(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】データスケジューリング方法及びデータ送信方法と装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/1273 20230101AFI20240719BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240719BHJP
H04W 72/11 20230101ALI20240719BHJP
【FI】
H04W72/1273
H04W72/232
H04W72/11
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506565
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-28
(86)【国際出願番号】 CN2021111061
(87)【国際公開番号】W WO2023010494
(87)【国際公開日】2023-02-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(72)【発明者】
【氏名】ジアン・チンイェヌ
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・レイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD17
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本発明の実施例ではデータスケジューリング方法及びデータ送信方法と装置が提供され、該データスケジューリング装置は、物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするための下りリンク制御情報(DCI)を受信する第一受信ユニットであって、該DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCHの時間領域リソースを指示するための第一情報域を含む、もの;及び、該第一情報域に基づいて、及び/又は、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は該DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、該DCIが半静的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling、SPS)アクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定する第一確定ユニットを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用されるデータスケジューリング装置であって、
物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするための下りリンク制御情報(DCI)を受信する第一受信ユニットであって、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCHの時間領域リソースを指示するための第一情報域を含む、第一受信ユニット;及び
前記第一情報域に基づいて、及び/又は、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は前記DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、前記DCIが半静的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling、SPS)アクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定(validate)する第一確定ユニットを含む、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記第一情報域が指示するPDSCH時間領域リソースの数は1よりも大きくない(M=1)、装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置であって、
前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートしない、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2ではない、装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、
前記DCI format 1_1又はDCI format 1_2により使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、装置。
【請求項7】
請求項1に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なり、
前記装置はさらに第三確定ユニットを含み、
前記異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表が異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定を含むときに、前記第三確定ユニットは前記異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定のうちの最大のPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数に基づいて、前記DCIに含まれるビット数及び/又は前記DCIにおける前記第一情報域のビット数を確定する、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
ネットワーク装置送信のSPS設定情報を受信する第一受信ユニット;及び
前記SPS設定に対応するDL BWPのSCSに基づいて、前記SPS設定情報により設定されるSPS周期を確定する第三確定ユニットを含み、
前記SCSが480kHz又は960kHzであるときに、前記端末装置はさらに、前記SCSとは異なるSCSに基づいて前記SPS周期を確定する、装置。
【請求項9】
端末装置に適用されるデータスケジューリング装置であって、
SPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)を受信する第三受信ユニットであって、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、第三受信ユニット;及び
SPS PDSCHを受信する第四受信ユニットを含む、装置。
【請求項10】
請求項9に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
前記DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHの時間領域リソースを確定する第五確定ユニットを含む、装置。
【請求項11】
請求項9に記載の装置であって、
前記第五確定ユニットは前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの各PDSCH時間領域リソースについて、それぞれ、前記各PDSCH時間領域リソースの異なる周期内の対応するスロットを確定する、装置。
【請求項12】
請求項9に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
前記DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、前記端末装置が前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定するために用いられる第六確定ユニットを含む、装置。
【請求項13】
請求項9に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
前記DCIの第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソースの数、及び/又はPDSCH時間領域リソースの、前記第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソース内の順番号に基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定する第七確定ユニットを含む、装置。
【請求項14】
請求項9に記載の装置であって、
前記DCIによりアクティブ化されるSPSの1つのSPS周期内のSPS PDSCH時間領域リソースに対応するHARQプロセスIDは同じであり又は異なる、装置。
【請求項15】
端末装置に適用されるデータスケジューリング装置であって、
PDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を受信する第五受信ユニットであって、前記PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするために用いられる、第五受信ユニット;及び
PDSCHをスケジューリングするための下りリンク制御情報(DCI)を受信する第六受信ユニットを含む、装置。
【請求項16】
請求項15に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なる、装置。
【請求項17】
請求項16に記載の装置であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である、装置。
【請求項18】
請求項15に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表とは異なる、装置。
【請求項19】
請求項18に記載の装置であって、
前記DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である、装置。
【請求項20】
請求項15に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なり、
前記装置はさらに第八確定ユニットを含み、
前記異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表が異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定を含むときに、前記第八確定ユニットは前記異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定のうちの最大のPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数に基づいて、前記DCIに含まれるビット数及び/又は前記DCIにおける前記第一情報域のビット数を確定する、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信の技術分野に関する。
【背景技術】
【0002】
物理下りリンク共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)が無線通信システムにおける物理下りリンクチャネルの1種であり、下りリンクデータをキャリー(carry(搬送))するために用いられる。PDSCHは下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)によりスケジューリングされ得る。PDSCHをスケジューリングするためのDCIには少なくとも該PDSCHのリソースを指示するための情報が含まれる。今のところ、新無線(new radio、NR)システムでは、PDSCHをスケジューリングするための複数のDCIフォーマット(format)、例えば、DCI format 1_0、DCI format 1_1及びDCI format 1_2が定義されており、異なるDCI formatのDCIに含まれる具体的な情報及び/又はサイズは、異なるスケジューリングのニーズを満足するように異なる。
【0003】
なお、上述の背景技術についての紹介は、本発明の技術案を明確かつ完全に説明し、また、当業者がそれを理解しやすいためのものである。これらの技術案は、本発明の背景技術に記述されているため、当業者にとって周知であると解釈してはならない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
今のところ、DCIは半静(半永続)的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling、SPS)アクティブ化又は非アクティブ化(activation or deactivation)に用いることができ、SPSアクティブ化に用いられるときに、該DCIはさらに、SPSの時間領域リソース割り当てを指示するために用いられる。端末装置のDCI監視負担を軽減し、消費電力及び複雑度を減少させるために、NRシステムは1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートする見込みがあるが、今のところ、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることを如何にサポートするかの具体案(例えば、対応する時間領域リソース割り当て(TDRA)表設定を如何にサポートするか、対応するHARQ-ACK情報フィードバックを如何にサポートするかなど)がなく、また、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングし得ることをサポートした場合にSPSアクティブ化/再送(再伝送)を如何にサポートするかの技術的問題を解決するスキームも存在しない。
【0005】
上述の問題点のうちの少なくとも1つに鑑み、本発明の実施例はデータスケジューリング方法及びデータ送信方法と装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の実施例の1つの側面によれば、端末装置に適用されるデータスケジューリング装置が提供され、前記装置は、
物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするための下りリンク制御情報(DCI)を受信するための第一受信ユニットであって、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCHの時間領域リソースを指示するための第一情報域を含む、もの;及び
前記第一情報域に基づいて、及び/又は、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は前記DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、前記DCIが半静的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling、SPS)アクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定(validate)するための第一確定ユニットを含む。
【0007】
本発明の実施例の1つの側面によれば、端末装置に適用されるデータスケジューリング装置が提供され、前記装置は、
SPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)を受信するための第三受信ユニットであって、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、もの;及び
SPS PDSCHを受信するための第四受信ユニットを含む。
【0008】
本発明の実施例の1つの側面によれば、端末装置に適用されるデータスケジューリング装置が提供され、前記装置は、
PDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を受信するための第五受信ユニットであって、前記PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするために用いられる、もの;及び
PDSCHをスケジューリングするための下りリンク制御情報(DCI)を受信するための第六受信ユニットを含む。
【発明の効果】
【0009】
PDSCH時間領域リソース割り当て表が1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするようにさせることができるため、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートすることができ、これによって、端末装置のDCI監視負担を軽減し、消費電力及び複雑度を減少させることができる。
【0010】
SPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)により使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表が1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするようにさせることができるため、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングし得ることをサポートした場合にSPSアクティブ化/再送をサポートすることができる。
【0011】
DCIの第一情報域に基づいて、及び/又は、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は該DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、該DCIが半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定することができるため、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングし得ることをサポートした場合にSPSアクティブ化/再送をサポートすることができる。
【0012】
後述の説明及び図面を参照することで本発明の特定の実施例を詳しく開示し、本発明の原理を採用し得る態様を示す。なお、本発明の実施例は範囲上でこれらにより限定されない。添付した特許請求の範囲内であれば、本発明の実施例は様々な変更、修正及び代替によるものを含んでも良い。
【0013】
また、1つの実施例について説明した及び/又は示した特徴は、同じ又は類似した方式で1つ又は複数の他の実施例に用い、他の実施例における特徴と組み合わせ、又は、他の実施例における特徴を置換することもできる。
【0014】
なお、「含む/有する」のような用語は、本明細書に使用されるときに、特徴、要素、ステップ、又はアセンブルの存在を指すが、1つ又は複数の他の特徴、要素、ステップ、又はアセンブリの存在又は付加を排除しないということも指す。
【図面の簡単な説明】
【0015】
本発明の1つの図面又は1つの実施例に記載の要素及び特徴は、1つ又は複数の他の図面又は実施例に示した要素及び特徴と組み合わせることができる。また、図面では、類似した符号は、幾つの図面における対応部品を示し、複数の実施例に用いる対応部品を示すためにも用いられる。
【
図1】本発明の実施例における通信システムを示す図である。
【
図2】本発明の実施例におけるデータスケジューリング方法を示す図である。
【
図3】本発明の実施例におけるデータスケジューリング方法を示す図である。
【
図4A】本発明の実施例におけるフレーム構造を示す図である。
【
図4B】本発明の実施例におけるフレーム構造を示す図である。
【
図5A】本発明の実施例におけるSPS PDSCH時間領域リソースの確定を示す図である。
【
図5B】本発明の実施例におけるSPS PDSCH時間領域リソースの確定を示す図である。
【
図6A】本発明の実施例におけるSPS PDSCH時間領域リソースの確定を示す図である。
【
図6B】本発明の実施例におけるSPS PDSCH時間領域リソースの確定を示す図である。
【
図6C】本発明の実施例におけるSPS PDSCH時間領域リソースの確定を示す図である。
【
図7】本発明の実施例におけるHARQプロセスIDの確定を示す図である。
【
図8A】本発明の実施例におけるHARQプロセスIDの確定を示す図である。
【
図8B】本発明の実施例におけるHARQプロセスIDの確定を示す図である。
【
図8C】本発明の実施例におけるHARQプロセスIDの確定を示す図である。
【
図8D】本発明の実施例におけるHARQプロセスIDの確定を示す図である。
【
図8E】本発明の実施例におけるHARQプロセスIDの確定を示す図である。
【
図9】本発明の実施例におけるデータスケジューリング方法を示す図である。
【
図10】本発明の実施例におけるデータ送信方法を示す図である。
【
図11】本発明の実施例におけるデータスケジューリング装置を示す図である。
【
図12】本発明の実施例におけるデータスケジューリング装置を示す図である。
【
図13】本発明の実施例におけるデータスケジューリング装置を示す図である。
【
図14】本発明の実施例におけるデータ送信装置を示す図である。
【
図15】本発明の実施例におけるネットワーク装置を示す図である。
【
図16】本発明の実施例における端末装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
添付した図面及び以下の説明を参照することにより、本発明の前述及び他の特徴は明らかになる。なお、明細書及び図面では本発明の特定の実施例を開示するが、それらは本発明の原理を採用し得る一部のみの実施例を示し、理解すべきは、本発明は記載される実施例に限定されず、即ち、本発明は添付した特許請求の範囲内のすべての変更、変形及び代替によるものをも含むということである。
【0017】
本発明の実施例では、用語「通信ネットワーク」又は「無線通信ネットワーク」は次のような任意の通信規格に準ずるネットワークを指しても良く、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、HSPA(High-Speed Packet Access)などである。
【0018】
また、通信システムにおける装置間の通信は任意の段階の通信プロトコルに従って行われても良く、例えば、次のような通信プロトコルを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、1G(generation)、2G、2.5G、2.75G、3G、4G、4.5G、5G、新無線(NR、New Radio)など、及び/又は、その他の従来の又は将来開送信される通信プロトコルである。
【0019】
本発明の実施例では、用語「ネットワーク装置」は例えば、通信システムにおいて、端末装置を通信ネットワークに接続し、かつ該端末装置にサービスを提供する装置を指す。ネットワーク装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、基地局(BS、Base Station)、アクセスポイント(AP、AccessPoint)、送受信ポイント(TRP、Transmission Reception Point)、ブロードキャスト送信機、モバイル管理エンティティ(MME、Mobile Management Entity)、ネットワークゲートウェイ、サーバー、無線ネットワーク制御器(RNC、Radio Network Controller)、基地局制御器(BSC、Base Station Controller)などである。
【0020】
そのうち、基地局は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、ノードB(NodeB又はNB)、進化ノードB(eNodeB又はeNB)、5G基地局(gNB)などであり、さらにRRH(Remote Radio Head)、RRU(Remote Radio Unit)、リレー(relay)又は低パワーノード(例えば、femto、picoなど)を含んでも良い。また、用語「基地局」はそれらの一部又はすべての機能を含んでも良く、各基地局は特定の地理的領域に対して通信カバレッジを提供できる。用語「セル」が指すのは、基地局及び/又はそのカバーする領域であっても良く、これは該用語のコンテキストによるものである。なお、「セル」と「基地局」という用語は、混乱が生じない限り交換可能である。
【0021】
本発明の実施例では、用語「ユーザ装置」(UE、User Equipment)又は「端末装置」(TE、Terminal Equipment)は例えば、ネットワーク装置により通信ネットワークにアクセスし、かつネットワークからのサービスを受ける装置を指す。ユーザ装置は固定したもの又は移動するものであっても良く、また、移動ステーション(MS、Mobile Station)、端末、加入者ステーション(SS、Subscriber Station)、アクセス端末(AT、AccessTerminal)、ステーションなどとも称される。
【0022】
そのうち、ユーザ装置は次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、例えば、セルラーフォン(Cellular Phone)、PDA(Personal Digital Assistant)、無線モデム、無線通信装置、携帯装置、マシンタイプ通信装置、ラップトップコンピュータ、コードレス電話機、スマートフォン、スマートウォッチ、デジタルカメラなどである。
【0023】
また、例えば、IoT(Internet of Things)などのシナリオにおいて、ユーザ装置はさらに監視又は測定を行う機器又は装置であっても良く、例えば、次のようなものを含んでも良いが、それらに限定されず、即ち、マシンタイプ通信(MTC、Machine Type Communication)端末、車載通信端末、D2D(Device to Device)端末、M2M(Machine to Machine)端末などである。
【0024】
さらに、「ネットワーク側」又は「ネットワーク装置側」という用語は、ネットワークの側を指し、それは特定の基地局である場合もあれば、上記のように1つ又は複数のネットワーク装置を含む場合もある。「ユーザ側」又は「端末側」又は「端末装置側」という用語は、ユーザ又は端末の側を指し、特定のUEであっても良いし、上記のように1つ又は複数の端末装置を含んでも良い。特段の説明がない限り、「装置」はネットワーク装置を指しても良く、端末装置を指しても良い
以下の説明では、混乱を招くことがない限り、用語“上りリンク制御信号”は“上りリンク制御情報(UCI、Uplink Control Information)”又は“物理上りリンク制御チャネル(PUCCH、Physical Uplink Control Channel)”と交換でき、用語“上りリンクデータ信号”は“上りリンクデータ情報”又は“物理上りリンク共有チャネル(PUSCH、Physical Uplink Shared Channel)”と交換でき、用語“下りリンク制御信号”は“下りリンク制御情報(DCI、Downlink Control Information)”又は“物理下りリンク制御チャネル(PDCCH、Physical Downlink Control Channel)”と交換でき、用語“下りリンクデータ信号”は“下りリンクデータ情報”又は“物理下りリンク共有チャネル(PDSCH、Physical Downlink Shared Channel)”と交換できる。
【0025】
また、PUSCHの送信又は受信はPUSCHによりキャリーされる上りリンクデータの送信又は受信と理解されても良く、PUCCHの送信又は受信はPUCCHによりキャリーされる上りリンク情報(e.g.UCI)の送信又は受信と理解されても良く、PRACHの送信又は受信はPRACHによりキャリーされるpreambleの送信又は受信と理解されても良く、PDSCHの送信又は受信はPDSCHによりキャリーされる下りリンクデータの送信又は受信と理解されても良く、PDCCHの送信又は受信はPDCCHによりキャリーされる下りリンク情報(e.g.DCI)の送信又は受信と理解されても良い。
【0026】
本発明の実施例において、上位層シグナリングは例えば、無線リソース制御(RRC)シグナリングであっても良く、RRCシグナリングは例えば、RRCメッセージ(RRC message)を含み、例えば、主情報ブロック(MIB)、システム情報(system information)、専用RRCメッセージ;又は、RRC情報エレメント(RRC information element、RRC IE);又は、RRCメッセージ又はRRC情報エレメントに含まれる情報域(又は、情報域に含まれる情報域)を含む。上位層シグナリングは例えば、さらに、媒体アクセス制御層(Medium Access Control、MAC)シグナリングであっても良く、又は、MAC制御エレメント(MAC control element、MAC CE)と称される。なお、本発明はこれらに限定されない。
【0027】
以下、例を通じて本発明の実施例におけるシナリオについて説明するが、本発明はこれに限定されない。
【0028】
図1は本発明の実施例における通信システムを示す図であり、端末装置及びネットワーク装置を例にした場合を示している。
図1に示すように、通信システム100はネットワーク装置101及び端末装置102、103を含んでも良い。なお、便宜のため、
図1では2つの端末装置及び1つのネットワーク装置を例にして説明を行うが、本発明の実施例はこれに限られない。
【0029】
本発明の実施例において、ネットワーク装置101と端末装置102、103との間で従来のサービス(トラフィック)又は将来実施可能なサービスを行うことができる。これらのサービスは例えば、eMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low-Latency Communication)などを含むが、これらに限られない。
【0030】
なお、
図1では2つの端末装置102、103がすべてネットワーク装置101のカバレッジ内に位置することが示されているが、本発明はこれに限られない。2つの端末装置102、103は何れもネットワーク装置101のカバレッジ内に位置しなくても良く、あるいは、1つの端末装置102がネットワーク装置101のカバレッジ内に位置し、もう1つの端末装置103がネットワーク装置101のカバレッジ外に位置して良い。
【0031】
本発明の実施例において、異なるPDSCHがキャリーする伝送ブロックは同じであり又は異なるので、後述の“複数のPDSCH”又は“少なくとも2つPDSCH”はすべて、異なる伝送ブロックをキャリーする異なるPDSCHを指す。具体的には、異なるPDSCHがキャリーする伝送ブロックは同じ又は異なるHARQプロセスに対応する可能性があり、そのうち、異なるHARQプロセスは異なるHARQプロセスIDを有する。
【0032】
幾つかの実施例において、PDSCH時間領域リソース割り当て(TDRA)表(又は、TDRA表と略称する)は少なくとも1行を含み、以下、便宜のため、1行を1つのPDSCH TDRA設定(又は、TDRA設定と略称する)と称し、即ち、PDSCH TDRA表は少なくとも1つのPDSCH TDRA設定を含む。1つのPDSCH TDRA設定は少なくとも1つのPDSCH時間領域リソース設定(又は、時間領域リソース設定と略称する)を含み、PDSCH時間領域リソース設定には少なくとも、スロット内のシンボル位置(開始シンボル+長さ)設定が含まれ、また、1つのPDSCH TDRA設定はさらに、少なくとも1つのスロットオフセットK0設定を含んでも良く、該K0設定はPDSCHとPDCCHのスロットオフセットを表し、K0設定はPDSCH時間領域リソース設定に含まれ、又は、PDSCH時間領域リソース設定に含まれず、該1つのPDSCH TDRA設定はさらに他の情報を含んでも良く、かつ該他の情報はPDSCH時間領域リソース設定に含まれ、又は、PDSCH時間領域リソース設定に含まれない。なお、本発明の実施例はこれらに限定されない。そのうち、スロット内のシンボル位置の設定について、それは例えば、start and length indicator SLIVを含み、該SLIVは開始シンボル(S)と長さ(L)の有効な組み合わせ(valid combination)に対応し、又は、それは例えば、開始シンボルstarting symbol設定と長さlengthの設定に対応し、該starting symbol設定とlength設定は有効な組み合わせである。
【0033】
NRシステムでは1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするが、今のところ、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることを如何にサポートするかの具体案(例えば、対応する時間領域リソース割り当て(TDRA)表設定を如何にサポートするか、該対応するTDRA表が設定された場合にDCIが使用するTDRA表を如何に確定するかなど)は存在しない。以下、第一側面の実施例と併せて説明する。
【0034】
<第一側面の実施例>
本発明の実施例ではデータスケジューリング方法が提供され、端末装置側から説明が行われる。
【0035】
図2は本発明の実施例におけるデータスケジューリング方法を示す図である。
図2に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0036】
201:該端末装置がPDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を受信し、そのうち、該PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするために用いられ;及び
202:該端末装置はPDSCHをスケジューリングするためのDCIを受信する。
【0037】
幾つかの実施例において、既存のスキームでは、PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートし、201では、該PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートし、これによって、202で受信されるDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートできる。これにより、端末装置のDCI監視負担を軽減し、消費電力及び複雑度を低減することができる。幾つかの実施例において、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングするというスケジューリング方式をサポートするために、201では、PDSCH時間領域リソース割り当て表を設定する第一指示情報を受信し、そのうち、該PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするために用いられる、即ち、201では、新しく導入される1つの第一指示情報(e.g.pdsch-TimeDomainAllocationListForMultiPDSCH)を受信し、該第一指示情報は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定するために用いられる。
【0038】
幾つかの実施例において、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表はBWPについて設定される(per BWP)。該BWPはDL BWPである。例えば、該表を設定するための第一指示情報は1つのBWPについてのBWP設定(e.g.BWP-DownlinkCommon、BWP-DownlinkDedicatedなど)に含まれ、具体的には、例えば、BWP設定BWP-DownlinkCommonにおけるPDSCH設定pdsch-Configに含まれる。
【0039】
幾つかの実施例において、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするための少なくとも1つのPDSCH TDRA設定を含む。また、該表には1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA設定が含まれても良く、又は、含まれなくても良い。例えば、該PDSCH TDRA表は少なくとも1つの(M個の)PDSCH TDRA設定(少なくとも1行)を含み、M個のPDSCH TDRA設定には1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするための少なくとも1つの(P個の)PDSCH TDRA設定があり、また、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのM-P個のPDSCH TDRA設定が含まれる。そのうち、MはP以上であり、M及びPはすべて1以上の整数である。
【0040】
幾つかの実施例において、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA設定は少なくとも2つのPDSCH時間領域リソース設定(例えば、少なくとも2つのSLIVsであり、各SLIVは1つのPDSCHに対応する)を含む。
【0041】
幾つかの実施例において、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA設定は1つのみのPDSCH時間領域リソース設定を含む。
【0042】
幾つかの実施例において、端末装置はPDSCHをスケジューリングするためのDCIを受信し、該DCIは第一情報域を含んでも良く、該第一情報域は時間領域リソース割り当て域Time domain resource assignmentであっても良く、該第一情報域は、該DCIが使用するPDSCH TDRA表におけるPDSCH TDRA設定に対応する索引(行索引であり、e.g.行索引の値は1以上である)を指示することで、PDSCH時間領域リソースを指示し、言い換えれば、該DCIはその使用するPDSCH TDRA表におけるPDSCH TDRA設定を指示することで、PDSCHをスケジューリングする。例えば、該DCIの第一情報域の値m(mが0以上の整数であるとする)は、該DCIが使用するPDSCH TDRA表における、索引がm+1(即ち、第m+1行)であるPDSCH TDRA設定を対応して指示する。該PDSCH TDRA表が第一指示情報により設定される場合に、例えば、該第一指示情報が設定する第m+1個目のPDSCH TDRA設定に対応する索引値はm+1であり、つまり、第一情報域の値がmのときに、それに対応するのは第一RRCシグナリングにより設定される第m+1個目のPDSCH TDRA設定である。
【0043】
幾つかの実施例において、202では、DCI(例えば、DCIにおける第一情報域)により指示されるPDSCH TDRA設定が、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA設定(複数のPDSCH時間領域リソース設定を含む)であるときに、UEは該PDSCH TDRA設定に含まれる、複数のPDSCHsにそれぞれ対応するPDSCH時間領域リソース設定(複数のSLIVs)に基づいて、スケジューリングされる複数のPDSCHs時間領域リソースを確定可能である。
【0044】
幾つかの実施例において、PDSCH TDRA表は事前定義の又は上位層シグナリングにより設定されるものであっても良い。
【0045】
幾つかの実施例において、事前定義のPDSCH TDRA表は1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするために用いられる。
【0046】
幾つかの実施例において、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするとは、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートし、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートしないことを指す。
【0047】
幾つかの実施例において、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするためのPDSCH TDRA表(又は、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするPDSCH TDRA表)は1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA設定のみを含む。例えば、該PDSCH TDRAは少なくとも1つのPDSCH TDRA設定を含み、かつ各PDSCH TDRA設定は1つのみのPDSCH時間領域リソース設定を含む。
【0048】
幾つかの実施例において、前記端末装置は、PDSCHをスケジューリングするためのDCI(又は、DCI with DL grant/assignment)により使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定する。該方法はさらに次のようなこと(図示せず)を含み、即ち、該端末装置は第一テーブルに基づいて、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定でき、該第一テーブルの1列が、(201で)1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定するために用いられる第一指示情報(e.g.pdsch-TimeDomainAllocationListForMultiPDSCH)に対応する。該第一指示情報は例えば、PDSCH-Configに含まれる。即ち、端末装置は該第一テーブルに基づいて、事前定義の又は上位層シグナリングにより設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て(TDRA)表から、PDSCHをスケジューリングするためのDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定する。
【0049】
幾つかの実施例において、該第一テーブルは、フォーマットがDCI format 1_1又はDCI format 1_2であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられ、フォーマットがDCI format 1_0であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられず、例えば、フォーマットがDCI format 1_0であるDCIは第二テーブルを用いて、DCIが使用するPDSCH TDRA表を確定可能であり、該第二テーブルに含まれる内容は例えば、DCI format 1_0及びDCI format 1_1についての既存のテーブル(Applicable PDSCH time domain resource allocation for DCI formats 1_0 and 1_1)と同じである。即ち、フォーマットがDCI format 1_0とDCI format 1_1であるDCIが使用するPDSCH TDRA表は異なるテーブルに基づいて確定される。
【0050】
幾つかの実施例において、該第一テーブルと第二テーブルの相違点は次のとおりであり、即ち、該第一テーブルはさらに1列を含み、該1列は、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定するために用いられる第一指示情報(e.g.pdsch-TimeDomainAllocationListForMultiPDSCH)に対応し、対して、該第二テーブルには1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定するために用いられる第一指示情報に対応する列が含まれない。言い換えれば、該第二テーブルは、DCIが使用するPDSCH TDRA表を確定するときに、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定するための第一指示情報を考慮しないので、第二テーブルに基づいて確定される、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である可能性がなく、該第一テーブルに基づいて確定される、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表であり得る。
【0051】
幾つかの実施例において、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、該DCIが使用するPDSCH TDRA表は該DCIの巡回冗長検査CRCをスクランブルする無線ネットワーク一時識別子RNTIに無関係である。例えば、RNTIがセル無線ネットワーク一時識別子(Cell-RadioNetworkTemporaryIdentifier、C-RNTI)、符号化変調スキームC-RNTI(MCS-C-RNTI)、設定スケジューリングRNTI(CS-RNTI)であるときに、該DCIが使用するPDSCH TDRA表は同じである。以下の表1は該第一テーブルの1つの例示的な表であり、該表1における列PDSCH-ConfigCommon includes pdsch-TimeDomainAllocationList、PDSCH-Config includes pdsch-TimeDomainAllocationListはそれぞれ、cell-specific及びUE-specificの、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定するための第二指示情報(即ち、PDSCH-ConfigCommonにおけるpdsch-TimeDomainAllocationList及びPDSCH-Configにおけるpdsch-TimeDomainAllocationList)に対応し、具体的な意味は従来技術を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。そのうち、表1により、CORESET 0に関連付けられない共通捜索空間(又は、関連付けられるCORESETはCORESET 0の共通捜索空間ではない)又はUE専用捜索空間でのDCIの送信について、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定した場合に(つまり、PDSCH-Configには該PDSCH TDRA表を設定するための第一指示情報(pdsch-TimeDomainAllocationListForMultiPDSCH)が含まれ、又は、UEが第一指示情報を受信した場合に)、該DCIはC-RNTI、MCS-C-RNTI又はCS-RNTIによりスクランブルされるときに、すべて、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするための該PDSCH TDRA表を使用する。
【0052】
【表1】
幾つかの実施例において、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、該DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なる(又は、DCI format 1_1又はDCI format 1_2が異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なる)。例えば、CS-RNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表とは異なる。
【0053】
例えば、該DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされる場合に(かつ、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表が設定されている場合に)、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表であり、該DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに(1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表が設定されているとしても)、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、言い換えれば、該DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするPDSCH TDRA表である。
【0054】
或いは、該DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに(第一指示情報を受信しているとしても)、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報が設定するPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、該DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに(第一指示情報を受信している場合に)、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報が設定するPDSCH時間領域リソース割り当て表であり、SPSアクティブ化のためのDCIがCS-RNTIによりスクランブルされなければならないので、第一指示情報が、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするPDSCH TDRA表を設定しているとしても、SPSアクティブ化のために用いられ得ない。
【0055】
幾つかの実施例において、RRCシグナリング(第一指示情報を含む)により、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定している場合に、RRCシグナリング(第二指示情報をさらに含む必要がある)により、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定しなければならない。つまり、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表は1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするためのPDSCH TDRA表と同時に設定されなければならず、つまり、RRCシグナリングには第一指示情報及び第二指示情報が同時に含まれる必要がある。
【0056】
以下の表2-1([表2])及び表2-2([表3])は該第一テーブルの例示的な表であり、表1とは異なる点は次のとおりであり、即ち、CS-RNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表とは異なり、また、表2-1では、第一指示情報により、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするPDSCH TDRA表を設定すると同時に、第二指示情報により、少なくとも1つの、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定しなければならず、このように、第一指示情報により、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定しているとしても、RNTIがCS-RNTIであるDCIは第二指示情報が設定する、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするためのPDSCH TDRA表を使用できる。表2-2では、第一指示情報により、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定する場合に、第二指示情報により、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定しなくても良い。第一指示情報により、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定しているが、第二指示情報により、1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定しないときに、RNTIがCS-RNTIであるDCI format 1_1は事前定義のPDSCH TDRA表を使用できる(e.g.表においてDefault Aで表される事前定義のPDSCH TDRA表であり、該表におけるPDSCH TDRA設定は事前定義され、各PDSCH TDRA設定は1つのみのPDSCH時間領域リソース設定を含む。なお、Default Aに限られず、事前定義の他のPDSCH TDRA表であっても良い)。
【0057】
【0058】
【表3】
幾つかの実施例において、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、該DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに(該DCIのCRCはCS-RNTIによりスクランブルされる)使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに(該DCIのCRCはCS-RNTIによりスクランブルされない)使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表とは異なる。
【0059】
例えば、該DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表ではなく、言い換えれば、該DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするためのPDSCH TDRA表であり、該DCIが非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表である。
【0060】
或いは、該DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報が設定するPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、該DCIが非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一RRCシグナリングが設定するPDSCH時間領域リソース割り当て表である。
【0061】
幾つかの実施例において、該第一テーブルはフォーマットがDCI format 1_1であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられ、フォーマットがDCI format 1_0であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられても良く、例えば、前述の例におけるテーブルは第三テーブルと既存の第二テーブルとの合併による第一テーブルと見なされても良く、また、フォーマットがDCI format 1_1及びDCI format 1_0であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられる。
【0062】
幾つかの実施例において、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表はDCI formatにより特定される。例えば、それぞれ、DCI format 1_1及びDCI format 1_2のために、対応する、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を設定しても良い。
【0063】
以上、ネットワーク装置側で上位層シグナリングによりPDSCH時間領域リソース割り当て表を設定し、PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートし、これによって、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートすることができる。これにより、端末装置のDCI監視負担を軽減し、消費電力及び複雑度を低減することができる。
【0064】
NRシステムでは1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートする見込みがあるが、今のところ、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることを如何にサポートするかの具体案は無く、また、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングし得ることをサポートした場合にSPSアクティブ化をサポートするスキームも存在しない(例えば、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を使用するDCIによりSPSをアクティブ化するときに、SPS PDSCHの時間領域リソース又はハイブリッド自動再送リクエスト(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)プロセスID(process ID)を如何に確定するかなど)。以下、第二側面の実施例と併せて説明を行う。
【0065】
<第二側面の実施例>
本発明の実施例ではデータスケジューリング方法が提供され、端末装置側から説明が行われる。
【0066】
図3は本発明の実施例におけるデータスケジューリング方法を示す図であ。
図3に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0067】
301:端末装置がSPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)を受信し、該DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートし;及び
302:該端末装置はSPS PDSCHを受信する。
【0068】
従来技術では1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするためのPDSCH TDRA表のみをサポートするので、このようなPDSCH TDRA表を使用するDCIがSPSアクティブ化のために用いられるときにSPS PDSCHの時間領域リソース及びハイブリッド自動再送リクエスト(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)プロセスID(process ID)を確定する方法のみが提供されており、対して、本発明では、NRが1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートする見込みがあることを考慮して、NRには1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を導入でき(第一側面の実施例に記載されたように、例えば、第一指示情報を、該PDSCH TDRA表を設定するために導入する)、また、該PDSCH TDRA表を使用するDCIもSPSアクティブ化のために用いることでき、該DCIに基づいてSPS PDSCHの時間領域リソース又はハイブリッド自動再送リクエスト(Hybrid Automatic Repeat reQuest、HARQ)プロセスID(process ID)などを確定できる。以下、説明を行う。
【0069】
幾つかの実施例において、301では、該DCIはSPSアクティブ化のために用いられるときに以下の条件を満足する必要がある。
【0070】
1)該DCIのCRCがCS-RNTIによりスクランブルされ;
2)該DCIにおける新データ指示域の値が0に設定され;
3)該DCIがHARQフィードバックタイミングPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator域を含む場合に、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator域により提供されるのはdl-DataToUL-ACK-r16に適用できない値ではない(該HARQフィードバックタイミング域が存在しない可能性があり、存在しないとき又はdl-DataToUL-ACK-r16に適用できない値が含まれないときに、条件3を考慮する必要がない)。
【0071】
幾つかの実施例において、dl-DataToUL-ACK-r16に適用できない値は例えば、-1である。端末装置は直接、適用できない値に基づいて、該DCIによりスケジューリングされるPDSCHに対応するHARQフィードバックタイミングを確定することができない(一般的には、その後にもう1つのDCIを受信し、該もう1つのDCIにおける情報に基づいて確定する必要がある)。
【0072】
幾つかの実施例において、301では、端末装置にシングルSPS設定が提供されるときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いられるときにさらに次のような条件を満足する必要があり、即ち、HARQプロセス数量(HARQ process number)域のすべてのビットbitの値は0であり(即ち、該域は全‘0’sに設定される)、冗長バージョン(Redundancy version)域のすべてのbit(又は、DCIのフォーマットがDCI format 1_1であるときに、冗長バージョン域内のenabled TBについてのすべてのbit)の値は0である(即ち、該域は全‘0’sに設定される)。端末装置に複数のSPS設定が提供されるときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いられるときにさらに次のような条件を満足する必要があり、即ち、冗長バージョン(Redundancy version)域のすべてのbit(又は、DCIのフォーマットがDCI format 1_1であるときに、冗長バージョン域内のenabled TBについてのすべてのbit)の値は0である(即ち、該域は全‘0’sに設定される)。
【0073】
幾つかの実施例において、該DCIは第一情報域を含んでも良く、該第一情報域は時間領域リソース割り当て域Time domain resource assignmentであっても良く、該第一情報域は該DCIが使用するPDSCH TDRA表におけるPDSCH TDRA設定に対応する索引(行索引であり、e.g.行索引の値は1以上である)を指示することでPDSCH時間領域リソース(又は、DL assignment)を指示し、言い換えれば、該DCIはその使用するPDSCH TDRA表におけるPDSCH TDRA設定を指示することでPDSCH時間領域リソースを指示する。例えば、該DCIの第一情報域の値m(mが0以上の整数であるとする)は該DCIが使用するPDSCH TDRA表における索引がm+1(即ち、第m+1行)であるPDSCH TDRA設定を対応して指示する。該PDSCH TDRA表が第一指示情報により設定される場合に、例えば、該第一指示情報により設定される第m+1個目のPDSCH TDRA設定に対応する索引値はm+1であり、つまり、第一情報域の値がmであるときに、それに対応するのは第一RRCシグナリングにより設定される第m+1個目のPDSCH TDRA設定である。
【0074】
幾つかの実施例において、DCIにより指示されるPDSCH時間領域リソースの数はDCIにより指示されるPDSCH TDRA設定に含まれるPDSCH時間領域リソース設定の数に等しい。
【0075】
幾つかの実施例において、端末装置はSPSをアクティブ化するための該DCIにより指示されるPDSCH TDRA設定、該DCIによりアクティブ化されるSPSの周期設定などに基づいて、SPS PDSCHの時間領域リソース(SPS PDSCHの所在するスロット及びスロット内のシンボル位置を含む)を確定でき、例えば、端末装置はSPSをアクティブ化するためのDCIにより指示されるPDSCH時間領域リソース割り当て設定に基づいて、1つのSPS周期内のSPS PDSCH時間領域リソースを確定し、そして、SPSの周期に基づいて、異なるSPS周期内のSPS PDSCH時間領域リソースを確定し、302では、対応する時間領域リソース位置でSPS PDSCHを受信する。以下、先に、SPS PDSCHの時間領域リソースを如何に確定するかを説明する。
【0076】
幾つかの実施例において、M=1のときに、SPSアクティブ化のためのDCIにおける第一情報域は1つのみのPDSCH時間領域リソースを指示し、言い換えれば、該第一情報域により指示されるPDSCH TDRA設定は1つのみのPDSCH時間領域リソース設定を含む。例えば、該第一情報域が指示する該1つのPDSCH時間領域リソース割り当て設定にはPDSCHとDCIとの間のスロットオフセットK0、スロット内のシンボル位置(例えば、SLIV)、マッピング類型などの情報が含まれる。端末装置は該PDSCH TDRA設定(例えば、該PDSCH TDRA設定に含まれるPDSCHとDCIとの間のスロットオフセット)に基づいて、該1番目のSPS PDSCH(公式1)による第N=0個目のDL assignment又はSPS PDSCHに対応するとする)の所在するスロットを確定でき、そして、端末装置はSPS設定情報SPS-Configに設定されるSPS周期periodicityに基づいて、第N個目のSPS PDSCH(Nth downlink assignment)の所在するスロットを確定できる。例えば、第N個目のSPS PDSCH(又は、Nth downlink assignment)の所在するスロットは公式1)を満足する必要がある(つまり、第N個目のSPS PDSCHは公式1)を満足したスロット内にある)(e.g.1つのハイパーフレームHFNについて)。
【0077】
(numberOfSlotsPerFrame×SFN+slot number in the frame)=[(numberOfSlotsPerFrame×SFNstart time+slotstart time)+N×periodicity×numberOfSlotsPerFrame/10] modulo (1024×numberOfSlotsPerFrame) 公式1)
そのうち、numberOfSlotsPerFrameは1つのシステムフレームに含まれるスロットの数であり、公式1)の左側のSFN及びslot number in the frameは、それぞれ、第N(e.g.N≧0)個目のSPS PDSCHの所在するスロットの所在するシステムフレームのSFN及びシステムフレーム内のスロット番号であることに相当する。SFNstart time and slotstart timeは例えば、それぞれ、上述の第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロットの所在するシステムフレームのSFN及びシステムフレーム内のスロット番号である(特に、第N=0個目のものは1番目のSPS PDSCHと見なすこともできる)。そのうち、第N=0個目のSPS PDSCHとは、例えば、SPSをアクティブ化するためのDCIの後の1番目のSPS PDSCHを指し、即ち、上述のDCIにより指示されるPDSCH時間領域リソース(DCIにより指示されるPDSCH時間領域リソースとは、SPSの周期設定に基づかず、DCIの所在する時間領域リソース(e.g.スロット)及びDCIにより指示されるTDRA設定のみに基づいて確定されるPDSCH時間領域リソースを指す)に対応するPDSCHを指す。また、異なるスロットにあるSPS PDSCHのスロット内のシンボル位置は同じであり、即ち、DCIにおいて指示されるPDSCH TDRA設定に含まれるスロット内のシンボル位置(例えば、SLIV)である。対応するpdsch-AggregationFactor(1/2/4/8)(SPS設定情報SPS-Config又はPDSCH設定情報PDSCH-Configに設定される)が設定されている場合に、pdsch-AggregationFactor個の連続したスロット内のシンボルの割り当ては同じであり、該pdsch-AggregationFactor個のスロット内では同一TBの異なるRVを送信できる。上述の方法については従来技術を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0078】
以下、図面と併せて、さらに、SPS PDSCHの時間領域リソースを如何に確定するかを説明する。
図4A及び
図4Bは1種のフレーム構造を示す図である。
図4Aに示すように、システムフレーム(system frame(frame又はフレームと略称する))、サブフレーム(sub-frame、SF)及びスロット(slot)の関係は次のとおりであり、即ち、1フレームが10個のサブフレームを含み、1つのサブフレームに含まれるスロット数がサブキャリア間隔SCSに関連付けられる。
図4Bに示すように、1つのスロット内には14個のシンボルが含まれる。
【0079】
図5Aは本実施例で、DCIにより1つのPDSCH時間領域リソースを指示(又はスケジューリング)し、かつpdsch-AggregationFactorが設定されず又は設定されるpdsch-AggregationFactor=1がないときのSPS PDSCHの時間領域リソースを示す図である。
図5Aに示すように、DCIはスロットXで送信され、該DCIにより指示されるPDSCH TDRA設定に基づくとし、この場合に、第N=0個目のSPS PDSCH(又は、該DCIにより指示されるPDSCH)の時間領域リソースはスロットXのシンボル2から13(N=0)であり、第N個目のSPS PDSCHの時間領域リソースは該第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロットとの間の間隔がN*SPS周期(ms)であるスロットのシンボル2から13(つまり、第N個目のSPS PDSCHの所在するスロットと、該第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロット(の開始位置)との間の間隔はN*SPS周期(ms)であり、スロット内のシンボル位置は第N=0個目のSPS PDSCHと同じである)である。
図5Bは本実施例でDCIにより1つのPDSCH時間領域リソースを指示(又はスケジューリング)し、かつpdsch-AggregationFactor=2が設定されるときのSPS PDSCHの時間領域リソースを示す図である。
図5Bに示すように、DCIはスロットXで送信され、該DCIにより指示されるPDSCH TDRA設定に基づくとし、この場合に、第N=0個目のSPS PDSCH(又は、該DCIにより指示される PDSCH)の時間領域リソースはスロットXのシンボル2から13であり、pdsch-AggregationFactor=2の場合に、スロットX+1内で繰り返されるSPS PDSCH時間領域リソースもシンボル2から13であり、つまり、第N=0個目のSPS PDSCHの時間領域リソースはスロットX及びスロットX+1内のシンボル2から13を含み、第N個目のSPS PDSCHの時間領域リソースは該第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロットX及びX+1との間の間隔がN*SPS周期(ms)である2つのスロットのシンボル2から13であり、また、pdsch-AggregationFactor=4又は8の場合の設定も同様であり、ここでは網羅的例示を省略する。
【0080】
該方法では、従来技術との相違点は次のとおりであり、即ち、第一情報域により指示されるPDSCH TDRA設定(例えば、該PDSCH TDRA表における第m+1個目の(行)に対応する)は1つのみのPDSCH時間領域リソース設定を含むが、該PDSCH TDRA表はさらに、少なくとも1つの他のPDSCH TDRA設定を含み、該他のPDSCH TDRA設定は、少なくとも2つのPDSCH時間領域リソース設定を含む。
【0081】
幾つかの実施例において、Mが1よりも大きいときに、SPSアクティブ化のためのDCIにおける第一情報域は少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示し、言い換えれば、該第一情報域により指示されるPDSCH TDRA設定は少なくとも2つのPDCSH時間領域リソース設定を含む。例えば、該第一情報域が指示する該1つのPDSCH時間領域リソース割り当て設定にはPDSCHとDCIとの間のスロットオフセットK0、少なくとも2つのスロット内のシンボル位置(例えば、SLIV)、PDSCHのマッピング類型などの情報が含まれる。このときに、端末装置は該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHの時間領域リソースを確定でき、又は、端末装置は該PDSCH TDRA設定における少なくとも2つのスロット内のシンボル位置のうちの1つに基づいて、SPS PDSCHの時間領域リソースを確定するといっても良い。
【0082】
例えば、少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいてSPS PDSCHの時間領域リソースを確定でき、該1つのPDSCH時間領域リソースは少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1番目の又は最後の1つの又は他のものであっても良いが、本発明の実施例ではこれに限定されない。例えば、端末装置は該PDSCH TDRA設定(例えば、該PDSCH TDRA設定に含まれるPDSCHとDCIとの間のスロットオフセット)に基づいて、1番目のSPS PDSCH(論理位置又は順序上で、1番目のものである)(公式1)による第N=0個目のDL assignment又はSPS PDSCH(順番号は第0個目と見なされても良い)に対応するとする)の所在するスロットを確定する。該1番目のSPS PDSCHは例えば、DCIにより指示される少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1番目の又は最後の1つのものに対応し(これに限られない)、又は、PDSCH TDRA設定における少なくとも2つのスロット内のシンボル位置のうちの1番目の又は最後の1つのものに対応するといっても良い(これに限られない)、そして、端末装置はさらに、SPS設定情報SPS-Configにおいて設定される周期periodicityなどのパラメータに基づいて、後続の周期の第N個目のSPS PDSCH(Nth downlink assignment)の所在するスロットを確定でき、端末装置が第N=0個目の SPS PDSCHの所在するスロット及びSPS周期に基づいて第N個目のSPS PDSCH(Nth downlink assignment)の所在するスロットを確定する具体的な方法については前述のM=1のときの説明を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。また、異なるスロットにあるSPS PDSCHのスロット内のシンボル位置は同じであり、即ち、DCIにおいて指示されるPDSCH TDRA設定における、上述の1つのPDSCH時間領域リソース(又は、上述の1番目のSPS PDSCH)に対応するスロット内のシンボル位置(例えば、SLIV)である。
【0083】
図6Aは本実施例でDCIにより2つのPDSCH時間領域リソースを指示(又はスケジューリング)し、かつpdsch-AggregationFactorが設定されず又は設定されるpdsch-AggregationFactor=1がないときのSPS PDSCH時間領域リソースを示す図(1番目のPDSCH時間領域リソースはSPSのために用いることができ、2番目のPDSCH時間領域リソースはSPSのために用いることができず、つまり、DCIにより指示される1番目のPDSCH時間領域リソースに基づいてSPS PDSCHの時間領域リソースを確定する)である。
図6Aに示すように、該DCIにより指示されるPDSCH TDRA設定に基づくとし、この場合に、第N=0個目のSPS PDSCH(又は、該DCIにより指示される1番目のPDSCH)の時間領域リソースはスロットXのシンボル2から13(N=0)であり、第N個目のSPS PDSCHの時間領域リソースは該第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロットとの間の間隔がN*SPS周期(ms)であるスロットのシンボル2から13(つまり、第N個目のSPS PDSCHの所在するスロットと、該第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロット(の開始位置)との間の間隔はN*SPS周期(ms)であり、スロット内のシンボル位置は第N=0個目のSPS PDSCHと同じである)である。
図6Aでは、DCIにより2つのPDSCH時間領域リソースを指示し、かつ該2つPDSCHが連続したスロット内にあることを例にして説明を行っているが、該DCIはさらに、3つ以上のPDSCH時間領域リソースをスケジューリングしても良く、かつ複数のPDSCHsが連続したスロット内に位置しなくも良く、ここではその詳しい説明を省略する。
【0084】
図6Bは本実施例でDCIにより2つのPDSCH時間領域リソースを指示し、かつpdsch-AggregationFactor=2が設定されるときのSPS PDSCH時間領域リソースを示す図である。
図6Bに示すように、該DCIにより指示されるPDSCH TDRA設定に基づくとし、この場合に、該DCIにより指示される1番目のPDSCH時間領域リソースはスロットXのシンボル2から13(N=0)であり、該DCIにより指示される2番目のPDSCH時間領域リソースはスロットX+1のシンボル2から9であり、該1番目のPDSCH時間領域リソースはSPSのために用いられ、該2番目のPDSCH時間領域リソースはSPSのために用いられず、pdsch-AggregationFactor=2の場合に、スロットX+1内で重複されるSPS PDSCH時間領域リソースもシンボル2から13であり、つまり、第N=0個目のSPS PDSCH時間領域リソースはスロットX及びスロットX+1におけるシンボル2から13を含み、第N個目のSPS PDSCHの時間領域リソースは該第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロットX及びX+1との間の間隔がN*SPS周期(ms)である2つのスロットのシンボル2から13である。また、pdsch-AggregationFactor=4又は8の場合の設定も同様であり、ここでは網羅的例示を省略する。
【0085】
例えば、該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースの全部に基づいてSPS PDSCHの時間領域リソースを確定でき、該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースは1つの周期内の異なるSPS PDSCHに対応すると見なすことができ、例えば、少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの各PDSCH時間領域リソースについて、それぞれ、上述の公式1)、設定されるSPS周期periodicityなどのパラメータを用いて、対応するSPSPDSCHの所在するスロットを確定し、そして、複数のSPS PDSCHの異なる周期内の時間領域リソースを確定し、M=1のときの公式1)についての説明との相違点は次のとおりである。即ち、1)NはSPS周期の順番号、又は、該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの同じPDSCH時間領域リソースに対応するSPS PDSCHの少なくとも2つのPDSCH時間領域リソース内の順番号を表す。例えば、1番目の周期に含まれる該少なくとも2つのPDSCHリソースに対応するSPS PDSCHsのNはN=0である。2)SFNstart time and slotstart timeは1番目のPDSCH時間領域リソースに対応する第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロットの所在するシステムフレームのSFN及びシステムフレーム内のスロット番号である。他のPDSCH時間領域リソースに対応する第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロットの所在するシステムフレームのSFN及びシステムフレーム内のスロット番号は例えば、順番号、及び/又は、1番目のPDSCH時間領域リソースに対応する第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロットとの間のスロットオフセットに基づく。つまり、端末装置はさらに、各PDSCH時間領域リソースの該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソース内の順番号(N)及び/又はPDSCH時間領域リソースの所在するスロットとの間のスロットオフセットに基づいて、SPS PDSCHの所在するスロットの該順番号が昇順配列であっても良いと確定できる。なお、本発明はこれに限定されない。
【0086】
幾つかの実施例において、異なるSPS PDSCHは異なるTB又は同じTBを送信するために用いられる。
【0087】
図6Cは本実施例でDCIにより2つのPDSCH時間領域リソースを指示し、かつpdsch-AggregationFactorが設定されず又は設定されるpdsch-AggregationFactor=1がないときのSPS PDSCH時間領域リソースを示す図である。
図6Cに示すように、該DCIにより指示されるPDSCH TDRA設定に基づくとし、この場合に、該DCIにより指示される1番目のPDSCH時間領域リソースはスロットXのシンボル2から13(N=0)であり、該DCIにより指示される2番目のPDSCH時間領域リソースはスロットX+1のシンボル2から9(N=0)であり、該1番目のPDSCH時間領域リソースはSPSのために用いられ、該2番目のPDSCH時間領域リソースもSPSのために用いられ、つまり、第N=0個目のSPS PDSCH時間領域リソースはスロットXにおけるシンボル2から13及びスロットX+1におけるシンボル2から9を含み、第N個目のSPS PDSCHの時間領域リソースは該第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロットとの間の間隔がN*SPS周期(ms)である2つのスロット内のシンボル2から13及びシンボル2から9(つまり、第N個目のSPS PDSCHの所在するスロットと、該第N=0個目のSPS PDSCHの所在するスロット(の開始位置)との間の間隔はN*SPS周期(ms)であり、スロット内のシンボル位置は第N=0個目のSPS PDSCHと同じである)である。
図6CではDCIにより2つのPDSCH時間領域リソースを指示し、かつ該2つPDSCHが連続したスロット内にあることを例にして説明を行っているが、該DCIはさらに、3つ以上のPDSCH時間領域リソースをスケジューリングしても良く、かつ複数のPDSCHsが連続したスロット内に位置しなくても良く、ここでは網羅的例示を省略する。また、pdsch-AggregationFactorが設定されるときのSPS PDSCH時間領域リソースの確定の方法については前述の
図6Bと同様であり、
図6Bと
図6Cを組み合わせて確定されても良く、ここではその詳しい説明を省略する。
【0088】
なお、本発明では複数のSPS PDSCH時間領域リソースは異なるSPS周期内に所在するSPS PDSCH時間領域リソースであっても良く、1つのSPS周期(1つのSPS PDSCHと見なしても良い)内のPDSCHの数はDCIにより指示されるPDSCH時間領域リソース設定の数及びpdsch-AggregationFactorの値に関連付けられ、具体的には前述のとおりであり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0089】
幾つかの実施例において、該方法はさらに次のようなことを含んでも良く、即ち、端末装置はSPS PDSCH時間領域リソース(又はSPS PDSCH)に対応するHARQプロセスIDを確定する。
【0090】
幾つかの実施例において、M=1のときに、SPSアクティブ化のためのDCIにおける第一情報域は1つのみのPDSCH時間領域リソースを指示し、言い換えれば、該第一情報域により指示されるPDSCH TDRA設定は1つのPDSCH時間領域リソース設定を含み、該1つのPDSCH時間領域リソース設定に基づいてSPS PDSCH時間領域リソースを確定した後に(この順序に限られない)、例えば、以下のような公式2)及び公式3)を用いてSPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定する。
【0091】
HARQ Process ID=[floor(CURRENT_slot×10/(numberOfSlotsPerFrame×periodicity))] modulo nrofHARQ-Processes 公式2)
HARQ Process ID=[floor(CURRENT_slot×10/(numberOfSlotsPerFrame×periodicity))] modulo nrofHARQ-Processes+harq-ProcID-Offset 公式3)
そのうち、CURRENT_slotは[(SFN×numberOfSlotsPerFrame)+slot number in the frame]に等しく、そのうち、numberOfSlotsPerFrameの意味は前述のとおりであり、nrofHARQ-ProcessesはHARQプロセスの数であり、harq-ProcID-OffsetはHARQプロセスIDオフセット(例えば、HARQプロセスID0に対してのオフセットである)であり、SPS設定情報SPS-Configに含まれる。harq-ProcID-Offsetが設定されない場合に、下りリンク伝送の開始スロットに関連付けられるHARQプロセスIDは公式2)により確定されても良く、harq-ProcID-Offsetが設定される場合に、下りリンク伝送の開始スロットに関連付けられるHARQプロセスIDは公式3)により確定されても良い。
【0092】
図7はSPS PDSCHに対応するHARQプロセスIDを示す図である。
図7に示すように、SFN 0の開始位置から1つのハイパーフレームHFNに含まれるSPS周期を分割し、かつSPS周期に対して0から索引付けを行うとし、nrofHARQ-Processes=2であり、harq-ProcID-Offsetが設定されない場合に、SPS周期index1を持つSPS周期における時間領域リソースに対応するHARQ process ID=mod(SPS周期index1,nrofHARQ-Processes)である。
【0093】
図8AはSPS PDSCHに対応するHARQプロセスIDを示す図である。そのうち、SPSアクティブ化のためのDCIにおける第一情報域は1つのみのPDSCH時間領域リソースを指示し、
図8Aに示すように、nrofHARQ-Processes=4であり、harq-ProcID-Offsetが設定されない場合に、HARQ process IDは公式2)に基づいて確定される。
【0094】
幾つかの実施例において、Mが1よりも大きいときに、SPSアクティブ化のためのDCIにおける第一情報域は少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示し、言い換えれば、該第一情報域により指示されるPDSCH TDRA設定は少なくとも2つのPDSCHsをスケジューリングするために用いられ、該第一情報域の値はmであり、PDSCH TDRA表における第m+1行のPDSCH TDRA設定又は該第一指示情報により設定される第m+1個目のPDSCH TDRA設定に含まれる少なくとも2つのPDSCH時間領域リソース設定を対応して指示し、複数のPDSCHsのうちの1つのPDSCHに基づいてSPS PDSCH時間領域リソースを確定するときに、上述の公式2)又は公式3)を採用してSPS PDSCH時間領域リソースのHARQプロセスIDを確定できる。複数のPDSCHsに基づいてSPS PDSCH時間領域リソースを確定するときに、例えば、複数のPDSCHsは1つのSPS周期内にあり、該少なくとも2つのPDSCHs時間領域リソースに対応するHARQプロセスIDは同じであり又は異なり、即ち、同一の周期で送信されるSPS PDSCH時間領域リソースに対応するHARQプロセスIDは同じであり又は異なり、端末装置は該DCIによりスケジューリングされる(第一情報域により指示される)少なくとも2つのPDSCHsの数に基づいて、及び/又は、PDSCH時間領域リソースの、該DCIによりスケジューリングされる(第一情報域により指示される)少なくとも2つのPDSCHs時間領域リソース内の順番号に基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定でき、該順番号は昇順配列であっても良く、本発明はこれに限定されず、つまり、SPS PDSCHのHARQプロセスIDはさらに、DCIによりスケジューリングされるPDSCHの数、及び/又は、PDSCH時間領域リソースの、該DCIによりスケジューリングされる少なくとも2つのPDSCHs時間領域リソース内の順番号に関連付けられ、以下、
図8B-
図8Eと併せて説明を行う。
【0095】
図8BはSPS PDSCHに対応するHARQプロセスIDを示す図であり、
図8Aとの相違点は次のとおりであり、即ち、
図8Bに示すように、SPSアクティブ化のためのDCIにおける第一情報域は2つのPDSCH時間領域リソースを指示し、該2つPDSCH時間領域リソースは同一のSPS周期内にあり、かつHARQプロセスIDは同じである。
【0096】
図8CはSPS PDSCHに対応するHARQプロセスIDを示す図であり、
図8Aとの相違点は次のとおり、即ち、
図8Cに示すように、SPSアクティブ化のためのDCIにおける第一情報域は2つのPDSCH時間領域リソース(nrofHARQ-Processes=4>2)を指示し、該2つのPDSCH時間領域リソースは同一のSPS周期内にあり、かつ同一の周期内のHARQプロセスIDは異なる。
【0097】
図8DはSPS PDSCHに対応するHARQプロセスIDを示す図であり、
図8Aとの相違点は次のとおり、即ち、
図8Dに示すように、SPSアクティブ化のためのDCIにおける第一情報域は8つのPDSCH時間領域リソース(nrofHARQ-Processes=4<8)を指示し、該8つのPDSCH時間領域リソースは同一のSPS周期内に所在し、かつ同一の周期内のHARQプロセスIDは異なる。
【0098】
図8EはSPS PDSCHに対応するHARQプロセスIDを示す図であり、
図8Aとの相違点は次のとおり、即ち、
図8Eに示すように、SPSアクティブ化のためのDCIにおける第一情報域は2つのPDSCH時間領域リソース(nrofHARQ-Processes=4>2)を指示し、該2つのPDSCH時間領域リソースは同一のSPS周期内に位置せず、かつ同一の周期内のHARQプロセスIDは異なる。
【0099】
幾つかの実施例において、UEはPDCCH受信時にブラインド検出を行う必要があり、UEがPDCCHを受信する複雑度を減少させ、DCIに含まれる情報を正確に理解するために、該方法はさらに次のようなことを含んでも良く、即ち、該端末装置は先に、該DCIのサイズ(ビット数)及び該DCIにおける第一情報域のサイズ(ビット数)を確定する。例えば、該DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表(例えば、第一側面の実施例における表2-1及び表2-2)を使用するときに、かつ該異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表が含むPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数(行数、索引数、entries数)が異なるときに、最大のPDSCH時間領域リソース割り当てにより設定される数(行数、索引数、entries数)を含むPDSCH TDRA表におけるPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数に基づいて、DCIに含まれるビット数及び/又は該DCIにおける該第一情報域のビット数を確定できる。
【0100】
例えば、最大のPDSCH時間領域リソース割り当てにより設定される数(行数、索引数)を含むPDSCH TDRA表におけるPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数(行数、索引数、entries数)がIであるときに、該第一情報域のビット数は
【0101】
【数1】
であり、そして、該DCIに含まれるビット数を確定する。また、同じDCI formatのDCIのサイズが同じになるようにさせるために(UEのブラインド検出の複雑度を減少させるために)、DCIが使用するPDSCH TDRA表に含まれるPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数LがIよりも小さいときに、該第一情報域の後に
【0102】
【数2】
個の充填ビットを追加で充填する。充填ビットは該第一情報域に隣接し又は隣接しない。UEはさらに、受信したDCIが使用するPDSCH TDRA表に基づいて、該DCIにおける該第一情報域における有効ビット又は該第一情報域により指示され得る有効値をさらに確定する必要がある。
【0103】
幾つかの実施例において、異なるHARQ process IDに対応するSPS PDSCHは異なるTBを送信するために用いられる。
【0104】
幾つかの実施例において、該方法はさらに、以下のようなこと(図示せず;オプション)を含んでも良い。
【0105】
該端末装置はネットワーク装置送信のSPS設定情報(SPS Config)を受信し、該SPS設定情報は前述のようなSPS周期periodicity及びPDSCH重複回数pdsch-AggregationFactorを含み、nrofHARQ-ProcessesはHARQプロセスの数であり、harq-ProcID-OffsetはHARQプロセスIDの間のオフセットであり、また、他のSPS設定をさらに含んでも良く、具体的には従来技術を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0106】
幾つかの実施例において、該SCSが480kHz又は960kHzであるときに、該SPS設定情報はさらに、直接、SCSが480kHz又は960kHzであるときのSPS周期を指示するために用いられ、又は、該SCSとは異なるSCSに基づいて、該SCSに対応するSPS周期を指示し、例えば、1つの参照SCS(e.g.120kHz)に基づいて、SCSが480kHz又は960kHzである場合のSPS周期を指示し、該端末装置はさらに、該SCSとは異なるSCSに基づいて該SPS周期を確定する。
【0107】
上述の実施例から分かるように、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングするときに、1つのDCIにより複数のPDSCSsをスケジューリングすることをサポートするPDSCH TDRA表を使用するDCIによりSPSをアクティブ化できるため、1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングするときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いることもでき、又は、次のようにいっても良く、即ち、DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、該DCIは複数のPDSCHsをスケジューリングすることもでき、また、SPS PDSCHの時間領域リソース又はHARQプロセスID(process ID)をさらに確定することができる。
【0108】
今のところ、NRシステムでは1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートする見込みがあるが、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングし得ることをサポートした場合にSPSアクティブ化/再送を如何にサポートするするかの技術的問題を解決するスキームはまだ存在しない。以下、第三側面の実施例と併せて説明を行う。
【0109】
<第三側面の実施例>
図9は本発明の実施例におけるデータスケジューリング方法を示す図であり、
図9に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0110】
901:端末装置が下りリンク制御情報(DCI)を受信し、該DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み;及び
902:該端末装置は該DCIの第一情報域及び/又は該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表に基づいて及び/又は該DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、該DCIが半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定する。
【0111】
幾つかの実施例において、該DCIは第一情報域を含んでも良く、該第一情報域は時間領域リソース割り当て域Time domain resource assignmentであっても良く、該第一情報域は該DCIが使用するPDSCH TDRA表におけるPDSCH TDRA設定に対応する索引(行索引であり、e.g.行索引の値は1以上である)を指示することで、スケジューリンされるPDSCH時間領域リソースを指示し、言い換えれば、該DCIはその使用するPDSCH TDRA表におけるPDSCH TDRA設定を指示することでPDSCHをスケジューリングする。例えば、該DCIの第一情報域の値m(mが0以上の整数であるとする)は該DCIが使用するPDSCH TDRA表における索引がm+1(即ち、第m+1行)であるPDSCH TDRA設定を対応して指示する。該PDSCH TDRA表が第一指示情報により設定される場合に、例えば、該第一指示情報により設定される第m+1個目のPDSCH TDRA設定に対応する索引値はm+1であり、つまり、第一情報域の値がmであるときに、それに対応するのは第一RRCシグナリングにより設定される第m+1個目のPDSCH TDRA設定である。
【0112】
幾つかの実施例において、該DCIが使用するPDSCH TDRA表の意味及び使用するPDSCH TDRA表を如何に確定するかについては第一及び第二側面の実施例を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0113】
幾つかの実施例において、既存の方法では、該DCIはSPSアクティブ化のために用いられるときに幾つかの条件を満足する必要があり、具体的には第二側面の実施例に記載されたとおりである。
【0114】
幾つかの実施例において、既存の方法により、UEはDCIが以下の条件を満足したときに、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられるかをさらに確定/確認(validate)する(又は、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときの正当性を確定する)。
【0115】
例えば、
1)該DCIのCRCがCS-RNTIによりスクランブルされ;
2)該DCIにおける新データ指示域の値が0に設定され;
3)該DCIがHARQフィードバックタイミングPDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator域を含む場合に、PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator域により提供されるのはdl-DataToUL-ACK-r16に適用できない値ではない(該HARQフィードバックタイミング域は存在しない可能性があり、存在しないときに又はdl-DataToUL-ACK-r16に適用できない値が含まれないときに、条件3を考慮する必要がない))。
【0116】
幾つかの実施例において、dl-DataToUL-ACK-r16に適用できない値は例えば、-1である。端末装置は直接、適用できない値に基づいて、該DCIによりスケジューリングされるPDSCHに対応するHARQフィードバックタイミングを確定できない(一般的には、その後にもう1つのDCIを受信し、該もう1つのDCIにおける情報に基づいて確定する必要がある)。
【0117】
幾つかの実施例において、既存の方法により、UEはDCIが条件1)-3)を満足した場合に、次のような条件を満足したときに、UEは該DCIがSPSアクティブ化のために用いられると確定し、そして、SPS設定に基づいてSPS PDSCHの時間領域リソース、HARQ process IDなどを確定し、次のような条件を満足しないときに、UEは該DCIにおける全部の情報をドロップできる。
【0118】
4)端末装置にシングルSPS設定が提供されるときに、該DCIにおけるHARQプロセス数量(HARQ process number)域のすべてのビットbitの値は0であり(即ち、該域は全‘0’sに設定される)、冗長バージョン(Redundancy version)域のすべてのbit(又は、DCIのフォーマットがDCI format 1_1であるときに、冗長バージョン域内のenabled TBについてのすべてのbit)の値は0であり(即ち、該域は全‘0’sに設定される)。端末装置に複数のSPS設定が提供されるときに、該DCIにおける冗長バージョン(Redundancy version)域のすべてのbit(又は、DCIのフォーマットがDCI format 1_1であるときに、冗長バージョン域内のenabled TBについてのすべてのbit)の値は0である(即ち、該域は全‘0’sに設定される)。
【0119】
本発明の実施例において、既存の方法との相違点は次のとおりであり、即ち、上述の条件1)-4)を考慮して、又は、条件1)-4)を考慮せず、端末装置はさらに、該DCIの第一情報域に基づいて及び/又は該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は該DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、該DCIが半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定する必要があり、考慮するときの原則は、DCIがSPSアクティブ化のために用いられ得るときに、DCIにより複数のPDSCHsがスケジューリングされることを避けることである。
【0120】
例えば、UEにより、DCIが条件1)-3)を満足したかを確定するときに、該DCIの第一情報域と組み合わせて、及び/又は、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は該DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、該DCIが半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定でき、DCIが半静的スケジューリングための条件を満足したときに、さらに条件4)と組み合わせて、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられるかを確認できる。
【0121】
例えば、UEはDCIが上述の条件1)-3)を満足したかを判断し、DCIが条件1)-3)を満足した場合に、条件4)を満足したかを判断すると同時に、該DCIの第一情報域と組み合わせて及び/又は該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は該DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、該DCIが半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定する。
【0122】
幾つかの実施例において、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表に基づいて、該DCIが半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定でき、即ち、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表が1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするか(又は、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表が1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表であるか)に基づいて、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられるかを確定し、例えば、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表が1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするときに、該DCI(該DCIは上述の条件1)-4)を満足した場合でも、条件1)-4)を満足しない場合でも)はSPSアクティブ化のために用いることができず、又は、上述の条件1)-4)を考慮する必要がないといっても良く、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表が1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いることができず、つまり、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートし、又は、該DCIはSPSアクティブ化のために用いられるときに、上述の条件1)-4)を満足する必要があり、かつ該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするといっても良く、又は、該DCIは上述の条件1)-4)を満足し、かつ該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより1つのPDSCHをスケジューリングすることのみをサポートするときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いられるといっても良い。
【0123】
幾つかの実施例において、DCI format 1_1又はDCI format 1_2が使用するPDSCH TDRA表はRNTIに無関係であるとし、即ち、どのRNTIが使用されるかに関係なく、使用するTDRA表が同じ(例えば、第一側面の実施例における表1)であるときに、1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表が設定された場合に、該DCIは該1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表を使用し、該DCIフォーマットに基づいて、該DCIが半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定でき、例えば、(DCI format 1_1及び/又はDCI format 1_2に対応する)1つのDCIにより複数のPDSCHをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH TDRA表が設定された場合に、該DCIのフォーマットがDCI format 1_1又はDCI format 1_2であるときに、該DCI(該DCIは上述の条件1)-4)を満足した場合でも、条件1)-4)を満足しない場合でも)はSPSアクティブ化のために用いることができず、又は、上述の条件1)-4)を考慮する必要がないといっても良く、該DCIが使用するフォーマットがDCI format 1_1又はDCI format 1_2であるときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いることができず、言い換えれば、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2ではなく、そのうち、該DCI format 1_1又はDCI format 1_2により使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートし、又は、該DCIは、SPSアクティブ化のために用いられるときに、上述の条件1)-4)を満足する必要があり、かつ該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2ではないといっても良く、又は、該DCIは上述の条件1)-4)を満足し、かつ該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2ではないときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いられるといっても良く、これによって、DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに該DCIが複数のPDSCHsをスケジューリングすることを回避可能である。
【0124】
幾つかの実施例において、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表が1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする(具体的な意味については第二側面の実施例を参照できる)ときに、端末装置はさらに、該第一情報域が指示するPDSCH時間領域リソースに基づいて、DCIが半静的SPSアクティブ化のために用いられ得るかを確定する必要があり、DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに該DCIが複数のPDSCHsをスケジューリングすることを避けるために、該DCIは1つのみのPDSCHをスケジューリングするために用いられるときにSPSアクティブ化に用いることができ、言い換えれば、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、該第一情報域が指示するPDSCH時間領域リソースの数は1よりも大きくなく、該第一情報域が指示するPDSCH時間領域リソース数は1よりも大きいときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いることができない。例えば、該DCIが上述の条件1)-4)を満足したときに、該第一情報域の値はmであり、それは、PDSCH TDRA表における第m+1行のPDSCH TDRA設定又は該RRCシグナリングにより設定される第m+1個目のPDSCH TDRA設定に1つのみのPDSCH時間領域リソース設定が含まれることを対応して指示し、該DCIはSPSアクティブ化のために用いることができ、さもなければ、それは、PDSCH TDRA表における第m+1行のPDSCH TDRA設定又は該第一指示情報により設定される第m+1個目のPDSCH TDRA設定に複数のPDSCH時間領域リソース設定が含まれることを対応して指示するときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いることができない。
【0125】
DCIがSPSアクティブ化のために用いられるかを確定する上述の実施方式は単独で実施されても良く、又は、組み合わせて実施されても良く、本発明の実施例はこれに限定されず、例えば、先にDCIフォーマット、次にDCIが使用するTDRA表、それから第一情報域に基づいて、DCIがSPSアクティブ化のために用いられるかを確定でき、DCI format 1_0のときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いることができず、DCI format 1_1又は1_2のときに、該DCIが使用するPDSCH TDRA表が1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするかを確定し、サポートしないときに、さらに上述の1)-4)と組み合わせて、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられ得るかを確定し、サポートしたときに、さらに該DCI第一情報域が指示するPDSCH時間領域リソースの数を考慮し、該数が1よりも大きくないときに、さらに上述の1)-4)と組み合わせて、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられ得るかを確定し、該数が1よりも大きいときに、該DCIはSPSアクティブ化のために用いることができない。以上、例示的な説明に過ぎず、本発明の実施例はこれに限定されない。例えば、DCI format 1_1又は1_2のときに、CS-RNTIによりスクランブルされるDCIが使用するPDSCH TDRA表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするかのみを確定でき、具体的な方法については前述のとおりであり、ここではその詳しい説明を省略する。
【0126】
幾つかの実施例において、UEはPDCCH受信時にブラインド検出を行う必要があり、UEがPDCCHを受信する複雑度を低減し、DCIに含まれる情報を正確に理解するために、該方法はさらに次のようなことを含んでも良く、即ち、該端末装置は先に該DCIのサイズ(ビット数)及び該DCIにおける第一情報域のサイズ(ビット数)を確定する。例えば、該DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表(例えば、第一側面の実施例における表2-1、2-2)を使用するときに、かつ該異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表に含まれるPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数(行数、索引数、entries数)が異なるときに、最大のPDSCH時間領域リソース割り当てにより設定される数(行数、索引数、entries数)を含むPDSCH TDRA表におけるPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数に基づいて、DCIに含まれるビット数及び/又は該DCIにおける該第一情報域のビット数を確定できる。
【0127】
例えば、最大のPDSCH時間領域リソース割り当てにより設定される数(行数、索引数)を含むPDSCH TDRA表におけるPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数(行数、索引数、entries数)がIであるときに、該第一情報域のビット数は
【0128】
【数3】
であり、そして、該DCIに含まれるビット数を確定する。また、同じDCI formatのDCIのサイズが同じになるようにさせるために(UEのブラインド検出の複雑度を減少させるために)、DCIが使用するPDSCH TDRA表に含まれるPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数LがIよりも小さいときに、該第一情報域の後に
【0129】
【数4】
個の充填ビットを追加で充填する。充填ビットは該第一情報域に隣接し又は隣接しない。UEはさらに、受信したDCIが使用するPDSCH TDRA表に基づいて、該DCIにおける該第一情報域における有効ビット又は該第一情報域が指示し得る有効値をさらに確定する必要がある。
【0130】
幾つかの実施例において、該方法はさらに以下のようなこと(図示せず;オプション)を含んでも良い。
【0131】
該端末装置はネットワーク装置送信のSPS設定情報(SPS Config)を受信し、該SPS設定情報は前述のようなSPS周期periodicity及びPDSCH重複回数pdsch-AggregationFactorを含み、nrofHARQ-ProcessesはHARQプロセス数であり、harq-ProcID-OffsetはHARQプロセスIDの間のオフセットであり、また、他のSPS設定をさらに含んでも良く、具体的には従来技術を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0132】
幾つかの実施例において、該SCSが480kHz又は960kHzであるときに、該SPS設定情報はさらに、SCSが480kHz又は960kHzであるときのSPS周期を直接指示するために用いられ、又は、該SCSとは異なるSCSにより、該SCSに対応するSPS周期を指示し、例えば、1つの参照SCS(e.g.120kHz)により、SCSが480kHz又は960kHzである場合のSPS周期を指示し、該端末装置はさらに、該SCSとは異なるSCSにより該SPS周期を確定する。
【0133】
上述の実施例から分かるように、PDSCH時間領域リソース割り当て表が1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするときに、第一情報域に基づいて及び/又は該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は該DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、該DCIが半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定でき、これによって、DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに複数のPDSCHsをスケジューリングすることを回避可能である。
【0134】
本発明の実施例において、第一側面、第二側面及び第三側面の実施例は単独で実施されても良く、又は、組み合わせて実施されても良く、本発明の実施例はこれに限定されない。
【0135】
<第四側面の実施例>
本発明の実施例ではデータ送信方法が提供され、ネットワーク装置側から説明が行われる。なお、ここでは、第一乃乃至第三側面の実施例と重複した部分の記載を省略する。
【0136】
図10は本発明の実施例におけるデータ送信方法を示す図である。
図10に示すように、該方法は以下のステップを含む。
【0137】
1001:ネットワーク装置が端末装置に下りリンク制御情報(DCI)を送信し、該DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCHの時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、該DCIが半静的スケジューリングSPSをアクティブ化するために用いられ又は半静的スケジューリングSPSをアクティブ化するために用いられないことは該第一情報域及び/又は該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は該DCIのフォーマット(DCI format)に依存し;又は
ネットワーク装置が端末装置に半静的設定情報を送信し、該SPS設定情報はSPS周期を含み、該SPS設定に対応するDL BWPのSCSは該SPS設定情報により設定されるSPS周期を確定するために用いられ、該SCSが480kHz又は960kHzであるときに、該SCSとは異なるSCSは該SPS周期を確定するために用いられ;又は
ネットワーク装置が端末装置に、DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を送信し、そのうち、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートし;又は
ネットワーク装置が端末装置に、SPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)を送信し、該DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする。
【0138】
幾つかの実施例において、該501の実施方式については第一又は第二又は第三側面の実施例を参照でき、ここでは重複した説明の記載を省略する。
【0139】
<第五側面の実施例>
本発明の実施例ではデータスケジューリング装置が提供される。該装置は例えば、端末装置であっても良く、端末装置に設けられる1つ又は複数の部品又はアセンブリであっても良く、ここでは第一側面の実施例と同じ内容の記載を省略する。
【0140】
図11は本発明の実施例におけるデータスケジューリング装置を示す図であり、
図11に示すように、該装置は以下のものを含む。
【0141】
第一受信ユニット1101:物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするための下りリンク制御情報(DCI)を受信するために用いられ、該DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCHの時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み;及び
第一確定ユニット1102:該第一情報域に基づいて及び/又は該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は該DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、該DCIが半静的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling、SPS)アクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定(validate)するために用いられる。
【0142】
幾つかの実施例において、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、該第一情報域が指示するPDSCH時間領域リソースの数は1よりも大きくない(M=1)。
【0143】
幾つかの実施例において、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする。
【0144】
幾つかの実施例において、該DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートせず、該DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする。
【0145】
幾つかの実施例において、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2である。
【0146】
幾つかの実施例において、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートしない。
【0147】
幾つかの実施例において、該DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2ではない。
【0148】
幾つかの実施例において、該DCI format 1_1又はDCI format 1_2により使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする。
【0149】
幾つかの実施例において、該装置はさらに以下のもの(オプション;図示せず)を含んでも良い。
【0150】
第二確定ユニット:該DCIがSPSアクティブ化のために用いられる場合に、該端末装置が該DCIに基づいてSPS PDSCH時間領域リソース及び/又はSPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定するために用いられ、そのうち、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする。
【0151】
幾つかの実施例において、該DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、該第二確定ユニットは該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHの時間領域リソースを確定する。
【0152】
幾つかの実施例において、該第二確定ユニットは該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの各PDSCH時間領域リソースについて、それぞれ、該各PDSCH時間領域リソースの異なる周期内の対応するスロットを確定する。
【0153】
幾つかの実施例において、該DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示する場合に、該第二確定ユニットは該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定する。
【0154】
幾つかの実施例において、該第二確定ユニットはさらに、DCIの第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソースの数及び/又はPDSCH時間領域リソースの、該第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソース内の順番号に基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定する。
【0155】
幾つかの実施例において、該DCIによりアクティブ化されるSPSの1つのSPS周期内のSPS PDSCH時間領域リソースに対応するHARQプロセスIDは同じであり又は異なる。
【0156】
幾つかの実施例において、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、該DCIが異なるRNTIによりスクランブされるときに時、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なり、該装置はさらに、第三確定ユニット(オプション;図示せず)を含み、該異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表が異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定を含むときに、該第三確定ユニットは、該異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定のうちの最大のPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数に基づいて、該DCIに含まれるビット数及び/又は該DCIにおける該第一情報域のビット数を確定する。
【0157】
幾つかの実施例において、該装置はさらに以下のもの(オプション;図示せず)を含んでも良い。
【0158】
第一受信ユニット:ネットワーク装置送信のSPS設定情報を受信し;及び
第三確定ユニット:該SPS設定に対応するDL BWPのSCSに基づいて、該SPS設定情報により設定されるSPS周期を確定し、該SCSが480kHz又は960kHzであるときに、該端末装置はさらに、該SCSとは異なるSCSに基づいて該SPS周期を確定する。
【0159】
幾つかの実施例において、該装置はさらに、以下のもの(オプション;図示せず)を含んでも良い。
【0160】
第二受信ユニット:PDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を受信するために用いられ、そのうち、該PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする。
【0161】
幾つかの実施例において、該装置はさらに以下の(オプション;図示せず)を含んでも良い。
【0162】
第四確定ユニット:第一テーブルに基づいて、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられ、該第一テーブルの1列が該第一指示情報に対応する。
【0163】
幾つかの実施例において、該第一テーブルはフォーマットがDCI format 1_1のDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられ、フォーマットがDCI format 1_0のDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられない。
【0164】
幾つかの実施例において、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、該DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なる。
【0165】
幾つかの実施例において、該DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートせず、該DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされる場合に、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする。
【0166】
幾つかの実施例において、該DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく。該DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である。
【0167】
幾つかの実施例において、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、該DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられる場合に使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられる場合に使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表とは異なる。
【0168】
幾つかの実施例において、該DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、該DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされる場合に、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である。
【0169】
幾つかの実施例において、該DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、該DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である。
【0170】
図11におけるデータスケジューリング装置の実施方式については第三側面の実施例を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0171】
図12は本発明の実施例におけるデータスケジューリング装置を示す図であり、
図12に示すように、該装置は以下のものを含む。
【0172】
第三受信ユニット1201:SPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)を受信するために用いられ、該DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートし;及び
第四受信ユニット1202:SPS PDSCHを受信するために用いられる。
【0173】
幾つかの実施例において、該装置はさらに以下のもの(オプション;図示せず)を含んでも良い。
【0174】
第五確定ユニット:該DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、該第五確定ユニットは該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHの時間領域リソースを確定する。
【0175】
幾つかの実施例において、該第五確定ユニットは該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの各PDSCH時間領域リソースについて、それぞれ、該各PDSCH時間領域リソースの異なる周期内の対応するスロットを確定する。
【0176】
幾つかの実施例において、該装置はさらに以下のもの(オプション;図示せず)を含んでも良い。
【0177】
第六確定ユニット:該DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示する場合に、該端末装置が該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、該少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定するために用いられる。
【0178】
幾つかの実施例において、該装置はさらに以下のもの(オプション;図示せず)を含んでも良い。
【0179】
第七確定ユニット:該DCIの第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソースの数及び/又はPDSCH時間領域リソースの、該第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソース内の順番号に基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定するために用いられる。
【0180】
幾つかの実施例において、該DCIによりアクティブ化されるSPSの1つのSPS周期内でSPS PDSCH時間領域リソースに対応するHARQプロセスIDは同じであり又は異なる。
【0181】
図12におけるデータスケジューリング装置の実施方式については第二側面の実施例を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0182】
図13は本発明の実施例におけるデータスケジューリング装置を示す図であり、
図13に示すように、該装置は以下のものを含む。
【0183】
第五受信ユニット1301:PDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を受信するために用いられ、そのうち、該PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするために用いられ;及び
第六受信ユニット1302:PDSCHをスケジューリングするための下りリンク制御情報(DCI)を受信するために用いられる。
【0184】
幾つかの実施例において、該装置はさらに以下のもの(オプション;図示せず)を含んでも良い。
【0185】
第七確定ユニット:第一テーブルに基づいて、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられ、該第一テーブルの1列が該第一指示情報に対応する。
【0186】
幾つかの実施例において、該第一テーブルはフォーマットがDCI format 1_1のDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられ、フォーマットがDCI format 1_0のDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられない。
【0187】
幾つかの実施例において、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、該DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なる。
【0188】
幾つかの実施例において、該DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、該DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされる場合に、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である。
【0189】
幾つかの実施例において、該DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、該DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である。
【0190】
幾つかの実施例において、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、該DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表とは異なる。
【0191】
幾つかの実施例において、該DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、該DCIが非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である。
【0192】
幾つかの実施例において、該DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、該DCIが非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は該第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である。
【0193】
幾つかの実施例において、該DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、該DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なり、該装置はさらに第八確定ユニット(オプション;図示せず)を含み、そのうち、該異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表が異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定を含むときに、該第八確定ユニットは該異なる数量のPDSCH時間領域リソース割り当て設定のうちの最大のPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数に基づいて、該DCIに含まれるビット数及び/又は該DCIにおける該第一情報域のビット数を確定する。
【0194】
図13におけるデータスケジューリング装置の実施方式については第一側面の実施例を参照でき、ここではその詳しい説明を省略する。
【0195】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれらに限定されず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0196】
なお、以上、本発明に関連している各部品又はモジュールのみを説明しているが、本発明はこれに限定されない。データスケジューリング装置1100、1200、1300はさらに、他の部品又はモジュールを含んでも良く、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0197】
また、便宜のため、
図11-
図13では各部品又はモジュールの間の接続関係又は信号方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。これらの各部品又はモジュールは例えば、処理器、記憶器、送信機(送信器)、受信機(受信器)などのハードウェアにより実現されても良く、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0198】
<第六側面の実施例>
本発明の実施例ではデータ送信装置が提供される。該装置は例えば、ネットワーク装置であっても良く、ネットワーク装置に設けられる1つ又は複数のアセンブリであっても良く、ここでは第四側面の実施例と同じ内容の記載を省略する。
【0199】
図14はデータ送信装置の例示図であり、
図14に示すように、該装置は以下のものを含む。
【0200】
送信ユニット1401;端末装置に下りリンク制御情報(DCI)を送信し、該DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCHの時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、該DCIが半静的スケジューリングSPSをアクティブ化するために用いられ又は半静的スケジューリングSPSをアクティブ化するために用いられないことは該第一情報域及び/又は該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は該DCIのフォーマット(DCI format)に依存し;又は
端末装置に半静的設定情報を送信し、該SPS設定情報はSPS周期を含み、該SPS設定情報に対応するDL BWPのSCSは該SPS設定情報が設定するSPS周期を確定するために用いられ、該SCSが480kHz又は960kHzであるときに、該SCSとは異なるSCSは該SPS周期を確定するために用いられ;又は
端末装置にDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を送信し、そのうち、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートし;又は
端末装置にSPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)を送信し、該DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、該DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする。
【0201】
上述の各実施例は本発明の実施例を例示的に説明するためのものであるが、本発明はこれらに限定されず、さらに、上述の各実施例をもとに適切な変形を行っても良い。例えば、上述の各実施例を単独で使用しても良く、上述の各実施例のうちの複数を組み合わせて使用しても良い。
【0202】
なお、以上、本発明に関連している各部品又はモジュールのみを説明したが、本発明はこれに限定されない。データ送信装置1400はさらに、他の部品又はモジュールを含んでも良く、これらの部品又はモジュールの具体的な内容については関連技術を参照できる。
【0203】
また、便宜のため、
図14では各部品又はモジュールの間の接続関係又は信号方向のみが示されているが、当業者が理解できるように、バス接続などの様々な関連技術を採用しても良い。これらの各部品又はモジュールは例えば、処理器、記憶器、送信機、受信機などのハードウェアにより実現されても良く、本発明の実施はこれらに限定されない。
【0204】
<第七側面の実施例>
本発明の実施例ではさらに通信システムが提供され、
図1を参照できるため、ここでは第一側面乃乃至第六側面の実施例と同じ内容の記載を省略する。
【0205】
幾つかの実施例において、通信システム100は少なくとも、端末装置102及び/又はネットワーク装置101を含む。
【0206】
幾つかの実施例において、端末装置102の実施方式については次のような端末装置1500を参照でき、ネットワーク装置101の実施方式につては次のようなネットワーク装置1400を参照できる。
【0207】
本発明の実施例ではさらにネットワーク装置が提供され、例えば、基地局であっても良いが、本発明はこれに限定されず、さらに他のネットワーク装置であっても良い。
【0208】
図15は本発明の実施例におけるネットワーク装置の構成図である。
図15に示すように、ネットワーク装置1500は処理器1510(例えば、中央処理器CPU)及び記憶器1520を含んでも良く、記憶器1520は処理器1510に接続される。そのうち、該記憶器1520は各種のデータを記憶でき、また、さらに情報処理用のプログラム1530をも記憶でき、かつ処理器1510の制御下で該プログラム1530を実行できる。
【0209】
例えば、処理器1510はプログラムを実行することで第四側面の実施例に記載のデータ送信方法を実現するように構成されても良い。
【0210】
また、
図15に示すように、ネットワーク装置1500はさらに、送受信機1540、アンテナ1550などを含んでも良く、そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。なお、ネットワーク装置1500は
図15に示すすべての部品を含む必要がない。また、ネットワーク装置1500はさらに
図15に無い部品を含んでも良く、これについては従来技術を参照できる。
【0211】
本発明の実施例ではさらに端末装置が提供されるが、本発明はこれに限定されず、さらに他の装置であっても良い。
【0212】
図16は本発明の実施例における端末装置を示す図である。
図16に示すように、該端末装置1600は処理器1610及び記憶器1620を含んでも良く、記憶器1620はデータ及びプログラムを記憶でき、また、処理器1610に接続される。なお、該図は例示に過ぎず、さらに他の類型の構造を用いて該構造に対して補充又は代替を行うことで電気通信機能又は他の機能を実現しても良い。
【0213】
例えば、処理器1610はプログラムを実行することで第一又は第二又は第三側面の実施例に記載のデータスケジューリング方法を実現するように構成されても良い。
【0214】
図16に示すように、該端末装置1600はさらに、通信モジュール1630、入力ユニット1640、表示器1650、電源1660などを含んでも良い。そのうち、これらの部品の機能は従来技術と類似したので、ここではその詳しい説明を省略する。なお、端末装置1600は
図16に示すすべての部品を含む必要がない。また、端末装置1600はさらに
図16に無い部品を含んでも良く、これについては従来技術を参照できる。
【0215】
本発明の実施例ではさらにコンピュータプログラムが提供され、そのうち、端末装置で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは前記端末装置に、第一又は第二又は第三側面の実施例に記載のデータスケジューリング方法を実行させる。
【0216】
本発明の実施例ではさらにコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータプログラムは端末装置に、第一又は第二又は第三側面の実施例に記載のデータスケジューリング方法を実行させる。
【0217】
本発明の実施例ではさらにコンピュータプログラムが提供され、そのうち、ネットワーク装置で前記プログラムを実行するときに、前記プログラムは前記ネットワーク装置に、第四側面の実施例に記載のデータ送信方法を実行させる。
【0218】
本発明の実施例ではさらにコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体が提供され、そのうち、前記コンピュータプログラムはネットワーク装置に、第四側面の実施例に記載のデータ送信方法を実行させる。
【0219】
また、上述の装置及び方法は、ソフトウェア又はハードウェアにより実現されても良く、ハードウェアとソフトウェアとの組み合わせにより実現されても良い。本発明はさらに、下記のようなコンピュータ読み取り可能なプログラムに関し、即ち、該プログラムは、ロジック部品により実行されるときに、該ロジック部品に上述の装置又は構成部品を実現させ、又は、該ロジック部品に上述の各種の方法又はステップを実現させる。ロジック部品は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Array)、マイクロプロセッサ、コンピュータに用いる処理器などであっても良い。本発明はさらに、上述のプログラムを記憶した記憶媒体、例えば、ハードディスク、磁気ディスク、光ハードディスク、DVD、フラッシュメモリなどにも関する。
【0220】
さらに、図面に記載された機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、本明細書に記載の機能を実行するための汎用処理器、デジタル信号処理器(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)又は他のプログラム可能な論理部品、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理部品、ディスクリートハードウェアアセンブリ又は他の任意の適切な組み合わせとして実現されても良い。また、図面に記載の機能ブロックのうちの1つ又は複数の組み合わせ及び/又は機能ブロックの1つ又は複数の組み合わせは、さらに、計算装置の組み合わせ、例えば、DSP及びマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPと通信により接続される1つ又は複数のマイクロプロセッサ又は他の任意の構成の組み合わせとして構成されても良い。
【0221】
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこのような実施例に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。
【0222】
また、上述の実施例などに関し、さらに以下のような付記を開示する。
【0223】
(付記1)
データスケジューリング方法であって、端末装置に適用され、前記方法は、
端末装置が下りリンク制御情報(DCI)を受信し、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み;及び
前記端末装置が前記第一情報域に基づいて、及び/又は、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は前記DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、前記DCIが半静的スケジューリングSPSアクティブ化のために用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化のために用いられないことを確定(validate)することを含む、方法。
【0224】
(付記2)
付記1に記載の方法であって、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記第一情報域が指示するPDSCH時間領域リソースの数は1よりも大きくない(M=1)、方法。
【0225】
(付記3)
付記2に記載の方法であって、
前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、方法。
【0226】
(付記4)
付記1又は2に記載の方法であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートせず、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、方法。
【0227】
(付記5)
付記4に記載の方法であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2である、方法。
【0228】
(付記6)
付記1に記載の方法であって、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートしない、方法。
【0229】
(付記7)
付記1に記載の方法であって、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2ではない、方法。
【0230】
(付記8)
付記7に記載の方法であって、
前記DCI format 1_1又はDCI format 1_2により使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、方法。
【0231】
(付記9)
付記1に記載の方法であって、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記端末装置は前記DCIに基づいて、SPS PDSCH時間領域リソース及び/又はSPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定するために用いられ、そのうち、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、方法。
【0232】
(付記10)
付記9に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、前記端末装置は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHの時間領域リソースを確定することを含む、方法。
【0233】
(付記11)
付記10に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記端末装置は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの各PDSCH時間領域リソースについて、それぞれ、前記各PDSCH時間領域リソースの異なる周期内の対応するスロットを確定することを含む、方法。
【0234】
(付記12)
付記8に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、前記端末装置は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定することを含む、方法。
【0235】
(付記13)
付記9又は12に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記端末装置がさらに、前記DCIの第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソースの数、及び/又はPDSCH時間領域リソースの、前記第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソース内の順番号に基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定することを含む、方法。
【0236】
(付記14)
付記9又は13に記載の方法であって、
前記DCIによりアクティブ化されるSPSの1つのSPS周期内のSPS PDSCH時間領域リソースに対応するHARQプロセスIDは同じであり又は異なる、方法。
【0237】
(付記15)
付記1乃至13のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なることを含み、
そのうち、前記異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表が異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定を含むときに、前記端末装置は、前記異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定のうち、数が最大のPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数に基づいて、前記DCIに含まれるビット数及び/又は前記DCIにおける前記第一情報域のビット数を確定する、方法。
【0238】
(付記16)
付記1乃至15のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記端末装置がネットワーク装置送信のSPS設定情報を受信し、前記端末装置は前記SPS設定に対応するDL BWPのSCSに基づいて、前記SPS設定情報により設定されるSPS周期を確定し、前記SCSが480kHz又は960kHzであるときに、前記端末装置がさらに、前記SCSとは異なるSCSに基づいて前記SPS周期を確定することを含む、方法。
【0239】
(付記17)
付記1に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記端末装置がPDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を受信することを含み、
そのうち、前記PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、方法。
【0240】
(付記18)
付記17に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記端末装置が第一テーブルに基づいて、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定することを含み、前記第一テーブルの1列が前記第一指示情報に対応する、方法。
【0241】
(付記19)
付記18に記載の方法であって、
前記第一テーブルはフォーマットがDCI format 1_1であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられ、フォーマットがDCI format 1_0であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられない、方法。
【0242】
(付記20)
付記17-19のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なる、方法。
【0243】
(付記21)
付記20に記載の方法であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートせず、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、方法。
【0244】
(付記22)
付記21に記載の方法であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である、方法。
【0245】
(付記23)
付記17-19のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表とは異なる、方法。
【0246】
(付記24)
付記23に記載の方法であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である、方法。
【0247】
(付記25)
付記24に記載の方法であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である、方法。
【0248】
(付記26)
データスケジューリング方法であって、
端末装置がSPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)を受信し、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートし;及び
前記端末装置がSPS PDSCHを受信することを含む、方法。
【0249】
(付記27)
付記26に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、前記端末装置が、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHの時間領域リソースを確定すること含む、方法。
【0250】
(付記28)
付記26に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記端末装置が、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの各PDSCH時間領域リソースについて、それぞれ、前記各PDSCH時間領域リソースの異なる周期内の対応するスロットを確定することを含む、方法。
【0251】
(付記29)
付記26乃至28のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、前記端末装置が、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定することを含む、方法。
【0252】
(付記30)
付記26乃至29のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記端末装置がさらに、前記DCIの第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソースの数、及び/又はPDSCH時間領域リソースの、前記第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソース内の順番号に基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定することを含む、方法。
【0253】
(付記31)
付記26乃至30のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記DCIによりアクティブ化されるSPSの1つのSPS周期においてSPS PDSCH時間領域リソースに対応するHARQプロセスIDは同じであり又は異なる、方法。
【0254】
(付記32)
データスケジューリング方法であって、
端末装置がPDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を受信し、そのうち、前記PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするために用いられ;及び
端末装置がPDSCHをスケジューリングするための下りリンク制御情報(DCI)を受信することを含む、方法。
【0255】
(付記33)
付記32に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記端末装置が第一テーブルに基づいて、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定することを含み、前記第一テーブルの1列が前記第一指示情報に対応する、方法。
【0256】
(付記34)
付記33に記載の方法であって、
前記第一テーブルは、フォーマットがDCI format 1_1であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられ、フォーマットがDCI format 1_0であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられない、方法。
【0257】
(付記35)
付記32乃至34のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なる、方法。
【0258】
(付記36)
付記35に記載の方法であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である、方法。
【0259】
(付記37)
付記36に記載の方法であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である、方法。
【0260】
(付記38)
付記32乃至34のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表とは異なる、方法。
【0261】
(付記39)
付記38に記載の方法であって、
前記DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である、方法。
【0262】
(付記40)
付記39に記載の方法であって、
前記DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である、方法。
【0263】
(付記41)
付記32乃至40のうちの何れか1項に記載の方法であって、
前記方法はさらに、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なり、
そのうち、前記異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表が異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定を含むときに、前記端末装置は前記異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定のうち、数が最大のPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数に基づいて、前記DCIに含まれるビット数及び/又は前記DCIにおける前記第一情報域のビット数を確定する、方法。
【0264】
(付記42)
データ送信方法であって、
ネットワーク装置が端末装置に下りリンク制御情報(DCI)を送信し、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCHの時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、前記DCIが半静的スケジューリングSPSをアクティブ化するために用いられ又は半静的スケジューリングSPSをアクティブ化するために用いられないことは前記第一情報域及び/又は前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は前記DCIのフォーマット(DCI format)に依存し;又は
ネットワーク装置が端末装置に半静的設定情報を送信し、前記SPS設定情報はSPS周期を含み、前記SPS設定に対応するDL BWPのSCSは前記SPS設定情報により設定されるSPS周期を確定するために用いられ、前記SCSが480kHz又は960kHzであるときに、前記SCSとは異なるSCSは前記SPS周期を確定するために用いられ;又は
ネットワーク装置は端末装置に、DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を送信し、そのうち、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートし;又は
ネットワーク装置が端末装置に、SPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)を送信し、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートすることを含む、方法。
【0265】
(付記43)
ネットワーク装置であって、
記憶器及び処理器を含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行することで付記42に記載のデータ送信方法を実現するように構成される、ネットワーク装置。
【0266】
(付記44)
端末装置であって、
記憶器及び処理器を含み、
前記記憶器にはコンピュータプログラムが記憶されており、
前記処理器は前記コンピュータプログラムを実行することで付記1乃至41のうちの何れか1項に記載のデータスケジューリング方法を実現するように構成される、方法。
【0267】
(付記45)
通信システムであって、
付記44に記載の端末装置;及び/又は
付記43に記載のネットワーク装置を含む、通信システム。
【0268】
(付記46)
データ受信装置であって、端末装置に適用され、
物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするための下りリンク制御情報(DCI)を受信する第一受信ユニットであって、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCHの時間領域リソースを指示するための第一情報域を含む、もの;及び
前記第一情報域に基づいて、及び/又は、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は前記DCIのフォーマット(DCI format)に基づいて、前記DCIが半静的スケジューリング(Semi-Persistent Scheduling、SPS)アクティブ化に用いられ又は半静的スケジューリングSPSアクティブ化に用いられないことを確定(validate)する第一確定ユニットを含む、装置。
【0269】
(付記47)
付記46に記載の装置であって、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記第一情報域が指示するPDSCH時間領域リソースの数は1よりも大きくない(M=1)、装置
(付記48)
付記47に記載の装置であって、
前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、装置。
【0270】
(付記49)
付記46又は47に記載の装置であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートせず、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、装置。
【0271】
(付記50)
付記49に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2である、装置。
【0272】
(付記51)
付記46に記載の装置であって、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートしない、装置。
【0273】
(付記52)
付記46に記載の装置であって、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2ではない、装置。
【0274】
(付記53)
付記52に記載の装置であって、
前記DCI format 1_1又はDCI format 1_2により使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、装置。
【0275】
(付記54)
付記46に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるときに、前記端末装置が前記DCIに基づいて、SPS PDSCH時間領域リソース及び/又はSPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定するために用いられる第二確定ユニットであって、そのうち、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、ものを含む、装置。
【0276】
(付記55)
付記54に記載の装置であって、
前記DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、前記第二確定ユニットは前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHの時間領域リソースを確定する、装置。
【0277】
(付記56)
付記55に記載の装置であって、
前記第二確定ユニットは前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの各PDSCH時間領域リソースについて、それぞれ、前記各PDSCH時間領域リソースの異なる周期内の対応するスロットを確定する、装置。
【0278】
(付記57)
付記54に記載の装置であって、
前記DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、前記第二確定ユニットは前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定する、装置。
【0279】
(付記58)
付記54に記載の装置であって、
前記第二確定ユニットはさらに、前記DCIの第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソースの数、及び/又はPDSCH時間領域リソースの、前記第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソース内の順番号に基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定する、装置。
【0280】
(付記59)
付記54に記載の装置であって、
前記DCIによりアクティブ化されるSPSの1つのSPS周期内のSPS PDSCH時間領域リソースに対応するHARQプロセスIDは同じであり又は異なる、装置。
【0281】
(付記60)
付記46に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なり、
前記装置はさらに第三確定ユニットを含み、前記異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表が異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定を含むときに、前記第三確定ユニットは前記異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定のうち、数が最大のPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数に基づいて、前記DCIに含まれるビット数及び/又は前記DCIにおける前記第一情報域のビット数を確定する、装置。
【0282】
(付記61)
付記46に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
ネットワーク装置送信のSPS設定情報を受信する第一受信ユニット;及び
前記SPS設定に対応するDL BWPのSCSに基づいて、前記SPS設定情報により設定されるSPS周期を確定する第三確定ユニットを含み、
前記SCSが480kHz又は960kHzであるときに、前記端末装置はさらに、前記SCSとは異なるSCSに基づいて前記SPS周期を確定する、装置。
【0283】
(付記62)
付記46に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
PDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を受信する第二受信ユニットであって、前記PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、ものを含む、装置。
【0284】
(付記63)
付記62に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
第一テーブルに基づいて、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられる第四確定ユニットであって、前記第一テーブルの1列が前記第一指示情報に対応する、ものを含む、装置。
【0285】
(付記64)
付記63に記載の装置であって、
前記第一テーブルはフォーマットがDCI format 1_1であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられ、フォーマットがDCI format 1_0であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられない、装置。
【0286】
(付記65)
付記62に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なる、装置。
【0287】
(付記66)
付記65に記載の装置であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートせず、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、装置。
【0288】
(付記67)
付記63に記載の装置であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である、装置。
【0289】
(付記68)
付記62に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表とは異なる、装置。
【0290】
(付記69)
付記68に記載の装置であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である、装置。
【0291】
(付記70)
付記69に記載の装置であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である、装置。
【0292】
(付記71)
端末装置に適用されるデータスケジューリング装置であって、
SPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)を受信する第三受信ユニットであって、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、もの;及び
SPS PDSCHを受信する第四受信ユニットを含む、装置。
【0293】
(付記72)
付記71に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
前記DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHの時間領域リソースを確定する第五確定ユニットを含む、装置。
【0294】
(付記73)
付記71に記載の装置であって、
前記第五確定ユニットは前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの各PDSCH時間領域リソースについて、それぞれ、前記各PDSCH時間領域リソースの異なる周期内の対応するスロットを確定する、装置。
【0295】
(付記74)
付記71に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
前記DCIの第一情報域が少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースを指示するときに、前記端末装置が前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースのうちの1つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、又は、前記少なくとも2つのPDSCH時間領域リソースに基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定するために用いられる第六確定ユニットを含む、装置。
【0296】
(付記75)
付記71に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
前記DCIの第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソースの数、及び/又はPDSCH時間領域リソースの、前記第一情報域が指示する少なくとも1つのPDSCH時間領域リソース内の順番号に基づいて、SPS PDSCHのHARQプロセスIDを確定する第七確定ユニットを含む、装置。
【0297】
(付記76)
付記71に記載の装置であって、
前記DCIによりアクティブ化されるSPSの1つのSPS周期内のSPS PDSCH時間領域リソースに対応するHARQプロセスIDは同じであり又は異なる、装置。
【0298】
(付記77)
端末装置に適用されるデータスケジューリング装置であって、
PDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を受信する第五受信ユニットであって、前記PDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするために用いられる、もの;及び
PDSCHをスケジューリングするための下りリンク制御情報(DCI)を受信する第六受信ユニットを含む、装置。
【0299】
(付記78)
付記77に記載の装置であって、
前記装置はさらに、
第一テーブルに基づいて、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられる第八確定ユニットを含み、
前記第一テーブルの1列が前記第一指示情報に対応する、装置。
【0300】
(付記79)
付記78に記載の装置であって、
前記第一テーブルはフォーマットがDCI format 1_1であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられ、フォーマットがDCI format 1_0であるDCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を確定するために用いられない、装置。
【0301】
(付記80)
付記77に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なる、装置。
【0302】
(付記81)
付記80に記載の装置であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である、装置。
【0303】
(付記82)
付記81に記載の装置であって、
前記DCIがCS-RNTIによりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非CS-RNTI(C-RNTI又はMCS-C-RNTI)によりスクランブルされるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である、装置。
【0304】
(付記83)
付記77に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表とは異なる、装置。
【0305】
(付記84)
付記83に記載の装置であって、
前記DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートするためのPDSCH時間領域リソース割り当て表である、装置。
【0306】
(付記85)
付記84に記載の装置であって、
前記DCIがSPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表ではなく、前記DCIが非SPSアクティブ化及び/又はSPS再送のために用いられるときに、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は前記第一指示情報により設定されるPDSCH時間領域リソース割り当て表である、装置。
【0307】
(付記86)
付記87に記載の装置であって、
前記DCIのフォーマットはDCI format 1_1又はDCI format 1_2であり、前記DCIが異なるRNTIによりスクランブルされるときに使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は異なり、
前記装置はさらに第八確定ユニットを含み、
そのうち、前記異なるPDSCH時間領域リソース割り当て表が異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定を含むときに、前記第八確定ユニットは前記異なる数のPDSCH時間領域リソース割り当て設定のうちの最大のPDSCH時間領域リソース割り当て設定の数に基づいて、前記DCIに含まれるビット数及び/又は前記DCIにおける前記第一情報域のビット数を確定する、装置。
【0308】
(付記87)
データ送信装置であって、ネットワーク装置に適用され、
送信ユニットを含み、それは、
端末装置に下りリンク制御情報(DCI)を送信し、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCHの時間領域リソースを指示するための第一情報域を含む、前記DCIが半静的スケジューリングSPSをアクティブ化するために用いられ又は半静的スケジューリングSPSをアクティブ化するために用いられないことは前記第一情報域及び/又は前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表及び/又は前記DCIのフォーマット(DCI format)に依存し;又は
端末装置に半静的設定情報を送信し、前記SPS設定情報はSPS周期を含み、前記SPS設定に対応するDL BWPのSCSは前記SPS設定情報により設定されるSPS周期を確定するために用いられ、前記SCSが480kHz又は960kHzであるときに、前記SCSとは異なるSCSは前記SPS周期を確定するために用いられ;又は
端末装置に、DCIにより使用されるPDSCH時間領域リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を送信し、そのうち、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートし;又は
端末装置に、SPSアクティブ化のための下りリンク制御情報(DCI)を送信し、前記DCIは少なくとも1つの(M個の)PDSCH時間領域リソースを指示するための第一情報域を含み、前記DCIが使用するPDSCH時間領域リソース割り当て表は1つのDCIにより複数のPDSCHsをスケジューリングすることをサポートする、データ送信装置。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-28
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置に適用される装置であって、
受信器を含み、
前記受信器は下りリンク制御情報(DCI)を受信し、前記DCIは1つ又は複数の物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするために用いられ、及び/又は、半持続的スケジューリング(SPS)アクティブ化のために用いられ、
前記DCIが前記1つ又は複数のPDSCHをスケジューリングするための第一DCIであるときに、前記DCIにおける時間領域リソース割り当て域の値mはリソース割り当て表における行索引m+1を指示し、前記リソース割り当て表における1行又は複数の行は複数の開始と長さ指示器(SLIVs)を含み、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられる第二DCIであるときに、前記DCIにおける時間領域リソース割り当て域はシングルSLIVを有する行(a row with single SLIV)を指示し、
前記受信器はさらに、前記第二DCIを受信した後にSPS PDSCHを受信する、装置。
【請求項2】
請求項1に記載の装置であって、
前記DCIはDCIフォーマット1_1である、装置。
【請求項3】
請求項1に記載の装置であって、
前記DCIによりスケジューリングされる1つ又は複数の物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)は1つのセルにある、装置。
【請求項4】
請求項1に記載の装置であって、
前記DCIが前記SPS PDSCHの再送を指示するときに、前記DCIにおける前記時間領域リソース割り当て域はシングルSLIVを有する行を指示する、装置。
【請求項5】
請求項1に記載の装置であって、
前記DCIが前記第二DCIであるときに、前記DCIのCRCはCS-RNTIによりスクランブルされ、かつ前記DCIにおける新データ指示域は“0”に設定され、また、前記DCIにHARQフィードバックタイミング域(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator field)が存在するときに、前記HARQフィードバックタイミング域は適用できない値を提供しない、装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、
前記端末装置にSPSのためのシングル設定が提供されるときに、前記DCIにおけるHARQプロセス数量域(HARQ process number field)は全‘0’に設定され、かつ前記DCIにおける可用の伝送ブロック(TB)のための冗長バージョン域は全‘0’に設定される、装置。
【請求項7】
請求項5に記載の装置であって、
前記端末装置にSPSのための1つ以上の設定が提供されるとおきに、前記DCIにおける可用の伝送ブロック(TB)のための冗長バージョン域は全‘0’に設定される、装置。
【請求項8】
請求項1に記載の装置であって、
処理器をさらに含み、
前記処理器は、前記時間領域リソース割り当て域に基づいて、前記DCIが半持続的スケジューリング(SPS)アクティブ化のために用いられることを確定(validate)する、装置。
【請求項9】
請求項1に記載の装置であって、
処理器をさらに含み、
前記処理器は、前記DCIのCRCがCS-RNTIによりスクランブルされ、前記DCIにおける新データ指示域が“0”に設定され、前記DCIにおける前記時間領域リソース割り当て域がシングルSLIVを有する行を指示し、かつ前記DCIにHARQフィードバックタイミング域(PDSCH-to-HARQ_feedback timing indicator field)が存在する場合に、前記HARQフィードバックタイミング域が適用できない値を提供しないときに、前記DCIが半持続的スケジューリング(SPS)アクティブ化のために用いられることを確定(validate)する、装置。
【請求項10】
請求項9に記載の装置であって、
前記端末装置にSPSのためのシングル設定が提供されるときに、前記DCIにおけるHARQプロセス数量域(HARQ process number field)が全‘0’に設定され、かつ前記DCIにおける可用の伝送ブロック(TB)のための冗長バージョン域が全‘0’に設定される場合に、前記処理器は前記DCIが半持続的スケジューリング(SPS)アクティブ化のために用いられることを確定(validate)し、
前記HARQプロセス数量域(HARQ process number field)が全‘0’に設定されず、及び/又は、前記冗長バージョン域が全‘0’に設定されない場合に、処理器は前記DCIにおけるすべての情報をドロップする、装置。
【請求項11】
請求項9に記載の装置であって、
前記端末装置にSPSのための1つ以上の設定が提供されるときに、前記DCIにおける可用の伝送ブロック(TB)のための冗長バージョン域が全‘0’に設定される場合に、前記処理器は前記DCIが半持続的スケジューリング(SPS)アクティブ化のために用いられることを確定(validate)し、
前記冗長バージョン域が全“0”に設定されない場合に、前記処理器は前記DCIにおけるすべての情報をドロップする、装置。
【請求項12】
請求項1に記載の装置であって、
前記受信器はSPS設定情報(SPS Config)をさらに受信し、
前記SPS設定情報はSPSの周期及び/又はSPSについて設定されるHARQプロセスの数(nrofHARQ-Processes)及び/又はHARQプロセスIDを導出するためのオフセット(harq-ProcID-Offset)及び/又はSPS PDSCHの重複回数(pdsch-AggregationFactor)の情報を含む、装置。
【請求項13】
請求項12に記載の装置であって、
前記SPS設定情報に対応するDL BWPのSCSが480kHz又は960kHzであるときに、前記周期の情報はSCSがサポートする周期を直接指示する、装置。
【請求項14】
請求項1に記載の装置であって、
前記受信器はさらに、前記リソース割り当て表を設定するための第一指示情報を受信し、
前記第一指示情報は専用DL BWP設定(BWP-DownlinkDedicated)におけるPDSCH設定(pdsch-Config)により搬送される、装置。
【請求項15】
請求項1に記載の装置であって、
前記DCIが複数のPDSCHsをスケジューリングするときに、前記DCIにおける前記時間領域リソース割り当て域は複数のSLIVを有する行を指示し、前記複数のSLIVは前記複数のPDSCHと一対一対応(one-to-one mapping)する、装置。
【請求項16】
請求項1に記載の装置であって、
複数のSLIVを有する行は複数のスロットオフセットK0及び複数のPDSCHマッピング類型を含み、前記複数のスロットオフセットK0は前記複数のPDSCHと一対一対応(one-to-one mapping)し、前記複数のPDSCHマッピング類型は前記複数のPDSCHと一対一対応(one-to-one mapping)する、装置。
【請求項17】
請求項1に記載の装置であって、
第N
th
個目のSPS PDSCH(下りリンク割り当て)が、
(numberOfSlotsPerFrame×SFN+slot number in the frame)=[(numberOfSlotsPerFrame×SFN
start time
+slot
start time
)+N×periodicity×numberOfSlotsPerFrame/10] modulo (1024×numberOfSlotsPerFrame)
という公式を満足したスロット内に出現し
ここで、numberOfSlotsPerFrameは各フレーム内の連続したスロット数を表し、periodicityはSPSのために設定される周期を表し、SFN
start tim
及びslot
start time
はそれぞれ、1番目のSPS PDSCHのSFN及びスロットを表し;及び/又は
前記装置は処理器をさらに含み、
前記処理器は、
HARQ Process ID=[floor(CURRENT_slot×10/(numberOfSlotsPerFrame×periodicity))] modulo nrofHARQ-Processes
or
HARQ Process ID=[floor(CURRENT_slot×10/(numberOfSlotsPerFrame×periodicity))] modulo nrofHARQ-Processes+harq-ProcID-Offset
という公式を用いて、下りリンク伝送の開始スロットに関連付けられるHARQプロセスID(HARQ Process ID)を導出するために用いられ、
ここで、CURRENT_slot=[(SFN×numberOfSlotsPerFrame)+slot number in the frame]及びnumberOfSlotsPerFrameは各フレーム内の連続したスロット数を表し、periodicityはSPSのために設定される周期を表し、nrofHARQ-ProcessesはSPS設定情報(SPS-Config)において提供される、SPSについて設定されるHARQプロセスの数であり、harq-ProcID-OffsetはSPS設定情報(SPS-Config)において提供される、HARQプロセスIDを導出するためのオフセットである、装置。
【請求項18】
請求項17に記載の装置であって、
前記SPS設定情報においてSPS PDSCHの重複回数(pdsch-AggregationFactor)が設定された場合に、pdsch-AggregationFactor個の連続したスロットのうちの各スロットの同じシンボル割り当て内で1つの伝送ブロック(TB)が異なるRVで繰り返される、装置。
【請求項19】
ネットワーク装置に適用される信号送信装置であって、
送信器を含み、
前記送信器は下りリンク制御情報(DCI)を送信し、前記DCIは1つ又は複数の物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするために用いられ、及び/又は、半持続的スケジューリング(SPS)アクティブ化のために用いられ、
前記DCIが前記1つ又は複数のPDSCHをスケジューリングするための第一DCIであるときに、前記DCIにおける時間領域リソース割り当て域の値mはリソース割り当て表における行索引m+1を指示し、前記リソース割り当て表における1行又は複数の行は複数の開始と長さ指示器(SLIVs)を含み、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられるの第二DCIであるときに、前記DCIにおける時間領域リソース割り当て域はシングルSLIVを有する行(a row with single SLIV)を指示し、
前記送信器はさらに、前記第二DCIを送信した後にSPS PDSCHを送信する、信号送信装置。
【請求項20】
ネットワーク装置及び端末装置を含む通信システムであって、
前記ネットワーク装置は下りリンク制御情報(DCI)を送信し、前記DCIは1つ又は複数の物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)をスケジューリングするために用いられ、及び/又は、半持続的スケジューリング(SPS)アクティブ化のために用いられ、
前記端末装置は前記DCIを受信し、
前記DCIが前記1つ又は複数のPDSCHをスケジューリングするための第一DCIであるときに、前記DCIにおける時間領域リソース割り当て域の値mはリソース割り当て表における行索引m+1を指示し、前記リソース割り当て表における1行又は複数の行は複数の開始と長さ指示器(SLIVs)を含み、
前記DCIがSPSアクティブ化のために用いられる第二DCIであるときに、前記DCIにおける時間領域リソース割り当て域はシングルSLIVを有する行(a row with single SLIV)を指示し、
前記端末装置はさらに、前記第二DCIを受信した後にSPS PDSCHを受信する、通信システム。
【国際調査報告】