(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】通風傘
(51)【国際特許分類】
A45B 9/00 20060101AFI20240719BHJP
A45B 9/02 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
A45B9/00 A
A45B9/02 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506752
(86)(22)【出願日】2021-10-14
(85)【翻訳文提出日】2024-02-01
(86)【国際出願番号】 KR2021014171
(87)【国際公開番号】W WO2023027239
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】10-2021-0112306
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524044429
【氏名又は名称】バリューバンク カンパニー、リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】パク、ウォン ナム
(57)【要約】
本発明は、通風傘に関するものであって、空気が流入する複数の空気流入ホールと前記空気流入ホールの上側に形成される空気排出部を含み、中空パイプ状に形成される通風傘中棒部と、前記通風傘中棒部の前記空気流入ホールおよび前記空気排出部と相応するボディ流入ホールおよびボディ排出部を含み、前記通風傘中棒部の中空に挿入結合される中空パイプ状に形成されるボディ部と、前記ボディ部と結合され、前記ボディ排出部の内側に位置し、前記空気流入ホールを介して流入した空気を前記ボディ排出部を介して外部に排出し、外部から前記ボディ排出部を介して流入する流体を遮断する栓部と、を含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気が流入する複数の空気流入ホールと前記空気流入ホールの上側に形成される空気排出部を含み、中空パイプ状に形成される通風傘中棒部と、
前記通風傘中棒部の前記空気流入ホールおよび前記空気排出部と相応するボディ流入ホールおよびボディ排出部を含み、前記通風傘中棒部の中空に挿入結合される中空パイプ状に形成されるボディ部と、
前記ボディ部と結合され、前記ボディ排出部の内側に位置し、前記空気流入ホールを介して流入した空気を前記ボディ排出部を介して外部に排出し、外部から前記ボディ排出部を介して流入する流体を遮断する栓部と、を含む通風傘。
【請求項2】
前記栓部は、下層が四角筒形状をなし、上層が下層と段差をなして四角ピラミッド形状に延長され、
前記栓部の上層は、中空を含んで切開されて下側から流入する空気は通過し、外部から流入する異物は遮断される請求項1に記載の通風傘。
【請求項3】
前記栓部は、上層の四角ピラミッド形状のコーナー部分が切開され、コーナー部分の下側にコーナー溝を含み、
前記栓部の切開されたコーナー部分が分離されて開放されるとき、前記コーナー溝の上下部分の間隔が狭くなり、コーナー部分が容易に分離および復元される請求項2に記載の通風傘。
【請求項4】
前記栓部は、下層が四角筒形状をなし、上層が下層と段差をなして四角ピラミッド形状に延長され、
前記栓部を前記ボディ部に固定する栓固定部をさらに含み、
前記栓固定部の上部は、前記栓部の段差に挿入結合されるようにホールを含む四角形状を含み、下部は、折り曲げられて前記ボディ部の栓溝に挿入結合される請求項1に記載の通風傘。
【請求項5】
前記栓部は、シリコーン成分を含み、
前記栓固定部は、弾性のあるプラスチックまたは金属成分を含む請求項4に記載の通風傘。
【請求項6】
前記ボディ排出部の下側に位置し、前記ボディ部と結合されて外部から流入する流体が前記ボディ部と前記通風傘中棒部との間に流入することを防止するパッキング部をさらに含む請求項1に記載の通風傘。
【請求項7】
前記パッキング部は、前記ボディ排出部の上下に位置し、
前記ボディ部は、前記パッキング部が挿入結合されるパッキング溝を含む請求項6に記載の通風傘。
【請求項8】
前記空気排出部と相応する石突き排出部を含み、前記通風傘中棒部の上側に結合する傘石突き部と、
前記石突き排出部を介して流入する異物の流入を遮断し、網状に前記傘石突き部に結合される網部と、をさらに含む請求項1に記載の通風傘。
【請求項9】
前記空気流入ホールと相応するランナー流入ホールを含み、ストレッチャーが結合されるランナー部と、
前記ランナー部の上側に位置し、前記空気流入ホールと相応する位置にノッチ流入ホールを含む一体型ノッチ部と、をさらに含む請求項1に記載の通風傘。
【請求項10】
前記一体型ノッチ部は、
傘の骨が結合されるトップノッチ部と、
前記トップノッチ部と一体に形成され、前記ランナー部と間隔を維持し、前記ノッチ流入ホールを含む本体ノッチ部と、を含み、
前記トップノッチ部と結合され、前記傘の骨と前記トップノッチ部を結合させる部材の露出を防止するノッチキャップ部をさらに含む請求項9に記載の通風傘。
【請求項11】
前記一体型ノッチ部と前記ランナー部との間に位置し、前記ランナー部と前記一体型ノッチ部との衝撃を緩和する緩衝部をさらに含む請求項9に記載の通風傘。
【請求項12】
前記緩衝部は、リング状に形成され、複数の緩衝ホールを含む請求項11に記載の通風傘。
【請求項13】
傘地と傘の骨を結合させるベルクロ(登録商標)ユニットをさらに含み、
前記ベルクロ(登録商標)ユニットは、
傘地と結合する中央部と、
前記中央部の一側に位置し、外面に接合部を含む吊り部と、
前記中央部の他側に位置し、内面に前記吊り部と結合される接合部を含む環部と、を含み、
前記吊り部と前記環部が前記傘の骨を収容し、接合部同士が互いに結合し、前記傘地と前記傘の骨を結合させる請求項1に記載の通風傘。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
開示された内容は、通風傘に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書において他に表示されない限り、この識別項目に説明される内容は、本出願の特許請求の範囲に関する従来技術ではなく、この識別項目に記載されているために従来技術と認められるものではない。
【0003】
通常、従来の傘は、
図1に示すように、ストレッチャー10、傘の骨20、傘地30、ハンドル40、トップノッチ50、ランナー60、傘中棒70、傘石突き80などで構成される。
【0004】
従来の傘は、強い雨風が傘の内部に流入する場合、傘地の下の部分の圧力が高くなって持ちにくかったり、裏返ったりし、これによって傘が破損される問題がある。このような問題を解決するための技術は、傘の構造を複雑にして細かい故障が多く、重くて持ち運びが不便で修理費用が発生するなどの問題を起こしている。
【0005】
また、従来の傘の内側の傘地と傘の骨の結合が難しく、簡単に破損するなど耐久性に問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、前述した問題を解決するためのものであって、空気流入ホールと空気排出部を含む通風傘中棒部を用いて傘地の下に流入する空気を傘地の上の外部に容易に排出して傘内部の圧力を下げて傘の裏返りを防止し、ベルクロ(登録商標)ユニットを用いて傘地と傘の骨を容易に結合して耐久性を向上させ、強風にも破損しない通風傘を提供することを目的とする。
【0007】
また、前述したような技術的課題に限定されず、以下の説明から他の技術的課題が導出され得ることは明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による通風傘は、空気が流入する複数の空気流入ホールと前記空気流入ホールの上側に形成される空気排出部とを含み、中空パイプ状に形成される通風傘中棒部と、前記通風傘中棒部の前記空気流入ホールおよび前記空気排出部と相応するボディ流入ホールおよびボディ排出部を含み、前記通風傘中棒部の中空に挿入結合される中空パイプ状に形成されるボディ部と、前記ボディ部と結合され、前記ボディ排出部の内側に位置し、前記空気流入ホールを介して流入した空気を前記ボディ排出部を介して外部に排出し、外部から前記ボディ排出部を介して流入する流体を遮断する栓部を含み得る。
【0009】
前記栓部は、下層が四角筒形状をなし、上層が下層と段差をなして四角ピラミッド形状に延長され、前記栓部の上層は、中空を含んで切開されて下側から流入する空気は通過し、外部から流入する異物は遮断される。
【0010】
前記栓部は、上層の四角ピラミッド形状のコーナー部分が切開され、コーナー部分の下側にコーナー溝を含み、前記栓部の切開されたコーナー部分が分離されて開放されるとき、前記コーナー溝の上下部分の間隔が狭くなり、容易にコーナー部分が分離して復元できる。
【0011】
前記栓部は、下層が四角筒形状をなし、上層が下層と段差をなして四角ピラミッド形状に延長され、前記栓部を前記ボディ部に固定する栓固定部をさらに含み、前記栓固定部の上部は、前記栓部の段差に挿入結合されるようにホールを含む四角形状を含み、下部は、折り曲げられて前記ボディ部の栓溝に挿入結合され得る。
【0012】
前記栓部は、シリコーン成分を含み、前記栓固定部は、弾性のあるプラスチックまたは金属成分を含み得る。
【0013】
本発明による通風傘は、前記ボディ排出部の下側に位置し、前記ボディ部と結合されて外部から流入する流体が前記ボディ部と前記通風傘中棒部との間に流入することを防止するパッキング部をさらに含み得る。
【0014】
前記パッキング部は、前記ボディ排出部の上下に位置し、前記ボディ部は、前記パッキング部が挿入結合されるパッキング溝を含み得る。
【0015】
本発明による通風傘は、前記空気排出部と相応する石突き排出部を含み、前記通風傘中棒部の上側に結合する傘石突き部と、前記石突き排出部を介して流入する異物の流入を遮断し、網状に前記傘石突き部に結合される網部と、をさらに含み得る。
【0016】
本発明による通風傘は、前記空気流入ホールと相応するランナー流入ホールを含み、ストレッチャーが結合されるランナー部と、前記ランナー部の上側に位置し、前記空気流入ホールと相応する位置にノッチ流入ホールを含む一体型ノッチ部と、をさらに含み得る。
【0017】
前記一体型ノッチ部は、傘の骨が結合されるトップノッチ部と、前記トップノッチ部と一体に形成され、前記ランナー部と間隔を維持し、前記ノッチ流入ホールを含む本体ノッチ部と、を含み、前記トップノッチ部と結合され、前記傘の骨とトップノッチ部を結合させる部材の露出を防止するノッチキャップ部、をさらに含み得る。
【0018】
本発明による通風傘は、前記一体型ノッチ部と前記ランナー部との間に位置し、前記ランナー部と前記一体型ノッチ部との衝撃を緩和する緩衝部をさらに含み得る。
【0019】
前記緩衝部は、リング状に形成され、複数の緩衝ホールを含み得る。
【0020】
本発明による通風傘は、傘地と傘の骨を結合させるベルクロ(登録商標)ユニットをさらに含み、前記ベルクロ(登録商標)ユニットは、傘地と結合する中央部と、前記中央部の一側に位置し、外面に接合部を含む吊り部と、前記中央部の他側に位置し、内面に前記吊り部と結合される接合部を含む環部と、を含み、前記吊り部と前記環部が前記傘の骨を収容し、接合部同士が互いに結合して前記傘地と前記傘の骨を結合させ得る。
【発明の効果】
【0021】
空気流入ホール、ボディ流入ホール、ランナー流入ホール、ノッチ流入ホールなどは、傘地の下から吹いてくる風を通風傘中棒部、ボディ部などに流入させ、空気排出部、ボディ排出部、石突き排出部などは、通風傘中棒部、ボディ部などに流入した空気を傘地の外部に排出させて傘内部の圧力を下げ、雨風などで傘をつかみにくかったり傘が裏返ったりすることを防止できる。
【0022】
栓部はシリコーン成分であり、切開部分とコーナー溝を介して空気流入ホールに流入した空気は、空気排出部を介して外部に容易に排出し、外部から空気排出部を介して流入する流体は、遮断できる。
【0023】
コーナー溝は、コーナー部分の分離が容易になるようにしたり、伸長して分離されたコーナー部分の復元を容易にすることができ、強い風によって、切開されたコーナー部分が破れることを防止できる。
【0024】
パッキング部は、ボディ部と結合され、ボディ部と通風傘中棒部との間に外部から流入する流体を遮断できる。
【0025】
網部は、石突き排出部を介して外部から流入する異物を遮断できる。
【0026】
ノッチキャップ部は、針金が外部に露出されないようにして、傘地が針金によって破れたり、使用者の使用上の安全に対する危険を除去でき、トップノッチ部と傘の骨との結合力を強化することができる。
【0027】
緩衝部は、ランナー部の一体型ノッチ部への衝撃を緩和することができ、緩衝ホールは、複数層に交互に形成されて衝撃緩和効果を向上させることができる。
【0028】
ベルクロ(登録商標)ユニットは、ベルクロ(登録商標)ユニットをまず傘地に結合した後に、傘地を傘の骨にかぶせて締結するため、作業が容易で生産性と耐久性が向上し得る。
【0029】
通風機能とベルクロ(登録商標)ユニットを適用した通風傘は、強い風による傘の破損を防ぎ、炭素発生量を減らすことができる。
【0030】
本発明の効果は、前述の効果に限定されず、言及していない他の効果は、特許請求の範囲の記載から当業者に明確に理解できるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図2】開示された内容の一実施形態による通風傘の要部斜視図である。
【
図3】開示された内容の一実施形態による通風傘の通風傘中棒部の斜視図である。
【
図4】開示された内容の一実施形態による通風傘のボディ部の斜視図である。
【
図6】開示された内容の一実施形態による通風傘の栓部の開放前の斜視図(a)と開放後の斜視図(b)と(a)のB-B断面図(c)である。
【
図7】開示された内容の一実施形態による通風傘の栓固定部の斜視図である。
【
図8】開示された内容の一実施形態による通風傘のパッキング部の斜視図である。
【
図9】開示された内容の一実施形態による通風傘の傘石突き部の斜視図である。
【
図10】開示された内容の一実施形態による通風傘の網部の斜視図である。
【
図11】開示された内容の一実施形態による通風傘のランナー部の斜視図である。
【
図12】開示された内容の一実施形態による通風傘の一体型ノッチ部の斜視図である。
【
図13】開示された内容の一実施形態による通風傘のノッチキャップ部の斜視図である。
【
図14】開示された内容の一実施形態による通風傘の緩衝部の斜視図である。
【
図15】開示された内容の一実施形態による通風傘のベルクロ(登録商標)ユニットの斜視図である。
【
図16】開示された内容の一実施形態による通風傘のベルクロ(登録商標)ユニットの使用状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下、添付図面を参照して好ましい実施形態の構成および作用効果について説明する。ちなみに、以下の図面において、各構成要素は、便宜および明確性のために省略または概略的に示されており、各構成要素のサイズは、実際のサイズを反映するものではない。 また、明細書全体にわたって同一参照符号は、同一構成要素を指し、個々の図面において同一構成についての図面符号は省略する。
【0033】
以下、本発明の一実施形態による通風傘2000について図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
以下、通風傘は、日傘やパラソル、ビーチパラソルなどの傘と同様の構成と作用効果を有する発明も含む。
【0035】
図1は、従来の傘の概略正面図であり、
図2は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000の要部斜視図であり、
図3は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000の通風傘中棒部100の斜視図であり、
図4は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000のボディ部200の斜視図であり、
図5は、
図2のA部分拡大図であり、
図6は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000の栓部300の開放前の斜視図と(a)開放後の斜視図(b)と(a)のB-B断面図(c)であり、
図7は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000の栓固定部400の斜視図である。
【0036】
本発明は、雨風によって裏返ったり破損したりしない通風傘2000に関するものであって、通風傘中棒部100とボディ部200などに傘地30の下に空気が流入する複数のホールを形成し、傘地30の上に空気が排出される複数のホールを形成し、傘地30の上にあるホールに網部700と栓部300を配置して外部から異物や流体が流入しないようにし、ベルクロ(登録商標)ユニット1200を用いて傘地30と傘の骨20との結合力を高めて生産性と耐久性を向上させ得る。本発明の一例による通風傘2000は、通風傘中棒部100、ボディ部200、栓部300、栓固定部400、パッキング部500、傘石突き部600、網部700、ランナー部800、一体型ノッチ部900、ノッチキャップ部1000、緩衝部1100、ベルクロ(登録商標)ユニット1200などを含み得る。
【0037】
本発明による通風傘2000は、空気が流入する複数の空気流入ホール110と空気流入ホール110の上側に形成される空気排出部120を含み、中空パイプ状に形成される通風傘中棒部100と、通風傘中棒部100の空気流入ホール110および空気排出部120と相応するボディ流入ホール210およびボディ排出部220を含み、通風傘中棒部100の中空に挿入結合される中空パイプ状に形成されるボディ部200と、ボディ部200と結合され、ボディ排出部220の内側に位置し、空気流入ホール110を介して流入した空気をボディ排出部220を介して外部に排出し、外部からボディ排出部220を介して流入する流体を遮断する栓部300と、を含み、栓部300は、下層が四角筒形状をなし、上層が下層と段差をなして四角ピラミッド形状に延長され、栓部300の上層は、中空を含んで切開されて下側から流入する空気は通過し、外部から流入する異物は遮断され、栓部300は、上層の四角ピラミッド形状のコーナー部分が切開され、コーナー部分の下側にコーナー溝320を含み、栓部300の切開されたコーナー部分310が分離されて開放されるとき、コーナー溝320の上下部分の間隔が狭くなり、容易にコーナー部分が分離して復元され、栓部300は、下層が四角筒形状をなし、上層が下層と段差をなして四角ピラミッド形状に延長され、栓部300をボディ部200に固定する栓固定部400をさらに含み、栓固定部400の上部は、栓部300の段差に挿入結合されるように、ホールを含む四角形状を含み、下部は、折り曲げられてボディ部200の栓溝250に挿入結合され、栓部300は、シリコーン成分を含み、栓固定部400は、弾性のあるプラスチックまたは金属成分を含み得る。
【0038】
図1~
図3の例で分かるように、通風傘中棒部100は、傘地30の下に複数の空気流入ホール110が形成され、傘地30の上に複数の空気排出部120が形成されるものであって、傘の支持台としての役割をすることができる。一例として、通風傘中棒部100は、後述するボディ部200が挿入される中空パイプ状に形成され得、下部にハンドル40が結合され得る。
【0039】
図2または
図3の例で分かるように、一例として、空気流入ホール110は、傘地30の下に配置される複数のホールで傘地30の下から吹いてくる風を通風傘中棒部100に流入させ、空気排出部120は、傘地30の上に配置される複数の長ホールで通風傘中棒部100に流入した空気を傘地30の外部に排出させ、傘内部の圧力を下げ、雨風などで傘をつかみにくかったり傘が裏返ったりすることを防止したり緩和する役割をすることができる。一例として、通風傘中棒部100は、傘地30の上に2つの長ホールである空気排出部120と、傘地30の下に3方向に形成された6つの長ホールと12個の円形ホールの形を含む空気流入ホール110と、を含み得る。一例として、傘地30の下に4方向に数十個の円形ホールが形成され得る。一例として、ボディ部200は、ボディ排出部220の上部が流体の流入防止のために塞がれていることがある。
【0040】
図2または
図4の例で分かるように、一例として、ボディ部200は、中空パイプ状に空気流入ホール110と空気排出部120に相応する位置に相応する形でボディ流入ホール210とボディ排出部220を含むものであって、通風傘中棒部100の中空に挿入され、通風傘中棒部100を補強して支持する役割をすることができ、栓溝250とパッキング溝260を含み得る。
【0041】
図5または
図6の例で分かるように、一例として、栓部300は、ボディ排出部220の内側でボディ部200と結合されるものであって、傘地30の下の空気流入ホール110を介して流入した空気を傘地30の上のボディ排出部220を介して外部に排出し、外部からボディ排出部220を介して流入する流体を遮断する役割をすることができ、コーナー溝320を含み得る。
【0042】
図6の例で分かるように、一例として、栓部300は、下層が四角筒形状をなし、上層が下層と段差をなして内部が空の四角ピラミッド形状に延長され得る。一例として、上層栓部300は、複数の切開部分310を含み得る。一例として、上層栓部300は、下側の空気流入ホール110から流入する空気はよく通過し、外部から空気排出部120を介して流入する流体は、流入しないように切開部分310を複数含み得、下部の小さな風にも開放されるようにシリコーン成分を含み得る。
【0043】
図6の例で分かるように、一例として、栓部300は、上層の四角ピラミッド形状のコーナー部分が切開され得る。一例として、コーナー溝320は、四角ピラミッド形状のコーナー部分の下側に形成された溝であって、切開されたコーナー部分310が分離されて開放されるとき、コーナー溝320の上下部分の間隔が狭くなるように収縮されてコーナー部分310の分離を容易にすることができる。また、コーナー溝320は、伸長して分離されたコーナー部分310の復元を容易にすることができ、強い風で、切開されたコーナー部分310が破れることを防止できる。
【0044】
図5または
図7の例で分かるように、一例として、栓固定部400は、栓部300をボディ部200に固定する役割をすることができる。
図7の例で分かるように、一例として、栓固定部400は、上部が栓部300の段差に結合されるようにホールを含む四角形状を含み、両側に延長されて下部が折り曲げられて栓溝250に挿入結合され得る。一例として、栓固定部400は、弾性のあるプラスチックや銅などの金属などで形成され得る。
【0045】
図4の例で分かるように、一例として、栓溝250は、ボディ部200に形成され、栓固定部400をボディ部200に固定させる役割をすることができる。
【0046】
図8は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000のパッキング部500の斜視図であり、
図9は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000の傘石突き部600の斜視図であり、
図10は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000の網部700の斜視図である。
【0047】
通風傘2000は、ボディ排出部220の下側に位置し、ボディ部200と結合されて外部から流入する流体がボディ部200と通風傘中棒部100との間に流入することを防止するパッキング部500をさらに含み、パッキング部500は、ボディ排出部220の上下に位置し、ボディ部200は、パッキング部500が挿入結合されるパッキング溝260を含み得、空気排出部120と相応する石突き排出部610を含み、通風傘中棒部100の上側に結合する傘石突き部600と、石突き排出部610を介して流入する異物の流入を遮断し、網状に傘石突き部600に結合される網部700と、をさらに含み得る。
【0048】
図4または
図8の例で分かるように、一例として、パッキング部500は、ボディ排出部220の下側に位置し、ボディ部200と結合されてボディ部200と通風傘中棒部100との間に外部から流入する流体を遮断する役割をすることができる。
図4の例で分かるように、一例として、パッキング部500は、ボディ排出部220の上下に配置されてもよく、ボディ部200のパッキング溝260に挿入結合されてもよい。一例として、パッキング部500は、リング状に形成され得、弾性材料を含み得る。一例として、パッキング溝260は、パッキング部500の形と相応するリング状であり得る。
【0049】
図2または
図9の例で分かるように、一例として、傘石突き部600は、傘地30の上に配置される通風傘中棒部100の上側に結合されるものであって、空気排出部120と相応する位置に相応する形で配置された石突き排出部610を含んで下側から流入した空気を外部に排出する役割をすることができる。
【0050】
図2または
図10の例で分かるように、一例として、網部700は、網状に傘石突き部600の石突き排出部610に結合されるものであって、石突き排出部610を介して外部から流入する異物を遮断する役割をすることができる。
【0051】
図11は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000のランナー部800の斜視図であり、
図12は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000の一体型ノッチ部900の斜視図であり、
図13は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000のノッチキャップ部1000の斜視図であり、
図14は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000の緩衝部1100の斜視図である。
【0052】
通風傘2000は、空気流入ホール110と相応するランナー流入ホール810を含み、ストレッチャー10が結合されるランナー部800と、ランナー部800の上側に位置し、空気流入ホール110と相応する位置にノッチ流入ホール930を含む一体型ノッチ部900と、をさらに含み、一体型ノッチ部900は、傘の骨20が結合されるトップノッチ部910と、トップノッチ部910と一体に形成され、ランナー部800と間隔を維持してノッチ流入ホール930を含む本体ノッチ部920と、を含み得る。また、通風傘2000は、トップノッチ部910と結合され、傘の骨20とトップノッチ部910を結合させる部材の露出を防止するノッチキャップ部1000と、一体型ノッチ部900とランナー部800との間に位置し、ランナー部800と一体型ノッチ部900との衝撃を緩和する緩衝部1100と、をさらに含み、緩衝部1100は、リング状に形成され、複数の緩衝ホール1110を含み得る。
【0053】
図1、
図2、または
図11の例で分かるように、一例として、ランナー部800は、通風傘中棒部100の空気流入ホール110と相応する位置に相応する形のランナー流入ホール810を含み、ストレッチャー10が結合されてストレッチャー10を支持する役割をすることができる。
【0054】
図1、
図2または
図12の例で分かるように、一例として、一体型ノッチ部900は、ランナー部800の上側に位置するものであって、傘の骨20を支持する役割をすることができ、トップノッチ部910、本体ノッチ部920、およびノッチ流入ホール930などを含み得る。
【0055】
図1または
図12の例で分かるように、一例として、トップノッチ部910は、上側が傘石突き部600と結合され、傘の骨20と結合して傘の骨20を支持する役割をすることができる。
【0056】
一例として、本体ノッチ部920は、トップノッチ部910と一体に形成されるものであって、ノッチ流入ホール930を含み、ランナー部800との間隔を維持する役割をすることができる。一例として、自動傘の場合、本体ノッチ部920は、トップノッチ部910とランナー部800との間の間隔を維持するために必要であり得る。また、一例として、本体ノッチ部920をトップノッチ部910と分離して配置してもよい。一例として、ノッチ流入ホール930は、空気流入ホール110と相応する位置に相応する形で本体ノッチ部920に形成され得る。
【0057】
図2または
図13の例で分かるように、一例として、ノッチキャップ部1000は、トップノッチ部910と結合されるものであって、傘の骨20とトップノッチ部910を結合させる部材の露出を防止する役割をすることができる。一例として、トップノッチ部910と傘の骨20は、針金で結合され得るが、ノッチキャップ部1000は、針金が外部に露出されないようにして、傘地30が針金によって破れたり、使用者の使用上の安全に対する危険を除去でき、トップノッチ部910と傘の骨20との結合力を強化することもできる。一例として、ノッチキャップ部1000は、弾性のあるプラスチックまたは金属材料を含み得る。
【0058】
図2または
図14の例で分かるように、一例として、緩衝部1100は、一体型ノッチ部900とランナー部800との間に配置されるものであって、ランナー部800の一体型ノッチ部900への衝撃を緩和する役割をすることができる。
図14の例で分かるように、一例として、緩衝部1100は、リング状に通風傘中棒部100に挿入されて移動可能に結合され得、複数の横に形成された長ホールである緩衝ホール1110を含み得る。一例として、緩衝ホール1110を複数層に交互に形成して衝撃緩和効果を向上させることができる。一例として、緩衝部1100は、弾性材料を含み得る。
【0059】
図15は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000のベルクロ(登録商標)ユニット1200の斜視図であり、
図16は、開示された内容の一実施形態による通風傘2000のベルクロ(登録商標)ユニット1200の使用状態図である。
【0060】
通風傘2000は、傘地30と傘の骨20を結合させるベルクロ(登録商標)ユニット1200をさらに含み、ベルクロ(登録商標)ユニット1200は、傘地30と結合する中央部1210と、中央部1210の一側に位置し、外面に接合部1221を含む吊り部1220と、中央部1210の他側に位置し、内面に吊り部1220と結合される接合部1231を含む環部1230を含み、吊り部1220と環部1230が傘の骨20を収容し、接合部同士が互いに結合して傘地30と傘の骨20を結合させ得る。
【0061】
図15または
図16の例で分かるように、一例として、ベルクロ(登録商標)ユニット1200は、傘地30を傘の骨20に結合させる役割をするものであって、中央部1210、吊り部1220、および環部1230などを含み得る。
【0062】
図15または
図16の例で分かるように、一例として、中央部1210は、傘地30にベルクロ(登録商標)ユニット1200を結合させる役割をするものであって、傘地30の内側に結合され得る。吊り部1220は、中央部1210の一側に位置するものであり、外面に後述する環部1230と結合される接合部1221を含み得る。環部1230は、中央部1210の他側に位置するものであり、内面に吊り部1220と結合される接合部1231を含み得る。一例として、中央部1210と吊り部1220および環部1230は、一体に形成され得る。一例として、吊り部1220と環部1230が傘の骨20を収容し、吊り部1220の接合部1221と環部1230の接合部1231が互いに結合して傘地30と傘の骨20を結合させ得る。 一例として、従来の傘地30を傘の骨20にかぶせた後、縫製で締結するが、傘のストレッチャー10の内側では、作業空間が狭くて締結作業ができず、強い風でストレッチャー10の外側に位置した縫製部分が外れたり破損したりする問題があったが、ベルクロ(登録商標)ユニット1200は、複数のベルクロ(登録商標)ユニット1200をまず傘地30の必要な位置に必要な数だけ結合した後に、傘地30を傘の骨20にかぶせて締結するため、作業が容易で生産性と耐久性を向上させ得る。
【0063】
本発明は、通風傘2000に関するものであって、空気流入ホール110と空気排出部120を用いて空気を容易に流入かつ流出させ、内部圧力を下げて雨風で裏返って傘が破損されることを防止し、ベルクロ(登録商標)ユニット1200を用いて傘地30を傘の骨20に容易に結合する通風傘2000に関するものである。
【0064】
空気流入ホール110、ボディ流入ホール210、ランナー流入ホール810、ノッチ流入ホール930などは、傘地30の下から吹いてくる風を通風傘中棒部100、ボディ部200などに流入させ、空気排出部120、ボディ排出部220、石突き排出部610などは、通風傘中棒部100、ボディ部200などに流入した空気を傘地30の外部に排出させ、内部圧力を下げて、雨風などで傘をつかみにくかったたり傘が裏返ったりすることを防止または緩和することができる。栓部300はシリコーン成分として、切開部分310とコーナー溝320を介して空気流入ホール110に流入した空気は、空気排出部120を介して外部に容易に排出し、外部から空気排出部120を介して流入する流体は、遮断できる。パッキング部500は、ボディ部200と結合され、ボディ部200と通風傘中棒部100との間に外部から流入する流体を遮断できる。網部700は、石突き排出部610を介して外部から流入する異物を遮断できる。ノッチキャップ部1000は、針金が外部に露出されないようにして、傘地30が針金によって破れたり、使用者の使用上の安全に対する危険を除去でき、トップノッチ部910と傘の骨20との結合力を強化できる。緩衝部1100は、ランナー部800の一体型ノッチ部900に対する衝撃を緩和することができ、緩衝ホール1110は、複数層に交互に形成されて衝撃緩和効果を向上させることができる。ベルクロ(登録商標)ユニット1200は、複数のベルクロ(登録商標)ユニット1200をまず傘地30に結合した後に、傘地30を傘の骨20にかぶせて締結するため、作業が容易で生産性と耐久性を向上させ得る。
【0065】
以上、添付図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明したが、本明細書に記載された実施形態と図面に示される構成は、本発明の最も好ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想をすべて代弁するものではないため、本出願時点においてこれらを代替することができる様々な均等物および変形例があり得ることを理解するべきである。したがって、以上で説明した実施形態は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解されるべきであり、本発明の範囲は、詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲、そして、その等価概念から導出されるすべての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明による通風傘は、傘、日傘、パラソルなどの生産に適用できる。
【国際調査報告】