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特表2024-528103無線リソース使用率の決定方法、装置、電子機器及びコンピュータプログラム
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  • 特表-無線リソース使用率の決定方法、装置、電子機器及びコンピュータプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】無線リソース使用率の決定方法、装置、電子機器及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 24/08 20090101AFI20240719BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20240719BHJP
【FI】
H04W24/08
H04W88/18
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505462
(86)(22)【出願日】2022-06-09
(85)【翻訳文提出日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 CN2022097949
(87)【国際公開番号】W WO2023005448
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110860391.4
(32)【優先日】2021-07-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517393994
【氏名又は名称】チャイナ ユナイテッド ネットワーク コミュニケーションズ グループ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】CHINA UNITED NETWORK COMMUNICATIONS GROUP COMPANY LIMITED
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【弁理士】
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】リー イー
(72)【発明者】
【氏名】リュウ グアンハイ
(72)【発明者】
【氏名】リー フェイ
(72)【発明者】
【氏名】ジン ユーチャオ
(72)【発明者】
【氏名】ジュー シャオムン
(72)【発明者】
【氏名】ジェン ユーティン
(72)【発明者】
【氏名】シャオ ティエン
(72)【発明者】
【氏名】シュエ ヨンベイ
(72)【発明者】
【氏名】ジア ユーウェイ
(72)【発明者】
【氏名】チェン シンジョウ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
(57)【要約】
本開示は、無線リソース使用率の決定方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関し、通信技術の分野に関する。当該方法は、セルの統計周期内の通信データを取得するステップと、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、チャネルの利用可能なPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、を含む。

【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルの統計周期内の通信データを取得するステップであって、前記通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有するステップと、
前記各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、
前記各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、
前記チャネルの利用可能なPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、
前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、
を含むことを特徴とする、
無線リソース使用率の決定方法。
【請求項2】
前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(1)
・・・(1)
ここで、前記T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、前記Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項3】
前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(2)
・・・(2)
ここで、前記T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、前記jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項4】
前記した、前記チャネルの利用可能なPRBの総数及び前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップは、
前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップと、
前記チャネルの利用可能なPRBの総数及び前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、
を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項5】
前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(3)
・・・(3)
ここで、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である、
を満たす、ことを特徴とする請求項4に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項6】
前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(4)
・・・(4)
ここで、前記T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す、
を満たす、
ことを特徴とする請求項5に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項7】
前記無線リソース使用率は、以下の式(5)
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(5)
を満たす、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項8】
前記した、セルの統計周期内の通信データを取得する前に、前記無線リソース使用率の決定方法は、
前記セルのMIMO構成情報を取得するステップと、
前記MIMO構成情報に応じて、前記セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定するステップと、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得するステップと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項9】
前記無線リソース使用率の決定方法は、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得するステップと、
前記統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項10】
セルの統計周期内の通信データを取得するステップであって、前記通信データは、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有するステップと、
前記各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、
前記チャネルの利用可能なPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、
前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、
を含む、
ことを特徴とする無線リソース使用率の決定方法。
【請求項11】
前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(6)
・・・(6)
ここで、前記T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、前記jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項12】
前記した、前記チャネルの利用可能なPRBの総数及び前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップは、
前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップと、
前記チャネルの利用可能なPRBの総数及び前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、
を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項13】
前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(7)
・・・(7)
ここで、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項12に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項14】
前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(8)
・・・(8)
ここで、前記T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す、
を満たす、
ことを特徴とする請求項13に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項15】
前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(9)
・・・(9)
ここで、前記T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bはi番目のタイムスロットに構成されたPRBの数を示す、
を満たす、
ことを特徴とする請求項13に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項16】
前記無線リソース使用率は、以下の式(10)
無線リソース使用率=統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(10)
を満たす、
ことを特徴とする請求項10~15のいずれかに記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項17】
前記した、前記セルの統計周期内の通信データを取得する前に、前記無線リソース使用率の決定方法は、
前記セルのMIMO構成情報を取得するステップと、
前記MIMO構成情報に応じて、前記セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定するステップと、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得するステップと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項18】
前記無線リソース使用率の決定方法は、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得するステップと、
前記統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項19】
前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップであって、前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(11)
・・・(11)
ここで、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である、
を満たすステップを含む、
ことを特徴とする統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法。
【請求項20】
セルの統計周期内の通信データを取得することを実行するように構成される取得モジュールであって、前記通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有する取得モジュールと、
前記各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するように構成される決定モジュールと、
を備え、
前記決定モジュールは、前記各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成され、
前記決定モジュールは、前記チャネルの利用可能なPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成され、
前記決定モジュールは、前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することを実行するようにさらに構成される、
ことを特徴とする無線リソース使用率の決定装置。
【請求項21】
前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(12)
・・・(12)
ここで、前記T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、前記Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項20に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項22】
前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(13)
・・・(13)
ここで、前記T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、前記jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項20に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項23】
前記決定モジュールは、具体的には、
前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定することと、
前記チャネルの利用可能なPRBの総数及び前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することと、
を実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項20に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項24】
前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(14)
・・・(14)
ここで、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項23に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項25】
前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(15)
・・・(15)
ここで、前記T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す、
を満たす、
ことを特徴とする請求項24に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項26】
前記無線リソース使用率は、以下の式(16)
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(16)
を満たす、
ことを特徴とする請求項20~25のいずれかに記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項27】
前記無線リソース使用率の決定装置は、構成モジュールをさらに備え、
前記構成モジュールは、
前記セルのMIMO構成情報を取得することと、
前記MIMO構成情報に応じて、前記セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定することと、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得することと、
を実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項20に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項28】
前記構成モジュールは、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得することと、
前記統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定することと、
を実行するようにさらに構成される、
ことを特徴とする請求項27に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項29】
セルの統計周期内の通信データを取得することを実行するように構成される取得モジュールであって、前記通信データは、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有する取得モジュールと、
前記各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成される決定モジュールと、
を備え、
前記決定モジュールは、前記チャネルの利用可能なPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成され、
前記決定モジュールは、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することを実行するようにさらに構成される、
ことを特徴とする無線リソース使用率の決定装置。
【請求項30】
前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(17)
・・・(17)
ここで、前記T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、前記jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項29に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項31】
前記した、前記チャネルの利用可能なPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することは、
前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定することと、
前記チャネルの利用可能なPRBの総数及び前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することと、
を含む、
ことを特徴とする請求項29に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項32】
前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(18)
・・・(18)
ここで、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項31に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項33】
前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(19)
・・・(19)
ここで、前記T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す、
を満たす、
ことを特徴とする請求項32に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項34】
前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(19)
・・・(20)
ここで、前記T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bはi番目のタイムスロットに構成されたPRBの数を示す、
を満たす、
ことを特徴とする請求項32に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項35】
前記無線リソース使用率は、以下の式(21)
無線リソース使用率=統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(21)
を満たす、
ことを特徴とする請求項29~34のいずれかに記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項36】
前記無線リソース使用率の決定装置は、構成モジュールをさらに備え、
前記構成モジュールは、
前記セルのMIMO構成情報を取得することと、
前記MIMO構成情報に応じて、前記セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定することと、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得することと、
を実行するように構成される、
ことを特徴とする請求項29に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項37】
前記構成モジュールは、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得することと、
前記統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定することと、
を実行するようにさらに構成される、
ことを特徴とする請求項36に記載の無線リソース使用率の決定装置。
【請求項38】
前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定することを実行するように構成される決定モジュールであって、前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(22)
・・・(22)
ここで、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である、
を満たす決定モジュールを備える、
ことを特徴とする統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定装置。
【請求項39】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を備え、
前記プロセッサは、請求項1~9のいずれかに記載の無線リソース使用率の決定方法、請求項10~18のいずれかに記載の無線リソース使用率の決定方法、または請求項19に記載の統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法を実現するための命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項40】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体における命令が電子機器のプロセッサによって実行される場合、電子機器が請求項1~9のいずれかに記載の無線リソース使用率の決定方法、請求項10~18のいずれかに記載の無線リソース使用率の決定方法、または請求項19に記載の統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法を実行できるようにする、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術の分野に関し、特に、無線リソース使用率の決定方法、装置、電子機器及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、5Gネットワークでは、ネットワークの最大能力に基づいて無線リソース使用率が計算される。すなわち、全帯域幅の物理リソースブロック(Physical Resource Block,PRB)と最大構成階層数に基づいて、無線リソース使用率が計算される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この方法によって決定された無線リソース使用率は、無線リソース使用率が低すぎて、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映できないという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例では、少なくとも無線リソース使用率が低すぎてネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映できないという関連技術における問題を解決するために、無線リソース使用率の決定方法、装置、電子機器及び記憶媒体が提供される。
【0005】
上記の目的を達成するために、本願の実施例は以下のような技術的手段を用いる。
【0006】
本開示の第1方面によれば、無線リソース使用率の決定方法が提供される。当該方法は、セルの統計周期内の通信データを取得するステップであって、通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有するステップと、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、チャネルの利用可能なPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、を含む。
【0007】
可能な実施形態では、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(1)を満たす。
【0008】
・・・(1)
【0009】
ここで、T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である。
【0010】
別の可能な実施形態では、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(2)を満たす。
【0011】
・・・(2)
【0012】
ここで、T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である。
【0013】
別の可能な実施形態では、チャネルの利用可能なPRBの総数及び各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップは、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップと、チャネルの利用可能なPRBの総数及び統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、を含む。
【0014】
別の可能な実施形態では、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(3)を満たす。
【0015】
・・・(3)
【0016】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0017】
別の可能な実施形態では、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(4)を満たす。
【0018】
・・・(4)
【0019】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0020】
別の可能な実施形態では、無線リソース使用率は、以下の式(5)を満たす。
【0021】
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(5)
【0022】
別の可能な実施形態では、セルの統計周期内の通信データを取得する前に、無線リソース使用率の決定方法は、セルのMIMO構成情報を取得するステップと、MIMO構成情報に応じて、セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定するステップと、セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得するステップと、をさらに含む。
【0023】
別の可能な実施形態では、無線リソース使用率の決定方法は、セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得するステップと、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、をさらに含む。
【0024】
本開示の第2方面によれば、無線リソース使用率の決定方法が提供される。当該無線リソース使用率の決定方法は、セルの統計周期内の通信データを取得するステップであって、通信データは、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有するステップと、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、チャネルの利用可能なPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、を含む。
【0025】
可能な実施形態では、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(6)を満たす。
【0026】
・・・(6)
【0027】
ここで、T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である。
【0028】
別の可能な実施形態では、チャネルの利用可能なPRBの総数及び各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップは、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップと、チャネルの利用可能なPRBの総数及び統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、を含む。
【0029】
別の可能な実施形態では、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(7)を満たす。
【0030】
・・・(7)
【0031】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0032】
別の可能な実施形態では、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(8)を満たす。
【0033】
・・・(8)
【0034】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0035】
別の可能な実施形態では、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(9)を満たす。
【0036】
・・・(9)
【0037】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bはi番目のタイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0038】
別の可能な実施形態では、無線リソース使用率は、以下の式(10)を満たす。
【0039】
無線リソース使用率=統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(10)
【0040】
別の可能な実施形態では、セルの統計周期内の通信データを取得する前に、無線リソース使用率の決定方法は、セルのMIMO構成情報を取得するステップと、MIMO構成情報に応じて、セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定するステップと、セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得するステップと、をさらに含む。
【0041】
別の可能な実施形態では、無線リソース使用率の決定方法は、セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得するステップと、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、をさらに含む。
【0042】
本開示の第3方面によれば、統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法が提供される。当該方法は、
【0043】
各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップを含む。統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(11)を満たす。
【0044】
・・・(11)
【0045】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0046】
本開示の第4方面によれば、無線リソース使用率の決定装置が提供される。当該装置は、取得モジュールと決定モジュールを備える。取得モジュールは、セルの統計周期内の通信データを取得することを実行するように構成される。通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有する。決定モジュールは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するように構成される。決定モジュールは、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成される。決定モジュールは、チャネルの利用可能なPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成される。決定モジュールは、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することを実行するようにさらに構成される。
【0047】
可能な実施形態では、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(12)を満たす。
【0048】
・・・(12)
【0049】
ここで、T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である。
【0050】
別の可能な実施形態では、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(13)を満たす。
【0051】
・・・(13)
【0052】
ここで、T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である。
【0053】
別の可能な実施形態では、決定モジュールは、具体的には、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定することと、チャネルの利用可能なPRBの総数及び統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することと、を実行するように構成される。
【0054】
別の可能な実施形態では、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(14)を満たす。
【0055】
・・・(14)
【0056】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0057】
別の可能な実施形態では、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(15)を満たす。
【0058】
・・・(15)
【0059】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0060】
別の可能な実施形態では、無線リソース使用率は、以下の式(16)を満たす。
【0061】
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(16)
【0062】
別の可能な実施形態では、無線リソース使用率の決定装置は、構成モジュールをさらに備える。構成モジュールは、セルのMIMO構成情報を取得することと、MIMO構成情報に応じて、セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定することと、セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得することと、を実行するように構成される。
【0063】
別の可能な実施形態では、構成モジュールは、セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得することと、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定することと、を実行するようにさらに構成される。
【0064】
本開示の第5方面によれば、電子機器が提供される。当該電子機器は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリとを備える。ここで、プロセッサは、上記の第1方面及びそのいずれかの可能な実施形態における無線リソース使用率の決定方法を実現するための命令を実行するように構成される。
【0065】
本開示の第6方面によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体における命令が電子機器のプロセッサによって実行される場合、電子機器が上記の第1方面及びそのいずれかの可能な実施形態における無線リソース使用率の決定方法を実行できる。
【発明の効果】
【0066】
本開示により提供される技術案は、少なくとも、セルの統計周期内の最大スケジューリングレイヤ数を用いて、チャネル非空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースを計算し、さらに、チャネル非空間分割占用の無線リソース、チャネル空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することにより、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限が考慮され、その結果、無線リソース使用率の計算結果の精度が向上し、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映することができる、という有益な効果をもたらす。
【0067】
上記の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的及び説明的なものに過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
図1】幾つかの例示的な実施例に係る無線リソース使用率の決定方法のフローチャートである。
【0069】
図2】幾つかの例示的な実施例に係る別の無線リソース使用率の決定方法のフローチャートである。
【0070】
図3】幾つかの例示的な実施例に係る無線リソース使用率の決定装置のブロック図である。
【0071】
図4】幾つかの例示的な実施例に係る電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
以下、本願の実施例における図面を参照して、本願の実施例における技術案を説明する。ここで、別途説明されない限り、本願の説明において、「/」は、前後に関連する対象が「または」の関係であることを示す。例えば、A/Bは、AまたはBを示してもよい。本願における「及び/又は」は、単に関連する対象を説明する関連関係であり、3種類の関係が存在できることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aのみ存在すること、AとB両方同時に存在すること、及びBのみ存在すること、の3種類の場合を示してもよく、ここで、A,Bは、単数でも複数でもよい。且つ、別途説明されない限り、本願の説明において、「複数」は2つ以上を指す。「以下の少なくとも1つ(項)」またはそれと類似する表現は、1つ(1項)または複数(複数項)の任意の組み合わせを含む、これらの項の任意の組み合わせを指す。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つ(項)は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、またはa-b-cを示してもよく、ここで、a、b、cは1つでも複数でもよい。また、本願の実施例の技術案を明確に説明するために、本願の実施例では、「第1」、「第2」等の用語を用い、機能及び役割が実質的に同じのものまたは類似のものを区別する。当業者であれば、「第1」、「第2」等の用語は、数及び実行順序を限定するものではないこと、また「第1」、「第2」等の用語も、必ずしも異なることを限定するものではないことを理解できる。同時に、本願の実施例では、「例示的」または「例えば」等の用語は、例、解釈または説明を示すために用いられる。本願の実施例では、「例示的」または「例えば」として説明されているいずれかの実施例または設計案は、他の実施例または設計案よりも好ましいまたは有利であると解釈されるわけではない。むしろ、「例示的」または「例えば」等の用語を使用することは、理解を容易にするために、関連概念を具体的な方式で提示することを意図している。
【0073】
また、本願の実施例に記載されるネットワークアーキテクチャ及びビジネスシナリオは、本願の実施例の技術案をより明確に説明するために使用され、本願の実施例によって提供される技術案を限定するものではない。当業者であれば分かるように、ネットワークアーキテクチャの進化と新たなビジネスシナリオの出現に伴い、本願の実施例によって提供される技術案は、類似の技術的問題にも適用できる。
【0074】
本開示によって提供される決定方法、装置、電子機器及び記憶媒体を詳細に説明する前に、本開示に係る応用シナリオ、実施環境及び関連要素を簡単に説明する。
【0075】
まず、本開示に係る応用シナリオを簡単に説明する。
【0076】
ネットワーク無線リソース使用率は、ネットワークのリソース占用状況を反映する。現在、5Gネットワークにおける無線リソース使用率は、セルの最大能力に基づいて計算され、即ち、各タイムスロットにおけるPRBの数を273個のとし、最大ダウンリンク構成レイヤ数を16レイヤとし、最大アップリンク構成レイヤ数を8レイヤとする場合、計算される。具体的な計算公式は、以下の式(17)に示される。
無線リソース使用率=(チャネル非空間分割占用のPRBの総数×セルの構成階層数+チャネル空間分割占用のPRBの総数)/(チャネルの利用可能なPRBの総数×セルの構成階層数)×100% ・・・(17)
【0077】
従来技術では、5Gネットワークでは、ネットワーク最大能力、すなわち全帯域幅PRBと最大構成レイヤ数のみに基づいて、無線リソース使用率が計算するが、実際のネットワークシナリオでは、セルの実際の容量は、セルの地理的環境、ユーザの実際の分布、ビジネスの発生時間等により、動的に変化する。無線リソースの使用率がネットワーク最大能力のみに応じて計算される場合、計算結果が低すぎて、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映できず、参考価値が失われる。
【0078】
上記の問題点に鑑みて、本開示では、無線リソース使用率の決定方法が提供され、セルの統計周期内の最大スケジューリングレイヤ数を用いて、チャネル非空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースを計算し、さらに、チャネル非空間分割占用の無線リソース、チャネル空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することにより、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限が考慮され、その結果、無線リソース使用率の計算結果の精度が向上し、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映することができる。
【0079】
次は、本開示に係る関連要素を簡単に説明する。
【0080】
SU-MIMO(すなわち、Single User Multiple Input Multiple Output,シングルユーザ・多入力・多出力)は、マルチリンク同時伝送方式により、ルータとクライアントデバイスとの間のネットワーク通信速度を向上させる。しかし、同じ時間・周波数リソースを占用する複数の並列データストリームは、同じユーザのみに送信するか、または同じユーザから基地局のみに送信することしかできないため、クライアントデバイスがルータの無線帯域幅を完全に占用できなくても、ルータは残りの帯域幅を他の機器に割り当てて使用することができない。
【0081】
MU-MIMO(すなわち、Multi-User Multiple Input Multiple Output,マルチユーザ・多入力・多出力)は、SU-MIMOを基として、マルチユーザ同時通信メカニズムが追加されており、複数のユーザは、空間分割の方式によって同じ時間・周波数リソースを共有し、システムは、空間次元のマルチユーザスケジューリングによって追加のマルチユーザダイバーシチ利得を得ることができる。ルータは、同じ時間と同じ周波数帯域で複数のクライアントデバイスと通信できるため、MU-MIMOはすべての無線帯域幅を利用し、マルチユーザアクセスの場合のネットワークリソース使用率を向上させることができる。
【0082】
なお、ネットワークはスイッチを介してMU-MIMOを有効にするか否かを制御してもよい。
【0083】
チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)及び物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Share Channel,PUSCH)を指す。
【0084】
以下、本開示に係る実施環境(実施アーキテクチャ)を簡単に説明する。
【0085】
本開示の実施例により提供される無線リソース使用率の決定方法は、電子機器に適用してもよい。電子機器は、端末機器またはサーバであってもよい。ここで、端末機器は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パームトップ、車載端末、デスクトップコンピュータ、ノートパソコン等であってもよい。サーバは、任意のサーバまたはサーバクラスタであってよく、本開示はこれに限定されない。
【0086】
理解を容易にするために、以下、添付の図面を参照して、本開示によって提供される無線リソース使用率の決定方法を具体的に説明する。
【0087】
図1は、例示的な実施例に係る無線リソース使用率の決定方法のフローチャートであり、当該方法は電子機器に適している。図1に示すように、無線リソース使用率の決定方法はS101~S105を含む。
【0088】
S101では、セルの統計周期内の通信データを取得する。通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有する。
【0089】
なお、LTE無線フレーム構造について、各タイムスロットは0.5msである。すなわち、本開示の実施例では、各タイムスロットは0.5msである。
【0090】
一実施形態では、統計周期は、0.1分、30分、60分、120分のいずれでもよい。本開示はここに限定されない。
【0091】
統計周期の長さが決定された後、統計周期内のタイムスロットの数は固定値であることが理解される。
【0092】
例示的に、統計周期が0.1分である場合、統計周期内に12個のタイムスロットがある。
【0093】
S102では、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定する。
【0094】
例示的に、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(18)を満たす。
【0095】
・・・(18)
【0096】
ここで、T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である。
【0097】
選択的に、Layerは正の整数である。
【0098】
最大スケジューリングレイヤ数により、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソースの容量への制限を決定することにより、チャネル非空間分割占用の無線リソースの精度が向上し、その結果、セルの無線リソース使用率をより実際的且つ効果的に反映することができる。
【0099】
S103では、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定する。
【0100】
選択的に、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数は、各タイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を含み、jは正の整数であり、jは実際の占用レイヤ数を示す。
【0101】
例示的に、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(19)を満たす。
【0102】
・・・(19)
【0103】
ここで、T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である。
【0104】
S104では、チャネルの利用可能なPRBの総数及び各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定する。
【0105】
一実施形態では、まず、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定し、次に、チャネルの利用可能なPRBの総数及び統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定する。
【0106】
例示的に、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(20)を満たす。
【0107】
・・・(20)
【0108】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0109】
例示的に、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(21)を満たす。
【0110】
・・・(21)
【0111】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0112】
なお、本開示の実施形態では、Bは、5G NRにおけるPRBの最大構成数を取り、すなわち、Bは273PRBである。
【0113】
S105では、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定する。
【0114】
例示的に、無線リソース使用率は、以下の式(22)を満たす。
【0115】
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(22)
【0116】
一例では、セルはMU-MIMOセルである。統計周期内に3つのタイムスロットがあると仮定する。1番目のタイムスロットでは、2レイヤを占用するPRBが30個であり、3レイヤを占用するPRBが30個であり、5レイヤを占用するPRBが100個である。2番目のタイムスロットでは、1レイヤを占用するPRBが40個であり、3レイヤを占用するPRBが70個であり、6レイヤを占用するPRBが90個である。3番目のタイムスロットは、占用されていない。
【0117】
当該例に基づくと、
統計周期内に、チャネル非空間分割占用の無線リソースを備わず、すなわち、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースT1=0であり、
統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースT2=
=30*2+30*3+100*5+40*1+70*3+90*6
=1440である。
統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤL=
=(5+6)/2=5.5である。
統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースT3=
=273*5.5*3=4504.5である。
統計周期内の無線リソース使用率=(T1+T2)/T3=(0+1440)/4504.5=31.86%である。
【0118】
一例では、セルはMU-MIMOセルである。統計周期内に3つのタイムスロットがあると仮定する。1番目のタイムスロットでは、非空間分割PRBが10個であり、2レイヤを占用するPRBが30個であり、3レイヤを占用するPRBが30個であり、5レイヤを占用するPRBが100個である。2番目のタイムスロットでは、非空間分割PRBが20個であり、1レイヤを占用するPRBが40個であり、3レイヤを占用するPRBが70個であり、6レイヤを占用するPRBが90個である。3番目のタイムスロットは、占用されていない。
【0119】
当該例に基づくと、
統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースT1=
=10*5+20*6=170であり、
統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースT2=
=30*2+30*3+100*5+40*1+70*3+90*6
=1440である。
統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤL=
=(5+6)/2=5.5である。
統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースT3=
=273*5.5*3=4504.5である。
統計周期内の無線リソース使用率=(T1+T2)/T3=(170+1440)/4504.5=35.74%である。
【0120】
一例では、セルはMU-MIMOセルである。統計周期内に3つのタイムスロットがあると仮定する。2レイヤを占用するPRBが30個であり、3レイヤを占用するPRBが30個であり、5レイヤを占用するPRBが100個である。2番目のタイムスロットでは、1レイヤを占用するPRBが40個であり、3レイヤを占用するPRBが70個であり、6レイヤを占用するPRBが90個である。3番目のタイムスロットでは、2レイヤを占用するPRBが50個であり、3レイヤを占用するPRBが80個であり、7レイヤを占用するPRBが80個である。
【0121】
上記の例に基づくと、
統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースT1=0であり、
統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースT2=
=30*2+30*3+100*5+40*1+70*3+90*6+50*2+80*3+80*7
=2340である。
統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数L=
=(5+6+7)/3=6である。
統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースT3=
=273*6*3=4914である。
統計周期内の無線リソース使用率=(T1+T2)/T3=(0+2340)/4914=47.62%である。
【0122】
上記の実施例では、セルの統計周期内の最大スケジューリングレイヤ数を用いて、チャネル非空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースを計算し、さらに、チャネル非空間分割占用の無線リソース、チャネル空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することにより、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限が考慮され、その結果、無線リソース使用率の計算結果の精度が向上し、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映することができる。
【0123】
可能な実施形態では、図1と併せて、図2に示すように、セルの統計周期内の通信データを取得する前に、無線リソース使用率の決定方法は、S106~S109をさらに含む。
【0124】
S106では、セルのMIMO構成情報を取得する。
【0125】
選択的に、MIMO構成情報は、第1構成情報、第2構成情報及び第3構成情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0126】
例示的に、第1構成情報は、SU-MIMOモードのみを有効することに対応する。第2構成情報は、MU-MIMOモードのみを有効にすることに対応する。第3構成情報は、SU-MIMOモードとMU-MIMOモードを同時に有効にすることに対応する。
【0127】
一実施形態では、異なるセルのMIMO構成情報は異なる。
【0128】
S107では、MIMO構成情報に応じて、セルがMU-MIMOモードを有効にしているか否かを判断する。判定結果が「YES」の場合、S101を実行し、判定結果が「NO」の場合、S108を実行する。
【0129】
一実施形態では、第2構成情報及び第3構成情報を、セルがMU-MIMOモードを有効にすることに対応させる。この際、セルはMU-MIMOセルである。
【0130】
別の実施形態では、第1構成情報を、セルがMU-MIMOモードを有効にしていないことに対応させる。この際、セルはSU-MIMOセルである。
【0131】
S108では、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得する。
【0132】
一実施形態では、チャネル占用のPRBの総数は、セルのダウンリンクPDSCHチャネル占用のPRBの総数であってもよい。
【0133】
別の実施形態では、チャネル占用のPRBの総数は、セルのアップリンクPUSCHチャネル占用のPRBの総数であってもよい。
【0134】
また別の実施形態では、チャネル占用のPRBの総数は、セルのダウンリンクPDSCHチャネル占用のPRBの総数と、セルのアップリンクPUSCHチャネル占用のPRBの総数との平均であってもよい。
【0135】
S109では、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定する。
【0136】
選択的に、無線リソース使用率は、以下の式(23)を満たす。
無線リソース使用率=統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース/統計周期内のチャネルの利用可能なPRBの総数 ・・・(23)
【0137】
例示的に、セルはSU-MIMOモードであり、統計周期内において、セルのダウンリンクPDSCHチャネル占用のPRBの総数は200であり、セルのダウンリンクPDSCHチャネルの利用可能なPRBの総数は273である場合、当該セルのダウンリンク無線リソース使用率は200/273=73.3%となる。
【0138】
例示的に、セルはSU-MIMOモードであり、統計周期内において、セルのアップリンクPUSCHチャネル占用のPRBの総数は210であり、セルのアップリンクPUSCHチャネルの利用可能なPRBの総数は273である場合、当該セルのアップリンク無線リソース使用率は210/273=76.9%となる。
【0139】
例示的に、セルはSU-MIMOモードであり、統計周期内において、セルのダウンリンクPDSCHチャネル占用のPRBの総数は200であり、セルのアップリンクPUSCHチャネル占用のPRBの総数は210であり、セルのチャネル占用のPRBの総数は205であり、セルのチャネルの利用可能なPRBの総数は273である場合、当該セルの無線リソース使用率は205/273=75.1%となる。
【0140】
上記の実施例では、セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かに応じて無線リソース使用率を決定するための計算方法は、SU-MIMOセルとMU-MIMOセルに異なる無線リソース使用率の計算方式を構成し、SU-MIMOセルについては、セルの地理的環境とユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限を考慮する必要はなく、チャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数により、無線リソース使用率が迅速に決定され、無線リソース使用率の計算の精度と効率が向上し、MU-MIMOセルについては、5Gネットワークの無線リソース使用率を決定するとともに、時間・周波数リソースと空域リソースを考慮し、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限が考慮され、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することにより、無線リソース使用率の計算結果の精度が向上し、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映することができる。
【0141】
選択的に、本願の実施形態では、別の無線リソース使用率の決定方法がさらに提供され、例示的に、当該無線リソース使用率の決定方法は、S201~S204を含む。
【0142】
S201、セルの統計周期内の通信データを取得する。通信データは、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を含む。
【0143】
なお、S201の実現原理はS101の実現原理と同じであるため、S201の実現プロセス及び関連説明についてはS101を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0144】
S202、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定する。
【0145】
なお、S202の実現原理はS103の実現原理と同じであるため、S202の実施プロセス及び関連説明についてはS103を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0146】
S203、チャネルの利用可能なPRBの総数及び各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定する。
【0147】
なお、S203の実現原理はS104の実現原理と同じであるため、S203の実施プロセス及び関連説明についてはS104を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0148】
S204、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定する。
【0149】
例示的に、無線リソース使用率は、以下の式(24)を満たす。
【0150】
無線リソース使用率=統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース/ 統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(24)
【0151】
一例では、セルはMU-MIMOセルである。統計周期内に3つのタイムスロットがあると仮定する。1番目のタイムスロットでは、2レイヤを占用するPRBが30個であり、3レイヤを占用するPRBが30個であり、5レイヤを占用するPRBが100個である。2番目のタイムスロットでは、1レイヤを占用するPRBが40個であり、3レイヤを占用するPRBが70個であり、6レイヤを占用するPRBが90個である。3番目のタイムスロットは、占用されていない。
【0152】
当該例に基づくと、
統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースT2=
=30*2+30*3+100*5+40*1+70*3+90*6
=1440である。
統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤL=
=(5+6)/2=5.5である。
統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースT3=
=273*5.5*3=4504.5である。
統計周期内の無線リソース使用率=(T1+T2)/T3=1440/4504.5=31.86%である。
【0153】
一例では、セルはMU-MIMOセルである。統計周期内に3つのタイムスロットがあると仮定すると、1番目のタイムスロットでは、2レイヤを占用するPRBが30個であり、3レイヤを占用するPRBが30個であり、5レイヤを占用するPRBが100個である。2番目のタイムスロットでは、1レイヤを占用するPRBが40個であり、3レイヤを占用するPRBが70個であり、6レイヤを占用するPRBが90個である。3番目のタイムスロットでは、2レイヤを占用するPRBが50個であり、3レイヤを占用するPRBが80個であり、7レイヤを占用するPRBが80個である。
【0154】
上記の例に基づくと、
統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースT2=
=30*2+30*3+100*5+40*1+70*3+90*6+50*2+80*3+80*7
=2340である。
統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤL=
=(5+6+7)/3=6である。
統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースT3=
=273*6*3=4914である。
統計周期内の無線リソース使用率=(T1+T2)/T3=2340/4914=47.62%である。
【0155】
上記の実施例では、セルの統計周期内の最大スケジューリングレイヤ数を用いて、チャネルの利用可能な無線リソースを計算し、さらに、チャネル空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することにより、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限が考慮され、その結果、無線リソース使用率の計算結果の精度が向上し、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映することができる。
【0156】
なお、S204に関するその他の関連説明については、S105を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0157】
選択的に、本願の実施形態では、統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法がさらに提供され、例示的に、当該無線リソース使用率の決定方法は、S301を含む。
【0158】
S301、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定する。統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(25)を満たす。
【0159】
・・・(25)
【0160】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0161】
なお、S401の関連説明は、S104に説明されており、ここでは繰り返さない。
【0162】
以上、主に、方法の観点から本願の実施形態により提供される技術案を説明した。上記の機能を実現するために、各機能の実行に対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含む。本明細書に開示される実施形態に記載される各例のユニット及びアルゴリズムステップを組み合わせて、本願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせの形式で実現され得ることは、当業者であれば、容易に理解すべきである。ある機能がハードウェアによって実行されるか、コンピュータソフトウェアでハードウェアを駆動する方式によって実行されるかは、技術案の特定の適用及び設計制約条件に依存する。当業者は、記載される機能を実現するために、各特定の適用に対して異なる方法を使用することができるが、そのような実現は本願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
【0163】
本開示の実施例では、無線リソース使用率の決定装置がさらに提供される。
【0164】
図3は、例示的な実施例に係る無線リソース使用率の決定装置のブロック図である。図3を参照すると、当該装置は、取得モジュール301と決定モジュール302を備える。
【0165】
当該取得モジュール301は、セルの統計周期内の通信データを取得することを実行するように構成される。通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有する。例えば、図1と併せて、取得モジュール301は、S101を実行するために使用し得る。
【0166】
決定モジュール302は、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するように構成される。例えば、図1と併せて、決定モジュール302、S102を実行するために使用し得る。
【0167】
決定モジュール302は、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成される。例えば、図1と併せて、決定モジュール302、S103を実行するために使用し得る。
【0168】
決定モジュール302は、チャネルの利用可能なPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成される。例えば、図1と併せて、決定モジュール302、S104を実行するために使用し得る。
【0169】
決定モジュール302は、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することを実行するようにさらに構成される。例えば、図1と併せて、決定モジュール302、S105を実行するために使用し得る。
【0170】
可能な実施形態では、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(26)を満たす。
【0171】
・・・(26)
【0172】
ここで、T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である。
【0173】
別の可能な実施形態では、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(27)を満たす。
【0174】
・・・(27)
【0175】
ここで、T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である。
【0176】
別の可能な実施形態では、決定モジュールは、具体的には、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定することと、チャネルの利用可能なPRBの総数及び統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することと、を実行するように構成される。
【0177】
別の可能な実施形態では、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(28)を満たす。
【0178】
・・・(28)
【0179】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0180】
別の可能な実施では、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(29)を満たす。
【0181】
・・・(29)
【0182】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0183】
別の可能な実施形態では、無線リソース使用率は、以下の式(30)を満たす。
【0184】
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(30)
【0185】
別の可能な実施形態では、無線リソース使用率の決定装置は、構成モジュールをさらに備える。構成モジュールは、セルのMIMO構成情報を取得することと、MIMO構成情報に応じて、セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定することと、セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得することと、を実行するように構成される。
【0186】
別の可能な実施形態では、構成モジュールは、セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得することと、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定することと、を実行するようにさらに構成される。
【0187】
上記の実施例における装置について、各モジュールが動作を実行する具体的な方式は、当該方式に関する実施例で詳細に説明されており、ここでは詳細に説明しない。
【0188】
図4は、例示的な実施例に係る電子機器400のブロック図である。図4に示すように、電子機器400は、プロセッサ401及びメモリ402を備えるが、これらに限定されない。
【0189】
上記のメモリ402は、上記のプロセッサ401によって実行可能な命令を記憶するために使用される。上記のプロセッサ401は、上記の実施例の図1または図2のいずれかに示される無線リソース使用率の決定方法を実現するための命令を実行するように構成されることが理解される。
【0190】
なお、図4に示す電子機器の構造が電子機器を限定するものではなく、電子機器が、図4に示す構成要素よりも多いまたは少ない構成要素、あるいは特定の構成要素の組み合わせ、あるいは異なる構成要素の構成を備えることができることは、当業者であれば理解できる。
【0191】
プロセッサ401は、電子機器の制御センターであり、様々なインターフェースや配線を用いて電子機器全体の様々な部分を接続し、メモリ402に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行または実行し、メモリ402に記憶されたデータを取り出し、電子機器の様々な機能の実行及びデータの処理を行うことにより、電子機器を全体的に監視する。プロセッサ401は、1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。選択的に、プロセッサ401は、アプリケーションプロセッサ及びモデムプロセッサを統合してもよく、ここで、アプリケーションプロセッサは主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース、アプリケーションプログラム等を処理し、モデムプロセッサは主に無線通信を処理する。上記のモデムプロセッサは、プロセッサ401に統合されなくてもよいことが理解される。
【0192】
メモリ402は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために使用され得る。メモリ402は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を備え含み得る。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能モジュールに必要なアプリケーション(例えば、取得モジュール301及び決定モジュール802等)等を記憶してもよい。また、メモリ402は、高速ランダムアクセスメモリを含み得る。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、または他の揮発性固体記憶装置等の不揮発性メモリをさらに含み得る。
【0193】
例示的な実施例では、本開示の実施例では、例えば命令を含むメモリ402など、命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体がさらに提供される。上記の命令は電子機器400のプロセッサ401によって実行され、上記の実施例の図1または図2のいずれかに示される無線リソース使用率の決定方法を完成させてもよい。
【0194】
実際に実現する際に、取得モジュール301及び決定モジュール802は、図4に示されるプロセッサ401がメモリ402内のプログラムコードを取り出すことによって実現してもよい。その具体的な実行プロセスは、図1または図2のいずれかに示される無線リソース使用率の決定方法の説明を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0195】
選択的に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよく、例えば、当該非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、読み取り専用メモリ(Read Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置等であってもよい。
【0196】
なお、上記のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体における命令が電子機器400のプロセッサ401によって実行される場合、上記の無線リソース使用率の決定方法の実施例の各プロセスが実現され、上記の実施例の図1または図2のいずれかに示される無線リソース使用率の決定方法と同様の技術的効果を奏することができ、重複を避けるために、ここでは繰り返さない。
【0197】
本開示の他の実施形態は、本明細書及び本明細書に開示される発明を考慮することにより、当業者には容易に想到し得る。本願は、本開示の任意の変形、用途または適応性変化を含むことを目的とする。これらの変形、用途または適応性変化は、本開示の一般的な原則に従い、本開示に開示されていない本分野における公知常識または慣用の技術的手段を含む。明細書及び実施例は例示的なものとみなされ、本開示の実際の範囲及び精神は、特許請求の範囲によって示される。
【0198】
本開示は、上記の説明及び添付の図面に示された構造に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を行うことができることが理解されるべきである。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【0199】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年7月27日に出願された出願番号が202110860391.4であり且つ発明名称が「無線リソース使用率の決定方法、装置、電子機器及び記憶媒体」である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
図1
図2
図3
図4
【手続補正書】
【提出日】2024-01-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルの統計周期内の通信データを取得するステップであって、前記通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用の物理リソースブロックPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有するステップと、
前記各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、
前記各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、
前記チャネルの利用可能なPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、
前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、
を含むことを特徴とする、
無線リソース使用率の決定方法。
【請求項2】
前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(1)
・・・(1)
ここで、前記T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、前記Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項3】
前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(2)
・・・(2)
ここで、前記T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、前記jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項4】
前記した、前記チャネルの利用可能なPRBの総数及び前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップは、
前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップと、
前記チャネルの利用可能なPRBの総数及び前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、
を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項5】
前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(3)
・・・(3)
ここで、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である、
を満たす、ことを特徴とする請求項4に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項6】
前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(4)
・・・(4)
ここで、前記T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す、
を満たす、
ことを特徴とする請求項5に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項7】
前記無線リソース使用率は、以下の式(5)
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(5)
を満たす、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項8】
前記した、セルの統計周期内の通信データを取得する前に、前記無線リソース使用率の決定方法は、
前記セルのMIMO構成情報を取得するステップと、
前記MIMO構成情報に応じて、前記セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定するステップと、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得するステップと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項9】
前記無線リソース使用率の決定方法は、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得するステップと、
前記統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項10】
セルの統計周期内の通信データを取得するステップであって、前記通信データは、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有するステップと、
前記各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、
前記チャネルの利用可能なPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、
前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、
を含む、
ことを特徴とする無線リソース使用率の決定方法。
【請求項11】
前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(6)
・・・(6)
ここで、前記T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、前記jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項12】
前記した、前記チャネルの利用可能なPRBの総数及び前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップは、
前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップと、
前記チャネルの利用可能なPRBの総数及び前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、
を含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項13】
前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(7)
・・・(7)
ここで、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である、
を満たす、
ことを特徴とする請求項12に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項14】
前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(8)
・・・(8)
ここで、前記T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す、
を満たす、
ことを特徴とする請求項13に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項15】
前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(9)
・・・(9)
ここで、前記T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bはi番目のタイムスロットに構成されたPRBの数を示す、
を満たす、
ことを特徴とする請求項13に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項16】
前記無線リソース使用率は、以下の式(10)
無線リソース使用率=統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(10)
を満たす、
ことを特徴とする請求項10~15のいずれかに記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項17】
前記した、前記セルの統計周期内の通信データを取得する前に、前記無線リソース使用率の決定方法は、
前記セルのMIMO構成情報を取得するステップと、
前記MIMO構成情報に応じて、前記セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定するステップと、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得するステップと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項10に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項18】
前記無線リソース使用率の決定方法は、
前記セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得するステップと、
前記統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、
をさらに含む、
ことを特徴とする請求項17に記載の無線リソース使用率の決定方法。
【請求項19】
タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップであって、前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(11)
・・・(11)
ここで、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である、
を満たすステップを含む、
ことを特徴とする統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法。
【請求項20】
セルの統計周期内の通信データを取得することを実行するように構成される取得モジュールであって、前記通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有する取得モジュールと、
前記各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するように構成される決定モジュールと、
を備え、
前記決定モジュールは、前記各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成され、
前記決定モジュールは、前記チャネルの利用可能なPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成され、
前記決定モジュールは、前記統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することを実行するようにさらに構成される、
ことを特徴とする無線リソース使用率の決定装置。
【請求項21】
セルの統計周期内の通信データを取得することを実行するように構成される取得モジュールであって、前記通信データは、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有する取得モジュールと、
前記各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成される決定モジュールと、
を備え、
前記決定モジュールは、前記チャネルの利用可能なPRBの総数と前記各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成され、
前記決定モジュールは、前記統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び前記統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することを実行するようにさらに構成される、
ことを特徴とする無線リソース使用率の決定装置。
【請求項22】
タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定することを実行するように構成される決定モジュールであって、前記統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(12)
・・・(12)
ここで、前記Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、前記iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、前記Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である、
を満たす決定モジュールを備える、
ことを特徴とする統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定装置。
【請求項23】
プロセッサと、
前記プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリと、
を備え、
前記プロセッサは、請求項1に記載の無線リソース使用率の決定方法、請求項10に記載の無線リソース使用率の決定方法、または請求項19に記載の統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法を実現するための命令を実行するように構成される、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項24】
コンピュータプログラムであって、
前記コンピュータプログラムが電子機器のプロセッサによって実行される場合、電子機器が請求項1に記載の無線リソース使用率の決定方法、請求項10に記載の無線リソース使用率の決定方法、または請求項19に記載の統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法を実行できるようにする、
ことを特徴とするコンピュータプログラム
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は通信技術の分野に関し、特に、無線リソース使用率の決定方法、装置、電子機器及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
関連技術では、5Gネットワークでは、ネットワークの最大能力に基づいて無線リソース使用率が計算される。すなわち、全帯域幅の物理リソースブロック(Physical Resource Block,PRB)と最大構成階層数に基づいて、無線リソース使用率が計算される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
この方法によって決定された無線リソース使用率は、無線リソース使用率が低すぎて、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映できないという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例では、少なくとも無線リソース使用率が低すぎてネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映できないという関連技術における問題を解決するために、無線リソース使用率の決定方法、装置、電子機器及び記憶媒体が提供される。
【0005】
上記の目的を達成するために、本願の実施例は以下のような技術的手段を用いる。
【0006】
本開示の第1方面によれば、無線リソース使用率の決定方法が提供される。当該方法は、セルの統計周期内の通信データを取得するステップであって、通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有するステップと、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、チャネルの利用可能なPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、を含む。
【0007】
実施形態では、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(1)を満たす。
【0008】
・・・(1)
【0009】
ここで、T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である。
【0010】
の実施形態では、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(2)を満たす。
【0011】
・・・(2)
【0012】
ここで、T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である。
【0013】
の実施形態では、チャネルの利用可能なPRBの総数及び各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップは、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップと、チャネルの利用可能なPRBの総数及び統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、を含む。
【0014】
の実施形態では、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(3)を満たす。
【0015】
・・・(3)
【0016】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0017】
の実施形態では、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(4)を満たす。
【0018】
・・・(4)
【0019】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0020】
の実施形態では、無線リソース使用率は、以下の式(5)を満たす。
【0021】
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(5)
【0022】
の実施形態では、セルの統計周期内の通信データを取得する前に、無線リソース使用率の決定方法は、セルのMIMO構成情報を取得するステップと、MIMO構成情報に応じて、セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定するステップと、セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得するステップと、をさらに含む。
【0023】
の実施形態では、無線リソース使用率の決定方法は、セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得するステップと、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、をさらに含む。
【0024】
本開示の第2方面によれば、無線リソース使用率の決定方法が提供される。当該無線リソース使用率の決定方法は、セルの統計周期内の通信データを取得するステップであって、通信データは、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有するステップと、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定するステップと、チャネルの利用可能なPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、を含む。
【0025】
実施形態では、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(6)を満たす。
【0026】
・・・(6)
【0027】
ここで、T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である。
【0028】
の実施形態では、チャネルの利用可能なPRBの総数及び各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップは、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップと、チャネルの利用可能なPRBの総数及び統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定するステップと、を含む。
【0029】
の実施形態では、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(7)を満たす。
【0030】
・・・(7)
【0031】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0032】
の実施形態では、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(8)を満たす。
【0033】
・・・(8)
【0034】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0035】
の実施形態では、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(9)を満たす。
【0036】
・・・(9)
【0037】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bはi番目のタイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0038】
の実施形態では、無線リソース使用率は、以下の式(10)を満たす。
【0039】
無線リソース使用率=統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(10)
【0040】
の実施形態では、セルの統計周期内の通信データを取得する前に、無線リソース使用率の決定方法は、セルのMIMO構成情報を取得するステップと、MIMO構成情報に応じて、セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定するステップと、セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得するステップと、をさらに含む。
【0041】
の実施形態では、無線リソース使用率の決定方法は、セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得するステップと、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定するステップと、をさらに含む。
【0042】
本開示の第3方面によれば、統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法が提供される。当該方法は、
【0043】
各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定するステップを含む。統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(11)を満たす。
【0044】
・・・(11)
【0045】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0046】
本開示の第4方面によれば、無線リソース使用率の決定装置が提供される。当該装置は、取得モジュールと決定モジュールを備える。取得モジュールは、セルの統計周期内の通信データを取得することを実行するように構成される。通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有する。決定モジュールは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するように構成される。決定モジュールは、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成される。決定モジュールは、チャネルの利用可能なPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成される。決定モジュールは、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することを実行するようにさらに構成される。
【0047】
実施形態では、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(12)を満たす。
【0048】
・・・(12)
【0049】
ここで、T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である。
【0050】
の実施形態では、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(13)を満たす。
【0051】
・・・(13)
【0052】
ここで、T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である。
【0053】
の実施形態では、決定モジュールは、具体的には、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定することと、チャネルの利用可能なPRBの総数及び統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することと、を実行するように構成される。
【0054】
の実施形態では、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(14)を満たす。
【0055】
・・・(14)
【0056】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0057】
の実施形態では、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(15)を満たす。
【0058】
・・・(15)
【0059】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0060】
の実施形態では、無線リソース使用率は、以下の式(16)を満たす。
【0061】
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(16)
【0062】
の実施形態では、無線リソース使用率の決定装置は、構成モジュールをさらに備える。構成モジュールは、セルのMIMO構成情報を取得することと、MIMO構成情報に応じて、セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定することと、セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得することと、を実行するように構成される。
【0063】
の実施形態では、構成モジュールは、セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得することと、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定することと、を実行するようにさらに構成される。
【0064】
本開示の第5方面によれば、電子機器が提供される。当該電子機器は、プロセッサと、プロセッサによって実行可能な命令を記憶するためのメモリとを備える。ここで、プロセッサは、上記の第1方面、第2方面、第3方面及びそのいずれかの実施形態における無線リソース使用率の決定方法を実現するための命令を実行するように構成される。
【0065】
本開示の第6方面によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。当該コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体における命令が電子機器のプロセッサによって実行される場合、電子機器が上記の第1方面、第2方面、第3方面及びそのいずれかの実施形態における無線リソース使用率の決定方法を実行できる。
【発明の効果】
【0066】
本開示により提供される技術案は、少なくとも、セルの統計周期内の最大スケジューリングレイヤ数を用いて、チャネル非空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースを計算し、さらに、チャネル非空間分割占用の無線リソース、チャネル空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することにより、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限が考慮され、その結果、無線リソース使用率の計算結果の精度が向上し、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映することができる、という有益な効果をもたらす。
【0067】
上記の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示的及び説明的なものに過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
図1】幾つかの例示的な実施例に係る無線リソース使用率の決定方法のフローチャートである。
【0069】
図2】幾つかの例示的な実施例に係る別の無線リソース使用率の決定方法のフローチャートである。
【0070】
図3】幾つかの例示的な実施例に係る無線リソース使用率の決定装置のブロック図である。
【0071】
図4】幾つかの例示的な実施例に係る電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0072】
以下、本願の実施例における図面を参照して、本願の実施例における技術案を説明する。ここで、別途説明されない限り、本願の説明において、「/」は、前後に関連する対象が「または」の関係であることを示す。例えば、A/Bは、AまたはBを示してもよい。本願における「及び/又は」は、単に関連する対象を説明する関連関係であり、3種類の関係が存在できることを示す。例えば、A及び/又はBは、Aのみ存在すること、AとB両方同時に存在すること、及びBのみ存在すること、の3種類の場合を示してもよく、ここで、A,Bは、単数でも複数でもよい。且つ、別途説明されない限り、本願の説明において、「複数」は2つ以上を指す。「以下の少なくとも1つ(項)」またはそれと類似する表現は、1つ(1項)または複数(複数項)の任意の組み合わせを含む、これらの項の任意の組み合わせを指す。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つ(項)は、a、b、c、a-b、a-c、b-c、またはa-b-cを示してもよく、ここで、a、b、cは1つでも複数でもよい。また、本願の実施例の技術案を明確に説明するために、本願の実施例では、「第1」、「第2」等の用語を用い、機能及び役割が実質的に同じのものまたは類似のものを区別する。当業者であれば、「第1」、「第2」等の用語は、数及び実行順序を限定するものではないこと、また「第1」、「第2」等の用語も、必ずしも異なることを限定するものではないことを理解できる。同時に、本願の実施例では、「例示的」または「例えば」等の用語は、例、解釈または説明を示すために用いられる。本願の実施例では、「例示的」または「例えば」として説明されているいずれかの実施例または設計案は、他の実施例または設計案よりも好ましいまたは有利であると解釈されるわけではない。むしろ、「例示的」または「例えば」等の用語を使用することは、理解を容易にするために、関連概念を具体的な方式で提示することを意図している。
【0073】
また、本願の実施例に記載されるネットワークアーキテクチャ及びビジネスシナリオは、本願の実施例の技術案をより明確に説明するために使用され、本願の実施例によって提供される技術案を限定するものではない。当業者であれば分かるように、ネットワークアーキテクチャの進化と新たなビジネスシナリオの出現に伴い、本願の実施例によって提供される技術案は、類似の技術的問題にも適用できる。
【0074】
本開示によって提供される決定方法、装置、電子機器及び記憶媒体を詳細に説明する前に、本開示に係る応用シナリオ、実施環境及び関連要素を簡単に説明する。
【0075】
まず、本開示に係る応用シナリオを簡単に説明する。
【0076】
ネットワーク無線リソース使用率は、ネットワークのリソース占用状況を反映する。現在、5Gネットワークにおける無線リソース使用率は、セルの最大能力に基づいて計算され、即ち、各タイムスロットにおけるPRBの数を273個のとし、最大ダウンリンク構成レイヤ数を16レイヤとし、最大アップリンク構成レイヤ数を8レイヤとする場合、計算される。具体的な計算公式は、以下の式(17)に示される。
無線リソース使用率=(チャネル非空間分割占用のPRBの総数×セルの構成階層数+チャネル空間分割占用のPRBの総数)/(チャネルの利用可能なPRBの総数×セルの構成階層数)×100% ・・・(17)
【0077】
従来技術では、5Gネットワークでは、ネットワーク最大能力、すなわち全帯域幅PRBと最大構成レイヤ数のみに基づいて、無線リソース使用率が計算するが、実際のネットワークシナリオでは、セルの実際の容量は、セルの地理的環境、ユーザの実際の分布、ビジネスの発生時間等により、動的に変化する。無線リソースの使用率がネットワーク最大能力のみに応じて計算される場合、計算結果が低すぎて、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映できず、参考価値が失われる。
【0078】
上記の問題点に鑑みて、本開示では、無線リソース使用率の決定方法が提供され、セルの統計周期内の最大スケジューリングレイヤ数を用いて、チャネル非空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースを計算し、さらに、チャネル非空間分割占用の無線リソース、チャネル空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することにより、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限が考慮され、その結果、無線リソース使用率の計算結果の精度が向上し、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映することができる。
【0079】
次は、本開示に係る関連要素を簡単に説明する。
【0080】
SU-MIMO(すなわち、Single User Multiple Input Multiple Output,シングルユーザ・多入力・多出力)は、マルチリンク同時伝送方式により、ルータとクライアントデバイスとの間のネットワーク通信速度を向上させる。しかし、同じ時間・周波数リソースを占用する複数の並列データストリームは、同じユーザのみに送信するか、または同じユーザから基地局のみに送信することしかできないため、クライアントデバイスがルータの無線帯域幅を完全に占用できなくても、ルータは残りの帯域幅を他の機器に割り当てて使用することができない。
【0081】
MU-MIMO(すなわち、Multi-User Multiple Input Multiple Output,マルチユーザ・多入力・多出力)は、SU-MIMOを基として、マルチユーザ同時通信メカニズムが追加されており、複数のユーザは、空間分割の方式によって同じ時間・周波数リソースを共有し、システムは、空間次元のマルチユーザスケジューリングによって追加のマルチユーザダイバーシチ利得を得ることができる。ルータは、同じ時間と同じ周波数帯域で複数のクライアントデバイスと通信できるため、MU-MIMOはすべての無線帯域幅を利用し、マルチユーザアクセスの場合のネットワークリソース使用率を向上させることができる。
【0082】
なお、ネットワークはスイッチを介してMU-MIMOを有効にするか否かを制御してもよい。
【0083】
チャネルは、物理ダウンリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel,PDSCH)及び物理アップリンク共有チャネル(Physical Uplink Share Channel,PUSCH)を指す。
【0084】
以下、本開示に係る実施環境(実施アーキテクチャ)を簡単に説明する。
【0085】
本開示の実施例により提供される無線リソース使用率の決定方法は、電子機器に適用してもよい。電子機器は、端末機器またはサーバであってもよい。ここで、端末機器は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パームトップ、車載端末、デスクトップコンピュータ、ノートパソコン等であってもよい。サーバは、任意のサーバまたはサーバクラスタであってよく、本開示はこれに限定されない。
【0086】
理解を容易にするために、以下、添付の図面を参照して、本開示によって提供される無線リソース使用率の決定方法を具体的に説明する。
【0087】
図1は、例示的な実施例に係る無線リソース使用率の決定方法のフローチャートであり、当該方法は電子機器に適している。図1に示すように、無線リソース使用率の決定方法はS101~S105を含む。
【0088】
S101では、セルの統計周期内の通信データを取得する。通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有する。
【0089】
なお、LTE無線フレーム構造について、各タイムスロットは0.5msである。すなわち、本開示の実施例では、各タイムスロットは0.5msである。
【0090】
一実施形態では、統計周期は、0.1分、30分、60分、120分のいずれでもよい。本開示はここに限定されない。
【0091】
統計周期の長さが決定された後、統計周期内のタイムスロットの数は固定値であることが理解される。
【0092】
例示的に、統計周期が0.1分である場合、統計周期内に12000個のタイムスロットがある。
【0093】
S102では、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定する。
【0094】
例示的に、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(18)を満たす。
【0095】
・・・(18)
【0096】
ここで、T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である。
【0097】
選択的に、Layerは正の整数である。
【0098】
最大スケジューリングレイヤ数により、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソースの容量への制限を決定することにより、チャネル非空間分割占用の無線リソースの決定結果の精度が向上し、その結果、セルの無線リソース使用率をより実際的且つ効果的に反映することができる。
【0099】
S103では、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定する。
【0100】
選択的に、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数は、各タイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を含み、jは正の整数であり、jは実際の占用レイヤ数を示す。
【0101】
例示的に、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(19)を満たす。
【0102】
・・・(19)
【0103】
ここで、T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である。
【0104】
S104では、チャネルの利用可能なPRBの総数及び各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定する。
【0105】
一実施形態では、まず、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定し、次に、チャネルの利用可能なPRBの総数及び統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定する。
【0106】
例示的に、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(20)を満たす。
【0107】
・・・(20)
【0108】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0109】
例示的に、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(21)を満たす。
【0110】
・・・(21)
【0111】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0112】
なお、本開示の実施形態では、Bは、5G NRにおけるPRBの最大構成数を取り、すなわち、Bは273PRBである。
【0113】
S105では、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定する。
【0114】
例示的に、無線リソース使用率は、以下の式(22)を満たす。
【0115】
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(22)
【0116】
一例では、セルはMU-MIMOセルである。統計周期内に3つのタイムスロットがあると仮定する。1番目のタイムスロットでは、2レイヤを占用するPRBが30個であり、3レイヤを占用するPRBが30個であり、5レイヤを占用するPRBが100個である。2番目のタイムスロットでは、1レイヤを占用するPRBが40個であり、3レイヤを占用するPRBが70個であり、6レイヤを占用するPRBが90個である。3番目のタイムスロットは、占用されていない。
【0117】
当該例に基づくと、
統計周期内に、チャネル非空間分割占用の無線リソースを備わず、すなわち、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースT1=0であり、
統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースT2=
=30*2+30*3+100*5+40*1+70*3+90*6
=1440である。
統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤL=
=(5+6)/2=5.5である。
統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースT3=
=273*5.5*3=4504.5である。
統計周期内の無線リソース使用率=(T1+T2)/T3=(0+1440)/4504.5=31.86%である。
【0118】
一例では、セルはMU-MIMOセルである。統計周期内に3つのタイムスロットがあると仮定する。1番目のタイムスロットでは、非空間分割PRBが10個であり、2レイヤを占用するPRBが30個であり、3レイヤを占用するPRBが30個であり、5レイヤを占用するPRBが100個である。2番目のタイムスロットでは、非空間分割PRBが20個であり、1レイヤを占用するPRBが40個であり、3レイヤを占用するPRBが70個であり、6レイヤを占用するPRBが90個である。3番目のタイムスロットは、占用されていない。
【0119】
当該例に基づくと、
統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースT1=
=10*5+20*6=170であり、
統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースT2=
=30*2+30*3+100*5+40*1+70*3+90*6
=1440である。
統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤL=
=(5+6)/2=5.5である。
統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースT3=
=273*5.5*3=4504.5である。
統計周期内の無線リソース使用率=(T1+T2)/T3=(170+1440)/4504.5=35.74%である。
【0120】
一例では、セルはMU-MIMOセルである。統計周期内に3つのタイムスロットがあると仮定する。2レイヤを占用するPRBが30個であり、3レイヤを占用するPRBが30個であり、5レイヤを占用するPRBが100個である。2番目のタイムスロットでは、1レイヤを占用するPRBが40個であり、3レイヤを占用するPRBが70個であり、6レイヤを占用するPRBが90個である。3番目のタイムスロットでは、2レイヤを占用するPRBが50個であり、3レイヤを占用するPRBが80個であり、7レイヤを占用するPRBが80個である。
【0121】
上記の例に基づくと、
統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースT1=0であり、
統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースT2=
=30*2+30*3+100*5+40*1+70*3+90*6+50*2+80*3+80*7
=2340である。
統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数L=
=(5+6+7)/3=6である。
統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースT3=
=273*6*3=4914である。
統計周期内の無線リソース使用率=(T1+T2)/T3=(0+2340)/4914=47.62%である。
【0122】
上記の実施例では、セルの統計周期内の最大スケジューリングレイヤ数を用いて、チャネル非空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースを計算し、さらに、チャネル非空間分割占用の無線リソース、チャネル空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することにより、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限が考慮され、その結果、無線リソース使用率の計算結果の精度が向上し、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映することができる。
【0123】
実施形態では、図1と併せて、図2に示すように、セルの統計周期内の通信データを取得する前に、無線リソース使用率の決定方法は、S106~S109をさらに含む。
【0124】
S106では、セルのMIMO構成情報を取得する。
【0125】
選択的に、MIMO構成情報は、第1構成情報、第2構成情報及び第3構成情報のうちの少なくとも1つを含む。
【0126】
例示的に、第1構成情報は、SU-MIMOモードのみを有効することに対応する。第2構成情報は、MU-MIMOモードのみを有効にすることに対応する。第3構成情報は、SU-MIMOモードとMU-MIMOモードを同時に有効にすることに対応する。
【0127】
一実施形態では、異なるセルのMIMO構成情報は異なる。
【0128】
S107では、MIMO構成情報に応じて、セルがMU-MIMOモードを有効にしているか否かを判断する。判定結果が「YES」の場合、S101を実行し、判定結果が「NO」の場合、S108を実行する。
【0129】
一実施形態では、第2構成情報及び第3構成情報を、セルがMU-MIMOモードを有効にすることに対応させる。この際、セルはMU-MIMOセルである。
【0130】
別の実施形態では、第1構成情報を、セルがMU-MIMOモードを有効にしていないことに対応させる。この際、セルはSU-MIMOセルである。
【0131】
S108では、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得する。
【0132】
一実施形態では、チャネル占用のPRBの総数は、セルのダウンリンクPDSCHチャネル占用のPRBの総数であってもよい。
【0133】
別の実施形態では、チャネル占用のPRBの総数は、セルのアップリンクPUSCHチャネル占用のPRBの総数であってもよい。
【0134】
また別の実施形態では、チャネル占用のPRBの総数は、セルのダウンリンクPDSCHチャネル占用のPRBの総数と、セルのアップリンクPUSCHチャネル占用のPRBの総数との平均であってもよい。
【0135】
S109では、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定する。
【0136】
選択的に、無線リソース使用率は、以下の式(23)を満たす。
無線リソース使用率=統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース/統計周期内のチャネルの利用可能なPRBの総数 ・・・(23)
【0137】
例示的に、セルはSU-MIMOモードであり、統計周期内において、セルのダウンリンクPDSCHチャネル占用のPRBの総数は200であり、セルのダウンリンクPDSCHチャネルの利用可能なPRBの総数は273である場合、当該セルのダウンリンク無線リソース使用率は200/273=73.3%となる。
【0138】
例示的に、セルはSU-MIMOモードであり、統計周期内において、セルのアップリンクPUSCHチャネル占用のPRBの総数は210であり、セルのアップリンクPUSCHチャネルの利用可能なPRBの総数は273である場合、当該セルのアップリンク無線リソース使用率は210/273=76.9%となる。
【0139】
例示的に、セルはSU-MIMOモードであり、統計周期内において、セルのダウンリンクPDSCHチャネル占用のPRBの総数は200であり、セルのアップリンクPUSCHチャネル占用のPRBの総数は210であり、セルのチャネル占用のPRBの総数は205であり、セルのチャネルの利用可能なPRBの総数は273である場合、当該セルの無線リソース使用率は205/273=75.1%となる。
【0140】
上記の実施例では、セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かに応じて無線リソース使用率を決定するための計算方法は、SU-MIMOセルとMU-MIMOセルに異なる無線リソース使用率の計算方式を構成し、SU-MIMOセルについては、セルの地理的環境とユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限を考慮する必要はなく、チャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数により、無線リソース使用率が迅速に決定され、無線リソース使用率の計算の精度と効率が向上し、MU-MIMOセルについては、5Gネットワークの無線リソース使用率を決定するとともに、時間・周波数リソースと空域リソースを考慮し、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限が考慮され、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することにより、無線リソース使用率の計算結果の精度が向上し、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映することができる。
【0141】
選択的に、本願の実施形態では、別の無線リソース使用率の決定方法がさらに提供され、例示的に、当該無線リソース使用率の決定方法は、S201~S204を含む。
【0142】
S201、セルの統計周期内の通信データを取得する。通信データは、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を含む。
【0143】
なお、S201の実現原理はS101の実現原理と同じであるため、S201の実現プロセス及び関連説明についてはS101を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0144】
S202、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定する。
【0145】
なお、S202の実現原理はS103の実現原理と同じであるため、S202の実施プロセス及び関連説明についてはS103を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0146】
S203、チャネルの利用可能なPRBの総数及び各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定する。
【0147】
なお、S203の実現原理はS104の実現原理と同じであるため、S203の実施プロセス及び関連説明についてはS104を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0148】
S204、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定する。
【0149】
例示的に、無線リソース使用率は、以下の式(24)を満たす。
【0150】
無線リソース使用率=統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース/ 統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(24)
【0151】
一例では、セルはMU-MIMOセルである。統計周期内に3つのタイムスロットがあると仮定する。1番目のタイムスロットでは、2レイヤを占用するPRBが30個であり、3レイヤを占用するPRBが30個であり、5レイヤを占用するPRBが100個である。2番目のタイムスロットでは、1レイヤを占用するPRBが40個であり、3レイヤを占用するPRBが70個であり、6レイヤを占用するPRBが90個である。3番目のタイムスロットは、占用されていない。
【0152】
当該例に基づくと、
統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースT2=
=30*2+30*3+100*5+40*1+70*3+90*6
=1440である。
統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤL=
=(5+6)/2=5.5である。
統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースT3=
=273*5.5*3=4504.5である。
統計周期内の無線リソース使用率=(T1+T2)/T3=1440/4504.5=31.86%である。
【0153】
一例では、セルはMU-MIMOセルである。統計周期内に3つのタイムスロットがあると仮定すると、1番目のタイムスロットでは、2レイヤを占用するPRBが30個であり、3レイヤを占用するPRBが30個であり、5レイヤを占用するPRBが100個である。2番目のタイムスロットでは、1レイヤを占用するPRBが40個であり、3レイヤを占用するPRBが70個であり、6レイヤを占用するPRBが90個である。3番目のタイムスロットでは、2レイヤを占用するPRBが50個であり、3レイヤを占用するPRBが80個であり、7レイヤを占用するPRBが80個である。
【0154】
上記の例に基づくと、
統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースT2=
=30*2+30*3+100*5+40*1+70*3+90*6+50*2+80*3+80*7
=2340である。
統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤL=
=(5+6+7)/3=6である。
統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースT3=
=273*6*3=4914である。
統計周期内の無線リソース使用率=(T1+T2)/T3=2340/4914=47.62%である。
【0155】
上記の実施例では、セルの統計周期内の最大スケジューリングレイヤ数を用いて、チャネルの利用可能な無線リソースを計算し、さらに、チャネル空間分割占用の無線リソース及びチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することにより、セルの地理的環境及びユーザの実際の分布によるセルの無線リソース容量への制限が考慮され、その結果、無線リソース使用率の計算結果の精度が向上し、ネットワークの負荷状況を実際的且つ効果的に反映することができる。
【0156】
なお、S204に関するその他の関連説明については、S105を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0157】
選択的に、本願の実施形態では、統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法がさらに提供され、例示的に、当該統計期間内の平均最大スケジューリングレイヤ数の決定方法は、S301を含む。
【0158】
S301、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定する。統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(25)を満たす。
【0159】
・・・(25)
【0160】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0161】
なお、S401の関連説明は、S104に説明されており、ここでは繰り返さない。
【0162】
以上、主に、方法の観点から本願の実施形態により提供される技術案を説明した。上記の機能を実現するために、各機能の実行に対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含む。本明細書に開示される実施形態に記載される各例のユニット及びアルゴリズムステップを組み合わせて、本願がハードウェアまたはハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組み合わせの形式で実現され得ることは、当業者であれば、容易に理解すべきである。ある機能がハードウェアによって実行されるか、コンピュータソフトウェアでハードウェアを駆動する方式によって実行されるかは、技術案の特定の適用及び設計制約条件に依存する。当業者は、記載される機能を実現するために、各特定の適用に対して異なる方法を使用することができるが、そのような実現は本願の範囲を超えるものとみなされるべきではない。また、上記本願の実施形態ではタイムスロットのみを例に説明したが、具体的な応用においては他の時間領域リソース(符号など)に基づいて実現してもよく、本願はこれに限定されない。
【0163】
本開示の実施例では、無線リソース使用率の決定装置がさらに提供される。
【0164】
図3は、例示的な実施例に係る無線リソース使用率の決定装置のブロック図である。図3を参照すると、当該装置は、取得モジュール301と決定モジュール302を備える。
【0165】
当該取得モジュール301は、セルの統計周期内の通信データを取得することを実行するように構成される。通信データは、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数及びチャネルの利用可能なPRBの総数を有する。例えば、図1と併せて、取得モジュール301は、S101を実行するために使用し得る。
【0166】
決定モジュール302は、各タイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するように構成される。例えば、図1と併せて、決定モジュール302、S102を実行するために使用し得る。
【0167】
決定モジュール302は、各タイムスロットのチャネル空間分割占用のPRBの総数に応じて、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成される。例えば、図1と併せて、決定モジュール302、S103を実行するために使用し得る。
【0168】
決定モジュール302は、チャネルの利用可能なPRBの総数と各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することを実行するようにさらに構成される。例えば、図1と併せて、決定モジュール302、S104を実行するために使用し得る。
【0169】
決定モジュール302は、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース及び統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースに応じて、無線リソース使用率を決定することを実行するようにさらに構成される。例えば、図1と併せて、決定モジュール302、S105を実行するために使用し得る。
【0170】
実施形態では、統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースは、以下の式(26)を満たす。
【0171】
・・・(26)
【0172】
ここで、T1は統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBはi番目のタイムスロットのチャネル非空間分割占用のPRBの総数を示し、Layerは統計周期内のi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは正の整数である。
【0173】
の実施形態では、統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースは、以下の式(27)を満たす。
【0174】
・・・(27)
【0175】
ここで、T2は統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソースを示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、PRBi,jはi番目のタイムスロットにおけるjレイヤを占用するチャネル空間分割占用のPRBの数を示し、jは占用レイヤ数を示し、nは正の整数であり、mは正の整数であり、jは正の整数である。
【0176】
の実施形態では、決定モジュールは、具体的には、各タイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を決定することと、チャネルの利用可能なPRBの総数及び統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数に応じて、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを決定することと、を実行するように構成される。
【0177】
の実施形態では、統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数は、以下の式(28)を満たす。
【0178】
・・・(28)
【0179】
ここで、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、iは統計周期内のi番目のタイムスロットを示し、Layerはi番目のタイムスロットの最大スケジューリングレイヤ数を示し、kは最大スケジューリングレイヤ数を有するタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Layerは正の整数であり、kは正の整数である。
【0180】
の実施では、統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースは、以下の式(29)を満たす。
【0181】
・・・(29)
【0182】
ここで、T3は統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソースを示し、Lは統計周期内の平均最大スケジューリングレイヤ数を示し、nは統計周期内のタイムスロットの数を示し、nは正の整数であり、Bは各タイムスロットに構成されたPRBの数を示す。
【0183】
の実施形態では、無線リソース使用率は、以下の式(30)を満たす。
【0184】
無線リソース使用率=(統計周期内のチャネル非空間分割占用の無線リソース+統計周期内のチャネル空間分割占用の無線リソース)/統計周期内のチャネルの利用可能な無線リソース ・・・(30)
【0185】
の実施形態では、無線リソース使用率の決定装置は、構成モジュールをさらに備える。構成モジュールは、セルのMIMO構成情報を取得することと、MIMO構成情報に応じて、セルがMU-MIMOモードを有効にするか否かを決定することと、セルがMU-MIMOモードを有効にしたと決定した場合、セルの統計周期内の通信データを取得することと、を実行するように構成される。
【0186】
の実施形態では、構成モジュールは、セルがMU-MIMOモードを有効にしていないと決定した場合、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数を取得することと、統計周期内のチャネル占用のPRBの総数とチャネルの利用可能なPRBの総数に応じて、無線リソース使用率を決定することと、を実行するようにさらに構成される。
【0187】
上記の実施例における装置について、各モジュールが動作を実行する具体的な方式は、当該方式に関する実施例で詳細に説明されており、ここでは詳細に説明しない。
【0188】
図4は、例示的な実施例に係る電子機器400のブロック図である。図4に示すように、電子機器400は、プロセッサ401及びメモリ402を備えるが、これらに限定されない。
【0189】
上記のメモリ402は、上記のプロセッサ401によって実行可能な命令を記憶するために使用される。上記のプロセッサ401は、上記の実施例の図1または図2のいずれかに示される無線リソース使用率の決定方法を実現するための命令を実行するように構成されることが理解される。
【0190】
なお、図4に示す電子機器の構造が電子機器を限定するものではなく、電子機器が、図4に示す構成要素よりも多いまたは少ない構成要素、あるいは特定の構成要素の組み合わせ、あるいは異なる構成要素の構成を備えることができることは、当業者であれば理解できる。
【0191】
プロセッサ401は、電子機器の制御センターであり、様々なインターフェースや配線を用いて電子機器全体の様々な部分を接続し、メモリ402に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行または実行し、メモリ402に記憶されたデータを取り出し、電子機器の様々な機能の実行及びデータの処理を行うことにより、電子機器を全体的に監視する。プロセッサ401は、1つまたは複数の処理ユニットを含み得る。選択的に、プロセッサ401は、アプリケーションプロセッサ及びモデムプロセッサを統合してもよく、ここで、アプリケーションプロセッサは主にオペレーティングシステム、ユーザインターフェース、アプリケーションプログラム等を処理し、モデムプロセッサは主に無線通信を処理する。上記のモデムプロセッサは、プロセッサ401に統合されなくてもよいことが理解される。
【0192】
メモリ402は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために使用され得る。メモリ402は、主にプログラム記憶領域及びデータ記憶領域を備え含み得る。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能モジュールに必要なアプリケーション(例えば、取得モジュール301及び決定モジュール302等)等を記憶してもよい。また、メモリ402は、高速ランダムアクセスメモリを含み得る。例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶装置、フラッシュメモリ装置、または他の揮発性固体記憶装置等の不揮発性メモリをさらに含み得る。
【0193】
例示的な実施例では、本開示の実施例では、例えば命令を含むメモリ402など、命令を含むコンピュータ読み取り可能な記憶媒体がさらに提供される。上記の命令は電子機器400のプロセッサ401によって実行され、上記の実施例の図1または図2のいずれかに示される無線リソース使用率の決定方法を完成させてもよい。
【0194】
実際に実現する際に、取得モジュール301及び決定モジュール302は、図4に示されるプロセッサ401がメモリ402内のプログラムコードを取り出すことによって実現してもよい。その具体的な実行プロセスは、図1または図2のいずれかに示される無線リソース使用率の決定方法の説明を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0195】
選択的に、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であってもよく、例えば、当該非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、読み取り専用メモリ(Read Only Memory,ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory,RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶装置等であってもよい。
【0196】
なお、上記のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体における命令が電子機器400のプロセッサ401によって実行される場合、上記の無線リソース使用率の決定方法の実施例の各プロセスが実現され、上記の実施例の図1または図2のいずれかに示される無線リソース使用率の決定方法と同様の技術的効果を奏することができ、重複を避けるために、ここでは繰り返さない。
【0197】
本開示の他の実施形態は、本明細書及び本明細書に開示される発明を考慮することにより、当業者には容易に想到し得る。本願は、本開示の任意の変形、用途または適応性変化を含むことを目的とする。これらの変形、用途または適応性変化は、本開示の一般的な原則に従い、本開示に開示されていない本分野における公知常識または慣用の技術的手段を含む。明細書及び実施例は例示的なものとみなされ、本開示の実際の範囲及び精神は、特許請求の範囲によって示される。
【0198】
本開示は、上記の説明及び添付の図面に示された構造に限定されるものではなく、本開示の範囲から逸脱することなく様々な修正及び変更を行うことができることが理解されるべきである。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【0199】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年7月27日に出願された出願番号が202110860391.4であり且つ発明名称が「無線リソース使用率の決定方法、装置、電子機器及び記憶媒体」である中国特許出願を基礎出願とする優先権を主張し、その開示内容の全ては参照により本願に組み込まれる。
【国際調査報告】