(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】医療用コネクタ
(51)【国際特許分類】
A61M 39/10 20060101AFI20240719BHJP
【FI】
A61M39/10 120
A61M39/10 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506776
(86)(22)【出願日】2022-08-02
(85)【翻訳文提出日】2024-04-01
(86)【国際出願番号】 US2022039183
(87)【国際公開番号】W WO2023014720
(87)【国際公開日】2023-02-09
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508004797
【氏名又は名称】アイシーユー・メディカル・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・ネルソン
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・ジェームズ・ヒューズ
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066JJ05
(57)【要約】
第1のコネクタを第2のコネクタに接続するためのアダプタは、スナップフィット係合で第1のコネクタと線形に係合するように構成された近位部分を含むことができる。アダプタは、第2のコネクタと回転係合するように構成された遠位部分を含むことができる。第2のコネクタに対するアダプタの回転により第1のコネクタの雄ルアーを前進させて第2のコネクタ上の雌ルアーと実質的に封止係合することができる。アダプタは、第1のコネクタに結合されたとき、第1のコネクタ上のカラーを変位させるように構成することができる。第2のコネクタは、たとえばスナップフィット係合で、第1のコネクタと係合するように構成されている近位部分を含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
近位開口を備えた近位端と、
遠位開口を備えた遠位端と、
前記近位端と前記遠位端との間の流体経路と、
本体部分と、
前記本体部分から遠位方向に延在する突起であって、前記本体部分と前記突起との間に近位段差が形成され、前記突起は遠位段差を含み、前記突起は、雌ルアーのテーパ内面と係合するように構成されたテーパ外面を備えた雄ルアーを含む、突起と、
前記近位段差と前記遠位段差との間に配置され、前記突起を実質的に取り囲むカラーであって、雌ねじを有する、カラーと、
アダプタであって、
内向きに延在するとともに前記突起上の前記遠位段差と係合して前記アダプタを前記突起に結合する1つまたは複数の突起を有する近位部分と、
雌ねじを有する遠位部分と、
を含む、アダプタと、
を含む、医療用コネクタ。
【請求項2】
前記アダプタの前記近位部分は前記突起と前記カラーとの間にある、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項3】
前記アダプタの前記近位部分は、前記カラーの前記雌ねじと係合することなく、前記カラーの内側に嵌合する、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項4】
前記1つまたは複数の突起は環状フランジを含む、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項5】
前記アダプタは、操作されると、前記突起からの前記アダプタの係合解除を容易にするように前記1つまたは複数の突起を変位させる力を加えるように構成された1つまたは複数のアームを含む、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項6】
前記アダプタの前記近位部分は1つまたは複数のスリットを含む、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項7】
前記アダプタと前記突起との間に封止要素を含む、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項8】
前記封止要素はOリングまたはガスケットを含む、請求項7に記載の医療用コネクタ。
【請求項9】
前記アダプタは、前記本体部分を実質的に覆うように近位方向に延在するシュラウドを含む、請求項1に記載の医療用コネクタ。
【請求項10】
第1の医療用コネクタを第2の医療用コネクタに結合するように構成されたアダプタであって、
前記アダプタを前記第1の医療用コネクタに対して回転させることなく、前記第1の医療用コネクタを前記アダプタに線形結合することを可能にするように構成された近位部分と、
前記第2の医療用コネクタを前記アダプタに回転結合することを可能にするように構成された遠位部分と、
を含む、アダプタ。
【請求項11】
前記近位部分は、内向きに延在するとともに、前記第1の医療用コネクタ上の係合機構と係合するように構成されている1つまたは複数の突起を含む、請求項10に記載のアダプタ。
【請求項12】
前記1つまたは複数の突起は環状フランジを含む、請求項11に記載のアダプタ。
【請求項13】
前記近位部分は、前記遠位部分の外径よりも小さい外径を有する、請求項10に記載のアダプタ。
【請求項14】
前記アダプタは、操作されると、前記第1の医療用コネクタからの前記アダプタの係合解除を容易にするように前記近位部分を広げる力を加えるように構成された1つまたは複数のアームを含む、請求項10に記載のアダプタ。
【請求項15】
前記近位部分は1つまたは複数のスリットを含む、請求項10に記載のアダプタ。
【請求項16】
前記アダプタの内側に配置された封止要素を含む、請求項10に記載のアダプタ。
【請求項17】
前記封止要素はOリングまたはガスケットを含む、請求項16に記載のアダプタ。
【請求項18】
前記近位部分を越えて近位方向に延在するシュラウドを含む、請求項10に記載のアダプタ。
【請求項19】
第1の医療用コネクタを第2の医療用コネクタに結合するように構成されたアダプタであって、
前記第1の医療用コネクタと線形に係合するための1つまたは複数のスナップフィット係合機構を含む近位部分と、
前記第2の医療用コネクタと回転係合するための雌ねじを含む遠位部分と、
を含む、アダプタ。
【請求項20】
前記近位部分は、前記遠位部分の外径よりも小さい外径を有する、請求項19に記載のアダプタ。
【請求項21】
前記アダプタは、操作されると、前記第1の医療用コネクタからの前記アダプタの係合解除を容易にするように前記近位部分を広げる力を加えるように構成された1つまたは複数のアームを含む、請求項19に記載のアダプタ。
【請求項22】
前記近位部分は1つまたは複数のスリットを含む、請求項19に記載のアダプタ。
【請求項23】
前記アダプタの内側に配置された封止要素を含む、請求項19に記載のアダプタ。
【請求項24】
前記封止要素はOリングまたはガスケットを含む、請求項23に記載のアダプタ。
【請求項25】
前記近位部分を越えて近位方向に延在するシュラウドを含む、請求項19に記載のアダプタ。
【請求項26】
前記1つまたは複数のスナップフィット係合機構は、近位滑り面、および遠位係合面を含む、請求項19に記載のアダプタ。
【請求項27】
遠位開口を備えた遠位端と、
近位開口を備えた近位端であって、雌ルアーボアおよび雄ねじを含む、近位端と、
前記近位端と前記遠位端との間の流体経路と、
アダプタであって、
前記近位端の前記雄ねじと係合する雌ねじを有する遠位部分と、
近位傾斜滑り面および遠位係合面を備えた1つまたは複数の突起を有する近位部分と、
を含む、アダプタと、
を含む、医療用コネクタ。
【請求項28】
前記アダプタの前記近位部分は、前記アダプタの前記遠位部分の外径よりも小さい外径を有する、請求項27に記載のコネクタ。
【請求項29】
前記1つまたは複数の突起はスナップフィット係合機構を提供する、請求項27に記載のコネクタ。
【請求項30】
前記アダプタの前記近位部分は、別のコネクタと線形に係合するように構成されている、請求項27に記載のコネクタ。
【請求項31】
第1の医療用コネクタにアクセスするステップであって、前記第1の医療用コネクタが、
近位開口を備えた近位端、
遠位開口を備えた遠位端、
前記近位端と前記遠位端との間の流体経路、
本体部分、
前記本体部分から遠位方向に延在する突起であって、前記突起は段差を含み、前記突起は、雌ルアーのテーパ内面と係合するように構成されたテーパ外面を備えた雄ルアーを含む、突起、および
前記突起を実質的に取り囲むカラーであって、雌ねじを有する、カラー
を含む、ステップと、
アダプタにアクセスするステップであって、前記アダプタが、
内向きに延在する1つまたは複数の突起を有する近位部分、および
雌ねじを有する遠位部分
を含む、ステップと、
前記アダプタを前記第1の医療用コネクタに結合するステップであって、
前記アダプタの前記近位部分に前記突起を挿入すること、および
前記1つまたは複数の突起が前記突起上の前記段差と係合するまで近位方向に軸方向に前記アダプタを前進させること
によって前記アダプタを前記第1の医療用コネクタに結合する、ステップと、
を含む、方法。
【請求項32】
前記アダプタが軸方向に前進させられるにつれて、前記アダプタの前記近位部分は前記カラーに挿入される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
第2の医療用コネクタにアクセスするステップであって、前記第2の医療用コネクタが、
遠位開口を備えた遠位端、
近位開口を備えた近位端であって、雌ルアーおよび雄ねじを含む、近位端、および
前記近位端と前記遠位端との間の流体経路
を含む、ステップと、
前記第2の医療用コネクタを前記アダプタに結合するステップであって、
前記アダプタの前記遠位部分に前記第2の医療用コネクタの前記近位端を挿入すること、および
前記第1の医療用コネクタの前記雄ルアーが前記第2の医療用コネクタの前記雌ルアーと封止的に係合するように、前記第2の医療用コネクタの前記近位端上の前記雄ねじが前記アダプタの前記遠位部分上の前記雌ねじと係合するように、前記第2の医療用コネクタを前記アダプタに対して回転させること
によって前記第2の医療用コネクタを前記アダプタに結合する、ステップと、
をさらに含む、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記第2の医療用コネクタ上の1つまたは複数の破損可能要素が破損して前記第2の医療用コネクタを自由スピン構成に移行させるように、前記第2の医療用コネクタを前記アダプタに対してさらに回転させるステップをさらに含む、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
第1の医療用コネクタにアクセスするステップであって、前記第1の医療用コネクタが、
遠位開口を備えた遠位端、
近位開口を備えた近位端であって、雌ルアーおよび雄ねじを含む、近位端、
前記近位端と前記遠位端との間の流体経路、ならびに
アダプタであって、
前記近位端の前記雄ねじと係合する雌ねじを有する遠位部分、および
1つまたは複数の突部を有する近位部分
を含む、アダプタ、
を含む、ステップと、
第2の医療用コネクタにアクセスするステップであって、前記第2の医療用コネクタが、
近位開口を備えた近位端、
遠位開口を備えた遠位端、
前記近位端と前記遠位端との間の流体経路、
本体部分、
前記本体部分から遠位方向に延在する突起であって、前記突起は段差を含み、前記突起はテーパ外面を備えた雄ルアーを含む、突起、および
前記突起を実質的に取り囲むカラーであって、雌ねじを有する、カラー
を含む、ステップと、
前記第2の医療用コネクタを前記アダプタに結合するステップであって、
前記アダプタの前記近位部分に前記突起を挿入すること、および
前記1つまたは複数の突部が前記突起上の前記段差と係合するまで、および前記第2の医療用コネクタの前記雄ルアーが前記第1の医療用コネクタの前記雌ルアーと封止的に係合するように、前記第2の医療用コネクタに対して近位方向に軸方向に前記アダプタを前進させること
によって前記第2の医療用コネクタを前記アダプタに結合する、ステップと、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2021年8月3日に出願された、MEDICAL CONNECTORSという名称の米国仮特許出願第63/228,982号の米国特許法第119条(e)項に基づく利益を主張するものである。上で特定した出願のそれぞれの内容全体は、ここで参照により本明細書に組み込みまれ、それらが開示するすべてについて本明細書の一部となる。
【0002】
本明細書に開示されるいくつかの実施形態は医療用コネクタに関する。
【背景技術】
【0003】
さまざまな医療用コネクタが存在するが、改良された医療用コネクタの必要性が残っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】米国特許出願公開第2019/0078712号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
いくつかの例の実施形態を例示の目的で以下に要約する。実施形態は、本明細書に記載された特定の実装形態に限定されない。実施形態はいくつかの新規な特徴を含むことができるが、これらのどの1つもその望ましい属性について単独で責任を負うものではなく、実施形態に不可欠でもない。
【0006】
本明細書に開示されるさまざまな実施形態は医療用コネクタに関し得るものであり、これは、近位開口を備えた近位端、遠位開口を備えた遠位端、および近位端と遠位端との間の流体経路を含むことができる。コネクタは、本体部分、および本体部分から遠位方向に延在する突起を含むことができ、本体部分と突起との間に近位段差が形成されている。突起は遠位段差を含むことができる。突起は、雌ルアーのテーパ内面と係合するように構成されたテーパ外面を備えた雄ルアーを含むことができる。近位段差と遠位段差との間にカラーを配置することができる。カラーは突起を実質的に取り囲むことができる。カラーは雌ねじを有することができる。アダプタが、内向きに延在するとともに突起上の遠位段差と係合してアダプタを突起に結合する1つまたは複数の突起を有する近位部分を含むことができる。アダプタは、雌ねじを有する遠位部分を有することができる。
【0007】
アダプタの近位部分は突起とカラーとの間にあり得る。アダプタの近位部分は、カラーのねじ山と係合することなく、カラーの内側に嵌合することができる。1つまたは複数の突起は環状フランジを含むことができる。アダプタは1つまたは複数のアームを含むことができ、アームは、操作されると、突起からのアダプタの係合解除を容易にするように1つまたは複数の突起を変位させる力を加えるように構成することができる。アダプタの近位部分は1つまたは複数のスリットを含むことができる。医療用コネクタはアダプタと突起との間に封止要素を含むことができる。封止要素はOリングまたはガスケットを含むことができる。アダプタは、本体部分を実質的に覆うように近位方向に延在するシュラウドを含むことができる。
【0008】
本明細書に開示されるさまざまな実施形態はアダプタに関し得るものであり、これは、第1の医療用コネクタを第2の医療用コネクタに結合するように構成することができる。アダプタは、アダプタを第1の医療用コネクタに対して回転させることなく、第1の医療用コネクタをアダプタに線形結合することを可能にするように構成された近位部分を含むことができる。アダプタは、第2の医療用コネクタをアダプタに回転結合することを可能にするように構成された遠位部分を含むことができる。
【0009】
近位部分は、内向きに延在するとともに、第1の医療用コネクタ上の係合機構と係合するように構成されている1つまたは複数の突起を含むことができる。1つまたは複数の突起は環状フランジを含むことができる。近位部分は、遠位部分の外径よりも小さい外径を有することができる。アダプタは1つまたは複数のアームを含むことができ、アームは、操作されると、第1の医療用コネクタからのアダプタの係合解除を容易にするように近位部分を広げる力を加えるように構成することができる。近位部分は1つまたは複数のスリットを含むことができる。アダプタは、アダプタの内側に配置された封止要素を含むことができる。封止要素はOリングまたはガスケットを含むことができる。アダプタは、近位部分を越えて近位方向に延在するシュラウドを含むことができる。
【0010】
本明細書に開示されるさまざまな実施形態はアダプタに関し得るものであり、これは、第1の医療用コネクタを第2の医療用コネクタに結合するように構成することができる。アダプタは、第1の医療用コネクタと線形に係合するための1つまたは複数のスナップフィット係合機構を含むことができる近位部分を含むことができる。アダプタは、第2の医療用コネクタと回転係合するための雌ねじを備える遠位部分を含むことができる。
【0011】
近位部分は、遠位部分の外径よりも小さい外径を有することができる。アダプタは1つまたは複数のアームを含むことができ、アームは、操作されると、第1の医療用コネクタからのアダプタの係合解除を容易にするように近位部分を広げる力を加えるように構成することができる。近位部分は1つまたは複数のスリットを含むことができる。アダプタは、アダプタの内側に配置された封止要素を含むことができる。封止要素はOリングまたはガスケットを含むことができる。アダプタは、近位部分を越えて近位方向に延在するシュラウドを含むことができる。1つまたは複数のスナップフィット係合機構は、近位滑り面、および遠位係合面を含むことができる。
【0012】
本明細書に開示されるさまざまな実施形態は医療用コネクタに関し得るものであり、これは、遠位開口を備えた遠位端および近位開口を備えた近位端を含むことができる。近位端は雌ルアーボアおよび雄ねじを含むことができる。医療用コネクタは近位端と遠位端との間に流体経路を有することができる。アダプタは、近位端の雄ねじと係合する雌ねじを有する遠位部分を含むことができる。アダプタは近位部分を含むことができ、近位部分は、近位傾斜滑り面および遠位係合面を備えた1つまたは複数の突起を有することができる。アダプタの近位部分は、アダプタの遠位部分の外径よりも小さい外径を有することができる。1つまたは複数の突起はスナップフィット係合機構を提供することができる。アダプタの近位部分は、別のコネクタと線形に係合するように構成することができる。
【0013】
本明細書に開示されるさまざまな実施形態は、近位開口を備えた近位端、遠位開口を備えた遠位端、近位端と遠位端との間の流体経路、本体部分、および本体部分から遠位方向に延在する突起を含むことができる第1の医療用コネクタにアクセスするステップを含むことができる方法に関し得る。突起は段差を含むことができる。突起は、雌ルアーのテーパ内面と係合するように構成することができるテーパ外面を備えた雄ルアーを含むことができる。第1の医療用コネクタは、突起を実質的に取り囲むカラーを含むことができる。カラーは雌ねじを含むことができる。この方法は、内向きに延在する1つまたは複数の突起を有する近位部分と、雌ねじを有する遠位部分と、を含むことができるアダプタにアクセスするステップを含むことができる。この方法は、アダプタの近位部分に突起を挿入すること、および1つまたは複数の突起が突起上の段差と係合するまで近位方向に軸方向にアダプタを前進させることによって、アダプタを第1の医療用コネクタに結合するステップを含むことができる。
【0014】
アダプタが軸方向に前進させられるにつれて、アダプタの近位部分はカラーに挿入され得る。この方法は、遠位開口を備えた遠位端および近位開口を備えた近位端を含むことができる第2の医療用コネクタにアクセスするステップを含むことができる。近位端は雌ルアーおよび雄ねじを含むことができる。第2の医療用コネクタは、近位端と遠位端との間にあり得る流体経路を含むことができる。この方法は、アダプタの遠位部分に第2の医療用コネクタの近位端を挿入すること、および第1の医療用コネクタの雄ルアーが第2の医療用コネクタの雌ルアーと封止的に係合するように、第2の医療用コネクタの近位端上の雄ねじがアダプタの遠位部分上の雌ねじと係合するように、第2の医療用コネクタをアダプタに対して回転させることによって、第2の医療用コネクタをアダプタに結合するステップを含むことができる。この方法は、第2の医療用コネクタ上の1つまたは複数の破損可能要素が破損して第2の医療用コネクタを自由スピン構成に移行させるように、第2の医療用コネクタをアダプタに対してさらに回転させるステップを含むことができる。
【0015】
本明細書に開示されるさまざまな実施形態は、遠位開口を備えた遠位端および近位開口を備えた近位端を含むことができる第1の医療用コネクタにアクセスするステップを含むことができる方法に関し得る。近位端は雌ルアーおよび雄ねじを含むことができる。第1の医療用コネクタは近位端と遠位端との間に流体経路を有することができる。第1の医療用コネクタはアダプタを有することができ、アダプタは、近位端の雄ねじと係合する雌ねじを有する遠位部分と、1つまたは複数の突部を有する近位部分と、を含むことができる。この方法は、近位開口を備えた近位端、遠位開口を備えた遠位端、近位端と遠位端との間の流体経路、本体部分、および本体部分から遠位方向に延在する突起を含むことができる第2の医療用コネクタにアクセスするステップを含むことができる。突起は段差を含むことができる。突起はテーパ外面を備えた雄ルアーを含むことができる。第2の医療用コネクタは、突起を実質的に取り囲むカラーを含むことができる。カラーは雌ねじを含むことができる。この方法は、アダプタの近位部分に突起を挿入すること、および1つまたは複数の突部が突起上の段差と係合するまで、および第2の医療用コネクタの雄ルアーが第1の医療用コネクタの雌ルアーと封止的に係合するように、第2のコネクタに対して近位方向に軸方向にアダプタを前進させることによって、第2の医療用コネクタをアダプタに結合するステップを含むことができる。
【0016】
次の図を参照していくつかの実施形態を詳細に議論するが、全体を通して同様の参照番号は類似の特徴を指す。これらの図は例示の目的で提供され、実施形態は、図に示す特定の実装形態に限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】別の医療用コネクタに結合された
図1の医療用コネクタを示す。
【
図5】第2のコネクタの一部に結合された第1のコネクタの一例の実施形態の断面図である。
【
図6A】アダプタの一例の実施形態の斜視図を示す。
【
図6C】アダプタの別の一例の実施形態の断面図である。
【
図7】第1のコネクタに結合された
図6Cのアダプタの断面図である。
【
図7A】第1のコネクタと第2のコネクタの一構成要素とに結合されたアダプタの一例の実施形態の断面図である。
【
図7B】第1のコネクタと第2のコネクタとの間に結合されたアダプタの一例の実施形態の断面図である。
【
図7C】アダプタと第1のコネクタおよび第2のコネクタとの間の係合の詳細断面図である。
【
図9】コネクタに結合されたアダプタの一例の実施形態を示す断面図である。
【
図10】アダプタに結合されたコネクタの一例の実施形態を示す。
【
図11】シュラウドを含むアダプタに取り付けられたコネクタの一例の実施形態の断面図を示す。
【
図12】封止要素を備えたアダプタに結合されたコネクタの一例の実施形態を示す。
【
図13】コネクタに結合されたアダプタの一例の実施形態を示す。
【
図14】コネクタに結合されたコネクタの一例の実施形態を示す。
【
図15】第2のコネクタの一部に結合された第1のコネクタの一例の実施形態の断面図である。
【
図16】第2のコネクタの一部に結合された第1のコネクタの一例の実施形態の断面図である。
【
図17A】アダプタを使用して第1のコネクタを第2のコネクタに結合するプロセスの一例の実施形態を示す。
【
図17B】アダプタを使用して第1のコネクタを第2のコネクタに結合するプロセスの一例の実施形態を示す。
【
図17C】アダプタを使用して第1のコネクタを第2のコネクタに結合するプロセスの一例の実施形態を示す。
【
図17D】アダプタを使用して第1のコネクタを第2のコネクタに結合するプロセスの一例の実施形態を示す。
【
図17E】アダプタを使用して第1のコネクタを第2のコネクタに結合するプロセスの一例の実施形態を示す。
【
図17F】アダプタを使用して第1のコネクタを第2のコネクタに結合するプロセスの一例の実施形態を示す。
【
図18A】アダプタを使用して第1のコネクタを第2のコネクタに結合するための方法の別の一例の実施形態を示す。
【
図18B】アダプタを使用して第1のコネクタを第2のコネクタに結合するための方法の別の一例の実施形態を示す。
【
図18C】アダプタを使用して第1のコネクタを第2のコネクタに結合するための方法の別の一例の実施形態を示す。
【
図18D】アダプタを使用して第1のコネクタを第2のコネクタに結合するための方法の別の一例の実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書に記載される技術のシステム、装置、および方法のさまざまな特徴および利点は、図に示される例の次の説明からより完全に明らかになるであろう。これらの例は、本開示の原理を示すように意図され、本開示は、単に示される例に限定されるべきではない。本明細書に開示される原理を考慮すると当業者には明らかであろうように、示される例の特徴は、修正、組み合わせ、除去、および/または置換することができる。
【0019】
図1は一例の医療用コネクタ100を示す。
図2は、別の医療用コネクタ200に結合された医療用コネクタ100を示す。
図3および
図4はコネクタ100の断面図を示す。医療用コネクタ100は、近位開口を備えた近位端102と、遠位開口を備えた遠位端104と、を有することができる。流体経路106が近位開口を遠位開口に流体的に結合する。いくつかの場合において、流体経路は曲がり角または障害物のない線形の流体経路とすることができ、流体経路は実質的に均一な内径を有することができるが、さまざまな他の構成を使用することもできる。近位端102は、可撓性の医療用チュービングまたはカテーテルのような導管108に結合することができ、導管がコネクタ100を通して流体経路106と流体連通するようになっている。導管108は、接着剤、摩擦嵌合、音波溶接、または任意の他の適切な係合によって、コネクタ100に結合することができる。コネクタ100の近位端102は、シリンジ、別のコネクタ、ポンプなどのような、流体を輸送することができるさまざまな他の医療器具に結合することができる。いくつかの実装形態において、近位端102は、医療器具と取り外し可能に結合するための係合機構(たとえば、雌ルアー、または他の結合構造)を有することができる。いくつかの実装形態において、導管108は、ポンプ、医療用流体バッグ、他の流体源、または他の医療器具にコネクタ100を結合することができる。コネクタ100の遠位部分は、ANSI準拠の雄ルアーチップとすることができる雄ルアー110のような雄接続機構を有することができる。雄ルアー110はテーパ外面を有することができ、これは、ANSI準拠の雌ルアーとすることができる雌ルアーの対応するテーパ内面と係合するように構成することができる。
【0020】
コネクタ100は本体部分112を含むことができる。本体部分112の外面は、コネクタ100を別の医療器具に対して接続または接続解除するプロセス中のようないくつかの作業中、ユーザによる本体部分の把持を容易にするように構成された質感、突部、凹部、スプライン、および/または他の把持機構を有することができる。突起114が本体部分112から遠位方向に延在することができる。突起114の遠位端は雄ルアー110を含むことができる。突起114の延在部分116が本体部分112と雄ルアー110との間に延在することができる。突起114(たとえば、延在部分116)は、本体部分112の外径または断面積よりも小さい外径または断面積を有することができ、本体部分112と突起114との間の移行部で段差118が形成されるようになっている。段差118は本体部分112の遠位端および/または突起114の近位端にあり得る。いくつかの実装形態において、延在部分116は、テーパ面を含まない(たとえば、ANSI準拠のテーパ面を有さない)外面を有することができる。延在部分116は実質的に均一な外径を備えた1つまたは複数のセクションを有することができる。
図3および
図4に見られるように、延在部分の第1のセクション116aが第1の外径を有することができ、延在部分の第2のセクション116bが、第1の外径よりも大きい第2の外径を有することができ、第1のセクション116aから第2のセクション116bへの移行部で段差120が形成されるようになっている。第2のセクション116bは第1のセクション116aから遠位方向に配置することができる。いくつかの場合において、延在部分の第2のセクション116bを省略して、雄ルアー110のテーパ面が段差120で始まるようにすることができる。いくつかの変形例において、段差120は、環状突部のような突部によって形成することができる。
【0021】
コネクタ100はカラー122を含むことができ、カラー122はシュラウド124を含むことができ、シュラウド124は、凹部を少なくとも部分的に取り囲む1つまたは複数の側壁126を有することができる。カラー122は連続した環状の側壁126を有することができるが、側壁126は、切れ目、もしくはスリット、または分離された部分もしくはフィンガを有することができる。側壁126の内側はねじ山128を有することができ、ねじ山128は、
図2に示すコネクタ200のような医療器具上の対応するねじ山と係合するように構成することができる。側壁126の外面は、コネクタ100を別の医療器具に対して接続または接続解除するプロセス中のようないくつかの作業中、ユーザによるカラー122の把持を容易にするように構成された質感、突部、凹部、スプライン、および/または他の把持機構を有することができる。いくつかの実装形態において、カラー122は、把持機構を有さない遠位部分130を有することができる。把持機構(たとえば、スプライン)を備えたカラー122の部分は、把持機構(たとえば、スプライン)を有さないカラー122の遠位部分130よりも大きな外径を有することができ、これにより1つまたは複数の段差を形成することができる(たとえば、各個々のスプラインはカラー122の遠位部分130への移行部でその遠位端で段差を有することができる)。
【0022】
カラー122は、突起114と係合する係合部分132を有することができる。係合部分132は、突起114(たとえば、突部の第1のセクション116a)の外径とほぼ同じサイズ、またはそれよりわずかに大きい内径を備えた開口を有することができる。たとえばフランジが側壁126の近位端から内向きに延在することができる。カラー122の近位端を通る開口が、側壁126によって形成される凹部の直径よりも小さい直径を有することができ、段差134を形成する。段差134はカラーの近位部分で(たとえば、凹部の近位端で)フランジによって形成することができる。カラー122の遠位端は凹部に対して開いていることができる。
【0023】
カラー122は本体部分112に対しておよび/または突起114に対して移動可能とすることができる。
図3は近位位置でのカラー122を示し、カラー122の近位端は段差118または本体部分112の遠位端にある表面に対して当接して、カラー122がさらに近位方向に移動するのを妨げることができる。
図4は遠位位置でのカラー122を示し、段差134が段差120に対して当接してカラー122がさらに遠位方向に移動するのを妨げている。カラー122のための運動の範囲は、段差118と段差120との間の距離マイナス段差134とカラー122の近位端との間の距離によって定義することができる。カラー122は、近位位置および遠位位置間で軸方向に移動するように構成することができる。カラー122は、(たとえば、流体経路106を通るような、コネクタ100を通って近位端および遠位端間で延在する長手軸を中心に)回転するように構成することができる。
【0024】
図2に示すように、コネクタ100の遠位部分は、医療用コネクタ200の近位部分202、または他の医療器具と接続することができる。
図5は、近位部分202に結合されたコネクタ100の断面図を示し、コネクタ200の残りは図から省略されている。例として、医療用コネクタ200は、2019年3月14日に公開され、AXIALLY ENGAGING MEDICAL CONNECTOR SYSTEM WITH DIMINISHED FLUID REMNANTSという名称の、その全体を参照により本明細書に組み込む、特許文献1に開示されたコネクタの実施形態と同様の特徴を有する。
図5に示すコネクタ近位部分202は、特許文献1の
図1~
図20Cに関連して開示された閉鎖可能な雄コネクタの実施形態における第1のキャップコンポーネントと同様の特徴を有することができる。近位部分202は雌ルアー204を有することができ、雌ルアー204は、雄ルアー110のテーパ面に対応するテーパ面を有することができる。雄ルアー110は遠位方向に前進して、これらのテーパ面が封止を形成し、通常作業中、実質的に漏れることなくコネクタ100、200間で流体を移送することが可能になるように、雌ルアー204と係合することができる。したがって、コネクタ100の雄ルアー110はコネクタ200の雌ルアーと結合することができる。近位部分202の外部はねじ山206を有することができ、ねじ山206は、カラー122上のねじ山128と係合するように構成することができる。ねじ山は突部および/または溝を含むことができ、いくつかの場合において一方の側が1つまたは複数の螺旋状の溝を有することができ、他方の側が1つまたは複数の対応する螺旋状の突部、または螺旋形ではないが依然として螺旋状の溝と係合する1つまたは複数の突部を有することができる。ねじ係合によりカラー122がコネクタ200に向かって遠位方向に前進するように、コネクタ200の近位部分202上へカラー122を回転させることができる。カラー上の段差134は段差120を押して突起114(たとえば、雄ルアー110)も遠位方向に前進させることができる。
【0025】
通常作業中、雄ルアー110のテーパ面が雌ルアー204のテーパ面に対して実質的に封止するまで、カラー122は雄ルアー110を遠位方向に前進させる。しかしながら、いくつかの場合において、カラー122は遠位方向に前進することが妨げられる可能性があり、雄ルアー110が雌ルアー204と適切に係合しなくなり、これにより、コネクタ100、200間の接続部に漏れが生じる可能性がある。たとえば、カラー122が変形していれば(たとえば、製造中または組み立て中のいずれかで)、カラー122は、近位部分202にねじ込まれる際、固着する可能性がある。いくつかの場合において、カラー122は、たとえば製造公差または欠陥のため、近位部分202と係合するのに適切なサイズよりも小さい内径を有し得る。カラー122の内側のねじ山128の幅、高さ、またはピッチのような、カラー122上のさまざまな他の特徴が、カラー122が適切に前進することを妨げるように変形する可能性がある。いくつかの場合において、カラー122の係合部分132が組立中に変形する可能性があり、これによりカラー122の位置がずれる可能性がある(たとえば、段差134が段差120に当接するとき)。これらの問題により、カラー122と近位部分202との間の摩擦が増加する可能性があり、カラー122が遠位方向に前進することが妨げられ、これによって漏れが生じる可能性がある。漏れは、流体(たとえば、これは高価な薬剤である可能性がある)の損失、不正確な投与またはサンプリング量、および危険物質(たとえば、化学療法薬)への曝露を引き起こす可能性がある。変形した近位部分202(たとえば、より大きな外径、または変形しているねじ山206)もカラー122の前進を妨げる可能性があり、これにより漏れを引き起こす可能性がある。また、カラー122を受容するように設計されていない装置にコネクタ100を取り付けようとすることから、たとえ両コンポーネントが適切に形成されているとしても、漏れが生じる可能性がある。
【0026】
いくつかの実装形態において、コネクタ200は、閾値量のトルクがコネクタ200に加えられるとスピニング構成に移行するように構成することができる。たとえば、特許文献1で議論されたように、コネクタは、閾値量のトルクがコネクタ200に加えられると破損するように構成されている1つまたは複数のタブを有することができ、近位部分202は、タブが破損するとコネクタ200の残りに対して回転するように構成することができる。したがって、閾値トルクに達するまでユーザがトルクを加えてカラー122とコネクタ200を一緒にねじることができ、この時点でタブは破損し、追加のトルクが加えられるとコネクタ200が単にスピンするようになる。これらの特徴を使用して、コネクタ200が後でコネクタ100から外れるのを防止することができる。この構成は、カラー122をコネクタ200にねじ込むときに加えることができる最大トルクを効果的に設定することができる。雄ルアー110が雌ルアー204と完全に係合して実質的に流体密の封止を形成する前にその最大トルクに達すれば(たとえば、変形したカラー122のため)、コネクタ100、200間の接続部は漏れることがある。最大トルク閾値を有さない装置にコネクタ100を取り付けるとき、ユーザは、漏れを妨げるのに十分に雄ルアー110を前進させるためにカラー122を締めすぎることによって、変形したカラーを補償することが可能になり得る。しかしトルク制限機構を有するコネクタ200では、トルク制限機構によりユーザがカラー122を締めすぎるのを防止することができるため、カラー122の同じ変形の結果、漏れを引き起こす可能性がある。また、カラー122を締めすぎることは、カラー122または他の構成要素の破損または変形のような他の問題につながる可能性があり、その結果、重大な漏れが生じる可能性がある。
【0027】
いくつかの実施形態において、アダプタ300を使用してコネクタ200に、または別の医療器具にコネクタ100を結合することができる。
図6Aはアダプタ300の一例の実施形態の斜視図を示す。
図6Bは
図6Aのアダプタ300の断面図を示す。
図6Cはアダプタ300の別の一例の実施形態の断面図を示す。
図7Aは、
図6Cのアダプタ300がコネクタ100およびコネクタ200の一構成要素に結合されている一例の実施形態を示す。
図7Bは、コネクタ100とコネクタ200との間で結合されたアダプタ300の断面図を示す。
図7Cは、アダプタ300とコネクタ100、200との間の係合の詳細断面図を示す。アダプタ300は、コネクタ100とのスナップフィット係合およびコネクタ200とのねじ係合を有するように構成することができる。いくつかの実施形態において、アダプタ300はコネクタ100のカラー122の代わりに使用することができる。いくつかの実施形態において、アダプタ300を使用してコネクタ100をコネクタ200に結合するとき、カラー122はコネクタ200と係合しない。アダプタ300はコネクタ100のカラー122をコネクタ200から遠ざけるように変位させることができる。
【0028】
アダプタ300は、近位端および遠位端で開いていることができる開放内部チャンバを取り囲む環状側壁を備えた中空円筒の全体的な形状を有することができる。アダプタ300は近位部分302および遠位部分304を含むことができる。近位部分302は、たとえばスナップフィット係合を使用して、コネクタ100と係合するように構成することができる。近位部分302は内径306を有し、内径306は、突起114(たとえば、突部の第2のセクション116b)の外径と実質的に同じに、またはそれより大きくすることができ、アダプタ300の遠位部分304が突起114上へ嵌合することができるようになっている。近位部分302は、フランジ308、または1つまたは複数の突部を含むことができ、フランジ308または突部は内向きに延在して、段差310または係合面を形成することができる。フランジ308または突部は、突起114(たとえば、突部の第1のセクション116a)の外径とほぼ同じサイズである、またはそれよりわずかに大きい内径を備えた領域を形成することができ、この内径はフランジ308の前の近位部分の内径306よりも小さくすることができる。フランジ308または突部のそれぞれは段差310または係合面を画定することができる。フランジ308または1つまたは複数の突部はねじ切りされておらず、その円周の周りで実質的に同じ軸方向位置を有することができる。
図6Cに示すように、アダプタ300の近位端はテーパ面312を有することができ、テーパ面312は、半径方向内向きを指す方向に遠位方向に傾斜させることができる。いくつかの実施形態において、フランジ308または突部は、たとえば、
図6Bに示すように、段差310または係合面の反対側に傾斜した滑り面312を備えた1つまたは複数の歯を含むことができる。いくつかの実施形態において、
図6Cに示すように、フランジ308は実質的にアダプタの内側の円周の周りに延在することができる。いくつかの実施形態において、1つまたは複数の突部308は、たとえば、
図6Bに示すように、アダプタ300の内側の周りで離間させることができる個別の歯または他の突部を含むことができる。
【0029】
アダプタ300をコネクタ100に取り付けるために、突起114(たとえば、雄ルアー110)をアダプタ300の近位端を通して挿入することができ、アダプタ300をコネクタ100に対して近位方向に軸方向に移動させることができる。フランジ308での内径は突起114の第2の部分116bの外径よりも小さくすることができる。突起114(たとえば、その第2の部分116b)はフランジ308または突部に接触することができ、アダプタ300がさらに近位方向に移動するにつれて、フランジ308または突部は、横方向外向きに屈曲、圧縮、または他の方法で変形することができる。フランジ308が段差120を越えるのに十分にアダプタ300が近位方向に移動すると、アダプタ300の近位部分302がコネクタ100上の突起114と係合するように、フランジ308または突部が横方向内向きに移動または拡張することができる。いくつかの実装形態において、フランジ308または突部は段差120の近位方向の所定の位置に嵌まることができる。アダプタ300上の段差310はコネクタ100上の段差120に対して当接して、アダプタが
図7に示す位置を越えて遠位方向に移動するのを妨げることができる。アダプタのテーパ面312はアダプタ300がコネクタ100の突起114の上で滑動するのを容易にすることができる。近位端の内縁を面取りする、丸める、またはテーパ状にして、内縁が突起114に引っかかるのを妨げることができる。コネクタ100と係合すると、アダプタ300は(たとえば、長手軸を中心に)回転することができる。
【0030】
アダプタ300の近位部分302は外径314を有することができ、外径314は、コネクタ100上のカラー122の内径よりも小さくすることができ、かつ/またはカラー122の内側の対向するねじ山の間の距離よりも小さくすることができ、アダプタ300の近位部分302がカラー122と突起114との間の凹部内へ嵌合することができるようになっている。アダプタはカラーのねじ山128と係合せず、カラー122とアダプタ300とは互いに対して回転することができるようになっている。アダプタ300の遠位部分304は、近位部分302の外径314よりも大きい外径316を有することができ、これにより近位部分302から遠位部分304への移行部で段差318を形成することができる。アダプタ300がコネクタ100に結合されると、段差318はコネクタ100のカラー122を近位方向に押すことができる。アダプタ300の近位部分302は、アダプタの近位部分302がコネクタ100と係合している(たとえば、段差310が段差120に対して当接している)とき、コネクタ100の本体部分112の遠位端での段差318と段差118との間の距離322が少なくともカラー122の長さ(たとえば、段差118と段差318に当接する部分間で軸方向に測定)と同じくらい長くなるように、十分に長い長さ320(たとえば、軸方向に測定)を有することができ、いくつかの実施形態において、カラー122と段差118との間、および/またはカラー122と段差318との間に、隙間を形成することができるように、距離322はカラー122の長さよりも大きくすることができる。カラー122は段差118と段差318との間に軸方向の運動の範囲を有することができる。いくつかの実施形態において隙間および/または軸方向の運動の範囲は、約10mm未満、約8mm未満、約6mm未満、約4mm未満、約2mm未満、約1mm未満、もしくはそれ未満、またはこれらの列挙された値間の任意の範囲または値とすることができるが、いくつかの実装形態は他の寸法を使用することもできる。いくつかの実施形態において、カラー122は、アダプタ300に同じ軸方向の運動の範囲を提供するように移動することができる。カラー122は、段差118、318間の距離322を軸方向に約70%超、約80%超、約85%超、約90%超、約95%超、約98%超、あるいは約100%、またはこれらの列挙された値間の任意の値または範囲だけ埋めることができるが、いくつかの実装形態は他の寸法を使用することもできる。
【0031】
遠位部分304は、たとえばねじ係合を使用して、コネクタ200と係合するように構成することができる。
図7は、コネクタ100をコネクタ200に結合するアダプタ300の一例の実施形態を示す(コネクタ200の近位部分202のみが
図7に見られる)。アダプタ300の遠位部分304の内側はねじ山324を有することができる。近位部分202の外部はねじ山206を有することができ、ねじ山206は、アダプタ300上のねじ山324と係合するように構成することができる。ねじ山は突部および/または溝を含むことができ、いくつかの場合において一方の側が1つまたは複数の螺旋状の溝を有することができ、他方の側が1つまたは複数の対応する螺旋状の突部、または螺旋形ではないが依然として螺旋状の溝と係合する1つまたは複数の突部を有することができる。アダプタ300の遠位部分304は内径326を有することができ、内径326は、雄ルアー110とアダプタ300の遠位部分304の側壁との間の凹部内へ雌ルアー204の側壁を受容するのに十分に大きくすることができる。遠位部分304の内径326は近位部分302の内径306よりも大きくすることができる。遠位部分304の内径326は近位部分302の外径314よりも大きくすることができる。遠位部分304は、近位部分の長さ320よりも長く、より短く、またはそれと同じとすることができる長さ(たとえば、軸方向に沿った)を有することができる。
【0032】
いくつかの実施形態において、アダプタ300は、まずコネクタ100に取り付け、次いでコネクタ200に取り付けることができる。本明細書で議論するように、アダプタ300がコネクタ100と係合する(たとえば、スナップ嵌めで)までアダプタ300をコネクタ100上へ近位方向に押し付けてコネクタ100からアダプタ300が外れるのを妨げることができる。アダプタ300がコネクタ100に取り付けられると、アダプタ300はカラー122を遠位方向に押すことができる。アダプタの近位部分302は突起114とカラー122との間の凹部に挿入することができる。次いで、ねじ山324がコネクタ200の近位部分202上のねじ山206と係合するように、アダプタ300の遠位部分304を遠位方向に前進させることができる。アダプタはコネクタ200に対して回転することができ、これによりアダプタ300をさらに遠位方向に前進させることができる。アダプタ300が遠位方向に前進するにつれて、段差310は段差120を押して、雄ルアー110の外側テーパ面が雌ルアー204の内側テーパ面と係合するまで、雄ルアー110も遠位方向に前進させ、これにより実質的に流体密の封止を提供することができる。アダプタ300の近位部分302は、第1のコネクタ100と線形に係合する(たとえば、アダプタ300を第1のコネクタ100に対して回転させることなく)ように構成することができ、かつ/またはアダプタ300の遠位部分304は、第2のコネクタ200と回転係合するように構成することができる。
【0033】
いくつかの実施形態において、アダプタ300は、まずコネクタ200に取り付け、次いでコネクタ100に取り付けることができる。アダプタの遠位部分304はコネクタ200の近位部分202にねじ込むことができる。アダプタ300に雄ルアー110が取り付けられていなければ、アダプタ300は、封止係合を提供すると予想される位置に(またはおそらくその場所のわずかに近位の位置に)ねじ込むことができる。雄ルアー110を次いでアダプタ300を通して近位部分202内へ前進させることができる。フランジ308または突部が段差120と係合する(たとえば、スナップ式に係合する)まで雄ルアー110および突起の残りを(たとえば回転を必要とせずに)遠位方向に前進させることができる。いくつかの場合において、アダプタ300を締めて雄ルアー110を雌ルアー204に対して封止することができる。いくつかの場合において、アダプタ300が遠位方向に前進しすぎてコネクタ100との係合が不可能になった場合、アダプタ300を緩めてアダプタを近位方向に移動させることができ、これにより、アダプタをコネクタ100と係合させることが可能になり得る(たとえば、所定の位置に嵌まることによって)。
【0034】
アダプタ300とともにコネクタ100は2つの入れ子になったカラーを有することができる。アダプタ300がコネクタ100をコネクタ200に結合するとき、コネクタ200の近位部分202はアダプタの遠位部分304の内側に位置することができ、アダプタ300の近位部分302はカラー122の遠位部分の内側に位置することができ、かつ/またはコネクタの突起114は、カラー122の近位部分を通って、カラー122の遠位部分を通って、アダプタ300の近位部分302を通って、アダプタ300の遠位部分304を通って、コネクタ200の近位部分202内へ延在することができる。
【0035】
いくつかの実施形態において、アダプタ300はポリカーボネートから作製することができる。いくつかの実施形態において、カラー122はアクリルから作製することができる。アダプタ300および/またはカラー122(ならびに本明細書に開示される他の構成要素)には、ポリマー、プラスチック、金属、ガラスなどを含む、他の適切な材料を使用することができる。いくつかの実施形態において、アダプタ300は、カラー122の材料よりも硬い材料から作製することができる。材料および幾何学的形状は、アダプタ300のコネクタ100上への保持を妨げる形で段差120またはアダプタ300(たとえば、フランジまたは突部308)を変形または損傷することなく、アダプタ300が段差120の上を滑動することが可能になるように構成することができる。これは、構成要素のサイズ設定、幾何学的形状の柔軟性、構造の材料の柔軟性、またはこれらの任意の組み合わせによって達成することができる。
【0036】
図8はアダプタ300の一例の実施形態の断面図を示す。アダプタ300は1つまたは複数のスリット330を備えた近位部分302を有することができ、これにより、アダプタ300がコネクタ100上へ結合されるとき、近位部分302の屈曲を容易にすることができる。いくつかの場合において、複数のスリット330を使用することができ、これにより近位部分302を2つ以上のセクションに分離することができる。
図6Bの実施形態もスリット330を含む。近位部分302は2つ以上の分離されたアームを有することができる。たとえば、
図8は、第1のセクション332a(たとえば、第1のアーム)および第2のセクション332b(たとえば、第2のアーム)を備えたアダプタ300を示し、第1のセクション332aおよび第2のセクション332bはスリット330によって分離され、アダプタ300は、
図8に見られるスリットの反対側に別のスリットを有することができる。アダプタ300は、2つのアーム、3つのアーム、4つのアーム、5つのアーム、6つのアーム、または任意の他の適切な数の別個のアームを有することができる。いくつかの実施形態において、近位部分302は切れ目のない連続側壁(たとえば、環状側壁)とすることができる。
【0037】
いくつかの実施形態において、アダプタ300はコネクタ100から取り外し可能とすることができる。
図9は、コネクタ100に結合されたアダプタ300の一例の実施形態を示す断面図であり、アダプタ300は、コネクタ100から取り外し可能であるように構成されている。アダプタ300は1つまたは複数のアーム334a、334bを有することができ、アーム334a、334bを操作(たとえば、押したり引いたり)して、アダプタ300の近位部分302を横方向外向きに屈曲させる力を加えることができる。これにより、フランジ308または突部上の段差310の突起114上の段差120からの係合解除を容易にすることができ、アダプタ300をコネクタ100に対して遠位方向に移動させて接続解除することができるようになる。取り外し可能なアダプタ300の特徴は、
図8のスリット330または別個のセクション332a、332bまたはアームを使用することができ、これにより係合解除のために近位部分302の屈曲を容易にすることができる。いくつかの実施形態において、連続的な近位部分302を使用することもできる。
図9に示すように、第1のアーム334aはアダプタの第1の側に配置することができ、第2のアーム334bはアダプタ300の第2の側に配置することができる。アーム334a、334bは、アダプタの本体303から(たとえば、近位部分302が遠位部分304に移行するアダプタ300の一部から、遠位部分304の近位部、または任意の他の適切な場所から)外向きかつ遠位に延在することができる。アダプタ300をコネクタ100から接続解除するために、ユーザは、
図9における矢印によって示すような力を加えることができ、この力は、たとえば一方の手の親指と指との間でアーム334a、334bを一緒につまみ、いくつかの場合において他方の手でコネクタ100を保持しながら、アダプタ300とコネクタ100とを引き離すことによって、横方向内向きおよび/または遠位方向に向けることができる。この力はアダプタを通して伝達されて、フランジ308の対向部分または対向する突部を離すように移動させることができ、アダプタ300をコネクタ100から取り外すために、段差310を段差120から外すことができるようになる。アーム334aを横方向内向きに押すことにより、アーム332a(
図8に示す)を横方向外向きに移動させることができ、かつ/またはアーム334bを横方向内向きに押すことにより、アーム332b(
図8に示す)を横方向外向きに移動させることができる。いくつかの実施形態において、アダプタは1つのみのアーム334aを含むことができ、または2つのアーム、3つのアーム、4つのアーム、またはそれ以上のような、任意の適切な数のアームを使用することができる。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のアーム334a、334bは、アダプタ300をコネクタ100に取り付けるときに使用することができる。たとえば、ユーザは、突起114をアダプタ300内へ前進させながら、1つまたは複数のアーム334a、334bを横方向内向きに押すことができ、アダプタ300の近位部分302が屈曲、またはさもなければ変位して、突起114の第2の部分116bがアダプタ300の近位部分302に入り込むのが容易になるようになっている。1つまたは複数のアーム334a、334bを解放して、本明細書で議論するように、フランジ308または突部をコネクタ100と係合させることができる。いくつかの実施形態において、アダプタ300は、一旦コネクタ100に結合されると、これから取り外し可能でないように構成することができる。
【0038】
カラー122を使用してコネクタ100がコネクタ200に結合されるいくつかの場合において(たとえば、
図5に示すように)、コネクタ100の本体部分112に対する(または突起114に対する)カラー122の意図しない回転により、コネクタ100、200間の接続部に漏れが生じる可能性がある。たとえば、カラー122および/または本体部分112は、カラー122を本体部分112に対して回転させる可能性がある方法で、偶然に衝突または押圧または他の方法で接触される可能性がある。カラー122が最初に本体部分112または突起114に対して回転するとき、雄ルアー110と雌ルアー204との間の摩擦係合により、近位部分202がカラー122とともに回転するのを妨げる可能性がある。したがって、カラー122は近位部分202に対して回転する可能性があり、これにより、ねじ山128、206間のねじ係合のため、近位部分202がコネクタ100から離れて遠位方向に移動する可能性があり、これにより、雄ルアー110が雌ルアー204から外れる可能性があり、その結果、漏れが生じる可能性がある。いくつかの場合において、本体部分112または突起114に対するカラー122の回転により、コネクタ200がコネクタ100から完全に外れるまで、このコネクタが遠位方向に移動する可能性がある。
【0039】
いくつかの実施形態において、アダプタ300は、本体部分112または突起114に対する意図しない回転を妨げるように構成することができる。
図10は、コネクタ100の本体部分112に対するアダプタ300の回転を妨げるように構成されているアダプタ300に結合されたコネクタ100の一例の実施形態を示す。アダプタ300はシュラウド336を含むことができ、シュラウド336は、コネクタ100の本体部分112および/または突起114を覆う、または少なくとも部分的に取り囲むように構成することができる。シュラウド336は、本体部分112が衝突される、またはさもなければアダプタ300に対して回転するであろう方法で操作されるのを防止することができる。シュラウド336は(たとえば、
図10に示すように)本体部分112の近位端を越えて近位方向に延在することができ、またはシュラウド336は、本体部分112の近位端と実質的に同一面になるように延在することができる。いくつかの実施形態において、シュラウド336は、本体部分112の近位端の最後まで延在することなく、本体部分112の一部(たとえば、大部分)のみを覆うように近位方向に延在することができる。シュラウド336は、アダプタ300の遠位部分302から(たとえば、遠位部分304の近位部、または任意の他の適切な場所から)、または近位部分302が遠位部分304に移行するアダプタ300の一部から延在することができる。シュラウド336は、カラー122の遠位にあるアダプタ300の本体上の場所、および/またはカラー122の遠位方向移動を制限するように構成されている表面または段差318の遠位にあるアダプタ300の本体上の場所から延在することができる。シュラウド336の内径は、本体部分112の外径よりも大きく、カラー122の外径よりも大きくすることができる。シュラウド336の内径は、アダプタ300の近位部分302とシュラウド336との間の凹部内へカラー122の遠位部分を受容することができるように十分に大きくすることができる。
【0040】
図11は、
図10と同様のシュラウド336を含むアダプタ300に取り付けられたコネクタ100の一例の実施形態の断面図を示す。アダプタ300は、コネクタの本体部分112と係合してアダプタ300をコネクタ100に結合するように構成されているフランジ338または突部を含むことができる。フランジ338または突部はシュラウド336の内側から(たとえば、シュラウド336の近位端で)横方向内向きに延在することができる。シュラウド336はコネクタ100に対して近位方向に移動することができ、フランジ338または突部が本体部分112の近位端に達するまでカラー122および/または本体部分112を通過することができるようになっており、この時点でフランジ338または突部は本体部分112の近位端とスナップ式に係合してアダプタ300をコネクタ100に取り付けることができる。いくつかの実施形態において、アダプタ300は突起114(たとえば、段差120)と係合しない。いくつかの実施形態において、
図11に示すように、突起114と係合するように構成されている近位部分302を省略することができる。シュラウド336は、コネクタ100と係合するように構成されているアダプタ300の近位部分とすることができる。
【0041】
図12は、アダプタ300とコネクタ100との間に実質的に流体密の封止を形成するように構成された封止要素340を備えたアダプタ300に結合されたコネクタ100の一例の実施形態を示す。いくつかの実施形態において封止要素340はOリングまたはガスケットとすることができる。Oリング封止要素340は、アダプタ300の近位部分302の内側の凹部(たとえば、環状凹部)上、またはコネクタ100の突起114の外側の凹部(たとえば、環状凹部)上に設置することができる。封止要素340はアダプタ300の近位部分302の内側と突起114の外側との間で圧縮することができる。いくつかの実施形態において、複数の封止要素340(たとえば、Oリング)を使用することができ、これら封止要素340は封止を改善することができ、またはバックアップまたはフェイルセーフとして機能することができる。いくつかの実施形態において、アダプタ300は、
図8に関連して議論したものと同様のスリット330を有することができるが、スリットは封止要素340に達する前に止まることができる。
【0042】
図13は、カラー122を含まないコネクタ100に結合されたアダプタ300の一例の実施形態を示す。カラー122を省略することができるということを除いて、
図13の実施形態は、本明細書に開示される他の実施形態と同様に機能することができる。
図14は、コネクタ200の近位部分202に組み込まれたアダプタ300と同様の特徴を有するコネクタ200に結合されたコネクタ100の一例の実施形態を示す。
図14において、近位部分202は、図示するコネクタ200の唯一の部分であり、コネクタ200の他の構成要素は図から省略されている。コネクタ200の他の構成要素は、特許文献1に開示された実施形態と同様の特徴を有することができる。
図14において、カラー122はコネクタ100から省略されているが、コネクタ100のいくつかの実施形態は、カラー122、または本明細書に開示される他の特徴のいずれかを含むことができる。コネクタ200の近位部分202は雌ルアー204を含むことができ、雌ルアー204は、雄ルアー110の外側テーパ面と実質的に封止するように構成されたテーパ内面を有することができる。近位部分202は係合部分250を含むことができ、係合部分250は雌ルアー204の近位方向に延在することができる。係合部分250は、本明細書に開示される実施形態におけるアダプタ300の近位部分302と同様の特徴を有することができる。係合部分250は1つまたは複数の側壁を有することができ、側壁は内部チャンバを少なくとも部分的に取り囲むことができる。係合部分250は中空円筒の全体的な形状を有することができる。係合部分250は、たとえばその近位端で、フランジ252または突部を有することができ、フランジ252または突部は段差254を形成することができ、突起114上の段差120と係合して、たとえばコネクタ100をコネクタ200の近位部分202に結合することができる。係合部分250は、解放要素、1つまたは複数のスリット、1つまたは複数の封止要素、またはシュラウドのような、アダプタ300に関連して開示されたさまざまな他の特徴の任意の組み合わせを含むことができる。アダプタ300はこれらの特徴の任意の適切な組み合わせを含むこともできる。
【0043】
図15は、コネクタ200の近位部分202に結合されたコネクタ100の一例の実施形態を示す。近位部分202は係合部分250を有することができ、係合部分250は、
図14に関連して開示された係合部分の実施形態と同様の特徴を有することができる。いくつかの実施形態において、雄ルアー110および雌ルアー204は省略することができる。コネクタ100の突起114および/またはコネクタ200の近位部分202の内側は1つまたは複数の封止要素256を有することができ、封止要素256はOリングまたはガスケットを含むことができる。Oリング封止要素256は、コネクタ200の近位部分202の内側の凹部(たとえば、環状凹部)に、またはコネクタ100の突起114の外側の凹部(たとえば、環状凹部)上に設置することができる。封止要素256はコネクタ200の近位部分202の内側と突起114の外側との間で圧縮することができる。いくつかの実施形態において、複数の封止要素256(たとえば、Oリング)を使用することができる。
【0044】
図16は、コネクタ200に結合されたコネクタ100の一例の実施形態を示し、コネクタ100は、近位部分202の係合部分250と係合してコネクタ100、200を結合する1つまたは複数のアーム150を有する。コネクタ200の係合部分250は段差260を有することができ、段差260は凹部262(たとえば環状凹部)によって画定することができる。コネクタ100は1つまたは複数のアーム150または環状シュラウドを有し、アーム150または環状シュラウドは遠位方向に延在することができ、突起114から離間させることができ、突起114と1つまたは複数のアーム150またはシュラウドとの間の凹部内へコネクタ200の係合部分250を受容することができるようになっている。アームは、突起114から、または本体部分112から、またはコネクタ100上の任意の他の適切な場所から延在することができる。1つまたは複数のアーム150またはシュラウドは、横方向内向きに延在するフランジ152または突部を有することができ、コネクタ200上の段差260と係合してコネクタ100、200を結合するように構成することができる。コネクタ100は、係合特徴のために解放機構、1つまたは複数の封止要素、1つまたは複数のスリットなどのような本明細書に開示されるさまざまな特徴を含むことができる。
【0045】
図17A~
図17Fは、アダプタ300を使用してコネクタ200を別のコネクタ100に結合するプロセスの一例の実施形態を示す。いくつかの実施形態において、アダプタ300は、まずコネクタ100に、次いでコネクタ200に結合することができる。
図17Aで、ユーザはアダプタ300にアクセスすることができる。いくつかの場合において、ユーザは、アダプタ300を収容するブリスターパックまたは他の封止パッケージを開けることができる。アダプタ300にはキャップ350を取り付けることができる。キャップ350は、アダプタ300のねじ山324と係合するように構成されている係合機構352(たとえば、フランジ、ラグ、突部、またはねじ山)を有することができる。たとえば、キャップ350はアダプタ300の遠位側304にねじ込むことができる。キャップ350は側壁354を有することができ、側壁354は内部空洞を少なくとも部分的に、または完全に取り囲むことができる。側壁354は略円筒形の形状とすることができる。側壁354は、本明細書で議論するように、たとえばキャップ350を外すとき、ユーザによる把持を容易にするリブまたは質感を有することができる。キャップ350は開放底面側356を有することができる。キャップ350は閉鎖頂部側358を有することができる。
【0046】
図17Bで、アダプタ300をコネクタ100に結合することができる。アダプタ300はコネクタ100の雄ルアー110上へ軸方向に前進させることができる。コネクタ100の雄ルアー110は、アダプタ300の近位端302に挿入することができ、アダプタ300の内部を通って延在することができる。雄ルアー110の端部はアダプタ300の遠位端を越えて延在することができる。いくつかの場合において、アダプタ300がコネクタ100に取り付けられると、雄ルアー110はキャップ350に挿入することができる。アダプタ300を前進させると、雄ルアー110は、キャップ350の開放端356を通って延在することができ、キャップ350の内部空洞内へ延在することができる。アダプタ300がコネクタ100上に取り付けられるまで、たとえばフランジ308または突部がコネクタ100上の段差120上へ嵌まることによって、アダプタ300をコネクタ100上へ前進させることができる。ユーザはコネクタ100のカラー122を近位方向に押して、たとえばアダプタ300がコネクタ100と結合するためのスペースを作って、たとえば段差120を露出させることができる。いくつかの実施形態において、アダプタ300がコネクタ100上へ近位方向に前進させられるにつれて、アダプタ300はカラー122を近位方向に押すことができる。アダプタ300がコネクタ100上へ近位方向に前進させられるにつれて、アダプタ300の近位部分302はカラー122の内部空洞内へ延在することができる。アダプタ300は、コネクタ100とスナップ式に係合するまで、軸方向運動で雄ルアー110上へ押し付けることができる。いくつかの場合において、アダプタ300は、係合中、および/またはコネクタ100に結合された後に回転可能であり得るが、アダプタ300の回転によりアダプタ300とコネクタ100との間の係合または係合解除が引き起こされることはない。
図17Cは、コネクタ100に結合されたアダプタ300を示す。
【0047】
図17Dで、キャップ350をアダプタ300から取り外すことができる。たとえば、ユーザは、キャップ350の側壁354を把持することができ、キャップ350を回転させてアダプタ300からキャップ350を緩めることができる。ユーザはアダプタ300の遠位部分304の外側を把持することもでき、これは、把持を容易にする隆起または質感を有することができる。いくつかの実施形態において、アダプタ300からキャップ350を取り外すことにより、キャップ350をコネクタ100から外すこともできる。たとえば、キャップ350を取り外すと、コネクタ100の雄ルアー110をキャップ350の内部空洞から引き出すことができる。いくつかの実施形態において、アダプタ300をコネクタ100に結合する前に、キャップ350を取り外すこともできる。
【0048】
図17Eで、コネクタ200をアダプタ300に結合することができる。ユーザは、たとえばコネクタ200を収容するブリスターパックまたは他の封止パッケージを開けることによって、コネクタ200にアクセスすることができる。コネクタ200は、アダプタ300のねじ山324と係合するように構成されたねじ山206を備えた近位部分202を含むことができる。ユーザは、ねじ山206がねじ山324と係合してコネクタ200をコネクタ100およびアダプタ300上へ前進させるように、コネクタ200をアダプタ300に対して回転させることができ、かつ/またはアダプタ300をコネクタ200に対して回転させることができる。ユーザはアダプタ300の遠位部分の外側および/またはコネクタ200の外側ハウジングを把持して回転を提供することができる。コネクタ200が近位方向に前進するにつれて、および/またはコネクタ100およびアダプタ300が遠位方向に前進するにつれて、コネクタ100の雄ルアー110は雌ルアーボア204と係合することができ、これによりコネクタ100とコネクタ200との間に実質的に流体密の封止を形成することができる。コネクタ200の1つまたは複数の破損可能なタブが破損するまで、ユーザはコネクタ200をアダプタ300に対して回転させることができる。この状態において、コネクタ200は、たとえば両方向に自由にスピンすることができ、コネクタ200がコネクタ100およびアダプタ300から容易に取り外し可能でないようになっている。
図17Fは、たとえば自由スピンまたは取り外し不可能な構成における、アダプタ300およびコネクタ100に結合されたコネクタ200を示す。ユーザは別のコネクタまたは他の医療器具をコネクタ200の遠位端(たとえば、雄端)に接続することができる。いくつかの実施形態において、コネクタ200は、アダプタ300およびコネクタ100に結合される前に、その遠位端で他のコネクタまたは医療器具にすでに結合されていることがある。
【0049】
図18Aから
図18Dは、アダプタ300を使用してコネクタ200をコネクタ100に結合するための方法の別の一例の実施形態を示す。いくつかの実施形態において、アダプタ300は、まずコネクタ200に、次いでコネクタ100に結合することができる。
図18Aで、ユーザはアダプタ300およびコネクタ200にアクセスすることができる。ユーザはアダプタ300をコネクタ200に取り付けることができる。たとえば、ユーザは近位部分202の端部をアダプタ300の遠位端に挿入することができ、ユーザは、ねじ山206がねじ324と係合するように、コネクタ200をアダプタ300に対して回転させること、および/またはアダプタ300をコネクタ200に対して回転させることができる。いくつかの実施形態において、コネクタ200の1つまたは複数の破損可能なタブが破損するまで、ユーザはコネクタ200を第1の方向(たとえば、時計回り)にアダプタ300に対して回転させ続けることができ、これによりコネクタ200を自由スピン構成に置くことができる。自由スピン構成において、コネクタ200のハウジングが第2の方向(たとえば、反時計回り)にアダプタ300に対して回転しても、コネクタ200はアダプタ300から外れない。
図18Bは、アダプタ300に結合されたコネクタ200を示す。
図18のアダプタ300にはキャップ350を付けることもできるが、これはアダプタ300がコネクタ200に結合される前に取り外すことができる。いくつかの実施形態において、コネクタ200および/またはアダプタ300は、アダプタ300がコネクタ200の近位部分202の上まで回転しすぎることを防止するように構成されている停止部を有することができる。アダプタ300がコネクタ100と係合する(たとえば、これに嵌まる)ときにコネクタ200の雌ルアー204がコネクタ100の雄ルアー110と封止的に係合することになるように、停止部はコネクタ200の近位部分202上にアダプタ300を配置することができる。停止部はねじ山324および/または206の端部とすることができ、または停止部は、コネクタ200の表面に対して当接するアダプタ300の遠位端などとすることができる。
【0050】
図18Cで、アダプタ300およびコネクタ200をコネクタ100に結合することができる。コネクタ100の雄ルアー110をアダプタ300の近位端を通して挿入することができる。アダプタが、たとえばスナップフィット係合によってコネクタ100と係合するまで、アダプタ300およびコネクタ200を軸方向に前進させることができる。たとえば、本明細書で議論するように、フランジ308または突部は段差120と係合してアダプタ300をコネクタ100上に保持することができる。アダプタ300は、コネクタ100と係合するとき、カラー122を近位方向に押すことができ、たとえばアダプタ300が段差120と係合することが可能になる。アダプタ300がコネクタ100に結合されると、アダプタ300の近位部分はカラー122の遠位端に挿入することができる。
図18Dは、コネクタ100に結合されたコネクタ200およびアダプタ300を示す。
【0051】
いくつかの実施形態において、アダプタ300はコネクタ200に予め取り付けることができる。したがって、
図18Aは省略することができる。いくつかの場合において、ユーザは、アダプタ300がすでに取り付けられている状態でコネクタ200にアクセスすることができる。いくつかの実施形態において、たとえば
図14~
図16と同様に、アダプタ300を省略することができ、スナップ係合機構をコネクタ200の近位部分202に組み込むことができる。いくつかの実施形態において、コネクタ200は1つまたは複数の破損可能なタブを有さず、近位部分202はコネクタ200のハウジングに対して常に自由スピン構成にあり得る。
【0052】
アダプタ300がコネクタ200をコネクタ100に結合するとき、アダプタ300はコネクタ100に対して両方向に自由にスピンすることができる。コネクタ200のハウジングはアダプタ300に対して両方向に自由にスピンすることができる。いくつかの場合において、コネクタ200の近位部分202はアダプタ300とともに回転することができる。たとえば1つまたは複数の破損可能なタブが破損された後、コネクタの近位部分202はコネクタ200のハウジングに対して両方向に自由にスピンすることができる。コネクタ200のハウジングはコネクタ100に対して両方向に自由にスピンすることができる。
【0053】
開示された特徴のさまざまな代替例および組み合わせを使用することができる。また、図に示すさまざまな構成要素、縁部、および表面のサイズの比率および割合は、具体的に議論していないときでも、本開示の一部を形成するように意図されている。
【0054】
文脈上明らかに別段の定めがない限り、説明および請求項を通じて、「comprise」、「comprising」、「include」、「including」などの単語は、排他的または徹底的な意味ではなく、包括的な意味で、すなわち、「含むが、限定されない」という意味で解釈されるべきである。本明細書で全体的に使用されるような「結合された」または「接続された」という単語は、直接接続、または1つまたは複数の中間要素によって接続され得る2つ以上の要素を指す。加えて、「本明細書に」、「上で」、「以下に」という単語、および同様の重要な単語は、本出願で使用されるとき、本願のいかなる特定の部分でもなく、全体として本願を指すものとする。文脈が許せば、詳細な説明において単数または複数を使用する単語は、それぞれ、複数または単数も含むことができる。2つ以上の項目のリストに関する「または」という単語は、この単語の次の解釈、すなわち、リスト内の項目のいずれか、リスト内の項目のすべて、およびリスト内の項目の任意の組み合わせ、のすべてをカバーするように意図されている。本明細書で提供されるすべての数値は、測定誤差の範囲内で同様の値を含むように意図されている。
【0055】
本開示はいくつかの実施形態および例を含むが、その範囲は具体的に開示された実施形態を超えて他の代替実施形態および/または使用ならびにその自明な修正例および均等物に及ぶことが当業者によって理解されるであろう。加えて、実施形態のいくつかの変形例を詳細に図示および説明したが、本開示に基づいて当業者には他の修正例が容易に明らかとなるであろう。実施形態の特定の特徴および態様のさまざまな組み合わせまたは部分的組み合わせが行われ、依然として本開示の範囲内に入り得ることも考えられる。実施形態のさまざまなモードを形成するために、開示された実施形態のさまざまな特徴および態様を互いに組み合わせる、または置き換えることができるということが理解されるべきである。本明細書に開示されるいずれの方法も、記載された順序で実行される必要はない。したがって、上述の特定の実施形態によって範囲が限定されるべきではないことが意図されている。
【0056】
とりわけ、「できる」、「可能性がある」、「かもしれない」、または「可能である」のような条件付き文言は、特に別段の記載がない、または使用されるような文脈内で他の方法で理解されない限り、いくつかの実施形態が、いくつかの特徴、要素および/またはステップを含む一方、他の実施形態は含まないことを伝えるように一般に意図されている。したがって、このような条件付き文言は、特徴、要素および/またはステップが何らかの形で1つまたは複数の実施形態に要求されること、または1つまたは複数の実施形態が、ユーザ入力またはプロンプトの有無にかかわらず、これらの特徴、要素および/またはステップが、いずれかの特定の実施形態において含まれる、または実行されることになるかどうかを決めるためのロジックを必ず含むことを示唆するように一般に意図されていない。本明細書で使用されるいかなる見出しも、読者の便宜のためのみのものであり、範囲を限定するように意味されない。
【0057】
さらに、本明細書で説明される装置、システム、および方法は、さまざまな修正例および代替形態が可能であり得るが、その具体的な例が図面に示されており、本明細書で詳細に説明されている。しかしながら、本開示は、開示される特定の形態または方法に限定されず、逆に、本開示は、説明されるさまざまな実装形態の精神および範囲内に入るすべての修正例、均等物、および代替例をカバーすることが理解されるべきである。さらに、一実装形態または実施形態に関連するいかなる特定の特徴、態様、方法、特性、特色、品質、属性、要素などの本明細書での開示も、本明細書に記載のすべての他の実装形態または実施形態で使用することができる。本明細書に開示されるいずれの方法も、記載された順序で実行される必要はない。本明細書に開示される方法は、医師によって行われるいくつかの動作を含み得るが、これらの方法は、明示的または黙示的に、これらの動作の任意の第三者の指示を含むこともできる。
【0058】
本明細書に開示される範囲は、あらゆる重複、部分範囲、およびこれらの組み合わせも包含する。「まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より少ない」、「間」などのような文言は、記載された数を含む。「約」または「およそ」のような用語が先行する数は、記載された数を含み、状況に基づいて(たとえば、その状況下で合理的に可能な限り正確に、たとえば±5%、±10%、±15%など)解釈されるべきである。たとえば、「約3.5mm」は「3.5mm」を含む。「実質的に」のような用語が先行する句は、記載された句を含み、状況に基づいて(たとえば、その状況下で合理的に可能な限り多く)解釈されるべきである。たとえば、「実質的に一定」は「一定」を含む。別段の記載がない限り、すべての測定値は、周囲温度および圧力を含む標準条件でのものである。
【符号の説明】
【0059】
100 コネクタ
102 近位端
104 遠位端
106 流体経路
108 導管
110 雄ルアー
112 本体部分
114 突起
116 延在部分
116a 第1のセクション
116b 第2のセクション
118 段差
120 段差
122 カラー
126 側壁
128 ねじ山
130 遠位部分
132 係合部分
134 段差
150 アーム
152 フランジ
200 コネクタ
202 近位部分
204 雌ルアー
206 ねじ山
250 係合部分
252 フランジ
254 段差
256 封止要素
260 段差
262 凹部
300 アダプタ
302 近位部分
304 遠位部分
306 内径
308 フランジ
310 段差
312 テーパ面
314 外径
316 外径
318 段差
320 長さ
322 距離
324 ねじ山
326 内径
330 スリット
332a アーム
332b アーム
334a 第1のアーム
334b 第2のアーム
336 シュラウド
338 フランジ
340 封止要素
350 キャップ
352 係合機構
354 側壁
356 開放底面側
358 閉鎖頂部側
【国際調査報告】