣効果を4点盲検法で採点する。実験得点については、3人の実験操作員の平均採点をこの時点でのマウスの築巣行為の得点として記録し、実験結果を表6に示す。
【0051】
【0052】
以上の実験結果によると、12時間後(築巣初始)では、各群のマウスの築巣質量に大きな違いがなく、その後マウスの築巣時間が延びるにつれて、各群のマウスが柔らかい紙切れを噛む形跡が増え、築巣質量も向上するようになり、24時間後に、実施例1~3のマウスの築巣質量の得点が高くなり、ほとんど陰性対照群の試験結果と違いがない。これは、実施例1~3のヌクレオチド含有組成物が老化マウスの築巣能力を有効的に向上し、マウスの脳区の損傷程度を改善できることを表明する。
【0053】
4.ヌクレオチド含有組成物がマウスの嗅覚記憶を改善する。
嗅覚記憶実験により検証する。
この研究では、9ヶ月齢の実験動物、即ちヌクレオチド含有組成物の介入を6ヶ月受けていた(1回1錠、1日1回)実験動物に対して嗅覚記憶実験を実施する。嗅覚に敏感な動物は、学習・記憶能力や食物探し能力等が嗅覚と高い相関があり、それらの行動学的変化を観察・記録することで嗅覚機能の変化を判断できる。嗅覚記憶実験の原理は、特別な匂いのある特定の物体の曝露回数の増加に伴い、動物がその匂いに適応するという特性に従って、その匂いに対する動物の記憶能力を反映することである。当該実験は適応期(初日)と検査期(2日目)に分けられる。実験では、ペパーミント味とレモン味という2つの匂いを選び、マウスはこれら2つの匂いについて特に好みがなく、それぞれの匂いに対してマウスが30秒間自由に探索するようにし、それぞれ4回繰り返し、その後、マウスが遠心分離管を毎回嗅ぐのにかかる時間を記録する。嗅ぎ時間は、マウスが遠心分離管をかじったり登ったりするのにかかる時間を除いて、マウスが遠心分離管に面し、且つ鼻が遠心分離管の周囲から1cm以内にあるのに費やされた時間と定義される。実験結果を表7に示す。
【0054】
【0055】
表7の結果によると、実施例1-3のマウスは、陽性対照実験群と対照実験群1-6に比べて、上記匂いに短時間で適応できる。実施例1~3のヌクレオチド含有組成物がマウスの匂い順応行為を改善し、老齢マウスの嗅覚記憶に対して保護効果を有することが分かる。
当業者であれば誰でも、本発明の技術的解決策の範囲を逸脱しなく、以上掲げ示された技術内容に基づいて本発明の技術的解決策に対して多くの可能な変更及び修正を作るか、同等変体に当たる同等の実施例に修正することができる。したがって、本発明の技術的解決策の範囲を逸脱しなく本発明の技術的内部に従って上記実施例に対して作られた簡単な変更、同等変更及び修正は、依然として本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【0056】
(付記)
(付記1)
ヌクレオチド複合体と機能的な活性成分とを一定の配合比率で配合することで形成され、前記ヌクレオチド複合体がAMP、CMP、GMP及びUMPからなり、前記機能的な活性成分が茶ポリフェノール、タイツリオウギ多糖、クルクミン、レスベラトロール、海産魚オリゴペプチド、補酵素Q10及びニコチンアミドのうちの一つ又は二つ以上からなる、ことを特徴とするヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
(付記2)
前記ヌクレオチド複合体において、重量比率で、AMPが15.0~25.0%、CMPが15.0~45.0%、GMPが15.0~35.0%、UMPが15.0~30.0%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、茶ポリフェノールが0.5~2、レスベラトロールが0.02~0.1、補酵素Q10が0.02~0.08、ニコチンアミドが0.01~0.04であるか、上記ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、タイツリオウギ多糖が0.1~0.4、クルクミンが0.1~0.4、レスベラトロールが0.02~0.1、ニコチンアミドが0.01~0.04であるか、上記ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、海産魚オリゴペプチドが0.2~0.8である、ことを特徴とする、付記1に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
(付記3)
前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが16.9%、CMPが43.2%、GMPが17.8%、UMPが22.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、ヌクレオチド複合体が1.2、茶ポリフェノールが1、レスベラトロールが0.05、補酵素Q10が0.04、ニコチンアミドが0.02である、ことを特徴とする、付記1又は2に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
(付記4)
前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが16.9%、CMPが43.2%、GMPが17.8%、UMPが22.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が1.2、タイツリオウギ多糖が0.2、クルクミンが0.19、レスベラトロールが0.05、ニコチンアミドが0.02である、ことを特徴とする、付記1又は2に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
(付記5)
前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが24.3%、CMPが28.3%、GMPが19.3%、UMPが28.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が0.6、海産魚オリゴペプチドが0.43である、ことを特徴とする、付記1又は2に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
(付記6)
前記組成物の完成品の形態が、粉末、顆粒、錠剤、丸剤、経口液体又は膠嚢を含む、ことを特徴とする、付記3、4又は5に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
(付記7)
前記ヌクレオチド複合体を配合比率に従って量り取り、均一に混合し、混合粉末を得、前記混合粉末と機能的な活性成分とを配合比率で均一に混合して、ヌクレオチドを含む抗老化用組成物を得る、ことを特徴とする、付記1~6の何れか1つに記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物の調製方法。
(付記8)
薬物、保健品又は機能性食品の製造における付記1~6の何れか1つに記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物の使用。
(付記9)
前記ヌクレオチドを含む抗老化用組成物を通常の工程で処理した後に、もしくは直接的に、前記薬物、前記保健品又は前記機能性食品に添加する、ことを特徴とする付記8に記載の使用。
(付記10)
前記薬物、前記保健品又は前記機能性食品が人体内の遊離基を除去し、人体に対する遊離基の酸化的損傷を抑制し、老化を遅らせる役割を果たす、ことを特徴とする付記9に記載の使用
【手続補正書】
【提出日】2024-04-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヌクレオチド複合体と機能的な活性成分とを一定の配合比率で配合することで形成され、前記ヌクレオチド複合体がAMP、CMP、GMP及びUMPからなり、前記機能的な活性成分が茶ポリフェノール、タイツリオウギ多糖、クルクミン、レスベラトロール、海産魚オリゴペプチド、補酵素Q10及びニコチンアミドのうちの一つ又は二つ以上からなる、ことを特徴とするヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項2】
前記ヌクレオチド複合体において、重量比率で、AMPが15.0~25.0%、CMPが15.0~45.0%、GMPが15.0~35.0%、UMPが15.0~30.0%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、茶ポリフェノールが0.5~2、レスベラトロールが0.02~0.1、補酵素Q10が0.02~0.08、ニコチンアミドが0.01~0.04であるか、上記ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、タイツリオウギ多糖が0.1~0.4、クルクミンが0.1~0.4、レスベラトロールが0.02~0.1、ニコチンアミドが0.01~0.04であるか、上記ヌクレオチド複合体が0.5~1.5、海産魚オリゴペプチドが0.2~0.8である、ことを特徴とする請求項1に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項3】
前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが16.9%、CMPが43.2%、GMPが17.8%、UMPが22.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、ヌクレオチド複合体が1.2、茶ポリフェノールが1、レスベラトロールが0.05、補酵素Q10が0.04、ニコチンアミドが0.02である、ことを特徴とする請求項
2に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項4】
前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが16.9%、CMPが43.2%、GMPが17.8%、UMPが22.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が1.2、タイツリオウギ多糖が0.2、クルクミンが0.19、レスベラトロールが0.05、ニコチンアミドが0.02である、ことを特徴とする請求項
2に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項5】
前記ヌクレオチド複合体においては、重量比率で、AMPが24.3%、CMPが28.3%、GMPが19.3%、UMPが28.1%であり、前記ヌクレオチド複合体と前記機能的な活性成分との配合比率は、重量部で、上記ヌクレオチド複合体が0.6、海産魚オリゴペプチドが0.43である、ことを特徴とする請求項
2に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項6】
前記組成物の完成品の形態が、粉末、顆粒、錠剤、丸剤、経口液体又は膠嚢を含む、ことを特徴とする請求項
1~5の何れか1項に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物。
【請求項7】
前記ヌクレオチド複合体を配合比率に従って量り取り、均一に混合し、混合粉末を得、前記混合粉末と機能的な活性成分とを配合比率で均一に混合して、ヌクレオチドを含む抗老化用組成物を得る、ことを特徴とする請求項1~
5の何れか1項に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物の調製方法。
【請求項8】
薬物、保健品又は機能性食品の製造における請求項1~
5の何れか1項に記載のヌクレオチドを含む抗老化用組成物の使用。
【請求項9】
前記ヌクレオチドを含む抗老化用組成物を通常の工程で処理した後に、もしくは直接的に、前記薬物、前記保健品又は前記機能性食品に添加する、ことを特徴とする請求項8に記載の使用。
【請求項10】
前記薬物、前記保健品又は前記機能性食品が人体内の遊離基を除去し、人体に対する遊離基の酸化的損傷を抑制し、老化を遅らせる役割を果たす、ことを特徴とする請求項9に記載の使用。
【国際調査報告】