(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】ユーザー情報を登録するための方法および装置
(51)【国際特許分類】
H04W 60/04 20090101AFI20240719BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20240719BHJP
H04W 64/00 20090101ALI20240719BHJP
【FI】
H04W60/04
H04W92/24
H04W64/00 171
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505605
(86)(22)【出願日】2022-06-16
(85)【翻訳文提出日】2024-01-30
(86)【国際出願番号】 CN2022099248
(87)【国際公開番号】W WO2023005484
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110869866.6
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510065207
【氏名又は名称】大唐移▲動▼通信▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】DATANG MOBILE COMMUNICATIONS EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1/F, Building 1, No.5 Shangdi East Road, Haidian District,Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】包 宸曦
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE16
5K067JJ52
(57)【要約】
本発明は、複数のNWDAFが端末装置の登録情報をUDM(Unified Data Management)に登録するため、登録情報が互いに上書きされる問題を解決するための、ユーザー情報を登録するための方法および装置を提供する。方法は、ネットワークデータ分析機能(NWDAF)が、端末装置の登録情報を取得するステップと、前記NWDAFが、登録リクエストを統合データ管理(UDM)に送信するステップとを含み、前記登録リクエストに、前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー情報を登録するための方法であって、
ネットワークデータ分析機能(NWDAF)が、端末装置の登録情報を取得するステップと、
前記NWDAFが、登録リクエストを統合データ管理(UDM)に送信するステップとを含み、
前記登録リクエストに、前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための方法。
【請求項2】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項1に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項3】
前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される、ことを特徴とする請求項1に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項4】
前記NWDAFが登録リクエストを前記UDMに送信した後、前記方法はさらに、
前記登録情報が更新されたと前記NWDAFが判断した場合に、前記UDMに更新リクエストを送信するステップを含み、
前記更新リクエストに更新された登録情報および前記位置情報が含まれ、前記更新リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を前記更新された登録情報に更新するように前記UDMに指示するために使用される、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項5】
前記NWDAFが登録リクエストを前記UDMに送信した後、前記方法はさらに、
前記NWDAFが登録情報を削除する必要があると判断した場合に、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信するステップを含み、
前記削除リクエストに前記位置情報が含まれ、前記削除リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除するように前記UDMに指示するために使用される、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項6】
ユーザー情報を登録するための方法であって、
UDMが、NWDAFから登録リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納するステップとを含み、
前記登録リクエストに端末装置の登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための方法。
【請求項7】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項6に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項8】
前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される、ことを特徴とする請求項6に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項9】
前記UDMが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、前記方法はさらに、
前記UDMが、ネットワーク要素からコンシューマの検索リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記位置情報によって示される格納パス内の第1のデータを前記ネットワーク要素コンシューマに送信するステップとを含み、
前記検索リクエストは、前記登録情報に含まれる第1のデータの識別子および前記位置情報を含む、ことを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項10】
ユーザー情報を登録するための方法であって、
第1のNWDAFが、端末装置の登録情報を取得するステップと、
前記第1のNWDAが、UDMに登録リクエストを送信するステップとを含み、
前記登録リクエストに前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、
前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用され、前記第1のNWDAFは、前記端末装置にサービスを提供する少なくとも1つのNWDAFのうちのいずれか1つである、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための方法。
【請求項11】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項10に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項12】
前記登録情報は、第3のデータをさらに含み、前記第3のデータは、前記共有格納識別子に関連付けられておらず、前記第3のデータが前記位置情報によって示される格納パスに格納されていることを示す、ことを特徴とする請求項10に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項13】
ユーザー情報を登録するための方法であって、
UDMが、第1のNWDAFから登録リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納するステップとを含み、
前記登録リクエストに端末装置の登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記登録情報は、前記端末装置をコアネットワークに登録するフローチャート中に前記NWDAFによって取得され、
前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用され、第1のNWDAFは、前記端末装置にサービスを提供する少なくとも1つのNWDAFのうちのいずれか1つである、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための方法。
【請求項14】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項13に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項15】
前記登録情報は、第3のデータをさらに含み、前記第3のデータは、前記共有格納識別子に関連付けられておらず、前記第3のデータが前記位置情報によって示される格納パスに格納されていることを示す、ことを特徴とする請求項13に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項16】
ユーザー情報を登録するための装置であって、
端末装置の登録情報を取得するように構成される処理ユニットと、
UDMに登録リクエストを送信するように構成される通信ユニットとを含み、
前記登録リクエストに、前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための装置。
【請求項17】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項16に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項18】
前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される、ことを特徴とする請求項16に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項19】
前記通信ユニットは、前記UDMに登録リクエストを送信した後、さらに、前記登録情報が更新されたと判断した場合、前記UDMに更新リクエストを送信するように構成され、
前記更新リクエストに更新された登録情報および前記位置情報が含まれ、前記更新リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を前記更新された登録情報に更新するように前記UDMに指示するために使用される、ことを特徴とする請求項16から請求項18のいずれか一項に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項20】
前記通信ユニットは、前記UDMに登録リクエストを送信した後、さらに、前記登録情報を削除する必要があると判断した場合、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信するように構成され、
前記削除リクエストに前記位置情報が含まれ、前記削除リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除するように前記UDMに指示するために使用される、ことを特徴とする請求項16から請求項18のいずれか一項に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項21】
ユーザー情報を登録するための装置であって、
NWDAFから登録リクエストを受信するように構成される通信ユニットと、
前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納するように構成される処理ユニットとを含み、
前記登録リクエストには、端末装置の登録情報および前記装置における前記登録情報の格納パスを識別するための位置情報が含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための装置。
【請求項22】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項21に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項23】
前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される、ことを特徴とする請求項21に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項24】
前記処理ユニットが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、前記通信ユニットは、さらに、ネットワーク要素コンシューマから検索リクエストを受信するように構成され、
前記検索リクエストは、前記登録情報に含まれる第1のデータの識別子および前記位置情報を含み、
前記処理ユニットは、さらに、前記位置情報によって示される格納パス内の第1のデータを前記ネットワーク要素コンシューマに送信するように構成される、ことを特徴とする請求項21から請求項23のいずれか一項に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項25】
ユーザー情報を登録するための装置であって、
端末装置の登録情報を取得するように構成される処理ユニットと、
UDMに登録リクエストを送信するように構成される通信ユニットとを含み、
前記登録リクエストに前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用される、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための装置。
【請求項26】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項25に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項27】
前記登録情報は、第3のデータをさらに含み、前記第3のデータは、前記共有格納識別子に関連付けられておらず、前記第3のデータが前記位置情報によって示される格納パスに格納されていることを示す、ことを特徴とする請求項25に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項28】
ユーザー情報を登録するための装置であって、
第1のNWDAFから登録リクエストを受信するように構成される通信ユニットと、
前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納するように構成される処理ユニットと、を含み、
前記登録リクエストには、端末装置の登録情報と、前記装置における前記登録情報の格納パスを識別するための位置情報とが含まれ、前記登録情報は、前記端末装置をコアネットワークに登録するフローチャート中に前記NWDAFによって取得され、前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用され、前記第1のNWDAFは、前記端末装置にサービスを提供する少なくとも1つのNWDAFのうちのいずれか1つである、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための装置。
【請求項29】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項28に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項30】
前記登録情報は、第3のデータをさらに含み、前記第3のデータは、前記共有格納識別子に関連付けられておらず、前記第3のデータが前記位置情報によって示される格納パスに格納されていることを示す、ことを特徴とする請求項28に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項31】
ユーザー情報を登録するための装置であって、
メモリおよびプロセッサを含み、
前記メモリは、プログラム命令を記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラム命令を呼び出し、取得されたプログラムに基づいて請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実行させる、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための装置。
【請求項32】
ユーザー情報を登録するための装置であって、
メモリおよびプロセッサを含み、
前記メモリは、プログラム命令を記憶するように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラム命令を呼び出し、取得されたプログラムに基づいて請求項10から15のいずれか一項に記載の方法を実行させる、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための装置。
【請求項33】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータ命令が記憶され、前記コンピュータ命令は、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに請求項1から15のいずれか一項に記載の方法を実行させる、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項34】
コンピュータログラム製品であって、前記コンピュータログラム製品がコンピュータによって呼び出されるとき、前記コンピュータに請求項1から15のいずれか一項に記載の方法を実行させる、ことを特徴とするコンピュータログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年07月30日に中国特許局に提出し、出願番号が202110869866.6であり、発明名称が「ユーザー情報を登録するための方法および装置」との中国特許出願を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。
【0002】
本発明は、無線通信技術の分野に関するものであり、特にユーザー情報を登録するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、端末装置の登録情報を登録する従来の方法は一意性を有し、すなわち、1つのネットワーク要素が1つの端末装置にサービスを提供し、前記端末装置の登録情報をデータベースに登録する。端末装置がネットワーク要素間で移動されるとき、古いネットワーク要素は端末装置の登録情報を新しいネットワーク要素に転送し、新しいネットワーク要素は前記端末装置の登録情報をデータベースに再登録または更新する。
【0004】
現在、ある端末にネットワークデータ分析機能(Network Data Analytic Function,NWDAF)がサービスを提供する場合、NWDAFも端末装置の登録情報をデータベースに登録する必要がある。複数のNWDAFが同一の端末装置にサービスを提供することができるため、複数のNWDAFが端末装置の登録情報をデータベースに登録する際、異なるNWDAF間の登録情報は互いに上書きされる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の実施形態は、複数のNWDAFが端末装置の登録情報をUDM(Unified Data Management)に登録するため、登録情報が互いに上書きされる問題を解決するための、ユーザー情報を登録するための方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、本発明の実施形態は、ユーザー情報を登録するための方法を提供し、 前記方法は、
ネットワークデータ分析機能(NWDAF)が、端末装置の登録情報を取得するステップと、
前記NWDAFが、登録リクエストを統合データ管理(UDM)に送信するステップと、
前記登録リクエストに、前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる。
【0007】
上記の解決策に基づいて、UDMに送信される位置情報にNWDAFの識別子を追加することで、異なるNWDAFによって登録された情報をUDM内の異なる場所に格納することができ、異なるNWDAF間の登録情報のお互いの上書きを防ぐことができる。
【0008】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である。
【0009】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される。
【0010】
上記の解決策に基づいて、イベントの分析識別子が位置情報に追加されるため、NWDAFによって端末装置に提供される異なるサービスに対応するデータを異なる位置に格納でき、異なるNWDAF間の同じイベントの分析識別子に属する登録情報のお互いの上書きを防ぐことができる。
【0011】
いくつかの実施形態では、前記NWDAFが登録リクエストを前記UDMに送信した後、前記方法は、前記登録情報が更新されたと前記NWDAFが判断した場合には、前記UDMに更新リクエストを送信するステップをさらに含み、前記更新リクエストに更新された登録情報および前記位置情報が含まれ、前記更新リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を前記更新された登録情報に更新するように前記UDMに指示するために使用される。
【0012】
従来技術では、複数のNWDAFの登録情報は同じ位置情報を使用するため、1つのNWDAFによる登録情報の更新が他のNWDAFの登録情報に影響を与える可能性がある。しかしながら、本発明では、更新エラーの発生を回避するために、他のNWDAFの登録情報に影響を与えることがなく、位置情報に含まれるNWDAFの識別子に従って、特定のNWDAFの登録情報を意図的に更新することができる。
【0013】
いくつかの実施形態では、前記NWDAFが登録リクエストを前記UDMに送信した後、前記方法は、前記NWDAFが登録情報を削除する必要があると判断した場合には、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信するステップをさらに含み、前記削除リクエストに前記位置情報が含まれ、前記削除リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除するように前記UDMに指示するために使用される。
【0014】
従来技術では、複数のNWDAFの登録情報が同じ格納パスに格納されているため、UDMが登録情報を削除すると、前記UDMは、前記格納パス内の複数のNWDAFの登録情報を削除してもよい。本発明では、NWDAFの識別子を位置情報に追加することにより、UDMは、他のNWDAFの登録情報に影響を与えることがなく、誤って削除してしまう事態を避けるため、位置情報に応じて削除リクエストを送信したNWDAFの登録情報を意図的に削除することができる。
【0015】
第2の態様では、本発明の実施形態は、ユーザー情報を登録するための別の方法を提供する。前記方法は、
UDMが、NWDAFから登録リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納するステップとを含み、
前記登録リクエストに端末装置の登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる。
【0016】
いくつかの実施形態では、前記UDMが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、前記方法は、
前記UDMが、前記NWDAFから更新リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記更新リクエストに基づき、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を前記更新された登録情報に更新するステップとを含み、
前記更新リクエストに更新された登録情報および前記位置情報が含まれる。
【0017】
いくつかの実施形態では、前記UDMが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、前記方法は、
前記UDMが、前記NWDAFから削除リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記削除リクエストに基づき、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除するステップとを含み、
前記削除リクエストに前記位置情報が含まれる。
【0018】
いくつかの実施形態では、前記UDMが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、前記方法はさらに、
前記UDMが、ネットワーク要素からコンシューマの検索リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記位置情報によって示される格納パス内の第1のデータを前記ネットワーク要素コンシューマに送信するステップとを含み、
前記検索リクエストは、前記登録情報に含まれる第1のデータの識別子および前記位置情報を含む。
【0019】
第3の態様では、本発明の実施形態は、ユーザー情報を登録するための方法を提供する。前記方法は、
第1のNWDAFが、端末装置の登録情報を取得するステップと、
前記第1のNWDAが、UDMに登録リクエストを送信するステップとを含み、
前記登録リクエストに前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、
前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用され、前記第1のNWDAFは、前記端末装置にサービスを提供する少なくとも1つのNWDAFのうちのいずれか1つである。
【0020】
上記の解決策に基づいて、第2のデータに関連付けられた共有格納識別子は、第2のデータが第1のNWDAFによって送信されたことを示すために使用され、したがって、本発明の異なるNWDAFによって使用される共有格納識別子は異なる。複数のNWDAFがUDMに第2のデータを格納する場合、異なるNWDAFが格納する第2のデータに関連付けられた共有格納識別子が異なるため、データが互いに上書きされる事態を回避できる。
【0021】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である。
【0022】
いくつかの実施形態では、前記登録情報はさらに第3のデータを含み、前記第3のデータは、前記共有格納識別子に関連付けられておらず、前記第3のデータが前記位置情報によって示される格納パスに格納されていることを示す。
【0023】
いくつかの実施形態では、前記第1のNWDAFが前記UDMに登録リクエストを送信した後、前記方法はさらに、前記第1のNWDAFが前記第2のデータが更新されたと判断した場合、前記UDMに更新リクエストを送信するステップを含み、前記更新リクエストに更新された第2のデータと、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報とが含まれ、前記更新リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを前記更新された第2のデータに更新するように前記UDMに指示するために使用される。
【0024】
上記の解決策に基づいて、第1のNWDAFによってUDMに送信される更新リクエストには、第2のデータに関連付けられた共有格納識別子が含まれる可能性があるため、当該更新する必要がある第2のデータが第1のNWDAFによって格納された第2のデータタであることを示すことができる。更新リクエストを受信した後、UDMは、第1のNWDAFによって以前に格納された第2のデータを更新し、端末装置のためにサービスを提供する他のNWDAFによって格納された第2のデータを更新しない。これにより、更新エラーの発生を回避することができる。
【0025】
いくつかの実施形態では、前記第1のNWDAFが前記UDMに登録リクエストを送信した後、前記方法はさらに、
前記第1のNWDAFが前記第2のデータを削除する必要があると判断した場合、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信し、前記削除リクエストに前記第2のデータの識別子と、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報とが含まれ、前記削除リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを削除するように前記UDMに指示するために使用される。
【0026】
上記の解決策に基づいて、異なるNWDAFによって使用される共有格納識別子は異なるため、第1のNWDAFが削除リクエストをUDMに送信すると、UDMは、第1のNWDAFによって使用される共有格納識別子に従って、第1のNWDAFによって格納されたデータを削除し、誤った削除の発生を回避する。
【0027】
第4の態様では、本発明の実施形態は、ユーザー情報を登録するための別の方法を提供する。当該方法は、
UDMが、第1のNWDAFから登録リクエストを受信するステップと、前記UDMが、前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納するステップとを含み、前記登録リクエストに端末装置の登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記登録情報は、前記端末装置をコアネットワークに登録するフローチャート中に前記NWDAFによって取得され、
前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用され、第1のNWDAFは、前記端末装置にサービスを提供する少なくとも1つのNWDAFのうちのいずれか1つである。
【0028】
いくつかの実施形態では、前記UDMが、前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、前記方法はさらに、
前記UDMは、前記第1のNWDAFから更新リクエストを受信するステップと、前記更新リクエストに更新された第2のデータと、
前記UDMが、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを前記更新された第2のデータに更新するステップとを含み、
前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報とが含まれる。
【0029】
いくつかの実施形態では、前記UDMが、前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、前記方法はさらに、
前記UDMが前記第1のNWDAFから削除リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを削除するステップとを含み、
前記削除リクエストには、前記第2のデータの識別子、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報が含まれる。
【0030】
いくつかの実施形態では、前記UDMが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、前記方法はさらに、
前記UDMが、ネットワーク要素からコンシューマの検索リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記位置情報によって示される格納パス内の第1のデータを前記ネットワーク要素コンシューマに送信するステップと、
前記検索リクエストは、前記登録情報に含まれる第1のデータの識別子および前記位置情報を含む。
【0031】
第5の態様では、本発明の実施形態は通信システムを提供し、前記通信システムは、
端末装置の登録情報を取得するように構成されるNWDAFとを含み、
前記NWDAFはさらに、登録リクエストをUDMに送信するように構成され、前記登録リクエストに、前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれ、
前記UDMは、前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納するように構成される。
【0032】
いくつかの実施形態では、前記UDMが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記NWDAFはさらに、前記登録情報が更新されたと判断した場合、前記UDMに更新リクエストを送信し、前記更新リクエストに更新された登録情報および前記位置情報が含まれ、
前記UDMはさらに、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を前記更新された登録情報に更新するように構成される。
【0033】
いくつかの実施形態では、前記UDMが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記NWDAFはさらに、前記登録情報を削除する必要があると判断した場合、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信するように構成され、前記削除リクエストに前記位置情報が含まれ、
前記UDMはさらに、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除するように構成される。
【0034】
第6の態様では、本発明の実施形態は、別の通信システムを提供し、前記通信システムは、
第1の端末装置の登録情報を取得するように構成されるNWDAFを含み、
前記第1のNWDAFはさらに、登録リクエストをUDMに送信するように構成され、前記登録リクエストに、前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用され、第1のNWDAFは、前記端末装置にサービスを提供する少なくとも1つのNWDAFのうちのいずれか1つであり、
前記UDMは、前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納するように構成される。
【0035】
いくつかの実施形態では、前記UDMが、前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記第1のNWDAFはさらに、前記第2のデータが更新されると判断した場合、前記UDMに更新リクエストを送信し、前記更新リクエストに更新された第2のデータと、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報とが含まれ、
前記UDMはさらに、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを前記更新された第2のデータに更新するように構成される。
【0036】
いくつかの実施形態では、前記UDMが、前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記第1のNWDAFはさらに、前記第2のデータを削除する必要があると判断した場合、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信し、前記削除リクエストには、前記第2のデータの識別子、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報が含まれ、
前記UDMはさらに、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを削除するように構成される。
【0037】
いくつかの実施形態では、前記システムは、ネットワーク要素コンシューマをさらに含み、前記UDMが、前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記ネットワーク要素コンシューマは、端末装置からサービスリクエストを受信するように構成され、前記サービスリクエストは、前記端末装置が要求するサービスを示すように構成され、
前記ネットワーク要素コンシューマはさらに、前記サービスリクエストに基づき、前記第2のデータ取得する必要があると判断し、前記UDMに検索リクエストを送信するように構成され、前記検索リクエストには、前記第2のデータの識別子、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報が含まれ、
前記UDMはさらに、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを前記ネットワーク要素コンシューマに送信するように構成される。
【0038】
第7の態様では、本発明の実施形態は、ユーザー情報を登録するための装置を提供し、前記装置は、
端末装置の登録情報を取得するように構成される処理ユニットと、
UDMに登録リクエストを送信するように構成される通信ユニットとを含み、
前記登録リクエストに、前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる。
【0039】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である。
【0040】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される。
【0041】
いくつかの実施形態では、前記通信ユニットは、前記UDMに登録リクエストを送信した後、さらに、
前記登録情報が更新されたと判断した場合、前記UDMに更新リクエストを送信し、前記更新リクエストに更新された登録情報および前記位置情報が含まれ、前記更新リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を前記更新された登録情報に更新するように前記UDMに指示するために使用される。
【0042】
いくつかの実施形態では、前記通信ユニットは、前記UDMに登録リクエストを送信した後、さらに、
前記登録情報を削除する必要があると判断した場合、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信し、前記削除リクエストに前記位置情報が含まれ、前記削除リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除するように前記UDMに指示するために使用される。
【0043】
第8の態様では、本発明の実施形態は、ユーザー情報を登録するための別の装置を提供し、前記装置は、
NWDAFから登録リクエストを受信するように構成される通信ユニットと、
前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納するように構成される処理ユニットとを含み、
前記登録リクエストには、端末装置の登録情報および前記装置における前記登録情報の格納パスを識別するための位置情報が含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる。
【0044】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニットが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニットはさらに、前記NWDAFから更新リクエストを受信するように構成され、前記更新リクエストに更新された登録情報および前記位置情報が含まれ、
前記処理ユニットはさらに、前記更新リクエストに基づき、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を前記更新された登録情報に更新するように構成される。
【0045】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニットが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニットはさらに、前記NWDAFから削除リクエストを受信するように構成され、前記削除リクエストに前記位置情報が含まれ、
前記処理ユニットは、前記削除リクエストに基づき、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除するように構成される。
【0046】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニットが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニットはさらに、ネットワーク要素コンシューマから検索リクエストを受信するように構成され、前記検索リクエストには、前記第1のデータの識別子および前記位置情報が含まれ、
前記処理ユニットは、前記位置情報によって示される格納パス内の第1のデータを前記ネットワーク要素コンシューマに送信するように構成される。
【0047】
第9の態様では、本発明の実施形態は、ユーザー情報を登録するための別の装置を提供し、前記装置は、
端末装置の登録情報を取得するように構成される処理ユニットと、
UDMに登録リクエストを送信するように構成される通信ユニットとを含み、
前記登録リクエストに前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用される。
【0048】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である。
【0049】
いくつかの実施形態では、前記登録情報は、第3のデータをさらに含み、前記第3のデータは、前記共有格納識別子に関連付けられておらず、前記第3のデータが前記位置情報によって示される格納パスに格納されていることを示す。
【0050】
いくつかの実施形態では、前記通信ユニットは、前記UDMに登録リクエストを送信した後、さらに、
前記第2のデータが更新されたと判断した場合には、前記UDMに更新リクエストを送信し、前記更新リクエストに更新された第2のデータと、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報とが含まれ、前記更新リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを前記更新された第2のデータに更新するように前記UDMに指示するために使用される。
【0051】
いくつかの実施形態では、前記通信ユニットは、前記UDMに登録リクエストを送信した後、さらに、
前記第2のデータを削除する必要があると判断した場合、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信し、前記削除リクエストに前記第2のデータの識別子と、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報とが含まれ、前記削除リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを削除するように前記UDMに指示するために使用される。
【0052】
第10の態様では、本発明の実施形態によって提供されるユーザー情報を登録するための装置は、
第1のNWDAFから登録リクエストを受信するように構成される通信ユニットと、
前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納するように構成される処理ユニットとを含み、
前記登録リクエストには、端末装置の登録情報と、前記装置における前記登録情報の格納パスを識別するための位置情報とが含まれ、前記登録情報は、前記端末装置をコアネットワークに登録するフローチャート中に前記NWDAFによって取得され、前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用され、第1のNWDAFは、前記端末装置にサービスを提供する少なくとも1つのNWDAFのうちのいずれか1つである。
【0053】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニットが前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニットは、さらに、前記第1のNWDAFから更新リクエストを受信するように構成され、前記更新リクエストに更新された第2のデータと、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報とが含まれ、
前記処理ユニットは、さらに、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを前記更新された第2のデータに更新するように構成される。
【0054】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニットが前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニットは、さらに、前記第1のNWDAFから削除リクエストを受信するように構成され、前記削除リクエストには、前記第2のデータの識別子、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報が含まれ、
前記処理ユニットは、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを削除するように構成される。
【0055】
第11の態様では、本発明の実施形態によって提供される別のユーザー情報を登録するための装置は、メモリおよびプロセッサを含み、
前記メモリは、プログラム命令を記憶するように構成され、
プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラム命令を呼び出し、取得されたプログラムに従って第1の態様または第3の態様のいずれかの実装形態で方法を実行するように構成される。
【0056】
第12の態様では、本発明の実施形態によって提供される別のユーザー情報を登録するための装置は、メモリおよびプロセッサを含み、
前記メモリは、プログラム命令を記憶するように構成され、
プロセッサは、前記メモリに記憶されたプログラム命令を呼び出し、取得されたプログラムに従って第2の態様または第4の態様のいずれかの実装形態で方法を実行するように構成される。
【0057】
第13の態様では、本発明の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体を提供し、前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータ命令が記憶され、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されると、コンピュータに上記の方法を実行させる。
【0058】
さらに、第2の態様、および第4の態様から第13の態様のいずれかの実施によってもたらされる技術的効果については、第1の態様および第3の態様の異なる実施によってもたらされる技術的効果を参照することができる。詳細についてはここでは繰り返さない。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【
図1】本発明の実施形態によって提供される通信システムアーキテクチャの概略図である。
【
図2】本発明の実施形態によって提供されるユーザー情報を登録するための方法のフローチャートである。
【
図3A】本発明の実施形態によって提供されるユーザー情報を更新するためのフローの概略図である。
【
図3B】本発明の実施形態によって提供されるユーザー情報を削除するためのフローの概略図である。
【
図3C】本発明の実施形態によって提供されるユーザー情報を検索するためのフローの概略図である。
【
図4】本発明の実施形態によって提供される別のユーザー情報を登録するための方法のフローチャートである。
【
図5A】本発明の実施形態によって提供される別のユーザー情報を更新するためのフローの概略図である。
【
図5B】本発明の実施形態によって提供される別のユーザー情報を削除するためのフローの概略図である。
【
図5C】本発明の実施形態によって提供される別のユーザー情報を検索するためのフローの概略図である。
【
図6】本発明の実施形態によって提供されるユーザー情報を登録するための装置600の概略構造図である。
【
図7】本発明の実施形態によって提供されるユーザー情報を登録するための装置700の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0060】
本発明の目的、技術的解決策、および利点をより明確にするために、添付の図面を参照しながら以下で本発明をさらに詳細に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明のすべての実施形態ではなく、本発明の実施形態の一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて、創造的な努力をすることがなく当業者によって得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲に属する。
【0061】
本発明の実施形態で説明される応用シナリオは、本発明の実施形態の技術的解決策をより明確に説明するためのものであり、本発明の実施形態によって提供される技術的解決策を限定するものではない。当業者であれば、新しい応用シナリオの出現に伴い、本発明の実施形態によって提供される技術的解決策が同様の技術的問題にも適用できることを知っている。本発明の説明において、「複数」とは、特に断りのない限り、2つ以上を意味する。
【0062】
図1は、通信システムアーキテクチャを示す。本発明の実施形態は、
図1に示されるシステムに限定されないことを理解されたい。さらに、
図1の装置は、ハードウェアであってもよいし、機能的に分割されたソフトウェアであってもよいし、両者を組み合わせた構成であってもよい。
図1に示すように、本発明の実施形態によって提供されるシステムアーキテクチャは、端末装置101、セッション管理機能(Session Management Function,SMF)1021、アクセスおよびモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function,AMF)1022、NWDAF1023、ネットワーク要素コンシューマ(Network Function consumer,NF consumer)1024およびUDM103を含む。本発明の実施形態は、システムに含まれる端末装置、NWDAF、SMF、およびAMFの数を制限しない。
図1において、導入の例としてそれぞれ1つだけが使用されている。さらに、通信システムは他のネットワーク要素も含み得ることに留意されたい。例えば、通信システムは、
図1には示されていないアクセスネットワークデバイスも含み得る。
【0063】
端末装置101は、端末、移動局(Mobile Station,MS)、移動端末(Mobile Terminal,MT)などとも呼ばれ、ユーザーに音声および/またはデータの接続性を提供するデバイスであり、たとえば、ワイヤレス接続機能を備えたハンドヘルドデバイス、車載デバイスなどである。現時点では、端末の例としては、携帯電話、(mobile phone)、タブレット、ノートパソコン、パームレスト、モバイル インターネット デバイス(Mobile Internet Device,MID)、ウェアラブル デバイス、仮想現実(Virtual Reality,VR)デバイス、拡張現実(Augmented Reality,AR)デバイス、産業用制御(Industrial Control)の無線端末、自動運転(self driving)の無線端末、遠隔医療手術(remote medical surgery)の無線端末、スマート グリッド(smart grid)の無線端末、交通安全(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、スマートホーム(smart home)における無線端末などである。
【0064】
SMF1021は、5G通信システムにおけるサービスアーキテクチャに基づく機能部である。SMFは主に、セッションの確立、変更、解放などのセッション管理を担当する。また、端末装置のIPアドレスの割り当てや管理などの機能を実現するためにも使用される。
【0065】
AMF1022は、5G通信システムにおける機能部であり、主に端末装置の登録やコアネットワークへのアクセスなどの機能の実現を担う。
【0066】
NWDAF1023は、ユーザーの端末装置の接続管理、モビリティ管理、セッション管理、アクセスサービスなどの情報を収集し、信頼できる分析と予測モデルを使用して、さまざまなタイプのユーザーを分析および評価し、ユーザーポートレートを構築し、ユーザーの移動軌跡とサービスの使用習慣を決定し、ユーザーの行動を予測する。分析および予測データに基づいて、ユーザーモビリティ管理パラメータや無線リソース管理パラメータなどを最適化する。
【0067】
UDM103は、データサービスおよびデータサービス操作のためのインテリジェントな管理プラットフォームであり、簡単な導入、ユーザーおよびデータアプリケーションのセキュリティのためのユーザーの階層管理、およびデータストレージのセキュリティを確保するための全体的なセキュリティ保証の実施によって特徴付けられる。
【0068】
SMFやAMFなどのネットワーク要素は、端末装置にサービスを提供する場合に固有であるため、つまり、1つのSMF (またはAMF)は1つの端末装置にのみサービスを提供できるため、現在特定の端末装置にサービスを提供しているネットワーク要素が登録情報をUDMに登録する。したがって、SMFによって登録される、UDMに格納される当該端末装置の登録情報は一意である。しかしながら、複数のNWDAFが同一のUEをサービスすることができるため、異なるNWDAFが同一の端末装置の登録情報をUDMに登録すると、前のNWDAFで登録された情報が後のNWDAFで登録された情報で上書きされる可能性がある。
【0069】
本発明の実施形態は、ユーザー情報を登録するための方法および装置を提供する。NWDAFがユーザー情報を登録する際には、送信される登録リクエストに含まれる格納パスを示す位置情報にNWDAFの識別子が追加される。したがって、異なるNWDAFが同一の端末装置の登録情報を登録する場合、UDM内の格納パスが異なることにより、登録情報が上書きされる事態を解決することができる。
【0070】
次に、本発明の実施形態によって提供されるユーザー情報を登録するための方法を紹介する。
図2を参照すると、
図2は、本発明の実施形態によって提供されるユーザー情報登録方法のフローチャートである。この方法はNWDAFによって実行され、選択的に当該フローチャートを実行するNWDAFは、
図1に示される第1のNWDAFであってもよいし、または第2のNWDAFであってもよいが、本発明では特に限定されない。方法のフローチャートには具体的には次のものが含まれる。
【0071】
201、NWDAFは、端末装置の登録情報を取得する。
【0072】
選択的に、前記登録情報には、端末装置の番号または識別子、NWDAFの識別子、イベントの分析識別子、登録時間(registration time)、端末装置のコンテキスト情報(UE Context Informatica)またはNWDAFが端末デバイスに提供できるサービスなどのうちの少なくとも1つが含まれてもよい。ここで、NWDAFの識別子は、NWDAFのインスタンス番号(NWDAFInstance Id)またはNWDAFのセット番号(NWDAFSet Id)を含んでもよい。なお、NWDAFのインスタンス番号とNWDAFのセット番号の両方により、通信システム内でNWDAFを一意に識別できることに留意されたい。ここで、NWDAFのセット番号は1つのNWDAFセット内のNWDAFの番号である。例えば、NWDAFのセット番号は、当該NWDAFを含むNWDAFセットの番号と、当該NWDAFセット内のNWDAFの番号とから構成される。イベントの分析識別子は、端末装置に対してNWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用されるイベント分析番号(analytics Id)を使用することができる。なお、登録情報は、NWDAFが端末装置に第1のサービスを提供する際に生成され、第1のサービスはNWDAFが端末デバイスに提供できるサービスのいずれかである。
【0073】
選択的な手段として、NWDAFは、端末装置の登録情報を取得することは、具体的に、NWDAFは、ネットワークデータ分析機能サービスコンシューマ(Network Data Analytic Function service consumer,NWDAFservice consumer)または他のネットワーク要素(たとえば、AMFまたはSMFなど)から端末装置のコンテキスト情報を受信する。さらに、NWDAFは、受信した端末装置のコンテキスト情報に基づき、端末装置の登録情報を生成することができる。たとえば、NWDAFは、端末装置のコンテキスト情報を受信した後、NWDAFのインスタンス番号、イベントの分析識別子または登録時間などの情報を生成し、生成した上記情報および受信したユーザーのコンテキスト情報を端末装置の登録情報とする。もちろん、上記の方法は一例に過ぎず、NWDAFは他の方法で端末装置の登録情報を取得することもでき、本発明では特に限定されない。
【0074】
202、NWDAは、UDMに登録リクエストを送信し、登録リクエストには、登録情報および位置情報が含まれる。
【0075】
具体的には、位置情報は、UDMにおける登録情報の格納パスを特定するために使用される。位置情報は、NWDAFの識別子を含み、たとえば、NWDAFのインスタンス番号またはNWDAFのセット番号を含むことができる。
【0076】
選択的に位置情報は、リソース位置識別子(Uniform Resource Identifier,URI)であってもよい。一例として、NWDAFの識別子として、NWDAFのインスタンス番号が採用される。たとえば、前記位置情報は、/{ueId}/registrations/nwdaf-registration/nwdafInstanceIdである。ここで、ueIdはどの端末装置の登録情報であるかを識別するために使用される。Registrationsは、当該登録リクエストが登録リクエストであることを示すために使用される。nwdaf-registrationは登録リクエストがNWDAFからの登録リクエストであることを示すために使用され、nwdafInstanceIdはNWDAFのインスタンス番号である。
【0077】
203、UDMは、登録リクエストを受信し、登録情報を位置情報が示す格納パスに格納する。
【0078】
具体的には、UDMは、登録リクエストを受信した後、登録リクエスト内の位置情報に基づいて格納パスを決定し、登録リクエストに含まれる登録情報を当該格納パスに格納することができる。
【0079】
可能な実施形態では、UDMは、位置情報によって示される格納パスに登録情報を格納した後、登録の成功を示す指示情報をNWDAFに返すこともできる。たとえば、当該指示情報は、「200 OK」、「201 Created」、または「204 Content」であってもよい。一例として、UDMは、登録の成功を示すための指示情報をNWDAFに送信すると同時に、登録の成功の識別子または登録情報を運ぶこともできる。したがって、NWDAFはどの登録情報が正常に登録されたかを知ることができる。
【0080】
別の可能な実施形態では、UDMが何らかの理由で上記の登録情報を格納できない場合、たとえば、UDMは、端末装置によって事前に提供された許可情報に基づいて登録リクエストを送信するNWDAFが、当該端末装置にサービスを提供できないと判断する。この場合、UDMは、登録失敗を示す指示情報を返してもよい。たとえば、当該指示情報は、現在の送信状態を示すハイパーテキスト転送プロトコル(Hyper Text Transfer Protocol,HTTP)のステータスコードを含んでもよい。たとえば、「403 Forbidden」や「404 Not Found」などは、登録情報がUDMによって受信または処理されていないことを示す。選択的にUDMが登録失敗を示す指示情報を送信する間、エラー情報(Problem Details)を運ぶこともできる。
【0081】
いくつかの実施形態では、NWDAF UDMに送信される位置情報は、端末装置に対してNWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用されるイベントの分析識別子も含むことができる。第1のサービスは、NWDAFが端末デバイスに提供できるサービス中の1つのサービスである。1つの例として、イベントの分析識別子は、イベント分析番号(analytics Id)で表すことができ、位置情報は/{ueId}/registrations/nwdaf-registration/nwdafInstanceId/{analyticsId}として表すことができる。ここで、ueId、registrations、nwdaf-registrationおよびnwdafInstanceIdによって表す内容は、
図2の上記ステップ202における関連する説明を参照することができる。ここで、これについては説明を省略する。analytics Idは、NWDAFが端末装置に対して実行するサービスのイベント分析番号を示すために使用される。
【0082】
以下では、本発明の実施形態で提供されるユーザー情報を登録するための第1の方法を、具体的なシナリオと組み合わせて紹介する。
【0083】
シナリオ 1: 更新シナリオ。
【0084】
NWDAFは、端末装置の登録情報が更新されたと判断する。たとえば、特定のサービスが追加されるなど、NWDAFのサービス能力が変化した場合、または端末装置が特定のサービスを提供するためにNWDAFを必要としなくなった場合、端末装置の登録情報が更新される。
【0085】
いくつかの実施形態では、登録情報が更新されたと判断した後、NWDAFはUDMに更新リクエストを送信することができ、更新リクエストには更新された登録情報および位置情報が含まれる。選択的に、位置情報は上の例で見つけることができるが、ここでは繰り返さない。UDMは、更新リクエストを受信した後、更新リクエストに含まれる位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除し、更新リクエストに含まれる更新された登録情報を位置情報が示す格納パスに格納することができる。
【0086】
他のいくつかの実施形態では、NWDAFは、登録情報内の1つまたはいくつかのデータのみを更新することもできる。以下、登録情報のデータAの変更を例に紹介する。任意選択で、データAが更新されたと判定した後、NWDAFは、UDMに更新リクエストを送信することもでき、当該更新リクエストには、更新されたデータA、データAの識別子、および位置情報が含まれてもよい。UDMは、当該更新リクエストを受信した後、データAの識別子に基づいて、位置情報が示す格納パスに格納されているデータAを更新する必要があると判断することができる。さらに、UDMは、位置情報が示す格納パス上のデータAを削除し、更新されたデータAを位置情報が示す格納パスに格納してもよい。
【0087】
考えられる1つのケースでは、更新が成功した場合、つまり、UDMが更新リクエストに含まれるデータ(登録情報または登録情報に含まれるデータである可能性がある)を位置情報によって示される格納パスに更新することに成功した場合である。その後、UDMは、更新が成功したことを示すための指示情報をNWDAFに返してもよい。たとえば、指示情報は、「204 No Content」などであってもよい。選択的に、UDMは、更新に成功したデータ、更新に成功した識別子、または更新に成功したデータおよび更新に成功した識別子を指示情報とともにNWDAFに送信する。
【0088】
また、UDMが受信した位置情報が示す格納パスが存在しない場合や、更新する必要のあるデータが存在しない場合など、更新に失敗した場合、UDMはデータを更新できない場合も考えられる。UDMは、「404 Not Found」などの更新失敗を示す指示情報をNWDAFに返すことができる。選択的に、UDMはエラー情報を指示情報とともにNWDAFに返すこともできる。ここで、エラー情報は、更新失敗の理由を示すために使用される。
【0089】
任意選択で、特定の更新フローは、
図3Aに示されるフローを参照することができる。
図3Aに示すフローは、登録情報全体が更新され、更新が成功した例で説明されており、具体的には以下のステップが含まれる。
【0090】
301A、NWDAFは、登録情報が更新されたと判断し、更新された登録情報を取得する。
【0091】
302A、NWDAFは、更新された登録情報と位置情報を含む更新リクエストをUDMに送信する。
【0092】
任意選択で、位置情報は、上記の実施形態における説明を参照することができるが、ここでは繰り返さない。
【0093】
303A、UDMは更新リクエストを受信し、登録情報を更新する。
【0094】
具体的には、位置情報によって示される格納パス内の登録情報を、更新された登録情報に置き換えてもよい。
【0095】
304A、UDMは、更新が成功したことを示す指示情報をNWDAFに返す。
【0096】
シナリオ 2: 削除シナリオ。
【0097】
NWDAFは、端末装置の登録情報を削除する必要があると判断する。たとえば、NWDAFが端末装置に対して提供するサービスが終了したり、端末装置がNWDAFのサービス範囲から外れたりした場合、NWDAFは、端末装置の登録情報を削除する必要があると判断する。選択的に、NWDAFが登録情報を削除する必要があると判断した後、NWDAFは位置情報を含む削除リクエストをUDMに送信することができる。選択的に、位置情報は、前述の実施形態における説明を参照することができるが、ここでは繰り返さない。考えられる場合には、UDMは、削除リクエストを受信した後、削除リクエストに含まれる位置情報によって示される格納パス上の登録情報を削除し、削除が成功したことを示す指示情報をNWDAFに返してもよい。選択的に、UDMが削除の成功を示すための指示情報を送信するとき、指示情報は、削除の成功の識別子も運ぶことができる。別の可能なケースとして、UDMが位置情報によって示される格納パス内の登録情報の削除に失敗した場合、UDMは、削除の失敗を示すための指示情報をNWDAFに返すことができ、同時に、指示情報はまた、NWDAFの時点で削除失敗の理由を示すエラー情報を運ぶこともできる。
【0098】
一例として、具体的な削除フローは、
図10に示されるフローチャートを参照することもできる。なお、
図3Bに示すフローチャートは、削除が成功した例として紹介されており、具体的には以下のものが挙げられる。
【0099】
301B、 NWDAFは、登録情報を削除する必要があると判断する。
【0100】
302B、 NWDAFは、位置情報を含む削除リクエストをUDMに送信する。
【0101】
303B、UDMは、削除リクエストを受信し、位置情報によって示される格納パス上の登録情報を削除する。
【0102】
304B、 UDMは、削除が成功したことを示す指示情報をNWDAFに返す。
【0103】
シナリオ 3: 検索シナリオ。
【0104】
ネットワーク要素コンシューマ(Net Function consumer,NF consumer)は、まず、登録情報、または登録情報に含まれる1つまたは複数のデータを取得する必要があるかどうかを判断できる。たとえば、端末装置がサービス要求をネットワーク要素コンシューマ(たとえば、AMFであってもよいし、もちろん、通信システム内の他のネットワーク要素であってもよい)に送信するとき、ネットワーク要素コンシューマは、端末装置からのサービス要求に応じて検索リクエストをUDMに送信することができる。検索リクエストは、端末装置にサービスを提供するNWDAFと、当該NWDAFがUDMに登録する登録情報または登録情報に含まれるデータとを要求するために用いられる。一例として、ネットワーク要素コンシューマが、登録情報に含まれるいずれかのデータである第1データを取得する必要がある場合を例として説明する。第1のデータを取得する必要があると判断した後、ネットワーク要素コンシューマは、第1のデータの識別子および位置情報を含む検索リクエストをUDMに送信することができる。ある場合には、UDMは、検索リクエストに基づいて、位置情報によって示される格納パスから第1のデータを取得することができる。さらに、UDMは、「200 OK」などの、検索が成功したことを示す指示情報をネットワーク要素コンシューマに返すことができ、また、指示情報は、取得された第1のデータを運ぶ。別のケースでは、UDMが位置情報によって示される格納パスに第1のデータがない場合、UDMは、「404 Not Found」など、検索失敗を示す指示情報をNFコンシューマに返すことができ、指示情報にはエラー情報が含まれる。
【0105】
具体的な検索フローの一例としては、
図3Cに示すフローチャートが挙げられる。なお、
図3Cに示すフローチャートは、検索に成功した例として紹介されており、具体的には以下のようなものである。
【0106】
301C、NFコンシューマは、登録情報に含まれる第1のデータを取得する必要があると判断する。
【0107】
302C、NFコンシューマは、第1のデータの識別子と位置情報を含む検索リクエストをUDMに送信する。
【0108】
303C、UDMは検索リクエストを受信し、位置情報によって示される格納パスから第1のデータを取得する。
【0109】
304C、UDMは、検索成功を示す指示情報と第1のデータをNFコンシューマに返す。
【0110】
複数のNWDAFが同時に同じ端末装置にサービスを提供することができ、複数のNWDAFは端末装置の登録情報をUDMに登録する必要があるため、登録情報は、互いに上書きされる可能性がある。
【0111】
図4を参照すると、
図4は、本発明の実施形態によって提供されるユーザー情報を登録するための別の方法のフローチャートである。この方法は、第1のNWDAFによって実行され、第1のNWDAFは、端末装置にサービスを提供する複数のNWDAFのうちのいずれか1つである。方法のフローチャートには具体的には次のものが含まれる。
【0112】
401、第1のNWDAFは、端末装置の登録情報を取得する。
【0113】
選択的に、端末装置の登録情報は、
図2のステップ201における関連する説明を参照することができ、ここでは繰り返さない。
【0114】
402、第1のNWDAは、UDMに登録リクエストを送信し、登録リクエストには、登録情報および位置情報が含まれる。
【0115】
ここで、登録情報は第2のデータを含み、第2のデータは共有格納識別子に関連付けられ、共有格納識別子は当該第2のデータが第1NWDAFに属することを示す。
【0116】
いくつかの実施形態では、位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である。選択的に位置情報は、/{ueId}/registrations/nwdaf-registrationとして表現することができ、各項目によって表される内容は、
図2のステップ202の説明分を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0117】
選択的に位置情報は、端末装置に対して第1のNWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用されるイベントの分析識別子も含むことができる。例として、イベントの分析識別子はイベント分析番号を採用し、位置情報は、/{ueId}/registrations/nwdaf-registration/{analyticsId}のように表現できる。各項目で表される内容は上記を参照できる。上述の実施形態については同様であるため、ここでは繰り返さない。
【0118】
403、UDMは、位置情報によって示される格納パスに第2のデータを格納する。
【0119】
場合によっては、UDMは、受信したすべての登録情報を、位置情報によって示される格納パスに、登録情報に含まれる第2のデータと共有データ識別子とを対応付けて格納することができる。いくつかの実施形態では、登録情報は、共有データ識別子に関連付けられていない他のデータも含むことができる。別の可能なケースとして、UDMは、位置情報によって示される格納パスの下にサブパスを確立することもでき、そのサブパスは、端末装置にサービスを提供する少なくとも1つのNWDAFによって共有されるパスとして使用され得る。以下、説明の便宜上、当該サブパスを共有パスと呼ぶ。UDMが共有データ識別子を含む第2のデータを受信すると、UDMは第2のデータを共有パスに格納することができる。以降の説明では、第2のデータを共有パスに格納するUDMの例を紹介する。
【0120】
選択的に、UDMは、登録情報の第2のデータを除いて、共有格納識別子に関連付けられていない他のデータを、位置情報によって示される格納パスに格納することもできる。第3のデータを例に挙げると、登録情報に含まれる第3のデータが共有格納識別子に関連付けられていない場合、UDMは、位置情報によって示される格納パスに第3のデータを格納する。
【0121】
考えられるケースでは、UDMがデータの格納に成功した場合、UDMは、登録の成功を示すための指示情報を第1のNWDAFに返すことができる。当該指示情報については、前述の実施形態の説明を参照することができ、ここでは繰り返さない。別の可能なケースでは、UDMがデータを正常に格納することに失敗した場合、UDMは、登録失敗を示すための指示情報を第1のNWDAFに返すことができ、指示情報は、登録失敗の理由を示すエラー情報を同時に運ぶ。
【0122】
上記の解決策に基づいて、本発明で異なるNWDAFによって使用される共有格納識別子は異なることがわかる。そのため、異なるNWDAFが共有パスに同じデータを格納した場合でも、共有されているため、データは互いに上書きされない。異なるNWDAFによって格納されたデータに関連付けられた格納識別子は異なる。
【0123】
以下では、本発明が提供するユーザー情報を登録するための第2の方法を、具体的なシナリオと組み合わせて紹介する。
【0124】
シナリオ 4: 更新シナリオ。
【0125】
いくつかの実施形態では、第1のNWDAFが端末装置の登録情報に含まれる第2のデータが更新されたと判断した後、第1のNWDAFは更新リクエストをUDMに送信する。更新リクエストには、更新された第2のデータと、第2のデータに関連付けられた共有格納識別子と、位置情報とが含まれる。選択的に、位置情報は、
図4のステップ402の例を参照することができる。ここでは繰り返さない。更新リクエストを受信した後、UDMは、更新リクエストに含まれる第2のデータに関連付けられた共有格納識別子に基づいて、更新リクエストに含まれる更新された第2のデータを、位置情報によって示される格納パスに含まれる共有パスに格納する必要があると判断することができる。UDMは、共有パス内の第2のデータを削除し、更新された第2のデータを共有パスに格納して、第2のデータの更新を完了することができる。考えられるケースでは、更新が成功した場合、つまり、UDMが共有パス内の元の第2のデータを更新された第2のデータに置き換えることに成功した場合、UDMは、更新が成功したことを示すための指示情報を第1のNWDAFに返してもよい。別の可能なケースでは、更新が失敗した場合、UDMは、更新の失敗を示すための指示情報を第1のNWDAFに返すことができる。特定の指示情報と更新失敗の理由については、シナリオ1の説明を参照することができるため、ここでは繰り返さない。
【0126】
一例として、具体的な更新プロセスは、
図5Aに示されるフローを参照することができる。なお、
図5Aに示すフローは、以下の処理を実行するものとする。
図5Aの内容は、第2のデータの更新が成功した場合を例として紹介されており、具体的には以下の内容が含まれる。
【0127】
501A、第1のNWDAFは、登録情報に含まれる第2のデータが更新されたと判断し、更新された第2のデータを取得する。
【0128】
502A、第1のNWDAFはUDMに更新リクエストを送信し、更新リクエストには更新された第2のデータ、第2のデータに関連付けられた共有格納識別子、および位置情報が含まれる。
【0129】
503A、UDMは、更新リクエストを受信し、第2のデータを更新する。
【0130】
具体的には、UDMは、位置情報および第2のデータに関連付けられた共有格納識別子に基づいて、位置情報によって示される格納パス内の共有パス内の第2のデータを更新する必要があると判断する。また、UDMは、共有パスに格納されている第2のデータを削除し、更新リクエストに含まれる更新された第2のデータを共有パスに格納してもよい。
【0131】
504A、UDMは、更新が成功したことを示す指示情報を第1のNWDAFに返す。
【0132】
シナリオ 5: 削除シナリオ。
【0133】
第1のNWDAFが、登録情報内の第2のデータを削除する必要があると判断した場合、第1のNWDAFは、UDMに削除リクエストを送信することができ、この場合、削除リクエストには、第2のデータの識別子、第2のデータに関連付けられた共有格納識別子が含まれる。ここで、第2のデータおよび位置情報を削除する必要があると判断する方法については、上記のシナリオ2の説明を参照することができ、ここでは詳細は繰り返さない。考えられる場合、UDMは、削除リクエストを受信した後、削除リクエストに基づいて、位置情報によって示される格納パス内の共有パス下の第2のデータを削除し、削除が成功したことを示す指示情報を第1のNWDAFに返してもよい。指示情報には、削除成功の識別子も含まれる。別の可能なケースでは、UDMが共有パス内の第2のデータを正常に削除できなかった場合、UDMは、削除の失敗を示すための指示情報を第1のNWDAFに返すことができ、指示情報は同時にエラー情報も運ぶことができる。
【0134】
具体的な削除フローの一例として、
図5Bに示すフローチャートを参照することもできる。なお、
図5Bに示すフローチャートは、削除が成功した場合を例にして紹介されており、具体的には以下の内容が含まれる。
【0135】
501B、第1のNWDAFは、登録情報に含まれる第2のデータを削除する必要があると判断する。
【0136】
502B、第1のNWDAFは、第2のデータの識別子、第2のデータに関連付けられた共有格納識別子、および位置情報を含む削除リクエストをUDMに送信する。
【0137】
503B、UDMは、削除リクエストを受信し、共有パス上の第2のデータを削除する。
【0138】
具体的には、UDMは、削除リクエストに応じて、位置情報によって示される格納パス配下の共有パス上の第2のデータを削除する必要があると判断し、削除動作を実行する。
【0139】
504B、UDMは、削除が成功したことを示す指示情報を第1のNWDAFに返す。
【0140】
シナリオ 6: 検索シナリオ。
【0141】
NFコンシューマは、最初に登録情報または登録情報に含まれるデータを取得する必要があると判断する。詳細についてはシナリオ3の説明を参照し、ここでは繰り返さない。決定後、NFコンシューマは、取得するデータの識別子、データに関連付けられた共有格納識別子、および位置情報を含む検索リクエストをUDMに送信できる。一例として、ネットワーク要素コンシューマが登録情報に含まれる第2のデータを取得する必要がある場合を例に挙げて説明する。ネットワーク要素コンシューマが、登録情報に含まれる第2のデータを取得する必要があると判断した場合、ネットワーク要素コンシューマは、UDMに検索リクエストを送信することができ、この検索リクエストには、第2のデータの識別子、第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および位置情報が含まれる。場合によっては、UDMは、検索リクエストに基づいて、位置情報によって示される格納パスから第2のデータを取得することができる。次に、UDMは、取得した第2のデータをネットワーク要素コンシューマに返すことができ、取得した第2のデータは、取得の成功を示すための指示情報を運ぶことができる。別のケースでは、UDMが共有データから第2のデータを取得しない場合、UDMは、取得の失敗を示す指示情報をネットワーク要素コンシューマに返すことができ、指示情報はエラー情報も運ぶことができる。
【0142】
上記の解決策に基づいて、NFコンシューマが第1のNWDAFによって格納された第2のデータを取得する必要がある場合、UDMに送信される検索リクエストには、第1のNWDAFによって使用され、第2のデータに関連付けられた共有格納識別子が含まれる可能性がある。NFコンシューマは、第1のNWDAFによって格納された第2のデータを正確に取得できるため、検索効率が向上する。
【0143】
具体的な検索フローの一例としては、
図5Cに示すフローチャートが挙げられる。なお、
図5Cに示すフローチャートは、検索が成功した場合を例にして紹介されており、具体的には以下の内容が含まれる。
【0144】
501C、ネットワーク要素コンシューマは、登録情報に含まれる第2のデータを取得する必要があると判断する。
【0145】
502C、ネットワーク要素コンシューマは、第2のデータの識別子、第2のデータに関連付けられた共有格納識別子、および位置情報を含む検索リクエストをUDMに送信する。
【0146】
ここで、第2のデータに関連付けられた共有格納識別子は、第2のデータが位置情報によって示される格納パスに格納されていることを示すために使用される。
【0147】
503C、UDMは、検索リクエストを受信し、位置情報によって示される格納パスから第2のデータを取得する。
【0148】
504C、UDMは、検索が成功したことを示す指示情報と第2のデータをネットワーク要素コンシューマに返す。
【0149】
上述の方法と同じ考え方に基づいて、
図6を参照すると、本発明の一実施形態は、ユーザー情報を登録するための装置600を提供する。装置600は、上記の方法の各ステップを実行することができるが、繰り返しを避けるためにここでは詳細を再度説明しない。
【0150】
装置600は、処理ユニット601および通信ユニット602を含む。
【0151】
考えられるシナリオでは、前記処理ユニット601は、端末装置の登録情報を取得するように構成される。
【0152】
前記通信ユニット602は、登録リクエストをUDMに送信するように構成される。前記登録リクエストには、前記登録情報と、前記UDMにおける前記登録情報の格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報には、NWDAFの識別子が含まれる。
【0153】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である。
【0154】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される。
【0155】
いくつかの実施形態では、登録リクエストを前記UDMに送信した後、前記通信ユニット602はさらに、以下のように構成される。
【0156】
前記登録情報が更新されたと判断した場合、前記UDMに更新リクエストを送信し、前記更新リクエストに更新された登録情報および前記位置情報が含まれ、前記更新リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を前記更新された登録情報に更新するように前記UDMに指示するために使用される。
【0157】
いくつかの実施形態では、前記通信ユニット602は、前記UDMに登録リクエストを送信した後、さらに、
前記登録情報を削除する必要があると判断した場合、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信し、前記削除リクエストに前記位置情報が含まれ、前記削除リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除するように前記UDMに指示するために使用される。
【0158】
別の可能なシナリオでは、前記処理ユニット601は、端末装置の登録情報を取得するように構成される。
【0159】
前記通信ユニット602は、登録リクエストをUDMに送信するように構成される。前記登録リクエストに前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用される。
【0160】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である。
【0161】
いくつかの実施形態では、前記登録情報は、第3のデータをさらに含み、前記第3のデータは、前記共有格納識別子に関連付けられておらず、前記第3のデータが前記位置情報によって示される格納パスに格納されていることを示す。
【0162】
いくつかの実施形態では、前記通信ユニット602は、前記UDMに登録リクエストを送信した後、さらに、
前記第2のデータが更新されたと判断した場合には、前記UDMに更新リクエストを送信し、前記更新リクエストに更新された第2のデータと、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報とが含まれ、前記更新リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを前記更新された第2のデータに更新するように前記UDMに指示するために使用される。
【0163】
いくつかの実施形態では、前記通信ユニット602は、前記UDMに登録リクエストを送信した後、さらに、
前記第2のデータを削除する必要があると判断した場合、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信し、前記削除リクエストに前記第2のデータの識別子と、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報とが含まれ、前記削除リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを削除するように前記UDMに指示するために使用される。
【0164】
別の可能なシナリオでは、前記通信ユニット602は、NWDAFから登録リクエストを受信するように構成される。前記登録リクエストには、端末装置の登録情報および前記装置における前記登録情報の格納パスを識別するための位置情報が含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれ、
処理ユニット601は、前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納するように構成される。
【0165】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である。
【0166】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される。
【0167】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニット601が前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニット602は、さらに、NWDAFから更新リクエストを受信するようにさらに構成される。前記更新リクエストに更新された登録情報および前記位置情報が含まれ、
前記処理ユニット601は、さらに、前記更新リクエストに基づいて、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を、更新された登録情報に更新するようにさらに構成される。
【0168】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニット601が前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニット602は、前記NWDAFから削除リクエストを受信するようにさらに構成される。前記削除リクエストに前記位置情報が含まれる。
【0169】
前記処理ユニット601は、さらに、前記削除リクエストに基づいて、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除する。
【0170】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニット601が前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニット602はさらに、ネットワーク要素コンシューマから検索リクエストを受信するように構成される。前記検索リクエストには、前記第1のデータの識別子および前記位置情報が含まれる。
【0171】
前記処理ユニット601はさらに、前記位置情報によって示される格納パス内の第1のデータを前記ネットワーク要素コンシューマに送信する。
【0172】
別の可能なシナリオでは、通信ユニット602は、第1のNWDAFから登録リクエストを受信するように構成される。前記登録リクエストには、端末装置の登録情報と、前記装置における前記登録情報の格納パスを識別するための位置情報とが含まれ、前記登録情報は、前記端末装置をコアネットワークに登録するフローチャート中に前記NWDAFによって取得される。前記登録情報は第2のデータを含み、前記第2のデータは、共有格納識別子に関連付けられ、前記共有格納識別子は、前記第2のデータが前記第1のNWDAFに属することを示すために使用され、第1のNWDAFは、前記端末装置にサービスを提供する少なくとも1つのNWDAFのうちのいずれか1つである。
【0173】
処理ユニット601は、前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納する。
【0174】
いくつかの実施形態では、前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である。
【0175】
いくつかの実施形態では、前記登録情報は、第3のデータをさらに含み、前記第3のデータは、前記共有格納識別子に関連付けられておらず、前記第3のデータが前記位置情報によって示される格納パスに格納されていることを示す。
【0176】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニット601が前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニット602はさらに、前記第1のNWDAFから更新リクエストを受信するように構成される。前記更新リクエストに更新された第2のデータと、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報とが含まれる。
【0177】
前記処理ユニット601はさらに、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを前記更新された第2のデータに更新するように構成される。
【0178】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニット601が前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニット602は、前記第1のNWDAFから削除リクエストを受信するように構成される。前記削除リクエストには、前記第2のデータの識別子、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報が含まれる。
【0179】
前記処理ユニット601はさらに、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを削除するように構成される。
【0180】
いくつかの実施形態では、前記処理ユニット601が前記第2のデータを前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、
前記通信ユニット602はさらに、ネットワーク要素コンシューマから検索リクエストするように構成される。前記検索リクエストには、前記第2のデータの識別子、前記第2のデータに関連付けられた共有格納識別子および前記位置情報が含まれる。
【0181】
前記処理ユニット601はさらに、前記位置情報によって示される格納パス内の第2のデータを前記ネットワーク要素コンシューマに送信するように構成される。
【0182】
本発明の実施形態は、
図7に示すように、ユーザー情報を登録するための別の装置700も提供する。装置700は、通信インターフェース701、メモリ702、およびプロセッサ703を含む。
【0183】
ここで、前記登録装置700は、メッセージの送受信など、前記通信インターフェース701を介して他の装置と通信する。メモリ702は、プログラム命令を格納するように構成され、プロセッサ703は、前記メモリ702に格納されたプログラム命令を呼び出し、取得されたプログラムに基づいて上記の実施形態で提供される任意の方法を実行するように構成される。
【0184】
本発明の実施形態は、上記通信インターフェース701、メモリ702およびプロセッサ703の間の特定の接続媒体、たとえば、アドレスバス、データバス、及び制御バスに分割できるバスを限定するものではない。
【0185】
本発明の実施形態では、プロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイまたは他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、またはディスクリートゲートであってもよく、本発明の実施形態で開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実施または実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本発明の実施形態と組み合わせて開示される方法のステップは、ハードウェアプロセッサによって実行および完了されるか、またはプロセッサ内のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行および完了されるように直接具体化することができる。
【0186】
本発明の実施形態では、メモリは、ハードディスクドライブ(hard disk drive,HDD)またはソリッドステートディスク(solID-state drive,SSD)などの不揮発性メモリであってもよく、ランダムアクセスメモリ(random-access memory,RAM)などの揮発性メモリであってもよい。メモリは、命令またはデータ構造の形で所望のプログラムコードを搬送または記憶するように構成でき、コンピュータによってアクセスできる他の媒体であってもよいが、これに限定されない。本発明の実施形態におけるメモリは、プログラム命令および/またはデータを記憶するための記憶機能を実現できる回路または他の装置であってもよい。
【0187】
本発明の実施形態は、プログラムコードを含むコンピュータ可読記憶媒体も提供する。プログラムコードは、コンピュータ上で実行されると、コンピュータに、本発明の上記の実施形態で提供される方法のステップを実行させる。
【0188】
当業者は、本発明の実施形態が方法、システム、またはコンピュータプログラム製品として提供され得ることを理解するはずである。したがって、本発明は、完全なハードウェアの実施形態、完全なソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアとハードウェアの側面を組み合わせた実施形態の形態を採用することができる。さらに、本発明は、1つまたは複数のコンピュータが利用可能なプログラムコードの記憶媒体(ディスクメモリ、コンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光メモリなどを含むがこれらに限定されない)上に実施されるコンピュータプログラム製品の形態を採用することができる。
【0189】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされてもよく、その結果、一連の動作ステップがコンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行されて、コンピュータ実施処理が生成される。コンピュータまたは他のプログラマブルデバイスは、フローチャートの1つ以上のフローおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックで指定された機能を実施するためのステップを提供する。
【0190】
本発明の好ましい実施形態を説明してきたが、当業者は、基本的な創造的概念を理解すれば、これらの実施形態に追加の修正や変形を加えることができる。したがって、添付の特許請求の範囲は、本発明の範囲内にある好ましい実施形態およびすべての修正および変形を含むものとして説明されることを意図している。
【0191】
明らかに、当業者は、本発明の範囲から逸脱することがなく、本発明に様々な修正および変形を加えることができる。このように、本発明のこれらの修正および変形が本発明の特許請求の範囲およびその均等技術の範囲内に含まれる場合、本発明はこれらの修正および変形も含むものとする。
【符号の説明】
【0192】
101 端末装置
103 統合データ管理(UDM)
600 装置
601 処理ユニット
602 通信ユニット
700 装置
701 通信インターフェース
702 メモリ
703 プロセッサ
1021 セッション管理機能(SMF)
1022 モビリティ管理機能(AMF)
1023 ネットワークデータ分析機能(NWDAF)
1024 ネットワーク要素コンシューマ
【手続補正書】
【提出日】2024-01-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザー情報を登録するための方法であって、
ネットワークデータ分析機能(NWDAF)が、端末装置の登録情報を取得するステップと、
前記NWDAFが、登録リクエストを統合データ管理(UDM)に送信するステップとを含み、
前記登録リクエストに、前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための方法。
【請求項2】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項1に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項3】
前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される、ことを特徴とする請求項1に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項4】
前記NWDAFが登録リクエストを前記UDMに送信した後、前記方法はさらに、
前記登録情報が更新されたと前記NWDAFが判断した場合に、前記UDMに更新リクエストを送信するステップを含み、
前記更新リクエストに更新された登録情報および前記位置情報が含まれ、前記更新リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を前記更新された登録情報に更新するように前記UDMに指示するために使用される、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項5】
前記NWDAFが登録リクエストを前記UDMに送信した後、前記方法はさらに、
前記NWDAFが登録情報を削除する必要があると判断した場合に、前記NWDAFが前記UDMに削除リクエストを送信するステップを含み、
前記削除リクエストに前記位置情報が含まれ、前記削除リクエストは、前記位置情報によって示される格納パス内の登録情報を削除するように前記UDMに指示するために使用される、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項6】
ユーザー情報を登録するための方法であって、
UDMが、NWDAFから登録リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納するステップとを含み、
前記登録リクエストに端末装置の登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための方法。
【請求項7】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項6に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項8】
前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される、ことを特徴とする請求項6に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項9】
前記UDMが前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納した後、前記方法はさらに、
前記UDMが、ネットワーク要素からコンシューマの検索リクエストを受信するステップと、
前記UDMが、前記位置情報によって示される格納パス内の第1のデータを前記ネットワーク要素コンシューマに送信するステップとを含み、
前記検索リクエストは、前記登録情報に含まれる第1のデータの識別子および前記位置情報を含む、ことを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか一項に記載のユーザー情報を登録するための方法。
【請求項10】
ユーザー情報を登録するための装置であって、
端末装置の登録情報を取得するように構成される処理ユニットと、
UDMに登録リクエストを送信するように構成される通信ユニットとを含み、
前記登録リクエストに、前記登録情報と、前記登録情報の前記UDMにおける格納パスを特定するための位置情報とが含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための装置。
【請求項11】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項
10に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項12】
前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される、ことを特徴とする請求項
10に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項13】
ユーザー情報を登録するための装置であって、
NWDAFから登録リクエストを受信するように構成される通信ユニットと、
前記登録情報を前記位置情報によって示される格納パスに格納するように構成される処理ユニットとを含み、
前記登録リクエストには、端末装置の登録情報および前記装置における前記登録情報の格納パスを識別するための位置情報が含まれ、前記位置情報に前記NWDAFの識別子が含まれる、ことを特徴とするユーザー情報を登録するための装置。
【請求項14】
前記位置情報はユニフォームリソース識別子(uniform resource identifier,URI)である、ことを特徴とする請求項
13に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【請求項15】
前記位置情報はイベントの分析識別子をさらに含み、前記イベントの分析識別子は、前記端末装置に対して前記NWDAFによって実行される第1のサービスを示すために使用され、前記登録情報は、前記NWDAFが前記端末装置に対して前記第1のサービスを提供するときに生成される、ことを特徴とする請求項
13に記載のユーザー情報を登録するための装置。
【国際調査報告】