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特表2024-528182貫通ボアを備えた細長い力センサアセンブリ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】貫通ボアを備えた細長い力センサアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   G01L 1/22 20060101AFI20240719BHJP
【FI】
G01L1/22 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506541
(86)(22)【出願日】2022-07-28
(85)【翻訳文提出日】2024-02-27
(86)【国際出願番号】 IL2022050820
(87)【国際公開番号】W WO2023012783
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】17/393,801
(32)【優先日】2021-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524041336
【氏名又は名称】ビシェイ アドバンスド テクノロジーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【弁理士】
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【弁理士】
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【弁理士】
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ラハブ,タル
(72)【発明者】
【氏名】オウザン,ラフィ
【テーマコード(参考)】
2F049
【Fターム(参考)】
2F049BA15
2F049CA05
(57)【要約】
力適用方向に適用される力を測定するための細長い力センサアセンブリ、及びそのアセンブリの製造方法であって、力センサアセンブリは、力適用方向に概ね垂直な長手方向軸に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素であって、長手方向軸に沿った貫通長手方向ボアを備えて形成される細長い力応答性ビーム要素と、細長い力応答性ビーム要素に固定された少なくとも1つのひずみゲージであって、少なくとも1つのひずみゲージのそれぞれは、力に応答してひずみゲージ出力を生成する少なくとも1つのひずみゲージと、ひずみゲージ出力を、力の大きさを示す力示度に変換するように動作する複数の回路要素とを含む。
【選択図】図1B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
力適用方向に適用される力を測定するための細長い力センサアセンブリであって、
前記力適用方向に対して概ね垂直な長手方向軸に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素であって、前記長手方向軸に沿った貫通長手方向ボアを備えて形成される細長い力応答性ビーム要素と、
前記細長い力応答性ビーム要素に固定された少なくとも1つのひずみゲージであって、前記少なくとも1つのひずみゲージのそれぞれは、前記力に応答してひずみゲージ出力を生成する、少なくとも1つのひずみゲージと、
前記ひずみゲージ出力を前記力の大きさを示す力示度に変換するように動作可能な複数の回路要素と
を備える細長い力センサアセンブリ。
【請求項2】
前記細長い力応答性ビーム要素が、前記力適用方向及び前記長手方向軸の両方に対して概ね垂直な横方向軸に沿って延びる貫通横方向ボアも備えて形成され、前記少なくとも1つのひずみゲージと前記貫通横方向ボアは少なくとも部分的に互いに重なり合う、請求項1に記載の力センサ。
【請求項3】
前記細長い力応答性ビーム要素が押出成形プロセスによって形成される、請求項2に記載の力センサ。
【請求項4】
前記細長い力応答性ビーム要素が圧延プロセスによって形成される、請求項2に記載の力センサ。
【請求項5】
前記細長い力応答性ビーム要素がチューブ形成プロセスによって形成される、請求項2に記載の力センサ。
【請求項6】
前記貫通長手方向ボアが、前記ひずみゲージの少なくとも1つを収容する、請求項2に記載の力センサ。
【請求項7】
前記貫通長手方向ボアが電気ケーブルを収容し、前記電気ケーブルは前記複数の回路要素に電気的に接続される、請求項2に記載の力センサ。
【請求項8】
前記細長い力応答性ビーム要素が、概ね平坦な壁部分を含む少なくとも1つの凹部を備えて形成され、前記少なくとも1つのひずみゲージは、前記概ね平坦な壁部分に固定される、請求項1に記載の力センサ。
【請求項9】
前記細長い力応答性ビーム要素が押出成形プロセスによって形成される、請求項8に記載の力センサ。
【請求項10】
前記細長い力応答性ビーム要素が圧延プロセスによって形成される、請求項8に記載の力センサ。
【請求項11】
前記細長い力応答性ビーム要素がチューブ形成プロセスによって形成される、請求項8に記載の力センサ。
【請求項12】
力適用方向に適用される力を測定するための力センサの製造方法であって、
前記力適用方向に対して概ね垂直な長手方向軸に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素を作製することであって、前記細長い力応答性ビーム要素は、前記長手方向軸に沿った貫通長手方向ボアを備えて形成される、作製することと、
少なくとも1つのひずみゲージを前記細長い力応答性ビーム要素に固定することであって、前記少なくとも1つのひずみゲージのそれぞれは、前記力に応答してひずみゲージ出力を生成するように動作可能である、固定することと、
前記少なくとも1つのひずみゲージを、前記ひずみゲージ出力を前記力の大きさを示す力示度に変換するように動作可能な複数の回路要素に電気的に接続することと
を含む方法。
【請求項13】
前記細長い力応答性ビーム要素を前記作製することが、押出成形プロセスを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記細長い力応答性ビーム要素を前記作製することが、圧延プロセスを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記細長い力応答性ビーム要素を前記作製することが、3次元印刷プロセスを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記細長い力応答性ビーム要素を前記作製することが、金属射出成形(MIM)プロセスを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記細長い力応答性ビーム要素を前記作製することが、チューブ形成プロセスを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記細長い力応答性ビーム要素を前記作製することが、機械加工プロセスを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記細長い力応答性ビーム要素を前記作製することがまた、前記力適用方向及び前記長手方向軸の両方に対して概ね垂直な横方向軸に沿って延びる貫通横方向ボアを形成することを含み、
少なくとも1つのひずみゲージを前記固定することが、前記少なくとも1つのひずみゲージと前記貫通横方向ボアが少なくとも部分的に互いに重なり合うように前記ひずみゲージを固定することを含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記細長い力応答性ビーム要素を前記作製することがまた、概ね平坦な壁部分を含む少なくとも1つの凹部を前記細長い力応答性ビーム要素内に形成することを含み、
少なくとも1つのひずみゲージを前記細長い力応答性ビーム要素に前記固定することが、前記少なくとも1つのひずみゲージを前記概ね平坦な壁部分に固定することを含む、
請求項12に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、力を測定するためのビーム変換器に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な種類の力センサが知られている。
【発明の概要】
【0003】
本発明は、力適用方向に適用される力を測定するための細長い力センサアセンブリを提供しようとするものであり、この力センサアセンブリは、力適用方向に対して概ね垂直な長手方向軸に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素を含み、この細長い力応答性ビーム要素は、長手方向軸に沿った貫通長手方向ボアと、細長い力応答性ビーム要素に固定された少なくとも1つのひずみゲージであって、少なくとも1つのひずみゲージのそれぞれは、力に応答してひずみゲージ出力を生成する、少なくとも1つのひずみゲージと、ひずみゲージ出力を力の大きさを示す力示度に変換するように動作可能な複数の回路要素とを含む。
【0004】
本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素は、力適用方向及び長手方向軸の両方に対して概ね垂直な横方向軸に沿って延びる貫通横方向ボアも備えて形成され、少なくとも1つのひずみゲージと貫通横方向ボアは少なくとも部分的に互いに重なり合う。
【0005】
本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素は押出成形プロセスによって形成される。あるいは、本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素は圧延プロセスによって形成される。あるいは、本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素はチューブ形成プロセスによって形成される。
【0006】
好ましくは、貫通長手方向ボアは、ひずみゲージの少なくとも1つを収容する。好ましくは、貫通長手方向ボアは電気ケーブルを収容し、電気ケーブルは複数の回路要素に電気的に接続される。
【0007】
本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素は、概ね平坦な壁部分を含む少なくとも1つの凹部を備えて形成され、少なくとも1つのひずみゲージは、概ね平坦な壁部分に固定される。
【0008】
また、本発明の別の好ましい実施形態により、力適用方向に適用される力を測定するための力センサの製造方法が提供され、この方法は、力適用方向に対して概ね垂直な長手方向軸に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素を作製することであって、細長い力応答性ビーム要素は、長手方向軸に沿って貫通長手方向ボアを備えて形成される、作製することと、少なくとも1つのひずみゲージを細長い力応答性ビーム要素に固定することであって、少なくとも1つのひずみゲージのそれぞれは、力に応答してひずみゲージ出力を生成するように動作可能である、固定することと、少なくとも1つのひずみゲージを、ひずみゲージ出力を力の大きさを示す力示度に変換するように動作可能な複数の回路要素に電気的に接続することとを含む。
【0009】
本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素を作製することは、押出プロセスを含む。あるいは、本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素を作製することは、圧延プロセスを含む。あるいは、本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素を作製することは、3次元印刷プロセスを含む。あるいは、本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素を作製することは、金属射出成形(MIM)プロセスを含む。あるいは、本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素を作製することは、チューブ形成プロセスを含む。あるいは、本発明の好ましい実施形態によれば、細長い力応答性ビーム要素を作製することは、機械加工プロセスを含む。
【0010】
本発明は、図面と併せて読まれる以下の詳細な記載からより十分に理解され認識されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1A、1B、1C及び1D。本発明の第1の実施形態に従って構成され動作可能な屈曲式の細長い力センサアセンブリの、簡略化されたそれぞれの組立図、上面部分分解図、底面部分分解図及び上面完全分解図である。
図2図2A及び2B及び2C。図1A~1Dの力センサアセンブリの細長い力応答性ビーム要素の簡略化されたそれぞれの上面斜視図、底面斜視図及び断面図であり、図2Cは、図2Aの断面線C-Cに沿ってとられたものである。
図3図1A~2Cの力センサアセンブリを製造する方法の簡略図である。
図4図4A、4B、4C及び4D。本発明の別の実施形態に従って構成され動作可能な細長い力センサアセンブリの、簡略化されたそれぞれの組立図、上面部分分解図、底面部分分解図及び上面完全分解図である。
図5図5A、5B及び5C。図4A~4Dの力センサアセンブリの細長い力応答性ビーム要素の簡略化されたそれぞれの上面斜視図、底面斜視図及び断面図であり、図5Cは、図5Aの断面線C-Cに沿ってとられたものである。
図6図4A~5Cの力センサアセンブリを製造する方法の簡略図である。
図7図7A、7B、7C、及び7D。本発明のさらに別の実施形態に従って構成され動作可能な細長い力センサアセンブリの、簡略化されたそれぞれの組立図、上面部分分解図、底面部分分解図、及び上面完全分解図である。
図8図7A、7B、7C、及び7D。図7A~7Dの力センサアセンブリの細長い力応答性ビーム要素の簡略化されたそれぞれの上面斜視図、底面斜視図及び断面図であり、図8Cは、図8Aの断面線C-Cに沿ってとられたものである。
図9図7A~8Cの力センサアセンブリの製造方法の簡略図である。
図10図7A、7B、7C、及び7D。本発明のさらに別の実施形態に従って構成され動作可能な細長い力センサアセンブリの、簡略化されたそれぞれの組立図、上面部分分解図、底面部分分解図及び上面完全分解図である。
図11図11A、11B、11C及び11D。図10A~10Dの力センサアセンブリの細長い力応答性ビーム要素の簡略化されたそれぞれの上面斜視図、底面斜視図及び第1の断面図及び第2の断面図であり、図11C及び11Dは、図11Aのそれぞれの断面線C-C及びD-Dに沿ってとられたものである。
図12図10A~11Cの力センサアセンブリの製造方法の簡略図である。
図13図1A~12の力センサアセンブリと同様の力センサアセンブリを製造するための方法の簡略化されたフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
力変換器は、ロードセルと呼ばれることが多く、適用された力を測定するために一般的に使用され、計量システムや安定性システムなどの多くの種類のシステムの不可欠な構成要素である。力変換器の一般的なタイプの1つは、ひずみゲージ式力変換器である。ひずみゲージ式力変換器は弾性要素を含み、ひずみゲージ式力センサはその弾性要素の形状と向きに基づいて分類される。弾性要素はまた、特に、弾性体、ばね要素、ばね体としても当該技術分野で言及されることに留意されたい。
【0013】
例えば、曲げビーム力センサなどのビーム力センサ、特に一点力センサは、典型的には単一の材料のブロックから形成される中実のビーム弾性要素を含む。ビームは、支持体に固定的に取り付けられる取り付け端部と、力を測定する方向に自由にたわむことができる荷重端部とを含む。このため、荷重端部に力が加わるとビームが変形する。一般的に、ビームの変形はわずかであり、測定可能ではあるが、人間の目には見えないことが多い。
【0014】
当該技術分野で周知のように、適用された力によるビームなどの細長い物体の変形(ひずみと呼ばれる)は、適用された力の大きさに比例する。ひずみゲージ式ビーム力センサは、ビームに固定的に取り付けられた1つ又は複数のひずみゲージを使用してひずみを測定する。当該技術分野で知られているように、ひずみゲージは電気抵抗器であり、ひずみゲージが変形すると抵抗が変化する。ひずみゲージの変形形状は全て、ひずみゲージが取り付けられている弾性要素、例えばビームの変形に依存するため、ひずみゲージの抵抗はビームの変形に関する情報を提供する。
【0015】
通常、出力信号の信頼性と強度を向上させるために複数のひずみゲージが使用されるが、ひずみゲージ力センサの中には単一のひずみゲージのみを含むものもある。ひずみゲージは電気的な構成で配置され、最も一般的なものには、フルブリッジ構成、最も典型的にはホイートストンブリッジ構成、ハーフブリッジ構成、及びクォーターブリッジ構成などがある。
【0016】
ビーム力センサの動作中、電源は励起電圧をひずみゲージに供給し、ひずみゲージは出力抵抗を提供し、その結果出力電圧が得られる。以下の式1に示すオームの法則をひずみゲージを含む回路に適用することで、出力電圧はひずみゲージの抵抗に関連付けることができる:
V=IR (式1)
式中、Vは電圧、Iは電流、Rは抵抗である。
【0017】
上述のように、ひずみゲージの抵抗はビーム力センサのビームの変形に依存する。ビームの変形は適用された力に依存するため、ひずみゲージの出力抵抗に基づく出力電圧を適用された力の大きさの示度に変換するために、一般的に追加の回路要素がひずみゲージと共に使用される。場合によっては、追加回路要素は信号コンディショニングも行い、適用された力の大きさの示度の精度、正確さ、信号強度の少なくとも1つを改善する。
【0018】
せん断ビーム力センサなどの他のビーム力センサも、典型的には、単一の材料ブロックから形成された中実ビーム弾性要素を含む。このビームは、支持体に固定的に取り付けられた取り付け端部と、力を測定する方向に自由にたわむことができる荷重端とを含む。しかしながら、適用された力によって生じる軸方向の曲げひずみのたわみを測定する曲げビーム力センサとは異なり、せん断ビーム力センサは、適用された力によって生じる平面方向のせん断ひずみを測定する。したがって、一般的にビームの変形が最も大きくなるビーム弾性要素の頂部及び/又は底部に配置されたひずみゲージを含む曲げビーム力センサとは異なり、せん断ビーム力センサは一般的にビームのせん断応力が最も大きくなるビーム弾性要素の中央付近に配置されたひずみゲージを含む。
【0019】
ビーム力センサは、適用される力を測定するのに有用であることが多いが、従来のビーム力センサは、用途によっては高価すぎたり、重すぎたりすることがある。したがって、本発明は、中実ビームを廃止して中空ビームに置き換えた、低コストで低質量のビーム力センサを提供しようとするものである。
【0020】
次に、本発明の第1の実施形態に従って構成され動作する細長い力センサアセンブリ100の簡略化した図である図1A~1D、及び図1A~1Dの力センサアセンブリ100の細長い力応答性ビーム要素120の図である図2A~2Cを参照する。力センサアセンブリ100は、力適用軸132に平行な力適用方向1030に適用される力を測定するように動作可能であることが理解される。力適用軸132は、好ましくは、細長い力ビーム応答要素120の長手方向軸142に垂直であることが理解される。力センサアセンブリ100が重量を測定する場合、力適用軸132は一般に重力が作用する方向に対して平行及び/又は逆平行である。
【0021】
図1A~2Cに見られるように、力センサアセンブリ100は、好ましくは長手方向軸142に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素120を含む。細長い力応答性ビーム要素120は弾性要素であることが理解される。
【0022】
本明細書で使用される場合、「弾性要素」という用語は、適用された力に応答するたわみが感知され、出力に変換される変換器の要素を指すことが理解される。本明細書で上述したように、このような要素は、当該技術分野において、特に、弾性体、ばね要素及びばね体とも呼ばれる。細長い力応答性ビーム要素120は、典型的には、エラストマーから形成されないことが理解される。むしろ、後述するように、細長い力応答性ビーム要素120は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素120の応力、即ち適用された力と、ひずみ、即ち変形との間に線形関係を示す、適切な金属又は他の適切な固体材料などの材料から作られる。
【0023】
特に図1B~1Dに見られるように、力センサアセンブリ100は好ましくは少なくとも1つのひずみゲージ160、より好ましくは複数のひずみゲージ160をさらに含み、これらは細長い力応答性ビーム要素120に固定的に取り付けられ、力センサアセンブリ100に適用方向130に適用された力に応答してひずみゲージ出力を生成する。
【0024】
本発明の好ましい実施形態において、力センサアセンブリ100は、特に、2個のひずみゲージ160、4個のひずみゲージ160、6個のひずみゲージ160、又は8個のひずみゲージ160などの偶数のひずみゲージ160を含む。力センサアセンブリ100に含まれるひずみゲージ160の数に応じて、ひずみゲージ160は、特に、クォーターブリッジ構成、ハーフブリッジ構成、ホイートストンブリッジ構成などのフルブリッジ構成、又はダブルブリッジ構成で互いに電気的に接続され得る。本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ100は、奇数のひずみゲージ160を含む。
【0025】
本発明の一実施形態において、ひずみゲージ160は、任意の適切な取り付け材料、最も典型的には接着剤、例えば、特にひずみゲージ接着材料、例えばエポキシを用いて細長い力応答性ビーム要素120に固定することができる。本発明の別の実施形態において、ひずみゲージ160は、例えば蒸着によって細長い力応答性ビーム要素120上に直接堆積させることができる。
【0026】
各ひずみゲージ160は、特に、箔ひずみゲージ、半導体ひずみゲージ、薄膜ひずみゲージ、厚膜ひずみゲージ、及びワイヤひずみゲージを含む、任意の適切なひずみゲージとして具現化することができる。好ましくは、力センサアセンブリ100内の全てのひずみゲージ160は同じクラスであり、より好ましくは同じモデルである。本発明の好ましい実施形態において、ひずみゲージ160のそれぞれは、Vishay Precision Group(Wendell、ノースカロライナ州、米国)から市販されているN2A-XX-S5105R-350/E5ひずみゲージなどの箔ひずみゲージ又はワイヤひずみゲージとして具現化されている。
【0027】
好ましくは、絶縁銅導体などの複数の導電性要素(ECE)170が、ひずみゲージ160を複数の回路要素180に電気的に接続し、そのうちの少なくともいくつかは、フレキシブルPCBなどのプリント回路基板(PCB)182に含まれることが好ましい。本明細書で上述したように、1つ又は複数のひずみゲージ160は、好ましくは、その変形に応答してひずみゲージ出力、より具体的には抵抗を生成し、この変形は適用された力に依存する。好ましくは、回路要素180の少なくともいくつかは、1つ又は複数のひずみゲージ160のひずみゲージ出力を、適用された力の大きさを示す力示度に変換する。当該技術分野において周知のように、回路要素180によって生成された力示度は、ユーザに表示され、及び/又は自動化システムもしくは半自動化システムによる計算に使用されることがある。一例として、回路要素180は、VPG Transducers(Ontario、カリフォルニア州、米国)から市販されているVT300などの読み出し計器として具現化されてもよい。
【0028】
本発明の好ましい実施形態において、力センサアセンブリ100は、回路要素180を、電源(図示せず)を含む外部回路に電気的に接続する電気ケーブル186をさらに含む。好ましくは、特にケーブルタイ、クランプ又はケーブルグランドなどの複数のケーブル留め具188が、電気ケーブル186を細長い力応答性ビーム要素120に、好ましくはその壁の内面に固定する。本発明の好ましい実施形態において、電気ケーブル186は複数の導電性要素、例えば複数の絶縁銅導体を含む。図1A~1Dに示された本発明の実施形態において、電気ケーブル186は細長い力応答性ビーム要素120内に配置されている。本発明の別の実施形態において、電気ケーブル186は細長い力応答性ビーム要素120の外側に配置されている。
【0029】
本発明の一実施形態において、PCB182は、適切な取り付け材料、典型的には接着剤、例えば、特にシアノアクリレート又はアクリル樹脂を使用して、又は保護カバー要素192を使用して、細長い力応答性ビーム要素120に固定することができる。本発明の別の実施形態において、PCB182は、細長い力応答性ビーム要素120以外の支持体、例えば、力センサアセンブリ100の細長い力応答性ビーム要素120が取り付けられている支持体(図示せず)に取り付けられる。
【0030】
図1A~1Dに示す本発明の実施形態において、力センサアセンブリ100は、ひずみゲージ160及び回路要素180の少なくともいくつか、より好ましくは全てを保護し絶縁するための保護カバー要素192を含む。保護カバー要素192によって保護されるひずみゲージ160及び回路要素180は、細長い力応答性ビーム要素120と保護カバー要素192との間に配置されることが理解される。
【0031】
保護カバー要素192は、特に、室温硬化型(RTV)シリコーン、加硫ゴム又はポリウレタンなどの任意の適切な材料で形成することができ、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素120に固定される。本発明の一実施形態において、保護カバー要素192は、ひずみゲージ160及び回路要素180の少なくとも1つを細長い力応答性ビーム要素120に固定する役割も果たす。本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ100は、保護カバー要素192上で気密式にシールされることができる。あるいは、保護カバー要素192は、力センサアセンブリ100が気密式にシールされている場合には省略することができる。
【0032】
ここで特に図2A~2Cに目を向けると、細長い力応答性ビーム要素120は、長手方向軸142に沿って貫通長手方向ボア200を有して形成されていることが分かる。したがって、細長い力応答性ビーム要素120は長手方向軸142に沿って中空である。
【0033】
長手方向ボア200は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素120の概ね平面的な長方形の底壁部分202、細長い力応答性ビーム要素120の第1の概ね平面的な長方形の側壁部分204、細長い力応答性ビーム要素120の第2の概ね平面的な長方形の側壁部分206、及び細長い力応答性ビーム要素120の概ね平面的な長方形の頂壁部分208によって概ね囲まれている。細長い力応答性ビーム要素120は、好ましくは壁部分202、204、206及び208の全てに沿って延びる内面212及び外面214を有して形成されることが理解される。
【0034】
細長い力応答性ビーム要素120は、好ましくは、長手方向軸142に沿った細長い寸法Lによって特徴付けられる。本発明の好ましい実施形態において、図1A~2Cに見られるように、貫通長手方向ボア200は細長い寸法Lの全体に沿って延びている。
【0035】
本発明の好ましい実施形態において、特に図1A~1Dに見られるように、貫通長手方向ボア200は、電気ケーブル186などの力センサアセンブリ100の1つ又は複数の要素を完全に又は部分的に収容し得る。
【0036】
好ましくは、細長い力応答性ビーム要素120は、力センサアセンブリ100を支持体(図示せず)に固定的に取り付けるための取り付け端部220を含む。図1A~2Cに示す本発明の実施形態において、取り付け端部220は、好ましくは底壁部分202及び頂壁部分208に形成された、細長い力応答性ビーム要素120を支持体に固定するための取り付け留め具(図示せず)を受けるための複数の取り付けアパーチャ222を含む。本発明の別の実施形態において、取り付けアパーチャ222を省略することができ、細長い力応答性ビーム要素120は、例えば、細長い力応答性ビーム要素120の取り付け端部220を支持体にクランプすることによって、アパーチャを使用せずに支持体に固定される。
【0037】
細長い力応答性ビーム要素120は、長手方向軸142に沿って取り付け端部220の概ね反対側にある荷重端部230をさらに含む。図1A~2Cに示す本発明の実施形態において、荷重端部230は、好ましくは底壁部分202及び頂壁部分208に形成された、計量プラットフォームなどの荷重プラットフォーム(図示せず)を細長い力応答性ビーム要素120に固定するためのプラットフォーム留め具(図示せず)を受けるための複数の留め具アパーチャ232を含む。本発明の別の実施形態において、アパーチャ232は省略することができ、荷重プラットフォームは力センサアセンブリ100と共に使用されないか、又は荷重プラットフォームは、例えば、荷重プラットフォームを細長い力応答性ビーム要素120の荷重端部230にクランプすることによって、アパーチャを使用せずに細長い力応答性ビーム要素120に留められる。
【0038】
荷重プラットフォームが力センサアセンブリ100と共に使用されるか否かにかかわらず、力センサアセンブリ100は、典型的には、細長い力応答性ビーム要素120の荷重端部230に適用される力を適用することによって使用される。荷重端部230は方向130に自由にたわみ、取り付け端部220は固定されているので、荷重端部230に及ぼされる方向130の適用される力は、細長い力応答性ビーム要素120の変形を引き起こす。特に、細長い力応答性ビーム要素120の変形は、典型的には、細長い寸法Lの大きさの増加によって特徴付けられる。本明細書で使用される場合、細長い力応答性ビーム要素120の変形していない状態とは、力センサアセンブリ100が、地球の重力などの力センサアセンブリ100に常に作用する力以外の適用される力を受けないときの細長い力応答性ビーム要素120の構成を指す。
【0039】
図2Aのそれぞれの線A-A及び線B-Bに沿ってとられた図2Aの断面拡大図A及びBに特に見られるように、長手方向軸142に概ね垂直な細長い力応答性ビーム要素120の断面250は中空である。断面250は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素120の取り付け端部220及び荷重端部230の両方において中空であることが理解される。
【0040】
図1A~2Cに示す実施形態において、断面250は概ね対称であり、より詳細には概ね長方形である。本発明の別の実施形態において、断面250は、特に、正方形、円形、楕円形、三角形、六角形、及び星形を含む任意の適切な形状であり得、断面250の形状は対称又は非対称であり得る。本発明の一実施形態において、断面250は、細長い力応答性ビーム要素120の取り付け端部220及び荷重端部230の両方において概ね一様である。本発明の別の実施形態において、断面250は、細長い力応答性ビーム要素120の取り付け端部220及び荷重端部230の両方において一様ではなく、例えば、断面250は、アパーチャ222及び232のうちの1つ又は複数を取り囲む付加的な、好ましくはねじ切りされた、材料を含み得る。
【0041】
断面250の形状及びサイズは、細長い力応答性ビーム要素120の内面212及び外面214の両方によって決定されることが理解される。図1A~2Cに示される実施形態において、断面250における内面212の形状は、断面250における外面214の形状と同じ全体的な形状である。本発明の別の実施形態において、断面250における内面212の形状は、断面250における外面214の形状と異なる。
【0042】
図1A~2Cに示す実施形態において、貫通長手方向ボア200に加えて、細長い力応答性ビーム要素120はまた、横方向軸262に沿った横方向ボア260を備えて形成される。特に図2Aに見られるように、横方向軸262は、力適用軸132及び長手方向軸142の両方に対して概ね垂直である。本発明の好ましい実施形態において、ひずみゲージ160の少なくとも1つ及び横方向ボア260が少なくとも部分的に互いに重なっており、より好ましくは、ひずみゲージ160の全て及び横方向ボア260が少なくとも部分的に互いに重なっている。本発明の図示の実施形態において、横方向ボア260は、細長い力応答性ビーム要素120の第1及び第2の側壁部分204及び206の両方を完全に貫通する貫通ボアである。
【0043】
図1A~2Cに示す実施形態において、特に図2Cに見られるように、細長い力応答性ビーム要素120の第1及び第2の側壁部分204及び206を貫通することに加えて、横方向ボア260は、細長い力応答性ビーム要素120の底壁部分202の内面212に複数の底部凹部266を画定する。同様に、図1A~2Cに示す実施形態において、特に図2Cに見られるように、横方向ボア260は、細長い力応答性ビーム要素120の頂壁部分208の内面212に複数の頂部凹部268を画定する。本発明の別の実施形態において、凹部266及び268の一部又は全部は省略することができる。
【0044】
横方向ボア260は、好ましくは双眼ひずみエンジン(strain engine)として機能し、細長い力応答性ビーム要素120とともに、上部ビーム272及び下部ビーム274を画定することが理解される。したがって、力センサアセンブリ100は、好ましくは、マルチビーム力センサであり、本発明の好ましい実施形態において、単一点ロードセルなどの単一点力センサである。
【0045】
図1A~2Cに示される実施形態において、上部ビーム272はマーキング282を備えて形成されており、このマーキング282は好ましくは細長い力応答性ビーム要素120の頂壁部分208の外面214に形成されている。同様に、図1A~2Cに示される実施形態において、下部ビーム274はマーキング284を備えて形成されており、このマーキング284は好ましくは細長い力応答性ビーム要素120の底壁部分202の外面214に形成されている。本発明の別の実施形態において、マーキング282及び284の一部又は全部を省略することができる。
【0046】
マーキング282及び284は、好ましくは、ひずみゲージ160が固定される複数のひずみ位置290を示す。図1A~2Cに示す実施形態において、ひずみ位置290のそれぞれは、凹部266及び268のうちの1つと整列しており、横方向ボア260の形状により、適用された力の結果として、ひずみ位置290のそれぞれに概ね等しい大きさのひずみが存在する。
【0047】
本発明の好ましい実施形態において、横方向ボア260は、偏心を補償するように成形され、その結果、力センサアセンブリ100は、オフセンター荷重に対して所定の許容範囲内で均一な力示度出力を提供し、適用される力は荷重端部230の所定の軌跡内のどこかに起こりがちであることが理解される。
【0048】
本発明の好ましい実施形態において、細長い力応答性ビーム要素120は、電気ケーブル186とPCB182との間の電気通信を可能にするために、好ましくは側壁部分204に、電気通信アパーチャ292を備えてさらに形成される。細長い力応答性ビーム要素120は、好ましくは、側壁部分204に、電気ケーブル186を細長い力応答性ビーム要素120に固定するためのケーブル留め具188を受けるように動作可能な複数の留め具アパーチャ298を備えてさらに形成される。
【0049】
本発明の一実施形態において、細長い力応答性ビーム要素120は、アルミニウム合金又は鋼合金などの金属で形成されている。本発明の別の実施形態において、細長い力応答性ビーム要素120は複合材料で形成されており、この複合材料は、金属マトリックス複合材料又は特に炭素複合材料又はガラス繊維などの、非金属マトリックス複合材料であり得る。
【0050】
図3を参照して後述するように、細長い力応答性ビーム要素120は、特に、押出プロセス、引抜きプロセス、圧延プロセス、シームドチューブ形成プロセス又はシームレスチューブ形成プロセスのいずれかであり得るチューブ形成プロセス、鍛造プロセス、3次元(3D)印刷プロセス、金属射出成形(MIM)プロセス、及び機械加工プロセスを含む、任意の適切なプロセスによって形成され得る。
【0051】
同様に、横方向ボア260及びアパーチャ222、232、292及び298のそれぞれは、特に、機械加工、放電加工(EDM)、ブローチ加工、浸食及びアブレーションを含む任意の適切なプロセスによって形成され得る。
【0052】
次に、図1A~2Cの力センサアセンブリ100を製造するための方法の簡略化された図である図3を参照する。作製ステップ302で見られるように、本方法は細長い力応答性ビーム要素120を作製することから始まる。特に図2A~2Cを参照して上述したように、細長い力応答性ビーム要素120は、好ましくは、力適用軸132に対して概ね垂直である長手方向軸142に沿って延び、細長い力応答性ビーム要素120は、好ましくは、長手方向軸142に沿って貫通長手方向ボア200を有して形成される。
【0053】
上述のように、作製ステップ302は、特に、押出プロセス、引抜きプロセス、圧延プロセス、シームドチューブ形成プロセス又はシームレスチューブ形成プロセスのいずれかであり得るチューブ形成プロセス、鍛造プロセス、3次元(3D)印刷プロセス、金属射出成形(MIM)プロセス、及び機械加工プロセスを含む、任意の適切なプロセスであり得る。
【0054】
本発明の好ましい実施形態において、ボア200は、細長い力応答性ビーム要素120と共に形成される。例えば、作製ステップ302に押出プロセスを使用する場合、作製ステップ302で作製される中空押出プロファイルは、細長い力応答性ビーム要素120のボア200と同様に、壁部分202、204、206及び208の全てを画定する。したがって、このような実施形態において、好ましくは、ボア200を形成するための減法プロセスは必要ない。
【0055】
対照的に、作製ステップ302が減法プロセスである実施形態において、ボア200は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素120の最初の形成ステップの後に形成される。例えば、作製ステップ302において、まず中実のバーが作製され、次いでそれが機械加工されてその中にボア200が形成され、それによって細長い力応答性ビーム要素120が作製され得る。
【0056】
本発明の一実施形態において、作製ステップ302は、細長い寸法Lよりも長い細長い寸法をそれぞれが有するビームを作製する。このような実施形態において、作製ステップ302は、各ビームを、それぞれがLに等しいかほぼ等しい細長い寸法を有する長さに切断することを含む。
【0057】
細部形成ステップ304で見られるように、アパーチャ222及び232、横方向ボア260、電気通信アパーチャ292及び留め具アパーチャ298を含む細長い力応答性ビーム要素120のアパーチャが形成される。マーキング282及び284などのマーキングが細長い力応答性ビーム要素120に形成される実施形態において、マーキングは同じく好ましくは細部形成ステップ304で形成される。細長い力応答性ビーム要素120内のアパーチャ及び細長い力応答性ビーム要素120上のマーキングは、特に、機械加工、放電加工(EDM)、ブローチ加工、浸食及びアブレーションを含む任意の適切なプロセスによって形成され得ることが理解される。
【0058】
図2A~2Cを参照して上述したように、横方向ボア260は、好ましくは、力適用軸132及び長手方向軸142の両方に対して概ね垂直である横方向軸262に沿って延びる貫通横方向ボアである。さらに、図2A~2Cを参照して上述したように、ひずみゲージ160の少なくとも1つ、より好ましくは全てと、横方向ボア260とは、好ましくは少なくとも部分的に互いに重なり合う。
【0059】
組立てステップ306で見られるように、少なくとも1つのひずみゲージ160は好ましくは細長い力応答性ビーム要素120に固定される。特に図1A~1Dを参照して上述したように、ひずみゲージ160は好ましくは、力適用方向130に適用された力に応答してひずみゲージ出力を生成する。また、組立てステップ306において、1つ又は複数のひずみゲージ160は、好ましくは、ECE170を使用して、回路要素180に接続され、この回路要素180は、図1A~3に示す実施形態において、細長い力応答性ビーム要素120に固定されるが、細長い力応答性ビーム要素120に固定される必要はない。
【0060】
特に図1A~1Dを参照して上述したように、回路要素180の少なくともいくつかは、好ましくは、1つ又は複数のひずみゲージ160のひずみゲージ出力を、適用された力の大きさを示す力示度に変換する。特に図1A~1Dを参照して上述したように、ひずみゲージ160及び回路要素180は、好ましくは、任意の適切な取り付け材料、最も典型的には接着剤、例えば、特にシアノアクリレート、アクリル樹脂又はエポキシ樹脂を使用して、又は保護カバー要素192を使用して、細長い力応答性ビーム要素120に固定的に取り付けられる。回路要素180を細長い力応答性ビーム要素120に固定するために使用される取り付け材料は、1つ又は複数のひずみゲージ160を細長い力応答性ビーム要素120に固定するために使用される取り付け材料と同じであり得ることが理解される。代替的に、回路要素180を細長い力応答性ビーム要素120に固定するために使用される取り付け材料は、1つ又は複数のひずみゲージ160を細長い力応答性ビーム要素120に固定するために使用される取り付け材料とは異なる取り付け材料であり得る。また組立てステップ306において、電気ケーブル186は好ましくは回路要素180に電気的に接続され、電気ケーブル186は好ましくはケーブル留め具188を用いて細長い力応答性ビーム要素120に固定的に取り付けられる。
【0061】
シールステップ308に見られるように、保護カバー要素192は好ましくは細長い力応答性ビーム要素120に固定される。保護カバー要素192がひずみゲージ160及び回路要素180の少なくとも1つを細長い力応答性ビーム要素120に固定する実施形態において、組立てステップ306及びシールステップ308は、典型的には単一のステップに組み合わされることが理解される。
【0062】
本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ100はシールステップ308で気密式にシールされ、保護カバー要素192は省略することができる。あるいは、シールステップ308は、保護カバー要素192の取り付け後に力センサアセンブリ100を気密式にシールする。
【0063】
次に、本発明の付加的な実施形態に従って構成され動作する細長い力センサアセンブリ400の簡略化した図である図4A~4D、及び図4A~4Dの力センサアセンブリ400の細長い力応答性ビーム要素420の図である図5A~5Cを参照する。力センサアセンブリ400は、力適用軸432に平行な力適用方向430に適用される力を測定するように動作可能であることが理解される。力適用軸432は、好ましくは細長い力応答性ビーム要素420の長手方向軸442に垂直であることが理解される。力センサアセンブリ400が重さを測定する場合、力適用軸432は、一般に、重力が作用する方向に対して平行及び/又は逆平行である。
【0064】
図4A~5Cに見られるように、力センサアセンブリ400は、好ましくは長手方向軸442に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素420を含む。本発明の好ましい実施形態において、長手方向軸442は力適用軸432に対して概ね垂直である。細長い力応答性ビーム要素420は弾性要素であることが理解される。
【0065】
上述のように、「弾性要素」という用語は、適用された力に応答するたわみが感知され、出力に変換される変換器の要素を指すことが理解される。このような要素は、当該技術分野において、特に、弾性体、ばね要素及びばね体とも呼ばれる。細長い力応答性ビーム要素420は、典型的には、エラストマーから形成されないことが理解される。むしろ、後述するように、細長い力応答性ビーム要素420は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素420の応力、即ち適用された力と、ひずみ、即ち変形との間に線形関係を示す、適切な金属又は他の適切な固体材料などの材料から作られる。
【0066】
特に図4B~4Dに見られるように、力センサアセンブリ400は好ましくは少なくとも1つのひずみゲージ460、より好ましくは複数のひずみゲージ460をさらに含み、これらは細長い力応答性ビーム要素420に固定的に取り付けられ、力センサアセンブリ400に適用方向430に適用された力に応答してひずみゲージ出力を生成する。
【0067】
本発明の好ましい実施形態において、力センサアセンブリ400は、特に、2個のひずみゲージ460、4個のひずみゲージ460、6個のひずみゲージ460、又は8個のひずみゲージ460などの偶数のひずみゲージ460を含む。力センサアセンブリ400に含まれるひずみゲージ460の数に応じて、ひずみゲージ460は、特に、クォーターブリッジ構成、ハーフブリッジ構成、ホイートストンブリッジ構成などのフルブリッジ構成、又はダブルブリッジ構成で互いに電気的に接続され得る。本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ400は、奇数のひずみゲージ460を含む。
【0068】
本発明の一実施形態において、ひずみゲージ460は、任意の適切な取り付け材料、最も典型的には接着剤、例えば、特にひずみゲージ接着材料、例えばエポキシを用いて細長い力応答性ビーム要素420に固定することができる。本発明の別の実施形態において、ひずみゲージ460は、例えば蒸着によって細長い力応答性ビーム要素420上に直接堆積させることができる。
【0069】
各ひずみゲージ460は、特に、箔ひずみゲージ、半導体ひずみゲージ、薄膜ひずみゲージ、厚膜ひずみゲージ、及びワイヤひずみゲージを含む、任意の適切なひずみゲージとして具現化することができる。好ましくは、力センサアセンブリ400内の全てのひずみゲージ460は同じクラスであり、より好ましくは同じモデルである。本発明の好ましい実施形態において、ひずみゲージ460のそれぞれは、Vishay Precision Group(Wendell、ノースカロライナ州、米国)から市販されているN2A-XX-S5105R-350/E5ひずみゲージなどの箔ひずみゲージ又はワイヤひずみゲージとして具現化されている。
【0070】
好ましくは、絶縁銅導体などの複数の導電性要素(ECE)470が、ひずみゲージ460を複数の回路要素480に電気的に接続し、そのうちの少なくともいくつかは、フレキシブルPCBなどのプリント回路基板(PCB)482に含まれることが好ましい。本明細書で上述したように、1つ又は複数のひずみゲージ460は、好ましくは、その変形に応答してひずみゲージ出力、より具体的には抵抗を生成し、この変形は適用された力に依存する。好ましくは、回路要素480の少なくともいくつかは、1つ又は複数のひずみゲージ460のひずみゲージ出力を、適用された力の大きさを示す力示度に変換する。当該技術分野において周知のように、回路要素480によって生成された力示度は、ユーザに表示され、及び/又は自動化システムもしくは半自動化システムによる計算に使用されることがある。一例として、回路要素480は、VPG Transducers(Ontario、カリフォルニア州、米国)から市販されているVT300などの読み出し計器として具現化されてもよい。
【0071】
本発明の好ましい実施形態において、力センサアセンブリ400は、回路要素480を、電源(図示せず)を含む外部回路に電気的に接続する電気ケーブル486をさらに含む。好ましくは、特にケーブルタイ、クランプ又はケーブルグランドなどの複数のケーブル留め具488が、電気ケーブル486を細長い力応答性ビーム要素420に、好ましくはその壁部分の内面に固定する。本発明の好ましい実施形態において、電気ケーブル486は複数の導電性要素、例えば複数の絶縁銅導体を含む。図4A~4Dに示された本発明の実施形態において、電気ケーブル486は細長い力応答性ビーム要素420内に配置されている。本発明の別の実施形態において、電気ケーブル486は細長い力応答性ビーム要素420の外側に配置されている。
【0072】
本発明の一実施形態において、PCB482は、適切な取り付け材料、典型的には接着剤、例えば、特にシアノアクリレート又はアクリル樹脂を使用して、又は少なくとも1つの保護カバー要素492を使用して、細長い力応答性ビーム要素420に固定することができる。本発明の別の実施形態において、PCB482は、細長い力応答性ビーム要素420以外の支持体、例えば、力センサアセンブリ400の細長い力応答性ビーム要素420が取り付けられている支持体(図示せず)に取り付けられる。
【0073】
図4A~4Dに示す本発明の実施形態において、力センサアセンブリ400は、ひずみゲージ460及び回路要素480の少なくともいくつかを保護し絶縁するための保護カバー要素492を含む。保護カバー要素492によって保護されるひずみゲージ460及び回路要素480は、細長い力応答性ビーム要素420と保護カバー要素492の1つとの間に配置されることが理解される。
【0074】
保護カバー要素492は、特に、室温硬化型(RTV)シリコーン、加硫ゴム又はポリウレタンなどの任意の適切な材料で形成することができ、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素420に固定される。本発明の一実施形態において、保護カバー要素492は、ひずみゲージ460及び回路要素480の少なくとも1つを細長い力応答性ビーム要素420に固定する役割も果たす。本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ400は、保護カバー要素492上で気密式にシールされることができる。あるいは、保護カバー要素492は、力センサアセンブリ400が気密式にシールされている場合には省略することができる。
【0075】
ここで特に図5A~5Cに目を向けると、細長い力応答性ビーム要素420は、長手方向軸442に沿って貫通長手方向ボア500を有して形成されていることが分かる。したがって、細長い力応答性ビーム要素420は長手方向軸442に沿って中空である。
【0076】
長手方向ボア500は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素420の概ね円筒形の壁502によって概ね囲まれ、円筒形の壁502は底部分504、第1のサイド部分506、第2のサイド部分508、及び頂部分510を有する。細長い力応答性ビーム要素420は、好ましくは円筒形の壁502の全てに沿って延びる内面512及び外面514を有して形成されることが理解される。
【0077】
細長い力応答性ビーム要素420は、好ましくは、長手方向軸442に沿った細長い寸法Lによって特徴付けられる。本発明の好ましい実施形態において、図4A~5Cに見られるように、貫通長手方向ボア500は細長い寸法Lの全体に沿って延びている。
【0078】
本発明の好ましい実施形態において、特に図4A~4Dに見られるように、貫通長手方向ボア500は、電気ケーブル486などの力センサアセンブリ400の1つ又は複数の要素を完全に又は部分的に収容し得る。
【0079】
好ましくは、細長い力応答性ビーム要素420は、力センサアセンブリ400を支持体(図示せず)に固定的に取り付けるための取り付け端部520を含む。図4A~5Cに示す本発明の実施形態において、取り付け端部520で、円筒形の壁502の底部分504は、外面514に平坦エリア524を含み、円筒形の壁502の頂部分510は外面514に平坦エリア526を含む。
【0080】
好ましくは、平坦エリア524及び526に形成されているのは、細長い力応答性ビーム要素420を支持体に固定するための取り付け留め具(図示せず)を受けるための複数の取り付けアパーチャ528である。本発明の別の実施形態において、取り付けアパーチャ528を省略することができ、細長い力応答性ビーム要素420は、例えば、細長い力応答性ビーム要素420の取り付け端部520を支持体にクランプすることによって、アパーチャを使用せずに支持体に固定される。
【0081】
細長い力応答性ビーム要素420は、長手方向軸442に沿って取り付け端部520の概ね反対側にある荷重端部530をさらに含む。図4A~5Cに示す本発明の実施形態において、荷重端部530で、円筒形の壁502の底部分504は外面514に平坦エリア534を含み、円筒形の壁502の頂部分510は外面514に平坦エリア536を含む。
【0082】
好ましくは、平坦エリア534及び536に形成されているのは、計量プラットフォームなどの荷重プラットフォーム(図示せず)を細長い力応答性ビーム要素420に固定するためのプラットフォーム留め具(図示せず)を受けるための複数の留め具アパーチャ538である。本発明の別の実施形態において、アパーチャ538は省略することができ、荷重プラットフォームは力センサアセンブリ400と共に使用されないか、又は荷重プラットフォームは、例えば、荷重プラットフォームを細長い力応答性ビーム要素420の荷重端部530にクランプすることによって、アパーチャを使用せずに細長い力応答性ビーム要素420に留められる。
【0083】
荷重プラットフォームが力センサアセンブリ400と共に使用されるか否かにかかわらず、力センサアセンブリ400は、典型的には、細長い力応答性ビーム要素420の荷重端部530に適用される力を適用することによって使用される。荷重端部530は方向430に自由にたわみ、取り付け端部520は固定されているので、荷重端部530に及ぼされる方向430の適用される力は、細長い力応答性ビーム要素420の変形を引き起こす。特に、細長い力応答性ビーム要素420の変形は、典型的には、細長い寸法Lの大きさの増加によって特徴付けられる。本明細書で使用される場合、細長い力応答性ビーム要素420の変形していない状態とは、力センサアセンブリ400が、地球の重力などの力センサアセンブリ400に常に作用する力以外の適用される力を受けないときの細長い力応答性ビーム要素420の構成を指す。
【0084】
図5Aのそれぞれの線A-A及び線B-Bに沿ってとられた図5Aの断面拡大図A及びBに特に見られるように、長手方向軸442に概ね垂直な細長い力応答性ビーム要素420の断面550は中空である。断面550は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素420の取り付け端部520及び荷重端部530の両方において中空であることが理解される。
【0085】
図4A~5Cに示す実施形態において、断面550は概ね対称であり、より詳細には概ね円形である。本発明の別の実施形態において、断面550は、特に、正方形、長方形、楕円形、三角形、六角形、及び星形を含む任意の適切な形状であり得、断面550の形状は対称又は非対称であり得る。本発明の一実施形態において、断面550は、細長い力応答性ビーム要素420の取り付け端部520及び荷重端部530の両方において概ね一様である。本発明の別の実施形態において、断面550は、細長い力応答性ビーム要素420の取り付け端部520及び荷重端部530の両方において一様ではなく、例えば、断面550は、アパーチャ528及び538のうちの1つ又は複数を取り囲む付加的な、好ましくはねじ切りされた、材料を含み得る。
【0086】
断面550の形状及びサイズは、細長い力応答性ビーム要素420の内面512及び外面514の両方によって決定されることが理解される。図4A~5Cに示される実施形態において、断面550における内面512の形状は、断面550における外面514の形状と同じ全体的な形状である。本発明の別の実施形態において、断面550における内面512の形状は、断面550における外面514の形状と異なる。
【0087】
図4A~5Cに示す実施形態において、貫通長手方向ボア500に加えて、細長い力応答性ビーム要素420はまた、横方向軸562に沿った横方向ボア560を備えて形成される。特に図5Aに見られるように、横方向軸562は、力適用軸432及び長手方向軸442の両方に対して概ね垂直である。本発明の好ましい実施形態において、ひずみゲージ460の少なくとも1つ及び横方向ボア560が少なくとも部分的に互いに重なっており、より好ましくは、ひずみゲージ460の全て及び横方向ボア560が少なくとも部分的に互いに重なっている。本発明の図示の実施形態において、横方向ボア560は、細長い力応答性ビーム要素420の第1及び第2のサイド部分506及び508の両方を完全に貫通する貫通ボアである。
【0088】
図4A~5Cに示す実施形態において、細長い力応答性ビーム要素420の第1及び第2のサイド部分506及び508を貫通することに加えて、横方向ボア560は、細長い力応答性ビーム要素420の円筒形の壁502の底部分504の内面512に平坦エリア566を画定する。同様に、図4A~5Cに示す実施形態において、横方向ボア560は、細長い力応答性ビーム要素420の円筒形の壁502の頂部分510の内面512に平坦エリア568を画定する。本発明の別の実施形態において、平坦エリア566及び568の一方又は両方は省略することができる。
【0089】
横方向ボア560は、好ましくは二重案内ビームひずみエンジンとして機能し、細長い力応答性ビーム要素420とともに、上部ビーム572及び下部ビーム574を画定することが理解される。したがって、力センサアセンブリ400は、好ましくは、マルチビーム力センサであり、本発明の好ましい実施形態において、単一点ロードセルなどの単一点力センサである。
【0090】
図4A~5Cに示される実施形態において、上部ビーム572は平坦エリア582を備えて形成されており、この平坦エリア582は好ましくは細長い力応答性ビーム要素420の円筒形の壁502の頂部分510の外面514に形成されている。同様に、図4A~5Cに示される実施形態において、下部ビーム574は平坦エリア584を備えて形成されており、この平坦エリア584は好ましくは細長い力応答性ビーム要素420の円筒形の壁502の底部分504の外面514に形成されている。
【0091】
平坦エリア582及び584は、好ましくは、ひずみゲージ460が固定される複数のひずみ位置590を提供する。図4A~5Cに示す実施形態において、横方向ボア560の形状により、適用された力の結果として、ひずみ位置590のそれぞれに概ね等しい大きさのひずみが存在する。
【0092】
本発明の好ましい実施形態において、横方向ボア560は、偏心を補償するように成形され、その結果、力センサアセンブリ400は、オフセンター荷重に対して所定の許容範囲内で均一な力示度出力を提供し、適用される力は荷重端部530の所定の軌跡内のどこかに起こりがちであることが理解される。
【0093】
本発明の好ましい実施形態において、細長い力応答性ビーム要素420は、電気ケーブル486とPCB482との間の電気通信を可能にするために、好ましくは円筒形の壁502のサイド部分506に、電気通信アパーチャ592を備えてさらに形成される。細長い力応答性ビーム要素420は、好ましくは円筒形の壁502のサイド部分506に、電気ケーブル486を細長い力応答性ビーム要素420に固定するためのケーブル留め具488を受けるように動作可能な複数の留め具アパーチャ598を備えて好ましくはさらに形成される。
【0094】
本発明の一実施形態において、細長い力応答性ビーム要素420は、アルミニウム合金又は鋼合金などの金属で形成されている。本発明の別の実施形態において、細長い力応答性ビーム要素420は複合材料で形成されており、この複合材料は、金属マトリックス複合材料又は特に炭素複合材料又はガラス繊維などの、非金属マトリックス複合材料であり得る。
【0095】
図6を参照して後述するように、細長い力応答性ビーム要素420は、特に、押出プロセス、引抜きプロセス、圧延プロセス、シームドチューブ形成プロセス又はシームレスチューブ形成プロセスのいずれかであり得るチューブ形成プロセス、鍛造プロセス、3次元(3D)印刷プロセス、金属射出成形(MIM)プロセス、及び機械加工プロセスを含む、任意の適切なプロセスによって形成され得る。
【0096】
同様に、横方向ボア560、アパーチャ528及び538、電気通信アパーチャ592及び留め具アパーチャ598、並びに平坦エリア524、526、534、536、566、568、582及び584のそれぞれは、特に、機械加工、放電加工(EDM)、ブローチ加工、浸食及びアブレーションを含む任意の適切なプロセスによって形成され得る。
【0097】
次に、図4A~5Cの力センサアセンブリ400を製造するための方法の簡略化された図である図6を参照する。作製ステップ602で見られるように、本方法は細長い力応答性ビーム要素420を作製することから始まる。特に図5A~5Cを参照して上述したように、細長い力応答性ビーム要素420は、好ましくは、力適用軸432に対して概ね垂直である長手方向軸442に沿って延び、細長い力応答性ビーム要素420は、好ましくは、長手方向軸442に沿って貫通長手方向ボア500を有して形成される。
【0098】
上述のように、作製ステップ602は、特に、押出プロセス、引抜きプロセス、圧延プロセス、シームドチューブ形成プロセス又はシームレスチューブ形成プロセスのいずれかであり得るチューブ形成プロセス、鍛造プロセス、3次元(3D)印刷プロセス、金属射出成形(MIM)プロセス、及び機械加工プロセスを含む、任意の適切なプロセスであり得る。
【0099】
本発明の好ましい実施形態において、ボア500は、細長い力応答性ビーム要素420と共に形成される。例えば、作製ステップ602に押出プロセスを使用する場合、作製ステップ602で作製される中空押出プロファイルは、細長い力応答性ビーム要素420のボア500と同様に、円筒形の壁502を画定する。したがって、このような実施形態において、好ましくは、ボア500を形成するための減法プロセスは必要ない。
【0100】
対照的に、作製ステップ602が減法プロセスである実施形態において、ボア500は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素420の最初の形成ステップの後に形成される。例えば、作製ステップ602において、まず中実のバー又はシリンダが作製され、次いでそれが機械加工されてその中にボア500が形成され、それによって細長い力応答性ビーム要素420が作製され得る。
【0101】
本発明の一実施形態において、作製ステップ602は、細長い寸法Lよりも長い細長い寸法をそれぞれが有するビームを作製する。このような実施形態において、作製ステップ602は、各ビームを、それぞれがLに等しいかほぼ等しい細長い寸法を有する長さに切断することを含む。
【0102】
細部形成ステップ604で見られるように、平坦エリア524、526、534、536、566、568、582及び584、アパーチャ529及び538、横方向ボア560、電気通信アパーチャ592及び留め具アパーチャ598を含む細長い力応答性ビーム要素420の平坦エリア及びアパーチャが形成される。マーキングが細長い力応答性ビーム要素420に形成される実施形態において、マーキングは同じく好ましくは細部形成ステップ604で形成される。細長い力応答性ビーム要素420内のアパーチャ及び平坦エリア、並びに細長い力応答性ビーム要素420上のマーキングは、特に、機械加工、放電加工(EDM)、ブローチ加工、浸食及びアブレーションを含む任意の適切なプロセスによって形成され得ることが理解される。
【0103】
図5A~5Cを参照して上述したように、横方向ボア560は、好ましくは、力適用軸432及び長手方向軸442の両方に対して概ね垂直である横方向軸562に沿って延びる貫通横方向ボアである。さらに、図5A~5Cを参照して上述したように、ひずみゲージ460の少なくとも1つ、より好ましくは全てと、横方向ボア560とは、好ましくは少なくとも部分的に互いに重なり合う。
【0104】
組立てステップ606で見られるように、少なくとも1つのひずみゲージ460は好ましくは細長い力応答性ビーム要素420に固定される。特に図4A~4Dを参照して上述したように、ひずみゲージ460は好ましくは、力適用方向430に適用された力に応答してひずみゲージ出力を生成する。また、組立てステップ606において、1つ又は複数のひずみゲージ460は、好ましくは、ECE470を使用して、回路要素480に接続され、この回路要素480は、図4A~6に示す実施形態において、細長い力応答性ビーム要素420に固定されるが、細長い力応答性ビーム要素420に固定される必要はない。
【0105】
特に図4A~4Dを参照して上述したように、回路要素480の少なくともいくつかは、好ましくは、1つ又は複数のひずみゲージ460のひずみゲージ出力を、適用された力の大きさを示す力示度に変換する。特に図4A~4Dを参照して上述したように、ひずみゲージ460及び回路要素480は、好ましくは、任意の適切な取り付け材料、最も典型的には接着剤、例えば、特にシアノアクリレート、アクリル樹脂又はエポキシ樹脂を使用して、又は保護カバー要素492を使用して、細長い力応答性ビーム要素420に固定的に取り付けられる。回路要素480を細長い力応答性ビーム要素420に固定するために使用される取り付け材料は、1つ又は複数のひずみゲージ460を細長い力応答性ビーム要素420に固定するために使用される取り付け材料と同じであり得ることが理解される。代替的に、回路要素480を細長い力応答性ビーム要素420に固定するために使用される取り付け材料は、1つ又は複数のひずみゲージ460を細長い力応答性ビーム要素420に固定するために使用される取り付け材料とは異なる取り付け材料であり得る。また組立てステップ606において、電気ケーブル486は好ましくは回路要素480に電気的に接続され、電気ケーブル486は好ましくはケーブル留め具488を用いて細長い力応答性ビーム要素420に固定的に取り付けられる。
【0106】
シールステップ608に見られるように、保護カバー要素492は好ましくは細長い力応答性ビーム要素420に固定される。保護カバー要素492がひずみゲージ460及び回路要素480の少なくとも1つを細長い力応答性ビーム要素420に固定する実施形態において、組立てステップ606及びシールステップ608は、典型的には単一のステップに組み合わされることが理解される。
【0107】
本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ400はシールステップ608で気密式にシールされ、保護カバー要素492は省略することができる。あるいは、シールステップ608は、保護カバー要素492の取り付け後に力センサアセンブリ400を気密式にシールする。
【0108】
次に、本発明の付加的な実施形態に従って構成され動作する細長い力センサアセンブリ700の簡略化した図である図7A~7D、及び図7A~7Dの力センサアセンブリ700の細長い力応答性ビーム要素720の図である図8A~8Cを参照する。力センサアセンブリ700は、力適用軸732に平行な力適用方向730に適用される力を測定するように動作可能であることが理解される。力適用軸732は、好ましくは、細長い力ビーム応答要素720の長手方向軸742に垂直であることが理解される。力センサアセンブリ700が重量を測定する場合、力適用軸732は一般に重力が作用する方向に対して平行及び/又は逆平行である。
【0109】
図7A~8Cに見られるように、力センサアセンブリ700は、好ましくは長手方向軸742に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素720を含む。本発明の好ましい実施形態において、長手方向軸742は力適用軸732に概ね垂直である。細長い力応答性ビーム要素720は弾性要素であることが理解される。
【0110】
上述のように、「弾性要素」という用語は、適用された力に応答するたわみが感知され、出力に変換される変換器の要素を指すことが理解される。このような要素は、当該技術分野において、特に、弾性体、ばね要素及びばね体とも呼ばれる。細長い力応答性ビーム要素720は、典型的には、エラストマーから形成されないことが理解される。むしろ、後述するように、細長い力応答性ビーム要素720は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素720の応力、即ち適用された力と、ひずみ、即ち変形との間に線形関係を示す、適切な金属又は他の適切な固体材料などの材料から作られる。
【0111】
特に図7B~7Dに見られるように、力センサアセンブリ700は好ましくは少なくとも1つのひずみゲージ760、より好ましくは複数のひずみゲージ760をさらに含み、これらは細長い力応答性ビーム要素720に固定的に取り付けられ、力センサアセンブリ700に適用方向730に適用された力に応答してひずみゲージ出力を生成する。
【0112】
本発明の好ましい実施形態において、力センサアセンブリ700は、特に、2個のひずみゲージ760、4個のひずみゲージ760、6個のひずみゲージ760、又は8個のひずみゲージ760などの偶数のひずみゲージ760を含む。力センサアセンブリ700に含まれるひずみゲージ760の数に応じて、ひずみゲージ760は、特に、クォーターブリッジ構成、ハーフブリッジ構成、ホイートストンブリッジ構成などのフルブリッジ構成、又はダブルブリッジ構成で互いに電気的に接続され得る。本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ700は、奇数のひずみゲージ760を含む。
【0113】
本発明の一実施形態において、ひずみゲージ760は、任意の適切な取り付け材料、最も典型的には接着剤、例えば、特にひずみゲージ接着材料、例えばエポキシを用いて細長い力応答性ビーム要素720に固定することができる。本発明の別の実施形態において、ひずみゲージ760は、例えば蒸着によって細長い力応答性ビーム要素720上に直接堆積させることができる。
【0114】
各ひずみゲージ760は、特に、箔ひずみゲージ、半導体ひずみゲージ、薄膜ひずみゲージ、厚膜ひずみゲージ、及びワイヤひずみゲージを含む、任意の適切なひずみゲージとして具現化することができる。好ましくは、力センサアセンブリ700内の全てのひずみゲージ760は同じクラスであり、より好ましくは同じモデルである。本発明の好ましい実施形態において、ひずみゲージ760のそれぞれは、Vishay Precision Group(Wendell、ノースカロライナ州、米国)から市販されているN2A-XX-S5105R-350/E5ひずみゲージなどの箔ひずみゲージ又はワイヤひずみゲージとして具現化されている。
【0115】
好ましくは、絶縁銅導体などの複数の導電性要素(ECE)770が、ひずみゲージ760を複数の回路要素780に電気的に接続し、そのうちの少なくともいくつかは、フレキシブルPCBなどのプリント回路基板(PCB)782に含まれることが好ましい。本明細書で上述したように、1つ又は複数のひずみゲージ760は、好ましくは、その変形に応答してひずみゲージ出力、より具体的には抵抗を生成し、この変形は適用された力に依存する。好ましくは、回路要素780の少なくともいくつかは、1つ又は複数のひずみゲージ760のひずみゲージ出力を、適用された力の大きさを示す力示度に変換する。当該技術分野において周知のように、回路要素780によって生成された力示度は、ユーザに表示され、及び/又は自動化システムもしくは半自動化システムによる計算に使用されることがある。一例として、回路要素780は、VPG Transducers(Ontario、カリフォルニア州、米国)から市販されているVT300などの読み出し計器として具現化されてもよい。
【0116】
本発明の好ましい実施形態において、力センサアセンブリ700は、回路要素780を、電源(図示せず)を含む外部回路に電気的に接続する電気ケーブル786をさらに含む。好ましくは、特にケーブルタイ、クランプ又はケーブルグランドなどの複数のケーブル留め具788が、電気ケーブル786を細長い力応答性ビーム要素720に、好ましくはその壁部分の内面に固定する。本発明の好ましい実施形態において、電気ケーブル786は複数の導電性要素、例えば複数の絶縁銅導体を含む。図7A~7Dに示された本発明の実施形態において、電気ケーブル786は細長い力応答性ビーム要素720内に配置されている。本発明の別の実施形態において、電気ケーブル786は細長い力応答性ビーム要素720の外側に配置されている。
【0117】
本発明の一実施形態において、PCB782は、適切な取り付け材料、典型的には接着剤、例えば、特にシアノアクリレート又はアクリル樹脂を使用して、又は少なくとも1つの保護カバー要素792を使用して、細長い力応答性ビーム要素720に固定することができる。本発明の別の実施形態において、PCB782は、細長い力応答性ビーム要素720以外の支持体、例えば、細長い力応答性ビーム要素720が取り付けられている支持体(図示せず)に取り付けられる。
【0118】
図7A~7Dに示す本発明の実施形態において、力センサアセンブリ700は、ひずみゲージ760及び回路要素780の少なくともいくつか、より好ましくは全てを保護し絶縁するための保護カバー要素792を含む。保護カバー要素792によって保護されるひずみゲージ760及び回路要素780は、細長い力応答性ビーム要素720と保護カバー要素792の1つとの間に配置されることが理解される。
【0119】
保護カバー要素792は、特に、室温硬化型(RTV)シリコーン、加硫ゴム又はポリウレタンなどの任意の適切な材料で形成することができ、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素720に固定される。本発明の一実施形態において、保護カバー要素792は、ひずみゲージ760及び回路要素780の少なくとも1つを細長い力応答性ビーム要素720に固定する役割も果たす。本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ700は、保護カバー要素792上で気密式にシールされることができる。あるいは、保護カバー要素792は、力センサアセンブリ700が気密式にシールされている場合には省略することができる。
【0120】
ここで特に図8A~8Cに目を向けると、細長い力応答性ビーム要素720は、長手方向軸742に沿って貫通長手方向ボア800を有して形成されていることが分かる。したがって、細長い力応答性ビーム要素720は長手方向軸742に沿って中空である。
【0121】
長手方向ボア800は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素720の概ね平面的な長方形の底壁部分802、細長い力応答性ビーム要素720の第1の概ね平面的な長方形の側壁部分804、細長い力応答性ビーム要素720の第2の概ね平面的な長方形の側壁部分806、及び細長い力応答性ビーム要素720の概ね平面的な長方形の頂壁部分808によって概ね囲まれている。細長い力応答性ビーム要素720は、好ましくは壁部分802、804、806及び808の全てに沿って延びる内面812及び外面814を有して形成されることが理解される。
【0122】
細長い力応答性ビーム要素720は、好ましくは、長手方向軸742に沿った細長い寸法Lによって特徴付けられる。本発明の好ましい実施形態において、図7A~8Cに見られるように、貫通長手方向ボア800は細長い寸法Lの全体に沿って延びている。
【0123】
本発明の好ましい実施形態において、特に図7A~7Dに見られるように、貫通長手方向ボア800は、電気ケーブル786などの力センサアセンブリ700の1つ又は複数の要素を完全に又は部分的に収容し得る。
【0124】
好ましくは、細長い力応答性ビーム要素720は、力センサアセンブリ700を支持体(図示せず)に固定的に取り付けるための取り付け端部820を含む。図7A~8Cに示す本発明の実施形態において、取り付け端部820は、好ましくは底壁部分802及び頂壁部分808に形成された、細長い力応答性ビーム要素720を支持体に固定するための取り付け留め具(図示せず)を受けるための複数の取り付けアパーチャ822を含む。本発明の別の実施形態において、取り付けアパーチャ822を省略することができ、細長い力応答性ビーム要素720は、例えば、細長い力応答性ビーム要素720の取り付け端部820を支持体にクランプすることによって、アパーチャを使用せずに支持体に固定される。
【0125】
細長い力応答性ビーム要素720は、長手方向軸742に沿って取り付け端部820の概ね反対側にある荷重端部830をさらに含む。図7A~8Cに示す本発明の実施形態において、荷重端部830は、好ましくは底壁部分802及び頂壁部分808に形成された、計量プラットフォームなどの荷重プラットフォーム(図示せず)を細長い力応答性ビーム要素720に固定するためのプラットフォーム留め具(図示せず)を受けるための複数の留め具アパーチャ832を含む。本発明の別の実施形態において、アパーチャ832は省略することができ、荷重プラットフォームは力センサアセンブリ700と共に使用されないか、又は荷重プラットフォームは、例えば、荷重プラットフォームを細長い力応答性ビーム要素720の荷重端部830にクランプすることによって、アパーチャを使用せずに細長い力応答性ビーム要素720に留められる。
【0126】
荷重プラットフォームが力センサアセンブリ700と共に使用されるか否かにかかわらず、力センサアセンブリ700は、典型的には、細長い力応答性ビーム要素720の荷重端部830に適用される力を適用することによって使用される。荷重端部830は方向730に自由にたわみ、取り付け端部820は固定されているので、荷重端部830に及ぼされる方向730の適用される力は、細長い力応答性ビーム要素720の変形を引き起こす。特に、細長い力応答性ビーム要素720の変形は、典型的には、細長い寸法Lの大きさの増加によって特徴付けられる。本明細書で使用される場合、細長い力応答性ビーム要素720の変形していない状態とは、力センサアセンブリ700が、地球の重力などの力センサアセンブリ700に常に作用する力以外の適用される力を受けないときの細長い力応答性ビーム要素720の構成を指す。
【0127】
図8Aのそれぞれの線A-A及び線B-Bに沿ってとられた図8Aの断面拡大図A及びBに特に見られるように、長手方向軸742に概ね垂直な細長い力応答性ビーム要素720の断面850は中空である。断面850は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素720の取り付け端部820及び荷重端部830の両方において中空であることが理解される。
【0128】
図7A~8Cに示す実施形態において、断面850は概ね対称であり、より詳細には概ね長方形である。本発明の別の実施形態において、断面850は、特に、正方形、円形、楕円形、三角形、六角形、及び星形を含む任意の適切な形状であり得、断面850の形状は対称又は非対称であり得る。本発明の一実施形態において、断面850は、細長い力応答性ビーム要素720の取り付け端部820及び荷重端部830の両方において概ね一様である。本発明の別の実施形態において、断面850は、細長い力応答性ビーム要素720の取り付け端部820及び荷重端部830の両方において一様ではなく、例えば、断面850は、アパーチャ822及び832のうちの1つ又は複数を取り囲む付加的な、好ましくはねじ切りされた、材料を含み得る。
【0129】
断面850の形状及びサイズは、細長い力応答性ビーム要素720の内面812及び外面814の両方によって決定されることが理解される。図7A~8Cに示される実施形態において、断面850における内面812の形状は、断面850における外面814の形状と同じ全体的な形状である。本発明の別の実施形態において、断面850における内面812の形状は、断面850における外面814の形状と異なる。
【0130】
図7A~8Cに示す実施形態において、貫通長手方向ボア800に加えて、細長い力応答性ビーム要素720はまた、横方向軸862に沿った横方向ボア860を備えて形成される。特に図8Aに見られるように、横方向軸862は、力適用軸732及び長手方向軸742の両方に対して概ね垂直である。本発明の好ましい実施形態において、ひずみゲージ760の少なくとも1つ及び横方向ボア860が少なくとも部分的に互いに重なっており、より好ましくは、ひずみゲージ760の全て及び横方向ボア860が少なくとも部分的に互いに重なっている。本発明の図示の実施形態において、横方向ボア860は、細長い力応答性ビーム要素720の第1及び第2の側壁部分804及び806の両方を完全に貫通する貫通ボアである。
【0131】
図7A~8Cに示す実施形態において、横方向ボア860に加えて、細長い力応答性ビーム要素720は、細長い力応答性ビーム要素720の底壁部分802の外面814に複数の底部凹部866を備えて形成される。同様に、図7A~8Cに示す実施形態において、細長い力応答性ビーム要素720は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素720の頂壁部分808の外面814に複数の頂部凹部868を備えてさらに形成される。本発明の別の実施形態において、凹部866及び868の一部又は全部は省略することができる。
【0132】
横方向ボア860と凹部866及び868は、好ましくは双眼ひずみエンジンとして一緒に機能し、細長い力応答性ビーム要素720とともに、上部ビーム872及び下部ビーム874を画定することが理解される。したがって、力センサアセンブリ700は、好ましくは、マルチビーム力センサであり、本発明の好ましい実施形態において、単一点ロードセルなどの単一点力センサである。
【0133】
図7A~8Cに示される実施形態において、上部ビーム872はマーキング882を備えて形成されており、このマーキング882は好ましくは細長い力応答性ビーム要素720の頂壁部分808の内面812に形成されている。同様に、図7A~8Cに示される実施形態において、下部ビーム874はマーキング884を備えて形成されており、このマーキング884は好ましくは細長い力応答性ビーム要素720の底壁部分802の内面812に形成されている。本発明の別の実施形態において、マーキング882及び884の一部又は全部を省略することができる。
【0134】
マーキング882及び884は、好ましくは、ひずみゲージ760が固定される複数のひずみ位置890を示す。図7A~8Cに示す実施形態において、ひずみ位置890のそれぞれは、凹部866及び868のうちの1つと整列しており、横方向ボア860の形状により、適用された力の結果として、ひずみ位置890のそれぞれに概ね等しい大きさのひずみが存在する。
【0135】
本発明の好ましい実施形態において、横方向ボア860と凹部866及び868は、偏心を補償するように成形され、その結果、力センサアセンブリ700は、オフセンター荷重に対して所定の許容範囲内で均一な力示度出力を提供し、適用される力は荷重端部830の所定の軌跡内のどこかに起こりがちであることが理解される。
【0136】
本発明の好ましい実施形態において、細長い力応答性ビーム要素720は、電気ケーブル786とPCB782との間の電気通信を可能にするために、好ましくは側壁部分804に、電気通信アパーチャ892を備えてさらに形成される。細長い力応答性ビーム要素720は、好ましくは、側壁部分804に、電気ケーブル786を細長い力応答性ビーム要素720に固定するためのケーブル留め具788を受けるように動作可能な複数の留め具アパーチャ898を備えてさらに形成される。
【0137】
本発明の一実施形態において、細長い力応答性ビーム要素720は、アルミニウム合金又は鋼合金などの金属で形成されている。本発明の別の実施形態において、細長い力応答性ビーム要素720は複合材料で形成されており、この複合材料は、金属マトリックス複合材料又は特に炭素複合材料又はガラス繊維などの、非金属マトリックス複合材料であり得る。
【0138】
図9を参照して後述するように、細長い力応答性ビーム要素720は、特に、押出プロセス、引抜きプロセス、圧延プロセス、シームドチューブ形成プロセス又はシームレスチューブ形成プロセスのいずれかであり得るチューブ形成プロセス、鍛造プロセス、3次元(3D)印刷プロセス、金属射出成形(MIM)プロセス、及び機械加工プロセスを含む、任意の適切なプロセスによって形成され得る。
【0139】
同様に、横方向ボア860、アパーチャ822、832、892及び898、並びに凹部866及び868のそれぞれは、特に、機械加工、放電加工(EDM)、ブローチ加工、浸食及びアブレーションを含む任意の適切なプロセスによって形成され得る。
【0140】
次に、図7A~8Cの力センサアセンブリ700を製造するための方法の簡略化された図である図9を参照する。作製ステップ902で見られるように、本方法は細長い力応答性ビーム要素720を作製することから始まる。特に図8A~8Cを参照して上述したように、細長い力応答性ビーム要素720は、好ましくは、力適用軸732に対して概ね垂直である長手方向軸742に沿って延び、細長い力応答性ビーム要素720は、好ましくは、長手方向軸742に沿って貫通長手方向ボア800を有して形成される。
【0141】
上述のように、作製ステップ902は、特に、押出プロセス、引抜きプロセス、圧延プロセス、シームドチューブ形成プロセス又はシームレスチューブ形成プロセスのいずれかであり得るチューブ形成プロセス、鍛造プロセス、3次元(3D)印刷プロセス、金属射出成形(MIM)プロセス、及び機械加工プロセスを含む、任意の適切なプロセスであり得る。
【0142】
本発明の好ましい実施形態において、ボア800は、細長い力応答性ビーム要素720と共に形成される。例えば、作製ステップ902に押出プロセスを使用する場合、作製ステップ902で作製される中空押出プロファイルは、細長い力応答性ビーム要素720のボア800と同様に、壁部分802、804、806及び808の全てを画定する。したがって、このような実施形態において、好ましくは、ボア800を形成するための減法プロセスは必要ない。
【0143】
対照的に、作製ステップ902が減法プロセスである実施形態において、ボア800は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素720の最初の形成ステップの後に形成される。例えば、作製ステップ902において、まず中実のバーが作製され、次いでそれが機械加工されてその中にボア800が形成され、それによって細長い力応答性ビーム要素720が作製され得る。
【0144】
本発明の一実施形態において、作製ステップ902は、細長い寸法Lよりも長い細長い寸法をそれぞれが有するビームを作製する。このような実施形態において、作製ステップ902は、各ビームを、それぞれがLに等しいかほぼ等しい細長い寸法を有する長さに切断することを含む。
【0145】
細部形成ステップ904で見られるように、アパーチャ822、832、892及び898、横方向ボア860、並びに凹部866及び868を含む細長い力応答性ビーム要素720のアパーチャ及び凹部が形成される。マーキング882及び884などのマーキングが細長い力応答性ビーム要素720に形成される実施形態において、マーキングは同じく好ましくは細部形成ステップ904で形成される。細長い力応答性ビーム要素720内のアパーチャ及び凹部は、特に、機械加工、放電加工(EDM)、ブローチ加工、浸食及びアブレーションを含む任意の適切なプロセスによって形成され得ることが理解される。
【0146】
図8A~8Cを参照して上述したように、横方向ボア860は、好ましくは、力適用軸732及び長手方向軸742の両方に対して概ね垂直である横方向軸862に沿って延びる貫通横方向ボアである。さらに、図8A~8Cを参照して上述したように、ひずみゲージ760の少なくとも1つ、より好ましくは全てと、横方向ボア860とは、好ましくは少なくとも部分的に互いに重なり合う。
【0147】
組立てステップ906で見られるように、少なくとも1つのひずみゲージ760は好ましくは細長い力応答性ビーム要素720に固定される。特に図7A~7Dを参照して上述したように、ひずみゲージ760は好ましくは、力適用方向730に適用された力に応答してひずみゲージ出力を生成する。また、組立てステップ906において、1つ又は複数のひずみゲージ760は、好ましくは、ECE770を使用して、回路要素780に接続され、この回路要素780は、図7A~9に示す実施形態において、細長い力応答性ビーム要素720に固定されるが、細長い力応答性ビーム要素720に固定される必要はない。
【0148】
特に図7A~7Dを参照して上述したように、回路要素780の少なくともいくつかは、好ましくは、1つ又は複数のひずみゲージ760のひずみゲージ出力を、適用された力の大きさを示す力示度に変換する。特に図7A~7Dを参照して上述したように、ひずみゲージ760及び回路要素780は、好ましくは、任意の適切な取り付け材料、最も典型的には接着剤、例えば、特にシアノアクリレート、アクリル樹脂又はエポキシ樹脂を使用して、又は保護カバー要素792を使用して、細長い力応答性ビーム要素720に固定的に取り付けられる。回路要素780を細長い力応答性ビーム要素720に固定するために使用される取り付け材料は、1つ又は複数のひずみゲージ760を細長い力応答性ビーム要素720に固定するために使用される取り付け材料と同じであり得ることが理解される。代替的に、回路要素780を細長い力応答性ビーム要素720に固定するために使用される取り付け材料は、1つ又は複数のひずみゲージ760を細長い力応答性ビーム要素720に固定するために使用される取り付け材料とは異なる取り付け材料であり得る。また組立てステップ906において、電気ケーブル786は好ましくは回路要素780に電気的に接続され、電気ケーブル786は好ましくはケーブル留め具788を用いて細長い力応答性ビーム要素720に固定的に取り付けられる。
【0149】
シールステップ908に見られるように、保護カバー要素792は好ましくは細長い力応答性ビーム要素720に固定される。保護カバー要素792がひずみゲージ760及び回路要素780の少なくとも1つを細長い力応答性ビーム要素720に固定する実施形態において、組立てステップ906及びシールステップ908は、典型的には単一のステップに組み合わされることが理解される。
【0150】
本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ700はシールステップ908で気密式にシールされ、保護カバー要素792は省略することができる。あるいは、シールステップ908は、保護カバー要素792の取り付け後に力センサアセンブリ700を気密式にシールする。
【0151】
次に、本発明のさらに付加的な実施形態に従って構成され動作する細長い力センサアセンブリ1000の簡略化した図である図10A~10D、及び図10A~10Dの力センサアセンブリ1000の細長い力応答性ビーム要素1020の図である図11A~11Dを参照する。力センサアセンブリ1000は、力適用軸1032に平行な力適用方向1030に適用される力を測定するように動作可能であることが理解される。力適用軸1032は、好ましくは、細長い力ビーム応答要素1020の長手方向軸1042に垂直であることが理解される。力センサアセンブリ1000が重量を測定する場合、力適用軸1032は一般に重力が作用する方向に対して平行及び/又は逆平行である。細長い力センサアセンブリ1000は好ましくはせん断力センサであることがさらに理解される。
【0152】
図10A~11Dに見られるように、力センサアセンブリ1000は、好ましくは長手方向軸1042に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素1020を含む。本発明の好ましい実施形態において、長手方向軸1042は力適用軸1032に概ね垂直である。細長い力応答性ビーム要素1020は弾性要素であることが理解される。
【0153】
上述のように、「弾性要素」という用語は、適用された力に応答するたわみが感知され、出力に変換される変換器の要素を指すことが理解される。このような要素は、当該技術分野において、特に、弾性体、ばね要素及びばね体とも呼ばれる。細長い力応答性ビーム要素1020は、典型的には、エラストマーから形成されないことが理解される。むしろ、後述するように、細長い力応答性ビーム要素1020は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素1020の応力、即ち適用された力と、ひずみ、即ち変形との間に線形関係を示す、適切な金属又は他の適切な固体材料などの材料から作られる。
【0154】
特に図10B~10Dに見られるように、力センサアセンブリ1000は好ましくは少なくとも1つのひずみゲージ1060、より好ましくは複数のひずみゲージ1060をさらに含み、これらは細長い力応答性ビーム要素1020に固定的に取り付けられ、力センサアセンブリ1000に適用方向1030に適用された力に応答してひずみゲージ出力を生成する。
【0155】
本発明の好ましい実施形態において、力センサアセンブリ1000は、特に、2個のひずみゲージ1060、4個のひずみゲージ1060、6個のひずみゲージ1060、又は8個のひずみゲージ1060などの偶数のひずみゲージ1060を含む。力センサアセンブリ1000に含まれるひずみゲージ1060の数に応じて、ひずみゲージ1060は、特に、クォーターブリッジ構成、ハーフブリッジ構成、ホイートストンブリッジ構成などのフルブリッジ構成、又はダブルブリッジ構成で互いに電気的に接続され得る。本発明の別の実施形態において、例えば、力センサアセンブリ1000がクォーターブリッジ構成を含む場合、力センサアセンブリ1000は、奇数のひずみゲージ1060を含む。
【0156】
本発明の一実施形態において、ひずみゲージ1060は、任意の適切な取り付け材料、最も典型的には接着剤、例えば、特にひずみゲージ接着材料、例えばエポキシを用いて細長い力応答性ビーム要素1020に固定することができる。本発明の別の実施形態において、ひずみゲージ1060は、例えば蒸着によって細長い力応答性ビーム要素1020上に直接堆積させることができる。
【0157】
各ひずみゲージ1060は、特に、箔ひずみゲージ、半導体ひずみゲージ、薄膜ひずみゲージ、厚膜ひずみゲージ、及びワイヤひずみゲージを含む、任意の適切なひずみゲージとして具現化することができる。好ましくは、力センサアセンブリ1000内の全てのひずみゲージ1060は同じクラスであり、より好ましくは同じモデルである。本発明の好ましい実施形態において、ひずみゲージ1060のそれぞれは、Vishay Precision Group(Wendell、ノースカロライナ州、米国)から市販されているN2A-XX-S5095R-350/E5ひずみゲージなど、各ロゼットが複数のひずみゲージを含む、箔又はワイヤひずみゲージロゼットとして具現化されている。
【0158】
好ましくは、絶縁銅導体などの複数の導電性要素(ECE)1070が、ひずみゲージ1060を複数の回路要素1080に電気的に接続し、そのうちの少なくともいくつかは、フレキシブルPCBなどのプリント回路基板(PCB)1082に含まれることが好ましい。本明細書で上述したように、1つ又は複数のひずみゲージ1060は、好ましくは、その変形に応答してひずみゲージ出力、より具体的には抵抗を生成し、この変形は適用された力に依存する。好ましくは、回路要素1080の少なくともいくつかは、1つ又は複数のひずみゲージ1060のひずみゲージ出力を、適用された力の大きさを示す力示度に変換する。当該技術分野において周知のように、回路要素1080によって生成された力示度は、ユーザに表示され、及び/又は自動化システムもしくは半自動化システムによる計算に使用されることがある。一例として、回路要素1080は、VPG Transducers(Ontario、カリフォルニア州、米国)から市販されているVT300などの読み出し計器として具現化されてもよい。
【0159】
本発明の好ましい実施形態において、力センサアセンブリ1000は、回路要素1080を、電源(図示せず)を含む外部回路に電気的に接続する電気ケーブル1086をさらに含む。好ましくは、特にケーブルタイ、クランプ又はケーブルグランドなどの複数のケーブル留め具1088が、電気ケーブル1086を細長い力応答性ビーム要素1020に、好ましくはその壁部分の内面に固定する。本発明の好ましい実施形態において、電気ケーブル1086は複数の導電性要素、例えば複数の絶縁銅導体を含む。図10A~10Dに示された本発明の実施形態において、電気ケーブル1086は細長い力応答性ビーム要素1020内に配置されている。本発明の別の実施形態において、電気ケーブル1086は細長い力応答性ビーム要素1020の外側に配置されている。
【0160】
本発明の一実施形態において、PCB1082は、適切な取り付け材料、典型的には接着剤、例えば、特にシアノアクリレート又はアクリル樹脂を使用して、又は少なくとも1つの保護カバー要素1092を使用して、細長い力応答性ビーム要素1020に固定することができる。本発明の別の実施形態において、PCB1082は、細長い力応答性ビーム要素1020以外の支持体、例えば、力センサアセンブリ1000の細長い力応答性ビーム要素1020が取り付けられている支持体(図示せず)に取り付けられる。
【0161】
図10A~11Dに示す本発明の実施形態において、力センサアセンブリ1000は、ひずみゲージ1060及び回路要素1080の少なくともいくつか、より好ましくは全てを保護し絶縁するための保護カバー要素1092を含む。保護カバー要素1092によって保護されるひずみゲージ1060及び回路要素1080は、細長い力応答性ビーム要素1020と保護カバー要素1092の1つとの間に配置されることが理解される。
【0162】
保護カバー要素1092は、特に、室温硬化型(RTV)シリコーン、加硫ゴム又はポリウレタンなどの任意の適切な材料で形成することができ、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素1020に固定される。本発明の一実施形態において、保護カバー要素1092は、ひずみゲージ1060及び回路要素1080の少なくとも1つを細長い力応答性ビーム要素1020に固定する役割も果たす。本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ1000は、保護カバー要素1092上で気密式にシールされることができる。あるいは、保護カバー要素1092は、力センサアセンブリ1000が気密式にシールされている場合には省略することができる。
【0163】
ここで特に図11A~11Dに目を向けると、細長い力応答性ビーム要素1020は、長手方向軸1042に沿って貫通長手方向ボア1100を有して形成されていることが分かる。したがって、細長い力応答性ビーム要素1020は長手方向軸1042に沿って中空である。
【0164】
長手方向ボア1100は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素1020の概ね平面的な長方形の底壁部分1102、細長い力応答性ビーム要素1020の第1の概ね平面的な長方形の側壁部分1104、細長い力応答性ビーム要素1020の第2の概ね平面的な長方形の側壁部分1106、及び細長い力応答性ビーム要素1020の概ね平面的な長方形の頂壁部分1108によって概ね囲まれている。細長い力応答性ビーム要素1020は、好ましくは壁部分1102、1104、1106及び1108の全てに沿って延びる内面1112及び外面1114を有して形成されることが理解される。
【0165】
細長い力応答性ビーム要素1020は、好ましくは、長手方向軸1042に沿った細長い寸法Lによって特徴付けられる。本発明の好ましい実施形態において、図10A~11Dに見られるように、貫通長手方向ボア1100は細長い寸法Lの全体に沿って延びている。
【0166】
本発明の好ましい実施形態において、特に図10A~10Dに見られるように、貫通長手方向ボア1100は、電気ケーブル1086などの力センサアセンブリ1000の1つ又は複数の要素を完全に又は部分的に収容し得る。
【0167】
好ましくは、細長い力応答性ビーム要素1020は、力センサアセンブリ1000を支持体(図示せず)に固定的に取り付けるための取り付け端部1120を含む。図10A~11D0に示す本発明の実施形態において、取り付け端部1120は、好ましくは底壁部分1102及び頂壁部分1108に形成された、細長い力応答性ビーム要素1020を支持体に固定するための取り付け留め具(図示せず)を受けるための複数の取り付けアパーチャ1122を含む。本発明の別の実施形態において、取り付けアパーチャ1122を省略することができ、細長い力応答性ビーム要素1020は、例えば、細長い力応答性ビーム要素1020の取り付け端部1120を支持体にクランプすることによって、アパーチャを使用せずに支持体に固定される。
【0168】
細長い力応答性ビーム要素1020は、長手方向軸1042に沿って取り付け端部1120の概ね反対側にある荷重端部1130をさらに含む。図10A~11Dに示す本発明の実施形態において、荷重端部1130は、好ましくは底壁部分1102及び頂壁部分1108に形成された、計量プラットフォームなどの荷重プラットフォーム(図示せず)を細長い力応答性ビーム要素1020に固定するための少なくとも1つのプラットフォーム留め具(図示せず)を受けるための複数の留め具アパーチャ1132を含む。本発明の別の実施形態において、アパーチャ1132は省略することができ、荷重プラットフォームは力センサアセンブリ1000と共に使用されないか、又は荷重プラットフォームは、例えば、荷重プラットフォームを細長い力応答性ビーム要素1020の荷重端部1130にクランプすることによって、アパーチャを使用せずに細長い力応答性ビーム要素1020に留められる。
【0169】
荷重プラットフォームが力センサアセンブリ1000と共に使用されるか否かにかかわらず、力センサアセンブリ1000は、典型的には、細長い力応答性ビーム要素1020の荷重端部1130に適用される力を適用することによって使用される。荷重端部1130は方向1030に自由にたわみ、取り付け端部1120は固定されているので、荷重端部1130に及ぼされる方向1030の適用される力は、細長い力応答性ビーム要素1020の変形を引き起こす。特に、細長い力応答性ビーム要素1020の変形は、典型的には、細長い寸法Lの大きさの増加によって特徴付けられる。本明細書で使用される場合、細長い力応答性ビーム要素1020の変形していない状態とは、力センサアセンブリ1000が、地球の重力などの力センサアセンブリ1000に常に作用する力以外の適用される力を受けないときの細長い力応答性ビーム要素1020の構成を指す。
【0170】
図11Aのそれぞれの線A-A及び線B-Bに沿ってとられた図11Aの断面拡大図A及びBに特に見られるように、長手方向軸1042に概ね垂直な細長い力応答性ビーム要素1020の断面1150は中空である。断面1150は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素1020の取り付け端部1120及び荷重端部1130の両方において中空であることが理解される。
【0171】
図10A~11Dに示す実施形態において、断面1150は概ね対称であり、より具体的には概ね正方形である。本発明の別の実施形態において、断面1150は、特に、長方形、円形、楕円形、三角形、六角形、及び星形を含む任意の適切な形状であり得、断面1150の形状は対称又は非対称であり得る。本発明の一実施形態において、断面1150は、細長い力応答性ビーム要素1020の取り付け端部1120及び荷重端部1130の両方において概ね一様である。本発明の別の実施形態において、断面1150は、細長い力応答性ビーム要素1020の取り付け端部1120及び荷重端部1130の両方において一様ではなく、例えば、断面1150は、アパーチャ1122及び1132のうちの1つ又は複数を取り囲む付加的な、好ましくはねじ切りされた、材料を含み得る。
【0172】
断面1150の形状及びサイズは、細長い力応答性ビーム要素1020の内面1112及び外面1114の両方によって決定されることが理解される。図10A~11Dに示される実施形態において、断面1150における内面1112の形状は、断面1150における外面1114の形状と同じ全体的な形状である。本発明の別の実施形態において、断面1150における内面1112の形状は、断面1150における外面1114の形状と異なる。
【0173】
図10A~11Dに示す実施形態で見られるように、細長い力応答性ビーム要素1020は、好ましくは、第1の側壁部分1104に、概ね平坦な壁部分1155を含む第1の凹部1154と、第2の側壁部分1106に、概ね平坦な壁部分1157を含む第2の凹部1156とを備えてさらに形成される。図示の実施形態において、第1及び第2の凹部1154及び1156は細長い力応答性ビーム要素1020の外面1114に形成されることが理解される。あるいは、それぞれの概ね平坦な壁部分1155及び1157を含む第1及び第2の凹部1154及び1156は、細長い力応答性ビーム要素1020の内面1112に形成され得る。
【0174】
本発明の好ましい実施形態において、ひずみゲージ1060の少なくとも1つは、細長い力応答性ビーム要素1020の外面1114において、第1の凹部1154の壁部分1155又は第2の凹部1156の壁部分1157に固定される。より好ましくは、ひずみゲージ1060の全てが、細長い力応答性ビーム要素1020の外面1114において、第1の凹部1154の壁部分1155又は第2の凹部1156の壁部分1157に固定される。
【0175】
第1及び第2の凹部1154及び1156が細長い力応答性ビーム要素1020の内面1112に形成される代替実施形態において、ひずみゲージ1060の少なくとも1つは、細長い力応答性ビーム要素1020の内面1112において、第1の凹部1154の壁部分1155又は第2の凹部1156の壁部分1157に固定される。より好ましくは、ひずみゲージ1060の全てが、細長い力応答性ビーム要素1020の内面1112において、第1の凹部1154の壁部分1155又は第2の凹部1156の壁部分1157に固定される。
【0176】
本発明の好ましい実施形態において、細長い力応答性ビーム要素1020は、電気ケーブル1086とPCB1082との間の電気通信を可能にするために、好ましくは側壁部分1104に、電気通信アパーチャ1192を備えてさらに形成される。細長い力応答性ビーム要素1020は、好ましくは、側壁部分1104に、電気ケーブル1086を細長い力応答性ビーム要素1020に固定するためのケーブル留め具1088を受けるように動作可能な複数の留め具アパーチャ1198を備えてさらに形成される。
【0177】
本発明の一実施形態において、細長い力応答性ビーム要素1020は、アルミニウム合金又は鋼合金などの金属で形成されている。本発明の別の実施形態において、細長い力応答性ビーム要素1020は複合材料で形成されており、この複合材料は、金属マトリックス複合材料又は特に炭素複合材料又はガラス繊維などの、非金属マトリックス複合材料であり得る。
【0178】
図12を参照して後述するように、細長い力応答性ビーム要素1020は、特に、押出プロセス、引抜きプロセス、圧延プロセス、シームドチューブ形成プロセス又はシームレスチューブ形成プロセスのいずれかであり得るチューブ形成プロセス、鍛造プロセス、3次元(3D)印刷プロセス、金属射出成形(MIM)プロセス、及び機械加工プロセスを含む、任意の適切なプロセスによって形成され得る。
【0179】
同様に、凹部1154及び1156並びにアパーチャ1122、1132、1192及び1198のそれぞれは、特に、機械加工、放電加工(EDM)、浸食及びアブレーションを含む任意の適切なプロセスによって形成され得る。
【0180】
次に、図10A~11Dの力センサアセンブリ1000を製造するための方法の簡略化された図である図12を参照する。作製ステップ1202で見られるように、本方法は細長い力応答性ビーム要素1020を作製することから始まる。特に図10A~11Dを参照して上述したように、細長い力応答性ビーム要素1020は、好ましくは、力適用軸1032に対して概ね垂直である長手方向軸1042に沿って延び、細長い力応答性ビーム要素1020は、好ましくは、長手方向軸1042に沿って貫通長手方向ボア1100を有して形成される。
【0181】
上述のように、作製ステップ1202は、特に、押出プロセス、引抜きプロセス、圧延プロセス、シームドチューブ形成プロセス又はシームレスチューブ形成プロセスのいずれかであり得るチューブ形成プロセス、鍛造プロセス、3次元(3D)印刷プロセス、金属射出成形(MIM)プロセス、及び機械加工プロセスを含む、任意の適切なプロセスであり得る。
【0182】
本発明の好ましい実施形態において、ボア1100は、細長い力応答性ビーム要素1020と共に形成される。例えば、作製ステップ1202に押出プロセスを使用する場合、作製ステップ1202で作製される中空押出プロファイルは、細長い力応答性ビーム要素1020のボア1100と同様に、壁部分1102、1104、1106及び1108の全てを画定する。したがって、このような実施形態において、好ましくは、ボア1100を形成するための減法プロセスは必要ない。
【0183】
対照的に、作製ステップ1202が減法プロセスである実施形態において、ボア1100は、好ましくは、細長い力応答性ビーム要素1020の最初の形成ステップの後に形成される。例えば、作製ステップ1202において、まず中実のバーが作製され、次いでそれが機械加工されてその中にボア1100が形成され、それによって細長い力応答性ビーム要素1020が作製され得る。
【0184】
本発明の一実施形態において、作製ステップ1202は、細長い寸法Lよりも長い細長い寸法をそれぞれが有するビームを作製する。このような実施形態において、作製ステップ1202は、各ビームを、それぞれがLに等しいかほぼ等しい細長い寸法を有する長さに切断することを含む。
【0185】
細部形成ステップ1204で見られるように、アパーチャ1122及び1132、それぞれの概ね平坦な壁部分1155及び1157を含む凹部1154及び1156、電気通信アパーチャ1192及び留め具アパーチャ1198を含む細長い力応答性ビーム要素1020のアパーチャ及び凹部が形成される。マーキングが細長い力応答性ビーム要素1020に形成される実施形態において、マーキングは同じく好ましくは細部形成ステップ1204で形成される。細長い力応答性ビーム要素1020内のアパーチャ及び凹部、並びに細長い力応答性ビーム要素1020上のマーキングは、特に、機械加工、放電加工(EDM)、浸食及びアブレーションを含む任意の適切なプロセスによって形成され得ることが理解される。
【0186】
組立てステップ1206で見られるように、少なくとも1つのひずみゲージ1060は好ましくは細長い力応答性ビーム要素1020に固定される。本発明の好ましい実施形態において、ひずみゲージ1060の少なくとも1つは、細長い力応答性ビーム要素1020の外面1114において、第1の凹部1154の壁部分1155又は第2の凹部1156の壁部分1157に固定される。より好ましくは、ひずみゲージ1060の全てが、細長い力応答性ビーム要素1020の外面1114において、第1の凹部1154の壁部分1155又は第2の凹部1156の壁部分1157に固定される。
【0187】
特に図10A~11Dを参照して上述したように、ひずみゲージ1060は好ましくは、力適用方向1030に適用された力に応答してひずみゲージ出力を生成する。また、組立てステップ1206において、1つ又は複数のひずみゲージ1060は、好ましくは、ECE1070を使用して、回路要素1080に接続され、この回路要素1080は、図10A~12に示す実施形態において、細長い力応答性ビーム要素1020に固定されるが、細長い力応答性ビーム要素1020に固定される必要はない。
【0188】
特に図10A~11Dを参照して上述したように、回路要素1080の少なくともいくつかは、好ましくは、1つ又は複数のひずみゲージ1060のひずみゲージ出力を、適用された力の大きさを示す力示度に変換する。特に図10A~11Dを参照して上述したように、ひずみゲージ1060及び回路要素1080は、好ましくは、任意の適切な取り付け材料、最も典型的には接着剤、例えば、特にシアノアクリレート、アクリル樹脂又はエポキシ樹脂を使用して、又は保護カバー要素1092を使用して、細長い力応答性ビーム要素1020に固定的に取り付けられる。回路要素1080を細長い力応答性ビーム要素1020に固定するために使用される取り付け材料は、1つ又は複数のひずみゲージ1060を細長い力応答性ビーム要素1020に固定するために使用される取り付け材料と同じであり得ることが理解される。代替的に、回路要素1080を細長い力応答性ビーム要素1020に固定するために使用される取り付け材料は、1つ又は複数のひずみゲージ1060を細長い力応答性ビーム要素1020に固定するために使用される取り付け材料とは異なる取り付け材料であり得る。また組立てステップ1206において、電気ケーブル1086は好ましくは回路要素1080に電気的に接続され、電気ケーブル1086は好ましくはケーブル留め具1088を用いて細長い力応答性ビーム要素1020に固定的に取り付けられる。
【0189】
シールステップ1208に見られるように、保護カバー要素1092は好ましくは細長い力応答性ビーム要素1020に固定される。保護カバー要素1092がひずみゲージ1060及び回路要素1080の少なくとも1つを細長い力応答性ビーム要素1020に固定する実施形態において、組立てステップ1206及びシールステップ1208は、典型的には単一のステップに組み合わされることが理解される。
【0190】
本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリ1000はシールステップ1208で気密式にシールされ、保護カバー要素1092は省略することができる。あるいは、シールステップ1208は、保護カバー要素1092の取り付け後に力センサアセンブリ1000を気密式にシールする。
【0191】
次に、特に図1A~12の力センサアセンブリ100、400、700及び1000のいずれかなど、力センサアセンブリを製造するための方法の簡略化されたフローチャートである図13を参照する。
【0192】
図13に見られるように、本方法は、細長い力応答性ビーム要素120、420、720又は1020などの細長い力応答性ビーム要素(EFRBE)を作製することによって、作製ステップ1302で開始する。図1A~12を参照して上述したように、EFRBEは、好ましくは、力適用方向に対して概ね垂直である長手方向軸に沿って延び、EFRBEは、好ましくは、長手方向軸に沿って、ボア200、500、800又は1100などの貫通長手方向ボアを備えて形成される。
【0193】
上述のように、作製ステップ1302は、特に、押出プロセス、引抜きプロセス、圧延プロセス、シームドチューブ形成プロセス又はシームレスチューブ形成プロセスのいずれかであってよいチューブ形成プロセス、鍛造プロセス、3次元(3D)印刷プロセス、金属射出成形(MIM)プロセス、及び機械加工プロセスを含む、任意の適切なプロセスであり得る。
【0194】
本発明の好ましい実施形態において、貫通長手方向ボアは、作製ステップ1302でEFRBEと共に形成される。例えば、作製ステップ1302に押出プロセスを使用する場合、作製ステップ1302で作製される中空押出プロファイルは、好ましくは、EFRBEのボアと、ボアを取り囲むEFRBEの全ての壁部分との両方を画定する。したがって、このような実施形態では、好ましくは、EFRBEのボアを形成するための減法プロセスは必要ない。
【0195】
対照的に、作製ステップ1302が減法プロセスである実施形態において、EFRBEを貫通するボアは、好ましくは、EFRBEの最初の形成ステップの後に形成される。例えば、作製ステップ1302において、まず、中実のバーを作製し、次に、そのバーを機械加工して、その中に貫通長手方向ボアを形成し、それによって、EFRBEを作製することができる。
【0196】
本発明の一実施形態において、作製ステップ1302は、EFRBEの所望の細長い寸法よりも長い細長い寸法をそれぞれが有するビームを作製する。このような実施形態において、作製ステップ1302は、各ビームを、EFRBEの所望の細長い寸法である細長い寸法をそれぞれが有する長さに切断することを含む。
【0197】
細部形成ステップ1304で見られるように、複数のアパーチャ及び凹部が、好ましくは、作製ステップ1302で形成されたEFRBEに形成される。このようなアパーチャ及び凹部は、製造される力センサアセンブリに構成要素が留められることを可能にし、及び/又は製造される力センサアセンブリの様々な要素間の電気的通信を可能にするように動作可能であり得る。
【0198】
さらに、ひずみエンジン、典型的には、横方向ボア260、横方向ボア560又は横方向ボア860などの横方向ボア、又は凹部1154及び1156などの1つ又は複数の凹部が、細部形成ステップ1304で形成され得る。ひずみエンジンは、好ましくは、EFRBEの横方向軸に沿って延びる横方向ボアとして、又はEFRBEの少なくとも1つの壁部分に形成された少なくとも1つの凹部として具現化され、凹部は、EFRBEの横方向軸に沿って少なくとも1つの壁部分の中に延びる。ひずみエンジンは、好ましくは、EFRBE上に複数のひずみ位置を提供する形状を有する。EFRBEの荷重端部に荷重方向に力が適用されると、ひずみ位置のそれぞれは、好ましくは、他のひずみ位置のそれぞれが経験するひずみの大きさに概ね等しい大きさのひずみを経験する。荷重方向は、好ましくは、EFRBEの長手方向軸及びEFRBEの横方向軸の両方に対して垂直である。
【0199】
本発明の好ましい実施形態において、細部形成ステップ1304で形成されるひずみエンジンは、双眼式ひずみエンジンであり、EFRBEとともに、上部ビーム及び下部ビームを画定する。したがって、図13のフローチャートの方法によって製造される力センサアセンブリは、好ましくは、マルチビーム力センサであり、本発明の好ましい実施形態において、単一点ロードセルなどの単一点力センサである。
【0200】
EFRBE上にマーキングが形成される実施形態において、マーキングは、好ましくは、細部形成ステップ1304で同じく形成される。細部形成ステップ1304で形成されるアパーチャ、凹部及びマーキングのいずれもが、特に、機械加工、放電加工(EDM)、浸食及びアブレーションを含む任意の適切なプロセスによって形成され得ることが理解される。
【0201】
図13に破線で示すように、細部形成ステップ1304は任意選択のステップであることが理解される。アパーチャ、凹部又はマーキングなどの細部が、作製ステップ1302で作製されたEFRBEに追加されない場合、方法は、作製ステップ1302から組立てステップ1306に直接進む。一実施形態において、細部形成ステップ1304は、作製ステップ1302と組み合わされてもよい。例えば、EFRBEが3D印刷プロセスによって形成される実施形態において、EFRBEは、アパーチャ、凹部及び/又はマーキングなどのその細部の一部、より好ましくは全部とともに形成される。
【0202】
図13に見られるように、組立てステップ1306において、好ましくは、電子部品がEFRBEに固定される。電子部品は、好ましくは少なくとも1つのひずみゲージを含み、より好ましくは、特に2個のひずみゲージ、3個のひずみゲージ、4個のひずみゲージ、5個のひずみゲージ、6個のひずみゲージ、7個のひずみゲージ、又は8個のひずみゲージなどの複数のひずみゲージを含む。力センサアセンブリに含まれるひずみゲージの数に応じて、ひずみゲージは、特に、クォーターブリッジ構成、ハーフブリッジ構成、ホイートストンブリッジ構成などのフルブリッジ構成、又はダブルブリッジ構成で互いに電気的に接続され得る。上述したように、組立てステップ1306でEFRBEに固定された1つ又は複数のひずみゲージは、好ましくは、力適用方向に適用された力に応答して、ひずみゲージ出力、典型的には電気抵抗を生成する。
【0203】
また、組立てステップ1306において、1つ又は複数のひずみゲージは、好ましくは複数の回路要素に接続される。回路要素はフレキシブルプリント回路基板として具現化されてもよいが、そうである必要はない。本発明の好ましい実施形態において、回路要素はEFRBEに固定される。本発明の別の実施形態において、回路要素はEFRBEに固定されない。上述したように、回路要素の少なくともいくつかは、好ましくは、1つ又は複数のひずみゲージのひずみゲージ出力を、適用された力の大きさを示す力示度に変換するように動作可能である。
【0204】
1つ又は複数のひずみゲージと回路要素は、任意の適切な取り付け材料、最も典型的には接着剤、例えば特にシアノアクリレート又はエポキシ樹脂を使用して、又は保護カバー要素を使用して、EFRBEに固定的に取り付けられることが好ましい。回路要素をEFRBEに固定するために使用される取り付け材料は、1つ又は複数のひずみゲージをEFRBEに固定するために使用される取り付け材料と同じであり得ることが理解される。あるいは、回路要素をEFRBEに固定するために使用される取り付け材料は、1つ又は複数のひずみゲージをEFRBEに固定するために使用される取り付け材料とは異なる取り付け材料であり得る。
【0205】
また、組立てステップ1306において、好ましくは、電気ケーブルが回路要素に電気的に接続され、電気ケーブルは、好ましくは、複数のケーブル留め具を使用して、EFRBEに固定的に取り付けられる。電気ケーブルは、好ましくは、図13の方法を用いて製造された力センサアセンブリの一部を形成する回路要素を、電源を含む外部回路に電気的に接続する。
【0206】
図13に見られるように、本方法は、1つ又は複数の保護カバー要素がEFRBEに好ましくは固定されるシールステップ7308で継続する。保護カバー要素が、ひずみゲージ及び回路要素の少なくとも1つをEFRBEに固定するために使用される実施形態において、組立てステップ1306及びシールステップ1308は、通常、単一のステップに組み合わされることが理解される。
【0207】
本発明の別の実施形態において、力センサアセンブリはシールステップ1308で気密式にシールされ、保護カバー要素は省略することができる。あるいは、シールステップ1308は、保護カバー要素の取り付け後に力センサアセンブリを気密式にシールする。
【0208】
図13に破線で示すように、シールステップ1308は任意選択のステップであることがさらに理解される。力センサアセンブリをシールしない場合、本方法は組立てステップ1306後に終了する。
【0209】
本発明は、本明細書に特に示され記載されたものに限定されないことが当業者には理解されよう。本発明の範囲には、本明細書に記載された様々な特徴の組合せ及び下位組合せの両方、ならびにそれらの修正が含まれ、これらは全て従来技術にはないものである。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2A
図2B
図2C
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
図5A
図5B
図5C
図6
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図9
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図11D
図12
図13
【手続補正書】
【提出日】2024-04-15
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
力適用方向に適用される力を測定するための細長い力センサアセンブリであって、前記力センサアセンブリは、
前記力適用方向に対して概ね垂直である長手方向軸に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素であって、前記細長い力応答性ビーム要素は、
前記長手方向軸に沿った貫通長手方向ボア、及び
前記力適用方向及び前記長手方向軸の両方に概ね垂直な横方向軸に沿って延びるひずみエンジン、
もって形成される細長い力応答性ビーム要素と、
前記細長い力応答性ビーム要素に固定された少なくとも1つのひずみゲージであって、前記少なくとも1つのひずみゲージのそれぞれは、前記力に応答してひずみゲージ出力を生成する、ひずみゲージと、
前記ひずみゲージ出力を前記力の大きさを示す力示度に変換するように動作可能な複数の回路要素と
を備える、力センサアセンブリ。
【請求項2】
前記ひずみエンジンは貫通横方向ボアを備え、
前記少なくとも1つのひずみゲージ及び前記貫通横方向ボア少なくとも部分的に互いに重なり合う、
請求項1に記載の力センサアセンブリ
【請求項3】
前記細長い力応答性ビーム要素は、押出成形プロセスによって形成される、請求項2に記載の力センサアセンブリ
【請求項4】
前記細長い力応答性ビーム要素は、圧延プロセスによって形成される、請求項2に記載の力センサアセンブリ
【請求項5】
前記細長い力応答性ビーム要素は、チューブ形成プロセスによって形成される、請求項2に記載の力センサアセンブリ
【請求項6】
前記貫通長手方向ボア、前記ひずみゲージの少なくとも1つを収容する、請求項2に記載の力センサアセンブリ
【請求項7】
前記貫通長手方向ボア電気ケーブルを収容し、前記電気ケーブルは前記複数の回路要素に電気的に接続される、請求項2に記載の力センサアセンブリ
【請求項8】
前記ひずみエンジンは、概ね平坦な壁部分を含む少なくとも1つの横方向凹部を前記細長い力応答性ビーム要素内に備え
前記少なくとも1つのひずみゲージは、前記概ね平坦な壁部分に固定される、
請求項1に記載の力センサアセンブリ
【請求項9】
前記細長い力応答性ビーム要素は、押出成形プロセスによって形成される、請求項8に記載の力センサアセンブリ
【請求項10】
前記細長い力応答性ビーム要素は、圧延プロセスによって形成される、請求項8に記載の力センサアセンブリ
【請求項11】
前記細長い力応答性ビーム要素は、チューブ形成プロセスによって形成される、請求項8に記載の力センサアセンブリ
【請求項12】
力適用方向に適用される力を測定するための力センサの製造方法であって、前記方法は、
前記力適用方向に対して概ね垂直である長手方向軸に沿って延びる細長い力応答性ビーム要素を作製することであって、前記細長い力応答性ビーム要素は、前記力適用方向及び前記長手方向軸の両方に概ね垂直な横方向軸に沿って延びるひずみエンジンもって形成されることと、
少なくとも1つのひずみゲージを前記細長い力応答性ビーム要素に固定することであって、前記少なくとも1つのひずみゲージのそれぞれは、前記力に応答してひずみゲージ出力を生成するように動作可能であることと、
前記少なくとも1つのひずみゲージを、前記ひずみゲージ出力を前記力の大きさを示す力示度に変換するように動作可能な複数の回路要素に電気的に接続することと
備える、方法。
【請求項13】
前記細長い力応答性ビーム要素を作製すること、押出成形プロセスを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記細長い力応答性ビーム要素を作製すること、圧延プロセスを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記細長い力応答性ビーム要素を作製すること、3次元印刷プロセスを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
前記細長い力応答性ビーム要素を作製すること、金属射出成形(MIM)プロセスを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記細長い力応答性ビーム要素を作製すること、チューブ形成プロセスを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記細長い力応答性ビーム要素を作製すること、機械加工プロセスを備える、請求項12に記載の方法。
【請求項19】
前記ひずみエンジンは貫通横方向ボアを備え、
前記少なくとも1つのひずみゲージを固定すること、前記少なくとも1つのひずみゲージと前記貫通横方向ボアが少なくとも部分的に互いに重なり合うように前記ひずみゲージを固定することを備える
請求項12に記載の方法。
【請求項20】
前記ひずみエンジンは、概ね平坦な壁部分を含む少なくとも1つの横方向凹部を前記細長い力応答性ビーム要素内に備え、
前記少なくとも1つのひずみゲージを前記細長い力応答性ビーム要素に固定すること、前記少なくとも1つのひずみゲージを前記概ね平坦な壁部分に固定することを備える
請求項12に記載の方法。
【国際調査報告】