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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】垂直離着陸機システムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   B64C 27/26 20060101AFI20240719BHJP
   B64C 5/02 20060101ALI20240719BHJP
   B64C 5/06 20060101ALI20240719BHJP
   B64D 27/31 20240101ALI20240719BHJP
   B64D 27/34 20240101ALI20240719BHJP
   B64C 3/10 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
B64C27/26
B64C5/02
B64C5/06
B64D27/31
B64D27/34
B64C3/10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506179
(86)(22)【出願日】2022-07-29
(85)【翻訳文提出日】2024-03-28
(86)【国際出願番号】 US2022074357
(87)【国際公開番号】W WO2023015146
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】63/203,822
(32)【優先日】2021-07-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/333,966
(32)【優先日】2022-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524040627
【氏名又は名称】スーパーナル・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】supernal, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【弁理士】
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100112911
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 晴夫
(72)【発明者】
【氏名】ヘイロニマス,ウィリアム カイル
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ブライアン
(72)【発明者】
【氏名】チョン,スティーブン
(72)【発明者】
【氏名】ゴンサレス,ルイス
(72)【発明者】
【氏名】チェン,トニー リィ チョン
(57)【要約】
本開示の実施形態は、垂直離着陸機のためのシステムおよび方法を提供する。このシステムは、垂直離着陸飛行と水平推力飛行が可能な航空機を提供する。このシステムは、例えば、少なくともプロプロータ、エッジワイズブレード、および本体を含むことができる。プロプロータは、水平推力成分を達成するために傾斜するように構成され得る。揚力面の一部は、プロプロータとともに傾斜するように構成され得る。いくつかの実施形態では、垂直離着陸機は、第1のブームおよび第2のブームに接続された尾翼をさらに備えることができる。いくつかの実施形態では、垂直離着陸機は、本体に取り付けられた尾翼をさらに備えることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体、
前記本体に取り付けられた揚力面であって、第1の端部に位置する第1の部分揚力面と、第2の端部に位置する第2の部分揚力面とを備え、前記第1の部分揚力面および前記第2の部分揚力面は回転するように構成される揚力面、
前記第1の部分揚力面は、第1のプロプロータを備え、前記第1のプロプロータは前記第1の部分揚力面とともに回転するように構成され、
前記第2の部分揚力面は、第2のプロプロータを備え、前記第2のプロプロータは前記第2の部分揚力面とともに回転するように構成され、
前記本体と前記第1のプロプロータとの間に配置され、前記揚力面に取り付けられた第1のブーム、および
前記本体と前記第2のプロプロータとの間に配置され、前記揚力面に取り付けられた第2のブーム、を含み、
前記第1のブームと前記第2のブームは前記本体の後方の尾翼を介して接続されている、
航空機。
【請求項2】
前記航空機が静止位置にあるとき、前記尾翼の少なくとも一部が前記揚力面の上に位置する、
請求項1に記載の航空機。
【請求項3】
前記尾翼は、前記本体から上方に延びて前記本体の上方で接続される、請求項1に記載の航空機。
【請求項4】
前記尾翼がブロンコ尾翼を含む、
請求項3に記載の航空機。
【請求項5】
前記第1のブームおよび前記第2のブームはそれぞれ、少なくとも1つのエッジワイズブレードを備える、
請求項1に記載の航空機。
【請求項6】
少なくとも1つの操縦翼面が、前記エッジワイズブレードの回転面の少なくとも部分的に上方に配置される、
請求項1に記載の航空機。
【請求項7】
前記第1の部分揚力面および前記第2の部分揚力面のうちの少なくとも一方が、前記揚力面に実質的に平行な軸の周りを回転するように構成されている、
請求項1に記載の航空機。
【請求項8】
前記第1の部分揚力面および前記第2の部分揚力面のうちの少なくとも1つがウィングレットを備える、
請求項1に記載の航空機。
【請求項9】
前記第1の部分揚力面および前記第2の部分揚力面のうちの少なくとも一方が翼面を含む、
請求項1に記載の航空機。
【請求項10】
前記第1および第2の部分揚力面はそれぞれ、前記プロプロータから外側に延在し、
前記第1および第2の部分揚力面は、垂直離着陸飛行における前記プロプロータの回転によって引き起こされるジャイロ効果に抵抗するように構成されている、
請求項1に記載の航空機。そして着陸構成。
【請求項11】
前記第1のブームおよび前記第2のブームの少なくとも一方が電池を備える、請求項1に記載の航空機。
【請求項12】
前記電池は、モータに電力を供給するために使用される、
請求項11に記載の航空機。
【請求項13】
本体、
前記本体に取り付けられた揚力面、
第1のプロプロータおよび第1のハブであって、前記第1のハブは前記揚力面の第1の端部に取り付けられ、前記揚力面に実質的に平行な軸の周りを回転するように構成された、第1のプロプロータおよび第1のハブ、
第2のプロプロータおよび第2のハブであって、前記第2のハブは前記揚力面の第2の端部に取り付けられ、前記揚力面に実質的に平行な軸の周りを回転するように構成された、第2のプロプロータおよび第2のハブ、
前記本体と前記第1の端部との間に配置され、少なくとも1つのロータを備える第1のブーム、
前記本体と前記第2の端部との間に配置され、少なくとも1つのロータを備える第2のブーム、および
前記本体に取り付けられ、その後方に延びる尾翼、
を備える、航空機。
【請求項14】
前記尾翼が、前記本体の後方で上方に延びる少なくとも2つの面を有するV尾翼部分を含む、請求項13に記載の航空機。
【請求項15】
前記第1のブームおよび前記第2のブームはそれぞれ、少なくとも2つのロータを備える、
請求項13に記載の航空機。
【請求項16】
前記揚力面は、前記第1の端部に位置する第1の部分揚力面と、前記第2の端部に位置する第2の部分揚力面とを含み、
前記第1の部分揚力面は、前記第1のハブとともに回転するように構成され、
前記第2の部分揚力面は、前記第2のハブとともに回転するように構成されている、
請求項13に記載の航空機。
【請求項17】
前記第1の部分揚力面および前記第2の部分揚力面のうちの少なくとも一方が翼部分を備える、
請求項16に記載の航空機。
【請求項18】
前記第1の部分揚力面および前記第2の部分揚力面のうちの少なくとも一方がウィングレットを備える、
請求項16に記載の航空機。
【請求項19】
前記第1および第2の部分揚力面はそれぞれ、前記第1のハブおよび前記第2のハブから外側に延在し、
前記第1および第2の部分揚力面は、垂直離着陸飛行における前記プロプロータの回転によって引き起こされるジャイロ効果に抵抗するように構成されている、
請求項16に記載の航空機。
【請求項20】
前記第1のブームおよび第2のブームのうちの少なくとも1つは電池を含む、
請求項13に記載の航空機。
【請求項21】
前記電池はモータに電力を供給するために使用される、
請求項20に記載の航空機。
【請求項22】
少なくとも1つの操縦翼面が、前記ロータの回転面の少なくとも部分的に上方に配置される、
請求項13に記載の航空機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される主題は、一般に、垂直離着陸飛行および水平推力飛行で動作するように構成された垂直離着陸機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、水平推力航空機(例えば、固定翼航空機)および垂直推力航空機(例えば、ヘリコプタ)の一般的なカテゴリーに分類される、様々な航空機が知られている。水平推力航空機の利点は、翼の下に揚力を生成するための推力を伝達する速度と効率的な構造である。しかしながら、水平推力航空機には、離陸および着陸中に速度を生成または低下させるために滑走路などの特定の着陸エリアが必要になるなど、特定の欠点がある。垂直推力航空機には、水平方向に移動することなく急速に揚力を得ることができるという利点があるため、比較的狭いエリア(例えば、ヘリポート)で離着陸できる。しかし、垂直推力航空機には、大きな荷物を運ぶことができない、長距離を高速(significant speed)で水平に移動できないなど、特定の欠点もある。
【0003】
垂直離着陸(「VTOL」)航空機を開発する試みが数多く行われてきた。これは、航空機の飛行中に一般的な推力を提供しながら、かなりの着陸領域を持たないさまざまな場所から離着陸できる能力を組み合わせたものである。一例として、一部のVTOL航空機には別個の推力発生器が含まれており、1つは航空機の離着陸中に垂直推力を生成するように設計されており、もう1つは航空機が空中で水平飛行している間に水平推力を生成するように設計されている。しかし、これらの航空機には、燃料の非効率な使用や構造、距離や対気速度の制限など、多くの欠陥がある。さらに、垂直推力モータをサポートするために必要な現在利用可能な構造は重くて高価であり、拡張性に障害をもたらす。
【0004】
ドローンなどのVTOL航空機の他の試みには、クワッドロータ(たとえば、少なくとも4つの垂直推力ロータ)が含まれる。これらの航空機は、ヘリコプターと同様に垂直方向の揚力を効率的に生み出すことができるが、水平方向の推力が弱く、人や物品を移動させるのに適した拡張性がないことが知られている。また、これらの航空機は、垂直推力ロータの1つが非アクティブまたは無効になった場合に航空機のバランスが崩れるため、すべての垂直推力ロータを継続的に動作させる必要があるという問題も抱えている。このような不均衡な状態は、多くの場合、ロール、ピッチ、またはヨー制御の損失をもたらし、機体制御の失敗につながる可能性がある。特に混雑した大都市圏において、物品や人の輸送を考慮すると、このような損失は持続可能ではない。
【0005】
したがって、高速で水平推力を効率的に生成し、最小限のインフラ要件で離着陸できる、効率的で拡張性があり、安全で製造が容易で経済的に実行可能な垂直離着陸機に対するニーズが高まっている。荷物の配達、写真撮影、個人や商品の往復/タクシー輸送など、さまざまな用途でさまざまな距離を移動できるこのような航空機(自律型、操縦型、またはその両方の組み合わせ)に対する需要がある。上で議論したように、既存の航空機の欠点により、十分な水平推力が不足していること、重い構造物が必要であること、物品や人の輸送に見合った積載能力が低下していることなど、さまざまな理由により、これらの要求を満たすことができなくなっている。
【発明の概要】
【0006】
簡単に説明すると、本明細書で開示される主題の実施形態は、垂直離着機のためのシステムおよび方法に関する。
【0007】
本開示の例示的な態様は、本体と、本体に取り付けられた揚力面とを備える航空機に関し、該揚力面は、第1の端部に位置する第1の部分揚力面と、第2の端部に位置する第2の部分揚力面とを備え、第1の部分揚力面および第2の部分揚力面は回転するように構成され、第1の部分揚力面は第1のプロプロータを備え、第1のプロプロータは第1の部分揚力面とともに回転するように構成され、第2の部分揚力面は第2のプロプロータを備え、第2のプロプロータは、第2の部分揚力面とともに回転するように構成され、第1のブームは、本体と第1のプロプロータとの間に位置し、揚力面に取り付けられ、第2のブームは、本体と第2のプロプロータとの間に位置し、揚力面に取り付けられ、第1ブームと第2ブームは本体後方の尾翼を介して接続されている。
【0008】
いくつかの実施形態では、航空機が静止位置にあるとき、尾翼の少なくとも一部は、揚力面の上に位置してもよい。いくつかの実施形態では、尾翼は本体から上方に延びて本体の上に接続されてもよい。いくつかの実施形態では、尾翼はブロンコ尾翼を含み得る。いくつかの実施形態では、第1のブームおよび第2のブームはそれぞれ、少なくとも1つのエッジワイズブレードを備え得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの操縦翼面は、エッジワイズブレードの回転面の少なくとも部分的に上に配置され得る。いくつかの実施形態では、第1の部分揚力面および第2の部分揚力面のうちの少なくとも1つは、揚力面に実質的に平行な軸の周りを回転するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の部分揚力面および第2の部分揚力面のうちの少なくとも1つはウィングレットを備える。いくつかの実施形態では、第1の部分揚力面および第2の部分揚力面のうちの少なくとも1つは翼面を含み得る。いくつかの実施形態では、第1および第2の部分揚力面はそれぞれ、プロプロータから外側に延在でき、第1および第2の部分揚力面は、垂直離着陸飛行におけるプロプロータの回転によって引き起こされるジャイロ効果に抵抗するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1ブームおよび第2ブームのうちの少なくとも1つは電池を備え得る。いくつかの実施形態では、電池はモータに電力を供給するために使用され得る。
【0009】
本開示の例示的な態様は、本体、本体に取り付けられた揚力面、第1のプロプロータおよび第1のハブ、第1のハブは揚力面の第1の端部に取り付けられ、揚力面に実質的に平行な軸の周りを回転するように構成され、第2のプロプロータおよび第2のハブ、第2のハブは前記揚力面の第2の端部に取り付けられ、揚力面に実質的に平行な軸の周りを回転するように構成され、本体と第1の端部との間に配置され、少なくとも1つのロータを備える第1のブーム、本体と第2の端部との間に配置され、少なくとも1つのロータを備える第2のブーム、および、本体に取り付けられ、その後方に延びる尾翼、を備える航空機に関する。
【0010】
いくつかの実施形態では、尾翼は、本体の後方で上方に延びる少なくとも2つの面を有するV尾翼を含み得る。いくつかの実施形態では、第1ブームおよび第2ブームはそれぞれ、少なくとも2つのロータを備える。いくつかの実施形態では、揚力面は、第1の端部に位置する第1の部分揚力面と、第2の端部に位置する第2の部分揚力面とを含み、第1の部分揚力面は、前記第1のハブとともに回転するように構成され、第2の部分揚力面は、前記第2のハブとともに回転するように構成される。いくつかの実施形態では、第1の部分揚力面および第2の部分揚力面のうちの少なくとも1つは翼部分を備える。いくつかの実施形態では、第1の部分揚力面および第2の部分揚力面のうちの少なくとも1つは翼部分を備える。いくつかの実施形態では、第1および第2の部分揚力面は、それぞれ第1のハブおよび第2のハブから外側に延在し、第1および第2の部分揚力面は、垂直離着陸飛行におけるプロプロータの回転によって引き起こされるジャイロ効果に抵抗するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1ブームおよび第2ブームは電池を備え得る。いくつかの実施形態では、電池はモータに電力を供給するために使用され得る。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの操縦翼面が、ロータの回転面の少なくとも部分的に上に配置され得る。
【0011】
本開示の例示的な態様は、垂直離着陸機に関する。垂直離着陸航空機は、本体、プロプロータ、およびエッジワイズブレードを備え得る。プロプロータは、垂直離陸飛行および巡航飛行で動作するように構成されたブレードを含み得る。垂直離陸飛行におけるプロプロータは、推力が実質的に地面に向けられるように配向できる。プロプロータは、水平推力成分を達成するために傾斜または回転するように構成され得る。プロプロータは、コレクティブ制御システムおよび/または周期制御システムを通じて制御されるように構成され得る。巡航飛行におけるプロプロータは、推力が地表に対して実質的に垂直に向けられるように配向できる。エッジワイズブレードまたはロータは、実質的に地面に向かう方向に推力を生成するように構成され得る。エッジワイズブレードまたはロータはブームに取り付けられ得る。エッジワイズブレードまたはロータは、固定ピッチを有し、かつ/または固定回転数(「rpm」)で動作できる。ブームは、1つまたは複数の推力モータに電力を供給するように構成されたバッテリパックを含み得る。推力モータは、プロプロータおよびエッジワイズブレードのうちの1つまたは複数に機械エネルギを供給するように構成され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の推力モータは、各プロプロータおよび各エッジワイズブレードに接続され得る。
【0012】
いくつかの実施形態では、垂直離着陸機はブロンコ尾翼を備える。ブロンコ尾翼は、第1ブームと第2ブームの両方から延びる尾翼であってもよく、尾翼は第1ブームと第2ブームの上で接続される。ブロンコ尾翼は、第1ブームおよび第2ブームの上方にある尾翼の比較的水平な部分にエレベータを備え得る。ブロンコ尾翼は、尾翼の比較的直立した部分のそれぞれに操縦翼面を備え得る。
【0013】
いくつかの実施形態では、垂直離着陸機はブロンコ尾翼を備える。ブロンコ尾翼は、第1ブームと第2ブームの両方から延びる尾翼であってもよく、尾翼は第1ブームと第2ブームの上で接続される。ブロンコ尾翼は、第1ブームおよび第2ブームの上方にある尾翼の比較的水平な部分にエレベータを備え得る。ブロンコ尾翼は、尾翼の比較的直立した部分のそれぞれに操縦翼面を備え得る。
【0014】
いくつかの実施形態では、プロプロータは、第1のプロプロータと第2のプロプロータとを含み得る。第1プロプロータは揚力面の第1端に取り付けられ、第2プロプロータは揚力面の第2端に取り付けられ得る。揚力面の端部はウィングレットを備え得る。ウィングレットは、プロプロータハブとの接続部から翼に対して上方に延び得る。いくつかの実施形態では、揚力面は本体に結合され得る。いくつかの実施形態では、エッジワイズブレードまたはロータは、第1のエッジワイズブレード、第2のエッジワイズブレード、第3のエッジワイズブレード、および第4のエッジワイズブレードを含み得る。いくつかの実施形態では、第1および第2のエッジワイズブレードは第1ブームに取り付けられてもよく、第1のエッジワイズブレードまたはロータは揚力面の前方に位置し、第2のエッジワイズブレードまたはロータは揚力面の後方に位置する。いくつかの実施形態では、第3および第4のエッジワイズブレードは第2ブームに取り付けられてもよく、第3のエッジワイズブレードまたはロータは揚力面の前方に位置し、第4のエッジワイズブレードまたはロータは揚力面の後方に位置する。いくつかの実施形態では、第1のブームは、本体の第1の側で揚力面に沿って横方向に配置され、第2のブームは、本体の第2の側で揚力面に沿って横方向に配置され得る。
【0015】
上記は、本開示の主題のいくつかの態様のみを要約したものであり、特許請求の範囲に記載の本開示の主題の全範囲を反映することを意図したものではない。本開示の主題の追加の特徴および利点は、以下の説明に記載されており、その説明から明らかであるか、または本開示の主題を実践することによって学習できる。さらに、前述の概要および以下の詳細な説明は両方とも例示的および説明的なものであり、特許請求の範囲に記載の本開示の主題のさらなる説明を提供することを目的としている。
【0016】
本明細書に組み込まれ、その一部を構成する添付図面は、本明細書に開示される主題の複数の実施形態を示し、説明とともに、本明細書に開示される主題の原理を説明するのに役立つ。さらに、いかなる形でも本開示の主題の範囲を限定することを意図したものではない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1図1は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図3A図3Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図3B図3Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図3C図3Cは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図4A図4Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図4B図4Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図4C図4Cは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図5図5は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図6A図6Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図6B図6Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図7図7は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図8図8は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図9図9は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図10図10は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図11図11は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図12図12は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図13図13は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図14A図14Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図14B図14Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図14C図14Cは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図15A図15Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図15B図15Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図15C図15Cは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図16A図16Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図16B図16Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図17図17は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図18図18は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図19A図19Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図19B図19Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図19C図19Cは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図20A図20Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図20B図20Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図20C図20Cは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図21A図21Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図21B図21Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
前述の一般的な説明と以下の詳細な説明はいずれも例示的かつ説明的なものにすぎず、本発明の範囲を限定するものではないことを理解されたい。
詳細な説明
【0019】
次に、例示的な実施形態を詳細に参照し、そのいくつかの例を添付の図面に示す。
【0020】
本発明の原理および特徴の理解を容易にするために、さまざまな例示的な実施形態について以下に説明する。特に、ここで開示される主題は、垂直離着陸機の動作のためのシステムおよび方法との関連で説明される。
【0021】
開示された様々な実施形態のそれぞれと一致する改良された航空機は、航空機が垂直推力飛行にあるときの1つの位置から水平推力飛行にあるときの別の位置まで回転するように構成されたプロプロータを含み、それによって航空機が小さな隙間に着陸することと、効率的かつ迅速水平移動することの両方が可能となる。
【0022】
開示された様々な実施形態のそれぞれと一致する改良された航空機は、垂直リフト能力を提供するために1つまたは複数の垂直リフトロータを含み、1つ以上のロータが非アクティブまたは無効になった場合に航空機が複数のリフトシステムを有することが保証される。例えば、垂直リフトロータおよび/またはプロプロータのうちの1つまたは複数が非アクティブまたは無効になった場合、例示的な航空機は、他のシステムからの垂直推力を使用して着陸するように構成され得る。別の例として、1つまたは複数のリフトロータが非アクティブまたは無効になった場合、プロプロータは、垂直推力飛行または水平推力飛行のいずれかで航空機を着陸させるように構成され得る(例えば、滑走路に高速(speed)で着陸する)。
【0023】
開示された実施形態のそれぞれと一致する改良された航空機は、様々な尾翼構成を組み込み得る。当業者であれば理解するように、製造業者、操縦者、およびエンドユーザの目的に応じて、さまざまな航空機にとってさまざまな尾翼構成が望ましい場合がある。例えば、特定の尾翼構成は、重量を軽減し、構成部品を減らし、ロータ、スタビライザ、および/または揚力面の間の相互作用を減らしている面積を減らし、航空機の美的外観を改善し、離着陸時の地上高を確保し、翼の衝突の可能性を避けるためにハブの間隔を改善し、エレベータへの空気の遮断を避けるために尾翼の形状を含み、および/または連続した構造のウィングボックス(wing box)を可能にする。さらに、特定の尾翼構成を含む航空機の構造は、プロプロータ、電気モータ、バッテリなどの重量コンポーネントを支持するために必要な航空機の構造を合理化することによって改善できることが知られている。本明細書に開示される様々な実施形態は、本明細書に開示される尾翼構成のいずれを使用してもよく、特定の尾翼構成が特定の実施形態に関して論じられる限りにおいて、その尾翼構成は例示のために提供されるものであり、限定することを意図したものではないことが企図される。
【0024】
図1から図21は、本開示と一致する航空機の非限定的な例示的な実施形態を示す。本明細書に記載される例および実施形態は例示的で非限定的であり、本開示の原理および方法の理解を容易にするために使用される簡略化された説明を表すものであることを理解されたい。
【0025】
図1は、本開示のいくつかの実施形態による垂直離着陸飛行の航空機100を示す。図1に示されるように、航空機100は、とりわけ、本体110、1つ以上のエッジワイズブレードまたはロータ104、それぞれのハブ107に取り付けられる1つ以上のプロプロータ106、1つ以上のブーム112、1つ以上の揚力面102、および、尾翼114を含み得る。航空機100は有人であっても無人であってもよい。航空機100は、例えば、タクシー、配送機、自家用機、貨物輸送、短距離または長距離の輸送航空機、/またはビデオ/写真の航空機を含む、当業者に知られている任意の目的に使用できることが想定され得る。
【0026】
当業者には理解されるように、本体110は、航空機の目的に適した任意の適切な形状、サイズ、または構成とできる。例えば、本体110は、構造的に堅固なままで荷物および/または乗客を保持するのに十分な楕円形、正方形、三角形、またはその他の任意の適切な形状であってもよい。さらに、本体110は、陸上および/または水上に着地するためのギア116を含んでもよく、これは格納可能であってもなくてもよい。ギア116は、航空機の前部と後部の両方に含まれてもよく、車輪、踏み板、ポンツーン、または航空機が陸上および/または水中に着陸するのを助けることができる他の構成要素を含んでもよい。本体110はまた、パイロット、乗客、および/または貨物を収容するように構成されたコックピット118を含み得る。一例では、パイロットは航空機の前方に位置し、乗客および/または貨物はパイロットの後方に位置し得る。しかしながら、パイロットは本体の任意の位置に配置できる(または、少なくともある程度の時間はパイロットなしで航空機を操縦できる)ことがみなされられ得る。本体110は、任意の適切な形状およびサイズのウィンドシールド120、人および/または荷物の出入りを可能にするために開閉するように構成された1つまたは複数のドア(例えば、スイング、スライド、および/または上げ下げによる)、1つ以上の座席、および、例えば、プロプロータ106、エッジワイズブレード又はロータ104、及び/又は1つ以上の操縦翼面(例えば、エレベータ、舵、ラダーベータ、アクチュエータ、スポイラ、またはその他の既知の制御装置/表面)を含む、航空機用の航空機システムと通信及び/又は制御するように構成されている制御装置および/またはコンピュータシステムもまた含み得る。本体110は、揚力面102の揚力面構造を接続および/または連結するための構造を提供するように構成された胴体を含み得る。いくつかの実施形態では、胴体はトラス構造、モノコック構造、またはセミモノコック構造であってもよい。胴体はアルミニウムまたは炭素繊維で構成され得る。
【0027】
プロプロータ106および/またはエッジワイズブレードもしくはロータ104は、ブレードが衝突する可能性が低いか、または衝突する可能性がないように、操縦翼面および/または本体110の一部よりも上方に、またはそれらの一部から離れて配置され得る。例えば、垂直離着陸飛行にある場合、プロプロータ106は、プロプロータハブ107および/またはエッジワイズブレードもしくはロータ104の上に間隔を置いて配置でき、プロプロータ106は、揚力面102に沿って、本体110の実質上に間隔を置いて配置でき、および/または、エッジワイズブレードまたはロータ104は、ブーム112に沿って、本体110の実質上に間隔を置いて配置されてもよい。プロプロータ106は、尾翼114へのブレードの衝突を回避するために、揚力面102に沿って尾翼114から離れて(例えば、外側に)間隔を置いて配置され得る。例えば、各プロプロータ106は、本体110から1つの翼の距離の半分を超える距離、またはいくつかの実施形態では、本体110から1つの翼の距離の3分の2を超える距離に配置され得る。
【0028】
プロプロータ、エッジワイズブレードまたはロータ104、および/または制御装置は、機内のパイロット、機内のコンピュータ(例えば、自律的に)、または航空機の外部の制御装置(例えば、遠隔)、あるいは、機内のパイロット、機内のコンピュータ、および/または航空機の外部の制御装置の1つまたは複数の組み合わせによって操作可能であってもよい。プロプロータは、パワー制御(例えば、スロットル)、ピッチ制御(例えば、コレクティブ)および/または迎え角制御(例えば、周期的)、またはこれらの制御の任意の適切な組み合わせを通じて制御されるように構成され得るこれらの制御のそれぞれは、機械式および電気式のアクチュエータ、スイッチ、または当業者に知られている他の制御を、1つまたは複数のプロセッサ(例えば、コントローラ、コンピュータ内)と組み合わせて構成することができ、個々の制御または制御のサブセットとして、またはすべての制御の装置の動作および管理を完全に行う。
【0029】
揚力面102は、航空機が静止しているとき、一方の端から他方の端まで比較的水平に延びることができる。揚力面102は、空気が通過するときに揚力を生成するように構成された翼(aerofoil)を含むことができる。揚力面102は、単一の連続面であってもよく、あるいは、例えば、ブーム112(後述)の内側(例えば、本体110に向かって)に配置された1つ以上のセクション、および、ブーム112の外側(例えば、本体110から離れて)に配置された1つ以上のセクションを有する、揚力面のセクションを含んでもよい。揚力面102は、空気が通過するときに揚力を生成し、および/または抗力を低減するために、本体110、ブーム112、および/またはプロプロータ106の一部を組み込むか、またはそれらの成形部分を含み得る。
【0030】
ブーム112は、尾翼構造114、1つ以上のエッジワイズブレードまたはロータ104のための1つ以上の電気モータ、および/または1つ以上のエッジワイズブレードまたはロータ104および/または1つ以上のプロプロータ106に電力を供給する1つ以上のバッテリのための構造を効率的に提供できる。エッジワイズブレードまたはロータは、航空機の電気システムおよび制御システムに接続することもできる。ブーム104は、揚力面102および揚力面の内部構造によって支持され得る。したがって、揚力面102の構造は、ブーム104を支持するための、および/またはさらに水平推力および垂直離着陸飛行でプロプロータ106を支持するための構造を組み込みながら、人または荷物を運ぶための揚力を航空機100に効率的に提供できる。さらに、プロプロータ106は、構造物が回転するときに構造に応力を生じさせる可能性があるため、プロプロータ106が推力を生成するように動作するとき、およびプロプロータ106が構成間で回転するときに、プロプロータ106からの応力に耐えることができるスパーやリブなどの内部構造コンポーネントを含む揚力面102を通してプロプロータ106を支持することが有利である。揚力面102の構造を効率的に使用すると、航空機の軽量化が可能になり、燃料の使用量が減り、より高速での移動が可能になる。
【0031】
図1は4つのエッジワイズブレードまたはロータ104を示しているが、任意の適切な数のエッジワイズブレードまたはロータを組み込むことができることが企図される(例えば、航空機は4つより多いまたは少ないエッジワイズブレードまたはロータ104を利用できる)。エッジワイズブレードまたはロータは、実質的に垂直な推力を生成するように構成され得る。エッジワイズブレードまたはロータは、固定ピッチおよび/または固定回転数で動作し得る。いくつかの実施形態では、エッジワイズブレードまたはロータ104は、揚力面のいずれかの側にブーム112に沿って配置され得る。いくつかの実施形態では、エッジワイズブレードまたはロータ104は、揚力面102上に配置され得る。
【0032】
エッジワイズブレードまたはロータ104およびプロプロータ106は、1つまたは複数の電気モータによって機械的に動力を供給され得る。いくつかの実施形態では、各エッジワイズブレード104および/またはプロプロータ106は、専用モータによって動力を供給されてもよく、あるいは1つまたは複数のエッジワイズブレードまたはロータ104および/またはプロプロータ106は、共有モータによって動力を供給され得ることが企図される。一例として、1つのブーム112に沿った2つのエッジワイズブレードまたはロータ104がモータを共有してもよい。本明細書で議論されるモータは、従来の燃料駆動モータ、電気モータ、および/またはハイブリッドモータであり得ることが企図される。いくつかの実施形態では、モータおよびロータは、モータによって生成される使用電力を制御するトランスミッションに接続され得る。変速機は、無段変速機(CVT)、自動変速機、または1つ以上のギアをシフトして異なる量の動力を出力する手動または半手動変速機であってもよい。
【0033】
エッジワイズブレードまたはロータおよび/またはプロプロータは、定速ロータまたは可変速ロータであってもよい。エッジワイズブレードまたはロータおよび/またはプロプロータは、一定の迎え角であってもよく、または変更可能な迎え角(例えば、1つまたは複数のアクチュエータを通じて変更可能)を有し得る。
【0034】
速度、位置、および/または迎え角は変更でき、および/またはギアは個別に、セットとして同時に、またはすべてのプロプロータおよび/またはすべてのエッジワイズブレードまたはロータに対して同時に変更できる。例えば、4つのエッジワイズブレードまたはロータ104はすべて同時に速度を変更して、離陸シーケンスおよび/または着陸シーケンスを開始できる。別の例として、プロプロータ106は、離着陸飛行から巡航飛行に同時に移行できる。別の例として、2つのプロプロータ106および4つのエッジワイズブレードまたはロータ104はすべて、速度および/または迎え角を変更して、離着陸シーケンスに同時に影響を与えることができる。
【0035】
当業者には理解されるように、エッジワイズブレードまたはロータ104は、航空機上の任意の位置に配置できる。図1に示されるように、第1のエッジワイズブレード104は本体の第1の側の揚力面102の前方に配置され、第2のエッジワイズブレード104は本体の第1の側の揚力面の後方に配置され、第3のエッジワイズブレード104は本体の第2の側の揚力面の前方に配置され、第4のエッジワイズブレード104は本体の第2の側の揚力面の後方に配置され得る。エッジワイズブレードまたはロータ104はまた、1つまたは複数のブーム112に取り付けられ得る。1つまたは複数のブーム112は、1つまたは複数の電気モータに電力を供給するように構成されたバッテリパックを含んでもよく、または物品、航空機の電気または機械部品、または当業者に知られている任意の他の品目の保管に利用されてもよい。図1は、揚力面102の上面または下面に対して実質的に垂直に構成された2つのブーム112が図示されているが、当業者であれば、2つより多いまたは少ないブームを利用してもよく、それらは既知の取り付け技術を用いて取り付けてもよく、および/または任意の適切な構成で配置されてもよいことを理解するであろう。1つまたは複数のブーム112は、1つまたは複数の操縦翼面(例えば、エレベータ、ラダー、ラダーベータ、スポイラなどのうちの1つまたは複数)を備える尾翼114を含むか、または尾翼114に接続できる。操縦翼面は、尾翼114の比較的垂直な部分または尾翼114の比較的水平な部分126にあってもよい。
【0036】
尾翼114は、ブーム112の後方に連結され得る。いくつかの実施形態では、尾翼114は揚力面102の後方に連結されてもよい。尾翼114は、1つのブーム112と別のブーム112との間のリンクに沿ったエレベータを備え得る。尾翼構造114は本体110の後方にあってもよい。尾翼構造114は、ラダーおよび/またはラダーベータなどの操縦翼面を備えることができ、操縦翼面はブーム112から上方および/または下方に延在する。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの操縦翼面は、エッジワイズブレードの回転面の少なくとも部分的に上に配置され得る。例えば、尾翼114のラダー、エレベータ、またはラダーベータは、本体110および/またはエッジワイズブレードの上に部分的に延在し得る。尾翼114は、航空機が水平推力飛行にあるときに、自由流(例えば、比較的乱れのない空気)内に位置する操縦翼面を介して航空機に制御を提供するように構成され得る。
【0037】
以下でより詳細に説明するように、T尾翼、十字尾翼、デュアル尾翼、トリプル尾翼、V尾翼、ブロンコ尾翼、ローブーム尾翼、またはハイブーム尾翼を含む、多くの尾翼構成が企図される。ブロンコ尾翼は、比較的垂直な垂直面と水平面を有し得る。尾翼114は、航空機100が地表面上に静止しているときを考慮して、実質的な垂直面と実質的な水平面との間に丸みを帯びたエッジを有し、実質的な垂直面による実質的な水平面の効率的な支持を提供できる。いくつかの実施形態では、尾翼は本体110から延在でき、ブーム112は本体から延在する尾翼の上に接続でき、ブーム112の接続は、本体から延在する尾翼とは別であるか、または本体から延在する尾翼に接続される。
【0038】
プロプロータ106は、回転スパーなどの回転リンク機構および/または延長リンク機構を介して揚力面102に接続され得る。いくつかの実施形態では、回転スパーは、揚力面102に対してプロプロータ106を回転させるように作動され得る。プロプロータ106は、揚力面上、本体110の1つ以上の側面上、ブーム112上、または他の任意の場所を含む、航空機上の任意の適切な場所に配置され得る。いくつかの実施形態では、伸張リンク機構を作動させて、プロプロータ106を揚力面102に対して回転させることができる。スパーおよび/または回転リンケージを作動させるように構成されたアクチュエータは、回転アクチュエータまたはリニアアクチュエータのうちの1つまたは複数を備え得る。
【0039】
プロプロータ106は、航空機が地表面上で停止しているときを考慮して、地表面および/または揚力面と実質的に平行な軸108の周りおよび/または軸108に対して回転するように、一つの構成で構成され得る。図1に示すように、軸108は、揚力面102の一端から揚力面102の他端まで揚力面102に沿って、または揚力面102内に延在する。揚力面は、揚力面102の第1の端部に第1の部分揚力面122および揚力面102の第2の端部にある第2の部分揚力面122を含み得る。当業者には理解されるように、第1および第2の部分揚力面は、揚力を最大化し抗力を最小化し、それによって燃料消費量を低減するのに適した任意の形状を有し得る。例えば、部分揚力面は、長方形、円形、三角形、またはそれらの任意の組み合わせであってもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、第1のプロプロータは、軸108に対するプロプロータの移動中、および/または軸108の周りの回転中に、第1の部分揚力面がプロプロータとともに移動するように、第1の部分揚力面に取り付けられてもよい。第2のプロプロータは、軸108に対するプロプロータの移動中、および/または軸108の周りの回転中に、第2の部分揚力面がプロプロータとともに移動するように、第2の部分揚力面に取り付けられてもよい。部分揚力面122は、キャビン118にいるパイロットによって操作可能であり得る1つまたは複数の制御システムを含み得る。部分揚力面122は、アクチュエータ、アクティブインセプタ、サイドスティック、スイッチ、および/またはボタンを介して操作されてもよく、水平推力飛行の垂直離着陸機の揚力を生成するように構成されてもよい。部分揚力面は、垂直推力飛行で揚力を生成するように構成されてもよい。部分揚力面122は、揚力面102の残りの部分と同様の断面積および/または翼形形状を有する翼部分を備え得る(例えば、部分揚力面は揚力面102の連続体を備え得る)。いくつかの実施形態では、部分揚力面はウィングレットを備えてもよく、ウィングレットから構成されてもよく、他の実施形態では、部分揚力面はウィングレットを有さなくてもよい。部分的な揚力面にウィングレットがあるかどうかは、貨物の種類、移動時間、および/またはプロプロータのサイズによって異なる場合がある。部分揚力面122はそれぞれ、図1に示すように、ウィングレット124および翼部分を備え得る。ウィングレット124は、翼部分の端部からほぼ垂直に延びることができる。当業者には理解されるように、ウィングレット124は抗力を低減するように構成され得る。
【0041】
いくつかの実施形態では、プロプロータ106は、部分揚力面122とともに軸108の周りを回転または移動するように構成され、プロプロータ106および部分揚力面122、124はブーム112の外側で回転する。いくつかの実施形態では、揚力面102がブーム112とは別個の構造である場合、プロプロータ106は、本体110を含む揚力面102の部分とは別に、揚力面102とともに移動または回転できる。いくつかの実施形態では、プロプロータ106は、プロプロータハブ107およびブレード106の一部のみが移動または回転するように移動または回転できる。いくつかの実施形態では、プロプロータハブ107は、部分揚力面とともに軸108の周りを移動または回転できる。揚力面102の形状に基づいて、本体110を含まない揚力面は、プロプロータ106とともに回転して揚力を増加させ、抗力を減少させ、それによって燃料消費量を低減できる。揚力面102の形状は、ブーム112の長さ全体にわたって変化してもよい。例えば、揚力面102は、本体110の重量を支持するために長方形の形状であってもよく、プロプロータ106が水平動作用に構成されている場合には抗力を低減するためにプロプロータ106に向かって薄くなり、プロプロータ106が垂直動作用に構成されている場合にはより幅広であってもよい。
【0042】
図2は、水平推力飛行にある垂直離着陸機200を示す。図2の航空機200は、図1に示される航空機100の例示的なバージョンであり、図2では航空機200は水平推力飛行にある。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は、他の実施形態に関して本明細書で論じられる特徴と同様であってもよい。
【0043】
本体210は、図1に関して説明したように、陸上および/または水上着陸用に構成された着陸装置を含んでもよい。着陸装置は、図1では本体110から延びているように示され、図2では本体内に格納されているように示されているが、航空機は、着陸装置が伸長または格納された状態で、垂直離着陸および水平推力飛行で動作できることが企図されている。図2に示すように、本体210は、客室を加圧し、および/またはパイロット、乗客、および/または貨物のために密閉された容積を提供するために閉じるように構成されたドアを含み得る。ドア218は、パイロットによって自動的に開閉され、いくつかの実施形態では、乗客が航空機に出入りするための階段を含む上部および下部を含み、下部には階段が含まれる。ドア218は、動作中に自動的にロックされるように構成され得る。本体210は、着陸装置が格納された離着陸飛行を含み得る。
【0044】
図3Aから図3Cは、本開示のいくつかの実施形態による垂直離着陸飛行の航空機を示す。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。図3Aは、揚力面端部306が実質的に垂直に回転した垂直離陸飛行における垂直離着陸機の上面図を示す。揚力面端部306は、プロプロータ、プロプロータハブ、および/またはプロプロータモータを含み得る。揚力面端部306は、また、プロプロータとともに回転するように構成されてもよく、その結果、回転しない揚力面302の部分のみが、本体308に接続された揚力面の部分となる。揚力面端部306は、翼および/またはウィングレットの一部を含み得る。揚力面端部306の翼またはウィングレットは、航空機300が垂直離着陸飛行にあるときに、航空機300の回転を遅らせるかまたは回転に抵抗するように構成され得る。いくつかの実施形態では、揚力面端部はプロプロータから外側に延在でき、第1および第2の部分揚力面は、垂直離着陸飛行におけるプロプロータの回転によって引き起こされるジャイロ効果に抵抗するように構成できる。図3Bは、垂直離着陸機の正面図を示す。図3Cは、垂直離着陸機の側面図を示しており、図1で説明した着陸装置308が示されている。
【0045】
尾翼314は、本体308の後方に延び得る。尾翼314は、ブーム312の上に延びる操縦翼面(例えば、ラダー、ラダーベータ、エレベータのうちの1つまたは複数)を含み得る。尾翼314は、エッジワイズブレードまたはロータ304の上に延びる操縦翼面(例えば、ラダー、ラダーベータ、エレベータのうちの1つまたは複数)を含み得る。エッジワイズブレードまたはロータ304は、航空機300を均等に持ち上げるために、航空機300、揚力面302、本体308、および/またはプロプロータ306の重心のいずれかの側に配置され得る。当業者には理解されるように、ブーム312は、尾翼314、ならびにエッジワイズブレードまたはロータ304を支持し、それに動力を供給するための構造を効率的に組み込むことができる。
【0046】
図4Aから図4Cは、本開示のいくつかの実施形態による、水平推力飛行にある航空機400を示す。図4Aから図4Cの航空機400は、図3Aから図3Cに示される航空機300の例示的なバージョンであり、航空機400は着陸装置が格納された水平推力飛行にある。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。図4Aは、垂直離着陸機の上面図を示す。図4Bは、垂直離着陸機の正面図を示す。図4Cは、図1に示した着陸装置が格納された状態の垂直離着陸機の側面図を示す。揚力面402およびプロプロータ406も示されている。
【0047】
図5は、本開示のいくつかの実施形態による航空機500を示す。垂直離着陸機500の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。垂直離着陸機500は、軸550、560、および570の周りまたは軸550、560、および570に対して相対的に移動するように動作できる。垂直離着陸機500は、軸550、560、および570の交点に重心516を含み得る。垂直軸550は実質的に垂直であってもよく、垂直離着陸機500は、垂直軸550の周りまたは垂直軸550に対して相対的に移動し得る。垂直軸の周りの動きは、横軸570と平行な水平面内であり得る。横軸570は、揚力面に沿って実質的に横方向であってもよく、垂直離着陸機500は、横軸570の周りでまたは横軸570に対して相対的に移動し得る。動作中、航空機は横軸570を中心に回転し、横軸570に対する移動経路に影響を与え得る。例えば、横軸570の周りの動きは、前方または後方の動きであり得る。長手方向軸560は、横軸570に対して垂直であってもよく、垂直離着陸機500は、長手方向軸560の周りまたは長手方向軸560に対して相対的に移動し得る。いくつかの実施形態では、長手方向軸560の周りの動きは、航空機を操縦している間、前を向いているパイロットに対して、左右方向の移動経路に影響を与え得る。プロプロータ506も示されている。
【0048】
図6Aから6Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機600を示す。垂直離着陸機600の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。
【0049】
図6Aは、本開示のいくつかの実施形態による600を示す。垂直離着陸機600は、第1のプロプロータ602を含み得る。プロプロータ602は、ある角度で動作するように構成され得る。プロプロータ602は、プロプロータ602が傾斜面624上、または傾斜面624に対して相対する場所で動作できる。プロプロータ602が動作するとき、または傾斜面624に対して相対するとき、プロプロータ602は、実質的に前方の推力620および実質的に垂直の推力622を生成できる。いくつかの実施形態では、プロプロータ602は、図5に示すように、横軸570の周りで航空機を移動させることができる。
【0050】
図6Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機600を示す。垂直離着陸機600は、第1のプロプロータ602および第2のプロプロータ602を含み得る。第1のプロプロータ602は、傾斜面624(図6Aに示す)などの第1の傾斜面で動作し、第2のプロプロータ602は第2の傾斜面で動作する。第1の傾斜面は、前方推力620を生成し得る。第2の傾斜面は、逆推力621を生成し得る。第2の傾斜面は、第1の傾斜面とは反対の角度を成し得る。第1のプロプロータ602は、前方推力620を生成するように構成され、第2のプロプロータ602は、所望のヨー制御を維持するために逆推力621を生成するように構成され得る。所望のヨー制御は、ヨー方向618に対する垂直離着陸機600の所望の方向であり得る。前進推力620および逆推力621は、垂直離陸機600がホバリング飛行で動作しているときに、垂直離着陸機600を動作させるために使用され得る。ホバリング飛行では、航空機は垂直軸に沿って移動できない場合がある。ヨー方向618は、重心の垂直軸(例えば、図5の垂直軸550)の周りおよびこれに対応する方向を表す。チルト機能は、巡航飛行が不要な場合に、都市内で比較的短い距離を移動する場合(タキシング中など)に便利である。
【0051】
垂直離着陸機600は、第1ブーム628と第2ブーム630の間、及び/又は後部尾翼構造間に延びる後面626を含み得る。後面626は、航空機のピッチおよび迎え角を制御できるエレベータなどの操縦翼面を含み得る。第1のブームは、垂直スタビライザ632を含むか、または垂直スタビライザ632に取り付けられてもよい。後部尾翼構造は、垂直スタビライザ632を含み得る。垂直スタビライザ632は、図5に示す垂直軸の周りの航空機の動きを制御できる第1のラダーを備え得る。第2ブームは、垂直スタビライザ634を含むか、または垂直スタビライザ634に取り付けられてもよい。後部尾翼構造は、垂直スタビライザ634を含み得る。垂直スタビライザ634は、図5で説明される垂直軸の周りの動きも制御できる第2のラダーを備え得る。
【0052】
図7は、本開示のいくつかの実施形態による航空機700を示す。垂直離着陸機700の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。
【0053】
垂直離着陸機700は、第1のプロプロータ702、第2のプロプロータ704、第1のエッジワイズブレード706、第2のエッジワイズブレード708、第3のエッジワイズブレード710、及び第4のエッジワイズブレード712を含み得る。第1のプロプロータ702、第2のプロプロータ704、第1のエッジワイズブレード706、第2のエッジワイズブレード708、第3のエッジワイズブレード710、および第4のエッジワイズブレード712のうちの1つまたは複数は、第1のプロプロータ702、第2のプロプロータ704、第1のエッジワイズブレード706、第2のエッジワイズブレード708、第3のエッジワイズブレード710、および第4のエッジワイズブレード712のうちの1つまたは複数によって生成される推力よりも大きな推力で動作するように構成され得る。垂直離着陸機700のロールを制御するために、垂直離着陸機700の本体の第1の側にあるブレードの第1のセットは、本体の第2側にあるブレードの第2のセットと比較して増加した推力で動作し得る。パイロットは、アクチュエータ、アクティブインセプタ(inceptor)、サイドスティック、スイッチ、および/またはボタンのうちの少なくとも1つを含むパイロット制御装置を用いて、プロプロータ、プロプロータブレード、および/またはエッジワイズブレードまたはロータを制御できる。パイロット制御は、1つまたは複数のプロプロータ、プロプロータブレード、および/またはエッジワイズブレードまたはロータを、一体で、または個別に、またはサブセットとして制御して、速度、傾斜、プロプロータの回転、オンまたはオフ、出力、または同様のものを変更できる。
【0054】
第1のプロプロータ702は、単独で、または第1および第2のエッジワイズブレードまたはロータ706、708と連携して動作して、垂直離着陸機700の第1の側の相対推力を増加または減少させることができる。第2のプロプロータ704は、単独で、または第3および第4のエッジワイズブレードまたはロータ710、712と連携して動作して、垂直離着陸機700の第2の側の相対推力を増加または減少させることができる。ブレード702、704、706、708、710、および712のうちの1つまたは複数は、ホバリング飛行における垂直離着陸機700のロールを制御するために推力を変化させるように構成され得る。ロール方向714は、図5の長手軸560の周りおよび長手軸560に対応する方向を表す。ブレード702、704、706、708、710、および712のうちの1つまたは複数は、増加または減少したrpmで動作して、対応する推力を変化させて垂直離着陸機700のロールを制御するように構成され得る。ブレード702、704、706、708、710、および712のうちの1つまたは複数は、垂直離着陸機700のロールを制御するために、対応する推力を変化させる角度で動作するように構成され得る。
いくつかの実施形態では、プロプロータは、横軸570の周りで最大180度回転するように構成されてもよく、エッジワイズブレードまたはロータは、長手方向軸560の周りで最大180度回転するように構成されてもよい。
【0055】
図8は、本開示のいくつかの実施形態による航空機800を示す。垂直離着陸機800の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。
【0056】
図8は、垂直離着陸機800を示す。垂直離着陸機800は、第1のエッジワイズブレード802、第2のエッジワイズブレード804、第3のエッジワイズブレード806、及び第4のエッジワイズブレード808を含み得る。第1のエッジワイズブレード802、第2のエッジワイズブレード804、第3のエッジワイズブレード806、および第4のエッジワイズブレード808のうちの1つまたは複数は、第1のエッジワイズブレード802、第2のエッジワイズブレード804、第3のエッジワイズブレード806、および第4のエッジワイズブレード808のうちの1つまたは複数によって生成される推力よりも大きな推力で動作するように構成され得る。垂直離着陸機800のピッチを制御するために、垂直離着陸機800の揚力面801の第1の側にある第1のブレードセットは、揚力面801の第2の側にある第2のブレードセットと比較して増加した推力で動作し得る。第1のエッジワイズブレード802は、単独で、または第2のエッジワイズブレード804と連携して動作して、揚力面801の前方の垂直離着陸機800の前側の相対推力を増加または減少させ得る。第1のエッジワイズブレード802は、単独で、または第2のエッジワイズブレード804と連携して動作して、揚力面801の後方の垂直離着陸機800の後側の相対推力を増加または減少させ得る。ブレード802、804、806、808のうちの1つまたは複数は、ホバリング飛行における垂直離着陸機800のピッチを制御するために推力を変化させるように構成され得る。垂直離着陸機800のピッチの動きは、図5の横軸570の周りおよび横軸570に対して相対的なものであり得る。垂直離着陸機800のピッチを制御するために、第1のエッジワイズブレード802、第2のエッジワイズブレード804、第3のエッジワイズブレード806、および第4のエッジワイズブレード808のうちの1つまたは複数の推力を制御することに連動して、1つまたは複数のプロプロータを、上記の図6Aから図6Bに関連して説明したように傾けられてもよい。パイロットは、アクチュエータ、アクティブインセプタ、サイドスティック、スイッチ、および/またはボタンのうちの少なくとも1つを含むパイロット制御装置を使用して、プロプロータとエッジワイズブレードまたはロータを制御できる。
【0057】
図9は、本開示のいくつかの実施形態による航空機900を示す。垂直離着陸機900の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。垂直離陸航空機900は、操縦翼面902を含み得る。垂直離着陸機900は、第1のプロプロータ904および第2のプロプロータ906を含み得る。操縦翼面902はそれぞれラダーを含み得る。操縦翼面902は、垂直離陸艇900のヨー方向908によって示される方向などのヨーを制御するように構成され得る。操縦翼面902は、垂直離着陸機900が垂直離着陸機900のヨーを制御するために、単独で、またはプロプロータ904および/または906と連動して動作できる。プロプロータ904および/またはプロプロータ906は、垂直離着陸機900のヨーを制御するために、推力を単独でまたは一緒に変化させるように構成され得る。操縦翼面902および/またはプロプロータ904、906は、水平推力飛行における垂直離着陸機900のヨーを制御するように構成され得る。ヨー方向908は、図5の垂直軸550の周りまたは垂直軸550に対応する方向を表す。パイロットは、アクチュエータ、アクティブインセプタ、サイドスティック、スイッチ、および/またはボタンのうちの少なくとも1つを含むパイロット制御装置を用いて操縦翼面902を操作できる。
【0058】
図10は、本開示のいくつかの実施形態による航空機1000を示す。垂直離着陸機1000の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じたものと同様であってもよい。垂直離着陸機1000は、第1の操縦翼面1002を含み得る。垂直離着陸機1000は、第2の操縦翼面1004を含み得る。第1の操縦翼面1002は、フラップ、フラッペロン、および/またはエルロンを含み得る。第2の操縦翼面1004は、フラップ、フラッペロン、および/またはエルロンを含み得る。第1の操縦翼面1002および/または第2の操縦翼面1004は、垂直離着陸機1000のロールを制御するように構成され得る。操縦翼面1000の位置は例示であり、操縦翼面は揚力面1006および/または部分揚力面1008に沿った異なる位置に配置できる。第1の操縦翼面1002および/または第2の操縦翼面1004は、垂直離着陸機1000が水平推力飛行にあるときに、垂直離着陸機1000のロールを制御するように構成され得る。ロールは、図5の長手方向軸560の周りまたは長手方向軸560に対応する方向であり得る。パイロットは、アクチュエータ、アクティブインセプタ、サイドスティック、スイッチ、および/またはボタンのうちの少なくとも1つを含むパイロット制御装置を用いて操縦翼面1002、1004を操作できる。
【0059】
図11は、本開示のいくつかの実施形態による航空機1100を示す。垂直離着陸機1100の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。垂直離着陸機1100は、エレベータ1110を含み得る。エレベータ1110は、水平推力飛行での垂直離着陸機1100の動作中に、垂直離着陸機1100のピッチを制御するように構成され得る。垂直離着陸機1100のピッチ方向の動きは、図5の横軸570の周りおよび横軸570に対して相対的であり得る。
【0060】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による垂直離陸飛行にある航空機1200を示す。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は、他の実施形態に関して本明細書で論じられる特徴と同様であってもよい。エッジワイズブレードまたはロータ1204、プロプロータ1206、本体1210、プロプロータハブ1207、およびブーム1216は、図1に関して上で説明した対応する構造と同様であり、図1のそれらの要素に関する説明は、他の図のそれらの要素にも同様に適用できる。プロプロータ1206は、軸1208の周りおよび/または軸1208に対して移動するように構成され得る。軸1208は、翼を横切って横方向に延びることができる。軸1208は、地面と実質的に平行であってもよい。軸108は、本体1210を通って横方向に延びることができる。軸1208は、地面と実質的に平行であってもよい。軸1208は、航空機1200の一方の側から他方の側へ(例えば、揚力面に沿って横方向に)延び得る。プロプロータ1206は、本体1210の一方の側のそれぞれの揚力面上に配置され得る。それぞれのプロプロータまたはブレード1206は、それぞれのプロプロータハブ1207に取り付けられ得る。揚力面は、揚力面の第1の端部にある第1の部分揚力面と、揚力面の第2の端部にある第2の部分揚力面とを含み得る。第1のプロプロータは、軸1208に対するプロプロータの移動中、および/または軸1208の周りの回転中に、第1の部分揚力面がプロプロータとともに移動するように、第1の部分揚力面に取り付けられてもよい。プロプロータハブ1207は、部分揚力面とともに軸1208の周りを回転してもよい。第2のプロプロータは、軸1208に対するプロプロータの移動中、および/または軸1208の周りの回転中に、第2の部分揚力面がプロプロータとともに移動するように、第2の部分揚力面に取り付けられてもよい。部分揚力面は、1つまたは複数の制御システムを含み得る。1つまたは複数の制御システムは、機内パイロット、機内コンピュータによって(例えば、自律的に)、または航空機の外部の制御装置から(例えば、遠隔的に)、操作可能であってもよく、または機内パイロット、機内コンピュータおよび/または外部の制御装置のうちの1つまたは複数の組み合わせであってもよい。部分揚力面は、水平推力飛行の垂直離着陸機用の揚力を生成するように構成され得る。プロプロータ1206は、ブレード衝突を回避するために、垂直離着陸機1200のプロプロータハブ(例えば、プロプロータパイロン(Pylon)又はプロプロータナセル(Nacelle))の上に間隔をあけて配置され得る。
【0061】
エッジワイズブレードまたはロータ1204は、第1、第2、第3、および第4のエッジワイズブレードまたはロータを備え得る。航空機の目的(例えば、貨物輸送ではなく旅客)に応じて、より多くのエッジワイズブレードまたはロータが航空機に取り付けられる場合がある。エッジワイズブレードまたはロータは、実質的に垂直な推力を生成するように構成され得る。エッジワイズブレードまたはロータは、固定ピッチおよび/または固定回転数で動作する場合がある。エッジワイズブレードまたはロータ1204は、ブレードの衝突を避けるために、垂直離着陸機1200の揚力面(例えば、翼)の上に間隔を置いて配置できる。エッジワイズブレードまたはロータは、特定の方向に垂直推力を迅速に生成するために回転するように構成することもできる。
【0062】
第1のエッジワイズブレードは本体1210の第1の側の揚力面の前方に配置され、第2のエッジワイズブレードは本体1210の第1の側の揚力面の後方に配置され、第3のエッジワイズブレードは本体の第2の側の揚力面の前方に配置され、第4のエッジワイズブレードは本体の第2の側の揚力面の後方に配置され得る。エッジワイズブレードまたはロータ1204は、1つまたは複数のブーム1216に取り付けられ得る。
【0063】
本体1210は着陸装置を含んでもよい。本体1210はコックピットを含んでもよい。本体1210は、パイロット、乗客、および/または貨物を乗せるために開くように構成されたドアを含むことができる。本体1210は、入口および出口のための構成を含み得る。本体1210は、着陸装置および/または本体の離陸および/または着陸構成(例えば、伸長した着陸装置)および巡航飛行(例えば、格納された)を含み得る。図12では、ドアが閉じている状態が示されている。図12では、着陸装置が展開された状態で示されている。
【0064】
垂直離着陸機は尾翼1214を含むことができる。尾翼1214はブロンコ尾翼であるとみなされられ得る。尾翼1214は、第1のブーム1216と第2のブーム1218の両方から延びる尾翼であってもよく、尾翼は第1のブーム1216と第2のブーム1218の上で接続する。
【0065】
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、水平推力飛行にある航空機1300を示す。図12の航空機1300は、図12に示される航空機1200の例示的なバージョンであり、図12において航空機1300は水平推力飛行にある。水平推力飛行は巡航飛行として動作する場合がある。垂直離着陸機1300の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。
【0066】
図13は、ドアが閉じられた状態の垂直離着陸機1300を示す。図13は、着陸装置が格納された状態の垂直離着陸機1300を示す。
【0067】
図14Aから図14Cは、本開示のいくつかの実施形態による垂直離陸飛行の航空機1400を示す。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。図14Aは、航空機1400の上面図を示す。図14Bは、航空機1400の正面図を示す。図14Cは、航空機1400の側面図を示す。
【0068】
図14Aから図14Cは、尾翼1414に対するエッジワイズブレードまたはロータ1404の例示的な配置を示す。エッジワイズブレードまたはロータ1404は、ブーム1416上にあり、尾翼1414から離れていてもよい。例えば、尾翼1414は、尾翼1414および/または尾翼1414の1つまたは複数の操縦翼面に構造的支持を提供するために、エッジワイズブレード1404の後方に上方に延在するような形状であってもよい。尾翼1414は、エッジワイズブレード1404の下の位置からエッジワイズブレード1404の上方かつ後方の位置まで傾斜していてもよく、エッジワイズブレード1404の下の位置はブレード1404の完全な回転であるとみなされ得る。完全な回転には、最大180度の回転が含まれる場合がある。尾翼1414は、傾斜した前縁または傾斜した後縁を備え得る。尾翼1414は、図14Cに示すように、プロプロータおよび/またはエッジワイズブレードもしくはロータ1404から後方に傾斜して、分離および/またはブレード衝突のリスクの低減を図ることができる。尾翼1414は、図14Bに示すように、尾翼1414の実質的に傾斜した垂直部分から尾翼1414の実質的に水平な部分を支持できる。尾翼1414は、水平部分と垂直部分との間で丸みを帯びていてもよい。尾翼1414は、ブーム1416を越えて後方に延び得る。尾翼1414は、ブレード1404の上方の1つまたは複数の操縦翼面およびブレード1404の後方の1つまたは複数の操縦翼面に、てこの作用を提供できる。尾翼1414は、図1で説明したように、任意の既知の構成で構成できる。部分的な揚力面1418も示されている。
【0069】
図15Aから図15Cは、本開示のいくつかの実施形態による水平推力飛行の航空機1500を示す。図15Aから図15Cの航空機1500は、図14Aから図14Cに示される航空機1400の例示的なバージョンであり、図15Aから図15Cにおいて航空機1500は水平推力飛行にある。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。図15Aは、航空機1500の上面図を示す。揚力面端部1518は、水平推力飛行における抗力を低減するように構成され得る。揚力面端1518はウィングレットを含み得る。図15Bは、航空機1500の正面図を示す。図15Cは、航空機1500の側面図を示す。
【0070】
垂直離着陸機1500は、ウィングレット1518を備え得る。ウィングレット1518は、垂直離着陸機1500が巡航飛行にあるとき、プロプロータハブ1507から上方に延び得る。いくつかの実施形態では、航空機1500はウィングレットを備えていなくてもよい。
【0071】
図16Aから図16Bは、本開示のいくつかの実施形態による、水平推力飛行の航空機1600を示す。垂直離着陸機1600の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。尾翼1614は、1つまたは複数の操縦翼面1602を備え得る。尾翼1614は、尾翼1614の比較的水平な部分に配置されたエレベータ1604を備え得る。尾翼1614は、尾翼1614のそれぞれの上方部分上でエレベータおよび/またはラダーとして機能するように構成された2つの操縦翼面1602を備え得る。いくつかの実施形態では、尾翼1614は、尾翼の構成に応じて3つ以上の操縦翼面を含み得る。操縦翼面1602、1604のアクチュエータは尾翼1614内にあってもよく、アクティブインセプタ、サイドスティック、および/またはジョイスティックを介してパイロットによって操作可能であってもよい。操縦翼面の制御モードは機械的または電子的に操作できる。いくつかの実施形態では、操縦翼面はデフォルト設定を有し得る。
【0072】
図17は、本開示のいくつかの実施形態による垂直離陸飛行にある航空機1700を示す。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は、他の実施形態に関して本明細書で論じられる特徴と同様であってもよい。
【0073】
垂直離着陸機1700は、エッジワイズブレードまたはロータ1704、プロプロータ1706、および本体1710を含み得る。プロプロータ1706は、軸1708の周りおよび/または軸1708に対して移動するように構成され得る。軸1708は、1つまたは複数の翼を横切って横方向に延びることができる。軸1708は、地面と実質的に平行であってもよいプロプロータ1706は、本体1710の一方の側のそれぞれの揚力面上に配置され得る。それぞれのプロプロータまたはブレード1706は、それぞれのプロプロータハブ1707に取り付けられ得る。揚力面は、揚力面の第1の端部にある第1の部分揚力面と、揚力面の第2の端部にある第2の部分揚力面とを含み得る。第1のプロプロータは、軸1708に対するプロプロータの移動中、および/または軸1708の周りの回転中に、第1の部分揚力面がプロプロータとともに移動するように、第1の部分揚力面に取り付けられ得る。第2のプロプロータは、軸1708に対するプロプロータの移動中、および/または軸1708の周りの回転中に、第2の部分揚力面がプロプロータとともに移動するように、第2の部分揚力面に取り付けられ得る。部分揚力面は、1つまたは複数の制御システムを含み得る。1つまたは複数の制御システムは、機内パイロット、機内コンピュータによって(例えば、自律的に)、または航空機の外部の制御装置から(例えば、遠隔的に)、操作可能であってもよく、または機内パイロット、機内コンピュータおよび/または外部の制御装置のうちの1つまたは複数の組み合わせであってもよい。
【0074】
部分揚力面は、水平推力飛行の垂直離着陸機に対して揚力を生成し、および/または抗力を低減するように構成され得る。プロプロータ1706は、ブレード衝突を回避するために、垂直離着陸機1700のプロプロータハブ(例えば、プロプロータパイロン)の上に間隔を置いて配置できる。ウィングレットから構成され得る部分揚力面1718も示されている。例えば、部分揚力面1718のウィングレットは、航空機が水平推力飛行にあるとき、および/または航空機が垂直離着陸飛行にあるときに後方に、プロプロータ1706から実質的に垂直に延び得る。
【0075】
エッジワイズブレードまたはロータ1704は、第1、第2、第3、および第4のエッジワイズブレードまたはロータを備え得る。エッジワイズブレードまたはロータは、実質的に垂直な推力を生成するように構成され得る。エッジワイズブレードまたはロータは、固定ピッチおよび/または固定回転数で動作する場合がある。エッジワイズブレードまたはロータは、特定の方向に推力を迅速に生成するために回転するように構成することもできる。エッジワイズブレードまたはロータ1704およびプロプロータ1706は、1つまたは複数の電気モータによって機械的に動力を供給され得る。いくつかの実施形態では、複数のエッジワイズブレードまたはロータのうちの1つは、1つの電気モータによって動力を供給され得る。いくつかの実施形態では、複数のプロプロータのうちの1つは、1つの電気モータによって動力を供給され得る。エッジワイズブレードまたはロータ1704は、ブレードの衝突を避けるために、垂直離着陸機1700の揚力面(例えば、翼)の上に間隔を置いて配置できる。エッジワイズブレードまたはロータは、電力不足の場合にエッジワイズブレードまたはロータに電力を供給できるバッテリパックを含み得る。
【0076】
第1のエッジワイズブレードは本体の第1の側の揚力面の前方に配置され、第2のエッジワイズブレードは本体の第1の側の揚力面の後方に配置され、第3のエッジワイズブレードは本体の第2の側の揚力面の前方に配置され、第4のエッジワイズブレードは本体の第2の側の揚力面の後方に配置され得る。エッジワイズブレードまたはロータ1704は、1つまたは複数のブーム1716に取り付けられ得る。1つまたは複数のブーム1716は、揚力面に対して実質的に垂直であってもよい。ブーム1716は、垂直離着陸機1700の1つまたは複数の揚力面の上面の下に接続する接続面を備え得る。
【0077】
本体1710は着陸装置を含んでもよい。本体1710はコックピットを含んでもよい。本体1710は、パイロット、乗客、および/または貨物を乗せるために開くように構成されたドアを含み得る。本体1710は、入口および出口のための構成を含み得る。本体1710は、着陸装置および/または本体の離陸および/または着陸構成(例えば、伸長した着陸装置)および巡航飛行(例えば、格納された)を含み得る。図17では、ドアが閉じている状態が示されている。図17では、着陸装置が展開された状態で示されている。
【0078】
垂直離着陸機は尾翼1714を含み得る。尾翼1714はV尾翼であるとみなされられ得る。尾翼1714は、本体1710から延びる尾翼であり、尾翼は、本体1710の後方でV字形に分割される。尾翼は、図1で説明したように異なる構成にすることもできる。いくつかの実施形態では、逆V尾翼が使用され得る。
【0079】
図18は、本開示のいくつかの実施形態による、水平推力飛行にある航空機1800を示す。図18の航空機1800は、図17に示される航空機1700の例示的なバージョンであり、図18において航空機1700は水平推力飛行にある。水平推力飛行は巡航飛行として動作する場合がある。垂直離着陸機1800の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じたものと同様であってもよい。プロプロータ1806は、図18に水平推力飛行で示されている。図18は、ドアが閉じられ、着陸装置が格納された状態の垂直離着陸機1800を示す。エッジワイズブレードまたはロータは、1つまたは複数のブーム1810に接続され得る。
【0080】
図19Aから図19Cは、本開示のいくつかの実施形態による垂直離陸飛行の航空機1900を示す。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。図19Aは、航空機1900の上面図を示す。図19Bは、航空機1900の正面図を示す。図19Cは、航空機1900の側面図を示す。
【0081】
図19Aから図19Cは、尾翼1914に対するエッジワイズブレードまたはロータ1904の例示的な配置を示す。エッジワイズブレードまたはロータ1904は、ブーム1916上にあり、尾翼1914から離れていてもよい。例えば、尾翼1914は、本体1910から後方に延び得る。尾翼1914は、尾翼1914の操縦翼面が妨げられないように、本体1910および/またはブーム1916およびエッジワイズブレードまたはロータ1904の後方で上方に延び得る。尾翼1914は、ブーム1916を越えて後方に延び得る。尾翼1914は、ブレード1904の上方の1つまたは複数の操縦翼面およびブレード1904の後方の1つまたは複数の操縦翼面にてこの作用を提供できる。1つ以上の操縦翼面はラダーベータとみなされ得る。尾翼1914は、尾翼1914の中央部分から延びる比較的直立した面を含むことができ、これらの面は、水平面または軸(例えば、接地面)に対してある角度で延びる。一部の実施形態ではウィングレットを含むことができる部分揚力面1918も示されている。
【0082】
図20Aから図20Cは、本開示のいくつかの実施形態による、水平推力飛行の航空機2000を示す。図20Aから図20Bの航空機2000は、図19Aから図19Bに示される航空機1900の例示的なバージョンであり得、図20Aから図20Bでは、航空機2000は水平推力飛行にある。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。図20Aは、航空機2000の上面図を示す。図20Bは、航空機2000の正面図を示す。図20Cは、航空機2000の側面図である。
【0083】
垂直離着陸機2000は、ウィングレット2018を備え得る。ウィングレットは揚力面2002から様々な角度で延びて抗力を低減し、それによって航空機の燃料効率と航続距離を改善できる。ウィングレット2018は、垂直離着陸機2000が巡航飛行にあるとき、プロプロータハブ2007および/または揚力面2002から上方に延び得る。
【0084】
図21Aから図21Bは、本開示のいくつかの実施形態による水平推力飛行の航空機2100を示す。垂直離着陸機2100の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。尾翼2114は、1つまたは複数の操縦翼面を備え得る。尾翼2114は、尾翼2114のそれぞれの上方部分上で昇降機および/または舵として機能するように構成された2つの操縦翼面2102を備え得る。舵面2102のアクチュエータは尾翼にあってもよい。操縦翼面の制御モードは機械的または電子的に操作できる。
【0085】
本開示は、様々な図に示され、上で論じられたように、複数の例示的な態様に関連して説明されているが、他の同様の態様を変更に使用でき、説明された態様に追加を行って、以下のことを実行できることが理解される。本開示から逸脱することなく、本開示の同じ機能を達成できる。例えば、本開示の様々な態様において、本開示の主題の態様に従って方法および組成物が説明された。特に、本開示の態様は、垂直離着陸航空機を提供するためのシステムおよび方法に関連するものとして説明されてきた。さらに、これらの記載された態様に対する他の同等の方法または構成も、本明細書の教示によって企図される。したがって、本開示は、いかなる単一の態様にも限定されるものではなく、むしろ添付の特許請求の範囲に従って広範かつ範囲において解釈されるべきである。
図1
図2
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図15C
図16A
図16B
図17
図18
図19A
図19B
図20A
図20B
図21A
図21B
【手続補正書】
【提出日】2024-04-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
図1図1は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図2図2は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図3A図3Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図3B図3Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図3C図3Cは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図4A図4Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図4B図4Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図4C図4Cは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図5図5は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図6A図6Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図6B図6Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図7図7は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図8図8は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図9図9は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図10図10は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図11図11は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図12図12は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図13図13は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図14A図14Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図14B図14Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図14C図14Cは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図15A図15Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図15B図15Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図15C図15Cは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図16A図16Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図16B図16Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図17図17は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図18図18は、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図19A図19Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図19B図19Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す
図20A図20Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図20B図20Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す
図21A図21Aは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
図21B図21Bは、本開示のいくつかの実施形態による航空機を示す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0080
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0080】
図19Aから図19は、本開示のいくつかの実施形態による垂直離陸飛行の航空機1900を示す。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。図19Aは、航空機1900の上面図を示す。図19Bは、航空機1900の正面図を示す
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0081】
図19Aから図19は、尾翼1914に対するエッジワイズブレードまたはロータ1904の例示的な配置を示す。エッジワイズブレードまたはロータ1904は、ブーム1916上にあり、尾翼1914から離れていてもよい。例えば、尾翼1914は、本体1910から後方に延び得る。尾翼1914は、尾翼1914の操縦翼面が妨げられないように、本体1910および/またはブーム1916およびエッジワイズブレードまたはロータ1904の後方で上方に延び得る。尾翼1914は、ブーム1916を越えて後方に延び得る。尾翼1914は、ブレード1904の上方の1つまたは複数の操縦翼面およびブレード1904の後方の1つまたは複数の操縦翼面にてこの作用を提供できる。1つ以上の操縦翼面はラダーベータとみなされ得る。尾翼1914は、尾翼1914の中央部分から延びる比較的直立した面を含むことができ、これらの面は、水平面または軸(例えば、接地面)に対してある角度で延びる。一部の実施形態ではウィングレットを含むことができる部分揚力面1918も示されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0082】
図20Aから図20は、本開示のいくつかの実施形態による、水平推力飛行の航空機2000を示す。図20Aから図20Bの航空機2000は、図19Aから図19Bに示される航空機1900の例示的なバージョンであり得、図20Aから図20Bでは、航空機2000は水平推力飛行にある。垂直離着陸機の特定の特徴は、これらの例では図示または論じられていないが、そのような特徴は他の実施形態について論じた特徴と同様であってもよい。図20Aは、航空機2000の上面図を示す。図20Bは、航空機2000の正面図を示す
【国際調査報告】