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特表2024-528091ムスカリン性受容体4アンタゴニストおよび使用方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】ムスカリン性受容体4アンタゴニストおよび使用方法
(51)【国際特許分類】
   C07D 403/14 20060101AFI20240719BHJP
   A61K 31/506 20060101ALI20240719BHJP
   C07D 401/14 20060101ALI20240719BHJP
   C07D 403/06 20060101ALI20240719BHJP
   A61K 31/496 20060101ALI20240719BHJP
   A61K 31/497 20060101ALI20240719BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20240719BHJP
   A61P 25/18 20060101ALI20240719BHJP
   A61P 25/16 20060101ALI20240719BHJP
   A61P 25/14 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
C07D403/14 CSP
A61K31/506
C07D401/14
C07D403/06
A61K31/496
A61K31/497
A61P25/28
A61P25/18
A61P25/16
A61P25/14
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024505391
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(85)【翻訳文提出日】2024-03-22
(86)【国際出願番号】 US2022074257
(87)【国際公開番号】W WO2023010078
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】63/227,467
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】398005054
【氏名又は名称】ニューロクライン バイオサイエンシーズ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ハリオット, ニコル
(72)【発明者】
【氏名】パガーノ, ニコラス
(72)【発明者】
【氏名】レイ, コリーヌ ローズ
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC50
4C086GA07
4C086GA08
4C086MA01
4C086MA04
4C086NA14
4C086ZA02
4C086ZA03
4C086ZA15
4C086ZA16
4C086ZA18
(57)【要約】
本発明は、ムスカリン性アセチルコリン受容体Mの活性を調節する式(Ia)の化合物、式(Ia)の化合物の医薬的に許容され得る塩およびその医薬組成物に関する。
本発明の化合物、化合物の医薬塩および医薬組成物は、神経疾患、障害または症候およびそれらに関連する症状の処置または防御に有用な方法に関する。本発明の一態様は、本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩をそれぞれ含む医薬組成物、製剤、単位剤形、およびキットから選択される医薬製品に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(Ia)の化合物:
【化121】
[式中、
X、Y、Zの各々は、独立して、CRまたはNであり、ここで、Rは、水素、C~Cアルキル、ハロゲン、C~Cアルコキシ、またはシアノであり;
およびRの各々は、独立して、水素、ハロゲン、アミノ、R10NH-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S-、R-S(=O)(=NR10)-、R-O-、
【化122】
(n=1、2、または3)、シアノまたはC~Cアルキルであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、および3~7員ヘテロシクリルから選択され、ここで、Rまたは
【化123】
は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、またはシアノで必要に応じて置換されており、ここで、R10は、水素、C~Cアルキル、またはC~Cシクロアルキルであり;またはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、N、OおよびSから選択される1またはそれを超えるヘテロ原子を有する3~7員環を形成し;
は、OまたはNHであり;
は、水素またはC~Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ独立して、水素およびC~Cアルキルから選択され、Rおよび Rは、ピペラジン環の異なるエチレン基に結合しており;
およびRの各々は、独立して、水素またはC~Cアルキルであるか、あるいはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、C~Cシクロアルキルまたは3~7員ヘテロシクリルを形成し、それぞれがC~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、またはC~Cアルキルであり、ここで、C~Cアルキルは、ハロゲン、アミノ、-OH、C~Cアルコキシ、またはシアノで必要に応じて置換されており;
mは、0、1または2である]
またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項2】
【化124】
から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項3】
【化125】
から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項4】
【化126】
から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項5】
【化127】
から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項6】
【化128】
から選択される、請求項1に記載の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩。
【請求項7】
がR10NH-S(=O)-である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項8】
がR-S(=O)-である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項9】
がR-S(=O)(=NR10)-である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項10】
がR-O-である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項11】
が、
【化129】
(n=1、2、または3)である、請求項1~6のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項12】
が水素である、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項13】
がハロゲンである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項14】
がC~Cアルキルである、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項15】
がNHである、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項16】
がOである、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項17】
が水素である、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項18】
がC~Cアルキルである、請求項1~16のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項19】
がOであり、Xが水素である、請求項1~14のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項20】
およびRの各々が水素である、請求項1~19のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項21】
およびRの各々がC~Cアルキルである、請求項1~19のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項22】
が水素であり、RがC~Cアルキルである、請求項1~19のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項23】
mが0である、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項24】
mが1である、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項25】
mが2である、請求項1~22のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項26】
10が水素である、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項27】
10がC~Cアルキルである、請求項1~25のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項28】
が、C~Cアルキルである、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項29】
がC~Cシクロアルキルである、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項30】
が3~7員ヘテロシクリルである、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項31】
前記C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、または3~7員ヘテロシクリルが、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されている、請求項28~30のいずれか一項に記載の化合物。
【請求項32】
請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩をそれぞれ含む、医薬組成物、製剤、単位剤形およびキットから選択される、医薬製品。
【請求項33】
請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩と、医薬的に許容され得る担体とを含む、医薬組成物。
【請求項34】
請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩と、医薬的に許容され得る担体とを混合するステップを含む、医薬組成物を調製するための方法。
【請求項35】
細胞のムスカリン性受容体4(M)に拮抗するための方法であって、前記細胞を請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩と接触させることを含む、方法。
【請求項36】
個体における神経疾患、障害または症候を処置または予防するための方法であって、それを必要とする前記個体に治療有効量の請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩;または請求項32に記載の医薬製品;または請求項33に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
【請求項37】
個体におけるムスカリン性受容体4(M)媒介疾患、障害または症候を処置または予防するための方法であって、それを必要とする前記個体に治療有効量の請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩;または請求項32に記載の医薬製品;または請求項33に記載の医薬組成物を投与することを含む、方法。
【請求項38】
前記疾患、障害または症候が、トゥレット症候群(TS)、アルツハイマー病(AD)、統合失調症、レビー小体型認知症(LBD)、統合失調症に関連する認知障害、パーキンソン病、パーキンソニズム、振戦、ジスキネジア、日中の過度の眠気、ジストニア、舞踏病、レボドパ誘発性ジスキネジア、注意欠陥多動性障害(ADHD)、脳性麻痺、進行性核上性麻痺(PSP)、多系統萎縮症(MSA)、ハンチントン病(HD)およびハンチントン病に関連する舞踏病から選択される、請求項36または37に記載の方法。
【請求項39】
個体における神経疾患、障害または症候を処置または予防するための医薬品の製造における、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物、またはその医薬的に許容され得る塩の使用。
【請求項40】
個体におけるムスカリン性受容体4(M)媒介疾患、障害または症候を処置または予防するための医薬品の製造における、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩の使用。
【請求項41】
前記疾患、障害または症候が、トゥレット症候群(TS)、アルツハイマー病(AD)、統合失調症、レビー小体型認知症(LBD)、統合失調症に関連する認知障害、パーキンソン病、パーキンソニズム、振戦、ジスキネジア、日中の過度の眠気、ジストニア、舞踏病、レボドパ誘発性ジスキネジア、注意欠陥多動性障害(ADHD)、脳性麻痺、進行性核上性麻痺(PSP)、多系統萎縮症(MSA)、ハンチントン病(HD)およびハンチントン病に関連する舞踏病から選択される、請求項39または40に記載の使用。
【請求項42】
治療によるヒトまたは動物の身体の処置または防御の方法に使用するための、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩、または請求項32に記載の医薬製品、または請求項33に記載の医薬組成物。
【請求項43】
個体における神経疾患、障害または症候を処置または予防するための方法での使用のための、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩、または請求項32に記載の医薬製品、または請求項33に記載の医薬組成物。
【請求項44】
個体におけるムスカリン性受容体4(M)媒介疾患、障害または症候を処置または予防するための方法での使用のための、請求項1~31のいずれか一項に記載の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩、または請求項32に記載の医薬製品、または請求項33に記載の医薬組成物。
【請求項45】
前記疾患、障害または症候が、トゥレット症候群(TS)、アルツハイマー病(AD)、統合失調症、レビー小体型認知症(LBD)、統合失調症に関連する認知障害、パーキンソン病、パーキンソニズム、振戦、ジスキネジア、日中の過度の眠気、ジストニア、舞踏病、レボドパ誘発性ジスキネジア、注意欠陥多動性障害(ADHD)、脳性麻痺、進行性核上性麻痺(PSP)、多系統萎縮症(MSA)、ハンチントン病(HD)およびハンチントン病に関連する舞踏病から選択される、請求項39または40に記載の使用のための化合物、その医薬的に許容され得る塩、医薬製品または医薬組成物。
【請求項46】
前記疾患、障害または症候がパーキンソニズムである、請求項36~45のいずれか一項に記載の使用のための方法、使用、または化合物、医薬製品もしくは医薬組成物。
【請求項47】
前記疾患、障害または症候が振戦である、請求項36~45のいずれか一項に記載の使用のための方法、使用、または化合物、医薬製品もしくは医薬組成物。
【請求項48】
前記疾患、障害または症候がジストニアである、請求項36~45のいずれか一項に記載の使用のための方法、使用、または化合物、医薬製品もしくは医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、ムスカリン性アセチルコリン受容体Mの活性を調節する式(Ia)の化合物およびその医薬組成物に関する。本発明の化合物およびその医薬組成物は、トゥレット症候群(TS)、アルツハイマー病(AD)、統合失調症、レビー小体型認知症(LBD)、統合失調症に関連する認知障害、パーキンソン病、パーキンソニズム、振戦、ジスキネジア、日中の過度の眠気、ジストニア、舞踏病、レボドパ誘発性ジスキネジア、注意欠陥多動性障害(ADHD)、脳性麻痺、進行性核上性麻痺(PSP)、多系統萎縮症(MSA)、ハンチントン病(HD)、ならびにハンチントン病に関連する舞踏病およびそれらに関連する症状などの神経疾患、障害または症候の処置または防御に有用な方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
ムスカリン性アセチルコリン受容体は、あるニューロンおよび他の細胞型(例えば、血管の内皮細胞)の細胞膜においてGタンパク質-受容体複合体を形成する自律神経受容体である。ムスカリン性受容体は、副交感神経エフェクタ接合部にシナプス後に位置し、受容体はそこからエフェクタ細胞の活性を上昇または低下させるように機能する。錐体外路症候は、抗精神病治療薬で処置された患者、ならびに神経遮断薬悪性症候群、脳損傷(例えば、アテトーシス型脳性麻痺)、脳炎および髄膜炎を有する患者において認められる。抗精神病薬以外の薬物、例えば抗ドーパミン作動薬(例えば、制吐薬メトクロプラミドおよび抗うつ薬アモキサピン)ならびにドーパミンを間接的に減少させる、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSR*)も、錐体外路症候を引き起こす。錐体外路症候に関連する症状としては、急性ジストニー反応、静座不能、偽パーキンソン症および遅発性ジスキネジアが挙げられる。抗精神病治療薬によって引き起こされる錐体外路症候は、5つのムスカリン性受容体サブタイプのいずれに対する選択性をも欠く抗コリン作動薬で処置されている(例えば、Erosa-Riveroら、Neuropharmacology 81:176-87(2014)を参照のこと)。古典的なムスカリン性受容体アンタゴニスト(例えば、アトロピンおよびスコポラミン)ならびに3-キヌクリジニルベンジレート(QNB)は、ヒトムスカリン性アセチルコリン受容体サブタイプ(すなわちM、M、M、MおよびM)に対する選択性を欠いている(例えばBoldenら、J Pharmacol Exp Ther.260(2):576-580(1992)を参照のこと)。複数のムスカリン性受容体に作用する抗コリン作動薬は、別個の、ある場合には反対の作用を引き起こし得るので、特定の受容体に対する選択性を示す治療薬が望ましい。例えば、Mアンタゴニストは、線条体アセチルコリン放出を阻害し、Mアンタゴニストは、線条体アセチルコリン放出を増加させる(例えば、Quikら、Nicotine&Tobacco Research 21(3):357-369(2019)を参照のこと)。さらに、ムスカリン性受容体汎アンタゴニストトリヘキシフェニジル(M(K=1nM)、M(K=20nM)、M(K=10nM)、M(K=10nM)およびM(K=30nM))は、M、MおよびMの拮抗に関連する認知障害、頻脈、および消化管機能などの使用制限副作用を有すると考えられている。したがって、選択的Mアンタゴニストは、他のムスカリン性受容体サブタイプを阻害することによる副作用を伴わずに、パーキンソニズムまたはジストニアの処置を提供し得る(https://doi.org/10.1101/2020.10.12.324152を参照のこと)。
この分野で遂げられた進歩にもかかわらず、改善されたMアンタゴニストが、それに関連する化合物、組成物および方法を含めて、当分野でなお必要とされている。本開示は、以下の開示を参照して明白であるように、これらおよび他の必要性を満たす。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】Erosa-Riveroら、Neuropharmacology 81:176-87(2014)
【非特許文献2】Boldenら、J Pharmacol Exp Ther.260(2):576-580(1992)
【非特許文献3】Quikら、Nicotine&Tobacco Research 21(3):357-369(2019)
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の概要
本発明一態様は、とりわけ、式(Ia)のある2-アザスピロ[3.3]ヘプタン誘導体:
【化1】
[式中、
X、Y、Zの各々は、独立して、CRまたはNであり、ここで、Rは、水素、C~Cアルキル、ハロゲン、C~Cアルコキシ、またはシアノであり;
およびRの各々は、独立して、水素、ハロゲン、アミノ、R10NH-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S-、R-S(=O)(=NR10)-、R-O-、
【化2】
(n=1、2、または3)、シアノまたはC~Cアルキルであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、および3~7員ヘテロシクリルから選択され、ここで、Rまたは
【化3】
は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、またはシアノで必要に応じて置換されており、ここで、R10は、水素、C~Cアルキル、またはC~Cシクロアルキルであり;またはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、N、OおよびSから選択される1またはそれを超えるヘテロ原子を有する3~7員環を形成し;
は、OまたはNHであり;
は、水素またはC~Cアルキルであり;
およびRはそれぞれ独立して、HおよびC~Cアルキルから選択され、Rおよび Rは、ピペラジン環の異なるエチレン基に結合しており;
およびRの各々は、独立して、水素またはC~Cアルキルであるか、あるいはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、C~Cシクロアルキルまたは3~7員ヘテロシクリルを形成し、それぞれがC~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、またはC~Cアルキルであり、ここで、C~Cアルキルは、ハロゲン、アミノ、-OH、C~Cアルコキシ、またはシアノで必要に応じて置換されており;
mは、0、1または2である]
またはその医薬的に許容され得る塩を含む。
【0005】
本発明の一態様は、本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩をそれぞれ含む医薬組成物、製剤、単位剤形、およびキットから選択される医薬製品に関する。
【0006】
本発明の一態様は、本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩と、医薬的に許容され得る担体とを含む医薬組成物に関する。
【0007】
本発明の一態様は、本発明による化合物またはその医薬的に許容され得る塩と、医薬的に許容され得る担体とを混合するステップを含む、医薬組成物を調製する方法に関する。
【0008】
本発明の一態様は、細胞を本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩と接触させることを含む、細胞のムスカリン性受容体4(M)に拮抗する方法に関する。
【0009】
本発明の一態様は、個体における神経疾患、障害または症候を処置または予防する方法であって、それを必要とする個体に治療有効量の本発明による化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩;本発明の医薬製品;または本発明の医薬組成物を投与することを含む方法に関する。
【0010】
本発明の一態様は、個体におけるムスカリン性受容体4(M)媒介疾患、障害または症候を処置または予防する方法であって、それを必要とする個体に、治療有効量の本発明による化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩;本発明の医薬製品;または本発明の医薬組成物を投与することを含む方法に関する。
【0011】
本発明の一態様は、個体における神経疾患、障害または症候を処置または予防するための医薬品の製造における、本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩の使用に関する。
【0012】
本発明の一態様は、個体におけるムスカリン性受容体4(M)媒介疾患、障害または症候を処置または予防するための医薬品の製造における、本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩の使用に関する。
【0013】
本発明の一態様は、治療によるヒトまたは動物の身体の処置または防御の方法に使用するための、本発明の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩;本発明の医薬製品;または本発明の医薬組成物に関する。
【0014】
本発明の一態様は、個体における神経疾患、障害または症候を処置または予防するための方法に使用するための、本発明の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩;本発明の医薬製品;または本発明の医薬組成物に関する。
【0015】
本発明の一態様は、個体におけるムスカリン性受容体4(M)媒介疾患、障害または症候を処置または予防するための方法に使用するための、本発明の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩;本発明の医薬製品;または本発明の医薬組成物に関する。
【0016】
本明細書に開示される本発明のこれらおよび他の態様は、特許開示が進むにつれてより詳細に述べられる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
発明の詳細な説明
定義
【0018】
明確さおよび一貫性のために、本特許文書全体を通して以下の定義を使用する。
【0019】
本明細書で使用される場合、「投与すること」とは、本発明の化合物または他の治療、療法または処置を、処置を必要とする個体に、錠剤、カプセル剤、シロップ剤、懸濁剤などの経口剤形;IV、IM、IPなどの注射剤形;クリーム、ゼリー、散剤およびパッチを含む経皮剤形;頬側剤形;吸入用粉末、スプレー、懸濁液など;ならびに直腸坐剤を含むが、これに限定されない、治療的に有用な形態および治療的に有用な量で個体の体内に導入することができる形態で提供することを指す。医療従事者は、化合物をサンプルの形態で個体に直接提供することができ、または化合物の口頭もしくは書面での処方箋を提供することにより化合物を個体に間接的に提供することができる。また、例えば、個体は、医療従事者の関与なしに単独で化合物を得ることができる。化合物が個体に投与されると、身体は化合物によって何らかの方法で変換される。本発明の化合物が1またはそれを超える他の薬剤と組み合わせて提供される場合、「投与」は、化合物および他の薬剤が、同時にまたは異なる時間に投与されることを含むと理解される。組み合わせの薬剤が同時に投与される場合、それらを単一の組成物で共に投与することができ、またはそれらを別々に投与することができる。好ましい投与方法は、様々な要因、例えば医薬製剤の成分、疾患の部位、および疾患の重症度に応じて異なる可能性がある。
【0020】
「組成物」という用語は、合成、予備配合、プロセス内試験(例えば、TLC、HPLC、NMRサンプル)などの間に得られる/調製される組成物などの、少なくとも1つの追加の成分と組み合わせた、本発明の化合物の塩、溶媒和物、および水和物を含むがこれらに限定されない、化合物またはその結晶形態を指す。
【0021】
本明細書で使用される「水和物」という用語は、非共有結合分子間力によって結合された化学量論量または非化学量論量の水をさらに含む、本発明の化合物またはその塩を指す。
【0022】
「処置を必要とする」という用語、および処置を指す場合の「それを必要とする」という用語は、個体もしくは動物が処置を必要とする、または処置から利益を得ることを介護者(例えば、ヒトの場合、医師、看護師、診療看護師など;非ヒト哺乳動物を含む動物の場合、獣医)が行う判断を意味するために、互換的に使用される。この判断は、介護者の専門知識の範囲内であるが、本発明の化合物によって処置可能である疾患、症状または障害の結果として、個体もしくは動物が病気である、または病気になるという知識を含む、多種多様の要因に基づいて行われる。したがって、本発明の化合物は、保護的または予防的な方法で使用することができ;あるいは本発明の化合物を使用して、疾患、症状または障害を軽減、阻害または緩和することができる。
【0023】
「個体」または「対象」という用語は、マウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、霊長類、およびヒトなどの哺乳動物を含む、任意の動物を指す。いくつかの実施形態では、「個体」はヒトを指す。臨床試験またはスクリーニングまたは活性実験の文脈では、対象は、潜在的なM媒介障害も症候もない健康被験者もしくは健康参加者、または医療専門家によって決定された医学的処置を必要とする障害もしくは症状の診断を受けた被験者もしくは参加者であり得る。臨床試験以外の文脈では、障害または症状の診断を受けた医療専門家の管理下にある対象は、典型的には患者として記載される。
【0024】
「小児対象」という用語は、診断または処置時に21歳未満の対象を指す。「小児の」という用語は、新生児(出生から生後1ヶ月まで)乳幼児(1ヶ月から2歳まで);小児(2歳から12歳まで);および青年(12歳から21歳(22歳の誕生日まで、ただしこれを含まない))を含む様々な亜集団にさらに分けることができ、例えばBerhmanら、Textbook of Pediatrics,15th Ed.Philadelphia:W.B.Saunders Company,1996;Rudolphら、Rudolph’s Pediatrics,21st Ed.New York:McGraw-Hill,2002;およびAveryら、Pediatric Medicine,2nd Ed.Baltimore:Williams&Wilkins;1994を参照のこと。
【0025】
「医薬的に許容され得る」という語句は、妥当な医学的判断の範囲内で、合理的なベネフィット/リスク比に見合った、過度の毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症のない、ヒトおよび動物の組織と接触して使用するのに好適な化合物(およびその塩)、組成物、ならびに/または剤形を指す。
【0026】
「医薬組成物」という用語は、本発明の化合物の塩、溶媒和物および水和物を含むが、これに限定されない、少なくとも1つの有効成分を含む特定の組成物を指し、これにより組成物は、哺乳動物(例えば、限定されないが、ヒト)における規定された効能のある成果についての調査に適する。当業者は、有効成分が当業者の必要性に基づいて所望の効能のある成果を有するか否かを判定するのに適切な技術を理解および認識する。
【0027】
「処方すること」という用語は、薬物または他の治療、療法、もしくは処置の使用を指示、認可、または推奨することを指す。いくつかの実施形態では、医療提供者は、個体への化合物、投与計画、または他の処置の使用を口頭で助言、推奨、または認可する。医療提供者は、化合物、投与計画または処置のための書面による処方箋を提供してもしなくてもよい。さらに、医療提供者は、個体に化合物または処置を提供してもしなくてもよい。例えば、医療提供者は、化合物を提供することなく、化合物を得る場所について個体に助言することができる。いくつかの実施形態では、医療提供者は、化合物、投与計画、または処置のための書面による処方箋を個体に提供することができる。処方箋は、紙に書かれたり、または電子媒体に記録されたりすることができる。さらに、処方箋は、薬局または調剤薬局に(口頭で)電話されたり、または(書面で)ファックス送信したりできる。いくつかの実施態様では、化合物または処置のサンプルが個体に与えられる。本明細書で使用される場合、化合物のサンプルを与えることは、化合物の暗黙の処方を構成する。世界中の異なる医療制度は、化合物または処置を処方および投与するために異なる方法を使用し、これらの方法は本明細書の開示に包含される。医療提供者は、例えば、医師、看護師、診療看護師、または本明細書に開示される障害のための化合物(薬物)を処方もしくは投与することができる他の医療専門家を含むことができる。さらに、医療提供者は、例えば保険提供者を含む、個体が化合物または薬物を受けることを推奨、処方、投与または予防することができる者を含むことができる。
【0028】
「予防する」、「予防すること」、および「予防」という用語は、特定の障害に関連する1またはそれを超える症候の発生または発症の排除または軽減を指す。例えば、「予防する」、「予防すること」、および「予防」という用語は、障害の少なくとも1つの症候を最終的に示し得るが、まだ示していない個体への防御的または予防的ベースでの治療の投与を指すことができる。そのような個体は、バイオマーカーの存在など、疾患のその後の発生と相関することが知られているリスク因子に基づいて特定することができる。あるいは、予防治療は、リスク因子の事前の特定なしに予防措置として投与することができる。障害の少なくとも1つのエピソードおよび/または症候の発症の遅延も、予防または防御と考えることができる。
【0029】
「溶媒和物」という用語は、化学量論量または非化学量論量の溶媒の1またはそれを超える分子を含む、本発明の化合物(またはその医薬的に許容され得る塩)の固体形態を指す。溶媒が水である場合、溶媒和物は水和物である。あるいは、溶媒は有機溶媒であり得る。有機溶媒としては、メタノール、エタノール、1-プロパノール、2-プロパノール、t-ブタノール、アセトン、エチルメチルケトン、4-メチル-2-ペンタノン、シクロヘキサノン、アセトニトリル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシドおよび酢酸エチルが挙げられるが、これに限定されない。
【0030】
本発明の化合物(またはその医薬的に許容され得る塩)の溶媒和物を調製するためのプロセスは、(a)本発明の化合物(またはその医薬的に許容され得る塩)と溶媒との反応;(b)本発明の化合物(またはその医薬的に許容され得る塩)および溶媒の溶液からの複合体の析出;ならびに(c)本発明の化合物(またはその医薬的に許容され得る塩)および溶媒の溶液からの複合体の結晶化を含み得る。溶媒和物は結晶形態であり得る。あるいは、溶媒和物は非晶質形態であり得る。
【0031】
「処置する」、「処置すること」、および「処置」という用語は、対象(例えば、患者)の疾患、障害または症状の医学的管理を指す(例えば、Stedman’s Medical Dictionaryを参照のこと)。一般に、適切な用量および処置計画は、治療上の利益を提供するのに十分な量のMアンタゴニストを提供する。本明細書に記載されるMアンタゴニスト化合物(複数可)が投与される対象に対する治療上の利益としては、例えば臨床成果の改善が挙げられ、その目的は、疾患に関連する望ましくない生理学的変化を予防もしくは減速もしくは遅延する(減少させる)こと、またはそのような疾患の拡大もしくは重症度を予防もしくは減速もしくは遅延する(減少させる)ことである。1またはそれを超えるMアンタゴニストの有効性は、処置される疾患から生じるまたは疾患に関連する症候の減退、減少または軽減;症候の発生の低下;生活の質の改善;より長い無病状態(すなわち、疾患の診断が行われる基準に基づいて、対象が症候を示す可能性または傾向を低下させること);疾患の程度の漸減;疾患の安定化(すなわち、悪化しない)状態;疾患進行の遅延または減速;疾患状態の緩和または一時的緩和;ならびに検出可能であれ検出不能であれ(部分的であれ全体的であれ)寛解および/または全生存期間を含むが、これに限定されない、有益なまたは所望の臨床結果を含み得る。
【0032】
「治療有効量」という用語は、組織、系、動物、またはヒトにおいて、個体、研究者、獣医、医師、または他の臨床医もしくは介護者によって求められている生物学的または医学的応答を誘発する、本発明の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩の量、または本発明の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩を含む医薬組成物の量を指し、この応答は、1またはそれを超える以下のものを含むことができる:
【0033】
(1)障害を予防すること、例えば、疾患、症状、または障害の素因を有し得るが、関連する病理または総体的徴候をまだ経験または呈示していない個体において疾患、症状、または障害を予防すること;
(2)障害を阻害すること、例えば、関連する病態または総体的徴候を経験または呈示している個体において疾患、症状、または障害を阻害すること(すなわち、病態および/または総体的徴候のさらなる進行を停止させること);ならびに
【0034】
(3)障害を緩和すること、例えば、関連する病態または総体的徴候を経験または呈示している個体において疾患、症状、または障害を緩和すること(すなわち、病態および/または総体的徴候を逆転させること)。
【0035】
化学基、部分またはラジカル
【0036】
「アミノ」という用語は、基-NHを指す。
【0037】
「C~C10アリール」という用語は、単環または2個の縮合した環を含むことができ、フェニルおよびナフタレニルなどの、芳香族である6~10個の炭素原子を含有する飽和環系を指す。1またはそれを超える置換基が「アリール」環上に存在する場合、置換基は、任意の利用可能な環炭素に結合することができる。
【0038】
「C~Cアルキル」および「C~Cアルキル」という用語は、1~6個の炭素(すなわち、「C~Cアルキル」)または1~4個の炭素(すなわち、「C~Cアルキル」)を含有する飽和直鎖または分枝炭素ラジカルを指す。いくつかの実施形態は、1~5個の炭素(すなわち、C~Cアルキル)であり、いくつかの実施形態は、1~4個の炭素(すなわち、C~Cアルキル)であり、いくつかの実施形態は、1~3個の炭素(すなわち、C~Cアルキル)であり、いくつかの実施形態は、1または2個の炭素である。アルキル基の例としては、メチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-ブチル、sec-ブチル、イソブチル、tert-ブチル、ペンチル、イソペンチル、tert-ペンチル、ネオ-ペンチル、1-メチルブチル[すなわち、-CH(CH)CHCHCH]、2-メチルブチル[すなわち、-CHCH(CH)CHCH]、n-ヘキシルなどが挙げられる。
【0039】
「C~Cアルキルアミノ」という用語は、NH基に結合した1個のC~Cアルキル基からなるラジカルを指し、C~Cアルキルは本明細書に記載されるのと同じ意味を有する。いくつかの実施形態は、「C1~C2アルキルアミノ」である。いくつかの例としては、メチルアミノ、エチルアミノ、n-プロピルアミノ、イソプロピルアミノ、n-ブチルアミノ、s-ブチルアミノ、イソブチルアミノ、t-ブチルアミノなどが挙げられる。
【0040】
「C~Cアルキルカルバモイル」という用語は、カルバモイル基の窒素に結合した単一のC~Cアルキル基からなるラジカルを指し、カルバモイルおよびC~Cアルキルは、本明細書で見出されるのと同じ定義を有する。いくつかの実施形態は、C~Cアルキルカルボキサミドを含む。いくつかの実施形態は、C~Cアルキルカルボキサミドを含む。例としては、N-メチルカルボキサミド、N-エチルカルボキサミド、N-n-プロピルカルボキサミド、N-イソプロピルカルボキサミド、N-n-ブチルカルボキサミド、N-s-ブチルカルボキサミド、N-イソブチルカルボキサミド、N-t-ブチルカルボキサミドなどが挙げられる。
【0041】
「C~Cアルキレン」という用語は、1~4個の炭素原子を有する直鎖または分枝の飽和脂肪族2価ラジカルを指す。いくつかの実施形態は、1~3個の炭素を含有する(すなわち、「C~Cアルキレン」)。いくつかの実施形態は、1個または2個の炭素を含有する(すなわち、「C~Cアルキレン」)。いくつかの実施形態は、1個の炭素原子を含有する(すなわち、CH)。例としては、メチレン(すなわち、CH)、エチレン(すなわち、CHCH)、n-プロピレン(すなわち、CHCHCH)、プロパン-1,1-ジイル[すなわち、CH(CHCH)]、プロパン-1,2-ジイル[すなわち、CHCH(CH)]、n-ブチレン(すなわち、CHCHCHCH)などが挙げられる。
【0042】
「C~Cアルコキシ」という用語は、酸素原子に直接結合したC~Cアルキル基からなるラジカルを指し、C~Cアルキルは、本明細書に見出されるのと同じ定義を有する。いくつかの実施形態は、1~5個の炭素を含有する(すなわち、C~Cアルコキシ)。いくつかの実施形態は、1~4個の炭素を含有する(すなわち、C~Cアルコキシ)。いくつかの実施形態は、1~3個の炭素を含有する(すなわち、C~Cアルコキシ)。いくつかの実施形態は、1個または2個の炭素を含有する。例としては、メトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、t-ブトキシ、イソブトキシ、ses-ブトキシなどが挙げられる。
【0043】
「C~Cアルコキシカルボニル」という用語は、酸素がカルボニル基の炭素に結合している単一のC~Cアルコキシ基からなるラジカルを指し、C~Cアルコキシは、本明細書で見出されるのと同じ定義を有する。例としては、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、sec-ブトキシカルボニル、イソブトキシカルボニル、tert-ブトキシカルボニルなどが挙げられる。
【0044】
「C~Cアルキルカルボニル」という用語は、カルボニル基に直接結合したC~Cアルキル基からなるラジカルを指し、C~Cアルキルは、本明細書に見出されるのと同じ定義を有する。例としては、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ペンタノイル、2-メチルブタノイル、3-メチルブタノイル、ピバロイルなどが挙げられる。
【0045】
「C~Cアルキルスルファニル」または「C~Cアルキルチオ」という用語は、硫黄原子に直接結合したC~Cアルキル基からなるラジカルを指し、C~Cアルキルは、本明細書で見出されるのと同じ定義を有する。例としては、メチルスルファニル(すなわち、-S-CH)、エチルスルファニル(すなわち、-S-CHCH)、n-プロピルスルファニル(すなわち、-S-CHCHCH)、イソプロピルスルファニル、n-ブチルスルファニル、sec-ブチルスルファニル、イソブチルスルファニル、t-ブチルスルファニルなどが挙げられる。
【0046】
「C~Cハロアルキル」という用語は、1またはそれを超えるハロゲンで置換されたC~Cアルキル基からなるラジカルを指し、C~Cアルキルは、本明細書に見出されるのと同じ定義を有する。C~Cハロアルキルは、完全に置換され得、その場合、式C2n+1によって表すことができ、式中、Lはハロゲンであり、「n」は1、2、3、4、5または6である。1を超えるハロゲンが存在する場合、それらは同じであっても異なっていてもよく、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素から選択され得る。いくつかの実施形態では、ハロアルキルは、1~5個の炭素を含有する(すなわち、C~Cハロアルキル)。いくつかの実施形態では、ハロアルキルは、1~4個の炭素を含有する(すなわち、C~Cハロアルキル)。いくつかの実施形態では、ハロアルキルは、1~3個の炭素を含有する(すなわち、C~Cハロアルキル)。いくつかの実施形態では、ハロアルキルは、1個または2個の炭素を含有する。ハロアルキル基の例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、1-フルオロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、4,4,4-トリフルオロブチルなどが挙げられる。
【0047】
「C~Cアルキルスルフィニル」という用語は、式:-S(=O)-のスルホキシドラジカルの硫黄に結合したC~Cアルキルラジカルからなるラジカルを指し、C~Cアルキルは、本明細書に記載されるのと同じ定義を有する。例としては、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n-プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、n-ブチルスルフィニル、sec-ブチルスルフィニル、イソブチルスルフィニル、t-ブチルスルフィニルなどが挙げられる。
【0048】
「カルボニル」という用語は、基-C(=O)-を指す。
【0049】
「C~Cシクロアルキル」という用語は、3~7個の炭素を含有する飽和環ラジカルを指す。いくつかの実施形態は、3~6個の炭素を含有する。いくつかの実施形態は、3~5個の炭素を含有する。いくつかの実施形態は、5~7個の炭素を含有する。いくつかの実施形態は、3~4個の炭素を含有する。例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルが挙げられる。
【0050】
「C~Cジアルキルアミノ」という用語は、2個のアルキル基で置換されたアミノ基からなるラジカルを指し、2個のアルキル基が合わせて2個のアルキル基の間で合計6個の炭素原子を超えない限り、アルキル基は同じであるまたは異なることができる。いくつかの実施形態は、C~Cジアルキルアミノを含む。いくつかの例としては、ジメチルアミノ、メチルエチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルプロピルアミノ、メチルブチルアミノ、メチルペンチルアミノ、メチルイソプロピルアミノ、エチルプロピルアミノ、エチルイソプロピルアミノ、ジプロピルアミノ、プロピルイソプロピルアミノなどが挙げられる。
【0051】
「C~Cジアルキルカルバモイル」という用語は、カルバモイル基の窒素に結合した2個のアルキル基からなるラジカルを指し、2個のアルキル基は合わせて、2個のアルキル基の間で合計6個の炭素原子を超えない。いくつかの実施形態は、C~Cジアルキルアミノカルボキサミドを含む。例としては、ジメチルカルバモイル、エチル(メチル)カルバモイル、ジエチルカルバモイル、メチル(プロピル)カルバモイル、ブチル(メチル)カルバモイルなどが挙げられる。
【0052】
「C~Cビシクロアルカニル」という用語は、1またはそれを超える「架橋原子」を介して互いに結合している「橋頭原子」と呼ばれる2個の原子の存在を特徴とする、環状アルキル系を指す。例としては、ビシクロ[1.1.1]ペンタニル、ビシクロ[2.1.1]ヘキサニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタニル、ビシクロ[2.2.2]オクタニル、ビシクロ[3.2.1]オクタンなどが挙げられる。
【0053】
「C~Cビシクロアルケニル」という用語は、1またはそれを超える「架橋原子」を介して互いに結合された「橋頭原子」と呼ばれる2個の原子の存在を特徴とし、1個の二重結合を含有するが、橋頭炭素が二重結合の一部でない(すなわち、C~Cビシクロアルケニル基はブレット則に従う)、環状アルキル系を指す。例としては、ビシクロ[2.1.1]ヘキサ-2-エニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-2-エニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタ-5-エニル、ビシクロ[3.1.1]ヘプタ-2-エニル、ビシクロ[2.2.2]オクタ-2-エニル、ビシクロ[3.2.1]オクタ-2-エニル、ビシクロ[3.2.1]オクタ-3-エニル、ビシクロ[3.2.1]オクタ-6-エン-2-イルなどが挙げられる。
【0054】
「カルバモイル」という用語は、基-C(=O)NHを指す。
【0055】
「シアノ」という用語は、基-CNを指す。
【0056】
「エチレン」という用語は、基-CHCH-を指す。
【0057】
「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨード基を指す。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、フルオロ、クロロまたはブロモである。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、フルオロまたはクロロである。いくつかの実施形態では、ハロゲンは、フルオロである。
【0058】
「5~10員ヘテロアリール」という用語は、単環または2個の縮合した環中に5~10個の環原子を含有し、O、S、NおよびNHから選択される少なくとも1つの環基を環系中に有する芳香族環系を指す。いくつかの実施形態は、「5~6員ヘテロアリール」であり、単環中に5~6個の環原子を含有し、O、S、NおよびNHから選択される少なくとも1つの環基を環中に有する芳香環を指す。いくつかの実施形態では、「5~10員ヘテロアリール」は、フラニル、チオフェニル(すなわち、チエニル)、ピロリル、イミダゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、イソオキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、オキサジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、チアジアゾリル、ピリジニル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノキサリニル、トリアジニル、ベンゾフラニル、1H-インドリル、ベンゾ[b]チオフェニルなどを指す。いくつかの実施形態では、「5~10員ヘテロアリール」は、ピラジニル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、1H-インドリル、キノキサリニル、チアジアゾリルなどを指す。ヘテロアリール基のチオフェニル(チエニル)、チオフェン-2-イル(チエン-2-イル)およびチオフェン-3-イル(チエン-3-イル)という場合、それらはそれぞれ以下の構造に対応することが理解される:
【化4】
【0059】
「3~7員ヘテロシクリル」という用語は、3~7個の環原子を含有する非芳香族環系であって、O、S、S(=O)、S(=O)、およびNHから独立して選択される1、2、または3個の環基を環系中に有する、非芳香族環系を指す。いくつかの実施形態では、「3~7員ヘテロシクリル」は、3~7個の環原子を含有する非芳香族環ラジカルであって、O、S、S(=O)、S(=O)、およびNHから独立して選択される1個または2個の環基を環系中に有する、非芳香族環ラジカルを指す。いくつかの実施形態では、「3~6員ヘテロシクリル」は、3~6個の環原子を含有する非芳香族環ラジカルであって、O、S、S(=O)、S(=O)、およびNHから独立して選択される1個または2個の環基を環系中に有する、非芳香族環ラジカルを指す。いくつかの実施形態では、「4~6員ヘテロシクリル」は、4~6個の環原子を含む非芳香族環ラジカルであって、O、S、S(=O)、S(=O)、およびNHから独立して選択される1個または2個の環基を環系中に有する、非芳香族環ラジカルを指す。いくつかの実施形態では、環系中の1個または2個の環基は、OおよびNHから独立して選択される。「ヘテロシクリル」基の例としては、アジリジニル、アゼチジニル、ピペリジニル、モルホリニル、オキセタニル、ピペラジニル、ピロリジニル、チオモルホリニル、1,1-ジオキシドチオモルホリニル、オキソラニル(テトラヒドロフラニル)、オキサニル(テトラヒドロピラニル)などが挙げられる。
【0060】
「ニトロ」という用語は、基-NOを指す。
スルホキシミン部分R-S(=O)(=NR10)-は立体中心を有すると理解される。キラルなスルホキシミンは、例えばキラルHPLCによって分離することができる。別途明記しない限り、スルホキシミン部分R-S(=O)(=NR10)-は、R異性体およびS異性体の両方を含む。
【0061】
本発明の化合物
【0062】
本発明の一態様は、とりわけ、式(Ia)のある2-アザスピロ[3.3]ヘプタン化合物:
【化5】
(式中、X、Y、Z、X、X、R~R、およびmはすべて、本明細書で上記および下記されるのと同じ定義を有する)
またはその医薬的に許容され得る塩を包含する。
【0063】
式(Ia)中のRおよびR
【0064】
およびRは、ピペラジン環の異なるエチレン(すなわち、CHCH)基に結合していることが理解される。したがって、RおよびRは、同じ炭素に結合していない。代表的な例としては、以下のものが挙げられるが、それらに限定されない:
【化6】
【0065】
式(Ia-1)~(Ia-6)の各々の残りの部分は、明示的に示されていないが、以下の部分構造を指すことがさらに理解され:
【化7】
式(Ia-1)~(Ia-6)のうちのいずれか1つとこの部分構造との組み合わせから生じる変数は、本明細書で上記および下記されるのと同じ定義を有し、式(Ia-1)の例を以下に示す:
【化8】
【0066】
明確にするために、別個の実施形態の文脈で説明されている本発明のある特徴は、単一の実施形態では組み合わせて提供されてもよいことが理解される。逆に、簡潔にするために、単一の実施形態の文脈で説明されている本発明の様々な特徴は、別個にまたは任意の好適な部分的組み合わせで提供されてもよい。本明細書に記載の一般化学式、例えば式(Ia)、(Ia-1)、(Ia-2)、(Ia-3)、(Ia-4)、(Ia-5)、(Ia-6)に含まれる変数(例えば、X、Y、Z、X、X、R~R)、によって表される化学基に関する実施形態のすべての組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物(すなわち、単離、キャラクタリゼーション、生物学的活性についての試験を行うことができる化合物)をもたらす化合物を包含する限り、あらゆる組み合わせが個別におよび明示的に列挙されているかのように、本発明に具体的に包含される。加えて、そのような変数を説明する実施形態に列挙された化学基のすべての部分的組み合わせ、ならびに本明細書に記載された使用および医学的適応症のすべての部分的組み合わせもまた、化学基のあらゆる部分的組み合わせならびに使用および医学的適応症の部分的組み合わせが本明細書において個別かつ明示的に列挙されているかのように、本発明に具体的に包含される。
【0067】
本明細書で使用される場合、「置換された」は、化学基の少なくとも1つの水素原子が非水素置換基または基によって置き換えられていることを示し、非水素置換基または基は1価または2価であり得る。化学基または置換基が2価である場合、この基は別の置換基または基でさらに置換されると理解される。本明細書における化学基が「置換された」場合、それは完全置換価まで有し得る。例えば、メチル基は1個、2個または3個の置換基で置換することができ、メチレン基は1個または2個の置換基で置換することができ、フェニル基は1個、2個、3個、4個、または5個の置換基で置換することができ、ナフチル基は1個、2個、3個、4個、5個、6個、または7個の置換基で置換することができるなどである。同様に、「1またはそれを超える置換基で置換された」とは、1個から基によって物理的に許容され得る置換基の総数までの置換基によって置換された基の置換を指す。本明細書で使用される場合、「必要に応じて置換された」とは、「非置換」または基で「置換された」基を指すと理解される。したがって、基が「1またはそれを超える置換基によって必要に応じて置換された」場合、その基は「非置換」または「置換された」のいずれかであり、置換されている場合、その基は、上記のように、1個からその基によって物理的に許容され得る置換基の総数までの置換基で置換されていると理解される。いくつかの実施形態では、基は「1個、2個、3個または4個の置換基によって必要に応じて置換する」ことができる。いくつかの実施形態では、基は「1個、2個または3個の置換基によって必要に応じて置換する」ことができる。いくつかの実施形態では、基は「1個または2個の置換基によって必要に応じて置換する」ことができる。いくつかの実施形態では、基は「1個の置換基によって必要に応じて置換する」ことができる。さらに、基が1個を超える置換基によって置換されている場合、置換基は同一であることができる、または異なることができる。
【0068】
式(Ia)およびそれに関連する式の化合物は、1またはそれを超えるキラル中心を有し得、したがってエナンチオマーおよび/またはジアステレオ異性体として存在することができると理解および認識される。したがって、式(Ia)および本開示を通して使用される式の化合物は、別途特に明記または示されない限り、ラセミ体を含むが、これらに限定されない、すべてのそのようなエナンチオマー、ジアステレオ異性体、およびそれらの混合物を包含することが理解される。
【0069】
式(Ia)中のX、YおよびZ基
【0070】
いくつかの実施形態では、XはCHであり、YはNであり、ZはNであり、式(IIa)によって表される:
【化9】
【0071】
いくつかの実施形態では、X、Y、およびZの各々はCHであり、式(IIIa)によって表される:
【化10】
【0072】
いくつかの実施形態では、XおよびZの各々はNであり、YはCHであり、式(IVa)によって表される:
【化11】
【0073】
いくつかの実施形態では、XおよびZの各々はNであり、YはCHであり、式(Va)によって表される:
【化12】
【0074】
いくつかの実施形態では、XおよびZの各々はNであり、YはCHであり、式(VIa)によって表される:
【化13】
【0075】
いくつかの実施形態では、XおよびZの各々はNであり、YはCHであり、式(VIIa)によって表される:
【化14】
式中、X、X、R~R、およびmの各々は、上記および下記の本明細書に記載されるのと同じ定義を有する。
【0076】
式(Ia)中のR基およびR
【0077】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~C4アルキルまたはシアノである。
【0078】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~C4アルキルまたはシアノであり、ここで、R10は、水素である。
【0079】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~C4アルキルまたはシアノであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、3~7員ヘテロシクリルから選択され、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されている。
【0080】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~C4アルキルまたはシアノであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、3~7員ヘテロシクリルから選択され、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されている。
【0081】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~C4アルキルまたはシアノであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、3~7員ヘテロシクリルから選択され、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されている。
【0082】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~C4アルキルまたはシアノであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、3~7員ヘテロシクリルから選択され、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されている。
【0083】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~C4アルキルまたはシアノであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、3~7員ヘテロシクリルから選択され、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されている。
【0084】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~C4アルキルまたはシアノであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、3~7員ヘテロシクリルから選択され、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されている。
【0085】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~C4アルキルまたはシアノであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、3~7員ヘテロシクリルから選択され、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されている。
【0086】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素、ハロゲン、C1~C4アルキルまたはシアノであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、3~7員ヘテロシクリルから選択され、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されている。
【0087】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化15】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキルまたはシアノであり、ここで、
【化16】
は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されている。
【0088】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化17】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素、ハロゲン、C~Cアルキルまたはシアノであり、ここで、
【化18】
は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されている。
【0089】
特定の組み合わせ
【0090】
一実施形態では、本発明は、式(IIa-1)~(VIIa-1)のいずれか1つによる化合物:
【化19】
[式中、
およびRの各々は、独立して、水素、ハロゲン、アミノ、R10NH-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S-、R-S(=O)(=NR10)-、R-O-、
【化20】
(n=1、2、または3)、シアノまたはC~Cアルキルであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、および3~7員ヘテロシクリルから選択され、ここで、Rまたは
【化21】
は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、またはシアノで必要に応じて置換されており、ここで、R10は、水素、C~Cアルキル、またはC~Cシクロアルキルであり;またはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、N、OおよびSから選択される1またはそれを超えるヘテロ原子を有する3~7員環を形成し;
は、OまたはNHであり;
は、水素またはC~Cアルキルであり;
およびRの各々は、独立して、水素またはC~Cアルキルであるか、あるいはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、C~Cシクロアルキルまたは3~7員ヘテロシクリルを形成し、それぞれがC~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、またはC~Cアルキルであり、ここで、C~Cアルキルは、ハロゲン、アミノ、-OH、C~Cアルコキシ、またはシアノで必要に応じて置換されており;
mは、0、1または2である]を提供する。
【0091】
別の実施形態では、本発明は、式(IIa-2)~(VIIa-2)のいずれか1つによる化合物:
【化22】
[式中、
およびRの各々は、独立して、水素、ハロゲン、アミノ、R10NH-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S-、R-S(=O)(=NR10)-、R-O-、
【化23】
(n=1、2、または3)、シアノまたはC~Cアルキルであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、および3~7員ヘテロシクリルから選択され、ここで、Rまたは
【化24】
は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、またはシアノで必要に応じて置換されており、ここで、R10は、水素、C~Cアルキル、またはC~Cシクロアルキルであり;またはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、N、OおよびSから選択される1またはそれを超えるヘテロ原子を有する3~7員環を形成し;
は、OまたはNHであり;
は、C~Cアルキルであり;
およびRの各々は、独立して、水素またはC~Cアルキルであるか、あるいはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、C~Cシクロアルキルまたは3~7員ヘテロシクリルを形成し、それぞれがC~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、またはC~Cアルキルであり、ここで、C~Cアルキルは、ハロゲン、アミノ、-OH、C~Cアルコキシ、またはシアノで必要に応じて置換されており;
mは、0、1または2である]を提供する。
【0092】
別の実施形態では、本発明は、式(IIa-3)~(VIIa-3)のいずれか1つによる化合物:
【化25】
[式中、
およびRの各々は、独立して、水素、ハロゲン、アミノ、R10NH-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S-、R-S(=O)(=NR10)-、R-O-、
【化26】
(n=1、2、または3)、シアノまたはC~Cアルキルであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、および3~7員ヘテロシクリルから選択され、ここで、Rまたは
【化27】
は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、またはシアノで必要に応じて置換されており、ここで、R10は、水素、C~Cアルキル、またはC~Cシクロアルキルであり;またはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、N、OおよびSから選択される1またはそれを超えるヘテロ原子を有する3~7員環を形成し;
は、OまたはNHであり;
は、C~Cアルキルであり;
およびRの各々は、独立して、水素またはC~Cアルキルであるか、あるいはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、C~Cシクロアルキルまたは3~7員ヘテロシクリルを形成し、それぞれがC~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、またはC~Cアルキルであり、ここで、C~Cアルキルは、ハロゲン、アミノ、-OH、C~Cアルコキシ、またはシアノで必要に応じて置換されており;
mは、0、1または2である]を提供する。
【0093】
別の実施形態では、本発明は、式(IIa-4)~(VIIa-4)のいずれか1つによる化合物:
【化28】
[式中、
およびRの各々は、独立して、水素、ハロゲン、R10NH-S(=O)-、アミノ、R-S(=O)-、R-S(=O)-、R-S-、R-S(=O)(=NR10)-、R-O-、
【化29】
(n=1、2、または3)、シアノまたはC~Cアルキルであり、ここで、Rは、C~Cアルキル、C~Cシクロアルキル、および3~7員ヘテロシクリルから選択され、ここで、Rまたは
【化30】
は、C~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、またはシアノで必要に応じて置換されており、ここで、R10は、水素、C~Cアルキル、またはC~Cシクロアルキルであり;またはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、N、OおよびSから選択される1またはそれを超えるヘテロ原子を有する3~7員環を形成し;
は、OまたはNHであり;
は、水素またはC~Cアルキルであり;
およびRの各々は、独立して、水素またはC~Cアルキルであるか、あるいはR、Rおよびそれらが結合している炭素原子は、C~Cシクロアルキルまたは3~7員ヘテロシクリルを形成し、それぞれがC~Cアルキル、C~Cアルコキシ、-OH、-NHR10、ハロゲン、およびシアノで必要に応じて置換されており;
は、水素、ハロゲン、またはC~Cアルキルであり、ここで、C~Cアルキルは、ハロゲン、アミノ、-OH、C~Cアルコキシ、またはシアノで必要に応じて置換されており;
mは、0、1または2である]を提供する。
【0094】
式(Ia)、(IIa-1)~(VIIa-1)、(IIa-2)~(VIIa-2)、(IIa-3)~(VIIa-3)、および(IIa-4)~(VIIa-4)中のRおよびR
【0095】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-である。
【0096】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-である。
【0097】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-である。
【0098】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-である。
【0099】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-である。
【0100】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化31】
(n=1、2、または3)である。
【0101】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素である。
【0102】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンである。
【0103】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0104】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素である。
【0105】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンである。
【0106】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0107】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素である。
【0108】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンである。
【0109】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0110】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素である。
【0111】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンである。
【0112】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0113】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素である。
【0114】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンである。
【0115】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0116】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化32】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素である。
【0117】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化33】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンである。
【0118】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化34】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0119】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-である。
【0120】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-である。
【0121】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-である。
【0122】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-である。
【0123】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-である。
【0124】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化35】
(n=1、2、または3)である。
【0125】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素である。
【0126】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンである。
【0127】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0128】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素である。
【0129】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンである。
【0130】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0131】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素である。
【0132】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンである。
【0133】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0134】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素である。
【0135】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンである。
【0136】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0137】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素である。
【0138】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンである。
【0139】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0140】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化36】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素である。
【0141】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化37】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンである。
【0142】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化38】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0143】
このセクションのありとあらゆる実施形態は、ありとあらゆる式(IIa-1)~(VIIa-1)、(IIa-2)~(VIIa-2)、(IIa-3)~(VIIa-3)、または(IIa-4)~(VIIa-4)に適用可能であることが理解される。
【0144】
式(Ia)、(IIa-1)~(VIIa-1)、(IIa-2)~(VIIa-2)、(IIa-3)~(VIIa-3)、および(IIa-4)~(VIIa-4)中のR、RおよびX
【0145】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0146】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、R10は、水素である。
【0147】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0148】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0149】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0150】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHである。
【0151】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0152】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0153】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHである。
【0154】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0155】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0156】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0157】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0158】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0159】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHである。
【0160】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0161】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0162】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHである。
【0163】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0164】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0165】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0166】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0167】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0168】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHである。
【0169】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0170】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0171】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHである。
【0172】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0173】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0174】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0175】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0176】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0177】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHである。
【0178】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0179】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0180】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHである。
【0181】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0182】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0183】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化39】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0184】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化40】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHである。
【0185】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化41】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHである。
【0186】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0187】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、R10は、水素である。
【0188】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0189】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0190】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0191】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHである。
【0192】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0193】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0194】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHである。
【0195】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0196】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0197】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0198】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0199】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0200】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHである。
【0201】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0202】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0203】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHである。
【0204】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0205】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0206】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0207】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0208】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0209】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHである。
【0210】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0211】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0212】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHである。
【0213】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0214】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0215】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0216】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0217】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0218】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHである。
【0219】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0220】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0221】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHである。
【0222】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0223】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0224】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化42】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、NHである。
【0225】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化43】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHである。
【0226】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化44】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHである。
【0227】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0228】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、R10は、水素である。
【0229】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0230】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0231】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0232】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oである。
【0233】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0234】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0235】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oである。
【0236】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0237】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0238】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0239】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0240】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0241】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oである。
【0242】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0243】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0244】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oである。
【0245】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0246】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0247】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0248】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0249】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0250】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oである。
【0251】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0252】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0253】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oである。
【0254】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0255】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0256】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0257】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0258】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0259】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oである。
【0260】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0261】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0262】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oである。
【0263】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0264】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0265】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化45】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0266】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化46】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oである。
【0267】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化47】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oである。
【0268】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0269】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、R10は、水素である。
【0270】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0271】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0272】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0273】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oである。
【0274】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0275】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0276】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oである。
【0277】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0278】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0279】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0280】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0281】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0282】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oである。
【0283】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0284】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0285】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oである。
【0286】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0287】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0288】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0289】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0290】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0291】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oである。
【0292】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0293】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0294】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oである。
【0295】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0296】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0297】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0298】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0299】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0300】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oである。
【0301】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0302】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0303】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oである。
【0304】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0305】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0306】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化48】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、Oである。
【0307】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化49】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oである。
【0308】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化50】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oである。
【0309】
式(Ia)、(IIa-1)~(VIIa-1)、(IIa-2)~(VIIa-2)、(IIa-3)~(VIIa-3)、および(IIa-4)~(VIIa-4)中のR、R、R、R、およびX
【0310】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0311】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0312】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0313】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0314】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0315】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0316】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0317】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0318】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0319】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0320】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0321】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0322】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0323】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0324】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0325】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0326】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0327】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0328】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0329】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0330】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0331】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0332】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0333】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0334】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0335】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0336】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0337】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0338】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0339】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0340】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0341】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0342】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0343】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0344】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0345】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0346】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0347】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0348】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0349】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0350】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0351】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0352】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化51】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0353】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化52】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0354】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化53】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0355】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0356】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0357】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0358】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0359】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0360】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0361】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0362】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0363】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0364】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0365】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0366】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0367】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0368】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0369】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0370】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0371】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0372】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0373】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0374】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0375】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0376】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0377】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0378】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0379】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0380】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0381】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0382】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0383】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0384】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0385】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0386】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0387】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0388】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0389】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0390】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0391】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0392】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0393】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0394】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0395】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化54】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0396】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化55】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0397】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化56】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0398】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0399】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0400】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0401】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0402】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0403】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0404】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0405】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0406】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0407】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0408】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0409】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0410】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0411】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0412】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0413】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0414】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0415】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0416】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0417】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0418】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0419】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0420】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0421】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0422】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0423】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0424】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0425】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0426】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0427】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0428】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0429】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0430】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0431】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0432】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0433】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0434】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0435】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0436】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0437】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0438】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0439】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0440】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化57】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0441】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化58】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0442】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化59】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0443】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0444】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0445】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0446】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0447】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0448】
いくつかの実施形態では、Rは、R10NH-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、R10は、水素である。
【0449】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0450】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0451】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0452】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0453】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0454】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0455】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0456】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0457】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0458】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0459】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0460】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0461】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0462】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0463】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0464】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0465】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0466】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0467】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0468】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0469】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0470】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0471】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0472】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0473】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0474】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0475】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0476】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0477】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0478】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0479】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0480】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0481】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0482】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0483】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0484】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0485】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化60】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0486】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化61】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0487】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化62】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0488】
式(Ia)、(IIa-1)~(VIIa-1)、(IIa-2)~(VIIa-2)、(IIa-3)~(VIIa-3)、および(IIa-4)~(VIIa-4)中のR、R、R、R、XおよびX
【0489】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0490】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0491】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0492】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0493】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0494】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0495】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0496】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0497】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0498】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0499】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0500】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0501】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0502】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0503】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0504】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0505】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0506】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0507】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0508】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0509】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0510】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0511】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0512】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0513】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0514】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0515】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0516】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0517】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0518】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0519】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0520】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0521】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0522】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0523】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0524】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0525】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化63】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0526】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化64】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0527】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化65】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0528】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0529】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0530】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0531】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0532】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0533】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0534】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0535】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0536】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0537】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0538】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0539】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0540】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0541】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0542】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0543】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0544】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0545】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0546】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0547】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0548】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0549】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0550】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0551】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0552】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0553】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0554】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0555】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0556】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0557】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0558】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0559】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0560】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0561】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0562】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0563】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0564】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0565】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化66】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0566】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化67】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0567】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化68】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0568】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0569】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0570】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0571】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0572】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0573】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0574】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0575】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0576】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0577】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0578】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0579】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0580】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0581】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0582】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0583】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0584】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0585】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0586】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0587】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0588】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0589】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0590】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0591】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0592】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0593】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0594】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0595】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0596】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0597】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0598】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0599】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0600】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0601】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0602】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0603】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0604】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化69】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0605】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化70】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0606】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化71】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0607】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0608】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0609】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0610】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0611】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0612】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0613】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0614】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0615】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0616】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0617】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0618】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0619】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0620】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0621】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0622】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0623】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0624】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0625】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0626】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0627】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0628】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0629】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0630】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0631】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0632】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0633】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0634】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0635】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0636】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0637】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0638】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0639】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0640】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0641】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0642】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0643】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0644】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化72】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0645】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化73】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0646】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化74】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0647】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0648】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0649】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0650】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0651】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0652】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0653】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0654】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0655】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0656】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0657】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0658】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0659】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0660】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0661】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0662】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0663】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0664】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0665】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0666】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0667】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0668】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0669】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0670】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0671】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0672】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0673】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0674】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0675】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0676】
いくつかの実施形態では、化合物は、式(IIa-1)の化合物であり、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0677】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0678】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0679】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0680】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0681】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0682】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0683】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0684】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化75】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0685】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化76】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0686】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化77】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0687】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0688】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0689】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0690】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0691】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0692】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0693】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0694】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0695】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0696】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0697】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、X Xは、C~Cアルキルであり水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0698】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0699】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0700】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0701】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0702】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0703】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0704】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0705】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0706】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0707】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0708】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0709】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0710】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0711】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0712】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0713】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0714】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0715】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0716】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0717】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0718】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0719】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0720】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0721】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0722】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0723】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0724】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化78】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0725】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化79】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0726】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化80】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0727】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0728】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0729】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0730】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0731】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0732】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0733】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0734】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0735】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0736】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0737】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0738】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0739】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0740】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0741】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0742】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0743】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0744】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0745】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0746】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0747】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0748】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0749】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0750】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0751】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0752】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0753】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0754】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0755】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0756】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0757】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0758】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0759】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0760】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0761】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0762】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0763】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化81】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0764】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化82】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0765】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化83】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、水素であり、RおよびRの各々は、水素である。
【0766】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0767】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0768】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0769】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0770】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0771】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0772】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0773】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0774】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0775】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0776】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり水素であり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0777】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0778】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0779】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、NHであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0780】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0781】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0782】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0783】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0784】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0785】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0786】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0787】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0788】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0789】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0790】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0791】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0792】
いくつかの実施形態では、Rは、R-S(=O)(=NR10)-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cシクロアルキルである。
【0793】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0794】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0795】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0796】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0797】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0798】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、ハロゲン、シアノ、または-OHで必要に応じて置換されたC~Cアルキルである。
【0799】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0800】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0801】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、C~Cアルキルである。
【0802】
いくつかの実施形態では、Rは、R-O-であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素であり、ここで、Rは、3~7員ヘテロシクリルである。
【0803】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化84】
(n=1、2、または3)であり、Rは、水素であり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0804】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化85】
(n=1、2、または3)であり、Rは、ハロゲンであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0805】
いくつかの実施形態では、Rは、
【化86】
(n=1、2、または3)であり、Rは、C~Cアルキルであり、Xは、Oであり、Xは、C~Cアルキルであり、RおよびRの各々は、水素である。
【0806】
式(Ia)、(IIa-1)~(VIIa-1)、(IIa-2)~(VIIa-2)、(IIa-3)~(VIIa-3)、および(IIa-4)~(VIIa-4)中のRおよびR
【0807】
いくつかの実施形態では、RおよびRの各々は、水素である。
【0808】
いくつかの実施形態では、RおよびRの各々は、C~Cアルキルである。
【0809】
いくつかの実施形態では、Rは、水素であり、Rは、C~Cアルキルである。
【0810】
式(Ia)、(IIa-1)~(VIIa-1)、(IIa-2)~(VIIa-2)、(IIa-3)~(VIIa-3)、および(IIa-4)~(VIIa-4)中のm基
【0811】
いくつかの実施形態では、mは、上述の実施形態のいずれか1つにおいて0である。
【0812】
いくつかの実施形態では、mは、上述の実施形態のいずれか1つにおいて1である。
【0813】
いくつかの実施形態では、mは、上述の実施形態のいずれか1つにおいて2である。
【0814】
式(Ia)、(IIa-1)~(VIIa-1)、(IIa-2)~(VIIa-2)、(IIa-3)~(VIIa-3)、および(IIa-4)~(VIIa-4)中のR
【0815】
いくつかの実施形態では、Rは、水素である。
【0816】
いくつかの実施形態では、Rは、ハロゲンである。
【0817】
いくつかの実施形態では、Rは、C~Cアルキルである。
【0818】
表Aは、本発明のある化合物を提供する。
【表1-1】
【表1-2】
【表1-3】
【表1-4】
【表1-5】
【表1-6】
【0819】
さらに、本発明の化学構造、例えば表Aに見出される化合物は、すべての考えられる立体異性体、すべてのその医薬的に許容され得る塩および溶媒和物を包含する。
【0820】
本明細書に記載の化合物は、非対称(例えば、1またはそれを超える立体中心を有する)であり得る。エナンチオマーおよびジアステレオマーなどのすべての立体異性体は、別途指示しない限り、意図される。1またはそれを超えるキラル中心を有する本明細書に記載される任意の化合物において、絶対立体化学が明示的に指示されていない場合、各中心は独立して、(R)配置もしくは(S)配置、またはそれらの混合物であり得ることが理解される。したがって、本明細書で提供される化合物は、エナンチオマー的に純粋であってもよく、エナンチオマー的に濃縮されていてもよく、ラセミ混合物であってもよく、ジアステレオマー的に純粋であってもよく、ジアステレオマー的に濃縮されていてもよく、または立体異性体混合物であってもよい。エナンチオマー的に純粋なまたはエナンチオマー的に濃縮された形態の調製は、ラセミ混合物の分割によって、またはエナンチオマー的に純粋なもしくは濃縮された出発物質を使用することによって、または立体選択的もしくは立体特異的合成によって達成され得る。立体化学の定義は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、E.L.Eliel,S.H.Wilen&L.N.Mander,Stereochemistry of Organic Compounds,John Wiley&Sons,Inc.,New York,NY,1994において入手可能である。いくつかの実施形態では、本発明の化合物がキラルであるか、またはさもなければ1またはそれを超える立体中心を含む場合、化合物は、約75%超、約80%超、約85%超、約90%超、約95%超、または約99%超のエナンチオマー過剰率またはジアステレオマー過剰率で調製することができる。
【0821】
化合物のラセミ混合物の分割は、当分野で公知である多数の方法のいずれかによって行うことができる。例示的な方法としては、塩基性基を含有するラセミ化合物と共にキラル分割有機酸を使用する分別再結晶が挙げられる。分別再結晶法に好適な分割剤は、例えば光学活性酸、例えば酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、マンデル酸、リンゴ酸、乳酸のD型およびL型または様々な光学活性カンファースルホン酸である。分別結晶法に好適な他のキラル分割剤としては、メチルベンジルアミンの立体異性的に純粋な形態(例えばSおよびR形態、またはジアステレオマー的に純粋な形態)、2-フェニルグリシノール、ノルエフェドリン、エフェドリン、N-メチルエフェドリン、シクロヘキシルエチルアミン、1,2-ジアミノシクロヘキサンなどが挙げられる。同様に、キラル分割塩基を使用する分別再結晶が、塩基性基を含有するラセミ化合物と共に利用することができる。
【0822】
ラセミ混合物の分割は、光学活性分割剤(例えば、ジニトロベンゾイルフェニルグリシン)を充填したカラムでの溶離によって行うこともできる。好適な溶離溶媒組成物は、当業者が決定することができる。
【0823】
いくつかの実施形態では、少なくとも約5%、少なくとも約10%、少なくとも約20%、少なくとも約30%、少なくとも約40%、少なくとも約50%、少なくとも約60%、少なくとも約70%、少なくとも約80%、少なくとも約90%、少なくとも約95%、少なくとも約99%、もしくは少なくとも約99.9%のエナンチオマー過剰率、または前述の数字のいずれかによって定義される範囲内のエナンチオマー過剰率を有する本発明の化合物を調製することができる。
【0824】
さらに、本明細書に記載の化合物が1またはそれを超える二重結合(例えば、C=C、C=Nなど)または他の幾何学的不斉中心を含む場合、別途明記しない限り、化合物はEおよびZ幾何異性体(例えば、シスまたはトランス)の両方を含むと理解される。本明細書に記載される化合物のシスおよびトランス幾何異性体は、異性体の混合物として、または分離された異性体形態として単離され得る。
【0825】
本明細書中に記載される化合物には、互変異性形態も含まれる。互変異性形態は、同時のプロトン移動を伴う、単結合と隣接する二重結合との交換から生じる。互変異性形態は、同じ実験式および全電荷を有する異性体のプロトン化状態であるプロトトロピー互変異性体を含む。プロトトロピー互変異性体の例としては、ケトン-エノール対、アミド-イミド酸対、ラクタム-ラクチム対、エナミン-イミン対、ならびにプロトンが、複素環系の2またはそれを超える位置を占有し得る環状形態、例えば、1H-および3H-イミダゾール、1H-、2H-および4H-1,2,4-トリアゾール、1H-および2H-イソインドール、ならびに1H-および2H-ピラゾールが挙げられる。互変異性形態は、平衡状態にあることができるか、または適切な置換により1つの形態に立体的に固定することができる。
【0826】
本発明の化合物およびその医薬的に許容され得る塩は、水および溶媒などの他の物質と共に、例えば水和物または溶媒和物の形態で見出すことができる。固体状態の場合、本明細書に記載の化合物およびその塩は、様々な形態で発生し得、例えば、水和物を含む溶媒和物の形態をとり得る。化合物は、結晶形態、非晶質形態、溶媒和形態などの任意の固体形態であってもよく、別途明確に指示されない限り、本明細書における化合物およびその塩への言及は、化合物の任意の固体形態を読み取るものとして理解されるべきである。
【0827】
本明細書に記載される化合物は、遊離酸または遊離塩基の形態などの中性形態で使用され得る。または、化合物は、酸付加塩または塩基付加塩の形態で使用され得る。「医薬的に許容され得る塩」という用語は、医薬での使用に生物学的または他の点で望ましくないものではない酸性または塩基性部分を有する化合物の塩を指す。多くの場合、本明細書に開示される化合物は、酸性または塩基性部分(例えば、アミノおよび/もしくはカルボキシル基、またはそれらに類似する基)の存在によって酸塩および/または塩基塩を形成することができる。医薬的に許容され得る酸付加塩は、塩基性部分を有する化合物を無機酸および有機酸と化合させることによって形成することができる。塩を調製するために使用され得る無機酸としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などが挙げられる。塩を調製するために使用され得る有機酸としては、例えば酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸などが挙げられる。医薬的に許容され得る塩基付加塩は、酸性部分を有する化合物を無機塩基および有機塩基と化合させることによって形成することができる。塩を調製するために使用され得る無機塩基としては、例えばナトリウム、カリウム、リチウム、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、マンガン、アルミニウムの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩、リン酸塩などが挙げられる。特に好ましいのは、アンモニウム、カリウム、ナトリウム、カルシウムおよびマグネシウムの水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩またはリン酸塩である。塩を調製するために使用され得る有機塩基としては、例えば第1級、第2級および第3級アミン、天然型置換アミンを含む置換アミン、環状アミン、塩基性イオン交換樹脂など、具体的にはイソプロピルアミン、トリメチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミンおよびエタノールアミンなどが挙げられる。一般に、このような塩は、これらの化合物の遊離酸または遊離塩基形態を、少なくとも化学量論量の適切な塩基または酸と、水中もしくは有機溶媒;一般にエーテル、酢酸エチル、アルコール(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノールもしくはブタノール)またはアセトニトリル(ACN)などの非水性媒体の中で、またはその2つの混合物中で反応させることによって調製することができる。好適な塩のリストは、それぞれ参照により本明細書にその全体が組み入れられている、WO 87/05297;Johnstonら,published September 11,1987;Remington’s Pharmaceutical Sciences,17th ed.,Mack Publishing Company,Easton,Pa.,1985,p.1418;およびJ.Pharm.Sci.,66,2(1977)に見出される。本開示の医薬塩の調製および選択のための参考文献は、参照により本明細書にその全体が組み入れられている、P.H.Stahl&C.G.Wermuth,Handbook of Pharmaceutical Salts,Verlag Helvetica Chimica Acta,Zurich,2002である。
【0828】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の化合物またはその塩は、実質的に単離される。「実質的に単離」という語句は、化合物が形成または検出された環境から少なくとも部分的にまたは実質的に分離されている化合物を指す。部分分離は、例えば本発明の化合物が濃縮された組成物を含むことができる。実質的な分離は、少なくとも約50重量%、少なくとも約60重量%、少なくとも約65重量%、少なくとも約70重量%、少なくとも約75重量%、少なくとも約80重量%、少なくとも約85重量%、少なくとも約90重量%、少なくとも約95重量%、少なくとも約97重量%、または少なくとも約99重量%の本発明の化合物またはその塩を含有する組成物を含むことができる。
【0829】
多形体および擬多形体
【0830】
多形性は、単一成分物質が、結晶格子内の分子の異なる配置および/または立体配座を有する2またはそれを超える結晶相として存在する能力である。多形体は、液体または気体状態で同じ特性を示すが、固体状態では異なる挙動を示す。
【0831】
単一成分多形体の他に、化合物(例えば、薬物)は、塩および他の多成分結晶相としても存在することができる。例えば、溶媒和物および水和物は、ホストとして化合物を含み、溶媒または水分子のいずれかをそれぞれゲストとして含有し得る。同様に、ゲスト化合物が室温にて固体である場合、得られた形態は共結晶と呼ばれることが多い。塩、溶媒和物、水和物および共結晶も同じく多形性を示し得る。同じ化合物ホストを共有するが、ゲストに関して異なる結晶相は、互いに擬多形体と呼ばれ得る。
【0832】
溶媒和物は、一定の結晶格子内に結晶化溶媒の分子を含有する。結晶化溶媒が水である溶媒和物は、水和物と呼ばれる。水は大気の構成成分であるため、薬物の水和物はかなり容易に形成され得る。
【0833】
例として、Stahlyは、「多種多様の構造タイプ」から成る245の化合物の多形スクリーンを公開し、それらのうちの約90%が複数の固体形態を示すことが明らかにした。全般に、およそ半分の化合物は、多形性であり、1~3の形態を有することが多い。化合物のうちの約3分の1が水和物を形成し、および約3分の1が溶媒和物を形成した。64の化合物の共結晶スクリーンからのデータは、60%が水和物または溶媒和物以外の共結晶を形成したことを示した(G.P.Stahly,Crystal Growth&Design(2007),7(6),1007-1026)。
【0834】
同位体
【0835】
本明細書に開示および記載される化合物によって、文脈が明確に別途指示しない限り、化合物の各位置の原子は独立して:1)天然に通常見出されるものに比例する量の化学元素の同位体分布、または2)天然に通常見出されるものとは異なる比例量の同位体分布を有することができる。特定の化学元素は、原子の核内のプロトンの数によって定義される原子番号を有する。各原子番号は具体的な元素を特定するが、同位体は特定しない。所与の元素の原子は、その中性子数を広範な範囲で有し得る。核内のプロトンおよび中性子の両方の数は原子の質量数であり、所与の元素の各同位体は異なる質量数を有する。1またはそれを超える原子が、天然に通常見出されるものとは異なる比例量で化学元素の同位体分布を有する化合物は、一般に同位体標識化合物と呼ばれる。化合物構造で表される各化学元素は、上記元素の任意の同位体分布を含み得る。例えば、化合物構造において、水素原子は、化合物中に存在すると明示的に開示または理解され得る。水素原子が存在し得る化合物の任意の位置において、水素原子は、限定されないが、プロチウム(H)および重水素(H)を、天然に通常見出されるものに対する比例量および天然に通常見出されるものとは異なる比例量で含む、水素の同位体分布であることができる。したがって、本明細書における化合物への言及は、文脈が別途明確に示さない限り、各原子のすべての潜在的な同位体分布を包含する。同位体の例として、水素、炭素、窒素、酸素、リン、硫黄、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素の同位体が挙げられる。当業者が認識するように、本明細書に開示および記載される化合物のいずれかは、放射性同位体を含み得る。したがって、1またはそれを超える原子が天然に通常見出されるものとは異なる同位体分布を有する、例えば天然に見出されるよりもHもしくはHの割合がより大きい、または11C、13Cもしくは14Cの割合がよりも大きい、本明細書中に開示および記載されるような化合物の使用も企図される。一般的な例として、制限なく、水素の同位体としては、プロチウム(H)、重水素(H)およびトリチウム(H)が挙げられる。炭素の同位体としては、炭素-11(11C)、炭素-12(12C)、炭素-13(13C)および炭素-14(14C)が挙げられる。窒素の同位体としては、窒素-13(13N)、窒素-14(14N)および窒素-15(15N)が挙げられる。酸素の同位体としては、酸素-14(14O)、酸素-15(15O)、酸素-16(16O)、酸素-17(17O)および酸素-18(18O)が挙げられる。フッ素の同位体としては、フッ素-17(17F)、フッ素-18(18F)およびフッ素-19(19F)が挙げられる。リンの同位体としては、リン-31(31P)、リン-32(32P)、リン-33(33P)、リン-34(34P)、リン-35(35P)およびリン-36(36P)が挙げられる。硫黄の同位体としては、硫黄-32(32S)、硫黄-33(33S)、硫黄-34(34S)、硫黄-35(35S)、硫黄-36(36S)および硫黄-38(38S)が挙げられる。塩素の同位体としては、塩素-35(35Cl)、塩素-36(36Cl)および塩素-37(37Cl)が挙げられる。臭素の同位体としては、臭素-75(75Br)、臭素-76(76Br)、臭素-77(77Br)、臭素-79(79Br)、臭素-81(81Br)および臭素-82(82Br)が挙げられる。ヨウ素の同位体としては、ヨウ素-123(123I)、ヨウ素-124(124I)、ヨウ素-125(125I)、ヨウ素-131(131I)およびヨウ素-135(135I)が挙げられる。いくつかの実施形態では、化合物のいずれの位置の原子も各化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものに対する比例量で有する。いくつかの実施形態では、化合物の1つの位置の原子は、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものとは異なる比例量で有する(残りの原子は、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものに対する比例量で有する)。いくつかの実施形態では、化合物の少なくとも2つの位置の原子は独立して、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものとは異なる比例量で有する(残りの原子は、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものに対する比例量で有する)。いくつかの実施形態では、化合物の少なくとも3つの位置の原子は独立して、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものとは異なる比例量で有する(残りの原子は、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものに対する比例量で有する)。いくつかの実施形態では、化合物の少なくとも4つの位置の原子は独立して、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものとは異なる比例量で有する(残りの原子は、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものに対する比例量で有する)。いくつかの実施形態では、化合物の少なくとも5つの位置の原子は独立して、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものとは異なる比例量で有する(残りの原子は、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものに対する比例量で有する)。いくつかの実施形態では、化合物の少なくとも6つの位置の原子は独立して、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものとは異なる比例量で有する(残りの原子は、化学元素の同位体分布を、天然に通常見出されるものに対する比例量で有する)。
【0836】
ある化合物、例えばHおよび14Cなどの放射性同位体を組み込んだ化合物は、薬物または基質組織分布アッセイにおいても有用である。トリチウム(H)および炭素-14(14C)同位体は、それらの調製の容易さおよび検出可能性のために特に好ましい。天然に通常見出されるよりも大きい比例量の重水素(H)などの同位体を有する化合物は、例えば、インビボ半減期の増加または投与量要件の減少など、より大きな代謝安定性から生じるある治療上の利点を与え得る。同位体標識化合物は、一般に、化学分野で慣用的に実施される手順を行うことによって調製することができる。そのような同位体の摂動または濃縮を測定する質量分析などの方法は容易に利用可能であり、放射性同位体である同位体については、HPLCまたはGCに関連して使用される無線検出器などの追加の方法が利用可能である。
【0837】
本明細書で使用される場合、「同位体変異体」は、そのような化合物を構成する1またはそれを超える原子の同位体を非天然の割合で含有する化合物を意味する。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は、プロチウム(H)、重水素(H)、トリチウム(H)、炭素-11(11C)、炭素-12(12C)、炭素-13(13C)、炭素-14(14C)、窒素-13(13N)、窒素-14(14N)、窒素-15(15N)、酸素-14(14O)、酸素-15(15O)、酸素-16(16O)、酸素-17(17O)、酸素-18(18O)、フッ素-17(17F)、フッ素-18(18F)、リン-31(31P)、リン-32(32P)、リン-33(33P)、硫黄-32(32S)、硫黄-33(33S)、硫黄-34(34S)、硫黄-35(35S)、硫黄-36(36S)、塩素-35(35Cl)、塩素-36(36Cl)、塩素-37(37Cl)、臭素-79(79Br)、臭素-81(81Br)、ヨウ素-123(123I)、ヨウ素-125(125I)、ヨウ素-127(127I)、ヨウ素-129(129I)およびヨウ素-131(131I)を含むが、これに限定されない、1またはそれを超える同位体を非天然の割合で含有する。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は、安定な形態、すなわち非放射性である。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は、水素(H)、重水素(H)、炭素-12(12C)、炭素-13(13C)、窒素-14(14N)、窒素-15(15N)、酸素-16(16O)、酸素-17(17O)および酸素-18(18O)を含むが、これに限定されない、1またはそれを超える同位体を非天然の割合で含む。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は、不安定な形態、すなわち放射性である。ある実施形態では、本発明の化合物の「同位体変異体」は、トリチウム(H)、炭素-11(11C)、炭素-14(14C)、窒素-13(13N)、酸素-14(14O)および酸素-15(15O)を含むが、これに限定されない、1またはそれを超える同位体を非天然の割合で含む。本明細書で提供される化合物において、任意の水素は、例として主同位体形態としてHを含むことができ、または任意の炭素は、例として主同位体形態として13Cを含み、または任意の窒素は、例として主同位体形態として15Nを含むことができ、任意の酸素は、例として主同位体形態として18Oを含むことができることが理解されよう。ある実施形態では、化合物の「同位体変異体」は、重水素(H)を非天然の割合で含む。
【0838】
本明細書で提供される化合物に関して、特定の原子位置が重水素または「D」または「d」を有するとして指定される場合、その位置での重水素の存在量は、約0.015%である重水素の天然存在量よりも実質的に大きいことが理解される。重水素を有するとして指定された位置は、典型的には、ある実施形態では、各指定された重水素位置において、少なくとも3500(52.5%重水素組み込み)、少なくとも4000(60%重水素組み込み)、少なくとも4500(67.5%重水素組み込み)、少なくとも5000(75%重水素組み込み)、少なくとも5500(82.5%重水素組み込み)、少なくとも6000(90%重水素組み込み)、少なくとも6333.3(95%重水素組み込み)、少なくとも6466.7(97%重水素組み込み)、少なくとも6600(99%重水素組み込み)、または少なくとも6633.3(99.5%重水素組み込み)の最小同位体濃縮係数を有する。
【0839】
放射性同位体を有機化合物に組み込むための合成方法は、本発明の化合物に適用可能であり、当分野で周知である。例えば、標的分子にトリチウムの活性レベルを組み込むこれらの合成方法は、以下の通りである。
【0840】
A.トリチウムガスを用いた接触還元:この手順は通常比活性の高い生成物を与え、ハロゲン化または不飽和前駆体を必要とする。
【0841】
B.ナトリウムボロヒドリド[H]を用いた還元:この手順はかなり安価であり、アルデヒド、ケトン、ラクトン、エステルなどの還元性官能基を含有する前駆体を必要とする。
【0842】
C.水素化アルミニウムリチウム[H]を用いた還元:この手順は、ほぼ理論的な比活性で生成物を与える。この手順もまた、アルデヒド、ケトン、ラクトン、エステルなどの還元性官能基を含有する前駆体を必要とする。
【0843】
D.トリチウムガス曝露標識:この手順は、好適な触媒の存在下で、交換可能なプロトンを含有する前駆体をトリチウムガスに曝露することを含む。
【0844】
E.ヨウ化メチル[H]を用いたN-メチル化:この手順は、通常、高比活性ヨウ化メチル(H)で適切な前駆体を処理することによって、O-メチルまたはN-メチル(H)生成物を調製するために用いられる。この方法により、例えば約70~90Ci/mmolなどのより高い比活性が一般に可能となる。
【0845】
125Iの活性レベルを標的分子に組み込む合成方法は、以下を含む。
【0846】
A.Sandmeyerおよび同様の反応:この手順は、アリールアミンまたはヘテロアリールアミンをジアゾニウムテトラフルオロホウ酸塩などのジアゾニウム塩に変換し、次いで、Na125Iを使用して125I標識化合物に変換する。代表的な手順は、Zhu,G-D.および共同研究者によってJ.Org.Chem.,2002,67,943-948で報告された。
【0847】
B.フェノール類のオルト125ヨウ素化-この手順によって、Collier,T.L.および共同研究者によってJ.Labelled Compd.Radiopharm.,1999,42,S264-S266で報告されたように、フェノールのオルト位置における125Iの組み込みが可能となる。
【0848】
C.125Iによるアリールおよびヘテロアリールブロミド交換:この方法は、一般に2ステッププロセスである。第1のステップは、トリアルキルスズハライドもしくはヘキサアルキルジスズ[例えば(CHSnSn(CH]の存在下で、例えばPd触媒反応[すなわちPd(PhP)]を使用する、またはアリールもしくはヘテロアリールリチウムによる、アリールまたはヘテロアリールブロミドの、対応するトリアルキルスズ中間体への変換である。代表的な手順は、Le Bas,M.-D.および共同研究者によってJ.Labelled Compd.Radiopharm.,2001,44,S280-S282で報告された。
【0849】
本発明の化合物の放射性標識形態は、化合物を同定/評価するためのスクリーニングアッセイに使用することができる。一般的には、新たに合成または同定された化合物(すなわち、試験化合物)は、本明細書に開示される化合物の放射性標識形態のM受容体への結合を低減する能力について評価することができる。M受容体への結合について試験化合物が本発明の化合物の放射性標識形態と競合する能力は、その結合親和性に相関する。
【0850】
障害、使用および処置方法
【0851】
本明細書に開示および記載される化合物は、ムスカリン性受容体アンタゴニストである。したがって、化合物およびその塩またはそれらの多形体は、受容体と接触させることによってムスカリン性受容体(例えば、ムスカリン性受容体4)に拮抗する方法に使用することができる。いくつかの実施形態では、化合物およびその塩または多形体は、有効量の化合物またはその塩を投与することによって、それを必要とする患者のムスカリン性受容体4(すなわち、M)に拮抗する方法に使用することができる。いくつかの実施形態では、接触はインビボである。いくつかの実施形態では、接触はエクスビボである。
【0852】
本明細書で提供される化合物は選択的であることができる。本明細書で使用される場合、「選択的」という用語は、化合物が、少なくとも1つの他のムスカリン性受容体(例えば、M、M、Mおよび/またはM)と比較して、より大きな親和性または効力でM受容体に拮抗することを意味する。いくつかの実施形態では、選択性は、本明細書中に記載されるアッセイによって測定される場合、少なくとも1つの他のムスカリン性受容体に対して少なくとも約2倍、3倍、5倍、10倍、20倍、50倍または100倍である。
【0853】
トゥレット症候群(TS)、アルツハイマー病(AD)、統合失調症、レビー小体型認知症(LBD)、統合失調症に関連する認知障害、パーキンソン病、パーキンソニズム、振戦、ジスキネジア、日中の過度の眠気、ジストニア、舞踏病、レボドパ誘発性ジスキネジア、注意欠陥多動性障害(ADHD)、脳性麻痺、進行性核上性麻痺(PSP)、多系統萎縮症(MSA)、ハンチントン病(HD)およびハンチントン病に関連する舞踏病を含むが、これに限定されない神経疾患/障害または症候を処置または予防する(すなわち発生の可能性を低減する)方法が、本明細書で提供される。これらの疾患/障害または症候のいくつかは認知障害と見なされ(例えば、アルツハイマー病)、他の疾患は神経学的運動疾患/障害と見なされるが、いくつかは認知および運動の両方の欠損またはそれらに関連する症状を有する(例えば、パーキンソン病、ハンチントン病)。
【0854】
本明細書に記載の神経学的症状、疾患または障害または症候を処置することに関する、Mアンタゴニストなどのムスカリン性受容体アンタゴニストの有効性は、医療および臨床分野の当業者によって容易に決定することができる。例えば、身体検査、患者の自己評価、臨床症候の評価およびモニタリング、臨床検査、物理試験、および診査手術を含む分析試験および方法の実施を含む、特定の疾患または障害または症候に適した、当業者に周知である診断方法の1つまたは任意の組み合わせが、対象の健康状態およびアンタゴニストの有効性をモニタリングするために使用され得る。本明細書中に記載される処置方法の効果は、アンタゴニストを含む医薬組成物を投与されたことがある特定の疾患または障害に罹患しているまたはそのリスクがある患者の症候を、アンタゴニストで処置されなかったまたはプラセボ処置を投与された患者と比較するなど、当分野における公知の技術を使用して分析することができる。
【0855】
本明細書に開示される化合物(およびその医薬的に許容され得る塩または多形体)は、いくつかの疾患、障害、症状または症候の処置または予防に有用である。当業者は、疾患、障害もしくは症候、または処置もしくは予防の方法が本明細書に開示される場合、そのような開示が第2の医療用途(例えば、疾患、障害または症候の処置における使用のための化合物またはその医薬的に許容され得る塩もしくは多形体、疾患、障害または症候の処置のための化合物またはその医薬的に許容され得る塩もしくは多形体の使用、ならびに疾患、障害または症候の処置のための医薬品の製造における化合物またはその医薬的に許容され得る塩もしくは多形体の使用)を包含することを認識するであろう。
【0856】
いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物(およびその医薬的に許容され得る塩または多形体)は、疾患、障害または症候の処置または予防に有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物(およびその医薬的に許容され得る塩または多形体)は、疾患、障害または症候のサブタイプの処置または予防に有用である。いくつかの実施形態では、本明細書に開示される化合物(およびその医薬的に許容され得る塩または多形体)は、疾患または障害の症候の処置または予防に有用である。
【0857】
本発明の化合物(およびその医薬的に許容され得る塩または多形体)によって神経疾患、障害または症候を処置または予防する方法が本明細書で提供される。いくつかの実施形態では、本発明の化合物(およびその医薬的に許容され得る塩または多形体)によって神経疾患、障害または症候を処置する方法である。いくつかの実施形態では、本発明の化合物(およびその医薬的に許容され得る塩または多形体)によって神経疾患、障害または症候を予防する方法である。
【0858】
神経疾患、障害または症候を処置または予防するのに有用な本発明の化合物(およびその医薬的に許容され得る塩または多形体)が本明細書で提供される。神経疾患、障害または症候を処置するのに有用な本発明の化合物(およびその医薬的に許容され得る塩または多形体)が本明細書で提供される。M活性に関連する神経疾患、障害または症候を予防するために有用な本発明の化合物(およびその医薬的に許容され得る塩または多形体)が本明細書で提供される。
【0859】
本発明の一態様は、個体における神経疾患、障害または症候を処置または予防する方法であって、それを必要とする個体に治療有効量の本発明による化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩;本発明の医薬製品;または本発明の医薬組成物を投与することを含む方法に関する。
【0860】
本発明の一態様は、個体におけるムスカリン性受容体4(M)媒介疾患、障害または症候を処置または予防する方法であって、それを必要とする個体に、治療有効量の本発明による化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩もしくは多形体;本発明の医薬製品;または本発明の医薬組成物を投与することを含む方法に関する。
【0861】
本発明の一態様は、個体における神経疾患、障害または症候を処置または予防するための医薬品の製造における、本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩もしくは多形体の使用に関する。
【0862】
本発明の一態様は、個体におけるムスカリン性受容体4(M)媒介疾患、障害または症候を処置または予防するための医薬品の製造における、本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩もしくは多形体の使用に関する。
【0863】
本発明の一態様は、治療によるヒトまたは動物の身体の処置または防御の方法に使用するための、本発明の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩もしくは多形体;本発明の医薬製品;または本発明の医薬組成物に関する。
【0864】
本発明の一態様は、個体における神経疾患、障害または症候を処置または予防するための方法に使用するための、本発明の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩もしくは多形体;本発明の医薬製品;または本発明の医薬組成物に関する。
【0865】
本発明の一態様は、個体におけるムスカリン性受容体4(M)媒介性神経疾患、障害または症候を処置または予防するための方法に使用するための、本発明の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩もしくは多形体;本発明の医薬製品;または本発明の医薬組成物に関する。
【0866】
本発明の一態様は、患者における神経疾患、障害または症候を処置するための化合物、その医薬的に許容され得る塩または結晶形態の使用に関する。
【0867】
本発明の一態様は、患者における神経疾患、障害または症候を処置する医薬品を製造するための、化合物、その医薬的に許容され得る塩または結晶形態の使用に関する。
【0868】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、トゥレット症候群(TS)、アルツハイマー病(AD)、統合失調症、レビー小体型認知症(LBD)、統合失調症に関連する認知障害、パーキンソン病、パーキンソニズム、振戦、ジスキネジア、日中の過度の眠気、ジストニア、舞踏病、レボドパ誘発性ジスキネジア、注意欠陥多動性障害(ADHD)、脳性麻痺、進行性核上性麻痺(PSP)、多系統萎縮症(MSA)、ハンチントン病(HD)、ならびにハンチントン病に関連する舞踏病から選択される。
【0869】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、トゥレット症候群(TS)である。
【0870】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、統合失調症である。
【0871】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、進行性核上性麻痺である。
【0872】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は振戦である。いくつかのさらなる実施形態では、神経疾患、障害または症候は、パーキンソン振戦である。
【0873】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、パーキンソニズムである。いくつかのさらなる実施形態では、パーキンソニズムは薬物誘発性パーキンソニズムである。いくつかのさらなる実施形態では、パーキンソニズムの1またはそれを超える症候は、振戦、運動緩徐、硬直および姿勢不安定性から選択される。
【0874】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、パーキンソン病(PD)である。
【0875】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、レビー小体型認知症(LBD)である。
【0876】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、レボドパ誘発性ジスキネジアである。
【0877】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候はハンチントン病(HD)である。
【0878】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、日中の過度の眠気である。
【0879】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、ジストニアである。いくつかの実施形態では、ジストニアは全身性ジストニアである。いくつかのさらなる実施形態では、全身性ジストニアは、オッペンハイムジストニアまたはDYT1ジストニアである。いくつかの他のさらなる実施形態では、全身性ジストニアは、非DYT1全身性ジストニアである。いくつかの実施形態では、ジストニアは限局性ジストニアである。いくつかの実施形態では、ジストニアは感染症によって引き起こされる。いくつかの実施形態では、ジストニアは、出生時傷害によって引き起こされる。さらなる実施形態では、出生時傷害は脳性麻痺である。
【0880】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、ジスキネジアである。
【0881】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、統合失調症に関連する認知障害である。
【0882】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、舞踏病である。
【0883】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、ハンチントン病(HD)に関連する舞踏病である。
【0884】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、脳性麻痺である。
【0885】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、注意欠陥多動性障害(ADHD)である。
【0886】
いくつかの実施形態では、神経疾患、障害または症候は、アルツハイマー病(AD)である。
【0887】
本明細書で使用される場合、「対象」という用語は、哺乳動物、好ましくはマウス、ラット、他のげっ歯類、ウサギ、イヌ、ネコ、ブタ、ウシ、ヒツジ、ウマ、霊長類、および最も好ましくはヒトを含む、任意の動物を指す。臨床試験またはスクリーニングまたは活性実験の文脈では、対象は、潜在的なM4媒介障害も症候もない健康被験者もしくは健康参加者、または医療専門家によって決定された医学的処置を必要とする障害もしくは症状の診断を受けた被験者もしくは参加者であり得る。臨床試験以外の文脈では、障害または症状の診断を受けた医療専門家の管理下にある対象は、典型的には患者として記載される。
【0888】
「小児対象」という用語は、本明細書で使用される場合、診断または処置時に21歳未満の対象を指す。「小児の」という用語は、新生児(出生から生後1ヶ月まで)乳幼児(1ヶ月から2歳まで);小児(2歳から12歳まで);および青年(12歳から21歳(22歳の誕生日まで、ただしこれを含まない))を含む様々な亜集団にさらに分けることができ、例えばBerhmanら、Textbook of Pediatrics,15th Ed.Philadelphia:W.B.Saunders Company,1996;Rudolphら、Rudolph’s Pediatrics,21st Ed.New York:McGraw-Hill,2002;およびAveryら、Pediatric Medicine,2nd Ed.Baltimore:Williams&Wilkins;1994を参照のこと。
【0889】
本明細書で使用される場合、「処置する」、および「処置」という用語は、対象(すなわち、患者)の疾患、障害、症候または症状の医学的管理を指す(例えば、Stedman’s Medical Dictionaryを参照のこと)。一般に、適切な用量および処置計画は、治療上および/または予防上の利益を提供するのに十分な量のM4アンタゴニストを提供する。「処置する」または「処置」という用語は、疾患、障害、またはこの疾患もしくは障害に関連する望ましくない生理学的変化または症候を減速、遅延、低減または逆転させることを含む。「処置する」または「処置」という用語は、そのような疾患、障害または症候の拡張または重症度の予防、減速または遅延させることも含む。本明細書で論じるように、1またはそれを超えるM4アンタゴニストによる処置の有効性は、処置される疾患または障害から生じるまたは疾患に関連する症候の減退、減少または軽減;処置される疾患または障害に関連する症候の発生の低下;生活の質の改善;より長い無病状態(すなわち、疾患または障害の診断が行われる基準に基づいて、対象が症候を示す可能性または傾向を低下させること);疾患の程度の漸減;疾患または障害の安定化(すなわち、悪化しない)状態;疾患または障害進行の遅延または減速;疾患または障害状態の緩和または一時的緩和;ならびに検出可能であれ検出不能であれ寛解(部分的であれ全体的であれ)および/または全生存期間を含むが、これに限定されない、有益なまたは所望の臨床結果を含み得る。
【0890】
「処置する」および「処置」という用語は、対象が処置を受けなかった場合に予想される生存と比較した際の生存の延長も意味し得る。処置を必要とする対象として、疾患または障害を既に有する対象、ならびに疾患または障害に罹患しやすいまたは疾患または障害を発症するリスクがある対象、ならびに疾患、症状、障害または症候が予防される(すなわち、疾患または障害の発生または再発の可能性を低下させる)対象が挙げられる。
【0891】
「予防すること」という用語は、本明細書で使用される場合、本明細書に記載の疾患もしくは症状、またはその症候の全体または一部の発症、再発または広がりの予防を意味する。
【0892】
「投与」または「投与する」という用語は、哺乳動物、鳥類、魚類または両生類を含む脊椎動物または無脊椎動物に投薬量の化合物または医薬製剤を与える方法を指す。好ましい投与方法は、様々な要因、例えば医薬製剤の成分、疾患の部位、および疾患の重症度に応じて異なる可能性がある。
【0893】
本明細書で使用される場合、「治療有効量」は、所望の効果を達成するのに十分である、本発明の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩の量、または本発明の化合物もしくはその医薬的に許容され得る塩を含む医薬組成物の量であり、疾患症状の性質および重症度、ならびに化合物の効力に従って変化することができる。治療効果は、疾患の1またはそれを超える症候のある程度の軽減であり、疾患を治癒することを含むことができる。「治癒すること」とは、活動性疾患の症候が解消されることを意味する。しかし、治癒が得られた後であっても、疾患のある長期的または永続的な影響(例えば、広範囲の組織損傷など)が存在する可能性がある。
【0894】
医薬組成物、製剤および剤形
【0895】
本開示はさらに、本明細書に開示および記載される本発明の化合物(例えば、本明細書に記載の特定の化合物を含む式(Ia)の化合物)またはその医薬的に許容され得る塩のいずれか、および賦形剤、例えば医薬的に許容され得る賦形剤を含む、神経疾患または障害などのM媒介疾患または障害を処置する方法に使用するための組成物を提供する。医薬的に許容され得る賦形剤は、原薬の活性を妨害しない生理学的および医薬的に好適な非毒性不活性材料または成分であり、賦形剤は担体とも呼ばれ得る。本明細書に記載の製剤化方法および賦形剤は例示的であり、決して限定的ではない。医薬的に許容され得る賦形剤は、医薬分野で周知であり、例えばRoweら、Handbook of Pharmaceutical Excipients:A Comprehensive Guide to Uses,Properties,and Safety,5th Ed.,2006,and in Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro,21st Ed.Mack Pub.Co.,Easton,PA(2005))に記載されている。例示的な医薬的に許容され得る賦形剤としては、生理的pHの滅菌生理食塩水およびリン酸緩衝生理食塩水が挙げられる。医薬組成物中には保存剤、安定化剤、染料、緩衝剤などが提供され得る。さらに、酸化防止剤および懸濁化剤も使用され得る。
【0896】
液体溶液として製剤化された組成物では、許容され得る担体および/または希釈剤には生理食塩水および滅菌水が含まれ、必要に応じて抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および他の一般的な添加剤が含まれ得る。組成物は、Mアンタゴニストに加えて、希釈剤、分散剤および界面活性剤、結合剤および滑沢剤を含有する丸剤、カプセル剤、顆粒剤または錠剤としても製剤化され得る。当業者は、適切な様式で、上記のRemingtonに開示されているものなどの許容されている実務に従って、Mアンタゴニストをさらに製剤化し得る。
【0897】
投与方法としては、好ましくは上で論じたような医薬組成物の形態での、本明細書に記載されるMアンタゴニストの全身投与が挙げられる。本明細書で使用される場合、全身投与として、経口および非経口投与方法が挙げられる。経口投与では、好適な医薬組成物としては、散剤、顆粒剤、丸剤、錠剤およびカプセル剤、ならびに液剤、シロップ剤、懸濁剤および乳剤が挙げられる。これらの組成物は、香味料、保存剤、懸濁化剤、増粘剤および乳化剤、ならびに他の医薬的に許容され得る添加剤も含み得る。非経口(parental)投与では、本発明の化合物(またはその医薬的に許容され得る塩)は、Mアンタゴニストに加えて、緩衝剤、酸化防止剤、静菌剤、およびそのような溶液に一般に用いられる他の添加剤を含有し得る水性注射液中で調製することができる。
【0898】
経口投与のための医薬調製物は、任意の適切な方法によって、典型的には、化合物(複数可)を液体もしくは微粉化固体担体、またはその両方と必要な割合で均一に混合し、次いで必要に応じて、混合物を処理し、所望ならば好適な助剤を添加した後、得られた混合物を所望の形状に形成して錠剤または糖衣錠コアを得ることによって得ることができる。
【0899】
結合剤、充填剤、アジュバント、担体、許容され得る湿潤剤、錠剤化滑沢剤および崩壊剤などの従来の賦形剤は、経口投与のための錠剤およびカプセル剤に使用され得る。経口投与用の液体調製物は、液剤、乳剤、水性または油性懸濁剤およびシロップ剤の形態であり得る。または、経口調製物は、使用前に水または別の好適な液体ビヒクルで再構成することができる乾燥粉剤の形態であり得る。懸濁化剤または乳化剤、非水性ビヒクル(食用油を含む)、防腐剤および香味剤および着色剤などの追加の添加剤が液体製剤に添加され得る。非経口剤形は、本発明の化合物を好適な液体ビヒクルに溶解させ、凍結乾燥前に溶液を濾過滅菌するか、または単に適切なバイアルもしくはアンプルに充填し密封することによって調製され得る。
【0900】
本明細書で使用される場合、「医薬組成物」の文脈で定義される「原薬」は、一般に治療上の利益を提供しないと認識される「不活性成分」に対して、主要な薬理学的効果を提供する、本明細書に開示および記載される化合物のいずれか1つなどの医薬組成物の成分を指す。
【0901】
本明細書で使用される場合、「賦形剤」は、組成物に添加されて、制限なく、かさ、稠度、安定性、結合能力、滑沢、崩壊能力などを組成物に提供する物質を指す。「希釈剤」は賦形剤の一種であり、薬理活性を欠くが、医薬的に必要または所望であり得る医薬組成物中の成分を指す。例えば、希釈剤を使用して、質量が小さすぎて製造および/または投与できない、効力ある薬物のかさを増加させ得る。希釈剤は、注射、摂取または吸入によって投与される薬物を溶解するための液体でもあり得る。医薬的に許容され得る賦形剤は、原薬の活性を妨害しない生理学的および医薬的に好適な非毒性不活性材料または成分である。医薬的に許容され得る賦形剤は、医薬分野で周知であり、例えばRoweら、Handbook of Pharmaceutical Excipients:A Comprehensive Guide to Uses,Properties,and Safety,5th Ed.,2006,and in Remington:The Science and Practice of Pharmacy(Gennaro,21st Ed.Mack Pub.Co.,Easton,PA(2005))に記載されている。医薬組成物中には保存剤、安定化剤、染料、緩衝剤などが提供され得る。さらに、酸化防止剤および懸濁化剤も使用され得る。液体溶液として製剤化された組成物では、許容され得る担体および/または希釈剤には生理食塩水および滅菌水が含まれ、必要に応じて抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および他の一般的な添加剤が含まれ得る。いくつかの実施形態では、希釈剤は、制限なく、リン酸緩衝生理食塩水などの緩衝水溶液であり得る。組成物は、本明細書に開示および記載される化合物に加えて、希釈剤、分散剤および界面活性剤、結合剤、および滑沢剤を含有するカプセル剤、顆粒剤または錠剤としても製剤化され得る。当業者は、適切な様式で、および上記Remingtonに開示されているものなどの許容されている実務に従って、本明細書に開示および記載されている化合物をさらに製剤化し得る。
【0902】
本発明の一態様は、本発明による化合物またはその医薬的に許容され得る塩と、医薬的に許容され得る担体とを混合するステップを含む、医薬組成物を調製する方法に関する。
【0903】
本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む医薬組成物の製造において、原薬は、典型的には賦形剤と混合(すなわち、混和)され、賦形剤によって希釈され、または例えばカプセル、サシェ、紙もしくは他の容器の形態のそのような担体内に封入される。賦形剤が希釈剤として機能する場合、賦形剤は、原薬のためのビヒクル、担体または媒体として作用する固体、半固体または液体材料であり得る。したがって、組成物は、錠剤、散剤、ロゼンジ剤、サシェ剤、カシェ剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、液剤、シロップ剤、(固体としてまたは液体媒体の)エアロゾル剤、軟膏、軟および硬ゼラチンカプセル剤、坐剤、滅菌注射液、ならびに滅菌包装散剤の形態であることができる。
【0904】
散剤、錠剤、カプセル剤、カシェ剤、坐剤および分散性顆粒剤などの固体形態の医薬組成物を調製するために、賦形剤は、希釈剤、香味剤、可溶化剤、滑沢剤、懸濁化剤、結合剤、保存剤、錠剤崩壊剤またはカプセル化材料としても作用し得る、1またはそれを超える物質であることができる。使用直前に経口投与用の液体形態の調製物に変換されることを目的とする固体形態の調製物も含まれる。そのような液体形態としては、液剤、懸濁剤および乳剤が挙げられる。これらの調製物は、原薬の他に、着色剤、香料、安定化剤、緩衝剤、人工および天然の甘味料、分散剤、増粘剤、溶解化剤などを含有し得る。
【0905】
坐剤を調製するために、脂肪酸グリセリドの混合物またはココアバターなどの低融点ワックスが最初に溶融され、原薬が撹拌などによってその中に均一に分散される。次いで、溶融した均質混合物を好都合なサイズの型に注入して、冷却し、それによって固化させる。
【0906】
経膣投与に好適な製剤は、原薬に加えて、当分野で適切であることが公知であるような担体を含有するペッサリー、タンポン、クリーム、ゲル、ペースト、フォームまたはスプレーとして提供され得る。
【0907】
液体形態調製物は、液剤、懸濁剤および乳剤、例えば水または水-プロピレングリコール溶液を含む。例えば、非経口注射液調製物は、ポリエチレングリコール水溶液中の液剤として製剤化することができる。注射用調製物、例えば、滅菌注射用水性または油性懸濁剤は、好適な分散化剤または湿潤剤および懸濁化剤を使用して、公知の技術に従って製剤化され得る。滅菌注射用調製物は、非毒性の非経口的に許容され得る希釈剤または溶媒中の滅菌注射用溶液または懸濁剤でもあり得る。用いられ得る許容され得るビヒクルおよび溶媒には、水、リンゲル液および等張塩化ナトリウム溶液がある。さらに、滅菌固定油は、溶媒または懸濁媒体として従来から用いられている。この目的のために、合成モノグリセリドまたはジグリセリドを含む任意の無刺激性固定油が用いられ得る。さらに、オレイン酸などの脂肪酸は、注射剤の調製に使用される。
【0908】
医薬組成物は、油性または水性ビヒクル中の懸濁剤、液剤または乳剤などの形態をとり得、懸濁化剤、安定化剤および/または分散化剤などの製剤化剤を含有し得る。または、医薬組成物は、使用前に好適なビヒクル、例えば滅菌パイロジェンフリー水で構成するために、滅菌固体の無菌単離または溶液からの凍結乾燥によって得られる粉末形態であり得る。
【0909】
医薬組成物は、水溶液剤、水性アルコール液剤、固体懸濁剤、乳剤、リポソーム懸濁剤、または再構成のための凍結乾燥粉末として製剤化され得る。そのような医薬組成物は、直接、またはさらなる希釈/再構成のための混合物として投与され得る。投与経路としては、静脈内ボーラス、静脈内輸液、灌注および滴下により添加注入が挙げられる。好適な溶媒としては、水、アルコール、PEG、プロピレングリコールおよび脂質が挙げられる。酸、例えばHClまたはクエン酸を使用するpH調整を使用して溶解度を上昇させ、得られた組成物を無菌濾過などの当分野で公知の好適な滅菌手順に供することができる。いくつかの実施形態では、水溶液のpHは、約2.0~約4.0である。いくつかの実施形態では、水溶液のpHは、約2.5~約3.5である。
【0910】
経口使用に適した水性製剤は、原薬を水に溶解または懸濁し、所望により好適な着色剤、香味剤、安定化剤および増粘剤を添加することによって調製することができる。
【0911】
経口使用に好適な水性懸濁剤は、天然または合成ゴム、樹脂、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、または他の周知の懸濁化剤などの粘性材料によって、微粉化原薬を水に分散させることによって作製することができる。
【0912】
表皮への局所投与では、本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩は、ゲル、軟膏、クリームもしくはローションとして、または経皮パッチとして製剤化され得る。また、口内への局所投与に好適な製剤としては、風味が付与された基剤、通常はスクロースおよびアカシアまたはトラガカント中に原薬を含むロゼンジ剤、ゼラチンおよびグリセリンまたはスクロースおよびアカシアなどの不活性基剤中に原薬を含むトローチ剤、ならびに好適な液体担体中に原薬を含むマウスウォッシュが挙げられる。軟膏およびクリームは、例えば好適な増粘剤および/またはゲル化剤を添加した水性または油性基剤を用いて製剤化され得る。ローションは、水性または油性基剤を用いて製剤化され得、一般に1またはそれを超える乳化剤、安定化剤、分散化剤、懸濁化剤、増粘剤または着色剤も含有する。いくつかの実施形態では、局所製剤は、1またはそれを超える従来の担体を含有することができる。いくつかの実施形態では、軟膏は、水および例えば流動パラフィン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、プロピレングリコール、白色ワセリンなどから選択される1またはそれを超える疎水性担体を含有することができる。クリームの担体組成物は、グリセロールおよび1またはそれを超える他の成分、例えばグリセリンモノステアレート、PEG-グリセリンモノステアレートおよびセチルステアリルアルコールと組み合わせた水をベースとすることができる。ゲルは、例えばグリセロール、ヒドロキシエチルセルロースなどの他の成分と好適に組み合わせて、イソプロピルアルコールおよび水を使用して製剤化することができる。
【0913】
液剤または懸濁剤は、従来の手段によって、例えばスポイト、ピペットまたはスプレーを用いて鼻腔に直接適用され得る。製剤は、単回または複数回用量形態で提供され得る。スポイトまたはピペットの後者の場合、これは患者が適切な所定量の液剤または懸濁剤を投与することによって達成され得る。スプレーの場合、これは例えば定量噴霧スプレーポンプによって達成され得る。
【0914】
気道への投与も、好適な噴射剤を含む加圧パックで提供されるエアロゾル製剤によって達成され得る。本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩あるいはそれらを含む医薬組成物をエアロゾル、例えば経鼻エアロゾルとしてまたは吸入によって投与する場合、これは例えばスプレー、ネブライザ、ポンプネブライザ、吸入装置、計量吸入器またはドライパウダー吸入器を使用して行うことができる。エアロゾルとしての本発明の化合物(またはその医薬的に許容され得る塩)の投与のための医薬形態は、当業者に周知の方法によって調製することができる。それらの調製のために、例えば、本発明の化合物(またはその医薬的に許容され得る塩)の水、水/アルコール混合物または適切な生理食塩水中の液剤または分散剤は、慣用的な添加剤、例えばベンジルアルコール、または他の適切な保存剤、バイオアベイラビリティを向上させるための吸収促進剤、可溶化剤、分散剤などを使用して用いることができ、適切な場合には、慣用的な噴射剤としては、例えば二酸化炭素、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタンまたはジクロロテトラフルオロエタンなどのCFCなどが挙げられる。エアロゾルは、レシチンなどの界面活性剤も好都合に含有し得る。薬物の用量は、計量弁を設けることによって制御され得る。
【0915】
または、医薬組成物はドライパウダー、例えばラクトース、デンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロースなどのデンプン誘導体およびポリビニルピロリドン(PVP)などの好適な粉末基剤中の化合物の粉末ミックスの形態で提供され得る。好都合には、粉末担体は鼻腔内でゲルを形成する。散剤組成物は、例えば散剤が吸入器によって投与され得るゼラチンまたはブリスターパックなどのカプセルまたはカートリッジ中の単位用量形態で提供され得る。
【0916】
本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩は、急速溶解または徐放性組成物であって、生分解性急速溶解または徐放性担体(例えば、ポリマー担体など)を含む組成物によっても投与され得る。急速溶解または徐放性担体は当分野で周知であり、本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩をその中に捕捉し、好適な環境(例えば、水性、酸性、塩基性など)で急速またはゆっくりのどちらかで分解/溶解する複合体を形成するために使用される。
【0917】
医薬調製物は、好ましくは単位剤形である。このような形態では、調製物は、原薬の適切な量を含有する単位用量に細分される。単位剤形は、バイアルまたはアンプル中に包装された調製物であることもでき、包装は包装された錠剤、カプセル剤および散剤などの調製物の個別の量を含有する。また、単位剤形は、カプセル剤、錠剤、カシェ剤もしくはロゼンジ剤自体であることができ、または包装形態の適切な数のこれらのいずれかであることができる。
【0918】
経口投与用の錠剤またはカプセル剤および静脈内投与用の溶液が好ましい組成物である。
【0919】
組成物は、単位剤形で製剤化することができ、各投薬量は原薬または等価質量の原薬を含有する。「単位剤形」という用語は、ヒト対象および他の哺乳動物のための単位投薬量として好適な製剤の物理的に別個の単位を指し、各単位は、本明細書に記載されるように、好適な賦形剤と連携して、所望の治療効果を生じるように計算された原薬の所定量を含有する。
【0920】
本明細書に記載の組成物は、当分野で公知の手順を用いることにより、対象への投与後に原薬の即時および/または時限放出(長期放出、持続放出、制御放出、または徐放とも呼ばれる)を提供するように製剤化することができる。例えば、本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩を含む錠剤をコーティングまたは他の方法で配合して、長期作用の利点を与える剤形を提供することができる。例えば、錠剤は、内部投薬成分および外側投薬成分を含むことができ、後者は前者を覆うエンベロープの形態である。2つの成分は、胃内での崩壊に抵抗し、内部成分を無傷で十二指腸内へ通過させる、または放出を遅延させるように機能する、腸溶層によって分離することができる。多種多様の材料をこのような腸溶層またはコーティングに使用することができ、このような材料としては、多数のポリマー酸、ならびにポリマー酸とシェラック、セチルアルコールおよび酢酸セルロースなどの材料との混合物が挙げられる。
【0921】
原薬を含む液体形態は、経口または注射による投与のために組み込むことができ、水溶液剤、好適に風味が付与されたシロップ剤、水性または油懸濁剤、および綿実油、ゴマ油、ヤシ油または落花生油などの食用油で風味が付与された乳剤、ならびに同様の賦形剤を含む。
【0922】
本明細書に記載の医薬組成物は、従来の滅菌技術によって滅菌することができ、または滅菌濾過され得る。水溶液は、そのまま使用するために包装する、または凍結乾燥することができ、凍結乾燥調製物は、投与前に滅菌水性担体と合わせられる。化合物調製物のpHは、典型的には3~11、より好ましくは5~9、最も好ましくは7~8である。前述の賦形剤の特定の使用は、医薬的に許容され得る塩の形成をもたらし得ることが理解される。
【0923】
吸入または吹送のための組成物としては、医薬的に許容され得る水性もしくは有機溶媒またはそれらの混合物中の液剤および懸濁剤、ならびに散剤が挙げられる。液体または固体組成物は、本明細書に記載の好適な賦形剤を含有し得る。いくつかの実施形態では、組成物は、局所または全身効果のために経口または経鼻呼吸路によって投与される。組成物は、不活性ガスの使用によって噴霧することができる。噴霧された溶液は、噴霧装置から直接的に吸入され得る、または噴霧装置は、フェイスマスクテントもしくは断続的陽圧呼吸機に取り付けられ得る。液剤、懸濁剤または散剤組成物は、適切な方法で製剤を送達する装置から経口的または経鼻的に投与することができる。
【0924】
組成物は、所望ならば、原薬を含有する1またはそれを超える単位剤形を含有し得るパックまたはディスペンサ機器で提供され得る。パックは、例えばブリスターパックなどの金属またはプラスチック箔を含み得る。パックまたはディスペンサ機器には、投与のための説明書が添付され得る。パックまたはディスペンサはまた、医薬品の製造、使用または販売を規制する政府機関が規定した形態で、容器に関連する注記が添付され得、この注記は、ヒトまたは獣医学的投与のための薬物形態の機関による承認を反映している。そのような注記は、例えば、処方薬について米国食品医薬品局によって承認されたラベル、または承認された製品添付文書であり得る。適合性医薬担体中に製剤化された本明細書に記載の化合物を含むことができる組成物も調製され、適切な容器に入れられ、適応症の処置のためにラベル付けされ得る。
【0925】
本明細書で使用される場合、「用量」または「投薬量」は、患者が1回に摂取すべき原薬の測定量を指す。原薬が遊離塩基または遊離酸ではないある実施形態では、量は、遊離塩基または遊離酸の対応する量に対するモル当量である。
【0926】
錠剤などの固体組成物を調製するために、原薬は賦形剤と混合されて、成分の均一な混合物を含有する固体予備製剤組成物を形成し得る。これらの予備製剤組成物を均質と称する場合、原薬は、典型的には、組成物が錠剤およびカプセルなどの等しく有効な単位剤形に容易に細分化できるように、組成物全体にわたって均一に分散される。
【0927】
本明細書に記載される1またはそれを超える化合物の、通常、経口または注射用用量での、単位用量を有するキットが提供される。そのようなキットは、単位用量を含有する容器、対象の病理学的症状を処置する際の薬物の使用および付随する利益について記載する情報添付文書、ならびに必要に応じて組成物を送達するための器具または機器を含み得る。
【0928】
投与スケジュール/量
【0929】
本発明の化合物またはその医薬的に許容され得る塩は、広い投薬量範囲にわたって有効であり得、一般に治療有効量で投与される。しかし、実際に投与される化合物の量は、通常、処置される症状、選択された投与経路、実際の投与化合物、個々の対象の年齢、体重および応答、対象の症候の重症度などを含む関連状況に従って、医師によって決定されることが理解される。
【0930】
対象に投与される化合物または組成物の量はまた、投与されているもの、防御または治療などの投与の目的、対象の状態、投与様式などに応じても変化する。治療用途では、組成物は、疾患に既に罹患している対象に、疾患およびその合併症の総体的徴候および/または病態を治癒または少なくとも部分的に停止させるのに十分な量で投与することができる。治療有効用量は、処置されている疾患症状、ならびに疾患の重症度、対象の年齢、体重および全身状態などの要因に応じた主治医の判断に依存する。
【0931】
所望の用量は、好都合には、単回用量で提示され得る、または適切な間隔で投与される分割用量として、例えば1日当たり2、3、4またはそれを超えるサブ用量として提示され得る。サブ用量自体は、例えば、いくつかの別個の緩やかに間隔を空けた投与にさらに分割され得る。1日用量は、とりわけ比較的多量の投与が適切であると考えられる場合、数回、例えば2回、3回または4回の部分投与に分割することができる。適切であれば、個々の挙動に応じて、指示された1日用量から上方または下方に逸脱することが必要であり得る。
【0932】
本明細書に記載の剤形は、原薬として、本明細書に記載の化合物またはその医薬的に許容され得る塩、溶媒和物もしくは水和物のいずれかを含み得ることは当業者には明らかとなる。本明細書に記載された以外の、適切な水和物および溶媒和物を作製および同定するための典型的な手順は、当業者に周知であり、例えば、参照によりその全体が本明細書に組み入れられている、Polymorphism in Pharmaceutical Solids,ed.Harry G.Britain,Vol.95,Marcel Dekker,Inc.,New York,1999内のK.J.Guillory,’’Generation of Polymorphs,Hydrates,Solvates,and Amorphous Solids’’の 202~209頁を参照のこと。したがって、本発明の一態様は、熱重量分析(TGA)、TGA質量分析、TGA赤外分光法、粉末X線回折(PXRD)、カールフィッシャー滴定、高分解能X線回折などの当分野で公知の方法によって単離およびキャラクタリゼーションすることができる、本明細書に記載の化合物および/またはそれらの医薬的に許容され得る塩の水和物および溶媒和物を投与する方法に関する。
【実施例
【0933】
本発明の化合物の合成
【0934】
詳細な化合物合成方法は、本明細書で提供される実施例に記載されている。化学分野の当業者は、本明細書に記載される特定の化合物を含む式(Ia)およびそれに関連する式の化合物を、これらの方法もしくは同様の方法または当業者によって実施される他の方法によって作製することができるであろう。一般に、出発成分は市販の化学物質であり、市販の供給元から得られ得る、または市販の化学物質および/もしくは化学文献に記載されている化合物から出発して、当業者に公知である有機合成技術に従って作製され得る。上記および下記の本明細書に記載される化合物は、MarvinSketch 18.24.0またはChemDraw Professional 18.2.0.48に従って命名される。ある例では、一般名が使用される場合、これらの一般名は当業者によって認識されることが理解される。
【0935】
一般に、本明細書中に記載される反応において使用される化合物は、市販の化学物質および/または化学文献に記載される化合物から出発して、当業者に公知である有機合成技術に従って作製され得る。「市販の化学物質」は、Acros Organics(ピッツバーグ、ペンシルベニア州)、Aldrich Chemical(ミルウォーキー、ウィスコンシン州、Sigma ChemicalおよびFlukaを含む)、Apin Chemicals Ltd.(ミルトンパーク、英国)、Avocado Research(ランカシャー、英国)、BDH Inc.(トロント、カナダ)、Bionet(コーンウェル、英国)、Chemservice Inc.(ウェストチェスター、ペンシルベニア州)、Crescent Chemical Co.(ホーポージ、ニューヨーク州)、Eastman Organic Chemicals,Eastman Kodak Company(ロチェスター、ニューヨーク州)、Fisher Scientific Co.(ピッツバーグ、ペンシルベニア州)、Fisons Chemicals(レスターシャー、英国)、Frontier Scientific(ローガン、ユタ州)、ICN Biomedicals,Inc.(コスタメサ、カリフォルニア州)、Key Organics(コーンウェル、英国),Lancaster Synthesis(ウィンダム、ニューハンプシャー州)、Maybridge Chemical Co.Ltd.(コーンウェル、英国)、Parish Chemical Co.(オレム、ユタ州)、Pfaltz&Bauer,Inc.(ウォーターバリー、コネチカット州)、Polyorganix(ヒューストン、テキサス州)、Pierce Chemical Co.(ロックフォード、イリノイ州)、Riedel de Haen AG(ハノーバー、ドイツ)、Spectrum Quality Product,Inc.(ニューブランズウィック、ニュージャージー州)、TCI America(ポートランド、オレゴン州)、Trans World Chemicals,Inc.(ロックビル、メリーランド州)およびWako Chemicals USA,Inc.(リッチモンド、バージニア州)を含む、標準の市販供給元から入手され得る。
【0936】
ある中間体は市販されている、または本明細書で提供される方法に従って調製することができ、例としては、2,5-ジフルオロ-4-(ピペラジン-1-イル)ベンゾニトリル、3-フルオロ-4-(ピペラジン-1-イル)ベンゾニトリル、1-(5-(トリフルオロメチル)ピリジン-2-イル)ピペラジン、2-(ピペラジン-1-イル)-5-(トリフルオロメチル)ベンゾニトリル、1-(4-(トリフルオロメチル)フェニル)ピペラジン、2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-オール、tert-ブチルN-{2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル}カルバメート、tert-ブチル((2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル)メチル)カルバメートおよびtert-ブチル6-(ヒドロキシメチル)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボキシレートが挙げられる。
【0937】
当業者に公知である方法は、様々な参考図書およびデータベースを通じて特定され得る。本開示の化合物の調製に有用な反応物質の合成を詳述している、または調製について記載している論文を参照する適切な参考図書および専門書としては、例えばSynthetic Organic Chemistry,John Wiley&Sons,Inc.,New York;S.R.Sandlerら、Organic Functional Group Preparations,2nd Ed.,Academic Press,New York,1983;H.O.House,Modern Synthetic Reactions,2nd Ed.,W.A.Benjamin,Inc.Menlo Park,Calif.1972;T.L.Gilchrist,Heterocyclic Chemistry,2nd Ed.,John Wiley&Sons,New York,1992;J.March,Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms and Structure,4th Ed.,Wiley Interscience,New York,1992が挙げられる。本開示の化合物の調製に有用な反応物質の合成について詳述している、または調製について記載している論文を参照する追加の適切な参考図書および専門書としては、例えば、Fuhrhop,J.and Penzlin G.Organic Synthesis:Concepts,Methods,Starting Materials,Second,Revised and Enlarged Edition(1994)John Wiley&Sons ISBN:3 527-29074-5;Hoffman,R.V.Organic Chemistry,An Intermediate Text(1996)Oxford University Press,ISBN 0-19-509618-5;Larock,R.C.Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations,2nd Edition(1999)Wiley-VCH,ISBN:0-471-19031-4;March,J.Advanced Organic Chemistry:Reactions,Mechanisms,and Structure,4th Edition(1992)John Wiley&Sons,ISBN:0-471-60180-2;Otera,J.(editor)Modern Carbonyl Chemistry,(2000)Wiley-VCH,ISBN:3-527-29871-1;Patai,S.,Patai’s 1992 Guide to the Chemistry of Functional Groups,(1992)Interscience ISBN:0-471-93022-9;Quin,L.D.ら、A Guide to Organophosphorus Chemistry,(2000)Wiley-Interscience,ISBN:0-471-31824-8;Solomons,T.W.G.Organic Chemistry,7th Edition(2000)John Wiley&Sons,ISBN:0-471-19095-0;Stowell,J.C.,Intermediate Organic Chemistry,2nd Edition(1993)Wiley-Interscience,ISBN:0-471-57456-2;Industrial Organic Chemicals:Starting Materials and Intermediates:An Ullmann’s Encyclopedia,(1999)John Wiley&Sons,ISBN:3-527-29645-X,8巻;Organic Reactions,(1942-2019)John Wiley&Sons,95巻以降;ならびにChemistry of Functional Groups,John Wiley&Sons,ハードカバー版(86)および電子版(26)が挙げられる。
【0938】
特定のおよび類似の反応物はまた、ほとんどの公共図書館および大学図書館ならびにオンラインデータベース(ワシントンD.C.のアメリカ化学会(American Chemical Society)に、さらなる詳細について連絡することができる。)で入手可能な米国化学会のケミカルアブストラクツサービス(Chemical Abstract Service of the American Chemical Society)によって調製された公知の化学物質のインデックスを通じて特定され得る。公知であるがカタログにおいて市販されていない化学製品は、公知の方法に従って受注化学合成企業により製造され得、そこで多くの標準的な化学製品供給企業(例えば、前に列挙したような)が受注合成サービスを提供する。
【0939】
特定の省略形
【0940】
本明細書には多数の省略形が含まれ、その定義を以下の表に列挙する。
【表2】
【0941】
以下の実施例は、本開示の実施形態を実証するために含まれる。しかし当業者は、本開示に照らして、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、開示された特定の実施形態において多くの変更を行うことができ、なお同様または類似の結果を得ることができることを理解すべきである。
【0942】
分析HPLC分析を、UV検出器(Dionex(商標)UVD 170u UV/VIS検出器)、コロナアレイ検出器(Thermo(商標)Veo(商標)RS)および質量分析計(Dionex MSQ Plus(商標))を備えたLC-MSシステムで行った。逆相分取HPLC精製を、0.05% TFAを含有するACN/水勾配を使用して、PhenomenexによるLCMSシステムC18 Kinetix 5μ 100A 150×21.2mmカラムで行った。すべての最終化合物を分析HPLCによって分析し、純度について210、254および280nMでピークを監視した。Broad Band NMRプローブを備えたBruker 400MHz分光計で、DMSO-dなどの適切なNMR溶媒中でHを記録した。H化学シグナルは、残留溶媒シグナルを基準として使用して百万分率(ppm)で与えられる。化学シフトはppm(δ)で表され、結合定数(J)はヘルツ(Hz)で報告される。別途明記しない限り、反応は乾燥窒素雰囲気下で行った。
【0943】
実施例1:中間体2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-アミンの調製。
【化87】
【0944】
tert-ブチルN-{2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル}カルバメート(2.5g、11.8mmol、1.0当量)のジクロロエタン(100mL)溶液にベンズアルデヒド(1.8mL、17.7mmol、1.5当量)を添加した後、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(7.5g、35.4mmol、3.0当量)を添加した。得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。形成された懸濁液を慎重に希釈し、気体の発生が停止するまで、飽和NaHCOと共に撹拌した。水性混合物をDCMで抽出した。合わせた有機層を塩水で洗浄し、MgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空中で濃縮した。シリカゲルカラム(80g)にDCMを用いて装入し、DCM中のMeOHの漸増勾配(0~15%)で25分間にわたって流下させて、Boc保護中間体を得た:
【化88】
【0945】
単離したBoc保護中間体をDCM(35mL)に再溶解させ、TFA(5mL)で処理して、室温にて一晩撹拌した。追加のTFA(2.5mL)を添加し、完了するまで混合物を撹拌した。反応を飽和NaHCOで慎重にクエンチして、2M NaOHによってpH>10とし、5:1 DCM:2-プロパノールによって抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空中で濃縮して、2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-アミン(2.3g、11.4mmol、2ステップで97%)を黄色液体として得た。
【0946】
実施例2:(3R,5S)-1-(4-メタンスルフィニルフェニル)-3,5-ジメチルピペラジンの調製
【化89】
【0947】
脱気したトルエン/tert-ブタノール(5:1、12mL)の混合物中の(2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン(0.30g、2.6mmol、1.0当量)および1-ブロモ-4-メタンスルフィニルベンゼン(0.58g、2.6mmol、1.0当量)の溶液に、ナトリウムtert-ブトキシド(0.76g、7.9mmol、3.0当量)を添加し、続けて二酢酸パラジウム(0.059g、0.26mmol、0.10当量)およびXPhos(0.063g、0.13mmol、0.050当量)を添加した。得られた混合物を110℃に24時間加熱した。その後、混合物を冷却し、EtOAcで希釈し、celite(登録商標)のパッドに通し、真空中で濃縮した。粗物質を、DCMを使用するシリカゲルカラム(40g)によって精製し、DCM中のメタノールの漸増勾配(0~50%)で20分間にわたって溶出した。単離した物質をジエチルエーテル(2mL)に溶解し、ジエチルエーテル中の2M HCl溶液(4mL)で処理して、室温にて一晩撹拌した。形成された懸濁液を濾過し、ジエチルエーテルで洗浄して、白色固体として単離された(3R,5S)-1-(4-メタンスルフィニルフェニル)-3,5-ジメチルピペラジンの塩酸塩(0.20g、0.69mmol、2ステップで26%)を得た。
【0948】
本発明の化合物の調製に有用な、以下を含む他の中間体を、上記の実質的に同じ手順を用いて作製した:
【化90】
【0949】
実施例3:2-[(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-5-(エタンスルホニル)ピリミジンの調製
【化91】
【0950】
(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.30g、1.4mmol、1.0当量)および2-クロロ-5-(エタンスルホニル)ピリミジン(0.29g、1.4mmol、1.0当量)の固体混合物に、乾燥ACN(7mL)を添加し、続けてTEA(0.78mL、5.6mmol、4.0当量)を添加した。得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。形成された懸濁液を濾過してTEA塩酸塩を除去し、真空中で濃縮した。次いで、残渣を1,4-ジオキサン(4mL)に再溶解し、1,4-ジオキサン中の4N HCl(4mL)で処理し、一晩撹拌した。混合物をジエチルエーテルで希釈し、得られた固体を真空濾過によって回収して、2-[(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-5-(エタンスルホニル)ピリミジン塩酸塩(0.44g、2ステップで収率96%)を白色固体として得た。
【0951】
本発明の化合物の調製に有用な、以下を含む他の中間体を、上記の実質的に同じ手順を用いて作製した:
【化92】
【化93】
【0952】
実施例4:2-[(3R,5S)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル]ピリミジン-5-オールの調製
【化94】
【0953】
(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.7g、13mmol、1.0当量)および(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(2.8g、13mmol、1.0当量)の固体混合物に、乾燥DMF(63mL)を添加し、続けてTEA(3.5mL、25mmol、2.0当量)を添加した。得られた混合物を120℃にて4日間加熱した。次いで、反応物を室温に冷却し、水および酢酸エチルで希釈した。有機層を回収し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。この物質を、ヘキサン中の酢酸エチルの漸増勾配(0~80%)で20分間にわたって流下させるシリカクロマトグラフィー(120g)により精製して、(2R,6S)-4-[5-(ベンジルオキシ)ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.6g、4.0mmol、収率31%)を白色固体として得た:
【化95】
【0954】
窒素でパージした100mLフラスコに、湿潤10%Pd/C(0.43g、0.40mmol、0.10当量)を添加し、続けて湿潤THF(20mL)中の置換ピペラジン(1.6g、4.0mmol、1.0当量)を添加した。次いで、反応物に水素ガスを充填し、室温にて一晩撹拌した。次いで、反応物を酢酸エチルで希釈し、窒素下でceliteに通して濾過した。有機物を真空中で濃縮し、物質をヘキサン中の酢酸エチルの漸増勾配(0~100%)で15分間にわたって流下させるシリカクロマトグラフィー(80g)により精製して、(2R,6S)-4-(5-ヒドロキシピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(1.2g、3.9mmol、収率97%)を白色固体として得た:
【化96】
【0955】
Boc保護中間体(0.16g、0.52mmol、1.0当量)を1,4-ジオキサン(3mL)に溶解し、1,4-ジオキサン中4N HCl(3mL)で処理し、40℃にて1時間加熱した。次いで、反応物を室温に冷却し、ジエチルエーテルで希釈し、得られた固体を真空濾過によって回収して、2-[(3R,5S)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル]ピリミジン-5-オール塩酸塩(0.12g、0.49mmol、94%)を白色固体として得た。
【0956】
実施例5:2-[(3R,5S)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-5-メタンスルフィニルピリミジンの調製
【化97】
【0957】
(2R,5S)-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.50g、2.3mmol、1.0当量)および2-クロロ-5-(メチルスルファニル)ピリミジン(0.37g、2.3mmol、1.0当量)を含有する溶液に、乾燥ACN(11mL)を添加し、続けてTEA(1.3mL、9.2mmol、4.0当量)を添加した。得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。形成された懸濁液を濾過してTEA塩酸塩を除去し、真空中で濃縮した。この物質を、ヘキサン中の酢酸エチルの漸増勾配(0~50%)で15分間にわたって流下させるシリカクロマトグラフィー(24g)により精製して、(2R,6S)-2,6-ジメチル-4-[5-(メチルスルファニル)ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.34g、1.0mmol、収率43%)を橙色固体として得た。
【化98】
【0958】
置換ピペラジン中間体(0.34g、1.0mmol、1.0当量)の乾燥DCM(1mL)溶液に、0℃で3-クロロベンゼン-1-カルボペルオキソ酸(0.22g、1.3mmol、1.3当量)を少量ずつ添加した。完了したら、反応物を飽和炭酸ナトリウムでクエンチし、有機層を回収し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。この物質を、ヘキサン中の酢酸エチルの漸増勾配(0~100%)で20分間にわたって流下させるシリカクロマトグラフィー(40g)により精製して、(2R,6S)-4-(5-メタンスルフィニルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.16g、0.45mmol、収率45%)を橙色固体として得た:
【化99】
【0959】
単離したBoc保護中間体(0.16g、0.45mmol、1.0当量)を乾燥DCM(2mL)に溶解し、室温にて一晩TFA(0.2mL)で処理した。次いで、反応物を濃縮し、メタノールに溶解し、MP-カーボネート樹脂で塩基性にした。樹脂を濾別し、有機物を濃縮して、2-[(3R,5S)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-5-メタンスルフィニルピリミジン(0.11g、0.43mmol、96%)を橙色固体として得た。
【0960】
実施例6:2-[(3R,5S)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-6H,7H-5λ-チエノ[3,2-d]ピリミジン-5,5-ジオンの調製
【化100】
【0961】
THF(10mL)および水(5mL)中に2,4-ジクロロ-6H,7H-チエノ[3,2-d]ピリミジン(1.0g、4.8mmol、1.0当量)を含有する溶液に、亜鉛末(0.57g、8.7mmol、1.8当量)を添加した。溶液を90℃にて還流した後、THF(10mL)中の酢酸(0.58mL、9.7mmol、2.0当量)を滴下により添加した。20分後、追加の亜鉛末(0.57g、8.7mmol、1.8当量)を反応混合物に添加した。混合物を一晩撹拌した。完了したら、反応物を室温に冷却し、次いで、酢酸エチルおよび水で希釈した。有機層を回収し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濃縮して、2-クロロ-6H,7H-チエノ[3,2-d]ピリミジン(0.52g、3.0mmol、収率63%)を橙色固体として得た:
【化101】
【0962】
2-クロロピリミジン(0.52g、3.0mmol、1.0当量)および(2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.64g、3.0mmol、1.0当量)の固体混合物に、乾燥DMF(15mL)を添加し、続けてTEA(2.0mL、15mmol、5.0当量)を添加した。反応物を60℃にて3日間加熱し、次いで、90℃に一晩昇温させた。次いで、反応物を室温に冷却し、水および酢酸エチルで希釈した。有機層をブラインで洗浄し、濃縮した。残渣をDCMに溶解し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(2R,6S)-2,6-ジメチル-4-{6H,7H-チエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イル}ピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.65g、1.8mmol、収率62%)を橙色固体として得た:
【化102】
【0963】
乾燥DCM(19mL)中に置換ピペラジン中間体(0.65g、1.8mmol、1.0当量)を含有する溶液に、3-クロロベンゼン-1-カルボペルオキソ酸(1.9g、11mmol、6.0当量)を添加した。反応物を4時間還流した後、反応が完了するまで3-クロロベンゼン-1-カルボペルオキソ酸(2.0当量)をさらに添加した。完了したら、反応物を室温に冷却し、次いで、飽和重炭酸ナトリウムでクエンチした。反応物を水およびDCMで希釈した。有機層を回収し、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄した。次いで、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、(2R,6S)-4-(5,5-ジオキシド-6,7-ジヒドロチエノ[3,2-d]ピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボン酸tert-ブチル(0.61g、1.6mmol、収率86%)を橙色固体として得た:
【化103】
【0964】
Boc保護中間体(0.25g、0.65mmol、1.0当量)を乾燥DCM(10mL)に溶解し、室温にて一晩TFA(2mL)で処理した。次いで、反応物を濃縮し、メタノールに溶解し、MP-カーボネート樹脂で塩基性にした。樹脂を濾別し、有機物を濃縮して、2-[(3R,5S)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-6H,7H-5λ-チエノ[3,2-d]ピリミジン-5,5-ジオン(0.18g、0.64mmol、収率97%)を橙色固体として得た。
【0965】
実施例7:2-[(3R,5S)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-5-メタンスルホニル-4-メチルピリミジンの調製
【化104】
【0966】
(2R,6S)-2,6-ジメチルピペラジン(0.25g、2.2mmol、1.0当量)および2-クロロ-5-メタンスルホニル-4-メチルピリミジン(0.45g、2.2mmol、1.0当量)の固体混合物に、乾燥ACN(10mL)を添加し、続けてTEA(0.61mL、4.4mmol、2.0当量)を添加した。得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。形成された懸濁液を酢酸エチルで希釈し、濾過してTEA塩酸塩を除去し、次いで、真空中で濃縮して、2-[(3R,5S)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-5-メタンスルホニル-4-メチルピリミジンを白色固体として得た。
【0967】
本発明の化合物の調製に有用な他の中間体を、上記の実質的に同じ手順(すなわち、室温にて一晩)を用いて作製したが、加熱が必要な場合がある。この手順によって調製される中間体には、以下が含まれる:
【化105】
【0968】
実施例8:(2R,6S)-4-[5-(エタンスルホニル)ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボニルクロリドの調製
【化106】
【0969】
2-[(3R,5S)-3,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-5-(エタンスルホニル)ピリミジン(28.7g、101mmol、1.00当量)の乾燥DCM(600mL)懸濁液に、トリホスゲン(15.0g、50.6mmol、0.500当量)を少量ずつ添加し、続けてピリジン(8.14mL、101mmol、1.00当量)を滴下により添加した。反応物を室温にて48時間撹拌し、次いで、1N HCl(200mL)および水(200mL)でクエンチした。生成物をDCMで抽出し、合わせた有機物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、粗(2R,6S)-4-[5-(エタンスルホニル)ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボニルクロリド(中間体#、35.0g、101mmol、100%)を白色固体として得、これをさらに精製せずに使用した。
【0970】
本発明の化合物の調製に必要な他の中間体を、上記の実質的に同じ手順(すなわち、室温)を用いて作製したが、熱が必要な場合もある。この手順によって調製される中間体には、以下のものが含まれる:
【化107】
【0971】
実施例9:(2R,6S)-N-{2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル}-4-(5-メタンスルホニルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミドの調製
【化108】
【0972】
(2R,6S)-N-{2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル}-4-(5-メタンスルホニルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミド(0.26g、1.3mmol)の水(7.8mL)溶液に、カルボニルジイミダゾール(0.25g、1.6mmol)を添加した。得られた混合物を0℃にて一晩撹拌した。混合物のアリコート(0.30mL、0.050mmol、1.0当量)に、(3S,5R)-3,5-ジメチル-1-(4-(メチルスルホニル)フェニル)ピペラジン塩酸塩(15mg、0.050mmol、1.0当量)、4-DMAP(0.012g、0.098mmol、2.0当量)およびTEA(30μL)の乾燥DMF(0.3mL)溶液を添加し、室温にて一晩撹拌した(さらなるアリコートを使用して、(3S,5R)-3,5-ジメチル-1-(4-(メチルスルホニル)フェニル)ピペラジンの代わりに適切な第二級アミンを使用して、表Aに挙げた残りの化合物を調製した)。その後、混合物をMeOHを用いて総体積1mLに希釈し、分取クロマトグラフィーに直接供して、(2R,6S)-N-{2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル}-4-(5-メタンスルホニルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキサミドを得た。
【0973】
実施例10:2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-オールの調製
【化109】
【0974】
2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-オール塩酸塩(4.6g、30.7mmol、1.0当量)のジクロロエタン(160mL)懸濁液に、ベンズアルデヒド(4.6mL、46.0mmol、1.5当量)、続いてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(32g、153mmol、5.0当量)を添加した。得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。形成された懸濁液を慎重に希釈し、水素の発生が停止するまで、飽和NaHCOと共に撹拌した。水性混合物を5:1 DCM:2-プロパノールで抽出した。合わせた有機層をMgSOで乾燥させ、濾過して固体を除去し、真空中で濃縮した。粗物質を、DCMを使用するシリカゲルカラム(120g)によって精製し、DCM中のMeOHの漸増勾配(0~20%)で20分間にわたって流下させて、50% MeOHでフラッシングして、2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-オール(6.1g、30.0mmol、98%)を橙色液体として得た。
【0975】
本発明の化合物の調製に有用な、以下を含む他の中間体を、上記の実質的に同じ手順を用いて作製した:
【化110】
【0976】
実施例11:2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,5S)-4-[5-(エタンスルホニル)ピリミジン-2-イル]-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートの調製
【化111】
【0977】
2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-オール(0.10g、0.49mmol、1.0当量)の乾燥DCM(0.24mL)溶液に、N,N’-ジスクシンイミジルカーボネート(0.14g、0.54mmol、1.1当量)を添加した。反応物を室温にて一晩撹拌した。得られた溶液のアリコート(0.049mL、0.10mmol、1.0当量)に、乾燥DCM(0.049mL)中の2-[(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-5-(エタンスルホニル)ピリミジン塩酸塩(0.032g、0.10mmol、1.0当量)、4-DMAP(0.024g、0.20mmol、2.0当量)およびTEA(0.028mL、0.20mmol、2.0当量)を添加し、反応物を室温にて2時間、次いで、不完全であれば40℃にて一晩撹拌した(さらなるアリコートを使用して、2-[(2S,5R)-2,5-ジメチルピペラジン-1-イル]-5-(エタンスルホニル)ピリミジン塩酸塩の代わりに適切な第二級アミン塩酸塩を使用して、残りの化合物を調製した)。反応混合物をMeOHを用いて総体積1mLに希釈し、分取クロマトグラフィーに直接供して、2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,5S)-4-[5-(エタンスルホニル)ピリミジン-2-イル]-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0978】
実施例12:2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-2,6-ジメチル-4-[5-(2-オキソアゼチジン-1-イル)ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレートの調製
【化112】
【0979】
実施例3に従って、2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-(5-ヨードピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを調製した:
【化113】
【0980】
脱気した1,4-ジオキサン(0.5mL)中の上記の2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-(5-ヨードピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(0.020g、0.037mmol、1.0当量)、アゼチジン-2-オン(0.0026g、0.037mmol、1.0当量)、(1R,2R)-シクロヘキサン-1,2-ジアミン(0.0042g、0.037mmol、1.0当量)、ヨウ化銅(0.0035g、0.018mmol、1.0当量)、三リン酸三カリウム(0.016g、0.074mmol、2.0当量)の溶液を、マイクロ波反応器中で160℃にて1時間加熱した。反応混合物をMeOHを用いて総体積1mLに希釈し、濾過し、分取クロマトグラフィーに供して、2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-2,6-ジメチル-4-[5-(2-オキソアゼチジン-1-イル)ピリミジン-2-イル]ピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0981】
実施例13:2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-[5-(エタンスルホニル)ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートの調製
【化114】
【0982】
6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(36.0g、104mmol、1.00当量)の乾燥THF(260mL)溶液に、KHMDS(42.0g、208mmol、2.00当量)を添加した。得られた混合物を室温にて20分間撹拌した。その後、懸濁液を、(2R,6S)-4-[5-(エタンスルホニル)ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボニルクロリド(36.0g、104mmol、1.00当量)の乾燥ACN(260mL)懸濁液に一度に添加し、得られた混合物を40℃にて6日間撹拌した。完了したら、反応物を濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、水、飽和塩化アンモニウム、飽和重炭酸ナトリウムおよび2N NaOHで順次洗浄した。有機層を回収し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して暗橙色の油状物を得た。この物質をヘキサン中のアセトンの漸増勾配(0~100%)で30分かけて流下させるシリカカラム(220g)により部分的に精製して、黄色固体を得た。次いで、材料をIPAで再結晶させて、2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-[5-(エタンスルホニル)ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート(14.8g、28.8mmol、収率28%)を白色固体として得た。
【0983】
実施例14:2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-(5-エトキシピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートの調製
【化115】
【0984】
6-ヒドロキシ-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(5.0g、23mmol、1.0当量)の乾燥THF(60mL)溶液に、KHMDS(9.3g、47mmol、2.0当量)を添加した。得られた混合物を室温にて20分間撹拌した。その後、懸濁液を、(2R,6S)-4-[5-(ベンジルオキシ)ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボニルクロリド(8.4g、23mmol、1.0当量)の乾燥ACN(60mL)懸濁液に一度に添加した。反応物を室温にて一晩撹拌した。完了したら、反応物を濃縮した。残渣を酢酸エチルで希釈し、水で洗浄した。次いで、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。この物質を、ヘキサン中の酢酸エチルの漸増勾配(0~50%)で25分間かけて流下させるシリカクロマトグラフィー(220g)により精製して、6-[(2R,6S)-4-[5-(ベンジルオキシ)ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボニルオキシ]-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(5.3g、9.9mmol、収率43%)を橙色固体として得た:
【化116】
【0985】
窒素をパージした250mLフラスコに、湿潤10%Pd/C(1.1g、1.0mmol、0.10当量)を添加し、続けて湿潤THF(50mL)中の単離したカルバメート(5.3g、9.9mmol、1.0当量)を添加した。次いで、反応物に水素ガスを充填し、室温にて一晩撹拌した。次いで、反応物を酢酸エチルで希釈し、窒素下でceliteに通して濾過した。有機物を真空中で濃縮して、6-[(2R,6S)-4-(5-ヒドロキシピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボニルオキシ]-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(3.9g、8.7mmol、収率88%)を橙色固体として得た:
【化117】
【0986】
5-ヒドロキシピリミジン中間体(0.13g、0.29mmol、1.0当量)および炭酸セシウム(0.19g、0.58mmol、2.0当量)の固体混合物に、乾燥DMF(1.5mL)を添加し、続けてヨードエタン(0.045g、0.29mmol、1.0当量)を添加した。反応物を室温にて一晩撹拌した。完了したら、反応物を水および酢酸エチルで希釈し、有機層を回収し、無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。(ヨードエタンの代わりに対応するヨウ化物を使用して他の化合物を調製した。)
【0987】
次いで、残渣をDCM(1mL)に溶解し、TFA(0.2mL)で処理し、室温にて一晩撹拌した。次いで、反応物を窒素下で濃縮し、酢酸エチルで希釈し、飽和重炭酸ナトリウムおよび2N NaOHで慎重に塩基性にした。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮して、遊離アミンを得た。
【0988】
DCE(0.5mL)中の遊離アミン(0.010g、0.027mmol、1.0当量)の一部に、ベンズアルデヒド(3.3μL、0.032mmol、1.2当量)を添加し、続けてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.017g、0.081mmol、3.0当量)を添加した。得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。混合物をMeOHを用いて合計1mLに希釈し、分取クロマトグラフィーに直接供して、2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-(5-エトキシピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0989】
実施例15:2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-(5-ヒドロキシピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートの調製
【化118】
【0990】
DCM(5.5mL)中の6-(((2R,6S)-4-(5-ヒドロキシピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボニル)オキシ)-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(0.50g、1.1mmol、1.0当量)をTFA(1mL)で処理し、室温にて一晩撹拌した。次いで、反応物を濃縮し、メタノールに溶解し、MP-カーボネート樹脂で塩基性にした。樹脂を濾別し、有機物を真空中で濃縮した。
【0991】
DCE(5mL)中の遊離アミンに、ベンズアルデヒド(0.12mL、1.2mmol、1.1当量)を添加し、続けてナトリウムトリアセトキシボロヒドリド(0.35g、3.3mmol、3.0当量)を添加した。得られた混合物を室温にて一晩撹拌した。完了したら、反応物を飽和重炭酸ナトリウムでクエンチし、2N NaOHで塩基性にした。生成物をDCM中20%IPAで抽出した。合わせた有機物を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮した。残渣の少量(20mg)をMeOHを用いて合計1mLに希釈し、分取クロマトグラフィーに直接供して、2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-(5-ヒドロキシピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0992】
実施例16:2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-[5-(2-ヒドロキシエトキシ)ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートの調製
【化119】
【0993】
化合物X(0.020g、0.046mmol、1.0当量)および炭酸セシウム(0.045g、0.14mmol、3.0当量)の固体混合物に、乾燥DMF(0.4mL)を添加し、続けてオキシラン(0.037mL、0.09mmol、THF中2.5M、2.0当量)を添加した。反応物を70℃にて一晩加熱した。完了したら、反応物を室温に冷却し、MeOHを用いて合計1mLに希釈し、分取クロマトグラフィーに直接供して、2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-[5-(2-ヒドロキシエトキシ)ピリミジン-2-イル]-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0994】
実施例17:2-[(4-メトキシフェニル)メチル]-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,6S)-4-(5-メタンスルホニルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレート
【化120】
【0995】
6-[(2R,6S)-4-(5-メタンスルホニルピリミジン-2-イル)-2,6-ジメチルピペラジン-1-カルボニルオキシ]-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-2-カルボン酸tert-ブチル(0.80g、1.6mmol、1.0当量)のDCM(20mL)溶液をTFA(2mL)で処理し、室温にて一晩撹拌した。次いで、反応物を濃縮し、メタノールに溶解し、MP-カーボネート樹脂で塩基性にした。樹脂を濾別し、有機物を真空中で濃縮した。
【0996】
メタノール(0.30mL)中の上記で形成された遊離アミン(15mg、0.037mmol、1.0当量)に、4-メトキシベンズアルデヒド(5.0mg、0.037mmol、1.0当量)を添加した。15分後、0.5Mのボラン-ピリジン錯体(0.037mmol、1.0当量)を添加し、反応物を室温にて3日間撹拌した。反応混合物をMeOHを用いて総体積1mLに希釈し、分取クロマトグラフィーに直接供して、2-ベンジル-2-アザスピロ[3.3]ヘプタン-6-イル(2R,5S)-4-[5-(エタンスルホニル)ピリミジン-2-イル]-2,5-ジメチルピペラジン-1-カルボキシレートを得た。
【0997】
実施例18:結合アッセイ。
【0998】
化合物の結合親和性(K)を、ヒトM受容体を発現するCHO細胞由来の膜への放射性リガンド結合の阻害によって測定した。以前に記載されたように窒素キャビテーションおよび分画遠心分離によって、膜を調製した(Hoareら、Mol.Pharmacol.2003 Mar;63(3):751-65)。用いた放射性リガンドは、トリチウム化N-メチルスコポラミンであり、1.5nMの濃度で使用した。10μM~32pMの範囲の化合物の12の濃度の用量応答を使用した。アッセイ緩衝液は、pH7.4にpH調整した50mM HEPES、100mM NaCl、5mM MgCl、1mMエチレンジアミン四酢酸であった。膜、放射性リガンドおよび化合物を、96ウェルプレートにおいて、総体積150μLで37℃にて90分間、共にインキュベートした。次いで、細胞膜を捕捉するためにポリエチレンイミンで前処理したガラス繊維フィルター上で、急速真空濾過を使用してアッセイを回収することによって、受容体結合放射性リガンドを回収した。採取および放射能計数は、以前に記載されたように行った(例えばHoareら、Mol.Pharmacol.2003 63(3):751-65);Erratum at Mol.Pharmacol.2005 Jul;68(1):260を参照のこと)。
【0999】
実施例に記載され、上記の表に挙げたある例示された化合物の結合親和性は、M受容体に対して1μM未満である。より具体的には、表Bに挙げる各化合物についてのM受容体に対する特異性は、以下の通りである:(1)「+」は、化合物がM受容体に対して500nMに等しいかまたはそれを超えるKを有したことを意味する;(2)「++」は、化合物がM受容体に対して500nM未満であるが100nMまたはそれを超えるKを有したことを意味する;および(3)「+++」は、化合物がM受容体に対して100nM未満のKを有したことを意味する。
【表3】
【1000】
実施例19:機能的アッセイ。
【1001】
アセチルコリン応答の機能的拮抗作用を、蛍光ベース機能的カルシウムアッセイを使用して評価した。ムスカリン性受容体へのアセチルコリン結合は、Gタンパク質を活性化する。ヒトムスカリン性4受容体(CHRM4)は、CHO-K1細胞で安定に発現され、無差別型Gα16構築物が同時トランスフェクトされる。この細胞株は、PerkinElmer(製品番号ES-213-A)を通じて市販されていた。リガンド結合後、Gα16サブユニットの活性化によって、小胞体からのカルシウムの放出が誘導される。リガンドスクリーニングの前に、受容体発現細胞に蛍光カルシウム指示薬FLIPRカルシウム6(Molecular Devices)を添加した。化合物のアンタゴニスト活性を、アセチルコリン応答の阻害についてのEC50として求めた。使用したアッセイ緩衝液は、緩衝液(1×Hank’s平衡塩類溶液+20mM HEPES緩衝液、pH7.4)および細胞培地(Ham’s F-12、10% FBS、0.4mg/mLジェネティシン、0.25mg/mLゼオシン)の1:1溶液であった。アッセイの前日に、ウェル当たり4×103細胞をアッセイプレートに培地25μL中で播種し、37℃および5% CO2で一晩インキュベートした。翌日、カルシウム6色素25μLを各ウェルに添加し、37℃および5% COでさらに2時間インキュベートした。試験化合物(10μM~100pMの範囲の11濃度の用量応答)を0.56% v/vの最終DMSO濃度まで細胞に添加した。1時間後、100nMの最終濃度までアセチルコリンを機器によって添加し、カルシウムフラックス依存性蛍光をリアルタイムで測定した。使用したアセチルコリンの濃度は、最大応答の80%を刺激する濃度であった。
【1002】
実施例20:電気生理学的アッセイ。
【1003】
成体(>8週齢)メスのLister hoodedラット(Harlan、英国)を断頭屠殺し、脳を取り出し、スクロース(202)、KCl(2)、KHPO(1.25)、MgSO(10)、CaCl(0.5)、NaHCO(26)、グルコース(10)(mM)を含有する氷冷酸素化スクロースKrebs’培地に投入する。脳を中線に沿って二等分して、振動ミクロトーム(Integraslice;Campden Instruments Ltd.、ラフバラー、英国)を用いて300μM矢状スライスを作製する。次いで酸素化Krebs’溶液(mM)を含有する室温の回収チャンバにスライスを移す:NaCl(124)、KCl(2)、KHPO(1.25)、MgSO(1)、CaCl(2)、NaHCO(26)、グルコース(10)。回復の少なくとも1時間後、個々のスライスを界面記録チャンバに移し、そこでKrebs’溶液(33℃)で灌流する。CA1の放射状層に配置されたKrebs’充填ガラスマイクロピペット(抵抗2~5mΩ)を介してAxoprobe 1A増幅器(Axon Instruments Ltd.、米国)を用いて細胞外電位記録を行い、CED1401インターフェースを介してデジタル化し(10kHz)、Spike2ソフトウェア(Cambridge Electronic Design Ltd.、ケンブリッジ、英国)を用いてコンピュータに保存する。CA3-CA1境界付近の放射状層に配置された双極刺激電極によって、フィールド興奮性シナプス後電位(fEPSP)応答が誘起される(40ms離れた一対の0.02msパルス;10秒毎に適用;最大スパイクフリー応答の約60%に調整)。
【1004】
コリン作動薬カルバコール(アセチルコリンエステラーゼによる分解に耐性のアザ-アセチルコリン)を使用して、ムスカリン性受容体を刺激する。M1ムスカリン性受容体は、選択的M1アンタゴニストである5μM VU0255035を使用してブロックされる。生じた阻害シグナルは、M活性化剤VU010010に対するその感受性に基づいて、主にM媒介性である。fEPSPのこのM媒介阻害に対するMアンタゴニストの効果を、カルバコールの適用の20分前に化合物を添加することによって測定する。
【1005】
実施例21:6-OHDAの外科的病変および行動試験手順。
【1006】
6-OHDA病変プロトコル:オスSprague-Dawleyラットをイソフルランで麻酔し、定位フレームに入れる。6-OHDAの注射の30分前に、ラットにデシプラミン(15mg/kg、i.p.)を投与して、ノルアドレナリン作動性細胞への毒素の侵入を防止した。一側性病変を、左右の内側前脳束に以下の座標:ブレグマに対してAP-4.4.mm;L±1.2mm;V-7.8mm(Paxinos and Watson,2007)で6-OHDA(8μg/4μL/部位/ラット;流量1μL/分;0.02%アスコルビン酸を含む0.9% NaClに溶解)またはビヒクルを注射することによって誘導する。ラットを14日間回復させ、次いでノベルティ(ラットを新しいケージに入れる、30分)によって誘導される自発運動活性およびアポモルヒネ(0.2mg/kg、s.c.)によって誘導される別方向への(対側性)回転行動について試験する。
【1007】
実験動物選択基準:アポモルヒネ処置後に5回転/分を超える活性を有するラットのみを試験に登録し、基準を満たさないラットは研究から除外される(典型的には20%)。次いで、4週間連続して週に1回、各群について回転活動を記録する。
【1008】
実施例22:ハロペリドール誘発性カタレプシー。
【1009】
イリノイ州インディアナポリスのEnvigoによる若齢成体オスSprague-Dawley(SD)ラット(175~200グラム)を使用する。到着時に、ラットを換気ケージにケージあたり3匹収容し、試験前に少なくとも7日間順応させる。室温を22±1℃に維持し、相対湿度を約50%に維持した12/12時間の明暗サイクル(06.00に点灯)で動物を維持する。不断給餌給水させる。動物を処置群に無作為に割り付ける。実験は、動物の明サイクル期の間に行う。
【1010】
バー試験を使用してカタレプシーを評価する。ラットの前足をプレキシグラスプラットフォームの上の6インチ高くした水平な金属バー上に置き、試行ごとに時間を最長60秒間記録する。動物の前足がプラットフォームに戻ったとき、または60秒後に試験は終了する。試験を3回繰り返し、3回の試行の平均をカタレプシーの強度指数として報告する。ラットを少なくとも1時間実験室に入れて、試験前に実験室条件に順応させる。ラットにビヒクルまたは化合物を注射し、ハロペリドール注射の30分後および60分後にカタレプシーを評価する。データは、分散分析(ANOVA)と後続のDunnettの事後比較によって分析する。
【1011】
実施形態の様々な変更は、本明細書に記載されたものに加えて、前述の説明から当業者には明らかとなる。そのような変更も、添付の特許請求の範囲内に当てはまるものとする。本出願で引用されたすべての特許、特許出願および刊行物を含む各参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み入れられている。
【国際調査報告】