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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】電子眼鏡
(51)【国際特許分類】
   G02C 11/00 20060101AFI20240719BHJP
【FI】
G02C11/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506712
(86)(22)【出願日】2022-07-27
(85)【翻訳文提出日】2024-03-28
(86)【国際出願番号】 EP2022071118
(87)【国際公開番号】W WO2023012014
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】102021000021212
(32)【優先日】2021-08-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521196523
【氏名又は名称】ルックスオティカ・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ
【氏名又は名称原語表記】LUXOTTICA S.R.L.
【住所又は居所原語表記】Via Valcozzena, 10, I-32021 AGORDO (Italy)
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ミケロン,ディーノ
(72)【発明者】
【氏名】トイゴ,エンリコ
【テーマコード(参考)】
2H006
【Fターム(参考)】
2H006CA00
(57)【要約】
電子眼鏡(1)であって、前面(2)と、それぞれのヒンジ(5、6)によって前面(2)に接続されるように適合されている1対のテンプル(3、4)とを備え、テンプル(3、4)のうちの少なくとも一方が、ユーザの側で入力を行うことを可能にするための容量センサ(16a)と、それに接合され、眼鏡がユーザによって装着されている状態または装着されていない状態を検出するように適合されている二重容量センサ(16b)と、行われた入力または眼鏡の他の機能に関する通知をユーザに戻すための触覚フィードバック構成要素(13)とを備えることを特徴とする、電子眼鏡(1)。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子眼鏡(1)であって、前面(2)と、それぞれのヒンジ(5、6)によって前記前面(2)に接続されるように適合されている1対のテンプル(3、4)とを備え、前記テンプル(3、4)のうちの少なくとも一方が、ユーザの側で入力を行うことを可能にするための容量センサ(16a)と、それに接合され、前記眼鏡が前記ユーザによって装着されている状態または装着されていない状態を検出するように適合されている二重容量センサ(16b)と、行われた前記入力または前記眼鏡の他の機能に関する通知を前記ユーザに戻すための触覚フィードバック構成要素(13)とを備えることを特徴とする、電子眼鏡(1)。
【請求項2】
前記容量センサ(16a)および前記二重容量センサ(16b)がモノリシック(16)であることを特徴とする、請求項1に記載の電子眼鏡。
【請求項3】
ユーザによる前記入力が手動タイプであることを特徴とする、請求項1に記載の電子眼鏡。
【請求項4】
前記二重容量センサ(16b)が、前記テンプルの内側、すなわち前記眼鏡を装着している前記ユーザの頭部に向かって方向付けられている1つの活性エリア、および、前記テンプルの外側に向かって方向付けられている少なくとも1つの他の活性エリアの、少なくとも2つの活性エリアを備えることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載の電子眼鏡。
【請求項5】
前記二重容量センサ(16b)が、閾値システムによって、前記眼鏡が前記ユーザによって装着されている状態または装着されていない状態を検出するように適合されていることを特徴とする、請求項4に記載の電子眼鏡。
【請求項6】
前記2つのテンプル(3、4)のうちの少なくとも一方に包含された少なくとも1つの電池(9)を備え、前記電池が前記テンプルの本体に一体化され、前記二重容量センサ(16b)を包含する同じ前記テンプル内に包含されていることを特徴とする、請求項1に記載の電子眼鏡。
【請求項7】
前記テンプルと一体であり、前記容量センサ(16a)、前記触覚フィードバック構成要素(13)、ならびに、前記触覚センサ(13)、前記容量センサ(16a)、および前記二重容量センサ(16b)を駆動するためのプリント回路基板(14)を支持するように適合されている、前記テンプル(3、4)のうちの少なくとも一方のための保護格納要素(15)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の電子眼鏡。
【請求項8】
前記眼鏡の前記前面(2)内に包含され、前記プリント回路基板(14)に接続するために、前記それぞれのヒンジ(5、6)を通過するように適合されている可撓性電源ケーブル(10)を備えることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載の電子眼鏡。
【請求項9】
前記容量手動入力センサ(16a)が、前記テンプル(3,4)の近位部分内に配置構成され、前記二重容量センサ(16b)が、前記テンプル(3、4)の遠位部分に配置構成されることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載の電子眼鏡。
【請求項10】
前記二重容量センサ(16b)が、単一の部品を形成するように、前記格納要素(15)、前記電池(9)、および前記容量センサ(16a)によって画定された前記活性エリアに接着されるように適合されている密着センサであることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載の電子眼鏡。
【請求項11】
前記可撓性ケーブル(10)が、継手のない単一のケーブルであることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載の電子眼鏡。
【請求項12】
電源が、前記眼鏡の前記テンプルのうちの少なくとも一方に包含され、充電ポート(30)に機能的に結合されていることを特徴とする、先行する請求項のいずれか1項に記載の電子眼鏡。
【請求項13】
前記充電ポート(30)が、メス汎用USB-Cコネクタであることを特徴とする、請求項12に記載の電子眼鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子眼鏡に関する。より詳細には、本発明は、一体化された電子構成要素およびセンサを有する電子眼鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
本発明は、単に例として、電子的に合焦される眼鏡、電気活性またはエレクトロクロミック眼鏡、3D機能を提供する電子眼鏡、電子アクチュエータによって作動される流体レンズ、電子機器によって作動される機械的または膜レンズ、エレクトロクロミックレンズ、電子的に急速に色が変化する液晶レンズ、電子的に色を変更することができるレンズ、電荷によって埃粒子を対比させるかまたはその吸引力を低減することができるレンズ、それらに適用される電子ディスプレイを包含するかまたは有する眼鏡のためのレンズまたはフレーム、仮想現実のための電子眼鏡、3D機能を提供する電子眼鏡、コンピュータゲームのための電子眼鏡、および拡張現実のための電子眼鏡に関する。
【0003】
知られているように、電子眼鏡はますます市場に普及しており、各製品は、電子眼鏡を従来の眼鏡と可能な限り類似させ、したがってそれらの審美性を改善するために、様々な電子構成要素を収容するために必要な空間を最適化する傾向がある。
【0004】
眼鏡の審美性の改善は、電子機器および構成要素、特に電池を収容するための空間を最適化するため、ならびに、ユーザの命令に応じて起動され得る電子眼鏡の機能、ならびに行動が実施された場合にユーザにフィードバックを提供するか、または情報(例えば、外部温度、電池ステータス、使用モードなど)を通知するように適合されている構成要素を実装することが可能であるように、ユーザによる自発的な行動を検出するように適合されているセンサを提供するための、ますます徹底的な研究を伴う。
【0005】
「電子構成要素」という表現は、例として、手動スイッチ(例えば、タッチボタン、光検出器、運動検出器、容量センサ)、コントローラおよび/またはマイクロプロセッサ、電源(例えば、電池)、センサ(例えば、1つまたは複数の小型スイッチまたはマイクロチルトスイッチ、加速度計、マイクロジャイロスコープ、レンジファインダ、視線検出器、撮像装置)、アンテナ、RFID、送信機、トランシーバ、または受信機のうちの1つまたは複数を指す。電子装置は、実質的に防水性および耐摩耗性ならびに耐湿性および密閉性の環境において、少なくとも1つのテンプル内に、好ましくは上述の電気的構成要素のいずれか1つを包含する。
【0006】
様々な電子構成要素が、一方または両方のテンプルの側面、テンプルの内側または端部、眼鏡のフレームの内側またはブリッジの上に位置する、テンプルのヒンジなどに取り付けられるなどされている電子装置が知られている。しかしながら、これらの解決策は、一般にフレームおよび眼鏡の審美性を維持しながら、電子機器の空間占有を最小限に抑えるものではない。
【0007】
通常、容量センサは、例えば、ユーザの側での行動(例えば、眼鏡のフレームまたはテンプルに指で触れる)によって、または手動行動をシミュレートする物体(例えば、互換性のある容量式ペン)によって生成される静電場の変動を検出するように意図されている。
【0008】
加えて、眼鏡がユーザによって装着されているか否かを検出することを可能にし、その結果、電子機器をそれに応じて作動させることができ、したがって、眼鏡がアイドル状態にあり、ユーザが眼鏡と共に提供される電子機能を自由に使える必要がないときの電池消費を回避することができる装置が知られている。具体的には、眼鏡が装着されている状態は、装置によって、閾値システムによって眼鏡が装着されている状態または装着されていない状態を確実に検出することができる二重容量センサによって検出される。
【0009】
本発明の目標は、加えて電子眼鏡を従来の眼鏡と可能な限り同様にするために、容量センサ、および、眼鏡が装着されている状態または装着されていない状態を検出するように適合されているセンサの数および位置、ならびに電子機器を収容するための空間が最適化された電子眼鏡を提供することである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この目標の範囲内で、本発明の目的は、軽量で機能的で使いやすい電子眼鏡を提供することである。
【0011】
本発明の別の目的は、外部支持手段によって、および、テンプル上の充電ソケットを用いてテンプルが閉じた状態での両方で充電を行うことができる電子眼鏡を提供することである。
【0012】
特に、本発明の目的は、信頼性が高く、提供が比較的容易であり、競争価格にある電子眼鏡を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目標ならびに以下でより明らかになるであろうこれらおよび他の目的は、電子眼鏡であって、前面と、それぞれのヒンジによって前面に接続されるように適合されている1対のテンプルとを備え、上記テンプルのうちの少なくとも一方が、ユーザの側で入力を行うことを可能にするための容量センサと、それに接合され、眼鏡がユーザによって装着されている状態または装着されていない状態を検出するように適合されている二重容量センサと、行われた入力または眼鏡の他の機能に関する通知をユーザに戻すための触覚フィードバック構成要素とを備えることを特徴とする、電子眼鏡によって達成される。
【0014】
二重容量センサは、テンプルの内側、すなわち眼鏡を装着しているユーザの頭部に向かって方向付けられるように設計されている少なくとも1つの活性エリアと、テンプルの外側に向かって方向付けられるように設計されている少なくとも1つの活性エリアとを備える。
【0015】
2つの活性エリアは、2つの異なる値を提供し、すなわち、眼鏡が装着されていることまたは装着されていないことの指標として検出され使用される最終値が、内側活性エリアによって検出される値と外側活性エリアによって検出される値との間の差によって与えられる。
【0016】
本発明による装置は、偽陽性、または、いずれにしても誤った信号を回避するように、ユーザの特定の頭部に対して自己較正することができる。
【0017】
装置は、ベース値および高値、ならびに閾値を計算することができる。ベース値は、眼鏡が装着されていないときに装置によって検出される値として定義される。代わりに、高値は、眼鏡が装着されている期間中の値として計算される。この時点において、閾値は、高値とベース値との間の差として計算される。
【0018】
代替的な実施形態では、自己較正に加えて、閾値は、眼鏡が装着されているか否かを識別するための最適値として工場で事前設定することができる。このようにして、ユーザは、装置を自己較正するか、または既に事前設定された機能を使用するかを決定することができる。
【0019】
本発明のさらなる特性および利点は、添付の図面に非限定的な例として示されている、本発明による電子眼鏡の好ましいが排他的ではない実施形態の説明からより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明による眼鏡の分解斜視図である。
図2】本発明による眼鏡の分解側面斜視図である。
図3】本発明による眼鏡の仮想線内の部分斜視図である。
図4】USB充電ポートを備えた本発明による眼鏡のテンプルの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図を参照すると、全体的に参照符号1で示される本発明による電子眼鏡は、それぞれのヒンジ5および6によって1対のテンプル3および4に結合されるように適合されている前面2を備える。眼鏡には、図示しない一対のレンズが設けられている。レンズは、補正レンズまたはサングラスレンズであり得る。
【0022】
好都合には、眼鏡は、テンプル3、4のうちの一方の内側に配置構成された少なくとも1つの電池9を有する。電池9は、充電式の電池とすることができ、テンプル3、4のうちの少なくとも一方の中に配置構成された1つまたは複数の電子構成要素に電力を供給することができる。充電式の電池は、充電式アルカリ電池、ニッケル水素(NiMH:nickel metal hydride)電池、リチウムイオン(Li-ion:lithium ion)電池、ニッケルカドミウム(NiCd:nickel cadmium)電池、ニッケル亜鉛電池、ニッケル鉄電池、または装置を充電するのに適した任意の他のタイプの充電式電池であり得る。好ましい実施形態では、眼鏡は、複数の充電式電池を備えることができる。
【0023】
電源ケーブル10が、眼鏡の前面2の上部内に好都合に収容され、前面2の上部全体に沿って延在し、テンプル3、4のうちの少なくとも一方の中に配置構成されたプリント回路基板14に接続する。一実施形態では、電源ケーブル10は、眼鏡の前面2の上部内に、特に前面2の上部のプロファイルがオーバーモールドされる好都合に設けられた凹状シート内に包含される。
【0024】
好都合には、ケーブル10は、可撓性であり、電力を搬送し、データを搬送することもでき、眼鏡の前面2の上方リム11と実質的に平行になるように前面2に配置構成される。
【0025】
可撓性ケーブル10は、観察者に対して端に沿って、したがって眼鏡の前面2に対して直角に配置構成されるように、眼鏡の前面2内で平坦に配向されるように実質的に配置構成される。
【0026】
その上、可撓性ケーブル10は、格納要素15内の電子機器に直接接続することができ、または2つの絶縁された導体によって直接接続することができる。どちらの場合も、可撓性電子ケーブル10は、格納要素15内に包含される電子機器への一定かつ柔軟な電気接続を提供することができる。格納要素15は、シールされ、カプセル化され、水分および摩耗に対する耐性が高いことに留意されたい。
【0027】
可撓性導電ケーブル10は、格納要素15の内側で始まり、テンプルの側面またはテンプルのヒンジに最も近いテンプルの前端のいずれかでテンプルから出て、次にテンプル間の接続ヒンジの内側で前面2全体に沿って出る長さとすることができる。他の実施形態では、可撓性導電ケーブル10は、眼鏡のフレームのリムの内側またはレンズの表面に配置された接点に接続することによって間接的に接続することができる。
【0028】
好都合には、ヒンジ5およびヒンジ6は、プリント回路基板14への接続のために可撓性導電ケーブル10をそれらに通すことを可能にするタイプのものである。
【0029】
さらに、一実施形態では、可撓性導電ケーブル10は、継手のない単一のケーブルである。代替的な実施形態では、導電ケーブルは、2つの絶縁された導体によって形成される。
【0030】
眼鏡の前面2の上方リム11に平行である可撓性ケーブル10の位置は、代替的な実施形態では、上記前面2における容量センサの任意選択の統合を可能にする。
【0031】
テンプル3、4のうちの少なくとも一方は、格納要素15内に包含される触覚フィードバック構成要素13およびプリント回路基板14を有し、これにより、振動を低減し、上記構成要素を堅固に保持し、望ましくない動きを回避するために、基板14および触覚フィードバック構成要素13が包含されることが可能になる。
【0032】
触覚フィードバック構成要素13は、ユーザが自身の指で活性タッチまたは入力エリアに触れていることを認識できるようにする、例えば振動などのフィードバックを返す。
【0033】
その上、テンプル3は、ユーザが指または他の手動行動によって手動コマンドを入力することを可能にするために、テンプル3の下部の活性エリアを形成する、テンプルの近位部分に配置構成されている、手動入力容量センサ16aによって好都合に構成された容量センサ16を有する。
【0034】
好都合には、容量センサ16は、テンプル3の遠位部分にある二重容量センサ16bをさらに備える。二重容量センサは、テンプルの内側、すなわち眼鏡を装着しているユーザの頭部に向かって方向付けられている1つの活性エリア、および、テンプルの外側に向かって方向付けられている少なくとも1つの他の活性エリアの、2つの活性エリアを備える。
【0035】
さらに、二重容量センサ16bは、有利には、単一の部品を形成するように、格納要素15、電池9、および活性エリア16aに接着することができる。
【0036】
したがって、眼鏡のテンプル3は、ユーザによる手動入力の可能性を許容する第1のエリア(前面2に対して近位)16aと、テンプル3の末端部にある、眼鏡が装着されている状態または装着されていない状態の検出を可能にする二重容量センサ(密着センサ)が配置構成された末端エリア(前面2に対して遠位)16bとを実質的に有する。
【0037】
したがって、保護格納エンクロージャ15は、プリント回路基板14と触覚フィードバック構成要素13の両方を包含する。
【0038】
好都合には、保護格納エンクロージャ15は、その内側にプリント回路基板14および電池9を包含し、そのコネクタ17は、保護格納エンクロージャ15内に包含されたプリント回路基板14と接触する。
【0039】
さらに、保護エンクロージャ15は、容量センサ16aの支持手段およびハウジングとして作用する。
【0040】
さらに、保護エンクロージャ15は、行われた手動入力または眼鏡の他の機能に関する通知をユーザに返すために、触覚フィードバック構成要素13を格納する。
【0041】
保護エンクロージャ15は、テンプル3、4上のどこにでも、例えば、保護エンクロージャの挿入を受け入れるように設計されている領域または空洞を有する少なくとも一方のテンプル3、4の任意の部分に配置構成することができることに留意されたい。
【0042】
例として、図3に示すように、それは多種多様なフレームタイプおよびスタイルのヒンジの近くに配置構成することができる。特に、保護エンクロージャ15は、テンプル3と好都合に一体化されるように、任意のテンプル部分の内側に配置構成することができ、言及したように、プリント回路基板14および触覚フィードバック構成要素13を、ユーザに戻される振動を減衰させ、したがって堅牢性および信頼性を提供するように、動くことなく、テンプル内の所定の位置に保つことを可能にする。
【0043】
眼鏡の前面2において、前面2の端部の少なくとも一方に配置構成された装飾要素20の背後に、センサ、例えば光および/もしくは温度センサ、または装置および/もしくはユーザに入力を提供するために外部環境条件を検出するように適合されている他の既知のセンサを設けることが可能である。
【0044】
眼鏡の前面2の上方リム11に平行である可撓性電源ケーブル10の位置は、上記前面2における容量センサの任意選択の統合を可能にする。
【0045】
本発明による眼鏡の充電は、外部支持手段(例えば、充電エンクロージャ)によって、またはテンプル3、4に一体化されたUSBポート/他の充電ポート30を介してテンプルが閉じた状態でケーブルによって、行うことができる。充電ポート30は、テンプルが開位置に配置構成されているときは視界から実質的に隠れており、テンプルが閉位置に配置構成されているときは作動状態にある。特に、テンプルがレンズを備えるフレームの後面に実質的に平行に配置構成される場合、すなわち、テンプルが閉鎖位置にある場合、ユーザが充電ケーブルを充電ポート30に挿入することを可能にするために、充電ポート30にアクセスすることができる。
【0046】
充電ポート30は、
a.USB-Cタイプのメスコネクタ、
b.マイクロUSBタイプのメスコネクタ、
c.ミニUSBタイプのメスコネクタ、
d.ポゴピンケーブルに対応するコネクタ、
e.Lightning(登録商標)メスコネクタ
によって構成される群から選択されるコネクタである。
【0047】
好ましい実施形態では、電源が、眼鏡のテンプルの少なくとも一方に包含され、充電ポート30に機能的に結合される。充電ポート30は、USB-Cタイプのメスコネクタである。
【0048】
代替的な実施形態では、充電ポート30は、充電コネクタを充電ポートに保持するように構成された磁性材料をさらに備える。
【0049】
好ましい実施形態では、電池9の充電表示は、少なくとも1つのヒンジ5、6において少なくとも一方のテンプル3、4上に配置され、ユーザに通知するための発光表示を提供するように適合されているLEDエミッタによって提供される。
【0050】
実際には、本発明による眼鏡は、センサがユーザによる手動入力の可能性および眼鏡が装着されているステータスまたは装着されていないステータスの検出の可能性を提供しながら、眼鏡のテンプルのうちの一方にのみ存在するため、意図された目標およびよび目的を完全に達成することが分かった。
【0051】
このように着想された眼鏡は、多数の修正および変形を受け入れ、それらはすべて添付の特許請求項の範囲内にある。
【0052】
したがって、例えば、眼鏡はエレクトロクロミックタイプであり得る。
さらに、すべての詳細は、他の技術的に等価な要素で置き換えられてもよい。
【0053】
実際には、使用される材料、ならびに付随する形状および寸法は、要件および現行技術水準に応じて任意であってもよい。
【0054】
本出願が優先権を主張するイタリア特許出願第102021000021212号の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0055】
任意の請求項に記載されている技術的特徴部の後に参照符号が続く場合、それらの参照符号は、請求項の了解度を高めることのみを目的として含まれており、したがって、そのような参照符号は、例としてそのような参照符号によって識別される各要素の解釈に制限的な影響を一切与えない。
図1
図2
図3
図4
【国際調査報告】