(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-07-26
(54)【発明の名称】サービングセル測定方法およびその装置
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240719BHJP
【FI】
H04W24/10
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506894
(86)(22)【出願日】2021-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-02-07
(86)【国際出願番号】 CN2021111040
(87)【国際公開番号】W WO2023010475
(87)【国際公開日】2023-02-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,シャウウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示の実施例は、通信技術の分野に適用可能なサービングセル測定方法及びその装置を提供し、端末デバイスによって実行されるサービングセル測定方法は、前記端末デバイスのサービングセルを決定するステップであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されているステップと、前記サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行するステップと、を含む。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって実行されるサービングセル測定方法であって、
前記端末デバイスのサービングセルを決定するステップであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されているステップと、
前記サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行するステップと、を含む、
ことを特徴とするサービングセル測定方法
【請求項2】
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うことは、
前記サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得することと、
前記サービングセル測定オブジェクトに基準信号が含まれる場合、前記複数の物理セルの基準信号をすべて測定すること、または
前記サービングセルの測定オブジェクトに1つまたは複数の物理セルの基準信号が含まれる場合、アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しないことと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項3】
前記アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しないことは、
前記サービングセル測定オブジェクトに対応する1つまたは複数の物理セルのうち、アクティブ化されていない物理セルについて測定を行わないことを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のサービングセル測定方法。
【請求項4】
前記アクティブ化されていない物理セルは、
前記物理セルがアクティブ化または有効化されていないことと、
前記物理セルに対応する1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化または有効化されていないことと、を含む、
ことを特徴とする請求項2または3に記載のサービングセル測定方法。
【請求項5】
前記条件を満たす物理セルは、
ネットワークデバイスの設定によって指定された物理セル、または
プロトコルで規定された物理セルであり、前記プロトコルで規定された物理セルは、アクティブ化された物理セル、または1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化された物理セルである、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項6】
前記サービングセルは複数のサービングセル測定オブジェクトに対応し、アクティブ化されているサービングセル測定オブジェクトに対応する条件を満たす物理セルに対して測定を行う、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法。
【請求項7】
前記複数の物理セルが異周波数間測定セルである場合、
ターゲット物理セルを決定するステップと、
前記ターゲット物理セルがアクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルである場合、測定間隔を用いて測定を行うステップと、または
前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルであり、かつ前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルの周波数ポイントと同じ周波数タイプである場合、前記周波数タイプに対応する測定間隔を用いて測定を行うステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法。
【請求項8】
前記ターゲット物理セルと前記アクティブ化された物理セルとは、
周波数ポイントが異なること、
帯域幅が異なること、
サブキャリア間隔が異なること、という特徴のうちの少なくとも1つを備える場合、異周波数間測定セルである、
ことを特徴とする請求項7に記載のサービングセル測定方法。
【請求項9】
複数の物理セルを検出し、かつ前記複数の物理セルがすべて前記サービングセルに設定されている関連付けられた複数の物理セルである場合、前記複数の物理セルの複数の測定結果を取得するステップと、
前記複数の物理セルの複数の測定結果を記録するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1~8のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法。
【請求項10】
前記複数の物理セルの複数の測定結果を記録するステップは、
前記複数の測定結果をそれぞれ記録するステップと、
前記複数の測定結果をマージして前記サービングセルの測定結果を生成し、記録するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のサービングセル測定方法。
【請求項11】
前記複数の物理セルの複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のサービングセル測定方法。
【請求項12】
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告することは、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、前記アクティブ化された物理セルの測定結果を報告すること、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、対応する物理チャネルがアクティブ化された物理セルの測定結果を報告すること、
前記サービングセルに関連付けられた複数の前記物理セルに対応する複数の測定結果をそれぞれ報告すること、
受信された測定指示に従って、前記測定指示によって指定された前記物理セルの測定結果を報告すること、
事前に設定された閾値を超える測定結果を報告すること、および
複数の測定結果をマージして前記サービングセルの測定結果として記録し、前記サービングセルの測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項13】
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うことは、
ネットワークデバイスから送信された測定イベントを受信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項14】
前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである、
ことを特徴とする請求項13に記載のサービングセル測定方法。
【請求項15】
ネットワークデバイスによって実行されるサービングセル測定方法であって、
サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信するステップであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されているステップと、
前記端末デバイスによって報告された測定結果を受信するステップと、を含む、
ことを特徴とするサービングセル測定方法。
【請求項16】
前記測定結果は、複数の物理セルに対応する複数の測定結果であり、または、前記測定結果は、前記サービングセルの測定結果である、
ことを特徴とする請求項15に記載のサービングセル測定方法。
【請求項17】
前記複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のサービングセル測定方法。
【請求項18】
測定イベントを前記端末デバイスに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のサービングセル測定方法。
【請求項19】
前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである、
ことを特徴とする請求項18に記載のサービングセル測定方法。
【請求項20】
設定命令を前記端末デバイスに送信し、前記設定命令により測定が必要な物理セルを指定するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のサービングセル測定方法。
【請求項21】
通信装置であって、
前記通信装置のサービングセルを決定するように構成される処理モジュールであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されている処理モジュールを含み、
前記処理モジュールはさらに、前記サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項22】
前記処理モジュールは、
前記サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得し、
前記サービングセル測定オブジェクトに基準信号が含まれる場合、前記複数の物理セルの基準信号をすべて測定し、または
前記サービングセル測定オブジェクトに1つまたは複数の物理セルの基準信号が含まれる場合、アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しない、
ことを特徴とする請求項21に記載の通信装置。
【請求項23】
前記処理モジュールはさらに、
前記サービングセル測定オブジェクトに対応する1つまたは複数の物理セルのうち、アクティブ化されていない物理セルについて測定を行わない、
ことを特徴とする請求項22に記載の通信装置。
【請求項24】
前記アクティブ化されていない物理セルは、
前記物理セルがアクティブ化または有効化されていないこと、
前記物理セルに対応する1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化または有効化されていないことと、を含む、
ことを特徴とする請求項22または23に記載の通信装置。
【請求項25】
前記条件を満たす物理セルは、
ネットワークデバイスの設定によって指定された物理セル、または
プロトコルで規定された物理セルであり、前記プロトコルで規定された物理セルは、アクティブ化された物理セル、または1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化された物理セルである、
ことを特徴とする請求項21に記載の通信装置。
【請求項26】
前記サービングセルは複数のサービングセル測定オブジェクトに対応し、アクティブ化されているサービングセル測定オブジェクトに対応する条件を満たす物理セルに対して測定を行う、
ことを特徴とする請求項21~24のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項27】
前記複数の物理セルが異周波数間測定セルである場合、前記処理モジュールはさらに、
ターゲット物理セルを決定し、
前記ターゲット物理セルがアクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルである場合、測定間隔を用いて測定を行い、または
前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルであり、かつ前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルの周波数ポイントと同じ周波数タイプである場合、前記周波数タイプに対応する測定間隔を用いて測定を行う、
ことを特徴とする請求項21~24のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項28】
前記ターゲット物理セルと前記アクティブ化された物理セルとは、
周波数ポイントが異なること、
帯域幅が異なること、
サブキャリア間隔が異なること、という特徴のうちの少なくとも1つを備える場合、異周波数間測定セルである、
ことを特徴とする請求項27に記載の通信装置。
【請求項29】
前記処理モジュールはさらに、
複数の物理セルを検出し、かつ前記複数の物理セルがすべて前記サービングセルに設定されている関連付けられた複数の物理セルである場合、前記複数の物理セルの複数の測定結果を取得し、
前記複数の物理セルの複数の測定結果を記録する、
ことを特徴とする請求項21~28のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項30】
前記処理モジュールはさらに、
前記複数の測定結果をそれぞれ記録し、
前記複数の測定結果をマージして前記サービングセルの測定結果を生成し、記録する、
ことを特徴とする請求項29に記載の通信装置。
【請求項31】
前記複数の物理セルの複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項29に記載の通信装置。
【請求項32】
送受信モジュールをさらに含み、前記送受信モジュールは、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、前記アクティブ化された物理セルの測定結果を報告し、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、対応する物理チャネルがアクティブ化された物理セルの測定結果を報告し、
前記サービングセルに関連付けられた複数の前記物理セルに対応する複数の測定結果をそれぞれ報告し、
受信された測定指示に従って、前記測定指示によって指定された前記物理セルの測定結果を報告し、
事前に設定された閾値を超える測定結果を報告し、
前記複数の測定結果をマージして前記サービングセルの測定結果として記録し、前記サービングセルの測定結果を報告する、
ことを特徴とする請求項21に記載の通信装置。
【請求項33】
ネットワークデバイスから送信された測定イベントを受信するように構成される送受信モジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項21に記載の通信装置。
【請求項34】
前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである、
ことを特徴とする請求項33に記載の通信装置。
【請求項35】
サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信するように構成される送受信モジュールであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されている送受信モジュールを含み、
前記送受信モジュールはさらに、前記端末デバイスによって報告された測定結果を受信する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項36】
前記測定結果は、複数の物理セルに対応する複数の測定結果であり、または前記測定結果は、前記サービングセルの測定結果である、
ことを特徴とする請求項35に記載の通信装置。
【請求項37】
前記複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項36に記載の通信装置。
【請求項38】
前記送受信モジュールはさらに、
測定イベントを前記端末デバイスに送信する、
ことを特徴とする請求項35に記載の通信装置。
【請求項39】
前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである、
ことを特徴とする請求項38に記載の通信装置。
【請求項40】
前記送受信モジュールはさらに、
設定命令を前記端末デバイスに送信し、前記設定命令により測定が必要な物理セルを指定する、
ことを特徴とする請求項35に記載の通信装置。
【請求項41】
通信装置であって、
プロセッサおよびメモリを含み、
前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、前記通信装置に請求項1~14のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項42】
通信装置であって、
プロセッサおよびメモリを含み、
前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、前記通信装置に請求項15~20のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項43】
プロセッサおよびインターフェース回路を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信して前記プロセッサに伝送し、
前記プロセッサは、前記コード命令を実行して、請求項1~14のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法を実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項44】
プロセッサおよびインターフェース回路を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信して前記プロセッサに伝送し、
前記プロセッサは、前記コード命令を実行して、請求項15~20のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法を実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項45】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項1~14のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項46】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項15~20のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、通信技術の分野に関し、特に、サービングセル測定方法及びその装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信システムでは、1つのサービングセルは複数の物理セルに関連付けられるように設定されることができ、異なる物理セルは独自の対応する物理チャネルを具備することができる。端末デバイスの1つのサービングセルが複数の物理セルに関連付けられるように設定されている場合、端末デバイスとネットワークデバイスとが当該サービングセルに関連付けられた複数の物理セルの測定について一致した理解を維持できるように、端末デバイスが当該サービングセルの複数の物理セルをどのように測定して報告するのは、解決すべき緊急な課題となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、通信技術の分野に適用可能なサービングセル測定方法及びその装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1の態様では、本開示の一実施例は、端末デバイスによって実行されるサービングセル測定方法であって、前記端末デバイスのサービングセルを決定するステップであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されているステップと、前記サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行するステップと、を含むサービングセル測定方法を提供する。
【0005】
当該形態では、端末デバイスは、まず、サービングセルを決定することができ、その後、サービングセルに設定された複数の物理セルに基づいて、複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行することができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0006】
選択的に、前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うことは、
前記サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得することと、
前記サービングセル測定オブジェクトに基準信号が含まれる場合、前記複数の物理セルの基準信号をすべて測定すること、または
前記サービングセルの測定オブジェクトに1つまたは複数の物理セルの基準信号が含まれる場合、アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しないことを含む。
【0007】
選択的に、アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しないことは、
前記サービングセル測定オブジェクトに対応する1つまたは複数の物理セルのうちアクティブ化されていない物理セルについて測定を行わないことを含む。
【0008】
選択的に、前記アクティブ化されていない物理セルは、
前記物理セルがアクティブ化または有効化されていないことと、
前記物理セルに対応する1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化または有効化されていないことと、を含む。
【0009】
選択的に、前記条件を満たす物理セルは、
ネットワークデバイスの設定によって指定された物理セル、または
プロトコルで規定された物理セルであり、前記プロトコルで規定された物理セルは、アクティブ化された物理セル、または1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化された物理セルである。
【0010】
選択的に、前記サービングセルは、複数のサービングセル測定オブジェクトに対応し、アクティブ化されているサービングセル測定オブジェクトに対応する条件を満たす物理セルに対して測定を行う。
【0011】
選択的に、前記複数の物理セルが異周波数間測定セルである場合、
ターゲット物理セルを決定するステップと、
前記ターゲット物理セルがアクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルである場合、測定間隔を用いて測定を行うステップと、または
前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルであり、かつ前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルの周波数ポイントと同じ周波数タイプである場合、前記周波数タイプに対応する測定間隔を用いて測定を行うステップと、を含む。
【0012】
選択的に、前記ターゲット物理セルと前記アクティブ化された物理セルとは、
周波数ポイントが異なること、
帯域幅が異なること、
サブキャリア間隔が異なること、という特徴のうちの少なくとも1つを備える場合、異周波数間測定セルである。
【0013】
選択的に、
複数の物理セルを検出し、かつ前記複数の物理セルがすべて前記サービングセルに設定されている関連付けられた複数の物理セルである場合、前記複数の物理セルの複数の測定結果を取得するステップと、
前記複数の物理セルの複数の測定結果を記録するステップと、をさらに含む。
【0014】
選択的に、前記複数の物理セルの複数の測定結果を記録するステップは、
前記複数の測定結果をそれぞれ記録するステップと、
前記複数の測定結果をマージして前記サービングセルの測定結果を生成し、記録するステップと、を含む。
【0015】
選択的に、前記複数の物理セルの複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む。
【0016】
選択的に、前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告することは、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、前記アクティブ化された物理セルの測定結果を報告すること、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、対応する物理チャネルがアクティブ化された物理セルの測定結果を報告すること、
前記サービングセルに関連付けられた複数の前記物理セルに対応する複数の測定結果をそれぞれ報告すること、
受信された測定指示に従って、前記測定指示によって指定された前記物理セルの測定結果を報告すること、
事前に設定された閾値を超える測定結果を報告すること、および
前記複数の測定結果をマージして記録する場合には、前記サービングセルの測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つをさらに含む。
【0017】
選択的に、前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うことは、
ネットワークデバイスから送信された測定イベントを受信することをさらに含む。
【0018】
選択的に、前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである。
【0019】
第2の態様では、本開示の実施例は、ネットワークデバイスによって実行されるサービングセル測定方法であって、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信するステップであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されているステップと、前記端末デバイスによって報告された測定結果を受信するステップと、を含む別のサービングセル測定方法を提供する。
【0020】
当該形態では、ネットワークデバイスは、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信することができ、その後、端末デバイスによって報告された測定結果を受信することができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0021】
選択的に、前記測定結果は、複数の物理セルに対応する複数の測定結果であり、または、前記測定結果は、前記サービングセルの測定結果である。
【0022】
選択的に、前記複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む。
【0023】
選択的に、
測定イベントを前記端末デバイスに送信するステップをさらに含む。
【0024】
選択的に、前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである。
【0025】
選択的に、
設定命令を前記端末デバイスに送信し、前記設定命令により測定が必要な物理セルを指定するステップをさらに含む。
【0026】
第3の態様では、本開示の実施例は、通信装置を提供し、当該通信装置は、上記の第1の態様に記載の方法を実現する端末デバイスの機能の一部または全部を有し、たとえば、通信装置の機能は、一部または全部の実施例における機能を有することができるし、本開示のいずれかの実施例を独立して実施する機能を有することができる。前記機能は、ハードウェアによって実現することができるし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実現することができる。前記ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する1つまたは複数のユニットまたはモジュールを含む。
【0027】
一実現形態では、当該通信装置の構成は、送受信モジュールと処理モジュールとを含むことができ、前記処理モジュールは、通信装置が上記の方法における対応する機能を実行することをサポートするように構成される。前記送受信モジュールは、通信装置と他のデバイスとの間の通信をサポートするように構成される。前記通信装置は、送受信モジュールおよび処理モジュールに結合され、通信装置に必要なコンピュータプログラムおよびデータを記憶するための記憶モジュールをさらに含んでもよい。
一例として、処理モジュールはプロセッサであってもよく、送受信モジュールはトランシーバまたは通信インターフェースであってもよく、記憶モジュールはメモリであってもよい。
【0028】
第4の態様では、本開示の実施例は別の通信装置を提供し、当該通信装置は、上記の第2の態様に記載の方法例におけるネットワークデバイスの機能の一部または全部を有し、たとえば、通信装置の機能は、一部または全部の実施例における機能を有することができるし、本開示のいずれかの実施例を独立して実現する機能を有することができる。前記機能は、ハードウェアによって実現することができるし、ハードウェアが対応するソフトウェアを実行することによって実現することができる。前記ハードウェアまたはソフトウェアは、上記の機能に対応する1つまたは複数のユニットまたはモジュールを含む。
【0029】
一実現形態では、当該通信装置の構成は、送受信モジュールと処理モジュールとを含むことができ、当該処理モジュールは、通信装置が上記の方法における対応する機能を実行することをサポートするように構成される。送受信モジュールは、通信装置と他のデバイスとの間の通信をサポートするように構成される。前記通信装置は、送受信モジュールおよび処理モジュールに結合され、通信装置に必要なコンピュータプログラムおよびデータを記憶するための記憶モジュールをさらに含んでもよい。
一例として、処理モジュールはプロセッサであってもよく、送受信モジュールはトランシーバまたは通信インターフェースであってもよく、記憶モジュールはメモリであってもよい。
【0030】
第5の態様では、本開示の実施例は、プロセッサを含む通信装置であって、当該プロセッサがメモリ内のコンピュータプログラムを呼び出すとき、上記の第1の態様に記載の方法を実行する通信装置を提供する。
【0031】
第6の態様では、本開示の実施例は、プロセッサを含む通信装置であって、当該プロセッサがメモリ内のコンピュータプログラムを呼び出すとき、上記の第2の態様に記載の方法を実行する通信装置を提供する。
【0032】
第7の態様では、本開示の実施例は、プロセッサとメモリとを含む通信装置であって、当該メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される場合、上記の第1の態様に記載の方法を当該通信装置に実行させる通信装置を提供する。
【0033】
第8の態様では、本開示の実施例は、プロセッサとメモリとを含む通信装置であって、当該メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行される場合、上記の第2の態様に記載の方法を当該通信装置に実行させる通信装置を提供する。
【0034】
第9の態様では、本開示の実施例は、プロセッサとインターフェース回路とを含む通信装置であって、当該インターフェース回路は、コード命令を受信して当該プロセッサに伝送し、当該プロセッサは、前記コードを実行して、上記の第1の態様に記載の方法を当該通信装置に実行させる通信装置を提供する。
【0035】
第10の態様では、本開示の実施例は、プロセッサとインターフェース回路とを含む通信装置であって、当該インターフェース回路は、コード命令を受信して当該プロセッサに伝送し、当該プロセッサは、前記コードを実行して、上記の第2の態様に記載の方法を当該通信装置に実行させる通信装置を提供する。
【0036】
第11の態様では、本開示の実施例は、通信システムを提供し、当該通信システムは、第3の態様に記載の通信装置と第4の態様に記載の通信装置とを含み、または第5の態様に記載の通信装置と第6の態様に記載の通信装置とを含み、または第7の態様に記載の通信装置と第8の態様に記載の通信装置とを含み、または第9の態様に記載の通信装置と第10の態様に記載の通信装置とを含む。
【0037】
第12の態様では、本開示の実施例は、上記の端末デバイスによって使用される命令を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令が実行される場合、上記の第1の態様に記載の方法が実現されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0038】
第13の態様では、本開示の実施例は、上記のネットワークデバイスによって使用される命令を記憶するためのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記命令が実行される場合、上記の第2の態様に記載の方法が実現されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0039】
第14の態様では、本開示は、コンピュータで実行される場合、上記の第1の態様に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0040】
第15の態様では、本開示は、コンピュータで実行される場合、上記の第2の態様に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0041】
第16の態様では、本開示は、チップシステムを提供し、当該チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサとインターフェースとを含み、端末デバイスが第1の態様に係る機能を実現すること、たとえば、上記の方法に係るデータおよび情報のうちの少なくとも1つを決定または処理することをサポートする。可能な一設計では、前記チップシステムは、端末デバイスに必要なコンピュータプログラムおよびデータを記憶するためのメモリをさらに含む。当該チップシステムは、チップから構成されていてもよく、またはチップおよび他の個別のデバイスを含んでもよい。
【0042】
第17の態様では、本開示は、チップシステムを提供し、当該チップシステムは、少なくとも1つのプロセッサとインターフェースとを含み、ネットワークデバイスが第2の態様に係る機能を実現すること、たとえば、上記の方法に係るデータおよび情報のうちの少なくとも1つを決定または処理することをサポートする。可能な一設計では、前記チップシステムは、ネットワークデバイスに必要なコンピュータプログラムおよびデータを記憶するためのメモリをさらに含む。当該チップシステムは、チップから構成されていてもよく、またはチップおよび他の個別のデバイスを含んでもよい。
【0043】
第18の態様では、本開示は、コンピュータで実行される場合、上記の第1の態様に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【0044】
第19の態様では、本開示は、コンピュータで実行される場合、上記の第2の態様に記載の方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラムを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
本開示の実施例または背景技術における技術案をより明確に説明するために、本開示の実施例または背景技術で使用す必要のある図面について以下に説明する。
【
図1】本開示の実施例によって提供される通信システムの概略アーキテクチャ図である。
【
図2】本開示の一実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。
【
図3】本開示の別の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。
【
図4】本開示の別の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。
【
図5】本開示の別の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。
【
図6】本開示の別の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。
【
図7】本開示の別の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。
【
図8】本開示の別の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。
【
図9】本開示の別の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。
【
図10】本開示の一実施例に係る通信装置の概略構成図である。
【
図11】本開示の別の実施例に係る通信装置の概略構成図である。
【
図12】本開示の一実施例に係るチップの概略構成図である。
【開示を実施するための形態】
【0046】
理解を容易にするために、まず、本開示に係る用語を説明する。
1.物理チャネル
物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared cHannel、PUSCH)
PUSCHは、伝送アップリンク共有チャネル(uplink shared channel、USCH)からのデータを運ぶ(carry)ために使用することができる。
物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)
PDSCHは、伝送ダウンリンク共有チャネル(downlink shared channel、DSCH)からのデータを運ぶために使用することができる。
物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)
PUCCHは、アップリンク制御情報を運ぶために使用することができる。
物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)
PDCCHは、ダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を運ぶために使用することができる。
【0047】
本開示の実施例で開示されるサービングセル測定方法をより良く理解するために、まず、本開示の実施例が適用可能な通信システムについて以下に説明する。
【0048】
図1を参照すると、
図1は本開示の実施例によって提供される通信システムの概略アーキテクチャ図である。当該通信システムは、1つのネットワークデバイスおよび1つの端末デバイスを含んでもよいが、これに限定されない。
図1に示されるデバイスの数および形態は、単なる例であり、本開示の実施例を限定するものではない。実際の適用において、2つ以上のネットワークデバイスおよび2つ以上の端末デバイスを含んでもよい。
図1に示す通信システムは、例として、1つのネットワークデバイス11および1つの端末デバイス12を含む。
【0049】
なお、本開示の実施例の技術案は、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、第5世代(5th generation、5G)移動通信システム、5G新無線(new radio、NR)システム、またはその他の将来の新型移動通信システムなどの様々な通信システムに適用可能である。
【0050】
本開示の実施例におけるネットワークデバイス11は、信号を受信または送信するためのネットワーク側のエンティティである。たとえば、ネットワークデバイス11は、進化型基地局(evolved NodeB、eNB )、伝送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、NRシステムにおける次世代基地局(next generation NodeB、gNB)、その他の将来の移動通信システムにおける基地局またはワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、WiFi)システムにおけるアクセスノードなどであってもよい。本開示の実施例は、ネットワークデバイスによって使用される具体的な技術および具体的なデバイス形態を限定しない。本開示の実施例によって提供されるネットワークデバイスは、集中ユニット(central unit、CU)と分散ユニット(distributed unit、DU)とから構成されてもよく、CUは制御ユニット(control unit)とも呼ばれてもよく、CU‐DUの構成を用いて、基地局などのネットワークデバイスのプロトコル層を分離することができ、一部のプロトコル層の機能をCUで集中制御し、残りの一部または全部のプロトコル層の機能をDUに分散し、CUによってDUを集中制御することできる。
【0051】
本開示の実施例における端末デバイス12は、携帯電話機など、信号を受信または送信するためのユーザ側のエンティティである。端末デバイスは、ターミナル(terminal)、ユーザイクイップメント(User Equipment、UE)、移動局(Mobile Station、MS)、移動端末デバイス(Mobile Terminal、MT)などとも呼ばれてもよい。端末デバイスとしては、通信機能を備えた自動車、スマートカー、携帯電話(mobile phone)、ウェアラブルデバイス、タブレット(Pad)、無線送受信機能を備えたコンピュータ、仮想現実(virtual reality、VR)端末デバイス、拡張現実(augmented reality、AR)端末デバイス、産業制御(industrial control)における無線端末デバイス、自動運転(self-driving)における無線端末デバイス、遠隔医療手術(remote medical surgery)における無線端末デバイス、スマートグリッド(smart grid)における無線端末デバイス、輸送安全(transportation safety)における無線端末デバイス、スマートシティ(smart city)における無線端末デバイス、スマートホーム(smart home)における無線端末デバイスなどであってもよい。本開示の実施例は、端末デバイスによって使用される具体的な技術および具体的なデバイス形態を限定しない。
【0052】
なお、本開示の実施例で説明される通信システムは、本開示の実施例の技術案をより明確に説明するためのものであり、本開示の実施例によって提供される技術案を限定するものではなく、当業者であれば分かるように、システムアーキテクチャの進化および新たなサービスシナリオの現れに伴い、本開示の実施例によって提供される技術案は、類似の技術的問題に同様に適用可能であることを理解されたい。
【0053】
本開示によって提供されるサービングセル測定方法及びその装置について、図面を参照しながら以下に詳細に説明する。
【0054】
図2を参照すると、
図2は本開示の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。当該方法は、端末デバイスによって実行される。
図2に示すように、当該方法は、以下のステップ21およびステップ22を含むが、これらに限定されない。
【0055】
ステップ21において、端末デバイスのサービングセルを決定し、サービングセルに複数の物理セルが設定されている。
選択的に、サービングセルの識別子情報に基づいて端末デバイスのサービングセルを決定することができる。
【0056】
選択的に、サービングセルの識別子情報は、サービングセル識別子であってもよい。たとえば、serving cell1 、serving cell2などであってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0057】
選択的に、サービングセルの識別子情報は、セルグループ識別子であってもよい。たとえば、マスターセルグループ(master cell group、MCG)であってもよいし、セカンダリセルグループ(secondary cell group、SCG)などであってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0058】
選択的に、サービングセルの識別子情報は、セルタイプ識別子であってもよくい。たとえば、プライマリセル(primary cell、PCell)、プライマリセカンダリセル(primary secondary cell、PSCell)、セカンダリセル(secondary cell、SCell)などであってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0059】
選択的に、セルタイプがSCellである場合、SCell識別子をさらに提供することができ、たとえば、それがSCell1などであってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0060】
ステップ22において、サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0061】
選択的に、条件を満たす物理セルは、ネットワークデバイスの設定によって指定された物理セルであってもよい。
たとえば、端末デバイスは、サービングセルがサービングセル1であると決定し、かつネットワークデバイスの設定に基づいて、指定された物理セルが物理セル1であることを取得した場合、端末デバイスは物理セル1に対して測定を行うことができる。または、端末デバイスは、物理セル1に対して測定イベントの評価を行ってもよい。または、端末デバイスは、物理セル1の測定結果を報告してもよい。
【0062】
選択的に、条件を満たす物理セルは、プロトコルで規定された物理セルであってもよい。
プロトコルで規定される物理セルは、アクティブ化された物理セルであってもよいし、1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化された物理セルなどであってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0063】
たとえば、プロトコルでは、条件を満たす物理セルがアクティブ化された物理セルであると規定されている。端末デバイスが、サービングセル1に設定されている関連付けられた複数の物理セルのうち、物理セル1がアクティブ化された物理セルであると決定した場合、端末デバイスは、物理セル1に対して測定を行うことができる。または、端末デバイスは、物理セル1に対して測定イベントの評価を実行してもよい。または、端末デバイスは、物理セル1の測定結果を報告してもよい。
【0064】
なお、上記の例は、あくまでも説明のために挙げられた例であり、本開示の実施例におけるサービングセル、物理セル、実行される動作などを限定するものではない。
【0065】
本開示の実施例を実施することにより、端末デバイスは、まず、サービングセルを決定することができ、その後、サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行することができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0066】
図3を参照すると、
図3は本開示の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。当該方法は、端末デバイスによって実行される。
図3に示すように、当該方法は、以下のステップ31~ステップ33を含るが、これらに限定されない。
【0067】
ステップ31において、端末デバイスのサービングセルを決定し、サービングセルに複数の物理セルが設定されている。
なお、ステップ31の具体的な内容および実現形態については、本開示の他の実施例の説明を参照することができ、ここでは再度説明しない。
【0068】
ステップ32において、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得する。
選択的に、サービングセル測定オブジェクト(serving cell measurement objects、servingCellMO)は、測定用の基準信号情報を含んでもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0069】
本開示の実施例において、端末デバイスがネットワークデバイスの設定、または受信されたネットワークデバイスからの指示情報、またはプロトコルの規定に基づいて、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得することができるなどを理解されたいが、本開示はこれについて限定しない。
【0070】
選択的に、基準信号情報は測定周波数ポイントであってもよい。たとえば、絶対無線周波数チャネル番号1(absolute radio frequency channel number、ARFCN1)などであってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0071】
選択的に、基準信号情報は測定基準信号タイプであってもよい。たとえば、同期信号ブロック(synchronous signal block、SSB)であってもよいし、チャネル状態情報基準信号(channel state information reference signal、CSI RS)などであってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0072】
ステップ33において、サービングセル測定オブジェクトに基準信号が含まれる場合、複数の物理セルの基準信号をすべて測定する。
たとえば、端末デバイスが、サービングセル1のサービングセル測定オブジェクトがservingcellMO1であると決定した場合、端末デバイスは、サービングセル1に関連付けられた複数の物理セルの基準信号をすべて測定することができる。本開示はこれについて限定しない。
【0073】
選択的に、サービングセル測定オブジェクトに1つまたは複数の物理セルの基準信号が含まれる場合、アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しない。
【0074】
選択的に、アクティブ化されていない物理セルは、物理セルがアクティブ化または有効化されていないことであってもよいし、または、物理セルに対応する1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化または有効化されていないことなどであってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0075】
たとえば、サービングセル1は、物理セル1および物理セル2に関連付けられるように設定され、サービングセル1のサービングセル測定オブジェクトは、物理セル2の基準信号である。物理セル2がアクティブ化されていない場合、端末デバイスは物理セル2の基準信号の測定を行わない。本開示はこれについて限定しない。
【0076】
同様に、アクティブ化された物理セルの場合、端末デバイスは、当該アクティブ化された物理セルの基準信号を測定することができる。
【0077】
または、物理セルに対応する1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化されていない場合、端末デバイスは、当該アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しない。
【0078】
たとえば、サービングセル1は、物理セル1および物理セル2を関連付けられるように設定され、サービングセルの測定オブジェクトは物理セル2の基準信号であり、かつ物理セル2に、対応する物理チャネルPDCCH2およびPDSCH2が設定されている。PDCCH2およびPDSCH2がアクティブ化されていない場合、端末デバイスは物理セル2の基準信号を測定しない。
【0079】
同様に、アクティブ化または有効化された物理チャネルに対応する物理セルについて、端末デバイスは、当該物理セルの基準信号を測定することができる。
【0080】
選択的に、サービングセル測定オブジェクトに1つまたは複数の物理セルの基準信号が含まれる場合、サービングセル測定オブジェクトに対応する1つまたは複数の物理セルのうちアクティブ化されていない物理セルに対して測定を行わない。
【0081】
たとえば、サービングセル1は、物理セル1および物理セル2を関連付けられるように設定され、サービングセル測定オブジェクトは、物理セル1の基準信号および物理セル2の基準信号である。物理セル2がアクティブ化されていない場合、端末デバイスは物理セル2に対して測定を行わない。本開示はこれについて限定しない。
【0082】
選択的に、端末デバイスのサービングセルが複数のサービングセル測定オブジェクトに対応する場合、アクティブ化されたサービングセル測定オブジェクトに対応する条件を満たす物理セルに対して測定を行うことができる。
【0083】
たとえば、端末デバイスは、サービングセル1に設定されたサービングセル測定オブジェクトがサービングセル測定オブジェクト1およびサービングセル測定オブジェクト2であると決定した。サービングセル測定オブジェクト1がアクティブ化され、かつサービングセル測定オブジェクト2がアクティブ化されていない場合、端末デバイスは、サービングセル測定オブジェクト1に対応する基準信号を測定することができる。本開示はこれについて限定しない。
【0084】
本開示の実施例を実施することにより、端末デバイスは、まず、サービングセルを決定することができ、その後、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得することができ、サービングセル測定オブジェクトに基準信号が含まれる場合、複数の物理セルの基準信号をすべて測定する。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0085】
図4を参照すると、
図4は本開示の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。当該方法は、端末デバイスによって実行される。
図4に示すように、当該方法は以下のステップが41~ステップ44を含むが、これらに限定されない。
【0086】
ステップ41において、端末デバイスのサービングセルを決定し、サービングセルに複数の物理セルが設定されている。
ステップ42において、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得する。
なお、ステップ41およびステップ42の具体的な内容および実現形態については、本開示の他の実施例の説明を参照することができ、ここでは再度説明しない。
【0087】
ステップ43において、ターゲット物理セルを決定する。
選択的に、端末デバイスは、物理セルの識別子情報に基づいてターゲット物理セルを決定することができる。
物理セルの識別子情報には、物理セル識別子(physical cell identifier、PCI)が含まれてもよい。
【0088】
選択的に、物理セルの識別子情報には、当該物理セルの周波数ポイント情報が含まれてもよい。
当該物理セルの周波数ポイントは、明示的または暗黙的に指示されてもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0089】
たとえば、端末デバイスは、サービングセル1に物理セル1および物理セル2が関連付けられて設定されていると決定し、その後、ネットワークデバイスの設定に基づいて、物理セル1の周波数ポイントがf1であり、物理セル2の周波数ポイントがf2であると決定する。
【0090】
または、端末デバイスは、サービングセル1に物理セル1および物理セル2が関連付けられて設定されていると決定し、その後、ネットワークデバイスの設定に基づいて、物理セル1の周波数ポイントがf1でありかつ物理セル2の周波数ポイントが設定されていないと決定する。この場合、端末デバイスは、プロトコルの規定に従って、物理セル2の周波数ポイントが物理セル1の周波数ポイントと同じであると決定することができる。
【0091】
または、端末デバイスは、サービングセル1に物理セル1および物理セル2が関連付けられて設定されていると決定し、その後、ネットワークデバイスの設定に基づいて、サービングセル1の周波数ポイントがf1でありかつ物理セル1の周波数ポイントおよび物理セル2の周波数ポイントが設定されていないと決定する。この場合、端末デバイスは、プロトコルの規定に従って、物理セル1および物理セル2の周波数ポイントがサービングセル1の周波数ポイントと同じであると決定することができる。
【0092】
なお、上記の例は単なる例示するものであり、本開示の実施例における物理セルの周波数ポイント情報を決定する方式を限定するものではない。
【0093】
ステップ44において、ターゲット物理セルがアクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルである場合、測定間隔を用いて測定を行う。
【0094】
選択的に、ターゲット物理セルとアクティブ化された物理セルとの周波数ポイントが異なる場合、ターゲット物理セルが異周波数間測定セルであると決定されてもよい。
【0095】
選択的に、ターゲット物理セルとアクティブ化された物理セルとの帯域幅が異なる場合、ターゲット物理セルが異周波数間測定セルであると決定されてもよい。
【0096】
選択的に、ターゲット物理セルとアクティブ化された物理セルとのサブキャリア間隔が異なる場合、ターゲット物理セルが異周波数間測定セルであると決定されてもよい。
【0097】
ターゲット物理セルとアクティブ化された物理セルとが上記のいずれか1つを満たしている場合、または上記の複数を満たしている場合、たとえば、二者の周波数ポイントおよび帯域幅が異なるか、または二者の周波数ポイント、帯域幅およびサブキャリアが全て異なる場合には、当該ターゲット物理セルが異周波数間測定セルであると決定されてもよい。
【0098】
また、測定間隔は、ネットワークデバイスによって設定されてもよいし、プロトコルで規定されてもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0099】
たとえば、プロトコルでは、端末デバイスが独自に決定した測定間隔を用いて測定を行うことが規定されている。端末デバイスの測定間隔をTとすると、測定間隔Tごとにターゲットセルを測定してもよい。本開示はこれについて限定しない。
【0100】
選択的に、ターゲット物理セルがアクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルであり、かつターゲット物理セルがアクティブ化された物理セルの周波数ポイントと同じ周波数タイプである場合、周波数タイプに対応する測定間隔を用いて測定を行う。
【0101】
たとえば、ターゲット物理セルとアクティブ化された物理セル1とが異周波数間測定セルであり、ターゲット物理セルとアクティブ化された物理セル1との周波数ポイントがいずれも周波数範囲1(frequency range 1、FR1)である場合、端末デバイスはFR1に対応する測定間隔を用いてターゲット物理セルに対して測定を行ってもよい。本開示はこれについて限定しない。
【0102】
本開示の実施例を実施することにより、端末デバイスは、まず、サービングセルを決定し、その後、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得し、その後、ターゲット物理セルを決定し、ターゲット物理セルがアクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルである場合、測定間隔を用いて測定を行うことができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0103】
図5を参照すると、
図5は本開示の一実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。当該方法は、端末デバイスによって実行される。
図5に示すように、当該方法は以下のステップ51~ステップ54を含むが、これらに限定されない。
【0104】
ステップ51において、端末デバイスのサービングセルを決定し、サービングセルに複数の物理セルが設定されている。
ステップ52において、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得する。
【0105】
なお、ステップ51およびステップ52の具体的な内容および実現形態については、本開示の他の実施例の説明を参照ことができ、ここでは再度説明しない。
【0106】
ステップ53において、複数の物理セルを検出し、かつ複数の物理セルがすべてサービングセルに設定されている関連付けられた複数の物理セルである場合、複数の物理セルの複数の測定結果を取得する。
【0107】
端末デバイスが検出を行うとき、複数の物理セルを検出する場合があり、検出された複数の物理セルは、同じサービングセルに対応する場合もあり、異なるサービングセルに対応する場合もあることを理解されたい。本開示はこれについて限定しない。
【0108】
したがって、本開示の実施例では、端末デバイスは、複数の物理セルを検出した場合に、各物理セルに対応するサービングセルをさらに決定することができる。
【0109】
たとえば、端末デバイスは、物理セル1、物理セル2および物理セル3を検出し、かつ物理セル1、物理セル2および物理セル3がすべてサービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルであると決定し、その後、物理セル1、物理セル2および物理セル3のそれぞれに対応する測定結果を取得することができる。本開示はこれについて限定しない。
【0110】
選択的に、複数の物理セルの複数の測定結果は、セルレベルの測定結果であってもよいし、セルに対応するビームの測定結果であってもよい。本開示はこれについて限定しない。
【0111】
セルレベルの測定結果は複数の種類であってもよい。
たとえば、物理セルPCI1は、PCI1の基準信号受信電力(reference signal received power、RSRP)であってもよく、またはPCI1の基準信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)であってもよく、または信号対干渉ノイズ比(signal to interference and noise ratio、INR)であってもよい。本開示はこれについて限定しない。
セルレベルの測定結果は、上記のうちの1つであってもよいし、上記の複数であってもよいことを理解されたい。本開示はこれについて限定しない。
【0112】
また、セルに対応するビームの測定結果は複数の種類であってもよい。
たとえば、物理セルPCI1でのビーム1については、その測定結果はPCI1でのビーム1のRSRPであってもよく、またはPCI1でのビーム1のRSRQであってもよく、またはPCI1でのビーム1のSINRであってもよい。本開示はこれについて限定しない。
セルに対応するビームの測定結果は、上記のうちの1つであってもよく、または上記の複数であってもよいことを理解されたいが、本開示はこれについて限定しない。
【0113】
選択的に、セルに対応するビームの識別子は、SSB識別子であってもよく、またはCSI RS識別子であってもよく、またはSSB識別子およびCSI RS識別子であってもよい。本開示はこれについて限定しない。
【0114】
ステップ54において、 複数の物理セルの複数の測定結果を記録する。
【0115】
選択的に、端末デバイスは複数の測定結果をそれぞれ記録することができる。
たとえば、サービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルは、物理セル1、物理セル2、および物理セル3である。物理セル1の測定結果が測定結果1であり、物理セル2の測定結果が測定結果2であり、物理セル3の測定結果が測定結果3である場合、端末デバイスは上記の3つの測定結果をそれぞれ記録することができ、すなわち、サービングセル1の測定結果は、上記の3つの物理セルのそれぞれに対応する測定結果を含むことができるが、本開示はこれについて限定しない。
【0116】
選択的に、端末デバイスは、複数の測定結果をマージしてサービングセルの測定結果を生成し、記録することができる。
具体的には、複数の物理セルに対応する測定結果の平均値をとって、サービングセルの測定結果を生成することができる。
【0117】
たとえば、サービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルは、それぞれ物理セル1および物理セル2である。物理セル1の測定結果が測定結果1であり、物理セル2の測定結果が測定結果2である場合、端末デバイスは、測定結果1と測定結果2とを加算して平均値をとって、サービングセル1の測定結果とする。
【0118】
なお、上記の例は単なる例示するものであり、本開示の実施例におけるサービングセル、物理セル、及びサービングセルの測定結果を生成する方式を限定するものではない。
【0119】
または、端末デバイスは、測定結果が閾値を超える複数の物理セルに対応する測定結果の平均値をとってもよい。
閾値は、ネットワークデバイスによって設定されてもよいし、プロトコルで規定されてもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0120】
たとえば、サービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルは、それぞれ物理セル1、物理セル2、および物理セル3である。物理セル1の測定結果が測定結果1であり、物理セル2の測定結果が測定結果2であり、物理セル3の測定結果が測定結果3であり、閾値がT1である。物理セル1の測定結果1と物理セル2の測定結果2とがいずれも閾値T1を超えると、端末デバイスは、測定結果1と測定結果2とを加算して平均値をとって、サービングセル1の測定結果とすることができる。
【0121】
なお、上記の例は単なる例示するものであり、本開示の実施例におけるサービングセル、物理セル、及びサービングセルの測定結果を生成する方式を限定するものではない。
【0122】
選択的に、端末デバイスが複数の物理セルが存在することを検出した場合、ネットワークによって設定されたまたはプロトコルで規定された物理セルに対応する測定結果をサービングセルの測定結果とすることができる。
【0123】
たとえば、サービングセル1に測定イベントA1が設定され、サービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルが物理セル1および物理セル2である。ネットワークによって設定されたまたはプロトコルで規定された物理セルが物理セル1である場合、物理セル1の測定結果を測定イベントA1におけるサービングセル1の測定結果とすることができる。本開示はこれについて限定しない。
【0124】
なお、任意の測定イベントにおけるサービングセルの測定結果の決定については、上記の測定イベントA1を参照することができ、ここでは再度説明しない。
【0125】
選択的に、プロトコルで規定された物理セルは、アクティブ化された物理セルであってもよいし、1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化された物理セルであってもよい。本開示はこれについて限定しない。
【0126】
したがって、プロトコルで規定された物理セルがアクティブ化された場合には、当該物理セルに対応する測定結果を、サービングセルに対応する測定結果とすることができる。または、プロトコルで規定された物理セルに対応する1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化された場合、当該物理セルに対応する測定結果を、サービングセルに対応する測定結果としてもよい。本開示はこれについて限定しない。
【0127】
本開示の実施例を実施することにより、端末デバイスは、まず、サービングセルを決定し、その後、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得し、複数の物理セルを検出しかつ複数の物理セルがすべてサービングセルに設定されている関連付けられた複数の物理セルである場合、複数の物理セルの複数の測定結果を取得し、複数の物理セルの複数の測定結果を記録することができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0128】
図6を参照すると、
図6は本開示の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。当該方法は端末デバイスによって実行される。
図6に示すように、当該方法は以下のステップ61およびステップ62を含むが、これらに限定されない。
【0129】
ステップ61において、端末デバイスのサービングセルを決定し、サービングセルに複数の物理セルが設定されている。
なお、ステップ61の具体的な内容および実現形態については、本開示の他の実施例の説明を参照ことができ、ここでは再度説明しない。
【0130】
ステップ62において、サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告する。
【0131】
選択的に、サービングセルに関連付けられた物理セルのうち、アクティブ化された物理セルの測定結果を報告することができる。
たとえば、サービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルがそれぞれ物理セル1および物理セル2である。物理セル1の測定結果が測定結果1であり、物理セル2の測定結果が測定結果2である。その中で、物理セル1がアクティブ化されている場合、端末デバイスは、物理セル1の測定結果1を報告することができる。本開示はこれについて限定しない。
【0132】
選択的に、サービングセルに関連付けられた物理セルのうち、対応する物理チャネルがアクティブ化された物理セルの測定結果を報告することができる。
たとえば、サービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルがそれぞれ物理セル1および物理セル2である。物理セル1の測定結果が測定結果1であり、物理セル2の測定結果が測定結果2である。物理セル2に対応する物理チャネル2がアクティブ化されている場合、端末デバイスは、物理セル2の測定結果2を報告することができる。本開示はこれについて限定しない。
【0133】
選択的に、サービングセルに関連付けられた複数の物理セルに対応する複数の測定結果をそれぞれ報告することができる。
たとえば、サービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルがそれぞれ物理セル1および物理セル2である。物理セル1の測定結果が測定結果1であり、物理セル2の測定結果が測定結果2である。この場合、端末デバイスは、物理セル1の測定結果1および物理セル2の測定結果2をそれぞれ報告することができる。本開示はこれについて限定しない。
【0134】
選択的に、受信された測定指示に従って、測定指示によって指定された物理セルの測定結果を報告することができる。
測定指示は、ネットワークデバイスによって設定されてもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0135】
たとえば、サービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルは、それぞれ物理セル1および物理セル2である。物理セル1の測定結果が測定結果1であり、物理セル2の測定結果が測定結果2である。ネットワークデバイスから送信された測定指示情報が、物理セル1の測定結果を報告することを指示している場合、端末デバイスは物理セル1の測定結果1を報告することができる。本開示はこれについて限定しない。
【0136】
選択的に、端末デバイスは、事前に設定された閾値を超えた測定結果を報告することができる。
閾値は、ネットワークデバイスによって設定されてもよいし、プロトコルで規定されてもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0137】
たとえば、サービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルは、それぞれ物理セル1および物理セル2である。物理セル1の測定結果が測定結果1であり、物理セル2の測定結果が測定結果2である。物理セル1の測定結果1がネットワークデバイスまたはプロトコルで規定された事前に設定された閾値Tを超え、かつ物理セル2の測定結果2が当該事前に設定された閾値T未満である場合、端末デバイスは物理セル1の測定結果1を報告することができる。本開示はこれについて限定しない。
【0138】
選択的に、複数の測定結果をマージしてサービングセルの測定結果として記録し、サービングセルの測定結果を報告することができる。
たとえば、サービングセル1に設定されている関連付けられた物理セルは、それぞれ物理セル1および物理セル2である。物理セル1の測定結果が測定結果1であり、物理セル2の測定結果が測定結果2である。この場合、端末デバイスは、測定結果1および測定結果2をマージして記録することができ、たとえば、物理セル1の測定結果1および物理セル1の測定結果2を加算して平均値をとってサービングセルの測定結果とし、報告することができる。本開示はこれについて限定しない。
【0139】
本開示の実施例を実施することによって、端末デバイスは、まず、サービングセルを決定し、その後、サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して、測定結果を報告することができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0140】
図7を参照すると、
図7は本開示の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。当該方法は、端末デバイスによって実行される。
図7に示すように、当該方法は、以下のステップ71~ステップ73を含むが、これらに限定されない。
【0141】
ステップ71において、端末デバイスのサービングセルを決定し、サービングセルに複数の物理セルが設定されている。
なお、ステップ71の具体的な内容および実現形態については、本開示の他の実施例の説明を参照ことができ、ここでは再度説明しない。
【0142】
ステップ72において、ネットワークデバイスから送信された測定イベントを受信する。
選択的に、測定イベントのタイプは、サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えることであってもよい。
第1の閾値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0143】
選択的に、測定イベントのタイプは、サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であることであってもよい。
第2の閾値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0144】
選択的に、測定イベントのタイプは、隣接セルの測定結果が特殊セル(special cell、SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいことであってもよい。
第1の指定数値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0145】
選択的に、測定イベントのタイプは、隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えることであってもよい。
第3の閾値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0146】
選択的に、測定イベントのタイプは、SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えることであってもよい。
第4の閾値および第5の閾値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0147】
選択的に、測定イベントのタイプは、隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいことであってもよい。
第2の指定数値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0148】
選択的に、測定イベントのタイプは、異システム間測定(inter radio access technology、Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えることであってもよい。
第6の閾値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0149】
選択的に、測定イベントのタイプは、PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えることであってもよい。
第7の閾値および第8の閾値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0150】
選択的に、測定イベントのタイプは、干渉が第9の閾値を超えることであってもよい。
第9の閾値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0151】
選択的に、測定イベントのタイプは、新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えることであってもよい。
第10の閾値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0152】
選択的に、測定イベントのタイプは、 NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であることであってもよい。
第11の閾値は、ネットワークデバイスによって設定された数値であってもよいし、プロトコルで規定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0153】
上記のPCell、SCell、PSCell、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルであることを理解されたい。
測定イベントのタイプは、上記のうちの1つであってもよいし、上記のうちの複数であってもよいことを理解されたいが、本開示はこれについて限定しない。
【0154】
なお、ステップ71を実行した後にステップ72を実行してもよいし、ステップ72を実行した後ステップ71を実行してもよいし、ステップ71およびステップ72を並行して実行してもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0155】
ステップ73において、サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0156】
複数の測定結果をマージしてサービングセルの測定結果として記録することにより、測定イベントがトリガーされたか否かを評価することができるなどを理解されたいが、本開示はこれについて限定しない。
【0157】
たとえば、複数の測定結果をマージして記録することによって得られたサービングセルの測定結果をサービングセルの測定結果1とすることにより、サービングセルの測定結果1が第1の閾値を超えているか否かを評価することができ、測定イベントがトリガーされると、当該測定結果1を報告することができる。本開示はこれを限定しない。
【0158】
上記の測定イベントのうちの1つがトリガーされると、測定結果を報告することができ、または上記の測定イベントのうちの複数がトリガーされると、測定結果を報告することができることを理解されたいが、本開示はこれについて限定しない。
【0159】
なお、ステップ73の具体的な内容および実現形態については、本開示の他の実施例の説明を参照ことができ、ここでは再度説明しない。
【0160】
本開示の実施例を実施することにより、端末デバイスは、まず、サービングセルを決定し、その後、ネットワークデバイスによって送信された測定イベントを受信し、その後、サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行することができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0161】
図8を参照すると、
図8は本開示の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。当該方法は、ネットワークデバイスによって実行される。
図8に示すように、当該方法は、以下のステップ81およびステップ82を含むが、これらに限定されない。
【0162】
ステップ81において、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信し、サービングセルに複数の物理セルが設定されている。
サービングセル測定オブジェクトは、測定用の基準信号情報を含んでもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0163】
選択的に、基準信号情報は測定周波数ポイントであってもよく、たとえばARFCN1であってもよい。または、基準信号情報は、測定基準信号タイプであってもよく、たとえば、SSBであってもよいし、CSI RSなどであってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0164】
本開示の実施例では、ネットワークデバイスは、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信することができ、これにより、端末デバイスは、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得することができ、サービングセルに設定されている関連付けられた物理セルを測定する時に、ネットワークデバイスと一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信送信が確保される。
【0165】
選択的に、ネットワークデバイスは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)設定メッセージにより、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信することができる。
【0166】
たとえば、ネットワークデバイスは、RRC設定メッセージにより、サービングセル1のサービングセル測定オブジェクト1などを端末デバイスに指示することができる。本開示はこれについて限定しない。
【0167】
選択的に、ネットワークデバイスは、サービングセルに関連付けられた物理セルの周波数ポイント情報を端末デバイスに対して設定することができ、これにより、端末デバイスは、物理セルの識別子情報などを取得することができ、本開示はこれについて限定しない。
【0168】
ステップ82において、端末デバイスによって報告された測定結果を受信する。
選択的に、測定結果は、複数の物理セルに対応する複数の測定結果であってもよいし、サービングセルの測定結果であってもよい。その具体的な内容および実現形態については、本開示の他の実施例を参照することができ、ここでは再度説明しない。
【0169】
選択的に、複数の測定結果は、セルレベルの測定結果、およびセルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含んでもよいが、具体的な内容および実現形態については、本開示の他の実施例を参照することができ、ここでは再度説明しない。
【0170】
選択的に、ネットワークデバイスは、端末デバイスによって報告された測定結果を一定の時間間隔または一定の頻度で受信してもよいし、端末デバイスによって報告された測定結果をリアルタイムで受信してもよく、または端末デバイスによって報告された測定結果を他の方式で受信してもよい。本開示はこれについて限定しない。
【0171】
本開示の実施例を実施することにより、ネットワークデバイスは、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信することができ、その後、端末デバイスによって報告された測定結果を受信することができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0172】
図9を参照すると、
図9は本開示の実施例によって提供されるサービングセル測定方法の概略フローチャートである。当該方法は、ネットワークデバイスによって実行される。
図9に示すように、当該方法は、以下のステップ91~ステップ93を含むが、これらに限定されない。
【0173】
ステップ91において、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信し、サービングセルに複数の物理セルが設定されている。
なお、ステップ91の具体的な内容および実現形態については、本開示の他の実施例の説明を参照することができ、ここでは再度説明しない。
【0174】
選択的に、ネットワークデバイスは、設定命令を端末デバイスに送信することもでき、これにより、端末デバイスは、設定命令に従って、指定された測定が必要な物理セルを取得することができ、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、物理セルの測定について一致した理解を維持することができる。
【0175】
選択的に、ネットワークデバイスは、RRCにより端末デバイスに設定命令を送信してもよいし、他の方式を介して端末デバイスに設定命令を送信してもよい。本開示はこれについて限定しない。
【0176】
ステップ92において、測定イベントを端末デバイスに送信する。
選択的に、測定イベントのタイプは、サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えることであってもよい。
第1の閾値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0177】
選択的に、測定イベントのタイプは、サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であることであってもよい。
第2の閾値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0178】
選択的に、測定イベントのタイプは、隣接セルの測定結果がSpCellの測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいことであってもよい。
第1の指定数値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0179】
選択的に、測定イベントのタイプは、隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えることであってもよい。
第3の閾値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0180】
選択的に、測定イベントのタイプは、SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えることであってもよい。
第4の閾値および第5の閾値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0181】
選択的に、測定イベントのタイプは、隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいことであってもよい。
第2の指定数値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0182】
選択的に、測定イベントのタイプは、異システム間測定(inter radio access technology、Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えることであってもよい。
第6の閾値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0183】
選択的に、測定イベントのタイプは、PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えることであってもよい。
第7の閾値および第8の閾値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0184】
選択的に、測定イベントのタイプは、干渉が第9の閾値を超えることであってもよい。
第9の閾値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0185】
選択的に、測定イベントのタイプは、新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えることであってもよい。
第10の閾値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0186】
選択的に、測定イベントのタイプは、 NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であることであってもよい。
第11の閾値は、プロトコルで規定された数値であってもよいし、ネットワークデバイスと端末デバイスとのネゴシエーションによって決定された数値であってもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0187】
上記のPCell、SCell、PSCell、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルであることを理解されたい。
測定イベントのタイプは、上記のうちの1つであってもよいし、上記のうちの複数であってもよいことを理解されたいが、本開示はこれについて限定しない。
【0188】
なお、ステップ91を実行した後にステップ92を実行してもよいし、ステップ92を実行した後にステップ91を実行してもよく、またはステップ91およびステップ92を並行して実行してもよいが、本開示はこれについて限定しない。
【0189】
ステップ93において、端末デバイスによって報告された測定結果を受信する。
なお、ステップ93の具体的な内容および実現形態については、本開示の他の実施例の説明を参照ことができ、ここでは再度説明しない。
【0190】
本開示の実施例を実施することにより、ネットワークデバイスは、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信することができ、その後、測定イベントを端末デバイスに送信することができ、さらに、端末デバイスによって報告された測定結果を受信することができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0191】
本開示によって提供される上記の実施例では、本開示の実施例によって提供される方法について、ネットワークデバイスおよび端末デバイスの観点から説明した。本開示の上記の実施例によって提供される方法における各機能を実現するために、ネットワークデバイスおよび端末デバイスは、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュールを含むことができ、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造及びソフトウェアモジュールの形態で上記の機能を実現することができる。上記の機能のうちの特定の機能は、ハードウェア構造、ソフトウェアモジュール、またはハードウェア構造及びソフトウェアモジュールの形態で実行することができる。
【0192】
図10を参照すると、
図10は本開示の実施例によって提供される通信装置100の概略構成図である。
図10に示される通信装置100は、処理モジュール1001および送受信モジュール1002を含むことができる。
送受信モジュール1002は、送信モジュールおよび/または受信モジュールを含むことができ、送信モジュールは送信機能を実現するように構成され、受信モジュールは受信機能を実現するように構成され、送受信モジュール1002は、送信機能および/または受信機能を実現することができる。
【0193】
なお、通信装置100は、端末デバイスであってもよいし、端末デバイス内の装置であってもよく、または端末デバイスと連携して使用可能な装置であってもよい。
【0194】
通信装置100 は、端末デバイス側に位置し、前記装置は、
前記装置のサービングセルを決定するように構成される処理モジュール1001であって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されている処理モジュール1001を含む。
処理モジュール1001はさらに、前記サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行する。
【0195】
選択的に、前記処理モジュール1001は、
前記サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得し、
前記サービングセル測定オブジェクトに基準信号が含まれる場合、前記複数の物理セルの基準信号をすべて測定し、または
前記サービングセル測定オブジェクトに1つまたは複数の物理セルの基準信号が含まれる場合、アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しない。
【0196】
選択的に、前記処理モジュール1001はさらに、
前記サービングセル測定オブジェクトに対応する1つまたは複数の物理セルのうち、アクティブ化されていない物理セルについて測定を行わない。
【0197】
選択的に、前記アクティブ化されていない物理セルは、
前記物理セルがアクティブ化または有効化されていないことと、
前記物理セルに対応する1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化または有効化されていないことと、を含む。
【0198】
選択的に、前記条件を満たす物理セルは、
ネットワークデバイスの設定によって指定された物理セル、または
プロトコルで規定された物理セルであり、前記プロトコルで規定された物理セルは、アクティブ化された物理セル、または1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化された物理セルである。
【0199】
選択的に、前記サービングセルは複数のサービングセル測定オブジェクトに対応し、アクティブ化されているサービングセル測定オブジェクトに対応する条件を満たす物理セルに対して測定を行う。
【0200】
選択的に、前記複数の物理セルが異周波数間測定セルである場合、前記処理モジュール1001はさらに、
ターゲット物理セルを決定し、
前記ターゲット物理セルがアクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルである場合、測定間隔を用いて測定を行い、または
前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルであり、かつ前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルの周波数ポイントと同じ周波数タイプである場合、前記周波数タイプに対応する測定間隔を用いて測定を行う。
【0201】
選択的に、前記ターゲット物理セルと前記アクティブ化された物理セルとは、
周波数ポイントが異なること、
帯域幅が異なること、
サブキャリア間隔が異なること、という特徴のうちの少なくとも1つを備えている場合、異周波数間測定セルである。
【0202】
選択的に、前記処理モジュール1001はさらに、
複数の物理セルを検出し、かつ前記複数の物理セルがすべて前記サービングセルに設定されている関連付けられた複数の物理セルである場合、前記複数の物理セルの複数の測定結果を取得し、
前記複数の物理セルの複数の測定結果を記録する。
【0203】
選択的に、前記処理モジュール1001は、
前記複数の測定結果をそれぞれ記録し、
前記複数の測定結果をマージして前記サービングセルの測定結果を生成し、記録する。
【0204】
選択的に、前記複数の物理セルの複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む。
【0205】
選択的に、送受信モジュール1002をさらに含み、送受信モジュール1002は、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、前記アクティブ化された物理セルの測定結果を報告し、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、対応する物理チャネルがアクティブ化された物理セルの測定結果を報告し、
前記サービングセルに関連付けられた複数の物理セルに対応する複数の測定結果をそれぞれ報告し、
受信された測定指示に従って、前記測定指示によって指定された物理セルの測定結果を報告し、
事前に設定された閾値を超える測定結果を報告し、
前記複数の測定結果をマージして記録する場合に、前記サービングセルの測定結果を報告する。
【0206】
選択的に、ネットワークデバイスから送信された測定イベントを受信するように構成される送受信モジュール1002をさらに含む。
【0207】
選択的に、前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が1第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである。
【0208】
本開示によって提供される通信装置は、まず、サービングセルを決定し、その後、サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行することができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0209】
なお、通信装置100は、ネットワークデバイスであってもよいし、ネットワークデバイス内の装置であってもよいし、ネットワークデバイスと連携して使用可能な装置であってもよい。
【0210】
通信装置100は、ネットワークデバイス側に位置し、前記装置は、
サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信するように構成される送受信モジュール1002であって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されている送受信モジュール1002を含む。
前記送受信モジュール1002はさらに、前記端末デバイスによって報告された測定結果を受信する。
【0211】
選択的に、前記測定結果は、複数の物理セルに対応する複数の測定結果であり、または前記測定結果は、前記サービングセルの測定結果である。
【0212】
選択的に、前記複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む。
【0213】
選択的に、前記送受信モジュール1002はさらに、
測定イベントを前記端末デバイスに送信する。
【0214】
選択的に、前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が1第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである。
【0215】
選択的に、前記送受信モジュール1002はさらに、
設定命令を前記端末デバイスに送信し、前記設定命令により測定が必要な物理セルを指定する。
【0216】
本開示によって提供される通信装置は、サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信することができ、その後、端末デバイスによって報告された測定結果を受信することができる。これにより、端末デバイスおよびネットワークデバイスは、端末デバイスのサービングセルに関連付けられた物理セルの測定について一致した理解を維持することができ、それによって円滑な通信伝送が確保される。
【0217】
図11を参照すると、
図11は本開示の実施例によって提供される別の通信装置110の概略構成図である。通信装置110は、ネットワークデバイスであってもよいし、端末デバイスであってもよく、またはネットワークデバイスが上記の方法を実現することをサポートするチップ、チップシステム、またはプロセッサなどであってもよいし、端末デバイスが上記の方法を実現することをサポートするチップ、チップシステム、またはプロセッサなどであってもよい。当該装置は、上記の方法の実施例で説明された方法を実現するために使用することができ、詳細については、上記の方法の実施例の説明を参照されたい。
【0218】
通信装置110は、1つまたは複数のプロセッサ1101を含んでもよい。プロセッサ1101は、汎用プロセッサ、または専用プロセッサなどであってもよく、たとえば、ベースバンドプロセッサまたは中央処理装置などであってもよい。ベースバンドプロセッサは通信プロトコルおよび通信データの処理に使用することができ、中央処理装置は、通信装置(たとえば、基地局、ベースバンドチップ、端末デバイス、端末デバイスチップ、DUまたはCUなど) を制御し、コンピュータプログラムを実行し、コンピュータプログラムのデータを処理するために使用することができる。
【0219】
選択的に、通信装置110は、コンピュータプログラム1104を記憶可能な1つまたは複数のメモリ1102を含んでもよく、プロセッサ1101が前記コンピュータプログラム1104を実行することにより、通信装置110は、上記方法の実施例で説明された方法を実行する。選択的に、前記メモリ1102にはデータが記憶されてもよい。通信装置110およびメモリ1102は、別個に設けられてもよいし、統合されてもよい。
【0220】
選択的に、通信装置110は、トランシーバ1105およびアンテナ1106をさらに含んでもよい。トランシーバ1105は、トランシーバユニット、送受信機、トランシーバ回路などと呼ばれてもよく、送受信機能を実現するように構成される。トランシーバ1105は、受信器および送信器を含み、受信器は、受信機または受信回路などと呼ばれてもよく、受信機能を実現するように構成され、送信器は、送信機または送信回路などと呼ばてもよく、送信機能を実現ように構成される
【0221】
選択的に、通信装置110は、1つまたは複数のインターフェース回路1107をさらに含んでもよい。インターフェース回路1107は、コード命令を受信してプロセッサ1101に送信するように構成される。プロセッサ1101は、前記コード命令を実行して、上記方法の実施例で説明された方法を通信装置110に実行させる。
【0222】
通信装置110は、端末デバイスであり、プロセッサ1101は、
図2のステップ21、
図2のステップ22、
図3のステップ31、
図3のステップ32、
図3のステップ33、図 4のステップ41、
図4のステップ42、
図4のステップ43、
図4のステップ44、
図5のステップ51、
図5のステップ52、
図5のステップ53、
図5のステップ54、
図6のステップ61、
図7のステップ71、
図7のステップ72、または
図7のステップ73を実行するように構成される。トランシーバ1105は、
図6のステップ62、または
図7のステップ72を実行するように構成される。
【0223】
通信装置110はネットワークデバイスであり、トランシーバ1105は、
図8のステップ81、
図8のステップ82、
図9のステップ91、
図9のステップ92、または
図9のステップ93を実行するように構成される。
【0224】
一実現形態では、プロセッサ1101は、受信機能および送信機能を実現するためのトランシーバを含んでもよい。たとえば、当該トランシーバは、トランシーバ回路、またはインターフェース、またはインターフェース回路であってもよい。受信機能および送信機能を実現するためのトランシーバー回路、インターフェース、またはインターフェース回路は、別々に設けられてもよいし、統合されてもよい。上記トランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路は、コード/データの読み取りおよび書き込みに使用することができ、または上記トランシーバ回路、インターフェース、またはインターフェース回路は、信号の伝送または転送に使用することができる。
【0225】
一実現形態では、プロセッサ1101はコンピュータプログラム1003を記憶することができ、コンピュータプログラム1003がプロセッサ1101で実行されることにより、通信装置110は、上記方法の実施例で説明された方法を実行することができる。コンピュータプログラム1003は、プロセッサ1101内に固定化されてもよく、この場合、プロセッサ1101はハードウェアによって実現することができる。
【0226】
一実現形態では、通信装置110は回路を含んでもよく、前記回路は、前述した方法の実施例における送信、または受信、または通信の機能を実現することができる。本開示で説明されたプロセッサおよびトランシーバは、集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、無線周波数集積回路(RFIC)、混合信号(IC)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、プリント回路基板(printed circuit board、PCB)、電子デバイスなどで実現することができる。当該プロセッサーおよびトランシーバーは、相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)、N型金属酸化物半導体(nMetal-oxide-semiconductor、NMOS)、P型金属酸化物半導体(positive channel metal oxide semiconductor、PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(bipolar junction transistor、BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウムヒ素(GaAs)などのさまざまなICプロセス技術で製造することもできる。
【0227】
上記の実施例で説明された通信装置は、ネットワークデバイスまたは端末デバイスであってもよいが、本開示で説明された通信装置の範囲はこれに限定されず、通信装置の構成は
図11に限定されない。通信装置は独立したデバイスであってもよいし、大きなデバイスの一部であってもよい。たとえば、通信装置は、以下のものであってもよい。
(1)独立した集積回路IC、またはチップ、またはチップシステム、またはサブシステム。
(2)1つまたは複数のICを有する集合体であって、選択的に、当該IC集合体は、データやコンピュータプログラムを記憶するためのストレージコンポーネントを含んでもよい。
(3)モデム(Modem)などのASIC。
(4)他のデバイスに組み込むことができるモジュール。
(5)受信機、端末デバイス、インテリジェント端末デバイス、携帯電話、無線デバイス、ハンドヘルドデバイス、移動ユニット、車載デバイス、ネットワークデバイス、クラウドデバイス、人工知能デバイスなど。
(6)その他など。
【0228】
通信装置がチップまたはチップシステムである場合については、
図12に示すチップの概略構成図を参照されたい。
図12に示すチップは、プロセッサ1201およびインターフェース1202を含む。プロセッサ1201の数は1つまたは複数であってもよく、インターフェース1202の数は複数であってもよい。
【0229】
チップが本開示の実施例における端末デバイスの機能を実現するように構成される場合、
インターフェース1202は、
図6のステップ62、または
図7のステップ72を実行するように構成される。
【0230】
チップが本開示の実施例におけるネットワークデバイスの機能を実現するように構成される場合、
インターフェース1202は、
図8のステップ81、
図8のステップ82、
図9のステップ91、
図9のステップ92、または
図9のステップ93を実行するように構成される。
【0231】
選択的に、チップは、必要なコンピュータプログラムおよびデータを記憶するためのメモリ1203をさらに含む。
【0232】
当業者は、さらに、本開示の実施例に列挙されたさまざまな説明的な論理ブロック(illustrative logical block)およびステップ(step)が、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または二者の組み合わせで実現できることを理解できる。このような機能がハードウェアで実現されるかソフトウェアで実現されるかは、特定のアプリケーションおよび全体的なシステム設計要件によって決まる。当業者は、特定の用途ごとに、様々な方法を使用して、前記機能を実現することができるが、そのような実現は、本開示の実施例の保護範囲を超えるものとして理解されてはいけない。
【0233】
本開示の実施例は、通信システムをさらに提供し、当該通信システムは前述した
図10の実施例において端末デバイスとしての通信装置およびネットワークデバイスとしての通信装置を含み、または当該通信システムは前述した
図11の実施例において端末デバイスとしての通信装置およびネットワークデバイスとしての通信装置を含む。
【0234】
本開示は、命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、当該命令がコンピュータによって実行される場合、上記のいずれかの方法の実施例の機能が実現されるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供する。
【0235】
本開示は、コンピュータプログラム製品であって、当該ンピュータプログラムがコンピュータによって実行される場合、上記のいずれかの方法の実施例の機能が実現されるコンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0236】
上記実施例では、全部または一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組み合わせで実現することができる。ソフトウェアを使用して実現される場合、全部または一部がコンピュータプログラム製品の形態で実現することができる。前記コンピュータプログラム製品には、1つまたは複数のコンピュータプログラムが含まれる。コンピュータに前記コンピュータプログラムがロードされて実行される場合、本開示の実施例で説明される流れまたは機能の全部または一部が生成される。前記コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよく、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から別のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に伝送されてもよい。たとえば、コンピュータプログラムは、有線(たとえば、同軸ケーブル、光ファイバー、デジタル加入者線(digital subscriber line、DSL))または無線(たとえば、赤外線、無線、マイクロ波など)手段を介して、1つのウェブサイト、コンピュータ、サーバー、またはデータセンターから別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー、またはデータセンターへ伝送することができる。前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の利用可能な媒体、または1つまたは複数の利用可能な媒体が統合されたサーバ、データセンターなどを含むデータ記憶デバイスであってもよい。前記利用可能な媒体は、磁気メディア(たとえば、フロッピーディスク、ハードディスク、磁気テープ)、光媒体(たとえば、高密度デジタルビデオディスク(digital video disc、DVD))、または半導体媒体(たとえば、ソリッドステートディスク(solid state disk、SSD)) などであってもよい。
【0237】
当業者であれば、本開示で言及される第1、第2などの各数字番号は説明の便宜のためのものであり、本開示の実施例の範囲を限定するものではなく、前後順序をも示すことを理解できる。
【0238】
本開示における少なくとも1つは、1つまたは複数としても記載でき、複数は2つ、3つ、4つまたはさらに多くであってもよく、本開示はこれについて限定しない。本開示の実施例では、1種の技術的特徴について、「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」および「D」などによって当該種類の技術的特徴における技術的特徴が区別される。当該「第1」、「第2」、「第3」、「A」、「B」、「C」および「D」で説明された技術的特徴には、前後順序または大きさ順序がない。
【0239】
本開示の各テーブルに示される対応関係は、設定されたものであってもよいし、事前に定義されたものであってもよい。各テーブル内の情報の値は単なる例であり、他の値として設定されてもよいが、本開示はこれについて限定しない。情報と各パラメータとの対応関係を設定する場合、必ずしも各テーブルに示される全ての対応関係を設定するわけではない。たとえば、本開示のテーブルにおいて、一部の行に示される対応関係が設定されなくてもよい。さらに、たとえば、上記のテーブルに基づいて、分割、結合などの適切な変形調整を行うことができる。上記のテーブルのタイトルに示されるパラメータの名称は、通信装置が理解できる他の名称であってもよく、そのパラメータの値またはテーブル現方式も、通信装置が理解できる他の値または式であってもよい。上記の各テーブルを実現する場合、配列、キュー、コンテナ、スタック、線形リスト、ポインタ、リンクリスト、ツリー、グラフ、構造体、クラス、ヒープ、ハッシュテーブルなどの他のデータ構造を使用してもよい。
【0240】
本開示における事前設定は、定義、事前定義、記憶、事前記憶、事前ネゴシエーション、事前設定、固化、または事前焼きとして理解されたい。
【0241】
当業者であれば、本明細書に開示される実施例に合わせて説明される各例のユニットおよびアルゴリズムステップが、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせで実現できることを意識することができる。これらの機能がハードウェアで実行されるかソフトウェアで実行されるかは、技術案の特定の用途および設計制約条件によって異なる。当業者は、特定の用途ごとに異なる方法を使用して、記載された機能を実現することができるが、そのような実現は本開示の範囲を超えるものと見なされるべきではない。
【0242】
当業者であれば、説明の便宜および簡潔化のために、上述したシステム、装置およびユニットの特定の動作プロセスは、前述した方法の実施例における対応するプロセスを参照できることを明確に理解することができる。ここでは再度説明しない。
【0243】
上記の説明は本開示の具体的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲はこれに限定されるものではなく、当技術分野に精通している当業者であれば、本開示に開示された技術的範囲内での変更や置換に容易に想到することができ、これらはすべて本開示の保護範囲に含まれる。したがって、本開示の保護範囲は特許請求の範囲の保護範囲によって定義されるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスによって実行されるサービングセル測定方法であって、
前記端末デバイスのサービングセルを決定するステップであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されているステップと、
前記サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行するステップと、を含む、
ことを特徴とするサービングセル測定方法
【請求項2】
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うことは、
前記サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得することと、
前記サービングセル測定オブジェクトに基準信号が含まれる場合、前記複数の物理セルの基準信号をすべて測定すること、または
前記サービングセルの測定オブジェクトに1つまたは複数の物理セルの基準信号が含まれる場合、アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しないことと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項3】
前記アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しないことは、
前記サービングセル測定オブジェクトに対応する1つまたは複数の物理セルのうち、アクティブ化されていない物理セルについて測定を行わないことを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のサービングセル測定方法。
【請求項4】
前記アクティブ化されていない物理セルは、
前記物理セルがアクティブ化または有効化されていないことと、
前記物理セルに対応する1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化または有効化されていないことと、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載のサービングセル測定方法。
【請求項5】
前記条件を満たす物理セルは、
ネットワークデバイスの設定によって指定された物理セル、または
プロトコルで規定された物理セルであり、前記プロトコルで規定された物理セルは、アクティブ化された物理セル、または1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化された物理セルである、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項6】
前記サービングセルは複数のサービングセル測定オブジェクトに対応し、アクティブ化されているサービングセル測定オブジェクトに対応する条件を満たす物理セルに対して測定を行う、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項7】
前記複数の物理セルが異周波数間測定セルである場合、
ターゲット物理セルを決定するステップと、
前記ターゲット物理セルがアクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルである場合、測定間隔を用いて測定を行うステップと、または
前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルであり、かつ前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルの周波数ポイントと同じ周波数タイプである場合、前記周波数タイプに対応する測定間隔を用いて測定を行うステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項8】
前記ターゲット物理セルと前記アクティブ化された物理セルとは、
周波数ポイントが異なること、
帯域幅が異なること、
サブキャリア間隔が異なること、という特徴のうちの少なくとも1つを備える場合、異周波数間測定セルである、
ことを特徴とする請求項7に記載のサービングセル測定方法。
【請求項9】
複数の物理セルを検出し、かつ前記複数の物理セルがすべて前記サービングセルに設定されている関連付けられた複数の物理セルである場合、前記複数の物理セルの複数の測定結果を取得するステップと、
前記複数の物理セルの複数の測定結果を記録するステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項10】
前記複数の物理セルの複数の測定結果を記録するステップは、
前記複数の測定結果をそれぞれ記録するステップと、
前記複数の測定結果をマージして前記サービングセルの測定結果を生成し、記録するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のサービングセル測定方法。
【請求項11】
前記複数の物理セルの複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項9に記載のサービングセル測定方法。
【請求項12】
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告することは、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、前記アクティブ化された物理セルの測定結果を報告すること、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、対応する物理チャネルがアクティブ化された物理セルの測定結果を報告すること、
前記サービングセルに関連付けられた複数の前記物理セルに対応する複数の測定結果をそれぞれ報告すること、
受信された測定指示に従って、前記測定指示によって指定された前記物理セルの測定結果を報告すること、
事前に設定された閾値を超える測定結果を報告すること、および
複数の測定結果をマージして前記サービングセルの測定結果として記録し、前記サービングセルの測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項13】
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うことは、
ネットワークデバイスから送信された測定イベントを受信することをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載のサービングセル測定方法。
【請求項14】
前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである、
ことを特徴とする請求項13に記載のサービングセル測定方法。
【請求項15】
ネットワークデバイスによって実行されるサービングセル測定方法であって、
サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信するステップであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されているステップと、
前記端末デバイスによって報告された測定結果を受信するステップと、を含む、
ことを特徴とするサービングセル測定方法。
【請求項16】
前記測定結果は、複数の物理セルに対応する複数の測定結果であり、または、前記測定結果は、前記サービングセルの測定結果である、
ことを特徴とする請求項15に記載のサービングセル測定方法。
【請求項17】
前記複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のサービングセル測定方法。
【請求項18】
測定イベントを前記端末デバイスに送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のサービングセル測定方法。
【請求項19】
前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである、
ことを特徴とする請求項18に記載のサービングセル測定方法。
【請求項20】
設定命令を前記端末デバイスに送信し、前記設定命令により測定が必要な物理セルを指定するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項15に記載のサービングセル測定方法。
【請求項21】
通信装置であって、
前記通信装置のサービングセルを決定するように構成される処理モジュールであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されている処理モジュールを含み、
前記処理モジュールはさらに、前記サービングセルに設定されている複数の物理セルに基づいて、
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定を行うこと、または
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定イベントの評価を行うこと、または
前記複数の物理セルから条件を満たす物理セルを選択して測定結果を報告すること、のうちの少なくとも1つを実行するように構成される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項22】
前記処理モジュールは、
前記サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを取得し、
前記サービングセル測定オブジェクトに基準信号が含まれる場合、前記複数の物理セルの基準信号をすべて測定し、または
前記サービングセル測定オブジェクトに1つまたは複数の物理セルの基準信号が含まれる場合、アクティブ化されていない物理セルの基準信号を測定しない、
ことを特徴とする請求項21に記載の通信装置。
【請求項23】
前記処理モジュールはさらに、
前記サービングセル測定オブジェクトに対応する1つまたは複数の物理セルのうち、アクティブ化されていない物理セルについて測定を行わない、
ことを特徴とする請求項22に記載の通信装置。
【請求項24】
前記アクティブ化されていない物理セルは、
前記物理セルがアクティブ化または有効化されていないこと、
前記物理セルに対応する1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化または有効化されていないことと、を含む、
ことを特徴とする請求項22に記載の通信装置。
【請求項25】
前記条件を満たす物理セルは、
ネットワークデバイスの設定によって指定された物理セル、または
プロトコルで規定された物理セルであり、前記プロトコルで規定された物理セルは、アクティブ化された物理セル、または1つまたは複数の物理チャネルがアクティブ化された物理セルである、
ことを特徴とする請求項21に記載の通信装置。
【請求項26】
前記サービングセルは複数のサービングセル測定オブジェクトに対応し、アクティブ化されているサービングセル測定オブジェクトに対応する条件を満たす物理セルに対して測定を行う、
ことを特徴とする請求項21~24のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項27】
前記複数の物理セルが異周波数間測定セルである場合、前記処理モジュールはさらに、
ターゲット物理セルを決定し、
前記ターゲット物理セルがアクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルである場合、測定間隔を用いて測定を行い、または
前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルに対して異周波数間測定セルであり、かつ前記ターゲット物理セルが前記アクティブ化された物理セルの周波数ポイントと同じ周波数タイプである場合、前記周波数タイプに対応する測定間隔を用いて測定を行う、
ことを特徴とする請求項21~24のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項28】
前記ターゲット物理セルと前記アクティブ化された物理セルとは、
周波数ポイントが異なること、
帯域幅が異なること、
サブキャリア間隔が異なること、という特徴のうちの少なくとも1つを備える場合、異周波数間測定セルである、
ことを特徴とする請求項27に記載の通信装置。
【請求項29】
前記処理モジュールはさらに、
複数の物理セルを検出し、かつ前記複数の物理セルがすべて前記サービングセルに設定されている関連付けられた複数の物理セルである場合、前記複数の物理セルの複数の測定結果を取得し、
前記複数の物理セルの複数の測定結果を記録する、
ことを特徴とする請求項21~25のいずれか1項に記載の通信装置。
【請求項30】
前記処理モジュールはさらに、
前記複数の測定結果をそれぞれ記録し、
前記複数の測定結果をマージして前記サービングセルの測定結果を生成し、記録する、
ことを特徴とする請求項29に記載の通信装置。
【請求項31】
前記複数の物理セルの複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項29に記載の通信装置。
【請求項32】
送受信モジュールをさらに含み、前記送受信モジュールは、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、前記アクティブ化された物理セルの測定結果を報告し、
前記サービングセルに関連付けられた前記物理セルのうち、対応する物理チャネルがアクティブ化された物理セルの測定結果を報告し、
前記サービングセルに関連付けられた複数の前記物理セルに対応する複数の測定結果をそれぞれ報告し、
受信された測定指示に従って、前記測定指示によって指定された前記物理セルの測定結果を報告し、
事前に設定された閾値を超える測定結果を報告し、
前記複数の測定結果をマージして前記サービングセルの測定結果として記録し、前記サービングセルの測定結果を報告する、
ことを特徴とする請求項21に記載の通信装置。
【請求項33】
ネットワークデバイスから送信された測定イベントを受信するように構成される送受信モジュールをさらに含む、
ことを特徴とする請求項21に記載の通信装置。
【請求項34】
前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである、
ことを特徴とする請求項33に記載の通信装置。
【請求項35】
サービングセルのサービングセル測定オブジェクトを端末デバイスに送信するように構成される送受信モジュールであって、前記サービングセルに複数の物理セルが設定されている送受信モジュールを含み、
前記送受信モジュールはさらに、前記端末デバイスによって報告された測定結果を受信する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項36】
前記測定結果は、複数の物理セルに対応する複数の測定結果であり、または前記測定結果は、前記サービングセルの測定結果である、
ことを特徴とする請求項35に記載の通信装置。
【請求項37】
前記複数の測定結果は、
セルレベルの測定結果、および、
セルに対応するビームの測定結果、のうちのいずれか1つを含む、
ことを特徴とする請求項36に記載の通信装置。
【請求項38】
前記送受信モジュールはさらに、
測定イベントを前記端末デバイスに送信する、
ことを特徴とする請求項35に記載の通信装置。
【請求項39】
前記測定イベントのタイプは、
前記サービングセルの測定結果が第1の閾値を超えること、
前記サービングセルの測定結果が第2の閾値未満であること、
隣接セルの測定結果が特殊セル(SpCell)の測定結果よりも第1の指定数値だけ大きいこと、
前記隣接セルの測定結果が第3の閾値を超えること、
前記SpCellの測定結果が第4の閾値未満であり、かつ前記隣接セルの測定結果が第5の閾値を超えること、
前記隣接セルの測定結果がセカンダリセル(SCell)の測定結果よりも第2の指定数値だけ大きいこと、
異システム間測定(Inter-RAT)隣接セルの測定結果が第6の閾値を超えること、
PCellの測定結果が第7の閾値未満であり、かつInter-RAT隣接セルの測定結果が第8の閾値を超えること、
干渉が第9の閾値を超えること、
新無線サイドリンク(NR sidelink)のチャネルビジー率が第10の閾値を超えること、および
NR sidelinkのチャネルビジー率が第11の閾値未満であること、のうちの少なくとも1つを含み、
プライマリセル(PCell)、SCell、プライマリセカンダリセル(PSCell)、およびSpCellは、異なるタイプのサービングセルである、
ことを特徴とする請求項38に記載の通信装置。
【請求項40】
前記送受信モジュールはさらに、
設定命令を前記端末デバイスに送信し、前記設定命令により測定が必要な物理セルを指定する、
ことを特徴とする請求項35に記載の通信装置。
【請求項41】
通信装置であって、
プロセッサおよびメモリを含み、
前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、前記通信装置に請求項1~14のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項42】
通信装置であって、
プロセッサおよびメモリを含み、
前記メモリにコンピュータプログラムが記憶され、前記プロセッサが前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより、前記通信装置に請求項15~20のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法を実行させる、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項43】
プロセッサおよびインターフェース回路を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信して前記プロセッサに伝送し、
前記プロセッサは、前記コード命令を実行して、請求項1~14のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法を実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項44】
プロセッサおよびインターフェース回路を含み、
前記インターフェース回路は、コード命令を受信して前記プロセッサに伝送し、
前記プロセッサは、前記コード命令を実行して、請求項15~20のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法を実行する、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項45】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項1~14のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項46】
命令が記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記命令が実行される場合、請求項15~20のいずれか1項に記載のサービングセル測定方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】