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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】横隔神経ペーシング装置
(51)【国際特許分類】
   A61N 1/36 20060101AFI20240719BHJP
   A61N 1/05 20060101ALI20240719BHJP
【FI】
A61N1/36
A61N1/05
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506880
(86)(22)【出願日】2022-08-02
(85)【翻訳文提出日】2024-03-28
(86)【国際出願番号】 US2022039188
(87)【国際公開番号】W WO2023014725
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】63/228,939
(32)【優先日】2021-08-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】518387505
【氏名又は名称】テキサス メディカル センター
【住所又は居所原語表記】2450 Holcombe Blvd., Ste.X Houston, Texas77021 U.S.A.
(71)【出願人】
【識別番号】524045493
【氏名又は名称】テキサス ハート インスティチュート
(74)【代理人】
【識別番号】110003797
【氏名又は名称】弁理士法人清原国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ブラック,ランス
(72)【発明者】
【氏名】バカン,スカイラー
(72)【発明者】
【氏名】ジョウォルスキー,エリザベス
(72)【発明者】
【氏名】ジョン,マシューズ
(72)【発明者】
【氏名】ポスト,アリソン
(72)【発明者】
【氏名】ラザヴィ,マハディ
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053CC10
4C053JJ13
4C053JJ21
(57)【要約】
本明細書では、いくつかの態様において、対象の横隔神経、右横隔神経および/または左横隔神経をペーシングするための気管内刺激プラットフォーム、システム、ならびにそれらの使用方法が開示される。いくつかの実施形態では、横隔神経ペーシングを可能にするために、1つ以上の電極対がETチューブを通して気管壁の一部または気管に接触するように提供される。場合によっては、1つ以上の電極対は、横隔神経を刺激する電気パルスを送るように構成され、それによって横隔膜筋の収縮および弛緩の促進に役立つ。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
気管内刺激システムであって、
(a)カテーテルであって、前記カテーテルの少なくとも遠位部分は、近位ループ状電極および遠位ループ状電極を含む電極対を含み、前記近位ループ状電極および前記遠位ループ状電極は、制御ユニットに接続するために前記気管内刺激システムの近位部分と電気通信している、カテーテルと、
(b)前記カテーテルの少なくとも一部を取り囲み、気管内チューブ内に適合するように寸法設定された管腔を有するガイドシースであって、前記カテーテルは、前記気管内チューブに対して軸線方向に並進可能である、ガイドシースと、を備え、
前記気管内刺激システムは、
(c)前記近位ループ状電極および前記遠位ループ状電極の少なくとも一部が前記ガイドシース内にあるときの拘束構成と、
(d)前記電極対が対象の気管に接触するように、前記近位ループ状電極および前記遠位ループ状電極の少なくとも一部が前記ガイドシースの外に延在しているときの非拘束構成と、を有する、気管内刺激システム。
【請求項2】
前記近位ループ状電極および前記遠位ループ状電極は、双極である、請求項1に記載の気管内刺激システム。
【請求項3】
前記近位ループ状電極および前記遠位ループ状電極は、単極である、請求項1に記載の気管内刺激システム。
【請求項4】
前記近位ループ状電極は、近位絶縁体でコーティングされているか、前記遠位ループ状電極は、遠位絶縁体でコーティングされているか、またはその両方である、請求項1、2、または3に記載の気管内刺激システム。
【請求項5】
前記近位ループ状電極および前記遠位ループ状電極は、前記拘束構成、前記非拘束構成、またはその両方において電気的に絶縁されている、請求項1~4のいずれか一項に記載の気管内刺激システム。
【請求項6】
前記近位ループ状電極の近位点は、前記拘束構成、前記非拘束構成、またはその両方において、電極オフセットだけ前記遠位ループ状電極の近位点に近接している、請求項1~5のいずれか一項に記載の気管内刺激システム。
【請求項7】
前記電極オフセットは、前記近位ループ状電極の遠位点と前記遠位ループ状電極の遠位点との間の距離として測定される、請求項6に記載の気管内刺激システム。
【請求項8】
前記電極オフセットは、約0.25cm~約40cmである、請求項7に記載の気管内刺激システム。
【請求項9】
気管内刺激システムであって、
(a)カテーテルであって、前記カテーテルの少なくとも遠位部分は、電極対を含み、前記電極対は、制御ユニットに接続するために前記気管内刺激システムの近位部分と電気通信しており、前記カテーテルの前記遠位部分は、非直線である形状を有するように付勢されている、カテーテルと、
(b)前記カテーテルの少なくとも一部を取り囲み、気管内チューブ内に適合するように寸法設定された管腔を有するガイドシースであって、前記カテーテルは、前記ガイドシースに対して軸線方向に並進可能である、ガイドシースと、を備え、
前記気管内刺激システムは、
(c)前記カテーテルの前記遠位部分が前記ガイドシース内にあるときの拘束構成であって、前記カテーテルの軸線と前記ガイドシースの軸線とは、軸線方向に整列されている、拘束構成と、
(d)前記カテーテルの前記遠位部分が前記ガイドシースの外に延在しているときの非拘束構成であって、前記電極対が対象の気管に接触するように、前記カテーテルの前記軸線の少なくとも一部および前記ガイドシースの前記軸線は、傾斜している、非拘束構成と、を有する、気管内刺激システム。
【請求項10】
前記電極対は、双極である、請求項9に記載の気管内刺激システム。
【請求項11】
前記電極対は、単極である、請求項9に記載の気管内刺激システム。
【請求項12】
前記カテーテルの前記遠位部分は、2つ以上の電極対を含む、請求項9、10、または11に記載の気管内刺激システム。
【請求項13】
前記2つ以上の電極対は、前記カテーテルの長さに沿って均等に分布している、請求項12に記載の気管内刺激システム。
【請求項14】
前記2つ以上の電極対のそれぞれは、約0.25cm~約16cmのオフセット距離だけ離れている、請求項12または13に記載の気管内刺激システム。
【請求項15】
前記カテーテルは、管腔をさらに含む、請求項9~14のいずれか一項に記載の気管内刺激システム。
【請求項16】
前記カテーテルは、可撓性、柔軟性、またはその両方である、請求項9~15のいずれか一項に記載の気管内刺激システム。
【請求項17】
前記カテーテルは、前記非拘束構成において直径が約1mm~約35mmの非直線形状を有する、請求項9~16のいずれか一項に記載の気管内刺激システム。
【請求項18】
前記カテーテルは、前記非拘束構成において最小円弧角、平均円弧角、または最大円弧角が約90度~約360度の非直線形状を有する、請求項17に記載の気管内刺激システム。
【請求項19】
気管内刺激システムであって、気管内チューブの少なくとも一部の周りに巻き付くように構成された、前記気管内刺激システムの遠位端にあるカテーテルを備え、前記カテーテルは、カテーテル外側表面上に電極対を含み、前記電極対は、制御ユニットに接続するために前記気管内刺激システムの近位部分と電気通信している、気管内刺激システム。
【請求項20】
前記電極対は、双極である、請求項19に記載の気管内刺激システム。
【請求項21】
前記電極対は、単極である、請求項19に記載の気管内刺激システム。
【請求項22】
前記カテーテルは、2つ以上の電極対を含む、請求項19、20、または21に記載の気管内刺激システム。
【請求項23】
前記2つ以上の電極対は、前記カテーテルの長さに沿って均等に分布している、請求項19~22のいずれか一項に記載の気管内刺激システム。
【請求項24】
対象をペーシングする方法であって、前記方法は、
(a)請求項1~8のいずれか一項に記載の気管内刺激システムを対象の気管チューブに挿入することと、
(b)前記カテーテルを前記ガイドシースの外に前進させることによって前記気管の壁を前記電極対と接触させて、前記気管内刺激システムを前記拘束構成から前記非拘束構成に変換することと、
(c)前記対象の横隔神経をペーシングするパターンで前記電極対に電力を供給することと、を含む、方法。
【請求項25】
前記カテーテルを屈曲させること、前記カテーテルを変形させること、またはその両方をさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
対象をペーシングする方法であって、前記方法は、
(a)請求項9~18のいずれか一項に記載の気管内刺激システムを対象の気管チューブに挿入することと、
(b)前記カテーテルを前記ガイドシースの外に前進させることによって前記気管の壁を前記電極対と接触させて、前記気管内刺激システムを前記拘束構成から前記非拘束構成に変換することと、
(c)前記対象の横隔神経をペーシングするパターンで前記電極対に電力を供給することと、を含む、方法。
【請求項27】
前記カテーテルを屈曲させること、前記カテーテルを変形させること、またはその両方をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
対象をペーシングする方法であって、前記方法は、
(a)請求項19~25のいずれか一項に記載の気管内刺激システムを対象の気管に挿入することと、
(b)前記気管の壁を前記電極対と接触させることと、
(c)前記対象の前記横隔神経をペーシングするパターンで前記電極対に電力を供給することと、を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年8月3日に出願された米国特許仮出願第63/228,939号の利益および優先権を主張し、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
横隔神経刺激は、呼吸不全の中枢神経系病因を持つ患者の横隔膜のペーシングに使用される技術である。
【発明の概要】
【0003】
第1の態様では、本発明は、気管内刺激システムであって、カテーテルであって、カテーテルの少なくとも遠位部分は、近位ループ状電極および遠位ループ状電極を含む電極対を含み、近位ループ状電極および遠位ループ状電極は、制御ユニットに接続するためにシステムの近位部分と電気通信している、カテーテルと、カテーテルの少なくとも一部を取り囲み、気管内チューブ内に適合するように寸法設定された管腔を有するガイドシースであって、カテーテルは、気管内チューブに対して軸線方向に並進可能である、ガイドシースと、を含み、気管内刺激システムは、近位ループ状電極および遠位ループ状電極の少なくとも一部がガイドシース内にあるときの拘束構成と、近位ループ状電極および遠位ループ状電極の少なくとも一部がガイドシースの外に延在し、電極対が対象の気管に接触するときの非拘束構成と、を有する、気管内刺激システムを提供する。
【0004】
いくつかの実施形態では、近位ループ状電極および遠位ループ状電極は、双極である。いくつかの実施形態では、近位ループ状電極および遠位ループ状電極は、単極である。いくつかの実施形態では、近位ループ状電極は、近位絶縁体でコーティングされているか、遠位ループ状電極は、遠位絶縁体でコーティングされているか、またはその両方である。いくつかの実施形態では、近位ループ状電極および遠位ループ状電極は、拘束構成、非拘束構成、またはその両方で電気的に絶縁される。いくつかの実施形態では、近位ループ状電極の近位点は、拘束構成、非拘束構成、または両方において電極オフセットだけ遠位ループ状電極の近位点に近接している。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、近位ループ状電極の遠位点と遠位ループ状電極の遠位点との間の距離として測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、約0.25cm~約16cmである。
【0005】
別の態様では、本発明は、気管内刺激システムであって、カテーテルであって、カテーテルの少なくとも遠位部分は、電極対を含み、電極対は、制御ユニットに接続するためにシステムの近位部分と電気通信しており、カテーテルの遠位部分は、非拘束構成である場合、非直線である形状を有するように付勢されている、カテーテルと、カテーテルの少なくとも一部を取り囲み、気管内チューブ内に適合するように寸法設定された管腔を有するガイドシースであって、カテーテルは、ガイドシースに対して軸線方向に並進可能である、ガイドシースと、を含み、気管内刺激システムは、カテーテルの遠位部分がガイドシース内にあるときの拘束構成であって、カテーテルの軸線とガイドシースの軸線とは、軸線方向に整列されている、拘束構成と、カテーテルの遠位部分がガイドシースの外に延在しているときの非拘束構成であって、電極対が対象の気管に接触するように、カテーテルの軸線の少なくとも一部およびガイドシースの軸線は、傾斜している、非拘束構成と、を有する、気管内刺激システムを提供する。
【0006】
いくつかの実施形態では、電極対は、双極である。いくつかの実施形態では、電極対は、単極である。いくつかの実施形態では、カテーテルの遠位部分は、2つ以上の電極対を含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の電極対は、カテーテルの長さに沿って分布している。いくつかの実施形態では、2つ以上の電極対のそれぞれは、約0.25cm~約16cmのオフセット距離だけ分離されている。いくつかの実施形態では、カテーテルは、管腔をさらに含む。いくつかの実施形態では、カテーテルは、可撓性、柔軟性、またはその両方である。いくつかの実施形態では、カテーテルは、非拘束構成において、直径が約1mm~約35mmの非直線形状を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルは、非拘束構成において、最小円弧角、平均円弧角、または最大の円弧角が約90度~約360度の非直線形状を有する。
【0007】
別の態様では、本発明は、気管内刺激システムであって、気管内チューブの少なくとも一部の周りに巻き付くように構成された、システムの遠位端にあるカテーテルを含み、カテーテルは、カテーテルの外側表面上に電極対を含み、電極対は、制御ユニットに接続するためにシステムの近位部分と電気通信している、気管内刺激システムを提供する。
【0008】
いくつかの実施形態では、電極対は、双極である。いくつかの実施形態では、電極対は、単極である。いくつかの実施形態では、カテーテルは、2つ以上の電極対を含む。いくつかの実施形態では、2つ以上の電極対は、カテーテルの長さに沿って均等に分布している。
【0009】
別の態様では、本発明は、対象をペーシングする方法であって、方法は、カテーテルをガイドシースの外に前進させることによって気管の壁を電極対と接触させて、気管内刺激システムを拘束構成から非拘束構成に変換することと、対象の横隔神経をペーシングするパターンで電極対に電力を供給することと、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、カテーテルを屈曲させること、カテーテルを変形させること、またはその両方をさらに含む。
【0010】
別の態様では、本発明は、対象をペーシングする方法であって、方法は、第2のシステムを対象の気管チューブに挿入することと、カテーテルをガイドシースの外に前進させることによって気管の壁を電極対と接触させて、気管内刺激システムを拘束構成から非拘束構成に変換することと、対象の横隔神経をペーシングするパターンで電極対に電力を供給することと、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、カテーテルを屈曲させること、カテーテルを変形させること、またはその両方をさらに含む。
【0011】
別の態様では、本発明は、対象をペーシングする方法であって、方法は、第3のシステムを対象の気管に挿入することと、気管の壁を電極対と接触させることと、対象の横隔神経をペーシングするパターンで電極対に電力を供給することと、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、カテーテルを屈曲させること、カテーテルを変形させること、またはその両方をさらに含む。
【図面の簡単な説明】
【0012】
本開示の新規な特徴は、添付の特許請求の範囲に詳細に記載される。本開示の特徴および利点は、本開示の原理が利用される例示的な実施形態を説明する以下の詳細な説明および添付の図面を参照することによって、よりよく理解されるであろう。
図1】対象の横隔神経の位置を示す図である。この図は、口腔001、気管010、左横隔神経020、右横隔神経030、脊椎040、食道050、気管支060、気管分岐部065、左肺070、右肺080、および横隔膜090を示す。図示のように、左横隔神経020および右横隔神経030は、首から延びて、C3、C4、およびC5椎骨頸部で脊椎の両側から平行に分岐し、横隔膜090で終端する。
図2】例示的な気管内刺激プラットフォーム1000を示す図である。システムは、対象の気管010に挿入されるように構成された気管内チューブ200と、人工呼吸器チューブ410を介して気管内チューブ200を人工呼吸器400に接続する気管内チューブコネクタ300と、を含む。気管内チューブコネクタ300はまた、2本のデータケーブル320を介して気管内チューブ200を制御ユニット500に接続することも示されている。センサ310は、人工呼吸器チューブ410と気管内チューブコネクタ300との間に示されている。第1の気管内システム100は、対象の気管010の内部に、2つのループ状電極の例示的な形態で示されている。解剖学的ランドマークとして喉頭005、食道050、および気管分岐部065もまた図示されている。
図3】気管内チューブコネクタポート340を通って気管内チューブコネクタ300内に導入されているカテーテル120を示す図である。カテーテル120は、ガイドシース管腔を通ってガイドシース110を横断するように示されている。ロック機構330は、データケーブル320を気管内チューブコネクタポート340に固定する。人工呼吸器チューブ410は、気管内チューブコネクタ300の近位端と接続する。気管内チューブコネクタ300の遠位端は、気管内チューブ200の近位端と接続するように構成されている。
図4A】拘束構成にある例示的な第1の気管内刺激システム100を示す側面図である。カテーテル120およびガイドシース110もまた示されている。
図4B】拘束構成と非拘束構成との間の例示的な第1の気管内刺激システム100を示す側面図である。遠位ループ状電極130は、非拘束構成で示されているが、近位ループ状電極140は、拘束構成で示されている。遠位カテーテル絶縁体131および近位カテーテル絶縁体141、ならびにカテーテル120は、ガイドシース110の遠位端の開口部の近くに示されている。
図4C】非拘束構成にある例示的な第1の気管内刺激システム100を示す側面図である。遠位ループ状電極130および近位ループ状電極140は、ガイドシース110の遠位端の開口部を越えて延在し、ガイドシース110によって拘束されていないことが示されている。遠位カテーテル絶縁体131、近位カテーテル絶縁体141、カテーテル120もまた示されている。
図5A】非拘束構成にある例示的な第1の気管内刺激システム100を示す上面図であり、遠位ループ状電極130および近位ループ状電極140は、対象の気管壁015と接触している。遠位ループ状電極130および近位ループ状電極140は、電極オフセット133だけ互いに物理的に分離されている。遠位カテーテル絶縁体131、近位カテーテル絶縁体141、カテーテル120、ガイドシース110は、気管内チューブ202の遠位端の開口部を通って延在していることが示されている。気管内チューブ200はまた、気管内チューブの遠位端にある開口部204の近くに位置付けられたマーフィー孔220の開口部を有することが示されている。気管内チューブカフ210もまた、気管壁015と接触していることが示されている。気管内チューブ管腔205もまた示されている。
図5B】非拘束構成にある例示的な第1の気管内刺激システム100の斜視図を示す図である。遠位ループ状電極130および近位ループ状電極140は、電極オフセット133だけ互いに物理的に分離されている。遠位カテーテル絶縁体131および近位カテーテル絶縁体141は、カテーテル120の遠位端の開口部を通って延在していることが示されている。
図6A】拘束構成にある例示的な第2の気管内刺激システム600の側面図を示す図である。カテーテル620およびガイドシース610は、気管内チューブ200の遠位開口部203を通って延在していることが示されている。気管内チューブ管腔205もまた示されている。
図6B】非拘束構成にある例示的な第2の気管内刺激システム600の側面図を示す図である。カテーテル620は、複数の電極対を有することが示されている。示した電極対630のそれぞれは、遠位電極631および近位電極632を含む。ガイドシース610は、気管内チューブ200の遠位端の開口部を通って延在していることが示されている。
図6C】カテーテル620の例示的な遠位領域625および非拘束構成にあるカテーテル620の長さに沿って配置された4つの電極対の上面図を示す図である。カテーテル620は、カテーテルの外径660を有するループとして形成されている。第1の電極対630の外縁から第2の電極対の外縁までの距離は、電極の外径670として示されている。カテーテル620の長さに沿った、遠位電極631と近位電極632との間の距離は、電極オフセット633として示されている。第1の電極対を第2の電極対から分離するカテーテル620の長さに沿った距離は、電極対オフセット635として示されている。カテーテル640の長さに沿った電極長さ、電極幅650、電極外縁651、電極内縁652、および電極の外径670もまた示されている。
図7】例示的な第3の気管内刺激システム700の遠位部分の側面図を示す図である。気管内チューブ202の遠位端に気管内チューブカフ210を有し、気管内チューブの遠位端に開口部204を有する気管内チューブ200が示されている。複数の電極対730を有し、気管内チューブ200の長さに沿って配置された螺旋状のカテーテル720が示されている。螺旋状のカテーテル720は、気管内チューブ201(図示せず)の近位端から気管内チューブ202の遠位端まで気管内チューブ200の周りに巻き付いている。電極対730のそれぞれは、遠位電極731および近位電極732を含む。遠位電極731および近位電極732は、螺旋形状カテーテル720の長さに沿って電極オフセット733の距離だけ分離されている。パイロットバルーンライン215もまた示されている。
図8A】第4の気管内刺激システム700の遠位部分の側面図を示す図である。示した気管内刺激システムは、カラー形状のカテーテルを有する。電極対730は、気管内チューブ200の周りに巻き付くように構成されている。電極対730のそれぞれは、遠位電極731、近位電極732、および電極オフセット730と称する近位電極から遠位電極731を分離する距離を含む。気管内刺激システム700はまた、間隙751、突起部722、ならびにカフ210およびパイロットバルーンライン215を有する気管内チューブ200を有することが示されている。
図8B】例示的な第3の気管内刺激システム700の第1のカラー形状のカテーテル750を示す図である。遠位電極731、近位電極732、および中間電極734は、カテーテルの遠位端に示されている。
図8C】例示的な第3の気管内刺激システム700の第2のカラー形状のカテーテル751を示す図である。遠位電極731および近位電極732は、カテーテル720の遠位端に示されている。突起部722および間隙740もまた示されている。カテーテルは、電極部分735を有することが示されている。
図8D】例示的な第3の気管内刺激システム700の第3のカラー形状のカテーテル752を示す図である。複数の遠位電極731および近位電極732は、カテーテルの遠位端に示されている。突起部722および間隙740もまた示されている。
図9A】拘束構成にある、気管内チューブ200の上に嵌合されたカテーテルカフ850を有する例示的な第4の気管内刺激システム800を示す図である。気管内カフ210およびパイロットバルーンライン215もまた示されている。
図9B】非拘束構成にあるカテーテルカフ850を有する例示的な第4の気管内刺激システム800を示す図である。カテーテルカフ850は、気管内カフ(図示せず)と重ねて示されている。複数のカフ電極830は、気管内チューブ200の周りに円周方向に配列され、カフ電極オフセット833だけ互いに分離されている。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書では、対象の横隔神経、右横隔神経および/または左横隔神経(図1)をペーシングするための気管内刺激プラットフォーム、システム、およびそれらの使用方法が提供される。いくつかの実施形態では、横隔神経ペーシングを可能にするために、1つ以上の電極対がETチューブを通して気管壁の一部または気管に接触するように提供される。例えば、場合によっては、1つ以上の電極対は、横隔神経を刺激する電気パルスを送信するように構成され、それによって横隔膜筋の収縮および弛緩の促進に役立つ。このような横隔膜筋肉の収縮および弛緩は、呼吸の吸気相および呼気相を促進するのに役立つ。
【0014】
気管内刺激プラットフォーム
一般に、本発明の気管内刺激(endotracheal stimulation、ETS)プラットフォームは、1つ以上の気管内刺激システム、1つ以上の制御ユニット、および/またはそれらと機能的に接続された1つ以上の人工呼吸器を含んでもよい。いくつかの実施形態では、ETSプラットフォーム1000は、1つ以上(例えば、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、または100個)のETSシステムを含んでもよい。いくつかの実施形態では、ETSシステムは、同一に構成される。いくつかの実施形態では、それぞれのETSシステムは、ETSプラットフォーム内の他のETSシステムとは異なるように構成される。いくつかの実施形態では、ETSプラットフォーム1000は、構成の任意の組み合わせのうちの1つ以上のETSシステムを含む。
【0015】
ETSプラットフォーム1000は、いくつかの実施形態では、1つ以上の制御ユニット500を含んでもよい。制御ユニット500は、ハードウェアシステム、ソフトウェアシステム、またはハードウェアシステムとソフトウェアシステムとの組み合わせであってもよい。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、1つ以上のコンピューティング装置である。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、制御ユニット500と任意の1つ以上のETSプラットフォーム1000の構成要素(例えば、1つ以上のETSシステムおよび/または人工呼吸器システム)との間の単方向および/または多方向(例えば、双方向、3つ以上の装置間、4つ以上の装置間、5つ以上の装置間、6つ以上の装置間、7つ以上の装置間、8つ以上の装置間、9つ以上の装置間、または10個以上の装置間)のデータ転送のための1つ以上のデータ入力およびデータ出力を含む。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、以下でさらに説明するように、センサ310によって測定されたデータおよび1つ以上の患者監視装置に基づいて、対象が吸気サイクルまたは呼気サイクルにあることを判定する。
【0016】
いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、本明細書に記載される任意の気管内刺激システムについて、1つ以上の電極対の少なくとも一部に電力を供給する。いくつかの実施形態では、カテーテル120は、電極対のうちの2つ以上を含み、制御ユニット500は、対象の気管010における2つ以上の電極対の位置に基づいて、2つ以上の電極対150の少なくとも一部に電力を供給する。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、1つ以上の電極対に供給される電流を制御する。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、制御されたペーシングのために1つ以上の電極対150に電力を出力するようにプログラム可能である。いくつかの実施形態では、制御されたペーシングは、強度、周波数、および持続時間などの1つ以上の制御されたペーシングパラメータを含む。いくつかの実施形態では、強度は、電流、電圧、またはその両方に基づく。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、センサ310によって受信されたデータに基づいて、1つ以上の電極対150に電気を出力するようにプログラム可能である。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、機械学習アルゴリズムおよび/または人工知能を使用して、対象の空気流量を最適化する。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、1つ以上の測定された対象パラメータ(例えば、血圧、血中酸素量)が設定された閾値を超えた場合に、ペーシングおよび/または換気を停止するようにさらにプログラムされる。
【0017】
いくつかの実施形態では、ETSプラットフォーム1000は、1つ以上の人工呼吸器を含む。いくつかの実施形態では、人工呼吸器は、呼吸ガスを患者に送達するための任意の従来のデバイス、装置、またはシステム、例えば、とりわけ人工呼吸器、人工呼吸装置、CPAP装置、またはBiPAP装置である。いくつかの実施形態では、人工呼吸器は、持続強制換気(continuous mandatory ventilation、CMV)出力、すなわち、対象からのいかなるフィードバックもなしにオペレータによって設定されたパラメータを有する出力を提供することができる。一般に、人工呼吸器は、その出力において、対象の換気に適切な調整された圧力および頻度で呼吸ガスを周期的に供給する。本発明は、例えば、CPAP出力を提供することができる任意の装置など、対象への供給に好適な調整された圧力の他の呼吸ガス源とともに使用されてもよい。あるタイプの人工呼吸器は、電源を必要とせず、酸素ボンベなどに由来するガス圧のみによって駆動される。あるいは、人工呼吸器は、ガス圧力容器に充填するコンプレッサを備えた単純な電気人工呼吸器であってもよい。
【0018】
いくつかの実施形態では、ETSプラットフォーム1000は、1つ以上の監視装置を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の監視装置は、ETSプラットフォーム1000の他の構成要素(例えば、人工呼吸器および/または制御ユニット)に機能的に接続される。いくつかの実施形態では、監視装置は、対象の1つ以上の生理学的パラメータに関する情報を収集し、(それ自身のディスプレイまたはディスプレイを有する別の接続された装置のいずれかに)表示することができる。いくつかの実施形態では、監視され得る生理学的パラメータには、体温、脈拍数(もしくは心拍数)、血圧、酸素飽和度、呼吸数、心拍数変動、脈圧強度、血液および/もしくは組織内の物質の濃度などの対象のバイタルサイン、人体の活力を示す同様のパラメータ、またはそれらの任意の組み合わせが挙げられる。いくつかの実施形態では、気管内刺激プラットフォーム1000は、1つ以上の対象センサをさらに含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の対象センサは、皮膚接触電極、加速度計、温度計、圧力センサ、空気センサ310、またはそれらの任意の組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、図2に示すように、1つ以上の対象センサは、制御ユニット500と(例えば、1本以上のデータケーブル320として)有線通信する、かつ/または無線通信する。
【0019】
気管内刺激システム
本明細書に記載される気管内刺激(ETS)システムは、大略的に、ガイドシース、カテーテル、気管内(ET)チューブ、ETチューブコネクタ、センサ、および1つ以上の電極対を含む。本発明のETSシステムの例示的な実施形態は、以下および図面(図2図9B)にさらに記載されている。
【0020】
本発明のETSシステムは、大略的に、ETSプラットフォーム1000(図2)の制御ユニット500と電気通信するように構成される。いくつかの実施形態では、電気通信は、有線、無線、またはその両方である。いくつかの実施形態では、1本以上のワイヤは、1本以上のデータケーブルを通って延び、本明細書に記載される任意の1つ以上の実施形態の1つ以上の電極に接続するように構成される。いくつかの実施形態では、ETSシステムは、動作中は始終、電気通信が維持されることを保証するためのロック機構330を含む。いくつかの実施形態では、ロック機構は、当該技術分野で知られている任意の可逆的ロック機構(例えば、クラッチロック、カムロック、ショックロック、スプリングボタンロック、またはスエージングロック)であってもよい。いくつかの実施形態では、ロック機構は、ETSシステムを気管内チューブコネクタポート340に固定する。いくつかの実施形態では、ロック機構330は、ETSシステムがETチューブコネクタ300の所定の位置に確実に結合されるようにするために使用される。
【0021】
いくつかの実施形態では、ETSシステムの1つ以上の電極対は、ETチューブ205の管腔を通って気管内刺激部位に位置付けられるように構成される(図2図3図4A図4C図5A図5B、および図6A図6C)。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、ETチューブ200の周りの気管内刺激部位に位置付けられるように構成される(図7図8A図8D)。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、ETチューブカフ210の周りの気管内刺激部位に位置付けられるように構成される(図9A図9B)。
【0022】
いくつかの実施形態では、ETSシステムは、1つ以上の電極対を含み、それぞれの電極対は、少なくとも1つの遠位電極および少なくとも1つの近位電極を含む。いくつかの実施形態では、遠位電極は、近位電極に対して遠位でETSシステムの遠位端の近くに位置付けられる。近位から遠位の軸線は、本明細書では全般的に、ETチューブの長手方向軸線に関して使用される。例えば、遠位電極は、ETチューブの近位電極の遠位端に対してより近くに少なくとも部分的に位置付けられる。いくつかの実施形態では、第1の電極対は、第2の電極対に対して遠位に位置付けられてもよい。いくつかの実施形態では、複数の電極対は、近位から遠位への構成でETチューブの長手方向軸線に沿って配置されてもよい。いくつかの実施形態では、ガイドシース、カテーテル、および/または1つ以上の電極対は、長手方向軸線に沿って並進可能であり、長手方向軸線は、ETチューブ200の近位端からETチューブ200の遠位端まで延在する。
【0023】
いくつかの実施形態では、本明細書で説明されるETSシステムのいずれかのカテーテル120は、カテーテル管腔を含んでもよい。いくつかの実施形態では、カテーテルは、管腔を有する円筒形ロッドとして形成されており、その管腔を通って、1つ以上の電極対は、図2図4A図4C、および図5A図5Bに示すように、気管内刺激システムに挿入および送達され得る。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、図6A図6C図7および図8A図8Dに示すように1つ以上の電極対を支持するように構成された支持部である。いくつかの実施形態では、カテーテルは、ETチューブ管腔205を通ってETチューブ200の長さに沿って並進可能であるように構成される(図5A)。いくつかの実施形態では、カテーテルは、ETチューブを同心円状に取り囲むように形成され(例えば、図8A図8Dおよび図9A図9Bに示すようなカラー形体)、ETチューブ200の長さに沿って並進可能に構成される。
【0024】
いくつかの実施形態では、ETSシステムは、図7に見られるようにETチューブ200を含む。いくつかの実施形態では、ETチューブは、ETチューブカフ210、マーフィー孔220、ETチューブ近位端201、ETチューブ遠位端202、ETチューブ近位端における開口部203、ETチューブ遠位端における開口部204、およびETチューブ管腔205を含む。
【0025】
第1の気管内刺激システム
第1の態様では、ETSプラットフォーム1000は、第1のETSシステム100を含む(図2図5B)。第1のETSシステムは、いくつかの実施形態では、ETチューブ200、ETチューブコネクタ300、ガイドシース110、カテーテル120、センサ310、および1つ以上の電極対150を含んでもよい(図4A図4C)。図3は、気管内チューブコネクタポート340を通って気管内チューブコネクタ300内に導入されているカテーテル120を示している。カテーテル120は、ガイドシース管腔を通ってガイドシース110を横断するように示されている。ロック機構330は、データケーブル320を気管内チューブコネクタポート340に固定する。人工呼吸器チューブ410は、気管内チューブコネクタ300の近位端と接続する。気管内チューブコネクタ300の遠位端は、気管内チューブ200の近位端と接続するように構成されている。いくつかの実施形態では、第1のETSシステムの1つ以上の構成要素は、ETチューブ200内に位置するように構成され、ETチューブ200は、対象の気管に挿入されるように構成される。いくつかの実施形態では、ETSシステムは、カテーテル120を備えず、電極対は、ETチューブによって支持される。
【0026】
電極
図4A図5Bは、第1のETSシステムの遠位部分を示しており、電極対150は、遠位電極130および近位電極140を含む。いくつかの実施形態では、それぞれの電極の遠位端はループ状に形成されている(図4A図5B)。いくつかの実施形態では、ループ状電極130および140は、カテーテル120の遠位端に位置する。いくつかの実施形態では、ETSシステム100は、電極130、140がガイドシース110内に配置される拘束構成(図4A)を有する。いくつかの実施形態では、ETSシステムは、電極130、140がガイドシース110の遠位端から延在する非拘束構成(図4C)を有する。いくつかの実施形態では、拘束構成から非拘束構成に変換する近位電極140および遠位電極130の機能により、サイズを低減したカテーテル120をETSシステムとともに使用することが可能になり、これにより、気管および/または他の内臓に与えるストレスが少なくなる。いくつかの実施形態では、拘束構成において、近位電極140および遠位電極130の少なくとも一部は、ガイドシース110の管腔内にある。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、近位電極140および遠位電極130の少なくとも一部は、ガイドシース110の外に延在する。いくつかの実施形態では、近位電極140および遠位電極130は、ガイドシース110内で独立して並進する。いくつかの実施形態では、拘束構成において、近位電極140および遠位電極130は、ETチューブ200または対象の気管に触れない。いくつかの実施形態では、拘束構成において、近位電極140および遠位電極130は、完全にETチューブ200内にある。いくつかの実施形態では、近位電極140および遠位電極130は、拘束構成、非拘束構成、またはその両方において電気的に絶縁される。
【0027】
いくつかの実施形態では、ETSシステムは、遠位電極130(図4B図5B)および近位電極140(図4B図5B)を含み、遠位電極130は、遠位絶縁体131によって少なくとも部分的に包まれ、近位電極140は、近位絶縁体141によって少なくとも部分的に包まれる。一般に、電極対150は、長手方向軸線に沿って並進可能であり、長手方向軸線は、ETチューブ200の近位端からETチューブ200の遠位端まで延在する。いくつかの実施形態では、電極対150は、ETチューブ200の長さに沿って並進可能である。
【0028】
いくつかの実施形態では、電極130および/または140は、約1cm~約100cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、約11cm、約12cm、約13cm、約14cm、約15cm、約16cm、約17cm、約18cm、約19cm、約20cm、約21cm、約22cm、約23cm、約24cm、約25cm、約26cm、約27cm、約28cm、約29cm、約30cm、約31cm、約32cm、約33cm、約34cm、約35cm、約36cm、約37cm、約38cm、約39cm、約40cm、約41cm、約42cm、約43cm、約44cm、約45cm、約46cm、約47cm、約48cm、約49cm、約50cm、約51cm、約52cm、約53cm、約54cm、約55cm、約56cm、約57cm、約58cm、約59cm、約60cm、約61cm、約62cm、約63cm、約64cm、約65cm、約66cm、約67cm、約68cm、約69cm、約70cm、約71cm、約72cm、約73cm、約74cm、約75cm、約76cm、約77cm、約78cm、約79cm、約80cm、約81cm、約82cm、約83cm、約84cm、約85cm、約86cm、約87cm、約88cm、約89cm、約90cm、約91cm、約92cm、約93cm、約94cm、約95cm、約96cm、約97cm、約98cm、約99cm、または約100cm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、電極130および/または140は、10cm~100cm(例えば、10cm~90cm、10cm~80cm、10cm~70cm、10cm~60cm、10cm~50cm、10cm~40cm、10cm~30cm、20cm~90cm、30cm~80cm、40cm~70cm、または50cm~60cm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、電極130および/または140は、少なくとも約1cm、5cm、10cm、25cm、または50cmの長さを有する。いくつかの実施形態では、電極130および/または140は、最大約500cm、250cm、100cm、75cm、50cm、25cm、または10cmの長さを有する。
【0029】
いくつかの実施形態では、電極130および/または140のループは、約1mm~約35mm(例えば、約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、または約35mm)の直径を有する。いくつかの実施形態では、ループは、1mm~35mm(例えば、2mm~35mm、5mm~35mm、10mm~30mm、15mm~25mm、20mm~30mm、または25mm~35mm)の直径を有する。いくつかの実施形態では、電極130および/または140のループは、少なくとも約1mm、5mm、10mm、15mm、または20mmの直径を有する。いくつかの実施形態では、電極130および/または14のループは、最大約35mm、30mm、または25mmの直径を有する。
【0030】
いくつかの実施形態では、電極130および/または140のループは、約3mm~約110mm(例えば、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、約40mm、約41mm、約42mm、約43mm、約44mm、約45mm、約46mm、約47mm、約48mm、約49mm、約50mm、約51mm、約52mm、約53mm、約54mm、約55mm、約56mm、約57mm、約58mm、約59mm、約60mm、約61mm、約62mm、約63mm、約64mm、約65mm、約66mm、約67mm、約68mm、約69mm、約70mm、約71mm、約72mm、約73mm、約74mm、約75mm、約76mm、約77mm、約78mm、約79mm、約80mm、約81mm、約82mm、約83mm、約84mm、約85mm、約86mm、約87mm、約88mm、約89mm、約90mm、約91mm、約92mm、約93mm、約94mm、約95mm、約96mm、約97mm、約98mm、約99mm、約100mm、約101mm、約102mm、約103mm、約104mm、約105mm、約106mm、約107mm、約108mm、約109mm、または約110mm)の周長(例えば、ループの一端からループの他端まで)を有する。いくつかの実施形態では、電極130および/または140のループは、3mm~110mm(例えば、5mm~100mm、10mm~90mm、20mm~80mm、30mm~70mm、40mm~60mm、3mm~100mm、3mm~90mm、3mm~80mm、3mm~70mm、3mm~60mm、3mm~50mm、3mm~40mm、5mm~110mm、10mm~110mm、20mm~110mm、30mm~110mm、40mm~110mm、50mm~110mm、60mm~110mm、70mm~110mm、80mm~110mm、90mm~110mm、または100mm~110mm)の周長を有する。いくつかの実施形態では、電極130および/または140のループは、少なくとも約3mm、10mm、25mm、50mm cm、または75mmの周長を有する。いくつかの実施形態では、電極130および/または140のループは、最大約110mm、100mm、90mm、または80mmの周長を有する。
【0031】
いくつかの実施形態では、電極対150(例えば、130および140)は、電極オフセット距離133だけ分離されている(図5A)。一般に、電極オフセットによって電場の半径が決まり、続いて、その電場の半径により横隔神経刺激の有効性が決まる。いくつかの実施形態では、オフセット133は、オペレータまたは制御ユニットが、電極対(例えば、130および140)のうちの一方の電極を他方の電極よりもさらに遠位に並進させるときに生成される。いくつかの実施形態では、オフセット133は、ETSシステムの製造中に確立され、電極対は、カテーテル管腔に挿入される前に所定のオフセットで互いに固定される。いくつかの実施形態では、オフセットは、カテーテル120(図5B)の長手方向軸線に沿って、近位絶縁体141の遠位端から遠位絶縁体131の遠位端(図5A)まで測定される。いくつかの実施形態では、オフセットは、電極対150が非拘束構成にあるとき(図5B)、近位電極140のループの遠位端から遠位電極130のループの遠位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセット133は、拘束構成で測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセット133は、非拘束構成で測定される。いくつかの実施形態では、非拘束構成における電極オフセット133は、拘束構成における電極オフセット133とほぼ等しい。いくつかの実施形態では、非拘束構成における電極オフセット133は、拘束構成における電極オフセット133と等しい。いくつかの実施形態では、非拘束構成における電極オフセット133は、拘束構成における電極オフセット133よりも大きい。いくつかの実施形態では、非拘束構成における電極オフセット133は、拘束構成における電極オフセット133よりも小さい。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、約0.25cm~約40cm(例えば、約0.25cm、約0.3cm、約0.4cm、約0.5cm、約0.6cm、約0.7cm、約0.8cm、約0.9cm、約1cm、約1.1cm、約1.2cm、約1.3cm、約1.4cm、約1.5cm、約1.6cm、約1.7cm、約1.8cm、約1.9cm、約2cm、約2.1cm、約2.2cm、約2.3cm、約2.4cm、約2.5cm、約2.6cm、約2.7cm、約2.8cm、約2.9cm、約3cm、約3.1cm、約3.2cm、約3.3cm、約3.4cm、約3.5cm、約3.6cm、約3.7cm、約3.8cm、約3.9cm、約4cm、約4.1cm、約4.2cm、約4.3cm、約4.4cm、約4.5cm、約4.6cm、約4.7cm、約4.8cm、約4.9cm、約5cm、約5.1cm、約5.2cm、約5.3cm、約5.4cm、約5.5cm、約5.6cm、約5.7cm、約5.8cm、約5.9cm、約6cm、約6.1cm、約6.2cm、約6.3cm、約6.4cm、約6.5cm、約6.6cm、約6.7cm、約6.8cm、約6.9cm、約7cm、約7.1cm、約7.2cm、約7.3cm、約7.4cm、約7.5cm、約7.6cm、約7.7cm、約7.8cm、約7.9cm、約8cm、約8.1cm、約8.2cm、約8.3cm、約8.4cm、約8.5cm、約8.6cm、約8.7cm、約8.8cm、約8.9cm、約9cm、約9.1cm、約9.2cm、約9.3cm、約9.4cm、約9.5cm、約9.6cm、約9.7cm、約9.8cm、約9.9cm、約10cm、約10.1cm、約10.2cm、約10.3cm、約10.4cm、約10.5cm、約10.6cm、約10.7cm、約10.8cm、約10.9cm、約11cm、約11.1cm、約11.2cm、約11.3cm、約11.4cm、約11.5cm、約11.6cm、約11.7cm、約11.8cm、約11.9cm、約12cm、約12.1cm、約12.2cm、約12.3cm、約12.4cm、約12.5cm、約12.6cm、約12.7cm、約12.8cm、約12.9cm、約13cm、約13.1cm、約13.2cm、約13.3cm、約13.4cm、約13.5cm、約13.6cm、約13.7cm、約13.8cm、約13.9cm、約14cm、約14.1cm、約14.2cm、約14.3cm、約14.4cm、約14.5cm、約14.6cm、約14.7cm、約14.8cm、約14.9cm、約15cm、約15.1cm、約15.2cm、約15.3cm、約15.4cm、約15.5cm、約15.6cm、約15.7cm、約15.8cm、約15.9cm、約16cm、約16.1cm、約16.2cm、約16.3cm、約16.4cm、約16.5cm、約16.6cm、約16.7cm、約16.8cm、約16.9cm、約17cm、約17.1cm、約17.2cm、約17.3cm、約17.4cm、約17.5cm、約17.6cm、約17.7cm、約17.8cm、約17.9cm、約18cm、約18.1cm、約18.2cm、約18.3cm、約18.4cm、約18.5cm、約18.6cm、約18.7cm、約18.8cm、約18.9cm、約19cm、約19.1cm、約19.2cm、約19.3cm、約19.4cm、約19.5cm、約19.6cm、約19.7cm、約19.8cm、約19.9cm、約20cm、約20.1cm、約20.2cm、約20.3cm、約20.4cm、約20.5cm、約20.6cm、約20.7cm、約20.8cm、約20.9cm、約21cm、約21.1cm、約21.2cm、約21.3cm、約21.4cm、約21.5cm、約21.6cm、約21.7cm、約21.8cm、約21.9cm、約22cm、約22.1cm、約22.2cm、約22.3cm、約22.4cm、約22.5cm、約22.6cm、約22.7cm、約22.8cm、約22.9cm、約23cm、約23.1cm、約23.2cm、約23.3cm、約23.4cm、約23.5cm、約23.6cm、約23.7cm、約23.8cm、約23.9cm、約24cm、約24.1cm、約24.2cm、約24.3cm、約24.4cm、約24.5cm、約24.6cm、約24.7cm、約24.8cm、約24.9cm、約25cm、約25.1cm、約25.2cm、約25.3cm、約25.4cm、約25.5cm、約25.6cm、約25.7cm、約25.8cm、約25.9cm、約26cm、約26.1cm、約26.2cm、約26.3cm、約26.4cm、約26.5cm、約26.6cm、約26.7cm、約26.8cm、約26.9cm、約27cm、約27.1cm、約27.2cm、約27.3cm、約27.4cm、約27.5cm、約27.6cm、約27.7cm、約27.8cm、約27.9cm、約28cm、約28.1cm、約28.2cm、約28.3cm、約28.4cm、約28.5cm、約28.6cm、約28.7cm、約28.8cm、約28.9cm、約29cm、約29.1cm、約29.2cm、約29.3cm、約29.4cm、約29.5cm、約29.6cm、約29.7cm、約29.8cm、約29.9cm、約30cm、約30.1cm、約30.2cm、約30.3cm、約30.4cm、約30.5cm、約30.6cm、約30.7cm、約30.8cm、約30.9cm、約31cm、約31.1cm、約31.2cm、約31.3cm、約31.4cm、約31.5cm、約31.6cm、約31.7cm、約31.8cm、約31.9cm、約32cm、約32.1cm、約32.2cm、約32.3cm、約32.4cm、約32.5cm、約32.6cm、約32.7cm、約32.8cm、約32.9cm、約33cm、約33.1cm、約33.2cm、約33.3cm、約33.4cm、約33.5cm、約33.6cm、約33.7cm、約33.8cm、約33.9cm、約34cm、約34.1cm、約34.2cm、約34.3cm、約34.4cm、約34.5cm、約34.6cm、約34.7cm、約34.8cm、約34.9cm、約35cm、約35.1cm、約35.2cm、約35.3cm、約35.4cm、約35.5cm、約35.6cm、約35.7cm、約35.8cm、約35.9cm、約36cm、約36.1cm、約36.2cm、約36.3cm、約36.4cm、約36.5cm、約36.6cm、約36.7cm、約36.8cm、約36.9cm、約37cm、約37.1cm、約37.2cm、約37.3cm、約37.4cm、約37.5cm、約37.6cm、約37.7cm、約37.8cm、約37.9cm、約38cm、約38.1cm、約38.2cm、約38.3cm、約38.4cm、約38.5cm、約38.6cm、約38.7cm、約38.8cm、約38.9cm、約39cm、約39.1cm、約39.2cm、約39.3cm、約39.4cm、約39.5cm、約39.6cm、約39.7cm、約39.8cm、約39.9cm、または約40cm)である。いくつかの実施形態では、電極オフセット133は、少なくとも約0.5cm、1cm、2cm、または5cmである。いくつかの実施形態では、電極オフセット133は最大約10cm、7cm、または5cmである。
【0032】
いくつかの実施形態では、電極対150は、対象の気管に接触する。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、近位電極140および遠位電極130は、対象の気管壁015に接触し(図5A)、それによって本明細書に記載される横隔神経ペーシングが可能になる。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、近位電極140および遠位電極130は、対象の気管壁の内周の少なくとも約30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%と接触するように構成される。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、近位電極140および遠位電極130は、気管の近位-遠位軸線に沿った位置で対象の気管壁全体に接触する。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、近位電極140および遠位電極130の少なくとも一部は、対象の気管チューブに接触する。
【0033】
いくつかの実施形態では、近位電極140および遠位電極130は、同じ導電性材料で作製される。いくつかの実施形態では、近位電極140および遠位電極130は、異なる導電性材料で作製される。いくつかの実施形態では、導電性材料は、電気の導体である材料であり、導電性材料には、例えば、純金属または合金が挙げられるが、これらに限定されず、ワイヤ電極を作製するために当該技術分野で一般に使用される。いくつかの実施形態では、導電性材料は、ケイ素、白金、イリジウム、ポリイミド、金、セラミック、ニッケル、チタン、銅、鉄、クロム、またはそれらの合金もしくは組み合わせから選択される。
【0034】
いくつかの実施形態では、近位電極140および遠位電極130は、双極である。いくつかの実施形態では、双極電極は、気管に対して平行に走る横隔神経(例えば、左横隔神経020、右横隔神経030、または両方)のペーシングを可能にする。いくつかの実施形態では、双極電極は、気管に対するカテーテル120の角度配向に関係なく、気管に対して平行に走る横隔神経のペーシングを可能にする。いくつかの実施形態では、近位電極140および遠位電極130は、単極である。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、近位電極140および遠位電極130の少なくとも一部は、ETチューブ200を越えて延在する。
【0035】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、カテーテル120の管腔を通り抜けるように構成される。一般に、それぞれの電極は、少なくとも一部(例えば、電極の長さの約1%~約99%、例えば、電極の長さの約10%~約99%、約20%~約99%、30%~約99%、約40%~約99%、約50%~約99%、約60%~約99%、約70%~約99%、約80%~約99% %、約85%~約99%、約86%~約99%、約87%~約99%、約88%~約99%、約89%~約99%、約90%~約99%、約91%~約99%、約92%~約99%、約93%~約99%、約94%~約99%、約95%~約99%、約96%~約99%、約97%~約99%、または約98%~約99%)が絶縁体によって覆われている。いくつかの実施形態では、それぞれの電極は、電極の長さの1%~99%(例えば、10%~99%、20%~99%、30%~99%、40%~99%、50%~99%、60%~99%、70%~99%、80%~99%、85%~99%、86%~99%、87%~99%、88%~99%、89%~99%、90%~99%、91%~99%、92%~99%、93%~99%、94%~99%、95%~99%、96%~99%、97%~99%、または98%~99%)が絶縁体によって覆われている少なくとも一部を有する。いくつかの実施形態では、絶縁体は、電流の流れに抵抗する、かつ/または約10Ω・m~約1015Ω・m(例えば、約10Ω・m~約1015Ω・m、約10Ω・m~1014Ω・m、約1010Ω・m~約1013Ω・m、または約1010Ω・m~約1012Ω・m)の抵抗率を有する任意の材料で作製される。いくつかの実施形態では、絶縁体は、電流の流れに抵抗する、かつ/または少なくとも約10Ω・m、10Ω・m、10Ω・m、1010Ω・m、1011Ω・m、1012Ω・m、1013Ω・m、1014Ω・m、または1015Ω・mの抵抗率を有する任意の材料で作製される。いくつかの実施形態では、絶縁体は、電流の流れに抵抗する、かつ/または少なくとも約1010Ω・mの抵抗率を有する任意の材料で作製される。好適な絶縁体材料の例としては、ポリマー絶縁体(シリコーン、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン(例えば、TEFLON(商標))、または他のフルオロポリマーなど)、セラミック絶縁体、またはガラス絶縁体が挙げられ得るが、これらに限定されない。絶縁コーティングにより、電極によって横隔神経に送達される刺激信号の制御、方向付け、および焦点合わせが可能になる。絶縁コーティングにより、電極を複数の電極刺激領域に分割して、刺激位置を最適化すること、および/または双極電極もしくは三極電極などの複数電極構成で動作させることも可能になる。いくつかの実施形態では、電極絶縁体141および/または131(図4C)は、約0.5mm~約10mm(例えば、約0.6mm、約0.7mm、約0.8mm、約0.9mm、約1mm、約1.1mm、約1.2mm、約1.3mm、約1.4mm、約1.5mm、約1.6mm、約1.7mm、約1.8mm、約1.9mm、約2mm、約2.1mm、約2.2mm、約2.3mm、約2.4mm、約2.5mm、約2.6mm、約2.7mm、約2.8mm、約2.9mm、約3mm、約3.1mm、約3.2mm、約3.3mm、約3.4mm、約3.5mm、約3.6mm、約3.7mm、約3.8mm、約3.9mm、約4mm、約4.1mm、約4.2mm、約4.3mm、約4.4mm、約4.5mm、約4.6mm、約4.7mm、約4.8mm、約4.9mm、約5mm、約5.1mm、約5.2mm、約5.3mm、約5.4mm、約5.5mm、約5.6mm、約5.7mm、約5.8mm、約5.9mm、約6mm、約6.1mm、約6.2mm、約6.3mm、約6.4mm、約6.5mm、約6.6mm、約6.7mm、約6.8mm、約6.9mm、約7mm、約7.1mm、約7.2mm、約7.3mm、約7.4mm、約7.5mm、約7.6mm、約7.7mm、約7.8mm、約7.9mm、約8mm、約8.1mm、約8.2mm、約8.3mm、約8.4mm、約8.5mm、約8.6mm、約8.7mm、約8.8mm、約8.9mm、約9mm、約9.1mm、約9.2mm、約9.3mm、約9.4mm、約9.5mm、約9.6mm、約9.7mm、約9.8mm、約9.9mm、または約10mm)の外径を有する。
【0036】
カテーテル
いくつかの実施形態では、カテーテル120は、ガイドシース110の管腔を通り抜けるように構成される。いくつかの実施形態では、カテーテル120は、ガイドシース110から突出する。いくつかの実施形態では、カテーテル120は、ETチューブ200に対して長手方向に並進可能である。いくつかの実施形態では、カテーテル120は、約1.5mm~約20mm(例えば、約1.6mm、約1.7mm、約1.8mm、約1.9mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、または約20mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、カテーテル120は、管腔を有し、管腔は、約1.3mm~約19.8mm(例えば、約1.4mm、約1.5mm、約1.6mm、約1.7mm、約1.8mm、約1.9mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約19.5mm、または約19.8mm)の直径を有する。
【0037】
いくつかの実施形態では、カテーテル120は、近位端から遠位端まで約1cm~約100cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、約11cm、約12cm、約13cm、約14cm、約15cm、約16cm、約17cm、約18cm、約19cm、約20cm、約21cm、約22cm、約23cm、約24cm、約25cm、約26cm、約27cm、約28cm、約29cm、約30cm、約31cm、約32cm、約33cm、約34cm、約35cm、約36cm、約37cm、約38cm、約39cm、約40cm、約41cm、約42cm、約43cm、約44cm、約45cm、約46cm、約47cm、約48cm、約49cm、約50cm、約51cm、約52cm、約53cm、約54cm、約55cm、約56cm、約57cm、約58cm、約59cm、約60cm、約61cm、約62cm、約63cm、約64cm、約65cm、約66cm、約67cm、約68cm、約69cm、約70cm、約71cm、約72cm、約73cm、約74cm、約75cm、約76cm、約77cm、約78cm、約79cm、約80cm、約81cm、約82cm、約83cm、約84cm、約85cm、約86cm、約87cm、約88cm、約89cm、約90cm、約91cm、約92cm、約93cm、約94cm、約95cm、約96cm、約97cm、約98cm、約99cm、または約100cm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、カテーテル120は、近位端から遠位端まで1cm~100cm(例えば、10cm~100cm、10cm~90cm、10cm~80cm、10cm~70cm、10cm~60cm、10cm~50cm、20cm~100cm、30cm~100cm、40cm~100cm、50cm~100cm、60cm~100cm、70cm~100cm、80cm~100cm、または90cm~100cm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、カテーテル120は、可撓性、柔軟性、またはその両方である。いくつかの実施形態では、カテーテル120の長さは、使用中にその長さを維持する。
【0038】
いくつかの実施形態では、カテーテル120の遠位部分は、非直線である形状を有するように付勢される。いくつかの実施形態では、カテーテル120は、形状記憶材料(例えば、ニチノール)で形成され、電気、熱、化学反応、またはそれらの任意の組み合わせによって形状記憶材料を作動させることによって非直線形状が達成される。
【0039】
いくつかの実施形態では、それぞれの電極対150は、カテーテル120の管腔に取り付けられ、カテーテル120とともにガイドシース110を通って並進可能である。いくつかの実施形態では、それぞれの電極対150は、カテーテル120の管腔に取り付けられておらず、カテーテル120の長手方向軸線に沿ってカテーテル120の管腔を通って並進可能である。
【0040】
ガイドシース
ガイドシース110は、ETチューブ200の管腔を通り抜けるように構成される。いくつかの実施形態では、ガイドシース110は、ETチューブ200に対して長手方向軸線に沿って並進可能である。いくつかの実施形態では、ガイドシース110は、約1.5mm~約20mm(例えば、約1.5mm~約15mm、約1.5mm~約10mm、約1.5mm~約5mm、または約1.5mm~約2.5mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、ガイドシース110は、管腔を有し、管腔は、約1.3mm~約19.8mm(例えば、約1.3mm~約15mm、約1.3mm~約10mm、約1.3mm~約5mm、約1.3mm~約2.5mm、または1.3mm~約2.2mm)の直径を有する。いくつかの実施形態では、ガイドシース110の管腔は、カテーテル120の少なくとも一部を取り囲む。
【0041】
いくつかの実施形態では、電極対150は、ガイドシース110内で一緒に並進する。いくつかの実施形態では、電極対150は、ガイドシース110内で独立して並進する。いくつかの実施形態では、ガイドシース110は、電極対150から後退する。
【0042】
いくつかの実施形態では、ガイドシース110は、近位端から遠位端まで約1cm~約100cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、約11cm、約12cm、約13cm、約14cm、約15cm、約16cm、約17cm、約18cm、約19cm、約20cm、約21cm、約22cm、約23cm、約24cm、約25cm、約26cm、約27cm、約28cm、約29cm、約30cm、約31cm、約32cm、約33cm、約34cm、約35cm、約36cm、約37cm、約38cm、約39cm、約40cm、約41cm、約42cm、約43cm、約44cm、約45cm、約46cm、約47cm、約48cm、約49cm、約50cm、約51cm、約52cm、約53cm、約54cm、約55cm、約56cm、約57cm、約58cm、約59cm、約60cm、約61cm、約62cm、約63cm、約64cm、約65cm、約66cm、約67cm、約68cm、約69cm、約70cm、約71cm、約72cm、約73cm、約74cm、約75cm、約76cm、約77cm、約78cm、約79cm、約80cm、約81cm、約82cm、約83cm、約84cm、約85cm、約86cm、約87cm、約88cm、約89cm、約90cm、約91cm、約92cm、約93cm、約94cm、約95cm、約96cm、約97cm、約98cm、約99cm、または約100cm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、ガイドシース110は、近位端から遠位端まで1cm~100cm(例えば、10cm~100cm、10cm~90cm、10cm~80cm、10cm~70cm、10cm~60cm、10cm~50cm、20cm~100cm、30cm~100cm、40cm~100cm、50cm~100cm、60cm~100cm、70cm~100cm、80cm~100cm、または90cm~100cm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、ガイドシース110の長さは、ETチューブ200の長さよりも長い。
【0043】
ETチューブ、ETチューブコネクタ、およびセンサ
ETSシステムは、一般に、ETチューブ200を含む。ETチューブ200は、対象の気管010(図2)に挿入されるように構成される。いくつかの実施形態では、ETチューブを対象の気管010に挿入することにより、対象の気道が保護され、対象の横隔神経020および/または030のペーシング中に換気が提供される。いくつかの実施形態では、ETチューブは、経口ETチューブ200である。いくつかの実施形態では、ETチューブは、経鼻ETチューブである。いくつかの実施形態では、ETチューブは、気管切開チューブである。いくつかの実施形態では、ETチューブは、本明細書に記載されるガイドシース110、カテーテル120、ETチューブコネクタ300、または1つ以上の電極対のすべての実施形態および/または変形形態とともに機能するように構成される。
【0044】
いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、約3mm~約20mm(例えば、約3mm~約18mm、約4mm~約16mm、約5mm~約14mm、約6mm~約13mm、約7mm~約12mm、または約8mm~約11mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、最大20mm(例えば、最大15mm、最大10mm、最大5mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、管腔を有し、管腔は、約2.5mm~約19.8mm(例えば、約2.5mm~約15mm、約2.8mm~約12mm、約2.8mm~約10mm、または約5mm~約10mm)の直径を有する。
【0045】
ETチューブ200は、いくつかの実施形態では、近位端から遠位端まで12cm~40cm(例えば、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、または約40mm)の長さを有する。
【0046】
いくつかの実施形態では、ETSプラットフォームは、ETチューブコネクタ300を含む。いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタ300は、ETチューブの近位端と人工呼吸器チューブ回路410の遠位端とを架橋する(図2)。いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタ300は、ポート340(図3)を含む。いくつかの実施形態では、ポート340は、ガイドシース110、カテーテル120、および電極150がETチューブ200の近位端を介してETチューブ200に入る入口点を提供する(図3)。
【0047】
いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタは、センサ310(図2)を含む。いくつかの実施形態では、センサは、空気流量、圧力、または温度を含む1つ以上のパラメータを測定することができる。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、センサ310と電気通信する。
【0048】
第2の気管内刺激システム
別の態様では、本明細書で提供されるETSプラットフォーム1000は、図6A図6Cに示されるような第2のETSシステム600を含む。第2のETSシステム600は、いくつかの実施形態では、ETチューブ200、ETチューブコネクタ300、ガイドシース610、カテーテル620、および1つ以上の電極対633を含んでもよい。図6Aは、拘束構成にある例示的な第2の気管内刺激システム600を示す。カテーテル620およびガイドシース610は、気管内チューブ202の遠位開口部を通って延在していることが示されている。
【0049】
いくつかの実施形態では、第2のETSシステム600は、1つ以上のデータケーブル320、制御ユニット500、人工呼吸器400、および人工呼吸器チューブ410を含むETSプラットフォーム1000のシステムのうちの1つ以上と係合するように構成される。いくつかの実施形態では、図3に示されるものと同様のロック機構330は、第2のETSシステム600とともに使用されて、気管内チューブコネクタポート340を介してデータケーブル320を気管内チューブコネクタに固定するように構成される。いくつかの実施形態では、第2のETSシステム600の1つ以上の構成要素は、ETチューブの管腔205(図6A)内に位置するように構成され、ETチューブ200は、対象の気管に挿入されるように構成される。
【0050】
いくつかの実施形態では、第2のETSシステム600は、図6に示すような拘束構成を有し、カテーテル620は、ETチューブ205の管腔を通ってETチューブ200の近位端からETチューブ202の遠位開口部までカテーテルを移動させるのに有用な初期構成にある(図6A)。いくつかの実施形態では、拘束構成において、カテーテル625の遠位部分は、ガイドシース610内にある(図6A)。いくつかの実施形態では、第2のETSシステム600は、図6Bおよび図6Cに見られるように、非拘束構成または展開構成を有する。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、カテーテル625の遠位部分は、ガイドシース610の外に延在する(図6B)。
【0051】
いくつかの実施形態では、カテーテル620は、ETチューブ200を通して完全に展開されると、所定の形状に自己配列するように構成される。
【0052】
電極
いくつかの実施形態では、カテーテル620の少なくとも遠位領域は、1つ以上の電極対630を含む。いくつかの実施形態では、電極対630は、システム600の近位部分と電気通信する。いくつかの実施形態では、電極対630は、遠位電極631および近位電極632を含む。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対630は、制御ユニット500に接続するためにシステム600の近位部分と電気通信する。いくつかの実施形態では、電気通信は、有線、無線、またはその両方である。いくつかの実施形態では、有線電気通信は、ETSシステム600の動作を通じて電気通信が維持されることを保証するために、ロック機構330を用いる。
【0053】
図6Bは、非拘束構成にある例示的な第2のETSシステム600の側面図を示す。カテーテル620は、複数の電極対630を有することが示されている。示した電極対630のそれぞれは、遠位電極631および近位電極632を含む。ガイドシース610は、気管内チューブ200の遠位端の開口部を通って延在していることが示されている。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対630は、カテーテル620と一体である。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、カテーテルに固定される。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、カテーテル620の外面に配置される(図6B図6C)。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、可撓性の円筒管として形成され、1つ以上の電極対630は、図6Bに示すように、カテーテルの様々な位置でカテーテルの別個の部分を完全に取り囲む。
【0054】
図6Cでは、カテーテル620の例示的な遠位領域625の上面図、およびカテーテル620の長さに沿って配置された4つの電極対630が非拘束構成で示されている。カテーテル620は、カテーテルの外径660を有するループとして形成されている。第1の電極対630の外縁から第2の電極対の外縁までの距離は、電極の外径670として示されている。カテーテル620の長さに沿った、遠位電極631と近位電極632との間の距離は、電極オフセット633として示されている。第1の電極対を第2の電極対から分離するカテーテル620の長さに沿った距離は、電極対オフセット635として示されている。いくつかの実施形態では、遠位電極631と近位電極632との間の距離は、近位電極632と後続の電極対の遠位電極との間の距離よりも小さい。いくつかの実施形態では、遠位電極631と近位電極632との間の距離は、近位電極632と後続の電極対の遠位電極との間の距離よりも大きい。
【0055】
いくつかの実施形態では、図6Bおよび図6Cに示すように、電極対630は、カテーテル625の遠位部分の長さに沿って延在する。いくつかの実施形態では、電極対630は、カテーテル625の遠位部分の最大で一部に沿って延在する。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極は、カテーテル620の先端に位置する。いくつかの実施形態では、電極対630は、双極である。いくつかの実施形態では、双極電極は、気管010に対して平行に走る横隔神経のペーシングを可能にする。いくつかの実施形態では、双極電極は、気管010に対するカテーテル620の角度配向に関係なく、気管に対して平行に走る横隔神経のペーシングを可能にする。いくつかの実施形態では、電極対630は、単極である。
【0056】
いくつかの実施形態では、第2のETSシステム600の1つ以上の電極対630のそれぞれは、遠位電極631(図6B図6C)および近位電極632(図6B図6C)を含み、遠位電極631は、カテーテルの近位端からカテーテルの遠位領域625までカテーテル620の長さに沿って近位電極632よりも遠位に配置されている。
【0057】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対630のそれぞれの電極は、約1mm~約10mm(例えば、約1mm~約9mm、約1mm~約8mm、約1mm~約7mm、約1mm~約6mm、または約1mm~約5mm)の長さ640を有する。いくつかの実施形態では、それぞれの電極は、1つ以上の電極対630において、カテーテル630の長さに沿って少なくとも約1mm(例えば、少なくとも約2mm、少なくとも約3mm、少なくとも約4mm、または少なくとも約5mm)の長さを有する(図6C)。いくつかの実施形態では、それぞれの電極は、1つ以上の電極対630において、カテーテル630の長さに沿って最大約10mm(例えば、最大約9mm、最大約8mm、最大約7mm、最大約6mm、または最大約5mm)の長さを有する(図6C)。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、異なる長さ640を有する。いくつかの実施形態では、それぞれの電極は、固有の長さ640を有する。
【0058】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対630におけるそれぞれの電極は、約1mm~約10mm(例えば、約1mm~約9mm、約1mm~約8mm、約1mm~約7mm、約1mm~約6mm、または約1mm~約5mm)の幅650を有する。いくつかの実施形態では、それぞれの電極は、1つ以上の電極対630において、カテーテル630の幅に沿って少なくとも約1mm(例えば、少なくとも約2mm、少なくとも約3mm、少なくとも約4mm、または少なくとも約5mm)の幅を有する(図6C)。いくつかの実施形態では、それぞれの電極は、1つ以上の電極対630において、カテーテル630の幅に沿って最大約10mm(例えば、最大約9mm、最大約8mm、最大約7mm、最大約6mm、または最大約5mm)の幅を有する。(図6C)。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、異なる幅650を有する。いくつかの実施形態では、それぞれの電極は、固有の幅650を有する。いくつかの実施形態では、ETS600の1つ以上の電極は、実質的に同じ長さ640および幅650を有する。いくつかの実施形態では、ETS600の1つ以上の電極は、幅650よりも長い長さ640を有する。いくつかの実施形態では、ETS600の1つ以上の電極は、幅650よりも短い長さ640を有する。
【0059】
いくつかの実施形態では、カテーテル620の長さに沿った遠位電極631と近位電極632との間の距離は、本明細書では電極オフセット633(図6C)と称し、約2mm~約10mm(例えば、約2mm~約8mm、約2mm~約6mm、約2mm~約4mm、約4mm~約8mm、または約6mm~約8mm)である。いくつかの実施形態では、オフセット633は、ETSシステムの製造中に確立され、1つ以上の電極対630は、カテーテル620に固定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、カテーテル620の長手方向軸線に沿って、遠位電極631の遠位端から近位電極632の近位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、カテーテル620の長手方向軸線に沿って、遠位電極631の近位端から近位電極632の遠位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、カテーテル620の長手方向軸線に沿って、遠位電極631の遠位端から近位電極632の遠位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、カテーテル620の長手方向軸線に沿って、遠位電極631の近位端から近位電極632の近位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、カテーテル620の長手方向軸線に沿って、遠位電極631の中心から近位電極632の中心まで測定される。
【0060】
いくつかの実施形態では、カテーテル620の長さに沿った第1の電極対から第2の電極対までの距離は、本明細書では電極対オフセット635(図6C)と称し、約0.25cm~約16cm(例えば、約0.5cm~約15cm、約0.75cm~約10cm、または約1cm~約5cm)である。いくつかの実施形態では、電極対オフセットは、カテーテル620の長さに沿って、遠位電極対の遠位電極631の遠位端から近位電極対の近位電極632の近位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極対オフセットは、カテーテル620の長さに沿って、遠位電極対の近位電極631の近位端から近位電極対の遠位電極632の遠位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極対オフセットは、カテーテル620の長さに沿って、遠位電極対の遠位電極631の遠位端から近位電極対の遠位電極632の遠位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極対オフセットは、カテーテル620の長さに沿って、遠位電極対の近位電極631の近位端から近位電極対の近位電極632の近位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極対オフセットは、カテーテル620の長手方向軸線に沿って遠位電極対の中心から近位電極対の中心まで測定される。いくつかの実施形態では、複数の電極対630は、カテーテル625の遠位領域の長さに沿って均等に離間される。いくつかの実施形態では、複数の電極対630は、カテーテル625の遠位領域の長さに沿って均等に分布していない。
【0061】
いくつかの実施形態では、近位電極632および/または遠位電極631は、カテーテル620の幅よりも大きい幅を有する(図6C)。いくつかの実施形態では、カテーテル620の幅と比較して電極の幅がより大きいため、電極に外縁651および内縁652がもたらされる(図6C)。いくつかの実施形態では、カテーテルの遠位領域625の直径は、第1の電極の外縁651から、カテーテルの遠位領域625のループに対して第1の電極の反対側に位置付けられた第2の電極の外縁まで測定される(図6C)。いくつかの実施形態では、電極の外径670は、約10mm~約40mm(例えば、約10mm~約30mm、約10mm~約20mm、例えば、最大約30mm、最大約25mm、最大約20mm、最大約15mm)である。
【0062】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対630は、対象の気管に接触する。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、1つ以上の電極対630は、対象の気管壁015に接触し(図5A)、それによって本明細書に記載の横隔神経ペーシングが可能になる。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、1つ以上の電極対630は、対象の気管壁の内周の少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%と接触するように構成される。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、近位電極632および遠位電極631は、気管の近位-遠位軸線に沿った位置で対象の気管壁全体に接触する。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、1つ以上の電極対630の少なくとも一部は、対象の気管壁015に接触する。
【0063】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対630は、同じ導電性材料で作製される。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対630は、異なる導電性材料で作製される。いくつかの実施形態では、導電性材料は、電気の導体である材料であり、導電性材料には、例えば、純金属または合金が挙げられるが、これらに限定されず、ワイヤ電極を作製するために当該技術分野で一般に使用される。いくつかの実施形態では、導電性材料は、ケイ素、白金、イリジウム、ポリイミド、金、セラミック、ニッケル、チタン、銅、鉄、クロム、またはそれらの合金もしくは組み合わせから選択される。
【0064】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対630は、双極である。いくつかの実施形態では、双極電極は、気管015と平行に走る横隔神経(例えば、左横隔神経020、右横隔神経030、または両方)(図1)のペーシングを可能にする。いくつかの実施形態では、双極電極は、気管015に対するカテーテル620の角度配向に関係なく、気管015に平行に走る横隔神経のペーシングを可能にする。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対630は、単極である。いくつかの実施形態では、非拘束構成において、近位電極632および遠位電極631の少なくとも一部は、ETチューブ200を越えて延在する。
【0065】
カテーテル
いくつかの実施形態では、カテーテル620は、ガイドシース610の管腔を通り抜けるように構成される。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、ガイドシース610から突出する。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、ETチューブ200に対して長手方向に並進可能である。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、約1mm~約35mm(例えば、約1.1mm、約1.2mm、約1.3mm、約1.4mm、約1.5mm、約1.6mm、約1.7mm、約1.8mm、約1.9mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、または約35mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、管腔を有し、管腔は、約1.3mm~約34.8mm(例えば、約1.4mm、約1.5mm、約1.6mm、約1.7mm、約1.8mm、約1.9mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、約34.5mm、または約34.8mm)の直径を有する。
【0066】
いくつかの実施形態では、カテーテル620は、近位端から遠位端まで約1cm~約100cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、約11cm、約12cm、約13cm、約14cm、約15cm、約16cm、約17cm、約18cm、約19cm、約20cm、約21cm、約22cm、約23cm、約24cm、約25cm、約26cm、約27cm、約28cm、約29cm、約30cm、約31cm、約32cm、約33cm、約34cm、約35cm、約36cm、約37cm、約38cm、約39cm、約40cm、約41cm、約42cm、約43cm、約44cm、約45cm、約46cm、約47cm、約48cm、約49cm、約50cm、約51cm、約52cm、約53cm、約54cm、約55cm、約56cm、約57cm、約58cm、約59cm、約60cm、約61cm、約62cm、約63cm、約64cm、約65cm、約66cm、約67cm、約68cm、約69cm、約70cm、約71cm、約72cm、約73cm、約74cm、約75cm、約76cm、約77cm、約78cm、約79cm、約80cm、約81cm、約82cm、約83cm、約84cm、約85cm、約86cm、約87cm、約88cm、約89cm、約90cm、約91cm、約92cm、約93cm、約94cm、約95cm、約96cm、約97cm、約98cm、約99cm、または約100cm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、近位端から遠位端まで1cm~100cm(例えば、10cm~100cm、10cm~90cm、10cm~80cm、10cm~70cm、10cm~60cm、10cm~50cm、20cm~100cm、30cm~100cm、40cm~100cm、50cm~100cm、60cm~100cm、70cm~100cm、80cm~100cm、または90cm~100cm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、可撓性、柔軟性、またはその両方である。いくつかの実施形態では、カテーテル620の長さは、使用中にその長さを維持する。
【0067】
カテーテル620は、カテーテルの遠位部分625に配置された1つ以上の電極対と制御ユニット500とを電気的に接続する1本以上のワイヤを保持するように構成される。
【0068】
いくつかの実施形態では、カテーテル620は、ループとして形成される(図6B図6C)。いくつかの実施形態では、カテーテルループは、1.6mm~30mm(例えば、約1.6mm、約1.7mm、約1.8mm、約1.9mm、約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、または約30mm)の直径660を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルループは、少なくとも約1cm、5cm、10cm、15cm、または20cmの直径660を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルループは、最大約35cm、30cm、または25cmの直径660を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルループの直径660は、ループの外縁からカテーテルループの反対側の外縁まで測定される(すなわち、外径)(図6C)。いくつかの実施形態では、カテーテルループの直径660は、ループの内縁からカテーテルループの反対側の内縁まで測定される(すなわち、内径)(図6C)。
【0069】
いくつかの実施形態では、カテーテル625の遠位部分は、非直線である形状を有するように付勢される。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、形状記憶材料(例えば、ニチノール)で形成され、電気、熱、化学反応、またはそれらの任意の組み合わせによって形状記憶材料を作動させることによって非直線形状が達成される。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、非拘束構成において、1つ以上の方向で約90度~約360度(例えば、約100度~約360度、約110度~約360度、約120度~約360度、約130度~約360度、約140度~約360度、約150度~約360度、約160度~約360度、約170度~約360度、約180度~約360度、約190度~約360度、約200度~約360度、約210度~約360度度、約220度~約360度、約230度~約360度、約240度~約360度、約250度~約360度、約260度~約360度、約270度~約360度、約280度~約360度、約290度~約360度、約300度~約360度、約310度~約360度、約320度~約360度、約330度~約360度、約340度~約360度、約350度~約360度)の最小円弧角、平均円弧角、または最大円弧角を有する非直線形状を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルは、1つ以上の方向で少なくとも約100度、少なくとも約120度、少なくとも約150度、少なくとも約180度、少なくとも約210度、少なくとも約240度、少なくとも約260度、または少なくとも約300度)の円弧角を有する。いくつかの実施形態では、カテーテル620は、非拘束構成において、1つ以上の方向で少なくとも約90度、120度、150度、180度、210度、240度、270度、300度、または330度(その中の増分を含む)の最小円弧角、平均円弧角、または最大円弧角を有する非直線形状を有する。
【0070】
いくつかの実施形態では、カテーテルループは、約3mm~約110mm(例えば、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、約40mm、約41mm、約42mm、約43mm、約44mm、約45mm、約46mm、約47mm、約48mm、約49mm、約50mm、約51mm、約52mm、約53mm、約54mm、約55mm、約56mm、約57mm、約58mm、約59mm、約60mm、約61mm、約62mm、約63mm、約64mm、約65mm、約66mm、約67mm、約68mm、約69mm、約70mm、約71mm、約72mm、約73mm、約74mm、約75mm、約76mm、約77mm、約78mm、約79mm、約80mm、約81mm、約82mm、約83mm、約84mm、約85mm、約86mm、約87mm、約88mm、約89mm、約90mm、約91mm、約92mm、約93mm、約94mm、約95mm、約96mm、約97mm、約98mm、約99mm、約100mm、約101mm、約102mm、約103mm、約104mm、約105mm、約106mm、約107mm、約108mm、約109mm、または約110mm)の周長(例えば、ループの一端からループの他端まで)を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルループは、3mm~110mm(例えば、5mm~100mm、10mm~90mm、20mm~80mm、30mm~70mm、40mm~60mm、3mm~100mm、3mm~90mm、3mm~80mm、3mm~70mm、3mm~60mm、3mm~50mm、3~mm~40mm、5mm~110mm、10mm~110mm、20mm~110mm、30mm~110mm、40mm~110mm、50mm~110mm、60mm~110mm、70mm~110mm、80mm~110mm、90mm~110mm、または100mm~110mm)の周長を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルループは、少なくとも約3mm、10mm、25mm、50mm cm、または75mmの周長を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルループは、最大約110mm、100mm、90mm、または80mmの周長を有する。
【0071】
ガイドシース
ガイドシース610は、図6Aに見られるように、ETチューブの管腔205を通り抜けるように構成される。いくつかの実施形態では、ガイドシース610は、ETチューブ200に対して長手方向軸線に沿って並進可能である。いくつかの実施形態では、ガイドシース610は、約1.5mm~約20mm(例えば、約1.5mm~約15mm、約1.5mm~約10mm、約1.5mm~約5mm、または約1.5mm~約2.5mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、ガイドシース110は、管腔を有し、管腔は、約1.3mm~約19.8mm(例えば、約1.3mm~約15mm、約1.3mm~約10mm、約1.3mm~約5mm、約1.3mm~約2.5mm、または1.3mm~約2.2mm)の直径を有する。いくつかの実施形態では、ガイドシース610の管腔は、カテーテル620の少なくとも一部を取り囲む。
【0072】
いくつかの実施形態では、ガイドシース610は、近位端から遠位端まで約1cm~約100cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、約11cm、約12cm、約13cm、約14cm、約15cm、約16cm、約17cm、約18cm、約19cm、約20cm、約21cm、約22cm、約23cm、約24cm、約25cm、約26cm、約27cm、約28cm、約29cm、約30cm、約31cm、約32cm、約33cm、約34cm、約35cm、約36cm、約37cm、約38cm、約39cm、約40cm、約41cm、約42cm、約43cm、約44cm、約45cm、約46cm、約47cm、約48cm、約49cm、約50cm、約51cm、約52cm、約53cm、約54cm、約55cm、約56cm、約57cm、約58cm、約59cm、約60cm、約61cm、約62cm、約63cm、約64cm、約65cm、約66cm、約67cm、約68cm、約69cm、約70cm、約71cm、約72cm、約73cm、約74cm、約75cm、約76cm、約77cm、約78cm、約79cm、約80cm、約81cm、約82cm、約83cm、約84cm、約85cm、約86cm、約87cm、約88cm、約89cm、約90cm、約91cm、約92cm、約93cm、約94cm、約95cm、約96cm、約97cm、約98cm、約99cm、または約100cm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、ガイドシース610は、近位端から遠位端まで1cm~100cm(例えば、10cm~100cm、10cm~90cm、10cm~80cm、10cm~70cm、10cm~60cm、10cm~50cm、20cm~100cm、30cm~100cm、40cm~100cm、50cm~100cm、60cm~100cm、70cm~100cm、80cm~100cm、または90cm~100cm)の長さを有する。いくつかの実施形態では、ガイドシース610の長さは、ETチューブ200の長さよりも長い。
【0073】
ETチューブ、ETチューブコネクタおよびセンサ
ETSシステムは、一般に、ETチューブ200を含む。ETチューブ200は、対象の気管010(図2)に挿入されるように構成される。いくつかの実施形態では、ETチューブを対象の気管010に挿入することにより、対象の気道が保護され、対象の横隔神経020および/または030のペーシング中に換気が提供される。いくつかの実施形態では、ETチューブは、経口ETチューブ200である。いくつかの実施形態では、ETチューブは、経鼻ETチューブである。いくつかの実施形態では、ETチューブは、気管切開チューブである。いくつかの実施形態では、ETチューブは、本明細書に記載されるガイドシース610、カテーテル620、ETチューブコネクタ300、または1つ以上の電極対630のすべての実施形態および/または変形形態とともに機能するように構成される。
【0074】
いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、約3mm~約20mm(例えば、約3mm~約18mm、約4mm~約16mm、約5mm~約14mm、約6mm~約13mm、約7mm~約12mm、または約8mm~約11mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、最大20mm(例えば、最大15mm、最大10mm、最大5mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、管腔を有し、管腔は、約2.8mm~約19.8mm(例えば、約2.8mm~約15mm、約2.8mm~約10mm、または2.8mm~約5mm)の直径を有する。
【0075】
ETチューブ200は、いくつかの実施形態では、近位端から遠位端まで12cm~40cm(例えば、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、または約40mm)の長さを有する。
【0076】
いくつかの実施形態では、ETSプラットフォームは、ETチューブコネクタ300を含む。いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタ300は、ETチューブの近位端と人工呼吸器チューブ回路410の遠位端とを架橋する(図2)。いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタ300は、ポート340(図3)を含む。いくつかの実施形態では、ポート340は、ガイドシース610、カテーテル620、および1つ以上の電極対630がETチューブ200の近位端を介してETチューブ200に入る入口点を提供する(図3)。
【0077】
いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタは、センサ310(図2)を含む。いくつかの実施形態では、センサは、空気流量、圧力、または温度を含む1つ以上のパラメータを測定することができる。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、センサ310と電気通信する。
【0078】
第3の気管内刺激システム
別の態様では、本明細書で提供されるETSプラットフォーム1000は、図7図8Dに示されるような第3のETSシステム700を含む。第3のETSシステム700は、いくつかの実施形態では、ETチューブ200、ETチューブコネクタ300、カテーテル720、および1つ以上の電極対733を含んでもよい。図7は、例示的な第3のETSシステム700を示しており、気管内チューブ200は、気管内チューブ202の遠位端にある気管内チューブカフ210と、マーフィー孔220と、気管内チューブの遠位端にある開口部204と、を含む。スパイラルカテーテルとして形成されたカテーテル720は、複数の電極対730を有するように示されている。図7において、カテーテル720は、気管内チューブ201の近位端から気管内チューブ202の遠位端まで気管内チューブ200の周りに巻き付くように構成されていることが示されている。電極対730のそれぞれは、遠位電極731および近位電極732を含む。遠位電極731および近位電極732は、カテーテル720の長さに沿って電極オフセット733の距離だけ分離されている。いくつかの実施形態では、第3のETSシステムは、図7に示すようにパイロットバルーンライン215を含む。
【0079】
いくつかの実施形態では、第3のETSシステム700は、1本以上のデータケーブル320、制御ユニット500、人工呼吸器400、および人工呼吸器チューブ410を含むETSプラットフォーム1000のシステムのうちの1つ以上と係合するように構成される。いくつかの実施形態では、図3に示されるものと同様のロック機構330は、気管内チューブコネクタポート340を介してデータケーブル320を気管内チューブコネクタに固定するために、第3のETSシステム700とともに使用されるように構成されている。いくつかの実施形態では、第3のETSシステム700の1つ以上の構成要素は、ETチューブ200の外面の周りに配置されるように構成され(図7図8D)、ETチューブ200は、対象の気管に挿入されるように構成される。
【0080】
電極
いくつかの実施形態では、カテーテル720の少なくとも一部は、1つ以上の電極対730を含む。いくつかの実施形態では、電極対730は、ETSシステム700の近位部分と電気通信している。いくつかの実施形態では、電極対730は、遠位電極731および近位電極732を含み、遠位電極731は、カテーテルの近位端からカテーテルの遠位端までカテーテル720の長さに沿って近位電極732に対してより遠位に配置される。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、制御ユニット500に接続するためにシステム700の近位部分と電気通信している。いくつかの実施形態では、電気通信は、有線、無線、またはその両方である。いくつかの実施形態では、有線電気通信は、ETSシステム700の動作を通じて電気通信が維持されることを保証するために、ロック機構330を用いる。いくつかの実施形態では、カテーテルは、図8Bに示すように、3つの電極のグループを含み、遠位電極731、近位電極732、および中間電極734は、カテーテル720上に配置されている。
【0081】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、カテーテル720の外表面に位置する。いくつかの実施形態では、電極対730は、双極である。いくつかの実施形態では、双極電極は、気管010に対する内側カテーテルの角度配向に関係なく、気管に対して平行に走る横隔神経のペーシングを可能にする。いくつかの実施形態では、電極対730は、単極である。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、電極720の長さに沿って均等に分布している。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、カテーテル720の長さに沿って均等に分布していない。いくつかの実施形態では、電極対730は、ETチューブ200の軸線に平行な軸線に沿ってカラー形状のカテーテルに沿って長手方向に配列される(図8A図8D)。
【0082】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、図7に示すように円形形状を有する。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、図8A図8Dに見られるように、長方形に形成されている。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、円形、長方形、三角形、楕円形、D字形、星形、多角形、またはそれらの任意の組み合わせもしくは変形を有する。
【0083】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、円形形体に成形される場合(図7)、約1mm~10mm(例えば、約2mm~10mm、3mm~約10mm、約4mm~約10mm、約5mm~約10mm、または約6mm~約10mm)の直径を有する。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、少なくとも約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、または約5mmの直径を有する。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、最大約10mm、約9mm、約8mm、約7mm、または約6mmの直径を有する。
【0084】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、長方形形体に形成される場合(図8A図8B)、長さおよび幅を有し、長さは、ETチューブの周囲の周りに延在する電極の寸法であり、幅は、ETチューブの近位端からETチューブの遠位端までの電極の寸法である。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対の電極の長さは、約3mm~約110mm(例えば、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、約40mm、約41mm、約42mm、約43mm、約44mm、約45mm、約46mm、約47mm、約48mm、約49mm、約50mm、約51mm、約52mm、約53mm、約54mm、約55mm、約56mm、約57mm、約58mm、約59mm、約60mm、約61mm、約62mm、約63mm、約64mm、約65mm、約66mm、約67mm、約68mm、約69mm、約70mm、約71mm、約72mm、約73mm、約74mm、約75mm、約76mm、約77mm、約78mm、約79mm、約80mm、約81mm、約82mm、約83mm、約84mm、約85mm、約86mm、約87mm、約88mm、約89mm、約90mm、約91mm、約92mm、約93mm、約94mm、約95mm、約96mm、約97mm、約98mm、約99mm、約100mm、約101mm、約102mm、約103mm、約104mm、約105mm、約106mm、約107mm、約108mm、約109mm、約110mm)である。
【0085】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730の電極の幅は、約1mm~約20mm(例えば、約2mm~約15mm、または約5mm~約10mm)である。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730の電極の幅は、少なくとも約1mm、約2mm、約5mm、約10mm、または約15mmである。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730の電極の幅は、最大約20mm、約15mm、約10mm、または約5mmである。
【0086】
いくつかの実施形態では、遠位電極731と近位電極732との間の距離は、近位電極732と後続の遠位電極731との間の距離よりも小さい。いくつかの実施形態では、遠位電極731と近位電極732との間の距離は、近位電極732と後続の遠位電極731との間の距離よりも大きい。
【0087】
いくつかの実施形態では、本明細書では電極オフセット733(図7および図8A)と称する、カテーテル720の長さに沿った、遠位電極731と近位電極732の間の距離は、約0.25mm~約16mm(例えば、約0.5mm~約15mm、約1mm~約14mm、約2mm~約13mm、約3mm~約12mm、または約4mm~約10mm)である。いくつかの実施形態では、電極オフセット733は、少なくとも約0.25mm、0.5mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、7mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、または15mmであり、その中の増分を含む。いくつかの実施形態では、電極オフセット733は、最大約0.5mm、1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、7mm、7mm、8mm、9mm、10mm、11mm、12mm、13mm、14mm、15mm、または16mmであり、その中の増分を含む。いくつかの実施形態では、オフセット733は、ETSシステムの製造中に確立され、1つ以上の電極対730は、カテーテル720に固定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、カテーテル720の長手方向軸線に沿って、遠位電極731の遠位端から近位電極732の近位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、カテーテル720の長手方向軸線に沿って、遠位電極731の近位端から近位電極732の遠位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、カテーテル720の長手方向軸線に沿って、遠位電極731の遠位端から近位電極732の遠位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセット733は、カテーテル720の長手方向軸線に沿って、遠位電極731の近位端から近位電極732の近位端まで測定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、カテーテル720の長手方向軸線に沿って、遠位電極731の中心から近位電極732の中心まで測定される。いくつかの実施形態では、オフセット733は、カテーテル720の長さに沿って、例えば、図7のETチューブ200の周りに巻き付くカテーテル720の螺旋形状に沿って測定される。いくつかの実施形態では、オフセットは、図8A図8Dに見られるように、カテーテル720のカラー形状の周りで測定される。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、図8Dに示すようにカテーテルの周囲に配置される。いくつかの実施形態では、カテーテルは、図8Cに示すように電極部分735を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルは、カテーテルの近位端から遠位端まで延びるカテーテル間隙740(図8Aおよび図8D)を有する。いくつかの実施形態では、カテーテル間隙740は、幅を有し、幅は、図8A図8Dにおけるようにカラー形状のカテーテルの周囲に沿って測定される幅を有する。いくつかの実施形態では、カテーテル間隙740は、カラー形状形体において、1mm~約10mm(例えば、約1mm~約9mm、約1mm~約8mm、約1mm~約7mm、約1mm~約6mm、または約1mm~約5mm)の幅を有する。いくつかの実施形態では、カテーテル間隙740は、カラー形状形体において、最大10mm(例えば、最大約9mm、最大約8mm、最大約7mm、最大約6mm、または最大約5mm)の幅を有する。いくつかの実施形態では、カテーテル間隙740は、カラー形状形体において、少なくとも1mm(例えば、少なくとも約2mm、少なくとも約3mm、少なくとも約4mm、または少なくとも約5mm)の幅を有する。
【0088】
いくつかの実施形態では、カテーテル760の螺旋形状(図7)に沿って測定した、第1の電極対から第2の電極対までの距離は、約5mm~約110mm(例えば、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、約40mm、約41mm、約42mm、約43mm、約44mm、約45mm、約46mm、約47mm、約48mm、約49mm、約50mm、約51mm、約52mm、約53mm、約54mm、約55mm、約56mm、約57mm、約58mm、約59mm、約60mm、約61mm、約62mm、約63mm、約64mm、約65mm、約66mm、約67mm、約68mm、約69mm、約70mm、約71mm、約72mm、約73mm、約74mm、約75mm、約76mm、約77mm、約78mm、約79mm、約80mm、約81mm、約82mm、約83mm、約84mm、約85mm、約86mm、約87mm、約88mm、約89mm、約90mm、約91mm、約92mm、約93mm、約94mm、約95mm、約96mm、約97mm、約98mm、約99mm、約100mm、約101mm、約102mm、約103mm、約104mm、約105mm、約106mm、約107mm、約108mm、約109mm、または約110mm)である。
【0089】
いくつかの実施形態では、ETチューブの長さに沿って測定した、第1の電極対から第2の電極対までの距離770(図7)は、約5mm~約110mm(例えば、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、約40mm、約41mm、約42mm、約43mm、約44mm、約45mm、約46mm、約47mm、約48mm、約49mm、約50mm、約51mm、約52mm、約53mm、約54mm、約55mm、約56mm、約57mm、約58mm、約59mm、約60mm、約61mm、約62mm、約63mm、約64mm、約65mm、約66mm、約67mm、約68mm、約69mm、約70mm、約71mm、約72mm、約73mm、約74mm、約75mm、約76mm、約77mm、約78mm、約79mm、約80mm、約81mm、約82mm、約83mm、約84mm、約85mm、約86mm、約87mm、約88mm、約89mm、約90mm、約91mm、約92mm、約93mm、約94mm、約95mm、約96mm、約97mm、約98mm、約99mm、約100mm、約101mm、約102mm、約103mm、約104mm、約105mm、約106mm、約107mm、約108mm、約109mm、または約110mm)である。
【0090】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、対象の気管に接触する。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、対象の気管壁015に接触し、それによって、本明細書に記載されるような横隔神経ペーシングを可能にする。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、対象の気管壁の内周の少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%と接触するように構成される。いくつかの実施形態では、近位電極732および遠位電極731は、気管010の近位-遠位軸線に沿った位置で対象の気管壁全体に接触する。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730の少なくとも一部は、対象の気管壁015に接触する。
【0091】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、同じ導電性材料で作製される。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対730は、異なる導電性材料で作製される。いくつかの実施形態では、導電性材料は、電気の導体である材料であり、導電性材料には、例えば、純金属または合金が挙げられるが、これらに限定されず、ワイヤ電極を作製するために当該技術分野で一般に使用される。いくつかの実施形態では、導電性材料は、ケイ素、白金、イリジウム、ポリイミド、金、セラミック、ニッケル、チタン、銅、鉄、クロム、またはそれらの合金もしくは組み合わせから選択される。
【0092】
カテーテル
いくつかの実施形態では、第3のETSシステム700のカテーテル720は、図7に示すように螺旋状に形成される。いくつかの実施形態では、第3のETSシステム700のカテーテル720は、図8A図8Dに示すようにカラー形体に形成されている。
【0093】
いくつかの実施形態では、カテーテル720は、ETチューブ200の周りでねじれる螺旋形状を有する(図7)。いくつかの実施形態では、カテーテル720は、ETチューブの周りで約0.5回転~約20回転(例えば、約0.5回転、約1回転、約1.5回転、約2回転、約2.5回転、約3回転、約3.5回転、約4回転、約4.5回転、約5回転、約6回転、約7回転、約8回転、約9回転、約10回転、約11回転、約12回転、約13回転、約14回転、約15回転、約16回転、約17回転、約18回転、約19回転、または約20回転)する螺旋形状を有する。いくつかの実施形態では、それぞれの回転がETチューブの近位端からETチューブの遠位端まで覆うETチューブ200に沿った距離は、約10mm~約40mm(例えば、約10mm~約30mm、または約10mm~約20mm)である。
【0094】
いくつかの実施形態では、螺旋形体(図7)におけるETチューブ200に沿ったカテーテル720の長さは、約1cm~約100cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、約11cm、約12cm、約13cm、約14cm、約15cm、約16cm、約17cm、約18cm、約19cm、約20cm、約21cm、約22cm、約23cm、約24cm、約25cm、約26cm、約27cm、約28cm、約29cm、約30cm、約31cm、約32cm、約33cm、約34cm、約35cm、約36cm、約37cm、約38cm、約39cm、約40cm、約41cm、約42cm、約43cm、約44cm、約45cm、約46cm、約47cm、約48cm、約49cm、約50cm、約51cm、約52cm、約53cm、約54cm、約55cm、約56cm、約57cm、約58cm、約59cm、約60cm、約61cm、約62cm、約63cm、約64cm、約65cm、約66cm、約67cm、約68cm、約69cm、約70cm、約71cm、約72cm、約73cm、約74cm、約75cm、約76cm、約77cm、約78cm、約79cm、約80cm、約81cm、約82cm、約83cm、約84cm、約85cm、約86cm、約87cm、約88cm、約89cm、約90cm、約91cm、約92cm、約93cm、約94cm、約95cm、約96cm、約97cm、約98cm、約99cm、または約100cm)である。
【0095】
いくつかの実施形態では、カラー形体(図8A-8D)におけるETチューブ200に沿ったカテーテル720の長さは、約1cm~約100cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、約11cm、約12cm、約13cm、約14cm、約15cm、約16cm、約17cm、約18cm、約19cm、約20cm、約21cm、約22cm、約23cm、約24cm、約25cm、約26cm、約27cm、約28cm、約29cm、約30cm、約31cm、約32cm、約33cm、約34cm、約35cm、約36cm、約37cm、約38cm、約39cm、約40cm、約41cm、約42cm、約43cm、約44cm、約45cm、約46cm、約47cm、約48cm、約49cm、約50cm、約51cm、約52cm、約53cm、約54cm、約55cm、約56cm、約57cm、約58cm、約59cm、約60cm、約61cm、約62cm、約63cm、約64cm、約65cm、約66cm、約67cm、約68cm、約69cm、約70cm、約71cm、約72cm、約73cm、約74cm、約75cm、約76cm、約77cm、約78cm、約79cm、約80cm、約81cm、約82cm、約83cm、約84cm、約85cm、約86cm、約87cm、約88cm、約89cm、約90cm、約91cm、約92cm、約93cm、約94cm、約95cm、約96cm、約97cm、約98cm、約99cm、または約100cm)である。
【0096】
いくつかの実施形態では、螺旋形体におけるカテーテルの幅725(図7)は、約5mm~約15mm(例えば、約6mm~約14mm、約7mm~約13mm、約8mm~約12mm、または約9mm~約11mm)である。いくつかの実施形態では、螺旋形体におけるカテーテルの幅725(図7)は、少なくとも約5mm(例えば、少なくとも約6mm、少なくとも約7mm、少なくとも約8mm、少なくとも約9mm、または少なくとも約10mm)である。いくつかの実施形態では、螺旋形体におけるカテーテルの幅725(図7)は、最大約15mm(例えば、最大約14mm、最大約13mm、最大約12mm、最大約11mm、または最大約10mm)である。
【0097】
いくつかの実施形態では、カラー形体のカテーテルは、図8A図8Dに示すようにETチューブ200の少なくとも一部の周りに巻き付く。いくつかの実施形態では、カラー形体におけるカテーテルは、少なくとも約180度、270度、または360度の角度のETチューブ200の角度部分の周りに巻き付く。
【0098】
いくつかの実施形態では、カラー形体におけるカテーテル720は、図8A図8Dに示すようにETチューブ200の多くとも一部の周りに巻き付く。いくつかの実施形態では、カテーテルは、ETチューブ200へのカテーテルの結合強度を高めるための突起部722を含む(図8A)。いくつかの実施形態では、カテーテル720は、スナップ嵌合または圧入嵌合によってETチューブ200に結合するように構成されている。いくつかの実施形態では、カラー形状のカテーテル(図8A)、突起部722、またはその両方は、間隙740を有する。いくつかの実施形態では、カラー形状のカテーテルおよび/または間隙740のサイズは、カラー形状のカテーテル720(図8A)がETチューブ200に確実に固定されるように構成される。いくつかの実施形態では、カラー形状のカテーテル720は、接着剤によってETチューブ200に結合するように構成される(図8B)。
【0099】
ETチューブ、ETチューブコネクタおよびセンサ
ETSシステムは、一般に、ETチューブ200を含む。ETチューブ200は、対象の気管010(図2)に挿入されるように構成される。いくつかの実施形態では、ETチューブを対象の気管010に挿入することにより、対象の気道が保護され、対象の横隔神経020および/または030のペーシング中に換気が提供される。いくつかの実施形態では、ETチューブは、経口ETチューブ200である。いくつかの実施形態では、ETチューブは、経鼻ETチューブである。いくつかの実施形態では、ETチューブは、気管切開チューブである。いくつかの実施形態では、ETチューブは、本明細書に記載されるカテーテル720、ETチューブコネクタ300、または1つ以上の電極対730のすべての実施形態および/または変形形態とともに機能するように構成される。
【0100】
いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、約3mm~約20mm(例えば、約3mm~約15mm、約3mm~約10mm、または約5mm~約10mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、管腔を有し、管腔は、約2.8mm~約19.8mm(例えば、約2.8mm~約15mm、約2.8mm~約10mm、または2.8mm~約5mm)の直径を有する。
【0101】
ETチューブ200は、いくつかの実施形態では、近位端から遠位端まで12cm~40cm(例えば、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、または約40mm)の長さを有する。
【0102】
いくつかの実施形態では、ETSプラットフォームは、ETチューブコネクタ300を含む。いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタ300は、ETチューブの近位端と人工呼吸器チューブ回路410の遠位端とを架橋する(図2)。いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタ300は、ポート340(図3)を含む。
【0103】
いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタは、センサ310(図2)を含む。いくつかの実施形態では、センサは、空気流量、圧力、または温度を含む1つ以上のパラメータを測定することができる。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、センサ310と電気通信する。
【0104】
第4の気管内刺激システム
別の態様では、本明細書で提供されるETSプラットフォーム1000は、図9Aおよび図9Bに示すような第4のETSシステム800を含む。第4のETSシステム800は、いくつかの実施形態では、ETチューブ200、ETチューブコネクタ300、カテーテル820、および1つ以上の電極対830を含んでもよい。図9A図9Bは、カラー形体にあるカテーテル820、およびカテーテル820の遠位端に配置されたカテーテルカフ850を含む例示的な第4のETSシステム800を示す。いくつかの実施形態では、カテーテルカフ850は、図9Aに示すように、非拡張構成を有することができ、いくつかの実施形態では、カテーテルカフ850は、図9Bに示すように拡張構成を有することができる。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、図9Bに示すようにカテーテルカフ850上に配置される。いくつかの実施形態では、カテーテル820は、気管内チューブ201の近位端から気管内チューブ202の遠位端まで気管内チューブ200の周りに巻き付くように構成されていることが示されている。いくつかの実施形態では、aを含むそれぞれの電極対830は、ETチューブカフ210の周りに半径方向に位置付けられる(図9B)。いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、図7に示すようにパイロットバルーンライン215を含む。
【0105】
いくつかの実施形態では、第4のETSシステム800は、1本以上のデータケーブル320、制御ユニット500、人工呼吸器400、および人工呼吸器チューブ410を含むETSプラットフォーム1000のシステムのうちの1つ以上と係合するように構成される。いくつかの実施形態では、図3に示されるものと同様のロック機構330は、第4のETSシステム800とともに使用されて、気管内チューブコネクタポート340を介してデータケーブル320を気管内チューブコネクタに固定するように構成される。いくつかの実施形態では、第4のETSシステム800の1つ以上の構成要素は、ETチューブ200の外面の周りに配置されるように構成され(図9A図9B)、ETチューブ200は、対象の気管に挿入されるように構成される。
【0106】
電極
いくつかの実施形態では、カテーテル820の少なくとも一部は、1つ以上の電極対830を含む。いくつかの実施形態では、電極対830は、ETSシステム800の近位部分と電気通信している。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、制御ユニット500に接続するためにシステム800の近位部分と電気通信している。いくつかの実施形態では、電気通信は、有線、無線、またはその両方である。いくつかの実施形態では、有線電気通信は、ETSシステム800の動作を通じて電気通信が維持されることを保証するために、ロック機構330を用いる。
【0107】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、カテーテルカフ850の外面上に位置する(図9B)。いくつかの実施形態では、電極対830は、双極である。いくつかの実施形態では、双極電極は、気管010に対する内側カテーテルの角度配向に関係なく、気管に対して平行に走る横隔神経のペーシングを可能にする。いくつかの実施形態では、電極対830は、単極である。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、カテーテルカフ850の周りの半径方向長さに沿って均等に分布している。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、カテーテルカフ850の長さに沿って均等に分布していない。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、カテーテルカフ850の周囲の周りに少なくとも部分的に配置される(図9B)。
【0108】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、円形形状を有する。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、長方形に形成される。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、円形、長方形、三角形、楕円形、D字形、星形、多角形、またはそれらの任意の組み合わせもしくは変形を有する。
【0109】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、円形形体に成形される場合(図7)、約1mm~10mm(例えば、約2mm~10mm、3mm~約10mm、約4mm~約10mm、約5mm~約10mm、または約6mm~約10mm)の直径を有する。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、少なくとも約1mm、約2mm、約3mm、約4mm、または約5mmの直径を有する。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対は、最大約10mm、約9mm、約8mm、約7mm、または約6mmの直径を有する。
【0110】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、長方形形体に形成される場合、長さおよび幅を有し、長さは、ETチューブの周囲の周りに延在する電極の寸法であり、幅は、ETチューブの近位端からETチューブの遠位端までの電極の寸法である。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対の電極の長さは、約3mm~約20mm(例えば、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、約9mm、約10mm、約11mm、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、または約20mm)である。
【0111】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830の電極の幅は、約1mm~約10mm(例えば、約2mm~約10mm、または約5mm~約10mm)である。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830の電極の幅は、少なくとも約1mm、約2mm、または約5mmである。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830の電極の幅は、最大約10mm、約または約5mmである。
【0112】
いくつかの実施形態では、拡張構成におけるカテーテルカフ850の円周に沿った電極対830間の距離は、本明細書では電極オフセット833(図9B)と称し、約1mm~約10mm(例えば、約2mm~約10mm、または約5mm~約10mm)である。いくつかの実施形態では、電極オフセット833は、その中の増分を含めて少なくとも約1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、7mm、7mm、8mm、9mm、または10mmである。いくつかの実施形態では、電極オフセット733は、その中の増分を含めて最大約1mm、2mm、3mm、4mm、5mm、7mm、7mm、8mm、9mm、または10mmである。いくつかの実施形態では、オフセット833は、ETSシステムの製造中に確立され、1つ以上の電極対830は、カテーテル820に固定される。いくつかの実施形態では、電極オフセットは、カテーテルカフ850の周りの半径方向軸線に沿って、1つの電極の中心から隣接する電極の中心まで測定される。
【0113】
いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、対象の気管に接触する。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、対象の気管壁015に接触し、それによって、本明細書に記載されるような横隔神経ペーシングを可能にする。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、対象の気管壁の内周の少なくとも約10%、20%、30%、40%、50%、60%、70%、80%、90%、または95%と接触するように構成される。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830の少なくとも一部は、対象の気管壁015に接触する。
【0114】
いくつかの実施形態では、1つ以上の対の電極830は、同じ導電性材料で作製される。いくつかの実施形態では、1つ以上の電極対830は、異なる導電性材料で作製される。いくつかの実施形態では、導電性材料は、電気の導体である材料であり、導電性材料には、例えば、純金属または合金が挙げられるが、これらに限定されず、ワイヤ電極を作製するために当該技術分野で一般に使用される。いくつかの実施形態では、導電性材料は、ケイ素、白金、イリジウム、ポリイミド、金、セラミック、ニッケル、チタン、銅、鉄、クロム、またはそれらの合金もしくは組み合わせから選択される。
【0115】
カテーテル
いくつかの実施形態では、第4のETSシステム800のカテーテル820は、図9A図9Bに示すように、カテーテルの遠位端にカテーテルカフ850を有するカラーとして形成される。いくつかの実施形態では、カテーテル820は、ETチューブ200に沿って気管内刺激部位まで並進するように構成され、かつ寸法設定される。いくつかの実施形態では、カテーテル820は、非拡張構成にあるカテーテルカフ850を有するETチューブ200の長さに沿って並進するように構成される(図9A)。いくつかの実施形態では、カテーテル820は、図9Bに示すようにETカフ210を覆ってカテーテルカフ850を位置付けるように構成される。いくつかの実施形態では、ETカフ210の膨張状態は、カテーテルカフ850の非拡張から拡張までの構成を決定する。いくつかの実施形態では、カテーテルカフ850は、ETカフ210にわたって摺動するように構成され、ETカフ210の膨張またはカテーテルカフ850の膨張のいずれかによって拡張されるように構成される。
【0116】
いくつかの実施形態では、カテーテルカフ850は、ETチューブ200の周りに放射状に位置付けられた1つ以上の電極を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルカフのそれぞれの電極は、拡張可能な足場材料(例えば、ワイヤ、ネット、メッシュ、またはそれらの任意の変形形態および/もしくは組み合わせ)によって支持される。いくつかの実施形態では、カテーテルカフ850は、1~20個の電極(例えば、1~18、1~16、1~14個の電極、1~12個の電極、1~10個の電極、1~8個の電極、または1~6個の電極)を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルカフは、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、または15個の電極を有する。いくつかの実施形態では、カテーテルカフは、最大20、19、18、17、16、15、14、13、12、11、10、9、8、7、6、5、4、3、または2個の電極を有する。
【0117】
いくつかの実施形態では、ETチューブ200に沿ったカテーテル820の長さは、約1cm~約100cm(例えば、約1cm、約2cm、約3cm、約4cm、約5cm、約6cm、約7cm、約8cm、約9cm、約10cm、約11cm、約12cm、約13cm、約14cm、約15cm、約16cm、約17cm、約18cm、約19cm、約20cm、約21cm、約22cm、約23cm、約24cm、約25cm、約26cm、約27cm、約28cm、約29cm、約30cm、約31cm、約32cm、約33cm、約34cm、約35cm、約36cm、約37cm、約38cm、約39cm、約40cm、約41cm、約42cm、約43cm、約44cm、約45cm、約46cm、約47cm、約48cm、約49cm、約50cm、約51cm、約52cm、約53cm、約54cm、約55cm、約56cm、約57cm、約58cm、約59cm、約60cm、約61cm、約62cm、約63cm、約64cm、約65cm、約66cm、約67cm、約68cm、約69cm、約70cm、約71cm、約72cm、約73cm、約74cm、約75cm、約76cm、約77cm、約78cm、約79cm、約80cm、約81cm、約82cm、約83cm、約84cm、約85cm、約86cm、約87cm、約88cm、約89cm、約90cm、約91cm、約92cm、約93cm、約94cm、約95cm、約96cm、約97cm、約98cm、約99cm、または約100cm)である。
【0118】
いくつかの実施形態では、カテーテルは、図9A図9Bに示すように、ETチューブ200の少なくとも一部の周りに巻き付く。いくつかの実施形態では、カテーテルは、ETチューブ200の少なくとも約180度、270度、または360度の角度の角度部分の周りに巻き付く。
【0119】
いくつかの実施形態では、カテーテルは、ETチューブ200へのカテーテルの結合強度を高めるための突起部を含む(図8A)。いくつかの実施形態では、カテーテル820は、スナップ嵌合または圧入嵌合によってETチューブ200に結合するように構成される。
【0120】
ETチューブ、ETチューブコネクタおよびセンサ
ETSシステムは、一般に、ETチューブ200を含む。ETチューブ200は、対象の気管010(図2)に挿入されるように構成される。いくつかの実施形態では、ETチューブを対象の気管010に挿入することにより、対象の気道が保護され、対象の横隔神経020および/または030のペーシング中に換気が提供される。いくつかの実施形態では、ETチューブは、経口ETチューブ200である。いくつかの実施形態では、ETチューブは、経鼻ETチューブである。いくつかの実施形態では、ETチューブは、気管切開チューブである。いくつかの実施形態では、ETチューブは、本明細書に記載されるカテーテル820、ETチューブコネクタ300、または1つ以上の電極対830のすべての実施形態および/または変形形態とともに機能するように構成される。
【0121】
いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、約3mm~約20mm(例えば、約3mm~約18mm、約4mm~約16mm、約5mm~約14mm、約6mm~約13mm、約7mm~約12mm、または約8mm~約11mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、最大20mm(例えば、最大15mm、最大10mm、最大5mm)の外径を有する。いくつかの実施形態では、ETチューブ200は、管腔を有し、管腔は、約2.8mm~約19.8mm(例えば、約2.8mm~約15mm、約2.8mm~約10mm、または2.8mm~約5mm)の直径を有する。
【0122】
ETチューブ200は、いくつかの実施形態では、近位端から遠位端まで12cm~40cm(例えば、約12mm、約13mm、約14mm、約15mm、約16mm、約17mm、約18mm、約19mm、約20mm、約21mm、約22mm、約23mm、約24mm、約25mm、約26mm、約27mm、約28mm、約29mm、約30mm、約31mm、約32mm、約33mm、約34mm、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、または約40mm)の長さを有する。
【0123】
いくつかの実施形態では、ETSプラットフォームは、ETチューブコネクタ300を含む。いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタ300は、ETチューブの近位端と人工呼吸器チューブ回路410の遠位端とを架橋する(図2)。いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタ300は、ポート340(図3)を含む。
【0124】
いくつかの実施形態では、ETチューブコネクタは、センサ310(図2)を含む。いくつかの実施形態では、センサは、空気流量、圧力、または温度を含む1つ以上のパラメータを測定することができる。いくつかの実施形態では、制御ユニット500は、センサ310と電気通信する。
【0125】
対象をペーシングする方法
別の態様では、本発明は、対象をペーシングする方法であって、方法は、本明細書に記載のように、ETSシステムの1つ以上の構成要素を対象のETチューブ200に挿入することと、カテーテルをガイドシースの外に前進させることによって、気管の壁を電極対と接触させて、第1のETSシステムを拘束構成から非拘束構成に変換することと、対象の横隔神経をペーシングするパターンで電極対に電力を供給することと、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、カテーテルを屈曲させること、カテーテルを変形させること、またはその両方をさらに含む。
【0126】
いくつかの実施形態では、ETSシステムを、本明細書に記載のように、対象の気管に挿入することは、ETチューブを対象の気管に挿入することと、ETSシステムをETチューブに挿入することと、を含む。いくつかの実施形態では、本明細書のETSシステムを対象の気管に挿入することは、ETチューブを対象の気管に挿入することと、カテーテルおよびガイドシースを一緒にETチューブに挿入することと、を含む。いくつかの実施形態では、本明細書のETSシステムを対象の気管に挿入することは、ETチューブを対象の気管に挿入することと、ガイドシースをETチューブに挿入することと、カテーテルをガイドシースに挿入することと、を含む。
【0127】
いくつかの実施形態では、方法は、対象にETチューブを挿管することと、ETチューブを人工呼吸器に接続することと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、カテーテルを特定の形状に屈曲することおよび/または形成することをさらに含む。いくつかの実施形態では、方法は、電極対および/または別の感知装置を用いて、カテーテルが(例えば、気管分岐部の近くに)適切に配置されたことを確認することをさらに含む。
【0128】
いくつかの実施形態では、ETSシステムは、カテーテルを含まず、電極対は、ガイドシースの外に前進される。いくつかの実施形態では、ETSシステムは、カテーテルを含まず、電極対は、屈曲されているか、変形されているか、またはその両方である。いくつかの実施形態では、ETSシステムは、カテーテルを含まず、電極対およびガイドシースは、一緒にETチューブ内に入る。
【0129】
別の態様では、本発明は、対象をペーシングする方法であって、方法は、第2の気管内システムを、本明細書に記載のように、対象のETチューブに挿入することと、カテーテルをガイドシースの外に前進させることによって、気管の壁を電極対と接触させて、ETSシステムを拘束構成から非拘束構成に変換することと、対象の横隔神経をペーシングするパターンで電極対に電力を供給することと、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、カテーテルを屈曲させること、カテーテルを変形させること、またはその両方をさらに含む。
【0130】
いくつかの実施形態では、ETSシステムは、カテーテルを含まず、電極対は、ガイドシースの外に前進される。いくつかの実施形態では、ETSシステムは、カテーテルを含まず、電極対は、屈曲されているか、変形されているか、またはその両方である。いくつかの実施形態では、ETSシステムは、カテーテルを含まず、電極対およびガイドシースは、一緒にETチューブ内に入る。
【0131】
別の態様では、本発明は、対象をペーシングする方法であって、方法は、本明細書の第3の気管内システムを対象の気管内に挿入することと、気管の壁を電極対と接触させることと、対象の横隔神経をペーシングするパターンで電極対に電力を供給することと、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、第3の気管内システムをETチューブを覆って配置することをさらに含む。
【0132】
別の態様では、本発明は、対象をペーシングする方法であって、方法は、本明細書の第4の気管内システムを対象の気管内に挿入することと、気管の壁を電極対と接触させることと、対象の横隔神経をペーシングするパターンで電極対に電力を供給することと、を含む、方法を提供する。いくつかの実施形態では、方法は、第4の気管内システムをETチューブを覆って配置することをさらに含む。
【0133】
用語および定義
【0134】
別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0135】
本明細書で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈上明らかに別段の指示がない限り、複数の言及を含む。本明細書における「または」への言及は、特に明記しない限り、「および/または」を包含するものとする。
【0136】
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、場合によっては、ほぼ記載された量である量を指す。
【0137】
本明細書で使用される場合、「約」という用語は、その中の増分を含んで、記載の量に10%、5%、または1%だけ近い量を指す。
【0138】
本明細書で使用される場合、百分率に関する「約」という用語は、その中の増分を含んで、記載された百分率より10%、5%、または1%だけ多い量または少ない量を指す。
【0139】
本明細書で使用される場合、「少なくとも1つ」、「1つ以上」、および「および/または」という語句は、使用時に接続的および離接的の両方であるオープンエンド表現である。例えば、「A、B、およびCのうちの少なくとも1つ」、「A、B、またはCの少なくとも1つ」、「A、B、およびCのうちの1つ以上」、「A、B、またはCの1つ以上」および「A、B、および/またはC」という表現はそれぞれ、A単独、B単独、C単独、AとBとが一緒、AとCとが一緒、BとCとが一緒、またはAとBとCとが一緒を意味する。「1つ以上」、「少なくとも1つ」、「2つ以上」などの用語は、少なくとも1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19 20、21、22、23、24、25、26、27、28、29、30、31、32、33、34、35、36、37、38、39、40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、119、120、121、122、123、124、125、126、127、128、129、130、131、132、133、134、135、136、137、138、139、140、141、142、143、144、145、146、147、148、149または150、200、300、400、500、600、700、800、900、1000、2000、3000、4000、5000以上、およびその間の任意の数を含むと理解されるが、これらに限定されない。
【0140】
「気管内刺激プラットフォーム」という用語は、本明細書で使用する場合、1つ以上のETSシステムおよびそれに機能的に接続された装置またはシステムを指す。例えば、「気管内刺激プラットフォーム」は、本明細書に記載されるような任意の1つ以上のETSシステムと、1つ以上の制御ユニットおよび/または1つ以上の人工呼吸器と、を含んでもよい。
【0141】
本明細書で使用される場合、「遠位」という用語は、患者に装置を導入するときに医療専門家から最も遠い端部を指し、一方、「近位」という用語は、患者に装置を導入するときに医療専門家に最も近い端部を指す。
【0142】
「長手方向軸線」という用語は、本明細書で使用する場合、装置またはその構成要素に関して、そのより大きな寸法に沿った、すなわちその遠位端からその近位端までの長さに沿った、正確なまたはおおよその中心軸線を指し、その逆も同様であり、直線を意味することに限定されるものではなく、例えば、カテーテルが本明細書に記載の螺旋形状を含む場合、本明細書で使用される「長手方向軸線」は、そのような螺旋に従うことが意図されている。
【0143】
本明細書で使用する場合、「拡張可能な」という用語は、「折り畳まれた」または「収縮した」構成から「拡張された」または「膨張した」構成まで直径を増加させる能力を指す。本明細書で使用する場合、「直径」は、2点間に延在する直線の距離を指し、必ずしも特定の形状を示すものではない。
【0144】
「拘束された」、「非展開の」、「非拡張の」という用語、またはそれらの変形は、本明細書で使用する場合、互換的に使用されてもよく、「非拘束の」構成と比較して物理的設置面積が減少した折りたたまれた構成または圧縮された構成を指すことを意図している。
【0145】
用語「非拘束の」、「展開された」、「拡張された」、またはそれらの変形は、本明細書で使用する場合、互換的に使用されてもよく、「拘束された」構成と比較して物理的設置面積が増加した拡大された構成および/または広げられた構成を指すことを意図している。
【0146】
本開示の好ましい実施形態を本明細書に示し説明してきたが、そのような実施形態が単なる例として提供されたものであることは当業者には明らかであろう。当業者であれば、本開示から逸脱することなく、数多くの変形、変更、および置換を思いつくであろう。本明細書に記載された本開示の実施形態に対する様々な代替形態が、本開示を実施する際に採用され得ることを理解されたい。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図7
図8A
図8B
図8C
図8D
図9A
図9B
【国際調査報告】