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特表2024-528171マスタノードによって開始される条件付きセル再構成
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】マスタノードによって開始される条件付きセル再構成
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/24 20090101AFI20240719BHJP
   H04W 36/38 20090101ALI20240719BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240719BHJP
【FI】
H04W36/24
H04W36/38
H04W72/231
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506490
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-13
(86)【国際出願番号】 CN2021110745
(87)【国際公開番号】W WO2023010385
(87)【国際公開日】2023-02-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジャン, メンジエ
(72)【発明者】
【氏名】ファン, ヘ
(72)【発明者】
【氏名】リウ, ジン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ39
(57)【要約】
本開示は、マスタノードによって開始される条件付きセル再構成を提供する。無線通信では、デバイスは、ネットワークアクセスのプロバイダ(例えば、ノード)間で変更、追加、またはハンドオーバし得る。これは、マスタノードによって開始される条件付きセル追加/変更手順を含み得る。さらに、連続的なセルの追加/変更も実行されることができる。条件付き手順および/または連続的な手順は、ハンドオーバ中断時間を短縮し、信頼性を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
マスタノード(「MN」)によって、ターゲットセカンダリノード(「SN」)に、ソースSNからのSN変更または前記ターゲットSNのSN追加のためのSN追加要求を送信することであって、前記要求は、前記ターゲットSNの候補セル情報を含む、ことと、
前記MNによって、前記ターゲットSNから、少なくとも1つの候補セル構成を含む応答を受信することと、
前記ターゲットSNからの候補セルのうちの1つに対する1つ以上の実行条件が満たされた場合に、前記候補セル構成に基づいて、前記ソースSNから前記ターゲットSNへの変更または前記ターゲットSNのSN追加を引き起こすために、前記MNによって、ユーザ機器(「UE」)に、前記少なくとも1つの候補セル構成および各候補セルに対する前記1つ以上の実行条件を有する無線リソース制御(「RRC」)メッセージを送信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記候補セル情報は、1つ以上の候補プライマリセカンダリセル(「PSCell」)識別情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記MNは、前記ターゲットSN内の1つ以上のセルの測定結果を提供し、各セルについての前記測定結果は、前記セルが候補PSCellであるかどうかのインジケータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ターゲットSNからの候補セル構成を含む応答の受信に応答して、前記ターゲットSNによって選択された前記候補セル識別情報を、前記MNによって前記ソースSNに送信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記候補セル構成を有する前記RRCメッセージの受信を確認するために、前記MNによって前記UEからRRC完了メッセージを受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記UEからの前記RRC完了メッセージの受信に応答して、前記ターゲットSNによって選択された前記候補セル識別情報を前記MNによって前記ソースSNに送信することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記候補セル情報は、候補PSCellとして構成された1つ以上の候補セル識別情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
ターゲットSNに対する前記SN追加要求は、1つのターゲットSNに対するSN変更の実行が許可された後の前記ターゲットSNから前記ソースSNに戻るSN変更を示すインジケーション、または1つのターゲットSNに対するSN変更の実行後もしくは前記ターゲットSNのSN追加の実行が許可された後の前記ターゲットSNから他のターゲットSNへのSN変更を示すインジケーションのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記候補セル構成は、ソースPSCell、またはPSCell候補として構成された前記候補セルのうちの少なくとも1つの前記実行条件を含む、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記RRCメッセージは、各候補セル構成について、前記候補セル構成が前記ソースSNから前記ターゲットSNへの前記変更の完了後に維持されるか、または前記ターゲットSNの前記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記RRCメッセージは、各候補セルまたは前記示された候補セルの前記実行条件が、前記ソースSNから前記ターゲットSNへの前記変更の完了後に維持されるか、または前記ターゲットSNの前記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーションを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記UEから前記MNによって、前記ソースSNから前記ターゲットSNへの前記変更の実行または前記ターゲットSNの前記SN追加の実行を通知するためのRRC完了メッセージを受信することであって、前記RRC完了メッセージは、前記ターゲットSNに送信される第2のRRC完了メッセージを含む、こと
をさらに含む、請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記ターゲットSNに送信される前記第2のRRC完了メッセージは、候補セル構成が前記UE側において維持される前記候補PSCell識別情報を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
無線通信のための方法であって、
マスタノード(「MN」)から、ターゲットセカンダリノード(「SN」)によって、ソースSNからのSN変更または前記ターゲットSNのSN追加のためのSN追加要求を受信することであって、前記要求は、前記ターゲットSNの候補セル情報を含む、ことと、
前記ターゲットSNによって、少なくとも1つの候補セル構成を含む応答を前記MNに送信することと
を含み、
前記MNは、少なくとも1つの候補セル構成および各候補セルに対する1つ以上の実行条件を有する無線リソース制御(「RRC」)メッセージをユーザ機器(「UE」)に送信し、前記ターゲットSNからの前記候補セルのうちの1つに対する前記1つ以上の実行条件が満たされた場合に、前記候補セル構成に基づいて前記ソースSNから前記ターゲットSNへの変更または前記ターゲットSNのSN追加を引き起こす、方法。
【請求項15】
前記候補セル情報は、1つ以上の候補プライマリセカンダリセル(「PSCell」)識別情報を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記MNは、前記ターゲットSN内の1つ以上のセルの測定結果を提供し、各セルについての前記測定結果は、前記セルが候補PSCellであるかどうかのインジケータを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記MNは、前記ターゲットSNから候補セル構成を含む応答を受信したことに応答して、前記ターゲットSNによって選択された前記候補セル識別情報を前記ソースSNに送信する、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記MNは、前記候補セル構成を有する前記RRCメッセージの前記受信を確認するためのRRC完了メッセージを前記UEから受信し、前記MNは、前記UEからのRRC完了メッセージの受信に応答して、前記ターゲットSNによって選択された前記候補セル識別情報を前記ソースSNに送信する、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記候補セル情報は、候補PSCellとして構成された1つ以上の候補セル識別情報を含む、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
ターゲットSNに対する前記SN追加要求は、1つのターゲットSNに対するSN変更の実行が許可された後の前記ターゲットSNから前記ソースSNに戻るSN変更を示すインジケーション、または1つのターゲットSNに対するSN変更の実行後もしくは前記ターゲットSNのSN追加の実行が許可された後の前記ターゲットSNから他のターゲットSNへのSN変更を示すインジケーションのうちの少なくとも1つを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記候補セル構成は、ソースPSCell、またはPSCell候補として構成された前記候補セルのうちの少なくとも1つの前記実行条件を含む、請求項14から20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
前記RRCメッセージは、各候補セル構成について、前記候補セル構成が前記ソースSNから前記ターゲットSNへの前記変更の完了後に維持されるか、または前記ターゲットSNの前記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーションを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項23】
前記RRCメッセージは、各候補セルまたは前記示された候補セルの前記実行条件が、前記ソースSNから前記ターゲットSNへの前記変更の完了後に維持されるか、または前記ターゲットSNの前記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーションを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項24】
前記ターゲットSNによって、前記ソースSNから前記ターゲットSNへの前記変更の実行または前記ターゲットSNの前記SN追加の実行を通知するために、前記MNを介して前記UEからRRC完了メッセージを受信することであって、前記RRC完了メッセージは、候補セル構成が前記UE側において維持される前記候補PSCell識別情報を含む、こと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項25】
無線通信のための方法であって、
ユーザ機器(「UE」)によって、少なくとも1つの候補セル構成と少なくとも1つの候補セルのそれぞれについての1つ以上の実行条件とを有する無線リソース制御(「RRC」)メッセージを、マスタノード(「MN」)から受信することと、
ターゲットSNからの前記候補セルのうちの1つに対する1つ以上の実行条件が満たされたときに、前記候補セル構成に基づいて、UEによって、ソースセカンダリノードからターゲットセカンダリノードへの変更または前記ターゲットセカンダリノードのセカンダリノード追加を実行することと
を含む、方法。
【請求項26】
前記RRCメッセージは、各候補セル構成について、前記ソースセカンダリノードから前記ターゲットセカンダリノードへの前記変更の完了後に前記候補セル構成が維持されるか、または前記ターゲットセカンダリノードの前記セカンダリノード追加の完了後に前記候補セル構成が維持されるかを示すインジケーションを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記RRCメッセージは、各候補セルまたは前記示された候補セルの前記実行条件が、前記ソースセカンダリノードから前記ターゲットセカンダリノードへの前記変更の完了後に維持されるか、または前記ターゲットセカンダリノードの前記セカンダリノード追加の完了後に維持されるかどうかを示すインジケーションを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
前記UEによって前記MNに、前記ソースセカンダリノードから前記ターゲットセカンダリノードへの前記変更の前記実行または前記ターゲットセカンダリノードの前記セカンダリノード追加の前記実行を通知するためにRRC完了メッセージを送信することであって、前記RRC完了メッセージは、前記ターゲットセカンダリノードに送信される第2のRRC完了メッセージを含む、こと
をさらに含む、請求項25から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記ターゲットセカンダリノードに送信される前記第2のRRC完了メッセージは、候補セル構成が前記UE側において維持される前記候補PSCell識別情報を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
プロセッサとメモリとを備える無線通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、請求項1から29のいずれかに記載の方法を実施するように構成される、無線通信装置。
【請求項31】
コンピュータ可読プログラム媒体コードが記憶されたコンピュータプログラム製品であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに請求項1から29のいずれかに記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
技術分野
この文書は、一般に、無線通信に関する。より具体的には、モバイルデバイス通信システムでは、マスタノードによって開始される強化された条件付きセル追加/変更手順があり得る。
【背景技術】
【0002】
背景
無線通信技術は、ますます接続されてネットワーク化された社会に向かって世界を動かしている。無線通信は、ユーザ移動局と無線アクセスネットワークノード(無線基地局を含むがこれに限定されない)との間の効率的なネットワークリソース管理および割り当てに依存する。新世代ネットワークは、高速、低レイテンシ、および超高信頼性の通信能力を実現し、様々な産業およびユーザからの要件を満たすことが期待されている。ユーザ移動局またはユーザ機器(UE)は、より複雑になり、通信されるデータの量は、絶えず増加している。通信を改善し、垂直産業の信頼性要件を満たし、新世代ネットワークサービスをサポートするために、通信改善が行われるべきである。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
概要
この文書は、無線通信環境におけるネットワークアクセスのプロバイダ(例えば、ノード)間の変更、追加、またはハンドオーバのための方法、システム、およびデバイスに関する。これは、条件付きセル追加/変更手順および/または条件付きハンドオーバ手順を含み得る。さらに、連続的なセルの追加/変更または連続的なハンドオーバも実行されることができる。条件付きモビリティ拡張は、ハンドオーバ中断時間を短縮し、モビリティ信頼性を改善し、および/または連続的な条件付きハンドオーバもしくは条件付きセル変更/追加を可能にし得る。
【0004】
一実施形態では、無線通信のための方法は、マスタノード(「MN」)によってターゲットセカンダリノード(「SN」)に、ソースSNからのSN変更またはターゲットSNのSN追加のためのSN追加要求を送信することであって、要求が、ターゲットSNの候補セル情報を含む、送信することと、MNがターゲットSNから、候補セル構成を含む応答を受信することであって、ターゲットSNに関連付けられた候補セルの1つ以上の実行条件が満たされた場合に、候補セル構成に基づいて、ソースSNからターゲットSNへの変更またはSN追加を引き起こすために、候補セル構成および各候補セルの1つ以上の実行条件のうちの少なくとも1つを有する無線リソース制御(「RRC」)メッセージを、MNによってユーザ機器(「UE」)に送信することと、を含む。候補セル情報は、1つ以上の候補プライマリセカンダリセル(「PSCell」)識別情報を含む。MNは、ターゲットSN内の1つ以上のセルの測定結果を提供し、各セルの測定結果は、セルが候補PSCellであるかどうかのインジケータを含む。本方法は、ターゲットSNからの候補セル構成を含む応答の受信に応答して、ターゲットSNによって選択された候補セル識別情報を、MNによってソースSNに送信することを含む。本方法は、候補セル構成を有するRRCメッセージの受信を確認するために、MNによってUEからRRC完了メッセージを受信することを含む。本方法は、UEからのRRC完了メッセージの受信に応答して、MNによってソースSNに、ターゲットSNによって選択された候補セル識別情報を送信することを含む。候補セル情報は、候補PSCellとして構成された1つ以上の候補セル識別情報を含む。ターゲットSNへのSN追加要求は、1つのターゲットSNへのSN変更の実行が許可された後のターゲットSNからソースSNに戻るSN変更を示すインジケーション、または1つのターゲットSNへのSN変更の実行が許可された後のターゲットSNから他のターゲットSNへのSN変更を示すインジケーションのうちの少なくとも1つを含む。候補セル構成は、ソースPSCell、またはPSCell候補として構成された候補セルの少なくとも1つの実行条件を含む。RRCメッセージは、各候補セル構成について、候補セル構成がソースSNからターゲットSNへの変更の完了後に維持されるかどうかを示すインジケーションを含む。RRCメッセージは、各候補セルまたは指示された候補セルの実行条件が、ソースSNからターゲットSNへの変更の完了後に維持されるかどうかを示すインジケーションを含む。本方法は、UEからMNによって、ソースSNからターゲットSNへの変更の実行を通知するためにRRC完了メッセージを受信することを含み、RRC完了メッセージは、ターゲットSNに送信される第2のRRC完了メッセージを含む。ターゲットSNに送信される第2のRRC完了メッセージは、候補セル構成がUE側において維持される候補PSCell識別情報を含む。
【0005】
別の実施形態では、無線通信のための方法は、マスタノード(「MN」)からターゲットセカンダリノードによって、ソースSNからのSN変更またはSN追加のためのセカンダリノード(「SN」)追加要求を受信することであって、要求が、ターゲットSNの候補セル情報を含む、受信することと、ターゲットSNが、候補セル構成を含む応答をMNに送信することと、を含む。MNは、関連付けられた候補セルの1つ以上の実行条件が満たされたときに候補セル構成に基づいてソースSNからターゲットSNへの変更を引き起こすために、候補セル構成および各候補セルの1つ以上の実行条件のうちの少なくとも1つを有する無線リソース制御(RRC)メッセージをユーザ機器(「UE」)に送信する。候補セル情報は、1つ以上の候補プライマリセカンダリセル(「PSCell」)識別情報を含む。MNは、ターゲットSN内の1つ以上のセルの測定結果を提供し、各セルの測定結果は、セルが候補PSCellであるかどうかのインジケータを含む。MNは、ターゲットSNから候補セル構成を含む応答を受信したことに応答して、ターゲットSNによって選択された候補セル識別情報をソースSNに送信する。MNは、候補セル構成を有するRRCメッセージの受信を確認するためのRRC完了メッセージをUEから受信し、MNは、UEからのRRC完了メッセージの受信に応答して、ターゲットSNによって選択された候補セル識別情報をソースSNに送信する。候補セル情報は、候補PSCellとして構成された1つ以上の候補セル識別情報を含む。ターゲットSNへのSN追加要求は、1つのターゲットSNへのSN変更の実行が許可された後のターゲットSNからソースSNに戻るSN変更を示すインジケーション、または1つのターゲットSNへのSN変更の実行が許可された後のターゲットSNから他のターゲットSNへのSN変更を示すインジケーションのうちの少なくとも1つを含む。候補セル構成は、ソースPSCell、またはPSCell候補として構成された候補セルの少なくとも1つの実行条件を含む。RRCメッセージは、各候補セル構成について、候補セル構成がソースSNからターゲットSNへの変更の完了後に維持されるかどうかを示すインジケーションを含む。RRCメッセージは、各候補セルまたは指示された候補セルの実行条件が、ソースSNからターゲットSNへの変更の完了後に維持されるかどうかを示すインジケーションを含む。本方法は、MNを介してUEからターゲットSNによって、ソースSNからターゲットSNへの変更の実行を通知するためのRRC完了メッセージを受信することであって、RRC完了メッセージが、候補セル構成がUE側において維持される候補PSCell識別情報を含む、受信することを含む。
【0006】
別の実施形態では、無線通信のための方法は、ユーザ機器(「UE」)によって、候補セル構成および少なくとも1つの候補セルのそれぞれの1つ以上の実行条件のうちの少なくとも1つを有する無線リソース制御(「RRC」)メッセージを、マスタノード(「MN」)から受信することと、UEによって、関連付けられた候補セルの1つ以上の実行条件が満たされた場合に、候補セル構成に基づいてソースセカンダリノードからターゲットセカンダリノードへの変更を実行することと、を含む。RRCメッセージは、各候補セル構成について、ソースセカンダリノードからターゲットセカンダリノードへの変更の完了後に候補セル構成が維持されているかどうかを示すインジケーションを含む。RRCメッセージは、各候補セルまたは指示された候補セルの実行条件が、ソースセカンダリノードからターゲットSNへの変更の完了後に維持されるかどうかを示すインジケーションを含む。本方法は、ソースセカンダリノードからターゲットセカンダリノードへの変更の実行を通知するために、UEによってMNにRRC完了メッセージを送信することであって、RRC完了メッセージが、ターゲットセカンダリノードに送信される第2のRRC完了メッセージを含む、送信することを含む。ターゲットセカンダリノードに送信される第2のRRC完了メッセージは、候補セル構成がUE側において維持される候補PSCell識別情報を含む。
【0007】
一実施形態では、無線通信装置は、プロセッサと、メモリとを備え、プロセッサは、メモリからコードを読み取り、上述した実施形態のいずれかを実施するように構成される。
【0008】
一実施形態では、コンピュータプログラム製品は、その上に記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含み、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに上述した実施形態のいずれかを実施させる。
【0009】
いくつかの実施形態では、プロセッサと、メモリとを備える無線通信装置が存在し、プロセッサは、メモリからコードを読み取り、実施形態のいずれかに記載された任意の方法を実施するように構成される。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品は、そこに記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含み、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに実施形態のいずれかに記載の任意の方法を実施させる。上記および他の態様ならびにそれらの実施態様は、図面、明細書、および特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、例示的な基地局を示している。
【0011】
図2図2は、例示的なランダムアクセス(RA)メッセージング環境を示している。
【0012】
図3A図3Aは、ノードと通信するユーザ機器(UE)の実施形態を示している。
【0013】
図3B図3Bは、セカンダリノードを変更するユーザ機器(UE)の実施形態を示している。
【0014】
図4A図4Aは、セカンダリノード(SN)によって開始されるセル変更手順の実施形態を示している。
【0015】
図4B図4Bは、図4Aに示されたセカンダリノード(SN)開始セル変更手順の追加的特徴を示している。
【0016】
図5A図5Aは、マスタノード(MN)によって開始されるセル変更手順の実施形態を示している。
【0017】
図5B図5Bは、図5Aに示されたマスタノード(MN)によって開始されるセル変更手順の追加的特徴を示している。
【0018】
図6A図6Aは、連続的な条件付きハンドオーバ(CHO)の実施形態を示している。
【0019】
図6B図6Bは、図6Aに示された連続的な条件付きハンドオーバ(CHO)の追加的特徴を示している。
【0020】
図7A図7Aは、連続的なセル変更/追加手順の実施形態を示している。
【0021】
図7B図7Bは、図7Aに示された連続的なセル変更/追加手順の追加的特徴を示している。
【発明を実施するための形態】
【0022】
詳細な説明
本開示の一部を構成し、実施形態の具体例を例示として示す添付の図面を参照して、本開示を以下に詳細に説明する。しかしながら、本開示は、様々な異なる形態で具現化されてもよく、したがって、包含されるかまたは特許請求される主題は、以下に記載される実施形態のいずれにも限定されないと解釈されるように意図されていることに留意されたい。
【0023】
本明細書および特許請求の範囲を通して、用語は、明示的に記載された意味を超えて文脈において示唆または暗示される微妙な意味を有し得る。同様に、本明細書で使用される「一実施形態では」または「いくつかの実施形態では」という語句は、必ずしも同じ実施形態を指すとは限らず、本明細書で使用される「別の実施形態では」または「他の実施形態では」という語句は、必ずしも異なる実施形態を指すとは限らない。本明細書で使用される「一実装形態では」または「いくつかの実装形態では」という語句は、必ずしも同じ実装形態を指すとは限らず、本明細書で使用される「別の実装形態では」または「他の実装形態では」という語句は、必ずしも異なる実装形態を指すとは限らない。例えば、特許請求される主題は、全体的または部分的に例示的な実施形態または実装形態の組み合わせを含むことが意図される。
【0024】
一般に、用語は、文脈における使用から少なくとも部分的に理解され得る。例えば、本明細書で使用される「および」、「または」、または「および/または」などの用語は、そのような用語が使用される文脈に少なくとも部分的に依存する場合がある様々な意味を含んでもよい。通常、A、B、またはCなどのリストを関連付けるために使用される場合の「または」は、ここでは包括的な意味で使用されるA、B、およびC、ならびにここでは排他的な意味で使用されるA、B、またはCを意味することが意図される。さらに、本明細書で使用される「1つ以上」または「少なくとも1つ」という用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、任意の特徴、構造、または特性を単数の意味で説明するために使用されてもよく、または特徴、構造、または特性の組み合わせを複数の意味で説明するために使用されてもよい。同様に、「a」、「an」、または「the」などの用語は、文脈に少なくとも部分的に依存して、単数形の使用を伝えるか、または複数形の使用を伝えると理解され得る。さらに、「に基づいて」または「によって決定される」という用語は、必ずしも排他的な要因のセットを伝えることを意図していないと理解されてもよく、代わりに、文脈に少なくとも部分的に依存して、必ずしも明示的に説明されていない追加の要因の存在を可能にしてもよい。
【0025】
無線リソース制御(「RRC」)は、UEとIPレベルの基地局(ネットワークレイヤ)との間のプロトコルレイヤである。RRC接続(RRC_CONNECTED)状態、RRC非アクティブ(RRC_INACTIVE)状態、およびRRCアイドル(RRC_IDLE)状態など、様々な無線リソース制御(RRC)状態が存在し得る。RRCメッセージは、パケットデータコンバージェンスプロトコル(「PDCP」)を介して伝送される。前述したように、UEは、ランダムアクセスチャネル(「RACH」)プロトコル方式または構成許可(「CG」)方式によってデータを送信することができる。CGは、複数のデバイスが周期的なリソースを共有することを可能にすることによって、周期的に割り当てられたリソースの浪費を低減するために使用され得る。基地局またはノードは、パケット伝送遅延を排除し、割り当てられた周期的無線リソースの利用率を高めるためにCGリソースを割り当て得る。CG方式は、通信のためのプロトコル方式の一例にすぎず、RACHを含むがこれに限定されない他の例も可能である。本明細書に記載された無線通信は、無線アクセスによるものであり得る。
【0026】
図1図3Bに関して以下に説明するように、ネットワークプロバイダは、ユーザ機器(「UE」)デバイスへのネットワークアクセスを提供するための多数のネットワークノード(すなわち、基地局)を含み得る。いくつかの実施形態では、ネットワークノードは、基地局と呼ばれる。マスタノード(「MN」)および1つ以上のセカンダリノード(「SN」)が存在し得る。MNは、マスタセルグループ(「MCG」)を含み得て、SNは、それぞれセカンダリセルグループ(「SCG」)を含み得る。MCGは、マスタノード(「MN」)によって提供されるセルのグループであり、SCGは、セカンダリノード(「SN」)によって提供されるセルのグループである。MCGは、プライマリセル(「PCell」)および1つ以上のセカンダリセル(「SCell」)を含み得る。SCGは、プライマリセカンダリセル(「PSCell」)および1つ以上のセカンダリセル(「SCell」)を含み得る。各プライマリセルは、複数のセカンダリセルと接続され得る。プライマリセル(PCell、PSCell)は、それぞれのグループ(それぞれMCG、SCG)のマスタセルであり、初期アクセスを開始し得る。プライマリセルは、シグナリングに使用されてもよく、特殊セル(spCell)と呼ばれることがあり、spCell=PCell+PSCellである。
【0027】
ユーザ機器(「UE」)デバイスは、ノードまたはセル間を移動し得て、その場合、ハンドオーバまたは変更/追加動作が発生して、移動するUEについてのネットワーク信頼性を向上させ得る。移動は、ソースセカンダリノードからターゲットセカンダリノードへの移動であり得る。候補と呼ばれる潜在的なターゲットセカンダリノードがいくつか存在し得る。同様に、セル間の移動は、潜在的な候補セルであるいくつかのターゲットセルも含み得る。条件付きハンドオーバ(「CHO」)および条件付きPSCell追加/変更(「CPAC」)について以下に説明する。CPACは、条件付きPSCell変更(「CPC」)および/または条件付きPSCell追加(「CPA」)を含み得る。
【0028】
条件付きハンドオーバ(「CHO」)は、ハンドオーバ中断時間を短縮し、モビリティ信頼性を向上させることができる。CHOは、1つ以上の実行条件が満たされたときにUEによって実行されるハンドオーバである。UEは、CHO構成を受信すると実行条件を評価することができ、ハンドオーバがトリガされると実行条件の評価を停止することができる。CHO構成は、候補ターゲットノードによって生成された候補PCell構成と、その候補セルの対応する実行条件とを含み得る。
【0029】
条件付きPSCell追加/変更(「CPAC」)は、PSCellがSN追加に適しているかどうか、またはSN内変更を含むSN変更のいずれかを考慮するために、候補PSCellへのアクセスを開始するためのネットワーク構成を有するUEを含み得る。この考慮は、構成された条件に基づき得る。無線ネットワーク内のUEは、E-UTRA内DCまたはマルチ無線DC(「MR-DC」)を含むデュアルコネクティビティ(「DC」)において動作することができる。E-UTRA内DCの例では、MNおよびSNの両方がE-UTRAアクセスを提供する。MR-DCの例では、一方のノードは、ニューラジオ(「NR」)アクセスを提供し、他方のノードは、E-UTRAまたはNRアクセスのいずれかを提供する。
【0030】
CPAC/CHOでは、いくつかのノード間相互作用は、MN、ソースSN、およびターゲットSNの間の提案された候補セル情報、実行条件、および/または受け入れられた候補セル情報の転送を可能にし得る。高周波数の展開およびより小さいセルサイズにより、NRではPCell/PSCellの変更が頻繁に発生する可能性がある。したがって、ハンドオーバ中断時間を短縮し、モビリティ信頼性を向上させるために、連続的なハンドオーバまたはPSCell変更が必要とされ得る。後述するように、条件付きモビリティ拡張は、ハンドオーバ中断時間を短縮し、モビリティ信頼性を改善し、および/または連続的なCHO/CPACを可能にし得る。
【0031】
図1は、例示的な基地局102を示している。基地局は、無線ネットワークノードとも呼ばれることがあり、そして、図3A図7Bに示されたネットワークノード(例えば、マスタノード(「MN」)、セカンダリノード(「SN」)、およびソース/ターゲットノード)であり得る。基地局102は、移動通信のコンテキストではnodeB(NB、例えばeNBまたはgNB)としてさらに識別され得る。例示的な基地局は、ユーザ機器(UE)104との間で送受信するための無線Tx/Rx回路113を含み得る。基地局はまた、基地局をコアネットワーク110、例えば、光または有線相互接続、イーサネット(登録商標)、および/または他のデータ伝送媒体/プロトコルに結合するためのネットワークインターフェース回路116を含み得る。
【0032】
基地局はまた、システム回路122を含み得る。システム回路122は、プロセッサ124および/またはメモリ126を含み得る。メモリ126は、オペレーション128および制御パラメータ130を含み得る。オペレーション128は、基地局の機能をサポートするためにプロセッサ124のうちの1つ以上で実行するための命令を含み得る。例えば、これら動作は、複数のUEからのランダムアクセス送信要求を処理し得る。制御パラメータ130は、オペレーション128の実行をサポートするパラメータを含み得る。例えば、制御パラメータは、ネットワークプロトコル設定、ランダムアクセスメッセージフォーマットルール、帯域幅パラメータ、無線周波数マッピング割り当て、および/またはその他のパラメータを含み得る。
【0033】
図2は、例示的なランダムアクセスメッセージング環境200を示している。ランダムアクセスメッセージング環境では、UE104は、ランダムアクセスチャネル252を介して基地局102と通信し得る。この例では、UE104は、SIM1202のような1つ以上の加入者識別モジュール(SIM)をサポートする。電気および物理インターフェース206は、例えばシステムバス210を介して、SIM1202を残りのユーザ機器ハードウェアに接続する。
【0034】
モバイルデバイス200は、通信インターフェース212、システムロジック214、およびユーザインターフェース218を含む。システムロジック214は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または他のロジックの任意の組み合わせを含み得る。システムロジック214は、例えば、1つ以上のシステムオンチップ(SoC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、個別のアナログおよびデジタル回路、ならびに他の回路によって実装されてもよい。システムロジック214は、UE104における任意の所望の機能の実装の一部である。その点に関して、システムロジック214は、例えば、MP3、MP4、MPEG、AVI、FLAC、AC3、またはWAV復号および再生などの音楽およびビデオの復号および再生を容易にするロジック;実行アプリケーション;ユーザ入力の受け入れ;アプリケーションデータの保存および取得;携帯電話の通話または一例としてインターネット接続のためのデータ接続の確立、維持、および終了;無線ネットワーク接続、Bluetooth(登録商標)接続、または他の接続の確立、維持、および終了;ユーザインターフェース218上への関連情報の表示を含み得る。ユーザインターフェース218および入力228は、グラフィカルユーザインターフェース、タッチ感知ディスプレイ、触覚フィードバックまたは他の触覚出力、音声または顔認識入力、ボタン、スイッチ、スピーカおよび他のユーザインターフェース要素を含み得る。入力228のさらなる例は、マイクロフォン、ビデオおよび静止画像カメラ、温度センサ、振動センサ、回転および配向センサ、ヘッドセットおよびマイクロフォン入力/出力ジャック、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ、メモリカードスロット、放射センサ(例えば、IRセンサ)、ならびに他のタイプの入力を含み得る。
【0035】
システムロジック214は、1つ以上のプロセッサ216およびメモリ220を含み得る。メモリ220は、例えば、UE104についての所望の機能を実行するためにプロセッサ216が実行する制御命令222を記憶する。制御パラメータ224は、制御命令222の構成および動作オプションを提供および指定する。メモリ220はまた、UE104が通信インターフェース212を介して送信する、または受信した任意のBT、WiFi、3G、4G、5G、または他のデータ226を記憶し得る。様々な実施態様では、システム電力は、バッテリ282などの蓄電デバイスによって供給されてもよい。
【0036】
通信インターフェース212において、無線周波数(RF)送信(Tx)および受信(Rx)回路230は、1つ以上のアンテナ232を介した信号の送信および受信を処理する。通信インターフェース212は、1つ以上の送受信機を含み得る。トランシーバは、変調/復調回路、デジタル-アナログ変換器(DAC)、整形テーブル、アナログ-デジタル変換器(ADC)、フィルタ、波形整形器、フィルタ、前置増幅器、電力増幅器、および/または1つ以上のアンテナを介して、もしくは(いくつかのデバイスの場合)物理(例えば、有線)媒体を介して送受信するための他のロジックを含む無線トランシーバであり得る。
【0037】
送受信される信号は、フォーマット、プロトコル、変調(例えば、QPSK、16-QAM、64-QAM、または256-QAM)、周波数チャネル、ビットレート、および符号化の多様なアレイのいずれかに準拠し得る。一具体例として、通信インターフェース212は、2G、3G、BT、WiFi、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)+、4G/ロングタームエボリューション(LTE)規格の下での送受信をサポートする送受信機を含み得る。しかしながら、以下に記載された技術は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))、GSM(登録商標)アソシエーション、3GPP2、IEEE、またはその他のパートナーシップまたは標準化団体から生じるかにかかわらず、その他の無線通信技術に適用可能である。
【0038】
同じまたは異なる無線アクセス技術(「RAT」)(例えば、eNB、gNB)の複数のRANノードは、特定の地理的領域内の同じまたは異なる周波数キャリアに配置されることができ、それらは、同じターゲットUEにジョイント通信サービスを提供するために、二重接続動作を介して互いにインターワーキングすることができる。マルチRATデュアルコネクティビティ(「MR-DC」)アーキテクチャは、同じ場所に配置されていないマスタノード(「MN」)およびセカンダリノード(「SN」)を有し得る。実施形態が図3A図3Bに示されている。アクセスモビリティ機能(「AMF」)およびセッション管理機能(「SMF」)は、制御プレーンエンティティであってもよく、ユーザプレーン機能(「UPF」)は、ニューラジオ(「NR」)または5GCにおけるユーザプレーンエンティティである。AMF/SMFとマスタノード(「MN」)との間のシグナリング接続は、次世代-制御プレーン(「NG-C」)/MNインターフェースであり得る。MNとSNとの間のシグナリング接続は、Xn制御プレーン(「Xn-C」)インターフェースであってもよい。MNとUEとの間のシグナリング接続は、Uu制御プレーン(「UU-C」)RRCインターフェースである。これらの接続は、全て、MR-DCの構成および動作を管理する。ユーザプレーン機能(「UPF」)とMNとの間のユーザプレーン接続は、NG-U(MN)インターフェースインスタンスであり得る。
【0039】
図3Aは、ノードと通信するユーザ機器(UE)の実施形態を示している。マスタノード(「MN」)は、第1のセルcell1を生成する。SN1およびSN2とラベル付けされた2つのセカンダリノード(「SN」)がある。SN1用のセルはセル2であり、SN2用のセルはセル3である。3つのネットワークノードのそれぞれは、ユーザ機器(「UE」)がネットワークに接続するための対応するセルを提供する。UE302は、MNおよびSN1の範囲内の第1の時間T1に示されている。図示されるように、UE302は、MNとSN1との間の二重接続(「DC」)で動作している。
【0040】
図3Bは、セカンダリノードを変更するユーザ機器(UE)の実施形態を示している。UE304は、時間T1(セル2内にあった)から時間T2でセル3内にあるように移動しているものとして示されており、ここではセル3またはMN+SN2内にある。図3Aから図3Bに示すようにUEが302から304に移動すると、SNはSN1からSN2に変更される。後述するように、SN変更は、MNまたはソースSNのいずれかによって開始されることができる。図3Bにおいて、SN1はソースSNであり、SN2はターゲットSNである。
【0041】
SN変更またはSN追加中の中断時間を短縮し、モビリティ信頼性を向上させるために、条件付きPSCell追加/変更(「CPAC」)が記載される。CPACは、1つ以上の実行条件が満たされたときにUEによって実行されるPSCell追加/変更を含み得る。UEは、CPAC構成を受信すると1つ以上の実行条件を評価し、PSCell追加/変更がトリガされると1つ以上の実行条件の評価を停止する。CPAC構成は、候補SNによって生成された候補PSCell構成と、候補PSCellの対応する1つ以上の実行条件とを含み得る。CPAC手順は、図4A図4Bに示すようにSNによって開始されてもよく、または図5A図5Bに示すようにMNによって開始されてもよい。他の実施形態では、CPAC手順は、MNの関与を伴うCPAC、またはMNの関与を伴わないSN内CPACがある場合にはMNの関与を伴わないCPACとして分類されることができる。
SN開始CPAC手順
【0042】
図4Aは、セカンダリノード(SN)によって開始されるセル変更手順の実施形態を示している。図4Aは、ユーザ機器(「UE」)と、マスタノード(「MN」)と、ソースセカンダリノード(「S-SN」)と、第1のターゲットセカンダリノード(「T-SN1」)と、第2のターゲットセカンダリノード(「T-SN2」)との間の通信を示している。ソースセカンダリノードS-SNは、SN変更要求メッセージ402をMNに送信することによって条件付きSN変更手順を開始する。このメッセージでは、ソースSNは、それが条件ベースの手順であることを示すために、提案された候補PSCell識別情報、対応する実行条件(または複数の条件)、ターゲットSNに関連する測定結果、および/またはCPACインジケーションを含み得る。ソースSNはまた、MNへの更新されたソースSCG構成(例えば、測定構成)を含み得る。
【0043】
S-SNからMNへの変更要求メッセージ402は、提案されたCPAC候補セルのリストを含み得る。候補セルのリストは、候補セルID、CGI、および/またはPCI+周波数を含み得る。候補セルのリストは、実行条件のリストをさらに含んでもよい。実行条件のリストは、各実行条件が対応する候補セル(例えば、候補セルID、CGI、PCI+周波数)にリンクされていることを含んでもよく、および/または実行条件リスト内の各項目の入力順序が候補セルリスト内の各項目の入力順序と同じである実行条件を含んでもよい。S-SNからMNへの変更要求メッセージ402は、示されたセルがCPAC候補セルとして提案されるか否かを示すために、ソースSN(すなわち、candidateCellInfoListSN)によって提供される測定結果リストに含まれるインジケータを含み得る。リストは、セル識別子およびそのリストの対応する測定値のリストを含み得る。S-SNからMNへの変更要求メッセージ402に含まれる項目は、Xn/X2メッセージ、例えば、SN(SgNB)変更要求メッセージに1つの情報要素(IE)として各項目を含めることによって転送されてもよい。あるいは、S-SNからMNへの変更要求メッセージ402に含まれる項目は、各項目をRRCメッセージ、例えばCG-Configメッセージに含めることによって転送されてもよい。RRCメッセージは、Xn/X2メッセージ、例えば、SN(SgNB)変更要求メッセージに1つのIEとして含まれ得る。
【0044】
MNは、ターゲットセカンダリノードT-SN1にSN追加要求メッセージ404を送信する。このメッセージでは、MNは、ソースSNによって提案された候補PSCell識別情報(推奨候補)、ターゲットSNに関連する測定結果、および/またはこれが条件ベースの手順であることを示すCPACインジケーションを含み得る。T-SN1は、SN追加要求404に対して、MNに対するSN追加要求肯定応答メッセージ406によって応答する。肯定応答メッセージ406は、候補PSCell構成および/または選択された候補PSCell識別情報を含む。
【0045】
MNは、ソースセカンダリノードS-SNにSN変更確認メッセージ408(または他のXn/X2メッセージ)を送信する。変更確認メッセージ408は、ターゲットセカンダリノードT-SN1によって受け入れられた/拒否された候補PSCell識別情報を含む。変更確認メッセージ408を受信した後、S-SNは、S-SN構成(例えば、測定構成、実行条件)を更新するためのSN変更手順を開始し得る。
【0046】
MNは、UEに再構成メッセージ410を送信する。再構成メッセージ410は、UEについてのCPAC構成を含むRRCReconfigrationメッセージであり得る。CPAC構成は、T-SN1によって生成された候補PSCell構成およびS-SNによって生成された対応する実行条件を少なくとも含み得る。UEは、再構成完了メッセージ412とともに再構成メッセージの受信を確認するために、MNに再構成メッセージ410に応答する。再構成完了メッセージ412は、S-SNへの埋め込みRRCReconfigurationCompleteメッセージを含むRRCReconfigurationCompleteメッセージであってもよい。SNによって開始される変更手順の残りの通信が図4Bに示されている。
【0047】
図4Bは、図4Aに示されたセカンダリノード(SN)開始セル変更手順の追加的特徴を示している。再構成完了メッセージ412の後、MNは、SN再構成完了メッセージ410が受信された場合、SN再構成完了メッセージ414をソースSNに送信する。
【0048】
UEは、S-SNとの接続を維持し、1つ以上の実行条件416の評価を開始する。候補PSCellの少なくとも1つの実行条件が満たされると、UEは、関連セルをターゲットPSCellとして選択し、ターゲットSN T-SN1にアクセスするためにCPACの実行をトリガすることができる。CPACの実行時に、UEは、再構成完了メッセージ418をMNに送信する。再構成完了メッセージ418は、ターゲットSNへの組み込みRRCReconfigurationCompleteを含むMNへのRRCReconfigurationCompleteメッセージであり得る。いくつかの実施形態では、MNは、SN再構成完了メッセージ420をターゲットSN T-SN1に転送し得る。
【0049】
UEは、ターゲットSN T-SN1のターゲットPSCellに向けてランダムアクセス手順422を実行する。UEがRRCReconfigurationCompleteメッセージ418を送信し、ターゲットSNに向けてランダムアクセス手順422を実行する順序は変更されてもよい。MNは、S-SNリソースを解放するために、ソースSN S-SNに向かうSN解放手順424を開始する。MNは、予約候補(T-SN2)PSCellリソースを解放するために、他の候補SN(T-SN2)に対してSN解放手順426を開始する。
【0050】
いくつかの実施形態では、MNは、SN再構成完了メッセージ420の一部として、SN再構成完了メッセージ(または他のXn/X2メッセージ)を介して、受け入れられた/構成された/拒否された候補PSCell識別情報をS-SNに通知することから、MNは、SN追加手順の後にS-SNに変更確認メッセージ408を送信しないものとする。
【0051】
提案されたCPAC候補セルのリスト、実行条件のリスト、および/またはセルがCPAC候補であるかどうかのインジケーションを含み得る、S-SNからMNへの変更要求メッセージ402を再び参照する。S-SNは、候補セル識別子(例えばcandidateCellListCPCSSN)のための1つのリスト、実行条件(例えば、condExecutionCondListCPCSN)のための1つのリスト、および測定値(すなわち、candidateCellInfoListSN)のための1つのリストを、MNに対するCG-Configメッセージに含む。実行条件リスト(例えば、condExecutionCondListCPCSN)の各項目のエントリ順は、候補セル識別子リスト(例えば、candidateCellInfoListCPCSSN)の各項目のエントリ順と同じであってもよい。以下は、この実施形態についてのコードの例である:
【化1】
【0052】
S-SNは、候補セル識別子および対応する実行条件(例えばcandidateCellListCPCSN)のための1つのリストと、MNに対するCG-Configメッセージ内の測定値(すなわち、candidateCellInfoListSN)のための1つのリストとを含む。これは、実行条件と候補セルリストとを組み合わせてもよいが、インジケータを含まない。以下は、この実施形態についてのコードの例である:
【化2】
【0053】
S-SNは、候補セル識別子および対応する実行条件(例えばcandidateCellListCPCSN)のための1つのリストをMNに含み、セルがCPC候補セルであるか否かを示すために、CG-Configメッセージ内の既存の測定値リスト(すなわち、candidateCellInfoListSN)にインジケータを追加する。換言すれば、これは、候補セルリストと実行条件とを結合する。一例では、候補セル識別子のリストおよび対応する実行条件(例えばcandidateCellListCPCSN)は、上記に示されたものと同じであり得る。測定リスト内のインジケータの例が以下に示される:
【化3】
【0054】
複数の候補SNが1つのSN開始CPAC手順によって準備される場合、SN変更要求メッセージ402は、候補SN情報のリスト(例えば、候補SN IDのリスト、または/および各候補SNの候補PSCell情報のリスト)を含み得る。S-SNがCG-ConfigメッセージのリストをMNに送信し、各CG-Configメッセージが候補SN IDとリンクされることを含む、提案された候補SN情報をMNに転送するためのいくつかのオプションがある。別のオプションでは、S-SNは、複数の候補セルリスト、実行条件リスト、または/および測定結果リストを含む1つのCG-ConfigメッセージをMNに送信し、各リストは対応する候補SN IDとリンクされる。
【0055】
図4Aに戻って参照すると、MNがターゲットセカンダリノードT-SN1にSN追加要求メッセージ404を送信するとき、このメッセージは、ソースSNによって提案された候補PSCell識別情報(推奨候補)、これが条件ベースの手順であることを示すためのターゲットSNおよび/またはCPACインジケーションに関連する測定結果を含み得る。MNとT-SN1との間にはさらにノード間相互作用があり得る。SN追加要求メッセージ404は、S-SNが提案する候補セル(例えば、候補セルID、CGI、周波数+PCI)のリストを少なくとも含む。このリストは、Xn/X2メッセージ、例えばSN(SgNB)追加要求メッセージに1つのIEとして項目を含めることによって、またはRRCメッセージ、例えばCG-ConfigInfoメッセージに項目を含めることによって、MNからT-SN1に転送され得る。RRCメッセージは、Xn/X2メッセージ、例えば、SN(SgNB)追加要求メッセージに、1つのIEとして含まれ得る。
【0056】
MNは、候補SNへのCG-ConfigInfoメッセージ内の候補セル識別子(例えば、candidateCellListCPCSN)の1つのリストを含み得る。一例では、以下である:
【化4】
MN開始CPAC手順
【0057】
図5Aは、マスタノード(MN)によって開始されるセル変更または追加手順の実施形態を示している。図4A図4Bは、SN開始CPAC手順を示したが、図5A図5Bは、MN開始CPACを示している。図5A図5Bは、ユーザ機器(「UE」)、マスタノード(「MN」)、ソースセカンダリノード(「S-SN」)、第1のターゲットセカンダリノード(「T-SN1」)、および第2のターゲットセカンダリノード(「T-SN2」)の間の通信を示している。マスタノードMNは、SN追加要求メッセージ502をターゲットSN T-SN1に送信することによって、条件付きSN追加/変更手順を開始する。このメッセージは、提案された候補PSCell識別情報、対応する実行条件(または複数の条件)、ターゲットSNに関連する測定結果、および/または条件ベースの手順であることを示すCPACインジケーションを含み得る。
【0058】
MNからT-SN1へのSN追加要求メッセージ502は、MNによって提案された提案CPAC候補セルのリストを含み得る。候補セルのリストは、候補セルID、CGI、および/またはPCI+周波数を含み得る。SN追加要求メッセージ502は、指示されたセルがCPAC候補セルとして提案されるか否かを示すために、MN(すなわち、candidateCellInfoListMN)によって提供される測定結果リストに含まれるインジケータを含み得る。リストは、セル識別子およびそのリストの対応する測定値のリストを含み得る。MNからのSN追加要求メッセージ502に含まれる各項目は、Xn/X2メッセージ、例えば、SN(SgNB)追加要求メッセージに、各項目を1つの情報要素(IE)として含めることによって転送されてもよい。あるいは、MNからのSN追加要求メッセージ502に含まれる項目は、各項目をRRCメッセージ、例えばCG-ConfigInfoメッセージに含めることによって転送されてもよい。RRCメッセージは、Xn/X2メッセージ、例えば、SN(SgNB)追加要求メッセージに1つのIEとして含まれ得る。
【0059】
ターゲットSN T-SN1は、SN追加要求確認応答504によってMNに応答する。SN追加要求確認応答504は、候補PSCell構成および/または選択された候補PSCell識別情報を含む。MNは、候補PSCellの実行条件506を決定および/または構成する。MNは、Xn/X2メッセージ508(例えば、Xn-Uアドレスインジケーションメッセージまたは他の/新たなXn/X2メッセージ)をソースSNに送信する。メッセージ508は、T-SN1によって受け入れられ/構成された候補PSCell識別情報、例えば、候補セルID、CGI、および/またはPCI+周波数を含み得る。
【0060】
MNは、UEにセル再構成メッセージ510を送信する。セル再構成メッセージ510は、UEへのCPAC構成を含むRRCReconfigrationメッセージであってもよい。CPAC構成は、T-SN1によって生成された候補PSCell構成およびMNによって生成された対応する実行条件を少なくとも含み得る。UEは、再構成完了メッセージ512によって応答する。再構成完了メッセージ512は、セル再構成メッセージ510またはRRCReconfigrationメッセージの受信を確認するために、MNに対するRRCReconfigrationCompleteメッセージを含み得る。MNによって開始される変更/追加手順のための残りの通信が図5Bに示されている。
【0061】
図5Bは、図5Aに示されたマスタノード(MN)によって開始されるセル追加/変更手順の追加的特徴を示している。UEからMNへの再構成完了メッセージ512の後、MNは、ターゲットSNによって受け入れられた候補PSCell識別情報を含むXn/X2メッセージ514(例えば、Xn-Uアドレスインジケーションメッセージまたは新たな/他のXn/X2メッセージ)をソースSNに送信することができる。メッセージ508およびメッセージ514は、任意であり得る。一実施形態では、2つのメッセージのうちの一方のみが送信される。いくつかの実施形態では、MNは、SN追加手順の後にソースSNにメッセージを送信しなくてもよく、MNは、UEからの再構成完了メッセージ512の受信後に、受け入れられた/構成された候補PSCell識別情報をソースSNに通知するものとする。いくつかの実施形態では、MNは、SN追加手順の後に、受け入れられた/構成された候補PSCell識別情報をソースSNに通知するものとし、MNは、UEからの再構成完了メッセージ512の受信後にソースSNにメッセージを送信しなくてもよい。
【0062】
UEは、ソースSNとの接続を維持し、実行条件516の評価を開始する。候補PSCellの少なくとも1つの実行条件が満たされた場合、UEは、関連セルをターゲットPSCellとして選択し、T-SN1にアクセスするためにCPACの実行をトリガする。CPACの実行時に、UEは、ターゲットSNへの埋め込みRRCReconfigrationCompleteを含む再構成完了メッセージ518をMNに送信する。MNは、再構成完了メッセージ520をT-SN1に転送する。UEは、T-SN1のターゲットPSCellに向けてランダムアクセス手順522を実行する。UEが再構成完了メッセージ518を送信し、ターゲットSNに向かってランダムアクセス手順522を実行する順序は変更されてもよい。MNは、S-SNリソースを解放するために、ソースSN(S-SN)に向けてSN解放手順524を開始する。MNは、予約された候補PSCellリソースを解放するために、他の候補SN(例えば、T-SN2)に対してSN解放手順526を開始する。
【0063】
追加手順のために、ソースSN(「S-SN」)に関連するメッセージは必要とされない。換言すれば、追加手順については、無視またはスキップされることができる図5A図5Bのブロックは、ブロック508、514、520および524を含む。
【0064】
提案されたCPAC候補セルのリスト、および/またはセルがCPAC候補であるかどうかのインジケーションを含み得る、MNからのSN追加要求メッセージ502を再び参照する。MNは、MNへのCG-Configメッセージ内の候補セル識別子(例えばcandidateCellListCPCSN)の1つのリストを含む。以下は、この実施形態についてのコードの例である:
【化5】
【0065】
MNは、セルがCPC候補セルであるか否かを示すために、MN(すなわち、candidateCellInfoListMN)によって提供された既存の測定リスト内のインジケータ(例えば、cpcCandidate)をCG-ConfigInfoメッセージ内に追加する。以下は、この実施形態についてのコードの例である:
【化6】
【0066】
MNは、以下のうちの少なくとも1つに応答して、ターゲットSNにXn/X2メッセージ(例えば、データ転送アドレス表示メッセージ、Xn-Uアドレスインジケーションメッセージ、または他の/新たなXn/X2メッセージ)を送信する:1)T-SN1からSN追加確認応答メッセージ504を受信すると、または2)UEから再構成完了メッセージ512を受信すると(CPAC構成の受信を確認するために)。メッセージは、1)T-SN1によって受諾/構成された候補PSCell(例えば、候補セルID、CGI、周波数+PCI)のリスト、2)MNによって開始されたCPACもしくはCPACが構成されていること、または手順がMNによって開始されたCPACもしくはCPACに関与していることを示すインジケーション(例えば、「CPACインジケータ」)、または3)候補SNごとまたは候補PSCellごとに提供されることができるデータ転送情報T-SN1、例えばデータ転送アドレス情報のうちの少なくとも1つを含み得る。情報は、Xn/X2メッセージ、例えばデータ転送アドレスインジケーションメッセージ、Xn-Uアドレスインジケーションメッセージ、または他の/新たなXn/X2メッセージに1つのIEとして項目を含めることによって、またはRRCメッセージ、例えばCG-ConfigInfoメッセージに項目を含めることによって、MNからT-SN1に転送され得る。RRCメッセージは、1つのIEとしてXn/X2メッセージに含まれてもよい。MNから構成された候補PSCell情報を受信すると、ソースSNは、MNへのEARLY STATUS TRANSFERメッセージの送信とともに、SN終端ベアラのための早期データ転送を実行してもよく、またはソースSNは、SRB3が構成されているか否かにかかわらず、ソースSN構成を修正することをソースSNが決定した場合に、更新されたSCG構成をMNに送信してもよい。
【0067】
MNは、ソースSNへのCG-ConfigInfoメッセージ内の候補セル識別子(例えば、candidateCellListCPCSN)の1つのリストを含み得る。一例では、以下である:
【化7】
【0068】
図4A図4Bは、SN開始CPACを記載しているが、図5A図5Bは、MN開始CPACを記載している。CPACの開始間の競合を防止するために、SNが開始するCPACとMNが開始するCPACとの両方を防止するために、MNとS-SNとの間のノード間調整が必要な場合がある。この競合を防止するためのいくつかの実施形態がある。
【0069】
第1の実施形態では、MNは、例えば、T-SN1からのSN追加要求肯定応答の受信時、または(CPAC構成の受信を確認するための)UEからの再構成完了メッセージの受信時に、MNによって開始されたCPCが構成されたときにT-SN1に通知する。MNは、Xn/X2シグナリングを介して、MNによって開始されたCPACについてSNに通知するためのインジケーションを送信する。このインジケーションは、1)MNによって開始されたCPCによって構成された候補PSCellのリスト、2)例えば、「MN開始CPAC」インジケータを真に設定する、構成されたMNによって開始されたCPACを示すインジケータ、または3)例えば、「SN開始CPAC」インジケータを偽として設定する、構成されることができないSNによって開始されたCPACを示すインジケータを含み得る。インジケーションの受信後、SNは、SN開始CPACを構成しないものとする。SN開始CPACが構成されている場合、SNは、準備されたSN開始CPACを解放するものとする。
【0070】
第2の実施形態では、S-SNは、例えば(CPAC構成の受信を確認するために)UEから再構成完了メッセージを受信すると、SN開始CPACが構成されたときにMNに通知する。この実施形態では、SNは、Xn/X2シグナリングを介して、SN開始SN内CPCについてMNに通知するためのインジケーションを送信する。このインジケーションは、1)SNによって開始されたSN内CPCを介して構成された候補PSCellのリスト、2)例えば、「SNによって開始されたSN内CPCインジケータ」を真として設定する、構成されたSNによって開始されたSN内CPCを示すインジケータ、または3)例えば、「MNによって開始されたCPC」を偽として設定する、構成されることができないMNによって開始されたCPCを示すインジケータを含み得る。インジケーションを受信した後、MNは、MN開始CPCを構成しない。MN開始CPCが構成されている場合、MNは、準備されたMN開始CPCを解放するものとする。
【0071】
第3の実施形態では、MNは、SN開始CPACによって構成されることができる候補PSCellの最大数がゼロに設定されていることをS-SNに示す。この実施形態では、SNは、その後CPAC手順を開始することができない。
【0072】
第4の実施形態では、MNは、SN開始CPCによって構成された候補PSCellを直接解放することができ、例えば、記憶されたPSCell構成を削除するためにcondReconfigToRemoveListをUEに送信することができる。MNは、SNによって開始されたCPCによって構成された候補PSCellの解放を、Xn/X2メッセージを介してS-SNに通知する。この実施形態では、MNは、候補PSCellを解放するためにUEにメッセージを送信する。
【0073】
上述した実施形態のいずれかにおけるインジケーションは、Xn/X2メッセージ、例えばSN(SgNB)変更要求またはSN(SgNB)変更要求メッセージに1つのIEとしてインジケーションを含めることによって、またはRRCメッセージ、例えばCG-ConfigInfoメッセージまたはCG-Configメッセージにインジケーションを含めることによって転送されることができる。RRCメッセージは、1つのIEとしてXn/X2メッセージに含まれてもよい。
連続的な条件再構成
【0074】
条件付きハンドオーバ(「CHO」)および条件付きPSCell追加/変更(「CPAC」)は、まとめて条件付き再構成と呼ばれることがある。条件付き再構成は、以下に説明するように連続的とすることができる。ネットワークは、連続的なCHO/CPACが許可されているかどうかを示し得る。CHOの場合、ネットワークはソースノードを指し得て、CPACの場合、ネットワークはマスタノード(「MN」)またはソースセカンダリノード(「S-SN」)を指し得る。連続的なCHO/CPACが可能であることは、以下の実施形態のいずれかにおいて示されることができる。
【0075】
第1の実施形態では、ネットワークのためのインジケーションプロセスは、ネットワークが、連続したCHO/CPACが許可されているかどうかを示すインジケーション(例えば、「連続CHO/CPAC」または「連続条件付き再構成」インジケータ)をUEに送信することを含み得る。換言すれば、ソースPCell/PSCell/ノードからターゲットPCell/PSCell/ノードへのCHO/CPACの実行後に、ターゲットPCell/PSCell/ノードから他のターゲットPCell/PSCell/ノードへのCHO/CPACが許可されているかどうかを示すインジケーションである。
【0076】
第2の実施形態では、ネットワークのインジケーションプロセスは、ネットワークが、ハンドオーバ手順および/またはPSCell追加/変更手順の完了/実行後にUEがCHOおよび/またはCPAC候補セル構成を維持することを示すインジケーション(例えば、「CHO/CPACを維持する」または「条件付き再構成を維持する」インジケータ)をUEに送信することを含み得る。
【0077】
第3の実施形態では、ネットワークのインジケーションプロセスは、ネットワークが、ソースへのCHOおよび/またはCPACリターンが許可されているかどうかを示すインジケーション(例えば、「CHO/CPACを返す」または「条件付き再構成を返す」インジケータ)をUEに送信することを含み得る。換言すれば、ソースPCell/PSCell/ノードからターゲットPCell/PSCell/ノードへのCHO/CPACの実行後に、ターゲットPCell/PSCell/ノードからソースPCell/PSCell/ノードに戻るCHO/CPACが許可されているかどうかを示すインジケーションである。これらの実施形態におけるインジケーションは、ブロードキャストシグナリング(例えば、システム情報)または専用RRCシグナリング(例えば、RRCReconfigurationメッセージ)を介して送信されてもよい。
【0078】
第4の実施形態では、ネットワークのインジケーションプロセスは、ハンドオーバ手順および/またはPSCell追加/変更手順の完了/実行後にどの候補セル構成が維持されるかをUEに通知するネットワークを含み得る。例えば、指示された候補セル構成がハンドオーバ手順および/またはPSCell追加/変更手順の完了/実行後に維持されるかどうかを示すために、CHO/CPAC(例えば、IE CondReconfigToAddModの下方の「maintainCondReconfig」インジケータ)のRRCReconfigrationメッセージにインジケーションが追加され得る。
【0079】
第5の実施形態では、ネットワークのインジケーションプロセスは、ハンドオーバ手順および/またはPSCell追加/変更手順の完了/実行後に、全ての候補セルまたは指示された候補セルに対して開始ノード(例えば、CHO用のソースノード、MN開始CPAC用のMN、SN開始CPAC用のS-SN)によって設定された実行条件が維持されるかどうかをUEに通知するネットワークを含み得る。例えば、ハンドオーバ手順および/またはPSCell追加/変更手順の完了/実行後に実行条件が維持されるかどうかを示すために、CHO/CPACのRRCReconfigrationメッセージにインジケーションが追加される。いくつかの実施形態では、示された候補セルの実行条件がハンドオーバ手順および/またはPSCell追加/変更手順の完了/実行後に維持されるかどうかを示すために、各候補セル(例えば、IE CondReconfigToAddModの下方の「maintainCondReconfigExecCond」インジケータ)のRRCReconfigrationメッセージにインジケーションが追加される。
【0080】
連続的なCHO/CPACの場合、後続のCHO/CPACの実行条件が構成され得る。実行条件はCHOのためのソースノードまたはCPACのための開始ノードによって提供されるため、ターゲットセルへのCHO/CPACの正常な完了が発生すると、前のCHO/CPAC評価のために事前構成された実行条件は無効になることがある。ネットワークは、その後のCHO/CPAC評価のために、更新された/新たな実行条件をUEに提供する必要があり得る。後続のCHO/CPACの実行条件を提供することは、以下の実施形態にしたがって実行され得る。
【0081】
第1の実施形態では、ソースノードは、CHO/CPAC手順を要求するときに、他の準備された候補セル情報についてターゲットノードに通知する。ターゲットノードは、他の候補セルに対応する実行条件を生成し、実行条件をソースノードに転送する。実行条件は、候補セル構成(例えば、RRCReconfigurationメッセージ)に含めることができる。
【0082】
第2の実施形態では、UEがターゲットセルへのCHO/CPAC手順を正常に完了するか、またはUEがCHO/CPAC手順の実行をトリガするが、別の候補セルの構成を有する場合、UEは、これらの候補セル情報(例えば、候補セルの構成がUE側で維持されるセルの候補セルID、CGI、または/およびPCI+周波数)をターゲットセルまたは候補セルの構成がCHO/CPACの完了/実行後に維持されるようにNWによって示されているセルに通知する。ターゲットセルは、RRCReconfigrationメッセージを介してこれらの候補セルの実行条件を構成または更新することができる。
【0083】
第3の実施形態では、ターゲットセルへのハンドオーバ手順またはPSCell追加/変更手順の成功した完了/実行時に、ソースノードは、他の候補セル情報(例えば、候補セルの候補セルID、CGI、または/およびPCI+周波数)をターゲットセルに通知する。ターゲットセルは、RRCReconfigrationメッセージを介してこれらの候補セルの実行条件を構成または更新することができる。
【0084】
条件付きハンドオーバ(「CHO」)の場合、他の候補セル情報についてターゲットセルに通知するための2つの代替案があり得る。第1に、UEは、ターゲットセルへのCHOの実行/完了時に、ターゲットセルにRRCReconfigurationCompleteメッセージを介してターゲットセルに記憶された候補セル情報(例えば、候補セルID;周波数+PCI;CGI)を通知する。第2に、ターゲットノードからHO成功メッセージを受信すると(すなわち、ターゲットへの最初のCHO実行は成功している)、ソースノードは、他の全ての構成された候補セル情報(例えば、候補セルID;周波数+PCI;CGI)を、Xn/X2メッセージを介してターゲットノードに通知する。
【0085】
CPACの場合、UEは、ターゲットPSCellへのCPACの実行/完了時に、RRCReconfigurationCompleteメッセージを介してターゲットSNに、記憶された候補セル情報(例えば、候補セルID;周波数+PCI;CGI)をターゲットPSCellに通知する。ターゲットSNへのRRCReconfigurationCompleteメッセージは、MNへのRRC再構成完了メッセージに含まれる。次いで、MNは、RRCReconfigrationCompleteメッセージをターゲットSNに転送する。
【0086】
複数のCHO/CPAC構成は、シグナリング最適化を必要とし得る。セル構成テンプレート(例えば、複数のセル構成のためのソースセル構成または定義された共通部分構成)が定義されることができる。これは、テンプレートを使用して同様の構成に基づいて複数のセルを構成することができる。候補ノードにCHOを要求すると、ソースノードは、HO要求メッセージを介して候補ノードに構成テンプレートを送信する。構成テンプレートは、HO要求メッセージ内のノード間RRCメッセージ(例えば、HandoverPreparationInformationメッセージ)に含まれる。候補ノードにSNによって開始されたCPCを要求すると、ソースSNは、SN変更要求メッセージを介して構成テンプレートをMNに送信する。MNは、SN追加要求メッセージを介して、受信した構成テンプレートを候補SNに送信する。構成テンプレートは、ノード間RRCメッセージ(例えば、SN変更要求メッセージ内のCG-Configメッセージ、またはSN追加要求メッセージ内のCG-ConfigInfoメッセージ)に含まれてもよい。MNによって開始されたCPC/CPAを候補ノードに要求すると、MNは、SN追加要求メッセージを介して候補SNに構成テンプレートを送信する。構成テンプレートは、SN追加要求メッセージ内のノード間RRCメッセージ(例えばCG-ConfigInfoメッセージ)に含まれてもよい。
【0087】
複数の候補セルが構成される場合、各セル構成は、構成テンプレートに基づくデルタ構成とすることができる。ハンドオーバまたはPSCellの追加/変更の実行が正常に完了した後、UEは、ソース構成またはセル構成テンプレートおよび他の候補セル構成を保持する必要がある。次のCHOまたはCPACの実行条件が満たされた場合、UEは、元のソース構成またはセル構成テンプレートに基づいて対応する候補セル構成を適用すべきである。
【0088】
図6A図6Bは、連続的な条件付きハンドオーバ(CHO)を示している。図6Aでは、ソースノード(「ソース」)は、CHOを要求するためにターゲットノードにハンドオーバ(「HO」)要求メッセージ602、604、606を送信する。各候補セルに対してCHO要求メッセージが送信される。HO要求1 602はセル1に対するものであり、他の候補セル情報(例えば、セル2およびセル3)を含み、HO要求2 604は、セル2に対するものであり、他の候補セル情報(例えば、セル1およびセル3)を含み、HO要求3 606はセル3に対するものであり、他の候補セル情報(例えば、セル1およびセル2)を含む。HO要求メッセージは、連続的なCHO(例えば、「連続的なCHO要求」インジケータ)、他の候補ターゲットノード情報(例えば、候補ノードID)、または/および他の候補PCell情報(例えば、候補セルID、PCI+周波数、CGI)を要求するためのインジケーションを含み得る。
【0089】
ターゲットノードは、CHO候補セルの構成を含むCHO応答608、610、612(すなわち、HO要求確認メッセージ)をソースノードに送信する。CHO応答メッセージは、候補セルごとに送信される。他の候補セルに基づく後続のCHOの実行条件は、事前構成されてもよい。連続的なCHOを要求するためのインジケーションが受信された場合、ターゲットセルは実行条件のセットを生成し、実行条件は他の候補セルごとにリンクされる。実行条件のセットは、生成された候補セル構成(例えば、RRCReconfigurationメッセージ)に含まれる。例えば、候補セル1の場合、ターゲット1ノードは、HO要求1肯定応答メッセージ608の一部として、セル1の候補セル構成をソースノードに提供し、セル2およびセル3の実行条件を含む実行条件セットをソースノードに提供する。実行条件セットは、候補セル構成のRRCReconfigrationメッセージにも含まれる。連続的なCHO手順の残りの通信が図6Bに示されている。
【0090】
図6Bは、図6Aに示された連続的な条件付きハンドオーバ(CHO)の追加的特徴を示している。ソースノードは、CHO候補セルの構成および各CHO候補セルの対応するCHO実行条件を含む再構成メッセージ614(例えば、RRCReconfigurationメッセージ)をUEに送信する。メッセージ614は、ハンドオーバ手順の完了/実行後に指示された候補セル構成が維持されることができるかどうかを示すために、各候補セルに関連付けられたインジケーションを含み得る。UEは、ソースノードに再構成完了メッセージ616(例えば、RRCReconfigrationCompleteメッセージ)によって応答する。
【0091】
UEは、CHO構成を受信した後にソースノードとの接続を維持し、候補セル618のCHO実行条件の評価を開始する。一実施形態では、UEは、候補セル1の実行条件が満たされているかどうかを評価し、次いで、UEは、候補セル1に対してCHOをトリガする。UEは、その選択された候補セルに記憶された対応する構成を適用し(例えば、セル1)、その候補セルに同期し、ターゲットノードに再構成完了メッセージ620(例えば、RRCReconfigrationCompleteメッセージ)を送信することによってCHO手順を完了する(例えばターゲット1)。ターゲットノードは、UEがターゲットセルに正常にアクセスしたことを通知するために、ソースノードにHO成功メッセージ622を送信する。
【0092】
UEは、他の全ての候補セル構成(例えば、セル2、セル3の構成)を維持するか、またはCHOのための再構成メッセージ614において「維持」として示された候補セル構成を維持し、ターゲットセル(すなわち、セル1)によって事前構成されたCHO実行条件の評価を開始する624。UEが、候補セル3の実行条件が満たされていると決定した場合、UEは、候補セル3 626に対してCHOをトリガする。UEは、ターゲットノード(例えばターゲット2)に再構成完了メッセージ628(例えば、RRCReconfigrationCompleteメッセージ)を送信することによってCHO手順を完了する。ターゲットノードは、UEがターゲットセルに正常にアクセスしたことを通知するために、ソースノードにHO成功メッセージ630を送信する。UEは、他の候補セル構成(例えば、セル1、セル2の構成)を維持し、セル3 632によって事前構成されたCHO実行条件の評価を開始する。
【0093】
いくつかの実施形態では、ソースノードは、CHO602、604、606を要求するときに、他の候補セル情報をターゲットノードに通知しなくてもよい。いくつかの実施形態では、ターゲットノードは、他の候補セル608、610、612の実行条件を生成しないものとする。いくつかの実施形態では、UEは、その候補セル構成がUE側において維持されている他の全ての候補セル情報を、再構成完了メッセージ622を介してターゲットセル(例えばターゲット1)に通知するものとする。いくつかの実施形態では、ターゲットノードからのHO成功メッセージ622の受信後、ソースノードは、Xn/X2メッセージを介して他の全ての候補セル情報をターゲットノードに通知する。
【0094】
いくつかの実施形態では、ソースへのCHOのリターンがあり得る。相違点は、ソースノードがCHOリターンのインジケーションを含んでもよいことである。ソースへのCHOリターンが許可されている場合、ソースノードは、ソースへのCHOリターンが許可/要求されていることを示すインジケーション(例えば、「CHO_リターン」インジケータ)をHO要求メッセージ602、604、606に含める。このインジケーションは、Xn/X2メッセージ内の1つのIE(例えば、HO要求メッセージ)として、または、Xn/X2メッセージ内のRRCメッセージ内の1つのIE(例えば、HandoverPreparationInformationメッセージ)として転送されることができる。ターゲットノードは、ソースセルの実行条件を生成し、候補セルの再構成メッセージに実行条件を含める。ターゲットノードは、ソースセルにメッセージを送信する。624において、ターゲットセル(例えば、選択された候補セル1)へのCHOの完了/実行後、UEは、ソースセル構成を維持する。UEは、ターゲットセルによって事前構成された実行条件に基づいてCHO評価を開始する。626において、UEがソースセルの実行条件が満たされたと評価した場合、UEは、CHOをトリガしてソースセルに戻す。
【0095】
図7A図7Bは、連続的な条件付きPSCell追加/変更(「CPAC」)を示している。図7Aにおいて、MNは、SN追加要求メッセージをターゲットSNに送信することによって、条件付きSN追加/変更手順(CPAC)を開始する。SN追加要求1メッセージ702がMNからターゲット1に送信され、SN追加要求2メッセージ704がMNからターゲット2に送信される。各メッセージにおいて、MNは、連続的なCPAC(例えば、「連続的なCPAC要求」インジケータ)、他の候補SNノード情報(例えば、候補ノードID)、または/および他の候補PSCell情報(例えば、候補セルID、PCI+周波数、CGI)を要求するためのインジケーションを含み得る。
【0096】
ターゲットSNノードは、候補PSCellの構成を含むSN追加要求確認応答メッセージをMNに送信する。SN追加要求1確認メッセージ706がターゲット1からMNに送信され、SN追加要求2確認メッセージ708がターゲット2からMNに送信される。連続的なCPACを要求/許可するためのインジケーションが受信された場合、ターゲットSNノードは実行条件のセットを生成するものとし、実行条件は他の候補PSCellごとにリンクされる。実行条件のセットは、生成された候補セル構成(例えば、RRCReconfigurationメッセージ)に含まれる。例えば、候補セル1について、ターゲット1ノードは、セル1の候補セル構成およびセル2の実行条件を含む実行条件セットをMNに提供する。実行条件セットは、候補セル構成のRRCReconfigrationメッセージにも含まれる。MNがCPACを開始すると、MNは候補PSCell710の実行条件を決定する。連続的なCPAC手順の残りの通信が図7Bに示されている。
【0097】
図7Bは、図7Aに示された連続的なセル変更/追加手順の追加的特徴を示している。MNは、各候補セルについてのCPAC候補セルの構成および対応する実行条件を含む再構成メッセージ714(例えば、RRCReconfigurationメッセージ)をUEに送信する。再構成メッセージにおいて、MNは、ターゲットセルに対するCPACの完了/実行後にどの候補セルおよび/または実行条件が維持されることができるかを示し得る。UEは、再構成完了メッセージ716(例えば、RRCReconfigrationComplete)によってMNに応答する。UEは、候補セルについてのCPA/CPC実行条件の評価を開始する。UEが、候補セル1の実行条件が満たされていると決定した場合、UEは、候補セル1 718に対してCPACをトリガする。
【0098】
UEは、その選択された候補PSCellに対して記憶された対応する構成を適用し(例えば、セル1)、その候補PSCellに同期し、ターゲットSNに埋め込まれたRRCReconfigurationCompleteメッセージを含む再構成完了メッセージ720をMNに送信する。MNは、SN再構成完了メッセージ722をターゲットSN(例えば、ターゲット1)に転送する。UEは、他の候補PSCell構成(例えば、セル2構成)を維持するか、またはCPACのRRCReconfigrationメッセージにおいて「維持されている」として示されている候補セル構成を維持する724。UEは、MNによって設定された実行条件を削除し、セル1によって事前構成されたCPAC実行条件の評価を開始する。UEが、候補セル2の実行条件が満たされていると決定した場合、UEは、候補セル2 726に対してCPACをトリガする。UEは、再構成完了メッセージ728をMNに送信する。MNは、SN再構成完了メッセージ730をターゲットSN(例えば、ターゲット2)に転送する。UEは、他の候補PSCell構成(例えば、セル1構成)を維持し732、セル2によって事前構成されたCPAC実行条件の評価を開始する。
【0099】
いくつかの実施形態では、SN開始CPACの場合、ソースSNは、SN開始SN変更手順を要求するためにSN変更要求メッセージをMNに送信し、最初のCPAC実行のための実行条件がソースSNによって生成される。いくつかの実施形態では、MNは、CPA/CPC702、704を要求するときに、他の候補セル情報をターゲットSNに通知しないものとする。いくつかの実施形態では、ターゲットSNは、他の候補セル706、708の実行条件を生成しないものとする。いくつかの実施形態では、ターゲットセルに対する第1のCPAをトリガした後、UEは、MNによって提供された実行条件を維持するか、またはCPACのRRCReconfigrationメッセージにおいて「維持されている」として示されている実行条件を維持し、構成された実行条件に基づいてCPC実行のための他の候補セルを評価し続ける。いくつかの実施形態では、UEは、MN720、728へのRRC再構成完了に埋め込まれたSN RRCReconfigrationCompleteメッセージを介して、他の全ての候補セル情報をターゲットSNノード(例えば、ターゲットSN_1)に通知するものとする。
【0100】
CPACは、ソースにリターンされてもよい。ソースへのCPACリターンが許可されている場合、MNは、ソースへのCPACリターンが許可/要求されていることを示すインジケーション(例えば、「CPAC_リターン」インジケータ)をSN追加要求メッセージ702、704に含めてもよい。このインジケーションは、Xn/X2メッセージ内の1つのIE(例えば、SN追加要求メッセージ)として、または、Xn/X2メッセージ内のRRCメッセージ内の1つのIE(例えばCG-ConfigInfoメッセージ)として転送されることができる。706、708において、ターゲットノードは、ソースセルの実行条件を生成し、候補セルのRRCReconfigrationメッセージに実行条件を含める。ターゲットノードは、ソースセルにメッセージを送信する。724において、ターゲットセル(例えば、選択された候補セル1)へのCPACの完了/実行後、UEは、ソースセル構成を維持する。UEは、ターゲットセルによって事前構成された実行条件に基づいてCPAC評価を開始する。726において、ソースセルの実行条件が満たされたとき、UEは、CPACをトリガしてソースセルに戻す。
【0101】
上述したシステムおよびプロセスは、信号伝達媒体、メモリなどのコンピュータ可読媒体に符号化されてもよく、1つ以上の集積回路、1つ以上のプロセッサなどのデバイス内にプログラムされてもよく、またはコントローラもしくはコンピュータによって処理されてもよい。そのデータは、コンピュータシステムにおいて分析され、スペクトルを生成するために使用されてもよい。本方法がソフトウェアによって実行される場合、ソフトウェアは、記憶デバイス、同期装置、通信インターフェース、または送信機と通信する不揮発性もしくは揮発性メモリに常駐するか、またはそれらにインターフェース接続されたメモリに常駐してもよい。回路または電子デバイスは、別の場所にデータを送信するように設計される。メモリは、ロジック機能を実施するための実行可能命令の順序付きリストを含んでもよい。記載されたロジック機能または任意のシステム要素は、光学回路、デジタル回路、ソースコード、アナログ回路、アナログ電気信号、オーディオ信号、ビデオ信号などのアナログソース、またはこれらの組み合わせを介して実装されてもよい。ソフトウェアは、命令実行可能システム、装置、またはデバイスによって使用するために、またはそれに関連して、任意のコンピュータ可読媒体または信号伝達媒体で具現化されてもよい。そのようなシステムは、コンピュータベースのシステム、プロセッサを含むシステム、または命令も実行し得る命令実行可能システム、装置、またはデバイスから命令を選択的にフェッチし得る別のシステムを含んでもよい。
【0102】
「コンピュータ可読媒体」、「機械可読媒体」、「伝播信号」媒体、および/または「信号伝達媒体」は、命令実行可能システム、装置、またはデバイスによって、またはそれに関連して使用するためのソフトウェアを記憶、通信、伝播、または輸送する任意のデバイスを含み得る。機械可読媒体は、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体のシステム、装置、デバイス、または伝播媒体であってもよいが、これらに限定されない。機械可読媒体の例の非網羅的なリストは、1つ以上のワイヤを有する電気接続「電子」、可搬式磁気または光ディスク、ランダムアクセスメモリ「RAM」、読み出し専用メモリ「ROM」、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROMまたはフラッシュメモリ)などの揮発性メモリ、または光ファイバを含む。機械可読媒体はまた、ソフトウェアが画像としてまたは(例えば、光学的走査を介して)別のフォーマットで電子的に記憶され、次いでコンパイルされ、および/または解釈され、または他の方法で処理され得るため、ソフトウェアが印刷される有形媒体を含んでもよい。次いで、処理された媒体は、コンピュータおよび/または機械メモリに記憶されてもよい。
【0103】
本明細書に記載の実施形態の例示は、様々な実施形態の構造の一般的な理解を提供することを意図している。例示は、本明細書に記載の構造または方法を利用する装置およびシステムの要素および特徴の全ての完全な説明として役立つことを意図するものではない。多くの他の実施形態は、本開示を検討すれば当業者には明らかであろう。本開示の範囲から逸脱することなく構造的および論理的な置換および変更が行われ得るように、本開示から他の実施形態が利用および導出され得る。さらに、図は単に代表的なものであり、縮尺通りに描かれていない場合がある。例示内の特定の割合は誇張されている場合があるが、他の割合は最小限に抑えられている場合がある。したがって、本開示および図面は、限定的ではなく例示的であると見なされるべきである。
【0104】
本開示の1つ以上の実施形態は、単に便宜上、および本出願の範囲を任意の特定の発明または発明概念に自発的に限定することを意図することなく、「発明」という用語によって個々におよび/または集合的に本明細書で言及され得る。さらに、特定の実施形態を本明細書で図示および説明したが、同じまたは同様の目的を達成するように設計された任意の後続の構成が、示された特定の実施形態の代わりに使用されてもよいことを理解されたい。本開示は、様々な実施形態のありとあらゆるその後の適合または変形を網羅することを意図している。上記の実施形態の組み合わせ、および本明細書に具体的に記載されていない他の実施形態は、説明を検討すれば当業者には明らかであろう。
【0105】
「結合される」という語句は、1つ以上の中間構成要素に直接接続されているか、またはそれを介して間接的に接続されていることを意味すると定義される。そのような中間構成要素は、ハードウェアベースの構成要素とソフトウェアベースの構成要素の両方を含み得る。構成要素の配置および種類の変更は、本明細書に記載の特許請求の範囲の精神または範囲から逸脱することなく行われてもよい。追加の、異なる、またはより少ない構成要素が提供されてもよい。
【0106】
上記で開示された主題は、限定ではなく例示と見なされるべきであり、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の精神および範囲内に入る全てのそのような変更、拡張、および他の実施形態を網羅することを意図している。したがって、法律によって許容される最大限の範囲で、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の最も広い許容可能な解釈によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって制限または限定されるべきではない。本発明の様々な実施形態を説明したが、本発明の範囲内でより多くの実施形態および実施態様が可能であることは当業者には明らかであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲およびそれらの均等物に照らして制限されるべきではない。
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6A
図6B
図7A
図7B
【手続補正書】
【提出日】2024-03-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
マスタノード(MN)によって、ターゲットセカンダリノード(SN)に、ソースSNからのSN変更または前記ターゲットSNのSN追加のためのセカンダリノード(SN追加要求を送信することであって、前記要求は、前記ターゲットSNの候補セル情報を含む、ことと、
前記MNによって、前記ターゲットSNから、少なくとも1つの候補セル構成を含む応答を受信することと、
前記ターゲットSNからの候補セルのうちの1つに対する1つ以上の実行条件が満たされた場合に、前記少なくとも1つの候補セル構成のうちの候補セル構成に基づいて、前記ソースSNから前記ターゲットSNへの変更または前記ターゲットSNのSN追加を引き起こすために、前記MNによって、ユーザ機器(UE)に少なくとも1つの候補セル構成および各候補セルに対する前記1つ以上の実行条件を有する無線リソース制御(RRC)メッセージを送信することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記候補セル情報は、1つ以上の候補プライマリセカンダリセル(PSCell)識別情報を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記MNは、前記ターゲットSN内の1つ以上のセルの測定結果を提供し、各セルについての前記測定結果は、前記セルが候補PSCellであるかどうかのインジケータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
ターゲットSNに対する前記SN追加要求は、1つのターゲットSNに対するSN変更の実行が許可された後の前記ターゲットSNから前記ソースSNに戻るSN変更を示すインジケーション、または1つのターゲットSNに対するSN変更の実行後もしくは前記ターゲットSNのSN追加の実行が許可された後の前記ターゲットSNから他のターゲットSNへのSN変更を示すインジケーションのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記RRCメッセージは、
前記少なくとも1つの候補セル構成のうちの前記候補セル構成について、前記少なくとも1つの候補セル構成のうちの前記候補セル構成が前記ソースSNから前記ターゲットSNへ変更の完了後に維持されるか、または前記ターゲットSNの前記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーション、および
各候補セルに対する1つ以上の実行条件または示された候補セルに対する1つ以上の実行条件が、前記ソースSNから前記ターゲットSNへの前記変更の完了後に維持されるか、または前記ターゲットSNの前記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーション
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
無線通信のための方法であって、
マスタノード(MN)から、ターゲットセカンダリノード(SN)によって、ソースSNからのSN変更または前記ターゲットSNのSN追加のためのセカンダリノード(SN追加要求を受信することであって、前記要求は、前記ターゲットSNの候補セル情報を含む、ことと、
前記ターゲットSNによって、少なくとも1つの候補セル構成を含む応答を前記MNに送信することと
を含み、
前記MNは、少なくとも1つの候補セル構成および各候補セルに対する1つ以上の実行条件を有する無線リソース制御(RRC)メッセージをユーザ機器(UE)に送信し、前記ターゲットSNからの前記候補セルのうちの1つに対する前記1つ以上の実行条件が満たされた場合に、前記候補セル構成に基づいて前記ソースSNから前記ターゲットSNへの変更または前記ターゲットSNのSN追加を引き起こす、方法。
【請求項7】
前記候補セル情報は、1つ以上の候補プライマリセカンダリセル(PSCell)識別情報を含む、請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記MNは、前記ターゲットSN内の1つ以上のセルの測定結果を提供し、各セルについての前記測定結果は、前記セルが候補PSCellであるかどうかのインジケータを含む、請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記候補セル情報は、候補PSCellとして構成された1つ以上の候補セル識別情報を含む、請求項に記載の方法。
【請求項10】
ターゲットSNに対する前記SN追加要求は、1つのターゲットSNに対するSN変更の実行が許可された後の前記ターゲットSNから前記ソースSNに戻るSN変更を示すインジケーション、または1つのターゲットSNに対するSN変更の実行後もしくは前記ターゲットSNのSN追加の実行が許可された後の前記ターゲットSNから他のターゲットSNへのSN変更を示すインジケーションのうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記RRCメッセージは、
各候補セル構成について、前記候補セル構成が前記ソースSNから前記ターゲットSNへの前記変更の完了後に維持されるか、または前記ターゲットSNの前記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーション、または
各候補セルに対する1つ以上の実行条件または示された候補セルに対する1つ以上の実行条件が、前記ソースSNから前記ターゲットSNへの前記変更の完了後に維持されるか、または前記ターゲットSNの前記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーション
のうちの少なくとも1つを含む、請求項に記載の方法。
【請求項12】
無線通信のための方法であって、
ユーザ機器(UE)によって、少なくとも1つの候補セル構成と少なくとも1つの候補セルのそれぞれについての1つ以上の実行条件とを有する無線リソース制御(RRC)メッセージを、マスタノード(MN)から受信することと、
ターゲットSNからの前記候補セルのうちの1つに対する1つ以上の実行条件が満たされたときに、前記候補セル構成に基づいて、UEによって、ソースセカンダリノード(SN)からターゲットセカンダリノード(SN)への変更または前記ターゲットセカンダリノードのセカンダリノード(SN)追加を実行することと
を含む、方法。
【請求項13】
前記RRCメッセージは、
各候補セル構成について、前記ソースセカンダリノードから前記ターゲットセカンダリノードへの前記変更の完了後に前記候補セル構成が維持されるか、または前記ターゲットセカンダリノードの前記セカンダリノード追加の完了後に前記候補セル構成が維持されるかを示すインジケーション、または
各候補セルに対する1つ以上の実行条件または示された候補セルに対する1つ以上の実行条件が、前記SNから前記ターゲットSNへの前記変更の完了後に維持されるか、または前記ターゲットSNの前記SN追加の完了後に維持されるかどうかを示すインジケーション
のうちの少なくとも1つを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記UEによって前記MNに、前記ソースセカンダリノードから前記ターゲットセカンダリノードへの前記変更の前記実行または前記ターゲットセカンダリノードの前記セカンダリノード追加の前記実行を通知するためにRRC完了メッセージを送信することであって、前記RRC完了メッセージは、前記ターゲットセカンダリノードに送信される第2のRRC完了メッセージを含む、こと
をさらに含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
プロセッサとメモリとを備える無線通信装置であって、前記プロセッサは、前記メモリからコードを読み取り、請求項1から14のいずれかに記載の方法を実施するように構成される、無線通信装置。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
いくつかの実施形態では、プロセッサと、メモリとを備える無線通信装置が存在し、プロセッサは、メモリからコードを読み取り、実施形態のいずれかに記載された任意の方法を実施するように構成される。いくつかの実施形態では、コンピュータプログラム製品は、そこに記憶されたコンピュータ可読プログラム媒体コードを含み、コードは、プロセッサによって実行されると、プロセッサに実施形態のいずれかに記載の任意の方法を実施させる。上記および他の態様ならびにそれらの実施態様は、図面、明細書、および特許請求の範囲においてより詳細に説明されている。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、
マスタノード(「MN」)によって、ターゲットセカンダリノード(「SN」)に、ソースSNからのSN変更または上記ターゲットSNのSN追加のためのSN追加要求を送信することであって、上記要求は、上記ターゲットSNの候補セル情報を含む、ことと、
上記MNによって、上記ターゲットSNから、少なくとも1つの候補セル構成を含む応答を受信することと、
上記ターゲットSNからの候補セルのうちの1つに対する1つ以上の実行条件が満たされた場合に、上記候補セル構成に基づいて、上記ソースSNから上記ターゲットSNへの変更または上記ターゲットSNのSN追加を引き起こすために、上記MNによって、ユーザ機器(「UE」)に、上記少なくとも1つの候補セル構成および各候補セルに対する上記1つ以上の実行条件を有する無線リソース制御(「RRC」)メッセージを送信することと
を含む、方法。
(項目2)
上記候補セル情報は、1つ以上の候補プライマリセカンダリセル(「PSCell」)識別情報を含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記MNは、上記ターゲットSN内の1つ以上のセルの測定結果を提供し、各セルについての上記測定結果は、上記セルが候補PSCellであるかどうかのインジケータを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記ターゲットSNからの候補セル構成を含む応答の受信に応答して、上記ターゲットSNによって選択された上記候補セル識別情報を、上記MNによって上記ソースSNに送信することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記候補セル構成を有する上記RRCメッセージの受信を確認するために、上記MNによって上記UEからRRC完了メッセージを受信することをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
上記UEからの上記RRC完了メッセージの受信に応答して、上記ターゲットSNによって選択された上記候補セル識別情報を上記MNによって上記ソースSNに送信することをさらに含む、項目5に記載の方法。
(項目7)
上記候補セル情報は、候補PSCellとして構成された1つ以上の候補セル識別情報を含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
ターゲットSNに対する上記SN追加要求は、1つのターゲットSNに対するSN変更の実行が許可された後の上記ターゲットSNから上記ソースSNに戻るSN変更を示すインジケーション、または1つのターゲットSNに対するSN変更の実行後もしくは上記ターゲットSNのSN追加の実行が許可された後の上記ターゲットSNから他のターゲットSNへのSN変更を示すインジケーションのうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載の方法。
(項目9)
上記候補セル構成は、ソースPSCell、またはPSCell候補として構成された上記候補セルのうちの少なくとも1つの上記実行条件を含む、項目1から8のいずれか一項に記載の方法。
(項目10)
上記RRCメッセージは、各候補セル構成について、上記候補セル構成が上記ソースSNから上記ターゲットSNへの上記変更の完了後に維持されるか、または上記ターゲットSNの上記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーションを含む、項目1に記載の方法。
(項目11)
上記RRCメッセージは、各候補セルまたは上記示された候補セルの上記実行条件が、上記ソースSNから上記ターゲットSNへの上記変更の完了後に維持されるか、または上記ターゲットSNの上記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーションを含む、項目1に記載の方法。
(項目12)
上記UEから上記MNによって、上記ソースSNから上記ターゲットSNへの上記変更の実行または上記ターゲットSNの上記SN追加の実行を通知するためのRRC完了メッセージを受信することであって、上記RRC完了メッセージは、上記ターゲットSNに送信される第2のRRC完了メッセージを含む、こと
をさらに含む、項目1から11のいずれか一項に記載の方法。
(項目13)
上記ターゲットSNに送信される上記第2のRRC完了メッセージは、候補セル構成が上記UE側において維持される上記候補PSCell識別情報を含む、項目12に記載の方法。
(項目14)
無線通信のための方法であって、
マスタノード(「MN」)から、ターゲットセカンダリノード(「SN」)によって、ソースSNからのSN変更または上記ターゲットSNのSN追加のためのSN追加要求を受信することであって、上記要求は、上記ターゲットSNの候補セル情報を含む、ことと、
上記ターゲットSNによって、少なくとも1つの候補セル構成を含む応答を上記MNに送信することと
を含み、
上記MNは、少なくとも1つの候補セル構成および各候補セルに対する1つ以上の実行条件を有する無線リソース制御(「RRC」)メッセージをユーザ機器(「UE」)に送信し、上記ターゲットSNからの上記候補セルのうちの1つに対する上記1つ以上の実行条件が満たされた場合に、上記候補セル構成に基づいて上記ソースSNから上記ターゲットSNへの変更または上記ターゲットSNのSN追加を引き起こす、方法。
(項目15)
上記候補セル情報は、1つ以上の候補プライマリセカンダリセル(「PSCell」)識別情報を含む、項目14に記載の方法。
(項目16)
上記MNは、上記ターゲットSN内の1つ以上のセルの測定結果を提供し、各セルについての上記測定結果は、上記セルが候補PSCellであるかどうかのインジケータを含む、項目14に記載の方法。
(項目17)
上記MNは、上記ターゲットSNから候補セル構成を含む応答を受信したことに応答して、上記ターゲットSNによって選択された上記候補セル識別情報を上記ソースSNに送信する、項目14に記載の方法。
(項目18)
上記MNは、上記候補セル構成を有する上記RRCメッセージの上記受信を確認するためのRRC完了メッセージを上記UEから受信し、上記MNは、上記UEからのRRC完了メッセージの受信に応答して、上記ターゲットSNによって選択された上記候補セル識別情報を上記ソースSNに送信する、項目14に記載の方法。
(項目19)
上記候補セル情報は、候補PSCellとして構成された1つ以上の候補セル識別情報を含む、項目14に記載の方法。
(項目20)
ターゲットSNに対する上記SN追加要求は、1つのターゲットSNに対するSN変更の実行が許可された後の上記ターゲットSNから上記ソースSNに戻るSN変更を示すインジケーション、または1つのターゲットSNに対するSN変更の実行後もしくは上記ターゲットSNのSN追加の実行が許可された後の上記ターゲットSNから他のターゲットSNへのSN変更を示すインジケーションのうちの少なくとも1つを含む、項目14に記載の方法。
(項目21)
上記候補セル構成は、ソースPSCell、またはPSCell候補として構成された上記候補セルのうちの少なくとも1つの上記実行条件を含む、項目14から20のいずれか一項に記載の方法。
(項目22)
上記RRCメッセージは、各候補セル構成について、上記候補セル構成が上記ソースSNから上記ターゲットSNへの上記変更の完了後に維持されるか、または上記ターゲットSNの上記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーションを含む、項目14に記載の方法。
(項目23)
上記RRCメッセージは、各候補セルまたは上記示された候補セルの上記実行条件が、上記ソースSNから上記ターゲットSNへの上記変更の完了後に維持されるか、または上記ターゲットSNの上記SN追加の完了後に維持されるかを示すインジケーションを含む、項目14に記載の方法。
(項目24)
上記ターゲットSNによって、上記ソースSNから上記ターゲットSNへの上記変更の実行または上記ターゲットSNの上記SN追加の実行を通知するために、上記MNを介して上記UEからRRC完了メッセージを受信することであって、上記RRC完了メッセージは、候補セル構成が上記UE側において維持される上記候補PSCell識別情報を含む、こと
をさらに含む、項目14に記載の方法。
(項目25)
無線通信のための方法であって、
ユーザ機器(「UE」)によって、少なくとも1つの候補セル構成と少なくとも1つの候補セルのそれぞれについての1つ以上の実行条件とを有する無線リソース制御(「RRC」)メッセージを、マスタノード(「MN」)から受信することと、
ターゲットSNからの上記候補セルのうちの1つに対する1つ以上の実行条件が満たされたときに、上記候補セル構成に基づいて、UEによって、ソースセカンダリノードからターゲットセカンダリノードへの変更または上記ターゲットセカンダリノードのセカンダリノード追加を実行することと
を含む、方法。
(項目26)
上記RRCメッセージは、各候補セル構成について、上記ソースセカンダリノードから上記ターゲットセカンダリノードへの上記変更の完了後に上記候補セル構成が維持されるか、または上記ターゲットセカンダリノードの上記セカンダリノード追加の完了後に上記候補セル構成が維持されるかを示すインジケーションを含む、項目25に記載の方法。
(項目27)
上記RRCメッセージは、各候補セルまたは上記示された候補セルの上記実行条件が、上記ソースセカンダリノードから上記ターゲットセカンダリノードへの上記変更の完了後に維持されるか、または上記ターゲットセカンダリノードの上記セカンダリノード追加の完了後に維持されるかどうかを示すインジケーションを含む、項目25に記載の方法。
(項目28)
上記UEによって上記MNに、上記ソースセカンダリノードから上記ターゲットセカンダリノードへの上記変更の上記実行または上記ターゲットセカンダリノードの上記セカンダリノード追加の上記実行を通知するためにRRC完了メッセージを送信することであって、上記RRC完了メッセージは、上記ターゲットセカンダリノードに送信される第2のRRC完了メッセージを含む、こと
をさらに含む、項目25から27のいずれか一項に記載の方法。
(項目29)
上記ターゲットセカンダリノードに送信される上記第2のRRC完了メッセージは、候補セル構成が上記UE側において維持される上記候補PSCell識別情報を含む、項目28に記載の方法。
(項目30)
プロセッサとメモリとを備える無線通信装置であって、上記プロセッサは、上記メモリからコードを読み取り、項目1から29のいずれかに記載の方法を実施するように構成される、無線通信装置。
(項目31)
コンピュータ可読プログラム媒体コードが記憶されたコンピュータプログラム製品であって、上記コードは、プロセッサによって実行されると、上記プロセッサに項目1から29のいずれかに記載の方法を実施させる、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】