(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】マルチキャリア通信制御方法、装置及び通信機器
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0457 20230101AFI20240719BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20240719BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240719BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W8/24
H04W72/0446
H04L27/26 100
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506652
(86)(22)【出願日】2022-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-08
(86)【国際出願番号】 CN2022110408
(87)【国際公開番号】W WO2023011611
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】202110904339.4
(32)【優先日】2021-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】劉 子▲キ▼
(72)【発明者】
【氏名】馮 三軍
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
5K067HH22
(57)【要約】
本出願は、マルチキャリア通信制御方法、装置及び通信機器を開示し、前記方法は、端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、ネットワーク側機器が、端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得することと、ネットワーク側機器が、端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得ることとを含む。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャリア通信制御方法であって、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、ネットワーク側機器が、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得することと、
ネットワーク側機器が、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得ることとを含む、マルチキャリア通信制御方法。
【請求項2】
前記予め設定される関係は、
であり、
nは、アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xnは、前記端末のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xnは、前記端末がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である、請求項1に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項3】
ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである、請求項1に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項4】
前記端末が、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である、請求項1に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項5】
前記端末は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい端末である、請求項1に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項6】
マルチキャリア通信制御方法であって、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、前記端末が、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とをネットワーク側機器に報告することを含み、
前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とは、予め設定される関係を満たす、マルチキャリア通信制御方法。
【請求項7】
前記マルチキャリア通信制御方法は、
前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たさない場合に、前記端末が前記アクティブ化キャリア周波数バンドの発射パワーを低減させることをさらに含む、請求項6に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項8】
前記予め設定される関係は、
であり、
nは、アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xnは、前記端末のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xnは、前記端末がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である、請求項6に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項9】
ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである、請求項6に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項10】
前記端末が、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末は、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告せず、且つ前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である、請求項6に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項11】
前記端末は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい端末である、請求項6に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項12】
マルチキャリア通信制御装置であって、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得するための取得モジュールと、
前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得るための調整モジュールとを含む、マルチキャリア通信制御装置。
【請求項13】
前記予め設定される関係は、
であり、
nは、アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xnは、前記端末のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xnは、前記端末がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である、請求項12に記載のマルチキャリア通信制御装置。
【請求項14】
ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである、請求項12に記載のマルチキャリア通信制御装置。
【請求項15】
前記端末が、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である、請求項12に記載のマルチキャリア通信制御装置。
【請求項16】
前記端末は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい端末である、請求項12に記載のマルチキャリア通信制御装置。
【請求項17】
マルチキャリア通信制御装置であって、
前記マルチキャリア通信制御装置がマルチキャリアアグリゲーションにある場合に、前記マルチキャリア通信制御装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とをネットワーク側機器に報告するための報告モジュールを含み、
前記装置の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とは、予め設定される関係を満たす、マルチキャリア通信制御装置。
【請求項18】
前記マルチキャリア通信制御装置は、
前記マルチキャリア通信制御装置の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たさない場合に、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの発射パワーを低減させるためのパワー調整モジュールをさらに含む、請求項17に記載のマルチキャリア通信制御装置。
【請求項19】
前記予め設定される関係は、
であり、
nは、アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xnは、前記装置のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xnは、前記装置がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である、請求項17に記載のマルチキャリア通信制御装置。
【請求項20】
ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記装置が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記装置が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである、請求項17に記載のマルチキャリア通信制御装置。
【請求項21】
前記マルチキャリア通信制御装置が、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記マルチキャリア通信制御装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記装置は、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告せず、且つ前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である、請求項17に記載のマルチキャリア通信制御装置。
【請求項22】
前記マルチキャリア通信制御装置は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい装置である、請求項17に記載のマルチキャリア通信制御装置。
【請求項23】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含むネットワーク側機器であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項24】
プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含む端末であって、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項6から11のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現する、端末。
【請求項25】
プログラム又は命令が記憶されている可読記憶媒体であって、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現し、又は請求項6から11のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項26】
プロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現し、又は請求項6から11のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項27】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品が非一時的可読記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現し、又は請求項6から11のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【請求項28】
請求項1から5のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実行し、又は請求項6から11のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実行するように構成される、通信機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年8月6日に中国で提出された中国特許出願番号No.202110904339.4の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的にはマルチキャリア通信制御方法、装置及び通信機器に関する。
【背景技術】
【0003】
現在、移動通信において、一般的には上りリンク送信時間デューティ比を短縮することにより、有効なデータ伝送時間の期間に高出力を採用して送信してカバレッジ補強を実現するとともに、一定の周期に従って統計された端末の全体的な放射が基準を超えないことを保証する必要もある。マルチキャリアアグリゲーション条件では、端末は、同時に複数のキャリア上で発射することができるが、どのように端末が複数のキャリア周波数バンド上で同時に発射し、且つ全体的な放射が基準を超えないことを保証するかは、現在解決する必要のある問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、端末が同時に複数のキャリア上で発射する時に全体的な放射が基準を超えないという問題を解決できるマルチキャリア通信制御方法、装置及び通信機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様は、マルチキャリア通信制御方法を提供し、この方法は、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、ネットワーク側機器が、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得することと、
ネットワーク側機器が、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得ることとを含む。
【0006】
第二の態様は、マルチキャリア通信制御方法を提供し、この方法は、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、前記端末が、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とをネットワーク側機器に報告することを含み、
ここで、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とは、予め設定される関係を満たす。
【0007】
第三の態様は、マルチキャリア通信制御装置を提供し、この装置は、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得するための取得モジュールと、
前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得るための調整モジュールとを含む。
【0008】
第四の態様は、マルチキャリア通信制御装置を提供し、この装置は、
前記装置がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、ネットワーク側機器に前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを報告するための報告モジュールを含み、
ここで、前記装置の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とは、予め設定される関係を満たす。
【0009】
第五の態様は、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第一の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0010】
第六の態様は、ネットワーク側機器を提供し、このネットワーク側機器は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、ここで、前記プロセッサは、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得することと、
前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得ることとに用いられる。
【0011】
第七の態様は、端末を提供し、この端末は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、第二の態様に記載の方法のステップを実現する。
【0012】
第八の態様は、端末を提供し、この端末は、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、ネットワーク側機器に前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを報告するために用いられ、
ここで、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とは、予め設定される関係を満たす。
【0013】
第九の態様は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、第一の態様に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現する。
【0014】
第十の態様は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様に記載のマルチキャリア通信制御方法を実現し、又は第二の態様に記載のマルチキャリア通信制御方法を実現するために用いられる。
【0015】
第十一の態様は、コンピュータプログラム/プログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が非一時的記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、第一の態様に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現し、又は第二の態様に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現する。
【発明の効果】
【0016】
本出願の実施例では、端末がマルチキャリアアグリゲーションにある場合に、ネットワーク側機器は、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得て、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすようにし、さらに端末が複数のアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないことを保証することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図である。
【
図2】本出願の実施例によるマルチキャリア通信制御方法のフローチャートである。
【
図3】本出願の実施例による別のマルチキャリア通信制御方法のフローチャートである。
【
図4】本出願の実施例によるマルチキャリア通信制御装置の構造図である。
【
図5】本出願の実施例による別のマルチキャリア通信制御装置の構造図である。
【
図6】本出願の実施例による通信機器の構造図である。
【
図8】本出願の実施例によるネットワーク側機器の構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0019】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0020】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0021】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ機器(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(Ultra-Mobile Personal Computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、拡張現実(Augmented Reality、AR)/仮想現実(Virtual Reality、VR)機器、ロボット、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器(Vehicle UE、VUE)、歩行者端末(Pedestrian UE、PUE)、スマートホーム(無線通信機能を有するホーム機器、例えば冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具など)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートブレスレット、スマートイヤホン、スマートメガネ、スマートアクセサリー(スマートブレスレット、スマートハンドチェーン、スマート指輪、スマートネックレス、スマート足首ブレスレット、スマートアンクレットなど)、スマートバンド、スマート衣類、ゲーム機などを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例の端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、ワイアレスローカルエリアネットワーク(Wireless Local Area Networks、WLAN)アクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らない。説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0022】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオにより本出願の実施例によるマルチキャリア通信方法、装置及び通信機器を詳細に説明する。
【0023】
図2は、本出願の実施例によるマルチキャリア通信制御方法のフローチャートであり、前記マルチキャリア通信制御方法は、ネットワーク側機器に用いられる。
図2に示すように、前記マルチキャリア通信制御方法は、以下のステップを含む。
【0024】
ステップ201、端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、ネットワーク側機器は、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得する。
【0025】
説明すべきこととして、端末がマルチキャリアアグリゲーションにある場合とは、端末が少なくとも二つのキャリア周波数バンド上で同時に発射できることであり、前記アクティブ化キャリア周波数バンドとは、端末がリソーススケジューリングを行うことができるキャリア周波数バンドである。ここで、端末の各アクティブ化キャリア周波数バンド上でのパワークラスとサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比とは、それぞれ異なり、端末は、各アクティブ化キャリア周波数バンド上でのパワークラスに基づいて、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告し、及び前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告することができる。このように、ネットワーク側機器は、端末により報告された上記パラメータを取得することができる。
【0026】
ステップ202、ネットワーク側機器は、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得る。
【0027】
説明すべきこととして、端末のアクティブ化キャリア周波数バンドに対応する発射パワーを決定した後に、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力という二つのパラメータは、一定値として考えられてもよいが、端末の各アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比は、端末の信号送信状況に応じて決定され、一定値ではない。
【0028】
本出願の実施例では、ネットワーク側機器は、端末の各アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整することにより、さらに前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得て、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすようにし、前記端末が全体的な放射が基準を超えないことを満たすように保証することができる。ここで、前記端末の全体的な放射は、比吸収率(Specific Absorption Ratio、SAR)、最大許容放射量(Maximum Permissible Exposure、MPE)によって特徴付けられてもよい。例えば、上記予め設定される関係を満たす場合に、前記端末のSARは、予め設定されるSAR閾値を超えておらず、又は、前記端末のMPEは、予め設定されるMPE閾値を超えない。このように、端末がマルチキャリアアグリゲーションにある場合に、端末が複数のアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないようにすることができ、それによって放射が基準を超えたことによるユーザへの損害を回避し、さらに端末のユーザの使用体験を高めることができる。
【0029】
選択的に、本出願の実施例における前記端末は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい端末である。ここで、前記予め設定されるパワーは、23dBmであってもよい。移動通信において、端末のパワーは、23dBm、26dBm、29dBm、31dBmなどの複数のパワークラス(power class)として定義され、いくつかの実施シナリオにおいて、発射パワーが23dBmよりも大きい端末は、高出力端末と呼ばれてもよい。
【0030】
いくつかの実施例では、ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
ここで、前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである。
【0031】
選択的に、前記予め設定されるパワーは、23dBmであってもよく、アクティブ化キャリア周波数バンドの最大発射パワーが23dBmよりも大きい時、このアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、アクティブ化キャリア周波数バンドの最大発射パワーが23dBm以下である時、このアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値である。ここで、前記第一の予め設定される値は、0.5であってもよく、第二の予め設定される値は、1であってもよく、無論、前記第一の予め設定される値は、他の数値であってもよく、前記第二の予め設定される値は、他の数値であってもよく、本出願の実施例は、これに対して具体的に限定しない。
【0032】
例えば、アクティブ化キャリア周波数バンドの最大発射パワーが26dBmであれば、このアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、0.5であってもよい。
【0033】
選択的に、本出願の実施例では、前記端末が、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末は、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告せず、且つ前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である。
【0034】
ここで、アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、端末は、マルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告する。このパラメータの値範囲は、0~1である。ここで、前記予め設定されるパワーは、23dBmであってもよい。例えば、端末がアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大発射パワーは、26dBmであり、端末が、マルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合、デフォルトで前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、例えば前記第一のデフォルト値は、0.5である。無論、前記第一のデフォルト値は、0~1の範囲内の他の数値であってもよく、本出願の実施例は、これに対して具体的に限定しない。
【0035】
アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下であり、例えば端末がアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大発射パワーが23dBmである場合に、端末は、それがマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告する必要がなく、且つデフォルトでこのパラメータの値は、第二のデフォルト値であり、例えば前記第二のデフォルト値は、1であり、前記第二のデフォルト値は、他の数値であってもよく、本出願の実施例は、これに対して具体的に限定しない。
【0036】
説明すべきこととして、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすことは、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力との間の比が、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力よりも小さいことであってもよい。
【0037】
本出願の実施例では、前記予め設定される関係は、
であり、
ここで、nは、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xnは、前記端末のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xnは、前記端末がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である。
【0038】
より良く理解するために、以下は、いくつかの具体的な実施の形態によって本出願の実施例による方案について説明する。
【0039】
実施の形態1
端末が二つのキャリアアグリゲーションにある場合、即ち端末が二つのアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射することができ、端末のアクティブ化キャリア周波数バンドの数が2(n=2)である。このような場合に、上記予め設定される関係は、以下のような式によって表されてもよく、
ここで、duty
x1は、端末の一番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx1上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
x1は、前記端末が一番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx1上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、duty
x2は、端末の二番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx2上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
x2は、前記端末が二番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx2上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がこの二つのキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である。
【0040】
この実施の形態では、ネットワーク側機器は、前記端末のアクティブ化キャリア周波数バンドx1とアクティブ化キャリア周波数バンドx2上での実際の上りリンク送信時間をそれぞれ調整する。さらに前記端末がこの二つのアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比dutyx1とdutyx2とをそれぞれ得て、端末の二つのキャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を、上記式を利用して計算した後にCA_dutycycle以下にし、さらに端末がこの二つのアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないことを保証することができる。
【0041】
実施の形態2
端末が補助的な上りリンク(Supplementary Uplink、SUL)にある場合に、端末がSUL上でデフォルトでサポートする最大発射パワーは、23dBmであり、端末がこのリンク上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力dutycycle
sulは、1である。
端末がニューラジオ(New Radio、NR)キャリア周波数バンド上で同時に発射することができ、即ち端末が二つのアクティブ化キャリア周波数バンド(NRとSULキャリア周波数バンド)上で同時に発射することができ、端末のアクティブ化キャリア周波数バンドの数が2(n=2)である。このような場合に、上記予め設定される関係は、以下のような式によって表されてもよく、
ここで、duty
x1は、端末のNRキャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
x1は、前記端末がNRキャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、duty
sulは、端末の補助的な上りリンクSUL上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
sulは、前記端末が補助的な上りリンクSUL上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がNRとSULキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である。
【0042】
この実施の形態では、ネットワーク側機器は、前記端末のキャリア周波数バンドNRとSUL上での実際の上りリンク送信時間をそれぞれ調整し、さらに前記端末のこの二つのキャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比dutyx1とdutysulとをそれぞれ得て、端末の二つのキャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を、上記式を利用して計算した後にCA_dutycycle以下にする。さらに端末がこの二つのキャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないことを保証することができる。
【0043】
実施の形態3
端末が三つのキャリアアグリゲーションにある場合に、端末が三つのアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射することができ、即ち端末のアクティブ化キャリア周波数バンドの数が3(n=3)である。このような場合に、上記予め設定される関係は、以下のような式によって表されてもよく、
ここで、duty
x1は、端末の一番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx1上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
x1は、前記端末が一番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx1上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、duty
x2は、端末の二番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx2上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
x2は、前記端末が二番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx2上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、duty
x3は、端末の三番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx3上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
x3は、前記端末が三番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx3上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がこの三つのキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である。
【0044】
この実施の形態では、ネットワーク側機器は、前記端末の三つのアクティブ化キャリア周波数バンドx1、x2とx3上での実際の上りリンク送信時間をそれぞれ調整し、さらに前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比dutyx1と、dutyx2と、dutyx3とをそれぞれ得て、端末の三つのキャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を、上記式を利用して計算した後にCA_dutycycle以下にし、さらに端末がこの三つのアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないことを保証することができる。
【0045】
実施の形態4
端末がn個のキャリアアグリゲーションにある場合に、端末は、n個のアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射することができ、端末のアクティブ化キャリア周波数バンドの数は、n(n≧2)である。このような場合に、上記予め設定される関係は、以下のような式によって表されてもよく、
ここで、nは、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、duty
x1は、端末の一番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx1上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
x1は、前記端末が一番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx1上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、duty
x2は、端末の二番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx2上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
x2は、前記端末が二番目のアクティブ化キャリア周波数バンドx2上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、duty
xnは、端末のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンドxn上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xnは、前記端末がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンドxn上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がこのn個キャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である。
【0046】
説明すべきこととして、そのうちの単一のアクティブ化キャリア周波数バンド、例えばx1について、端末がこのアクティブ化キャリア周波数バンドx1上でサポートする最大発射パワーが26dBmであり、端末がそのサポートする最大上りリンクデューティ比がmaxUplinkDutyCycle-PC2-FR1であることを報告する場合、このアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、dutycyclex1=maxUplinkDutyCycle-PC2-FR1である。
【0047】
そのうちの単一のアクティブ化キャリア周波数バンド、例えばx2について、端末がこのアクティブ化キャリア周波数バンドx2上でサポートする最大発射パワーが29dBmであり、端末がそのサポートする最大上りリンクデューティ比がmaxUplinkDutyCycle-PC2-FR1であることを報告する。端末が実際にサポートする最大上りリンクデューティ比がmaxUplinkDutyCycle-PC2-FR1×0.5である場合、このアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、dutycyclex2=maxUplinkDutyCycle-PC2-FR1×0.5である。
【0048】
この実施の形態では、ネットワーク側機器は、端末がn個のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間をそれぞれ調整し、さらに前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比dutyx1、dutyx2・・・dutyxnをそれぞれ得て、端末のn個のキャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を、上記式を利用して計算した後にCA_dutycycle以下にし、さらに端末がこのn個のアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないことを保証することができる。
【0049】
図3は、本出願の実施例による別のマルチキャリア通信制御方法のフローチャートであり、前記マルチキャリア通信制御方法は、端末に用いられる。
図3に示すように、前記マルチキャリア通信制御方法は、以下のステップを含む。
【0050】
ステップ301、端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、前記端末は、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とをネットワーク側機器に報告する。
【0051】
ここで、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とは、予め設定される関係を満たす。
【0052】
本出願の実施例では、端末がマルチキャリアアグリゲーションにある場合に、端末は、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とをネットワーク側機器に報告する。ネットワーク側機器は、端末により報告されるこの二つのパラメータを受信した後に、前記端末の各アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得ることができ、さらに前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすようにし、端末が複数のアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないようにすることができ、それによって端末放射が基準を超えることによるユーザへの損害を回避することができる。
【0053】
選択的に、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たさない場合に、前記端末は、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの発射パワーを低減させる。
【0054】
本出願の実施例では、端末の上記パラメータが前記予め設定される関係を満たさなければ、端末は、アクティブ化キャリア周波数バンドの発射パワーを低減させる。理解できるように、アクティブ化キャリア周波数バンド上で発射されるパワーが低減し、このアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比が低減する可能性もあり、又は端末は、アクティブ化キャリア周波数バンドの実際の発射パワーを低減させることによって、さらに端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たさない条件において、端末が複数のアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないことを保証することができる。
【0055】
いくつかの実施例では、前記予め設定される関係は、
であり、
ここで、nは、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xnは、前記端末のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xnは、前記端末がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である。
【0056】
選択的に、ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
ここで、前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである。
【0057】
選択的に、前記端末が、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末は、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告せず、且つ前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である。
【0058】
選択的に、前記端末は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい端末である。
【0059】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるマルチキャリア通信制御方法は、その実行本体が端末であり、上記
図2に記載のネットワーク側機器により実行されるマルチキャリア通信制御決定方法に対応する。本出願の実施例では、前記方法の具体的な実現プロセスは、上記
図2に記載の方法の実施例における具体的な記述を参照すればよく、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0060】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるマルチキャリア通信制御方法は、実行本体がマルチキャリア通信制御装置、又は、このマルチキャリア通信制御装置におけるマルチキャリア通信制御方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例では、マルチキャリア通信制御装置がマルチキャリア通信制御方法を実行することを例にして、本出願の実施例によるマルチキャリア通信制御装置を説明する。
【0061】
図4は、本出願の実施例によるマルチキャリア通信制御装置の構造図である。
図4に示すように、前記マルチキャリア通信制御装置400は、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得するための取得モジュール401と、
前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得るための調整モジュール402とを含む。
【0062】
選択的に、前記予め設定される関係は、
であり、
ここで、nは、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xnは、前記端末のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xnは、前記端末がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である。
【0063】
選択的に、ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
ここで、前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである。
【0064】
選択的に、前記端末が、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である。
【0065】
選択的に、前記端末は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい端末である。
【0066】
本出願の実施例では、端末がマルチキャリアアグリゲーションにある場合に、前記装置は、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たし、さらに端末が複数のアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないことを保証し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を調整することができる。
【0067】
本出願の実施例によるマルチキャリア通信制御装置は、
図2の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0068】
図5は、本出願の実施例による別のマルチキャリア通信制御装置の構造図である。
図5に示すように、前記マルチキャリア通信制御装置500は、
前記装置がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、ネットワーク側機器に前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを報告するための報告モジュール501を含む。
ここで、前記装置の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とは、予め設定される関係を満たす。
【0069】
選択的に、マルチキャリア通信制御装置500は、
前記装置の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たさない場合に、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの発射パワーを低減させるためのパワー調整モジュールをさらに含む。
【0070】
選択的に、前記予め設定される関係は、
であり、
ここで、nは、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xnは、前記装置のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xnは、前記装置がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である。
【0071】
選択的に、ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記装置が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記装置が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
ここで、前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである。
【0072】
選択的に、前記装置が、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記装置は、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告せず、且つ前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である。
【0073】
選択的に、前記装置は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい装置である。
【0074】
本出願の実施例では、前記装置は、ネットワーク側機器に前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告することができ、ネットワーク側機器は、装置により報告されたこの二つのパラメータを受信した後に、前記装置の各アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得ることができ、さらに前記装置の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすようにし、前記装置が複数のアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないようにすることができる。
【0075】
本出願の実施例におけるマルチキャリア通信制御装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置又は電子機器は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的には、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(Personal Computer、PC)、テレビ(Television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0076】
本出願の実施例によるマルチキャリア通信制御装置は、
図3の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0077】
選択的に、
図6に示すように、本出願の実施例は、通信機器600をさらに提供し、プロセッサ601と、メモリ602と、メモリ602に記憶されており、且つ前記プロセッサ601上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器600が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行される時、上記
図3に記載のマルチキャリア通信制御方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。この通信機器600がネットワーク側機器である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ601により実行される時、上記
図2に記載のマルチキャリア通信制御方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0078】
本出願の実施例は、端末をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、通信インターフェースは、前記装置がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、ネットワーク側機器に前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを報告するために用いられる。この端末の実施例は、上記端末側方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、
図7は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図である。
【0079】
この端末700は、無線周波数ユニット701、ネットワークモジュール702、オーディオ出力ユニット703、入力ユニット704、センサ705、表示ユニット706、ユーザ入力ユニット707、インターフェースユニット708、メモリ709、及びプロセッサ710などのうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限らない。
【0080】
当業者であれば理解できるように、端末700は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ710にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図7に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0081】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット704は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)7041とマイクロホン7042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ7041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット706は、表示パネル7061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル7061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット707は、タッチパネル7071及び他の入力機器7072を含む。タッチパネル7071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル7071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器7072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0082】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット701は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ710に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット701は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0083】
メモリ709は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ709は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ709は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0084】
プロセッサ710は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ710は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ710に統合されなくてもよい。
【0085】
ここで、無線周波数ユニット701は、前記端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、ネットワーク側機器に前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを報告するために用いられる。
ここで、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とは、予め設定される関係を満たす。
【0086】
選択的に、プロセッサ710は、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たさない場合に、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの発射パワーを低減させるために用いられる。
【0087】
選択的に、前記予め設定される関係は、
であり、
ここで、nは、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xnは、前記端末のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xnは、前記端末がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である。
【0088】
選択的に、ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
ここで、前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである。
【0089】
選択的に、前記端末が、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末は、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告せず、且つ前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である。
【0090】
選択的に、前記端末は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい端末である。
【0091】
本出願の実施例では、端末がマルチキャリアアグリゲーションにある場合に、ネットワーク側機器に前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを報告することができ、ネットワーク側機器は、端末により報告されるこの二つのパラメータを受信した後に、前記端末の各アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得ることができ、さらに前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすようにし、端末が複数のアクティブ化キャリア周波数バンド上で同時に発射した全体的な放射が基準を超えないようにすることができる。
【0092】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供し、プロセッサと通信インターフェースとを含み、プロセッサは、端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得することと、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を調整するために用いられる。このネットワーク側機器の実施例は、上記ネットワーク側機器の方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこのネットワーク側機器の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0093】
具体的には、本出願の実施例は、ネットワーク側機器をさらに提供する。
図8に示すように、このネットワーク側機器800は、アンテナ81、無線周波数装置82、ベースバンド装置83を含む。アンテナ81と無線周波数装置82とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置82は、アンテナ81を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置83に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置83は、送信する情報を処理し、無線周波数装置82に送信し、無線周波数装置82は、受信した情報を処理した後にアンテナ81を介して送出する。
【0094】
上記周波数帯域処理装置は、ベースバンド装置83に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置83に実現されてもよく、このベースバンド装置83は、プロセッサ84とメモリ85とを含む。
【0095】
ベースバンド装置83は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置される。
図8に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ84であり、メモリ85と接続されて、メモリ85におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク機器操作を実行する。
【0096】
このベースバンド装置83は、ネットワークインターフェース86をさらに含んでもよく、無線周波数装置82との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(Common Public Radio Interface、CPRI)である。
【0097】
具体的には、本出願の実施例のネットワーク側機器は、メモリ85に記憶されており、且つプロセッサ84上で運行できる命令又はプログラムをさらに含み、プロセッサ84は、メモリ85における命令又はプログラムを呼び出し、
図4に示す各モジュールにより実行される方法を実行し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0098】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記
図2に記載のマルチキャリア通信制御方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記
図3に記載のマルチキャリア通信制御方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0099】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0100】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記
図2に記載のマルチキャリア通信制御方法の実施例の各プロセスを実現し、又は上記
図3に記載のマルチキャリア通信制御方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0101】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0102】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0103】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0104】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチキャリア通信制御方法であって、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、前記端末が、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とをネットワーク側機器に報告することを含み、
前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とは、予め設定される関係を満たす、マルチキャリア通信制御方法。
【請求項2】
前記マルチキャリア通信制御方法は、
前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たさない場合に、前記端末が前記アクティブ化キャリア周波数バンドの発射パワーを低減させることをさらに含む、請求項1に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項3】
前記予め設定される関係は、
であり、
nは、アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xn
は、前記端末のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xn
は、前記端末がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である、請求項1に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項4】
ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである、請求項1に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項5】
前記端末が、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末は、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告せず、且つ前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である、請求項1に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項6】
前記端末は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい端末である、請求項1に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項7】
マルチキャリア通信制御方法であって、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、ネットワーク側機器が、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得することと、
ネットワーク側機器が、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得ることとを含む、マルチキャリア通信制御方法。
【請求項8】
前記予め設定される関係は、
であり、
nは、前記アクティブ化キャリア周波数バンドの数であり、xnは、n番目のアクティブ化キャリア周波数バンドであり、duty
xn
は、前記端末のn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比であり、dutycycle
xn
は、前記端末がn番目のアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力であり、CA_dutycycleは、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力である、請求項7に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項9】
ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワーよりも大きい場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末が前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二の予め設定される値であり、
前記ターゲットアクティブ化キャリア周波数バンドは、前記マルチキャリアアグリゲーションに対応するアクティブ化キャリア周波数バンドのうちのいずれか一つである、請求項7に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項10】
前記端末が、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力を報告していない場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第一のデフォルト値であり、
前記アクティブ化キャリア周波数バンドがサポートする最大発射パワーが、予め設定されるパワー以下である場合に、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力は、第二のデフォルト値である、請求項7に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項11】
前記端末は、発射パワーが予め設定されるパワーよりも大きい端末である、請求項7に記載のマルチキャリア通信制御方法。
【請求項12】
マルチキャリア通信制御装置であって、
端末がマルチキャリアアグリゲーション又は補助的な上りリンクにある場合に、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とを取得するための取得モジュールと、
前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記端末が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記端末がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とが予め設定される関係を満たすように、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間を調整し、前記端末の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比を得るための調整モジュールとを含む、マルチキャリア通信制御装置。
【請求項13】
マルチキャリア通信制御装置であって、
前記マルチキャリア通信制御装置がマルチキャリアアグリゲーションにある場合に、前記マルチキャリア通信制御装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とをネットワーク側機器に報告するための報告モジュールを含み、
前記装置の各前記アクティブ化キャリア周波数バンド上での実際の上りリンク送信時間デューティ比と、前記装置が各アクティブ化キャリア周波数バンド上でサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力と、前記装置がマルチキャリア周波数バンドに対応するキャリア周波数バンドの組み合わせでサポートする最大上りリンク送信時間デューティ比の能力とは、予め設定される関係を満たす、マルチキャリア通信制御装置。
【請求項14】
プロセッサと通信インターフェースとを含むチップであって、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から6のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現し、又は請求項7から11のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【請求項15】
コンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品が非一時的可読記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、請求項1から6のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現し、又は請求項7から11のいずれか1項に記載のマルチキャリア通信制御方法のステップを実現する、コンピュータプログラム製品。
【国際調査報告】