(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】療法ラインを識別するためのコンピュータアーキテクチャ
(51)【国際特許分類】
G16H 20/10 20180101AFI20240719BHJP
【FI】
G16H20/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505385
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-03-26
(86)【国際出願番号】 US2022038941
(87)【国際公開番号】W WO2023009857
(87)【国際公開日】2023-02-02
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】PCT/US2022/032250
(32)【優先日】2022-06-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515059083
【氏名又は名称】ガーダント ヘルス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】クマール, ナヴィーン
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, ジンウェン
(72)【発明者】
【氏名】スブラマニアン, ニシャ
(72)【発明者】
【氏名】ナヤック, ゴータム
(72)【発明者】
【氏名】ルー, シュンシン
(72)【発明者】
【氏名】リャオ, ジエミン
(72)【発明者】
【氏名】ユー, ジュンフア
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA25
(57)【要約】
コンピューティング機械が、薬局手続データセットおよび医療手技手続データセットにアクセスする。コンピューティング機械は、薬局データセットおよび医療手技手続データセットから、生物学的条件に関連する手続をフィルタリングする。コンピューティング機械は、フィルタリングされた薬局データセットおよびフィルタリングされた医療手技手続データセットから1つまたはそれを上回る療法ラインを識別する。本発明の一側面は、処理回路網と、メモリとを備える1つまたはそれを上回るコンピューティング機械において実施される方法である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理回路網と、メモリとを備える1つまたはそれを上回るコンピューティング機械において実施される方法であって、前記方法は、
前記処理回路網において、前記メモリから、患者に関して、薬局手続データセットにアクセスすることであって、前記薬局手続データセット内の各薬局手続は、少なくとも、手続日付と、療法タイプと、療法供給持続時間とを備える、ことと、
前記薬局手続データセットから、前記療法タイプに基づいて、生物学的条件に関連する薬局手続サブセットを識別することと、
前記薬局手続サブセット内の少なくとも1つの薬局手続に関して、終了日付を算出することであって、前記手続日付は、前記患者が支払を開始したときの日付に対応し、前記終了日付は、前記手続日付および前記少なくとも1つの薬局手続と関連付けられる前記療法供給持続時間に基づいて決定される、ことと、
前記処理回路網において、前記メモリから、前記患者に関して、医療手技手続データセットにアクセスすることであって、前記医療手技データセット内の各医療手技は、少なくとも、医療手技日付範囲と、医療手技タイプとを備える、ことと、
前記医療手技手続データセットから、前記医療手技タイプに基づいて、前記生物学的条件に関連する医療手技手続サブセットを識別することと、
前記医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技に関して、その間に前記医療手技タイプが有効であるかまたは繰り返される期間に基づいて、医療手技日付範囲を調節することと、
前記処理回路網によって、前記メモリ内に記憶されるタイムラインデータ構造上に、前記薬局手続サブセットおよび前記医療手技手続サブセットをマッピングすることであって、前記タイムラインデータ構造は、日付毎に配列される薬局手続および医療手技手続を記憶する、ことと、
前記処理回路網によって、前記タイムラインデータ構造内で、その間にいかなる薬局手続も存在せず、いかなる医療手技手続も存在しない1つまたはそれを上回る療法ギャップを決定することであって、各療法ギャップは、連続する日数を備え、前記連続する日数は、閾値日数よりも長い、ことと、
前記処理回路網によって、前記1つまたはそれを上回る療法ギャップに基づいて、1つまたはそれを上回る療法ラインを決定することであって、各療法ラインは、2つの療法ギャップの間、最も早い一時的な療法ギャップの前または最新の一時的な療法ギャップの後のいずれかで生じる薬局手続と、医療手技手続とを備え、各療法ラインは、ライン日付範囲と関連付けられる、ことと、
それにおける記憶のためのデータリポジトリに、前記患者、前記1つまたはそれを上回る療法ライン、および前記1つまたはそれを上回る療法ライン毎の前記ライン日付範囲を識別するデータ構造を伝送することと
を含む、方法。
【請求項2】
単一の療法ライン内で、第1の生物学的条件段階と関連付けられる第1の薬局手続または医療手技および第2の生物学的条件段階と関連付けられる第2の薬局手続または医療手技を決定することであって、前記第2の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付は、前記第1の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付よりも後である、ことと、
前記第2の薬局手続と関連付けられる前記開始日付を使用して、前記単一の療法ラインを2つの療法ラインに分割することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記処理回路網は、複数のマルチスレッドグラフィック処理ユニット(GPU)を備え、
前記患者は、複数の患者のうちの1人であり、
前記患者に関する前記1つまたはそれを上回る療法ラインは、前記複数のマルチスレッドGPUの並列スレッドを使用して、前記複数の患者の中からの他の患者に関する療法ラインを決定することと並行して決定される、
請求項1-2のいずれかに記載の方法。
【請求項4】
前記複数の患者に関する前記療法ラインを決定することは、複数の中間テーブルを発生させることを含み、前記複数の中間テーブルはそれぞれ、前記1つまたはそれを上回るコンピューティング機械の性能を精査および調節するために、前記データリポジトリ内に記憶される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記複数の中間テーブルは、中間算出結果を記憶することによって、前記複数の患者に関する前記療法ラインを決定する算出速度を増加させる、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、前記医療手技日付範囲は、単一の日付を備え、前記少なくとも1つの医療手技手続は、前記単一の日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項1-5のいずれかに記載の方法。
【請求項7】
前記医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、前記医療手技日付範囲は、医療手技開始日付と、医療手技終了日付とを備え、前記少なくとも1つの医療手技手続は、前記医療手技開始日付および前記医療手技終了日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項1-6のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記薬局手続サブセットからの薬局手続は、前記手続日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項1-7のいずれかに記載の方法。
【請求項9】
前記少なくとも1つの薬局手続は、前記手続日付および前記終了日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記療法タイプは、全米薬物コード(NDC)分類を備え、前記薬局手続データセットは、1つまたはそれを上回るテーブルを備え、前記方法はさらに、
薬物に関連する前記1つまたはそれを上回るテーブル内の列のセットを決定することと、
NDC分類を識別するために前記列のセットを解析することと、
薬物に対応する前記NDC分類のセットを決定することと、
薬物に対応する前記NDC分類のセットのサブセットを識別することであって、前記サブセットは、前記生物学的条件に関連する薬物と関連付けられる、ことと、
前記生物学的条件に関連する前記NDC分類の群に基づいて、前記薬局手続サブセットの中への設置のための前記1つまたはそれを上回るテーブル内の行を識別することと
を含む、請求項1-9のいずれかに記載の方法。
【請求項11】
前記閾値日数は、前記生物学的条件の条件タイプに基づいて決定される、請求項1-10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
システムであって、
処理回路網と、
メモリであって、前記メモリは、命令を記憶しており、前記命令は、前記処理回路網によって実行されると、前記処理回路網に、
患者に関して、薬局手続データセットにアクセスすることであって、前記薬局手続データセット内の各薬局手続は、少なくとも、手続日付と、療法タイプと、療法供給持続時間とを備え、
前記薬局手続データセットから、前記療法タイプに基づいて、生物学的条件に関連する薬局手続サブセットを識別することと、
前記薬局手続サブセット内の少なくとも1つの薬局手続に関して、終了日付を算出することであって、前記手続日付は、前記患者が支払を開始したときの日付に対応し、前記終了日付は、前記手続日付および前記少なくとも1つの薬局手続と関連付けられる前記療法供給持続時間に基づいて決定される、ことと、
前記処理回路網において、前記メモリから、前記患者に関して、医療手技手続データセットにアクセスすることであって、前記医療手技データセット内の各医療手技は、少なくとも、医療手技日付範囲と、医療手技タイプとを備える、ことと、
前記医療手技手続データセットから、前記医療手技タイプに基づいて、前記生物学的条件に関連する医療手技手続サブセットを識別することと、
前記医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技に関して、その間に前記医療手技タイプが有効であるかまたは繰り返される期間に基づいて、医療手技日付範囲を調節することと、
前記メモリ内に記憶されるタイムラインデータ構造上に、前記薬局手続サブセットおよび前記医療手技手続サブセットをマッピングすることであって、前記タイムラインデータ構造は、日付毎に配列される薬局手続および医療手技手続を記憶する、ことと、
前記タイムラインデータ構造内で、その間にいかなる薬局手続も存在せず、いかなる医療手技手続も存在しない1つまたはそれを上回る療法ギャップを決定することであって、各療法ギャップは、連続する日数を備え、前記連続する日数は、閾値日数よりも長い、ことと、
前記1つまたはそれを上回る療法ギャップに基づいて、1つまたはそれを上回る療法ラインを決定することであって、各療法ラインは、2つの療法ギャップの間、最も早い一時的な療法ギャップの前、または最新の一時的な療法ギャップの後のいずれかで生じる、薬局手続と、医療手技手続とを備え、各療法ラインは、ライン日付範囲と関連付けられる、ことと、
それにおける記憶のためのデータリポジトリに、前記患者、前記1つまたはそれを上回る療法ライン、および前記1つまたはそれを上回る療法ライン毎の前記ライン日付範囲を識別するデータ構造を伝送することと
を行わせる、メモリと
を備える、システム。
【請求項13】
前記メモリは、付加的命令を記憶しており、前記付加的命令は、前記処理回路網によって実行されると、前記処理回路網に、
単一の療法ライン内で、第1の生物学的条件段階と関連付けられる第1の薬局手続または医療手技および第2の生物学的条件段階と関連付けられる第2の薬局手続または医療手技を決定することであって、前記第2の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付は、前記第1の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付よりも後である、ことと、
前記第2の薬局手続と関連付けられる前記開始日付を使用して、前記単一の療法ラインを2つの療法ラインに分割することと
を行わせる、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記処理回路網は、複数のマルチスレッドグラフィック処理ユニット(GPU)を備え、
前記患者は、複数の患者のうちの1人であり、
前記患者に関する前記1つまたはそれを上回る療法ラインは、前記複数のマルチスレッドGPUの並列スレッドを使用して、前記複数の患者の中からの他の患者に関する療法ラインを決定することと並行して決定される、
請求項12-13のいずれかに記載のシステム。
【請求項15】
前記複数の患者に関する前記療法ラインを決定することは、複数の中間テーブルを発生させることを含み、前記複数の中間テーブルはそれぞれ、前記1つまたはそれを上回るコンピューティング機械の性能を精査および調節するために、前記データリポジトリ内に記憶される、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記複数の中間テーブルは、中間算出結果を記憶することによって、前記複数の患者に関する前記療法ラインを決定する算出速度を増加させる、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、前記医療手技日付範囲は、単一の日付を備え、前記少なくとも1つの医療手技手続は、前記単一の日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項12-16のいずれかに記載のシステム。
【請求項18】
前記医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、前記医療手技日付範囲は、医療手技開始日付と、医療手技終了日付とを備え、前記少なくとも1つの医療手技手続は、前記医療手技開始日付および前記医療手技終了日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項12-17のいずれかに記載のシステム。
【請求項19】
前記薬局手続サブセットからの薬局手続は、前記手続日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項12-18のいずれかに記載のシステム。
【請求項20】
前記少なくとも1つの薬局手続は、前記手続日付および前記終了日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記療法タイプは、全米薬物コード(NDC)分類を備え、前記薬局手続データセットは、1つまたはそれを上回るテーブルを備え、前記メモリは、付加的命令を記憶しており、前記付加的命令は、前記処理回路網によって実行されると、前記処理回路網に、
薬物に関連する前記1つまたはそれを上回るテーブル内の列のセットを決定することと、
NDC分類を識別するために前記列のセットを解析することと、
薬物に対応する前記NDC分類のセットを決定することと、
薬物に対応する前記NDC分類のセットのサブセットを識別することであって、前記サブセットは、前記生物学的条件に関連する薬物と関連付けられる、ことと、
前記生物学的条件に関連する前記NDC分類の群に基づいて、前記薬局手続サブセットの中への設置のための前記1つまたはそれを上回るテーブル内の行を識別することと
を行わせる、請求項12-20のいずれかに記載のシステム。
【請求項22】
前記閾値日数は、前記生物学的条件の条件タイプに基づいて決定される、請求項12-21のいずれかに記載のシステム。
【請求項23】
1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体であって、前記1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体は、命令を記憶しており、前記命令は、1つまたはそれを上回るコンピューティング機械の処理回路網によって実行されると、前記処理回路網に、
患者に関して、薬局手続データセットにアクセスすることであって、前記薬局手続データセット内の各薬局手続は、少なくとも、手続日付と、療法タイプと、療法供給持続時間とを備える、ことと、
前記薬局手続データセットから、前記療法タイプに基づいて、生物学的条件に関連する薬局手続サブセットを識別することと、
前記薬局手続サブセット内の少なくとも1つの薬局手続に関して、終了日付を算出することであって、前記手続日付は、前記患者が支払を開始したときの日付に対応し、前記終了日付は、前記手続日付および前記少なくとも1つの薬局手続と関連付けられる前記療法供給持続時間に基づいて決定される、ことと、
前記処理回路網において、前記メモリから、前記患者に関して、医療手技手続データセットにアクセスすることであって、前記医療手技データセット内の各医療手技は、少なくとも、医療手技日付範囲と、医療手技タイプとを備える、ことと、
前記医療手技手続データセットから、前記医療手技タイプに基づいて、前記生物学的条件に関連する医療手技手続サブセットを識別することと、
前記医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技に関して、その間に前記医療手技タイプが有効であるかまたは繰り返される期間に基づいて、医療手技日付範囲を調節することと、
前記メモリ内に記憶されるタイムラインデータ構造上に、前記薬局手続サブセットおよび前記医療手技手続サブセットをマッピングすることであって、前記タイムラインデータ構造は、日付毎に配列される薬局手続および医療手技手続を記憶する、ことと、
前記タイムラインデータ構造内で、その間にいかなる薬局手続も存在せず、いかなる医療手技手続も存在しない1つまたはそれを上回る療法ギャップを決定することであって、各療法ギャップは、連続する日数を備え、前記連続する日数は、閾値日数よりも長い、ことと、
前記1つまたはそれを上回る療法ギャップに基づいて、1つまたはそれを上回る療法ラインを決定することであって、各療法ラインは、2つの療法ギャップの間、最も早い一時的な療法ギャップの前、または最新の一時的な療法ギャップの後のいずれかで生じる薬局手続と、医療手技手続とを備え、各療法ラインは、ライン日付範囲と関連付けられる、ことと、
それにおける記憶のためのデータリポジトリに、前記患者、前記1つまたはそれを上回る療法ライン、および前記1つまたはそれを上回る療法ライン毎の前記ライン日付範囲を識別するデータ構造を伝送することと
を行わせる、1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項24】
付加的命令を記憶しており、前記付加的命令は、前記処理回路網によって実行されると、前記処理回路網に、
単一の療法ライン内で、第1の生物学的条件段階と関連付けられる第1の薬局手続または医療手技および第2の生物学的条件段階と関連付けられる第2の薬局手続または医療手技を決定することであって、前記第2の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付は、前記第1の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付よりも後である、ことと、
前記第2の薬局手続と関連付けられる前記開始日付を使用して、前記単一の療法ラインを2つの療法ラインに分割することと
を行わせる、請求項23に記載の1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項25】
前記処理回路網は、複数のマルチスレッドグラフィック処理ユニット(GPU)を備え、
前記患者は、複数の患者のうちの1人であり、
前記患者に関する前記1つまたはそれを上回る療法ラインは、前記複数のマルチスレッドGPUの並列スレッドを使用して、前記複数の患者の中からの他の患者に関する療法ラインを決定することと並行して決定される、
請求項23-24のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項26】
前記複数の患者に関する前記療法ラインを決定することは、複数の中間テーブルを発生させることを含み、前記複数の中間テーブルはそれぞれ、前記1つまたはそれを上回るコンピューティング機械の性能を精査および調節するために、前記データリポジトリ内に記憶される、請求項25に記載の1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項27】
前記複数の中間テーブルは、中間算出結果を記憶することによって、前記複数の患者に関する前記療法ラインを決定する算出速度を増加させる、請求項26に記載の1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項28】
前記医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、前記医療手技日付範囲は、単一の日付を備え、前記少なくとも1つの医療手技手続は、前記単一の日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項23-27のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項29】
前記医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、前記医療手技日付範囲は、医療手技開始日付と、医療手技終了日付とを備え、前記少なくとも1つの医療手技手続は、前記医療手技開始日付および前記医療手技終了日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項23-28のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項30】
前記薬局手続サブセットからの薬局手続は、前記手続日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項23-29のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項31】
前記少なくとも1つの薬局手続は、前記手続日付および前記終了日付に基づいて、前記タイムラインデータ構造上にマッピングされる、請求項23-30のいずれか1項に記載の1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項32】
前記療法タイプは、全米薬物コード(NDC)分類を備え、前記薬局手続データセットは、1つまたはそれを上回るテーブルを備え、前記1つまたはそれを上回る機械可読媒体は、付加的命令を記憶しており、前記付加的命令は、前記処理回路網によって実行されると、前記処理回路網に、
薬物に関連する前記1つまたはそれを上回るテーブル内の列のセットを決定することと、
NDC分類を識別するために前記列のセットを解析することと、
薬物に対応する前記NDC分類のセットを決定することと、
薬物に対応する前記NDC分類のセットのサブセットを識別することであって、前記サブセットは、前記生物学的条件に関連する薬物と関連付けられる、ことと、
前記生物学的条件に関連する前記NDC分類の群に基づいて、前記薬局手続サブセットの中への設置のための前記1つまたはそれを上回るテーブル内の行を識別することと
を行わせる、請求項23-31のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項33】
前記閾値日数は、前記生物学的条件の条件タイプに基づいて決定される、請求項23-32のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【請求項34】
方法であって、
1つまたはそれを上回るプロセッサと、メモリとを有するコンピューティングシステムによって、統合データリポジトリによって記憶される健康保険請求データを分析し、生物学的条件と診断されるか、または1つまたはそれを上回るゲノム突然変異が検出されるかのうちの少なくとも1つである患者の数を決定することであって、前記統合データリポジトリは、前記患者の数のゲノムデータと併せて前記健康保険請求データを記憶する、ことと、
前記コンピューティングシステムによって、前記患者の数に対応する前記健康保険請求データのサブセットを決定することと、
前記コンピューティングシステムによって、前記健康保険請求データのサブセットを分析し、前記患者の数の第1の患者に関する医療手技記録を決定することであって、前記医療手技記録は、前記第1の患者における前記生物学的条件を治療するために施された1つまたはそれを上回る医療手技を示し、前記1つまたはそれを上回る医療手技の1つまたはそれを上回る第1の日付を示す、ことと、
前記コンピューティングシステムによって、前記健康保険請求データのサブセットを分析し、前記患者の数の第2の患者に関する薬局記録を決定することであって、前記薬局記録は、前記生物学的条件を治療するために前記第2の患者に提供された1つまたはそれを上回る薬剤治療を示し、前記1つまたはそれを上回る薬剤治療に関連する1つまたはそれを上回る第2の日付を示す、ことと、
前記コンピューティングシステムによって、患者の医療手技記録または前記患者の薬局記録のうちの少なくとも1つに基づいて、前記患者の数の患者に対応する療法ラインを決定することであって、前記療法ラインは、(i)前記生物学的条件を治療するために前記患者に施された医療手技および前記医療手技が施された第1の期間または(ii)前記生物学的条件を治療するために前記個人に提供された薬剤治療および前記薬剤治療が前記患者に提供されるべきである第2の期間のうちの少なくとも1つを示す、ことと、
前記コンピューティングシステムによって、前記患者の療法ラインと、前記第1の患者および前記第2の患者の付加的療法ラインの数とを含む療法ラインデータ構造を発生させることと、
前記コンピューティングシステムによって、前記療法ラインデータ構造によって記憶される情報を分析し、前記1つまたはそれを上回る医療手技内に含まれる医療手技または前記1つまたはそれを上回る薬剤治療の薬剤治療のうちの少なくとも1つに関連して、前記第1の患者および前記第2の患者に関する1つまたはそれを上回る定量的測度を決定することであって、前記1つまたはそれを上回る定量的測度は、前記生物学的条件の進行の第1の確率または前記医療手技または前記薬剤治療のうちの少なくとも1つに対する耐性の第2の確率のうちの少なくとも1つに対応する、ことと、
前記コンピューティングシステムによって、前記1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、前記第1の患者または前記第2の患者のうちの少なくとも1人に関する前記生物学的条件の進行の量または前記薬剤治療に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定することと
を含む、方法。
【請求項35】
前記コンピューティングシステムによって、前記1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、前記第1の患者または前記第2の患者のうちの少なくとも1人に関する前記医療手技または前記薬剤治療のうちの少なくとも1つの有効性のレベルを決定すること
を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記薬局記録は、前記患者が前記薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、前記患者が前記薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、
前記薬剤物質の第1の供給および前記薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、
前記方法は、前記コンピューティングシステムによって、前記患者が前記第1の供給を受ける前記第1の事例が、第1の日付に行われ、前記患者が前記第2の供給を受ける前記第2の事例が、第2の日付に行われることを決定することを含む、
請求項34または35に記載の方法。
【請求項37】
前記コンピューティングシステムによって、前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の閾値期間未満であることを決定することと、
前記コンピューティングシステムによって、前記患者が前記薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインの一部であることを決定することと
を含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記コンピューティングシステムによって、前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定することと、
前記コンピューティングシステムによって、前記患者が前記薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定することと
を含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記薬局記録は、前記患者が前記薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、前記患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、
前記薬剤物質の第1の供給および前記薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、
前記方法は、前記コンピューティングシステムによって、前記患者が前記第1の供給を受ける前記第1の事例が、第1の日付に行われ、前記患者が前記第2の供給を受ける前記第2の事例が、第2の日付に行われることを決定することを含む、
請求項34-38のいずれか1項に記載の方法。
【請求項40】
前記コンピューティングシステムによって、前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定することと、
前記コンピューティングシステムによって、前記患者が前記第2の薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定することと
を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記コンピューティングシステムによって、前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定することと、
前記コンピューティングシステムによって、前記第1の薬剤物質および前記第2の薬剤物質が、前記生物学的条件に関する治療の一次過程の一部であることを決定することと、
前記コンピューティングシステムによって、前記患者が前記第2の薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインの一部であることを決定することと
を含む、請求項39に記載の方法。
【請求項42】
前記1つまたはそれを上回る定量的測度は、次の治療までの時間、死亡までの時間、または実世界の全生存のうちの少なくとも1つを含む、請求項34-41のいずれか1項に記載の方法。
【請求項43】
前記コンピューティングシステムによって、前記療法ラインおよび1つまたはそれを上回る付加的療法ラインに関するある期間にわたる前記患者に関する前記次の治療までの時間に基づいて、前記患者に関する前記生物学的条件の進行の量または前記薬剤物質に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定すること
を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記コンピューティングシステムによって、前記第1の患者に関する医療手技記録を記憶する手技データテーブルを発生させることと、
前記コンピューティングシステムによって、前記第2の患者に関する薬局記録を記憶する薬局データテーブルを発生させることと、
前記コンピューティングシステムによって、前記生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る閾値期間、1つまたはそれを上回る基準、または1つまたはそれを上回るデータ分析ルールのうちの少なくとも1つを示すフレームワークに従って、前記手技データテーブルによって記憶される第1の情報および前記薬局データテーブルによって記憶される第2の情報を分析し、前記療法ラインを含む療法ラインデータ構造を発生させることと
を含む、請求項34-43のいずれか1項に記載の方法。
【請求項45】
システムであって、
1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットと、
1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
統合データリポジトリによって記憶される健康保険請求データを分析し、生物学的条件と診断されるか、または1つまたはそれを上回るゲノム突然変異が検出されるかのうちの少なくとも1つである患者の数を決定することであって、前記統合データリポジトリは、前記患者の数のゲノムデータと併せて前記健康保険請求データを記憶する、ことと、
前記患者の数に対応する前記健康保険請求データのサブセットを決定することと、
前記健康保険請求データのサブセットを分析し、前記患者の数の第1の患者に関する医療手技記録を決定することであって、前記医療手技記録は、前記第1の患者における前記生物学的条件を治療するために施された1つまたはそれを上回る医療手技を示し、前記1つまたはそれを上回る医療手技の1つまたはそれを上回る第1の日付を示す、ことと、
前記健康保険請求データのサブセットを分析し、前記患者の数の第2の患者に関する薬局記録を決定することであって、前記薬局記録は、前記生物学的条件を治療するために前記第2の患者に提供された1つまたはそれを上回る薬剤治療を示し、前記1つまたはそれを上回る薬剤治療に関連する1つまたはそれを上回る第2の日付を示す、ことと、
前記コンピューティングシステムによって、患者の医療手技記録または前記患者の薬局記録のうちの少なくとも1つに基づいて、前記患者の数の患者に対応する療法ラインを決定することであって、前記療法ラインは、(i)前記生物学的条件を治療するために前記患者に施された医療手技および前記医療手技が施された第1の期間または(ii)前記生物学的条件を治療するために前記個人に提供された薬剤治療および前記薬剤治療が前記患者に提供されるべきである第2の期間のうちの少なくとも1つを示す、ことと、
前記患者の療法ラインと、前記第1の患者および前記第2の患者の付加的療法ラインの数とを含む、療法ラインデータ構造を発生させることと、
前記療法ラインデータ構造によって記憶される情報を分析し、前記1つまたはそれを上回る医療手技内に含まれる医療手技または前記1つまたはそれを上回る薬剤治療の薬剤治療のうちの少なくとも1つに関連して、前記第1の患者および前記第2の患者に関する1つまたはそれを上回る定量的測度を決定することであって、前記1つまたはそれを上回る定量的測度は、前記生物学的条件の進行の第1の確率または前記医療手技または前記薬剤治療のうちの少なくとも1つに対する耐性の第2の確率のうちの少なくとも1つに対応する、ことと、
前記1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、前記第1の患者または前記第2の患者のうちの少なくとも1人に関する前記生物学的条件の進行の量または前記薬剤治療に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定することと
を含む動作を実施させる、1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体と
を備える、システム。
【請求項46】
前記1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、前記第1の患者または前記第2の患者のうちの少なくとも1人に関する前記医療手技または前記薬剤治療のうちの少なくとも1つの有効性のレベルを決定すること
を含む付加的動作を実施させる、請求項45に記載のシステム。
【請求項47】
前記薬局記録は、前記患者が前記薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、前記患者が前記薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、
前記薬剤物質の第1の供給および前記薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、
前記1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、前記患者が前記第1の供給を受ける前記第1の事例が、第1の日付に行われ、前記患者が前記第2の供給を受ける前記第2の事例が、第2の日付に行われることを決定することを含む付加的動作を実施させる、請求項45または46に記載のシステム。
【請求項48】
前記1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の閾値期間未満であることを決定することと、
前記患者が前記薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインの一部であることを決定することと
を含む付加的動作を実施させる、請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
前記1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定することと、
前記患者が前記薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定することと
を含む付加的動作を実施させる、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記薬局記録は、前記患者が前記薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、前記患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、
前記薬剤物質の第1の供給および前記薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、
前記1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、前記患者が前記第1の供給を受ける前記第1の事例が、第1の日付に行われ、前記患者が前記第2の供給を受ける前記第2の事例が、第2の日付に行われることを決定することを含む付加的動作を実施させる、請求項45-49のいずれか1項に記載の方法。
【請求項51】
前記1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定することと、
前記患者が前記第2の薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定することと
を含む付加的動作を実施させる、請求項50に記載のシステム。
【請求項52】
前記1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定することと、
前記第1の薬剤物質および前記第2の薬剤物質が、前記生物学的条件に関する治療の一次過程の一部であることを決定することと、
前記患者が前記第2の薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインの一部であることを決定することと
を含む付加的動作を実施させる、請求項51に記載のシステム。
【請求項53】
前記1つまたはそれを上回る定量的測度は、次の治療までの時間、死亡までの時間、または実世界の全生存のうちの少なくとも1つを含む、請求項45-52のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項54】
前記1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記療法ラインおよび1つまたはそれを上回る付加的療法ラインに関するある期間にわたる前記患者に関する前記次の治療までの時間に基づいて、前記患者に関する前記生物学的条件の進行の量または前記薬剤物質に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定すること
を含む付加的動作を実施させる、請求項53に記載のシステム。
【請求項55】
前記1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記第1の患者に関する医療手技記録を記憶する手技データテーブルを発生させることと、
前記第2の患者に関する薬局記録を記憶する薬局データテーブルを発生させることと、
前記生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る閾値期間、1つまたはそれを上回る基準、または1つまたはそれを上回るデータ分析ルールのうちの少なくとも1つを示すフレームワークに従って、前記手技データテーブルによって記憶される第1の情報および前記薬局データテーブルによって記憶される第2の情報を分析し、前記療法ラインを含む療法ラインデータ構造を発生させることと
を含む付加的動作を実施させる、請求項45-54のいずれか1項に記載のシステム。
【請求項56】
1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、前記1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記コンピュータ実行可能命令は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
統合データリポジトリによって記憶される健康保険請求データを分析し、生物学的条件と診断されるか、または1つまたはそれを上回るゲノム突然変異が検出されるかのうちの少なくとも1つである患者の数を決定することであって、前記統合データリポジトリは、前記患者の数のゲノムデータと併せて前記健康保険請求データを記憶する、ことと、
前記患者の数に対応する前記健康保険請求データのサブセットを決定することと、
前記健康保険請求データのサブセットを分析し、前記患者の数の第1の患者に関する医療手技記録を決定することであって、前記医療手技記録は、前記第1の患者における前記生物学的条件を治療するために施された1つまたはそれを上回る医療手技を示し、前記1つまたはそれを上回る医療手技の1つまたはそれを上回る第1の日付を示す、ことと、
前記健康保険請求データのサブセットを分析し、前記患者の数の第2の患者に関する薬局記録を決定することであって、前記薬局記録は、前記生物学的条件を治療するために前記第2の患者に提供された1つまたはそれを上回る薬剤治療を示し、前記1つまたはそれを上回る薬剤治療に関連する1つまたはそれを上回る第2の日付を示す、ことと、
前記コンピューティングシステムによって、患者の医療手技記録または前記患者の薬局記録のうちの少なくとも1つに基づいて、前記患者の数の患者に対応する療法ラインを決定することであって、前記療法ラインは、(i)前記生物学的条件を治療するために前記患者に施された医療手技および前記医療手技が施された第1の期間または(ii)前記生物学的条件を治療するために前記個人に提供された薬剤治療および前記薬剤治療が前記患者に提供されるべきである第2の期間のうちの少なくとも1つを示す、ことと、
前記患者の療法ラインと、前記第1の患者および前記第2の患者の付加的療法ラインの数とを含む療法ラインデータ構造を発生させることと、
前記療法ラインデータ構造によって記憶される情報を分析し、前記1つまたはそれを上回る医療手技内に含まれる医療手技または前記1つまたはそれを上回る薬剤治療の薬剤治療のうちの少なくとも1つに関連して、前記第1の患者および前記第2の患者に関する1つまたはそれを上回る定量的測度を決定することであって、前記1つまたはそれを上回る定量的測度は、前記生物学的条件の進行の第1の確率または前記医療手技または前記薬剤治療のうちの少なくとも1つに対する耐性の第2の確率のうちの少なくとも1つに対応する、ことと、
前記1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、前記第1の患者または前記第2の患者のうちの少なくとも1人に関する前記生物学的条件の進行の量または前記薬剤治療に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定することと、
を含む動作を実施させる、1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項57】
付加的コンピュータ実行可能命令を備え、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、前記第1の患者または前記第2の患者のうちの少なくとも1人に関する前記医療手技または前記薬剤治療のうちの少なくとも1つの有効性のレベルを決定すること
を含む付加的動作を実施させる、請求項56に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項58】
前記薬局記録は、前記患者が前記薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、前記患者が前記薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、
前記薬剤物質の第1の供給および前記薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、
前記1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットに、前記患者が前記第1の供給を受ける前記第1の事例が、第1の日付に行われ、前記患者が前記第2の供給を受ける前記第2の事例が、第2の日付に行われることを決定することを含む付加的動作を実施させる、請求項56または57に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項59】
付加的コンピュータ実行可能命令を備え、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の閾値期間未満であることを決定することと、
前記患者が前記薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインの一部であることを決定することと
を含む付加的動作を実施させる、請求項58に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項60】
付加的コンピュータ実行可能命令を備え、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定することと、
前記患者が前記薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定することと
を含む付加的動作を実施させる、請求項59に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項61】
前記薬局記録は、前記患者が前記薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、前記患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、
前記薬剤物質の第1の供給および前記薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、
前記1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶しており、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットに、前記患者が前記第1の供給を受ける前記第1の事例が、第1の日付に行われ、前記患者が前記第2の供給を受ける前記第2の事例が、第2の日付に行われることを決定することを含む付加的動作を実施させる、請求項56-60のいずれか1項に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項62】
付加的コンピュータ実行可能命令を備え、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定することと、
前記患者が前記第2の薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定することと、
を含む付加的動作を実施させる、請求項61に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項63】
付加的コンピュータ実行可能命令を備え、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記第2の日付が、前記第1の日付に前記第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定することと、
前記第1の薬剤物質および前記第2の薬剤物質が、前記生物学的条件に関する治療の一次過程の一部であることを決定することと、
前記患者が前記第2の薬剤物質の第2の供給を受ける前記第2の事例が、前記療法ラインの一部であることを決定することと
を含む付加的動作を実施させる、請求項51に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項64】
前記1つまたはそれを上回る定量的測度は、次の治療までの時間、死亡までの時間、または実世界の全生存のうちの少なくとも1つを含む、請求項56-63のいずれか1項に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項65】
付加的コンピュータ実行可能命令を備え、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記療法ラインおよび1つまたはそれを上回る付加的療法ラインに関するある期間にわたる前記患者に関する前記次の治療までの時間に基づいて、前記患者に関する前記生物学的条件の進行の量または前記薬剤物質に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定すること
を含む付加的動作を実施させる、請求項64に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【請求項66】
付加的コンピュータ実行可能命令を備え、前記付加的コンピュータ実行可能命令は、前記1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、前記システムに、
前記第1の患者に関する医療手技記録を記憶する手技データテーブルを発生させることと、
前記第2の患者に関する薬局記録を記憶する薬局データテーブルを発生させることと、
前記生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る閾値期間、1つまたはそれを上回る基準、または1つまたはそれを上回るデータ分析ルールのうちの少なくとも1つを示すフレームワークに従って、前記手技データテーブルによって記憶される第1の情報および前記薬局データテーブルによって記憶される第2の情報を分析し、前記療法ラインを含む療法ラインデータ構造を発生させることと
を含む付加的動作を実施させる、請求項56-65のいずれか1項に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本特許出願は、それぞれ、その全体として参照することによって本明細書に組み込まれる、2021年7月30日に出願された、米国仮出願第63/227,860号、2021年8月31日に出願された、米国仮出願第63/238,851号、2021年9月30日に出願された、米国仮出願第63/250,912号、および2022年6月3日に出願された、PCT出願第PCT/US2022/032250号の優先権の利益を主張する。
【0002】
本開示の実装は、概して、コンピュータアーキテクチャの分野に関し、より具体的には、薬局手続データおよび医療手技手続データから療法ラインを識別するためのコンピュータアーキテクチャに関する。
【背景技術】
【0003】
個人が、1つまたはそれを上回る生物学的条件を治療するために保健医療提供者を受診する際、種々のタイプの文書が、発生され得る。例えば、薬局手続データが、個人が薬局で購入し、自身の健康保険業者に請求を行うときに発生され得る。医療手技手続データが、個人が医療提供者を受診し、および/または医療手技を受け、自身の健康保険業者に請求を行うときに発生され得る。薬局手続データおよび医療手技データは、患者が受ける療法を理解する際に有用であり得る。薬局手続データおよび医療手技手続データから療法を識別するための技法が、望ましくあり得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
詳細な説明
以下の説明および図面は、当業者がそれらを実践することを可能にするために、具体的実装を十分に例証する。他の実装は、構造的、論理的、電気的、プロセス、および他の変更を組み込んでもよい。いくつかの実装の部分および特徴は、他の実装のものの中に含まれる、またはそれで代用されてもよい。請求項に記載される実装は、それらの請求項の全ての利用可能な均等物を包含する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】
図1は、1つまたはそれを上回る実装による、複数のタイプの保健医療データを含む、統合データリポジトリを発生させるための例示的アーキテクチャを図示する。
【0006】
【
図2】
図2は、1つまたはそれを上回る実装による、統合データリポジトリ内のデータテーブルの配列に対応する、例示的フレームワークを図示する。
【0007】
【
図3】
図3は、1つまたはそれを上回る実装による、ある数のソースからの健康関連データを統合するデータリポジトリから読み出された情報から1つまたはそれを上回るデータセットを発生させるためのアーキテクチャを図示する。
【0008】
【
図4】
図4は、1つまたはそれを上回る実装による、非特定化された健康保険請求データと、非特定化されたゲノミクスデータとを含む、統合データリポジトリを発生させるためのアーキテクチャを図示する。
【0009】
【
図5】
図5は、1つまたはそれを上回る実装による、統合データリポジトリによって記憶されるデータに基づいて、データパイプラインシステムによってデータセットを発生させるためのフレームワークを図示する。
【0010】
【
図6A】
図6A-6Bは、1つまたはそれを上回る実装による、療法ラインを決定することと関連付けられる例示的プロセスのフローチャートを図示する。
【
図6B】
図6A-6Bは、1つまたはそれを上回る実装による、療法ラインを決定することと関連付けられる例示的プロセスのフローチャートを図示する。
【0011】
【
図7A】
図7A-7Bは、1つまたはそれを上回る実装による、薬局手続データおよび医療手技手続データから療法ラインを決定するための例示的プロセスのデータフロー図である。
【
図7B】
図7A-7Bは、1つまたはそれを上回る実装による、薬局手続データおよび医療手技手続データから療法ラインを決定するための例示的プロセスのデータフロー図である。
【0012】
【
図7C】
図7Cは、1つまたはそれを上回る実装による、療法ラインを決定するための例示的システムを図示する。
【0013】
【
図8】
図8は、1つまたはそれを上回る実装による、患者に関する転帰を決定するために分析され得る療法ラインを発生させるための1つまたはそれを上回るシステムを有する、コンピューティングアーキテクチャを図示する。
【0014】
【
図9】
図9は、1つまたはそれを上回る実装による、その中で命令のセットが、機械に、本明細書に議論される方法論のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものを実施させるために実行され得る、コンピュータシステムの形態における機械の図式的表現を図示する。
【0015】
【
図10】
図10は、約30,000人の進行性胃腸癌患者におけるMSI-Hの有病率を示す、表を図示する。
【0016】
【
図11】
図11は、MSI-Hに関する連続試験に関するMSI-Hスコア、最大変異型対立遺伝子割合(VAF)、および介入治療を示す、グラフおよび表を図示する。
【0017】
【
図12】
図12は、治療群を横断する実世界の死亡までの時間を示す、カプラン-マイヤープロットを図示する。
【0018】
【
図13】
図13は、治療群を横断する実世界の次の治療までの時間を示す、カプラン-マイヤープロットを図示する。
【0019】
【
図14】
図14は、治療群を横断する全生存確率を示す、カプラン-マイヤープロットを図示する。
【0020】
【
図15】
図15は、1つまたはそれを上回るPIK3CA-mt突然変異を有する患者の割合を示し、突然変異がクローン性、サブクローン性、または両方であったかどうかを示す、表を図示する。
【0021】
【
図16】
図16は、クローン性PIK3CA-mt突然変異またはサブクローン性PIK3CA-mt突然変異を有する群に関する実世界の次の治療までの時間を示す、カプラン-マイヤープロットを図示する。
【0022】
【
図17】
図17は、クローン性PIK3CA-mt突然変異またはサブクローン性PIK3CA-mt突然変異を有する群に関する実世界の死亡までの時間を示す、カプラン-マイヤープロットを図示する。
【0023】
【
図18】
図18は、クローン性PIK3CA-mt突然変異またはサブクローン性PIK3CA-mt突然変異を有する患者の次の治療までの時間および死亡までの時間に関するCox比例ハザード比を示す、グラフを図示する。
【0024】
【
図19】
図19は、クローン性PIK3CA-mt突然変異またはサブクローン性PIK3CA-mt突然変異を有する患者内に存在する1つまたはそれを上回る付加的ゲノム突然変異を示す、グラフを図示する。
【発明を実施するための形態】
【0025】
既存のシステムおよび技法を使用する保健医療データの分析は、典型的には、保健医療提供者によって発生された医療記録に関して実施される。本明細書に使用されるように、保健医療提供者は、1つまたはそれを上回る生物学的条件の治療または予防のうちの少なくとも1つに関連して個人に処置を提供することに関与する実体、個人、または個人の群を指し得る。加えて、本明細書に使用されるように、生物学的条件は、異常の検出可能な特徴を生成する、または生成する恐れがあるような程度の個人における機能および/または構造の異常を指し得る。生物学的条件は、1つまたはそれを上回る母集団における生物学的標準からの逸脱を示す、外的および/または内的特性、兆候、および/または症状によって特徴付けられ得る。生物学的条件は、1つまたはそれを上回る母集団における生物学的標準からの逸脱を示す、外的および/または内的特性、兆候、および/または症状によって特徴付けられ得る。種々の実施例では、生物学的条件は、1つまたはそれを上回る分子表現型を含み得る。例えば、生物学的条件は、遺伝的または後成的病変に対応し得る。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、生物学的条件は、1つまたはそれを上回る疾患、1つまたはそれを上回る不調、1つまたはそれを上回る傷害、1つまたはそれを上回る症候群、1つまたはそれを上回る障害、1つまたはそれを上回る感染症、1つまたはそれを上回る孤発性症状、または個人の生物学的構造および/または機能の他の非典型的な変動のうちの少なくとも1つを含み得る。加えて、本明細書に使用されるような治療は、個人における生物学的条件の1つまたはそれを上回る効果を治療することを意図して施行または実施され得る物質、手技、ルーチン、デバイス、および/または他の介入を指し得る。1つまたはそれを上回る実施例では、治療は、個人によって代謝される物質を含んでもよい。物質は、医薬組成物等の組成物を含んでもよい。物質は、摂取、注射、吸収、または吸入等のある数の方法を介して個人に送達されてもよい。治療はまた、1つまたはそれを上回る外科手術等の物理的介入を含んでもよい。少なくともいくつかの実施例では、治療は、療法的に有意義な介入を含むことができる。
【0026】
典型的には、既存のシステムによって分析される保健医療データは、非構造化データを含む。非構造化データは、所定の、または標準化されたフォーマットに従って編成されていないデータを含み得る。例えば、非構造化データは、フリーテキストから成る、保健医療提供者によって作成された注記を含み得る。すなわち、注記が捕捉される様式は、ドロップダウンメニューを介して、またはリストを介して等、保健医療提供者によって選択可能である所定の入力を含まない。むしろ、注記は、文、文の断片、単語、文字、記号、略語、それらの1つまたはそれを上回る組み合わせ等を含み得る、保健医療提供者によって打ち込まれたテキストを含む。ある場合には、非構造化データは、部分的に構造化され得る。例えば、提供者は、保険請求書作成コードの所定のリストから保険請求書作成コードを選択し、その請求書作成コードと関連付けられるデータに非構造化注記を追加し得る。
【0027】
既存のシステムは、典型的には、既存のシステムによって実施されている分析に関連し得る情報を抽出するために、非構造化データを分析することに大量のコンピューティングリソースを割く。ある場合には、既存のシステムは、以前には構造化されていないデータの分析を促進するために、非構造化データを分析し、非構造化データを構造化フォーマットに変換し得る。既存のシステムによる非構造化データの分析は、非効率的かつ不正確であり得る。非構造化データが保健医療データから取得されるシナリオでは、分析は、1つまたはそれを上回る生物学的条件に関するある数の個人の治療または診断のうちの少なくとも1つに関連し得るため、情報を正確に分析することの重要性は、高い。したがって、保健医療データの不正確な分析は、個人の健康に対して有害な影響を及ぼし得る。
【0028】
本明細書に説明される技法、アーキテクチャ、フレームワーク、システム、プロセス、およびコンピュータ可読命令の実装は、個人の健康または治療のうちの少なくとも1つについての情報を導出するために、健康保険請求データを分析することを対象とする。既存のシステムとは対照的に、健康保険請求データは、1つまたはそれを上回るフォーマットに従って構造化され、ある数のデータテーブルによって記憶される。データテーブルは、個人が受けた治療を示すコードまたは他の英数字情報、治療の日付、投薬量情報、1つまたはそれを上回る生物学的条件に関する個人の診断、保健医療提供者への受診に関連する情報、保健医療提供者への受診の日付、請求書作成情報、および同等物を含んでもよい。本明細書に説明される実装は、1つまたはそれを上回る生物学的条件が存在し、1つまたはそれを上回る生物学的条件が存在することが疑われ、および/または個人が危険な状態にあると見なされる1つまたはそれを上回る生物学的条件が存在する、数百人から最大数千人の個人に関する健康保険請求データを正確に分析するために使用されてもよい。種々の実施例では、健康保険請求データの数万、数十万、最大数百万個の行および/または列が、1つまたはそれを上回る生物学的条件が存在する個人に関する健康関連情報を決定するために分析されてもよい。
【0029】
いくつかの実装では、生物学的条件を治療するために、個人は、薬局および医療提供者と手続し得る。手続の記録は、個人の健康保険業者(または手続に関する支払の全てまたは一部を取り扱う、または処理することに関与する、別の実体、例えば、政府機関)に提供され得る。薬局手続データが、個人が薬局で購入し、自身の健康保険業者に請求を行うときに発生され得る。医療手技手続データが、個人が医療提供者を受診し、および/または医療手技を受け、自身の健康保険業者に請求を行うときに発生され得る。薬局手続データおよび医療手技データは、患者が受ける療法を理解する際に有用であり得る。
【0030】
ある場合には、療法ラインが、個人の薬局手続データおよび/または医療手技手続データから識別され得る。本明細書に使用されるように、語句「療法ライン」は、その平易かつ通常の意味を包含する。療法ラインは、共通の時間窓内で、生物学的条件の同一の段階に対して施される療法(例えば、薬物、医療提供者受診、医療療法)を含み得る。治療におけるギャップが生じるとき、療法ラインが、ギャップの前に中止され得、新しい療法ラインが、ギャップの後に開始され得る。生物学的条件が、進行または退行する(例えば、癌の段階の変化)場合、新しい療法ラインが、生物学的条件の進行または退行に応じて開始され得る。本明細書に使用されるように、治療におけるギャップは、とりわけ、施されているいかなる療法も存在しないときの少なくとも所定の長さの期間を含み得る。
【0031】
いくつかの実装では、コンピューティング機械が、処理回路網において、メモリから、所与の患者に関して、薬局手続データセットにアクセスしてもよい。薬局手続データセット内の各薬局手続は、少なくとも、手続日付と、療法タイプと、療法供給持続時間とを備えてもよい。コンピューティング機械は、薬局手続データセットから、療法タイプに基づいて、生物学的条件に関連する薬局手続サブセットを識別してもよい。コンピューティング機械は、薬局手続サブセット内の少なくとも1つの薬局手続に関して、終了日付を算出してもよい。手続日付は、手続に関して支払が開始されるときの日付に対応してもよい。終了日付は、手続日付および少なくとも1つの薬局手続と関連付けられる療法供給持続時間に基づいて決定されてもよい。コンピューティング機械は、処理回路網において、メモリから、患者に関して、医療手技手続データセットにアクセスしてもよい。医療手技データセット内の各医療手技は、少なくとも、医療手技日付範囲と、医療手技タイプとを備えてもよい。コンピューティング機械は、医療手技手続データセットから、医療手技タイプに基づいて、生物学的条件に関連する医療手技手続サブセットを識別してもよい。コンピューティング機械は、医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技に関して、その間に医療手技タイプが有効であるかまたは繰り返される期間に基づいて、医療手技日付範囲を調節してもよい。コンピューティング機械は、メモリ内に記憶されるタイムラインデータ構造上に、薬局手続サブセットおよび医療手技手続サブセットをマッピングしてもよい。タイムラインデータ構造は、日付毎に配列される薬局手続および医療手技手続を記憶してもよい。コンピューティング機械は、タイムラインデータ構造内で、その間にいかなる薬局手続も存在せず、いかなる医療手技手続も存在しない、1つまたはそれを上回る療法ギャップを決定してもよい。各療法ギャップは、連続する日数を備えてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、連続する日数は、閾値日数よりも長くてもよい。コンピューティング機械は、1つまたはそれを上回る療法ギャップに基づいて、1つまたはそれを上回る療法ラインを決定してもよい。各療法ラインは、2つの療法ギャップの間、最も早い一時的な療法ギャップの前、または最新の一時的な療法ギャップの後のいずれかで生じる、薬局手続と、医療手技手続とを備えてもよい。各療法ラインは、ライン日付範囲と関連付けられる。コンピューティング機械は、それにおける記憶のためのデータリポジトリに、患者、1つまたはそれを上回る療法ライン、および1つまたはそれを上回る療法ライン毎のライン日付範囲を識別するデータ構造を伝送してもよい。
【0032】
メモリは、薬局手続データセットを記憶する薬局データリポジトリと、医療手技手続データセットを記憶する医療手技手続データリポジトリとを含んでもよい(またはそれに接続される)。各データリポジトリは、データベースまたは他のデータ記憶ユニットを含んでもよい。タイムラインデータ構造は、とりわけ、複数のデータアイテムを含んでもよく、各データアイテムは、単一の日付または日付範囲と関連付けられる。
【0033】
図1は、1つまたはそれを上回る実装による、複数のタイプの保健医療データを含む、統合データリポジトリを発生させるための例示的アーキテクチャ100を図示する。アーキテクチャ100は、データ統合および分析システム102を含んでもよい。データ統合および分析システム102は、ある数のデータソースからデータを取得し、データソースからのデータを統合データリポジトリ104に統合してもよい。例えば、データ統合および分析システム102は、健康保険請求データリポジトリ106からデータを取得してもよい。種々の実施例では、データ統合および分析システム102および健康保険請求データリポジトリ106は、異なる実体によって作成および維持されてもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、データ統合および分析システム102および健康保険請求データリポジトリ106は、同一の実体によって作成および維持されてもよい。
【0034】
データ統合および分析システム102は、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスによって実装されてもよい。1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスは、1つまたはそれを上回るサーバコンピューティングデバイス、1つまたはそれを上回るデスクトップコンピューティングデバイス、1つまたはそれを上回るラップトップコンピューティングデバイス、1つまたはそれを上回るタブレットコンピューティングデバイス、1つまたはそれを上回るモバイルコンピューティングデバイス、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。ある実装では、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスの少なくとも一部は、分散コンピューティング環境において実装されてもよい。例えば、1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスの少なくとも一部は、クラウドコンピューティングアーキテクチャにおいて実装されてもよい。データ統合および分析システム102を実装するために使用されるコンピューティングシステムが、分散コンピューティングアーキテクチャにおいて構成されるシナリオでは、処理動作は、複数の仮想マシンによって並行して実施されてもよい。種々の実施例では、データ統合および分析システム102は、マルチスレッド技法を実装してもよい。分散コンピューティングアーキテクチャおよびマルチスレッド技法の実装は、データ統合および分析システム102に、これらの技法を実装しないコンピューティングアーキテクチャに関連して、より少ないコンピューティングリソースを利用させる。
【0035】
健康保険請求データリポジトリ106は、1つまたはそれを上回る健康保険会社の加入者によって行われた保険請求に対応する、1つまたはそれを上回る健康保険会社から取得された情報を記憶してもよい。健康保険請求データリポジトリ106は、患者識別子によって配列(例えば、ソート)されてもよい。患者識別子は、患者の名前、名字、生年月日、社会保障番号、住所、雇用主、および同等物に基づいてもよい。健康保険請求データリポジトリ106によって記憶されるデータは、1つまたはそれを上回るデータテーブル内に配列される構造化データを含んでもよい。構造化データを記憶する1つまたはそれを上回るデータテーブルは、保健医療提供者から加入者が受けた手技および/または治療に関連して、1つまたはそれを上回る健康保険会社の加入者によって行われた健康保険請求についての情報を示す、ある数の行と、ある数の列とを含んでもよい。健康保険請求データリポジトリ106によって記憶されるデータテーブルの行および列の少なくとも一部は、1つまたはそれを上回る健康保険会社の加入者によって取得された生物学的条件の診断、および治療および/または手技を示し得る、健康保険コードを含んでもよい。種々の実施例では、健康保険コードはまた、個人内に存在し得る1つまたはそれを上回る生物学的条件に関連する、個人によって取得された診断手技を示してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、診断手技は、生物学的条件の存在の検出において使用される情報を提供してもよい。診断手技はまた、生物学的条件の進行度を決定するために使用される情報を提供してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、診断手技は、1つまたはそれを上回る撮像手技、1つまたはそれを上回るアッセイ、1つまたはそれを上回る実験室手技、それらの1つまたはそれを上回る組み合わせ、および同等物を含んでもよい。
【0036】
データ統合および分析システム102はまた、分子データリポジトリ108から情報を取得してもよい。分子データリポジトリ108は、ゲノム情報、遺伝子情報、メタボローム情報、トランスクリプトーム情報、フラグメントーム情報、免疫受容体情報、メチル化情報、エピゲノム情報、および/またはプロテオミクス情報に関連するある数の個人のデータを記憶してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、データ統合および分析システム102および分子データリポジトリ108は、異なる実体によって作成および維持されてもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、データ統合および分析システム102および分子データリポジトリ108は、同一の実体によって作成および維持されてもよい。
【0037】
ゲノム情報は、個人の遺伝子に対応する1つまたはそれを上回る突然変異を示し得る。個人の遺伝子の突然変異は、個人の核酸の配列と1つまたはそれを上回る参照ゲノムとの間の差異に対応し得る。参照ゲノムは、hg19等の既知の参照ゲノムを含み得る。種々の実施例では、個人の遺伝子の突然変異は、参照ゲノムに関連する個人の生殖細胞系遺伝子における差異に対応し得る。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、参照ゲノムは、個人の生殖細胞系ゲノムを含み得る。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、個人の遺伝子の突然変異は、体細胞突然変異を含み得る。個人の遺伝子の突然変異は、挿入、欠失、一塩基変異、ヘテロ接合性の喪失、重複、増幅、転座、融合遺伝子、またはそれらの1つまたはそれを上回る組み合わせに関連し得る。
【0038】
1つまたはそれを上回る例証的実施例では、分子データリポジトリ108によって記憶されるゲノム情報は、個人内に存在する腫瘍細胞のゲノムプロファイルを含んでもよい。これらの状況では、ゲノム情報は、限定ではないが、組織サンプルまたは腫瘍生検、循環腫瘍細胞(CTC)、エクソソームまたはエフェロソームを含むサンプルからの、または個人内に存在する腫瘍細胞の分解に起因して存在する個人の血液サンプル中に見出される循環核酸(例えば、無細胞DNA)からのデオキシリボ核酸(DNA)および/またはリボ核酸(RNA)等の遺伝子材料の分析から導出されてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、個人の腫瘍細胞のゲノム情報は、1つまたはそれを上回る標的領域に対応し得る。1つまたはそれを上回る標的領域に関して存在する1つまたはそれを上回る突然変異は、個人内の腫瘍細胞の存在を示し得る。分子データリポジトリ108によって記憶されるゲノム情報は、参照ゲノムの1つまたはそれを上回る標的領域に関する1つまたはそれを上回る突然変異を決定し得る、アッセイまたは他の診断試験に関連して発生されてもよい。
【0039】
「無細胞DNA」、「cfDNA分子」、または単純に「cfDNA」は、細胞外形態において対象内に(例えば、血液、血清、血漿、またはリンパ液、脳脊髄液、尿、または唾液等の他の体液中に)生じるDNA分子を含み、対象からの単離の時点で細胞内に含有されない、または別様にそれに結合されないDNAを含む。DNAは、元々、大きい複雑な生物学的有機体(例えば、哺乳類)の細胞または複数の細胞、または有機体にコロニー形成する細菌等の他の細胞内に存在していたが、DNAは、細胞から有機体内に見出される流体の中への放出を受けた。cfDNAは、限定ではないが、対象の無細胞ゲノムDNA(例えば、ヒト対象のゲノムDNA)および(病原性細菌または健康な対照群の腸または皮膚等の一般的にコロニー形成される場所に通常見出される細菌であるかどうかにかかわらず)対象に生息する細菌等の微生物の無細胞DNAを含むが、体液のサンプルを単に汚染した微生物の無細胞DNAを含まない。典型的には、cfDNAは、生体外細胞溶解ステップを実施する必要性を伴わずに、流体のサンプルを取得することによって取得され得、また、流体中に存在する細胞の除去(例えば、細胞を除去するための血液の遠心分離)を含む。
【0040】
1つまたはそれを上回る付加的実施例では、データ統合および分析システム102は、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110から情報を取得してもよい。1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110は、健康保険請求データリポジトリ106または分子データリポジトリ108のうちの少なくとも1つにおいてデータが存在する個人の電子医療記録に関連するデータを記憶してもよい。さらに、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110は、健康保険請求データリポジトリ106または分子データリポジトリ108のうちの少なくとも1つにおいてデータが存在する個人の病理報告に関連するデータを記憶してもよい。種々の実施例では、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110は、生物学的条件および/または生物学的条件に関する治療に関連するデータを記憶してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、データ統合および分析システム102および1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110の少なくとも一部は、異なる実体によって作成および維持されてもよい。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、データ統合および分析システム102および1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110の少なくとも一部は、同一の実体によって作成および維持されてもよい。
【0041】
1つまたはそれを上回るさらなる実装では、データ統合および分析システム102は、1つまたはそれを上回る参照情報データリポジトリ112から情報を取得してもよい。1つまたはそれを上回る参照情報データリポジトリ112は、定義、標準、プロトコル、用語表、それらの1つまたはそれを上回る組み合わせ、および同等物を含む情報を記憶してもよい。種々の実施例では、1つまたはそれを上回る参照情報データリポジトリによって記憶される情報は、生物学的条件および/または生物学的条件に関する治療に対応してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、1つまたはそれを上回る参照情報データリポジトリ112は、RxNormを含んでもよい。(RxNormは、臨床薬物に関する正規化された名称を提供し、その名称を、薬局管理および薬物相互作用ソフトウェアにおいて使用される薬物用語表のうちの多くにリンクさせる。)1つまたはそれを上回る実施例では、データ統合および分析システム102および1つまたはそれを上回る参照情報データリポジトリ112の少なくとも一部は、異なる実体によって作成および維持されてもよい。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、データ統合および分析システム102および1つまたはそれを上回る参照情報データリポジトリ112の少なくとも一部は、同一の実体によって作成および維持されてもよい。
【0042】
データ統合および分析システム102は、データ統合および分析システム102にアクセス可能であり、健康保険請求データリポジトリ106、分子データリポジトリ108、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110、または参照情報データリポジトリ112のうちの少なくとも1つにアクセス可能である1つまたはそれを上回る通信ネットワークを介して、健康保険請求データリポジトリ106、分子データリポジトリ108、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110、または参照情報データリポジトリ112のうちの少なくとも1つからデータを取得してもよい。データ統合および分析システム102はまた、1つまたはそれを上回るセキュアな通信チャネルを介して、健康保険請求データリポジトリ106、分子データリポジトリ108、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110、または参照情報データリポジトリ112のうちの少なくとも1つからデータを取得してもよい。加えて、データ統合および分析システム102は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)の1つまたはそれを上回る呼出を介して、健康保険請求データリポジトリ106、分子データリポジトリ108、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110、または参照情報データリポジトリ112のうちの少なくとも1つからデータを取得してもよい。
【0043】
データ統合および分析システム102は、データ統合システム114を含んでもよい。データ統合システム114は、健康保険請求データリポジトリ106および分子データリポジトリ108からデータを取得し、統合データリポジトリ104を発生させてもよい。データ統合システム114はまた、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110からデータを取得し、統合データリポジトリ104を発生させてもよい。種々の実施例では、データ統合システム114は、1つまたはそれを上回る自然言語処理技法を実装し、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110からのデータを統合データリポジトリ104に統合してもよい。
【0044】
1つまたはそれを上回る実施例では、データ統合システム114は、健康保険請求データリポジトリ106内に記憶されるデータを有し、分子データリポジトリ108内に記憶されるデータを有する個人を識別するために、1つまたはそれを上回るトークンを発生させてもよい。種々の実施例では、データ統合システム114は、1つまたはそれを上回るハッシュ関数を実装することによって、1つまたはそれを上回るトークンを発生させてもよい。データ統合システム114は、1つまたはそれを上回るハッシュ関数を実装し、健康保険請求データリポジトリ106または分子データリポジトリ108のうちの少なくとも1つによって記憶される情報に基づいて、1つまたはそれを上回るトークンを発生させてもよい。例えば、ハッシュ関数を実装することによって個々のトークンを発生させるためにデータ統合システム114によって使用される情報は、個別の個人の識別子、個別の個人の生年月日、個別の個人の郵便番号、個別の個人の生年月日、または個別の個人の性別のうちの少なくとも1つを含んでもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、個別の個人の識別子は、個別の個人の名前の少なくとも一部および個別の個人の名字の少なくとも一部の組み合わせを含んでもよい。異なるデータリポジトリからのデータを使用して発生されるトークンは、異なるデータリポジトリによって記憶される同一または類似する情報または同一または類似するタイプに対応してもよい。例証するために、トークンは、健康保険請求データリポジトリ106および分子データリポジトリ108から取得された個人の氏名の一部、生年月日、郵便番号の少なくとも一部、および性別を使用して発生されてもよい。
【0045】
データ統合システム114は、ある数の異なるデータソースから取得されたデータを使用して、1つまたはそれを上回るハッシュ関数を実装することによって発生されたトークンを分析することによって、その数の異なるデータソースからのデータを統合してもよい。例えば、データ統合システム114は、健康保険請求データリポジトリ106によって記憶されるデータから発生された1つまたはそれを上回る第1のトークンと、分子データリポジトリ108によって記憶されるデータから発生された1つまたはそれを上回る第2のトークンとを取得してもよい。データ統合システム114は、1つまたはそれを上回る第2のトークンに関して1つまたはそれを上回る第1のトークンを分析し、個々の第2のトークンに対応する個々の第1のトークンを決定してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データ統合システム114は、個々の第2のトークンと合致する個々の第1のトークンを識別してもよい。第1のトークンのデータが、第2のトークンのデータに関する類似性の少なくとも閾値量を有するとき、第1のトークンは、第2のトークンと合致し得る。1つまたはそれを上回る実施例では、第1のトークンのデータが、第2のトークンのデータと同一であるとき、第1のトークンは、第2のトークンと合致し得る。例証するために、第1のトークンの英数字列が、第2のトークンの英数字列と同一であるとき、第1のトークンは、第2のトークンと合致し得る。
【0046】
分子データリポジトリ108によって記憶されるデータを使用して発生された第2のトークンに対応する、健康保険請求データリポジトリ106によって記憶されるデータを使用して発生された第1のトークンを決定することによって、データ統合システム114は、健康保険請求データリポジトリ106および分子データリポジトリ108の両方の中に記憶されるデータを有する個人を識別してもよい。このように、データ統合システム114は、ある数の個人からの健康保険請求データリポジトリ106からのデータおよび同数の個人からの分子データリポジトリ108からのデータを取得し、統合データリポジトリ104内にその数の個人に関する健康保険請求データおよび分子データを記憶してもよい。
【0047】
データ統合システム114はまた、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110によって記憶されるデータを健康保険請求データリポジトリ106および分子データリポジトリ108からのデータと統合し、統合データリポジトリ104を発生させてもよい。例証するために、データ統合システム114は、病理報告に対応するデータを記憶するデータリポジトリ等の付加的データリポジトリ110によって記憶されるデータから発生された1つまたはそれを上回る第3のトークンを取得してもよい。データ統合システム114は、健康保険請求データリポジトリ106によって記憶される情報を使用して発生された第1のトークンおよび分子データリポジトリ108によって記憶される情報を使用して発生された第2のトークンに関して1つまたはそれを上回る第3のトークンを分析し、個々の第1のトークンおよび個々の第2のトークに対応する個別の第3のトークンを決定してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データ統合システム114は、1つまたはそれを上回るハッシュ関数と、健康保険請求データリポジトリ106、分子データリポジトリ108、および付加的データリポジトリ110から取得された情報の共通のセットとを使用して発生された第3のトークンを識別してもよい。
【0048】
健康保険請求データリポジトリ106によって記憶されるデータを使用して発生された第1のトークンおよび分子データリポジトリ108によって記憶されるデータを使用して発生された第2のトークンに対応する、付加的データリポジトリ110によって記憶されるデータを使用して発生された第3のトークンを決定することによって、データ統合システム114は、健康保険請求データリポジトリ106、分子データリポジトリ108、および付加的データリポジトリ110内に記憶されるデータを有する個人を識別してもよい。このように、データ統合システム114は、ある数の個人からの健康保険請求データリポジトリ106からのデータおよび同数の個人からの分子データリポジトリ108および付加的データリポジトリ110からのデータを取得し、統合データリポジトリ104内にその数の個人に関する健康保険請求データ、分子データ、および付加的データを記憶してもよい。
【0049】
その数の個人に関する統合データリポジトリ104によって記憶されるデータは、個人の個別の識別子を使用してアクセス可能であってもよい。データ統合システム114は、統合データリポジトリ104内の個人の情報を記憶し、読み出すことに関して、非特定化プロセスの一部としてある数の技法を実装してもよい。個人の識別子は、少なくとも1つのハッシュ関数を使用して発生されるキーに対応してもよい。個人の識別子はまた、少なくとも1つのハッシュ関数を使用して発生されたキー、1つまたはそれを上回るハッシュ関数を使用して発生されたトークン、および健康保険請求データリポジトリ106、分子データリポジトリ108、および/または付加的データリポジトリ110から取得された情報の共通のセットに関して1つまたはそれを上回るソルティングプロセスを実装することによって発生されてもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、統合データリポジトリ104によって記憶される個別の個人に関する情報にアクセスするためにデータ統合システム114によって発生される識別子は、個人毎に一意であってもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、個人の識別子は、個人に関連するトークンを発生させるために使用される情報の少なくとも一部を使用して発生されてもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、個人の識別子は、個人に関連するトークンを発生させるために使用される情報と異なる情報を使用して発生されてもよい。
【0050】
データ統合システム114はまた、類似する様式において、データリポジトリのある数の異なる組み合わせから統合データリポジトリ104を発生させてもよい。例えば、データ統合システム114は、健康保険請求データリポジトリ106によって記憶される情報から発生されたトークンおよび1つまたはそれを上回る付加的データストア110によって記憶される情報から発生された付加的トークンを取得してもよい。データ統合システム114は、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110によって記憶される情報から発生された個々の付加的トークンに対応する、健康保険請求データリポジトリ106によって記憶される情報から発生された個々のトークンを決定してもよい。付加的データリポジトリ110によって記憶されるデータを使用して発生された付加的トークンに対応する、健康保険請求データリポジトリ106によって記憶されるデータを使用して発生されたトークンを決定することによって、データ統合システム114は、健康保険請求データリポジトリ106および付加的データリポジトリ110の両方の中に記憶されるデータを有する個人を識別してもよい。このように、データ統合システム114は、ある数の個人からの健康保険請求データリポジトリ106からのデータおよび同数の個人からの付加的データリポジトリ110からのデータを取得し、統合データリポジトリ104内にその数の個人に関する健康保険請求データおよび付加的データを記憶してもよい。その数の個人に関する統合データリポジトリ104によって記憶される健康保険請求データおよび付加的データは、個人の個別の識別子を使用してアクセス可能であってもよい。
【0051】
1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、データ統合システム114は、分子データリポジトリ108によって記憶される情報から発生されたトークンおよび1つまたはそれを上回る付加的データストア110によって記憶される情報から発生されたトークンを取得してもよい。データ統合システム114は、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110によって記憶される情報から発生された個々の付加的トークンに対応する、分子データリポジトリ108によって記憶される情報から発生された個々のトークンを決定してもよい。付加的データリポジトリ110によって記憶されるデータを使用して発生された付加的トークンに対応する、分子データリポジトリ108によって記憶されるデータを使用して発生されたトークンを決定することによって、データ統合システム114は、分子データリポジトリ108および付加的データリポジトリ110の両方の中に記憶されるデータを有する個人を識別してもよい。このように、データ統合システム114は、ある数の個人からの分子データリポジトリ108からのデータおよび同数の個人からの付加的データリポジトリ110からのデータを取得し、統合データリポジトリ104内にその数の個人に関する分子データおよび付加的データを記憶してもよい。その数の個人に関する統合データリポジトリ104によって記憶される分子データおよび付加的データは、個人の個別の識別子を使用してアクセス可能であってもよい。
【0052】
統合データリポジトリ104によって記憶されるデータは、プライバシを保護し、個人の医療記録、健康情報、および保険情報のセキュリティを確実にする、1つまたはそれを上回る規制フレームワークに従って記憶されてもよい。例えば、データは、医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律(HIPAA)および/または一般データ保護規則(GDPR)等、個人情報を保護することを対象とする1つまたはそれを上回る政府規制フレームワークに従って、統合データリポジトリ104によって記憶されてもよい。統合データリポジトリ104はまた、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータを有する個人のプライバシの保護を確実にするために、匿名化および非特定化された様式においてデータを記憶する。統合データリポジトリ104によって記憶されるデータを有する個人のプライバシをさらに確実にするために、データ統合システム114は、統合データリポジトリ104を周期的に再発生させてもよい。例えば、データ統合システム114は、四半期毎に1回、統合データリポジトリ104を作成してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、データ統合システム114は、月単位で、週単位で、または2週間毎に1回、統合データリポジトリ104を発生させてもよい。新しいデータが利用可能であるときに統合データリポジトリ104を単純にリフレッシュするのではなく、周期的に統合データリポジトリ104を再発生させることによって、統合データリポジトリ104は、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータに関するプライバシ保護を強化する。すなわち、データリポジトリが新しいデータで単純にリフレッシュされる状況では、所与の時間に追加される新しい個人の数は、典型的には、データリポジトリによって記憶されるデータをすでに有している個人の既存の数よりも小さいため、データリポジトリに新しく追加されたデータと関連付けられる個人をより容易に追跡することが、可能であり得る。
【0053】
種々の実施例では、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータは、データベース管理システムを介してアクセスされてもよい。加えて、統合データリポジトリ104は、1つまたはそれを上回るデータベースモデルに従ってデータを記憶してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、統合データリポジトリ104は、1つまたはそれを上回るリレーショナルデータベース技術に従ってデータを記憶してもよい。例えば、統合データリポジトリ104は、リレーショナルデータベースモデルに従ってデータを記憶してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、統合データリポジトリ104は、オブジェクト指向データベースモデルに従ってデータを記憶してもよい。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、統合データリポジトリ104は、拡張マークアップ言語(XML)データベースモデルに従ってデータを記憶してもよい。なおも付加的実施例では、統合データリポジトリ104は、構造化照会言語(SQL)データベースモデルに従ってデータを記憶してもよい。なおもさらなる実施例では、統合データリポジトリは、画像データベースモデルに従ってデータを記憶してもよい。
【0054】
データ統合システム114は、ある数のデータテーブルを発生させ、データテーブルの間のリンクを作成することによって、統合データリポジトリ104を発生させてもよい。リンクは、データテーブルの間の論理結合を示し得る。データ統合システム114は、データリポジトリ106、108、110、112から取得された情報から規定されたデータのセットを抽出し、個別のデータテーブルの行および列内にデータを記憶することによって、データテーブルを発生させてもよい。種々の実施例では、データテーブルの間の論理結合は、1つのデータテーブル内の情報の行が別のデータテーブル内の情報の行に対応する、1対1リンク、1つのデータテーブル内の情報の行が別のデータテーブル内の情報の複数の行に対応する、1対多リンク、または1つのデータテーブルの情報の複数の行が別のデータテーブル内の情報の複数の行に対応する、多対多リンクのうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0055】
データテーブルの数は、データリポジトリスキーマ116に従って配列されてもよい。
図1の例証的実施例では、データリポジトリスキーマ114は、第1のデータテーブル118と、第2のデータテーブル120と、第3のデータテーブル122と、第4のデータテーブル124と、第5のデータテーブル124とを含む。
図1の例証的実施例は、5つのデータテーブルを含むが、付加的実装では、データリポジトリスキーマ116は、より多いデータテーブルまたはより少ないデータテーブルを含んでもよい。データリポジトリスキーマ116はまた、データテーブル118、120、122、124、128の間のリンクを含んでもよい。データテーブル118、120、122、124、126の間のリンクは、データテーブル118、120、122、124、126のうちの1つから読み出された情報が、1つまたはそれを上回る付加的データテーブル118、120、122、124、126によって記憶される付加的情報が読み出される結果をもたらすことを示し得る。加えて、データテーブル118、120、122、124、126の全てが、他のデータテーブル118、120、120、122、124、126のそれぞれにリンクされるわけではない場合がある。
図1の例証的実施例では、第1のデータテーブル118は、第1のリンク128によって第2のデータテーブル118に論理的に結合され、第1のデータテーブル118は、第2のリンク130によって第4のデータテーブル124に論理的に結合される。加えて、第2のデータテーブル120は、第3のリンク132を介して第3のデータテーブル122に論理的に結合され、第4のデータテーブル124は、第4のリンク134を介して第5のデータテーブル126に論理的に結合される。さらに、第3のデータテーブル122は、第5のリンク136を介して第5のデータテーブル126に論理的に結合される。
【0056】
種々の実施例では、データテーブルは、データリポジトリスキーマ116に追加され、および/またはそれから除去されるため、データテーブルの間の付加的リンクが、データリポジトリスキーマ116に追加される、またはそれから除去されてもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、統合データリポジトリ104は、データ統合システム114が、健康保険請求データリポジトリ106、分子データリポジトリ108、1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110、および1つまたはそれを上回る参照情報データリポジトリ112のうちの少なくとも2つの組み合わせから情報を取得した個人の少なくとも一部に関して、データリポジトリスキーマ116に従ってデータテーブルを記憶してもよい。結果として、統合データリポジトリ104は、数千、数万、最大数十万人、またはそれを上回る個人に関して、データリポジトリスキーマ116に従ってデータテーブル118、120、122、124、126の個別の事例を記憶してもよい。
【0057】
データ統合および分析システム102はまた、データパイプラインシステム138を含んでもよい。データパイプラインシステム138は、統合データリポジトリ104によって記憶される情報を処理し、付加的データセットを発生させる、ある数のアルゴリズム、ソフトウェアコード、スクリプト、マクロ、またはコンピュータ実行可能命令の他のバンドルを含んでもよい。付加的データセットは、データテーブル118、120、122、124、126のうちの1つまたはそれを上回るものから取得された情報を含んでもよい。付加的データセットはまた、データテーブル118、120、122、124、126のうちの1つまたはそれを上回るものから取得されたデータから導出される情報を含んでもよい。第1の付加的データセットを発生させるために実装されるデータパイプラインシステム138のコンポーネントは、第2の付加的データセットを発生させるために使用されるデータパイプラインシステム138のコンポーネントと異なってもよい。
【0058】
1つまたはそれを上回る実施例では、データパイプラインシステム138は、ある数の個人が受けた薬局治療を示すデータセットを発生させてもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データパイプラインシステム138は、データテーブル118、120、122、124、126のうちの少なくとも1つの中に記憶される情報を分析し、ある数の個人が受けた薬剤治療に対応する健康保険コードを決定してもよい。データパイプラインシステム138は、1つまたはそれを上回る健康保険コードに対応する規定された薬剤治療を示すデータのライブラリに関して薬剤治療に対応する健康保険コードを分析し、個人が受けた薬剤治療の名称を決定してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、データパイプラインシステム138は、統合データリポジトリ104によって記憶される情報を分析し、ある数の個人が受けた医療手技を決定してもよい。例証するために、データパイプラインシステム138は、データテーブル118、120、122、124、126のうちの1つによって記憶される情報を分析し、注射または静脈内のうちの少なくとも1つを介して個人が受けた治療を決定してもよい。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、データパイプラインシステム138は、統合データリポジトリ104によって記憶される情報を分析し、個人に関する処置のエピソード、個人が受けた療法ライン、生物学的条件の進行度、または次の治療までの時間を決定してもよい。種々の実施例では、データパイプラインシステム138によって発生されるデータセットは、異なる生物学的条件に関して異なってもよい。例えば、データパイプラインシステム138は、肺癌等の第1のタイプの癌に関する第1の数のデータセットおよび大腸癌等の第2のタイプの癌に関する第2の数のデータセットを発生させてもよい。
【0059】
データパイプラインシステム138はまた、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータを有する個人と関連付けられる情報に割り当てるべき1つまたはそれを上回る信頼レベルを決定してもよい。個別の信頼レベルは、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータを有する個人と関連付けられる情報に関する正確度の異なる測度に対応してもよい。個別の信頼レベルと関連付けられる情報は、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータから導出された個人の1つまたはそれを上回る特性に対応してもよい。1つまたはそれを上回る特性に関する信頼レベルの値は、統合データリポジトリ104から1つまたはそれを上回るデータセットを発生させることと併せて、データパイプラインシステム138によって発生されてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、第1の信頼レベルは、正確度の測度の第1の範囲に対応してもよく、第2の信頼レベルは、正確度の測度の第2の範囲に対応してもよく、第3の信頼レベルは、正確度の測度の第3の範囲に対応してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、正確度の測度の第2の範囲は、正確度の測度の第1の範囲の値未満である値を含んでもよく、正確度の測度の第3の範囲は、正確度の測度の第2の範囲の値未満である値を含んでもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、第1の信頼レベルに対応する情報は、ゴールド標準情報と称され得、第2の信頼レベルに対応する情報は、シルバー標準情報と称され得、第3の信頼レベルに対応する情報は、ブロンズ標準情報と称され得る。
【0060】
データパイプラインシステム138は、ある数の因子に基づいて、個人の特性の信頼レベルに関する値を決定してもよい。例えば、情報の個別のセットが、個人の特性を決定するために使用されてもよい。データパイプラインシステム138は、個人に関する特性を決定するために使用される情報の個別のセットの完全性の量に基づいて、個人の特性の信頼レベルを決定してもよい。情報の1つまたはそれを上回る断片が、第1の数の個人と関連付けられる情報のセットから欠落している状況では、特性に関する信頼レベルは、情報が情報のセットから欠落していない第2の数の個人に関するものよりも低くなり得る。1つまたはそれを上回る実施例では、欠落情報の量が、個人の特性の信頼レベルを決定するために、データパイプラインシステム138によって使用されてもよい。例証するために、個人の特性を決定するために使用される欠落情報のより多い量は、特性を決定するために使用される欠落情報の量がより少ない状況におけるものよりも特性に関する信頼レベルをより低くさせ得る。さらに、異なるタイプの情報が、特性に関する種々の信頼レベルに対応してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、個人の特性を決定するために使用される情報の第1の断片の存在は、特性に関する信頼レベルが、特性を決定するために使用される情報の第2の断片の存在よりも高くなる結果をもたらし得る。
【0061】
1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データパイプラインシステム138は、肺癌(または他の生物学的条件)の一次診断を伴うコホート内に含まれるある数の個人を決定してもよい。データパイプラインシステム138は、肺癌の一次診断を有するものとして分類されることに関して個別の個人に関する信頼レベルを決定してもよい。データパイプラインシステム138は、データテーブル118、120、122、124、126内に含まれるある数の列からの情報を使用し、肺癌コホート内の個人の包含に関する信頼レベルを決定してもよい。その数の列は、生物学的条件の診断および/または生物学的条件の治療に関連する健康保険コードを含んでもよい。加えて、その数の列は、生物学的条件に関する診断および/または治療の日付に対応してもよい。データパイプラインシステム138は、肺癌コホートの一部であるとして特徴付けられる個人の信頼レベルが、情報がその数の列または少なくとも閾値数の列毎に利用可能であるシナリオにおいて、情報が閾値数未満の列に関して利用可能である事例におけるものよりも高いことを決定してもよい。さらに、データパイプラインシステム138は、1つまたはそれを上回る列と関連付けられる情報のタイプおよび情報の可用性に基づいて、肺癌コホート内に含まれる個人に関する信頼レベルを決定してもよい。例証するために、1つまたはそれを上回る診断コードが、個人の群に関して1つまたはそれを上回る期間に関連して存在し、1つまたはそれを上回る治療コードが、不在である状況では、データパイプラインシステム138は、肺癌コホート内に個人の群を含む信頼レベルが、診断コードのうちの少なくとも1つが不在であり、個人が肺癌コホート内に含まれるかどうかを決定するために使用される治療コードが存在する状況におけるものを上回ることを決定してもよい。
【0062】
データ統合および分析システム102は、データ分析システム140を含んでもよい。データ分析システム148は、例示的コンピューティングデバイス144等の1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスから統合データリポジトリ要求142を受信してもよい。1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142は、データを統合データリポジトリ104から読み出させてもよい。種々の実施例では、1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142は、データをデータパイプラインシステム138によって発生された1つまたはそれを上回るデータセットから読み出させてもよい。統合データリポジトリ要求142は、統合データリポジトリ104および/またはデータパイプラインシステム138によって発生された1つまたはそれを上回るデータセットから読み出されるべきデータを規定してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、統合データリポジトリ要求142は、統合データリポジトリ104および/またはデータパイプラインシステム138によって発生された1つまたはそれを上回るデータセットから規定されたデータのセットを読み出すコンピュータ実行可能命令に対応する、1つまたはそれを上回る事前構築された照会を含んでもよい。
【0063】
1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142に応答して、データ分析システム140は、統合データリポジトリ104またはデータパイプラインシステム138によって発生された1つまたはそれを上回るデータセットのうちの少なくとも1つから読み出されたデータを分析し、データ分析結果146を発生させてもよい。データ分析結果146は、例示的コンピューティングデバイス148等の1つまたはそれを上回るコンピューティングデバイスに送信されてもよい。
図1の例証的実施例は、1つのコンピューティングデバイス144からの1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142およびデータ分析結果146が別のコンピューティングデバイス148に送信されることを示すが、1つまたはそれを上回る付加的実装では、データ分析結果146は、1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142を送信したものと同一のコンピューティングデバイスによって受信されてもよい。データ分析結果146は、コンピューティングデバイス144またはコンピューティングデバイス148によってレンダリングされる1つまたはそれを上回るユーザインターフェースによって表示されてもよい。
【0064】
1つまたはそれを上回る実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る機械学習技法または1つまたはそれを上回る統計技法のうちの少なくとも1つを実装し、1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142に応答して読み出されるデータを分析してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る人工ニューラルネットワークを実装し、1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142に応答して読み出されるデータを分析してもよい。例証するために、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る畳み込みニューラルネットワークまたは1つまたはそれを上回る残差ニューラルネットワークのうちの少なくとも1つを実装し、1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142に応答して統合データリポジトリ104から読み出されるデータを分析してもよい。少なくともいくつかの実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回るランダムフォレスト技法、1つまたはそれを上回るサポートベクターマシン、または1つまたはそれを上回る隠れマルコフモデルを実装し、1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142に応答して読み出されるデータを分析してもよい。
【0065】
1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る治療に応答して、肺癌が存在する個人の生存率を決定してもよい。1つまたはそれを上回る付加的例証的実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る治療に応答して、肺癌が存在する1つまたはそれを上回るゲノム領域突然変異を有する個人の生存率を決定してもよい。種々の実施例では、データ分析システム140は、統合データリポジトリ104またはデータパイプラインシステム138によって発生された1つまたはそれを上回るデータセットのうちの少なくとも1つから読み出されたデータが1つまたはそれを上回る基準を満たす状況においてデータ分析結果146を発生させてもよい。例えば、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142に応答して読み出されたデータの少なくとも一部が、閾値信頼レベルを満たすかどうかを決定してもよい。1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142に応答して読み出されたデータの少なくとも一部に関する信頼レベルが、閾値信頼レベル未満である状況では、データ分析システム140は、データ分析結果146の少なくとも一部を発生させることを控えてもよい。1つまたはそれを上回る統合データリポジトリ要求142に応答して読み出されたデータの少なくとも一部に関する信頼レベルが、少なくとも閾値信頼レベルである状況では、データ分析システム140は、データ分析結果146の少なくとも一部を発生させてもよい。種々の実施例では、閾値信頼レベルは、データ分析システム140によって発生されているデータ分析結果146のタイプに関連してもよい。
【0066】
1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データ分析システム140は、統合データリポジトリ要求142を受信し、1人またはそれを上回る個人の生存率を示す、データ分析結果146を発生させてもよい。これらの事例では、データ分析システム140は、統合データリポジトリ104によって、および/またはデータパイプラインシステム138によって発生された1つまたはそれを上回るデータセットによって記憶されるデータが、ゴールド標準信頼レベル等の閾値信頼レベルを満たすかどうかを決定してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、データ分析システム140は、統合データリポジトリ要求142を受信し、1人またはそれを上回る個人が受けた治療を示す、データ分析結果146を発生させてもよい。これらの実装では、データ分析システム140は、統合データリポジトリ104によって、および/またはデータパイプラインシステム138によって発生された1つまたはそれを上回るデータセットによって記憶されるデータが、ブロンズ標準信頼レベル等のより低い閾値信頼レベルを満たすかどうかを決定してもよい。
【0067】
1つまたはそれを上回る付加的例証的実施例では、データ分析システム140は、統合データリポジトリ要求142を受信し、1つまたはそれを上回るゲノム突然変異を有し、生物学的条件に関する1つまたはそれを上回る治療を受けた個人を決定してもよい。本実施例を継続すると、データ分析システム140は、個人が受けた1つまたはそれを上回る治療に関連して1つまたはそれを上回るゲノム突然変異を伴う個人の生存率を決定することができる。データ分析システム140は、次いで、個人の生存率に基づいて、個人内に存在し得るゲノム突然変異に関連して個人に関する治療の有効性を識別することができる。このように、個人の健康転帰は、1つまたはそれを上回るゲノム突然変異を有する個人の母集団に関して、個人に提供されている現在の治療よりも有効であり得る見込みのある治療を識別することによって、改善され得る。
【0068】
図2は、1つまたはそれを上回る実装による、統合データリポジトリ内のデータテーブルの配列に対応する、例示的フレームワーク200を図示する。
図2の例証的実施例では、フレームワーク200は、第1のデータテーブル204と、第2のデータテーブル206と、第3のデータテーブル208と、第4のデータテーブル210と、第5のデータテーブル212と、第6のデータテーブル214と、第7のデータテーブル216とを含む、データリポジトリスキーマ202を含む。
図2の例証的実施例は、7つのデータテーブルを含むが、付加的実装では、データリポジトリスキーマ202は、より多いデータテーブルまたはより少ないデータテーブルを含んでもよい。データリポジトリスキーマ202はまた、データテーブル204、206、208、210、212、214、216の間のリンクを含んでもよい。データテーブル204、206、208、210、212、214、216の間のリンクは、データテーブル204、206、208、210、212、214、216のうちの1つから読み出された情報が、1つまたはそれを上回る付加的データテーブル204、206、208、210、212、214、216によって記憶される付加的情報が読み出される結果をもたらすことを示し得る。加えて、データテーブル204、206、208、210、212、214、216の全てが、他のデータテーブル204、206、208、210、212、214、216のそれぞれにリンクされるわけではない場合がある。
図2の例証的実施例では、第1のデータテーブル204は、第1のリンク218によって第2のデータテーブル206に論理的に結合され、第3のデータテーブル208は、第2のリンク220によって第2のデータテーブル206に論理的に結合される。第2のデータテーブル206はまた、第3のリンク222によって第4のデータテーブル210に論理的に結合され、第2のデータテーブル206は、第4のリンク224によって第5のデータテーブル212に論理的に結合され、第2のデータテーブル206は、第5のリンク226によって第6のデータテーブル214に論理的に結合される。加えて、第5のデータテーブル212は、第6のリンク228によって第6のデータテーブル214に論理的に結合され、第6のデータテーブル214は、第7のリンク230によって第7のデータテーブル216に論理的に結合される。さらに、第7のデータテーブル216は、第8のリンク232によって第4のデータテーブル210に論理的に結合される。種々の実施例では、データテーブルは、データリポジトリスキーマ202に追加され、および/またはそれから除去されるため、データテーブルの間の付加的リンクが、データリポジトリスキーマ202に追加される、またはそれから除去されてもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、統合データリポジトリ104は、データ統合システム114が、健康保険請求データリポジトリ106、分子データリポジトリ108、および1つまたはそれを上回る付加的データリポジトリ110のうちの少なくとも2つの組み合わせから情報を取得した個人の少なくとも一部に関して、データリポジトリスキーマ202に従ってデータテーブルを記憶してもよい。結果として、統合データリポジトリ104は、数千、数万、最大数十万人、またはそれを上回る個人に関して、データリポジトリスキーマ204に従ってデータテーブル204、206、208、210、212、214、216の個別の事例を記憶してもよい。
【0069】
1つまたはそれを上回る実施例では、第1のデータテーブル204は、個人に関するゲノミクスおよびゲノミクス試験に対応するデータを記憶してもよい。例えば、第1のデータテーブル204は、ゲノミクスデータを発生させるために使用されるパネル、ゲノム領域の突然変異、突然変異のタイプ、ゲノム領域のコピー数、1つまたはそれを上回る突然変異を有するサンプル中に識別された核酸分子の数を示すカバレッジデータ、試験日付、および患者情報に対応する情報を含む列を含んでもよい。第1のデータテーブル204はまた、1つまたはそれを上回る診断コードに対応し得る健康保険データコードを含む、1つまたはそれを上回る列を含んでもよい。加えて、第1のデータテーブル204内の情報は、第1のデータテーブル204の事例と関連付けられる個人に関する少なくとも1つの識別子を含んでもよい。
【0070】
第2のデータテーブル206は、1人またはそれを上回る保健医療提供者への個人による1つまたはそれを上回る患者受診に関連するデータを記憶してもよい。第3のデータテーブル208は、第2のデータテーブル206によって示される1人またはそれを上回る保健医療提供者への1つまたはそれを上回る患者受診に関して個人に提供される個別のサービスに対応する情報を記憶してもよい。例証するために、個人が、保健医療提供者を受診し得、複数のサービスが、受診時に個人に対して実施され得る。第2のデータテーブル206は、患者受診の間に実施される複数のサービス毎の情報を示す列を含んでもよい。患者受診の間に提供される個別のサービスに関する、患者受診に関連する第2のデータテーブル206によって記憶される情報よりも細かいレベルの情報を示す列を含む、複数の第3のデータテーブル208が、患者受診に関して発生されてもよい。例えば、第2のデータテーブル206は、患者受診の間に個人に提供される異なるサービスに関する健康保険コードを示す複数の列を含んでもよく、サービスのうちの1つに関連する第3のデータテーブル208は、個別のサービスに関連する付加的情報に対応する付加的健康保険コードに関する複数の列を含んでもよい。患者受診に関する第2のデータテーブル206および第3のデータテーブル208は、患者受診に対応するサービスの1つまたはそれを上回る日付を示してもよい。
【0071】
第4のデータテーブル210は、情報が統合データリポジトリ104によって記憶される個人についての情報を示す列を含んでもよい。例えば、第4のデータテーブル210は、個人の場所、個人の性別、個人の生年月日、個人の死亡の日付(該当する場合)、または個人と関連付けられる1つまたはそれを上回るキーのうちの少なくとも1つに関連する情報を示す列を含んでもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、第4のデータテーブル210は、誤ったデータが個人に関して識別されているかどうかに関連する1つまたはそれを上回る列を含んでもよい。種々の実施例では、単一の第4のデータテーブル210が、個別の個人に関して発生されてもよい。したがって、データリポジトリスキーマ202は、数千、数万、最大数十万個、またはそれを上回るもの等の第4のデータテーブル210の複数の事例を含んでもよい。
【0072】
第5のデータテーブル212は、個別の個人に提供された1つまたはそれを上回るサービスに関して支払を行った健康保険会社または政府実体に関連する情報を示す列を含んでもよい。例えば、第5のデータテーブル212は、1つまたはそれを上回る支払者識別子を含んでもよい。第6のデータテーブル214は、個別の個人に関する健康保険補償範囲情報に対応する情報を含む列を含んでもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、第6のデータテーブル214は、個人に関する医療補償範囲の存在、個人に関する薬局補償範囲の存在、および健康保険維持機構(HMO)、優先医療給付機構(PPO)、および同等物等の個人に関連する健康保険プランのタイプを示す列を含んでもよい。
【0073】
第7のデータテーブル216は、個別の個人によって取得された薬剤治療に関連する情報を示す列を含んでもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、第7のデータテーブル216は、薬局を介して利用可能である薬剤治療に対応する健康保険コードを示す1つまたはそれを上回る列を含んでもよい。健康保険コードは、個々の薬剤治療に対応してもよい。加えて、健康保険コードは、個人に関する生物学的条件の診断を示してもよい。第7のデータテーブル216はまた、投薬量、供給日数、処方総量、許可された補充の回数、サービスの日付、または薬剤治療を受ける個人に関連する情報のうちの少なくとも1つ等の付加的情報を含んでもよい。
【0074】
種々の実施例では、データリポジトリスキーマ202は、典型的なデータリポジトリスキーマよりも効率的な様式においてデータテーブル204、206、208、210、212、214、216によって記憶される情報の分析の結果を提供してもよい。例えば、データテーブル204、206、208、210、212、214、216の間の論理接続は、異なるデータテーブル204、206、208、210、212、214、216を横断して関連するデータを効率的に読み出すように配列される。データテーブル204、206、208、210、212、214、216が連続様式において配列される状況では、および/またはより多い数のデータテーブル204、206、208、210、212、214、216が論理的に接続される状況では、統合データリポジトリ104からの情報に関する要求に応答するために、データテーブル204、206、208、210、212、214、216のうちの1つまたはそれを上回るものからの統合データリポジトリ104からデータを読み出すことは、データリポジトリスキーマ202が実装される状況におけるものよりも効率的ではないであろう。
【0075】
図3は、1つまたはそれを上回る実装による、ある数のソースからの健康関連データを統合するデータリポジトリから読み出された情報から1つまたはそれを上回るデータセットを発生させるためのアーキテクチャ300を図示する。アーキテクチャ300は、データ統合および分析システム102と、統合データリポジトリ104とを含んでもよい。加えて、データ統合および分析システム102は、少なくとも、データパイプラインシステム138と、データ分析システム140とを含んでもよい。データパイプラインシステム138は、データ分析結果146を発生させるために、統合データリポジトリ要求142に応答してデータ分析システム140によって分析され得る個別のデータセットを発生させるために実行可能である、データ処理命令のある数のセットを含んでもよい。
【0076】
データパイプラインシステム138は、第1のデータ処理命令302と、第2のデータ処理命令304と、最大N番目のデータ処理命令306とを含んでもよい。データ処理命令302、304、306は、統合データリポジトリ104から取得された情報を使用して、個別のデータセットを発生させるためのある数の動作を実施するために、1つまたはそれを上回る処理ユニットによって実行可能であってもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データ処理命令302、304、306は、ソフトウェアコード、スクリプト、API呼出、マクロ等のうちの少なくとも1つを含んでもよい。第1のデータ処理命令302は、第1のデータセット308を発生させるために実行可能であってもよい。加えて、第2のデータ処理命令304は、第2のデータセット310を発生させるために実行可能であってもよい。さらに、N番目のデータ処理命令306は、N番目のデータセット312を発生させるために実行可能であってもよい。種々の実施例では、データ統合および分析システム102が統合データリポジトリ104を発生させた後、データパイプラインシステム138は、データ処理命令302、304、306を実行させ、データセット308、310、312を発生させてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、データセット308、310、312は、統合データリポジトリ104によって、またはデータ統合および分析システム102にアクセス可能である付加的データリポジトリによって記憶されてもよい。データ処理命令302、304、306の少なくとも一部は、健康保険コードを分析し、データセット308、310、312の少なくとも一部を発生させてもよい。加えて、データ処理命令302、304、306の少なくとも一部は、ゲノミクスデータを分析し、データセット308、310、312の少なくとも一部を発生させてもよい。
【0077】
1つまたはそれを上回る実施例では、第1のデータ処理命令302は、統合データリポジトリ104によって記憶される1つまたはそれを上回る第1のデータテーブルからデータを読み出すために実行可能であってもよい。第1のデータ処理命令302はまた、1つまたはそれを上回る第1のデータテーブルの1つまたはそれを上回る規定された列からデータを読み出すために実行可能であってもよい。種々の実施例では、第1のデータ処理命令302は、1つまたはそれを上回る診断コードに対応する、1つまたはそれを上回る列および行の組み合わせ内に記憶される健康保険コードを有する個人を識別するために実行可能であってもよい。第1のデータ処理命令302は、次いで、個人が診断された生物学的条件を決定するために、1つまたはそれを上回る診断コードを分析するために実行可能であってもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、第1のデータ処理命令302は、個別の診断コードに対応する1つまたはそれを上回る生物学的条件を示す、診断コードのライブラリに関して1つまたはそれを上回る診断コードを分析するために実行可能であってもよい。診断コードのライブラリは、数百から最大数千個の診断コードを含んでもよい。第1のデータ処理命令302はまた、治療の日付、診断の日付、死亡の日付、それらの1つまたはそれを上回る組み合わせ、および同等物等の個人のタイミング情報を分析することによって、生物学的条件と診断された個人を決定するために実行可能であってもよい。
【0078】
第2のデータ処理命令304は、統合データリポジトリ104によって記憶される1つまたはそれを上回る第2のデータテーブルからデータを読み出すために実行可能であってもよい。第2のデータ処理命令304はまた、1つまたはそれを上回る第2のデータテーブルの1つまたはそれを上回る規定された列からデータを読み出すために実行可能であってもよい。種々の実施例では、第2のデータ処理命令304は、1つまたはそれを上回る治療コードに対応する、1つまたはそれを上回る列および行の組み合わせ内に記憶される健康保険コードを有する個人を識別するために実行可能であってもよい。1つまたはそれを上回る治療コードは、薬局から取得された治療に対応してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、1つまたはそれを上回る治療コードは、注射または静脈内等の医療手技を受けた治療に対応してもよい。第2のデータ処理命令304は、情報の所定のセットに関連して健康保険コードを分析することによって、1つまたはそれを上回る第2のデータテーブル内に含まれる個別の健康保険コードに対応する1つまたはそれを上回る治療を決定するために実行可能であってもよい。情報の所定のセットは、数百から最大数千個の健康保険コードのうちの1つに対応する1つまたはそれを上回る治療を示す、データライブラリを含んでもよい。第2のデータ処理命令304は、個人の群が受けた個別の治療を示すために、第2のデータセット310を発生させてもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、個人の群は、第1のデータセット308内に含まれる個人に対応してもよい。第2のデータセット310は、単一の個人に対応する1つまたはそれを上回る行および個別の個人が受けた治療を示す1つまたはそれを上回る列を伴う、行および列において配列されてもよい。
【0079】
N番目の処理命令306(Nは、任意の正の整数であり得る)は、第1のデータセット308および第2のデータセット310等のある数の以前に発生されたデータセットからの情報を組み合わせることによって、N番目のデータセット312を発生させるために実行可能であってもよい。加えて、N番目の処理命令306は、N番目のデータセット312を発生させ、統合データリポジトリ104の1つまたはそれを上回る付加的列から付加的情報を読み出し、統合データリポジトリ104からの付加的情報を第1のデータセット308および第2のデータセット310から取得された情報と合体させるために実行可能であってもよい。例えば、N番目の処理命令306は、生物学的条件と診断されている第1のデータセット308内に含まれる個人を識別し、統合データリポジトリ104の1つまたはそれを上回る付加的データテーブルの規定された列を分析し、第1のデータセット308内に含まれる個人に対応する、第2のデータセット210内に示される治療の日付を決定するために実行可能であってもよい。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、N番目の処理命令306は、統合データリポジトリ104の1つまたはそれを上回る付加的データテーブルの列を分析し、第1のデータセット308内に含まれる個人が受けた第2のデータセット310内に示される治療の投薬量を決定するために実行可能であってもよい。このように、N番目の処理命令306は、コホートデータセットおよび治療データセット内に含まれる情報に基づいて、処置データセットのエピソードを発生させるために実行可能であってもよい。
【0080】
1つまたはそれを上回る例証的実施例では、統合データリポジトリ要求142を受信することに応答して、データ分析システム140は、統合データリポジトリ要求142に関連する照会の特徴に対応する1つまたはそれを上回るデータセットを決定してもよい。例えば、データ分析システム140は、第1のデータセット308および第2のデータセット310内に含まれる情報が、統合データリポジトリ要求142に応答することに適用可能であることを決定してもよい。これらのシナリオでは、データ分析システム140は、データ分析結果146を発生させるために、第1のデータセット308および第2のデータセット310内に含まれるデータの少なくとも一部を分析してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、データ分析システム140は、データ分析結果146を発生させるために、統合データリポジトリ要求142内に含まれる異なる照会に応答するための異なるデータセットを決定してもよい。
【0081】
個別のデータセットを発生させるためのデータ処理命令の具体的セットの使用は、データ統合および分析システム102のユーザからの入力の数を低減させ、かつ統合データリポジトリ要求142を処理するために利用される処理リソースおよびメモリの量を低減させ得る。例えば、データパイプラインシステム138の具体的アーキテクチャを伴わないと、統合データリポジトリ要求142が受信される度に、統合データリポジトリ要求142に応答するために利用されるデータは、データリポジトリ104から組み立てられる。対照的に、データセット308、310、312を発生させるためのデータ処理命令302、304、306を実行するためにデータパイプラインシステム138を実装することによって、種々の統合データリポジトリ要求142に応答するために必要とされるデータは、すでに組み立てられており、統合データリポジトリ要求142に応答するためにデータ分析システム140によってアクセスされてもよい。したがって、データセット308、310、312を発生させるためにデータパイプラインシステム138を実装することによって統合データリポジトリ要求142に応答するために使用されるコンピューティングリソースは、統合データリポジトリ要求142毎に情報解析および収集プロセスを実施する典型的なシステムよりも少ない。さらに、データパイプラインシステム138が実装されていない状況では、典型的なシステムにおける統合データリポジトリ要求142に応答するためのデータのアドホック収集が、不正確であるためか、またはデータ分析システム140が、データパイプラインシステム138が実装されるときに単一の統合データリポジトリ要求142を使用して実施され得る典型的なシステムにおける情報の分析を実施するために複数回呼び出されるためかのいずれかで、データ統合および分析システム102のユーザは、ユーザが分析されることを意図している情報を分析するために、複数の統合データリポジトリ要求142を提出する必要があり得る。
【0082】
図4は、1つまたはそれを上回る実装による、非特定化された健康保険請求データと、非特定化されたゲノミクスデータとを含む、統合データリポジトリを発生させるためのアーキテクチャ400を図示する。アーキテクチャ400は、データ統合および分析システム102と、健康保険請求データリポジトリ106と、分子データリポジトリ108とを含んでもよい。データ統合および分析システム102は、分子データリポジトリ108から患者情報402を取得してもよい。患者情報402は、分子データリポジトリ108によって記憶されるデータを有する個人に関するゲノミクスデータ404を含んでもよい。ゲノミクスデータ404は、1つまたはそれを上回る標的ゲノム領域に関して個人から取得されたサンプル中に含まれる核酸分子の配列を分析する、1つまたはそれを上回る核酸配列決定動作の結果を示してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、サンプルは、1人またはそれを上回る個人の組織から取得されてもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、サンプルは、血液または血漿等の1人またはそれを上回る個人の流体から取得されてもよい。1つまたはそれを上回る標的ゲノム領域は、1つまたはそれを上回る生物学的条件の存在に対応するゲノム領域に対応してもよい。例えば、標的領域は、生物学的条件が存在する個人内に存在する突然変異を有する、参照ゲノムのゲノム領域に対応してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、標的領域は、1つまたはそれを上回る形態の癌が存在する個人内に1つまたはそれを上回る突然変異が存在する、参照ヒトゲノムのゲノム領域に対応してもよい。患者情報402はまた、分子データリポジトリ108によって記憶されるデータを伴う個人についての個人情報を示す情報と、個人によって提供されるサンプルに対して実施される試験および分析に対応する情報とを含んでもよい。
【0083】
データ統合および分析システム102は、分子データリポジトリ108から取得された個人情報を匿名化する、非特定化プロセス406を実施してもよい。データ統合および分析システム102は、非特定化プロセスの一部として1つまたはそれを上回る算出技法を実装し、非特定化されたデータが個人のプライバシを保護し、1つまたはそれを上回るプライバシ規制フレームワークに準拠するように、分子データリポジトリ108によって記憶される個人に関連するデータを匿名化してもよい。非特定化プロセス406は、408において、トークンにアクセスするステップを含んでもよい。種々の実施例では、トークンは、英数字の文字列を備えてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、トークンは、データ統合および分析システム102によって発生されてもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、トークンは、第三者によって発生され、データ統合および分析システム102によって取得されてもよい。
【0084】
トークンは、患者情報402のサブセット410に関連して、1つまたはそれを上回るハッシュ関数を使用して発生されてもよい。例証するために、分子データリポジトリ108によって記憶される情報を有する個人に関して、トークンは、個別の個人の名前の少なくとも一部、個別の個人の名字の少なくとも一部、個別の個人の生年月日の少なくとも一部、個人の性別、および個別の個人の場所識別子の少なくとも一部の組み合わせを使用して発生されてもよい。非特定化プロセス406はまた、412において、分子データリポジトリ108によって記憶されるデータを有する個人に関する識別子を発生させるステップを含んでもよい。識別子は、トークンを発生させるために使用される1つまたはそれを上回るハッシュ関数と異なる1つまたはそれを上回るハッシュ関数を使用して、データ統合および分析システム102によって発生されてもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データ統合および分析システム102は、1つまたはそれを上回るハッシュ関数を使用して、個別の識別子の中間バージョンを発生させ、次いで、1つまたはそれを上回るソルティング技法を識別子の中間バージョンに適用し、識別子の最終バージョンを発生させてもよい。ソルト関数は、少なくとも1つのランダムビットを各中間識別子に追加し、個別の最終識別子を発生させるように構成される関数を備える。種々の実施例では、データ統合および分析システム102は、分子データリポジトリ108によって記憶される個別の個人に関する情報の少なくとも一部を使用して、412において識別子を発生させてもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、識別子は、患者情報402内に含まれる患者識別子に基づいて発生されてもよい。データ統合および分析システム102によって発生される識別子は、分子データリポジトリ108によって記憶されるデータを有する個別の個人に関して一意であってもよい。
【0085】
動作414において、データ統合および分析システム102は、識別子に基づいて、修正された患者情報416を発生させてもよい。修正された患者情報416は、分子データリポジトリ108と関連付けられる個人に関連するゲノミクスデータ404と、個別の個人の識別子とを含んでもよい。修正された患者情報416は、データ構造418を有してもよい。データ構造418は、分子データリポジトリ108と関連付けられる個人の個別の識別子を含む列と、1つまたはそれを上回る遺伝子の識別子、1つまたはそれを上回る遺伝子の改変、遺伝子の改変のタイプ等の個人に関連するゲノミクスデータ404を含むある数の列とを含んでもよい。
【0086】
データ統合および分析システム102は、トークンファイル420を発生させてもよい。トークンファイル420は、分子データリポジトリ108によって記憶されるデータを有する個別の個人に関する、動作408においてアクセスされる、第1のトークン422を含んでもよい。トークンファイル420は、個別の個人に関する情報を含む、ある数の列を含む、データ構造424を有してもよい。データ構造424は、データ統合および分析システム102によって発生された個別の識別子を示す列と、個別の識別子と関連付けられる1つまたはそれを上回る第1のトークン422を示す列とを含んでもよい。データ統合および分析システム102は、健康保険請求データリポジトリ106に結合される健康保険請求データ管理システム426にトークンファイル420を送信してもよい。健康保険請求データ管理システム426は、対応する第2のトークン428に関して第1のトークン422を分析してもよい。第2のトークン428は、健康保険請求データ管理システム426によってアクセスされる、またはそれによって発生されてもよい。第2のトークン428は、患者情報402のサブセット410と同一または類似する、健康保険請求データリポジトリ106内に記憶されるデータを有する個人に関する情報のサブセットを使用して発生されてもよい。例えば、第2のトークン428は、個別の個人の名前の少なくとも一部、個別の個人の名字の少なくとも一部、個別の個人の生年月日の少なくとも一部、個人の性別、および個別の個人の場所識別子の少なくとも一部の組み合わせを使用して発生されてもよい。
【0087】
種々の実施例では、健康保険請求データ管理システム426は、対応する第1のトークン422と合致する個別の第2のトークン428と関連付けられる個人に関する健康保険請求データを健康保険請求データリポジトリ106から読み出してもよい。第1のトークン422のデータが、第2のトークン428のデータに関する類似性の少なくとも閾値量を有するとき、第1のトークン422は、第2のトークン428と合致し得る。1つまたはそれを上回る実施例では、第1のトークン422のデータが、第2のトークン428のデータと同一であるとき、第1のトークン422は、第2のトークン428と合致し得る。
【0088】
個別の第1のトークン422に対応する個別の第2のトークン428を有する個人に関する健康保険請求データを識別することに応答して、健康保険請求データ管理システム426は、修正された健康保険請求データ430を発生させてもよい。健康保険請求データ管理システム426は、データ統合および分析システム102に修正された健康保険請求データ430を送信してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、修正された健康保険請求データ430は、データ構造432に従ってフォーマットされてもよい。データ構造432は、第1のトークン422に対応する第2のトークン428のサブセットを含む列と、健康保険請求データを含むある数の列とを含んでもよい。
【0089】
動作434において、データ統合および分析システム102は、分子データリポジトリ108および健康保険請求データリポジトリ106の両方に共通する個人のゲノミクスデータおよび健康保険請求データを統合してもよい。データ統合および分析システム102は、共通のトークンに対応するゲノミクスデータおよび健康保険請求データを決定することによって、分子データリポジトリ108および健康保険請求データリポジトリ106の両方に共通する個人を決定してもよい。データ統合および分析システム102は、第1のトークン422と第2のトークン428との間の類似性の測度を決定することによって、ゲノミクスデータ404の一部に関連する第1のトークン422が、健康保険請求データの一部に関連する第2のトークン428に対応することを決定してもよい。第1のトークン422が、第2のトークン428に関する類似性の少なくとも閾値量を有するシナリオでは、データ統合および分析システム102は、
図1、
図2、および
図3の統合データリポジトリ104等の統合データリポジトリ内に個人の識別子に関連してゲノミクスデータ404の対応する部分および健康保険請求データの対応する部分を記憶してもよい。
【0090】
アーキテクチャ400の実装は、異種のデータリポジトリからの非特定化された情報が単一のデータリポジトリに統合されることを可能にする、暗号プロトコルを実装してもよい。このように、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータのセキュリティは、増加される。加えて、アーキテクチャ400によって実装される暗号プロトコルは、アーキテクチャ400の暗号プロトコルが利用されない状況におけるものよりも効率的な統合データリポジトリ104によって記憶される情報の読出および正確な分析を可能にし得る。例えば、分子データリポジトリ104によって記憶される情報の規定されたセットに基づいて、暗号技法を使用して、第1のトークン422を含むトークンファイル420を発生させ、健康保険請求データリポジトリ106によって記憶される情報の類似するまたは同一のセットに関して同一または類似する暗号技法を使用して発生された第2のトークン428を利用することによって、データ統合および分析システム102は、同一の個人に対応する異種のデータリポジトリによって記憶される情報を合致させてもよい。アーキテクチャ400の暗号プロトコルを実装しないと、1つのデータリポジトリからの情報を1人またはそれを上回る個人に誤って帰属させる確率は、増加し、これは、データ統合および分析システム102に送信される統合データリポジトリ要求142に応答して、データ統合および分析システム102によって提供される結果の正確度を減少させる。
【0091】
図5は、1つまたはそれを上回る実装による、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータに基づいて、データパイプラインシステム138によってデータセットを発生させるためのフレームワーク500を図示する。統合データリポジトリ104は、個人502の群に関する健康保険請求データおよびゲノミクスデータを記憶してもよい。例えば、統合データリポジトリ104は、個人502の群の健康保険請求記録504から取得された情報を記憶してもよい。個人502の群内に含まれる個人毎に、統合データリポジトリ104は、複数の健康保険請求記録504から取得された情報を記憶してもよい。種々の実施例では、統合データリポジトリ104によって記憶される情報は、ある数の個人に関する数千、数万、数十万、最大数百万個の健康保険請求記録504を含み、および/またはそれから導出されてもよい。加えて、各健康保険請求記録は、複数の列を含んでもよい。結果として、統合データリポジトリ104は、数百万個の列の健康保険請求データの分析を通して発生されてもよい。
【0092】
さらに、健康保険請求データは、構造化データフォーマットに従って編成されてもよいが、健康保険請求データは、典型的には、保健医療提供者によって個人に提供されるサービスに関連する金融情報および保険コード情報を示すために、健康保険提供者、患者、および保健医療提供者によって閲覧されるように配列される。したがって、健康保険請求データは、生物学的条件が存在する個人の特性に関連して利用可能であり得、生物学的条件に関する個人の治療を支援し得る洞察を得るために容易に分析されない。統合データリポジトリ104は、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータが、1つまたはそれを上回る生物学的条件が存在し得る個人に関する傾向、特性、特徴、および/または洞察を決定するためにさらに分析されることを可能にする様式において、未加工健康保険請求データを分析および修正することによって、発生および編成されてもよい。例えば、健康保険コードは、医療手技、生物学的条件、治療、投薬量、薬品の製造業者、薬品の販売業者、または診断のうちの少なくとも1つが、個人に関する健康保険請求データに基づいて所与の個人に関して決定され得るような方法において、統合データリポジトリ104内に記憶されてもよい。種々の実施例では、データ統合および分析システム102は、健康保険請求データと、健康保険請求データに対応する種々の治療、症状、または生物学的条件との間の相関を示す、1つまたはそれを上回るテーブルを発生させ、実装してもよい。さらに、統合データリポジトリ104は、個人502の群のゲノミクスデータ記録506を使用して発生されてもよい。種々の実施例では、大量の健康保険請求データが、統合データリポジトリ104を発生させるために、個人502の群に関するゲノミクスデータと合致されてもよい。
【0093】
個人502の群に関するゲノミクスデータ記録506を健康保険請求記録504と統合することによって、データ統合および分析システム102は、既存のシステムが典型的には決定することができない、ゲノミクスデータ記録506内に存在する1つまたはそれを上回るバイオマーカの存在と健康保険請求データ記録506によって示される個人の他の特性との間の相関を決定してもよい。例えば、データ統合および分析システム102は、個人が受けた治療に対応する個人の1つまたはそれを上回るゲノム特性、治療のタイミング、治療の投薬量、個人の診断、喫煙ステータス、1つまたはそれを上回る生物学的条件の存在、生物学的条件の1つまたはそれを上回る症状の存在、それらの1つまたはそれを上回る組み合わせ、および同等物を決定してもよい。統合データリポジトリ104を使用してデータ統合および分析システム102によって決定された相関に基づいて、既存のシステムにおいて識別されていないであろう、1つまたはそれを上回る治療から利益を享受し得る個人のコホートが、識別されてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、統合データリポジトリ104を発生させるために、健康保険請求記録504およびゲノミクス請求記録506を統合するために実装されるプロセスおよび技法は、複雑であり、統合データリポジトリ104を発生させるために使用されるコンピューティングリソースの量を最小限にするために、効率を向上させる技法、システム、およびプロセスを実装してもよい。
【0094】
1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データパイプラインシステム138は、統合データリポジトリ104によって記憶される情報にアクセスし、個人502の群の少なくとも一部に関連する情報を含む、ある数の付加的データ記録508を含むデータセットを発生させてもよい。
図5の例証的実施例では、付加的データ記録508は、個人が、肺癌が存在する個人のコホート内に含まれるかどうかを示す情報を含む。データパイプラインシステム138は、データ処理命令の複数の異なるセットを実行し、肺癌が存在する個人502の群のコホートを決定してもよい。種々の実施例では、付加的データ記録508は、1つまたはそれを上回る手続保険識別子、1つまたはそれを上回る国際疾病分類(ICD)コード、および1つまたはそれを上回る健康保険手続日付等の肺癌に関する個人502のステータスを決定するために使用される情報を示してもよい。個人502が肺癌コホート内に含まれるかどうかを示す列を含むことに加えて、付加的データ記録508は、肺癌の存在に関する個人502のステータスの信頼レベルを示す列を含んでもよい。
【0095】
図6A-6Bは、療法ラインを決定することと関連付けられる例示的プロセス600のフローチャートを図示する。いくつかの実装では、
図6A-6Bの1つまたはそれを上回るプロセスブロックは、処理回路網(例えば、プロセッサ904)と、メモリ(例えば、主要メモリ906、スタティックメモリ908、または記憶デバイス918)とを含む、コンピューティング機械(例えば、
図8のコンピューティングデバイス900)によって実施されてもよい。いくつかの実装では、
図6A-6Bの1つまたはそれを上回るプロセスブロックは、コンピューティング機械とは別個の、またはそれを含む、別のデバイスまたはデバイスの群によって実施されてもよい。加えて、または代替として、
図6A-6Bの1つまたはそれを上回るプロセスブロックは、プロセッサ904、主要メモリ906、スタティックメモリ908、ネットワークインターフェースデバイス922、センサ924、ディスプレイユニット912、英数字入力デバイス914、ユーザインターフェース(UI)ナビゲーションデバイス916、記憶デバイス918、信号発生デバイス920、および出力コントローラ930等のコンピューティングデバイス900の1つまたはそれを上回るコンポーネントによって実施されてもよい。
【0096】
図6Aに示されるように、プロセス600は、処理回路網において、メモリから、患者に関して、薬局手続データセットにアクセスするステップを含んでもよい。薬局手続データセット内の各薬局手続は、少なくとも、手続日付と、療法タイプと、療法供給持続時間とを備えてもよい(ブロック605)。例えば、コンピューティング機械は、処理回路網において、メモリから、所与の患者に関して、薬局手続データセットにアクセスしてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、薬局手続データセットは、複数の個人の健康記録を含む、1つまたはそれを上回るデータテーブルを含んでもよい。健康記録は、1つまたはそれを上回る臨床設定への複数の個人による受診に関連して取得される医療情報を含んでもよい。少なくともいくつかの実施例では、1つまたはそれを上回る臨床設定は、臨床治験研究を行うために使用される施設を含んでもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、1つまたはそれを上回る臨床設定は、主として、生物学的条件と診断された、それに罹患する危険性がある、またはそれを有することが疑われる個人に処置を提供するために使用される施設を含んでもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、薬局手続データセットは、複数の個人の健康保険請求データを含む、1つまたはそれを上回るデータテーブルを含んでもよい。健康保険請求データは、健康保険コードを含んでもよい。健康保険コードは、患者が受けた治療を示してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、健康保険コードは、患者が受けた薬剤治療を含んでもよい。例証するために、健康保険コードは、患者が受けた薬剤治療に対応する、全米薬物コード(NDC)を示してもよい。1つまたはそれを上回る付加的例証的実施例では、薬局手続データセットは、1つまたはそれを上回る電子医療記録から取得された情報を含んでもよい。電子医療記録は、撮像情報、実験室試験結果、診断試験情報、臨床観察、歯科健康情報、保健医療従事者の注記、病歴フォーム、診断要求フォーム、医療手技注文フォーム、医療情報チャート、それらの1つまたはそれを上回る組み合わせ等を含んでもよい。
【0097】
種々の実施例では、薬剤治療は、生物学的条件の治療において患者に提供される、摂取可能な形態の薬剤物質を含んでもよい。例えば、薬剤治療は、患者によって口によって摂取可能である、1つまたはそれを上回る錠剤または他の形態の薬剤物質を含んでもよい。加えて、薬剤治療は、吸入可能な形態の療法剤を含んでもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、薬局手続データは、薬剤治療が患者に提供されるべきである1日あたりの回数を示してもよい。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、薬局手続データは、薬剤治療のミリグラム数等の薬剤治療の投薬量を示してもよい。療法供給持続時間は、患者が薬剤治療を受けるべきである時間量に対応してもよい。例証するために、療法供給持続時間は、薬剤治療が患者に提供されるべきである日数、週数、または月数を示してもよい。少なくともいくつかの実施例では、療法タイプは、薬剤治療が抗悪性腫瘍薬または免疫療法であることを示してもよい。
【0098】
薬局手続データセット内に含まれる手続日付は、請求が所与の薬局手続に関して支払われた日付を示してもよい。例えば、手続日付は、健康保険提供者および/または患者が生物学的条件に関する薬剤治療に関して支払った日付を示してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、手続日付は、患者が薬剤治療を受けた日付に対応してもよい。例証するために、手続日付は、薬剤治療に関する処方薬が調合された日付、またはある量の薬剤治療が患者によって薬剤治療の提供者から引き取られた日付を示してもよい。
【0099】
図6Aにさらに示されるように、プロセス600は、薬局手続データセットから、療法タイプに基づいて、生物学的条件に関連する薬局手続サブセットを識別するステップを含んでもよい(ブロック610)。例えば、コンピューティング機械は、上記に説明されるように、薬局手続データセットから、療法タイプに基づいて、生物学的条件に関連する薬局手続サブセットを識別してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、薬局手続サブセットは、患者に提供される化学療法の1つまたはそれを上回るカテゴリに対応する薬局手続を含んでもよい。種々の実施例では、1つまたはそれを上回る治療法は、薬局手続データセットから除外されてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、生物学的条件に関して治療されている患者は、生物学的条件に関するある数の異なるタイプの治療を受けてもよい。例証するために、患者は、生物学的条件を直接治療することを意味する1つまたはそれを上回る一次治療と、生物学的条件を間接的に治療することが意図され、および/または1つまたはそれを上回る一次治療によって引き起こされる副作用を治療することが意図される、1つまたはそれを上回る付加的治療とを受けてもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、癌に関して治療されている患者は、1つまたはそれを上回る化学療法薬剤治療および1つまたはそれを上回るグルココルチコイド等の1つまたはそれを上回るステロイドを受けてもよい。これらのシナリオでは、薬局手続サブセットは、1つまたはそれを上回る化学療法薬剤治療を含み、1つまたはそれを上回るステロイドを除外してもよい。
【0100】
図6Aにさらに示されるように、プロセス600は、薬局手続サブセット内の少なくとも1つの薬局手続に関して、終了日付を算出するステップを含んでもよい。終了日付は、手続日付および少なくとも1つの薬局手続と関連付けられる療法供給持続時間に基づいて決定されてもよい(ブロック615)。例えば、コンピューティング機械は、薬局手続サブセット内の少なくとも1つの薬局手続に関して、終了日付を算出してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、療法治療に関する終了日付は、薬局手続データセットによって示される手続日付に療法治療の供給日数を加算したものに基づいて決定されてもよい。
【0101】
図6Aにさらに示されるように、プロセス600は、処理回路網において、メモリから、患者に関して、医療手技手続データセットにアクセスするステップを含んでもよい。医療手技データセット内の各医療手技は、少なくとも、医療手技日付範囲と、医療手技タイプとを含んでもよい(ブロック620)。例えば、コンピューティング機械は、処理回路網において、メモリから、患者に関して、医療手技手続データセットにアクセスしてもよい。医療手技手続データセットは、生物学的条件の治療に関する患者によって取得された医療手技を示す、1つまたはそれを上回るデータテーブルを含んでもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、医療手技手続データセットは、患者のある数の健康記録を含んでもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、医療手技手続データは、医療手技に対応する健康保険コードを含む、患者に関する健康保険請求データを含んでもよい。種々の実施例では、手技手続データセットは、生物学的条件に関する治療の過程において患者によって取得された医療手技に対応する、1つまたはそれを上回る保健医療共通手技コーディングシステム(HCPCS)コードを含んでもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、患者によって取得される医療手技は、1つまたはそれを上回る療法剤を患者に提供する手技を含んでもよい。例えば、患者は、生物学的条件を治療するために、1つまたはそれを上回る療法剤の1つまたはそれを上回る注射を受けてもよい。加えて、患者は、1つまたはそれを上回る療法剤の1つまたはそれを上回る静脈内注入を受けてもよい。
【0102】
医療手技手続データ内に含まれる医療手技日付範囲は、それにわたって医療手技が実施された期間を示してもよい。少なくともいくつかの事例では、医療手技日付範囲は、医療手技が単一の日にわたって実施されたことを示してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、医療手技日付範囲は、医療手技がある日数にわたって実施されたことを示してもよい。医療手技手続データ内に含まれる医療手技タイプは、所与の医療手技に関連するカテゴリを示してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、医療手技タイプは、外科手術等の医師によって実施される医療手技、患者に提供される医療デバイス、患者に提供される病理サービス、患者に提供される放射線学サービス、患者への療法剤の投与等に対応してもよい。
【0103】
図6Aにさらに示されるように、プロセス600は、医療手技手続データセットから、医療手技タイプに基づいて、生物学的条件に関連する医療手技手続サブセットを識別するステップを含んでもよい(ブロック625)。1つまたはそれを上回る実施例では、医療手技手続サブセットは、1つまたはそれを上回る規定された健康保険コードに対応する医療手技手続を含んでもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、癌に関して治療されている患者は、放射線学的手技、放射線手技、外科手術手技、化学療法手技、経口投与薬品手技、それらの1つまたはそれを上回る組み合わせ、および同等物に対応する医療手技手続を有してもよい。種々の実施例では、患者に提供される1つまたはそれを上回る療法ラインを決定するために、医療手技手続データセットは、1つまたはそれを上回る療法ラインに対応する医療手技手続を決定するために、1つまたはそれを上回る基準に関して分析されてもよい。種々の実施例では、医療手技手続サブセットは、化学療法治療および/または注射によって送達される、または静脈内で送達される薬品等の非経口投与薬品に対応する、1つまたはそれを上回る健康保険コードに対応する医療手技手続を含んでもよい。加えて、少なくともいくつかの健康保険コードは、医療手技手続サブセットから除外されてもよい。例証するために、癌に関して治療されている患者に関する療法ラインを決定するとき、放射線治療、外科手術、および/または放射線学的サービスに対応する健康保険コードを有する医療手技手続は、除外されてもよい。
【0104】
図6Bに示されるように、プロセス600は、医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技に関して、その間に医療手技タイプが有効であるかまたは繰り返される期間に基づいて、医療手技日付範囲を調節するステップを含んでもよい(ブロック630)。1つまたはそれを上回る実施例では、医療手技は、医療手技が生物学的条件を治療する際に有効である期間と関連付けられてもよい。期間は、医療手技を以前に受けた個人から取得された情報に基づいて決定されてもよい。加えて、少なくともいくつかの医療手技は、所与の頻度である期間にわたって繰り返されてもよい。医療手技が実施される頻度および医療手技が実施される全体的期間は、医療手技の間に送達される1つまたはそれを上回る療法剤に基づく。例えば、医療手技が療法剤の注射および/または療法剤の静脈内投与を含むシナリオでは、医療手技データ範囲は、療法剤の投薬量に対応してもよい。種々の実施例では、医療手技日付範囲は、医療手技が施される2つの事例の間の期間に対応してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、医療手技データ範囲は、それにわたって医療手技の一連の事例が施される期間に対応してもよい。
【0105】
図6Bにさらに示されるように、プロセス600は、メモリ内に記憶されるタイムラインデータ構造上に、薬局手続サブセットおよび医療手技手続サブセットをマッピングするステップであって、タイムラインデータ構造は、日付毎に配列される薬局手続および医療手技手続を記憶する、ステップを含んでもよい(ブロック635)。1つまたはそれを上回る実施例では、タイムラインデータ構造は、それにわたって1つまたはそれを上回る薬局治療が患者に提供される1つまたはそれを上回る第1の期間と、それにわたって1つまたはそれを上回る医療治療が患者に提供される1つまたはそれを上回る第2の期間とを示す、1つまたはそれを上回るデータテーブルを含んでもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、タイムラインデータ構造は、患者が第1の薬剤治療の初期供給および第1の薬剤治療の2回の補充を受けた第1の期間を示してもよい。タイムラインデータ構造はまた、患者が第2の薬剤治療の初期供給および1回の補充を受けた第2の期間を示してもよい。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、タイムラインデータ構造は、それにわたって医療手技が患者に対して施された第3の期間を示してもよい。少なくともいくつかの実施例では、第1の期間、第2の期間、または第3の期間のうちの少なくとも1つは、重複する。
【0106】
図6Bにさらに示されるように、プロセス600は、タイムラインデータ構造内で、その間にいかなる薬局手続も存在せず、いかなる医療手技手続も存在しない、1つまたはそれを上回る療法ギャップを決定するステップであって、各療法ギャップは、連続する日数を備え、連続する日数は、閾値日数よりも長い、ステップを含んでもよい(ブロック640)。1つまたはそれを上回る実施例では、療法剤に関する療法ギャップは、療法剤の供給の終了と、療法剤の新しい供給が患者によって取得された、または患者のために処方されたときの時間との間の日数を含んでもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、医療手技に関する療法ギャップは、医療手技が実施される第1の事例と医療手技が実施される第2の事例との間の日数に対応してもよい。少なくともいくつかの実施例では、療法ギャップは、療法ギャップの日数を決定することが可能であることなく識別されてもよい。これらのシナリオでは、帰属療法ギャップが、同一の療法を取得した以前の患者に関する療法ギャップに基づいて決定されてもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、帰属療法ギャップは、同一の治療を以前に取得した患者に関する中央値療法ギャップに対応する。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、帰属療法ギャップは、ある数の異なる療法を以前に取得した患者の療法ギャップに基づいて決定されてもよい。例証するために、ある数の異なる治療を受けた個人の少なくともサブセットの健康保険データが、ある数の異なる治療を以前に受けた患者に関する中央値療法ギャップを決定するために分析されてもよい。種々の実施例では、その数の異なる治療は、所与の生物学的条件の治療に関連してもよい。例証するために、その数の異なる治療は、1つまたはそれを上回る癌の治療に関連してもよい。
【0107】
図6Bにさらに示されるように、プロセス600は、1つまたはそれを上回る療法ギャップに基づいて、1つまたはそれを上回る療法ラインを決定するステップであって、各療法ラインは、2つの療法ギャップの間、最も早い一時的な療法ギャップの前、または最新の一時的な療法ギャップの後のいずれかで生じる、薬局手続と、医療手技手続とを備え、各療法ラインは、ライン日付範囲と関連付けられる、ステップを含んでもよい(ブロック645)。1つまたはそれを上回る実施例では、個々の療法ラインは、薬剤治療が患者によって取得された1つまたはそれを上回る期間を示してもよい。少なくともいくつかの実施例では、薬剤治療は、閾値ギャップ未満である第1の期間と第2の期間との間のギャップを伴う第1の期間および第2の期間にわたって取得されてもよい。個々の療法ラインはまた、1つまたはそれを上回る期間にわたって患者に提供される医療手技を含んでもよい。医療手技が患者に対して実施される1つまたはそれを上回る期間は、薬剤治療が患者に提供される期間と重複してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、医療手技が患者に対して実施される1つまたはそれを上回る期間は、薬剤治療の治療間隔内であってもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、生物学的条件に関して治療されている患者は、療法剤の注射または療法剤の静脈内投薬のうちの少なくとも1つに加えて、摂取可能な薬剤治療または吸入可能な薬剤治療のうちの少なくとも1つを含む療法ラインを提供されてもよい。
【0108】
1つまたはそれを上回る実施例では、患者は、複数の療法ラインを受けてもよい。付加的療法ラインは、第1の療法ラインが終了した後に個人に提供される治療の変更を決定することに応答して識別されてもよい。種々の実施例では、療法ラインの終了は、初期治療と異なる治療が、初期療法ラインの最後の治療後に閾値療法ギャップを上回って患者に提供されたことを決定することに基づいて識別されてもよい。例えば、患者は、第1の療法ラインの一部として第1の薬剤治療を受けてもよい。患者は、第1の薬剤治療の1つまたはそれを上回る投薬を受けてもよい。少なくともいくつかの実施例では、閾値療法ギャップ未満である、第1の薬剤治療の2つの投薬の間の療法ギャップが、存在してもよい。第1の薬剤治療の最後の投薬以降に閾値時間量を上回った後、患者は、第1の薬剤治療と異なる第2の薬剤治療を受けてもよい。患者は、第2の薬剤治療の1つまたはそれを上回る投薬を受けてもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、患者は、第1の療法ラインの一部として、または第2の療法ラインの一部として医療手技を受けてもよい。
【0109】
図6Bにさらに示されるように、プロセス600は、それにおける記憶のためのデータリポジトリに、患者、1つまたはそれを上回る療法ライン、および1つまたはそれを上回る療法ライン毎のライン日付範囲を識別するデータ構造を伝送するステップを含んでもよい(ブロック650)。1つまたはそれを上回る実施例では、データリポジトリは、ある数の患者に関する療法ラインを記憶してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データリポジトリは、数百人の患者、数千人の患者から最大数万人の患者またはそれを上回るものに関する療法ラインを記憶してもよい。種々の実施例では、患者の1つまたはそれを上回るコホートに関する療法ラインは、個人のコホートに関する治療の有効性を決定するために分析されてもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、1つまたはそれを上回るコホートに関する療法ラインは、1つまたはそれを上回るゲノム突然変異を有する患者に関する治療の有効性を決定するために、個人に関するゲノムデータと併せて分析されてもよい。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、生物学的条件の治療に関する薬局治療および/または医療手技を以前に受けた患者に関する治療の有効性は、新しい患者のゲノムプロファイルに基づいて、生物学的条件と新しく診断された患者に関する治療を決定するために、患者のゲノムプロファイルと併せて分析されてもよい。
【0110】
プロセス600は、下記に、および/または本明細書の別の場所に説明される1つまたはそれを上回る他のプロセスに関連して説明される、任意の単一の実装または実装の任意の組み合わせ等の付加的実装を含んでもよい。
【0111】
いくつかの実装では、プロセス600は、単一の療法ライン内で、第1の生物学的条件段階と関連付けられる第1の薬局手続または医療手技および第2の生物学的条件段階と関連付けられる第2の薬局手続または医療手技を決定するステップであって、第2の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付は、第1の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付よりも後である、ステップと、第2の薬局手続と関連付けられる開始日付を使用して、単一の療法ラインを2つの療法ラインに分割するステップとを含む。
【0112】
いくつかの実装では、処理回路網は、複数のマルチスレッドグラフィック処理ユニット(GPU)を備える。患者は、複数の患者のうちの1人である。患者に関する1つまたはそれを上回る療法ラインは、複数のマルチスレッドGPUの並列スレッドを使用して、複数の患者の中からの他の患者に関する療法ラインを決定することと並行して決定される。
【0113】
いくつかの実装では、複数の患者に関する療法ラインを決定するステップは、複数の中間テーブルを発生させるステップを含む。複数の中間テーブルはそれぞれ、1つまたはそれを上回るコンピューティング機械の性能を精査および調節するために、データリポジトリ内に記憶される。1つまたはそれを上回る実装では、複数の中間テーブルは、中間算出結果を記憶することによって、複数の患者に関する療法ラインを決定することに関連して、算出速度を増加させ得る。
【0114】
医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、医療手技日付範囲は、単一の日付を含む。少なくとも1つの医療手技手続は、単一の日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、医療手技日付範囲は、医療手技開始日付と、医療手技終了日付とを含む。少なくとも1つの医療手技手続は、医療手技開始日付および医療手技終了日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる。さらに、薬局手続サブセットからの薬局手続は、手続日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる。少なくとも1つの薬局手続は、手続日付および終了日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる。閾値日数は、生物学的条件の条件タイプに基づいて決定されてもよい。
【0115】
いくつかの実装では、療法タイプは、全米薬物コード(NDC)分類である。薬局手続データセットは、1つまたはそれを上回るテーブルを備える。プロセス600はさらに、薬物に関連する1つまたはそれを上回るテーブル内の列のセットを決定するステップと、NDC分類を識別するために列のセットを解析するステップと、薬物に対応するNDC分類のセットを決定するステップと、薬物に対応するNDC分類のセットのサブセットを識別するステップとを含む。サブセットは、生物学的条件に関連する薬物と関連付けられる。プロセス600はさらに、生物学的条件に関連するNDC分類の群に基づいて、薬局手続サブセットの中への設置のための1つまたはそれを上回るテーブル内の行を識別するステップを含む。
【0116】
図6A-6Bは、プロセス600の例示的ブロックを示すが、いくつかの実装では、プロセス600は、付加的ブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または
図6A-6Bに描写されるものと異なるように配列されるブロックを含んでもよい。加えて、または代替として、プロセス600のブロックのうちの2つまたはそれを上回るものは、並行して実施されてもよい。
【0117】
図7A-7Bは、1つまたはそれを上回る実装による、薬局手続データおよび医療手技手続データから療法ラインを決定するための例示的プロセス700のデータフロー図である。プロセス700は、処理回路網と、メモリとを含む、コンピューティング機械(例えば、コンピューティングデバイス900)において実装されてもよい。
【0118】
図7Aに示されるように、プロセス700では、コンピューティング機械は、(例えば、公式または非公式の診断もしくは機械予測に基づいて)生物学的条件を有する患者に関する薬局手続(txn)データセット710および医療手技手続データセット720にアクセスする。薬局手続データセット710および/または医療手技手続データセット720は、
図1に示される、健康保険請求データリポジトリ106内に常駐してもよい。代替として、薬局手続データセット710および医療手技手続データセット720は、別個のデータリポジトリ内に常駐してもよい。ある場合には、健康保険請求データリポジトリ106からのデータは、匿名化された様式においてコンピューティング機械に提供される。患者からの積極的同意が、匿名化されていない、または個々の患者を識別するために使用され得る任意の患者データを自身の医療データと共有する前に、常に取得される。
【0119】
ブロック730において、コンピューティング機械は、それぞれ、薬局手続データセット710および医療手技手続データセット720から、生物学的条件に関連するデータをフィルタリングし、薬局手続データサブセット740および医療手技手続データサブセット750をもたらす。ブロック730のフィルタリングでは、生物学的条件に関連しない手続は、除去され、ブロック740および750において生物学的条件に関連する手続のサブセットをもたらす。ブロック730のフィルタリングは、生物学的条件に関連する、または関連しないことが公知である薬物コード(例えば、NDC分類)または手技コード(例えば、保健医療共通手技コーディングシステム(HCPCS)分類)に基づいて行われてもよい。公知のコードは、コンピューティング機械によって参照されるテーブルまたはリストデータ構造またはデータリポジトリ内に記憶されてもよい。例えば、生物学的条件が、肺癌である場合、ブロック730のフィルタリングは、肺癌薬物の購入を表す薬局手続データセット710からの薬局手続を薬局手続データサブセット740の中に設置させてもよい。しかしながら、インフルエンザワクチン接種を表す薬局手続データセット710からの薬局手続は、(インフルエンザワクチン接種が肺癌に関連しないと仮定して)薬局手続データサブセット740の中に設置され得ない。
【0120】
いくつかの実施形態によると、コンピューティング機械にアクセス可能なデータリポジトリは、異なる生物学的条件(例えば、肺癌、乳癌、肝臓癌、および同等物)または生物学的条件の集合(例えば、全ての癌)に関連するNDCまたはHCPCSコードのリスト(または他のデータ構造)を記憶する。コードの記憶されるリストは、腫瘍に関するRxNormおよび全米総合癌センターネットワーク(NCCN)臨床診療ガイドラインのうちの1つまたはそれを上回るものに基づいて決定されてもよい。人物(または人工知能エンジン)が、NCCNガイドラインを精査し、異なる生物学的条件または生物学的条件の集合に関連するNDCまたはHCPCSコードを識別してもよい。
【0121】
図7Aに図示されるように、タイムラインデータ構造760は、コンピューティング機械によって、薬局手続データサブセット740および/または医療手技手続データサブセット750から発生される。(タイムラインデータ構造760に示されるタイムラインが、縮尺通りに描かれていないことに留意されたい。)示されるように、タイムラインデータ構造760は、患者が09-06-97(月-日-年フォーマットにおける日付)~11-15-97に薬物Aを服用したことを示す。これは、例えば、患者が09-06-97に11-15-97まで足りるように十分な薬物Aの供給を購入したため、決定され得る。タイムラインデータ構造760はまた、患者が11-01-97~12-12-97に薬物Bを服用したことを示す。12-12-97~06-15-98に、生物学的条件に関連するいかなる薬局または医療手技手続も記録されなかったギャップが、存在する。患者は、06-15-98~07-01-98に医療手技C(Med. Proc. C)を受けた。また、患者は、06-17-98~07-22-98に薬物Dを服用した。
【0122】
タイムラインデータ構造760に基づいて、
図7Bに示されるように、療法ライン770が、識別される。療法ライン770および/またはタイムラインデータ構造760は、コンピューティング機械に結合されるディスプレイ上のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)を介して視覚的出力として提供されてもよい。代替として、療法ライン770および/またはタイムラインデータ構造760は、それにおける記憶のための1つまたはそれを上回るデータリポジトリ(例えば、統合データリポジトリ104)に伝送されてもよい。
【0123】
示されるように、療法ライン770の中からの各療法ラインは、開始日付、終了日付、および療法(例えば、薬物、医療手技受診、および医療手技)と関連付けられる。示されるように、療法ライン771は、09-06-97の開始日付と、11-01-97の終了日付とを有し、薬物Aを含む。療法ライン772は、11-01-97の開始日付と、12-12-97の終了日付とを有し、薬物Bを含む。療法ライン773は、06-15-98の開始日付と、07-22-98の終了日付とを有し、医療手技Cと、薬物Dとを含む。
【0124】
コンピューティング機械は、12-12-97と06-15-98との間のギャップが所定の最小ギャップサイズ(例えば、30日または60日)を超えるため、療法ライン771/772および773が明確に異なることを決定した。所定の最小ギャップサイズは、研究者が、異なる療法が異なるラインと関連付けられることを決定するために必要とする信頼量に応じて、研究者によって設定されてもよい。例えば、高い信頼量が、望ましい場合、90日の最小ギャップサイズが、設定されてもよい。低い信頼量が、許容可能である場合、7日の最小ギャップサイズが、設定されてもよい。
【0125】
しかしながら、薬物Aを表す療法ライン771と薬物Bを表す療法ライン772との間にいかなるギャップも存在しないことに留意されたい。実際には、タイムラインデータ構造760に示されるように、薬物Aおよび薬物Bは、11-01-97から11-15-97まで重複すると考えられる。薬物Aに関する療法ライン771と薬物Bに関する療法ライン772との間の区別は、薬物Aおよび薬物Bが、生物学的条件の異なる段階と関連付けられ得るため、行われ得る。例えば、薬物Aは、II期癌と関連付けられ得、薬物Bは、III期癌と関連付けられ得る。コンピューティング機械のメモリ内に、またはコンピューティング機械と結合されるデータリポジトリ内に記憶され得る、本知能に基づいて、コンピューティング機械は、11-01-97に、患者の癌がII期からIII期に進行し、したがって、患者が薬物Aから薬物Bに切り替えられたことが(例えば、医療専門家によって)決定されたことを決定してもよい。患者が、これが癌の現在の段階を治療する際に有用ではなかったため、11-01-97の後にそれ以上薬物Aを服用しなかった可能性が高い。(患者は、11-01-97から11-15-97までの薬物Aの供給を(例えば、薬局から)取得したが、患者は、本供給を使用しなかった。)本情報に基づいて、コンピューティング機械は、薬物Aと関連付けられる療法ライン771に、09-06-97~11-01-97の日付を割り当てた。コンピューティング機械は、(薬物Aではなく)薬物Bと関連付けられる療法ライン772に、11-01-97~12-12-97の日付を割り当てた。
【0126】
いくつかの実施形態では、コンピューティング機械は、最初に、タイムラインデータ構造760における12-12-97と06-15-98との間のギャップを使用し、療法ライン771/772および療法ライン773を分離する。次いで、療法ライン771は、薬物Aおよび薬物Bが異なる癌段階と関連付けられることを決定するコンピューティング機械によって、療法ライン772と明確に異なるものとして識別される。09-06-97の薬物Aに関する開始日付は、11-01-97の薬物Bの開始日付よりも早い。したがって、薬物Aに関する療法ライン771は、09-06-97~11-01-97の日付を割り当てられる。薬物Bのみに関する異なる療法ライン772は、薬物Bの開始日付(11-01-97)から薬物Bに関する終了日付(12-12-97)までの日付を割り当てられる。
【0127】
ある場合には、中間療法ライン(例えば、療法ライン771/772の組み合わせ)が、中間テーブル内に記憶される。コンピューティング機械のユーザは、プロセス700が正しく機能していることを検証するために、および/またはプロセス700において使用される閾値または知能を修正するために、発生される中間テーブルを調査してもよい。例えば、ユーザが、薬物Aおよび薬物Bが(1997年に存在していた医療知識に基づいて)ともに服用されていた可能性があることを決定する場合、療法ライン771/772は、薬物Aおよび薬物Bの両方を伴う単一の療法ラインに組み合わせられてもよい。代替として、最小ギャップサイズが、240日に設定される場合、療法ライン772/773は、薬物Bと、医療手技Cと、薬物Dとを含む、11-01-97~07-22-98の単一の療法ラインに組み合わせられ得る。12-12-97と06-15-98との間のタイムラインデータ構造760に示されるギャップは、185日の長さである。
【0128】
上記に加えて、他のデータもまた、療法ラインを識別する際に有用であり得る。例えば、患者の薬局手続データサブセット740が、患者が02-01-01に薬物Eの30日分の供給を購入し、薬物EがIII期癌のためのものであり、患者が02-15-01から04-15-01まで(医療手技手続データサブセット750に基づいて)入院したことを示す場合、薬物Eは、病院で患者に提供されなかったため、入院は、薬物Eの使用と異なる療法ラインを割り当てられ得る。言い換えると、02-01-01から02-15-01までの薬物Eに関する第1の療法ラインと、02-15-01から04-15-01までの入院に関する第2の療法ラインとが、存在するであろう。
【0129】
プロセス700において使用される閾値または知能を調整することを所望し得るコンピューティング機械のユーザのための有用な情報を提供することに加えて、中間テーブルは、中間算出結果を記憶することによって、複数の患者に関する療法ラインを並行して決定する算出速度を増加させ得る。いくつかの実施形態では、中間テーブルは、計算の中間結果を記憶してもよい。これらの中間結果は、統計または機械学習ベースの計算等の異なるタイプの計算のために使用され得る。中間テーブル内にデータを記憶することは、記憶されたデータが、統計または機械学習ベースの計算を加速させ得るため、算出速度を増加させ得る。
【0130】
いくつかの実施形態は、癌または肺癌である生物学的条件を伴って本明細書に説明される。しかしながら、本明細書に説明される技術が、任意の他の生物学的条件、例えば、アルツハイマー病、関節炎、インフルエンザ、および同等物と併せて使用され得ることに留意されたい。
【0131】
図7Cは、1つまたはそれを上回る実装による、療法ラインを決定するための例示的システム700Cを図示する。
図7Cに示されるように、健康保険請求データリポジトリ106は、複数の患者に関する複数の薬局手続データセット710と、複数の医療手技手続データセット720とを含む。コンピューティング機械790が、複数の患者に関する薬局手続データセット710および医療手技手続データセット720にアクセスする。コンピューティング機械790は、コンピューティングデバイス900のコンポーネントの全てまたは一部を含んでもよい。
【0132】
示されるように、コンピューティング機械790は、マルチスレッド処理回路網792と、メモリ794とを含む。マルチスレッド処理回路網792は、1つまたはそれを上回るマルチスレッドグラフィック処理ユニット(GPU)および/または1つまたはそれを上回るマルチスレッド中央処理ユニット(CPU)を含んでもよい。マルチスレッド処理回路網792は、メモリ794からの命令を実行することによって、並行して、(例えば、
図6A-6Bおよび7A-7Bと併せて説明されるように)複数の患者に関する複数の薬局手続データセット710および複数の医療手技手続データセット720を処理する。コンピューティング機械790は、複数の患者に関する発生されたタイムライン760および療法ライン770を出力する。発生されたタイムライン760および/または療法ライン770は、
図1に示されるように、統合データリポジトリ104内に記憶されてもよい。代替として、これらのデータ構造は、別のデータリポジトリ内に記憶され、および/またはコンピューティング機械790のユーザに視覚的出力として提供されてもよい。
【0133】
システム700Cのアーキテクチャを使用して、複数の患者に関する健康保険請求データは、並行して処理され、出力(例えば、タイムライン760および/または療法ライン770)が発生される処理速度を大幅に増加させ得る。
【0134】
図8は、1つまたはそれを上回る実装による、患者に関する転帰を決定するために分析され得る療法ラインを発生させるための1つまたはそれを上回るシステムを有する、コンピューティングアーキテクチャ800を図示する。アーキテクチャ800は、
図1-5に関して説明される、データ統合および分析システム102と、統合データリポジトリ104とを含んでもよい。加えて、データ統合および分析システム102は、療法ラインシステム802を含んでもよい。療法ラインシステム802は、統合データリポジトリ104から取得されたデータを分析し、1人またはそれを上回る患者に関する療法ラインを決定してもよい。療法ラインは、生物学的条件を治療するために患者に提供される1つまたはそれを上回る治療を示してもよい。1つまたはそれを上回る治療は、1つまたはそれを上回る医療手技または1つまたはそれを上回る療法物質のうちの少なくとも1つを含んでもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、1つまたはそれを上回る療法物質は、1つまたはそれを上回る薬剤物質を含んでもよい。1つまたはそれを上回る付加的例証的実施例では、1つまたはそれを上回る医療手技は、1つまたはそれを上回る薬剤物質の投与に対応してもよい。
【0135】
療法ラインシステム802は、手技手続システム804と、薬局手続システム806とを含んでもよい。手技手続システム804は、医療手技に関連する健康手続情報を分析し、1つまたはそれを上回る手技手続データテーブル808を発生させてもよい。加えて、薬局手続システム806は、1人またはそれを上回る患者に提供される療法物質に関連する健康手続情報を分析し、1つまたはそれを上回る薬局手続データテーブル810を発生させてもよい。1つまたはそれを上回る手技手続データテーブル808または薬局手続データテーブル810のうちの少なくとも1つは、1人またはそれを上回る患者に関する1つまたはそれを上回る療法ラインを決定するために分析されてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、手技手続システム804によって、および薬局手続システム806によって分析される健康手続情報は、健康保険請求データまたは電子医療記録のうちの少なくとも1つを含んでもよい。種々の実施例では、電子医療記録は、構造化データまたは非構造化データのうちの少なくとも1つを含んでもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、電子医療記録は、撮像情報、実験室試験結果、診断試験情報、臨床観察、歯科健康情報、保健医療従事者の注記、病歴フォーム、診断要求フォーム、医療手技注文フォーム、医療情報チャート、それらの1つまたはそれを上回る組み合わせ等を含んでもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、手技手続システム804または薬局手続システム806のうちの少なくとも1つによって分析される健康手続情報は、1つまたはそれを上回る臨床治験における患者の参加から取得されてもよい。
【0136】
種々の実施例では、手技手続システム804は、統合データリポジトリ104から取得された医療手技記録812を分析し、手技手続データテーブル808を発生させてもよい。医療手技記録は、統合データリポジトリ104によって記憶される医療手技データテーブルによって記憶されてもよい。医療手技記録812は、患者によって取得された医療手技に関連するある数の患者に関するある数の健康保険手続に対応する情報を含んでもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、医療手技記録812は、臨床保健医療設定のうちの少なくとも1つにおいて、または臨床治験の一部として患者に提供される医療手技を示してもよい。
【0137】
さらに、薬局手続システム806は、統合データリポジトリ104から取得された薬局記録814を分析し、薬局手続データテーブル810を発生させてもよい。薬局記録814は、統合データリポジトリ104によって記憶される薬局記録データテーブルによって記憶されてもよい。薬局記録814は、患者によって取得された療法物質に関連するある数の患者に関するある数の健康保険手続に対応する情報を含んでもよい。種々の実施例では、薬局記録814は、臨床保健医療設定のうちの少なくとも1つにおいて、または臨床治験の一部として患者に提供される薬剤物質を示してもよい。
【0138】
加えて、療法ラインシステム802は、療法ライン分析情報816を分析し、1人またはそれを上回る患者に関する1つまたはそれを上回る療法ラインを発生させてもよい。療法ライン分析情報816の少なくとも一部は、1つまたはそれを上回る第三者ソースから取得されてもよい。療法ライン分析情報816の少なくとも一部はまた、1つまたはそれを上回る算出技法を使用して発生されてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、療法ライン分析情報816は、1つまたはそれを上回る機械学習技法を使用して発生されてもよい。さらに、療法ライン分析情報816の少なくとも一部は、データ統合および分析システム102および統合データリポジトリ104の制御、維持、管理、または作成のうちの少なくとも1つを行うサービスプロバイダから取得されてもよい。例えば、療法ライン分析情報816の少なくとも一部は、サービスプロバイダによってキュレートされる情報を含んでもよい。
【0139】
療法ライン分析情報816は、健康保険請求データ818を含んでもよい。健康保険請求データ818は、1つまたはそれを上回る生物学的条件を治療するために使用され得る、1つまたはそれを上回る療法物質に対応してもよい。加えて、健康保険請求データ818は、1つまたはそれを上回る生物学的条件を治療するために使用され得る、1つまたはそれを上回る医療手技に対応してもよい。種々の実施例では、健康保険請求データ818は、生物学的条件を治療するために使用される療法物質または医療手技のうちの少なくとも1つに対応する、健康保険コードのセットを含んでもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、健康保険請求データ818は、医療手技記録812または薬局記録814のうちの少なくとも1つの中に含むべき手続を識別するために使用されるべきである、1つまたはそれを上回る健康保険コードを示してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、健康保険請求データ818は、医療手技記録812および/または薬局記録814から統合データリポジトリ104内に記憶される手続を除外するために使用されるべきである、1つまたはそれを上回る付加的健康保険コードを示してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、健康保険請求データ818は、1つまたはそれを上回るNDC識別子を含んでもよい。1つまたはそれを上回る付加的例証的実施例では、健康保険請求データ818は、1つまたはそれを上回るHCPCSコードを含んでもよい。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、健康保険請求データ818は、1つまたはそれを上回る健康保険コードの存在または不在を決定するために分析するべき統合データリポジトリ104によって記憶される1つまたはそれを上回るデータベーステーブルの1つまたはそれを上回る列を示してもよい。
【0140】
少なくともいくつかの実施例では、健康保険請求データ818は、健康保険コードのある数の群を含んでもよい。健康保険コードの個々の群は、異なる生物学的条件に対応してもよい。種々の例証的実施例では、健康保険請求データ818は、規定された生物学的条件の治療の間に患者に提供される治療に対応する、1つまたはそれを上回る健康保険コードを含んでもよい。例証するために、健康保険請求データ818は、アルツハイマー病に関連して患者に提供される治療に対応する健康保険コードの第1のセットと、II型糖尿病に関連して患者に提供される治療に対応する健康保険コードの第2のセットとを示してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、健康保険請求データ818は、異なる形態の癌等の異なる形態の生物学的条件に対応する健康保険コードを含んでもよい。例えば、健康保険請求データ818は、大腸癌に関連して患者に提供される治療に対応する健康保険コードの第1のセットと、乳癌に関連して患者に提供される治療に対応する健康保険コードの第2のセットとを含んでもよい。
【0141】
療法ライン分析情報816はまた、治療データ820を含んでもよい。治療データ820は、医療手技記録812または薬局記録814のうちの少なくとも1つを備える、健康手続情報内に含まれるべきである治療のリストを含んでもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、治療データ820は、医療手技記録812または薬局記録814のうちの少なくとも1つからの健康手続情報から除外するために使用される治療の付加的リストを含んでもよい。さらに、治療データ820は、1つまたはそれを上回る生物学的条件に関する一次治療、1つまたはそれを上回る生物学的条件に関する二次治療、または1つまたはそれを上回る生物学的条件に関する三次治療のうちの少なくとも1つを示してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、生物学的条件に関する一次治療は、生物学的条件と診断された、またはそれを有することが疑われる患者に提供されるべき1つまたはそれを上回る第1の治療を示してもよい。加えて、生物学的条件に関する二次治療は、1つまたはそれを上回る第1の治療が有効ではないとき、生物学的条件と診断された、またはそれを有することが疑われる患者に提供されるべき1つまたはそれを上回る第2の治療を示してもよい。さらに、生物学的条件に関する三次治療は、1つまたはそれを上回る第1の治療および1つまたはそれを上回る第2の治療が無効であるとき、生物学的条件と診断された、またはそれを有することが疑われる患者に提供されるべき1つまたはそれを上回る第3の治療を示してもよい。
【0142】
1つまたはそれを上回る付加的実施例では、療法ライン分析情報816は、データ分析ルールおよびスキーマ822を含んでもよい。データ分析ルールおよびスキーマ822は、それによって療法ラインシステム802が医療手技記録812および薬局記録814を分析し得るフレームワークを提供してもよい。例えば、データ分析ルールおよびスキーマ822は、薬剤物質の供給の第1の日付が薬剤物質の供給の第2の日付と重複するとき、患者が薬剤物質を服用した期間を決定するためのフレームワークを含んでもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、データ分析ルールおよびスキーマ822は、医療手技に関する健康保険請求が重複するとき、薬剤物質の1つまたはそれを上回る注射または1つまたはそれを上回る静脈内投与を介して等、医療手技を介して患者が薬剤物質を受けた期間を決定するためのフレームワークを含んでもよい。1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、データ分析ルールおよびスキーマ822は、次の治療が取得される前に死亡する、または最後の治療が取得された後の閾値期間の前に死亡する患者に関する治療の長さを決定するためのフレームワークを含む。データ分析ルールおよびスキーマ822はまた、患者に関する次の治療の日付を決定するためのフレームワークを含んでもよい。例証するために、次の治療までの時間は、患者の最後の活動中の日付が死亡の日付の後であるときであっても、患者の死亡の日付において打ち切られてもよい。すなわち、健康保険請求の日付は、患者の死亡の日付の後であってもよく、死亡の日付の後である実世界の次の治療までの時間を示してもよい。これらのシナリオでは、実世界の次の治療までの時間は、最後の活動中の健康保険請求の日付ではなく、死亡の日付であることが決定される。
【0143】
1つまたはそれを上回る例証的実施例では、実世界の次の治療までの時間を決定するためのフレームワークは、患者の最後の活動の日付が閾値時間量未満であるかどうかに依存してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、閾値時間量は、少なくとも30日、少なくとも45日、少なくとも60日、少なくとも75日、少なくとも90日、少なくとも105日、少なくとも120日、少なくとも135日、少なくとも150日、少なくとも175日、または少なくとも190日である。少なくともいくつかの実施例では、患者が閾値期間後に治療を受ける状況では、次の治療は、現在の療法ラインの継続ではなく、新しい療法ラインの一部であることが決定されてもよい。種々の実施例では、閾値期間は、生物学的条件に関する1つまたはそれを上回る治療を以前に受けたある数の患者の健康保険データの分析に基づいて決定されてもよい。
【0144】
1つまたはそれを上回る付加的例証的実施例では、療法ライン分析情報816は、患者の死亡の日付を決定するための1つまたはそれを上回るルールを含んでもよい。例えば、死亡の日付が治療の開始前に生じる患者の状況では、患者は、手技手続データテーブル808および薬局手続データテーブル810から除外される。加えて、種々の実施例では、統合データリポジトリ104は、死亡の日付ではなく、死亡の月および年を示してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、死亡の日付は、サンプルが収集された同月に死亡した患者に関するサンプル収集日付の1日後として決定されてもよい。サンプルは、1つまたはそれを上回る液体生検手技等の診断手技と併せて収集されてもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、患者の死亡の日付は、月の1日目、月の5日目、月の10日目、または月の15日目等の患者が死亡した月の規定された日付として推定されてもよい。
【0145】
1つまたはそれを上回るさらなる例証的実施例では、療法ライン分析情報816は、実世界の次の治療までの時間が、最初の療法ラインの開始から次の療法ラインの開始までの時間として定義されることを示してもよい。異なる生物学的条件は、療法ラインを決定するための異なるルールまたはフレームワークを有してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、第1の形態の癌等の第1の生物学的条件に関する新しい療法ラインは、初期療法ラインの開始以降に第1の閾値時間窓の外にある場合、新しい療法ラインを示す、非生物製剤薬物カテゴリ内での変更または追加として定義されてもよく、第1の閾値時間窓は、少なくとも5日、少なくとも10日、少なくとも15日、少なくとも20日、少なくとも30日、少なくとも45日、または少なくとも60日である。加えて、第1の生物学的条件に関する新しい療法ラインは、初期療法ラインの開始以降に第2の閾値時間窓の外にある場合、生物製剤または免疫チェックポイント阻害剤(ICI)薬物内での変更または追加に応答して開始されてもよく、第2の閾値時間窓は、第1の閾値時間窓と異なり、少なくとも15日、少なくとも30日、少なくとも45日、少なくとも60日、少なくとも75日、または少なくとも90日である。さらに、第1の生物学的条件に関する療法ラインに関する別のルールは、化学療法を追加または除去することが、新しい療法ラインに対応しないことを示してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、第1の生物学的条件は、大腸癌を含んでもよく、化学療法は、フルオロウラシル、ロイコボリン、またはレボロイコボリンを含んでもよく、非生物製剤は、フルオロウラシル、カペシタビン、イリノテカン、オキサリプラチン、ロイコボリン、レボロイコボリンを含んでもよく、生物製剤は、非生物製剤リスト内に含まれない全米総合癌センターネットワーク(NCCN)ガイドライン下の他の大腸癌治療の少なくとも一部を含んでもよい。第1の生物学的条件に関するなおも付加的実施例では、第3の閾値時間窓の後に起こる治療エピソードは、新しい療法ラインと見なされ、第3の閾値時間窓は、第1の閾値時間窓、第2の閾値時間窓と異なり、少なくとも120日、少なくとも135日、少なくとも150日、少なくとも165日、少なくとも180日、少なくとも195日、少なくとも210日、少なくとも225日、または少なくとも240日である。
【0146】
加えて、療法ライン分析情報816は、第2の形態の癌等の第2の生物学的条件に関する新しい療法ラインを決定するためのフレームワークの付加的ルールを含んでもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、付加的ルールは、第1の期間が経過し、同一の薬剤治療を伴う治療が再開される、または第1の療法ラインが始まった後の第2の期間後に付加的薬剤を伴う治療が生じるとき、第1の療法ラインの終了が生じることを示してもよい。第1の期間は、少なくとも20日、少なくとも25日、少なくとも30日、少なくとも35日、少なくとも40日、少なくとも45日、または少なくとも60日であってもよい。第2の期間は、第1の期間と異なってもよく、少なくとも30日、少なくとも35日、少なくとも40日、少なくとも45日、少なくとも50日、少なくとも60日、少なくとも70日、少なくとも80日、または少なくとも90日であってもよい。第1の期間内の同一の薬剤物質の継続は、第1の療法ラインが継続しており、第2の療法ラインがまだ始まっていないことを示してもよい。種々の実施例では、第2の生物学的条件が、非小細胞肺癌であるとき、療法ラインは、シスプラチンおよびカルボプラチンが相互に関して代用される場合、パクリタキセルがnab-パクリタキセルに関して代用された、またはベバシズマブが化学療法に追加された場合、第1の療法ラインから第2の療法ラインに変更されないであろう。
【0147】
手技手続システム804は、手技手続データテーブル808内に含まれる手技データテーブル824を発生させてもよい。手技データテーブル824は、患者に提供される医療手技を示してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、手技データテーブル824は、所与の生物学的条件に関して患者に提供されるある数の手技を示してもよい。例えば、手技データテーブル824は、糖尿病を治療するために、またはある形態の癌を治療するために患者に提供される医療手技を示してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、手技データテーブルは、患者への薬剤物質の投与を含んでいた1つまたはそれを上回る医療手技を示してもよい。種々の実施例では、手技手続システム804は、1つまたはそれを上回る基準に関する健康保険請求データを含む、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータテーブルの1つまたはそれを上回る列を分析してもよい。例えば、手技手続システム804は、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータテーブルの1つまたはそれを上回る列を分析し、1つまたはそれを上回る基準に対応するデータテーブルの1つまたはそれを上回る列を決定してもよい。1つまたはそれを上回る基準は、1つまたはそれを上回るNDC識別子または1つまたはそれを上回るHCPCSコードのうちの少なくとも1つを含む、1つまたはそれを上回る列に対応してもよい。手技手続システム804は、統合データリポジトリ104によって記憶される1つまたはそれを上回るデータテーブルの個々の行が、生物学的条件の治療に関連する健康保険手続に対応することを決定してもよい。1つまたはそれを上回る行内に含まれる情報の少なくとも一部は、医療手技記録812内に含まれ、手技データテーブル824によって記憶されてもよい。1つまたはそれを上回る行内に含まれる情報は、医療手技を受けた患者の識別子と関連付けて、手技データテーブル824内に記憶されてもよい。
【0148】
1つまたはそれを上回る例証的実施例では、手技手続システム804は、列のセットが健康保険請求データ818内で規定される、統合データリポジトリ104によって記憶される1つまたはそれを上回るデータテーブルの列のセットを分析し、健康保険請求データ818内に含まれ、所与の生物学的条件に対応する、ある数のHCPCSコードを含む、1つまたはそれを上回るデータテーブルの1つまたはそれを上回る行を決定してもよい。手技手続システム804は、1つまたはそれを上回る行から情報を抽出し、手技手続データテーブル808内に含まれる手技データテーブル824の行を発生させてもよい。統合データリポジトリ104によって記憶されるデータテーブルの行内に含まれるHCPCSコードが、生物学的条件に関して健康保険請求データ818内に含まれないシナリオでは、手技手続システム804は、行を分析し、行が療法ライン分析情報816内に含まれるNDC識別子を含むかどうかを決定してもよい。医療手技に対応する行が、健康保険請求データ818内に含まれないHCPCSコードを含むが、健康保険請求データ818内に含まれるNDC識別子を含まない状況では、手技手続システム804は、行から情報を抽出し、手技データテーブル824内に情報を含めてもよい。したがって、NDC識別子は、生物学的条件を治療するために提供される薬剤物質を指し得るが、薬剤物質は、医療手技の一部として投与されたため、データテーブルの対応する行からの情報は、手技データテーブル824と併せて記憶されてもよい。
【0149】
手技データテーブル824の個々の行は、患者の識別子、医療手技の1つまたはそれを上回るソース(例えば、行に関する情報を提供した統合データリポジトリ104によって記憶されるデータベーステーブルの識別子)、医療手技の1つまたはそれを上回る識別子、医療手技の1つまたはそれを上回るクラス、医療手技の1つまたはそれを上回るカテゴリ、医療手技の1つまたはそれを上回る日付、医療手技に関連する1つまたはそれを上回るHSPCSコード、医療手技に関連する1つまたはそれを上回るNDC識別子、または医療手技が施された1つまたはそれを上回る場所のうちの少なくとも1つ等の患者によって取得された医療手技に関連する情報を含んでもよい。薬剤物質が医療手技の一部として提供された状況では、手技データテーブル824の行は、薬剤物質の1つまたはそれを上回る名称、薬剤物質がジェネリック版であるかどうかのインジケータ、または薬剤物質の1つまたはそれを上回る投薬量のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0150】
手技手続システム804はまた、医療手技記録812を分析し、手技手続データテーブル808内に含まれる1つまたはそれを上回る治療ギャップテーブルを決定してもよい。治療ギャップテーブルは、医療手技が同一のHCPCSコード、同一の手技名、および同一の投薬量を有する患者に関して施される2つの連続する事例の間の期間を示す、第1の治療ギャップデータテーブル826を含んでもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、第1の治療ギャップデータテーブル826は、複数の個人が同一の医療手技を受けたときの単一の治療に対応する複数の行を含んでもよい。このように、治療に関連する各行は、医療手技を受ける複数の患者毎の医療手技が施される連続する事例の間の期間を示す。
【0151】
1つまたはそれを上回る付加的実施例では、手技手続システム804は、第1の治療ギャップテーブル内に含まれる情報に基づいて、第2の治療ギャップデータテーブル828を発生させてもよい。種々の実施例では、第2の治療ギャップデータテーブル828は、医療手技が施される連続する事例の間の中央値ギャップまたは平均値ギャップのうちの少なくとも1つを示してもよい。これらのシナリオでは、手技手続システム804は、個々の医療手技に対応する第1の治療ギャップテーブル826の複数の行を分析し、医療手技に関する中央値または平均値ギャップのうちの少なくとも1つを決定してもよい。このように、第2の治療ギャップデータテーブル828は、医療手技が患者に施される連続する事例の間の中央値ギャップまたは平均値ギャップのうちの少なくとも1つを示す、個々の治療毎の個々の行を含んでもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、患者に関する治療ギャップが未知であるシナリオでは、第2の治療ギャップデータテーブル828によって示される中央値治療ギャップまたは平均値治療ギャップは、患者に関する治療ギャップを示すために使用されてもよい。加えて、患者に関する治療ギャップが閾値時間量を上回る、または治療ギャップが平均値治療ギャップの標準偏差の閾値数の外である状況では、第2の治療ギャップデータテーブル828によって記憶される中央値治療ギャップまたは平均値治療ギャップは、患者に関する実際の治療ギャップに関して代用されてもよい。
【0152】
手技手続システム804は、手技データテーブル824および第1の治療ギャップデータテーブル826または第2の治療ギャップデータテーブル828のうちの少なくとも1つによって記憶される情報を利用し、手技エピソードデータテーブル830を発生させてもよい。手技エピソードデータテーブル830は、生物学的条件に関する治療の過程の間に1つまたはそれを上回る医療手技を取得した個々の患者に対応する、ある数の行を含んでもよい。手技エピソードデータテーブル830の個々の行は、医療手技が患者によって取得される1つまたはそれを上回る事例と、それにわたって医療手技の1つまたはそれを上回る事例が施された期間とを示してもよい。医療手技が薬剤物質の投与を伴った状況では、手技エピソードデータテーブル830の個々の行は、薬剤物質の名称、薬剤物質のカテゴリ、薬剤物質のクラス、または薬剤物質の投薬量のうちの少なくとも1つを示してもよい。種々の実施例では、手技エピソードデータテーブル830は、医療手技を伴った患者によって取得された複数の治療ラインを示してもよい。
【0153】
薬局手続システム806は、薬局手続データテーブル810内に含まれる薬局データテーブル832を発生させてもよい。薬局手続システム806は、統合データリポジトリ104によって記憶され、薬局記録804内に含まれる情報を分析することによって、薬局データテーブル832を発生させてもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、薬局手続システム806は、統合データリポジトリ104によって記憶される1つまたはそれを上回るデータテーブルの1つまたはそれを上回る列を分析してもよい。薬局手続システム806によって分析される1つまたはそれを上回る列は、健康保険請求データ818内で識別されてもよい。種々の実施例では、薬局手続システム806は、統合データリポジトリ104によって記憶されるデータテーブルの1つまたはそれを上回る列を分析し、健康保険請求データ818内に含まれる1つまたはそれを上回るNDC識別子を含むデータテーブルの行を識別してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、1つまたはそれを上回るNDC識別子は、所与の生物学的条件に関して治療されている患者に提供される薬剤物質に対応してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、薬局手続システム806はまた、統合データリポジトリ104によって記憶される1つまたはそれを上回るデータテーブルの1つまたはそれを上回る行を分析し、療法ライン分析情報816内に含まれる薬剤物質の名称に対応する薬剤物質の名称を含む、1つまたはそれを上回るデータテーブルの少なくとも1つの行を決定してもよい。
【0154】
薬局手続システム806はまた、統合データリポジトリ104によって記憶される1つまたはそれを上回るデータテーブルの個々の行を分析し、患者に提供される薬剤物質の供給日数、薬剤物質のカテゴリ、患者に提供される薬剤物質の名称、または薬剤物質が患者に提供された日付を示すサービスの日付のうちの少なくとも1つを決定してもよい。健康保険請求データ818と併せた統合データリポジトリ104の1つまたはそれを上回るデータテーブルによって記憶される情報の薬局手続システム806による分析に基づいて、薬局手続システム806は、薬局データテーブル832を発生させてもよい。統合データリポジトリ104の1つまたはそれを上回るデータテーブルから薬局手続システム806によって抽出される情報の少なくとも一部に加えて、薬局データテーブル832はまた、薬剤物質を使用する患者の治療に関する開始日付および終了日付を含んでもよい。
【0155】
種々の実施例では、薬局手続システム806は、薬局データテーブル832内に含まれる情報を分析し、薬局エピソードデータテーブル834を発生させてもよい。薬局エピソードデータテーブル834は、複数の個人に関する処置のある数のエピソードを示してもよい。薬局エピソードデータテーブル834によって記憶される処置の個々のエピソードは、生物学的条件の治療の過程において患者に提供される薬剤物質および患者が薬剤物質を受けた時間量を示してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、患者が薬剤物質を受けた時間量は、データ分析ルールおよびスキーマ822を使用して、薬局手続システム806によって決定されてもよい。例えば、薬剤物質を使用する患者に関する治療の第1の事例に関する供給日が、薬剤物質を使用する患者に関する治療の第2の事例に関する供給日と重複する状況では、薬局手続システム806は、薬剤物質を使用する患者に関する治療の全体的周期が、重複周期を含む全体的供給日ではなく、薬剤物質を使用する治療の第1および第2の事例に関する供給日の組み合わせであることを決定してもよい。重複周期が、患者に関する処置のエピソードを決定するために使用された場合、処置のエピソードの実際のタイミングにおける不正確さが、存在し得る。
【0156】
1つまたはそれを上回る実施例では、療法ラインシステム802は、手技エピソードデータテーブル830および薬局エピソードデータテーブル834を分析し、1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836を決定してもよい。療法ラインデータ構造836は、1つまたはそれを上回る生物学的条件の治療のために1人またはそれを上回る患者に提供される1つまたはそれを上回る療法ラインを示してもよい。療法ラインデータ構造836によって記憶される個々の療法ラインは、生物学的条件に関する治療の過程の間に患者に提供される1つまたはそれを上回る療法物質および/または生物学的条件に関する治療の過程の間に患者によって取得される1つまたはそれを上回る医療手技を示してもよい。療法ラインデータ構造836によって記憶される個々の療法ラインはまた、それにわたって療法物質または医療手技のうちの少なくとも1つが生物学的条件に関する治療の過程の間に患者によって取得された期間を示してもよい。療法ラインデータ構造836を発生させるために、療法ラインシステム802は、数千、数万、数十万、最大数百万個の健康保険請求記録を分析してもよい。所与の生物学的条件に対応する単一の療法ラインデータ構造832に関して、療法ラインシステム802は、生物学的条件と診断された数百、数千、数万、最大数十万人、またはそれを上回る患者の健康保険請求データを分析してもよい。
【0157】
1つまたはそれを上回る付加的実施例では、療法ラインデータ構造836は、個々の患者に関する複数の療法ラインを記憶してもよい。少なくともいくつかの実施例では、療法ラインデータ構造836は、生物学的条件に関する患者によって取得される治療の一次過程に対応する第1の療法ラインと、生物学的条件に関する患者によって取得される治療の二次過程に対応する第2の療法ラインとを含んでもよい。種々の実施例では、療法ラインシステム802は、療法ライン分析情報816に従って、手技エピソードデータテーブル830および薬局エピソードデータテーブル834を分析し、個人に関する異なる療法ラインを決定してもよい。例えば、療法ラインシステム802は、患者が第1の期間の間に1つまたはそれを上回る第1の療法物質を受け、第2の期間の間に1つまたはそれを上回る第2の療法物質を受けたことを決定してもよい。
【0158】
1つまたはそれを上回る例証的実施例では、療法ラインシステム802は、療法ライン分析情報816を分析し、1つまたはそれを上回る第1の療法物質および1つまたはそれを上回る第2の療法物質が両方とも、生物学的条件に関する治療の一次過程内に含まれることを決定してもよい。療法ラインシステム802はまた、第1の期間と第2の期間との間のギャップが第1の閾値ギャップ未満であることを決定してもよい。これらのシナリオでは、療法ラインシステム802は、1つまたはそれを上回る第1の療法物質および1つまたはそれを上回る第2の療法物質が同一の療法ラインの一部であることを決定してもよい。したがって、患者は、同一の療法ラインの一部である異なる期間の間に異なる療法物質を受け得る。例証するために、治療の一次過程内に含まれる1つまたはそれを上回る療法物質は、治療の一次過程内に含まれる1つまたはそれを上回る付加的療法物質と交換され、依然として、同一の療法ラインの一部と見なされ得る。加えて、療法ラインシステム802は、第1の期間と第2の期間との間のギャップが少なくとも第1の閾値ギャップであることを決定することに応答して、患者に関する療法ラインが中止されることを決定してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、第1の閾値ギャップは、少なくとも30日、少なくとも45日、少なくとも60日、少なくとも75日、少なくとも90日、少なくとも105日、少なくとも120日、少なくとも135日、少なくとも150日、少なくとも165日、または少なくとも180日であってもよい。
【0159】
さらに、療法ラインシステム802は、患者が死亡したことを決定することによって、患者に関する療法ラインが中止されることを決定してもよい。患者が死亡した状況では、療法ラインシステム802は、療法ライン分析情報816に関する患者の死亡の日付に関連して患者が治療を受けた1つまたはそれを上回る期間を分析し、療法ラインが中止された日付を決定してもよい。例えば、療法ラインシステム802は、死亡日付が、患者が生物学的条件に関する1つまたはそれを上回る治療を受けていた期間内であるとき、療法ラインの終了日付が、患者の死亡日付であることを決定してもよい。加えて、療法ラインシステム802は、死亡日付が、最後の治療を患者が受けた後の第3の閾値ギャップ内であることを決定することに応答して、療法ラインが中止された日付が、患者の死亡日付であることを決定してもよい。例証するために、患者が最後の治療から少なくとも30日、少なくとも45日、少なくとも60日、少なくとも90日、少なくとも120日、少なくとも150日、または少なくとも180日以内に死亡する状況では、療法ラインシステム802は、療法ラインが患者の死亡の日付に中止されたことを決定してもよい。患者が、生物学的条件に関する最後の治療に関連する第3の閾値ギャップにおいて、またはその後に死亡するシナリオでは、療法ラインシステム802は、療法ラインが、最後の治療の日付+60日または最後の治療の日付+90日等、最後の治療の日付+第3の閾値ギャップに対応する期間である日付に中止されたことを決定してもよい。
【0160】
1つまたはそれを上回る付加的例証的実施例では、療法ラインシステム802は、療法ライン分析情報816を分析し、1つまたはそれを上回る第1の療法物質が生物学的条件に関する治療の第1の過程の一部であり、1つまたはそれを上回る第2の療法物質が生物学的条件に関する治療の第2の過程の一部であることを決定してもよい。これらの状況では、療法ラインシステム802は、1つまたはそれを上回る第1の療法物質が第1の療法ラインの一部であり、1つまたはそれを上回る第2の療法物質が第1の療法ラインの一部であることを決定してもよい。1つまたはそれを上回るさらなる例証的実施例では、療法ラインシステム802は、療法ライン分析情報816内に含まれる1つまたはそれを上回る閾値ギャップに関する第1の期間と第2の期間との間のギャップを分析し、1つまたはそれを上回る第1の療法物質および1つまたはそれを上回る第2の療法物質が、生物学的条件に関する治療の同一の過程の一部または治療の異なる過程の一部であるかどうかを決定してもよい。例えば、療法ラインシステム802は、1つまたはそれを上回る第1の療法物質が生物学的条件に関する治療の第1の過程の一部であり、1つまたはそれを上回る第2の療法物質が治療の第2の過程の一部であることを決定してもよい。療法ラインシステム802はまた、第1の期間と第2の期間との間のギャップが少なくとも第2の閾値ギャップであることを決定してもよい。これらの事例では、療法ラインシステム802は、1つまたはそれを上回る第1の療法物質が第1の療法ラインの一部であり、1つまたはそれを上回る第2の療法物質が第2の療法ラインの一部であることを決定してもよい。1つまたはそれを上回る付加的シナリオでは、療法ラインシステム802は、第1の期間と第2の期間との間のギャップが第2の閾値ギャップ未満であることを決定することに応答して、1つまたはそれを上回る第1の療法物質および1つまたはそれを上回る第2の療法物質が同一の療法ラインの一部であることを決定してもよい。第2の閾値ギャップは、第1の閾値ギャップと異なってもよい。第2の閾値ギャップは、少なくとも10日、少なくとも15日、少なくとも20日、少なくとも25日、少なくとも30日、少なくとも40日、少なくとも50日、少なくとも60日、少なくとも70日、少なくとも80日、または少なくとも90日を含んでもよい。
【0161】
1つまたはそれを上回る実施例では、療法ラインデータ構造836は、1つまたはそれを上回るデータテーブルを含んでもよい。1つまたはそれを上回るデータテーブルは、生物学的条件に関する治療を受けた個々の患者に関する療法ライン情報を記憶してもよい。少なくともいくつかの実施例では、療法ラインデータ構造836は、複数のデータテーブルの個々のデータテーブルが個々の生物学的条件に対応する、複数のデータテーブルを含んでもよい。例えば、療法ラインデータ構造836は、インフルエンザに関する治療を受ける患者に関する療法ラインを示す、第1のデータテーブルと、糖尿病に関する治療を受けた患者に関する療法ラインを示す、第2のデータテーブルとを含んでもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、療法ラインデータ構造836は、異なる形態の生物学的条件に関する治療を受ける患者に対応する、ある数のデータテーブルを含んでもよい。例証するために、療法ラインデータ構造836は、I型糖尿病に関する治療を受けた患者に関する療法ラインを示す、第1のデータテーブルと、II型糖尿病に関する治療を受けた患者に関する療法ラインを示す、第2のデータテーブルとを含んでもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、療法ラインデータ構造836は、異なる形態の癌に関する治療を受けた患者に対応する、ある数のデータテーブルを含んでもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、療法ラインデータ構造836は、非小細胞肺癌に関する治療を受ける患者に対応する療法ラインを示す、第1のデータテーブルと、乳癌に関する治療を受ける患者に対応する療法ラインを示す、第2のデータテーブルと、大腸癌に関する治療を受ける患者に対応する療法ラインを示す、第3のデータテーブルとを含んでもよい。
【0162】
種々の実施例では、療法ラインデータ構造836内に含まれる個々のデータテーブルは、1つまたはそれを上回る生物学的条件に関する治療を受けた患者の識別子を示す、列を含んでもよい。データテーブルの個々の行は、所与の患者に関する療法ラインに対応してもよい。患者が複数の療法ラインに対応する治療を受けた状況では、療法ラインデータ構造836内に含まれるデータテーブルは、各行が患者に関する異なる療法ラインを示す、複数の行を含んでもよい。データテーブルはまた、療法ラインに関する開始日付および終了日付を示す、1つまたはそれを上回る列を含んでもよい。加えて、データテーブルは、療法ラインに関連して受けた治療の名称を示す、1つまたはそれを上回る列と、療法ラインに関連して患者が受けた治療のカテゴリを示す、1つまたはそれを上回る列とを含んでもよい。さらに、データテーブルは、治療の組み合わせが療法ラインに関して患者に提供されたかどうか、アジュバント治療を患者が受けたかどうか、または維持治療が患者によって取得されたかどうかを示す、1つまたはそれを上回る列を含んでもよい。
【0163】
1つまたはそれを上回る実施例では、療法ラインデータ構造836内に含まれるデータテーブルはまた、患者に関する次の治療までの時間を示す、1つまたはそれを上回る列を含んでもよい。少なくともいくつかの実施例では、次の治療までの時間は、第1の療法ラインが開始された日付から第2の療法ラインが開始された後続の日付までの期間を示してもよい。少なくともいくつかの実施例では、療法ラインシステム802は、療法ライン分析情報816を使用して、次の治療までの時間を決定してもよい。例えば、療法ラインシステム802は、死亡の日付が患者に関する療法ラインの終了日付または最後の活動中の日付の前である状況において、次の治療までの時間が患者の死亡の日付であることを決定してもよい。患者に関する最後の活動中の日付は、生物学的条件に関する治療に関連して患者に支払われた最後の保険請求に対応してもよい。加えて、療法ラインの終了日付は、患者に提供される1つまたはそれを上回る療法物質の供給日数または医療手技が患者に関して有効であることが予期される時間量に対応してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、療法ラインシステム802は、死亡の日付が療法ラインの終了日付の閾値期間内であるシナリオにおいて、次の治療までの時間がまた患者の死亡の日付であることを決定してもよい。さらに、療法ラインシステム802は、最後の活動中の日付が療法ラインの終了日付の前である事例において、次の治療までの時間が患者に関する最後の活動中の日付であることを決定してもよい。これらの実施例では、患者は、全期間にわたって治療レジメンで経過観察されない場合がある。なおも他の実施例では、療法ラインシステム802は、新しい療法ラインが開始されたが、閾値期間の後である場合、またはいかなる新しい療法ラインも初期療法ラインの終了日付の後に患者に関して開始されなかったときの状況におけるものを含め、患者に関する次の治療までの時間が療法ラインの終了日付の後の閾値期間であることを決定してもよい。これらの実装では、療法ラインシステム802は、次の治療までの時間が療法ラインの終了日付+閾値期間であることを決定してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、閾値期間は、15日、30日、45日、60日、75日、90日、105日、120日、135日、150日、165日、または180日であってもよい。
【0164】
療法ラインシステム802は、1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836をデータ分析システム140に提供してもよい。データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される情報を分析し、データ分析結果146を決定してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、データ分析システム140は、所与の生物学的条件に関して治療される患者が受けた療法ラインに対応する情報を分析するための要求を受信してもよい。要求に応答して、データ分析システム140は、療法ラインシステム802に照会し、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836を取得してもよい。例えば、データ分析システム140は、非小細胞肺癌に関する治療を受けた患者の療法ラインに関連する情報を分析するための要求を受信してもよい。これらのシナリオでは、データ分析システム140は、療法ラインシステム802に照会し、非小細胞肺癌に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836を取得してもよい。データ分析システム140は、次いで、1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される情報を分析し、データ分析結果146を発生させてもよい。
【0165】
少なくともいくつかの実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される情報を分析し、分析されている1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836内に含まれる患者に対応する1つまたはそれを上回る定量的測度を含む、データ分析結果146を発生させてもよい。例証するために、データ分析システム140は、療法ラインデータ構造836を分析し、生物学的条件に関して治療される患者に関する実世界の生存メトリックを決定してもよい。種々の実施例では、データ分析システム140は、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836を分析し、生物学的条件を治療するための1つまたはそれを上回る療法ラインを受ける患者に関するある期間にわたる生存確率を決定してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報を分析し、患者に関する実世界の全生存メトリックを決定してもよい。1つまたはそれを上回る付加的例証的実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報を分析し、生物学的条件と診断された患者に関する次の治療までの時間メトリックおよび/または中止までの時間メトリックを決定してもよい。
【0166】
種々の実施例では、データ分析システム140は、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される情報を分析し、生物学的条件に対応する療法ラインデータ構造836内に含まれる患者の少なくともサブセット内の生物学的条件の進行の量を決定してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、データ分析システム140は、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報の分析に基づいて、療法ラインの一部として1つまたはそれを上回る薬剤物質を受ける患者に関する進行の量を決定してもよい。加えて、データ分析システム140は、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報の分析に基づいて、1つまたはそれを上回るゲノム突然変異を有する患者に関する進行の量を決定してもよい。1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データ分析システム140は、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報に基づいて発生された、次の治療までの時間メトリックまたは中止までの時間メトリックのうちの少なくとも1つを分析し、ゲノム突然変異を有する患者に関する生物学的条件の進行の量を決定してもよい。これらの事例では、データ分析システム140は、統合データリポジトリ104に照会し、1つまたはそれを上回るゲノム突然変異を有する患者を決定してもよい。データ分析システム140は、次いで、1つまたはそれを上回るゲノム突然変異を有する患者に関連する療法ライン情報に関して所与の生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836に照会し、療法ライン情報を分析し、データ分析結果146を決定してもよい。少なくともいくつかの実施例では、データ分析システム140は、次の治療までの時間メトリックまたは中止までの時間メトリックのうちの少なくとも1つを分析し、1つまたはそれを上回るゲノム突然変異を有し、生物学的条件に関する治療を受けた患者に関する生物学的条件の進行度を決定してもよい。
【0167】
1つまたはそれを上回るさらなる実施例では、データ分析システム140は、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報を分析し、生物学的条件に関する1つまたはそれを上回る治療を受ける1人またはそれを上回る患者によって発現された耐性のレベルを決定してもよい。例えば、データ分析システム140は、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報を分析し、生物学的条件を治療するための療法ラインの一部として1つまたはそれを上回る薬剤物質を受けた1人またはそれを上回る患者における耐性のレベルを決定してもよい。種々の実施例では、データ分析システム140は、次の治療までの時間メトリック、中止までの時間メトリック、または実世界の生存メトリックのうちの少なくとも1つを分析し、生物学的条件に関する治療を受けた患者によって発現された耐性のレベルを決定してもよい。少なくともいくつかの実施例では、データ分析システム140はまた、1つまたはそれを上回るゲノム突然変異を有する個人に関する1つまたはそれを上回る治療に関する耐性のレベルを決定してもよい。少なくともいくつかの実施例では、耐性のレベルは、次の治療までの時間または実世界の生存率がより低い値を有する状況においてより大きくあり得、耐性のレベルは、次の治療までの時間または実世界の生存率の値が比較的により高い状況においてより低くあり得る。
【0168】
少なくともいくつかの実施例では、データ分析システム108は、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報を分析し、生物学的条件と診断された患者に施するべき1つまたはそれを上回る治療に関する推奨を決定してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、データ分析システム140は、生物学的条件に関連する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報を分析し、耐性のレベルが比較的に低く、および/または進行の量が比較的に低い、1つまたはそれを上回る療法ラインを受けた患者の1つまたはそれを上回る特性を決定してもよい。データ分析システム140は、次いで、生物学的条件と診断された1人またはそれを上回る付加的患者の特性を分析し、1人またはそれを上回る付加的患者に対する治療として1つまたはそれを上回る療法ラインを推奨するべきかどうかを決定してもよい。1人またはそれを上回る付加的患者の少なくとも一部は、生物学的条件に関する治療をすでに受けている場合がある。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、1人またはそれを上回る付加的患者の少なくとも一部は、生物学的条件に関する治療を受けていない場合がある。種々の実施例では、データ分析システム140はまた、生物学的条件に対応する療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報を分析し、生物学的条件と診断された患者に関する療法ラインの有効性を決定してもよい。療法ラインの有効性は、患者に関して生物学的条件の効果を低減させるか、または生物学的条件を排除するかのうちの少なくとも1つである、療法ラインの確率に対応してもよい。
【0169】
種々の実施例では、生物学的条件の進行の量、生物学的条件を治療するための療法ラインの有効性、治療ラインへの耐性を発現させる確率、またはそれらの組み合わせは、1つまたはそれを上回る統計技法または1つまたはそれを上回る機械学習技法のうちの少なくとも1つを使用して、データ分析システム140によって決定されてもよい。例証するために、データ分析システム140は、Cox比例ハザードモデル、カイ二乗検定、ログランク検定、またはカプラン-マイヤー方法のうちの少なくとも1つを実装し、生物学的条件の進行の量、生物学的条件を治療するための療法ラインの有効性、または治療ラインへの耐性を発現させる確率のうちの少なくとも1つを決定してもよい。1つまたはそれを上回る付加的実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回るニューラルネットワーク、1つまたはそれを上回る畳み込みニューラルネットワーク、または1つまたはそれを上回る残差ニューラルネットワークを実装し、生物学的条件の進行の量、生物学的条件を治療するための療法ラインの有効性、または治療ラインへの耐性を発現させる確率のうちの少なくとも1つを決定してもよい。
【0170】
1つまたはそれを上回る例証的実施例では、データ分析システム140は、療法ラインへの耐性を発現させる閾値確率未満のもの、または療法ラインに関する有効性の少なくとも付加的閾値量におけるもののうちの少なくとも1つを有する患者の1つまたはそれを上回る特性を決定してもよい。1つまたはそれを上回るシナリオでは、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836によって記憶される療法ライン情報を分析し、1つまたはそれを上回る特性を決定してもよい。少なくともいくつかの実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る統計技法または1つまたはそれを上回る機械学習技法のうちの少なくとも1つを実装し、療法ラインへの耐性を発現させる閾値確率未満のもの、または療法ラインに関する有効性の少なくとも付加的閾値量におけるもののうちの少なくとも1つを有する患者の1つまたはそれを上回る特性を決定してもよい。1つまたはそれを上回る実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回る抽出アルゴリズムまたは1つまたはそれを上回る分類アルゴリズムのうちの少なくとも1つを実装し、1つまたはそれを上回る特性を決定してもよい。種々の実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回るニューラルネットワーク、1つまたはそれを上回るフィードフォワードニューラルネットワーク、1つまたはそれを上回るリカレントニューラルネットワーク、1つまたはそれを上回る残差ネットワーク、または1つまたはそれを上回るオートエンコーダのうちの少なくとも1つを実装し、療法ラインへの耐性を発現させる閾値確率未満のもの、または療法ラインに関する有効性の少なくとも付加的閾値量におけるもののうちの少なくとも1つを有する1つまたはそれを上回る特性を決定してもよい。
【0171】
1つまたはそれを上回る付加的例証的実施例では、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回るログランク検定を実装し、1つまたはそれを上回るゲノム突然変異を有し、所与の生物学的条件と診断された、または所与の生物学的条件が存在することが疑われる患者に関する1つまたはそれを上回る療法ラインデータ構造836に基づいて決定された死亡までの時間メトリックと次の治療までの時間メトリックとの間の差異を分析してもよい。種々の実施例では、分析内に含まれる患者はまた、生物学的条件を治療するための1つまたはそれを上回る規定された療法ラインを受けている場合がある。加えて、データ分析システム140は、1つまたはそれを上回るカイ二乗検定を実装し、1つまたはそれを上回る規定されたゲノム突然変異を有し、少なくともいくつかの事例では、1つまたはそれを上回るクローン性ゲノム突然変異対1つまたはそれを上回るサブクローン性ゲノム突然変異等の1つまたはそれを上回る付加的ゲノム特性を有する患者における1つまたはそれを上回る共起ゲノム突然変異を有する患者の割合を決定してもよい。さらに、1つまたはそれを上回るCox比例ハザードモデルが、患者に関する生存メトリックを決定するために、データ分析システム140によって実装されてもよい。このように、生物学的条件を治療するための1つまたはそれを上回る療法ラインの有効性は、Cox比例ハザードモデルを使用して決定された生存確率に基づいて、データ分析システム140によって決定されてもよい。
【0172】
療法ラインシステム802によって使用される療法ライン分析情報816は、療法ラインシステム802が、データ分析結果146を正確に発生させるためにデータ分析システム140によって使用され得る療法ラインデータ構造836を発生させることを可能にする、ある数の基準、閾値、および他の情報を含む。すなわち、療法ライン分析情報816および療法ラインシステム802によって実装される算出技法に基づいて、実世界の生存メトリック、疾患進行度メトリック、疾患耐性メトリック、治療有効性レベル、それらの1つまたはそれを上回る組み合わせ等が、正確に決定されてもよい。これらの定量的測度の正確な決定は、データ分析システム140が、正確であり、有効であり、患者に関する改善された転帰をもたらす、患者への治療推奨を提供することを可能にする。療法ライン分析情報816において規定されるフレームワークおよびプロトコルならびに療法ラインシステム802およびデータ分析システム140によって実装される算出技法を伴わないと、データ分析結果146内に含まれる治療推奨は、患者に関する転帰を改善する可能性が低い。療法ライン分析情報816は、最適な治療推奨を生成し、転帰に対する療法ラインの有効性を示す正確なメトリックを提供し、治療転帰に対するゲノム突然変異の影響に関する正確な情報を提供する、基準、フレームワーク、プロトコル、閾値、および算出技法の規定されたセットを決定するために、ある数の算出技法、訓練プロセス、およびフィードバックループを使用して経時的に発生されている。
【0173】
図9は、例示的実装による、ある実施例による、その中で命令のセットが、コンピューティングデバイス900に、本明細書に議論される方法論のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものを実施させるために実行され得る、コンピュータシステムの形態におけるコンピューティングデバイス900の図式的表現を図示する。具体的には、
図9は、その中でコンピューティングデバイス900に、本明細書に議論される方法論のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものを実施させるための命令902(例えば、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、または他の実行可能コード)が実行され得る、コンピュータシステムの例示的形態におけるコンピューティングデバイス900の図式的表現を示す。例えば、命令902は、コンピューティングデバイス900に、それぞれ、
図1、2、3、4、および5に関して説明されるアーキテクチャおよびフレームワーク100、200、300、400、500を実装させ、それぞれ、
図6および7に関して説明される方法600、700を実行させ、
図8に関して説明されるアーキテクチャ800を実装させてもよい。
【0174】
命令902は、一般的なプログラムされていないコンピューティングデバイス900を、説明される様式において説明および図示される機能を実行するようにプログラムされる特定のコンピューティングデバイス900に変換する。代替実装では、コンピューティングデバイス900は、スタンドアロンデバイスとして動作する、または他の機械に結合(例えば、ネットワーク化)されてもよい。ネットワーク化展開では、コンピューティングデバイス900は、サーバ-クライアントネットワーク環境におけるサーバマシンまたはクライアントマシンの立場で、またはピアツーピア(または分散)ネットワーク環境におけるピアマシンとして動作してもよい。コンピューティングデバイス900は、限定ではないが、サーバコンピュータ、クライアントコンピュータ、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ネットブック、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、エンターテインメントメディアシステム、セルラー電話、スマートフォン、モバイルデバイス、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウォッチ)、スマートホームデバイス(例えば、スマートアプライアンス)、他のスマートデバイス、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、ネットワークスイッチ、ネットワークブリッジ、またはコンピューティングデバイス900によって行われるべきアクションを規定する命令902を順次または別様に実行することが可能な任意の機械を備えてもよい。さらに、単一のコンピューティングデバイス900のみが図示されるが、用語「機械」はまた、本明細書に議論される方法論のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものを実施するために命令902を個々に、または共同で実行する、機械900の集合を含むように解釈されるものとする。
【0175】
コンピューティングデバイス900の実施例は、論理、1つまたはそれを上回るコンポーネント、回路(例えば、モジュール)、または機構を含むことができる。回路は、ある動作を実施するように構成される、有形実体である。ある実施例では、回路は、規定された様式において(例えば、内部で、または他の回路等の外部実体に対して)配列されることができる。ある実施例では、1つまたはそれを上回るコンピュータシステム(例えば、スタンドアロン、クライアント、またはサーバコンピュータシステム)または1つまたはそれを上回るハードウェアプロセッサ(プロセッサ)は、本明細書に説明されるようなある動作を実施するように動作する回路としてソフトウェア(例えば、命令、アプリケーション部分、またはアプリケーション)によって構成されることができる。ある実施例では、ソフトウェアは、(1)非一過性機械可読媒体上に、または(2)伝送信号内に常駐することができる。ある実施例では、ソフトウェアは、回路の基礎となるハードウェアによって実行されると、回路にある動作を実施させる。
【0176】
ある実施例では、回路は、機械的に、または電子的に実装されることができる。例えば、回路は、専用プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または特定用途向け集積回路(ASIC)等を含む、上記に議論されるもの等の1つまたはそれを上回る技法を実施するように具体的に構成される、専用回路網または論理を備えることができる。ある実施例では、回路は、ある動作を実施するように(例えば、ソフトウェアによって)一時的に構成され得る、プログラマブル論理(例えば、汎用プロセッサまたは他のプログラマブルプロセッサ内に包含されるような回路網)を備えることができる。回路を機械的に(例えば、専用かつ恒久的に構成される回路網において)、または一時的に構成される回路網(例えば、ソフトウェアによって構成される)において実装するための決定が、費用および時間考慮事項によって推進され得ることを理解されたい。
【0177】
故に、用語「回路」は、規定された様式において動作するように、または規定された動作を実施するように、物理的に構築される、恒久的に構成される(例えば、ハード配線される)、または一時的に(例えば、一過的に)構成される(例えば、プログラムされる)実体である、有形実体を包含するように理解される。ある実施例では、複数の一時的に構成される回路を前提として、回路はそれぞれ、時間における任意の1つの事例において構成または事例化される必要はない。例えば、回路が、ソフトウェアを介して構成される汎用プロセッサを備える場合、汎用プロセッサは、異なる時間に個別の異なる回路として構成されることができる。ソフトウェアは、それに応じて、例えば、時間の1つの事例において特定の回路を成し、時間の異なる事例において異なる回路を成すようにプロセッサを構成することができる。
【0178】
ある実施例では、回路は、他の回路に情報を提供し、それから情報を受信することができる。本実施例では、回路は、1つまたはそれを上回る他の回路に通信可能に結合されるものと見なされることができる。複数のそのような回路が、同時に存在する場合、通信は、回路を接続する信号伝送を通して(例えば、適切な回路およびバスを経由して)達成されることができる。複数の回路が異なる時間に構成または事例化される実装では、そのような回路の間の通信は、例えば、それに複数の回路がアクセスを有するメモリ構造内の情報の記憶および読出を通して達成されることができる。例えば、1つの回路が、ある動作を実施し、その動作の出力を、それにこれが通信可能に結合されるメモリデバイス内に記憶することができる。さらなる回路が、次いで、後で、記憶される出力を読み出し、処理するために、メモリデバイスにアクセスすることができる。ある実施例では、回路は、入力または出力デバイスとの通信を開始または受信するように構成されることができ、リソース(例えば、例えば、情報の集合)に対して動作することができる。
【0179】
本明細書に説明される方法実施例の種々の動作は、少なくとも部分的に、関連する動作を実施するように一時的に(例えば、ソフトウェアによって)構成される、または恒久的に構成される、1つまたはそれを上回るプロセッサによって実施されることができる。一時的または恒久的に構成されるかどうかにかかわらず、そのようなプロセッサは、1つまたはそれを上回る動作または機能を実施するように動作する、プロセッサ実装回路を成すことができる。ある実施例では、本明細書に言及される回路は、プロセッサ実装回路を備えることができる。
【0180】
同様に、本明細書に説明される方法は、少なくとも部分的に、プロセッサ実装されることができる。例えば、方法の動作のうちの少なくともいくつかは、1つまたは複数のプロセッサまたはプロセッサ実装回路によって実施されることができる。動作のうちのあるものの実施は、単一の機械内に常駐するだけではなく、ある数の機械を横断して展開される、1つまたはそれを上回るプロセッサ間で分散されることができる。ある実施例では、プロセッサまたは複数のプロセッサは、単一の場所内に(例えば、家庭環境、オフィス環境内に、またはサーバファームとして)位置することができる一方、他の実施例では、プロセッサは、ある数の場所を横断して分散されることができる。
【0181】
1つまたはそれを上回るプロセッサはまた、「クラウドコンピューティング」環境において、または「サービスとしてのソフトウェア」(SaaS)として関連する動作の実施をサポートするように動作することができる。例えば、動作のうちの少なくともいくつかは、(プロセッサを含む機械の実施例として)コンピュータの群によって実施されることができ、これらの動作は、ネットワーク(例えば、インターネット)を介して、かつ1つまたはそれを上回る適切なインターフェース(例えば、アプリケーションプログラムインターフェース(API))を介してアクセス可能である。
【0182】
例示的実装(例えば、装置、システム、または方法)は、デジタル電子回路網において、コンピュータハードウェアにおいて、ファームウェアにおいて、ソフトウェアにおいて、またはそれらの任意の組み合わせにおいて実装されることができる。例示的実装は、コンピュータプログラム製品(例えば、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のコンピュータ等のデータ処理装置による実行のために、またはその動作を制御するために、情報キャリア内または機械可読媒体内で有形に具現化されるコンピュータプログラム)を使用して実装されることができる。
【0183】
コンピュータプログラムは、コンパイル型またはインタープリタ型言語を含む、任意の形態のプログラム言語において書き込まれることができ、これは、スタンドアロンプログラムとして、またはソフトウェアモジュール、サブルーチン、またはコンピューティング環境における使用のために好適な他のユニットとしてのものを含む、任意の形態において展開されることができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つの地点における複数のコンピュータ上で実行される、または複数の地点を横断して分散され、通信ネットワークによって相互接続されるように展開されることができる。
【0184】
ある実施例では、動作は、入力データに対して動作し、出力を発生させることによって機能を実施するためのコンピュータプログラムを実行する、1つまたはそれを上回るプログラマブルプロセッサによって実施されることができる。方法動作の実施例はまた、専用論理回路網(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)または特定用途向け集積回路(ASIC))によって実施されることができ、例示的装置は、それとして実装されることができる。
【0185】
コンピューティングシステムは、クライアントと、サーバとを含むことができる。クライアントおよびサーバは、概して、相互から遠隔であり、概して、通信ネットワークを通して相互作用する。クライアントおよびサーバの関係は、個別のコンピュータ上で起動し、相互にクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生じる。プログラマブルコンピューティングシステムを展開する実装では、ハードウェアおよびソフトウェアアーキテクチャが両方とも、考慮事項を要求することを理解されたい。具体的には、恒久的に構成されるハードウェア(例えば、ASIC)において、一時的に構成されるハードウェア(例えば、ソフトウェアおよびプログラマブルプロセッサの組み合わせ)において、または恒久的および一時的に構成されるハードウェアの組み合わせにおいてある機能性を実装するべきかどうかの選定が、設計上の選定であり得ることを理解されたい。下記に、例示的実装において展開され得る、ハードウェア(例えば、コンピューティングデバイス900)およびソフトウェアアーキテクチャが、記載される。
【0186】
ある実施例では、コンピューティングデバイス900は、スタンドアロンデバイスとして動作することができる、またはコンピューティングデバイス900は、他の機械に接続(例えば、ネットワーク化)されることができる。
【0187】
ネットワーク化展開では、コンピューティングデバイス900は、サーバ-クライアントネットワーク環境におけるサーバまたはクライアントマシンのいずれかの立場で動作することができる。ある実施例では、コンピューティングデバイス900は、ピアツーピア(または他の分散)ネットワーク環境におけるピアマシンとして作用することができる。コンピューティングデバイス900は、パーソナルコンピュータ(PC)、タブレットPC、セットトップボックス(STB)、携帯情報端末(PDA)、モバイル電話、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、スイッチ、またはブリッジ、またはコンピューティングデバイス900によって行われる(例えば、実施される)べきアクションを規定する命令を(順次または別様に)実行することが可能な任意の機械であり得る。さらに、単一のコンピューティングデバイス900のみが図示されるが、用語「コンピューティングデバイス」はまた、本明細書に議論される方法論のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものを実施するために命令のセット(または複数のセット)を個々に、または共同で実行する、機械の任意の集合を含むように解釈されるものとする。
【0188】
例示的コンピューティングデバイス900は、プロセッサ904(例えば、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、または両方)と、主要メモリ906と、スタティックメモリ908とを含むことができ、そのうちのいくつかまたは全ては、バス910を介して相互と通信することができる。コンピューティングデバイス900はさらに、ディスプレイユニット912と、英数字入力デバイス914(例えば、キーボード)と、ユーザインターフェース(UI)ナビゲーションデバイス916(例えば、マウス)とを含むことができる。ある実施例では、ディスプレイユニット912、入力デバイス914、およびUIナビゲーションデバイス916は、タッチスクリーンディスプレイであり得る。コンピューティングデバイス900は、加えて、記憶デバイス(例えば、ドライブユニット)918と、信号発生デバイス920(例えば、スピーカ)と、ネットワークインターフェースデバイス922と、全地球測位システム(GPS)センサ、コンパス、加速度計、または別のセンサ等の1つまたはそれを上回るセンサ924とを含むことができる。コンピューティングデバイス900は、コンピューティングデバイス900によって発生された出力を制御する、出力コントローラ930を含んでもよい。
【0189】
記憶デバイス918は、その上に本明細書に説明される方法論または機能のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものを具現化する、またはそれによって利用されるデータ構造または命令902(例えば、ソフトウェア)の1つまたはそれを上回るセットが記憶される、機械可読媒体926を含むことができる。命令902はまた、完全に、または少なくとも部分的に、コンピューティングデバイス900によるその実行の間、主要メモリ906内に、スタティックメモリ908内に、またはプロセッサ904内に常駐することができる。ある実施例では、プロセッサ904、主要メモリ906、スタティックメモリ908、または記憶デバイス918のうちの1つまたはそれらの任意の組み合わせは、機械可読媒体を成すことができる。
【0190】
機械可読媒体926は、単一の媒体として図示されるが、用語「機械可読媒体」は、1つまたはそれを上回る命令902を記憶するように構成される、単一の媒体または複数の媒体(例えば、一元化または分散データベース、および/または関連付けられるキャッシュおよびサーバ)を含むことができる。用語「機械可読媒体」はまた、機械による実行のための命令を記憶する、エンコードする、または搬送することが可能であり、機械に、本開示の方法論のうちのいずれか1つまたはそれを上回るものを実施させる、またはそのような命令によって利用される、またはそれと関連付けられるデータ構造を記憶する、エンコードする、または搬送することが可能である、任意の有形媒体を含むように解釈されることができる。用語「機械可読媒体」は、それに応じて、限定ではないが、ソリッドステートメモリと、光学および磁気媒体とを含むように解釈されることができる。機械可読媒体の具体的実施例は、実施例として、半導体メモリデバイス(例えば、電気的プログラマブル読取専用メモリ
【0191】
(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取専用メモリ(EEPROM))およびフラッシュメモリデバイス、内部ハードディスクおよびリムーバブルディスク等の磁気ディスク、光磁気ディスク、およびCD-ROMおよびDVD-ROMディスクを含む、不揮発性メモリを含むことができる。
【0192】
命令902はさらに、ある数の転送プロトコル(例えば、フレームリレー、IP、TCP、UDP、HTTP等)のうちのいずれか1つを利用するネットワークインターフェースデバイス922を介して、伝送媒体を使用して、通信ネットワーク928を経由して伝送または受信されることができる。例示的通信ネットワークは、とりわけ、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、パケットデータネットワーク(例えば、インターネット)、モバイル電話ネットワーク(例えば、セルラーネットワーク)、基本電話サービス(POTS)ネットワーク、および無線データネットワーク(例えば、Wi-Fiとして公知のIEEE 902.11標準系、WiMaxとして公知のIEEE 902.16標準系)、ピアツーピア(P2P)ネットワークを含むことができる。用語「伝送媒体」は、機械による実行のための命令を記憶する、エンコードする、または搬送することが可能であり、デジタルまたはアナログ通信信号またはそのようなソフトウェアの通信を促進するための他の無形媒体を含む、任意の無形媒体を含むように解釈されるものとする。
【0193】
本明細書に使用されるように、コンポーネントは、関数またはサブルーチン呼出、分岐点、API、または特定の処理または制御機能のパーティション化またはモジュール化を提供する他の技術によって定義された境界を有するデバイス、物理的実体、または論理を指し得る。コンポーネントは、機械プロセスを実行するために、他のコンポーネントとそれらのインターフェースを介して組み合わせられてもよい。コンポーネントは、他のコンポーネントとの併用のために設計されたパッケージ化された機能ハードウェアユニットであり、通常、関連する機能の特定の機能を実施するプログラムの一部であってもよい。コンポーネントは、ソフトウェアコンポーネント(例えば、機械可読媒体上で具現化されるコード)またはハードウェアコンポーネントのいずれかを成してもよい。「ハードウェアコンポーネント」は、ある動作を実施することが可能な有形ユニットであり、ある物理的様式において構成または配列されてもよい。種々の例示的実装では、1つまたはそれを上回るコンピュータシステム(例えば、スタンドアロンコンピュータシステム、クライアントコンピュータシステム、またはサーバコンピュータシステム)またはコンピュータシステムの1つまたはそれを上回るハードウェアコンポーネント(例えば、プロセッサまたはプロセッサの群)は、本明細書に説明されるようなある動作を実施するように動作するハードウェアコンポーネントとしてソフトウェア(例えば、アプリケーションまたはアプリケーション部分)によって構成されてもよい。
【0194】
本教示の方法において使用される個々のステップが、本教示が動作可能なままである限り、任意の順序において、および/または同時に実施され得ることを理解されたい。さらに、本教示の装置および方法が、本教示が動作可能なままである限り、任意の数または全ての説明される実装を含み得ることを理解されたい。
【0195】
本明細書に開示される方法の種々のステップまたは本明細書に開示されるシステムによって実行されるステップは、同時または異なる時間に、および/または同一の地理的場所または異なる地理的場所、例えば、国において実行されてもよい。本明細書に開示される方法の種々のステップは、同一の人物または異なる人物によって実施されることができる。
【0196】
システム、デバイス、および方法の種々の実装が、本明細書に説明されている。これらの実装は、実施例としてのみ与えられ、請求される発明の範囲を限定することを意図していない。また、説明されている実装の種々の特徴が、多数の付加的実装を生成するために種々の方法において組み合わせられ得ることを理解されたい。また、種々の材料、寸法、形状、構成、および場所等が、開示される実装との併用のために説明されているが、開示されるもの以外のその他が、請求される発明の範囲を超えることなく、利用されてもよい。
【0197】
当業者は、実装が、上記に説明される任意の個々の実装に例証されるものよりも少ない特徴を備え得ることを認識するであろう。本明細書に説明される実装は、種々の特徴が組み合わせられ得る方法の網羅的提示であることを意味していない。故に、実装は、特徴の相互に排他的な組み合わせではなく、むしろ、実装は、当業者によって理解されるように、異なる個々の実装から選択された異なる個々の特徴の組み合わせを備えることができる。また、一実装に関して説明される要素は、別様に記述されない限り、そのような実装において説明されないときであっても、他の実装において実装されることができる。従属請求項は、請求項において、1つまたはそれを上回る他の請求項との具体的組み合わせを指し得るが、他の実装はまた、従属請求項と各他の従属請求項の主題との組み合わせまたは1つまたはそれを上回る特徴と他の従属または独立請求項との組み合わせを含むことができる。そのような組み合わせは、具体的組み合わせが意図されないことが記載されない限り、本明細書で提案される。さらに、また、請求項の特徴を、本請求項が独立請求項に対して直接従属するものにされない場合であっても、任意の他の独立請求項内に含むことを意図している。
【0198】
また、本明細書における「一実装」、「ある実装」、または「いくつかの実装」の言及は、実装に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、本教示の少なくとも1つの実装に含まれることを意味する。本明細書における種々の場所における語句「一実装では」の表出は、必ずしも、全てが同一の実装を指すわけではない。
【0199】
上記の文書の任意の参照による組み込みは、本明細書の明示的な開示に反するいかなる主題も組み込まれないように、限定される。上記の文書の任意の参照による組み込みは、本書に含まれるいかなる請求項も参照することによって本明細書に組み込まれないように、さらに限定される。上記の文書の任意の参照による組み込みは、本明細書に明確に含まれない限り、本書に提供される任意の定義が参照することによって本明細書に組み込まれないように、またさらに限定される。
【0200】
実装は、具体的例示的実装を参照して説明されているが、種々の修正および変更が、本開示のより広い精神および範囲から逸脱することなく、これらの実装に行われ得ることが明白であろう。故に、本明細書および図面は、制限的な意味ではなく、例証的な意味で見なされるものである。本明細書の一部を形成する付随の図面は、限定ではなく、例証として、主題が実践され得る具体的実装を示す。図示される実装は、当業者が本明細書に開示される教示を実践することを可能にするために十分に詳細に説明される。他の実装も、構造的および論理的代用および変更が、本開示の範囲から逸脱することなく、行われ得るように、利用され、それから派生されてもよい。本詳細な説明は、したがって、限定の意味で解釈されるものではなく、種々の実装の範囲は、そのような請求項が享受する均等物の全範囲とともに、添付される請求項によってのみ定義される。
【0201】
具体的実装が、本明細書に例証および説明されているが、同一の目的を達成するために計算される任意の配列が、示される具体的実装に関して代用され得ることを理解されたい。本開示は、種々の実装のありとあらゆる適合または変形例を網羅することを意図している。上記の実装の組み合わせおよび本明細書に具体的に説明されない他の実装が、上記の説明を精査することに応じて、当業者に明白となるであろう。
【0202】
本書では、用語「a」または「an」が、特許文書において一般的であるように、「少なくとも1つ(at least one)」または「1つまたはそれを上回る(one or more)」の任意の他の事例または使用法から独立して、「1つまたは1つを上回る(one or more than one)」を含むように使用される。本書では、用語「または(or)」は、別様に示されない限り、「AまたはB」が、「BではなくA」と、「AではなくB」と、「AおよびB」とを含むように、「非排他的または」を指すように使用される。本書では、用語「~を含む(including)」および「その中で(in which)」は、個別の用語「~を備える(comprising)」および「その中で(wherein)」の平易な英語の均等物として使用される。また、以下の請求項では、用語「~を含む(including)」および「~を備える(comprising)」は、非制約的であり、すなわち、請求項内でそのような用語の後に列挙されるものに加えて、要素を含む、システム、ユーザ機器(UE)、物品、組成物、製剤、またはプロセスも、依然として、その請求項の範囲内に該当すると見なされる。また、以下の請求項では、用語「第1」、「第2」、および「第3」等は、単に、標識として使用され、それらの目的に数値要件を課すことを意図していない。
【0203】
本主題の側面の付番された非限定的リストが、下記に提示される。これらの付番された側面は、例証的目的のみのために提供され、本明細書に開示される技術を限定しない。
【0204】
側面1.処理回路網と、メモリとを備える、1つまたはそれを上回るコンピューティング機械において実施される方法であって、処理回路網において、メモリから、患者に関して、薬局手続データセットにアクセスするステップであって、薬局手続データセット内の各薬局手続は、少なくとも、手続日付と、療法タイプと、療法供給持続時間とを備える、ステップと、薬局手続データセットから、療法タイプに基づいて、生物学的条件に関連する薬局手続サブセットを識別するステップと、薬局手続サブセット内の少なくとも1つの薬局手続に関して、終了日付を算出するステップであって、手続日付は、患者が支払を開始したときの日付に対応し、終了日付は、手続日付および少なくとも1つの薬局手続と関連付けられる療法供給持続時間に基づいて決定される、ステップと、処理回路網において、メモリから、患者に関して、医療手技手続データセットにアクセスするステップであって、医療手技データセット内の各医療手技は、少なくとも、医療手技日付範囲と、医療手技タイプとを備える、ステップと、医療手技手続データセットから、医療手技タイプに基づいて、生物学的条件に関連する医療手技手続サブセットを識別するステップと、医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技に関して、その間に医療手技タイプが有効であるかまたは繰り返される期間に基づいて、医療手技日付範囲を調節するステップと、処理回路網によって、メモリ内に記憶されるタイムラインデータ構造上に、薬局手続サブセットおよび医療手技手続サブセットをマッピングするステップであって、タイムラインデータ構造は、日付毎に配列される薬局手続および医療手技手続を記憶する、ステップと、処理回路網によって、タイムラインデータ構造内で、その間にいかなる薬局手続も存在せず、いかなる医療手技手続も存在しない、1つまたはそれを上回る療法ギャップを決定するステップであって、各療法ギャップは、連続する日数を備え、連続する日数は、閾値日数よりも長い、ステップと、処理回路網によって、1つまたはそれを上回る療法ギャップに基づいて、1つまたはそれを上回る療法ラインを決定するステップであって、各療法ラインは、2つの療法ギャップの間、最も早い一時的な療法ギャップの前、または最新の一時的な療法ギャップの後のいずれかで生じる、薬局手続と、医療手技手続とを備え、各療法ラインは、ライン日付範囲と関連付けられる、ステップと、それにおける記憶のためのデータリポジトリに、患者、1つまたはそれを上回る療法ライン、および1つまたはそれを上回る療法ライン毎のライン日付範囲を識別するデータ構造を伝送するステップとを含む、方法。
【0205】
側面2.単一の療法ライン内で、第1の生物学的条件段階と関連付けられる第1の薬局手続または医療手技および第2の生物学的条件段階と関連付けられる第2の薬局手続または医療手技を決定するステップであって、第2の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付は、第1の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付よりも後である、ステップと、第2の薬局手続と関連付けられる開始日付を使用して、単一の療法ラインを2つの療法ラインに分割するステップとをさらに含む、側面1に記載の方法。
【0206】
側面3.処理回路網は、複数のマルチスレッドグラフィック処理ユニット(GPU)を備え、患者は、複数の患者のうちの1人であり、患者に関する1つまたはそれを上回る療法ラインは、複数のマルチスレッドGPUの並列スレッドを使用して、複数の患者の中からの他の患者に関する療法ラインを決定することと並行して決定される、側面1-2のいずれかに記載の方法。
【0207】
側面4.複数の患者に関する療法ラインを決定するステップは、複数の中間テーブルを発生させるステップを含み、複数の中間テーブルはそれぞれ、1つまたはそれを上回るコンピューティング機械の性能を精査および調節するために、データリポジトリ内に記憶される、側面3に記載の方法。
【0208】
側面5.複数の中間テーブルは、中間算出結果を記憶することによって、複数の患者に関する療法ラインを決定する算出速度を増加させる、側面4に記載の方法。
【0209】
側面6.医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、医療手技日付範囲は、単一の日付を備え、少なくとも1つの医療手技手続は、単一の日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面1-5のいずれかに記載の方法。
【0210】
側面7.医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、医療手技日付範囲は、医療手技開始日付と、医療手技終了日付とを備え、少なくとも1つの医療手技手続は、医療手技開始日付および医療手技終了日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面1-6のいずれかに記載の方法。
【0211】
側面8.薬局手続サブセットからの薬局手続は、手続日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面1-7のいずれかに記載の方法。
【0212】
側面9.少なくとも1つの薬局手続は、手続日付および終了日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面8に記載の方法。
【0213】
側面10.療法タイプは、全米薬物コード(NDC)分類を備え、薬局手続データセットは、1つまたはそれを上回るテーブルを備え、本方法はさらに、薬物に関連する1つまたはそれを上回るテーブル内の列のセットを決定するステップと、NDC分類を識別するために列のセットを解析するステップと、薬物に対応するNDC分類のセットを決定するステップと、薬物に対応するNDC分類のセットのサブセットを識別するステップであって、サブセットは、生物学的条件に関連する薬物と関連付けられる、ステップと、生物学的条件に関連するNDC分類の群に基づいて、薬局手続サブセットの中への設置のための1つまたはそれを上回るテーブル内の行を識別するステップとを含む、側面1-9のいずれかに記載の方法。
【0214】
側面11.閾値日数は、生物学的条件の条件タイプに基づいて決定される、側面1-10のいずれかに記載の方法。
【0215】
側面12.システムであって、処理回路網と、処理回路網によって実行されると、処理回路網に、患者に関して、薬局手続データセットにアクセスさせ、薬局手続データセット内の各薬局手続は、少なくとも、手続日付と、療法タイプと、療法供給持続時間とを備え、薬局手続データセットから、療法タイプに基づいて、生物学的条件に関連する薬局手続サブセットを識別させ、薬局手続サブセット内の少なくとも1つの薬局手続に関して、終了日付を算出させ、手続日付は、患者が支払を開始したときの日付に対応し、終了日付は、手続日付および少なくとも1つの薬局手続と関連付けられる療法供給持続時間に基づいて決定され、処理回路網において、メモリから、患者に関して、医療手技手続データセットにアクセスさせ、医療手技データセット内の各医療手技は、少なくとも、医療手技日付範囲と、医療手技タイプとを備え、医療手技手続データセットから、医療手技タイプに基づいて、生物学的条件に関連する医療手技手続サブセットを識別させ、医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技に関して、その間に医療手技タイプが有効であるかまたは繰り返される期間に基づいて、医療手技日付範囲を調節させ、メモリ内に記憶されるタイムラインデータ構造上に、薬局手続サブセットおよび医療手技手続サブセットをマッピングさせ、タイムラインデータ構造は、日付毎に配列される薬局手続および医療手技手続を記憶し、タイムラインデータ構造内で、その間にいかなる薬局手続も存在せず、いかなる医療手技手続も存在しない、1つまたはそれを上回る療法ギャップを決定させ、各療法ギャップは、連続する日数を備え、連続する日数は、閾値日数よりも長く、1つまたはそれを上回る療法ギャップに基づいて、1つまたはそれを上回る療法ラインを決定させ、各療法ラインは、2つの療法ギャップの間、最も早い一時的な療法ギャップの前、または最新の一時的な療法ギャップの後のいずれかで生じる、薬局手続と、医療手技手続とを備え、各療法ラインは、ライン日付範囲と関連付けられ、それにおける記憶のためのデータリポジトリに、患者、1つまたはそれを上回る療法ライン、および1つまたはそれを上回る療法ライン毎のライン日付範囲を識別するデータ構造を伝送させる、命令を記憶する、メモリとを備える、システム。
【0216】
側面13.メモリは、処理回路網によって実行されると、処理回路網に、単一の療法ライン内で、第1の生物学的条件段階と関連付けられる第1の薬局手続または医療手技および第2の生物学的条件段階と関連付けられる第2の薬局手続または医療手技を決定させ、第2の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付は、第1の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付よりも後であり、第2の薬局手続と関連付けられる開始日付を使用して、単一の療法ラインを2つの療法ラインに分割させる、付加的命令を記憶する、側面12に記載のシステム。
【0217】
側面14.処理回路網は、複数のマルチスレッドグラフィック処理ユニット(GPU)を備え、患者は、複数の患者のうちの1人であり、患者に関する1つまたはそれを上回る療法ラインは、複数のマルチスレッドGPUの並列スレッドを使用して、複数の患者の中からの他の患者に関する療法ラインを決定することと並行して決定される、側面12-13のいずれかに記載のシステム。
【0218】
側面15.複数の患者に関する療法ラインを決定するステップは、複数の中間テーブルを発生させるステップを含み、複数の中間テーブルはそれぞれ、1つまたはそれを上回るコンピューティング機械の性能を精査および調節するために、データリポジトリ内に記憶される、側面14に記載のシステム。
【0219】
側面16.複数の中間テーブルは、中間算出結果を記憶することによって、複数の患者に関する療法ラインを決定する算出速度を増加させる、側面15に記載のシステム。
【0220】
側面17.医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、医療手技日付範囲は、単一の日付を備え、少なくとも1つの医療手技手続は、単一の日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面12-16のいずれかに記載のシステム。
【0221】
側面18.医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、医療手技日付範囲は、医療手技開始日付と、医療手技終了日付とを備え、少なくとも1つの医療手技手続は、医療手技開始日付および医療手技終了日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面12-17のいずれかに記載のシステム。
【0222】
側面19.薬局手続サブセットからの薬局手続は、手続日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面12-18のいずれかに記載のシステム。
【0223】
側面20.少なくとも1つの薬局手続は、手続日付および終了日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面19に記載のシステム。
【0224】
側面21.療法タイプは、全米薬物コード(NDC)分類を備え、薬局手続データセットは、1つまたはそれを上回るテーブルを備え、メモリは、処理回路網によって実行されると、処理回路網に、薬物に関連する1つまたはそれを上回るテーブル内の列のセットを決定させ、NDC分類を識別するために列のセットを解析させ、薬物に対応するNDC分類のセットを決定させ、薬物に対応するNDC分類のセットのサブセットを識別させ、サブセットは、生物学的条件に関連する薬物と関連付けられ、生物学的条件に関連するNDC分類の群に基づいて、薬局手続サブセットの中への設置のための1つまたはそれを上回るテーブル内の行を識別させる、付加的命令を記憶する、側面12-20のいずれかに記載のシステム。
【0225】
側面22.閾値日数は、生物学的条件の条件タイプに基づいて決定される、側面12-21のいずれかに記載のシステム。
【0226】
側面23.1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体であって、1つまたはそれを上回るコンピューティング機械の処理回路網によって実行されると、処理回路網に、患者に関して、薬局手続データセットにアクセスさせ、薬局手続データセット内の各薬局手続は、少なくとも、手続日付と、療法タイプと、療法供給持続時間とを備え、薬局手続データセットから、療法タイプに基づいて、生物学的条件に関連する薬局手続サブセットを識別させ、薬局手続サブセット内の少なくとも1つの薬局手続に関して、終了日付を算出させ、手続日付は、患者が支払を開始したときの日付に対応し、終了日付は、手続日付および少なくとも1つの薬局手続と関連付けられる療法供給持続時間に基づいて決定され、処理回路網において、メモリから、患者に関して、医療手技手続データセットにアクセスさせ、医療手技データセット内の各医療手技は、少なくとも、医療手技日付範囲と、医療手技タイプとを備え、医療手技手続データセットから、医療手技タイプに基づいて、生物学的条件に関連する医療手技手続サブセットを識別させ、医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技に関して、その間に医療手技タイプが有効であるかまたは繰り返される期間に基づいて、医療手技日付範囲を調節させ、メモリ内に記憶されるタイムラインデータ構造上に、薬局手続サブセットおよび医療手技手続サブセットをマッピングさせ、タイムラインデータ構造は、日付毎に配列される薬局手続および医療手技手続を記憶し、タイムラインデータ構造内で、その間にいかなる薬局手続も存在せず、いかなる医療手技手続も存在しない、1つまたはそれを上回る療法ギャップを決定させ、各療法ギャップは、連続する日数を備え、連続する日数は、閾値日数よりも長く、1つまたはそれを上回る療法ギャップに基づいて、1つまたはそれを上回る療法ラインを決定させ、各療法ラインは、2つの療法ギャップの間、最も早い一時的な療法ギャップの前、または最新の一時的な療法ギャップの後のいずれかで生じる、薬局手続と、医療手技手続とを備え、各療法ラインは、ライン日付範囲と関連付けられ、それにおける記憶のためのデータリポジトリに、患者、1つまたはそれを上回る療法ライン、および1つまたはそれを上回る療法ライン毎のライン日付範囲を識別するデータ構造を伝送させる、命令を記憶する、1つまたはそれを上回る非一過性機械可読媒体。
【0227】
側面24.処理回路網によって実行されると、処理回路網に、単一の療法ライン内で、第1の生物学的条件段階と関連付けられる第1の薬局手続または医療手技および第2の生物学的条件段階と関連付けられる第2の薬局手続または医療手技を決定させ、第2の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付は、第1の薬局手続または医療手技と関連付けられる開始日付よりも後であり、第2の薬局手続と関連付けられる開始日付を使用して、単一の療法ラインを2つの療法ラインに分割させる、付加的命令を記憶する、側面23に記載の1つまたはそれを上回る機械可読媒体。
【0228】
側面25.処理回路網は、複数のマルチスレッドグラフィック処理ユニット(GPU)を備え、患者は、複数の患者のうちの1人であり、患者に関する1つまたはそれを上回る療法ラインは、複数のマルチスレッドGPUの並列スレッドを使用して、複数の患者の中からの他の患者に関する療法ラインを決定することと並行して決定される、側面23-24のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る機械可読媒体。
【0229】
側面26.複数の患者に関する療法ラインを決定するステップは、複数の中間テーブルを発生させるステップを含み、複数の中間テーブルはそれぞれ、1つまたはそれを上回るコンピューティング機械の性能を精査および調節するために、データリポジトリ内に記憶される、側面25に記載の1つまたはそれを上回る機械可読媒体。
【0230】
側面27.複数の中間テーブルは、中間算出結果を記憶することによって、複数の患者に関する療法ラインを決定する算出速度を増加させる、側面26に記載の1つまたはそれを上回る機械可読媒体。
【0231】
側面28.医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、医療手技日付範囲は、単一の日付を備え、少なくとも1つの医療手技手続は、単一の日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面23-27のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る機械可読媒体。
【0232】
側面29.医療手技手続サブセット内の少なくとも1つの医療手技手続に関して、医療手技日付範囲は、医療手技開始日付と、医療手技終了日付とを備え、少なくとも1つの医療手技手続は、医療手技開始日付および医療手技終了日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面23-28のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る機械可読媒体。
【0233】
側面30.薬局手続サブセットからの薬局手続は、手続日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面23-29のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る機械可読媒体。
【0234】
側面31.少なくとも1つの薬局手続は、手続日付および終了日付に基づいて、タイムラインデータ構造上にマッピングされる、側面23-30に記載の1つまたはそれを上回る機械可読媒体。
【0235】
側面32.療法タイプは、全米薬物コード(NDC)分類を備え、薬局手続データセットは、1つまたはそれを上回るテーブルを備え、1つまたはそれを上回る機械可読媒体は、処理回路網によって実行されると、処理回路網に、薬物に関連する1つまたはそれを上回るテーブル内の列のセットを決定させ、NDC分類を識別するために列のセットを解析させ、薬物に対応するNDC分類のセットを決定させ、薬物に対応するNDC分類のセットのサブセットを識別させ、サブセットは、生物学的条件に関連する薬物と関連付けられ、生物学的条件に関連するNDC分類の群に基づいて、薬局手続サブセットの中への設置のための1つまたはそれを上回るテーブル内の行を識別させる、付加的命令を記憶する、側面23-31のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る機械可読媒体。
【0236】
側面33.閾値日数は、生物学的条件の条件タイプに基づいて決定される、側面23-32のいずれかに記載の1つまたはそれを上回る機械可読媒体。
【0237】
側面34.方法であって、1つまたはそれを上回るプロセッサと、メモリとを有する、コンピューティングシステムによって、統合データリポジトリによって記憶される健康保険側面データを分析し、生物学的条件と診断されるか、または1つまたはそれを上回るゲノム突然変異が検出されるかのうちの少なくとも1つである患者の数を決定するステップであって、統合データリポジトリは、患者の数のゲノムデータと併せて健康保険側面データを記憶する、ステップと、コンピューティングシステムによって、患者の数に対応する健康保険側面データのサブセットを決定するステップと、コンピューティングシステムによって、健康保険側面データのサブセットを分析し、患者の数の第1の患者に関する医療手技記録を決定するステップであって、医療手技記録は、第1の患者における生物学的条件を治療するために施された1つまたはそれを上回る医療手技を示し、1つまたはそれを上回る医療手技の1つまたはそれを上回る第1の日付を示す、ステップと、コンピューティングシステムによって、健康保険側面データのサブセットを分析し、患者の数の第2の患者に関する薬局記録を決定するステップであって、薬局記録は、生物学的条件を治療するために第2の患者に提供された1つまたはそれを上回る薬剤治療を示し、1つまたはそれを上回る薬剤治療に関連する1つまたはそれを上回る第2の日付を示す、ステップと、コンピューティングシステムによって、患者の医療手技記録または患者の薬局記録のうちの少なくとも1つに基づいて、患者の数の患者に対応する療法ラインを決定するステップであって、療法ラインは、(i)生物学的条件を治療するために患者に施された医療手技および医療手技が施された第1の期間または(ii)生物学的条件を治療するために個人に提供された薬剤治療および薬剤治療が患者に提供されるべきである第2の期間のうちの少なくとも1つを示す、ステップと、コンピューティングシステムによって、患者の療法ラインと、第1の患者および第2の患者の付加的療法ラインの数とを含む、療法ラインデータ構造を発生させるステップと、コンピューティングシステムによって、療法ラインデータ構造によって記憶される情報を分析し、1つまたはそれを上回る医療手技内に含まれる医療手技または1つまたはそれを上回る薬剤治療の薬剤治療のうちの少なくとも1つに関連して、第1の患者および第2の患者に関する1つまたはそれを上回る定量的測度を決定するステップであって、1つまたはそれを上回る定量的測度は、生物学的条件の進行の第1の確率または医療手技または薬剤治療のうちの少なくとも1つに対する耐性の第2の確率のうちの少なくとも1つに対応する、ステップと、コンピューティングシステムによって、1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、第1の患者または第2の患者のうちの少なくとも1人に関する生物学的条件の進行の量または薬剤治療に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定するステップとを含む、方法。
【0238】
側面35.コンピューティングシステムによって、1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、第1の患者または第2の患者のうちの少なくとも1人に関する医療手技または薬剤治療のうちの少なくとも1つの有効性のレベルを決定するステップを含む、側面34に記載の方法。
【0239】
側面36.薬局記録は、患者が薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、患者が薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、薬剤物質の第1の供給および薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、本方法は、コンピューティングシステムによって、患者が第1の供給を受ける第1の事例が、第1の日付に行われ、患者が第2の供給を受ける第2の事例が、第2の日付に行われることを決定するステップを含む、側面34または35に記載の方法。
【0240】
側面37.コンピューティングシステムによって、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の閾値期間未満であることを決定するステップと、コンピューティングシステムによって、患者が薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、側面36に記載の方法。
【0241】
側面38.コンピューティングシステムによって、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定するステップと、コンピューティングシステムによって、患者が薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、側面37に記載の方法。
【0242】
側面39.薬局記録は、患者が薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、薬剤物質の第1の供給および薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、本方法は、コンピューティングシステムによって、患者が第1の供給を受ける第1の事例が、第1の日付に行われ、患者が第2の供給を受ける第2の事例が、第2の日付に行われることを決定するステップを含む、側面34-38のいずれか1項に記載の方法。
【0243】
側面40.コンピューティングシステムによって、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定するステップと、コンピューティングシステムによって、患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、側面39に記載の方法。
【0244】
側面41.コンピューティングシステムによって、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定するステップと、コンピューティングシステムによって、第1の薬剤物質および第2の薬剤物質が、生物学的条件に関する治療の一次過程の一部であることを決定するステップと、コンピューティングシステムによって、患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、側面39に記載の方法。
【0245】
側面42.1つまたはそれを上回る定量的測度は、次の治療までの時間、死亡までの時間、または実世界の全生存のうちの少なくとも1つを含む、側面34-41のいずれか1項に記載の方法。
【0246】
側面43.コンピューティングシステムによって、療法ラインおよび1つまたはそれを上回る付加的療法ラインに関するある期間にわたる患者に関する次の治療までの時間に基づいて、患者に関する生物学的条件の進行の量または薬剤物質に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定するステップを含む、側面42に記載の方法。
【0247】
側面44.コンピューティングシステムによって、第1の患者に関する医療手技記録を記憶する、手技データテーブルを発生させるステップと、コンピューティングシステムによって、第2の患者に関する薬局記録を記憶する、薬局データテーブルを発生させるステップと、コンピューティングシステムによって、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る閾値期間、1つまたはそれを上回る基準、または1つまたはそれを上回るデータ分析ルールのうちの少なくとも1つを示すフレームワークに従って、手技データテーブルによって記憶される第1の情報および薬局データテーブルによって記憶される第2の情報を分析し、療法ラインを含む、療法ラインデータ構造を発生させるステップとを含む、側面34-43のいずれか1項に記載の方法。
【0248】
側面45.システムであって、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットと、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、統合データリポジトリによって記憶される健康保険側面データを分析し、生物学的条件と診断されるか、または1つまたはそれを上回るゲノム突然変異が検出されるかのうちの少なくとも1つである患者の数を決定するステップであって、統合データリポジトリは、患者の数のゲノムデータと併せて健康保険側面データを記憶する、ステップと、患者の数に対応する健康保険側面データのサブセットを決定するステップと、健康保険側面データのサブセットを分析し、患者の数の第1の患者に関する医療手技記録を決定するステップであって、医療手技記録は、第1の患者における生物学的条件を治療するために施された1つまたはそれを上回る医療手技を示し、1つまたはそれを上回る医療手技の1つまたはそれを上回る第1の日付を示す、ステップと、健康保険側面データのサブセットを分析し、患者の数の第2の患者に関する薬局記録を決定するステップであって、薬局記録は、生物学的条件を治療するために第2の患者に提供された1つまたはそれを上回る薬剤治療を示し、1つまたはそれを上回る薬剤治療に関連する1つまたはそれを上回る第2の日付を示す、ステップと、コンピューティングシステムによって、患者の医療手技記録または患者の薬局記録のうちの少なくとも1つに基づいて、患者の数の患者に対応する療法ラインを決定するステップであって、療法ラインは、(i)生物学的条件を治療するために患者に施された医療手技および医療手技が施された第1の期間または(ii)生物学的条件を治療するために個人に提供された薬剤治療および薬剤治療が患者に提供されるべきである第2の期間のうちの少なくとも1つを示す、ステップと、患者の療法ラインと、第1の患者および第2の患者の付加的療法ラインの数とを含む、療法ラインデータ構造を発生させるステップと、療法ラインデータ構造によって記憶される情報を分析し、1つまたはそれを上回る医療手技内に含まれる医療手技または1つまたはそれを上回る薬剤治療の薬剤治療のうちの少なくとも1つに関連して、第1の患者および第2の患者に関する1つまたはそれを上回る定量的測度を決定するステップであって、1つまたはそれを上回る定量的測度は、生物学的条件の進行の第1の確率または医療手技または薬剤治療のうちの少なくとも1つに対する耐性の第2の確率のうちの少なくとも1つに対応する、ステップと、1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、第1の患者または第2の患者のうちの少なくとも1人に関する生物学的条件の進行の量または薬剤治療に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定するステップとを含む、動作を実施させる、コンピュータ実行可能命令を記憶する、1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体とを備える、システム。
【0249】
側面46.1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、第1の患者または第2の患者のうちの少なくとも1人に関する医療手技または薬剤治療のうちの少なくとも1つの有効性のレベルを決定するステップを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面45に記載のシステム。
【0250】
側面47.薬局記録は、患者が薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、患者が薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、薬剤物質の第1の供給および薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、患者が第1の供給を受ける第1の事例が、第1の日付に行われ、患者が第2の供給を受ける第2の事例が、第2の日付に行われることを決定するステップを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面45または46に記載のシステム。
【0251】
側面48.1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の閾値期間未満であることを決定するステップと、患者が薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面47に記載のシステム。
【0252】
側面49.1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定するステップと、患者が薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面48に記載のシステム。
【0253】
側面50.薬局記録は、患者が薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、薬剤物質の第1の供給および薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、患者が第1の供給を受ける第1の事例が、第1の日付に行われ、患者が第2の供給を受ける第2の事例が、第2の日付に行われることを決定するステップを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面45-49のいずれか1項に記載の方法。
【0254】
側面51.1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定するステップと、患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面50に記載のシステム。
【0255】
側面52.1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定するステップと、第1の薬剤物質および第2の薬剤物質が、生物学的条件に関する治療の一次過程の一部であることを決定するステップと、患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面51に記載のシステム。
【0256】
側面53.1つまたはそれを上回る定量的測度は、次の治療までの時間、死亡までの時間、または実世界の全生存のうちの少なくとも1つを含む、側面45-52のいずれか1項に記載のシステム。
【0257】
側面54.1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、療法ラインおよび1つまたはそれを上回る付加的療法ラインに関するある期間にわたる患者に関する次の治療までの時間に基づいて、患者に関する生物学的条件の進行の量または薬剤物質に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定するステップを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面53に記載のシステム。
【0258】
側面55.1つまたはそれを上回るコンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、第1の患者に関する医療手技記録を記憶する、手技データテーブルを発生させるステップと、第2の患者に関する薬局記録を記憶する、薬局データテーブルを発生させるステップと、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る閾値期間、1つまたはそれを上回る基準、または1つまたはそれを上回るデータ分析ルールのうちの少なくとも1つを示すフレームワークに従って、手技データテーブルによって記憶される第1の情報および薬局データテーブルによって記憶される第2の情報を分析し、療法ラインを含む、療法ラインデータ構造を発生させるステップとを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面45-54のいずれか1項に記載のシステム。
【0259】
側面56.1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体であって、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、統合データリポジトリによって記憶される健康保険側面データを分析し、生物学的条件と診断されるか、または1つまたはそれを上回るゲノム突然変異が検出されるかのうちの少なくとも1つである患者の数を決定するステップであって、統合データリポジトリは、患者の数のゲノムデータと併せて健康保険側面データを記憶する、ステップと、患者の数に対応する健康保険側面データのサブセットを決定するステップと、健康保険側面データのサブセットを分析し、患者の数の第1の患者に関する医療手技記録を決定するステップであって、医療手技記録は、第1の患者における生物学的条件を治療するために施された1つまたはそれを上回る医療手技を示し、1つまたはそれを上回る医療手技の1つまたはそれを上回る第1の日付を示す、ステップと、健康保険側面データのサブセットを分析し、患者の数の第2の患者に関する薬局記録を決定するステップであって、薬局記録は、生物学的条件を治療するために第2の患者に提供された1つまたはそれを上回る薬剤治療を示し、1つまたはそれを上回る薬剤治療に関連する1つまたはそれを上回る第2の日付を示す、ステップと、コンピューティングシステムによって、患者の医療手技記録または患者の薬局記録のうちの少なくとも1つに基づいて、患者の数の患者に対応する療法ラインを決定するステップであって、療法ラインは、(i)生物学的条件を治療するために患者に施された医療手技および医療手技が施された第1の期間または(ii)生物学的条件を治療するために個人に提供された薬剤治療および薬剤治療が患者に提供されるべきである第2の期間のうちの少なくとも1つを示す、ステップと、患者の療法ラインと、第1の患者および第2の患者の付加的療法ラインの数とを含む、療法ラインデータ構造を発生させるステップと、療法ラインデータ構造によって記憶される情報を分析し、1つまたはそれを上回る医療手技内に含まれる医療手技または1つまたはそれを上回る薬剤治療の薬剤治療のうちの少なくとも1つに関連して、第1の患者および第2の患者に関する1つまたはそれを上回る定量的測度を決定するステップであって、1つまたはそれを上回る定量的測度は、生物学的条件の進行の第1の確率または医療手技または薬剤治療のうちの少なくとも1つに対する耐性の第2の確率のうちの少なくとも1つに対応する、ステップと、1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、第1の患者または第2の患者のうちの少なくとも1人に関する生物学的条件の進行の量または薬剤治療に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定するステップとを含む、動作を実施させる、コンピュータ実行可能命令を記憶する、1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体。
【0260】
側面57.1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、1つまたはそれを上回る定量的測度に基づいて、第1の患者または第2の患者のうちの少なくとも1人に関する医療手技または薬剤治療のうちの少なくとも1つの有効性のレベルを決定するステップを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を備える、側面56に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【0261】
側面58.薬局記録は、患者が薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、患者が薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、薬剤物質の第1の供給および薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットに、患者が第1の供給を受ける第1の事例が、第1の日付に行われ、患者が第2の供給を受ける第2の事例が、第2の日付に行われることを決定するステップを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面56または57に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【0262】
側面59.1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の閾値期間未満であることを決定するステップと、患者が薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を備える、側面58に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【0263】
側面60.1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定するステップと、患者が薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を備える、側面59に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【0264】
側面61.薬局記録は、患者が薬剤物質の第1の供給を受ける第1の事例と、患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例とを示し、薬剤物質の第1の供給および薬剤物質の第2の供給は、ある日数にわたり、1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読記憶媒体は、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットに、患者が第1の供給を受ける第1の事例が、第1の日付に行われ、患者が第2の供給を受ける第2の事例が、第2の日付に行われることを決定するステップを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を記憶する、側面56-60のいずれか1項に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【0265】
側面62.1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定するステップと、患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインと異なる付加的療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を備える、側面61に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【0266】
側面63.1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、第2の日付が、第1の日付に第1の供給の日数を加算したものを備える中間日付の後の少なくとも閾値期間であることを決定するステップと、第1の薬剤物質および第2の薬剤物質が、生物学的条件に関する治療の一次過程の一部であることを決定するステップと、患者が第2の薬剤物質の第2の供給を受ける第2の事例が、療法ラインの一部であることを決定するステップとを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を備える、側面56に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【0267】
側面64.1つまたはそれを上回る定量的測度は、次の治療までの時間、死亡までの時間、または実世界の全生存のうちの少なくとも1つを含む、側面56-63のいずれか1項に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【0268】
側面65.1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、療法ラインおよび1つまたはそれを上回る付加的療法ラインに関するある期間にわたる患者に関する次の治療までの時間に基づいて、患者に関する生物学的条件の進行の量または薬剤物質に対する耐性のレベルのうちの少なくとも1つを決定するステップを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を備える、側面64に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【0269】
側面66.1つまたはそれを上回るハードウェア処理ユニットによって実行されると、本システムに、第1の患者に関する医療手技記録を記憶する、手技データテーブルを発生させるステップと、第2の患者に関する薬局記録を記憶する、薬局データテーブルを発生させるステップと、生物学的条件に対応する1つまたはそれを上回る閾値期間、1つまたはそれを上回る基準、または1つまたはそれを上回るデータ分析ルールのうちの少なくとも1つを示すフレームワークに従って、手技データテーブルによって記憶される第1の情報および薬局データテーブルによって記憶される第2の情報を分析し、療法ラインを含む、療法ラインデータ構造を発生させるステップとを含む、付加的動作を実施させる、付加的コンピュータ実行可能命令を備える、側面56-65のいずれか1項に記載の1つまたはそれを上回る非一過性コンピュータ可読媒体。
【0270】
側面67は、側面1-11のいずれかを実装するための手段を備える、装置である。
【0271】
側面68は、側面34-44のいずれかを実装するための手段を備える、装置である。
【0272】
実施例
実施例1
高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)の識別は、複数の免疫チェックポイント阻害剤(ICI)の関連付けられる承認を前提として、進行性胃腸(aGI)癌を患う患者において臨床的に有意義である。MSI-Hは、長い間、組織分析を介して査定されており、血漿ベースのアプローチからの洞察は、小規模な検証研究に限定される。本発明者らは、aGIを横断する初期および潜在的後天性MSI-Hステータスの有病率を査定し、商業的に利用可能な液体生検アッセイによるMSI-H識別後にICIを受けた大腸癌(CRC)患者の実世界の転帰を報告することを追求した。2019年10月~2021年9月の日常臨床処置の一部として商業的に利用可能な液体生検アッセイを使用する試験を有していた進行性GI癌を患う患者からのMSI有病率ゲノム結果の査定が、MSI-H有病率を査定し、潜在的後天性MSI-Hの症例を識別するために照会された。約30,000人の進行性GI患者におけるMSI-Hの有病率が、
図10に示される。
図11は、MSI-Hに関する連続試験に関するMSI-Hスコア、最大変異型対立遺伝子割合(VAF)、および介入治療を示す。
【0273】
MSI-Hを伴う大腸癌を患う患者に関する転帰の査定が、液体生検アッセイから識別された。実世界のエビデンス(RWE)が、2018年11月~2021年5月の液体生検アッセイを介した包括的な無細胞循環腫瘍DNA(ctDNA)試験結果を伴う>150,000人の個人からの集約された支払者請求および非特定化された記録から成る、統合データリポジトリから入手された。アッセイ報告日付から≦60日後に新しい療法を開始した、血漿識別MSI-Hを伴う患者が、群にソートされ、群1は、化学療法±生物学的療法(「化学療法」)で治療され、群2は、ペンブロリズマブまたはニボルマブを介した免疫療法(「ICI」)で治療され、実世界の中止までの時間(rwTTD)および実世界の次の治療までの時間(rwTTNT)が、無増悪生存に関する指標として査定された。ログランク検定が、rwTTD、rwTTNT、および全生存における差異を査定するために使用された。
【0274】
液体生検でのMSI-H検出に続けてICIを受けた患者は、化学療法を受けた患者と比較して、有意により長いrwTTD、rwTTNTを有していた。統合データリポジトリにおけるMSI-Hを伴う1,227人の患者のうち、222人が、CRCを有し、RWE分析に関して適格であった。89/222人(45%)は、結果から60日以内に新しい療法を開始し、42人(47%)は、ICIを受け、39人(44%)は、化学療法を受け、8人(9%)は、混合レジメンを受けた。
図12は、治療群を横断するrwTTDを図示する。ICIを受けた患者は、化学療法を受けた患者よりも有意に長いrwTTDを有し、中央値の中止までの月=7.5(95% CI 3.4~12.3)対2(95% 1.4~3.3)、p<0.001であった。
図13は、治療群を横断するrwTTNTを図示する。ICIを受けた患者は、化学療法を受けた患者よりも有意に長いrwTTNTを有し、中央値の次の治療までの月=23.8(95% 10.6~NA)対4.5(95% CI 2.9~NA)、p=0.006であった。加えて、
図14は、治療群を横断する全生存を図示する。いかなる有意な全生存の差異も、ICIで治療された患者と化学療法で治療された患者との間に観察されなかった(p=0.559)。
【0275】
本商業的液体生検アッセイは、公開された組織コホートに類似する頻度でMSI-Hを検出し、稀な現象であるが、早期療法ラインに続く後天性MSI-Hを識別し得る。十分に検証された液体生検は、進行性胃癌における初期および後天性MSI-Hを識別するための実行可能なツールであり、特に、組織試料へのアクセスが実現可能ではない症例において、ICI療法から利益を享受し得る患者の数を拡大し得る。進行時に液体生検を使用してaGI癌を患う患者を連続分析および/または試験することは、ICIにアクセスする機会を最大限にし得る。液体生検を介したMSI-Hの識別に続けてICIを受けた患者は、前治療された進行性大腸癌における公開データと一貫する臨床応答を達成し、MSI-Hは、液体生検で識別されるとき、組織上で識別されるであろう場合と同様に治療され得る。
【0276】
実施例2
アルペリシブは、PIK3CA-mt HR+/HER2進行性乳癌に関してフルベストラントと組み合わせて承認されたアルファ選択的PI3K阻害剤である。これらの突然変異は、治療圧力下でトランカル(クローン性)または後天性(サブクローン性)のいずれかであり得るが、しかしながら、これらの2つの母集団におけるアルペリシブの効能に関するデータは、現在限定されている。本研究は、PIK3CAゲノム環境がアルペリシブ応答に影響を及ぼす様子を査定するために、RWEを利用した。
【0277】
RWEは、商業的に利用可能な液体生検を介した包括的な無細胞循環腫瘍DNA(ctDNA)試験結果を伴う140,000人を超える個人からの集約された商業的支払者健康請求および非特定化された記録から成る、統合データリポジトリから入手された。2019年5月(アルペリシブがFDA承認された月)以降のctDNAを介して識別されたtherascreen PIK3CA RGQ PCR Kitアルペリシブコンパニオン診断において引用された11個のPIK3CA-mtのうちの1つまたはそれを上回るものを伴う全てのHR+/HER2進行性乳癌患者が、含まれていた。
【0278】
PIK3CA-mtは、>50%(クローン性)または
<50%(サブクローン性)のクローン割合(コピー数調節PIK3CA突然変異対立遺伝子割合/最大体細胞突然変異対立遺伝子割合)によって定義された。実世界の治療中止までの時間(rwTTD)および実世界の次の治療までの時間(rwTTNT)が、無増悪生存に関する指標として査定された。ログランク検定が、rwTTDおよびrwTTNTにおける差異を査定するために使用され、カイ二乗検定が、クローン性PIK3CA-mtのみを伴う患者とサブクローン性PIK3CA-mtのみを伴う患者との間のPIK3CA-mtおよび他の共起改変の割合を比較するために使用された。Cox比例ハザードモデルが、ハザード比を取得するために使用された。223人の適格な患者のうち、216人(96%)が、いかなる事前のアルペリシブ暴露も有しておらず、さらなる分析のために含まれた。
図15に示されるように、殆どの患者は、1つのPIK3CA-mtを有し(73%)、82%は、クローン性突然変異のみを保有していた。
【0279】
PIK3CA E454KおよびE454G改変は、クローン性ではなく、サブクローン性である可能性が有意により高く(それぞれ、p=0.033および0.017)、H1047R、E542K、H1047L、およびG546Rは、クローン性およびサブクローン性の両方の改変として認められた。
図16および17に示されるように、クローン性対サブクローン性PIK3CA-mtを伴う患者において、アルペリシブに関するrwTTDまたはrwTTNTにおけるいかなる有意な差異も、存在しなかった。
>90%のクローン割合のクローン性に関して切り捨てを使用することもまた、
図18に示されるように、rwTTDおよびrwTTNTにおけるいかなる有意な差異ももたらさなかった。
図19に示されるように、クローン性対サブクローン性PIK3A-mtを伴うサンプルの間の共起改変の頻度におけるいかなる有意な差異も、存在しなかった。RB1およびPTEN機能喪失突然変異を含む、アルペリシブおよび/またはCDK4/6阻害剤に対する耐性と関連付けられることが公知の多くの改変が、認められた。
【0280】
ctDNAを介したPIK3CA-mtの識別に続けてアルペリシブで治療された200人を超える進行性乳癌患者からのRWEデータの検討は、識別されたPIK3CA-mtのクローン性に基づくアルペリシブ転帰におけるいかなる有意な差異も示さず、患者がアルペリシブ療法から利益を享受するために、PIK3CA-mtがクローン性であることを必要としないことを示唆し、これは、患者の16%のみがサブクローン性PIK3CA-mtを識別されたため、注目に値する。あるPIK3CA-mtは、サブクローン性である可能性が有意により高く、これらの突然変異の発現を推進する潜在的な根本的な生物学的差異(例えば、治療圧力)を示唆した。クローン性およびサブクローン性の両方のPIK3CA-mtを伴う患者は、共起改変におけるいかなる有意な差異も有していなかったが、両方のコホートは、アルペリシブおよびCDK4/6阻害剤を含む、一般的な療法に対する一次および/または後天性耐性を示唆する改変を有していた。
【国際調査報告】